(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-10
(54)【発明の名称】互いに取り外し可能に結合するための結合部を備えるチャイルドキャリッジ及びチャイルドキャリア
(51)【国際特許分類】
B62B 7/12 20060101AFI20231227BHJP
B62B 7/08 20060101ALI20231227BHJP
【FI】
B62B7/12
B62B7/08
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023537684
(86)(22)【出願日】2021-12-20
(85)【翻訳文提出日】2023-08-18
(86)【国際出願番号】 US2021064464
(87)【国際公開番号】W WO2022140307
(87)【国際公開日】2022-06-30
(32)【優先日】2020-12-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-04-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-08-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517042092
【氏名又は名称】ワンダーランド スイツァーランド アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ダニエル・エー・サック
(72)【発明者】
【氏名】パトリック・ジェイ・ジー・バワーズ
(72)【発明者】
【氏名】カーティス・エム・ハーテンスティーン
(72)【発明者】
【氏名】アンドリュー・ジェイ・ホースト
(72)【発明者】
【氏名】コリン・エフ・エッガート-クロウ
(72)【発明者】
【氏名】ランス・ジェイ・クレーマー
【テーマコード(参考)】
3D051
【Fターム(参考)】
3D051AA02
3D051AA09
3D051AA22
3D051BB01
3D051BB11
3D051CA10
3D051CG04
3D051DD12
3D051DD16
(57)【要約】
一例において、車輪付キャリッジは、チャイルドキャリアがキャリッジから上方に取り外されることを防止するように、チャイルドキャリアに対して解放可能に結合する結合部を備えるフレームを有する。結合部は、チャイルドキャリアの両側に対して取り外し可能に結合する一対の結合部を含み得る。結合部は、チャイルドキャリアに対して取り外し可能に結合する少なくとも1つの他の結合部を含み得る。キャリッジは、チャイルドキャリアの上方に延在するいずれのプッシュハンドルも備えず、チャイルドキャリアがキャリッジに連結されたとき、チャイルドキャリアのプッシュハンドルによって押されるように構成される。少なくとも1つの他の結合部は、キャリッジがチャイルドキャリアのプッシュハンドルによって押されるとき、一対の結合部に付与されるトルクを限定することができ、及び/又は、乳幼児用カーシートをカーシート基部にも結合する乳幼児用カーシートの結合部に結合することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャイルドキャリアを押すためのキャリッジであって、
複数の車輪と、
フレームと、を備え、前記フレームは、
長手方向に沿って互いからオフセットされた前端及び後端と、
前記複数の車輪が取り付けられているフレーム下端と、
前記チャイルドキャリアを支持するように構成されたフレーム上端とを備え、前記フレーム上端は、前記キャリッジから前記チャイルドキャリアの上方への取り外しを防止するように、前記チャイルドキャリアに対して解放可能に結合するように構成されている、複数のシート結合部を有し、前記複数のシート結合部は、
前記チャイルドキャリアの両側に対して取り外し可能に結合するように構成された一対のシート結合部と、
前記長手方向に対して前記一対のシート結合部からオフセットされた少なくとも1つの他のシート結合部とを含み、前記少なくとも1つの他のシート結合部は、前記チャイルドキャリアに対して取り外し可能に結合するように構成されており、
前記キャリッジは、前記チャイルドキャリアの上方に延在するいずれのプッシュハンドルも備えず、前記キャリッジは、前記チャイルドキャリアが前記キャリッジに結合されるとき、前記チャイルドキャリアのプッシュハンドルによって押されるように構成されている、キャリッジ。
【請求項2】
前記少なくとも1つの他のシート結合部は、前記チャイルドキャリアの前記プッシュハンドルに力が付与されたとき、前記一対のシート結合部に付与されるトルクを限定するように、前記キャリッジに前記チャイルドキャリアを結合する、請求項1に記載のキャリッジ。
【請求項3】
前記一対の結合部が、前記チャイルドキャリアの両側に対して取り外し可能に結合するように構成されている一対のバヨネットを含む、請求項1又は2に記載のキャリッジ。
【請求項4】
前記少なくとも1つの他のシート結合部が、前記一対のバヨネットの前方又は後方に配されている、請求項3に記載のキャリッジ。
【請求項5】
各バヨネットが、その内側に窪みを規定し、前記窪みが、前記チャイルドキャリアを前記キャリッジに固定するために、前記チャイルドキャリアの可動ラッチを受け入れるように構成されている、請求項3又は4に記載のキャリッジ。
【請求項6】
前記フレームは、第1の旋回軸周りを互いに旋回可能に結合されている前方脚部と後方脚部とを各々が備える、第1の脚部アセンブリ及び第2の脚部アセンブリを備える、請求項1~5のいずれか一項に記載のキャリッジ。
【請求項7】
前記第1及び第2の脚部アセンブリは、それぞれ、前記フレームが拡張構成から折り畳み構成に移行する際、前記第1及び第2の脚部アセンブリの前記前方及び後方脚部の移動を案内するように構成されている第1及び第2の連結部を備える、請求項6に記載のキャリッジ。
【請求項8】
前記少なくとも1つの他のシート結合部の各々が、前記第1及び第2の連結部のうちの一方によって規定されている、請求項7に記載のキャリッジ。
【請求項9】
移動システムであって、
請求項1~8のいずれか一項に記載のキャリッジと、
前記チャイルドキャリアと、を備える、移動システム。
【請求項10】
前記チャイルドキャリアが、シートシェルと、
前記シートシェルに対して旋回可能に結合されたハンドルと、を備える乳幼児用カーシートであり、前記ハンドルは、前記乳幼児用カーシートがキャリッジから取り外されたときに前記乳幼児用カーシートを運ぶための直立位置と、前記乳幼児用カーシートが前記キャリッジに結合されたときに前記キャリッジを押すための角度付き位置と、の間で移行されるように構成されており、前記ハンドルは、前記キャリッジから前記乳幼児用カーシートを取り外すことで前記ハンドルを前記キャリッジから取り外させるように構成されている、請求項9に記載の移動システム。
【請求項11】
前記ハンドルは、前記ハンドルが前記キャリッジを押すために使用されるように構成されている伸張位置と、前記ハンドルが前記乳幼児用カーシートを運ぶために使用されるように構成されている後退位置と、の間で移行するように構成されている、請求項10に記載の移動システム。
【請求項12】
前記チャイルドキャリアが、
内部に開口を規定するフレームと、
座面を規定するように前記開口内において前記フレームによって支持された繊維製品座部と、
前記フレームに取り付けられたプッシュハンドルと、を備える幼児用シートであり、前記プッシュハンドルは、前記幼児用シートが前記キャリッジに結合されるとき、前記キャリッジを押すために使用されるように構成されており、前記キャリッジから前記幼児用シートを取り外すことで、前記プッシュハンドルを取り外させるように構成されている、請求項9に記載の移動システム。
【請求項13】
前記幼児用シートの前記プッシュハンドルが、伸張位置と後退位置との間で移行するように構成されている、請求項12に記載の移動システム。
【請求項14】
前記幼児用シートの前記プッシュハンドルが、前記幼児用シートの前記フレームの中及び外に入れ子になるように構成されている、請求項13に記載の移動システム。
【請求項15】
前記一対のシート結合部が、前記チャイルドキャリアの両側に対して取り外し可能に結合するように構成されている一対のバヨネットを含み、
前記チャイルドキャリアが、一対の可動ラッチを備え、各々、前記一対のバヨネットのうちの前記バヨネットの一方に対して解放可能に係合するように構成されており、アクチュエータが、前記一対の可動ラッチを作動させるように構成されている、請求項9~14のいずれか一項に記載の移動システム。
【請求項16】
前記チャイルドキャリアが、可動ラッチと、前記可動ラッチを作動させるように構成されているアクチュエータと、を有し、
前記キャリッジの前記少なくとも1つの他のシート結合部が、前記チャイルドキャリアが垂直方向に沿って前記キャリッジから取り外されるのを防ぐように、前記可動ラッチによって、前記チャイルドキャリアを前記キャリッジに固定するために、係合されるように構成されているシート結合部を備える、請求項9~15のいずれか一項に記載の移動システム。
【請求項17】
前記チャイルドキャリアが、車両への搭載のためのカーシート基部に対して前記チャイルドキャリアを固定するように構成されている可動ラッチと、前記可動ラッチを作動させるように構成されているアクチュエータと、を備え、
前記キャリッジの前記少なくとも1つの他のシート結合部が、前記チャイルドキャリアを前記カーシート基部に固定する前記可動ラッチを係合するように構成されているシート結合部を備える、請求項9~16のいずれかに記載の移動システム。
【請求項18】
移動システムであって、
乳幼児用カーシートであって、
後端、及び子供がシートシェル内に着座するとき、前記子供の頭部のより近くに配されるように、前方方向に沿って前記後端からオフセットされる前端を有するシートシェルと、
少なくとも1つのハブによって前記シートシェルに対して回転可能に結合されているハンドルと、
前記乳幼児用カーシートの下側に配され、前記前方方向に沿って前記少なくとも1つのハブからオフセットされる結合部と、を備える、乳幼児用カーシートと、
前記乳幼児用カーシートを車両シートに取り付けるように構成されており、車両シート上に据付けられるように構成された下端、前記乳幼児用シートを支持するように構成された上端、及びシート結合部を有するカーシート基部と、
前記乳幼児用カーシートを押すためのキャリッジと、を備え、前記キャリッジは、
複数の車輪と、
前記複数の車輪が取り付けられたフレーム下端、前記乳幼児用カーシートを支持するように構成された上端、及びシート結合部を備えるフレームと、を備え、
前記カーシート基部の前記シート結合部及び前記キャリッジの前記シート結合部は、各々、前方方向に沿って、それぞれ、前記カーシート基部及び前記キャリッジから前記乳幼児用カーシートの取り外しを規制するように、前記乳幼児用カーシートの前記結合部に対して取り外し可能に結合するように構成されている、移動システム。
【請求項19】
前記キャリッジは、前記乳幼児用カーシートの上方に延在するいずれのプッシュハンドルも備えず、前記キャリッジは、前記乳幼児用カーシートが前記キャリッジに結合されるとき、前記乳幼児用カーシートの前記ハンドルによって押されるように構成されている、請求項18に記載の移動システム。
【請求項20】
前記ハンドルは、前記ハンドルが前記キャリッジを押すために使用されるように構成されている伸張位置と、前記ハンドルが前記乳幼児用カーシートを運ぶために使用されるように構成されている後退位置と、の間で移行するように構成されている、請求項19に記載の移動システム。
【請求項21】
前記乳幼児用カーシートの前記結合部が、可動ラッチを備え、
前記乳幼児用カーシートが、前記可動ラッチを作動させるために、保育者によって係合されるように構成されているアクチュエータを備え、
前記カーシート基部の前記シート結合部及び前記キャリッジに前記シート結合部が、各々、上方方向に沿って、それぞれ、前記カーシート基部及び前記キャリッジから前記乳幼児用カーシートの取り外しを規制するように、前記乳幼児用カーシートの前記可動ラッチに対して取り外し可能に結合するように構成されている、請求項18~20のいずれか一項に記載の移動システム。
【請求項22】
前記可動ラッチが、フックを備える、請求項21に記載の移動システム。
【請求項23】
前記キャリッジが、前記キャリッジの前記シート結合部の前方又は後方に配された一対のシート結合部を備え、前記一対のシート結合部が、前記乳幼児用カーシートの両側に対して取り外し可能に結合するように構成されている、請求項18~22のいずれか一項に記載の移動システム。
【請求項24】
前記キャリッジの前記シート結合部は、前記乳幼児用カーシートの前記ハンドルに力が付与されたとき、前記一対のシート結合部に付与されるトルクを限定するように、前記乳幼児用カーシートを前記キャリッジに結合する、請求項23に記載の移動システム。
【請求項25】
前記一対のシート結合部が、前記チャイルドキャリアの両側に対して取り外し可能に結合するように構成されている一対のバヨネットを含む、請求項23又は24に記載の移動システム。
【請求項26】
前記乳幼児用カーシートが、前記シートシェルの両側に一対の可動ラッチ、及び前記可動ラッチを作動させるように構成されたアクチュエータを備え、
各バヨネットが、その内側に窪みを規定し、前記窪みが、前記一対の可動ラッチのうちの前記ラッチの一方を受け入れるように構成されている、請求項25に記載の移動システム。
【請求項27】
前記フレームは、第1の旋回軸周りを互いに旋回可能に結合されている前方脚部と後方脚部とを各々が備える、第1の脚部アセンブリ及び第2の脚部アセンブリを備える、請求項18~26のいずれか一項に記載の移動システム。
【請求項28】
前記第1及び第2の脚部アセンブリは、それぞれ、前記フレームが拡張構成から折り畳み構成に移行する際、前記第1及び第2の脚部アセンブリの前記前方脚部及び後方脚部の移動を案内するように構成されている第1及び第2の連結部を備える、請求項27に記載の移動システム。
【請求項29】
前記フレームの前記シート結合部は、前記第1及び第2の連結部のうちの一方によって規定されている、請求項28に記載の移動システム。
【請求項30】
前記第1の連結部は、前記第1の脚部アセンブリの前記前方脚部に対して旋回可能に接続された第1のリンク、及び前記第1の脚部アセンブリの前記後方脚部に対して旋回可能に接続された第2のリンクを備え、前記第1及び第2のリンクは、互いに対して旋回可能に結合され、
前記第2の連結部は、前記第2の脚部アセンブリの前記前方脚部に対して旋回可能に接続された第1のリンク、及び前記第2の脚部アセンブリの前記後方脚部に対して旋回可能に接続された第2のリンクを備え、前記第2の連結部の前記第1及び第2のリンクは、互いに対して旋回可能に結合されている、請求項28又は29に記載の移動システム。
【請求項31】
前記乳幼児用カーシートの前記ハンドルは、1)前記乳幼児用カーシートがキャリッジから取り外されたときに前記乳幼児用カーシートを運ぶための直立位置と、2)前記乳幼児用カーシートが前記キャリッジに結合されたときに前記キャリッジを押すための角度付き位置と、の間で移行されるように構成されており、前記ハンドルは、前記キャリッジから前記乳幼児用カーシートを取り外すことで前記ハンドルを前記キャリッジから取り外させるように構成されている、請求項18~30のいずれか一項に記載の移動システム。
【請求項32】
移動システムであって、
シートシェル、前記シートシェルに対して回転可能に結合されているハンドル、及び結合部を備える乳幼児用カーシートと、
内部に開口を規定するフレーム、前記開口内において前記フレームによって支持され、座面を規定する繊維製品座部、前記フレームに取り付けられたハンドル、及び結合部を備える幼児用シートと、
前記乳幼児用カーシート及び前記幼児用シートを押すためのキャリッジと、を備え、前記キャリッジは、
複数の車輪と、
前記複数の車輪が取り付けられているフレーム下端、及び前記乳幼児用カーシート及び前記幼児用シートを選択的に支持するように構成されたフレーム上端を備えるフレームと、
前記乳幼児用カーシートの前記結合部及び前記幼児用シートの前記結合部に対して取り外し可能に結合するように構成された少なくとも1つのシート結合部と、を備え、
前記キャリッジは、前記キャリッジに取り付けられたとき、前記乳幼児用カーシート又は前記幼児用シートの上方に延在するいずれのプッシュハンドルも備えず、
前記キャリッジは、前記乳幼児用カーシートが前記キャリッジに結合されるときには前記乳幼児用カーシートの前記ハンドルによって、前記幼児用シートが前記キャリッジに結合されるときには前記幼児用シートの前記ハンドルによって、押されるように構成されている、移動システム。
【請求項33】
前記乳幼児用カーシートの前記ハンドルは、前記乳幼児用カーシートの前記ハンドルが前記キャリッジを押すために使用されるように構成されている伸張位置と、前記乳幼児用カーシートの前記ハンドルが前記乳幼児カーシートを運ぶために使用されるように構成されている後退位置と、の間で移行するように構成されている、請求項32に記載の移動システム。
【請求項34】
前記幼児用シートの前記ハンドルが、伸張位置と後退位置との間で移行するように構成されている、請求項32又は33に記載の移動システム。
【請求項35】
前記幼児用シートの前記ハンドルが、前記幼児用シートの前記フレームの中及び外に入れ子になるように構成されている、請求項34に記載の移動システム。
【請求項36】
前記キャリッジの前記少なくとも1つのシート結合部が、前記乳幼児用カーシートの両側及び前記幼児用シートの両側に対して回転可能に結合するように構成されている一対のシート結合部を備える、請求項34又は35に記載の移動システム。
【請求項37】
前記キャリッジの前記少なくとも1つのシート結合部が、前記乳幼児用カーシートの前記結合部に対して回転可能に結合するように構成されている前記一対のシート結合部の後方に配された少なくとも1つの他の結合部を備える、請求項36に記載の移動システム。
【請求項38】
前記乳幼児用カーシートの前記結合部が、前記キャリッジの前記少なくとも1つの他の結合部に対して解放可能に結合するように構成されている可動ラッチを備え、前記乳幼児用カーシートは、前記可動ラッチを作動させるために保育者によって係合されるように構成されたアクチュエータを備える、請求項37に記載の移動システム。
【請求項39】
前記可動ラッチが、可動フックを含む、請求項38に記載の移動システム。
【請求項40】
前記キャリッジの前記少なくとも1つのシート結合部が、前記幼児用シートの前記結合部に対して取り外し可能に結合するように構成されている前記一対のシート結合部の前方に配された少なくとも1つの他の結合部を備える、請求項37~39のいずれか一項に記載の移動システム。
【請求項41】
前記幼児用シートの前記結合部が、前記キャリッジの前記少なくとも1つの他の結合部に対して解放可能に結合するように構成されている可動ラッチを備え、前記幼児用シートが、前記幼児用シートの前記可動ラッチを作動させるために、保育者によって係合されるように構成されたアクチュエータを備える、請求項40に記載の移動システム。
【請求項42】
前記幼児用シートの前記可動ラッチが、可動フックを含む、請求項41に記載の移動システム。
【請求項43】
前記一対のシート結合部が、一対のバヨネットを含む、請求項36~42のいずれか一項に記載の移動システム。
【請求項44】
前記乳幼児用カーシートが、一対の可動ラッチを備え、各々、前記バヨネットのうちのそれぞれ1つの内側において、窪みを解放可能に係合するように構成されており、前記乳幼児用カーシートが、前記可動ラッチを作動させるために、保育者によって係合されるように構成されているアクチュエータを備える、請求項43に記載の移動システム。
【請求項45】
前記幼児用シートが、一対の可動ラッチを備え、各々、前記バヨネットのそれぞれ1つの内側において、窪みを解放可能に係合するように構成されており、前記幼児用シートが、前記幼児用シートの前記可動ラッチを作動させるために、保育者によって係合されるように構成されているアクチュエータを備える、請求項43又は44に記載の移動システム。
【請求項46】
前記キャリッジの前記フレームが、
第1の旋回軸周りを互いに旋回可能に結合されている前方脚部と後方脚部とを各々が備える、第1の脚部アセンブリ及び第2の脚部アセンブリと、
前記前方脚部を互いに離間させるために、前記第1及び第2の脚部アセンブリの前記前方脚部間に延在する第1のクロスピースと、
前記後方脚部を互いに離間させるために、前記第1及び第2の脚部アセンブリの前記後方脚部間に延在する第2のクロスピースと、を備える請求項32~45のいずれか一項に記載の移動システム。
【請求項47】
移動システムであって、
乳幼児カーシートであって、
後端、及び子供がカーシートシェル内に着座するとき、前記子供の頭部のより近くに配されるように、前方方向に沿って前記後端からオフセットされる前端を有するカーシートシェルと、
前記カーシートシェルに対して旋回可能に結合されたハンドルと、
前記前端に配され、車両に搭載されるために前記乳幼児用カーシートをカーシート基部に固定するように構成されている少なくとも1つの可動ラッチと、
ラッチ位置と非ラッチ位置との間で前記少なくとも1つの可動ラッチを移動させるように構成された少なくとも1つのアクチュエータを備える、乳幼児用カーシートと、
キャリッジであって、
複数の車輪と、
垂直方向に沿って互いに離間したフレーム上端並びにフレーム下端を有するフレームとを備える、キャリッジと、を備え、前記複数の車輪は、前記フレーム下端に取り付けられ、前記フレーム上端は、上方方向に沿って前記キャリッジに対する前記乳幼児用カーシートの移動を防ぐように、前記少なくとも1つの可動ラッチが前記ラッチ位置にあるときに、前記乳幼児用カーシートの前記少なくとも1つの可動ラッチに結合するように、構成されているシート結合部を備える、移動システム。
【請求項48】
前記キャリッジは、前記乳幼児の上方に延在するいずれのプッシュハンドルも備えず、前記キャリッジは、前記乳幼児用カーシートが前記キャリッジに結合されるとき、前記乳幼児用カーシートの前記ハンドルによって押されるように構成されている、請求項47に記載の移動システム。
【請求項49】
前記少なくとも1つの可動ラッチが、前記乳幼児用カーシートの下方に配されている、請求項47又は48に記載の移動システム。
【請求項50】
前記可動ラッチが、フックを含む、請求項47~49のいずれか一項に記載の移動システム。
【請求項51】
前記キャリッジが、前記キャリッジの前記シート結合部の前方又は後方に配された一対のシート結合部を備え、前記一対のシート結合部が、前記乳幼児用カーシートの両側に対して取り外し可能に結合するように構成されている、請求項47~50のいずれか一項に記載の移動システム。
【請求項52】
前記キャリッジの前記シート結合部は、前記乳幼児用カーシートの前記ハンドルに力が付与されたとき、前記一対のシート結合部に付与されるトルクを限定するように、前記乳幼児用カーシートを前記キャリッジに結合する、請求項51に記載の移動システム。
【請求項53】
前記一対のシート結合部が、前記乳幼児用カーシートの両側に対して取り外し可能に結合するように構成されている一対のバヨネットを含む、請求項51又は52に記載の移動システム。
【請求項54】
前記乳幼児用カーシートが、前記カーシートシェルの両側に一対の可動ラッチ、及び前記可動ラッチを作動させるように構成されたアクチュエータを備え、
各バヨネットが、その内側に窪みを規定し、前記窪みが、前記一対の可動ラッチのうちの前記可動ラッチのうちの1つを受け入れるように構成されている、請求項53に規定の移動システム。
【請求項55】
前記フレームが、
第1の旋回軸周りを互いに旋回可能に結合されている前方脚部と後方脚部とを各々が備える、第1の脚部アセンブリ及び第2の脚部アセンブリと、
前記前方脚部を互いに離間させるために、前記第1及び第2の脚部アセンブリの前記前方脚部間に延在する第1のクロスピースと、
前記後方脚部を互いに離間させるために、前記第1及び第2の脚部アセンブリの前記後方脚部間に延在する第2のクロスピースと、を備える請求項47~54のいずれか一項に記載の移動システム。
【請求項56】
前記第1及び第2の脚部アセンブリは、それぞれ、前記フレームが拡張構成から折り畳み構成に移行する際、前記第1及び第2の脚部アセンブリの前記前方及び後方脚部の移動を案内するように構成されている第1及び第2の連結部を備える、請求項55に記載の移動システム。
【請求項57】
前記乳幼児用カーシートの前記ハンドルは、1)前記乳幼児用カーシートがキャリッジから取り外されたときに前記乳幼児用カーシートを運ぶための直立位置と、2)前記乳幼児用カーシートが前記キャリッジに結合されたときに前記キャリッジを押すための角度付き位置と、の間で移行されるように構成されており、前記ハンドルは、前記キャリッジから前記乳幼児用カーシートを取り外すことで前記ハンドルを前記キャリッジから取り外させるように構成されている、請求項47~56のいずれか一項に記載の移動システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2020年12月21日に出願された米国仮特許出願第63/128,441号、2021年4月14日に出願された米国仮特許出願第63/174,843号、及び2021年8月26日に出願された米国仮特許出願第63/237,443号の優先権を主張するものであり、これらの全ての開示は、参照によりそれらの全体が本明細書中に援用される。
