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特表2024-500857伸張及び/又は回転するハンドルを備えるチャイルドキャリアを有する移動システム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-10
(54)【発明の名称】伸張及び/又は回転するハンドルを備えるチャイルドキャリアを有する移動システム
(51)【国際特許分類】
   A47D 13/02 20060101AFI20231227BHJP
   B62B 7/06 20060101ALI20231227BHJP
   B62B 9/12 20060101ALI20231227BHJP
【FI】
A47D13/02
B62B7/06
B62B9/12
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023537685
(86)(22)【出願日】2021-12-20
(85)【翻訳文提出日】2023-08-18
(86)【国際出願番号】 US2021064465
(87)【国際公開番号】W WO2022140308
(87)【国際公開日】2022-06-30
(31)【優先権主張番号】63/128,441
(32)【優先日】2020-12-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/174,843
(32)【優先日】2021-04-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/237,443
(32)【優先日】2021-08-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517042092
【氏名又は名称】ワンダーランド スイツァーランド アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ダニエル・エー・サック
(72)【発明者】
【氏名】パトリック・ジェイ・ジー・バワーズ
(72)【発明者】
【氏名】カーティス・エム・ハーテンスティーン
(72)【発明者】
【氏名】アンドリュー・ジェイ・ホースト
(72)【発明者】
【氏名】コリン・エフ・エッガート-クロウ
(72)【発明者】
【氏名】ランス・ジェイ・クレーマー
【テーマコード(参考)】
3D051
【Fターム(参考)】
3D051AA02
3D051AA08
3D051AA11
3D051AA23
3D051BB11
3D051CA02
3D051CA10
3D051CG04
3D051CJ03
(57)【要約】
一例において、移動システムは、チャイルドキャリッジと、チャイルドキャリッジに対して取り外し可能に結合するチャイルドキャリアと、を有する。キャリッジは、フレームと、これに取り付けられた車輪と、を有する。キャリアは、内部に子供を支持するフレーム又は本体と、フレーム又は本体に結合されたハンドルと、ハンドル回転ロックと、ハンドル伸長ロックとを有する。ハンドルは、伸張、後退、及びフレーム又は本体に対して異なる回転位置に回転する。ハンドル回転ロックは、回転位置の各々にハンドルを選択的にロックし、ハンドル伸張ロックは、伸張及び後退位置にハンドルを選択的にロックする。キャリアは、(i)ハンドルが伸張されたとき、ハンドルの回転を選択的にブロックする回転ストップ、及び/又は、(ii)ハンドルがキャリアを手で運搬するための位置にあるとき、ハンドルの伸張を選択的にブロックする伸張ストップ、を有することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャイルドキャリアであって、前記チャイルドキャリアを押すためにチャイルドキャリッジに対して取り外し可能に結合されるように構成され、
内部に子供を支持するように構成されている開口を規定するフレーム又は本体と、
前記フレーム又は本体に結合され、前記フレーム又は本体に対して、伸張位置と後退位置との間で移行するように構成され、前記フレーム又は本体に対して、複数の回転位置の間で回転するように構成されたハンドルと、
前記回転位置の各々において前記ハンドルを選択的にロックするために、非ロック位置とロック位置との間で前記ハンドルの軸に沿って移動するように構成されている回転ラッチを有するハンドル回転ロックと、を備える、チャイルドキャリア。
【請求項2】
(1)前記ハンドル回転ロックの位置にかかわらず、前記回転位置のうちの1つから別の1つへ前記ハンドルが回転することを防ぐブロック位置と、(2)前記ハンドル回転ロックが前記非ロック位置にある間、前記ハンドルが前記回転位置のうちの1つから別の1つへ回転することを許容する解放位置と、の間で移動するように構成されているハンドル回転ストップを備える、請求項1に記載のチャイルドキャリア。
【請求項3】
前記ハンドルが、第1のサイドバーと、第2のサイドバーと、前記第1及び第2のサイドバーの間に延在する把持バーと、を有し、
前記チャイルドキャリアが、前記第1及び第2のサイドバーを、それぞれ、前記シートフレーム又は本体の第1及び第2の側に対して旋回可能に結合する第1及び第2のハブを備える、請求項2に記載のチャイルドキャリア。
【請求項4】
前記ハンドル回転ストップは、前記ハンドル回転ストップが前記ブロック位置にある間、前記ハンドル回転ロックが前記非回転位置に移動するのをブロックする、請求項2又は3に記載のチャイルドキャリア。
【請求項5】
前記伸張位置から前記後退位置への前記ハンドルの移動により、前記ハンドル回転ストップを前記解放位置に移動させる、請求項2~4のいずれか一項に記載のチャイルドキャリア。
【請求項6】
前記ハンドル回転ロックが、ロックプレートを備え、
前記回転ラッチが、前記ロックプレートを係合し、前記ハンドルを前記複数の回転位置のうちの各々にロックし、
前記回転ラッチが、前記ロックプレートから係合解除し、前記ハンドルが前記フレーム又は本体に対して回転するのを許容する、請求項2~4のいずれか一項に記載のチャイルドキャリア。
【請求項7】
前記ロックプレートが、複数の溝部又は突出部を規定し、前記回転ラッチが、前記ハンドルを前記異なる回転位置の各々に選択的にロックするために、前記溝部又は突出部に選択的に係合するように構成されている少なくとも1つの突出部又は溝部を規定する、請求項6に記載のチャイルドキャリア。
【請求項8】
前記回転ラッチが、前記ハンドルの回転により、前記回転ラッチを、前記ロックプレートに対して前記ハンドルとともに回転させるように、前記ハンドルに対して回転可能に固定されている、請求項2~7のいずれか一項に記載のチャイルドキャリア。
【請求項9】
前記ハンドルが、ハンドルピボット周りに、前記フレーム又は本体に対して回転するように構成され、前記ハンドル回転ストップが、前記ブロック位置と前記解放位置との間で、前記ピボット周りを回転するように構成されている、請求項2~8のいずれか一項に記載のチャイルドキャリア。
【請求項10】
前記回転ラッチは、前記回転ラッチが前記ロック位置と前記非ロック位置との間で移行する際、前記ピボットがスロット内で並進するように、前記ピボットを受容する前記スロットを規定する、請求項9に記載のチャイルドキャリア。
【請求項11】
前記ハンドル回転ストップが、前記ブロック位置にある間、前記ハンドル回転ロックに係合するように構成されている第1の係合面と、前記ハンドルが前記後退位置にある間、前記ハンドルによって係合され、前記ハンドル回転ストップを前記解放位置に移動させるように構成されている第2の係合面と、を有する、請求項2~10のいずれか一項に記載のチャイルドキャリア。
【請求項12】
前記ハンドル回転ストップが、前記ブロック位置に向かってバネ付勢される、請求項2~11のいずれか一項に記載のチャイルドキャリア。
【請求項13】
前記ハンドルを前記後退及び伸張位置で選択的にロックするために、ロック位置と非ロック位置との間で移動するように構成されているハンドル伸張ロックと、
1)前記ハンドル伸張ロックの位置にかかわらず、前記後退位置から前記伸張位置へ前記ハンドルが移動することを防ぐブロック位置と、2)前記ハンドル伸張ロックが前記ハンドル伸張ロックの前記非ロック位置にある間、前記ハンドルが前記後退位置から前記伸張位置へ移動することを許容する解放位置と、の間で移動するように構成されているハンドル伸張ストップと、を備える、請求項2~12のいずれか一項に記載のチャイルドキャリア。
【請求項14】
前記ハンドル伸張ストップが、前記ハンドル伸張ストップの前記解放位置と前記ハンドル伸張ストップの前記ブロック位置との間で、回転軸周りを回転するように構成されている、請求項13に記載のチャイルドキャリア。
【請求項15】
前記回転軸が、前記フレーム又は本体の一方の側に対して前記ハンドルを回転可能に結合するハンドルハブ内に配されている、請求項14に記載のチャイルドキャリア。
【請求項16】
前記ハンドルは、外側部分と、前記外側部分の中に入れ子になる内側部分と、を備え、
前記ハンドル伸張ストップは、前記ハンドル伸張ストップが前記ハンドル伸張ストップの前記ブロック位置にある間、前記ハンドルの前記外側部分と前記内側部分との各々における開口を通じて延在する突起を備える、請求項13~15のいずれか一項に記載のチャイルドキャリア。
【請求項17】
前記ハンドル伸張ストップが、前記ハンドルを回転させることにより、前記ハンドル伸張ストップの前記ブロック位置と前記解放位置との間で移動される、請求項13~16のいずれか一項に記載のチャイルドキャリア。
【請求項18】
前記チャイルドキャリアは、前記フレーム又は本体の1つの側に対して前記ハンドルを回転可能に結合するハンドルハブを備え、
前記ハンドル伸張ストップは、前記突起を規定する第1の側と、前記第1の側の反対の第2の側と、を有し、
前記ハンドル伸長ストップは、前記ハンドルが回転する際、前記第2の側が、前記ハンドル伸長ストップを受容する前記内面における開口と揃えられることで、前記ハンドル伸長ストップを前記ハンドル伸張ストップの前記解放位置まで移動することを可能にするまで、前記ハンドル伸張ストップの前記第2の側が、前記ハンドルハブの内面に沿って乗りあがるように構成されている、請求項16に記載のチャイルドキャリア。
【請求項19】
チャイルドキャリアであって、前記チャイルドキャリアを押すためにチャイルドキャリッジに対して取り外し可能に結合するように構成され、
内部に子供を支持するように構成されている開口を規定するフレーム又は本体と、
前記ハンドルが複数の回転位置の間で前記フレーム又は本体に対して回転するように構成されるように、ハンドルハブによって前記フレーム又は本体に対して結合され、前記フレーム又は本体に対して伸張位置と後退位置との間で移行するように構成されているハンドルと、
前記ハンドルを前記後退及び伸張位置で選択的にロックするために、ロック位置と非ロック位置との間で移動するように構成されているハンドル伸張ロックと、
前記ハンドルハブ内に配され、1)前記ハンドル伸張ロックの位置にかかわらず、前記後退位置から前記伸張位置へ前記ハンドルが移動することを防ぐブロック位置と、2)前記ハンドル伸張ロックが前記非ロック位置にある間、前記ハンドルが前記後退位置から前記伸張位置へ移動することを許容する解放位置と、の間で移動するように構成されているハンドル伸張ストップと、を備えるチャイルドキャリア。
【請求項20】
前記ハンドル伸張ストップは、前記ハンドルが前記チャイルドキャリッジ上の前記チャイルドキャリアを押すための第1の回転位置にあるときに前記解放位置にあり、前記ハンドルが前記チャイルドキャリアを運搬するための第2の回転位置にあるときに前記ブロック位置にあるように構成されている、請求項19に記載のチャイルドキャリア。
【請求項21】
前記ハンドル伸長ストップが、前記解放位置と前記ブロック位置との間で回転軸周りに回転するように構成されている、請求項19又は20に記載のチャイルドキャリア。
【請求項22】
前記回転軸が、前記ハンドルハブ内に配されている、請求項21に記載のチャイルドキャリア。
【請求項23】
前記ハンドルは、外側部分と、前記外側部分の中に入れ子になる内側部分と、を備え、
前記ハンドル伸張ストップは、前記ハンドル伸張ストップが前記ブロック位置にある間、前記外側部分及び前記内側部分の各々における開口を通じて延在する突出を備える、請求項19~22のいずれか一項に記載のチャイルドキャリア。
【請求項24】
前記ハンドル伸張ストップが、前記ハンドルを回転することにより、前記ブロック位置と前記解放位置との間で移動される、請求項19~23のいずれか一項に記載のチャイルドキャリア。
【請求項25】
前記ハンドル伸張ストップは、突起を規定する第1の側と、前記第1の側と反対の第2の側と、を有し、
前記ハンドル伸張ストップは、前記ハンドルが回転される際、前記第2の側が、前記ハンドル伸長ストップを受容する前記内面における開口と揃えられることで、前記ハンドル伸長ストップを前記解放位置まで移動することを可能にするまで、前記ハンドル伸張ストップの前記第2の側が、前記ハンドルハブの内面に沿って乗りあがるように構成されている、請求項19~24のいずれか一項に記載のチャイルドキャリア。
【請求項26】
前記回転位置の各々に前記ハンドルを選択的にロックするために、非ロック位置とロック位置との間で移動するように構成されたハンドル回転ロックと、
(1)前記ハンドル回転ロックの位置にかかわらず、前記回転位置のうちの1つから別の1つへ前記ハンドルが回転することを防ぐブロック位置と、(2)前記ハンドル回転ロックが前記ハンドル回転ロックの前記非ロック位置にある間、前記ハンドルが前記回転位置のうちの1つから別の1つへ回転することを許容する解放位置と、の間で移動するように構成されているハンドル回転ストップと、を備える請求項19~25のいずれか一項に記載のチャイルドキャリア。
【請求項27】
前記伸張位置から前記後退位置への前記ハンドルの移動により、前記ハンドル回転ストップを前記解放位置に移動させる、請求項26に記載のチャイルドキャリア。
【請求項28】
前記ハンドル回転ロックは、前記ハンドル回転ロックが前記ハンドル回転ロックの非ロック位置とロック位置との間で移動するとき、前記ハンドルの軸に沿って並進する回転ラッチを備える、請求項26又は27に記載のチャイルドキャリア。
【請求項29】
前記ハンドルハブが、ハウジングを備え、前記ハンドル伸張ストップが、完全に前記ハンドル内に配されている、請求項19~28のいずれか一項に記載のチャイルドキャリア。
【請求項30】
移動システムであって、
チャイルドキャリッジであって、
上端及び下端を有するフレームと、
前記下端に取り付けられた複数の車輪と、を備える、チャイルドキャリッジと、
前記上端に対して取り外し可能に結合するように構成されたチャイルドキャリアと、を備え、前記チャイルドキャリアは、
内部に子供を支持するように構成されている開口を規定するフレーム又は本体と、
前記フレーム又は本体に結合され、前記フレーム又は本体に対して伸張位置と後退位置との間で移行し、複数の回転位置の間で前記フレーム又は本体に対して回転するように構成されているハンドルと、
前記回転位置の各々に前記ハンドルを選択的にロックするために、非ロック位置とロック位置との間で移動するように構成されているハンドル回転ロックと、
(1)前記ハンドル回転ロックの位置にかかわらず、前記回転位置のうちの1つから別の1つへ前記ハンドルが回転することを防ぐブロック位置と、(2)前記ハンドル回転ロックが前記非ロック位置にある間、前記ハンドルが前記回転位置のうちの1つから別の1つへ回転することを許容する解放位置と、の間で移動するように構成されているハンドル回転ストップと、を備え、
前記キャリッジは、前記チャイルドキャリアの上方に延在するいずれのプッシュハンドルも備えず、前記チャイルドキャリアは、前記チャイルドキャリアが前記チャイルドキャリッジに結合されるとき、前記チャイルドキャリッジを押すために構成されている、移動システム。
【請求項31】
前記ハンドル回転ロックが、前記回転位置のうちの各々において前記ハンドルを選択的にロックするために、非ロック位置とロック位置との間で前記ハンドルの軸に沿って移動するように構成されている回転ラッチを有する、請求項30に記載の移動システム。
【請求項32】
前記チャイルドキャリアが、前記伸張位置から前記後退位置への前記ハンドルの移動により、前記ハンドル回転ストップを前記解放位置へと移動させるように構成されている、請求項30又は31に記載の移動システム。
【請求項33】
前記ハンドルが、ハンドルピボット周りを前記フレーム又は本体に対して回転するように構成され、前記ハンドル回転ストップが、前記ブロック位置と解放位置との間で前記ピボット周りを回転するように構成されている、請求項30~32のいずれか一項に記載の移動システム。
【請求項34】
前記回転ラッチは、前記回転ラッチが前記ロック位置と前記非ロック位置との間で移行する際、前記ピボットがスロット内で並進するように、前記ピボットを受容する前記スロットを規定する、請求項33に記載のチャイルドキャリア。
【請求項35】
前記ハンドルが、ハンドルハブによって前記フレーム又は本体に結合され、前記ハンドル回転ストップが前記ハンドルハブ内に配されている、請求項30~34のいずれか一項に記載のチャイルドキャリア。
【請求項36】
移動システムであって、
チャイルドキャリッジであって、
上端及び下端を有するフレームと、
前記下端に取り付けられた複数の車輪と、を備える、チャイルドキャリッジと、
前記上端に対して取り外し可能に結合するように構成されたチャイルドキャリアと、を備え、前記チャイルドキャリアは、
内部に子供を支持するように構成されている開口を規定するフレーム又は本体と、
前記フレーム又は本体に結合され、前記フレーム又は本体に対して、伸張位置と後退位置との間で移行するように構成され、前記フレーム又は本体に対して、複数の回転位置の間で回転するように構成されたハンドルと、
前記ハンドルを前記後退及び伸張位置で選択的にロックするために、ロック位置と非ロック位置との間で移動するように構成されているハンドル伸張ロックと、
1)前記ハンドル伸張ロックの位置にかかわらず、前記後退位置から前記伸張位置へ前記ハンドルが移動することを防ぐブロック位置と、2)前記ハンドル伸張ロックが前記非ロック位置にある間、前記ハンドルが前記後退位置から前記伸張位置へ移動することを許容する解放位置と、の間で移動するように構成されているハンドル伸張ストップと、を備え、
前記キャリッジは、前記チャイルドキャリアの上方に延在するいずれのプッシュハンドルも備えず、前記チャイルドキャリアの前記ハンドルは、前記チャイルドキャリアが前記チャイルドキャリッジに結合されるとき、前記チャイルドキャリッジを押すために構成されている、移動システム。
【請求項37】
前記ハンドルが、ハンドルハブによって前記フレーム又は本体に結合され、前記ハンドル伸張ストップが、前記ハンドルハブ内に配されている、請求項36に記載の移動システム。
【請求項38】
前記ハンドル伸張ストップは、前記ハンドルが前記チャイルドキャリッジ上の前記チャイルドキャリアを押すための第1の回転位置にあるときに前記解放位置にあり、前記ハンドルが前記チャイルドキャリアを運搬するための第2の位置にあるときに前記ブロック位置にあるように構成されている、請求項36又は37に記載の移動システム。
【請求項39】
前記ハンドル伸張ストップは、前記ハンドル伸張ストップが前記ロック又は非ロック位置のいずれにあるかにかかわらず、前記ハンドルが前記第2の回転位置にある間、前記ハンドルの伸張を防ぐ、請求項36~38のいずれか一項に記載の移動システム。
【請求項40】
前記チャイルドキャリアは、前記フレーム又は本体の1つの側に対して前記ハンドルを回転可能に結合するハンドルハブを備え、
前記ハンドル伸張ストップは、前記突起を規定する第1の側と、前記第1の側の反対の第2の側と、を有し、
前記ハンドル伸張ストップは、前記ハンドルが回転される際、前記第2の側が、前記ハンドル伸長ストップを受容する前記内面における開口と揃えられることで、前記ハンドル伸長ストップを前記解放位置まで移動することを可能にするまで、前記ハンドル伸張ストップの前記第2の側が、前記ハンドルハブの内面に沿って乗りあがるように構成されている、請求項36~39のいずれか一項に記載の移動システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2020年12月21日に出願された米国仮特許出願第63/128,441号、2021年4月14日に出願された米国仮特許出願第63/174,843号、及び2021年8月26日に出願された米国仮特許出願第63/237,443号の優先権を主張し、これらの全ての開示は、参照によりそれらの全体が本明細書中に援用される。
【0002】
本開示は、概して、子供を移送するための車輪付きキャリッジに関する。
【背景技術】
【0003】
ベビーカーは、一般に、乳幼児用カーシートが車両から取り外されるとき、乳幼児用カーシートに乗った乳幼児を押す等して、幼い子供を移送するのに使用される。ほとんどのベビーカーは、車のトランク又は他の保管場所に保管することができるように、折り畳み可能なフレームを備える。しばらくの間、ベビーカーの折り畳みサイズを縮小することが、年少者向け製品産業の目標であった。この分野では改善がなされてきたが、この業界においてベビーカーの折り畳みサイズを縮小したいという願いは依然として残っている。
【発明の概要】
【0004】
一例において、チャイルドキャリアは、チャイルドキャリアを押すためのチャイルドキャリッジに対して取り外し可能に結合されるように構成される。チャイルドキャリアは、フレーム又は本体と、フレーム又は本体に結合されたハンドルと、ハンドル回転ロックと、を備える。フレーム又は本体は、内部に子供を支持するように構成された開口を規定する。ハンドルは、フレーム又は本体に対して伸張位置と後退位置との間に移行するように構成され、複数の回転位置の間でフレーム又は本体に対して回転するように構成される。ハンドル回転ロックは、回転位置の各々にハンドルを選択的にロックするために、非ロック位置とロック位置との間でハンドルの軸に沿って移動するように構成された回転ラッチを有する。
【0005】
他の例において、チャイルドキャリアは、チャイルドキャリアを押すためにチャイルドキャリッジに対して取り外し可能に結合されるように構成される。チャイルドキャリアは、フレーム又は本体と、ハンドルと、ハンドル伸張ロックと、ハンドル伸張ストップと、を備える。フレーム又は本体は、内部に子供を支持するように構成された開口を規定する。ハンドルは、ハンドルが複数の回転位置の間でフレーム又は本体に対して回転するように構成されるように、ハンドルハブによってフレーム又は本体に結合される。ハンドルはまた、フレーム又は本体に対して伸張位置と後退位置との間で移行するように構成される。ハンドル伸張ロックは、後退及び伸張位置においてハンドルを選択的にロックするために、ロック位置と非ロック位置との間で移動するように構成される。ハンドル伸張ストップは、ハンドルハブ内に配され、1)ハンドル伸張ロックの位置にかかわらず、後退位置から伸張位置へハンドルが移動することを防ぐブロック位置と、2)ハンドル伸張ロックが非ロック位置にある間、ハンドルが後退位置から伸張位置へ移動することを許容する解放位置と、の間で移動するように構成される。
【0006】
