(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-09
(54)【発明の名称】垂直集積抵抗器付きバイポーラ接合型トランジスタ
(51)【国際特許分類】
H01L 21/331 20060101AFI20231226BHJP
【FI】
H01L29/72 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023533931
(86)(22)【出願日】2021-11-23
(85)【翻訳文提出日】2023-06-02
(86)【国際出願番号】 CN2021132220
(87)【国際公開番号】W WO2022121674
(87)【国際公開日】2022-06-16
(32)【優先日】2020-12-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】390009531
【氏名又は名称】インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】INTERNATIONAL BUSINESS MACHINES CORPORATION
【住所又は居所原語表記】New Orchard Road, Armonk, New York 10504, United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100112690
【氏名又は名称】太佐 種一
(74)【代理人】
【識別番号】100120710
【氏名又は名称】片岡 忠彦
(74)【復代理人】
【識別番号】100118599
【氏名又は名称】村上 博司
(74)【復代理人】
【識別番号】100160738
【氏名又は名称】加藤 由加里
(74)【復代理人】
【識別番号】100114591
【氏名又は名称】河村 英文
(72)【発明者】
【氏名】レズニチェク,アレクサンダー
(72)【発明者】
【氏名】ヘクマツォアルタバリ,バフマン
(72)【発明者】
【氏名】バラクリシュナン,カルティック
【テーマコード(参考)】
5F003
【Fターム(参考)】
5F003BB05
5F003BB90
5F003BC05
5F003BC90
5F003BE05
5F003BE90
5F003BH01
5F003BH18
5F003BM01
5F003BM02
5F003BP23
5F003BP31
5F003BP93
5F003BP94
(57)【要約】
それぞれが異なる回路構成で回路に接続された一つ以上の抵抗器を有する垂直バイポーラ接合型トランジスタ(VBJT)が開示される。VBJTは、エミッタ層と、コレクタと、真正ベースと、一つ以上のドープされたエピタキシー領域と、一つ以上の抵抗器とを備えるエミッタサブ構造を有する。前記真正ベース、前記ドープされたエピタキシー領域(複数可)、及び前記抵抗器(複数可)は、前記エミッタ層と前記コレクタの間のチャネルにおいて互いに積層されている。コモンコレクタ回路、コモンエミッタ回路、エミッタ縮退回路を含む、様々な回路構成及び構造を記載する。これらの構成/構造の製造方法を開示する。
【選択図】
図24
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エミッタ半導体からできたエミッタ層を有するエミッタサブ構造と、
コレクタ半導体からできたコレクタと、
軽度にドープされた又は中程度にドープされた半導体のいずれかでできた真正ベースと、
高度にドープされた半導体からできた一つ以上のドープされたエピタキシー領域と、
一つ以上の抵抗器と
を備え、前記真正ベースと前記ドープされたエピタキシー領域と前記抵抗器が、前記エミッタ層と前記コレクタとの間のチャネルにおいて互いに積層される、垂直バイポーラ接合型トランジスタ(VBJT)。
【請求項2】
前記ドープされたエピタキシー領域が、4x10
20cm
-3と2.5x10
21cm
-3の間のドーピング濃度を有する、請求項1に記載のVBJT。
【請求項3】
前記エミッタ半導体が、4x10
20cm
-3と2.5x10
21cm
-3の間のエミッタドーパント濃度でn型ドーパントでドープされている、請求項1に記載のVBJT。
【請求項4】
外部ベース半導体からできた外部ベースが、前記真正ベースを取り囲む、請求項1に記載のVBJT。
【請求項5】
一つ以上の金属コンタクト層をさらに含み、各金属コンタクト層が、前記ドープされたエピタキシー領域の一つ以上を包含し、前記金属コンタクト層の一つ以上が、外部接続に接続されている、請求項1に記載のVBJT。
【請求項6】
前記抵抗器の抵抗器誘電体厚さが、前記抵抗器のそれぞれの抵抗器長さを決定する、請求項1に記載のVBJT。
【請求項7】
前記抵抗器長さが、5nmと100nmの間である、請求項6に記載のVBJT。
【請求項8】
前記抵抗器が、1x10
17cm
-3と1x10
19cm
-3の間の抵抗器ドーパント濃度を有する抵抗器ドーパントを有し、IV型半導体、シリコン、ゲルマニウム、シリコン-ゲルマニウム及びIII型半導体から選ばれる材料の一つからできている、請求項1に記載のVBJT。
【請求項9】
抵抗器ドーパントタイプが、前記エミッタ層及びコレクタに使用されたドーパントタイプと同じである、請求項8に記載のVBJT。
【請求項10】
前記抵抗器が、さらに炭素ドーピングを有する、請求項8に記載のVBJT。
【請求項11】
前記炭素ドーピングが、1x10
17cm
-3と8x10
20cm
-3の間の炭素ドーピング濃度を有する、請求項9に記載のVBJT。
【請求項12】
前記ドープされたエピタキシー領域が、ボトムドープエピタキシー領域であり、前記抵抗器が、エミッタ抵抗器であり、前記エミッタ抵抗器が、前記エミッタ層上に配置され、前記エミッタボトムドープエピタキシー領域が、前記エミッタ抵抗器上に配置され、前記真正ベースが、前記エミッタ抵抗器上に配置され、コモンコレクタVBJT回路を形成する、請求項1に記載のVBJT。
【請求項13】
前記ドープされたエピタキシー領域が、トップドープエピタキシー領域であり、前記抵抗器が、コレクタ抵抗器であり、前記真正ベースが、前記エミッタ層上に配置され、前記トップドープエピタキシー領域が、前記真正ベース上に配置され、前記コレクタ抵抗器が、前記トップドープエピタキシー領域上に配置され、コモンエミッタVBJT回路を形成する、請求項1に記載のVBJT。
【請求項14】
前記一つ以上のドープされたエピタキシー領域が、ボトムドープエピタキシー領域とトップドープエピタキシー領域を含み、前記一つ以上の抵抗器が、エミッタ抵抗器とコレクタ抵抗器を含み、前記エミッタ抵抗器が、前記エミッタ層上に配置され、前記ボトムドープエピタキシー領域が、前記エミッタ抵抗器誘電体上に配置され、前記真正ベースが、前記ボトムドープエピタキシー領域上に配置され、前記トップドープエピタキシー領域が、前記真正ベース上に配置され、前記コレクタ抵抗器が、前記トップドープエピタキシー領域上に配置され、エミッタ縮退回路VBJT回路を形成する、請求項1に記載のVBJT。
【請求項15】
エミッタ半導体からできたエミッタ層を有するエミッタサブ構造と、
前記エミッタ層上に配置されたエミッタ抵抗器と、
前記エミッタ抵抗器上に配置されたボトムドープエピタキシー領域と
前記ボトムドープエピタキシー領域上に配置され、ドープされていない半導体又は軽度にドープされた半導体のいずれかからできた真正ベースと、
前記真正ベース上に配置されたトップドープエピタキシー領域と、
前記トップドープエピタキシー領域上に配置されたコレクタ抵抗器と、
前記コレクタ抵抗器上に配置され、コレクタ半導体からできたコレクタと
を備え、前記エミッタ抵抗器と前記ボトムドープエピタキシー領域と前記真正ベースと前記トップドープエピタキシー領域と前記コレクタ抵抗器が、前記エミッタ層と前記コレクタとの間のチャネルにおいて積層される、垂直バイポーラ接合型トランジスタ(VBJT)エミッタ縮退回路。
【請求項16】
前記エミッタ抵抗器と、前記ボトムドープエピタキシー領域と、前記トップドープエピタキシー領域と、前記コレクタ抵抗器と、前記コレクタが、すべて同じドーパントタイプでドープされている、請求項15に記載のVBJTエミッタ縮退回路。
【請求項17】
エミッタ層を有し、一つ以上の中間抵抗器サブ構造、ダミーコンタクト層、及び三層ダミースタックを前記エミッタ層上に堆積させたエミッタサブ構造を作成することにより、中間マルチ層スタックを作成するステップと、
前記中間マルチ層スタックにおいてトレンチをエッチングするステップと、
各抵抗器がそれぞれの中間抵抗器サブ構造の一つの抵抗器誘電体層によって囲まれた一つ以上の抵抗器と、前記ダミーコンタクト層に囲まれたドープされたエピタキシー領域と、前記三層ダミースタックのダミー層で囲まれた真正ベースとを、チャネル内でエピタキシャル成長させるステップと、
前記ダミーコンタクト層を除去し、前記ダミーコンタクト層を金属コンタクト層の堆積により置き換えるステップと、
前記ダミー層を除去し、前記ダミー層をエピタキシャル成長した外部ベース層で置き換えるステップと、
前記真正ベース上にコレクタを堆積させるステップと
を含む、垂直バイポーラ接合型トランジスタ(VBJT)回路を製造する方法。
【請求項18】
エミッタ抵抗器サブ構造である前記中間抵抗器サブ構造と、前記ダミーコンタクト層と、前記三層ダミースタックの各層を、この順序にて前記エミッタ層上に堆積させる、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記三層ダミースタックと、前記ダミーコンタクト層と、コレクタ抵抗器サブ構造である前記中間抵抗器サブ構造の各層を、この順序にて前記エミッタ層上に堆積させる、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
