(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-04
(54)【発明の名称】熱交換器
(51)【国際特許分類】
F28F 9/02 20060101AFI20231222BHJP
F28D 1/053 20060101ALI20231222BHJP
F25B 39/02 20060101ALI20231222BHJP
【FI】
F28F9/02 301D
F28D1/053 A
F25B39/02 G
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023535419
(86)(22)【出願日】2021-12-02
(85)【翻訳文提出日】2023-08-07
(86)【国際出願番号】 CN2021135042
(87)【国際公開番号】W WO2022121768
(87)【国際公開日】2022-06-16
(31)【優先権主張番号】202011460421.4
(32)【優先日】2020-12-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202022987500.2
(32)【優先日】2020-12-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511091818
【氏名又は名称】杭州三花▲微▼通道▲換▼▲熱▼▲器▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】SANHUA(HANGHOU)MICRO CHANNEL HEAT EXCHANGER CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】#289,12th Street,Hangzhou Economic Development Area,Hangzhou,Zhejiang 310018,China
(74)【代理人】
【識別番号】100096091
【氏名又は名称】井上 誠一
(72)【発明者】
【氏名】汪 峰
(72)【発明者】
【氏名】▲ちあん▼ 建▲龍▼
(72)【発明者】
【氏名】周 杭兵
【テーマコード(参考)】
3L103
【Fターム(参考)】
3L103AA37
3L103BB42
3L103CC17
3L103CC18
3L103CC23
3L103DD32
3L103DD34
(57)【要約】
熱交換器が開示され、前記熱交換器は第1集流管、第2集流管、複数の熱交換管、複数のフィン及び第1部材を含む。第1通路は第1副通路、第2副通路、第3副通路及び第4副通路を含み、第1副通路が第1部材の右側に位置し、第2副通路が第1部材の左側に位置する。第1副通路が熱交換管に連通する。第1部材は第1副通路に向かう凸部を含み、凸部と第1副通路を囲む第1周壁の内周面との間は左右方向に隙間がある。第3副通路が第1副通路と第2副通路とを連通させ、第4副通路が第1副通路と第2副通路とを連通させる。これにより、本開示の熱交換器が冷媒の蒸発器として動作するとき、冷媒の分散、熱交換性能全体の向上に有利である。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
熱交換器であって、
第1集流管及び第2集流管であって、前記第1集流管が第1周壁と前記第1周壁に囲まれて形成された第1通路とを含む第1集流管及び第2集流管と、
複数の熱交換管であって、前記熱交換管の長手方向の一端が前記第1集流管に接続され、前記熱交換管が前記第1集流管と前記第2集流管とを連通させ、複数の前記熱交換管が前記第1集流管の長手方向に間隔をあけて配置され、前記熱交換器が冷媒の蒸発器として動作するとき、前記第1集流管の長手方向と水平面との角度が0度より大きい複数の熱交換管と、
前記第1通路の内部に位置する第1アセンブリであって、前記第1アセンブリが第1部材を含み、前記第1通路が第1副通路と第2副通路とを含み、前記第1副通路が前記熱交換管の長手方向に前記第1部材の一方側に位置し、前記第2副通路が前記熱交換管の長手方向に前記第1部材の他方側に位置する第1アセンブリと、を含み、
前記第1副通路が前記熱交換管に連通し、前記熱交換管の長手方向の一端の少なくとも一部が前記第1副通路内に位置し、
前記第1部材は前記第1副通路に向かう第1側部を含み、前記第1側部が前記第1副通路内に位置する凸部を含み、前記熱交換管の長手方向において、前記凸部と前記第1周壁との間に隙間があり、前記凸部が複数であり、
前記第1通路が第3副通路と第4副通路とをさらに含み、前記第3副通路が前記第1副通路と前記第2副通路とを連通させ、前記第4副通路が前記第1副通路と前記第2副通路とを連通させる、
ことを特徴とする熱交換器。
【請求項2】
前記熱交換管の横断面の外周輪郭は略扁平状である、
ことを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
【請求項3】
前記第1副通路、前記第2副通路、前記第3副通路及び前記第4副通路は、前記第1通路内に、冷媒が循環して流れるための少なくとも1つの流通通路を形成する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の熱交換器。
【請求項4】
複数の前記凸部は前記第1集流管の長手方向に間隔をあけて配置され、少なくとも1つの前記熱交換管が、前記第1集流管の長手方向に隣接する2つの凸部の間に位置する、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の熱交換器。
【請求項5】
該少なくとも1つの前記熱交換管から前記第1側部までの最小距離はd1であり、該隣接する2つの前記凸部と前記第1副通路を囲む前記第1周壁の内周面との前記熱交換管の長手方向における最小距離はd2であり、d1がd2より大きい、
ことを特徴とする請求項4に記載の熱交換器。
【請求項6】
前記第1部材は第1貫通孔と第2貫通孔とを含み、前記第1貫通孔が前記熱交換管の長手方向に前記第1部材を貫通して、前記第1副通路と前記第2副通路とを連通させ、前記第2貫通孔が前記熱交換管の長手方向に前記第1部材を貫通して、前記第1副通路と前記第2副通路とを連通させ、前記第1貫通孔が前記第1集流管の長手方向に1つの前記凸部の一方側に位置し、前記第2貫通孔が前記第1集流管の長手方向に前記凸部の他方側に位置する、
ことを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の熱交換器。
【請求項7】
前記第1貫通孔の流通断面積は前記第2貫通孔の流通断面積より小さい、
ことを特徴とする請求項6に記載の熱交換器。
【請求項8】
前記第1部材は第3貫通孔を含み、少なくとも2つの前記凸部が前記第1集流管の長手方向に隣接して配置され、前記第3貫通孔が該隣接して配置された少なくとも2つの前記凸部の間に位置し、前記第3貫通孔が前記熱交換管の長手方向に前記第1部材を貫通し、前記第3貫通孔が複数である、
ことを特徴とする請求項1~7のいずれかに記載の熱交換器。
【請求項9】
前記熱交換器は第1仕切板をさらに含み、前記第1仕切板は前記第1通路を第3通路と第4通路に分け、前記第3通路が前記第1副通路と前記第2副通路とを含み、前記第1仕切板には前記第1集流管の長手方向に前記第1仕切板を貫通する第4貫通孔が含まれ、前記第4貫通孔が前記第2副通路と前記第4通路とを連通させる、
ことを特徴とする請求項1~8のいずれかに記載の熱交換器。
【請求項10】
前記熱交換器は第2部材をさらに含み、前記第2部材が前記第4通路内に位置し、前記第2部材は、前記第4通路を、前記熱交換管の長手方向に並列に配置された第5副通路と第6副通路に分け、前記熱交換管の長手方向の一端の少なくとも1部が前記第5副通路内に位置し、前記第2部材は前記熱交換管の長手方向に前記第2部材を貫通する第5貫通孔を含み、前記第5貫通孔が前記第5副通路と前記第6副通路とを連通させる、
ことを特徴とする請求項9に記載の熱交換器。
【請求項11】
