(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-05
(54)【発明の名称】ポンプボディ構造及びフォームポンプ
(51)【国際特許分類】
B65D 47/34 20060101AFI20231225BHJP
A45D 34/00 20060101ALI20231225BHJP
【FI】
B65D47/34 110
A45D34/00 510Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022567890
(86)(22)【出願日】2021-11-26
(85)【翻訳文提出日】2022-11-07
(86)【国際出願番号】 CN2021133565
(87)【国際公開番号】W WO2023092461
(87)【国際公開日】2023-06-01
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522435148
【氏名又は名称】佛山市長拓包装科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】FOSHAN CHANGTUO PACKAGING TECHNOLOGY CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1 & 2F, Workshop 6, No. 39, Heli Road, Yanghe Town, Gaoming District, Foshan,Guangdong 528513, China
(74)【代理人】
【識別番号】100115794
【氏名又は名称】今下 勝博
(74)【代理人】
【識別番号】100160495
【氏名又は名称】畑 雅明
(74)【代理人】
【識別番号】100173716
【氏名又は名称】田中 真理
(74)【代理人】
【識別番号】100119677
【氏名又は名称】岡田 賢治
(72)【発明者】
【氏名】▲ヅォ▼ 剣文
(72)【発明者】
【氏名】楊 文強
【テーマコード(参考)】
3E084
【Fターム(参考)】
3E084AA12
3E084AB01
3E084BA02
3E084CC03
3E084DA01
3E084DB12
3E084DC03
3E084FA09
3E084FB01
3E084GA01
3E084GB01
3E084HB01
3E084HD01
3E084KB01
3E084KB05
3E084LB02
3E084LC01
3E084LD22
3E084LD27
(57)【要約】
本発明は、内部に吸気キャビティが設けられ、底部に還気孔が設けられる吸気筒と、吸気筒の底部に接続される入液筒と、吸気筒の底部に接続される下蓋であって、下蓋と、入液筒の外側壁と、吸気筒の底壁との間にキャビティが囲まれ、下蓋と入液筒との間に還気通路が残されている下蓋と、キャビティ内に設けられ、還気孔の底部を弾性的にキャッピングするための弾性逆止弁とを含むポンプボディ構造を開示する。本発明のポンプボディ構造は、弾性逆止弁がキャビティ内に保護され、下蓋は、大量に飛散する液体を遮断し、弾性逆止弁が液体の長時間の浸漬により硬化する部位を減少する。本発明は、上記ポンプボディ構造、第1のピストンアセンブリ、第2のピストンアセンブリ、フォーム発生機構、一方向弁を含むフォームポンプをさらに開示する。本発明のフォームポンプは、フォーム発生効果が高い。本発明は、フォームポンプ分野に応用することができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に吸気キャビティ(110)が設けられる吸気筒(100)であって、前記吸気筒(100)の底部に前記吸気キャビティ(110)と前記吸気筒(100)の下方の空間とを連通させる還気孔(120)が設けられる吸気筒(100)と、
前記吸気筒(100)の底部に接続される入液筒(200)と、
前記吸気筒(100)の底部に接続される下蓋(400)であって、前記下蓋(400)と、前記入液筒(200)の外側壁と、前記吸気筒(100)の底壁との間にキャビティ(401)が囲まれ、前記下蓋(400)と前記入液筒(200)との間に前記キャビティ(401)と前記下蓋(400)の下方の空間とを連通させる還気通路(402)が残されている下蓋(400)と、
前記キャビティ(401)内に設けられ、前記還気孔(120)の底部を弾性的にキャッピングするための弾性逆止弁(300)とを含む、ことを特徴とするポンプボディ構造。
【請求項2】
前記下蓋(400)には、上下に貫通する組み立て孔(410)が設けられ、前記組み立て孔(410)は、前記入液筒(200)の外部に嵌設され、前記キャビティ(401)は、前記入液筒(200)の外周を一周し、前記還気通路(402)は、前記組み立て孔(410)の内壁と前記入液筒(200)の外側壁との間に位置し、前記弾性逆止弁(300)は、前記キャビティ(401)に沿って前記入液筒(200)の外部に嵌設され、前記下蓋(400)の最上部は、前記弾性逆止弁(300)に当接する、ことを特徴とする請求項1に記載のポンプボディ構造。
