IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ボストン サイエンティフィック サイムド,インコーポレイテッドの特許一覧

特表2024-500704筋肉レベルにおける組織を把持するためのデバイスおよびシステム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-10
(54)【発明の名称】筋肉レベルにおける組織を把持するためのデバイスおよびシステム
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/064 20060101AFI20231227BHJP
   A61B 17/122 20060101ALI20231227BHJP
【FI】
A61B17/064
A61B17/122
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023536351
(86)(22)【出願日】2021-08-17
(85)【翻訳文提出日】2023-08-10
(86)【国際出願番号】 US2021046300
(87)【国際公開番号】W WO2022132242
(87)【国際公開日】2022-06-23
(31)【優先権主張番号】63/126,165
(32)【優先日】2020-12-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】506192652
【氏名又は名称】ボストン サイエンティフィック サイムド,インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】BOSTON SCIENTIFIC SCIMED,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】モンテネグロ、エステバン エス.
(72)【発明者】
【氏名】バルガス メナ、ハイロ エム.
(72)【発明者】
【氏名】サエンス ビラロボス、ゴンサロ ジェイ.
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160DD16
4C160DD19
4C160GG24
4C160MM43
4C160NN03
4C160NN04
4C160NN09
(57)【要約】
組織貫通アームを組織に沿った第1のロケーションに沿って係留する工程、係留された組織貫通アームを組織に沿った第2のロケーションへ移動させる工程、および、組織把持アームを用いて第2のロケーションにおける組織を把持する工程により、組織(例えば、組織における欠損)を修復するなどのために組織を把持するための組織修復デバイス、システム、および方法。組織貫通アームは、組織貫通を促進するために、実質的に軸方向に真っ直ぐな構成のままである。組織把持アームは、組織を把持し、かつ、把持した組織を組織把持アームと組織貫通アームとの間に保持するために、組織貫通アームに向かっておよび組織貫通アームから離れるように移動可能である。組織修復デバイスは、組織を把持された構成に保持しながら所定の位置に残され得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手軸および内部に画定された管腔を有する管状構成要素と、
前記管状構成要素の前記管腔内から前記管状構成要素の前記管腔の外側の位置へ延長可能な組織貫通アームおよび組織把持アームと、
を備える、組織修復デバイスであって、
前記組織貫通アームが、前記管状構成要素の前記管腔の外側の位置へ延長されたときに前記管状構成要素の前記長手軸に対し実質的に平行な位置において維持され、
前記組織把持アームが、前記管状構成要素の前記長手軸に関して前記組織貫通アームに向かってまたは前記組織貫通アームから離れるように移動可能である、組織修復デバイス。
【請求項2】
前記組織把持アームが、前記管状構成要素の前記管腔の外側の位置へ延長されたときに前記組織貫通アームから離れるように移動するように付勢され、前記組織貫通アームおよび前記組織把持アームが、前記管状構成要素の前記管腔内にある間は閉構成にあり、前記管状構成要素の前記管腔の外側の位置へ延長されたときは開位置にある、請求項1に記載の組織修復デバイス。
【請求項3】
前記組織貫通アームが、組織に貫入するように構成された鋭い縁部または先端部を含む、請求項1または2に記載の組織修復デバイス。
【請求項4】
前記組織把持アームが、鈍い遠位端部を有する、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の組織修復デバイス。
【請求項5】
前記組織把持アームが、前記組織貫通アームが貫通し得る深さを抑制するように構成される、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の組織修復デバイス。
【請求項6】
前記組織貫通アームが、鋭い遠位端部と、前記鋭い遠位端部に対し近位に位置決めされた組織貫通フックと、を備える、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の組織修復デバイス。
【請求項7】
前記組織貫通フックが、前記管状構成要素の前記長手軸に対し横向きに延在する、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の組織修復デバイス。
【請求項8】
前記組織把持アームが、少なくとも1つの組織把持フックを含む、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の組織修復デバイス。
【請求項9】
前記組織把持フックが、前記組織貫通アームに面する、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の組織修復デバイス。
【請求項10】
前記組織把持フックが、1対の組織把持フックを含み、前記組織貫通アームが、前記組織把持アームが前記組織貫通アームに向かって移動されるときに、前記組織把持フック間に収まる、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の組織修復デバイス。
【請求項11】
可撓性長尺部材であって、内部に画定された管腔、および、前記可撓性長尺部材の遠位端部と前記可撓性長尺部材の近位端部との間に延在する長手軸を有する、可撓性長尺部材と、
前記可撓性長尺部材の前記管腔内から前記可撓性長尺部材の前記管腔の外側の位置へ延長可能である、1対の把持器アームと、
近位端部および遠位端部を有する制御装置であって、前記制御装置の前記遠位端部が、前記把持器アームを前記可撓性長尺部材の前記管腔内の位置と前記可撓性長尺部材の前記管腔の遠位外側の位置との間で移動させるために前記把持器アームに対し連結されている、制御装置と、
前記可撓性長尺部材および前記制御装置の移動を制御するために前記可撓性長尺部材および前記制御装置の前記近位端部と連結されている制御ハンドルと、
を備える、組織修復システムであって、
前記把持器アームが、互いに異なって成形および構成される、組織修復システム。
【請求項12】
前記把持器アームが、前記可撓性長尺部材の前記管腔の外側へ延長されたときに前記可撓性長尺部材の前記長手軸に対し実質的に平行な位置において維持される組織貫通アームと、前記可撓性長尺部材の前記長手軸に関して前記組織貫通アームに向かってまたは前記組織貫通アームから離れるように移動可能である組織把持アームと、を含む、請求項11に記載の組織修復システム。
【請求項13】
前記可撓性長尺部材の前記遠位端部に対し連結されかつそれを貫通する管腔を画定するカプセルをさらに備え、前記把持器アームが、前記カプセル内での閉構成と前記カプセルの外側での開構成との間で移動可能である、請求項11または12に記載の組織修復システム。