前記熱交換器は第2仕切板をさらに含み、前記第2仕切板が前記第1集流管の長手方向に前記第1副通路を第7副通路と第8副通路に分け、前記第2仕切板が前記第1集流管の長手方向に前記第2副通路を第9副通路と第10副通路に分け、前記第2仕切板は前記第1集流管の長手方向に前記第2仕切板を貫通する第6貫通孔を含み、前記第6貫通孔が第9副通路と第10副通路とを連通させ、前記第1部材は前記熱交換管の長手方向に前記第1部材を貫通する第7貫通孔を含み、前記第7貫通孔が前記第7副通路と前記第9副通路とを連通させ、前記第1部材は前記熱交換管の長手方向に前記第1部材を貫通する第8貫通孔をさらに含み、前記第8貫通孔が前記第8副通路と前記第10副通路とを連通させる、
ことを特徴とする請求項1~10のいずれかに記載の熱交換器。
【請求項12】
前記熱交換器は出入口管をさらに含み、前記出入口管が第1出入口管と第2出入口管とを含み、前記第1出入口管及び第2出入口管が前記第2集流管に接続され、または、前記第1出入口管が前記第1集流管に接続され、前記第2出入口管が前記第2集流管に接続される、
ことを特徴とする請求項9に記載の熱交換器。
【請求項13】
前記第1アセンブリは支持板をさらに含み、前記支持板が前記熱交換管の長手方向の一側部で前記第1部材に当接し、前記支持板が前記熱交換管の長手方向の他側部で前記第1周壁の内周面に当接する、
ことを特徴とする請求項1~12のいずれかに記載の熱交換器。
【請求項14】
少なくとも1つの前記凸部は、前記第1熱交換管の長手方向に前記第1部材から離反する一端が前記第1周壁の内周面に当接し、該凸部は前記第1集流管の長手方向に該凸部を貫通する第9貫通孔を有する、
ことを特徴とする請求項1~13のいずれかに記載の熱交換器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互引用]
本開示は、中国特許出願番号が202011460421.4で、出願日が2020年12月11日である、及び中国特許出願番号が202022987500.2で、出願日が2020年12月11日である2つの中国特許出願の優先権及び権益を請求し、上記中国特許出願のすべての内容は本開示に導入されて組み込まれる。
【0002】
本開示の実施例は、熱交換技術の分野に関し、具体的には熱交換器に関する。
【背景技術】
【0003】
従来の技術では、マルチ通路熱交換器はエアコン冷凍システムで広く応用されている。マルチ通路熱交換器は、熱交換管と熱交換管の外側に取り付けられるフィンとを含み、冷媒は熱交換管を介してフィンを流れる空気と熱交換する。熱交換管は、複数の間隔をあけて設けられた冷媒通路を含み、その横断面の外周輪郭が略扁平状である。マルチ通路熱交換器は熱交換管に連通する集流管をさらに含み、冷媒は、集流管を経て複数の熱交換管に入ることも、複数の熱交換管から集流管に入ることもできる。
【0004】
いくつかの応用では、例えばマルチ通路熱交換器が蒸発状態で蒸発器として動作する場合、集流管は上下鉛直方向に配置され、二相状態の冷媒が集流管の内部に入り、液冷媒が下方に堆積しやすく比重の小さいガス冷媒が上方に集まり、冷媒の局所的な集中を引き起こし、熱交換器の熱交換性能の向上に不利である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、関連技術の技術的課題の1つを少なくともある程度解決することを目的とする。
【0006】
このため、本開示の実施例は熱交換器を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の実施例に係る熱交換器は、第1集流管及び第2集流管であって、前記第1集流管が第1周壁と前記第1周壁に囲まれて形成された第1通路とを含む第1集流管及び第2集流管と、複数の熱交換管であって、前記熱交換管の長手方向の一端が前記第1集流管に接続され、前記熱交換管が前記第1集流管と前記第2集流管とを連通させ、複数の前記熱交換管が前記第1集流管の長手方向に間隔をあけて配置され、前記熱交換器が冷媒の蒸発器として動作するとき、前記第1集流管の長手方向と水平面との角度が0度より大きい複数の熱交換管と、前記第1通路の内部に位置する第1アセンブリであって、前記第1アセンブリが第1部材を含み、前記第1通路が第1副通路と第2副通路とを含み、前記第1副通路が前記熱交換管の長手方向に前記第1部材の一方側に位置し、前記第2副通路が前記熱交換管の長手方向に前記第1部材の他方側に位置する第1アセンブリと、を含み、前記第1副通路が前記熱交換管に連通し、前記熱交換管の長手方向の一端の少なくとも一部が前記第1副通路内に位置し、前記第1部材は前記第1副通路に向かう第1側部を含み、前記第1側部が前記第1副通路内に位置する凸部を含み、前記熱交換管の長手方向において、前記凸部と前記第1周壁との間に隙間があり、前記凸部が複数であり、前記第1通路が第3副通路と第4副通路とをさらに含み、前記第3副通路が前記第1副通路と前記第2副通路とを連通させ、前記第4副通路が前記第1副通路と前記第2副通路とを連通させる。
【0008】
本発明の実施例に係る熱交換器の第1集流管内の第1通路は、第1副通路、第2副通路、第3副通路及び第4副通路を含み、第1副通路、第2副通路、第3副通路及び第4副通路は冷媒が循環して流れるための少なくとも1つの流通通路を形成する。これにより、冷媒は流通通路内で循環して流れ、第1集流管内で均一に分布し、さらに熱交換管内で均一に割り当てることができる。
【0009】
したがって、本発明の実施例に係る熱交換器は、冷媒を十分に利用して熱交換を行うことができ、熱交換性能の向上に有利である。
【0010】
いくつかの実施例では、前記熱交換管の横断面の外周輪郭は略扁平状である。
【0011】
いくつかの実施例では、前記第1副通路、前記第2副通路、前記第3副通路及び前記第4副通路は、前記第1通路内に、冷媒が循環して流れるための少なくとも1つの流通通路を形成する。
【0012】
いくつかの実施例では、複数の前記凸部は前記第1集流管の長手方向に間隔をあけて配置され、少なくとも1つの前記熱交換管が、前記第1集流管の長手方向に隣接する2つの凸部の間に位置する。
【0013】
いくつかの実施例では、該少なくとも1つの前記熱交換管から前記第1側部までの最小距離はd1であり、該隣接する2つの前記凸部と前記第1副通路を囲む前記第1周壁の内周面との前記熱交換管の長手方向における最小距離はd2であり、d1がd2より大きい。
【0014】
いくつかの実施例では、前記第1部材は第1貫通孔と第2貫通孔とを含み、前記第1貫通孔が前記熱交換管の長手方向に前記第1部材を貫通して、前記第1副通路と前記第2副通路とを連通させ、前記第2貫通孔が前記熱交換管の長手方向に前記第1部材を貫通して、前記第1副通路と前記第2副通路とを連通させ、前記第1貫通孔が前記第1集流管の長手方向に1つの前記凸部の一方側に位置し、前記第2貫通孔が前記第1集流管の長手方向に該前記凸部の他方側に位置する。
【0015】
いくつかの実施例では、前記第1貫通孔の流通断面積は前記第2貫通孔の流通断面積より小さい。
【0016】
いくつかの実施例では、前記第1部材は第3貫通孔を含み、少なくとも2つの前記凸部が前記第1集流管の長手方向に隣接して配置され、前記第3貫通孔が該隣接して配置された少なくとも2つの前記凸部の間に位置し、前記第3貫通孔が前記熱交換管の長手方向に前記第1部材を貫通し、前記第3貫通孔が複数である。
【0017】
いくつかの実施例では、前記熱交換器は第1仕切板をさらに含み、前記第1仕切板は前記第1通路を第3通路と第4通路に分け、前記第3通路が前記第1副通路と前記第2副通路とを含み、前記第1仕切板には前記第1集流管の長手方向に前記第1仕切板を貫通する第4貫通孔が含まれ、前記第4貫通孔が前記第2副通路と前記第4通路とを連通させる。
【0018】
いくつかの実施例では、前記熱交換器は第2部材をさらに含み、前記第2部材が前記第4通路内に位置し、前記第2部材は、前記第4通路を、前記熱交換管の長手方向に並列に配置された第5副通路と第6副通路に分け、前記熱交換管の長手方向の一端の少なくとも1部が前記第5副通路内に位置し、前記第2部材は前記熱交換管の長手方向に前記第2部材を貫通する第5貫通孔を含み、前記第5貫通孔が前記第5副通路と前記第6副通路とを連通させる。
【0019】
