IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 日本電気株式会社の特許一覧

特表2024-501544端末装置、ネットワーク装置、及び方法
<>
  • 特表-端末装置、ネットワーク装置、及び方法 図1A
  • 特表-端末装置、ネットワーク装置、及び方法 図1B
  • 特表-端末装置、ネットワーク装置、及び方法 図2
  • 特表-端末装置、ネットワーク装置、及び方法 図3
  • 特表-端末装置、ネットワーク装置、及び方法 図4
  • 特表-端末装置、ネットワーク装置、及び方法 図5
  • 特表-端末装置、ネットワーク装置、及び方法 図6
  • 特表-端末装置、ネットワーク装置、及び方法 図7
  • 特表-端末装置、ネットワーク装置、及び方法 図8
  • 特表-端末装置、ネットワーク装置、及び方法 図9
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-12
(54)【発明の名称】端末装置、ネットワーク装置、及び方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 36/00 20090101AFI20240104BHJP
   H04W 24/02 20090101ALI20240104BHJP
   H04W 16/18 20090101ALI20240104BHJP
【FI】
H04W36/00
H04W24/02
H04W16/18
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023539997
(86)(22)【出願日】2020-12-31
(85)【翻訳文提出日】2023-08-29
(86)【国際出願番号】 CN2020142488
(87)【国際公開番号】W WO2022141563
(87)【国際公開日】2022-07-07
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】ワン ダー
(72)【発明者】
【氏名】ワン ガン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA42
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
5K067HH22
5K067HH23
5K067JJ39
5K067LL01
(57)【要約】
本開示の実施形態は、ハンドオーバ成功報告をサポートするための解決策を提供する。通信方法において、端末装置は、第1のセルを提供する第1のネットワーク装置から、前記第1のセルから第2のネットワーク装置の第2のセルへの前記端末装置のハンドオーバを実行する指示を受信する。すると、端末装置は、1組のトリガ条件に基づいて、前記ハンドオーバのハンドオーバ成功報告に関するトリガ情報を決定する。前記トリガ情報は、前記ハンドオーバについて前記ハンドオーバ成功報告がトリガされるか否かを示す。こうして、該1組のトリガ条件に基づいてハンドオーバ成功報告を任意にトリガすることができるので、端末装置は必要な場合に限りハンドオーバ成功報告を報告するように制限されることができ、不要なハンドオーバ成功報告のための処理リソース及び通信リソースを節約することができる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置において、第1のセルを提供する第1のネットワーク装置から、前記第1のセルから第2のネットワーク装置の第2のセルへの前記端末装置のハンドオーバを実行する指示を受信することと、
1組のトリガ条件に基づいて、前記ハンドオーバのハンドオーバ成功報告に関するトリガ情報であって、前記ハンドオーバについて前記ハンドオーバ成功報告がトリガされるか否かを示すトリガ情報を決定することと
を含む通信の方法。
【請求項2】
前記1組のトリガ条件は、
前記端末装置により実行されるlisten-before-talk(LBT)プロセスに関連する第1のタイプのトリガ条件と、
前記端末装置に関連付けられる高速マスタセルグループ(MCG)リンク回復に関連する第2のタイプのトリガ条件と、
前記ハンドオーバがデュアルアクティブプロトコルスタック(DAPS)ハンドオーバである場合の第3のタイプのトリガ条件と、
前記ハンドオーバが条件付きハンドオーバ(CHO)である場合の第4のタイプのトリガ条件と
のうちの少なくとも1つを含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のタイプのトリガ条件は、
前記LBTプロセス中の継続的なLBT障害がトリガされて且つキャンセルされなかったことと、
前記LBTプロセス中のLBT障害の回数をカウントするためのLBTカウンタが所定の閾値より大きいことと
のうちの少なくとも1つを含む請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のネットワーク装置は前記端末装置のマスタネットワーク装置であり、第3のネットワーク装置は前記端末装置のセカンダリネットワーク装置であり、
前記第2のタイプのトリガ条件は、
前記端末装置が、前記セカンダリネットワーク装置により提供されるセカンダリセルグループ(SCG)を介して、前記指示を含む無線リソース制御(RRC)再設定メッセージを受信することを含み、
前記RRC再設定メッセージは、前記第1のセルを含むMCGを提供する前記マスタネットワーク装置に前記SCGを介して前記端末装置により送信されたMCG障害情報に応じたものであり、前記MCG障害情報はMCG無線リンク障害(RLF)を示す
請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記第3のタイプのトリガ条件は、
前記端末装置により前記第1のセルにおいてRLFが検出されたことを含む
請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記第4のタイプのトリガ条件は、
前記第2のセルを含む複数のCHO候補セルが設定されたことと、
前記第2のセルについて複数の実行条件が設定されたことと
のうちの少なくとも1つを含む請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記ハンドオーバについて前記ハンドオーバ成功報告がトリガされたとの決定に従って、前記ハンドオーバ成功報告内で報告すべき情報を収集すること
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記ハンドオーバについて前記ハンドオーバ成功報告がトリガされないとの決定に従って、前記ハンドオーバ成功報告のための情報の収集を回避すること
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記情報は、
前記端末装置により実行されるLBTプロセスに関連する第1のタイプの情報と、
前記端末装置に関連付けられるMCGリンク回復に関連する第2のタイプの情報と、
前記ハンドオーバがDAPSハンドオーバである場合の、前記ハンドオーバ中の前記第1のセル上のRLFに関連する第3のタイプの情報と、
前記ハンドオーバがCHOである場合の第4のタイプの情報と、
前記ハンドオーバの時間情報に関連する第5のタイプの情報と
のうちの少なくとも1つを含む請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記情報は、前記第1のセル内の前記端末装置の識別子を含む
請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記第1のタイプの情報は、
継続的なLBT障害の指示と、
前記継続的なLBT障害がトリガされる1つ又は複数の帯域幅パート(BWP)に関する情報と、
継続的なLBT障害回復が実行された順序でのBWPと、
LBT障害の回数をカウントするためのカウンタの値と、
継続的なLBT障害検出についてのタイマの値と
のうちの少なくとも1つを含む請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記第2のタイプの情報は、
MCG RLFが検出されてから前記ハンドオーバが完了するまでの継続期間と、
前記MCGリンク回復の継続期間を表すタイマの値と、
MCG RLFの指示と、
前記MCGのRLF報告と、
前記MCGリンク回復においてシグナリング無線ベアラ3(SRB3)を使用するか、又はスプリットSRB1のSCGリンクを使用するかに関する指示と
のうちの少なくとも1つを含む請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記第3のタイプの情報は、
前記第1のセルにおいて前記RLFが検出されてから前記DAPSハンドオーバが完了するまでの継続期間を含む
請求項9に記載の方法。
【請求項14】
前記第4のタイプの情報は、
前記第2のセルを含む複数のCHO候補セルの識別子と、
前記複数のCHO候補セルの測定結果と、
前記複数のCHO候補セルの実行条件と、
前記第2のセルの満足される実行条件と
のうちの少なくとも1を含む請求項9に記載の方法。
【請求項15】
前記第5のタイプの情報は、
前記ハンドオーバが開始してから前記第2のネットワーク装置又は別のネットワーク装置に前記ハンドオーバ成功報告が送信されるまでの継続期間と、
前記ハンドオーバが完了してから前記第2のネットワーク装置又は前記別のネットワーク装置に前記ハンドオーバ成功報告が送信されるまでの継続期間と、
前記ハンドオーバが開始される時点と、
前記ハンドオーバが完了する時点と
のうちの少なくとも1つを含む請求項9に記載の方法。
【請求項16】
前記第1のセルは、第1の無線アクセス技術(RAT)に基づき、且つ、
前記第2のセルは、前記第1のRATとは異なる第2のRATに基づく
請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記第2のRATは、ロングタームエボリューション(LTE)であり、前記方法は、
前記ハンドオーバ成功報告が前記ハンドオーバについてトリガされたとの決定に従って、前記ハンドオーバ成功報告内で報告すべき、前記第2のセルの、セルグローバル識別子(CGI)及び関連付けられる追跡領域コード(TAC)を含むセル識別情報を収集することをさらに含む
請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記トリガ情報を決定することは、
RAT間ハンドオーバとして前記ハンドオーバについて前記ハンドオーバ成功報告がサポートされることを示す設定情報を前記第1のネットワーク装置から受信したことに従って、前記トリガ情報を決定することを含む
請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記設定情報は、
前記第1のセルのシステム情報と、
前記端末装置に前記ハンドオーバを実行させるハンドオーバ命令メッセージと
のうちの少なくとも1つの中で搬送される請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記設定情報は、前記1組のトリガ条件について共通であり、又は、
前記設定情報は、前記1組のトリガ条件のうちの1つに特有の情報である
請求項18に記載の方法。
【請求項21】
第1の無線アクセス技術(RAT)に基づいてネットワーク装置により提供される第1のセルから前記第1のRATとは異なる第2のRATに基づく第2のセルへの端末装置のRAT間ハンドオーバについてハンドオーバ成功報告がサポートされるか否かを示す設定情報を、前記ネットワーク装置において前記端末装置に送信すること
を含む通信の方法。
【請求項22】
前記設定情報は、
前記第1のセルのシステム情報と、
前記端末装置に前記RAT間ハンドオーバを実行させるハンドオーバ命令メッセージと
のうちの少なくとも1つの中で搬送される請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記設定情報は、前記ハンドオーバ成功報告をトリガするための1組のトリガ条件について共通であり、又は、
前記設定情報は、前記ハンドオーバ成功報告をトリガするためのトリガ条件に特有の情報である
請求項21に記載の方法。
【請求項24】
請求項1から請求項20の何れか一項に記載の方法を実行するように設定されたプロセッサを備える
端末装置。
【請求項25】
請求項21から請求項23の何れか一項に記載の方法を実行するように設定されたプロセッサを備える
ネットワーク装置。
【請求項26】
装置の少なくとも一つのプロセッサ上で実行された場合、前記装置に、請求項1から20の何れか一項に記載の方法を実行させる命令が記憶されている
コンピュータ可読媒体。
【請求項27】
装置の少なくとも一つのプロセッサ上で実行された場合、前記装置に、請求項21から23の何れか一項に記載の方法を実行させる命令が記憶されている
コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、全体として通信の分野に関し、より具体的には、ハンドオーバ成功報告をサポートするための解決策に関する。
【背景技術】
【0002】
