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特表2024-501076メディアの受信および視聴のためのセキュリティ方法およびシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-10
(54)【発明の名称】メディアの受信および視聴のためのセキュリティ方法およびシステム
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/835 20110101AFI20231227BHJP
   H04N 21/6332 20110101ALI20231227BHJP
   H04N 21/258 20110101ALI20231227BHJP
   G06F 21/62 20130101ALI20231227BHJP
   G06F 21/32 20130101ALN20231227BHJP
【FI】
H04N21/835
H04N21/6332
H04N21/258
G06F21/62 318
G06F21/32
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023560238
(86)(22)【出願日】2021-12-10
(85)【翻訳文提出日】2023-08-09
(86)【国際出願番号】 US2021062892
(87)【国際公開番号】W WO2022125952
(87)【国際公開日】2022-06-16
(31)【優先権主張番号】63/124,750
(32)【優先日】2020-12-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.iPhone
2.SKYPE
(71)【出願人】
【識別番号】523222909
【氏名又は名称】ランドルフ,デヴィン
【氏名又は名称原語表記】RANDOLPH,Devin
(74)【代理人】
【識別番号】110001302
【氏名又は名称】弁理士法人北青山インターナショナル
(72)【発明者】
【氏名】ランドルフ,デヴィン
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164MB31P
5C164SC11S
5C164SC31S
5C164TB22P
5C164UA04S
5C164YA12
(57)【要約】
メディアを有するメディアリポジトリと、メディアリポジトリからメディアを受信するメディア受信ユニットと、メディアを表示する表示装置と、スキャン情報と参照情報とを比較する1つまたは複数の識別データセンターに送信されるスキャン情報を取得するように動作する1つまたは複数のセンサとを有し、表示されたメディアの視聴を希望する個人が認可された個人であるかどうかが判断され、そうでない場合は、メディアは表示装置に表示されない、メディアの送信および表示にセキュリティを提供するためのシステムおよび方法。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
個人が視聴している、または視聴を希望しているセキュリティメディアを提供するシステムであって、前記システムは、
メディアを有するメディアリポジトリと、
メディア受信ユニットと、
前記メディアリポジトリから前記メディア受信ユニットにメディアを送信するための通信システムと、
前記メディア受信ユニットと通信し、前記メディアを表示するように動作する表示装置と、
スキャン情報を取得するように動作する1つまたは複数のセンサであって、前記スキャン情報は、参照情報を格納するためのデータバンクを有する1つまたは複数の識別データセンターに送信される、1つまたは複数のセンサと、
を備え、
前記1つまたは複数のデータセンターは、前記スキャン情報と前記参照情報とを比較するように動作し、
前記比較を使用して、前記メディアを視聴している、または前記メディアの視聴を希望している前記個人が、認可された個人であるかどうかの判定が行われ、前記個人が認可された個人ではないとの判定がなされた場合、前記表示装置に表示されている前記メディアは、前記メディア受信ユニットへ表示されるのを停止されるか、または前記メディア受信ユニットへ送信されない、システム。
【請求項2】
前記メディアは、ストリーミングメディアであることを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記1つまたは複数の識別データセンターに送信される前記スキャン情報は、暗号化され、前記1つまたは複数の識別データセンターによって受信されるときに再暗号化される、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記1つまたは複数のセンサは、個人が表示視聴領域に入ったかどうかを判定するために使用されるスキャン情報を取得するように動作し、個人が前記表示視聴領域に入った場合、前記表示装置上の前記メディアの表示が停止される、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記スキャン情報は、メディアを記録することができるオブジェクト、またはメディアを記録するために使用されているオブジェクトが、前記表示装置によって表示されているかどうか、または前記メディアを前記表示視聴領域の外部の場所に送信しているかどうかを判定するために、前記1つまたは複数の識別情報データセンターによって使用される、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記表示装置は、ヘッドセットの形態である、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記表示装置は、認可された個人が使用するためのヘッドセットの形態であり、前記ヘッドセットを着用している前記個人が認可された個人であるかどうかを判定するように動作する前記1つまたは複数の個人識別データセンターにスキャン情報を送信するように動作する1つまたは複数のセンサを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記表示装置は、ユーザの蝸牛によって直接受信される振動に変換された音波を送信するための従来の骨伝導技術を利用する音響システムを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記1つまたは複数のセンサは、前記表示視聴領域内に配置され、スキャン情報を前記1つまたは複数の識別データセンターに送信するように動作し、前記表示視聴領域内の個人の数について判定が行われる、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記1つまたは複数のセンサは、前記表示視聴領域内に配置され、スキャン情報を取得するように動作し、前記1つまたは複数の識別データセンターは、前記スキャン情報と前記参照情報とを比較するように動作し、前記表示装置に表示されているメディアを視聴している認可された個人が前記メディア視聴領域に出入りしたかどうかに関して判定が行われる、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
前記表示装置は、コンピュータ、タブレット、携帯電話、テレビ、大画面システム、時計、ヘルメット、または車両のフロントガラスの形態である、請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
前記スキャン情報は重み付けされ、前記メディアを視聴しているか、または前記メディアの視聴を希望している前記個人が、認可された個人であるかどうかに関して判定を行うのに使用するために前記重み付けされたスキャン情報を使用して比較が行われる、請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
個人が視聴している、または視聴を希望しているセキュリティメディアを提供するシステムであって、前記システムは、
メディアを有するメディアリポジトリと、
メディア受信ユニットと、
前記メディアリポジトリから前記メディア受信ユニットにメディアを送信するための通信システムと、
前記メディア受信ユニットと通信し、前記メディアを表示するように動作する表示装置と、
スキャン情報を取得するための1つまたは複数のセンサと、
参照情報を記憶するためのメモリを有する1つまたは複数の識別データセンターと、
を備え、
前記スキャン情報は、前記1つまたは複数の識別データセンターに送信され、
前記1つまたは複数の識別データセンターは、スキャン情報と参照情報とを比較するように動作し、
前記1つまたは複数の識別データセンターに送信される前記スキャン情報は、暗号化され、前記1つまたは複数の識別データセンターによって受信されるときに再暗号化され、
前記比較を使用して、前記メディアを視聴している、または前記メディアの視聴を希望している前記個人が、認可された個人であるかどうかの判定が行われ、前記個人が認可された個人ではないとの判定がなされた場合、前記表示装置に表示されている前記メディアは、前記メディア受信ユニットへ表示されるのを停止される、システム。
【請求項14】
前記1つまたは複数の識別データセンターに送信される前記スキャン情報は、暗号化され、前記1つまたは複数の識別データセンターによって受信されるときに再暗号化される、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記スキャン情報は重み付けされ、前記メディアを視聴しているか、または前記メディアの視聴を希望している前記個人が、認可された個人であるかどうかに関して判定を行うのに使用するために前記重み付けされたスキャン情報を使用して比較が行われる、請求項13に記載のシステム。
【請求項16】
前記表示装置は、ユーザの蝸牛によって直接受信される振動に変換された音波を送信するための従来の骨伝導技術を利用する音響システムを含む、請求項13に記載のシステム。
【請求項17】
前記1つまたは複数のセンサは、前記表示視聴領域内に配置され、スキャン情報を前記1つまたは複数の識別データセンターに送信するように動作し、前記表示視聴領域内の個人の数について判定が行われる、請求項13に記載のシステム。
【請求項18】
前記1つまたは複数のセンサは、前記表示視聴領域内に配置され、スキャン情報を取得するように動作し、前記1つまたは複数の識別データセンターは、前記スキャン情報と前記参照情報とを比較するように動作し、前記表示装置に表示されているメディアを視聴している認可された個人が前記メディア視聴領域に出入りしたかどうかに関して判定が行われる、請求項13に記載のシステム。
