(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-09
(54)【発明の名称】スティック型食品製作システム、スティック型食品成形装置及びスティック型食品飾り薬味塗布装置
(51)【国際特許分類】
A23P 20/20 20160101AFI20231226BHJP
A21C 11/00 20060101ALI20231226BHJP
A47J 37/12 20060101ALI20231226BHJP
A23L 35/00 20160101ALN20231226BHJP
【FI】
A23P20/20
A21C11/00 Z
A47J37/12 351
A23L35/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023538956
(86)(22)【出願日】2021-12-22
(85)【翻訳文提出日】2023-06-23
(86)【国際出願番号】 KR2021019657
(87)【国際公開番号】W WO2022139486
(87)【国際公開日】2022-06-30
(31)【優先権主張番号】10-2020-0182121
(32)【優先日】2020-12-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0183768
(32)【優先日】2021-12-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】513178894
【氏名又は名称】シージェイ チェイルジェダン コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100111372
【氏名又は名称】津野 孝
(72)【発明者】
【氏名】キム、 ヨンタク
(72)【発明者】
【氏名】キム、 スンミン
【テーマコード(参考)】
4B031
4B036
4B048
4B059
【Fターム(参考)】
4B031CA20
4B031CB02
4B031CB07
4B031CJ20
4B031CL16
4B031CM09
4B036LF13
4B036LT02
4B036LT06
4B036LT11
4B048PE12
4B048PN01
4B048PN07
4B048PN20
4B048PN23
4B048PS13
4B059AA01
4B059AB01
4B059AB17
4B059AC02
4B059AC13
4B059AD11
4B059BB20
4B059BD07
(57)【要約】
本発明によるスティック型食品製作システムは、具材にスティックが挟まれて形成された具材スティックに生地を覆うように設けられる成形装置と、前記成形装置において、前記具材スティックから形成された生地スティックに飾り薬味を塗布するように設けられる塗布装置と、前記塗布装置において、前記生地スティックに飾り薬味が塗布して形成された半製品を油で揚げるように設けられる油揚げ器を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
具材にスティックが挟まれて形成された具材スティックに生地を覆うように設けられる成形装置と、
前記成形装置において、前記具材スティックから形成された生地スティックに飾り薬味を塗布するように設けられる塗布装置と、
前記塗布装置において、前記生地スティックに飾り薬味が塗布して形成された半製品を油で揚げるように設けられる油揚げ器と、を含む、スティック型食品製作システム。
【請求項2】
前記油揚げ器は、
収容された油を加熱するように設けられる揚げ部と、
前記半製品を前記揚げ部の上側を横切って移送し、前記移送動作のうち、前記半製品を傾けて揚げ部に収容された油に浸す半製品移送部と、を含む、請求項1に記載のスティック型食品製作システム。
【請求項3】
前記油揚げ器は、
前記揚げ部の上側を覆う目隠し膜をさらに含む、請求項2に記載のスティック型食品製作システム。
【請求項4】
前記油揚げ器は、
前記揚げ部から発生する油蒸気が含まれた空気を吸入し、前記油蒸気を濾して排出するように設けられる油蒸気防止フィルターをさらに含む、請求項2に記載のスティック型食品製作システム。
【請求項5】
前記油揚げ器は、前記塗布装置から前記半製品が伝達される時に、前記半製品を回転させることによって、前記半製品のスティックが前記半製品の移送方向又は前記半製品の移送方向の反対方向に向かうように配置する半製品配置部をさらに含む、請求項1に記載のスティック型食品製作システム。
【請求項6】
前記半製品のスティックを把持して前記成形装置及び前記塗布装置を経て前記油揚げ器に移送方向に沿って前記半製品を移送する移送装置をさらに含む、請求項1に記載のスティック型食品製作システム。
【請求項7】
前記移送装置は、
前記移送方向に沿って延びる移送動作部と、
前記移送動作部の回転によって前記移送方向に沿って移動するように前記移送動作部に結合される移送フレームと、
前記スティックを把持するように設けられ、前記移送フレームに回転自在に結合される把持部と、を含む、請求項6に記載のスティック型食品製作システム。
【請求項8】
前記移送装置により把持された半製品が前記油揚げ器と隣接して位置する時に、前記半製品のスティックを押して前記移送装置から離脱させて前記油揚げ器に前記半製品を伝達する半製品離脱部をさらに含む、請求項6に記載のスティック型食品製作システム。
【請求項9】
前記油揚げ器で前記半製品が調理して形成される調理製品を冷凍する冷凍装置をさらに含む、請求項1に記載のスティック型食品製作システム。
【請求項10】
移送装置により把持された、具材にスティックが挟まれて形成された具材スティックを回転させるように設けられる成形回転部と、
前記成形回転部により回転する具材スティックに生地を吐出する生地ノズルと、を含む、スティック型食品成形装置。
【請求項11】
前記生地ノズルは、
ノズル本体と、