5G New Radio(NR)は、統一されたより高性能な5G無線エアインターフェースについての世界規格である。5Gは、マシンやモノ、装置など、ほぼ全ての人とあらゆるものを一つにつなぐように設計された新たな種類のネットワークを実現している。第3世代パートナシッププロジェクト(3GPP(登録商標):3rd Generation Partnership Project)リリース17(Rel-17)作業項目記述(WID:Work Item Description)、NRにおける自己最適化ネットワーク(SON:Self-Optimizing Networks)/ドライブテスト最小化(MDT:Minimization of drive tests)のための拡張データ収集(Enhancement of data collection)において、SON機能の目標は、カバレッジ及び容量最適化(CCO:Coverage and Capacity Optimization)を含むSON機能のためのデータ収集のサポート、システム間無線アクセス技術(RAT:radio access technology)省エネルギー、システム間ロードバランシング、2ステップランダムアクセスチャネル(RACH)最適化、モビリティ拡張最適化、及びRel-16 SON/MDT作業項目(WI:Work Item)の残りの部分(ハンドオーバ成功報告(successful handovers reports)など)である。
【0003】
ハンドオーバ成功報告に関して、NRにおけるモビリティ頑健性最適化(MRO:Mobility Robustness Optimization)機能は、成功したハンドオーバの間に観察された障害イベントを報告することにより、より頑健性なモビリティを提供するように強化されることができる。この問題の解決策は、ハンドオーバトリガ時の測定値、ハンドオーバ実行終了時の測定値、又はハンドオーバ実行後の測定値など、ハンドオーバ段階中に収集された1組の測定値を含むハンドオーバの成功に関連付けられる報告を作成するようにユーザ装置(UE)を設定することである。しかしながら、ハンドオーバが成功するたびにこのような報告を生成することは、不必要なリソースの無駄を招くことになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
全体として、本開示の実施形態は、ハンドオーバ成功報告をサポートするための解決策を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様において、通信の方法が提供される。この方法は、端末装置において、第1のセルを提供する第1のネットワーク装置から、前記第1のセルから第2のネットワーク装置の第2のセルへの前記端末装置のハンドオーバを実行する指示を受信することを含む。この方法は、1組のトリガ条件に基づいて、前記ハンドオーバのハンドオーバ成功報告に関するトリガ情報を決定することをさらに含む。前記トリガ情報は、前記ハンドオーバについて前記ハンドオーバ成功報告がトリガされるか否かを示す。
【0006】
第2の態様において、通信方の法が提供される。この方法は、ネットワーク装置において、端末装置へ、第1のセルから第2のセルへの前記端末装置のRAT間ハンドオーバについてハンドオーバ成功報告がサポートされるか否かを示す設定情報を送信することを含む。前記第1のセルは、第1のRATに基づいて前記ネットワーク装置により提供され、前記第2のセルは、前記第1のRATとは異なる第2のRATに基づいている。
【0007】
第3の態様において、端末装置が提供される。前記端末装置は、前記第1の態様にかかる方法を実行するように設定されたプロセッサを備える。
【0008】
第4の態様において、ネットワーク装置が提供される。前記ネットワーク装置は、前記第2の態様にかかる方法を実行するように設定されたプロセッサを備える。
【0009】
第5の態様において、記憶された命令を有するコンピュータ可読媒体が提供される。前記命令が装置の少なくとも1つのプロセッサ上で実行された場合、前記装置に第1の態様にかかる方法を実行させる。
【0010】
第6の態様において、記憶された命令を有するコンピュータ可読媒体が提供される。前記命令が装置の少なくとも1つのプロセッサ上で実行された場合、前記装置に第2の態様にかかる方法を実行させる。
【0011】
発明の概要部分は、本開示の実施形態の重要又は基本的な特徴を特定することも、本開示の範囲を限定することも意図していないことを理解すべきである。本開示のその他の特徴は、以下の説明により容易に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図面において本開示のいくつかの実施形態をさらに詳細に説明することで、本開示の上述の及びその他の目的、特徴及び利点を、さらに明らかにする。
【0013】
図1A】本開示のいくつかの実施形態を実施可能な通信環境の模式図である。
【0014】
図1B】本開示のいくつかの実施形態を実施可能な別の通信環境の模式図である。
【0015】
図2】本開示のいくつかの実施形態にかかる、ネットワーク装置と端末装置との間の例示的な通信プロセスを示す図である。
【0016】
図3】本開示のいくつかの実施形態を実施可能なさらに別の通信環境の模式図である。
【0017】
図4】本開示のいくつかの実施形態にかかる、端末装置のハンドオーバに関連するいくつかの時点及び継続期間を示す概略図である。
【0018】
図5】本開示のいくつかの実施形態にかかる、ネットワーク装置と端末装置との間の別の例示的な通信プロセスを示す図である。
【0019】
図6】本開示のいくつかの実施形態にかかる、ネットワーク装置と端末装置との間のさらに別の例示的な通信プロセスを示す図である。
【0020】
図7】本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な通信方法のフローチャートである。
【0021】
図8】本開示のいくつかの実施形態にかかる別の例示的な通信方法のフローチャートである。
【0022】
図9】本開示のいくつかの実施形態を実装するのに適した装置の概略ブロック図である。
【0023】
図中、同一又は類似の参照番号は、同一又は類似の要素を表す。
【発明を実施するための形態】
【0024】
ここで、いくつかの実施形態を参照して、本開示の原理を説明する。これらの実施形態は、説明のためにのみ記載され、当業者が本開示を理解し、実施するのを助けるものであり、本開示の範囲に関するいかなる制限も示唆しないことを理解すべきである。本明細書で説明される開示内容は、以下で説明される方法とは異なる様々な方法で実施することができる。
【0025】
以下の説明及び特許請求の範囲において、別途定義されていない限り、本明細書で使用される全ての技術的及び科学的用語は、本開示の当業者が一般に理解するものと同一の意味を有する。
【0026】
本明細書で使用される「ネットワーク装置(network device)」又は「基地局」(BS:base station)という用語は、端末装置が通信を実行可能なセル又はカバレッジを提供又はホストすることのできる装置を意味する。ネットワーク装置の例としては、ノードB(NodeB又はNB)、進化型(Evolved)ノードB(eNodeB又はeNB)、次世代(next generation)ノードB(gNB)、V2X(車両対あらゆるもの:vehicle-to-everything)通信のためのインフラストラクチャ装置、送受信ポイント(TRP:Transmission/Reception Point)、リモートラジオユニット(RRU)、ラジオヘッド(RH)、リモートラジオヘッド(RRH)、フェムトノード、ピコノードなどの低電力ノードを含むが、これらに限定されない。
【0027】
本明細書で使用されるように、用語「端末装置(terminal device)」は、無線又は有線の通信能力を有する任意の装置を意味する。端末装置の例としては、ユーザ装置(UE:user equipment)、パーソナルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、携帯電話(mobile phone)、セルラーホン、スマートフォン、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ポータブルコンピュータ、タブレット、ウェアラブル装置、モノのインターネット(IoT:internet of things)装置、あらゆるモノのインターネット(IoE:Internet of Everything)装置、マシンタイプ通信(MTC:machine type communication)装置、V2X通信のための車載装置などを含むが、これらに限定されず、V2Xの「X」は歩行者、車両又はインフラストラクチャ/ネットワーク、あるいはデジタルカメラなどの画像取得装置、ゲーム装置、音楽保存及び再生装置、あるいは無線又は有線のインターネットアクセス及び閲覧を可能とするインターネット家電などを表す。以下、説明のために、UEを端末装置の例として参照していくつかの実施形態を説明し、用語「端末装置」及び「ユーザ装置」(UE)は、本開示の文脈において互換的に使用されることができる。
【0028】
いくつかの実施形態において、端末装置は、第1のネットワーク装置及び第2のネットワーク装置に接続されてもよい。第1のネットワーク装置と第2のネットワーク装置の一方をマスタノードとして、他方をセカンダリ―ノードとしてもよい。第1のネットワーク装置と第2のネットワーク装置は、異なる無線アクセス技術(RAT)を使用してもよい。いくつかの実施形態において、第1のネットワーク装置は第1のRAT装置であってもよく、第2のネットワーク装置は第2のRAT装置であってもよい。いくつかの実施形態において、第1のRAT装置はeNBであり、第2のRAT装置はgNBである。異なるRATに関する情報は、第1のネットワーク装置と第2のネットワーク装置とのうちの少なくとも一方から端末装置に送信されてもよい。いくつかの実施形態において、第1の情報は、第1のネットワーク装置から端末装置に送信されてもよく、第2の情報は、第2のネットワーク装置から直接又は第1のネットワーク装置を介して端末装置に送信されてもよい。いくつかの実施形態において、第2のネットワーク装置により設定(configure)された端末装置の設定(configuration)に関する情報は、第2のネットワーク装置から第1のネットワーク装置を介して送信されてもよい。第2のネットワーク装置により設定された端末装置の再設定(reconfiguration)に関する情報は、第2のネットワーク装置から直接又は第1のネットワーク装置を介して端末装置に送信されてもよい。
【0029】
本明細書で使用される用語「回路」は、ハードウェア回路及び/又はハードウェア回路とソフトウェアとの組み合わせを意味してもよい。例えば、回路は、アナログ及び/又はデジタルハードウェア回路とソフトウェア/ファームウェアとの組み合わせであってもよい。さらに別の例として、回路は、端末装置又はネットワーク装置のような装置に様々な機能を実行させるために協働する、デジタル信号プロセッサ、ソフトウェア及び一つ又は複数のメモリを含むソフトウェアを有するハードウェアプロセッサの任意の部分であってもよい。さらに別の例において、回路は、オペレーションのためにソフトウェア/ファームウェアを必要とするハードウェア回路及び/又はマイクロプロセッサ又はその一部のようなプロセッサであってもよいが、オペレーションのために必要でない場合、ソフトウェアは存在しなくてもよい。本明細書で使用されるように、用語「回路」は、ハードウェア回路又は1つ又は複数のプロセッサのみ、又はハードウェア回路又は1つ又は複数のプロセッサの一部、及びその(又はそれらの)付随するソフトウェア及び/又はファームウェアの実装も含む。
【0030】
本明細書で使用されるように、用語「送受信ポイント」、「送信/受信ポイント」、又は「送信及び受信ポイント」は、一般に、ユーザ装置と通信する局(station)を示してもよい。しかしながら、送受信ポイントは、基地局(BS)、セル、ノードB、進化型ノードB(eNB)、次世代ノードB(gNB)、送受信ポイント(TRP)、セクタ、サイト、ベーストランシーバ基地局(BTS:base transceiver system)、アクセスポイント(AP)、中継ノード(RN:relay node)、リモートラジオヘッド(RRH)、ラジオユニット(RU)、アンテナなどのように、異なる用語で呼ばれてもよい。
【0031】
すなわち、本開示の文脈では、送受信ポイント、基地局(BS)又はセルは、符号分割多元接続(CDMA:code division multiple access)における基地局コントローラ(BSC:base station controller)、WCDMA(登録商標)におけるNode-B、LTEにおけるeNB又はセクタ(サイト)、NRにおけるgNB又はTRPなどによりカバーされるエリア又は機能の一部を示す包括的概念として解釈されてもよい。したがって、送受信ポイント、基地局(BS)及び/又はセルの概念は、メガセル、マクロセル、マイクロセル、ピコセル、フェムトセルなどの様々なカバレッジエリアを含んでもよい。さらに、このコンセプトは、中継ノード(RN)、リモートラジオヘッド(RRH)、又はラジオユニット(RU)の通信範囲を含んでもよい。
【0032】
