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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-11
(54)【発明の名称】首掛け温度調節装置
(51)【国際特許分類】
   F24F 5/00 20060101AFI20231228BHJP
   F24F 1/04 20110101ALI20231228BHJP
【FI】
F24F5/00 Z
F24F1/04
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023535440
(86)(22)【出願日】2021-12-29
(85)【翻訳文提出日】2023-06-09
(86)【国際出願番号】 CN2021142258
(87)【国際公開番号】W WO2022143708
(87)【国際公開日】2022-07-07
(31)【優先権主張番号】202023347595.8
(32)【優先日】2020-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202120144247.6
(32)【優先日】2021-01-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202120186085.2
(32)【優先日】2021-01-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517261084
【氏名又は名称】深▲せん▼市藍禾技術有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】李 偉平
(72)【発明者】
【氏名】楊 広
(72)【発明者】
【氏名】頼 友
(72)【発明者】
【氏名】劉 凱
(72)【発明者】
【氏名】伍 勲煥
(72)【発明者】
【氏名】宋 国偉
(72)【発明者】
【氏名】楊 勇升
(72)【発明者】
【氏名】李 ▲とん▼
【テーマコード(参考)】
3L054
【Fターム(参考)】
3L054BB03
(57)【要約】
首掛け温度調節装置(10)であって、ブラケット(12)と、前記ブラケット(12)内に設置される温度調整シート(34)及び2つのファン(14)とを備え、前記ブラケット(12)の内側壁には前記温度調整シート(34)に熱伝導可能に接続される熱伝導部材(36)が設けられ、2つの前記ファン(14)が前記温度調整シート(34)の両端に位置し、前記ブラケット(12)内には前記ファン(14)に対応するようにエアダクト(44)が形成され、前記エアダクト(44)の側壁には前記ブラケット(12)の長さ方向に沿って配置される排気口(126)が設けられる。首掛け温度調節装置(10)は冷却に用いるとき、熱伝導部材(36)が温度調整シート(34)の冷熱を首筋に伝導し、ファン(14)が首、顔に送風し、ファン(14)及び温度調整シート(34)の二重の作用により良好な冷却効果を発揮する。そして、上記首掛け温度調節装置(10)は暖房して暖めるのに用いることもでき、このとき、熱伝導部材(36)が温度調整シート(34)の熱を襟首に伝導して暖めるが、更にファン(4)の気流経路に発熱素子を設置することにより排気口(126)から吹き出される気流を温風にすることができ、このように、ファン(14)及び温度調整シート(34)の二重の作用により良好な暖房効果を発揮する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
首掛け温度調節装置であって、
ブラケットと、前記ブラケット内に設置される温度調整シート及び2つのファンとを備え、前記ブラケットの内側壁には前記温度調整シートに熱伝導可能に接続される熱伝導部材が設けられ、2つの前記ファンは前記温度調整シートの両端に位置し、前記ブラケット内には前記ファンに対応するようにエアダクトが形成され、前記エアダクトの側壁には前記ブラケットの長さ方向に沿って配置される排気口が設けられることを特徴とする首掛け温度調節装置。
【請求項2】
前記ブラケットの前記ファンに対応する位置には吸気口が設けられ、前記ファンは互いに垂直な空気入口側と空気出口側を有し、前記空気入口側は前記ファンの軸方向に位置して前記吸気口に面することを特徴とする請求項1に記載の首掛け温度調節装置。
【請求項3】
前記ブラケットの前記ファンに対応する位置には複数の接続ストリップが更に設けられ、隣接する2つの前記接続ストリップの間に前記吸気口が設けられることを特徴とする請求項2に記載の首掛け温度調節装置。
【請求項4】
前記ブラケットの前記ファンに対応する位置には開孔が設けられ、前記開孔内には保護シートが取り付けられ、前記保護シートには前記ファンが外部から空気を吸い込むための複数のメッシュ孔が設けられることを特徴とする請求項1に記載の首掛け温度調節装置。
【請求項5】
複数の前記メッシュ孔は前記保護シートに環状に分布し、外環状孔、内環状孔、及び前記外環状孔と前記内環状孔との間に位置する少なくとも1つの円の中間孔を含み、前記中間孔の孔径は前記外環状孔の孔径よりも小さく、前記内環状孔の孔径は前記中間孔の孔径よりも小さいことを特徴とする請求項4に記載の首掛け温度調節装置。
【請求項6】
前記保護シートは金属シートであってその周縁部に折辺が設けられ、前記開孔の周縁部にリング状溝が設けられ、前記折辺が前記リング状溝内に係持され、前記折辺に係持部が延在し、前記リング状溝に切欠きが対応して設けられ、前記係持部は前記切欠き内に係入されることを特徴とする請求項4に記載の首掛け温度調節装置。
【請求項7】
前記ブラケットは互いに組み立てられる外ケース及び内ケースを備え、前記エアダクトは前記外ケースと前記内ケースとの間に形成され、前記外ケースと前記内ケースのうちの一方の内壁にエアガイドが設けられ、前記エアガイドは前記ブラケットの長さ方向に沿って延在することを特徴とする請求項1に記載の首掛け温度調節装置。
【請求項8】
前記エアガイドは前記エアダクト内に位置し且つ前記エアダクトを2つのサブエアダクトに分割し、2つの前記サブエアダクトの側壁に前記排気口がそれぞれ設けられ、前記エアガイドは傾斜して設置される2つの空気案内部を有し、2つの前記空気案内部の前記ファンに近接する一端が接続されて先端を構成することにより前記ファンにより発生する気流をそれぞれ2つの前記サブエアダクト内に導入し、2つの前記空気案内部の前記ファンから離れた他端はそれぞれ前記ブラケットの頂壁及び底壁に向かって傾斜して延在することを特徴とする請求項7に記載の首掛け温度調節装置。
【請求項9】
前記ブラケットの内側壁に凸部が突出形成され、前記熱伝導部材が前記凸部に接続されて前記ブラケットの内側壁から延出することを特徴とする請求項1に記載の首掛け温度調節装置。
【請求項10】
前記ブラケット内には放熱部材及び前記放熱部材の一端に設けられる放熱ファンが設けられ、前記放熱部材は前記温度調整シートの前記熱伝導部材の反対側に位置して前記温度調整シートに熱伝導可能に接続され、前記ブラケットの外側壁には前記放熱部材及び前記放熱ファンに対応するように放熱孔及び給気孔がそれぞれ設けられ、前記ブラケット内には前記放熱孔と前記給気孔との間に位置する仕切シートが設けられることを特徴とする請求項1に記載の首掛け温度調節装置。
【請求項11】
前記ブラケットは第1本体と、前記第1本体の両端に回転可能に接続される第2本体とを備え、前記温度調整シートは前記第1本体内に設置され、前記ファンは前記第2本体内に設置されることを特徴とする請求項1に記載の首掛け温度調節装置。
【請求項12】
前記第1本体と前記第2本体は回転接続構造により回転可能に接続され、前記回転接続構造は第1接続部材及び第2接続部材を備え、前記第1接続部材と前記第2接続部材は互いに近接する一端が互いに回転接続され、互いに離れた一端がそれぞれ前記第1本体及び前記第2本体に固定接続され、前記第1接続部材及び前記第2接続部材の互いに近接する一端の端面には互いに係合する歯部及び突起部が設けられることにより、前記第2本体が前記第1本体に対して回転するとき、前記突起部が前記歯部の歯溝内に係持されて位置決めできるようにすることを特徴とする請求項11に記載の首掛け温度調節装置。
【請求項13】
前記ブラケット内に仕切部材が設置され、前記仕切部材は前記ブラケットの長さ方向に沿って延在して前記ブラケットの内部空間を第1チャンバ及び第2チャンバに分割し、前記第1チャンバは前記エアダクトを構成し、前記第2チャンバ内に回路基板及び電池モジュールが設置され、前記ブラケットの長さ方向に沿って、前記ブラケットの内部空間の幅は前記ブラケットの末端から中央まで徐々に減少し、前記ファンは前記回路基板よりも前記ブラケットの末端に近接し、前記電池モジュールが前記回路基板とファンとの間に設置され、前記電池モジュールが電池と、前記電池に電気的に接続される保護板とを備えることを特徴とする請求項1に記載の首掛け温度調節装置。
【請求項14】
前記保護板は帯状であって前記電池の側端に設置され、前記保護板には前記電池の過充電及び過放電を防止するための保護チップが設置され、前記保護板と前記電池の正極と負極は2枚の導電シートにより接続され、前記保護板には前記回路基板に接続するためのプラスとマイナスのリード線が設置されることを特徴とする請求項13に記載の首掛け温度調節装置。
