特表 2024-501172 多物理ダウンリンク共有チャネル許可構成

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公表特許公報(A)

(11)【公表番号】

(43)【公表日】2024-01-11

(54)【発明の名称】多物理ダウンリンク共有チャネル許可構成

(51)【国際特許分類】

   H04W 72/232 20230101AFI20231228BHJP

   H04W 72/1273 20230101ALI20231228BHJP

   H04W 72/1268 20230101ALI20231228BHJP

   H04W 72/0453 20230101ALI20231228BHJP

   H04W 72/0446 20230101ALI20231228BHJP

【ＦＩ】

H04W72/232

H04W72/1273

H04W72/1268

H04W72/0453 110

H04W72/0446

【審査請求】未請求

【予備審査請求】未請求

(21)【出願番号】P 2023534196

(86)(22)【出願日】2021-12-17

(85)【翻訳文提出日】2023-06-05

(86)【国際出願番号】 US2021073004

(87)【国際公開番号】W WO2022147406

(87)【国際公開日】2022-07-07

(31)【優先権主張番号】17/136,929

(32)【優先日】2020-12-29

(33)【優先権主張国・地域又は機関】US

(81)【指定国・地域】

(71)【出願人】

【識別番号】507364838

【氏名又は名称】クアルコム，インコーポレイテッド

(74)【代理人】

【識別番号】100108453

【弁理士】

【氏名又は名称】村山 靖彦

(74)【代理人】

【識別番号】100163522

【弁理士】

【氏名又は名称】黒田 晋平

(72)【発明者】

【氏名】チンジャン・ティアン

(72)【発明者】

【氏名】ジン・スン

(72)【発明者】

【氏名】シャオシア・ジャン

(72)【発明者】

【氏名】ジフェイ・ファン

(72)【発明者】

【氏名】タオ・ルオ

(72)【発明者】

【氏名】ウソク・ナム

(72)【発明者】

【氏名】アハメド・アブデルアジズ・アブラヒム・アブデルアジズ・ズウェイル

【テーマコード（参考）】

5K067

【Ｆターム（参考）】

5K067AA14

5K067DD11

5K067EE02

5K067EE10

5K067EE66

5K067EE72

(57)【要約】

本開示の様々な態様は概して、ワイヤレス通信に関する。いくつかの態様では、ユーザ機器(UE)は、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)送信のセットをスケジュールするPDSCH許可を受信してよく、PDSCH送信のセットのうちの1つまたは複数のPDSCH送信は、サイズおよび長さインジケータ値(SLIV)に関連付けられ、少なくとも1つの直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルは、半静的アップリンクシンボルと重複する。UEは、PDSCH許可に従って、PDSCH送信のセットのうちの少なくとも1つのPDSCH送信を監視し得る。数多くの他の態様が説明される。

【特許請求の範囲】

【請求項1】

ワイヤレス通信のためのユーザ機器(UE)であって、
メモリと、
前記メモリに動作可能に結合された1つまたは複数のプロセッサとを備え、前記メモリおよび前記1つまたは複数のプロセッサは、
物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)送信のセットをスケジュールするPDSCH許可を受信することであって、PDSCH送信の前記セットのうちの1つまたは複数のPDSCH送信はサイズおよび長さインジケータ値(SLIV)に関連付けられ、少なくとも1つの直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルは半静的アップリンクシンボルと重複する、ことと、
前記PDSCH許可に従って、PDSCH送信の前記セットのうちの少なくとも1つのPDSCH送信を監視することとを行うように構成される、UE。

【請求項2】

前記1つまたは複数のプロセッサはさらに、
前記少なくとも1つのOFDMシンボルが前記半静的アップリンクシンボルと競合することに少なくとも部分的に基づいて、スケジューリングエラーを判断するように構成される、請求項1に記載のUE。

【請求項3】

前記1つまたは複数のプロセッサはさらに、
前記少なくとも1つのOFDMシンボルが前記半静的アップリンクシンボルと重複することに少なくとも部分的に基づいて、前記1つまたは複数のPDSCH送信の受信を取り消すように構成され、
前記1つまたは複数のプロセッサは、PDSCH送信の前記セットを監視するとき、
前記1つまたは複数のPDSCH送信の受信を取り消したことに少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つのPDSCH送信を監視するように構成される、請求項1に記載のUE。

【請求項4】

前記1つまたは複数のプロセッサはさらに、
前記少なくとも1つのOFDMシンボルが前記半静的アップリンクシンボルと重複することに少なくとも部分的に基づいて、前記1つまたは複数のPDSCH送信および前記1つまたは複数のPDSCH送信の後の1つまたは複数のスケジュールされたPDSCH送信の受信を遅らせるように構成され、
前記1つまたは複数のプロセッサは、PDSCH送信の前記セットを監視するとき、
前記1つまたは複数のPDSCH送信および前記1つまたは複数のPDSCH送信の後の前記1つまたは複数のスケジュールされたPDSCH送信の受信を遅らせたことに少なくとも部分的に基づいて、PDSCH送信の前記セットを監視するように構成される、請求項1に記載のUE。

【請求項5】

前記1つまたは複数のプロセッサは、前記受信を遅らせるとき、
1スロットの前記受信を遅らせるように構成される、請求項4に記載のUE。

【請求項6】

前記1つまたは複数のプロセッサはさらに、
前記1つまたは複数のPDSCH送信の最後のPDSCH送信および前記1つまたは複数のPDSCH送信の後の1つまたは複数のスケジュールされたPDSCHの受信を取り消すように構成される、請求項1に記載のUE。

【請求項7】

前記1つまたは複数のプロセッサはさらに、
前記少なくとも1つのOFDMシンボルが前記半静的アップリンクシンボルと重複することに少なくとも部分的に基づいて、前記1つまたは複数のPDSCH送信の前記SLIVを調整するように構成され、
前記1つまたは複数のプロセッサは、PDSCH送信の前記セットを監視するとき、
前記SLIVを調整したことに少なくとも部分的に基づいて、PDSCH送信の前記セットを監視するように構成される、請求項1に記載のUE。

【請求項8】

前記1つまたは複数のプロセッサは、前記SLIVを調整するとき、
前記SLIVによって識別されるOFDMシンボルのセットをセグメントのセットへと区分し、
PDSCH送信の前記セットを監視するための1つまたは複数のセグメントをスキップするように構成される、請求項7に記載のUE。

【請求項9】

前記1つまたは複数のプロセッサはさらに、
スキップしないセグメントのセットの各々のためにトランスポートブロックをレートマッチングするように構成され、前記トランスポートブロックのサイズは、
セグメントの前記セットの最長のセグメントの長さ、
セグメントの前記セットの最短のセグメントの長さ、または
セグメントの前記セットの平均の長さのうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づく、請求項8に記載のUE。

【請求項10】

前記1つまたは複数のプロセッサはさらに、
セグメントの前記セットの最長のセグメントだけのためにトランスポートブロックをレートマッチングするように構成され、トランスポートブロックサイズは、セグメントの前記セットの前記最長のセグメントの長さに少なくとも部分的に基づく、請求項8に記載のUE。

【請求項11】

ワイヤレス通信のための基地局であって、
メモリと、
前記メモリに動作可能に結合された1つまたは複数のプロセッサとを備え、前記メモリおよび前記1つまたは複数のプロセッサは、
物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)送信のセットをスケジュールするPDSCH許可を送信することであって、PDSCH送信の前記セットのうちの1つまたは複数のPDSCH送信はサイズおよび長さインジケータ値(SLIV)に関連付けられ、少なくとも1つの直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルは半静的アップリンクシンボルと重複する、ことと、
前記PDSCH許可に従って、PDSCH送信の前記セットのうちの少なくとも1つのPDSCH送信を送信することとを行うように構成される、基地局。

【請求項12】

前記1つまたは複数のプロセッサはさらに、
前記少なくとも1つのOFDMシンボルが前記半静的アップリンクシンボルと競合することに少なくとも部分的に基づいて、スケジューリングエラーを判断するように構成される、請求項11に記載の基地局。

【請求項13】

前記1つまたは複数のプロセッサはさらに、
前記少なくとも1つのOFDMシンボルが前記半静的アップリンクシンボルと重複することに少なくとも部分的に基づいて、前記1つまたは複数のPDSCH送信の送信を取り消すように構成され、
前記1つまたは複数のプロセッサは、PDSCH送信の前記セットを送信するとき、
前記1つまたは複数のPDSCH送信の送信を取り消したことに少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つのPDSCH送信を送信するように構成される、請求項11に記載の基地局。

【請求項14】

前記1つまたは複数のプロセッサはさらに、
前記少なくとも1つのOFDMシンボルが前記半静的アップリンクシンボルと重複することに少なくとも部分的に基づいて、前記1つまたは複数のPDSCH送信および前記1つまたは複数のPDSCH送信の後の1つまたは複数のスケジュールされたPDSCH送信の送信を遅らせるように構成され、
前記1つまたは複数のプロセッサは、PDSCH送信の前記セットを送信するとき、
前記1つまたは複数のPDSCH送信および前記1つまたは複数のPDSCH送信の後の前記1つまたは複数のスケジュールされたPDSCH送信の受信を遅らせたことに少なくとも部分的に基づいて、PDSCH送信の前記セットを送信するように構成される、請求項11に記載の基地局。

【請求項15】

前記1つまたは複数のプロセッサは、前記送信を遅らせるとき、
1スロットの前記送信を遅らせるように構成される、請求項14に記載の基地局。

【請求項16】

前記1つまたは複数のプロセッサはさらに、
前記1つまたは複数のPDSCH送信の最後のPDSCH送信および前記1つまたは複数のPDSCH送信の後の1つまたは複数のスケジュールされたPDSCHの送信を取り消すように構成される、請求項11に記載の基地局。

【請求項17】

前記1つまたは複数のプロセッサはさらに、
前記少なくとも1つのOFDMシンボルが前記半静的アップリンクシンボルと重複することに少なくとも部分的に基づいて、前記1つまたは複数のPDSCH送信の前記SLIVを調整するように構成され、
前記1つまたは複数のプロセッサは、PDSCH送信の前記セットを送信するとき、
前記SLIVを調整したことに少なくとも部分的に基づいて、PDSCH送信の前記セットを送信するように構成される、請求項11に記載の基地局。

【請求項18】

前記1つまたは複数のプロセッサは、前記SLIVを調整するとき、
前記SLIVによって識別されるOFDMシンボルのセットをセグメントのセットへと区分し、
PDSCH送信の前記セットの送信のための1つまたは複数のセグメントをスキップするように構成される、請求項17に記載の基地局。

【請求項19】

前記1つまたは複数のプロセッサはさらに、
スキップしないセグメントのセットの各々のためにトランスポートブロックをレートマッチングするように構成され、前記トランスポートブロックのサイズは、
セグメントの前記セットの最長のセグメントの長さ、
セグメントの前記セットの最短のセグメントの長さ、または
セグメントの前記セットの平均の長さのうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づく、請求項18に記載の基地局。

【請求項20】

前記1つまたは複数のプロセッサはさらに、
セグメントの前記セットの最長のセグメントだけのためにトランスポートブロックをレートマッチングするように構成され、トランスポートブロックサイズは、セグメントの前記セットの前記最長のセグメントの長さに少なくとも部分的に基づく、請求項18に記載の基地局。

【請求項21】

ユーザ機器(UE)によって実施されるワイヤレス通信の方法であって、
物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)送信のセットをスケジュールするPDSCH許可を受信するステップであって、PDSCH送信の前記セットのうちの1つまたは複数のPDSCH送信はサイズおよび長さインジケータ値(SLIV)に関連付けられ、少なくとも1つの直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルは半静的アップリンクシンボルと重複する、ステップと、
前記PDSCH許可に従って、PDSCH送信の前記セットのうちの少なくとも1つのPDSCH送信を監視するステップとを含む、方法。

【請求項22】

前記少なくとも1つのOFDMシンボルが前記半静的アップリンクシンボルと競合することに少なくとも部分的に基づいて、スケジューリングエラーを判断するステップをさらに含む、請求項21に記載の方法。

