(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-10
(54)【発明の名称】防弾盾
(51)【国際特許分類】
F41H 5/08 20060101AFI20231227BHJP
【FI】
F41H5/08
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023558114
(86)(22)【出願日】2021-12-08
(85)【翻訳文提出日】2023-08-02
(86)【国際出願番号】 NL2021050746
(87)【国際公開番号】W WO2022124894
(87)【国際公開日】2022-06-16
(32)【優先日】2020-12-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】NL
(32)【優先日】2021-04-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】NL
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523213572
【氏名又は名称】ポイントマン・アーマー・コンセプツ・ベスローテン・フェンノートシャップ
【氏名又は名称原語表記】POINTMAN ARMOR CONCEPTS B.V.
(74)【代理人】
【識別番号】100099623
【氏名又は名称】奥山 尚一
(74)【代理人】
【識別番号】100125380
【氏名又は名称】中村 綾子
(74)【代理人】
【識別番号】100142996
【氏名又は名称】森本 聡二
(74)【代理人】
【識別番号】100166268
【氏名又は名称】田中 祐
(74)【代理人】
【識別番号】100169018
【氏名又は名称】網屋 美湖
(72)【発明者】
【氏名】オーストフォーゲル,アブラハム・アレクサンダー・フレデリック
(57)【要約】
防護盾(1)は盾本体(1000)を備える。盾本体は、それぞれ、脅威方向の脅威側と、脅威側および脅威方向とは反対側の防護方向の防護側とを画定する第1および第2の面を有し、対向するパネル縁部を有する盾パネル(1001)と、パネル縁部の少なくとも一部を覆う縁取り部(1015)とを備える。防護盾本体(1000)は、1つまたは複数の付属品(1030、1050)を盾本体の脅威側に取り付ける、特に取り外し可能に取り付けるためのコネクタ(1011)をさらに備える。コネクタ(1011)のうちの少なくともいくつかは、脅威側、ならびに/または脅威側で露出および露出可能のうちの少なくとも一方で、かつ少なくとも部分的に縁取り部(1015)内に収容されて配置される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
防護盾本体(100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、1100)であって、
それぞれ、脅威方向(TD)の脅威側と、前記脅威側および前記脅威方向とは反対側の防護方向(PD)の防護側とを画定する第1および第2の面(103、203、303、403、503、603、703、803、903、1003、1103;105、205、305、405、505、605、705、805、905、1005、1105)を有し、対向する側方パネル縁部(107L、207L、307L、407L、507L、607L、707L、807L、907L、1007L、1107;107R、207R、307R、407R、507R、607R、707R、807R、907R、1007R、1107)を有する盾パネル(101、201、301、401、501、601、701、801、901、1001、1101)と、
前記パネル縁部の少なくとも一部を覆う縁取り部(115、215、315、415、515、615、715、815、915、1015、1115)と、
1つまたは複数の付属品(730、830、940、1030、1050)を前記盾本体の前記脅威側に、特に嵌合する相手コネクタ(731、831、931)を使用して、取り付ける、特に取り外し可能に取り付けるためのコネクタ(111、211、311、411、511、611、711、811、911、1011、1111A、1111B、1171)と、
を備え、
前記コネクタのうちの少なくともいくつかが、
- 前記脅威側、ならびに/または前記脅威側で露出および露出可能のうちの少なくとも一方で、かつ
- 少なくとも部分的に前記縁取り部内に収容されて
配置されている、防護盾本体。
【請求項2】
- 前記防護側、ならびに/または前記防護側で露出および露出可能の少なくとも一方で、かつ
- 少なくとも部分的に前記縁取り部(115、215、315、415、515、615、715、815、915、1015、1115)に収容されて
配置されている、特に嵌合する相手コネクタ(731、831、931)を使用して、前記盾本体の前記防護側に1つまたは複数の付属品を取り外し可能に取り付けるためのコネクタ(111、211、311、411、511、611、711、811、911、1011、1111A、1111B、1171)を備える、請求項1に記載の盾本体(100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、1100)。
【請求項3】
前記コネクタ(111、211、311、411、511、611、711、811、911、1011、1111A、1111B、1171)のうちの少なくともいくつかが、対向するパネル縁部(107L、207L、307L、407L、507L、607L、707L、807L、907L、1007L、1107;107R、207R、307R、407R、507R、607R、707R、807R、907R、1007R、1107;109T、209T、309T、409T、509T、609T、909T、809T、909T、1009T;109B、209B、309B、409B、509B、609B、909B、809B、909B、1009B)にまたはその近くに配置されている、請求項1または2に記載の盾本体(100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、1100)。
【請求項4】
複数の前記コネクタ(111、211、311、411、511、611、711、811、911、1011、1111A、1111B、1171)が実質的に同一である、請求項1から3のいずれか1項に記載の盾本体(100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、1100)。
【請求項5】
前記コネクタ(111、211、311、411、511、611、711、811、911、1011、1111A、1111B、1171)のうちの少なくともいくつかが、嵌合ねじ相手コネクタおよび/またはバヨネット相手コネクタとのねじ接続および/またはバヨネット接続のためのねじ切り部分(113、213、313、413、513、613、713、813、913、1013、1113、113C)を備える、請求項1から4のいずれか1項に記載の盾本体(100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000)。
【請求項6】
複数の前記コネクタ(211、411、1111B、1171A、1117B)が、特に、前記縁部(207L、207R;407L、407R)の少なくとも一部に沿ったストリップ(214、414、1114B)として形成され、または前記ストリップ(214、414、1114B)によって接続されて、前記パネル(201、401、1101)および前記縁取り部(215、415、1115)に取り付けられた物体(216、416、1114B、121)として互いに取り付けられ、かつ/または前記物体(216、416、1114B、121)に一体化されている、請求項1から5のいずれか1項に記載の盾本体(200、400、1100)。
【請求項7】
前記コネクタのうちの少なくともいくつかの少なくとも一部がレールとして形成されている、請求項1から6のいずれか1項に記載の盾本体(200、400、1100)。
【請求項8】
場合によっては窓用の穴を除き、前記パネル(101、201、301、401、501、601、701、801、901、1001、1101)に、前記パネルへのかつ/または前記パネルを貫通する穴、特にコネクタ(111、211、311、411、511、611、711、811、911、1011、1111A、1111B、1171)および/またはコネクタの取り付けに関連する穴がない、請求項1から7のいずれか1項に記載の盾本体(100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、1100)。