【請求項15】
前記ブラケットは前記ファンと前記温度調整シートとを制御するための制御ボタンを更に備え、前記制御ボタンの短時間押操作によって前記ファンのオン、異なる段階及びオフの動作モードにおける切替制御を実現することができ、前記制御ボタンの長時間押操作によって前記温度調整シートのオン及びオフの動作モードにおける切替制御を実現することができることを特徴とする請求項1に記載の首掛け温度調節装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、家庭用電化製品の技術分野に関し、特に、首掛け温度調節装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、人々はより便利な生活を追求するようになり、アウトドア活動や他の生活場面でファンを使用するニーズを満たすために、例えば、首掛け式ファンなどの様々なポータブルファンが市場に登場している。
【0003】
首掛け式ファンにより、手持ち式ファンによる活動への制限を解決し、スポーツ、アウトドア活動、オフィスなどの使用場面で、首掛け式ファンはいずれもユーザーの両手を解放することができ、手に持たずに、いつでもどこでも送風の効果を実現することができる。ところが、首掛け式ファンは機能が単一で、送風と冷却にしか用いられず、冷却効率は一部のユーザーの使用ニーズを満たすことができていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願はファン効率が一層高く、応用場面の範囲が一層広い首掛け温度調節装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願の実施例は首掛け温度調節装置を提供し、当該首掛け温度調節装置は、ブラケットと、前記ブラケット内に設置される温度調整シート及び2つのファンとを備え、前記ブラケットの内側壁には前記温度調整シートに熱伝導可能に接続される熱伝導部材が設けられ、2つの前記ファンは前記温度調整シートの両端に位置し、前記ブラケット内には前記ファンに対応するようにエアダクトが形成され、前記エアダクトの側壁には前記ブラケットの長さ方向に沿って配置される排気口が設けられる。
【0006】
一実施例では、前記ブラケットの前記ファンに対応する位置には吸気口が設けられ、前記ファンは互いに垂直な空気入口側と空気出口側を有し、前記空気入口側は前記ファンの軸方向に位置して前記吸気口に面する。
【0007】
一実施例では、前記ブラケットの前記ファンに対応する位置には複数の接続ストリップが更に設けられ、隣接する2つの前記接続ストリップの間に前記吸気口が設けられる。
【0008】
一実施例では、前記ブラケットの前記ファンに対応する位置には開孔が設けられ、前記開孔内には保護シートが取り付けられ、前記保護シートには前記ファンが外部から空気を吸い込むための複数のメッシュ孔が設けられる。
【0009】
一実施例では、複数の前記メッシュ孔は前記保護シートに環状に分布し、外環状孔、内環状孔、及び前記外環状孔と前記内環状孔との間に位置する少なくとも1つの円の中間孔を含み、前記中間孔の孔径は前記外環状孔の孔径よりも小さく、前記内環状孔の孔径は前記中間孔の孔径よりも小さい。
【0010】
一実施例では、前記保護シートは金属シートであってその周縁部に折辺が設けられ、前記開孔の周縁部にリング状溝が設けられ、前記折辺が前記リング状溝内に係持され、前記折辺に係持部が延在し、前記リング状溝に切欠きが対応して設けられ、前記係持部は前記切欠き内に係入される。
【0011】
一実施例では、前記ブラケットは互いに組み立てられる外ケース及び内ケースを備え、前記エアダクトは前記外ケースと前記内ケースとの間に形成され、前記外ケースと前記内ケースのうちの一方の内壁にエアガイドが設けられ、前記エアガイドは前記ブラケットの長さ方向に沿って延在する。
【0012】
一実施例では、前記エアガイドは前記エアダクト内に位置し且つ前記エアダクトを2つのサブエアダクトに分割し、2つの前記サブエアダクトの側壁に前記排気口がそれぞれ設けられ、前記エアガイドは傾斜して設置される2つの空気案内部を有し、2つの前記空気案内部の前記ファンに近接する一端が接続されて先端を構成することにより前記ファンにより発生する気流をそれぞれ2つの前記サブエアダクト内に導入し、2つの前記空気案内部の前記ファンから離れた他端はそれぞれ前記ブラケットの頂壁及び底壁に向かって傾斜して延在する。
【0013】
一実施例では、前記ブラケットの内側壁に凸部が突出形成され、前記熱伝導部材が前記凸部に接続されて前記ブラケットの内側壁から延出する。
【0014】
一実施例では、前記ブラケット内には放熱部材及び前記放熱部材の一端に設けられる放熱ファンが設けられ、前記放熱部材は前記温度調整シートの前記熱伝導部材の反対側に位置して前記温度調整シートに熱伝導可能に接続され、前記ブラケットの外側壁には前記放熱部材及び前記放熱ファンに対応するように放熱孔及び給気孔がそれぞれ設けられ、前記ブラケット内には前記放熱孔と前記給気孔との間に位置する仕切シートが設けられる。
【0015】
一実施例では、前記ブラケットは第1本体と、前記第1本体の両端に回転可能に接続される第2本体とを備え、前記温度調整シートは前記第1本体内に設置され、前記ファンは前記第2本体内に設置される。
【0016】
一実施例では、前記第1本体と前記第2本体は回転接続構造により回転可能に接続され、前記回転接続構造は第1接続部材及び第2接続部材を備え、前記第1接続部材と前記第2接続部材は互いに近接する一端が互いに回転接続され、互いに離れた一端がそれぞれ前記第1本体及び前記第2本体に固定接続され、前記第1接続部材及び前記第2接続部材の互いに近接する一端の端面には互いに係合する歯部及び突起部が設けられることにより、前記第2本体が前記第1本体に対して回転するとき、前記突起部が前記歯部の歯溝内に係持されて位置決めできるようにする。
【0017】
一実施例では、前記ブラケット内に仕切部材が設置され、前記仕切部材は前記ブラケットの長さ方向に沿って延在して前記ブラケットの内部空間を第1チャンバ及び第2チャンバに分割し、前記第1チャンバは前記エアダクトを構成し、前記第2チャンバ内に回路基板及び電池モジュールが設置され、前記ブラケットの長さ方向に沿って、前記ブラケットの内部空間の幅は前記ブラケットの末端から中央まで徐々に減少し、前記ファンは前記回路基板よりも前記ブラケットの末端に近接し、前記電池モジュールが前記回路基板とファンとの間に設置され、前記電池モジュールが電池と、前記電池に電気的に接続される保護板とを備える。
【0018】
一実施例では、前記保護板は帯状であって前記電池の側端に設置され、前記保護板には前記電池の過充電及び過放電を防止するための保護チップが設置され、前記保護板と前記電池の正極と負極は2枚の導電シートにより接続され、前記保護板には前記回路基板に接続するためのプラスとマイナスのリード線が設置される。
【0019】
一実施例では、前記ブラケットは前記ファンと前記温度調整シートとを制御するための制御ボタンを更に備え、前記制御ボタンの短時間押操作によって前記ファンのオン、異なる段階及びオフの動作モードにおける切替制御を実現することができ、前記制御ボタンの長時間押操作によって前記温度調整シートのオン及びオフの動作モードにおける切替制御を実現することができる。
【発明の効果】
【0020】
要約すると、本願の首掛け温度調節装置を冷却に用いるとき、熱伝導部材が温度調整シートの冷熱を首筋、特に、襟首の位置に伝えるとともに、ファンが首、顔に送風し、ファンの冷風及び温度調整シートの冷熱の二重の作用により良好な冷却効果を発揮する。なお、本願の首掛け温度調節装置は暖房して暖めるのに用いることもでき、このとき、温度調整シートの電流方向を変えて、熱伝導部材が温度調整シートの熱を襟首に伝導して暖めるが、ファンの気流経路に抵抗線、電熱シートなどの発熱素子を設置することにより排気口から吹き出される気流を温風にすることができ、このように、ファンの温風及び温度調整シートの熱の二重の作用により良好な暖房効果を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1図1は本願の第1実施例に係る首掛け温度調節装置の斜視模式図である。
図2図2図1の首掛け温度調節装置の分解模式図である。
図3図3図1の首掛け温度調節装置の他の分解模式図である。
図4図4図1の首掛け温度調節装置の断面模式図である。
図5図5図1の首掛け温度調節装置の側面断面図である。
図6図6は本願の第2実施例に係る首掛け温度調節装置の分解模式図である。
図7図7図6の首掛け温度調節装置の更なる分解模式図である。
図8図8は本願の第3実施例に係る首掛け温度調節装置の斜視模式図である。
図9図9は図の首掛け温度調節装置の初期分解模式図である。
図10図10図9の首掛け温度調節装置の更なる分解模式図である。
図11図11は本願の第3実施例に係る回転接続構造の分解模式図である。
図12図12は本願の第3実施例に係る温度調節センブリの回路原理を示す模式図である。
図13図13は本願の第3実施例に係る温度センサの回路模式図である。
図14図14は本願の第4実施例に係る首掛け温度調節装置の構造模式図である。
図15図15図14に示す首掛け温度調節装置の断面図である。