第1のエミッタ抵抗器サブ構造である、前記中間抵抗器サブ構造の一つと、前記三層ダミースタックと、前記ダミーコンタクト層と、第2のコレクタ抵抗器サブ構造である、前記中間抵抗器サブ構造の一つの各層を、この順序にて前記エミッタ層上に堆積させる、請求項17に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、受動的な電気デバイスをトランジスタと集積化することに関する。より具体的には、本発明は、垂直構造において、抵抗器をバイポーラ接合型トランジスタと集積化することに関する。
【背景技術】
【0002】
抵抗器は、電子回路において電流の流れを制限又は制御する、よく知られた電気部品である。抵抗器は、能動抵抗器(例えば、ダイオード接続型トランジスタ)又は受動抵抗器であり得る。
【0003】
受動抵抗器は、能動抵抗器と比較して、温度安定性、直線性(バイアス安定性)、低ノイズ性に優れる。そのため、受動抵抗器は、高ゲインアンプ又はアナログ演算装置のバイアスなど、バイアスのわずかな変化で出力が大きく変化するような用途に好まれる。受動抵抗器とトランジスタの統合は、多くの回路用途で基本となっている。
【0004】
しかし、回路において受動抵抗器とトランジスタのモノリシック集積に関連する大きな問題は、回路フロアプランの受動抵抗器の使用面積が大きくなることである。受動抵抗器の抵抗値は、トランジスタのオン抵抗よりも一般に大きいか、はるかに大きいため、受動抵抗器によってより多くの材料、したがってより大きな回路表面積が使用されることになる。
【0005】
バイポーラ接合型トランジスタ(BJT)は、一定の動作電圧で大きな駆動電流を有する。このため、BJTは、超低消費電力システムなどの特定のアプリケーションで使用する場合に有利になる。さらに、BJTは、多くの標準的な回路ビルディングブロックに使用される。例えば、BJTは、コモンコレクタ回路(例えば、アナログ電圧バッファ)、コモンエミッタ回路(例えば、アナログ電圧増幅器又はデジタルインバータ/NOTゲート)、及びエミッタ縮退回路(例えば、アナログ電圧増幅器又はデジタルインバータ)に使用される。
【0006】
したがって、受動抵抗器をBJTなどの能動部品と集積化し、受動抵抗器が回路内で最小の表面積を使用することが求められている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、回路内でそれぞれ一つ以上の抵抗器が接続された垂直バイポーラ接合型トランジスタ(VBJT)の複数の実施形態が開示される。VBJT及びVBJT回路は、エミッタ半導体からできたエミッタ層と、コレクタ半導体からできたコレクタと、ドープされていない半導体又は中程度にドープされた半導体からできた真正ベースと、高度にドープされた半導体からできた一つ以上のドープされたエピタキシー領域と、一つ以上の抵抗器とを含むエミッタサブ構造を有する。真正ベースと、ドープされたエピタキシー領域(複数可)と、抵抗器(複数可)は、エミッタ層とコレクタとの間の異なる構成でチャネル内に互いに積層される。
【0008】
コモンコレクタ回路と、コモンエミッタ回路と、エミッタ縮退回路を含む様々な回路構成・構造が記載される。これらの構成・構造の製造方法が開示される。
【0009】
本発明の様々な実施形態は、今から簡単に説明する添付の図面を参照しながら、より詳細に以下に説明される。図は、本発明の様々な装置、構造、及び関連する方法ステップを示す。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、コモンコレクタ回路においてバイポーラ接合型トランジスタ(BJT)と垂直に積層された受動抵抗器(例えば、抵抗器)を形成するために使用された中間マルチ層スタック構造の断面図である。
【
図2】
図2は、トレンチがエッチングされ、トレンチ開口に露出するダミー層表面に酸化物薄層が形成された後、
図1の初期中間コモンコレクタ回路実施形態の中間マルチ層スタック構造の断面図である。
【
図3】
図3は、トレンチ内のエミッタ層表面から抵抗器本体及びトランジスタ真正ベースを成長させた後、コモンコレクタ回路実施形態の中間マルチ層スタック構造の断面図である。
【
図4】
図4は、キャップ誘電体層への誘電体添加と、化学機械研磨と、ベースマスクの堆積後、コモンコレクタ回路実施形態の中間マルチ層スタック構造の断面図である。
【
図5】
図5は、ダミー層の除去後、コモンコレクタ回路実施形態の中間マルチ層スタック構造の断面図である。
【
図6】
図6は、酸化物薄層の除去と、外部ベース層のエピタキシャル成長後、コモンコレクタ回路実施形態の中間マルチ層スタック構造の断面図である。
【
図7】
図7は、ベースマスクエッチングと、層間絶縁膜(ILD)の堆積後、コモンコレクタ回路実施形態の中間マルチ層スタック構造の断面図である。
【
図8】
図8は、ベース領域ハードマスクの除去と、コレクタマスクの堆積後、コモンコレクタ回路実施形態の中間マルチ層スタック構造の断面図である。
【
図9】
図9は、コレクタマスクエッチング後、コモンコレクタ回路実施形態の中間マルチ層スタック構造の断面図である。
【
図10】
図10は、コレクタの堆積後、コモンコレクタ回路実施形態の中間マルチ層スタック構造の断面図である。
【
図11】
図11は、コレクタマスクの除去後、コモンコレクタ回路実施形態の中間マルチ層スタック構造の断面図である。
【
図12】
図12は、外部コンタクトを含む積層型垂直抵抗器を備えた垂直BJTのコモンコレクタ回路実施形態の断面図である。
【
図13】
図13Aは、積層型エミッタ抵抗器を備える垂直BJTのコモンコレクタ回路実施形態の断面図である。
図13Bは、
図13Aに示す積層型エミッタ抵抗器付き垂直BJTのコモンコレクタ回路実施形態の上面図である。
【
図14】
図14は、積層型エミッタ抵抗器付き垂直BJTのコモンコレクタ回路実施形態の回路ダイアグラムである。
【
図15】
図15は、コモンエミッタ回路においてバイポーラ接合型トランジスタ(BJT)と垂直に積層された受動抵抗器(例えば、抵抗器)を形成するために使用された中間マルチ層スタック構造の断面図である。
【
図16】
図16は、真正及び外部ベースとコレクタ抵抗器の形成後、コモンエミッタ回路実施形態においてバイポーラ接合型トランジスタ(BJT)と垂直に積層された受動抵抗器(例えば、抵抗器)を形成するために使用された中間マルチ層スタック構造の断面図である。
【
図17】
図17は、外部コンタクトを含む積層型垂直コレクタ抵抗器付き垂直BJTのコモンエミッタ回路実施形態の断面図である。
【
図18】
図18Aは、積層型コレクタ抵抗器付き垂直BJTのコモンエミッタ回路実施形態の断面図である。
図18Bは、
図18Aに示す積層型コレクタ抵抗器付き垂直BJTのコモンエミッタ回路実施形態の上面図である。
【
図19】
図19は、積層型コレクタ抵抗器付き垂直BJTのコモンエミッタ回路実施形態の回路ダイアグラムである。
【
図20】
図20は、エミッタ縮退回路において、バイポーラ接合型トランジスタ(BJT)と垂直に積層された上部及び下部受動抵抗器(例えば、抵抗器)を形成するために使用された中間マルチ層スタック構造の断面図である。
【
図21】
図21は、エミッタ・縮退回路の実施形態において、バイポーラ接合型トランジスタ(BJT)とチャネル内に垂直に積層された二つの抵抗器を形成するために使用された中間マルチ層スタック構造の断面図である。
【
図22】
図22Aは、積層型第1/エミッタ抵抗器Re、積層型第2/コレクタ抵抗器Rc、及び外部接続を有する垂直BJTのエミッタ縮退回路実施形態の断面図である。
図22Bは、
図22Aのエミッタ縮退回路実施形態の上面図である。
【
図23】
図23は、積層型第1/エミッタ抵抗器Re、及び第2/コレクタ抵抗器Rc付きの垂直BJTのエミッタ縮退回路実施形態の回路ダイアグラムである。
【
図24】
図24は、一つ以上の積層型抵抗器付き垂直BJTの製造プロセスのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の実施形態は、本明細書に開示された例示的な方法、装置、構造、システム及びデバイスに限定されるものではなく、代わりに、本開示から当業者に明らかになる他の代替的かつ広範な方法、装置、構造、システム及びデバイスに対してより広く適用できることを理解されたい。
【0012】
さらに、添付図面に示された様々な層、構造、若しくは領域、又はそれらの組合せは、縮尺通りに描かれておらず、一般的に使用されるタイプの一つ以上の層、構造、若しくは領域、又はそれらの組合せは、所定の図面に明示的に示されていない場合があることを理解されたい。これは、明示的に示されていない層、構造、若しくは領域、又はそれらの組合せが実際のデバイスから省略されることを意味するものではない。
【0013】
また、説明が必ずしもそのような省略された要素に集中しない場合、特定の要素は、明確さ若しくは単純さ又はそれらの両方のために図から省かれることがある。さらに、図面全体を通して使用される同一又は類似の参照番号は、同一又は類似の特徴、要素、又は構造を示すために使用され、したがって、同一又は類似の特徴、要素、又は構造の詳細な説明は、図面のそれぞれについて繰り返さない場合がある。
【0014】
