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  • 特表-研磨物品及びその使用方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-11
(54)【発明の名称】研磨物品及びその使用方法
(51)【国際特許分類】
   B24D 7/06 20060101AFI20231228BHJP
   B24D 3/14 20060101ALI20231228BHJP
   B24D 3/28 20060101ALI20231228BHJP
   B24D 7/00 20060101ALI20231228BHJP
   B24D 3/00 20060101ALI20231228BHJP
【FI】
B24D7/06
B24D3/14
B24D3/28
B24D7/00 Z
B24D3/00 330Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023537460
(86)(22)【出願日】2021-12-28
(85)【翻訳文提出日】2023-06-29
(86)【国際出願番号】 US2021073129
(87)【国際公開番号】W WO2022147432
(87)【国際公開日】2022-07-07
(31)【優先権主張番号】63/131,524
(32)【優先日】2020-12-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】391010770
【氏名又は名称】サンーゴバン アブレイシブズ,インコーポレイティド
(71)【出願人】
【識別番号】507169495
【氏名又は名称】サン-ゴバン アブラジフ
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】メジャン,セシル オー.
(72)【発明者】
【氏名】フワン,テウオク
(72)【発明者】
【氏名】オデー,サミュエル エイチ.
【テーマコード(参考)】
3C063
【Fターム(参考)】
3C063AA02
3C063AB05
3C063BA03
3C063BB01
3C063BB02
3C063BB07
3C063BC02
3C063BC03
3C063BC05
3C063BD01
3C063BD04
3C063EE01
3C063EE15
3C063FF08
3C063FF23
(57)【要約】
【解決手段】基材の主平面に結合された研磨セグメントを含む本体を含む研磨物品であって、第1の研磨セグメントが、第2の研磨セグメントの第2の摩耗寿命指数(w2)とは少なくとも5%だけ異なる第1の摩耗寿命指数(w1)を含む、研磨物品。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
研磨物品であって、
基材の主平面に結合された研磨セグメントを含む本体を含み、
前記研磨セグメントが、第1の研磨セグメント及び第2の研磨セグメントを含み、
前記第1のセットの研磨セグメントが、第1の結合剤組成物を有し、前記第2の研磨セグメントが、第2の結合剤組成物を有し、前記第1の結合剤組成物と前記第2の結合剤組成物とが異なり、
更に、前記第1の研磨セグメントが、前記第2の研磨セグメントの第2の摩耗寿命指数(w2)とは少なくとも5%だけ異なる第1の摩耗寿命指数(w1)を含む、研磨物品。
【請求項2】
前記第1の摩耗寿命指数が、少なくとも1、又は少なくとも2、又は少なくとも3、又は少なくとも4、又は少なくとも5、又は少なくとも6である、請求項1に記載の研磨物品。
【請求項3】
前記第1の摩耗寿命指数が、8以下、又は9以下、又は10以下、又は11以下、又は12以下、又は13以下、又は14以下、又は15以下である、請求項1に記載の研磨物品。
【請求項4】
前記第2の摩耗寿命指数が、2以下、又は1.5以下、又は1.25以下、又は1以下、又は0.9以下、又は0.8以下である、請求項1に記載の研磨物品。
【請求項5】
前記第2の摩耗寿命指数が、少なくとも0.05、又は少なくとも0.1、又は少なくとも0.15、又は少なくとも0.2、又は少なくとも0.25である、請求項1に記載の研磨物品。
【請求項6】
前記第1の摩耗寿命指数(w1)が、前記第2の研磨セグメントの前記第2の摩耗寿命指数(w2)とは、少なくとも5%、又は少なくとも10%、又は少なくとも15%、又は少なくとも20%、又は少なくとも25%だけ異なる、請求項1に記載の研磨物品。
【請求項7】
前記第1の摩耗寿命指数(w1)が、前記第2の研磨セグメントの前記第2の摩耗寿命指数(w2)とは、99%以下、又は98%以下、又は97%以下、又は96%以下、又は95%以下だけ異なる、請求項1に記載の研磨物品。
【請求項8】
前記第1の摩耗寿命指数と前記第2の摩耗寿命との間の差が、少なくとも1かつ12以下である、請求項1に記載の研磨物品。
【請求項9】
前記第2の摩耗寿命に対する前記第1の摩耗寿命指数の比、w1/w2が、少なくとも1かつ25以下である、請求項1に記載の研磨物品。
【請求項10】