図16図16図14に示す首掛け温度調節装置の分解図である。
図17図17図14に示す首掛け温度調節装置の一方の送風モジュールの他の角度からの分解図である。
図18図18図14に示す首掛け温度調節装置の電池モジュールの構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
実施例を詳しく説明する前に、本願は本願の以下又は図面に説明される詳細な構造又は素子の配置に限定されないことを理解されたい。本願は他の方式で実現される実施例であってもよい。また、本明細書で使用される表現及び用語は単に説明のためのものであって、限定的に解釈されるものではないことを理解されたい。本明細書で使用される「含む」、「備える」、「有する」などの類似する表現は、その後に列挙した項目、その均等物及び他の付加項目を含むことを意味する。特に、「ある素子」を説明するとき、本願は、該素子の数を1つに限定するものではなく、複数含んでもよい。
【0023】
図1~5に示すように、本願の第1実施例は首掛け温度調節装置10を提供し、該首掛け温度調節装置10は人体の首の温度調節、例えば、冷却を実現するように人体の首に着用するためのものであってもよい。該首掛け温度調節装置10はブラケット12と、ブラケット12内に設置される温度調節センブリ、電池及び回路基板とを備え、温度調節センブリの動作に電力を供給するように温度調節センブリと電池がそれぞれ回路基板に電気的に接続される。
【0024】
ブラケット12は、第1本体14及び少なくとも1つの第2本体16を備え、第1本体14と第2本体16は回転接続構造により互いに回転接続され、第2本体16が第1本体14に対して左右に回転できるようにし、ユーザーが着用する際に第1本体14と第2本体16との間隔を調整することを容易にし、他の実施例では、第1本体14と第2本体16は他の折り曲げ可能な構造により接続されてもよく、第2本体16を第1本体14に対して移動させることにより両方の間隔を調整してユーザーが容易に着用できるようにすればよい。本実施例では、第2本体16は2つ設置され、2つの第2本体16はそれぞれ回転接続構造により第1本体14の両端に回転接続され、ブラケット12を左右対称構造にして製品の美観を高める。当然のことながら、他の実施例では、第2本体16は1つのみ設置されてもよく、該第2本体16は回転接続構造により第1本体14の一方の端部に回転接続される。
【0025】
図で示した実施例では、温度調節センブリは、第1本体14内に設置される冷却装置と、第2本体16内に設けられるファン18とを備え、各第2本体16内に1つのファン18が設置され、本願の首掛け温度調節装置10は第1本体14内の冷却装置により冷却することができるだけでなく、第2本体16内のファン18により送風して冷却することもできるようにし、ユーザーが使用するのに便利である。
【0026】
冷却装置は、ブラケット12内に設けられる放熱部材20と、ブラケット12の内側壁に設けられる熱伝導部材22と、放熱部材20と熱伝導部材22との間に貼設される温度調整シートと、放熱部材20の一端に設けられる放熱ファン26とを備える。つまり、熱伝導部材22は温度調整シートに熱伝導可能に接続されるが、放熱部材20は温度調整シートの熱伝導部材22の反対側に位置して温度調整シートに熱伝導可能に接続される。より具体的には、温度調整シートは半導体冷却シート24を用い、第1本体14の内側壁には放熱部材20に対応するように開口28が設けられ、開口28に取り付けケース30が接続され、取り付けケース30がバックルなどの方式で第1本体14の内側壁に固定され得る。取り付けケース30には半導体冷却シート24を収容するための取り付け位置32が設けられ、熱伝導部材22は、人体の首に適合する弧形を呈し、バックルなどの方式で取り付けケース30の放熱部材20から離れた側に接続され得る。放熱部材20は、底板と、底板から半導体冷却シート24を離れた方向に向かって延在して形成した複数の放熱シートとを備え、複数の放熱シートが離隔して設置され、隣接する2つの放熱シートの間に放熱溝が形成される。ブラケット12の長さ方向において、底板の一端が放熱シートから延在し、放熱ファン26が少なくとも部分的に底板に位置して放熱ファン26の排気口を放熱溝に面するようにすることにより放熱シートを放熱する。取り付け後、半導体冷却シート24の低温端面が熱伝導部材22に貼設され、半導体冷却シート24の高温端面が放熱部材20の底板に貼設される。第1本体14の外側面には放熱部材20及び放熱ファン26に対応するように放熱孔34及び給気孔36がそれぞれ設けられ、放熱部材20により発生する熱は放熱孔34から放散し、放熱ファン26は給気孔36から空気を吸入する。
【0027】
冷却装置及び冷却装置の各アセンブリ間の正確な位置決めを更に安定化させるために、底板に位置決め孔38を設置し、第1本体14の内側壁及び取り付けケース30にネジ穴をそれぞれ設置し、ビスでネジ穴及び位置決め孔38を通して取り付けケース30に固定し、放熱部材20を取り付けケース30にロックさせる。第1本体14の内側壁には、放熱ファン26を取り付け・位置決めして放熱ファン26の取り付けを安定化させるための位置決めシート31が更に設けられる。
【0028】
好ましくは、開口28の外壁に装飾リング40を設置し、取り付けケース30が第1本体14に接続される場合、装飾リング40は装飾作用を果たすことができ、製品全体の美観を高める。
【0029】
更に、放熱孔34と給気孔36との間に仕切シート42が設けられ、仕切シート42は放熱部材20と放熱ファン26との間に位置し、仕切シート42は、阻止作用を果たして放熱部材20により発生する熱が放熱ファン26の吸気口に戻って放熱に影響することを防止することができるとともに、位置決めシート31と協働して放熱ファン26も位置決めする。
【0030】
選択肢として、第1本体14は互いに組み立てられて接続される第1外ケース14aと第1内ケース14bを備え、第1外ケース14aと第1内ケース14bはバックル、ネジ接続などの方式で取り外し可能に固定接続されてもよく、ユーザーが取り外すのに便利である。
【0031】
図で示した実施例では、ファン18は第2本体16内の第1本体14から離れた一端に設置される。第2本体16のファン18に対応する位置には吸気口43が設けられ、ファン18は遠心ファンを用い、即ち、ファン18の空気入口側と空気出口側は互いに垂直であり、ファン18の空気入口側がファン18の軸方向に位置して吸気口43に面する。第2本体16内にはファン18に対応するようにエアダクト44が形成され、ファン18の空気出口側がエアダクト44に面し、エアダクト44の側壁には第2本体16の長さ方向に沿って配置される排気口46が設けられ、排気口46は第2本体16の頂壁及び底壁の内側に設置されてもよく、本実施例では、排気口46は第2本体16の長さ方向に沿って間隔を置いて配置される複数の空気出口孔を備え、ファン18により発生した風はエアダクト44を介して排気口46から吹き出され、他の実施例では、排気口46は第2本体16の長さ方向に沿って配置される帯状の空気出口孔として実施されてもよい。具体的には、第2本体16内に隔離板48が設けられ、隔離板48の板面は第2本体16の長さ方向及び幅方向に沿って延在し、隔離板48は第2本体16内の空きキャビティをエアダクト44及び収容空間50に分割し、それによりエアダクト44の体積を縮小して、風をより集中させて、吹き出された風力をより大きくすることができる。
【0032】
好ましくは、隔離板48のファン18に近接する一端の両側縁にはエアダクト44内へ延在する案内部52がそれぞれ設けられ、案内部52のエアダクト44に面する表面は円弧面であり、2つの案内部52は、それぞれファン18の空気出口側の上下両側に位置し、ファン18により発生した風をエアダクト44内に導入して、ファン18により発生した風がエアダクト44の入口で旋回することを防止し、風の吹き出しをよりスムーズにするためのものである。当然ながら、他の実施例では、隔離板48のファン18に近接する一端の一方の側縁のみに案内部52を設置してもよい。
【0033】
更に、隔離板48のエアダクト44に面する面の両側縁の排気口46に対応する位置には空気案内溝54がそれぞれ凹設され、空気案内溝54は隔離板48の長さ方向に沿って延在し、且つ2つの空気案内溝54はそれぞれ2つの案内部52に連通して、ファン18により発生した風が案内部52及び空気案内溝54の案内作用により排気口46から吹き出せるようにし、風の吹き出しをよりスムーズにする。当然ながら、他の実施例では、エアダクト44の片側のみに排気口46が設けられる場合、隔離板48の一方の側縁の排気口46に対応する位置には空気案内溝54を対応して凹設してもよく、該空気案内溝54の位置する側縁には案内部52が対応して設けられる。
【0034】