前記生地が吐出されるように前記ノズル本体に形成され、前記スティックが前記移送装置から延びた方向である基準方向に沿って延びた長孔状のスリットを含む、請求項10に記載のスティック型食品成形装置。
【請求項12】
前記ノズル本体は、
前記スリットが形成され、上下方向に直交する下面を有するノズル本体基底部と、
前記ノズル本体基底部の下面の基準方向側末端から下方に突出して形成されるノズル本体突出部と、を含む、請求項11に記載のスティック型食品成形装置。
【請求項13】
前記ノズル本体は、昇降、及び前記スティックが延びた方向に沿って移動可能のように設けられる、請求項11に記載のスティック型食品成形装置。
【請求項14】
前記成形回転部は、前記スティックが延びた方向を軸方向にして前記具材スティックを回転させるように設けられる、請求項10に記載のスティック型食品成形装置。
【請求項15】
前記成形回転部は、前記移送装置の移送動作部に沿って移動可能な移送フレームに回転自在に結合された把持部に選択的に結合されるように設けられ、前記把持部を前記移送フレームに対して回転させる、請求項10に記載のスティック型食品成形装置。
【請求項16】
移送装置により把持された、具材にスティックが挟まれ、生地が塗布して形成された生地スティックの下側に位置するように設けられる飾り薬味板を含む飾り薬味部と、
前記飾り薬味板の上側で前記飾り薬味部に収容された飾り薬味を前記移送装置により把持された生地スティックに塗布するために、前記移送装置により把持された生地スティックを前記飾り薬味部に対して回転させるように設けられる飾り薬味回転部と、を含む、スティック型食品飾り薬味塗布装置。
【請求項17】
前記飾り薬味板は、上下方向に移動して前記生地スティックと近くなるか前記生地スティックから遠くなるように設けられる、請求項16に記載のスティック型食品飾り薬味塗布装置。
【請求項18】
前記飾り薬味回転部は、前記スティックが延びた方向を軸方向にして前記生地スティックを回転させるように設けられる、請求項16に記載のスティック型食品飾り薬味塗布装置。
【請求項19】
前記スティックが前記移送装置から延びた方向を基準方向とすると、
前記飾り薬味部の基準方向末端と隣接して配置されるプッシャーをさらに含む、請求項16に記載のスティック型食品飾り薬味塗布装置。
【請求項20】
前記プッシャーは、前記移送装置により前記生地スティックが移送される方向から見た時に、基準方向に沿って凹んで形成された基準方向の反対側面を有する、請求項19に記載のスティック型食品飾り薬味塗布装置。
【請求項21】
前記飾り薬味部で飾り薬味を上昇させて提供するように、前記飾り薬味部の下端部と連結される飾り薬味提供部とをさらに含む、請求項16に記載のスティック型食品飾り薬味塗布装置。
【請求項22】
前記飾り薬味提供部は、シリンダー型の飾り薬味提供ハウジングと、前記飾り薬味提供ハウジングの内部に位置して回転することによって飾り薬味を上昇させるように設けられるスクリューと、を含む、請求項21に記載のスティック型食品飾り薬味塗布装置。
【請求項23】
前記飾り薬味部に収容された飾り薬味を平坦化するように、上下方向に直交する一方向に沿って前記飾り薬味板の上側で移動するフラッティングバーをさらに含む、請求項16に記載のスティック型食品飾り薬味塗布装置。
【請求項24】
前記飾り薬味回転部は、前記移送装置の移送動作部に沿って移動可能な移送フレームに回転自在に結合された把持部に選択的に結合されるように設けられ、前記把持部を前記移送フレームに対して回転させる、請求項16に記載のスティック型食品飾り薬味塗布装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スティック型食品の製作のためのスティック型食品製作システム、スティック型食品成形装置、及びスティック型食品に対する塗布装置である。
【背景技術】
【0002】
スティック型食品の製作のために、スティックに食品を挟み、挟んだ食品を適切な形態の生地で覆った後、スティック型食品の種類に応じて生地の上にパン粉又はジャガイモブロックなどの飾り薬味を塗布する。
【0003】
生地で覆う過程、飾り薬味の塗布過程の両方も作業者の手作業により行われる。
したがって、不均一な形態で生地が形成されるか、飾り薬味が不均一に塗布されるなど、生地成形の不良又は飾り薬味塗布の不良が発生する可能性がある。
また、作業者の疲労度が非常に増加する工程であるという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、このような問題を解決するために案出されたものであって、均一な品質のスティック型食品を自動で製作するためのスティック型食品製作システム、スティック型食品成形装置、及びスティック型食品に対する塗布装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施形態によるスティック型食品製作システムは、具材にスティックが挟まれて形成された具材スティックに生地を覆うように設けられる成形装置と、前記成形装置において前記具材スティックから形成された生地スティックに飾り薬味を塗布するように設けられる塗布装置と、前記塗布装置において前記生地スティックに飾り薬味が塗布して形成された半製品を油で揚げるように設けられる油揚げ器を含む。
【0006】
本発明の実施形態によるスティック型食品成形装置は、移送装置により把持された、具材にスティックが挟まれて形成された具材スティックを回転させるように設けられる成形回転部と、前記成形回転部により回転する具材スティックに生地を吐出する生地ノズルを含む。
【0007】
本発明の実施形態によるスティック型食品飾り薬味塗布装置は、移送装置により把持された、具材にスティックが挟まれて生地が塗布して形成された生地スティックの下側に位置するように設けられる飾り薬味板を含む飾り薬味部と、前記飾り薬味板の上側で前記飾り薬味部に収容された飾り薬味を前記移送装置により把持された生地スティックに塗布するために前記移送装置により把持された生地スティックを前記飾り薬味部に対して回転させるように設けられる飾り薬味回転部を含む。
