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特表2024-501129移動通信システムの線番帳管理装置及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-11
(54)【発明の名称】移動通信システムの線番帳管理装置及び方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 8/26 20090101AFI20231228BHJP
   H04L 41/04 20220101ALI20231228BHJP
   H04W 92/14 20090101ALI20231228BHJP
   H04M 3/00 20240101ALI20231228BHJP
【FI】
H04W8/26
H04L41/04
H04W92/14
H04M3/00 D
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023532164
(86)(22)【出願日】2020-11-26
(85)【翻訳文提出日】2023-05-31
(86)【国際出願番号】 KR2020016895
(87)【国際公開番号】W WO2022114259
(87)【国際公開日】2022-06-02
(31)【優先権主張番号】10-2020-0160132
(32)【優先日】2020-11-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】514075563
【氏名又は名称】エイチエフアール、インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110004222
【氏名又は名称】弁理士法人創光国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【弁理士】
【氏名又は名称】泉 通博
(72)【発明者】
【氏名】イ、スンイク
(72)【発明者】
【氏名】キム、カヨン
(72)【発明者】
【氏名】イ、ジンウォク
(72)【発明者】
【氏名】キム、サンウ
(72)【発明者】
【氏名】イ、ジョンミン
(72)【発明者】
【氏名】ソン、ミュンフン
(72)【発明者】
【氏名】チョ、ビュンギュン
【テーマコード(参考)】
5K067
5K201
【Fターム(参考)】
5K067AA44
5K067DD17
5K067DD57
5K067EE10
5K067EE16
5K067LL00
5K201EB04
(57)【要約】
本開示は、移動通信システムの線番帳管理装置及び方法を提供する。
本開示の一側面によると、移動通信基地局管理サーバ(mobile communications system management server)及びフロントホール管理サーバ(fronthaul management server)から線番情報を自動的に収集及び更新し、接続網(access network)に関連された線番帳(line number sheet)管理を自動化するための線番帳情報装置及び方法を提供する。本開示の別の他側面によると、RU(Radio Unit)及びDU(Digital Unit)のうちのいずれかから光信号(optical signal)を受信して基地局固有情報を獲得し、フロントホール管理サーバに基地局固有情報を伝送するフロントホール装置を提供する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つ以上の移動通信基地局を管理する移動通信基地局管理サーバから、前記移動通信基地局の基地局固有情報を含む基地局線番情報を獲得する基地局情報獲得部と、
1つ以上のフロントホール装置を管理するフロントホール管理サーバから、前記フロントホール装置が獲得した基地局固有情報を含むフロントホール線番情報を獲得するフロントホール情報獲得部と、
前記基地局線番情報及び前記フロントホール線番情報に基づいて線番帳の生成又は変更を行う線番帳管理部と、
を含むことを特徴とする線番帳管理装置。
【請求項2】
前記移動通信基地局の基地局固有情報と前記フロントホール装置が獲得した基地局固有情報が一致する場合、前記線番帳管理部は、
前記基地局線番情報の全部又は一部と、前記フロントホール線番情報の全部又は一部を含む完成線番情報が含まれるように前記線番帳を生成又は変更することを特徴とする、請求項1に記載の線番帳管理装置。
【請求項3】
前記完成線番情報は、前記基地局線番情報に基づいて抽出された始点ポートの線番情報、及び終点ポートの線番情報と、前記フロントホール線番情報から抽出した前記フロントホール装置が提供する回線に関する線番情報と、を含むことを特徴とする、請求項2に記載の線番帳管理装置。
【請求項4】
前記移動通信基地局はRU(Radio Unit)又はDU(Digital Unit)であり、
さらに前記基地局線番情報は、前記RU及び前記DUを区別し、前記RU及び前記DUの間をつなぐための情報を含むことを特徴とする、請求項1に記載の線番帳管理装置。