【請求項19】
個人が視聴している、または視聴を希望しているセキュリティメディアを提供するシステムであって、前記システムは、
メディアを有するメディアリポジトリと、
メディア受信ユニットと、
前記メディアリポジトリから前記メディア受信ユニットにメディアを送信するための通信システムと、
前記メディア受信ユニットと通信し、前記メディアを表示するように動作する表示装置と、
スキャン情報を取得するための1つまたは複数のセンサと、
参照情報を記憶するためのメモリを有する1つまたは複数の識別データセンターと、
を備え、
前記スキャン情報は、前記1つまたは複数の識別データセンターに送信され、
前記1つまたは複数の識別データセンターは、スキャン情報と参照情報とを比較するように動作し、
前記1つまたは複数の識別データセンターに送信される前記スキャン情報は、暗号化され、前記1つまたは複数の識別データセンターによって受信されるときに再暗号化され、
前記スキャン情報は重み付けされ、前記メディアを視聴しているか、または前記メディアの視聴を希望している前記個人が、認可された個人であるかどうかに関して判定を行うのに使用するために前記重み付けされたスキャン情報を使用して比較が行われ、
前記表示装置は、ユーザの蝸牛によって直接受信される振動に変換された音波を送信するための従来の骨伝導技術を利用する音響システムを含み、
前記1つまたは複数のセンサは、前記表示視聴領域内に配置され、スキャン情報を前記1つまたは複数の識別データセンターに送信するように動作し、前記表示視聴領域内の個人の数について判定が行われ、
前記1つまたは複数のセンサは、前記表示視聴領域内に配置され、スキャン情報を取得するように動作し、前記1つまたは複数の識別データセンターは、前記スキャン情報と前記参照情報とを比較するように動作し、前記表示装置に表示されているメディアを視聴している認可された個人が前記メディア視聴領域に出入りしたかどうかに関して判定が行われ、
前記比較を使用して、前記メディアを視聴している、または前記メディアの視聴を希望している前記個人が、認可された個人であるかどうかの判定が行われ、前記個人が認可された個人ではないとの判定がなされた場合、前記表示装置に表示されている前記メディアは、前記メディア受信ユニットへ表示されるのを停止される、システム。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、2020年12月12日に米国特許商標庁に出願された米国仮特許出願第63/124,750号の利益を主張し、その全体が本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
ディスプレイおよび/または音響システムを有する様々なタイプのコンテンツ受信システム(テレビ、携帯電話、コンピュータ、時計(例えば、iPHONE時計)、ヘッドセット、ヘルメット、ディスプレイユニット、タブレットなど)は、インターネット、ケーブル、衛星、およびその他の同様の情報およびコンテンツストリーミングシステム(「通信システム」)を介して送信される様々な種類のメディア(例えば、映画、音楽、プレゼンテーション、ゲーム、生放送など)を受信するために使用される。通常、このようなストリーミングシステムは、メディアストレージデータバンクに格納された一連の画像をストリーム転送し、通信システムなどを介して、メディアを表示するためのコンテンツ受信システムに圧縮形式で送信される。受信システムは、圧縮メディアを受信し、それを解凍して、メディアを表示するか、またはそれを表示装置に送信するように動作する。
【0003】
送信速度の大幅な増加と、オンラインストリーミングによってもたらされる利便性と時間の節約の結果、そのようなサービスに対する需要が大幅に増加した。このオンラインストリーミングの需要の増加により、予め録画されたメディアの視聴だけでなく、リアルタイムのリモート会議、教育指導、様々な種類の個人的な通信などのリアルタイム通信の需要も高まっている。また、映画制作スタジオなどのメディアクリエイターは、大画面テレビが入手可能になり、大音響システムが利用できるようになったことで、映画館のようなメディアアウトレットが家庭用エンターテインメントセンターに取って代わられつつあることを目の当たりにしている。また、映画館、コンサート出演者、その他エンターテインメント業界の関係者は、ショーおよびパフォーマンスが認可されていない個人によって録画され、業界に重大な影響を与える可能性があることを懸念している。メディアの視聴を希望している個人ごとにチケットを購入する映画館とは異なり、ホームメディアセンターでは、複数の視聴者が一個人と同じ料金でメディアを視聴できる。これは、メディアプロバイダーの収入にも大きな影響を与えるであろう。また、送信および表示されるプライベートまたは機密メディアを認可されていない個人または検知されていない個人が観察することに関して、セキュリティ上の懸念が依然として残る。
【0004】
現在のセキュリティシステムは、単にパスワードによってデータへのアクセスを保護しているだけの個人を完全に保護するものではない。情報へのアクセスを得た個人は、その領域から個人が一時的に離れる(「メディア表示環境」を離れる)場合など、そのような情報に不正にさらされるリスクがしばしばある。例えば、従業員がコーヒーを飲んだりトイレに行ったりするためにメディア表示環境から離れると、コンピュータおよび/またはディスプレイが認可されていない個人によって見られるリスクがある。この認可されていない個人は、ここで写真を撮ったり、表示された情報のコピーを作成したりできるようになる。これは、情報の機密性が高い場合または事実上極秘である場合に特に問題になる。現在のセキュリティシステムのもう1つの問題は、認可された個人の知らないうちに、表示されている情報を見ている認可されていない傍観者から、表示装置に表示されているメディアを保護するように動作しないことである。例えば、ある個人がオンラインメディアを使用して投票したいが、その個人がどのように投票したかを他人には知られたくないと思うことがある。別の一例として、教授は、学生がオンラインテストを受けているときに周囲に他の個人がいないことを確認したいと思うことがある。
【0005】
様々な方法が開発されており、通信システムを介して転送されるメディアストリームを保護し、セキュリティを提供するのに効果的であることが示されており、これらの方法には、認可、パスワード暗号化、経路暗号化、およびメディア暗号化方法が含まれるが、これらに限定されない。残念ながら、これまで、高度に個人的な情報や機密情報を含むメディアコンテンツの送信および表示に適切なセキュリティを提供するように動作する方法またはシステムはなかった。また、これまで、監視されていないおよび/または認可されていない個人が表示されているメディアを見たり聞いたりできるリスクからの保護を提供するように動作するシステムおよび方法はなかった。
【発明の概要】
【0006】
本発明は、メディアの受信および表示にセキュリティを提供するシステムおよび方法である。従来技術のセキュリティシステムとは異なり、オンラインストリーミングメディアなどのメディアの受信および視聴にセキュリティを提供する方法およびシステムは、そのようなメディアの送信および表示に使用されるソフトウェアおよび装置にセキュリティを提供するように動作するだけでなく、1人または複数の個人による使用のために表示される場合にメディアに対するセキュリティも提供する。本発明のシステムおよび方法はさらに、認可された個人または複数の認可された個人のみがメディアを視聴できることを保証するように動作する。本発明のシステムおよび方法は、メディアがメディアリポジトリからメディア受信ユニットに送信される時点から、認可された個人に対して表示されているメディアが保護されるだけでなく、表示装置上に表示されているメディアを認可されていない個人によって見られることから保護するように動作する。
【0007】
好ましい一実施形態では、1人または複数の個人が視聴するセキュリティメディアを提供するシステムは、メディアコンテンツを有するメディアリポジトリと、メディア受信ユニットと、メディアリポジトリからメディア受信ユニットにメディアを送信するための通信システムと、メディア受信ユニットと通信し、メディアを表示するように動作する表示装置と、表示装置上に表示されているメディアを視聴している個人のスキャン情報を取得するように動作する1つまたは複数のセンサであって、スキャン情報は、参照情報を格納するためのデータバンクを有する1つまたは複数の識別データセンターにリアルタイムに送信される、1つまたは複数のセンサとを備え、1つまたは複数のデータセンターは、スキャン情報と参照情報とを比較するように動作し、メディアリポジトリまたは1つまたは複数の識別データセンターは、メディアを視聴している個人が認可された個人であるかどうかを判定するように動作し、その判定の結果、個人が認可された個人ではない場合、メディア受信ユニットは、表示装置へのメディアの送信を停止するように動作する、および/またはメディアリポジトリは、メディア受信ユニットへのメディアの送信を停止するように動作する。
【0008】
本発明の好ましい一実施形態では、1つまたは複数のデータセンターに送信されるスキャン情報は暗号化され、その後、1つまたは複数のデータセンターによって受信されるときに再暗号化される。
【0009】
本発明の好ましい一実施形態では、1つまたは複数のセンサは、個人が表示視聴領域に入ったかどうかを決定するために使用されるスキャン情報を取得するように動作し、個人が表示視聴領域に入った場合、表示装置へのメディアの送信が停止される。
【0010】
本発明の好ましい一実施形態では、スキャン情報は、メディアを記録することができるオブジェクト、またはメディアを記録するために使用されているオブジェクトが、表示装置上に表示されているかどうか、またはメディアを表示視聴領域の外部の場所に送信するためのものかどうかを判定するために、1つまたは複数の識別情報データセンターによって使用される。
【0011】
本発明の別の好ましい一実施形態では、表示装置は、ヘッドセットの形態である。
【0012】
本発明の別の好ましい一実施形態では、表示装置は、認可された個人が使用するためのヘッドセットの形態であり、スキャン情報を1つまたは複数の個別のデータセンターに送信するように動作する1つまたは複数のセンサを含み、ヘッドセットを着用している個人が認可された個人であるかどうかの判定が行われる。
【0013】