前記本体が、第1の研磨表面積SA1を提供する研磨セグメントの第1のセットと、第2の研磨表面積SA2を提供する前記研磨セグメントの第2のセットと、を含み、前記第2の研磨表面積に対する前記第1の研磨表面積、SA1/SA2が、少なくとも0.1かつ10以下である、請求項1に記載の研磨物品。
【請求項11】
前記第1の研磨セグメントが、メジアン粒径D50ap1を有する研磨粒子の第1のセットと、メジアン粒径D50ap2を有する研磨粒子の第2のセットと、を含み、D50ap2/D50ap1が、少なくとも1.1、又は少なくとも1.15、又は少なくとも1.2、又は少なくとも1.25、又は少なくとも1.3、又は少なくとも1.35、又は少なくとも1.4、又は少なくとも1.45、又は少なくとも1.5である、請求項1に記載の研磨物品。
【請求項12】
前記第1の結合剤組成物が、ガラス質結合材料を含む、請求項1に記載の研磨物品。
【請求項13】
前記第2の結合剤組成物が、樹脂結合材料を含む、請求項1に記載の研磨物品。
【請求項14】
基材の主平面に取り付けられた複数の研磨体を更に含み、前記複数の研磨体が、複数の第1の研磨体及び複数の第2の研磨体を含み、前記第1及び第2の研磨体が、互いに対して半径方向に交互に配置されている、請求項1~13のいずれか一項に記載の研磨物品。
【請求項15】
前記研磨物品が、カップホイールである、請求項1に記載の研磨物品。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下は、研磨物品、特に、結合研磨セグメントを含む研磨物品を対象とする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
例えば、鋸引き、穿孔、研磨、洗浄、彫刻、及び研削を含む、加工物から材料を除去する一般的な機能のために、種々の研磨工具が、過去1世紀にわたって様々な産業のために開発されてきた。研磨カップホイールは、典型的には、HDD用のAlTiCのエッジ研削に使用される。必要な精度を提供するカップホイールは、ホイールが摩耗するにつれて、すぐに精度が低下する可能性がある。より長持ちする材料で作製されたカップホイールは、特定の用途に必要な仕上げを提供しない。産業界は、改善された研削性能を達成することができる、カップホイール材料の改善を要求し続けている。
【図面の簡単な説明】
【0003】
本開示は、添付の図面を参照することによって、より良く理解され、その多数の特徴及び利点が当業者に明らかにされ得る。
図1図1は、実施形態による研磨物品の例解図を含む。
【発明を実施するための形態】
【0004】
図面と組み合わせた以下の説明は、本明細書で提供される教示の理解を助けるために提供される。以下の開示は、教示の特定の実施態様及び実施形態に焦点を当てる。この焦点は、教示を説明するのを助けるために提供されており、教示の範囲又は適用性に関する限定として解釈されるべきではない。しかしながら、他の教示も本出願において確かに使用することができる。
【0005】
本明細書中で使用される場合、「備える(comprises)」、「備える(comprising)」、「含む(includes)」、「含む(including)」、「有する(has)」、「有する(having)」という用語、又はそれらの任意の他の変形は、非排他的な包含を網羅することが意図される。例えば、特徴のリストを含む方法、物品、又は装置は、必ずしもそれらの特徴のみに限定されるものではないが、明示的に列挙されていない他の特徴、又はそのような方法、物品、若しくは装置に固有の他の特徴を含み得る。更に、矛盾する記載がない限り、「又は(or)」は、包含的なorを指し、排他的なorを指すものではない。例えば、条件A又はBは、以下のうちのいずれか1つによって満たされる、すなわち、Aが真であり(若しくは存在する)かつBが偽である(若しくは存在しない)、Aが偽であり(若しくは存在しない)かつBが真である(若しくは存在する)、並びにA及びBの両方が真である(若しくは存在する)。
【0006】
また、「a」又は「an」の使用は、本明細書に記載の要素及び構成要素を説明するために用いられる。これは、単に便宜上、及び本発明の範囲の一般的な意味を与えるために行われる。この記載は、1つ又は少なくとも1つを含み、そうでないことを意味することが明らかではない限り、単数形が、複数形も含むものとして、又はその逆として閲読されるべきである。例えば、単一の物品が本明細書に記載されている場合、単一の物品の代わりに2つ以上の物品を使用することができる。同様に、2つ以上の物品が本明細書に記載されている場合、その2つ以上の物品を単一の物品に置き換えることができる。
【0007】
他に定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語及び科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。材料、方法、及び実施例は、例解的であるに過ぎず、限定的であることを意図しない。特定の材料及び処理行為に関する特定の詳細が記載されていない限り、そのような詳細は、製造技術内の参考書及び他の情報源に見出され得る従来の手法を含み得る。
【0008】
