(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-04
(54)【発明の名称】手持ち式電動工具用の延長ハンドルシステム
(51)【国際特許分類】
B25F 5/02 20060101AFI20231222BHJP
B24B 23/02 20060101ALI20231222BHJP
B24B 55/10 20060101ALI20231222BHJP
【FI】
B25F5/02
B24B23/02
B24B55/10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023537590
(86)(22)【出願日】2022-02-18
(85)【翻訳文提出日】2023-08-14
(86)【国際出願番号】 US2022017105
(87)【国際公開番号】W WO2022133504
(87)【国際公開日】2022-06-23
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】523228037
【氏名又は名称】ヤラキー,ダニエル エル.
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヤラキー,ダニエル エル.
【テーマコード(参考)】
3C047
3C064
3C158
【Fターム(参考)】
3C047FF07
3C047FF15
3C047JJ01
3C064AA08
3C064AA20
3C064AB02
3C064AC04
3C064BA13
3C064BB04
3C064BB53
3C064BB61
3C064BB62
3C064BB80
3C064BB84
3C064CB17
3C064CB19
3C064CB56
3C064CB62
3C064CB64
3C064CB69
3C064CB70
3C064CB71
3C064CB76
3C064CB84
3C064CB91
3C158AA02
3C158AA14
3C158AA16
3C158AC03
3C158BB02
3C158BC02
3C158CB04
(57)【要約】
たとえば直角グラインダーなどの手持ち式電動工具用の延長ハンドルシステムは、電動工具を枢動可能に装着するためのフォークアセンブリが一方の端部に取り付けられた延長シャフトと、工具および延長コード用の電源コンセントを有する主ハンドルと、ユーザがコードを引っ張る1本以上の指でグラインダーの前後の傾斜を制御できるようなやり方で電源コードを経路指定するための主ハンドル上の手段とを有する。補助ハンドルは、グラインダーの安定性ならびに左右の傾斜および制御のためにシャフトに取り付けられる。アクセサリは、鉛直切断または水平研削および切断のためのシュラウドと、パームサンダーをフォークアセンブリに装着することを可能にするシュラウドと、正確な鉛直切断のためのスライドまたはスケートアセンブリと、サンダーまたはグラインダーの減速のための可変速度コントローラとを含む。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
手持ち式電動工具用の延長ハンドルシステムであって、
第2の端部の反対側に第1の端部を有するシャフトと、
前記シャフトの前記第1の端部に取り付けられたフォークアセンブリと、
前記2つの端部の間で前記シャフトに取り付けられた補助ハンドルと、
前記第2の端部に取り付けられた主ハンドルとを含み、
前記主ハンドルが、コードガイドおよびコードロックを含む、延長ハンドルシステム。
【請求項2】
前記主ハンドルが、電源スイッチと、雄型電気プラグと、雌型電気レセプタクルとをさらに含む、請求項1に記載の延長ハンドルシステム。
【請求項3】
前記電源スイッチがオン/オフスイッチである、請求項2に記載の延長ハンドルシステム。
【請求項4】
前記電源スイッチが、ダイヤルを有する可変速度制御部である、請求項2に記載の延長ハンドルシステム。
【請求項5】
前記主ハンドルがハンドグリップ部分をさらに含む、請求項2に記載の延長ハンドルシステム。
【請求項6】
前記コードガイドを通過し、前記コードロックにロックされた電源コードが、前記ハンドグリップ部分に対して平行に、かつ前記ハンドグリップ部分から間隔を置かれて存在する前記電源コードのスパンを定義する、請求項5に記載の延長ハンドルシステム。
【請求項7】
ワイヤロックピンが前記主ハンドルを前記シャフトに締結し、前記ワイヤロックピンのワイヤリテーナが前記コードガイドである、請求項6に記載の延長ハンドルシステム。
【請求項8】
前記ワイヤリテーナがワイヤループを含み、前記主ハンドルが、前記ワイヤループを保持するための形状および位置で前記主ハンドルから突出するワイヤマウントを含む、請求項7に記載の延長ハンドルシステム。
【請求項9】
前記フォークアセンブリが、2つの横方向部材、2つの平行かつ間隔を置かれたフォークを含み、前記フォークの1つが前記2つの横方向部材の各々から突出しており、
前記横方向部材が調整可能に一緒に締結され、前記フォークの間隔を予め定められた値に設定するように適合される、請求項2に記載の延長ハンドルシステム。
【請求項10】
前記フォークアセンブリが、前記2つのフォークの間に直角グラインダーを枢動可能に取り付けるように適合されたピボットを含む、請求項9に記載の延長ハンドルシステム。
【請求項11】
前記フォークアセンブリが、前記横方向部材のうちの1つから前記フォークとは反対方向に突出するポストを含み、前記ポストが、前記シャフトの前記第1の端部の近くの貫通穴と整列される貫通穴を含み、前記貫通穴を通過するピンが前記フォークアセンブリを前記シャフトに取り付ける、請求項10に記載の延長ハンドルシステム。
【請求項12】
前記シャフトがモジュール式であり、より短い長さで格納可能である、請求項1に記載の延長ハンドルシステム。
【請求項13】
前記補助ハンドルが、鉛直グリップ部分および水平グリップ部分を含む、請求項1に記載の延長ハンドルシステム。
【請求項14】
グラインダーに装着可能な鉛直グラインダーシュラウドをさらに含み、前記鉛直グラインダーシュラウドが、
内側シェルおよび外側シェルを含む2ピースハウジングと、
前記シェルを一緒に保持する締結具とを含み、
前記内側シェルは、前記内側シェルから突出する周囲カラーを有する開口部を有し、前記カラーは、直角グラインダーのアーバマウントの周囲に嵌合するように適合され、かつ自身をその上に保持するための止めねじを有する、請求項1に記載の延長ハンドルシステム。
【請求項15】
スケートアセンブリをさらに含み、前記スケートアセンブリが、
正方形または矩形の配置で間隔を置かれた4つのインラインホイールを有する1つ以上のホイールスケートと、
前記1つ以上のスケートの上に支持されて調整可能に締結されたフレームと、
前記延長ハンドルシステムを装着するための締結具によって前記フレームに枢動可能に取り付けられたスライドブラケットと、
前記スライドブラケットに対する静止角度を設定するピッチ調整ノブ(nob)とを含む、請求項13に記載の延長ハンドルシステム。
【請求項16】
前記1つ以上のホイールスケートを通る空間をさらに含むことによって、
グラインダーに鉛直シュラウドが装着され、かつ予め定められた静止角度で前記スライドピボットにボルト留めされた前記フォークアセンブリに前記グラインダーが装着されて、前記シュラウドが床面または床面の近くに乗るようにセットされるときに、前記空間が前記シュラウドとホイールスケートとの干渉を防止する、請求項14に記載の延長ハンドルシステム。
【請求項17】
グラインダーに装着可能な水平シュラウドをさらに含み、前記水平シュラウドが、
中央に開口部を有するシュラウド本体と、
前記開口部の周りで上向きに突出する1つ以上の止めねじを有するカラーと、
前記本体から上向きに突出する1つまたは2つの真空ホースポートと、
前記本体の上部に取り付け可能であり、前記本体から半径方向外向きに突出する複数のスタビライザブラケットと、
前記スタビライザブラケットに取り付け可能な複数のスイベルキャスタホイールとを含む、請求項1に記載の延長ハンドルシステム。
【請求項18】
サンダーシュラウドをさらに含み、前記サンダーシュラウドが、
組み立てられたときに中央に開口部を有する2つの半円形半体を含む一般的に円形のシュラウド本体と、
前記2つの半円形半体を一緒に引き寄せて、前記組み立てられたシュラウド本体を形成する親ねじタブ構造と、
前記本体の上部から上向きに突出する2つのフォーク取り付け部位とを含む、請求項1に記載の延長ハンドルシステム。
【請求項19】
フォークアセンブリであって、
2つの横方向部材、2つの平行かつ間隔を置かれたフォークであって、前記フォークの1つが前記2つの横方向部材の各々から突出する、前記フォーク、
前記横方向部材のうちの1つから前記フォークとは反対方向に突出するポストを含み、
前記横方向部材が調整可能に一緒に締結され、前記フォークの間隔を予め定められた値に設定するように適合される、フォークアセンブリ。
【請求項20】
水平グラインダーシュラウドであって、
中央に開口部を有するシュラウド本体と、
前記開口部の周りで上向きに突出する1つ以上の止めねじを有するカラーと、
前記本体から上向きに突出する2つの真空ホースポートと、
前記本体の上部に取り付け可能であり、前記本体から半径方向外向きに突出する複数のスタビライザブラケットと、
前記スタビライザブラケットに取り付け可能な複数のスイベルキャスタホイールとを含む、水平グラインダーシュラウド。
【請求項21】
スケートアセンブリであって、
正方形または矩形の配置で間隔を置かれた4つのインラインホイールを有する1つ以上のホイールスケートと、
前記1つ以上のスケートの上に支持されて調整可能に締結されたフレームと、
請求項1に記載の延長ハンドルシステムを装着するための締結具によって前記フレームに枢動可能に取り付けられたスライドブラケットと、
前記スライドブラケットに対する静止角度を設定するピッチ調整ノブ(nob)とを含む、スケートアセンブリ。
【請求項22】
鉛直グラインダーシュラウドであって、
内側シェルおよび外側シェルを含む2ピースハウジングと、
前記シェルを一緒に保持する締結具とを含み、
前記内側シェルは、前記内側シェルから突出する周囲カラーを有する開口部を有し、前記カラーは、直角グラインダーのアーバマウントの周囲に嵌合するように適合され、かつ自身をその上に保持するための止めねじを有する、鉛直グラインダーシュラウド。
【請求項23】
水平サンダーシュラウドであって、
組み立てられたときに中央に開口部を有する2つの半円形半体を含む一般的に円形のシュラウド本体と、
前記2つの半円形半体を一緒に引き寄せて、前記組み立てられたシュラウド本体を形成する親ねじタブ構造と、
前記本体の上部から上向きに突出する2つのフォーク取り付け部位とを含む、水平サンダーシュラウド。
【請求項24】
可変速度コントローラであって、
直方体形状のハウジングと、
前記ハウジングの一方の端部にある雌型電気レセプタクルと、
前記ハウジングの他方の端部にある雄型電気コンセントと、
前記ハウジングの上部側から突出する速度制御シャフトおよび前記速度制御シャフト上の速度制御ダイヤルを有する前記ハウジング内のACモータ速度コントローラ回路基板と、
前記雌型電気レセプタクルおよび前記雄型電気コンセントを前記速度コントローラ回路基板に接続する前記ハウジング内の配線とを含む、可変速度コントローラ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の参照
本出願は、2020年12月18日に提出されたダニエル(Daniel)L.ヤラッキ(Yalacki)による「スティック上のグラインダー(Grinder on a Stick)」という名称の米国特許仮出願第63/127,209号の優先権を主張するものであり、その内容全体が本明細書において引用により援用される。
【0002】
本発明は一般的に、手持ち式電動工具の直立操作用の延長ハンドルシステムに関し、より具体的には、アングルグラインダー、オービタルサンダー、およびその他の電動工具用の延長ハンドルシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
直角グラインダー(単にアングルグラインダーまたはグラインダーとしても公知である)は、1954年にドイツで発明されたとされている。アングルグラインダーは、手持ち式電動工具となるように設計されており、適切かつ安全に操作するために両手を必要とする。一方の手で主トリガハンドルを保持することによって、オペレータは工具を持ち上げて水平にすることで、ブレードまたはカッターを研削面上に平らに置いてもよい。他方の手でグラインダーの側部に装着された補助ハンドルを保持することによって、グラインダーのヘッドの制御を維持する。
図1は、典型的な直角グラインダーを示す。
図1において、グラインダー100は、モータ本体101上のヘッド102と、主グリップまたはハンドル103とを含む。ハンドル103上のオン/オフ電力トリガ104はしばしば、自身をロックするための手段を含む。ハンドル103の端部から電源コード108が延びる。ヘッド102は、一方の側に補助ハンドルを取り付けるために、その各側にねじ穴105を含む。さまざまなタイプの切断、研磨、研削、または艶出し動作のためのさまざまなタイプの円形ブレードまたはパッドが、アーバ107上に装着されてもよい。アーバマウント106は、ブレードガードを装着するために利用可能である。
【0004】