【発明の効果】
【0008】
これにより、均一な品質のスティック型製品を自動で製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の一実施形態による食品処理システムの斜視図である。
【0010】
【
図2】本発明の一実施形態による食品処理システムを上側から下方に見た図である。
【0011】
【
図3】本発明の一実施形態による具材供給装置の斜視図である。
【0012】
【
図4】本発明の一実施形態によるスティック提供装置の斜視図である。
【0013】
【
図5】本発明の一実施形態による成形装置の斜視図である。
【0014】
【
図6】本発明の一実施形態による成形装置を概念的に示した図である。
【0015】
【
図7】本発明の一実施形態による成形装置の生地ノズルと移送装置を示した斜視図である。
【0016】
【
図8】本発明の一実施形態による塗布装置をそれぞれ異なる角度から見た斜視図である。
【
図9】本発明の一実施形態による塗布装置をそれぞれ異なる角度から見た斜視図である。
【0017】
【
図10】本発明の一実施形態による塗布装置を前後方向から見た様態を示した図である。
【0018】
【
図11】本発明の一実施形態による塗布装置において、飾り薬味提供部を除いた部分を概念的に示した図である。
【0019】
【
図12】本発明の一実施形態の変形例による食品処理システムの半製品離脱部、半製品配置部、及び油揚げ器の配置状態を示した斜視図である。
【0020】
【
図13】本発明の一実施形態による油揚げ器の斜視図である。
【0021】
【
図14】本発明の一実施形態による油揚げ器の内部構造が外部に現れるようにして示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の一部実施形態を例示的な図面を通じて詳しく説明する。
各図面の構成要素に参照符号を付けるに当たり、同一の構成要素に対しては、たとえ他の図面上に示されても、できる限り同一の番号を付けるようにしていることに留意しなければならない。
また、本発明の実施形態を説明するに当たり、関連した公知の構成又は機能に対する具体的な説明が、本発明の実施形態に対する理解を妨害すると判断される場合、その詳細な説明は省略する。
【0023】
また、本発明の実施形態の構成要素を説明するに当たり、「第1」、「第2」、「A」、「B」、「(a)」、「(b)」などの用語を使用することがある。
このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものに過ぎず、その用語により当該構成要素の本質や順番又は順序などが限定されない。
ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」又は「接続」されると記載された場合、その構成要素は、その他の構成要素に直接的に連結するか、又は接続してもよいが、各構成要素の間にさらに他の構成要素を「連結」、「結合」又は「接続」してもよいと理解しなければならない。
【0024】
図1は、本発明の一実施形態による食品処理システム1の斜視図である。
図2は、本発明の一実施形態による食品処理システム1を上側から下方に見た図である。
【0025】
図面を参照すれば、本発明の一実施形態によるスティック型食品処理システム1は、成形装置20、塗布装置30、及び油揚げ器40を含んでよい。
【0026】
本発明の一実施形態においては、基準方向が前方であると仮定するが、その方向がこれに制限されない。
また、本発明の明細書において、前方、後方、左方、右方、上方、及び下方は、説明の便宜上用いられる表現であり、食品処理システム1とその構成要素が配置される方向によって相対的に決定されてよい。
【0027】
本発明の一実施形態によるスティック型食品処理システム1では、全般的にスティック(S)、具材スティック(P1)、半製品(P3)スティック(S)、及び半製品(P3)を後側から前方に移送しながら処理する。
したがって、移送方向とすると、前方を意味してよい。スティック型食品処理システム1の最も後側から後述する具材供給装置80、スティック提供装置60、成形装置20、塗布装置30、及び油揚げ器40が順次羅列して連結されてよく、前後方向に沿って延びた移送装置10が、このようなスティック提供装置60、成形装置20、及び塗布装置30を横切って配置されてよい。
このようなスティック型食品処理システム1が作動することで、スティック型の食品が自動で生産され得る。
【0028】
【0029】
<具材供給装置80>
【0030】
図3は、本発明の一実施形態による具材供給装置80の斜視図である。
【0031】
本発明の一実施形態によるスティック型食品処理システム1は、具材供給装置80を含んでよい。
具材供給装置80が提供する具材(N)は、スティック(S)が挟まれ得る固形の食材料であるソーセージ、ハム、及びチーズの少なくとも一つであってよく、その種類がこれに制限されない。
【0032】
具材供給装置80は、バルクで提供される具材(N)をばらに分離して排出することができる。
具材供給装置80は、バルク状の具材(N)が提供されるドラム型の内部空間を有する具材分離槽81と、具材分離槽81の側面に形成された穴を介してばらに分離された具材(N)が排出される時に、排出された具材(N)を移動させる具材移動通路82を含んでよい。
具材分離槽81の回転によって、バルク状の具材(N)がばらの具材(N)に分離されてよく、具材分離槽81が振動しながら具材分離槽81の内側面に形成される螺旋状の通路に沿ってばらの具材(N)が上昇して具材移動通路82に伝達する時に、具材(N)が整列されてよく、整列されていない具材(N)は、再び具材分離槽81の内側に落下して再び同一の過程を経てよい。
具材供給装置80は、パーツフィーダー(parts feeder)であってよい。
【0033】
具材移動通路82に連結された具材移送部83に、ばらの具材(N)が羅列されてよい。
具材移送部83は、コンベアーベルトであってよい。