本発明の別の好ましい一実施形態では、表示装置は、ユーザの蝸牛によって直接受信される振動に変換された音波を送信するための従来の骨伝導技術を利用する音響システムを含む。
【0014】
本発明の別の好ましい一実施形態では、1つまたは複数のセンサが表示視聴領域内に配置され、スキャン情報が1つまたは複数の識別データセンターに送信され、そこで表示視聴領域内の個人の数に関して判定が行われる。
【0015】
本発明の別の好ましい一実施形態では、スキャン情報を取得するように動作する1つまたは複数のセンサが表示視聴領域内に配置され、スキャン情報が1つまたは複数の識別データセンターに送信され、そこで表示装置に表示されているメディアを視聴する認可された個人が、メディア視聴領域に出入りしたかどうかの判定が行われる。
【0016】
本発明の別の好ましい一実施形態では、表示装置は、コンピュータ、タブレット、携帯電話、ヘッドセット、ヘルメット、時計、ゲームシステム、テレビ、大画面システム、車のフロントガラス、またはディスプレイユニットの形態である。
【0017】
本発明の好ましい一実施形態では、オンラインメディアにセキュリティを提供するシステムは、メディアを有するメディアリポジトリと、メディア受信ユニットと、メディアリポジトリからメディア受信ユニットにメディアを送信するための通信システムと、メディアを表示するためのメディア受信ユニットと通信する表示装置と、スキャン情報を取得するように動作する1つまたは複数のセンサとを備え、スキャン情報は、参照情報を格納するためのデータバンクを有する1つまたは複数の識別データセンターにリアルタイムで送信され、1つまたは複数のデータセンターは、スキャン情報と参照情報とを比較するように動作し、メディアを視聴している個人が認可された個人であるかどうかの判定が行われ、その個人が認可された個人ではないと判定された場合、受信ユニットは、表示装置へのメディアの送信を停止する、および/またはメディアリポジトリは、受信ユニットへのメディアの送信を停止するように動作する。
【0018】
本発明の別の好ましい一実施形態では、メディアは、ストリーミングメディアである。
【0019】
本発明の好ましい一実施形態では、ストリーミングメディアは、事前に記録されたビデオメディアである。
【0020】
本発明の別の好ましい一実施形態では、ストリーミングメディアは、1つまたは複数のメディアリポジトリを有する会議である。
【0021】
本発明の好ましい一実施形態では、1つまたは複数の識別データセンターに送信されるスキャンデータは、再暗号化されて、仮想プライベートネットワークを生成する。
【0022】
本発明の好ましい一実施形態では、1つまたは複数のスキャナは、タッチセンサ、圧力センサ、流量およびレベルセンサ、光センサ、近接センサ、煙/ガスセンサ、傾斜センサ、加速度センサ、湿度センサ、振動センサ、動作センサ、音響センサ、金属探知機、温度センサ、太陽電池センサ、リアルタイムクロックセンサ、雨センサ、IRセンサ、グリッドアイ赤外線アレイセンサ、心拍センサ、PIRセンサ、ジャイロセンサ、曲げセンサ、水流センサ、超音波センサ、レーダー、LiDARセンサ、皮膚センサ、高さセンサ、脈拍センサ、アンテナセンサ、力センサ、カメラ、光電センサ、色センサ、磁気センサ、方位センサ、電界センサ、匂いセンサ、水分センサ、および骨センサを含むリストから選択される。
【0023】
本発明の好ましい一実施形態では、1つまたは複数のセンサは、個人が表示装置上に表示されているメディアを視聴するための表示視聴領域内に位置するときに、個人のスキャン情報を取得するように動作する。
【0024】
本発明の別の好ましい一実施形態では、1つまたは複数のセンサは、表示視聴領域のスキャン情報を取得するように動作し、スキャン情報は、1つまたは複数の識別データセンターに送信され、スキャン情報は、別の個人が表示視聴領域に入ったかどうかを判定するために使用される。
【0025】
本発明の好ましい一実施形態では、1つまたは複数のセンサは、表示視聴領域のスキャン情報を取得するように動作し、スキャン情報を1つまたは複数の識別データセンターに送信し、認可された個人が表示視聴領域に出入りしたかどうかに関しての判定が行われる。
【0026】
本発明の好ましい一実施形態では、1つまたは複数のセンサは、表示視聴領域のスキャン情報を取得するように動作し、スキャン情報は、1つまたは複数の識別データセンターに送信され、権限のない個人にメディアを送信できるか、または送信するために使用されるオブジェクトが存在するかどうかに関しての判定が行われる。
【0027】
本発明の好ましい一実施形態では、表示装置は、表示画面、音響システムを含み、1つまたは複数の識別データセンターと通信し、また表示画面および音響システムの動作を制御するように動作するプロセッサを含む。
【0028】
本発明の好ましい一実施形態では、表示装置は、ヘッドセットの形態である。
【0029】
本発明の好ましい一実施形態では、表示装置は、メディアを表示するための画面を有するヘッドセットの形態である。
【0030】
本発明の好ましい一実施形態では、システムの表示装置は、認可された個人によって使用されるヘッドセットの形態であり、1つまたは複数のセンサを含み、スキャン情報は、1つまたは複数の個人識別データセンターに送信され、スキャン情報は、ヘッドセットを装着している個人が、認可された個人であるかどうかを判定するために使用される。
【0031】
本発明の好ましい一実施形態では、表示装置は、認可された個人が使用するヘッドセットの形態であり、認可された個人の動きを検出するように動作する1つまたは複数のセンサを含む。
【0032】
本発明の好ましい一実施形態では、システムの表示装置は、認可された個人が使用するためのヘッドセットの形態であり、他の個人が表示領域内にいるかどうかを判定するために使用されるスキャン情報を取得するように動作する1つまたは複数のセンサを含む。
【0033】
本発明の好ましい一実施形態では、表示装置は、ヘッドセットを装着していない他の個人に音声を聞くことを許可することなく、ヘッドセットを装着している個人に音声を聞くことを許可するように動作する音響システムを有するヘッドセットの形態である。
【0034】
本発明の好ましい一実施形態では、システムは、認可された個人の音声を含むスキャン情報を取得するように動作する1つまたは複数のセンサを含み、スキャン情報は、認可された個人と1つまたは複数のセンサとの間の距離に関する判定を行うために使用される。
【0035】
本発明の別の好ましい一実施形態では、システムは、スキャン情報を取得するように動作する表示視聴領域内に配置された1つまたは複数のセンサを含み、スキャン情報は、1つまたは複数の識別データセンターに送信され、個人が表示視聴領域内にいるかどうかに関して判定が行われる。
【0036】
本発明の別の好ましい一実施形態では、システムは、スキャン情報を取得するように動作する、表示視聴領域内に配置された1つまたは複数のセンサを含み、スキャン情報は、1つまたは複数の識別データセンターに送信され、表示視聴領域内の個人の数に関して判定が行われる。
【0037】
本発明の別の好ましい一実施形態では、システムは、スキャン情報を取得するように動作する、表示視聴領域内に配置された1つまたは複数のセンサを含み、スキャン情報は、1つまたは複数の識別データセンターに送信され、個人が表示視聴領域に出入りしたかどうかについての判定が行われる。
【0038】
本発明の別の好ましい一実施形態では、システムは、1つまたは複数の識別データセンターに送信されるスキャン情報を取得するように動作する、表示視聴領域内に配置された1つまたは複数のセンサを含み、個人が表示視聴領域に出入りしたかどうかについての判定が行われ、個人が表示視聴領域に出入りした場合、ディスプレイ装置に送信されているメディアは、一時停止または停止される。
【0039】
本発明の好ましい一実施形態では、表示装置は、コンピュータの形態である。
【0040】
本発明の好ましい一実施形態では、表示装置は、タブレットまたは携帯電話の形態である。
【0041】
本発明の好ましい一実施形態では、表示装置は、テレビまたは大画面システムの形態である。
【0042】
本発明の好ましい一実施形態では、表示装置は、車両のフロントガラスの形態である。
【0043】
本発明の他の様々な目的、利点、および実施形態は、以下の説明、添付の図面、および添付の特許請求の範囲から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0044】
本発明およびそのさらなる構成および利点のより完全なる理解を提供するために、ここで添付の図面と併せて以下の説明を参照する。
【0045】
図1図1は、メディアリポジトリ、メディア受信ユニット、表示装置、1つまたは複数のセンサ、および1つまたは複数の通信システムを介して連携して、メディアを視聴する個人が認可された個人であることを確認する1つまたは複数の個人識別データセンターを有する、メディアを受信および表示するシステムの概略図である。
図2図2は、スキャン情報を取得するために動作する複数のセンサを有する所定の表示視聴領域を示す概略図であり、スキャン情報は、スキャンデータが暗号化されて、保存された参照データと比較するための1つまたは複数のデータベースに保存されるように、1つまたは複数の個別のデータセンターに送信される。
図3図3は、データバンクと、スキャン情報を参照情報と比較するための比較ソフトウェアを有するデータ分析モジュールとを有する識別データセンターの概略図であり、個人が認可された個人であるかどうかの判定を行うために、判定が識別データセンターによって行われるか、または比較がメディアリポジトリに送信される。
図4図4は、管理モジュールおよび送信/受信モジュールを動作させるためのプロセッサおよび制御ユニットを有し、1つまたは複数のリポジトリデータバンクに保存されたメディアおよびプロトコルを使用するリポジトリソフトウェアを有するメモリと通信するメディアリポジトリの概略図である。
図5図5は、表示画面、音響システム、マイクロフォン装置、およびスキャン情報を取得するための1つまたは複数のセンサを有する表示装置の概略図であり、メディア受信ユニットと通信する表示装置を示す。
図6図6は、鼓膜を使用せずに蝸牛によって直接受信される振動に変換された音波を伝達するように動作する従来の骨伝導技術を利用する、個人に音を伝達するための音響システムの概略斜視図である。