更に他の例において、移動システムは、チャイルドキャリッジと、チャイルドキャリアと、を備える。チャイルドキャリッジは、フレームと、複数の車輪と、を備える。フレームは上端と下端とを有し、車輪は下端に取り付けられる。チャイルドキャリアは、上端に対して取り外し可能に結合するように構成される。チャイルドキャリアは、フレーム又は本体と、フレーム又は本体に結合されたハンドルと、ハンドル回転ロックと、ハンドル回転ストップと、を備える。フレーム又は本体は、内部に子供を支持するように構成された開口を規定する。ハンドルは、フレーム又は本体に対して伸張位置と後退位置との間で移行し、複数の回転位置の間でフレーム又は本体に対して回転するように構成される。ハンドル回転ロックは、回転位置の各々にハンドルを選択的にロックするために、非ロック位置とロック位置との間で移動するように構成される。ハンドル回転ストップは、(1)ハンドル回転ロックの位置にかかわらず、回転位置のうちの1つから他の1つへハンドルが回転することを防ぐブロック位置と、(2)ハンドル回転ロックが非ロック位置にある間、ハンドルが回転位置のうちの1つから他の1つへ回転することを許容する解放位置と、の間で移動するように構成される。キャリッジは、チャイルドキャリアの上方に延在するいずれのプッシュハンドルも備えず、チャイルドキャリアのハンドルは、チャイルドキャリアがチャイルドキャリッジに結合されるとき、チャイルドキャリッジを押すために構成される。
【0007】
更に他の例において、移動システムは、チャイルドキャリッジと、チャイルドキャリアと、を備える。チャイルドキャリッジは、フレームと、複数の車輪と、を備える。フレームは上端と下端とを有し、車輪は下端に取り付けられる。チャイルドキャリアは、上端に対して取り外し可能に結合するように構成される。チャイルドキャリアは、フレーム又は本体と、フレーム又は本体に結合されたハンドルと、ハンドル伸長ロックと、ハンドル伸張ストップと、を備える。フレーム又は本体は、内部に子供を支持するように構成された開口を規定する。ハンドルは、フレーム又は本体に対して伸張位置と後退位置との間に移行するように構成され、複数の回転位置の間でフレーム又は本体に対して回転するように構成される。ハンドル伸張ロックは、後退及び伸張位置においてハンドルを選択的にロックするために、ロック位置と非ロック位置との間で移動するように構成される。ハンドル伸張ストップは、1)ハンドル伸張ロックの位置にかかわらず、後退位置から伸張位置へハンドルが移動することを防ぐブロック位置と、2)ハンドル伸張ロックが非ロック位置にある間、ハンドルが後退位置から伸張位置へ移動することを許容する解放位置と、の間で移動するように構成される。キャリッジは、チャイルドキャリアの上方に延在するいずれのプッシュハンドルも備えず、チャイルドキャリアのハンドルは、チャイルドキャリアがチャイルドキャリッジに結合されるとき、チャイルドキャリッジを押すために構成される。
【0008】
例示の実施形態の以下の説明は、添付の図面とともに読むとよりよく理解され得る。本開示のシステム及び方法の潜在的な実施形態は、図示のものに限定されないことが理解される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】チャイルドキャリッジ、チャイルドキャリア、及びオーガナイザを備えた、一例に係る移動システムの斜視図を示す。
図2】チャイルドキャリアをチャイルドキャリッジから分離した、図1の移動システムの側面図を示す。
図3】一例に係る図1のチャイルドキャリッジの前方斜視図を示す。
図4図3のチャイルドキャリッジの後方斜視図を示す。
図5A】チャイルドキャリッジが拡張構成にある、図3のチャイルドキャリッジの連結部の内側の側面図を示す。
図5B】チャイルドキャリッジが第1の折り畳み構成にある、図5Aの連結部の内側の側面図を示す。
図5C】チャイルドキャリッジが第1の折り畳み構成にある、図5Aの連結部の斜視図を示す。
図6A】チャイルドキャリッジが拡張折り畳み構成にある場合の、ラッチハウジングを示すために1つのリンクの一部が切り取られた、図5Aの連結部の斜視図を示す。
図6B】チャイルドキャリッジが第1の折り畳み構成にある場合の、ラッチハウジングを示すための1つのリンクの一部が切り取られた、図6Aの連結部の斜視図を示す。
図6C】チャイルドキャリッジが第2の折り畳み構成にある場合の、図6Aの連結部の斜視図を示す。
図7A】ラッチ位置にある折り畳みラッチ及びアクチュエータを示すための、図5Aの連結部の一部及びハンドルの断面上面図を示す。
図7B】非ラッチ位置にある折り畳みラッチ及びアクチュエータを示すための、図5Aの連結部の一部及びハンドルの断面上面図を示す。
図8A】チャイルドキャリッジが第1の折り畳み構成にある、図3のチャイルドキャリッジの斜視図を示す。
図8B】チャイルドキャリッジが第1の折り畳み構成にある、図3のチャイルドキャリッジの正面図を示す。
図8C】チャイルドキャリッジが第1の折り畳み構成にある、図3のチャイルドキャリッジの側面図側を示す。
図9A】チャイルドキャリッジが第2の折り畳み構成にある、図3のチャイルドキャリッジの正面図を示す。
図9B】チャイルドキャリッジが第2の折り畳み構成にある、図3のチャイルドキャリッジの上面図を示す。
図10】一例に係る図1のチャイルドキャリアの前方斜視図を示す。
図11図10のチャイルドキャリアの後方斜視図を示す。
図12A】チャイルドキャリアのハンドルが後退位置にある、図10のチャイルドキャリアの側面図を示す。
図12B】チャイルドキャリアのハンドルが伸張位置にある、図10のチャイルドキャリアの側面図を示す。
図13A】カーシート基部に結合された図10のチャイルドキャリアの斜視図を示す。
図13B図13Aのカーシート基部の斜視図を示す。
図14】ハンドルが種々の回転位置にある、図10のチャイルドキャリアの複数の側面図を示す。
図15】ハンドルの一部と、ハンドルをチャイルドキャリアの本体に取り付けるハブとを含む、図10のチャイルドキャリアの一部の外側側面図を示し、ハブの一部が取り外されて、回転ロックが示されている。
図16】回転ロックがロック位置にある、図15のハブの外側側面図を示す。
図17】回転ロックが非ロック位置にある、図15のハブの外側側面図を示す。
図18】チャイルドキャリアの回転停止が回転ロックを非ロック位置に移動させる解放位置にある、図15のハブの外側側面図を示す。
図19】チャイルドキャリアの回転停止が回転ロックの非ロック位置への移動をブロックするブロック位置にある、図15のハブの外側側面図を示す。
図20】ハンドル伸張ストップを示すためにハブの一部が取り外された、図15のハブの内側側面図を示す。
図21】ハンドル伸張ストップを示すために、ハブの一部が取り外された、ハンドル伸張ストップが解放位置にある図15のハブの外側側面図を示す。
図22】ハンドル伸長ストップを示すために、ハブの一部が取り外された、ハンドル伸長ストップがハンドルの伸張を防ぐブロック位置にある図15のハブの外側側面図を示す。
図23】ハンドル伸張ロックを含む部分が、伸張位置及び後退位置においてハンドルを選択的にロックするように構成された、一例に係る図10のチャイルドキャリアのハンドルの一部の外側断面図を示す。
図24】ハンドル伸長ロック及びハンドル伸長ロックを作動させるように構成されたアクチュエータを含む、図10のチャイルドカーシートのハンドルの一部の上面断面図を示す。
図25】ハンドル伸長ロックを有する、図10のチャイルドキャリアのハンドルの一部の外側断面側面図を示す。
図26】ブロック位置にあるオーガナイザラッチを含む、図10のチャイルドキャリアのハンドルの一部の断面図を示す。
図27】非ブロック位置にあるオーガナイザラッチを含む、図10のチャイルドキャリアのハンドルの一部の断面図を示す。
図28】ハンドルの一部が断面図で示された、図10のオーガナイザの一部及びチャイルドキャリアのハンドルの一部の斜視図を示す。
図29】オーガナイザ及び図10のチャイルドキャリアのハンドルの一部を含む、図1の移動システムの一部の斜視図を示す。
図30】オーガナイザ及び図10のチャイルドキャリアのハンドルの一部を含む、オーガナイザが展開された、図1の移動システムの一部の斜視図を示す。
図31】一例に係る図1の移動システムのオーガナイザのトレイの上面図を示す。
図32】トレイが、チャイルドキャリアハンドルに取り付けるための結合部を有し、結合部が伸張位置において示された、一例に係る図1の移動システムのオーガナイザのトレイの第1の側の斜視図を示す。
図33】結合部が後退位置に示された、図1の移動システムのオーガナイザのトレイの第1の側の斜視図を示す。
図34】オーガナイザがコンパクト構成にある、他の例に係る図1のオーガナイザの斜視図を示す。
図35】オーガナイザが拡張構成にある、図34のオーガナイザの斜視図を示す。
図36A図3及び図4のチャイルドキャリッジ、及び二点鎖線で示された繊維製品座部を伴う幼児用シートを備えた移動システムの斜視図を示す。
図36B】繊維製品座部を伴わない、図36Aの移動システムの斜視図を示す。
図37A】キャリッジ及び幼児シートが拡張構成にある、図36A及び図36Bの移動システムの側面図を示す。
図37B】キャリッジ及び幼児用シートが折り畳み構成にある、図36A及び図36Bの移動システムの側面図を示す。
図38】幼児用シートのハンドル伸張ロックを示す、図36Bにおいて円で囲まれた幼児用シートのハンドルの領域の部分断面側面図を示す。
図39A】折り畳みハブの外側カバーが隠された、図36A及び図36Bの幼児用シートの折り畳みハブの展開図を示す。
図39B】折り畳みハブの外側カバーが隠され、幼児用シートが拡張構成にある、図39Aの折り畳みハブの側面図を示す。
図39C】折り畳みハブの外側カバーが隠され、幼児用シートが折り畳み構成にある、図39Aの折り畳みハブの側面図を示す。
図40A】第2の結合部が非ラッチ構成にある、折り畳みハブの下方で切り出された、折り畳みハブ、第1の結合部、及び第2の結合部を備えた図36A及び図36Bの幼児用シートの一部の側面図を示す。
図40B】第2の結合部がラッチ構成にある、折り畳みハブの下方で切り出された、折り畳みハブ、第1の結合部、及び第2の結合部を備えた図36A及び図36Bの幼児用シートの一部の側面図を示す。
図41A】第1の結合部が非ラッチ構成にある、図40Aの折り畳みハブ及び第1の結合部の断面端面図を示す。
図41B】第1の結合部がラッチ構成にある、図40Bの折り畳みハブ及び第1の結合部の断面端面図を示す。
図42図40A~41Bの第1及び第2の結合部のためのアクチュエータ、及び第1の結合部の可動ラッチの斜視図を示す。
図43】バスケットを備えた図3及び図4のチャイルドキャリッジの斜視図を示す。
図44】第1の折り畳み構成にある図43のチャイルドキャリッジの側面図を示す。
図45】第2の折り畳み構成にある図43のチャイルドキャリッジの端面図を示す。
図46】他のバスケットを備えた図3及び図4のチャイルドキャリッジの斜視図を示す。
図47】第1の折り畳み構成にある図46のチャイルドキャリッジの側面図を示す。
図48】第2の折り畳み構成にある図47のチャイルドキャリッジの端面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1及び図2を見ると、移動システム10は、チャイルドキャリッジ100と、少なくとも1つの取り外し可能なチャイルドキャリアとを備えた一例に係るものが示されている。一般に、この少なくとも1つの取り外し可能なチャイルドキャリアは、図1及び図2に示されるような乳幼児用カーシート200、図36Aに示されるような幼児用シート400、バシネット(図示せず)、又はキャリーコット(図示せず)を備え得る。いくつかの例において、移動システム10は、乳幼児用カーシート200、幼児用シート400、バシネット、又はキャリーコット、又はこれらの任意の組み合わせを備え得る。チャイルドキャリッジ100は、乗車面上方にチャイルドキャリア(例えば、200、400)を支持するように構成されたフレーム102と、フレーム102に取り付けられ、チャイルドキャリッジ100及びチャイルドキャリア(例えば、200、400)を乗車面に沿って並進させるように構成された複数の車輪104と、を備える。チャイルドキャリア(例えば、200、400)及びチャイルドキャリッジ100は、互いに対して取り外し可能に結合されるように構成される。不使用時、チャイルドキャリッジ100は、車両、航空機の頭上保管棚、又はその他の他場所内への保管のため、コンパクトに折り畳むことができる。以下で更に詳細に考察されるとおり、チャイルドキャリッジ100は、拡張構成から第1の折り畳み構成(例えば、図8A図8C)に折り畳むように構成され得、任意で、第1の折り畳み構成から第2の折り畳み構成(例えば、図9A図9B)に折り畳むように構成され得、この場合、チャイルドキャリッジ100が第1の折り畳み構成よりも第2の折り畳み構成においてより小さな体積を占める。
【0011】
従来のベビーカーとは異なり、チャイルドキャリッジ100は、子供を押すのに使用されるプッシュハンドルが備えられていない。換言すると、チャイルドキャリッジ100は、大人が直立している状態で、チャイルドキャリッジ100を押すために大人にとってアクセス可能な、チャイルドキャリア上方に延在するハンドルが備えられていない。むしろ、チャイルドキャリア(例えば、200、400)は、チャイルドキャリア(例えば、200、400)がチャイルドキャリッジ100に結合されるとき、チャイルドキャリッジ100及びチャイルドキャリア(例えば、200、400)を乗車面に沿って押すために、保育者によって使用することができるハンドル(例えば、図10の226、図36Aの404)を備える。いくつかの例において、チャイルドキャリア(例えば、200)がチャイルドキャリッジ100から取り外されているとき、同一のハンドル(例えば、226)を使用して、チャイルドキャリア(例えば、200)を運ぶことができる。チャイルドキャリア(例えば、200、400)は、チャイルドキャリッジ100からチャイルドキャリア(例えば、200、400)を取り外すことで、ハンドル(例えば、226、404)がチャイルドキャリア(例えば、200、400)とともにチャイルドキャリッジ100から取り外されるように構成される。結果として、チャイルドキャリッジ100は、これに匹敵するプッシュハンドルを備えた従来のベビーカーに比べてよりコンパクトな折り畳み体積を達成することができる。いくつかの例において、移動システム10は、保育者のための飲み物容器、携帯デバイス、又はその他の物品等、少なくとも1つの物品を保持するように構成され得る移動オーガナイザ300を備え得る。移動オーガナイザ300は、チャイルドキャリア(例えば、200、400)のハンドル(例えば、226、404)に対して取り外し可能に結合するように構成され得る。
【0012】
チャイルドキャリッジ
以降、図2図4をより具体的に参照すると、チャイルドキャリッジ100のフレーム102は、垂直方向Vに沿って互いにオフセットされた上端102a及び下端102bを備える。フレーム102は、垂直方向Vに直交する長手方向Lに沿って互いにオフセットされた前端102c及び後端102dを備える。フレームは、垂直方向V及び長手方向Lの両方に直交する横方向Aに沿って互いにオフセットされた第1の側102e及び第2の側102fを備える。
【0013】
チャイルドキャリッジ100は、フレーム102の下端102bに配された複数の車輪104を備える。フレーム102の上端102aは、乗車面の上方にチャイルドキャリア(例えば、200、400)を離間させるように、チャイルドキャリア(例えば、200、400)に対して取り外し可能に結合するように構成される。以降、更に詳細に説明するとおり、フレーム102の上端102aは、チャイルドキャリア(例えば、200、400)をチャイルドキャリッジ100に対して取り外し可能に結合することで、チャイルドキャリッジ100に対するチャイルドキャリア(例えば、200、400)の移動を垂直方向V、長手方向L、及び横方向Aのうちの少なくとも一方に沿って限定する少なくとも1つの座部結合部を備える。いくつかの例において、少なくとも1つの座部結合部は、チャイルドキャリア(例えば、200、400)をチャイルドキャリッジ100に対して取り外し可能に結合することで、チャイルドキャリッジ100に対するチャイルドキャリア(例えば、200、400)の移動を垂直方向V、長手方向L、及び横方向Aのうちの少なくとも2つ、例えば、垂直方向V、長手方向L、及び横方向Aの3つ全てに沿って限定するように構成される。例えば、少なくとも1つの座部結合部は、チャイルドキャリア(例えば、200、400)の上方方向に沿った取り外しを防ぐように、チャイルドキャリア(例えば、200、400)をキャリッジ100に対して取り外し可能に結合するように構成され得る。少なくとも1つの座部結合部は、剛性本体(例えば、図10の202)、又はチャイルドキャリア(例えば、200)のシェル、又はチャイルドキャリア(例えば、400)の剛性フレーム(例えば、図36Aの402)等、チャイルドキャリア(例えば、200、400)の剛性部分に対して取り外し可能に結合するように構成され得る。
【0014】
フレーム102は、互いに横方向Aに沿ってオフセットされた少なくとも1つの脚部アセンブリ106(1)と第2の脚部アセンブリ106(2)とを備え得る。第1の脚部アセンブリ106(1)は、第1の側102eに隣接することができ、第2の脚部アセンブリ106(2)は、第2の側102fに隣接することができる。第1の脚部アセンブリ106(1)は、横方向に直交する長手方向Lに沿って互いにオフセットされた第1の前方脚部108(1)と第1の後方脚部110(1)とを備え得る。第1の脚部アセンブリ106(1)は、第1の前方脚部108(1)と第1の後方脚部110(1)を互いに対して旋回可能に結合する第1のヒンジ112(1)を備え得る。例えば、第1のヒンジ112(1)は、第1の前方脚部108(1)の上端を第1の後方脚部110(1)の上端に対して旋回可能に結合することができる。第1のヒンジ112(1)は、横方向Aに沿って延在する旋回軸AP1を規定することができる。第1の前方脚部108(1)及び第1の後方脚部110(1)は、旋回軸AP1周りを旋回することで、第1の前方脚部108(1)の下端及び第1の後方脚部110(1)の下端が長手方向Lに沿って第1の折り畳み構成に至るまで、互いに向かって移動し、長手方向Lに沿って拡張構成に至るまで、互いから離間するように構成され得る。
【0015】
第2の脚部アセンブリ106(2)は、長手方向Lに沿って互いからオフセットされる第2の前方脚部108(2)及び第2の後方脚部110(2)を備え得る。第2の脚部アセンブリ106(2)は、第2の前方脚部108(2)及び第2の後方脚部110(2)を互いに対して旋回可能に結合する第2のヒンジ112(2)を備え得る。例えば、第2のヒンジ112(2)は、第2の前方脚部108(2)の上端を第2の後方脚部110(2)の上端に対して旋回可能に結合することができる。第2のヒンジ112(2)は、横方向Aに沿って延在する旋回軸AP1を規定することができる。第2の前方脚部108(2)及び第3の後方脚部110(2)は、旋回軸AP1周りを旋回することにより、第2の前方脚部108(2)の下端及び第2の後方脚部110(2)の下端が長手方向Lに沿って第1の折り畳み構成に至るまで互いに向かって移動し、長手方向Lに沿って拡張構成に至るまで互いから離間するように構成され得る。
【0016】
フレーム102は、第1及び第2の脚部アセンブリ106(1)及び106(2)の間に延在することで、第1及び第2の脚部アセンブリ106(1)及び106(2)を横方向Aに沿って互いから離間させるようにする少なくとも1つのクロスピース114(1)、114(2)を備え得る。各クロスピースは、バー、チューブ等の形状にすることができ、あるいは他の任意の好適な形状を有することができる。少なくとも1つのクロスピース114(1)、114(2)は、第1の脚部108(1)から前方脚部108(2)まで延在する第1のクロスピース114(1)を含み得る。第1のクロスピース114(1)は、第1の前方脚部108(1)に取り付けられる第1の端部と、第2の前方脚部108(2)に取り付けられる第2の端部と、を有することができる。少なくとも1つのクロスピース114(1)、114(2)は、第1の後方脚部110(1)から第2の後方脚部110(2)まで延在する第2のクロスピース114(2)を含み得る。第2のクロスピース114(2)は、第1の後方脚部110(2)に取り付けられる第1の端部と、第2の後方脚部110(2)に取り付けられる第2の端部と、を有することができる。いくつかの例において、フレーム102は、第1及び第2の脚部アセンブリ106(1)及び106(2)の間に延在する第3のクロスピース114(3)を備え得る。第3のクロスピース114(2)は、垂直方向Vに対して、第1及び第2のクロスピース114(1)及び114(2)よりも高い位置に配され得る。第3のクロスピース114(2)は、キャリッジ100が拡張構成にあるとき、長手方向Lに対して、第1及び第2のクロスピース114(1)及び114(2)の間の位置に配され得る。第3のクロスピース114(3)は、キャリーハンドル122を規定することができる。キャリーハンドル122は、チャイルドキャリア(例えば、200、400)がチャイルドキャリッジ100から取り外されたとき、手でチャイルドキャリッジ100を運ぶように構成され得る。
【0017】
複数の車輪104は、少なくとも3つの車輪104を含むことができ、いくつかの例において、4つの車輪104を含むことができる。例えば、複数の車輪104は、フレーム102の後端102dに配された第1の対の車輪104を含み得る。第1の対のうち第1の車輪104は、第1の脚部アセンブリ106(1)の第1の後方脚部110(1)の下端に結合され、第1の対のうち第2の車輪104は、第2の脚部アセンブリ106(2)の第2の後方脚部110(2)の下端に結合され得る。複数の車輪104は、フレーム102の前端102eに配された少なくとも1つの車輪104を含み得る。例えば、複数の車輪104は、フレーム102の前端102eに配された第2の対の車輪104を含み得る。第2の対のうちの第1の車輪104は、第1の脚部アセンブリ106(1)の第1の前方脚部108(1)の下端に結合され、第2の対のうちの第2の車輪104は、第2の脚部アセンブリ106(2)の第2の前方脚部108(2)の下端に結合され得る。代替として、複数の車輪は、フレームの前端102eに配された単一の車輪104(図示せず)を含み得る。単一の車輪104は、第1の脚部108(1)及び108(2)の間の位置において、フレーム102の下端に結合され得るか、又はフレーム102は、車輪104が取り付けられた単一の前方脚部を備え得る。
【0018】
上で考察されたとおり、チャイルドキャリッジ100は、チャイルドキャリア(例えば、200、400)をチャイルドキャリッジ100に結合するように構成された少なくとも1つの結合部を備え得る。図2図4は、チャイルドキャリア(例えば、200、400)をチャイルドキャリッジ100に結合するのに使用され得る結合部の1つの具体例を示しているが、チャイルドキャリア(例えば、200、400)は、他の好適な結合部を使用してチャイルドキャリッジ100に結合され得ることが理解される。いくつかの例において、図2図4に示されるとおり、少なくとも1つの結合部は、第1の対の結合部116(1)、116(2)を含み得る。第1の対のうち第1の結合部116(1)は、フレーム102の第1の側102eに配され得る。第1の結合部116(1)は、第1の脚部アセンブリ106(1)に取り付けられ得る。第1の結合部116(1)は、チャイルドキャリア(例えば、200、400)の第1の横側(例えば、図10及び11の202e)に結合するように構成され得る。第1の対のうちの第2の結合部116(2)は、フレーム102の第2の側102fに配され得る。第2の結合部116(2)は、チャイルドキャリア(例えば、200、400)の第2の横側(例えば、図10及び図11の202f)に結合するように構成され得る。第2の結合部116(2)は、第2の脚部アセンブリ106(2)に取り付けられ得る。いくつかの例において、第1及び第2の結合部116(1)及び116(2)の各々は、図示のとおり、バヨネット117を規定することができるが、本開示の実施例はこれに限定されるものでない。