【請求項9】
前記脅威側のかつ/または前記脅威側に向かう複数の前記コネクタ(111、211、311、411、511、611、711、811、911、1011、1111A、1111B、1171)と、前記防護側のかつ/または前記防護側に向かう複数の前記コネクタ(111、211、311、411、511、611、711、811、911、1011、1111A、1111B、1171)とが、前記パネルの前記第1の面および/または前記第2の面に対して垂直な方向において互いに整列している、請求項1から8のいずれか1項に記載の盾本体(100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、1100)。
【請求項10】
前記防護側と前記脅威側との間で電力および/またはセンサ信号などの信号を移送するために、前記パネルの縁部に沿って前記防護側から前記脅威側に延びる少なくとも1本のケーブルを備え、かつ/または
前記防護側の流体供給部と前記脅威側の流体出口との間で液体または気体などの流体を移送するために、前記パネルの縁部に沿って前記防護側から前記脅威側に延びる少なくとも1本の導管を備え、
前記ケーブルおよび/または前記導管が、それぞれ、少なくとも部分的に前記縁取り部にかつ/または前記コネクタに収容されている、請求項1から9のいずれか1項に記載の盾本体。
【請求項11】
コネクタ(711)またはコネクタ群が、前記第1および/または前記第2の面(703;705)に平行な方向に凹部(727)を画定し、前記凹部(727)が、前記防護側から前記脅威側に延びる部分的に囲まれたチャネルを、前記チャネル内に物体を収容し、前記物体を前記チャネル内に横向きに受けるように形成している、請求項1から10のいずれか1項に記載の盾本体(700)。
【請求項12】
前記縁取り部(115、215、315、415、715、815、915、1015、1115)がオーバーモールド部分を備え、前記コネクタ(111、211、311、411、711、811、911、1011、1111A、1111B、1171)が、少なくとも部分的に前記縁取り部の前記オーバーモールド部分内に収容され、前記オーバーモールド部分によって固定されており、かつ/または
前記ケーブルおよび/または前記導管が、存在する場合、それぞれ、前記縁取り部の前記オーバーモールド部分に少なくとも部分的に収容され、前記オーバーモールド部分によって固定されている、請求項1から11のいずれか1項に記載の盾本体(100、200、300、400、700、800、900、1000、1100)。
【請求項13】
請求項1から12のいずれか1項に記載の盾本体(100、200、300、400、700、800、900、1000、1100)と、前記盾本体への1つまたは複数の付属品(730、830、940、1030、1040、1050、1051、1053、1060、1061)であって、前記1つまたは複数の付属品を前記盾本体に取り付ける、特に取り外し可能に取り付けるための嵌合する相手コネクタ(731、831、931)に嵌合しかつ/または前記相手コネクタ(731、831、931)を備える1つまたは複数の付属品とを備える、盾システム。
【請求項14】
前記1つまたは複数の付属品(940、1040、1140)が、1つまたは複数のさらなる付属品(1053)を支持するための、前記盾本体のコネクタに嵌合する1つまたは複数の相手コネクタが設けられた拡張ブラケットを備え、前記拡張ブラケット(940、1040、1140)が、特に嵌合する取り付け相手コネクタを使用して、前記1つまたは複数のさらなる付属品を前記拡張ブラケットに取り付ける、特に取り外し可能に取り付けるための1つまたは複数の取り付けコネクタ(941)を備え、前記拡張ブラケットが、特に、1つのパネル縁部のまたはその近くの前記コネクタ(911、1011、1111B)の少なくとも1つから、側方に対向するパネル縁部にある前記コネクタ(911、1011、1111B)のうちの少なくとも1つから側方対向パネル縁部における前記コネクタのうちの少なくとも1つの他のコネクタまで前記盾本体(900、1000、1100)を横断する、請求項13に記載の盾システム。
【請求項15】
前記1つまたは複数の付属品(730、830、940、1030、1040、1050、1051、1053、1060、1061、1140)および/またはさらなる付属品(1051)が、
光源と、
スピーカと、
しるし、ライトバナー、ディスプレイなどの視覚インジケータと、
カメラ(たとえば、可視および/または赤外線感応)、マイクロフォン、ガス検知器のような物質検知器などのセンサと、
1つまたは複数のセンサ信号および/または書き込み情報のための記録デバイスと、
銃、テーザー銃などの発射体と、
電気ショック装置と、
ガス噴射装置、液体噴射装置、噴霧噴射装置、火炎放射機のような物質噴射装置、および任意選択的に関連物質供給装置と、
たとえば尖った先端および/または刃物といった鋭利な武器と、
充電可能な場合もある電池などの電源と、
弾薬ホルダと、
警棒ホルダと、
手錠ホルダと、
補助防弾パネルホルダと、
ハンドル、カフ、スリングなどの携行支持部と、
車輪および/または車輪のセットと、
のうちの少なくとも1つを含む、請求項13または14に記載の盾システム。
【請求項16】
請求項1から12のいずれか1項に記載の盾本体(100、200、300、400、700、800、900、1000、1100)と、前記盾本体に取り付けられた1つまたは複数の付属品(730、830、940、1030、1040、1050、1051、1053、1060、1061、1140)とを備える盾。
【請求項17】
請求項1から12のいずれか1項に記載の盾本体(100、200、300、400、700、800、900、1000、1100)を製造する方法であって、
それぞれ、脅威方向(TD)の脅威側と、前記脅威側および前記脅威方向とは反対側の防護方向(PD)の防護側とを画定する第1および第2の面(103、203、303、403、503、603、703、803、903、1003、1103;105、205、305、405、505、605、705、805、905、1005、1105)を有し、対向する側方パネル縁部(107L、207L、307L、407L、507L、607L、707L、807L、907L、1007L、1107;107R、207R、307R、407R、507R、607R、707R、807R、907R、1007R、1107)を有する盾パネル(101、201、301、401、501、601、701、801、901、1001、1101)を提供するステップと、
1つまたは複数の付属品を前記盾本体の前記脅威側に、特に嵌合する相手コネクタ(731、831、931)を使用して、取り外し可能に取り付けるためのコネクタ(111、211、311、411、511、611、711、811、911、1011、1111A、1111B、1171)を提供するステップと、
前記コネクタのうちの少なくともいくつかが、
- 1つの共通する側、ならびに/または前記盾パネルの前記1つの共通する側で露出および露出可能のうちの少なくとも一方で、かつ
- 少なくとも部分的に前記縁取り部内に収容されて
配置されるように、前記パネル縁部の少なくとも一部を覆う縁取り部(115、215、315、415、515、615、715、815、915、1015、1115)を前記パネルに設けるステップと、
を含み、
前記コネクタのうちの少なくともいくつかが、前記パネルに取り付けられ、好ましくは、締め付けられるなど固定され、好ましくは、場合によっては窓用の穴を除いて、前記パネルに、前記パネルへのかつ/または前記パネルを貫通する穴、特にコネクタおよび/またはコネクタの取り付けに関連する穴がなく、
前記パネルに縁取り部を設けることが、このようにして前記パネルに取り付けられたコネクタの少なくとも一部を収容して覆うことを含む、盾本体を製造する方法。
【請求項18】
前記パネル縁部の少なくとも一部を覆う縁取り部(115、215、315、415、515、615、715、815、915、1015、1115)を前記盾パネル(101、201、301、401、501、601、701、801、901、1001、1101)に設けるステップが、前記パネル縁部の少なくとも一部および前記コネクタ(111、211、311、411、511、611、711、811、911、1011、1111A、1111B、1171)の少なくとも一部をオーバーモールドすることを含む、請求項17に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、防護盾、詳細には防弾盾、より詳細には手持ち式防弾盾に関する。
【背景技術】
【0002】
