(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-12
(54)【発明の名称】立体駐車システム
(51)【国際特許分類】
E04H 6/18 20060101AFI20240104BHJP
【FI】
E04H6/18 608Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022549535
(86)(22)【出願日】2021-10-11
(85)【翻訳文提出日】2022-08-16
(86)【国際出願番号】 CN2021123060
(87)【国際公開番号】W WO2023060388
(87)【国際公開日】2023-04-20
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522326271
【氏名又は名称】坪安坪泊(北京)科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】PATHWAY AUTOMATIC PARKING (BEIJING) CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】110004222
【氏名又は名称】弁理士法人創光国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【氏名又は名称】泉 通博
(74)【代理人】
【識別番号】100154070
【氏名又は名称】久恒 京範
(74)【代理人】
【識別番号】100153280
【氏名又は名称】寺川 賢祐
(72)【発明者】
【氏名】ビーナ、 ミケーレ アレッサンドロ
(72)【発明者】
【氏名】楊 剛
(72)【発明者】
【氏名】胡 冠男
(57)【要約】
【課題】本発明は立体駐車システムを提供する。
【解決手段】本発明は支柱、環状トラック、駐車プラットフォーム、プラットフォームブラケット、垂直動力システム、回転動力システムとプラットフォームインターロックシステムを主に含む立体駐車システムを開示する。プラットフォームインターロックシステムを配置することにより、車の入出中に転送される時の安全性を向上させることができる。同時に、本発明の立体駐車システムはモジュラー化設計を採用し、組み立てや輸送に便利であり、駐車プラットフォームが昇降的移動又は回転的移動を交互に転換できるため、迅速に車を入出することが可能であり、且つ、立体駐車システムは占める面積が小さく、安全性が高く、駐車のための都市空間を効率的かつ便利に使用し、今の都市の駐車困難の問題に対して、改革性を有し、多機能・ハイテクノロジーな解決策を提供する。
選択図
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
支柱(1)、環状トラック(2)、駐車プラットフォーム(3)、プラットフォームブラケット(4)、輸送モジュール(8)、垂直動力システム(5)、回転動力システム(6)および、プラットフォームインターロックシステム含む立体駐車システムであり、
前記支柱(1)には、その軸方向に沿って延びる長手方向チャネル(7)が配置され、前記長手方向チャネル(7)内には前記輸送モジュール(8)が配置され、前記垂直動力システム(5)は、前記輸送モジュール(8)を駆動して前記長手方向チャネル(7)に沿って往復的昇降させることに使用され、
前記環状トラック(2)は前記支柱(1)の外周の周りに配置され、前記環状トラック(2)は、前記支柱(1)の軸方向に沿って少なくとも1層が設置され、前記環状トラック(2)の任意の一層は前記縦方向チャネル(7)が貫通される位置にギャップ(9)を形成し、前記輸送モジュール(8)は任意の一層の前記ギャップ(9)に移動すると、現在の層の前記環状トラック(2)と、クローズドリングトラックを形成でき、
前記プラットフォームブラケット(4)は、前記輸送モジュール(8)と任意の一層の前記環状トラック(2)に、移動可能に配置され、前記プラットフォームブラケット(4)のいずれか一つには、前記駐車プラットフォーム(3)が配置され、前記回転動力システム(6)は、前記プラットフォームブラケット(4)を前記クローズドリングトラックに移動させるように駆動して、前記プラットフォームブラケット(4)が前記輸送モジュール(8)と現在の前記環状トラック(2)の間に位置の交換を実現するために使用され、
前記プラットフォームインターロックシステムは、移送機構およびロック機構(10)を含み、前記ロック機構(10)は、任意の一層の前記環状トラック(2)の前記ギャップ(9)と近い場所に配置され、前記輸送モジュール(8)が停留していない前記環状トラック(2)のロック機構(10)はいずれも、ロック位置にあり、現在の層の前記環状トラック(2)にある前記プラットフォームブラケット(4)をロックし、
前記プラットフォームブラケット(4)のいずれか一つは前記移送機構が配置され、かつ、前記輸送モジュール(8)が任意の一層の前記ギャップ(9)に移動し、前記クローズドリングトラックを形成した時、前記移送機構は前記輸送モジュール(8)上の前記プラットフォームブラケット(4)を、力を加える位置させるように駆動して、ロック機構(10)をトリガーし、現在の層の前記環状トラック(2)上の前記プラットフォームブラケット(4)のロック状態を解除させること、を特徴とする立体駐車システム。
【請求項2】
前記ロック機構(10)の任意の一層はいずれもロッキングレバー及び、戻りばねを含み、
前記ロッキングレバーの中央は前記環状トラック(2)にヒンジで連結され、前記ロッキングレバーの一端にプラットフォームブラケットが環状トラック(2)に沿って移動するのを防止することができる突起部が配置され、他の一端に前記輸送モジュール(8)にある前記プラットフォームブラケット(4)に接触し押されるためのロック解除部が配置され、
前記戻りばねは前記ロッキングレバーと前記環状トラック(2)の間に配置され、前記突起部による前記プラットフォームブラケット(4)のロック状態を維持することができ、前記ロック解除部は前記プラットフォームブラケット(4)に接触し押された後、前記ロック状態が解除されること、を特徴とする請求項1に記載の立体駐車システム。
【請求項3】
前記ロック機構(10)のいずれか一つには、状態センサーが装備され、前記状態センサーは前記立体駐車システムの制御システムと通信して接続され、前記ロック機構の動作状態をリアルタイムで監視すること、を特徴とする請求項1又は2に記載の立体駐車システム。
【請求項4】
任意の一層の前記環状トラック(2)はいずれも、上部環状トラックおよび上部環状トラックの下方に位置する下部環状トラック(21)を含み、前記輸送モジュール(8)は上部補欠環状トラック(82)及び、下部支持ブロック(81)を含み、
前記上部補欠環状トラック(82)は任意の一層の前記上部環状トラックとドッキングして上部クローズドリングトラックを形成するために使用され、前記輸送モジュール(8)では、前記プラットフォームブラケット(4)の頂部が前記上部補欠環状トラック(82)にスライド可能にヒンジで連結され、前記環状トラック(2)では、前記プラットフォームブラケット(4)の頂部が前記上部環状トラックにヒンジで連結され、実際の操作では、事前に記録されたロック機構金属はボルトで固定され、関係の近くの事前に記録された下部リングトラックの上面に取り付けられる。
前記下部支持ブロック(81)は任意の一層の前記下部環状トラック(21)とドッキングして下部クローズドリングトラックを形成するために使用され、前記上部クローズドリングトラックと前記下部クローズドリングトラックは前記クローズドリングトラックを構成し、前記下部支持ブロック(81)は前記移送機構及び/又は前記回転動力システム(6)を装備すること、を特徴とする請求項1又は2に記載の立体駐車システム。
【請求項5】