【請求項3】
前記吸気筒(100)の底面には、上方に凹む凹状キャビティ(130)が設けられ、前記還気孔(120)は、前記凹状キャビティ(130)の天壁に位置し、前記入液筒(200)の最上部は、前記凹状キャビティ(130)の天壁に接続され、前記下蓋(400)の外側壁は、前記凹状キャビティ(130)の内側壁に密封して接続される、ことを特徴とする請求項2に記載のポンプボディ構造。
【請求項4】
前記凹状キャビティ(130)の天壁には、前記還気孔(120)の底部に連通する第1の導気溝(1301)が設けられ、前記第1の導気溝(1301)は、前記入液筒(200)に延び、前記入液筒(200)の外側壁には、上下方向に沿って延びる第2の導気溝(2001)が設けられ、前記第2の導気溝(2001)は、前記第1の導気溝(1301)に連通し、前記弾性逆止弁(300)の最上部は、前記還気孔(120)と前記第1の導気溝(1301)に弾性的にキャッピングされ、前記弾性逆止弁(300)の内孔壁は、前記第2の導気溝(2001)に弾性的にキャッピングされる、ことを特徴とする請求項3に記載のポンプボディ構造。
【請求項5】
前記弾性逆止弁(300)は、上部(301)と下部(302)に分けられ、前記上部(301)は、前記凹状キャビティ(130)の内側壁と前記入液筒(200)の外側壁との間に弾性的に押し当てられ、前記上部(301)の天壁は、前記還気孔(120)と前記第1の導気溝(1301)に弾性的にキャッピングされ、前記上部(301)の内側壁は、前記第2の導気溝(2001)に弾性的にキャッピングされ、前記下部(302)の内側壁は、前記入液筒(200)の外側壁に密着され、前記下部(302)の外側壁と前記下蓋(400)との間にギャップが残され、前記下蓋(400)の最上部は、前記上部(301)の底部に当接する、ことを特徴とする請求項4に記載のポンプボディ構造。
【請求項6】
前記組み立て孔(410)の内側壁と前記入液筒(200)の外側壁とは密封して接続され、前記組み立て孔(410)の内側壁に上下方向に沿って貫通する凹溝(411)が設けられ、前記凹溝(411)と前記入液筒(200)の外側壁との間に前記還気通路(402)が形成される、ことを特徴とする請求項2に記載のポンプボディ構造。
【請求項7】
前記入液筒(200)の外側壁に環状突起(210)が設けられ、前記弾性逆止弁(300)の内孔壁は、前記環状突起(210)に当接する、ことを特徴とする請求項2に記載のポンプボディ構造。
【請求項8】
前記入液筒(200)の内部が入液キャビティ(220)を有し、前記入液筒(200)の底部には外部に連通する入液孔(230)が設けられる請求項1~7のいずれか一項に記載のポンプボディ構造と、
前記吸気キャビティ(110)内に上下に摺動可能に設けられ、最上部に上方の空間に連通する混合キャビティ(510)が設けられる第1のピストンアセンブリ(500)と、
最上部が前記第1のピストンアセンブリ(500)に接続され、底部が前記入液キャビティ(220)内に上下に摺動可能に設けられ、前記第1のピストンアセンブリ(500)の最上部が前記混合キャビティ(510)に連通する第2のピストンアセンブリ(600)と、
前記混合キャビティ(510)に設けられるフォーム発生機構(700)と、
前記入液孔(230)に蓋設され、流通方向が下から上である一方向弁(240)とを含む、ことを特徴とするフォームポンプ。
【請求項9】
前記フォームポンプは、前記吸気筒(100)の最上部に接続される上蓋(900)をさらに含み、前記上蓋(900)の底部には、前記吸気筒(100)の外部に延びる取り付け座(910)が設けられる、前記取り付け座(910)は、前記吸気筒(100)の外周に沿って一周し、前記取り付け座(910)の内側壁と前記吸気筒(100)の外側壁との間に取り付け空間(920)が形成され、前記取り付け空間(920)の最上部に密封リング(930)が設けられる、ことを特徴とする請求項8に記載のフォームポンプ。
【請求項10】
前記フォームポンプは、プラスチックバネである弾性部材(800)をさらに含み、前記弾性部材(800)は、前記吸気キャビティ(110)内に設けられ、前記弾性部材(800)の上下両端は、前記第2のピストンアセンブリ(600)の最上部と前記吸気キャビティ(110)の底壁にそれぞれ当接する、ことを特徴とする請求項8に記載のフォームポンプ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フォームポンプ分野に関し、特にポンプボディ構造及びフォームポンプに関する。
【背景技術】
【0002】