具材移送部83の回転中に具材移動通路82により具材(N)が具材移送部83に一つずつ提供されると、ばらの具材(N)が互いに離隔して具材移送部83に安着し、離隔した状態で移送方向に沿って移動してよい。
具材(N)の長手方向が左右方向に羅列した状態で具材(N)が移送されてよい。
【0034】
【0035】
<スティック提供装置60>
【0036】
図4は、本発明の一実施形態によるスティック提供装置60の斜視図である。
【0037】
本発明の一実施形態によるスティック型食品処理システム1は、スティック提供装置60を含んでよい。
スティック提供装置60は、ばらに分離して移送される具材(N)にスティック(S)を提供して具材スティック(P1)を形成する装置である。
【0038】
スティック提供装置60は、提供される具材(N)を固定する具材固定部61と、具材固定部61により固定された具材(N)にスティック(S)を挟み込むスティック挿入部62を含んでよい。
ばらに分離して移送される具材(N)がスティック提供装置60に到着すると、具材固定部61の具材固定台612に安着し、具材固定部61は、具材(N)の上側に位置する板状の具材把持部材611を具材(N)に接近させてそれぞれの具材(N)を具材固定台612と具材把持部材611との間に把持する。
スティック挿入部62は、具材(N)の左側からそれぞれの具材(N)の位置に対応する位置に配置されたスティック(S)を把持してそれぞれの具材(N)で右側に接近させ、スティック(S)が具材(N)に挿入されるようにする。
すなわち、スティック挿入部62は、左右方向に沿って直線運動が可能である。
スティック(S)が具材(N)に挿入されることで、具材スティック(P1)が形成される。
【0039】
スティック提供装置60により形成された具材スティック(P1)は、移送装置10により移送される。
移送装置10は、スティック(S)が具材(N)に挿入される段階で既にスティック(S)を取り囲んで、具材スティック(P1)が完成した後に具材スティック(P1)のスティック(S)部分を把持してよく、完成した具材スティック(P1)が伝達された後に把持してもよい。
【0040】
【0041】
<移送装置10>
【0042】
図5は、本発明の一実施形態による成形装置20の斜視図である。
図6は、本発明の一実施形態による成形装置20を概念的に示した図である。
図7は、本発明の一実施形態による成形装置20の生地ノズル21と移送装置10を示した斜視図である。
【0043】
本発明の一実施形態によるスティック型食品処理システム1は、移送装置10を含んでよい。
移送装置10は、スティック(S)を把持して成形装置20と塗布装置30を経て油揚げ器40に移送方向に沿って半製品(P3)を移送する装置である。
【0044】
移送装置10は、移送方向に沿って延びる移送動作部11を含んでよい。
移送動作部11は、コンベアーベルトで構成されてよい。
移送動作部11は、回転してよい。
移送動作部11の回転によって、移送動作部11の上面に安着した事物が移送方向である前方に移動してよい。
【0045】
移送装置10は、移送フレーム12を含んでよい。
移送フレーム12は、移送動作部11の回転によって移送方向に移動するように移送動作部11に結合される。
移送フレーム12は、複数で構成され、互いに前後方向に沿って離隔して配置されてよい。
移送フレーム12は、移送動作部11に結合される基底板と、基底板の前後端から上方に延びて形成される規制板を含んでよい。
【0046】
移送装置10は、把持部13を含んでよい。
把持部13は、スティック(S)を把持してよい。
把持部13は、移送フレーム12に回転自在に結合される。
把持部13は、移送フレーム12に対して左右方向を軸方向にして回転自在に結合されてよい。
したがって、スティック(S)は、移送装置10により移送方向に沿って移動してよく、後述する他の構成要素により把持部13が回転することによって回転してよい。
把持部13が含む複数の把持ブロックが互いに近くなるにつれて、その間にスティック(S)を把持してよく、複数の把持ブロックが互いに遠くなるにつれて、スティック(S)に対する把持を解除してよい。
複数の把持ブロックは、円柱を等角で3等分したものと同様の形状を有してよい。
【0047】
移送フレーム12には、複数の把持部13が結合されてよい。
複数の把持部13は、前後方向に沿って羅列されてよい。
したがって、複数のスティック(S)が複数の把持部13のそれぞれにより把持されて前後方向に沿ってともに移動してよい。
【0048】
【0049】
<成形装置20>
【0050】
成形装置20は、具材(N)にスティック(S)が挟まれて形成された具材スティック(P1)に生地(B)を覆う装置である。
成形装置20により調理食品の基本的な形状が形成され得る。
具材スティック(P1)に成形装置20により生地(B)が覆われ、生地スティック(P2)が形成される。
成形装置20により具材スティック(P1)に提供される生地(B)は、小麦粉の生地であってよいが、生地(B)を構成する材料がこれに制限されない。
成形装置20により生地(B)が具材スティック(P1)に覆われて全体的なスティック型食品の形状が形成されるので、成形装置20は、スティック型食品成形装置であってよい。
【0051】
成形装置20は、生地ノズル21を含んでよい。
生地ノズル21は、具材スティック(P1)に生地(B)を吐出してよい。
生地ノズル21が生地(B)を吐出する時に、後述する成形回転部22が具材スティック(P1)を回転させてよい。
【0052】
生地ノズル21は、ノズル本体を含んでよい。
ノズル本体には、スリット210が形成され、生地(B)が吐出される経路を構成することができる。
スリット210を介して生地(B)が吐出される。
スリット210は、スティック(S)が移送装置10から延びた方向である基準方向、すなわち、右側方向に沿って延びた長孔状を有してよい。
スリット210は、上下方向に沿ってノズル本体を開放させた形状を有し、生地(B)が上側から下方に吐出され、移送装置10によりノズル本体の下側に移送される具材スティック(P1)に塗布されるようにできる。
