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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-10
(54)【発明の名称】自動車競走システム
(51)【国際特許分類】
   A63F 9/14 20060101AFI20231227BHJP
   A63H 17/26 20060101ALI20231227BHJP
   A63H 17/39 20060101ALI20231227BHJP
【FI】
A63F9/14 B
A63H17/26 D
A63H17/39
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023536204
(86)(22)【出願日】2021-12-10
(85)【翻訳文提出日】2023-06-14
(86)【国際出願番号】 KR2021018713
(87)【国際公開番号】W WO2022131688
(87)【国際公開日】2022-06-23
(31)【優先権主張番号】10-2020-0174761
(32)【優先日】2020-12-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0042700
(32)【優先日】2021-04-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522061567
【氏名又は名称】ソンウ、ユン
【氏名又は名称原語表記】SUNWOO,Yoon
【住所又は居所原語表記】#215-1604(Ichon-dong,Hangaram Apt.),51,Ichon-ro 65ga-gil Yongsan-Gu Seoul 04422,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】ソンウ、ユン
【テーマコード(参考)】
2C150
【Fターム(参考)】
2C150CA08
2C150DA06
2C150DK02
2C150EA02
2C150EB01
2C150EB37
2C150ED02
2C150ED42
2C150EF24
2C150EH18
2C150FA04
2C150FA42
(57)【要約】
本発明は、自動車競走を行うことができるように所定の形態で構成されたレーン;レーンに沿って走行しながら競走をするものであって、先行車に設けられた磁石と反応する第1磁石と、第1磁石と反応して第1ロック装置を解除する第2磁石と、第2磁石の動作によって第1ロック装置をロック及びロック解除する第2ロック装置と、含んでなる自動車;及び自動車を調整するリモコン;を含む、自動車競走システムを開示する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車競走を行うことができるように構成されたレーン;
前記レーンに沿って走行しながら競走をするものであって、
第2磁石を吸引する第1磁石と、前記第1磁石に吸引されながら第2ロック装置が動作するように、第2ロック装置の一端に構成された第2磁石と、前記第2磁石が第1磁石に吸引されることにより動作して第1ロック装置をロック解除させる第2ロック装置と、前記第2ロック装置によってロック解除されれば、所定角度に広げられながら自動車が上方に持ち上げられてレーンから離脱するようにする第1ロック装置と、を含んでなる自動車;及び
前記自動車を操縦するリモコン;
を含むことを特徴とする、自動車競走システム。
【請求項2】
前記第1ロック装置は、
弾性的に可動できるようにスプリングヒンジを介在して車体の底面の所定箇所に結合され、前記第2ロック装置に係止または係止解除されるように第1ロック部が設けられ、
前記第2ロック装置は、所定空間が形成されたボディ体に収容され、ボディ体に設けられた軸を介して可動であり、一端には、前記第1ロック部に対して係止または係止解除される第2ロック部が構成されたことを特徴とする、請求項1に記載の自動車競走システム。
【請求項3】
前記自動車は、
前記リモコンの信号を処理して自動車の走行開始及びモーターの回転速度を高め、自動車走行を総括的に制御する制御部;
前記リモコンから伝送される自動車走行開始信号と、ランプ点滅信号と、自動車速度上昇信号とを受信して前記制御部に入力する受信部;
制御装置の動作ができるように電源を供給するとともに、前記モーターの速度を上げるように加速電源を供給する電源部;
レーンで走行ができるように所定方向及び所定速度で駆動回転するモーター;
自動車の走行状態を表示する表示部;及び
前記表示部によって表示される自動車走行状態を設定するスイッチ;を含んでなることを特徴とする、請求項1に記載の自動車競走システム。
【請求項4】
