(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-12
(54)【発明の名称】電子機器用バッグ
(51)【国際特許分類】
A45C 11/00 20060101AFI20240104BHJP
A45C 9/00 20060101ALI20240104BHJP
A45C 13/00 20060101ALI20240104BHJP
G06F 1/16 20060101ALI20240104BHJP
【FI】
A45C11/00 E
A45C9/00 Z
A45C13/00 Z
G06F1/16 313A
G06F1/16 313C
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023533248
(86)(22)【出願日】2021-10-14
(85)【翻訳文提出日】2023-05-29
(86)【国際出願番号】 IB2021059437
(87)【国際公開番号】W WO2022112878
(87)【国際公開日】2022-06-02
(31)【優先権主張番号】102020000029096
(32)【優先日】2020-11-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523200826
【氏名又は名称】ヒューマンファクターエックス エス.アール.エル.スタート-アップ コンスティチュータ エー ノーマ デル’アート.4シー レッグ 24 ジェンナイオ 15
(71)【出願人】
【識別番号】523200837
【氏名又は名称】フライシャー,ヴィヴィアン
(74)【代理人】
【識別番号】100092956
【氏名又は名称】古谷 栄男
(74)【代理人】
【識別番号】100101018
【氏名又は名称】松下 正
(72)【発明者】
【氏名】ベッラーニ,ミケーレ
(72)【発明者】
【氏名】フライシャー,ヴィヴィアン
【テーマコード(参考)】
3B045
【Fターム(参考)】
3B045BA21
3B045CB05
3B045CE07
3B045CE09
3B045DA23
3B045FA01
3B045GA01
3B045GB01
3B045GC02
(57)【要約】
一対の対向する矩形のフラップからなり、フラップの各々は、それぞれ半円筒形の輪郭を有する付属物を長辺の一端に設け、フラップの前記長辺の他端近傍には、内面において、数個の円筒形のヒンジを備え、アーム8が前記円筒形のヒンジの各々に固定され、前記アーム8はセンターピボットを介してフレームに接続され、両者はバッグの短辺の縁に配置されることを特徴とする電子機器用バッグ。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対の対向する矩形のフラップ2、3を備え、前記フラップの各々は、長辺の一端にそれぞれ付属物4、5が設けられ、前記付属物4、5は半円筒形の輪郭を有し、他端には、内面において、数個の円筒形のヒンジ6、7を備え、アーム8が各前記円筒形のヒンジ6、7に固定され、前記アーム8はセンターピボット10を介してフレーム9に接続され、両者はバッグの短辺の縁に配置されることを特徴とする電子機器用バッグ1。
【請求項2】
前記付属物4、5は、前記円筒形のヒンジ6、7に合致するように十分な長さを有することを特徴とする、請求項1に記載のバッグ。
【請求項3】
フラップが静止位置にあるとき、前記アーム8とフ前記レーム9は互いに重なり合うことによって、前記アーム8と前記フレーム9の対応する軸支側との関係性がバッグの側面を規定することを特徴とする、請求項1または2に記載のバッグ。
【請求項4】
前記フラップ2、3の内面には、切り欠き13が平行に2列に配置され、前記フレーム9を収容するのに適しており、また、上部フラップ2の中央には、予想されるタブレット端末を係合するのに適したプレート14が設けられることを特徴とする、請求項1から3に記載のバッグ。
【請求項5】
前記タブレット端末を正しい位置に設置するのに適した2つの付属物を備え、係合要素によって前記フラップ2に配置されるブラケット16が、前記上部フラップ2の中央に設けられることを特徴とする、前記請求項のいずれかに記載のバッグ。
【請求項6】