いくつかの実施例では、前記熱交換器は第2仕切板をさらに含み、前記第2仕切板は前記第1集流管の長手方向に前記第1副通路を第7副通路と第8副通路に分け、前記第2仕切板が前記第1集流管の長手方向に前記第2副通路を第9副通路と第10副通路に分け、前記第2仕切板は前記第1集流管の長手方向に前記第2仕切板を貫通する第6貫通孔を含み、前記第6貫通孔が第9副通路と第10副通路とを連通させ、前記第1部材は前記熱交換管の長手方向に前記第1部材を貫通する第7貫通孔を含み、前記第7貫通孔が前記第7副通路と前記第9副通路とを連通させ、前記第1部材は前記熱交換管の長手方向に前記第1部材を貫通する第8貫通孔をさらに含み、前記第8貫通孔が前記第8副通路と前記第10副通路とを連通させる。
【0020】
いくつかの実施例では、前記熱交換器は出入口管をさらに含み、前記出入口管が第1出入口管と第2出入口管とを含み、前記第1出入口管及び第2出入口管が前記第2集流管に接続され、または、前記第1出入口管が前記第1集流管に接続され、前記第2出入口管が前記第2集流管に接続される。
【0021】
いくつかの実施例では、前記第1アセンブリは支持板をさらに含み、前記支持板が前記熱交換管の長手方向の一側部で前記第1部材に当接し、前記支持板が前記熱交換管の長手方向の他側部で前記第1周壁の内周面に当接する。
【0022】
いくつかの実施例では、少なくとも1つの前記凸部は、前記第1熱交換管の長手方向に前記第1部材から離反する一端が前記第1周壁の内周面に当接し、該凸部は前記第1集流管の長手方向に該凸部を貫通する第9貫通孔を有する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本発明の一実施例の熱交換器の概略上面図である。
【
図4】本発明の一実施例に係る第1部材の例示的な概略斜視図である。
【
図5】本発明の一実施例に係る第1部材の別の例示的な概略斜視図である。
【
図6】本発明の一実施例に係る第1部材のもう1つの例示的な概略斜視図である。
【
図7】本発明の別の実施例に係る熱交換器の断面図である。
【
図9】本発明の別の実施例に係る第1部材の例示的な概略側面図である。
【
図10】本発明の別の実施例に係る第1部材の例示的な概略斜視図である。
【
図11】本発明の別の実施例に係る第1部材の別の例示的な概略側面図である。
【
図12】本発明のもう1つの実施例に係る熱交換器の断面図である。
【
図14】本発明のもう1つの実施例に係る第1部材の例示的な概略側面図である。
【
図15】本発明のもう1つの実施例に係る熱交換器の断面図である。
【
図17】本発明のもう1つの実施例に係る第1部材の例示的な概略側面図である。
【
図18】本発明のもう1つの実施例に係る第1部材の例示的な概略斜視図である。
【
図19】本発明のもう1つの実施例に係る第1部材の別の例示的な概略側面図である。
【
図20】本発明の第5の実施例の熱交換器の断面図である。
【
図22】本発明の第5の実施例に係る第1部材の例示的な概略側面図である。
【
図23】本発明の第5の実施例に係る第1部材の例示的な概略斜視図である。
【符号の説明】
【0024】
熱交換器001、
第1集流管100、第1周壁110、第1通路120、第1端部カバー130、第1仕切板140、第4貫通孔141、第3通路150、第1副通路151、第2副通路152、第3副通路153、第4副通路154、第7副通路155、第8副通路156、第9副通路157、第10副通路158、第4通路160、第5副通路161、第6副通路162、第2仕切板170、第6貫通孔171、
第2集流管200、第2周壁210、第2通路220、第5通路221、第6通路222、第2端部カバー230、第3仕切板240、
熱交換管300、フィン400、
第1出入口管510、第2出入口管520、
第1アセンブリ600、第1部材610、第1貫通孔611、第2貫通孔612、第3貫通孔613、第7貫通孔614、第8貫通孔615、凸部620、第9貫通孔621、第1隙間622、第第2隙間623、支持板630、第2部材640、第5貫通孔641。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本開示の実施例を詳細に説明し、前記実施例の例は図面に示される。以下、添付図面を参照して説明する実施例は例示的なものであり、本開示を説明するためのものであり、本開示に対する制限としては理解してはいけない。本開示の説明では、「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「縦」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」、「軸方向」、「径方向」、「周方向」などという用語が示す方位または位置関係は図面に基づいて示される方位または位置関係であり、本開示を説明し説明を簡素化するためのものに過ぎず、示された装置または素子が必ず特定の方位を有し、特定の方位によって構造及び操作することを示しまたは暗示するものではないため、本開示に対する限定として理解されない。
【0026】
以下、図面を参照しながら本開示の実施例の熱交換器001を説明する。
【0027】
図1~
図23に示すように、本発明の実施例に係る熱交換器001は、第1集流管100、第2集流管200、複数の熱交換管300、複数のフィン400及び第1アセンブリ600を含む。
【0028】
図1~
図3に示すように、第1集流管100は第1周壁110と第1周壁110に囲まれて形成された第1通路120とを含み、第1集流管100の長手方向(例えば、
図2の上下方向)の一端(例えば、
図2の第1集流管100の上端)と第1集流管100の長手方向の他端(例えば、
図2の第1集流管100の下端)にはいずれも第1端部カバー130が設けられている。第2集流管200は第2周壁210と第2周壁210に囲まれて形成された第2通路220とを含み、第2集流管200の長手方向(例えば、
図2の上下方向)の一端(例えば、
図2の第2集流管200の上端)と第2集流管200の長手方向の他端(例えば、
図2の第2集流管200の下端)にはいずれも第2端部カバー230が設けられている。
【0029】
熱交換管300の横断面の外周輪郭は略扁平状である。熱交換管300の長手方向(例えば、
図1の左右方向)の一端(例えば、
図1の熱交換管300の左端)が第1集流管100に接続され、熱交換管300の長手方向の他端(例えば、
図1の熱交換管300の右端)が第2集流管200に接続されることにより、第1集流管100と第2集流管200とを連通させる。複数の熱交換管300は第1集流管100の長手方向に間隔をあけて配置され、複数のフィン400は熱交換管300の長手方向に間隔をあけて配置され、フィン400は第1集流管100の長手方向に複数の熱交換管300を通過し、第1集流管100の長手方向と水平面との角度が0度より大きい。好ましくは、熱交換器が冷媒の蒸発器として動作するとき、第1集流管100の長手方向は水平面に垂直である。すなわち、第1集流管100の長手方向と水平面との角度は90度である。
【0030】
第1アセンブリ600は第1通路120の内部に位置し、第1アセンブリ600は第1部材610を含む。第1通路120は第1副通路151と第2副通路152とを含み、第1副通路151は熱交換管300の長手方向に第1部材610の一方側(例えば、
図2の第1部材610の右側)に位置し、第2副通路152は熱交換管300の長手方向に第1部材610の他方側(例えば、
図2の第1部材610の左側)に位置する。
【0031】
第1副通路151は熱交換管300に連通し、熱交換管300の長手方向の一端の少なくとも一部が第1副通路151内に位置する。
【0032】
第1部材610は第1副通路151に向かう第1側部を含み、第1側部は第1副通路151内に位置する凸部620を含み、熱交換管300の長手方向において、凸部620と第1副通路151を囲む第1周壁110の内周面との間に隙間があり、凸部620が複数である。これにより、冷媒は第1副通路151内でこの隙間を介して下方に流れることができ、凸部620が冷媒の流れを緩めることができ、冷媒が複数の熱交換管300内で均一に割り当てられることに有利である。