従来の手持ち式直角グラインダーを操作することは、グラインダーの主ハンドルまたはトリガハンドルを支持するかまたは持ち上げることによってグラインダーブレードを研削面上で水平に回転させ、かつ所定の位置でホバリングさせながら、他方の手でサイドハンドルまたは補助ハンドルを保持して工具が移動する方向を制御し、かつ滑らかで水平な動作のためにグラインダーのヘッドを安定させることを同時に組み合わせることを必要とする。
【0005】
手持ち式直角グラインダーは非常に有用な工具であるが、ユーザは、工具によって粉塵および破片を生成するものに近接し、かつ工具の回転ブレードに近接して作業する必要がある。さらに、床または他の低い表面での研削は、手および膝をつくか、または非常に前屈みの姿勢での研削を必要とし、これらは両方とも非常に不自然な姿勢である。さらに、工具の移動はオペレータの腕の長さの範囲に制限され、長い切断または大きな表面に対しては位置の頻繁な変更が必要となる。こうした再位置決めは、手および膝をつくか、または前屈みで作業しているときには非常にやりづらく疲労が大きい。
【0006】
今日市場にあるのは、購入するのに数千ドルの費用がかかることもある単一目的のウォークビハインドプレップマシンである。これらの工具は一般的に、設計された単一の目的に限定されており、かつ非常に高価である。たとえば、ウォークビハインドコンクリートソーは一般的に、鉛直ブレードによる切断のみを行う。ウォークビハインドフロアグラインダーは一般的に、水平研削のみを行う。
【0007】
床上で作業するときに手持ち式グラインダーを直立位置で操作するために、延長ハンドルシステムが提案されている。一例として、サビア(Sabia)の特許文献1は、ハンドルシャフトと、工具装着シャフトと、左右のブラケットフォークを含むブラケットを有する電動工具装着ヘッドと、快適グリップを有する制御ハンドルと、雌型電気プラグおよび瞬時電気スイッチならびに雄型電気プラグを含む配線ハーネスとを含む電動工具操作デバイスを開示しており、これによってユーザは立ったままで床の高さで電動工具を操作できる。サビアは、ハンドルが電動工具から独立して枢動または移動してはならないことを教示している。加えて、電動工具および電動工具装着ヘッドの周りにきつく巻き付いてそれをさらに安定させる電動工具締結具が開示される。以下に詳細に説明される理由から、こうしたきつく固定された延長ハンドルによるグラインダーの操作は最適ではない。
【0008】
ストル(Stoll)の特許文献2は、固定されたグラインダー位置に伴う困難を認識しており、グラインダーの傾きを調整するための調整可能なハンドル、ホイール、ならびにレバーおよびばねを有するかなり複雑な直立グラインダーキャディを開示している。このグラインダーは明らかに、1つの軸上で前後に傾斜することしかできず、これは最適ではない。
【0009】
ニックス(Nix)らの特許文献3に開示されるとおり、延長ハンドルはオービタルサンダーにも適用されている。
【0010】
特許文献4は、取り外し可能なセグメントを有する粉塵シュラウドを開示している。
【0011】
必要とされているのは、直角グラインダーを従来のやり方で手持ちしているかのように同様に滑らかかつ効率的に直立位置から操作することを可能にする、より単純な延長ハンドルシステムである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】米国特許出願公開第2014/0369019(A1)号
【特許文献2】米国特許出願公開第2008/0171499(A1)号
【特許文献3】米国特許出願公開第2018/0345442(A1)号
【特許文献4】国際公開第2004/056536(A1)号
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、たとえば直角グラインダーおよびオービタルサンダーなどの手電動工具の操作を提供するか、またはアングルグラインダー、オービタルサンダー、およびその他の電動工具の直立操作のための延長ハンドルシステムを提供するシステムおよび方法に向けられたものである。
【0014】
一実施形態において、本発明は、第2の端部の反対側に第1の端部を有するシャフトと、シャフトの第1の端部に取り付けられたフォークアセンブリと、2つの端部の間でシャフトに取り付けられた補助ハンドルと、第2の端部に取り付けられた主ハンドルとを有し、主ハンドルがコードガイドおよびコードロックを有する、手持ち式電動工具用の延長ハンドルシステムである。主ハンドルは、電源スイッチと、雄型電気プラグと、1つまたは2つの雌型電気レセプタクルとを含んでもよい。電源スイッチは、オン/オフスイッチまたは可変速度コントローラであってもよい。
【0015】
コードガイドおよびコードロックは、グラインダーの電源コードの経路を定めることによって、それらの間のコードスパンが主ハンドル上のハンドグリップから間隔を置いてハンドグリップに対して平行に延びるようにする。ハンドルを握っているユーザは、同じ手の指でコードスパンを引っ張って、下のグラインダーのハンドルを持ち上げることができる。よって、主ハンドルおよび補助ハンドルは、グラインダーの手持ち操作と同程度のグラインダー傾斜の制御をオペレータに与える。
【0016】
ワイヤロックピンが主ハンドルをシャフトに締結してもよく、ワイヤロックピンのワイヤリテーナがコードガイドであってもよい。主ハンドルの側部の突出部は、ワイヤリテーナ上のワイヤループの形状に一致しており、それを所定の位置にしっかりと保持してもよい。
【0017】
フォークアセンブリは、2つの横方向部材、2つの平行かつ間隔を置かれたフォークを有してもよく、前記フォークの1つが2つの横方向部材の各々から突出しており、横方向部材は調整可能に一緒に締結され、グラインダーまたは他の工具のヘッドの幅に基づいて、フォークの間隔を予め定められた値に設定するように適合される。ピボットは、2つのフォークの間に直角グラインダーを枢動可能に取り付けるように適合されてもよい。グラインダー傾斜の所望の制御のために枢動が必要である。
【0018】
フォークアセンブリは、横方向部材のうちの1つからフォークとは反対方向に突出するポストを含んでもよく、ポストはシャフトの第1の端部の近くの貫通穴と整列される貫通穴を有してもよく、それらの貫通穴を通過するピンがフォークアセンブリをシャフトに取り付けてもよい。
【0019】
シャフトはモジュール式であってもよく、より短い長さで格納可能であってもよい。
【0020】
いくつかの本発明のアクセサリが延長ハンドルシステムと共に含まれてもよいし、本発明のさまざまな実施形態に含まれてもよい。いくつかの実施形態では、鉛直切断のために鉛直グラインダーシュラウドがグラインダーに装着されてもよい。鉛直シュラウドは、内側シェルおよび外側シェルを有する2ピースハウジングと、シェルを一緒に保持する締結具とを有し、内側シェルは、内側シェルから突出する周囲カラーを有する開口部を有し、カラーは、直角グラインダーのアーバマウントの周囲に嵌合するように適合され、かつ自身をその上に保持するための止めねじを有する。1つまたは2つの真空ホースビブがシュラウド上に含まれてもよい。
【0021】
スケートアセンブリは、鉛直ブレードの向きのグラインダーによる切断のために延長システムを支持してもよい。スケートアセンブリは、正方形または矩形の配置で間隔を置かれた4つのインラインホイールを有する1つ以上のホイールスケートと、1つ以上のスケートの上に支持されて調整可能に締結されたフレームと、延長ハンドルシステムを装着するための締結具によってフレームに枢動可能に取り付けられたスライドブラケットと、スライドブラケットに対する静止角度を設定するピッチ調整ノブ(nob)とを含む。1つのホイールスケートの中または2つのホイールスケートの間に十分な空間があることによって、グラインダーに鉛直シュラウドが装着され、かつ予め定められた静止角度でスライドピボットにボルト留めされたフォークアセンブリにグラインダーが装着されて、シュラウドが床面または床面の近くに乗るようにセットされるときに、その空間がシュラウドとホイールスケートとの干渉を防止してもよい。
【0022】
他の実施形態では、グラインダーに水平シュラウドを装着可能である。このシュラウドは、中央に開口部を有するシュラウド本体と、開口部の周りで上向きに突出する1つ以上の止めねじを有するカラーと、本体から上向きに突出する1つまたは2つの真空ホースポートと、本体の上部に取り付け可能であり、本体から半径方向外向きに突出する複数のスタビライザブラケットと、スタビライザブラケットに取り付け可能な複数のスイベルキャスタホイールとを有する。コネクタブラケットによって、より大きな経路を研削するために複数のシュラウドを一緒に接合できる。
【0023】
他の実施形態では、サンダーシュラウドは、パームサンダーをハンドル延長システムのフォークと共に使用することを可能にする。サンダーシュラウドは、組み立てられたときに中央に開口部を有する2つの半円形半体を含む一般的に円形のシュラウド本体と、2つの半円形半体を一緒に引き寄せて、サンダーハウジングの周りにぴったりと(snuggly)組み立てられたシュラウド本体を形成する親ねじタブ構造と、本体の上部から上向きに突出する2つのフォーク取り付け部位とを含む。真空ホースビブが含まれてもよい。シュラウドをサンダーにより強固に取り付けるために、追加のタブおよび止めねじが含まれてもよい。
【0024】
よって本発明は、上述のフォークアセンブリ、上述のシュラウド、上述のスケートアセンブリ、および可変速度コントローラ(variable speed controller)(「VSC」)にも向けられる。VSCは、直方体形状のハウジングと、ハウジングの一方の端部にある雌型電気レセプタクルと、ハウジングの他方の端部にある雄型電気コンセントと、ハウジングの上部側から突出する速度制御シャフトおよび速度制御シャフト上の速度制御ダイヤルを有するハウジング内のACモータ速度コントローラ回路基板と、雌型電気レセプタクルおよび雄型電気コンセントを速度コントローラ回路基板に接続するハウジング内の配線とを有する。
【0025】
前述は、以下の本発明の詳細な説明がより良く理解され得るように、本発明の特徴および技術的利点をかなり広く概説したものである。以後、本発明の請求項の主題を形成する本発明の付加的な特徴および利点が説明される。開示される概念および特定の実施形態は、本発明の同じ目的を実行するための他の構造を修正または設計するための基礎として容易に利用され得ることが当業者に認識されるべきである。こうした同等の構成は、添付の請求項に示される本発明の範囲から逸脱しないことも当業者に認識されるべきである。本発明の特徴であると考えられる新規な特徴は、その構成および動作方法の両方に関して、さらなる目的および利点と共に、添付の図面に関連して考慮されるとき、以下の説明からより良く理解されるであろう。しかし、各々の図面は例示および説明の目的のためだけに提供されたものであり、本発明の限定の定義として意図されていないことが明確に理解されるべきである。
【0026】
本明細書に組み込まれてその一部を形成し、同様の番号が同様の部分を示す添付の図面は、本発明の実施形態を示し、その説明と共に本発明の原理を説明する役割を果たす。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】従来の直角グラインダーを示す斜視図である。
【
図2】アングルグラインダーと共に使用される本発明の組み立てられた実施形態を示す斜視図である。
【
図4】
図2に示される短いフォークアセンブリを示す斜視図である。
【
図5】
図4の短いフォークアセンブリを示す分解斜視図である。
【
図6】
図2に示される主ハンドルを示す正面斜視図である。
【
図7】
図2に示される主ハンドルを示す背面斜視図である。
【
図8】
図2に示される主ハンドルのベースを示す拡大部分正面図である。
【
図9】本発明の実施形態を保持する手を示す部分的に断片化された図である。
【
図10】本発明の実施形態を示す部分的に断片化された側面図である。
【
図11】本発明の実施形態において有用な従来のワイヤロックピンを示す斜視図である。
【
図12】主ハンドルの特徴を示す部分拡大図である。
【
図13】
図2に示される補助ハンドルを示す斜視図である。
【
図14】本発明と共に使用するための水平シュラウドを示す斜視図である。
【
図15】本発明の実施形態において組み立てられた
図14のシュラウドを示す斜視図である。
【
図17】本発明と共に使用するための別の水平シュラウドを示す側面図である。
【
図19】長いフォークアセンブリを示す斜視図である。
【
図20】
図19の長いフォークアセンブリを示す分解斜視図である。
【
図21】鉛直切断モードにおける本発明の実施形態を示す側面図である。
【
図22】第1の鉛直シュラウドを示す背面斜視図である。
【
図25】第2の鉛直シュラウドを示す正面斜視図である。
【
図26】本発明の実施形態において使用するためのスケートアセンブリを示す斜視図である。
【
図27】
図26のスケートアセンブリの構成要素を示す斜視図である。
【
図28】鉛直使用における本発明の実施形態を示す斜視図である。
【
図29】鉛直使用における本発明の別の実施形態を示す部分側面図である。
【
図30】サンダーシュラウドの実施形態を示す分解斜視図である。
【
図31】
図30のサンダーシュラウドを示す別の分解斜視図である。
【
図32】本発明の実施形態において使用中のサンダーシュラウドを有するサンダーを示す部分図である。
【
図33】本発明の実施形態で有用な可変速度コントローラの実施形態を示す正面斜視図である。
【
図34】