前記リモコンは、リモコンランプの点滅回数(パターン)を設定することにより、前記自動車に設けられたスイッチによるランプの点滅回数と等しく設定する第1スイッチ;及び
自動車の走行開始のための操作と、自動車の加速のための操作とが行われる第2スイッチ;を含んでなることを特徴とする、請求項1に記載の自動車競走システム。
【請求項5】
自動車競走を行うことができるように構成されたレーン;
車体の第2部分の底に設けられており、第4ロック装置によってロックまたはロック解除され、所定角度に広げられながら自動車が上方に持ち上げられてレーンから離脱するようにする第3ロック装置;
車体の第1部分の底に設けられており、自動車の底に設けられた軸を介して回転しながら前記第3ロック装置をロック解除して自動車がレーンから離脱するようにする第4ロック装置;を含んでなる自動車からなることを特徴とする、自動車競走システム。
【請求項6】
前記第3ロック装置は、第4ロック装置によってロックまたはロック解除される第3ロック部が設けられ、
前記第4ロック装置は、前記第3ロック装置をロックまたはロック解除する第4ロック部と、前記第4ロック部がロック解除されるように自動車先端部によって加圧される加圧部;を含んでなることを特徴とする、請求項5に記載の自動車競走システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車競走システムに関する。
【0002】
より詳しくは、本発明は、レーン上でゲーマーが操縦装置(リモコン)を用いて実際の自動車競走のような雰囲気を満喫しながら自動車競走ゲームをすることができるようにしたものであって、競走中に自動車が加速しながら先行車に密着して接近すると、当該先行車がレーンの外に離脱するようにしたものに関する。
【背景技術】
【0003】
韓国登録特許公開第10-1999-0068385号は、カーレーシングゲームシステムに関し、特定の形状と長さに設計、製作されるレーン上で、操縦装置によってゲーマーがトリガーを引っ張る程度に応じて、ボリュームが微細調節され、微細調節されたボリュームが、AD変換器および電子変速器にデジタル変換されたパルス値として入力され、DC電源を適切に供給して、レーン上に走行可能に結合された自動車に電源を適宜供給することで、自動車の走行を、実際の運転手が運転をするものと等しい程度の微細調節による調整運転が可能であり、トリガーを放した場合は、一瞬、逆電流を供給して強いブレーキ機能が遂行されるようにすることにより、自動車競走ゲームをリアル感かつ緊迫感あふれるように進めるようにしたものである。
【0004】
また、前記システムには、1位表示手段及び最高速度測定手段などを設置してゲームの興趣を一層倍加することができ、ゲーム終了後、自動車を整列するための手段なども同時に設置するため、他のゲーマーが連続的に参加しても競技を進めるのに何ら不都合がなく、システムを耐久性に優れた構造とすることで装置の故障率を減らすとともに寿命を倍加することができることである。
【0005】
しかし、前記のような従来のカーレーシングシステムは、単にカーレーシングに係わる技術であって、実際のカーレーシング途中に発生する自動車事故または破損などを演出することができなくて、より緊迫感あふれるゲームの開発が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】韓国登録特許公開第10-1999-0068385号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、前述した従来のカーレーシングシステムに係わる問題点を解消するためになされたものであって、本発明の目的は、レーン上でゲーマーが操縦装置(リモコン)を用いて実際の自動車競走のような雰囲気を満喫しながら自動車競走ゲームをすることができるようにしたものであって、競走中に自動車が加速しながら先行車に密着して接近すると、当該先行車がレーンの外に離脱するようにした自動車競走システムを提供することにある。
【0008】
本発明が達成しようとする技術的課題は、前述した技術的課題に限定されず、言及されていないまた他の技術的課題は、後述する記載から本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に明確に理解できるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するための本発明の自動車競走システムは、
自動車競走を行うことができるように所定の形態で構成されたレーン;
前記レーンに沿って走行しながら競走をするものであって、
先行車に設けられた磁石と反応する第1磁石と、前記第1磁石と反応して第1ロック装置を解除する第2磁石と、前記第2磁石の動作によって前記第1ロック装置をロック及びロック解除する第2ロック装置と、含んでなる自動車;及び
前記自動車を調整するリモコンと、を含むことを特徴とする。
【0010】
