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  • 特表-ガス検出装置 図1
  • 特表-ガス検出装置 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-04
(54)【発明の名称】ガス検出装置
(51)【国際特許分類】
   G01N 27/28 20060101AFI20231222BHJP
   G01N 27/26 20060101ALI20231222BHJP
   G01N 27/416 20060101ALI20231222BHJP
   G01N 27/12 20060101ALI20231222BHJP
   G08B 21/14 20060101ALI20231222BHJP
   G08B 25/10 20060101ALI20231222BHJP
【FI】
G01N27/28 R
G01N27/26 371G
G01N27/416 311G
G01N27/416 371G
G01N27/12 B
G08B21/14
G08B25/10 D
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023537420
(86)(22)【出願日】2021-09-01
(85)【翻訳文提出日】2023-06-19
(86)【国際出願番号】 KR2021011770
(87)【国際公開番号】W WO2022131484
(87)【国際公開日】2022-06-23
(31)【優先権主張番号】10-2020-0178275
(32)【優先日】2020-12-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522492576
【氏名又は名称】ポスコ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100111235
【弁理士】
【氏名又は名称】原 裕子
(74)【代理人】
【識別番号】100195257
【弁理士】
【氏名又は名称】大渕 一志
(72)【発明者】
【氏名】チェ、 チョル-ヒ
(72)【発明者】
【氏名】キム、キス
(72)【発明者】
【氏名】イ、 ドゥクマン
【テーマコード(参考)】
2G046
5C086
5C087
【Fターム(参考)】
2G046AA04
2G046AA18
2G046AA28
2G046BH02
2G046BH03
2G046BH04
2G046BH05
2G046BJ08
2G046BJ11
5C086AA02
5C086EA08
5C086FA01
5C086FA11
5C086GA10
5C087AA11
5C087AA31
5C087DD07
5C087EE01
5C087FF04
5C087FF13
5C087FF23
5C087GG08
5C087GG66
5C087GG69
5C087GG70
5C087GG80
5C087GG83
(57)【要約】
ガス検出装置が開示される。本発明の実施例に係るガス検出装置は周りに複数の溝が形成されたケースと、溝のうち第1溝に結合され、空気がケースの内側に流入するようにする流入部と、溝のうち第2溝に結合され、電源をオンオフする電源ボタンと、ケースの内部に設けられ、流入した空気に含まれたガスを感知するカス感知部と、溝のうち第3溝に結合され、電源のオンオフ状態およびガス感知の有無を知らせるライト部と、電源を供給するバッテリーと、ガス感知部からガス感知信号を受信した場合、信号音を発生させる信号音発生器および電源ボタンによって電源供給のためのオンオフ動作を遂行する電源スイッチを含むものの、流入部、電源ボタンおよびライト部のうち一つ以上は溝に陥没した形態で結合され、バッテリー、信号音発生器および電源スイッチはケースの内側に設けられ、ケースは作業者が手の平の中に携帯して移動させることができる小型の球の形態で設けられ得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
周りに複数の溝が形成されたケースと、
前記溝のうち第1溝に結合され、空気が前記ケースの内側に流入するようにする流入部と、
前記溝のうち第2溝に結合され、電源をオンオフする電源ボタンと、
前記ケースの内部に設けられ、前記流入した空気に含まれたガスを感知するガス感知部と、
前記溝のうち第3溝に結合され、光を発散して前記電源のオンオフ状態および前記ガス感知の有無のうち一つ以上を外部に知らせるライト部と、
電源を供給するバッテリーと、
前記ガス感知部からガス感知信号を受信した場合、信号音を発生させる信号音発生器と、
前記電源ボタンによって前記バッテリーからの電源供給のためのオンオフ動作を遂行する電源スイッチとを含むものの、
前記流入部、電源ボタンおよびライト部のうち一つ以上は前記溝に陥没した形態で結合され、
前記バッテリー、信号音発生器および電源スイッチは前記ケースの内側に設けられ、
前記ケースは作業者が手の平の中に携帯して移動させることができる小型の球の形態で設けられる、ガス検出装置。
