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特表2024-500624無線通信方法、端末機器及びネットワーク機器
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-10
(54)【発明の名称】無線通信方法、端末機器及びネットワーク機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/1263 20230101AFI20231227BHJP
   H04W 72/0457 20230101ALI20231227BHJP
【FI】
H04W72/1263
H04W72/0457 110
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023530066
(86)(22)【出願日】2020-12-18
(85)【翻訳文提出日】2023-05-17
(86)【国際出願番号】 CN2020137763
(87)【国際公開番号】W WO2022126649
(87)【国際公開日】2022-06-23
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(74)【代理人】
【識別番号】100220630
【弁理士】
【氏名又は名称】河崎 亮
(72)【発明者】
【氏名】ニウ、シュアン
(72)【発明者】
【氏名】ホウ、ロンホイ
(72)【発明者】
【氏名】ホアン、レイ
(72)【発明者】
【氏名】ルオ、チャオミン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA13
5K067DD24
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
本願実施例は、無線通信方法、端末機器及びネットワーク機器を提供し、当該方法は、マッピング情報を更新することであって、当該マッピング情報は、送信端末における、トラフィック識別子からリンクへのマッピング情報であることと、指示メッセージを生成することと、受信端末に当該指示メッセージを送信することと、を含み、当該指示メッセージは、当該指示メッセージに対して、送信端末へ応答する必要がないことを受信端末に指示するために使用され、当該指示メッセージは、更新されたマッピング情報を含み、これにより、受信端末は、更新されたマッピング情報に従って、受信端末における、トラフィック識別子からリンクへのマッピング情報を更新するようにする。指示メッセージに対して応答する必要がないため、通信システムのシグナリングオーバーヘッドを減らす。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信方法であって、
第1マッピング情報を更新することであって、前記第1マッピング情報は、ステーションマルチリンク機器側における、トラフィック識別子からアップリンクへのマッピング情報である、ことと、
第1指示メッセージを生成することと、
アクセスポイントマルチリンク機器に前記第1指示メッセージを送信することと、を含み、
前記第1指示メッセージは、前記第1指示メッセージに対して、前記ステーションマルチリンク機器へ応答する必要がないことを前記アクセスポイントマルチリンク機器に指示するために使用され、前記第1指示メッセージは、更新された第1マッピング情報を含むことを特徴とする、前記無線通信方法。
【請求項2】
前記第1指示メッセージは、第1指示情報を含み、
前記第1指示情報は、前記第1指示メッセージに対して、前記ステーションマルチリンク機器へ応答する必要がないことを前記アクセスポイントマルチリンク機器に指示するために使用されることを特徴とする、
請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項3】
前記更新された第1マッピング情報は、少なくとも1つのトラフィック識別子から対応するアップリンクセットへのマッピング情報を含むことを特徴とする、
請求項1又は2に記載の無線通信方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つのトラフィック識別子のうちの任意の1つのトラフィック識別子について、前記第1マッピング情報を更新した後、前記トラフィック識別子に対応するアップリンクセットは、前記ステーションマルチリンク機器と前記アクセスポイントマルチリンク機器との間で確立されたアップリンクセットの空でないサブセットであることを特徴とする、
請求項3に記載の無線通信方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つのトラフィック識別子のうちの任意の1つのトラフィック識別子について、前記第1マッピング情報を更新した後、前記トラフィック識別子に対応するアップリンクセットは、前記ステーションマルチリンク機器と前記アクセスポイントマルチリンク機器との間の第1マッピングリンクセットの空でないサブセットであり、
前記第1マッピングリンクセットは、前記第1マッピング情報が更新される前の、前記トラフィック識別子に対応するアップリンクセットであることを特徴とする、
請求項3又は4に記載の無線通信方法。
【請求項6】
前記アクセスポイントマルチリンク機器に前記第1指示メッセージを送信することは、
前記ステーションマルチリンク機器の付属ステーションを介して、前記アクセスポイントマルチリンク機器の付属アクセスポイントに前記第1指示メッセージを送信することを含むことを特徴とする、
請求項1ないし5のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項7】
前記付属ステーション及び前記付属アクセスポイントに対応するアップリンクは、有効状態にあることを特徴とする、
請求項6に記載の無線通信方法。
【請求項8】
無線通信方法であって、
第1指示メッセージを受信することであって、前記第1指示メッセージは、更新された第1マッピング情報を含むことと、
前記更新された第1マッピング情報に従って、第2マッピング情報を更新することと、を含み、
前記第1マッピング情報は、ステーションマルチリンク機器側における、トラフィック識別子からアップリンクへのマッピング情報であり、前記第2マッピング情報は、アクセスポイントマルチリンク機器側における、トラフィック識別子からアップリンクへのマッピング情報であり、前記第1指示メッセージは、前記第1指示メッセージに対して、ステーションマルチリンク機器へ応答する必要がないことをアクセスポイントマルチリンク機器に指示するために使用されることを特徴とする、前記無線通信方法。
【請求項9】
前記第1指示メッセージは、第1指示情報を含み、
前記第1指示情報は、前記第1指示メッセージに対して、前記ステーションマルチリンク機器へ応答する必要がないことを前記アクセスポイントマルチリンク機器に指示するために使用されることを特徴とする、
請求項8に記載の無線通信方法。
【請求項10】
前記更新された第1マッピング情報は、少なくとも1つのトラフィック識別子から対応するアップリンクセットへのマッピング情報を含むことを特徴とする、
請求項8又は9に記載の無線通信方法。
【請求項11】
前記少なくとも1つのトラフィック識別子のうちの任意の1つのトラフィック識別子について、前記第1マッピング情報を更新した後、前記トラフィック識別子に対応するアップリンクセットは、前記ステーションマルチリンク機器と前記アクセスポイントマルチリンク機器との間で確立されたアップリンクセットの空でないサブセットであることを特徴とする、
請求項10に記載の無線通信方法。
【請求項12】
前記少なくとも1つのトラフィック識別子のうちの任意の1つのトラフィック識別子について、前記第1マッピング情報を更新した後、前記トラフィック識別子に対応するアップリンクセットは、前記ステーションマルチリンク機器と前記アクセスポイントマルチリンク機器との間の第1マッピングリンクセットの空でないサブセットであり、
前記第1マッピングリンクセットは、前記第1マッピング情報が更新される前の、前記トラフィック識別子に対応するアップリンクセットであることを特徴とする、
請求項10又は11に記載の無線通信方法。
【請求項13】
前記第1指示メッセージを受信することは、
前記アクセスポイントマルチリンク機器の付属アクセスポイントを介して、前記ステーションマルチリンク機器の付属ステーションから送信される前記第1指示メッセージを受信することを含むことを特徴とする、
請求項8ないし12のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項14】
前記付属ステーション及び前記付属アクセスポイントに対応するアップリンクは、有効状態にあることを特徴とする、
請求項13に記載の無線通信方法。
【請求項15】
無線通信方法であって、
第3マッピング情報を更新することであって、前記第3マッピング情報は、アクセスポイントマルチリンク機器側における、トラフィック識別子からダウンリンクへのマッピング情報である、ことと、
第2指示メッセージを生成することと、
ステーションマルチリンク機器に前記第2指示メッセージを送信することと、を含み、
前記第2指示メッセージは、前記第2指示メッセージに対して、前記アクセスポイントマルチリンク機器へ応答する必要がないことを前記ステーションマルチリンク機器に指示するために使用され、前記第2指示メッセージは、更新された第3マッピング情報を含むことを特徴とする、前記無線通信方法。
【請求項16】
前記指示メッセージは、第2指示情報を含み、
前記第2指示情報は、前記第2指示メッセージに対して、前記アクセスポイントマルチリンク機器へ応答する必要がないことを前記ステーションマルチリンク機器に指示するために使用されることを特徴とする、
請求項15に記載の無線通信方法。
【請求項17】
前記更新された第3マッピング情報は、少なくとも1つのトラフィック識別子から対応するダウンリンクセットへのマッピング情報を含むことを特徴とする、
請求項15又は16に記載の無線通信方法。
【請求項18】
前記少なくとも1つのトラフィック識別子のうちの任意の1つのトラフィック識別子について、前記第3マッピング情報を更新した後、前記トラフィック識別子に対応するダウンリンクセットは、前記ステーションマルチリンク機器と前記アクセスポイントマルチリンク機器との間で確立されたダウンリンクセットの空でないサブセットであることを特徴とする、
請求項17に記載の無線通信方法。
【請求項19】
前記少なくとも1つのトラフィック識別子のうちの任意の1つのトラフィック識別子について、前記第3マッピング情報を更新した後、前記トラフィック識別子に対応するダウンリンクセットは、前記ステーションマルチリンク機器と前記アクセスポイントマルチリンク機器との間の第2マッピングリンクセットの空でないサブセットであり、
前記第2マッピングリンクセットは、前記第3マッピング情報が更新される前の、前記トラフィック識別子に対応するダウンリンクセットであることを特徴とする、
請求項17又は18に記載の無線通信方法。
【請求項20】
前記ステーションマルチリンク機器に前記第2指示メッセージを送信することは、
前記アクセスポイントマルチリンク機器の付属アクセスポイントを介して、前記ステーションマルチリンク機器の付属ステーションに前記第2指示メッセージを送信することを含むことを特徴とする、
請求項15ないし19のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項21】
前記付属ステーション及び前記付属アクセスポイントに対応するダウンリンクは、有効状態にあることを特徴とする、
請求項20に記載の無線通信方法。
【請求項22】
無線通信方法であって、
第2指示メッセージを受信することであって、前記第2指示メッセージは、更新された第3マッピング情報を含むことと、
前記更新された第3マッピング情報に従って、第4マッピング情報を更新することと、を含み、
前記第3マッピング情報は、アクセスポイントマルチリンク機器側における、トラフィック識別子からダウンリンクへのマッピング情報であり、前記第4マッピング情報は、ステーションマルチリンク機器側における、トラフィック識別子からダウンリンクへのマッピング情報であり、前記第2指示メッセージは、前記第2指示メッセージに対して、アクセスポイントマルチリンク機器へ応答する必要がないことをステーションマルチリンク機器に指示するために使用されることを特徴とする、前記無線通信方法。
【請求項23】
前記第2指示メッセージは、第2指示情報を含み、
前記第2指示情報は、前記第2指示メッセージに対して、アクセスポイントマルチリンク機器へ応答する必要がないことをステーションマルチリンク機器に指示するために使用されることを特徴とする、
請求項22に記載の無線通信方法。
【請求項24】
前記更新された第3マッピング情報は、少なくとも1つのトラフィック識別子から対応するダウンリンクセットへのマッピング情報を含むことを特徴とする、
請求項22又は23に記載の無線通信方法。
【請求項25】
前記少なくとも1つのトラフィック識別子のうちの任意の1つのトラフィック識別子について、前記第3マッピング情報を更新した後、前記トラフィック識別子に対応するダウンリンクセットは、前記ステーションマルチリンク機器と前記アクセスポイントマルチリンク機器との間で確立されたダウンリンクセットの空でないサブセットであることを特徴とする、
請求項24に記載の無線通信方法。
【請求項26】
前記少なくとも1つのトラフィック識別子のうちの任意の1つのトラフィック識別子について、前記第3マッピング情報を更新した後、前記トラフィック識別子に対応するダウンリンクセットは、前記ステーションマルチリンク機器と前記アクセスポイントマルチリンク機器との間の第2マッピングリンクセットの空でないサブセットであり、
前記第2マッピングリンクセットは、前記第3マッピング情報が更新される前の、前記トラフィック識別子に対応するダウンリンクセットであることを特徴とする、
請求項24又は25に記載の無線通信方法。
【請求項27】
前記第2指示メッセージを受信することは、
前記ステーションマルチリンク機器の付属ステーションを介して、前記アクセスポイントマルチリンク機器の付属アクセスポイントから送信される前記第2指示メッセージを受信することを含むことを特徴とする、
請求項22ないし26のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項28】
前記付属ステーション及び前記付属アクセスポイントに対応するダウンリンクは、有効状態にあることを特徴とする、
請求項27に記載の無線通信方法。
【請求項29】
ステーションマルチリンク機器である端末機器であって、
第1マッピング情報を更新し、第1指示メッセージを生成するように構成される処理ユニットであって、前記第1マッピング情報は、ステーションマルチリンク機器側における、トラフィック識別子からアップリンクへのマッピング情報である、処理ユニットと、
アクセスポイントマルチリンク機器に前記第1指示メッセージを送信するように構成される通信ユニットと、を備え、
前記第1指示メッセージは、前記第1指示メッセージに対して、前記ステーションマルチリンク機器へ応答する必要がないことを前記アクセスポイントマルチリンク機器に指示するために使用され、前記第1指示メッセージは、更新された第1マッピング情報を含むことを特徴とする、前記端末機器。