貯液容器にハンドソープや洗顔料等の洗浄液が貯蔵され、フォームポンプは、貯液容器上に取り付けられる。フォームポンプは、気体キャビティと液体キャビティを有し、貯液容器内の液体は、液体キャビティ内に吸い込まれ、ピストンを押圧することによって気体キャビティ内の空気と液体キャビティ内の液体とを混合した後にフォームを形成して吐出する。フォームポンプは、一般的に気体キャビティ内に貯液容器の内部キャビティに連通する還気孔が設けられ、還気孔によって貯液容器内に気体を補充して貯液容器内の気圧はバランスがとれ、さらに弾性逆止弁を設置して還気孔を閉塞し、液体が還気孔から逆流することを避ける。しかしながら、貯液容器が転倒するか又は揺れる時、貯液容器内の液体は、弾性逆止弁の表面に接触して付着しやすく、液体は、弾性逆止弁に長時間接触することで、弾性逆止弁が硬化して逆止能力が失われることを引き起こす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明目的は、従来の技術における一つ又は複数の技術課題を解決するように、ポンプボディ構造及びフォームポンプを提供し、少なくとも有益な選択又は創造条件を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記技術課題を解決するために採用される技術案は、以下のとおりである。
【0005】
ポンプボディ構造であって、
内部に吸気キャビティが設けられる吸気筒であって、前記吸気筒の底部に前記吸気キャビティと前記吸気筒の下方の空間とを連通させる還気孔が設けられる吸気筒と、
前記吸気筒の底部に接続される入液筒と、
前記吸気筒の底部に接続される下蓋であって、前記下蓋と、前記入液筒の外側壁と、前記吸気筒の底壁との間にキャビティが囲まれ、前記下蓋と前記入液筒との間に前記キャビティと前記下蓋の下方の空間とを連通させる還気通路が残されている下蓋と、
前記キャビティ内に設けられ、前記還気孔の底部を弾性的にキャッピングするための弾性逆止弁とを含む。
【0006】
本発明の有益な効果は以下のとおりである。ポンプボディ構造がフォームポンプに組み立てられて貯液容器に一緒に取り付けられ、入液筒は、貯液容器内の液体を吸引するために用いられ、吸気筒の底部の還気孔は、吸気キャビティと貯液容器の内部キャビティとを連通させるために用いられ、弾性逆止弁は、還気孔の底部を弾性的に被覆するために用いられ、貯液容器内の液体が還気孔から吸気キャビティ内に逆流することを避ける。貯液容器内の液体が入液筒を経て排出された後、貯液容器内の気圧が低下し、吸気キャビティの気圧は、貯液容器の気圧よりも大きいため、吸気筒の気体は、還気孔から弾性逆止弁の最上部を押出して下方に変形させ、弾性逆止弁と還気孔の底部にギャップが現れ、気体は、還気孔からキャビティに入り、キャビティ内の気体は、還気通路を経て貯液容器内に入って貯液容器の気圧はバランスがとれ、吸気キャビティと貯液容器の気圧はバランスがとれた後、弾性逆止弁の最上部は、元に復帰して還気孔をキャッピングする。貯液容器が転倒するか又は揺れる時、弾性逆止弁がキャビティ内に保護されるため、液体は、弾性逆止弁上に飛散し難く、下蓋は、大量に飛散する液体を遮断する。液体が還気通路によってキャビティ内に入ると、キャビティの体積が小さく、キャビティ内に入る液体量が少なく、液体と弾性逆止弁との接触面積を減少することにより、弾性逆止弁が液体によって浸漬される面積を減少し、弾性逆止弁が液体による長時間浸漬で硬化する部位を減少する。
【0007】
上記技術案の更なる改良として、前記下蓋には、上下に貫通する組み立て孔が設けられ、前記組み立て孔は、前記入液筒の外部に嵌設され、前記キャビティは、前記入液筒の外周を一周し、前記還気通路は、前記組み立て孔の内壁と前記入液筒の外側壁との間に位置し、前記弾性逆止弁は、前記キャビティに沿って前記入液筒の外部に嵌設され、前記下蓋の最上部は、前記弾性逆止弁に当接する。
【0008】
下蓋の組み立て孔は、入液筒の外部に嵌設され、下蓋、入液筒の外側壁、吸気筒の底壁は、環状のキャビティを形成し、弾性逆止弁は、環状のキャビティに沿って入液筒の外部に嵌設され、弾性逆止弁と入液筒とを接続するようにし、下蓋の最上部が弾性逆止弁に当接することを利用し、弾性逆止弁が入液筒から下方に外れることを避け、弾性逆止弁は、入液筒の外部に強固に取り付けることができる。気体が還気孔から弾性逆止弁の最上部を押出する時、弾性逆止弁は、下蓋によって阻止されて下方に移動することができず、弾性逆止弁が元に復帰する時に還気孔の底部にキャッピングされることを確保する。
【0009】
上記技術案の更なる改良として、前記吸気筒の底面には、上方に凹む凹状キャビティが設けられ、前記還気孔は、前記凹状キャビティの天壁に位置し、前記入液筒の最上部は、前記凹状キャビティの天壁に接続され、前記下蓋の外側壁は、前記凹状キャビティの内側壁に密封して接続される。
【0010】
還気孔は、吸気筒の底面の凹状キャビティ内に位置し、下蓋の外側壁は、凹状キャビティの内側壁に密封して接続され、凹状キャビティの天壁と、入液筒の外側壁と、下蓋との間に閉鎖されたキャビティが形成され、且つ還気通路は、キャビティと下方の空間とを連通させる唯一の通路となり、キャビティ内の気体が還気通路を経て下方の空間に流れる時、気体は、キャビティ内の気体が還気通路から下方に排出するように押動することができ、キャビティ内に堆積された液体を減少することに役立つ。