【請求項2】
前記ケースは半球状の上部ケースおよび下部ケースが結合された形態であり、
前記ケースの外皮は弾性材質で設けられ、六角形の形態が連続的に配列された形態である、請求項1に記載のガス検出装置。
【請求項3】
前記流入部は外部に露出されたフィルタと、前記フィルタを通過した空気が前記ガス感知部に流れるようにホールが形成されたガイド部材とを含む、請求項1に記載のガス検出装置。
【請求項4】
前記バッテリーの上部に設けられた支持フレームをさらに含み、
重心が下部に存在するように前記ケースの内部には、下側から前記バッテリーと、前記支持フレームと、前記支持フレームの上部に結合される前記ガス感知部、前記信号音発生器および前記電源スイッチとが配置される、請求項1に記載のガス検出装置。
【請求項5】
前記感知されたガス情報をスマートフォンに送信する送信部をさらに含む、請求項1に記載のガス検出装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はガス検出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
密閉空間に有害ガスが存在する場合、これは人命事故につながり得る。これを防止するために従来多様なガス検出装置が使われた。
【0003】
しかし、作業者がガス検出装置を直接持って行って有害ガスを測定しなければならないため事故の危険が依然として存在し、ガス検出装置の重量により携帯が不便である。
【0004】
また、作業者の接近が難しい深くて狭苦しい場所は有害ガス検出作業の遂行が難しく、付随的な手段が必要であるため設置および運用において費用が増加し得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の実施例は携帯が容易で、投てきだけで多様な場所に存在するガスを速かに検出できるガス検出装置を提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一側面によると、周りに複数の溝が形成されたケースと、前記溝のうち第1溝に結合され、空気が前記ケースの内側に流入するようにする流入部と、前記溝のうち第2溝に結合され、電源をオンオフする電源ボタンと、前記ケースの内部に設けられ、前記流入した空気に含まれたガスを感知するガス感知部と、前記溝のうち第3溝に結合され、前記電源のオンオフ状態および前記ガス感知の有無を知らせるライト部と、電源を供給するバッテリーと、前記ガス感知部からガス感知信号を受信した場合、信号音を発生させる信号音発生器と、前記電源ボタンによって前記バッテリーからの電源供給のためのオンオフ動作を遂行する電源スイッチとを含むものの、前記流入部、電源ボタンおよびライト部のうち一つ以上は前記溝に陥没した形態で結合され、前記バッテリー、信号音発生器および電源スイッチは前記ケースの内側に設けられ、前記ケースは作業者が手の平の中に携帯して移動させることができる小型の球の形態で設けられたガス検出装置が提供され得る。
【0007】
前記ケースは半球状の上部ケースおよび下部ケースが結合された形態であり、前記ケースの外皮は弾性材質で設けられ、六角形の形態が連続的に配列された形態であり得る。
【0008】
前記流入部は外部に露出されたフィルタと、前記フィルタを通過した空気が前記ガス感知部に流れるようにホールが形成されたガイド部材とを含むことができる。
【0009】
前記バッテリーの上部に設けられた支持フレームをさらに含み、重心が下部に存在するように前記ケースの内部には、下側から前記バッテリーと、前記支持フレームと、前記支持フレームの上部に結合される前記ガス感知部、前記信号音発生器および前記電源スイッチとが配置され得る。
【0010】
前記感知されたガス情報をスマートフォンに送信する送信部をさらに含むことができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明の実施例に係るガス検出装置は携帯が容易で、投てきだけで多様な場所に存在するガスを速かに検出することができる。
【0012】
また、視覚的、聴覚的にガスの存在有無を迅速に知らせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施例に係るガス検出装置を示す。
図2図1のガス検出装置の分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下では、本発明の実施例を、添付図面を参照して詳細に説明する。以下で紹介される実施例は、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に本発明の思想が十分に伝達され得るようにするために例として提供されるものである。本発明は以下で説明される実施例に限定されず、他の形態で具体化されてもよい。本発明を明確に説明するために説明にかかわらない部分は図面で省略したし、図面において、構成要素の幅、長さ、厚さなどは便宜のために誇張して表現され得る。明細書全体に亘って同一の参照番号は同一の構成要素を示す。