本発明において、第1ロック装置は、弾性的に可動できるようにスプリングヒンジを介在して車体の底面の所定箇所に結合され、前記第2ロック装置に係止または係止解除されるように第1ロック部が設けられていることを特徴とする。
【0011】
本発明において、第2ロック装置は、所定空間が形成されたボディ体に収容され、ボディ体に設けられた軸を介して可動であり、一端は、前記第1ロック装置の第1ロック部に対して係止または係止解除される第2ロック部が設けられ、他端は前記第1磁石と反応する第2磁石と設けられることを特徴とする。
【0012】
本発明において、自動車は、前記リモコンの信号を処理して自動車の走行開始及びモーターの回転速度を高め、自動車走行を総括的に制御する制御部;前記リモコンから伝送される自動車走行開始信号と、ランプ点滅信号と、自動車速度上昇信号とを受信して前記制御部に入力する受信部;制御装置の動作ができるように電源を供給するとともに、前記モーターの速度を所定量上げるように加速電源を供給する電源部;レーンで走行ができるように所定方向及び所定速度で駆動回転するモーター;自動車の走行状態を表示する表示部;及び前記表示部によって表示される自動車走行状態を設定するスイッチ;を含んでなることを特徴とする。
【0013】
本発明において、リモコンは、リモコンランプの点滅回数(パターン)を設定することで、前記自動車に設けられたスイッチによるランプの点滅回数と等しく設定する第1スイッチ;及び自動車の走行開始のための操作と、自動車の加速のための操作とが行われる第2スイッチ;を含んでなることを特徴とする。
【0014】
前記目的を達成するための本発明の他の実施形態による自動車競走システムは、
自動車競走を行うことができるように構成されたレーン;
車体の第2部分の底に設けられており、第4ロック装置によってロックまたはロック解除され、所定角度に広げられながら自動車を上方に持ち上げてレーンから離脱させる第3ロック装置;
車体の第1部分の底に設けられており、自動車の底に設けられた軸を介して回転しながら前記第3ロック装置をロック解除して自動車をレーンから離脱させる第4ロック装置;を含んでなる自動車からなることを特徴とする。
【0015】
本発明の他の実施形態において、第3ロック装置は、第4ロック装置によってロックまたはロック解除される第3ロック部が設けられ、第4ロック装置は、前記第3ロック装置をロックまたはロック解除する第4ロック部と、前記第4ロック部がロック解除されるように自動車先端部によって加圧される加圧部;を含んでなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明の自動車競走システムによれば、レーン上でゲーマーが操縦装置(リモコン)を用いて実際の自動車競走のような雰囲気を満喫しながら自動車競走ゲームをすることができるようにしたものであって、競走中に自動車が加速しながら先行車に密着して接近すると、当該先行車がレーンの外に離脱するようにしたことにより、よりリアル感かつダイナミックな自動車競走を楽しめるようにする。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の実施形態による自動車競走システムの概念図である。
図2】本発明の実施形態による後行車が先行車を追い抜くことを示す図である。
図3】本発明の第1実施形態によるロック装置の構成図であって、ロック状態を示す図である。
図4】本発明の第1実施形態によるロック装置の構成図であって、アックロック状態を示す図である。
図5】本発明の実施形態によって自動車がリモートコントロール制御されることを示す図である。
図6】本発明の実施形態による自動車競走システムの電源部の構成図である。
図7】本発明の実施形態による自動車競走システムの制御構成図である。
図8】本発明の実施形態による自動車競走システムの自動車の制御構成図である。
図9】本発明の実施形態による自動車競走システムのリモコンの構成図である。
図10】本発明の実施形態による自動車競走システムの動作流れ図である。
図11】本発明の第2実施形態によるロック装置の構成図であって、ロック状態を示す図である。
図12】本発明の第2実施形態によるロック装置の構成図であって、アンロック状態を示す図である。
図13】本発明の第2実施形態によるロック装置がロック解除されながら第3ロック装置が弾性によって回転される状態を示す図である。
図14】本発明の第2実施形態によるロック装置がロック解除されながら第3ロック装置の回転を引き起こすスプリング部材を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
<第1実施形態>