図で示した実施例では、エアダクト44内にエアガイド56及び風よけシート58が更に設けられ、エアガイド56は、ブラケット12の長さ方向に沿って延在し、エアダクト44を2つのサブエアダクト442に分割し、2つのサブエアダクト442の側壁に排気口46がそれぞれ設けられる。具体的には、エアガイド56は、V字形を呈し、その板面は第2本体16の長さ方向及び厚さ方向に沿って延在し、第2本体16の内側壁から一体に延在して形成したもの又は第2本体16の内側壁に組み立てて固定されるものであってもよく、完全なもの又は複数の部分を組み立てて形成したものであってもよく、具体的には、製品によって製造時に対応して調整してもよい。本実施例では、エアガイド56は第2本体16の内側壁から一体に延在して1つの全体を形成し、エアガイド56の先端がファン18により発生する気流をそれぞれ2つのサブエアダクト442内に導入するようにファン18に面してファン18に近接して設置され、且つ第2本体16の頂壁に一層近接し、それによりエアダクト44の吸気口をサイズの異なる2つの部分に分割し、エアガイド56の分離した両端は2つの空気案内部を形成し且つそれぞれ第2本体16の頂壁及び底壁に延在する。ファン18により発生した風はエアガイド56を通って2手に分かれ、一方は頂壁上の排気口46の片側に向かって流れ、他方は底壁上の排気口46の片側に向かって流れる。風よけシート58はエアダクト44内に傾斜して設置され、一端はエアガイド56の先端に面し、他端は湾曲部を形成し、湾曲部は2つの空気出口孔の間に接続される。底壁の片側に向かって流れる風は風よけシート58により再び分流され、分流後の風はそれぞれ風よけシート58の両側の排気口46から吹き出される。エアガイド56及び風よけシート58の設置によってファン18により発生した風を分流することができ、それにより排気口46の対応するエアダクト44の異なる位置での空気出口量のバランスを取って排気口46の各箇所での風量をより一致させる。
【0035】
図で示した実施例では、隔離板48の収容空間50に位置する側には電池60及び回路基板62が設けられ、電池60、ファン18及び半導体冷却シート24はそれぞれ回路基板62に電気的に接続され、回路基板62にスイッチ64、充電ポート66及びLEDライト68が更に設けられ、第2本体16の外側面にはスイッチ64、充電ポート66及びLEDライト68に対応するように制御ボタン70、差し込み口72及び透光孔74がそれぞれ設けられる。制御ボタン70はスイッチ64に接続され、制御ボタン70によりスイッチ64のオン及びオフを制御できるようにし、更にファン18及び冷却装置のスイッチ及び段階の調節を制御する。ユーザーは電池60を充電するようにデータケーブルを差し込み口72から充電ポート66に挿着することができる。LEDライト68が発する光は透光孔74から外部に発散することができ、ユーザーが電池60の残量を確認することを容易にする。好ましくは、第2本体16の内側壁における透光孔74及びLEDライト68に対応する位置にはLEDライト取り付け室69が設けられ、LEDライト68をLEDライト取り付け室69内に取り付けることにより発する光をより集中させることができる。
【0036】
好ましくは、隔離板48の案内部52から離れた一端の第2本体16に面する外壁の片側が折り曲げ延在して位置決め部を形成し、位置決め部にリード線通過孔76が設けられ、リード線通過孔76は収容空間50内を通るリード線が位置決めするためのものであって、ブラケット12内の線体が巻き付かないようにすることができる。
【0037】
第2本体16のファン18に対応する内側壁及び外側壁にはいずれも開孔78が設けられ、開孔78内に保護シート80が取り付けられ、保護シート80にはファン18が外部から空気を吸い込むための複数のメッシュ孔82が設けられ、開孔78内に保護シート80が取り付けられ、保護シート80にはファンが外部から空気を吸い込むための複数の小さな円形メッシュ孔82が設置され、各メッシュ孔82のサイズが比較的小さいため、ユーザーの髪がファン内に巻き込まれる確率を効果的に低減することができ、製品の使用安全性を高める。図で示した実施例では、複数のメッシュ孔82は保護シート80に環状に分布し、複数のメッシュ孔82は環状に複数回り配置され、外環状孔、内環状孔、及び外環状孔と内環状孔との間に位置する少なくとも1つの円の中間孔を含み、本実施例では、外環状孔と内環状孔との間に1つの円の中間孔が設置される。好ましくは、中間孔の孔径は外環状孔の孔径よりも小さく、内環状孔の孔径は中間孔の孔径よりも小さい。このように設計すると、ユーザーの髪がファン18内に巻き込まれることを更に効果的に防止することができる。
【0038】
更に、保護シート80は金属シートであって、その周縁部に折辺84が設けられ、折辺84は保護シート80の周縁から開孔78内へ折り曲げられて形成され、開孔78の周縁部に引き止め部86が設けられ、引き止め部86は開孔78の内側縁から内向きに延在して形成されて折辺84を引き止めて前記保護シート80が前記開孔78内に過度に組み込まれることを防止するためのものであり、折辺84に係持部88が更に延在し、引き止め部86に切欠き90が設けられ、係持部88は切欠き90内に係入され、それにより保護シート80が第2本体16に対して安定して接続されることを実現する。金属の保護シート80の設置によって、第2本体16の側壁におけるファン18に対応する部分の構造的強度を効果的に高めることができ、且つ複数のメッシュ孔82の構造配置によってユーザーの髪がファン18に巻き込まれることを効果的に防止することができる。他の実施例では、保護シート180も他の材料で製造され得る。
【0039】
更に、係持部88の末端に拡大部が設けられ、係持部88が切欠き90内に係入された後、拡大部は折り曲げられて切欠き90の側縁に引っ掛けられて位置決めすることができ、保護シート80の接続安定性を更に向上させる。
【0040】
図で示した実施例では、開孔78内に取り付けブラケット92が設けられ、取り付けブラケット92は中心部94と、中心部94の周囲に接続される複数の接続ストリップ96とを備え、接続ストリップ96の末端は開孔78の側壁に接続され、隣接する2つの接続ストリップ96の間に吸気口43が設けられ、且つ接続ストリップ96にはファン18による空気入口に影響することを防止するようにメッシュ孔82に対応するように貫通孔98が設けられ、取り付けブラケット92の設置によって、保護シート80の開孔78内での取り付け安定性を更に高め、開孔78内に取り付けブラケット92が設けられる場合、取り付けブラケット92が保護シート80に当接されることにより保護シート80が開孔78内に過度に組み込まれることを防止することもでき、開孔78内に取り付けブラケット92がない場合、前記引き止め部86と折辺84との係合によって保護シート80が開孔78内に過度に組み込まれることを防止することを実現することができる。
【0041】
2つの第2本体16と第1本体14との回転接続構造は同様であるため、以下では、1つの第2本体16と第1本体14との回転接続構造のみを例として説明する。
【0042】
回転接続構造は第1接続部材100と第2接続部材102を備え、第1接続部材100と第2接続部材102は一端が回転軸及び軸孔の旋回構造により互いに係合されて回転接続を実現し、他端がそれぞれ第1本体14及び第2本体16に固定接続され、例えば、ねじで固定接続され又はバックルで接続され、それにより第2本体16が第1本体14に対して左右に回転できるようにする。具体的には、第1接続部材100は第1固定部と、第1固定部の一端に接続されて間隔を置いて設置される2つの第1旋回部とを備え、第1旋回部に軸孔が設けられ、第2接続部材102は第2固定部と、第2固定部の一端に接続される第2旋回部とを備え、第2旋回部に軸孔が設けられる。取り付けるとき、第1固定部が第1本体14の端部に延伸して固定され、第2固定部が第2本体16の端部に延伸して固定され、第2旋回部が2つの第1旋回部の間に延伸し、回転軸が軸孔に挿設され、それにより回転接続を実現する。
【0043】
好ましくは、第1接続部材100又は第2接続部材102に制限部材が設けられ、制限部材は第2本体16が第1本体14に対して回転しすぎることを防止するためのものである。図で示した実施例では、制限部材は第1旋回部の外周壁に設置される突出ブロック104であり、第2本体16が第1本体14に対して所定の角度まで回転する場合、突出ブロック104は第2固定部に当接することにより回転を停止し、それにより第2本体16の制限を実現する。当然ながら、他の実施例では、制限部材は第2旋回部の外周壁に設置される突出ブロック104であってもよく、第2本体16が第1本体14に対して所定の角度まで回転する場合、突出ブロック104は第1固定部に当接することにより回転を停止し、それにより第2本体16の制限を実現する。
【0044】
好ましくは、回転接続構造は更に制振部材を備え、制振部材は第2本体16が第1本体14に対して回転する摩擦抵抗を増大させて、第2本体16が第1本体14に対して任意の回転位置に安定して保持できるようにし、第2本体16が外力以外の力の作用により第1本体14に対して回転することを回避する。図で示した実施例では、制振部材は制振リング106であり、制振リング106は2つ設置され、2つの制振リング106がそれぞれ第2旋回部と2つの第1旋回部との間に挟まれる。
【0045】
