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特表2024-500136SARS-COV-2 MPRO阻害薬化合物
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-04
(54)【発明の名称】SARS-COV-2 MPRO阻害薬化合物
(51)【国際特許分類】
   C07D 207/26 20060101AFI20231222BHJP
   A61K 31/4015 20060101ALI20231222BHJP
   A61P 31/14 20060101ALI20231222BHJP
   A61K 31/165 20060101ALI20231222BHJP
   C07D 403/06 20060101ALI20231222BHJP
   C07C 237/22 20060101ALI20231222BHJP
【FI】
C07D207/26
A61K31/4015
A61P31/14
A61K31/165
C07D403/06 CSP
C07C237/22
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023537316
(86)(22)【出願日】2021-12-20
(85)【翻訳文提出日】2023-08-21
(86)【国際出願番号】 GB2021053374
(87)【国際公開番号】W WO2022129953
(87)【国際公開日】2022-06-23
(31)【優先権主張番号】2020190.1
(32)【優先日】2020-12-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(31)【優先権主張番号】2107385.3
(32)【優先日】2021-05-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】514120896
【氏名又は名称】ヘプタレス セラピューティクス リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Heptares Therapeutics Limited
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100106080
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 晶子
(72)【発明者】
【氏名】コングリーヴ,マイルズ・スチュアート
(72)【発明者】
【氏名】クリストファー,ジョン・アンドリュー
(72)【発明者】
【氏名】ピックワース,マーク
(72)【発明者】
【氏名】デ・グラーフ,クリス
(72)【発明者】
【氏名】イゲルエロ,アリシア・ペレス
(72)【発明者】
【氏名】メイソン,ジョナサン・スティーブン
(72)【発明者】
【氏名】クルカニ,サントーシュ・エス
【テーマコード(参考)】
4C063
4C086
4C206
4H006
【Fターム(参考)】
4C063AA01
4C063BB04
4C063CC03
4C063DD02
4C063EE01
4C086AA01
4C086AA02
4C086AA03
4C086BC08
4C086GA07
4C086GA13
4C086MA01
4C086MA04
4C086NA14
4C086ZB33
4C206AA01
4C206AA02
4C206AA03
4C206GA07
4C206GA25
4C206MA01
4C206MA04
4C206NA14
4C206ZB33
4H006AA01
4H006AB20
4H006BJ50
4H006BM30
4H006BM71
4H006BM72
4H006BV21
4H006BV22
4H006BV24
4H006BV25
(57)【要約】
本開示は、式(1’):
[式中、A、Q、X、Z、L、R、R及びRは本明細書中に定義の通り]の化合物又はその塩と、SARS-CoV-2及び関連ウイルスならびにSARS-CoV-2:Mproと関連する障害の治療におけるそれらの使用に関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(1’):
【化1】
[式中、
Aは、
【化2】
から選ばれ;
Qは、CN又は式:
【化3】
の基であり;
Xは、1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-6飽和又は不飽和炭化水素基であるか又はXはRと一緒になって、1~3個のフッ素原子又は1~3個のC1-3アルキル基で置換されていてもよいC3-6シクロアルキル環を形成し;
YはO又はNOR16であり;
はCR又はNであり;
はCR又はNであり;
はCR又はNであり;
はCR又はNであり;
はCR又はNであり;
Zはオキソ又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよい5-又は6-員のヘテロサイクリック環であるか、又はZは1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC3-6シクロアルキルであるか、又はZは-(CHCONHR13であるか、又はZは-(CHCO13であり;
Lは、-CR11=CR12-、-CHR11-CHR12-又は-O-CHR11-であり;
及びR1aは、独立に、H又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-6飽和炭化水素基であるか、又はR及びR1aは一緒に連結して、追加のヘテロ原子を含有していてもよい3~6-員の飽和環を形成し;
及びRは、独立に、H又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルであり;
、R、R、R及びRは、独立に、H、ハロ、CN、CO14、OR14、SO14、SONHR14、OSO14、PO(R14、SF又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルであり;
は、Hであるか又はXと一緒になって1~3個のフッ素原子又は1~3個のC1-3アルキル基で置換されていてもよいC3-6シクロアルキル環を形成し;
11及びR12は、独立に、H、-(CHCO15又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルであるか、又はR11及びR12は一緒になってシクロプロピル環を形成し;
13、R14及びR15は、独立に、H又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルであり;
16は、H又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルであり;
p及びmは、独立に0~3であり;
ここで、R及びR1aが同時にHであることはない場合、Lは、
-CHR11-CHR12-;
-CR11=CR12-(R、R、R、R、R及びRが同時にHであることはない場合);
又は-O-CHR11-(RがHでない場合、又は、R、R、R、R及びRの二つ以上がHでない場合)
である]の化合物又はその塩。
【請求項2】
式(1c):
【化4】
の化合物又はその塩である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
式(1b):
【化5】
[式中、
Qは、CN又は式:
【化6】
の基であり;
Xは、1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-6飽和又は不飽和炭化水素基であるか又はXはRと一緒になって、1~3個のフッ素原子又は1~3個のC1-3アルキル基で置換されていてもよいC3-6シクロアルキル環を形成し;
YはO又はNOR16であり;
Zはオキソ又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよい5-又は6-員のヘテロサイクリック環であるか、又はZは1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC3-6シクロアルキルであるか、又はZは-(CHCONHR13であるか、又はZは-(CHCO13であり;
Lは、-CR11=CR12-、-CHR11-CHR12-又は-O-CHR11-であり;
及びR1aは、独立に、H又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-6飽和炭化水素基であるか、又はR及びR1aは一緒に連結して、追加のヘテロ原子を含有していてもよい3~6-員の飽和環を形成し;
及びRは、独立に、H又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルであり;
、R、R、R及びRは、独立に、H、ハロ、CO14又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルであり;
は、Hであるか又はXと一緒になって1~3個のフッ素原子又は1~3個のC1-3アルキル基で置換されていてもよいC3-6シクロアルキル環を形成し;
11及びR12は、独立に、H、-(CHCO15又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルであり;
13、R14及びR15は、独立に、H又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルであり;
16は、H又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルであり;
p及びmは、独立に0~3であり;
ここで、R及びR1aが同時にHであることはない場合、Lは、
-CHR11-CHR12-;
-CR11=CR12-(R、R、R、R、R及びRが同時にHであることはない場合);
又は-O-CHR11-(RがHでない場合、又は、R、R、R、R及びRの二つ以上がHでない場合)
である]の化合物又はその塩である、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
式(1):
【化7】
[式中、
Xは、1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-6飽和又は不飽和炭化水素基であるか又はXはRと一緒になって、1~3個のフッ素原子又は1~3個のC1-3アルキル基で置換されていてもよいC3-6シクロアルキル環を形成し;
YはO又はNOR16であり;
Zはオキソ又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよい5-又は6-員のヘテロサイクリック環であるか、又はZは1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC3-6シクロアルキルであるか、又はZは-(CHCONHR13であるか、又はZは-(CHCO13であり;
Lは、-CR11=CR12-、-CHR11-CHR12-又は-O-CHR11-であり;
は、H又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-6飽和炭化水素基であり;
及びRは、独立に、H又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルであり;
、R、R、R及びRは、独立に、H、ハロ、CO14又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルであり;
は、Hであるか又はXと一緒になって1~3個のフッ素原子又は1~3個のC1-3アルキル基で置換されていてもよいC3-6シクロアルキル環を形成し;
11及びR12は、独立に、H、-(CHCO15又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルであり;
13、R14及びR15は、独立に、H又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルであり;
16は、H又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルであり;
p及びmは、独立に0~3であり;
ここで、Rが1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-6飽和炭化水素基である場合、Lは、
-CHR11-CHR12-;
-CR11=CR12-(R、R、R、R、R及びRが同時にHであることはない場合);
又は-O-CHR11-(RがHでない場合、又は、R、R、R、R及びRの二つ以上がHでない場合)
である]の化合物又はその塩である、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
式(1ai):
【化8】
の化合物又はその塩である、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
YがOである、請求項1~5のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項7】
及びR1aが、独立に、H又は
【化9】
からなる群から選ばれるか、又はR及びR1aが一緒になって、基NR1a
【化10】
であるような環を形成する、請求項1~3のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項8】
式(1aii):
【化11】
の化合物又はその塩である、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
がHである、請求項1~8のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項10】
Xが、
【化12】
からなる群から選ばれる、請求項1~9のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項11】
式(3bi)、(3bii)、(3ci)又は(3cii):
【化13】
[式中、
YはO又はNOHであり;
Zはオキソ又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよい5-又は6-員のヘテロサイクリック環であるか、又はZは1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC3-6シクロアルキルであり;
Lは、-CH=CH-、-CH-CH-又は-O-CH-であり;
及びR1aは、独立に、H又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-4飽和炭化水素基であるか、又はR及びR1aは一緒に連結して、追加のヘテロ原子を含有していてもよい3~6-員の飽和環を形成し;
、R、R、R及びRは、独立に、H又はハロである]の化合物及びその塩である、請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
Zが、
【化14】
からなる群から選ばれる、請求項1~11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項13】
式(4ai)又は(4aii):
【化15】
の化合物又はその塩である、請求項1に記載の化合物。
【請求項14】
Lが-CHR11-CHR12-である、請求項1~13のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項15】
及びR1aが両方ともHであり、Lが-CR11=CR12-である、又はR及びR1aが同時にHであることはなく、Lが-CR11=CR12-である(R、R、R、R、R及びRが同時にHであることはない場合)、請求項1に記載の化合物。
【請求項16】
及びR1aが両方ともHであり、Lが-O-CHR11-である、又はR及びR1aが同時にHであることはなく、Lが-O-CHR11-である(RがHでない場合、又はR、R、R、R及びRの二つ以上がHでない場合)、請求項1に記載の化合物。
【請求項17】
Lが、-CH=CH-、-CHCH-、-CH-CH(CHCH)-、-CH-CH(CHCOH)-、-OCH-、-CH-CH(CH)-、-CH-CH(CF-3)-、-OCH(CH)-、又は
【化16】
である、請求項1に記載の化合物。
【請求項18】
が、H、メチル又はCHCFである、請求項1~17のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項19】
式(9b):
【化17】
の化合物又はその塩である、請求項1に記載の化合物。
【請求項20】
、R、R、R、及びRが、独立に、H、CN、Cl、F、CFH、OCH、OCF、OCFH、SOCH、OSOCH、PO(CH、SF及びCOHから選ばれる、請求項1~19のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項21】
がFであり、RがHであり、RがClであり、そしてR及びRがHである、請求項20に記載の化合物。
【請求項22】
3-((S)-2-((E)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)アクリルアミド)-3-シクロプロピルプロパンアミド)-2-オキソ-4-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタンアミド;
3-((S)-2-シンナムアミド-3-シクロプロピルプロパンアミド)-2-オキソ-4-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタンアミド;
ベンジル ((2S)-1-((4-アミノ-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)アミノ)-3-シクロプロピル-1-オキソプロパン-2-イル)カルバメート;
3-((S)-2-((E)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)アクリルアミド)-3-シクロプロピルプロパンアミド)-2-(ヒドロキシイミノ)-4-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタンアミド;
N-(tert-ブチル)-3-((S)-2-((E)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)アクリルアミド)-3-シクロプロピルプロパンアミド)-2-オキソ-4-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタンアミド;
3-((S)-2-((E)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)アクリルアミド)-3-シクロプロピルプロパンアミド)-4-シクロプロピル-2-オキソブタンアミド;
3-((S)-2-((E)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)アクリルアミド)-3-シクロプロピルプロパンアミド)-4-シクロペンチル-2-オキソブタンアミド;
3-((S)-3-シクロプロピル-2-(3-フェニルプロパンアミド)プロパンアミド)-2-オキソ-4-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタンアミド;
(2S)-N-(1-シアノ-2-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)エチル)-2-((E)-3-(2,4-ジクロロフェニル)アクリルアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-2-((E)-3-(2,4-ジクロロフェニル)アクリルアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-2-((E)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)アクリルアミド)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチル-2-((S)-3-フェニルブタンアミド)ペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチル-2-((R)-3-フェニルブタンアミド)ペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチル-2-((S)-3-フェニルペンタンアミド)ペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチル-2-((R)-3-フェニルペンタンアミド)ペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチル-2-((S)-4,4,4-トリフルオロ-3-フェニルブタンアミド)ペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチル-2-((R)-4,4,4-トリフルオロ-3-フェニルブタンアミド)ペンタンアミド
(2S)-N-(4-アミノ-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-2-((E)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)アクリルアミド)-4-メチルペンタンアミド;
3-((S)-2-((E)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)アクリルアミド)-3-シクロプロピルプロパンアミド)-N-エチル-2-オキソ-4-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタンアミド;
3-((S)-3-シクロプロピル-2-((E)-3-(2,4-ジクロロフェニル)アクリルアミド)プロパンアミド)-2-オキソ-4-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタンアミド;
3-((S)-2-((E)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)アクリルアミド)-3-シクロプロピルプロパンアミド)-N-シクロプロピル-2-オキソ-4-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタンアミド;
(2S)-N-(4-アミノ-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-2-((E)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)アクリルアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-2-((E)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)アクリルアミド)-N-(4-(エチルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
3-((S)-3-シクロプロピル-2-((E)-3-(2,4-ジクロロフェニル)アクリルアミド)プロパンアミド)-N-エチル-2-オキソ-4-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタンアミド;
N-シクロプロピル-3-((S)-3-シクロプロピル-2-((E)-3-(2,4-ジクロロフェニル)アクリルアミド)プロパンアミド)-2-オキソ-4-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタンアミド;
(2S)-2-((E)-3-(2,4-ジクロロフェニル)アクリルアミド)-N-(4-(エチルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-N-(4-アミノ-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-2-((E)-3-(2,4-ジクロロフェニル)アクリルアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
3-((S)-2-((E)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)アクリルアミド)-3-シクロプロピルプロパンアミド)-N-シクロプロピル-2-オキソ-4-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタンアミド;
ベンジル ((2S)-3-シクロプロピル-1-((4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)カルバメート;
N-シクロプロピル-3-((S)-3-シクロプロピル-2-(3-(2,4-ジクロロフェニル)プロパンアミド)プロパンアミド)-2-オキソ-4-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタンアミド;
3-((S)-2-((E)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)アクリルアミド)-3-シクロブチルプロパンアミド)-N-シクロプロピル-2-オキソ-4-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタンアミド;
(3S)-N-((2S)-3-シクロプロピル-1-((4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)-3-フェニルペンタンアミド;
(3R)-N-((2S)-3-シクロプロピル-1-((4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)-3-フェニルペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(アゼチジン-1-イル)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-2-((E)-3-(2,4-ジクロロフェニル)アクリルアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-2-((E)-3-(2,4-ジフルオロフェニル)アクリルアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-2-((E)-3-(4-クロロフェニル)アクリルアミド)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-2-((E)-3-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)アクリルアミド)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-2-((E)-3-(4-フルオロフェニル)アクリルアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-2-((E)-3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)アクリルアミド)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-2-((E)-3-(5-クロロピリジン-2-イル)アクリルアミド)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-2-((E)-3-(5-フルオロピリジン-2-イル)アクリルアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-2-((E)-3-(4-(ジフルオロメチル)フェニル)アクリルアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(1R,2R)-N-((2S)-1-((4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)アミノ)-4,4-ジメチル-1-オキソペンタン-2-イル)-2-フェニルシクロプロパン-1-カルボキサミド;
(1S,2S)-N-((2S)-1-((4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)アミノ)-4,4-ジメチル-1-オキソペンタン-2-イル)-2-フェニルシクロプロパン-1-カルボキサミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-2-((S)-3-(2,4-ジフルオロフェニル)ペンタンアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-2-((R)-3-(2,4-ジフルオロフェニル)ペンタンアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-2-((S)-3-(2,4-ジクロロフェニル)ペンタンアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-2-((R)-3-(2,4-ジクロロフェニル)ペンタンアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-2-((S)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)ペンタンアミド)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-2-((R)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)ペンタンアミド)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-2-((S)-3-(4-クロロフェニル)ペンタンアミド)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-2-((R)-3-(4-クロロフェニル)ペンタンアミド)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-2-((S)-3-(4-フルオロフェニル)ペンタンアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-2-((R)-3-(4-フルオロフェニル)ペンタンアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(アゼチジン-1-イル)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-2-((E)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)アクリルアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチル-2-((R)-3-(2-(トリフルオロメトキシ)フェニル)ペンタンアミド)ペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチル-2-((S)-3-(2-(トリフルオロメトキシ)フェニル)ペンタンアミド)ペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-2-((R)-3-(2-(ジフルオロメトキシ)フェニル)ペンタンアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-2-((S)-3-(2-(ジフルオロメトキシ)フェニル)ペンタンアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-2-((E)-3-(4-クロロ-2-シアノフェニル)アクリルアミド)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-2-((E)-3-(4-クロロ-3-シアノフェニル)アクリルアミド)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-2-((E)-3-(2-クロロ-4-シアノフェニル)アクリルアミド)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチル-2-((R)-3-(3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)ブタンアミド)ペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチル-2-((S)-3-(3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)ブタンアミド)ペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-2-((R)-3-(3-(ジフルオロメトキシ)フェニル)ブタンアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-2-((S)-3-(3-(ジフルオロメトキシ)フェニル)ブタンアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-2-((R)-3-(2-クロロ-4-(メチルスルホニル)フェニル)ペンタンアミド)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-( (S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-2-((S)-3-(2-クロロ-4-(メチルスルホニル)フェニル)ペンタンアミド)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