【請求項23】

前記少なくとも1つのOFDMシンボルが前記半静的アップリンクシンボルと重複することに少なくとも部分的に基づいて、前記1つまたは複数のPDSCH送信の受信を取り消すステップをさらに含み、
PDSCH送信の前記セットを監視するステップは、
前記1つまたは複数のPDSCH送信の受信を取り消したことに少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つのPDSCH送信を監視するステップを含む、請求項21に記載の方法。

【請求項24】

前記少なくとも1つのOFDMシンボルが前記半静的アップリンクシンボルと重複することに少なくとも部分的に基づいて、前記1つまたは複数のPDSCH送信および前記1つまたは複数のPDSCH送信の後の1つまたは複数のスケジュールされたPDSCH送信の受信を遅らせるステップをさらに含み、
PDSCH送信の前記セットを監視するステップは、
前記1つまたは複数のPDSCH送信および前記1つまたは複数のPDSCH送信の後の前記1つまたは複数のスケジュールされたPDSCH送信の受信を遅らせたことに少なくとも部分的に基づいて、PDSCH送信の前記セットを監視するステップを含む、請求項21に記載の方法。

【請求項25】

前記受信を遅らせるステップは、
1スロットの前記受信を遅らせるステップを含む、請求項21に記載の方法。

【請求項26】

前記1つまたは複数のPDSCH送信の最後のPDSCH送信および前記1つまたは複数のPDSCH送信の後の1つまたは複数のスケジュールされたPDSCHの受信を取り消すステップをさらに含む、請求項21に記載の方法。

【請求項27】

前記少なくとも1つのOFDMシンボルが前記半静的アップリンクシンボルと重複することに少なくとも部分的に基づいて、前記1つまたは複数のPDSCH送信の前記SLIVを調整するステップをさらに含み、
PDSCH送信の前記セットを監視するステップは、
前記SLIVを調整したことに少なくとも部分的に基づいて、PDSCH送信の前記セットを監視するステップを含む、請求項21に記載の方法。

【請求項28】

前記SLIVを調整するステップは、
前記SLIVによって識別されるOFDMシンボルのセットをセグメントのセットへと区分するステップと、
PDSCH送信の前記セットを監視するための1つまたは複数のセグメントをスキップするステップとを含む、請求項21に記載の方法。

【請求項29】

基地局によって実施されるワイヤレス通信の方法であって、
物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)送信のセットをスケジュールするPDSCH許可を送信するステップであって、PDSCH送信の前記セットのうちの1つまたは複数のPDSCH送信はサイズおよび長さインジケータ値(SLIV)に関連付けられ、少なくとも1つの直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルは半静的アップリンクシンボルと重複する、ステップと、
前記PDSCH許可に従って、PDSCH送信の前記セットのうちの少なくとも1つのPDSCH送信を送信するステップとを含む、方法。

【請求項30】

前記少なくとも1つのOFDMシンボルが前記半静的アップリンクシンボルと競合することに少なくとも部分的に基づいて、スケジューリングエラーを判断するステップをさらに含む、請求項29に記載の方法。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

関連出願の相互参照
本特許出願は、参照により本明細書に明確に組み込まれる、「MULTI-PHYSICAL DOWNLINK SHARED CHANNEL GRANT CONFIGURATION」と題する、2020年12月29日に出願された米国非仮特許出願第17/136,929号の優先権を主張する。

【0002】

本開示の態様は、概してワイヤレス通信に関し、多物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)許可構成のための技法および装置に関する。

【背景技術】

【0003】

ワイヤレス通信システムは、電話、ビデオ、データ、メッセージング、およびブロードキャストなど、様々な電気通信サービスを提供するために広く展開されている。典型的なワイヤレス通信システムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、帯域幅、送信電力など)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続技術を利用する場合がある。そのような多元接続技術の例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)システム、時分割同期符号分割多元接続(TD-SCDMA)システム、およびロングタームエボリューション(LTE)を含む。LTE/LTEアドバンストは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))によって公表されたユニバーサルモバイル電気通信システム(UMTS)モバイル規格への拡張のセットである。

【0004】

ワイヤレスネットワークは、いくつかのユーザ機器(UE)のための通信をサポートすることができる、いくつかの基地局(BS)を含み得る。UEは、ダウンリンクおよびアップリンクを介してBSと通信し得る。ダウンリンク(または、順方向リンク)は、BSからUEへの通信リンクを指し、アップリンク(または、逆方向リンク)は、UEからBSへの通信リンクを指す。本明細書においてより詳細に記載するように、BSは、ノードB、gNB、アクセスポイント(AP)、無線ヘッド、送信受信ポイント(TRP)、新無線(NR)BS、5GノードBなどと呼ばれる場合がある。

【0005】

上記の多元接続技術は、都市レベル、国家レベル、地域レベル、さらには世界レベルで様々なユーザ機器が通信することを可能にする共通プロトコルを提供するために、様々な電気通信規格において採用されている。NRは、5Gと呼ばれることもあり、3GPP(登録商標)によって公表されたLTEモバイル規格に対する拡張のセットである。NRは、スペクトル効率を改善すること、コストを減らすこと、サービスを改善すること、新たなスペクトルを利用すること、およびサイクリックプレフィックス(CP)付き直交周波数分割多重化(OFDM)(CP-OFDM)をダウンリンク(DL)上で使用し、CP-OFDMおよび/またはSC-FDM(たとえば、離散フーリエ変換拡散OFDM(DFT-s-OFDM)とも呼ばれる)をアップリンク(UL)上で使用して、他のオープン規格とよりよく統合すること、ならびにビームフォーミング、多入力多出力(MIMO)アンテナ技術、およびキャリアアグリゲーションをサポートすることによって、モバイルブロードバンドインターネットアクセスをよりよくサポートするように設計されている。モバイルブロードバンドアクセスに対する需要が増大し続けており、LTE、NR、および他の無線アクセス技術におけるさらなる改善が有用なままである。

【発明の概要】

【課題を解決するための手段】

【0006】

いくつかの態様では、ワイヤレス通信のためのユーザ機器(UE)は、メモリと、メモリに動作可能に結合された1つまたは複数のプロセッサとを含み、メモリおよび1つまたは複数のプロセッサは、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)送信のセットをスケジュールするPDSCH許可を受信することであって、PDSCH送信のセットのうちの1つまたは複数のPDSCH送信は、サイズおよび長さインジケータ値(SLIV)に関連付けられ、少なくとも1つの直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルは半静的アップリンクシンボルと重複する、ことと、PDSCH許可に従って、PDSCH送信のセットのうちの少なくとも1つのPDSCH送信を監視することとを行うように構成される。

【0007】

いくつかの態様では、UEによって実施されるワイヤレス通信の方法は、PDSCH送信のセットをスケジュールするPDSCH許可を受信するステップであって、PDSCH送信のセットのうちの1つまたは複数のPDSCH送信はSLIVに関連付けられ、少なくとも1つのOFDMシンボルは半静的アップリンクシンボルと重複する、ステップと、PDSCH許可に従って、PDSCH送信のセットのうちの少なくとも1つのPDSCH送信を監視するステップとを含む。

【0008】

いくつかの態様では、ワイヤレス通信のための命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体は、1つまたは複数の命令を含み、1つまたは複数の命令は、UEの1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、UEに、PDSCH送信のセットをスケジュールするPDSCH許可を受信することであって、PDSCH送信のセットのうちの1つまたは複数のPDSCH送信はSLIVに関連付けられ、少なくとも1つのOFDMシンボルは半静的アップリンクシンボルと重複する、ことと、PDSCH許可に従って、PDSCH送信のセットのうちの少なくとも1つのPDSCH送信を監視することとを行わせる。

【0009】

いくつかの態様では、ワイヤレス通信のための装置は、PDSCH送信のセットをスケジュールするPDSCH許可を受信するための手段であって、PDSCH送信のセットのうちの1つまたは複数のPDSCH送信はSLIVに関連付けられ、少なくとも1つのOFDMシンボルは半静的アップリンクシンボルと重複する、手段と、PDSCH許可に従って、PDSCH送信のセットのうちの少なくとも1つのPDSCH送信を監視するための手段とを含む。

【0010】

いくつかの態様では、基地局によって実施されるワイヤレス通信の方法は、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)送信のセットをスケジュールするPDSCH許可を送信するステップであって、PDSCH送信のセットのうちの1つまたは複数のPDSCH送信はサイズおよび長さインジケータ値(SLIV)に関連付けられ、少なくとも1つの直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルは半静的アップリンクシンボルと重複する、ステップと、PDSCH許可に従って、PDSCH送信のセットのうちの少なくとも1つのPDSCH送信を送信するステップとを含む。

【0011】

いくつかの態様では、ワイヤレス通信のための基地局は、メモリと、メモリに動作可能に結合された1つまたは複数のプロセッサとを含み、メモリおよび1つまたは複数のプロセッサは、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)送信のセットをスケジュールするPDSCH許可を送信することであって、PDSCH送信のセットのうちの1つまたは複数のPDSCH送信は、サイズおよび長さインジケータ値(SLIV)に関連付けられ、少なくとも1つの直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルは半静的アップリンクシンボルと重複する、ことと、PDSCH許可に従って、PDSCH送信のセットのうちの少なくとも1つのPDSCH送信を送信することとを行うように構成される。

【0012】

いくつかの態様では、ワイヤレス通信のための命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体は、1つまたは複数の命令を含み、1つまたは複数の命令は、基地局の1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、基地局に、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)送信のセットをスケジュールするPDSCH許可を送信することであって、PDSCH送信のセットのうちの1つまたは複数のPDSCH送信はサイズおよび長さインジケータ値(SLIV)に関連付けられ、少なくとも1つの直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルは半静的アップリンクシンボルと重複する、ことと、PDSCH許可に従って、PDSCH送信のセットのうちの少なくとも1つのPDSCH送信を送信することとを行わせる。

【0013】

いくつかの態様では、ワイヤレス通信のための装置は、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)送信のセットをスケジュールするPDSCH許可を送信するための手段であって、PDSCH送信のセットのうちの1つまたは複数のPDSCH送信はサイズおよび長さインジケータ値(SLIV)に関連付けられ、少なくとも1つの直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルは半静的アップリンクシンボルと重複する、手段と、PDSCH許可に従って、PDSCH送信のセットのうちの少なくとも1つのPDSCH送信を送信するための手段とを含む。

【0014】

態様は、全体的に、図面を参照して本明細書で十分に説明し、図面および本明細書によって示すような、方法、装置、システム、コンピュータプログラム製品、非一時的コンピュータ可読媒体、ユーザ機器、基地局、ワイヤレス通信デバイス、および/または処理システムを含む。

【0015】

上記は、以下の発明を実施するための形態がよりよく理解され得るように、本開示による例の特徴と技術的利点とをかなり広範に概説している。追加の特徴および利点が以下で説明される。開示される概念および具体例は、本開示の同じ目的を遂行するための他の構造を変更または設計するための基礎として容易に使用されてよい。そのような等価な構造は、添付の特許請求の範囲から逸脱しない。本明細書で開示される概念の特性、それらの編成と動作方法の両方が、添付の図面に関連して検討されれば、以下の説明から、関連する利点とともにより良く理解されるであろう。図の各々は、特許請求の範囲の限定の定義としてではなく、例示および説明のために提供される。

【0016】

本開示の上述の特徴が詳細に理解され得るように、添付の図面にその一部が示される態様を参照することによって、上記で簡潔に要約した内容について、より具体的な説明を行う場合がある。しかしながら、本説明は他の等しく効果的な態様を許容する場合があるので、添付の図面が、本開示のいくつかの典型的な態様しか示さず、したがって、その範囲の限定と見なされるべきではないことに留意されたい。異なる図面における同じ参照番号は、同じかまたは類似の要素を識別し得る。

【図面の簡単な説明】

【0017】

【図1】本開示の様々な態様によるワイヤレスネットワークの例を示す図である。

【図2】本開示の様々な態様による、ワイヤレスネットワークにおけるUEと通信している基地局の例を示す図である。

【図3】本開示の様々な態様による、多物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)許可構成に関連付けられた例を示す図である。

【図4】本開示の様々な態様による、多物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)許可構成に関連付けられた例を示す図である。

【図5】本開示の様々な態様による、多物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)許可構成に関連付けられた例を示す図である。