【請求項30】
前記第1指示メッセージは、第1指示情報を含み、
前記第1指示情報は、前記第1指示メッセージに対して、前記ステーションマルチリンク機器へ応答する必要がないことを前記アクセスポイントマルチリンク機器に指示するために使用されることを特徴とする、
請求項29に記載の端末機器。
【請求項31】
前記更新された第1マッピング情報は、少なくとも1つのトラフィック識別子から対応するアップリンクセットへのマッピング情報を含むことを特徴とする、
請求項29又は30に記載の端末機器。
【請求項32】
前記少なくとも1つのトラフィック識別子のうちの任意の1つのトラフィック識別子について、前記第1マッピング情報を更新した後、前記トラフィック識別子に対応するアップリンクセットは、前記ステーションマルチリンク機器と前記アクセスポイントマルチリンク機器との間で確立されたアップリンクセットの空でないサブセットであることを特徴とする、
請求項31に記載の端末機器。
【請求項33】
前記少なくとも1つのトラフィック識別子のうちの任意の1つのトラフィック識別子について、前記第1マッピング情報を更新した後、前記トラフィック識別子に対応するアップリンクセットは、前記ステーションマルチリンク機器と前記アクセスポイントマルチリンク機器との間の第1マッピングリンクセットの空でないサブセットであり、
前記第1マッピングリンクセットは、前記第1マッピング情報が更新される前の、前記トラフィック識別子に対応するアップリンクセットであることを特徴とする、
請求項31又は32に記載の端末機器。
【請求項34】
前記通信ユニットは具体的に、前記アクセスポイントマルチリンク機器の付属アクセスポイントに前記第1指示メッセージを送信するように構成されることを特徴とする、
請求項29ないし33のいずれか一項に記載の端末機器。
【請求項35】
前記付属アクセスポイントに対応するアップリンクは、有効状態にあることを特徴とする、
請求項34に記載の端末機器。
【請求項36】
アクセスポイントマルチリンク機器であるネットワーク機器であって、
第1指示メッセージを受信するように構成される通信ユニットであって、前記第1指示メッセージは、更新された第1マッピング情報を含む、通信ユニットと、
前記更新された第1マッピング情報に従って、第2マッピング情報を更新するように構成される処理ユニットと、を備え、
前記第1マッピング情報は、ステーションマルチリンク機器側における、トラフィック識別子からアップリンクへのマッピング情報であり、前記第2マッピング情報は、アクセスポイントマルチリンク機器側における、トラフィック識別子からアップリンクへのマッピング情報であり、前記第1指示メッセージは、前記第1指示メッセージに対して、ステーションマルチリンク機器へ応答する必要がないことをアクセスポイントマルチリンク機器に指示するために使用されることを特徴とする、前記ネットワーク機器。
【請求項37】
前記第1指示メッセージは、第1指示情報を含み、
前記第1指示情報は、前記第1指示メッセージに対して、前記ステーションマルチリンク機器へ応答する必要がないことを前記アクセスポイントマルチリンク機器に指示するために使用されることを特徴とする、
請求項36に記載のネットワーク機器。
【請求項38】
前記更新された第1マッピング情報は、少なくとも1つのトラフィック識別子から対応するアップリンクセットへのマッピング情報を含むことを特徴とする、
請求項36又は37に記載のネットワーク機器。
【請求項39】
前記少なくとも1つのトラフィック識別子のうちの任意の1つのトラフィック識別子について、前記第1マッピング情報を更新した後、前記トラフィック識別子に対応するアップリンクセットは、前記ステーションマルチリンク機器と前記アクセスポイントマルチリンク機器との間で確立されたアップリンクセットの空でないサブセットであることを特徴とする、
請求項38に記載のネットワーク機器。
【請求項40】
前記少なくとも1つのトラフィック識別子のうちの任意の1つのトラフィック識別子について、前記第1マッピング情報を更新した後、前記トラフィック識別子に対応するアップリンクセットは、前記ステーションマルチリンク機器と前記アクセスポイントマルチリンク機器との間の第1マッピングリンクセットの空でないサブセットであり、
前記第1マッピングリンクセットは、前記第1マッピング情報が更新される前の、前記トラフィック識別子に対応するアップリンクセットであることを特徴とする、
請求項38又は39に記載のネットワーク機器。
【請求項41】
前記通信ユニットは具体的に、前記ステーションマルチリンク機器の付属ステーションから送信される前記第1指示メッセージを受信するように構成されることを特徴とする、
請求項36ないし40のいずれか一項に記載のネットワーク機器。
【請求項42】
前記付属ステーションに対応するアップリンクは、有効状態にあることを特徴とする、
請求項41に記載のネットワーク機器。
【請求項43】
アクセスポイントマルチリンク機器であるネットワーク機器であって、
第3マッピング情報を更新し、第2指示メッセージを生成するように構成される処理ユニットであって、前記第3マッピング情報は、アクセスポイントマルチリンク機器側における、トラフィック識別子からダウンリンクへのマッピング情報である、処理ユニットと、
ステーションマルチリンク機器に前記第2指示メッセージを送信するように構成される前記通信ユニットと、を備え、
前記第2指示メッセージは、前記第2指示メッセージに対して、前記アクセスポイントマルチリンク機器へ応答する必要がないことを前記ステーションマルチリンク機器に指示するために使用され、前記第2指示メッセージは、更新された第3マッピング情報を含むことを特徴とする、前記ネットワーク機器。
【請求項44】
前記指示メッセージは、第2指示情報を含み、
前記第2指示情報は、前記第2指示メッセージに対して、前記アクセスポイントマルチリンク機器へ応答する必要がないことを前記ステーションマルチリンク機器に指示するために使用されることを特徴とする、
請求項43に記載のネットワーク機器。
【請求項45】
前記更新された第3マッピング情報は、少なくとも1つのトラフィック識別子から対応するダウンリンクセットへのマッピング情報を含むことを特徴とする、
請求項43又は44に記載のネットワーク機器。
【請求項46】
前記少なくとも1つのトラフィック識別子のうちの任意の1つのトラフィック識別子について、前記第3マッピング情報を更新した後、前記トラフィック識別子に対応するダウンリンクセットは、前記ステーションマルチリンク機器と前記アクセスポイントマルチリンク機器との間で確立されたダウンリンクセットの空でないサブセットであることを特徴とする、
請求項45に記載のネットワーク機器。
【請求項47】
前記少なくとも1つのトラフィック識別子のうちの任意の1つのトラフィック識別子について、前記第3マッピング情報を更新した後、前記トラフィック識別子に対応するダウンリンクセットは、前記ステーションマルチリンク機器と前記アクセスポイントマルチリンク機器との間の第2マッピングリンクセットの空でないサブセットであり、
前記第2マッピングリンクセットは、前記第3マッピング情報が更新される前の、前記トラフィック識別子に対応するダウンリンクセットであることを特徴とする、
請求項45又は46に記載のネットワーク機器。
【請求項48】
前記通信ユニットは具体的に、前記ステーションマルチリンク機器の付属ステーションに前記第2指示メッセージを送信するように構成されることを特徴とする、
請求項43ないし47のいずれか一項に記載のネットワーク機器。
【請求項49】
前記付属ステーションに対応するダウンリンクは、有効状態にあることを特徴とする、
請求項48に記載のネットワーク機器。
【請求項50】
ステーションマルチリンク機器である端末機器であって、
第2指示メッセージを受信するように構成される通信ユニットであって、前記第2指示メッセージは、更新された第3マッピング情報を含む、通信ユニットと、
前記更新された第3マッピング情報に従って、第4マッピング情報を更新するように構成される処理ユニットと、を備え、
前記第3マッピング情報は、アクセスポイントマルチリンク機器側における、トラフィック識別子からダウンリンクへのマッピング情報であり、前記第4マッピング情報は、ステーションマルチリンク機器側における、トラフィック識別子からダウンリンクへのマッピング情報であり、前記第2指示メッセージは、前記第2指示メッセージに対して、アクセスポイントマルチリンク機器へ応答する必要がないことをステーションマルチリンク機器に指示するために使用されることを特徴とする、前記端末機器。
【請求項51】
前記第2指示メッセージは、第2指示情報を含み、
前記第2指示情報は、前記第2指示メッセージに対して、アクセスポイントマルチリンク機器へ応答する必要がないことをステーションマルチリンク機器に指示するために使用されることを特徴とする、
請求項50に記載の端末機器。
【請求項52】
前記更新された第3マッピング情報は、少なくとも1つのトラフィック識別子から対応するダウンリンクセットへのマッピング情報を含むことを特徴とする、
請求項50又は51に記載の端末機器。
【請求項53】
前記少なくとも1つのトラフィック識別子のうちの任意の1つのトラフィック識別子について、前記第3マッピング情報を更新した後、前記トラフィック識別子に対応するダウンリンクセットは、前記ステーションマルチリンク機器と前記アクセスポイントマルチリンク機器との間で確立されたダウンリンクセットの空でないサブセットであることを特徴とする、
請求項52に記載の端末機器。
【請求項54】
前記少なくとも1つのトラフィック識別子のうちの任意の1つのトラフィック識別子について、前記第3マッピング情報を更新した後、前記トラフィック識別子に対応するダウンリンクセットは、前記ステーションマルチリンク機器と前記アクセスポイントマルチリンク機器との間の第2マッピングリンクセットの空でないサブセットであり、
前記第2マッピングリンクセットは、前記第3マッピング情報が更新される前の、前記トラフィック識別子に対応するダウンリンクセットであることを特徴とする、
請求項52又は53に記載の端末機器。
【請求項55】
前記通信ユニットは具体的に、前記アクセスポイントマルチリンク機器の付属アクセスポイントから送信される前記第2指示メッセージを受信するように構成されることを特徴とする、
請求項50ないし54のいずれか一項に記載の端末機器。
【請求項56】
前記付属アクセスポイントに対応するダウンリンクは、有効状態にあることを特徴とする、
請求項55に記載の端末機器。
【請求項57】
プロセッサとメモリとを備える、端末機器であって、前記メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、前記プロセッサは、前記メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行して、請求項1ないし7のいずれか一項に記載の無線通信方法、又は請求項22ないし28のいずれか一項に記載の無線通信方法を実行するように構成される、前記端末機器。
【請求項58】
プロセッサとメモリとを備える、ネットワーク機器であって、前記メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、前記プロセッサは、前記メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行して、請求項8ないし21のいずれか一項に記載の無線通信方法を実行するように構成される、前記ネットワーク機器。
【請求項59】
装置であって、
メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、前記装置を実装した機器に請求項1ないし7のいずれか一項に記載の無線通信方法、又は請求項22ないし28のいずれか一項に記載の無線通信方法を実行させるように構成されるプロセッサを備えることを特徴とする、前記装置。
【請求項60】
装置であって、
メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、前記装置が搭載された機器に、請求項8ないし21のいずれか一項に記載の無線通信方法を実行させるように構成されるプロセッサを備える、前記装置。
【請求項61】
コンピュータに、請求項1ないし7のいずれか一項に記載の無線通信方法、又は請求項22ないし28のいずれか一項に記載の無線通信方法を実行させるコンピュータプログラムが記憶された、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項62】
コンピュータに、請求項8ないし21のいずれか一項に記載の無線通信方法を実行させるコンピュータプログラムが記憶された、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項63】
コンピュータに、請求項1ないし7のいずれか一項に記載の無線通信方法、又は請求項22ないし28のいずれか一項に記載の無線通信方法を実行させるコンピュータプログラム命令を含む、コンピュータプログラム製品。
【請求項64】
コンピュータに、請求項8ないし21のいずれか一項に記載の無線通信方法を実行させるコンピュータプログラム命令を含む、コンピュータプログラム製品。
【請求項65】
コンピュータに、請求項1ないし7のいずれか一項に記載の無線通信方法、又は請求項22ないし28のいずれか一項に記載の無線通信方法を実行させる、コンピュータプログラム。
【請求項66】
コンピュータに、請求項8ないし21のいずれか一項に記載の無線通信方法を実行させる、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願実施例は、通信分野に関し、より具体的には、無線通信方法、端末機器及びネットワーク機器に関する。
【背景技術】
【0002】
マルチリンク(ML:Multi-link)関連標準は、ML発見、ML確立、リンク管理、MLブロック返信、ML省エネなどを含む。リンク管理の主な研究ポイントは、トラフィック識別子(TID:Traffic Identifier)からリンクへの(TID-to-link)マッピングである。標準では、各TIDが、あるリンク又はあるリンクセットにマッピングされるように要求され、これにより、該TIDに対応するサービスフローを伝送できるようにする。
【0003】
現在、トラフィック識別子からリンクへのマッピング情報の変更は、マルチリンク機器(MLD:Multi-link Device)のネゴシエーションによって得られ、以下のような3つの場合が含まれる。1、受信端末によって応答されたリンクセットが、送信端末によって提供されたリンクセットと同じである場合、トラフィック識別子からリンクへのマッピング結果は、送信端末によって提供されるリンクセットであり、ネゴシエーションが成功したと見なす。2、受信側が、1セットの予備リンクセットを提供し、且つ当該予備リンクセットが、送信端末によって提供されるリンクセットの空でないサブセットである場合、マッピング結果は、受信側によって提供される予備のリンクセットであり、ネゴシエーションが成功したと見なす。3、受信側によって応答されたリンクセットが空のセットである場合、トラフィック識別子からリンクへの元マッピングを保留し、ネゴシエーションが失敗したと見なす。
【0004】