防護盾は、脅威側(すなわち、前側)からの力および/または衝撃に対して、防護側(すなわち、後側)に対する防護を提供する有用な防御装置として、何千年も前から知られている。現代では、盾は、主に法執行機関および/または(準)軍事部隊によって、たとえばライオットシールドまたは防弾盾として使用されている。防弾盾は、銃弾、同様の発射体および/または榴散弾に対する防御のために開発されてきた。通常、防弾盾は、異なる防護レベルに分類することができる。
【0003】
その結果、防弾盾の種々の態様が知られている。たとえば、米国特許出願公開第2010/0083820号は、照明および電源を備えた防弾盾を開示しており、米国特許出願公開第2007/0283477号は、少なくとも1つの付属品を受け入れるための締結組み合わせを設けることができる後面を有する防弾盾を開示しており、米国特許出願公開第2007/295199号は、一体型銃器を備えた防弾盾を開示している。
【0004】
防弾盾(の使用)に対する重要な考慮事項は、相反するものであり、とりわけ、必ずしもこの順序とは限らないが、発射体の耐衝撃性、重量、サイズ、操縦性、(一般的な使用において、たとえば、発射体の耐衝撃性以外の)堅牢性、ならびにランプ、カメラ、電源、攻撃装置などのサブシステムおよび/または付属品の提供を含む可能性がある。
【0005】
したがって、盾のさらなる改良、特に上記に対処する防弾盾が常に望まれている。
【発明の概要】
【0006】
本明細書では、それぞれ、脅威方向の脅威側と、脅威側および脅威方向とは反対側の防護方向の防護側とを画定する第1および第2の面を有し、対向するパネル縁部を有する盾パネルと、パネル縁部の少なくとも一部を覆う縁取り部とを備える防護盾本体が提供される。防護盾本体は、1つまたは複数の付属品を盾本体の脅威側に、特に嵌合する相手コネクタを使用して、取り付ける、特に取り外し可能に取り付けるためのコネクタをさらに備える。さらに、コネクタのうちの少なくともいくつかは、脅威側、ならびに/または脅威側で露出および露出可能のうちの少なくとも一方で、かつ少なくとも部分的に縁取り部内に収容されて配置されている。
【0007】
盾パネルは防護盾機能を提供する。盾パネルは、平坦(平面)であっても、1つまたは複数の方向に少なくとも部分的に曲がっていても、たとえば凹状または両凹状であってもよい。一角形もしくは多角形、または少なくとも部分的に滑らかに湾曲していてもよい、少なくとも部分的に曲がった形状は、複数の脅威方向に防護を提供することができる。縁部は、規則的であるか不規則的であるかにかかわらず、任意の好適な外周部形状を盾パネルに与え、それに応じた形状の盾本体を提供することができる。盾は、任意の好適なサイズを有することができる。
【0008】
防弾盾パネルは、拳銃および/またはライフル銃からなど、小口径弾に対する防弾であり得る。パネルは、米国司法省標準規格0108.01「耐弾性防護材料」(1985年9月)に基づき、防弾性能のレベルにより5つのタイプ(それぞれIIA、II、IIIA、III、またはIV)のうちのいずれかに分類されるタイプ、または同等のタイプであり得る。
【0009】
パネルは、任意の好適な構造を有することができる。たとえば、パネルは、金属、ガラス、セラミック材料、ポリアクリル、ポリエチレン、アラミドなどのポリマー材料のうちの1つまたは複数の1つまたは複数の層を含むことができ、これらのうちの任意のものが、1つまたは複数の好適な接着剤および/または結合剤によって合わせて固定される可能性がある。第1および/または第2の面は、標識、外観、洗浄、耐候性、および耐摩耗性のうちの1つまたは複数を目的として、塗料および/または織物層などの表面層で少なくとも部分的に覆うことができる。
【0010】
縁取り部は、縁部の少なくとも一部を覆う。縁取り部は、盾パネルの縁部の損傷に対する保護を提供する。こうした損傷は、へこみ、欠け、層間剥離、特に水および/または油による液体損傷のうちの1つまたは複数を含む。特に、縁取り部は、少なくとも部分的に弾性があり得る。縁取り部は、天然ゴムおよび/または合成ゴム、ポリウレタン材料、シリコーン材料のうちの1つまたは複数を含むか、または本質的にそれらからなり得る。
【0011】
コネクタは、盾本体上にかつ/または盾本体から脅威側におけるかつ/または脅威側に向かって好適な付属品の取り付けおよび解放を容易にする。コネクタは、盾パネルおよび/または縁取り部に影響を与えることなくこれを可能にすることができる。コネクタおよび嵌合する相手コネクタは、付属品の選択を容易にし、かつ/または、盾本体とそれに取り付けられた1つまたは複数の付属品とのアセンブリの取り付け中および/または使用中の付属品および/または盾本体の損傷および/または紛失を防止するために十分に強力な取り付けを確保することができる。コネクタは、盾本体および/または縁取り部とは異なる材料を含むか、または少なくとも部分的にそうした材料からなり得る。これにより、たとえば、盾本体および/または縁取り部とは異なる力および/または摩耗のタイプに対処することができる。特に、コネクタは、少なくとも一部が金属および/またはポリマー材料であってもよい。
【0012】
また、または嵌合相手コネクタの代わりに、付属品自体が、少なくとも一部、コネクタの少なくとも一部に嵌合し、かつ/または、盾本体の少なくとも一部と相補的な形状を有し、たとえば、盾本体の少なくとも一部を収容するための凹部を備えていてもよい。
【0013】
取り外し可能な取り付けは、付属品の修理および/または交換を容易にする。コネクタは、パネルの縁部から約7.5cm(すなわち3インチ)未満、好ましくは約5cm(すなわち2インチ)未満、またはさらには約2.5cm(すなわち1インチ)未満に配置することができる。いくつかの実施形態では、コネクタは、盾パネルから少なくとも部分的に突出するが、少なくとも部分的に縁取り部に収容されるように配置することができる。防弾パネルを貫通してあけられた穴を使用して防弾パネルに付属品を取り付ける場合、穴による局所的な防弾強度の低下に対抗しそれを相殺するために、通常は大型で重量のあるプレートおよびボルトを使用しなければならない。防弾パネルの防弾防護特性は、縁部に向かって、同様に穴によって形成された内側の縁部に向かって低下する可能性があることに留意されたい。このことは、特に盾パネルに穴をあける場合に、付属品を盾パネルに直接取り付ける応力によって悪化する可能性がある。コネクタを設けることにより、こうした穴をなくすことができ、かつ/またはパネル上もしくはパネル内におけるこうした応力を低減させるかもしくは防止することができる。
【0014】
コネクタが少なくとも部分的に縁取り部に収容されることにより、コネクタ、盾パネル、コネクタのうちの1つまたは複数に取り付けられた付属品、縁取り部、および盾本体の使用者のうちの1つまたは複数の少なくとも一部に対する保護が提供される。たとえば、収容によって、コネクタの盾本体からの突出を少なくとも一部、低減させるかまたは防止することができる。また、または代替的に、縁取り部は、コネクタの盾パネルへの固定を補助することができる。
【0015】
コネクタは、好ましくは、少なくともそれぞれのコネクタの位置において、盾パネルの第1および/または第2の面に対して実質的に平行に、かつ/または接線方向に延びて、盾本体の体積を低減させることができる。また、または代替的に、コネクタは、好ましくは、パネルから縁取り部を越えて延びないようにしてもよく、かつ/または、好ましくは、パネルから縁取り部によって画定された盾本体の外周部を越えて延びないようにしてもよい。これにより、コネクタがさらなる物体の後方に引っ掛かることを低減させるかまたは防止することができる。
【0016】
盾本体は、防護側、ならびに/または防護側で露出および露出可能の少なくとも一方で、かつ少なくとも部分的に縁取り部に収容されて配置されている、特に嵌合する相手コネクタを使用して、盾本体の防護側に1つまたは複数の付属品を取り外し可能に取り付けるためのコネクタを備えることができる。これにより、防護側にさらなる付属品を取り付けることが容易になる。
【0017】
コネクタのうちの少なくともいくつかは、側方に対向するパネル縁部にまたはその近くに配置することができる。したがって、1つまたは複数の付属品を盾本体の両側に取り付けることができ、それにより、このようにして形成された盾本体および付属品のアセンブリのバランスを改善することができる。
【0018】
また、または代替的に、側方に対向するパネル縁部にまたはその近くにおいて、コネクタのうちの1つからコネクタのうちの別の1つまで盾本体を横断するように拡張ブラケットを盾本体に取り付けることができる。これにより、盾本体へのさらなる付属品の取り付けを容易にすることができ、かつ/または、盾縁部に対する盾本体への付属品の配置を容易にすることができる。特に、側方に対向するパネル縁部のまたはその近くのコネクタは、盾本体の主軸および/または中心線に対して垂直な、盾パネルの第1または第2の面のうちの一方を横切る線の上に配置することができる。軸は、たとえば、曲げ軸および/または対称軸であり得る。