以下は、研磨物品、より具体的には、1つ以上の研磨体、特に、異なる研磨特性の研磨体を含む研磨物品を対象としている。研磨体は、結合材料の三次元体積内に含有される研磨粒子を有する、結合研磨体の形態とすることができる。研磨物品は、加工物を研削するのに好適であり得、特に硬質材料、より具体的にはAlTiCの研削に好適であり得る。
【0009】
実施形態では、研磨物品100は、基材102の主平面に結合された研磨セグメント101を含む本体を含むことができる。研磨セグメントは、第1の研磨セグメント及び第2の研磨セグメントを含み、第1のセットの研磨セグメントが、第1の結合剤組成物を有し、第2の研磨セグメントが、第2の結合剤組成物を有し、第1の結合剤組成物と第2の結合剤組成物とが異なり、更に、第1の研磨セグメントが、第2の摩耗寿命指数(w2)とは異なる第1の摩耗寿命指数(w1)を含む。研磨セグメントの摩耗寿命指数は、ホイールを320メッシュのSiCサンドペーパーに対して、30Nの一定の垂直力下で10秒間、水冷却剤を用いて摩擦し、除去された材料の量を測定することによって測定され得る。
【0010】
実施形態では、第1の研磨セグメントは、混合物から調製することができる。
【0011】
実施形態では、第1の研磨セグメントw1の摩耗寿命指数は、研磨物品の改善された製造及び/又は性能を提供する特定の摩耗寿命指数であり得る。実施形態では、w1は、少なくとも1、少なくとも2、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、又は少なくとも6とすることができる。実施形態では、w1は、8以下、9以下、10以下、11以下、12以下、13以下、14以下又は15以下とすることができる。w1は、例えば、限定されないが、少なくとも1かつ8以下、少なくとも2かつ13以下、又は少なくとも6かつ8以下を含む、上記の最大値及び最小値のいずれかの間であり得ることが理解されるであろう。
【0012】
実施形態では、第2の研磨セグメントw2の摩耗寿命指数は、研磨物品の改善された製造及び/又は性能を提供する特定の摩耗寿命指数であり得る。実施形態では、w2は、少なくとも0.05、少なくとも0.1、少なくとも0.15、少なくとも0.2、又は少なくとも0.25とすることができる。実施形態では、w2は、2以下、1.5以下、1.25以下、1以下、0.9以下、又は0.8以下とすることができる。w1は、例えば、限定されないが、少なくとも0.1かつ0.8以下、少なくとも0.2かつ1.25以下、又は少なくとも0.15かつ1以下を含む、上記の最大値及び最小値のいずれかの間であり得ることが理解されるであろう。
【0013】
実施形態では、w1及びw2は、研磨物品の改善された製造及び/又は性能を提供する特定の差を有することができる。実施形態では、w1及びw2は、少なくとも5%、少なくとも10%、又は少なくとも15%、又は少なくとも20%、又は少なくとも25%だけ異なることができる。実施形態では、w1及びw2は、少なくとも1、又は少なくとも2、又は少なくとも3、又は少なくとも4、又は少なくとも5だけ異なることができる。実施形態では、w1とw2との間の差は、12以下、11以下、10以下、9以下、8以下、又は7以下とすることができる。実施形態では、w1とw2との間の差は、99%以下、又は98%以下、又は97%以下、又は96%以下、又は95%以下とすることができる。w1とw2との間の差は、例えば、少なくとも1かつ10以下、又は少なくとも5%かつ99%以下を含む、上記の最小値及び最大値のいずれかの間とすることができることが理解されるであろう。
【0014】
実施形態では、研磨物品は、第1の結合剤組成物を有する研磨セグメントの第1のセットと、第2の結合剤組成物を有する研磨セグメントの第2のセットと、を含むことができる。研磨セグメントの第1のセットは、第1の表面積SA1を提供することができ、研磨セグメントの第2のセットは、第2の研磨表面積SA2を提供する。
【0015】
実施形態では、研磨物品は、研磨物品の改善された性能及び/又は製造を提供する特定の比SA1/SA2を含むことができる。実施形態では、SA1/SA2は、少なくとも0.1、又は少なくとも0.2、又は少なくとも0.3、又は少なくとも0.4、又は少なくとも0.5とすることができる。実施形態では、SA1/SA2は、10以下、又は9以下、又は8以下、又は7以下、又は6以下、又は5以下とすることができる。SA1/SA2、例えば、限定されないが、少なくとも0.1かつ10以下、少なくとも0.3かつ7以下、又は少なくとも0.5かつ8以下を含む、上記の最大値及び最小値のいずれかの間とすることができることが理解されるであろう。
【0016】
実施形態では、研磨セグメントは、交互に配置することができる。実施形態では、研磨セグメントは、研磨セグメントの第1のセットが一緒にグループ化され、研磨セグメントの第2のセットが一緒にグループ化されるように配置することができる。実施形態では、研磨セグメントは、研磨セグメントの第1のセットからn1個の研磨セグメント、続いて研磨セグメントの第2のセットからn2個の研磨セグメント、続いて再び研磨セグメントの第1のセットからn1個のセグメントなど、一連の形式の中で配置することができる。実施形態では、n1は、1~10の任意の整数とすることができる。実施形態では、n2は、1~10の任意の整数とすることができる。