【請求項5】
前記移動通信基地局の基地局固有情報は、MACアドレス(Media Access Control address)、前記移動通信基地局の基地局名称、前記移動通信基地局の基地局ID、予め設定されたタグ、及び前記移動通信基地局がRU(Radio Unit)である場合、前記RUのシリアル番号(serial number)、の一部又は全部を含むことを特徴とする、請求項1に記載の線番帳管理装置。
【請求項6】
さらに、前記フロントホール線番情報は、前記フロントホール装置のID、前記フロントホール装置の名称、前記フロントホール装置が提供するWDM(Wavelength Division Multiplexing)のユニットの名称、前記ユニットのスロット、前記WDMを用いて提供される回線のポート名称、前記回線のポート番号、前記回線の使用波長、前記使用波長の波長番号、及び前記回線が利用する分配ボックス(distribution frame)のID、の全部又は一部を含むことを特徴とする、請求項1に記載の線番帳管理装置。
【請求項7】
さらに、生成又は変更された線番帳を保存するデータベース
を含むことを特徴とする、請求項1に記載の線番帳管理装置。
【請求項8】
さらに、前記生成又は変更された線番帳を照会するようにするためのユーザインターフェース
を含むことを特徴とする、請求項1に記載の線番帳管理装置。
【請求項9】
1つ以上の移動通信基地局を管理する移動通信基地局管理サーバから、前記移動通信基地局の基地局固有情報を含む基地局線番情報を獲得するステップと、
1つ以上のフロントホール装置を管理するフロントホール管理サーバから、前記フロントホール装置が獲得した基地局固有情報を含むフロントホール線番情報を獲得するステップと、
前記基地局線番情報及び前記フロントホール線番情報に基づいて線番帳の生成又は変更を行うステップと、
を含むことを特徴とする線番帳管理方法。
【請求項10】
線番帳の生成又は変更を行うステップは、
前記移動通信基地局の基地局固有情報と、前記フロントホール装置が獲得した基地局固有情報と、が一致する場合、前記基地局線番情報の全部又は一部と、前記フロントホール線番情報の全部又は一部と、を含む完成線番情報が含まれるように前記線番帳を生成又は変更することを特徴とする、請求項9に記載の線番帳管理方法。
【請求項11】
RU(Radio Unit)及びDU(Digital Unit)のうちのいずれかである移動通信基地局から光信号を受信するフロントホール装置において、
予め設定されたインターフェースを用いて前記光信号から基地局固有情報を獲得する固有情報獲得部と、
前記光信号を伝送する回線を割り当てる割り当て部と、
前記基地局固有情報、及び割り当てられた回線に関する情報をフロントホール管理サーバ(fronthaul management server)に伝送する線番帳管理部と、
を含むことを特徴とするフロントホール装置。
【請求項12】
前記インターフェースがeCPRI(enhanced Common Public Radio Interface)又はイーサネットインターフェース(ethernet interface)である場合、前記固有情報獲得部は、
前記光信号をデジタル変換した信号から前記移動通信基地局のMACアドレス(Media Access Control address)を前記基地局固有情報として獲得することを特徴とする、請求項11に記載のフロントホール装置。
【請求項13】
前記インターフェースがCPRI(Common Public Radio Interface)である場合、前記固有情報獲得部は、
ベーシックフレーム(basic frame)からコントロールワード(control word)を探し、C&M(Control and Management)チャネルから前記基地局固有情報を獲得することを特徴とする、請求項11に記載のフロントホール装置。
【請求項14】
前記基地局固有情報がタグ(tag)形式のデータである場合、前記固有情報獲得部は、
前記光信号をデジタル変換した信号から予め協議されたコントロールワードを探し、チャネル内の予め協議された位置で前記基地局固有情報を獲得することを特徴とする、請求項11に記載のフロントホール装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動通信システムの線番帳管理装置及び方法に関する。本発明は、科学技術情報通信部の放送通信産業技術開発事業の一環として行った研究から導出されたものである。[課題固有番号:1711116811、課題名:28GHz対応5G商用伝送装置開発]
【背景技術】
【0002】
この部分に記載された内容は、単に本実施例に関する背景情報を提供するだけで従来技術を構成するものではない。
【0003】