【0019】
盾本体において、複数のコネクタ、好ましくはすべてのコネクタは、実質的に同一であり得る。これにより、盾本体の設計および製造、付属品および/または相手コネクタの在庫管理、配置の自由度のうちの1つまたは複数を容易にすることができる。
【0020】
コネクタのうちの少なくともいくつかは、嵌合ねじ相手コネクタおよび/またはバヨネット相手コネクタとのねじ接続および/またはバヨネット接続のためのねじ切り部分を備えることができる。ねじまたはバヨネット接続は、堅牢性を接続および分離の容易さと組み合わせる。また、相互に垂直な3方向での固定も提供する。
【0021】
複数のコネクタを、比較的小さい間隔で離隔したコネクタの群で配置することができ、コネクタ群は、比較的大きい間隔で離隔している。これにより、付属品の特定の配置を提供するのを容易にすることができる。さらに、堅牢性を向上させるために、付属品を複数のコネクタまたはコネクタ群に取り付けることができる。
【0022】
複数のコネクタを、パネルおよび縁取り部に取り付けられた物体として互いに取り付け、たとえば、物体に一体化することができる。特に、複数のコネクタは、縁部の少なくとも一部に沿ったストリップとして形成し、またはストリップによって接続することができる。これにより、コネクタの堅牢性を向上させることができ、防弾パネルに対する荷重を分散させて、局所的な応力を低減させることができる。
【0023】
コネクタのうちの少なくともいくつかの少なくとも一部は、レールとして形成することができる。これにより、付属品の配置の柔軟性を向上させることができる。
【0024】
パネルに、特に第1および/または第2の面において、パネルへのかつ/またはパネルを貫通する穴、特にコネクタおよび/またはコネクタの取り付けに関連する穴をないようにすることができる。したがって、盾パネルは無傷のままとする(無傷のまま残す)ことができ、止まり穴または貫通穴のいずれかの穴に起因するパネルの(相対的な)脆弱性を防止することができる。場合によっては、パネルに(防弾)窓用の穴を設けてもよい。こうした場合、パネルには、上述したようなパネルへのかつ/またはパネルを貫通するさらなる穴がないようにすることができる。
【0025】
コネクタのうちの少なくともいくつかは、縁取り部を設ける前にパネルに固定することができる。これにより、盾本体の製造を容易にし、かつ/または盾本体の堅牢性を向上させることができる。固定は、パネルの上に締め付けることを含むことができる。また、または代替的に、接着および/または溶接などを使用することができる。
【0026】
コネクタのうちの少なくともいくつかは、パネルに解放可能に取り付けることができる。これにより、特に縁取り部がパネルに解放可能に取り付けられている場合、交換および/または修理を容易にすることができる。
【0027】
脅威側のかつ/または脅威側に向かう複数のコネクタと、防護側のかつ/または防護側に向かう複数のコネクタとは、パネルの第1の面および/または第2の面に対して垂直な方向において互いに整列することができる。これにより、互いに位置合わせされた付属品を取り付けること、および/または盾にバランスを与えることを容易にすることができる。
【0028】
盾本体は、防護側と脅威側との間で電力および/またはセンサ信号などの信号を移送するために、パネルの縁部に沿って防護側から脅威側に延びる少なくとも1本のケーブルを備えることができる。また、または代替的に、防護側の流体供給部と脅威側の流体出口との間で液体または気体などの流体を移送するために、パネルの縁部に沿って防護側から脅威側に延びる少なくとも1本の導管を備えることができる。ケーブルおよび/または導管は、それぞれ、少なくとも部分的に縁取り部にかつ/またはコネクタに収容することができる。
【0029】
コネクタまたはコネクタ群は、第1および/または第2の面に平行な方向に凹部を画定することができ、凹部は、防護側から脅威側に延びる部分的に囲まれたチャネルを、チャネル内に物体を収容し、物体をチャネル内に横向きに受けるように形成している。物体は、特に、ケーブルまたは導管であり得る。
【0030】
こうした実施形態のいずれかまたは両方は、物体、すなわちケーブルおよび/または導管をそれぞれ保護し、別の物体の後方に引っ掛かるのを低減させるかまたは防止することができ、こうした引っ掛かりは、盾本体を備える盾の使用者に損傷をもたらす可能性があり、かつ/またはさらには危険をもたらす可能性さえある。
【0031】
ケーブルおよび/または導管は、本明細書に記載するように、盾本体を備える盾システムの付属品(の一部)として設けることができることに留意されたい。そのため、こうした付属品ケーブルおよび/または導管は、盾本体に含まれるケーブルおよび/または導管(設けられる場合)の少なくとも一部と好適に接続することができる。
【0032】
縁取り部は、オーバーモールド部分を備えることができ、コネクタは、少なくとも部分的に縁取り部のオーバーモールド部分内に収容し、オーバーモールド部分によって固定することができ、かつ/または、ケーブルおよび/または導管は、存在する場合、それぞれ、縁取り部のオーバーモールド部分に少なくとも部分的に収容し、オーバーモールド部分によって固定することができる。オーバーモールドにより、盾パネルおよびコネクタに対するオーバーモールド材料の密接な接着が提供され、これらの部材の互いに対する固定を提供し、堅牢性を提供することができる。盾パネルおよびコネクタの少なくとも一部への接着は、機械的および/または化学的な性質であり得る。
【0033】
上記に鑑みて、一態様では、本明細書に開示するような盾本体と、盾本体への1つまたは複数の付属品であって、1つまたは複数の付属品を盾本体に取り付ける、特に取り外し可能に取り付けるための嵌合する相手コネクタを備える1つまたは複数の付属品とを備える、盾システムが提供される。
【0034】
盾システムにおいて、1つまたは複数の付属品は、1つまたは複数のさらなる付属品を支持するための拡張ブラケットを備えることができ、拡張ブラケットは、嵌合する取り付け相手コネクタを使用して、1つまたは複数のさらなる付属品を拡張ブラケットに取り付ける、特に取り外し可能に取り付けるための1つまたは複数の取り付けコネクタを備える。拡張ブラケットは、盾本体を横切って延びるように、かつ1つのパネル縁部にまたはその近くに位置するコネクタのうちの少なくとも1つと、対向するパネル縁部にまたはその近くに位置するコネクタのうちの少なくとも1つとの両方に取り付けられるように構成することができる。したがって、取り付けは盾本体を横断して、所望の位置における盾本体へのさらなる付属品の取り付けを容易にすることができる。
【0035】
拡張ブラケットは、防護側と脅威側との間で電力および/またはセンサ信号のような信号を移送するための少なくとも1本のケーブル部分、および/または、防護側の物質供給部と脅威側の物質出口との間で液体または気体などの物質を移送するための少なくとも1本の導管部分を備えることができる。
【0036】
1つまたは複数の付属品および/またはさらなる付属品は、光源と、スピーカと、しるし、ライトバナー、ディスプレイなどの視覚インジケータと、カメラ(たとえば、可視および/または赤外線感応)、マイクロフォン、ガス検知器のような物質検知器などのセンサと、1つまたは複数のセンサ信号および/または書き込み情報のための記録デバイスと、銃、テーザー銃などの発射体と、電気ショック装置と、ガス噴射装置、液体噴射装置、噴霧噴射装置、火炎放射機のような物質噴射装置、および任意選択的に関連物質供給装置と、たとえば尖った先端および/または刃物といった鋭利な武器と、充電可能な場合もある電池などの電源と、弾薬ホルダと、警棒ホルダと、手錠ホルダと、補助防弾パネルホルダと、ハンドル、カフ、スリングなどの携行支持部と、車輪、車輪のセットとのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0037】
少なくとも1つの付属品は、脅威側から防護側まで縁取り部にわたって延びるように取り付けることができ、こうした付属品は、特に、ケーブルおよび/または導管を収容するかまたは含むことができる。
【0038】
盾システムは、多様な構成で堅牢な盾を提供することができる。構成は、可変であり、たとえば、盾の完全性に影響を与えることなく、より多くのまたはより少ない付属品を提供することができる。
【0039】
上記に鑑みて、一態様では、本明細書に開示するような盾本体を製造する方法であって、
それぞれ、脅威方向の脅威側と、脅威側および脅威方向とは反対側の防護方向の防護側とを画定する第1および第2の面を有し、対向する側方パネル縁部を有する盾パネルを提供するステップと、