第1接続部材100と第2接続部材102との接続部分が第1本体14及び第2本体16の外に露出するので、製品の美観に影響することを回避するために、図で示した実施例では、回転接続構造の外にシリカゲルカバー108が套設され、シリカゲルカバー108の両端にそれぞれ固定セグメントが設けられ、シリカゲルカバー108の両端の固定セグメント及び中間部分が一体に延在して形成され、又は二次射出成形により接続されてもよく、固定セグメントにネジ穴が設けられ、2つの固定セグメントがそれぞれ第1接続部材100と第2接続部材102の固定部の外部に被覆されてねじでそれぞれ第1本体14及び第2本体16内に固定され、シリカゲルカバー108の中間部分が第1接続部材100と第2接続部材102との接続部分の外部に套設される。シリカゲルカバー108は柔らかい材質であるため、回転接続構造の回転に伴って弾性変形することとなり、従って、回転接続構造の回転に影響することがない。シリカゲルカバー108の両端の外表面は第1本体14及び第2本体16の外表面がスムーズに移行するように設置されてもよく、製品の美観を高める。
【0046】
選択肢として、第2本体16は互いに組み立てられて接続される第2外ケース16a及び第2内ケース16bを備え、第2外ケース16aと第2内ケース16bはバックル、ネジ接続などの方式で取り外し可能に固定接続されてもよく、ユーザーが取り外すのに便利である。エアダクト44が第2外ケース16aと第2内ケース16bとの間に形成され、エアガイド56が第2外ケース16a及び第2内ケース16bのうちの一方の内壁に設けられる。本実施例では、エアガイド56が第2内ケース16bから一体に延在して1つの全体を形成する。
【0047】
図6~7は本願の第2実施例の模式図であり、上記実施例との相違点は、本実施例では、エアガイド56が第2本体16の内側壁に組み立て固定されることにある。図7を参照すると、エアガイド56は2つの部分で構成され、一方の部分は第2内ケース16bの内側壁に一体に接続され、即ち、ファン18から離れた部分は第2内ケース16bの内側壁に一体に接続され、他方の部分は第2内ケース16bの内側壁に組み立て固定される。具体的には、第2内ケース16bの内側壁に位置決め柱161が設けられ、該他方の部分のエアガイド56に位置決め孔561が設けられ、位置決め柱161と位置決め孔561との係合により該他方の部分のエアガイド56を第2内ケース16bの内側壁に固定し、且つ第2内ケース16bの内側壁に一体に接続される該一方の部分のエアガイド56におけるファン18に近接する一端には2つのL字形の係持溝562が設けられ、第2内ケース16bの内側壁に組み立て固定される該他方の部分のエアガイド56の末端には2つのL字形の係持部563が対応して設けられ、2つのL字形の係持部563をそれぞれ2つのL字形の係持溝562内に係持することによりエアガイド56の組み立て安定性を更に高める。また、本実施例では、接続ストリップ96はファン18の回転方向に従って湾曲した弧形であり、空気入口抵抗の減少に一層寄与し、製品の騒音を軽減する。回転接続構造が回転する際にシリカゲルカバー108を対応して折り曲げることをより容易に実現するために、本実施例では、更にシリカゲルカバーの中間部分に折れ目、例えば、凹溝を対応して設置し、これにより、回転接続構造が回転する際に回転接続構造の回転に影響しないようにシリカゲルカバー108を対応して折り曲げ変形することをより容易に実現する。本実施例では、第1本体14及び冷却装置などの他の部分の構造は上記実施例と同様であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
【0048】
図8~11に示すように、本願の第3実施例は、首掛け温度調節装置10を提供し、該首掛け温度調節装置10は人体の首の温度調節、例えば、冷却を実現するように人体の首に着用するためのものであってもよい。該首掛け温度調節装置10は、ブラケットと、ブラケット内に設置される温度調節センブリ、電池及び回路基板とを備え、温度調節センブリ及び電池が温度調節センブリの動作に電力を供給するようにそれぞれ回路基板に電気的に接続される。
【0049】
ブラケットは、第1本体12及び少なくとも1つの第2本体14を備え、第1本体12と第2本体14は回転接続構造により回転接続され、第2本体14が第1本体12に対して左右に回転できるようにし、ユーザーが着用するのに便利である。本実施例では、第2本体14は2つ設置され、2つの第2本体14はそれぞれ回転接続構造により第1本体12の両端に接続され、ブラケットを左右対称構造にし、製品の美観を高める。当然ながら、他の実施例では、第2本体14は1つのみ設置されてもよく、該第2本体14が回転接続構造により第1本体12の一方の端部に回転接続される。
【0050】
図で示した実施例では、温度調節センブリはファン16及び冷却装置を備え、ファン16は2つ設置され、2つのファン16がそれぞれ2つの第2本体14内に設置され、冷却装置が第1本体12内に設置され、本願の首掛け温度調節装置10が第1本体12内の冷却装置により冷却できるだけでなく、第2本体14内のファン16により送風して冷却できることもできるようにし、ユーザーが使用するのに便利である。
【0051】
冷却装置は第1本体12内に設けられる放熱部材18と、第1本体12の内側壁に設けられる熱伝導部材20と、放熱部材18と熱伝導部材20との間に貼設される温度調整シートと、放熱部材18の一端に設けられて温度調整シートの高温端を放熱するための放熱ファン24とを備える。つまり、熱伝導部材20は温度調整シートに熱伝導可能に接続されるが、放熱部材18は温度調整シートの熱伝導部材20の反対側に位置して温度調整シートに熱伝導可能に接続される。より具体的には、温度調整シートは半導体冷却シート22を用い、第1本体12の内側壁には放熱部材18に対応するように開口が設けられ、開口に取り付けケースが接続され、取り付けケースには半導体冷却シート22を収容するための取り付け位置が設けられ、熱伝導部材20は、半導体冷却シート22に熱伝導可能に接続され、人体の首に適合する弧形状を呈し、バックルなどの方式で取り付けケースの放熱部材18から離れた側に接続される。放熱部材18は底板と、底板から半導体冷却シート22を離れた側へ延在して形成した複数の放熱シートとを備え、複数の放熱シートが離隔して設置され、隣接する2つの放熱シートの間に放熱溝が形成される。ブラケットの長さ方向において、底板の一端が放熱シートから延在し、放熱ファン24が少なくとも部分的に底板に位置して放熱ファン24の排気口を放熱溝に面するようにすることにより放熱シートを放熱する。取り付け後、半導体冷却シート22の低温端面が熱伝導部材20に貼設され、半導体冷却シート22の高温端面が放熱部材18の底板に貼設される。第1本体12の外側面には放熱部材18及び放熱ファン24に対応するように放熱孔26及び給気孔28がそれぞれ設けられ、放熱部材18により発生する熱は放熱孔26から放散し、放熱ファン24は給気孔28から空気を吸入する。
【0052】
選択肢として、第1本体12は互いに組み立てられて接続される第1外ケース12a及び第1内ケース12bを備え、第1外ケース12aと第1内ケース12bはバックル、ネジ接続などの方式で取り外し可能に固定接続されてもよく、ユーザーが取り外すのに便利である。
【0053】
図で示した実施例では、ファン16は第2本体14内の第1本体12から離れた一端に設置され、第2本体14におけるファン16の位置に対応する内側壁及び外側壁にはファン16が吸気するための吸気口31がそれぞれ設けられる。第2本体14内にはファン16に対応するようにエアダクト30が形成され、エアダクト30の側壁には第2本体14の長さ方向に沿って配置される排気口32が設けられ、排気口32は第2本体14の頂壁及び底壁の内側に設置されてもよく、本実施例では、排気口32は第2本体14の長さ方向に沿って間隔を置いて配置される複数の空気出口孔を備え、ファン16により発生した風はエアダクト30を通って排気口32から吹き出される。他の実施例では、排気口32は第2本体14の長さ方向に沿って配置される帯状の空気出口孔として実施されてもよい。
【0054】
更に、第2本体14内に仕切部材34が設けられ、仕切部材34の板面は第2本体14の長さ方向及び幅方向に沿って延在し、仕切部材34は第2本体14内の空きキャビティを第2本体14の厚さ方向に沿って間隔を置いて配置されるエアダクト30及び収容空間に分割し、エアダクト30は第2本体14内の内側に位置する。これにより、エアダクト30の体積を縮小して、風をより集中させて、吹き出された風力をより大きくすることができる。電池及び回路基板が収容空間内に設置されてもよく、風の吹き出しに影響を与えることを回避する。
【0055】
更に、エアダクト30内にエアガイド36が更に設けられ、エアガイド56がブラケットの長さ方向に沿って延在する。具体的には、エアガイド36は、V字形を呈し、その板面は第2本体14の長さ方向及び厚さ方向に沿って延在し、第2本体14の内側壁から一体に延在して形成し、又は第2本体14の内側壁に組み立て固定されてもよく、完全な全体であっても、複数の部分を組み立てて形成されてもよく、具体的には、製品によって製造時に対応して調整することができる。本実施例では、エアガイド36がビスで第2本体14の内側壁に固定される。具体的には、エアガイド36の先端がファン16に面してファン16に近接して設置され、且つ第2本体14の頂壁又は底壁に一層近接し、それによりエアダクト30の吸気口をサイズの異なる2つの部分に分割し、エアガイド36の分離した両端がそれぞれ第2本体14の頂壁及び底壁に延在する。ファン16により発生した風はエアガイド36を通ってから2手に分かれ、一方は頂壁上の排気口32の片側に向かって流れ、他方は底壁上の排気口32の片側に向かって流れてから排気口32から吹き出される。