移動通信システム(mobile communications system)で接続網線番帳(access network line number sheet)とは、移動通信サービスの提供に用いられる回線(line)に番号を割り当てて管理するための文書(sheet)で、回線の始点ポートと終点ポートの中間につながれた経路に関する回線使用内歴を管理するための文書を意味する。ここで、始点ポートは移動通信基地局(mobile communications base station)のDU(Digital Unit)ポートであり、経路はフロントホール(fronthaul)が提供するWDM(Wavelength Division Multiplexing)の回線を意味し、終点ポートは移動通信基地局のRU(Radio Unit)ポートを意味する。
【0004】
移動通信システムの発展と移動通信サービス加入者の増加により、接続網の回線構築は増加する傾向であるが、回線番号及び回線使用内歴、すなわち線番帳情報(line number sheet information)は作業者の手作業によってなされている。例えば、現場の作業者が直接回線番号などを確認し、回線使用内歴を収集してエクセルファイルなどのような一般的な文書の形で管理するものである。このような作業者の手作業に依存した線番帳管理は、線番帳に対する体系的な管理を難しくするだけでなく、ヒューマンエラー(human error)による線番の縺れなどが発生する問題がある。
【0005】
例えば、線番帳情報を照会又は修正する場合、1つの文書を照会して修正するのではなく、作業者各々がコピーしたり変更したりした文書を用いることになり、最終修正された文書を確認できず、回線管理が難しいという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】韓国特許登録公報第10-0834705号(2008.05.27)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本開示の一側面によると、移動通信基地局管理サーバ(mobile communications system management server)及びフロントホール管理サーバ(fronthaul management server)から線番情報を自動的に収集及び更新し、接続網(access network)に関連された線番帳(line number sheet)管理を自動化するための線番帳管理装置及び方法を提供することに主な目的がある。
【0008】
本開示の他側面によると、接続網線番帳情報をリアルタイムで収集及び更新し、線番帳情報照会を一元化する線番帳情報自動化装置及び方法を提供することに他の主な目的がある。
【0009】
本開示の別の他側面によると、RU(Radio Unit)及びDU(Digital Unit)のうちのいずれかから光信号(optical signal)を受信して基地局固有情報を獲得し、フロントホール管理サーバに基地局固有情報を送信するフロントホール装置を提供することに他の主な目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示の一側面によると、1つ以上の移動通信基地局を管理する移動通信基地局管理サーバから、前記移動通信基地局の基地局固有情報を含む基地局線番情報を獲得する基地局情報獲得部と、1つ以上のフロントホール装置を管理するフロントホール管理サーバから、前記フロントホール装置が獲得した基地局固有情報を含むフロントホール線番情報を獲得するフロントホール情報獲得部と、前記基地局線番情報及び前記フロントホール線番情報に基づいて線番帳の生成又は変更を行う線番帳管理部を含むことを特徴とする線番帳管理装置を提供する。
【0011】
本開示の他側面によると、1つ以上の移動通信基地局を管理する移動通信基地局管理サーバから、前記移動通信基地局の基地局固有情報を含む基地局線番情報を獲得するステップと、1つ以上のフロントホール装置を管理するフロントホール管理サーバから、前記フロントホール装置が獲得した基地局固有情報を含むフロントホール線番情報を獲得するステップ、及び、前記基地局線番情報及び前記フロントホール線番情報に基づいて線番帳の生成又は変更を行うステップと、を含むことを特徴とする線番帳管理方法を提供する。
【0012】
本開示の他側面によると、上述した線番帳管理装置又は管理方法は、前記移動通信基地局の基地局固有情報と、前記フロントホール装置が獲得した基地局固有情報が一致する場合、前記基地局線番情報の全部又は一部と、前記フロントホール線番情報の全部又は一部を含む完成線番情報が含まれるように前記線番帳を生成又は変更することを特徴とする線番帳管理装置又は線番帳管理方法を提供する。
【0013】
本開示の別の他側面によると、上述した線番帳管理装置において、さらに、生成又は変更された線番帳を保存するデータベース及び/又は生成又は変更された線番帳を照会するためのユーザインターフェースを含むフロントホール装置を提供する。
【0014】