本発明の実施形態に従って開示される半導体デバイス、構造、及び方法は、アプリケーション、ハードウェア、若しくは電子システム、又はそれらの組合せにおいて採用することができる。本発明の実施形態を実施するのに適したハードウェア及びシステムは、パーソナルコンピュータ、通信ネットワーク、電子商取引システム、携帯通信デバイス(例えば、携帯電話及びスマートフォン)、固体媒体記憶デバイス、エキスパート及び人工知能システム、機能回路、神経ネットワークなどを含み得るが、これらに限定されない。半導体デバイス及び構造を組み込んだシステム及びハードウェアは、本発明の企図された実施形態である。
【0015】
本明細書で使用する場合、「高さ」は、要素の底面から上面まで測定した、若しくは要素が位置する表面に関して測定した、又はそれらの組合せの断面図における要素(例えば、層、トレンチ(溝)、穴、開口など)の垂直方向の大きさを指す。
【0016】
逆に、「深さ」は、要素の上面から下面まで測定した断面図における要素(例えば、層、トレンチ(溝)、穴、開口部など)の垂直方向の大きさを指す。「厚」、「厚さ」、「薄」又はその派生語などの用語は、示された場合、「高さ」の代わりに使用され得る。
【0017】
本明細書で使用する場合、「側方」、「側面」、「側」、「外側面」は、要素(例えば、層、開口など)の側面を指し、例えば図面における左側面又は右側面を指す。
【0018】
本明細書で使用する場合、「幅」又は「長さ」は、図面における要素(例えば、層、トレンチ(溝)、穴、開口など)の側面から要素の反対側の面まで測定した大きさを指す。「厚」、「厚さ」、「薄」又はその派生語などの用語は、示された場合、「幅」又は「長さ」の代わりに使用され得る。
【0019】
本明細書で使用される場合、「上方」、「下方」、「右」、「左」、「垂直」、「水平」、「トップ」、「ボトム」、及びそれらの派生語などの用語は、図面に方向付けられた、開示された構造及び方法に関するものとする。例えば、本明細書で使用される場合、「垂直」は、図面における基板の上面に対して垂直な方向を指し、「水平」は、図面における基板の上面に対して平行な方向を指す。
【0020】
本明細書で使用される場合、特に指定がない限り、「上に」、「重ねる」、「頂上に」、「トップに」、「上に位置する」又は「頂上に位置する」などの用語は、第1要素が第2要素上に存在し、第1要素と第2要素の間に介在要素が存在し得ることを意味する。本明細書で使用される場合、特に指定しない限り、用語「上に」、「重ねる」、「頂上に」、「トップに」、「上に位置する」又は「頂上に位置する」、「上に配置する」、又は用語「接触している」もしくは「直接接触している」に関連して用いられる用語「直接に」は、第1要素と第2要素の間に存在する、例えば、中間導電層、絶縁層又は半導体層などの介在要素なしに、第1要素と第2要素が連結されることを意味する。
【0021】
これらの用語は、記載されたデバイスの向きによって影響を受ける可能性があることを理解されたい。例えば、デバイスを上下逆さまに回転させた場合、これらの説明の意味は変わるかもしれないが、本発明の特徴間の相対的な関係を説明しているため、説明は有効なままである。
【0022】
垂直受動抵抗器と垂直バイポーラ接合型トランジスタ(VBJT)とのモノリシック集積のための構造、デバイス、及び方法が開示される。本発明は、この回路に使用された受動抵抗器の面積消費を実質的に低減する。
【0023】
受動抵抗器の抵抗値は、RL=ρL/Aで与えられる。ここで、ρは受動抵抗器の材料の抵抗率、Lは電流が流れる方向の抵抗器の長さ、Aは電流が流れる方向に垂直な抵抗器の断面積である。本発明の垂直構造は、L(抵抗器構造の高さ)を任意に大きくすることができる一方、A(抵抗器/トランジスタペアのフットプリント)を小さくすることができ、大きなLと小さなAの両方が同時に大きなRに有利である。
【0024】
大規模な回路に使用する場合、先行技術で使用される平面(すなわち水平方向)抵抗器と比較して、本発明は大きなスペース節約を提供する。また、受動抵抗器の長さは、デバイスのフットプリントに影響を与えることなく、抵抗の必要性に応じて設計することができ、例えば、より高くしたり短くしたりすることができる。いくつかの実施形態では、抵抗領域のエピタキシャル成長は、例えば、ドーパント種、コドーパント、ドーピングレベル、及びエピタキシー厚さ及びサイズを制御して、抵抗器を所望の抵抗に調整する複数の方法を可能にする。本発明の実施形態は、四つの端子を有する垂直配向型又は積層型のデバイスを含む。
【0025】
図1は、コモンコレクタ回路においてバイポーラ接合型トランジスタ(BJT)と垂直に積層された受動抵抗器(例えば、抵抗器)を形成するために使用された中間マルチ層スタック構造100の断面図である。
【0026】
コモンコレクタ回路中間マルチ層スタック構造実施形態100は、支持基板厚さ13の支持基板103と、支持基板103上に配置された、PTS層厚さ14のパンチスルーストップ(PTS)層104(エミッタ領域層105とは反対のドーパントをドープ)と、エミッタ領域層厚さ15の重度にドープされたエミッタ領域層105(いくつかの実施形態ではグランドに接続)とを含む。エミッタ領域層(又はエミッタ層)105は、PTS層104の上に配置される。
【0027】
支持基板103を作る材料は、一種以上の半導体材料、例えばバルク半導体材料を含む。適切な支持基板103の材料の非限定的な例としては、Si(シリコン)、歪みSi、Si:C(炭素ドープシリコン)、Ge(ゲルマニウム)、SiGe(シリコンゲルマニウム)、SiGe:C(炭素ドープシリコンゲルマニウム)、Si合金、Ge合金、III-V半導体材料(例えば、GaAs(ガリウムヒ素)、InAs(インジウムヒ素)、InP(リン化インジウム)、又はインジウムガリウムヒ素(InGaAs)、又はそれらの任意の組合せが挙げられる。
【0028】
支持基板103は、600ミクロンと1000ミクロンの間の支持基板厚さ13を有する。他の厚さ13も想定される。
【0029】
PTS層104は、イオン注入によって、又は「in situ」ドーピングもしくはイオン注入と組み合わせたエピタキシャル成長によって、支持基板103の上部表面(upper surface)上に形成することができる。PTS層104の厚さ14は、50ナノメートル(nm)から150nmであり得る。
【0030】
エミッタ層105は、半導体材料からできている。いくつかの実施形態では、エミッタ層105は、in situドーピングと組み合わせたエピタキシャル成長によって形成される。いくつかの実施形態では、エミッタ層105の厚さ15は、約10nmから約100nmである。
【0031】
いくつかの実施形態では、エミッタ層105は、n型ドープシリコンなどのシリコン材料で構成されるエピタキシャル成長層である。エミッタ層105は、リン(P)、ヒ素(As)及びアンチモン(Sb)の群から選択されるn型ドーパントで高度にドープされる。非限定的な例では、ドーパント濃度は、4x1020cm-3と2.5x1021cm-3の間である。
【0032】
図1、
図15及び
図20は、それぞれ初期の中間マルチ層スタック構造100/1500/2000を開示した。これらの関連するが異なるスタック構造100/1500/2000は、本発明の三つのそれぞれの代替構造/デバイスを作成するために使用される。
【0033】
また、開示された構造100/1500/2000は、IV族半導体に基づく。この開示を考慮すると、同様の構造は、一般性を損なうことなく企図されているが、ここでは詳細に開示されていない既知のMOCVD成長技術を使用して、III-V化合物半導体で作ることができる。
【0034】
これらの構造100/1500/2000の各々は、ちょうど説明したエミッタサブ構造103/104/105、すなわち支持基板103、PTS層104、及びエミッタ層105上に形成される。代替構造/デバイスの各々は、以下に説明するように、エミッタサブ構造103/104/105上に配置される層の異なる順序及び選択を有する。他の実施形態も想定される。
【0035】
ここで、
図1の構造100から始まるコモンコレクタ回路実施形態の説明を続ける。
【0036】
コモンコレクタ回路中間マルチ層スタック構造100の説明を続けると、中間抵抗器サブ構造132A/135A/137A層が、エミッタサブ構造上に配置される。中間抵抗器サブ構造132A/135A/137Aは、抵抗器下部スペーサ厚さ131の抵抗器下部スペーサ132Aと、抵抗器誘電体層厚さ136の抵抗器誘電体層135Aと、抵抗器上部スペーサ厚さ138の抵抗器上部スペーサ137Aで構成される。
【0037】
本実施形態では、抵抗器下部スペーサ132Aがエミッタ層105上に配置され、抵抗器誘電体層135Aが抵抗器下部スペーサ132A上に配置され、抵抗器上部スペーサ137Aが抵抗器誘電体層135A上に配置される。
【0038】
抵抗器下部スペーサ132A、抵抗器誘電体層135A、及び抵抗器上部スペーサ137Aのそれぞれは、酸化物(例えば、SiOx)又は窒化物(例えば、窒化ケイ素、SixNy)又は誘電体酸窒化物(例えば、SiOCN又はSiBC)などの誘電材料で構成される。半導体デバイスに採用される他の誘電体材料も想定される。
【0039】
いくつかの実施形態では、層/スペーサ132A/135A/137Aは、化学気相成長(CVD)又は物理気相成長(PVD)又はプラズマエンハンスト化学気相成長(PECVD)などのプロセスによって堆積した窒化シリコン又は酸窒化シリコンで構成される。
【0040】
これらの誘電体層132A/135A/137Aの組成は、初期中間マルチ層スタック構造100/1500/2000において、これらの層132A/135A/137A、及び/又は、隣接の若しくは他の又は両方の層の間の選択的エッチングを提供するように選択され得る。(「選択的エッチング」とは、ある材料がエッチングステップによって除去される一方で、別の材料が同じエッチングステップによって選択的かつ実質的にエッチングされないことを意味する)。