【0019】
各バヨネット117は、上方に延在する突起であり得る。各バヨネット117は、略垂直方向Vに沿って長尺を有し得る。各バヨネット117は、横方向Aに沿った厚さ、垂直方向Vに沿った高さ、長手方向Lに沿った幅を有し得る。高さは、厚さ及び/又は幅よりも大きくすることができる。いくつかの例において、幅は、厚さよりも大きくすることができる。
【0020】
第1及び第2の結合部116(1)、116(2)の各々は、チャイルドキャリア(例えば、200、400)の突起及び開口(例えば、図10図11の216、図40A図40Bの446)のうちの他方と係合するように構成された突起又は開口118を規定し得る。図2図4は、各結合部116(1)、116(2)がチャイルドキャリア(例えば、200、400)の突起(例えば、図10図11の216)を受け入れるように構成されたその内面に開口118を規定する一例を示している。各結合部116(1)、116(2)は、横方向Aに沿ったチャイルドキャリアの移動を限定するように、チャイルドキャリア(例えば、200、400)の異なる横側に係合することができる。各結合部116(1)、116(2)の突起又は窪み118は、垂直方向V(例えば、上方方向及び下方方向のうちの少なくとも一方)及び/又は長手方向Lに沿ったチャイルドキャリアの移動を限定するように、チャイルドキャリア(例えば、200、400)の突起及び開口(例えば、図10図11の216)の他方に係合するように構成され得る。
【0021】
少なくとも1つの結合部は、乳幼児用カーシート200に対して取り外し可能に結合するように構成される、一対の乳幼児用カーシート結合部120(1)、120(2)等、少なくとも1つの他の結合部を含むことができる。少なくとも1つの乳幼児用カーシート120(1)、120(2)は、乳幼児用カーシート200をカーシート基部500(図13A図13B参照)に固定する、乳幼児用カーシート200の可動ラッチ220(図10参照)に係合するように構成され得る。少なくとも1つの乳幼児用カーシート結合部120(1)、120(2)の各々は、垂直方向V及び長手方向Lのうちの少なくとも一方に沿った乳幼児用カーシートの移動を限定するように、乳幼児用カーシート200の可動ラッチ220に係合されるように構成された係合面を規定することができる。
【0022】
少なくとも1つの乳幼児用カーシート結合部120(1)、120(2)の各々は、長手方向Lに沿って第1の対の結合部116(1)、116(2)からオフセットされ得る。例えば、少なくとも1つの乳幼児用カーシート結合部120(1)、120(2)の各々は、長手方向Lに対して、第1の対の結合部116(1)、116(2)の前方又は後方に配され得る。少なくとも1つの乳幼児用カーシート結合部120(1)、120(2)は、乳幼児用カーシート200のハンドル226(図10参照)に力が付与されるとき、一対のシート結合部116(1)、116(2)に付与されるトルクを限定するように、乳幼児用カーシート200をキャリッジ100に結合する。図2図4において、各乳幼児用カーシート120(1)、120(2)は、係合面を規定する外側局面を有する円筒形ピンを含む。各円筒形ピンは、円筒形ピンの中心軸が横方向Aに沿って延在するように配向され得る。代替の例において、各係合面は、円筒形ピン以外の形状で規定されてもよく、又は円筒形ピンは、別の様式で配向されてもよいことが理解される。
【0023】
少なくとも1つの結合部は、幼児用シート400に対して取り外し可能に結合するように構成された少なくとも1つの幼児用シート結合部132(1)、132(2)を備え得る。少なくとも1つの幼児用シート結合部132(1)、132(2)は、少なくとも1つの乳幼児用カーシート結合部120(1)、120(2)と同一とすることができ、あるいは少なくとも1つの乳幼児用カーシート結合部120(1)、120(2)から離間した他の結合部であり得る。いくつかの例において、少なくとも1つの結合部は、各々、幼児用シート400に対して取り外し可能に結合するように構成された、一対の幼児用シート結合部132(1)、132(2)を備え得る。少なくとも1つの幼児用シート結合部132(1)、132(2)は、幼児用シート400の可動ラッチ456(図40A図40B参照)に係合するように構成され得る。少なくとも1つの幼児用シート結合部132(1)、132(2)の各々は、垂直方向V及び長手方向Lのうちの少なくとも一方に沿った、幼児用シート400の移動を限定するように、幼児用シート400の可動ラッチ456で係合されるように構成された係合面を規定することができる。少なくとも1つの幼児用シート結合部132(1)、132(2)の各々は、長手方向Lに沿って第1の対の結合部116(1)、116(2)からオフセットされ得る。例えば、少なくとも1つの幼児用シート結合部132(1)、132(2)の各々は、長手方向Lに対して第1の対の結合部116(1)、116(2)の前方又は後方に配され得る。一例において、各乳幼児用カーシート結合部120(1)、120(2)は、第1の対の結合部120(1)、120(2)の後方に配されることができ、各幼児用シート結合部132(1)、132(2)は、第1の対の結合部116(1)、116(2)の前方に配されることができる。少なくとも1つの幼児用シート結合部132(1)、132(2)は、幼児用シート400のハンドル404(図36A参照)に力が付与されるとき、一対のシート結合部116(1)、116(2)に付与されるトルクを限定するように、幼児用シート400をキャリッジ100に結合する。
【0024】
チャイルドキャリッジ100は、拡張位置にあるチャイルドキャリッジ100を解放可能にロックするように構成された少なくとも1つの折り畳みラッチ(例えば、以下に更に詳細に説明する図6A及び図7Bの125)を備え得る。チャイルドキャリッジ100は、チャイルドキャリッジ100が折り畳まれるように許容される非ロック位置と、チャイルドキャリッジ100が折り畳まれないようにするロック位置との間で、少なくとも1つの折り畳みラッチを移動させるように、少なくとも1つの折り畳みラッチを作動させるように構成されたアクチュエータ(例えば、以下で更に考察される図6Aの127)を備え得る。アクチュエータは、保育者によって把持されて、少なくとも1つのロックを非ロック位置に移動させるように構成されたハンドル122を規定する第3のクロスピース114(3)を備え得る。いくつかの例において、ハンドル122は、第1及び第2の脚部アセンブリ106(1)及び106(2)の間に延在し得る。例えば、ハンドル122は、横方向Aに沿って長尺を有し得る。図2図4の例において、ハンドル122は、バーのような形状を有する。しかしながら、ハンドル122は、他の例において、他の好適な形状を有し得ることが理解される。例えば、ハンドル122は、代替として、第1及び第2の脚部アセンブリ106(1)及び106(2)の間に延在する織物ウェビング又はコード(図示せず)を備えることができ、ウェビング又はコードは、ウェビング又はコードが引っ張られるとき、折り畳みラッチのロックを解除する。
【0025】
いくつかの例において、ハンドル122は、保育者により係合され、可動アクチュエータ本体が移動されるとき(例えば、可動ボタンが押し下げられたとき)、少なくとも1つのロック(例えば、図6A図7Bの125)を非ロック位置に移動させるように構成された、可動ボタン等の可動アクチュエータ本体(例えば、以下で考察される図6Aの129)を備え得る。チャイルドキャリッジ100は、直方向に沿って作動ハンドル122を上方に引っ張ることにより、キャリッジ100が拡張構成から第1の折り畳み構成に移行され得るように構成され得る。いくつかの例において、これは、可動アクチュエータ本体を移動させた後に実施され得る。他の実施形態(ハンドルがウェビング又はコードを備えるとき等)において、アクチュエータハンドル122自体の移動により、少なくとも1つのロックをロック位置から非ロック位置に移行させることができ、その後、アクチュエータハンドル122の更なる移動により、チャイルドキャリッジ100を拡張構成から第1の折り畳み構成に移行させることができる。
【0026】
チャイルドキャリッジ100は、少なくとも1つの連結部124(1)、124(2)を備え得る。図3及び図4は、チャイルドキャリッジ100が、フレーム102の第1の側102eに取り付けられた第1の連結部124(1)と、フレーム102の第2の側102fに取り付けられた第2の連結部124(2)と、を備えた一例を示している。いくつかの例において、各連結部124(1)、124(2)は、前方脚部108(1)、108(2)の一方と、後方脚部110(1)、110(2)の一方とを、チャイルドキャリッジ100を第1の折り畳み構成に移行するときには互いに向かって、第1のキャリッジ100を拡張構成に移行するときには互いから離間して、移動すべく駆動するように構成され得る。少なくとも1つの連結部124(1)、124(2)の各々は、少なくとも1つの座部結合部を備え得る。例えば、少なくとも1つの連結部124(1)、124(2)の各々は、乳幼児用カーシート結合部120(1)、120(2)のうちの一方、及び/又は、幼児用シート結合部132(1)、132(2)のうちの一方を備え得る。いくつかの例において、少なくとも1つの連結部124(1)、124(2)の各々は、その上にチャイルドキャリア(例えば、200、400)を支持するように構成された支持面を含み得る。少なくとも1つの連結部124(1)、124(2)の各々は、折り畳みロック125がロック位置にあるとき、連結部の移動を限定することで、チャイルドキャリッジ100が拡張構成から第1の折り畳み構成に移行することを防ぐ折り畳みロック125(以下に更に詳細に記載)を含み得る。
【0027】
図5A図5Cを具体的に参照すると、各連結部124(1)、124(2)は、第1のリンク124a及び第2のリンク124bを備え得る。第1及び第2のリンク124a及び124bは、第1のヒンジ124cにて、互いに対して旋回可能に接続される内側端部を有し得る。第1のリンク124aは、前方脚部108(1)、108(2)のうちの一方に対して旋回可能に更に連結されることができ、第2のリンク124bは、後方脚部110(1)、110(2)のうちの一方に対して旋回可能に更に連結されることができる。各連結部124(1)、124(2)の第1及び第2のリンク124a及び124bは、各々、バー、又は板のような形状を有することができ、あるいは他の任意の好適な形状を有することができる。各連結部124(1)、124(2)の第1及び第2のリンク124a及び124bは、それぞれ、チャイルドキャリッジ100が拡張構成にあるとき、互いに対して揃えられる対応支持面124c及び124dを規定し得る。支持面124c及び124dは、底面が支持面124c及び124d上に据えられるようにチャイルドキャリア(例えば、200)がフレーム102に結合されるとき、チャイルドキャリア(例えば、200)の底面を支持し得る。これにより、フレーム102に対するチャイルドキャリアの下方への移動を防止することができる。
【0028】
第3のクロスピース114(3)は、少なくとも1つの連結部に結合され得る。例えば、第3のクロスピース114(3)は、第1の連結部124(1)の第1及び第2のリンク124a及び124bのうちの一方等、第1の連結部124(1)に結合され得る。第3のクロスピース114(3)も、第2の連結部の第1及び第2のリンク124a及び124bのうちの一方等、第2の連結部124(2)に結合され得る。第3のクロスピース114(3)は、第3のクロスピース114(3)が第1及び第2の脚部アセンブリ106(1)及び106(2)に対して上方に移動されるとき、各連結部124(1)、124(2)の第1及び第2のリンク124a及び124bの内側端部が、互いに対して旋回し、上方に移動するように構成される。これにより、ひいては、各連結部124(1)、124(2)の第1及び第2のリンク124a及び124bの外側端部を、互いに向かって移動させることで、前方脚部108(1)、108(2)及び後方脚部110(1)、110(2)を第1の折り畳み構成に向かって引っ張る。更に、コネクタ120(1)及び120(2)の各々は、前方脚部及び後方脚部が互いに向かって移動する際に後退する。したがって、チャイルドキャリッジ100は、チャイルドキャリッジ100が第1の折り畳み構成に移行されるとき、少なくとも1つのコネクタを後退させる少なくとも1つの連結部を備えると言える。
【0029】
逆に、第3のクロスピース114(3)が第1及び第2の脚部アセンブル106(1)及び106(2)に対して下方に移動されるとき、各連結部124(1)、124(2)の第1及び第2のリンク124a及び124bは、互いに対して旋回し、下方に移動する。これがひいては、各連結部124(1)、124(2)の第1及び第2のリンク124a及び124bの外側端部を互いから離間するように移動させることで、前端108(1)、108(2)及び後端110(1)、110(2)を互いから離間させて拡張構成に移動させる。更に、コネクタ120(1)及び120(2)の各々は、前方脚部及び後方脚部が互いから離間して移動する際に伸張する。したがって、チャイルドキャリッジ100は、チャイルドキャリッジ100が拡張構成に移行するとき、少なくとも1つのコネクタを伸張させる少なくとも1つの連結部を備えると言える。代替の例において、第3のクロスピース114(3)は、少なくとも1つの連結部に連結される必要はないことが理解される。例えば、第3のクロスピース114(3)は、代替として、キャリッジ脚部108(1)、108(2)、110(1)、110(2)、又はヒンジ112(1)、112(2)のうちの1つに結合され得る。
【0030】
図5A図5Cを引き続き参照すると、各結合部116(1)、116(2)は、キャリッジ100が拡張構成にあるとき、脚部アセンブリ106(1)、106(2)のうちの対応する1つに対して位置決め可能に固定され、結合部116(1)、116(2)が脚部アセンブリ106(1)、106(2)に対して回転しないように構成され得る。いくつかの例において、各結合部116(1)、116(2)は、キャリッジ100が第1の折り畳み構成に移行されるとき、回転を許容され得る。例えば、各結合部116(1)、116(2)は、図37A及び図37Bに関して以下で更に考察されるとおり、キャッリッジ100が第1の折り畳み構成に移行されるとき、幼児用シート400がキャリッジ100に取り付けられたままとすることができるように、キャリッジ100の前端に向かって前方に回転するように構成され得る。キャリッジ100は、キャリッジ100が拡張構成にあるとき、結合部116(1)、116(2)の回転を限定し、キャリッジが第1の折り畳み構成にあるとき、回転を許容するように構成される各結合部116(1)、116(2)に対する少なくとも1つのストップを備え得る。例えば、キャリッジ100は、キャリッジ100が拡張構成にあるとき、結合部116(1)、116(2)のキャリッジフレーム102の後端102dに向かう下方への回転を限定するために、結合部116(1)、116(2)に係合するように構成された各結合部116(1)、116(2)のためのストップ119を備え得る。各ストップ119は、後方脚部110(1)、110(2)のうちの一方に取り付けられ得る。
【0031】
各結合部116(1)、116(2)は、一対の回転可能ストップ116a及び116b等、少なくとも1つの回転可能ストップを備え得る。各回転可能ストップ116a、116bは、前方脚部108(1)、108(2)の一方の脚部チューブ108aの異なる側に係合され得る。各結合部116(1)、116(2)は、少なくとも1つの回転可能ストップ116a、116bを備える、結合部116(1)、116(2)のバヨネット117に取り付けられた回転可能ハブ116cを備え得る。回転可能ハブ116は、回転可能ハブ116の回転によってバヨネット117の回転を生じるように、バヨネット117に対して回転可能に固定され得る。キャリッジ100が拡張構成にあるとき(図5A)は、少なくとも1つの回転ストップ116a、116bは、回転ハブ116と、ひいては少なくとも1つの回転ストップ116a、116b、及びバヨネット117がキャリッジフレーム102の前端102cに向かって前方に回転しないように位置決めされ得る。
【0032】
キャリッジ100が第1の折り畳み構成(図5B)にあるとき、脚部チューブ108aが回転することで、回転ハブ116と、ひいては少なくとも1つの回転ストップ116a、116b、及びバヨネット117を図5Bに示されるように前方に回転させる。少なくとも1つのストップ116a、116bは、回転ハブ116、少なくとも1つのストップ116a、116b、及びバヨネット117の更なる前方への回転を限定するように、脚部チューブ108aに係合する。なお、キャリッジが図5Bにおける第1の折り畳み構成にあるとき、少なくとも1つの回転可能ストップ116a、116bは、キャリッジフレーム102の後端102dに向かって結合部116(1)、116(2)の下方への回転を可能にするように、位置決めされ得る。
【0033】
図6A図7Bに戻ると、チャイルドキャリッジ100は、第1及び第2の連結部124(1)、124(2)のうちの少なくとも一方の各々に対して折り畳みラッチ125を備え得る。各折り畳みラッチ125は、連結部124(1)、124(2)の各々の、第1及び第2のリンク124a及び124b等のリンクが互いに対して旋回することを防ぐことができる。各折り畳みラッチ125は、ロック位置と非ロック位置との間で移行するように構成された可動突起125aを備え得る。ロック位置において、突起125aは、第1及び第2のリンク124aが互いに対してヒンジ124c周りを旋回しないように、第1及び第2のリンク124a及び124bの少なくとも一方に係合することができる。第1及び第2のリンク124a及び124bの少なくとも一方は、突起125aによって係合されるように構成された係合面124eを備え得る。非ロック位置において、突起125aは、突起125aが第1及び第2のリンク124a及び124bの少なくとも一方から係合解除されることで、第1及び第2のリンク124aが互いに対してヒンジ124c周りを旋回するのを許容するように、後退することができる。いくつかの例において、突起125aは、図7A及び図7Bに示されるとおり、ロックと位置非ロック位置との間で回転することができる。
【0034】
各折り畳みラッチ125は、突起125aを収容するように構成されたラッチハウジング125bを備え得る。なお、図6A及び図6Bにおいて、リンク124bの一部は、ラッチハウジング125bが見えるように切り取られている。各ラッチハウジング125bは、第1及び第2のリンク124a及び124bの各々に第3のクロスピース114(3)を旋回軸AP2又はAP3周りに旋回可能に連結することができる。キャリッジ100は、第2の折り畳み構成(図6C)に移行するように、旋回軸AP2又はAP3周りで折り畳まれるように構成され得る。キャリッジ100は、キャリッジ100が拡張構成(図6A)、第1の折り畳み構成(図6B)、及び第2の折り畳み構成(図6C)の各々にあるとき、各ラッチハウジング125bが、連結部124(1)、124(2)の各々のリンク内に少なくとも部分的に配されるように構成され得る。このように、各ラッチハウジング125bは、さもなければハウジングラッチ125bを伴わず空間S内に存在する、いかなる潜在的な挟持点も回避するように、第3のクロスピース114(3)の端部114aと第1及び第2の連結部124(1)、124(2)の各々との間の空間Sを占有することができる。
【0035】
図7A及び図7Bに簡単に戻ると、アクチュエータ127は、非ロック位置とロック位置との間で折り畳みラッチ125を移動するために、保育者によって係合されるように構成された可動アクチュエータ本体129を備え得る。可動アクチュエータ本体129は、ハンドル122に対して移動することができる。一例において、可動アクチュエータ本体129は、ハンドル122によって運搬され得る。例えば、可動アクチュエータ本体129は、保育者によって押し込まれるとき、ハンドル122内に後退するように構成されたボタンを規定し得る。アクチュエータ127は、可動アクチュエータ本体129の移動が、ロック位置と非ロック位置との間の折り畳みラッチ125の移動に変換されるように、可動アクチュエータ本体129及び折り畳みラッチ125に取り付けられる、バンド、ワイヤ、又はケーブル等、リンク131を備え得る。例えば、アクチュエータ本体129は、アクチュエータ本体129が横方向Aから角度的にオフセットされた方向(例えば、垂直又は長手方向)に沿って移動されるとき、リンク131を横方向に沿って並進させるように、リンク131の傾斜面に係合する傾斜面129aを有し得る。リンク131の移動により、ラッチ突起125aをロック位置と非ロック位置との間でピボット125c周りに回転させることができる。ラッチ125及びアクチュエータ127は、別の好適な様式で実装され得る。
【0036】
代替の例において、少なくとも1つの連結部は、図示以外の様式で構成され得る。例えば、いくつかの例において、少なくとも1つの連結部は、支持面を規定しなくてもよい。いくつかの例において、少なくとも1つの連結部は、コネクタ120(1)又は120(2)のいずれも支持しなくてよい。いくつかの例において、少なくとも1つの連結部は、2つを超えるリンクを有してもよく、及び/又は、リンクは、図示以外の様式で構成され得る。いくつかの例において、少なくとも1つの連結部は、少なくとも1つの折り畳みラッチ125と係合しなくてもよく、少なくとも1つの折り畳みラッチ125は、他の箇所に配置され得る。例えば、少なくとも1つの折り畳みラッチ125は、ヒンジ112(1)、112(2)(図3)の少なくとも1つにおいて配置され得る。
【0037】
図8A図9Bに戻ると、チャイルドキャリッジ100は、後方脚部110(1)、110(2)に対して前方脚部108(1)、108(2)を横方向Aに沿って延在する第1の旋回軸AP1周りに旋回させることにより、拡張構成から第1の折り畳み構成(図8A図8C)に折り畳まれ得る。いくつかの例において、チャイルドキャリッジ100は、第1の折り畳み構成(図8A図8C)から第2の折り畳み構成(図9A図9B)まで、各々、第1の旋回軸AP1から角度的にオフセットされた、旋回軸AP2、AP3周り等、少なくとも1つの他の旋回軸周りに折り畳まれ得る。例えば、少なくとも1つの他の旋回軸AP2、AP3は、実質的に垂直方向Vに沿って延在することができる。チャイルドキャリッジ100は、第1及び第2の脚部アセンブリ106(1)及び106(2)を少なくとも1つの他の旋回軸周りに、互いに向かって回転させることにより、第1の折り畳み構成(図8A図8C)から第2の折り畳み構成(図9A図9B)に折り畳まれ得る。
【0038】