【0002】
本開示は、概して、子供を移送するための車輪付きキャリッジに関する。
【背景技術】
【0003】
ベビーカーは、一般に、乳幼児用カーシートが車両から取り外されるとき、乳幼児用カーシートに乗った乳幼児を押す等して、幼い子供を移送するのに使用される。ほとんどのベビーカーは、車のトランク又は他の保管場所に保管可能となるように、折り畳み可能なフレームを備える。しばらくの間、ベビーカーの折り畳みサイズを縮小することが、年少者向け製品産業の目標であった。この分野では改善がなされてきたが、この業界においてベビーカーの折り畳みサイズを縮小したいという願いは依然として残っている。
【発明の概要】
【0004】
一例において、チャイルドキャリアを押すためのキャリッジは、複数の車輪と、フレームとを備える。フレームは、長手方向に沿って互いにオフセットされる前端及び後端を備える。フレームは、複数の車輪が取り付けられたフレーム下端と、チャイルドキャリアを支持するように構成されたフレーム上端とを備える。フレーム上端は、キャリッジからチャイルドキャリアの上方への取り外しを防止するように、チャイルドキャリアに対して解放可能に結合するように構成されている複数のシート結合部を有する。複数のシート結合部には、チャイルドキャリアの両側に対して取り外し可能に結合されるように構成された一対のシート結合部が含まれ、少なくとも1つの他方のシート結合部が、長手方向に対して一対のシート結合部からオフセットされる。少なくとも1つの他方のシート結合部は、チャイルドキャリアに対して取り外し可能に結合するように構成される。このキャリッジは、チャイルドキャリアの上方に延在するいずれのプッシュハンドルも備えておらず、キャリッジは、チャイルドキャリアがキャリッジに結合されたときに、チャイルドキャリアのプッシュハンドルで押されるように構成される。
【0005】
別の例において、移動システムは、乳幼児用カーシート、カーシート基部、及び乳幼児用カーシートを押すためのキャリッジを備える。乳幼児用カーシートは、シートシェル、ハンドル、及び結合部を備える。シートシェルは、後端、及び子供がシートシェル内に着座するとき、子供の頭部のより近くに配されるように、前方方向に沿って後端からオフセットされる前端を有する。ハンドルは、少なくとも1つのハブによってシートシェルに対して回転可能に結合される。結合部は、乳幼児用カーシートの下側に配され、前方方向に沿って少なくとも1つのハブからオフセットされる。カーシート基部は、乳幼児用カーシートを車両シートに取り付けるように構成される。カーシート基部は、車両シートに据付けられるように構成された下端、乳幼児用カーシートを支持するように構成された上端、及びシート結合部を有する。キャリッジは、複数の車輪と、フレームとを備える。フレームは、複数の車輪が取り付けられているフレーム下端、乳幼児用カーシートを支持するように構成されたフレーム上端、及びシート結合部を備える。カーシート基部のシート結合部及びキャリッジのシート結合部は、各々、上方方向に沿って、それぞれ、カーシート基部及びキャリッジから乳幼児用カーシートの取り外しを制限するように、乳幼児用カーシートの結合部に対して取り外し可能に結合するように構成される。
【0006】
更に別の例において、移動システムは、乳幼児用カーシートと、幼児用シートと、乳幼児用カーシート及び幼児用シートを押すためのキャリッジとを備える。乳幼児用カーシートは、シートシェル、シートシェルに対して回転可能に結合されたハンドル、及び結合部を備える。幼児用シートは、内部に開口を規定するフレーム、開口内部においてフレームによって支持され、座面を規定する繊維製品座部、フレームに取り付けられたハンドル、及び結合部を、備える。キャリッジは、複数の車輪と、フレームとを備える。フレームは、複数の車輪が取り付けられているフレーム下端と、乳幼児用カーシート及び幼児用シートを選択的に支持するように構成されたフレーム上端と、少なくとも1つのシート結合部とを備える。少なくとも1つのシート結合部は、乳幼児用カーシートの結合部及び幼児用シートの結合部に対して取り外し可能に結合するように構成される。キャリッジは、キャリッジに取り付けられるとき、乳幼児用カーシート又は幼児用シートの上方に延在するいずれのプッシュハンドルも備えない。キャリッジは、乳幼児用シートがキャリッジに結合されるときには乳幼児用カーシートのハンドルによって、幼児用シートがキャリッジに結合されるときには幼児用シートのハンドルによって、押されるように構成される。
【0007】
更に別の例において、移動システムは、乳幼児用カーシート及びキャリッジを備える。乳幼児用カーシートは、カーシートシェル、ハンドル、少なくとも1つの可動ラッチ、及び少なくとも1つのアクチュエータを備える。カーシートシェルは、後端、及び子供がシートシェルに着座するとき、子供の頭部により近くに配されるように、前方方向に沿って後端からオフセットされる前端を有する。ハンドルは、カーシートシェルに対して旋回可能に結合される。少なくとも1つの可動ラッチは、前端に配され、車両に搭載されるために乳幼児用カーシートをカーシート基部に固定するように構成される。少なくとも1つのアクチュエータは、ラッチ位置と非ラッチ位置との間で少なくとも1つの可動ラッチを移動させるように構成される。キャリッジは、複数の車輪と、フレームとを備える。フレームは、垂直方向に沿って互いに離間したフレーム上端及びフレーム下端を有する。車輪は、フレーム下端に取り付けられ、フレーム上端は、上方方向に沿ってキャリッジに対する乳幼児カーシートの移動を防ぐように、少なくとも1つの可動ラッチがラッチ位置にあるとき、乳幼児用カーシートの少なくとも1つの可動ラッチに結合するように構成されているシート結合部を備える。
【0008】
例示の実施形態の以下の説明は、添付の図面とともに読むとよりよく理解され得る。本開示のシステム及び方法の潜在的な実施形態は、図示のものに限定されないことが理解される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】チャイルドキャリッジ、チャイルドキャリア、及びオーガナイザを備えた、一例に係る移動システムの斜視図を示す。
【
図2】チャイルドキャリアをチャイルドキャリッジから分離した、
図1の移動システムの側面図を示す。
【
図3】一例に係る
図1のチャイルドキャリッジの前方斜視図を示す。
【
図4】
図3のチャイルドキャリッジの後方斜視図を示す。
【
図5A】チャイルドキャリッジが拡張構成にある、
図3のチャイルドキャリッジの連結部の内側の側面図を示す。
【
図5B】チャイルドキャリッジが第1の折り畳み構成にある、
図5Aの連結部の内側の側面図を示す。
【
図5C】チャイルドキャリッジが第1の折り畳み構成にある、
図5Aの連結部の斜視図を示す。
【
図6A】チャイルドキャリッジが拡張折り畳み構成にある場合の、ラッチハウジングを示すために1つのリンクの一部が切り取られた、
図5Aの連結部の斜視図を示す。
【
図6B】チャイルドキャリッジが第1の折り畳み構成にある場合の、ラッチハウジングを示すための1つのリンクの一部分が切り取られた、
図6Aの連結部の斜視図を示す。
【
図6C】チャイルドキャリッジが第2の折り畳み構成にある場合の、
図6Aの連結部の斜視図を示す。
【
図7A】ラッチ位置にある折り畳みラッチ及びアクチュエータを示すための、
図5Aの連結部の一部分及びハンドルの断面上面図を示す。
【
図7B】非ラッチ位置にある折り畳みラッチ及びアクチュエータを示すための、
図5Aの連結部の一部分及びハンドルの断面上面図を示す。
【
図8A】チャイルドキャリッジが第1の折り畳み構成にある、
図3のチャイルドキャリッジの斜視図を示す。
【
図8B】チャイルドキャリッジが第1の折り畳み構成にある、
図3のチャイルドキャリッジの正面図を示す。
【
図8C】チャイルドキャリッジが第1の折り畳み構成にある、
図3のチャイルドキャリッジの側面図側を示す。
【
図9A】チャイルドキャリッジが第2の折り畳み構成にある、
図3のチャイルドキャリッジの正面図を示す。
【
図9B】チャイルドキャリッジが第2の折り畳み構成にある、
図3のチャイルドキャリッジの上面図を示す。
【
図10】一例に係る
図1のチャイルドキャリアの前方斜視図を示す。
【
図12A】チャイルドキャリアのハンドルが後退位置にある、
図10のチャイルドキャリアの側面図を示す。
【
図12B】チャイルドキャリアのハンドルが伸張位置にある、
図10のチャイルドキャリアの側面図を示す。
【
図13A】カーシート基部に結合された
図10のチャイルドキャリアの斜視図を示す。
【
図14】ハンドルが種々の回転位置にある、
図10のチャイルドキャリアの複数の側面図を示す。
【
図15】ハンドルの一部と、ハンドルをチャイルドキャリアの本体に取り付けるハブとを含む、
図10のチャイルドキャリアの一部の外側側面図を示し、ハブの一部分が取り外されて、回転ロックが示されている。
【
図16】回転ロックがロック位置にある、
図15のハブの外側側面図を示す。
【
図17】回転ロックが非ロック位置にある、
図15のハブの外側側面図を示す。
【
図18】チャイルドキャリアの回転停止が回転ロックを非ロック位置に移動させる解放位置にある、
図15のハブの外側側面図を示す。
【
図19】チャイルドキャリアの回転停止が回転ロックの非ロック位置への移動をブロックするブロック位置にある、
図15のハブの外側側面図を示す。
【
図20】ハンドル伸張ストップを示すためにハブの一部分が取り外された、
図15のハブの内側側面図を示す。
【
図21】ハンドル伸張ストップを示すために、ハブの一部分が取り外された、ハンドル伸張ストップが解放位置にある
図15のハブの外側側面図を示す。
【
図22】ハンドル伸長ストップを示すために、ハブの一部分が取り外された、
図15のハブの外側側面図を示し、ハンドル伸長ストップが、ハンドルが伸張することを防ぐブロック位置にある。
【
図23】ハンドル伸張ロックを含む部分が、伸張位置及び後退位置においてハンドルを選択的にロックするように構成された、一例に係る
図10のチャイルドキャリアのハンドルの一部分の外側断面図を示す。
【
図24】ハンドル伸長ロック及びアクチュエータを含む部分がハンドル伸長ロックを作動させるように構成された、
図10のチャイルドカーシートのハンドルの一部分の上面断面図を示す。
【
図25】ハンドル伸長ロックを有する、
図10のチャイルドキャリアのハンドルの一部分の外側断面側面図を示す。
【
図26】ブロック位置にあるオーガナイザラッチを含む、
図10のチャイルドキャリアのハンドルの一部分の断面図を示す。
【
図27】非ブロック位置にあるオーガナイザラッチを含む、
図10のチャイルドキャリアのハンドルの一部分の断面図を示す。
【
図28】ハンドルの一部分が断面図で示された、
図10のオーガナイザの一部分及びチャイルドキャリアのハンドルの一部分の斜視図を示す。
【
図29】オーガナイザ及び
図10のチャイルドキャリアのハンドルの一部を含む、
図1の移動システムの一部の斜視図を示す。
【
図30】オーガナイザ及び
図10のチャイルドキャリアのハンドルの一部を含む、オーガナイザが展開された、
図1の移動システムの一部の斜視図を示す。
【
図31】一例に係る
図1の移動システムのオーガナイザのトレイの上面図を示す。
【
図32】トレイが、チャイルドキャリアハンドルに取り付けるための結合部を有し、結合部が伸張位置において示された、一例に係る
図1の移動システムのオーガナイザのトレイの第1の側の斜視図を示す。
【
図33】結合部が後退位置に示された、
図1の移動システムのオーガナイザのトレイの第1の側の斜視図を示す。
【
図34】オーガナイザがコンパクト構成にある、別の例に係る
図1のオーガナイザの斜視図を示す。
【
図35】オーガナイザが拡張構成にある、
図34のオーガナイザの斜視図を示す。
【
図36A】
図3及び
図4のチャイルドキャリッジ、及び二点鎖線で示された繊維製品座部を伴う幼児用シートを備える移動システムの斜視図を示す。
【
図38】幼児用シートのハンドル伸張ロックを示す、
図36Bにおいて円で囲まれた幼児用シートのハンドルの領域の部分断面側面図を示す。
【
図39B】折り畳みハブの外側カバーが隠され、幼児用シートが拡張構成にある、
図39Aの折り畳みハブの側面図を示す。
【
図39C】折り畳みハブの外側カバーが隠され、幼児用シートが折り畳み構成にある、
図39Aの折り畳みハブの側面図を示す。
【
図40A】第2の結合部が非ラッチ構成にある、折り畳みハブの下方で切り出された、折り畳みハブ、第1の結合部、及び第2の結合部を備える
図36A及び
図36Bの幼児用シートの一部分の側面図を示す。
【
図40B】第2の結合部がラッチ構成にある、折り畳みハブの下方で切り出された、折り畳みハブ、第1の結合部、及び第2の結合部を備える
図36A及び
図36Bの幼児用シートの一部分の側面図を示す。
【
図41A】第1の結合部が非ラッチ構成にある、
図40Aの折り畳みハブ及び第1の結合部の断面端面図を示す。
【
図41B】第1の結合部がラッチ構成にある、
図40Bの折り畳みハブ及び第1の結合部の断面端面図を示す。
【
図42】
図40A~
図41Bの第1及び第2の結合部のためのアクチュエータ、及び第1の結合部の可動ラッチの斜視図を示す。
【
図43】バスケットを備える
図3及び
図4のチャイルドキャリッジの斜視図を示す。
【
図44】第1の折り畳み構成にある
図43のチャイルドキャリッジの側面図を示す。
【
図45】第2の折り畳み構成にある
図43のチャイルドキャリッジの端面図を示す。
【
図46】別のバスケットを備えた
図3及び
図4のチャイルドキャリッジの斜視図を示す。
【
図47】第1の折り畳み構成にある
図46のチャイルドキャリッジの側面図を示す。
【
図48】第2の折り畳み構成にある
図47のチャイルドキャリッジの端面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1及び
図2を見ると、移動システム10は、チャイルドキャリッジ100と、少なくとも1つの取り外し可能なチャイルドキャリアとを備える一例に係るものが示されている。一般に、この少なくとも1つの取り外し可能なチャイルドキャリアは、
図1及び
図2に示されるような乳幼児用カーシート200、
図36Aに示されるような幼児用シート400、バシネット(図示せず)、又はキャリーコット(図示せず)を備え得る。いくつかの例において、移動システム10は、乳幼児用カーシート200、幼児用シート400、バシネット、又はキャリーコット、又はこれらの任意の組み合わせを備え得る。チャイルドキャリッジ100は、乗車面上方にチャイルドキャリア(例えば、200、400)を支持するように構成されたフレーム102と、フレーム102に取り付けられ、チャイルドキャリッジ100及びチャイルドキャリア(例えば、200、400)を乗車面に沿って並進させるように構成される複数の車輪104と、を備える。チャイルドキャリア(例えば、200、400)及びチャイルドキャリッジ100は、互いに対して取り外し可能に結合されるように構成される。不使用時、チャイルドキャリッジ100は、車両、航空機の頭上保管棚、又はその他の他場所内への保管のため、コンパクトに折り畳むことができる。以下で更に詳細に考察されるとおり、チャイルドキャリッジ100は、拡張構成から第1の折り畳み構成(例えば、
図8A~
図8C)に折り畳むように構成され得、任意で、第1の折り畳み構成から第2の折り畳み構成(例えば、
図9A、
図9B)に折り畳むように構成され得、この場合、チャイルドキャリッジ100が第1の折り畳み構成よりも第2の折り畳み構成においてより小さな体積を占める。
【0011】
従来のベビーカーとは異なり、チャイルドキャリッジ100は、子供を押すのに使用されるプッシュハンドルが備えられていない。換言すると、チャイルドキャリッジ100は、大人が直立している状態で、チャイルドキャリッジ100を押すために大人にとってアクセス可能な、チャイルドキャリア上方に延在するハンドルが備えられていない。むしろ、チャイルドキャリア(例えば、200、400)は、チャイルドキャリア(例えば、200、400)がチャイルドキャリッジ100に結合されるとき、チャイルドキャリッジ100及びチャイルドキャリア(例えば、200、400)を乗車面に沿って押すために、保育者によって使用可能なハンドル(例えば、
図10の226、
図36Aの404)を備える。いくつかの例において、チャイルドキャリア(例えば、200)がチャイルドキャリッジ100から取り外されているとき、同一のハンドル(例えば、226)を使用して、チャイルドキャリア(例えば、200)を運ぶことができる。チャイルドキャリア(例えば、200、400)は、チャイルドキャリッジ100からチャイルドキャリア(例えば、200、400)を取り外すことで、ハンドル(例えば、226、404)がチャイルドキャリア(例えば、200、400)とともにチャイルドキャリッジ100から取り外されるように構成される。結果として、チャイルドキャリッジ100は、これに匹敵するプッシュハンドルを備えた従来のベビーカーに比べてよりコンパクトな折り畳み体積を達成することができる。いくつかの例において、移動システム10は、保育者のための飲み物容器、携帯デバイス、又はその他の物品等、少なくとも1つの物品を保持するように構成され得る移動オーガナイザ300を備え得る。移動オーガナイザ300は、チャイルドキャリア(例えば、200、400)のハンドル(例えば、226、404)に対して取り外し可能に結合するように構成され得る。
【0012】
チャイルドキャリッジ
以降、
図2~
図4をより具体的に参照すると、チャイルドキャリッジ100のフレーム102は、垂直方向Vに沿って互いにオフセットされた上端102a及び下端102bを備える。フレーム102は、垂直方向Vに直交する長手方向Lに沿って互いにオフセットされた前端102c及び後端102dを備える。フレームは、垂直方向V及び長手方向Lの両方に直交する横方向Aに沿って互いにオフセットされた第1の側102e及び第2の側102fを備える。
【0013】
チャイルドキャリッジ100は、フレーム102の下端102bに配された複数の車輪104を備える。フレーム102の上端102aは、乗車面の上方にチャイルドキャリア(例えば、200、400)を離間させるように、チャイルドキャリア(例えば、200、400)に対して取り外し可能に結合するように構成される。以下で更に詳細に説明するとおり、フレーム102の上端102aは、チャイルドキャリア(例えば、200、400)をチャイルドキャリッジ100に対して取り外し可能に結合することで、チャイルドキャリッジ100に対するチャイルドキャリア(例えば、200、400)の移動を垂直方向V、長手方向L、及び横方向Aのうちの少なくとも一方に沿って限定する少なくとも1つの座部結合部を備える。いくつかの例において、少なくとも1つの座部結合部は、チャイルドキャリア(例えば、200、400)をチャイルドキャリッジ100に対して取り外し可能に結合することで、チャイルドキャリッジ100に対するチャイルドキャリア(例えば、200、400)の移動を垂直方向V、長手方向L、及び横方向Aのうちの少なくとも2つ、例えば、垂直方向V、長手方向L、及び横方向Aの3つ全てに沿って限定するように構成される。例えば、少なくとも1つの座部結合部は、チャイルドキャリア(例えば、200、400)の上方方向に沿った取り外しを防ぐように、チャイルドキャリア(例えば、200、400)をキャリッジ100に対して取り外し可能に結合するように構成され得る。少なくとも1つの座部結合部は、剛性本体(例えば、
図10の202)、又はチャイルドキャリア(例えば、200)のシェル、又はチャイルドキャリア(例えば、400)の剛性フレーム(例えば、
図36Aの402)等、チャイルドキャリア(例えば、200、400)の剛性部分に対して取り外し可能に結合するように構成され得る。
【0014】
フレーム102は、互いに横方向Aに沿ってオフセットされた少なくとも1つの脚部アセンブリ106(1)と第2の脚部アセンブリ106(2)とを備え得る。第1の脚部アセンブリ106(1)は、第1の側102eに隣接することができ、第2の脚部アセンブリ106(2)は、第2の側102fに隣接することができる。第1の脚部アセンブリ106(1)は、横方向Aに直交する長手方向Lに沿って互いにオフセットされた第1の前方脚部108(1)と第1の後方脚部110(1)とを備え得る。第1の脚部アセンブリ106(1)は、第1の前方脚部108(1)と第1の後方脚部110(1)を互いに対して旋回可能に結合する第1のヒンジ112(1)を備え得る。例えば、第1のヒンジ112(1)は、第1の前方脚部108(1)の上端を第1の後方脚部110(1)の上端に対して旋回可能に結合することができる。第1のヒンジ112(1)は、横方向Aに沿って延在する旋回軸AP1を規定することができる。第1の前方脚部108(1)及び第1の後方脚部110(1)は、旋回軸AP1周りを旋回することで、第1の前方脚部108(1)の下端及び第1の後方脚部110(1)の下端が長手方向Lに沿って第1の折り畳み構成に至るまで、互いに向かって移動し、長手方向Lに沿って拡張構成に至るまで、互いから離間するように構成され得る。
【0015】
第2の脚部アセンブリ106(2)は、長手方向Lに沿って互いからオフセットされる第2の前方脚部108(2)及び第2の後方脚部110(2)を備え得る。第2の脚部アセンブリ106(2)は、第2の前方脚部108(2)及び第2の後方脚部110(2)を互いに対して旋回可能に結合する第2のヒンジ112(2)を備え得る。例えば、第2のヒンジ112(2)は、第2の前方脚部108(2)の上端を第2の後方脚部110(2)の上端に対して旋回可能に結合することができる。第2のヒンジ112(2)は、横方向Aに沿って延在する旋回軸AP1を規定することができる。第2の前方脚部108(2)及び第3の後方脚部110(2)は、旋回軸AP1周りを旋回することにより、第2の前方脚部108(2)の下端及び第2の後方脚部110(2)の下端が長手方向Lに沿って第1の折り畳み構成に至るまで互いに向かって移動し、長手方向Lに沿って拡張構成に至るまで互いから離間するように構成され得る。
【0016】
フレーム102は、第1及び第2の脚部アセンブリ106(1)及び106(2)の間に延在することで、第1及び第2の脚部アセンブリ106(1)及び106(2)を横方向Aに沿って互いから離間させるようにする少なくとも1つのクロスピース114(1)、114(2)を備え得る。各クロスピースは、バー、チューブ等の形状にすることができ、あるいは他の任意の好適な形状を有することができる。少なくとも1つのクロスピース114(1)、114(2)は、第1の脚部108(1)から前方脚部108(2)まで延在する第1のクロスピース114(1)を含み得る。第1のクロスピース114(1)は、第1の前方脚部108(1)に取り付けられる第1の端部と、第2の前方脚部108(2)に取り付けられる第2の端部と、を有することができる。少なくとも1つのクロスピース114(1)、114(2)は、第1の後方脚部110(1)から第2の後方脚部110(2)まで延在する第2のクロスピース114(2)を含み得る。第2のクロスピース114(2)は、第1の後方脚部110(2)に取り付けられる第1の端部と、第2の後方脚部110(2)に取り付けられる第2の端部と、を有することができる。いくつかの例において、フレーム102は、第1及び第2の脚部アセンブリ106(1)及び106(2)の間に延在する第3のクロスピース114(3)を備え得る。第3のクロスピース114(2)は、垂直方向Vに対して、第1及び第2のクロスピース114(1)及び114(2)よりも高い位置に配され得る。第3のクロスピース114(2)は、キャリッジ100が拡張構成にあるとき、長手方向Lに対して、第1及び第2のクロスピース114(1)及び114(2)の間の位置に配され得る。第3のクロスピース114(3)は、キャリーハンドル122を規定可能である。キャリーハンドル122は、チャイルドキャリア(例えば、200、400)がチャイルドキャリッジ100から取り外されたとき、手でチャイルドキャリッジ100を運ぶように構成され得る。
【0017】