【0041】
抵抗器下部スペーサ132Aの厚み131と抵抗器上部スペーサ137Aの厚み138は、およそ5nmと20nmの間であり、6~2nmが好ましい厚みである。
【0042】
抵抗器誘電体層135Aの厚さ136は、抵抗器の長さに依存する。したがって、抵抗器誘電体層135Aの同じ断面について、抵抗器の抵抗は、抵抗器誘電体層135Aの厚さ136によって決定される抵抗器の長さRL136を増減させることによって増減させることができる。いくつかの代替実施形態では、抵抗器の長さRL136は、抵抗器下部スペーサ132A及び抵抗器上部スペーサ137Aの両中心線(図示せず)間の距離として測定される。
【0043】
このコモンコレクタ回路中間マルチ層スタック構造100の実施形態では、ダミーコンタクト層140が、抵抗器上部スペーサ137A上に堆積される。ダミーコンタクト層140は、後述するように、ダミー層115から選択的に除去される犠牲材料で構成される。
【0044】
ダミーコンタクト層140は、CVD、PVD、PECVD、原子層堆積(ALD)、有機金属化学気相成長(MOCVD)、室温化学気相成長(RTCVD)、高密度プラズマ化学気相成長(HDPCVD)及びそれらの組み合わせなどの既知のプロセスによって堆積される。
【0045】
いくつかの実施形態では、ダミーコンタクト層140は、非晶質シリコン、α-Si、又は非晶質ゲルマニウム、α-Ge、又は非晶質シリコン-ゲルマニウム、α-SiGeなどのシリコン材料で構成され、およそ10nmと60nmの間のダミーコンタクト層厚さ141を有する。
【0046】
このコモンコレクタ回路中間マルチ層スタック構造100の実施形態において、「三層ダミースタック」110/115/120が、金属コンタクト層140上に堆積される。三層ダミースタック110/115/120は、ベース下部スペーサ110(ベース下部スペーサ110の厚さ111)、ダミー層115(ダミー層115の厚さ116)、ベース上部スペーサ120(ベース上部スペーサ120の厚さ121)で構成される。
【0047】
ベース下部スペーサ110とベース上部スペーサ120を作る材料は、ダミー層115の材料から選択的にエッチング可能である。例えば、三層ダミースタック110/115/120は、窒化ケイ素(SixNy)製のベース下部スペーサ110を積層し、次に酸化ケイ素(SiOx)製のダミー層115を積層し、次に窒化ケイ素(SixNy)製のベース上部スペーサ120を積層して作ることができる。代替実施形態では、例えば、ベース下部スペーサ110(SiOx)、ダミー層115(SixNy)、及びベース上部スペーサ120(SiOx)のように順番を変えることができる。ダミー層115は、金属コンタクト層140を作る材料から選択的にエッチング可能な犠牲層である。
【0048】
いくつかの実施形態では、抵抗器下部スペーサ132A、抵抗器上部スペーサ137A、ベース下部スペーサ110、及びベース上部スペーサ120は、同じ材料で構成される。これらの材料の非限定的な例としては、low-k材料が挙げられる。ここで、用語「low-k」は、酸化ケイ素(SiO2)の誘電率に等しいかそれ以下の誘電率を有する誘電体材料を示す。スペーサに適したlow-k誘電体材料の例としては、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)、有機ケイ酸ガラス(OSG)、フッ素ドープ二酸化ケイ素、炭素ドープ二酸化ケイ素、炭素ドープ窒化ケイ素、多孔質二酸化ケイ素、多孔質炭素ドープ二酸化ケイ素、ホウ素ドープ窒化ケイ素(SiBN)、炭素ホウ素ドープ窒化ケイ素(SiBCN)、SiOCN、SiCN、SiOC、スピンオン有機ポリマー誘電体(例えば、SILKTM)、スピンオンシリコーン系高分子誘電体(例えば、水素シルセスキオキサン(HSQ)及びメチルシルセスキオキサン(MSQ))、及びこれらの組み合わせが挙げられる。
【0049】
ベース下部スペーサ110、ダミー層115、及びベース上部スペーサ120の材料は、非限定的な例として、CVD、PVD、ALD、MOCVD、RTCVD、HDPCVD、プラズマエンハンス化学気相成長(PECVD)、誘導結合プラズマ化学気相成長(ICP CVD)、又はそれらの任意の組み合わせを含む既知の堆積プロセスによって堆積される。
【0050】
ベース下部スペーサ110の厚さ111及びベース上部層スペーサ120の厚さ121は、およそ5ナノメートル(nm)と20nmの間、又は6nmと12nmの間である。ダミー層115は、50nmと300nmの間の厚み116を有する。
【0051】
キャップ誘電体層24は、ベース上部層スペーサ120上に形成される。キャップ誘電体層24は、非限定的な例として、酸化シリコン(SiOx)などの酸化物で構成される。いくつかの実施形態では、キャップ誘電体層24は、ベース上部層スペーサ120に選択的なエッチングプロセスによって除去できる材料で構成される。ベース上部層スペーサ120は、キャップ誘電体層24を除去するプロセスステップによってエッチングされることから犠牲ダミー層115を保護する。キャップ誘電体層24を作るために使用される他の材料の非限定的な例としては、テトラエチルオルトシリケート(TEOS)酸化物、高アスペクト比プラズマ(HARP)酸化物、高温酸化物(HTO)、及び高密度プラズマ(HDP)酸化物などの酸化物が挙げられる。
【0052】
図2は、トレンチが、抵抗器下部スペーサ132Aまで/を貫通してエッチングされ、酸化物薄層215が、トレンチ開口部250に露出するダミー層115表面上に形成された後、
図1のコモンコレクタ回路実施形態の中間マルチ層スタック構造200の断面図である。
【0053】
いくつかの実施形態では、トレンチ250は、(一連の)エッチング(複数可)によってエッチング除去される層に対して選択的であるプロセス、例えば反応性イオンエッチング(RIE)又は一連のRIEステップを使用してエッチングされる。トレンチ250のエッチングは既知である。
【0054】
初期エッチング(又はエッチングステップ)は、トレンチ250を抵抗器下部スペーサ132Aまで、かつ選択的にエッチングする、すなわち、エッチングは表面で停止し、トレンチ250内の抵抗器下部スペーサ132Aの部分を除去しない(図示しない)。
【0055】
トレンチ250のエッチング態様の非限定的な例として、第1のエッチング(ダミー層115の材料に選択的)は、トレンチ250内のキャップ誘電体層24及びベース上部層スペーサ120の材料の部分を除去し、第2のエッチング(ベース下部層スペーサ110の材料に選択的)は、トレンチ250内のダミー層115の部分を除去する、第3のエッチング(抵抗器上部スペーサ137Aに選択的)は、トレンチ250内の金属層140の部分を除去し、第4のエッチング(抵抗器下部スペーサ132Aに選択的)は、トレンチ250内の抵抗器誘電体層135Aの部分を除去する。
【0056】
次に、トレンチ250の表面275は、例えば、プラズマ酸化又は他の既知の酸化方法などの酸化プロセスにさらされる。酸化ステップは、パラメータ(例えば時間、温度など)を用いて進行し、トレンチ250の表面275の一部である多結晶シリコン層115の表面上に酸化物薄層215を形成し、トレンチ250の表面の一部でもあるダミーコンタクト層140の表面上に酸化物薄層240を形成する。酸化物薄層215/240の厚さは、2nmと3nmの間である。酸化物層は、誘電体層135A/137A/110/120/24の表面275上、又は抵抗器下部スペーサ132A上には形成されない。
【0057】
酸化物薄層215の形成後、エッチングは継続され、トレンチ250内の抵抗器下部スペーサ132Aの部分を除去し、トレンチ250内のエミッタ層105の表面225を露出する。このエッチングステップは、エミッタ層105の材料に選択的であり、すなわち、エッチングは、露出したエミッタ層105の表面225で停止する。
【0058】
トレンチの幅(トレンチ幅)251は、約6nmから約250nm、又は約6nmから約100nmとすることができる。
【0059】
図3は、抵抗器本体325及びトランジスタベース350を、トレンチ250内のエミッタ層表面225から成長させた後、コモンコレクタ回路実施形態の中間マルチ層スタック構造300の断面図である。この成長は、段階的に行われるエピタキシャル成長である。誘電体表面、例えばトレンチ250の側壁/表面275、例えば132A/135A/137A/240/110/215/120/24、からのエピタキシャル成長はない。
【0060】
用語「エピタキシャル成長若しくは堆積又はそれらの両方」及び「エピタキシャル形成若しくは成長又はそれらの両方」は、別の半導体材料(結晶性材料)の堆積面上、例えばエミッタ層105上、の半導体材料(結晶性材料)の成長を意味し、成長中の半導体材料(結晶性オーバー層)は堆積面の半導体材料(種材料)と同じ結晶的特性を実質的に有する。エピタキシャル堆積プロセスでは、ソースガスによって供給される化学反応物が制御され、システムパラメータが設定されるため、堆積原子が堆積面の原子の結晶配列に配向するように表面上を移動するのに十分なエネルギーで堆積原子が半導体基板の堆積面に到達する。したがって、エピタキシャル成長した半導体材料は、エピタキシャル成長した材料が形成されている堆積面と実質的に同じ結晶特性を有する。エピタキシャル堆積プロセスは、PECVD装置などの化学気相成長型装置の堆積チャンバーを用いることができる。
【0061】