前記輸送モジュール(8)上では、前記プラットフォームブラケット(4)の頂部はいずれも、スライドブロックを介して前記上部補欠環状トラック(82)にスライド可能に取り付けられ、
前記環状トラック(2)上に、前記プラットフォームブラケット(4)の頂部はいずれも、スライドブロックを介して前記上部環状トラックにスライド可能に取り付けられ、前記プラットフォームブラケット(4)の頂部は前記スライドブロック上にヒンジで連結されること、を特徴とする請求項4に記載の立体駐車システム。
【請求項6】
前記プラットフォームブラケット(4)のいずれか一つは、底部または中部に、下部クローズドリングトラックと協働するガイドプーリーグループ(11)が設置されること、を特徴とする請求項4に記載の立体駐車システム。
【請求項7】
前記回転動力システム(6)はリングギア(61)、駆動ギア(62)および、前記回転駆動機構(63)を含み、
前記リングギア(61)は前記プラットフォームブラケット(4)に固定的に取り付けられ、前記クローズドリングトラックが形成される時、現在の層の各前記プラットフォームブラケット(4)上の前記リングギア(61)はエンドツーエンドで順次ドッキングし、クローズドリングギアを形成し、
前記駆動ギア(62)は前記下部支持ブロック(81)又は前記下部環状トラック(21)に配置され、前記クローズドリングギアと噛み合い、前記プラットフォームブラケット(4)を駆動し、前記プラットフォームブラケット(4)が前記輸送モジュール(8)と現在の前記環状トラック(2)の間に位置交換を実現し、
前記回転駆動機構(63)は前記駆動ギア(62)を駆動して回転させるように、前記駆動ギア(62)と連接すること、を特徴とする請求項4に記載の立体駐車システム。
【請求項8】
前記移送機構は少なくとも一つの移送ハイドロリックシリンダー(12)を含み、前記移送ハイドロリックシリンダー(12)はシリンダチューブとシリンダロッドを含み、前記シリンダチューブ又は前記シリンダロッドのいずれの一者は前記リングギア(61)に連接し、他の一者は前記プラットフォームブラケット(4)の底部又は中部に連接し、前記移送ハイドロリックシリンダー(12)は前記プラットフォームブラケット(4)を押して、その頂部のヒンジを中心として前記支柱(1)から離れる方向に回転させることができること、を特徴とする請求項7に記載の立体駐車システム。
【請求項9】
前記回転駆動機構(63)は駆動電動機又は駆動モーターであること、を特徴とする請求項7に記載の立体駐車システム。
【請求項10】
軸方向に沿って延びる昇降トラックは前記長手方向チャネル(7)内に配置され、前記輸送モジュール(8)が前記昇降トラックにスライド可能に接続されること、を特徴とする請求項1又は2に記載の立体駐車システム。
【請求項11】
前記垂直動力システム(5)は動力駆動機構(51)と動力伝達チェーン(52)を含み、前記動力伝達チェーン(52)は、一端が前記動力駆動機構(51)に連接され、他の一端が前記輸送モジュール(8)に連接されること、を特徴とする請求項1又は2に記載の立体駐車システム。
【請求項12】
前記動力駆動機構(51)は巻き上げモーター又はウインチであること、を特徴とする請求項11に記載の立体駐車システム。
【請求項13】
前記支柱(1)の頂部には、動力駆動機構を収容するための機械室が設置されること、を特徴とする請求項11に記載の立体駐車システム。
【請求項14】
前記プラットフォームブラケット(4)はL字型で、垂直リンクロッドと水平サポートロッドを含み、前記垂直リンクロッドは、頂部が前記輸送モジュール(8)に連接され、底部が前記水平サポートロッドの一端に連接され、前記水平サポートロッドは前記駐車プラットフォーム(3)への連接に使用されること、を特徴とする請求項1又は2に記載の立体駐車システム。
【請求項15】
前記駐車プラットフォーム(3)は、プラットフォーム本体、入出ランプ(31)及び、開始通路(32)を含み、
前記入出ランプ(31)は前記プラットフォーム本体の上面に設置され、且つ前記入出ランプ(31)は、前記プラットフォーム本体の車入出へのガイドを提供するように、前記プラットフォーム本体の長手方向に伸び、
前記開始通路(32)は、前記プラットフォーム本体の上面の一端に設置され、前記開始通路(32)内には前輪プレッシャープレート(33)が設置され、前記前輪プレッシャープレート(33)はばねによって前記開始通路(32)内に連接され、車の前輪が前記前輪プレッシャープレート(33)に移動するとき、前記前輪プレッシャープレート(33)は作動され、信号を前記立体駐車システムの制御システムに送信すること、を特徴とする請求項1に記載の立体駐車システム。
【請求項16】
前記支柱(1)に配置される2つの安全ライトカーテンをさらに備え、
前記輸送モジュール(8)が地上に位置し、且つその上に駐車される車が入った場合、2つの前記安全ライトカーテンが、前記駐車プラットフォーム(3)の前端と後端の縁をそれぞれ照らし、車の前部または後部が前記駐車プラットフォーム(3)から突き出すことを防止し、前記安全ライトカーテンが前記制御システムと通信し接続されること、を特徴とする請求項15に記載の立体駐車システム。
【請求項17】
前記支柱(1)に配置される車高検出センサをさらに備え、
前記車高検出センサは、前記制御システムと通信して接続されること、を特徴とする請求項15又は16に記載の立体駐車システム。
【請求項18】
前記駐車プラットフォーム(3)の底部に配置された底部センサをさらに備え、前記底部センサは、前記駐車プラットフォーム(3)は地上に降りる時、前記駐車プラットフォーム(3)の着陸エリアに障害物があるかどうかを検出するために使用され、前記底部センサは前記立体駐車システムの制御システムと通信して接続されること、を特徴とする請求項1に記載の立体駐車システム。
【請求項19】
安全シールドをさらに備え、
前記安全シールドは、前記立体駐車システムの外周に配置されること、を特徴とする請求項1に記載の立体駐車システム。
【請求項20】
前記支持柱(1)は、ソーラー充電装置、照明装置、および看板のうちの少なくとも一つをさらに備えること、を特徴とする請求項1に記載の立体駐車システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駐車装置の分野、特に立体駐車システムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、中国の自動車の数は3億7200万台に達し、まだ増え続ける傾向がある。それに伴い、駐車スペースの不足も増えている。従来の駐車場は、ほとんどが地上または地下に設置されており、地上駐車スペースの利用率は低く、地下駐車場は投資額が大きく、洪水のリスクがある。同時に、既存の駐車場は、ユーザエクスペリエンスが悪く、フレキシブル性が低く、駐車スペースを見つけるための時間がかかって、10分間でも達するだけでなく、インテリジェント化レベルが低いため、車の所有者が駐車する際の難易度が大幅に高くなってしまう。これに基づいて、駐車困難の問題を軽減するために、立体駐車設備が誕生した。
【0003】