図7図7は、フレームと、ヘッドセットを装着している個人の目の前に表示画面を配置するためにフレームに取り付けられた表示画面と、フレーム上に配置された1つまたは複数のスキャナと、スキャン情報を1つまたは複数の識別データセンターに送信するように動作する送信機とを有するヘッドセットの形態の表示装置の斜視図である。
図8図8は、ヘッドセットの形態の図7の表示装置の概略正面図である。
図9図9は、図7のディスプレイの斜視図である。
図10図10は、コンピュータの形態の表示装置の上面概略斜視図であり、コンピュータのフレームに取り付けられ、1つまたは複数の識別データセンターに送信するためのスキャン情報を取得するように動作する1つまたは複数のセンサを示す。
図11図11は、フレームのベース部分上に配置されたセンサを示すコンピュータの形態の図10の表示装置の底面概略斜視図である。
図12図12は、フレームのベース部分上に配置された複数のセンサを示す図10の表示装置の底面図である。
図13図13は、表示画面と、フレームに沿って配置された1つまたは複数のセンサとを示す図10の表示装置の正面図である。
図14図14は、フレームおよび表示画面と、フレームに沿って配置された1つまたは複数のセンサとを有するタブレットの形態の表示装置の概略斜視図であり、これらのセンサは、1つまたは複数の識別データセンターに送信されるスキャン情報を取得するように動作する。
図15図15は、フレーム、表示画面、および複数のセンサを示す、図14の表示装置の正面概略図である。
図16図16は、フレーム、表示画面、および複数のセンサを示し、1つまたは複数の識別データセンターに送信するためのスキャン情報を取得するための1つまたは複数のセンサを有するセンサアレイ上に配置されたテレビまたは映画のスクリーンの形態の表示装置の正面概略図である。
図17図17は、1つまたは複数の識別データセンターに送信されるスキャン情報を取得するためにセンサアレイ内に配置された表示装置を示す図16の表示装置の背面の概略図である。
図18図18は、表示視聴領域内の人数、および/または表示視聴領域内で動作中のメディア記録装置があるかどうかを判定するために使用される表示視聴領域(図2)の周囲に配置された他のセンサと協働する1つまたは複数のセンサを有する、会議室または映画館で使用するための装置など、大きな表示画面を有する表示装置の概略図である。
図19図19は、フレーム、表示画面、およびフレームに沿って配置された1つまたは複数のセンサを示す、携帯電話の形態の表示装置の背面の概略図である。
図20図20は、フレームに沿って配置された1つまたは複数のセンサを示す携帯電話の形態の図19の表示装置の前面の概略図である。
図21図21は、表示画面の周囲に1つまたは複数のセンサが配置された表示画面を有する車両フロントガラスの形態の表示装置の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0046】
本発明は、メディアの受信および表示にセキュリティを提供するシステムおよび方法である。従来技術のセキュリティシステムとは異なり、オンラインストリーミングメディアなどのメディアの受信および視聴にセキュリティを提供する本発明の方法およびシステムは、そのようなメディアの送信および表示に使用されるソフトウェアおよび装置にセキュリティを提供するように動作し、また、認可された個人が使用するために表示される場合のメディアの送信と視聴に対するセキュリティも提供する。本発明のシステムおよび方法はさらに、認可された1人または複数の個人のみがメディアを視聴できることを保証するように動作する。本発明のシステムおよび方法は、メディアがメディアリポジトリからメディア受信ユニットに送信される時点から、認可された個人に表示されているメディアが保護されるように動作するが、表示されているメディアが認可されていない個人によって見られることも防止する。
【0047】
本明細書で使用する場合、「メディア」という用語には、(映像と音声の両方の)テレビ番組、生放送、テープ放送、ストリーミング、およびオンデマンド番組、衛星放送、会議(例えば、SKYPE放送、MICROSOFT TEAM会議放送など)、コンサートウェビナー、ポッドキャスト、写真、グラフ、ゲーム、アバター、データ、テスト、文書、その他の視聴可能な資料などが含まれる。本明細書で使用される場合、「通信システム」という用語には、インターネット、衛星システム、ケーブルシステム、電話システム、テレビおよびラジオ放送システム、光ファイバーシステム、マイクロ波システム、非同期転送モードシステム、デジタル加入者線システム、セルラーシステム、およびプライベートネットワークが含まれる。本明細書で使用される場合、特に明記しない限り、「表示装置」には、メディアを受信し、個人がメディアを視聴できるように動作するシステムが含まれ、テレビ、映画システム、コンサート、コンピュータ、タブレット、ヘッドセット、ヘルメット、ゲームシステム、時計、フロントガラス、およびディスプレイユニットが含まれるが、これらに限定されない。本明細書で使用される場合、「表示画面」には、メディアを表示するように動作する(また別の言い方をすれば、メディアを聞くための音響システムを有する)装置が含まれ、テレビ画面、コンピュータ画面、映画画面、時計画面、ヘルメットおよびヘッドセットの画面、アバターシステムの画面、電話の表示画面、ゲームシステムに使用される画面、ディスプレイユニット、タブレットの表示画面、および表示機能を備えたフロントガラスが含まれるが、これらに限定されない。本明細書で使用する場合、「認可された個人」という用語は、規定された場所(表示視聴領域)に送信されるメディアを受信および視聴することが許可されているとして対象のセキュリティシステムに登録されている個人を意味する。「認可された個人」は、特定の1人の個人だけであることも、複数の個人であることも可能であることを理解すべきである。「認可されていない個人」という用語は、表示視聴領域に送信されるメディアを視聴することを認可されていない個人を指す。本明細書で使用される場合、「メディアリポジトリ」という用語は、事前に記録されたメディアのソース、またはリアルタイムメディアのソース(例えば、スポーツイベントまたは会議(会議に参加する1人または複数の個人を含む)などのライブイベント、ゲーム、文書、データ、グラフ、写真、テスト、ソーシャルメディアコンテンツ、教室、その他の同様の形態が挙げられるが、これらに限定されない)とすることができる。本明細書で使用される場合、「表示視聴領域」という用語には、部屋(例えば、オフィス、建物内の部屋、会議室など)、学校の部屋、講堂、室内の領域、立方体、モータ駆動車両の乗客室内の領域を含むことができるか、または、表示装置でメディアを視聴している認可された個人にすぐ隣接する領域を含むことができ、また、個人が表示装置上で視聴されているメディアを視聴することができる領域も含む。本明細書で使用する場合、特に明記しない限り、「センサ」という用語は、圧力センサ、タッチセンサ、流量およびレベルセンサ、光センサ、近接センサ、煙/ガスセンサ、傾斜センサ、加速度センサ、湿度センサ、振動センサ、動作センサ、音響センサ、金属探知機、温度センサ、太陽電池センサ、リアルタイムクロックセンサ、雨センサ、IRセンサ、グリッドアイ赤外線アレイセンサ、心拍センサ、PIRセンサ、ジャイロセンサ、曲げセンサ、水流センサ、超音波センサ、レーダー、LiDARセンサ、皮膚センサ、高さセンサ、脈拍センサ、アンテナセンサ、力センサ、カメラ、光電センサ、色センサ、磁気センサ、方位センサ、電界センサ、匂いセンサ、水分センサ、および骨センサを指し、これらは個別に使用することも、様々なタイプのセンサと組み合わせて使用することもできる。本明細書に別段の記載がない限り、「スキャン情報」とは、1つまたは複数のセンサから取得される任意の情報またはデータとすることができるか、個人によって入力された情報(例えば、パスワード)またはその他の入力情報(例えば、住所情報、生年月日情報、社会保障情報)、および個人を特定するか、または個人が認可された個人であるかどうかを判定するのに使用され得るその他のそのような情報を含むことができる。
【0048】
方法論
図1を参照すると、メディア10(図3)を受信および/または格納するためのメディアリポジトリ102を有する、メディアを受信および視聴するためのセキュリティシステム100の概略図が示されている。メディアリポジトリ100は、通信システム106を介してメディアリポジトリ102から転送されるメディアを受信するように動作する1つまたは複数のメディア受信ユニット104に通信可能に結合され、認可された個人12が視聴するためのメディアを表示するように機能する1つまたは複数の表示装置108にメディアを転送するように動作する(図3)。メディアリポジトリ102からメディア受信ユニット104へのメディアの転送には、安全なメディア配信方法が利用される。通信システム(「セキュリティ機構」)を介した(メディア、その他の種類のデータまたは情報を含む)メディアの送信にセキュリティを提供するこのような方法には、認可された個人(複数可)だけがメディアを視聴できるように情報をエンコードするAES暗号化(“Advanced Encryption Standard(高度な暗号化標準)”)プロセス、メディアリポジトリと受信ユニットとの間でメディアを安全な暗号化層にラップするHTTPSプロセス、SSL/TLS暗号化ペイウォール方式、メディアにパスワードを設定し、メディアを視聴するために個人にパスワードの入力を要求するパスワード方式、特定のIPアドレスを使用して、メディアのみが特定のIPアドレスへ転送されるのを許可されるIP制限方式が含まれるが、これらに限定されない。
【0049】
図1にさらに示されるように、システム100は、通信システム106を通じて送信されるメディアおよび他の情報を受信し、(好ましくは、通信システムを通じて暗号化された形式で情報を送信するための(上で特定したような)従来の暗号化セキュリティ機構112を使用する)通信システム106を通じて、スキャン情報などの情報を識別データセンター114または他の場所に送信するように動作し、メディア受信ユニット104に電子的に接続される認可ユーザ装置110をさらに含む。認可ユーザ装置110はさらに、表示装置108上に表示するためにメディアリポジトリに転送されているメディアの視聴を希望している個人が、特定のメディアを視聴するように認可された認可された個人であることの認証に使用するために、通信システム106を介してメディアリポジトリ102と通信する。動作中、メディアの視聴を希望する個人は、認可ユーザ装置110と通信する入力装置(図示せず)を使用して、パスワードなどの情報(スキャン情報)を入力し、これはその後、メディアリポジトリ102に通信され、個人(認可された個人)が特定のメディアを視聴するための認可を確立するために、パスワードを使用してメディアリポジトリ102と通信するように動作する。本明細書で以下に説明されるように、個人にメディアの視聴を認可する際に使用する他のユーザ情報(例えば、身元、住所、生年月日情報、口座番号など)も利用できることが理解されるであろう。認可ユーザ装置110はまた、メディア受信ユニット104と協働して、認可された個人だけがメディアを視聴できることを保証する。