【図6】本開示の様々な態様による、multi-PDSCH許可構成に関連付けられた例示的プロセスを示す図である。

【図7】本開示の様々な態様による、ワイヤレス通信のための例示的装置を示す図である。

【図8】本開示の様々な態様による、multi-PDSCH許可構成に関連付けられた例示的プロセスを示す図である。

【図9】本開示の様々な態様による、ワイヤレス通信のための例示的装置の図である。

【発明を実施するための形態】

【0018】

本開示の様々な態様について、添付の図面を参照して以下でより十分に説明する。しかしながら、本開示は、多くの異なる形態で具現化されてもよく、本開示全体にわたって提示される任意の特定の構造または機能に限定されるものと解釈されるべきでない。むしろ、これらの態様は、本開示が網羅的で完全になり、本開示の範囲を当業者に十分に伝えるように構成される。本明細書の教示に基づいて、本開示の範囲は、本開示の任意の他の態様とは無関係に実装されるにせよ、本開示の任意の他の態様と組み合わせて実装されるにせよ、本明細書で開示する本開示の任意の態様を包含するものであることを、当業者は諒解されたい。たとえば、本明細書に記載する任意の数の態様を使用して、装置が実装されてよく、または方法が実践されてよい。加えて、本開示の範囲は、本明細書に記載する本開示の様々な態様に加えて、またはそれらの態様以外の、他の構造、機能性、または構造および機能性を使用して実践される装置または方法を包含するものである。本明細書で開示する本開示のいかなる態様も、特許請求の範囲の1つまたは複数の要素によって具現され得ることを理解されたい。

【0019】

次に、様々な装置および技法を参照して、電気通信システムのいくつかの態様を提示する。これらの装置および技法は、以下の詳細な説明において説明され、様々なブロック、モジュール、構成要素、回路、ステップ、プロセス、アルゴリズムなど(「要素」と総称される)によって添付図面に示される。これらの要素は、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組合せを使用して実装され得る。そのような要素がハードウェアとして実装されるか、ソフトウェアとして実装されるかは、具体的な適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。

【0020】

態様について、5GまたはNR無線アクセス技術(RAT)に一般的に関連付けられた用語を使用して本明細書で説明する場合があるが、本開示の態様は、3G RAT、4G RAT、および/または5Gに続くRAT(たとえば、6G)など他のRATに適用され得ることに留意されたい。

【0021】

図1は、本開示の様々な態様による、ワイヤレスネットワーク100の例を示す図である。ワイヤレスネットワーク100は、他の例の中でも、5G(NR)ネットワークおよび/またはLTEネットワークの要素であるか、またはそれらを含んでよい。ワイヤレスネットワーク100は、いくつかの基地局110(BS110a、BS110b、BS110c、およびBS110dとして示される)と、他のネットワークエンティティとを含み得る。基地局(BS)は、ユーザ機器(UE)と通信するエンティティであり、NR BS、ノードB、gNB、5GノードB(NB)、アクセスポイント、送信受信ポイント(TRP)などと呼ばれる場合もある。各BSは、特定の地理的エリアに通信カバレージを提供し得る。3GPP(登録商標)では、「セル」という用語は、用語が使用される文脈によって、BSのカバレージエリア、および/またはこのカバレージエリアにサービスするBSサブシステムを指すことができる。

【0022】

BSは、マクロセル、ピコセル、フェムトセル、および/または別のタイプのセルのための通信カバレージを提供し得る。マクロセルは、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーしてよく、サービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にすることがある。ピコセルは、比較的小さい地理的エリアをカバーしてよく、サービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。フェムトセルは、比較的小さい地理的エリア(たとえば、自宅)をカバーしてよく、フェムトセルとの関連付けを有するUE(たとえば、限定加入者グループ(CSG)の中のUE)による制限付きアクセスを可能にし得る。マクロセルのためのBSは、マクロBSと呼ばれることがある。ピコセルのためのBSは、ピコBSと呼ばれることがある。フェムトセルのためのBSはフェムトBSまたはホームBSと呼ばれることがある。図1に示す例では、BS110aはマクロセル102a用のマクロBSであってよく、BS110bはピコセル102b用のピコBSであってよく、BS110cはフェムトセル102c用のフェムトBSであってよい。BSは、1つまたは複数(たとえば、3つ)のセルをサポートし得る。「eNB」、「基地局」、「NR BS」、「gNB」、「TRP」、「AP」、「ノードB」、「5G NB」、および「セル」という用語が、本明細書では互換的に使用されてよい。

【0023】

いくつかの態様では、セルは、必ずしも静止しているとは限らない場合があり、セルの地理的エリアは、モバイルBSの位置に従って移動する場合がある。いくつかの態様では、BSは、任意の適切なトランスポートネットワークを使用して、直接物理接続または仮想ネットワークなどの様々なタイプのバックホールインターフェースを通して、互いと、および/またはワイヤレスネットワーク100の中の1つもしくは複数の他のBSもしくはネットワークノード(図示せず)に相互接続されてよい。

【0024】

ワイヤレスネットワーク100はまた、中継局を含んでよい。中継局は、上流局(たとえば、BSまたはUE)からデータの伝送を受信でき、そのデータの伝送を下流局(たとえば、UEまたはBS)に送ることができるエンティティである。中継局はまた、他のUEのための送信を中継できるUEであってよい。図1に示す例では、中継BS110dは、マクロBS110aとUE120dとの間の通信を容易にするために、BS110aおよびUE120dと通信し得る。中継BSは、中継局、中継基地局、リレーなどと呼ばれる場合もある。

【0025】

ワイヤレスネットワーク100は、マクロBS、ピコBS、フェムトBS、中継BSなどの異なるタイプのBSを含む異種ネットワークであってよい。これらの異なるタイプのBSは、ワイヤレスネットワーク100において、異なる送信電力レベル、異なるカバレージエリア、および干渉に対する異なる影響を有する場合がある。たとえば、マクロBSは、高い送信電力レベル(たとえば、5～40ワット)を有する場合があるが、ピコBS、フェムトBS、および中継BSは、より低い送信電力レベル(たとえば、0.1～2ワット)を有する場合がある。

【0026】

ネットワークコントローラ130は、BSのセットに結合してよく、これらのBSのための協調および制御を行ってよい。ネットワークコントローラ130は、バックホールを介してBSと通信し得る。BSはまた、たとえば、ワイヤレスまたはワイヤラインバックホールを介して、直接または間接的に互いと通信し得る。

【0027】

UE120(たとえば、120a、120b、120c)はワイヤレスネットワーク100全体にわたって分散されることがあり、各UEは固定式または移動式であることがある。UEは、アクセス端末、端末、移動局、加入者ユニット、局などと呼ばれることもある。UEは、セルラーフォン(たとえば、スマートフォン)、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータ、コードレスフォン、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、タブレット、カメラ、ゲームデバイス、ネットブック、スマートブック、ウルトラブック、医療デバイスもしくは医療機器、生体センサー/デバイス、ウェアラブルデバイス(スマートウォッチ、スマートクロージング、スマートグラス、スマートリストバンド、スマートジュエリー(たとえば、スマートリング、スマートブレスレット))、エンターテインメントデバイス(たとえば、音楽もしくはビデオデバイス、または衛星ラジオ)、車両構成要素もしくはセンサー、スマートメーター/センサー、産業用製造機器、全地球測位システムデバイス、または、ワイヤレスもしくはワイヤード媒体を介して通信するように構成される任意の他の好適なデバイスであり得る。

【0028】

いくつかのUEは、マシンタイプ通信(MTC)UE、または発展型もしくは拡張マシンタイプ通信(eMTC)UEと見なされてよい。MTC UEおよびeMTC UEは、たとえば、基地局、別のデバイス(たとえば、リモートデバイス)、またはいくつかの他のエンティティと通信し得る、ロボット、ドローン、リモートデバイス、センサー、メーター、モニタ、および/またはロケーションタグを含む。ワイヤレスノードは、たとえば、ワイヤードまたはワイヤレスの通信リンクを介して、ネットワーク(たとえば、インターネットまたはセルラーネットワークなどのワイドエリアネットワーク)のための接続性またはネットワークへの接続性を提供し得る。いくつかのUEは、モノのインターネット(IoT)デバイスと見なされてよく、かつ/またはNB-IoT(狭帯域モノのインターネット)デバイスとして実装されてよい。いくつかのUEは、顧客構内機器(CPE)と見なされ得る。UE120は、プロセッサ構成要素および/またはメモリ構成要素など、UE120の構成要素を収容するハウジングの内部に含まれてよい。いくつかの態様では、プロセッサ構成要素とメモリ構成要素は互いに結合されてよい。たとえば、プロセッサ構成要素(たとえば、1つまたは複数のプロセッサ)とメモリ構成要素(たとえば、メモリ)は、動作可能に結合され、通信可能に結合され、電子的に結合され、かつ/または電気的に結合されてよい。

【0029】

一般に、任意の数のワイヤレスネットワークが、所与の地理的エリアの中で展開され得る。各ワイヤレスネットワークは、特定のRATをサポートしてよく、1つまたは複数の周波数で動作してよい。RATは、無線技術、エアインターフェースなどと呼ばれることもある。周波数は、キャリア、周波数チャネルなどと呼ばれることもある。各周波数は、異なるRATのワイヤレスネットワーク間の干渉を回避するために、所与の地理的エリアの中で単一のRATをサポートし得る。いくつかの場合、NRまたは5G RATネットワークが展開され得る。

【0030】

いくつかの態様では、2つ以上のUE120(たとえば、UE120aおよびUE120eとして示される)は、1つまたは複数のサイドリンクチャネルを使って(たとえば、互いに通信するための媒介として基地局110を使わずに)直接通信してよい。たとえば、UE120は、ピアツーピア(P2P)通信、デバイス間(D2D)通信、(たとえば、車車間(V2V)プロトコルまたは路車間(V2I)プロトコルを含んでよい)ビークルツーエブリシング(V2X)プロトコル、および/またはメッシュネットワークを使用して通信し得る。この場合、UE120は、スケジューリング動作、リソース選択動作、および/または基地局110によって実施されるものとして本明細書の中の他の場所で説明する他の動作を実施し得る。

【0031】

ワイヤレスネットワーク100のデバイスは、電磁スペクトルを使って通信する場合があり、このスペクトルは、周波数または波長に基づいて、様々なクラス、帯域、チャネルなどに下位分割され得る。たとえば、ワイヤレスネットワーク100のデバイスは、410MHzから7.125GHzにわたり得る、第1の周波数範囲(FR1)を有する動作帯域を使って通信する場合があり、かつ/または24.25GHzから52.6GHzにわたり得る第2の周波数範囲(FR2)を有する動作帯域を使って通信する場合がある。FR1とFR2との間の周波数は、中間帯域周波数と呼ばれることがある。FR1の一部分は6GHzより高いが、FR1はしばしば、「サブ6GHz」帯域と呼ばれる。同様に、FR2は、国際電気通信連合(ITU)によって「ミリメートル波」帯域として識別される極高周波(EHF)帯域(30GHz～300GHz)とは異なるにもかかわらず、しばしば、「ミリメートル波」帯域と呼ばれる。したがって、別段に明記されていない限り、「サブ6GHz」などの用語は、本明細書において使われる場合、6GHz未満の周波数、FR1内の周波数、および/または中間帯域周波数(たとえば、7.125GHzよりも大きい)を広く表し得ることを理解されたい。同様に、別段に明記されていない限り、「ミリメートル波」などの用語は、本明細書において使用される場合、EHF帯域内の周波数、FR2内の周波数、および/または中間帯域周波数(たとえば、24.25GHz未満)を広く表し得ることを理解されたい。FR1およびFR2に含まれる周波数は修正されてよいことが企図され、本明細書に記載する技法は、それらの修正された周波数範囲に適用可能である。

【0032】

上記で示したように、図1は例として与えられる。他の例は、図1に関して説明される例とは異なってよい。

【0033】

図2は、本開示の様々な態様による、ワイヤレスネットワーク100における、UE120と通信している基地局110の例200を示す図である。基地局110は、T個のアンテナ234a～234tを装備してよく、UE120は、R個のアンテナ252a～252rを装備してよく、ここで、一般にT≧1およびR≧1である。