【0017】
実施形態では、第1の研磨セグメントは、第1の結合剤組成物中に研磨粒子の第1のセットを含むことができる。
【0018】
研磨粒子の第1のセットは、そのサイズが研磨物品の改善された性能及び/又は製造を提供する特定の材料とすることができる。実施形態では、研磨粒子の第1のセットは、酸化物、炭化物、窒化物、ホウ化物、ダイヤモンド、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。
【0019】
第1の結合剤組成物は、そのサイズが研磨物品の改善された性能及び/又は製造を提供する特定の材料とすることができる。実施形態では、第1の結合剤組成物は、ガラス質結合材料、樹脂結合材料、又は金属結合材料を含むことができる。実施形態では、第1の結合剤組成物は、ガラス質結合材料を含むことができる。
【0020】
実施形態では、第2の研磨セグメントは、第2の結合剤組成物中に研磨粒子の第2のセットを含むことができる。研磨粒子の第2のセットは、そのサイズが研磨物品の改善された性能及び/又は製造を提供する特定の材料とすることができる。実施形態では、研磨粒子の第2のセットは、酸化物、炭化物、窒化物、ホウ化物、ダイヤモンド、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。
【0021】
第2の結合剤組成物は、そのサイズが研磨物品の改善された性能及び/又は製造を提供する特定の材料とすることができる。実施形態では、第2の結合剤組成物は、ガラス質結合材料、樹脂結合材料、又は金属結合材料を含むことができる。実施形態では、第2の結合剤組成物は、樹脂結合材料を含むことができる。
【0022】
実施形態では、研磨物品はカップホイールとすることができる。実施形態では、研磨セグメントは、互いに対して半径方向に交互に配置することができる。
【0023】
実施形態では、研磨粒子の第1のセットは、特定のメジアン粒径D50ap1であり得、研磨物品の改善された性能及び/又は製造を提供する。実施形態では、D50ap1は、少なくとも1ミクロン、少なくとも1.1ミクロン、又は少なくとも1.2ミクロン、又は少なくとも1.3ミクロン、又は少なくとも1.4ミクロン、又は少なくとも1.5ミクロン、又は少なくとも1.6ミクロン、又は少なくとも1.7ミクロン、又は少なくとも1.8ミクロン、又は少なくとも1.9ミクロン、又は少なくとも2ミクロン、又は少なくとも2.1ミクロン、又は少なくとも2.2ミクロン、又は少なくとも2.3ミクロン、又は少なくとも2.4ミクロン、又は少なくとも2.5ミクロンとすることができる。実施形態では、D50ap1は、7ミクロン以下、又は7.5ミクロン以下、又は8ミクロン以下、又は8.5ミクロン以下、又は9ミクロン以下、又は9.5ミクロン以下、又は10ミクロン以下とすることができる。D50ap1は、例えば、限定されないが、少なくとも1ミクロンかつ10ミクロン以下、又は少なくとも1.5ミクロンかつ8ミクロン以下を含む、上記の最小値及び最大値のいずれかの間とすることができることが理解されるであろう。
【0024】
実施形態では、研磨粒子の第2のセットは、研磨物品の改善された性能及び/又は製造を提供する特定のメジアン粒径D50ap2であり得る。実施形態では、D50ap2は、少なくとも5ミクロン、又は少なくとも5.2ミクロン、又は少なくとも5.4ミクロン、又は少なくとも5.6ミクロン、又は少なくとも5.8ミクロン、又は少なくとも6ミクロン、又は少なくとも6.2ミクロン、又は少なくとも6.4ミクロン、又は少なくとも6.6ミクロン、又は少なくとも6.8ミクロン、又は少なくとも7ミクロン、又は少なくとも7.2ミクロン、又は少なくとも7.4ミクロン、又は少なくとも7.6ミクロン、又は少なくとも7.8ミクロン、又は少なくとも8ミクロンとすることができる。実施形態では、D50ap2は、30ミクロン以下、又は29.5ミクロン以下、又は29ミクロン以下、又は28.5ミクロン以下、又は28ミクロン以下、又は27.5ミクロン以下、又は27ミクロン以下、又は26.5ミクロン以下、又は26ミクロン以下、又は25.5ミクロン以下、又は25ミクロン以下とすることができる。D50ap2は、例えば、限定されないが、少なくとも5ミクロンかつ25ミクロン以下、又は少なくとも8ミクロンかつ25ミクロン以下を含む、上記の最小値及び最大値のいずれかの間とすることができることが理解されるであろう。
【0025】
実施形態では、研磨物品は、研磨物品の改善された性能及び/又は製造を提供する特定の比D50ap1/D50ap2を含むことができる。実施形態では、D50ap1/D50ap2は、少なくとも1.1、又は少なくとも1.15、又は少なくとも1.2、又は少なくとも1.25、又は少なくとも1.3、又は少なくとも1.35、又は少なくとも1.4、又は少なくとも1.45、又は少なくとも1.5とすることができる。実施形態では、D50ap1/D50ap2は、10以下、又は9.5以下、又は9以下、又は8.5以下、又は8以下、又は7.5以下、又は7以下とすることができる。D50ap1/D50ap2は、例えば、限定されないが、少なくとも1.1かつ8以下、又は少なくとも1.2かつ7以下を含む、上記の最小値及び最大値のいずれかの間とすることができることが理解されるであろう。