【0053】
ノズル本体は、ノズル本体基底部211とノズル本体突出部212を含んでよい。
ノズル本体基底部211には、スリット210が形成され、上下方向に直交する下面を有してよい。
ノズル本体突出部212は、ノズル本体基底部211の下面の右側末端から下方に突出して形成されてよい。
ノズル本体突出部212は、下方に行くほど左右方向を基準に減る幅を有するテーパー状の外観を有してよい。
ノズル本体突出部212の左側境界は、上方に対して左側に傾いたプロファイルを有してよい。
ノズル本体突出部212の右側境界は、上下方向に延びたプロファイルを有してよい。
【0054】
ノズル本体突出部212が配置されることによって、生地(B)が具材(N)の右側末端によく塗布されて具材(N)の右側末端を生地(B)がよく覆うことができる。
ノズル本体突出部212の左側境界に、具材(N)の右側末端に塗布された生地が接触して流線形状が成形されてよい。
【0055】
ノズル本体は昇降することができ、スティック(S)が延びた方向と平行に左右方向に移動することができる。
このような直線動作がノズル本体に対して可能のように、ノズル本体は、リニアアクチュエータ、LMガイド、リードスクリューなどの直線駆動部に連結されてよいが、直線駆動部の種類がこれに制限されない。
【0056】
ノズルから吐出される生地(B)が、一般的なコーンドッグ状のように具材(N)に均一に塗布されてもよく、ノズル本体が昇降及び左右方向に沿って直線運動することによって、生地(B)が具材(N)を螺旋状に取り囲む形状を有してもよく、左右方向に離隔した複数の環状の生地(B)が具材(N)を取り囲んでもよい。
具材(N)に塗布可能な生地(B)の形状は、これに制限されない。
【0057】
ノズル本体は、複数で構成されてよい。
複数のノズル本体は、それぞれの具材スティック(P1)が移送装置10により移動して到着する位置と対応する位置にそれぞれ配置されてよい。
【0058】
成形装置20は、生地(B)を収容する生地ホッパー26を含んでよい。
生地ホッパー26に収容された生地(B)は、生地ホッパー26の下端を介して下方に排出されて生地係留部24に到達してよい。
生地ホッパー26は、下方に行くほど左右方向に沿って有する幅が減る形状を有してよい。
【0059】
成形装置20は、生地係留部24と生地加圧部23を含んでよい。
生地係留部24には、生地ホッパー26から排出された生地(B)が到達し、生地係留部24に連結された生地加圧部23は、このような生地係留部24内の生地(B)を押し出す。
生地加圧部23は、生地係留部24の左側に連結されて生地(B)を右側に押し出してよい。
生地加圧部23は、生地(B)を加圧して排出するためにエアシリンダー又は油圧シリンダーであってよく、空気のような流体を用いて生地(B)を加圧するブロワーであってもよいが、その種類がこれに制限されない。
生地加圧部23を制御することによって、生地(B)がノズル本体を介して吐出される速度が調節され得る。
【0060】
成形装置20は、生地排出官25を含んでよい。
生地排出官25は、生地係留部24の右側及びノズル本体の上側に連結され、生地加圧部23により加圧されて排出される生地(B)をノズル本体に伝達してよい。
生地排出官25は、「L」字状に折れた形状を有してよい。
【0061】
生地係留部24、生地加圧部23、及び生地排出官25の少なくとも一つは、複数で構成されてよい。
生地係留部24、生地加圧部23、及び生地排出官25のうち、複数で構成された一つの構成要素が、複数で構成された他の一つの構成要素のそれぞれに連結されてよい。
【0062】
成形装置20は、成形回転部22を含んでよい。
成形回転部22は、移送装置10により把持された、具材(N)にスティック(S)が挟まれて形成された具材スティック(P1)を回転させてよい。
成形回転部22は、スティック(S)が延びた方向である左右方向を軸方向にして具材スティック(P1)を回転させてよい。
【0063】
成形回転部22は、把持部13の左側に位置してよい。
成形回転部22は、成形回転ツール221と、このような成形回転ツール221を回転及び直線運動させる成形回転駆動部222を含んでよい。
成形回転駆動部222が成形回転ツール221を左右方向に沿って直線移動させ、左右方向を軸方向にして回転させてよい。
したがって、成形回転駆動部222は、回転駆動のためのモータ、アクチュエータなどの構成要素と、直線運動のためのリードスクリュー、テレスコピック構造などの構成要素を含んでよいが、その種類がこれに制限されない。
成形回転ツール221の右側末端が把持部13の左側末端の形状に対応する形状を有してよい。
【0064】
成形回転部22は、左右方向に沿って右側に移動して把持部13に向かって接近するか左側に移動して把持部13から離脱してよい。
成形回転部22は、把持部13に向かって接近して把持部13に連結されてよく、把持部13と連結された状態で回転することによって、把持部13が回転するようにできる。
すなわち、成形回転部22は、把持部13に選択的に結合され、把持部13を移送フレーム12に対して回転させてよい。
成形回転部22と把持部13が互いに接近することによって結合できるように、成形回転部22と把持部13は、互いに対応する形状を有してよい。
例えば、成形回転部22は、上下方向に延びた形状の突起を有してよく、把持部13は、このような突起が挿入できる溝を有してよい。
【0065】
成形回転部22が把持部13を回転させることによって、把持部13により把持された具材スティック(P1)が回転してよい。
ノズル本体が生地(B)を吐出する状況で、成形回転部22により具材スティック(P1)が回転し、具材スティック(P1)の具材(N)を取り囲んで生地(B)が具材(N)に覆われ得る。
【0066】
成形装置20は、生地台部27を含んでよい。
生地台部27は、ノズル本体と移送された具材スティック(P1)との下側に位置してよい。