各クロスピース114(1)、114(2)、114(3)は、クロスピースの長さに沿って(例えば、横方向Aに沿って)互いからオフセットされた、第1のヒンジ114d及び第2のヒンジ114e等、少なくとも1つのヒンジを備え得る。チャイルドキャリッジ100は、フレーム102が第1の折り畳み構成に移行したとき、クロスピース114(1)、114(2)、114(3)の第1のヒンジ114bが第2の旋回軸AP2に沿って互いに揃えられ、クロスピース114(1)、114(2)、114(3)の第2のヒンジ114bが第3のAP3に沿って互いに揃えられるように構成される。この配置により、第1の脚部アセンブリ106(1)が第2の旋回軸AP2周りを第2の脚部アセンブリ106(2)に向かって回転されるのが許容され、第2の脚部アセンブリ106(2)が第3の旋回軸AP3周りを第1の脚部アセンブリ106(1)に向かって回転されるのが許容される。
【0039】
図1及び図2に見て取れるとおり、チャイルドキャリッジ100は、チャイルドキャリアがチャイルドキャリッジ100に結合されるとき、チャイルドキャリア(200、400)の上方で脚部アセンブリ106(1)、106(2)から上方に延在するプッシュバー及びプッシュハンドルを備えない。更に、図3及び図4に見て取れるとおり、チャイルドキャリッジ100は、織物シートを支持するために、脚部アセンブリ106(1)、106(2)の上方に延在するいかなるフレーム構造も備えない。実際のところ、チャイルドキャリッジ100は、チャイルドキャリア(200、400)がチャイルドキャリッジ100に結合されるとき、チャイルドキャリッジ100のいずれの部分もチャイルドキャリア(200、400)の上方に延在しないように構成され得る。
【0040】
チャイルドキャリッジバスケット
図43図45を参照すると、一例に係るバスケット126を備えたチャイルドキャリッジ100が示されている。バスケット126は、少なくとも1つの織物から形成され得る。バスケット126は、第1及び第2の脚部アセンブリ106(1)及び106(2)の間に配され得る。バスケット126は、長手方向Lに沿って互いからオフセットされる前端126a及び後端126bを備え得る。前端126a及び後端126bは、実質的に閉鎖され得る。バスケット126は、横方向Aに沿って互いからオフセットされた第1の側126c及び第2の側126dを備え得る。第1の側126cは、第1の脚部アセンブリ106(1)に取り付けられ得、第2の側126cは、第2の脚部アセンブリ106(2)に取り付けられ得る。第1及び第2の側126c及び126dは、前端126aから後端126bまで延在し得る。第1及び第2の側126c及び126dは、実質的に閉鎖され得る。前端126a及び後端126bは、第1の側126cから第2の側126dに延在し得る。
【0041】
バスケット126は、垂直方向Vに沿って互いからオフセットされる上端126e及び下端126fを備え得る。上端126e及び下端126fは、上端126aから後端126bまで、及び第1の側126eから第2の側126dまで、延在し得る。上端126eの少なくとも一部から全部まで、開放され得る。下端126eは、中に収納された物品がバスケット126から落ちることを防ぐように、閉鎖され得る。バスケット126は、前端126aと後端126bとの間、第1の側126cと第2の側126dとの間、及び上端126eと下端126fとの間で、内部に窪みを規定し得る。
【0042】
バスケット126は、第1及び第2の前方脚部108(1)及び108(2)に取り付けられ、第1及び第2の後方脚部110(1)及び110(2)に取り付けられ得る。バスケット126の後端126bは、長手方向Lに沿って第1及び第2の後方脚部110(1)及び110(2)の各々の少なくとも一部分を越えて延在し得る。後端126bは、長手軸Lに沿って、第2の(すなわち後方の)クロスピース114(2)を越えて延在し得る。第2のクロスピース114(2)は、バスケット126内に配され得る。第1の側126c、第2の側126d、前端126a、及び後端126bは、第2のクロスピース114(2)が前端126と後端126bとの間、及び第1の側126cと第2の側126dとの間になるように、第2のクロスピース114(2)の上方に延在し得る。いくつかの例において、第2のクロスピース124(2)は、上端126eよりも下端126fのより近くに配され得る。
【0043】
後端126bは、内部に補強材128を備え得る。一例において、補強材128は、それぞれ、第1及び第2の脚部アセンブリ106(1)及び106(2)に取り付けられる第1及び第2の端部128a及び128bを有する「U」型を有し得る。補強材128は、プラスチック又はその他の可撓性材料の片であり得る。いくつかの例において、補強材128は、バスケット126のトンネル(例えば、織物トンネル)に受容される屈曲ロッドであり得る。補強材128は、上端126eに沿って配され得る。補強材128は、チャイルドキャリッジ100が拡張構成(図43)から第1の折り畳み構成(図44)に移行されるとき、補強材128と、ひいてはバスケット126の後端126bが第1及び第2の後方脚部110(1)及び110(2)に対して後退するように構成され得る。例えば、補強材128の第1及び第2の端部128a及び128bは、チャイルドキャリッジ100が拡張構成(図43)から第1の折り畳み構成(図44)に移行されるとき、それぞれ、補強材128が旋回軸周りに第1及び第2の後方脚部110(1)及び110(2)に対して回転するように第1及び第2の後方脚部110(1)及び110(2)に対して旋回可能に取り付けられ得る。旋回軸は、横方向Aに沿って延在することができる。補強材128は、チャイルドキャリッジ100が第1の折り畳み構成(図44)から第2の折り畳み構成(図45)に移行される際も、屈曲又は移動し得る。したがって、チャイルドキャリッジ100は、バスケット126が取り付けられたまま、第1及び第2の折り畳み構成に移行することができる。これは、少なくとも部分的に、(1)バスケット126が後方脚部110(1)、110(2)を越えて延在すること、チャイルドキャリッジ100が折り畳まれる間、補強材128が折れ曲がる及び/又は旋回すること、の少なくとも一方により、又はこの全てにより、可能となる。
【0044】
図46図48を参照すると、他の例に係るバスケット126を備えたチャイルドキャリッジ100が示されている。バスケット126は、図43図45において上で考察されたのと同様に構成された、前端126a、第1の側126c、第2の側126、上端126e、及び下端126fを有する。バスケット126は、図43図45において上で考察された後端126bとは異なって構成された後端126bも有する。この例において、後端126bは、後方脚部110(1)及び110(2)の少なくとも一部分を越えて延在する。後端126bは、平面形状を有する補強材128を備える。補強材128は、プラスチック又はその他の可撓性材料の片であり得る。補強材128は、上端126eから下端126fまで延在し得る。補強材128は、第1の側126cから第2の側126dまで延在し得る。第1及び第2の側126c及び126dの各々は、後端126が開放位置(図示)と閉鎖位置との間で移行するのを許容する、アコーディオン式折り畳み等、少なくとも1つの折り畳み130を備えることができ、後端126は、閉鎖位置よりも開放位置において、長手方向Lに沿って第1及び第2の後方脚部110(1)及び110(2)からより遠くに延在する。チャイルドキャリッジ100は、閉鎖位置において後端126bを維持するように構成され、離間してバスケット126を開放位置に移行することができる少なくとも一対の磁石を備え得る。例えば、一対の磁石は、フレーム102上に配された少なくとも1つの第1の磁石121と、少なくとも1つの第1の磁石121と嵌合するように構成される、バスケット126上(例えば、後端126b上又は隣接する折り畳み130間の織物上)に配された少なくとも1つの第2の磁石123を備え得る。いくつかの例において、チャイルドキャリッジ100は、フレーム102の各側102e及び102fに一対の磁石を備え得る。各第1の磁石121は、第1及び第2の連結部124(1)、124(2)の一方の後端等、第1及び第2の連結部124(1)、124(2)の一方に固定され得る。
【0045】
プッシュハンドル付き乳幼児用カーシート
図10及び図11に戻ると、一例に係るチャイルドキャリア200が示されている。チャイルドキャリア200は、乳幼児用カーシート(乳幼児用キャリアとしても既知である)内に設けられ得る。通常、乳幼児用カーシート200は、乳幼児用カーシート本体202を備える。本体202は、シートシェルを規定し得る。乳幼児用カーシート本体202は、垂直方向Vに沿って互いに反対側となる上端202a及び下端202bを備える。上端202aは、下端202bに向かって内部に延び、上に乳幼児を支えるように構成された座面206で終端する窪み204を規定する。座面206は、シート背面206a及びシート底面206bを備え得る。なおシート底面206bの下側が図11中には示されている。図示はされていないが、乳幼児用カーシート200は、乳幼児に対してクッション性を与えるように構成された、窪み204内に配された繊維製品を備え得る。
【0046】
下端202bは、乳幼児用カーシート200が車両に搭載されたとき、車両のシート底面上に据えられるように構成された底面208を有する。乳幼児用カーシート本体202は、長手方向Lに沿って互いに反対側に、第1の又は前端202cと第2の又は後端202dを備える。前端202cは、前方方向に沿って後端202dから離間される。前端202cは、乳幼児用カーシート200が搭載される車両シートのシート背面に対向するように構成される。逆に、後端202dは、乳幼児用カーシート200が搭載される車両シートのシート背面の反対を向くように構成される。子供が乳幼児用カーシート本体202に着座するとき、子供の頭部は、後端202dのより近くに配され、子供の足が前端202cのより近くに配される。乳幼児用カーシート本体202は、横方向Aに沿って互いに反対側に、第1の側202e及び第2の側202fを備える。
【0047】
いくつかの例において、底面208は、乳幼児用カーシート200が床上に支持されるとき、乳幼児用カーシート200が長手方向Lに沿って前後に揺らされ得るように、長手方向Lに沿って延在する際、底面208が湾曲され得る。例えば、底面208は、乳幼児用カーシート200が平面上に配されるとき、前端202cと後端202dとの間の底面208の一部が平面と接触し、底面208が前端202cと後端202dの一方又は両方で平面から離間するように、湾曲され得る。しかしながら、底面208は湾曲される必要がないことが理解される。
【0048】
いくつかの例において、下端202bは、横方向Aに沿って互いから離間される第1のレール210(1)及び第2のレール210(2)を備え得る。第1のレール210(1)は、第1の側202eに規定され、第2のレール210(2)は、第2の側202fに規定され得る。第1及び第2のレール210(1)及び210(2)の各々は、横方向Aに沿って互いに反対側に内面及び外面を有し得る。第1及び第2のレール210(1)及び210(2)の各々は、横方向Aに沿ったレール210(1)、210(2)の幅より大きい長手方向Lに沿った長さLを有し得る。したがって、各レール210(1)及び210(2)は、長手方向Lに沿って長尺を有し得る。下端202bは、第1のレール210(1)及び第2のレール210(2)の間に空間212を規定し得る。例えば、第1のレール210(1)の内面は、間に空間212を規定するように、第2のレール210(2)の内面に対向し得る。各レール210(1)、210(2)は、底面208の一部を備え得る。代替の例において、下端208は、第1及び第2のレールを有する必要がないことが理解される。
【0049】
乳幼児カーシート200は、チャイルドキャリッジ100に対する乳幼児用カーシート200の移動が、垂直方向V、長手方向L、及び横方向Aのうちの少なくとも1つに沿って限定されるように、乳幼児用カーシート200を、チャイルドキャリッジ100を結合するように構成された少なくとも1つの結合部を備え得る。図10及び図11は、乳幼児用カーシート200をチャイルドキャリッジ100に結合するように使用され得る結合部の具体的な一例を示しているが、乳幼児用カーシート200は、他の任意の好適な結合部を使用してチャイルドキャリッジ100に結合され得ることが理解される。いくつかの例において、図10及び図11に示されるとおり、少なくとも1つの結合部は、第1の対の結合部214(1)、214(2)を備え得る。第1の対のうち第1の結合部214(1)は、乳幼児用カーシート200の第1の側202eに配され得る。第1の対のうち第2の結合部214(2)は、乳幼児用カーシート200の第2の側202fに配され得る。第1及び第2の結合部214(1)、214(2)の各々は、チャイルドキャリッジ100の突起及び開口118のうちの他方に係合するように構成された突起又は開口216を規定している。各側202e、202f及び各結合部214(1)、214(2)は、横方向Aに沿ったチャイルドキャリアの移動を限定するように、チャイルドキャリッジ100の異なる横側に係合することができる。各結合部214(1)、214(2)の突起又は窪み216は、垂直方向Vに沿って(例えば、上方方向及び下方方向のうちの少なくとも一方に沿って)乳幼児用カーシート200の移動を限定するように、横方向Aに沿ったチャイルドキャリッジ100の突起及び開口118の他方に係合するように構成され得る。
【0050】
図10及び図11は、各結合部214(1)、214(2)が乳幼児用カーシート200の側から出るように延在する突起216を規定する可動ラッチを備える一例を示している。第1の結合部214(1)は、乳幼児用カーシート200の第1の側202eから出るように延在する突起216を備え得る。突起216は、突起216がカーシート本体202の第1の側202e内に向かって後退し、カーシート本体202の第1の側202eから出て延在するように構成されるように、カーシート本体202に対して移動可能に取り付けられ得る。第1の結合部214(1)の突起216は、伸張位置に向かって付勢されるように、バネ負荷が付与され得る。第1の結合部214(1)は、チャイルドキャリッジ100の第1の結合部116(1)に結合するように構成され得る。例えば、第1の結合部214(1)の突起216が、チャイルドキャリッジ100の第1の部分116(1)の開口118に受容されるように構成され得る。
【0051】
第1の対の第2の結合部214(2)は、乳幼児用カーシート200の第2の側202fに配され得る。第2の結合部214(2)は、乳幼児用カーシート200の第2の側202fから出るように延在する突起216を備え得る。突起216は、突起216がカーシート本体202の第2の側202fに後退し、カーシート本体202の第2の側202fから出て延在するようにカーシート本体202に対して移動可能に取り付けられ得る。第2の結合部214(2)の突起216は、伸張位置に付勢されるように、バネ負荷が付与され得る。第2の結合部214(2)は、チャイルドキャリッジ100の第2の結合部116(2)に結合するように構成され得る。例えば、第2の結合部214(2)の突起216は、チャイルドキャリッジ100の第2の結合部116(2)の開口118内に受容されるように構成され得る。
【0052】
少なくとも1つの結合部は、第2の対の結合部218(1)、218(2)等、少なくとも1つの他の結合部を備え得る。少なくとも1つの他の結合部218(1)、218(2)の各々は、垂直方向V及び長手方向Lのうちの少なくとも一方に沿ったチャイルドキャリッジ100に対する乳幼児用カーシート200の移動を限定するように、チャイルドキャリッジ100の係合面(例えば、120(1)、120(2))に係合するように構成された可動ラッチ220を備え得る。少なくとも1つの他の結合部218(1)、218(2)の各々は、長手方向Lに沿って第1の対の結合部214(1)、214(2)からオフセットされ得る。例えば、少なくとも1つの他の結合部218(1)、218(2)の各々は、第1の対の結合部214(1)、214(2)よりも前端202cの近くに配され得る。少なくとも1つの他の結合部218(1)、218(2)の各々は、ハンドルハブ228(1)、228(2)の前方に向かって配され得る(以下で考察)。少なくとも1つの他の結合部218(1)、218(2)の各々は、乳幼児用カーシート200の下側等、乳幼児用カーシート200の下端202bに配され得る。
【0053】
図10及び図11は、各可動ラッチ220がチャイルドキャリッジ100の結合部120(1)、120(2)の対応する1つに係合する可動フックを規定する1つの具体例を示している。各可動ラッチ220は、乳幼児用カーシート200の、底面208内等、下端202b内に向かって延在する窪み内に配され得る。代替の例において、各可動ラッチ220は、フック以外の形状で規定され得、別の様式で配向され得ることが理解される。例えば、各可動ラッチ220は、可動バーとすることができ、チャイルドキャリッジ100の各結合部120(1)、120(2)は、可動バーを受容するフックを規定し得る。結合部218(1)、218(2)は、乳幼児用カーシート200を車両シート上に搭載するために、乳幼児用カーシート200をカーシート基部(図13A及び図13Bの500)に取り付けるのに使用されるのと同一の結合部であり得る。換言すると、各結合部218(1)、218(2)は、乳幼児用カーシート200が上方方向に沿ってカーシート基部(図13A及び図13Bの500)から取り外されるのを防ぐために、カーシート基部の結合部(図13A及び図13Bの508)に対して取り外し可能に結合するように構成され得る。少なくとも1つの他の結合部218(1)、218(2)の各々は、下方方向に沿って、結合部(図13A及び図13Bの508)を係合するように構成され得る。
【0054】
図13A及び図13Bを簡単に参照すると、カーシート基部500は、カーシート基部500が車両に搭載されるとき、車両シート上に据えられるように構成された下端502を備える。カーシートベース500は、乳幼児用カーシート200を支持するように構成された上端504を備える。いくつかの例において、カーシート基部500は、下端502に向かって上端504内に延在する少なくとも1つの窪み506を規定し得る。窪み506は、内部に乳幼児用カーシート200の下方部分を受容するように構成され得る。カーシート基部500は、横方向Aに沿って互いからオフセットされる、一対の結合部508等、少なくとも1つの結合部508を備えることができる。各結合部508は、カーシート基部500の少なくとも1つの窪み506内に配され得る。各結合部508は、垂直方向Vに沿って乳幼児用カーシート200の取り外しを防ぐように、乳幼児用カーシート200の結合部218(1)、218(2)のうちの一方に結合するように構成され得る。結合部508は、任意の好適な様式で構成され得る。いくつかの例において、各結合部508は、乳幼児用カーシート200の結合部218(1)、218(2)の各々によって規定されたフックによって係合されるように構成されたロッドを備え得る。
【0055】
図10及び図11に戻って参照すると、乳幼児用カーシート200は、乳幼児用カーシート200の結合部214(1)、214(2)及び/又は乳幼児用カーシート200の結合部218(1)、218(2)を非ロック構成及びロック構成の間で移行するために、保育者によって作動されるように構成された少なくとも1つのアクチュエータ224を備え得る。例えば、少なくとも1つのアクチュエータ224は、(1)チャイルドキャリッジ100の結合部116(1)、116(2)から乳幼児用カーシート200の結合部214(1)、214(2)を、及び/又は、(2)チャイルドキャリッジ100の結合部120(1)、120(2)から乳幼児用カーシート200の結合部218(1)、218(2)を、解放するために、保育者によって作動されるように構成され得る。更に、少なくとも1つのアクチュエータ224は、ベース500の結合部508から、乳幼児用カーシート200の結合部218(1)、218(2)を解放するために、保育者によって作動されるように構成され得る。例えば、アクチュエータ224は、保育者によって作動されるとき、乳幼児用カーシート200の結合部214(1)及び214(2)をシート本体202内に向かって後退させるように構成され得る。アクチュエータ224は、保育者によって作動されるとき、チャイルドキャリッジ100の結合部120(1)、120(2)から結合解除するように、結合部218(1)、218(2)の可動ラッチ220を移動させるように構成され得る。いくつかの例において、アクチュエータ224は、アクチュエータ224を作動させるために、保育者によって係合されるハンドルを備え得る。いくつかの例において、アクチュエータ224は、シート本体202の後端202d付近でシート本体202の下側に配され得る。しかしながら、アクチュエータ224は、他の場所に配され得ることが理解される。
【0056】
図10図12Bを参照すると、乳幼児用カーシート200は、ハンドル226を備え得る。乳幼児用カーシートハンドル226は、乳幼児用カーシート200を運搬するために、ハンドル226が保育者によって把持され得る後退位置(図12A)と、カーシート200が図1に示されるとおり結合されるとき、ハンドル226を使用して、チャイルドキャリッジ100を押すことができる伸張位置(図12B)との間で移行するように構成され得る。したがって、乳幼児用カーシートハンドル226は、押圧及び運搬ハンドルと称することができる。ハンドル226は、横方向Aに沿って、互いから離間する第1のサイドバー227a及び第2のサイドバー227bを有し得る。ハンドル226は、第1のサイドバー227a及び第2のサイドバー227bの間に空間を規定し得る。空間は、カーシート本体202の幅より大きい幅を有し得る。ハンドル226は、乳幼児用カーシート200を運搬及び/又は押圧するために、保育者によって把持される表面を規定する把持バー227cを有し得る。把持バー227cは、第1のハンドルサイドバー227aから第2のハンドルサイドバー227bに延在し得る。
【0057】
乳幼児用カーシート200は、第1のハンドルハブ228(1)及び第2のハンドルハブ228(2)を備え得る。第1のハンドルハブ228(1)は、ハンドル226はカーシート本体202に対して選択的に回転可能となるように、乳幼児カーシートバンドル226の第1のハンドルサイドバー227aをカーシート本体202の第1の側202eに結合するように構成され得る。同様に、第2のハンドルハブ228(2)は、ハンドル226がカーシート本体202に対して選択的に回転可能となるように、乳幼児カーシートハンドル226の第2のハンドルサイドバー227bをカーシート本体100の第2の側202fに結合するように構成され得る。乳幼児用カーシートハンドル226は、第1のハンドル部226aと、第2のハンドル部226bと、第3のハンドル部226cとを有し得、第3のハンドル部226cは、第3のハンドル部226cが、第1及び第2のハンドル部226a及び226bの各々に対して入れ子になるように、第1及び第2のハンドル部226a及び226bに取り付けられている。第1のハンドル部226aは、第1のハブ228(1)から延在し、第1のハンドルサイドバー227aの一部分を規定する。第2のハンドル部226bは、第2のハブ228(2)から延在し、第2のハンドルサイドバー227bの一部分を規定する。各ハンドル部226a及び226bは、チューブ形状を有し得る。第3のハンドル部226cは、チューブ状であり、「U」形状を有することができ、「U」形状の端部は、第1及び第2のハンドル部226a及び226bに取り付けられる。例えば、「U」形状の端部は、第1及び第2のハンドル部226a及び226b内で並進するために、第1及び第2のハンドル部226a及び226b内に受容され得る。「U」形状の底部は、把持バー227cを規定し得る。いくつかの例において、乳幼児用シートハンドル226は、保育者による把持のため、第3のハンドル部226c上に配されたグリップ226dを有し得る。グリップ226dは、ゴム加工等の柔軟面であり得る。