【0034】

基地局110において、送信プロセッサ220は、1つまたは複数のUE向けのデータをデータソース212から受信し、UEから受信されたチャネル品質インジケータ(CQI)に少なくとも部分的に基づいて、UEごとに1つまたは複数の変調およびコーディング方式(MCS)を選択し、UE用に選択されたMCSに少なくとも部分的に基づいて、UEごとにデータを処理(たとえば、符号化および変調)し、データシンボルをすべてのUEに提供してよい。送信プロセッサ220はまた、(たとえば、半静的リソース区分情報(SRPI)のための)システム情報、および制御情報(たとえば、CQI要求、許可、および/または上位レイヤシグナリング)を処理してよく、オーバーヘッドシンボルおよび制御シンボルを提供してよい。送信プロセッサ220はまた、基準信号(たとえば、セル固有基準信号(CRS)または復調基準信号(DMRS))および同期信号(たとえば、1次同期信号(PSS)または2次同期信号(SSS))のための基準シンボルを生成してよい。送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ230は、適用可能な場合、データシンボル、制御シンボル、オーバーヘッドシンボル、および/または基準シンボルに対して空間処理(たとえば、プリコーディング)を実施してよく、T個の出力シンボルストリームをT個の変調器(MOD)232a～232tに提供し得る。各変調器232は、(たとえば、OFDMのために)それぞれの出力シンボルストリームを処理して、出力サンプルストリームを取得し得る。各変調器232は、出力サンプルストリームをさらに処理(たとえば、アナログにコンバート、増幅、フィルタリング、およびアップコンバート)して、ダウンリンク信号を取得し得る。変調器232a～232tからのT個のダウンリンク信号は、それぞれT個のアンテナ234a～234tを介して送信され得る。

【0035】

UE120において、アンテナ252a～252rは、基地局110および/または他の基地局からダウンリンク信号を受信してよく、それぞれ、受信された信号を復調器(DEMOD)254a～254rに提供してよい。各復調器254は、受信された信号を調整(たとえば、フィルタリング、増幅、ダウンコンバート、およびデジタル化)して、入力サンプルを取得し得る。各復調器254は、入力サンプルを(たとえば、OFDMのために)さらに処理して受信シンボルを取得し得る。MIMO検出器256は、すべてのR個の復調器254a～254rから受信シンボルを取得し、適用可能な場合、受信シンボルに対してMIMO検出を実施し、検出されたシンボルを提供してよい。受信プロセッサ258は、検出されたシンボルを処理(たとえば、復調および復号)し、UE120のための復号されたデータをデータシンク260に提供し、復号された制御情報およびシステム情報をコントローラ/プロセッサ280に提供し得る。「コントローラ/プロセッサ」という用語は、1つもしくは複数のコントローラ、1つもしくは複数のプロセッサ、またはそれらの組合せを指す場合がある。チャネルプロセッサは、他の例の中でも、基準信号受信電力(RSRP)パラメータ、受信信号強度インジケータ(RSSI)パラメータ、基準信号受信品質(RSRQ)パラメータ、および/またはチャネル品質インジケータ(CQI)パラメータを判断し得る。いくつかの態様では、UE120の1つまたは複数の構成要素は、ハウジング284に含まれ得る。

【0036】

ネットワークコントローラ130は、通信ユニット294、コントローラ/プロセッサ290、およびメモリ292を含んでよい。ネットワークコントローラ130は、たとえば、コアネットワークの中の1つまたは複数のデバイスを含み得る。ネットワークコントローラ130は、通信ユニット294により基地局110と通信してよい。

【0037】

アンテナ(たとえば、アンテナ234a～234tおよび/またはアンテナ252a～252r)は、他の例の中でも、1つまたは複数のアンテナパネル、アンテナグループ、アンテナ要素のセット、および/またはアンテナアレイを含んでよく、またはそれらの内部に含まれてよい。アンテナパネル、アンテナグループ、アンテナ要素のセット、および/またはアンテナアレイは、1つまたは複数のアンテナ要素を含み得る。アンテナパネル、アンテナグループ、アンテナ要素のセット、および/またはアンテナアレイは、共平面アンテナ要素のセットおよび/または非共平面アンテナ要素のセットを含み得る。アンテナパネル、アンテナグループ、アンテナ要素のセット、および/またはアンテナアレイは、単一ハウジング内のアンテナ要素および/または複数のハウジング内のアンテナ要素を含み得る。アンテナパネル、アンテナグループ、アンテナ要素のセット、および/またはアンテナアレイは、図2の1つまたは複数の構成要素など、1つまたは複数の送信および/または受信構成要素に結合された1つまたは複数のアンテナ要素を含み得る。

【0038】

アップリンク上では、UE120において、送信プロセッサ264は、データソース262からのデータおよびコントローラ/プロセッサ280からの(たとえば、RSRP、RSSI、RSRQ、および/またはCQIを含む報告用の)制御情報を受信し、処理し得る。送信プロセッサ264はまた、1つまたは複数の基準信号のための基準シンボルを生成し得る。送信プロセッサ264からのシンボルは、適用可能な場合、TX MIMOプロセッサ266によってプリコーディングされてよく、変調器254a～254rによって(たとえば、DFT-s-OFDM、またはCP-OFDM用に)さらに処理されてよく、基地局110へ送信されてよい。いくつかの態様では、UE120の変調器および復調器(たとえば、MOD/DEMOD254)は、UE120のモデムに含まれてよい。いくつかの態様では、UE120はトランシーバを含む。トランシーバは、アンテナ252、変調器および/または復調器254、MIMO検出器256、受信プロセッサ258、送信プロセッサ264、および/またはTX MIMOプロセッサ266のどの組合せを含んでもよい。トランシーバは、たとえば、図3～図6に関して記載するように、プロセッサ(たとえば、コントローラ/プロセッサ280)およびメモリ282によって、本明細書に記載する方法のいずれかの態様を実施するのに使われてよい。

【0039】

基地局110において、UE120および他のUEからのアップリンク信号は、アンテナ234によって受信され、復調器232によって処理され、適用可能な場合、MIMO検出器236によって検出され、受信プロセッサ238によってさらに処理されて、UE120によって送られた、復号されたデータおよび制御情報を取得し得る。受信プロセッサ238は、復号データをデータシンク239に、また復号された制御情報をコントローラ/プロセッサ240に提供し得る。基地局110は、通信ユニット244を含み、通信ユニット244を介してネットワークコントローラ130と通信し得る。基地局110は、ダウンリンクおよび/またはアップリンク通信のためにUE120をスケジュールするためのスケジューラ246を含み得る。いくつかの態様では、基地局110の変調器および復調器(たとえば、MOD/DEMOD232)が、基地局110のモデムに含まれてよい。いくつかの態様では、基地局110はトランシーバを含む。トランシーバは、アンテナ234、変調器および/または復調器232、MIMO検出器236、受信プロセッサ238、送信プロセッサ220、および/またはTX MIMOプロセッサ230のどの組合せを含んでもよい。トランシーバは、たとえば、図3～図6に関して記載するように、プロセッサ(たとえば、コントローラ/プロセッサ240)およびメモリ242によって、本明細書に記載する方法のいずれかの態様を実施するのに使われてよい。

【0040】

基地局110のコントローラ/プロセッサ240、UE120のコントローラ/プロセッサ280、および/または図2の任意の他の構成要素は、本明細書の他の箇所でより詳細に説明するように、多物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)許可構成に関連付けられた1つまたは複数の技法を実施し得る。たとえば、基地局110のコントローラ/プロセッサ240、UE120のコントローラ/プロセッサ280、および/または図2の任意の他の構成要素は、たとえば、他の例の中でも、図6のプロセス600または図8のプロセス800の動作を実施または指示し得る。メモリ242およびメモリ282は、それぞれ、基地局110およびUE120のためのデータおよびプログラムコードを記憶し得る。いくつかの態様では、メモリ242および/またはメモリ282は、ワイヤレス通信のための1つまたは複数の命令(たとえば、コードおよび/またはプログラムコード)を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体を含んでよい。たとえば、1つまたは複数の命令は、基地局110および/またはUE120の1つまたは複数のプロセッサによって(たとえば、直ちに、またはコンパイルし、コンバートし、かつ/もしくは解釈した後)実行されると、1つもしくは複数のプロセッサ、UE120、および/または基地局110に、たとえば、他の例の中でも、図6のプロセス600または図8のプロセス800の動作を実施または指示させてよい。いくつかの態様では、命令を実行することは、他の例の中でも、命令を稼動すること、命令をコンバートすること、命令をコンパイルすること、および/または命令を解釈することを含み得る。

【0041】

いくつかの態様では、UEは、PDSCH送信のセットをスケジュールするPDSCH許可を受信するための手段であって、PDSCH送信のセットのうちの1つまたは複数のPDSCH送信はサイズおよび長さインジケータ値(SLIV)に関連付けられ、少なくとも1つの直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルは半静的アップリンクシンボルと重複する、手段、または、PDSCH許可に従って、PDSCH送信のセットのうちの少なくとも1つのPDSCH送信を監視するための手段を含む。本明細書に記載する動作をUEが実施するための手段は、たとえば、アンテナ252、復調器254、MIMO検出器256、受信プロセッサ258、送信プロセッサ264、TX MIMOプロセッサ266、変調器254、コントローラ/プロセッサ280、またはメモリ282のうちの1つまたは複数を含み得る。

【0042】

いくつかの態様では、UEは、少なくとも1つのOFDMシンボルが半静的アップリンクシンボルと競合することに少なくとも部分的に基づいて、スケジューリングエラーを判断するための手段を含む。

【0043】

いくつかの態様では、UEは、少なくとも1つのOFDMシンボルが半静的アップリンクシンボルと重複することに少なくとも部分的に基づいて、1つもしくは複数のPDSCH送信の受信を取り消すための手段、または、1つもしくは複数のPDSCH送信の受信を取り消したことに少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つのPDSCH送信を監視するための手段を含む。

【0044】

いくつかの態様では、UEは、少なくとも1つのOFDMシンボルが半静的アップリンクシンボルと重複することに少なくとも部分的に基づいて、1つもしくは複数のPDSCH送信および1つもしくは複数のPDSCH送信の後の1つもしくは複数のスケジュールされたPDSCH送信の受信を遅らせるための手段、または、1つもしくは複数のPDSCH送信および1つもしくは複数のPDSCH送信の後の1つもしくは複数のスケジュールされたPDSCH送信の受信を遅らせたことに少なくとも部分的に基づいて、PDSCH送信のセットを監視するための手段を含む。

【0045】

いくつかの態様では、UEは1スロットの受信を遅らせるための手段を含む。

【0046】

いくつかの態様では、UEは、1つまたは複数のPDSCH送信の最後のPDSCH送信および1つまたは複数のPDSCH送信の後の1つまたは複数のスケジュールされたPDSCHの受信を取り消すための手段を含む。

【0047】

いくつかの態様では、UEは、少なくとも1つのOFDMシンボルが半静的アップリンクシンボルと重複することに少なくとも部分的に基づいて、1つもしくは複数のPDSCH送信のSLIVを調整するための手段、または、SLIVを調整したことに少なくとも部分的に基づいて、PDSCH送信のセットを監視するための手段を含む。

【0048】

いくつかの態様では、UEは、SLIVによって識別されたOFDMシンボルのセットをセグメントのセットへと区分するための手段、または、PDSCH送信のセットを監視するための1つもしくは複数のセグメントをスキップするための手段を含む。

【0049】

いくつかの態様では、BSは、PDSCH送信のセットをスケジュールするPDSCH許可を送信するための手段であって、PDSCH送信のセットのうちの1つもしくは複数のPDSCH送信はサイズおよび長さインジケータ値(SLIV)に関連付けられ、少なくとも1つの直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルは半静的アップリンクシンボルと重複する、手段、または、PDSCH許可に従って、PDSCH送信のセットのうちの少なくとも1つのPDSCH送信を送信するための手段を含む。本明細書に記載する動作をBSが実施するための手段は、たとえば、アンテナ234、復調器232、MIMO検出器236、受信プロセッサ238、送信プロセッサ220、TX MIMOプロセッサ230、変調器232、コントローラ/プロセッサ240、またはメモリ242のうちの1つまたは複数を含み得る。

【0050】

いくつかの態様では、BSは、少なくとも1つのOFDMシンボルが半静的アップリンクシンボルと競合することに少なくとも部分的に基づいて、スケジューリングエラーを判断するための手段を含む。BSは、スケジューリングエラーを判断したことに少なくとも部分的に基づいて、許可およびPDSCH送信を送信するのを取り消し得る。