まとめると、現在、トラフィック識別子からリンクへのマッピング情報の変更は、すべてリクエスト/応答のネゴシエーションモードを採用している。しかし、トラフィック識別子からリンクへのマッピングのシナリオは多様であり、いくつかの特定のシナリオでは、ネゴシエーションモードを採用する必要がない場合があり、この場合、このようなネゴシエーションモードを採用すると、シグナリングオーバーヘッドが大きくなりすぎるという問題を引き起こす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願実施例は、シグナリングオーバーヘッドを減らすことができる、無線通信方法、端末機器及びネットワーク機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1態様によれば、無線通信方法を提供し、前記方法は、第1マッピング情報を更新することであって、第1マッピング情報は、ステーションマルチリンク機器側における、トラフィック識別子からアップリンクへのマッピング情報であることと、第1指示メッセージを生成することと、アクセスポイントマルチリンク機器に第1指示メッセージを送信することと、を含み、ここで、第1指示メッセージは、第1指示メッセージに対して、ステーションマルチリンク機器へ応答する必要がないことをアクセスポイントマルチリンク機器に指示するために使用され、第1指示メッセージは、更新された第1マッピング情報を含む。
【0007】
第2態様によれば、無線通信方法を提供し、前記方法は、第1指示メッセージを受信することであって、第1指示メッセージは、更新された第1マッピング情報を含むことと、更新された第1マッピング情報に従って第2マッピング情報を更新することと、を含み、ここで、第1マッピング情報は、ステーションマルチリンク機器側における、トラフィック識別子からアップリンクへのマッピング情報であり、第2マッピング情報は、アクセスポイントマルチリンク機器側における、トラフィック識別子からアップリンクへのマッピング情報であり、第1指示メッセージは、第1指示メッセージに対して、ステーションマルチリンク機器へ応答する必要がないことをアクセスポイントマルチリンク機器に指示するために使用される。
【0008】
第3態様によれば、無線通信方法を提供し、前記方法は、第3マッピング情報を更新することであって、第3マッピング情報は、アクセスポイントマルチリンク機器側における、トラフィック識別子からダウンリンクへのマッピング情報であることと、第2指示メッセージを生成することと、ステーションマルチリンク機器に第2指示メッセージを送信することと、を含み、ここで、第2指示メッセージは、第2指示メッセージに対して、アクセスポイントマルチリンク機器へ応答する必要がないことをステーションマルチリンク機器に指示するために使用され、第2指示メッセージは、更新された第3マッピング情報を含む。
【0009】
第4態様によれば、無線通信方法を提供し、前記方法は、第2指示メッセージを受信することであって、第2指示メッセージは、更新された第3マッピング情報を含むことと、更新された第3マッピング情報に従って第4マッピング情報を更新することと、を含み、ここで、第3マッピング情報は、アクセスポイントマルチリンク機器側における、トラフィック識別子からダウンリンクへのマッピング情報であり、第4マッピング情報は、ステーションマルチリンク機器側における、トラフィック識別子からダウンリンクへのマッピング情報であり、第2指示メッセージは、第2指示メッセージに対して、アクセスポイントマルチリンク機器へ応答する必要がないことをステーションマルチリンク機器に指示するために使用される。
【0010】
第5態様によれば、上述した第1態様、第4態様又はその各実施形態における方法を実行するように構成される、端末機器を提供する。
【0011】
具体的には、当該端末機器は、前記第1態様、第4態様又はその各実施形態における方法を実行するように構成される機能モジュールを備える。
【0012】
第6態様によれば、上述した第2態様、第3態様又はその各実施形態における方法を実行するように構成されるネットワーク機器を提供する。
【0013】
具体的には、当該ネットワーク機器は、上述した第2態様、第3態様又はその各実施形態における方法を実行するように構成される機能モジュールを備える。
【0014】
第7態様によれば、プロセッサとメモリとを備える、端末機器を提供する。当該メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、当該プロセッサは、当該メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行して、上記の第1態様、第4態様又はその各実施形態における方法を実行するように構成される。
【0015】
第8態様によれば、プロセッサとメモリとを備える、ネットワーク機器を提供する。当該メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、当該プロセッサは、当該メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行して、上記の第2態様、第3態様又はその各実施形態における方法を実行するように構成される。
【0016】
第9態様によれば、前記第1態様ないし第4態様のいずれか1つの態様又はその各実施形態における方法を実行するように構成される装置を提供する。
【0017】
具体的には、当該装置は、プロセッサを備え、前記プロセッサは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、当該装置が搭載された機器に、上記の第1態様ないし第4態様のいずれか1つの態様又はその各実施形態における方法を実行させる。
【0018】
第10態様によれば、コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ可読記憶媒体を提供し、当該コンピュータプログラムは、コンピュータに、上記の第1態様ないし第4態様のいずれか1つの態様又はその各実施形態における方法を実行させる。
【0019】
第11態様によれば、コンピュータプログラム命令を含む、コンピュータプログラム製品を提供し、コンピュータプログラム命令は、コンピュータに、上記の第1態様ないし第4態様のいずれか1つの態様又はその各実施形態における方法を実行させる。
【0020】
第12態様によれば、コンピュータに、上記の第1態様ないし第4態様のいずれか1つの態様又はその各実施形態における方法を実行させるコンピュータプログラムを提供する。
【発明の効果】
【0021】
まとめると、本願では、再マッピング強制モードを採用することができ、即ち、アクセスポイントマルチリンク機器は、第1指示メッセージに対して、ステーションマルチリンク機器へ応答する必要がない。ステーションマルチリンク機器は、第2指示メッセージに対して、アクセスポイントマルチリンク機器へ応答する必要がなく、これにより、シグナリングオーバーヘッドを減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】トラフィック識別子からリンクへのマッピングの拡張シナリオの概略図である。
図2】トラフィック識別子からリンクへのマッピングの別の拡張シナリオの概略図である。
図3】トラフィック識別子からリンクへのマッピングの圧縮シナリオの概略図である。
図4】トラフィック識別子からリンクへのマッピングの切り替えシナリオの概略図である。
図5】トラフィック識別子からリンクへのマッピングの別の切り替えシナリオの概略図である。
図6】トラフィック識別子からリンクへのマッピングの別の切り替えシナリオ概略図である。
図7】本願実施例による通信システムのアーキテクチャの概略図である。
図8】本願実施例によるML情報要素の概略図である。
図9】本願実施例による無線通信方法のインタラクションフローチャートである。
図10】本願実施例によるトラフィック識別子からリンクへのマッピング情報の更新の概略図である。
図11】本願実施例によるマッピングネゴシエーションリクエストフレームの概略図である。
図12】本願実施例による強制マッピングフレームの概略図である。
図13】本願実施例によるマッピングネゴシエーションリクエストフレームの概略図である。
図14】本願実施例による別の無線通信方法のインタラクションフローチャートである。
図15】本願実施例によるトラフィック識別子からリンクへのマッピング情報の更新の概略図である。
図16】本願実施例によるマッピングネゴシエーションリクエストフレームの概略図である。
図17】本願実施例による強制マッピングフレームの概略図である。
図18】本願実施例によるマッピングネゴシエーションリクエストフレームの概略図である。
図19】本願実施例による端末機器1900の概略図である。
図20】本願実施例によるネットワーク機器2000の概略図である。
図21】本願実施例によるネットワーク機器2100の概略図である。
図22】本願実施例による端末機器2200の概略図である。
図23】本願実施例による通信機器2300の例示的な構造図である。
図24】本願実施例の装置の例示的な構造図である。
図25】本願実施例による通信システム2500の例示的なブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施例における図面を参照しながら、本発明の実施例における技術的解決策を説明する。明らかに、説明される実施例は、本発明の実施例の一部であり、全部ではない。本発明の実施例について、創造的な努力なしに当業者によって取得される他のすべての実施例は、本発明の保護範囲に含まれるものとする。
【0024】
上記のように、現在、トラフィック識別子からリンクへのマッピング情報の変更は、MLDネゴシエーションによって得られたものであり、上記の3つの場合を含み、実際、これらの3つの場合は、トラフィック識別子からリンクへのマッピングネゴシエーションの拡張、圧縮及び切り替えシナリオに適用され、以下では、3つのシナリオにおける上記の3つの場合の応用について説明する。
【0025】
図1は、トラフィック識別子からリンクへのマッピングネゴシエーションの拡張シナリオの概略図であり、図1に示すように、原マッピングは、TID4から5GHzリンクへのマッピングを含み、MLD1によって提供されるマッピングは、TID4から2.4及び5GHzリンクへのマッピングを含み、MLD2は、MLD1によって提供されたマッピングに同意し、即ち、MLD2によって応答されるマッピングは、TID4から2.4及び5GHzリンクへのマッピングを含み、これを基に、マッピングネゴシエーションは成功し、ネゴシエーション後のマッピングは、TID4から2.4及び5GHzリンクへのマッピングを含む。
【0026】
図2は、トラフィック識別子からリンクへのマッピングネゴシエーションの別の拡張シナリオの概略図であり、図2に示すように、原マッピングは、TID4から5GHzリンクへのマッピングを含み、MLD1によって提供されるマッピングは、TID4から2.4及び5GHzリンクへのマッピングを含み、MLD2は、TID4を2.4GHzリンクにマッピングすることに同意せず、即ち、MLD2によって応答されるマッピングは、TID4から5GHzリンクへのマッピングを含み、この場合、マッピングについてのネゴシエーションが成功したと見なし、ネゴシエーション後のマッピングは、TID4から5GHzリンクへのマッピングを含む。
【0027】
図3は、トラフィック識別子からリンクへのマッピングネゴシエーションの圧縮シナリオの概略図であり、図3に示すように、原マッピングは、TID4から2.4及び5GHzリンクへのマッピングを含み、MLD1によって提供されるマッピングは、TID4から5GHzリンクへのマッピングを含み、MLD2は、MLD1によって提供されるマッピングに同意し、即ち、MLD2によって応答されるマッピングは、TID4から5GHzリンクへのマッピングを含み、これを基に、マッピングネゴシエーションは成功し、ネゴシエーション後のマッピングは、TID4から5GHzリンクへのマッピングを含む。
【0028】
図4は、トラフィック識別子からリンクへのマッピングネゴシエーションの切り替えシナリオの概略図であり、図4に示すように、原マッピングは、TID4から5GHzリンクへのマッピングを含み、MLD1によって提供されるマッピングは、TID4から6GHzリンクへのマッピングを含み、MLD2は、MLD1によって提供されるマッピングに同意し、即ち、MLD2によって応答されるマッピングは、TID4から6GHzリンクへのマッピングを含み、これを基に、マッピングネゴシエーションは成功し、ネゴシエーション後のマッピングは、TID4から6GHzリンクへのマッピングを含む。
【0029】
図5は、トラフィック識別子からリンクへのマッピングネゴシエーションの別の切り替えシナリオの概略図であり、図5に示すように、原マッピングは、TID4から5GHzリンクへのマッピングを含み、MLD1によって提供されるマッピングは、TID4から6GHzリンクへのマッピングを含み、MLD2は、MLD1によって提供されるマッピングに同意せず、即ち、MLD2によって応答されるリンクセットは空のセットであり、これを基に、マッピングネゴシエーションは失敗であり、よって、原マッピングは変更されず、即ち、TID4から5GHzリンクへのマッピングを含む。
【0030】
図6は、トラフィック識別子からリンクへのマッピングネゴシエーションの更に別の切り替えシナリオの概略図であり、図6に示すように、原マッピングは、TID4から5GHzリンクへのマッピングを含み、MLD1によって提供されるマッピングは、TID4から2.4及び6GHzリンクへのマッピングを含み、MLD2は、TID4を2.4GHzのリンクにマッピングすることに同意せず、MLD2によって応答されるマッピングは、TID4から6GHzリンクへのマッピングを含み、これを基に、マッピングネゴシエーションが成功したと見なされ、ネゴシエーション後のマッピングは、TID4から6GHzリンクへのマッピングを含む。
【0031】
上記のように、現在、トラフィック識別子からリンクへのマッピングはすべて、リクエスト/応答のネゴシエーションモードを採用しているが、いくつの特定シナリオでは、送信端末は、マッピング方案を决定することができ、受信端末は、当該マッピング方案を取得すればよく、詳細については、以下の例を参照されたい。
【0032】
例示的に、ステーションマルチリンク機器(non-AP MLD)において、あるアップリンクTIDに対応する大量のサービスフローがある場合、当該アップリンクTIDに専用リンクセットを提供するよう努める必要がある。この場合、ステーションマルチリンク機器は、再マッピングリクエストを発行し、当該TIDマッピングの少なくとも1つの原リンク上の他のアップリンクTIDを除去し、このとき、更新後の、トラフィック識別子からリンクへのマッピングにおいて、各TIDに対応するリンクセットは、各TID原マッピングリンクセットの空でないサブセットであり、圧縮シナリオに対応する。この場合、ステーションマルチリンク機器は、アクセスポイントマルチリンク機器が当該再マッピングリクエストを直接受け入れることを期待している。
【0033】
例示的に、システム性能の改善の観点から考慮すると、アクセスポイントマルチリンク機器(AP MLD)は、それに関連付けられたすべてのステーションのリンク状態情報を持っており、したがって、特定のアルゴリズムにより、トラフィック識別子からリンクへのよりよいマッピング結果を取得することができ、当該マッピング結果も、ステーションマルチリンク機器の伝送要求を満たすことができるよう確保することができる。この場合、アクセスポイントマルチリンク機器は、ステーションマルチリンク機器がこのより良いマッピング結果を直接受け入れることを期待している。