【0033】
第1通路120は第3副通路153と第4副通路154とをさらに含み、第3副通路153が第1副通路151と第2副通路152とを連通させ、第4副通路154が第1副通路151と第2副通路152とを連通させることにより、第1通路120内で、冷媒が循環して流れるための少なくとも1つの流通通路が形成される。
【0034】
具体的に、第3副通路153は第1部材610の長手方向(例えば、
図2の上下方向)の一端(例えば、
図2の第1部材610の上端)に位置し、第4副通路154は第1部材610の長手方向の他端(例えば、
図2の第1部材610の下端)に位置する。
【0035】
本発明の実施例に係る熱交換器001の第1集流管100内の第1通路120は第1副通路151、第2副通路152、第3副通路153及び第4副通路154を含み、第1副通路151、第2副通路152、第3副通路153及び第4副通路154は冷媒が循環して流れるための少なくとも1つの流通通路を形成する。これにより、冷媒は流通通路内で循環して流れ、冷媒は第1集流管100内で均一に分布できる。また、第1副通路151内に位置する凸部620は冷媒の流れを緩めることができ、集流管内での冷媒の局所的な集中を低減し、冷媒が複数の熱交換管300内で割り当てられることに有利である。
【0036】
したがって、本発明の実施例に係る熱交換器001は、集流管内で冷媒が分散して分布することに有利であり、熱交換性能が良い。
【0037】
いくつかの実施例では、
図2と
図3に示すように、複数の凸部620は第1集流管100の長手方向に間隔をあけて配置され、少なくとも1つの熱交換管300は第1集流管100の長手方向に隣接する2つの凸部620の間に位置する。すなわち、第1集流管100の長手方向に隣接する2つの凸部620の間には1つ以上の熱交換管300が設けられている。換言いれば、少なくとも一部の熱交換管300と複数の凸部620とは第1集流管100の長手方向に交互に配置される。これにより、本発明の実施例に係る熱交換器001は、冷媒が複数の熱交換管300内で均一に分布することに有利であり、熱交換器001の熱交換性能の向上に有利である。
【0038】
いくつかの実施例では、該少なくとも1つの熱交換管300から第1側部までの最小距離はd1であり、該隣接する2つの凸部620と第1副通路151を囲む第1周壁110の内周面との熱交換管300の長手方向における最小距離はd2であり、d1がd2より大きい。すなわち、少なくとも1つの熱交換管300から第1部材610の第1副通路151に向かう一側面(例えば
図2の第1部材610の右側面)までの最小距離はd1であり、上記実施例における隣接する2つの凸部620と第1副通路151を囲む第1周壁110の内周面との熱交換管300の長手方向における最小距離はd2であり、d1がd2より大きい。具体的に、第1副通路151内において、凸部620と熱交換管300の長手方向の一端とは階段状に分布する。これにより、本発明の実施例に係る熱交換器001の冷媒が第1副通路151内で流れる際に、凸部620と熱交換管300によって順次遮断され、冷媒の流れ軌跡が蛇行形になり、冷媒の流れ速度が減速され、冷媒が複数の熱交換管300中で均一に分布することに有利であり、さらに熱交換器001の熱交換性能を向上させることができる。
【0039】
いくつかの実施例では、
図2と
図3に示すように、第1アセンブリ600は支持板630をさらに含み、支持板630の熱交換管300の長手方向における一側部(例えば
図2の支持板630の右側部)が第1部材610に当接し、支持板630の熱交換管300の長手方向における他側部(例えば
図2の支持板630の左側部)が第1周壁110の内周面に当接する。すなわち、支持板630の右側部が第1部材610の左側面に当接し、支持板630の右側部が第1部材610の左側面に接続され、支持板630の左側部が第1周壁110の内周面に当接し、支持板630の左側部が第1周壁110の内周面に接続される。これにより、支持板630が第1部材610を支持して位置決めすることにより、第1部材610の位置を安定かつ確実にする。
【0040】
いくつかの実施例では、
図2~
図5に示すように、少なくとも1つの凸部620は、第1熱交換管300の長手方向に第1部材610から離反する一端(例えば
図2の凸部620の右端)が第1周壁110の内周面に当接する。該凸部620は第1集流管100の長手方向に該凸部620を貫通する第9貫通孔621を有する。すなわち、少なくとも1つの凸部620の右端が第1周壁110の内周面に当接し、該凸部620は上下方向に該凸部620を貫通する第9貫通孔621を有する。これにより、該凸部620が第1部材610を支持して位置決めすることにより、第1部材610の位置を安定かつ確実にし、冷媒が第9貫通孔621を介して該凸部620を流れることができ、冷媒が熱交換管300内で均一に割り当てられることに有利である。具体的に、該第9貫通孔621は複数であり、複数の第9貫通孔621は前後方向に間隔をあけて配置される。
【0041】
さらに、
図5と
図6に示すように、少なくとも1つの凸部620は、第1熱交換管300の長手方向の第1部材610から離反する一端の一部が第1周壁110の内周面に当接する。該凸部620は、第1熱交換管300の長手方向に第1部材610から離反する一端の残りの部分と第1周壁110の内周面との間に隙間がある。具体的に、少なくとも1つの凸部620の右端の両側部分は第1周壁110の内周面に当接し、該凸部620の中央部分と第1周壁110の内周面との間には第1隙間622がある。または、少なくとも1つの凸部620の右端の中央部分は第1周壁110の内周面に当接し、該凸部620の両側部分と第1周壁110の内周面との間には第2隙間623がある。
【0042】
いくつかの実施例では、
図7~
図11に示すように、第1部材610は第1貫通孔611と第2貫通孔612とを含む。第1貫通孔611は熱交換管300の長手方向に第1部材610を貫通して、第1副通路151と第2副通路152とを連通させる。第2貫通孔612は熱交換管300の長手方向に第1部材610を貫通して、第1副通路151と第2副通路152とを連通させる。第1貫通孔611は第1集流管100の長手方向に1つの凸部620の一方側に位置し、第2貫通孔612は第1集流管100の長手方向に該凸部620の他方側に位置する。すなわち、第2副通路152、第3副通路153、第1副通路151及び第1貫通孔611は1つの循環流通通路を形成する。第2副通路152、第2貫通孔612、第1副通路151及び第4副通路154は別の循環流通通路を形成する。具体的に、第1貫通孔611と第2貫通孔612の横断面はいずれも円形である。なお、一部の熱交換管300の長手方向の一端は該1つの循環流通通路内に位置し、別の部分の熱交換管300の長手方向の一端は該別の循環流通通路内に位置する。これにより、本発明の実施例に係る熱交換器001の冷媒は集流管中で分散して分布し、冷媒が複数の熱交換管300内で割り当てられることに有利であり、これによって熱交換器001の熱交換性能の向上に有利である。
【0043】
さらに、該凸部620は、第1熱交換管300の長手方向に第1部材610から離反する一端が第1周壁110の内周面に当接する。すなわち、該凸部620は第1副通路151を2つの部分に分ける。すなわち、第2副通路152、第3副通路153、一部の第1副通路151及び第1貫通孔611は該1つの循環流通通路を形成し、第2副通路152、第2貫通孔612、別の部分の第1副通路151及び第4副通路154は該別の循環流通通路を形成する。これにより、該一部の第1副通路151内の冷媒と該別の部分の第1副通路151内の冷媒とは互いに影響せず、集流管での冷媒の集中分布の低減に有利であり、これによって第1副通路151内の冷媒が複数の熱交換管300内で割り当てられることに有利であり、さらに熱交換器001の熱交換性能の向上に有利である。
【0044】
いくつかの実施例では、
図9~
