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特表2024-500736複数経路探索を実行するための方法および装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-10
(54)【発明の名称】複数経路探索を実行するための方法および装置
(51)【国際特許分類】
   G01C 21/34 20060101AFI20231227BHJP
【FI】
G01C21/34
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023536586
(86)(22)【出願日】2021-12-13
(85)【翻訳文提出日】2023-06-15
(86)【国際出願番号】 KR2021018851
(87)【国際公開番号】W WO2022131716
(87)【国際公開日】2022-06-23
(31)【優先権主張番号】10-2020-0175496
(32)【優先日】2020-12-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ZIGBEE
(71)【出願人】
【識別番号】522471858
【氏名又は名称】フォーティートゥドット インク
【氏名又は名称原語表記】42DOT INC.
【住所又は居所原語表記】9th Floor, 2621, Nambusunhwan-ro Gangnam-gu Seoul 06267 (KR)
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】ジ、スンヒョン
【テーマコード(参考)】
2F129
【Fターム(参考)】
2F129AA03
2F129CC16
2F129EE02
2F129EE52
2F129EE82
2F129FF02
2F129FF11
2F129FF12
2F129FF18
2F129FF32
2F129HH18
2F129HH20
2F129HH21
(57)【要約】
本発明は、複数経路探索を実行するための方法および装置に関する。本発明の一実施形態による方法は、出発地と目的地グループ(group of destination point)内の目的地との距離を算出することができる。また、方法は、目的地と出発地との距離が閾値未満である場合、第1経路探索方式を用いて出発地と目的地との間の走行経路を生成し、目的地と出発地との距離が閾値以上である場合、第2経路探索方式を用いて出発地と目的地との間の走行経路を生成することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数経路探索を実行するための方法であって、
出発地と目的地グループ(group of destination point)内の目的地との距離を計算するステップと、
前記目的地と前記出発地との距離が閾値未満である場合、第1経路探索方式を用いて前記出発地と前記目的地との間の走行経路を生成し、
前記目的地と前記出発地との距離が前記閾値以上である場合、第2経路探索方式を用いて前記出発地と前記目的地との間の走行経路を生成するステップと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記第1経路探索方式は、P2M(Point To Multi-Point)経路探索方式であり、
前記第2経路探索方式は、P2P(Point to Point)経路探索方式である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1経路探索方式を用いて走行経路を生成するステップは、
前記目的地グループ内の目的地の道路等級を取得するステップと、
前記目的地の道路等級が基準道路等級以上である場合、前記目的地の現在位置を前記目的地の最終位置として決定し、
前記目的地の道路等級が前記基準道路等級未満である場合、前記目的地の現在位置を、前記基準道路等級を満たす位置に移動させ、移動された位置を前記目的地の最終位置として決定するステップと、
前記出発地と前記目的地の最終位置との間の走行経路を生成するステップと、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記基準道路等級は、前記目的地グループ内の目的地の道路等級に応じて可変である、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
複数経路探索を実行するための装置であって、
少なくとも1つのプログラムが記憶されたメモリと、
前記少なくとも1つのプログラムを実行することによって演算を実行するプロセッサと、
を含み、
前記プロセッサは、
出発地と目的地グループ(group of destination point)内の目的地との距離を計算するステップと、
前記目的地と前記出発地との距離が閾値未満である場合、第1経路探索方式を用いて前記出発地と前記目的地との間の走行経路を生成し、
前記目的地と前記出発地との距離が前記閾値以上である場合、第2経路探索方式を用いて前記出発地と前記目的地との間の走行経路を生成するステップと、
を行うものである、装置。
【請求項6】
前記第1経路探索方式は、P2M(Point To Multi-Point)経路探索方式であり、
前記第2経路探索方式は、P2P(Point to Point)経路探索方式である、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記プロセッサは、
前記目的地グループ内の目的地の道路等級を取得するステップと、
前記目的地の道路等級が基準道路等級以上である場合、前記目的地の現在位置を前記目的地の最終位置として決定し、
前記目的地の道路等級が前記基準道路等級未満である場合、前記目的地の現在位置を、前記基準道路等級を満たす位置に移動させ、移動された位置を前記目的地の最終位置として決定するステップと、
前記出発地と前記目的地の最終位置との間の走行経路を生成するステップと、
を行うものである、請求項5に記載の装置。
【請求項8】
前記プロセッサにおいて、
前記基準道路等級は、前記目的地グループ内の目的地の道路等級に応じて可変である、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