複数の車輪104は、少なくとも3つの車輪104を含むことができ、いくつかの例において、4つの車輪104を含むことができる。例えば、複数の車輪104は、フレーム102の後端102dに配された第1の対の車輪104を含み得る。第1の対のうち第1の車輪104は、第1の脚部アセンブリ106(1)の第1の後方脚部110(1)の下端に結合可能であり、第1の対のうち第2の車輪104は、第2の脚部アセンブリ106(2)の第2の後方脚部110(2)の下端に結合可能である。複数の車輪104は、フレーム102の前端102eに配された少なくとも1つの車輪104を含み得る。例えば、複数の車輪104は、フレーム102の前端102eに配された第2の対の車輪104を含み得る。第2の対のうちの第1の車輪104は、第1の脚部アセンブリ106(1)の第1の前方脚部108(1)の下端に結合可能であり、第2の対のうちの第2の車輪104は、第2の脚部アセンブリ106(2)の第2の前方脚部108(2)の下端に結合可能である。代替として、複数の車輪は、フレームの前端102eに配された単一の車輪104(図示せず)を含み得る。単一の車輪104は、第1の脚部108(1)及び108(2)の間の位置において、フレーム102の下端に結合可能であるか、又はフレーム102は、車輪104が取り付けられた単一の前方脚部を備え得る。
【0018】
上で考察されたとおり、チャイルドキャリッジ100は、チャイルドキャリア(例えば、200、400)をチャイルドキャリッジ100に結合するように構成される少なくとも1つの結合部を備え得る。
図2~
図4は、チャイルドキャリア(例えば、200、400)をチャイルドキャリッジ100に結合するのに使用され得る結合部の1つの具体例を示しているが、チャイルドキャリア(例えば、200、400)は、別の好適な結合部を使用してチャイルドキャリッジ100に結合可能であることが理解される。いくつかの例において、
図2~
図4に示されるとおり、少なくとも1つの結合部は、第1の対の結合部116(1)、116(2)を含み得る。第1の対のうち第1の結合部116(1)は、フレーム102の第1の側102eに配され得る。第1の結合部116(1)は、第1の脚部アセンブリ106(1)に取り付けられ得る。第1の結合部116(1)は、チャイルドキャリア(例えば、200、400)の第1の横側(例えば、
図10及び
図11の202e)に結合するように構成され得る。第1の対のうちの第2の結合部116(2)は、フレーム102の第2の側102fに配され得る。第2の結合部116(2)は、チャイルドキャリア(例えば、200、400)の第2の横側(例えば、
図10及び
図11の202f)に結合するように構成され得る。第2の結合部116(2)は、第2の脚部アセンブリ106(2)に取り付けられ得る。いくつかの例において、第1及び第2の結合部116(1)及び116(2)の各々は、図示のとおり、バヨネット117を規定することができるが、本開示の実施例はこれに限定されるものでない。
【0019】
各バヨネット117は、上方に延在す突起であり得る。各バヨネット117は、略垂直方向Vに沿って長尺を有し得る。各バヨネット117は、横方向Aに沿った厚さ、垂直方向Vに沿った高さ、長手方向Lに沿った幅を有し得る。高さは、厚さ及び/又は幅よりも大きくすることができる。いくつかの例において、幅は、厚さよりも大きくすることができる。
【0020】
第1及び第2の結合部116(1)、116(2)の各々は、チャイルドキャリア(例えば、200、400)の突起及び開口(例えば、
図10、
図11の216、
図40A、
図40Bの446)のうちの他方と係合するように構成される突起又は開口118を規定し得る。
図2~
図4は、各結合部116(1)、116(2)がチャイルドキャリア(例えば、200、400)の突起(例えば、
図10、
図11の216)を受け入れるように構成されるその内面に開口118を規定する一例を示している。各結合部116(1)、116(2)は、横方向Aに沿ったチャイルドキャリアの移動を限定するように、チャイルドキャリア(例えば、200、400)の異なる横側に係合され得る。各結合部116(1)、116(2)の突起又は窪み118は、垂直方向V(例えば、上方方向及び下方方向のうちの少なくとも一方)及び/又は長手方向Lに沿ったチャイルドキャリアの移動を限定するように、チャイルドキャリア(例えば、200、400)の突起及び開口(例えば、
図10、
図11の216)の他方に係合するように構成され得る。
【0021】
少なくとも1つの結合部は、乳幼児用カーシート200に対して取り外し可能に結合するように構成される、一対の乳幼児用カーシート結合部120(1)、120(2)等、少なくとも1つの他の結合部を含むことができる。少なくとも1つの乳幼児用カーシート120(1)、120(2)は、乳幼児用カーシート200をカーシート基部500(
図13A、
図13B参照)に固定する、乳幼児用カーシート200の可動ラッチ220(
図10参照)に係合するように構成され得る。少なくとも1つの乳幼児用カーシート結合部120(1)、120(2)の各々は、垂直方向V及び長手方向Lのうちの少なくとも一方に沿った乳幼児用カーシートの移動を限定するように、乳幼児用カーシート200の可動ラッチ220に係合されるように構成される係合面を規定することができる。
【0022】
少なくとも1つの乳幼児用カーシート結合部120(1)、120(2)の各々は、長手方向Lに沿って第1の対の結合部116(1)、116(2)からオフセットされ得る。例えば、少なくとも1つの乳幼児用カーシート結合部120(1)、120(2)の各々は、長手方向Lに対して、第1の対の結合部116(1)、116(2)の前方又は後方に配され得る。少なくとも1つの乳幼児用カーシート結合部120(1)、120(2)は、乳幼児用カーシート200のハンドル226(
図10参照)に力が付与されるとき、一対のシート結合部116(1)、116(2)に付与されるトルクを限定するように、乳幼児用カーシート200をキャリッジ100に結合する。
図2~
図4において、各乳幼児用カーシート120(1)、120(2)は、係合面を規定する外側局面を有する円筒形ピンを含む。各円筒形ピンは、円筒形ピンの中心軸が横方向Aに沿って延在するように配向され得る。代替の例において、各係合面は、円筒形ピン以外の形状で規定されてもよく、又は円筒形ピンは、別の様式で配向されてもよいことが理解される。
【0023】
少なくとも1つの結合部は、幼児用シート400に対して取り外し可能に結合するように構成される少なくとも1つの幼児用シート結合部132(1)、132(2)を備え得る。少なくとも1つの幼児用シート結合部132(1)、132(2)は、少なくとも1つの乳幼児用カーシート結合部120(1)、120(2)と同一とすることができ、あるいは少なくとも1つの乳幼児用カーシート結合部120(1)、120(2)から離間した別の結合部であり得る。いくつかの例において、少なくとも1つの結合部は、各々、幼児用シート400に対して取り外し可能に結合するように構成されている、一対の幼児用シート結合部132(1)、132(2)を備え得る。少なくとも1つの幼児用シート結合部132(1)、132(2)は、幼児用シート400の可動ラッチ456(
図40A、
図40B参照)に係合するように構成され得る。少なくとも1つの幼児用シート結合部132(1)、132(2)の各々は、垂直方向V及び長手方向Lのうちの少なくとも一方に沿った、幼児用シート400の移動を限定するように、幼児用シート400の可動ラッチ456で係合されるように構成される係合面を規定可能である。少なくとも1つの幼児用シート結合部132(1)、132(2)の各々は、長手方向Lに沿って第1の対の結合部116(1)、116(2)からオフセット可能である。例えば、少なくとも1つの幼児用シート結合部132(1)、132(2)の各々は、長手方向Lに対して第1の対の結合部116(1)、116(2)の前方又は後方に配され得る。一例において、各乳幼児用カーシート結合部120(1)、120(2)は、第1の対の結合部120(1)、120(2)の後方に配されることができ、各幼児用シート結合部132(1)、132(2)は、第1の対の結合部116(1)、116(2)の前方に配されることができる。少なくとも1つの幼児用シート結合部132(1)、132(2)は、幼児用シート400のハンドル404(
図36A参照)に力が付与されるとき、一対のシート結合部116(1)、116(2)に付与されるトルクを限定するように、幼児用シート400をキャリッジ100に結合する。
【0024】
チャイルドキャリッジ100は、拡張位置にあるチャイルドキャリッジ100を解放可能にロックするように構成される少なくとも1つの折り畳みラッチ(例えば、以下に更に詳細に説明する
図6A及び
図7Bの125)を備え得る。チャイルドキャリッジ100は、チャイルドキャリッジ100が折り畳まれるように許容される非ロック位置と、チャイルドキャリッジ100が折り畳まれないようにするロック位置との間で、少なくとも1つの折り畳みラッチを移動させるように、少なくとも1つの折り畳みラッチを作動させるように構成されるアクチュエータ(例えば、以下で更に考察される
図6Aの127)を備え得る。アクチュエータは、保育者によって把持されて、少なくとも1つのロックを非ロック位置に移動させるように構成されるハンドル122を規定する第3のクロスピース114(3)を備え得る。いくつかの例において、ハンドル122は、第1及び第2の脚部アセンブリ106(1)及び106(2)の間に延在し得る。例えば、ハンドル122は、横方向Aに沿って長尺を有し得る。
図2~
図4の例において、ハンドル122は、バーのような形状を有する。しかしながら、ハンドル122は、他の例において、他の好適な形状を有し得ることが理解される。例えば、ハンドル122は、代替として、第1及び第2の脚部アセンブリ106(1)及び106(2)の間に延在する織物ウェビング又はコード(図示せず)を備えることができ、ウェビング又はコードは、ウェビング又はコードが引っ張られるとき、折り畳みラッチのロックを解除する。
【0025】
いくつかの例において、ハンドル122は、保育者により係合され、可動アクチュエータ本体が移動されるとき(例えば、可動ボタンが押し下げられたとき)、少なくとも1つのロック(例えば、
図6A~
図7Bの125)を非ロック位置に移動させるように構成される、可動ボタン等の可動アクチュエータ本体(例えば、以下で考察される
図6Aの129)を備え得る。チャイルドキャリッジ100は、直方向に沿って作動ハンドル122を上方に引っ張ることにより、キャリッジ100が拡張構成から第1の折り畳み構成に移行可能となるように構成され得る。いくつかの例において、これは、可動アクチュエータ本体を移動させた後に実施され得る。他の実施形態(ハンドルがウェビング又はコードを備えるとき等)において、アクチュエータハンドル122自体の移動により、少なくとも1つのロックをロック位置から非ロック位置に移行させることができ、その後、アクチュエータハンドル122の更なる移動により、チャイルドキャリッジ100を拡張構成から第1の折り畳み構成に移行させることができる。
【0026】
チャイルドキャリッジ100は、少なくとも1つの連結部124(1)、124(2)を備え得る。
図3及び
図4は、チャイルドキャリッジ100が、フレーム102の第1の側102eに取り付けられた第1の連結部124(1)と、フレーム102の第2の側102fに取り付けられた第2の連結部124(2)と、を備えた一例を示している。いくつかの例において、各連結部124(1)、124(2)は、前方脚部108(1)、108(2)の一方と、後方脚部110(1)、110(2)の一方とを、チャイルドキャリッジ100を第1の折り畳み構成に移行するときには互いに向かって、第1のキャリッジ100を拡張構成に移行するときには互いから離間して、移動すべく駆動するように構成され得る。少なくとも1つの連結部124(1)、124(2)の各々は、少なくとも1つの座部結合部を備え得る。例えば、少なくとも1つの連結部124(1)、124(2)の各々は、乳幼児用カーシート結合部120(1)、120(2)のうちの一方、及び/又は、幼児用シート結合部132(1)、132(2)のうちの一方を備え得る。いくつかの例において、少なくとも1つの連結部124(1)、124(2)の各々は、その上にチャイルドキャリア(例えば、200、400)を支持するように構成される支持面を含み得る。少なくとも1つの連結部124(1)、124(2)の各々は、折り畳みロック125がロック位置にあるとき、連結部の移動を限定することで、チャイルドキャリッジ100が拡張構成から第1の折り畳み構成に移行することを防ぐ折り畳みロック125(以下に更に詳細に記載)を含み得る。
【0027】
図5A~
図5Cを具体的に参照すると、各連結部124(1)、124(2)は、第1のリンク124a及び第2のリンク124bを備え得る。第1及び第2のリンク124a及び124bは、第1のヒンジ124cにて、互いに対して旋回可能に接続される内側端部を有し得る。第1のリンク124aは、前方脚部108(1)、108(2)のうちの一方に対して旋回可能に更に連結されることができ、第2のリンク124bは、後方脚部110(1)、110(2)のうちの一方に対して旋回可能に更に連結されることができる。各連結部124(1)、124(2)の第1及び第2のリンク124a及び124bは、各々、バー、又は板のような形状を有することができ、あるいは他の任意の好適な形状を有することができる。各連結部124(1)、124(2)の第1及び第2のリンク124a及び124bは、それぞれ、チャイルドキャリッジ100が拡張構成にあるとき、互いに対して揃えられる対応支持面124c及び124dを規定し得る。支持面124c及び124dは、底面が支持面124c及び124d上に据えられるようにチャイルドキャリア(例えば、200)がフレーム102に結合されるとき、チャイルドキャリア(例えば、200)の底面を支持し得る。これにより、フレーム102に対するチャイルドキャリアの下方への移動を防止することができる。
【0028】
第3のクロスピース114(3)は、少なくとも1つの連結部に結合され得る。例えば、第3のクロスピース114(3)は、第1の連結部124(1)の第1及び第2のリンク124a及び124bのうちの一方等、第1の連結部124(1)に結合され得る。第3のクロスピース114(3)も、第2の連結部の第1及び第2のリンク124a及び124bのうちの一方等、第2の連結部124(2)に結合され得る。第3のクロスピース114(3)は、第3のクロスピース114(3)が第1及び第2の脚部アセンブリ106(1)及び106(2)に対して上方に移動されるとき、各連結部124(1)、124(2)の第1及び第2のリンク124a及び124bの内側端部が、互いに対して旋回し、上方に移動するように構成される。これにより、ひいては、各連結部124(1)、124(2)の第1及び第2のリンク124a及び124bの外側端部を、互いに向かって移動させることで、前方脚部108(1)、108(2)及び後方脚部110(1)、110(2)を第1の折り畳み構成に向かって引っ張る。更に、コネクタ120(1)及び120(2)の各々は、前方脚部及び後方脚部が互いに向かって移動する際に後退する。したがって、チャイルドキャリッジ100は、チャイルドキャリッジ100が第1の折り畳み構成に移行されるとき、少なくとも1つのコネクタを後退させる少なくとも1つの連結部を備えると言える。
【0029】
逆に、第3のクロスピース114(3)が第1及び第2の脚部アセンブル106(1)及び106(2)に対して下方に移動されるとき、各連結部124(1)、124(2)の第1及び第2のリンク124a及び124bは、互いに対して旋回し、下方に移動する。これがひいては、各連結部124(1)、124(2)の第1及び第2のリンク124a及び124bの外側端部を互いから離間するように移動させることで、前端108(1)、108(2)及び後端110(1)、110(2)を互いから離間させて拡張構成に移動させる。更に、コネクタ120(1)及び120(2)の各々は、前方脚部及び後方脚部が互いから離間して移動する際に延在する。したがって、チャイルドキャリッジ100は、チャイルドキャリッジ100が拡張構成に移行するとき、少なくとも1つのコネクタを延在させる少なくとも1つの連結部を備えると言える。代替の例において、第3のクロスピース114(3)は、少なくとも1つの連結部に連結される必要はないことが理解される。例えば、第3のクロスピース114(3)は、代替として、キャリッジ脚部108(1)、108(2)、110(1)、110(2)、又はヒンジ112(1)、112(2)のうちの1つに結合され得る。
【0030】
図5A~
図5Cを引き続き参照すると、各結合部116(1)、116(2)は、キャリッジ100が拡張構成にあるとき、脚部アセンブリ106(1)、106(2)のうちの対応する1つに対して位置決め可能に固定され、結合部116(1)、116(2)が脚部アセンブリ106(1)、106(2)に対して回転することを防ぐように構成され得る。いくつかの例において、各結合部116(1)、116(2)は、キャリッジ100が第1の折り畳み構成に移行されるとき、回転を許容され得る。例えば、各結合部116(1)、116(2)は、
図37A及び
図37Bに関して以下で更に考察されるとおり、キャッリッジ100が第1の折り畳み構成に移行されるとき、幼児用シート400がキャリッジ100に取り付けられたままであることを可能にするように、キャリッジ100の前端に向かって前方に回転するように構成され得る。キャリッジ100は、キャリッジ100が拡張構成にあるとき、結合部116(1)、116(2)の回転を限定し、キャリッジが第1の折り畳み構成にあるとき、回転を許容するように構成される各結合部116(1)、116(2)に対する少なくとも1つのストップを備え得る。例えば、キャリッジ100は、キャリッジ100が拡張構成にあるとき、結合部116(1)、116(2)のキャリッジフレーム102の後端102dに向かう下方への回転を限定するために、結合部116(1)、116(2)に係合するように構成される各結合部116(1)、116(2)のためのストップ119を備え得る。各ストップ119は、後方脚部110(1)、110(2)のうちの一方に取り付けられ得る。
【0031】
各結合部116(1)、116(2)は、一対の回転可能ストップ116a及び116b等、少なくとも1つの回転可能ストップを備え得る。各回転可能ストップ116a、116bは、前方脚部108(1)、108(2)の一方の脚部チューブ108aの異なる側に係合され得る。各結合部116(1)、116(2)は、少なくとも1つの回転可能ストップ116a、116bを備える、結合部116(1)、116(2)のバヨネット117に取り付けられた回転可能ハブ116cを備え得る。回転可能ハブ116は、回転可能ハブ116の回転によってバヨネット117の回転を生じるように、バヨネット117に対して回転可能に固定され得る。キャリッジ100が、拡張構成(
図5A)にあるとき、少なくとも1つの回転可能ストップ116a、116bは、回転可能ハブ116、ひいては、少なくとも1つの回転可能ストップ116a、116b及びバヨネット117が、キャリッジフレーム102の前端102cに向かって前方に回転することを防ぐように位置付けられ得る。
【0032】
キャリッジ100が第1の折り畳み構成(
図5B)に移行されると、脚部チューブ108aが回転し、それによって、回転可能なハブ116、したがって、少なくとも1つの回転可能なストップ116a、116b、及びバヨネット117が、
図5Bに示されるように前方に回転することができる。少なくとも1つのストップ116a、116bは、回転可能なハブ116、少なくとも1つのストップ116a、116b、及びバヨネット117の更なる前方回転を制限するように、脚部チューブ108aと係合する。キャリッジが
図5Bの第1の折り畳み構成にあるとき、少なくとも1つの回転可能なストップ116a、116bは、キャリッジフレーム102の後端102dに向かって結合部116(1)、116(2)の下向き回転を可能にするように配置され得ることに留意されたい。
【0033】
図6Aから
図7Bに目を向けると、チャイルドキャリッジ100は、第1及び第2の連結部124(1)、124(2)のうちの少なくとも1つの各々のための折り畳みラッチ125を含むことができる。各折り畳みラッチ125は、連結部124(1)、124(2)のそれぞれの1つの第1のリンク124a及び第2のリンク124b等のリンクが互いに対して旋回するのを防ぐことができる。各折り畳みラッチ125は、ロック位置とロック解除位置との間で移行するように構成される可動突起125aを含むことができる。ロック位置では、突起部125aは、第1及び第2のリンク124a及び124bのうちの少なくとも1つに係合して、第1及び第2のリンク124aがヒンジ124cの周りで互いに旋回するのを防ぐことができる。第1及び第2のリンク124a及び124bの少なくとも1つは、突起125aによって係合されるように構成される係合面124eを含むことができる。ロック解除位置では、突起125aは、突起125aが第1及び第2のリンク124a及び124bのうちの少なくとも1つから係合解除されるように後退することができ、それによって、第1及び第2のリンク124aがヒンジ124cの周りで互いに旋回することを可能にする。いくつかの例では、突起125aは、
図7A及び
図7Bに示されるように、ロック位置とロック解除位置との間で回転することができる。
【0034】
各折り畳みラッチ125は、突起125aを収容するように構成されるラッチハウジング125bを備え得る。なお、
図6A及び
図6Bにおいて、リンク124bの一部は、ラッチハウジング125bが見えるように切り取られている。各ラッチハウジング125bは、第1及び第2のリンク124a及び124bのそれぞれ1つに第3のクロスピース114(3)を旋回軸A
P2又はA
P3周りに旋回可能に連結することができる。キャリッジ100は、第2の折り畳み構成(
図6C)に移行するように、旋回軸A
P2又はA
P3周りで折り畳まれるように構成され得る。キャリッジ100は、キャリッジ100が拡張構成(
図6A)、第1の折り畳み構成(
図6B)、及び第2の折り畳み構成(
図6C)の各々にあるとき、各ラッチハウジング125bが、連結部124(1)、124(2)のそれぞれ1つのリンク内に少なくとも部分的に配されるように構成され得る。このように、各ラッチハウジング125bは、さもなければハウジングラッチ125bを伴わず空間S内に存在する、いかなる潜在的な挟持点も回避するように、第3のクロスピース114(3)の端部114aと第1及び第2の連結部124(1)、124(2)のそれぞれ1つとの間の空間Sを占有することができる。
【0035】
図7A及び
図7Bに簡単に戻ると、アクチュエータ127は、非ロック位置とロック位置との間で折り畳みラッチ125を移動するために、保育者によって係合されるように構成される可動アクチュエータ本体129を備え得る。可動アクチュエータ本体129は、ハンドル122に対して移動することができる。一例において、可動アクチュエータ本体129は、ハンドル122によって運搬され得る。例えば、可動アクチュエータ本体129は、保育者によって押し込まれるとき、ハンドル122内に後退するように構成されるボタンを規定し得る。アクチュエータ127は、可動アクチュエータ本体129の移動が、ロック位置と非ロック位置との間の折り畳みラッチ125の移動に変換されるように、可動アクチュエータ本体129及び折り畳みラッチ125に取り付けられる、バンド、ワイヤ、又はケーブル等、リンク131を備え得る。例えば、アクチュエータ本体129は、アクチュエータ本体129が横方向Aから角度的にオフセットされた方向(例えば、垂直又は長手方向)に沿って移動されるとき、リンク131を横方向Aに沿って並進させるように、リンク131の傾斜面に係合する傾斜面129aを有し得る。リンク131の移動により、ラッチ突起125aをロック位置と非ロック位置との間でピボット125c周りに回転させることができる。ラッチ125及びアクチュエータ127は、別の好適な様式で実装され得る。
【0036】
代替の例において、少なくとも1つの連結部は、図示以外の様式で構成され得ることが理解される。例えば、いくつかの例において、少なくとも1つの連結部は、支持面を規定しなくてもよい。いくつかの例において、少なくとも1つの連結部は、コネクタ120(1)又は120(2)のいずれも支持しなくてもよい。いくつかの例において、少なくとも1つの連結部は、2つを超えるリンクを有してもよく、及び/又は、リンクは、図示以外の様式で構成され得る。いくつかの例において、少なくとも1つの連結部は、少なくとも1つの折り畳みラッチ125と係合しなくてもよく、少なくとも1つの折り畳みラッチ125は、他の箇所に配置され得る。例えば、少なくとも1つの折り畳みラッチ125は、ヒンジ112(1)、112(2)(
図3)の少なくとも1つにおいて配置され得る。
【0037】
図8A~
図9Bに戻ると、チャイルドキャリッジ100は、後方脚部110(1)、110(2)に対して前方脚部108(1)、108(2)を横方向Aに沿って延在する第1の旋回軸A
P1周りに旋回させることにより、拡張構成から第1の折り畳み構成(
図8A~
図8C)に折り畳み可能である。いくつかの例において、チャイルドキャリッジ100は、第1の折り畳み構成(
図8A~
図8C)から第2の折り畳み構成(
図9A、
図9B)まで、各々、第1の旋回軸A
P1から角度的にオフセットされた、旋回軸A