いくつかの実施形態において、エピタキシャル成長したin situドープn型半導体材料の堆積のためのガスソースは、シラン、ジシラン、トリシラン、テトラシラン、ヘキサクロロジシラン、テトラクロロシラン、ジクロロシラン、トリクロロシラン、メチルシラン、ジメチルシラン、エチルシラン、メチルジシラン、ジメチルジシラン、ヘキサメチルジシラン及びそれらの組み合わせから堆積されたシリコン(Si)を含み得る。他の例では、半導体材料がゲルマニウム(Ge)を含む場合、ゲルマニウムガスソースは、ゲルマン、ダイゲルマン、ハロゲルマン、ジクロロゲルマン、トリクロロゲルマン、テトラクロロゲルマン及びそれらの組み合わせからなる群から選択され得る。エピタキシャルシリコンゲルマニウム堆積の温度は、通常、450℃から900℃の範囲である。温度が高いと一般的に堆積が速くなるが、堆積が速くなると、結晶欠陥及び膜割れが発生する可能性がある。エピタキシャルシリコンゲルマニウム合金層は、このようなガスソースの組み合わせを利用して形成することができる。水素、窒素、ヘリウムなどのキャリアガスを使用することができる。
【0062】
受動抵抗器本体325は、エミッタ層表面225上のトレンチ250内でエピタキシャル成長される。エピタキシャル抵抗器部325は、ドープされたシリコン、ゲルマニウム、又はシリコンゲルマニウムで構成できる。ドープタイプは、エミッタ/コレクタのドープタイプと同じである。
【0063】
抵抗器325の寸法、材料組成、ドーパント種、及びドーパント濃度は、回路の設計パラメータに応じた抵抗器325の抵抗特性を提供するように選択される。抵抗器325の断面積Aは、トレンチ幅251によって決定される。抵抗器325の抵抗器長さRL320は、抵抗器誘電体層135Aの厚さ136と、いくつかの実施形態では、抵抗器下部スペーサ132Aの厚さ131と抵抗器上部スペーサ137Aの厚さ138によって決定される。また、in situ炭素ドーピングは、抵抗器構造の極性とは無関係に、抵抗率を微調整するためにツールで使用することができる。
【0064】
断面積Aは、電流の流れる方向に対して垂直であり、抵抗器の長さRL320は、電流の流れる方向にある。垂直構造300は、抵抗器の長さRL320が任意に大きくなることを許容する一方、A(例えば、抵抗器/トランジスタペアのフットプリント)が小さくなることを許容する。大きなL値と小さなA値の両方は、同時に大きな抵抗Rを好む。受動抵抗器325の抵抗器の長さRL320を長くして、受動抵抗器325の抵抗値を大きくすることができる。抵抗器の長さRL320は、受動抵抗器325を形成するためにエピタキシャル成長プロセスの時間の長さの関数となり得る。
【0065】
抵抗器325の抵抗器断面積Aは、抵抗器325の抵抗に影響を与える。断面積Aは、例えば6nmと100nmの間であるトレンチ幅215と、例えば20nmと100nmの間であるトレンチの長さ(図示せず)との関数である。抵抗器の長さRL320は、10nmと200nmの間であり、抵抗器325は、それぞれのエミッタ/コレクタと同じドーピングタイプを持ち、1x1017cm-3と1x1019cm-3の間のドーピング濃度を持つ上述の半導体材料からできている。また、抵抗器構造の極性に関係なく、抵抗率を微調整するために、ツールでin situ炭素ドーピングを使用することができる。炭素ドーピングを行う場合、炭素ドーピング濃度は、1x1016cm-3と8x1020cm-3の間である。
【0066】
抵抗器は、典型的には、エミッタ層105の上面225から抵抗器下部スペーサ132Aのほぼ中心線(図示せず)まで延びる抵抗器の長さRL320を有する。しかしながら、抵抗器320は、いくつかの実施形態において、抵抗器下部スペーサ132Aの少し下方又は上方に延びることができる。抵抗器325の長さRL320は、抵抗器誘電体層135Aの厚さ136によっても決定される。
【0067】
抵抗器325は、下部132A及び上部137Aの抵抗器スペーサ内に留まらなければならない。いくつかの実施形態では、抵抗器の長さRL320は、5nmと100nmの間であり、抵抗器の抵抗は、10Ω(オーム)と10MΩ(メガオーム)の間である。抵抗器層325は、いくつかの実施形態において、1017から1019cm-3の範囲のドーピングレベルで、軽度に又は中程度にドープされる。
【0068】
抵抗器325が、抵抗器の長さRL320までエピタキシャル成長した後(例えば、成長の時間及び温度などのパラメータが典型的には実験的に決定される)、エピタキシャル成長条件が変化して、第1ドープエピタキシー領域330を形成する。第1ドープエピタキシー領域330は、後に、抵抗器325を横切って生成される電圧出力への外部電気接続の一部として機能することになる。
【0069】
第1ドープエピタキシー層330は、エミッタ/コレクタのドーピングタイプとしてドーピングの極性を有し、ドーピング濃度を4x10
20cm
-3と1.5x10
21cm
-3の間で高度にドープした半導体材料(例えば、シリコン又はシリコン-ゲルマニウム)で構成される。したがって、第1ドープエピタキシー層330は、高導電性である。いくつかの実施形態では、第1ドープエピタキシー層330のドーピング濃度は段階的であり、第1抵抗領域1625の近傍では4×10
20cm
-3及び1.5×10
21cm
-3の範囲のドーピングレベルを有し、真正ベース領域350の近傍では10
19cm
-3及び4×10
20cm
-3の範囲の比較的低いドープレベルを有する(例えば、当技術分野で知られているように、真正ベース領域350の近傍のドープエピタキシー層内のバンドギャップナローイング及びオージェ再結合を低減するため)。同様に、第2ドープエピタキシー層2130のドーピング濃度は段階的であってもよく、第2抵抗領域2125の近傍では4×10
20cm
-3及び1.5×10
21cm
-3の範囲のドーピングレベルを有し、真正ベース領域350の近傍では10
19cm
-3及び4×10
20cm
-3の範囲の比較的低いドーピングレベルを有する(後述の
図21の記載を参照)。
【0070】
第1ドープエピタキシー層330は、トレンチ250内において抵抗器上部スペーサ137Aとベース下部層スペーサ110のほぼ間の領域を満たすように成長を続ける。その結果、第1ドープエピタキシー層330は、抵抗器誘電体層135Aの厚さ136にほぼ等しい厚さを有する。プロセスのこの時点では、第1ドープエピタキシー層330は、酸化物薄層240と接触している。
【0071】
第1ドープエピタキシー領域330が成長した後、エピタキシャルガス化学をin situで変更して、トレンチ250内で成長を続ける真正ベース350を成長させる。真正ベース材料350は、真正ベース材料350がキャップ誘電体層24の上面にベースキャップ355を形成するまで、トレンチ250の残りを満たして成長する。
【0072】
真正ベース350は、シリコン(Si)、シリコン-ゲルマニウム(SiGe)などの半導体材料で構成され、エミッタ105、コレクタ1050、第1ドープエピタキシャル330、第2ドープエピタキシャル2130、第1抵抗領域1625及び抵抗領域2125のドーパントタイプとは反対のドーパントタイプで軽度に又は中程度にドープされ、一部の実施形態では10
17と10
19cm
-3の間のドープ濃度を有する。(後述の
図16及び
図21の記載を参照されたい)。
【0073】
例えば、バイポーラ接合型トランジスタがn-p-nとランジスタである一実施形態では、エミッタ105、コレクタ1050、第1ドープエピタキシー330、第2ドープエピタキシー2130、第1抵抗領域1625及び抵抗領域2125は、n型ドープされるが、真正ベース350及び外部ベース650はp型ドープされる。バイポーラ接合型トランジスタがp-n-pトランジスタである別の実施形態では、エミッタ105、コレクタ1050、第1ドープエピタキシー330、第2ドープエピタキシー2130、第1抵抗領域1625及び抵抗領域2125は、p型ドープされるが、真正ベース350及び外部ベース650は、n型ドープされる。好ましい実施形態では、真正ベース350は、第1若しくは第2又は両方のドープエピタキシー領域330及び2130のバンドギャップよりも低いバンドギャップを有する材料で構成される。例えば、真正ベース350は、ドープエピタキシー領域330及び2130のGe含有量よりも高いGe含有量を有するSiGeで構成され得る。当技術分野で知られているように、トランジスタゲインの改善、スイッチング電圧の低減、若しくはキャリア収集の向上、又はそれらの組合せのために、真正ベースに対して比較的低いバンドギャップが所望される。
【0074】
いくつかの実施形態では、真正ベース材料350は、エミッタ層105に格子状に合致する材料で構成される。いくつかの実施形態では、エミッタ層105はシリコン(Si)で構成され、コレクタ1050はシリコン(Si)で構成され(
図10の記載を参照)、真正ベース材料350はシリコン-ゲルマニウム(SiGe)で構成される。
【0075】
開示したように、抵抗器325のエピタキシャル成長を作成するために使用されるドーパント及びドーパント濃度は、受動抵抗器325の抵抗特性を提供するために選択され、その後、第1ドープエピタキシー領域330を形成するために変更され、次に適切な半導体特性を有する真正ベース350を形成するために再度変更され得る。これらの領域325/330/350のそれぞれに対するエピタキシャル成長のパラメータ、例えば、成長時間、温度などは、実験によって決定される。
【0076】
受動抵抗器325、第1ドープエピタキシー領域330、及び真正ベース350は、同じエピタキシャル成長チャンバーを使用してトレンチ250内でエピタキシャル成長させることができる。トレンチ250内でのエピタキシャル成長は、モノリシック構造325/330/350を形成する。ここで、「モノリシック」という用語は、受動抵抗器325、第1ドープエピタキシー領域330、及び真正ベース350が、ドーピングレベルが異なるとはいえ、同じ半導体材料で構成されていることを表す。