【0011】
上記技術案の更なる改良として、前記凹状キャビティの天壁には、前記還気孔の底部に連通する第1の導気溝が設けられ、前記第1の導気溝は、前記入液筒に延び、前記入液筒の外側壁には、上下方向に沿って延びる第2の導気溝が設けられ、前記第2の導気溝は、前記第1の導気溝に連通し、前記弾性逆止弁の最上部は、前記還気孔と前記第1の導気溝に弾性的にキャッピングされ、前記弾性逆止弁の内孔壁は、前記第2の導気溝に弾性的にキャッピングされる。
【0012】
凹状キャビティの天壁の第1の導気溝は、入液筒の外側壁の第2の導気溝に連通し、還気孔と、第1の導気溝と、第2の導気溝との間に気流通路が形成され、弾性逆止弁は、該気流通路に弾性的にキャッピングされ、液体が該気流通路から還気孔内に逆流することを避ける。吸気キャビティと下方の空間との間に気圧差が現れる時、吸気キャビティの気体は、まず還気孔、第1の導気溝、第2の導気溝に充填されて弾性逆止弁の該当位置を押し、次に、気体は、弾性逆止弁の底部を押出しそれを外に拡張させ、下方の空間内に流れ、それにより吸気筒と下方の空間とを連通させるには必要とする気圧差を減少することに役立つ。
【0013】
上記技術案の更なる改良として、前記弾性逆止弁は、上部と下部に分けられ、前記上部は、前記凹状キャビティの内側壁と前記入液筒の外側壁との間に弾性的に押し当てられ、前記上部の天壁は、前記還気孔と前記第1の導気溝に弾性的にキャッピングされ、前記上部の内側壁は、前記第2の導気溝に弾性的にキャッピングされ、前記下部の内側壁は、前記入液筒の外側壁に密着され、前記下部の外側壁と前記下蓋との間にギャップが残され、前記下蓋の最上部は、前記上部の底部に当接する。
【0014】
弾性逆止弁は、上部と下部に分けられ、上部は、凹状キャビティの内側壁と入液筒の外側壁との間に弾性的に押し当てられ、下蓋の最上部は、上部の底部に当接することにより、上部が強固に固定され、上部が下方に移動することを避け、上部の天壁が還気孔の底部と第1の導気溝の底部に弾性的にキャッピングされ、上部の内側壁が第2の導気溝に弾性的にキャッピングされることを確保する。下部の内側壁が入液筒の外側壁に密着され、下部の外側壁と下蓋との間にギャップが残されることにより、下部には外に拡張する余裕を備えさせる。吸気キャビティと下方の空間との間に気圧差が現れる時、吸気キャビティの気体は、まず還気孔、第1の導気溝、第2の導気溝に充填され、次に、気体は、外へ下部に拡張し、気体は、下部と入液筒の外側壁との間のギャップからキャビティに流れ、気体は、還気通路から下方の空間に流れる。
【0015】
上記技術案の更なる改良として、前記組み立て孔の内側壁と前記入液筒の外側壁とは密封して接続され、前記組み立て孔の内側壁に上下方向に沿って貫通する凹溝が設けられ、前記凹溝と前記入液筒の外側壁との間に前記還気通路が形成される。
【0016】
下蓋組み立て孔の内側壁が入液筒の外側壁に密封して接続され、組み立て孔の内側壁の凹溝と入液筒の外側壁との間に還気通路が形成されることにより、液体が組み立て孔の内側壁と入液筒の外側壁との間のギャップを経てキャビティ内に浸入できないようにし、還気通路をキャビティと下方の空間とを連通させる単一の通路とするように確保する。液体が還気通路からキャビティに入る時、液体がキャビティに流入するには、還気通路を流れる必要があり、キャビティ内の気体が下方の空間に流れるには、還気通路を流れる必要があり、キャビティ内の気体は、液体の流入を効果的に阻害し、液体がキャビティに流入することを大幅に減少する。
【0017】
上記技術案の更なる改良として、前記入液筒の外側壁に環状突起が設けられ、前記弾性逆止弁の内孔壁は、前記環状突起に当接する。
【0018】
入液筒の外側壁の環状突起は、弾性逆止弁の内孔に当接し、弾性逆止弁の固定に寄与し、弾性逆止弁が入液筒から外れることを避ける。
【0019】
フォームポンプであって、
前記入液筒の内部が入液キャビティを有し、前記入液筒の底部に外部に連通する入液孔が設けられる上記ポンプボディ構造と、
前記吸気キャビティ内に上下に摺動可能に設けられ、最上部に上方の空間に連通する混合キャビティが設けられる第1のピストンアセンブリと、
最上部が前記第1のピストンアセンブリに接続され、底部が前記入液キャビティ内に上下に摺動可能に設けられ、前記第1のピストンアセンブリの最上部が前記混合キャビティに連通する第2のピストンアセンブリと、
前記混合キャビティ内に設けられるフォーム発生機構と、
前記入液孔に蓋設され、流通方向が下から上である一方向弁とを含む。
【0020】