中国国内の立体駐車場業界は、主に立体駐車棟と独立した立体駐車場設備を含み、立体駐車棟の建設は都市の土地を多く占めており、これらの施設の利用率は非常に低い(約20%-30%)場合が多い。その主な原因としては、入出通路が長すぎて、また入出過程が緩慢すぎることである。市場で既存使用可能な解決策としては、垂直循環方式駐車システムがある。既存の垂直循環駐車システムは、スペース利用、立体構造設置、インテリジェント駐車操作などの点である程度に適化されている。一方、立体駐車装置は主に高さに沿うスペースに多層駐車スペースを設置し、駐車または車取りする場あり、車両に対するターンオーバー輸送などに係るが、既存の駐車設備は車のターンオーバー輸送の過程での安全性の問題に注意を払っていないため、垂直円形駐車システムの安全上の危険性を高める。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、合理的な構造を設置し、高度な使用安全性を有し、上記の車のターンオーバー輸送の過程で潜在的な安全上の危険が大きいという問題を効果的に解決できる立体駐車システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は支柱、環状トラック、駐車プラットフォーム、プラットフォームブラケット、輸送モジュール、垂直動力システム、回転動力システムおよび、プラットフォームインターロックシステム含む立体駐車システムを提供し、前記支柱には、その軸方向に沿って延びる長手方向チャネルが配置され、前記長手方向チャネル内には前記輸送モジュールが配置され、前記垂直動力システムは、前記輸送モジュールを駆動して前記長手方向チャネルに沿って往復的昇降させることに使用され、前記環状トラックは前記支柱の外周の周りに配置され、前記環状トラックは、前記支柱の軸方向に沿って少なくとも1層が設置され、前記環状トラックの任意の一層は前記縦方向チャネルが貫通される位置にギャップを形成し、前記輸送モジュールは任意の一層の前記ギャップに移動すると、現在の層の前記環状トラックと、クローズドリングトラックを形成でき、前記プラットフォームブラケットは、前記輸送モジュールと任意の一層の前記環状トラックに、移動可能に配置され、前記プラットフォームブラケットのいずれか一つには、前記駐車プラットフォームが配置され、前記回転動力システムは、前記プラットフォームブラケットを前記クローズドリングトラックに移動させるように駆動して、前記プラットフォームブラケットが前記輸送モジュールと現在の前記環状トラックの間に位置の交換を実現するために使用され、前記プラットフォームインターロックシステムは、移送機構およびロック機構を含み、前記ロック機構は、任意の一層の前記環状トラックの前記ギャップと近い場所に配置され、前記輸送モジュールが停留していない前記環状トラックのロック機構はいずれも、ロック位置にあり、現在の層の前記環状トラックにある前記プラットフォームブラケットをロックし、前記プラットフォームブラケットのいずれか一つは前記移送機構が配置され、かつ、前記輸送モジュールが任意の一層の前記ギャップに移動し、前記クローズドリングトラックを形成した時、前記移送機構は前記輸送モジュール上の前記プラットフォームブラケットを、力を加える位置させるように駆動して、ロック機構をトリガーし、現在の層の前記環状トラックにある前記プラットフォームブラケットのロック状態を解除する。
【0006】
選択的には、さらに、制御システムが含まれ、前記制御システムは前記垂直動力システム、前記回転動力システムおよび、前記プラットフォームインターロックシステムの中の少なくとも一つと通信し連続する。
【0007】
選択的には、任意の一層の前記ロック機構はいずれもロッキングレバー及び、戻りばねを含み、前記ロッキングレバーの中央は前記環状トラックにヒンジで連結され、前記ロッキングレバーの一端にプラットフォームブラケットが環状トラックに沿って移動するのを防止することができる突起部が配置され、他の一端に前記輸送モジュールにある前記プラットフォームブラケットに接触し押されるためのロック解除部が配置され、前記戻りばねは前記ロッキングレバーと前記環状トラックの間に配置され、前記突起部による前記プラットフォームブラケットのロック状態を維持することができ、前記ロック解除部は前記プラットフォームブラケットに接触し押された後、前記ロック状態が解除される。
【0008】
選択的には、前記突起部は、ロック動作を具体的に実施するために、凸状ブロックまたはスナップ溝を備える。
【0009】
選択的には、任意の一層の前記ロック機構はいずれもロック機構ベースを設置し、前記ロッキングレバーの中央はロック機構ベースにヒンジで連結され、前記戻りばねは前記ロッキングレバーと前記ロック機構ベースの間に配置される。ここで、前記ロック機構ベースは、ボルトによって前記環状トラックの前記ギャップと近い場所に固定的に取り付けられる。
【0010】
選択的には、前記ロック機構のいずれか一つには、状態センサーが装備され、前記状態センサーは前記立体駐車システムの制御システムと通信して接続され、前記ロック機構の動作状態をリアルタイムで監視する。
【0011】
選択的には、任意の一層の前記環状トラックはいずれも、上部環状トラックおよび上部環状トラックの下方に位置する下部環状トラックを含み、前記上部環状トラックと前記下部環状トラックの前記長手方向チャネルに貫通される位置には、ギャップが形成され、前記輸送モジュールは上部補欠環状トラック及び、下部支持ブロックを含み、ここで、
前記上部補欠環状トラックは任意の一層の前記上部環状トラックとドッキングして上部クローズドリングトラックを形成するために使用され、前記プラットフォームブラケットの頂部は前記上部補欠環状トラックと任意の一層の前記上部環状トラックにスライド可能にヒンジで連結され、即ち、前記輸送モジュールでは、前記プラットフォームブラケットの頂部が前記上部補欠環状トラックにスライド可能にヒンジで連結され、前記環状トラックでは、前記プラットフォームブラケットの頂部が前記上部環状トラックにヒンジで連結され、
前記下部支持ブロックは任意の一層の前記下部環状トラックとドッキングして下部クローズドリングトラックを形成するために使用され、前記上部クローズドリングトラックと前記下部クローズドリングトラックは前記クローズドリングトラックを構成し、前記クローズドリングトラックに二層構造を有させ、前記下部支持ブロックは前記移送機構及び/又は前記回転動力システムを装備するために使用できる。実際の操作では、前記ロック機構ベースはボルトによって前記下部環状トラック上面のギャップに近い場所に固定的に取り付けられる。
【0012】
選択的には、前記輸送モジュールでは、前記プラットフォームブラケットの頂部はいずれも、スライドブロックを介して前記上部補欠環状トラックにスライド可能に取り付けられ、前記環状トラックでは、前記プラットフォームブラケットの頂部はいずれも、スライドブロックを介して前記上部環状トラックにスライド可能に取り付けられ、前記プラットフォームブラケットの頂部は前記スライドブロック上にヒンジで連結される。ここで、前記スライドブロックのいずれか一つは環状スライドブロックであり、前記クローズドリングトラックが形成されたとき、現在の層の各前記プラットフォームブラケット上の前記環状スライドブロックはエンドツーエンドで順次ドッキングし、クローズドリングスライドブロックが形成される。
選択的には、前記プラットフォームブラケットのいずれか一つは、底部または中部に、下部クローズドリングトラックと協働するガイドプーリーグループが設置される。
【0013】
選択的には、前記ガイドプーリーグループのいずれか一つは、サイドプーリー、縦方向プーリー、およびプーリーブラケットを含み、前記サイドプーリーと縦方向プーリーは両方とも前記プーリーブラケットに取り付けられ、前記プーリーブラケットは前記プラットフォームブラケットに固定され、少なくとも前記クローズドリングトラックが形成され、且つ前記回転動力システムにより現在の層の上前記プラットフォームブラケットを駆動し回転させる時、前記サイドプーリーと縦方向プーリーの両方ともが現在の層の前記下部環状トラックとローリングフィットを形成できる。ここで、前記サイドプーリーは前記下部環状トラックの上面と協働して、前記サイドプーリーの軸は前記支柱に垂直的設置され、前記縦方向プーリーは前記下部環状トラックの外側の面と協働して、前記縦方向プーリーの軸は前記支柱に平行的設置される。
【0014】
選択的には、前記回転動力システムはリングギア、駆動ギアおよび、回転駆動機構を含み、
前記リングギアは前記プラットフォームブラケットに固定的に取り付けられ、前記クローズドリングトラックが形成される時、現在の層の各前記プラットフォームブラケット上の前記リングギアはエンドツーエンドで順次ドッキングし、クローズドリングギアを形成し、