3-クロロ-4-((3R)-1-(((2S)-1-((4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)アミノ)-4,4-ジメチル-1-オキソペンタン-2-イル)アミノ)-1-オキソペンタン-3-イル)フェニル メタンスルホネート;
3-クロロ-4-((3S)-1-(((2S)-1-((4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)アミノ)-4,4-ジメチル-1-オキソペンタン-2-イル)アミノ)-1-オキソペンタン-3-イル)フェニル メタンスルホネート;
(2S)-2-((R)-3-(2-クロロ-4-(ジメチルホスホリル)フェニル)ペンタンアミド)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-2-((S)-3-(2-クロロ-4-(ジメチルホスホリル)フェニル)ペンタンアミド)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチル-2-((E)-3-(4-(ペンタフルオロ-l6-スルファネイル(sulfaneyl))フェニル)アクリルアミド)ペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-2-((R)-3-(4-メトキシフェニル)ペンタンアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-2-((S)-3-(4-メトキシフェニル)ペンタンアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-2-(3-(4-クロロ-2-(トリフルオロメトキシ)フェニル)プロパンアミド)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-2-(3-(4-クロロ-2-(ジフルオロメトキシ)フェニル)プロパンアミド)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-2-(3-(4-クロロ-2-シアノフェニル)プロパンアミド)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-2-(3-(2-クロロ-4-シアノフェニル)プロパンアミド)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-2-(3-(4-クロロ-3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)プロパンアミド)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-N-(1-シアノ-2-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)エチル)-2-(3-(2,4-ジクロロフェニル)プロパンアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
2,4-ジクロロベンジル ((2S)-1-((4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)アミノ)-4,4-ジメチル-1-オキソペンタン-2-イル)カルバメート;
4-クロロ-2-フルオロベンジル ((2S)-1-((4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)アミノ)-4,4-ジメチル-1-オキソペンタン-2-イル)カルバメート;
(S)-1-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)エチル ((2S)-1-((4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)アミノ)-4,4-ジメチル-1-オキソペンタン-2-イル)カルバメート;
(R)-1-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)エチル ((2S)-1-((4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)アミノ)-4,4-ジメチル-1-オキソペンタン-2-イル)カルバメート;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-2-((R)-3-(2,4-ジフルオロフェニル)-4,4,4-トリフルオロブタンアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-2-((S)-3-(2,4-ジフルオロフェニル)-4,4,4-トリフルオロブタンアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-2-((R)-2-ベンジル-3,3,3-トリフルオロプロパンアミド)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-2-((S)-2-ベンジル-3,3,3-トリフルオロプロパンアミド)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(1S,2S)-2-(4-クロロフェニル)-N-((2S)-1-((4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)アミノ)-4,4-ジメチル-1-オキソペンタン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-2-(2-(2,4-ジクロロフェノキシ)アセトアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-2-((S)-2-(2,4-ジクロロフェノキシ)プロパンアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-2-((R)-2-(2,4-ジクロロフェノキシ)プロパンアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
又はそれらの塩からなる群から選ばれる、請求項1に記載の化合物。
【請求項23】
SARS-CoV-2 Mpro阻害薬活性を有する、請求項1~22のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項24】
請求項1~23のいずれか1項に定義の化合物と薬学的に許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物。
【請求項25】
SARS-CoV-2の治療又はSARS-CoV-2:Mproと関連する障害の治療に使用するための、請求項1~24のいずれか1項に記載の化合物又は組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、新規化合物及びSARS-CoV-2メインプロテアーゼ(Mpro)阻害薬としてのそれらの使用に関する。本明細書中に記載の化合物は、SARS-CoV-2及び関連ウイルスならびにSARS-CoV-2:Mproと関連する障害の治療に有用でありうる。本願はまた、これらの化合物を含む医薬組成物ならびにこれらの化合物及び組成物の製造、そしてSARS-CoV-2及び関連ウイルスならびにSARS-CoV-2:Mproと関連する障害の治療におけるこれらの化合物及び組成物の使用にも向けられる。本化合物及び組成物は、SARS-CoV-2及び関連ウイルスに感染した患者における慢性基礎疾患又は併存疾患に起因する死亡又は合併症の予防に有用でありうる。
【背景技術】
【0002】
コロナウイルスは古くから自然界に存在し、ヒトに人畜共通感染して、感染すると一般的に風邪のような軽度の呼吸器疾患を引き起こす。ところが、この20年間、重症呼吸器疾患を引き起こす新型ヒトコロナウイルス感染の大流行が地球規模で大きな健康問題となっている。これに含まれるのは、2002~2004年に大流行した重症急性呼吸器症候群コロナウイルス(SARS-CoV)、2012~2015年に大流行した中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)、及び2019年に中国の武漢で確認された最も最近出現したコロナウイルス株で、2019~2020年の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のウイルス性肺炎の大流行の原因となった病原因子である重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)などである。こうした突然発生の悲劇的で広範な影響や、将来的な大流行の可能性を高める新型ヒトコロナウイルスの周期的出現にもかかわらず、コロナウイルス感染症を標的にした有効な抗ウイルス治療を我々はまだ手にしていない。
【0003】
SARS-CoV-2は、約30kbの大きなRNAゲノムを持ち、その3分の2は二つのポリタンパク質pp1a及びpp1bをコードしている(Hegyiら,Journal of General Virology 83(3):595-99)。これらのポリタンパク質は、二つのウイルスシステインプロテアーゼであるパパイン様プロテアーゼ(nsp3)と3C様プロテアーゼ(nsp5)によって切断され、長いポリペプチド鎖から遊離された16個の非構造タンパク質(nsps)になる。後者の種(3C様プロテアーゼ)はメインプロテアーゼ(Mpro)とも呼ばれ、ウイルスポリタンパク質を11の部位で切断して12個の非構造タンパク質(nsp5~16)を生成する。これらのnspsには、RNA依存性RNAポリメラーゼ(nsp12)及びヘリカーゼ(nsp13)など、複製及び転写機構に関与するものも含まれる。Mproがウイルス複製で果たしている不可欠な役割は突然変異誘発実験で実証されており(Kimら,Virology 208(1):1-8;Stobartら Journal of Virology 86(9):4801-10)、Mproはコロナウイルス感染を治療するための阻害薬の設計にとって魅力的な標的となっている。その上、同様の切断特異性を有するヒトプロテアーゼは存在しないため、Mproの選択的阻害薬は非毒性である可能性が高い(Anandら,2003.Science 300(5626):1763-67)。
【0004】
ウイルス疾患の治療にプロテアーゼ阻害薬を使用することは十分に前例があり(Baconら,The New England Journal of Medicine 364(13):1207-17)、SARS-CoV-2のMproの活性部位も他のウイルスプロテアーゼと類似性があることから、COVID-19の治療目的でも使用できる臨床的に承認された薬物を同定しようとする取り組みが推し進められてきた(Rivaら,Nature,586:113-119)。ヒト免疫不全ウイルス(HIV)及びC型肝炎ウイルス(HCV)の治療のために設計されたウイルスプロテアーゼ阻害薬を18種選んでスクリーニングし、抗HCV薬のボセプレビルとネコ感染性腹膜炎ウイルス(FIPV)に対する前臨床阻害薬GC376がSARS-CoV-2のMproの阻害薬として同定された(Fuら,Nature Communications 11(1):4417)。GC376(IC50=0.15μM)の方が、ボセプレビル(IC50=8μM)よりも強力な組換えプロテアーゼ活性の阻害効果を示したが、GC376はネコで実施された臨床試験で安全性の懸念を生じる可能性のある副作用を示した(Pedersenら,Journal of Feline Medicine and Surgery 20(4):378-92)。ボセプレビルも、異なる研究でテラプレビルと並んでSARS-CoV-2のMproの阻害薬として同定されたが、どちらの薬物もSARS-CoV-2のMproの阻害IC50値は>1μMであった(Ansonら,2020.doi:10.21203/rs.3.rs-26344/v1)。ボセプレビルとテラプレビルの阻害効果は、SARS-CoV-2のMproのほか、SARS、MERS、HKU1、HKU4、HKU5、NL63、FIPV及びIBVを含む8種類のその他のコロナウイルスのMproプロテアーゼでも評価された。この選択の範囲内で、ボセプレビルはNL63以外の試験された全コロナウイルスプロテアーゼを阻害できた。同様に広い活性スペクトルがテラプレビルでも示され、SARS、HKU4、HKU5、NL63及びIBVで阻害活性を示した。これらの薬物のSARS-CoV-2のMproでの抗ウイルス活性は臨床開発には不十分であるが、広範囲のプロテアーゼを阻害できるそれらの能力は、SARS-CoV-2感染だけでなく、その他のヒトコロナウイルスやおそらく将来出現するであろう新型コロナウイルスも治療できる広域の抗ウイルス薬の設計の可能性を強調している。
【0005】
SARS-CoVとSARS-CoV-2のMproの活性部位間の配列相同性も、SARS-CoV-2のMpro阻害薬PF-07304814(元はSARS-CoVの治療のために設計されたPF-00835231のリン酸プロドラッグ)の同定に利用された(Borasら,BioRxiv,2020.09.12.293498)。PF-00835231はSARS-CoV-2のMproを0.27nMのKで阻害し、10個のさらなるコロナウイルス株に対して0.03~4nMのK値で広い阻害活性を示した。これは、細胞ベースの生ウイルスアッセイで約1μMの活性に相当した。ヌクレオシドRNA依存性RNAポリメラーゼ阻害薬であるレムデシビルと組み合わせたPF-00835231の活性も、ウイルス複製プロセスの異なる側面を標的にする抗ウイルス剤は組合せにより相乗効果をもたらすことができるため、評価された。実際、PF-00835231とレムデシビルは、細胞ベースの抗ウイルスアッセイで相乗効果又は相加効果のいずれかを示し、Mpro阻害薬と他の作用様式を有する抗ウイルス薬との組合せは臨床的利益を示しうることが示唆される。
【0006】
2020年にN3(Michael受容体阻害薬)と複合体化したSARS-CoV-2のMproの結晶構造が発表されたことにより(Jinら,Nature 582(7811):289-93)、SARS-CoV-2のMproの阻害薬のためのバーチャルスクリーニングと構造ベースの薬物設計(SBDD)が可能となった。そのようなSBDDの取り組みには、コロナウイルスとエンテロウイルスの広域阻害薬としてのペプチド模倣薬α-ケトアミドの設計が含まれ、二つの最も有望な阻害薬は、エンテロウイルスのEV-A71とCVB3ならびにコロナウイルスのSARS-CoVとNL63のプロテアーゼについての組換え阻害アッセイで0.71~12.27μMのIC50値を示した(Zhangら,2020.Journal of Medicinal Chemistry 63(9):4562-4578)。組換えプロテアーゼアッセイで観察された活性は、細胞ベースの生ウイルスアッセイでの抗ウイルス活性と広く合致し、IC50値は両方の系で10倍以内で、プロテアーゼ阻害アッセイでの良好な活性は抗ウイルス活性の良好な指標となることが示唆された。
【0007】
現在、COVID-19の治療用に標的化された治療薬はなく、有効な治療選択肢は非常に限られたままである。多くの進行中の研究活動や多数の臨床試験の進行にもかかわらず、レムデシビルとファビピラビルのみが一部の国でSARS-CoV-2感染を治療するための限定的使用のために承認されているに過ぎず、しかも控えめな効果しかない(Zhouら,ACS Pharmacology & Translational Science 3(5):813-834)。SARS-CoV-2感染の治療用に標的化された治療薬が求められており、上に概要を示した理由から、SARS-CoV-2のMproはSARS-CoV-2の魅力的な薬物標的となる。本明細書中に開示された化合物は、SARS-CoV-2のMproの阻害薬であることが示されたため、コロナウイルス感染及びCOVID-19を含む(これに限定されない)関連障害を治療するための有望な候補薬となる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0008】
【非特許文献1】Hegyiら,Journal of General Virology 83(3):595-99
【非特許文献2】Kimら,Virology 208(1):1-8
【非特許文献3】Stobartら Journal of Virology 86(9):4801-10
【非特許文献4】Anandら,2003.Science 300(5626):1763-67
【非特許文献5】Baconら,The New England Journal of Medicine 364(13):1207-17
【非特許文献6】Rivaら,Nature,586:113-119
【非特許文献7】Fuら,Nature Communications 11(1):4417
【非特許文献8】Pedersenら,Journal of Feline Medicine and Surgery 20(4):378-92
【非特許文献9】Ansonら,2020.doi:10.21203/rs.3.rs-26344/v1
【非特許文献10】Borasら,BioRxiv,2020.09.12.293498
【非特許文献11】Jinら,Nature 582(7811):289-93
【非特許文献12】Zhangら,2020.Journal of Medicinal Chemistry 63(9):4562-4578
【非特許文献13】Zhouら,ACS Pharmacology & Translational Science 3(5):813-834
【発明の概要】
【0009】
本発明は、SARS-CoV-2:Mpro阻害薬としての活性を有する化合物を提供する。
【0010】
提供されるのは、式(1’):
【0011】
【化1】
[式中、
Aは、
【0012】
【化2】
から選ばれ;
Qは、CN又は式:
【0013】
【化3】
の基であり;
Xは、1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-6飽和又は不飽和炭化水素基であるか又はXはRと一緒になって、1~3個のフッ素原子又は1~3個のC1-3アルキル基で置換されていてもよいC3-6シクロアルキル環を形成し;
YはO又はNOR16であり;
はCR又はNであり;
はCR又はNであり;
はCR又はNであり;
はCR又はNであり;
はCR又はNであり;
Zはオキソ又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよい5-又は6-員のヘテロサイクリック環であるか、又はZは1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC3-6シクロアルキルであるか、又はZは-(CHCONHR13であるか、又はZは-(CHCO13であり;
Lは、-CR11=CR12-、-CHR11-CHR12-又は-O-CHR11-であり;
及びR1aは、独立に、H又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-6飽和炭化水素基であるか、又はR及びR1aは一緒に連結して、追加のヘテロ原子を含有していてもよい3~6-員の飽和環を形成し;
及びRは、独立に、H又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルであり;
、R、R、R及びRは、独立に、H、ハロ、CN、CO14、OR14、SO14、SONHR14、OSO14、PO(R14、SF又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルであり;
は、Hであるか又はXと一緒になって1~3個のフッ素原子又は1~3個のC1-3アルキル基で置換されていてもよいC3-6シクロアルキル環を形成し;
11及びR12は、独立に、H、-(CHCO15又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルであるか、;又はR11及びR12は一緒になってシクロプロピル環を形成し;
13、R14及びR15は、独立に、H又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルであり;
16は、H又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルであり;
p及びmは、独立に0~3であり;
ここで、R及びR1aが同時にHであることはない場合、Lは、
-CHR11-CHR12-;
-CR11=CR12-(R、R、R、R、R及びRが同時にHであることはない場合);
又は-O-CHR11-(RがHでない場合、又はR、R、R、R及びRの二つ以上がHでない場合)
である]の化合物又はその塩である。
【0014】
本発明の化合物は、SARS-CoV-2:Mpro阻害薬として使用できる。本発明の化合物は、SARS-CoV-2及び関連ウイルス又はSARS-CoV-2:Mproと関連する疾患又は障害の治療に使用できる。本発明の化合物は、SARS-CoV-2及び関連ウイルスに感染した患者における慢性基礎疾患又は併存疾患に起因する死亡又は合併症の予防に有用でありうる。そのような慢性基礎疾患又は併存疾患は、例えば、高血圧、肥満、慢性肺疾患(TB、喘息及び嚢胞性線維症)、糖尿病及び心血管疾患(冠動脈心疾患、先天性心疾患及び心不全)などでありうる。本発明の化合物は医薬の製造に使用できる。本化合物又は医薬は、SARS-CoV-2及び関連ウイルスならびにSARS-CoV-2:Mproが関与する疾患又は障害の治療、予防、改善、制御又はリスク低減に使用するためのものでありうる。本化合物又は医薬は、SARS-CoV-2及び関連ウイルスに感染した患者における慢性基礎疾患又は併存疾患の治療、予防、改善、制御又はリスク低減に使用するためのものでありうる。
【0015】
本発明の化合物は、単剤として又は一つもしくは複数の追加の医薬と組み合わせて使用するためのものでありうる。本発明の化合物は、SARS-CoV-2及び関連ウイルス又はそれに関連する疾患もしくは症状の治療に有用でありうる。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明は新規化合物に関する。本発明は、SARS-CoV-2:Mproの阻害薬としての新規化合物の使用にも関する。本発明はさらに、SARS-CoV-2:Mproの阻害薬として使用するための医薬の製造における新規化合物の使用にも関する。本発明はさらに、SARS-CoV-2及び関連ウイルス又はそれに関連する疾患もしくは症状の治療に有用でありうる化合物、組成物及び医薬にも関する。
【0017】
提供されるのは、式(1’):
【0018】
【化4】
[式中、
Aは、
【0019】
【化5】
から選ばれ;
Qは、CN又は式:
【0020】
【化6】
の基であり;
Xは、1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-6飽和又は不飽和炭化水素基であるか又はXはRと一緒になって、1~3個のフッ素原子又は1~3個のC1-3アルキル基で置換されていてもよいC3-6シクロアルキル環を形成し;
YはO又はNOR16であり;
はCR又はNであり;
はCR又はNであり;
はCR又はNであり;
はCR又はNであり;
はCR又はNであり;
Zはオキソ又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよい5-又は6-員のヘテロサイクリック環であるか、又はZは1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC3-6シクロアルキルであるか、又はZは-(CHCONHR13であるか、又はZは-(CHCO13であり;
Lは、-CR11=CR12-、-CHR11-CHR12-又は-O-CHR11-であり;
及びR1aは、独立に、H又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-6飽和炭化水素基であるか、又はR及びR1aは一緒に連結して、追加のヘテロ原子を含有していてもよい3~6-員の飽和環を形成し;
及びRは、独立に、H又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルであり;
、R、R、R及びRは、独立に、H、ハロ、CN、CO14、OR14、SO14、SONHR14、OSO14、PO(R14、SF又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルであり;
は、Hであるか又はXと一緒になって1~3個のフッ素原子又は1~3個のC1-3アルキル基で置換されていてもよいC3-6シクロアルキル環を形成し;
11及びR12は、独立に、H、-(CHCO15又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルであるか、;又はR11及びR12は一緒になってシクロプロピル環を形成し;
13、R14及びR15は、独立に、H又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルであり;
16は、H又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルであり;
p及びmは、独立に0~3であり;
ここで、R及びR1aが同時にHであることはない場合、Lは、
-CHR11-CHR12-;
-CR11=CR12-(R、R、R、R、R及びRが同時にHであることはない場合);
又は-O-CHR11-(RがHでない場合、又は、R、R、R、R及びRの二つ以上がHでない場合)
である]の化合物又はその塩である。
【0021】
また、提供されるのは、式(1b):
【0022】
【化7】
[式中、
Qは、CN又は式:
【0023】
【化8】
の基であり;
Xは、1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-6飽和又は不飽和炭化水素基であるか又はXはRと一緒になって、1~3個のフッ素原子又は1~3個のC1-3アルキル基で置換されていてもよいC3-6シクロアルキル環を形成し;
YはO又はNOR16であり;
Zはオキソ又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよい5-又は6-員のヘテロサイクリック環であるか、又はZは1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC3-6シクロアルキルであるか、又はZは-(CHCONHR13であるか、又はZは-(CHCO13であり;
Lは、-CR11=CR12-、-CHR11-CHR12-又は-O-CHR11-であり;
及びR1aは、独立に、H又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-6飽和炭化水素基であるか、又はR及びR1aは一緒に連結して、追加のヘテロ原子を含有していてもよい3~6-員の飽和環を形成し;
及びRは、独立に、H又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルであり;
、R、R、R及びRは、独立に、H、ハロ、CO14又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルであり;
は、Hであるか又はXと一緒になって1~3個のフッ素原子又は1~3個のC1-3アルキル基で置換されていてもよいC3-6シクロアルキル環を形成し;
11及びR12は、独立に、H、-(CHCO15又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルであり;
13、R14及びR15は、独立に、H又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルであり;
16は、H又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルであり;
p及びmは、独立に0~3であり;
ここで、R及びR1aが同時にHであることはない場合、Lは、
-CHR11-CHR12-;
-CR11=CR12-(R、R、R、R、R及びRが同時にHであることはない場合);
又は-O-CHR11-(RがHでない場合、又は、R、R、R、R及びRの二つ以上がHでない場合)
である]の化合物又はその塩である。
【0024】
また、提供されるのは、式(1c):
【0025】
【化9】
[式中、Z、Q、X、L、T、R、R、R、R、R、R及びRは、本明細書中に定義の通り]の化合物又はその塩である。
【0026】
また、提供されるのは、式(1):
【0027】
【化10】
[式中、
Xは、1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-6飽和又は不飽和炭化水素基であるか又はXはRと一緒になって、1~3個のフッ素原子又は1~3個のC1-3アルキル基で置換されていてもよいC3-6シクロアルキル環を形成し;