【0034】
上記のシナリオ、又は他の可能なシナリオでは、受信端末が、依然として応答情報を返信すると、シグナリングオーバーヘッドが増加する。
【0035】
上記の技術的問題を解決するために、本願は、強制モードを採用し、即ち、応答情報を返信する必要がないことを受信端末に指示することによって、シグナリングオーバーヘッドを減らす。
【0036】
以下では、図7を参照して、本願における通信システムのアーキテクチャについて説明する。
【0037】
例示的に、図7は、本願実施例による通信システムのアーキテクチャの概略図である。図7を参照すると、ステーションマルチリンク機器710及びアクセスポイントマルチリンク機器720を含み、ステーションマルチリンク機器710とアクセスポイントマルチリンク機器720との間には、無線通信のために、少なくとも2つのリンクが存在することができる。例示的に、通信システムは、複数のステーションマルチリンク機器710を備えてもよいし、複数のアクセスポイントマルチリンク機器720を備えてもよく、本願実施例は、これに対して限定しない。
【0038】
理解されたいこととして、ステーションマルチリンク機器710は、少なくとも1つのステーション(STA:Station)を含み得、よって、ステーションマルチリンク機器710は、論理エンティティとして理解でき、ここで、図7は、ステーションマルチリンク機器710が2つのSTAを含むことを例示的に示している。
【0039】
理解されたいこととして、アクセスポイントマルチリンク機器720は、少なくとも1つのアクセスポイント(AP:Access Point)を含み得、よって、アクセスポイントマルチリンク機器720は、論理エンティティとして理解でき、ここで、図7は、アクセスポイントマルチリンク機器720が2つのAPを含むことを例示的に示している。
【0040】
理解されたいこととして、APと1つのSTAとの間には、1つのリンクが存在することができる。
【0041】
例示的に、図7に示す通信システムは更に、モビリティ管理エンティティ(MME:Mobility Management Entity)、アクセス及びモビリティ管理機能(AMF:Access and Mobility Management Function)などの他のネットワークエンティティを含んでもよく、本願実施例はこれに対して限定しない。
【0042】
本明細書における「システム」及び「ネットワーク」という用語は、本明細書で常に互換可能に使用されることを理解されたい。
【0043】
例示的に、本願実施例における通信システムは、キャリアアグリゲーション(CA:Carrier Aggregation)シナリオに適用されてもよいし、デュアル接続(DC:Dual Connectivity)シナリオに適用されてもよいし、スタンドアロン(SA:Standalone)ネットワーク展開シナリオなどに適用されてもよい。
【0044】
例示的に、本願実施例は、無認可スペクトルに適用されてもよいし、認可スペクトルに適用されてもよい。ここで、無認可スペクトルは、共有スペクトルと見なしてもよく、認可スペクトルは、非共有スペクトルと見なしてもよい。
【0045】
理解されたいこととして、ステーションマルチリンク機器及びアクセスポイントマルチリンク機器は、まず、マルチリンク発見、マルチリンク確立、及びトラフィック識別子からリンクへのマッピングの確立を実行する必要があり、以下では、この3つの部分の内容について説明する。
【0046】
ステップ1:マルチリンク発見
マルチリンク発見の基本的な目的は、ステーションマルチリンク機器が、アクセスポイントマルチリンク機器の任意の付属APから、ビーコン(Beacon)フレーム又はプローブ応答(Probe Response)フレームを受信することにより、アクセスポイントマルチリンク機器及びそれが支持するすべてのリンクの情報を取得できるようにすることであり、その本質は、マルチリンク・スキャン・プロセスであり、即ち、マルチリンク発見である。
【0047】
マルチリンク発見の段階が完了した後、ステーションマルチリンク機器は、アクセスポイントマルチリンク機器の付属APの完全又は部分的な情報を取得する。
【0048】
ステップ2:マルチリンク確立
マルチリンク確立の基本的な目的は、ステーションマルチリンク機器が、アクセスポイントマルチリンク機器と、それぞれの付属STA、APの完全な情報を交換し、それぞれの能力情報に従ってマルチリンク確立を完了できるようにすることであり、その本質は、マルチリンク関連付けプロセスであり、即ち、マルチリンク確立である。
【0049】
以下のステップ2.1及びステップ3は、トラフィック識別子からリンクへのマッピングの非デフォルトモードの場合の、ステーションマルチリンク機器とアクセスポイントマルチリンク機器との間の、トラフィック識別子からリンクへのマッピング情報の確立プロセスを示している。
【0050】
ここで、トラフィック識別子からリンクへのマッピングのデフォルトモードは、即ち、すべてのトラフィック識別子をすべての既に確立されたリンクにマッピングすることである。初期化のときに非デフォルトモードを採用する場合、ステーションマルチリンク機器とアクセスポイントマルチリンク機器との間で、トラフィック識別子からリンクへのマッピングの予備的なネゴシエーションを実行する必要がある。
【0051】
ステップ2.1(トラフィック識別子からリンクへのマッピングを確立するための選択的な方式一):マルチリンクの確立段階における、トラフィック識別子からリンクへのマッピング情報の確立。
【0052】
例示的に、トラフィック識別子からリンクへのマッピング情報の確立を、マルチリンクの確立段階に含めることができる。具体的な実施形態は、トラフィック識別子からリンクへのマッピング情報をフィールドとして、マルチリンクの確立段階で使用される関連するリクエスト/応答フレームのML情報要素に配置することである。図8は、本願実施例によるML情報要素の概略図であり、図8に示すように、ML情報要素は、トラフィック識別子からリンクへのマッピング情報を含む。
【0053】
ステップ3(トラフィック識別子からリンクへのマッピングを確立するための選択的な方式二):マルチリンクの確立段階と、トラフィック識別子からリンクへのマッピング情報の確立段階は独立している。
【0054】
例示的に、トラフィック識別子からリンクへのマッピング情報を、ある独立段階に含めることができ、当該段階で、対応する管理フレームの情報要素を使用して、トラフィック識別子からリンクへのマッピング情報を含む。
【0055】
上記のステップにより、ステーションマルチリンク機器とアクセスポイントマルチリンク機器との間の、トラフィック識別子からリンクへのマッピング情報の確立が完了する。
【0056】
本願は、トラフィック識別子からリンクへのマッピング情報を更新することに焦点を合わせて説明し、以下では、本願の技術的解決策について詳細に説明する。
【0057】
実施例1
図9は、本願実施例による無線通信方法のインタラクションフローチャートであり、図9に示すように、当該方法は、以下のステップを含む。
【0058】
ステップS910において、ステーションマルチリンク機器は、第1マッピング情報を更新する。
【0059】
ステップS920において、ステーションマルチリンク機器は、第1指示メッセージを生成する。
【0060】
ステップS930において、ステーションマルチリンク機器は、アクセスポイントマルチリンク機器に第1指示メッセージを送信する。
【0061】
ステップS940において、アクセスポイントマルチリンク機器は、更新された第1マッピング情報に従って第2マッピング情報を更新する。
【0062】
理解されたいこととして、第1マッピング情報は、ステーションマルチリンク機器側における、トラフィック識別子からアップリンクへのマッピング情報である。
【0063】
理解されたいこととして、第1マッピング情報におけるトラフィック識別子は、ステーションマルチリンク機器のすべてのアップリンクトラフィック識別子であってもよいし、更新対象となる、対応するマッピング情報のアップリンクトラフィック識別子であってもよく、本願はこれに対して限定しない。
【0064】
理解されたいこととして、第1マッピング情報におけるトラフィック識別子は、1つ又は複数であってもよく、1つである場合、第1マッピング情報は、ステーションマルチリンク機器側における、当該トラフィック識別子からアップリンクへのマッピング情報である。複数である場合、第1マッピング情報は、ステーションマルチリンク機器側における、これらの複数のトラフィック識別子からアップリンクへのマッピング情報である。
【0065】
理解されたいこととして、1つのトラフィック識別子は、少なくとも1つのリンクに対応又はマッピングでき、例えば、TID1は、リンク1及びリンク2にマッピングでき、TID2は、リンク1にマッピングできる。
【0066】
理解されたいこととして、ステーションマルチリンク機器は、上記の圧縮シナリオで第1マッピング情報を更新することができる。
【0067】
例示的に、図10は、本願実施例によるトラフィック識別子からリンクへのマッピング情報の更新の概略図であり、図10に示すように、ステーションマルチリンク機器とアクセスポイントマルチリンク機器との間に2つのリンクが存在し、それぞれリンク1とリンク2である。初期状態では、TID1及びTID2は、リンク1にマッピングされ、TID2及びTID3は、リンク2にマッピングされる。このとき、ステーションマルチリンク機器にTID3の大量のサービスフローがある場合、TID3のサービスフロー要件を満たすために、リンク2におけるTID2を除去する必要がある。この場合、当該ステーションマルチリンク機器は、各TIDからリンクへのマッピング情報を更新し、即ち、再マッピング強制モードを実行し、図10に示すように、各TIDからリンクへのマッピング情報を更新した後、リンク1におけるTIDは変更されず、それとともに、TID3のみがリンク2にマッピングされる。
【0068】
例示的に、ステーションマルチリンク機器は、その付属ステーションを介して、アクセスポイントマルチリンク機器の付属APに第1指示メッセージを送信することができる。
【0069】
留意されたいこととして、1つの確立されたリンクについて、少なくとも1つのTIDが当該リンクにマッピングされている場合、当該リンクの状態は有効状態であり、そうでない場合、当該リンクの状態は無効状態である。
【0070】
例示的に、付属ステーションに対応するアップリンクは、有効状態にある。
【0071】
例示的に、付属APに対応するアップリンクは、有効状態にある。
【0072】
理解されたいこととして、上記の第1指示メッセージは、暗黙的な指示メッセージ又は明示的な指示メッセージであってもよく、本願はこれに対して限定しない。
【0073】
理解されたいこととして、第1指示メッセージは、第1指示メッセージに対して、ステーションマルチリンク機器へ応答する必要がないことをアクセスポイントマルチリンク機器に指示するために使用される。即ち、第1指示メッセージは、再マッピング強制モードを採用することを指示するために使用される。更に、第1指示メッセージは、更新された第1マッピング情報を含む。
【0074】
例示的に、更新された第1マッピング情報は、少なくとも1つのトラフィック識別子から対応するアップリンクセットへのマッピング情報を含む。
【0075】
留意されたいこととして、第1マッピング情報におけるトラフィック識別子が、ステーションマルチリンク機器のすべてのアップリンクトラフィック識別子である場合、上記の少なくとも1つのトラフィック識別子は、ステーションマルチリンク機器のすべてのアップリンクトラフィック識別子であってもよい。第1マッピング情報におけるトラフィック識別子が、更新対象となる、対応するマッピング情報のアップリンクトラフィック識別子である場合、上記の少なくとも1つのトラフィック識別子は、更新対象となる、対応するマッピング情報のすべてのアップリンクトラフィック識別子であってもよい。
【0076】
例示的に、少なくとも1つのトラフィック識別子のうちの任意の1つのトラフィック識別子の場合、第1マッピング情報を更新した後、トラフィック識別子に対応するアップリンクセットは、ステーションマルチリンク機器とアクセスポイントマルチリンク機器との間で確立されたアップリンクセットの空でないサブセットである。例えば、図10に示すように、各TIDのマッピング情報を更新した後、TID1に対応するアップリンクセットは依然としてリンク1を含み、TID2に対応するアップリンクセットは、リンク1のみを含み、TID3に対応するアップリンクセットは依然としてリンク2を含む。一方、ステーションマルチリンク機器とアクセスポイントマルチリンク機器との間で確立されたアップリンクセットは、リンク1及びリンク2を含み、これから分かるように、それぞれTID1、TID2及びTID3に対応するアップリンクセットは、ステーションマルチリンク機器とアクセスポイントマルチリンク機器との間で確立されたアップリンクセットの空でないサブセットである。
【0077】
例示的に、少なくとも1つのトラフィック識別子のうちの任意の1つのトラフィック識別子の場合、第1マッピング情報を更新した後、トラフィック識別子に対応するアップリンクセットは、ステーションマルチリンク機器とアクセスポイントマルチリンク機器との間の第1マッピングリンクセットの空でないサブセットである。ここで、第1マッピングリンクセットは、第1マッピング情報が更新される前の、当該トラフィック識別子に対応するアップリンクセットである。例えば、図10に示すように、各TIDのマッピング情報を更新する前に、TID1に対応するアップリンクセット(即ち、TID1に対応する第1マッピングリンクセット)は、リンク1を含み、マッピング情報を更新した後、TID1に対応するアップリンクセットは依然としてリンク1を含む。各TIDのマッピング情報を更新する前に、TID2に対応するアップリンクセット(即ち、TID2に対応する第1マッピングリンクセット)は、リンク1及びリンク2を含み、マッピング情報を更新した後に、TID2に対応するアップリンクセットは、リンク1のみを含む。各TIDのマッピング情報を更新する前に、TID3に対応するアップリンクセット(即ち、TID3に対応する第1マッピングリンクセット)は、リンク2を含み、マッピング情報を更新した後、TID3に対応するアップリンクセットは依然としてリンク2を含む。これから分かるように、マッピング情報を更新した後、それぞれTID1、TID2及びTID3に対応するアップリンクセットは、それぞれに対応する第1マッピングリンクセットの空でないサブセットである。
【0078】
更に、アクセスポイントマルチリンク機器は、更新された第1マッピング情報を受信した後、第2マッピング情報を更新し、ここで、第2マッピング情報は、アクセスポイントマルチリンク機器側における、トラフィック識別子からアップリンクへのマッピング情報である。
【0079】
理解されたいこととして、第2マッピング情報におけるトラフィック識別子は、ステーションマルチリンク機器のすべてのアップリンクトラフィック識別子であってもよいし、更新対象となる、対応するマッピング情報のアップリンクトラフィック識別子であってもよく、本願はこれに対して限定しない。
【0080】