前記フラップ2に磁気要素17を設け、前記タブレット端末の表面に補足的な磁性素子を設けられることを特徴とする、請求項1から5に記載のバッグ。
【請求項7】
少なくとも1つのフラップの少なくとも一方の表面に固定点が設けられることを特徴とする、前記請求項のいずれかに記載のバッグ。
【請求項8】
マウス、キーボード、イヤホン等の外部機器用の筐体が設けられ、前記筐体は、前記フラップ2、3の少なくとも1つに係合する要素を備えた容器19、または閉鎖キャップ22を備えたケースであり、前記筐体は、着脱可能な連続モジュール23からなることを特徴とする、前記請求項のいずれかに記載のバッグ。
【請求項9】
前記係合要素は、前記筐体の表面に沿って配置された、摺動要素、または磁気または機械的手段を備えた容器であることを特徴とする、請求項8に記載のバッグ。
【請求項10】
前記フラップの1つに内部または外部で取り付け可能な装置セットがバッグの内部に設けられており、前記装置セットは、異なる高さで前記切り欠き13に取り付けられるように傾斜を調整可能なペンホルダおよび電話ホルダ(スマートフォン)と、キーボードと、マウスと、収納ボックスと、イヤホンケースとからなる群から選択される、少なくとも1つの磁性または機械式の要素であることを特徴とする、請求項4に記載のバッグ。
【請求項11】
前記フレーム9に搭載される電灯が設けられることを特徴とする、前記請求項のいずれかに記載のバッグ。
【請求項12】
前記フレーム9に取り付けられ、傾斜が調整される要素を備えるブリーフケースと、前記電灯とが組み合わされることを特徴とする、請求項11に記載のバッグ。
【請求項13】
前記フレーム9は前記アーム8にヒンジ結合され、上面に配置されたヒンジ20によって互いに係合された2つの対称片からなり、前部半アームを内側に回転させ、後部半アームに重なるようにするのに適しており、前記フレーム9自体の前部が後部と重なるまで回転できるようになっていることを特徴とする、前記請求項のいずれかに記載のバッグ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、電子機器運搬用バッグであり、ユーザー自身が作業する様々な条件下において、最適な人間工学的ワークステーションを設置するための製作物に変化するものに関する。
【背景技術】
【0002】
世界的に、ノートパソコンやタブレット端末は、仕事や余暇に最もよく使われる機器である。COVID-19の影響により、何百万人もの人々が自宅で仕事を行うようになり、ノートパソコンやタブレット端末の日常的な使用頻度が非常に高くなっている。
【0003】
ノートパソコンやタブレット端末は利便性および携帯性を有し、企業が新しい在宅勤務形態にうまく移行できるようにする一方、かかる機器の使用に関する人間工学的な課題は依然として残っており、実際、増加傾向にある。
【0004】
さらに、COVID-19による緊急事態は、人々の働き方に劇的な衝撃を与えた。現時点においても、大半の会社員が自宅で仕事をしているが、職場への復帰が安全になった場合にも、数百万人の会社員が在宅勤務を続けたり、業務時間を職場と自宅とで分割することが予想されるため、ノートパソコン、タブレット端末、スマートフォン等の機器への依存は増加すると考えられる。これらの機器は、携帯可能かつ実用的である一方、ユーザにとって多くの人間工学的な課題をもたらすことになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】中国公開公報111174038号
【特許文献2】英国公開公報2558679号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特に、本発明者らは、ノートパソコンの画面の高さが重要な問題を呈していることに注目した。ノートパソコンが適切な高さの作業面(例えば、テーブルや机)に置かれ、内蔵キーボードでの安全なタイピングと内蔵タッチパッド(すなわち、上腕を直立にした状態で、肘の高さまたはそれよりわずかに低いキーボード)の安全な使用が保証される場合、大半のユーザにとっては画面の高さが低すぎるために、座っていても立っていても、正常でバランスの良い姿勢を保つことはできない。また、ノートパソコンの画面を人間工学的に見やすい高さに位置させるために、サポート(ライザー)を使ってノートパソコンを上昇させると、キーボードやタッチパッドが高すぎて、使用中に肩や腕が上がったり伸びたりすることになる。