YはO又はNOR16であり;
Zはオキソ又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよい5-又は6-員のヘテロサイクリック環であるか、又はZは1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC3-6シクロアルキルであるか、又はZは-(CHCONHR13であるか、又はZは-(CHCO13であり;
Lは、-CR11=CR12-、-CHR11-CHR12-又は-O-CHR11-であり;
は、H又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-6飽和炭化水素基であり;
及びRは、独立に、H又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルであり;
、R、R、R及びRは、独立に、H、ハロ、CO14又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルであり;
は、Hであるか又はXと一緒になって1~3個のフッ素原子又は1~3個のC1-3アルキル基で置換されていてもよいC3-6シクロアルキル環を形成し;
11及びR12は、独立に、H、-(CHCO15又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルであり;
13、R14及びR15は、独立に、H又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルであり;
16は、H又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルであり;
p及びmは、独立に0~3であり;
ここで、Rが1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-6飽和炭化水素基である場合、Lは、
-CHR11-CHR12-;
-CR11=CR12-(R、R、R、R、R及びRが同時にHであることはない場合);
又は-O-CHR11-(RがHでない場合、又は、R、R、R、R及びRの二つ以上がHでない場合)
である]の化合物又はその塩である。
【0028】
提供されるのは、式(1i):
【0029】
【化11】
[式中、
Xは、1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-6飽和又は不飽和炭化水素基であるか又はXはRと一緒になって、1~3個のフッ素原子又は1~3個のC1-3アルキル基で置換されていてもよいC3-6シクロアルキル環を形成し;
YはO又はNOR16であり;
Zはオキソ又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよい5-又は6-員のヘテロサイクリック環であるか、又はZは1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC3-6シクロアルキルであるか、又はZは-(CHCONHR13であるか、又はZは-(CHCO13であり;
Lは、-CR11=CR12-、-CHR11-CHR12-又は-O-CHR11-であり;
及びRは、独立に、H又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルであり;
、R、R、R及びRは、独立に、H、ハロ、CO14又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルであり;
は、Hであるか又はXと一緒になって1~3個のフッ素原子又は1~3個のC1-3アルキル基で置換されていてもよいC3-6シクロアルキル環を形成し;
11及びR12は、独立に、H、-(CHCO15又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルであり;
13、R14及びR15は、独立に、H又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルであり;
16は、H又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルであり;
p及びmは、独立に0~3である]の化合物又はその塩である。
【0030】
また、提供されるのは、式(1’a)、(1’ai)及び(1’aii):
【0031】
【化12】
[式中、A、X、Z、Y、L、R、R1a、R、R及びRは、本明細書中に定義の通り]の化合物及びその塩である。
【0032】
また、提供されるのは、式(1’aa)、(1’aai)及び(1’aaii):
【0033】
【化13】
[式中、A、X、Z、Y、L、R、R1a、R、R及びRは、本明細書中に定義の通り]の化合物及びその塩である。
【0034】
また、提供されるのは、式(1ca)、(1cai)及び(1caii):
【0035】
【化14】
[式中、X、Z、Y、L、T、R、R1a、R、R、R、R、R、R及びRは、本明細書中に定義の通り]の化合物及びその塩である。
【0036】
また、提供されるのは、式(1caa)、(1caai)及び(1caaii):
【0037】
【化15】
[式中、X、Z、Y、L、T、R、R1a、R、R、R、R、R、R及びRは、本明細書中に定義の通り]の化合物及びその塩である。
【0038】
また、提供されるのは、式(1a)、(1ai)及び(1aii):
【0039】
【化16】
[式中、X、Z、Y、L、R、R1a、R、R、R、R、R、R、R及びRは、本明細書中に定義の通り]の化合物及びその塩である。
【0040】
また、提供されるのは、式(2a)、(2ai)及び(2aii):
【0041】
【化17】
[式中、X、Z、L、R、R1a、R、R、R、R、R、R及びRは、本明細書中に定義の通り]の化合物及びその塩である。
【0042】
また、提供されるのは、式(3a)、(3ai)及び(3aii):
【0043】
【化18】
[式中、Z、L、R、R1a、R、R、R、R、R及びRは、本明細書中に定義の通り]の化合物及びその塩である。
【0044】
また、提供されるのは、式(3b)、(3bi)及び(3bii):
【0045】
【化19】
[式中、
YはO又はNOHであり;
Zはオキソ又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよい5-又は6-員のヘテロサイクリック環であるか、又はZは1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC3-6シクロアルキルであり;
Lは、-CH=CH-、-CH-CH-又は-O-CH-であり;
及びR1aは、独立に、H又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-4飽和炭化水素基であり;
、R、R、R及びRは、独立に、H又はハロである]の化合物及びその塩である。
【0046】
また、提供されるのは、式(3c)、(3ci)及び(3cii):
【0047】
【化20】
[式中、
YはO又はNOHであり;
Zはオキソ又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよい5-又は6-員のヘテロサイクリック環であるか、又はZは1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC3-6シクロアルキルであり;
Lは、-CH=CH-、-CH-CH-又は-O-CH-であり;
及びR1aは、独立に、H又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-4飽和炭化水素基であり;
、R、R、R及びRは、独立に、H又はハロである]の化合物及びその塩である。
【0048】
また、提供されるのは、式(4a)、(4ai)及び(4aii):
【0049】
【化21】
[式中、X、L、R、R1a、R、R、R、R、R及びRは、本明細書中に定義の通り]の化合物及びその塩である。
【0050】
また、提供されるのは、式(5a)及び(5ai):
【0051】
【化22】
[式中、X、Z、L、R、R、R、R、R及びRは、本明細書中に定義の通り]の化合物及びその塩である。
【0052】
また、提供されるのは、式(6a)及び(6ai):
【0053】
【化23】
[式中、X、Z、R、R、R、R、R及びRは、本明細書中に定義の通り]の化合物及びその塩である。
【0054】
また、提供されるのは、式(7a)及び(7ai):
【0055】
【化24】
[式中、Z、R、R、R、R、R及びRは、本明細書中に定義の通り]の化合物及びその塩である。
【0056】
また、提供されるのは、式(8a)及び(8ai):
【0057】
【化25】
[式中、X、R、R、R、R、R及びRは、本明細書中に定義の通り]の化合物及びその塩である。
【0058】
また、提供されるのは、式(9a)、(9ai)及び(9b):
【0059】
【化26】
[式中、R、R、R、R及びRは、本明細書中に定義の通り]の化合物及びその塩である。
【0060】
また、提供されるのは、式(2av)~(9bv):
【0061】
【化27-1】
【0062】
【化27-2】
【0063】
【化27-3】
【0064】
【化27-4】
[式中、X、Z、Y、L、R、R、R、R、R、R、R及びRは、本明細書中に定義の通り]の化合物及びその塩である。
【0065】
本明細書中の化合物において、QはCNでありうる。Qは式:
【0066】
【化28】
の基でありうる。
【0067】
Qは、
【0068】
【化29】
からなる群から選ぶことができる。
【0069】
Qは、
【0070】
【化30】
でありうる。Qは、
【0071】
【化31】
でありうる。
【0072】
本明細書中の化合物において、Aは、
【0073】
【化32】
[式中、T、T、T、T、T、R、R、R、R及びRは、本明細書中に定義の通り]から選ぶことができる。
【0074】
Aは、
【0075】
【化33】
[式中、T、T、T、T、T、R、R、R、R及びRは、本明細書中に定義の通り]から選ぶことができる。
【0076】
Aは、
【0077】
【化34】
から選ぶことができる。
【0078】
本明細書中の化合物において、TはCR又はNでありうる。TはCRでありうる。TはNでありうる。
【0079】
本明細書中の化合物において、TはCR又はNでありうる。TはCRでありうる。TはNでありうる。
【0080】
本明細書中の化合物において、TはCR又はNでありうる。TはCRでありうる。TはNでありうる。
【0081】
本明細書中の化合物において、TはCR又はNでありうる。TはCRでありうる。TはNでありうる。
【0082】
本明細書中の化合物において、TはCR又はNでありうる。TはCRでありうる。TはNでありうる。
【0083】
本明細書中の化合物において、Xは、1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-6飽和又は不飽和炭化水素基であるか又はXはRと一緒になって、1~3個のフッ素原子又は1~3個のC1-3アルキル基で置換されていてもよいC3-6シクロアルキル環を形成する。Xは、1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-6飽和又は不飽和炭化水素基でありうる。Xは、1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-6アルキル、1~6個のフッ素原子で置換されていてもよい分枝C1-6アルキル、1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC3-6シクロアルキル、1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC3-6シクロアルケニル、1~6個のフッ素原子で置換されていてもよい-CH-C3-5シクロアルキル又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよい-CH-C3-5シクロアルケニルでありうる。Xは、C1-6アルキル又は分枝C1-6アルキルでありうる。Xは、-CHCHF、イソブチル、ネオペンチル、-CH-シクロブチル、シクロブチルメチル、-CH-シクロプロピル、シクロプロピルメチル、-CH-ジフルオロシクロブチル、-CH-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル、-CH-シクロペンテニルからなる群から選ぶことができる。Xは-CH-シクロプロピルでありうる。Xはシクロプロピルメチルでありうる。
【0084】
Xは、Rと一緒になって、1~3個のフッ素原子又は1~3個のC1-3アルキル基で置換されていてもよいC3-6シクロアルキル環を形成することができる。Xは、Rと一緒になって、1~3個のフッ素原子又は1~3個のC1-3アルキル基で置換されていてもよいシクロブチル環を形成することができる。Xは、Rと一緒になって、1~3個のメチル基で置換されていてもよいシクロブチル環を形成することができる。
【0085】
Xは、Rと一緒になって、
【0086】
【化35】
を形成することができる。
【0087】
Xは、
【0088】
【化36】
からなる群から選ぶことができる。
【0089】
Xは、
【0090】
【化37】
でありうる。Xは、
【0091】
【化38】
でありうる。
【0092】
本明細書中の化合物において、Rは、H又はXと一緒になって、1~3個のフッ素原子又は1~3個のC1-3アルキル基で置換されていてもよいC3-6シクロアルキル環を形成する。RはHでありうる。Rは、Xと一緒になって、1~3個のフッ素原子又は1~3個のC1-3アルキル基で置換されていてもよいシクロブチル環を形成することができる。Rは、Xと一緒になって、1~3個のメチル基で置換されていてもよいシクロブチル環を形成することができる。Rは、Xと一緒になって、
【0093】
【化39】
を形成することができる。
【0094】
本明細書中の化合物において、Zはオキソ又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよい5-又は6-員のヘテロサイクリック環でありうる、Zは1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC3-6シクロアルキルでありうる、Zは-(CHCONHR13でありうる、Zは-(CHCO13でありうる。Zは、オキソ又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいピロリジン環でありうる。Zは、1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいピロリドン環でありうる。Zは、1~6個のフッ素原子で置換されていてもよい2-ピロリドン環でありうる。Zは2-ピロリドン環でありうる。Zは、ピロリドン、シクロペンタン、シクロプロパン、ピリジン、-CHCONH及びピラゾールからなる群から選ぶことができる。Zはピロリドンでありうる。Zは2-ピロリドンでありうる。
【0095】
Zは、
【0096】
【化40】
からなる群から選ぶことができる。
【0097】
Zは、
【0098】
【化41】
でありうる。Zは、
【0099】
【化42】
でありうる。
【0100】
本明細書中の化合物において、pは0~3でありうる。pは、0、1、2又は3でありうる。pは0でありうる。pは1でありうる。pは2でありうる。pは3でありうる。
【0101】
本明細書中の化合物において、R13、R14及びR15は、独立に、H又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルでありうる。
【0102】
本明細書中の化合物において、R13は、H又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルでありうる。R13はH又はメチルでありうる。R13はHでありうる。
【0103】
本明細書中の化合物において、R14は、H又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルでありうる。R14はH又はメチルでありうる。R14はHでありうる。
【0104】
本明細書中の化合物において、R15は、H又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルでありうる。R15はH又はメチルでありうる。R15はHでありうる。
【0105】
本明細書中の化合物において、YはO又はNOR16でありうる。YはOでありうる。YはNOR16でありうる。YはNOHでありうる。
【0106】
本明細書中の化合物において、R16は、H又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルである。R16はHでありうる。
【0107】
本明細書中の化合物において、Lは、-CR11=CR12-、-CHR11-CHR12-及び-O-CHR11-から選ばれる連結基である。Lは、-CH=CH-、-CHCH-、-CH-CH(CHCH)-、-CH-CH(CHCOH)-、-CH-CH(CH)-、-CH-CH(CF-3)-、-OCH-、-OCH(CH)-又は
【0108】
【化43】
でありうる。Lは、-CH=CH-、-CHCH-、-CH-CH(CHCH)-、-CH-CH(CHCOH)-又は-OCH-でありうる。Lは-CHR11-CHR12-でありうる。R及びR1aが両方ともHである場合、Lは-CR11=CR12-でありうる。R及びR1aが同時にHであることはない場合、Lは-CR11=CR12-でありうる(R、R、R、R、R及びRが同時にHであることはない場合)。R及びR1aが両方ともHである場合、Lは-O-CHR11-でありうる。R及びR1aが同時にHであることはない場合、Lは-O-CHR11-でありうる(RがHでない場合、又は、R、R、R、R及びRの二つ以上がHでない場合)。
【0109】
Lは、
【0110】
【化44】
からなる群から選ぶことができる。
【0111】
特に明記されない限り、本明細書中に定義のL基は、分子の残り部分へのそれらの結合点に関して、いずれかの可能な配向を取ることができる。例えば、Lが-OCH-と定義される場合、実施例82と91が含まれ、Lが-CH-CH(CF)-と定義される場合、実施例86と88が含まれる(表1)。
【0112】
本明細書中の化合物において、R11及びR12は、独立に、H、-(CHCO15又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルでありうるか;又はR11及びR12は一緒になってシクロプロピル環を形成しうる。R11及びR12は、独立に、H、-(CHCO15又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルでありうるか;又はR11及びR12は一緒になってシクロプロピル環を形成しうる。R11及びR12は、独立に、H、-(CHCO15又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルでありうる。R11及びR12は、独立に、H、メチル、エチル又は-CHCOHでありうる。R11は、H、-(CHCO15又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルでありうる。R11は、H、メチル、エチル又は-CHCOHでありうる。R12は、H、-(CHCO15又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルでありうる。R12は、H、メチル、エチル又は-CHCOHでありうる。R11は、R12と一緒にシクロプロピル環を形成しうる。R12は、R11と一緒にシクロプロピル環を形成しうる。R11は、R12と一緒にシクロプロピル環を形成しうる。R12は、R11と一緒にシクロプロピル環を形成しうる。
【0113】
本明細書中の化合物において、mは0~3でありうる。mは、0、1、2又は3でありうる。mは0でありうる。mは1でありうる。mは2でありうる。mは3でありうる。p及びmは、独立に0~3でありうる。
【0114】
本明細書中の化合物において、R及びR1aは、独立に、H又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-6飽和炭化水素基であるか、又はR及びR1aは一緒に連結して、追加のヘテロ原子を含有していてもよい3~6-員の飽和環を形成できる。R及びR1aは、独立に、H、1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-6アルキル、1~6個のフッ素原子で置換されていてもよい分枝C1-6アルキル、1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC3-6シクロアルキル又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよい-CH-C3-6シクロアルキルでありうる。R及びR1aは、独立に、C1-6アルキル、分枝C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル又は-CH-C3-6シクロアルキルでありうる。R及びR1aは、H、メチル、エチル、イソプロピル、シクロプロピル、t-ブチル、イソブチル、シクロプロピルメチル及び-CH-シクロプロピルから独立に選ぶことができる。R及びR1aは両方ともHでありうる。RはR1aと一緒に、追加のヘテロ原子を含有していてもよい3~6-員の飽和環を形成しうる。RはR1aと一緒に3~6-員の飽和環を形成しうる。RはR1aと一緒にアジリジン環を形成しうる。RはR1aと一緒にアゼチジン環を形成しうる。RはR1aと一緒にピロリジン環を形成しうる。RはR1aと一緒にピペリジン環を形成しうる。
【0115】
本明細書中の化合物において、Rは、H又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-6飽和炭化水素基でありうるか、又はR及びR1aは一緒に連結して、追加のヘテロ原子を含有していてもよい3~6-員の飽和環を形成しうる。Rは、1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-6アルキル、1~6個のフッ素原子で置換されていてもよい分枝C1-6アルキル、1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC3-6シクロアルキル又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよい-CH-C3-6シクロアルキルでありうる。Rは、C1-6アルキル、分枝C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル又は-CH-C3-6シクロアルキルでありうる。Rは、H、メチル、エチル、イソプロピル、シクロプロピル、t-ブチル、イソブチル、シクロプロピルメチル及び-CH-シクロプロピルから選ぶことができる。RはHでありうる。Rはシクロプロピルでありうる。RはR1aと一緒に、追加のヘテロ原子を含有していてもよい3~6-員の飽和環を形成しうる。RはR1aと一緒に3~6-員の飽和環を形成しうる。RはR1aと一緒にアジリジン環を形成しうる。RはR1aと一緒にアゼチジン環を形成しうる。RはR1aと一緒にピロリジン環を形成しうる。RはR1aと一緒にピペリジン環を形成しうる。
【0116】
本明細書中の化合物において、R1aは、H又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-6飽和炭化水素基であるか、又はR及びR1aは一緒に連結して、追加のヘテロ原子を含有していてもよい3~6-員の飽和環を形成しうる。R1aは、1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-6アルキル、1~6個のフッ素原子で置換されていてもよい分枝C1-6アルキル、1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC3-6シクロアルキル又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよい-CH-C3-6シクロアルキルでありうる。R1aは、C1-6アルキル、分枝C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル又は-CH-C3-6シクロアルキルでありうる。R1aは、H、メチル、エチル、イソプロピル、シクロプロピル、t-ブチル、イソブチル、シクロプロピルメチル及び-CH-シクロプロピルから選ぶことができる。R1aはHでありうる。R1aはRと一緒に、追加のヘテロ原子を含有していてもよい3~6-員の飽和環を形成しうる。R1aはRと一緒に3~6-員の飽和環を形成しうる。R1aはRと一緒にアジリジン環を形成しうる。R1aはRと一緒にアゼチジン環を形成しうる。R1aはRと一緒にピロリジン環を形成しうる。R1aはRと一緒にピペリジン環を形成しうる。
【0117】
及びR1aが一緒に連結して、追加のヘテロ原子を含有していてもよい3~6-員の飽和環を形成する場合、任意の追加のヘテロ原子は、N、O、S及びそれらの酸化形から選ばれうる。
【0118】
及びR1aは、独立に、H又は
【0119】
【化45】
からなる群から選ばれうるか、又はR及びR1aは一緒になって、基NR1a
【0120】
【化46】
であるような環を形成しうる。
【0121】
は、Hでありうるか又は
【0122】
【化47】
からなる群から選ぶことができる。
【0123】
1aは、Hでありうるか又は
【0124】
【化48】
からなる群から選ぶことができる。
【0125】
本明細書中の化合物において、R及びRは、独立に、H又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルである。R及びRは、独立に、H、メチル又はCHCFでありうる。R及びRはHでありうる。R、R及びRはHでありうる。
【0126】
本明細書中の化合物において、Rは、H又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルでありうる。RはHでありうる。R及びRは両方ともHでありうる。
【0127】
本明細書中の化合物において、Rは、H又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルでありうる。Rは、H、メチル又はCHCFでありうる。RはHでありうる。
【0128】
本明細書中の化合物において、R、R、R、R及びRは、独立に、H、ハロ、CN、CO14、OR14、SO14、SONHR14、OSO14、PO(R14、SF又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルである。R、R、R、R及びRは、H、ハロ、CO14又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルから独立に選ぶことができる。R、R、R、R、及びR は、H、CN、Cl、F、CFH、OCH、OCF、OCFH、SOCH、OSOCH、PO(CH、SF及びCOHから独立に選ぶことができる。R、R、R、R、及びRは、H、Cl、F、CFH及びCOHから独立に選ぶことができる。R、R、R、R及びRは、H、Cl、F及びCOHから独立に選ぶことができる。R、R、R、R及びRはHでありうる。RはFであり得、RはHであり得、RはClであり得、そしてR及びRはHでありうる。
【0129】
は、H、ハロ、CN、CO14、OR14、SO14、SONHR14、OSO14、PO(R14、SF又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルから選ぶことができる。Rは、H、Cl、F、CF、CFH及びCOHから選ぶことができる。RはHでありうる。
【0130】
は、H、ハロ、CN、CO14、OR14、SO14、SONHR14、OSO14、PO(R14、SF又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルから選ぶことができる。Rは、H、CN、Cl、F、CFH、OCH、OCF、OCFH、SOCH、OSOCH、PO(CH、SF及びCOHから選ぶことができる。Rは、H、Cl、F、CF、CFH及びCOHから選ぶことができる。RはHでありうる。
【0131】
は、H、ハロ、CN、CO14、OR14、SO14、SONHR14、OSO14、PO(R14、SF又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルから選ぶことができる。Rは、H、CN、Cl、F、CFH、OCH、OCF、OCFH、SOCH、OSOCH、PO(CH、SF及びCOHから選ぶことができる。Rは、H、Cl、F、CF、CFH及びCOHから選ぶことができる。RはHでありうる。
【0132】
は、H、ハロ、CN、CO14、OR14、SO14、SONHR14、OSO14、PO(R14、SF又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルから選ぶことができる。Rは、H、CN、Cl、F、CFH、OCH、OCF、OCFH、SOCH、OSOCH、PO(CH、SF及びCOHから選ぶことができる。Rは、H、Cl、F、CF、CFH及びCOHから選ぶことができる。RはHでありうる。
【0133】
は、H、ハロ、CN、CO14、OR14、SO14、SONHR14、OSO14、PO(R14、SF又は1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-3アルキルから選ぶことができる。Rは、H、CN、Cl、F、CFH、OCH、OCF、OCFH、SOCH、OSOCH、PO(CH、SF及びCOHから選ぶことができる。Rは、H、Cl、F、CF、CFH及びCOHから選ぶことができる。RはHでありうる。
【0134】
本明細書中の化合物において、部分Aは、
【0135】
【化49-1】
【0136】
【化49-2】
からなる群から選ぶことができる。
【0137】
本明細書中の化合物において、部分
【0138】
【化50】
は、
【0139】
【化51】
からなる群から選ぶことができる。
【0140】
本明細書中の化合物において、R及びR1aが同時にHであることはない場合、Lは、
-CHR11-CHR12-;
-CR11=CR12-(R、R、R、R、R及びRが同時にHであることはない場合);
又は-O-CHR11-(RがHでない場合、又は、R、R、R、R及びRの二つ以上がHでない場合)
である。
【0141】
Lが-CHR11-CHR12-である化合物の場合、R及びR1aは、独立に、H、1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-6飽和炭化水素基でありうるか、又はR及びR1aは一緒に連結して、追加のヘテロ原子を含有していてもよい3~6-員の飽和環を形成しうる。
【0142】
Lが-CHR11-CHR12-である化合物の場合、R及びR1aは両方ともHでありうる。
【0143】
Lが-CHR11-CHR12-である化合物の場合、R及びR1aは、1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-6飽和炭化水素基でありうるか、又はR及びR1aは一緒に連結して、追加のヘテロ原子を含有していてもよい3~6-員の飽和環を形成しうる。
【0144】