【0050】
図1および図2を参照すると、本発明の好ましい一実施形態では、システム100は、表示視聴領域118内に配置された1つまたは複数のセンサ116を含み、1つまたは複数のセンサ116は、スキャン情報120を収集するように動作し、認可ユーザ装置110に電子的に(ケーブルまたは無線接続などによって)接続され、認可ユーザ装置110はその後、スキャン情報120を、通信システム106を介して1つまたは複数の識別データセンター114に送信するように動作し、識別データセンター114は、スキャン情報120を、識別データセンター114の1つまたは複数のデータバンク124内に格納されている参照情報122と比較して、所定の表示視聴領域118内の個人が認可された個人12であるかどうかを判定するように動作する。図示されるように、スキャン情報120は、セキュリティ機構112を使用してスキャン情報120のセキュリティを確保する1つまたは複数の通信システム106を介して送信される。本発明の好ましい一実施形態では、1つまたは複数の識別データセンター114はそれぞれ、ファイアウォール126と、すでに暗号化されたスキャン情報を暗号化して再暗号化されたスキャン情報を生成し、これをその後、データバンク124に保存するために1つまたは複数の識別データセンター114に送信する暗号化装置128とによって保護される。したがって、認可ユーザ装置から1つまたは複数の識別データセンターに送信されるスキャン情報は、暗号化され、その後、1つまたは複数の識別データセンターで受信されて保存される前に再暗号化されるため、誰かがスキャン情報を傍受し、取得または変更することが大幅に困難になる。好ましくは、スキャン情報120のそれぞれのタイプは、別個の独立した識別データセンター114に保存され、これにより、誰かがシステムを傍受して「ハッキング」することが大幅に困難になる。例えば、目のスキャンからのスキャン情報または指紋センサからのスキャン情報など、個々のユーザに関して収集されたスキャン情報は、1つの識別データセンターに保存することができ、モーションスキャン情報または熱スキャン情報などの表示視聴領域用に収集されたスキャン情報は、別の識別データセンターに保存することができる。図3に示されるように、スキャン情報120が1つまたは複数の識別データセンター114で受信されると、1つまたは複数の識別データセンター114は、スキャン情報120を、認可された個人について以前に取得された目のスキャン、指紋のスキャン、顔のスキャン、または声のスキャンなどが挙げられるが、これらに限定されない参照情報122と比較するように動作する。その後、表示装置108に表示されているメディアの視聴を希望しているか、または視聴している個人が、認可された個人であるか、または許可されていない個人であるかの判定132を行うために、1つまたは複数の識別データセンター114によって比較130が使用される(または、判定を行うために比較がメディアリポジトリに送信される)。判定132により、個人が認可された個人ではないと結論付けられた場合、メディアリポジトリ102は、メディア受信ユニット104へのメディアの送信を停止するように動作する。
【0051】
メディア送信
図4を参照すると、メディアリポジトリ102は、メモリ140内の1つまたは複数のリポジトリデータバンク138と相互作用し、メディアリポジトリ102の動作を制御するために制御ユニット144と共に動作する送信/受信モジュール142と相互作用するプロセッサ136を使用して動作する管理モジュール134を含む。管理モジュール134と送信/受信モジュール142は一緒になって、認可された個人12が、認可された個人12によって使用されているメディア受信ユニット104に特定のメディア10を送信することを要求できるように動作する。管理モジュール134はさらに、様々なメディア供給源146からメディア10を受信し、1つまたは複数のリポジトリデータバンク138にメディア10を格納するように動作する。好ましい一実施形態では、1つまたは複数のリポジトリデータバンク138内に格納されたメディア10は、メディアにアクセスできる認可された個人のリスト、メディアがアクセスされ得る回数、送信されたメディアを受信できる場所、メディアへのアクセスに必要なセキュリティ(例えば、パスワード)、およびメディアの受信に必要なその他のプロトコルを含むが、これらに限定されないプロトコル148を含む。このようなプロトコル148は、メディアにアクセスするためのメディアリポジトリへの個人による要求など、メディアをレビューする要求を承認するためなどに管理モジュール134によって使用されるか、または特定のメディア受信ユニットにメディアを送信するか、または送信しない際に、管理モジュールによって使用される。
【0052】
管理モジュール134は、プロセッサ136によって動作され、メモリ140内に格納されるリポジトリソフトウェア150を含み、様々なプロトコル148の下でメディアを受信および送信する方法を実行するためのコンピュータ可読命令を有するコンピュータ可読媒体であり、個人が使用しているメディア受信ユニット104に送信される特定のメディアを要求する際に個人をガイドするために、表示装置またはメディア受信ユニット上に従来のプロンプト、ダイアログ、および入力ウィンドウを生成するように動作する、対話型のメニューおよびイベント駆動型システムである。したがって、リポジトリソフトウェア150は、メディアリポジトリと特定のメディアを要求する個人との間の通信および情報交換を容易にするための対話型通信インターフェースを提供するように動作する。本明細書で使用される場合、「ソフトウェア」という用語は、ロードまたはその他の方法でインストールされると、動作命令を、それらの命令を読み取ることができる機械(例えば、コンピュータ)に提供する、プログラムされた機械可読言語または命令(例えば、オブジェクトコード)の任意の形式を指すことを理解すべきである。本発明のリポジトリソフトウェア150は、メディアリポジトリ102によって使用されるメモリ140に格納または常駐させることができる。本システムで使用されるソフトウェアは、1つまたは複数のフロッピー(商標名)ディスク、CD ROMディスク、ハードディスク、またはその他の適切な不揮発性電子記憶媒体からロードまたはインストールすることができる。ソフトウェアは、ローカルまたはワイドエリアネットワーク(LANまたはWAN)ベース、インターネットベース、Webベース、または他のリモートダウンロードまたは送信方法を使用するなどによって、ダウンロードまたは他の形式のリモート送信によってインストールすることもできる。リポジトリソフトウェア150は、受信ユニット、表示装置、認可ユーザ装置、および識別データセンターにインストールされたソフトウェアなど、システムの様々なコンポーネントにインストールされた様々なデバイスソフトウェアと対話し、それらと協働して動作して、様々なコンポーネント間での情報および/またはメディアの送信を可能にすることもできることを理解すべきである。
【0053】
図示されるように、メディアリポジトリ102は、管理モジュール134および送信/受信モジュール142を使用し、これらは協働して、本明細書で後述されるように、情報を電子的に入力し、視聴用のメディアを受信するために、メディアリポジトリ102と、それぞれの入出力装置を利用する認可された個人12との間のインターフェースを提供する。
【0054】
メディアの表示
図5に概略的に示されるように、表示装置108の好ましい一実施形態が、視聴用のメディアを受信するためにメディア受信ユニット104に電子的に接続されて示されている。表示装置108は、メディアの視覚部分を表示するように動作する表示画面152と、メディアの音声部分を再生するように動作する音響システム154とを含む。図6に示されるように、好ましい一実施形態では、音響システム154は、ユーザの耳に音を送信するためのイヤホンまたはスピーカ158の形態である。好ましい一実施形態では、図示のように、イヤホン158は、音波を送信するように動作する従来の骨伝導技術を利用し、蝸牛によって直接受信される振動に変換されるため、鼓膜は使用されない。したがって、「音」は、認可された個人の頭蓋骨を形成する骨を介して直接伝達される振動として耳に届く。ここで、このような骨伝導技術を使用すると、メディアの音声部分が認可されていない個人に聞かれない可能性が大幅に低下することが理解されるべきである。図示されるように、音響システム154は、ユーザの耳の周りにループを作るための耳ワイヤー160を含み、オーディオメディア送信を受信するためのBLUETOOTH(商標名)チップ162と、チップ162からオーディオ送信を受信し、音波を振動に変換するように動作する音波送信機164とを含み、その振動を蝸牛が直接受け取るような場所となる。
【0055】
本発明の好ましい一実施形態では、図5に示されるように、表示装置108はまた、ユーザがメディアリポジトリまたはメディアを受信する他の認可された個人に音声(自分の声など)を送信できるように動作するマイクロフォン装置166を含む。本発明の別の好ましい一実施形態では、音響システム154は、他の認可された個人から音声通信を受信するように動作する。非限定的な例として、表示されているメディアを視聴している認可された個人は、システム100を介して(または好ましい一実施形態では、Bluetoothなどの無線接続を使用して)マイクロフォン装置および音響システムを使用して、メディアを視聴している他の認可された個人と通信することができ、メディアを視聴しながら相互に通信できるようになる。
【0056】
表示装置-ヘッドセット構成
