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特表2024-501188二つのエアロゾル発生基体を備えるエアロゾル発生物品
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  • 特表-二つのエアロゾル発生基体を備えるエアロゾル発生物品 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-11
(54)【発明の名称】二つのエアロゾル発生基体を備えるエアロゾル発生物品
(51)【国際特許分類】
   A24D 1/20 20200101AFI20231228BHJP
   A24D 3/17 20200101ALI20231228BHJP
   A24F 40/20 20200101ALI20231228BHJP
   A24F 40/46 20200101ALI20231228BHJP
   A24F 40/465 20200101ALI20231228BHJP
【FI】
A24D1/20
A24D3/17
A24F40/20
A24F40/46
A24F40/465
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023535345
(86)(22)【出願日】2021-12-16
(85)【翻訳文提出日】2023-06-09
(86)【国際出願番号】 EP2021086300
(87)【国際公開番号】W WO2022129405
(87)【国際公開日】2022-06-23
(31)【優先権主張番号】20215085.0
(32)【優先日】2020-12-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(31)【優先権主張番号】20215100.7
(32)【優先日】2020-12-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(31)【優先権主張番号】20215112.2
(32)【優先日】2020-12-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(31)【優先権主張番号】21154876.3
(32)【優先日】2021-02-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】596060424
【氏名又は名称】フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 博子
(74)【代理人】
【識別番号】100168871
【弁理士】
【氏名又は名称】岩上 健
(72)【発明者】
【氏名】バティスタ ルイ ヌーノ ロドリゲス アルヴェス
(72)【発明者】
【氏名】ベダッソ ベケレ アレム
(72)【発明者】
【氏名】ボンジョヴァンニ ジャンルカ
(72)【発明者】
【氏名】オリアナ ヴァレリオ
(72)【発明者】
【氏名】セレダ アレクサンドラ
【テーマコード(参考)】
4B045
4B162
【Fターム(参考)】
4B045AA41
4B045AB04
4B045BC16
4B045BC24
4B162AA03
4B162AA05
4B162AA22
4B162AB01
4B162AB12
4B162AB14
4B162AB22
4B162AB23
4B162AC22
4B162AC41
(57)【要約】
加熱時に吸入可能なエアロゾルを発生するためのエアロゾル発生物品(300)であって、近位端(12)および遠位端(14)を有し、エアロゾル発生物品(300)の遠位端(14)と近位端(12)との間に位置する第一のエアロゾル発生基体(16)と、エアロゾル発生物品(300)内に空気を入れるための第一の空気入口(34)と、第一のエアロゾル発生基体(16)とエアロゾル発生物品(300)の近位端(12)との間に位置する第二のエアロゾル発生基体(18)と、エアロゾル発生物品(300)内に空気を入れるための第二の空気入口(36)と、第一の空気入口(34)から第一のエアロゾル発生基体(16)を通ってエアロゾル発生物品(300)の近位端(12)に向かって延在する第一の気流経路と、第二の空気入口(36)から第二のエアロゾル発生基体(18)を通ってエアロゾル発生物品(300)の近位端(12)に向かって延在する第二の気流経路と、を備え、第一の気流経路および第二の気流経路が、互いに分離される、エアロゾル発生物品(300)。エアロゾル発生物品(300)と、エアロゾル発生物品(300)の第一のエアロゾル発生基体(16)および第二のエアロゾル発生基体(18)を加熱するように構成されたエアロゾル発生装置(600)と、を備える、エアロゾル発生システム(500)。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
加熱時に吸入可能なエアロゾルを発生するためのエアロゾル発生物品であって、前記エアロゾル発生物品が、近位端および遠位端を有し、
前記エアロゾル発生物品の前記遠位端と前記近位端との間に位置する第一のエアロゾル発生基体と、
前記エアロゾル発生物品内に空気を入れるための第一の空気入口と、
前記第一のエアロゾル発生基体と前記エアロゾル発生物品の前記近位端との間に位置する第二のエアロゾル発生基体と、
前記エアロゾル発生物品内に空気を入れるための第二の空気入口と、
前記第一の空気入口から前記第一のエアロゾル発生基体を通って前記エアロゾル発生物品の前記近位端に向かって延在する第一の気流経路と、
前記第二の空気入口から前記第二のエアロゾル発生基体を通って前記エアロゾル発生物品の前記近位端に向かって延在する第二の気流経路と、を備え、
前記第一の気流経路および前記第二の気流経路が、互いに分離される、エアロゾル発生物品。
【請求項2】
前記第一の空気入口が、前記エアロゾル発生物品内に軸方向に空気を入れるように構成される、請求項1に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項3】
前記第二の空気入口が、前記エアロゾル発生物品内に半径方向に空気を入れるように構成される、請求項1または2に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項4】
軸方向気流チャネルが前記第二のエアロゾル発生基体に提供される、請求項3に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項5】
前記第一の気流経路が、前記第二のエアロゾル発生基体に提供される前記軸方向気流チャネルを通って延在する、請求項4に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項6】
前記第一のエアロゾル発生基体と前記第二のエアロゾル発生基体との間に位置する第一の中空管状要素を含み、前記第一の中空管状要素が、軸方向気流チャネルおよび空気不透過性壁を含む、請求項4または5に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項7】
前記第一の気流経路が、前記第一の中空管状要素の前記軸方向気流チャネルを通って延在する、請求項6に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項8】
前記第二のエアロゾル発生基体と前記エアロゾル発生物品の前記近位端との間に位置する第二の中空管状要素を含み、前記第二の中空管状要素が、内側軸方向気流チャネルおよび外側軸方向気流チャネルを含む、請求項1から7のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項9】
前記第一の気流経路が、前記第二の中空管状要素の前記内側軸方向チャネルを通って延在し、前記第二の気流経路が、前記第二の中空管状要素の前記外側軸方向気流チャネルを通って延在する、請求項8に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項10】
前記第二のエアロゾル発生基体と前記エアロゾル発生物品の前記近位端との間に位置する混合チャンバーを含み、前記第一の気流経路が、前記第一の空気入口から前記第一のエアロゾル発生基体を通って前記混合チャンバーまで延在し、前記第二の気流経路が前記第二の空気入口から前記第二のエアロゾル発生基体を通って前記混合チャンバーまで延在する、請求項1から9のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項11】
前記混合チャンバーが、前記エアロゾル発生物品の前記近位端に位置する、請求項10に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項12】
前記エアロゾル発生物品の前記遠位端に位置する多孔性材料の空気透過性プラグを含む、請求項1から11のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項13】
前記第一のエアロゾル発生基体の組成が、前記第二のエアロゾル発生基体の組成とは異なる、請求項1から12のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項14】
前記第一のエアロゾル発生基体および前記第二のエアロゾル発生基体の一方または両方がたばこ材料を含む、請求項1から13のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項15】
エアロゾル発生システムであって、
請求項1から14のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品と、
前記エアロゾル発生物品の前記第一のエアロゾル発生基体および前記第二のエアロゾル発生基体を加熱するように構成されたエアロゾル発生装置と、を備える、エアロゾル発生システム。
【請求項16】
前記エアロゾル発生物品および前記エアロゾル発生装置の一方または両方が、一つ以上のサセプタを含む、請求項15に記載のエアロゾル発生システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、加熱時に吸入可能なエアロゾルを発生させるための二つのエアロゾル発生基体を含むエアロゾル発生物品に関する。本発明はまた、エアロゾル発生物品と、エアロゾル発生物品を加熱するように構成された電気的に動作するエアロゾル発生装置とを備えるエアロゾル発生システムに関する。