本開示の文脈では、ユーザ装置及び送信/受信ポイントは、本明細書で開示される技術及び技術概念を具現化するための包括的な意味を有する2つの送信/受信主体とすることができ、特定の用語又は単語に限定されない場合がある。さらに、ユーザ装置及び送信/受信ポイントは、本開示に関連して開示された技術及び技術概念を具現化する包括的な意味を有するアップリンク又はダウンリンク送信/受信主体とすることができ、特定の用語又は単語に限定されない場合がある。本明細書で使用されるように、アップリンク(UL)送信/受信は、データがユーザ装置から基地局に送信される方式である。代替として、ダウンリンク(DL)送信/受信は、基地局からユーザ装置にデータを送信する方式である。
【0033】
本明細書で使用されるように、用語「リソース」、「送信リソース」、「リソースブロック」、「物理リソースブロック」、「アップリンクリソース」、又は「ダウンリンクリソース」は、時間領域におけるリソース、周波数領域におけるリソース、空間領域におけるリソース、コード領域におけるリソース、又は通信を可能にする他の任意のリソースなど、端末装置とネットワーク装置との間の通信などの通信を実行するための任意のリソースを指してもよい。以下では、周波数領域と時間領域との両方におけるリソースは、本開示のいくつかの実施形態を説明するための送信リソースの例として使用される。本開示の実施形態は、他の領域の他のリソースにも同様に適用できることに留意されたい。
【0034】
本明細書で使用される単数形「1つ」、及び「前記」は、文脈に明示的に示されていない限り、複数形も含まれる。用語「含む」及びその変型は、「含むが、これらに限定されるものではない」を意味するオープンな用語として理解されるべきである。「に基づく」という用語は、「に少なくとも部分的に基づく」と理解されるべきである。「一実施形態」及び「実施形態」という用語は、「少なくとも1つの実施形態」と理解されるべきである。「もう1つの実施形態」という用語は、「少なくとも1つの他の実施形態」と理解されるべきである。「第1」、「第2」などの用語は、異なる又は同一の対象を指してもよい。以下では、その他の明示的及び暗黙的な定義を含む場合がある。
【0035】
いくつかの例において、値、プロシージャ、又は機器は、「最良」、「最低」、「最高」、「最小」、「最大」などと呼ばれる。このような説明は、多くの使用される機能的代替案の中から選択することができることを示すことを意図されており、そして、このような選択は、他の選択より良く、より小さく、より高い必要がなく、又はそのほかの点でより好ましい必要はないことが、理解されるべきである。
【0036】
上述したように、NRにおけるSON/MDTのためのデータ収集の3GPP Rel-17 WID拡張において、SON機能の目的の1つは、ハンドオーバの成功報告である。ハンドオーバ成功報告は、全体として、ソースセルからターゲットセルへの端末装置の成功したハンドオーバの報告である。具体的には、ハンドオーバ成功報告は、成功したハンドオーバを実行した端末装置により生成され、端末装置によりターゲットセルのターゲットネットワーク装置又は端末装置をサービングする後続のネットワーク装置(ターゲットネットワーク装置がハンドオーバ成功報告を取得しなかった場合)に送信され、最後に、ソースセルのソースネットワーク装置によりターゲットネットワーク装置又は後続のネットワーク装置から取得されることができる。
【0037】
端末装置により提供されたハンドオーバ成功報告に基づいて、報告する端末装置により実行された以前のハンドオーバが成功したとしても、ソースネットワーク装置及び/又はターゲットネットワーク装置は、ソースセルにおいて開始される、又はターゲットセルをターゲットとする将来のハンドオーバプロシージャをさらに最適化することができる。これにより、将来のハンドオーバの性能をさらに向上させることができる。例えば、ハンドオーバ成功報告を受信すると、受信するネットワーク装置(例えば、ソースネットワーク装置又はターゲットネットワーク装置)は、そのモビリティ設定が調節を必要とするか否かを分析することができる。このような調節は、無線リンク監視(RLM:radio link monitoring)設定の変更、又はソースネットワーク装置とターゲットネットワーク装置との間のモビリティ閾値の変更などのモビリティ設定の変更を引き起こす可能性がある。追加として、ターゲットネットワーク装置は、ハンドオーバが成功したときに報告されるビーム測定に基づいて、専用RACHビームリソースをさらに最適化することができる。
【0038】
しかしながら、従来のハンドオーバ成功報告の解決策では、ハンドオーバ成功報告の様々な詳細は規定されておらず、明確にする必要がある。例えば、ハンドオーバが成功するたびにこのようなハンドオーバ成功報告を生成することは不要な場合がある。したがって、改善を必要とする成功したハンドオーバについて、ハンドオーバ成功報告を任意に又は選択的に生成することが可能であることが望ましい場合がある。実際、ハンドオーバ成功報告をサポートする具体的な仕組みは明確ではなく、規定する必要がある。さらに、ハンドオーバ成功報告をどのように正確に設定するかは不明であり、ハンドオーバ成功報告の従来の解決策ではRel-16により導入された新しい機能が考慮されていないことに注意されたい。
【0039】
従来の解決策における上述した技術的問題及び潜在的な他の技術的問題を解決するために、本開示の実施形態は、ハンドオーバ成功報告をサポートする解決策を提供する。いくつかの実施形態において、端末装置は、第1のセルを提供する第1のネットワーク装置から指示を受信する。この指示は、第1のセルから第2のネットワーク装置の第2のセルへの前記端末装置のハンドオーバを実行することを示す。すると、端末装置は、1組のトリガ条件に基づいて、前記ハンドオーバのハンドオーバ成功報告に関するトリガ情報を決定する。前記トリガ情報は、前記ハンドオーバについて前記ハンドオーバ成功報告がトリガされるか否かを示す。
【0040】
本開示の実施形態によれば、端末装置は、ハンドオーバのハンドオーバ成功報告を任意に作成するための該1組のトリガ条件を用いて設定(configure)されることができ、したがって、ハンドオーバ成功報告は、該1組のトリガ条件のうちの1つ又は複数が満たされた場合にのみトリガされることができる。これにより、端末装置は、成功したハンドオーバイベントの前又は間に、RLM、ビーム障害検出(BFD:Beam failure detection)などにより検出された潜在的な問題のような、関連するハンドオーバ成功状況を報告するように制限されることができる。すなわち、該1組のトリガ条件に基づいてハンドオーバ成功報告を任意にトリガすることができるので、端末装置は必要な場合に限りハンドオーバ成功報告を報告するように制限されることができ、不要なハンドオーバ成功報告のための処理リソース及び通信リソースを節約することができる。以下に、本開示の原理及び実施態様について詳細に説明する。
【0041】
図1Aは本開示のいくつかの実施形態を実施可能な通信環境100の模式図である。図1Aに示すように、通信環境100(通信ネットワーク100又は通信システム100と称されてもよい)は、ネットワーク装置110により提供されるセル115に位置する端末装置120をサービングするネットワーク装置110を含む。具体的には、端末装置120は、通信リンク145を介してセル115内でネットワーク装置110と通信することができる。通信リンク145は、ネットワーク装置110から端末装置120への送信の場合にはダウンリンクと称され、端末装置120からネットワーク装置110への送信の場合には、代わりにアップリンクと称されてもよい。
【0042】
図1Aに示す例示的なシナリオにおいて、端末装置120のモビリティにより、端末装置120は、ネットワーク装置110のセル115を出て、ネットワーク装置130のセル135に入ってもよい。この場合、端末装置120からセル115へのリンク145の品質が低下する可能性があり、その結果、端末装置120の通信品質も低下する可能性がある。端末装置120により良い通信品質を提供するために、ネットワーク装置110は、端末装置120にセル115からセル135へのハンドオーバを実行させることができる。ハンドオーバにより、端末装置120は、セル115へのリンク145を解放し、代わりにセル135へのリンク165を確立してもよい。セル115からセル135へのハンドオーバの場合、セル115はソースセルと呼ばれ、ネットワーク装置110はソースネットワーク装置と呼ばれ、セル135はターゲットセルと呼ばれ、ネットワーク装置130はターゲットネットワーク装置と呼ばれてもよい。
【0043】
より具体的には、ハンドオーバは、端末装置120がアクティブである接続済みモード(connected mode)で、端末装置120により実行されてもよい。ハンドオーバは、ソースネットワーク装置110により制御され、端末装置120により補助されることができる。ハンドオーバの前に、端末装置120は、ソースセル115へのリンク145が劣化していること、及び/又はターゲットセル135がソースセル115より良好になっていることを示す1つ又は複数の測定報告(measurement report)をソースネットワーク装置110に送信してもよい。これらの測定報告に基づいて、ネットワーク装置110は、端末装置120の接続をソースセル115からターゲットセル135に移動(すなわち、ハンドオーバ)することができ、その結果、端末装置120は、より良好な無線条件を得ることができ、したがって、より良好なユーザ体験を得ることができる。
【0044】
ソースセル115からターゲットセル135の端末装置120のハンドオーバの間、ソースネットワーク装置110は、ハンドオーバを容易にするために必要な情報を、通信リンク155(例えば、2つのネットワーク装置間のXnインターフェース)を介してターゲットネットワーク装置130と通信することができる。追加として、ソースセル115からターゲットセル135への端末装置120のハンドオーバは端末装置120の移動に起因すると上述されたが、本開示の実施形態はこれに限定されず、様々な可能な原因に起因するハンドオーバに適用可能であることを理解すべきである。
【0045】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、ソースセル115からターゲットセル135へのハンドオーバが成功した場合、ハンドオーバ成功報告を生成することができる。ハンドオーバ成功報告の可用性は、無線リソース制御(RRC:radio resource control)層を介して端末装置120からターゲットネットワーク装置130に送信されるメッセージ(例えば、RRCReconfigurationCompleteなどの、ハンドオーバ完了メッセージ)により示されてもよい。ターゲットネットワーク装置130は、UE情報要求及び応答メカニズム(UE Information Request and Response mechanism)を介して、ハンドオーバ成功報告内の情報を取得してもよい。追加として、ターゲットネットワーク装置130は、その後、成功したハンドオーバイベントの間に経験した障害を示すために、ハンドオーバ成功報告をソースネットワーク装置110に転送してもよい。
【0046】
端末装置120により提供されたハンドオーバ成功報告に基づいて、報告する端末装置120により実行された以前のハンドオーバが成功したとしても、ソースネットワーク装置110及び/又はターゲットネットワーク装置130は、ソースセル115において開始される、又はターゲットセル135をターゲットとする将来のハンドオーバプロシージャをさらに改善することができる。例えば、ハンドオーバ成功報告を受信すると、ソースネットワーク装置110及び/又はターゲットネットワーク装置130は、そのモビリティ設定が調節を必要とするか否かを分析することができる場合がある。このような調節は、RLM設定の変更、ソースとターゲットとの間のモビリティ閾値の変更などを引き起こす可能性がある。
【0047】
いくつかの実施形態において、ハンドオーバ成功報告の主な目的は、ネットワーク装置がソースネットワーク装置及びターゲットネットワーク装置に関連する将来のハンドオーバを改善するのを助けることであるため、端末装置は、ハンドオーバが成功するたびにハンドオーバ成功報告を生成する必要はない場合がある。代替として、端末装置は、改善を必要とする可能性のあるハンドオーバについて、選択的に又は任意に、ハンドオーバ成功報告を生成することが望ましい場合がある。この目的のために、図1Aに示すように、端末装置120は、ハンドオーバ成功報告をトリガするための1組のトリガ条件125を用いて設定されることができる。こうして、該1組の条件125のうちの1つ又は複数が満たされた場合にのみ、ハンドオーバ成功報告をトリガすることができる。これにより、端末装置120は、必要な場合にハンドオーバ成功報告を報告するように限定されることができるので、不要なハンドオーバ成功報告のための処理リソース及び通信リソースを節約することができる。
【0048】
なお、図1Aを参照して上述したようなセル115からセル135への端末装置120のハンドオーバは、ソースセル115及びターゲットセル135が異なるネットワーク装置110及び130により提供されるネットワーク装置間ハンドオーバ(inter-network-device Handover)と称されることができる。しかしながら、このようなネットワーク装置間ハンドオーバに加えて、本開示の実施形態は、ソースセル115及びターゲットセル135が同じネットワーク装置により提供されることができるネットワーク装置内ハンドオーバ(intra-network-device handover)にも適用可能であることを理解すべきである。以下、図1Bを参照して、このようなネットワーク装置内ハンドオーバの例について説明する。