好ましい一実施形態では、図7図9に示されるように、表示装置108は、認可された個人が着用できるヘッドセットまたはアイウェア168の形態である。ヘッドセット168は、表示画面152を保持するように適合されたフレーム170を含み、表示画面が認可された個人の目の前で最適な距離に位置決めされるようにする。このような表示画面には、液晶ディスプレイ(LCD)画面、発光ダイオード(LED)画面、有機LED(OLED)画面、またはメディアを視聴できる任意の他の適切な種類の画面が含まれ得る。表示画面は、両目で見るための単一の画面、または各々の目のための別個の表示画面を含むことができることも理解すべきである。フレーム170は、ユーザが音声(自分の声など)をメディアリポジトリ102または他の認可された個人の受信メディアに送信できるように動作するマイクロフォン装置166を含む。本発明の別の好ましい一実施形態では、フレーム170は、蝸牛によって直接受信されるため鼓膜は使用されない振動に音波を変換することによって、一方または両方の耳に音波を送信するように動作するように配置された、好ましくは従来の骨伝導技術を利用する音響システム154を含む。フレーム170はさらに、熱センサ、圧力センサ、および個人が認可された人の頭の位置に表示装置を配置したか、または表示装置を取り外したかを感知するように動作する他の形態のセンサなどが挙げられるが、これらに限定されない1つまたは複数の使用センサ172を含む。フレーム170内のプロセッサ174は、1つまたは複数の使用センサ172、およびスキャン情報120を1つまたは複数の識別データセンター114に送信するメディア受信ユニット104に電子的に接続されている。次に、1つまたは複数の識別データセンター114は、認可された個人が表示装置108を取り外したかどうかの判定132を行うのに使用するために、スキャン情報120と参照情報122との比較130を行うように動作する。認可された個人が表示装置を取り外した場合、1つまたは複数の識別データセンター114から(圧力変化を示す比較が挙げられるが、これに限定されない)比較130を受信すると、メディアリポジトリ102は、個人が表示装置108(ヘッドセット)を所定の位置に再配置し、個人が認可された個人として再び識別されるまで、メディア受信ユニット104へのメディアの送信を停止する(または一時停止する)ように動作する。表示ユニットへのメディアの送信は、有線またはケーブルなどの直接送信によって行うことも、BLUETOOTH接続などの無線システムによって送信することもできることを理解すべきである。好ましくは、表示画面152、マイクロフォン装置166、使用センサ172、音響システム154、および表示装置108上の他のシステムへの電力は、フレーム170に取り付けられた、またはフレーム170内に取り付けられた1つまたは複数の電池によって供給される。このような電池には、リチウムイオン電池、リチウムポリマー電池、一次リチウム電池、アルカリ電池などが含まれるが、これらに限定されない。また、ワイヤーまたはケーブルを使用して接続された外部電源によって電力を供給できることも理解すべきである。好ましい一実施形態では、カメラまたは熱センサなどのセンサ116をフレーム170上に配置し、ヘッドセット168を使用して個人の周囲および背後に位置する個人を検出することができ、検出された個人が表示画面に表示されているメディアが見えなくなる場所に移動するまでメディアの送信を停止するようにメディアリポジトリと協働する1つまたは複数の識別データセンター114にスキャン情報120を送信するように動作するようにすることができる。
【0057】
図2に示されるように、1つまたは複数のセンサ116が表示視聴領域118内に配置され、スキャン情報120を参考情報122と比較するように機能する1つまたは複数の識別データセンター114に送信されるスキャン情報120を取得するように動作する。図示されるように、様々な種類のスキャナは、表示視聴領域118内の個人の存在を検出するスキャン情報120を提供するように動作し、表示視聴領域118内の個人が検出され、スキャン情報120が1つまたは複数の識別データセンター114に送信されるように戦略的に配置される。スキャン情報120が1つまたは複数の識別データセンター114で受信されると、1つまたは複数の識別データセンター114は、スキャン情報120および参照情報122を使用して比較130を行う。1つまたは複数の識別データセンター114は、個人が表示視聴領域118内に存在するという判定132を行うか、または比較130を使用して個人が表示視聴領域118に入ったという判定132を行うメディアリポジトリ102に比較130を送信する。判定132が、この個人が表示視聴領域118に対して「新規」であるというものである場合、システム100は、この個人が認可された個人であることを認証するように動作する。個人が認可された個人ではない場合、メディアリポジトリ102は、メディア受信ユニット104へのメディアの送信を停止するように動作する。ここで、1つまたは複数のセンサは、スキャン情報の連続ストリームを1つまたは複数の識別データセンターに提供するように動作するか、またはランダムまたは所定の時間に取得され(スキャン情報)、1つまたは複数の識別データセンターに送信される一連のスキャンを提供するように動作することを理解すべきである。本発明の別の好ましい一実施形態では、システム100は、表示視聴領域118内に配置された1つまたは複数のセンサ116を含み、これらのセンサ116は、スキャン情報120を取得するように動作し、その後、スキャン情報120は、1つまたは複数の識別データセンター114に送信され、1つまたは複数の識別データセンター114は、スキャン情報120と参照情報122との比較130を行うように動作し、比較130をメディアリポジトリ102に転送し、メディアリポジトリ102は、その比較結果を使用して、表示視聴領域118内の個人の数に関する判定132を行うように動作する。非限定的な一例として、スキャンデータが参照情報には存在しなかった追加の熱画像または音または動きを示す場合、表示視聴領域内に追加の個人が存在すると判定される。例えば、表示視聴領域内の個人の数が、表示視聴領域内にいることが許可されている認可された個人の数を超える場合、メディアリポジトリは、メディア受信ユニットへのメディアの送信を停止または一時停止するように動作する。その後、メディアリポジトリは、メディア視聴領域内の各々の個人に対する認可プロセスを開始するように動作し、メディア視聴領域内のそれらの個人がすべて認可された個人であることを確認する。さらに、別の非限定的な一例では、比較を使用して、個人が表示視聴領域に出入りしたかどうかについての判定を行うことができ、個人が表示視聴領域に入った場合、メディアの送信は、表示視聴領域に入った個人が、認可された個人として識別されるか、または表示視聴領域から退出するまで停止される。
【0058】
表示装置-コンピュータまたはタブレットの形態
別の好ましい一実施形態では、図示のように、表示装置108は、コンピュータ176(図10図13)またはタブレット(図14図17)の形態である。図示されるように、コンピュータ176は、ラップトップコンピュータの形態であり、ベース178と、フレーム180に取り付けられた表示画面152とを含む。フレーム180および/またはベース178は、上記のように1つまたは複数の識別データセンター114に送信される表示視聴領域118のスキャン情報120を取得するように動作する1つまたは複数のセンサ116を含む。好ましい一実施形態では、ベース178は、ラップトップコンピュータが移動されたかどうかを判定するために使用できるスキャン情報120を取得するように動作する、圧力センサまたは振動センサなどのセンサ116を含む。そのようなセンサは、個別の(取り付けられていない)コンポーネントを含む表示装置の表示画面(コンピュータモニタなど)のベース上に配置できることは明らかである。また、図示されるように、フレームおよび/または表示装置に配置されたセンサを識別データセンターが使用して、表示視聴領域内の個人の数を識別したり、個人が表示視聴領域に出入りするかどうかを識別したり、メディアを視聴している認可された個人が表示視聴領域から出るかどうかを判定することもできることも理解すべきである。さらに、表示装置のフレームおよび/またはベース上のセンサから得られたスキャン情報は、表示装置が移動したかどうかを判定するために使用でき、移動した場合には、表示装置へのメディアの送信は一時停止または停止すべきであるという判定を行うために使用され得ることを理解すべきである。別の好ましい一実施形態では、コンピュータの形態の表示装置108は、メディアの視聴を希望する個人の識別に使用するためのスキャン情報を収集するように動作する1つまたは複数の使用センサ172を有することもできる。また、コンピュータは、メディア受信ユニット104および認可ユーザ装置110に無線で接続できることも理解すべきである。しかしながら、コンピュータをメディア受信ユニットおよび認可ユーザ装置に有線で接続することもできることを理解すべきである。また、メディア受信ユニットおよび認可ユーザ装置は、制御システム(プロセッサおよびメモリ、ならびにコンピュータの受信および送信システム)に組み込むことができることも理解すべきである。
【0059】
図14図17に示されるように、表示装置は、フレーム170によって支持された表示画面152を有するタブレットの形態である。スキャン情報120を取得するために、1つまたは複数のセンサ116がフレーム170に沿って配置される。タブレットは、好ましくは、メディア受信ユニット104および認可ユーザ装置110に無線で接続される。しかしながら、タブレットは、メディア受信ユニットおよび認可ユーザ装置110に有線で接続できることを理解すべきである。メディア受信ユニットおよび認可ユーザ装置は、制御システム(プロセッサおよびメモリ、ならびにタブレットの受信および送信システム)に組み込むことができることも理解すべきである。別の好ましい一実施形態では、図16および図17に示されるように、メディアを視聴するためにタブレットを直立位置に支持するための支持フレーム205にタブレットを取り付けることができる。図示のように、追加のセンサ116を支持フレームに取り付けることができ、他の個人が表示視聴領域に入るかどうかを判定するために、表示視聴領域をより多くカバーするように動作する。
【0060】
表示装置-テレビ構成または大画面表示装置