理解されたいこととして、第2マッピング情報におけるトラフィック識別子は、1つ又は複数であってもよく、1つである場合、第2マッピング情報は、アクセスポイントマルチリンク機器側における、当該トラフィック識別子からアップリンクへのマッピング情報である。複数である場合、第2マッピング情報は、アクセスポイントマルチリンク機器側における、これらの複数のトラフィック識別子からアップリンクへのマッピング情報である。
【0081】
理解されたいこととして、第1マッピング情報及び第2マッピング情報を更新する前に、即ち、初期段階では、第1マッピング情報は、第2マッピング情報と同じである。
【0082】
理解されたいこととして、更新された第1マッピング情報は、更新された第2マッピング情報と同じであり、即ち、ステーションマルチリンク機器側及びアクセスポイントマルチリンク機器側の、トラフィック識別子からリンクへのマッピング情報は一致する。
【0083】
まとめると、本願において、再マッピング強制モードを採用することができ、即ち、アクセスポイントマルチリンク機器は、第1指示メッセージに対して、ステーションマルチリンク機器へ応答する必要がなく、それにより、シグナリングオーバーヘッドを減らすことができる。
【0084】
上記のように、第1指示メッセージは、暗黙的な指示メッセージ又は明示的な指示メッセージであってもよく、即ち、暗黙的な方式により、第1指示メッセージに対して、ステーションマルチリンク機器へ応答する必要がないことをアクセスポイントマルチリンク機器に指示してもよいし、明示的な方式により、第1指示メッセージに対して、ステーションマルチリンク機器へ応答する必要がないことをアクセスポイントマルチリンク機器に指示してもよい。以下では、この2つの方式についてそれぞれ説明する。
【0085】
実施例2
第1指示メッセージは、明示的な指示メッセージであってもよく、例えば、第1指示メッセージは、第1指示情報を含む。ここで、第1指示情報は、第1指示メッセージに対して、ステーションマルチリンク機器へ応答する必要がないことをアクセスポイントマルチリンク機器に指示するために使用される。以下では、例を挙げて、第1指示メッセージの搬送方式について説明する。
【0086】
例1において、図11は、本願実施例によるマッピングネゴシエーションリクエストフレームの概略図であり、図11に示すように、当該マッピングネゴシエーションリクエストフレームは、マッピングネゴシエーション情報要素を含み、当該マッピングネゴシエーション情報要素は、第1指示情報及び更新された第1マッピング情報を含む。例示的に、第1指示情報は、マッピングネゴシエーション情報要素の制御フィールド内の強制フィールドによって搬送されることができる。更に、当該マッピングネゴシエーションリクエストフレームは更に、カテゴリフィールド、マッピングネゴシエーションリクエストフィールド及びその他のフィールドなどを含み得、本願は、マッピングネゴシエーションリクエストフレーム内の、マッピングネゴシエーション情報要素以外の他のフィールドに対して限定しない。
【0087】
理解されたいこととして、マッピングネゴシエーションリクエストフレームは、アクションフレームの形式の1つである。
【0088】
例示的に、カテゴリフィールドは、超高スループット(EHT:Extremely High Throughput)カテゴリで充填されてもよい。
【0089】
例示的に、第1指示情報の長さは、1ビットであってもよく、ここで、第1指示情報は1であってもよく、これは、アクセスポイントマルチリンク機器が、第1指示メッセージに対して、ステーションマルチリンク機器へ応答する必要がないことを示す。当該第1指示情報が位置するフィールドが1でない場合、例えば0である場合、これは、アクセスポイントマルチリンク機器が、第1指示メッセージに対して、ステーションマルチリンク機器へ応答する必要があることを示す。
【0090】
留意されたいこととして、図11で提供されるマッピングネゴシエーションリクエストフレームは、先行技術におけるマッピングネゴシエーションリクエストフレームへの改善であり、先行技術におけるマッピングネゴシエーションリクエストフレームには、強制フィールドがなく、本願において、マッピングネゴシエーションリクエストフレームは、強制フィールドを搬送し、当該強制フィールドは、第1指示情報を充填するために使用されることができる。
【0091】
例2において、図12は、本願実施例による強制マッピングフレームの概略図であり、図12に示すように、当該強制マッピングフレームは、強制マッピングフィールド及びマッピングネゴシエーション情報要素を含み、当該強制マッピングフィールドは、第1指示情報を充填することができ、当該マッピングネゴシエーション情報要素は、更新された第1マッピング情報を含む。更に、当該強制マッピングフレームは更に、カテゴリフィールド及びその他のフィールドなどを含み得、本願は、強制マッピングフレーム内の、マッピングネゴシエーション情報要素以外の他のフィールドに対して限定しない。
【0092】
理解されたいこととして、強制マッピングフレームは、アクションフレームの形式の1つである。
【0093】
例示的に、カテゴリフィールドは、EHTカテゴリで充填されることができる。
【0094】
留意されたいこととして、図12で提供される強制マッピングフレームと、図11で提供されるマッピングネゴシエーションリクエストフレームの違いは、図12で提供される強制マッピングフレームは、マッピングネゴシエーション情報要素で強制フィールドを搬送しないことである。
【0095】
理解されたいこととして、第1指示情報の搬送方式は、図11及び図12に示す状況に限定されず、他のフレームで搬送されてもよく、又はマッピングネゴシエーションリクエストフレーム又は強制マッピングフレームの他のフィールドで搬送されてもよく、本願はこれに対して限定しない。
【0096】
更に、アクセスポイントマルチリンク機器は、マッピングネゴシエーションリクエストフレームを受信した後、マッピングネゴシエーションリクエストフレーム内の強制フィールドを解析し、当該強制フィールドが第1指示情報(例えば、1)を搬送する場合、これは、マッピングネゴシエーションリクエストフレームに対して、ステーションマルチリンク機器へ応答する必要がないことを示し、当該強制フィールドが第1指示情報を搬送しない場合、例えば、0を搬送する場合、これは、マッピングネゴシエーションリクエストフレームに対して、ステーションマルチリンク機器へ応答する必要があることを示す。又は、アクセスポイントマルチリンク機器は、強制マッピングフレームを受信した後、カテゴリフィールド後の強制マッピングフィールドを解析した場合、これは、強制マッピングフレームに対して、ステーションマルチリンク機器へ応答する必要がないことを示す。
【0097】
本願において、第1指示メッセージは、第1指示メッセージに対して、ステーションマルチリンク機器へ応答する必要がないことをアクセスポイントマルチリンク機器に明示的に指示することができ、それにより、シグナリングオーバーヘッドを減らすことができる。
【0098】
実施例3
第1指示メッセージは、暗黙的な指示メッセージであってもよい。以下では、例を挙げて、暗黙的な指示方式について説明する。
【0099】
例示的に、アクセスポイントマルチリンク機器は、第1指示メッセージを受信した後、解析により、更新された第1マッピング情報を取得し、これに基づいて、第2マッピング情報を更新し、更に、アクセスポイントマルチリンク機器は、各トラフィック識別子に対応するアップリンクセットが、ステーションマルチリンク機器とアクセスポイントマルチリンク機器との間の第1マッピングリンクセットの空でないサブセットであるか否かを比較することができる。そうである場合、第1指示メッセージに対して、ステーションマルチリンク機器へ応答する必要がないと決定する。
【0100】
例示的に、図10に示すように、各TIDのマッピング情報を更新する前に、TID1に対応するアップリンクセット(即ち、TID1に対応する第1マッピングリンクセット)は、リンク1を含み、マッピング情報を更新した後、TID1に対応するアップリンクセットは依然としてリンク1を含む。各TIDのマッピング情報を更新する前に、TID2に対応するアップリンクセット(即ち、TID2に対応する第1マッピングリンクセット)は、リンク1及びリンク2を含み、マッピング情報を更新した後、TID2に対応するアップリンクセットは、リンク1のみを含む。各TIDのマッピング情報を更新する前に、TID3に対応するアップリンクセット(即ち、TID3に対応する第1マッピングリンクセット)は、リンク2を含み、マッピング情報を更新した後、TID3に対応するアップリンクセットは依然としてリンク2を含む。これから分かるように、マッピング情報を更新した後、それぞれTID1、TID2及びTID3に対応するアップリンクセットは、それぞれに対応する第1マッピングリンクセットの空でないサブセットである。これに基づき、アクセスポイントマルチリンク機器は、第1指示メッセージに対して、ステーションマルチリンク機器へ応答する必要がないと決定する。
【0101】
以下では、例を挙げて、第1指示メッセージの搬送方式について説明する。
【0102】
図13は、本願実施例によるマッピングネゴシエーションリクエストフレームの概略図であり、図13に示すように、当該マッピングネゴシエーションリクエストフレームは、マッピングネゴシエーション情報要素を含み、当該マッピングネゴシエーション情報要素は、更新された第1マッピング情報を含むが、第1指示情報は含まなく、更に、当該マッピングネゴシエーションリクエストフレームは更に、カテゴリフィールド、マッピングネゴシエーションリクエストフィールド及びその他のフィールドなどを含み得、本願は、マッピングネゴシエーションリクエストフレーム内の、マッピングネゴシエーション情報要素以外の他のフィールドに対して限定しない。
【0103】
理解されたいこととして、マッピングネゴシエーションリクエストフレームは、アクションフレームの形式の1つである。
【0104】
例示的に、カテゴリフィールドは、EHTカテゴリで充填されることができる。
【0105】
本願において、第1指示メッセージは、第1指示メッセージに対して、ステーションマルチリンク機器へ応答する必要がないことをアクセスポイントマルチリンク機器に暗黙的に指示することができ、それにより、シグナリングオーバーヘッドを減らすことができる。
【0106】
実施例4
図14は、本願実施例による別の無線通信方法のインタラクションフローチャートであり、図14に示すように、当該方法は、以下のステップを含む。
【0107】
ステップS1410において、アクセスポイントマルチリンク機器は、第3マッピング情報を更新する。
【0108】
ステップS1420において、アクセスポイントマルチリンク機器は、第2指示メッセージを生成する。
【0109】
ステップS1430において、アクセスポイントマルチリンク機器は、ステーションマルチリンク機器に第2指示メッセージを送信する。
【0110】
ステップS1440において、ステーションマルチリンク機器は、更新された第3マッピング情報に従って第4マッピング情報を更新する。
【0111】
理解されたいこととして、第3マッピング情報は、アクセスポイントマルチリンク機器側における、トラフィック識別子からダウンリンクへのマッピング情報である。
【0112】
理解されたいこととして、第3マッピング情報におけるトラフィック識別子は、アクセスポイントマルチリンク機器のすべてのダウンリンクトラフィック識別子であってもよいし、更新対象となる、対応するマッピング情報のダウンリンクトラフィック識別子であってもよく、本願はこれに対して限定しない。
【0113】
理解されたいこととして、第3マッピング情報におけるトラフィック識別子は、1つ又は複数であってもよく、1つである場合、第3マッピング情報は、アクセスポイントマルチリンク機器側における、当該トラフィック識別子からダウンリンクへのマッピング情報である。複数である場合、第3マッピング情報は、アクセスポイントマルチリンク機器側における、これらの複数のトラフィック識別子からダウンリンクへのマッピング情報である。
【0114】
理解されたいこととして、1つのトラフィック識別子は、少なくとも1つのリンクに対応又はマッピングでき、例えば、TID1は、リンク1及びリンク2にマッピングでき、TID2は、リンク1にマッピングできる。
【0115】
理解されたいこととして、アクセスポイントマルチリンク機器は、上記の圧縮シナリオで第1マッピング情報を更新することができる。
【0116】
例示的に、図15は、本願実施例によるトラフィック識別子からリンクへのマッピング情報の更新の概略図であり、図15に示すように、AP MLDと、2つのステーションマルチリンク機器STA MLD 1及びSTA MLD 2との間で2つのリンクが確立され、それぞれリンク1及びリンク2である。初期状態では、上記のSTA MLD 1及びSTA MLD 2に対して、TID1及びTID7は、すべてリンク1及びリンク2にマッピングされる。AP MLDは、システム最適化のために、例えば、STA MLD2は、この時点でTID7の大量のサービスフローを有している場合、STA MLD2のTID7のサービスフロー要件を確保するために、アクセスポイントマルチリンク機器は、STA MLD2のリンク状態に応じて、リンク2がTID7のサービスフローの伝送にのみ使用されると決定する。STA MLD1の場合、TID1及びTID7をリンク1にマッピングし、リンク2に対しては、TIDマッピングを実行しない。この場合、当該AP MLDは、再マッピング強制モードを実行し、各TIDからリンクへのマッピング情報を更新する。
【0117】
例示的に、アクセスポイントマルチリンク機器の付属APは、ステーションマルチリンク機器の付属ステーションに第2指示メッセージを送信することができる。
【0118】
例示的に、付属ステーションに対応するダウンリンクは、有効状態にある。
【0119】
例示的に、付属APに対応するダウンリンクは、有効状態にある。
【0120】
例示的に、アクセスポイントマルチリンク機器は、直交周波数分割多元接続(OFDMA:Orthogonal Frequency Division Multiple Access)の方式により、複数のステーションマルチリンク機器に第2指示メッセージを送信することができるが、これに限定されない。
【0121】
理解されたいこととして、上記の第2指示メッセージは、暗黙的な指示メッセージ又は明示的な指示メッセージであってもよく、本願はこれに対して限定しない。
【0122】
理解されたいこととして、第2指示メッセージは、第2指示メッセージに対して、アクセスポイントマルチリンク機器へ応答する必要がないことをステーションマルチリンク機器に指示するために使用され、即ち、第2指示メッセージは、再マッピング強制モードを採用することを指示するために使用される。更に、第2指示メッセージは、更新された第3マッピング情報を含む。
【0123】
例示的に、更新された第3マッピング情報は、少なくとも1つのトラフィック識別子から対応するダウンリンクセットへのマッピング情報を含む。
【0124】
留意されたいこととして、第3マッピング情報におけるトラフィック識別子が、アクセスポイントマルチリンク機器のすべてのダウンリンクトラフィック識別子である場合、上記の少なくとも1つのトラフィック識別子は、アクセスポイントマルチリンク機器のすべてのダウンリンクトラフィック識別子であってもよい。第3マッピング情報におけるトラフィック識別子が、更新対象となる、対応するマッピング情報のダウンリンクトラフィック識別子である場合、上記の少なくとも1つのトラフィック識別子は、更新対象となる、対応するマッピング情報のすべてのダウンリンクトラフィック識別子であってもよい。