P2、A
P3周り等、少なくとも1つの他の旋回軸周りに折り畳み可能である。例えば、少なくとも1つの他の旋回軸A
P2、A
P3は、実質的に垂直方向Vに沿って延在することができる。チャイルドキャリッジ100は、第1及び第2の脚部アセンブリ106(1)及び106(2)を少なくとも1つの他の旋回軸周りに、互いに向かって回転させることにより、第1の折り畳み構成(
図8A~
図8C)から第2の折り畳み構成(
図9A、9B)に折り畳み可能である。
【0038】
各クロスピース114(1)、114(2)、114(3)は、クロスピースの長さに沿って(例えば、横方向Aに沿って)互いからオフセットされた、第1のヒンジ114d及び第2のヒンジ114e等、少なくとも1つのヒンジを備え得る。チャイルドキャリッジ100は、フレーム102が第1の折り畳み構成に移行したとき、クロスピース114(1)、114(2)、114(3)の第1のヒンジ114bが第2の旋回軸AP2に沿って互いに揃えられ、クロスピース114(1)、114(2)、114(3)の第2のヒンジ114bが第3のAP3に沿って互いに揃えられるように構成される。この配置により、第1の脚部アセンブリ106(1)が第2の旋回軸AP2周りを第2の脚部アセンブリ106(2)に向かって回転されるのが許容され、第2の脚部アセンブリ106(2)が第3の旋回軸AP3周りを第1の脚部アセンブリ106(1)に向かって回転されるのが許容される。
【0039】
図1及び
図2に見られるとおり、チャイルドキャリッジ100は、チャイルドキャリアがチャイルドキャリッジ100に結合されるとき、チャイルドキャリア(200、400)の上方で脚部アセンブリ106(1)、106(2)から上方に延在するプッシュバー及びプッシュハンドルを備えない。更に、
図3及び
図4に見られるとおり、チャイルドキャリッジ100は、織物シートを支持するために、脚部アセンブリ106(1)、106(2)の上方に延在するいかなるフレーム構造も備えない。実際のところ、チャイルドキャリッジ100は、チャイルドキャリア(200、400)がチャイルドキャリッジ100に結合されるとき、チャイルドキャリッジ100のいずれの部分もチャイルドキャリア(200、400)の上方に延在しないように構成され得る。
【0040】
チャイルドキャリッジバスケット
図43~
図45を参照すると、一例に係るバスケット126を備えたチャイルドキャリッジ100が示されている。バスケット126は、少なくとも1つの織物から形成され得る。バスケット126は、第1及び第2の脚部アセンブリ106(1)及び106(2)の間に配され得る。バスケット126は、長手方向Lに沿って互いからオフセットされる前端126a及び後端126bを備え得る。前端126a及び後端126bは、実質的に閉鎖され得る。バスケット126は、横方向Aに沿って互いからオフセットされた第1の側126c及び第2の側126dを備え得る。第1の側126cは、第1の脚部アセンブリ106(1)に取り付けられ、第2の側126cは、第2の脚部アセンブリ106(2)に取り付けられ得る。第1及び第2の側126c及び126dは、前端126aから後端126bまで延在することができる。第1及び第2の側126c及び126dは、実質的に閉鎖され得る。前端126a及び後端126bは、第1の側126cから第2の側126dに延在することができる。
【0041】
バスケット126は、垂直方向Vに沿って互いからオフセットされる上端126e及び下端126fを備え得る。上端126e及び下端126fは、上端126aから後端126bまで、及び第1の側126eから第2の側126dまで、延在することができる。上端126eの少なくとも一部から全部まで、開放され得る。下端126eは、中に収納された物品がバスケット126から落ちるのを防ぐように、閉鎖され得る。バスケット126は、前端126aと後端126bとの間、第1の側126cと第2の側126dとの間、及び上端126eと下端126fとの間で、内部に窪みを規定し得る。
【0042】
バスケット126は、第1及び第2の前方脚部108(1)及び108(2)に取り付けられ、第1及び第2の後方脚部110(1)及び110(2)に取り付けられ得る。バスケット126の後端126bは、長手方向Lに沿って第1及び第2の後方脚部110(1)及び110(2)の各々の少なくとも一部分を越えて延在し得る。後端126bは、長手軸Lに沿って、第2の(すなわち後方の)クロスピース114(2)を越えて延在し得る。第2のクロスピース114(2)は、バスケット126内に配され得る。第1の側126c、第2の側126d、前端126a、及び後端126bは、第2のクロスピース114(2)が前端126と後端126bとの間、及び第1の側126cと第2の側126dとの間になるように、第2のクロスピース114(2)の上方に延在することができる。いくつかの例において、第2のクロスピース124(2)は、上端126eよりも下端126fのより近くに配され得る。
【0043】
後端126bは、内部に補強材128を備え得る。一例において、補強材128は、第1及び第2の脚部アセンブリ106(1)及び106(2)に各々取り付けられる第1及び第2の端部128a及び128bを有する「U」型を有し得る。補強材128は、プラスチック又は他の可撓性材料の片であり得る。いくつかの例において、補強材128は、バスケット126のトンネル(例えば、織物トンネル)に受容される屈曲ロッドであり得る。補強材128は、上端126eに沿って配され得る。補強材128は、チャイルドキャリッジ100が拡張構成(
図43)から第1の折り畳み構成(
図44)に移行されるとき、補強材128と、ひいてはバスケット126の後端126bが第1及び第2の後方脚部110(1)及び110(2)に対して後退するように構成され得る。例えば、補強材128の第1及び第2の端部128a及び128bは、それぞれ、チャイルドキャリッジ100が拡張構成(
図43)から第1の折り畳み構成(
図44)に移行されるとき、補強材128が旋回軸周りに第1及び第2の後方脚部110(1)及び110(2)に対して回転するように、第1及び第2の後方脚部110(1)及び110(2)に対して旋回可能に取り付けられ得る。旋回軸は、横方向Aに沿って延在することができる。補強材128は、チャイルドキャリッジ100が第1の折り畳み構成(
図44)から第2の折り畳み構成(
図45)に移行される際も、屈曲又は移動し得る。したがって、チャイルドキャリッジ100は、バスケット126が取り付けられたままでありながら、第1及び第2の折り畳み構成に移動し得る。これは、少なくとも部分的に、(1)後脚110(1)及び110(2)を越えて延在するバスケット126、及びチャイルドキャリッジ100が折り畳まれている間に補強材128の屈曲及び/又は旋回の全てまで、少なくとも1つによって可能にされる。
【0044】
図46~
図48を参照すると、別の例に従って、チャイルドキャリッジ100がバスケット126で示される。バスケット126は、前端126a、第1の側面126c、第2の側面126、上端126e、及び下端126fを有し、これらは、
図43~
図45で、上で考察されたものと同様の様式で構成されている。バスケット126はまた、
図43~45で、上で考察された後端126Bとは異なるように構成される後端126Bを有する。この例では、後端部126bは、後脚部110(1)及び110(2)の少なくとも一部分を越えて延在する。後端126bは、平面形状を有する補強材128を備える。補強材128は、プラスチック又はその他の可撓性材料の片であり得る。補強材128は、上端126eから下端126fまで延在することができる。補強材128は、第1の側面126cから第2の側面126dまで延在することができる。第1の側面126c及び第2の側面126dの各々は、アコーディオン折り目等の少なくとも1つの折り目130を含むことができ、折り目130は、後端126が(示されるように)開位置と閉位置との間で移行することを可能にし、後端126は、閉位置よりも開位置で長手方向Lに沿って第1の後脚110(1)及び第2の後脚110(2)から更に延在する。チャイルドキャリッジ100は、後端126bを閉位置に維持するように構成され、バスケット126を開位置に移行させるために分離することができる少なくとも1対の磁石を含むことができる。例えば、一対の磁石は、フレーム102上に配置された少なくとも1つの第1の磁石121と、少なくとも1つの第1の磁石121と嵌合するように構成されるバスケット126上に(例えば、後端126b上に、又は隣接する折り目130の間の布地上に)配置された少なくとも1つの第2の磁石123とを備えることができる。いくつかの例では、チャイルドキャリッジ100は、フレーム102の各側面102e及び102f上に一対の磁石を備えることができる。各第1の磁石121は、第1及び第2の連結部124(1)、124(2)のうちの1つ、例えば、第1及び第2の連結部124(1)、124(2)のうちの1つの後端に固定され得る。
【0045】
プッシュハンドル付き乳幼児用カーシート
図10及び
図11に戻ると、一例に係るチャイルドキャリア200が示されている。チャイルドキャリア200は、乳幼児用カーシート(乳幼児用キャリアとしても既知である)内に設けられ得る。通常、乳幼児用カーシート200は、乳幼児用カーシート本体202を備える。本体202は、シートシェルを規定し得る。乳幼児用カーシート本体202は、垂直方向Vに沿って互いに反対側となる上端202a及び下端202bを備える。上端202aは、下端202bに向かって内部に延び、上に乳幼児を支えるように構成される座面206で終端する窪み204を規定する。座面206は、シート背面206a及びシート底面206bを備え得る。なおシート底面206bの下側が
図11中には示されている。図示はされていないが、乳幼児用カーシート200は、乳幼児に対してクッション性を与えるように構成される、窪み204内に配された繊維製品を備え得る。
【0046】
下端202bは、乳幼児用カーシート200が車両に搭載されたとき、車両のシート底面上に据えられるように構成された底面208を有する。乳幼児用カーシート本体202は、長手方向Lに沿って互いに反対側に、第1の又は前端202cと第2の又は後端202dを備える。前端202cは、前方方向に沿って後端202dから離間される。前端202cは、乳幼児用カーシート200が搭載される車両シートのシート背面に対向するように構成される。逆に、後端202dは、乳幼児用カーシート200が搭載される車両シートのシート背面の反対を向くように構成される。子供が乳幼児用カーシート本体202に着座するとき、子供の頭部は、後端202dのより近くに配され、子供の足が前端202cのより近くに配される。乳幼児用カーシート本体202は、横方向Aに沿って互いに反対側に、第1の側202e及び第2の側202fを備える。
【0047】
いくつかの例において、底面208は、乳幼児用カーシート200が床上に支持されるとき、乳幼児用カーシート200が長手方向Lに沿って前後に揺らされ得るように、長手方向Lに沿って延在する際、湾曲され得る。例えば、底面208は、乳幼児用カーシート200が平面上に配置されるとき、前端202cと後端202dとの間の底面208の一部分が平面に接触し、底面208が前端202cと後端202dの一方又は両方で平面から離間されるように湾曲することができる。しかしながら、底面208は湾曲する必要がないことが理解されるであろう。
【0048】
いくつかの例では、下端202bは、横方向Aに沿って互いに離間された第1のレール210(1)及び第2のレール210(2)を含むことができる。第1のレール210(1)は、第1の側面202eで規定することができ、第2のレール210(2)は、第2の側面202fで規定することができる。第1及び第2のレール210(1)及び210(2)の各々は、横方向Aに沿って互いに反対である内面及び外面を有することができる。第1及び第2のレール210(1)及び210(2)の各々は、横方向Aに沿ったレール210(1)、210(2)の幅よりも大きい長手方向Lに沿った長さを有することができる。したがって、各レール210(1)及び210(2)は、長手方向Lに沿って細長くすることができる。下端202bは、第1のレール210(1)と第2のレール210(2)との間の空間212を規定することができる。例えば、第1のレール210(1)の内面は、第2のレール210(2)の内面に対向して、それらの間の空間212を規定することができる。各レール210(1)、210(2)は、底面208の一部分を含むことができる。代替の例では、下端208は、第1及び第2のレールを有する必要はないことが理解されよう。
【0049】
乳幼児用カーシート200は、乳幼児用カーシート200をチャイルドキャリッジ100に結合するように構成される少なくとも1つの結合部を含むことができ、その結果、乳幼児用カーシート200の、チャイルドキャリッジ100に対する移動は、垂直方向V、長手方向L、及び横方向Aのうちの少なくとも1つに沿って制限される。
図10及び
図11は、乳幼児用カーシート200をチャイルドキャリッジ100に結合するために使用することができる結合部の1つの具体例を示す。しかしながら、乳幼児用カーシート200は、任意の他の好適な結合部(複数可)を使用して、チャイルドキャリッジ100に結合することができることを理解されたい。いくつかの例では、
図10及び
図11に示されるように、少なくとも1つの結合部は、第1の結合部対214(1)、214(2)を含むことができる。第1の対の第1の結合部214(1)は、乳幼児用カーシート200の第1の側面202eに配置され得る。第1の対の第2の結合部214(2)は、乳幼児用カーシート200の第2の側面202fに配置され得る。第1及び第2の結合部214(1)、214(2)の各々は、突起又は開口部216を規定することができ、突起及びチャイルドキャリッジ100の開口部118の別の突起及び開口部118と係合するように構成される。各側面202e、202f、及び各結合部214(1)、214(2)は、横方向Aに沿ったチャイルドキャリアの移動を制限するように、チャイルドキャリッジ100の異なる横方向に係合することができる。各結合部214(1)、214(2)の突起又は窪み216は、横方向Aに沿ったチャイルドキャリッジ100の突起及び開口部118の他方に係合するように構成することができ、これは、垂直方向Vに沿った乳幼児用カーシート200の移動を制限する(例えば、上向方向及び下向き方向の少なくとも1つに沿って)。
【0050】
図10及び
図11は、各結合部214(1)、214(2)が乳幼児用カーシート200の側から出るように延在する突起216を規定する可動ラッチを備える一例を示している。第1の結合部214(1)は、乳幼児用カーシート200の第1の側202eから出るように延在する突起216を備え得る。突起216は、突起216がカーシート本体202の第1の側202e内に向かって後退し、カーシート本体202の第1の側202eから出て延在するように構成されるように、カーシート本体202に対して移動可能に取り付けられ得る。第1の結合部214(1)の突起216は、伸張位置に向かって付勢されるように、バネ負荷が付与され得る。第1の結合部214(1)は、チャイルドキャリッジ100の第1の結合部116(1)に結合するように構成され得る。例えば、第1の結合部214(1)の突起216が、チャイルドキャリッジ100の第1の部分116(1)の開口118に受容されるように構成され得る。
【0051】
第1の対の第2の結合部214(2)は、乳幼児用カーシート200の第2の側202fに配され得る。第2の結合部214(2)は、乳幼児用カーシート200の第2の側202fから出るように延在する突起216を備え得る。突起216は、突起216がカーシート本体202の第2の側202fに後退し、カーシート本体202の第2の側202fから出て延在するようにカーシート本体202に対して移動可能に取り付けられ得る。第2の結合部214(2)の突起216は、伸張位置に付勢されるように、バネ負荷が付与され得る。第2の結合部214(2)は、チャイルドキャリッジ100の第2の結合部116(2)に結合するように構成され得る。例えば、第2の結合部214(2)の突起216は、チャイルドキャリッジ100の第2の結合部116(2)の開口118内に受容されるように構成され得る。
【0052】
少なくとも1つの結合部は、第2の対の結合部218(1)、218(2)等、少なくとも1つの他の結合部を備え得る。少なくとも1つの他の結合部218(1)、218(2)の各々は、垂直方向V及び長手方向Lのうちの少なくとも一方に沿ったチャイルドキャリッジ100に対する乳幼児用カーシート200の移動を限定するように、チャイルドキャリッジ100の係合面(例えば、120(1)、120(2))に係合するように構成される可動ラッチ220を備え得る。少なくとも1つの他の結合部218(1)、218(2)の各々は、長手方向Lに沿って第1の対の結合部214(1)、214(2)からオフセット可能である。例えば、少なくとも1つの他の結合部218(1)、218(2)の各々は、第1の対の結合部214(1)、214(2)よりも前端202cの近くに配され得る。少なくとも1つの他の結合部218(1)、218(2)の各々は、ハンドルハブ228(1)、228(2)の前方に向かって配され得る(以下で考察される)。少なくとも1つの他の結合部218(1)、218(2)の各々は、乳幼児用カーシート200の下側等、乳幼児用カーシート200の下端202bに配され得る。
【0053】
図10及び
図11は、各可動ラッチ220がチャイルドキャリッジ100の結合部120(1)、120(2)の対応する1つに係合する可動フックを規定する1つの具体例を示している。各可動ラッチ220は、乳幼児用カーシート200の、底面208内等、下端202b内に向かって延在する窪み内に配され得る。代替の例において、各可動ラッチ220は、フック以外の形状で規定され得、又は別の様式で配向され得ることが理解される。例えば、各可動ラッチ220は、可動バーとすることができ、チャイルドキャリッジ100の各結合部120(1)、120(2)は、可動バーを受容するフックを規定し得る。結合部218(1)、218(2)は、乳幼児用カーシート200を車両シート上に搭載するために、乳幼児用カーシート200をカーシート基部(
図13A及び
図13Bの500)に取り付けるのに使用されるのと同一の結合部であり得る。換言すると、各結合部218(1)、218(2)は、乳幼児用カーシート200が上方方向に沿ってカーシート基部(
図13A及び
図13Bの500)から取り外されるのを防ぐために、カーシート基部の結合部(
図13A及び
図13Bの508)に対して取り外し可能に結合するように構成され得る。少なくとも1つの他の結合部218(1)、218(2)の各々は、下方方向に沿って、結合部(
図13A及び
図13Bの508)を係合するように構成され得る。
【0054】
図13A及び
図13Bを簡単に参照すると、カーシート基部500は、カーシート基部500が車両に搭載されるとき、車両シート上に据えられるように構成される下端502を備える。カーシートベース500は、乳幼児用カーシート200を支持するように構成される上端504を備える。いくつかの例において、カーシート基部500は、下端502に向かって上端504内に延在する少なくとも1つの窪み506を規定し得る。窪み506は、内部に乳幼児用カーシート200の下方部分を受容するように構成され得る。カーシート基部500は、横方向Aに沿って互いからオフセットされる、一対の結合部508等、少なくとも1つの結合部508を備えることができる。各結合部508は、カーシート基部500の少なくとも1つの窪み506内に配され得る。各結合部508は、垂直方向Vに沿って乳幼児用カーシート200の取り外しを防ぐように、乳幼児用カーシート200の結合部218(1)、218(2)のうちの一方に結合するように構成され得る。結合部508は、任意の好適な様式で構成され得る。いくつかの例において、各結合部508は、乳幼児用カーシート200の結合部218(1)、218(2)のそれぞれ1つによって規定されるフックによって係合されるように構成されたロッドを備え得る。
【0055】
図10及び
図11に戻って参照すると、乳幼児用カーシート200は、乳幼児用カーシート200の結合部214(1)、214(2)及び/又は乳幼児用カーシート200の結合部218(1)、218(2)を非ロック構成及びロック構成の間で移行するために、保育者によって作動されるように構成される少なくとも1つのアクチュエータ224を備え得る。例えば、少なくとも1つのアクチュエータ224は、(1)チャイルドキャリッジ100の結合部116(1)、116(2)から乳幼児用カーシート200の結合部214(1)、214(2)を、及び/又は、(2)チャイルドキャリッジ100の結合部120(1)、120(2)から乳幼児用カーシート200の結合部218(1)、218(2)を、解放するために、保育者によって作動されるように構成され得る。加えて、少なくとも1つのアクチュエータ224は、ベース500の結合部508から、乳幼児用カーシート200の結合部218(1)、218(2)を解放するために、保育者によって作動されるように構成され得る。例えば、アクチュエータ224は、保育者によって作動されるとき、乳幼児用カーシート200の結合部214(1)及び214(2)をシート本体202内に向かって後退させるように構成され得る。アクチュエータ224は、保育者によって作動されるとき、チャイルドキャリッジ100の結合部120(1)、120(2)から結合解除するように、結合部218(1)、218(2)の可動ラッチ220を移動させるように構成され得る。いくつかの例において、アクチュエータ224は、アクチュエータ224を作動させるために、保育者によって係合されるハンドルを備え得る。いくつかの例において、アクチュエータ224は、シート本体202の後端202d付近でシート本体202の下側に配され得る。しかしながら、アクチュエータ224は、他の場所に配され得ることが理解される。
【0056】
図10~
図12Bを参照すると、乳幼児用カーシート200は、ハンドル226を備え得る。乳幼児用カーシートハンドル226は、乳幼児用カーシート200を運搬するために、ハンドル226が保育者によって把持され得る後退位置(
図12A)と、カーシート200が
図1に示されるとおり結合されるとき、ハンドル226を使用して、チャイルドキャリッジ100を押すことができる伸張位置(
図12B)との間で移行するように構成され得る。したがって、乳幼児用カーシートハンドル226は、押圧及び運搬ハンドルと称することができる。ハンドル226は、横方向Aに沿って、互いから離間する第1のサイドバー227a及び第2のサイドバー227bを有し得る。ハンドル226は、第1のサイドバー227a及び第2のサイドバー227bの間に空間を規定し得る。空間は、カーシート本体202の幅より大きい幅を有し得る。ハンドル226は、乳幼児用カーシート200を運搬及び/又は押圧するために、保育者によって把持される表面を規定する把持バー227cを有し得る。グラブバー227cは、第1のハンドルサイドバー227aから第2のハンドルサイドバー227bに延在し得る。
【0057】
乳幼児用カーシート200は、第1のハンドルハブ228(1)及び第2のハンドルハブ228(2)を備え得る。第1のハンドルハブ228(1)は、ハンドル226がカーシート本体202に対して選択的に回転可能となるように、乳幼児カーシートハンドル226の第1のハンドルサイドバー227aをカーシート本体202の第1の側202eに結合するように構成され得る。同様に、第2のハンドルハブ228(2)は、ハンドル226がカーシート本体202に対して選択的に回転可能となるように、乳幼児カーシートハンドル226の第2のハンドルサイドバー227bをカーシート本体100の第2の側202fに結合するように構成され得る。乳幼児用カーシートハンドル226は、第1のハンドル部226aと、第2のハンドル部226bと、第3のハンドル部226cとを有し得、第3のハンドル部226cは、第3のハンドル部226cが、第1及び第2のハンドル部226a及び226bの各々に対して入れ子になるように、第1及び第2のハンドル部226a及び226bに取り付けられている。第1のハンドル部226aは、第1のハブ228(1)から延在し、第1のハンドルサイドバー227aの一部分を規定する。第2のハンドル部226bは、第2のハブ228(2)から延在し、第2のハンドルサイドバー227bの一部分を規定する。各ハンドル部226a及び226bは、チューブ形状を有し得る。第3のハンドル部226cは、チューブ状であり、「U」形状を有することができ、「U」形状の端部は、第1及び第2のハンドル部226a及び226bに取り付けられる。例えば、「U」形状の端部は、第1及び第2のハンドル部226a及び226b内で並進するために、第1及び第2のハンドル部226a及び226b内に受容され得る。「U」形状の底部は、把持バー227cを規定し得る。いくつかの例において、乳幼児用シートハンドル226は、保育者による把持のため、第3のハンドル部226c上に配されたグリップ226dを有し得る。グリップ226dは、ゴム加工等の柔軟面であり得る。