【背景技術】
【0002】
たばこ含有材料などのエアロゾル発生基体が燃焼されるのではなく加熱されるエアロゾル発生物品が、当技術分野で知られている。このような「加熱式」エアロゾル発生物品の一つの目的は、従来の紙巻たばこにおけるたばこの燃焼および熱分解性分解によって発生されるタイプの既知の有害な煙成分を低減させることである。
【0003】
典型的に、加熱式エアロゾル発生物品において、エアロゾルは熱源から物理的に分離したエアロゾル発生基体への熱の伝達によって発生する。使用時に、揮発性化合物は、熱源からエアロゾル発生基体への熱伝達によってエアロゾル発生基体から放出され、エアロゾル発生物品を通って引き出される空気中に同伴される。放出された化合物が冷えるにつれて、これらは凝縮してユーザーによって吸入されるエアロゾルを形成する。
【0004】
加熱式エアロゾル発生物品のエアロゾル発生基体を加熱するよう構成された多数の手持ち式のエアロゾル発生装置が当技術分野で知られている。こうした装置は、エアロゾル発生装置の一つ以上の電気発熱体から加熱式エアロゾル発生物品のエアロゾル発生基体への熱伝達によってエアロゾルが発生される、電気的に動作するエアロゾル発生装置を含む。既知の手持ち式の電気的に動作するエアロゾル発生装置は典型的に、電池と、制御電子回路と、エアロゾル発生装置で使用するために特別に設計された加熱式エアロゾル発生物品のエアロゾル発生基体を加熱するための一つ以上の電気発熱体を備える。
【0005】
一部の既知の電気的に動作するエアロゾル発生装置は、加熱式エアロゾル発生物品のエアロゾル発生基体内に挿入されるように構成された内部発熱体を含む。他の既知の電気的に動作するエアロゾル発生装置は、一つ以上の外部発熱体を含む。例えば、WO2020/115151A1は、エアロゾル発生物品と、エアロゾル発生物品の外周部を囲む外部発熱体を含む電気的に動作するエアロゾル発生装置とを含む、エアロゾル発生システムを開示している。
【0006】
加熱式エアロゾル発生物品のエアロゾル発生基体を誘導的に加熱するように構成されたインダクタを含む、電気的に動作するエアロゾル発生装置も、当技術分野で知られている。例えば、WO2015/176898A1は、エアロゾル発生基体と熱接触する細長いサセプタと、エアロゾル発生基体を加熱するためのインダクタを有する電気的に動作するエアロゾル発生装置とを含む、エアロゾル発生物品を含むエアロゾル発生システムを開示する。使用時に、インダクタにより生成された変動または交流電磁場が、抵抗損失(ジュール加熱)およびヒステリシス損失(サセプタが磁性である場合)の一方または両方の結果としてサセプタの加熱を引き起こすサセプタにおける渦電流を誘導する。サセプタ内で発生された熱は、伝導によりエアロゾル形成基体に伝達される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】国際公開第2020/115151号
【特許文献2】国際公開第2015/176898号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
電気的に動作するエアロゾル発生装置で使用するための、二つ以上の物理的に分離したエアロゾル発生基体を含む加熱式エアロゾル発生物品が、当技術分野で提案されている。典型的には、このような加熱式エアロゾル発生物品の二つ以上の物理的に分離したエアロゾル発生基体は、電気的に動作するエアロゾル発生装置によって同時に加熱される。これにより、不利に、二つ以上の物理的に分離したエアロゾル発生基体のそれぞれから放出された揮発性化合物の制御不能な可変比率を含む吸入可能なエアロゾルの発生をもたらし得る。
【0009】
二つのエアロゾル発生基体のそれぞれから放出された揮発性化合物の制御された比率を含む吸入可能なエアロゾルのユーザーへの送達を可能にする、電気的に動作するエアロゾル発生装置で使用するための二つのエアロゾル発生基体を含む加熱式エアロゾル発生物品を提供することが望ましい。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品の第一の実施形態の概略的な長軸方向の断面図を示す。
図2】本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品の第二の実施形態の概略的な長軸方向の断面図を示す。
図3】本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品の第三の実施形態の概略的な長軸方向の断面図を示す。
図4】本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品の第四の実施形態の概略的な長軸方向の断面図を示す。
図5】本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品の第五の実施形態の概略的な長軸方向の断面図を示す。
図6】本発明の第二の態様によるエアロゾル発生システムの実施形態の概略的な長軸方向の断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明は、加熱時に吸入可能なエアロゾルを発生するためのエアロゾル発生物品に関する。エアロゾル発生物品は、近位端および遠位端を有し得る。エアロゾル発生物品は、第一のエアロゾル発生基体を備えてもよい。第一のエアロゾル発生基体は、エアロゾル発生物品の遠位端と近位端との間に位置してもよい。エアロゾル発生物品は、エアロゾル発生物品内に空気を入れるための第一の空気入口を備え得る。エアロゾル発生物品は、第二のエアロゾル発生基体を備えてもよい。第二のエアロゾル発生基体は、第一のエアロゾル発生基体とエアロゾル発生物品の近位端との間に位置してもよい。エアロゾル発生物品は、エアロゾル発生物品内に空気を入れるための第二の空気入口を備え得る。エアロゾル発生物品は、第一の空気入口から第一のエアロゾル発生基体を通って、エアロゾル発生物品の近位端に向かって延在する第一の気流経路を含み得る。エアロゾル発生物品は、第二の空気入口から第二のエアロゾル発生基体を通って、エアロゾル発生物品の近位端に向かって延在する第二の気流経路を含み得る。第一の気流経路および第二の気流経路は、互いに分離されてもよい。
【0012】
本発明はまた、エアロゾル発生システムに関する。エアロゾル発生システムは、上に記載されるようなエアロゾル発生物品を備え得る。エアロゾル発生システムは、エアロゾル発生装置を備えてもよい。エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生物品の第一のエアロゾル発生基体および第二のエアロゾル発生基体を加熱するように構成されうる。
【0013】
本発明の第一の態様によれば、加熱時に吸入可能なエアロゾルを発生するためのエアロゾル発生物品が提供され、エアロゾル発生物品は、近位端および遠位端を有し、エアロゾル発生物品の遠位端と近位端との間に位置する第一のエアロゾル発生基体と、エアロゾル発生物品内に空気を入れるための第一の空気入口と、第一のエアロゾル発生基体とエアロゾル発生物品の近位端との間に位置する第二のエアロゾル発生基体と、エアロゾル発生物品内に空気を入れるための第二の空気入口と、第一の空気入口から第一のエアロゾル発生基体を通ってエアロゾル発生物品の近位端に向かって延在する第一の気流経路と、第二の空気入口から第二のエアロゾル発生基体を通ってエアロゾル発生物品の近位端に向かって延在する第二の気流経路と、を備え、第一の気流経路および第二の気流経路は、互いに分離される。
【0014】
本発明の第二の態様によると、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品と、エアロゾル発生物品の第一のエアロゾル発生基体および第二のエアロゾル発生基体を加熱するように構成されたエアロゾル発生装置とを備えるエアロゾル発生システムが提供される。
【0015】
本発明に関連して本明細書で使用される場合、「エアロゾル発生物品」という用語は、加熱されて吸入可能なエアロゾルを発生させてユーザーに送達するエアロゾル発生基体を含む物品を記述するために使用される。
【0016】
本発明に関連して本明細書で使用される場合、「エアロゾル発生基体」という用語は、エアロゾルを発生することができる揮発性化合物の加熱に応じて放出することができるエアロゾル形成材料を含む基体を記述するために使用される。
【0017】
本発明に関連して本明細書で使用される場合、「エアロゾル」という用語は、気体中の固体微粒子、または液滴、または固体微粒子および液滴の組み合わせの分散体を記述するために使用される。エアロゾルは、可視または不可視であり得る。エアロゾルは、室温において通常、液体または固体である物品の蒸気、ならびに固体粒子もしくは液滴、または固体粒子および液滴の組み合わせも含み得る。
【0018】
本発明に関連して本明細書で使用される場合、「エアロゾル発生装置」という用語は、エアロゾル発生物品のエアロゾル発生基体と相互作用してエアロゾルを発生する装置を記述するために使用される。
【0019】
本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品は、第一の空気入口から第一のエアロゾル発生基体を通ってエアロゾル発生物品の近位端に向かって延在する第一の気流経路と、第二の空気入口から第二のエアロゾル発生基体を通ってエアロゾル発生物品の近位端に向かって延在する第二の気流経路とを含む。
【0020】
本発明に関連して本明細書で使用される場合、「気流経路」という用語は、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品を通って空気を引き出されうる経路を記述するために使用される。
【0021】
使用時に、第一のエアロゾル発生基体の加熱時に第一のエアロゾル発生基体から放出される揮発性化合物は、第一の気流経路に沿って引き出される空気中に同伴される。
【0022】
使用時に、第二のエアロゾル発生基体の加熱時に第二のエアロゾル発生基体から放出される揮発性化合物は、第二の気流経路に沿って引き出される空気中に同伴される。
【0023】
第一の気流経路および第二の気流経路は、互いに分離される。
【0024】
本発明に関連して本明細書で使用される場合、「分離された」という用語は、使用時に、第一の気流経路に沿って引き出される空気が、第二の気流経路に沿って引き出される空気と混合することができないこと、および第二の気流経路に沿って引き出される空気が、第一の気流経路に沿って引き出される空気と混合することができないことを意味する。