図33の可変速度コントローラを示す背面斜視図である。
【
図35】主ハンドルの代替的な実施形態を示す斜視図である。
【
図36】補助ハンドルの代替的な実施形態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
図2および
図3において、本発明の一実施形態における本発明の延長ハンドルシステムの主要構成要素が示される。延長ハンドルシステム120はシャフト122を含み、シャフト122の上端部に主ハンドル124が取り付けられており、シャフト122の下端部にフォークアセンブリ126が取り付けられており、シャフト122上の中間位置に補助ハンドル128が取り付けられている。
図2に示されるとおり、グラインダー100は、ピボット(単数または複数)115を形成するグラインダーの左右の補助装着穴(
図1の穴105を参照)にねじ込まれる好適なボルトを使用して、フォークアセンブリ126の2つのフォークの間に装着されてもよい。フォークアセンブリ126および主ハンドル124は、適切なサイズの整列された穴125および127にそれぞれ挿入されたワイヤロックピン110aおよび110bを使用してシャフト122に取り付けられている。
【0029】
グラインダー100は、好ましくはフォークアセンブリ126のフォークに枢動可能に取り付けられてもよい。その代わりにグラインダー100をフォークにボルト留めしてしっかりと固定し、枢動または旋回できないようにすることもできるが、水平面上の水平位置におけるグラインダーの所望の操作性のためには、グラインダーがフォークの間で自由に枢動または旋回できるように取り付けることが好ましい。ピボット(単数または複数)115は、フォークに固定されて、グラインダーの穴105内で枢動できる。ピボット(単数または複数)115は、フォークの穴を通って延在し、十分な長さで穴105にねじ込まれるボルトか、またはボルトが穴105内で枢動することを可能にするスペーサであり得る。
【0030】
グラインダー100を水平にすることおよび傾斜させることは、電源コード108に依存する。上部ワイヤロック110aのリテーナ112は、電源コード108の自由な移動を可能にするコードガイドとしても機能する。コード108をリテーナ112に通した後、コードは主ハンドル124のベース内のコードロックチャネル155にロックされ、最終的に主ハンドル124の電源レセプタブル(receptable)に差し込まれる。次いでユーザは、コードガイドとコードロックとの間のコードスパンを引っ張って、グラインダーのハンドルを上げることができる。この独自の動作モードについて、以下でより詳細に説明する。
【0031】
シャフト122は、グラインダーの動作を上のユーザまで伝達または上昇させるために十分な強度の中実または中空のシャフト、ポール、チューブ、またはパイプであってもよい。シャフトは、たとえばパイプ、シャフト、またはポール用の金属または複合材などの任意の好適な材料または製品から作製され得る。シャフトは、軽量であるため、および以下により詳細に説明されるやり方でフォークアセンブリを挿入して取り付けるために、好ましくは中空である。シャフトが中実であるときは、他のフォークアセンブリ、取り付け方法が可能であり、使用されるだろう。ユーザが好みの高さに調整するため、またはより容易な保管のために、シャフトは伸縮式またはモジュール式に作製され得る。
【0032】
図4および
図5において、フォークアセンブリ126がより詳細に示される。フォークアセンブリ126は、グラインダーがフォークに対して角度を付けて存在しなければならないため「短い」フォークアセンブリと呼ばれることがある。グラインダーがフォークに対して平行に存在し得る「長い」フォークアセンブリについては後述する。短いフォークアセンブリは、延長ハンドルシステムを有するグラインダーの通常の水平動作のために有用である。フォークアセンブリ126は、プレートまたは横方向フレーム132の一方の側に装着された2つの間隔を置かれた平行なフォーク136および137を含む。フレーム132の他方の側には、シャフト122に取り付けられるように適合されたステムまたはポスト131が装着されている。示される実施形態では、フレーム132は2つのフレーム部分134および135を有し、これらのフレーム部分は重なり合って、キャリッジボルト141およびノブ133によって一緒に締結される。一方のプレート135の2つの平行なスロット142と、他方のプレート134の2つの穴とによってプレートを調整でき、よって2つのフォークの間隔を調整できる。したがってフォークアセンブリ126は、ほとんどの任意のサイズの直角グラインダーのヘッドに適合してもよい。加えて調整可能なフォークは、適用に依存して、グラインダーの固定装着または枢動可能な能力のいずれかを可能にする。専用の適用に対しては、予め定められた幅に設定されたフォークを有する調整可能ではない一体型のフレームまたはプレートを使用してもよい。
【0033】
2ピースの調整可能なフォークシステム126は、延長ハンドルシステムを完成させるために、グラインダー、サンダー、または他の工具をシャフト122に装着できる。他の変形においては、フォークは、さまざまなサイズのグラインダー、サンダー、シュラウド、または他の工具もしくはアクセサリに対する異なるサイズのボルトまたはピボットを収容するために、フォークの端部に2つの異なるサイズの装着穴を有してもよい。
【0034】
この実施形態におけるロックステムまたはポスト131は、シャフト122の内側に受け入れられ、シャフト穴127およびステム131の穴143を通るワイヤロックピン110bによって所定の位置にロックされることが意図される。ハンドルシステム120は、水平面での使用のためにセットされて示されており、すなわちグラインダーは、その通常の水平位置でフォークに装着される。他の実施形態では、フォークステムは、シャフトの中または周囲に嵌合するようなサイズの管であり得る。任意選択的に、ロック特徴は、シャフト122またはステム131のいずれかに追加の穴を提供することによって他の位置を提供してもよく、たとえば鉛直に向けられたフォークに対して穴が整列されて、そこにグラインダーが横向きまたは鉛直ブレードの使用(水平位置から90度)のために装着されてもよい。工具を水平または鉛直位置のいずれかで使用できることによって、このハンドルシステムが非常に多用途になる。このシステムは、コンクリートの準備、艶出し、切断、解体、細断、再表面仕上げ、研磨、サンディング、スカッフィング、およびストリッピングなど、すなわちグラインダーおよびサンダーの全範囲の機能に有用な広範囲の工具と共に機能できる。各々の場合に、ハンドルシステムは、ユーザが任意の数の工具を直立したウォークビハインド動作または適用において操作することを可能にしてもよい。
【0035】
なお、本明細書に記載された任意の工具のフォークアセンブリおよびハンドルシステムで使用されるボルトは、有利には、延長された動作中の緩みを防止するのに役立つ防振ボルト、ナット、および/またはノブであってもよい。
【0036】
図6~12において、主ハンドル124がより詳細に示される。主ハンドル124は、延長ハンドルシステムの端部上のグラインダーの最適な動作のためのいくつかの独自に設計された特徴を含む。主ハンドル124の主要部分は、主ハンドグリップ150と、グリップ150の下端部に取り付けられたベース154と、グリップ150の上端部に取り付けられた電気ハウジング152およびシャフトレセプタブル(receptable)156とを含む。ハンドグリップ150は、フィンガグリップ151を含んでもよい。
【0037】
主ハンドル124のベース154は、コードロックチャネル155を含む。ベース154は、たとえばアレンレンチまたはその他の小型工具を装着するための工具レセプタクル163などの他の特徴を含んでもよい。
【0038】
シャフトレセプタクル156は、シャフト122の上端部を受け入れて保持するように適合される。この実施形態のシャフト122は、レセプタクル156の内部に受け入れられ、主ハンドル124の穴162およびシャフト穴125に挿入されるワイヤロックピン110aによって所定の位置に固定されるように意図されている。ピンは、主ハンドルの反対側の穴162から出現してもよい。出口穴は、ワイヤロックピン110aのリテーナワイヤ112の端部のループを受け取って保持するように成形された突出部を含んでもよい。ワイヤマウント164は、リテーナワイヤ112の端部のワイヤループ114と同じ形状であり、ワイヤが持ち上がってコードを挟むこと、またはリテーナワイヤ112を通るコードの容易な摺動を妨げることを防止する。示される実施形態では、
図12に示されるとおり、突出部は三角形のワイヤマウント164であり、そこに三角形のワイヤ端部114が嵌合する。
【0039】
ワイヤロックピン110aは、コードガイドとして機能する。
図2および
図10は、この場合はワイヤロックピン110aによって提供されるコードガイド115を通って経路指定されたグラインダー100の電源コード108を特に示す。たとえばボルトおよびその他のピンスタイルなど、ワイヤロックピンの代替物が可能である。同様に、たとえばリング、アイレット、ループ、クリップ、およびプーリなどの他のコードガイド設計も可能である。電源コードを使用する代わりに、リフトワイヤ、ケーブル、またはロープをグラインダーハンドルに取り付け、それをコードガイドに通して経路指定することもできる。以下に説明する動作機能は、コードガイドの重要な態様である。
【0040】
図10に示されるとおり、コードガイド115を通った後、電源コード108はコードロックチャネル155内に経路指定される。チャネル155は、たとえばクランプ機構、1つ以上の止めねじもしくはボルト、またはクリップなど、電源コードをロックするための任意の好適な機構を使用してもよい。好ましいコードロック機構は、
図8のコードグリップフィンガまたはリブ165によって示される、チャネル155の片側または両側の複数のグリップフィンガである。ロックリブは、グラインダーのコードが引き上げられたり引き出されたりすることを防止するのに役立つように、下向きに偏向されてもよい。チャネルは、コードが容易に挿入され、次いで動作中の上向きの移動を制限しながら所望の位置まで下向きに引っ張られることを可能にする。動作中にコードが引っ張られると、下向きに曲げられたリブがそのグリップを締め付けて、コードが引き上げられたり引き出されたりすることを防止する。この動作方法は
図9に示されており、後でより詳細に説明される。
【0041】
電気ハウジング152は、電源スイッチを含むいくつかの特徴を含み、この電源スイッチは
図7に示される単純なオン/オフスイッチ153か、または
図2のダイヤル253によって示される可変速度コントローラであり得る。最初に電源スイッチは、工具に電力供給するための延長コード168を接続するための雄型電気コンセント159に内部配線される。次いで電源スイッチは、グラインダーに電力供給するためにグラインダー(または他の工具)の電源コード108を差し込み得る1つ以上の雌型電気レセプタクル157、158に内部配線される。示される実施形態では、便利であるように電気ハウジング152の両端部に2つの雌型レセプタクル157、158が存在する。もちろん、必要に応じて追加のコンセントおよび/またはスイッチを提供できる。たとえば、フィンガグリップ151は、瞬間的な電力または可変速度制御のためのフィンガトリガと置き換えられ得る。可変速度コントローラは、好ましくは使用されるグラインダーまたはサンダーまたはその他の工具との適合性のために、局所的な電圧および周波数で動作するAC(交流(alternating current))モータの減速のために選択される。
【0042】
可変速度コントローラは、たとえば乾式壁サンディングなどの特定の適用に有用であり得る可変速度制御を提供する。可変速度制御部が主ハンドル上の両方の雌型コンセントに配線されるときは、一度に1つのコンセントのみが使用されるべきである。
【0043】
主ハンドル124と共に他の特徴が含まれてもよい。たとえば延長コードが動作中にコンセントから引き抜かれることの防止に役立つことなどによって延長コードの管理を助けるために、延長コードクリップ161が含まれてもよい。レンチ、スクリュードライバ、アレンレンチ、または他の小型工具を格納するために、工具クリップ163が含まれてもよい。例として、コードチャネルが、グラインダーのコードをチャネル内にロックするためにアレンボルトを使用するべきものであるとき、アレンレンチをこうした工具クリップに格納していれば常に利用可能となる。
【0044】
主ハンドル電源スイッチは、以下のとおりに使用されてもよい。通常、動作のためにグラインダーの電源スイッチを「オン」位置にロックするためのロック機構がグラインダーに組み込まれている。本発明のユーザは、主ハンドル上の電源スイッチをオフにし、グラインダー電源スイッチを「オン」位置にロックし、グラインダーを後方下部レセプタクルの工具コンセントに差し込むことができる。次いで、ユーザが研削を開始したいとき、ユーザは単に主ハンドル上の電源スイッチをオンにして進む。
【0045】
図13の一実施形態において、補助ハンドル128が示される。任意の所望のハンドル形状が使用されてもよいが、示される形状はいくつかの利点を有する。補助ハンドル128は、クランプ部分172と、水平グリップ部分174と、鉛直グリップ部分175とを含んでもよい。クランプ部分172は、シャフト122への容易で調整可能な取り付けに役立つ。よってグリップ部分は、左利き用または右利き用の使用のいずれであっても、シャフト上の任意の便利な位置に、任意の所望の向きで置かれてもよい。たとえば金属または複合材料などの任意の好適な材料(単数または複数)がハンドルに使用されてもよく、または柔らかい感触のグリップ面が伴われてもよい。たとえばノブおよびボルトの組み合わせ173などを含む、任意の所望の締結具が使用されてもよい。