図1図5及び図7にそれぞれ示すように、本発明の自動車競走システムは、レーン100、自動車200、リモコン300で構成され、レーン100を走行する複数の自動車200が互いに速度競争をしながら走行し、所定条件の下で、複数の自動車200がレーン100を離脱する過程が繰り返し行われながら、最後までレーン100に残っている自動車が優勝するものと認められるシステムである。
【0019】
前記自動車200のレーン100からの離脱は、自動車200の下部、より正確には、第2部分220に設けられた第1ロック装置225が所定条件の下でロック解除されながら重心を失うことによって発生することができる。かかる構成については後述する。
【0020】
本発明のシステムは、前記したように、レーン100、自動車(レーシングカー)200、リモコン300を含んでなる。
【0021】
前記レーン100は、図1に示すように、一定した曲線形態で構成され、自動車200が走行するのに最適な状態で構成される。
【0022】
前記レーン100は、自動車200が離脱することなく走行できるように、底面から所定の高さのガイド110、120が両方にそれぞれ設けられる。ただし、前記レーン100は、走行中の自動車が後行車に追い抜けられると、レーン外に容易に離脱されるように、前記ガイド110、120の高さを設定する必要がある。すなわち、自動車の下部に設けられた第1ロック装置が、例えば、直角などの所定角度に広げられると、この高さがガイド110、120の高さを越えるように設計することで、レーン100外への離脱が容易に行われるようにする必要がある。
【0023】
前記自動車200は、レーン100のガイド110、120を外れない広さ及び高さに設計され、車体は、図2に示すように、第1部分210、第2部分220、及び第3部分230に分けて構成されることができる。このような構成は、ロック装置と、レーン100を走行中である自動車が、ロック装置の動作によってレーン100を離脱する原理を説明するために、便宜上区分したものである。
【0024】
前記第1部分210は、自動車200の最前方部分であって、その下部面に第1磁石211が設けられる。
【0025】
前記第1磁石211は、他の自動車に設けられた第2磁石と反応して、他の自動車に設けられた第1及び第2ロック装置の動作を誘導する構成である。前記した他の自動車の第2磁石と反応するということは、反対極性による引っ張りを例として挙げることができる。
【0026】
前記第1磁石211は、第1部分210の下部に所定空間が形成されれば、この空間に適切な結合手段によって固定させる。前記結合手段は、テープ、ねじなどであって、特に種類に限らない。
【0027】
前記第2部分220は、自動車200の中間部分であって、第1ロック装置225が設けられる。
【0028】
前記第1ロック装置225は、車体の底面に設けられるものであって、車体の底面に密着していて、前記他の自動車の第1磁石211によってロック解除されて弾性的に所定角度で動き、車体が上方に持ち上げられながら重心を失って自動車をレーン100外に離脱させるものである。
【0029】
すなわち、弾性的に可動できるようにするために、第1ロック装置225は、図1に示すように、スプリングヒンジPを介在して車体の底面の所定部分に結合されることができる。つまり、前記スプリングヒンジPによって第1ロック装置225が第2部分220の下部の所定部分に弾性的に結合されていた状態でロック解除されると、第1ロック装置225が直角に広げられながら(回転駆動)車体がレーン100から所定高さだけ上方に持ち上げられ、所定速度で走行していた自動車の車体が重心を失って傾斜しながらレーン100外に離脱するものである。
【0030】
前記スプリングヒンジPは、一例として挙げたものであって、第1ロック装置225を弾性的に第2部分220の車体底面に結合させていて、ロック解除されると直角に広げる手段であれば如何なる構成であっても制限がない。
【0031】
前記第1ロック装置225は、自動車200の広さ(左右幅)を外れない大きさで設けられ、所定部分には後述する第2ロック装置235に係止または係止解除される第1ロック部226が概ね「L」字形に設けられる。
【0032】
前記第3部分230は、自動車200の車体後ろ部分であって、第2ロック装置235が設けられる。
【0033】
前記第2ロック装置235は、図3及び図4に示すように、ボディ体236に設けられ、前記ボディ体236は、自動車の走行に差し支えないようにレーン100の底面から上向きに所定距離だけ離隔されるように設けられる。
【0034】
前記ボディ体236は、前記第2ロック装置235を収容できるように所定空間が設けられるものであって、2つの後輪251の間にもその一部分が位置付けられてもよく、この場合、2つの後輪251を連結する軸237が通過する通孔が形成されていることが好ましい。
【0035】
すなわち、前記ボディ体236の通孔を介して2つの後輪251を連結する軸237が連結されることで、輪の回転駆動に差し支えを与えないことである。
【0036】