1つまたは複数の付属品を盾本体の脅威側に、特に嵌合する相手コネクタを使用して、取り外し可能に取り付けるためのコネクタを提供するステップと、
コネクタのうちの少なくともいくつかが、
- 1つの共通する側、ならびに/または盾パネルの1つの共通する側で露出および露出可能のうちの少なくとも一方で、かつ
- 少なくとも部分的に縁取り部内に収容されて
配置されるように、パネル縁部の少なくとも一部を覆う縁取り部をパネルに設けるステップと、
を含む方法が提供される。
【0040】
コネクタのうちの少なくともいくつかは、パネル上に配置され、好ましくは、パネルの上に締め付けられるなど固定され、好ましくは、場合によっては窓用の穴を除いて、パネルに、パネルへのかつ/またはパネルを貫通する穴、特にコネクタおよび/またはコネクタの取り付けに関連する穴がないようにすることができる。本方法は、パネルに縁取り部を設けることが、このようにしてパネルに取り付けられたコネクタの少なくとも一部を収容して覆うことを含むことをさらに含む。
【0041】
パネル縁部の少なくとも一部を覆う縁取り部をパネルに設けるステップは、パネル縁部の少なくとも一部およびコネクタの少なくとも一部をオーバーモールドすることを含むことができる。
【0042】
以下、例としていくつかの実施形態を示す図面を参照して、上述した態様についてさらなる詳細および利益とともにさらに説明する。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【
図1A-C】盾本体の実施形態を製造する方法ステップを示す図である。
【
図2A-C】盾本体の実施形態を製造する方法ステップを示す図である。
【
図3A-C】盾本体の実施形態を製造する方法ステップを示す図である。
【
図4A-C】盾本体の実施形態を製造する方法ステップを示す図である。
【
図5A-C】盾本体を形成する盾パネル上のコネクタ(の取り付け)を示す図である。
【
図6A-C】盾本体を形成する盾パネル上のコネクタ(の取り付け)を示す図である。
【
図7B】図示するように盾本体の一部の正面図である。
【
図7C】図示するように盾本体の一部の側面図である。
【
図7D】図示するように盾本体の一部の背面図である。
【
図7E】図示するように盾本体の一部の断面図である。
【
図8C】図示するように盾本体の一部の正面図である。
【
図8D】図示するように盾本体の一部の側面図である。
【
図8E】図示するように盾本体の一部の背面図である。
【
図8F】図示するように盾本体の一部の断面図である。
【
図9】盾本体の一部と、1つまたは複数のさらなる付属品を支持するための拡張ブラケットとを示す図である。
【
図10A-B】本明細書で提供するような盾システムの盾の2つの側を斜視分解図で示す図である。
【
図11A-B】本明細書で提供するような盾システムの盾の2つの側を斜視分解図で示す図である。
【
図12】盾パネルの一部と種々のコネクタとを示す図である。
【
図13】
図12の盾パネルおよびコネクタを備える盾本体の一部を示す図である。
【
図16A-B】盾本体の一部と、カバーを備えるコネクタと、拡張ブラケットとを示す図である。
【
図17A-C】さらなる付属品を支持するための複数の拡張ブラケットが設けられている盾本体を異なる図で示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0044】
図面は概略的であって、必ずしも縮尺通りではないこと、および、本発明を理解するために必要ではない詳細は、省略されている場合があることに留意されたい。「上方」、「下方」、「下」、「上」などの用語は、別段の指定がない限り、図面において方向付けられているような実施形態に関する。さらに、少なくとも実質的に同一であるか、または少なくとも実質的に同一の機能を実施する要素は、同じ数字で示し、数百ずつ数を増やし、かつ/またはアルファベットの接尾辞で区別している。
【0045】
さらに、別段の指定がない限り、「着脱可能な」および「取り外し可能に接続された」のような用語は、それぞれの部品が、いずれの部品を損傷または破壊することなく、本質的に分離することができ、たとえば、部品が一体化している(たとえば、一体品として溶接または成形された)構造は除外するが、部品が嵌合コネクタ、ファスナ、解放可能な自己締結機能などによって、またはそれとして取り付けられている構造を含むことを意味するように意図されている。「容易にする」という動詞は、「可能にする」ではなく、「より簡単にかつ/または複雑性を低くする」を意味するように意図されている。
【0046】
【0047】
図1Aは、第1の面103と反対側の第2の面105(不可視)とを有する防弾盾パネル101を提供することを示す。少なくともパネル101が盾(下記参照)内に含まれるとき、それぞれ、第1の面103は、脅威方向において脅威側を画定することができ、第2の面105は、脅威側および脅威方向とは反対の防護方向において防護側を画定することができる。図示するパネル101は、対向する側方パネル縁部107L、107R、ならびに互いに対向する対になった上縁部109Tおよび下縁部109Bを提供する、概して矩形の外形を有する。
【0048】
いくつかの実施形態では、盾パネルは、異なる縁部形状を有することができ、たとえば、円形、六角形、八角形、側方凹部および/または比較的広い部分と比較的狭い部分とが設けられた形状、鋸歯状であり得る。
【0049】
図1Bは、盾パネル101に複数のコネクタ111が設けられていることを示す。コネクタ111は、1つまたは複数の付属品を脅威側の盾本体100に取り付けるように構成されている。付属品は、嵌合する相手コネクタを使用してコネクタ111に取り付けることができる。一例として、各コネクタ111は、2つのねじ穴113を含むが、それよりも多くまたは少なく設けてもよい。いくつかの、好ましくはすべてのコネクタ111は、図示するように実質的に同じであってもよいが、相互に異なるコネクタを設けてもよい。コネクタ111は、少なくとも部分的に金属、たとえばアルミニウム、鋼、またはチタンであり得る。
【0050】
コネクタ111は、盾パネル101の縁部に沿って配置され、盾パネルに取り付けることができる。ここでは、コネクタ111は、各縁部107に沿って実質的に等間隔で配置されている。別の実施形態(図示せず)では、複数のコネクタ111を、比較的小さい間隔で離隔したコネクタ111の群で、1つまたは複数の縁部に沿って配置してもよく、コネクタ111群は、比較的大きい間隔で離隔している。
【0051】
図1Cは、
図1Bのコネクタ111が設けられた盾パネル101に、さらにコネクタ111を収容する縁取り部115が設けられており、これにより、対向する側方盾本体縁部117L、117Rと、互いに対向する盾本体上縁部119Tおよび盾本体下縁部119Bとを有する所望の盾本体100が形成されている。コネクタ111は、脅威側に露出するように第1の面103に配置されている。縁取り部115に収容されているコネクタ111は、コネクタ111、およびコネクタ111に取り付けられた付属品および/または相手コネクタの少なくとも一部を外力から保護するのに役立つ。縁取り部115は、パネル101およびコネクタ111に堅牢性を与える。縁取り部115は、特にオーバーモールドによって形成されており、盾本体を一体的な統一体として提供することができる。オーバーモールドはまた、コネクタ111をパネル101に固定する、またはより強力に固定することもできる。
【0052】
縁取り部115は、盾本体の形状を画定することができ、たとえば、
図1Cは、盾本体100の外周形状が、パネル101(
図1A、
図1B)の形状にはない任意選択的な突出部120を含むことを示す。こうした突出部120は、起立点を提供し、かつ/または突出部間の部分、たとえば盾本体に取り付けられた付属品の保護を提供することができる。場合によっては、縁取り部115の特定の形状の少なくとも一部は、所望の外観のために役立つだけであってもよい。
【0053】
図1Bおよび
図1Cは、側方盾本体縁部117L、117Rに沿って、それぞれのコネクタ111が縁取り部115によって部分的にのみ包囲されており、縁取り部115が、盾本体101の中心に向かって開口した凹部118Cを提供する全体的な外周部Pを画定していることを示す。盾本体上縁部119Tおよび盾本体下縁部119Bに沿って、それぞれのコネクタ111は、縁取り部115に包囲されている。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のコネクタ111を選択的に覆って露出させ、かつ/または縁取り部115の凹部を少なくとも部分的に埋めるために、取り外し可能なインサート部分を設けることができる。
【0054】
図2A~
図2Cは、
図1A~