【0077】
トレンチ250内で成長させることにより、抵抗器325、第1ドープエピタキシー領域330、及び真正ベース350は、垂直方向に整列するため、支持基板103の表面上の各デバイスについて断面積Aが最小化される。
【0078】
図4は、ベースキャップ355を除去し(例えば、化学機械研磨CMPによる)、キャップ誘電体層24へ誘電体424を追加し(より厚いキャップ誘電体層の形成)、別のCMPを実行し、かつベースマスク450を堆積後、コモンコレクタ回路実施形態の中間マルチ層スタック構造400の断面図である。
【0079】
CMP技術は、既知である。キャップ誘電体層24のトップに加えられる誘電体424は、任意の誘電体であることができる。いくつかの実施形態では、誘電体は、上述の方法によって堆積されたキャップ誘電体層24の誘電体と同じ誘電体424である。
【0080】
ベースマスク450は、ハードマスクである。ベースマスク450は、トレンチ250/真正ベース350を覆い、トレンチ250/真正ベース350の周囲のダミー層115の一部を覆うように延在する。
【0081】
ベースマスク450は、保護用の誘電材料、例えばリソグラフィー保護材料から構成され、窒化シリコン(SiN)、シリコンボロカーボナイトライド(SiBCN)、シリコンオキシカーボナイトライド(SiOCN)、及びシリコンオキシナイトライド(SiON)のいずれか一つを含むが、これに限定されない。ベースマスク450は、CVD、PVD、ALD、若しくは他のリソグラフィープロセス、又はそれらの組合せを含む標準的技術によって堆積される。
【0082】
図5は、方向性エッチングを行い、ダミー層115を除去してボイド領域515を残した後、コモンコレクタ回路実施形態500の中間マルチ層スタック構造の断面図である。
【0083】
方向性エッチング、例えば第1ベース方向性エッチングは、既知の化学物質を使用して、ベースマスク450によって保護されていない材料を除去して、ベースマスク450の下方に狭いキャップ誘電体層524領域を形成し、ベース上部層スペーサ120を狭くする。ベースマスク450によって保護されていないダミー層115の材料は、ベース方向エッチングによって除去されても除去されてなくもよいが、第1ベース方向エッチングは、ベース下部スペーサ110を越えて進行しない。
【0084】
いくつかの実施形態では、次に、ダミー層115の残りの材料を除去するが、キャップ誘電体層524、ベース上部層スペーサ120、酸化物薄層215、及びベース下部スペーサ110に選択的である(実質的に除去しない)ダミーエッチングを実行する。第2エッチングは、ダミー層115の代わりに空隙515を残す。
【0085】
第1ベース方向エッチングとダミーエッチングは、どちらの順序で行ってもよい。
【0086】
図6は、酸化物薄層215を除去し、外部ベース層650をエピタキシャル成長させた後、コモンコレクタ回路実施形態600の中間マルチ層スタック構造の断面図である。
【0087】
薄い酸化物ライナー215は、ドライエッチング(例えば、SiCoNiTMエッチング)、短いフッ化水素酸(HF)エッチング、又は他の任意の適切なプレクリーニングプロセスを使用して除去できる。
【0088】
外部ベース層650は、真正ベース350上にエピタキシャル成長され、ダミー層115の除去によって残された空隙515を満たす。
【0089】
空隙515の形状及び空隙515へのアクセス、及び複数のスペーサ110/120の表面に沿ったエピタキシャル成長により、エピタキシは転位及び積層欠陥を含む欠陥がある。BJTの典型的な外部ベースは多結晶半導体材料で形成されているため、欠陥は、外部ベース材料としての機能を低下させることはないだろう。成長した欠陥のあるエピタキシャル材料は、多結晶の特性に似ているが、はるかに大きなグレイン(grains)(完全エピタキシの領域)を有するため、大きなグレイン多結晶材料(LGP)外部ベース層650を形成する。したがって、いくつかの実施形態では、外部ベース層650は、多結晶構造40に大きなグレインなどの欠陥を含む可能性のある多結晶材料650であり、例えば、大きなグレイン多結晶材料(LGP)外部ベース層650を形成する。
【0090】
いくつかの実施形態では、外部ベース650は、in situドープエピタキシである。外部ベース650は、1019cm-3と4×1020cm-3の範囲のドーピングレベルを有することができる。好ましい実施形態では、外部ベース650は、真正ベース350のバンドギャップよりも高いバンドギャップを有する材料で構成される。例えば、真正ベース350がSiGeで構成される場合、外部ベース650はポリシリコンで構成されてもよい。当該技術分野で知られているように、真正ベース350のバンドギャップと比較して、外部ベース650のバンドギャップが高いことは、いくつかの実施形態においてベース電流を低減してトランジスタゲインを改善するのに有益であり得る。
【0091】
図7は、第2ベース方向エッチングを行った後、コモンコレクタ回路実施形態700の中間マルチ層スタック構造の断面図である。第2ベース方向エッチングは、ベースマスク450によって保護されていない外部ベース層650の材料の一部を除去する。その結果、キャップ誘電体層524、ベース上部層スペーサ120、及び外部ベース層650の側面は、ベースマスク450の形状によって決まる同一平面内の表面となる。
【0092】
第2ベース方向エッチングの後、層間絶縁膜(ILD)750材料が堆積され、構造700に残っている空間を満たす。ILD750は、例えば、low-k誘電率材料(k<4.0を有する)からできており、酸化シリコン、スピンオンガラス、流動性酸化物、高密度プラズマ酸化物、ボロホスホシリケートガラス(BPSG)、又はそれらの任意の組み合わせを含むがこれらに限定されない。ILD750は、堆積プロセスによって堆積され、CVD、PVD、PECVD、ALD、蒸発、又は化学溶液堆積などを含むがこれらに限定されない。
【0093】
図8は、ベースマスク450(及びIDL750上面の一部)を除去し、コレクタマスク850を堆積後、コモンコレクタ回路実施形態800の中間マルチ層スタック構造の断面図である。コレクタマスク850は、真正ベース350の上方でほぼ中央にコレクタマスク開口851を有する。
【0094】
ベースマスク450は、CMP又はマスクされたエッチングなどの既知の技術によって除去される。
【0095】
コレクタマスク850はハードマスクであり、ベースマスク450と同じ材料で構成でき、同じ方法で堆積できる。
【0096】
図9は、コレクタをマスクしたエッチング後、コモンコレクタ回路実施形態900の中間マルチ層スタック構造の断面図である。
【0097】
コレクタをマスクしたエッチングは、コレクタマスク850で保護されていない領域で、キャップ誘電体層524から、及び真正ベース350の一部から材料を除去することによって、コレクタキャビティ925を作成する。より短い真正ベース950は、ベース上面951をコレクタキャビティ925に露出する結果となる。コレクタをマスクしたエッチングは、ベース上部層スペーサ120に選択的である。
【0098】
図10は、コレクタ1050の堆積後、コモンコレクタ回路実施形態1000の中間マルチ層スタック構造の断面図である。
【0099】
コレクタ1050は、エピタキシャル成長させて、コレクタキャビティ925を満たし、真正ベース950のベース上面951に接触する。コレクタ1050は、真正ベース950と適合する任意の既知のコレクタ材料で構成でき、上述のような既知の技術、例えばCVD及びPVDによって堆積される。
【0100】
いくつかの実施形態では、コレクタ1050は、エミッタ層105と同じドーパントタイプで、4x1020cm-3と2.5x1021cm-3の間のドーパント濃度でドープされたドープシリコンからできている。
【0101】
図11は、CMP又はマスクエッチングなどの既知の方法によってコレクタマスク850を除去した後、コモンコレクタ回路実施形態1100の中間マルチ層スタック構造の断面図である。
【0102】
図12は、外部コンタクト1225/1250/1275を含む積層型垂直抵抗器1200を備えた垂直BJTのコモンコレクタ回路実施形態の断面図である。
【0103】
外部コンタクト1225/1250/1275は、既知の方法で作られる。外部コンタクト1225/1250/1275を形成する非限定的な方法は、例えば、レーザーを用いてビアを形成すること、マスクエッチングで一つ以上のトレンチをパターニングすること等を含む。
【0104】
ダミーコンタクト層140と酸化物薄層240を除去して、金属コンタクト層340で置き換える。
【0105】
いくつかの実施形態では、ダミーコンタクト層140は、高温のアンモニアを用いたウェットエッチングによって、抵抗器上部スペーサ137Aとベース下部層スペーサ110の間から除去される。エッチング材料は、一つ以上のドリル穴を通して、若しくは横方向のアクセスによって、又はそれらの組合せによって、ダミーコンタクト層140に接触する。ウェットエッチングは、選択的に、抵抗器上部スペーサ137A、ベース下部層スペーサ110及び酸化物薄層240を実質的にそのままに残しながら、ダミーコンタクト層140を除去する。次に、薄い酸化物ライナー240は、ドライエッチング(例えば、SiCoNiTMエッチング)、短いフッ化水素酸(HF)エッチング、又は他の任意の適切なプレクリーンプロセスを使用して除去される。SiCoNiTMエッチングは、水素、NF3及びNH3のプラズマ副産物に基板を同時にさらす、プラズマを用いるドライエッチングプロセスである。
【0106】