フォームポンプを貯液容器の瓶口に取り付け、第1のピストンアセンブリを下方に押圧し、第1のピストンアセンブリは、吸気キャビティの空間を圧縮し、第2のピストンアセンブリは、入液キャビティの空間を圧縮し、吸気キャビティの気体は、第1のピストンアセンブリを経て混合キャビティに排出され、入液キャビティの液体は、第2のピストンアセンブリを経て混合キャビティに排出され、気体と液体とは、混合キャビティにおいて混合された後にフォーム発生機構の作用によりフォームを形成した後に吐出される。第1のピストンアセンブリを引き上げ、第2のピストンアセンブリ及び第1のピストンアセンブリは、元の位置に復帰する。吸気キャビティの気体量が減少するため、吸気キャビティの気圧は、外部気圧よりも低く、外部気体は、第1のピストンアセンブリを経て吸気キャビティ内に入る。入液キャビティ内の液体量が減少するため、貯液容器内の液体は、入液孔から一方向弁を経て下から上へ入液キャビティ内に流入し、貯液容器内の液体量が減少し、貯液容器内の気圧が外部気圧よりも低くなる。吸気キャビティ内の気圧と外部気圧はバランスがとれた後、吸気キャビティの気圧は、貯液容器内の気圧よりも大きく、気圧は、弾性逆止弁の最上部を下方に変形させ、弾性逆止弁の最上部と吸気筒の底壁との間にギャップが形成され、吸気キャビティ内の気体は、還気孔から貯液容器内に補充し、貯液容器の気圧と吸気キャビティの気圧はバランスがとれるようにし、フォームポンプにフォームが発生する動作がよりスムーズで、フォーム発生効果が高い。
【0021】
上記技術案の更なる改良として、前記フォームポンプは、前記吸気筒の最上部に接続される上蓋をさらに含み、前記上蓋の底部には、前記吸気筒の外部に延びる取り付け座が設けられ、前記取り付け座は、前記吸気筒の外周に沿って一周し、前記取り付け座の内側壁と前記吸気筒の外側壁との間に取り付け空間が形成され、前記取り付け空間の最上部に密封リングが設けられる。
【0022】
フォームポンプを貯液容器に取り付け、入液筒及び吸気筒をいずれも貯液容器の内部キャビティ内に挿入し、上蓋の取り付け座の内側壁と吸気筒の外側壁との間に取り付け空間を形成し、貯液容器の瓶口を取り付け空間内に挿入し、瓶口の最上部を密封リングに押し当てることにより、貯液容器の瓶口と、吸気筒の外側壁と、取り付け座の内側壁との間に密封構造を形成し、貯液容器が転倒するか又は揺れる時、貯液容器の内部の液体が瓶口からオーバーフローすることを避ける。
【0023】
上記技術案の更なる改良として、前記フォームポンプは、プラスチックバネである弾性部材をさらに含み、前記弾性部材は、前記吸気キャビティ内に設けられ、前記弾性部材の上下両端は、前記第2のピストンアセンブリの最上部と前記吸気キャビティの底壁にそれぞれ当接する。
【0024】
弾性部材によって第1のピストンアセンブリ及び第2のピストンアセンブリを上方に自動的に跳ね返させ、フォームポンプの使用をより容易にする。弾性部材は、プラスチックバネであり、フォームポンプ全体は、プラスチック構造であり、フォームポンプは全体として回収することができ、弾性部材を単独で分解する必要がない。
【0025】
以下では、図面と実施例を参照しながら、本発明についてさらに説明する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】本発明によるポンプボディ構造の一実施例の分解概略図である。
【
図2】本発明によるポンプボディ構造の一実施例の断面概略図である。
【
図4】本発明によるポンプボディ構造の一実施例の分解後の断面概略図である。
【
図5】本発明によるポンプボディ構造の一実施例における吸気筒の構造概略図である。
【
図7】本発明によるフォームポンプの一実施例の断面概略図である。
【
図8】本発明によるフォームポンプの一実施例の分解概略図である。
【
図9】本発明によるフォームポンプの一実施例の分解後の断面概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本部分は、本発明の具体的な実施例について詳細に記述し、本発明の好ましい実施例は、添付図面で示されており、添付図面は、明細書の文字部分の記述を図形で補足することで、本発明の各技術的特徴及び全体的な技術案を直感的かつイメージ的に理解することができるようにすることを目的とするが、本発明の保護範囲を制限するものと理解されるべきではない。
【0028】
本発明の記述では、方位記述、例えば上、下、前、後、左、右などに示される方位又は位置関係は、図面に基づいて示される方位又は位置関係であり、本出願を容易に説明及び簡略化するためのものだけであり、言及された装置又は素子が必ず特定の方位を有し、特定の方位で構築及び操作することを示し又は暗示するためのものではなく、したがって、本発明を制限するためのものと理解されるべきではない。
【0029】
本発明の記述では、「複数」などの語彙記述があれば、その意味は、1つ又は複数である。複数の意味は、2つ以上である。よりも大きいこと、よりも小さいこと、超えることなどは、本数を含まないものとして理解される。以上、以下、以内などは、本数を含むものとして理解される。
【0030】
本発明の説明において、別途明確な限定がない限り、設け、取り付け、接続等の用語は、広義に理解すべきであり、当業者は、技術的解決手段の具体的な内容を結び付けて、上記用語の本発明における具体的な意味を合理的に確定することができる。
【0031】
図1~
図5を参照し、本発明のポンプボディ構造は、以下のような実施例を作る。