前記第2ロック装置235は、ボディ体236に設けられた軸237を介して可動できるように構成され、一端は、前記第1ロック装置225の第1ロック部226に対して係止または係止解除される第2ロック部238が設けられ、他端は、他の自動車に設けられた第1磁石211と反応する第2磁石239が設けられる。
【0037】
前記第2ロック部238は、前記第1ロック部226に、普段は、すなわち後行車が一定距離以内に接近しない場合には、しっかりと固定(ロック)されていて、後行車が一定距離以内に接近すると、第1磁石211及び第2磁石239の反応によってロック解除が容易に行われるように構成される。
【0038】
すなわち、第2ロック部238は、第1ロック部226からのロック解除が円滑に行われるように、一定した曲面を有する形状に構成され、これに対応する第1ロック部226も前記第2ロック部238が円滑にロック解除されるようにする構成を持つ。このために、第1ロック部226は、図3に示すように、曲面部227が形成される必要がある。
【0039】
自動車200は、前記構成の他にも図5に示すように、リモコン300から伝送される制御信号を受信して自動車200の走行、加速及び走行状態表示などを制御するコントロールボックスCを含むことができる。
【0040】
また、図8に示すように、リモコン300の信号を処理してモーター257の回転速度を高め、自動車競走を総括的に制御する制御部254と、前記リモコン300から伝送される自動車走行開始信号と、ランプ点滅信号と、自動車加速信号とを受信して前記制御部254に入力する受信部255と、本発明制御装置の動作ができるように電源を供給するととともに、モーター257の速度を一定量上げるように加速電源を供給する電源部256と、レーン100で走行ができるように駆動回転するモーター257と、自動車の走行状態を表示する表示部258と、前記表示部258によって表示される自動車走行状態を設定するスイッチ259と、を含んでなることができる。
【0041】
前記モーター257には、モーター257の駆動回転に連動される複数個の輪251が連結される。
【0042】
前記モーター257は、最初のリモコン300から受信された信号によって、一定速度で駆動回転し、リモコン300から再び信号が受信されれば一定速度を高くして駆動回転しながら先行車を追い抜くことになる。
【0043】
前記輪251は、自動車の走行に差し支えないように、前記第1ロック装置225及び第2ロック装置235が設けられ、車体がレーン100の底面から所定高さだけ維持され得る大きさで構成される。
【0044】
このように構成すれば、例えば、後行する他の自動車が先行する自動車の車体の下方へ自動車の第1部分210が一定量入り込むのが可能である。つまり、第1部分210がほとんど第2部分220まで入り込むことができるように第1部分210、第2部分220及び第3部分230の高さを設定するものである。
【0045】
前記電源部256は、図6に示すように、直流バッテリーであって、基本的に2つのバッテリーと、加速のための1つのLR44ブースターバッテリー で構成されることができる。
【0046】
リモコン300に設けられた第2スイッチ320を最初に押すと、自動車が走行を開始するように2つのバッテリーがモーター257に駆動電源を提供することにより、あらかじめ設定された速度で自動車200がレーン100に沿って走行し、第2スイッチ320をもう一度押すと、ブースター用バッテリーがモーター257に加速電源を提供することで、一定速度高くなった速度で自動車200がレーン100に沿って走行することにより、先行車を一定距離以内に追い抜くことができるようにする。
【0047】
前記リモコン300から伝送された信号は、図8に示すような制御構成によって処理されて自動車200の走行を可能にする。
【0048】
前記制御部254は、前記リモコン300から伝送される信号が、受信部255で受信されて入力されると、これを処理してモーター257を所定速度だけ高めて自動車200の走行が早くになるように制御する。すなわち、所定時間の間速度が高くなるように制御する。このために、制御部254およびリモコン300は、例えば、同一周波数などが合わせられるように設定されている。
【0049】
また、制御部254は、タイマーが設けられて前記リモコン300から受信される加速信号が所定時間以内には繰り返し適用されないように制御する。すなわち、一定時間が経過してからこそ速度を再度高くするように制御することである。
【0050】
リモコン300は、前記自動車200がレーン100を走行できるように、信号を自動車200に伝送する操作部であって、図9に示すように、第1スイッチ310、第2スイッチ320、ランプ330、送信部340、制御部350を含んで構成されることができる。
【0051】