【0125】
例示的に、少なくとも1つのトラフィック識別子のうちの任意の1つのトラフィック識別子について、第3マッピング情報を更新した後、当該トラフィック識別子に対応するダウンリンクセットは、ステーションマルチリンク機器とアクセスポイントマルチリンク機器との間で確立されたダウンリンクセットの空でないサブセットである。
【0126】
例示的に、少なくとも1つのトラフィック識別子のうちの任意の1つのトラフィック識別子について、第3マッピング情報を更新した後、トラフィック識別子に対応するダウンリンクセットは、ステーションマルチリンク機器とアクセスポイントマルチリンク機器との間の第2マッピングリンクセットの空でないサブセットであり、ここで、第2マッピングリンクセットは、第3マッピング情報が更新される前の、当該トラフィック識別子に対応するダウンリンクセットである。
【0127】
更に、ステーションマルチリンク機器は、更新された第3マッピング情報を受信した後、第4マッピング情報を更新し、ここで、第4マッピング情報は、ステーションマルチリンク機器側における、トラフィック識別子からダウンリンクへのマッピング情報である。
【0128】
理解されたいこととして、第4マッピング情報におけるトラフィック識別子は、アクセスポイントマルチリンク機器のすべてのダウンリンクトラフィック識別子であってもよいし、更新対象となる、対応するマッピング情報のダウンリンクトラフィック識別子であってもよく、本願はこれに対して限定しない。
【0129】
理解されたいこととして、第4マッピング情報におけるトラフィック識別子は、1つ又は複数であってもよく、1つである場合、第4マッピング情報は、ステーションマルチリンク機器側における、当該トラフィック識別子からダウンリンクへのマッピング情報である。複数である場合、第4マッピング情報は、ステーションマルチリンク機器側における、これらの複数のトラフィック識別子からダウンリンクへのマッピング情報である。
【0130】
理解されたいこととして、第3マッピング情報及び第4マッピング情報を更新する前、即ち初期段階では、第3マッピング情報は、第4マッピング情報と同じである。
【0131】
理解されたいこととして、更新された第3マッピング情報は、更新された第4マッピング情報と同じであり、即ち、ステーションマルチリンク機器側及びアクセスポイントマルチリンク機器側の、トラフィック識別子からリンクへのマッピング情報は一致する。
【0132】
まとめると、本願において、再マッピング強制モードを採用することができ、即ち、ステーションマルチリンク機器は、第2指示メッセージに対して、アクセスポイントマルチリンク機器へ応答する必要がなく、それにより、シグナリングオーバーヘッドを減らすことができる。
【0133】
上記のように、第2指示メッセージは、暗黙的な指示メッセージ又は明示的な指示メッセージであってもよく、即ち、暗黙的な方式により、第2指示メッセージに対して、アクセスポイントマルチリンク機器へ応答する必要がないことをステーションマルチリンク機器に指示してもよいし、明示的な方式により、第2指示メッセージに対して、アクセスポイントマルチリンク機器へ応答する必要がないことをステーションマルチリンク機器に指示してもよい。以下では、この2つの方式についてそれぞれ説明する。
【0134】
実施例5
第2指示メッセージは、明示的な指示メッセージであってもよく、例えば、第2指示メッセージは、第2指示情報を含む。ここで、第2指示情報は、第2指示メッセージに対して、アクセスポイントマルチリンク機器へ応答する必要がないことをステーションマルチリンク機器に指示するために使用される。以下では、例を挙げて、第2指示メッセージの搬送方式について説明する。
【0135】
例1において、図16は、本願実施例によるマッピングネゴシエーションリクエストフレームの概略図であり、図16に示すように、当該マッピングネゴシエーションリクエストフレームは、マッピングネゴシエーション情報要素を含み、当該マッピングネゴシエーション情報要素は、第2指示情報及び更新された第3マッピング情報を含む。例示的に、第2指示情報は、マッピングネゴシエーション情報要素の制御フィールド内の強制フィールドで搬送されることができる。更に、当該マッピングネゴシエーションリクエストフレームは更に、カテゴリフィールド、マッピングネゴシエーションリクエストフィールド及びその他のフィールドなどを含み得、本願は、マッピングネゴシエーションリクエストフレーム内の、マッピングネゴシエーション情報要素以外の他のフィールドに対して限定しない。
【0136】
理解されたいこととして、マッピングネゴシエーションリクエストフレームは、アクションフレームの形式の1つである。
【0137】
例示的に、カテゴリフィールドは、EHTカテゴリで充填されることができる。
【0138】
例示的に、第2指示情報の長さは、1ビットであってもよく、ここで、第2指示情報は1であってもよく、これは、ステーションマルチリンク機器が、第2指示メッセージに対して、アクセスポイントマルチリンク機器へ応答する必要がないことを示す。当該第2指示情報が位置するフィールドが1でない場合、例えば0である場合、これは、ステーションマルチリンク機器が、第2指示メッセージに対して、アクセスポイントマルチリンク機器へ応答する必要があることを示す。
【0139】
留意されたいこととして、図16で提供されるマッピングネゴシエーションリクエストフレームは、先行技術におけるマッピングネゴシエーションリクエストフレームへの改善であり、先行技術におけるマッピングネゴシエーションリクエストフレームには、強制フィールドがなく、本願において、マッピングネゴシエーションリクエストフレームは、強制フィールドを搬送し、当該強制フィールドは、第2指示情報を充填するために使用されることができる。
【0140】
例2において、図17は、本願実施例による強制マッピングフレームの概略図であり、図17に示すように、当該強制マッピングフレームは、強制マッピングフィールド及びマッピングネゴシエーション情報要素を含み、当該強制マッピングフィールドは、第2指示情報を充填することができ、当該マッピングネゴシエーション情報要素は、更新された第3マッピング情報を含む。更に、当該強制マッピングフレームは更に、カテゴリフィールド及びその他のフィールドなどを含み得、本願は、強制マッピングフレーム内の、マッピングネゴシエーション情報要素以外の他のフィールドに対して限定しない。
【0141】
理解されたいこととして、強制マッピングフレームは、アクションフレームの形式の1つである。
【0142】
例示的に、カテゴリフィールドは、EHTカテゴリで充填されることができる。
【0143】
留意されたいこととして、図17で提供される強制マッピングフレームと、図16で提供されるマッピングネゴシエーションリクエストフレームの違いは、図17で提供される強制マッピングフレームは、マッピングネゴシエーション情報要素で強制フィールドを搬送しないことである。
【0144】
理解されたいこととして、第2指示情報の搬送方式は、図16及び図17に示す状況に限定されず、他のフレームで搬送されてもよく、又はマッピングネゴシエーションリクエストフレーム又は強制マッピングフレームの他のフィールドで搬送されてもよく、本願はこれに対して限定しない。
【0145】
更に、ステーションマルチリンク機器は、マッピングネゴシエーションリクエストフレームを受信した後、マッピングネゴシエーションリクエストフレーム内の強制フィールドを解析し、当該強制フィールドが第2指示情報(例えば、1)を搬送する場合、これは、マッピングネゴシエーションリクエストフレームに対して、アクセスポイントマルチリンク機器へ応答する必要がないことを示し、当該強制フィールドが第2指示情報を搬送しない場合、例えば、0を搬送する場合、これは、マッピングネゴシエーションリクエストフレームに対して、アクセスポイントマルチリンク機器へ応答する必要があることを示す。又は、ステーションマルチリンク機器は、強制マッピングフレームを受信した後、カテゴリフィールド後の強制マッピングフィールドを解析した場合、これは、強制マッピングフレームに対して、ステーションマルチリンク機器へ応答する必要がないことを示す。
【0146】
本願において、第2指示メッセージは、第2指示メッセージに対して、アクセスポイントマルチリンク機器へ応答する必要がないことをステーションマルチリンク機器に明示的に指示することができ、それにより、シグナリングオーバーヘッドを減らすことができる。
【0147】
実施例6
第2指示メッセージは、暗黙的な指示メッセージであってもよい。以下では、例を挙げて、暗黙的な指示方式について説明する。
【0148】
例示的に、ステーションマルチリンク機器は、第2指示メッセージを受信した後、解析により、更新された第3マッピング情報を取得し、これに基づいて、第4マッピング情報を更新し、更に、ステーションマルチリンク機器は、各トラフィック識別子に対応するダウンリンクセットが、ステーションマルチリンク機器とアクセスポイントマルチリンク機器との間の第2マッピングリンクセットの空でないサブセットであるか否かを比較することができる。そうである場合、第2指示メッセージに対して、アクセスポイントマルチリンク機器へ応答する必要がないと決定する。
【0149】
以下では、例を挙げて、第2指示メッセージの搬送方式について説明する。
【0150】
図18は、本願実施例によるマッピングネゴシエーションリクエストフレームの概略図であり、図18に示すように、当該マッピングネゴシエーションリクエストフレームは、マッピングネゴシエーション情報要素を含み、当該マッピングネゴシエーション情報要素は、更新された第3マッピング情報を含むが、第2指示情報は含まなく、更に、当該マッピングネゴシエーションリクエストフレームは更に、カテゴリフィールド、マッピングネゴシエーションリクエストフィールド及びその他のフィールドなどを含み得、本願は、マッピングネゴシエーションリクエストフレーム内の、マッピングネゴシエーション情報要素以外の他のフィールドに対して限定しない。
【0151】
理解されたいこととして、マッピングネゴシエーションリクエストフレームは、アクションフレームの形式の1つである。
【0152】
例示的に、カテゴリフィールドは、EHTカテゴリで充填されることができる。
【0153】
本願において、第2指示メッセージは、第2指示メッセージに対して、アクセスポイントマルチリンク機器へ応答する必要がないことをステーションマルチリンク機器に暗黙的に指示することができ、それにより、シグナリングオーバーヘッドを減らすことができる。
【0154】
実施例7
図19は、本願実施例による端末機器1900の概略図であり、ここで、当該端末機器1900は、ステーションマルチリンク機器であり、処理ユニット1910及び通信ユニット1920を備える。処理ユニット1910は、第1マッピング情報を更新し、第1マッピング情報は、ステーションマルチリンク機器側における、トラフィック識別子からアップリンクへのマッピング情報であり、第1指示メッセージを生成するように構成される。通信ユニット1920は、アクセスポイントマルチリンク機器に第1指示メッセージを送信するように構成される。ここで、第1指示メッセージは、第1指示メッセージに対して、ステーションマルチリンク機器へ応答する必要がないことをアクセスポイントマルチリンク機器に指示するために使用され、第1指示メッセージは、更新された第1マッピング情報を含む。
【0155】
例示的に、第1指示メッセージは、第1指示情報を含む。ここで、第1指示情報は、第1指示メッセージに対して、ステーションマルチリンク機器へ応答する必要がないことをアクセスポイントマルチリンク機器に指示するために使用される。
【0156】
例示的に、更新された第1マッピング情報は、少なくとも1つのトラフィック識別子から対応するアップリンクセットへのマッピング情報を含む。
【0157】
例示的に、少なくとも1つのトラフィック識別子のうちの任意の1つのトラフィック識別子について、第1マッピング情報を更新した後、トラフィック識別子に対応するアップリンクセットは、ステーションマルチリンク機器とアクセスポイントマルチリンク機器との間で確立されたアップリンクセットの空でないサブセットである。
【0158】
例示的に、少なくとも1つのトラフィック識別子のうちの任意の1つのトラフィック識別子について、第1マッピング情報を更新した後、トラフィック識別子に対応するアップリンクセットは、ステーションマルチリンク機器とアクセスポイントマルチリンク機器との間の第1マッピングリンクセットの空でないサブセットである。ここで、第1マッピングリンクセットは、第1マッピング情報が更新される前の、トラフィック識別子に対応するアップリンクセットである。
【0159】
例示的に、通信ユニット1920は具体的に、アクセスポイントマルチリンク機器の付属APに第1指示メッセージを送信するように構成される。
【0160】
例示的に、付属APに対応するアップリンクは、有効状態にある。
【0161】
例示的に、いくつかの実施例において、上記の通信ユニットは、通信インターフェース又はトランシーバであってもよいし、又は通信チップ又はシステムオンチップの入力/出力インターフェースであってもよい。
【0162】
本願実施例の端末機器1900は、本願方法実施例におけるステーションマルチリンク機器に対応し、端末機器1900における各ユニットの前記操作及び他の操作及び/又は機能は、それぞれ上記の方法実施例におけるステーションマルチリンク機器の対応するプロセスを実現するためのものであることを理解されたい。簡潔性のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0163】
実施例8
図20は、本願実施例によるネットワーク機器2000の概略図であり、ここで、当該ネットワーク機器2000は、アクセスポイントマルチリンク機器であり、通信ユニット2010及び処理ユニット2020を備える。通信ユニット2010は、第1指示メッセージを受信するように構成され、第1指示メッセージは、更新された第1マッピング情報を含む。処理ユニット2020は、更新された第1マッピング情報に従って、第2マッピング情報を更新するように構成される。ここで、第1マッピング情報は、ステーションマルチリンク機器側における、トラフィック識別子からアップリンクへのマッピング情報である。第2マッピング情報は、アクセスポイントマルチリンク機器側における、トラフィック識別子からアップリンクへのマッピング情報である。第1指示メッセージは、第1指示メッセージに対して、ステーションマルチリンク機器へ応答する必要がないことをアクセスポイントマルチリンク機器に指示するために使用される。
【0164】
例示的に、第1指示メッセージは、第1指示情報を含む。ここで、第1指示情報は、第1指示メッセージに対して、ステーションマルチリンク機器へ応答する必要がないことをアクセスポイントマルチリンク機器に指示するために使用される。
【0165】
例示的に、更新された第1マッピング情報は、少なくとも1つのトラフィック識別子から対応するアップリンクセットへのマッピング情報を含む。
【0166】