請求項1に記載の方法をコンピュータで実行するためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数経路探索を実行するための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的にデマンド型交通(Demand Responsive Transportation;DRT)システムは、小型電車、小型自動案内軌条式車両、無人の軌道タクシーなどと呼ばれる次世代都市交通システムで、自動車の利便性を保ちながら大気汚染や交通渋滞などの欠陥を取り除くために開発されている新しい交通システムである。
【0003】
デマンド型交通システムは、ネットワーク形態の路線で無人自動運転車両を運営する概念で、2~6人の乗客が搭乗可能で、乗客の要請により配車された後、目的地が決まると、ネットワーク上の様々な経路の中で最適経路を選択して無停車で運行するという特徴がある。
【0004】
ただし、デマンド型交通システムにおいて、1つのアルゴリズムに基づいて複数経路探索を実行する場合、探索に過度な時間がかかることがある。そのため、複数経路を効率的に探索する方法の研究が必要な実情である。
【0005】
上述した背景技術は、発明者が本発明の導出のために保有していたか、本発明の導出過程で習得した技術情報であり、必ずしも本発明の出願前に一般公衆に公開された公知技術とは限らない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、複数経路探索を実行するための方法および装置を提供することにある。本発明が解決しようとする課題は、以上で述べた課題に限定されず、言及されていない本発明の他の課題および利点は、以下の説明によって理解することができ、本発明の実施形態によってより明確に理解されるであろう。さらに、本発明が解決しようとする課題および利点は、特許請求の範囲に示される手段およびその組み合わせによって実現され得ることが理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の技術的課題を達成するための技術的手段として、本開示の第1態様は、複数経路探索を実行するための方法であって、出発地と目的地グループ(group of destination point)内の目的地との距離を算出するステップと、前記目的地と前記出発地との距離が閾値未満である場合、第1経路探索方式を用いて前記出発地と前記目的地との間の走行経路を生成し、前記目的地と前記出発地との距離が前記閾値以上である場合、第2経路探索方式を用いて前記出発地と前記目的地との間の走行経路を生成するステップと、を含む、方法を提供することができる。
【0008】
本開示の第2態様は、複数経路探索を実行するための装置であって、少なくとも1つのプログラムが記憶されたメモリと、前記少なくとも1つのプログラムを実行することによって演算を実行するプロセッサと、を含み、前記プロセッサは、出発地と目的地グループ(group of destination point)内の目的地との距離を算出するステップと、前記目的地と前記出発地との距離が閾値未満である場合、第1経路探索方式を用いて前記出発地と前記目的地との間の走行経路を生成し、前記目的地と前記出発地との距離が前記閾値以上である場合、第2経路探索方式を用いて前記出発地と前記目的地との間の走行経路を生成するステップと、を行うものである、装置を提供することができる。
【0009】
本開示の第3態様は、第1態様による方法をコンピュータで実行するためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体を提供することができる。
【0010】
これに加えて、本発明を実施するための他の方法、他のシステム、および前記方法を実行するためのコンピュータプログラムを記憶したコンピュータで読み取り可能な記録媒体をさらに提供することができる。
【0011】
上記以外の他の態様、特徴、利点は、以下の図面、特許請求の範囲、および発明の詳細な説明から明らかになるであろう。
【発明の効果】
【0012】
上述した本開示の課題を解決するための手段によれば、出発地と目的地との距離に応じて経路探索方式を異なるように適用することで、探索時間を短縮して効果的な複数経路生成を可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、一実施形態によるユーザ端末および走行経路生成サーバを含むシステム図である。
図2A図2Aは、一実施形態による走行経路生成サーバからユーザ端末に走行経路を提供する例を説明するための図である。
図2B図2Bは、一実施形態による走行経路生成サーバからユーザ端末に走行経路を提供する例を説明するための図である。
図3A図3Aは、一実施形態による道路等級を説明するための図である。
図3B図3Bは、一実施形態による道路等級を説明するための図である。
図4図4は、一実施形態による出発地と目的地との距離に応じて異なる経路探索方式を適用する例を説明するための図である。
図5A図5Aは、一実施形態による走行経路を生成する例を説明するための図である。
図5B図5Bは、一実施形態による走行経路を生成する例を説明するための図である。
図6A図6Aは、一実施形態による出発地と目的地の最終位置との間の走行経路を生成する例を説明するための図である。
図6B図6Bは、一実施形態による出発地と目的地の最終位置との間の走行経路を生成する例を説明するための図である。
図6C図6Cは、一実施形態による出発地と目的地の最終位置との間の走行経路を生成する例を説明するための図である。
図7図7は、一実施形態による目的地の道路等級に応じて目的地を移動させる例を説明するための図である。
図8図8は、一実施形態による複数走行経路を生成する方法のフローチャートである。