生地台部27は、ノズル本体により吐出された生地(B)が具材スティック(P1)を覆わずに落下した時に、生地(B)が安着する台部として作用することで、生地(B)が他の構成要素に落下して誤作動を起こすか汚染させることを防ぐことができる。
【0067】
【0068】
<塗布装置30>
【0069】
図8と
図9は、本発明の一実施形態による塗布装置30をそれぞれ異なる角度から見た斜視図である。
図10は、本発明の一実施形態による塗布装置30を前後方向から見た様態を示した図である。
図11は、本発明の一実施形態による塗布装置30から飾り薬味提供部33を除いた部分を概念的に示した図である。
【0070】
塗布装置30は、成形装置20で具材スティック(P1)から形成された生地スティック(P2)に飾り薬味を塗布して半製品(P3)を生産する装置である。
したがって、塗布装置30は、移送方向に沿って成形装置20後である成形装置20の前側に配置されてよい。
塗布装置30で提供される飾り薬味は、パン粉、砂糖、キューブ状に成形されたジャガイモであるジャガイモブロックなどであってよいが、その種類がこれに制限されない。
塗布装置30により生地スティック(P2)に飾り薬味が塗布されてスティック型食品が半製品化されるので、塗布装置30は、スティック型食品飾り薬味塗布装置であってよい。
【0071】
塗布装置30は、飾り薬味部31を含んでよい。
飾り薬味部31は、生地スティック(P2)の下側に位置する飾り薬味板311を含んでよい。
移送装置10により把持された生地スティック(P2)が成形装置20を経て塗布装置30に到達できるが、移送装置10は、飾り薬味板311の上側に生地スティック(P2)を移送して位置させてよい。
【0072】
飾り薬味板311は、上下方向に対して直交する板状に形成されてよい。
飾り薬味板311の周辺を飾り薬味ハウジング312が取り囲んでよい。
したがって、飾り薬味板311と飾り薬味ハウジング312により、上方に開口して飾り薬味が収容できる空間である飾り薬味空間が形成され得る。
飾り薬味空間に生地スティック(P2)が位置することによって、飾り薬味空間に収容された飾り薬味が生地スティック(P2)に塗布されてよい。
飾り薬味ハウジング312と飾り薬味板311は、前後方向に往復移動して生地スティック(P2)に対する飾り薬味の塗布を行ってもよい。
【0073】
飾り薬味板311は、上下方向に移動して生地スティック(P2)と近くなるか生地スティック(P2)から遠くなってよい。
このような動作をタッピング(tapping)としてよい。
飾り薬味板311がタッピング動作を行うことによって、飾り薬味板311に安着した飾り薬味が飾り薬味板311の上側に位置する生地スティック(P2)の生地(B)に塗布されてよい。
タッピング動作のために、飾り薬味部31は、飾り薬味板311と連結され、上下に動く動きを形成するタッピング駆動部313を含んでよい。
タッピング駆動部313は、タッピング用モータとタッピング用モータに連結されてタッピング用モータの回転駆動力を直線方向の動きに変換するカムを含んでよいが、タッピング動作の具現方式がこれに制限されない。
タッピング駆動部313は、飾り薬味板311の下側に配置されてよい。
【0074】
塗布装置30は、飾り薬味回転部32を含んでよい。
飾り薬味回転部32は、飾り薬味板311の上側で飾り薬味部31に収容された飾り薬味を移送装置10により把持された生地スティック(P2)に塗布するために、移送装置10により把持された生地スティック(P2)を飾り薬味部31に対して回転させる。
飾り薬味回転部32は、スティック(S)が延びた方向を軸方向にして生地スティック(P2)を回転させてよい。
飾り薬味回転部32は、把持部13の左側に位置してよい。
飾り薬味回転部32は、左右方向に沿って右側に移動して把持部13に向かって接近するか左側に移動して把持部13から離脱してよい。
飾り薬味回転部32は、把持部13に向かって接近して把持部13に連結されてよく、把持部13と連結された状態で回転することによって、把持部13が回転するようにできる。
すなわち、飾り薬味回転部32は、把持部13に選択的に結合され、把持部13を移送フレーム12に対して回転させてよい。
飾り薬味回転部32と把持部13が互いに接近することによって結合できるように、飾り薬味回転部32と把持部13は、互いに対応する形状を有してよい。
例えば、飾り薬味回転部32は、上下方向に延びた形状の突起を有してよく、把持部13は、このような突起が挿入できる溝を有してよい。
【0075】
飾り薬味回転部32が把持部13を回転させることによって、把持部13により把持された生地スティック(P2)が回転してよい。
飾り薬味回転部32により生地スティック(P2)が回転して、生地スティック(P2)の生地(B)を取り囲んで飾り薬味が生地(B)に覆われ得る。
このような動作にタッピング動作が加わって、生地(B)に飾り薬味が均一に塗布され得る。
【0076】
塗布装置30は、飾り薬味提供部33を含んでよい。
飾り薬味提供部33は、飾り薬味部31で飾り薬味を上昇させて提供するように、飾り薬味部31の下端部と連結されてよい。
繰り返した作業により生地スティック(P2)に付いた飾り薬味が飾り薬味部31から離脱し、飾り薬味部31に収容された飾り薬味の量が減る可能性がある。
飾り薬味提供部33は、飾り薬味部31に収容された飾り薬味の量が一定に維持するように、飾り薬味部31に飾り薬味を補充してよい。
飾り薬味の量は、飾り薬味の体積であってよく、飾り薬味の重量であってもよい。
【0077】
飾り薬味提供部33は、シリンダー型の飾り薬味提供ハウジング331と、飾り薬味提供ハウジング331の内部に位置して回転することによって、飾り薬味を上昇させるように設けられるスクリュー332を含んでよい。
スクリュー332は、その延びた方向を軸方向にして回転してよい。
スクリュー332は、一方向に延びたシャフトと、このようなシャフトの周辺に螺旋状の羽が形成されて構成されてよい。
飾り薬味提供ハウジング331は、左に行くほど上方に傾いた形状に応じて配置されてよく、飾り薬味提供ハウジング331の上端が飾り薬味部31に結合されてよい。