例示的に、少なくとも1つのトラフィック識別子のうちの任意の1つのトラフィック識別子について、第1マッピング情報を更新した後、トラフィック識別子に対応するアップリンクセットは、ステーションマルチリンク機器とアクセスポイントマルチリンク機器との間で確立されたアップリンクセットの空でないサブセットである。
【0167】
例示的に、少なくとも1つのトラフィック識別子のうちの任意の1つのトラフィック識別子について、第1マッピング情報を更新した後、トラフィック識別子に対応するアップリンクセットは、ステーションマルチリンク機器とアクセスポイントマルチリンク機器との間の第1マッピングリンクセットの空でないサブセットである。ここで、第1マッピングリンクセットは、第1マッピング情報が更新される前の、トラフィック識別子に対応するアップリンクセットである。
【0168】
例示的に、通信ユニット2010は具体的に、ステーションマルチリンク機器の付属ステーションから送信される第1指示メッセージを受信するように構成される。
【0169】
例示的に、付属ステーションに対応するアップリンクは、有効状態にある。
【0170】
例示的に、いくつかの実施例において、上記の通信ユニットは、通信インターフェース又はトランシーバであってもよいし、又は通信チップ又はシステムオンチップの入力/出力インターフェースであってもよい。
【0171】
本願実施例のネットワーク機器2000は、本願方法実施例におけるアクセスポイントマルチリンク機器に対応し、ネットワーク機器2000における各ユニットの前記操作及び他の操作及び/又は機能は、それぞれ上記の方法実施例におけるアクセスポイントマルチリンク機器の対応するプロセスを実現するためのものであることを理解されたい。簡潔性のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0172】
実施例9
図21は、本願実施例によるネットワーク機器2100の概略図であり、ここで、当該ネットワーク機器2100は、アクセスポイントマルチリンク機器であり、処理ユニット2110及び通信ユニット2120を備える。ここで、処理ユニット2110は、第3マッピング情報を更新し、第3マッピング情報は、アクセスポイントマルチリンク機器側における、トラフィック識別子からダウンリンクへのマッピング情報であり、第2指示メッセージを生成するように構成される。通信ユニット2120は、ステーションマルチリンク機器に第2指示メッセージを送信するように構成される。ここで、第2指示メッセージは、第2指示メッセージに対して、アクセスポイントマルチリンク機器へ応答する必要がないことをステーションマルチリンク機器に指示するために使用され、第2指示メッセージは、更新された第3マッピング情報を含む。
【0173】
例示的に、指示メッセージは、第2指示情報を含む。ここで、第2指示情報は、第2指示メッセージに対して、アクセスポイントマルチリンク機器へ応答する必要がないことをステーションマルチリンク機器に指示するために使用される。
【0174】
例示的に、更新された第3マッピング情報は、少なくとも1つのトラフィック識別子から対応するダウンリンクセットへのマッピング情報を含む。
【0175】
例示的に、少なくとも1つのトラフィック識別子のうちの任意の1つのトラフィック識別子について、第3マッピング情報を更新した後、トラフィック識別子に対応するダウンリンクセットは、ステーションマルチリンク機器とアクセスポイントマルチリンク機器との間で確立されたダウンリンクセットの空でないサブセットである。
【0176】
例示的に、少なくとも1つのトラフィック識別子のうちの任意の1つのトラフィック識別子について、第3マッピング情報を更新した後、トラフィック識別子に対応するダウンリンクセットは、ステーションマルチリンク機器とアクセスポイントマルチリンク機器との間の第2マッピングリンクセットの空でないサブセットである。ここで、第2マッピングリンクセットは、第3マッピング情報が更新される前の、各トラフィック識別子に対応するダウンリンクセットである。
【0177】
例示的に、通信ユニット2120は具体的に、ステーションマルチリンク機器の付属ステーションに第2指示メッセージを送信するように構成される。
【0178】
例示的に、付属ステーションに対応するダウンリンクは、有効状態にある。
【0179】
例示的に、いくつかの実施例において、上記の通信ユニットは、通信インターフェース又はトランシーバであってもよいし、又は通信チップ又はシステムオンチップの入力/出力インターフェースであってもよい。
【0180】
本願実施例のネットワーク機器2100は、本願方法実施例におけるアクセスポイントマルチリンク機器に対応し、ネットワーク機器2100における各ユニットの前記操作及び他の操作及び/又は機能は、それぞれ上記の方法実施例におけるアクセスポイントマルチリンク機器の対応するプロセスを実現するためのものであることを理解されたい。簡潔性のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0181】
実施例10
図22は、本願実施例による端末機器2200の概略図であり、ここで当該端末機器2200は、ステーションマルチリンク機器であり、通信ユニット2210及び処理ユニット2220を備え、通信ユニット2210は、第2指示メッセージを受信するように構成され、第2指示メッセージは、更新された第3マッピング情報を含む。処理ユニット2220は、更新された第3マッピング情報に従って、第4マッピング情報を更新するように構成される。ここで、第3マッピング情報は、アクセスポイントマルチリンク機器側における、トラフィック識別子からダウンリンクへのマッピング情報である。第4マッピング情報は、ステーションマルチリンク機器側における、トラフィック識別子からダウンリンクへのマッピング情報である。第2指示メッセージは、第2指示メッセージに対して、アクセスポイントマルチリンク機器へ応答する必要がないことをステーションマルチリンク機器に指示するために使用される。
【0182】
例示的に、第2指示メッセージは、第2指示情報を含む。ここで、第2指示情報は、第2指示メッセージに対して、アクセスポイントマルチリンク機器へ応答する必要がないことをステーションマルチリンク機器に指示するために使用される。
【0183】
例示的に、更新された第3マッピング情報は、少なくとも1つのトラフィック識別子から対応するダウンリンクセットへのマッピング情報を含む。
【0184】
例示的に、少なくとも1つのトラフィック識別子のうちの任意の1つのトラフィック識別子について、第3マッピング情報を更新した後、トラフィック識別子に対応するダウンリンクセットは、ステーションマルチリンク機器とアクセスポイントマルチリンク機器との間で確立されたダウンリンクセットの空でないサブセットである。
【0185】
例示的に、少なくとも1つのトラフィック識別子のうちの任意の1つのトラフィック識別子について、第3マッピング情報を更新した後、トラフィック識別子に対応するダウンリンクセットは、ステーションマルチリンク機器とアクセスポイントマルチリンク機器との間の第2マッピングリンクセットの空でないサブセットである。ここで、第2マッピングリンクセットは、第3マッピング情報が更新される前の、トラフィック識別子に対応するダウンリンクセットである。
【0186】
例示的に、通信ユニット2210は具体的に、アクセスポイントマルチリンク機器の付属APから送信される第2指示メッセージを受信するように構成される。
【0187】
例示的に、付属APに対応するダウンリンクは、有効状態にある。
【0188】
例示的に、いくつかの実施例において、上記の通信ユニットは、通信インターフェース又はトランシーバであってもよいし、又は通信チップ又はシステムオンチップの入力/出力インターフェースであってもよい。
【0189】
本願実施例の端末機器2200は、本願方法実施例におけるステーションマルチリンク機器に対応し、端末機器2200における各ユニットの前記操作及び他の操作及び/又は機能は、それぞれ上記の方法実施例におけるステーションマルチリンク機器の対応するプロセスを実現するためのものであることを理解されたい。簡潔性のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0190】
実施例11
図23は、本願の実施例による通信機器2300の例示的な構造図である。図23に示される通信機器2300は、プロセッサ2310を備え、プロセッサ2310は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本願実施例における方法を実現することができる。
【0191】
例示的に、図23に示すように、通信機器2300は、更に、メモリ2320を備えることができる。ここで、プロセッサ2310は、メモリ2320からコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本願実施例における方法を実現することができる。
【0192】
ここで、メモリ2320は、プロセッサ2310から独立した別個のデバイスであってもよく、プロセッサ2310に統合されてもよい。
【0193】
例示的に、図23に示すように、通信機器2300は、更に、トランシーバ2330を備えることができ、プロセッサ2310は、他の機器と通信するように前記トランシーバ2330を制御することができ、具体的には、他の機器に情報又はデータを送信するか、又は他の機器によって送信された情報又はデータを受信することができる。
【0194】
ここで、トランシーバ2330は、送信機及び受信機を備えることができる。トランシーバ2330は、更に、アンテナを備えることもでき、アンテナの数は、1つ又は複数であり得る。
【0195】
例示的に、当該通信機器2300は、具体的には、本願実施例におけるネットワーク機器であり得、当該通信機器2300は、本願実施例の各方法においてアクセスポイントマルチリンク機器によって実行される対応するプロセスを実現することができ、簡潔にするために、ここでは繰り返して説明しない。
【0196】
例示的に、当該通信機器2300は、具体的には、本願実施例における端末機器であり得、当該通信機器2300は、本願実施例の各方法においてステーションマルチリンク機器によって実行される対応するプロセスを実現することができ、簡潔にするために、ここでは繰り返して説明しない。
【0197】
実施例12
図24は、本願実施例の装置の例示的な構造図である。図24に示す装置2400は、プロセッサ2410を備え、プロセッサ2410は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本願実施例における方法を実現することができる。
【0198】
例示的に、図24に示されるように、装置2400は、更に、メモリ2420を備えることができる。ここで、プロセッサ2410は、メモリ2420からコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本願実施例における方法を実現することができる。
【0199】
ここで、メモリ2420は、プロセッサ2410から独立した別個のデバイスであってもよく、プロセッサ2410に統合されてもよい。
【0200】
例示的に、当該装置2400は、更に、入力インターフェース2430を備えることができる。ここで、プロセッサ2410は、他の機器又はチップと通信するように当該入力インターフェース2430を制御することができ、具体的には、他の機器又はチップによって送信される情報又はデータを取得することができる。
【0201】
例示的に、当該装置2400は、更に、出力インターフェース2440を備えることができる。ここで、プロセッサ2410は、他の機器又はチップと通信するように当該出力インターフェース2440を制御することができ、具体的には、他の機器又はチップに、情報又はデータを出力することができる。
【0202】
例示的に、当該装置は、本願実施例におけるアクセスポイントマルチリンク機器に適用されることができ、当該装置は、本願実施例の各方法においてアクセスポイントマルチリンク機器によって実行される対応するプロセスを実現でき、簡潔にするために、ここでは繰り返して説明しない。
【0203】
例示的に、当該装置は、本願実施例におけるステーションマルチリンク機器に適用されることができ、当該装置は、本願実施例の各方法においてステーションマルチリンク機器によって実行される対応するプロセスを実現でき、簡潔にするために、ここでは繰り返して説明しない。
【0204】
例示的に、本願実施例で述べた装置は、チップであってもよい。例えば、システムレベルのチップ、システムチップ、チップシステム、又はシステムオンチップなどであってもよい。
【0205】
実施例13
図25は、本願実施例による通信システム2500の例示的なブロック図である。図25に示すように、当該通信システム2500は、ステーションマルチリンク機器2510及びアクセスポイントマルチリンク機器2520を備える。
【0206】
ここで、当該ステーションマルチリンク機器2510は、上記の方法において、ステーションマルチリンク機器によって実現される対応する機能を実現するように構成されることができ、当該アクセスポイントマルチリンク機器2520は、上記の方法において、アクセスポイントマルチリンク機器によって実現される対応する機能を実現するように構成されることができ、簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0207】
本願実施例のプロセッサは、信号の処理能力を有する集積回路チップであり得ることを理解されたい。実現プロセスでは、上記の方法の実施例の各ステップは、ソフトウェアの形の命令又はプロセッサ内のハードウェアの集積論理回路によって完了することができる。上記のプロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:Field Programmable Gate Array)、又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート、又はトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントなどであってもよく、本願実施例で開示された各方法、ステップ及び論理ブロック図を実現又は実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであり得、又は当該プロセッサは、任意の従来のプロセッサなどであり得る。本願実施例で開示される方法のステップは、ハードウェア復号化プロセッサによって直接実行されてもよいし、復号化プロセッサ内のハードウェアとソフトウェアモジュールの組み合わせによって実行されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラマブル読み取り専用メモリ、又は電気的に消去可能なプログラマブルメモリ、レジスタなどの従来の記憶媒体に配置することができる。当該記憶媒体は、メモリに配置され、プロセッサは、メモリ内の情報を読み取り、そのハードウェアと組み合わせて上記方法のステップを完了する。
【0208】