【請求項14】
前記カプセルが、前記把持器アームが閉位置において内部に位置決めされた状態で前記可撓性長尺部材から分離可能である、請求項11乃至13のいずれか1項に記載の組織修復システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は一般に、筋肉レベルにおける組織を把持するためのデバイス、システム、および方法に関する。より詳細には、本開示は、筋組織壁を修復するためのデバイス、システム、および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
EMR(内視鏡的粘膜切除術:endoscopic mucosal resection)およびESD(内視鏡的粘膜下層剥離術:endoscopic submucosal dissection)などの内視鏡的治療手技が、胃腸管(gastrointestinal track)の内側のいくつかの状態のための処置/予防として行われることが多い。これらの内視鏡的手技の後には、止血クリップを使用した病変の機械的閉鎖が続くことが多い。スルー・ザ・スコープ・クリップ(TTS:Through-The-Scope clip)は、比較的使用しやすいので、消化管の内側の欠損を修復するために最も広く行われてきた。しかし、現在市販されているTTSクリップは、表層レベルにおける欠損、つまり組織の粘膜層および粘膜下層における欠損を閉鎖するように設計されている。いくつかの手技は、欠損のサイズおよび深さに応じて、組織の筋肉層まで厚みに沿ったより深い閉鎖を必要とする。これを達成するために、医師は、より深い層における欠損を閉鎖するのに有益なそれらのより大きなサイズおよび強度に起因して、オーバ・ザ・スコープ・クリップ(OTSC:Over-The Scope-Clip)などの他のデバイスの使用を求めることが多い。それでもなお、これらのデバイスは一般に、使用するのがより難しく、かつ、TTSクリップのような制御された作動を提供しない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
したがって、筋肉層において組織における欠損などの組織の閉鎖を提供するための改善されたデバイス、システム、および方法が、医療分野において歓迎されるはずである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示のこの概要は、理解を助けるために与えられるものであり、また、当業者は、本開示の様々な態様および特徴のそれぞれが有利にはある場合には別々にまたは他の場合には本開示の他の態様および特徴との組み合わせで使用され得ることを、理解するであろう。特許請求する主題の範囲に関して、この概要における要素、構成要素、もしくは同種のものの包含または非包含による限定は意図されていない。
【0005】
本開示の様々な原理によれば、組織修復デバイスならびに関連するシステムおよび方法が、筋肉組織を修復するかまたは他の方法で筋肉組織に影響を及ぼすために筋肉組織を貫通することが可能である。
【0006】
本開示のいくつかの態様によれば、組織修復デバイスは、長手軸および内部に画定された管腔を有する管状構成要素と、管状構成要素の管腔内から管状構成要素の管腔の外側の位置へ延長可能な組織貫通アームおよび組織把持アームと、を含む。組織貫通アームは、管状構成要素の管腔の外側の位置へ延長されたときに、管状構成要素の長手軸に対し実質的に平行な位置において維持される。組織把持アームは、管状構成要素の長手軸に関して組織貫通アームに向かってまたは組織貫通アームから離れるように移動可能である。
【0007】
組織修復デバイスのいくつかの実施形態では、組織把持アームは、管状構成要素の管腔の外側の位置へ延長されたときに組織貫通アームから離れるように移動するように付勢され、組織貫通アームおよび組織把持アームは、管状構成要素の管腔内にある間は閉構成にあり、管状構成要素の管腔の外側の位置へ延長されたときは開位置にある。
【0008】
組織修復デバイスのいくつかの実施形態では、組織貫通アームは、組織に貫入するように構成された鋭い縁部または先端部を含む。その上、またはその代わりに、組織貫通アームは、小腸の壁を貫通することなしに小腸の粘膜層、粘膜下層、および筋肉層を貫通するのに十分な長さを有する。その上、またはその代わりに、組織把持アームは、鈍い遠位端部を有する。その上、またはその代わりに、組織把持アームは、組織貫通アームが組織に貫入することができる深さを抑制するように構成される。その上、またはその代わりに、組織貫通アームは、鋭い遠位端部と、鋭い遠位端部に対し近位に位置決めされた組織貫通フックと、を含む。いくつかの実施形態では、組織貫通フックは、管状構成要素の長手軸に対し横向きに延長する。いくつかの実施形態では、組織貫通フックは、組織貫通アームが横方向に移動されるときに組織を保定するように成形および構成される。いくつかの実施形態では、組織把持アームは、少なくとも1つの組織把持フックを含む。いくつかの実施形態では、組織把持フックは、組織貫通アームに面する。いくつかの実施形態では、組織把持フックは、1対の組織把持フックを含み、組織貫通アームは、組織把持アームが組織貫通アームに向かって移動されるときに、組織把持フック間に収まる。いくつかの実施形態では、組織貫通アームは、組織把持アームまたは組織貫通アームのうちの少なくとも一方が横方向に移動されるときに組織を保定するように成形および構成された少なくとも1つのフックを含む。
【0009】
本開示のさらなる態様によれば、組織修復システムが、可撓性長尺部材であって、内部に画定された管腔、および、可撓性長尺部材の遠位端部と可撓性長尺部材の近位端部との間に延在する長手軸を有する、可撓性長尺部材と、互いに異なって成形および構成され、かつ、可撓性長尺部材の管腔内から可撓性長尺部材の管腔の外側の位置へ延長可能である、1対の把持器アームと、近位端部および遠位端部を有する制御装置であって、制御装置の遠位端部が、把持器アームを可撓性長尺部材の管腔内の位置と可撓性長尺部材の管腔の遠位外側の位置との間で移動させるために把持器アームに対し連結されている、制御装置と、可撓性長尺部材および制御装置の近位端部の移動を制御するために可撓性長尺部材および制御装置の近位端部と連結されている制御ハンドルと、を含む。
【0010】
組織修復システムのいくつかの実施形態では、把持器アームは、可撓性長尺部材の管腔の外側へ延長されたときに可撓性長尺部材の長手軸に対し実質的に平行な位置において維持される組織貫通アームと、可撓性長尺部材の長手軸に関して組織貫通アームに向かってまたは組織貫通アームから離れるように移動可能である組織把持アームと、を含む。いくつかの実施形態では、組織修復システムは、可撓性長尺部材の遠位端部に対し連結されかつそれを貫通する管腔を画定するカプセルをさらに含み、把持器アームは、カプセル内での閉構成とカプセルの外側での開構成との間で移動可能である。いくつかの実施形態では、カプセルは、把持器アームが閉位置において内部に位置決めされた状態で可撓性長尺部材から分離可能である。
【0011】
本開示のさらなる態様によれば、組織を修復する方法が、組織修復デバイスの組織貫通アームを第1のロケーションにおける組織内に係留するために処置部位に沿って第1のロケーションにおける組織内へ軸方向に前進させる工程と、組織貫通アームを処置部位に沿って第2のロケーションへ移動させる工程と、組織貫通アームから離れるように横方向に延在している組織修復デバイスの組織把持アームにより第2のロケーションにおける組織を把持する工程と、第1のロケーションにおける組織および第2のロケーションにおける組織を一緒に保持するために組織把持アームを組織貫通アームに向かって移動させる工程と、を含む。