別の好ましい一実施形態では、図2および図18に示されるように、メディア表示装置108は、通信システム106を介してメディアリポジトリ102によって送信されているメディアを受信するテレビまたは大画面表示装置(教室、会議室、映画館などで使用されるものなど)の形態であり、メディアを表示するための表示画面152を含む。図示されるように、1つの好ましい実施形態では、1つまたは複数のセンサ116が、表示視聴領域118内および表示装置108の周囲に戦略的に配置され、スキャン情報120と参照情報122との比較130を行うように機能する1つまたは複数の識別データセンター114にスキャン情報120を送信するように動作し、その比較130をメディアリポジトリ102に送信し、メディアリポジトリ102は、表示視聴領域118内の個人の数に関する判定132を行うように機能する。スキャナの数、スキャナの種類、およびスキャナの位置は、当業者であれば、達成すべきセキュリティのレベルおよび表示視聴領域のサイズおよびレイアウトを決定することによって容易に決定できることを理解すべきである。スキャン情報120が1つまたは複数の識別データセンター114で受信されると、1つまたは複数の識別データセンター114は、スキャン情報120と参照情報122との比較130を行い、表示視聴領域118内に存在する個人の数が、メディアを視聴する認可された個人の数を超えているかどうかの判定132を行う(または、判定を行うためにメディアリポジトリに比較を送信する)ように動作することができる。ここで、1つまたは複数のセンサは、スキャン情報の連続ストリームを1つまたは複数の識別データセンターに提供するように動作することができるか、または、ランダムにまたは所定の時間に行われる一連のスキャンを提供するように動作することができ、スキャン情報が1つまたは複数の識別データセンターに送信されることを理解すべきである。表示視聴領域118内の個人の数が、表示視聴領域118内にいることを許可される個人の数を超える場合、メディアリポジトリは、メディア受信ユニットへのメディアの送信を停止または一時停止するように動作する。その後、メディアリポジトリは、メディア視聴領域114内の各々の個人に対する認可プロセスを開始するように動作し、メディア視聴領域114内のそれらの個人がすべて認可された個人であることを保証するか、または、表示装置が大型スクリーンである場合(例えば、映画館)は、表示視聴領域内の個人の数がメディアの視聴を認可された個人の数以下になるまで、メディアは停止される。
【0061】
表示装置-携帯電話
別の好ましい一実施形態では、表示装置108は、表示画面152を有する携帯電話184の形態であり、メディアリポジトリ102からメディアを受信するための通信システム106に接続される。図19および図20に示されるように、表示装置は、携帯電話184のケース186に取り付けられるか、または組み込まれる1つまたは複数のセンサ116を含み、これらのセンサ116は、スキャン情報120を取得するように動作し、セルラー通信システムを使用してスキャン情報120を1つまたは複数の識別データセンター114に送信する。好ましくは、携帯電話184は、顔センサ、指紋センサ、圧力センサ、顔認識センサ、眼球走査センサ、音声センサ、および個人を識別するための参照データ122と比較するために1つまたは複数の識別データセンター114によって利用することができるスキャン情報120を提供するために利用できる他の種類の使用センサなどの様々な種類の使用センサ172を含む。使用センサは、1つまたは複数の識別データセンター(またはメディアリポジトリ)が、携帯電話をもはや個人が保持していないことを判定できるようにするスキャン情報を取得するためにも使用でき、メディアプロトコルによっては、メディアリポジトリがメディアの送信を停止または一時停止できることを理解すべきである。好ましい一実施形態では、携帯電話は、音声センサまたは画像センサの形態であるセンサ116を含み、これらのセンサ116は、別の個人が表示視聴領域に入ったかどうかを判定する際に、1つまたは複数の識別データセンターによって使用することができるスキャン情報(音声の形態など)を取得するように動作する。
【0062】
表示装置-フロントガラス構成
別の好ましい一実施形態では、表示装置108は、車両のフロントガラス188の形態の表示画面152を含む。図1および図21に示されるように、フロントガラス188は、車両のフロントガラスフレーム(図示せず)に取り付けられており、外側上部および下部水平フレームコンポーネント190と、外側上部水平フレームコンポーネント190から下方に延在する2つの平行フレームコンポーネント192とを有するフレーム189を含む。好ましくは、認可された個人がメディアの音声部分を聞くことができるようにするための音響システム154がフレームに沿って配置され、メディア受信ユニット104と通信し、認可された個人が通信システム106を使用して他の個人と通信する機能を備えることができるように共に動作する送信機208に接続されたマイクロフォンコンポーネントを含む。複数のセンサ116が、スキャン情報120を取得するように動作する上部水平フレームコンポーネント190および/または2つの平行フレームコンポーネント192に沿って配置されている。メディア受信ユニット104は、センサ116と通信しており、フレーム189内に組み込まれるか、または車両に別個に取り付けられる。スキャン情報120は、上記のように、1つまたは複数の識別データセンター114に送信される。使用センサ172もフレーム189に沿って組み込むことができ、上で本明細書に開示したように、メディアを視聴することを希望する個人を識別する際に使用するスキャン情報を取得するために使用できることを理解すべきである。他のセンサを車両の乗員室(表示視聴領域)内に配置することができ、他のセンサと共に、本明細書で上記に開示したように車両内の個人の数を判定するように動作することができることを理解すべきである。
【0063】
センサの動作
図2に示されるように、メディアを受信および視聴するためのセキュリティシステムは、様々な種類の表示装置を使用して視聴されているメディアを保護するように構成することができる。所定の表示視聴領域118内に配置された表示装置108については、所定の表示視聴領域118内の個人の存在を検出できる表示視聴領域118の内部および/または周囲に1つまたは複数のセンサ116を戦略的に配置することができる。動作中、1つまたは複数の視認センサ116は、スキャン情報120を取得するように動作し、スキャン情報120は、1つまたは複数の識別データセンター114に送信され、1つまたは複数の識別データセンター114は、個人が表示視聴領域118内にいるかどうかの判定を行う際に使用するために、スキャン情報120と参照情報122との比較130を行うように動作する。
【0064】
本発明の別の好ましい一実施形態では、システム100は、表示視聴領域118内に配置された1つまたは複数のセンサ116を含み、これらのセンサ116は、スキャン情報120を取得するように動作し、このセンサ116は、スキャン情報120を取得するように動作し、スキャン情報120は、1つまたは複数の識別データセンター114に送信され、1つまたは複数の識別データセンター114は、個人が認可された個人であるかどうか、および/または所定の表示視聴領域118内の個人の数、および/または個人が表示視聴領域118に出入りしたかどうか、および/または表示装置108が表示視聴領域118の外に移動したかどうかについての判定を行う際に使用するために、スキャン情報120と参照情報122との比較130を行うように動作する。さらに、センサ116は、スキャン情報120を収集することもでき、これを1つまたは複数の識別データセンター114に送信して、メディアの認可されていない記録または送信を行っている表示視聴領域118内に装置が存在するかどうかの判定を行うために判定132を行う(またはメディアリポジトリに送信する)ことができる。好ましくは、1つまたは複数のセンサ116は、スキャン情報120を取得するために連続的に動作することができ、このスキャン情報120は、1つまたは複数の識別データセンター114に送信され、1つまたは複数の識別データセンター114は、個人が表示視聴領域118に出入りしたかどうか、表示視聴領域内の個人の数が変化したか、あるいは表示装置が移動したかどうかの判定132を行う際に使用するために、スキャン情報120と基準情報122との比較130を行うために連続的に動作する。参照情報は、1つまたは複数の識別データセンターのデータバンクに格納されている以前のスキャン情報を含むことができることを理解すべきである。非限定的な例示として、そのような参照情報は、1人の個人が表示視聴領域内の座席に位置していることを示す領域の熱スキャンとすることができる。後で、スキャン情報は、表示視聴領域内に個人がいない(または多数の個人がいる)ことを示す熱画像になり得る。したがって、比較により、個人が表示視聴領域から離れたこと、または1人または複数の追加の個人が表示視聴領域に入ってきたことが示されるであろう。
【0065】
認可
表示視聴領域118内の個人の存在または不在を判定するように動作することができる1つまたは複数のセンサ116に加えて、システム100は、その個人がメディアの視聴に対して認可された個人であるかどうかを判定する際に使用するための認可情報196を含む。このような認可情報196には、パスワード、社会保障番号、従業員番号、または個人の身元を確認するために使用できるその他のスキャン情報などの特定の識別情報を含めることができる。その後、そのような認可情報196は、個人の身元を確認するためにそのような認可情報196を含む参照情報122と比較130を行う1つまたは複数の識別データセンター114に、および/または認可情報196および視聴を希望するメディアのプロトコル148を利用してメディアリポジトリ102に送信され、個人が無認可の個人であることを確認する。別の好ましい一実施形態では、システムは、指紋センサ、手の形状センサ、顔センサ、色センサ、音声センサ、目の生体認証(虹彩および網膜など)が挙げられるが、これらに限定されない生体認証センサなどの1つまたは複数の使用センサ172を含み、それらのセンサ172は、従来のパターン認識ソフトウェアを使用し、方法は、スキャン情報120を取得するために使用され、使用センサ172からのスキャン情報120は、認可情報196として1つまたは複数の識別データセンター114に送信され、1つまたは複数の識別データセンター114は、スキャン情報120(認可情報)と参照情報122との比較130を行うように動作し、個人の身元に関する判定132を行うように動作し、また、比較130をメディアリポジトリ102に送信し、メディアリポジトリ102は、比較130と、メディアの視聴を希望する個人が認可された個人であるメディアに対するプロトコル148とに基づいて判定132を行うように動作する。
【0066】
データ分析