Lが-CR11=CR12-である化合物の場合、R及びR1aは、独立に、H、1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-6飽和炭化水素基でありうるか、又はR及びR1aは一緒に連結して、追加のヘテロ原子を含有していてもよい3~6-員の飽和環を形成しうる(ただし、R、R、R、R、R及びRが同時にHであることはない場合)。
【0145】
Lが-CR11=CR12-である化合物の場合、R及びR1aは両方ともHでありうる。
【0146】
Lが-CR11=CR12-である化合物の場合、R及びR1aは、独立に、1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-6飽和炭化水素基でありうるか、又はR及びR1aは一緒に連結して、追加のヘテロ原子を含有していてもよい3~6-員の飽和環を形成しうる(ただし、R、R、R、R、R及びRが同時にHであることはない場合)。
【0147】
Lが-O-CHR11-である化合物の場合、R及びR1aは、独立に、H、1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-6飽和炭化水素基でありうるか、又はR及びR1aは一緒に連結して、追加のヘテロ原子を含有していてもよい3~6-員の飽和環を形成しうる(ただし、RがHでない場合、又はR、R、R、R及びRの二つ以上がHでない場合)。
【0148】
Lが-O-CHR11-である化合物の場合、R及びR1aは両方ともHでありうる。
【0149】
Lが-O-CHR11-である化合物の場合、R及びR1aは、独立に、1~6個のフッ素原子で置換されていてもよいC1-6飽和炭化水素基でありうるか、又はR及びR1aは一緒に連結して、追加のヘテロ原子を含有していてもよい3~6-員の飽和環を形成しうる(ただし、RがHでない場合、又はR、R、R、R及びRの二つ以上がHでない場合)。
【0150】
本化合物は、表1に示されているような実施例1~93のいずれか一つ又はそれらの塩から選ぶことができる。
【0151】
本化合物は、
3-((S)-2-((E)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)アクリルアミド)-3-シクロプロピルプロパンアミド)-2-オキソ-4-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタンアミド;
3-((S)-2-シンナムアミド-3-シクロプロピルプロパンアミド)-2-オキソ-4-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタンアミド;
ベンジル ((2S)-1-((4-アミノ-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)アミノ)-3-シクロプロピル-1-オキソプロパン-2-イル)カルバメート;
3-((S)-2-((E)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)アクリルアミド)-3-シクロプロピルプロパンアミド)-2-(ヒドロキシイミノ)-4-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタンアミド;
N-(tert-ブチル)-3-((S)-2-((E)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)アクリルアミド)-3-シクロプロピルプロパンアミド)-2-オキソ-4-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタンアミド;
3-((S)-2-((E)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)アクリルアミド)-3-シクロプロピルプロパンアミド)-4-シクロプロピル-2-オキソブタンアミド;
3-((S)-2-((E)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)アクリルアミド)-3-シクロプロピルプロパンアミド)-4-シクロペンチル-2-オキソブタンアミド;
3-((S)-3-シクロプロピル-2-(3-フェニルプロパンアミド)プロパンアミド)-2-オキソ-4-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタンアミド;
(2S)-N-(1-シアノ-2-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)エチル)-2-((E)-3-(2,4-ジクロロフェニル)アクリルアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-2-((E)-3-(2,4-ジクロロフェニル)アクリルアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-2-((E)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)アクリルアミド)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチル-2-((S)-3-フェニルブタンアミド)ペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチル-2-((R)-3-フェニルブタンアミド)ペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチル-2-((S)-3-フェニルペンタンアミド)ペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチル-2-((R)-3-フェニルペンタンアミド)ペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチル-2-((S)-4,4,4-トリフルオロ-3-フェニルブタンアミド)ペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチル-2-((R)-4,4,4-トリフルオロ-3-フェニルブタンアミド)ペンタンアミド
(2S)-N-(4-アミノ-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-2-((E)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)アクリルアミド)-4-メチルペンタンアミド;
3-((S)-2-((E)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)アクリルアミド)-3-シクロプロピルプロパンアミド)-N-エチル-2-オキソ-4-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタンアミド;
3-((S)-3-シクロプロピル-2-((E)-3-(2,4-ジクロロフェニル)アクリルアミド)プロパンアミド)-2-オキソ-4-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタンアミド;
3-((S)-2-((E)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)アクリルアミド)-3-シクロプロピルプロパンアミド)-N-シクロプロピル-2-オキソ-4-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタンアミド;
(2S)-N-(4-アミノ-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-2-((E)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)アクリルアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-2-((E)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)アクリルアミド)-N-(4-(エチルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
3-((S)-3-シクロプロピル-2-((E)-3-(2,4-ジクロロフェニル)アクリルアミド)プロパンアミド)-N-エチル-2-オキソ-4-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタンアミド;
N-シクロプロピル-3-((S)-3-シクロプロピル-2-((E)-3-(2,4-ジクロロフェニル)アクリルアミド)プロパンアミド)-2-オキソ-4-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタンアミド;
(2S)-2-((E)-3-(2,4-ジクロロフェニル)アクリルアミド)-N-(4-(エチルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-N-(4-アミノ-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-2-((E)-3-(2,4-ジクロロフェニル)アクリルアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
3-((S)-2-((E)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)アクリルアミド)-3-シクロプロピルプロパンアミド)-N-シクロプロピル-2-オキソ-4-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタンアミド;
ベンジル ((2S)-3-シクロプロピル-1-((4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)カルバメート;
N-シクロプロピル-3-((S)-3-シクロプロピル-2-(3-(2,4-ジクロロフェニル)プロパンアミド)プロパンアミド)-2-オキソ-4-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタンアミド;
3-((S)-2-((E)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)アクリルアミド)-3-シクロブチルプロパンアミド)-N-シクロプロピル-2-オキソ-4-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタンアミド;
(3S)-N-((2S)-3-シクロプロピル-1-((4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)-3-フェニルペンタンアミド;
(3R)-N-((2S)-3-シクロプロピル-1-((4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)-3-フェニルペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(アゼチジン-1-イル)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-2-((E)-3-(2,4-ジクロロフェニル)アクリルアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-2-((E)-3-(2,4-ジフルオロフェニル)アクリルアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-2-((E)-3-(4-クロロフェニル)アクリルアミド)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-2-((E)-3-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)アクリルアミド)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-2-((E)-3-(4-フルオロフェニル)アクリルアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-2-((E)-3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)アクリルアミド)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-2-((E)-3-(5-クロロピリジン-2-イル)アクリルアミド)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-2-((E)-3-(5-フルオロピリジン-2-イル)アクリルアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-2-((E)-3-(4-(ジフルオロメチル)フェニル)アクリルアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(1R,2R)-N-((2S)-1-((4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)アミノ)-4,4-ジメチル-1-オキソペンタン-2-イル)-2-フェニルシクロプロパン-1-カルボキサミド;
(1S,2S)-N-((2S)-1-((4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)アミノ)-4,4-ジメチル-1-オキソペンタン-2-イル)-2-フェニルシクロプロパン-1-カルボキサミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-2-((S)-3-(2,4-ジフルオロフェニル)ペンタンアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-2-((R)-3-(2,4-ジフルオロフェニル)ペンタンアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-2-((S)-3-(2,4-ジクロロフェニル)ペンタンアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-2-((R)-3-(2,4-ジクロロフェニル)ペンタンアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-2-((S)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)ペンタンアミド)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-2-((R)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)ペンタンアミド)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-2-((S)-3-(4-クロロフェニル)ペンタンアミド)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-2-((R)-3-(4-クロロフェニル)ペンタンアミド)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-2-((S)-3-(4-フルオロフェニル)ペンタンアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-2-((R)-3-(4-フルオロフェニル)ペンタンアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(アゼチジン-1-イル)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-2-((E)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)アクリルアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチル-2-((R)-3-(2-(トリフルオロメトキシ)フェニル)ペンタンアミド)ペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチル-2-((S)-3-(2-(トリフルオロメトキシ)フェニル)ペンタンアミド)ペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-2-((R)-3-(2-(ジフルオロメトキシ)フェニル)ペンタンアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-2-((S)-3-(2-(ジフルオロメトキシ)フェニル)ペンタンアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-2-((E)-3-(4-クロロ-2-シアノフェニル)アクリルアミド)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-2-((E)-3-(4-クロロ-3-シアノフェニル)アクリルアミド)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-2-((E)-3-(2-クロロ-4-シアノフェニル)アクリルアミド)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチル-2-((R)-3-(3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)ブタンアミド)ペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチル-2-((S)-3-(3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)ブタンアミド)ペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-2-((R)-3-(3-(ジフルオロメトキシ)フェニル)ブタンアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-2-((S)-3-(3-(ジフルオロメトキシ)フェニル)ブタンアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-2-((R)-3-(2-クロロ-4-(メチルスルホニル)フェニル)ペンタンアミド)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-( (S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-2-((S)-3-(2-クロロ-4-(メチルスルホニル)フェニル)ペンタンアミド)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
3-クロロ-4-((3R)-1-(((2S)-1-((4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)アミノ)-4,4-ジメチル-1-オキソペンタン-2-イル)アミノ)-1-オキソペンタン-3-イル)フェニル メタンスルホネート;
3-クロロ-4-((3S)-1-(((2S)-1-((4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)アミノ)-4,4-ジメチル-1-オキソペンタン-2-イル)アミノ)-1-オキソペンタン-3-イル)フェニル メタンスルホネート;
(2S)-2-((R)-3-(2-クロロ-4-(ジメチルホスホリル)フェニル)ペンタンアミド)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-2-((S)-3-(2-クロロ-4-(ジメチルホスホリル)フェニル)ペンタンアミド)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチル-2-((E)-3-(4-(ペンタフルオロ-l6-スルファネイル(sulfaneyl))フェニル)アクリルアミド)ペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-2-((R)-3-(4-メトキシフェニル)ペンタンアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-2-((S)-3-(4-メトキシフェニル)ペンタンアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-2-(3-(4-クロロ-2-(トリフルオロメトキシ)フェニル)プロパンアミド)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-2-(3-(4-クロロ-2-(ジフルオロメトキシ)フェニル)プロパンアミド)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-2-(3-(4-クロロ-2-シアノフェニル)プロパンアミド)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-2-(3-(2-クロロ-4-シアノフェニル)プロパンアミド)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-2-(3-(4-クロロ-3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)プロパンアミド)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-N-(1-シアノ-2-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)エチル)-2-(3-(2,4-ジクロロフェニル)プロパンアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
2,4-ジクロロベンジル ((2S)-1-((4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)アミノ)-4,4-ジメチル-1-オキソペンタン-2-イル)カルバメート;
4-クロロ-2-フルオロベンジル ((2S)-1-((4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)アミノ)-4,4-ジメチル-1-オキソペンタン-2-イル)カルバメート;
(S)-1-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)エチル ((2S)-1-((4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)アミノ)-4,4-ジメチル-1-オキソペンタン-2-イル)カルバメート;
(R)-1-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)エチル ((2S)-1-((4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)アミノ)-4,4-ジメチル-1-オキソペンタン-2-イル)カルバメート;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-2-((R)-3-(2,4-ジフルオロフェニル)-4,4,4-トリフルオロブタンアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-2-((S)-3-(2,4-ジフルオロフェニル)-4,4,4-トリフルオロブタンアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-2-((R)-2-ベンジル-3,3,3-トリフルオロプロパンアミド)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-2-((S)-2-ベンジル-3,3,3-トリフルオロプロパンアミド)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(1S,2S)-2-(4-クロロフェニル)-N-((2S)-1-((4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)アミノ)-4,4-ジメチル-1-オキソペンタン-2-イル)シクロプロパン-1-カルボキサミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-2-(2-(2,4-ジクロロフェノキシ)アセトアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-2-((S)-2-(2,4-ジクロロフェノキシ)プロパンアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-2-((R)-2-(2,4-ジクロロフェノキシ)プロパンアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド;
又はそれらの塩からなる群から選ぶことができる。
【0152】
本発明の化合物はプロドラッグの形態で提供されてもよい。“プロドラッグ”とは、例えば、インビボで生物学的に活性な本発明の化合物に変換される任意の化合物を意味する。例えば、一部のプロドラッグは活性化合物のエステル又はリン酸エステルである(例えば、生理学的に許容可能な代謝的に不安定なエステル)。代謝時にエステル基(-C(=O)OR)又はリン酸エステル基(P(=O)(OH)-OR)は切断されて活性薬物が得られる。そのようなエステルは、例えば、親化合物中に存在するヒドロキシル基を、適切な場合、親化合物中に存在する任意のその他の反応基を事前保護してエステル化し、その後必要であれば脱保護することによって形成できる。活性化合物中に存在する他の官能基、例えばアミド基又はアミノ基もプロドラッグの形成に使用できる。また、一部のプロドラッグは酵素的に活性化されて活性化合物を生じる、又は更なる化学反応によって活性化合物をもたらす化合物を生じる(例えば、ADEPT、GDEPT、LIDEPTなどの場合のように)。例えば、プロドラッグは糖誘導体又はその他のグリコシドコンジュゲートのこともあれば、又はアミノ酸エステル誘導体のこともある。
【0153】
そこで、提供されるのは、本明細書中に定義された化合物のプロドラッグであって、該化合物は、生理学的条件下で変換されてヒドロキシル基、アミド基又はアミノ基を形成できる官能基を含有する。適切なプロドラッグは、例えば、基Zが、インビボで切断されて活性化合物を放出する基で官能化されている化合物などでありうる。
【0154】
例えば、本化合物のプロドラッグにおいて、Zは、基:
【0155】
【化52】
でありうる。式中、Rは、インビボで切断されて、Zが
【0156】
【化53】
である化合物を提供できる任意の基である。
【0157】
は、
【0158】
【化54】
から選ぶことができる。
【0159】
例えば、化合物のプロドラッグにおいて、Zは
【0160】
【化55】
から選ばれうる。
【0161】
更なる態様には、本発明の化合物又はその塩又は本発明の化合物を含む医薬組成物のSARS-CoV-2:Mpro阻害薬としての使用が含まれる。本発明の化合物は、SARS-CoV-2:Mpro阻害薬として使用できる。本発明の化合物は、SARS-CoV-2又はSARS-CoV-2:Mproと関連する疾患又は障害の治療に使用できる。本発明の化合物は、SARS-CoV-2に感染した患者における慢性基礎疾患又は併存疾患に起因する死亡又は合併症の予防に有用でありうる。そのような慢性基礎疾患又は併存疾患は、例えば、高血圧、肥満、慢性肺疾患(TB、喘息及び嚢胞性線維症)、糖尿病及び心血管疾患(冠動脈心疾患、先天性心疾患及び心不全)などでありうる。本発明の化合物は医薬の製造に使用できる。本化合物又は医薬は、SARS-CoV-2及びSARS-CoV-2:Mproが関与する疾患又は障害の治療、予防、改善、制御又はリスク低減に使用するためのものでありうる。本化合物又は医薬は、SARS-CoV-2に感染した患者における慢性基礎疾患又は併存疾患の治療、予防、改善、制御又はリスク低減に使用するためのものでありうる。
【0162】
本発明の化合物は、単剤として又は一つもしくは複数の追加の医薬と組み合わせて使用するためのものでありうる。本発明の化合物は、SARS-CoV-2又はそれに関連する疾患もしくは症状の治療に有用でありうる。
【0163】
本明細書中に提供されている通り、本明細書に記載の化合物又はその塩、及び本明細書に記載の組成物は、本明細書に開示された疾患及び障害のいずれかを治療するための薬剤と共に投与できる。
【0164】
定義
本願においては、別段の指示がない限り、下記の定義が適用される。
【0165】
本明細書中で使用されている用語“SARS-CoV-2:Mpro阻害薬”は、SARS-CoV-2:Mproに結合し、その機能を調節する任意の化合物を指す。
【0166】
式(1b)の化合物を含む本明細書中に記載の化合物のいずれかの使用に関連して、“治療”という用語は、問題の疾患又は障害に罹患している、又は罹患するリスクがある、又は潜在的に罹患するリスクがある対象に化合物を投与する何らかの形態の介入を記載するために使用される。従って、用語“治療”は予防的(preventative,prophylactic)治療と、疾患又は障害の測定可能な又は検出可能な症状が呈示されている場合の治療の両方をカバーする。
【0167】
用語“有効治療量”(例えば、疾患又は状態の治療法に関連して)は、所望の治療効果を生ずるために有効な化合物の量を指す。例えば、状態が疼痛の場合、有効治療量は、所望レベルの疼痛緩和を提供するのに足る量である。所望レベルの疼痛緩和は、例えば、疼痛の完全除去又は疼痛の重症度の軽減でありうる。
【0168】
“二環式”、“炭化水素”、“複素環式(ヘテロサイクリック)”、“炭素環式”、“アルキル”、“シクロアルキル”及び“ハロ”などの用語は、別段の指示がない限り、すべてそれらの従来の意味(例えば、IUPAC Gold Bookに定義のような)で使用されている。任意の基に適用される“置換されていてもよい”とは、前記基が、所望であれば、同じでも又は異なっていてもよい一つ又は複数の置換基で置換されうることを意味する。
【0169】
記載されている任意の化合物がキラル中心を有する限り、本発明は、そのような化合物のすべての光学異性体にまで及び、それがラセミ化合物の形態であるか又は分割されたエナンチオマーの形態であるかを問わない。本明細書中に記載されている発明は、開示化合物のいずれかのすべての結晶形、溶媒和物及び水和物に関する(どのように製造されても)。本明細書中に開示された任意の化合物がカルボン酸又はアミノ基などの酸又は塩基中心を有する限り、前記化合物のすべての塩形は本発明に包含される。製薬学的用途の場合、その塩は薬学的に許容可能な塩と見なされるべきである。
【0170】
言及されうる塩又は薬学的に許容可能な塩は、酸付加塩及び塩基付加塩を含む。そのような塩は従来手段によって形成できる。例えば、化合物の遊離酸又は遊離塩基形を、1当量以上の適当な酸又は塩基と、任意に溶媒中、又は塩が不溶性の媒体中で反応させた後、前記溶媒又は前記媒体を標準技術を用いて(例えば、真空下で、凍結乾燥により、又はろ過により)除去することによる。塩は、塩の形態の化合物の対イオンを、例えば適切なイオン交換樹脂を用いて、別の対イオンと交換することによって製造することもできる。