【0051】

いくつかの態様では、BSは、少なくとも1つのOFDMシンボルが半静的アップリンクシンボルと重複することに少なくとも部分的に基づいて、1つもしくは複数のPDSCH送信の送信を取り消すための手段、または、1つもしくは複数のPDSCH送信の送信を取り消したことに少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つのPDSCH送信を送信するための手段を含む。

【0052】

いくつかの態様では、BSは、少なくとも1つのOFDMシンボルが半静的アップリンクシンボルと重複することに少なくとも部分的に基づいて、1つもしくは複数のPDSCH送信および1つもしくは複数のPDSCH送信の後の1つもしくは複数のスケジュールされたPDSCH送信の送信を遅らせるための手段、または、1つもしくは複数のPDSCH送信および1つもしくは複数のPDSCH送信の後の1つもしくは複数のスケジュールされたPDSCH送信の送信を遅らせたことに少なくとも部分的に基づいて、PDSCH送信のセットを送信するための手段を含む。

【0053】

いくつかの態様では、BSは1スロットの送信を遅らせるための手段を含む。

【0054】

いくつかの態様では、BSは、1つまたは複数のPDSCH送信の最後のPDSCH送信および1つまたは複数のPDSCH送信の後の1つまたは複数のスケジュールされたPDSCHの送信を取り消すための手段を含む。

【0055】

いくつかの態様では、BSは、少なくとも1つのOFDMシンボルが半静的アップリンクシンボルと重複することに少なくとも部分的に基づいて、1つもしくは複数のPDSCH送信のSLIVを調整するための手段、または、SLIVを調整したことに少なくとも部分的に基づいて、PDSCH送信のセットを監視するための手段を含む。

【0056】

いくつかの態様では、BSは、SLIVによって識別されたOFDMシンボルのセットをセグメントのセットへと区分するための手段、または、PDSCH送信のセットを送信するための1つもしくは複数のセグメントをスキップするための手段を含む。

【0057】

図2の中のブロックは異なる構成要素として図示されるが、ブロックに関して上記で説明した機能は、単一のハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、もしくは組合せ構成要素で、または構成要素の様々な組合せで実装され得る。たとえば、送信プロセッサ264、受信プロセッサ258、および/またはTX MIMOプロセッサ266に関して説明した機能は、コントローラ/プロセッサ280によって実施されてよく、またはコントローラ/プロセッサ280の制御下にあってよい。

【0058】

上記で示したように、図2は例として与えられる。他の例は、図2に関して説明するものとは異なる場合がある。

【0059】

いくつかの通信システムでは、単一のアップリンク許可は、複数の連続するアップリンク送信をスケジュールすることができる。たとえば、3GPP(登録商標) Release 16 (Rel.16) version (v.) 16.4.0 Technical Specification (TS) 38.212は、ダウンリンク制御情報(DCI)フォーマット0-1に関して、多物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)(multi-PUSCH)許可機能を含み、UEは複数の連続するPUSCH送信のために単一のアップリンク許可を使用し得る。この場合、複数の連続するPUSCH送信は、共通のパラメータのセットを有し得る。たとえば、複数の連続するPUSCH送信の各々は、他の例の中でも、同じ周波数ドメインリソース割当て(FDRA)、同じ変調およびコーディング方式(MCS)、または同じランクを使用し得る。

【0060】

複数の連続するPUSCH送信のために、UEは、時間ドメインリソース割当て(TDRA)エントリの中のSLIVに少なくとも部分的に基づいて、開始および/または終了位置を判断し得る。multi-PUSCH許可は、第1のアップリンク送信のための第1のハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセス識別子(ID)を示してよく、UEは、第1のHARQプロセスIDをインクリメントすることによって後続のHARQプロセスIDを判断してよい。いくつかの場合、複数の連続するPUSCH送信の各PUSCHは、それぞれの新データインジケータ(NDI)または冗長バージョン(RVID)に関連付けられ得る。multi-PUSCH許可の使用は、スケジューリングの柔軟性とダウンリンク制御情報(DCI)の柔軟性を維持しながら、シグナリングオーバーヘッドの低減をもたらし得る。

【0061】

ダウンリンクスケジューリングに対して類似するオーバーヘッド低減をもたらすために、多PDSCH(multi-PDSCH)許可が導入され得る。いくつかの技法では、multi-PDSCH許可は、いずれの半静的アップリンクシンボルとも競合しないSLIVのセットを含み得る。しかしながら、いくつかの場合、PDSCHのSLIVは半静的アップリンクシンボルと競合し得る。本明細書に記載するいくつかの態様は、multi-PDSCH許可におけるPDSCHのSLIVが半静的アップリンクシンボルと競合するような事例を処理することを実現する。たとえば、いくつかの態様では、UEは、PDSCHのSLIVと半静的アップリンクシンボルとの競合をエラー事例として扱い得る。代替として、UEは、半静的アップリンクシンボルと競合するSLIVに対応するPDSCHを取り消し、または遅らせ得る。代替として、UEは、競合を解決するために、半静的アップリンクシンボル(および関連付けられるPDSCH)と競合するSLIVを調整し得る。このように、UEは、multi-PDSCH許可におけるPDSCHのSLIVと半静的アップリンクシンボルとの競合を処理し、それにより、オーバーヘッドを減らすためにmulti-PDSCH許可を使用することを可能にする。

【0062】

図3は、本開示の様々な態様による、multi-PDSCH許可構成に関連付けられた例300を示す図である。図3に示すように、基地局110およびUE120は互いと通信し得る。

【0063】

参照番号305によって示すように、UE120は、PDSCH送信のセットをスケジュールするPDSCH許可を受信し得る。たとえば、UE120は、PDSCH送信のセットのためのSLIVのセットを含むmulti-PDSCH許可を受信し得る。いくつかの態様では、SLIVの少なくとも1つは、半静的アップリンクシンボルと重複するOFDMシンボルを識別する。この場合、UE120は、SLIV(およびそれに関連付けられたPDSCH)と半静的アップリンクシンボルとの間に競合が存在すると判断し得る。いくつかの態様では、UE120は、DCIメッセージにおいてmulti-PDSCH許可を受信し得る。

【0064】

参照番号310によって示すように、UE120は、SLIVと半静的アップリンクシンボルとの間の識別された競合を解決し得る。たとえば、UE120は、SLIVによって識別されたOFDMシンボルと半静的アップリンクシンボルとの重複をエラー事例として扱い得る。この場合、UE120はエラーを返すこと、監視を取り消すことなどを行い得る。

【0065】

いくつかの態様では、UE120は、OFDMシンボルを含むPDSCHの受信を取り消し、または遅らせ得る。たとえば、UE120は、OFDMシンボルを含むPDSCHの受信を取り消し、または遅らせ得る。PDSCHの受信を取り消すことまたは遅らせることに関する追加の詳細は、図4に関して説明される。いくつかの態様では、UE120は、半静的アップリンクシンボルと重複するOFDMシンボルを含む、PDSCHのSLIVを調整し得る。たとえば、UE120は、SLIVのいくつかのOFDMシンボルがPDSCHのために使用されるように、かつ半静的アップリンクシンボルと重複するかまたはそれから閾の近接の範囲内にある1つまたは複数のOFDMシンボルがPDSCHのために使用されないように、SLIVを調整し得る。たとえば、SLIVがスロットのシンボル0～13を識別し、シンボル5がアップリンクシンボルと競合するとき、UE120がダウンリンク受信またはアップリンク送信を切り替えることを可能にするために、シンボル3～7はPDSCHのために使用されなくてよい。いくつかの態様では、重複シンボルのみが使用されなくてよい。いくつかの態様では、重複シンボル以外のシンボルの量は、UE能力(たとえば、UE120がアップリンク送信とダウンリンク受信を切り替えるための時間量)に少なくとも部分的に基づき得る。PDSCHのSLIVを調整することに関する追加の詳細は、図5に関して説明される。

【0066】

参照番号315によって示すように、UE120は、multi-PDSCH許可に少なくとも部分的に基づいて、および識別された競合を解決したことに少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数のPDSCHを監視して受信し得る。たとえば、UE120は、半静的アップリンクシンボルと競合するOFDMシンボルを含まないPDSCHを監視して受信し得る。追加または代替として、UE120は、他の例の中でも、PDSCHを遅らせたことまたはSLIVを調整したことに少なくとも部分的に基づいて、半静的アップリンクシンボルと重複するOFDMシンボルを含むPDSCHを監視して受信し得る。

【0067】

上記で示したように、図3は例として与えられる。他の例は、図3に関して説明される例とは異なってよい。

【0068】

図4は、本開示の様々な態様による、multi-PDSCH許可構成に関連付けられた例400を示す図である。例400は、図3に関して上述したような、PDSCHの中のOFDMシンボルと半静的アップリンクシンボルとの重複に関連するBS110とUE120との間の通信を含む。

【0069】

図4に示すように、HARQプロセスID0～7は、multi-PDSCH許可に少なくとも部分的に基づいて、スロット0～7のためにスケジュールされる。この場合、HARQプロセスID1に対応するPDSCHは、スロット1において1つまたは複数のアップリンク半静的シンボルと競合する(PDSCHのOFDMシンボルは、スロット1においてアップリンク半静的シンボルと重複する)。第1の態様410において、UE120は、HARQプロセスID1に対応するPDSCHを取り消してよく、HARQプロセスID0、2、3、4、5、6、および7に対応するPDSCHを送信してよい。言い換えれば、第1の態様410において、UE120は、multi-PDSCH許可の他のPDSCHを調整せずに、重複するOFDMシンボルをもつPDSCHを取り消す。このようにして、UE120は、重複するOFDMシンボルがないいずれのPDSCHを変更するのも回避する。

【0070】

第2の態様420において、UE120は、HARQプロセスID7に対応するPDSCHを取り消してよく、HARQプロセスID0～6に対応するPDSCHを送信してよい。言い換えれば、重複するOFDMシンボルをもつPDSCH(たとえば、HARQプロセスID1に対応するPDSCH)を取り消すのではなく、UE120は、半静的アップリンクシンボルとの重複を回避するためにPDSCHを延期し、1つまたは複数の最後のPDSCHを取り消す。このようにして、UE120は、multi-PDSCH許可がスケジュールされているスロット7以降にmulti-PDSCH許可を延ばすのを回避する。

【0071】

第3の態様430では、UE120は、重複シンボルをもつPDSCHを識別したことへの応答として、PDSCHを取り消すのではなくPDSCHを遅らせ得る。言い換えれば、UE120は、PDSCHを延期し、multi-PDSCH許可のすべてのPDSCHの受信を確実にするためにmulti-PDSCH許可をスロット8まで延ばす。このようにして、UE120は、アップリンク半静的シンボルとの競合を識別したことへの応答として、HARQプロセス識別子に対応するPDSCHをドロップするのを回避する。いくつかの態様が単一の競合するPDSCHおよび単一の応答に関して説明されるが、複数の競合するPDSCHまたは複数の応答が可能であり得る。たとえば、UE120は、他の例の中でも、競合するOFDMシンボルをもつ複数のPDSCHを取り消し、または競合するOFDMシンボルをもつ第1のPDSCHを取り消し、競合するOFDMシンボルをもつ第2のPDSCHを遅らせ得る。いくつかの態様では、UE120はPDSCHの複数のセットを遅らせ得る。たとえば、UE120がスロット1において第1の重複を検出するとき、UE120はPDSCH1～7をスロット2～8に遅らせてよく、UE120がスロット5において第2の重複を検出することがあり、それに従って、スロット5～8のPDSCHをスロット6～9に遅らせることがある。

【0072】

上記で示したように、図4は例として与えられる。他の例は、図4に関して説明される例とは異なってよい。

【0073】

図5は、本開示の様々な態様による、multi-PDSCH許可構成に関連付けられた例500を示す図である。例500は、図3に関して上述したような、PDSCHの中のOFDMシンボルと半静的アップリンクシンボルとの重複に関連するBS110とUE120との間の通信を含む。