図9図9は、一実施形態による走行経路生成サーバのブロック図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明は、複数経路探索を実行するための方法および装置に関する。本発明の一実施形態による方法は、出発地と目的地グループ(group of destination point)内の目的地との距離を計算することができる。また、方法は、目的地と出発地との距離が閾値未満である場合、第1経路探索方式を用いて出発地と目的地との間の走行経路を生成し、目的地と出発地との距離が閾値以上である場合、第2経路探索方式を用いて出発地と目的地との間の走行経路を生成することができる。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の利点および特徴、並びにそれらを達成する方法は、添付の図面と共に詳細に説明される実施形態を参照すれば明らかになるであろう。しかしながら、本発明は、以下に提示される実施形態に限定されるものではなく、それぞれ異なる様々な形態で実施することができ、本発明の思想および技術範囲に含まれるすべての変換、等価物から代替物を含むことを理解すべきである。以下に提示される実施形態は、本発明の開示を完全にし、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者に発明の範囲を完全に知らせるために提供されるものである。本発明の説明において、関連する公知技術の具体的な説明が本発明の要旨を不明瞭にする可能性があると判断される場合、その詳細な説明は省略する。
【0016】
本出願で使用される用語は、単に特定の実施形態を説明するために使用されたものであり、本発明を限定することを意図していない。単数の表現は、文脈上明らかに他に意味がない限り、複数の表現を含む。本出願において、「含む」または「有する」などの用語は、本明細書に記載の特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品、またはそれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとすることであり、1つまたは複数の他の特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品、またはそれらを組み合わせたものの存在または追加の可能性を予め排除しないことと理解されるべきだ。
【0017】
本開示の一部の実施形態は、機能的なブロック構成および様々な処理ステップで示すことができる。このような機能ブロックの一部または全部は、特定の機能を実行する様々な数のハードウェアおよび/またはソフトウェア構成で実現することができる。例えば、本開示の機能ブロックは、1つまたは複数のマイクロプロセッサによって実現されてもよく、所定の機能のための回路構成によって実現されてもよい。さらに、例えば、本開示の機能ブロックは、様々なプログラミングまたはスクリプト言語で実現することができる。機能ブロックは、1つ以上のプロセッサで実行されるアルゴリズムで実現することができる。さらに、本開示は、電子的環境設定、信号処理、および/またはデータ処理などのために従来技術を採用することができる。「機構」、「要素」、「手段」、「構成」などの用語は広く使用されることができ、機械的で物理的な構成に限定されるものではない。
【0018】
さらに、図面に示されている構成要素間の接続線または接続部材は、機能的な接続および/または物理的または回路接続を例示的に示したものにすぎない。実際の装置では、代替可能または追加された様々な機能的接続、物理的接続、または回路接続によって構成要素間の接続を示すことができる。
【0019】
以下で説明する走行経路は、自転車シェアリング(Bicycle Sharing)、カーシェアリング(Car Sharing)、モビリティ・オン・デマンド(Mobility-on-Demand)、デマンド型交通(Demand Responsive Transport)、モビリティ・サービス(Mobility Service)、モビリティ・マネジメント(Mobility Management)、統合旅客輸送(Intermodal Passenger Transport)、配達など、さまざまなシナリオに適用できる。
【0020】
以下、添付の図面を参照して本開示を詳細に説明する。
【0021】
図1は、一実施形態によるユーザ端末および走行経路生成サーバを含むシステム図である。
【0022】
一実施形態によるシステムは、ユーザ端末1000および走行経路生成サーバ2000を含むことができる。
【0023】
ユーザ端末1000は、スマートフォン、タブレットPC、PC、スマートテレビ、携帯電話、PDA(personal digital assistant)、ラップトップ、メディアプレーヤ、マイクロサーバ、GPS(global positioning system)装置、電子書籍端末、デジタル放送用端末、ナビゲーション、キオスク、MP3プレーヤ、デジタルカメラ、家電機器、カメラ付きデバイス、その他のモバイルまたは非モバイルコンピューティング装置であってもよい。また、ユーザ端末1000は、通信機能およびデータ処理機能を備えた時計、メガネ、ヘッドバンド、指輪などのウェアラブルデバイスであってもよい。しかし、これに限定されない。
【0024】
走行経路生成サーバ2000は、ネットワークを介して通信を行って命令、コード、ファイル、コンテンツ、サービスなどを提供するコンピュータ装置または複数のコンピュータ装置で実現することができる。
【0025】
走行経路生成サーバ2000は、複数の地点に関する情報に基づいて、各地点間を移動する際の予想所要時間を算出することができる。走行経路生成サーバ2000は、予想所要時間に基づいて複数の地点に対する移動順序を決定することによって走行経路を生成することができる。
【0026】
ユーザ端末1000および走行経路生成サーバ2000は、ネットワーク3000を用いて通信を行うことができる。一実施形態では、ユーザ端末1000にアプリケーションがインストールされ、走行経路生成サーバ2000はアプリケーションを管理するサーバであり得る。走行経路生成サーバ2000は、ユーザ端末1000にインストールされたアプリケーションを介してユーザ端末1000とデータをやり取りすることができる。
【0027】