【0025】
以下にさらに記載されるように、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品における第一の気流経路および第二の気流経路の互いからの分離は、有利に、第一のエアロゾル発生基体および第二のエアロゾル発生基体のそれぞれから放出される揮発性化合物の制御された比率を含む吸入可能なエアロゾルのユーザーへの送達を可能にする。
【0026】
本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品は、使用時にユーザーへの送達のために、エアロゾルがそれを通ってエアロゾル発生物品から出る近位端を有する。エアロゾル発生物品の近位端はまた、エアロゾル発生物品の口側端と呼ばれる場合がある。使用時に、エアロゾル発生物品によって生成されたエアロゾルを吸い込むために、ユーザーはエアロゾル発生物品の近位端を吸い込む。
【0027】
本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品は、遠位端を有する。遠位端は、近位端の反対側である。
【0028】
本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品の構成要素は、エアロゾル発生物品の近位端とエアロゾル発生物品の遠位端との間のこれらの相対的位置に基づき互いの上流または下流にあると記述されうる。
【0029】
第一のエアロゾル発生基体は、エアロゾル発生物品の遠位端と近位端との間に位置する。
【0030】
第二のエアロゾル発生基体は、第一のエアロゾル発生基体とエアロゾル発生物品の近位端との間に位置する。
【0031】
第二のエアロゾル発生基体は、第一のエアロゾル発生基体の下流にあると記述されうる。
【0032】
本発明に関連して本明細書で使用される場合、「軸方向の」という用語は、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品の近位端と遠位端との間の方向を記述するために使用される。
【0033】
本発明に関連して本明細書で使用される場合、「半径方向の」という用語は、軸方向に対して垂直な方向を記述するために使用される。すなわち、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品の近位端と遠位端との間の方向に対して垂直な方向である。
【0034】
本発明に関連して本明細書で使用される場合、「長さ」という用語は、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品の最大寸法、および軸方向における本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品の構成要素を記述するために使用される。すなわち、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品の最大寸法、および本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品の近位端と遠位端との間の方向における、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品の構成要素である。
【0035】
本発明に関連して本明細書で使用される場合、「幅」という用語は、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品の最大寸法、および半径方向における本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品の構成要素を記述するために使用される。すなわち、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品の最大寸法、および本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品の近位端と遠位端との間の方向に垂直な方向の、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品の構成要素である。
【0036】
エアロゾル発生物品は、第一のエアロゾル発生基体の上流の一つ以上の構成要素を含んでもよい。すなわち、エアロゾル発生物品は、第一のエアロゾル発生基体とエアロゾル発生物品の遠位端との間に位置する一つ以上の構成要素を含み得る。第一のエアロゾル発生基体と、エアロゾル発生物品の遠位端との間に位置する構成要素は、本明細書では以後、「上流構成要素」と称される。
【0037】
エアロゾル発生物品は、一つ以上の空気透過性上流構成要素を含んでもよい。例えば、エアロゾル発生物品は、第一のエアロゾル発生基体とエアロゾル発生物品の遠位端との間に位置する多孔性材料の一つ以上の空気透過性プラグを含み得る。一つ以上の空気透過性プラグは、限定されないが、酢酸セルロース、綿、紙、および多孔性プラスチックを含む、任意の適切な多孔性材料を含み得る。
【0038】
第一の気流経路は、一つ以上の空気透過性上流構成要素を通って延在し得る。
【0039】
エアロゾル発生物品は、エアロゾル発生物品の遠位端に位置する、空気透過性上流構成要素を含んでもよい。例えば、エアロゾル発生物品は、エアロゾル発生物品の遠位端に位置する多孔性材料の空気透過性プラグを含んでもよい。
【0040】
第一の気流経路は、エアロゾル発生物品の遠位端に位置する空気透過性上流構成要素を通って延在し得る。
【0041】
第一のエアロゾル発生基体は、エアロゾル発生物品の遠位端に近接して位置してもよい。
【0042】
第一のエアロゾル発生基体は、エアロゾル発生物品の遠位端に位置してもよい。
【0043】
エアロゾル発生物品は、エアロゾル発生物品の第一のエアロゾル発生基体と第二のエアロゾル発生基体の間に位置する一つ以上の構成要素を含んでもよい。第一のエアロゾル発生基体とエアロゾル発生物品の遠位端との間に位置する構成要素は、本明細書では以後、エアロゾル発生物品の「中間構成要素」と称される。
【0044】
エアロゾル発生物品は、一つ以上の管状中間構成要素を含んでもよい。例えば、エアロゾル発生物品は、エアロゾル発生物品の第一のエアロゾル発生基体と第二のエアロゾル発生基体との間に位置する、一つ以上の中空管状要素を含み得る。一つ以上の中空管状要素は、限定されるものではないが、プラスチックを含む任意の適切な材料を含んでもよい。
【0045】
第一の気流経路は、一つ以上の管状中間構成要素を通って延在し得る。
【0046】
エアロゾル発生物品は、エアロゾル発生物品の第一のエアロゾル発生基体と第二のエアロゾル発生基体との間に位置する第一の中空管状要素を含み得る。
【0047】
第一の中空管状要素は、空気不透過性壁によって囲まれた軸方向気流チャネルを含み得る。
【0048】
第一の気流経路は、第一の中空管状要素の軸方向気流チャネルを通って延在し得る。
【0049】
軸方向気流チャネルは、第二のエアロゾル発生基体に提供されてもよい。
【0050】
第一の気流経路は、第二のエアロゾル発生基体に提供される軸方向気流チャネルを通って延在し得る。
【0051】
エアロゾル発生物品は、第二のエアロゾル発生基体の下流の一つ以上の構成要素を含んでもよい。すなわち、エアロゾル発生物品は、第二のエアロゾル発生基体とエアロゾル発生物品の近位端との間に位置する一つ以上の構成要素を含み得る。第二のエアロゾル発生基体と、エアロゾル発生物品の近位端の間に位置する構成要素は、本明細書では以後、「下流構成要素」と称される。
【0052】
エアロゾル発生物品は、一つ以上の管状下流構成要素を備えてもよい。例えば、エアロゾル発生物品は、第二のエアロゾル発生基体とエアロゾル発生物品の近位端との間に位置する一つ以上の中空管状要素を含み得る。一つ以上の中空管状要素は、セルロース系材料、バイオポリマー材料、および紙を含むが、これらに限定されない、任意の適切な材料を含み得る。
【0053】
第一の気流経路は、一つ以上の管状下流構成要素を通って延在してもよく、第二の気流経路は、一つ以上の管状下流構成要素を通って延在してもよい。
【0054】
エアロゾル発生物品は、第二のエアロゾル発生基体とエアロゾル発生物品の近位端との間に位置する第二の中空管状要素を含み得る。
【0055】
第二の中空管状要素は、第一の軸方向気流チャネルおよび第二の軸方向気流チャネルを備えてもよい。
【0056】
第一の気流経路は、第二の中空管状要素の第一の軸方向気流チャネルを通って延在してもよく、第二の気流経路は、第二の中空管状要素の第二の軸方向気流チャネルを通って延在してもよい。
【0057】
第二の中空管状要素は、内側軸方向気流チャネルおよび外側軸方向気流チャネルを含み得る。
【0058】
第一の気流経路は、第二の中空管状要素の内側軸方向気流チャネルを通って延在してもよく、第二の気流経路は、第二の中空管状要素の外側軸方向気流チャネルを通って、エアロゾル発生物品の近位端に向かって延在してもよい。
【0059】
第一の気流経路は、エアロゾル発生物品の近位端まで延在してもよく、第二の気流経路は、エアロゾル発生物品の近位端まで延在してもよい。
【0060】
第一の気流経路がエアロゾル発生物品の近位端まで延在し、第二の気流経路がエアロゾル発生物品の近位端まで延在する場合、使用中、第一のエアロゾル発生基体の加熱時に第一のエアロゾル発生基体から放出され、かつ第一の気流経路に沿って引き出される空気中に同伴されたる揮発性化合物を含む第一の吸入可能なエアロゾルは、エアロゾル発生物品の近位端を通ってエアロゾル発生物品から出てユーザーに送達されてもよく、第二のエアロゾル発生基体の加熱時に第二のエアロゾル発生基体から放出され、第二の気流経路に沿って引き出される空気中に同伴される揮発性化合物を含む第二の吸入可能なエアロゾルは、エアロゾル発生物品の近位端を通ってエアロゾル発生物品から出てユーザーに送達されてもよい。第一の吸入可能なエアロゾルおよび第二の吸入可能なエアロゾルは、ユーザーによる吸入中に、ユーザーの口の中で混合しうる。
【0061】
第一の気流経路および第二の気流経路は、エアロゾル発生物品の近位端まで延在しない場合がある。エアロゾル発生物品は、第一の気流経路および第二の気流経路からエアロゾル発生物品の近位端まで延在する第三の気流経路を含んでもよい。
【0062】