図11に示すように、第1貫通孔611の流通断面積は第2貫通孔612の流通断面積より小さい。すなわち、第1貫通孔611の孔径が第2貫通孔612の孔径より小さい。なお、第2副通路152内の冷媒は、第2貫通孔612から第1副通路151内に入りやすくなり、第1副通路151内の冷媒が第1貫通孔611から流出することに影響を与えない。これにより、本発明の実施例に係る熱交換器001の該1つの循環流通通路と該別の循環流通通路との間は相対的に独立することができ、集流管内での冷媒の流れを促進し、冷媒が複数の熱交換管300内で割り当てられることに有利であり、さらに熱交換器001の熱交換性能の向上に有利である。
【0045】
いくつかの実施例では、
図11に示すように、第1貫通孔611と第2貫通孔612とは第1部材610の幅方向(例えば、
図9の前後方向)に一定の距離間隔で離間している。すなわち、第1貫通孔611と第2貫通孔612とは、第1部材610の幅方向にずれており、該1つの循環流通通路の冷媒流通経路と該別の循環流通通路の冷媒流通経路も第1部材610の幅方向にずれている。これにより、本発明の実施例に係る熱交換器001は、内部に冷媒が循環して流れる流通通路が少なくとも2つあり、冷媒の局所的な集中の低減に有利であり、複数の熱交換管300内での冷媒の割り当てを促進し、さらに熱交換器001の熱交換性能の向上に有利である。
【0046】
具体的に、第1貫通孔611は第1部材610の長手方向の中央線の一方側に位置し、第2貫通孔は第1部材610の長手方向の中央線の他方側に位置する。
【0047】
いくつかの実施例では、
図12~
図14に示すように、第1部材610は第3貫通孔613を含み、少なくとも2つの凸部620は第1集流管100の長手方向に隣接して配置され、第3貫通孔613は該隣接して配置された少なくとも2つの凸部620の間に位置し、第3貫通孔613は熱交換管300の長手方向に第1部材610を貫通し、第3貫通孔613は複数である。すなわち、第3貫通孔613は第3副通路153と第4副通路154との間に位置する。なお、第2副通路152内の大部分の冷媒は第3副通路153を介して第1副通路151に入ることができ、第2副通路152内の小部分の冷媒は第3副通路153に到達できない位置を通過し、この小部分の冷媒は、第3貫通孔613を介して第1副通路151に入ることができる。これにより、本発明の実施例に係る熱交換器001は、集流管内での冷媒の十分な流れに有利であり、複数の熱交換管300内での冷媒の割り当てを促進し、さらに熱交換器001の熱交換性能の向上に有利である。
【0048】
具体的に、複数の第3貫通孔613は第1集流管100の長手方向に間隔をあけて配置され、複数の第3貫通孔613と複数の凸部620とは第1集流管100の長手方向に交互に配置される。すなわち、第1集流管100の長手方向に隣接する2つの凸部620の間には1つの第3貫通孔613が設けられ、第1集流管100の長手方向に隣接する2つの第3貫通孔613の間には1つの凸部620が設けられる。
【0049】
いくつかの実施例では、
図2、
図3、
図7、
図8、
図12及び
図13に示すように、熱交換器001は仕切板140をさらに含み、第1仕切板140が第1通路120を第3通路150と第4通路160に分け、第3通路150が第1副通路151、第2副通路152、第3副通路153及び第4副通路154を含み、第1仕切板140には第1集流管100の長手方向に第1仕切板140を貫通する第4貫通孔141が含まれ、第4貫通孔141が第2副通路152と第4通路160とを連通させる。なお、第4通路160内の冷媒は、第2副通路152内の冷媒が第3副通路153を介して第1副通路151に入るように、第4貫通孔141を介して第2副通路152内に噴出される。これにより、第2副通路152内の大部分の冷媒が第3副通路153を介して第1副通路151に入ることができ、冷媒が集流管内で流れることに有利であり、これによって複数の熱交換管300内で割り当てられ、さらに熱交換器001の熱交換性能の向上に有利である。
【0050】
いくつかの実施例では、
図2~
図23に示すように、第3副通路153は、第1部材610の長手方向の一端と第1集流管100の長手方向の一端の第1端部カバー130との間に形成され、第4副通路154は、第1部材610の長手方向の他端と第1仕切板140との間に形成される。これにより、冷媒は、第1副通路151全体と第2副通路152全体で循環して流通することができ、冷媒が均一に割り当てられることに有利であり、さらに熱交換器001の熱交換性能の向上に有利である。
【0051】
具体的に、第1部材610の長手方向の一端と第1集流管100の長手方向の一端の第1端部カバー130との間に隙間があり、この隙間が第3副通路153として形成する。または、第1部材610の長手方向の一端の一部が第1集流管100の長手方向の一端の第1端部カバー130に当接し、第1部材610の長手方向の一端の残りの部分と第1集流管100の長手方向の一端の第1端部カバー130との間には隙間があり、これによってこの隙間が第3副通路153として形成する。
【0052】
第1部材610の長手方向の他端の一部が第1仕切板140に当接し、第1部材610の長手方向の他端の残りの部分と第1仕切板140との間には隙間があり、これによってこの隙間が第4副通路154として形成する。または、第1部材610の長手方向の他端は熱交換管300の長手方向に第1部材610を貫通する貫通孔を有し、この貫通孔が第4副通路154として形成する。
【0053】
いくつかの実施例では、
図15~
図19に示すように、熱交換器001は第2部材640をさらに含む。第2部材640は第4通路160内に位置し、第2部材640は、第4通路160を、熱交換管300の長手方向に並列に配置された第5副通路161と第6副通路162に分ける。熱交換管300の長手方向の一端の少なくとも一部は第5副通路161内に位置する。第2部材640は、熱交換管300の長手方向に第2部材640を貫通する第5貫通孔641を含み、第5貫通孔641が第5副通路161と第6副通路162とを連通させる。すなわち、第2部材640は第4通路160内で第4通路160を第5副通路161と第6副通路162に分け、第2部材640は第2部材640を貫通する第5貫通孔641を有する。第5副通路161と第6副通路162とは熱交換管300の長手方向に並列に配置され、第5副通路161と第6副通路162とは第5貫通孔641を介して連通される。具体的に、第2部材640と第1部材610とは、一体構造であってもよいし、別体構造であってもよい。
【0054】
なお、第2部材640と第1部材610とは第1通路120を第1部分と第2部分に分け、第1部分が第5副通路161と第1副通路151とを含み、第2部分が第6副通路162と第2副通路152とを含む。冷媒が第1部分から第2部分に入ってから、第2部分を経て熱交換管300に入る。具体的には、冷媒の大部分は第6副通路162から第2副通路152に入り、さらに第2副通路152内の冷媒は第1副通路151に入り、第1副通路151内の冷媒は均一に熱交換管300内に割り当てられ、第1副通路151内の残りの冷媒はまた循環して第2副通路152に入る。冷媒の小部分は第6副通路162から第5副通路161に入り、第5副通路161内の冷媒は均一に熱交換管300内に割り当てられる。冷媒が第1通路120内で循環して流れることにより、冷媒が熱交換管300内で均一に割り当てられることに有利であり、さらに熱交換器001の熱交換性能の向上に有利である。
【0055】
いくつかの実施例では、
図20~
図23に示すように、熱交換器001は第2仕切板170をさらに含む。第2仕切板170は第1集流管100の長手方向に第1副通路151を第7副通路155と第8副通路156に分け、第2仕切板170は第1集流管100の長手方向に第2副通路152を第9副通路157と第10副通路158に分ける。第2仕切板170は第1集流管100の長手方向に第2仕切板170を貫通する第6貫通孔171を含み、第6貫通孔171が第9副通路157と第10副通路158とを連通させる。第1部材610は熱交換管300の長手方向に第1部材610を貫通する第7貫通孔614を含み、第7貫通孔614が第7副通路155と第9副通路157とを連通させる。第1部材610は熱交換管300の長手方向に第1部材610を貫通する第8貫通孔615をさらに含み、第8貫通孔615が第8副通路156と第10副通路158とを連通させる。