【0049】
図1Bは本開示のいくつかの実施形態を実施可能な別の通信環境105の模式図である。図1Aの例示的なシナリオと同様に、図1Bに示す例示的なシナリオにおけるネットワーク装置110もセル115を提供し、端末装置120はセル115への通信リンク145を有することができる。図1Aの例示的なシナリオと同様に、図1Bに示す例示的なシナリオにおける端末装置120も、例えば、端末装置のセル135への移動に起因して、セル115からセル135へのハンドオーバを実行することができる。ハンドオーバにより、端末装置120は、ソースセル115へのリンク145を解放し、代わりにターゲットセル135へのリンク165を確立してもよい。図1Aの例示的なシナリオとは異なり、図1Bに示す例示的なシナリオにおけるターゲットセル135は、ソースセル115を提供する同じネットワーク装置110により提供されてもよく、したがって、図1Bのハンドオーバは、ネットワーク装置内ハンドオーバと称されてもよい。
【0050】
図1Bの端末装置120により実行されるネットワーク装置内ハンドオーバのプロシージャは、ハンドオーバを容易にするための2つのネットワーク装置間の通信を必要としないことを除いて、図1Aを参照して上述したネットワーク装置間ハンドオーバと実質的に同様であってもよい。図1Aの例示的なシナリオと同様に、端末装置120も、図1Bのネットワーク装置内ハンドオーバのハンドオーバ成功報告を生成する該1組のトリガ条件125を用いて設定されてもよい。こうして、該1組の条件125のうちの1つ又は複数が満たされた場合にのみ、ハンドオーバ成功報告をトリガすることができる。これにより、端末装置120は、必要な場合にハンドオーバ成功報告を報告するように限定されることができるので、不要なハンドオーバ成功報告のための処理リソース及び通信リソースを節約することができる。以下の説明では、いくつかの実施形態について、図1Aに示すネットワーク装置間ハンドオーバの例示的なシナリオに関連してさらに詳細に説明する。しかしながら、もし適用可能であれば、図1Bに示すようなネットワーク装置内ハンドオーバにも全ての実施形態を適用することができることを理解すべきである。
【0051】
図1A及び図1Bに示されるような端末装置の数、ネットワーク装置の数、セルの数、及び通信リンクの数は、説明のためにのみ使用され、いかなる制限も示唆しないことを理解すべきである。通信環境100又は105は、本開示の実施形態を実施するように適合された任意の適切な数の端末装置、任意の適切な数のネットワーク装置、任意の適切な数の他の通信装置、任意の適切な数のセル及び任意の適切な数の通信リンクを含んでもよい。
【0052】
さらに、図1A及び図1Bの全ての通信装置の間には、必要であれば、様々な無線通信及び有線通信が存在してもよいことを理解すべきである。なお、図1A及び図1Bでは、ネットワーク装置110及びネットワーク装置130が基地局として模式的に描かれ、端末装置120が携帯電話として模式的に描かれているが、これらの説明は単なる例であり、いかなる制限も示唆しないことを理解すべきである。他の実施形態において、ネットワーク装置110及びネットワーク装置130は、任意の他の無線ネットワーク装置であってもよく、端末装置120は、任意の他の無線通信装置であってもよい。
【0053】
通信環境100又は105における通信は、モバイル通信のためのグローバルシステム(GSM:Global System for Mobile Communications)、モノのモバイルインターネットのための拡張カバレッジグローバルシステム(EC-GSM-IoT:Extended Coverage Global System for Mobile Internet of Things)、ロングタームエボリューション(LTE)、LTE-Evolution、LTE-Advanced(LTE-A)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA:Wideband Code Division Multiple Access)、符号分割多元接続(CDMA)、GSM EDGE無線アクセスネットワーク(GERAN:GSM EDGE Radio Access Network)などを含むが、これらに限定されない任意の適切な規格に準拠してもよい。さらに、通信は、現在知られている、又は将来開発される任意の世代の通信プロトコルに従って実行してもよい。通信プロトコルの例は、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)通信プロトコルを含むが、これらに限定されない。
【0054】
図2は本開示のいくつかの実施形態にかかる、ネットワーク装置110と端末装置120との間の例示的な通信プロセス200を示す図である。説明のために、図1Aを参照して通信プロセス200を説明する。しかしながら、通信プロセス200は、2つの通信端末が互いに通信する任意の他の通信シナリオにも同様に適用できることを理解すべきである。
【0055】
図2に示すように、ネットワーク装置110は、セル115からセル135への端末装置120のハンドオーバを実行する必要があると決定した場合、指示(indication)215を端末装置120に送信する(210)。指示215は、セル115からセル135へのハンドオーバが端末装置120により実行されることを示すことができる。端末装置120側では、ネットワーク装置110から指示215を受信すると(220)、端末装置120は該1組の条件125に基づいてトリガ情報を決定する(230)。該トリガ情報は、ハンドオーバのハンドオーバ成功報告に関し、ハンドオーバについてハンドオーバ成功報告がトリガされるか否かを示す。
【0056】
言い換えれば、該1組のトリガ条件125に基づいて、端末装置120は、指示215により示されたハンドオーバについて、ハンドオーバ成功報告を生成するか否かを決定することができる。例えば、ハンドオーバの実行前又は実行中に、該1組のトリガ条件125のうちの1つ又は複数が満たされた場合、端末装置120は、ハンドオーバについてハンドオーバ成功報告を生成することを決定してもよい。一方、ハンドオーバの実行前又は実行中に、該1組のトリガ条件125のうちのどれも満たされない場合、端末装置120は、代わりに、ハンドオーバについてハンドオーバ成功報告を生成しないことを決定してもよい。
【0057】
全体として、該1組のトリガ条件125は、改善を必要とする可能性のある成功したが不完全なハンドオーバを示唆する任意の適切なトリガ条件を含むことができる。例えば、該1組のトリガ条件125は、ハンドオーバトリガの前にソースセルへの無線問題の検出、ハンドオーバプロシージャ中のRACH遅延の検出、品質変更閾値への到達、メイン測定瞬間の絶対品質閾値への到達、関連する3GPP仕様で定義されたタイマT310/T312の動作中におけるハンドオーバの開始、RRCReconfigurationの実行などを含んでもよい。いくつかの実施形態において、ハンドオーバのソースネットワーク装置110及び/又はターゲットネットワーク装置130が将来のハンドオーバを改善するためのより有用な情報を得ることができるように、該1組のトリガ条件125がより包括的かつ広範囲であることが望ましい。例えば、該1組のトリガ条件125のうちの1つ又は複数は、Rel-16により導入された様々な新しい機能を考慮して設計されてもよい。
【0058】
このような広範囲なトリガ条件の一例として、該1組のトリガ条件125は、端末装置120により実行されるlisten-before-talk(LBT)プロセスに関連する第1のタイプのトリガ条件を含んでもよい。非免許スペクトルNew Radio(NR-U:New Radio in Unlicensed Spectrum)では、ダウンリンクとアップリンクとの両方におけるチャネルアクセスはLBT機能に依存する。例えば、図1Aを参照し、通信システム100がNR-U内で実装されている場合、ネットワーク装置110又は端末装置120は、通信チャネル上の全ての送信の前に、通信チャネル上の通信がないことを知るために、最初に通信チャネルを「感知(sense)」しなければならない。通信チャネルが広帯域幅非免許搬送波(例えば、数百MHz)である場合、「チャネル感知(channel sensing)」プロシージャは、通信チャネルの複数のサブ帯域(sub-bands)においてエネルギーレベルを検出することに依存してもよいLBTパラメータ(例えば、タイプ/継続期間、空きチャネル判定パラメータなど)は、端末装置120において、ネットワーク装置110により設定されることができる。
【0059】
LBTプロセスに関して、関連する3GPP仕様ではLBT障害と継続的なLBT障害(LBT failure)を以下のように定義している。LBT障害指示(LBT failure indication)が既に下位層から受信された場合、lbt-FailureDetectionTimerを起動又は再起動し、LBT_COUNTERを1だけインクリメントさせてもよい。LBT_COUNTERがlbt-FailureInstanceMaxCountより大きいか等しい場合、該サービングセル内のアクティブなUL BWPについて、継続的なLBT障害がトリガされる。サービングセルがSpCellである場合、且つ、該サービングセル内の同じ搬送波においてPRACHオケージョンを備えて設定されている全てのUL BWPにおいて継続的なLBT障害がトリガされた場合、継続的なLBT障害を上位層に示してもよい。該サービングセルがSpCellでない場合、該サービングセル内の進行中の任意のランダムアクセスプロシージャを停止することができ、アクティブなUL BWPを、PRACHオケージョンを用いて設定され、継続的なLBT障害がいまだトリガされたことのない、該サービングセル内の同じ搬送波上のUL BWPに切り替えることができ、ランダムアクセスプロシージャを開始することができる。また、SpCellにおいて継続的なLBT障害がトリガされ、キャンセルされなかった場合、且つ、SpCellにおいてランダムアクセスプロシージャが正常に完了したとみなされた場合、SpCellにおいてトリガされた全ての継続的なLBT障害をキャンセルしてもよい。LBT障害と継続的なLBT障害との詳細は、関連する3GPP仕様に記載されている。
【0060】
一般に、LBTプロセスに関連する第1のタイプのトリガ条件は、改善を必要とする可能性のあるLBTプロセスを示す任意の適切なトリガ条件であってもよい。いくつかの実施形態において、第1のタイプのトリガ条件は、LBT障害関連情報(LBT failure related Information)に関連してもよい。言い換えれば、LBT障害関連情報は、ハンドオーバ成功報告のトリガ条件であると考えることができる。
【0061】
一例として、第1のタイプのトリガ条件は、LBTプロセス中の継続的なLBT障害がトリガされ、キャンセルされなかったことであってもよい。トリガされキャンセルされなかった継続的なLBT障害は、ハンドオーバ前又はハンドオーバ中に端末装置120により実行されるLBT障害回復プロセスが最適でなく、ハンドオーバを最適化することにより改善されることができることを示唆する可能性がある。したがって、このような継続的なLBT障害に関するトリガ条件によって、端末装置120は、ハンドオーバに関連する情報を収集し、収集した情報をターゲットネットワーク装置120又は端末装置120の別のサービングネットワーク装置を介してソースネットワーク装置110に報告するようにトリガされることができる。こうして、ソースネットワーク装置110は、継続的なLBT障害に関するトリガ条件によりトリガされたハンドオーバ成功報告に基づいて将来のハンドオーバプロシージャを最適化して、将来のハンドオーバの前にセル115内の端末装置に関連する継続的なLBT障害を回避することができる。
【0062】
別の例として、第1のタイプのトリガ条件は、LBTプロセス中のLBT障害の回数をカウントするためのLBTカウンタが所定の閾値より大きいことであってもよい。所定の閾値より高いLBT障害の回数は、ハンドオーバ前又はハンドオーバ中に端末装置120により実行されるLBTプロシージャにおいて1つ又は複数のLBT障害が発生するため、ハンドオーバプロシージャは最適でなく、ハンドオーバ関連パラメータを最適化することにより改善されることができることを示唆する可能性がある。したがって、このようなLBTカウンタに関するトリガ条件によって、端末装置120は、ハンドオーバに関連する情報を収集し、収集した情報をターゲットネットワーク装置120又は端末装置120の別のサービングネットワーク装置を介してソースネットワーク装置110に報告するようにトリガされることができる。こうして、ソースネットワーク装置110は、LBTカウンタに関するトリガ条件によりトリガされたハンドオーバ成功報告に基づいて将来のハンドオーバプロシージャを最適化して、将来のハンドオーバの前にセル115内の端末装置に関連するLBT障害のうちの1つ又は複数を回避することができる。
【0063】