ネットワーク3000は、ローカル・エリア・ネットワーク(Local Area Network;LAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(Wide Area Network;WAN)、付加価値通信網(Value Added Network;VAN)、移動無線通信ネットワーク(mobile radio communication network)、衛星通信ネットワーク、それらの相互の組み合わせを含み、図1に示す各ネットワークの構成主体が互いに円滑に通信を行えるようにする包括的な意味のデータ通信ネットワークであり、有線インターネット、無線インターネット、モバイル無線通信ネットワークを含んでもよい。また、無線通信は、例えば無線LAN(Wi-Fi)、ブルートゥース(登録商標)、ブルートゥース・ロー・エナジー(Bluetooth low energy、登録商標)、ZigBee、WFD(Wi-Fi Direct)、UWB(ultra wideband)、赤外線通信(IrDA,infrared Data Association)、NFC(Near Field Communication)などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0028】
一方、図1では、走行経路生成サーバ2000が1つのユーザ端末1000とネットワークを用いて通信を行うように示されているが、これは例示であるだけで、走行経路生成サーバ2000は2つ以上のユーザ端末1000とネットワークを用いて通信を行うことができる。
【0029】
図2A図2Bは、一実施形態による走行経路生成サーバからユーザ端末に走行経路を提供する例を説明するための図である。
【0030】
図2A図2Bにおいて、第1ユーザ端末1001および第2ユーザ端末1002は、図1のユーザ端末1000と同じであるので、その詳細な説明は省略する。
【0031】
図2Aを参照すると、第1ユーザ端末1001は、第1ユーザから出発地と目的地を入力する入力を受信することができる。例えば、第1ユーザは、第1ユーザ端末1001の入力インタフェースを介して出発地として「B地点」を入力し、目的地として「C地点」を入力することができる。
【0032】
第1ユーザ端末1001は、出発地および目的地を含む第1旅程情報を走行経路生成サーバ2000に送信することができる。旅程情報には、第1ユーザが出発地と目的地を入力した入力時刻、出発地名、出発地の緯度と経度、目的地名、目的地の緯度と経度などが含まれ得るが、これらに限定されない。
【0033】
走行経路生成サーバ2000は、第1ユーザ端末1001から受信した第1旅程情報に基づいて走行経路を生成することができる。走行経路は、移動手段(例えば、自転車、キックボード、自動車など)が走行する経路を地図上に示すものであってもよい。
【0034】
例えば、走行経路生成サーバ2000は、初期点に対応する「A地点」から第1ユーザの出発地である「B地点」に移動する走行経路と、「B地点」から第1ユーザの目的地である「C地点」に移動する走行経路を生成することができる。ここで、初期点は、第1ユーザ端末1001から出発地と目的地を入力する入力を受信した時点の移動手段の位置に対応する地点であってもよい。あるいは、初期点は、走行経路生成サーバ2000において第1ユーザ端末1001から第1旅程情報を受信した時点の移動手段の位置に対応する地点であってもよい。
【0035】
図2Aでは、「A地点」から「B地点」、そして「B地点」から「C地点」に移動する走行経路が直線で示されているが、これは説明の便宜のためであり、各地点間の走行経路は実際地図上の移動可能な道に沿って生成することができる。
【0036】
走行経路生成サーバ2000は、生成された走行経路に基づいて出発予想時刻と到着予想時刻を算出することができる。走行経路生成サーバ2000は、生成された走行経路の長さ、交通状況(例えば、交通渋滞)、選択オプション(例えば、最短距離、最短時間など)などを用いて、出発予想時刻と到着予想時刻を算出できる。出発予想時刻とは、移動手段が「A地点」から出発してから「B地点」に到着する時刻を意味し、到着予想時刻とは、移動手段が「B地点」から出発してから「C地点」に到着する時刻を意味することができる。
【0037】
図2Bを参照すると、第2ユーザ端末1002は、第2ユーザから出発地と目的地を入力する入力を受信することができる。例えば、第2ユーザは、第2ユーザ端末1002の入力インタフェースを介して出発地として「C地点」を入力し、目的地として「D地点」を入力することができる。
【0038】
第2ユーザ端末1002は、出発地および目的地を含む第2旅程情報を走行経路生成サーバ2000に送信することができる。以下で、走行経路生成サーバ2000は、第1ユーザ端末1001から受信した第1旅程情報に基づいて走行経路を生成した後、第2ユーザ端末1002から第2旅程情報を受信したことを前提とする。
【0039】
走行経路生成サーバ2000は、第2ユーザ端末1002から受信した第2旅程情報に基づいて走行経路を更新することができる。
【0040】
例えば、走行経路生成サーバ2000から第2旅程情報を受信した後、既存の走行経路に加えて、「B地点」から第2ユーザの出発地である「C地点」に移動する走行経路と、「C地点」から第2ユーザの目的地である「D地点」に移動する走行経路をさらに生成することにより、走行経路を更新することができる。
【0041】
図2Bでは、「C地点」から「D地点」、そして「D地点」から「E地点」に移動する走行経路が直線で示されているが、これは説明の便宜のためであり、各地点間の走行経路は実際地図上の移動可能な道に沿って生成することができる。
【0042】
走行経路生成サーバ2000は、生成された走行経路に基づいて出発予想時刻と到着予想時刻を算出することができる。出発予想時刻とは、移動手段が「B地点」から出発してから「C地点」に到着する時刻を意味し、到着予想時刻は移動手段が「C地点」から出発してから「D地点」に到着する時刻を意味することができる。
【0043】
図2Bでは、移動手段が「A地点」、「B地点」、「C地点」、「D地点」、「E地点」の順に移動するように走行経路が生成されるように示されているが、これは例であるだけで、これに限定されない。例えば、走行経路生成サーバ2000は、最近挿入(Nearest Insertion:NI)、最廉挿入(Cheapest Insertion:CI)、最遠挿入(Farthest Insertion:FI)、ランダム挿入(Random Insertion:RI)、進化的アルゴリズム(Evolutionary Algorithm:EA)などを用いて地点間の移動順序を決定することにより、走行経路を生成することができる。
【0044】
図3A図3Bは、一実施形態による道路等級を説明するための図である。
【0045】
道路の種類には、高速道路、一般国道、地方道、広域市道、特別市道、市道、郡道、区道などが含まれ得る。