【0058】
図14を参照すると、乳幼児用カーシートハンドル226は、複数の異なる位置の間で選択的に回転するように構成され得る。例えば、ハンドル226は、ハンドル226がシート本体202の前端202cに向かって延在する際、ハンドル226が上方に、シート本体202から離れるように角度を有する第1の回転位置(位置A)に回転するように構成され得る。第1の回転位置は、カーシート200が連結されるとき、保育者にハンドル226を使用してチャイルドキャリッジ100を押させるように配向され得る。第1の位置は、「角度付き位置」又は「押圧位置」とも称することができる。ハンドル226は、ハンドル226が垂直方向Vに沿って上方に延在する第2の回転位置(位置B)に回転するように構成され得る。第2の回転位置は、保育者にハンドル226を使って乳幼児用カーシート200を運搬させるように配向され得る。第2の回転位置は、「直立位置」又は「運搬位置」とも称することができる。ハンドル226は、ハンドル226がシート本体202の後端202dに向かって延在する際、ハンドル226が上方に、シート本体202から離れるように角度を有する第3の回転位置に回転するように構成され得る。ハンドル226は、ハンドル226が長手方向Lに沿ってカーシート200の後端に向かって延在する第4の回転位置(位置D)に回転するように構成され得る。ハンドル226は、ハンドル226がカーシート200の後端202dに向かって延在する際、ハンドル226が下方に、カーシート本体202から離れるように延在する第5の回転位置(位置E)に回転するように構成され得る。代替の例において、第3、第4、及び第5の回転位置のうちの1つ以上が省略されてもよいことが理解される。
【0059】
ここで、ハンドル226の動作について説明する。一般に、乳幼児用カーシート200は、ハンドル226が第1の位置(押圧位置又は位置Aとも称される)にあるときには、ハンドル226が後退位置から伸張位置に移行することができるものの、ハンドル226が1つ以上の他の位置にあるときには、移行することができないように構成され得る。いくつかの例において、乳幼児用カーシート200は、ハンドル226が第1の回転位置(位置A)にあるとき、ハンドル226は後退位置から伸張位置にのみ移行可能となるように構成され得る。乳幼児用カーシート200は、ハンドル226が押圧位置にないとき、ハンドル226が後退位置から伸張位置へと移行することを防ぐように構成された少なくとも1つのハンドル伸張ストップ(例えば、以下で更に考察される
図20~
図22の244)を備え得る。したがって、乳幼児用カーシート200は、
図14に示されるとおり、ハンドル226が第2、第3、第4、及び第5の回転位置にあるとき、伸張位置に移行することを防ぐように構成され得る。乳幼児用カーシート200は、ハンドル226が押圧位置にある間、伸張位置及び後退位置においてハンドル226を選択的にロックするように構成される少なくとも1つのハンドル伸張ロック(例えば、以下で更に考察される
図23~
図25の246)を備え得る。ハンドル伸張ロックは、ハンドル226が伸張又は後退することを防ぐロック位置と、ハンドル226が伸張又は後退を許容された非ロック位置との間で、ハンドル伸張ロックを移行するために、ハンドル226が押圧位置にある間に、保育者によって作動され得る。ハンドル226が押圧位置にない間に、保育者がハンドル伸張ロックを作動させようとする場合、ハンドル伸張ストップ(例えば、
図20~
図22の244)は、ハンドル226が伸張するのを防ぐことができる。
【0060】
乳幼児用カーシート200は、ハンドル226が伸張位置にある間、ハンドル226が回転するのを防ぐように構成され得る。乳幼児用カーシート200は、ハンドル226が伸張位置にある間、ハンドル226が回転するのを防ぐように構成される少なくとも1つのハンドル回転ストップ(例えば、以下で更に考察される
図18及び
図19の242)を備え得る。したがって、ハンドル226は、
図14に示されるとおり、ハンドル226が伸張位置にあるとき、第2、第3、第4、及び第5の回転位置に回転するのを防止され得る。乳幼児用カーシート200は、ハンドル226が後退位置にある間、ハンドル226を異なる回転位置に選択的にロックするために、保育者によって作動されるように構成される少なくとも1つのハンドル回転ロック(例えば、以下で更に考察される
図15の230)を備え得る。ハンドル回転ロックは、ハンドル226が回転位置のうちの選択されたものから回転されるのを防止されたロック位置と、ハンドル226が回転位置の別の1つに回転するよう許容された非ロック位置との間で移動され得る。ハンドル226が伸張位置にある間、保育者がハンドル回転ロックを作動しようとする場合、ハンドル回転ストップ(例えば、
図18及び
図19の242)は、ハンドル226が回転するのを防ぐことができる。
【0061】
ここで
図15~
図17をより具体的に参照すると、ハンドルハブ228(2)のうちの1つの内部に実装された回転ロック230の一例が示されている。他の回転ロック230も、ハンドルハブ228(1)のうちの別の1つの内部に実装され得ることが理解される。更に、回転ロック230は、別の好適な様式で実装され得ることが理解される。回転ロック230は、ハンドル226の複数の回転位置を規定するロックプレート234を備える。例えば、ロックプレート234は、内部にスロット236を規定する表面を有することができる。スロット236は、円形又は部分円形部分236aと、円形又は部分的円形部分236aに開放し、スロット236の長さに沿って互いに周方向に離間した複数の溝部236bと、を有することができる。各溝部236bが、ハンドル226の異なる回転位置(例えば、位置A~E)に対応し得る。回転ロック230は、そこからスロット236内に延在している、ピン等の突起238aを備える回転ラッチ238を備え得る。突起238aは、異なる回転位置にハンドル226をロックするために、溝部236bに選択的に受容されるように構成され得る。
【0062】
代替の例(図示せず)において、回転ラッチ238は、少なくとも1つの窪みを規定することができ、ロックプレート234は、互いから周方向に離間した複数の突出部を規定することができる。回転ラッチ238の少なくとも1つの窪みは、ハンドル226を複数の回転位置に選択的にロックするように、突出部を選択的に受容するように構成され得る。したがって、ロックプレートは、複数の溝部又は突出部を規定することができ、回転ラッチは、ハンドルを異なる回転位置で選択的にロックするために、溝部又は突出部に対して選択的に係合するように構成される、少なくとも1つの突出部又は溝部を規定することができると言える。
【0063】
回転ラッチ238は、回転ラッチ238がロックプレート234と係合する(例えば、突起238aが回転位置の1つに対応する溝部236bの1つに受容される)ロック位置(
図16)と、回転ラッチ238がロックプレート234に対して係合解除する(例えば、突起238aが溝部236bから出てスロット236の円形又は部分的円形部分236a内に入るように移動される)非ロック位置(
図17)との間で並進されるように構成される。回転ラッチ238は、第1及び第2のハンドル部226a、226bのそれぞれ1つの軸に沿って並進することで、回転ラッチ238がロックプレート234と係合解除する(例えば、突起236aが溝部236のうちの1つから取り外され得る)ことで、ハンドル226を回転させるように構成することができる。次いで、ハンドル226は、別の回転位置に回転され得る。回転ラッチ238(及び突出部238a)がハンドル226に対して回転可能に固定され、ハンドル226の回転により、回転ラッチ238(及び突出部238a)をこれに対応してロックプレート234に対して回転させる。ハンドル226及び回転ラッチ238の両方が、ピボット240周りを回転するように構成され得る。旋回240が横方向Aに沿って延在する旋回軸を規定することができる。回転ラッチ238は、ピボット240を受容することで、回転ラッチ238がロック位置と非ロック位置との間で並進する際、ピボット240が、スロット238b内で並進するようにするスロット238bを規定し得る。ハンドル226が他の回転位置に回転されるとき、回転ラッチ238は、回転ラッチ238がロックプレート234に係合する(例えば、突起238aが別の回転位置に対応する溝部236bに受容される)ロック位置に移動され得る。回転ラッチ238は、回転アクチュエータ232が解放されるとき、回転ラッチ238がロックプレート234に係合するように(例えば、回転ラッチ238の突出部238aが溝部236bのうちの1つの中に向かって移動するように)バネ付勢され得る。
【0064】
乳幼児用カーシート200は、ハンドル226が回転することを防ぐロック位置(
図16)から、ハンドル226が回転を許容される非ロック位置(
図17)まで、少なくとも1つの回転ロック230を移動させるために、保育者によって作動されるように構成される回転アクチュエータ232を備え得る。回転アクチュエータ232は、回転アクチュエータ232を作動させるために、保育者によって係合されるように構成される係合面235a(
図15に図示)を規定する可動本体235を備える。一例において、可動本体234は、第1及び第2のハンドル部226a、226bのうちの一方の周囲に配され、下方ハンドル部226aに沿って並進するように構成されたハンドルとしての形状を有し得る。可動本体235は、チューブ状、又はカラー等、他の好適な形状を有することができ、係合面235aは、回転アクチュエータの外面であり得る。回転アクチュエータ232は、可動本体235から回転ラッチ238まで延在するワイヤ又はケーブル236を備え得る。選択方向D
Sに沿ったハブ228(2)から離れる可動本体235の移動により、選択方向D
Sに沿ったワイヤ又はケーブル236の対応移動を生じ、選択方向D
Sに沿った回転ラッチ238の対応の移動で、ロックプレート234から回転ラッチ238を係合解除させる(例えば、ロックプレート234の溝部236bの一方から出て突出部238aを移動させる)。代替の例において、回転アクチュエータ232は、別の好適な様式で構成され得ることが理解される。例えば、可動本体235は、ハンドルでなく、プッシュボタンとして実装可能である。別の例として、可動本体235は、第3のハンドル部分226cの「U」型の底部(すなわち、把持バー227c)又はハンドルハブ228(1)、228(2)の一方等、別の位置に配置され得る。
【0065】
図18及び
図19を参照すると、回転停止242は、ハンドル226が伸張位置にあるとき、ハンドル226の回転を防止するように構成される。なお、回転ラッチ238をよりよく見えるようにするために、回転ストップ242は、
図15~
図17中では隠されている。回転ストップ242は、(i)ストップ242が回転ラッチ238と干渉して、回転ラッチ238が非ロック位置に移動されるのを防ぐ(これによってハンドル226が回転されるのを防ぐ)ようにするブロック位置(
図19)と、(ii)ストップ242と回転ラッチ238との間の干渉が取り除かれ、回転ラッチ238の非ロック位置への移動が許容される(これによってハンドル226の回転が許容される)解放位置(
図18)との間で移動するように構成され得る。
図18及び
図19は、回転ストップ242の一例を示しているが、回転ストップ242は任意の他の好適な様式で実装され得ることが理解される。
【0066】
回転ストップ242は、回転ラッチ238と干渉するブロック位置にあるとき、回転ラッチ238と係合するように構成される第1の係合面242aを有することができる。回転ストップ242は、回転ストップ242が解放位置に移動するように、第3のハンドル部226cによって係合されるように構成される第2の係合面242bを有し得る。特に、第3のハンドル部226cは、上で考察されたとおり、伸張位置と後退位置との間で、第1及び第2のハンドル部226a及び226bに対して入れ子になり得る。
図18に示されるとおり、第3のハンドル部226cが後退位置にあるとき、第3のハンドル部226cは、第2の係合面242bに係合することにより、回転ストップ242を解放位置に移動するようにすることができる。更に、
図19に示されるとおり、第3のハンドル部分226cが抽出位置にあるとき、第3のハンドル部分226cが第2の係合面242bから離間されることで、回転ストップ242をブロック位置に移動させるようにすることができる。回転ストップ242は、ブロック位置に向かってバネ付勢され得る。回転ストップ242は、ピボット240周りを回転するように構成され得る。
【0067】
図20~
図22に戻ると、ハンドル伸張ストップ244は、ハンドル226が押圧位置にない(すなわち、
図14の位置Aでない)とき、ハンドル226の伸張を防ぐように構成される。ハンドル伸長ストップ244は、解放位置(
図20及び
図21)及びブロック位置(
図22)の間で移動するように構成され得る。例えば、ハンドル伸長ストップ244は、解放位置とブロック位置との間で回転軸周りを回転するように構成され得る。ハンドル伸長ストップ244及び回転軸は、ハンドルハブ228(1)、228(2)のそれぞれ1つ内に配され得る。ブロック位置において、ハンドル226は、押圧位置以外の位置にあり、ハンドル伸長ストップ244は、ハンドル226が伸張位置に移動することを防ぐ。例えば、ハンドル伸長ストップ244は、ハンドル伸長ストップ244がブロック位置にある間(
図22)、第1及び第2のハンドル部分226a、226bのうちの一方における開口を通じて、第3のハンドル位置226c内に向かって延在する突起244aを備え得る。突起244aは、第3のハンドル部226cが伸張するのをブロックする。突起244aは、第1及び第2のハンドルハブ228(1)、228(2)のそれぞれ1つ内に配され得る。ハンドル伸張ストップ244は、ハンドル226を押圧位置まで回転させることにより、解放位置(
図20及び
図21)に向かって移動される。解放位置において、突起244aは、ハンドル226が伸張するのを許容されるように、第3のハンドル部226cから取り外される。ハンドル伸長ストップ244は、非ロック位置に向かってバネ付勢され得る。ハンドル伸張ストップ244が解放位置にある間、ハンドル伸長ロック246(以下で考察される)が非ロック位置にあるとき、ハンドル226は、後退位置から伸張位置への移動が許容される。ハンドル伸張ストップ244は、ハンドル226が運搬位置(位置B)にある間、ハンドル伸張ロック246がロック位置又は非ロック位置のいずれにあるかに関わらず、ハンドル226の伸長を防ぐように構成され得る。
【0068】
ハンドル伸張ストップ244は、突起244aを規定する第1の側と、第1の側244aの反対の第2の側244bとを有し得る。ハンドル伸長ストップ244は、ハンドル226が回転される際、ハンドル伸張ストップ244の第2の側244bが、ハンドルハブ228(1)、228(2)の対応する一方の内面に沿って乗り上げるように構成され得る。内面は、ハンドル伸長ストップ244の外側への回転を妨げることで、ハンドル伸長ストップ244をブロック位置に保つ。ハンドル226が選択位置(例えば、
図20及び
図21に示される押圧位置)に回転されるとき、第2のハンドル伸長ストップ244の第2の側244bは、内面における開口245と揃えられることで、少なくとも部分的に開口を通じて解放位置まで、ハンドル伸張ストップ244を外側に回転させる。なおハンドル伸張ストップ244は、ハンドルハブ228(1)、228(2)の対応する一方のハウジング内に全体的に配されることができ、ハウジングの外側部分は、
図20においては、ハンドルハブが内側に見えないように隠れている。
【0069】
図23~
図25に戻ると、ハンドル伸張ロック246は、後退及び伸張位置においてハンドル226を選択的にロックするように構成される。ハンドル伸長ロック246は、第1及び第2のハンドル部226a、226bのうちの一方において実装可能である。別のハンドル伸張ロック246は、第1及び第2のハンドル部226a、226bの他方の内部でも実装可能であることが理解される。更に、
図23~
図25は一例としてのハンドル伸張ロック246を示しているが、ハンドル伸張ロック246は別の好適な様式で実装可能であることが理解される。
【0070】
ハンドル伸張ロック246は、ロック位置(
図25)と非ロック位置との間で移動するように構成されたハンドル伸張ラッチ248を備え得る。ロック位置において、ラッチ248は、ハンドル226が伸張位置と後退位置との間で移行することを防ぐ。非ロック位置において、ハンドル226が第1の回転位置にあるとき(すなわち、ハンドル伸張ストップ244が解放位置にあるとき)、ハンドル226は、伸張位置と後退位置との間で移行するのが許容される。ハンドル伸張ストップ244がブロック位置にあるとき、ハンドル226は、ハンドル伸張ロック246がロック位置にあるか又は非ロック位置にあるかを問わず、伸張することができない。
【0071】
ハンドル伸張ラッチ248は、ロック位置と非ロック位置との間で移動するように構成される突起248aを備え得る。突起248aは、ハンドル226の軸AHから角度的にオフセットされた、例えば、これに直交する方向に沿って移動可能である。ロック位置において、突起248aは、突起248aが第3のハンドル部226cが延長されるのをブロックするように、第1及び第2のハンドル部226a、226bのうちの一方における開口内に、及び第3のハンドル部226cにおける開口内に延在する。いくつかの例において、ハンドル部226a、226bは、これらの軸に沿って互いからオフセットされた複数の開口を備えることができ、各開口は、異なる伸張位置に対応し得る。非ロック位置において、突起248aは、第3のハンドル部分226c内の開口から取り外され、それによって、第3のハンドル部226cが伸長又は後退することを可能にする。
【0072】
ハンドル伸張ロック246は、ロック位置と非ロック位置との間でラッチ248の移動を案内するように構成されるラッチガイド250を備え得る。ラッチガイド250は、ハンドル226の軸AHに沿った選択方向DSに沿って、ハブ228(1)、228(2)のそれぞれ1つに向かって、かつ、これから離れるように並進するように構成され得る。ラッチガイド250は、ラッチ248の対応面を案内するガイド面を備え得る。例えば、ラッチガイド250は、選択方向DSから角度的にオフセットされたスロット250aを備えることができ、ラッチ248は、スロット250aに受容されたピン248bを有することができる。ラッチガイド250が選択方向に沿ってハブ228(1)、228(2)のうちのそれぞれ1つから離れるように移動されるとき、ピン248bは、スロット250aに沿って並進することで、突起248aを第1及び第2のハンドル部226a、226bのうちの一方における開口から出て、第3のハンドル部226cから出て移動させる(すなわち、ラッチ248を非ロック位置に移動させる)。ラッチガイド250が選択方向に沿ってハブ228(1)、228(2)のうちのそれぞれ1つに向かって移動されるとき、ピン248bは、スロット250aに沿って並進することで、突起248aを第1及び第2のハンドル部226a、226bのうちの一方における開口内に向かって、第3のハンドル部226c内に向かって移動させるようにする(すなわち、ラッチ248をロック位置に移動させる)。
【0073】
乳幼児用カーシート200は、ロック位置と非ロック位置との間でハンドル伸張ラッチ248を移動させるために、保育者によって係合されるように構成されるハンドル伸長アクチュエータ252(
図24においてラベル付けされる)を備え得る。ハンドル伸張アクチュエータ252は、ハンドル伸長アクチュエータ252を作動させるために、保育者によって係合されるように構成される係合面254aを有する可動本体254を備える。一例において、可動本体254は、係合面254aを規定するプッシュボタンを規定する。プッシュボタンは、第3のハンドル部226c又は他のハンドル部内等、アクチュエータ方向D
Aに沿ってハンドル226内にプッシュボタンを押し込むことにより、作動可能である。
【0074】
ハンドル伸張アクチュエータ252は、可動本体254からハンドル伸長ロック246まで伸張する、ワイヤ又はケーブル等のリンク258を備えることができる。ハンドル伸張アクチュエータ252は、保育者による可動本体254の移動により、これに応じてリンク258を移動させ、それによってハンドル作動ロック246をロック位置と非ロック位置との間で移行させるように構成され得る。ハンドル伸張アクチュエータ252は、行為方向DAに沿ったハンドル226内への可動本体254の並進移動を、ハンドル226に沿ったリンク258の並進移動に変換するように構成され得る。例えば、可動本体254の内側は、少なくとも1つの傾斜面254bを規定することができ、ハンドル伸張アクチュエータ252は、可動本体254の少なくとも1つの傾斜面254bと係合する少なくとも1つの傾斜面256aを有する少なくとも1つの楔256を備えることができる。ハンドル伸張アクチュエータ252は、可動本体254が保育者によって押し込まれるとき、可動本体254の少なくとも1つの傾斜面254bが少なくとも1つの楔256の少なくとも1つの傾斜面に沿って並進するようにすることで、行為方向DAと直交する方向に沿って少なくとも1つの楔256を移動させるように構成され得る。これにより、ひいては、リンク258をハンドル226に沿って移動させ、ハンドル作動ロック246を移動させる。他の例において、ハンドル伸長アクチュエータ252は、別の好適な様式で実装可能であることが理解される。例えば、ハンドル伸張アクチュエータ252は、ボタンの代わりにハンドルとして実装可能であり、及び/又は、第1及び第2のハンドル部226a、226bの一方に沿う等、別の位置で実装可能である。
【0075】
プッシュハンドルを備えたバシネット又はキャリーコット
図示はされていないが、いくつかの例によると、チャイルドキャリアは、バシネット又はキャリーコットとすることができる。バシネット又はキャリーコットは、従来既知のとおり、本体及び/又はフレームを有することができる。バシネット又はキャリーコットは、乳幼児用カーシート200との関連で、上で考察されたように構成されるハンドルを有し、ハンドルが乳幼児用カーシート200のハンドル226との関連で上述した様式で動作するようにすることができる。更に、バシネット又はキャリーコットは、結合部214(1)及び214(2)と同様の結合部と、任意で結合部218(1)及び218(2)と同様の結合部を備え得る。以上の結合部214(1)、214(2)、218(1)、及び218(2)の説明がバシネット又はキャリーコットにも等しく適用し得ることが理解される。
【0076】
移動オーガナイザ
ここで
図29~
図33に戻ると、移動システム10は、保育者の飲料容器、携帯デバイス、又はその他の物品等、少なくとも1つの物品を保持するように構成され得る移動オーガナイザ300を任意で備えることができる。オーガナイザ300は、チャイルドキャリア(例えば、200、400)のハンドル226に対して取り外し可能に結合するように構成され得る。例えば、オーガナイザ300は、第1のハンドルサイドバー227aと第2のハンドルサイドバー227bとの間と、把持バー227cとチャイルドキャリアのシートとの間で、空間内のハンドル226に結合するように構成され得る。オーガナイザ300は、任意の好適なチャイルドキャリア(例えば、任意の乳幼児用カーシート、幼児用シート、バシネット、又はキャリーコット)の任意の好適なハンドルに結合するように構成され得る。
【0077】
オーガナイザ300は、横方向Aに沿って互いからオフセットされた第1のオーガナイザ側300a及び第2のオーガナイザ側300bを有することができる。いくつかの例において、オーガナイザ300は、長手方向Lに沿ったオーガナイザ300の幅、及び/又は、垂直方向Vに沿ったオーガナイザ300の高さよりも大きな横方向Aに沿った長さを有することができる。
【0078】
オーガナイザ300は、トレイ302に結合され、かつトレイ302の下方に配されるトレイ302及び保管容器304を備え得る。トレイ302は、ポリマー又は他の好適な材料等、好適に剛性の高い材料から形成可能である。トレイ302は、上面を規定するトレイ上端302aと、垂直方向Vに沿ってトレイ上端302aから離間されたトレイ下端302bとを有することができる。トレイ302は、トレイ下端302bに向かってトレイ上端302a内に延在する、複数のトレイ開口等、少なくとも1つのトレイ開口を規定することができる。例えば、トレイ302は、トレイ上端302a内に延在する円形トレイ開口302cを規定することができる。円形トレイ開口302cは、缶、ボトル、又はカップ等、内部に飲料容器を受容するようなサイズ及び形状を有することができる。別の例として、トレイ302は、追加又は代替として、トレイ上端302a内に延び、トレイ開口302dの底部で閉鎖される窪みを規定するトレイ開口302dを規定することができる。更に別の例として、トレイ302は、追加又は代替として、トレイ開口302eがトレイ302下方で保管容器304に開放するように、トレイ302を貫通して(すなわち、トレイ上端302a及びトレイ下端302bを通じて)延在する貫通孔を規定するトレイ開口302eを規定することができる。いくつかの例において、トレイ302は、閉鎖してトレイ開口のうちの少なくとも1つをカバーし、開放してトレイ開口のうちの少なくとも1つの内容物へのアクセスを保育者に与える蓋306を備えることができる。