【0056】
すなわち、第9副通路157、第7貫通孔614、第7副通路155及び第4副通路154は1つの循環流通通路を形成する。第10副通路158、第3副通路153、第1副通路151及び第8貫通孔615は別の循環流通通路を形成する。なお、一部の熱交換管300の長手方向の一端は該1つの循環流通通路内に位置し、別の部分の熱交換管300の長手方向の一端は該別の循環流通通路内に位置する。
【0057】
具体的には、冷媒は第4通路160から第9副通路157に入り、第9副通路157内の一部の冷媒は該1つの循環流通通路内で循環して流れる。第9副通路157内の別の部分の冷媒は第10副通路158に入り、第10副通路158内の冷媒は該別の循環流通通路内で循環して流れる。これにより、本発明の実施例に係る熱交換器001の冷媒の集流管内の流れが激化し、冷媒が熱交換管300内で均一に割り当てられることに有利であり、熱交換器001の熱交換性能の向上に有利である。
【0058】
いくつかの実施例では、
図1~
図23に示すように、熱交換器001は出入口管をさらに含み、出入口管は、第1出入口管510と第2出入口管520とを含み、第1出入口管510及び第2出入口管520が第2集流管200に接続され、または、第1出入口管510が第1集流管100に接続され、第2出入口管520が第2集流管200に接続される。
【0059】
具体的に、
図1~
図3、
図7、
図8、
図12、
図13、
図20及び
図21に示すように、第1出入口管510と第2出入口管520とはいずれも第2集流管200に接続される。第2集流管200は第3仕切板240を含み、第3仕切板240は第2通路220を第5通路221と第6通路222に分け、第5通路221と第6通路222とは第2集流管200の長手方向に並列に配置される。第1出入口管510が第5通路221に連通し、第2出入口管520が第6通路222に連通する。これにより、本発明の実施例に係る熱交換器001の冷媒の流れ経路が増え、熱交換器001の熱交換性能の向上に有利である。
【0060】
図15と
図16に示すように、第1出入口管510は第1集流管100に接続され、第2出入口管520は第2集流管200に接続される。冷媒は第1出入口管510から第1集流管100に入り、冷媒は第1集流管100内で熱交換管300に割り当てられる。熱交換管300内で熱交換された冷媒は合流して第2集流管200に入り、第2集流管200内の冷媒は第2出入口管520から流出する。これにより、本発明の実施例に係る熱交換器001は熱交換器内での冷媒の十分な熱交換に有利であり、複数の熱交換管300内での冷媒の均一な割り当てを促進し、熱交換器001の熱交換性能の向上に有利である。
【0061】
以下、
図1~
図23を参照して、本発明のくつかの具体的な実施例に係る熱交換器001を説明する。
【0062】
図1~
図6に示すように、熱交換器001は、第1集流管100、第2集流管200、複数の熱交換管300、複数のフィン400、第1アセンブリ600、第1仕切板140、第1出入口管510及び第2出入口を含む。
【0063】
第1集流管100は第1周壁110と第1周壁110に囲まれて形成された第1通路120とを含み、第1集流管100の上端と第1集流管100の下端にはいずれも第1端部カバー130が設けられている。第2集流管200は第2周壁210と第2周壁210に囲まれて形成された第2通路220とを含み、第2集流管200の上端と第2集流管200の下端にはいずれも第2端部カバー230が設けられている。
【0064】
第1出入口管510と第2出入口管520とはいずれも第2集流管200に接続される。第2集流管200は第3仕切板240を含み、第3仕切板240は第2通路220を第5通路221と第6通路222に分け、第5通路221と第6通路222とは第2集流管200の長手方向に並列に配置される。第1出入口管510が第5通路221に連通し、第2出入口管520が第6通路222に連通する。
【0065】
熱交換管300の横断面の外周輪郭は略扁平状である。熱交換管300の左端が第1集流管100に接続され、熱交換管300の右端が第2集流管200に接続されることにより、第1集流管100と第2集流管200とを連通させる。複数の熱交換管300は上下に間隔をあけて配置され、複数のフィン400は左右に間隔をあけて配置され、フィン400は上下方向に複数の熱交換管300を通過する。
【0066】
第1アセンブリ600は第1通路120の内部に位置し、第1アセンブリ600は第1部材610を含む。第1通路120は第1副通路151と第2副通路152とを含み、第1副通路151が第1部材610の右側に位置し、第2副通路152が第1部材610の左側に位置する。
【0067】
第1副通路151は熱交換管300に連通し、熱交換管300の左端の少なくとも一部は第1副通路151内に位置する。
【0068】
第1部材610は第1副通路151に向かう第1側部を含み、第1側部は第1副通路151内に位置する凸部620を含み、左右方向において、凸部620と第1副通路151を囲む第1周壁110の内周面との間には隙間があり、凸部620が複数である。
【0069】
第1通路120は第3副通路153と第4副通路154とをさらに含み、第3副通路153が第1副通路151と第2副通路152とを連通させ、第4副通路154が第1副通路151と第2副通路152とを連通させることにより、第1通路120内で少なくとも1つの循環流通通路を形成する。
【0070】
第3副通路153は第1部材610の上端に位置し、第4副通路154は第1部材610の下端に位置する。
【0071】
複数の凸部620は第1集流管100の長手方向に間隔をあけて配置され、少なくとも1つの熱交換管300は第1集流管100の長手方向に隣接する2つの凸部620の間に位置する。
【0072】
該少なくとも1つの熱交換管300から第1側部までの最小距離はd1であり、該隣接する2つの凸部620と第1副通路151を囲む第1周壁110の内周面との熱交換管300の長手方向における最小距離はd2であり、d1がd2より大きい。
【0073】
第1アセンブリ600は支持板630をさらに含み、支持板630の右側部が第1部材610に当接し、支持板630の左側部が第1周壁110の内周面に当接する。
【0074】
少なくとも1つの凸部620の右端の一部は第1周壁110の内周面に当接する。該凸部620の右端の残りの部分と第1周壁110の内周面との間には隙間がある。該凸部620は第1集流管100の長手方向に該凸部620を貫通する第9貫通孔621を有する。
【0075】
第1仕切板140は第1通路120を第3通路150と第4通路160に分け、第3通路150が第1副通路151、第2副通路152、第3副通路153及び第4副通路154を含み、第1仕切板140には第1集流管100の長手方向に第1仕切板140を貫通する第4貫通孔141が含まれ、第4貫通孔141が第2副通路152と第4通路160とを連通させる。
【0076】
第3副通路153は第1部材610の長手方向の上端と第1集流管100の上端の第1端部カバー130との間に形成され、第4副通路154は第1部材610の下端と第1仕切板140との間に形成される。
【0077】
図7~
図11に示すように、例1と異なるのは、第1部材610が第1貫通孔611と第2貫通孔612とを含む。第1貫通孔611は熱交換管300の長手方向に第1部材610を貫通して、第1副通路151と第2副通路152とを連通させる。第2貫通孔612は熱交換管300の長手方向に第1部材610を貫通して、第1副通路151と第2副通路152とを連通させる。第1貫通孔611は第1集流管100の長手方向に1つの凸部620の一方側に位置し、第2貫通孔612は第1集流管100の長手方向に該凸部620の他方側に位置する。該凸部620は、第1熱交換管300の長手方向に第1部材610から離反する一端が第1周壁110の内周面に当接する。
【0078】
第1貫通孔611の流通断面積は第2貫通孔612の流通断面積より小さい。第1貫通孔611と第2貫通孔612とは前後方向に一定の距離で離間している。第1貫通孔611は第1部材610の長手方向の中央線の一方側に位置し、第2貫通孔は第1部材610の長手方向の中央線の他方側に位置する。