図1Cと同様に、盾本体200(の製造ステップ)を示す。この実施形態では、複数のコネクタ211は、側方縁部207L、207Rに沿って裏当て214によって互いに接続されているように特定することができる。ここで、複数のコネクタ211および裏当て214は、盾パネル201の側方縁部207L、207Rに沿って設けられた賦形レール216に一体的な統一体として形成されている。こうしたレールは、コネクタ211および/または盾パネルの縁部207L、207Rに強化を与えることができる。しかしながら、縁取り部215を設けた後の盾本体100(
図1C)および200(
図2C)は、図示するように実質的に等しく見え得る。
【0055】
他の実施形態では、各々が複数のコネクタ(の群)を接続するかまたは含む複数の一体化された物体および/またはレール部分を設けてもよく、かつ/または異なる縁部に沿った異なる配置を提供してもよい。
【0056】
図3A~
図3Cは、
図1A~
図1Cと同様の盾本体300(の製造ステップ)を示す。相違は、ここでは複数のコネクタ311が盾パネル301の外周の外側に配置されていることである。オプションとして、パネル301の側方縁部307L、307Rに沿ったコネクタ311のみがそのように形成され、それぞれ上縁部309Tおよび下縁部309Bに沿ったコネクタ311T、311Bは、異なるように形成され、たとえば
図1A~
図1C、
図2A~
図2Cのように形成される。したがって、縁取り部315は、
図1A~
図1C、
図2A~
図2Cとは異なって形成され、コネクタ311を少なくとも1つの方向、たとえば脅威方向に向かって、好ましくは両方の反対方向、すなわち脅威方向と防護方向とに向かって露出させる、盾本体縁部317L、317Rに沿って盾本体301から外側に開口する凹部318Oを提供する、外周部Pを画定している。
【0057】
図4Aおよび
図4Bは、
図2A~
図2Cと同様に盾本体400(の製造ステップ)を示し、ここでは、パネル401の側方縁部407L、407Rに沿ったコネクタ411は、
図3Bおよび
図3Cのコネクタ311と同様に形成されているが、
図2Bおよび
図2Cと同様に、側方縁部407L、407Rに沿った裏当て414によって互いに接続されており、ここでは、盾パネル401の側方縁部407L、407Rに沿って設けられた賦形レール416の形態で一体的な統一体として形成されていることになる。盾本体100および200と同様に、凹部418Oを形成する縁取り部415を設けた後、盾本体300(
図3C)および400(
図4C)は、図示するように実質的に等しく見え得る。
【0058】
図5A~
図5Cは、盾本体500を形成する、盾パネル501上の第1のコネクタ511Aおよび第2のコネクタ511Bを提供するコネクタ511(の取り付け)を示す。コネクタ511Aは、前述と同様に、オプションとして2つのねじ穴513を備え、概してU字形のコネクタ取り付けブラケット521に一体化されている。取り付けブラケット521により、パネル501を実質的に変形させるかまたは損傷させることなく、コネクタ511Aを盾パネル501の上に締め付けることができる。取り付けブラケット521は、コネクタ511Aに対向するコネクタ511Bを提供することができ、コネクタ511Bは、ここでのようにコネクタ511Aと実質的に等しくてもよく、または異なっていてもよい。
【0059】
取り付けブラケット521をパネルに取り付けた後、所望の盾本体500を形成するように、盾面503、505の一部と少なくとも部分的にコネクタ511A、511Bとを覆う縁取り部515が設けられる。縁取り部515は、(合成)ゴムもしくは別の材料を含むかまたはそうした材料であってもよく、パネル501の上に締め付けることができる。縁取り部515は、少なくとも部分的にその中に物体を受け入れ、場合によっては保護する、1つまたは複数の凹部523を備えることができる。
【0060】
図5Bおよび
図5Cは、コネクタ511A、511Bが部分的に縁取り部515に収容され、その外周部Pから盾パネル501の中心に向かって突出していることを示す。
【0061】
図5Cは、コネクタ511A、511Bの穴513が貫通穴であること、および、しかしながら、盾パネル501は、少なくともコネクタにおいてかつその近くにおいて、穴の間が無傷であり、穴自体がないことを示す。穴513のうちの少なくとも1つは、パネル501をさらに保護するように止まり穴であってもよい。
【0062】
図6A~
図6Cは、盾本体600を形成する、盾パネル601上のコネクタ611(の取り付け)を示す。コネクタ611は、複数の穴613、625と、コネクタ611をパネル601に取り付け、場合によっては固定するようにパネル601の縁部の周囲に嵌合する取り付けブラケット621とを備え、コネクタ611がパネル601に隣接するとともにパネル601から外側に延びるように、好ましくは、コネクタ611の位置の縁部におけるパネル601の厚さtに関して実質的に対称であるようになっている。凹部618Cを備える縁取り部615は、コネクタ611を収容するとともに、盾本体600の外側においてコネクタ611を覆うように形成されている。
【0063】
穴613のうちの1つまたは複数にねじ山を設けてもよく、かつ/または、穴613、625のうちのいくつかは、ここに示すように、異なるサイズおよび/または形状を有していてもよい。たとえば、穴625は、盾本体の一方の側から盾本体の他方の側へケーブルまたはチューブを収容するような役割を果たすことができる。
【0064】
図6A~
図6Cは、コネクタ611が盾本体600を貫通するが盾パネル601の外側を通過する貫通穴625を提供することを示す。したがって、コネクタ611はパネル601の防弾特性をそのまま残す。
【0065】
図7Aは、例示的な付属品としてのランプ730が取り付けられる、盾パネル701、コネクタ711、および縁取り部715を備えた盾本体700の一部の分解図である。
図7B~
図7Dおよび
図7Eは、それぞれ、図示するように正面図、側面図、背面図、および断面図である。
【0066】
コネクタ611と幾分か同等に、コネクタ711は、複数の穴713とケーブル用の空洞727とを備え、空洞727は、防護側から脅威側に延びる部分的に囲まれたチャネルを、チャネル内に物体を収容してチャネル内に物体を横向きに受けるように形成する、パネル701の面に平行な方向の凹部によって形成されている。縁取り部715は、脅威方向TD(前方向)および防護方向PD(後方向)の両方に向かってコネクタ711を露出させる凹部718Oを備える。
【0067】
ランプ730は、盾本体700の脅威側に取り付けられている。ランプ730は、穴713に嵌合ねじボルト731によってコネクタ711に取り付けられている。一実施形態では、穴713を貫通穴とすることができ、ボルトをナットで固定することができる。コネクタ711により、付属品およびその取り付け部分、たとえばここではボルト731とボルト731を収容する穴とは、特に堅牢かつ/または防弾である必要はない。
【0068】
ランプ730は、電源ケーブル733で、盾本体700の防護側に取り付けられた電池(図示せず)に接続されている。電源ケーブル733は、凹部727に受けられている。電源ケーブル733は、コネクタ735を備え、面ファスナ(たとえば、Velcro(登録商標))もしくは結束バンド、または他の任意の好適な手段を用いて盾本体に取り付けることができる。
【0069】
ランプ730または他の付属品は、図示するように、盾パネル701および縁取り部715の形状に適合するように、たとえば体積を低減させるように形成することができる。たとえば、ランプ730の少なくとも一部が凹部718Oに密接に嵌合し、追加の機械的安定性を提供し、かつ/または盾本体700に実質的に閉じた外周部Pを提供することができる。
【0070】
図8Aおよび
図8Bは、付属品830が取り付けられる、盾パネル801、コネクタ811、および縁取り部815を備えた盾本体800の一部の正面図および背面図での分解図である。
図8C~
図8Eおよび
図8Fは、それぞれ図示するように正面図、側面図、背面図、および断面図である。盾本体800およびコネクタ811は、
図5A~
図5Cの盾本体500のものに非常に類似している。ここで、コネクタ811は、凹部を示さない縁取り部815から盾本体中心に向かって突出している。
【0071】