いくつかの実施形態において、LBTカウンタは、関連する3GPP仕様において定義された「LBT_COUNTER」であってもよい。いくつかの他の実施形態において、LBTカウンタは、端末装置により実行されるLBTプロセスについて定義された任意の他の既存又は将来のLBTカウンタとすることができる。いくつかの実施形態において、所定の閾値は1であってもよく、トリガ条件は、LBTカウンタが1以上であることであってもよく、これはLBTプロセスにおいてLBT障害があることを意味する。他のいくつかの実施形態において、所定の閾値は1以外の任意の適切な値であってもよく、所定の閾値より高いLBT障害の回数は、LBTプロセスにおけるより重大なLBT問題を示してもよい。
【0064】
上述した広範囲なトリガ条件の別の例として、該1組のトリガ条件125は、端末装置120に関連付けられる高速マスタセルグループ(MCG)リンク回復(recovery)に関連する第2のタイプのトリガ条件を含んでもよい。高速MCGリンク回復は、デュアル接続(DC:Dual Connectivity)通信方式において端末装置120により実行されてもよい。DCにおいて、ユーザ装置(UE)は、マスタノード(MN)とセカンダリノード(SN)とに同時に接続される。UEは、各ノードとキャリアアグリゲーション(CA)で動作するように設定されることができる。UEがCAで動作するMNのセルはマスタセルグループ(MCG)と称され、SNのセルはセカンダリセルグループ(SCG)と称される。
【0065】
図3は本開示のいくつかの実施形態を実施可能なさらに別の通信環境300の模式図である。通信環境300において、端末装置120についてデュアル接続通信方式が設定されているものと仮定する。この場合、ネットワーク装置110は、端末装置120のマスタネットワーク装置(又はマスタノード)であり、セル115を含むMCGを提供することができる。言い換えれば、マスタネットワーク装置110により提供されるMCGは、セル115を含む1つ又は複数のセルから構成される。ネットワーク装置150は、端末装置120のセカンダリネットワーク装置(又はセカンダリノード)であり、セル155を含むSCGを提供してもよい。すなわち、セカンダリネットワーク装置150により提供されるSCGは、セル155を含む1つ又は複数のセルから構成される。デュアル接続通信方式により、ネットワーク装置110と端末装置120との間の通信リンク145に加えて、端末装置120は、通信リンク185を介してネットワーク装置150と同時に通信することができる。図3に示す例示的なシナリオの他の部分は、図1Aに示す例示的なシーンと同様であるので、これらの部分について詳細な説明を省略する。
【0066】
シグナリングの頑健性を向上させるために、いくつかのDCオプションにおいて、UEは、MCG及び/又はSCGを介した無線リソース制御(RRC)シグナリングの送信を可能にするスプリットシグナリング無線ベアラ(SRB:signaling Radio Bearer)を用いて設定されてもよい。すなわち、MN及び/又はSN無線リソースを使用して、進化型汎用地上無線アクセス(E-UTRA:Evolved Universal Terrestrial Radio Access)又はRRC再設定(RRC Reconfiguration)などのNR RRCメッセージを送信することができる。追加として、いくつかのDCオプションにおいて、UEは、SNにおいて終了し、SNとUEとの間の制御シグナリングのためにのみ使用される(つまり、MNとの調整の必要がない)SRBであるSRB3を用いて設定されてもよい。
【0067】
追加として、いくつかのデュアル接続通信方式について、Rel-16で導入された高速MCGリンク回復機能は、無線リンク障害(RLF:radio link failure)中の接続中断時間を短縮することを目的としている。SCG接続を利用することにより、MCG RLFによる中断時間を数秒から30ms-70msの典型的なハンドオーバ中断時間に短縮することができる。エンドユーザにとって、これはサービス中断時間の短縮に直結する。
【0068】
例えば、マルチRATデュアル接続(MR-DC:Multi-RAT Dual Connectivity)における高速MCG回復は、MCGにおいて無線リンク障害が検出されると、UEがMCG障害情報メッセージをSCGを介してMNに送信するRRCプロシージャを指す。MCGについて無線リンク障害が検出され、高速MCGリンク回復が設定されている場合、UEは高速MCGリンク回復をトリガしてもよい。高速MCGリンク回復の間、UEは、全ての無線ベアラについてMCG送信を中断し、スプリットSRB1又はSRB3のSCGレグを使用して、SCGを介してMCG障害情報メッセージを用いてMNに障害を報告することができる。
【0069】
MCG障害指示を受信すると、MNは、スプリットSRB1又はSRB3のSCGレグ(leg)を使用して、SCGを介してRRC再設定(RRC reconfiguration)メッセージ又はRRC解除(RRC release)メッセージをUEに送信することができる。MCGFailureInformationメッセージに応じてRRCReconfigurationメッセージが受信された場合、VarRLF-Reportに含まれている情報(もしあれば)をクリアしてもよい。これは、ハンドオーバによる高速MCG回復が成功した場合、ネットワークはMCG障害情報を持つことができず、それにより、別のMCG RLFを回避し、高速MCG回復の性能を向上させる機会を失う可能性があることを意味する。
【0070】
高速MCG回復に応じるハンドオーバにおけるこの潜在的な欠陥を解決するために、第2のタイプのトリガ条件は、端末装置120がネットワーク装置150により提供されるSCGを介して無線リソース制御(RRC)再設定メッセージを受信することであってもよい。RRC再設定メッセージは、ハンドオーバの指示215を含むことができ、端末装置120によりSCGを介してネットワーク装置110に送信されたMCG障害情報に応じたものである。MCG障害情報は、MCG無線リンク障害(RLF)を示すことができる。より具体的には、MCGリンク回復に関連するトリガ条件は、MCGFailureInformationに応じて(reconfigurationWithSyncを備える)RRCReconfigurationを受信することであってもよい。
【0071】
端末装置120により受信されるこのようなRRC再設定メッセージは、ハンドオーバの前又はハンドオーバ中に端末装置120用のMCGが最適でなく、ハンドオーバを最適化することによって改善することができることを意味する可能性がある。したがって、このようなRRC再設定メッセージに関するトリガ条件によって、端末装置120は、ハンドオーバに関連する情報を収集し、収集した情報をターゲットネットワーク装置120又は端末装置120の別のサービングネットワーク装置を介してソースネットワーク装置110に報告するようにトリガされることができる。こうして、ソースネットワーク装置110は、RRC再設定メッセージに関するトリガ条件によりトリガされたハンドオーバ成功報告に基づいて将来のハンドオーバプロシージャを最適化して、将来のハンドオーバの前にセル115内の端末装置に関連するMCG障害を回避することができる。より具体的には、ハンドオーバによるMCG回復が成功した場合、端末装置120によりMCG障害情報を報告することができ、これにより、ネットワークが高速MCG回復の性能を分析して向上させることができる。
【0072】
上述した広範囲なトリガ条件の別の例として、該1組のトリガ条件125は、ハンドオーバがデュアルアクティブプロトコルスタック(DAPS)ハンドオーバである場合の第3のタイプのトリガ条件を含んでもよい。一般に、DAPSハンドオーバは、ハンドオーバのためのRRCメッセージを受信した後に、且つ、ターゲットネットワーク装置へのランダムアクセスが成功した後にソースセルが解放されるまで、ソースネットワーク装置接続を維持するハンドオーバプロシージャを指してもよい。DAPSハンドオーバの場合、ソースセル内のRLFについて、ソースリンクを介した任意のデータ送信又は受信を停止してもよく、ソースリンクを解放してもよいが、ソースRRC設定を維持してもよい。
【0073】
例えば、図1Aを参照して、セル115からセル135への端末装置120のハンドオーバがDAPSハンドオーバであるとする。短縮された中断時間でDAPSハンドオーバを実行する指示215(又は要求)を受信すると、端末装置120は、ソースセル115において引き続きユーザデータを送受信してもよい。同時に、ターゲットセル135への新たな接続165を確立することができ、端末装置120は、ターゲットセル135において同期及びランダムアクセスを実行することができる。端末装置120は、ソースセル115におけるユーザデータの送信及び受信についてソースユーザプレーンプロトコルスタックをアクティブに維持しながら、ターゲットセル135についてPHY(物理)、MAC(媒体アクセス制御)及びRLC(無線リンク制御)層を含む新しいユーザプレーンプロトコルスタックを確立することができる。
【0074】
したがって、セル115からセル135へのDAPSハンドオーバの場合、端末装置120がDAPSハンドオーバに関連する第3のタイプのトリガ条件を備えて設定されている場合、ソースネットワーク装置110又はターゲットネットワーク装置130は、ソースセル115又はターゲットセル135に関連する将来のDAPSハンドオーバを改善することができる。例えば、ソースRLFがDAPSハンドオーバ中に発生する場合、0msのハンドオーバ中断はDAPSハンドオーバにより実現できないことを意味する可能性がある。したがって、端末装置120は、DAPSハンドオーバ中のソースRLFに応じてハンドオーバ成功報告をトリガすることが望ましい場合がある。このために、いくつかの実施形態において、第3のタイプのトリガ条件は、DAPSハンドオーバ(例えば、任意のDAPSベアラが設定された)の場合に、端末装置120によりソースセル115においてRLFが検出されることであってもよい。
【0075】
このようなDAPSカウンタ中のソースセル115上のRLFに関するトリガ条件によって、端末装置120は、DAPSハンドオーバに関連する情報を収集し、収集した情報をターゲットネットワーク装置120又は端末装置120の別のサービングネットワーク装置を介してソースネットワーク装置110に報告するようにトリガされることができる。こうして、ソースネットワーク装置110及び/又はターゲットネットワーク装置130は、ソースセル115上のRLFに関するトリガ条件によりトリガされたハンドオーバ成功報告に基づいて、ソースセル115及び/又はターゲットセル135に関連する将来のDAPSハンドオーバプロシージャを改善することができる。
【0076】
上述した広範囲なトリガ条件の別の例として、該1組のトリガ条件125は、ハンドオーバが条件付きハンドオーバ(CHO:conditional handover)である場合の第4のタイプのトリガ条件を含んでもよい。条件付きハンドオーバは、セル間のハンドオーバが失敗したとき、又はハンドオーバがトリガされる前に接続障害がトリガされた場合など、端末装置が移動中の障害発生回数を減らすことに焦点を当てる、Rel-16において3GPPにより規定された主なモビリティ強化の1つである。
【0077】
例えば、図1Aを参照して、セル115からセル135への端末装置120のハンドオーバが条件付きハンドオーバであるとする。このような場合、通常の場合に1つのターゲットセルを準備する代わりに、セル135を含む複数の候補ターゲットセルをネットワーク装置110において予め準備するようにしてもよい。ネットワーク装置110は、通常のハンドオーバのように状態が劣化し始めるときよりも、無線状態がまだ良好なときであって通常のハンドオーバより早く、端末装置120に指示215(例えば、ハンドオーバ命令(handover command))を送信することを可能にしてもよい。ハンドオーバ命令を受信した場合、端末装置120は、直ちにハンドオーバ命令を適用するのではなく、ハンドオーバ命令を記憶してもよい。実際、端末装置120は、設定された候補ターゲットセルのうちの1つ(例えば、図1Aの例示的なシナリオにおけるセル135)について、端末装置120において設定された条件が満たされた場合にのみ、記憶したハンドオーバ命令を適用してもよく、そして、端末装置120は、通常のハンドオーバのように、ハンドオーバを実行し、ターゲットネットワーク装置130に接続することができる。
【0078】
したがって、セル115からセル135への条件付きハンドオーバの場合、端末装置120が条件付きハンドオーバに関連する第4のタイプのトリガ条件を備えて設定されている場合、ソースネットワーク装置110又はターゲットネットワーク装置130は、ソースセル115又はターゲットセル135に関連する将来の条件付きハンドオーバを改善することができる。例えば、第4のタイプのトリガ条件は、セル135を含む複数のCHO候補セルが設定されたことであってもよい。複数の設定されたCHO候補セルは、CHOについて複数のターゲットセルが設定されたことを意味してもよい。したがって、このような複数のCHO候補セルに関するトリガ条件によって、端末装置120は、複数の候補セルとのCHOに関連する情報を収集し、収集した情報をターゲットネットワーク装置120又は端末装置120の別のサービングネットワーク装置を介してネットワーク装置110に報告するようにトリガされることができる。こうして、ソースネットワーク装置110及び/又はターゲットネットワーク装置130は、複数のCHO候補セルに関するトリガ条件によりトリガされたハンドオーバ成功報告に基づいて、該複数の候補セルとの将来のCHOを改善することができる。