【0046】
高速道路は道路交通網の重要な軸をなしている道路であり、主要都市を連結して自動車専用の高速交通に使用される道路路線であり、韓国国土交通部長官が告示した路線である。一般国道は主要空港、国家産業団地または観光地などを結んで国家幹線道路網をなす道路路線であり、韓国国土交通部長官が示す路線である。地方道は、特別自治道の管轄区域道路のうち当該地域の幹線道路網をなす道路であり、道知事または特別自治道知事が告示した路線である。広域市道または特別市道は、当該広域市または特別市の機能を維持するために特に重要な道路であり、当該広域市長または特別市長が告示した路線である。市道は、行政市の場合、特別自治道知事、市長または特別自治市長は、特別自治市、市または行政市の管轄区域にある道路路線であり、特別自治市長または市長が告示した路線である。郡道は、当該郡の管轄区域にある道路であり、当該郡守が告示した路線である。区道は、管轄区域にあると同時に、特別市道または広域市道ではない道路のうち、洞間を結ぶ道路路線であり、当該区長が告示した路線である。
【0047】
所定の基準に従って道路等級を区分することができる。同一等級の道路間にはネットワーク接続性を保障する必要がある。一実施形態では、道路等級は、所定の基準に従って、1~9等級まで区分することができる。所定の基準は、道路の種類、道路の通行量、道路の幅、道路の長さなどを含むことができるが、これらに限定されない。
【0048】
一方、以下で1等級が最も高い等級に該当し、9等級は最も低い等級に該当するものと定義する。
【0049】
図3Aは、1~9等級の道路が全て表示された地図である。図3Bは、一部の低等級の道路がフィルタリングされた地図であり、具体的には6等級以下の道路がフィルタリングされて、1~5等級の道路までのみ表示された地図である。
【0050】
図4は、一実施形態による出発地と目的地との距離に応じて異なる経路探索方式を適用する例を説明するための図である。
【0051】
図4を参照すると、地図400には、1~5等級の道路が表示される。1等級の道路から5等級の道路に向かうほど等級は低くなる。目的地グループは、目的地1および目的地2を含むことができます。
【0052】
走行経路生成サーバ2000は、複数走行経路を生成することができる。複数走行経路を生成することは、同一の1つの出発地からそれぞれ異なるn個の目的地、またはそれぞれ異なるn個の出発地から同一の1つの目的地へのn個の経路を生成することを意味する。
【0053】
走行経路生成サーバ2000は、出発地と目的地グループ内の目的地との間の複数走行経路を生成することができる。このために、走行経路生成サーバ2000は、出発地と目的地との距離を算出することができる。距離算出方式には、直線距離、最短距離、最短時間などに基づいた距離算出方式を用いることができるが、これに限定されない。
【0054】
具体的には、走行経路生成サーバ2000は、出発地と目的地との距離が閾値410未満である場合、第1経路探索方式を用いて出発地と目的地との間の走行経路を生成することができる。また、走行経路生成サーバ2000は、出発地と目的地との距離が閾値410以上である場合、第2経路探索方式を用いて出発地と目的地との間の走行経路を生成することができる。閾値410は、5km、10km、15km、20kmなどと設定することができるが、これに限定されない。
【0055】
一実施形態では、第2経路探索方式は、P2P(Point to Point)経路探索方式であり得る。P2P経路探索方式は、出発地から目的地へ方向性を持って探索および拡張を行いながら経路を生成する方式で、1:1型のn個の出発地-目的地ペアを生成し、n回の探索を通じてn個の経路を生成する。P2P経路探索方式は、ダイクストラ(Dijkstra)法、A*アルゴリズム、または双方向アルゴリズムに基づいてもよい。
【0056】
一実施形態では、第1経路探索方式は、P2M(Point To Multi-Point)経路探索方式であり得る。P2M経路探索方式は、P2P経路探索方式とは異なり、方向性なしに全方向への探索と拡張を介して経路を生成する方式で、n個のすべての目的地につくまで探索して、1回の探索でn個の経路を生成する経路探索方式だ。
【0057】
図4を参照すると、目的地1は出発地との距離が閾値未満であるのに対して、目的地2は出発地との距離が閾値以上である。この場合、走行経路生成サーバ2000は、出発地と目的地1との間の走行経路を生成するために第1経路探索方式を用い、出発地と目的地2との間の走行経路を生成するために第2経路探索方式を用いることができる。
【0058】
P2P経路探索方式の場合、出発地から目的地へ方向性を持って探索および拡張しながら迅速に経路を生成するのに対し、目的地がn個である場合は、n回の探索を行う必要があるため探索時間が過度にかかることがある。一方、P2M経路探索方式の場合、方向性なしに探索および拡張することになり、n個の目的地のうちの1つの目的地が他の目的地より遠く存在する場合、探索時間が過度にかかることがある。本発明では、出発地と目的地との距離に応じて経路探索方式を異なるように適用することで、探索時間を短縮して効果的な複数走行経路生成を可能にすることができる。
【0059】
図5A図5Bは、一実施形態による走行経路を生成する例を説明するための図である。
【0060】
図5A図5Bを参照すると、地図500には、1~5等級の道路が表示される。目的地1は3等級道路に位置し、目的地2は5等級道路に位置してもよい。
【0061】
以下では、出発地と目的地1および目的地2との距離が閾値未満に該当し、出発地と目的地1および目的地2との間の走行経路を生成するためにP2M経路探索方式が適用されることを前提とする。
【0062】
出発地と目的地との間の走行経路を生成する際に、道路等級がフィルタリングされていない場合には、走行経路生成サーバ2000は、1~5等級の道路まで全等級の道路に対して拡張して探索を行う必要があるため、探索時間が過度にかかることがある。例えば、走行経路生成サーバ2000において、4等級以下の道路をフィルタリングして1~3等級の道路までのみ拡張して探索を行っても、出発地と目的地1との間の走行経路を生成することができる。
【0063】