【0012】
いくつかの実施形態では、組織貫通アームは、組織修復方法中、実質的に真っ直ぐな構成において維持される。その上、またはその代わりに、組織修復デバイスは、組織把持アームおよび組織貫通アームの近位端部を取り囲むカプセルを含み、かつ、組織貫通アームおよび組織把持アームの移動を制御するように構成および配置された制御装置と連結され、方法は、カプセル内の組織把持アームおよび組織貫通アームが第1のロケーションと第2のロケーションとの間の組織欠損を閉鎖するためにそれらのロケーションにおける組織を把持する閉構成にある状態で制御装置からカプセルを引き離す工程をさらに含む。
【0013】
本開示の上記およびその他の特徴および利点は、以下の詳細な説明、添付の特許請求の範囲に記されている特許請求される発明の範囲から、容易に明らかになるであろう。以下の開示は態様または実施形態の観点から提示されるが、個々の態様は、別々にまたはその実施形態もしくは任意の他の実施形態の態様および特徴との組み合わせで特許請求され得ることが、認識されるべきである。
【0014】
本開示の限定的ではない実施形態が、付随の図面を参照しながら例として説明され、付随の図面は、概略的なものであり、また、一定の縮尺で描かれることを意図されていない。付随の図面は、単に例示の目的のために提供されており、図面における図において反映された寸法、位置、順序、および相対的サイズは、変化し得る。例えば、デバイスは、詳細が識別可能であるように拡大され得るが、例えば送達カテーテルまたは内視鏡の作業チャネル内に収まることに関連して縮小されることが意図されている。図において、一致するかほとんど一致するかまたは等価な要素は、典型的には同じ参照文字によって表され、類似の要素は、典型的には100の増分の点で異なる類似の参照番号を用いて指定され、冗長な説明は省かれる。明瞭さおよび単純さのために、すべての図においてすべての要素が標識されるわけではなく、また、当業者が本開示を理解することを可能にするために例示が必要でない場合には、各実施形態のすべての要素が示されるわけではない。
【0015】
詳細な説明は、同様の参照文字が同様の要素を表す付随の図面と併せてより良く理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本開示の様々な原理に従って形成された組織修復組立体の斜視図。
図2A】本開示の様々な原理に従って形成された組織修復デバイスの閉構成における斜視図。
図2B】本開示の様々な原理に従って形成された組織修復デバイスの開構成における斜視図。
図3A図3Eにおいて仮想線で示された可撓性長尺部材を用いて本開示の様々な原理に従って修復されるべき組織欠損に関する、本開示の様々な原理に従って形成された組織修復デバイスの経時的な位置を示す図。
図3B図3Eにおいて仮想線で示された可撓性長尺部材を用いて本開示の様々な原理に従って修復されるべき組織欠損に関する、本開示の様々な原理に従って形成された組織修復デバイスの経時的な位置を示す図。
図3C図3Eにおいて仮想線で示された可撓性長尺部材を用いて本開示の様々な原理に従って修復されるべき組織欠損に関する、本開示の様々な原理に従って形成された組織修復デバイスの経時的な位置を示す図。
図3D図3Eにおいて仮想線で示された可撓性長尺部材を用いて本開示の様々な原理に従って修復されるべき組織欠損に関する、本開示の様々な原理に従って形成された組織修復デバイスの経時的な位置を示す図。
図3E図3Eにおいて仮想線で示された可撓性長尺部材を用いて本開示の様々な原理に従って修復されるべき組織欠損に関する、本開示の様々な原理に従って形成された組織修復デバイスの経時的な位置を示す図。
図4A】本開示の様々な原理による組織貫通アームの一代替実施形態の単独の側面図。
図4B】本開示の様々な原理による組織貫通アームの一代替実施形態の単独の正面図。
図5A】本開示の様々な原理による組織貫通アームの一代替実施形態の単独の側面図。
図5B】本開示の様々な原理による組織貫通アームの一代替実施形態の単独の正面図。
図6A】本開示の様々な原理による組織貫通アームの一代替実施形態の単独の側面図。
図6B】本開示の様々な原理による組織貫通アームの一代替実施形態の単独の正面図。
図7A】本開示の様々な原理による組織貫通アームの一代替実施形態の単独の側面図。
図7B】本開示の様々な原理による組織貫通アームの一代替実施形態の単独の正面図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下の詳細な説明は、例示的な実施形態を描写する図面を参照しながら読まれるべきである。本開示は、説明される具体的な実施形態に限定されるものではなく、したがって変化し得ることが、理解されるべきである。本明細書において論じられるすべての装置およびシステムおよび方法は、本開示の1つまたは複数の原理に従って実施される装置および/またはシステムおよび/または方法の例である。一実施形態の各例は、解説として提供されるものであり、また、これらの原理を実施するための唯一のやり方ではなく、単に例にすぎない。したがって、図面における要素または構造または特徴への言及は、本開示の実施形態の例への言及として認識されなければならず、また、本開示を例示される特定の要素、構造、または特徴に限定するものとして理解されるべきではない。本開示を読めば、開示される原理を実施するやり方の他の例が当業者に思い浮かぶであろう。実際には、本主題の範囲または精神から逸脱することなしに様々な修正および変形が本開示においてなされ得ることが、当業者には明らかになるであろう。例として、1つの実施形態の一部として例示または説明される特徴が、またさらなる実施形態を得るために別の実施形態とともに使用され得る。したがって、本主題は、添付の特許請求の範囲に記載の範囲およびその均等物に入るような修正および変形をカバーすることが意図されている。
【0018】
本開示は本出願において様々な詳細のレベルで記載されることが、認識されるであろう。場合により、当業者が本開示を理解するのに必要でない詳細、または他の詳細を把握し難くする詳細は、省かれ得る。本明細書において使用される用語は、単に具体的な実施形態を説明する目的のためのものであり、添付の特許請求の範囲に記載の範囲を超えて限定することを意図されていない。そうでないことが定義されていない限り、本明細書において使用される専門用語は、本開示が属する分野の当業者によって一般に理解されるように理解されるべきである。本明細書において開示されかつ特許請求されるデバイスおよび/または方法のすべては、本開示を踏まえると、過度の実験を伴わずに作られかつ実行されることが可能である。
【0019】
本明細書において、「近位(proximal)」は、デバイスを使用するとき(例えば、デバイスを患者に対し導入するとき、または植込み、位置決め、もしくは送達中)などに使用者(医療従事者、臨床医、技術者、オペレータ、または内科医などであり、そのような用語は限定またはその他の意図を伴わずに互換的に使用される)などに対し最も近い方向またはロケーションを意味し、「遠位(distal)」は、デバイスを使用するとき(例えば、デバイスを患者に対し導入するとき、または植込み、位置決め、もしくは送達中)などに使用者から最も遠い方向またはロケーションを意味する。「長手方向の(longitudinal)」は、一要素の長い方のまたは大きい方の寸法に沿って延長することを意味する。「中心の(central)」は、中心点を少なくとも概ね二分することを意味し、「中心軸(central axis)」は、開口部に関して、開口部が例えば管状要素、チャネル、空洞、またはボアを備える場合に、開口部の長さに沿って長手方向に延在する、開口部の中心点を少なくとも概ね二分する線を意味する。
【0020】