【0007】
さらに、机上や平面上でノートパソコンを使用する際に、画面を見やすくするために、多くのユーザが概ね腕の長さの距離にノートパソコンを置くことが複数の研究によって判明している。その結果、キーボードに手を伸ばすと同時に画面を見るために、腕を広げて前方に出し、背骨を丸めてしまう。
【0008】
したがって、不健康な人間工学的姿勢のリスクを低減することを目標として、本発明の目的は、電子機器を使用する場所に関わらず、ユーザが人間工学的な姿勢で作業を行うことを可能にする解決策を提供することにある。
【0009】
また、タブレット端末は、キーボードが画面に埋め込まれ(タッチキーボード)、指やタッチペンを使って画面と接触する必要があるため、ノートパソコンよりもさらに人間工学的な配慮が必要であり、その配慮が本質的に困難である。したがって、画面を見たり操作するためには、ユーザはタブレット端末を手に持つ必要がある。また、文章やその他のタイピングを行いたい場合、両手でタブレット端末を持ち、親指だけでキー入力するか、または片手でタブレット端末を持ち、もう片方の手でタイピングしなければならず、両手や両腕に負担がかかる。
【0010】
さらに、タブレット端末を持つことを避けたい場合、ユーザはタブレット端末を平面に置くため、画面を見るために背骨が過度に丸くなり、首が前屈みになる。
【0011】
このような人間工学的な課題から、人間工学の専門家や発明者らは、国際規格や文献に基づき、使用する機器を実際に正しく人間工学的に調整しやすく、使いやすく、軽量で携帯可能なソリューションの開発に取り組んでいる。つまりそれは、タブレット端末とノートパソコンの両方に対応し、ユーザのニーズに応じてカスタマイズでき、それを構成するすべての要素の使い勝手にこだわり、職場や自宅、旅行先など、あらゆる労働環境で簡単に使用できる単一の製品である。
【0012】
特許文献1(中国公開公報111174038号)に開示されているような、ノートパソコン(またはノートブック)の支持面を持ち上げるための装置は、当該分野において既知である。その装置において、上フレーム本体と下フレーム本体が設けられ、必要に応じて調整可能な高さを有する、鉛直移動パンタグラフ手段を備え、昇降システムは、最も迅速かつ効果的な調整を可能にするためのばね手段も備える。
【0013】
同様に、特許文献2(英国公開公報2558679号)には、付属品を収容するための様々な空間と、様々な位置に配置可能なプラットフォームとを備える電子機器用サポートが記載されており、このサポートは、要求に応じて正しく配置できるような手段を備える。特に、支持されるために、上昇したプラットフォームとサポートの基部との間に経験的に配置されるロッドを備える、講壇構造および昇降構造の両方が提供される。
【0014】
しかし、このような装置は、製造が面倒であり、タブレット端末からノートパソコンに用途を変更するために運ばれる、一連のかさばる付属品を有し、その準備と正常な人間工学的姿勢の実現において様々な重要点が存在し、例えば、移動する列車内やベンチなどの適切に準備されていない場所など、不快な作業状況に設置することが特に複雑である。
【0015】
本発明の目的は、軽量、効果的、真に携帯可能かつ、ユーザがキーボード、マウス、タッチペン等の追加の付属品を持ち運びながら素早く準備でき、面倒な規制システムに違反する危険性がなく、非従来型の労働環境の場合にも準備が困難でない、電子機器運搬用バッグを実現することである。
【0016】
例えば、ノートパソコンやタブレット端末の画面を目線に対して適切な高さに配置する高さ調整システムは、簡易かつ分かりやすい設計でありながら、子供でも使えるように、様々な年齢層に対応した安定した使い勝手を実現する。
【課題を解決するための手段】
【0017】
前記目的は、一対の矩形のフラップからなり、フラップの各々は、それぞれ半円筒形の輪郭を有する付属物を長辺の一端に設け、前記フラップの前記長辺の他端近傍には、内面において、数個の円筒形のヒンジを備え、アームが前記円筒形のヒンジの各々に固定され、前記アームはセンターピボットを介してフレームに接続され、両者はバッグの短辺の縁に配置されることを特徴とする電子機器用バッグを実現することによって達成される。