本開示の他側面によると、RU(Radio Unit)及びDU(Digital Unit)のうちのいずれかである移動通信基地局から光信号を受信するフロントホール装置において、予め設定されたインターフェースを用いて前記光信号から基地局固有情報を獲得する固有情報獲得部と、前記光信号を伝送する回線を割り当てる割り当て部、及び、前記基地局固有情報及び割り当てられた回線に関する情報をフロントホール管理サーバ(fronthaul management server)に伝送する線番帳管理部と、を含むことを特徴とするフロントホール装置を提供する。
【発明の効果】
【0015】
本開示の一側面による線番帳管理装置及び方法は、移動通信基地局管理サーバ及びフロントホール管理サーバから線番情報を獲得して線番帳を生成又は更新することにより、線番帳管理を自動化し、体系的な回線管理が可能になるという効果がある。
【0016】
本開示の他側面による線番帳情報装置及び方法は、生成又は更新された線番帳をデータベースに保存及び管理し、ユーザインターフェースを用いてユーザに提供することによって、線番帳情報照会を一元化してユーザに最新の線番帳情報を照会できるようにして回線管理が容易になるという効果がある。
【0017】
したがって、本開示の様々な側面による線番帳管理装置及び方法を用いる場合、最新の線番帳情報を照会して回線の問題に即時に対処することができ、移動通信サービスの品質を維持及び向上させる効果がある。
【0018】
さらに、本開示の一側面によるフロントホール装置は、移動通信基地局から光信号を受信して基地局固有情報を獲得し、フロントホール管理サーバに基地局固有情報を伝送することにより、線番帳管理装置が線番帳を自動的に管理させる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1図1は、本開示の一実施例に係る線番帳管理システムを示す概念図である。
図2図2は、本開示の一実施例に係る線番帳管理装置を示すブロック構成図である。
図3図3は、本開示の一実施例に係るフロントホール装置を説明するための図である。
図4図4は、本開示の一実施例に係る線番帳管理方法を示すフローチャートである。
図5図5は、本開示の一実施例に係るフロントホール装置が線番帳情報を獲得する方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本開示の一部の実施例を例示的な図面を通して詳しく説明する。各図面の構成要素に閲覧符号を付加するに際し、同一の構成要素に対しては、たとえ異なる図面に表示されても、できるだけ同一の符号を有するようにしていることに留意されたい。なお、本開示を説明するにあたり、関連された公知の構成又は機能に関する具体的な説明が本開示の要旨を曖昧にすると判断される場合には、その詳しい説明は省く。
【0021】
また、本開示の構成要素を説明するにあたり、第2、第1などの用語を使用する場合がある。このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためだけであり、その用語によって当該構成要素の本質、順番、又は順序などが限定されない。明細書全体にて、ある部分がある構成要素を「含む」、「備える」とするとき、これは、特に逆の記載がない限り、他の構成要素を除外するのではなく、他の構成要素をさらに含み得ることを意味する。また、明細書に記載された「…部」、「モジュール」などの用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、これはハードウェアやソフトウェア、又はハードウェア及びソフトウェアの組み合わせで具現され得る。
【0022】
添付された図面と共に以下に開示される詳細な説明は、本開示の例示的な実施形態を説明しようとするものであり、本開示が実施される唯一の実施形態を示すことを意図するものではない。
【0023】
本開示は、接続網(access network)に関連された線番帳(line number sheet)の管理方法をシステム化し、線番帳を自動的に管理及び使用できるようにする線番帳管理装置、方法及びシステムに関する。
【0024】
本開示の接続網に関連された線番帳とは、移動通信基地局(mobile communication base station)であるRU(Radio Unit)及びDU(Digital Unit)のうちのいずれか一方を始点ポート(source port)とし、他方を終点ポート(destination port)とし、これらのRUとDUのつながりをサポートするフロントホール装置(fronthaul device)の1つ以上の回線(例えば、光ケーブル(optical cable)など)を線路とする回線使用に関する情報を生成、変更、照会、共有、削除などができるように構成された電子文書(electronic document)を意味する。
【0025】
図1は、本開示の一実施例に係る線番帳管理システムを示す概念図である。
【0026】