【0074】

図5に示すように、HARQプロセスID0～7は、multi-PDSCH許可に少なくとも部分的に基づいて、スロット0～7のためにスケジュールされる。この場合、HARQプロセスID1に対応するPDSCHは、スロット1において1つまたは複数のアップリンク半静的シンボルと競合する(PDSCHのOFDMシンボルは、スロット1においてアップリンク半静的シンボルと重複する)。第1の態様510では、UE120は、HARQプロセスID1に対応するPDSCHのためのSLIVの中のシンボルのセットを区分し、1つまたは複数のセグメントをスキップし得る。たとえば、UE120は、半静的アップリンクシンボルと重複するOFDMシンボルを含む第1のセグメントをスキップすると判断し得る。いくつかの態様では、UE120は、半静的アップリンクシンボルと重複するOFDMシンボルを含まない1つまたは複数の第2のセグメントを維持し得る。たとえば、示すように、UE120は、半静的アップリンクシンボルの前の第2のセグメントおよび半静的アップリンクシンボルの後の第2のセグメントを維持し得る。この場合、UE120は、第2のセグメントの中のPDSCHを監視し得る。

【0075】

いくつかの態様では、UE120は、第2のセグメントに関して特定の挙動を実施し得る。たとえば、UE120は、第2のセグメントが閾より大きい長さを有するとき、第2のセグメントを維持し得る。たとえば、UE120は、第2のセグメントが2つ以上のOFDMシンボルの長さであるとき、第2のセグメントを維持すると判断し得る。いくつかの態様では、UE120は、第2のセグメントにおけるトランスポートブロックをレートマッチングし得る。たとえば、UE120は、すべての第2のセグメントを維持し、1つまたは複数の第2のセグメントの最長の第2のセグメントに基づいてトランスポートブロックサイズを判断し、判断されたトランスポートブロックサイズに従ってレートマッチングし得る。別の例では、UE120は、最短の第2のセグメントのトランスポートブロックサイズまたは第2のセグメントの長さの平均に従って、レートマッチングし得る。いくつかの態様では、UE120は、1つまたは複数の第2のセグメントを廃棄し得る。たとえば、UE120は、最長の第2のセグメントのみを維持してよく、最長の第2のセグメントの長さに基づいてレートマッチングのためのトランスポートブロックサイズを判断してよい。

【0076】

上記で示したように、図5は例として与えられる。他の例は、図5に関して説明するものとは異なってよい。

【0077】

図6は、本開示の様々な態様による、たとえばUEによって実施される例示的プロセス600を示す図である。例示的プロセス600は、UE(たとえば、UE120)がmulti-PDSCH許可構成に関連付けられた動作を実施する例である。

【0078】

図6に示したように、いくつかの態様では、プロセス600は、PDSCH送信のセットをスケジュールするPDSCH許可を受信することを含んでよく、PDSCH送信のセットのうちの1つまたは複数のPDSCH送信はSLIVに関連付けられ、少なくとも1つのOFDMシンボルは半静的アップリンクシンボルと重複する(ブロック610)。たとえば、上述したように、UEは(たとえば、図7に図示される受信構成要素702を使用して)、PDSCH送信のセットをスケジュールするPDSCH許可を受信してよく、PDSCH送信のセットのうちの1つまたは複数のPDSCH送信はSLIVに関連付けられ、少なくとも1つのOFDMシンボルは半静的アップリンクシンボルと重複する。

【0079】

図6にさらに示すように、いくつかの態様では、プロセス600は、PDSCH許可に従って、PDSCH送信のセットのうちの少なくとも1つのPDSCH送信を監視することを含み得る(ブロック620)。たとえば、上述したように、UEは(たとえば、図7に図示される監視構成要素708を使用して)、PDSCH許可に従って、PDSCH送信のセットのうちの少なくとも1つのPDSCH送信を監視し得る。

【0080】

プロセス600は、以下でおよび/または本明細書の他の箇所に記載する1つもしくは複数の他のプロセスに関して説明する、任意の単一の態様または態様の任意の組合せなど、追加の態様を含んでよい。

【0081】

第1の態様では、プロセス600は、少なくとも1つのOFDMシンボルが半静的アップリンクシンボルと競合することに少なくとも部分的に基づいてスケジューリングエラーを判断することを含む。

【0082】

第2の態様では、単独で、または第1の態様との組合せで、プロセス600は、少なくとも1つのOFDMシンボルが半静的アップリンクシンボルと重複することに少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数のPDSCH送信の受信を取り消すことを含み、PDSCH送信のセットを監視することは、1つまたは複数のPDSCH送信の受信を取り消したことに少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つのPDSCH送信を監視することを含む。

【0083】

第3の態様では、単独で、または第1および第2の態様のうちの1つもしくは複数との組合せで、プロセス600は、少なくとも1つのOFDMシンボルが半静的アップリンクシンボルと重複することに少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数のPDSCH送信および1つまたは複数のPDSCH送信の後の1つまたは複数のスケジュールされたPDSCH送信の受信を遅らせることを含み、PDSCH送信のセットを監視することは、1つまたは複数のPDSCH送信および1つまたは複数のPDSCH送信の後の1つまたは複数のスケジュールされたPDSCH送信の受信を遅らせたことに少なくとも部分的に基づいて、PDSCH送信のセットを監視することを含む。

【0084】

第4の態様では、単独で、または第1～第3の態様のうちの1つもしくは複数との組合せで、受信を遅らせることは、1スロットの受信を遅らせることを含む。

【0085】

第5の態様では、単独で、または第1～第4の態様のうちの1つもしくは複数との組合せで、プロセス600は、1つまたは複数のPDSCH送信の最後のPDSCH送信および1つまたは複数のPDSCH送信の後の1つまたは複数のスケジュールされたPDSCHの受信を取り消すことを含む。

【0086】

第6の態様では、単独で、または第1～第5の態様のうちの1つもしくは複数との組合せで、プロセス600は、少なくとも1つのOFDMシンボルが半静的アップリンクシンボルと重複することに少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数のPDSCH送信のSLIVを調整することを含み、PDSCH送信のセットを監視することは、SLIVを調整したことに少なくとも部分的に基づいて、PDSCH送信のセットを監視することを含む。

【0087】

第7の態様では、単独で、または第1～第6の態様のうちの1つもしくは複数との組合せで、SLIVを調整することは、SLIVによって識別されたOFDMシンボルのセットをセグメントのセットへと区分することと、PDSCH送信のセットを監視するための1つまたは複数のセグメントをスキップすることとを含む。

【0088】

第8の態様では、単独で、または第1～第7の態様のうちの1つもしくは複数との組合せで、プロセス600は、スキップしないセグメントのセットの各々のためにトランスポートブロックをレートマッチングすることを含み、トランスポートブロックのサイズは、セグメントのセットの最長のセグメントの長さ、セグメントのセットの最短のセグメントの長さ、またはセグメントのセットの平均の長さのうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づく。

【0089】

第9の態様では、単独で、または第1～第8の態様のうちの1つもしくは複数との組合せで、プロセス600は、セグメントのセットの最長のセグメントだけのためにトランスポートブロックをレートマッチングすることを含み、トランスポートブロックサイズは、セグメントのセットの最長のセグメントの長さに少なくとも部分的に基づく。

【0090】

図6は、プロセス600の例示的ブロックを示すが、いくつかの態様では、プロセス600は、図6に図示されるブロックと比べて、追加のブロック、より少ないブロック、異なるブロック、または異なるように並べられたブロックを含んでよい。追加または代替として、プロセス600のブロックのうちの2つ以上が並行して実施されてよい。

【0091】

図7は、ワイヤレス通信のための例示的な装置700の図である。装置700はUEであってよく、またはUEが装置700を含み得る。いくつかの態様では、装置700は、(たとえば、1つもしくは複数のバス、および/または1つもしくは複数の他の構成要素を介して)互いに通信中であり得る、受信構成要素702と、送信構成要素704とを含む。図示のように、装置700は、受信構成要素702および送信構成要素704を使用して、別の装置706(UE、基地局、または別のワイヤレス通信デバイスなど)と通信し得る。さらに示すように、装置700は、他の例の中でも、監視構成要素708または判断構成要素710を含み得る。

【0092】

いくつかの態様では、装置700は、図3～図5に関して本明細書で説明した1つまたは複数の動作を実施するように構成され得る。追加または代替として、装置700は、他の例の中でも、図6のプロセス600など、本明細書に記載した1つまたは複数のプロセスを実施するように構成され得る。いくつかの態様では、装置700、および/または図7に示した1つもしくは複数の構成要素は、図2に関して上記で説明したUEの1つまたは複数の構成要素を含み得る。追加または代替として、図7に示された1つまたは複数の構成要素は、図2に関して上記で説明した1つまたは複数の構成要素内で実装され得る。追加または代替として、構成要素のセットのうちの1つまたは複数の構成要素は、メモリに記憶されたソフトウェアとして少なくとも部分的に実装されてよい。たとえば、構成要素(または構成要素の部分)は、非一時的コンピュータ可読媒体に記憶されるとともに、構成要素の機能または動作を実施するようにコントローラまたはプロセッサによって実行可能な命令またはコードとして実装されてよい。

【0093】

受信構成要素702は、装置706から、基準信号、制御情報、データ通信、またはそれらの組合せなどの通信を受信し得る。受信構成要素702は、装置700の1つまたは複数の他の構成要素に、受信された通信を提供し得る。いくつかの態様では、受信構成要素702は、受信された通信に対して信号処理(他の例の中でも、フィルタリング、増幅、復調、アナログ-デジタルコンバージョン、逆多重化、デインターリーブ、デマッピング、等化、干渉除去、または復号など)を実施してよく、処理された信号を、装置706の1つまたは複数の他の構成要素に提供してよい。いくつかの態様では、受信構成要素702は、図2に関して上記で説明したUEの、1つもしくは複数のアンテナ、復調器、MIMO検出器、受信プロセッサ、コントローラ/プロセッサ、メモリ、またはそれらの組合せを含み得る。

【0094】

送信構成要素704は、基準信号、制御情報、データ通信、またはそれらの組合せなどの通信を、装置706へ送信し得る。いくつかの態様では、装置706の1つまたは複数の他の構成要素は、通信を生成してよく、生成された通信を、装置706への送信のために送信構成要素704に与えてよい。いくつかの態様では、送信構成要素704は、生成された通信に対して信号処理(他の例の中でも、フィルタリング、増幅、変調、デジタル-アナログコンバージョン、多重化、インターリーブ、マッピング、または符号化など)を実施してよく、処理された信号を装置706へ送信してよい。いくつかの態様では、送信構成要素704は、図2との関連で上述したUEの、1つもしくは複数のアンテナ、変調器、送信MIMOプロセッサ、送信プロセッサ、コントローラ/プロセッサ、メモリ、またはそれらの組合せを含み得る。いくつかの態様では、送信構成要素704は、トランシーバにおいて受信構成要素702とコロケートされ得る。

【0095】

受信構成要素702は、PDSCH送信のセットをスケジュールするPDSCH許可を受信してよく、PDSCH送信のセットのうちの1つまたは複数のPDSCH送信はSLIVに関連付けられ、少なくとも1つのOFDMシンボルは半静的アップリンクシンボルと重複する。監視構成要素708は、PDSCH許可に従って、PDSCH送信のセットのうちの少なくとも1つのPDSCH送信を監視し得る。

【0096】

判断構成要素710は、少なくとも1つのOFDMシンボルが半静的アップリンクシンボルと競合することに少なくとも部分的に基づいて、スケジューリングエラーを判断し得る。

【0097】

監視構成要素708は、少なくとも1つのOFDMシンボルが半静的アップリンクシンボルと重複することに少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数のPDSCH送信の受信を取り消し得る。

【0098】

監視構成要素708は、少なくとも1つのOFDMシンボルが半静的アップリンクシンボルと重複することに少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数のPDSCH送信および1つまたは複数のPDSCH送信の後の1つまたは複数のスケジュールされたPDSCH送信の受信を遅らせ得る。

【0099】

監視構成要素708は、1つまたは複数のPDSCH送信の最後のPDSCH送信および1つまたは複数のPDSCH送信の後の1つまたは複数のスケジュールされたPDSCHの受信を取り消し得る。

【0100】

判断構成要素710は、少なくとも1つのOFDMシンボルが半静的アップリンクシンボルと重複することに少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数のPDSCH送信のSLIVを調整し得る。