筋肉層などにおける組織欠損を修復するように構成された組織修復デバイス、ならびに付随のシステムおよび方法が、本明細書において開示されかつ説明される。本明細書において開示されるデバイス、システム、および方法のさらなる適用および使用が本開示の範囲および精神に含まれるので、組織修復への言及は、便宜のためのものであって限定する意図を伴わないことが、認識されるであろう。さらに、本明細書における組織欠損への言及は、便宜のためのものであって限定する意図を伴わず、かつ、傷口、病変、間隙、割れ目、亀裂、切り口、裂創、裂傷、穿孔、痩孔、ステープリングなど、または欠損沿いの組織、欠損の周りの組織、欠損を取り囲む組織などの側部、縁部などを画定する組織の他の分離が存在する組織上の部位を意味するように意図されていることが、認識されるであろう(用語の各個別の列挙において、そのような列挙における用語は、限定する意図を伴わずに本明細書において互換的に使用され得る)。
【0021】
本明細書において開示される様々な実施形態において、本開示の様々な態様による組織修復デバイスが、少なくとも2つのアームを有する。アームのうちの1つは、別のアームとは構成が異なっていてよく、それにより、異なる機能を行うかまたは果たしてよい。いくつかの実施形態では、本開示の様々な態様に従って形成された組織修復デバイスのアームのうちの1つは、組織の筋肉層内へ(例えば、腸組織などの粘膜層および粘膜下層を越えて)腸組織などの組織を貫通することができる組織貫通アームであるように構成される。いくつかの実施形態では、組織貫通アームは、組織の筋肉層などの上方の組織の層を貫通して筋肉組織層に到達するために、鋭い先端部(例えば、遠位端部)および/または鋭い長手方向縁部などの少なくとも1つの鋭い領域を含む。
【0022】
いくつかの実施形態では、組織修復デバイスの他方のアームは、組織に係合して把持し(そのような用語は、限定する意図を伴わずに単純さのために本明細書において使用され、また、本明細書において、引っ掛ける、掴む、保持する、握る、クリップするなどの用語と互換的に使用され得る)かつその組織を組織貫通アームに対し引き寄せるように構成された組織把持アームである。組織貫通アームは、組織把持アームが組織欠損の(例えば、並んだまたは隣接した)領域内の組織の異なる部分を把持することができる組織欠損沿いの異なる部分へ組織修復デバイスが移動されるときに組織貫通アームがそれとともに組織を引き寄せる(そのような用語は、本明細書において、限定する意図を伴わずに、連れていく、運ぶなどの用語と互換的に使用され得る)ために貫通する組織内で十分に安定化され得るかまたは据えられ得るかまたは係留され得ることが好ましい。次いで、組織把持アームは、欠損の修復などをもたらすために(例えば、組織貫通アームおよび組織把持アームによって係合された組織の異なる部分をくっつけて組織における開口部を閉鎖するために)、アーム間に組織を把持するように組織貫通アームに対し移動され得る。
【0023】
いくつかの実施形態では、組織貫通アームは、実質的に動かないままであり、かつ、組織修復デバイスを運ぶ可撓性長尺部材の長手軸と実質的に位置合わせされた長手方向位置から横方向に移動すること(曲がることまたは枢動することなど)を抑制または防止される。したがって、組織貫通アームは、それが貫通する組織内にしっかりと係留されたままである。いくつかの実施形態では、組織把持アームは、組織貫通アームに対し移動する(そのような用語は、限定する意図を伴わずに便宜のために使用されるものであり、かつ、本明細書において、拡大するまたは延長するなどの用語と互換的に使用され得る)ために、可撓性であるかまたは枢動可能である。例として、組織把持アームは、組織貫通アームから離れるように撓むためにステンレス鋼または形状記憶材料などの可撓性材料で形成されてよく、または、組織貫通アームから離れるように枢動することができるように、枢動可能であってよい。組織把持アームは、組織に係合するために組織貫通アームから離れるように選択的に移動され、次いで組織把持アームと組織貫通アームとの間に組織を把持するために組織貫通アームに対しより近づけられてよい。
【0024】
可撓性長尺部材(シャフト、カテーテル、シース、管、または同種のものなどであり、そのような用語は、限定する意図を伴わずに本明細書において互換的に使用される)が、アームの他に制御装置などのアームの動作を制御するための追加的なデバイスを運ぶことができる。可撓性長尺部材は、それを長手方向に貫通して延在する管腔を含む管状要素であってよく、システムの構成要素は、その管腔を通じて延長または送達され得るが、いくつかの実施形態では、可撓性長尺部材は、それを貫通する管腔を有する必要がない。制御装置は、組織修復デバイスを操る(そのような用語は、限定する意図を伴わずに便宜のために使用され、また、本明細書において、操作する、移動させる、制御する、作動させるなどの用語とその様々な活用を含めて互換的に使用され得る)ために可撓性長尺部材を通じて(例えば、内部の管腔を通じて)または可撓性長尺部材に沿って延在することができる制御ワイヤまたはシャフトまたは同種のものであってよい。制御装置は、組織修復デバイスが運ばれる遠位端部から、制御装置の作動をもたらすために制御ハンドルまたは同種のものが設けられ得る近位端部まで延在し得る。
【0025】
様々な実施形態では、組織修復デバイスは、組織修復デバイスのアームが移動可能に収容され得るカプセルを含み、カプセルは、可撓性長尺部材に対し連結されるかまたは取り付けられる(そのような用語は、限定する意図を伴わずに本明細書において互換的に使用される)。カプセルは、可撓性長尺部材の遠位端部の一体的な部分であってよく、または、遠位端部に対し連結される別個の管状構成要素であってよい。カプセルは、欠損を修復するために組織修復デバイスのアームが組織を一緒に保持した状態で組織修復デバイスを留置するために、可撓性長尺部材から(組織修復デバイスのアームとともに)分離可能であってよい。
【0026】
次に、組織修復デバイスならびに付随の組立体および方法の様々な実施形態が、付随の図面に示された例を参照しながら説明される。本明細書における「1つの実施形態」、「一実施形態」、「いくつかの実施形態」、「他の実施形態」などへの言及は、本発明の原理による1つまたは複数の具体的な特徴、構造、および/もしくは特性がその実施形態に関連して含まれ得ることを示す。しかし、そのような言及は、必ずしもすべての実施形態がその具体的な特徴、構造、および/もしくは特性を含むことまたは一実施形態がすべての特徴、構造、および/もしくは特性を含むことを意味するのではない。いくつかの実施形態が、1つまたは複数のそのような特徴、構造、および/もしくは特性をそれらの様々な組み合わせで含み得る。さらに、本明細書の様々な場所における「1つの実施形態」、「一実施形態」、「いくつかの実施形態」、「他の実施形態」などへの言及は、必ずしもすべてが同じ実施形態に対し言及するわけではなく、また、別個のまたは代替的な実施形態は、必ずしも他の実施形態と互いに排他的であるわけではない。具体的な特徴、構造、および/または特性が1つの実施形態に関連して説明される場合、そのような特徴、構造、および/または特性はまた、反対のことが明記されていない限り、明確に説明されているか否かを問わず他の実施形態に関連して使用され得ることが、理解されるべきである。特徴、構造、および/または特性の多数の可能な組み合わせならびに部分的組み合わせのすべてを説明することはあまりにも煩わしくなってしまうので、そのような特徴、構造、および/または特性は、単独で使用もしくは提示され得るか、または、本開示の一部と考えられる代替的な実施形態を作り出すために互いの様々な組み合わせで使用もしくは提示され得ることが、さらに理解されるべきである。さらに、いくつかの実施形態によって示されるが他の実施形態によって示されない場合がある様々な特徴、構造、および/または特性が説明される。同様に、いくつかの実施形態のための特徴、構造、および/または特性もしくは要件であり得るが他の実施形態のための特徴、構造、および/または特性もしくは要件であり得ない様々な特徴、構造、および/または特性もしくは要件が説明される。したがって、本発明は、本明細書において明確に説明される実施形態のみに限定されるものではない。