【0171】
薬学的に許容可能な塩の例は、鉱酸及び有機酸から誘導される酸付加塩、及びナトリウム、マグネシウム、カリウム及びカルシウムなどの金属から誘導される塩を含む。
【0172】
酸付加塩の例は、酢酸、2,2-ジクロロ酢酸、アジピン酸、アルギン酸、アリールスルホン酸(例えば、ベンゼンスルホン酸、ナフタレン-2-スルホン酸、ナフタレン-1,5-ジスルホン酸及びp-トルエンスルホン酸)、アスコルビン酸(例えばL-アスコルビン酸)、L-アスパラギン酸、安息香酸、4-アセトアミド安息香酸、ブタン酸、(+)樟脳酸、樟脳-スルホン酸、(+)-(1S)-樟脳-10-スルホン酸、カプリン酸、カプロン酸、カプリル酸、桂皮酸、クエン酸、シクラミン酸、ドデシル硫酸、エタン-1,2-ジスルホン酸、エタンスルホン酸、2-ヒドロキシエタンスルホン酸、ギ酸、フマル酸、ガラクタル酸、ゲンチシン酸、グルコヘプトン酸、グルコン酸(例えばD-グルコン酸)、グルクロン酸(例えばD-グルクロン酸)、グルタミン酸(例えばL-グルタミン酸)、α-オキソグルタル酸、グリコール酸、馬尿酸、臭化水素酸、塩酸、ヨウ化水素酸、イセチオン酸、乳酸(例えば(+)-L-乳酸及び(±)-DL-乳酸)、ラクトビオン酸、マレイン酸、リンゴ酸(例えば(-)-L-リンゴ酸)、マロン酸、(±)-DL-マンデル酸、メタリン酸、メタンスルホン酸、1-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸、ニコチン酸、硝酸、オレイン酸、オロチン酸、シュウ酸、パルミチン酸、パモ酸、リン酸、プロピオン酸、L-ピログルタミン酸、サリチル酸、4-アミノ-サリチル酸、セバシン酸、ステアリン酸、コハク酸、硫酸、タンニン酸、酒石酸(例えば(+)-L-酒石酸)、チオシアン酸、ウンデシレン酸及び吉草酸と形成される酸付加塩を含む。
【0173】
化合物の任意の溶媒和物及びそれらの塩も包含される。好適な溶媒和物は、本発明の化合物の固体構造(例えば結晶構造)に、非毒性の薬学的に許容可能な溶媒(以下、溶媒和溶媒と呼ぶ)の分子を組み込むことによって形成される溶媒和物である。そのような溶媒の例は、水、アルコール(例えば、エタノール、イソプロパノール及びブタノール)及びジメチルスルホキシドなどである。溶媒和物は、本発明の化合物を溶媒又は溶媒和溶媒を含有する溶媒の混合物で再結晶化することによって製造できる。溶媒和物が任意の所与の場合に形成されたかどうかは、化合物の結晶を、熱重量分析(TGA)、示差走査熱量測定(DSC)及びX線結晶構造解析などの周知の標準的な技術を用いて分析に付すことによって決定できる。
【0174】
溶媒和物は、化学量論的又は非化学量論的溶媒和物でありうる。特別な溶媒和物は水和物であり得、水和物の例は、半水和物、一水和物及び二水和物を含む。溶媒和物ならびにその製造及び特徴付けに使用される方法のより詳細な解説については、Brynら、Solid-State Chemistry of Drugs、第2版、出版SSCI,Inc,米国インディアナ州ウェストラファイエット、1999、ISBN 0-967-06710-3参照。
【0175】
本発明の文脈において、用語“医薬組成物”は、活性薬を含み、追加的に一つ又は複数の薬学的に許容可能な担体も含む組成物を意味する。前記組成物はさらに、投与様式及び剤形の性質に応じて、例えば、希釈剤、アジュバント、賦形剤、ビヒクル、保存剤、充填剤、崩壊剤、湿潤剤、乳化剤、懸濁化剤、甘味剤、フレーバー剤、芳香剤、抗菌剤、抗真菌剤、滑沢剤及び分散剤から選ばれる成分も含有しうる。前記組成物は、例えば、錠剤、糖衣錠、散剤、エリキシル剤、シロップ剤、懸濁液を含む液体製剤、スプレー剤、吸入剤、錠剤、トローチ剤、エマルション剤、溶液剤、カシェ剤、顆粒剤、カプセル剤及び坐剤、ならびにリポソーム製剤を含む注射用液体製剤の形態をとりうる。
【0176】
本発明の化合物は一つ又は複数の同位体置換を含有していてもよく、特定の元素への言及は、その元素のすべての同位体をその範囲内に含む。例えば、水素への言及は、H、H(D)、及びH(T)をその範囲内に含む。同様に、炭素及び酸素への言及は、それぞれ12C、13C及び14Cならびに16O及び18Oをそれらの範囲内に含む。同様に、特定の官能基への言及も、文脈上別の指示がない限り、同位体変化をその範囲内に含む。例えば、エチル基などのアルキル基又はメトキシ基などのアルコキシ基への言及も、例えば、全5個の水素原子がジュウテリウム同位体形であるエチル基(ペルジュウテロエチル基)又は全3個の水素原子がジュウテリウム同位体形であるメトキシ基(トリジュウテロメトキシ基)のように、基内の1個又は複数個の水素原子がジュウテリウム又はトリチウム同位体の形態である変化をカバーする。同位体は放射性でも又は非放射性でもよい。
【0177】
治療用量は、患者の要件、治療される状態の重症度、及び使用される化合物に応じて変動しうる。特定の状況に対する適正な用量の決定は当該技術分野の技能の範囲内である。一般的に、治療は、化合物の最適用量より少ない用量で開始される。その後、用量は、状況下での最適効果に到達するまで少しずつ増量される。便宜上、総日用量は、所望であれば、その一日の中で分割し、分割量で投与されてもよい。
【0178】
化合物の有効量の大きさは、当然ながら、治療される状態の重症度の性質、ならびに特定の化合物及びその投与経路に応じて変動する。適切な投与量の選択は、過度の負担なく当業者の能力の範囲内である。一般に、日用量範囲は、ヒト及びヒト以外の動物の体重1kgあたり約10μg~約30mg、好ましくはヒト及びヒト以外の動物の体重1kgあたり約50μg~約30mg、例えばヒト及びヒト以外の動物の体重1kgあたり約50μg~約10mg、例えばヒト及びヒト以外の動物の体重1kgあたり約100μg~約30mg、例えばヒト及びヒト以外の動物の体重1kgあたり約100μg~約10mg、最も好ましくはヒト及びヒト以外の動物の体重1kgあたり約100μg~約1mgでありうる。
【0179】
医薬製剤
活性化合物は、単独で投与することも可能であるが、医薬組成物(例えば製剤)として提供するのが好ましい。
【0180】
そこで、本発明の一部の態様において、本発明の少なくとも一つの化合物と共に少なくとも一つの薬学的に許容可能な賦形剤を含む医薬組成物を提供する。
【0181】
薬学的に許容可能な賦形剤(一つ又は複数)は、例えば、担体(例えば、固体、液体又は半固体の担体)、アジュバント、希釈剤(例えば、充填剤又は増量剤などの固体希釈剤;溶媒及び共溶媒などの液体希釈剤)、造粒剤、バインダ、流動助剤、コーティング剤、放出制御剤(例えば、放出遅延(retarding又はdelaying)ポリマー又はワックス)、結合剤、崩壊剤、緩衝剤、滑沢剤、保存剤、抗真菌剤及び抗菌剤、抗酸化剤、緩衝剤、張度調整剤、増粘剤、フレーバー剤、甘味剤、色素、可塑剤、味マスキング剤、安定剤、又は医薬組成物に従来使用される任意のその他の賦形剤から選ぶことができる。
【0182】
本明細書中で使用されている用語“薬学的に許容可能な”とは、健全な医学的判断の範囲内で、過剰の毒性、刺激、アレルギー反応、又はその他の問題もしくは合併症なしに対象(例えばヒト対象)の組織と接触させて使用するのに適切な、合理的な利益/リスク比に見合う化合物、材料、組成物、及び/又は剤形を意味する。各賦形剤も、製剤のその他の成分とも適合性があるという意味において“許容可能”でなければならない。
【0183】
本発明の化合物を含有する医薬組成物は公知技術に従って製剤化できる。例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences、Mack Publishing Company(米国ペンシルベニア州イーストン)参照。本医薬組成物は、経口、非経口、静脈内、筋肉内、髄腔内、皮下、局所、鼻腔内、気管支内、舌下、口腔内、眼内、耳内、直腸内、膣内、又は経皮投与に適切な任意の形態でありうる。
【0184】
経口投与に適切な医薬剤形は、錠剤(コーティング錠又は非コーティング錠(素錠))、カプセル剤(硬質又は軟質シェル)、カプレット剤、ピル剤、トローチ剤、シロップ剤、溶液剤、散剤、顆粒剤、エリキシル剤及び懸濁液剤、舌下錠、ウェハース剤又はバッカル(口内)パッチのようなパッチ剤などである。
【0185】
本組成物は錠剤組成物又はカプセル剤組成物でありうる。錠剤組成物は、単位用量の活性化合物と共に、不活性希釈剤又は担体、例えば、ラクトース、スクロース、ソルビトール又はマンニトールなどの糖又は糖アルコール;及び/又は非糖由来希釈剤、例えば、炭酸ナトリウム、リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、又はセルロースもしくはその誘導体、例えば、微結晶セルロース(MCC)、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、及びコーンスターチなどのデンプンを含有できる。錠剤は、結合剤及び顆粒化剤、例えばポリビニルピロリドン、崩壊剤(例えば架橋カルボキシメチルセルロースのような膨潤性架橋ポリマー)、滑沢剤(例えばステアリン酸塩)、保存剤(例えばパラベン)、抗酸化剤(例えばBHT)、緩衝剤(例えばリン酸又はクエン酸緩衝液)、及び発泡剤、例えばクエン酸塩/炭酸水素塩混合物のような標準成分も含有しうる。そのような賦形剤は周知であるので、本明細書で詳細に解説する必要はない。
【0186】
錠剤は、薬物を、胃液に接触するとすぐに放出するか(即時放出錠)又は長時間にわたってもしくはGI管の特定領域で制御された様式で放出する(制御放出錠)ように設計することができる。
【0187】
本医薬組成物は、典型的にはおよそ1%(w/w)~およそ95%、好ましくは%(w/w)の活性成分と、99%(w/w)~5%(w/w)の薬学的に許容可能な賦形剤(例えば上記定義のような)又はそのような賦形剤の組合せとを含む。好ましくは、本組成物は、およそ20%(w/w)~およそ90%(w/w)の活性成分と、80%(w/w)~10%(w/w)の薬学的に許容可能な賦形剤又は賦形剤の組合せとを含む。本医薬組成物は、およそ1%~およそ95%、好ましくはおよそ20%~およそ90%の活性成分を含む。本発明による医薬組成物は、例えば、アンプル、バイアル、坐剤、充填済みシリンジ、糖衣錠、散剤、錠剤又はカプセル剤の形態などの単位剤形でありうる。
【0188】
錠剤及びカプセル剤は、例えば、0~20%の崩壊剤、0~5%の滑沢剤、0~5%の流動助剤及び/又は0~99%(w/w)の充填剤/又は増量剤(投薬量に応じて)を含有しうる。それらは、0~10%(w/w)のポリマーバインダ、0~5%(w/w)の抗酸化剤、0~5%(w/w)の色素も含有しうる。徐放性錠剤はさらに、典型的には0~99%(w/w)の放出制御(例えば遅延)ポリマー(投薬量に応じて)を含有することになろう。錠剤又はカプセル剤のフィルムコートは、典型的には、0~10%(w/w)のポリマー、0~3%(w/w)の色素、及び/又は0~2%(w/w)の可塑剤を含有する。
【0189】
本組成物は非経口組成物でありうる。非経口製剤は、典型的には、0~20%(w/w)の緩衝液、0~50%(w/w)の共溶媒、及び/又は0~99%(w/w)の注射用水(WFI)を含有する(用量に応じて、及び凍結乾燥されている場合)。筋肉内デポ製剤は0~99%(w/w)のオイルも含有しうる。
【0190】
医薬製剤は、単一パッケージ、通常ブリスターパックに治療の全コースを含有する“患者パック(patient packs)”にして患者に提供されてもよい。
【0191】
本発明の化合物は、一般的に単一剤形中に提供され、従って典型的には所望の生物活性レベルを提供するのに足る化合物を含有する。例えば、製剤は、1ナノグラム~2グラムの活性成分、例えば1ナノグラム~2ミリグラムの活性成分を含有しうる。これらの範囲内で化合物の特定の部分範囲は、0.1ミリグラム~2グラムの活性成分(より通常的には10ミリグラム~1グラム、例えば50ミリグラム~500ミリグラム)、又は1マイクログラム~20ミリグラム(例えば1マイクログラム~10ミリグラム、例えば0.1ミリグラム~2ミリグラムの活性成分)である。
【0192】
経口組成物の場合、単位剤形は1ミリグラム~2グラム、さらに典型的には10ミリグラム~1グラム、例えば50ミリグラム~1グラム、例えば100ミリグラム~1グラムの活性化合物を含有しうる。
【0193】
活性化合物は、それを必要とする患者(例えばヒト又は動物患者)に、所望の治療効果を達成するのに足る量(有効量)で投与される。投与される化合物の正確な量は、標準的な手順に従って監督医師が決定できる。
【0194】
本化合物は、他の薬剤、例えばSARS-CoV-2患者の治療に使用される他の薬剤と並行して投与できる。本化合物は、cypP450媒介性の代謝を遮断することが知られているHIV薬、例えばリトナビル又はロピナビル/リトナビルの組合せと共投与することができる。
【実施例
【0195】
次に、本発明を表1に示された下記実施例を参照しながら非制限的に説明する。
【0196】
【表1-1】
【0197】
【表1-2】
【0198】
【表1-3】
【0199】
【表1-4】
【0200】
【表1-5】
【0201】
【表1-6】
【0202】
【表1-7】
【0203】
【表1-8】
【0204】
【表1-9】
本発明の化合物の製造
本発明の一部の化合物及びその誘導体又は合成中間体は、当業者に公知の合成法に従って製造することができる。一部の態様において、本発明は、本発明の化合物の製造法を提供する。本発明の特定の化合物は、以下に記載の方法に従って製造できる。
【0205】
本発明の化合物の製造
本発明の化合物は、図1の経路を含む経路によって製造できる。下記経路に含まれている変換のような多くの標準的変換、及び同じ変換を実施するために使用できる他の変換についての詳細は、“Organic Synthesis”,M.B.Smith,McGraw-Hill(1994)又は“Advanced Organic Chemistry”,第4版,J.March,John Wiley & Sons(1992)などの標準的な参考書に見出すことができる。
【0206】
α-アミノ酸のエステル誘導体、例えばメチルエステルα-アミノ酸誘導体は、市販されているか、又は以下の「中間体の合成」及び「実施例の合成」のセクションに詳述されている変換を含む当業者に公知の標準的変換によって製造することができる。α-アミノ酸のエステル誘導体をカルボン酸とカップリングさせると対応するアミド誘導体を得ることができる(経路1、工程i)。アミドカップリング反応条件は、典型的には、カップリング剤(一つ又は複数)、例えば、プロピルホスホン酸無水物(T3P)又はHATUを、DIPEA又はEtNなどの適切な塩基と共に、DCM又はDMFなどの溶媒中で、典型的には室温で使用する。あるいは、α-アミノ酸のエステル誘導体をカルバモイルクロリド、例えばベンジルカルボノクロリダートと、DIPEAなどの適切な塩基と共に、DCMなどの溶媒中、典型的には室温でカップリングさせて、カルバメート誘導体を形成させることもできる。アミド又はカルバメート形成の生成物中に存在するエステル官能基は、次に、酸性又は塩基性条件下、例えば水酸化リチウム一水和物を、THF、MeOH、1,4-ジオキサン又はHOなどの溶媒、又はこれらの溶媒の混合物中で、典型的には室温で用いて加水分解できる(経路1、工程ii)。加水分解によって生成したカルボン酸は、次にα-アミノ酸のエステル誘導体と、上記のようなアミドカップリング条件下で反応させることができる(経路1、工程iii)。エステル官能基は、標準的な還元条件を用いて、例えば水素化ホウ素ナトリウムなどの還元剤を、THF又はMeOH及び溶媒の組合せなどの適切な溶媒中、典型的には室温で使用して、第一アルコールに還元することができる(経路1、工程iv)。第一アルコールからアルデヒドへの酸化は、デス・マーチン・ペルヨージナン(DMP)などの酸化剤を、DCM、THF、又はDMSO、又はこれらの溶媒の混合物などの適切な溶媒中、典型的には室温で使用して実施することができる(経路1、工程v)。アルデヒド生成物は、EtNなどの適切な塩基の存在下、DCMなどの適切な溶媒中、典型的には室温でアセトンシアノヒドリンと反応させて、1-シアノ-1-ヒドロキシ誘導体を得ることができる(経路1、工程vi)。シアノ基は、標準条件下、例えば、過酸化水素水を炭酸カリウムなどの塩基の存在下、DMSOなどの適切な溶媒中、典型的には室温で使用して加水分解することができる。上で詳述したような条件を用いる最終酸化工程(経路1、工程v)を用いて本発明の化合物を合成することができる(経路1、工程viii)。
【0207】
本発明の更なる化合物は、本発明の他の化合物から合成できる。例えば、化合物のケト-アミド官能基のケトン基を、求核試薬、例えば塩酸ヒドロキシルアミンと、炭酸カリウムなどの適切な塩基の存在下、エタノールなどの適切な溶媒中、高温、例えば70℃で反応させればよい(経路2)。
【0208】
更なる経路において、本発明の化合物は、経路1の工程i)~v)から得られるアルデヒド中間体から製造することもできる。アルデヒドは、イソシアネート、例えばアルキルイソシアネートと、酢酸の存在下、DCMなどの適切な溶媒中、典型的には室温で反応させることができる(経路2、工程i)。この工程の1-アセトキシ-1-アルキルアミド生成物の酢酸基は、上に記載したような条件下で(経路1、工程ii)加水分解でき、1-ヒドロキシ-1-アルキルアミド生成物を得ることができる(経路3、工程ii)。上に詳述したような条件を用いる最終酸化工程(経路1、工程v)を用いて本発明の化合物を合成することができる(経路1、工程viii)。
【0209】
更なる経路において、本発明の化合物は、経路1の工程i)~v)から得られるアルデヒド中間体から製造することもできる。アルデヒドは、塩酸ヒドロキシルアミンと、炭酸カリウムなどの塩基の存在下、エタノールなどの適切な溶媒中、高温、例えば70℃で反応させることができる(経路4、工程i)。得られたオキシムの脱水、例えばメチル N-(トリエチルアンモニウムスルホニル)カルバメート(バージェス試薬)などの脱水剤を用いる脱水を使用することにより、本発明の化合物を合成することができる(経路4、工程ii)。
【0210】
一般的手順
調製経路が含まれていない場合、当該中間体は市販品である。市販試薬は更なる精製をせずに利用した。室温(rt)はおよそ20~27℃を指す。H NMRスペクトルはBruker機器を用い、300又は400MHzで記録した。化学シフト値はテトラメチルシランに対する百万分率(ppm)、すなわち(δ)値で表される。NMRシグナルの多重度については以下の略語が使用される:s=一重線、br=幅広線、d=二重線、t=三重線、q=四重線、quin=五重線、h=七重線、dd=二重線の二重線、dt=三重線の二重線、m=多重線。結合定数はHzで測定されたJ値として記載する。NMR及び質量分析の結果は、バックグラウンドピークを考慮して補正された。反応をモニターするためのTLCは、固定相としてシリカゲルを用いて実施されたTLCを指す。
【0211】
LCMS実験は下記条件下で実施された。機器:Agilent Technologies 1290 Infinity II シリーズ LC/6125 四重極 MSD SL(方法A~Eすべてと、H及びK)、ELSD検出器(Polymer Laboratories PL-ELS 2100 ICE)、方法AのUV不活性化合物に対して使用;カラム:Waters XBridge C8 3.5μm、4.6x50mm(方法A)、Atlantis dC18 5μm、4.6x50mm(方法B)、Zorbax XDB C18 5μm、4.6x50mm(方法C)、Zorbax extend C18 5μm、4.6x50mm(方法D)、XBridge C8 3.5μm、4.6x50mm(方法E)、Acquity BEH C18 1.7μm、2.1x50mm(方法H)、Xselect CSH C18 5μm、4.6x50mm、CSH(Charged Surface Hybrid)(方法K);グラジエント[時間(分)/溶媒A中B(%)]:0.0/5、2.5/95、4.0/95、4.5/5、6.0/5(溶媒A=HO:MeCN(95:5)中0.1%TFA;溶媒B=MeCN中0.1%TFA(方法A))、0.0/5、2.5/95、4.0/95、4.5/5、6.0/5(溶媒A=HO:MeCN(95:5)中0.1%HCOH;溶媒B=MeCN(方法B))、0.0/5、2.5/95、4.0/95、4.5/5、6.0/5(溶媒A=HO:MeCN(95:5)中0.1%HCOH;溶媒B=MeCN(方法C))、0.0/10、4.0/95、5.0/95、5.0/10、6.0/10(溶媒A=1LのMilli-Q水中770.1mgのNHOAc;溶媒B=MeCN(方法D))、0.0/10、4.0/95、5.0/95、5.5/10、7.0/10(溶媒A=1LのMilli-Q水中790.1mgのNHHCO;溶媒B=MeCN(方法E))、0.0/5、0.25/5、2.5/100、3.0/100、3.1/5、4.0/5(溶媒A=1LのMilli-Q水中770.1mgのNHOAc;溶媒B=MeCN(方法H))、0.0/05、2.5/95、4.0/95、4.5/05、6.0/05(溶媒A=Milli-Q水中0.1%v/vのTFA;溶媒B=MeCN中0.1%TFA(方法K));注入量は通常1μL;UV検出210~400nm(方法A~Eすべてと、H及びK);カラム温度25℃;流速1.5mL/分(方法A、B、C、K)、1.2mL/分(方法D、E)又は0.8mL/分(方法H)。実験のセクションのLCMSデータは下記フォーマット、すなわち質量イオン、リテンションタイムで示される。
【0212】
分析的SFC実験は下記条件下で実施された。機器:PIC-10(製造業者PIC Solution Inc);カラム:YMC Cellulose-SC 5μm、4.5x250mm;移動相:60%CO/40%共溶媒(メタノール中0.5%イソプロピルアミン);注入量15μL;流速4mL/分;カラム温度35℃。
【0213】
質量指向分取HPLC(Mass directed preparative HPLC)は下記条件下で実施された。機器:Agilent Technologies 1260 Infinity II シリーズ LC。方法B:カラム:X Bridge C8(19mmX150mm)、5μm;グラジエント[時間(分)/溶媒A中B(%)]:0.0/10、15/95、18/95、19/10、21/10(溶媒A=HO中0.1%HCOH;溶媒B=MeCN)。方法F:カラム:Xselect CSH C18(19mmX150mm)、5μm;グラジエント[時間(分)/溶媒A中B(%)]:0.0/10、10/50、12/100、16/100、18/10、20/10(溶媒A=HO中0.1%HCOH;溶媒B=MeCN)。
【0214】
分取HPLCは下記条件下で実施された。方法B:機器:Agilent Technologies 1260 Infinity II シリーズ LC;カラム:YMC Exrs C18、5μm、30x150mm;グラジエント[時間(分)/溶媒A中B(%)]:0.0/10、20/95、23/95、24/10、26/10(溶媒A HO中0.1%HCOH、溶媒B=MeCN)。
【0215】
略語
DCM=ジクロロメタン
DMF=N,N-ジメチルホルムアミド
DMP=デス・マーチン・ペルヨージナン
DIPEA=N,N-ジイソプロピルエチルアミン
DMSO=ジメチルスルホキシド
EtOAc=酢酸エチル
h=時間
HATU=1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム 3-オキシドヘキサフルオロホスフェート
HPLC=高速液体クロマトグラフィー
L=リットル
LC=液体クロマトグラフィー
LiHMDS=リチウムビス(トリメチルシリル)アミド
MeCN=アセトニトリル
min=分
MS=質量分析
NMR=核磁気共鳴
Rt又はRT=室温
SFC=超臨界流体クロマトグラフィー
T3P=プロピルホスホン酸無水物
THF=テトラヒドロフラン
TLC=薄層クロマトグラフィー
UPLC=超高速液体クロマトグラフィー
接頭辞のn-、s-、i-、t-及びtert-は、それらの通常の意味、すなわちノルマル、セカンダリー、イソ及びターシャリーの意味を持つ。
【0216】
中間体の合成
中間体1:メチル (S)-2-アミノ-3-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)プロパノエート塩酸塩
【0217】
【化56】
工程1:ジメチル (tert-ブトキシカルボニル)-L-グルタメート(CAS番号59279-60-6、250g、0.908mol)のTHF(2500mL)中懸濁液に、-78℃でLiHMDS(THF中1M、1997mL、1.997mol)を滴加し、得られた反応混合物を-78℃で1時間撹拌後、ブロモアセトニトリル(76.5mL、1.086mol)を同じ温度で添加した。得られた反応混合物を-78℃で3時間撹拌した;出発物質がTLCによるモニターで完全に消失後、反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液(2L)の添加により-78℃でクエンチングし、その後室温に温めた。得られた混合物をEtOAc(2x2000mL)で抽出し、合わせた有機層を無水NaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮した。グラジエントフラッシュカラムクロマトグラフィーにより、シリカゲル(100~200メッシュ)を用い、石油エーテル中0~20%EtOAcで溶出して精製し、(2S,4R)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-4-(シアノメチル)ペンタンジオエートを淡黄色ガムとして得た(207g、0.65mol)。反応は5回に分けて50gスケールで実施した。
LCMS (方法C): m/z 337.1 (M+Na), 1.93分時。
1H NMR: (300 MHz, DMSO-d6) δ 7.36 (d, J=8.1 Hz, 1H), 4.10-4.05 (m, 1H), 3.66 (s, 3H), 3.63 (s, 3H), 2.87-2.73 (m, 3H), 2.05-1.99 (m, 2 H), 1.39 (s, 9H)。
【0218】
工程2:(2S,4R)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-4-(シアノメチル)ペンタンジオエート(207g、0.659mol)のMeOH(2L)中撹拌懸濁液に0℃でCoCl.6HO(78.1g、0.329mol)を加え、次いで30分間のあいだNaBH(149.6g、3.955mol)を少しずつ加え、得られた反応混合物を室温で15時間撹拌した。TLCによるモニターで反応の完了後、反応混合物を真空下で濃縮し、DCM中20%MeOH(3L)とHO(2L)を加え、混合物を10分間撹拌した。得られた懸濁液をセライトに通してろ過し、DCM中20%MeOH(2L)で濯いだ。ろ液を分液漏斗に移し、有機層を分離し、ブライン溶液(2L)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮した。グラジエントフラッシュカラムクロマトグラフィーにより、シリカゲル(100~200メッシュ)を用い、石油エーテル中0~100%EtOAcで溶出して精製し、メチル (S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)プロパノエートを淡黄色固体として得た(92g、0.32mol)。
LCMS (方法C): m/z 187.2 (M+H-100), 1.34分時。
1H NMR: (300 MHz, DMSO-d6) δ 7.64 (s, 1H), 7.42 (d, J=7.8 Hz, 1H), 4.06-4.02 (m, 1H), 3.69 (s, 3H), 3.16-3.08 (m, 2H), 2.32-2.21 (m, 1H), 2.16-2.11 (m, 1H), 2.03-1.93 (m, 1H), 1.69-1.66 (m, 2 H), 1.33 (s, 9H)。
【0219】
工程3:メチル (S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)プロパノエート(10g、0.034mol)の1,4-ジオキサン(50mL)中撹拌溶液に、0℃でジオキサン中4NのHCl(100mL)を加え、得られた反応混合物を室温で3時間撹拌した。TLCによるモニターで反応の完了後、上清層を反応混合物からデカントし、残ったガム状固体物質を真空下で乾燥させて、メチル (S)-2-アミノ-3-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)プロパノエート塩酸塩(中間体1、8.5gの粗製物、0.038mol)を黄色ガムとして得た。これをそれ以上の精製をせずに次の工程で使用した。
LCMS (方法E): m/z 187.3 (M+H), 0.82-1.19分時。
1H NMR: (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.67 (s, 3H), 7.98 (s, 1H), 4.19 (t, J=5.2 Hz, 1H), 3.76 (s, 3H), 3.21-3.18 (m, 2H), 2.53-2.51 (m, 1 H), 2.28-2.27 (m, 1H), 2.05-2.03 (m, 1H), 1.90-1.89 (m, 1 H), 1.70-1.65 (m, 1H)。
【0220】
実施例の合成
実施例1:3-((S)-2-((E)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)アクリルアミド)-3-シクロプロピルプロパンアミド)-2-オキソ-4-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタンアミド
【0221】
【化57】
工程1:メチル (S)-2-アミノ-3-シクロプロピルプロパノエート塩酸塩(CAS番号206438-31-5、17g、0.096mol)と(E)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)アクリル酸(CAS番号312693-55-3、16g、0.08mol)のDCM(10mL)中撹拌溶液に、DIPEA(59mL、0.32mol)を加え、次に50%EtOAc中T3P(101.7mL、0.16mol)を加えた。得られた反応混合物を室温で16時間撹拌した。TLCによるモニターで反応の完了後、反応塊(reaction mass)をDCM(1L)と10%NaHCO水溶液(1L)間で分配させた。有機層を分離し、無水NaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮した。グラジエントフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage-Isolera)により、100gのシリカSNAPカートリッジ(230~400メッシュ)を用い、石油エーテル中0~40%EtOAcで溶出して精製し、メチル (S,E)-2-(3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)アクリルアミド)-3-シクロプロピルプロパノエートを白色固体として得た(18g、0.055mol)。
LCMS (方法D): m/z 326.1 (M+H), 3.07分時。