一方、出発地と目的地との間の走行経路を生成する際に、目的地の位置を移動しない状態で道路等級をフィルタリングする場合、下位等級の道路に位置する目的地は探索できないことがある。例えば、走行経路生成サーバ2000において、4等級以下の道路をフィルタリングして1~3等級の道路までのみ拡張して探索を行う場合、目的地2は5等級の道路に位置するため、目的地2は探索されない。
【0064】
図6A図6Cは、一実施形態による出発地と目的地の最終位置との間の走行経路を生成する例を説明するための図である。
【0065】
図6A図6Cを参照すると、地図600には、1~5等級の道路が表示される。目的地1は3等級の道路に位置し、目的地2は5等級の道路に位置してもよい。
【0066】
以下では、出発地と目的地1および目的地2との距離が閾値未満に該当して、出発地と目的地1および目的地2との間の走行経路を生成するためにP2M経路探索方式が適用されることを前提とする。
【0067】
走行経路生成サーバ2000は、目的地グループ内の目的地の道路等級を取得することができる。走行経路生成サーバ2000は、目的地1の道路等級として「3等級」を取得し、目的地2の道路等級として「5等級」を取得することができる。
【0068】
一実施形態では、走行経路生成サーバ2000は、目的地の道路等級が基準道路等級以上である場合、目的地の現在位置を目的地の最終位置として決定することができる。以下では、基準道路等級が「3等級」であると仮定する。
【0069】
目的地1の道路等級が「3等級」以上であるため、走行経路生成サーバ2000は、目的地1の現在位置を最終位置として決定することができる。走行経路生成サーバ2000は、出発地と目的地1の最終位置との間の走行経路を生成することができ、出発地と目的地1の最終位置との間の走行経路は、図5Aに示す矢印経路と同じであってもよい。一方、走行経路は、最短距離経路、最短時間経路などの基準によって少しずつ変わってもよい。
【0070】
一実施形態では、走行経路生成サーバ2000は、目的地の道路等級が基準道路等級未満である場合、目的地の現在位置を、基準道路等級を満たす位置に移動させ、移動された位置を目的地の最終位置として決定することができる。
【0071】
図6Aを参照すると、目的地2の道路等級は「5等級」であるため、基準道路等級である「3等級」未満に相当する。走行経路生成サーバ2000は、目的地2の現在位置を基準道路等級である「3等級」を満たす位置である目的地2′に移動させ、目的地2′を最終位置として決定することができる。
【0072】
一方、走行経路生成サーバ2000は、移動前の目的地の位置と移動後の目的地の位置との間の走行経路を生成して保存することができる。すなわち、走行経路生成サーバ2000は、目的地2と目的地2′との間の走行経路を保存することができる。
【0073】
図6Bを参照すると、走行経路生成サーバ2000は、出発地と目的地2′との間の走行経路を生成することができる。
【0074】
走行経路生成サーバ2000は、地図600において4等級の道路と5等級の道路をフィルタリングすることができる。「5等級」道路上の目的地2の位置が、「3等級」道路上の目的地2′に移動することによって地図600で4等級の道路と5等級の道路がフィルタリングされても、走行経路生成サーバ2000は、出発地と目的地2′との間の走行経路を生成することができる。
【0075】
図6Cを参照すると、走行経路生成サーバ2000は、図6Bに示す出発地と目的地の最終位置との間の第1走行経路と、図6Aに示す目的地2と目的地2′との間の第2走行経路を連結することにより、最終走行経路を生成することができる。
【0076】
走行経路生成サーバ2000は、目的地2の位置を目的地2′に移動させることにより、走行経路生成サーバ2000は、1~5等級の道路まで、全等級の道路に対して拡張を行う代わりに、1~3等級の道路までのみ拡張して探索を行っても、出発地と目的地2′との間の第1走行経路を生成することができる。また、目的地2と目的地2′との間の第2走行経路を保存し、第1走行経路と第2走行経路を連結することにより、出発地と目的地2との間の走行経路を生成することができる。すなわち、全等級の道路に対して拡張して出発地と目的地との間の走行経路を生成する場合と比べて、本発明の方法に従った方が探索時間および走行経路の生成時間を短縮することができる。
【0077】
図7は、一実施形態による目的地の道路等級に応じて目的地を移動させる例を説明するための図である。
【0078】
図7を参照すると、地図700には、1~5等級の道路が表示される。目的地グループは、目的地1~5を含むことができる。目的地1は3等級の道路に位置し、目的地2は5等級の道路に位置し、目的地3は2等級の道路に位置し、目的地4は3等級の道路に位置し、目的地5は4等級の道路に位置することができる。
【0079】
以下では、出発地と目的地1~5との距離が閾値未満に該当して、出発地と目的地1~5との間の走行経路を生成するためにP2M経路探索方式が適用されることを前提とする。
【0080】
走行経路生成サーバ2000は、目的地の道路等級が基準道路等級以上である場合、目的地の現在位置を目的地の最終位置として決定することができる。以下では、基準道路等級が「3等級」であると仮定する。
【0081】
目的地1、目的地3、目的地4の道路等級は「3等級」以上であるため、走行経路生成サーバ2000は、目的地1、目的地3、目的地4の現在位置を最終位置として決定することができる。
【0082】
走行経路生成サーバ2000は、目的地の道路等級が基準道路等級未満である場合、目的地の現在位置を、基準道路等級を満たす位置に移動させ、移動された位置を目的地の最終位置として決定することができる。
【0083】
目的地2および目的地5の道路等級は、それぞれ「5等級」および「4等級」であるため、基準道路等級である「3等級」未満に該当する。走行経路生成サーバ2000は、目的地2および目的地5の現在位置を基準道路等級である「3等級」を満たす位置である目的地2′および目的地5′に移動させ、目的地2′および目的地5′を最終位置として決定することができる。
【0084】
一実施形態では、基準道路等級未満である目的地の現在位置を、基準道路等級を満たす位置に移動させるために、最短距離経路方式を用いることができる。他の実施形態では、基準道路等級未満である目的地の現在位置を、基準道路等級を満たす位置に移動させるために、最短時間経路方式を用いることができる。例えば、最短距離経路方式が適用された場合、走行経路生成サーバ2000は、目的地5の現在位置を目的地5′に移動させることができる。あるいは、最短時間経路方式が適用された場合、走行経路生成サーバ2000は、目的地5の現在位置を目的地5′ではなく目的地5′′に移動させることができる。