ポンプボディ構造は、吸気筒100、入液筒200、弾性逆止弁300、下蓋400を含む。
【0032】
吸気筒100と入液筒200は、プラスチックによって一体的に射出成形され、入液筒200と吸気筒100は、いずれも円筒状構造となり、吸気筒100の外径は、入液筒200の外径よりも大きく、吸気筒100の底面に上方に凹む凹状キャビティ130が設けられ、入液筒200の最上部は、凹状キャビティ130の天壁に接続され、凹状キャビティ130は、入液筒200の外周を一周して円環状となる。
【0033】
吸気筒100の内部に上下方向に沿って延びる吸気キャビティ110が設けられ、入液筒200の内部に上下方向に沿って延びる入液キャビティ220が設けられる。吸気筒100の最上部が開放され、入液キャビティ220の最上部は、吸気キャビティ110の底部に連通し、入液筒200の底部に入液キャビティ220と下方の空間とを連通させる入液孔230が設けられ、凹状キャビティ130の天壁に吸気キャビティ110と下方の空間とを連通させる還気孔120が設けられる。入液筒200の外側壁には、上下方向に沿って延びる第2の導気溝2001が設けられ、凹状キャビティ130の天壁に第1の導気溝1301が設けられ、第1の導気溝1301の一端は、還気孔120の底部に連通し、他端は、入液筒200に延びて第2の導気溝2001に連通する。
【0034】
下蓋400に上下方向に沿って貫通する組み立て孔410が設けられ、組み立て孔410は、上が大きくて下が小さい階段孔であり、組み立て孔410は、入液筒200の外部に嵌設され、組み立て孔410の下部分の孔径は、入液筒200の外径に適合し、組み立て孔410の下部分は、入液筒200と締り嵌めされる。下蓋400の外側壁の形状は、凹状キャビティ130の環状階段1302の内側壁の形状に適合し、下蓋400の外側壁と環状階段1302の内側壁との間は、密封して接続される。組み立て孔410の上部分と、入液筒200の外側壁と、凹状キャビティ130の天壁との間にキャビティ401が形成され、キャビティ401は、入液筒200の外部を一周して円環状となる。
【0035】
弾性逆止弁300は、円環状を呈し、弾性逆止弁300は、キャビティ401内に設けられ、弾性逆止弁300は、凹状キャビティ130に沿って入液筒200の外部に取り囲むように嵌設され、入液筒200の外側壁には環状突起210が設けられ、弾性逆止弁300の内孔壁は、環状突起210に当接する。弾性逆止弁300は、上下に分布する上部301と下部302を含み、上部301の内外方向の厚さは、下部302内外方向の厚さよりも大きく、上部301の最上部は、還気孔120及び第1の導気溝1301に蓋設され、上部301の内側壁は、第2の導気溝2001に蓋設され、下部302は、入液筒200の外側壁に沿って下方に延びる。組み立て孔410の上部分と下部302との間にギャップが残され、下部302に外方に拡張変形する余裕を備えさせる。
【0036】
凹状キャビティ130の内側壁に環状階段1302が設けられ、環状階段1302は、外方に拡張することで、凹状キャビティ130の縦方向の断面形状は、上が小さくて下が大きい階段孔状となる。上部301は、凹状キャビティ130の内側壁と入液筒200の外側壁との間に弾性的に押し当てられ、下部302の外側壁と環状階段1302の内側壁との間にギャップが残され、下部302に外方に拡張変形する余裕を備えさせる。上部301の内外方向の厚さは、下部302の内外方向の厚さよりも大きいことで、気体は、還気孔120、第1の導気溝1301、第2の導気溝2001を経て下方に流れた後、気体は、下部302を押動して外方に拡張変形させ、気体は、順調に流れることができる。
【0037】
下蓋400の最上部は、上部301の底部に当接することで、弾性逆止弁300は、下蓋400と凹状キャビティ130との間に保護される。組み立て孔410の内側壁に上下方向に沿って貫通する凹溝411が設けられ、凹溝411は、組み立て孔410の内側壁と入液筒200の外側壁との間に、キャビティ401と下方の空間とを連通させる還気通路402を形成することにより、還気孔120、第1の導気溝1301、第2の導気溝2001を経て下方に流れる気体が下部302を拡開した後、気体が還気通路402を経て下方に流れることを可能にする。
【0038】
弾性逆止弁300が還気孔120の底部を弾性的に閉塞することは、弾性逆止弁300自体の弾性回復性質によって実現される。還気孔120の上方の気圧がキャビティ401内の気圧よりも大きい時、還気孔120の気体は、弾性逆止弁300の最上部を押出してそれを下方に変形させ、弾性逆止弁300の最上部と還気孔120の底部との間にギャップが現れ、気体が該ギャップからキャビティ401内に下方に流れることができるようにする。還気孔120の上方の気圧がキャビティ401内の気圧に等しい時、弾性逆止弁300は、自体弾性回復能力のため、弾性逆止弁300の最上部は、元に復帰して還気孔120の底部に閉塞される。還気孔120の上方の気圧がキャビティ401内の気圧よりも小さい時、キャビティ401内の気体は、弾性逆止弁300を押出して還気孔120の底部に上方に密着させ、還気孔120の底部が閉塞される。