【0079】
別の例として、第4のタイプのトリガ条件は、ターゲットセル135について複数(例えば、2つ)の実行条件が設定されたことであってもよい。ターゲットセル135についての複数の設定された実行条件は、ターゲットセル135への端末装置120のハンドオーバについて、複数の実行条件の全てが満たされるわけではないことを意味してもよい。したがって、このような複数の実行条件に関するトリガ条件によって、端末装置120は、条件付きハンドオーバに関連する情報を収集し、収集した情報をターゲットネットワーク装置120又は端末装置120の別のサービングネットワーク装置を介してネットワーク装置110に報告するようにトリガされることができる。こうして、ソースネットワーク装置110及び/又はターゲットネットワーク装置130は、複数の実行条件に関するトリガ条件によりトリガされたハンドオーバ成功報告に基づいて、該複数の実行条件を備える将来の条件付きハンドオーバを改善することができる。
【0080】
図2に戻り、該1組のトリガ条件125に基づいてトリガ情報を決定した後(230)、端末装置120は、決定したトリガ情報に基づいて、ハンドオーバ成功報告に関する異なるオペレーションを実行してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置120は、セル115からセル135へのハンドオーバについてハンドオーバ成功報告をトリガすると決定してもよい。例えば、端末装置120は、ハンドオーバを実行する前又は実行中に、該1組のトリガ条件125のうちの1つ又は複数が満たされたことを検出してもよい。これは、端末装置120がハンドオーバのハンドオーバ成功報告を生成する必要があることを意味する。このために、セル115からセル135へのハンドオーバを実行する前又は実行中に、端末装置120は、ハンドオーバ成功報告内で報告すべき情報を収集することができる(240)。これにより、ハンドオーバ成功報告がトリガされる場合にのみ、ハンドオーバ成功報告内で報告すべき情報を収集することができるので、全ての成功したハンドオーバについて情報を不要に収集することを回避することができる。
【0081】
一方、端末装置120は、セル115からセル135へのハンドオーバについてハンドオーバ成功報告をトリガしないと決定してもよい。例えば、端末装置120は、ハンドオーバを実行する前又は実行中に、該1組のトリガ条件125のうちのいずれもが満たされなかったことを確認してもよい。これは、端末装置120がハンドオーバのハンドオーバ成功報告を生成する必要がないことを意味する。この場合、セル115からセル135へのハンドオーバを実行する前又は実行中に、端末装置120は、ハンドオーバ成功報告のための情報収集を回避してもよい(250)。これにより、端末装置120は、ハンドオーバ成功報告がトリガされない場合、ハンドオーバ成功報告内で報告すべき情報を収集しなくてもよいので、全ての成功したハンドオーバについて情報を収集する不要なオーバーヘッドを省くことができる。
【0082】
一般に、端末装置120により生成されるハンドオーバ成功報告は、ソースネットワーク装置110又はターゲットネットワーク装置130が将来のハンドオーバの性能を改善するのに役立つ任意の情報を含むことができる。例えば、端末装置120により収集され(240)、ハンドオーバ成功報告に含まれる情報は、RLM関連情報、BFD関連情報及びハンドオーバ関連情報などを含んでもよい。いくつかの実施形態において、ハンドオーバ成功報告の内容は、より包括的で広範囲であることが望ましい。これにより、情報量の多いハンドオーバ成功報告を受信した後、ソースネットワーク装置110又はターゲットネットワーク装置130は、ハンドオーバの様々な面に関連するより多くの有用な情報を取得することができ、将来のハンドオーバの性能をより効果的かつ効率的に向上させることができる。
【0083】
一例として、ハンドオーバ成功報告を生成するために、端末装置120は、端末装置120により実行されるLBTプロセスに関連する第1のタイプの情報を収集することができる。一般に、第1のタイプの情報は、LBTプロセスにおける問題を反映することができるLBTプロセスの任意の適切な情報であってもよい。例えば、LBT障害関連情報は、端末装置120によりハンドオーバ成功報告の内容として格納され、ソースネットワーク装置110に報告されることができる。このように、ハンドオーバ前に端末装置120により実行されたLBT処理に関する情報を含むハンドオーバ成功報告を受信した後、ソースネットワーク装置110は、ハンドオーバの設定を最適化することによって、セル115において開始されたハンドオーバに関連する端末装置により実行される将来のLBTプロセスを改善することができる。
【0084】
いくつかの実施形態において、第1のタイプの情報を格納して、端末装置120のハンドオーバ前又はハンドオーバ中に1つ又は複数の第1のタイプのトリガ条件が満たされた場合、端末装置120は、ハンドオーバ成功報告内で報告することができる。言い換えれば、端末装置120がハンドオーバ前又はハンドオーバ中に、LBTプロセスに関連するトリガ条件が満たされたことを検出した場合、端末装置120は、ハンドオーバ成功報告に含められる、LBTプロシージャに関連する情報を収集してもよい。こうして、端末装置120によりハンドオーバ成功報告のために収集される情報は、より的を絞った且つ効果的なものになることができる。他のいくつかの実施形態において、第1のタイプの情報は、任意の他の満たされたトリガ条件に応じて、端末装置120により格納され、報告されてもよい。
【0085】
いくつかの実施形態において、第1のタイプの情報は、継続的なLBT障害の指示を含むことができる。したがって、端末装置120により提供されたハンドオーバ成功報告を受信すると、ソースネットワーク装置110は、ハンドオーバ成功報告から継続的なLBT障害の指示を得ることができる。これにより、ソースネットワーク装置110は、セル115において開始される端末装置の将来のハンドオーバを最適化して、端末装置に関連する継続的なLBT障害を回避することができる。
【0086】
追加として又は代替として、第1のタイプの情報は、継続的なLBT障害がトリガされる1つ又は複数の帯域幅パート(BWP:bandwidth part)に関する情報を含んでもよい。したがって、端末装置120により提供されたハンドオーバ成功報告を受信すると、ネットワーク装置110は、ハンドオーバ成功報告から継続的なLBT障害に関するBWP情報を得ることができる。これにより、ネットワーク装置110は、セル115において開始される端末装置の将来のハンドオーバを最適化して、これらのBWPにおける継続的なLBT障害を回避することができる。
【0087】
追加として又は代替として、第1のタイプの情報は、継続的なLBT障害回復が実行された順番でBWPを含むことができる。したがって、端末装置120により提供されたハンドオーバ成功報告を受信すると、ネットワーク装置110は、ハンドオーバ成功報告から継続的なLBT障害回復に関する整列したBWP情報を得ることができる。これにより、ネットワーク装置110は、セル115において開始される端末装置の将来のハンドオーバを最適化して、これらのBWPにおける継続的なLBT障害を回避することができる。
【0088】
追加として又は代替として、第1のタイプの情報は、LBT障害の回数をカウントするためのカウンタの値を含んでもよい。したがって、端末装置120により提供されたハンドオーバ成功報告を受信すると、ネットワーク装置110は、ハンドオーバ成功報告からカウンタの値を決定することができる。これにより、ネットワーク装置110は、ハンドオーバを行う際に、LBTが何回失敗したかなど、LBT障害の重大度を決定することができ、非免許帯域の輻輳度を評価することができる。これに基づいて、ネットワーク装置110は、免許帯域の使用を最適化し、例えば、LBT障害が発生するBWPをより少なく端末装置に割り当てることができる。いくつかの実施形態において、LBT障害の回数をカウントするためのカウンタは、関連する3GPP仕様で定義されているLBT_COUNTERであってもよい。
【0089】
追加として又は代替として、第1のタイプの情報は、継続的なLBT障害検出のためのタイマの値を含むことができる。したがって、端末装置120により提供されたハンドオーバ成功報告を受信すると、ネットワーク装置110は、ハンドオーバ成功報告からタイマの値を取得することができる。これにより、ネットワーク装置110は、ハンドオーバを行う際に、前回のLBT障害からどのくらい経過しているかなどLBT障害の重大度を決定することができ、非免許帯域の輻輳度を評価することができる。これに基づいて、ネットワーク装置110は、免許帯域の使用を最適化し、例えば、LBT障害が発生するBWPをより少なく端末装置に割り当てることができる。いくつかの実施形態において、タイマは、関連する3GPP仕様で定義されているlbt-FailureDetectionTimerであってもよい。
【0090】
別の例として、ハンドオーバ成功報告のために、端末装置120は、端末装置に関連付けられるMCGリンク回復に関連する第2のタイプの情報を収集することができる。一般に、第2のタイプの情報は、MCGリンク回復における問題を反映することができるMCGリンク回復の任意の適切な情報であってもよい。例えば、端末装置120は、MCG RLF関連情報をハンドオーバ成功報告に格納してもよい。これにより、ハンドオーバによるMCG回復が成功した場合、端末装置120によりネットワークへMCG障害情報を報告することができ、これにより、ネットワークが高速MCG回復の性能を分析して向上させることができる。
【0091】
いくつかの実施形態において、第2のタイプの情報を格納して、端末装置120のハンドオーバ前又はハンドオーバ中に1つ又は複数の第2のタイプのトリガ条件が満たされた場合、端末装置120は、ハンドオーバ成功報告内で報告することができる。言い換えれば、端末装置120がハンドオーバ前又はハンドオーバ中に、高速MCGリンク回復に関連するトリガ条件が満たされたことを検出した場合、端末装置120は、ハンドオーバ成功報告に含められる、高速MCGリンク回復に関連する情報を収集してもよい。こうして、端末装置120によりハンドオーバ成功報告のために収集される情報は、より的を絞った且つ効果的なものになることができる。他のいくつかの実施形態において、第2のタイプの情報は、任意の他の満たされたトリガ条件に応じて、端末装置120により格納され、報告されてもよい。
【0092】
いくつかの実施形態において、第2のタイプの情報は、MCG RLFが検出されてからハンドオーバが完了するまでの継続期間、すなわち、MCG接続障害からハンドオーバが成功するまで経過した時間を含むことができ、これは、MCGの進行中のサービスの中断時間を表すことができる。したがって、端末装置120により提供されたハンドオーバ成功報告を受信すると、ネットワーク装置110は、ハンドオーバ成功報告から継続期間を取得することができる。これにより、ネットワーク装置110は、ハンドオーバによる高速MCG回復の性能を解析し、高速MCG回復に関する最適化が必要か否かを決定することができる。
【0093】
追加として又は代替として、第2のタイプの情報は、回復プロセスにどれだけの時間がかかるかを表すことができる、MCGリンク回復の継続期間を表すタイマの値、例えば、停止時のT316タイマの値を含んでもよい。したがって、端末装置120により提供されたハンドオーバ成功報告を受信すると、ネットワーク装置110は、ハンドオーバ成功報告からタイマの値を取得することができる。これにより、ネットワーク装置110は、ハンドオーバによる高速MCG回復の性能を解析し、高速MCG回復設定に関する最適化が必要か否かを決定することができる。
【0094】
追加として又は代替として、第2のタイプの情報は、MCG RLFの指示又はMCGのRLF報告を含むことができる。例えば、端末装置120は、格納されたRLF-report変数における全部又は一部の情報をハンドオーバ成功報告変数に格納し、その後、RLF-report変数をクリアすることができる。したがって、端末装置120により提供されたハンドオーバ成功報告を受信すると、ネットワーク装置110はハンドオーバ成功報告からMCG RLFの指示やMCGのRLF報告を取得することができる。これにより、ネットワーク装置110は、セル115において開始される端末装置の将来のハンドオーバを最適化して、MCG RLFを回避することができる。
【0095】
追加として又は代替として、第2のタイプの情報は、SRB3を使用するか、又はスプリットSRB1のSCGリンクを使用するかについての指示をMCGリンク回復に含めることができる。したがって、端末装置120により提供されたハンドオーバ成功報告を受信すると、ネットワーク装置110は、ハンドオーバ成功報告から該指示を取得することができる。これにより、ネットワーク装置110は、セル115において開始される端末装置の将来のハンドオーバを最適化して、SRB3及びスプリットSRB1の設定を改善することができる。
【0096】