第1スイッチ310は、リモコンランプ330の点滅回数(パターン)を設定するものであって、前記自動車200に設けられたスイッチ259によるランプ(表示部)の点滅回数と同一に設定する。つまり、第1スイッチ310と自動車のスイッチ259の押し回数を同一にすると、リモコンランプ330と制御装置表示部258での点滅回数が等しくなる。
【0052】
第2スイッチ320は、自動車200の走行開始のための操作と、自動車200の加速のための操作とが行われるものである。すなわち、第2スイッチ320を最初操作すれば自動車200が走行を開始しながらレーン100を走行するようになり、もう一度操作すれば自動車200が一定時間の間加速される。
【0053】
このような動作は、制御装置の制御部254及びリモコン300の制御部350に格納されたプログラムによって可能である。もちろん、前記のように第2スイッチ320を操作し続けても、加速のために押した一定時間以内には更に加速されないように制御部254が制御し、一定時間が経過してからこそ更なる加速操作を可能にする。
【0054】
このように構成された本発明の自動車競走システムの全体的な動作流れについて図10を参照して説明する。ここで自動車を競走車と混用する事にする。
【0055】
まず、初期化が行われたどうかを判断する(S10)。
【0056】
前記段階S10で初期化が行われたら、自動車走行設定済みかどうかを判断する(S30)。これらの動作は、図8及び図9に示された構成によって可能である。すなわち、競走者がリモコン300に設けられた第1スイッチ310と、自動車200に設けられたスイッチ259とを操作して、リモコン300のランプ330と自動車200の表示部258との点滅動作が一致するようにする。
【0057】
前記段階S30で、自動車走行設定が完了していないと待機する。
一方、前記段階S30で自動車走行設定が完了したら、競走者は、リモコン300の第2スイッチ320を操作することで、自動車走行開始信号が送信部340を通じて自動車200の制御装置に伝送されるようにする。
【0058】
したがって、自動車200制御装置は、受信部255で前記自動車走行開始信号を受信して制御部254に入力し、制御部254は、モーター257が一定速度で駆動回転するように制御するとともに、自動車200がレーン100を走行するようにする。すなわち、競走車の競走が開始されることである(S110)。
【0059】
このような状態で、競走者がリモコン300の第2スイッチ320をもう一度操作すれば、この操作信号が送信部340を通じて自動車200の制御装置に伝送される。
【0060】
自動車制御装置は、前記リモコン300から伝送された信号が受信部255で受信され、制御部254では、この信号が自動車加速信号であるか否かを判断して、電源部256に設けられた加速バッテリーの電源がモーター257に印加されるように制御する(S130)。
【0061】
次に、モーター257が所定速度だけ高くなった速度で競走車がレーン100を走行しながら先行する競走車を追い抜くようになり、第1部分210が先行の競走車の第3部分230を通じて第2部分220に進入するようになる(S150)。
【0062】
次に、後行の競走車の第1磁石211と先行の競走車の第2磁石239とが作用して(第2磁石が第1磁石に吸引されて)第2ロック装置235が第1ロック装置225から解除される。すなわち、前記第2磁石239が第1磁石211に吸引されながら第2ロック装置235が動き、第2ロック部238が第1ロック部226から解除されることである(S170)。
【0063】
次いで、前記後行の競走車の第2ロック装置235が先行の競走車の第1ロック装置225を解除することによって、第1ロック装置225は、スプリングヒンジSによって自動車の下部の所定箇所に弾性的に結合されていた状態から解除されながら直角に広げられるようになる。
【0064】
前記第1ロック装置225が、自動車の下部で直角に広げられることによって、競走車は重心を失ってレーン100外に離脱するようになる(S190)。
【0065】
以後、自動車競走は進行され続ける(S210)。
<第2実施形態>
図11は、本発明の第2実施形態によるロック装置の構成図であって、ロック状態を示す図である。図12は本発明の第2実施形態によるロック装置の構成図であって、アンロック状態を示す図である。図13は、本発明の第2実施形態によるロック装置がロック解除されながら第3ロック装置が弾性によって回転される状態を示す図である。図14は、本発明の第2実施形態によるロック装置がロック解除されながら第3ロック装置の回転を引き起こすスプリング部材を示す図である。
【0066】
第2実施形態でのロック装置は、第1実施形態における磁石を除き、類似した構成のものと理解すれば良い。
【0067】