【0027】
以下の説明では、付随の図面において例示された様々な実施形態の間で類似した要素または構成要素は一般に、100だけ増加された同じ参照番号を用いて指定され、冗長な説明は省かれることが、認識されるであろう。共通の特徴は、共通の参照要素によって識別され、また、簡潔さのために、共通の特徴の説明は、一般に繰り返されない。明瞭さのために、同じ参照番号を有する構成要素のすべてが番号付けされるとは限らない。
【0028】
1つの実施形態に関して説明される特徴のうちの1つまたは複数は、本明細書において提供される他の実施形態のいずれかの特徴のうちの1つまたは複数と組み合わせられ得ることが、理解されるべきである。つまり、本明細書において説明される特徴のいずれもが、ハイブリッド設計を作り出すために混合されかつ整合されてよく、そのようなハイブリッド設計は、本開示の範囲に含まれる。
【0029】
次に図面に目を向けると、本開示の様々な原理に従って形成された組織修復デバイス100が、図1に例示されている。組織修復デバイス100は、可撓性長尺部材1010などの送達デバイスを含む組織修復システム1000の一部と考えられてよく、可撓性長尺部材1010などの送達デバイスは、それに沿ってまたはそこにおいて組織修復デバイス100が送達される遠位端部1011と、それによって可撓性長尺部材1010が操られ得る制御ハンドル1020または同種のものに対し連結された近位端部1013と、を有する。可撓性長尺部材という用語は、本明細書において、概してまた限定する意図を伴わずに送達デバイスに言及するために、便宜のために使用されるものであり、かつ、カテーテル、シース、管、カニューレなどの形態であり得ることが、認識されるであろう。いくつかの実施形態では、可撓性長尺部材1010は、それを貫通する作業チャネルを有し、この作業チャネルを介して組織修復デバイス制御装置1030(図3Eに例示されるように、制御ワイヤなどの制御要素1032を含む)が案内される。他の実施形態(例示されず)では、組織修復デバイス制御装置1030は、可撓性長尺部材1010に沿ってしかし可撓性長尺部材1010を貫通せずに延在する。組織修復デバイス制御装置1030(可撓性長尺部材1010を貫通して延在する仮想線で概略的に示される)は、組織修復デバイス100を制御するために、組織修復システム1000の遠位端部1001における組織修復デバイス100から、使用者(例えば、内科医、技術者、内視鏡医などのような医療従事者、および/または自動化されたシステムもしくはその他のもの)によるアクセスおよび操作のための組織修復システム1000の近位端部1003まで、動作可能に延在する(例えば、制御要素1032などのその少なくとも1つの構成要素が、延在する)。組織修復システム1000の近位端部1003における制御ハンドル1020は、組織修復デバイス制御装置1030および/または可撓性長尺部材1010の制御装置(当技術分野において知られているかまたは公知であり、また、組織修復デバイス100の完全な理解にとって必要ではないので例示されない、任意の制御装置)と関連付けられ得る。
【0030】
本開示の1つの態様によれば、組織修復デバイス100は、図2Aおよび2Bならびに図3A~3Eにより詳細に例示されるように、シャフト130から延在する1対の把持器アーム110、120を含む。シャフト130は、可撓性長尺部材1010の遠位部分であってよい。いくつかの実施形態では、組織修復デバイス100は、カプセル140(内部に画定された管腔を有する管状要素)を含み、カプセル140内には、把持器アーム110、120が移動可能に収容される。カプセル140は、可撓性長尺部材1010の遠位端部1011に対し連結されるかまたは取り付けられてよく(そのような用語は、限定する意図を伴わずに本明細書において互換的に使用される)、かつ、シャフト130としての役割を果たしてよい。
【0031】
把持器アーム110、120は、シャフト130内に形成された管腔135内での閉構成から、シャフト130の遠位端部131を遠位に越える開構成へ延長可能である。組織修復デバイス100は、閉構成において、処置部位TSへの送達のために可撓性長尺部材1010を通じて遠位に延在することができる(図1および3A~3E)。把持器アーム110、120は、シャフト管腔135内に格納され、また、可撓性長尺部材1010を通じてなど組織修復システム1000を通じて遠位に移動するのに十分に低いプロファイルを有して、閉構成において送達され得る。組織修復デバイス制御装置1030は、組織修復デバイス100を作動させて把持器アーム110、120を図2Aに例示されるような閉構成から図2Bに例示されるような開構成へ移動させるために、作動可能(例えば、移動可能)である。いくつかの実施形態では、組織把持アーム120は、シャフト管腔135の境界内から遠位に移動したときなどに、組織貫通アーム110に関して開構成へと移動(離れるなど)するように、付勢されるかまたは枢動可能である。いくつかの実施形態では、組織把持アーム120は、弾力的な可撓性材料(例えば、ステンレス鋼)で形成され、また、形状記憶材料(例えば、ニチノールなどの合金)で形成されてもよい。いくつかの実施形態では、組織修復デバイス制御装置1030は、少なくとも組織把持アーム120を作動させて開構成または閉構成へ移動させるために、遠位にまたは近位に移動され得る。しかし、組織修復デバイス100の他の移動または制御が、本開示の範囲に含まれ、個々の移動は、本開示の広範な原理にとって重要ではない。
【0032】
本開示の様々な原理によれば、組織貫通アーム110は、実質的に真っ直ぐでありかつカプセル長手軸LA(capsule longitudinal axis)およびシャフト長手軸LA(shaft longitudinal axis)に対し実質的に平行であり、かつ、シャフト130から遠位に延長すると実質的に真っ直ぐなままである。さらに、組織貫通アーム110は、偏向または屈曲を伴わずに処置部位(例えば、組織欠損を有する部位)における組織内へ遠位に(一般に、シャフト長手軸LAおよび/またはカプセル長手軸LAに沿って)押されることが可能であるように十分に堅くかつ強固であることが好ましい。組織貫通アーム110は、長さと、鋭い遠位先端部115などの、組織を貫通する、好ましくは筋肉組織を貫通することができるように成形および構成された鋭い遠位端部111とを有する。したがって、組織貫通アーム110は、組織修復デバイス100の針またはスピアと考えられてよい。いくつかの実施形態では、組織貫通アーム110は、その一方または両方の側縁部(一般に組織把持アーム120に面していない、組織貫通アーム110の狭小な側部または縁部)上に、鋭い長手方向側縁部116を含み得る。いくつかの実施形態では、鋭い縁部は、1つまたは複数の歯の形態であり得る。したがって、組織貫通アーム110は、針またはスピアと考えられることに加えて、刃と考えられてよく、鋭い長手方向側縁部116は、組織貫通アーム110が組織に向かって軸方向に延長されるときに、組織を切り開く。組織貫通アーム110は実質的に堅くかつ強固であるので、組織貫通アーム110は、組織修復デバイス100が遠位に移動されるときに軸方向に移動し、かつ、可撓性長尺部材1010、シャフト130、および/またはカプセル140の軸方向力を鋭い遠位端部111に伝達して、組織を貫通するのを助長する。組織貫通アーム110の長さは、組織修復デバイス100が使用されるべき組織に基づいて決定されてよい。いくつかの実施形態では、組織は、(小腸または大腸の一部分などの)体管腔組織(body lumen tissue)であり、組織貫通アーム110の長さは、管腔内から筋肉組織層Mまで(および、腸の場合には、図3A~3Eに例示されるように、粘膜MC層および粘膜下SM層を通って)貫通し、かつ、管腔壁を穿刺または通過して管腔(または臓器)の外側まで延長しないように、選択される。