【0026】
実施形態では、第1の研磨セグメントは、研磨物品の改善された性能及び/又は製造を提供する特定の重量%の研磨粒子を含むことができる。実施形態では、第1のセグメントは、研磨セグメントの総重量に対して少なくとも30%の研磨粒子、又は研磨セグメントの総重量に対して少なくとも31%、又は少なくとも32%、又は少なくとも33%、又は少なくとも34%、又は少なくとも35%、又は少なくとも36%、又は少なくとも37%、又は少なくとも38%、又は少なくとも39%、又は少なくとも40%、又は少なくとも41%、又は少なくとも42%、又は少なくとも43%、又は少なくとも44%、又は少なくとも45%の研磨粒子を含むことができる。実施形態では、第1のセグメントは、研磨セグメントの総重量に対して70%以下の研磨粒子、又は研磨セグメントの総重量に対して69%以下、又は68%以下、又は67%以下、又は66%以下、又は65%以下、又は64%以下、又は63%以下、又は62%以下、又は61%以下、又は60%以下の研磨粒子を含むことができる。研磨粒子の重量%は、例えば、限定されないが、少なくとも31%かつ67%以下、又は少なくとも40%かつ60%以下を含む、上記の最小値及び最大値のいずれかの間であり得ることが理解されるであろう。
【0027】
実施形態では、第2の研磨セグメントは、研磨物品の改善された性能及び/又は製造を提供する特定の重量%の研磨粒子を含むことができる。実施形態では、第2のセグメントは、研磨セグメントの総重量に対して少なくとも30%の研磨粒子、又は研磨セグメントの総重量に対して少なくとも31%、又は少なくとも32%、又は少なくとも33%、又は少なくとも34%、又は少なくとも35%、又は少なくとも36%、又は少なくとも37%、又は少なくとも38%、又は少なくとも39%、又は少なくとも40%、又は少なくとも41%、又は少なくとも42%、又は少なくとも43%、又は少なくとも44%、又は少なくとも45%の研磨粒子を含むことができる。実施形態では、第2のセグメントは、研磨セグメントの総重量に対して70%以下の研磨粒子、又は研磨セグメントの総重量に対して69%以下、又は68%以下、又は67%以下、又は66%以下、又は65%以下、又は64%以下、又は63%以下、又は62%以下、又は61%以下、又は60%以下の研磨粒子を含むことができる。研磨粒子の重量%は、例えば、限定されないが、少なくとも31%かつ67%以下、又は少なくとも40%かつ60%以下を含む、上記の最小値及び最大値のいずれかの間であり得ることが理解されるであろう。
【0028】
多くの異なる態様及び実施形態が可能である。これらの態様及び実施形態のいくつかを本明細書に記載する。本明細書を読んだ後、当業者は、それらの態様及び実施形態が例解的であるに過ぎず、本発明の範囲を限定するものではないことを理解するであろう。実施形態は、以下に列挙される実施形態のうちのいずれか1つ以上に従うことができる。
【0029】
実施形態
実施形態1.研磨物品であって、基材の主平面に結合された研磨セグメントを含む本体を含み、研磨セグメントが、第1の研磨セグメント及び第2の研磨セグメントを含み、第1のセットの研磨セグメントが、第1の結合剤組成物を有し、第2の研磨セグメントが、第2の結合剤組成物を有し、第1の結合剤組成物と第2の結合剤組成物とが異なり、更に、第1の研磨セグメントが、第2の研磨セグメントの第2の摩耗寿命指数(w2)とは少なくとも5%だけ異なる第1の摩耗寿命指数(w1)を含む、研磨物品。
【0030】
実施形態2.第1の摩耗寿命指数が、少なくとも1、少なくとも2、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、又は少なくとも6である、実施形態1に記載の研磨物品。
【0031】
実施形態3.第1の摩耗寿命指数が、8以下、9以下、10以下、11以下、12以下、3以下、14以下又は15以下である、実施形態1に記載の研磨物品。
【0032】
実施形態4.第2の摩耗寿命指数が、2以下、1.5以下、1.25以下、1以下、0.9以下、又は0.8以下である、実施形態1に記載の研磨物品。
【0033】
実施形態5.第2の摩耗寿命指数が、少なくとも0.05、少なくとも0.1、少なくとも0.15、少なくとも0.2、又は少なくとも0.25である、実施形態1に記載の研磨物品。
【0034】
実施形態6.第1の摩耗寿命指数(w1)が、第2の研磨セグメントの第2の摩耗寿命指数(w2)とは、少なくとも5%又は少なくとも10%、10%又は少なくとも15%、又は少なくとも20%、又は少なくとも25%だけ異なる、実施形態1に記載の研磨物品。
【0035】
実施形態7.第1の摩耗寿命指数(w1)が、第2の研磨セグメントの第2の摩耗寿命指数(w2)とは、99%以下、又は98%以下、又は97%以下、又は96%以下、又は95%以下だけ異なる、実施形態1に記載の研磨物品。
【0036】