【0015】
図1は本発明の実施例に係るガス検出装置を示し、図2図1のガス検出装置の分解図である。
【0016】
図1図2を参照すると、ガス検出装置100は周りに複数の溝Hが形成されたケース110と、溝Hのうち第1溝H1に結合され、空気がケース110の内側に流入するようにする流入部120と、溝Hのうち第2溝H2に結合され、電源をオンオフする電源ボタン130と、ケース110の内部に設けられ、流入部120を通じて流入した空気に含まれたガスを感知するガス感知部140と、溝Hのうち第3溝H3に結合され、電源のオンオフ状態およびガス感知の有無を知らせるライト部150を含む。
【0017】
また、ガス検出装置100は電源を供給するバッテリー160と、ガスを感知したときに信号音を発生させる信号音発生器170と、電源ボタン130によりオンオフ動作する電源スイッチ180を含むことができる。
【0018】
ここで、流入部120、電源ボタン130およびライト部150のうち一つ以上は溝Hに陥没した形態で結合される。
【0019】
また、ケース110は携帯可能な球の形態で設けられ、ケース110の外皮は弾性材質で設けられ得る。ケース110は膨らんでいる六角形の形態の外皮が連結された球の形態で設けられ得る。これを通じて携帯および所望の空間にガス検出装置100の投入が容易に遂行され得る。
【0020】
このようなガス検出装置100は、作業者が手の平の中に手軽に携帯して移動させることができる小型の球の形態で製作され得、上端にリング101を設けて作業者の服装に結束させて携帯および移動便宜性を高めることができる。
【0021】
また、該当リング101に糸(図示されず)を連結して、作業者が糸を掴んでいる状態でガスの検出が必要な場所にガス検出装置100を投てきし、また糸を引っ張ってガス検出装置100を容易に回収することもできる。例えば、釣竿に連結された釣糸をリング101に締結し、ガス検出が必要な場所にガス検出装置100をおろした後、再び釣糸を巻き取る方式でガス検出装置100を回収することができる。
【0022】
ガス検出装置100は、密閉空間などに投てきされてガスを感知したりガスの成分などを分析して、データ通信を通じて一つ以上の外部装置に提供することができる。
【0023】
以下、ガス検出装置100の各構成要素について具体的に説明する。
【0024】
前述したケース110は周りに複数の溝Hが形成されており、流入部120、電源ボタン130およびライト部150のうち一つ以上は溝Hに陥没した形態で結合され得る。これを通じて、ガス検出装置100が投てきされた時に流入部120、電源ボタン130およびライト部150が衝撃によって損傷することを防止することができる。流入部120、電源ボタン130およびライト部150はそれぞれ第1溝H1、第2溝H2および第3溝H3に結合され得、それぞれの溝H1~H3は六角形で形成され得る。流入部120が設けられた第1溝H1は二つ以上設定された位置に形成され得、電源ボタン130が設けられた第2溝H2は一つ形成され得る。また、ライト部150が設けられた第3溝H3は二つ以上設定された位置に形成され得る。
【0025】
ケース110は半球状の上部ケース110aおよび下部ケース110bが結合された形態であり得る。上部ケース110aと下部ケース110bの結合時、密封のためにオーリング(111、O-Ring)が使われ得る。
【0026】
ケース110は上部ケース110aと下部ケース110bの結合によって球の形態を有することになり、ケース110の外皮はゴムを含む弾性材質で設けられ得る。これを通じて、ガス検出装置100を投てきした時に衝撃を緩和させることができ、ガス検出装置100の作動が正常に遂行され得るようにすることができる。
【0027】
また、ケース110の外皮は六角形の形態が連続的に配列された形態であり得、他の例では六角形と五角形などが混合された形態で形成されてもよい。これを通じて、作業者にガス検出装置100に対する親近感と共に、すべりやすさを減らして手でガス検出装置100を容易に把持できるようにする。
【0028】
流入部120は二つ以上の第1溝H1ごとにそれぞれ設けられ得る。このような流入部120は、外部に露出されたフィルタ121と、フィルタ121を通過した空気がガス感知部140に流れるようにホールが形成されたガイド部材122を含むことができる。
【0029】
フィルタ121は粉塵などの不純物をフィルタリングし、フィルタ121には複数のホールが形成されて一定の大きさの粒子のみフィルタ121を通過するようにすることができる。ガイド部材122はフィルタ121の下部を支持するように配置されて、流体が自然にケース110の内側のガス感知部140に流れて行くようにする。
【0030】
電源ボタン130はケース110の内側の電源スイッチ180を押して電源がオン状態となるようにし、電源ボタン130がもう一度押されると電源スイッチ180が元の状態に復帰して電源がオフ状態となるようにすることができる。
【0031】