別の例として、ハンドオーバ成功報告のために、ハンドオーバがDAPSハンドオーバである場合、端末装置120は、ハンドオーバ中のソースセル115上のRLFに関連する第3のタイプの情報を収集することができる。言い換えれば、端末装置120は、ハンドオーバ成功報告にソースRLF関連情報を格納することができる。これにより、DAPSハンドオーバ中のサービス中断がネットワークに報告され、ネットワークがDAPSハンドオーバの性能を分析し、強化することが可能になる。
【0097】
いくつかの実施形態において、第3のタイプの情報を格納して、端末装置120のハンドオーバ前又はハンドオーバ中に1つ又は複数の第3のタイプのトリガ条件が満たされた場合、端末装置120は、ハンドオーバ成功報告内で報告することができる。言い換えれば、端末装置120がハンドオーバ前又はハンドオーバ中に、DAPSハンドオーバに関連するトリガ条件が満たされたことを検出した場合、端末装置120は、ハンドオーバ成功報告に含められる、DAPSハンドオーバに関連する情報を収集してもよい。こうして、端末装置120によりハンドオーバ成功報告のために収集される情報は、より的を絞った且つ効果的なものになることができる。他のいくつかの実施形態において、第3のタイプの情報は、任意の他の満たされたトリガ条件に応じて、端末装置120により格納され、報告されてもよい。
【0098】
いくつかの実施形態において、第3のタイプの情報は、ソースセル115上のRLFが検出されてからDAPSハンドオーバが完了するまでの継続期間、すなわち、ソースRLFからDAPSハンドオーバが成功するまで経過した時間を含むことができ、これは、DAPSハンドオーバ中のサービス中断を表すことができる。したがって、端末装置120により提供されたハンドオーバ成功報告を受信すると、ネットワーク装置110は、ハンドオーバ成功報告から継続期間を取得することができる。これにより、ネットワーク装置110は、ソースセル115においてRLFが検出されてからDAPSハンドオーバが完了するまでの継続期間を短縮するために、セル115において開始される端末装置の将来のDAPSハンドオーバを最適化することができる。
【0099】
別の例として、ハンドオーバ成功報告のために、ハンドオーバが条件付きハンドオーバである場合、端末装置120は、第4のタイプの情報を収集することができる。一般に、第4のタイプの情報は、条件付きハンドオーバにおける問題を反映することができる条件付きハンドオーバの任意の適切な情報であってもよい。端末装置120により提供されるハンドオーバ成功報告に含まれる条件付きハンドオーバ情報を用いて、ソースネットワーク装置110は条件付きハンドオーバの設定を最適化することができる。例えば、ソースネットワーク装置110は、信号強度の低いCHO候補セルを設定することを回避することができ、且つ/又はトリガされない実行条件を設定することを回避することができる。
【0100】
いくつかの実施形態において、第4のタイプの情報を格納して、端末装置120のハンドオーバ前又はハンドオーバ中に1つ又は複数の第4のタイプのトリガ条件が満たされた場合、端末装置120は、ハンドオーバ成功報告内で報告することができる。言い換えれば、端末装置120がハンドオーバ前又はハンドオーバ中に、条件付きハンドオーバに関連するトリガ条件が満たされたことを検出した場合、端末装置120は、ハンドオーバ成功報告に含められる、条件付きハンドオーバに関連する情報を収集してもよい。こうして、端末装置120によりハンドオーバ成功報告のために収集される情報は、より的を絞った且つ効果的なものになることができる。他のいくつかの実施形態において、第4のタイプの情報は、任意の他の満たされたトリガ条件に応じて、端末装置120により格納され、報告されてもよい。
【0101】
いくつかの実施形態において、第4のタイプの情報は、ターゲットセル135を含む複数のCHO候補セルの識別子を含むことができる。したがって、端末装置120により提供されたハンドオーバ成功報告を受信すると、ネットワーク装置110は、ハンドオーバ成功報告から該複数のCHO候補セルの識別子を得ることができる。これにより、ネットワーク装置110は、セル115において開始される端末装置の将来の条件付きハンドオーバを最適化して、CHO候補セルを改善することができる。
【0102】
追加として又は代替として、第4のタイプの情報は、該複数のCHO候補セルの測定結果を含んでもよい。したがって、端末装置120により提供されたハンドオーバ成功報告を受信すると、ネットワーク装置110は、ハンドオーバ成功報告から該複数のCHO候補セルの測定結果を得ることができる。これにより、ネットワーク装置110は、セル115において開始される端末装置の将来の条件付きハンドオーバを最適化して、CHO候補セルを改善することができる。
【0103】
追加として又は代替として、第4のタイプの情報は、該複数のCHO候補セルの実行条件を含んでもよい。したがって、端末装置120により提供されたハンドオーバ成功報告を受信すると、ネットワーク装置110は、ハンドオーバ成功報告から該複数のCHO候補セルの実行条件を得ることができる。これにより、ネットワーク装置110は、セル115において開始される端末装置の将来の条件付きハンドオーバを最適化して、該複数のCHO候補セルの実行条件の設定を改善することができる。
【0104】
追加として又は代替として、第4のタイプの情報は、例えばmeasId、イベントID、トリガ閾値、トリガオフセット、ヒステリシス値、timToTrigger値など、ターゲットセル135の満たされる実行条件を含むことができる。したがって、端末装置120により提供されたハンドオーバ成功報告を受信すると、ネットワーク装置110は、ハンドオーバ成功報告から該満足された実行条件を得ることができる。これにより、ネットワーク装置110は、セル115において開始される端末装置の将来の条件付きハンドオーバを最適化して、該複数のCHO候補セルの実行条件の設定を改善することができる。
【0105】
別の例として、ハンドオーバ成功報告のために、端末装置120は、ハンドオーバの時間情報に関連する第5のタイプの情報を収集することができる。端末装置120により提供されるハンドオーバ成功報告内のハンドオーバの時間情報により、ネットワークは、ハンドオーバ成功報告に対応するハンドオーバイベントの時間を知ることができ、ハンドオーバ成功イベントの時間情報を得ることができるため、将来のハンドオーバの設定を改善することができる。
【0106】
図4は本開示のいくつかの実施形態にかかる、端末装置120のハンドオーバに関連するいくつかの時点410、420並びに430及び継続期間415、425並びに435を示す概略図である。図1A及び図4を参照し、時点410は、セル115からセル135への端末装置120のハンドオーバが開始される時点を表してもよい。時点420は、セル115からセル135への端末装置120のハンドオーバが完了する時点を表してもよい。時点420は、ハンドオーバのハンドオーバ成功報告がターゲットネットワーク装置130又は別のネットワーク装置に送信される時点を表してもよい。
【0107】
したがって、継続期間415は、ハンドオーバが実行される継続期間、すなわち、関連する3GPP仕様で定義されているタイマT304の値を表してもよい。継続期間425は、ハンドオーバが完了してからターゲットネットワーク装置130又は別のネットワーク装置にハンドオーバ成功報告が送信されるまでの継続期間、すなわち、ハンドオーバ成功からハンドオーバのハンドオーバ成功報告が取得されるまで経過した時間を表してもよい。継続期間435は、ハンドオーバが開始してからターゲットネットワーク装置130又は別のネットワーク装置にハンドオーバ成功報告が送信されるまでの継続期間、すなわち、ハンドオーバが開始してからハンドオーバのハンドオーバ成功報告が取得されるまで経過した時間を表してもよい。
【0108】
いくつかの実施形態において、第5のタイプの情報は、ハンドオーバが開始してからターゲットネットワーク装置130又は別のネットワーク装置にハンドオーバ成功報告が送信されるまでの継続期間435を含んでもよい。追加として又は代替として、第5のタイプの情報は、ハンドオーバが完了してからターゲットネットワーク装置130又は別のネットワーク装置にハンドオーバ成功報告が送信されるまでの継続期間425を含んでもよい。例えば、端末装置120がハンドオーバ成功報告を要求するUEInformationRequestを受信した場合、端末装置120は、ハンドオーバ開始から経過した時間又はハンドオーバ成功から経過した時間(例えば、ハンドオーバイベントのタイムラインを構築するために)を、報告されるハンドオーバ成功報告に格納することができる。そして、端末装置120は、UEInformationResponseにより、ハンドオーバ成功報告をネットワークに提供してもよい。
【0109】
いくつかの実施形態において、継続期間415、425、及び/又は435を報告する代わりに、端末装置120は、ハンドオーバがいつ開始されたか又は成功したかについての絶対時間情報を格納し、報告してもよい。例えば、第5のタイプの情報は、ハンドオーバが開始された時点410を含んでもよい。追加として又は代替として、第5のタイプの情報は、ハンドオーバが完了する時点420を含んでもよい。
【0110】
別の例として、ハンドオーバ成功報告のために、端末装置120は、ソースセル115内の端末装置120の識別子を収集することができる。例えば、識別子は、セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI:Cell Radio Network Temporary Identifier)であってもよい。したがって、端末装置120により提供されたハンドオーバ成功報告を受信すると、ネットワーク装置110は、ハンドオーバ成功報告から端末装置120の識別子を得ることができる。これにより、ネットワーク装置110は、端末装置120の設定に基づいて、セル115において開始される端末装置の将来のハンドオーバを最適化することができる。
【0111】
以上、端末装置がハンドオーバ成功報告のための様々なトリガ条件と、ハンドオーバ成功報告内で報告すべき様々なタイプの情報とを備えて設定されることができるいくつかの実施形態について説明した。以下、端末装置のRAT間ハンドオーバ(inter-RAT handover)についてハンドオーバ成功報告をサポートできるいくつかの他の実施形態について説明する。
【0112】
従来のハンドオーバ成功報告では、RAT内ハンドオーバ(intra-RAT handover)についてしかサポートされることができなかった。しかしながら、発明者らは、ハンドオーバ成功報告をサポートすることによって、RAT間ハンドオーバのパフォーマンスも同じ利益を獲得できることを発見した。したがって、本開示のいくつかの実施形態は、RAT間ハンドオーバ、例えば、NRからLTEへのハンドオーバについてハンドオーバ成功報告をサポートする。図1Aを参照し、RAT間のハンドオーバのためのハンドオーバ成功報告をより詳細に説明する。
【0113】
図1Aに戻り、セル115からセル135への端末装置120のハンドオーバがRAT間ハンドオーバであると仮定し、ここで、ソースセル115は第1のRATに基づいてもよく、ターゲットセル135は第1のRATとは異なる第2のRATに基づいてもよい。一般に、第1のRAT及び第2のRATは、既存のRAT又は将来開発されるRATのうちのいずれか2つの異なるRATであってもよい。
【0114】
いくつかの実施形態において、第1のRATはNRであってもよく、第2のRATはLTEであってもよい。これにより、RAT間ハンドオーバ成功報告は、最大2つの主要なRATに基づくネットワーク装置についてサポートされることができる。これらの実施形態において、mobilityFromNRCommandを受信すると、端末装置120は、ハンドオーバ成功報告のための該1組のトリガ条件125をチェックしてもよい。該1組のトリガ条件125のうちの1つ又は複数が満たされた場合、端末装置120は、ハンドオーバ成功報告の内容をハンドオーバ成功報告変数に格納することができる。ハンドオーバ成功報告のためのトリガ条件及びハンドオーバ成功報告に含める内容は、上記と同じであってもよいし、似たものであってもよい。追加として、ハンドオーバについてハンドオーバ成功報告がトリガされる場合、端末装置120は、ハンドオーバ成功報告内で報告するターゲットセル135のセル識別情報(cell identification)を収集してもよい。セル識別情報は、ハンドオーバがRAT間ハンドオーバであることを示すことができ、セルグローバル識別子(CGI:cell global identifier)及び関連付けられる追跡領域コード(TAC:tracking area code)を含んでもよい。こうして、RAT間ハンドオーバ成功報告は、LTEにおけるセル識別情報によって暗黙的に示されることができる。例えば、CGIは、端末装置120のE-UTRA CGIであってもよい。
【0115】