【0058】
図14を参照すると、乳幼児用カーシートハンドル226は、複数の異なる位置の間で選択的に回転するように構成され得る。例えば、ハンドル226は、ハンドル226がシート本体202の前端202cに向かって延在する際、ハンドル226が上方に、シート本体202から離れるように角度を有する第1の回転位置(位置A)に回転するように構成され得る。第1の回転位置は、カーシート200が連結されるとき、保育者がハンドル226を使用してチャイルドキャリッジ100を押すことを可能にするように配向され得る。第1の位置は、「角度付き位置」又は「押圧位置」とも称することができる。ハンドル226は、ハンドル226が垂直方向Vに沿って上方に延在する第2の回転位置(位置B)に回転するように構成され得る。第2の回転位置は、保育者がハンドル226を使って乳幼児用カーシート200を運搬させることを可能にするように配向され得る。第2の回転位置は、「直立位置」又は「運搬位置」とも称することができる。ハンドル226は、ハンドル226がシート本体202の後端202dに向かって延在する際、ハンドル226が上方に、シート本体202から離れるように角度を有する第3の回転位置(位置C)に回転するように構成され得る。ハンドル226は、ハンドル226が長手方向Lに沿ってカーシート200の後端202dに向かって延在する第4の回転位置(位置D)に回転するように構成され得る。ハンドル226は、ハンドル226がカーシート200の後端202dに向かって延在する際、ハンドル226が下方に、カーシート本体202から離れるように延在する第5の回転位置(位置E)に回転するように構成され得る。代替の例において、第3、第4、及び第5の回転位置のうちの1つ以上が省略されてもよいことが理解される。
【0059】
ここで、ハンドル226の動作について説明する。一般に、乳幼児用カーシート200は、ハンドル226が第1の位置(押圧位置又は位置Aとも称される)にあるときには、ハンドル226が後退位置から伸張位置に移行することができるものの、ハンドル226が1つ以上の他の位置にあるときには、移行することができないように構成され得る。いくつかの例において、乳幼児用カーシート200は、ハンドル226が第1の回転位置(位置A)にあるとき、ハンドル226が後退位置から伸張位置にのみ移行することができるように構成され得る。乳幼児用カーシート200は、ハンドル226が押圧位置にないとき、ハンドル226が後退位置から伸張位置へと移行しないように構成された少なくとも1つのハンドル伸張ストップ(例えば、以下で更に考察される図20図22の244)を備え得る。したがって、乳幼児用カーシート200は、図14に示されるとおり、ハンドル226が第2、第3、第4、及び第5の回転位置にあるとき、ハンドル226が伸張位置に移行しないように構成され得る。乳幼児用カーシート200は、ハンドル226が押圧位置にある間、伸張位置及び後退位置においてハンドル226を選択的にロックするように構成された少なくとも1つのハンドル伸張ロック(例えば、以下で更に考察される図23図25の246)を備え得る。ハンドル伸張ロックは、ハンドル226が伸張又は後退しないようにされたロック位置と、ハンドル226が伸張又は後退を許容された非ロック位置との間で、ハンドル伸張ロックを移行するために、ハンドル226が押圧位置にある間に、保育者によって作動され得る。ハンドル226が押圧位置にない間に、保育者がハンドル伸張ロックを作動させようとする場合、ハンドル伸張ストップ(例えば、図20~22の244)は、ハンドル226が伸張するのを防ぐことができる。
【0060】
乳幼児カーシート200は、ハンドル226が伸張位置にある間、ハンドル226が回転するのを防ぐように構成され得る。乳幼児用カーシート200は、ハンドル226が伸張位置である間、ハンドル226が回転するのを防ぐように構成された少なくとも1つのハンドル回転ストップ(例えば、以下で更に考察される図18及び図19の242)を備え得る。したがって、ハンドル226は、図14に示されるとおり、ハンドル226が伸張位置にあるとき、第2、第3、第4、及び第5の回転位置に回転するのを防止され得る。乳幼児用カーシート200は、ハンドル226が後退位置にある間、ハンドル226を異なる回転位置に選択的にロックするために、保育者によって作動されるように構成された少なくとも1つのハンドル回転ロック(例えば、以下で更に考察される図15の230)を備え得る。ハンドル回転ロックは、ハンドル226が回転位置のうちの選択されたものから回転されるのを防止されたロック位置と、ハンドル226が回転位置の他の1つに回転するよう許容された非ロック位置との間で移動され得る。ハンドル226が伸張位置にある間、保育者がハンドル回転ロックを作動しようとする場合、ハンドル回転ストップ(例えば、図18及び図19の242)は、ハンドル226が回転するのを防ぐことができる。
【0061】
ここで図15図17をより具体的に参照すると、ハンドルハブ228(2)のうちの1つの内部に実装された回転ロック230の一例が示されている。他の回転ロック230も、ハンドルハブ228(1)のうちの他の1つの内部に実装され得ることが理解される。更に、回転ロック230は、別の好適な様式で実装され得ることが理解される。回転ロック230は、ハンドル226の複数の回転位置を規定するロックプレート234を備える。例えば、ロックプレート234は、内部にスロット236を規定する表面を有することができる。スロット236は、円形又は部分円形部分236aと、円形又は部分的円形部分236aに開放し、スロット236の長さに沿って互いに周方向に離間した複数の溝部236bと、を有することができる。各溝部236bが、ハンドル226の異なる回転位置(例えば、位置A~E)に対応し得る。回転ロック230は、そこからスロット236内に延在している、ピン等の突起238aを備える回転ラッチ238を備え得る。突起238aは、異なる回転位置にハンドル226をロックするために、溝部236bに選択的に受容されるように構成され得る。
【0062】
代替の例(図示せず)において、回転ラッチ238は、少なくとも1つの窪みを規定することができ、ロックプレート234は、互いから周方向に離間した複数の突出部を規定することができる。回転ラッチ238の少なくとも1つの窪みは、ハンドル226を複数の回転位置に選択的にロックするように、突出部を選択的に受容するように構成され得る。したがって、ロックプレートは、複数の溝部又は突出部を規定することができ、回転ラッチは、ハンドルを異なる回転位置で選択的にロックするために、溝部又は突出部に対して選択的に係合するように構成された、少なくとも1つの突出部又は溝部を規定することができると言える。
【0063】
回転ラッチ238は、回転ラッチ238がロックプレート234と係合する(例えば、突起238aが回転位置の1つに対応する溝部236bの1つに受容される)ロック位置(図16)と、回転ラッチ238がロックプレート234に対して係合解除する(例えば、突起238aが溝部236bの1つから出てスロット236の円形又は部分的円形部分236a内に入るように移動される)非ロック位置(図17)との間で並進されるように構成される。回転ラッチ238は、第1及び第2のハンドル部226a、226bの各々の軸に沿って並進することで、回転ラッチ238がロックプレート234と係合解除する(例えば、突起236aが溝部236のうちの1つから取り外され得る)ことで、ハンドル226を回転させるように構成することができる。次いで、ハンドル226は、他の回転位置に回転され得る。回転ラッチ238(及び突出部238a)がハンドル226に対して回転可能に固定され、ハンドル226の回転により、回転ラッチ238(及び突出部238a)をこれに対応してロックプレート234に対して回転させる。ハンドル226及び回転ラッチ238の両方が、ピボット240周りを回転するように構成され得る。旋回240が横方向Aに沿って延在する旋回軸を規定することができる。回転ラッチ238は、ピボット240を受容することで、回転ラッチ238がロック位置と非ロック位置との間で並進する際、スロット238b内で並進するようにするスロット238bを規定し得る。ハンドル226が他の回転位置に回転されるとき、回転ラッチ238(かつ溝部238a)は、回転ラッチ238がロックプレート234に係合する(例えば、突起238aが他の回転位置に対応する溝部236bに受容される)ロック位置に移動され得る。回転ラッチ238は、回転アクチュエータ232が解放されるとき、回転ラッチ238がロックプレート234に係合するように(例えば、回転ラッチ238の突出部238aが溝部236bのうちの1つの中に向かって移動するように)バネ付勢され得る。
【0064】
乳幼児用カーシート200は、ハンドル226が回転しないようにするロック位置(図16)から、ハンドル226が回転を許容される非ロック位置(図17)まで、少なくとも1つの回転ロック230を移動させるために、保育者によって作動されるように構成された回転アクチュエータ232を備え得る。回転アクチュエータ232は、回転アクチュエータ232を作動させるために、保育者によって係合されるように構成された係合面235a(図15に図示)を規定する可動本体235を備える。一例において、可動本体234は、第1及び第2のハンドル部226a、226bのうちの一方の周囲に配され、下方ハンドル部226aに沿って並進するように構成されたハンドルとしての形状を有し得る。可動本体235は、チューブ状、又はカラー等、他の好適な形状を有することができ、係合面235aは、回転アクチュエータの外面であり得る。回転アクチュエータ232は、可動本体235から回転ラッチ238まで延在するワイヤ又はケーブル236を備え得る。選択方向DSに沿ったハブ228(2)から離れる可動本体235の移動により、選択方向DSに沿ったワイヤ又はケーブル236の対応移動を生じ、選択方向DSに沿った回転ラッチ238の対応の移動で、ロックプレート234から回転ラッチ238を係合解除させる(例えば、ロックプレート234の溝部236bの一方から出て突出部238aを移動させる)。代替の例において、回転アクチュエータ232は、別の好適な様式で構成され得ることが理解される。例えば、可動本体235は、ハンドルでなく、プッシュボタンとして実装され得る。他の例として、可動本体235は、第3のハンドル部分226cの「U」型の底部(すなわち、把持バー227c)又はハンドルハブ228(1)、228(2)の一方等、他の位置に配置され得る。
【0065】
図18及び図19を参照すると、回転停止242は、ハンドル226が伸張位置にあるとき、ハンドル226の回転を防止するように構成される。なお、回転ラッチ238をよりよく見えるようにするために、回転ストップ242は、図15図17中では隠されている。回転ストップ242は、(i)ストップ242が回転ラッチ238と干渉して、回転ラッチ238が非ロック位置に移動されるのを防ぐ(これによってハンドル226が回転されるのを防ぐ)ようにするブロック位置(図19)と、(ii)ストップ242と回転ラッチ238との間の干渉が取り除かれ、回転ラッチ238の非ロック位置への移動が許容される(これによってハンドル226の回転が許容される)解放位置(図18)との間で移動するように構成され得る。図18及び図19は、回転ストップ242の一例を示しているが、回転ストップ242は任意の他の好適な様式で実装され得ることが理解される。
【0066】
回転ストップ242は、回転ラッチ238と干渉するブロック位置にあるとき、回転ラッチ238と係合するように構成された第1の係合面242aを有することができる。回転ストップ242は、回転ストップ242が解放位置に移動するように、第3のハンドル部226cによって係合されるように構成された第2の係合面242bを有し得る。特に、第3のハンドル部226cは、上で考察されたとおり、伸張位置と後退位置との間で、第1及び第2のハンドル部226a及び226bに対して入れ子になり得る。図18に示されるとおり、第3のハンドル部226cが後退位置にあるとき、第3のハンドル部226cは、第2の係合面242bに係合することにより、回転ストップ242を解放位置に移動するようにすることができる。更に、図19に示されるとおり、第3のハンドル部226cが抽出位置にあるとき、第3のハンドル部226cが第2の係合面242bから離間されることで、回転ストップ242をブロック位置に移動させるようにすることができる。回転ストップ242は、ブロック位置に向かってバネ付勢され得る。回転ストップ242は、ピボット240周りを回転するように構成され得る。
【0067】
図20図22に戻ると、ハンドル伸張ストップ244は、ハンドル226が押圧位置にない(すなわち、図14の位置Aでない)とき、ハンドル伸張ストップ244がハンドル226の伸張を防ぐように構成される。ハンドル伸長ストップ244は、解放位置(図20及び図21)及びブロック位置(図22)の間で移動するように構成され得る。例えば、ハンドル伸長ストップ244は、解放位置とブロック位置との間で回転軸周りを回転するように構成され得る。ハンドル伸長ストップ244及び回転軸は、ハンドルハブ228(1)、228(2)の各々の内部に配され得る。ブロック位置においては、ハンドル226は、押圧位置以外の位置にあり、ハンドル伸長ストップ244は、ハンドル226が伸張位置に移動しないようにする。例えば、ハンドル伸長ストップ244は、ハンドル伸長ストップ244がブロック位置にある間(図22)、第1及び第2のハンドル部分226a、226bのうちの一方における開口を通じて、第3のハンドル位置226c内に向かって延在する突起244aを備え得る。突起244aは、第3のハンドル部226cが伸張するのをブロックする。突起244aは、第1及び第2のハンドルハブ228(1)、228(2)の各々の内部に配され得る。ハンドル伸張ストップ244は、ハンドル226を押圧位置まで回転させることにより、解放位置(図20及び図21)に向かって移動される。解放位置において、突起244aは、ハンドル226が伸張するのを許容されるように、第3のハンドル部226cから取り外される。ハンドル伸長ストップ244は、非ロック位置に向かってバネ付勢され得る。ハンドル伸張ストップ244が解放位置にある間、ハンドル伸長ロック246(以下で考察)が非ロック位置にあるとき、ハンドル226は、後退位置から伸張位置への移動を許容する。ハンドル伸張ストップ244は、ハンドル226が運搬位置(位置B)にある間、ハンドル伸張ロック246がロック位置又は非ロック位置のいずれにあるかに関わらず、ハンドル226の伸長を防ぐように構成され得る。
【0068】
ハンドル伸張ストップ244は、突起244aを規定する第1の側と、第1の側244aの反対の第2の側244bとを有し得る。ハンドル伸長ストップ244は、ハンドル226が回転される際、ハンドル伸張ストップ244の第2の側244bが、ハンドルハブ228(1)、228(2)の対応する一方の内面に沿って乗り上げるように構成され得る。内面は、ハンドル伸長ストップ244の外側への回転を妨げることで、ハンドル伸長ストップ244をブロック位置に保つ。ハンドル226が選択位置(例えば、図20及び図21に示される押圧位置)に回転されるとき、第2のハンドル伸長ストップ244の第2の側244bは、内面における開口245と揃えられることで、少なくとも部分的に開口を通じて解放位置まで、ハンドル伸張ストップ244を外側に回転させる。なおハンドル伸張ストップ244は、ハンドルハブ228(1)、228(2)の対応する一方のハウジング内に全体的に配されることができ、ハウジングの外側部分は、図20においては、ハンドルハブが内側に見えないように隠れている。
【0069】
図23図25に戻ると、ハンドル伸張ロック246は、後退及び伸張位置においてハンドル226を選択的にロックするように構成される。ハンドル伸長ロック246は、第1及び第2のハンドル部226a、226bのうちの一方において実装され得る。他のハンドル伸張ロック246は、第1及び第2のハンドル部226a、226bの他方の内部でも実装され得ることが理解される。更に、図23図25は一例としてのハンドル伸張ロック246を示しているが、ハンドル伸張ロック246は別の好適な様式で実装され得ることが理解される。
【0070】
ハンドル伸張ロック246は、ロック位置(図25)と非ロック位置との間で移動するように構成されたハンドル伸張ラッチ248を備え得る。ロック位置において、ラッチ248は、ハンドル226が伸張位置と後退位置との間で移行しないようにする。非ロック位置において、ハンドル226が第1の回転位置にあるとき(すなわち、ハンドル伸張ストップ244が解放位置にあるとき)、ハンドル226は、伸張位置と後退位置との間で移行するのが許容される。ハンドル伸張ストップ244がブロック位置にあるとき、ハンドル226は、ハンドル伸張ロック246がロック位置にあるか又は非ロック位置にあるかを問わず、伸張することができない。
【0071】
ハンドル伸張ラッチ248は、ロック位置と非ロック位置との間で移動するように構成された突起248aを備え得る。突起248aは、ハンドル226の軸AHから角度的にオフセットされた、例えば、これに直交する方向に沿って移動することができる。ロック位置において、突起248aは、突起248aが第3のハンドル部226cが延長されるのをブロックするように、第1及び第2のハンドル部226a、226bのうちの一方における開口内に、及び第3のハンドル部226cにおける開口内に延在する。いくつかの例において、ハンドル部226a、226bは、これらの軸に沿って互いからオフセットされた複数の開口を備えることができ、各開口は、異なる伸張位置に対応し得る。非ロック位置において、突起248aは、第3のハンドル部分226c内の開口から取り外され、それによって、第3のハンドル部226cが伸長又は後退することを可能にする。
【0072】
ハンドル伸張ロック246は、ロック位置と非ロック位置との間でラッチ248の移動を案内するように構成されたラッチガイド250を備え得る。ラッチガイド250は、ハンドル226の軸AHに沿った選択方向DSに沿って、ハブ228(1)、228(2)の各々に向かって、かつ、これから離れるように並進するように構成され得る。ラッチガイド250は、ラッチ248の対応面を案内するガイド面を備え得る。例えば、ラッチガイド250は、選択方向DSから角度的にオフセットされたスロット250aを備えることができ、ラッチ248は、スロット250aに受容されたピン248bを有することができる。ラッチガイド250が選択方向に沿ってハブ228(1)、228(2)のうちの各々から離れるように移動されるとき、ピン248bは、スロット250aに沿って並進することで、突起248aを第1及び第2のハンドル部226a、226bのうちの一方における開口から出て、第3のハンドル部226cから出て移動させる(すなわち、ラッチ248を非ロック位置に移動させる)。ラッチガイド250が選択方向に沿ってハブ228(1)、228(2)のうちの各々に向かって移動されるとき、ピン248bは、スロット250aに沿って並進することで、突起248aを第1及び第2のハンドル部226a、226bのうちの一方における開口内に向かって、第3のハンドル部226c内に向かって移動させるようにする(すなわち、ラッチ248をロック位置に移動させる)。
【0073】
乳幼児用カーシート200は、ロック位置と非ロック位置との間でハンドル伸張ラッチ248を移動させるために、保育者によって係合されるように構成されたハンドル伸長アクチュエータ252(図24においてラベル付けされる)を備え得る。ハンドル伸張アクチュエータ252は、ハンドル伸長アクチュエータ252を作動させるために、保育者によって係合されるように構成された係合面254aを有する可動本体254を備える。一例において、可動本体254は、係合面254aを規定するプッシュボタンを規定する。プッシュボタンは、第3のハンドル部226c又は他のハンドル部内等、アクチュエータ方向DAに沿ってハンドル226内にプッシュボタンを押し込むことにより、作動することができる。
【0074】
ハンドル伸張アクチュエータ252は、可動本体254からハンドル伸長ロック246まで伸張する、ワイヤ又はケーブル等のリンク258を備えることができる。ハンドル伸張アクチュエータ252は、保育者による可動本体254の移動により、これに応じてリンク258を移動させ、それによってハンドル作動ロック246をロック位置と非ロック位置との間で移行させるように構成され得る。ハンドル伸張アクチュエータ252は、行為方向DAに沿ったハンドル226内への可動本体254の並進移動を、ハンドル226に沿ったリンク258の並進移動に変換するように構成され得る。例えば、可動本体254の内側は、少なくとも1つの傾斜面254bを規定することができ、ハンドル伸張アクチュエータ252は、可動本体254の少なくとも1つの傾斜面254bと係合する少なくとも1つの傾斜面256aを有する少なくとも1つの楔256を備えることができる。ハンドル伸張アクチュエータ252は、可動本体254が保育者によって押し込まれるとき、可動本体254の少なくとも1つの傾斜面254bが少なくとも1つの楔256の少なくとも1つの傾斜面に沿って並進するようにすることで、行為方向DAと直交する方向に沿って少なくとも1つの楔256を移動させるように構成され得る。これにより、ひいては、リンク258をハンドル226に沿って移動させ、ハンドル作動ロック246を移動させる。他の例において、ハンドル伸長アクチュエータ252は、別の好適な様式で実装され得ることが理解される。例えば、ハンドル伸張アクチュエータ252は、ボタンの代わりにハンドルとして実装され得、及び/又は、第1及び第2のハンドル部226a、226bの一方に沿う等、他の位置で実装され得る。
【0075】
プッシュハンドルを備えたバシネット又はキャリーコット
図示はされていないが、いくつかの例によると、チャイルドキャリアは、バシネット又はキャリーコットとすることができる。バシネット又はキャリーコットは、従来既知のとおり、本体及び/又はフレームを有することができる。バシネット又はキャリーコットは、乳幼児用カーシート200との関連で、上で考察されたように構成されたハンドルを有し、ハンドルが乳幼児用カーシート200のハンドル226との関連で上述した様式で動作するようにすることができる。更に、バシネット又はキャリーコットは、結合部214(1)及び214(2)と同様の結合部と、任意で結合部218(1)及び218(2)と同様の結合部を備え得る。以上の結合部214(1)、214(2)、218(1)、及び218(2)の説明がバシネット又はキャリーコットにも等しく適用し得ることが理解される。
【0076】
移動オーガナイザ
ここで図29図33に戻ると、移動システム10は、保育者の飲料容器、携帯デバイス、又はその他の物品等、少なくとも1つの物品を保持するように構成され得る移動オーガナイザ300を任意で備えることができる。オーガナイザ300は、チャイルドキャリア(例えば、200、400)のハンドル226に対して取り外し可能に結合するように構成され得る。例えば、オーガナイザ300は、第1のハンドルサイドバー227aと第2のハンドルサイドバー227bの間と、把持バー227cとチャイルドキャリアのシートとの間で、空間内のハンドル226に結合するように構成され得る。オーガナイザ300は、任意の好適なチャイルドキャリア(例えば、任意の乳幼児用カーシート、幼児用シート、バシネット、又はキャリーコット)の任意の好適なハンドルに結合するように構成され得る。