線番帳管理システム10は、DU210、212とRU220、222に分かれた移動通信基地局210、212、220、222及び基地局管理サーバ200を含む移動通信システム領域、DU210、212とRU220、222をつなぐ接続網を構成するフロントホール装置310、312及びフロントホール管理サーバ300を含むフロントホール領域、並びに移動通信基地局管理サーバ200とフロントホール管理サーバ300からそれぞれ基地局線番情報と、フロントホール線番情報を獲得し、線番帳を生成又は変更する線番帳管理装置100を含む線番帳管理領域に区分することが可能である。
【0027】
線番帳管理装置100は、移動通信基地局管理サーバ200から基地局線番情報の一つとしてDU210、212とRU220、222を特定できる基地局固有情報を受信又は照会し、フロントホール管理サーバ300からフロントホール装置310、312が獲得した基地局固有情報を受信又は照会して受信した基地局固有情報をマッチング又は組み合わせることにより完成線番情報を生成することができる。
【0028】
移動通信基地局管理サーバ200は、各移動通信基地局210、212、220、222と関連された基地局線番情報を収集する。基地局線番情報は、始点ポートと終点ポートとなるRU(220、222)とDU(210、212)をそれぞれ区別し、DU(210、212)とRU(220、222)との間をつなぐのに必要な情報であり、基地局を区別できる基地局固有情報を含む。ここで、基地局固有情報は、MACアドレス(Media Access Control address)、移動通信基地局の基地局名称、移動通信基地局の基地局ID、予め設定されたタグ及び移動通信基地局がRUである場合、RUシリアル番号(Radio Unit serial number)、の全部又は一部からなる情報である。その他、基地局線番情報には、基地局ID、基地局名称、DU名称、RU名称、DU-RU間距離情報などが含まれる。
【0029】
フロントホール管理サーバ300は、各フロントホール装置310、312と関連されたフロントホール線番情報を収集する。フロントホール線番情報には、各フロントホール装置310、312が移動通信基地局に接続網を提供するために獲得した基地局固有情報を含む。その他、フロントホール線番情報には、フロントホール装置ID、フロントホール装置名称、フロントホール装置が提供するWDM(Wavelength Division Multiplexing)のユニット名称、ユニットスロット、WDMを用いて提供される回線のポート名称、ポート番号、回線の使用波長、使用波長の波長番号、及び回線が用いる分配ボックス(distribution frame)のIDなどが含まれる。フロントホール装置310、312がフロントホール線番情報を獲得する方法については、図3で具体的に後述する。
【0030】
図2は、本開示の一実施例に係る線番帳管理装置を示すブロック構成図である。
【0031】
本開示の一実施例に係る線番帳管理装置100は、線番帳情報部(line number sheet management unit)110、データベース(database)120、及びユーザインターフェース(user interface)130の全部又は一部を含む。図2に示された線番帳管理装置100は、本開示の一実施例によるものであり、図2に示されたすべての構成は必須の構成要素ではなく、他の実施例で一部の構成が追加、変更、又は削除される。
【0032】
図2は、説明の便宜のために線番帳管理装置100を装置として示しているが、これは説明の便宜のためであり、他の実施例で、線番帳管理装置は各構成110ないし130の機能を実行するソフトウェアモジュール又はプロセッサで具現される。
【0033】
線番帳管理部110は、移動通信基地局管理サーバ200から基地局を特定できる基地局固有情報を含む基地局線番情報を受信又は照会する基地局情報獲得部112、フロントホール管理サーバ300からフロントホール装置が獲得した基地局固有情報を含むフロントホール線番情報を受信又は照会するフロントホール情報獲得部113及び基地局線番情報とフロントホール線番情報に基づいて線番帳を生成又は変更する線番帳更新部114を全部又は一部を含むが、図2に示されたすべての構成は必須の構成要素ではなく、他の実施例で一部の構成が追加、変更、又は削除される。例えば、他の実施例で、線番帳管理装置は、各線番情報を比較して誤りを補正することができるカリブレーション部(calibration unit、図示せず)をさらに含む。
【0034】
基地局情報獲得部112は、各基地局間のつながりを構築するのに関連された情報、例えば基地局固有情報又は固有情報原本などを収集して保存及び管理する移動通信基地局管理サーバ200から基地局固有情報を含む基地局線番情報を受信又は照会する。
【0035】
フロントホール情報獲得部113は、線番帳の線番情報を構成するのに含まれる情報を収集して保存及び管理するフロントホール管理サーバ300から、始点ポートと終点ポートに関する固有情報などが含まれたフロントホール線番情報を受信又は照会する。このようなフロントホールの線番情報には、基地局間のつながりに用いられた1つ以上の回線が通る分配ボックスのIDなどのように、各回線を識別でき、各回線の状態を管理できる様々な物理情報(例えば、ポート番号、ユニットスロット等)や通信品質に関する情報(例えば、回線不良率、バンディングによる誤りの有無など)などがさらに含まれることが好ましい。