本願実施例におけるメモリは、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであり得、又は揮発性及び不揮発性メモリの両方を含み得ることを理解されたい。ここで、不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(ROM:Read-Only Memory)、プログラム可能な読み取り専用メモリ(PROM:Programmable ROM)、消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM:Erasable PROM)、電気的に消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM:Electrically EPROM)、又はフラッシュメモリであり得る。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用される、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)であり得る。例示的であるが限定的ではない例示によれば、多くの形のRAMが利用可能であり、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM:Static RAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM:Dynamic RAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM:Synchronous DRAM)、ダブルデータレートの同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(DDR SDRAM:Double Data Rate SDRAM)、拡張型同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(ESDRAM:Enhanced SDRAM)、同期接続ダイナミックランダムアクセスメモリ(SLDRAM:Synchlink DRAM)、及びダイレクトメモリバスランダムアクセスメモリ(DR RAM:Direct Rambus RAM)などが利用可能である。本明細書で説明されるシステム及び方法におけるメモリは、これら及び他の任意の適切なタイプのメモリを含むが、これらに限定されないことを意図していることに留意されたい。
【0209】
前記メモリは、例示的なものであり、限定的なものではないことを理解されたい。例えば、本願実施例におけるメモリは更に、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM:static RAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM:dynamic RAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM:synchronous DRAM)、ダブルデータレートの同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(DDR SDRAM:double data rate SDRAM)、拡張型同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(ESDRAM:enhanced SDRAM)、同期接続ダイナミックランダムアクセスメモリ(SLDRAM:synch link DRAM)、及びダイレクトメモリバスランダムアクセスメモリ(DR RAM:Direct Rambus RAM)などであってもよい。つまり、本願実施例におけるメモリは、これら及び他の任意の適切なタイプのメモリを含むが、これらに限定されないことを意図している。
【0210】
本願実施例は、コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ可読記憶媒体を更に提供する。
【0211】
例示的に、当該コンピュータ可読記憶媒体は、本願実施例におけるネットワーク機器又は基地局に適用されてもよく、当該コンピュータプログラムは、コンピュータに、本願実施例の各方法においてネットワーク機器又は基地局によって実現される対応するプロセスを実行させ、簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0212】
例示的に、当該コンピュータ可読記憶媒体は、本願実施例におけるモバイル端末/端末機器に適用されてもよく、当該コンピュータプログラムは、コンピュータに、本願実施例の各方法においてモバイル端末/端末機器によって実現される対応するプロセスを実行させ、簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0213】
本願実施例は、コンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品を更に提供する。
【0214】
例示的に、当該コンピュータプログラム製品は、本願実施例におけるネットワーク機器に適用されてもよく、当該コンピュータプログラム命令は、コンピュータに、本願実施例の各方法においてネットワーク機器によって実現される対応するプロセスを実行させ、簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0215】
例示的に、前記コンピュータプログラム製品は、本願実施例におけるモバイル端末/端末機器に適用されてもよく、前記コンピュータプログラム命令は、コンピュータに、本願実施例の各方法においてモバイル端末/端末機器によって実現される対応するプロセスを実行させ、簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0216】
本願実施例は、コンピュータプログラムを更に提供する。
【0217】
例示的に、当該コンピュータプログラムは、本願実施例におけるネットワーク機器又は基地局に適用されてもよく、当該コンピュータプログラムは、コンピュータで実行されるときに、コンピュータに、本願実施例の各方法においてネットワーク機器又は基地局によって実現される対応するプロセスを実行させ、簡潔のために、ここでは再び説明しない。
【0218】
例示的に、当該コンピュータプログラムは、本願実施例におけるモバイル端末/端末機器に適用されてもよく、前記コンピュータプログラムは、コンピュータで実行されるときに、コンピュータに、本願実施例の各方法においてモバイル端末/端末機器によって実現される対応するプロセスを実行させ、簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0219】
当業者なら自明であるが、本明細書で開示される実施例を参照して説明された各実施例のユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせによって実現できる。これらの機能がハードウェアの形で実行されるかソフトウェアの形で実行されるかは、技術的解決策の特定の用途及び設計上の制約条件によって異なる。専門技術者は、各特定の用途に応じて異なる方法を使用して、説明された機能を実現することができるが、このような実現は、本願の保護範囲を超えると見なすべきではない。
【0220】
当業者なら自明であるが、説明の便宜上及び簡潔さのために、上記のシステム、装置及びユニットの具体的な作業プロセスについては、上記の方法の実施例における対応するプロセスを参照することができ、ここでは繰り返して説明しない。
【0221】
本願で提供されるいくつかの実施例では、開示されたシステム、装置及び方法は、他の方法で実現できることを理解されたい。例えば、上記で説明された装置の実施例は、例示的なものに過ぎず、例えば、前記ユニットの分割は、論理機能の分割に過ぎず、実際の実現では、他の分割方式を採用することができ、例えば、複数のユニット又はコンポーネントを組み合わせるか又は別のシステムに統合してもよく、その一部の特徴を無視するか実行しなくてもよい。更に、表示又は議論された相互結合又は直接結合又は通信接続は、いくつかのインターフェースを使用して実現することができ、装置又はユニット間の間接結合又は通信接続は、電気的又は機械的な形であってもよく、他の形であってもよい。
【0222】
前記別個の部品として説明されたユニットは、物理的に分離されていてもされなくてもよく、ユニットとして表示された部品は、物理的ユニットであってもなくてもよく、即ち、1箇所に配置されてもよく、複数のネットワークユニットに分散されてもよい。実際のニーズに従って、その中の一部又はすべてのユニットを選択して、本実施例の解決策の目的を達成することができる。
【0223】
更に、本願の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、又は各ユニットは、別々に独立した物理ユニットであってもよく、又は2つ又は2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。
【0224】
前記機能が、ソフトウェア機能ユニットの形で実現され、且つ独立した製品として販売又は使用される場合、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されることができる。このような理解に基づいて、本願の技術的解決策の本質的な部分、即ち、先行技術に寄与する部分、又は当該技術的解決策の一部は、ソフトウェア製品の形で具現されることができ、当該コンピュータソフトウェア製品は、1つの記憶媒体に記憶され、1台のコンピュータ機器(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク機器等であり得る)に、本願の各実施例に記載の方法のステップの全部又は一部を実行させるためのいくつかの命令を含む。前述した記憶媒体は、Uディスク、モバイルハードディスク、読み取り専用メモリ(ROM:Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスク等のプログラムコードを記憶することができる様々な媒体を含む。
【0225】
上記の内容は、本願の特定の実施形態に過ぎず、本願の保護範囲はこれに限定されない。本願で開示された技術的範囲内で、当業者が容易に想到し得る変更又は置換は、すべて本願の保護範囲内に含まれるべきである。従って、本願の保護範囲は、特許請求の保護範囲に従うものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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図24
図25
【手続補正書】
【提出日】2023-12-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信方法であって、
第1マッピング情報を更新することであって、前記第1マッピング情報は、ステーションマルチリンク機器側における、トラフィック識別子からリンクへの(TID-to-link)マッピング情報であり、前記TID-to-linkマッピング情報は、TID-to-uplinkマッピング情報である、ことと、
第1指示メッセージを生成することと、
アクセスポイントマルチリンク機器に前記第1指示メッセージを送信することと、を含み、
前記第1指示メッセージは、前記第1指示メッセージに対して、前記ステーションマルチリンク機器へ応答する必要がないことを前記アクセスポイントマルチリンク機器に指示するために使用され、前記第1指示メッセージは、更新された第1マッピング情報を含むことを特徴とする、前記無線通信方法。
【請求項2】
前記TID-to-linkマッピング情報の確立は、マルチリンクの確立段階に含まれる、
請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項3】
前記TID-to-linkマッピング情報は、マルチリンクの確立段階で使用される関連するリクエスト/応答フレームのマルチリンク(ML)情報要素内のフィールドとして配置される、
請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項4】
前記第1指示メッセージは、マッピングネゴシエーションリクエストフレームに含まれる、
請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項5】
前記マッピングネゴシエーションリクエストフレームは、マッピングネゴシエーション情報要素を含む、
請求項4に記載の無線通信方法。
【請求項6】
前記マッピングネゴシエーション情報要素は、更新された第1マッピング情報を含む、
請求項5に記載の無線通信方法。
【請求項7】
前記マッピングネゴシエーションリクエストフレームは、アクションフレームの形式である、
請求項5に記載の無線通信方法。
【請求項8】
無線通信方法であって、
第3マッピング情報を更新することであって、前記第3マッピング情報は、アクセスポイントマルチリンク機器側における、トラフィック識別子からリンクへの(TID-to-link)マッピング情報であり、前記TID-to-linkマッピング情報は、TID-to-downlinkマッピング情報である、ことと、
第2指示メッセージを生成することと、
ステーションマルチリンク機器に前記第2指示メッセージを送信することと、を含み、
前記第2指示メッセージは、前記第2指示メッセージに対して、前記アクセスポイントマル チリンク機器へ応答する必要がないことを前記ステーションマルチリンク機器に指示するために使用され、前記第2指示メッセージは、更新された第3マッピング情報を含むことを特徴とする、前記無線通信方法。
【請求項9】
前記TID-to-linkマッピング情報の確立は、マルチリンクの確立段階に含まれる、
請求項8に記載の無線通信方法。
【請求項10】
前記TID-to-linkマッピング情報は、マルチリンクの確立段階で使用される関連するリクエスト/応答フレームのマルチリンク(ML)情報要素内のフィールドとして配置される、
請求項8に記載の無線通信方法。
【請求項11】
前記第1指示メッセージは、マッピングネゴシエーションリクエストフレームに含まれ、前記マッピングネゴシエーションリクエストフレームは、マッピングネゴシエーション情報要素を含む、
請求項8に記載の無線通信方法。
【請求項12】
前記マッピングネゴシエーション情報要素は、更新された第1マッピング情報を含む、
請求項11に記載の無線通信方法。
【請求項13】
前記マッピングネゴシエーションリクエストフレームは、アクションフレームの形式である、
請求項11に記載の無線通信方法。
【請求項14】
プロセッサとメモリとを備える、端末機器であって、前記メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、前記プロセッサは、前記メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行して、請求項1ないし7のいずれか一項に記載の無線通信方法を実行するように構成される、前記端末機器。
【請求項15】
プロセッサとメモリとを備える、ネットワーク機器であって、前記メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、前記プロセッサは、前記メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行して、請求項8ないし13のいずれか一項に記載の無線通信方法を実行するように構成される、前記ネットワーク機器。
【国際調査報告】