前記駆動ギアは前記下部支持ブロック又は前記下部環状トラックに配置され、前記クローズドリングギアと噛み合い、前記プラットフォームブラケットを駆動し、前記プラットフォームブラケットが前記輸送モジュールと現在の前記環状トラックの間に位置交換を実現し、
前記回転駆動機構は前記駆動ギアを駆動して回転させるように、前記駆動ギアと連接する。
【0015】
選択的には、前記移送機構は少なくとも一つの移送ハイドロリックシリンダーを含み、前記移送ハイドロリックシリンダーはシリンダチューブとシリンダロッドを含み、前記シリンダチューブ又は前記シリンダロッドのいずれの一者は前記リングギアに連接し、他の一者は前記プラットフォームブラケットの底部又は中部に連接し、前記移送ハイドロリックシリンダーは前記プラットフォームブラケットを押して、その頂部ヒンジを中心として前記支柱から離れる方向に回転させることができる。
【0016】
選択的には、前記移送ハイドロリックシリンダーのシリンダチューブは前記リングギアに固定され、前記シリンダーロッドの一端は前記シリンダチューブにスライド可能に接続され、他端は前記プラットフォームブラケットの下部または中央に接続され、前記移送ハイドロリックシリンダーは前記プラットフォームブラケットを押して、その頂部ヒンジを中心として前記支柱から離れる方向に回転させることができる。具体的には、対応するリングギア上に前記移送機構が配置され、前記プラットフォームブラケットとそれとセットになる前記移送機構の両方は対応するリングギアと共に回転する。
【0017】
選択的には、前記移送ハイドロリックシリンダーはピストンハイドロリックシリンダー又はプランジャーハイドロリックシリンダーである。
【0018】
選択的には、前記回転駆動機構は駆動電動機又は駆動モーターである。
【0019】
選択的には、昇降トラックは前記長手方向チャネル内に軸方向に沿って延びて配置され、前記輸送モジュールが前記昇降トラックにスライド可能に接続される。具体的には、前記上部補欠環状トラックと前記下部支持ブロックとの両者はこの昇降トラックにスライド可能に連接される。前記昇降トラックは主にガイド作用を発揮する。
【0020】
選択的には、前記垂直動力システムは動力駆動機構と動力伝達チェーンを含み、前記動力伝達チェーンは、一端が前記動力駆動機構に連接され、他の一端が前記輸送モジュールに連接される。
【0021】
選択的には、前記動力駆動機構は巻き上げモーター又はウインチである。
【0022】
選択的には、前記支柱の頂部には、動力駆動機構を収容するための機械室が設置される。
【0023】
選択的には、前記支柱的底部は地上への固定的な取付に使用される。
【0024】
選択的には、前記プラットフォームブラケットはL字型で、垂直リンクロッドと水平サポートロッドを含み、前記垂直リンクロッドは、頂部が前記輸送モジュールに連接され、底部が前記水平サポートロッドの一端に連接され、前記水平サポートロッドは前記駐車プラットフォームへの連接に使用される。
【0025】
選択的には、前記垂直リンクロッドと前記水平サポートロッドは一体的に成形される。
【0026】
選択的には、前記駐車プラットフォームは、プラットフォーム本体、入出ランプ及び、開始通路を含み、
前記入出ランプは前記プラットフォーム本体の上面に設置され、且つ前記入出ランプは、前記プラットフォーム本体の車入出へのガイドを提供するように、前記プラットフォーム本体の長手方向に伸び、
前記開始通路は、前記プラットフォーム本体の上面の一端に設置され、前記開始通路内には前輪プレッシャープレートが設置され、前記前輪プレッシャープレートはばねによって前記開始通路内に連接され、即ち、前輪プレッシャープレートはばねによってプリロードされ、車の前輪が前記前輪プレッシャープレートに移動するとき、前記前輪プレッシャープレートは作動され、信号を前記立体駐車システムの制御システムに送信する。
【0027】
選択的には、前記支柱に配置される安全ライトカーテンをさらに備え、前記安全ライトカーテンは2つであり、前記輸送モジュールが地上に位置し、且つその上に駐車される車が入った場合、2つの前記安全ライトカーテンが、前記駐車プラットフォーム3の前端と後端の縁をそれぞれ照らし、車の前部または後部が前記駐車プラットフォーム3から突き出すことを防止し、前記安全ライトカーテンが前記制御システムと通信し接続される。
【0028】
選択的には、前記安全ライトカーテンはレーザーセンサーであり、前記レーザーセンサーは前記制御システムと通信して接続される。
【0029】
選択的には、前記支柱に配置される車高検出センサをさらに備え、前記車高検出センサは、前記制御システムと通信して接続される。前記車高検出センサはレーザーセンサーであってもよい。
【0030】
選択的には、前記駐車プラットフォームの底部に配置された底部センサをさらに備え、前記底部センサは、前記駐車プラットフォームは地上に降りる時、前記駐車プラットフォームの着陸エリアに障害物があるかどうかを検出するために使用され、前記底部センサは前記立体駐車システムの制御システムと通信して接続される。
【0031】
選択的には、安全シールドをさらに備え、前記安全シールドは、前記立体駐車システムの外周に配置される。
【0032】
選択的には、駐車領域への車両の出入りを監視するために、前記支柱に底部駐車区監視装置が設けられ、前記底部駐車区監視装置は制御システムに通信し接続される。
【0033】
選択的には、前記支柱は、ソーラー充電装置、照明装置、および看板のうちの少なくとも一つをさらに備える。且つ、前記支柱の頂部に照明装置が設置された後、立体駐車システムは全体として「街灯」のような形になり、一つの物体に複数の用途がある。
【0034】
選択的には、ユーザー端末APPをさらに搭載し、前記ユーザー端末APPは前記制御システムと通信して接続され、既存のプログラムにより、駐車スペースの予約、車入出プロセスの制御及び、料金支払いなどを実現できる。
発明の効果
【0035】
本発明は、従来の技術に対して以下の技術的効果を達成した。
【0036】
本発明により提供する立体駐車システムは、合理的な構造を有し、プラットフォームインターロックシステムを設置することにより、プラットフォームブラケットと長手方向チャネルの間に輸送モジュールの垂直移動に必要な間隔を保留するように、その移送機構が、昇降中にプラットフォームブラケットの傾斜状態の維持を保証し、同時にプラットフォーム上の車が上昇中に落下するのを防ぎ、移送機構とロック機構との間に連動を実現でき、移送機構はプラットフォームブラケットを押して支柱から離れる方向へ移動させ、輸送モジュールが長手方向チャネル内にスムーズに移動することを保証し、且つプラットフォームブラケットをロック機構との接触状態から解放させ、ロック機構は環状トラックにある他のプラットフォームブラケットをロッキングし、環状トラック上にある他のプラットフォームブラケットの自由的移動の発生を防止し、輸送モジュールの駆動により、プラットフォームブラケットがある一層のギャップに停止した時、移送機構がプラットフォームブラケットを駆動して支柱へ近づく方向へ移動させ、輸送モジュールの垂直的移動に必要な間隔を埋めて、同時にロック機構が圧力を受けて、移動し、現在の層の環状トラック上のプラットフォームブラケットをロッキング状態から解放させ、回転機能を開始し、プラットフォームブラケットは輸送モジュールと現在の層の環状トラックとの間に位置更替を実現する。以上により、車の入出の過程に、安全性は効果的に向上する。
【0037】