【0085】
一実施形態では、基準道路等級は、目的地グループ内の目的地の道路等級に応じて可変であり得る。具体的には、走行経路生成サーバ2000は、入力された目的地の道路等級のうち、予め設定された道路等級以上であることを満たし、最も多くの目的地が位置する道路等級を基準道路等級として決定することができる。例えば、道路等級は1~9等級に区分され、予め設定された道路等級は5等級に設定されてもよい。このとき、入力された目的地の中で最も多くの目的地が4等級の道路に位置する場合、走行経路生成サーバ2000は、「4等級」を基準道路等級として決定することができる。あるいは、入力された目的地の中で最も多くの目的地が3等級の道路に位置する場合、走行経路生成サーバ2000は、「3等級」を基準道路等級として決定することができる。ただし、入力された目的地の中で最も多くの目的地が6等級の道路に位置している場合、これは予め設定された道路等級以上、すなわち5等級以上に該当しないため、6等級は基準道路等級として決定されない。
【0086】
他の実施形態では、基準道路等級は、走行経路を移動する移動手段に応じて可変であり得る。具体的には、移動手段の搭乗基準人数が所定の人数より多いか、移動手段のサイズが一定の大きさより大きい場合、基準道路等級を第1等級に設定することができる。逆に、移動手段の搭乗基準人数が所定の人数よりも少ないか、移動手段のサイズが一定の大きさより小さい場合、基準道路等級を第2等級に設定することができる。ここで、第1等級は、第2等級よりも高い等級であり得る。移動手段によっては移動が困難な道路等級が存在することがあるので、本発明ではこれを考慮して基準道路等級を決定することができる。
【0087】
図8は、一実施形態による複数走行経路を生成する方法のフローチャートである。
【0088】
図8に示す走行経路を生成する方法は、前述の図面で説明した実施形態に関連するので、以下に省略した内容であっても、前述の図面で説明した内容は図8の方法にも適用することができる。
【0089】
図8を参照すると、ステップ810で、プロセッサは出発地と目的地グループ(group of destination point)内の目的地との距離を算出することができる。
【0090】
ステップ820で、プロセッサは、目的地と出発地との距離が閾値未満であるかどうかを判定することができる。
【0091】
距離算出方式には直線距離、最短距離、最短時間などを用いることができ、閾値は5km、10km、15km、20kmなどに設定することができるが、距離算出方式と閾値はこれに限定されない。
【0092】
目的地と出発地との距離が閾値以上である場合、ステップ830に進む。
【0093】
ステップ830で、プロセッサは第2経路探索方式を用いて出発地と目的地との間の走行経路を生成することができる。
【0094】
第2経路探索方式は、P2P(Point to Point)経路探索方式であり得る。
【0095】
目的地と出発地との距離が閾値未満の場合、ステップ840に進む。
【0096】
ステップ840~880は、第1経路探索方式を用いた走行経路生成方法に関する。第1経路探索方式は、P2M(Point To Multi-Point)経路探索方式であってもよい。
【0097】
ステップ840で、プロセッサは、目的地グループ内の目的地の道路等級を取得することができる。
【0098】
所定の基準に従って道路等級を区別することができる。同一等級の道路間にはネットワーク接続性を保障する必要がある。一実施形態では、道路等級は、所定の基準に従って、1~9等級まで区分する。所定の基準は、道路の種類、道路の通行量、道路の幅、道路の長さなどを含むことができるが、これらに限定されない。
【0099】
ステップ850で、プロセッサは、目的地の道路等級が基準道路等級未満であるかどうかを判定することができる。
【0100】
一実施形態では、基準道路等級は、目的地グループ内の目的地の道路等級に応じて可変であり得る。具体的には、プロセッサは、入力された目的地の道路等級のうち、予め設定された道路等級以上であることを満たし、最も多くの目的地が位置する道路等級を基準道路等級として決定することができる。
【0101】
他の実施形態では、基準道路等級は、走行経路を移動する移動手段に応じて可変であり得る。具体的には、移動手段の搭乗基準人数が所定の人数より多いか、または移動手段のサイズが一定の大きさより大きい場合、基準道路等級を1等級に設定することができる。逆に、移動手段の搭乗基準人数が所定の人数よりも少ないか、または移動手段のサイズが一定の大きさより小さい場合、基準道路等級を2等級に設定することができる。ここで、1等級は、2等級よりも高い等級であり得る。
【0102】
目的地の道路等級が基準道路等級以上であればステップ860に進む。
【0103】
ステップ860で、プロセッサは、目的地の現在位置を目的地の最終位置として決定することができる。
【0104】
目的地の道路等級が基準道路等級未満であれば、ステップ870に進む。
【0105】
ステップ870で、プロセッサは、目的地の現在位置を、基準道路等級を満たす位置に移動させ、移動された位置を目的地の最終位置として決定することができる。
【0106】
一実施形態では、基準道路等級未満である目的地の現在位置を、基準道路等級を満たす位置に移動させるために、最短距離経路方式を用いることができる。他の実施形態では、基準道路等級未満である目的地の現在位置を、基準道路等級を満たす位置に移動させるために、最短時間経路方式を用いることができる。
【0107】
ステップ880で、プロセッサは出発地と目的地の最終位置との間の走行経路を生成することができる。プロセッサは、最近挿入(Nearest Insertion:NI)、最廉挿入(Cheapest Insertion:CI)、最遠挿入(Farthest Insertion:FI)、ランダム挿入(Random Insertion:RI)、進化的アルゴリズム(Evolutionary Algorithm:EA)などを用いて、目的地グループ内の目的地の移動順序を決定することにより走行経路を生成することができる。
【0108】
図9は、一実施形態による走行経路生成サーバのブロック図である。