【0077】
オーガナイザ300は、横方向Aに沿って互いからオフセットされた第1のオーガナイザ側300a及び第2のオーガナイザ側300bを有することができる。いくつかの例において、オーガナイザ300は、長手方向Lに沿ったオーガナイザ300の幅、及び/又は、垂直方向Vに沿ったオーガナイザ300の高さよりも大きな横方向Aに沿った長さを有することができる。
【0078】
オーガナイザ300は、トレイ302及びトレイ302に結合され、トレイ302の下方に配される保管容器304を備え得る。トレイ302は、ポリマー又は他の好適な材料等、好適に剛性の高い材料から形成され得る。トレイ302は、上面を規定するトレイ上端302aと、垂直方向Vに沿ってトレイ上端302aから離間されたトレイ下端302bとを有することができる。トレイ302は、トレイ下端302bに向かってトレイ上端302a内に延在する、複数のトレイ開口等、少なくとも1つのトレイ開口を規定することができる。例えば、トレイ302は、トレイ上端302a内に延在する円形トレイ開口302cを規定することができる。円形トレイ開口302cは、缶、ボトル、又はカップ等、内部に飲料容器を受容するようなサイズ及び形状を有することができる。他の例として、トレイ302は、追加又は代替として、トレイ上端302a内に延び、トレイ開口302dの底部で閉鎖される窪みを規定するトレイ開口302dを規定することができる。更に他の例として、トレイ302は、追加又は代替として、トレイ開口302eがトレイ302下方で保管容器304に開放するように、トレイ302を貫通して(すなわち、トレイ上端302a及びトレイ下端302bを通じて)延在する貫通孔を規定するトレイ開口302eを規定することができる。いくつかの例において、トレイ302は、閉鎖してトレイ開口のうちの少なくとも1つをカバーし、開放してトレイ開口のうちの少なくとも1つの内容物へのアクセスを保育者に与える蓋306を備えることができる。
【0079】
保管容器304は、容器上端304aと、垂直方向Vに沿って容器上端304aから離間した容器下端304bとを有し得る。容器上端304aは、内部で延在し、容器下端304bの前で終わることで、少なくとも1つの容器開口304cが閉鎖されるようにする少なくとも1つの容器開口304cを規定し得る。少なくとも1つの容器開口304cは、垂直方向に沿って、トレイ302の開口のうちの少なくとも1つと揃えられ得る。例えば、少なくとも1つの容器開口304cは、物品を、トレイ開口302eを通じて少なくとも1つの容器開口304c内に置くことができるように、トレイ開口302eと揃えられ得る。いくつかの例において、少なくとも1つのトレイ開口302eは、垂直方向に沿ってトレイ開口の全部と揃えられ得る。
【0080】
いくつかの例において、トレイ302及び保管容器304は、各々、垂直方向に直交する断面形状を有することができ、トレイ302及び保管容器304の断面形状は、互いに一致及び/又は互いに合致する。代替の例において、トレイ302は、保管容器304がトレイ302の一部のみの下方に配されたときよりも大きな断面形状を有することができる。トレイ302が保管容器304に結合されるとき、トレイ302は、保管容器304の頂上部として作用することができる。
【0081】
図34及び図35に簡単に戻ると、いくつかの例において、オーガナイザ300は、コンパクト構成(図34)及び拡張構成(図35)の間で移行するように構成され得る。特に、トレイ302は、トレイ302及び保管容器304の間の垂直距離が選択的に増減できるように、保管容器304に対して移動可能に結合され得る。換言すると、オーガナイザ300は、トレイ302及び保管容器304の間の距離を増すことにより、コンパクト構成を拡張構成に移行され、トレイ302及び保管容器304の間の距離を減じることにより、拡張構成からコンパクト構成に移行され得る。オーガナイザ300がコンパクト構成であるとき、トレイ302及び保管容器304は、互いに接触され得る。オーガナイザ300は、オーガナイザ300がコンパクト構成にあるときよりも、オーガナイザ300が拡張構成にあるとき、より大きな内部保管容量を有する。
【0082】
オーガナイザ300は、トレイ302と保管容器304とに結合された可撓性材料308を備え得る。可撓性材料308は、メッシュ織物、又はその他任意の好適な材料等の織物とすることができる。一例において、保管容器304は、トレイ302よりも剛性が低いものの、可撓性材料308よりも剛性が高いエチレン酢酸ビニル(EVA)等、半剛性材料で形成され得、可撓性材料308は、保管容器304に熱成形される織物とすることができる。可撓性材料308は、垂直方向Vに沿って互いからオフセットされる上端308aと下端308bとを規定するチューブ形状を有することができる。可撓性材料308は、上端308aから下端308bに延在する受容空間を規定することができる。上端308aは、トレイ302の下端302b等、トレイ302に結合され得る。下端308bは、保管容器304の上端304a等、保管容器304に結合され得る。代替として、下端308bは、保管容器304の下端304bを包囲することができる。
【0083】
オーガナイザ300が拡張構成にあるとき、可撓性材料308は、受容空間内の容器物品に対するオーガナイザ300の側を規定することができる。オーガナイザ300がコンパクト構成にあるとき、可撓性材料308は、オーガナイザ300の内側で折り畳まれ得る。図示はされないものの、いくつかの例において、可撓性材料308は、保育者に可撓性材料308内の受容空間へのアクセスを提供するため、開放された上端308a及び308bの間で、その側方にアクセス開口を規定し得る。追加又は代替として、保育者は、トレイ302を通じて延在する貫通孔を規定する開口203eを通じて、受容空間にアクセスすることができる。
【0084】
オーガナイザ300は、オーガナイザ300をコンパクト構成において選択的に固定するように構成された締結部310を備えることができる。例えば、締結部310は、第1の複数の歯を有した第1のテープ部310aと、第2の複数の歯を有し、第1の複数の歯と嵌合するように構成された第2のテープ部310bとを有するジッパを備え得る。トレイ302は、トレイ302の下端302b等、トレイ302の本体に取り付けられ得る第1のテープ部310aを備え得る。保管容器304は、保管容器304の上端304a等、保管容器304の本体に取り付けられ得る第2のテープ部310bを備え得る。代替の例において、オーガナイザ300は、オーガナイザ300をコンパクト構成に固定することのできるスナップ、ボタン、トグルラッチ、又はその他任意の好適な締結部等、ジッパ以外の締結部310で実装され得る。
【0085】
図31及び図32に戻って参照すると、上で考察されたとおり、オーガナイザ300は、乳幼児カーシート200のハンドル226に対して取り外し可能に取り付けられるように構成され得る。オーガナイザ300は、第1のオーガナイザ側300aを第1のハンドルサイドバー227aに結合するために、ハンドル226の第1のハンドルサイドバー227aの第1の結合部229(図26参照)を係合するように構成された第1のオーガナイザ側300aにて、第1の結合部312(1)を規定し得る。オーガナイザ300の第1の結合部312(1)は、突起及び開口のうちの少なくとも一方を規定することができ、ハンドル226の第1の結合部は、第1の結合部312(1)に嵌合するように構成された突起及び開口の他方を規定することができる。同様に、オーガナイザ300は、第2のオーガナイザ側300bを第2のハンドルサイドバー227bに結合するために、ハンドル226の第2のハンドルサイドバー227bの第2の結合部229を係合するように構成された第2のオーガナイザ側300bにて、第2の結合部312(2)を規定することができる。オーガナイザ300の第1の結合部312(2)は、突起及び戒能のうちの少なくとも一方を規定することができ、ハンドル226の第2の結合部は、第2の結合部312(2)に嵌合するように構成された突起及び開口の他方を規定することができる。
【0086】
図31及び図32は、オーガナイザ300の第1及び第2の結合部312(1)の各々が突起を規定し、カーシートハンドル226の結合部229が突起を受容する開口を規定する具体的な一例を示している。第1及び第2の結合部312(1)及び312(2)は、トレイ302に取り付けられるが、代替の例において、結合部は、オーガナイザ300の他の一部に取り付けられ得る。第1の結合部312(1)の突起等、結合部のうちの1つの突起は、オーガナイザ300内に後退しないように、位置決めして固定され得る。追加又は代替として、第2の結合部312(2)の突起等、結合部のうちの他の1つの突起は、オーガナイザ300(図32)から選択的に延在し、オーガナイザ300(図33)内に後退するように構成され得る。このような例において、第2の結合部312(2)の突起は、オーガナイザ300から突出するようにバネ付勢され得る。オーガナイザ300は、伸張位置(図32)と後退位置(図33)との間で第1の結合部312(1)の突起を移行するため、保育者によって係合されるように構成されたアクチュエータ314を任意で備え得る。
【0087】
ここで、図24及び図26図28に戻ると、いくつかの例において、乳幼児用カーシート200は、ハンドル226が伸張位置にあるときのみ、オーガナイザ300が搭載され得るように構成され得る。追加又は代替として、いくつかの実施形態において、乳幼児用カーシート200は、オーガナイザ300が結合されているとき、ハンドル226が後退できないように構成され得る。例えば、乳幼児用カーシート200のハンドル226は、オーガナイザ300がカーシートハンドル226の結合部229に取り付けられないようにするブロック位置(図26)と、オーガナイザ300がカーシートハンドル226の結合部229への取付を許容される非ブロック位置(例えば、図27)との間で移行するように構成された少なくとも1つのオーガナイザラッチ260を備え得る。
【0088】
各オーガナイザラッチ260は、ハンドルサイドバー227a、227bのうちの一方において実装され得る。いくつかの例において、各ハンドルサイドバー227a、227bは、オーガナイザラッチ260を備え得る。図26及び図27は、オーガナイザラッチ260の具体的な一例を示しているが、オーガナイザラッチ260は、任意の他の好適な様式で実装され得ることが理解される。オーガナイザラッチ260は、内部に開口260aを規定し得る。オーガナイザラッチ260は、オーガナイザラッチ260が非ブロック位置(図27)にあるとき、オーガナイザラッチ260の開口260aがハンドル結合部229によって規定された開口と実質的に揃えられるように構成され得る。そのため、オーガナイザ300の結合部312(1)、312(2)のうちの一方は、ハンドル226の開口229を通じて、かつ、オーガナイザラッチ260の開口260a内に挿入され得る。これを図28に示す。いくつかの例において、オーガナイザラッチ260は、保育者がハンドル伸張アクチュエータ252を作動するとき、オーガナイザラッチ260が非ロック位置(図27)からブロック位置(図26)まで移動するように、ハンドル伸張アクチュエータ252のリンク258に結合され得る。図28を参照すると、オーガナイザ300がカーシートハンドル226に取り付けられるとき、結合部312(1)、312(2)の各々が、オーガナイザラッチ260の移動と干渉することにより、保育者がハンドル伸張アクチュエータ252を作動させるのを防ぐ。したがって、ハンドル226は、オーガナイザ300がハンドル226に結合される間、伸張位置から後退位置に移動するのを防止される。逆に、ハンドル伸張アクチュエータ252が保育者によって作動される間、オーガナイザラッチ260は、ブロック位置にあることで、オーガナイザ300がインストールされるのを防ぐ。
【0089】
乳幼児用カーシートハンドル226は、乳幼児用カーシートハンドル226が後退位置にあるとき、ハンドル226の各オーガナイザ結合部229が第1及び第2のハンドル部226a、226bのうちの一方によってカバーされるように構成され得る。換言すると、後退位置において、各オーガナイザ結合部229は、オーガナイザ300がオーガナイザ結合部229に結合できないように、第1及び第2のハンドル部226a、226bのうちの一方の内部に向かって後退することができる。
【0090】
図24及び図26図28は一例を示しており、乳幼児用カーシートハンドル226の各オーガナイザ結合部229がオーガナイザ300の結合部312(1)、312(2)の突起を受容するように構成された開口を規定しているが、本開示の例はこれに限定されるものでない。代替の例において、乳幼児用カーシートハンドル226の各オーガナイザ結合部229は、ハンドル226から内側に延在する突起(図示せず)を備えることができ、オーガナイザ300の各接合部312(1)、312(2)は、突起の対応する1つを受容するように構成された開口を備える。いくつかのこのような例において、各オーガナイザ結合部229の突起は、ハンドル226が後退位置にあるとき、ハンドル226内に後退することで、オーガナイザ300が結合部229に取り付けられないように構成することができる。更に、オーガナイザ300がハンドル226の各オーガナイザ結合部229に取り付けられたとき、各結合部229は、オーガナイザ300の結合部312(1)、312(2)の各々に干渉することで、結合部312(1)、312(2)の各々がハンドル226内に後退するのを防ぐことができる。上で考察されたハンドル226は、代替として、幼児用シート400上、又はバシネット又はキャリーコット上等、乳幼児用カーシート以外のチャイルドキャリア上に実装され得る。したがって、以上の説明は、幼児用シート400、又はバシネット、又はキャリーコットに等しく適用することができる。
【0091】
プッシュハンドル付き幼児用シート
図36A図37Bに戻ると、移動システム10は、図3及び図4のチャイルドキャリッジ100と、幼児用シートである、取り外し可能チャイルドキャリア400と、を備えて示されている。幼児用シート400は、シートフレーム402と、シートフレーム402に取り付けられたプッシュハンドル404と、を備える。シートフレーム402は、1つ以上のチューブから形成されたチューブ状フレームとすることができる。シートフレーム402は、子供が幼児用シートに着座しているときに位置決めされる、開口又は空間410をその間に規定するように、横方向Aに沿って互いから離間された第1のサイドレール406及び第2のサイドレール408を備える。幼児用シート400は、着座面416a及びクッションを幼児に提供するように構成された、空間410内に配された繊維製品416を備え得る。繊維製品416は、座席底面416b及び座席背面416cを規定し得る。繊維製品416は、互いに離間した一対の側壁416dを規定し得る。座席底面416b及び座席背面416cは、側壁416d間に延在し得る。代替の例(図示せず)において、幼児用シート400は、座席底面416b及び座席座面416cを含む、着座面416aを規定するプラスチック本体を備え得る。
【0092】
第1のサイドレール406は、第1の方向D1に沿って互いから離間した第1のレール端部406a及び第2のレール端部406bを有する。第1のサイドレール406は、第1の方向D1に沿って長尺を有し得る。同様に、第2のサイドレール408は、第1の方向D1に沿って互いから離間する第1のレール端部408a及び第2のレール端部408bを有する。第2のサイドレール406は、第1の方向D1に沿って長尺を有し得る。シートフレーム402は、第1及び第2のサイドレール406及び408の間に延在するフットレール412を備え得る。例えば、フットレール412は、第1のサイドレール406の第2のレール端部406bから第2のサイドレール408の第2のレール端部408bまで延在し得る。フットレール412は、第1の方向D1に直交する第2の方向D2に沿って延在し得る。いくつかの例において、第2の方向D2は、横方向Aに揃えることができる。フットレール412は、第2の方向D2に沿って長尺を備え得る。したがって、第1のサイドレール406、第2のサイドレール408、及びフットレール412は、ともに「U」型を規定し得る。第1のサイドレール406、第2のサイドレール408、及びフットレール412は、互いに対して結合された別個の部品とすることができ、あるいはシートフレーム402の形状を規定するように屈曲される連続チューブの一部とすることができる。
【0093】
プッシュハンドル404は、幼児用シート400がチャイルドキャリッジ100に取り付けられたとき、移動システム10を押すべく保育者によって把持されるように構成される。例えば、プッシュハンドル404は、保育者に対してアクセス可能となるように、シートフレーム402の上方に延在し得る。幼児用シート400は、幼児用シート400をチャイルドキャリッジ100から取り外すことにより、ハンドル400を幼児用シート400とともにチャイルドキャリッジ100から取り外させるように構成される。
【0094】
プッシュハンドル404は、伸張位置と後退位置との間で移行するように構成され得る。いくつかの例において、プッシュハンドル404は、伸張位置と後退位置との間に1つ以上の中間位置に移行するように構成され得る。プッシュハンドル404は、後退位置でなく、伸張位置にあるとき、シートフレーム402の上方に更に延在し得る。一例において、プッシュハンドル404は、ハンドル404がシートフレーム402に対して入れ子になるように、シートフレーム402に対して取り付けられ得る。例えば、ハンドル404は、第1のハンドル部404a及び第2のハンドル部404bを備え得る。第1のハンドル部404aは、第1のサイドレール406に対して入れ子になり得、第2のハンドル部404bは、第2のサイドレール408に対して入れ子になり得る。第1及び第2のハンドル突起404a及び404bは、横方向Aに沿って互いにオフセットされ得る。ハンドル404は、第1及び第2のハンドル部404a及び404bの間に延在する第3のハンドル部404cを任意で備え得る。代替の例(図示せず)において、プッシュハンドルは、ハンドルが旋回軸に沿ってシートフレームに向かって、及びこれから離間して回転するように、旋回点にてシートフレームに対して旋回可能に取り付けられ得、旋回軸は、例えば、第2の方向D2に沿って延び得る。
【0095】
図38を参照すると、幼児用シート400は、伸張位置及び後退位置においてハンドル404を選択的にロックするように構成された少なくとも1つのハンドル伸長ロック420を備え得る。少なくとも1つのハンドル伸張ロック420は、後退及び伸張位置にあるハンドル404を選択的にロックするように構成される。各ハンドル伸長ロック420は、第1及び第2のハンドル部404a及び404bのうちの一方において実装され得る。ハンドル伸長ロック420は、ロック位置(図38)と非ロック位置との間で移動するように構成されたハンドル伸張ラッチ422を備え得る。ロック位置において、ラッチ422は、ハンドル404が伸張位置と後退位置との間で移行しないようにする。非ロック位置において、ハンドル404は、伸張位置と後退位置との間で移行するのが許容される。例えば、ハンドル伸張ラッチ422は、ロック位置と非ロック位置との間で移動するように構成された突起422aを規定することができる。ハンドル伸張ラッチ422は、第1又は第2のハンドル部404a又は404bの軸AHから角度的にオフセット、例えばこれに直交する方向に沿って移動することができる。ロック位置において、ハンドル伸張ラッチ420aの突起422aは、突起422aが、ハンドル404が延在するのをブロックするように、第1及び第2のサイドレール406及び408のうちの一方における開口409内に延在する。第1及び第2のサイドレール406及び408のうちの一方は、各々、ハンドル404の異なる位置に対応する、軸AHに沿って互いからオフセットされた複数の開口409を備え得る。非ロック位置において、ハンドル伸張ラッチ422の突起422aは、第1及び第2のサイドレール406及び408のうちの一方における開口409から取り外されることで、ハンドル404を伸張又は後退させる。
【0096】
ハンドル伸張ロック420は、ロック位置と非ロック位置との間でラッチ420の移動を案内するように構成されたラッチガイド424を備え得る。ラッチガイド424は、ハンドル404の軸AHに沿った選択方向DSに沿って並進するように構成され得る。ラッチガイド424は、ラッチ422の対応面を案内するガイド面を備え得る。例えば、ラッチガイド424は、選択方向DSから角度的にオフセットされたスロット424aを備えることができ、ラッチ422は、スロット424aに受容されたピン422bを備えることができる。ラッチガイド424が選択方向DSに沿って上方に移動されるとき、ピン422bは、スロット424aに沿って並進することで、突起422aを第1及び第2のサイドレール406及び408のうちの一方における開口409を出て移動させる。ラッチガイド424が選択方向DSに沿って下方に移動されるとき、ピン422bは、スロット424aに沿って並進することで、突起422aを第1及び第2のサイドレール406及び408のうちの一方における開口409のうちの1つの中に移動させる。
【0097】
幼児用シート400は、保育者によって係合され、ロック位置と非ロック位置との間でハンドル伸張ロック420を移動させるように構成されたハンドル伸長アクチュエータ426(図36Aにおいてラベル付けされる)を備え得る。ハンドル伸張アクチュエータ426は、任意の好適な様式で実装され得る。ハンドル伸長アクチュエータ426は、保育者によって係合され、ハンドル伸長アクチュエータ426を作動させるように構成された係合面を有する可動本体を備える。一例において、可動本体は、係合面を規定するプッシュボタンを規定する。押しボタンは、プッシュボタンをハンドル404に押し込むことによって作動され得る。
【0098】
図38を引き続き参照すると、ハンドル伸張アクチュエータ426は、アクチュエータ426の可動本体からハンドル伸長ロック420まで延在する、ワイヤ、ケーブル、又はバンド等のリンク428を備え得る。ハンドル伸張アクチュエータ426は、保育者による可動本体の移動により、リンク428をこれに応じて移動させ、これによってハンドル作動ロック420をロック位置と非ロック位置との間で移行させるように構成され得る。ハンドル伸張アクチュエータ426は、アクチュエータ426の可動本体の並進移動をリンク428の軸AHに沿った並進移動に変換するように構成され得る。他の例において、ハンドル伸長アクチュエータ426は、別の好適な様式で実装され得ることが理解される。例えば、ハンドル伸長アクチュエータ426は、ボタンでなくプルハンドルとして、又はハンドル404の一部に沿って並進するカラーとして実装され得る。ハンドル伸張アクチュエータ426はまた、図示以外の場所でも実装され得る。
【0099】