図3に示されるように、各識別データセンター114は、1つまたは複数の識別データセンター114のデータバンク124に格納されたデータ分析モジュール200と協働するプロセッサ198を含み、スキャン情報120を基準情報122と比較するように動作する従来の比較ソフトウェア202を有し、好ましい一実施形態では、スキャン情報120がメディアの視聴を希望する特定の個人の参照情報122と一致するかどうかの判定132を行うか、または判定132を行う際にメディアリポジトリ102と協働する。例示的な説明として、識別データセンターのデータ分析モジュールは、個人の個々の音声(スキャン情報)を比較するように動作し、それをメモリに保存されている個人の音声(参照情報)と比較し、従来の音声分析器を使用して、音声が一致するかどうかを判定する。個人の指紋および/または個人のパスワードおよび/または顔画像(スキャン情報)などの他のスキャン情報が、指紋、個人のパスワード、および/または顔画像(参照情報)などと比較され、そのようなスキャン情報に対してそのような従来の比較方法を使用することによって、スキャン情報が個人の参照情報と一致するかどうかを判定する。表示装置が携帯電話の形態である場合など、別の例示的な非限定的な一例では、システムは、指紋センサを含み、その結果、個人が(例えば、パスワードを入力するために)表示画面上の数字または文字を押すと、システムが動作し、その結果、(入力装置にあるセンサから取得された)個人の指紋とパスワードが一緒になってスキャン情報を構成し、スキャン情報はその後、1つまたは複数の識別データセンターによって使用されてその個人の身元を確認し、その個人が認可された個人であるとの判定が行われる。個人が認可された個人でないと判定された場合、メディアは表示装置に送信されず、好ましくは(スキャン情報を取得して、それを1つまたは複数の識別データセンターに送信し、ユーザが認可された個人であると判定された場合、表示装置が再起動される機能を除いて)表示装置を非アクティブ化できることを理解すべきである。したがって、本発明のシステムおよび方法は、本システムを使用する様々な表示装置に追加のセキュリティを提供するように動作する。
【0067】
1つまたは複数の識別データセンター114が比較を完了すると、それは比較の結果をメディアリポジトリ102の制御ユニット144に送信し、それにより管理モジュール134は、メディアの視聴を希望している個人が認可された個人であるかどうかの判定132を行うように動作する。好ましい一実施形態では、様々な比較は、重み付けされた比較であり、ファジーロジックおよび重み付けされた比較を利用する管理モジュールは、メディアを受信して視聴することを希望している個人が認可された個人であるかどうか、または表示装置に送信されているメディアを積極的に視聴している個人が認可された個人であるかどうかの判定を行うように動作する。例示的な一例として、管理モジュールによって利用されるファジーロジックは、すべての比較に重みを与えるように動作する。例えば、比較が指紋の比較である場合、個人の音声の比較またはパスワードの比較よりも大きな重みが与えられることもあれば、より小さな重みが与えられることも、または同じ重みが与えられることもある。次に、データ分析モジュールは、比較に基づいて、かつ各比較に与えられた重みに従って、メディアの視聴を希望している個人が、認可された個人であるか否かを計算し、判定するように動作する。
【0068】
管理モジュールの動作および利用されるファジーロジックをさらに理解するために、以下の非限定的な例示的な説明が提供される。本発明の好ましい一実施形態では、1つまたは複数のセンサ116は、以下のスキャン情報120(異なるまたは他のスキャン情報が利用されてもよく、以下は非限定的な例にすぎないことを理解されたい)を収集するのに有効であり、スキャン情報120は、1つまたは複数の識別データセンター114に送信される。
・指紋-スキャン情報には、メディアの視聴を希望している個人のスキャンされた指紋が含まれる。
・音声-スキャン情報には、メディアの視聴を希望している個人の音声が含まれる。
・パスワード-スキャン情報には、(音声またはその他の従来の入力方法などによって)システムに入力されたパスワードが含まれる。
・目のスキャン-スキャン情報には、メディアの視聴を希望している個人の目のスキャンが含まれる。
・温度-メディアの視聴を希望している個人の皮膚の一部の平均温度として測定される。
・顔のスキャン-スキャン情報には、メディアの視聴を希望している個人の顔の画像が含まれる。
【0069】
1つまたは複数の識別データセンター114のそれぞれのデータ分析モジュール200は、データ分析モジュール200によって受信されたスキャン情報120を参照情報122と比較するように動作し、適切な従来の比較ソフトウェア202を使用して、メディアの視聴を希望している特定の個人に対して、スキャン情報120と参照情報122との比較130を行う。非限定的な例示として、識別データセンターのデータ分析モジュールは、個人の音声(スキャン情報)を比較するように動作し、それをそのメモリに保存されている個人の音声(参照情報)と比較し、従来の音声分析器を使用して、音声が一致するかどうかを判定する。個人の指紋および/または個人のパスワードおよび/または顔画像(スキャン情報)などの他のスキャン情報は、それぞれ指紋、個人のパスワード、および/または顔画像(参照情報)と比較され、このようなスキャン情報に対して従来の比較方法を使用することにより、スキャン情報と個人の参照情報とを比較する。データ分析モジュールが比較を完了すると、識別データセンターは、比較結果をメディアリポジトリの送信/受信モジュールに送信する。次に、管理モジュールは、プロセッサと協働して比較(複数可)を使用して、メディアの視聴を希望している個人が認可された個人であるか否かの判定を行う。したがって、様々な比較を重み付けすることができる。例えば、パスワード(つまり、パスワード比較)は、顔の比較よりも重みが低く、指紋の比較よりも重みが低い場合がある。このような比較(重み付けありまたは重み付けなし)を使用して、メディアリポジトリの管理モジュールは、ファジーロジックを使用して動作し、メディアの視聴を希望している個人が認可された個人であるかどうかを判定する。また、システムはファジーロジックシステムに限定されず、ベイジアンロジック、人工ニューラルネットワーク、および他の同様のシステムなどの他のロジックシステムも使用できることも理解すべきである。
【0070】
ここで、本発明は、メディアの受信および表示にセキュリティを提供するシステムおよび方法であることが明らかである。従来技術のセキュリティシステムとは異なり、本発明の方法およびシステムは、オンラインストリーミングメディアなどのメディアの受信および視聴にセキュリティを提供し、さらに、そのようなメディアの送信および表示に使用されるソフトウェアおよび装置にセキュリティを提供するように動作し、また、個人が使用するために表示されるときにメディアにもセキュリティを提供する。本発明のシステムおよび方法はまた、認可された個人または認可された複数の個人のみがメディアを視聴できることを保証するように動作する。本発明のシステムおよび方法は、認可された個人に表示されているメディアがメディアリポジトリからメディア受信ユニットに送信される時点から保護されるように動作するが、表示されているメディアが認可されていない個人によって見られることも防止する。また、本発明のシステムおよび方法は、個人視聴用(ヘッドセット、テレビ、タブレット、携帯電話、時計、ゲームシステム、アバターシステム、映画スクリーン、大画面システム、車両のフロントガラスなど)またはグループ視聴用(テレビ、ヘッドセット、タブレット、携帯電話、大型スクリーン(映画館、教室、会議室など)のような様々な用途に使用できることもここで明らかである。また、セキュリティの量は、より多くのまたはより少ないセンサの利用、センサのタイミング(スキャン間の時間)、およびセンサの種類によって簡単に増減できることも明らかである。また、スキャン情報(再暗号化されている)を受信して参照情報と比較する際に使用する参照情報を保存した複数の独立した識別データセンターを使用すると、システムが「ハッキング」されてセキュリティが損なわれる可能性、および認可されていない個人によってメディアが表示および視聴される可能性が低減されることもここで理解すべきである。本発明のシステムおよび方法は、個人が送信されたメディアを視聴する際に使用するメディアリポジトリから表示装置へのメディアの送信に利用されるプロセスおよびコンポーネント全体にわたってセキュリティを提供することがここで明らかとなる。また、このシステムおよび方法は、様々な用途に使用することができる。例えば、このシステムおよび方法は、携帯電話、タブレット、およびコンピュータなどの小型表示装置で視聴されているメディアを個人が保護するために使用することができ、そのようなシステムは、そのような装置が認可されていない個人によって使用されることを防止する追加のセキュリティを有することになる。映画配給会社などのメディア供給者は現在、メディアを視聴する個人を、そのようなメディアの視聴に対して料金を支払った人に制限できる。例えば、テレビ、コンピュータ、タブレットなどの表示装置で映画などのメディアを視聴するために料金を支払った個人は、そのメディアを視聴できるが、メディアの視聴に料金を支払っていない個人は、料金を払って認可された個人になるまでは、メディアを視聴できない。例えば、軍用車両などの車両に使用するために本発明のシステムおよび方法を設置して使用すると、権限を与えられた個人のみが軍隊の移動などの機密情報を受け取り、閲覧できることが保証されるであろう。また、本発明のシステムは、権限のない個人が機密情報を閲覧する可能性を低減するように動作し、また、「ハッカー」がシステムまたはシステムに保存されている情報への権限のないアクセスを取得できる可能性を低減するように動作することも明らかである。
【0071】
表示装置、認可ユーザ装置、暗号化セキュリティ機構、およびメディア受信ユニットなどの様々なコンポーネントを別個のコンポーネントとして説明してきたが、そのようなコンポーネントを組み合わせる、および/または1つのコンポーネントに組み込むことができることを理解すべきである。
【0072】
また、本発明のシステムおよび方法は、メディアプロバイダー(またはソーシャルプラットフォーム上の個人)が自分のメディアを監視し、ソーシャルメディアサイトなどの自分が投稿したメディアに誰がアクセスしたかを監視できる「デジタルパスポート」として使用でき、投稿されたメディアを視聴および使用する許可を持つ人(認可された個人)を規制できることもここで明らかである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
【国際調査報告】