【図面の簡単な説明】
【0018】
この発明は、添付の図面において、より明確に説明される。
【
図1】
図1は、この発明に係るケースの静止位置における斜視図である。
【
図2】
図2a~
図2hは、作業位置に達するまでにケースが取る様々な位置を示す斜視図である。
【
図3】
図3は、この発明の第1の実施形態を示す斜視図であり、ノートパソコンを収容するのに適している。
【
図4】
図4は、
図3に示す実施形態の作業位置における斜視図である。
【
図5】
図5は、
図3の実施形態を示す概略図であり、身長が異なる2人のユーザが正常かつ人間工学的な姿勢にある状態を示す。
【
図6】
図6は、この発明の第2の実施形態を示す斜視図であり、タブレット端末とキーボードが設けられる。
【
図7】
図7は、
図6に示す実施形態の作業位置における斜視図である。
【
図8】
図8は、
図6の実施形態を示す概略図であり、身長が異なる2人のユーザが正常かつ人間工学的な姿勢にある状態を示す。
【
図9a】
図9aは、この発明の第2の実施形態に組み込まれた第1の具体的な解決策を示す斜視図である。
【
図9b】
図9bは、この発明の第2の実施形態に組み込まれた第1の具体的な解決策を示す斜視図である。
【
図9c】
図9cは、この発明の第2の実施形態に組み込まれた第1の具体的な解決策を示す斜視図である。
【
図10】
図10は、本発明の第2の実施形態に組み込まれた第2の具体的な解決策を示す一部の分解図である。
【
図11】
図11a~
図11dは、外部機器をバッグ外面に接続するために設けられる第1の解決策を示す図である。
【
図12a】
図12aは、外部機器をケース内部に収容するために設けられる第1の解決策を示す図である。
【
図12b】
図12bは、外部機器をケース内部に収容するために設けられる第1の解決策を示す図である。
【
図12c】
図12cは、外部機器をケース内部に収容するために設けられる第1の解決策を示す図である。
【
図13a】
図13aは、外部機器をケース内部に収容するために設けられる第2の解決策を示す図である。
【
図13b】
図13bは、外部機器をケース内部に収容するために設けられる第2の解決策を示す図である。
【
図13c】
図13cは、外部機器をケース内部に収容するために設けられる第2の解決策を示す図である。
【
図13d】
図13dは、外部機器をケース内部に収容するために設けられる第2の解決策を示す図である。
【
図14】
図14aおよび
図14bは、作業領域に対応して電灯を挿入するのに適した解決策を示す図である。
【
図15】
図15aおよび
図15bは、外部機器をバッグ外面に接続するために設けられる第2の解決策を示す図である。
【
図16】
図16aおよび
図16bは、外部機器をバッグ外面に接続するために設けられる第3の解決策を示す図である。
【
図17】
図17a~
図17cは、作業位置にあるときの上部フラップの支持システムの異なる解決策を示す図である。
【
図18】
図18aおよび
図18bは、外部機器をケース内部に収容するための異なる追加的な解決策(
図19とともに2つの追加的な解決策)を示す図である。
【
図19】
図19aおよび
図19bは、外部機器をケース内部に収容するための異なる追加的な解決策を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明に係るバッグ1は、一対の対向する矩形のフラップ2、3を備え、半円筒形の輪郭を有する付属物4、5を長辺の一端にそれぞれ設け、他端の前記フラップの前記長辺に近接して、内面に円筒形のヒンジ6、7を数個配置したものである。
【0020】
付属物4、5は、前記円筒形のヒンジ6、7に合致するように十分な長さを有しており、バッグ1を構成するケースを正確に閉じることができる。
【0021】
各前記円筒形のヒンジ6、7にはアーム8が固定されており、このアーム8はセンターピボット10を介してフレーム9に接続されており、両者は前記バッグの短辺の縁に配置される。2つのフラップが静止位置にあるとき、アーム8とフレーム9の対応する軸支側との関係性が、バッグの側面を規定し、アーム8とフレーム9は互いに重なり合ってバッグ自体の内容物を保護する。