ガス感知部140は流入部120を通じて流入した空気に含まれたガスを感知する。ガス感知部140はガスの種類、濃度、成分などを分析するセンサおよび手段を含むことができ、これを通じて有害ガスの検出がなされ得る。ガス感知部140は有害ガスを感知した場合にのみライト部150、信号音発生器170などにガス感知信号を送信することができる。
【0032】
ライト部150は二つ以上の第3溝H3ごとにそれぞれ設けられ得、電源のオンオフ状態およびガス感知の有無のうち一つ以上を外部に知らせることができる。例えば、電源がオン状態でライト部150はLED光を発散してこれを知らせることができる。また、ガス感知部140からガス感知信号を受信した場合、ライト部150は繰り返して一定の時間間隔で点滅してこれを外部に視覚的に知らせることができる。前述した流入部120、電源ボタン130、ライト部150手段は円形で設けられ得、第1溝H1、第2溝H2および第3溝H3に陥没した形態で結合され得る。
【0033】
バッテリー160は電源ボタン130が押されると電気を供給する。例えば、バッテリー160はガス感知部140、ライト部150、信号音発生器170のうち一つ以上に電気を供給することができる。
【0034】
信号音発生器170はガス感知部140からガス感知信号を受信した場合、信号音を発生させて外部に聴覚的に知らせることができる。
【0035】
一方、ガス検出装置100が密閉空間に投てきされた時に、流入部120が設置されたケース110面が上側を向くようにした方がよい。
【0036】
このために、重心が下部に存在するように、ケース110の内部には下側から他の手段に比べて相対的に重さの重いバッテリー160が配置され、バッテリー160の上部には支持フレーム112が設けられ、支持フレーム112の上部にはガス感知部140、信号音発生器170および電源スイッチ180が結合されるようにすることができる。
【0037】
具体的には、支持フレーム112の下部に円筒状のバッテリー160が横たえるように配置され、下部ケース110bにはバッテリー160が安定的に配置され得るように装着溝または突起(図示されず)等が設けられ得る。
【0038】
支持フレーム112は球状のケース110の内径に合うように円形の平板で製作されてバッテリー15の上に配置され得、下面にバッテリー15の両端がかかるように突起が両側に設けられ得る。そして、支持フレーム112の上端には円筒状のガス感知部140、信号音発生器170、および電源スイッチ180がそれぞれ指定された位置に配置されるように各装置の大きさおよび形態に合うように設置ラインが表示され得る。
【0039】
また、ガス感知部140、信号音発生器170、および電源スイッチ180の上側には相対的に重さの軽い結合フレーム113およびその他の付属手段が設けられ得る。
【0040】
結合フレーム113は下端の中心部に結合突起113aが形成されて信号音発生器170の上部に形成された結束溝170aに結合され得る。
【0041】
本発明のガス検出装置100は、前述したガス感知部140により感知された有害ガスに対する情報をスマートフォン200に伝送する送信部190を含むことができる。送信部190の設置位置は多様に変更可能である。
【0042】
作業者はスマートフォン200にガス検出装置100間の送受信が可能なアプリを設置し、スマートフォン200とガス検出装置100間のペアリングを遂行した後、ガス検出装置100をガス感知が必要な場所に投てきすることができる。
【0043】
ガス検出装置100は空気に含まれたガスの成分、種類、濃度などに対する情報をスマートフォン200にリアルタイムで伝送することができ、作業者はスマートフォン200の画面を通じて該当情報を確認することができる。
【0044】
また、他の例では、スマートフォン200を通じてガス検出装置100の電源のオンオフ、ライト部150、信号音発生器170等に対する制御を遂行してもよい。
【0045】
ガス検出装置100は2台以上のスマートフォン200と1:N作業を遂行してもよい。
【0046】
また、ガス検出装置100が二つ以上投入された場合、ガス検出装置100は公知の中継通信方式やメッシュ(Mesh)通信方式で感知した情報をスマートフォン200に伝送してもよい。
【0047】
このようなガス検出装置100は簡便に一つ以上携帯可能であり、ガス検出が必要なところに容易に投てきされ得、電源さえオンになっていればリアルタイムでガスを感知して外部装置に伝送できるため、費用対比効用性が大きい。
【0048】
また、ガス検出装置100はLED光および信号音を発生させて注意を喚起させることによって、人身事故を予防することができる。
【0049】
以上では、特定の実施例について図示し説明した。しかし、本発明は前記の実施例にのみ限定されず、発明が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、以下の請求の範囲に記載された発明の技術的思想の要旨を逸脱することなくいくらでも多様に変更実施できるであろう。
図1
図2
【国際調査報告】