以上のことから分かるように、本発明の立体駐車システムは、モジュラー化の設計を採用し、組み立てや輸送に便利であり、駐車プラットフォームが昇降的移動又は回転的移動を交互に転換できるため、迅速に車を入出することが可能であり、且つ、立体駐車システムは占める面積が小さく、安全性が高く、駐車のための都市空間を効率的かつ便利に使用し、今の都市の駐車困難の問題に対して、改革性を有し、多機能・ハイテクノロジーな解決策を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0038】
本発明の実施形態または先行技術の技術的解決策をより明確に説明するために、実施形態に必要な添付の図面を以下に簡単に紹介する。明らかに、以下の説明の図面は、本発明の一部の実施形態にすぎない。当業者にとっては、これらの図面に従って、他の図面も創造的な努力なしに、得ることができる。
図1は本発明実施例に開示された立体駐車システムの全体構造の概略図であり;
図2は本発明実施例に開示された立体駐車システムにおける垂直動力システムの構造の概略図であり;
図3は本発明実施例に開示された立体駐車システムにおける回転動力システムの全体構造の概略図であり;
図4は本発明実施例に開示された立体駐車システムにおける回転動力システムの部分構造の概略図であり;
図5は本発明実施例に開示された立体駐車システムにおけるクローズドリングギアの形成のメカニズム図であり;
図6は本発明実施例に開示された立体駐車システムにおけるプラットフォームブラケットの車両積載状態の概略図であり;
図7は本発明実施例に開示された立体駐車システムにおける移送機構の取付の概略図であり;
図8は本発明実施例に開示された立体駐車システムにおけるロック機構の取付の概略図であり;
図9は本発明実施例に開示された立体駐車システムにおけるガイドプーリーグループの取付の概略図であり;
図10は本発明実施例に開示された立体駐車システム中駐車プラットフォームの取付の概略図であり;
図11は本発明実施例に開示された立体駐車システム中前輪プレッシャープレートの取付の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
本発明の実施例における技術的解決策は、本発明の実施例における添付図面を参照して以下に明確かつ完全に説明される。明らかに、記載された実施例は、本発明の実施例の一部に過ぎず、すべての実施例ではない。本発明の実施例に基づいて、創造的な作業なしに当業者によって得られる他のすべての実施例は、本発明の保護範囲に含まれるものとする。
【0040】
本発明の目的の一つは、合理的な構造および使用中の強力な安全性を有し、既存の車両の回転および輸送の過程における大きな潜在的な安全上の危険の問題を効果的に解決できる立体駐車システムを提供することである。
【0041】
本発明の上記の目的、特徴および利点をより明確に理解するために、本発明を、添付の図面および特定の実施例と併せて、以下でさらに詳細に説明する。
【0042】
実施例一
【0043】
図1-11に示すように、本実施例は支柱1、環状トラック2、駐車プラットフォーム3、プラットフォームブラケット4、輸送モジュール8、垂直動力システム5、回転動力システム6とプラットフォームインターロックシステムを主に含む立体駐車システム100を提供する。そのうち、支柱1には、その軸方向に沿って延びる長手方向チャネル7が配置され、長手方向チャネル7内には輸送モジュール8が配置され、垂直動力システム5は、輸送モジュール8を駆動して長手方向チャネル7に沿って往復的昇降させることに使用され、環状トラック2は支柱1の外周の周りに配置され、且つ環状トラック2は、支柱1の軸方向に沿って少なくとも1層が間隔的設置され、環状トラック2の任意の一層は縦方向チャネル7が貫通される位置にギャップ9を形成し、輸送モジュール8は任意の一層の前記ギャップ9に移動すると、現在の層の前記環状トラック2と、クローズドリングトラックを形成できる。プラットフォームブラケット4は、輸送モジュール8と任意の一層の環状トラック2に、移動可能に配置される。プラットフォームブラケット4のいずれか一つには、駐車される車を乗せる駐車プラットフォーム3が配置される。回転動力システム6は、プラットフォームブラケット4を、前記形成されたクローズドリングトラックに移動させるように駆動して、プラットフォームブラケット4が、輸送モジュール8と現在の環状トラック2の間に位置の交換を実現するために使用される。プラットフォームインターロックシステムは、移送機構およびロック機構10を含む。ロック機構10は、任意の一層の環状トラック2のギャップ9と近い場所に配置される。輸送モジュール8が停留していない環状トラック2(即ち環状トラック2のギャップが開放状態であり)のロック機構10はいずれも、ロック位置にあり、現在の環状トラック2上のプラットフォームブラケット4の自由的移動を防止するように、現在の環状トラック2上のプラットフォームブラケット4をロックする。プラットフォームブラケット4のいずれか一つは移送機構が配置され、かつ、輸送モジュール8が任意の一層のギャップに移動し、クローズドリングトラックを形成した時(即ち環状トラック2のギャップは輸送モジュール8により埋められ)、移送機構は輸送モジュール8上のプラットフォームブラケット4を、力を加える位置するように駆動して、ロック機構10をトリガーし、現在の層の環状トラック2にあるプラットフォームブラケット4のロック機構10によるロック状態を解除させ、プラットフォームブラケット4が輸送モジュール8と現在の環状トラック2の間に位置の交換を実現する。
【0044】
本実施例において、さらに、制御システムが含まれる。制御システムは垂直動力システム5、回転動力システム6とプラットフォームインターロックシステムの中の少なくとも一つと通信する。好ましい形態は、制御システムは上述前記垂直動力システム5、回転動力システム6及び、プラットフォームインターロックシステムいずれの一つと通信し、全体の立体駐車システム100の運用をコントロールする。
【0045】
本実施例においては、任意の一層のロック機構10はいずれもロッキングレバー及び、戻りばねを含み、ロッキングレバーの中央は前記環状トラック2にヒンジで連接され、ロッキングレバーの一端にプラットフォームブラケットが環状トラック2に沿って移動するのを防止することができる突起部が配置され、他の一端に輸送モジュール8にある前記プラットフォームブラケット4に接触し押されるためのロック解除部が配置される。戻りばねはロッキングレバーと環状トラック2の間に配置され、突起部によるプラットフォームブラケット4のロック状態を維持することができる。ロック解除部はプラットフォームブラケット4に接触し押された後、ロック状態が解除される(即ちロッキングレバーはばねの弾性力を克服した後、突起部を、円形トラックにプラットフォームブラケットの動きを妨げないロック解除位置に移動させる)。好ましい形態としては、前記突起部は、ロック動作を具体的に実施するための凸状ブロックまたはスナップ溝を備える。例えば、凸状ブロック又はスナップ溝は現在の層の回転動力システム6に突き刺さり、現在の層の回転動力システム6が正常に動作するのを妨げ、現在の層の環状トラック2上のプラットフォームブラケット4のロックを実現し、プラットフォームブラケット4が環状トラック2上に移動またはオフセットすることを防止し、車が落下するリスクを減らし、車が高い高さに位置する場合の安全性を向上させるのに役立つ。
【0046】
本実施例において、任意の一層のロック機構10はいずれもロック機構ベースを設置し、ロッキングレバーの中央はロック機構ベースにヒンジで連結され、戻りばねはロッキングレバーとロック機構ベースの間に配置される。ここで、ロック機構ベースは、輸送モジュール8が現在の層のギャップを埋め入れた途端に、ロック機構10をトリガーでき、現在の層のプラットフォームブラケット4の回転の制限をすぐに解除できるように、ボルトによって環状トラック2のギャップ9と近い場所に固定的に取り付けられる。
【0047】