【0056】
選択肢として、第2本体14は互いに組み立てられて接続される第2外ケース14a及び第2内ケース14bを備え、第2外ケース14aと第2内ケース14bはバックル、ネジ接続などの方式で取り外し可能に固定接続されてもよく、ユーザーが取り外すのに便利である。
【0057】
図で示した実施例では、仕切部材34がビスで第2外ケース14aの内側壁に固定され、エアガイド36がビスで第2内ケース14bの内側壁に固定され、例えば、エアガイド36にネジ穴が設置され、第2内ケース14bの内側壁にスタッドが対応して設置され、ビスでネジ穴を通ってスタッドにネジ固定される。
【0058】
いくつかの実施例では、温度調節センブリはファン16と冷却装置とを同時に制御するための制御ボタンを更に備え、制御ボタンは回路基板に電気的に接続され、第1本体12又は第2本体14の外表面に設置されてもよく、ユーザーが操作するのに便利である。制御ボタンは複数の制御方式でファン16及び冷却装置を制御することができ、例えば、制御ボタンの短時間押操作によって制御ファン16のオン、異なる段階及びオフの動作モードにおける切り替えを実現し、制御ボタンの長時間押操作によって冷却装置のオン及びオフの動作モードにおける切り替え制御を実現する。図12は温度調節センブリの回路原理を示す模式図であり、選択可能な実施例では、回路基板に主制御チップU6が設けられ、前記制御ボタンに対応する回路はタッチチップU3を備え、主制御チップU6の基準電圧端子VREFがブースタ回路81によりタッチチップU3の制御端子LXに接続され、前記ブースタ回路81は並列接続される第1コンデンサC16及び第2コンデンサC15を備え、第1抵抗R30と第2抵抗R31が直列接続されてから前記第2コンデンサC15に並列接続され、第1抵抗R30と第2抵抗R31との間のノードがタッチチップU3のフィードバック端子FBに接続される。主制御チップU6はそれぞれ前記ファンに対応して接続される第1ファン制御端子FANA-EN及び第2ファン制御端子FANB-ENと、冷却装置に接続される温度調節制御端子COLD-ENとを備える。第1ファン制御端子FANA-ENが第1スイッチ管Q1により一方のファンのモータに接続され、第2ファン制御端子FANB-ENが第2スイッチ管Q2により他方のファンのモータに接続され、温度調節制御端子COLD-ENが第3スイッチ管Q13により冷却装置に接続され、タッチチップU3はユーザーのボタン時間データを検出して主制御チップU6に送信し、前記主制御チップU6により現在のボタン操作を識別した後、第1ファン制御端子FANA-EN、第2ファン制御端子FANB-EN、又は温度調節制御端子COLD-ENにより対応する制御命令を送信し、それにより制御ファン16及び冷却装置の動作モードの切り替えを実現する。選択肢として、第1スイッチ管Q1、第2スイッチ管Q2及び第3スイッチ管Q13はそれぞれ電界効果トランジスタを選択してもよい。
【0059】
更に、温度調節センブリは更にブザーを備えてもよく、ブザーは回路基板に電気的に接続され、制御ボタンを押圧操作する際に音が鳴り、それによりユーザーがボタンの有効操作を感知しやすく、例えば、制御ボタンを長時間押するとブザーが音を長時間出し、制御ボタンを短時間押するとブザーが音を短時間出す。
【0060】
更に、温度調節センブリは更に温度センサを備え、温度センサは第1本体12内に設置されて回路基板に電気的に接続されてもよく、半導体冷却シート22の動作温度をセンシングするためのものであり、温度センサは半導体冷却シート22の温度が高すぎることを検知した場合、冷却装置を制御して動作を停止させて、温度が高すぎる際に製品の外ケースを溶解して危険が生じることを防止することができる。図13を参照すると、選択可能な実施例では、前記温度センサは主制御チップU6の温度感性制御端子NTC-DATEに接続されるサーミスタRNTCを備え、前記サーミスタRNTCの抵抗値は半導体冷却シート22の温度の変化に応じて変化し、主制御チップU6はサーミスタRNTCの抵抗値の変化に応じて現在の温度が高すぎるかどうかを対応して決定することができ、それにより半導体冷却シート22の温度が高すぎることによる故障又は危険の発生を回避する。
【0061】
更に、制御ボタンを操作することで冷却装置を制御してオフにする場合、半導体冷却シート22が動作を停止してから放熱ファン24が所定時間動作し続け、例えば、5~10S経て動作を停止するように設定されてもよく、それにより放熱部材18を徹底的に放熱させて製品の品質を向上させる。半導体冷却シート22を制御して動作を停止させて、所定時間の後で放熱ファン24を制御して動作を停止させる実現方式は、主制御チップU6が冷却装置を制御してオフにする操作を取得した後、温度調節制御端子COLD-ENにより半導体冷却シート22を制御して動作を停止させると同時に、計時を開始し、所定時間に達するまで計時した後、第1ファン制御端子FANA-EN及び第2ファン制御端子FANB-ENによりファンを制御して動作を停止させる、ということであってもよい。
【0062】
なお、他のいくつかの実施例では、温度調節センブリはファン16のみを備えてもよく、又は冷却装置のみを備えてもよく、温度調節センブリがファン16及び冷却装置を備える場合に制御ボタンが複数設置されてファン16及び冷却装置を別個に制御してもよく、又は複数の制御ボタンが設置される場合、一方の制御ボタンが起動及び停止を制御して他方の制御ボタンが段階の制御を行うという複数の制御方式があり、制御ボタンは複数のトリガー制御方式を有してもよい。
【0063】
図で示した実施例では、回転接続構造は第1接続部材38と第2接続部材40を備え、第1接続部材38と第2接続部材40の互いに近接する一端が互いに回転接続され、第1接続部材38と第2接続部材40の互いに離れた一端がそれぞれ第1本体12及び第2本体14に固定接続される。且つ第1接続部材38と第2接続部材40の互いに近接する一端の端面には互いに係合する歯部42及び突起部44が設けられ、第2本体14が第1本体12に対して回転するとき、突起部44が歯部42の歯溝内に係持されて位置決めできるようにし、それにより複数の部分に分割して固定し、これにより、2つの第2本体14を固定する着用幅を調整して、異常回転が生じることを防止することを容易にし、好ましくは、第1接続部材38と第2接続部材40はそれぞれ金属材料で製造され、強度が高く、耐摩耗性が高い。
【0064】
より具体的には、第1接続部材38は第1接続部46と、第1接続部46の第2接続部材40に近接する一端に接続されて間隔を置いて設置される2つの枢着部48とを備え、歯部42が枢着部48の第2接続部材40に近接する一端の端面に設置される。好ましくは、枢着部48の第2接続部材40に近接する一端の端面は突出する弧形面として設置され、歯部42は回転方向に従って間隔を置いて配置される複数のラックを備え、隣接する2つのラックの間に歯溝が形成される。2つの枢着部48の間に枢着溝が形成され、枢着部48に第1軸孔50が設けられる。第2接続部材40は第2接続部52と、第2接続部52の第1接続部材38に近接する一端に接続される回転部54とを備え、回転部54に第2軸孔58が設けられる。好ましくは、回転部54の両側に回転軸56が設けられ、例えば、回転軸56が回転部54を貫通して設置され、第2軸孔58が回転軸56を貫通して設置される。突起部44は第2接続部52の第1接続部材38に近接する一端の端面に設置され、好ましくは、突起部44は回転接続構造の軸方向に沿って延在する凸条である。
【0065】
取り付けるとき、回転部54及び回転軸56は枢着溝に延伸して突起部44を歯部42に当接させ、更に突起部44を歯部42の歯溝内に係持させる。このとき、第1軸孔50は第2軸孔58と位置合わせされ、第1軸孔50及び第2軸孔58を通って第1接続部材38をピン軸で第2接続部材40に回転接続する。
【0066】
好ましくは、枢着部48はその弧形面の両端にそれぞれ突出ブロック49が設けられ、歯部42は弧形面上の2つの突出ブロック49の間に位置し、突出ブロック49は第2本体14が第1本体12に対して回転しすぎることを防止するように、第2本体14が第1本体12に対して一定角度回転する際に第2接続部52に当接するためのものである。
【0067】
好ましくは、回転接続構造は更に制振部材を備え、制振部材は、例えば、制振ゴムリング60であり、制振ゴムリング60は2つ設置され、2つの制振ゴムリング60は回転部54の両側に位置し、制振ゴムリング60は回転軸56の外に套設されて回転部54と枢着部48との間に位置し、例えば、制振ゴムリング60は押し出されて回転部54と枢着部48との間に接続され、回転接続構造の摩擦抵抗を高め、更に回転安定化性を向上させる。
【0068】
図で示した実施例では、回転接続構造の外部に保護カバーが被覆され、ユーザーの髪が回転軸に巻き込まれることを防止することができる。具体的には、保護カバーは軟質ゴムカバー62と、軟質ゴムカバー62の両端に固定される硬質ゴム部材64とを備え、2つの硬質ゴム部材64がそれぞれ第1接続部材38と第2接続部材40の外部に被覆される。軟質ゴムカバー62の両端に(例えば、射出成形により)硬質ゴム部材64を更に設置することにより、軟質ゴムカバー62が変形する際に両端と第1本体12又は第2本体14の端部との間に隙間があり、ひいては離脱することを更に効果的に防止することができ、且つ製品の外観をより美しくする。