エアロゾル発生物品が、第一の気流経路および第二の気流経路からエアロゾル発生物品の近位端まで延在する第三の気流経路を含む場合、使用中、第一のエアロゾル発生基体の加熱時に第一のエアロゾル発生基体から放出され、第一の気流経路に沿って引き出される空気に同伴された揮発性化合物を含む第一の吸入可能なエアロゾルは、第三の気流経路に沿って引き出されてもよく、第二のエアロゾル発生基体の加熱時に第二のエアロゾル発生基体から放出され、第二の気流経路に沿って引き出される空気に同伴された揮発性化合物を含む第二の吸入可能なエアロゾルは、第三の気流経路に沿って引き出されてもよい。第一の吸入可能なエアロゾルおよび第二の吸入可能なエアロゾルが第三の気流経路に沿って引き出される際に、第一の吸入可能なエアロゾルおよび第二の吸入可能なエアロゾルが混合して、ユーザーへの送達のためにエアロゾル発生物品の近位端を通ってエアロゾル発生物品から出てもよい混合された吸入可能なエアロゾルを形成してもよい。
【0063】
エアロゾル発生物品は、第二のエアロゾル発生基体の下流に混合チャンバーを備えてもよい。すなわち、エアロゾル発生物品は、第二のエアロゾル発生基体とエアロゾル発生物品の近位端との間に位置する混合チャンバーを備えてもよい。
【0064】
第一の気流経路は、第一の空気入口から第一のエアロゾル発生基体を通って混合チャンバーまで延在してもよく、第二の気流経路は、第二の空気入口から第二のエアロゾル発生基体を通って混合チャンバーまで延在してもよい。第三の気流経路は、第一の気流経路および第二の気流経路から、混合チャンバーを通って、エアロゾル発生物品の近位端まで延在し得る。
【0065】
エアロゾル発生物品が、第二のエアロゾル発生基体の下流の混合チャンバーを備える場合、使用中、第一のエアロゾル発生基体の加熱時に第一のエアロゾル発生基体から放出され、第一の気流経路に沿って引き出される空気に同伴された揮発性化合物を含む第一の吸入可能なエアロゾルは、混合チャンバー内に引き出されてもよく、第二のエアロゾル発生基体の加熱時に第二のエアロゾル発生基体から放出され、第二の気流経路に沿って引き出される空気に同伴された揮発性化合物を含む第二の吸入可能なエアロゾルは、混合チャンバー内に引き出されてもよい。第一の吸入可能なエアロゾルおよび第二の吸入可能なエアロゾルは、混合チャンバー内で混合して、ユーザーへの送達のためにエアロゾル発生物品の近位端を通ってエアロゾル発生物品から出てもよい、混合した吸入可能なエアロゾルを形成してもよい。
【0066】
エアロゾル発生物品は、混合チャンバーの下流の一つ以上の構成要素を含んでもよい。すなわち、エアロゾル発生物品は、混合チャンバーとエアロゾル発生物品の近位端との間に位置する一つ以上の構成要素を含み得る。混合チャンバーとエアロゾル発生物品の近位端との間に位置する構成要素は、本明細書では以後、「口側端構成要素」と称される。
【0067】
エアロゾル発生物品は、一つ以上の空気透過性口側端構成要素を含んでもよい。例えば、エアロゾル発生物品は、混合チャンバーとエアロゾル発生物品の近位端との間に位置する多孔性材料の一つ以上の空気透過性プラグを含み得る。一つ以上の空気透過性プラグは、限定されないが、酢酸セルロース、綿、紙、および多孔性プラスチックを含む、任意の適切な多孔性材料を含み得る。
【0068】
第三の気流経路は、一つ以上の空気透過性口側端構成要素を通って延在し得る。
【0069】
エアロゾル発生物品はエアロゾル発生物品の近位端に位置するマウスピースを含んでもよい。例えば、エアロゾル発生物品は、エアロゾル発生物品の近位端に位置する多孔性材料のプラグを含むマウスピースを含んでもよい。
【0070】
第三の気流経路はマウスピースを通って延在してもよい。
【0071】
第一の気流経路は、任意の所望の長さを有してもよい。
【0072】
第一の気流経路は、少なくとも約15mm、少なくとも約20mm、または少なくとも約25mmの長さを有してもよい。
【0073】
第一の気流経路は、約55mm以下、約50mm以下、または約45mm以下の長さを有してもよい。
【0074】
第一の気流経路は、約15mm~約55mm、約15mm~約50mm、または約15mm~約45mmの長さを有してもよい。
【0075】
第一の気流経路は、約20mm~約55mm、約20mm~約50mm、または約20mm~約45mmの長さを有してもよい。
【0076】
第一の気流経路は、約25mm~約55mm、約25mm~約50mm、または約25mm~約45mmの長さを有してもよい。
【0077】
第二の気流経路は、任意の所望の長さを有してもよい。
【0078】
第二の気流経路は、少なくとも約10mm、少なくとも約12mm、または少なくとも約14mmの長さを有してもよい。
【0079】
第二の気流経路は、約30mm以下、約28mm以下、または約26mm以下の長さを有してもよい。
【0080】
第二の気流経路は、約10mm~約30mm、約10mm~約28mm、または約10mm~約26mmの長さを有してもよい。
【0081】
第二の気流経路は、約12mm~約30mm、約12mm~約28mm、または約12mm~約26mmの長さを有してもよい。
【0082】
第二の気流経路は、約14mm~約30mm、約14mm~約28mm、または約14mm~約26mmの長さを有してもよい。
【0083】
第一の気流経路の長さと第二の気流経路の長さとの比は、少なくとも約1.2、少なくとも約1.3、少なくとも約1.4、または少なくとも約1.5としうる。
【0084】
第一の気流経路の長さと第二の気流経路の長さとの比は、約2.5以下、約2.3以下、約2.1以下、または約1.9以下としうる。
【0085】
第一の気流経路の長さと第二の気流経路の長さとの比は、約1.2~約2.5、約1.2~約2.3、約1.2~約2.1、または約1.2~約1.9としうる。
【0086】
第一の気流経路の長さと第二の気流経路の長さとの比は、約1.3~約2.5、約1.3~約2.3、約1.3~約2.1、または約1.3~約1.9としうる。
【0087】
第一の気流経路の長さと第二の気流経路の長さとの比は、約1.4~約2.5、約1.4~約2.3、約1.4~約2.1、または約1.4~約1.9としうる。
【0088】
第一の気流経路の長さと第二の気流経路の長さとの比は、約1.5~約2.5、約1.5~約2.3、約1.5~約2.1、または約1.5~約1.9としうる。
【0089】
第三の気流経路は、任意の所望の長さを有してもよい。
【0090】
第三の気流経路は、少なくとも約2mm、少なくとも約4mm、または少なくとも約6mmの長さを有してもよい。
【0091】
第三の気流経路は、約14mm以下、約12mm以下、または約10mm以下の長さを有してもよい。
【0092】
第三の気流経路は、約2mm~約14mm、約2mm~約12mm、または約2mm~約10mmの長さを有してもよい。
【0093】
第三の気流経路は、約4mm~約14mm、約4mm~約12mm、または約4mm~約10mmの長さを有してもよい。
【0094】
第三の気流経路は、約6mm~約14mm、約6mm~約12mm、または約6mm~約10mmの長さを有してもよい。
【0095】
マウスピースは、任意の所望の横断断面を有してもよい。例えば、マウスピースは、実質的に円形、楕円形、または楕円形の横断断面を有してもよい。
【0096】
マウスピースは、任意の所望の長さを有してもよい。例えば、マウスピースは、約3mm~約6mmの長さを有してもよい。
【0097】
マウスピースは、任意の所望の幅を有してもよい。例えば、マウスピースは、約5ミリメートル~約11ミリメートルの幅を有してもよい。マウスピースは、エアロゾル発生物品の幅と実質的に同じ幅を有してもよい。
【0098】
混合チャンバーは、エアロゾル発生物品の近位端に近接して位置してもよい。
【0099】
混合チャンバーは、エアロゾル発生物品の近位端に位置してもよい。
【0100】
混合チャンバーは、エアロゾル発生物品の近位端の空洞またはくぼみであってもよい。
【0101】
混合チャンバーは、任意の所望の形状を有してもよい。例えば、混合チャンバーは実質的に円筒形であってもよい。
【0102】
混合チャンバーは、任意の所望の横断断面を有してもよい。例えば、混合チャンバーは、実質的に円形、楕円形、または楕円形の横断断面を有してもよい。
【0103】
混合チャンバーは、任意の所望の長さを有してもよい。例えば、混合チャンバーは、約4mm~約7mmの長さを有してもよい。
【0104】
混合チャンバーは、任意の所望の幅を有してもよい。例えば、混合チャンバーは約5ミリメートル~約11ミリメートルの幅を有してもよい。混合チャンバーは、エアロゾル発生物品の幅と実質的に同じ幅を有してもよい。
【0105】
混合チャンバーは、混合チャンバーを囲むエアロゾル発生物品の一つ以上のラッパー、およびエアロゾル発生物品の一つ以上の他の構成要素によって画定され得る。
【0106】
第一の空気入口および第二の空気入口は、物理的に互いに分離している。
【0107】
第一の空気入口は、エアロゾル発生物品の遠位端に位置してもよい。
【0108】
第二の空気入口は、第一の空気入口の下流に位置してもよい。すなわち、第二の空気入口は、第一の空気入口とエアロゾル発生物品の近位端との間に位置してもよい。
【0109】
第一の空気入口は、エアロゾル発生物品内に軸方向に空気を入れるように構成されてもよい。
【0110】
第一の空気入口は、エアロゾル発生物品内に半径方向に空気を入れるように構成されてもよい。
【0111】
第二の空気入口は、エアロゾル発生物品内に軸方向に空気を入れるように構成されてもよい。
【0112】
第二の空気入口は、エアロゾル発生物品内に半径方向に空気を入れるように構成されてもよい。
【0113】
第一の空気入口は、第二の空気入口と同じ方向でエアロゾル発生物品内に空気を入れるように構成されてもよい。例えば、第一の空気入口は、エアロゾル発生物品内に軸方向に空気を入れるように構成されてもよく、第二の空気入口は、エアロゾル発生物品内に軸方向に空気を入れるように構成されてもよい。
【0114】
第一の空気入口は、第二の空気入口とは異なる方向でエアロゾル発生物品内に空気を入れるように構成されてもよい。例えば、第一の空気入口は、エアロゾル発生物品内に軸方向に空気を入れるように構成されてもよく、第二の空気入口は、エアロゾル発生物品内に半径方向に空気を入れるように構成されてもよい。
【0115】
第一の空気入口は、第一のエアロゾル発生基体の周辺の周りに位置してもよい。例えば、第一の空気入口は、第一のエアロゾル発生基体の遠位端に位置してもよい。
【0116】
第一の空気入口は、第一のエアロゾル発生基体内に直接空気を入れるように構成されてもよい。例えば、第一の空気入口は、第一のエアロゾル発生基体内に軸方向に直接空気を入れるように構成されてもよい。
【0117】