従って、キャビティは、抵抗器上部スペーサ137A、ベース下部層スペーサ110、及び第1ドープエピタキシー領域330を境にして形成される。シリサイド、典型的には1240が第1ドープエピタキシー領域330上に形成された後、ダミーコンタクト層140の除去によって残されたキャビティは、金属で満たされて金属コンタクト層340を作成する。金属コンタクト層340を作る金属の非限定的な例は、コバルト(Co)、又はタングステン(W)、及びCVD、PVD、ALDなどの既知の堆積技術によって堆積されるニッケル(Ni)、白金(Pt)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)などの他の金属である。金属コンタクト層340は、第1ドープエピタキシー領域330の表面と直接接触しているシリサイド層1240と直接接触している。
【0107】
ビア/トレンチは、デバイス1200のそれぞれの内部コンタクトを外部回路に電気的に接続するのに十分な長さである。キャップ誘電体層524、ベース上部層スペーサ120、コレクタ1050、外部ベース層650、ベース下部スペーサ110、若しくは金属コンタクト層340又はそれらの組合せからの材料の除去は、それぞれのビア/トレンチを作り出す。
【0108】
ベースコンタクト1225は、キャップ誘電体層524及びベース上部層スペーサ120を通過して、外部ベース層650及びベース950に接触する。コレクタコンタクト1250は、コレクタ1050に直接接触する。出力コンタクト1275は、金属コンタクト層340に接触する。出力コンタクト1275が外部ベース層650に電気的に短絡するのを防ぐために、絶縁層1280が、出力コンタクト1275を含むビアに最初に堆積されることに留意されたい。
【0109】
ビア/トレンチは、導電性材料、例えば金属、又は導電性材料の組み合わせで満たされる。導電性材料の非限定的な例は、導電性金属、アルミニウム(Al)、白金(Pt)、金(Au)、タングステン(W)、チタン(Ti)、コバルト(Co)又はそれらの任意の組合せである。導電性材料は、例えば、CVD、PECVD、PVD、メッキ、熱又は電子ビーム蒸発、又はスパッタリングなどの適切な堆積プロセスによって堆積させることができる。
【0110】
図13Aは、積層型エミッタ抵抗器325を有する垂直BJTのコモンコレクタ回路実施形態1300の断面図である。コンタクト1225/1250/1275は、上述したように作られている。
【0111】
図13Bは、
図13Aに示す積層型エミッタ抵抗器1300を有する垂直BJTのコモンコレクタ回路実施形態1350の上面図である。いくつかの実施形態では、コレクタコンタクト1250は、示されるように、単一のコンタクト又は複数のコンタクト1250であり得る。いくつかの実施形態では、ベースコンタクト1225は、示されるように、構造1300/1350の一方の側の複数のコンタクト1225であり、出力コンタクト1275は、構造1300/1350の別の側の複数のコンタクト1275である。いくつかの実施形態では、エミッタコンタクト1305は、上面
図1350に示されているが断面
図1300では見えないように、構造1300/1350の前面若しくは背面又はそれらの両面にある複数のコンタクトである。
【0112】
図14は、積層型エミッタ抵抗器1400を備える垂直BJTのコモンコレクタ回路実施形態の回路ダイアグラムである。
【0113】
回路入力Vinは外部ベース接続1225であり、回路出力Voutは外部接続1275である。この回路では、外部エミッタ接続1305は、グラウンド(又は代替的に、エミッタ供給電圧Vss)に接続される。外部コレクタ接続1250は、コレクタ供給電圧Vddに接続される。
【0114】
図15は、コモンエミッタ回路実施形態1500においてバイポーラ接合型トランジスタ(BJT)と垂直に積層された抵抗器(例えば、抵抗器)を形成するために使用される中間マルチ層スタック構造の断面図である。
【0115】
中間マルチ層スタック構造1500のコモンエミッタ実施形態における層は、コモンコレクタ実施形態100における層と同じであるが、順序は異なる。コモンコレクタ実施形態100と同様に、エミッタサブ構造103/104/105が存在する。しかし、コモンエミッタ実施形態1500では、「3層ダミースタック」110/115/120は、最初にエミッタサブ構造上に堆積される。ダミーコンタクト層140は、三層ダミースタック上、例えばベース上部スペーサ120上に堆積される。中間抵抗器サブ構造132B/135B/137Bは、ダミーコンタクト層140上に堆積される。キャップ誘電体層24は、中間抵抗器サブ構造132B/135B/137B上、例えば、抵抗器上部スペーサ137B上に堆積される。これらの層の材料組成、厚さ、及び堆積方法については、
図1の記載を参照されたい。
【0116】
図16は、真正ベース350及び外部ベース及び抵抗器1625の形成後、コモンエミッタ回路実施形態1600においてバイポーラ接合型トランジスタ(BJT)と垂直に積層された受動抵抗器(例えば、抵抗器)を形成するために使用された中間マルチ層スタック構造の断面図である。
【0117】
この構造1600は、トレンチ250をエッチングするステップと、酸化物薄層215/240を酸化するステップとを実行することによって形成される。次に、トレンチ/開口部250は、エピタキシャル成長時間制御された、真正ベース350、第1ドープエピタキシー領域330、及びコレクタ抵抗器1625の形成順序で、エピタキシャル成長によって満たされる。ベースマスク450が堆積される。
【0118】
方向性エッチング、例えば第1のベース/コレクタ方向エッチングが、既知の化学物質を使用して実行され、ベースマスク450によって保護されていない材料を除去する。第1のベース/コレクタ方向エッチングは、ベース下部スペーサ110に対して下に/選択的に材料を除去する。
【0119】
いくつかの実施形態では、次に、ダミーエッチングを実行してダミー層115の残りの材料を除去するが、キャップ誘電体層524、ベース上部層スペーサ120、酸化物薄層215、及びベース下部スペーサ110に選択的である(実質的に除去しない)。第2のエッチングにより、ダミー層115の代わりに空隙が残る。酸化物薄層215は除去される。
【0120】
外部ベース層650は、真正ベース350上にエピタキシャル成長させられ、ダミー層115の除去によって残された空隙を満たす。ILD750を堆積する。
【0121】
構造1600を作成するために使用される材料及び実行されるプロセスステップに関する詳細については、
図2~
図7の記載を参照されたい。
【0122】
図17は、外部コンタクトを含む積層型垂直コレクタ抵抗器1700を有する垂直BJTのコモンエミッタ回路実施形態の断面図である。
【0123】
構造1600から始めて、ベースマスク450を除去し、コレクタマスク850を堆積させる。コレクタキャビティ925を形成し、コレクタ1050をエピタキシャル成長させる。その後、コレクタマスク850を除去する。ダミーコンタクト層1640Bを除去し、シリサイド、典型的には1740を形成する。金属コンタクト層1740Bは、除去されたダミーコンタクト層1640Bによって残された空隙を置き換え、外部コンタクト1725/1750/1775/1805が形成される。
【0124】
ベースコンタクト1725は、キャップ誘電体層524、抵抗器上部スペーサ137A、抵抗器誘電体層135B、抵抗器下部スペーサ132B、金属コンタクト層1740B、及びベース上部層スペーサ120を通過して、外部ベース層650及びベース350に接触する。なお、絶縁層1730は、ベースコンタクト1725が金属コンタクト層1740Bに電気的に短絡するのを防ぐために、ベースコンタクト1725を含むビア/トレンチに最初に堆積させる。
【0125】
コレクタコンタクト1750は、コレクタ1050に直接接触する。出力コンタクト1775は、金属コンタクト層1740Bに接触する。
【0126】
使用材料及びプロセスステップの詳細については、
図8~12の記載を参照されたい。
【0127】
図18Aは、積層型コレクタ抵抗器1800を備える垂直BJTのコモンエミッタ回路実施形態の断面図である。
【0128】
コンタクト1725/1750/1775は、上記のように作られる。
【0129】
図18Bは、
図18Aに示す積層型エミッタ抵抗器1850を備える垂直BJTのコモンエミッタ回路実施形態の上面図である。
【0130】
いくつかの実施形態では、コレクタコンタクト1750は、示されるように、単一のコンタクト又は複数のコンタクト1750であり得る。いくつかの実施形態では、ベースコンタクト1725は、示されるように、構造1800/1850の一方の側の複数のコンタクト1725であり、出力コンタクト1775は、構造1800/1850の別の側の複数のコンタクト1775である。いくつかの実施形態では、エミッタコンタクト1805は、上面
図1850に示されているが断面
図1800では見えないように、構造1800/1850の前面若しくは背面又はそれらの両面にある複数のコンタクトであり、エミッタ層105に接続する。
【0131】
図19は、積層型コレクタ抵抗器1900を備える垂直BJTのコモンエミッタ回路実施形態の回路ダイアグラムである。
【0132】
回路入力Vinは、外部ベース接続1725であり、回路出力Voutは、外部接続1775である。この回路では、外部エミッタ接続1805は、グラウンド(又は代替的に、Vssなどのエミッタ供給電圧)に接続される。コレクタ抵抗器Rc1625は、コレクタ供給電圧Vddに1750により接続される。
【0133】