【0069】
第1接続部46及び第2接続部52に第1ネジ穴66がそれぞれ設けられ、2つの硬質ゴム部材64にはそれぞれ2つの接続部上の第1ネジ穴66に対応するように第2ネジ穴68が設けられ、第1本体12及び第2本体14の内壁にスタッド70がそれぞれ設けられる。取り付けるとき、第1接続部46の第2接続部材40から離れた一端は第1本体12の端部に延伸し、第2接続部52の第1接続部材38から離れた一端は第2本体14の端部に延伸し、ビスで対応する第1ネジ穴66及び第2ネジ穴68を通ってスタッド70にネジ接続することにより、第1接続部材38及び対応する硬質ゴム部材64がビスで第1ネジ穴66、第2ネジ穴68及びスタッド70を通って第1本体12に固定接続され、第2接続部材40及び対応する硬質ゴム部材64がビスで第1ネジ穴66、第2ネジ穴68及びスタッド70を通って第2本体14に固定接続されるようにする。
【0070】
好ましくは、軟質ゴムカバー62の中間箇所に環状凹溝72が設けられ、取り付けるとき、環状凹溝72は回転接続構造の回転接続位置(即ち、ピン軸位置)に対応して設置され、第2本体14が第1本体12に対して回転する際に軟質ゴムカバー62を対応して変形しやすくし、折り曲げやすくする。
【0071】
軟質ゴムカバー62と硬質ゴム部材64との接着安定性を向上させるために、図で示した実施例では、硬質ゴム部材64と軟質ゴムカバー62との接続端の外部に位置決め溝74が設けられ、射出成形時に軟質ゴムカバー62の一部のゴムが位置決め溝74内に接着され、それにより両者の間の接着安定性を向上させる。
【0072】
図14~18に示すように、本願の第4実施例は首掛け温度調節装置を提供し、人体の首に着用することができ、それによりユーザーが持ち歩いていつでもどこでも人体、特に、人体の首及び顔を温度調節することを容易にする。本実施例の首掛け温度調節装置は全体がほぼU字形を呈し、2つの送風モジュール10と、2つの送風モジュール10の間に設置される温度調節モジュール30とで構成される。首筋に着用するとき、温度調節モジュール30が人体の襟首に位置し、2つの送風モジュール10がそれぞれ左右の首側面に位置し、それにより人体の首筋、頭部などを全面的に温度調節することができ、ユーザーの快適度を向上させる。いくつかの実施例では、本願の首掛け温度調節装置は温度調節モジュール30を省略してもよい。
【0073】
本実施例では、送風モジュール10と温度調節モジュール30は両者の間の角度を調整しやすくするように回転可能に接続され、本願の首掛け温度調節装置の使用時の形態を調整し、特に、送風モジュール10の空気出口角度及び空気出口距離を調整することを容易にするだけでなく、本願の首掛け温度調節装置の着用及び保存も容易にする。より好ましくは、送風モジュール10と温度調節モジュール30との接続位置に保護カバー20が套設され、製品全体の外観を滑らかに美しくし、保護カバー20は軟質ゴム材料、例えば、シリコンゴムで製造されてもよい。より好ましくは、保護カバー20に環状凹溝22が形成され、送風モジュール10と温度調節モジュール30が相対的に回転する際に保護カバー20が対応して容易に変形できるようにし、ユーザーが回転するのに便利である。本実施例では、環状凹溝22が保護カバー20の外表面に設置され、他の実施例では、環状凹溝22が保護カバー20の内表面に設置されてもよい。他の実施例では、送風モジュール10と温度調節モジュール30は固定接続などであってもよく、特定の実施例に限定されるのではない。
【0074】
図16図17を同時に参照すると、送風モジュール10は第2本体12と、第2本体12内に設置されるファン14、回路基板16及び電池モジュール18とを備え、ファン14、回路基板16及び電池モジュール18は電気的に接続される。
【0075】
首掛け温度調節装置の長さ方向に沿って、首掛け温度調節装置の幅はその末端から中央へ徐々に減少し、その結果、首掛け温度調節装置の中央(即ち、温度調節モジュール30)と首筋との接触箇所がより狭く、着用の快適性を高めることができ、首掛け温度調節装置の両端(即ち、送風モジュール10)がより広く、より大きなサイズのファン14を配置して空気出口量を増加させることができる。それに対応して、第2本体12はテーパー構造を呈し、その内部空間の幅はその外側端(即ち、温度調節モジュール30から離れた一端)から内側端(即ち、温度調節モジュール30に接続される一端)へ徐々に減少する。ファン14は好ましくは遠心ファンであり、第2本体12の外側端、即ち、幅が最も大きな位置に設置される。
【0076】
本実施例では、第2本体12は取り外し可能に接続される第1内ケース12a及び第1外ケース12bで構成され、第1内ケース12aは首筋に面し、第1外ケース12bは首筋に背向する。第1内ケース12aと第1外ケース12bとの間に仕切部材13が設置され、仕切部材13が薄板状を呈し、第2本体12の長さ方向に沿って延在する。図で示した実施例では、仕切部材13がファン14の一方の側端に向かって第1外ケース12bに接続されるまで折り曲げられる。第1内ケース12aと仕切部材13との間にはファン14を設置してファン14のエアダクトを構成するための第1チャンバ120が形成され、第1外ケース12bと仕切部材13との間には回路基板16と電池モジュール18とを設置するための第2チャンバ122が形成される。
【0077】
仕切部材13の設置によって、ファン14のエアダクトを電池モジュール18などと隔て、即ち、電池モジュール18などが気流の流れに影響することを回避し、電池モジュール18などの電気的安全性も確保される。また、仕切部材13の設置によって気流が第2本体12内を実際に流れるエアダクト(即ち、第1チャンバ120)を第2本体12の内部空間に対して約半分減少させ、気流の流速を効果的に向上させて、空気出口量を更に増加させることができる。また、第2本体12がテーパー状を呈するため、第1チャンバ120、第2チャンバ122が類似するテーパー状構造を呈し、その結果、気流の流れに沿ってエアダクトのサイズが徐々に減少し、気流に対して減少加速効果を発揮することができる。
【0078】
第2本体12にはファン14に対応するように吸気口124が形成され、エアダクトに対応するように排気口126が形成され、気流はファン14の作用により吸気口124から第2本体12に入って第1チャンバ120に沿って流れ、加速してから排気口126から外向きに吹き出される。図で示した実施例では、吸気口124は第2本体12の内外の側壁に形成され、即ち、それぞれ第1内ケース12a及び第1外ケース12bに形成され、排気口126は第2本体12の上下の側壁に形成され、即ち、それぞれ第1内ケース12aの上縁及び下縁に形成され、その結果、上下両側から風が同時に吹き出され、一部の気流が上向きに首側面及び顔に当たり、一部の気流が下向きに首側面及び胸部正面に当たる。
【0079】
より好ましくは、第2本体12の長さ方向において、排気口126の範囲はエアダクト全体をカバーし、空気出口範囲をより広くする。より好ましくは、第1外ケース12bの吸気口124に金属保護カバー128が覆設され、保護カバー128に複数のメッシュ孔が形成され、外部空気がメッシュ孔を通って第2本体12に入ることができるように確保するとともに、髪などの不純物が第2本体12に落ちてファン14の安全使用に影響することを防止し、それと同時に製品全体の外観もより美しくする。なお、第2本体12の内側壁又は外側壁のみに吸気口124を設置してもよく、第2本体12の上側壁又は下側壁のみに排気口126を設置してもよい。
【0080】
第2本体12のテーパー構造に対応して、仕切部材13の幅が第2本体12の長さ方向に沿ってその内側端に向かって徐々に減少する。本実施例では、第2本体12の上下両側から風が吹き出され、仕切部材13のファン14に近接する一端の上下側縁にはそれぞれ第1チャンバ120に向かって空気案内部130が延在する。空気案内部130は弧形構造を呈し、ファン14の気流が第1チャンバ120に入るように案内するためのものである。第2本体12は片側から風が吹き出される場合、仕切部材13には第2本体12の空気出口側に対応する縁部のみに空気案内部130が延在する。仕切部材13のファン14に近接する一端の上下側縁にはそれぞれ第2チャンバ122に向かって遮蔽板132が延在し、2つの遮蔽板132の間に取り付け室134が形成される。電池モジュール18は取り付け室134内に固定され、第2本体12の外側端に相対的に近接し、回路基板16はビスなどで仕切部材13に固定され、第2本体12の内側端に相対的に近接して設置される。
【0081】
第2本体12の長さ方向に沿って、前記ファン14、電池モジュール18、回路基板16が順に設置され、ファン14は第2本体12の外側端に位置し、電池モジュール18はファン14に隣接して設置される。このように電池モジュール18は第2本体12の外側端にできる限り近接し、一層大きな取り付け空間を有することができ、電池モジュール18は一層大きなサイズ、一層大きな容量を有することができ、十分な航続能力を有することが確保され、回路基板16は細条構造を用いて第2本体12の内部空間に適合してもよい。第2本体12のテーパー構造に基づいてファン14、電池モジュール18、回路基板16などを配置し、第2本体12の内部空間を効果的に利用して、全体構造をよりコンパクト且つ合理的にする。