【0046】
補助ハンドルにより、ユーザは、グラインダーが移動する方向を前方または後方および左右の両方に制御できる。補助ハンドルの設計および調整可能性によって、補助ハンドルは操作中の疲労を低減し、安全性を高めるために適したものとなる。
【0047】
ここで、直立位置における本発明の主ハンドルシステムの水平動作について、グラインダーに関して説明することができる。ハンドルは、コードをブレードレベルリフトシステムとして利用し、かつ主ハンドルに配置された電源スイッチへの容易なアクセスによって、グラインダーに対して優れた人間工学的制御を提供する。このシステムによって、ここでユーザは従来の研削に関連した粉塵および破片を免れ、非常に現実的な健康上および安全上の利益を得る。ここでユーザは、自身の作業の「中」ではなく自身の作業の「上」で、ユーザの腕の長さに制限される従来の研削で可能であったよりもはるかに遠いリーチで作業している。
【0048】
本発明の利点は、特に床またはその他の低い水平面を研削するときの直角グラインダーの通常の動作を考えることによって理解され得る。従来の水平研削では、ユーザは典型的に片膝をついて、主トリガハンドルをつかむと同時にサイド補助ハンドルをつかんでいる。ユーザは、主ハンドルを持ち上げて水平にすることによって、ブレードまたはカッターを表面上に平らに置き、次いでグラインダーをオンにする。次いでユーザは、意図される表面を研削するために、グラインダーを内外および前後に押し始める。
【0049】
もしユーザが最初にブレードを水平にせずにグラインダーをオンにすれば、勾配または傾斜したブレードは、遠心力、枢動による引っ張り、および回転推力によってユーザの制御から外れて、グラインダーを迅速かつ急速に回転させる。したがってブレードは、電力印加され得る前に、表面上で水平でなければならない。さらに、動作中にブレードが表面上に水平に載っていないとき、同様の制御問題が発生するおそれがある。動作中、熟練したユーザは、グラインダーを所望のパターンであちこち移動させるために、すなわちグラインダーを操縦するために、わずかな傾斜を加えるだろう。
【0050】
たとえば背景技術に記載されたものなどの先行技術の延長ハンドル設計(たとえば特許文献1などを参照)では、グラインダーがハンドルに堅固に、すなわちハンドル上の固定位置に取り付けられているため、ブレードを水平にすることおよび操縦のためのブレード制御はどちらもアセンブリ全体の位置の調整を必要とする。ブレードが水平から前方または後方に勾配または傾斜した位置にあったとき、ブレードは電力供給されると、水平ホバリング位置が見出されるまで不規則に反応するだろう。ブレードまたはカッターが中心からわずかでもずれていると、回転ブレードはその傾斜した方向に外れて回転するだろう。これは、動作中の管理が非常に困難であり得る。この中立の水平位置を絶えず探すことは、ユーザを疲れさせて苛立たせる可能性があり、かつグラインダーはシャフトまたはハンドルの他方の端部で不規則に跳ねることがある。こうした堅固に取り付けられたハンドルによる多くの実験の後、本発明者は、より良好なシステムが必要であると結論付けた。
【0051】
本発明において、グラインダーは取り付けフォーク内で枢動可能であるため、ユーザは、従来の手持ち操作中と同じハンドル持ち上げ動作をシミュレーションできる。グラインダーの電源コードは、主グリップの延長部として機能して、オペレータが指のわずかな動きでブレードの前方ピッチを調整する手段を提供してもよい。1つの好適なグリップ方法が
図9に示されており、ここでは親指と人差し指がハンドルグリップをしっかりと握り、一方で残りの3本の指152が電源コード108を緩く握っている。電源コードがコード上に好適な張力を伴ってコードロックチャネル内にロックされた状態で、指152のグリップを締めたり緩めたりすることによって、下のグラインダーの主ハンドルが持ち上げられたり下げられたりする。驚くべきことに、非常に高いrpmにおいても、グラインダーを作業面上でホバリングさせるために必要な動きはほとんどない。ユーザは、コードベースのハンドル持ち上げシステムを使用しながら、ハンドルシステム全体を比較的一定の角度に保つことができる。さらに、本発明の補助ハンドルは、手持ち操作の間に従来の補助ハンドルと同じ制御、すなわち横方向のピッチに対する制御を提供する。よって本発明は、ユーザが手持ち操作と同様に容易に延長ハンドル上のグラインダーを水平にして操縦することを可能にし、しかもより大きなリーチを伴って可能にする。この工具によって、ユーザは20ポンド、8500rpmのグラインダーをホバリング位置にて容易に維持し、それを表面上で微妙に誘導できる。
【0052】
特許文献1は、ハンドルに加えられた圧力が下の工具の面に伝達されることを確実にするために、堅固に取り付けられたグラインダーが必要かつ必須であることも教示している。驚くべきことに、本発明者は、コード持ち上げ制御を有する本枢動装置が、ほとんどの作業に対して十分な圧力伝達を依然として可能にすることを見出した。より高い圧力が必要とされるとき、多くのグラインダーは、グラインダーヘッドの上部に配置されたねじ穴(
図2のねじ穴109を参照)を有し、このねじ穴を使用して追加の重りをグラインダーに装着できる。グラインダーの上部の追加の穴109は、鉛直ブレード位置での手持ち使用のための従来の補助ハンドルを装着することを意図したものである。
【0053】
追加のアクセサリ。
本発明のハンドルシステムを出発点として、研磨材が使用される産業および業界に役立てるためのあらゆる種類の準備(preparation)マシンを、専用のウォークビハインドプレップマシンよりもわずかなコストで、しかも同様に効果的に作製できる。
次に、いくつかの本発明のアクセサリおよび鉛直または切断位置での使用について説明する。
【0054】
水平シュラウド。
図14~16は、延長ハンドルシステムの実施形態において装着されたグラインダーと共に湿式または乾式で使用するための水平シュラウドの実施形態を示す。
図14において、水平シュラウド180は、反転したボウル状に成形され、グラインダー100と共に使用される典型的なブレードまたは研削ホイールのサイズに適合するようにサイズ決めされたシュラウド本体182を含む。本体は、上向きに突出する円筒形のフランジまたは装着カラー185を有する円形の開口部184を含む。開口部184は、グラインダーのアーバまたはスピンドル107と、装着されたブレードまたはホイールとを収容する。ホイールの高さは調整可能であってもよい。装着カラー185は、アーバマウント106上に嵌合し、この場合は3つの止めねじ186によって、適切に固定される。複数のスタビライザブラケット188が本体に取り付けられてもよい。
図14は、本体182の上部にボルト留めされた4つのこうしたブラケット188を示す。これらのブラケットは、調整可能なキャスタ189を装着するために使用されてもよい。本体182は、使用中の集塵のために真空ホースを取り付け得る1つ以上の粉塵ポートまたは真空ビブ191を含んでもよい。ダイヤモンドカップおよびブレードによる湿式研削を可能にする水栓(water spicket)アタッチメントをシュラウドに設けることもできる。7インチの公称本体直径は、あらゆる種類の7インチ以下のブレードをグラインダーアーバに装着するために便利なサイズである。拡大縮小によって他のサイズを作ることもできる。
【0055】
図15は、延長ハンドルシステム120に装着されたグラインダー100に装着された水平シュラウド180を示す。
【0056】
図16は、水平シュラウドによるマルチユニット動作を示す。水平シュラウドは、準備表面積を増加させるために、複数のグラインダーを並べて一緒にブラケットに付けるために使用できる。
図16において、3つのグラインダー100の各々に1つのシュラウド本体182が装着されている。スタビライザブラケットとまったく同様に本体に締結される調整可能なスイベルコネクタブラケット192を使用して、3つの本体182が相互接続される。2つの端部グラインダーユニットの各々は、対応するキャスタが取り付けられた2つのスタビライザブラケットを有する。よってマルチユニットアセンブリは、なおも安定性のために4つの角に4つのキャスタホイールを有する。単一の延長ハンドルシステム120が中央のグラインダーに取り付けられ、工具を駆動するために使用される。
【0057】
調整可能なキャスタホイールは、研削またはサンディングされる表面上にシュラウドおよびブレードをホバリングさせるようにシュラウド上に存在する。これらのキャスタホイールが上下に移動することによって、ユーザは、あらゆるタイプのグラインダー、バッカーパッド、ダイヤモンドカップ、炭化ケイ素ディスク、サンディングディスク、および今日市場で入手可能なその他のタイプの研磨材の高さに適合することができる。キャスタブラケットは、安定化のために外側に揺動するように設計されているため、グラインダーは、研削される表面上を削り取ることなく平らに滑ることができる。調整可能なキャスタホイールは、滑らかな輪郭の表面を有するようにブレードまたはカップを同じ高さに吊り下げる。ブレードは、平坦かつ平滑である必要がある2×4およびその他のボードを作製するために木材プレーナが機能するやり方と同様に、サンディングまたは研削される表面上をただ滑走する。
【0058】
図17および
図18に示される別の水平シュラウドの実施形態において、シュラウド本体は、ブレードが部分的に突出することを可能にする取り外し可能な側部ガードまたは切欠き部分を含んでもよい。
図17および
図18において、水平シュラウド200は取り外し可能な側部ガード203を含み、これは主本体部分202上に組み立てられたままで2ピースのシュラウド本体を作製することもできる。カバーラッチ215は、この2ピースのための好適な取り付け機構の例である。前の例と同様に、シュラウド200は、止めねじ206を有する装着カラー205と、円形の開口部204とを含んでもよい。キャスタホイール209は旋回してもよく、調整可能なスイベルスタビライザブラケット208に調整可能に装着されてもよい。1つ以上の真空ホースビブ211が含まれてもよい。本明細書に開示されるすべてのシュラウドでは、水注入ポート、ビブ、またはスピゴットがハウジングに取り付けられてもよい。シュラウド200は、水ホースビブ198を有する。
図18は、1つ以上のスタビライザブラケット188がどのように回転または調整され得るかを示す。この場合、ブラケット188は、カバー203が取り外されたところの直線端縁に対して平行になるように回転される。これにより、シュラウド200を必要に応じて壁またはベースボードに近接して使用できる。
【0059】
従来のシュラウドは、ブレードが表面を掘ったり削り取ったりするのを止めるものがないため、表面を削り取ったり引き裂いたりし得る。これは、粗いコンクリートおよび/または柔らかいコンクリートに特に当てはまる。本発明のシュラウドは調整可能なゴムスカートを有してもよく、それによってユーザはスカートを上下に調整して多くの異なるタイプのブレードを収容できる。調整可能なゴムスカートは、多くの異なるグラインダーおよびブレードのいずれとも機能するように調整されてもよい。調整可能なゴムスカートはトグルラッチを有してもよく、トグルラッチを緩め、調整し、再びラッチを締めることによってシュラウドの内側に粉塵および水を保持するように調整できてもよい。代替的に、ゴムスカートは、シュラウドの周囲で引き伸ばして任意に調整できるエンドレスゴムバンドであってもよい。
【0060】
よって、工具システムを使用して、たとえば壁の基部もしくはその近く、またはベースボードなどにおいて、水平方向の切断または研削を行ってもよい。シュラウドは、より長い寿命のために、アルミニウム合金もしくはその他の金属または硬質プラスチックで作製されてもよい。各シュラウドの実施形態は、グラインダーモータがシュラウド内で生成された水または粉塵と接触しないように分離する囲まれた設計である。シュラウドは、グラインダーのモータケーシングの外側にある密閉されたユニットであるアーバマウントに取り付けられる。シュラウドをアーバマウントに接続したとき、水および粉塵はグラインダーのモータに到達できない。
【0061】
水平シュラウド上の取り外し可能なベースボードカバーは、上向きに曲げられていても常にシュラウドに取り付けられているために従来のグラインダーにおいて決して完全に邪魔にならないようにできない従来の跳ね上げ式カバーを改善する。本発明のベースボードカバーは取り外し可能であるため、完全に邪魔にならなくなる。従来の跳ね上げ式ベースボードカバーの他の問題は、ある程度使用した後にしばしば破損して取れることである。
【0062】
鉛直切断用の長いフォークシステム。
上述のとおり、短いフォークシステムでは、グラインダーをフォークに対して完全に平行に装着することができない。グラインダーの平行な装着および床切断のための鉛直向き付けを可能にする長いフォークシステムが、次に提示されるアクセサリである。
図19および
図20は、長いフォークの実施形態をそれぞれ組み立て図および分解図で示す。
【0063】