【0101】

図7に示される構成要素の数および配置は例として与えられる。実際には、図7に示す構成要素と比べて、追加の構成要素、より少ない構成要素、異なる構成要素、または異なって配置された構成要素があってよい。さらに、図7に示す2つ以上の構成要素が、単一の構成要素内に実装されてよく、または図7に示す単一の構成要素が、複数の分散された構成要素として実装されてもよい。追加または代替として、図7に示される(1つまたは複数の)構成要素のセットは、図7に示される構成要素の別のセットによって実施されるものとして説明する1つまたは複数の機能を実施し得る。

【0102】

図8は、本開示の様々な態様による、たとえば基地局によって実施される例示的プロセス800を示す図である。例示的プロセス800は、基地局(たとえば、基地局110)がmulti-PDSCH許可構成に関連付けられた動作を実施する例である。

【0103】

図8に示したように、いくつかの態様では、プロセス800は、PDSCH送信のセットをスケジュールするPDSCH許可を送信することを含んでよく、PDSCH送信のセットのうちの1つまたは複数のPDSCH送信はSLIVに関連付けられ、少なくとも1つのOFDMシンボルは半静的アップリンクシンボルと重複する(ブロック810)。たとえば、上述したように、基地局は(たとえば、図9に図示される送信構成要素904を使用して)、PDSCH送信のセットをスケジュールするPDSCH許可を送信してよく、PDSCH送信のセットのうちの1つまたは複数のPDSCH送信はSLIVに関連付けられ、少なくとも1つのOFDMシンボルは半静的アップリンクシンボルと重複する。

【0104】

図8にさらに示すように、いくつかの態様では、プロセス800は、PDSCH許可に従って、PDSCH送信のセットのうちの少なくとも1つのPDSCH送信を送信することを含み得る(ブロック820)。たとえば、上述したように、基地局は(たとえば、図9に図示される送信構成要素904を使用して)、PDSCH許可に従って、PDSCH送信のセットのうちの少なくとも1つのPDSCH送信を送信し得る。

【0105】

プロセス800は、以下でおよび/または本明細書の他の箇所に記載する1つもしくは複数の他のプロセスに関して説明する、任意の単一の態様または態様の任意の組合せなど、追加の態様を含んでよい。

【0106】

第1の態様では、プロセス800は、少なくとも1つのOFDMシンボルが半静的アップリンクシンボルと競合することに少なくとも部分的に基づいてスケジューリングエラーを判断することを含む。

【0107】

第2の態様では、単独で、または第1の態様との組合せで、プロセス800は、少なくとも1つのOFDMシンボルが半静的アップリンクシンボルと重複することに少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数のPDSCH送信の送信を取り消すことを含み、1つまたは複数のプロセッサは、PDSCH送信のセットを送信するとき、1つまたは複数のPDSCH送信の送信を取り消したことに少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つのPDSCH送信を送信するように構成される。

【0108】

第3の態様では、単独で、または第1および第2の態様のうちの1つもしくは複数との組合せで、プロセス800は、少なくとも1つのOFDMシンボルが半静的アップリンクシンボルと重複することに少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数のPDSCH送信および1つまたは複数のPDSCH送信の後の1つまたは複数のスケジュールされたPDSCH送信の送信を遅らせることを含み、1つまたは複数のプロセッサは、PDSCH送信のセットを送信するとき、1つまたは複数のPDSCH送信および1つまたは複数のPDSCH送信の後の1つまたは複数のスケジュールされたPDSCH送信の受信を遅らせたことに少なくとも部分的に基づいて、PDSCH送信のセットを送信するように構成される。

【0109】

第4の態様では、単独で、または第1～第3の態様のうちの1つもしくは複数との組合せで、プロセス800は、1スロットの送信を遅らせることを含む。

【0110】

第5の態様では、単独で、または第1～第4の態様のうちの1つもしくは複数との組合せで、プロセス800は、1つまたは複数のPDSCH送信の最後のPDSCH送信および1つまたは複数のPDSCH送信の後の1つまたは複数のスケジュールされたPDSCHの送信を取り消すことを含む。

【0111】

第6の態様では、単独で、または第1～第5の態様のうちの1つもしくは複数との組合せで、プロセス800は、少なくとも1つのOFDMシンボルが半静的アップリンクシンボルと重複することに少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数のPDSCH送信のSLIVを調整することを含み、1つまたは複数のプロセッサは、PDSCH送信のセットを送信するとき、SLIVを調整したことに少なくとも部分的に基づいて、PDSCH送信のセットを送信するように構成される。

【0112】

第7の態様では、単独で、または第1～第6の態様のうちの1つもしくは複数との組合せで、プロセス800は、SLIVによって識別されたOFDMシンボルのセットをセグメントのセットへと区分することと、PDSCH送信のセットの送信のための1つまたは複数のセグメントをスキップすることとを含む。

【0113】

第8の態様では、単独で、または第1～第7の態様のうちの1つもしくは複数との組合せで、プロセス800は、スキップしないセグメントのセットの各々のためにトランスポートブロックをレートマッチングすることを含み、トランスポートブロックのサイズは、セグメントのセットの最長のセグメントの長さ、セグメントのセットの最短のセグメントの長さ、またはセグメントのセットの平均の長さのうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づく。

【0114】

第9の態様では、単独で、または第1～第8の態様のうちの1つもしくは複数との組合せで、プロセス800は、セグメントのセットの最長のセグメントだけのためにトランスポートブロックをレートマッチングすることを含み、トランスポートブロックサイズは、セグメントのセットの最長のセグメントの長さに少なくとも部分的に基づく。

【0115】

図8は、プロセス800の例示的ブロックを示すが、いくつかの態様では、プロセス800は、図8に図示されるブロックと比べて、追加のブロック、より少ないブロック、異なるブロック、または異なるように並べられたブロックを含んでよい。追加または代替として、プロセス800のブロックのうちの2つ以上が並行して実施されてよい。

【0116】

図9は、ワイヤレス通信のための例示的装置900のブロック図である。装置900は基地局であってよく、または基地局が装置900を含んでよい。いくつかの態様では、装置900は、(たとえば、1つもしくは複数のバス、および/または1つもしくは複数の他の構成要素を介して)互いに通信中であり得る、受信構成要素902と、送信構成要素904とを含む。示すように、装置900は、受信構成要素902および送信構成要素904を使用して、別の装置906(UE、基地局、または別のワイヤレス通信デバイスなど)と通信してよい。さらに示すように、装置900は、他の例の中でも、判断構成要素908を含んでよい。

【0117】

いくつかの態様では、装置900は、図3～図5に関して本明細書で説明した1つまたは複数の動作を実施するように構成され得る。追加または代替として、装置900は、他の例の中でも、図8のプロセス800など、本明細書に記載した1つまたは複数のプロセスを実施するように構成され得る。いくつかの態様では、装置900および/または図9に示す1つもしくは複数の構成要素は、図2に関して上記で説明した基地局の1つまたは複数の構成要素を含み得る。追加または代替として、図9に示す1つまたは複数の構成要素は、図2に関して上記で説明した1つまたは複数の構成要素内で実装され得る。追加または代替として、構成要素のセットのうちの1つまたは複数の構成要素は、メモリに記憶されたソフトウェアとして少なくとも部分的に実装されてよい。たとえば、構成要素(または構成要素の部分)は、非一時的コンピュータ可読媒体に記憶されるとともに、構成要素の機能または動作を実施するようにコントローラまたはプロセッサによって実行可能な命令またはコードとして実装されてよい。

【0118】

受信構成要素902は、装置906から、基準信号、制御情報、データ通信、またはそれらの組合せなどの通信を受信し得る。受信構成要素902は、装置900の1つまたは複数の他の構成要素に、受信された通信を提供し得る。いくつかの態様では、受信構成要素902は、受信された通信に対して信号処理(他の例の中でも、フィルタリング、増幅、復調、アナログ-デジタルコンバージョン、逆多重化、デインターリーブ、デマッピング、等化、干渉除去、または復号など)を実施してよく、処理された信号を、装置906の1つまたは複数の他の構成要素に提供してよい。いくつかの態様では、受信構成要素902は、図2に関して上記で説明した基地局の、1つもしくは複数のアンテナ、復調器、MIMO検出器、受信プロセッサ、コントローラ/プロセッサ、メモリ、またはそれらの組合せを含み得る。

【0119】

送信構成要素904は、基準信号、制御情報、データ通信、またはそれらの組合せなどの通信を、装置906へ送信し得る。いくつかの態様では、装置906の1つまたは複数の他の構成要素は、通信を生成してよく、生成された通信を、装置906への送信のために送信構成要素904に与えてよい。いくつかの態様では、送信構成要素904は、生成された通信に対して信号処理(他の例の中でも、フィルタリング、増幅、変調、デジタル-アナログコンバージョン、多重化、インターリーブ、マッピング、または符号化など)を実施してよく、処理された信号を装置906へ送信してよい。いくつかの態様では、送信構成要素904は、図2との関連で上述した基地局の、1つもしくは複数のアンテナ、変調器、送信MIMOプロセッサ、送信プロセッサ、コントローラ/プロセッサ、メモリ、またはそれらの組合せを含み得る。いくつかの態様では、送信構成要素904は、トランシーバにおいて受信構成要素902とコロケートされてよい。

【0120】

上述したように、判断構成要素908は、他の例の中でも、スケジューリングエラーを判断し、送信を取り消し、送信を遅らせ得る。いくつかの態様では、判断構成要素は、送信プロセッサ、コントローラ/プロセッサ、メモリ、またはそれらの組合せを含み得る。

【0121】

図9に示す構成要素の数および配置は例として与えられる。実際には、図9に示す構成要素と比べて、追加の構成要素、より少ない構成要素、異なる構成要素、または異なって配置された構成要素があってよい。さらに、図9に示す2つ以上の構成要素が、単一の構成要素内に実装されてよく、または図9に示す単一の構成要素が、複数の分散された構成要素として実装されてよい。追加または代替として、図9に示される(1つまたは複数の)構成要素のセットは、図9に示される構成要素の別のセットによって実施されるものとして説明する1つまたは複数の機能を実施し得る。

【0122】

以下は、本開示の態様の概要を提供する。

【0123】

態様1:ユーザ機器(UE)によって実施されるワイヤレス通信の方法であって、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)送信のセットをスケジュールするPDSCH許可を受信するステップであって、PDSCH送信のセットのうちの1つまたは複数のPDSCH送信はサイズおよび長さインジケータ値(SLIV)に関連付けられ、少なくとも1つの直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルは半静的アップリンクシンボルと重複する、ステップと、PDSCH許可に従って、PDSCH送信のセットのうちの少なくとも1つのPDSCH送信を監視するステップとを含む、方法。

【0124】

態様2:少なくとも1つのOFDMシンボルが半静的アップリンクシンボルと競合することに少なくとも部分的に基づいて、スケジューリングエラーを判断するステップをさらに含む、態様1の方法。

【0125】

態様3:少なくとも1つのOFDMシンボルが半静的アップリンクシンボルと重複することに少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数のPDSCH送信の受信を取り消すステップをさらに含み、PDSCH送信のセットを監視するステップは、1つまたは複数のPDSCH送信の受信を取り消したことに少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つのPDSCH送信を監視するステップを含み、PDSCH送信のセットを監視するステップは、1つまたは複数のPDSCH送信の受信を取り消したことに少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つのPDSCH送信を監視するステップを含む、態様1の方法。

【0126】

態様4:少なくとも1つのOFDMシンボルが半静的アップリンクシンボルと重複することに少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数のPDSCH送信および1つまたは複数のPDSCH送信の後の1つまたは複数のスケジュールされたPDSCH送信の受信を遅らせるステップをさらに含み、PDSCH送信のセットを監視するステップは、1つまたは複数のPDSCH送信および1つまたは複数のPDSCH送信の後の1つまたは複数のスケジュールされたPDSCH送信の受信を遅らせたことに少なくとも部分的に基づいて、PDSCH送信のセットを監視するステップを含み、PDSCH送信のセットを監視するステップは、1つまたは複数のPDSCH送信および1つまたは複数のPDSCH送信の後の1つまたは複数のスケジュールされたPDSCH送信の受信を遅らせたことに少なくとも部分的に基づいて、PDSCH送信のセットを監視するステップを含む、態様1の方法。