第二の空気入口は、第二のエアロゾル発生基体の周辺の周りに位置してもよい。例えば、第二の空気入口は、第二のエアロゾル発生基体の遠位端と近位端との間に位置してもよい。
【0118】
第二の空気入口は、第二のエアロゾル発生基体内に直接空気を入れるように構成されてもよい。例えば、第二の空気入口は、第二のエアロゾル発生基体内に半径方向に空気を直接入れるように構成されてもよい。
【0119】
第一のエアロゾル発生基体および第二のエアロゾル発生基体は、物理的に互いに分離している。
【0120】
第一のエアロゾル発生基体の組成は、第二のエアロゾル発生基体の組成と同じであってもよい。
【0121】
第一のエアロゾル発生基体の組成は、第二のエアロゾル発生基体の組成と異なっていてもよい。
【0122】
第一のエアロゾル発生基体および第二のエアロゾル発生基体の一方または両方は、ニコチンを含んでもよい。すなわち、第一のエアロゾル発生基体は、ニコチンを含んでもよく、または第二のエアロゾル発生基体は、ニコチンを含んでもよく、または第一のエアロゾル発生基体および第二のエアロゾル発生基体はそれぞれ、ニコチンを含んでもよい。
【0123】
本発明に関連して本明細書で使用される場合、「ニコチン」という用語は、ニコチンおよびニコチン塩などのニコチン誘導体を記述するために使用される。
【0124】
第一のエアロゾル発生基体および第二のエアロゾル発生基体の一方または両方は、たばこ材料を含んでもよい。すなわち、第一のエアロゾル発生基体は、たばこ材料を含んでもよく、または第二のエアロゾル発生基体は、たばこ材料を含んでもよく、または第一のエアロゾル発生基体および第二のエアロゾル発生基体はそれぞれ、たばこ材料を含んでもよい。
【0125】
本発明に関連して本明細書で使用される場合、用語「たばこ材料」は、たばこ葉、たばこリブ、たばこ茎、たばこ幹、たばこダスト、膨化たばこ、再構成たばこ材料、および均質化したたばこ材料を含むが、それらに限定されないたばこを含む任意の材料を記述するために使用される。
【0126】
第一のエアロゾル発生基体および第二のエアロゾル発生基体の一方または両方は、均質化したたばこ材料を含み得る。すなわち、第一のエアロゾル発生基体は、均質化したたばこ材料を含んでもよく、または第二のエアロゾル発生基体は、均質化したたばこ材料を含んでもよく、第一のエアロゾル発生基体および第二のエアロゾル発生基体はそれぞれ、均質化したたばこ材料を含んでもよい。
【0127】
本発明に関連して本明細書で使用される場合、用語「均質化したたばこ材料」は、粒子状たばこを凝集することによって形成される材料を記述するために使用される。
【0128】
たばこ材料は、例えば粉末、顆粒、ペレット、断片、ストランド、細片、シート、またはそれらの任意の組み合わせの形態であってもよい。
【0129】
第一のエアロゾル発生基体および第二のエアロゾル発生基体の一方または両方は、一つ以上のエアロゾル形成体を含み得る。すなわち、第一のエアロゾル発生基体は、一つ以上のエアロゾル形成体を含んでもよく、または第二のエアロゾル発生基体は、一つ以上のエアロゾル形成体を含んでもよく、または第一のエアロゾル発生基体および第二のエアロゾル発生基体はそれぞれ、一つ以上のエアロゾル形成体を含んでもよい。
【0130】
エアロゾル形成体は、使用時に、密度が高く安定したエアロゾルの形成を促進し、エアロゾル発生物品を含むエアロゾル発生システムの動作温度で熱分解に対し実質的に耐性のある任意の適切な化合物または化合物の混合物としうる。適切なエアロゾル形成体は当技術分野で既知であり、多価アルコール(トリエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3-ブタンジオールおよびグリセロールなど)、多価アルコールのエステル(グリセロールモノ-、ジ-またはトリアセテートなど)、およびモノ-、ジ-またはポリカルボン酸の脂肪族エステル(ドデカン二酸ジメチルおよびテトラデカン二酸ジメチルなど)を含むが、これらに限定されない。
【0131】
第一のエアロゾル発生基体および第二のエアロゾル発生基体の一方または両方は、一つ以上の風味剤を含み得る。すなわち、第一のエアロゾル発生基体は、一つ以上の風味剤を含んでもよく、または第二のエアロゾル発生基体は、一つ以上の風味剤を含んでもよく、または第一のエアロゾル発生基体および第二のエアロゾル発生基体はそれぞれ、一つ以上の風味剤を含んでもよい。
【0132】
好適な風味剤が当技術分野で知られており、メントールが挙げられるが、これに限定されない。
【0133】
第一のエアロゾル発生基体は、固体エアロゾル形成材料、液体エアロゾル形成材料、ゲルエアロゾル形成材料、またはそれらの組み合わせを含み得る。
【0134】
第一のエアロゾル発生基体は、固体エアロゾル形成材料、液体エアロゾル形成材料、ゲルエアロゾル形成材料、またはそれらの組み合わせを含み得る。
【0135】
第一のエアロゾル発生基体は、ラッパーによって囲まれた固体エアロゾル形成材料のプラグを含み得る。
【0136】
第一のエアロゾル発生基体は、液体エアロゾル形成材料、ゲルエアロゾル形成材料、またはそれらの組み合わせを装填された多孔質基体を含み得る。
【0137】
第二のエアロゾル発生基体は、ラッパーによって囲まれた固体エアロゾル形成材料のプラグを含み得る。
【0138】
第二のエアロゾル発生基体は、固体エアロゾル形成材料、液体エアロゾル形成材料、ゲルエアロゾル形成材料、またはそれらの組み合わせを含み得る。
【0139】
第二のエアロゾル発生基体は、液体エアロゾル形成材料、ゲルエアロゾル形成材料、またはそれらの組み合わせを装填された多孔質基体を含み得る。
【0140】
エアロゾル発生物品は任意の所望の形状を有してもよい。例えば、エアロゾル発生物品は実質的に円筒形であってもよい。
【0141】
エアロゾル発生物品は任意の所望の横断断面を有してもよい。例えば、エアロゾル発生物品は、実質的に円形、楕円形、または楕円形の横断断面を有してもよい。
【0142】
エアロゾル発生物品は任意の所望の長さを有してもよい。例えば、エアロゾル発生物品は、約50ミリメートル~約90ミリメートルの長さを有してもよい。
【0143】
エアロゾル発生物品は任意の所望の幅を有してもよい。例えば、エアロゾル発生物品は、約5ミリメートル~約12ミリメートルの幅を有してもよい。
【0144】
第一のエアロゾル発生基体は、任意の所望の形状を有してもよい。例えば、第一のエアロゾル発生基体は実質的に円筒形であってもよい。
【0145】
第一のエアロゾル発生基体は、任意の所望の横断断面を有してもよい。例えば、第一のエアロゾル発生基体は、実質的に円形、楕円形、または楕円形の横断断面を有してもよい。
【0146】
第一のエアロゾル発生基体は任意の所望の長さを有してもよい。例えば、第一のエアロゾル発生基体は、約7mm~約13mmの長さを有してもよい。
【0147】
第一のエアロゾル発生基体は、任意の所望の幅を有してもよい。例えば、第一のエアロゾル発生基体は、約5ミリメートル~約11ミリメートルの幅を有してもよい。第一のエアロゾル発生基体は、エアロゾル発生物品の幅と実質的に同じ幅を有してもよい。
【0148】
第二のエアロゾル発生基体は、任意の所望の形状を有してもよい。例えば、第二のエアロゾル発生基体は実質的に円筒形であってもよい。
【0149】
第二のエアロゾル発生基体は、任意の所望の横断断面を有してもよい。例えば、第二のエアロゾル発生基体は、実質的に円形、楕円形、または楕円形の横断断面を有してもよい。
【0150】
第二のエアロゾル発生基体は任意の所望の長さを有してもよい。例えば、第一のエアロゾル発生基体は、約7mm~約13mmの長さを有してもよい。
【0151】
第二のエアロゾル発生基体は、任意の所望の幅を有してもよい。例えば、第一のエアロゾル発生基体は、約5ミリメートル~約11ミリメートルの幅を有してもよい。第一のエアロゾル発生基体は、エアロゾル発生物品の幅と実質的に同じ幅を有してもよい。
【0152】
第一のエアロゾル発生基体、第二のエアロゾル発生基体、およびエアロゾル発生物品の他の構成要素は、一つ以上のラッパー内に組み立てられて、エアロゾル発生物品を形成してもよい。例えば、第一のエアロゾル発生基体、第二のエアロゾル発生基体、およびエアロゾル発生物品の他の構成要素は、一つ以上のラッパー内に組み立てられて細長いロッドを形成してもよい。
【0153】
本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品で使用するための適切なラッパーが、当技術分野で知られており、以下に限定されないが、シガレットペーパー、フィルタープラグラップ、ティッピングペーパー、金属化紙、金属ホイル、および金属ホイル紙ラミネートが挙げられる。
【0154】
本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品は、従来の火のついた先のある紙巻たばこと類似してもよい。
【0155】
本発明の第二の態様によると、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品と、エアロゾル発生物品の第一のエアロゾル発生基体および第二のエアロゾル発生基体を加熱するように構成されたエアロゾル発生装置とを備えるエアロゾル発生システムが提供される。
【0156】
エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生物品の第一のエアロゾル発生基体と第二のエアロゾル発生基体を同時に加熱するように構成されうる。
【0157】
エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生物品の第一のエアロゾル発生基体および第二のエアロゾル発生基体を順次加熱するように構成されうる。
【0158】
エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生物品の第一のエアロゾル発生基体および第二のエアロゾル発生基体を同じ温度に加熱するように構成されうる。
【0159】
エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生物品の第一のエアロゾル発生基体および第二のエアロゾル発生基体を異なる温度に加熱するように構成されうる。
【0160】
エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生物品の少なくとも一部分を受容するように構成された装置空洞を画定するハウジングを含んでもよい。
【0161】
エアロゾル発生装置は手持ち式のエアロゾル発生装置であってもよい。