フォークアセンブリ226は、プレートまたは横方向フレーム232の一方の側に装着された2つの間隔を置かれた平行なフォーク236および237を含む。フレーム232の他方の側には、シャフト222に取り付けられるように適合されたステムまたはポスト231が装着されている。示される実施形態では、フレーム232は、2つのフレーム部分234および235を有し、これらのフレーム部分は重なり合って、キャリッジボルト241およびノブ233によって一緒に締結される。一方のプレート235の2つの平行なスロット242と、他方のプレート234の2つの穴とによってプレートを調整でき、よって2つのフォークの間隔を調整できる。フォーク236および237は、フォークアセンブリ226がほとんどの任意のサイズの直角グラインダーのハンドルおよび本体の周りに適合し得るように十分に長い。加えて調整可能な幅のフォークは、任意のサイズのグラインダーヘッドに適合し、適用に依存してグラインダーの固定装着または枢動可能な能力のいずれかを可能にする。鉛直切断のためには、固定装着が好ましい。専用の適用に対しては、幅が調整可能ではない一体型のフレームまたはプレートを使用してもよい。
【0064】
この実施形態におけるロックステムまたはポスト231は、シャフト122の内側に受け入れられ、シャフト穴127およびステム231の穴243または244を通るワイヤロックピン110bによって所定の位置にロックされることが意図される。穴243および244は互いに直角であり、1つは水平研削用であり、1つは鉛直切断用である。
図21において、ハンドルシステム220はシャフト122と、主ハンドル124と、補助ハンドル128と、長いフォークアセンブリ226とを含み、すべてが鉛直切断のために組み立てられてセットされており、すなわちグラインダー100は、鉛直切断ブレード119が所定の位置にある状態でフォークに装着されている。フォーク236および237の各々は、フォークを貫通して横方向に切り込まれ、装着穴238および239の上方で装着穴とは分離して長さ方向に延びる長い鉛直装着スロット246および247をそれぞれ有する。これらのスロットは、以下でより詳細に説明される鉛直切断のために長いフォークアセンブリをスケートアセンブリに装着することを容易にする。工具を水平または鉛直位置のいずれかで使用できることによって、このハンドルシステムが非常に多用途になる。このシステムは、コンクリートの準備、艶出し、切断、解体、細断、再表面仕上げ、研磨、サンディング、スカッフィング、およびストリッピングなど、すなわちグラインダーおよびサンダーの全範囲の機能に有用な広範囲の工具と共に機能できる。各々の場合に、ハンドルシステムは、ユーザが任意の数の工具を直立したウォークビハインド動作または適用において操作することを可能にしてもよい。
【0065】
なお、ここでも任意の工具のフォークアセンブリおよびハンドルシステムで使用されるボルトは、有利には、延長された動作中の緩みを防止するのに役立つ防振ボルト、ナット、および/またはノブであってもよい。
【0066】
鉛直切断動作に使用するためのシュラウド。
本発明の実施形態は、薄いクラックチェイサーブレード、デモブレード、およびコンクリート切断ブレードを含むすべてのインバーテッド(反転)ブレードを収容するようにサイズ決めされた1つ以上の鉛直シュラウドを含む。
シュラウドは、特に鉛直切断モードにおいてユーザまたは観察者をブレードおよび破片から保護するために推奨される。安全かつ確実で頑丈な装着システムのために、シュラウドは好ましくは金属製であり、シュラウドをグラインダーのアーバマウントに保持するための鋼の止めボルトおよびインサートを有する。シュラウドは任意の所望のサイズに拡大縮小されてもよいが、実際的な目的のためには、直径7”および直径12”(公称)のシュラウドが、直径最大12インチの任意の工具を収容できる。
【0067】
図22~24は、本発明の実施形態による公称7インチ(7”)の鉛直シュラウドを示す。7インチのシュラウド300は、グラインダーに最も近い内側シェル302と外側シェル304との2つのハーフシェルを有し、これらは共に入れ子になって円形のソーブレードを収容する。このアセンブリは開いた底部305を有し、そこからソーブレードが突出できる。内側シェル302は、グラインダーのスピンドルを通すための開口部303と、グラインダーのアーバマウントの上に嵌合するようにサイズ決めされた円形のフランジまたはカラー308とを有する。カラー308内の止めねじ310は、アーバマウントに対して締め付けられて、シュラウドの内側シェルをグラインダー上に固定する。3つの止めねじが使用されてもよい。キャリッジボルト306aおよびねじ付きノブ306bの形態の締結具306は、外側シェル302および内側シェル304を一緒に保持する。2つ以上の締結具が使用されてもよい。シュラウドは、真空ホースを取り付けるための1つ以上のホースビブを含んでもよい。示される実施形態では、真空ホースビブ312は外側シェル304の後面に装着され、後方に突出している。他の向きも可能である。好ましい構成は、示されるとおりの向きにされた2つの1インチ真空ホースビブであり、これらは非常に良好な空気流を提供し、軽量の真空ホースを使用することが見出されている。
【0068】
シュラウドは、水ホースビブを含んでもよい。シュラウド300は水ビブ314を含み、これは外側シェル304に取り付けられた隔壁取り付け具314aと、隔壁取り付け具にねじ込まれ、かつ水ホースを接続するためのホース継手を有するエルボ取り付け具314bとの組み合わせとして示されている。水ホース取り付け具314は、シュラウド300の外側シェル302の側部の地面の近くかつ前部の近くに配置される。この位置は、切断ブレードおよび作業面に水を注入するために好ましい。同じ目的を達成する(acomplish)他の取り付け具および/または装着位置が代わりに使用されてもよい。シュラウド300は、湿式適用においてこうした作業で生成されるスラッジを収容するために好適な閉鎖シュラウドと考えられてもよい。
【0069】
図25は、公称12インチ(12”)の鉛直シュラウド320を示す。この設計は7”シュラウドに類似しているが、直径4.5”~12”のブレードを収容できる。この鉛直シュラウドは、多くの建設適用のための多くのサイズおよびタイプのブレードと共に機能できる。12インチシュラウド320も、グラインダーに最も近い内側シェル322と外側シェル324とを有する2ピースシェル設計を有する。このアセンブリは開いた底部を有し、そこからソーブレードが突出できる。内側シェル322は、グラインダーのスピンドルを通すための開口部と、グラインダーのアーバマウントの上に嵌合するようにサイズ決めされた円形のフランジまたはカラー328とを有する。カラー328内の止めねじ330は、グラインダーのアーバマウントに対して締め付けられて、シュラウドの内側シェルをグラインダー上に固定する。3つの止めねじが使用されてもよい。締結具326は、外側シェル324および内側シェル322を一緒に保持する。2つまたは3つ以上の締結具326が使用されてもよい。シュラウドは、真空ホースを取り付けるための1つ以上のホースビブ312を含んでもよい。真空ホースビブ312および水注入ビブ314は、上記の7インチシュラウドと同様に装着される。他の向きまたは位置も可能である。
【0070】
シュラウドは、湿式切断中に含まれる水および乾式切断中に含まれる粉塵を保持するのを助けるために底部開口部の周りに適用するためのゴムスカート(例、エンドレスゴムバンド)を有してもよい。ここでも、使用されるボルトおよびナットならびに止めねじは、使用中の緩みを防止するためにセルフロックタイプであってもよい。
【0071】
スケートアセンブリ。
8500~10,000rpmで回転する約20ポンドのフルサイズの直角グラインダーを、シャフトの端部の反転位置(すなわち、鉛直ブレード)で安全に動作させることは、平滑な直線状の正確な切断を維持しながらブレードの重量および回転スラストを支持するための実質的な装着フレームから大きな利益を得るであろう。従来の反転または鉛直の切断では、ユーザはグラインダーの主ハンドルおよび補助ハンドルを保持し、前屈みになり、ユーザの腕の長さに応じて一度に約2フィートの切断を行う。7”グラインダーなどのより大きなグラインダーは重量があるため、従来のユーザは典型的に、7”グラインダーほど効率的ではないにもかかわらず、より小さな4.5”グラインダーを好むだろう。屈み込んだ姿勢でグラインダーを操作することは、手元の作業を行い得る速度を大幅に低下させ、身体および肺に極めて重い負担をかける。マウントまたはスケートアクセサリの発明によって、延長ハンドルシステムは、鉛直の切断位置の床上のグラインダーを操作するために安全かつ効率的なものとなっている。スケートアセンブリは、反転されたグラインダーがホイールに沿って滑らかに浮くことを可能にする。チョークラインに追従するか、またはスケートを一片のサイディングまたは他の直線端縁に配置し、スケートをその端縁に沿って完全に直線状に転がすことができる。
【0072】
図26~29は、本発明のスケートアセンブリの実施形態およびそれを使用するやり方を示す。
図26において、スケートアセンブリ350は、1つ以上のホイールプレートまたはスケート354(
図26の左側スケート354aおよび右側スケート354bを参照)内で同一方向に転がるように装着された4つのホイール352を含む。4つのインラインホイールはスケートアセンブリに優れた安定性を与えるが、他の数のホイールも可能であってもよい。ブレードおよびシュラウドのための切欠きまたはその他の空間的許容がある場合には、単一の大きなプレートに4つのホイールすべてを装着できる。スケート354はフレーム356を支持しており、このフレーム356は、長いフォークアセンブリを鉛直研削位置で装着し得るスライドブラケット358を支持している。スライドブラケット358は、ピボット360によってフレーム356に枢動可能に装着される。スライドブラケット358は、ピッチ調整ノブ362によって設定される所望の切断角度(典型的には、鉛直から約30°~約60°、または約45°の範囲)の静止角度から、ブレードが床面から完全に係合解除されるチルトアップ角度(最大で少なくとも約90°またはほぼ水平)まで、フレーム上で枢動してもよい。
図26において、スライドブラケットの所望の傾斜範囲は、それがフレーム鉛直部370に枢動可能に取り付けられるやり方によって得られる。
図26において、フレーム356は、鉛直部分370および水平ベース部分368を含む。もちろん他のフレーム配置も可能である。スケート354(またはスケート354aおよび354bの両方)は、フレーム356のベース368に密に嵌合する凹部またはチャネルを含んでもよい。これによって、たとえ左右の位置を調整している間でも、フレームはスケート上に直角に整列して保たれる。たとえばレールおよび溝、またはチャネルなどの他の位置合わせ手段も可能である。
【0073】
ホイールプレートまたはスケート354のいずれかの外側端縁は、チョークラインに追従するようにされ得るガイドエッジ、または直線切断を行うための直線端縁である。したがって、フレームがガイドエッジに対して左右に調整可能であることが有利であり、それによってグラインダーブレードを2つのエッジの間の中心線上に配置できる。このやり方で、グラインダーは、どの方向に切断するかにかかわらずガイドエッジから特定の距離の線上を切断することとなる。スラブまたは部屋の中央から端縁に向かって切断することがしばしば好ましく、2つのこうした切断が単一のラインを形成することを可能にするために、単一の直線端縁またはチョークラインのみを引く必要がある。左右の調整は、スケートアセンブリ350においてフレームのベース部分のスロットによって達成される。スロットを通るボルトがスケートに締結される。よって、ベースは、スケート端縁に対して所望のとおりに位置決めされ得る。
【0074】
図27は、スケート354を分解図で示す。ホイール352は、ホイールを所定の位置に保持するための車軸351と、車軸を所定の位置に穴あけ(hole)するための止めねじ353とによって、スケート354bの開口内に適合する。ホイールをインラインで取り付ける任意のその他の公知の方法が使用され得る。
【0075】
図28は、補助ハンドル128および主ハンドル124も装着されたシャフト122に取り付けられた長いフォークアセンブリ220に堅固に装着されたグラインダー100を有する、完全な延長ハンドルアセンブリ380を示す。7インチのシュラウド300がグラインダー上の所定位置にある。スケートアセンブリ350の2つのスケートの間に空間が設けられているので、必要に応じてシュラウドが設置されたり取り外されたりし得ることが分かる。電源コード208は示されていないが、この配置においては複数の位置でシャフト122にクリップ留めされて、主ハンドル上の電源コンセントに差し込まれてもよい。この配置においては、グラインダーを傾斜させるためにコードは使用されない。装着ボルトおよびノブ366は、フォーク上のスロット246または247を通じて、スケートアセンブリ350のスライドブラケットに1つのフォーク236または237を固定する。フォークアセンブリは、スケートアセンブリのスライドブラケット部材にしっかりと装着されているが、切断の深さを変更するために、または異なるサイズのグラインダーのために、スライドブラケットを上下に容易に調整できる。加えてスライドブラケットは、ブレードを表面から持ち上げるために、または切断を徐々に開始するために傾斜する。
【0076】