本実施例において、前記ロック機構10のいずれか一つには、状態センサーが装備される。状態センサーは立体駐車システム100の制御システムと通信して接続され、ロック機構10の動作状態をリアルタイムで監視し、即ち、ロック機構10がロック状態であるかロック解除状態であるかを監視し、リアルタイムの状態情報を制御システムに送信する。
【0048】
本実施例において、任意の一層の前記環状トラック2はいずれも、上部環状トラックおよび上部環状トラックの下方に位置する下部環状トラック21を含む。上部環状トラックと下部環状トラック21はいずれも、縦方向チャネル7が貫通される位置にギャップ9を形成する。輸送モジュール8は上部補欠環状トラック82及び、下部支持ブロック81を含む。ここで、上部補欠環状トラック82は任意の一層の上部環状トラックとドッキングして上部クローズドリングトラックを形成するために使用され、プラットフォームブラケット4の頂部が上部補欠環状トラック82と任意の一層の上部環状トラックにスライド可能にヒンジで連結される。
【0049】
下部支持ブロック81は任意の一層の下部環状トラック21とドッキングして下部クローズドリングトラックを形成するために使用される。上部クローズドリングトラックと下部クローズドリングトラックはクローズドリングトラックを構成し、各ワンセットのクローズドリングトラックに二層構造を有させる。本実施例において、下部支持ブロック81は移送機構及び/又は回転動力システム6を装備するために使用することができる。実際の操作では、ロック機構ベースはボルトによって下部環状トラック21の上面のギャップに近い場所に固定的に取り付けられる。
【0050】
本実施例において、好ましい形態として、支柱1の軸方向スペースを節約するために、一つ環状トラック構造は、任意の隣接する2つの環状トラック2の間で共有される。例えば、最下部の環状トラック2の上部環状トラックと最後から2番目の環状トラック2の下部環状トラックの2つの環状トラックを一つ環状トラックとして、上半分を上層の下部環状トラックとし、下半分を下層の上部環状トラックとして使用する。実際の操作では、駐車システムが高すぎることによって引き起こされる全体的な安定性の不均衡を回避するために、環状トラック2が、支柱1の軸方向に等間隔に4層(セット)配置されることが好ましい。同時に、輸送モジュール8が停留していない環状トラック2に2ないし4つのプラットフォームブラケット4は同時に装備され、輸送モジュール8には、常に一つのプラットフォームブラケット4が配置されることにより、クローズドリングトラックでは、3ないし5つのプラットフォームブラケット4を同時に運用することを実施できる。好ましい形態としては、本実施例において、輸送モジュール8が停留していない環状トラック2に2ないし4つのプラットフォームブラケット4は同時に装備され、輸送モジュール8には、常に一つのプラットフォームブラケット4が配置され、1層あたり形成されたクローズドリングトラックに、3つのプラットフォームブラケット4の同時の運用を実現できる。
【0051】
より具体的には、クローズドリングトラック上で3つのプラットフォームブラケット4の同時運用を実現できる構造に基づいて上部環状トラックと下部環状トラック21のいずれか一つを2/3リング構造(対応の中心角が240°であり)、上部補欠環状トラック82と下部支持ブロック81はそれぞれ1/3リング構造(対応の中心角が120°であり)に設定する。4層の環状トラック2を使用して、1層環状トラック2あたり、2つのプラットフォームブラケット4が装備される上、輸送モジュール8には常に一つのプラットフォームブラケット4が装備され、システムには合計9つの駐車スペースがあり、スペースの効率的な使用を実現した。
【0052】
本実施例において、プラットフォームブラケット4の上部補欠環状トラック82上の取付の構造を例として、前記「スライド可能にヒンジで連結」とは、プラットフォームブラケット4の頂部は上部補欠環状トラック82に沿ってスライドでき、上部補欠環状トラック82に対する回転もできることを指す。実際の操作では、以下のような形態を使用できる。プラットフォームブラケット4のいずれか一つの頂部はスライドブロックを介してスライド可能に上部補欠環状トラック82又は任意の一層の上部環状トラックに取り付けられ、プラットフォームブラケット4の頂部はちょうつがい又はじくピンによりスライドブロックにヒンジで連結される。スライドブロックはいずれも環状スライドブロックである。クローズドリングトラックは形成された時、現在の層の各プラットフォームブラケット4上の環状スライドブロックは順にエンドツーエンドで順次ドッキングし、クローズドリングスライドブロックを形成する。本実施例の好ましい形態としては、環状スライドブロックはいずれも1/3リング構造(対応の中心角が120°であり)に設定する。クローズドリングトラックに数が3つ以上であるプラットフォームブラケット4が設置される場合、環状スライドブロック、上部環状トラック、下部環状トラック21、上部補欠環状トラック82及び、下部支持ブロック81に対応する中心角はいずれも勿論適応的に調整できる。
【0053】
本実施例において、プラットフォームブラケット4のいずれか一つは底部又は中部に下部クローズドリングトラックと協働するガイドプーリーグループ11が設置される。該ガイドプーリーグループ11はサイドプーリーを含む。好ましい形態としては、ガイドプーリーグループ11のいずれか一つは、サイドプーリー、縦方向プーリー、およびプーリーブラケットを含み、サイドプーリーと縦方向プーリーは両方ともプーリーブラケットに取り付けられ、プーリーブラケットは前記プラットフォームブラケット4に固定され、少なくともクローズドリングトラックが形成され、且つ回転動力システム6により現在の層の上前記プラットフォームブラケットを駆動し回転させる時、前記サイドプーリーと縦方向プーリーの両方ともが現在の層の前記下部環状トラック21とスライドフィットを形成できる。そのうち、縦方向プーリーと下部環状トラック21に上面と協働し、縦方向プーリー、サイドプーリーの軸は支柱1に垂直的設置され、サイドプーリーは下部環状トラック21の外側の表面と協働し、サイドプーリーの軸は支柱1に平行的設置される。プラットフォームブラケット4のいずれか一つには、二組の前記ガイドプーリーグループ11が設置されることが好ましい。
【0054】
本実施例において、
図3~5に示すように、回転動力システム6はリングギア61、駆動ギア62及び、回転駆動機構63を含む。リングギア61はプラットフォームブラケット4に固定的に取り付けられ、クローズドリングトラックが形成される時、現在の層の各プラットフォームブラケット4上のリングギア61はエンドツーエンドで順次ドッキングし、クローズドリングギアを形成する。駆動ギア62は下部支持ブロック81又は下部環状トラック21に配置され、クローズドリングギアと噛み合い、プラットフォームブラケット4を駆動し、プラットフォームブラケット4が輸送モジュール8と現在の環状トラック2の間に位置交換を実現する。回転駆動機構63は駆動ギア62を駆動して回転させるように、駆動ギア62と連接する。そのうち、回転駆動機構63は駆動電動機、駆動モーター又は、歯車伝達機構等を含む機械伝達機構であってもよい。回転駆動機構63は下部環状トラック21又は輸送モジュール8の下部支持ブロック81に固定されてもよい、その自体はロック機構またはロック構造を有し、輸送モジュール8の昇降中のプラットフォームブラケット4への回転動力システム6によるロック効果をさらに高め、例えば、回転駆動機構63が駆動電動機を採用する場合、電動機内にモーターシャフトロック装置を追加して、このようなロック機能を実現することができる。
【0055】
本実施例において、好ましくは、駆動ギア62はリングギア61の内輪側に配置され、二者の間に内部噛み合いギアアセンブリが形成される。実際の操作では、駆動ギア62とリングギア61の間に内部噛み合い方式も使用されてもよい、即ち駆動ギア62はリングギア61の外輪側に配置される。この場合、駆動ギア62が一つ配置されてもよく、またはプラットフォームブラケット4あたりに一つ配置されてもよい。回転動力系統6の具体的な設定形態は、上記の内外歯車噛み合い形態に限らず、実際に応じて、複数の歯車を含む歯車メッシュグループまたはタービンウォーム駆動形態を含む他の構造であってもよい。