実施形態8.第1の摩耗寿命指数と第2の摩耗寿命との間の差が、少なくとも1、又は少なくとも2、又は少なくとも3、又は少なくとも4、又は少なくとも5である、実施形態1に記載の研磨物品。
【0037】
実施形態9.第1の摩耗寿命と第2の摩耗寿命との間の差が、12以下、11以下、10以下、9以下、8以下、又は7以下である、実施形態1に記載の研磨物品。
【0038】
実施形態10.第2の摩耗寿命に対する第1の摩耗寿命指数の比、w1/w2が、少なくとも1、又は少なくとも2、又は少なくとも3、又は少なくとも4、又は少なくとも5、又は少なくとも6、又は少なくとも7、又は少なくとも8、又は少なくとも9、又は少なくとも10である、実施形態1に記載の研磨物品。
【0039】
実施形態11.w1/w2が、20以下、又は21以下、又は22以下、又は23以下、又は24以下、又は25以下である、実施形態1に記載の研磨物品。
【0040】
実施形態12.本体が、第1の結合剤組成物を有する研磨セグメントの第1のセットと、第2の結合剤組成物を有する研磨セグメントの第2のセットとを含み、研磨セグメントの第1のセットが、第1の研磨表面積SA1を提供し、研磨セグメントの第2のセットが、第2の研磨表面積SA2を提供し、第2の研磨表面積に対する第1の研磨表面積、SA1/SA2が、少なくとも0.1、又は少なくとも0.2、又は少なくとも0.3、又は少なくとも0.4、又は少なくとも0.5である、実施形態1に記載の研磨物品。
【0041】
実施形態13.研磨セグメントの第1のセットが、第1の研磨表面積SA1を提供し、研磨セグメントの第2のセットが、第2の研磨表面積SA2を提供し、第2の研磨表面積に対する第1の研磨表面積、SA1/SA2が、10以下、又は9以下、又は8以下、又は7以下、又は6以下、又は5以下である、実施形態1に記載の研磨物品。
【0042】
実施形態14.第1の研磨セグメントが、メジアン粒径D50ap1を有する研磨粒子の第1のセットを含み、D50ap1が、少なくとも1ミクロン、少なくとも1.1ミクロン、又は少なくとも1.2ミクロン、又は少なくとも1.3ミクロン、又は少なくとも1.4ミクロン、又は少なくとも1.5ミクロン、又は少なくとも1.6ミクロン、又は少なくとも1.7ミクロン、又は少なくとも1.8ミクロン、又は少なくとも1.9ミクロン、又は少なくとも2ミクロン、又は少なくとも2.1ミクロン、又は少なくとも2.2ミクロン、又は少なくとも2.3ミクロン、又は少なくとも2.4ミクロン、又は少なくとも2.5ミクロンである、実施形態1に記載の研磨物品。
【0043】
実施形態15.第1の研磨セグメントが、メジアン粒径D50ap1を有する研磨粒子の第1のセットを含み、D50ap1が、7ミクロン以下、又は7.5ミクロン以下、又は8ミクロン以下、又は8.5ミクロン以下、又は9ミクロン以下、又は9.5ミクロン以下、又は10ミクロン以下である、実施形態1に記載の研磨物品。
【0044】
実施形態16.第2の研磨セグメントが、メジアン粒径D50ap2を有する研磨粒子の第2のセットを含み、D50ap2が、少なくとも5ミクロン、又は少なくとも5.2ミクロン、又は少なくとも5.4ミクロン、又は少なくとも5.6ミクロン、又は少なくとも5.8ミクロン、又は少なくとも6ミクロン、又は少なくとも6.2ミクロン、又は少なくとも6.4ミクロン、又は少なくとも6.6ミクロン、又は少なくとも6.8ミクロン、又は少なくとも7ミクロン、又は少なくとも7.2ミクロン、又は少なくとも7.4ミクロン、又は少なくとも7.6ミクロン、又は少なくとも7.8ミクロン、又は少なくとも8ミクロンである、実施形態1に記載の研磨物品。
【0045】
実施形態17.第2の研磨セグメントが、メジアン粒径D50ap2を有する研磨粒子の第2のセットを含み、D50ap2が、30ミクロン以下、又は29.5ミクロン以下、又は29ミクロン以下、又は28.5ミクロン以下、又は28ミクロン以下、又は27.5ミクロン以下、又は27ミクロン以下、又は26.5ミクロン以下、又は26ミクロン以下、又は25.5ミクロン以下、又は25ミクロン以下である、実施形態1に記載の研磨物品。
【0046】
実施形態18.第1の研磨セグメントが、メジアン粒径D50ap1を有する研磨粒子の第1のセットと、メジアン粒径D50ap2を有する研磨粒子の第2のセットと、を含み、D50ap2/D50ap1が、少なくとも1.1、又は少なくとも1.15、又は少なくとも1.2、又は少なくとも1.25、又は少なくとも1.3、又は少なくとも1.35、又は少なくとも1.4、又は少なくとも1.45、又は少なくとも1.5である、実施形態1に記載の研磨物品。
【0047】
実施形態19.第1の研磨セグメントが、メジアン粒径D50ap1を有する研磨粒子の第1のセットと、メジアン粒径D50ap2を有する研磨粒子の第2のセットと、を含み、D50ap2/D50ap1が、10以下、又は9.5以下、又は9以下、又は8.5以下、又は8以下、又は7.5以下、又は7以下である、実施形態1に記載の研磨物品。
【0048】