1H NMR: (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.67 (d, J=7.2 Hz, 1H), 7.70 (t, J=8.4 Hz, 1H), 7.56-7.53 (m, 1H), 7.47 (d, J=16.0 Hz, 1H), 7.39-7.36 (m, 1H), 6.86 (d, J=15.6 Hz, 1H), 4.45-4.44 (m, 1H), 3.65 (s, 3H), 1.69-1.67 (m, 1H), 1.59-1.57 (m, 1H), 0.82-0.78 (m, 1H), 0.44-0.40 (m, 2H), 0.15-0.04 (m, 2H)。
【0222】
工程2:メチル (S,E)-2-(3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)アクリルアミド)-3-シクロプロピルプロパノエート(18g、0.055mol)のTHF(200mL)、MeOH(20mL)及びHO(50mL)中撹拌溶液に、室温でLiOH.HO(6.92g、0.165mol)を加えた。得られた反応混合物を室温で2時間撹拌した。TLCによるモニターで反応の完了後、反応混合物を真空下で濃縮し、得られた残渣をHO(300mL)中に溶解し、1.5NのHClを用いておよそpH5に酸性化した後、DCM中10%MeOH(2x500mL)で抽出した。有機層を分離し、合わせ、無水NaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮して、(S,E)-2-(3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)アクリルアミド)-3-シクロプロピルプロパン酸をオフホワイト色固体として得た(13g、0.044mol)。
LCMS (方法C): m/z 312.0 (M+H), 2.06分時。
1H NMR: (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.83 (d, J=6.0 Hz, 1H), 7.77-7.73 (m, 1H), 7.51 (d, J=10.8 Hz, 1H), 7.41-7.34 (m, 2H), 7.03 (d, J=15.6 Hz, 1H), 4.04-4.00 (m, 1H), 1.65-1.52 (m, 2H), 0.82-0.78 (m, 1H), 0.30-0.29 (m, 2H), 0.04-0.01 (m, 2H)。
【0223】
工程3:(S,E)-2-(3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)アクリルアミド)-3-シクロプロピルプロパン酸(10g、0.0365mol)とメチル (S)-2-アミノ-3-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)プロパノエート塩酸塩(中間体1、8.5g、0.0365mol)のDCM(150mL)中撹拌溶液に、DIPEA(31.7mL、0.182mol)を加え、次にT3P(EtOAc中50%溶液、34.8mL、0.054mol)を加えた。得られた反応混合物を室温で16時間撹拌した。TLCによるモニターで反応の完了後、反応混合物をDCM(500mL)と10%NaHCO水溶液(500mL)間で分配させた。有機層を分離し、10%NaHCO水溶液(500mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮した。グラジエントフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage-Isolera)により、100gのシリカSNAPカートリッジ(230~400メッシュ)を用い、石油エーテル中0~90%EtOAcで溶出して精製し、メチル (S)-2-((S)-2-((E)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)アクリルアミド)-3-シクロプロピルプロパンアミド)-3-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)プロパノエートをオフホワイト色固体として得た(9.2g、0.019mmol)。
LCMS (方法C): m/z 480.2 (M+H), 1.81分時。
1H NMR: (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.58 (d, J=7.8 Hz, 1H), 8.42 (d, J=7.8 Hz, 1H), 7.71-7.65 (m, 2H), 7.56-7.52 (m, 1H), 7.46-7.41 (m, 1H), 7.39-7.36 (m, 1H), 6.89 (d, J=15.9 Hz, 1H), 4.50-4.35 (m, 2H), 3.62 (s, 3H), 3.15-3.09 (m, 2H), 2.28-2.28 (m, 1H), 2.09-2.03 (m, 2H), 1.65-1.49 (m, 4H), 0.80-0.79 (m, 1H), 0.39-0.38 (m, 2H), 0.10-0.09 (m, 2H)。
【0224】
工程4:メチル (S)-2-((S)-2-((E)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)アクリルアミド)-3-シクロプロピルプロパンアミド)-3-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)プロパノエート(9.2g、0.019mol)のTHF(100mL)中撹拌溶液に、MeOH(30mL)を加え、次いで水素化ホウ素ナトリウム(1.45g、0.038mol)を0℃で少しずつ加えた。得られた反応混合物を室温で16時間撹拌した。TLCによるモニターで反応の完了後、反応混合物をDCM中20%MeOH(500mL)とHO(500mL)間で分配させた。有機層を分離し、無水NaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮した。グラジエントフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage-Isolera)により、100gのシリカSNAPカートリッジ(230~400メッシュ)を用い、DCM中0~6%MeOHで溶出して精製し、(E)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)-N-((S)-3-シクロプロピル-1-(((S)-1-ヒドロキシ-3-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)プロパン-2-イル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)アクリルアミドをオフホワイト色固体として得た(6.4g、0.014mol)。
LCMS (方法C): m/z 452.2 (M+H), 1.58分時。
1H NMR: (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.39 (d, J=8.1 Hz, 1H), 7.83 (d, J=8.7 Hz, 1H), 7.68-7.65 (m, 1H), 7.55-7.46 (m, 2H), 7.41-7.36 (m, 2H), 6.90 (d, J=15.9 Hz, 1H), 4.65 (t, J=5.7 Hz, 1H), 4.44-4.42 (m, 1H), 3.82-3.72 (m, 1H), 3.26-3.06 (m, 4H), 2.27-2.18 (m, 2H), 1.78 (t, J=11.7 Hz, 1H), 1.60-1.57 (m, 2H), 1.47-1.39 (m, 2H), 0.80-0.79 (m, 1H), 0.38-0.37 (m, 2H), 0.11-0.08 (m, 2H)。
【0225】
工程5:(E)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)-N-((S)-3-シクロプロピル-1-(((S)-1-ヒドロキシ-3-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)プロパン-2-イル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)アクリルアミド(4.5g、9.95mmol)のDCM(100mL)中撹拌溶液に、デス・マーチン・ペルヨージナン(6.34g、14.9mmol)を室温で少しずつ加えた。得られた反応混合物を室温で1時間撹拌した。TLCによるモニターで反応の完了後、反応混合物を10%NaHCO水溶液(200mL)でクエンチングし、DCM(2x200mL)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮した。グラジエントフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage-Isolera)により、100gのシリカSNAPカートリッジ(230~400メッシュ)を用い、DCM中0~6%MeOHで溶出して精製し、(E)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)-N-((2S)-3-シクロプロピル-1-オキソ-1-((1-オキソ-3-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)プロパン-2-イル)アミノ)プロパン-2-イル)アクリルアミドを二つのジアステレオマーの混合物としてオフホワイト色固体として得た(4.4g、9.77mmol)。
LCMS (方法E): m/z 450.0 (M+H), 1.78-1.96分時。
キラルSFC分析(方法2): 1.73 & 2.01分(48.8% & 45.0%)
1H NMR: (300 MHz, DMSO-d6) δ 9.43 (s, 0.5H), 8.63 (d, J=7.6 Hz, 0.5H), 8.50 (d, J=7.6 Hz, 0.5H), 8.38 (d, J=7.6 Hz, 0.5H), 7.69-7.65 (m, 2H), 7.56-7.53 (m, 2H), 7.47-7.37 (m, 2H), 6.93-6.88 (m, 1H), 4.51-4.41 (m, 1H), 4.38-4.31 (m, 0.5H), 4.20-4.17 (m, 0.5H), 3.21-3.12 (m, 3H), 2.25-2.15 (m, 1.5H), 1.91-1.85 (m, 1.5H), 1.69-1.51 (m, 3H), 0.81-0.70 (m, 1H), 0.42-0.39 (m, 2H), 0.10-0.09 (m, 2H)。
【0226】
工程6:(E)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)-N-((2S)-3-シクロプロピル-1-オキソ-1-((1-オキソ-3-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)プロパン-2-イル)アミノ)プロパン-2-イル)アクリルアミド(4.4g、9.7mmol)のDCM(40mL)中撹拌溶液に、室温でトリエチルアミン(2.75mL、19.5mmol)を加え、次いでアセトンシアノヒドリン(1.66mL、19.5mmol)を加えた。得られた反応混合物を室温で16時間撹拌した。TLCによるモニターで反応の完了後、反応混合物を真空下で濃縮した。グラジエントフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage-Isolera)により、50gのシリカSNAPカートリッジ(230~400メッシュ)を用い、DCM中0~5%MeOHで溶出して精製し、(E)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)-N-((2S)-1-((1-シアノ-1-ヒドロキシ-3-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)プロパン-2-イル)アミノ)-3-シクロプロピル-1-オキソプロパン-2-イル)アクリルアミドをオフホワイト色固体として得た(2.7g、5.66mmol)。
LCMS (方法E): m/z 450.1 (M-CN), 1.79-1.96分時。
1H NMR: (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.37-8.07 (m, 2H), 7.60-7.24 (m, 5H), 6.82-6.74 (m, 1H), 6.64-6.55 (m, 1H), 4.46-4.22 (m, 2H), 3.91-3.85 (m, 1H), 3.15-2.93 (m, 2H), 2.33-2.23 (m, 1H), 2.02-1.71 (m, 2H), 1.52-1.31 (m, 4H), 0.71-0.54 (m, 1H), 0.29-0.27 (m, 2H), 0.15-0.09 (m, 2H)。
【0227】
工程7:(E)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)-N-((2S)-1-((1-シアノ-1-ヒドロキシ-3-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)プロパン-2-イル)アミノ)-3-シクロプロピル-1-オキソプロパン-2-イル)アクリルアミド(2.7g、5.6mmol)のDMSO(30mL)中撹拌溶液に、KCO(2.34g、16.9mmol)を加え、次いで30%H水溶液(6.4mL、56.6 mmol)を加えた。得られた反応混合物を室温で16時間撹拌した。TLCによるモニターで反応の完了後、反応混合物をDCM中10%MeOH(100mL)とブライン(100mL)間で分配させた。水性層をさらにDCM中10%MeOH(3x200mL)で抽出し、合わせた有機層を無水NaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮した。グラジエントフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage-Isolera)により、100gのシリカSNAPカートリッジ(230~400メッシュ)を用い、DCM中0~10%MeOHで溶出して精製し、3-((S)-2-((E)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)アクリルアミド)-3-シクロプロピルプロパンアミド)-2-ヒドロキシ-4-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタンアミドをオフホワイト色固体として得た(960mg、1.93mmol)。
LCMS (方法E): m/z 495.0 (M+H), 1.78分時。
1H NMR: (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.43 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.71-7.23 (m, 8H), 6.90 (d, J=21.2 Hz, 1H), 5.66 (d, J=7.6 Hz, 1H), 4.49-4.41 (m, 1H), 4.11-4.09 (m, 1H), 3.85-3.83 (m, 1H), 3.12-3.04 (m, 2H), 2.27-2.12 (m, 4H), 1.60-1.37 (m, 3H), 0.80-0.79 (m, 1H), 0.38-0.37 (m, 2H), 0.11-0.08 (m, 2H)。
【0228】
工程8:3-((S)-2-((E)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)アクリルアミド)-3-シクロプロピルプロパンアミド)-2-ヒドロキシ-4-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタンアミド(960mg、1.93mmol)のDCM(40mL)及びDMSO(10mL)中撹拌溶液に、室温でデス・マーチン・ペルヨージナン(1.22g、2.895mmol)を加えた。得られた反応混合物を室温で1時間撹拌した。TLCによるモニターで反応の完了後、反応混合物を10%NaHCO水溶液(200mL)でクエンチングし、EtOAc(200mL)で抽出した。有機層を分離し、10%NaHCO水溶液(150mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮した。グラジエントフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage-Isolera)により、50gのシリカSNAPカートリッジ(230~400メッシュ)を用い、DCM中0~10%MeOHで溶出して精製し、3-((S)-2-((E)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)アクリルアミド)-3-シクロプロピルプロパンアミド)-2-オキソ-4-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタンアミドをオフホワイト色固体として得た(実施例1、400mg、0.811mmol)。
LCMS (方法C): m/z 493.1 (M+H), 1.21-1.44分時。
1H NMR: (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.61 (d, J=7.6 Hz, 0.5H), 8.43-8.41 (m, 1H), 8.04-8.09 (m, 0.6H), 7.79-7.71 (m, 0.6H), 7.69-7.66 (m, 1.7H), 7.56-7.42 (m, 3.9H), 7.39-7.36 (m, 0.9H), 6.89 (d, J=16.0 Hz, 1H), 6.12 (d, J=40.8 Hz, 0.7H), 5.15-5.05 (m, 0.5H), 4.61-4.45 (m, 1H), 4.05-4.01 (m, 0.5H), 3.15-3.12 (m, 2H), 2.26-2.16 (m, 2H), 1.82-1.53 (m, 5H), 0.79-0.73 (m, 1H), 0.40-0.36 (m, 2H), 0.13-0.09 (m, 2H)。
【0229】
実施例2:3-((S)-2-シンナムアミド-3-シクロプロピルプロパンアミド)-2-オキソ-4-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタンアミド
【0230】
【化58】
工程1:メチル (S)-2-アミノ-3-シクロプロピルプロパノエート塩酸塩(CAS番号206438-31-5、3.34g、18.57mmol)と桂皮酸(CAS番号140-10-3、2.75g、18.57mmol)のDCM(40mL)中撹拌溶液に、DIPEA(14mL、77.35mmol)を加え、次いで50%EtOAc中T3P(14.7mL、23.20mmol)を加えた。得られた反応混合物を室温で16時間撹拌した。TLCによるモニターで反応の完了後、反応混合物をDCM(300mL)と10%NaHCO水溶液(300mL)間で分配させた。有機層を分離し、無水NaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮した。グラジエントフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage-Isolera)により、100gのシリカSNAPカートリッジ(230~400メッシュ)を用い、石油エーテル中0~40%EtOAcで溶出して精製し、メチル (S)-2-シンナムアミド-3-シクロプロピルプロパノエートをオフホワイト色固体として得た(4.40g、16.1mmol)。
LCMS (方法C): m/z 274.1 (M+H), 2.10分時。
1H NMR: (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.52 (d, J=7.2 Hz, 1H), 7.58 (d, J=6.3 Hz, 2H), 7.48-7.39 (m, 4H), 6.75 (d, J=15.9 Hz, 1H), 4.42 (q, J=5.7 Hz, 1H), 3.64 (s, 3H), 1.71-1.54 (m, 2H), 0.82-0.77 (m, 1H), 0.43-0.41 (m, 2H), 0.16-0.03 (m, 2H)。
【0231】
工程2:メチル (S)-2-シンナムアミド-3-シクロプロピルプロパノエート(4.0g、14.63mmol)の1,4-ジオキサン(50mL)、MeOH(10mL)及びHO(10mL)中撹拌溶液に、室温でLiOH.HO(1.23g、29.26mmol)を加えた。得られた反応混合物を室温で2時間撹拌した。TLCによるモニターで反応の完了後、反応混合物を真空下で濃縮した。得られた残渣をHO(100mL)中に溶解し、1.5NのHClを用いておよそpH5に酸性化した後、DCM中20%MeOH(150mL)で抽出した。有機層を分離し、無水NaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮して(S)-2-シンナムアミド-3-シクロプロピルプロパン酸をオフホワイト色固体として得た(3.30g、12.7mmol)。
LCMS (方法B): m/z 260.0 (M+H), 2.10分時。
1H NMR: (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.70 (s, 1H), 8.39 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.59-7.57 (m, 2H), 7.47-7.39 (m, 4H), 6.78 (d, J=15.6 Hz, 1H), 4.40 (t, J=2.8 Hz, 1H), 1.66-1.59 (m, 2H), 0.81-0.81 (m, 1H), 0.44-0.41 (m, 2H), 0.17-0.08 (m, 2H)。
【0232】
工程3~8:実施例2の表題化合物、3-((S)-2-シンナムアミド-3-シクロプロピルプロパンアミド)-2-オキソ-4-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタンアミド(25mg、0.079mmol)は、工程2の生成物(3.30g、12.7mmol)と中間体1(2.01g、10.7mmol)から、実施例1に詳述されている手順を用い、工程3~8を経て製造された。
LCMS (方法K): m/z 441.2 (M+H), 1.60-1.71分時。
1H NMR: (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.60 (d, J=7.2 Hz, 0.5H), 8.26-8.24 (m, 1H), 8.03 (s, 0.5H), 7.78 (s, 0.5H), 7.68-7.51 (m, 3H), 7.45-7.38 (m, 4H), 7.30-7.21 (m, 1H), 6.82-6.77 (m, 1H), 6.16-6.07 (m, 0.5H), 5.15-5.05 (m, 0.5H), 4.61-4.45 (m, 1H), 4.05-4.01 (m, 0.5H), 3.15-3.12 (m, 2H), 2.19-2.12 (m, 2H), 1.95-1.53 (m, 5H), 0.81-0.70 (m, 1H), 0.42-0.37 (m, 2H), 0.14-0.09 (m, 2H)。
【0233】
実施例3:ベンジル ((2S)-1-((4-アミノ-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)アミノ)-3-シクロプロピル-1-オキソプロパン-2-イル)カルバメート
【0234】
【化59】
工程1:メチル (S)-2-アミノ-3-シクロプロピルプロパノエート(CAS番号732231-41-3、1g、6.98mmol)のDCM(15mL)中撹拌溶液に、DIPEA(3.6mL、20.95mmol)を加え、次いでベンジルカルボノクロリダート(1.42g、8.38mmol)を0℃で加えた。得られた反応混合物を室温で16時間撹拌した。TLCによるモニターで反応の完了後、反応塊をDCM(20mL)とHO(50mL)間で分配させた。有機層を分離し、10%NaHCO水溶液(30mL)とブライン(30mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮した。グラジエントフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage-Isolera)により、25gのシリカSNAPカートリッジ(230~400メッシュ)を用い、石油エーテル中0~20%EtOAcで溶出して精製し、メチル (S)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3-シクロプロピルプロパノエートをオフホワイト色固体として得た(1.1g、3.96mmol)。
LCMS (方法A): m/z 278.2 (M+H), 2.39分時。
1H NMR: (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.40-7.30 (m, 6H), 5.17 (s, 2H), 4.50-4.49 (m, 1H), 3.63 (s, 3H), 1.65-1.61 (m, 1H), 1.48-1.46 (m, 1H), 0.78 (s, 1H), 0.42-0.37 (m, 2H), 0.13-0.10 (m, 1H), 0.02-0.01 (m, 1H)。
【0235】
工程2:メチル (S)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3-シクロプロピルプロパノエート(1.1g、3.96mmol)のTHF(10mL)中撹拌溶液に、MeOH(2mL)及びHO(5mL)を加え、次いでLiOH.HO(0.142g、5.94mmol)を加えた。得られた反応混合物を室温で30分間撹拌した。TLCによるモニターで反応の完了後、反応混合物を1.5NのHCl(5mL)でおよそpH5に酸性化し、EtOAc(50mL)とHO(50mL)間で分配させた。有機層を分離し、無水NaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮した。グラジエントフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage-Isolera)により、25gのシリカSNAPカートリッジ(230~400メッシュ)を用い、DCM中0~5%MeOHで溶出して精製し、メチル (S)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3-シクロプロピルプロパノエートをオフホワイト色固体として得た(1.0g、3.79mmol)。
LCMS (方法C): m/z 264.1 (M+H), 1.77分時。
1H NMR: (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.58 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.40-7.22 (m, 6H), 5.13 (s, 2H), 4.03-3.97 (m, 1H), 1.63-1.59 (m, 1H), 1.50-1.47 (m, 1H), 0.79 (t, J=7.2 Hz, 1H), 0.42-0.36 (m, 2H), 0.16-0.01 (m, 2H)。
【0236】
工程3~8:実施例3の表題化合物、ベンジル ((2S)-1-((4-アミノ-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)アミノ)-3-シクロプロピル-1-オキソプロパン-2-イル)カルバメート(5mg、0.015mmol)は、工程2の生成物(1.0g、3.79mmol)と中間体1(0.84g、4.55mmol)から、実施例1に詳述されている手順を用い、工程3~8を経て製造された。
LCMS (方法A): m/z 445.1 (M+H), 1.95-2.09分時。
1H NMR: (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.43 (d, J=7.2 Hz, 0.5H), 8.01-7.96 (m, 1H), 7.77 (s, 0.5H), 7.65 (s, 0.5H), 7.59 (s, 0.5H), 7.49-7.47 (m, 1H), 7.37-7.31 (m, 5.5H), 7.04 (s, 0.5H), 5.08-5.03 (m, 2.5H), 4.31-4.28 (m, 0.5H), 4.15-4.05 (m, 1H), 3.15-3.05 (m, 2 H), 2.29-1.79 (m, 3H), 1.64-1.40 (m, 4H), 0.75-0.71 (m, 1H), 0.40-0.34 (m, 2H), 0.13-0.07 (m, 2H)
実施例4:3-((S)-2-((E)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)アクリルアミド)-3-シクロプロピルプロパンアミド)-2-(ヒドロキシイミノ)-4-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタンアミド
【0237】
【化60】
3-((S)-2-((E)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)アクリルアミド)-3-シクロプロピルプロパンアミド)-2-オキソ-4-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタンアミド(実施例1、0.1g、0.20mmol)のEtOH(10mL)中撹拌溶液に、KCO(55mg、0.4mmol)及び塩酸ヒドロキシルアミン(28mg、0.4mmol)を室温で加えた。得られた反応混合物を70℃で3時間撹拌した。UPLC-MSによるモニターで反応の完了後、反応混合物をろ過し、EtOH(5mL)で濯いだ。ろ液を真空下で濃縮し、質量指向分取HPLC(方法F)で精製して、実施例4の表題化合物、3-((S)-2-((E)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)アクリルアミド)-3-シクロプロピルプロパンアミド)-2-(ヒドロキシイミノ)-4-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタンアミドを異性体混合物として得た(オフホワイト色固体、10mg、0.019mmol)。
LCMS (方法C): m/z 508.0 (M+H), 2.04分時。
1H NMR: (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.98 (s, 1H), 8.51-8.50 (m, 1H), 8.02-8.00 (m, 1H), 7.70-7.68 (m, 1H), 7.59-7.56 (m, 2H), 7.54-7.31 (m, 4H), 6.88 (d, J=16.0 Hz, 1H), 5.47-5.45 (m, 1H), 4.42-4.39 (m, 1H), 3.15-3.08 (m, 2H), 2.26-2.23 (m, 3H), 1.55-1.51 (m, 4H), 0.79-0.74 (m, 1H), 0.39-0.35 (m, 2H), 0.12-0.10 (m, 2H)。