【0033】
組織把持アーム120は、組織把持アーム120による干渉を伴わずに修復されるべき処置部位TSに近いまたは隣接した組織を貫通するのに十分な空間を組織貫通アームに対し提供するために、組織貫通アーム110に関して移動可能である。組織把持アーム120が実質的に軸方向に配向された状態で組織貫通アーム110から離れるように枢動されるときに、組織貫通アーム110は、組織を貫通することを組織修復デバイス100の組織把持アーム120によって妨げられない。しかし、本開示の様々な原理によれば、組織把持アーム120は、組織貫通アーム110が組織を通って延在し得る度合いを限定することができることが、認識されるであろう。例として、組織貫通アーム110が組織貫通アーム110の近位端部113に向かって延長されると、組織把持アーム120の近位領域123が、組織貫通アーム110の貫通部位を取り囲むエリアと接触して、組織貫通アーム110のさらなる前進を抑制する。より詳細には、組織把持アーム120は、それを貫通する前に組織貫通アーム110によって最初に接触された組織の表面に接触する。体管腔組織内で使用される組織修復デバイス100の文脈において、そのような最初に接触される組織は、管腔組織の内表面であろう。そのような最初に接触される表面は、便宜のために、また、限定する意図を伴わずに、本明細書においては単純に組織の「表面」として言及される。
【0034】
組織把持アーム120は、組織を把持するように構成された1つまたは複数のフック122を含む遠位端部121を有し得る。いくつかの実施形態では、フック122は、実質的に鈍い遠位端部121を処置部位TSに対し提示するように構成される。したがって、組織把持フック122を含む組織把持アーム120の遠位端部121は、組織の表面に接触することにより、組織を通る組織貫通アーム110の挿入を制限する役割を果たすことができる。組織把持フック122は、送達中に(例えば、可撓性長尺部材1010、および/またはシャフト130、および/またはカプセル140内で)コンパクトな構成をもたらすために、組織貫通アーム110が組織把持フック122間に収まることができるように、離間され得る。
【0035】
本開示の様々な原理に従って組織修復システム1000が形成されるやり方の一例が、図3A~3Eに例示されている。上記のように、また、図3Aに例示されているように、組織貫通アーム110は、シャフト130およびカプセル140(含まれているのであれば)から処置部位TSにおける組織T内へ遠位に前進され得る。組織貫通アーム110は、例示されるように、粘膜層MCおよび粘膜下層SMを通って筋肉組織層M内へ前進され得る。過度に遠くへ延長された場合、組織把持アーム120は、組織表面に接触し、組織内への組織貫通アーム110のさらなる前進を抑制することになる。
【0036】
図3Bに例示されているように、組織貫通アーム110が十分に前進されると、組織把持アーム120は、組織修復デバイス100を閉鎖するために、組織貫通アーム110に対し(組織貫通アーム110および組織把持アーム120をシャフト130/カプセル140内へ近位に引っ込めることなどにより)より近づけられる。それにより、組織貫通アーム110が前進されるかまたは係留される係留ロケーションにおける最初の組織は、組織把持アーム120によって、また概して組織修復デバイス100によって、把持される。次いで、組織修復デバイス100は、欠損を修復するために、処置部位TSに沿って(例えば、組織欠損に沿って)別のロケーション(これは、便宜のために、また、限定する意図を伴わずに、修復ロケーションとして本明細書において言及され得る)まで移動されるかまたは引っ張られ得る。
【0037】
図3Cに例示されているように、修復ロケーションに位置すると、組織修復デバイス100は、修復ロケーションにおける組織を把持するために組織把持アーム120が組織貫通アーム110から離れるように位置決めされる開構成に戻され得る。組織把持アーム120の遠位端部121における組織把持フック122は、設けられているのであれば、組織貫通アーム110が係留ロケーションにおける最初の組織を保定している間に、組織修復部位における組織を掴むために使用され得る。例示された実施形態では、組織把持フック122は、組織貫通アーム110に面している組織把持アーム120の側部または表面から、組織貫通アーム110に向かう方向に延在する。少なくとも1つのフック112が、組織貫通アーム110上に設けられて、組織貫通アーム110の軸方向範囲に対し横向きに(例えば、垂直のまたは他の角度を付けられて)延在し得る。いくつかの実施形態では、組織貫通アーム・フック112は、組織貫通アーム110の遠位端部111から間隔を空けられて近位に位置決めされる。組織貫通フック112は、組織修復デバイス100との係合において(第1の位置における)最初に把持された組織を保定すること、および、組織貫通アーム110の位置を係留ロケーション内の所定の位置に維持することを助長するために使用され得る。組織貫通フック112は、組織把持アーム120が横方向に(組織貫通アーム110から離れる方向などに)移動されるときおよび/または組織貫通アーム110が把持器アーム110、120を処置部位TSに関して別の位置へ移動させるなどのために横方向に移動されるときに、組織を組織貫通アーム110に対して保定するようにまたは組織貫通アーム110を組織内の所定の位置に保定するように、成形および構成され得る。
【0038】
図3Dに例示されているように、組織Tが修復ロケーションにおいて組織把持アーム120によって(例えば、所望のロケーションにおいて、十分な量で、など)把持されると、組織修復デバイス100は、組織把持アーム120を組織貫通アーム110に対し(組織貫通アーム110および組織把持アーム120をシャフト130/カプセル140内へ近位に引っ込めることなどにより)より近づけて組織修復デバイス100を閉鎖することにより、閉構成に戻され得る。次いで、さらなる手技が、医学的に示されるように、処置部位TSにおいてまたは処置部位TSの近くで行われ得る。
【0039】
図3Eに例示されているように、組織修復デバイス100は、場合により、欠損の閉鎖を維持するために、組織貫通アーム110および組織把持アーム120を閉構成にロックしかつ組織修復デバイス100を組織修復システム1000(例えば、可撓性長尺部材1010)から分離することなどにより、所定の位置に残され得る。いくつかの実施形態では、カプセル140は、把持器アーム110、120がカプセル140により閉構成に(例えば、組織を把持して)保持され続けるように、可撓性長尺部材1010から分離可能であり、可撓性長尺部材1010は、カプセル140から引っ込められる。
【0040】