【0079】
保管容器304は、容器上端304aと、垂直方向Vに沿って容器上端304aから離間した容器下端304bとを有し得る。容器上端304aは、内部で延在し、容器下端304bの前で終わることで、少なくとも1つの容器開口304cが閉鎖されるようにする少なくとも1つの容器開口304cを規定し得る。少なくとも1つの容器開口304cは、垂直方向に沿って、トレイ302の開口のうちの少なくとも1つと揃えられ得る。例えば、少なくとも1つの容器開口304cは、物品を、トレイ開口302eを通じて少なくとも1つの容器開口304c内に置くことができるように、トレイ開口302eと揃えられ得る。いくつかの例において、少なくとも1つのトレイ開口302eは、垂直方向に沿ってトレイ開口の全部と揃えられ得る。
【0080】
いくつかの例において、トレイ302及び保管容器304は、各々、垂直方向に直交する断面形状を有することができ、トレイ302及び保管容器304の断面形状は、互いに一致及び/又は互いに合致する。代替の例において、トレイ302は、保管容器304がトレイ302の一部のみの下方に配されたときよりも大きな断面形状を有することができる。トレイ302が保管容器304に結合されるとき、トレイ302は、保管容器304の頂上部として作用可能である。
【0081】
図34及び
図35に簡単に戻ると、いくつかの例において、オーガナイザ300は、コンパクト構成(
図34)及び拡張構成(
図35)の間で移行するように構成され得る。特に、トレイ302は、トレイ302及び保管容器304の間の垂直距離が選択的に増減できるように、保管容器304に対して移動可能に結合可能である。換言すると、オーガナイザ300は、トレイ302及び保管容器304の間の距離を増すことにより、コンパクト構成を拡張構成に移行され、トレイ302及び保管容器304の間の距離を減じることにより、拡張構成からコンパクト構成に移行され得る。オーガナイザ300がコンパクト構成にあるとき、トレイ302及び保管容器304は、互いに接触され得る。オーガナイザ300は、オーガナイザ300がコンパクト構成にあるときよりも、オーガナイザ300が拡張構成にあるとき、より大きな内部保管容量を有する。
【0082】
オーガナイザ300は、トレイ302と保管容器304とに結合された可撓性材料308を備え得る。可撓性材料308は、メッシュ織物、又はその他任意の好適な材料等の織物とすることができる。一例において、保管容器304は、トレイ302よりも剛性が低いものの、可撓性材料308よりも剛性が高いエチレン酢酸ビニル(EVA)等、半剛性材料で形成可能であり、可撓性材料308は、保管容器304に熱成形される織物とすることができる。可撓性材料308は、垂直方向Vに沿って互いからオフセットされる上端308aと下端308bとを規定するチューブ形状を有することができる。可撓性材料308は、上端308aから下端308bに延在する受容空間を規定することができる。上端308aは、トレイ302の下端302b等、トレイ302に結合され得る。下端308bは、保管容器304の上端304a等、保管容器304に結合され得る。代替として、下端308bは、保管容器304の下端304bを包囲することができる。
【0083】
オーガナイザ300が拡張構成にあるとき、可撓性材料308は、受容空間内の容器物品に対するオーガナイザ300の側を規定することができる。オーガナイザ300がコンパクト構成にあるとき、可撓性材料308は、オーガナイザ300の内側で折り畳み可能である。図示はされないものの、いくつかの例において、可撓性材料308は、保育者に可撓性材料308内の受容空間へのアクセスを提供するため、開放された上端308a及び308bの間で、その側方にアクセス開口を規定し得る。追加又は代替として、保育者は、トレイ302を通じて延在する貫通孔を規定する開口203eを通じて、受容空間にアクセスすることができる。
【0084】
オーガナイザ300は、オーガナイザ300をコンパクト構成において選択的に固定するように構成される締結部310を備えることができる。例えば、締結部310は、第1の複数の歯を有した第1のテープ部310aと、第2の複数の歯を有し、第1の複数の歯と嵌合するように構成された第2のテープ部310bとを有するジッパを備え得る。トレイ302は、トレイ302の下端302b等、トレイ302の本体に取り付けられ得る第1のテープ部310aを備え得る。保管容器304は、保管容器304の上端304a等、保管容器304の本体に取り付けられ得る第2のテープ部310bを備え得る。代替の例において、オーガナイザ300は、オーガナイザ300をコンパクト構成に固定することのできるスナップ、ボタン、トグルラッチ、又はその他任意の好適な締結部等、ジッパ以外の締結部310で実装可能である。
【0085】
図31及び
図32に戻って参照すると、上で考察されたとおり、オーガナイザ300は、乳幼児カーシート200のハンドル226に対して取り外し可能に取り付けられるように構成され得る。オーガナイザ300は、第1のオーガナイザ側300aを第1のハンドルサイドバー227aに結合するために、ハンドル226の第1のハンドルサイドバー227aの第1の結合部229(
図26参照)を係合するように構成される第1のオーガナイザ側300aにて、第1の結合部312(1)を規定し得る。オーガナイザ300の第1の結合部312(1)は、突起及び開口のうちの少なくとも一方を規定することができ、ハンドル226の第1の結合部は、第1の結合部312(1)に嵌合するように構成される突起及び開口の他方を規定することができる。同様に、オーガナイザ300は、第2のオーガナイザ側300bを第2のハンドルサイドバー227bに結合するために、ハンドル226の第2のハンドルサイドバー227bの第2の結合部229を係合するように構成される第2のオーガナイザ側300bにて、第2の結合部312(2)を規定することができる。オーガナイザ300の第1の結合部312(2)は、突起及び開口のうちの少なくとも一方を規定することができ、ハンドル226の第2の結合部は、第2の結合部312(2)に嵌合するように構成される突起及び開口の他方を規定することができる。
【0086】
図31及び
図32は、オーガナイザ300の第1及び第2の結合部312(1)の各々が突起を規定し、カーシートハンドル226の結合部229が突起を受容する開口を規定する具体的な一例を示している。第1及び第2の結合部312(1)及び312(2)は、トレイ302に取り付けられるが、代替の例において、結合部は、オーガナイザ300の別の一部に取り付けられ得る。第1の結合部312(1)の突起等、結合部のうちの1つの突起は、オーガナイザ300内に後退しないように、位置決めして固定され得る。追加又は代替として、第2の結合部312(2)の突起等、結合部のうちの別の1つの突起は、オーガナイザ300(
図32)から選択的に延在し、オーガナイザ300(
図33)内に後退するように構成され得る。このような例において、第2の結合部312(2)の突起は、オーガナイザ300から突出するようにバネ付勢され得る。オーガナイザ300は、伸張位置(
図32)と後退位置(
図33)との間で第1の結合部312(1)の突起を移行するため、保育者によって係合されるように構成されるアクチュエータ314を任意で備え得る。
【0087】
ここで、
図24及び
図26~
図28に戻ると、いくつかの例において、乳幼児用カーシート200は、ハンドル226が伸張位置にあるときのみ、オーガナイザ300が搭載可能となるように構成され得る。追加又は代替として、いくつかの例では、乳幼児用カーシート200は、オーガナイザ300が結合されているとき、ハンドル226が後退できないように構成され得る。例えば、乳幼児用カーシート200のハンドル226は、オーガナイザ300がカーシートハンドル226の結合部229に取り付けられないようにするブロック位置(
図26)と、オーガナイザ300がカーシートハンドル226の結合部229への取付を許容される非ブロック位置(例えば、
図27)との間で移行するように構成される少なくとも1つのオーガナイザラッチ260を備え得る。
【0088】
各オーガナイザラッチ260は、ハンドルサイドバー227a、227bのうちの一方において実装可能である。いくつかの例において、各ハンドルサイドバー227a、227bは、オーガナイザラッチ260を備え得る。
図26及び
図27は、オーガナイザラッチ260の具体的な一例を示しているが、オーガナイザラッチ260は、他の任意の好適な様式で実装され得ることが理解される。オーガナイザラッチ260は、内部に開口260aを規定し得る。オーガナイザラッチ260は、オーガナイザラッチ260が非ブロック位置(
図27)にあるとき、オーガナイザラッチ260の開口260aがハンドル結合部229によって規定された開口と実質的に揃えられるように構成され得る。そのため、オーガナイザ300の結合部312(1)、312(2)のうちの一方は、ハンドル226の開口229を通じて、かつ、オーガナイザラッチ260の開口260a内に受容され得る。これを
図28に示す。いくつかの例において、オーガナイザラッチ260は、保育者がハンドル伸張アクチュエータ252を作動するとき、オーガナイザラッチ260が非ロック位置(
図27)からブロック位置(
図26)まで移動するように、ハンドル伸張アクチュエータ252のリンク258に結合可能である。
図28を参照すると、オーガナイザ300がカーシートハンドル226に取り付けられるとき、結合部312(1)、312(2)のそれぞれ1つが、オーガナイザラッチ260の移動と干渉することにより、保育者がハンドル伸張アクチュエータ252を作動させるのを防ぐ。したがって、ハンドル226は、オーガナイザ300がハンドル226に結合される間、伸張位置から後退位置に移動するのを防止される。逆に、ハンドル伸張アクチュエータ252が保育者によって作動される間、オーガナイザラッチ260は、ブロック位置にあることで、オーガナイザ300がインストールされるのを防ぐ。
【0089】
乳幼児用カーシートハンドル226は、乳幼児用カーシートハンドル226が後退位置にあるとき、ハンドル226の各オーガナイザ結合部229が第1及び第2のハンドル部226a、226bのうちの一方によってカバーされるように構成され得る。換言すると、後退位置において、各オーガナイザ結合部229は、オーガナイザ300がオーガナイザ結合部229に結合できないように、第1及び第2のハンドル部226a、226bのうちの一方の内部に向かって後退可能である。
【0090】
図24及び
図26~
図28は一例を示しており、乳幼児用カーシートハンドル226の各オーガナイザ結合部229がオーガナイザ300の結合部312(1)、312(2)の突起を受容するように構成された開口を規定しているが、本開示の例はこれに限定されるものでない。代替の例において、乳幼児用カーシートハンドル226の各オーガナイザ結合部229は、ハンドル226から内側に延在する突起(図示せず)を備えることができ、オーガナイザ300の各接合部312(1)、312(2)は、突起の対応する1つを受容するように構成された開口を備える。いくつかのこのような例において、各オーガナイザ結合部229の突起は、ハンドル226が後退位置にあるとき、ハンドル226内に後退することで、オーガナイザ300が結合部229に取り付けられないように構成することができる。更に、オーガナイザ300がハンドル226の各オーガナイザ結合部229に取り付けられたとき、各結合部229は、オーガナイザ300の結合部312(1)、312(2)のそれぞれ1つに干渉することで、結合部312(1)、312(2)のそれぞれ1つがハンドル226内に後退するのを防ぐことができる。上で考察されたハンドル226は、代替として、幼児用シート400上、又はバシネット又はキャリーコット上等、乳幼児用カーシート以外のチャイルドキャリア上に実装され得る。したがって、以上の説明は、幼児用シート400、又はバシネット、又はキャリーコットに等しく適用可能である。
【0091】
プッシュハンドル付き幼児用シート
図36A~
図37Bに戻ると、移動システム10は、
図3及び
図4のチャイルドキャリッジ100と、幼児用シートである、取り外し可能チャイルドキャリア400と、を備えて示されている。幼児用シート400は、シートフレーム402と、シートフレーム402に取り付けられたプッシュハンドル404と、を備える。シートフレーム402は、1つ以上のチューブから形成されたチューブ状フレームとすることができる。シートフレーム402は、子供が幼児用シートに着座しているときに位置決めされる、開口又は空間410をその間に規定するように、横方向Aに沿って互いから離間された第1のサイドレール406及び第2のサイドレール408を備える。幼児用シート400は、着座面416a及びクッションを幼児に提供するように構成される、空間410内に配された繊維製品416を備え得る。繊維製品416は、座席底面416b及び座席背面416cを規定し得る。繊維製品416は、互いに離間した一対の側壁416dを規定し得る。座席底面416b及び座席背面416cは、側壁416d間に延在することができる。代替の例(図示せず)において、幼児用シート400は、座席底面416b及び座席座面416cを含む、着座面416aを規定するプラスチック本体を備え得る。
【0092】
第1のサイドレール406は、第1の方向D1に沿って互いから離間した第1のレール端部406a及び第2のレール端部406bを有する。第1のサイドレール406は、第1の方向D1に沿って長尺を有し得る。同様に、第2のサイドレール408は、第1の方向D1に沿って互いから離間する第1のレール端部408a及び第2のレール端部408bを有する。第2のサイドレール406は、第1の方向D1に沿って長尺を有し得る。シートフレーム402は、第1及び第2のサイドレール406及び408の間に延在するフットレール412を備え得る。例えば、フットレール412は、第1のサイドレール406の第2のレール端部406bから第2のサイドレール408の第2のレール端部408bまで延在し得る。フットレール412は、第1の方向D1に直交する第2の方向D2に沿って延在し得る。いくつかの例において、第2の方向D2は、横方向Aに揃えることができる。フットレール412は、第2の方向D2に沿って長尺を備え得る。したがって、第1のサイドレール406、第2のサイドレール408、及びフットレール412は、ともに「U」型を規定し得る。第1のサイドレール406、第2のサイドレール408、及びフットレール412は、互いに対して結合された別個の部品とすることができ、あるいはシートフレーム402の形状を規定するように屈曲される連続チューブの部分とすることができる。
【0093】
プッシュハンドル404は、幼児用シート400がチャイルドキャリッジ100に取り付けられたとき、移動システム10を押すべく保育者によって把持されるように構成される。例えば、プッシュハンドル404は、保育者に対してアクセス可能となるように、シートフレーム402の上方に延在することができる。幼児用シート400は、幼児用シート400をチャイルドキャリッジ100から取り外すことにより、ハンドル400を幼児用シート400とともにチャイルドキャリッジ100から取り外させるように構成される。
【0094】
プッシュハンドル404は、伸張位置と後退位置との間で移行するように構成され得る。いくつかの例において、プッシュハンドル404は、伸張位置と後退位置との間に1つ以上の中間位置に移行するように構成され得る。プッシュハンドル404は、後退位置でなく、伸張位置にあるとき、シートフレーム402の上方に更に延在し得る。一例において、プッシュハンドル404は、ハンドル404がシートフレーム402に対して入れ子になるように、シートフレーム402に対して取り付けられ得る。例えば、ハンドル404は、第1のハンドル部404a及び第2のハンドル部404bを備え得る。第1のハンドル部404aは、第1のサイドレール406に対して入れ子になり得、第2のハンドル部404bは、第2のサイドレール408に対して入れ子になり得る。第1及び第2のハンドル突起404a及び404bは、横方向Aに沿って互いにオフセットされ得る。ハンドル404は、第1及び第2のハンドル部404a及び404bの間に延在する第3のハンドル部404cを任意で備え得る。代替の例(図示せず)において、プッシュハンドルは、ハンドルが旋回軸に沿ってシートフレームに向かって、及びこれから離間して回転するように、旋回点にてシートフレームに対して旋回可能に取り付けられ得、旋回軸は、例えば、第2の方向D2に沿って延び得る。
【0095】
図38を参照すると、幼児用シート400は、伸張位置及び後退位置においてハンドル404を選択的にロックするように構成される少なくとも1つのハンドル伸長ロック420を備え得る。少なくとも1つのハンドル伸張ロック420は、後退及び伸張位置にあるハンドル404を選択的にロックするように構成される。各ハンドル伸長ロック420は、第1及び第2のハンドル部404a及び404bのうちの一方において実装可能である。ハンドル伸長ロック420は、ロック位置(
図38)と非ロック位置との間で移動するように構成されたハンドル伸張ラッチ422を備え得る。ロック位置において、ラッチ422は、ハンドル404が伸張位置と後退位置との間で移行するのを防ぐ。非ロック位置において、ハンドル404は、伸張位置と後退位置との間で移行するのが許容される。例えば、ハンドル伸張ラッチ422は、ロック位置と非ロック位置との間で移動するように構成される突起422aを規定することができる。ハンドル伸張ラッチ422は、第1又は第2のハンドル部404a又は404bの軸A
Hから角度的にオフセット、例えばこれに直交する方向に沿って移動可能である。ロック位置において、ハンドル伸張ラッチ420aの突起422aは、突起422aが、ハンドル404が延在するのをブロックするように、第1及び第2のサイドレール406及び408のうちの一方における開口409内に延在する。第1及び第2のサイドレール406及び408のうちの一方は、各々、ハンドル404の異なる位置に対応する、軸A
Hに沿って互いからオフセットされた複数の開口409を備え得る。非ロック位置において、ハンドル伸張ラッチ422の突起422aは、第1及び第2のサイドレール406及び408のうちの一方における開口409から取り外されることで、ハンドル404を伸張又は後退させる。
【0096】
ハンドル伸張ロック420は、ロック位置と非ロック位置との間でラッチ420の移動を案内するように構成されたラッチガイド424を備え得る。ラッチガイド424は、ハンドル404の軸AHに沿った選択方向DSに沿って並進するように構成され得る。ラッチガイド424は、ラッチ422の対応する面を案内する案内面を備え得る。例えば、ラッチガイド424は、選択方向DSから角度的にオフセットされたスロット424aを備えることができ、ラッチ422は、スロット424aに受容されたピン422bを備えることができる。ラッチガイド424が選択方向DSに沿って上方に移動されるとき、ピン422bは、スロット424aに沿って並進することで、突起422aを第1及び第2のサイドレール406及び408のうちの一方における開口409を出て移動させる。ラッチガイド424が選択方向DSに沿って下方に移動されるとき、ピン422bは、スロット424aに沿って並進することで、突起422aを第1及び第2のサイドレール406及び408のうちの一方における開口409のうちの1つの中に移動させる。
【0097】
幼児用シート400は、保育者によって係合され、ロック位置と非ロック位置との間でハンドル伸張ロック420を移動させるように構成されるハンドル伸長アクチュエータ426(
図36Aにおいてラベル付けされる)を備え得る。ハンドル伸張アクチュエータ426は、任意の好適な様式で実装され得る。ハンドル伸長アクチュエータ426は、保育者によって係合され、ハンドル伸長アクチュエータ426を作動させるように構成される係合面を有する可動本体を備える。一例において、可動本体は、係合面を規定するプッシュボタンを規定する。押しボタンは、プッシュボタンをハンドル404に押し込むことによって作動され得る。
【0098】
図38を引き続き参照すると、ハンドル伸張アクチュエータ426は、アクチュエータ426の可動本体からハンドル伸長ロック420まで延在する、ワイヤ、ケーブル、又はバンド等のリンク428を備え得る。ハンドル伸張アクチュエータ426は、保育者による可動本体の移動により、リンク428をこれに応じて移動させ、これによってハンドル作動ロック420をロック位置と非ロック位置との間で移行させるように構成され得る。ハンドル伸張アクチュエータ426は、アクチュエータ426の可動本体の並進移動をリンク428の軸A
Hに沿った並進移動に変換するように構成され得る。他の例において、ハンドル伸張アクチュエータ426は、別の好適な様式で実装され得ることが理解される。例えば、ハンドル伸長アクチュエータ426は、ボタンでなくプルハンドルとして、又はハンドル404の一部に沿って並進するカラーとして実装され得る。ハンドル伸張アクチュエータ426はまた、図示以外の場所でも実装可能である。
【0099】
図36A~
図37Bに戻って参照すると、幼児用シート400は、拡張構成(
図37A)と折り畳み構成(
図37B)との間で以降するように構成され得る。フレーム402は、フレーム上端402a及びフレーム下端402bを備えることができ、子供が幼児用シート400に着座したとき、フレーム上端402aは、子供の頭部に対してより近くに配され、フレーム下端402bが子供の脚に対してより近くに配される。幼児用シート400は、フレーム上端402aをフレーム下端402bに向かって回転させることにより、拡張構成から折り畳み構成に移行され、フレーム上端402aをフレーム下端402bから離れるように回転させることにより、折り畳み構成から拡張構成に移行されるように構成される。折り畳み構成時、フレーム上端402aは、フレーム下端402bに対して略平行であり得る。フレーム402は、フレーム上端402a及びフレーム下端402bを互いに対して旋回可能に接続する一対の折り畳みハブ418(1)、418(2)を備え得る。第1の折り畳みハブ418(1)は、第1のサイドレール406の第1及び第2のレール端部406a及び406bの間で第1のサイドレール406に取り付けられ得る。同様に、第2の折り畳みハブ418(2)は、第2のサイドレール408の第1及び第2のレール端部408a及び408bの間で第2のサイドレール408に取り付けられ得る。幼児用シート400は、
図37Bに示されるとおり、幼児用シートが折り畳み構成にあり、キャリッジ100が第1の折り畳み構成にあるとき、キャリッジ100に固定されたままとなるように構成され得る。図示のとおり、幼児用シート400及びキャリッジ100が両方とも折り曲げられるとき、結合部116(1)、116(2)は、幼児用シート400のフレーム上端402a、幼児用シート400のフレーム下端402b、及びキャリッジ100の前方脚部108(1)、108(2)が互いに略平行となり得るように、前方に回転され得る。
【0100】
図39A~
図39Cに戻ると、幼児用シート400は、拡張位置にあるチャイルドキャリッジ100を解放可能にロックするように構成される少なくとも1つの折り畳みラッチ430を備え得る。各折り畳みラッチ430は、折り畳みハブ418(1)、418(2)の一方内に配され得る。各折り畳みラッチ430は、任意の好適な様式で実装され得る。
図39A~
図39Cは、第1の折り畳みハブ418(1)の一例を示している。第2の折り畳みハブ418(2)は、同様に実装され得る。しかしながら、折り畳みハブ418(1)及び折り畳みラッチ430が別の好適な様式で実装され得ることが理解される。幼児用シート400は、幼児用シート400が折り畳まれるのを許容する非ロック位置と、幼児用シート400が折り畳まれないようにするロック位置との間で、少なくとも1つの折り畳みラッチ430を移動させるように、少なくとも1つの折り畳みラッチ430を作動するように構成される折り畳みアクチュエータ432(
図36Bにおいてラベル付けされる)を備え得る。アクチュエータ432は、任意の好適なアクチュエータとすることができる。
【0101】