【0056】
本実施例において、移送機構は少なくとも一つの移送ハイドロリックシリンダー12を含む。移送ハイドロリックシリンダー12はシリンダチューブとシリンダロッドを含む。シリンダチューブ又は前記シリンダロッド中の一者はリングギア61に連接され、他の一者はプラットフォームブラケット4の底部又は中部に連接され。例えば、本実施例において、シリンダチューブがリングギア61にヒンジで連結され、シリンダロッドがプラットフォームブラケット4の底部にヒンジで連結される。移送ハイドロリックシリンダー12はプラットフォームブラケット4を押して、その頂部ヒンジを中心として支柱1から離れる方向に回転させることができる。具体的には、移送機構は対応のリングギア61に配置され、プラットフォームブラケット4とそれとセットになる移送機構は対応のリングギア61とともに回転する。ここで、移送ハイドロリックシリンダー12はピストンハイドロリックシリンダー又はプランジャーハイドロリックシリンダーであってもよい。移送機構は、プラットフォームキャリア4が上昇中に作動するように、プラットフォームブラケット4を駆動して、半径方向外側に傾斜させることができる。移送機構はプラットフォームブラケット4を駆動して、半径方向外側に傾斜させることにより、駐車プラットフォーム3の外側は上向きに傾斜して、駐車プラットフォーム3の車がプラットフォームブラケット4に近づくようになり、プラットフォームブラケット4の持ち上げ中に、車がプラットフォームブラケット4から滑り落ちるのを防止することができ、駐車システムの持ち上げに役立つ。輸送モジュール8の昇降中において、移送機構はプラットフォームブラケット4を押して支柱から離れるように移動し、輸送モジュール8が縦方向チャネル7内でスムーズに作動することを保証し、且つプラットフォームブラケット4をロック機構10との接触状態から解放させ、ロック機構10は環状トラックにある他のプラットフォームブラケットをロッキングし、環状トラック上にある他のプラットフォームブラケットに自由的移動することを防止し、輸送モジュール8の駆動により、プラットフォームブラケット4はある層のギャップに停止した時、移送機構がプラットフォームブラケットを駆動して支柱へ近づく方向へ移動させ、輸送モジュールの垂直的移動に必要な間隔を埋めて、同時にロック機構が圧力を受けて、移動し、現在の層の環状トラック上のプラットフォームブラケットをロッキング状態から解放させ、回転機能を開始し、プラットフォームブラケットは輸送モジュールと現在の層の的環状トラックとの間に位置更替を実現する。上記から分かるように、移送機構は、ロック機構10と連動する効果も果たすことができる。本実施例においては、傾斜機能をオフにしてから、ロック機構10を作動させ、プラットフォームブラケット4に対するロック機構10によるロック効果は解除されることができるようになる。
【0057】
本実施例において、長手方向チャネル7は、その軸方向に沿って延びる昇降トラック(図には示されていない)を備え、輸送モジュール8は、昇降トラックにスライド可能に接続される。具体的には、上部補欠環状トラック82と下部支持ブロック81の両方は、この昇降トラックにスライド可能に接続される。昇降トラックは主にガイドの役割を果たす。
【0058】
本実施例において、
図1および
図2に示すように、垂直動力システム5は、動力駆動機構51および動力伝達チェーン52を含む。動力伝達チェーン52の一端は、動力駆動機構51に接続され、もう一方の端は輸送モジュール8に接続される。そのうち、動力駆動機構51は巻き上げモーターまたはウインチであり、動力駆動機構51を収容するための機械室が支柱1の頂部に設けられる。動力伝達チェーン52は、可動プーリーアセンブリ、またはギアメッシュ伝達アセンブリ、歯車ラックギアメッシュ伝達アセンブリなどを含む機械的伝達機構であり得る。動力伝達チェーン52が可動プーリーアセンブリを採用する場合、エレベーター駆動システムに似ており、ここではさらに説明しない。
【0059】
さらに、動力駆動機構51は、好ましくはケーブルウインチを使用することができる。機械室は、人が歩く通路とウインチアセンブリと合わせる制御キャビネットを備え、垂直電力システム5および機械室は、地上で事前に組み立てた後に、支柱の頂部に移送できる。その中で、ケーブルウインチには、ウインチ、ウインチを駆動するためのギア駆動機構、ブレーキなどが装備される。
【0060】
本実施例において、支柱1の底部は地上への固定的な取付に使用される。本実施例において、プラットフォームブラケット4はL字型で、垂直リンクロッドと水平サポートロッドを含み、垂直リンクロッドは、頂部が前記輸送モジュール8に連接され、底部が水平サポートロッドの一端に連接され、水平サポートロッドは駐車プラットフォーム3への連接に使用される。好ましい形態として、垂直リンクロッドと水平サポートロッドは一体的に成形される。
【0061】
本実施例において、
図10~11に示すように、駐車プラットフォーム3は、プラットフォーム本体を含み、入出ランプ31はプラットフォーム本体の上面に設置され、且つ入出ランプ31は、プラットフォーム本体の車入出へのガイドを提供するように、プラットフォーム本体の長手方向に伸びる。車を完全に固定するために、プラットフォーム本体の上面の一端にも開始通路32が設けられ、開始通路32内には、前輪プレッシャープレート33が配置され、前輪プレッシャープレート33内の圧力センサーが初期状態で圧力を感じるのを回避するために、前輪プレッシャープレート33がスプリングでプリロードされる。車の前輪が前輪プレッシャープレート33に移動すると、前輪プレッシャープレート33がばねの予締力を克服し、圧力センサが押され、前輪プレッシャープレート33が作動されたことを意味している。作動信号は立体駐車システム100の制御システムに伝達され、前輪プレッシャープレート33の押された信号は、車がプラットフォーム本体に完全に駐車されたことを示し、垂直動力システム5は、基本的に直接作動させて輸送モジュール8を駆動して昇降させ、駐車する車を上部空間に移送することができる。さらに、前輪プレッシャープレート33の開始位置は、ローラースイッチによって検出され、ローラースイッチの接点は、スライド接点によって制御システムに提供することができる。
【0062】
本実施例において、駐車プラットフォーム3は、4つの溶接構成要素を使用することができ、構成要素は、輸送中の体積を最小にするために積み重ねることができる。
【0063】
本実施例において、入出ランプ31は、管状鋼製の2つのガイドトラックを含み、2つのガイドトラックは、車のタイヤを保護し、車をプラットフォーム本体に正しくガイドするために、プラットフォーム本体の長さ方向に平行に配置され、2つのガイドトラックは、ホイールローリングランプを形成し、互いに間隔を置いて配置される。入出ランプ31は、プラットフォーム本体の長さ方向の片側にのみ配置することも、両側に同時に配置することもできる。
【0064】
本実施例において、支柱1に配置される安全ライトカーテンをさらに備える。安全ライトカーテンは2つであり、前記輸送モジュール8が地上に位置し、且つその上に駐車される車が入る場合、2つの安全ライトカーテンが、駐車プラットフォーム3の前端と後端の縁をそれぞれ照らし、車の前部または後部が前記駐車プラットフォーム3から突き出すことを防止する。安全ライトカーテンが制御システムと通信し接続される。その中で、安全ライトカーテンは好ましくはレーザーセンサーであり、レーザーセンサーは制御システムに通信して接続される。
【0065】