【0082】
図18を同時に参照すると、電池モジュール18は電池180と、電池180に電気的に接続される保護板182とを備える。電池180はブロック状構造であり、好ましくはポリマー充電式電池である。それに対応して、回路基板16には外部電源に接続して電池180を充電するための充電ポート160が設置される。保護板182は帯状であって電池180の側端に設置され、本実施例では、保護板182は電池180の外側端に位置し、即ち、ファン14に一層近接し、当然ながら、他の実施例では、保護板182は電池の内側端又は上側端又は下側端に位置してもよく、保護板182と電池180の正極と負極は2つの金属導電シート184により接続される。保護板182に保護チップ186が設置され、電池180に対して過放電保護、過充電保護、短絡保護、過電流保護などを形成し、電池180の安全使用及び耐用年数を確保する。また、保護板182には回路基板16に接続するためのプラスとマイナスのリード線188が設置される。
【0083】
図で示した実施例では、各送風モジュール10の第2チャンバ122内には該送風モジュール10のファン14に給電する電池モジュール18が設置され、つまり各ファン14に独立して給電する。なお、1つのみの電池モジュール18を設置して2つのファン14に同時に給電してもよい。より好ましくは、一方の前記第2本体12にはファン14のオンオフを制御するための制御ボタン40が設置され、制御ボタン40は回路基板16の所在位置に対向して回路基板16に電気的に接続される。具体的には、本願の実施例では、2つの送風モジュール10は1つの制御ボタン40により制御され、従って、一方の第2本体12内のみにはスイッチボタン40に接続される回路基板16が設けられる。当然ながら、他の実施例では、2つの送風モジュール10をそれぞれ独立して制御することを実現しようとする場合、それぞれ2つの第2本体12内には回路基板16及び回路基板に電気的に接続される制御ボタン40を設置してもよい。より好ましくは、回路基板16にLEDライト162が更に設置され、第2本体12のLEDライト162に対応する位置には透光孔129が設置される。前記LEDライト162は首掛け温度調節装置の動作状態インジケータ、暗所での照明灯などとしてもよい。
【0084】
図16に示すように、温度調節モジュール30は、第1本体32と、第1本体32内に設置される温度調整シート34、熱伝導部材36、放熱部材38及び放熱ファン39とを備える。第1本体32及び第2本体12は首掛け温度調節装置のブラケットとして定義されてもよい。
【0085】
温度調整シート34は半導体デバイスであり、回路基板16により電池モジュール18に電気的に接続される。半導体の熱電効果に基づいて、温度調整シート34は通電時にその対向する両側がそれぞれ低温端及び高温端を形成する。熱伝導部材36は冷熱を外へ伝えるように温度調整シート34の低温端に貼設され、放熱部材38は熱を外へ伝導するように温度調整シート34の高温端に貼設される。より好ましくは、第1本体32の内側壁に凸部320が突出形成され、熱伝導部材36は凸部320に接続されて第1本体32の内側壁から延出する。本願の首掛け温度調節装置は使用時に、第1本体32の内側壁の代わりに熱伝導部材36が人体の襟首に接触し、温度調整シート34により発生する冷熱を直接襟首に伝える。
【0086】
放熱部材38及び放熱ファン39は、第1本体32の長さ方向に沿って順に配置され、放熱部材38は複数の放熱シートを備え、放熱シートは熱伝導性が良好なアルミニウム、銅などの金属材料又はその合金で製造されてもよく、温度調整シート34の熱を吸収して周りの空気に発散することができる。隣接する放熱シートの間に放熱溝380が形成され、放熱溝380は第1本体32の長さ方向に沿って延在し、放熱ファン39の空気出口側に対向して設置される。より好ましくは、放熱部材38の上下両側に断熱シート382が設置され、断熱シート382は放熱部材38と第1本体32の上下の側壁を仕切って、放熱部材38の熱が第1本体32に伝達されて本願の首掛け温度調節装置の着用快適性に影響することを回避する。
【0087】
放熱ファン39は好ましくは遠心ファンであり、第1本体32の外側壁には放熱ファン39に対応するように給気孔322が形成され、放熱部材38に対応するように放熱孔324が形成され、外部の冷空気は放熱ファン39の作用により給気孔322から第1本体32に入って、放熱部材38と熱交換してから放熱孔324を通って第1本体32から流出され、その結果、絶えず繰り返して温度調整シート34の熱を外部に発散する。より好ましくは、第1本体32の外側壁には第1本体32内に向かって延在して仕切シート326が形成され、仕切シート326は放熱孔324と給気孔322との間に位置し、第1本体32に吸い込まれる冷空気と、放熱部材38と熱交換した後の熱風とを分離し、放熱効果を確保する。
【0088】
より好ましくは、前記制御ボタン40と温度調節モジュール30が温度調節モジュール30のオンオフを制御するように回路基板16により電気的に接続される。回路基板16にはそれぞれ送風モジュール10のファン14、温度調節モジュール30の温度調整シート34、放熱ファン39などに接続される制御回路が設置され、ボタン40の押圧を制御することによりそれぞれファン14、温度調整シート34、放熱ファン39のオンオフを制御することができる。より好ましくは、温度調節モジュール30をオフにする場合、制御回路は放熱ファン39のオフを温度調整シート34のオフよりも一定時間、例えば、5~10S遅延させ、このように温度調整シート34が動作を停止した後、放熱ファン39が一定時間動作し続け、熱が外部に十分に発散できるように確保する。温度調整シート34を制御して動作を停止させて、所定時間の後で放熱ファン39を制御して動作を停止させる実現方式は、回路基板16に主制御チップが設けられ、主制御チップが温度調節モジュール30を制御してオフにする操作を取得した後、熱電シートの制御端子により温度調整シート34を制御して動作を停止させると同時に、計時を開始し、所定時間に達するまで計時した後、放熱ファンの制御端子により放熱ファン39を制御して動作を停止させる、ということであってもよい。
【0089】
本実施例では、第1本体32は取り外し可能に接続される第2内ケース32a及び第2外ケース34aを備え、第2内ケース32aは首筋に面し、第2外ケース34aは首筋に背向する。前記凸部320が第2内ケース32aに形成され、放熱孔324、給気孔322、仕切シート326が第2外ケース34aに形成される。第2本体12は第1本体32とともに首掛け温度調節装置のブラケットを構成し、ブラケットの末端は第2本体12の外側端であり、ブラケットの中央は第1本体32及び第2本体12の内側端であり、第2内ケース32aと第1内ケース12aは回転接続されて共同で前記ブラケットの内ケースを構成し、第2外ケース34aと第1外ケース12bが回転接続されて共同で前記ブラケットの外ケースを構成する。なお、首掛け温度調節装置のブラケット/内ケース/外ケースは取り外し不可能な一体構造であってもよい。
【0090】
なお、本実施例では、首掛け温度調節装置を人体の首に着用するときの向きに基づいて内外、上下、前後、左右などの方向を定義する。具体的には、関わるブラケット/第2本体12/第1本体32の首筋に面する側を内側、首筋に背向する側を外側、頭部に面する側を上側、頭部に背向する側を下側とし、ブラケット/第2本体12/第1本体32の長さとは首筋の周りの方向における長さを指し、ブラケット/第2本体12/第1本体32の幅とは上下方向における幅を指し、ブラケット/第2本体12/第1本体32の厚さとは内外方向における厚さを指す。
【0091】
要約すると、本願の首掛け温度調節装置を冷却に用いるとき、温度調整シートの低温端が熱伝導部材に密着し、熱伝導部材が冷熱を首筋、特に、襟首の位置に伝えるとともに、ファンが首、顔に送風し、ファンの冷風及び温度調整シートの冷熱の二重の作用により良好な放熱冷却効果を発揮する。なお、本願の首掛け温度調節装置は暖房して暖めるのに用いることもでき、このとき、温度調整シートの電流方向を変えてその高温端を熱伝導部材に密着させ、熱伝導部材が熱を襟首に伝導して暖める。暖房して暖めるとき、ファンを制御してオフにし、温度調整シート及び熱伝導部材で暖房して暖めてもよく、又は他の実施例では、ファンの気流経路に抵抗線、電熱シートなどの発熱素子を設置して、最終的に吹き出される気流を温風にしてもよく、その結果、ファンの温風及び温度調整シートの熱の二重の作用により良好な暖房効果を発揮することができる。
【0092】
本明細書で説明される概念は、その精神及び特徴を逸脱することなく、他の形式で実施されてもよい。開示される具体的な実施例は制限的ではなく例示的なものとして見なされるべきである。従って、本願の範囲は上記のこれらの説明ではなく添付の特許請求の範囲によって決定される。特許請求の範囲の文字通りの意味及び均等の範囲内のいかなる変更もこれらの特許請求の範囲に属するものとする。
図1
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【国際調査報告】