【0036】
線番帳更新部114は、基地局線番情報の全部又は一部と、フロントホール線番情報の全部又は一部と、を含む完成線番情報が含まれるように、線番帳を生成又は変更する。完成線番情報は、RUである基地局の基地局線番情報、RUとつながるDU基地局の基地局線番情報、及びRUとDUのつながりをサポートするフロントホール装置のフロントホール線番情報で構成されることが好ましい。線番帳更新部114は、完成線番情報がデータベース120に反映されるように、データベース120に完成線番情報又は生成された線番帳を伝達する。
【0037】
線番帳更新部114は、フロントホール装置310、312が分配した回線又はフロントホール装置310、312自体が変わるか、つながれる基地局に変更が生じるなど、線番帳を更新しなければならない場合、変更に関する情報を基地局情報獲得部112又はフロントホール情報獲得部113から伝達されて線番帳を変更することができる。
【0038】
線番帳更新部114は、変更された線番帳又は生成された線番帳をユーザインターフェース130に、又はデータベース120にリアルタイムで提供することにより、ユーザが回線などのメンテナンスを迅速に行えるようにすることができる。
【0039】
データベース120は、線番帳管理部110が生成又は更新した線番帳を保存及び管理する。データベース120は、基地局情報獲得部112が受信又は照会した基地局線番情報と、フロントホール情報獲得部113が受信又は照会したフロントホール線番情報をさらに保存及び管理することができる。
【0040】
図2では、データベース120が線番帳管理装置100に含まれているように示されているが、データベース120は線番帳管理装置100から分離され、線番帳管理装置100と通信することによって線番帳を保存及び管理できることは明らかである。
【0041】
データベース120は、地域別/装備別/回線不良発生比率別/予め設定されたイベント又は予め設定された分類別に、各基準に対応する線番帳を分類して保存及び管理することができる。
【0042】
ユーザインターフェース130は、ユーザの要請イベントが発生した場合に、線番帳管理部110が生成又は更新した線番帳に関するデータ(例えば、特定回線や特定基地局に関する完成線番情報内歴など)を提供する。最新の線番帳に関するデータを全てのユーザに同一に提供するために、ユーザインターフェース130は、線番帳情報部110から直接線番帳に関するデータを提供されるのではなく、データベース120から線番帳に関するデータを提供されることが望ましい。
【0043】
ユーザインターフェース130は、要請イベントの内容に応じて、データベース120に保存された線番帳に関するデータ、例えば分配ボックスのID、回線のポート番号、基地局固有情報などに関する変更を要請することができる。
【0044】
ユーザインターフェース130は、データベース120に保存されたデータの照会又は変更を要請するために、ユーザにアクセス権、読み取り権限及び/又は書き込み権限があるかどうかを確認することができる。
【0045】
図2では、ユーザインターフェース130が線番帳管理装置100に含まれているように示されているが、ユーザインターフェース130は線番帳管理装置100から分離され、線番帳管理装置100と通信することによって線番帳に関するデータを照会又は変更を要請できることは明らかである。
【0046】
本開示の一実施例に係るフロントホール装置を説明するための図である。
【0047】
フロントホール装置310、312は、移動通信基地局であるDU210、212とRU220、222を中継するためにデジタル信号に変換された光信号(optical signal)をフレーム(frame)単位で再構成する。フロントホール装置310、312は、フレーム単位で再構成された光信号に回線を割り当てて終点ポートの移動通信基地局に伝送する。フロントホール装置310、312は、各移動通信基地局の基地局固有情報をフレームに含ませて終点ポートに伝送することができる。
【0048】
フロントホール装置310、312は、DUとRU間の通信を中継するインターフェースに基づき、光信号から基地局固有情報を獲得する。例えば、インターフェースがeCPRI(enhanced Common Public Radio Interface)又はイーサネットインターフェース(ethernet interface)である場合、フロントホール装置310、312は各移動通信基地局のMACアドレスを獲得する。インターフェースがCPRI(Common Public Radio Interface)である場合には、ベーシックフレーム(basic frame)からコントロールワード(control word)を探し、C&M(Control and Management)チャネルに含まれた基地局固有情報を獲得することができる。固有情報がタグ(tag)形式で含まれる場合、フロントホール装置310、312は、基地局製造社と予め協議されたコントロールワードを探し、チャネル内の予め協議された位置でタグを読み取ることによって基地局固有情報を獲得することができる。