実施形態20.研磨粒子の第1のセットが、少なくとも30%、又は少なくとも31%、又は少なくとも32%、又は少なくとも33%、又は少なくとも34%、又は少なくとも35%、又は少なくとも36%、又は少なくとも37%、又は少なくとも38%、又は少なくとも39%、又は少なくとも40%、又は少なくとも41%、又は少なくとも42%、又は少なくとも43%、又は少なくとも44%又は少なくとも45%の重量%の第1の研磨セグメントを含む、実施形態1に記載の研磨物品。
【0049】
実施形態21.研磨粒子の第1のセットが、70%以下、又は69%以下、又は68%以下、又は67%以下、又は66%以下、又は65%以下、又は64%以下、又は63%以下、又は62%以下、又は61%以下、又は60%以下の重量%の第1の研磨セグメントを含む、実施形態1に記載の研磨物品。
【0050】
実施形態22.研磨粒子の第2のセットが、少なくとも30%、又は少なくとも31%、又は少なくとも32%、又は少なくとも33%、又は少なくとも34%、又は少なくとも35%、又は少なくとも36%、又は少なくとも37%、又は少なくとも38%、又は少なくとも39%、又は少なくとも40%、又は少なくとも41%、又は少なくとも42%、又は少なくとも43%、又は少なくとも44%又は少なくとも45%の重量%の第2の研磨セグメントを含む、実施形態1に記載の研磨物品。
【0051】
実施形態23.研磨粒子の第2のセットが、70%以下、又は69%以下、又は68%以下、又は67%以下、又は66%以下、又は65%以下、又は64%以下、又は63%以下、又は62%以下、又は61%以下、又は60%以下の重量%の第2の研磨セグメントを含む、実施形態1に記載の研磨物品。
【0052】
実施形態24.第1の結合剤組成物が、ガラス質結合材料、樹脂結合材料、又は金属結合材料を含む、実施形態1に記載の研磨物品。
【0053】
実施形態25.第1の結合剤組成物が、ガラス質結合材料を含む、実施形態1に記載の研磨物品。
【0054】
実施形態26.第2の結合剤組成物が、ガラス質結合材料、樹脂結合材料、又は金属結合材料を含む、実施形態1に記載の研磨物品。
【0055】
実施形態27.第2の結合剤組成物が、樹脂結合材料を含む、実施形態1に記載の研磨物品。
【0056】
実施形態28.基材の主平面に取り付けられた複数の研磨体を更に含み、複数の研磨体が、複数の第1の研磨体及び複数の第2の研磨体を含み、第1及び第2の研磨体が、互いに対して半径方向に交互に配置されている、先行する実施形態のいずれかに記載の研磨物品。
【0057】
実施形態29.研磨物品が、カップホイールである、実施形態1の研磨物品。
【0058】
実施形態30.エッジ研削を含む、実施形態1の研磨物品を使用する方法。
【0059】
実施形態31.AlTiCを含む材料を研削することを含む、実施形態1の研磨物品を使用する方法。
【実施例
【0060】
ガラス質セグメント
ガラス質結合研磨セグメントを、以下の手順に従って調製した。以下の表1に詳述する組成に従って、研磨ダイヤモンド粒子とガラスフリットとの混合物を調製した。混合物を、Resodyn LabRam音響ミキサ中で100%の強度で1分間混合した。次いで、混合物の中心に丸い窪みを作り、PEG結合剤を加えた。混合物を、Resodyn LabRam音響ミキサ中で100%の強度で1分間再び混合した。次いで、混合した粉末を20ssのスクリーンを通してふるいにかけ、一晩放置して乾燥させる。翌日、混合物を再びふるいにかける。
【0061】
【表1】
【0062】
この混合物を、5.02”の直径及び0.325”の目標成形厚さを有する鋼製金型で成形した。金型を25トンの力で15秒間プレスして、研磨体前駆体を形成した。
【0063】
研磨体前駆体を6”平方のバット上に置き、次いで、焼成のために炉内に置いた。ファイリングプロセスのタイミング及び温度を、以下の表2に詳述する。
【0064】
【表2】
【0065】
焼成された研磨体を冷却させ、次いで、炉から取り出した。
【0066】
樹脂セグメント
ガラス質結合研磨セグメントを、以下の手順に従って調製した。以下の表3に詳述する組成に従って、研磨ダイヤモンド粒子とフェノール樹脂粒子との混合物を調製した。混合物をResodyn LabRam音響ミキサ中で混合した。表1に従ってガラス球を添加し、次いで、混合物を再び混合した。
【0067】
【表3】
【0068】
次いで、研磨体を形成するために、混合物をホットプレスにおいて180℃で20分間プレスした。
【0069】
仕上げ
次いで、ガラス質及び樹脂研磨体を研磨セグメントに切断し、交互に基材に固着した。次いで、セメントを60℃で4時間硬化させて、研磨カップホイールを形成する。
【0070】
利益、他の利点、及び問題の解決策は、特定の実施形態に関して上で説明されている。しかしながら、利益、利点、問題の解決策、及び任意の利益、利点、又は解決策をもたらすかより顕著にし得る任意の特徴は、請求項のいずれか又はすべての重要な、必要な、又は本質的な特徴として解釈されるべきではない。1つ以上の構成成分を含む材料への本明細書での言及は、材料が、特定された1つ以上の構成成分から本質的になる、少なくとも1つの実施形態を含むと解釈され得る。「本質的になる」という用語は、特定された材料を含み、かつ少量の含有量(例えば、不純物含有量)を除く他のすべての材料を除外する(材料の特性を著しく変化させない)、組成物を含むと解釈されることになる。追加的に、又は代替において、ある特定の非限定的な実施形態では、本明細書で特定される組成物のうちのいずれも、明示的に開示されていない材料を本質的に含まない場合がある。本明細書の実施形態は、材料内のある特定の構成成分の含有量の範囲を含み、所与の材料内の構成成分の含有量が、合計100%であることが理解されるであろう。