付属品830は、ねじ穴813に嵌合ボルト831を使用して、コネクタ811A(のねじ穴813)の一方の側に取り付けられている。この場合の付属品830は、縁取り部815から外側に延び、縁取り部815の周囲の少なくとも一部を把持する。反対側では、任意選択的な相補的付属部分832、たとえばここにおけるようにケーブルカバーが、そのコネクタ811Bのねじ穴に嵌合ボルト831を使用してコネクタ811Bに取り付けられている。付属品830および相補的付属部分832は、このように取り付けられて、実質的に連続した物体を形成し、ケーブル833を引っ掛ける危険を防止することができる。同様の実質的に連続した物体が、本明細書に開示する他の任意の盾本体(のコネクタ)に好適に取り付けることができることに留意されたい。付属品の少なくとも一部は、盾本体の少なくとも一部と相補的に形成することができ、密接な嵌合により、盾本体と付属品とのアセンブリの安定性を向上させることができる。たとえば、図示するように、付属品830および/または相補的付属部分832の凹部836は、縁取り部815および/またはコネクタ811の一部を収容し、機械的安定性を向上させることができる。
【0072】
付属品830および相補的付属部分832の両方は、盾本体801の一方の側の付属品と盾本体801の他方の側との間に、ケーブル833(ここでは、別のケーブルセクション835へのコネクタ対834が設けられている)または導管を案内して、ケーブル833または導管が実質的に覆われて露出されないままにするチャネルを画定する、任意選択的なチャネル部分837を備える。
【0073】
図9は、盾本体900の一部と、盾本体900に1つまたは複数のさらなる付属品を取り付けて支持するための拡張ブラケット940とを示す。
【0074】
図示する盾本体900は、
図1Cの盾本体100および/または200と同等である。しかしながら、ここでは、コネクタ911に、ねじ穴913の隣に追加の接続および位置合わせ部分912が設けられている。
【0075】
拡張ブラケット940は、コネクタ911に対する相手コネクタとしての役割を果たすファスナ931によって取り付けられる。拡張ブラケット940自体は、1つまたは複数のさらなる付属品を盾本体900に取り外し可能に取り付け、かつ/または、盾本体端部917R、917Lにまたはその近くに配置されたコネクタ911から離れて、たとえば盾本体900のより中央に付属品の取り付け位置を画定するための、取り付けコネクタ941を備える。拡張ブラケット940のコネクタ941は、ねじ穴943を備えることができる。拡張ブラケット940のコネクタ941は、盾本体900のコネクタ911の少なくともいくつかと同一であっても異なっていてもよい。拡張ブラケット940は、盾本体900の盾パネル、コネクタ、および/または縁取り部と同じ材料または異なる材料もしくは材料の組み合わせであってもよい。オプションとして、拡張ブラケット940は、図示するような層化構造を含み、かつ/または、拡張ブラケット940が取り付けられる(べき)盾本体900と同様の形状および/または輪郭を有していてもよい。図示する拡張ブラケット940は、側方に対向するパネル縁部917L、917R上のコネクタ911のうちの1つからコネクタ911のうちの別の1つへと盾本体900を横断するように盾本体900に取り付けることができる。拡張ブラケットは盾本体を完全に横断する必要はなく、拡張ブラケットの少なくとも一部を異なるように、たとえばT字形または+字形であるように形成してもよいことに留意されたい。
【0076】
図10Aおよび
図10Bは、本明細書で提供するような盾システムの盾1の正面図および背面図であり、
図11Aおよび
図11Bは、対応する分解図である。盾1は、盾パネル1001、コネクタ1011、および縁取り部1015を備える盾本体1000を備える。盾は、脅威側TSに対向する防護側PSを有する。盾本体1001は、凹状、特に防護側で湾曲状であり得ることに留意されたい。脅威側TSのコネクタ1011のうちのいくつかには、照明1030およびカメラ1050が取り付けられている。拡張ブラケットも同様に取り付けることができる(図示せず)。防護側のコネクタ1011には、画面1051または他のカメラディスプレイと電池1053とが取り付けられている。ここで、電池1053は、上述したものとは別の設計の拡張ブラケット1040に取り付けられている。防護側では、ケーブルが電池1053から照明1030およびカメラ1050に配線されており、ケーブルは、任意選択的に、粘着性のかつ/または面ファスナ付きのストリップ1070のような保護カバーで覆われ、かつ/またはコネクタ1011に収容されている。
【0077】
また、防護側PSのコネクタ1011には、盾1000を携行するための携行支持部1060が取り付けられている。携行支持部1060は、複数の、たとえば図示するように4つのコネクタ1011に取り付けられた1つまたは複数の任意選択的な調整プレート1061に取り付けられている。これにより、より少ない数のコネクタ1011に取り付けるよりも、盾本体1000に対する力をよりよく分散させることができる。盾1の堅牢性およびバランスは、特に、携行支持体1060が盾パネル1001を貫通する防弾ボルトを使用して盾に取り付けられた場合よりも良好である可能性があり、たとえば、盾パネル1001が無傷のままであり得るため、接続部は、防弾ボルトならびにそれを収容および/または支持する構造体よりも著しく軽量であり得る。また、複数の広範にわたる取り付け部分(1061~1011)により、携行支持部1060が動作不能に破損する可能性が低減し、携行支持部1060をより容易に交換することができる。携行支持部1060にまたはその近くに、付属品用の制御部、たとえば、ランプ、スピーカ、および/またはカメラを操作するための電源ボタン(図示せず)を設けることができる。
【0078】
携行支持部は、たとえば、サイズ、重量、使用条件、制御オプション、使用者の選好などのうちの1つまたは複数に従って、異なる形状および/またはサイズであり得る。たとえば、片手携行、両手携行、スリングサポート、および/または使用者の選好など。盾は、立っている人の全身を防護するような、または胴体を防護するようなサイズであり得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の盾は、長辺対短辺の比が2:1である矩形の形状であり、たとえば、標準的なDIN用紙サイズA0、A1、A2、A3、またはA4のようなサイズであってもよい。こうした比率は、異なるサイズの盾を組み合わせることにより、防護表面積のスケーリングを簡略化することができる。DIN Aシリーズのサイズに準拠することにより、盾をブリーフケースに入れて持ち運ぶことを容易にすることができる。
【0079】
コネクタは、場合によっては、縁取り部内に少なくとも部分的に収容することができる1つまたは複数の外部フランジ部分および/またはおねじ山部分を有する縁取り部へのインサートとして提供される、縁取り部内に収容される管状部分を含むか、またはそうした管状部分として形成することができる。また、または代替的に、縁取り部に、たとえば、少なくとも部分的にめねじ切りされたそうした管状部分を含むかもしくはそうした管状部分として形成され、かつ/またはコイル状ワイヤらせんねじ山インサート(たとえば、「ヘリコイル」として知られるタイプのもの)を含むかもしくはそうしたねじ山インサートとして形成される、ねじ穴を提供するねじ切り部分を形成してもよい。こうした管状および/またはコイル状ワイヤインサートは、パネルに取り付けても取り付けなくてもよい。
【0080】
たとえば、
図12~
図15Bは、複数のコネクタ1111A、1111B、1171を備えた側方パネル縁部1107を有する防弾盾パネル1101を提供することを示す。コネクタ1111Aは、めねじ切りされた貫通穴1113Aを有する管状部分として形成されている。
【0081】
コネクタ1111Bは、側方縁部1107に沿って裏当て1114Bによって互いに接続された、めねじ貫通穴1113Bを有する管状部分として形成されている。裏当て1114Bは、図示するように、コネクタ1111Bをパネル1101に接して、かつパネル1101(の縁部1107)に対して位置決めして支持するための支持部1175を備えるリブ1173を備えることができる。コネクタ1111A、1111Bは、盾パネル1101の側方のわきに配置されている。コネクタ1111A、1111Bは、パネル1101の厚さに等しいそれぞれの穴1113A、1113Bの軸に沿った長さを有することができるが、好ましくは、コネクタ1111A、1111Bはその長さよりも長く、盾パネル1101の一方または両方の対向する面1103、1105を越えて突出している。これにより、ねじ山が延長され、固定に有利とし、かつ/または両側からの同時接続を改善することができる。
【0082】
コネクタ1171は、概して、コネクタ511および811のように、盾パネル1101の両側に、概してU字形のコネクタ取り付けブラケット1121に取り付けられ、各々、オプションとしてめねじ穴1113Cを備える、コネクタ1171Aおよび1171Bを含む。
【0083】
図13は、
図12の盾パネル1101およびコネクタ1111A、1111B、1171を備え、コネクタ1111A、1111B、1171が収容される縁取り部1115が設けられている、盾本体1100の一部を示す。
図14A~
図14Dも参照されたい。