【0022】
機械式または磁気式の閉鎖システムは、ハンドル11およびスロット12の下方の空間の付属物5に配置された両フラップ2、3、または円筒形の横ヒンジ6、7に設けられ、例えば、バッグの両フラップ2、3、アーム8および他の要素を解放するために押すボタンまたは引くか、または押すレバー等である。鍵やその他の技術的およびデジタルシステムを使って、開閉システムをロック/アンロックできる。
【0023】
この特定の構成では、バッグの内部にて、電子機器をある場所から別の場所に正しく持ち運ぶために、ハンドル11と2つのスロット12が、この端に沿って設けられる。これらの要素は特に必須ではないため、同一の実施形態の異なる構成において存在しない可能性があることは明らかである。
【0024】
図2に示されるように、フラップ2、3の内側には、切り欠き13が平行に2列に配置され、以下に詳しく説明するように、フレーム9を収容するのに適している。さらに、フラップ2の中央には、予想されるタブレット端末を係合するのに適したプレート14が設けられる。
【0025】
この図は、上部フラップの上面にてコンピュータを動作させるためのバッグの変形操作を説明するものであり、ユーザはフラップ2を開いてアーム8を上昇させる。そして、フレーム9を回転させて、2枚のフラップの切り欠きに差し込む。形状を選択することで、ユーザはフラップ2の高さを決定できる。この時点で、上昇機構(raiser)は動作可能な状態になっている。
【0026】
図3に示すように、バッグがコンピュータを含む場合、コンピュータ15は、フレーム9によって規定される面の内部に収容される。コンピュータを動作させる場合、ユーザは単に上述のような手順を踏めばよい。上部フラップが正しい水平位置にあるとき、
図4に示すように、ユーザは前記フラップ上面にコンピュータを置ける。
【0027】
こうすることで、
図5に示すように、人間工学に基づいたルールに従ってユーザが作業できる。このように、目の高さの違いによって上昇機構の高さを決定できるため、ユーザが不健康な姿勢をとるリスクもない。
【0028】
図6から
図8に概略的に示されているタブレット端末用の型式において、タブレット端末は上部フラップ2の内面に係合している。ユーザーは、上昇機構を動作させずに、あるいはノートパソコンについて説明したのと同じ方法で、上部フラップ2の完全な回転を避けて、
図6に示されるように作業するよう判断できる。タブレット端末の重量は、鉛直位置を維持するのに十分に軽く、あるいは他のサポートを必要とせずに、正しく好ましい使用角度を得るために、必要に応じてわずかに回転した位置を維持することができる。
図8に示すように、画面の高さは、フレームを占める所定の切り欠きによって規定され、アーム8はそれに応じて回転する。
【0029】
この発明の範囲をより明確にするために、いくつかの要素が革新的に提供される。
【0030】
まず、
図9aから
図9cは、タブレット端末を正しい位置に設置するのに適した2つの付属物を備えたブラケット16を示す。ブラケットは、上部フラップ2の中央に設けられ、ネジ又は他の有用な機械的係合要素によってフラップ2に固定される。
図10に示す代替的な解決策では、磁気要素17がフラップ2上のブラケット16に取って代わり、補足的な磁気要素がタブレット端末の表面に設けられる。したがって、タブレット端末とフラップとの係合が得られる。
【0031】
さらに、機器ごとに接続要素を配置したり(磁石を用いたキーボード等)、
図10における4つの孔部のように、フラップの内部または外部に固定点を配置できる。機器とバッグの表面とは、磁気的に接続でき、また、例えば、機械的な接続形態を採ることもできる。
【0032】
図11aから
図11dにおいて、外部の収容要素19がフラップ2上に配置されており、例えば、マウスやキーボードを収容するための2つの独立したコンパートメントを備えていることを特徴とする。この種の容器の形状は、コンパートメントの数、寸法、フラップ2の表面に対する位置によって異なる。このような収容要素は、フラップ2に沿って摺動可能であり、そこから取り外しできるようになっている。