【0071】
本明細書に記載の実施形態の明細書及び例解図は、様々な実施形態の構造の一般的な理解を提供することを意図している。明細書及び例解図は、本明細書に記載の構造又は方法を使用する装置及びシステムのすべての要素及び特徴の網羅的かつ包括的な説明として役立つことを意図するものではない。別個の実施形態が単一の実施形態中に組み合わせて提供され得、逆に、簡潔にするために単一の実施形態の文脈において説明されている様々な特徴が、別々に又は任意の部分的組み合わせで提供され得る。更に、範囲に記載された値への言及は、その範囲内の各々の値すべてを含む。多くの他の実施形態が、本明細書を読んだ後にのみ当業者に明らかとなり得る。本開示の範囲から逸脱することなく、構造的置換、論理的置換、又は別の変更を行うことができるように、他の実施形態を使用し、本開示から導出することができる。したがって、本開示は、限定的ではなく、例示的なものとみなされるべきである。
図1
【手続補正書】
【提出日】2023-06-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
研磨物品であって、
基材の主平面に結合された研磨セグメントを含む本体を含み、
前記研磨セグメントが、第1の研磨セグメント及び第2の研磨セグメントを含み、
前記第1の研磨セグメントが、第1の結合剤組成物を有し、前記第2の研磨セグメントが、第2の結合剤組成物を有し、前記第1の結合剤組成物と前記第2の結合剤組成物とが異なり、
更に、前記第1の研磨セグメントが、前記第2の研磨セグメントの第2の摩耗寿命指数(w2)とは少なくとも5%だけ異なる第1の摩耗寿命指数(w1)を含む、研磨物品。
【請求項2】
前記第1の摩耗寿命指数が、少なくとも1、又は少なくとも2、又は少なくとも3、又は少なくとも4、又は少なくとも5、又は少なくとも6である、請求項1に記載の研磨物品。
【請求項3】
前記第1の摩耗寿命指数が、8以下、又は9以下、又は10以下、又は11以下、又は12以下、又は13以下、又は14以下、又は15以下である、請求項1に記載の研磨物品。
【請求項4】
前記第2の摩耗寿命指数が、2以下、又は1.5以下、又は1.25以下、又は1以下、又は0.9以下、又は0.8以下である、請求項1に記載の研磨物品。
【請求項5】
前記第2の摩耗寿命指数が、少なくとも0.05、又は少なくとも0.1、又は少なくとも0.15、又は少なくとも0.2、又は少なくとも0.25である、請求項1に記載の研磨物品。
【請求項6】
前記第1の摩耗寿命指数(w1)が、前記第2の研磨セグメントの前記第2の摩耗寿命指数(w2)とは、少なくとも5%、又は少なくとも10%、又は少なくとも15%、又は少なくとも20%、又は少なくとも25%だけ異なる、請求項1に記載の研磨物品。
【請求項7】
前記第1の摩耗寿命指数(w1)が、前記第2の研磨セグメントの前記第2の摩耗寿命指数(w2)とは、99%以下、又は98%以下、又は97%以下、又は96%以下、又は95%以下だけ異なる、請求項1に記載の研磨物品。
【請求項8】
前記第1の摩耗寿命指数と前記第2の摩耗寿命との間の差が、少なくとも1かつ12以下である、請求項1に記載の研磨物品。
【請求項9】
前記第2の摩耗寿命に対する前記第1の摩耗寿命指数の比、w1/w2が、少なくとも1かつ25以下である、請求項1に記載の研磨物品。
【請求項10】
前記本体が、第1の研磨表面積SA1を提供する研磨セグメントの第1のセットと、第2の研磨表面積SA2を提供する前記研磨セグメントの第2のセットと、を含み、前記第2の研磨表面積に対する前記第1の研磨表面積、SA1/SA2が、少なくとも0.1かつ10以下である、請求項1に記載の研磨物品。
【請求項11】
前記第1の研磨セグメントが、メジアン粒径D50ap1を有する研磨粒子の第1のセットと、メジアン粒径D50ap2を有する研磨粒子の第2のセットと、を含み、D50ap2/D50ap1が、少なくとも1.1、又は少なくとも1.15、又は少なくとも1.2、又は少なくとも1.25、又は少なくとも1.3、又は少なくとも1.35、又は少なくとも1.4、又は少なくとも1.45、又は少なくとも1.5である、請求項1に記載の研磨物品。
【請求項12】
前記第1の結合剤組成物が、ガラス質結合材料を含む、請求項1に記載の研磨物品。
【請求項13】
前記第2の結合剤組成物が、樹脂結合材料を含む、請求項1に記載の研磨物品。
【請求項14】
基材の主平面に取り付けられた複数の研磨体を更に含み、前記複数の研磨体が、複数の第1の研磨体及び複数の第2の研磨体を含み、前記第1及び第2の研磨体が、互いに対して半径方向に交互に配置されている、請求項1に記載の研磨物品。
【請求項15】
前記研磨物品が、カップホイールである、請求項1に記載の研磨物品。

【国際調査報告】