【0039】
いくつかの実施例では、吸気筒100の底部は、平面であり、還気孔120は、上下方向に沿って吸気筒100の底部を貫通し、下蓋400は、吸気筒100の底部に接続され、下蓋400と、入液筒200の外側壁と、吸気筒100の底壁との間にキャビティ401が形成され、弾性逆止弁300は、キャビティ401内に充填され、下蓋400と入液筒200との間にギャップが残され、これにより弾性逆止弁300が下蓋400によってキャビティ401内に保護されることを実現することもできる。
【0040】
図6から
図8を参照し、本発明のフォームポンプは、以下のような実施例を作る。
フォームポンプは、上記ポンプボディ構造、一方向弁240、第1のピストンアセンブリ500、第2のピストンアセンブリ600、フォーム発生機構700、弾性部材800、上蓋900、押圧ヘッド950を含む。
【0041】
第1のピストンアセンブリ500は、吸気キャビティ110内に上下に摺動可能に設けられ、第1のピストンアセンブリ500の最上部に混合キャビティ510と吸気孔520が設けられ、混合キャビティ510は、上下方向に沿って第1のピストンアセンブリ500の中部を貫通し、吸気孔520が複数あり、全ての吸気孔520は、混合キャビティ510の周辺に間隔をおいて分布する。第1のピストンアセンブリ500の外側壁は、吸気キャビティ110の内側壁に密封され、第2のピストンアセンブリ600の最上部は、第1のピストンアセンブリ500の底部に接続され、第2のピストンアセンブリ600の底部は、入液キャビティ220内に上下に摺動可能に設けられ、第2のピストンアセンブリ600の底部外側壁は、入液キャビティ220の内側壁に密封される。第2のピストンアセンブリ600の中部に上下方向に沿って貫通する液体排出通路610が設けられ、液体排出通路610の最上部は、混合キャビティ510に連通し、液体排出通路610の底部は、入液キャビティ220に連通する。一方向弁240は、入液キャビティ220内に設けられ、一方向弁240は、入液孔230の最上部に蓋設され、一方向弁240の流通方向は、下から上である。
【0042】
第2のピストンアセンブリ600の最上部外側壁と第1のピストンアセンブリ500との間に、混合キャビティ510に連通する気流通路を形成するギャップが残される。第1のピストンアセンブリ500は、第1の弾性弁シート560、第2の弾性弁シート570をさらに含み、第1の弾性弁シート560は、第1のピストンアセンブリ500に接続され、第1の弾性弁シート560は、円環状を呈し、第1の弾性弁シート560は、内部弁シート561と外部弁シート562を有する。内部弁シート561は、気流通路の底部に蓋設され、内部弁シート561は、上方に弾性的に復帰する時、内部弁シート561は、下方に気流通路の底部を開ける。外部弁シート562は、吸気孔520に蓋設され、外部弁シート562は、上方に弾性的に復帰する時、外部弁シート562は、上方に吸気孔520を閉じる。
【0043】
第2の弾性弁シート570は、円環状を呈し、第2の弾性弁シート570は、吸気キャビティ110の底壁に接続され、第2の弾性弁シート570は、還気孔120の最上部に蓋設され、第2の弾性弁シート570は、下方に弾性的に復帰する時、第2の弾性弁シート270は、下方に還気孔120の最上部を閉じる。
【0044】
フォーム発生機構700は、上下に貫通する円筒、上フォーム成形網、下フォーム成形網を含み、上フォーム成形網と下フォーム成形網は、円筒の先端と底端にそれぞれ蓋設され、フォーム発生機構700は、混合キャビティ510の先端に設けられる。
【0045】
弾性部材800は、プラスチックバネであり、弾性部材800は、第2のピストンアセンブリ600の外部に嵌設され、弾性部材800の上下両端は、第2のピストンアセンブリ600の最上部と吸気キャビティ110の底壁にそれぞれ押し当てられる。
【0046】
上蓋900に上下に貫通する取り付け孔が設けられ、取り付け孔の形状は、吸気筒100の最上部の開口部と正対し、第1のピストンアセンブリ500の混合キャビティ510は、取り付け孔を貫通して上方に延び、フォーム発生機構700は、取り付け孔の上方に位置する。上蓋900は、吸気筒100の最上部に接続され、上蓋900の底部に吸気筒100の外部に延びる取り付け座910が設けられ、取り付け座910は、吸気筒100の外周に沿って一周し、取り付け座910の内側壁と前記吸気筒100の外側壁との間に取り付け空間920が形成され、密封リング930は、取り付け空間920の最上部に設けられ、取り付け座910の内側壁に内ねじが設けられる。
【0047】
押圧ヘッド950は、第1のピストンアセンブリ500の先端に接続され、押圧ヘッド950は、混合キャビティ510に連通する吐出通路951を有し、押圧ヘッド950の底部は、上蓋900の取り付け孔内に位置規制され、押圧ヘッド950は、取り付け孔に沿って上下に摺動可能である。
【0048】