図29は、シャフト122に取り付けられた長いフォークアセンブリ220に堅固に装着されたグラインダー100を有する、完全な延長ハンドルアセンブリ390を示す。12インチのシュラウド320がグラインダー上の所定位置にある。装着ボルトおよびノブ366は、フォーク上のスロットを通じて、スケートアセンブリ350のスライドブラケットに1つのフォーク236または237を固定する。長いフォークアセンブリ226は、スケートアセンブリ350のスライドブラケット358にしっかりと装着されているが、切断の深さを変更するために、または異なるサイズのグラインダーのために、締結具366によってスライドブラケットを上下に容易に調整できる。加えてスライドブラケットは、ブレードを表面から持ち上げるために、または切断を徐々に開始するために傾斜する。切断のための角度は、ピッチ調整ノブ362で調整できる。
【0077】
本発明の鉛直動作。
機器は、
図28および
図29に示されるとおりに組み立てられてもよい。本発明の鉛直シュラウドは、床とほぼ平行になるように水平にされたグラインダーに容易に付けることができ、かつ所望の切断深さに対して調整できる。(フォークアセンブリの幅を含む)スケートは、任意の直角グラインダーおよびブレードに適合するために容易に調整可能である。直線状の正確な切断のために、切断される表面上にラインまたはエッジガイドボードを置くかまたはチョークで引くことができる。スケートアセンブリのガイドエッジはチョークラインと整列されるか、または直線端縁に突き当てられる。前述のとおり、グラインダーは表面から上方に傾けられてオンにされてもよい。次いで、ブレードを表面まで下降させて切断を開始してもよい。次いで、このアセンブリをガイドボードまたはチョークラインに沿って前方に押して、切断を完了させる。前述のとおりにブレードが中心合わせされているときは、ガイドボードを調整することなくアセンブリを180°回転させて、反対方向に切断を継続させてもよい。調整可能なスケートは、ユーザが工具不要のキャリッジボルトおよび締め付けノブシステムによって、スケートの配置を迅速に調整することを可能にする。よって、手持ち式直角グラインダーがウォークビハインドフロア切断機となる。インラインホイールは、従来の手持ち操作では得ることができない直線状の完全なラインでエッジガイドに沿ってスケートおよびグラインダーを楽に移動させる。
【0078】
パームサンダーシュラウド。
本発明のパームサンダーシュラウドアクセサリは、パームサンダーでサンディングするためのハンドル延長システムの使用を可能にする。
図30~32は、それぞれ分解され、組み立てられ、延長ハンドルシステムに装着されたパームサンダーシュラウド400を示す。
【0079】
図30において、サンディングシュラウド400は、反転したカップまたはキャップ状の主本体402を有し、この主本体402は典型的なパームサンダーハウジングを収容するために十分な大きさの上面403の円形穴406と、下向きに突出する周囲壁またはリム405とを有する。主本体402は、組み合わされてキャップ形状を形成する2つの半円形セクション404および408で形成される。よって主本体は、サンダーの裏当てディスクを取り外すことなくサンダーハウジングの周りに装着され得る。2つの半円形セクション404、408の円弧の端部は、共に入れ子になって接合するように適合されており、すなわち一方の半体(408)が他方の半体(404)と重なり合って、閉じたハウジングを形成する。セクション408の円弧の各端部には、上向きに突出する親ねじタブ構造421がある。セクション404の円弧の各端部には、入れ子部分407から後退して同様のタブ構造422がある。よってこれらのタブは、2つの接合部の各々において対になって適合する。セクション408のタブ421は貫通穴424を有し、セクション404のタブ422はねじ穴425を有し、これらの穴はすべて周方向に向けられている。穴424に挿入されて穴425にねじ込まれるボルトまたは親ねじ423は、次いでタブ対421、422を一緒により近くに引き寄せ、2つのシュラウド半体を共に入れ子にして、パームサンダーハウジングの周囲でシュラウドを締め付けるか、またはぴったり合わせることができる。サンダー(
図32のサンダー420を参照)にぴったりと合わせてから、他の鉛直タブ409内の複数の半径方向内向きの止めねじ426をサンダーハウジングに対して締め付けることができる。シュラウド400のそれ以外は丸い上部403は、真空ホースビブ412を配置し得る非円形の拡張セクション413を含む。2つのフォーク取り付け部位414および415は、主本体402の上面403から上方向に突出している。各フォーク取り付け部位は、フォークアセンブリの対応するフォークに固定的または枢動可能に取り付けられるようにねじ切りされるか、または別様に適合され得る穴を有する。
【0080】
必要に応じて、適合性または強度のためにその他の特徴が追加されてもよい。たとえば、ほとんどのパームサンダーの裏側にある通常の粉塵ポートを収容するために、窪み416が含まれてもよい。鉛直支持壁417は、追加され得る有用な剛化または強化構造の例である。この実施形態および本明細書で提示される他のすべての実施形態において、ねじ穴が打ち込まれるか、または挿入されてもよい。
【0081】
サンディングシュラウドは、前述の水平シュラウドと類似のやり方で、タンデムなどの使用にも適合され得る。
図16と同様に、調整可能なスイベルコネクタブラケット192または同等物をシュラウドに追加して、2つ以上を一緒に接合できる。加えて、他のシュラウドと同様にゴムスカートを追加できる。
【0082】
図32は、サンダー120の周囲にぴったり合わせて固定されたサンディングシュラウド400を示す。延長ハンドルシステム120の実施形態は、短いフォークアセンブリ126のフォークをピボット418においてフォーク取り付け突起414、415に接合するシュラウドにボルト留めされる。サンダーは、ピボットにおいて固定的または枢動可能に装着されてもよい。
【0083】
パームサンダーは典型的に、工具に取り付けられたデブリバッグを有し、これは動作中に粉塵および破片を蓄積するという利点をほとんど提供しない。真空ホースビブ412は、サンディングによって生成された粉塵を収集するためのより良いやり方を提供する。従来の乾式壁サンディングは、パッドおよびポール上の金属スクリーンを使用して行われ、これは収集能力がないために非常に乱雑になる。本発明のシュラウドは、延長ハンドルシステムがあってもなくても、取り付けられた真空システムによって乾式壁の仕上げを迅速かつ比較的乱雑でないものにする。
【0084】
しかし、乾式壁サンディングは穏やかなサンディング運動を伴い、ほとんどの軌道式パームサンダーは、乾式壁サンディングに理想的な速度よりも高速で回転する。したがって、典型的な12,000rpmパームサンダーのrpmを約2,000rpmに減少させることが有利であろう。次のアクセサリはこの問題を解決するものである。
【0085】
可変速度コントローラ。
可変速度コントローラまたはアダプタは、たとえばサンダーのグラインダーなどの電動工具の速度またはrpmを変化させる。
図33および
図34は、可変速度コントローラ(「VSC」)450の両側を示す。VSC450は、延長ハンドルシステムと共に使用するために特定的に開発されたが、可変速度(variabl espeed)制御を必要とする任意の電動工具に一般的に適用可能である。VSC450は、便利な直方体形状を有するハウジング452を含む。ハウジング452の各端部は、電気レセプタクルまたはプラグが装着される開口部を有する。一方の端部には、工具の電源コードを差し込むための工具コンセントとして使用され得る雌型レセプタクル458がある。ハウジング452の反対側の端部には、VSCおよび取り付けられた工具に電力を供給するための延長コードレセプタクルとして使用され得る雄型電気コンセント459がある。ハウジング452の上側には、速度制御ダイヤル456がある。ハウジングの内側には、突出した制御シャフトを有するACモータ速度制御回路基板があり、その制御シャフトにダイヤル456が装着される。加えてハウジングの内側には、雄型コンセント459を制御回路基板に接続し、雌型レセプタブル(receptable)を制御回路基板に接続するワイヤがある。
【0086】
電子機器は、
図2のハウジング152に関連して上述したものと同じである。可変速度コントローラは、好ましくは使用されるグラインダーまたはサンダーまたはその他の工具との適合性のために、局所的な電圧および周波数で動作するAC(交流)モータの減速のために選択される。VSCは、
図7に示される実施形態と同様に、オン/オフスイッチ153のみを有する延長ハンドルシステムの実施形態と共に有利に使用されてもよい。主ハンドル124は、VSC450と適合するように設計される。したがって、雄型コンセント459は1つ以上の雌型電気レセプタクル157、158のいずれかに直接差し込まれてもよく、工具に電力を供給して制御するために、グラインダー(または他の工具)の電源コード108がVSCの雌型レセプタクル458に差し込まれてもよい。加えてハウジング452の裏側は、延長システムの主ハンドルと分離して使用するためのベルトクリップ460を有してもよい。
【0087】
代替的な主ハンドルの実施形態。
図35は、延長ハンドルシステムの主ハンドルの代替的な設計を示す。代替的なハンドル524は、主ハンドグリップ550と、グリップ550の後端部または下端部に取り付けられたベース554と、グリップ550の上端部または前端部に一体的に取り付けられた電気ハウジング552およびシャフトレセプタブル(receptable)556とを含む。ハンドル524のベース554は、コードロッククリップ555を含む。シャフトレセプタクル556は、シャフト122の上端部を受け入れて保持し、ハンドル524上のいくつかの穴553のうちの1つおよびシャフト穴125に挿入されたときにワイヤロックピン110aまたは他のタイプのピン締結具によって所定の位置に固定されるように適合される。ピンは、ハンドルの反対側のいくつかの対向する穴553のうちの1つから出現してもよい。
【0088】
このハンドルを使用する延長ハンドルシステムの実施形態は、グラインダーを傾斜させたり水平にしたりするための持ち上げシステムとしてコードを使用して、前述と同じようにグラインダーを操作するために使用できる。このために、電源コードはコードガイド562を通して経路指定され、コードロッククリップ555内にロックされ、次いで雌型レセプタクル557に差し込まれてもよい。ハンドルの後部に位置する雄型レセプタクル559は、延長コードのために使用されてもよい。オン/オフ電源スイッチまたはVSCは、スイッチまたはダイヤルを便利な位置に配置してハンドルの上部に収容されてもよい(図示せず)。コードガイド562からコードロッククリップ555まで延びる電源コードのスパン508は、片手の1本以上の指と係合されてもよく、その間に手の残りの部分はグリップ550をしっかりとつかんでいる。次いで、コードは引っ張られたときにコードガイド562を通って摺動し、下のグラインダーのハンドルを持ち上げる。他方の手は、グラインダーの操縦を助けるために補助ハンドルをつかんでいる。この動作モードは、上記の他の実施形態で説明したものと同じである。
【0089】
ハンドル524に他の特徴も組み込んでもよい。ワイヤロックピン110を使用してハンドルを固定し、コードガイドを提供し得る。ワイヤロックポストを提供できる。工具グリップを提供できる。2つ以上の雌型電気コンセントが含まれ得る。これらの特徴を有する他のハンドル形状も想定できる。
【0090】
代替的な補助ハンドルの実施形態。
図36は、延長ハンドルシステムのための代替的な補助ハンドル設計を示す。補助ハンドル528はシャフト取り付けクランプシステム572を含み、これは補助ハンドル128と共に上述したクランプと類似のものである。補助ハンドル128と同様に、補助ハンドル528は水平グリップ部分574と、2つの鉛直グリップ部分575aおよび575bとを含む。下側水平部分576は2つの鉛直部分を接続し、水平グリップ部分574は2つの鉛直グリップの上部を接続し、よって閉ループが作製される。クランプ部分572は下側水平部分576に取り付けられ、延長ハンドルシステムのシャフト122への容易かつ調整可能な取り付けに役立つ。
【0091】
本明細書において使用される、たとえば左、右、上側、下側、上底部、前、後などのテキストまたは図面内の方向および寸法の単語は、図示または説明される任意の部分またはアセンブリの使用、向き、またはサイズを限定することを意図しないことが理解されるべきである。こうした単語の意味は文脈から明らかであるべきであるが、単語は通常、図面で見られる向きに関して、またはデバイスの仮想オペレータに関して解釈されることが意図される。
【0092】
仮優先権文書から組み込まれた要約コメント。
アングルグラインダーは専ら手持ち式である。本発明の元となった「スティック上のグラインダー(Grinder on a Stick)」は、ユーザが粉塵および破片の中にいる代わりに、グラインダーを保持するために自身の作業の上に直立することを可能にする。これは、ユーザにとって研削をはるかに安全にし、手および膝をついた研削よりも3~4倍速くする。スティック上のグラインダーは非常に有用であり、建設および改修産業における研削およびサンディングに関連する一般的な問題に対する多くの解決策を提供する。スティック上のグラインダーは、米国および世界中で販売されている4 1/2および7インチのグラインダーすべてに適合するように設計された、高度に調整可能で多用途の工具である。本発明は、手持ち式アングルグラインダーを使用して、それを直立ウォークビハインドプレップマシンに変えるものである。本発明は、建設および改修産業におけるさまざまな業界のための多くの工具に適合するためのいくつかのアクセサリオプションを含む。