【0049】
図3を参照すると、フロントホール装置310、312は、多重化器(MUX、multiplexer)及び/又は逆多重化器(DeMUX、demultiplexer)を用い、入力された光信号又はデジタル信号ごとに別途のチャネルを構成することがなくても移動通信基地局間通信を中継することができる。例えば、フロントホール装置310、312が図3のWDM方式を用いる場合、光信号の周波数特性を利用していろんな波長の信号を同時に送受信することができる。フロントホール装置310、312は、多重化器を用いていろんな波長の信号を結合して送信し、逆多重化器を用いていろんな波長の信号が結合された光信号を分割して受信することができる。
【0050】
フロントホール装置310、312は、通信を中継した移動通信基地局に対し、フロントホール装置ID、フロントホール装置名称、フロントホール装置が提供するWDMのユニット名称、ユニットスロット、WDMを用いて提供される回線のポート名称、ポート番号、回線の使用波長(例えば、波長の間隔(wavelength spacing)、帯域(band)など)、使用波長の波長番号及び回線が利用する分配ボックスのIDの全部又は一部をフロントホール管理サーバ 300に伝送し、フロントホール管理サーバ300に対してフロントホール線番情報を生成及び管理させることができる。その他、フロントホール装置310、312は、光信号の送受信時点、経由地、区間距離、伝送装備の種類、伝送速度、伝送階位(transport hierarchy)などをフロントホール管理サーバ300にさらに伝送し、フロントホール管理サーバ300が、より精密な線番情報を生成できるようにする。
【0051】
図4は、本開示の一実施例に係る線番帳管理方法を示すフローチャートである。
【0052】
線番帳管理装置100は、移動通信基地局管理サーバ200から基地局線番情報(第1の情報)を獲得し、フロントホール管理サーバからフロントホール線番情報(第2の情報)を獲得する(S400)。
【0053】
第1の情報に含まれた基地局固有情報と第2の情報に含まれた基地局固有情報との間で一致する固有情報に対して完成線番情報を生成する(S402)。このような完成線番情報は、接続網を提供するフロントホール装置310、312が接続を提供した移動通信基地局に関連する基地局線番情報と、フロントホール装置に関連するフロントホール線番情報とから構成される。
【0054】
線番帳管理装置100は、完成線番情報に基づいて線番帳を生成又は変更する(S404)。
【0055】
生成又は変更されたデータベースに線番帳を保存する(S406)。このとき、ユーザはデータベースに保存されている線番帳のみを照会することができるようにしてユーザが最新の線番情報を照会できるようにすることが好ましい。
【0056】
図5は、本開示の一実施例に係るフロントホール装置が線番情報を獲得する方法を示すフローチャートである。
【0057】
フロントホール装置310、312は、移動通信基地局210、212、220、222が伝送した光信号を受信する(S500)。
【0058】
受信した光信号がいろんな波長が結合された信号であるかどうかを判断し(S510)、いろんな波長が結合された信号である場合、逆多重化器を用いて波長に応じて光信号を分割する(S512)。光信号がいろんな波長が結合されたかどうかは、フロントホール装置310、312が直接判断することもできるが、光信号を受信した光ケーブルの種類、予め設定された通信インターフェース等に基づいて電子的又は機械的に判断される。フロントホール装置310、312が逆多重化器を必ず含む場合、S510のステップは省略され、S512のステップに置き換えられる。
【0059】
受信した光信号又はS512のステップで分割された光信号をデジタル信号に変換し、デジタル信号から基地局固有情報を獲得する(S520)。
【0060】
フロントホール装置310、312は、デジタル信号をパケット化した後、光信号に変換して光信号を伝送する回線を割り当てる(S530)。
【0061】
割り当てられた回線がいろんな波長の信号を一度に伝送したかどうかを判断し(S540)、一度にいろんな波長の信号を伝送する場合、多重化器を用いて伝送されるいろんな光信号を結合する(S542)。フロントホール装置310、312が多重化器を必ず含む場合、S540のステップは省略され、S542のステップに置き換えられる。
【0062】
変換された光信号又はS542のステップで結合された光信号を割り当てられた回線を用いて目的移動通信基地局に送信する(S550)。
【0063】
基地局固有情報を含む線番情報をフロントホール管理サーバ300に送信し(S560)、フロントホール管理サーバ300がフロントホール線番情報を構成するようにする。
【0064】