【0084】
図13において、盾本体1100には、盾本体1100に1つまたは複数のさらなる付属品を取り付けて支持するための拡張ブラケット1140(概略的にのみ図示)が設けられている。オプションとして、縁取り部1115は、2つの異なる形状の部分1115A、1115Bを含む。一方の縁取り部分1115Aは、他方の縁取り部分1115Bよりも幅が広く(横方向)、厚さが薄い。縁取り部分1115A、1115Bの形状は、コネクタ1111A、1111B、1171に対応している。また、図示する形状は、拡張ブラケット1140および/または他の付属品に対する追加の支持を提供することができ、したがって、コネクタ111Bに対する負荷を低減する可能性がある。
【0085】
図14A~
図14Dは、盾1100の一部およびその縁取り部1115の平面図および断面図をそれぞれ示す。
図14Aおよび
図14Bは、コネクタ1111Aを示す。
図14Aおよび
図14Cは、コネクタ1111Bを示す。
図14Bでは、オプションとして、コネクタ111Bは、別個のねじ山部材、ここでは、それぞれ、コネクタの端部までの長いセクションLと、最も近いコネクタの端部から間隔が空けられた短いセクションSとを含むことができることを見ることができる。本明細書で開示するいかなるコネクタも、第1および第2の側に関して非対称であり得ることに留意されたい。
図14Aおよび
図14Dは、コネクタ1171を示す。ここで、
図14Dは、穴1113が貫通穴であること、および、しかしながら、盾パネル1101は、少なくともコネクタにおいてかつその近くにおいて、穴の間が無傷であり、穴自体がないことを示す。穴1113のうちの少なくとも1つは、パネル1101をさらに保護するように止まり穴であってもよい。また、コネクタ1111A、1111Bは、貫通穴1113の代わりに、盾パネル1101の一方または両方の対向する面が1つまたは複数の(場合によってはねじ切りされた)止まり穴を備えてもよいことに留意されたい。
【0086】
図15Aおよび
図15Bは、
図13~
図14Dの盾本体1101の縁取り部115を製造する方法の一部を示し、縁取り部1115はオーバーモールドによって形成することができる。このために、盾パネル1101の周囲に少なくとも部分的に嵌め込まれる金型1181を採用し、この金型1181に、熱および/または放射線などの外部エネルギーの有無にかかわらず、固化、凝固、硬化のうちの1つまたは複数の後、縁取り部1115の少なくとも一部を形成する成形材料を充填することができる。金型1181は、好適に成形し、かつ/またはインサート1183、1185と組み合わせて、縁取り部の形状を決定する金型キャビティを画定することができる。しかしながら、縁取り部は、切断、研磨、および/または追加被覆によるなど、後処理を施すこともできる。
【0087】
【0088】
前述と同様に、盾1200は、盾パネル1203、コネクタ1211、および縁取り部1215を備える盾本体1201を備える。コネクタ1211は、盾パネル1203の縁部1207に沿って裏当て1214によって互いに接続された、めねじ穴1213を有するブッシュ1277のような管状部分を備える。ブッシュ1277と裏当て1214とは、異なる材料であり、たとえば金属ブッシュ1277およびポリマー裏当て1214であり得る。裏当て1214は、組み立てを容易にするためにブッシュ1277上にオーバーモールドすることができる。
【0089】
図16Aおよび
図16Bは、拡張ブラケット1240をさらに示し、拡張ブラケット1240は、ここでは、拡張ブラケット1240の接続穴1245を通るファスナとしてボルト1231を使用して、盾本体1201に取り付けられている(取り付けられる)。拡張ブラケット1240は、ここでは異なる形状の穴として形成されたさらなるコネクタ1247、1249を備える。特に、さらなるコネクタ1247、1249の少なくとも一部は、MOLLE取り付けシステムなどの標準化された取り付けシステムに従うことができる。
【0090】
拡張ブラケット1240が接続されていても接続されていなくても、コネクタ1211は、任意選択的なカバー1279によって覆うことができる。ここで、カバー1279は、それぞれ第1の部分1279Aおよび第2の部分1279Bを含む。カバー1279は、ファスナ1231、および/または別個の接続部で固定してもよく、かつ/または縁取り部の少なくとも一部にスナップ留めしてもよく、この後者の選択肢の場合、カバーおよび縁取り部の一方または両方は、1つまたは複数の突出部を備えることができ、他方は、1つまたは複数の突出部を受けるための一致する凹部を備えることができる(図示せず)。
【0091】
ここで、縁取り部1215は、異なる賦形部分を有する任意選択的な凹部1218、すなわち、縁取り外周部Pに対して第1の深さを有する第1の凹部分1218Aと、縁取り外周部Pに対して第2の深さを有する第2の凹部分1218Bとを備える。凹部1218は、ケーブルおよび/または導管(図示せず)を収容することができる。
【0092】
縁取り部1215(の凹部1218)とカバー1279とは、盾本体1201に取り付けられたときにカバー1279が縁取り部1215の盾本体1201の外周部との実質的に連続した外周部を提供するように、相補的に形成することができる。
図17A~
図17Cを参照されたい。カバー1279は、盾本体1201の一方の側の付属品と盾本体120の他方の側との間に、ケーブルおよび/または導管(図示せず)を案内して、ケーブルおよび/または導管が実質的に覆われて露出されないままにするチャネルの少なくとも一部を画定する、歯1237Aのような1つまたは複数の構造を備えることができる。
図8A~
図8E(の付属部分832)とも比較されたい。
【0093】
図17A~
図17Cは、脅威側TS(
図17A)と防護側PS(
図17C)との両方に複数の拡張ブラケット1240が設けられている盾1200を示す。オプションとして、拡張ブラケット1240の盾コネクタ1211への各接続部にはカバー1279が設けられている。拡張ブラケット1240または他の付属品が取り付けられていないコネクタ1211にも、カバー1279が設けられている。
【0094】
盾1200は、脅威側TSに任意選択的な照明1230が設けられ、防護側PSに照明1230に電力を供給するための任意選択的な電池1253が設けられている。電池1253および照明1230は、カバー1279を通して案内され、図示しない拡張ブラケット1240によって支持される、ケーブルで接続することができる。
図16Aおよび
図16Bにおいて識別することができるように、拡張ブラケット1240は、拡張ブラケット1240と盾パネル1203との間にケーブルまたは導管を案内するのを容易にするために、少なくとも一部が中空であり得る。拡張ブラケットには、さらなる付属品、たとえばカメラ1250または他のセンサを取り付けることができる。付属品および/またはさらなる付属品のうちの1つまたは複数を、たとえば盾1200のバランスをとるために、異なる拡張ブラケット1240に取り付けてもよい。
【0095】
防護側PSでは、拡張ブラケット1240に、盾1200を携行するための携行支持部1260が取り付けられている。オプションとして、携行支持部1260は、ハンドグリップ1260Aとアームレスト1260Bとを備える。ここで、携行支持部1260は、同一であっても異なっていてもよく、ここでは互いの鏡像である、複数の支持部材1260L、1260Rを備える。本開示は、上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項の範囲内において任意の数の方法で変更することができる。
【0096】
たとえば、少なくともいくつかのコネクタおよび/または付属品は、恒久的な取り付けに使用することができる。また、または代替的に、図示しないが、少なくともいくつかのコネクタおよび/または付属品(たとえば、取り付けブラケット)を使用して、いくつかの盾を合わせて相互接続して防護表面積を増大させることができる。また、または代替的に、コネクタは、複数の取り付け位置、たとえば実質的に連続的に調整可能な取り付け位置を提供するレールとして形成してもよく、レールは、たとえば、レール内に受けられる嵌合するレールナット部分および/または固定可能なスライダ部分を備える相手コネクタを取り付けるための略U字またはC字形状を有し、またはコネクタは、U字またはC字形状の相手コネクタ内に収容されるべき略T字形状のレール部分を備えていてもよい。こうしたレールに、レールに沿って所定の取り付け位置を画定するための突出部または凹部を設けることができる。
【0097】
特定の実施形態について、または特定の実施形態に関連して考察した要素および態様を、明示的に別段の定めがない限り、他の実施形態の要素および態様と好適に組み合わせることができる。
【国際調査報告】