【0093】
スティック上のグラインダーは、ユーザを研削プロセスの上方に離して配置する非常に効果的なハンドルである。現在の業界標準は、グラインダーを手で保持することである。スティック上のグラインダーは、ユーザが直立して、スティック上のグラインダーをグラインダーに取り付けるハンドルシステムによってグラインダーを操作することを可能にする。本発明は、修復プロジェクトにおいてコンクリートを研削するより容易なやり方を見出すことから始まった。研削において、ユーザはグラインダーから出る粉塵および破片の中で作業しており、かつ手および膝をついてこれを行っている。着想したのは、ユーザが自分の手でグラインダーを保持したときに行うのと同じ制御によって、ユーザが直立して研削することを可能にするハンドルを開発することであった。これがスティック上のグラインダーの発明をもたらした。スティック上のグラインダーの人間工学は、グラインダーを手に持つのと同じ制御によって、ハンドル上の直角グラインダーの物理的動作を複製または再現することである。グラインダーは、操作するためにグラインダーを手で保持するところに2つの制御点を有する。この例で右利きの人が使用するとき、右手はグラインダーのトリガ部分を保持し、左手はサイドハンドルを保持するだろう。この手の位置は、左利きのユーザについてはちょうど反対である。この2点位置は、主ハンドルを右手で保持し、左手でウィードイーター状ハンドルまたは補助ハンドルを保持するときに、スティック上のグラインダーによって再現される。左利きのユーザについてはちょうど反対である。これにより、ユーザは、グラインダーを手で保持するのと同じ効果を伴って、立ったままグラインダーを操作および制御できる。これにより、オペレータはグラインダーを左右および前後に移動させることができる。しかし、グラインダーを手に持っている間にユーザが行うことができる動きがもう1つあり、この最後の動きは、グラインダーを低いスポットまたは放射状の傾いた範囲の中に傾斜させるかまたは角度を付けて入れることである。
【0094】
スティック上のグラインダーは、主ハンドルグリップを有する。これは、グラインダーを動作させる電気コンセントと、延長コードとを保持するハンドルである。主ハンドルグリップに対する電源は、グリップの前部に入る雌型電気コンセントを有し、そこにユーザがグラインダーコードを差し込む。グラインダースティック(Grinder a Stick)ハンドルのグラインダーの後端部には、延長コードを使用してスティック上のグラインダーに電力を提供するための雄型電気コンセントがある。このグリップの中央には、使用時にユーザの親指の真下に位置するオンオフスイッチがある。グリップハンドルの裏側の電源の設計は、延長コードも安全な場所に保つ。この独自のコード保持器は、12ゲージおよび14ゲージコードの両方を収容する。加えて、それは延長コードが使用中に引き抜かれるのを防止する。加えて、それはスティック上のグラインダーの保管をはるかに便利にする。ポールを主ハンドルグリップに挿入する場所にある穴は、ユーザが主ハンドルを、鉛直切断を行うための180度の直線的な上下位置と、水平研削のための90度の角度とに回転させることを可能にする。コードガイドは、固定されたコードロックタブと、グラインダーのコードが上の主ハンドルまで自由に移動することを可能にするオーバーサイズのコードガイドとの両方を有する。主グリップにアーチがあることに注目されたい。このような形状にすることによって、グラインダーコードはポールを上に移動し、ガイドを通り、次いでコードガイドを通り、次いでユーザのハンドグリップを通過し、次いでグリップハンドルの後部の電気ロックタブにクリップ留めされる。これにより、ユーザは研削中に手を伸ばし、コードのたるみを引き上げることで、スティックの他方の端部にあるグラインダーを上下に傾斜させることができる。スティック上のグラインダーの端部にあるフォークは、4 1/2”~7”グラインダーのすべての型およびモデルに適合する。フォークは、すべての幅のグラインダーに適合するように内外に調整される。4 1/2”および7”グラインダーは、この産業において使用される最も一般的なグラインダーサイズである。しかし、9”工具または他のサイズのラインも可能である。補助グリップハンドルと結合された大きなグリップハンドルは、スティック上のグラインダーに取り付けられたときにグラインダーでできることに対する多くの制御をユーザに与える。スティック上のグラインダーのウィードイーター状の設計は、あたかもユーザがグラインダーを手で保持しているかのように、ユーザが望む場所で工具を操作して作業を行うために、ユーザにグラインダーの完全な制御を与える。それは、従来の研削技術よりも安定であり、はるかに安全である。
【0095】
主ハンドルグリップ、補助ハンドル、およびコードガイドは、すべてプラスチックで作製され、射出成形されることとなる。フォークは、アルミニウム合金または鋼で作製され、射出成形されることとなる。ポールは、アルミニウム、鋼、またはガラス繊維、または何らかの他の有用な材料で作製される。スティック上のグラインダーは、ユーザが立ったままで直角グラインダーの操作のすべての態様を実行することを可能にする、直角グラインダーに取り付けられる非常に操作しやすい調整可能なハンドルである。スティック上のグラインダーは、鉛直の薄いブレードまたはクラックチェイサーブレードの適用において切断するために手および膝をつくか、または前屈みになって研削することよりも、グラインダーを使用することを安全かつ効果的にするための新たな発明である。スティック上のグラインダーの設計は、しばしば健康に影響を及ぼす研削プロセス中に生じる粉塵または火花とユーザとの間にいくらかの距離を置かせる。ユーザはスティック上のグラインダーを使用することによって、グラインダー自体の安定性に対してはるかに多くの制御を有し、かつ切断ディスクおよびブレードから距離を置くことによって負傷の機会がはるかに少なくなる。直角グラインダーを定期的に使用した人は誰でも、これらの工具を操作することの危険性を知っており、負傷したという多くの個人的経験をおそらく共有できる。手および膝をついてグラインダーを操作するとき、切断ブレードに非常に接近するため、最終的に切断され、おそらくはひどく切断されるだろう。これらの負傷は、スティック上のグラインダーによって完全に回避できる。この安全性の要素だけで、スティック上のグラインダーの特許を承認するのに十分な理由となる。スティック上のグラインダーによって完全に回避できたであろうことで、米国および世界中で何人の人々が負傷しているかを想像されたい。現在まで、すべての研削適用は、さまざまな作業を行うために屈み込むこと、頭を伸ばすことの困難さ、金属に対して作業するときに熱い火花が飛んでくること、または膝をついて研削するときに研削粉塵が顔および肺に吹き込むことによる疲労を伴っていた。スティック上のグラインダーによって、大面積を研削すること、接合部を設置すること、はしごから落下するリスクなしに高い範囲に到達することが容易になり、かつすべてが今や快適に立ったままで達成される。スティック上のグラインダーによって、ユーザは自身の作業の上に立つため、ユーザは自身の作業をより良好に見ることができ、かつさらにより速く作業できる。典型的には、従来の研削よりも(then)3~4倍速く作業を行うと共に、研磨材の寿命を2倍長くする。ちょうど自分の手で持っているのと同様に、しかも前屈みになったり膝をついたりせずに、それを傾けたり、曲げたり、伸ばしたり、押したり、引いたりできる。これは今日の研削の従来のやり方よりも安全であり、迅速であり、はるかにユーザフレンドリーである。スティック上のグラインダーは、より高い所に到達させるため、またはスティック上のグラインダーを使用する個人の身長に合わせて調整するために伸縮式に調整でき、または実際の研削プロセスからさらに離れるように調整できる。ウィードイーターハンドルに匹敵する補助ハンドルは、右利きおよび左利きの両方のユーザを可能にする。加えてそれは、ユーザが、平坦な表面タイプの研磨ブレードおよびダイヤモンドカップまたは水平ブレードから、本発明者らのスケートブラケットシステムにおいて鉛直ブレードに対する180度の角度で直立してグラインダーをロックして変更すること、および水平ブレードに対する90度の角度に変更することを可能にする。大きなハンドルグリップは、より大きな安定性を可能にし、長時間の研削使用で生じる手の疲労を低減する。加えて、オンオフスイッチは、緊急の場合に工具をオンおよびオフにするためにユーザの親指の下に便利に配置される。この産業では、従来の使用中に研削ブレードとコードとが非常に近接するため、これらのグラインダーを使用している間にコードが切断されることが非常に多い。スティック上のグラインダーでは、コードがスティック上のグラインダーのハンドルにしっかりと引っ掛けられているので、コードは切断ブレードの近くのどこにもないので、コードが切断される可能性はない。
【0096】
ほとんどの場合に膝をつくか、または屈み込んで行われる従来の研削は、疲労が大きく、危険であり、健康問題を引き起こす可能性があり、負傷をもたらす可能性があることが問題である。スティック上のグラインダーは、安全性、生産性を提供し、健康リスクおよび負傷を低減し、疲労を低減し、身体を保護し、カッターの寿命を延ばす。スティック上のグラインダーに基づいて、スティック上のグラインダーと一緒に進むための4 1/2および7インチグラインダーのための驚くべきウォークビハインド工具を作製できる。スティック上のグラインダーと共に使用するために、木製床をサンディングするための工具、コンクリートポリッシャー、乾式壁のためのパームサンダーシュラウド、浮かぶためのホイール、可変速度制御部、およびスティック上のグラインダーにすべて取り付けられる複数の工具を同時に動作させるためのタンデムブラケットを開発できる。
【0097】
ユーザが直立してグラインダーの後ろを歩くことを可能にするシュラウドは、スティック上のグラインダーの発明まで、より小さいグラインダーの市場には存在しない。スティック上のグラインダーの発明は、4 1/2~7インチグラインダー産業に対して今や利用可能となり得る工具のまったく新しい市場を作り出す。たとえば、シュラウドエンクロージャを有するホイール上にグラインダーを置き、次いで多くの異なるブレード輪郭に適合するために調整可能なスカートを加え、次いで湿式切断のための水アタッチメントを提供することによって、安価なハンドグラインダーがウォークビハインドプレップマシンに変わる。スティック上のグラインダーは、日常の手持ち式グラインダーを、最初にウォークビハインド水平プレップマシン、鉛直湿式ソー、木製床サンダー、およびその種のものとして初めてのパームサンダーシュラウドに変えることを可能にする。
【0098】
ここに発明されるのは、いくつかの非常に独特な特徴を有する湿式/乾式水平シュラウドである。このシュラウドは、製造されるすべてのグラインダーに設けられたボルト穴によってグラインダー自体になおも取り付けられる。これらのボルト穴は、左利きおよび右利きのユーザの両方に適合するサイドハンドルを収容するために存在する。これらのボルト穴は、グラインダーのヘッドをスティック上のグラインダーに固定するために使用される。使用しているグラインダーのブランドまたはサイズに依存して、グラインダーの幅が1インチ以上変わり得るので、スティック上のグラインダーのフォークは調整可能である必要がある。スティック上のグラインダー以前は、すべてのブレードは研磨される表面上に直接乗っていた。すべてのグラインダー製造者は、異なる輪郭の高さおよび寸法を有する。したがって、これらのシュラウドを極度に調整可能にする必要がある。本発明のシュラウドはすべて、今日のこの産業において製造される任意のグラインダーに適合するための調整範囲を伴って、独自に設計されている。スティック上のグラインダー用のシュラウドの装着フランジは、シュラウドをグラインダーに取り付ける調整可能な止めねじを有する。本発明者は、シュラウド上に調整可能なキャスタホイールを配置して、研削またはサンディングされる表面上にシュラウドおよびブレードをホバリングさせた。これらのキャスタホイールが上下に移動することによって、ユーザは、あらゆるタイプのグラインダー、バッカーパッド、ダイヤモンドカップ、炭化ケイ素ディスク、サンディングディスク、および今日市場で入手可能なすべての他のタイプの研磨材の高さに適合することができる。キャスタブラケットは、安定化のために外側に揺動するように設計されているため、グラインダーは、研削される表面上を削り取ることなく平らに滑ることができる。調整可能なキャスタホイールは、滑らかな輪郭の表面を有するようにブレードまたはカップを同じ高さに吊り下げる。ブレードは、平坦かつ平滑である必要がある2×4およびその他のボードを作製するために木材プレーナが機能するやり方と同様に、サンディングまたは研削される表面上をただ滑走する。従来のシュラウドは、ブレードが表面を掘ったり削り取ったりするのを止めるものがないため、表面を削り取ったり引き裂いたりし得る。これは、粗いコンクリートおよび/または柔らかいコンクリートに特に当てはまる。シュラウドは調整可能なゴムスカートを有し、それによってユーザはスカートを上下に調整して多くの異なるタイプのブレードを収容できる。加えて本発明者は、ダイヤモンドカップおよびブレードによる湿式研削を可能にする水栓アタッチメントを提供した。加えて本発明者は、従来の2”ラインよりもはるかに大きな吸引を提供するデュエル(duel)1”真空ラインを提供した。加えて水平シュラウドは、ユーザがベースボードまたは他の鉛直壁適用の近くに沿って研削することを可能にするための取り外し可能な側面カバーを有し、かつより長い寿命のためにアルミニウム合金もしくはその他の金属または硬質プラスチックで作製される。シュラウドは、グラインダーモータがこのシュラウド内で生成された水または粉塵と接触しないように分離する囲まれた設計である。シュラウドは、ブレードが取り付けられるアーバマウントに取り付けられる。アーバマウントは、グラインダーのモータケーシングの外側にある密閉されたユニットである。シュラウドをそのアーバマウントに接続した後は、水および粉塵はグラインダーのモータに到達できない。シュラウドは、単一のブラケットによる準備表面積を2倍にするために、複数のグラインダーを並んだ位置でタンデムに一緒にブラケットに付けることができる。