一般的に、各折り畳みハブ418(1)、418(2)は、互いに旋回可能に結合される下端プレート434及び上端プレート436を有する。上端プレート436は、フレーム上端402aの回転により、上端プレート436の対応する回転を生じるように、シートフレーム402のフレーム上端402aに対して位置づけ可能に固定される。下端プレート434は、フレーム下端402bが下端プレート434の対応する回転を生じるように、シートフレーム402のフレーム下端402bに対して位置決め可能に固定される。上端プレート436及び下端プレート434は、折り畳み旋回軸AFに沿って互いに対して揃えられ得る。折り畳みラッチ430は、上端プレート436及び下端プレート434のうちの一方に対して回転可能に固定されることができ、互いに対してフレーム上端402a及びフレーム下端402bを回転可能にロックするように、上端フレーム436及び下端フレーム434の他方に対して解放可能に係合するように構成され得る。
【0102】
例えば、
図39A~
図39Cは、折り畳みラッチ430が上端プレート436に対して回転可能に固定され、下端プレート434を開放可能に係合するように構成される1つの具体例を示している。折り畳みラッチ430は、上端プレート436に対して上端402aの軸に沿って並進可能である。下端プレート434は、ガイドスロット434aと、ガイドスロット434aから延在する複数の窪み434b、434cとを規定し得る。ガイドスロット434aは、円弧又は円を規定するように湾曲され得る。各窪み434b、434cは、幼児用シート400の異なる折り畳み構成に対応可能である。例えば、下端プレート434は、拡張構成に対応した第1の窪み434bと、折り畳み構成に対応した第2の窪み434cとを規定することができる。折り畳みラッチ430は、幼児用シート400が折り畳み及び拡張構成の間で移行する際、ガイドスロット434aに沿って並進するように構成される突起430aを備える。突起430aは、直線スロット436aに沿って並進するように、上端プレート436の直線スロット436aを通じて、下端プレート434のガイドスロット434a内に向かって延在し得る。突起430aは、拡張及び圧潰構成のうちの1つにおいて互いに対してフレーム上端402a及びフレーム下端402bを回転可能にロックするように、窪み434b、434cに選択的に受容されるように構成される。
図39Bは、折り畳みラッチ430の突起430aが第1の窪み434b内に受容された、拡張構成における幼児用シート400を示しており、
図39Cは、折り畳みラッチ430の突起430aが第2の窪み434b内に受容された、折り畳み構成に置ける幼児用シート400を示している。
【0103】
幼児用シート400は、アームバー又はチャイルドトレイ438を任意で備え得る。アームバー又はチャイルドトレイ438は、シートフレーム402とともに折り畳むように構成され得る。一例において、折り畳みハブは、アームバー又はチャイルドトレイ438を、拡張及び折り畳み構成の間で移行するように案内するよう構成され得る。例えば、アームバー又はチャイルドトレイ438は、突起440aを有するハブ440を備え得る。下端プレート434は、ハブ440の突起440aを受容する第1の溝部434dを有し得る。第1の溝部434dは、円弧又は円を規定するように湾曲され得る。第1の溝部434dは、幼児用シート400が、
図39Bに示されるとおり、拡張構成にあるとき、上方方向に沿った突起440aの移動、したがってアームバー又はトレイ438の上方への移動を限定する上端434eを有し得る。タッパー端プレート436は、ハブ440の突起440aを受容する第2の溝部436bを有し得る。第2の溝436bは、下端436c及び下端436dを有する。下端436dは、幼児用シート400が、
図39Bに示されるとおり、拡張構成にあるとき、突起440aの下方への移動を制限することで、アームバー又はトレイ438の下方への移動を限定する。フレーム402が折り畳み構成に回転されるとき、上端プレート436は、下方に向かって回転することで、第2の溝部436bの上端436dを下方に向かって回転させ、ハブ440の突起440aと係合させて、突起440aと、ひいてはアームバー又はトレイ438を
図39Cに示されるとおり下方に駆動する。
【0104】
図36A~
図37Bに戻って参照すると、幼児用シート400は、チャイルドキャリッジ100に対して取り外し可能に結合するように構成される。幼児用シート400は、幼児用シート400をキャリッジ100に対して取り外し可能に結合するように構成される少なくとも1つの結合部を備え得る。少なくとも1つの結合部は、一対の結合部414(1)、414(2)を備え得る。一対のうちの第1の結合部414(1)は、チャイルドキャリッジ100の第1のシート結合部116(1)に対して取り外し可能に結合するように構成され得る。第1の結合部414(1)は、第1のサイドレール406の第1及び第2のレール端部406a及び406bの間で第1のサイドレール406に取り付けられ得る。一対のうちの第2の結合部414(2)は、チャイルドキャリッジ100の第2のシート結合部116(2)に対して取り外し可能に結合するように構成され得る。第2の結合部414(2)は、第2のサイドレール408の第1及び第2のレール端部408a及び408bの間で第2のサイドレール408に取り付けられ得る。
【0105】
図40A~
図42を参照すると、いくつかの例において、幼児用シート400の第1及び第2の結合部414(1)、414(2)の各々は、第1及び第2のシート結合部116(1)及び116(2)のうちの対応する一方のバヨネット117を受容するように構成されるレセプタクル442を規定することができる。なお、代替の例において、チャイルドキャリッジ100はレセプタクルを備えることができ、幼児用シート400はバヨネットを備えることができる。各レセプタクル442は、バヨネット117の上部等、バヨネット117の対応する1つの少なくとも一部をその内部に受容するように構成される窪み444を規定する。第1及び第2の結合部414(1)、414(2)の各々は、チャイルドキャリッジ100の突起及び開口118のうちの別の1つ(
図5Aにおいてラベル付けされる)に係合するように構成される突起又は開口446aを規定し得る。
図40A~
図42は、第1及び第2の結合部414(1)、414(2)の各々がチャイルドキャリッジ100の開口118(
図5Aにおいてラベル付けされる)に受容されるように構成される突起446aを規定する一例を示している。各突起446aは、結合部414(1)、414(2)のそれぞれ1つの窪み444内に向かって延在する。各結合部414(1)、414(2)は、横方向A、垂直方向V、及び/又は長手方向Lに沿ったキャリッジ100に対する幼児用シート400の移動を限定するように、チャイルドキャリッジ100の異なる横側を係合することができる。
【0106】
いくつかの例において、各結合部414(1)、414(2)は、突起446aを備えた可動ラッチ446を備え得る。可動ラッチ446は、ラッチ位置(
図41B)及び非ラッチ位置(
図41A)の間で可動とすることができる。ラッチ位置において、突起446aは、チャイルドキャリッジ100のシート結合部116(1)、116(2)のうちの対応する一方の開口118内に延在することができる。非ラッチ位置において、突起446aは、開口118から取り外される。
【0107】
より具体的に
図41A~
図42を参照すると、幼児用シート400は、保育者によって係合され、ラッチ位置と非ラッチ位置との間でラッチ446を移動させるように構成される各結合部414(1)、414(2)のためのアクチュエータ450を備え得る。各アクチュエータ450は、任意の好適なアクチュエータとすることができる。各アクチュエータ450は、折り畳みハブ418(1)、418(2)のうちの対応する一方の内部に窪むように構成されるプッシュボタン等の作動面452を規定することができる。代替の例(図示せず)において、各作動面452は、プルハンドルを規定し得る。各アクチュエータ450は、係合面452を可動ラッチ446に対して動作可能に結合する少なくとも1つのリンク454を備え得る。一例において、少なくとも1つのリンク454は、ラッチ446の対応する1つの少なくとも1つの係合面446bに係合する、一対の傾斜面454a等、少なくとも1つの傾斜面454aを備えることで、少なくとも1つの係合面454aが少なくとも1つの傾斜面454aに沿って乗り上げるようにし、これによってラッチ446をラッチ位置と非ラッチ位置との間で旋回させるようにすることができる。
【0108】
図40A及び
図40Bに戻って参照すると、いくつかの例において、幼児用シート400は、一対の結合部414(1)、414(2)の前方又は後方に配された一対の他の結合部456等、少なくとも1つの他の結合部456を備え得る。一対の他の結合部456は、横方向Aに沿って互いからオフセットされ得る。少なくとも1つの他の結合部456の各々は、第1及び第2のサイドレール406、408のそれぞれ1つに取り付けられ得る。少なくとも1つの他の結合部456の各々は、チャイルドキャリッジ100の少なくとも1つの他の結合部132(1)又は132(2)(
図3においてラベル付けされる)のうちの一方に対して取り外し可能に結合するように構成され得る。少なくとも1つの他の結合部456の各々は、幼児用シート400のハンドル404(
図36参照)に力が付与されるとき、一対の結合部414(1)、414(2)に付与されるトルクを限定するように、幼児用シート400をキャリッジ100に結合する。
【0109】
いくつかの例において、少なくとも1つの他の結合部456の各々は、ラッチ構成(
図40B)と非ラッチ構成(
図40A)との間で移動するように構成される可動ラッチ458を備え得る。例えば、各可動ラッチ458は、ラッチ及び非ラッチ構成間で旋回するように構成されるフックを規定し得る。各可動ラッチ458は、アクチュエータ450によって作動されるように構成され得る。アクチュエータ450は、任意の好適なアクチュエータであり得る。いくつかの例において、各可動ラッチ458は、ラッチ446のうちの1つも作動するアクチュエータ450によって作動され得る。各アクチュエータ450は、ラッチ446のうちの1つを作動面452の対応する1つに対して動作可能に結合するリンク460を備え得る。各リンク460は、第1及び第2のサイドレール406及び408のうちの一方の内部に少なくとも部分的に延在し得る。アクチュエータ450の作動により、リンク406の並進を生じることにより、ラッチ458をラッチ(
図40B)及び非ラッチ構成(
図40A)間で旋回させることができる。ラッチ458は、ラッチ構成に向かって付勢され得る。
【0110】
図面に示した例及び実施形態の説明及び記載は、例示のみを目的としていることに留意しなければならず、本開示を限定するものと解釈されてはならない。当業者は、本開示が種々の実施形態を考慮していることを認めるであろう。加えて、以上の例及び実施形態により上述した概念は、単独で採用されてもよく、あるいは上述の他の例及び実施形態のいずれかと組み合わせで採用されてもよいことが理解されなければならない。1つの例示した実施形態に対する上述の種々の代替例及び実施形態は、別段の指摘のない限り、本明細書に記載の全ての例及び実施形態に適用され得ることが更に理解されなければならない。
【0111】
別段の明示的な言及のない限り、各数値及び範囲は、「約」、「おおよそ」、又は「実質的」の単語がその値又は範囲に先行しているかのように、近似であるものとして解釈されなければならない。「約」、「おおよそ」、又は「実質的」の用語は、別段の言及のない限り、特定された値の15パーセント以内の範囲を説明しているものとして理解され得る。
【0112】
とりわけ、「可能である」、「可能であった」、「し得た」、「し得る」、「例えば」等、本明細書において使用される条件言語は、別段の具体的な言及のない限り、又は使用される文脈において別段に理解されるのでない限り、特定の実施形態では、特定の特徴、要素、及び/又はステップを含むが、他の実施形態では含まない旨伝えることが全般的に意図されている。したがって、このような条件言語は、全般的に、特徴、要素、及び/又はステップが何らかの方法で、1つ以上の実施形態に必要とされること、又は1つ以上の実施形態には、著者が入力又は示唆したか否かを問わず、これらの特徴、要素、及び/又はステップが含まれるか否か、又はいずれか特定の実施形態において実施されなければならないかを決定する際の論理を含むこと、は意図されていない。「備える(comprising)」、「含む(including)」、「有する(having)」等の用語は、同義語であり、オープンエンドの形態で包括的に使用され、追加の要素、特徴、行為、動作等を除外するものでない。また、「又は」という用語は、包括的な意味(排他的な意味ではない)で使用され、使用時、例えば、要素の一覧を繋ぐため、「又は」という用語は一覧中の要素の1つ、一部、又は全部を意味する。
【0113】
特定の実施例について説明したが、これらの実施例は、本明細書に開示の本発明の範囲を限定することが意図されるものでない。したがって、以上の説明のいずれの箇所も、具体的な特徴、特性、ステップ、モジュール又はブロックが必要又は不可欠であることを暗示するものでない。実際のところ、本明細書に記載の新規の方法及びシステムは、種々の他の形態で実装され得、更に、本明細書に開示の本発明の趣旨から逸脱することなく、本明細書に記載の方法及びシステムの形態における種々の省略、代替、及び変更がなされてもよい。添付の実施形態及びそれらの同等物は、本明細書に開示の本発明のうち特定のものの範囲及び趣旨の範囲に収まるような形態又は変更を網羅するように意図されている。
【0114】
本明細書に記載の例としての方法のステップは、必ずしも記載の順に実施される必要はないものと理解されなければならず、このような方法のステップの順は、単なる例示として理解されなければならない。同様に、追加ステップがこのような方法に含まれてもよく、本発明の種々の実施形態と一貫した方法において、特定のステップが省略又は組み合わせされてもよい。
【0115】
以下の方法における要素は、該当がある場合、対応するラベル付けによって特定のシーケンスにおいて言及されるが、クレームの言及がこれらの要素のうちの一部又は全部を実装するために特定のシーケンスを別段に暗示するのでない限り、これらの要素は、必ずしも特定のシーケンスにおける実装に限定されることが意図されるものでない。
【0116】
「内側に」、「外側に」、「上方」、及び「下方」という単語は、各々、構成要素の幾何学的中心に向かう、又はこれから遠ざかる方法を指す。
構成要素又はステップ等、本明細書中、特徴を説明する不定冠詞又は「1つの」との言及は、追加の特徴又は複数の特徴を排除するものでないことが理解される。例えば、デバイスが「1つの」特徴を有する、備える、含む、又は規定するとの言及は、そのデバイスが少なくとも1つの特徴を有する、備える、含む、又は規定する限り、そのデバイスが1を超える数の特徴を有する、備える、含む、又は規定することを排除するものでない。同様に、本明細書中、複数の特徴「のうちの1つ」との言及は、本発明が特徴のうちの2つ以上を含むことを排除するものでない。例えば、デバイスが「突起及び窪みの一方」を有する、備える、含む、又は規定するとの言及は、そのデバイスが突起と窪みの両方を有することを排除するものでない。
【手続補正書】
【提出日】2023-08-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャイルドキャリアを押すためのキャリッジであって、
複数の車輪と、
フレームと、を備え、前記フレームは、
長手方向に沿って互いからオフセットされた前端及び後端と、
前記複数の車輪が取り付けられているフレーム下端と、
前記チャイルドキャリアを支持するように構成されたフレーム上端とを備え、前記フレーム上端は、前記キャリッジから前記チャイルドキャリアの上方への取り外しを防止するように、前記チャイルドキャリアに対して解放可能に結合するように構成されている、複数のシート結合部を有し、前記複数のシート結合部は、
前記チャイルドキャリアの両側に対して取り外し可能に結合するように構成された一対のシート結合部と、
前記長手方向に対して前記一対のシート結合部からオフセットされた少なくとも1つの他のシート結合部とを含み、前記少なくとも1つの他のシート結合部は、前記チャイルドキャリアに対して取り外し可能に結合するように構成されており、
前記キャリッジは、前記チャイルドキャリアの上方に延在するいずれのプッシュハンドルも備えず、前記キャリッジは、前記チャイルドキャリアが前記キャリッジに結合されるとき、前記チャイルドキャリアのプッシュハンドルによって押されるように構成されている、キャリッジ。
【請求項2】
前記少なくとも1つの他のシート結合部は、前記チャイルドキャリアの前記プッシュハンドルに力が付与されたとき、前記一対のシート結合部に付与されるトルクを限定するように、前記キャリッジに前記チャイルドキャリアを結合する、請求項1に記載のキャリッジ。
【請求項3】
前記一対の結合部が、前記チャイルドキャリアの両側に対して取り外し可能に結合するように構成されている一対のバヨネットを含む、
請求項1に記載のキャリッジ。
【請求項4】
前記少なくとも1つの他のシート結合部が、前記一対のバヨネットの前方又は後方に配されている、請求項3に記載のキャリッジ。
【請求項5】
各バヨネットが、その内側に窪みを規定し、前記窪みが、前記チャイルドキャリアを前記キャリッジに固定するために、前記チャイルドキャリアの可動ラッチを受け入れるように構成されている、
請求項3に記載のキャリッジ。
【請求項6】
前記フレームは、第1の旋回軸周りを互いに旋回可能に結合されている前方脚部と後方脚部とを各々が備える、第1の脚部アセンブリ及び第2の脚部アセンブリを備える、
請求項1に記載のキャリッジ。
【請求項7】
前記第1及び第2の脚部アセンブリは、それぞれ、前記フレームが拡張構成から折り畳み構成に移行する際、前記第1及び第2の脚部アセンブリの前記前方及び後方脚部の移動を案内するように構成されている第1及び第2の連結部を備える、請求項6に記載のキャリッジ。
【請求項8】
前記少なくとも1つの他のシート結合部の各々が、前記第1及び第2の連結部のうちの一方によって規定されている、請求項7に記載のキャリッジ。
【請求項9】
移動システムであって、
請求項1に記載のキャリッジと、
前記チャイルドキャリアと、を備える、移動システム。
【請求項10】
前記チャイルドキャリアが、シートシェルと、
前記シートシェルに対して旋回可能に結合されたハンドルと、を備える乳幼児用カーシートであり、前記ハンドルは、前記乳幼児用カーシートがキャリッジから取り外されたときに前記乳幼児用カーシートを運ぶための直立位置と、前記乳幼児用カーシートが前記キャリッジに結合されたときに前記キャリッジを押すための角度付き位置と、の間で移行されるように構成されており、前記ハンドルは、前記キャリッジから前記乳幼児用カーシートを取り外すことで前記ハンドルを前記キャリッジから取り外させるように構成されている、請求項9に記載の移動システム。
【請求項11】
前記ハンドルは、前記ハンドルが前記キャリッジを押すために使用されるように構成されている伸張位置と、前記ハンドルが前記乳幼児用カーシートを運ぶために使用されるように構成されている後退位置と、の間で移行するように構成されている、請求項10に記載の移動システム。
【請求項12】
前記チャイルドキャリアが、
内部に開口を規定するフレームと、
座面を規定するように前記開口内において前記フレームによって支持された繊維製品座部と、
前記フレームに取り付けられたプッシュハンドルと、を備える幼児用シートであり、前記プッシュハンドルは、前記幼児用シートが前記キャリッジに結合されるとき、前記キャリッジを押すために使用されるように構成されており、前記キャリッジから前記幼児用シートを取り外すことで、前記プッシュハンドルを取り外させるように構成されている、請求項9に記載の移動システム。
【請求項13】
前記幼児用シートの前記プッシュハンドルが、伸張位置と後退位置との間で移行するように構成されている、請求項12に記載の移動システム。
【請求項14】
前記幼児用シートの前記プッシュハンドルが、前記幼児用シートの前記フレームの中及び外に入れ子になるように構成されている、請求項13に記載の移動システム。
【請求項15】
前記一対のシート結合部が、前記チャイルドキャリアの両側に対して取り外し可能に結合するように構成されている一対のバヨネットを含み、
前記チャイルドキャリアが、一対の可動ラッチを備え、各々、前記一対のバヨネットのうちの前記バヨネットの一方に対して解放可能に係合するように構成されており、アクチュエータが、前記一対の可動ラッチを作動させるように構成されている、
請求項9に記載の移動システム。
【請求項16】
前記チャイルドキャリアが、可動ラッチと、前記可動ラッチを作動させるように構成されているアクチュエータと、を有し、
前記キャリッジの前記少なくとも1つの他のシート結合部が、前記チャイルドキャリアが垂直方向に沿って前記キャリッジから取り外されるのを防ぐように、前記可動ラッチによって、前記チャイルドキャリアを前記キャリッジに固定するために、係合されるように構成されているシート結合部を備える、
請求項9に記載の移動システム。
【請求項17】
前記チャイルドキャリアが、車両への搭載のためのカーシート基部に対して前記チャイルドキャリアを固定するように構成されている可動ラッチと、前記可動ラッチを作動させるように構成されているアクチュエータと、を備え、
前記キャリッジの前記少なくとも1つの他のシート結合部が、前記チャイルドキャリアを前記カーシート基部に固定する前記可動ラッチを係合するように構成されているシート結合部を備える、
請求項9に記載の移動システム。
【請求項18】
移動システムであって、
乳幼児用カーシートであって、
後端、及び子供がシートシェル内に着座するとき、前記子供の頭部のより近くに配されるように、前方方向に沿って前記後端からオフセットされる前端を有するシートシェルと、
少なくとも1つのハブによって前記シートシェルに対して回転可能に結合されているハンドルと、
前記乳幼児用カーシートの下側に配され、前記前方方向に沿って前記少なくとも1つのハブからオフセットされる結合部と、を備える、乳幼児用カーシートと、
前記乳幼児用カーシートを車両シートに取り付けるように構成されており、車両シート上に据付けられるように構成された下端、前記乳幼児用シートを支持するように構成された上端、及びシート結合部を有するカーシート基部と、
前記乳幼児用カーシートを押すためのキャリッジと、を備え、前記キャリッジは、
複数の車輪と、
前記複数の車輪が取り付けられたフレーム下端、前記乳幼児用カーシートを支持するように構成された上端、及びシート結合部を備えるフレームと、を備え、
前記カーシート基部の前記シート結合部及び前記キャリッジの前記シート結合部は、各々、前方方向に沿って、それぞれ、前記カーシート基部及び前記キャリッジから前記乳幼児用カーシートの取り外しを規制するように、前記乳幼児用カーシートの前記結合部に対して取り外し可能に結合するように構成されている、移動システム。
【請求項19】
前記キャリッジは、前記乳幼児用カーシートの上方に延在するいずれのプッシュハンドルも備えず、前記キャリッジは、前記乳幼児用カーシートが前記キャリッジに結合されるとき、前記乳幼児用カーシートの前記ハンドルによって押されるように構成されている、請求項18に記載の移動システム。
【請求項20】
前記ハンドルは、前記ハンドルが前記キャリッジを押すために使用されるように構成されている伸張位置と、前記ハンドルが前記乳幼児用カーシートを運ぶために使用されるように構成されている後退位置と、の間で移行するように構成されている、請求項19に記載の移動システム。
【請求項21】
前記乳幼児用カーシートの前記結合部が、可動ラッチを備え、
前記乳幼児用カーシートが、前記可動ラッチを作動させるために、保育者によって係合されるように構成されているアクチュエータを備え、
前記カーシート基部の前記シート結合部及び前記キャリッジに前記シート結合部が、各々、上方方向に沿って、それぞれ、前記カーシート基部及び前記キャリッジから前記乳幼児用カーシートの取り外しを規制するように、前記乳幼児用カーシートの前記可動ラッチに対して取り外し可能に結合するように構成されている、
請求項18に記載の移動システム。
【請求項22】
前記可動ラッチが、フックを備える、請求項21に記載の移動システム。
【請求項23】
前記キャリッジが、前記キャリッジの前記シート結合部の前方又は後方に配された一対のシート結合部を備え、前記一対のシート結合部が、前記乳幼児用カーシートの両側に対して取り外し可能に結合するように構成されている、
請求項18に記載の移動システム。
【請求項24】
前記キャリッジの前記シート結合部は、前記乳幼児用カーシートの前記ハンドルに力が付与されたとき、前記一対のシート結合部に付与されるトルクを限定するように、前記乳幼児用カーシートを前記キャリッジに結合する、請求項23に記載の移動システム。
【請求項25】
前記一対のシート結合部が、前記チャイルドキャリアの両側に対して取り外し可能に結合するように構成されている一対のバヨネットを含む、
請求項23に記載の移動システム。
【請求項26】
前記乳幼児用カーシートが、前記シートシェルの両側に一対の可動ラッチ、及び前記可動ラッチを作動させるように構成されたアクチュエータを備え、