【0079】
図12~
図14に示すように、例1と異なるのは、第1部材610が第3貫通孔613を含み、少なくとも2つの凸部620は第1集流管100の長手方向に隣接して配置され、第3貫通孔613は該隣接して配置された少なくとも2つの凸部620の間に位置し、第3貫通孔613は熱交換管300の長手方向に第1部材610を貫通し、第3貫通孔613は複数である。第3貫通孔613は第3副通路153と第4副通路154との間に位置する。
【0080】
複数の第3貫通孔613は第1集流管100の長手方向に間隔をあけて配置され、複数の第3貫通孔613と複数の凸部620とは第1集流管100の長手方向に交互に配置される。
【0081】
図20~
図23に示すように、例2と異なるのは、熱交換器001が第2仕切板170をさらに含む。第2仕切板170は第1集流管100の長手方向に第1副通路151を第7副通路155と第8副通路156に分け、第2仕切板170は第1集流管100の長手方向に第2副通路152を第9副通路157と第10副通路158に分ける。第2仕切板170は第1集流管100の長手方向に第2仕切板170を貫通する第6貫通孔171を含み、第6貫通孔171が第9副通路157と第10副通路158とを連通させる。第1部材610は熱交換管300の長手方向に第1部材610を貫通する第7貫通孔614を含み、第7貫通孔614が第7副通路155と第9副通路157とを連通させる。第1部材610は熱交換管300の長手方向に第1部材610を貫通する第8貫通孔615をさらに含み、第8貫通孔615が第8副通路156と第10副通路158とを連通させる。
【0082】
第9副通路157、第7貫通孔614、第7副通路155及び第4副通路154は1つの循環流通通路を形成する。第10副通路158、第3副通路153、第1副通路151及び第8貫通孔615は別の循環流通通路を形成する。
【0083】
図15~
図19に示すように、熱交換器001は、第1集流管100、第2集流管200、複数の熱交換管300、複数のフィン400、第1アセンブリ600、第1仕切板140、第1出入口管510及び第2出入口を含む。
【0084】
第1集流管100は第1周壁110と第1周壁110に囲まれて形成された第1通路120とを含み、第1集流管100の上端と第1集流管100の下端にはいずれも第1端部カバー130が設けられている。第2集流管200は第2周壁210と第2周壁210に囲まれて形成された第2通路220とを含み、第2集流管200の上端と第2集流管200の下端にはいずれも第2端部カバー230が設けられている。
【0085】
第1出入口管510は第1集流管100に接続され、第2出入口管520は第2集流管200に接続される。
【0086】
熱交換管300の横断面の外周輪郭は略扁平状である。熱交換管300の左端が第1集流管100に接続され、熱交換管300の右端が第2集流管200に接続されることにより、第1集流管100と第2集流管200とを連通させる。複数の熱交換管300は上下に間隔をあけて配置され、複数のフィン400は左右に間隔をあけて配置され、フィン400は上下方向に複数の熱交換管300を通過する。
【0087】
第1アセンブリ600は第1通路120の内部に位置し、第1アセンブリ600は第1部材610と第2部材640とを含む。第1通路120は第1副通路151と第2副通路152とを含み、第1副通路151が第1部材610の右側に位置し、第2副通路152が第1部材610の左側に位置する。
【0088】
第1副通路151は熱交換管300に連通し、熱交換管300の左端の少なくとも一部は第1副通路151内に位置する。
【0089】
第1部材610は第1副通路151に向かう第1側部を含み、第1側部は第1副通路151内に位置する凸部620を含み、左右方向において、凸部620と第1副通路151を囲む第1周壁110の内周面との間には隙間があり、凸部620が複数である。
【0090】
第1通路120は第3副通路153と第4副通路154とをさらに含み、第3副通路153が第1副通路151と第2副通路152とを連通させ、第4副通路154が第1副通路151と第2副通路152とを連通させることにより、第1通路120内で少なくとも1つの循環流通通路を形成する。
【0091】
第3副通路153は第1部材610の上端に位置し、第4副通路154は第1部材610の下端に位置する。
【0092】
第2部材640は第4通路160内に位置し、第2部材640は第4通路160を左右に並列に配置された第5副通路161と第6副通路162に分け、第5副通路161が右側に位置し、第6副通路162が左側に位置する。熱交換管300の長手方向の一端の少なくとも一部は第5副通路161内に位置する。第2部材640は、熱交換管300の長手方向に第2部材640を貫通する第5貫通孔641を含み、第5貫通孔641が第5副通路161と第6副通路162とを連通させる。第1出入口管510が第6副通路162に連通し、第2出入口管520が第2通路220に連通する。
【0093】
複数の凸部620は第1集流管100の長手方向に間隔をあけて配置され、少なくとも1つの熱交換管300は第1集流管100の長手方向に隣接する2つの凸部620の間に位置する。
【0094】
該少なくとも1つの熱交換管300から第1側部までの最小距離はd1であり、該隣接する2つの凸部620と第1副通路151を囲む第1周壁110の内周面との熱交換管300の長手方向における最小距離はd2であり、d1がd2より大きい。
【0095】
第1アセンブリ600は支持板630をさらに含み、支持板630の右側部が第1部材610に当接し、支持板630の左側部が第1周壁110の内周面に当接する。
【0096】
少なくとも1つの凸部620の右端の一部が第1周壁110の内周面に当接する。該凸部620の右端の残りの部分と第1周壁110の内周面との間には隙間がある。該凸部620は第1集流管100の長手方向に該凸部620を貫通する第9貫通孔621を有する。
【0097】
第1仕切板140が第1通路120を第3通路150と第4通路160に分け、第3通路150が第1副通路151、第2副通路152、第3副通路153及び第4副通路154を含み、第1仕切板140には第1集流管100の長手方向に第1仕切板140を貫通する第4貫通孔141が含まれ、第4貫通孔141が第2副通路152と第4通路160とを連通させる。
【0098】
第3副通路153は第1部材610の長手方向の上端と第1集流管100の上端の第1端部カバー130との間に形成され、第4副通路154は第1部材610の下端と第1仕切板140との間に形成される。
【0099】
本開示の説明では、「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「縦」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」、「軸方向」、「径方向」、「周方向」などという用語が示す方位または位置関係は図面に基づいて示される方位または位置関係であり、本開示を説明し説明を簡素化するためのものに過ぎず、示された装置または素子が必ず特定の方位を有し、特定の方位によって構造及び操作することを示しまたは暗示するものではないため、本開示に対する限定として理解されない。
【0100】
また、「第1」、「第2」という用語は説明の目的にのみ使用され、相対的な重要性を示しまたは暗示し、示された技術的特徴の数を暗黙的に示すと理解されない。これにより、「第1」、「第2」と限定された特徴は、少なくとも1つの当該特徴を明示または暗黙的に含むことができる。本開示の説明では、「複数」という意味は、特に具体的な明確な限定がない限り、例えば、2つ、3つなど、少なくとも2つである。
【0101】
本開示では、明確な規定と限定がない限り、「取り付け」、「つながる」、「接続」、「固定」などの用語は広義的な理解とすべきであり、例えば、固定的な接続であってもよいし、取り外し可能な接続であってもよいし、一体となってもよく、または機械的接続であってもよいし、電気的接続であってもよいし、または直接接続であってもよいし、中間媒体による間接的な接続であってもよいし、2つの素子の内部の連通または2つの素子の相互作用関係であってもよい。当業者にとっては、具体的な状況に応じて上記用語の本開示において具体的な意味を理解することができる。