【0099】
スイベルブラケットがフォークステムに取り付けられることによって、オペレータが工具自体に及ぼし得る任意の影響が排除される。ハンドルを上下に押すことによって前後に移動する清掃用フロアマシンとは異なる。このスイベルはハンドルを機械から切り離すので、その反作用を除去する。
【0100】
別の革新は、この産業における任意のパームサンダーに適合するように調整可能なパームサンダー用シュラウドである。この専用の設計により、ユーザはパームサンダーを乾式壁サンダーもしくは木製床サンダーに変えることができ、またはパームサンダーを必要とする任意のプロジェクト用に変えることができる。スティックおよびサンディングスクリーンを使用する代わりに、真空システムを有するパームサンダーは、シートロック(sheet rock)の粉塵を取り、それを業務用掃除機に入れる。これは、ユーザが直立してサンディングすることを可能にするパームサンダー用のシュラウドであり、2つのサンダーを一緒に装着して2倍の速さでサンディングするためのタンデムブラケットも有する。加えて、今日のこの産業において利用可能なパームサンダーシュラウドは存在しない。
【0101】
関連発明は、可変速度コントローラを含む。このアダプタは、スティック上のグラインダーのハンドルの工具コンセントに入って、操作される工具のrpmを調節するように設計されている。具体的には、このアダプタは、シートロックをサンディングするためにパームサンダーのrpmを低下させるように設計された。これは、ユーザが他の工具に対するrpmを変更するか、または速度を調節することも可能にするだろう。
【0102】
鉛直シュラウドは、薄いクラックチェイサーブレード、デモブレード、およびコンクリート切断ブレードを含むすべてのインバーテッドブレードを収容する。この鉛直シュラウドは、いわゆる「スケート」に装着される。これらのスケートは、反転されたグラインダーがホイールに沿って滑らかに浮くことを可能にする初めての種類のスケートである。チョークラインに追従するか、またはより良好にはスケートを一片のサイディングに配置し、スケートをサイディングに沿って転がすことによって、スケートを有するこの反転されたグラインダーブラケットによって完全に直線状の切断ができる。グラインダーは、グラインダーを上下に摺動させて切断の深さを変更すること、および異なるサイズのグラインダーを可能にするスライドブラケット上に装着される。このシュラウドは、湿式切断のための水アタッチメントと、湿式切断中に含まれる水および乾式切断中に含まれる粉塵を保持するゴムの調整可能なスカートとを有する。このシュラウドは、グラインダーモータを水による損傷から保護するために防水性である。4 1/2~7インチグラインダーの産業は、湿式研削の能力を有さない。
【0103】
スティック上のグラインダーは、ユーザが多くのものを予め形成することを可能にする新たな発明であり、ウォークビハインドまたは直立した使用のためにグラインダーまたはパームサンダーを保持するために発明された別のハンドルは存在しない。スティック上のグラインダーは文字通り、一般的に使用される手持ち式グラインダーを、さまざまな業界における多くの機械のタスクをわずかなコストで実行できるウォークビハインド直立準備マシンに変える。スティック上のグラインダーは、建設および改修産業で使用される高価な機械の代わりに使用できるので、非常に有用である。スティック上のグラインダーは、ウォークビハインドコンクリートダイヤモンド研削プレップマシンに取って代わることができる。これはフロアマシンに取って代わることができる。これは木製床サンディングマシンの代わりに使用できる。これは鉛直湿式ソーの代わりに使用できる。これはデモソーの代わりに使用できる。これは、乾式壁産業においてシートロックをサンディングするためのスクリーンおよびポールの代わりに使用できる。このパームサンダーシュラウドは、その種のものとして初めてのものである。これは、すべてのタイプの木工を仕上げるために使用でき、一般的に使用される装置に見られる粉塵および破片を散らすことなくすべてを行うことができる。スティック上のグラインダーはこれらのタスクのすべてを実行できるが、これらの他の工具はいずれも、スティック上のグラインダーが行い得ることすべてをこれらの他の工具よりもわずかなコストで行い得ると主張できない。スティック上のグラインダーの発明は、付随する発明に対する多数の機会を生じた。その種の初めてのものとなることは、それに付随するすべてのものを新しくする。本発明の特徴の多くは、より大型で高価な機械にしか見出すことができない。4 1/2および7インチ直角グラインダー産業にはあまり存在しない。本発明者は、50年近くこの産業に従事してきて、4 1/2および7インチのグラインダー用のアクセサリに利用可能なものは単純なゴム粉塵シュラウドしか見たことがない。しかもそれらのシュラウドは調整可能なスカートを有さないため、ただ表面に吸い寄せられて操作を困難にする。本発明のシュラウドは、その問題を防ぐために上下に調整できるため、それは当てはまらない。これも小型グラインダーのユーザ用の初めてのものである。スティック上のグラインダーは、たとえばユーザに使用のためのこうした多用途性を可能にするが、ユーザは直角グラインダーで木製床をサンディングすることを決して検討しないであろう。なぜならそれはおそらく床を裂くからである。しかし、調整可能なキャスタホイールを有するシュラウドを直角グラインダーに付け、次いでタンデムブラケットによって追加のグラインダーを取り付け、次いで可変速度コントローラによってrpmを低下させれば、フロアサンダーを購入するよりもわずかなコストで素晴らしい木製床サンディングマシンを自作できる。可変速度コンセントコントローラは、すべての工具を可変速度にするための種のものとして市場における初めてのものとなる。鉛直シュラウドは防水性でもあるので、鉛直シュラウドはモータが濡れることからも保護する。鉛直シュラウド上のブレーシングおよびスケートは新規である。これは、スケートに180度で直角グラインダーを装着するための種のものとして初めてである。スケートは、ホイールをインライン方向に保持するプレートである。これにより、ユーザは直立して直線に沿って滑走させることができる。調整可能なゴムスカートは、多くの異なるグラインダーおよびブレードに対して調整する種のものとして初めてであり、しかもスカートを下方に調整してシュラウド内に粉塵および水を保持することができる。これらのシュラウド上の吸引システムも、最も一般的な真空装置にある1つの2インチラインの代わりに2つの1インチ吸入ラインを有する新たなものである。このデュアルラインは吸引を増加させて、粉塵および水を吸引するときにより大きな吸引力を生成する。従来のグラインダーにおける従来の跳ね上げ式カバーは、シュラウドに取り付けられたままで上向きに曲げられるだけなので決して完全に邪魔にならないようにできない点で、水平シュラウド上の取り外し可能なベースボードカバーは、従来の跳ね上げ式カバーに取って代わる。このベースボードカバーは取り外し可能であるため、完全に邪魔にならなくなる。従来の跳ね上げ式ベースボードカバーの他の問題は、数ヶ月の使用後に簡単に破損して取れることである。
【0104】
以下の強調およびコメントが行われてもよい。スティック上のグラインダーは、グラインダーに直接手を置くことなく直立して直角グラインダーを操作するための種のものとして初めてのものである。主ハンドルは、グラインダーまたはサンダーを動作させるために出入りする電気コンセントを有する種のものとして初めてのものである。ハンドル内のアーチは、ユーザがグラインダーを上下に傾斜させることを可能にし、これはグラインダーまたはサンダー用の種のものとして初めてである。フェルールまたはガイドは、グラインダーまたはサンダーの移動を操作するための種のものとして初めてのものである。スティック上のグラインダーのコードロックシステムは、グラインダーまたはサンダーを動作させるための種のものとして初めてのものである。大きな補助ハンドルは、グラインダーまたはサンダーを使用して直立してグラインダーを操作するための種のものとして初めてのものである。
【0105】
以下の特徴は新規であると考えられる。すべての4 1/2および7インチのグラインダーに適合するためにフォークの幅を広げたり狭めたりするための調整可能なフォーク設計;グラインダーに適合してそれを保持するためのステムの設計;グラインダーおよびサンダーの操作に使用するためのスティック上のグラインダーの概念;工具のrpmを変更するための可変速度コントローラ;アーバマウントフランジにおいてシュラウドにグラインダーを取り付けるための水平シュラウド設計;さまざまなグラインダーおよびグラインダー上のカッターに適合するための調整可能なゴムスカート設計;取り外し可能なベースボードカバー設計;デュアル1インチ真空システム;鉛直シュラウドに対するカバーの構成の設計;調整可能なゴムスカート設計;シュラウドをグラインダーに取り付けるためのフランジシュラウド装着;1インチ真空システム;グラインダーをホイールに装着するように設計されたスケート;グラインダーの位置を保持および調整するための装着ブラケットの設計;ティータトッタピボットブラケット上にグラインダーを位置決めするための傾斜タワー設計;調整可能なフォーク設計;スケートのホイール設計;グラインダーを反転させるための工具を作製するための種のものとして初めての概念全体;パームサンダーのためのシュラウド設計;パームサンダーのためのハンドルシステム;パームサンダーに対するすべての調整ピンおよびボルト;パームサンダーシュラウドの形状;パームサンダーシュラウドのためのベルクロシステム;ならびにパームサンダーに対する初めての種のシュラウド。
【0106】
スティック上のグラインダーは、操作のためにグラインダーを手で保持する必要なしにアングルグラインダーを操作するハンドルである。一方の手がグラインダーのトリガ部分に置かれ、他方の手のハンドルがグラインダーの側面にねじ込まれるように、グラインダーは2つの制御適用点を有する。これらの2つの動作点は、スティック上のグラインダーで再現される。大きな主ハンドルグリップは、グラインダーのトリガハンドルを保持することと同等であり、グラインダーのサイドハンドルを保持するための補助ハンドルは、ウィードイーターハンドルによく似ている。グラインダーは、フォークを通ってグラインダーの側面のねじハンドルグリップ穴の中にボルトをねじ込むことによって、スティック上のグラインダーの端部の装着フォークに取り付けられる。次いで、グラインダーのコードは、主ハンドルグリップ上の最終ガイドを通過するスティック上のグラインダーのポールのコードガイドまたはフェルール内に配置される。主グリップにはアーチ形状があり、ユーザの手はここでグリップを保持し、グラインダーコードはユーザの手のすぐ下でこのアーチを通過してハンドルの後部の特殊なコードロッククリップに引っ掛けられる。次いでユーザは、操作中に下のグラインダーのコードに手を伸ばしてこれを引き寄せ、コードを上下に引っ張ることによってスティックの端部のグラインダーを上下に傾けることができる。これにより、ユーザは立ったままで、手持ち式グラインダーが行い得るすべての動きを再現できる。次いでユーザは、グラインダーを前後左右に移動させたり、そこで傾斜させたりできる。傾斜動作によって、ユーザは移動しながらグラインダーを低い範囲に沈み込ませたり、傾斜面を上昇させたりして、ユーザがグラインダーを手に持って行い得るすべての動きを今や立ったままで完了させることができる。この新たな発明は、スティック上のグラインダーを多くの異なる工具に変換して建設および改修産業に役立てるために、一連の付随するシュラウドおよびアタッチメントを有する。
【0107】
本発明およびその利点を詳細に説明してきたが、添付の請求項によって定義される本発明の範囲から逸脱することなく、本明細書においてさまざまな変更、置換、および改変を行い得ることが理解されるべきである。さらに、本出願の範囲は、本明細書に記載されたプロセス、機械、製造、物質の組成、手段、方法、およびステップの特定の実施形態に限定されることは意図されていない。当業者が本発明の開示から容易に認識するであろうとおり、本明細書に記載された対応する実施形態と実質的に同じ機能を実行するか、または実質的に同じ結果を達成する、現存するかまたは後に開発されるプロセス、機械、製造、物質の組成、手段、方法、またはステップが、本発明に従って利用されてもよい。したがって、添付の請求項は、こうしたプロセス、機械、製造、物質の組成、手段、方法、またはステップをそれらの範囲内に含むことが意図される。本明細書に開示される本発明は、本明細書に具体的に開示されていない任意の構成要素の非存在下で適切に実施されてもよい。
【国際調査報告】