いくつかの実施形態では、組織貫通アーム110および組織把持アーム120の上記の移動は、上述の組織修復デバイス制御装置1030を介して達成される。把持器アーム110、120および組織修復デバイス制御装置1030の相互作用のさらなる詳細は、カプセル140を仮想線で示す図3Eを参照して認識され得る。組織修復デバイス制御装置1030の遠位端部1031が、(把持器アーム110、120をシャフト130および/またはカプセル140に関して移動させることができる、当技術分野において知られているかまたは公知であるワイヤもしくはシャフトもしくは他の構成要素もしくは構造体などの)制御要素1032などを介して、把持器アーム110、120に対し連結される。組織修復デバイス制御装置1030は、把持器アーム110、120を可撓性長尺部材1010および/またはシャフト130および/またはカプセル140内に引き込み、それにより組織把持アーム120を組織貫通アーム110に対しより近くに移動させるために、近位に移動され得る。組織修復デバイス制御装置1030は、分離力の適用に応じて組織修復デバイス100からの組織修復デバイス制御装置1030の選択的な分離を可能にする接続により、組織修復デバイス100に対し選択的に分離可能に連結される。2009年2月24日にウェルズら(Wells et al.)に対し発行され「スルー・ザ・スコープ引張部材解放クリップ(THROUGH THE SCOPE TENSION MEMBER RELEASE CLIP)」と題された米国特許第7,494,461号、2011年12月20日にグレイゴ(Griego)に対し発行され「マルチプル・クリップ展開マガジン(MULTIPLE CLIP DEPLOYMENT MAGAZINE)」と題された米国特許第8,080,021号、および2012年4月24日にコーエンら(Cohen et al.)に対し発行され「単段止血クリッピング・デバイス(SINGLE STAGE HEMOSTASIS CLIPPING DEVICE)」と題された米国特許8,162,959号などにおいて開示されたそのような接続の様々な構成が、本開示の組織修復デバイス100と併せて使用されてよく、それらの特許のすべてを、あらゆる目的のために全体として本明細書に参照により援用する。1つの例では、図4Eに例示されているように、組織修復デバイス制御装置1030は、所望の制御移動または作用を組織修復デバイス制御装置1030から把持器アーム110、120に対し伝達するように構成された、当技術分野において知られているかまたは公知である制御装置連結部1034(そのような用語は、本明細書において、便宜のために使用されるものであり、また、本明細書において、限定する意図を伴わずにブシュ、ヨーク、カラー、保持器などの用語と互換的に使用され得る)を用いて把持器アーム110、120に対し連結される。制御装置連結部1034は、把持器アーム110、120の撓みまたは他の移動(例えば、径方向外向きの移動または拡大)を可能にしながら把持機アーム110、120の近位端部113、123を所定の位置に保持することが好ましい。制御装置連結部1034は、把持器アーム110、120を抑制するかまたは把持器アーム110、120を所望の構成にロックするために、シャフト130またはカプセル140内の窓もしくは切欠きもしくは溝の内側に位置することができる。シャフト130またはカプセル140内のあるいはカプセル140の近位端部143に隣接した追加的な突出部もしくは止め具が、制御装置連結部1034のためのハード・ストップを作り出すために設けられ得る。バヨネットロックまたはさかとげなどの他の構成、および他の要素が、本開示の範囲に含まれる。把持器アーム110、120が所望の閉構成に(例えば、組織を把持して)移動されると、把持器アーム110、120に対し連結された制御要素1032は、上記の援用される特許において開示されているように、制御要素1032と把持器アーム110、120との間の脆弱な接続または破壊可能な接続または他の方法で弱められた接続などを介して、制御要素1032を把持器アーム110、120から引き離すのに十分な分離力で近位に移動され得る。例として、制御要素1032は、(場合により、制御要素1032が把持器アーム110、120に対し固定される最遠位端部に対し近位の)弱められたエリアを有することができ、この弱められたエリアは、それに対する分離力の適用に応じて壊れるかまたは他の方法で接続を断つ。さらに、またはその代わりに、把持器アーム110、120ならびに制御装置連結部1034および/またはシャフト130および/またはカプセル140の摩擦力あるいは特定の(互いに係合する)幾何形状が、把持器アーム110、120を所望の場所または構成において保持するための組織修復システム1000の所望の拘束をもたらしてよい。さらに、またはその代わりに、把持器アーム110、120ならびに制御装置連結部1034および/またはシャフト130および/またはカプセル140の摩擦力あるいは特定の(互いに係合する)幾何形状が、把持器アーム110、120を所望の場所または構成において保持するための組織修復システム1000の所望の拘束をもたらしてよい。組織修復デバイス制御装置および制御装置連結部の他の構成が、本開示の範囲および精神に含まれ、把持器アームの動作および移動は、制御装置または制御装置連結部の具体的な構成によって限定されないことが、認識されるであろう。
【0041】
本開示の範囲および精神から逸脱することなしに把持器アーム110、120の形状および構成に対する様々な修正がなされ得ることが、認識されるであろう。例として、図4A、4B、5A、5B、6A、6Bは、図2A、2B、3A~3Eの実施形態に例示された組織貫通アーム110上の1つまたは複数のフック112に対する様々な修正を示す。上記のように、1つまたは複数の組織貫通フック112が、組織貫通アーム110上に設けられてよい-単一のフック112が、図2A、2B、3A~3Eの実施形態において例示されており、2つの組織貫通フック112が、図4Aおよび4Bの実施形態において例示されている。フック112は、組織修復デバイス100が処置部位TS(例えば、欠損)に沿って別のロケーションへ引っ張られるときに組織を保定するのに役立つように十分に鋭くてよい。
【0042】
あるいは、またはそれに加えて、シャフト長手軸LAおよび/またはカプセル長手軸LAに関する組織貫通フック112の角度は、変更されてよい。図2A、2B、3A~3E、4A、4Bに例示された実施形態の例では、組織貫通フック112の遠位先端部115(例えば、別の要素に対し接続されていない自由端部)は、シャフト130/カプセル140から離れるように遠位に向けられる。組織貫通フック112は、組織貫通フック112に対し近位の組織貫通アーム110の近位領域113に関して鈍角で位置し得る。対照的に、図5Aおよび図5Bに例示された実施形態の例では、組織貫通フック212には、組織貫通アーム110の近位領域113に向かって近位に向けられた遠位先端部215が設けられ得る。組織貫通フック212は、組織貫通フック212に対し近位の組織貫通アーム110の近位領域113に関して鋭角で位置し得る。組織貫通フック212の遠位先端部215は、鋭くてよい。さらに、またはその代わりに、場合により側縁部216も同様に鋭いものである。
【0043】
図2、3A~3E、4A~4F、5Aおよび5Bに例示されているように(組織修復デバイス100の組織把持アーム120に面している)組織貫通アーム110のより幅広の側部表面118上に位置決めされる代わりに、図6A図6B図7A、および図7Bに例示されているように、近位に面している遠位先端部317を含む1つまたは複数の組織貫通フック312が、組織貫通アーム110の側縁部118上に設けられてよい。例示された実施形態の例では、2つの組織貫通フック312が例示されているが、単一のフック312、または2つよりも多くのフック312が設けられてよい。図6Aおよび図6Bの実施形態では、組織貫通フック312は、互いに対し実質的に平行であるかまたは位置合わせされ、一方で、図7Aおよび図7Bの実施形態では、組織貫通フック312は、シャフト長手軸LAおよび/またはカプセル長手軸LAに沿った方向において互いにオフセットされる。
【0044】