スクリュー332の回転によって、飾り薬味提供ハウジング331の内側に位置する飾り薬味が上昇して飾り薬味部31に提供されてよい。
スクリュー332を回転させるために、飾り薬味提供部33は、飾り薬味モータ333を含んでよい。
飾り薬味モータ333は、サーボモータであってよい。
飾り薬味モータ333を制御することによって、飾り薬味の提供速度を調節することができる。
飾り薬味モータ333は、飾り薬味提供ハウジング331の下端に結合されてよい。
【0078】
飾り薬味提供部33は、飾り薬味提供ハウジング331の下端と隣接した領域に結合される飾り薬味ホッパー334を含んでよい。
飾り薬味ホッパー334に多量の飾り薬味が投入され、飾り薬味ホッパー334により、飾り薬味提供ハウジング331に飾り薬味が落下して投入されてよい。
【0079】
飾り薬味提供ハウジング331とスクリュー332は、複数で構成されてよい。
複数の飾り薬味提供ハウジング331及びスクリュー332が前後方向に沿って羅列されてよい。
【0080】
塗布装置30は、プッシュ部35を含んでよい。
プッシュ部35は、飾り薬味部31の基準方向末端である右側末端と隣接して配置されるプッシャー351を含んでよい。
プッシュ部35は、プッシャー351を左右方向に沿って移動させるプッシャー駆動部352を含んでよい。
プッシャー駆動部352は、左側末端がプッシャー351と結合された油圧シリンダーなどを含んでよい。
【0081】
プッシャー351は、前後方向に沿って延び、前後方向から見た時に、右側に凹んだ左側面を有してよい。
プッシャー351は、飾り薬味部31により収容された飾り薬味が生地スティック(P2)の右側末端に均一に塗布できるように、右側に押し出された飾り薬味を再び左側に押す役割を果たすことができる。
すなわち、プッシャー351は、移送装置10により生地スティック(P2)が移送される方向から見た時に、基準方向に沿って凹んで形成された基準方向の反対側面を有してよい。
【0082】
塗布装置30はフラッティング部36を含んでよい。
フラッティング部36は、飾り薬味部31に収容された飾り薬味を平坦化することができる。
フラッティング部36は、フラッティングバー361を含んでよい。
フラッティングバー361は、飾り薬味部31に収容された飾り薬味を平坦化するように、上下方向に直交する一方向に沿って飾り薬味板311の上側から移動することができる。
フラッティングバー361の移動する方向は、前後方向であってよい。
フラッティングバー361は、飾り薬味板311から上方に所定の高さが離隔して配置されてよい。
フラッティング部36は、前後方向に沿って延びたフラッティングレール363を含んでよく、フラッティングレール363に前後方向に沿って移動可能に結合され、フラッティングバー361と結合されるフラッティング連結部362を含んでよい。
フラッティング連結部362がフラッティングレール363に沿って前後方向に移動することによって、フラッティングバー361が前後方向に移動して飾り薬味部31に収容された飾り薬味を平坦化することができる。
フラッティングレール363は、飾り薬味部31から右側及び上方に離隔した位置に配置されてよい。
【0083】
【0084】
<半製品離脱部50>
【0085】
本発明の一実施形態による食品処理システム1は、半製品離脱部50を含んでよい。
半製品離脱部50は、移送装置10により把持された半製品(P3)が油揚げ器40と隣接して位置する時に、半製品(P3)のスティック(S)を押して移送装置10から離脱させる。
半製品離脱部50は、移送装置10から離脱させた半製品(P3)を油揚げ器40に伝達してよい。
半製品離脱部50は、スティック(S)を押すために、左右方向に沿って延びたプッシュロードを含んでよい。
プッシュロードは、把持部13が油揚げ器40と隣接した位置に到達した時に、把持部13の左側から右側に把持部13に接近してスティック(S)を右側に押してよい。
押す動作がプッシュロードにより行われる時に、把持部13は、スティック(S)に対する把持を解除してよい。
【0086】
半製品離脱部50が把持部13から離脱させた半製品(P3)は、油揚げ器40に伝達されてよい。
油揚げ器40は、このような半製品(P3)を把持する半製品移送部44を含んでよい。
【0087】
【0088】
<油揚げ器40>
【0089】
油揚げ器40は、半製品(P3)を油で揚げる装置である。
油揚げ器40は、図示されたように、移送方向を横切る方向に沿って配置されてよく、移送装置10から右側に延びた形状を有してよい。
【0090】
図12は、本発明の一実施形態の変形例による食品処理システムの半製品離脱部50b、半製品配置部90b、及び油揚げ器40bの配置状態を示した斜視図である。
【0091】
本発明の一実施形態の変形例によるスティック型食品処理システムは、半製品配置部90bをさらに有し、油揚げ器40bの配置方向が異なること以外は、本発明の一実施形態によるスティック型食品処理システム1と同一であるので、異なる部分についてのみさらに説明し、その他の部分については、本発明の一実施形態によるスティック型食品処理システム1に関する説明が適用される。
【0092】
本発明の一実施形態の変形例によるスティック型食品処理システムの油揚げ器40bは、移送方向である前後方向に沿って配列されてよい。
したがって、移送方向に沿って羅列され、移送方向に沿って移動した複数の半製品(P3)が油揚げ器40bに入るためには、羅列される方向を変更しなければならない。
したがって、本発明の一実施形態の変形例によるスティック型食品処理システムの油揚げ器40bは、半製品配置部90bを含んでよい。
半製品配置部90bは、塗布装置から半製品(P3)が伝達された半製品離脱部50bが油揚げ器40bに半製品(P3)を伝達する時に、半製品(P3)の配置方向を
図12に示された矢印のように回転させて半製品(P3)のスティック(S)が移送方向又はその反対方向に向かうように配置する。