【0238】
実施例5:N-(tert-ブチル)-3-((S)-2-((E)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)アクリルアミド)-3-シクロプロピルプロパンアミド)-2-オキソ-4-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタンアミド
【0239】
【化61】
工程1:(E)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)-N-((2S)-3-シクロプロピル-1-オキソ-1-((1-オキソ-3-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)プロパン-2-イル)アミノ)プロパン-2-イル)アクリルアミド(実施例1、工程5の生成物、430mg、0.955mmol)のDCM(5mL)中撹拌溶液に、0℃でAcOH(0.060mL、1.051mmol)を加え、次いでtert-ブチルイソシアニド(0.12mL、1.051mmol)を加えた。得られた反応混合物を室温で16時間撹拌した。TLCによるモニターで反応の完了後、反応塊を真空下で濃縮した。グラジエントフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage-Isolera)により、25gのシリカSNAPカートリッジ(230~400メッシュ)を用い、DCM中0~5%MeOHで溶出して精製し、1-(tert-ブチルアミノ)-3-((S)-2-((E)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)アクリルアミド)-3-シクロプロピルプロパンアミド)-1-オキソ-4-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル酢酸塩をオフホワイト色固体として得た(300mg、0.50mmol)。
LCMS (方法C): m/z 593.2 (M+H), 2.34分時。
1H NMR: (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.43-8.37 (m, 1H), 8.01-7.84 (m, 1H), 7.69-7.66 (m, 1H), 7.57-7.46 (m, 3H), 7.42-7.36 (m, 2H), 6.91-6.87 (m, 1H), 4.92-4.76 (m, 1H), 4.48-4.47 (m, 1H), 4.35-4.21 (m, 1H), 3.12-3.05 (m, 2H), 2.21-2.19 (m, 2H), 2.18-2.11 (m, 1H), 2.10-2.06 (m, 3H), 2.00-1.93 (m, 1H), 1.56-1.45 (m, 3H), 1.25-1.18 (m, 9H), 0.85-0.65 (m, 1H), 0.41-0.37 (m, 2H), 0.12-0.08 (m, 2H)。
【0240】
工程2:1-(tert-ブチルアミノ)-3-((S)-2-((E)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)アクリルアミド)-3-シクロプロピルプロパンアミド)-1-オキソ-4-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル酢酸塩(300mg、0.629mmol)の1,4-ジオキサン(3mL)、MeOH(1mL及びHO(2mL)中撹拌溶液に、LiOH.HO(52.2mg、1.25mmol)を加えた。得られた反応混合物を室温で16時間撹拌した。TLCによるモニターで反応の完了後、反応塊をEtOAc(25mL)とHO(25mL)間で分配させた。有機層を分離し、無水NaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮した。グラジエントフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage-Isolera)により、25gのシリカSNAPカートリッジ(230~400メッシュ)を用い、DCM中0~5%MeOHで溶出して精製し、N-(tert-ブチル)-3-((S)-2-((E)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)アクリルアミド)-3-シクロプロピルプロパンアミド)-2-ヒドロキシ-4-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタンアミドをオフホワイト色固体として得た(200mg、0.36mmol)。
LCMS (方法A): m/z 551.2 (M+H), 2.07分時。
1H NMR: (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.45-8.43 (m, 1H), 7.73-7.67 (m, 1H), 7.56-7.37 (m, 5H), 7.02 (s, 1H), 6.98-6.86 (m, 1H), 5.77-5.74 (m, 1H), 4.46-4.45 (m, 1H), 4.19-4.01 (m, 1H), 3.77-3.75 (m, 1H), 3.29-3.05 (m, 2H), 2.34-2.13 (m, 2H), 2.05-1.95 (m, 1H), 1.63-1.53 (m, 2H), 1.49-1.39 (m, 1H), 1.48-1.45 (m, 10H), 0.79-0.69 (m, 1H), 0.46-0.29 (m, 2H), 0.15 - 0.10 (m, 2H)。
【0241】
工程3:N-(tert-ブチル)-3-((S)-2-((E)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)アクリルアミド)-3-シクロプロピルプロパンアミド)-2-ヒドロキシ-4-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタンアミド(200mg、0.36mmol)のDCM(10mL)及びDMSO(3mL)中撹拌溶液に、デス・マーチン・ペルヨージナン(230mg、0.54mmol)を室温で少しずつ加えた。得られた反応混合物を室温で1時間撹拌した。TLCによるモニターで反応の完了後、10%NaHCO水溶液(50mL)を加え、混合物をDCM(2x50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮した。グラジエントフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage-Isolera)により、25gのシリカSNAPカートリッジ(230~400メッシュ)を用い、DCM中0~6%MeOHで溶出して精製し、N-(tert-ブチル)-3-((S)-2-((E)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)アクリルアミド)-3-シクロプロピルプロパンアミド)-2-オキソ-4-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタンアミドをオフホワイト色固体として得た(実施例5、80mg、0.15mmol)。
LCMS (方法C): m/z 547.1 (M-H), 2.19-2.62分時。
1H NMR: (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.58-8.56 (m, 1H), 8.42-8.40 (m, 1H), 7.92 (s, 1H), 7.70-7.66 (m, 2H), 7.56-7.53 (m, 1H), 7.46-7.42 (m, 1H), 7.39-7.36 (m, 1H), 6.91-6.87 (m, 1H), 5.01-5.10 (m, 1H), 4.54-4.52 (m, 1H), 3.18-3.12 (m, 2H), 2.35-2.49 (m, 1H), 2.37-2.34 (m, 1H), 2.08-1.92 (m, 1H), 1.72-1.61 (m, 1H), 1.61-1.50 (m, 3H), 1.39-1.20 (m, 9H), 0.85-0.70 (m, 1H), 0.42-0.37 (m, 2H), 0.14-0.09 (m, 2H)。
【0242】
実施例6:3-((S)-2-((E)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)アクリルアミド)-3-シクロプロピルプロパンアミド)-4-シクロプロピル-2-オキソブタンアミド
【0243】
【化62】
工程1~6:実施例6の表題化合物、3-((S)-2-((E)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)アクリルアミド)-3-シクロプロピルプロパンアミド)-4-シクロプロピル-2-オキソブタンアミド(25mg、0.05mmol、白色固体)は、(S,E)-2-(3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)アクリルアミド)-3-シクロプロピルプロパン酸(実施例1、工程2の生成物、2.0g、6.41mmol)及びメチル (S)-2-アミノ-3-シクロプロピルプロパノエート塩酸塩(CAS番号206438-31-5、1.38g、7.69mmol)から、実施例1に詳述されている手順を用い、工程1~6を経て製造された。工程3ではTHF/DMSO(2:1、15mL)を溶媒として使用した。
LCMS (方法C): m/z 450.1 (M+H), 1.79-2.06分時。
1H NMR: (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.50-8.39 (m, 2H), 8.01 (d, J=4.8 Hz, 1H), 7.74-7.66 (m, 2H), 7.56-7.53 (m, 1H), 7.48-7.43 (m, 1H), 7.39-7.36 (m, 1H), 6.94-6.88 (m, 1H), 5.15-5.10 (m, 1H), 4.66-4.58 (m, 1H), 1.67-1.47 (m, 4H), 0.84-0.74 (m, 2H), 0.42-0.35 (m, 4H), 0.13-0.02 (m, 4H)。
【0244】
実施例7:3-((S)-2-((E)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)アクリルアミド)-3-シクロプロピルプロパンアミド)-4-シクロペンチル-2-オキソブタンアミド
【0245】
【化63】
工程1~6:実施例7の表題化合物、3-((S)-2-((E)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)アクリルアミド)-3-シクロプロピルプロパンアミド)-4-シクロペンチル-2-オキソブタンアミド(10mg、0.02mmol、オフホワイト色固体)は、(S,E)-2-(3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)アクリルアミド)-3-シクロプロピルプロパン酸(実施例1、工程2の生成物、1.0g、3.21mmol)及びメチル (S)-2-アミノ-3-シクロペンチルプロパノエート塩酸塩(CAS番号1191996-99-2、0.79g、3.85mmol)から、実施例1に詳述されている手順を用い、工程1~6を経て製造された。工程3ではTHF/DMSO(10:1、22mL)を溶媒として使用した。
LCMS (方法C): m/z 478.1 (M+H), 2.00-2.28分時。
1H NMR: (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.48-8.34 (m, 2H), 8.02 (s, 1H), 7.76 (s, 1H), 7.70-7.65 (m, 1H), 7.56-7.53 (m, 1H), 7.45 (d, J=16.0 Hz, 1H), 7.39-7.36 (m, 1H), 6.93-6.88 (m, 1H), 5.05-5.05 (m, 1H), 4.60-4.51 (m, 1H), 1.90-1.44 (m, 11H), 1.15-1.09 (m, 2H), 0.87-0.76 (m, 1H), 0.42-0.36 (m, 2H), 0.12-0.07 (m, 2H)。
【0246】
実施例8:3-((S)-3-シクロプロピル-2-(3-フェニルプロパンアミド)プロパンアミド)-2-オキソ-4-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタンアミド
【0247】
【化64】
工程1:メチル (S)-2-アミノ-3-シクロプロピルプロパノエート塩酸塩(CAS番号206438-31-5、2.38g、13.20mmol)と3-フェニルプロパン酸(2.01g、13.20mmol)のDCM(30mL)中撹拌溶液に、DIPEA(11.57mL、66.00mmol)を加え、次いでT3P(EtOAc中50%、12.68mL、19.90mmol)を加えた。得られた反応混合物を室温で16時間撹拌した。TLCによるモニターで反応の完了後、反応混合物をDCM(100mL)と10%NaHCO水溶液(100mL)間で分配させた。有機層を分離し、無水NaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮した。グラジエントフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage-Isolera)により、100gのシリカSNAPカートリッジ(230~400メッシュ)を用い、石油エーテル中0~10%EtOAcで溶出して精製し、メチル (S)-3-シクロプロピル-2-(3-フェニルプロパンアミド)プロパノエートをオフホワイト色固体として得た(2.12g、7.69mmol)。
LCMS (方法C): m/z 276.1 (M+H), 2.04分時。
1H NMR: (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.27 (s, 1H), 7.26-7.21 (m, 5H), 4.30-4.28 (m, 1H), 3.61 (s, 3H), 2.81-2.80 (m, 2H), 2.43-2.25 (m, 2H), 1.59-1.44 (m, 2H), 0.78-0.56 (m, 1H), 0.37-0.35 (m, 2H), 0.07-0.01 (m, 2H)。
【0248】
工程2:メチル (S)-3-シクロプロピル-2-(3-フェニルプロパンアミド)プロパノエート(2.12g、7.69mmol)の1,4-ジオキサン(10mL)、MeOH(5mL)及びHO(5mL)中撹拌溶液に、室温でLiOH.HO(0.368g、15.3mmol)を加えた。得られた反応混合物を室温で2時間撹拌した。TLCによるモニターで反応の完了後、反応混合物を真空下で濃縮した。得られた残渣をHO(100mL)中に溶解し、1.5NのHClでおよそpH5に酸性化し、DCM中20%MeOH(150mL)で抽出した。有機層を分離し、無水NaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮して、(S)-3-シクロプロピル-2-(3-フェニルプロパンアミド)プロパン酸をオフホワイト色固体として得た(1.90g、7.23mmol)。これをそれ以上の精製をせずに使用した。
LCMS (方法H): m/z 262.3 (M+H), 1.50分時。
1H NMR: (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.50 (s, 1H), 8.13 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.28-7.17 (m, 5H), 4.25-4.24 (m, 1H), 2.84-2.70 (m, 2H), 2.56-2.31 (m, 2H), 1.56-1.46 (m, 2H), 0.81-0.65 (m, 1H), 0.52-0.35 (m, 2H), 0.15-0.09 (m, 2H)。
【0249】
工程3:(S)-3-シクロプロピル-2-(3-フェニルプロパンアミド)プロパン酸(1.90g、7.20mmol)とメチル (S)-2-アミノ-3-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)プロパノエート塩酸塩(中間体1、1.35g、7.20mmol)のDCM(10mL)中撹拌溶液に、EtN(4.05mL、29.1mmol)を加え、次いでHATU(4.14g、10.9mmol)を加えた。得られた反応混合物を室温で16時間撹拌した。TLCによるモニターで反応の完了後、反応混合物をDCM(100mL)と10%NaHCO水溶液(100mL)間で分配させた。有機層を分離し、飽和ブライン(100mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮した。グラジエントフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage-Isolera)により、25gのシリカSNAPカートリッジ(230~400メッシュ)を用い、DCM中0~2%MeOHで溶出して精製し、メチル (S)-2-((S)-3-シクロプロピル-2-(3-フェニルプロパンアミド)プロパンアミド)-3-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)プロパノエートをオフホワイト色固体として得た(1.24g、2.88mmol)。
LCMS (方法A): m/z 430.3 (M+H), 1.83分時
1H NMR: (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.47-8.45 (m, 1H), 8.01-7.98 (m, 1H), 7.65 (s, 1H), 7.25-7.21 (m, 5H), 4.50-4.23 (m, 2H), 4.12-3.95 (m, 1H), 3.45-3.75 (m, 3H), 3.25-3.01 (m, 2H), 2.80-2.78 (m, 2H), 2.09-1.91 (m, 2H), 1.60-1.41 (m, 4H), 1.18 (t, J=9.2 Hz, 2H), 0.75-0.58 (m, 1H), 0.42-0.15 (m, 2H), 0.13-0.09 (m, 2H)。
【0250】
工程4~8:実施例8の表題化合物、3-((S)-3-シクロプロピル-2-(3-フェニルプロパンアミド)プロパンアミド)-2-オキソ-4-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタンアミド(オフホワイト色固体、20mg、0.045mmol)は、工程3の生成物(1.24g、2.80mmol)から、実施例1に詳述されている手順を用い、工程4~8を経て製造された。実施例8は、方法Bを用いた分取HPLCによる精製後に単離された。
LCMS (方法C): m/z 443.1 (M+H), 1.69-1.84分時。
1H NMR: (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.58-8.46 (m, 1H), 8.00-7.97 (m, 2H), 7.76 (s, 1H), 7.68 (s, 1H), 7.27-7.14 (m, 5H), 5.11-5.01 (m, 1H), 4.44-4.25 (m, 1H), 3.18-3.11 (m, 2H), 2.81 (t, J=8.0 Hz, 2H), 2.47-2.46 (m, 2H), 2.18-2.17 (m, 2H), 1.91-1.85 (m, 1H), 1.65-1.41 (m, 4H), 0.65-0.58 (m, 1H), 0.37-0.32 (m, 2H), 0.10-0.02 (m, 2H)。
【0251】
実施例9:(2S)-N-(1-シアノ-2-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)エチル)-2-((E)-3-(2,4-ジクロロフェニル)アクリルアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド
【0252】
【化65】
工程1:(E)-3-(2,4-ジクロロフェニル)アクリル酸(2.50g、11.5mmol)とメチル (S)-2-アミノ-4,4-ジメチルペンタノエート塩酸塩(2.70g、13.8 mmol)のDCM(40mL)中撹拌溶液に、DIPEA(6.00mL、34.6mmol)を加え、次いでT3P(EtOAc中50%溶液、10.0mL、17.3mmol)を加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌した後、EtOAc(300mL)とHO(200mL)間で分配させた。相を分離し、有機層を10%NaHCO水溶液(200mL)とブライン(200mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮した。グラジエントフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage-Isolera)により、50gのシリカSNAPカートリッジ(230~400メッシュ)を用い、石油エーテル中0~8%EtOAcのグラジエントで溶出して精製し、メチル (S,E)-2-(3-(2,4-ジクロロフェニル)アクリルアミド)-4,4-ジメチルペンタノエートを白色固体として得た(3.37g、9.40mmol)。
LCMS (方法C): m/z 357.8 (M+H), 2.69分時。
1H NMR: (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.66 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.75-7.66 (m, 3H), 7.53-7.50 (m, 1H), 6.76 (d, J=16.0 Hz, 1H), 4.50-4.45 (m, 1H), 3.65 (s, 3H), 1.76-1.57 (m, 2H), 0.92-0.90 (m, 9H)。
【0253】
工程2:LiOH.HO(0.59g、14.1mmol)を、メチル (S,E)-2-(3-(2,4-ジクロロフェニル)アクリルアミド)-4,4-ジメチルペンタノエート(3.37g、9.40mmol)のTHF(40mL)、MeOH(5mL)及びHO(10mL)中溶液に加え、混合物を室温で1時間撹拌した。真空下で濃縮後、得られた残渣をHO(100mL)中に溶解し、1.5NのHClを用いておよそpH5に酸性化し、DCM中20%MeOH(150mL)で抽出した。有機相を分離し、無水NaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮して、(S,E)-2-(3-(2,4-ジクロロフェニル)アクリルアミド)-4,4-ジメチルペンタン酸を白色固体として得た(3.10g、9.00mmol)。
LCMS (方法C): m/z 344.0 (M+H), 2.33分時。
1H NMR: (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.90 (s, 1H), 8.48 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.74-7.72 (m, 2H), 7.66 (d, J=15.6 Hz, 1H), 7.52-7.50 (m, 1H), 6.79 (d, J=15.6 Hz, 1H), 4.39-4.35 (m, 1H), 1.74-1.70 (m, 1H), 1.59-1.53 (m, 1H), 0.91 (s, 9H)。
【0254】
工程3:(S,E)-2-(3-(2,4-ジクロロフェニル)アクリルアミド)-4,4-ジメチルペンタン酸(3.10g、9.00mmol)とメチル (S)-2-アミノ-3-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)プロパノエート塩酸塩(中間体1、3.00g、13.5mmol)のDCM(30mL)中撹拌溶液に、DIPEA(4.70mL、27.2mmol)を加え、次いでT3P(EtOAc中50%溶液、8.00mL、13.5mmol)を0℃で加えた。室温で16時間撹拌後、反応混合物をEtOAc(150mL)とHO(150mL)間で分配させ、有機層を10%NaHCO水溶液(100mL)と飽和ブライン溶液(50mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮した。グラジエントフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage-Isolera)により、25gのシリカSNAPカートリッジ(230~400メッシュ)を用い、DCM中0~5%MeOHで溶出して精製し、メチル (S)-2-((S)-2-((E)-3-(2,4-ジクロロフェニル)アクリルアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド)-3-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)プロパノエートを淡黄色固体として得た(1.50g、2.92mmol)。
LCMS (方法C): m/z 511.7 (M+H), 2.15分時。
【0255】
工程4:メチル (S)-2-((S)-2-((E)-3-(2,4-ジクロロフェニル)アクリルアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド)-3-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)プロパノエート(1.50g、2.92mmol)のTHF(20mL)中撹拌溶液に、MeOH(2mL)を加え、次いでNaBH(166mg、4.39mmol)を0℃で少しずつ加えた。室温で2時間撹拌後、反応混合物をブライン溶液(50mL)でクエンチングし、EtOAc(100mL)で抽出した。有機相を無水NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮して、(S)-2-((E)-3-(2,4-ジクロロフェニル)アクリルアミド)-N-((S)-1-ヒドロキシ-3-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)プロパン-2-イル)-4,4-ジメチルペンタンアミドをオフホワイト色固体として得た(1.2g、2.47mmol)。
LCMS (方法C): m/z 484.1 (M+H), 1.68分時。
【0256】
工程5:デス・マーチン・ペルヨージナン(1.57g、3.71mmol)を、(S)-2-((E)-3-(2,4-ジクロロフェニル)アクリルアミド)-N-((S)-1-ヒドロキシ-3-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)プロパン-2-イル)-4,4-ジメチルペンタンアミド(1.20g、2.47mmol)のDCM(15mL)中溶液に0℃で加えた。室温で1時間撹拌後、10%NaHCO水溶液(50mL)とEtOAc(200mL)を加え、相を分離させた。有機相を無水NaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮した。グラジエントフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage-Isolera)により、25gのシリカSNAPカートリッジ(230~400メッシュ)を用い、DCM中0~3%MeOHで溶出して精製し、(2S)-2-((E)-3-(2,4-ジクロロフェニル)アクリルアミド)-4,4-ジメチル-N-(1-オキソ-3-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)プロパン-2-イル)ペンタンアミドをオフホワイト色固体として得た(0.75g、1.55mmol)。
LCMS (方法E): m/z 482.2 (M+H), 1.90-2.10分時。
1H NMR: (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.41-9.38 (m, 1H), 8.65 (d, J=7.2 Hz, 1H), 8.51 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.79-7.63 (m, 3H), 7.53-7.50 (m, 2H), 6.83-6.78 (m, 1H), 4.51-4.50 (m, 1H), 4.48-4.30 (m, 1H), 3.21-3.09 (m, 2H), 2.50-2.41 (m, 1H), 2.34-2.26 (m, 1H), 2.13-2.12 (m, 3H), 1.72-1.49 (m, 2H), 0.93-0.91 (m, 9H)。
【0257】
工程6:NHOH.HCl(57mg、0.82mmol)とKCO(171mg、1.24mmol)を、(2S)-2-((E)-3-(2,4-ジクロロフェニル)アクリルアミド)-4,4-ジメチル-N-(1-オキソ-3-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)プロパン-2-イル)ペンタンアミド(0.20g、0.41mmol)のEtOH(10mL)中溶液に加えた。70℃で16時間撹拌後、反応混合物を室温に冷却し、EtOAc(10mL)とHO(10mL)間で分配させた。有機相を無水NaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮し、グラジエントフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage-Isolera)により、25gのシリカSNAPカートリッジ(230~400メッシュ)を用い、DCM中0~5%MeOHで溶出して精製して、(2S)-2-((E)-3-(2,4-ジクロロフェニル)アクリルアミド)-N-(1-(ヒドロキシイミノ)-3-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)プロパン-2-イル)-4,4-ジメチルペンタンアミドをオフホワイト色固体として得た(150mg、0.30mmol)。
LCMS (方法E): m/z 497.1 (M+H), 2.09分時。
【0258】