【0102】
本開示では、特に明確な規定と限定がない限り、第1特徴が第2特徴の「上」または「下」にあることは、第1と第2特徴が直接的に接触し、または第1と第2特徴は中間媒体によって間接的に接触することであってもよい。また、第1特徴が第2特徴の「上」、「上方」、及び「上面」にあることは、第1特徴が第2特徴の真上または斜め上にあり、または第1特徴の水平高さが第2特徴より高いことを示すだけであってもよい。第1特徴が第2特徴の「下」、「下方」、及び「以下」にあることは、第1の特徴が第2の特徴の直下又は斜め下にあり、又は第1特徴の水平高さは第2特徴よりも低いことを示すだけであってもよい。
【0103】
本明細書の説明では、「1つの実施例」、「いくつかの実施例」、「例」、「具体的な例」、または「いくつかの例」などの用語を参照する説明は、当該実施例または例を併せて説明した具体的な特徴、構造、材料、または特性は、本開示の少なくとも1つの実施例または例に含まれることを意味する。本明細書では、上記用語に対する概略的な説明は必ずしも同じ実施例又は例を対象とするとは限らない。また、説明された具体的な特徴、構造、材料又は長所はいずれか或いは複数の実施例又は例において適切な方式で組み合わせることができる。さらに、互いに衝突しない限り、当業者は本明細書で説明された異なる実施例又は例、及び異なる実施例又は例の特徴を結合したり組み合わせたりすることができる。
【0104】
以上、本開示の実施例を示し、説明したが、なお、上記の実施例は例示的なものであり、本開示に対する制限として理解されず、当業者は本開示の範囲内で上記の実施例を変更、修正、置換、及び変形することができる。
【手続補正書】
【提出日】2023-08-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
熱交換器であって、
第1集流管及び第2集流管であって、前記第1集流管が第1周壁と前記第1周壁に囲まれて形成された第1通路とを含む第1集流管及び第2集流管と、
複数の熱交換管であって、前記熱交換管の長手方向の一端が前記第1集流管に接続され、前記熱交換管が前記第1集流管と前記第2集流管とを連通させ、複数の前記熱交換管が前記第1集流管の長手方向に間隔をあけて配置され、前記熱交換器が冷媒の蒸発器として動作するとき、前記第1集流管の長手方向と水平面との角度が0度より大きい複数の熱交換管と、
前記第1通路の内部に位置する第1アセンブリであって、前記第1アセンブリが第1部材を含み、前記第1通路が第1副通路と第2副通路とを含み、前記第1副通路が前記熱交換管の長手方向に前記第1部材の一方側に位置し、前記第2副通路が前記熱交換管の長手方向に前記第1部材の他方側に位置する第1アセンブリと、を含み、
前記第1副通路が前記熱交換管に連通し、前記熱交換管の長手方向の一端の少なくとも一部が前記第1副通路内に位置し、
前記第1部材は前記第1副通路に向かう第1側部を含み、前記第1側部が前記第1副通路内に位置する凸部を含み、前記熱交換管の長手方向において、前記凸部と前記第1周壁との間に隙間があり、前記凸部が複数であり、
前記第1通路が第3副通路と第4副通路とをさらに含み、前記第3副通路が前記第1副通路と前記第2副通路とを連通させ、前記第4副通路が前記第1副通路と前記第2副通路とを連通させる、
ことを特徴とする熱交換器。
【請求項2】
複数の前記凸部は前記第1集流管の長手方向に間隔をあけて配置され、少なくとも1つの前記熱交換管が、前記第1集流管の長手方向に隣接する2つの凸部の間に位置する、
ことを特徴とする請求項
1に記載の熱交換器。
【請求項3】
該少なくとも1つの前記熱交換管から前記第1側部までの最小距離はd1であり、該隣接する2つの前記凸部と前記第1副通路を囲む前記第1周壁の内周面との前記熱交換管の長手方向における最小距離はd2であり、d1がd2より大きい、
ことを特徴とする請求項
2に記載の熱交換器。
【請求項4】
前記第1部材は第1貫通孔と第2貫通孔とを含み、前記第1貫通孔が前記熱交換管の長手方向に前記第1部材を貫通して、前記第1副通路と前記第2副通路とを連通させ、前記第2貫通孔が前記熱交換管の長手方向に前記第1部材を貫通して、前記第1副通路と前記第2副通路とを連通させ、前記第1貫通孔が前記第1集流管の長手方向に1つの前記凸部の一方側に位置し、前記第2貫通孔が前記第1集流管の長手方向に前記凸部の他方側に位置する、
ことを特徴とする請求項1~
3のいずれかに記載の熱交換器。
【請求項5】
前記第1貫通孔の流通断面積は前記第2貫通孔の流通断面積より小さい、
ことを特徴とする請求項
4に記載の熱交換器。
【請求項6】
前記第1部材は第3貫通孔を含み、少なくとも2つの前記凸部が前記第1集流管の長手方向に隣接して配置され、前記第3貫通孔が該隣接して配置された少なくとも2つの前記凸部の間に位置し、前記第3貫通孔が前記熱交換管の長手方向に前記第1部材を貫通し、前記第3貫通孔が複数である、
ことを特徴とする請求項1~
3のいずれかに記載の熱交換器。
【請求項7】
前記熱交換器は第1仕切板をさらに含み、前記第1仕切板は前記第1通路を第3通路と第4通路に分け、前記第3通路が前記第1副通路と前記第2副通路とを含み、前記第1仕切板には前記第1集流管の長手方向に前記第1仕切板を貫通する第4貫通孔が含まれ、前記第4貫通孔が前記第2副通路と前記第4通路とを連通させる、
ことを特徴とする請求項1~
3のいずれかに記載の熱交換器。
【請求項8】
前記熱交換器は第2部材をさらに含み、前記第2部材が前記第4通路内に位置し、前記第2部材は、前記第4通路を、前記熱交換管の長手方向に並列に配置された第5副通路と第6副通路に分け、前記熱交換管の長手方向の一端の少なくとも1部が前記第5副通路内に位置し、前記第2部材は前記熱交換管の長手方向に前記第2部材を貫通する第5貫通孔を含み、前記第5貫通孔が前記第5副通路と前記第6副通路とを連通させる、
ことを特徴とする請求項
7に記載の熱交換器。
【請求項9】
前記熱交換器は第2仕切板をさらに含み、前記第2仕切板が前記第1集流管の長手方向に前記第1副通路を第7副通路と第8副通路に分け、前記第2仕切板が前記第1集流管の長手方向に前記第2副通路を第9副通路と第10副通路に分け、前記第2仕切板は前記第1集流管の長手方向に前記第2仕切板を貫通する第6貫通孔を含み、前記第6貫通孔が第9副通路と第10副通路とを連通させ、前記第1部材は前記熱交換管の長手方向に前記第1部材を貫通する第7貫通孔を含み、前記第7貫通孔が前記第7副通路と前記第9副通路とを連通させ、前記第1部材は前記熱交換管の長手方向に前記第1部材を貫通する第8貫通孔をさらに含み、前記第8貫通孔が前記第8副通路と前記第10副通路とを連通させる、
ことを特徴とする請求項1~
3のいずれかに記載の熱交換器。
【請求項10】
前記熱交換器は出入口管をさらに含み、前記出入口管が第1出入口管と第2出入口管とを含み、前記第1出入口管及び第2出入口管が前記第2集流管に接続され、または、前記第1出入口管が前記第1集流管に接続され、前記第2出入口管が前記第2集流管に接続される、
ことを特徴とする請求項
7に記載の熱交換器。
【請求項11】
前記第1アセンブリは支持板をさらに含み、前記支持板が前記熱交換管の長手方向の一側部で前記第1部材に当接し、前記支持板が前記熱交換管の長手方向の他側部で前記第1周壁の内周面に当接
し、
前記熱交換管の横断面の外周輪郭は略扁平状であり、
前記第1副通路、前記第2副通路、前記第3副通路及び前記第4副通路は、前記第1通路内に、冷媒が循環して流れるための少なくとも1つの流通通路を形成する、
ことを特徴とする請求項1~
3のいずれかに記載の熱交換器。
【請求項12】
少なくとも1つの前記凸部は、前記第1熱交換管の長手方向に前記第1部材から離反する一端が前記第1周壁の内周面に当接し、該凸部は前記第1集流管の長手方向に該凸部を貫通する第9貫通孔を有する、
ことを特徴とする請求項1~
3のいずれかに記載の熱交換器。
【国際調査報告】