本実施例において、車高が駐車に要求される高さを満たしているかどうかを検出するために、支柱1に配置される車高検出センサをさらに備える。車高検出センサは、前記制御システムと通信して接続される。車高検出センサはレーザーセンサーであってもよい。
【0066】
本実施例において、駐車プラットフォーム3の底部に配置された底部センサをさらに備える。底部センサは、駐車プラットフォーム3が地上に降りる時、駐車プラットフォーム3の着陸エリアに障害物があるかどうかを検出するための安全装置として使用される。底部センサは立体駐車システム100の制御システムと通信して接続される。底部センサはレーザーセンサーまたはカメラを使用できる。
【0067】
本実施例において、支柱1、駐車プラットフォーム3、およびプラットフォームブラケット4などの主要な構成要素は、好ましくは、鋼または軽量の複合材料で作成される。支柱1は垂直に設置され、その底部はアンカー固定によって地面に固定することができる。支柱1の底部は、それ自体のベースを有することもできる。このベースは、立体駐車システム100が占める面積を確定するように、地面に固定される。
【0068】
本実施例において、検査を容易にするおよび作業員の安全のために、安全シールドも配置される。安全シールドは、立体駐車システム100の外周に配置され、モザイクグリッドを使用することができる。さらに、支柱1とモザイクグリッドの間にコネクティングロッドなどの接続および固定構造のような接続ポイントを追加して、人員の安全をさらに確保することができる。
【0069】
本実施例において、駐車領域への車両の出入りを監視し、セキュリティ監視、ビデオ防犯に使用されるために、支柱1に底部駐車区監視装置が設けられる。前記底部駐車区監視装置は制御システムに通信可能に接続される。
【0070】
本実施例において、支柱1は、ソーラー充電装置、照明装置、および看板のうちの少なくとも一つをさらに備える。且つ、支柱1の頂部に照明装置が設置された後、立体駐車システムは全体として「街灯」のような形になり、一つの物体に複数の用途がある。その中で、看板は、LCDまたはLEDの広告画面であり得、ソーラー充電装置は、垂直電力システム5および回転電力システム6などの駐車システムの様々な電気機器に電力を供給する同時に、駐車システムの全体的なエネルギー効率の改善に有利することができる。社会の進展と発展に伴い、電気自動車の利用はますます拡大しており、本実施例では、より多様なユーザーのニーズを満たすために、既存の充電パイル構造などの電気自動車充電システムを立体駐車システム100に配置することもできる。
【0071】
さらに、本実施例において、塀構造は、立体駐車システム100全体の周りに配置され得る。この塀は、軽量で、耐荷重性のない3D印刷構造またはプレハブされた壁パネル構造であり得、立体駐車システム100を囲み隠すのに使用され、立体駐車システム100を効果的に見えないように隠し、駐車システムの通常の使用機能を影響せずに、屋内駐車システムを形成する。上記塀構造は、正方形または円形にすることができ、この塀構造の表面は、LED情報看板、発電用の太陽光発電パネルなどを配置するために使用することができる。
【0072】
本実施例において、ユーザー端末APPをさらに搭載し、立体駐車システム100には、制御システムと通信し連続する無線信号モジュールが配置される。無線信号モジュールは顧客の携帯端末(携帯電話など)などのユーザー端末APPと通信して無線通信し連続することができ、駐車システムの制御システムは、携帯端末からの車入りまたは車出す信号を取得し、車入りまたは車出す信号に応じて駐車プラットフォームをディスパッチする。車入りを例として、顧客は対応するAPPをダウンロードし、ユーザーが駐車システムから予設定された駐車範囲(300mなど)内にある場合、ユーザー端末APPの駐車機能ワンキーを介して呼び出すことができる。このとき、無負荷状態である駐車プラットフォームの一つは制御システムにより輸送モジュール8に移され、輸送モジュール8によって底部駐車区(地上)に車入りを待つ。車出しを例として、顧客は対応するAPPをダウンロードし、ユーザーが駐車システムから事前に設定された車出し範囲(300mなど)内にある場合、ユーザー端末APPの車出し機能ワンキーを介して呼び出すことができる。このとき、制御システムは、底部駐区(地面)にある駐車プラットフォームを、出し待ちの車の層の高さまで上昇するように調整し、この層での円周方向の回転により、駐車プラットフォームを車両と一緒に輸送モジュール8に移送して、輸送モジュール8により底部駐車区(地上)に輸送される。上記のワイヤレスリモートコントロールフォームに加えて、顧客はカード読み取りにより車入出を実行することもできる。ここで、さらに説明しない。
【0073】
さらに、駐車システムのインテリジェンスを向上させるために、ユーザー端末APPにモバイル決済ソフトウェアシステムと駐車スペース予約機能を設定でき、ユーザーはハンドヘルドデバイスを操作してすばやく便利に車を入出することができる。
【0074】
以上から分かるように、本実施例により提供される立体駐車システム100の本体は、支柱、動力システム、および9つの駐車スペースで構成され、支柱は1m2未満の面積を占めることができる。モジュラー化設計は、組み立てや輸送に便利であり、支柱1、駐車プラットフォーム3、プラットフォームブラケット4などの主要コンポーネントは、軽量化を実現するために炭素繊維などの複合材料で作られ、駐車スペースは上下に昇降したり回転したり交互に転換でき、車の入出を快速的に実現でき、充電パイル、ソーラー充電補助システムを装備し、ワンキー予約スマートパーキングとモバイル決済システムを提供し、LED情報看板により広告が配置され、交通情報を提供し、ニュースをスクロールすることができる。上記の立体駐車システム100は、「街路灯柱」駐車システムの概念を採用し、モジュラー設計、インタラクティブ駐車モード、小さい占める面積、多機能運搬能力および安全性であり、都市空間の効率的かつ便利な使用を通じて、今の都市の駐車困難の問題に対して、改革性を有し、多機能・ハイテクノロジーな解決策を提供する。
【0075】
なお、本発明は、上記の例示した実施例の詳細に限定されないこと、および本発明が思想または基本的特徴から逸脱しない場合、他の形態で実施され得ることは当業者には明らかであることに留意されたい。したがって、実施例は、すべての点で例示的であり、限定的ではないと見なされるべきであり、本発明の範囲は、前述の説明ではなく、添付の特許請求の範囲によって定義され、したがって、添付の特許請求の範囲内に含まれる同等物の意味および範囲内にある変更は、本発明に含まれることを意図しており、特許請求の範囲内の図面記号は、関連する特許請求の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
【0076】
本発明では、具体的な例を使用して本発明の原理と実施形態を説明し、上記の実施例の説明は、本発明の方法とコアアイデアを理解するのを助けるためにのみ使用され、同時、当業者にとって、本発明のアイデアによれば、具体的な実施形態および適用範囲に変更があるであろう。結論として、本明細書の内容は、本発明を限定するものとして解釈されるべきではない。
符号の説明
【0077】
100、立体駐車システム、
1、支柱、
2、環状トラック、
21、下部環状トラック、
3、駐車プラットフォーム、
31、入出ランプ、
32、開始通路、
33、前輪プレッシャープレート、
4、プラットフォームブラケット、
5、垂直動力システム、
51、動力駆動機構、
52、動力伝達チェーン、
6、回転動力システム、
61、リングギア、
62、駆動ギア、
63、回転駆動機構、
7、長手方向チャネル、
8、輸送モジュール、
81、下部支持ブロック、
82、上部補欠環状トラック、
9、ギャップ、
10、ロック機構、
11、ガイドプーリーグループ、
12、移送ハイドロリックシリンダー。
【国際調査報告】