工程7:メチル N-(トリエチルアンモニウムスルホニル)カルバメート(0.071g、0.30mmol)を、(2S)-2-((E)-3-(2,4-ジクロロフェニル)アクリルアミド)-N-(1-(ヒドロキシイミノ)-3-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)プロパン-2-イル)-4,4-ジメチルペンタンアミド(0.15g、0.30mmol)のPhMe(50mL)中撹拌溶液に加え、得られた反応混合物を80℃で16時間撹拌した。EtOAc(50mL)とHO(50mL)間で分配後、有機相を無水NaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮した。得られた粗材料を、グラジエントフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage-Isolera)により、10gのシリカSNAPカートリッジ(230~400メッシュ)を用い、DCM中0~5%MeOHで溶出して精製し、次いで質量指向分取HPLC(方法B)により精製した。純画分を真空下で濃縮後、EtOAc(10mL)とHO(10mL)間で分配させた。有機相を無水NaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮し、凍結乾燥させて、実施例9の表題化合物、(2S)-N-(1-シアノ-2-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)エチル)-2-((E)-3-(2,4-ジクロロフェニル)アクリルアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミドをオフホワイト色固体として得た(10mg、0.02mmol)。
LCMS (方法C): m/z 479.1 (M+H), 2.59分時。
キラルSFC分析(方法2): 1.82 & 3.69分(47.6% & 49.1%)。
1H NMR: (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.99 (d, J=8.0 Hz, 1H), 8.55 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.73-7.65 (m, 4H), 7.54-7.51 (m, 1H), 6.78 (d, J=15.6 Hz, 1H), 4.96-4.94 (m, 1H), 4.46-4.45 (m, 1H), 3.14-3.10 (m, 2H), 2.15-2.09 (m, 2H), 1.73-1.50 (m, 5H), 0.93 (s, 9H)。
【0259】
実施例10:(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-2-((E)-3-(2,4-ジクロロフェニル)アクリルアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド
【0260】
【化66】
工程1:AcOH(0.1g、1.65mmol)、続けてイソシアノシクロプロパン(55mg、0.82mmol)を、(2S)-2-((E)-3-(2,4-ジクロロフェニル)アクリルアミド)-4,4-ジメチル-N-(1-オキソ-3-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)プロパン-2-イル)ペンタンアミド(実施例9、工程5の生成物、0.40g、0.82mmol)のDCM(15mL)中撹拌溶液に加えた。室温で16時間撹拌後、反応混合物を真空下で濃縮した。グラジエントフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage-Isolera)により、25gのシリカSNAPカートリッジ(230~400メッシュ)を用い、DCM中0~5%MeOHで溶出して精製し、1-(シクロプロピルアミノ)-3-((S)-2-((E)-3-(2,4-ジクロロフェニル)アクリルアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド)-1-オキソ-4-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル酢酸塩をオフホワイト色固体として得た(380mg、0.62mmol)。
LCMS (方法C): m/z 609.1 (M+H), 1.91分時。
1H NMR: (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.40 (d, J=8.4 Hz, 1H), 8.08-8.03 (m, 2H), 7.89 (d, J=9.2 Hz, 1H), 7.72-7.63 (m, 3H), 7.57-7.50 (m, 1H), 6.81 (d, J=16.0 Hz, 1H), 5.76-5.66 (m, 1H), 4.76-4.74 (m, 1H), 4.74-4.68 (m, 1H), 3.27-3.12 (m, 2H), 2.12-2.05 (m, 4H), 2.00-1.92 (m, 3H), 1.54-1.49 (m, 4H), 0.92-0.89 (m, 9H), 0.63-0.57 (m, 2H), 0.44-0.42 (m, 2H)。
【0261】
工程2:MeOH(3mL)及びHO(5mL)、続けてLiOH.HO(392mg、0.93mmol)を、1-(シクロプロピルアミノ)-3-((S)-2-((E)-3-(2,4-ジクロロフェニル)アクリルアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド)-1-オキソ-4-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル酢酸塩(380mg、0.62mmol)のTHF(5mL)中撹拌溶液に加え、反応混合物を室温で1時間撹拌した。EtOAc(50mL)及びHO(50mL)を加え、相を分離し、無水NaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮して、(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3-ヒドロキシ-4-オキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-2-((E)-3-(2,4-ジクロロフェニル)アクリルアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミドをオフホワイト色固体として得た(350mg、0.61mmol)。
LCMS (方法C): m/z 567.1 (M+H), 1.75分時。
1H NMR: (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.47-8.44 (m, 1H), 7.78-7.64 (m, 3H), 7.58-7.50 (m, 2H), 7.46-7.43 (m, 1H), 7.34-7.33 (m, 1H), 6.88-6.77 (m, 1H), 5.82-5.63 (m, 2H), 4.06-4.03 (m, 1H), 3.83-3.81 (m, 1H), 3.13-3.04 (m, 2H), 2.68-2.67 (m, 1H), 2.12-2.05 (m, 2H), 2.00-1.90 (m, 1H), 1.54-1.50 (m, 4H), 0.92-0.83 (m, 9H), 0.59-0.55 (m, 2H), 0.48-0.46 (m, 2H)。
【0262】
工程3:デス・マーチン・ペルヨージナン(392mg、0.92mmol)を、(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3-ヒドロキシ-4-オキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-2-((E)-3-(2,4-ジクロロフェニル)アクリルアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミド(350mg、0.61mmol)のDCM(10mL)中撹拌溶液に0℃で加えた。室温で1時間撹拌後、10%NaHCO水溶液(20mL)を加え、反応混合物をEtOAc(2X50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮した。質量指向分取HPLC(方法B)による精製後、純画分を真空下で濃縮し、10%NaHCO水溶液(25mL)とEtOAc(50mL)間で分配させた。有機相を無水NaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮して、実施例10の表題化合物、(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-2-((E)-3-(2,4-ジクロロフェニル)アクリルアミド)-4,4-ジメチルペンタンアミドを白色固体として得た(145mg、0.25mmol)。
LCMS (方法E): m/z 565.2 (M+H), 2.05-2.23分時。
1H NMR: (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.73-8.66 (m, 2H), 8.41 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.72-7.64 (m, 3H), 7.56-7.50 (m, 1H), 7.34-7.33 (m, 1H), 6.81 (d, J=16.0 Hz, 1H), 4.98-4.90 (m, 1H), 4.56-4.55 (m, 1H), 3.18-3.12 (m, 2H), 2.91-2.86 (m, 1H), 2.74-2.73 (m, 2H), 2.53-2.50 (m, 2H), 2.22-2.17 (m, 1H), 1.70-1.63 (m, 2H), 0.92-0.83 (m, 9H), 0.67-0.63 (m, 2H), 0.59-0.57 (m, 2H)。
【0263】
実施例11:(2S)-2-((E)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)アクリルアミド)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチルペンタンアミド
【0264】
【化67】
工程1~8:実施例11の表題化合物、(2S)-2-((E)-3-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)アクリルアミド)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチルペンタンアミドを、上に詳述した手順と類似の手順を用いて白色固体として製造した(17mg、0.03mmol)。
LCMS (方法A): m/z 549.0 (M+H), 1.87-2.04分時。
1H NMR: (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.73-8.62 (m, 1H), 8.46-8.40 (m, 1H), 7.75-7.65 (m, 2H), 7.55-7.52 (m, 1H), 7.49-7.42 (m, 1H), 7.38-7.33 (m, 1H), 6.86-6.80 (m, 1H), 6.25-6.14 (m, 1H), 5.10-5.00 (m, 1H), 4.61-4.59 (m, 1H), 3.18-3.11 (m, 2H), 2.74-2.67 (m, 1H), 2.18-2.15 (m, 2H), 1.67-1.50 (m, 3H), 0.97-0.91 (m, 2H), 0.86-0.82 (m, 9H), 0.66-0.51 (m, 4H)。
【0265】
実施例12:(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチル-2-((S)-3-フェニルブタンアミド)ペンタンアミド
【0266】
【化68】
工程1~8:実施例12の表題化合物、(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチル-2-((S)-3-フェニルブタンアミド)ペンタンアミドを、上に詳述した手順と類似の手順を用いてオフホワイト色固体として製造した(9.9mg、0.02mmol)。
LCMS (方法A): m/z 513.3 (M+H), 1.74-1.92分時。
1H NMR: (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.73-8.71 (m, 1H), 8.48-8.46 (m, 1H), 8.03-8.01 (m, 1H), 7.72-7.69 (m, 1H), 7.29-7.15 (m, 5H), 4.95-4.90 (m, 1H), 4.37-4.36 (m, 1H), 3.18-3.15 (m, 4H), 2.68-2.67 (m, 1H), 2.40-2.36 (m, 2H), 2.30-2.10 (m, 1H), 1.90-1.88 (m, 1H), 1.68-1.56 (m, 3H), 1.46-1.40 (m, 1H), 1.17-1.14 (m, 3H), 0.90-0.85 (m, 9H), 0.66-0.57 (m, 4H)。
【0267】
実施例13:(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチル-2-((S)-3-フェニルブタンアミド)ペンタンアミド
【0268】
【化69】
工程1~8:実施例13の表題化合物、(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチル-2-((R)-3-フェニルブタンアミド)ペンタンアミドを、上に詳述した手順と類似の手順を用いてオフホワイト色固体として製造した(10mg、0.02mmol)。
LCMS (方法A): m/z 513.3 (M+H), 1.78-1.96分時。
1H NMR: (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.74-8.71 (m, 1H), 8.58-8.48 (m, 1H), 8.06-7.97 (m, 1H), 7.72-7.70 (m, 1H), 7.30-7.15 (m, 5H), 5.05-5.01 (m, 1H), 4.31-4.29 (m, 1H), 3.20-3.20 (m, 3H), 2.74-2.73 (m, 1H), 2.39-2.34 (m, 2H), 2.19-2.14 (m, 1H), 1.91-1.86 (m, 1H), 1.76-1.50 (m, 3H), 1.36-1.32 (m, 2H), 1.28-1.25 (m, 3H), 0.89-0.80 (m, 9H), 0.67-0.64 (m, 2H), 0.59-0.58 (m, 2H)。
【0269】
実施例14及び15:(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチル-2-((S)-3-フェニルペンタンアミド)ペンタンアミド及び(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチル-2-((R)-3-フェニルペンタンアミド)ペンタンアミド
【0270】
【化70】
工程1:3-フェニルペンタン酸(2.00g、11.2mmol)とメチル (S)-2-アミノ-4,4-ジメチルペンタノエート塩酸塩(3.29g、16.8mmol)のDCM(30mL)中撹拌溶液に、DIPEA(5.80mL、33.7mmol)を加え、次いでT3P(EtOAc中50%溶液、10.6mL、16.8mmol)を0℃で滴加した。室温で16時間撹拌後、反応混合物をEtOAc(200mL)とHO(200mL)間で分配させ、相を分離した。有機相を10%NaHCO水溶液(200mL)とブライン溶液(100mL)で洗浄した。有機相を無水NaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮した。グラジエントフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage-Isolera)により、25gのシリカSNAPカートリッジ(230~400メッシュ)を用い、石油エーテル中0~14%EtOAcで溶出して精製し、メチル (2S)-4,4-ジメチル-2-(3-フェニルペンタンアミド)ペンタノエートをオフホワイト色固体として、ジアステレオマー混合物として得た。
【0271】
該ジアステレオマーを下記方法を用いて分取キラルSFC精製によって分離した。機器:PIC 100(PIC Solution,Inc.);カラム:Chiralcel OX-H(250*30)mm、5μm;移動相:CO:MeOH中0.5%イソプロピルアミン(80:20);流速:70g/分;背圧:100bar;波長:210nm;サイクル時間:4.5分。
【0272】
精製で最初に溶出するピークを「溶出1」と名付け、第二の溶出ピークを「溶出2」と名付けた。分離後、溶出物を真空下で濃縮し、工程1の溶出1生成物(1.0g)と工程1の溶出2生成物(0.8g)を得た。これらは絶対立体化学を決定せずに次の工程で使用した。
工程1、溶出1:
LCMS (方法A): m/z 320.4 (M+H), 2.41分時。
1H NMR: (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.19 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.30-7.26 (m, 2H), 7.19-7.16 (m, 3H), 4.28-4.23 (m, 1H), 3.53 (s, 3H), 2.93 (d, J=4.8 Hz, 1H), 2.47-2.41 (m, 1H), 2.36-2.31 (m, 1H), 1.64-1.48 (m, 4H), 0.87-0.84 (m, 9H), 0.75-0.66 (m, 3H)。
工程1、溶出2:
LCMS (方法A): m/z 320.3 (M+H), 2.36分時。
1H NMR: (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.16 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.28-7.24 (m, 2H), 7.18-7.14 (m, 3H), 4.23-4.18 (m, 1H), 3.60 (s, 3H), 2.93-2.90 (m, 1H), 2.42-2.34 (m, 2H), 1.68-1.62 (m, 1H), 1.55-1.49 (m, 2H), 1.45-1.39 (m, 1H), 0.75-0.73 (m, 9H), 0.71-0.67 (m, 3H)。
【0273】
工程2~8、実施例14:表題化合物、(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチル-2-((S)-3-フェニルペンタンアミド)ペンタンアミド又は(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチル-2-((R)-3-フェニルペンタンアミド)ペンタンアミドを、工程1の溶出1生成物(1.4g)から、上に詳述した手順と類似の手順を用いてオフホワイト色固体として製造した(35mg、0.07mmol)。
LCMS (方法A): m/z 527.4 (M+H), 1.83-2.00分時。
1H NMR: (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.71 (d, J=4.8 Hz, 1H), 8.42 (d, J=6.8 Hz, 1H), 7.98 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.71-7.69 (m, 1H), 7.28-7.24 (m, 2H), 7.17-7.14 (m, 3H), 4.94-4.89 (m, 1H), 4.34-4.30 (m, 1H), 3.25-3.09 (m, 2H), 2.97-2.90 (m, 1H), 2.67-2.67 (m, 1H), 1.90-1.80 (m, 1H), 1.66-1.53 (m, 5H), 1.49-1.37 (m, 2H), 0.87 (s, 9H), 0.71-0.60 (m, 7H), 0.59-0.56 (m, 3H)。
【0274】
工程2~8、実施例15:表題化合物、(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチル-2-((S)-3-フェニルペンタンアミド)ペンタンアミド又は(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチル-2-((R)-3-フェニルペンタンアミド)ペンタンアミドを、工程1の溶出2生成物(1.0g)から、上に詳述した手順と類似の手順を用いてオフホワイト色固体として製造した(30mg、0.06mmol)。
LCMS (方法A): m/z 527.4 (M+H), 1.83-2.00分時。
1H NMR: (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.73-8.70 (m, 1H), 8.50-8.45 (m, 1H), 8.00-7.90 (m, 1H), 7.70 (d, J=5.6 Hz, 1H), 7.29-7.23 (m, 2H), 7.17-7.13 (m, 3H), 4.95-4.82 (m, 1H), 4.25-4.13 (m, 1H), 4.08-3.94 (m, 1H), 3.22-3.04 (m, 2H), 2.89-2.87 (m, 1H), 2.45-2.29 (m, 2H), 2.18-2.05 (m, 2H), 1.89-1.77 (m, 1H), 1.68-1.53 (m, 3H), 1.50-1.39 (m, 2H), 1.33-1.20 (m, 1H), 0.89-0.84 (m, 3H), 0.70-0.66 (m, 11H), 0.53-0.53 (m, 2H)。
【0275】
実施例16及び17:(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチル-2-((S)-4,4,4-トリフルオロ-3-フェニルブタンアミド)ペンタンアミド及び(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチル-2-((R)-4,4,4-トリフルオロ-3-フェニルブタンアミド)ペンタンアミド
【0276】
【化71】
工程1:4,4,4-トリフルオロ-3-フェニルブタン酸(2.0g、9.16mmol)とメチル (S)-2-アミノ-4,4-ジメチルペンタノエート塩酸塩(2.18g、11.0mmol)のDCM(30mL)中撹拌溶液に、DIPEA(6.30mL、33.7mmol)を加え、次いでT3P(EtOAc中50%溶液、8.60mL、13.8 mmol)を0℃で加えた。室温で16時間撹拌後、反応混合物をEtOAc(200mL)とHO(200mL)間で分配させ、相を分離した。有機相を10%NaHCO水溶液(200mL)とブライン溶液(100mL)で洗浄した。有機相を無水NaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮した。グラジエントフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage-Isolera)により、25gのシリカSNAPカートリッジ(230~400メッシュ)を用い、石油エーテル中0~14%EtOAcで溶出して精製し、メチル (S)-4,4-ジメチル-2-(4,4,4-トリフルオロ-3-フェニルブタンアミド)ペンタノエートをオフホワイト色固体として、ジアステレオマー混合物として得た。
【0277】
該ジアステレオマーを下記方法を用いて分取キラルSFC精製によって分離した。機器:PIC 100(PIC Solution,Inc.);カラム:(R,R)Whelk 250*30mm、5μm;移動相:CO:MeOH(90:10);流速:70g/分;背圧:100bar;波長:210nm;サイクル時間:5.0分。
【0278】
精製で最初に溶出するピークを「溶出1」と名付け、第二の溶出ピークを「溶出2」と名付けた。分離後、溶出物を真空下で濃縮し、工程1の溶出1生成物(1.0g)と工程1の溶出2生成物(0.8g)を得た。これらは絶対立体化学を決定せずに次の工程で使用した。
【0279】
工程2~8、実施例16:表題化合物、(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチル-2-((S)-4,4,4-トリフルオロ-3-フェニルブタンアミド)ペンタンアミド又は(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチル-2-((R)-4,4,4-トリフルオロ-3-フェニルブタンアミド)ペンタンアミドを、工程1の溶出1生成物(1.0g)から、上に詳述した手順と類似の手順を用いてオフホワイト色固体として製造した(5mg、0.01mmol)。
LCMS (方法A): m/z 567.3 (M+H), 1.88-2.07分時。
1H NMR: (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.71-8.70 (m, 1H), 8.55 (d, J=6.8 Hz, 1H), 8.17 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.72 (d, J=5.6 Hz, 1H), 7.34-7.31 (m, 5H), 4.98-4.97 (m, 1H), 4.18-4.16 (m, 1H), 4.02-4.01 (m, 2H), 3.19-3.12 (m, 3H), 2.95-2.89 (m, 2H), 2.78-2.74 (m, 2H), 2.18-2.17 (m, 2H), 1.89-1.87 (m, 1H), 1.63-1.57 (m, 3H), 1.48-1.44 (m, 1H), 1.19-1.17 (m, 1H), 0.63-0.59 (m, 9H)。
【0280】
工程2~8、実施例17:表題化合物、(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチル-2-((S)-4,4,4-トリフルオロ-3-フェニルブタンアミド)ペンタンアミド又は(2S)-N-(4-(シクロプロピルアミノ)-3,4-ジオキソ-1-((S)-2-オキソピロリジン-3-イル)ブタン-2-イル)-4,4-ジメチル-2-((R)-4,4,4-トリフルオロ-3-フェニルブタンアミド)ペンタンアミドを、工程1の溶出2生成物(0.8g)から、上に詳述した手順と類似の手順を用いてオフホワイト色固体として製造した(40mg、0.07mmol)。
LCMS (方法A): m/z 567.3 (M+H), 1.86-2.05分時。
1H NMR: (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.71 (d, J=4.4 Hz, 1H), 8.47 (d, J=7.2 Hz, 1H), 8.24-8.18 (m, 1H), 7.74-7.69 (m, 1H), 7.34-7.31 (m, 5H), 4.89-4.85 (m, 1H), 4.32-4.31 (m, 1H), 4.04-4.02 (m, 1H), 3.16-3.11 (m, 2H), 2.85-2.67 (m, 3H), 2.17-2.16 (m, 1H), 2.05-2.02 (m, 1H), 1.84-1.81 (m, 1H), 1.65-1.54 (m, 2H), 1.40-1.24 (m, 1H), 1.22-1.19 (m, 1H), 0.71 (s, 7H), 0.59-0.56 (m, 6H)。
【0281】
実施例18~33は、上に詳述した手順と類似の手順を用いて合成した。
【0282】
生物活性
SARS-CoV-2 Mproの構築設計
SARS CoV-2-Mpro(メインプロテアーゼ/3C様プロテアーゼ、UniProt ID:P0DTD1)のタンパク質配列の、その自己切断境界までと、その先のN末端の5個のアミノ酸残基(P1グルタミン残基を含む)を、大腸菌(E. coli)発現のためにコドン最適化し、BamHI及びXhoI部位を用いてpET26b(Merck、#US169862-3)又はpGEX6P1(Fisher Scientific、#10350355)ベクターにクローニングした。こうして、発現構築物は、天然ウイルスのN末端配列と、P2’位に代替リシン残基を有し、それにポリヒスチジン(His-8)タグが続くC末端改変3Cプロテアーゼ切断部位(LEVLFQGK)を特徴とするものになった。
【0283】
タンパク質発現及びタンパク質精製
化学的にコンピテントなBL21(DE3)-RIL大腸菌(Agilent、#230240)細胞を、当該コロナウイルスMpro構築物で形質転換し、適当な抗生物質を補給したLB寒天プレート上37℃で一晩増殖させた。すべての培養工程は特に明記されない限り37℃で実施した。掻き取ったコロニーを、15mLの抗生物質入りLB培地中でおよそ2時間、分光光度計による600nmでの測定で光学密度(OD)が2.0を超えないように注意しながら増殖させた。この前培養物を用いて、500mLの発現培地、すなわちIPTG誘導発現のためのLB培地か又は自動誘導スーパーブロス培地(Formedium、#AIMSB0210)のいずれかに接種した。LB培地では、IPTGを最終濃度0.5mMまで添加することにより、0.7~1.0のODで発現が誘導された。培養物をその後18℃で一晩増殖させた。自動誘導発現では、0.7~1.0のODが観察されたら温度を18℃に下げ、その後一晩増殖させた。細胞は遠心分離により採集し、使用するまで凍結した。
【0284】
解凍した細胞を再懸濁緩衝液:20mMのTris-HCl pH8.0、150mMのNaCl、及びDNase I(Merck #4716728001)中に再懸濁し、超音波処理により溶解した。溶解物(ライセート)を23,000rcfで15分間4℃で遠心分離することにより清澄化した。上清を5mLのNiNTA樹脂(Cytiva、#17-5248-02)に流速0.5mL/分で導入(load)した。樹脂を20mMイミダゾールを含有する上と同じ緩衝液で洗浄した。Mproタンパク質を250mMイミダゾールを含有する同じ緩衝液を用いて溶出した。標的タンパク質は、再懸濁緩衝液中Superdex S75 16/60pg(GE、#GE28-9893-33)カラムを用いてさらに精製した。タンパク質の純度はSDS-PAGEによって評価し、質量分析によってアイデンティティを確認した。精製タンパク質は濃縮され、後の使用まで凍結された。
【0285】
SARS-CoV-2 Mpro酵素アッセイ
SARS-CoV-2 Mproの活性を、蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)ベースの酵素アッセイで、FRET基質Dabcyl-KTSAVLQSGFRKM-E(Edans)-アミドを用いて決定した。簡単に説明すると、5μLの試験化合物(濃度範囲100μM~0.0017μM)を5μLの20nM(最終濃度)Mpro酵素と、20mMのHEPES、120mMのNaCl、0.4mMのEDTA、及び4mMのDTTと20%グリセロールを含有するアッセイ緩衝液中30℃で30分間プレインキュベートした。反応は、20μM(最終濃度)のFRET基質(Dabcyl-KTSAVLQSGFRKM-E(Edans)-アミド)10μLを添加することによって開始した。反応を1時間インキュベートし、得られた蛍光強度をSPARK 20Mプレートリーダー(Tecan)を用い、Ex=360nm/Em=490nmで30℃で測定した。ボセプレビルを参照標準化合物として使用した。pIC50及びpKiは4PL GraphPad Prismを用いて決定し、データは平均n=2±SDとして表した。
【0286】
【表2】
【国際調査報告】