【0162】
エアロゾル発生装置は、電気的に動作するエアロゾル発生装置でもよい。
【0163】
エアロゾル発生装置は、電源および制御電子装置を備えてもよい。
【0164】
エアロゾル発生装置は、電池および制御電子装置を備えてもよい。
【0165】
エアロゾル発生装置は電気ヒーターを備えてもよい。
【0166】
エアロゾル発生装置は一つ以上の発熱体を含む電気ヒーターを備えてもよい。
【0167】
エアロゾル発生装置は、一つ以上の抵抗発熱体を備えた電気ヒーターを備えてもよい。
【0168】
エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生物品の第一のエアロゾル発生基体を加熱するように構成された第一の発熱体と、エアロゾル発生物品の第二のエアロゾル発生基体を加熱するように構成された第二の発熱体とを含む電気ヒーターを備えてもよい。
【0169】
エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生物品の第一のエアロゾル発生基体を加熱するように構成された第一の抵抗発熱体、およびエアロゾル発生物品の第二のエアロゾル発生基体を加熱するように構成された第二の抵抗発熱体を含む電気ヒーターを備えてもよい。
【0170】
エアロゾル発生物品およびエアロゾル発生装置の一方または両方が一つ以上のサセプタを備えてもよい。すなわち、エアロゾル発生物品は、一つ以上のサセプタを含んでもよく、またはエアロゾル発生装置は、一つ以上のサセプタを含んでもよく、またはエアロゾル発生物品およびエアロゾル発生装置はそれぞれ、一つ以上のサセプタを含んでもよい。
【0171】
エアロゾル発生物品は、エアロゾル発生物品の第一のエアロゾル発生基体と、エアロゾル発生物品の第二のエアロゾル発生基体とを加熱するように構成された単一のサセプタを含んでもよい。
【0172】
エアロゾル発生物品は、エアロゾル発生物品の第一のエアロゾル発生基体と、エアロゾル発生物品の第二のエアロゾル発生基体と熱接触する単一のサセプタを含んでもよい。
【0173】
エアロゾル発生物品は、エアロゾル発生物品の第一のエアロゾル発生基体を加熱するように構成された第一のサセプタと、エアロゾル発生物品の第二のエアロゾル発生基体を加熱するように構成された第二のサセプタとを備えてもよい。
【0174】
エアロゾル発生物品は、第一のエアロゾル発生基体と熱接触する第一のサセプタと、第二のエアロゾル発生基体と熱接触する第二のサセプタとを含み得る。
【0175】
エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生物品の第一のエアロゾル発生基体およびエアロゾル発生物品の第二のエアロゾル発生基体を加熱するように構成された単一のサセプタを含み得る。
【0176】
エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生物品の第一のエアロゾル発生基体を加熱するように構成された第一のサセプタと、エアロゾル発生物品の第二のエアロゾル発生基体を加熱するように構成された第二のサセプタとを備えてもよい。
【0177】
エアロゾル発生装置は、インダクタを備え得る。
【0178】
エアロゾル発生装置は、一つ以上の誘導コイルを備えるインダクタを備えてもよい。
【0179】
エアロゾル発生装置は、第一の誘導コイルおよび第二の誘導コイルを含む、インダクタを備えてもよい。
【0180】
エアロゾル発生装置は、第一のサセプタを加熱するように構成された第一の誘導コイルと、第二のサセプタを加熱するように構成された第二の誘導コイルとを含む、インダクタを備えてもよい。
【0181】
エアロゾル発生物品が第一のサセプタおよび第二のサセプタを含む場合、エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生物品の第一のサセプタを加熱するように構成された第一の誘導コイルと、エアロゾル発生物品の第二のサセプタを加熱するように構成された第二の誘導コイルとを含むインダクタを含み得る。
【0182】
エアロゾル発生装置が第一のサセプタおよび第二のサセプタを含む場合、エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生装置の第一のサセプタを加熱するように構成された第一の誘導コイルと、エアロゾル発生装置の第二のサセプタを加熱するように構成された第二の誘導コイルとを含む、インダクタを含み得る。
【0183】
以下に、非限定的な実施例の非網羅的なリストが提供される。これらの実施例の特徴のうちのいずれか一つ以上は、本明細書に記載の別の実施例、実施形態、または態様の任意の一つ以上の特徴と組み合わされてもよい。
【0184】
実施例1:
加熱時に吸入可能なエアロゾルを発生するためのエアロゾル発生物品であって、近位端および遠位端を有し、エアロゾル発生物品の遠位端と近位端との間に位置する第一のエアロゾル発生基体と、エアロゾル発生物品内に空気を入れるための第一の空気入口と、エアロゾル発生物品の遠位端と近位端との間に位置する第二のエアロゾル発生基体と、エアロゾル発生物品内に空気を入れるための第二の空気入口と、第一の空気入口から第一のエアロゾル発生基体を通ってエアロゾル発生物品の近位端に向かって延在する第一の気流経路と、第二の空気入口から第二のエアロゾル発生基体を通ってエアロゾル発生物品の近位端に向かって延在する第二の気流経路と、を備え、第一の気流経路および第二の気流経路が、互いに分離される、エアロゾル発生物品。
実施例2:
第二のエアロゾル発生基体が、第一のエアロゾル発生基体と、エアロゾル発生物品の近位端との間に位置する、実施例1に記載のエアロゾル発生物品。
実施例3:
第一の空気入口が、エアロゾル発生物品内に軸方向に空気を入れるように構成される、実施例1または2に記載のエアロゾル発生物品。
実施例4:
第一の空気入口が、エアロゾル発生物品内に半径方向に空気を入れるように構成される、実施例1または2に記載のエアロゾル発生物品。
実施例5:
第一の空気入口が、エアロゾル発生物品の第一のエアロゾル発生基体の周辺の周りに位置する、実施例1~4のいずれか一つに記載のエアロゾル発生物品。
実施例6:
第一の空気入口が、エアロゾル発生物品の第一のエアロゾル発生基体の遠位端に位置する、実施例1~5のいずれか一つに記載のエアロゾル発生物品。
実施例7:
第一の空気入口が、エアロゾル発生物品の第一のエアロゾル発生基体内に直接空気を入れるように構成される、実施例1~6のいずれか一つに記載のエアロゾル発生物品。
実施例8:
第二の空気入口が、エアロゾル発生物品内に軸方向に空気を入れるように構成される、実施例1~7のいずれか一つに記載のエアロゾル発生物品。
実施例9:
第二の空気入口が、エアロゾル発生物品内に半径方向に空気を入れるように構成される、実施例1~7のいずれか一つに記載のエアロゾル発生物品。
実施例10:
第二の空気入口が、第二のエアロゾル発生基体の周辺の周りに位置する、実施例1~9のいずれか一つに記載のエアロゾル発生物品。
実施例11:
第二の空気入口が、第二のエアロゾル発生基体内に直接空気を入れるように構成される、実施例1~10のいずれか一つに記載のエアロゾル発生物品。
実施例12:
軸方向気流チャネルが第二のエアロゾル発生基体に提供される、実施例1~11のいずれか一つに記載のエアロゾル発生物品。
実施例13:
第一の気流経路が、第二のエアロゾル発生基体に提供される軸方向気流チャネルを通って延在する、実施例1~12のいずれか一つに記載のエアロゾル発生物品。
実施例14:
第一のエアロゾル発生基体と第二のエアロゾル発生基体との間に位置する一つ以上の構成要素を含む、実施例1~13のいずれか一つに記載のエアロゾル発生物品。
実施例15:
第一のエアロゾル発生基体と第二のエアロゾル発生基体との間に位置する第一の中空管状要素を含む、実施例1~14のいずれか一つに記載のエアロゾル発生物品。
実施例16:
第一の中空管状要素が、軸方向気流チャネルおよび空気不透過性壁を含む、実施例15に記載のエアロゾル発生物品。
実施例17:
第一の気流経路が、第一の中空管状要素の軸方向気流チャネルを通って延在する、実施例16に記載のエアロゾル発生物品。
実施例18:
第二のエアロゾル発生基体とエアロゾル発生物品の近位端との間に位置する一つ以上の構成要素を含む、実施例1~17のいずれか一つに記載のエアロゾル発生物品。
実施例19:
第二のエアロゾル発生基体と、エアロゾル発生物品の近位端との間に位置する第二の中空管状要素を含む、実施例1~18のいずれか一つに記載のエアロゾル発生物品。
実施例20:
第二の中空管状要素が、第一の軸方向気流チャネルおよび第二の軸方向気流チャネルを含む、実施例19に記載のエアロゾル発生物品。
実施例21:
第一の気流経路が、第二の中空管状要素の第一の軸方向チャネルを通って延在し、第二の気流経路が、第二の中空管状要素の第二の軸方向気流チャネルを通って延在する、実施例20に記載のエアロゾル発生物品。
実施例22:
第二の中空管状要素が、内側軸方向気流チャネルおよび外側軸方向気流チャネルを含む、実施例19に記載のエアロゾル発生物品。
実施例23:
第一の気流経路が、第二の中空管状要素の内側軸方向チャネルを通って延在し、第二の気流経路が、第二の中空管状要素の外側軸方向気流チャネルを通って延在する、実施例22に記載のエアロゾル発生物品。
実施例24:
第一の気流経路が、エアロゾル発生物品の近位端まで延在する、実施例1~23のいずれか一つに記載のエアロゾル発生物品。
実施例25:
第二の気流経路が、エアロゾル発生物品の近位端まで延在する、実施例1~24のいずれか一つに記載のエアロゾル発生物品。
実施例26:
第二のエアロゾル発生基体とエアロゾル発生物品の近位端との間に位置する混合チャンバーを含む、実施例1~23のいずれか一つに記載のエアロゾル発生物品。
実施例27:
第一の気流経路が、第一の空気入口から第一のエアロゾル発生基体を通って混合チャンバーまで延在し、第二の気流経路が、第二の空気入口から第二のエアロゾル発生基体を通って混合チャンバーまで延在する、実施例26に記載のエアロゾル発生物品。
実施例28:
混合チャンバーが、エアロゾル発生物品の近位端に位置する、実施例26または27に記載のエアロゾル発生物品。
実施例29:
混合チャンバーとエアロゾル発生物品の近位端との間に位置する一つ以上の構成要素を含む、実施例26または27に記載のエアロゾル発生物品。
実施例30:
第一のエアロゾル発生基体が、エアロゾル発生物品の遠位端に位置する、実施例1~29のいずれか一つに記載のエアロゾル発生物品。