湾曲などの組織貫通フック112の形状および/または構成に対するさらなる変形(真っ直ぐなまたは湾曲したフック)が本開示の範囲および精神に含まれることが、認識されるであろう。組織貫通アーム110は、本開示の範囲および精神から逸脱することなしに異なって構成された1つまたは複数の組織貫通フック112を含み得る。
【0045】
本開示のデバイス、器具、ツールなどは、限定されるものではなく、体組織にアクセスしかつ体組織を把持するための種々の医療デバイスを含み得る。アクセスは、十二指腸内視鏡、カテーテル、尿管鏡、気管支鏡、結腸鏡、関節鏡、膀胱鏡、子宮鏡、および同種のものなどを介して身体通路を通るものであってよいが、そのように限定され得ない。組織の把持は、組織における欠損を修復するためのもの、または、把持された組織もしくはその他のものを取り囲む組織に対し手技を行うためのものであってよい。
【0046】
本明細書において論じられるすべての装置および方法は、本開示の1つまたは複数の原理に従って実施される装置および/または方法の例である。これらの例は、これらの原理を実施するための唯一のやり方ではなく、単に例にすぎない。したがって、図面における要素または構造または特徴に対する言及は、本開示の実施形態の例に対する言及として認識されなければならず、また、本開示を例示された特定の要素、構造、または特徴に限定するものと理解されるべきではない。開示された原理を実施するやり方の他の例は、本開示を読めば当業者には思い浮かぶであろう。
【0047】
1つの実施形態に関して説明された特徴は明確に示されているか否かを問わず典型的には別の実施形態に対して適用され得ることが、認識されるであろう。以下に説明される様々な特徴は、単独でまたはその任意の組み合わせで使用され得る。したがって、本発明は、本明細書において明確に説明される実施形態のみに限定されるものではない。
【0048】
上記の論述は、広範な適用を有し、かつ、例示および説明の目的のために提示されており、かつ、本開示を本明細書において開示された形態に限定するようには意図されていない。本開示の概念、精神、および範囲から逸脱することなしに、本明細書において開示された実施形態に対し様々な追加、修正、および置換がなされ得ることが、理解されるであろう。具体的には、本開示の原理は、本開示の概念、精神または範囲、または特性から逸脱することなしに、他の形態、構造、配置、割合において、また、他の要素、材料、および構成要素とともに具現化され得ることが、当業者には明らかになるであろう。例えば、本開示を合理化する目的のために、本開示の様々な特徴が、1つまたは複数の態様、実施形態、もしくは構成においてグループ化される。しかし、本開示の特定の態様、実施形態、または構成の様々な特徴が、代替的な態様、実施形態、または構成において組み合わせられ得ることが、理解されるべきである。本開示は実施形態の観点から提示されるが、本主題の様々な別々の特徴は、本主題またはそのような個々の特徴の所望の特性および/もしくは便益のうちの少なくともいくつかを得るためにすべてが存在する必要はないことが、認識されるべきである。本開示は、多くの修正または本開示の実践において使用される構造、配置、割合、材料、構成要素、およびその他のものの修正とともに使用されてよく、そのような修正は本開示の原理または精神または範囲から逸脱することなしに特定の環境および動作上の要求に対し特に適合されることを、当業者は認識するであろう。例えば、一体的に形成されると示された要素は、複数の部品で構成されてよく、または、複数の部品として示された要素は、一体的に形成されてよく、要素の動作は、逆にされるかまたは他の形で変更されてよく、要素のサイズまたは寸法は、変更されてよい。同様に、動作または作用または手技が特定の順序で説明されるが、これは、望ましい結果を得るためにそのような特定の順序を必要とするかまたはすべての動作または作用または手技が行われる必要があると理解されるべきではない。さらに、他の実施態様が、以下の特許請求の範囲に記載の範囲に含まれる。場合によっては、特許請求の範囲に記載された作用は、異なる順序で行われ、かつ、なおも望ましい結果を得ることが可能である。したがって、目下開示される実施形態は、あらゆる点で限定ではなく例示として考えられるべきであり、特許請求する主題の範囲は、添付の特許請求の範囲によって示されており、かつ、上記の説明あるいは本明細書において説明または例示される特定の実施形態もしくは配置に限定されるものではない。上記のことを考慮すると、任意の実施形態の個々の特徴は、別々に、またはその実施形態もしくは任意の他の実施形態の特徴との組み合わせで使用されてよく、またそのように特許請求されることが可能であり、本主題の範囲は、添付の特許請求の範囲によって示されており、かつ、上記の説明に限定されるものではない。
【0049】
上記の説明および以下の特許請求の範囲において、以下のことが認識される。本明細書において使用される「少なくとも1つの」、「1つまたは複数の」、ならびに「および/または」という語句は、動作において接続的および離接的の両方であるオープン・エンドの表現である。「ある(a)」、「ある(an)」、「その(the)」、「第1の」、「第2の」などの用語は、複数性を排除するものではない。例えば、本明細書において使用される「ある(a)」主体または「ある(an)」主体という用語は、その主体のうちの1つまたは複数を意味する。したがって、「ある(aまたはan)」、「1つまたは複数の」、および「少なくとも1つの」という用語は、本明細書において互換的に使用され得る。すべての方向の参照(例えば、近位の、遠位の、上側の、下側の、上向きの、下向きの、左の、右の、横方向の、長手方向の、前の、後の、上部、底部、上方に、下方に、垂直の、水平の、径方向の、軸方向の、時計回りの、反時計回りの、および/または同種のもの)は、本開示の読者の理解を助けかつ/または関連する要素の領域を互いに区別する役割を果たすための識別目的のためだけに使用されるものであり、特に本開示の位置、配向、または使用に関して関連する要素を限定するものではない。接続の参照(例えば、付着される、連結される、接続される、および結合される)は、広範に解釈されるべきであり、また、そうでないことが示されていない限り、一群の要素間の中間部材、および、要素間の相対移動を含み得る。したがって、接続の言及は、必ずしも、2つの要素が直接的にかつ互いに固定された関係で接続されることを示唆するものではない。識別の参照(例えば、一次の、二次の、第1の、第2の、第3の、第4の、など)は、重要性または優先度を暗示するようには意図されておらず、1つの特徴を別の特徴と区別するために使用される。以下の特許請求の範囲は、本明細書においてこの参照によりこの発明を実施するための形態に援用され、各請求項は、本開示の別々の実施形態として独立する。
【0050】
以下の特許請求の範囲は、本明細書においてこの参照によりこの発明を実施するための形態に援用され、各請求項は、本開示の別々の実施形態として独立する。特許請求の範囲において、「備える/備えている」という用語は、他の要素または工程の存在を除外するものではない。さらに、個々の特徴は、異なる請求項に含まれ得るが、それらは場合により有利に組み合わせられてよく、また、異なる請求項における包含は、特徴の組み合わせが実行可能かつ/または有利ではないことをほのめかすものではない。その上、単数形の参照は、複数性を除外するものではない。「ある(a)」、「ある(an)」、「その(the)」、「第1の」、「第2の」などの用語は、複数性を排除するものではない。特許請求の範囲における参照符号は、単に明確な例として提供されるものにすぎず、決して特許請求の範囲に記載の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図4A
図4B
図5A
図5B
図6A
図6B
図7A
図7B
【国際調査報告】