【0033】
図12aから
図12cは、仮の職場で最適な方法で仕事をするのに便利な装置セットを示す。切り欠き13に異なる高さで取り付けられる、磁性のペンホルダおよび傾きを調整可能な電話ホルダ(スマートフォン)、磁性のキーボード、磁性のマウス、収納ボックス、磁性のイヤホンケースが設けられる。これらの取り外し可能な装置はすべて、上部フラップ2と下部フラップ3とに、異なる位置で配置することができる。装置とバッグの表面とは、磁気的に接続でき、また、例えば、機械的な接続形態を採ることもできる。
【0034】
さらに、
図14aおよび
図14bは、作業面および読書面を照らすためにフレーム9に搭載される、折り畳み式の調節可能な電灯の解決策を示す。
図13aから
図13dに示すように、前記フレーム9に取り付けられる係合要素を有し得る、傾斜を調節可能なブリーフケースと、電灯とを組み合わせることも可能である。
【0035】
図14aから14bに示す実施形態において、電灯は、他の要素の存在なしに、前記フレーム9に直接接続される。この解決策は、例えば、電灯の後部に設けられた締め付けコレットまたは磁気結合によって得られ、多くの場合、特にかさばるテーブルライトなしで作業を行う機会をユーザに与えることができる。
【0036】
図15aから15bは、所定のケースに封入され、その表面に沿って都合よく配置された磁気手段、または例えば機械的接続を使用して、バッグ外部の正しい位置に維持される外部機器を示す。
【0037】
これは、(例えば、キーボードやマウス等)形状や大きさによってバッグの内部に収納できない市販の製品や付属品を、できる限り多く持ち運ぶことができるようにするために行われる。
【0038】
図16aから16bは、電子機器(例えば、マグネット方式によって着脱可能なキーボードやマウス等)用バッグに特化した新製品に関するものである。
【0039】
図17aから
図17bに示す別の実施形態において、フレーム9はアーム8にヒンジ結合されており、上面に配置されたヒンジ20によって互いに係合された2つの対称的な半アームからなり、フレーム9自体の前部が後部と重なるまで回転できるようになっている。
【0040】
この特定の特徴により、電子機器支持システムの安定性に何ら影響を与えることなく、アーム8を折り畳んだ状態にし、例えばキーボードで文字を打つために、フラップ2の内部平面上にて全範囲で移動可能にする。
【0041】
さらに別の実施形態において、
図17で使用した特徴の有無にかかわらず、物体21を収容するための手段が提供される。物体21を収容するための手段としては、例えば、
図18aから18bに示すような、閉鎖キャップ22を備えたケースや、磁気または機械的手段によって着脱可能かつ再配置可能な連続モジュール23が挙げられる。前記モジュールは、必要に応じて、無線受信機用のモバイルバッテリ、筐体および充電器、スピーカ等を含むことができる。
【0042】
この発明は、いくつかの具体的かつ好ましい実施形態において説明されているが、当技術分野の中程度の専門家に対して明らかになるように、十分に詳細な説明がなされている。本発明の目的は、実際に、ユーザが画面の高さを上昇でき、画面の角度を調整でき、別のキーボードとマウスとを使用可能な外部機器を実現することによって達成されている。
【0043】
また、当該装置は、画面を正しい視聴高さにでき、画面の角度を調整可能である、適切な高さ範囲を有する。このことは、快適な視聴体験を確立し、眩しさを回避し、ユーザごとに調整可能にするのに非常に重要である。
【0044】
さらに、衛生的に隔離されている場合、ユーザは隔離領域内で作業する必要があり、一旦職場での活動が再開されると、職場と自宅での業務を交互にこなすハイブリッドな業務モデルが求められる企業も少なくないため、装置を携帯可能であることも重要な特徴である。
【0045】
さらにまた、人間工学に基づく位置決めと調整が十分可能であり、持ち運び可能で軽量であり、ノートパソコンやタブレット端末の携帯ケースとしても使用できる装置である。上述した本発明は、多くの異なる方法で実施することができ、これらは本明細書の一部ではないが、添付の特許請求の範囲に定義される本発明の範囲に含まれるものである。
【国際調査報告】