実施例31:
第一のエアロゾル発生基体と、エアロゾル発生物品の遠位端との間に位置する一つ以上の構成要素を含む、実施例1~29のいずれか一つに記載のエアロゾル発生物品。
実施例32:
第一のエアロゾル発生基体とエアロゾル発生物品の遠位端との間に位置する一つ以上の空気透過性構成要素を含む、実施例1~31のいずれか一つに記載のエアロゾル発生物品。
実施例33:
第一の気流経路が、一つ以上の空気透過性構成要素を通って延在する、実施例32に記載のエアロゾル発生物品。
実施例34:
エアロゾル発生物品の遠位端に位置する多孔性材料の空気透過性プラグを含む、実施例1~32のいずれか一つに記載のエアロゾル発生物品。
実施例35:
第一の気流経路が、多孔性材料の空気透過性プラグを通って延在する、実施例34に記載のエアロゾル発生物品。
実施例36:
第一のエアロゾル発生基体が、ニコチンを含む、実施例1~35のいずれか一つに記載のエアロゾル発生物品。
実施例37:
第二のエアロゾル発生基体が、ニコチンを含む、実施例1~36のいずれか一つに記載のエアロゾル発生物品。
実施例38:
第一のエアロゾル発生基体が、たばこ材料を含む、実施例1~37のいずれか一つに記載のエアロゾル発生物品。
実施例39:
第二のエアロゾル発生基体が、たばこ材料を含む、実施例1~38のいずれか一つに記載のエアロゾル発生物品。
実施例40:
第一のエアロゾル発生基体が、均質化したたばこ材料を含む、実施例1~39のいずれか一つに記載のエアロゾル発生物品。
実施例41:
第二のエアロゾル発生基体が、均質化したたばこ材料を含む、実施例1~40のいずれか一つに記載のエアロゾル発生物品。
実施例42:
第一のエアロゾル発生基体が、一つ以上のエアロゾル形成体を含む、実施例1~41のいずれか一つに記載のエアロゾル発生物品。
実施例43:
第二のエアロゾル発生基体が、一つ以上のエアロゾル形成体を含む、実施例1~42のいずれか一つに記載のエアロゾル発生物品。
実施例44:
第一のエアロゾル発生基体が、一つ以上の風味剤を含む、実施例1~43のいずれか一つに記載のエアロゾル発生物品。
実施例45:
第二のエアロゾル発生基体が、一つ以上の風味剤を含む、実施例1~44のいずれか一つに記載のエアロゾル発生物品。
実施例46:
第一のエアロゾル発生基体の組成が、第二のエアロゾル発生基体の組成と同じである、実施例1~45のいずれか一つに記載のエアロゾル発生物品。
実施例47:
第一のエアロゾル発生基体の組成が、第二のエアロゾル発生基体の組成とは異なる、実施例1~45のいずれか一つに記載のエアロゾル発生物品。
実施例48:
実施例1~47のいずれか一つに記載のエアロゾル発生物品、およびエアロゾル発生物品の第一のエアロゾル発生基体および第二のエアロゾル発生基体を加熱するように構成されたエアロゾル発生装置を含む、エアロゾル発生システム。
実施例49:
エアロゾル発生装置が、エアロゾル発生物品の第一のエアロゾル発生基体と第二のエアロゾル発生基体を同時に加熱するように構成される、実施例48に記載のエアロゾル発生システム。
実施例50:
エアロゾル発生装置が、エアロゾル発生物品の第一のエアロゾル発生基体および第二のエアロゾル発生基体を順次加熱するように構成される、実施例48または49に記載のエアロゾル発生システム。
実施例51:
エアロゾル発生装置が、エアロゾル発生物品の第一のエアロゾル発生基体および第二のエアロゾル発生基体を同じ温度に加熱するように構成される、実施例48~50のいずれか一つに記載のエアロゾル発生システム。
実施例52:
エアロゾル発生装置が、エアロゾル発生物品の第一のエアロゾル発生基体および第二のエアロゾル発生基体を異なる温度に加熱するように構成される、実施例48~51のいずれか一つに記載のエアロゾル発生システム。
【0185】
例証としてのみであるが、添付図面を参照しながら本発明をさらに説明する。
【0186】
図1に示す本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品10の第一の実施形態は、実質的に円筒形であり、近位端12および遠位端14を有する。エアロゾル発生物品10は、エアロゾル発生物品10の遠位端14と近位端12との間に位置する第一のエアロゾル発生基体16と、第一のエアロゾル発生基体16とエアロゾル発生物品10の近位端12との間に位置する第二のエアロゾル発生セグメント18とを含む。
【0187】
第一のエアロゾル発生基体16は、ラッパーによって囲まれたエアロゾル形成材料のプラグを含む。
【0188】
第二のエアロゾル発生基体18は、ラッパーによって囲まれたエアロゾル形成材料のプラグを含む。図1に示すように、軸方向気流チャネル20は、第二のエアロゾル発生基体18に提供される。第二のエアロゾル発生基体18のエアロゾル形成材料は、軸方向気流チャネル20を囲む。軸方向気流チャネル20および第二のエアロゾル発生基体18のエアロゾル形成材料は、空気不透過性界面によって分離される。
【0189】
エアロゾル発生物品10は、第一のエアロゾル発生基体16と第二のエアロゾル発生セグメント18との間に位置する第一の中空管状要素22をさらに含む。第一の中空管状要素22は、空気不透過性壁26によって囲まれた軸方向気流チャネル24を含む。
【0190】
エアロゾル発生物品10はまた、第二のエアロゾル発生セグメント18とエアロゾル発生物品10の近位端12との間に位置する第二の中空管状要素28をさらに含む。第二の中空管状要素28は、外側気流チャネル32によって囲まれた内側軸方向気流チャネル30を含む。第二の中空管状要素28の内側軸方向気流チャネル30および外側気流チャネル32は、空気不透過性界面によって分離される。
【0191】
第一のエアロゾル発生基体16、第一の中空管状要素22、第二のエアロゾル発生基体18、および第二の中空管状要素28は、当接同軸アライメントで配置され、例えば、シガレットペーパー、金属化紙、金属ホイル、または金属ホイル紙ラミネートなどのシート材料の外側ラッパーによって囲まれる。
【0192】
エアロゾル発生物品10は、第一のエアロゾル発生基体16の遠位端に第一の空気入口34を含む。第一の空気入口34は、第一のエアロゾル発生基体16内に軸方向に空気を直接入れるように構成される。
【0193】
エアロゾル発生物品10は、第二のエアロゾル発生基体18の周囲の周りに位置する第二の空気入口36を含む。第二の空気入口36は、外側ラッパー内に周方向の列の穿孔を含む。第二の空気入口36は、第二のエアロゾル発生基体18内に半径方向に空気を直接入れるように構成される。
【0194】
図1に示すように、第一の中空管状要素22の軸方向気流チャネル24、第二のエアロゾル発生基体18に提供される軸方向気流チャネル20、および第二の中空管状要素28の内側軸方向気流チャネル30は、同軸に整列される。
【0195】
第一の気流経路(図1の破線矢印によって示される)は、第一の空気入口34から第一のエアロゾル発生基体16、第一の中空管状要素22の軸方向気流チャネル24、第二のエアロゾル発生基体18に提供される軸方向気流チャネル20、および第二の中空管状要素28の内側軸方向気流チャネル30を通り、エアロゾル発生物品10の近位12端まで延在する。
【0196】
第二の気流経路(図1の点線矢印によって示される)は、第二の空気入口36から第二のエアロゾル発生基体18、および第二の中空管状要素28の外側気流チャネル32を通って、エアロゾル発生物品10の近位12端まで延在する。
【0197】
第一の気流経路および第二の気流経路は、互いに分離される。使用中、第一の中空管状要素22の空気不透過性壁26、第二のエアロゾル発生基体18に提供される軸方向気流チャネル20と第二のエアロゾル発生基体18のエアロゾル形成材料との間の空気不透過性界面、および第二の中空管状要素28の内側軸方向気流チャネル30と外側気流チャネル32との間の空気不透過性界面は、第一の気流経路に沿って引き出される空気が第二の気流経路に沿って引き出される空気と混合されるのを防ぎ、その逆も同様である。
【0198】
使用中、第一のエアロゾル発生基体16の加熱時に第一のエアロゾル発生基体16から放出される揮発性化合物を含み、第一の気流経路に沿って引き出される空気中に同伴された第一の吸入可能なエアロゾルは、ユーザーへの送達のために、エアロゾル発生物品12の近位端12を通ってエアロゾル発生物品10を出てもよく、第二のエアロゾル発生基体18の加熱時に第二のエアロゾル発生基体18から放出された揮発性化合物を含み、第二の気流経路に沿って引き出される空気中に同伴された第二の吸入可能なエアロゾルは、ユーザーへの送達のために、エアロゾル発生物品10の近位端12を通ってエアロゾル発生物品10を出てもよい。第一の吸入可能なエアロゾルおよび第二の吸入可能なエアロゾルは、ユーザーによる吸入中に、ユーザーの口の中で混合しうる。
【0199】
図2に示す本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品100の第二の実施形態は、図1に示す本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品10の第一の実施形態と類似した構造である。図1に示すエアロゾル発生物品10の部分に対応する、図2に示すエアロゾル発生物品100の部分について、同じ参照番号が図2で使用される。
【0200】
図1に示すエアロゾル発生物品10の第一のエアロゾル発生基体16は、エアロゾル発生物品10の遠位端14に位置する。図2に示すように、図2に示すエアロゾル発生物品100は、図2に示すエアロゾル発生物品100が、第一のエアロゾル発生基体16と、エアロゾル発生物品100の遠位端14との間に位置する構成要素38を含むという点で、図1に示すエアロゾル発生物品10とは異なる。
【0201】
構成要素38は、エアロゾル発生物品10の遠位端14に位置し、例えば、酢酸セルロースなどの多孔性材料の空気透過性プラグを含む。
【0202】
図2に示すエアロゾル発生物品100は、構成要素38の遠位端に第一の空気入口34を備える。第一の空気入口34は、構成要素38内に軸方向に直接空気を入れるように構成される。
【0203】
図2に示すエアロゾル発生物品100では、第一の気流経路(図2の破線矢印により示される)が、第一の空気入口34から構成要素38、第一のエアロゾル発生基体16、第一の中空管状要素22の軸方向気流チャネル24、第二のエアロゾル発生基体18に提供される軸方向気流チャネル20、および第二の中空管状要素28の内側軸方向気流チャネル30を通ってエアロゾル発生物品10の近位12端まで延在する。