各バヨネットが、その内側に窪みを規定し、前記窪みが、前記一対の可動ラッチのうちの前記ラッチの一方を受け入れるように構成されている、請求項25に記載の移動システム。
【請求項27】
前記フレームは、第1の旋回軸周りを互いに旋回可能に結合されている前方脚部と後方脚部とを各々が備える、第1の脚部アセンブリ及び第2の脚部アセンブリを備える、
請求項18に記載の移動システム。
【請求項28】
前記第1及び第2の脚部アセンブリは、それぞれ、前記フレームが拡張構成から折り畳み構成に移行する際、前記第1及び第2の脚部アセンブリの前記前方脚部及び後方脚部の移動を案内するように構成されている第1及び第2の連結部を備える、請求項27に記載の移動システム。
【請求項29】
前記フレームの前記シート結合部は、前記第1及び第2の連結部のうちの一方によって規定されている、請求項28に記載の移動システム。
【請求項30】
前記第1の連結部は、前記第1の脚部アセンブリの前記前方脚部に対して旋回可能に接続された第1のリンク、及び前記第1の脚部アセンブリの前記後方脚部に対して旋回可能に接続された第2のリンクを備え、前記第1及び第2のリンクは、互いに対して旋回可能に結合され、
前記第2の連結部は、前記第2の脚部アセンブリの前記前方脚部に対して旋回可能に接続された第1のリンク、及び前記第2の脚部アセンブリの前記後方脚部に対して旋回可能に接続された第2のリンクを備え、前記第2の連結部の前記第1及び第2のリンクは、互いに対して旋回可能に結合されている、
請求項28に記載の移動システム。
【請求項31】
前記乳幼児用カーシートの前記ハンドルは、1)前記乳幼児用カーシートがキャリッジから取り外されたときに前記乳幼児用カーシートを運ぶための直立位置と、2)前記乳幼児用カーシートが前記キャリッジに結合されたときに前記キャリッジを押すための角度付き位置と、の間で移行されるように構成されており、前記ハンドルは、前記キャリッジから前記乳幼児用カーシートを取り外すことで前記ハンドルを前記キャリッジから取り外させるように構成されている、
請求項18に記載の移動システム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0116
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0116】
「内側に」、「外側に」、「上方」、及び「下方」という単語は、各々、構成要素の幾何学的中心に向かう、又はこれから遠ざかる方法を指す。
構成要素又はステップ等、本明細書中、特徴を説明する不定冠詞又は「1つの」との言及は、追加の特徴又は複数の特徴を排除するものでないことが理解される。例えば、デバイスが「1つの」特徴を有する、備える、含む、又は規定するとの言及は、そのデバイスが少なくとも1つの特徴を有する、備える、含む、又は規定する限り、そのデバイスが1を超える数の特徴を有する、備える、含む、又は規定することを排除するものでない。同様に、本明細書中、複数の特徴「のうちの1つ」との言及は、本発明が特徴のうちの2つ以上を含むことを排除するものでない。例えば、デバイスが「突起及び窪みの一方」を有する、備える、含む、又は規定するとの言及は、そのデバイスが突起と窪みの両方を有することを排除するものでない。
[付記項1]
チャイルドキャリアを押すためのキャリッジであって、
複数の車輪と、
フレームと、を備え、前記フレームは、
長手方向に沿って互いからオフセットされた前端及び後端と、
前記複数の車輪が取り付けられているフレーム下端と、
前記チャイルドキャリアを支持するように構成されたフレーム上端とを備え、前記フレーム上端は、前記キャリッジから前記チャイルドキャリアの上方への取り外しを防止するように、前記チャイルドキャリアに対して解放可能に結合するように構成されている、複数のシート結合部を有し、前記複数のシート結合部は、
前記チャイルドキャリアの両側に対して取り外し可能に結合するように構成された一対のシート結合部と、
前記長手方向に対して前記一対のシート結合部からオフセットされた少なくとも1つの他のシート結合部とを含み、前記少なくとも1つの他のシート結合部は、前記チャイルドキャリアに対して取り外し可能に結合するように構成されており、
前記キャリッジは、前記チャイルドキャリアの上方に延在するいずれのプッシュハンドルも備えず、前記キャリッジは、前記チャイルドキャリアが前記キャリッジに結合されるとき、前記チャイルドキャリアのプッシュハンドルによって押されるように構成されている、キャリッジ。
[付記項2]
前記少なくとも1つの他のシート結合部は、前記チャイルドキャリアの前記プッシュハンドルに力が付与されたとき、前記一対のシート結合部に付与されるトルクを限定するように、前記キャリッジに前記チャイルドキャリアを結合する、付記項1に記載のキャリッジ。
[付記項3]
前記一対の結合部が、前記チャイルドキャリアの両側に対して取り外し可能に結合するように構成されている一対のバヨネットを含む、付記項1又は2に記載のキャリッジ。
[付記項4]
前記少なくとも1つの他のシート結合部が、前記一対のバヨネットの前方又は後方に配されている、付記項3に記載のキャリッジ。
[付記項5]
各バヨネットが、その内側に窪みを規定し、前記窪みが、前記チャイルドキャリアを前記キャリッジに固定するために、前記チャイルドキャリアの可動ラッチを受け入れるように構成されている、付記項3又は4に記載のキャリッジ。
[付記項6]
前記フレームは、第1の旋回軸周りを互いに旋回可能に結合されている前方脚部と後方脚部とを各々が備える、第1の脚部アセンブリ及び第2の脚部アセンブリを備える、付記項1~5のいずれか一項に記載のキャリッジ。
[付記項7]
前記第1及び第2の脚部アセンブリは、それぞれ、前記フレームが拡張構成から折り畳み構成に移行する際、前記第1及び第2の脚部アセンブリの前記前方及び後方脚部の移動を案内するように構成されている第1及び第2の連結部を備える、付記項6に記載のキャリッジ。
[付記項8]
前記少なくとも1つの他のシート結合部の各々が、前記第1及び第2の連結部のうちの一方によって規定されている、付記項7に記載のキャリッジ。
[付記項9]
移動システムであって、
付記項1~8のいずれか一項に記載のキャリッジと、
前記チャイルドキャリアと、を備える、移動システム。
[付記項10]
前記チャイルドキャリアが、シートシェルと、
前記シートシェルに対して旋回可能に結合されたハンドルと、を備える乳幼児用カーシートであり、前記ハンドルは、前記乳幼児用カーシートがキャリッジから取り外されたときに前記乳幼児用カーシートを運ぶための直立位置と、前記乳幼児用カーシートが前記キャリッジに結合されたときに前記キャリッジを押すための角度付き位置と、の間で移行されるように構成されており、前記ハンドルは、前記キャリッジから前記乳幼児用カーシートを取り外すことで前記ハンドルを前記キャリッジから取り外させるように構成されている、付記項9に記載の移動システム。
[付記項11]
前記ハンドルは、前記ハンドルが前記キャリッジを押すために使用されるように構成されている伸張位置と、前記ハンドルが前記乳幼児用カーシートを運ぶために使用されるように構成されている後退位置と、の間で移行するように構成されている、付記項10に記載の移動システム。
[付記項12]
前記チャイルドキャリアが、
内部に開口を規定するフレームと、
座面を規定するように前記開口内において前記フレームによって支持された繊維製品座部と、
前記フレームに取り付けられたプッシュハンドルと、を備える幼児用シートであり、前記プッシュハンドルは、前記幼児用シートが前記キャリッジに結合されるとき、前記キャリッジを押すために使用されるように構成されており、前記キャリッジから前記幼児用シートを取り外すことで、前記プッシュハンドルを取り外させるように構成されている、付記項9に記載の移動システム。
[付記項13]
前記幼児用シートの前記プッシュハンドルが、伸張位置と後退位置との間で移行するように構成されている、付記項12に記載の移動システム。
[付記項14]
前記幼児用シートの前記プッシュハンドルが、前記幼児用シートの前記フレームの中及び外に入れ子になるように構成されている、付記項13に記載の移動システム。
[付記項15]
前記一対のシート結合部が、前記チャイルドキャリアの両側に対して取り外し可能に結合するように構成されている一対のバヨネットを含み、
前記チャイルドキャリアが、一対の可動ラッチを備え、各々、前記一対のバヨネットのうちの前記バヨネットの一方に対して解放可能に係合するように構成されており、アクチュエータが、前記一対の可動ラッチを作動させるように構成されている、付記項9~14のいずれか一項に記載の移動システム。
[付記項16]
前記チャイルドキャリアが、可動ラッチと、前記可動ラッチを作動させるように構成されているアクチュエータと、を有し、
前記キャリッジの前記少なくとも1つの他のシート結合部が、前記チャイルドキャリアが垂直方向に沿って前記キャリッジから取り外されるのを防ぐように、前記可動ラッチによって、前記チャイルドキャリアを前記キャリッジに固定するために、係合されるように構成されているシート結合部を備える、付記項9~15のいずれか一項に記載の移動システム。
[付記項17]
前記チャイルドキャリアが、車両への搭載のためのカーシート基部に対して前記チャイルドキャリアを固定するように構成されている可動ラッチと、前記可動ラッチを作動させるように構成されているアクチュエータと、を備え、
前記キャリッジの前記少なくとも1つの他のシート結合部が、前記チャイルドキャリアを前記カーシート基部に固定する前記可動ラッチを係合するように構成されているシート結合部を備える、付記項9~16のいずれかに記載の移動システム。
[付記項18]
移動システムであって、
乳幼児用カーシートであって、
後端、及び子供がシートシェル内に着座するとき、前記子供の頭部のより近くに配されるように、前方方向に沿って前記後端からオフセットされる前端を有するシートシェルと、
少なくとも1つのハブによって前記シートシェルに対して回転可能に結合されているハンドルと、
前記乳幼児用カーシートの下側に配され、前記前方方向に沿って前記少なくとも1つのハブからオフセットされる結合部と、を備える、乳幼児用カーシートと、
前記乳幼児用カーシートを車両シートに取り付けるように構成されており、車両シート上に据付けられるように構成された下端、前記乳幼児用シートを支持するように構成された上端、及びシート結合部を有するカーシート基部と、
前記乳幼児用カーシートを押すためのキャリッジと、を備え、前記キャリッジは、
複数の車輪と、
前記複数の車輪が取り付けられたフレーム下端、前記乳幼児用カーシートを支持するように構成された上端、及びシート結合部を備えるフレームと、を備え、
前記カーシート基部の前記シート結合部及び前記キャリッジの前記シート結合部は、各々、前方方向に沿って、それぞれ、前記カーシート基部及び前記キャリッジから前記乳幼児用カーシートの取り外しを規制するように、前記乳幼児用カーシートの前記結合部に対して取り外し可能に結合するように構成されている、移動システム。
[付記項19]
前記キャリッジは、前記乳幼児用カーシートの上方に延在するいずれのプッシュハンドルも備えず、前記キャリッジは、前記乳幼児用カーシートが前記キャリッジに結合されるとき、前記乳幼児用カーシートの前記ハンドルによって押されるように構成されている、付記項18に記載の移動システム。
[付記項20]
前記ハンドルは、前記ハンドルが前記キャリッジを押すために使用されるように構成されている伸張位置と、前記ハンドルが前記乳幼児用カーシートを運ぶために使用されるように構成されている後退位置と、の間で移行するように構成されている、付記項19に記載の移動システム。
[付記項21]
前記乳幼児用カーシートの前記結合部が、可動ラッチを備え、
前記乳幼児用カーシートが、前記可動ラッチを作動させるために、保育者によって係合されるように構成されているアクチュエータを備え、
前記カーシート基部の前記シート結合部及び前記キャリッジに前記シート結合部が、各々、上方方向に沿って、それぞれ、前記カーシート基部及び前記キャリッジから前記乳幼児用カーシートの取り外しを規制するように、前記乳幼児用カーシートの前記可動ラッチに対して取り外し可能に結合するように構成されている、付記項18~20のいずれか一項に記載の移動システム。
[付記項22]
前記可動ラッチが、フックを備える、付記項21に記載の移動システム。
[付記項23]
前記キャリッジが、前記キャリッジの前記シート結合部の前方又は後方に配された一対のシート結合部を備え、前記一対のシート結合部が、前記乳幼児用カーシートの両側に対して取り外し可能に結合するように構成されている、付記項18~22のいずれか一項に記載の移動システム。
[付記項24]
前記キャリッジの前記シート結合部は、前記乳幼児用カーシートの前記ハンドルに力が付与されたとき、前記一対のシート結合部に付与されるトルクを限定するように、前記乳幼児用カーシートを前記キャリッジに結合する、付記項23に記載の移動システム。
[付記項25]
前記一対のシート結合部が、前記チャイルドキャリアの両側に対して取り外し可能に結合するように構成されている一対のバヨネットを含む、付記項23又は24に記載の移動システム。
[付記項26]
前記乳幼児用カーシートが、前記シートシェルの両側に一対の可動ラッチ、及び前記可動ラッチを作動させるように構成されたアクチュエータを備え、
各バヨネットが、その内側に窪みを規定し、前記窪みが、前記一対の可動ラッチのうちの前記ラッチの一方を受け入れるように構成されている、付記項25に記載の移動システム。
[付記項27]
前記フレームは、第1の旋回軸周りを互いに旋回可能に結合されている前方脚部と後方脚部とを各々が備える、第1の脚部アセンブリ及び第2の脚部アセンブリを備える、付記項18~26のいずれか一項に記載の移動システム。
[付記項28]
前記第1及び第2の脚部アセンブリは、それぞれ、前記フレームが拡張構成から折り畳み構成に移行する際、前記第1及び第2の脚部アセンブリの前記前方脚部及び後方脚部の移動を案内するように構成されている第1及び第2の連結部を備える、付記項27に記載の移動システム。
[付記項29]
前記フレームの前記シート結合部は、前記第1及び第2の連結部のうちの一方によって規定されている、付記項28に記載の移動システム。
[付記項30]
前記第1の連結部は、前記第1の脚部アセンブリの前記前方脚部に対して旋回可能に接続された第1のリンク、及び前記第1の脚部アセンブリの前記後方脚部に対して旋回可能に接続された第2のリンクを備え、前記第1及び第2のリンクは、互いに対して旋回可能に結合され、
前記第2の連結部は、前記第2の脚部アセンブリの前記前方脚部に対して旋回可能に接続された第1のリンク、及び前記第2の脚部アセンブリの前記後方脚部に対して旋回可能に接続された第2のリンクを備え、前記第2の連結部の前記第1及び第2のリンクは、互いに対して旋回可能に結合されている、付記項28又は29に記載の移動システム。
[付記項31]
前記乳幼児用カーシートの前記ハンドルは、1)前記乳幼児用カーシートがキャリッジから取り外されたときに前記乳幼児用カーシートを運ぶための直立位置と、2)前記乳幼児用カーシートが前記キャリッジに結合されたときに前記キャリッジを押すための角度付き位置と、の間で移行されるように構成されており、前記ハンドルは、前記キャリッジから前記乳幼児用カーシートを取り外すことで前記ハンドルを前記キャリッジから取り外させるように構成されている、付記項18~30のいずれか一項に記載の移動システム。
[付記項32]
移動システムであって、
シートシェル、前記シートシェルに対して回転可能に結合されているハンドル、及び結合部を備える乳幼児用カーシートと、
内部に開口を規定するフレーム、前記開口内において前記フレームによって支持され、座面を規定する繊維製品座部、前記フレームに取り付けられたハンドル、及び結合部を備える幼児用シートと、
前記乳幼児用カーシート及び前記幼児用シートを押すためのキャリッジと、を備え、前記キャリッジは、
複数の車輪と、
前記複数の車輪が取り付けられているフレーム下端、及び前記乳幼児用カーシート及び前記幼児用シートを選択的に支持するように構成されたフレーム上端を備えるフレームと、
前記乳幼児用カーシートの前記結合部及び前記幼児用シートの前記結合部に対して取り外し可能に結合するように構成された少なくとも1つのシート結合部と、を備え、
前記キャリッジは、前記キャリッジに取り付けられたとき、前記乳幼児用カーシート又は前記幼児用シートの上方に延在するいずれのプッシュハンドルも備えず、
前記キャリッジは、前記乳幼児用カーシートが前記キャリッジに結合されるときには前記乳幼児用カーシートの前記ハンドルによって、前記幼児用シートが前記キャリッジに結合されるときには前記幼児用シートの前記ハンドルによって、押されるように構成されている、移動システム。
[付記項33]
前記乳幼児用カーシートの前記ハンドルは、前記乳幼児用カーシートの前記ハンドルが前記キャリッジを押すために使用されるように構成されている伸張位置と、前記乳幼児用カーシートの前記ハンドルが前記乳幼児カーシートを運ぶために使用されるように構成されている後退位置と、の間で移行するように構成されている、付記項32に記載の移動システム。
[付記項34]
前記幼児用シートの前記ハンドルが、伸張位置と後退位置との間で移行するように構成されている、付記項32又は33に記載の移動システム。
[付記項35]
前記幼児用シートの前記ハンドルが、前記幼児用シートの前記フレームの中及び外に入れ子になるように構成されている、付記項34に記載の移動システム。
[付記項36]
前記キャリッジの前記少なくとも1つのシート結合部が、前記乳幼児用カーシートの両側及び前記幼児用シートの両側に対して回転可能に結合するように構成されている一対のシート結合部を備える、付記項34又は35に記載の移動システム。
[付記項37]
前記キャリッジの前記少なくとも1つのシート結合部が、前記乳幼児用カーシートの前記結合部に対して回転可能に結合するように構成されている前記一対のシート結合部の後方に配された少なくとも1つの他の結合部を備える、付記項36に記載の移動システム。
[付記項38]
前記乳幼児用カーシートの前記結合部が、前記キャリッジの前記少なくとも1つの他の結合部に対して解放可能に結合するように構成されている可動ラッチを備え、前記乳幼児用カーシートは、前記可動ラッチを作動させるために保育者によって係合されるように構成されたアクチュエータを備える、付記項37に記載の移動システム。
[付記項39]
前記可動ラッチが、可動フックを含む、付記項38に記載の移動システム。
[付記項40]
前記キャリッジの前記少なくとも1つのシート結合部が、前記幼児用シートの前記結合部に対して取り外し可能に結合するように構成されている前記一対のシート結合部の前方に配された少なくとも1つの他の結合部を備える、付記項37~39のいずれか一項に記載の移動システム。
[付記項41]
前記幼児用シートの前記結合部が、前記キャリッジの前記少なくとも1つの他の結合部に対して解放可能に結合するように構成されている可動ラッチを備え、前記幼児用シートが、前記幼児用シートの前記可動ラッチを作動させるために、保育者によって係合されるように構成されたアクチュエータを備える、付記項40に記載の移動システム。
[付記項42]
前記幼児用シートの前記可動ラッチが、可動フックを含む、付記項41に記載の移動システム。
[付記項43]
前記一対のシート結合部が、一対のバヨネットを含む、付記項36~42のいずれか一項に記載の移動システム。
[付記項44]
前記乳幼児用カーシートが、一対の可動ラッチを備え、各々、前記バヨネットのうちのそれぞれ1つの内側において、窪みを解放可能に係合するように構成されており、前記乳幼児用カーシートが、前記可動ラッチを作動させるために、保育者によって係合されるように構成されているアクチュエータを備える、付記項43に記載の移動システム。
[付記項45]
前記幼児用シートが、一対の可動ラッチを備え、各々、前記バヨネットのそれぞれ1つの内側において、窪みを解放可能に係合するように構成されており、前記幼児用シートが、前記幼児用シートの前記可動ラッチを作動させるために、保育者によって係合されるように構成されているアクチュエータを備える、付記項43又は44に記載の移動システム。
[付記項46]
前記キャリッジの前記フレームが、
第1の旋回軸周りを互いに旋回可能に結合されている前方脚部と後方脚部とを各々が備える、第1の脚部アセンブリ及び第2の脚部アセンブリと、
前記前方脚部を互いに離間させるために、前記第1及び第2の脚部アセンブリの前記前方脚部間に延在する第1のクロスピースと、
前記後方脚部を互いに離間させるために、前記第1及び第2の脚部アセンブリの前記後方脚部間に延在する第2のクロスピースと、を備える付記項32~45のいずれか一項に記載の移動システム。
[付記項47]
移動システムであって、
乳幼児カーシートであって、
後端、及び子供がカーシートシェル内に着座するとき、前記子供の頭部のより近くに配されるように、前方方向に沿って前記後端からオフセットされる前端を有するカーシートシェルと、
前記カーシートシェルに対して旋回可能に結合されたハンドルと、
前記前端に配され、車両に搭載されるために前記乳幼児用カーシートをカーシート基部に固定するように構成されている少なくとも1つの可動ラッチと、
ラッチ位置と非ラッチ位置との間で前記少なくとも1つの可動ラッチを移動させるように構成された少なくとも1つのアクチュエータを備える、乳幼児用カーシートと、
キャリッジであって、
複数の車輪と、
垂直方向に沿って互いに離間したフレーム上端並びにフレーム下端を有するフレームとを備える、キャリッジと、を備え、前記複数の車輪は、前記フレーム下端に取り付けられ、前記フレーム上端は、上方方向に沿って前記キャリッジに対する前記乳幼児用カーシートの移動を防ぐように、前記少なくとも1つの可動ラッチが前記ラッチ位置にあるときに、前記乳幼児用カーシートの前記少なくとも1つの可動ラッチに結合するように、構成されているシート結合部を備える、移動システム。
[付記項48]
前記キャリッジは、前記乳幼児の上方に延在するいずれのプッシュハンドルも備えず、前記キャリッジは、前記乳幼児用カーシートが前記キャリッジに結合されるとき、前記乳幼児用カーシートの前記ハンドルによって押されるように構成されている、付記項47に記載の移動システム。
[付記項49]
前記少なくとも1つの可動ラッチが、前記乳幼児用カーシートの下方に配されている、付記項47又は48に記載の移動システム。
[付記項50]
前記可動ラッチが、フックを含む、付記項47~49のいずれか一項に記載の移動システム。
[付記項51]
前記キャリッジが、前記キャリッジの前記シート結合部の前方又は後方に配された一対のシート結合部を備え、前記一対のシート結合部が、前記乳幼児用カーシートの両側に対して取り外し可能に結合するように構成されている、付記項47~50のいずれか一項に記載の移動システム。
[付記項52]
前記キャリッジの前記シート結合部は、前記乳幼児用カーシートの前記ハンドルに力が付与されたとき、前記一対のシート結合部に付与されるトルクを限定するように、前記乳幼児用カーシートを前記キャリッジに結合する、付記項51に記載の移動システム。
[付記項53]
前記一対のシート結合部が、前記乳幼児用カーシートの両側に対して取り外し可能に結合するように構成されている一対のバヨネットを含む、付記項51又は52に記載の移動システム。
[付記項54]
前記乳幼児用カーシートが、前記カーシートシェルの両側に一対の可動ラッチ、及び前記可動ラッチを作動させるように構成されたアクチュエータを備え、
各バヨネットが、その内側に窪みを規定し、前記窪みが、前記一対の可動ラッチのうちの前記可動ラッチのうちの1つを受け入れるように構成されている、付記項53に規定の移動システム。
[付記項55]
前記フレームが、
第1の旋回軸周りを互いに旋回可能に結合されている前方脚部と後方脚部とを各々が備える、第1の脚部アセンブリ及び第2の脚部アセンブリと、
前記前方脚部を互いに離間させるために、前記第1及び第2の脚部アセンブリの前記前方脚部間に延在する第1のクロスピースと、
前記後方脚部を互いに離間させるために、前記第1及び第2の脚部アセンブリの前記後方脚部間に延在する第2のクロスピースと、を備える付記項47~54のいずれか一項に記載の移動システム。
[付記項56]
前記第1及び第2の脚部アセンブリは、それぞれ、前記フレームが拡張構成から折り畳み構成に移行する際、前記第1及び第2の脚部アセンブリの前記前方及び後方脚部の移動を案内するように構成されている第1及び第2の連結部を備える、付記項55に記載の移動システム。
[付記項57]
前記乳幼児用カーシートの前記ハンドルは、1)前記乳幼児用カーシートがキャリッジから取り外されたときに前記乳幼児用カーシートを運ぶための直立位置と、2)前記乳幼児用カーシートが前記キャリッジに結合されたときに前記キャリッジを押すための角度付き位置と、の間で移行されるように構成されており、前記ハンドルは、前記キャリッジから前記乳幼児用カーシートを取り外すことで前記ハンドルを前記キャリッジから取り外させるように構成されている、付記項47~56のいずれか一項に記載の移動システム。
【国際調査報告】