前記第3ロック装置500は、車体の第2部分220の底面に設けられるものであって、車体の底面に密着していて、前記他の自動車の第4ロック装置600によってロック解除されて弾性的に可動でき(回転され)、これによって、車体が上方に持ち上げられながら重心を失って自動車がレーン100外に離脱するようにする。
【0068】
つまり、弾性的に可動できるようにするために、第3ロック装置500は、図14に示すように、スプリングヒンジ700を介在して車体の底面の所定箇所に結合されてもよい。前記スプリングヒンジ700は、図1のスプリングヒンジPと同様な構造のものである。
【0069】
前記スプリングヒンジ700によって第3ロック装置500が第2部分220の下部の所定箇所に弾性的に結合されている状態で、第3ロック装置500がロック解除されると、第3ロック装置500が直角に広げられながら(回転されながら)車体がレーン100から所定高さだけ上方に持ち上げられ、所定速度で走行していた自動車の車体が重心を失って傾斜することにより、レーン100外に離脱することである。
【0070】
前記でスプリングヒンジ700は、通常の構造のもので単に例として挙げられたものであり、第3ロック装置500を、弾性的に第2部分220の車体底面に結合させていて、ロック解除されれば所定角度に広げる手段であれば如何なる構成であっても制限がない。
【0071】
例えば、第3ロック装置500の一側、すなわちスプリングヒンジが設けられた箇所に、通常ドア類を開閉するヒンジを設け、前記ヒンジに近接して一定した弾性を有するスプリング部材を固定付着すれば、第3ロック部520と第4ロック部620とがかみ合っている時はスプリングが圧縮されていて、第3ロック部520と第4ロック部620とが解除されればスプリングの膨張力によって、例えば、90゜などの所定角度に広げられて自動車が上方に飛び上がりながらレーンから離脱されることができる。
【0072】
前記第3ロック装置500は、自動車200の広さ(左右幅)を外れない大きさで設けられ、所定部分には後述する第4ロック装置600に係止または係止解除される第3ロック部520が所定の形状に形成される。
【0073】
第4ロック装置600は、第3部分230の底面に設けられ、車体底面に構設けられた軸610を介して可動できるように構成され、一端は前記第3ロック装置500の第3ロック部520に対して係止または係止解除される第4ロック部620が設けられ、他端は、自動車車体の第1部分210の先端部215によって加圧される加圧部630が設けられる。
【0074】
第4ロック装置600は、図12に示されているような形状に形成され、加圧部630が先端部215によって加圧されると、軸610を中心に時計回りに回転されながら第3ロック部520と第4ロック部620とが円滑にロック解除可能にする。前記軸610は、第1実施形態の軸237と同一・類似の構造であって、車体底面の一部分に軸の一端を固定可能な部材を設けて、この部材に結合する方式で構成されてもよい。
【0075】
前記第4ロック部620は、前記第3ロック部520に、普段は、すなわち後行車が密着して接近しない場合には、しっかりと固定(ロック)されていて、後行車が第1部分の先端部215が加圧部630に衝撃を加えると、ロック解除が容易に行われるように構成される。
【0076】
すなわち、第4ロック部620は、第3ロック部520からのロック解除が円滑に行われるように、一定した曲面を有する形状に構成され、これに対応する第3ロック部520も前記第4ロック部620が円滑にロック解除されるように形成される。このために、第3ロック部520、第4ロック部620は、第1実施形態の第1ロック部226、第2ロック部238、曲面部227と同一・類似の構造で形成され得る。
【産業上の利用可能性】
【0077】
本発明は、レーン上でゲーマーが操縦装置(リモコン)を用いて実際の自動車競走のような雰囲気を満喫しながら自動車競走ゲームをすることができるようにしたものであって、競走中に自動車が加速しながら先行車に密着して接近すると、先行車がレーンの外に離脱するようにしたものである。
【符号の説明】
【0078】
100 レーン
110 ガイド
200 自動車
210 第1部分
211 第1磁石
215 先端部
220 第2部分
225 第1ロック装置
226 第1ロック部
227 曲面部
230 第3部分
235 第2ロック装置
236 ボディ体
237 軸
238 第2ロック部
239 第2磁石
251 後輪
254 制御部
255 受信部
256 電源部
257 モーター
258 表示部
259 スイッチ
300 リモコン
310 第1スイッチ
320 第2スイッチ
330 リモコンランプ
340 送信部
350 制御部
500 第3ロック装置
520 第3ロック部
600 第4ロック装置
610 軸
620 第4ロック部
630 加圧部
700 スプリングヒンジ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
【国際調査報告】