各スティック(S)を把持できる複数のニッパーを有する把持装置(未図示)を半製品配置部90bが含み、把持装置が各スティック(S)を把持して回転させて半製品移送部に結合させてよい。
図12では、半製品配置部90bが配置される位置を図面符号と指称した。
図面を参照すれば、半製品配置部90bは、半製品離脱部50bから移送装置から離脱した半製品(P3)が伝達され、スティック(S)の向かう方向が移送方向の反対方向に向かうように配列して半製品移送部に伝達してよいが、その反対方向に向かうように半製品(P3)を回転させてもよい。
【0093】
このような本発明の一実施形態の変形例によるスティック型食品処理システムは、具材(N)段階から最終製品の段階に至るまで、被処理対象の進行方向が前方に一定に維持される。
したがって、前後方向にスティック型食品処理システムの構成要素が全部羅列されることで、空間活用の観点から有利になり得る。
【0094】
図13は、本発明の一実施形態による油揚げ器40の斜視図である。
図14は、本発明の一実施形態による油揚げ器40の内部構造が外部に現れるようにして示した図である。
【0095】
油揚げ器40は、揚げ部41を含んでよい。
揚げ部41は、収容された油を加熱し、投入される半製品(P3)を揚げて調理製品(P4)を形成することができる。
したがって、揚げ部41は、油が収容できる油槽と、油槽に収容された油を加熱する加熱部とを含んでよい。
油槽は、油が収容されるように長方形状の内部空間を有してよく、加熱部は、電源の供給により熱を生成する熱線などの構成要素を有してよい。
油揚げ器40は、温度調節部45を含んでよい。
温度調節部45は、揚げ部41の加熱部と電気的に連結され、加熱部を制御して油の温度を調節することができる。
【0096】
油揚げ器40は、半製品移送部44を含んでよい。
半製品移送部44は、半製品(P3)を揚げ部41の上側を横切って右側に移送してよい。
半製品移送部44は、半製品(P3)の移送動作のうち、半製品(P3)を傾けて揚げ部41に収容された油に入れてよい。
したがって、半製品移送部44による半製品(P3)の移送が行われる中に、半製品(P3)が揚げ部41に収容された油に入れてから取り出して揚げが行われ、調理製品(P4)が形成され得る。
半製品移送部44は、このような動作が可能のように、揚げ部41の前後側に左右方向に沿って延びて配置される半製品レール441と、半製品レール441に移動可能に結合される半製品スライダー442を含んでよい。
【0097】
半製品スライダー442が、半製品(P3)が伝達されてスティック(S)を把持してよい。
半製品スライダー442は、半製品レール441に左右方向に沿って移動可能に結合されてよく、前後方向を軸方向に回転自在に結合されてよい。
したがって、半製品スライダー442が半製品レール441に沿って右側に移動すると同時に回転することによって、半製品(P3)の生地(B)、飾り薬味、及び具材(N)が揚げ部41に収容された油に浸るか浸らないようにできる。
図示されたように、最初油に浸らない半製品(P3)は、右側に半製品スライダー442が半製品レール441に沿って進行しながら回転して浸り、最終的に排出される前に再び半製品スライダー442が回転して油から抜け出ることができる。
【0098】
油揚げ器40は、揚げ部41の上側を覆う目隠し膜42を含んでよい。
目隠し膜42により油揚げ器40の内部構造が外部に現れないこともある。
油揚げ器40は、油蒸気防止フィルター43を含んでよい。
油蒸気防止フィルター43は、揚げ部41から発生する油蒸気が含まれた空気を吸入し、油蒸気を濾して排出することができる。
【0099】
【0100】
<冷凍装置70>
【0101】
本発明の一実施形態によるスティック型食品処理システム1は、冷凍装置70を含んでよい。
冷凍装置70は、油揚げ器40で半製品(P3)を調理して形成される調理製品(P4)を冷凍することができる。
したがって、冷凍装置70は、油揚げ器40の右側端に配置されてよい。
【0102】
以上、本発明の実施形態を構成する全ての構成要素が一つに結合するか、結合されて動作することと説明されたとして、本発明が必ずこのような実施形態に限定されるものではない。
すなわち、本発明の目的範囲内であれば、その全ての構成要素が一つ以上に選択的に結合されて動作してもよい。
また、以上に記載された「含む」、「構成する」又は「有する」などの用語は、特に反対の記載がない限り、当該構成要素が内在し得ることを意味するので、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含んでよいと解釈されなければならない。
技術的や科学的な用語を含む全ての用語は、特に定義されない限り、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者により一般的に理解されるものと同一の意味を有すると解釈されてよい。
辞書に定義された用語のように一般的に用いられる用語は、関連技術の文脈上の意味と一致すると解釈されなければならず、本発明で明らかに定義しない限り、理想的や過度に形式的な意味として解釈されない。
【0103】
以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したものに過ぎないものであって、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から外れない範囲で多様な修正及び変形が可能である。
したがって、本発明に開示された実施形態は、本発明の技術思想を限定するためではなく、説明するためのものであり、このような実施形態により本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。
本発明の保護範囲は、以下の特許請求の範囲により解釈されなければならず、それと同等の範囲内の全ての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されなければならない。
【国際調査報告】