【0109】
図9を参照すると、走行経路生成サーバ900は、通信部910、プロセッサ920、DB930を含むことができる。図9の走行経路生成サーバ900には、実施形態に関連する構成要素のみが示されている。したがって、図9に示す構成要素に加えて他の汎用的な構成要素をさらに含むことができることを、当技術分野の当業者であれば理解することができる。
【0110】
通信部910は、ユーザ端末と外部サーバとの有線/無線通信を可能にする1つ以上の構成要素を含むことができる。例えば、通信部910は、近距離通信部(図示せず)、移動通信部(図示せず)、放送受信部(図示せず)のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0111】
DB930は、走行経路生成サーバ900内で処理される各種データを保存するハードウェアであり、プロセッサ920の処理および制御のためのプログラムを記憶することができる。DB930は、走行関連情報、ユーザ情報などを保存することができる。
【0112】
DB930は、DRAM(dynamic random access memory)、SRAM(static random access memory)などのRAM(random access memory)、ROM(read-only memory)、EEPROM(electrically erasable programmable read-only memory)、CD-ROM、ブルーレイまたは他の光ディスクストレージ、HDD(hard disk drive)、SSD(solid state drive)、またはフラッシュメモリを含み得る。
【0113】
プロセッサ920は、走行経路生成サーバ900の全般的な動作を制御する。例えば、プロセッサ920は、DB930に記憶されたプログラムを実行することにより、入力部(図示せず)、ディスプレイ(図示せず)、通信部910、DB930などを全般的に制御することができる。プロセッサ920は、DB930に記憶されたプログラムを実行することにより、走行経路生成サーバ900の動作を制御することができる。
【0114】
プロセッサ920は、図1図8で上述した走行経路生成サーバ900の動作の少なくとも一部を制御することができる。
【0115】
プロセッサ920は、ASICs(application specific integrated circuits)、DSPs(digital signal processors)、DSPDs(digital signal processing devices)、PLDs(programmable logic devices)、FPGAs(field programmable gate arrays)、コントローラ(controllers)、マイクロコントローラ(micro-controllers)、マイクロプロセッサ(microprocessors)、その他の機能の実行のための電気ユニットの少なくとも1つを用いて実現することができる。
【0116】
本発明による実施形態は、コンピュータ上で様々な構成要素を介して実行することができるコンピュータプログラムの形態で実施することができ、そのようなコンピュータプログラムはコンピュータで読み取り可能な媒体に記録することができる。ここで、媒体には、ハードディスク、フロッピーディスク、磁気テープなどの磁気媒体、CD-ROM、DVDなどの光記録媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)などの光磁気記録媒体(magneto-optical medium)、ROM、RAM、フラッシュメモリなどのプログラム命令を記憶して実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。
【0117】
一方、前記コンピュータプログラムは、本発明のために特別に設計および構成されたものであってもよく、コンピュータソフトウェア分野の当業者に公知されて使用可能なものであってもよい。コンピュータプログラムの例には、コンパイラにより生成されるような機械語コードだけでなく、インタプリタなどを用いてコンピュータにより実行される高級言語コードも含まれる。
【0118】
一実施形態によれば、本開示の様々な実施形態による方法は、コンピュータプログラム製品(computer program product)に含まれて提供されてもよい。コンピュータプログラム製品は、商品として販売者および購入者との間で取り引きすることができる。コンピュータプログラム製品は、機器で読み取り可能な記憶媒体(例えば、compact disc read only memory(CD-ROM))の形態で配布されるか、またはアプリケーションストア(例えば、プレイストアTM)を介して、もしくは2つのユーザ装置間で直接、オンラインで配布(例えば、ダウンロードまたはアップロード)されてもよい。オンライン配布の場合、コンピュータプログラム製品の少なくとも一部は、メーカーのサーバ、アプリケーションストアのサーバ、または中継サーバのメモリなどの機器で読み取り可能な記憶媒体に少なくとも一時的に記憶されるか、一時的に生成されてもよい。
【0119】
本発明による方法を構成するステップについて明らかに順序を記載または反対する記載がない場合、ステップは適切な順序で行われてもよい。必ずしも前記ステップの記載順序に本発明が限定されるものではない。本発明におけるすべての例または例示的な用語(例えば、等)の使用は、単に本発明を詳細に説明するためのものであり、特許請求の範囲によって限定されない限り、上記の例または例示的な用語によって本発明の範囲が限定されるわけではない。さらに、当業者は、様々な修正、組み合わせ、変更が追加された特許請求の範囲またはその均等物の範囲内で設計条件および要因に従って構成され得ることを理解するであろう。
【0120】
したがって、本発明の思想は、上述した実施形態に限定されて定められてはならず、添付の特許請求の範囲だけでなく、その特許請求の範囲と均等な、または、それから等価的に変更された全ての範囲は、本発明の思想の範疇に属するといえる。
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図4
図5A
図5B
図6A
図6B
図6C
図7
図8
図9
【国際調査報告】