フォームポンプを貯液容器の瓶口に取り付け、入液筒200及び吸気筒100を貯液容器内に挿入し、入液孔230は、貯液容器内の液体に接触し、吸気筒100の底壁は、貯液容器における液面よりも高く、貯液容器の瓶口を取り付け空間920内に挿入し、瓶口の外ねじは、取り付け座910の内ねじに螺合され、瓶口の最上部は、密封リング930に押し当てられることにより、瓶口が密封される。
【0049】
フォームポンプを使用する時、押圧ヘッド950を押すと、押圧ヘッド950は、第1のピストンアセンブリ500を押動して下方に移動させ、第1のピストンアセンブリ500は、第2のピストンアセンブリ600を動かして下方に移動させ、第1のピストンアセンブリ500は、吸気キャビティ110の空間を圧縮し、第2のピストンアセンブリ600は、入液キャビティ220の空間を圧縮し、吸気キャビティ110の気圧を上昇させ、第1の弾性弁シート560の内部弁シート561は、気流通路を上方に開け、外部弁シート562は、吸気孔520の底部を上方に閉じ、第2の弾性弁シート570は、還気孔120の最上部を下方に閉じ、吸気キャビティ110の気体は、気流通路を経て混合キャビティ510内に流れ、入液キャビティ220の気圧は上昇し、入液キャビティ220の液体は、液体排出通路610を経て混合キャビティ510内に上方に流れ、気体と液体とは、混合キャビティ510において混合された後にフォーム発生機構700を経てフォームを形成し、フォームは、押圧ヘッド950の吐出通路951から吐出される。
【0050】
押圧ヘッド950をリリースし、弾性部材800は、第2のピストンアセンブリ600及び第1のピストンアセンブリ500を押動して上方に復帰させる。吸気キャビティ110の気体量が減少し、入液キャビティ220の液体量が減少するため、吸気キャビティ110の気圧は、外部気圧よりも低く、それにより、第1の弾性弁シート560の内部弁シート561は、気流通路を下方に閉じ、外部弁シート562は、吸気孔520の底部を下方に開け、第2の弾性弁シート570は、還気孔120の最上部を上方に開け、外部気体は、吸気孔520から吸気キャビティ110内に入る。入液キャビティ220の液体量が減少するため、入液キャビティ220の気圧は、貯液容器内の気圧よりも低く、それにより、液体排出容器内の液体は、入液孔230及び一方向弁240を経て下から上へ入液キャビティ220内に流入し、入液キャビティ220の気圧と外部気圧はバランスがとれる。貯液容器内の液体量が減少するため、貯液容器の気圧は、吸気キャビティ110の気圧よりも低く、第2の弾性弁シート570は、還気孔120の最上部を上方に開ける状態にあり、吸気キャビティ110内の気体は、還気孔120、第1の導気溝1301、第2の導気溝2001を経た後に弾性逆止弁300の下部302を押動して外に拡開させ、それにより気体が貯液容器内に補充され、貯液容器と吸気キャビティ110の気圧はバランスがとれる。
【0051】
フォームポンプ及び貯液容器が静置状態にある時、貯液容器の瓶口は、上蓋900、密封リング930、吸気筒100によって密封され、第2の弾性弁シート570は、還気孔120の最上部を閉じ、弾性逆止弁300の上部301は、還気孔120、第1の導気溝1301、第2の導気溝2001を閉塞し、入液キャビティ220内の液体は、一方向弁240を下方に押出し、一方向弁240は、入液孔230を閉鎖する状態となり、それにより貯液容器内の液体が密封保存される。
【0052】
いくつかの実施例では、弾性部材800を設置する必要がなく、第1のピストンアセンブリ500を手動で押下するか、又は第1のピストンアセンブリ500を手動で引き上げることによっても、フォームポンプの機能を実現することができる。
【0053】
いくつかの実施例では、弾性部材800は、金属バネ、弾性ゴム、弾性スポンジ等の圧縮後に復帰できる弾性体であってもよい。
【0054】
以上は、本発明の好ましい実施形態を具体的に説明したが、本発明の創造は、前記実施例に限定されるものではなく、当業者は、本発明の精神に反することなく、様々な均等な変形又は置換を行うことができ、これらの均等な変形又は置換は、本願の請求範囲によって限定される範囲内に含まれる。
【符号の説明】
【0055】
100、吸気筒
110、吸気キャビティ
120、還気孔
130、凹状キャビティ
1301、第1の導気溝
1302、環状階段
200、入液筒
2001、第2の導気溝
210、環状突起
220、入液キャビティ
230、入液孔
240、一方向弁
300、弾性逆止弁
301、上部
302、下部
400、下蓋
401、キャビティ
402、還気通路
410、組み立て孔
411、凹溝
500、第1のピストンアセンブリ
510、混合キャビティ
520、吸気孔
560、第1の弾性弁シート
561、内部弁シート
562、外部弁シート
570、第2の弾性弁シート
600、第2のピストンアセンブリ
610、液体排出通路
700、フォーム発生機構
800、弾性部材
900、上蓋
910、取り付け座
920、取り付け空間
930、密封リング
950、押圧ヘッド
951、吐出通路
【国際調査報告】