【0127】

態様5:受信を遅らせるステップは、1スロットの受信を遅らせるステップを含む、態様4の方法。

【0128】

態様6:1つまたは複数のPDSCH送信の最後のPDSCH送信および1つまたは複数のPDSCH送信の後の1つまたは複数のスケジュールされたPDSCHの受信を取り消すステップをさらに含む、態様1の方法。

【0129】

態様7:少なくとも1つのOFDMシンボルが半静的アップリンクシンボルと重複することに少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数のPDSCH送信のSLIVを調整するステップをさらに含み、PDSCH送信のセットを監視するステップは、SLIVを調整したことに少なくとも部分的に基づいて、PDSCH送信のセットを監視するステップを含み、PDSCH送信のセットを監視するステップは、SLIVを調整したことに少なくとも部分的に基づいて、PDSCH送信のセットを監視するステップを含む、態様1の方法。

【0130】

態様8:SLIVを調整するステップは、SLIVによって識別されるOFDMシンボルのセットをセグメントのセットへと区分するステップと、PDSCH送信のセットを監視するための1つまたは複数のセグメントをスキップするステップとを含む、態様7の方法。

【0131】

態様9:スキップしないセグメントのセットの各々のためにトランスポートブロックをレートマッチングするステップをさらに含み、トランスポートブロックのサイズは、セグメントのセットの最長のセグメントの長さ、セグメントのセットの最短のセグメントの長さ、またはセグメントのセットの平均の長さのうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づく、態様8の方法。

【0132】

態様10:セグメントのセットの最長のセグメントだけのためにトランスポートブロックをレートマッチングするステップをさらに含み、トランスポートブロックサイズは、セグメントのセットの最長のセグメントの長さに少なくとも部分的に基づく、態様8の方法。

【0133】

態様11:ユーザ機器(UE)によって実施されるワイヤレス通信の方法であって、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)送信のセットをスケジュールするPDSCH許可を送信するステップであって、PDSCH送信のセットのうちの1つまたは複数のPDSCH送信はサイズおよび長さインジケータ値(SLIV)に関連付けられ、少なくとも1つの直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルは半静的アップリンクシンボルと重複する、ステップと、PDSCH許可に従って、PDSCH送信のセットのうちの少なくとも1つのPDSCH送信を送信するステップとを含む、方法。

【0134】

態様12:少なくとも1つのOFDMシンボルが半静的アップリンクシンボルと競合することに少なくとも部分的に基づいて、スケジューリングエラーを判断するステップをさらに含む、態様11の方法。

【0135】

態様13:少なくとも1つのOFDMシンボルが半静的アップリンクシンボルと重複することに少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数のPDSCH送信の送信を取り消すステップをさらに含み、PDSCH送信のセットを送信するステップは、1つまたは複数のPDSCH送信の送信を取り消したことに少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つのPDSCH送信を送信するステップを含む、態様11の方法。

【0136】

態様14:少なくとも1つのOFDMシンボルが半静的アップリンクシンボルと重複することに少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数のPDSCH送信および1つまたは複数のPDSCH送信の後の1つまたは複数のスケジュールされたPDSCH送信の送信を遅らせるステップをさらに含み、PDSCH送信のセットを送信するステップは、1つまたは複数のPDSCH送信および1つまたは複数のPDSCH送信の後の1つまたは複数のスケジュールされたPDSCH送信の送信を遅らせたことに少なくとも部分的に基づいて、PDSCH送信のセットを送信するステップを含む、態様11の方法。

【0137】

態様15:送信を遅らせるステップは、1スロットの送信を遅らせるステップを含む、態様14の方法。

【0138】

態様16:1つまたは複数のPDSCH送信の最後のPDSCH送信および1つまたは複数のPDSCH送信の後の1つまたは複数のスケジュールされたPDSCHの送信を取り消すステップをさらに含む、態様11の方法。

【0139】

態様17:少なくとも1つのOFDMシンボルが半静的アップリンクシンボルと重複することに少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数のPDSCH送信のSLIVを調整するステップをさらに含み、PDSCH送信のセットを送信するステップは、SLIVを調整したことに少なくとも部分的に基づいて、PDSCH送信のセットを送信するステップを含む、態様11の方法。

【0140】

態様18:SLIVを調整するステップは、SLIVによって識別されるOFDMシンボルのセットをセグメントのセットへと区分するステップと、PDSCH送信のセットを送信するための1つまたは複数のセグメントをスキップするステップとを含む、態様17の方法。

【0141】

態様19:スキップしないセグメントのセットの各々のためにトランスポートブロックをレートマッチングするステップをさらに含む、トランスポートブロックのサイズは、セグメントのセットの最長のセグメントの長さ、セグメントのセットの最短のセグメントの長さ、またはセグメントのセットの平均の長さのうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づく、態様18の方法。

【0142】

態様20:セグメントのセットの最長のセグメントだけのためにトランスポートブロックをレートマッチングするステップをさらに含み、トランスポートブロックサイズは、セグメントのセットの最長のセグメントの長さに少なくとも部分的に基づく、態様18の方法。

【0143】

態様21:デバイスにおけるワイヤレス通信のための装置であって、プロセッサと、プロセッサと結合されたメモリと、メモリ内に記憶され、態様1～10のうちの1つまたは複数の態様の方法を装置に実施させるようにプロセッサによって実行可能な命令とを備える、装置。

【0144】

態様22:メモリと、メモリに結合された1つまたは複数のプロセッサとを備える、ワイヤレス通信のためのデバイスであって、メモリまたは1つもしくは複数のプロセッサは、態様1～10のうちの1つまたは複数の態様の方法を実施するように構成される、デバイス。

【0145】

態様23:態様1～10のうちの1つまたは複数の態様の方法を実施するための少なくとも1つの手段を備える、ワイヤレス通信のための装置。

【0146】

態様24:ワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コードは、態様1～10のうちの1つまたは複数の態様の方法を実施するようにプロセッサによって実行可能な命令を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。

【0147】

態様25:ワイヤレス通信のための命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、命令のセットは、デバイスの1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、デバイスに、態様1～10のうちの1つまたは複数の態様の方法を実施させる1つまたは複数の命令を含む、非一時的コンピュータ可読媒体。

【0148】

態様26:デバイスにおけるワイヤレス通信のための装置であって、プロセッサと、プロセッサと結合されたメモリと、メモリ内に記憶され、態様11～20のうちの1つまたは複数の態様の方法を装置に実施させるようにプロセッサによって実行可能な命令とを備える、装置。

【0149】

態様27:メモリと、メモリに結合された1つまたは複数のプロセッサとを備える、ワイヤレス通信のためのデバイスであって、メモリおよび1つまたは複数のプロセッサは、態様11～20のうちの1つまたは複数の態様の方法を実施するように構成される、デバイス。

【0150】

態様28:態様11～20のうちの1つまたは複数の態様の方法を実施するための少なくとも1つの手段を備える、ワイヤレス通信のための装置。

【0151】

態様29:ワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コードは、態様11～20のうちの1つまたは複数の態様の方法を実施するようにプロセッサによって実行可能な命令を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。

【0152】

態様30:ワイヤレス通信のための命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、命令のセットは、デバイスの1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、態様11～20のうちの1つまたは複数の態様の方法をデバイスに実施させる1つまたは複数の命令を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。

【0153】

上記の開示は、例示および説明を提供するものであり、網羅的なものでもなく、または開示する厳密な形態に態様を限定するものでもない。修正および変形が、上記の開示に照らして行われてよく、または態様の実践から獲得され得る。

【0154】

本明細書で使用する「構成要素」という用語は、ハードウェア、および/またはハードウェアとソフトウェアの組合せとして広く解釈されるものとする。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、またはそれ以外として呼ばれるかどうかにかかわらず、他の例の中でも、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プロシージャ、および/または関数を意味するものと広く解釈されるものとする。本明細書で使用するとき、プロセッサは、ハードウェア、および/またはハードウェアとソフトウェアの組合せにおいて実装される。本明細書で説明するシステムおよび/または方法は、様々な形のハードウェア、および/またはハードウェアとソフトウェアとの組合せで実装されてよいことが明らかであろう。これらのシステムおよび/または方法を実装するために使用される実際の専用の制御ハードウェアまたはソフトウェアコードは、態様を限定するものではない。したがって、システムおよび/または方法の動作および挙動が、特定のソフトウェアコードを参照することなく本明細書で説明された。ソフトウェアおよびハードウェアが、本明細書での説明に少なくとも部分的に基づいてシステムおよび/または方法を実装するように設計され得ることを理解されたい。

【0155】

本明細書で使用する「閾値を満たすこと」は、文脈に応じて、値が、閾値よりも大きいこと、閾値以上であること、閾値未満であること、閾値以下であること、閾値に等しいこと、閾値に等しくないことなどを指す場合がある。

【0156】

特徴の特定の組合せが特許請求の範囲において記載され、かつ/または本明細書の中で開示されても、これらの組合せは、様々な態様の開示を限定するものではない。実際には、これらの特徴の多くが、特許請求の範囲において具体的に記載されないやり方で、および/または本明細書で開示されないやり方で組み合わされてよい。以下に列挙する各従属クレームは、1つのクレームのみに直接従属する場合があるが、様々な態様の開示は、クレームセットの中のあらゆる他のクレームと組み合わせた各従属クレームを含む。本明細書で使用する項目のリスト「のうちの少なくとも1つ」を指す句は、単一のメンバーを含む、それらの項目の任意の組合せを指す。例として、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、a-b、a-c、b-c、およびa-b-c、ならびに複数の同じ要素を有する組合せ(たとえば、a-a、a-a-a、a-a-b、a-a-c、a-b-b、a-c-c、b-b、b-b-b、b-b-c、c-c、およびc-c-c、または、a、b、およびcの任意の他の順序)を包含するものとする。

【0157】

本明細書で使用する要素、行為、または命令はいずれも、そのように明示的に説明されない限り、重要または必須として解釈されるべきでない。また、本明細書で使用するとき、冠詞「a」および「an」は、1つまたは複数の項目を含むものであり、「1つまたは複数の」と互換的に使用されてよい。さらに、本明細書で使用する冠詞「the」は、冠詞「the」とともに言及される1つまたは複数の項目を含むものとし、「1つまたは複数の」と互換的に使用されてもよい。さらに、本明細書で使用するとき、「セット」および「グループ」という用語は、1つまたは複数の項目(たとえば、関連する項目、関連しない項目、または関連する項目と関連しない項目との組合せ)を含むものとし、「1つまたは複数の」と互換的に使用されてよい。1つの項目だけが意図される場合、「ただ1つの」という句または類似の言葉が使用される。また、本明細書で使用するとき、「有する(has、have)」、「有すること(having)」などの用語は、オープンエンドな用語であるものとする。さらに、「に基づいて」という句は、明示的に明記されていない限り、「に少なくとも部分的に基づいて」を意味するものとする。また、本明細書で使用する「または(or)」という用語は、連続して使用されるときには包含的であるものとし、別段に明記されていない限り(たとえば、「いずれか(either)」または「のうちの1つのみ(only one of)」と組み合わせて使用される場合)、「および/または(and/or)」と互換的に使用されてもよい。

【符号の説明】

【0158】

100 ワイヤレスネットワーク
110 BS、基地局
110a BS、マクロBS
110b BS
110c BS
110d BS、中継BS
120 UE
120b UE
120c UE
120d UE
120e UE
130 ネットワークコントローラ
212 データソース
220 送信プロセッサ
230 送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ
232 変調器(MOD)、復調器
234 アンテナ
236 MIMO検出器
238 受信プロセッサ
239 データシンク
240 コントローラ/プロセッサ
242 メモリ
244 通信ユニット
246 スケジューラ
252 アンテナ
254 復調器(DEMOD)、変調器
256 MIMO検出器
258 受信プロセッサ
260 データシンク
262 データソース
264 送信プロセッサ
266 TX MIMOプロセッサ
280 コントローラ/プロセッサ
282 メモリ
284 ハウジング
290 コントローラ/プロセッサ
292 メモリ
294 通信ユニット
410 第1の態様
420 第2の態様
430 第3の態様
510 第1の態様
600 プロセス
700 装置
702 受信構成要素
704 送信構成要素
706 装置
708 監視構成要素
710 判断構成要素
800 プロセス
900 装置
902 受信構成要素
904 送信構成要素
906 装置
908 判断構成要素

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】

【国際調査報告】