【0204】
図3に示す本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品200の第三の実施形態は、図1に示す本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品10の第一の実施形態と類似した構成である。図1に示すエアロゾル発生物品10の部分に対応する、図3に示すエアロゾル発生物品200の部分に対して、同じ参照番号が図3で使用される。
【0205】
図1に示すエアロゾル発生物品10の第二の中空管状要素28は、エアロゾル発生物品10の近位端12に位置する。図3に示すように、図3に示すエアロゾル発生物品200は、図3に示すエアロゾル発生物品200が、エアロゾル発生物品200の第二の中空管状要素28とエアロゾル発生物品200の近位端12との間に位置する混合チャンバー40を含むという点で、図1に示すエアロゾル発生物品10とは異なる。
【0206】
図3に示すエアロゾル発生物品200では、第一の気流経路(図3の破線矢印により示される)は、第一の空気入口34から第一のエアロゾル発生基体16、第一の中空管状要素22の軸方向気流チャネル24、第二のエアロゾル発生基体18に提供される軸方向気流チャネル20、および第二の中空管状要素28の内側軸方向気流チャネル30を通って混合チャンバー40まで延在する。図3に示すエアロゾル発生物品200では、第二の気流経路(図1の点線の矢印により示される)は、第二の空気入口36から第二のエアロゾル発生基体18、および第二の中空管状要素28の外側気流チャネル32を通って混合チャンバー40まで延在する。
【0207】
第三の気流経路(図3の破線および点線の矢印により示される)は、第一の気流経路および第二の気流経路から混合チャンバー40を通って、エアロゾル発生物品300の近位端12まで延在する。
【0208】
使用中、第一のエアロゾル発生基体16の加熱時に第一のエアロゾル発生基体16から放出され第一の気流経路に沿って引き出される空気に同伴された揮発性化合物を含む第一の吸入可能なエアロゾルが、混合チャンバー40内に引き出されてもよく、第二のエアロゾル発生基体18の加熱時に第二のエアロゾル発生基体18から放出され、第二の気流経路に沿って引き出される空気に同伴された揮発性化合物を含む第二の吸入可能なエアロゾルが、混合チャンバー40内に引き出されてもよい。第一の吸入可能なエアロゾルおよび第二の吸入可能なエアロゾルは、混合チャンバー40内で混合して、ユーザーへの送達のために、エアロゾル発生物品300の近位端12を通ってエアロゾル発生物品300を出てもよい、混合された吸入可能なエアロゾルを形成してもよい。
【0209】
図4に示す本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品300の第四の実施形態は、図3に示す本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品200の第三の実施形態と類似した構造である。図3に示すエアロゾル発生物品200の部分に対応する、図4に示すエアロゾル発生物品300の部分に対して、同じ参照番号が図4で使用される。
【0210】
図3に示すエアロゾル発生物品200において、エアロゾル発生物品200の第一のエアロゾル発生基体16は、エアロゾル発生物品200の遠位端14に位置する。図4に示すように、図4に示すエアロゾル発生物品300は、図4に示すエアロゾル発生物品300が、第一のエアロゾル発生基体16と、エアロゾル発生物品300の遠位端14との間に位置する構成要素38を含むという点で、図3に示すエアロゾル発生物品200とは異なる。
【0211】
構成要素38は、エアロゾル発生物品300の遠位端14に位置し、例えば、酢酸セルロースなどの多孔性材料の空気透過性プラグを含む。
【0212】
図4に示すエアロゾル発生物品300は、構成要素38の遠位端に第一の空気入口34を備える。第一の空気入口34は、構成要素38内に軸方向に直接空気を入れるように構成される。
【0213】
図4に示すエアロゾル発生物品300では、第一の気流経路(図4の破線矢印により示される)は、第一の空気入口34から構成要素38、第一のエアロゾル発生基体16、第一の中空管状要素22の軸方向気流チャネル24、第二のエアロゾル発生基体18に提供される軸方向気流チャネル20、および第二の中空管状要素28の内側軸方向気流チャネル30を通ってエアロゾル発生物品10の混合チャンバー40まで延在する。
【0214】
図5に示す本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品400の第五の実施形態は、図4に示す本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品300の第四の実施形態と類似した構造である。図4に示すエアロゾル発生物品300の部分に対応する、図5に示すエアロゾル発生物品400の部分について、同じ参照番号が図5で使用される。
【0215】
図4に示すエアロゾル発生物品300では、エアロゾル発生物品300の混合チャンバー40は、エアロゾル発生物品300の近位端12に位置する。図5に示すように、図5に示すエアロゾル発生物品400は、図5に示すエアロゾル発生物品400が、混合チャンバー40とエアロゾル発生物品400の近位端12との間に位置するマウスピース42を含むという点で、図4に示すエアロゾル発生物品300とは異なる。
【0216】
マウスピース42は、エアロゾル発生物品400の近位端12に位置し、例えば、酢酸セルロースなどの多孔性材料の空気透過性プラグを含む。
【0217】
図5に示すエアロゾル発生物品400では、第三の気流経路(図5の破線および点線の矢印により示される)は、第一の気流経路および第二の気流経路から、混合チャンバー40およびマウスピース42を通って、エアロゾル発生物品400の近位端12まで延在する。
【0218】
図6に示す本発明の第二の態様によるエアロゾル発生システム500の実施形態は、図4に示す本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品300、および電気的に動作する手持ち式のエアロゾル発生装置600を備える。
【0219】
エアロゾル発生装置600は、エアロゾル発生物品300の遠位部分を受容するように構成された装置空洞604を画定するハウジング602を含む。
【0220】
エアロゾル発生装置600は、第一の中空管状サセプタスリーブ606および第二の中空管状サセプタスリーブ608を含む。第一の中空管状サセプタスリーブ606は、エアロゾル発生物品300の遠位部分が装置空洞604内に受容される時に、伝導によって、エアロゾル発生物品300の第一のエアロゾル発生基体16を加熱するように構成される。第二の中空管状サセプタスリーブ608は、遠位部分エアロゾル発生物品300が装置空洞604内に受容される時に、伝導によってエアロゾル発生物品300の第二のエアロゾル発生基体18を加熱するように構成される。
【0221】
エアロゾル発生装置600は、第一の誘導コイル(図示せず)および第二の誘導コイル(図示せず)、充電式リチウムイオン電池などの電池(図示せず)の形態の電源、および制御回路(図示せず)を含む、インダクタをさらに備える。制御回路は、電池から第一の誘導コイルおよびインダクタの第二の誘導コイルへの電力供給を制御する。
【0222】
使用時に、インダクタの第一の誘導コイルによって生成される変動または交流電磁場は、第一の中空管状サセプタスリーブ606に渦電流を誘導し、第一の中空管状サセプタ606を加熱させる。第一の中空管状サセプタスリーブ606で発生される熱は、伝導によってエアロゾル発生物品300の第一のエアロゾル発生基体16に伝達される。
【0223】
使用時に、インダクタの第二の誘導コイルによって生成される変動または交流電磁場は、第二の中空管状サセプタスリーブ608に渦電流を誘導し、第二の中空管状サセプタ608を加熱させる。第二の中空管状サセプタスリーブ606で発生される熱は、伝導によってエアロゾル発生物品300の第二のエアロゾル発生基体18に伝達される。
【0224】
エアロゾル発生装置600のインダクタは、第一の中空管状サセプタスリーブ606および第二の中空管状サセプタスリーブ608を同じ温度または異なる温度に加熱するように構成されうる。それによって、エアロゾル発生装置600は、同じ温度または異なる温度に対して同時にまたは順次、エアロゾル発生物品300の第一のエアロゾル発生基体16および第二のエアロゾル発生基体18を加熱するように構成されうる。
【0225】
エアロゾル発生装置600のインダクタは、第一の中空管状サセプタスリーブ606および第二の中空管状サセプタスリーブ608を同時にまたは順次加熱するように構成されうる。それによって、エアロゾル発生装置600は、エアロゾル発生物品300の第一のエアロゾル発生基体16および第二のエアロゾル発生基体18を同時にまたは順次加熱するように構成されうる。
【0226】
当然のことながら、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品はまた、他のタイプのエアロゾル発生装置と共に使用するのに適切であり得る。
【0227】
例えば、本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品は、第一のエアロゾル発生基体と熱接触する第一のサセプタ、および第二のエアロゾル発生基体と熱接触する第二のサセプタを含み得ることが理解されるであろう。本発明の第一の態様によるエアロゾル発生物品は、エアロゾル発生物品の第一のサセプタおよび第二のサセプタを加熱するように構成されたインダクタを含むエアロゾル発生装置と共に使用されてもよい。
【0228】
本明細書および添付の特許請求の範囲の目的において、別途示されていない限り、量(amounts)、量(quantities)、割合などを表す全ての数字は、全ての場合において用語「約」によって修飾されるものとして理解されるべきである。また、全ての範囲は、開示された最大点および最小点を含み、かつその中の任意の中間範囲を含み、これらは本明細書に具体的に列挙されてもよく、列挙されていなくてもよい。したがって、この文脈では、数Aは、A±10%のAとして理解される。この文脈内において、数Aは、数Aが修正する特性の測定値に対する一般的な標準誤差内にある数値を含むと考えられ得る。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】