図36A図37Bに戻って参照すると、幼児用シート400は、拡張構成(図37A)と折り畳み構成(図37B)との間で以降するように構成され得る。フレーム402は、フレーム上端402a及びフレーム下端402bを備えることができ、子供が幼児用シート400に着座したとき、フレーム上端402aは、子供の頭部に対してより近くに配され、フレーム下端402bが子供の脚に対してより近くに配される。幼児用シート400は、フレーム上端402aをフレーム下端402bに向かって回転させることにより、拡張構成から折り畳み構成に移行され、フレーム上端402aをフレーム下端402bから離れるように回転させることにより、折り畳み構成から拡張構成に移行されるように構成される。折り畳み構成時、フレーム上端402aは、フレーム下端402bに対して略平行であり得る。フレーム402は、フレーム上端402a及びフレーム下端402bを互いに対して旋回可能に接続する一対の折り畳みハブ418(1)、418(2)を備え得る。第1の折り畳みハブ418(1)は、第1のサイドレール406の第1及び第2のレール端部406a及び406bの間で第1のサイドレール406に取り付けられ得る。同様に、第2の折り畳みハブ418(2)は、第2のサイドレール408の第1及び第2のレール端部408a及び408bの間で第2のサイドレール408に取り付けられ得る。幼児用シート400は、図37Bに示されるとおり、幼児用シートが折り畳み構成にあり、キャリッジ100が第1の折り畳み構成にあるとき、キャリッジ100に固定されたままとなるように構成され得る。図示のとおり、幼児用シート400及びキャリッジ100が両方とも折り曲げられるとき、結合部116(1)、116(2)は、幼児用シート400のフレーム上端402a、幼児用シート400のフレーム下端402b、及びキャリッジ100の前方脚部108(1)、108(2)が互いに略平行となり得るように、前方に回転され得る。
【0100】
図39A図39Cに戻ると、幼児用シート400は、拡張位置にあるチャイルドキャリッジ100を解放可能にロックするように構成された少なくとも1つの折り畳みラッチ430を備え得る。各折り畳みラッチ430は、折り畳みハブ418(1)、418(2)の一方内に配され得る。各折り畳みラッチ430は、任意の好適な様式で実装され得る。図39A図39Cは、第1の折り畳みハブ418(1)の一例を示している。第2の折り畳みハブ418(2)は、同様に実装され得る。しかしながら、折り畳みハブ418(1)及び折り畳みラッチ430が別の好適な様式で実装され得ることが理解される。幼児用シート400は、幼児用シート400が折り畳まれるのを許容する非ロック位置と、幼児用シート400が折り畳まれないようにするロック位置との間で、少なくとも1つの折り畳みラッチ430を移動させるように、少なくとも1つの折り畳みラッチ430を作動するように構成された折り畳みアクチュエータ432(図36Bにおいてラベル付けされる)を備え得る。アクチュエータ432は、任意の好適なアクチュエータとすることができる。
【0101】
一般的に、各折り畳みハブ418(1)、418(2)は、互いに対して旋回可能に結合された下端プレート434及び上端プレート436を有する。上端プレート436は、フレーム上端402aの回転により、上端プレート436の対応する回転を生じるように、シートフレーム402のフレーム上端402aに対して位置決め可能に固定される。下端プレート434は、フレーム下端402bが下端プレート434の対応する回転を生じるように、シートフレーム402のフレーム下端402bに対して位置決め可能に固定される。上端プレート436及び下端プレート434は、折り畳み旋回軸AFに沿って互いに対して揃えられ得る。折り畳みラッチ430は、上端プレート436及び下端プレート434のうちの一方に対して回転可能に固定されることができ、互いに対してフレーム上端402a及びフレーム下端402bを回転可能にロックするように、上端フレーム436及び下端フレーム434の他方に対して解放可能に係合するように構成され得る。
【0102】
例えば、図39A図39Cは、折り畳みラッチ430が上端プレート436に対して回転可能に固定され、下端プレート434を開放可能に係合するように構成された1つの具体例を示している。折り畳みラッチ430は、上端プレート436に対して上端402aの軸に沿って並進可能である。下端プレート434は、ガイドスロット434aと、ガイドスロット434aから延在する複数の窪み434b、434cとを規定し得る。ガイドスロット434aは、円弧又は円を規定するように湾曲され得る。各窪み434b、434cは、幼児用シート400の異なる折り畳み構成に対応することができる。例えば、下端プレート434は、拡張構成に対応した第1の窪み434bと、折り畳み構成に対応した第2の窪み434cとを規定することができる。折り畳みラッチ430は、幼児用シート400が折り畳み及び拡張構成の間で移行する際、ガイドスロット434aに沿って並進するように構成された突起430aを備える。突起430aは、直線スロット436aに沿って並進するように、上端プレート436の直線スロット436aを通じて、下端プレート434のガイドスロット434a内に向かってに延在し得る。突起430aは、拡張及び圧潰構成のうちの1つにおいて互いに対してフレーム上端402a及びフレーム下端402bを回転可能にロックするように、窪み434b、434cに選択的に受容されるように構成される。図39Bは、折り畳みラッチ430の突起430aが第1の窪み434b内に受容された、拡張構成における幼児用シート400を示しており、図39Cは、折り畳みラッチ430の突起430aが第2の窪み434b内に受容された、折り畳み構成に置ける幼児用シート400を示している。
【0103】
幼児用シート400は、アームバー又はチャイルドトレイ438を任意で備え得る。アームバー又はチャイルドトレイ438は、シートフレーム402とともに折り畳むように構成され得る。一例において、折り畳みハブは、アームバー又はチャイルドトレイ438を、拡張及び折り畳み構成の間で移行するように案内するよう構成され得る。例えば、アームバー又はチャイルドトレイ438は、突起440aを有するハブ440を備え得る。下端プレート434は、ハブ440の突起440aを受容する第1の溝部434dを有し得る。第1の溝部434dは、円弧又は円を規定するように湾曲され得る。第1の溝部434dは、幼児用シート400が、図39Bに示されるとおり、拡張構成にあるとき、上方方向に沿った突起440aの移動、したがってアームバー又はトレイ438の上方への移動を限定する上端434eを有し得る。タッパー端プレート436は、ハブ440の突起440aを受容する第2の溝部436bを有し得る。第2の溝436bは、下端436c及び下端436dを有する。下端436dは、幼児用シート400が、図39Bに示されるとおり、拡張構成にあるとき、突起440aの下方への移動を制限することで、アームバー又はトレイ438の下方への移動を限定する。フレーム402が折り畳み構成に回転されるとき、上端プレート436は、下方に向かって回転することで、第2の溝部436bの上端436dを下方に向かって回転させ、ハブ440の突起440aと係合させて、突起440aと、ひいてはアームバー又はトレイ438を図39Cに示されるとおり下方に駆動する。
【0104】
図36A図37Bに戻って参照すると、幼児用シート400は、チャイルドキャリッジ100に対して取り外し可能に結合するように構成される。幼児用シート400は、幼児用シート400をキャリッジ100に対して取り外し可能に結合するように構成された少なくとも1つの結合部を備え得る。少なくとも1つの結合部は、一対の結合部414(1)、414(2)を備え得る。一対のうちの第1の結合部414(1)は、チャイルドキャリッジ100の第1のシート結合部116(1)に対して取り外し可能に結合するように構成され得る。第1の結合部414(1)は、第1のサイドレール406の第1及び第2のレール端部406a及び406bの間で第1のサイドレール406に取り付けられ得る。一対のうちの第2の結合部414(2)は、チャイルドキャリッジ100の第2のシート結合部116(2)に対して取り外し可能に結合するように構成され得る。第2の結合部414(2)は、第2のサイドレール408の第1及び第2のレール端部408a及び408bの間で第2のサイドレール408に取り付けられ得る。
【0105】
図40A図42を参照すると、いくつかの例において、幼児用シート400の第1及び第2の結合部414(1)、414(2)の各々は、第1及び第2のシート結合部116(1)及び116(2)のうちの対応する一方のバヨネット117を受容するように構成されたレセプタクル442を規定することができる。なお、代替の例において、チャイルドキャリッジはレセプタクルを備えることができ、幼児用シート400はバヨネットを備えることができる。各レセプタクル442は、バヨネット117の上部等、バヨネット117の対応する1つの少なくとも一部をその内部に受容するように構成された窪み444を規定する。第1及び第2の結合部414(1)、414(2)の各々は、チャイルドキャリッジ100の突起及び開口118のうちの他の1つ(図5Aにおいてラベル付けされる)に係合するように構成された突起又は開口446aを規定し得る。図40A図42は、第1及び第2の結合部414(1)、414(2)の各々がチャイルドキャリッジ100の開口118(図5Aにおいてラベル付けされる)に受容されるように構成された突起446aを規定する一例を示している。各突起446aは、結合部414(1)、414(2)の各々の窪み444内に向かって延在する。各結合部414(1)、414(2)は、横方向A、垂直方向V、及び/又は長手方向Lに沿ったキャリッジ100に対する幼児用シート400の移動を限定するように、チャイルドキャリッジ100の異なる横側を係合することができる。
【0106】
いくつかの例において、各結合部414(1)、414(2)は、突起446aを備えた可動ラッチ446を備え得る。可動ラッチ446は、ラッチ位置(図41B)及び非ラッチ位置(図41A)の間で可動とすることができる。ラッチ位置において、突起446aは、チャイルドキャリッジ100のシート結合部116(1)、116(2)のうちの対応する一方の開口118内に延在し得る。非ラッチ位置において、突起446aは、開口118から取り外される。
【0107】
より具体的に図41A図42を参照すると、幼児用シート400は、保育者によって係合され、ラッチ位置と非ラッチ位置との間でラッチ446を移動させるように構成された各結合部414(1)、414(2)のためのアクチュエータ450を備え得る。各アクチュエータ450は、任意の好適なアクチュエータとすることができる。各アクチュエータ450は、折り畳みハブ418(1)、418(2)のうちの対応する一方の内部に窪むように構成されたプッシュボタン等の作動面452を規定することができる。代替の例(図示せず)において、各作動面452は、プルハンドルを規定し得る。各アクチュエータ450は、係合面452を可動ラッチ446に対して動作可能に結合する少なくとも1つのリンク454を備え得る。一例において、少なくとも1つのリンク454は、ラッチ446の対応する1つの少なくとも1つの係合面446bに係合する、一対の傾斜面454a等、少なくとも1つの傾斜面454aを備えることで、少なくとも1つの係合面454aが少なくとも1つの傾斜面454aに沿って乗り上げるようにし、これによってラッチ446をラッチ位置と非ラッチ位置との間で旋回させるようにすることができる。
【0108】
図40A及び図40Bに戻って参照すると、いくつかの例において、幼児用シート400は、一対の結合部414(1)、414(2)の前方又は後方に配された一対の他の結合部456等、少なくとも1つの他の結合部456を備え得る。一対の他の結合部456は、横方向Aに沿って互いからオフセットされ得る。少なくとも1つの他の結合部456の各々は、第1及び第2のサイドレール406、408の各々に取り付けられ得る。少なくとも1つの他の結合部456の各々は、チャイルドキャリッジ100の少なくとも1つの他の結合部132(1)又は132(2)(図3においてラベル付けされる)のうちの一方に対して取り外し可能に結合するように構成され得る。少なくとも1つの他の結合部456の各々は、幼児用シート400のハンドル404(図36参照)に力が付与されるとき、一対の結合部414(1)、414(2)に付与されるトルクを限定するように、幼児用シート400をキャリッジ100に結合する。
【0109】
いくつかの例において、少なくとも1つの他の結合部456の各々は、ラッチ構成(図40B)と非ラッチ構成(図40A)との間で移動するように構成された可動ラッチ458を備え得る。例えば、各可動ラッチ458は、ラッチ及び非ラッチ構成間で旋回するように構成されたフックを規定し得る。各可動ラッチ458は、アクチュエータ450によって作動されるように構成され得る。アクチュエータ450は、任意の好適なアクチュエータとすることができる。いくつかの例において、各可動ラッチ458は、ラッチ446のうちの1つも作動するアクチュエータ450によって作動され得る。各アクチュエータ450は、ラッチ446のうちの1つを作動面452の対応する1つに対して動作可能に結合するリンク460を備え得る。各リンク460は、第1及び第2のサイドレール406及び408のうちの一方の内部に少なくとも部分的に延在し得る。アクチュエータ450の作動により、リンク406の並進を生じることにより、ラッチ458をラッチ(図40B)及び非ラッチ構成(図40A)間で旋回させることができる。ラッチ458は、ラッチ構成に向かって付勢され得る。
【0110】
図面に示した例及び実施形態の説明及び記載は、例示のみを目的としていることに留意しなければならず、本開示を限定するものと解釈されてはならない。当業者は、本開示が種々の実施形態を考慮していることを認めるであろう。加えて、以上の例及び実施形態により上述した概念は、単独で採用されてもよく、あるいは上述の他の例及び実施形態のいずれかと組み合わせで採用されてもよいことが理解されなければならない。更に、1つの例示した実施形態に対する上述の種々の代替例及び実施形態は、別段の指摘のない限り、本明細書に記載の全ての例及び実施形態に適用され得ることが理解されなければならない。
【0111】
別段の明示的な言及のない限り、各数値及び範囲は、「約」、「おおよそ」、又は「実質的」の単語がその値又は範囲に先行しているかのように、近似であるものとして解釈されなければならない。「約」、「おおよそ」、又は「実質的」の用語は、別段の言及のない限り、特定された値の15パーセント以内の範囲を説明しているものとして理解され得る。
【0112】
とりわけ、「可能である」、「可能であった」、「し得た」、「し得る」、「例えば」等、本明細書において使用される条件言語は、別段の具体的な言及のない限り、又は使用される文脈において別段に理解されるのでない限り、特定の実施形態では、特定の特徴、要素、及び/又はステップを含むが、他の実施形態では含まない旨伝えることが全般的に意図されている。したがって、このような条件言語は、全般的に、特徴、要素、及び/又はステップが何らかの方法で、1つ以上の実施形態に必要とされること、又は1つ以上の実施形態には、著者が入力又は示唆したか否かを問わず、これらの特徴、要素、及び/又はステップが含まれるか否か、又はいずれか特定の実施形態において実施されなければならないかを決定する際の論理を含むこと、は意図されていない。「備える(comprising)」、「含む(including)」、「有する(having)」等の用語は、同義語であり、オープンエンドの形態で包括的に使用され、追加の要素、特徴、行為、動作等を除外するものでない。また「又は」という用語は、包括的な意味(排他的な意味ではない)で使用され、使用時、例えば、要素の一覧を繋ぐため、「又は」という用語は一覧中の要素の1つ、一部、又は全部を意味する。
【0113】
特定の実施例について説明したが、これらの実施例は、本明細書に開示の本発明の範囲を限定することが意図されるものでない。したがって、以上の説明のいずれの箇所も、具体的な特徴、特性、ステップ、モジュール又はブロックが必要又は不可欠であることを暗示するものでない。実際のところ、本明細書に記載の新規の方法及びシステムは、種々の他の形態で実装され得る。更に、本明細書に開示の本発明の趣旨から逸脱することなく、本明細書に記載の方法及びシステムの形態における種々の省略、代替、及び変更がなされてもよい。添付の実施形態及びそれらの同等物は、本明細書に開示の本発明のうち特定のものの範囲及び趣旨の範囲に収まるような形態又は変更を網羅するように意図されている。
【0114】
本明細書に記載の例としての方法のステップは、必ずしも記載の順に実施される必要はないものと理解されなければならず、このような方法のステップの順は、単なる例示として理解されなければならない。同様に、追加ステップがこのような方法に含まれてもよく、本発明の種々の実施形態と一貫した方法において、特定のステップが省略又は組み合わせされてもよい。
【0115】
以下の方法における要素は、該当する場合、対応するラベル付けによって特定のシーケンスにおいて言及されるが、クレームの言及がこれらの要素のうちの一部又は全部を実装するために特定のシーケンスを別段に暗示するのでない限り、これらの要素は、必ずしも特定のシーケンスにおける実装に限定されることが意図されるものでない。
【0116】
「内側に」、「外側に」、「上方」、及び「下方」という単語は、それぞれ、構成要素の幾何学的中心に向かう、又はこれから遠ざかる方法を指す。
構成要素又はステップ等、本明細書中、特徴を説明する不定冠詞又は「1つの」との言及は、追加の特徴又は複数の特徴を排除するものでないことが理解される。例えば、デバイスが「1つの」特徴を有する、備える、含む、又は規定するとの言及は、そのデバイスが少なくとも1つの特徴を有する、備える、含む、又は規定する限り、そのデバイスが1を超える数の特徴を有する、備える、含む、又は規定することを排除するものでない。同様に、本明細書中、複数の特徴「のうちの1つ」との言及は、本発明が特徴のうちの2つ以上を含むことを排除するものでない。例えば、デバイスが「突起及び窪みの一方」を有する、備える、含む、又は規定するとの言及は、そのデバイスが突起と窪みの両方を有することを排除するものでない。
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図5C
図6A
図6B
図6C
図7A
図7B
図8A
図8B
図8C
図9A
図9B
図10
図11
図12A
図12B
図13A
図13B
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21-22】
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36A
図36B
図37A
図37B
図38
図39A
図39B
図39C
図40A
図40B
図41A
図41B
図42
図43
図44
図45
図46
図47
図48
【手続補正書】
【提出日】2023-08-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャイルドキャリアであって、前記チャイルドキャリアを押すためにチャイルドキャリッジに対して取り外し可能に結合されるように構成され、
内部に子供を支持するように構成されている開口を規定するフレーム又は本体と、
前記フレーム又は本体に結合され、前記フレーム又は本体に対して、伸張位置と後退位置との間で移行するように構成され、前記フレーム又は本体に対して、複数の回転位置の間で回転するように構成されたハンドルと、
前記回転位置の各々において前記ハンドルを選択的にロックするために、非ロック位置とロック位置との間で前記ハンドルの軸に沿って移動するように構成されている回転ラッチを有するハンドル回転ロックと、を備える、チャイルドキャリア。
【請求項2】
(1)前記ハンドル回転ロックの位置にかかわらず、前記回転位置のうちの1つから別の1つへ前記ハンドルが回転することを防ぐブロック位置と、(2)前記ハンドル回転ロックが前記非ロック位置にある間、前記ハンドルが前記回転位置のうちの1つから別の1つへ回転することを許容する解放位置と、の間で移動するように構成されているハンドル回転ストップを備える、請求項1に記載のチャイルドキャリア。
【請求項3】
前記ハンドルが、第1のサイドバーと、第2のサイドバーと、前記第1及び第2のサイドバーの間に延在する把持バーと、を有し、
前記チャイルドキャリアが、前記第1及び第2のサイドバーを、それぞれ、前記シートフレーム又は本体の第1及び第2の側に対して旋回可能に結合する第1及び第2のハブを備える、請求項2に記載のチャイルドキャリア。
【請求項4】
前記ハンドル回転ストップは、前記ハンドル回転ストップが前記ブロック位置にある間、前記ハンドル回転ロックが前記非回転位置に移動するのをブロックする、請求項2に記載のチャイルドキャリア。
【請求項5】
前記伸張位置から前記後退位置への前記ハンドルの移動により、前記ハンドル回転ストップを前記解放位置に移動させる、請求項2に記載のチャイルドキャリア。
【請求項6】
前記ハンドル回転ロックが、ロックプレートを備え、
前記回転ラッチが、前記ロックプレートを係合し、前記ハンドルを前記複数の回転位置のうちの各々にロックし、
前記回転ラッチが、前記ロックプレートから係合解除し、前記ハンドルが前記フレーム又は本体に対して回転するのを許容する、請求項2に記載のチャイルドキャリア。
【請求項7】
前記ロックプレートが、複数の溝部又は突出部を規定し、前記回転ラッチが、前記ハンドルを前記異なる回転位置の各々に選択的にロックするために、前記溝部又は突出部に選択的に係合するように構成されている少なくとも1つの突出部又は溝部を規定する、請求項6に記載のチャイルドキャリア。
【請求項8】
前記回転ラッチが、前記ハンドルの回転により、前記回転ラッチを、前記ロックプレートに対して前記ハンドルとともに回転させるように、前記ハンドルに対して回転可能に固定されている、請求項2に記載のチャイルドキャリア。
【請求項9】
前記ハンドルが、ハンドルピボット周りに、前記フレーム又は本体に対して回転するように構成され、前記ハンドル回転ストップが、前記ブロック位置と前記解放位置との間で、前記ピボット周りを回転するように構成されている、請求項2に記載のチャイルドキャリア。
【請求項10】
前記回転ラッチは、前記回転ラッチが前記ロック位置と前記非ロック位置との間で移行する際、前記ピボットがスロット内で並進するように、前記ピボットを受容する前記スロットを規定する、請求項9に記載のチャイルドキャリア。
【請求項11】
前記ハンドル回転ストップが、前記ブロック位置にある間、前記ハンドル回転ロックに係合するように構成されている第1の係合面と、前記ハンドルが前記後退位置にある間、前記ハンドルによって係合され、前記ハンドル回転ストップを前記解放位置に移動させるように構成されている第2の係合面と、を有する、請求項2に記載のチャイルドキャリア。
【請求項12】
前記ハンドル回転ストップが、前記ブロック位置に向かってバネ付勢される、請求項2に記載のチャイルドキャリア。
【請求項13】
前記ハンドルを前記後退及び伸張位置で選択的にロックするために、ロック位置と非ロック位置との間で移動するように構成されているハンドル伸張ロックと、
1)前記ハンドル伸張ロックの位置にかかわらず、前記後退位置から前記伸張位置へ前記ハンドルが移動することを防ぐブロック位置と、2)前記ハンドル伸張ロックが前記ハンドル伸張ロックの前記非ロック位置にある間、前記ハンドルが前記後退位置から前記伸張位置へ移動することを許容する解放位置と、の間で移動するように構成されているハンドル伸張ストップと、を備える、請求項2に記載のチャイルドキャリア。
【請求項14】