図20は、エミッタ縮退回路実施形態において、バイポーラ接合型トランジスタ(BJT)と垂直に積層された上部/コレクタ抵抗器及び下部/エミッタ抵抗器を形成するために使用された中間マルチ層スタック構造2000の断面図である。コモンエミッタ回路にエミッタ縮退を追加する(すなわちR
Eを追加する)ことは、電圧ゲインを低下させるが、回路の線形性と安定性を向上させる。
【0134】
中間マルチ層スタック構造2000のエミッタ縮退実施形態における層は、コモンエミッタ実施形態1500における層と同じであるが、第1/エミッタ抵抗器下部スペーサ2032と第1/エミッタ抵抗器誘電体層2035が、エミッタ層105と三層ダミースタック110/115/120の間に挿入される。第1/エミッタ抵抗器下部スペーサ2032は、エミッタ層105上に配置され、第1/エミッタ抵抗器誘電体層2035は、第1/エミッタ抵抗器層スペーサ2032上に配置される。第1/エミッタ抵抗器誘電体層2035は、エミッタ抵抗器Reとなる。
【0135】
「三層ダミースタック」110/115/120は、第1抵抗器誘電体層2035上に堆積される。ダミーコンタクト層140は、三層ダミースタック上、例えばベース上部スペーサ120上に堆積される。中間抵抗器サブ構造132B/135B/137Bは、ダミーコンタクト層140上に堆積される。キャップ誘電体層24は、中間抵抗器サブ構造132B/135B/137B上、例えば抵抗器器上部スペーサ137B上に堆積される。これらの層の材料組成、厚さ、及び堆積方法については、
図1の記載を参照されたい。
【0136】
図21は、真正ベース350及び外部ベース650と第1/エミッタ抵抗器Re2125と第2/コレクタ抵抗器Rc1625の形成後、エミッタ縮退回路実施形態2100のバイポーラ接合型トランジスタ(BJT)と垂直に積層された二つの抵抗器を形成するために使用された中間マルチ層スタック構造の断面図である。
【0137】
この構造2100は、トレンチ250をベース下部スペーサ110までエッチングし、酸化物薄層215/240を酸化させるステップを実行することにより形成される。その後、トレンチ250のエッチングは、エミッタ層105に到達するまで継続する。
【0138】
次に、トレンチ250は、次の形成順序にてエピタキシャル成長で満たされる:第1/エミッタ抵抗器Re2125、ボトムドープエピタキシー領域2130、真正ベース350、トップドープエピタキシー領域330、及び第2/コレクタ抵抗器1625。ベースマスク450が堆積される。
【0139】
方向性エッチング、例えば第1のベース/コレクタ方向エッチングが、既知の化学を使用して実行され、ベースマスク450によって保護されていない材料を除去する。第1のベース/コレクタ方向エッチングは、ベース下部スペーサ110に対して下に/選択的に材料を除去する。
【0140】
いくつかの実施形態では、次に、ダミーエッチングを実行し、ダミー層115の残りの材料を除去するが、キャップ誘電体層524、ベース上部層スペーサ120、酸化物薄層215、及びベース下部スペーサ110に選択的である(実質的に除去しない)。第2のエッチングにより、ダミー層115の代わりに空隙が残る。酸化物薄層215が除去される。
【0141】
外部ベース層650は、真正ベース350上にエピタキシャル成長させられ、ダミー層115の除去によって残された空隙を満たす。ILD750が堆積される。
【0142】
構造2100を作成するために使用される材料と実行されるプロセスステップの詳細については、
図2~7の記載を参照されたい。
【0143】
いくつかの実施形態では、材料及び方法は、第1/エミッタ抵抗器Re2125、及び第2/コレクタ抵抗器1625に対して同じである。さらに、材料及び方法は、ボトムドープエピタキシー領域2130及びトップドープエピタキシー領域330に対して同じである。シリサイドコンタクトは、ボトムドープエピタキシー領域2130上に形成される必要はない。
【0144】
図22Aは、垂直BJTのエミッタ縮退回路実施形態2200の断面図であり、積層型第1/エミッタ抵抗器Re2125及び第2/コレクタ抵抗器Rc1625が完成し、外部接続1730/1750/1775/1805、金属コンタクト層1740B、及びシリサイド1740が含まれる。
【0145】
構造2100から始めて、ベースマスク450が除去され、コレクタマスク850が堆積される。コレクタキャビティ925が形成され、コレクタ1050が堆積される。その後、コレクタマスク850が除去され、ダミーコンタクト層1640Bが除去され、シリサイド、典型的には1740が形成される。金属コンタクト層1740Bは、ダミーコンタクト層1640Bの除去によって残された空隙を満たし、外部コンタクト1725/1750/1775/1805が完成される。
【0146】
ベースコンタクト1725は、キャップ誘電体層524、抵抗器上部スペーサ137A、抵抗器誘電体層135B、抵抗器下部スペーサ132B、金属コンタクト層1740B、及びベース上部層スペーサ120を通過して、外部ベース層650及びベース350に接触する。なお、ベースコンタクト1725が金属コンタクト層1740Bに電気的に短絡するのを防ぐために、絶縁層1730を、ベースコンタクト1725を含むビア/トレンチに最初に堆積させる。
【0147】
コレクタコンタクト1750は、コレクタ1050に直接接触する。出力コンタクト1775は、金属コンタクト層1740Bに接触する。
【0148】
使用した材料及び実施した方法ステップの詳細については、
図8~12の記載を参照されたい。
【0149】
図22Bは、積層型第1/エミッタ抵抗器Re2125、及び第2/コレクタ抵抗器Rc1625を備える垂直BJTのコモンエミッタ回路実施形態の上面図である。
【0150】
いくつかの実施形態では、コレクタコンタクト1750は、示されるように、単一のコンタクト又は複数のコンタクト1750であり得る。いくつかの実施形態では、示されるように、ベースコンタクト1725は、構造2200/2250の一方の側の複数のコンタクト1725であり、出力コンタクト1775は、構造2200/2250の別の側の複数のコンタクト1775である。いくつかの実施形態では、エミッタコンタクト1805は、上面
図2250に示されているが断面
図2200では見えないように、エミッタ層105に接続する構造2200/2250の前面若しくは背面又はそれらの両面にある複数のコンタクトである。
【0151】
図23は、積層型第1/エミッタ抵抗器Re2125、及び第2/コレクタ抵抗器Rc1625を備える垂直BJTのエミッタ縮退回路実施形態2200の回路ダイアグラム2300である。
【0152】
回路入力Vinは、外部ベース接続1725であり、回路出力Voutは、外部接続1775である。この回路では、外部エミッタ接続1805はグラウンド(又はエミッタ供給電圧Vss)に接続される。コレクタ抵抗器Rc1625は、コレクタ供給電圧Vddに1750により接続される。
【0153】
図24は、一つ以上の積層型抵抗を有する垂直BJTの製造プロセル2400のフローチャートである。
【0154】
プロセスは、作られるそれぞれの回路実施形態に依存して、例えばコモンコレクタ、コモンエミッタ、又はエミッタ縮退回路に依存して、中間マルチ層スタック100/1500/2000を作ることによってステップ2405で始まる。
図1、
図15、及び
図20の記載を参照されたい。
【0155】
ステップ2410において、トレンチ250がエッチングされ、トレンチ内の層のエピタキシャル成長が、第1/エミッタ抵抗器Re2125、ボトムドープエピタキシー領域2130、真正ベース350、トップドープエピタキシー領域330、若しくは第2/コレクタ抵抗器1625又はそれらの組合せを形成する。
図2~3、
図16、及び
図21のそれぞれの記載を参照されたい。
【0156】
ステップ2415では、ダミー材料が除去され、置換される。例えば、ダミーコンタクト層140が除去され、金属コンタクト層340/1740Bに置き換えられ、ダミー層115が除去され、外部ベース層650に置き換えられる。
図3A~
図7、
図16、
図21、及び
図22Aの記載を参照されたい。
【0157】
ステップ2420では、外部ベース640を成長させ、コレクタ1050を堆積させる。
図7~11、
図17、
図22Aの記載を参照されたい。
【0158】
【0159】
本発明の様々な実施形態の記載は、例示の目的で提供されたが、開示された実施形態に論じ尽くし又は限定することを意図していない。記載した実施形態の範囲から逸脱することなく、多くの修正及び変形が当業者には明らかであろう。例えば、本発明の実施形態に従って開示された半導体デバイス、構造、及び方法は、アプリケーション、ハードウェア、若しくは電子システム又はそれらの組合せにおいて採用することができる。本発明の実施形態を実施するのに適したハードウェア及びシステムは、パーソナルコンピュータ、通信ネットワーク、電子商取引システム、携帯通信デバイス(例えば、携帯電話及びスマートフォン)、固体メディア記憶デバイス、エキスパート及び人工知能システム、機能回路などを含み得るが、これらに限定されない。半導体デバイスを組み込んだシステム及びハードウェアは、本発明の企図された実施形態である。
【0160】
本明細書で使用する用語は、実施形態及び実用化の原理を説明し、又は市場で見出される技術に対する技術改良を説明するため、又は当業者が本明細書に開示された実施形態を理解できるように選択したものである。実質的に同じ機能を果たし、実質的に同じ方法で作用し、実質的に同じ用途を有し、若しくは同様のステップを実行する、又はそれらの組合せである、異なる用語で記載されたデバイス、コンポーネント、要素、特徴、装置、システム、構造、技術、及び方法は、本発明の実施形態として企図される。
【国際調査報告】