図4及び図5では、各ステップを順次実行することを示しているが、これは本開示の一実施例の技術思想を例示的に説明したものにすぎない。言い換えれば、本開示の一実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、本開示の一実施例の本質的な特性から逸脱しない範囲で図4及び図5に記載された順序を変更して実行するか、又は各ステップのうちの一つ以上のステップを並列に実行することにより様々に修正及び変形して適用可能であるので、図4及び図5の時系列的な順序に限定されるものではない。
【0065】
本明細書に説明される装置、部(unit)、ステップ、段階などの様々な具現例は、デジタル電子回路、集積回路、FPGA(field programmable gate array)、ASIC(application specific integrated circuit)、コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、及び/又はこれらの組み合わせで実現される。このような様々な具現例は、プログラマブルシステム上で実行可能な1つ以上のコンピュータプログラムで具現されることを含み得る。プログラマブルシステムは、ストレージシステム、少なくとも1つの入力デバイス、並びに少なくとも1つの出力デバイスからデータ及び命令を受信し、これらに対してデータ及び命令を伝送するように結合された少なくとも1つのプログラマブルプロセッサ(これは特殊目的のプロセッサであったり、あるいは汎用プロセッサであったりする)を含む。コンピュータプログラム(これはまた、プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、あるいはコードとして知られている)はプログラマブルプロセッサに対する命令語を含み、「コンピュータが読み取り可能な記録媒体」に保存される。
【0066】
コンピュータが読み取り可能な記録媒体は、コンピュータシステムによって読み取られるデータが保存されるあらゆる種類の記録装置を含む。このようなコンピュータが読み取り可能な記録媒体は、ROM、CD‐ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、メモリカード、ハードディスク、光磁気ディスク、ストレージデバイスなどの不揮発性(non-volatile)又は非一時的(non-transitory)媒体又はデータ伝送媒体(data transmission medium)などのような一時的な(transitory)媒体をさらに含んでもよい。また、コンピュータが読み取り可能な記録媒体は、ネットワークにつながったコンピュータシステムに分散され、分散方式でコンピュータが読み取り可能なコードが保存されて実行されてもよい。
【0067】
本明細書に説明されるシステム及び技法の様々な具現例は、プログラマブルコンピュータによって具現される。ここで、コンピュータは、プログラマブルプロセッサ、データ保存システム(揮発性メモリ、不揮発性メモリ、又は他の種類の保存システムやこれらの組み合わせを含む)、及び少なくとも1つのコミュニケーションインターフェースを含む。例えば、プログラムマブルコンピュータは、サーバ、ネットワーク機器、セットトップボックス、組み込み型装置、コンピュータ拡張モジュール、パーソナルコンピュータ、ラップトップ、PDA(Personal Data Assistant)、クラウドコンピューティングシステム、又はモバイルデバイスのうちの1つである。
【0068】
以上の説明は、本実施例の技術思想を例示的に説明したものに過ぎず、本実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、本実施例の本質的な特性から逸脱しない範囲で様々な修正及び変形が可能であろう。したがって、本実施例は、本実施例の技術思想を限定するものではなく説明するためのものであり、このような実施例によって本実施例の技術思想の範囲が限定されるものではない。本実施例の保護範囲は、特許請求の範囲によって解釈されるべきであり、それと同等の範囲内にあるすべての技術思想は、本実施例の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【0069】
<CROSS-REFERENCE TO RELATED APPLICATION>
本特許出願は、2020年11月25日付で韓国に出願した特許出願番号第10‐2020‐0160132号に対して優先権を主張し、そのすべての内容は参考文献として本特許出願に併合される。
【符号の説明】
【0070】
100 線番帳管理装置
110 線番帳管理部
112 基地局情報獲得部
113 フロントホール情報獲得部
114 線番帳更新部
120 データベース
130 ユーザインターフェース
200 移動通信基地局管理サーバ
300 フロントホール管理サーバ
310、312 フロントホール装置
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】