前記ハンドル伸張ストップが、前記ハンドル伸張ストップの前記解放位置と前記ハンドル伸張ストップの前記ブロック位置との間で、回転軸周りを回転するように構成されている、請求項13に記載のチャイルドキャリア。
【請求項15】
前記回転軸が、前記フレーム又は本体の一方の側に対して前記ハンドルを回転可能に結合するハンドルハブ内に配されている、請求項14に記載のチャイルドキャリア。
【請求項16】
前記ハンドルは、外側部分と、前記外側部分の中に入れ子になる内側部分と、を備え、
前記ハンドル伸張ストップは、前記ハンドル伸張ストップが前記ハンドル伸張ストップの前記ブロック位置にある間、前記ハンドルの前記外側部分と前記内側部分との各々における開口を通じて延在する突起を備える、請求項13に記載のチャイルドキャリア。
【請求項17】
前記ハンドル伸張ストップが、前記ハンドルを回転させることにより、前記ハンドル伸張ストップの前記ブロック位置と前記解放位置との間で移動される、請求項13に記載のチャイルドキャリア。
【請求項18】
前記チャイルドキャリアは、前記フレーム又は本体の1つの側に対して前記ハンドルを回転可能に結合するハンドルハブを備え、
前記ハンドル伸張ストップは、前記突起を規定する第1の側と、前記第1の側の反対の第2の側と、を有し、
前記ハンドル伸長ストップは、前記ハンドルが回転する際、前記第2の側が、前記ハンドル伸長ストップを受容する前記内面における開口と揃えられることで、前記ハンドル伸長ストップを前記ハンドル伸張ストップの前記解放位置まで移動することを可能にするまで、前記ハンドル伸張ストップの前記第2の側が、前記ハンドルハブの内面に沿って乗りあがるように構成されている、請求項16に記載のチャイルドキャリア。
【請求項19】
チャイルドキャリアであって、前記チャイルドキャリアを押すためにチャイルドキャリッジに対して取り外し可能に結合するように構成され、
内部に子供を支持するように構成されている開口を規定するフレーム又は本体と、
前記ハンドルが複数の回転位置の間で前記フレーム又は本体に対して回転するように構成されるように、ハンドルハブによって前記フレーム又は本体に対して結合され、前記フレーム又は本体に対して伸張位置と後退位置との間で移行するように構成されているハンドルと、
前記ハンドルを前記後退及び伸張位置で選択的にロックするために、ロック位置と非ロック位置との間で移動するように構成されているハンドル伸張ロックと、
前記ハンドルハブ内に配され、1)前記ハンドル伸張ロックの位置にかかわらず、前記後退位置から前記伸張位置へ前記ハンドルが移動することを防ぐブロック位置と、2)前記ハンドル伸張ロックが前記非ロック位置にある間、前記ハンドルが前記後退位置から前記伸張位置へ移動することを許容する解放位置と、の間で移動するように構成されているハンドル伸張ストップと、を備えるチャイルドキャリア。
【請求項20】
前記ハンドル伸張ストップは、前記ハンドルが前記チャイルドキャリッジ上の前記チャイルドキャリアを押すための第1の回転位置にあるときに前記解放位置にあり、前記ハンドルが前記チャイルドキャリアを運搬するための第2の回転位置にあるときに前記ブロック位置にあるように構成されている、請求項19に記載のチャイルドキャリア。
【請求項21】
前記ハンドル伸長ストップが、前記解放位置と前記ブロック位置との間で回転軸周りに回転するように構成されている、請求項19に記載のチャイルドキャリア。
【請求項22】
前記回転軸が、前記ハンドルハブ内に配されている、請求項21に記載のチャイルドキャリア。
【請求項23】
前記ハンドルは、外側部分と、前記外側部分の中に入れ子になる内側部分と、を備え、
前記ハンドル伸張ストップは、前記ハンドル伸張ストップが前記ブロック位置にある間、前記外側部分及び前記内側部分の各々における開口を通じて延在する突出を備える、請求項19に記載のチャイルドキャリア。
【請求項24】
前記ハンドル伸張ストップが、前記ハンドルを回転することにより、前記ブロック位置と前記解放位置との間で移動される、請求項19に記載のチャイルドキャリア。
【請求項25】
前記ハンドル伸張ストップは、突起を規定する第1の側と、前記第1の側と反対の第2の側と、を有し、
前記ハンドル伸張ストップは、前記ハンドルが回転される際、前記第2の側が、前記ハンドル伸長ストップを受容する前記内面における開口と揃えられることで、前記ハンドル伸長ストップを前記解放位置まで移動することを可能にするまで、前記ハンドル伸張ストップの前記第2の側が、前記ハンドルハブの内面に沿って乗りあがるように構成されている、請求項19に記載のチャイルドキャリア。
【請求項26】
前記回転位置の各々に前記ハンドルを選択的にロックするために、非ロック位置とロック位置との間で移動するように構成されたハンドル回転ロックと、
(1)前記ハンドル回転ロックの位置にかかわらず、前記回転位置のうちの1つから別の1つへ前記ハンドルが回転することを防ぐブロック位置と、(2)前記ハンドル回転ロックが前記ハンドル回転ロックの前記非ロック位置にある間、前記ハンドルが前記回転位置のうちの1つから別の1つへ回転することを許容する解放位置と、の間で移動するように構成されているハンドル回転ストップと、を備える請求項19に記載のチャイルドキャリア。
【請求項27】
前記伸張位置から前記後退位置への前記ハンドルの移動により、前記ハンドル回転ストップを前記解放位置に移動させる、請求項26に記載のチャイルドキャリア。
【請求項28】
前記ハンドル回転ロックは、前記ハンドル回転ロックが前記ハンドル回転ロックの非ロック位置とロック位置との間で移動するとき、前記ハンドルの軸に沿って並進する回転ラッチを備える、請求項26に記載のチャイルドキャリア。
【請求項29】
前記ハンドルハブが、ハウジングを備え、前記ハンドル伸張ストップが、完全に前記ハンドル内に配されている、請求項19に記載のチャイルドキャリア。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0116
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0116】
「内側に」、「外側に」、「上方」、及び「下方」という単語は、それぞれ、構成要素の幾何学的中心に向かう、又はこれから遠ざかる方法を指す。
構成要素又はステップ等、本明細書中、特徴を説明する不定冠詞又は「1つの」との言及は、追加の特徴又は複数の特徴を排除するものでないことが理解される。例えば、デバイスが「1つの」特徴を有する、備える、含む、又は規定するとの言及は、そのデバイスが少なくとも1つの特徴を有する、備える、含む、又は規定する限り、そのデバイスが1を超える数の特徴を有する、備える、含む、又は規定することを排除するものでない。同様に、本明細書中、複数の特徴「のうちの1つ」との言及は、本発明が特徴のうちの2つ以上を含むことを排除するものでない。例えば、デバイスが「突起及び窪みの一方」を有する、備える、含む、又は規定するとの言及は、そのデバイスが突起と窪みの両方を有することを排除するものでない。
[付記項1]
チャイルドキャリアであって、前記チャイルドキャリアを押すためにチャイルドキャリッジに対して取り外し可能に結合されるように構成され、
内部に子供を支持するように構成されている開口を規定するフレーム又は本体と、
前記フレーム又は本体に結合され、前記フレーム又は本体に対して、伸張位置と後退位置との間で移行するように構成され、前記フレーム又は本体に対して、複数の回転位置の間で回転するように構成されたハンドルと、
前記回転位置の各々において前記ハンドルを選択的にロックするために、非ロック位置とロック位置との間で前記ハンドルの軸に沿って移動するように構成されている回転ラッチを有するハンドル回転ロックと、を備える、チャイルドキャリア。
[付記項2]
(1)前記ハンドル回転ロックの位置にかかわらず、前記回転位置のうちの1つから別の1つへ前記ハンドルが回転することを防ぐブロック位置と、(2)前記ハンドル回転ロックが前記非ロック位置にある間、前記ハンドルが前記回転位置のうちの1つから別の1つへ回転することを許容する解放位置と、の間で移動するように構成されているハンドル回転ストップを備える、付記項1に記載のチャイルドキャリア。
[付記項3]
前記ハンドルが、第1のサイドバーと、第2のサイドバーと、前記第1及び第2のサイドバーの間に延在する把持バーと、を有し、
前記チャイルドキャリアが、前記第1及び第2のサイドバーを、それぞれ、前記シートフレーム又は本体の第1及び第2の側に対して旋回可能に結合する第1及び第2のハブを備える、付記項2に記載のチャイルドキャリア。
[付記項4]
前記ハンドル回転ストップは、前記ハンドル回転ストップが前記ブロック位置にある間、前記ハンドル回転ロックが前記非回転位置に移動するのをブロックする、付記項2又は3に記載のチャイルドキャリア。
[付記項5]
前記伸張位置から前記後退位置への前記ハンドルの移動により、前記ハンドル回転ストップを前記解放位置に移動させる、付記項2~4のいずれか一項に記載のチャイルドキャリア。
[付記項6]
前記ハンドル回転ロックが、ロックプレートを備え、
前記回転ラッチが、前記ロックプレートを係合し、前記ハンドルを前記複数の回転位置のうちの各々にロックし、
前記回転ラッチが、前記ロックプレートから係合解除し、前記ハンドルが前記フレーム又は本体に対して回転するのを許容する、付記項2~4のいずれか一項に記載のチャイルドキャリア。
[付記項7]
前記ロックプレートが、複数の溝部又は突出部を規定し、前記回転ラッチが、前記ハンドルを前記異なる回転位置の各々に選択的にロックするために、前記溝部又は突出部に選択的に係合するように構成されている少なくとも1つの突出部又は溝部を規定する、付記項6に記載のチャイルドキャリア。
[付記項8]
前記回転ラッチが、前記ハンドルの回転により、前記回転ラッチを、前記ロックプレートに対して前記ハンドルとともに回転させるように、前記ハンドルに対して回転可能に固定されている、付記項2~7のいずれか一項に記載のチャイルドキャリア。
[付記項9]
前記ハンドルが、ハンドルピボット周りに、前記フレーム又は本体に対して回転するように構成され、前記ハンドル回転ストップが、前記ブロック位置と前記解放位置との間で、前記ピボット周りを回転するように構成されている、付記項2~8のいずれか一項に記載のチャイルドキャリア。
[付記項10]
前記回転ラッチは、前記回転ラッチが前記ロック位置と前記非ロック位置との間で移行する際、前記ピボットがスロット内で並進するように、前記ピボットを受容する前記スロットを規定する、付記項9に記載のチャイルドキャリア。
[付記項11]
前記ハンドル回転ストップが、前記ブロック位置にある間、前記ハンドル回転ロックに係合するように構成されている第1の係合面と、前記ハンドルが前記後退位置にある間、前記ハンドルによって係合され、前記ハンドル回転ストップを前記解放位置に移動させるように構成されている第2の係合面と、を有する、付記項2~10のいずれか一項に記載のチャイルドキャリア。
[付記項12]
前記ハンドル回転ストップが、前記ブロック位置に向かってバネ付勢される、付記項2~11のいずれか一項に記載のチャイルドキャリア。
[付記項13]
前記ハンドルを前記後退及び伸張位置で選択的にロックするために、ロック位置と非ロック位置との間で移動するように構成されているハンドル伸張ロックと、
1)前記ハンドル伸張ロックの位置にかかわらず、前記後退位置から前記伸張位置へ前記ハンドルが移動することを防ぐブロック位置と、2)前記ハンドル伸張ロックが前記ハンドル伸張ロックの前記非ロック位置にある間、前記ハンドルが前記後退位置から前記伸張位置へ移動することを許容する解放位置と、の間で移動するように構成されているハンドル伸張ストップと、を備える、付記項2~12のいずれか一項に記載のチャイルドキャリア。
[付記項14]
前記ハンドル伸張ストップが、前記ハンドル伸張ストップの前記解放位置と前記ハンドル伸張ストップの前記ブロック位置との間で、回転軸周りを回転するように構成されている、付記項13に記載のチャイルドキャリア。
[付記項15]
前記回転軸が、前記フレーム又は本体の一方の側に対して前記ハンドルを回転可能に結合するハンドルハブ内に配されている、付記項14に記載のチャイルドキャリア。
[付記項16]
前記ハンドルは、外側部分と、前記外側部分の中に入れ子になる内側部分と、を備え、
前記ハンドル伸張ストップは、前記ハンドル伸張ストップが前記ハンドル伸張ストップの前記ブロック位置にある間、前記ハンドルの前記外側部分と前記内側部分との各々における開口を通じて延在する突起を備える、付記項13~15のいずれか一項に記載のチャイルドキャリア。
[付記項17]
前記ハンドル伸張ストップが、前記ハンドルを回転させることにより、前記ハンドル伸張ストップの前記ブロック位置と前記解放位置との間で移動される、付記項13~16のいずれか一項に記載のチャイルドキャリア。
[付記項18]
前記チャイルドキャリアは、前記フレーム又は本体の1つの側に対して前記ハンドルを回転可能に結合するハンドルハブを備え、
前記ハンドル伸張ストップは、前記突起を規定する第1の側と、前記第1の側の反対の第2の側と、を有し、
前記ハンドル伸長ストップは、前記ハンドルが回転する際、前記第2の側が、前記ハンドル伸長ストップを受容する前記内面における開口と揃えられることで、前記ハンドル伸長ストップを前記ハンドル伸張ストップの前記解放位置まで移動することを可能にするまで、前記ハンドル伸張ストップの前記第2の側が、前記ハンドルハブの内面に沿って乗りあがるように構成されている、付記項16に記載のチャイルドキャリア。
[付記項19]
チャイルドキャリアであって、前記チャイルドキャリアを押すためにチャイルドキャリッジに対して取り外し可能に結合するように構成され、
内部に子供を支持するように構成されている開口を規定するフレーム又は本体と、
前記ハンドルが複数の回転位置の間で前記フレーム又は本体に対して回転するように構成されるように、ハンドルハブによって前記フレーム又は本体に対して結合され、前記フレーム又は本体に対して伸張位置と後退位置との間で移行するように構成されているハンドルと、
前記ハンドルを前記後退及び伸張位置で選択的にロックするために、ロック位置と非ロック位置との間で移動するように構成されているハンドル伸張ロックと、
前記ハンドルハブ内に配され、1)前記ハンドル伸張ロックの位置にかかわらず、前記後退位置から前記伸張位置へ前記ハンドルが移動することを防ぐブロック位置と、2)前記ハンドル伸張ロックが前記非ロック位置にある間、前記ハンドルが前記後退位置から前記伸張位置へ移動することを許容する解放位置と、の間で移動するように構成されているハンドル伸張ストップと、を備えるチャイルドキャリア。
[付記項20]
前記ハンドル伸張ストップは、前記ハンドルが前記チャイルドキャリッジ上の前記チャイルドキャリアを押すための第1の回転位置にあるときに前記解放位置にあり、前記ハンドルが前記チャイルドキャリアを運搬するための第2の回転位置にあるときに前記ブロック位置にあるように構成されている、付記項19に記載のチャイルドキャリア。
[付記項21]
前記ハンドル伸長ストップが、前記解放位置と前記ブロック位置との間で回転軸周りに回転するように構成されている、付記項19又は20に記載のチャイルドキャリア。
[付記項22]
前記回転軸が、前記ハンドルハブ内に配されている、付記項21に記載のチャイルドキャリア。
[付記項23]
前記ハンドルは、外側部分と、前記外側部分の中に入れ子になる内側部分と、を備え、
前記ハンドル伸張ストップは、前記ハンドル伸張ストップが前記ブロック位置にある間、前記外側部分及び前記内側部分の各々における開口を通じて延在する突出を備える、付記項19~22のいずれか一項に記載のチャイルドキャリア。
[付記項24]
前記ハンドル伸張ストップが、前記ハンドルを回転することにより、前記ブロック位置と前記解放位置との間で移動される、付記項19~23のいずれか一項に記載のチャイルドキャリア。
[付記項25]
前記ハンドル伸張ストップは、突起を規定する第1の側と、前記第1の側と反対の第2の側と、を有し、
前記ハンドル伸張ストップは、前記ハンドルが回転される際、前記第2の側が、前記ハンドル伸長ストップを受容する前記内面における開口と揃えられることで、前記ハンドル伸長ストップを前記解放位置まで移動することを可能にするまで、前記ハンドル伸張ストップの前記第2の側が、前記ハンドルハブの内面に沿って乗りあがるように構成されている、付記項19~24のいずれか一項に記載のチャイルドキャリア。
[付記項26]
前記回転位置の各々に前記ハンドルを選択的にロックするために、非ロック位置とロック位置との間で移動するように構成されたハンドル回転ロックと、
(1)前記ハンドル回転ロックの位置にかかわらず、前記回転位置のうちの1つから別の1つへ前記ハンドルが回転することを防ぐブロック位置と、(2)前記ハンドル回転ロックが前記ハンドル回転ロックの前記非ロック位置にある間、前記ハンドルが前記回転位置のうちの1つから別の1つへ回転することを許容する解放位置と、の間で移動するように構成されているハンドル回転ストップと、を備える付記項19~25のいずれか一項に記載のチャイルドキャリア。
[付記項27]
前記伸張位置から前記後退位置への前記ハンドルの移動により、前記ハンドル回転ストップを前記解放位置に移動させる、付記項26に記載のチャイルドキャリア。
[付記項28]
前記ハンドル回転ロックは、前記ハンドル回転ロックが前記ハンドル回転ロックの非ロック位置とロック位置との間で移動するとき、前記ハンドルの軸に沿って並進する回転ラッチを備える、付記項26又は27に記載のチャイルドキャリア。
[付記項29]
前記ハンドルハブが、ハウジングを備え、前記ハンドル伸張ストップが、完全に前記ハンドル内に配されている、付記項19~28のいずれか一項に記載のチャイルドキャリア。
[付記項30]
移動システムであって、
チャイルドキャリッジであって、
上端及び下端を有するフレームと、
前記下端に取り付けられた複数の車輪と、を備える、チャイルドキャリッジと、
前記上端に対して取り外し可能に結合するように構成されたチャイルドキャリアと、を備え、前記チャイルドキャリアは、
内部に子供を支持するように構成されている開口を規定するフレーム又は本体と、
前記フレーム又は本体に結合され、前記フレーム又は本体に対して伸張位置と後退位置との間で移行し、複数の回転位置の間で前記フレーム又は本体に対して回転するように構成されているハンドルと、
前記回転位置の各々に前記ハンドルを選択的にロックするために、非ロック位置とロック位置との間で移動するように構成されているハンドル回転ロックと、
(1)前記ハンドル回転ロックの位置にかかわらず、前記回転位置のうちの1つから別の1つへ前記ハンドルが回転することを防ぐブロック位置と、(2)前記ハンドル回転ロックが前記非ロック位置にある間、前記ハンドルが前記回転位置のうちの1つから別の1つへ回転することを許容する解放位置と、の間で移動するように構成されているハンドル回転ストップと、を備え、
前記キャリッジは、前記チャイルドキャリアの上方に延在するいずれのプッシュハンドルも備えず、前記チャイルドキャリアは、前記チャイルドキャリアが前記チャイルドキャリッジに結合されるとき、前記チャイルドキャリッジを押すために構成されている、移動システム。
[付記項31]
前記ハンドル回転ロックが、前記回転位置のうちの各々において前記ハンドルを選択的にロックするために、非ロック位置とロック位置との間で前記ハンドルの軸に沿って移動するように構成されている回転ラッチを有する、付記項30に記載の移動システム。
[付記項32]
前記チャイルドキャリアが、前記伸張位置から前記後退位置への前記ハンドルの移動により、前記ハンドル回転ストップを前記解放位置へと移動させるように構成されている、付記項30又は31に記載の移動システム。
[付記項33]
前記ハンドルが、ハンドルピボット周りを前記フレーム又は本体に対して回転するように構成され、前記ハンドル回転ストップが、前記ブロック位置と解放位置との間で前記ピボット周りを回転するように構成されている、付記項30~32のいずれか一項に記載の移動システム。
[付記項34]
前記回転ラッチは、前記回転ラッチが前記ロック位置と前記非ロック位置との間で移行する際、前記ピボットがスロット内で並進するように、前記ピボットを受容する前記スロットを規定する、付記項33に記載のチャイルドキャリア。
[付記項35]
前記ハンドルが、ハンドルハブによって前記フレーム又は本体に結合され、前記ハンドル回転ストップが前記ハンドルハブ内に配されている、付記項30~34のいずれか一項に記載のチャイルドキャリア。
[付記項36]
移動システムであって、
チャイルドキャリッジであって、
上端及び下端を有するフレームと、
前記下端に取り付けられた複数の車輪と、を備える、チャイルドキャリッジと、
前記上端に対して取り外し可能に結合するように構成されたチャイルドキャリアと、を備え、前記チャイルドキャリアは、
内部に子供を支持するように構成されている開口を規定するフレーム又は本体と、
前記フレーム又は本体に結合され、前記フレーム又は本体に対して、伸張位置と後退位置との間で移行するように構成され、前記フレーム又は本体に対して、複数の回転位置の間で回転するように構成されたハンドルと、
前記ハンドルを前記後退及び伸張位置で選択的にロックするために、ロック位置と非ロック位置との間で移動するように構成されているハンドル伸張ロックと、
1)前記ハンドル伸張ロックの位置にかかわらず、前記後退位置から前記伸張位置へ前記ハンドルが移動することを防ぐブロック位置と、2)前記ハンドル伸張ロックが前記非ロック位置にある間、前記ハンドルが前記後退位置から前記伸張位置へ移動することを許容する解放位置と、の間で移動するように構成されているハンドル伸張ストップと、を備え、
前記キャリッジは、前記チャイルドキャリアの上方に延在するいずれのプッシュハンドルも備えず、前記チャイルドキャリアの前記ハンドルは、前記チャイルドキャリアが前記チャイルドキャリッジに結合されるとき、前記チャイルドキャリッジを押すために構成されている、移動システム。
[付記項37]
前記ハンドルが、ハンドルハブによって前記フレーム又は本体に結合され、前記ハンドル伸張ストップが、前記ハンドルハブ内に配されている、付記項36に記載の移動システム。
[付記項38]
前記ハンドル伸張ストップは、前記ハンドルが前記チャイルドキャリッジ上の前記チャイルドキャリアを押すための第1の回転位置にあるときに前記解放位置にあり、前記ハンドルが前記チャイルドキャリアを運搬するための第2の位置にあるときに前記ブロック位置にあるように構成されている、付記項36又は37に記載の移動システム。
[付記項39]
前記ハンドル伸張ストップは、前記ハンドル伸張ストップが前記ロック又は非ロック位置のいずれにあるかにかかわらず、前記ハンドルが前記第2の回転位置にある間、前記ハンドルの伸張を防ぐ、付記項36~38のいずれか一項に記載の移動システム。
[付記項40]
前記チャイルドキャリアは、前記フレーム又は本体の1つの側に対して前記ハンドルを回転可能に結合するハンドルハブを備え、
前記ハンドル伸張ストップは、前記突起を規定する第1の側と、前記第1の側の反対の第2の側と、を有し、
前記ハンドル伸張ストップは、前記ハンドルが回転される際、前記第2の側が、前記ハンドル伸長ストップを受容する前記内面における開口と揃えられることで、前記ハンドル伸長ストップを前記解放位置まで移動することを可能にするまで、前記ハンドル伸張ストップの前記第2の側が、前記ハンドルハブの内面に沿って乗りあがるように構成されている、付記項36~39のいずれか一項に記載の移動システム。
【国際調査報告】