いくつかの実施形態において、ソースネットワーク装置110は、RAT間ハンドオーバ成功報告をサポートするか否かに関する設定情報(configuration information)を決定することができる。そして、ソースネットワーク装置110は、設定情報を端末装置120に送信してもよい。こうして、ネットワーク装置110は、セル115におけるRAT間ハンドオーバ成功報告の設定を柔軟に制御することができる。これらの実施形態において、図2に戻り、ハンドオーバ成功報告に関するトリガ情報を決定する時(230)、端末装置120が、RAT間ハンドオーバについてハンドオーバ成功報告がサポートされることを示す設定情報をソースネットワーク装置110から受信した場合、端末装置120は、トリガ情報、すなわちハンドオーバ成功報告をトリガするか否かをさらに決定してもよい。例えば、設定情報は、ソースセル115のシステム情報を介して、ソースネットワーク装置110から端末装置120に送信されてもよい。これにより、設定情報は、セル115内の端末装置に対してより利用可能になることができる。代替として又は追加として、設定情報は、端末装置120にハンドオーバを実行させるハンドオーバ命令メッセージを介して送信されてもよい。このように、設定情報は、特定の端末装置又は特定のハンドオーバについて具体的に決定されることができる。
【0116】
いくつかの実施形態において、設定情報は、該1組のトリガ条件125について共通であってもよい。言い換えれば、全てのトリガ条件に基づいて一つのRAT間ハンドオーバ成功報告を設定してもよい。こうして、RAT間ハンドオーバ成功報告についてのトリガ条件の設定を簡略化することができる。代替として、設定情報は、該1組のトリガ条件125のうちの1つに特有の情報であってもよい。つまり、トリガ条件ごとにRAT間ハンドオーバ成功報告を設定することができる。これにより、該1組のトリガ条件125のうちの1つ又は複数について、RAT間ハンドオーバ成功報告を柔軟かつ選択的に生成することができる。
【0117】
図5は本開示のいくつかの実施形態にかかる、ネットワーク装置110と端末装置120との間の別の例示的な通信プロセス500を示す図である。通信プロセス500の例において、ネットワーク装置110は、最初に、セル115のシステム情報515を介して端末装置120に設定情報を送信してもよい(510)。これにより、端末装置120がソースセル115においてシステム情報515を受信すると(520)、端末装置120は、システム情報515から設定情報を取得することができる。設定情報が、RAT間ハンドオーバについてハンドオーバ成功報告がサポートされることを示し、ネットワーク装置110がRAT間ハンドオーバの指示535を送信する場合(530)、端末装置120は、指示535を受信した後(540)、RAT間ハンドオーバのトリガ情報を決定することができる(550)。
【0118】
さらに、端末装置120が、RAT間ハンドオーバについてハンドオーバ成功報告をトリガすると決定した場合、端末装置120は、ハンドオーバ成功報告内で報告すべき情報を収集することができる(560)。逆に、端末装置120が、RAT間ハンドオーバについてハンドオーバ成功報告をトリガしないと決定した場合、端末装置120は、ハンドオーバ成功報告内で報告すべき情報の収集を回避することができる(570)。一方、設定情報がRAT間ハンドオーバについてハンドオーバ成功報告がサポートされないと示す場合、端末装置120は、トリガ情報をさらに決定することなく、ハンドオーバ成功報告の生成を回避することができる。
【0119】
図6は本開示のいくつかの実施形態にかかる、ネットワーク装置110と端末装置120との間のさらに別の例示的な通信プロセス600を示す図である。例示的な通信プロセス600において、ネットワーク装置110は、ハンドオーバ命令メッセージ615を介して設定情報を端末装置120に送信してもよい(610)。これにより、端末装置120がハンドオーバ命令メッセージ615を受信すると(620)、端末装置120は、ハンドオーバ命令メッセージ615から設定情報を取得することができる。設定情報がRAT間ハンドオーバについてハンドオーバ成功報告がサポートされると示す場合、端末装置120は、RAT間ハンドオーバのトリガ情報を決定することができる(630)。
【0120】
さらに、端末装置120が、RAT間ハンドオーバについてハンドオーバ成功報告をトリガすると決定した場合、端末装置120は、ハンドオーバ成功報告内で報告すべき情報を収集することができる(640)。逆に、端末装置120が、RAT間ハンドオーバについてハンドオーバ成功報告をトリガしないと決定した場合、端末装置120は、ハンドオーバ成功報告内で報告すべき情報の収集を回避することができる(650)。一方、設定情報がRAT間ハンドオーバについてハンドオーバ成功報告がサポートされないと示す場合、端末装置120は、トリガ情報をさらに決定することなく、ハンドオーバ成功報告の生成を回避することができる。
【0121】
図7は本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法700のフローチャートである。いくつかの実施形態において、方法700は、端末装置、例えば図1A図1B及び図3に示すような端末装置120において実現されることができる。追加として又は代替として、方法700は、図1A図1B及び図3に示されていない他の端末装置において実現されてもよい。説明のために、図1A図1B、及び図3を参照して一般性を失わずに端末装置120により実行されるように方法700を説明する。
【0122】
ブロック710において、端末装置120は、第1のセル115を提供する第1のネットワーク装置110から、第1のセル115から第2のネットワーク装置130の第2のセル135への端末装置120のハンドオーバを実行する指示を受信する。ブロック720において、端末装置120は、1組のトリガ条件に基づいて、前記ハンドオーバのハンドオーバ成功報告に関するトリガ情報であって、前記ハンドオーバについて前記ハンドオーバ成功報告がトリガされるか否かを示すトリガ情報を決定する。
【0123】
いくつかの実施形態において、該1組のトリガ条件は、端末装置120により実行されるLBTプロセスに関連する第1のタイプのトリガ条件、端末装置120に関連付けられる高速MCGリンク回復に関連する第2のタイプのトリガ条件、ハンドオーバがDAPSハンドオーバである場合の第3のタイプのトリガ条件、及びハンドオーバがCHOである場合の第4のタイプのトリガ条件のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0124】
いくつかの実施形態において、第1のタイプのトリガ条件は、LBTプロセス中の継続的なLBT障害がトリガされて且つキャンセルされなかったこと、LBTプロセス中のLBT障害の回数をカウントするためのLBTカウンタが所定の閾値より大きいことのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0125】
いくつかの実施形態において、第1のネットワーク装置110は、端末装置120のマスタネットワーク装置であり、第3のネットワーク装置150は、端末装置120のセカンダリネットワーク装置であり、第2のタイプのトリガ条件は、端末装置120が、セカンダリネットワーク装置により提供されるSCGを介して、指示を含むRRC再設定メッセージを受信することを含むことができ、前記RRC再設定メッセージは、第1のセル115を含むMCGを提供するマスタネットワーク装置にSCGを介して端末装置120により送信されたMCG障害情報に応じたメッセージであり、該MCG障害情報はMCG RLFを示す。
【0126】
いくつかの実施形態において、第3のタイプのトリガ条件は、端末装置120により第1のセル115においてRLFが検出されたことを含んでもよい。
【0127】
いくつかの実施形態において、第4のタイプのトリガ条件は、第2のセル135を含む複数のCHO候補セルが設定されたことと、第2のセル135について複数の実行条件が設定されたこととのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0128】
いくつかの実施形態において、ハンドオーバについてハンドオーバ成功報告がトリガされる場合、端末装置120は、ハンドオーバ成功報告内で報告すべき情報を収集することができる。
【0129】
いくつかの実施形態において、ハンドオーバについてハンドオーバ成功報告がトリガされない場合、端末装置120は、ハンドオーバ成功報告のための情報収集を回避することができる。
【0130】
いくつかの実施形態において、情報は、端末装置120により実行されるLBTプロセスに関連する第1のタイプの情報と、端末装置120に関連付けられるMCGリンク回復に関連する第2のタイプの情報と、ハンドオーバがDAPSハンドオーバである場合ハンドオーバ中の第1のセル115上のRLFに関連する第3のタイプの情報と、ハンドオーバがCHOである場合の第4のタイプの情報と、ハンドオーバの時間情報に関連する第5のタイプの情報とのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0131】
いくつかの実施形態において、この情報は、第1のセル115内の端末装置120の識別子を含んでもよい。
【0132】
いくつかの実施形態において、第1のタイプの情報は、継続的なLBT障害の指示、継続的なLBT障害がトリガされる1つ又は複数のBWPに関する情報、継続的なLBT障害回復が実行された順序でのBWP、LBT障害の回数をカウントするためのカウンタの値、及び継続的なLBT障害検出についてのタイマの値のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0133】
いくつかの実施形態において、第2のタイプの情報は、MCG RLFが検出されてからハンドオーバが完了するまでの継続期間、MCGリンク回復の継続期間を表すタイマの値、MCG RLFの指示、MCGのRLF報告、及びMCGリンク回復においてSRB3を使用するか、又はスプリットSRB1のSCGリンクを使用するかに関する指示のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0134】
いくつかの実施形態において、第3のタイプの情報は、第1のセル115においてRLFが検出されてからDAPSハンドオーバが完了するまでの継続期間を含んでもよい。
【0135】
いくつかの実施形態において、第4のタイプの情報は、第2のセルを含む複数のCHO候補セルの識別子、該複数のCHO候補セルの測定結果、該複数のCHO候補セルの実行条件、及び第2のセル135の満たされる実行条件のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0136】
いくつかの実施形態において、第5のタイプの情報は、ハンドオーバが開始してから第2のネットワーク装置130又は別のネットワーク装置にハンドオーバ成功報告が送信されるまでの継続期間、ハンドオーバが完了してから第2のネットワーク装置130又は別のネットワーク装置にハンドオーバ成功報告が送信されるまでの継続期間、ハンドオーバが開始される時点、及び、ハンドオーバが完了する時点のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0137】
いくつかの実施形態において、第1のセル115は第1のRATに基づいてもよく、第2のセル135は第1のRATとは異なる第2のRATに基づいてもよい。
【0138】
いくつかの実施形態において、第2のRATはLTEであってもよく、ハンドオーバ成功報告がハンドオーバについてトリガされる場合、端末装置120は、ハンドオーバ成功報告内で報告すべき第2のセル135のセル識別情報を収集することができる。セル識別情報は、CGI及び関連付けられるTACを含んでもよい。
【0139】
いくつかの実施形態において、トリガ情報を決定するとき、端末装置120が、RAT間ハンドオーバとしてのハンドオーバについてハンドオーバ成功報告がサポートされることを示す設定情報を第1のネットワーク装置110から受信した場合、端末装置120はトリガ情報を決定することができる。
【0140】
いくつかの実施形態において、設定情報は、第1のセル115のシステム情報、及び/又は端末装置120にハンドオーバを実行させるハンドオーバ命令メッセージ内で搬送されてもよい。
【0141】
いくつかの実施形態において、設定情報は、該1組のトリガ条件について共通であってもよい。代替として、いくつかの実施形態において、設定情報は、該1組のトリガ条件のうちの1つに特有の情報であってもよい。
【0142】
図8は本開示のいくつかの実施形態にかかる別の例示的な方法800のフローチャートである。いくつかの実施形態において、方法800は、ネットワーク装置、例えば図1A図1B及び図3に示すようなネットワーク装置110において実現されることができる。追加として又は代替として、方法800は、図1A図1B及び図3に示されていない他の端末装置において実現されてもよい。説明のために、図1A図1B、及び図3を参照して一般性を失わずにネットワーク装置110により実行されるように方法800を説明する。
【0143】
ブロック810において、ネットワーク装置110は、第1のRATに基づいてネットワーク装置110により提供される第1のセル115から第1のRATとは異なる第2のRATに基づく第2のセル135への端末装置120のRAT間ハンドオーバについてハンドオーバ成功報告がサポートされるか否かを示す設定情報を、端末装置120に送信する。
【0144】
いくつかの実施形態において、設定情報は、第1のセルのシステム情報と端末装置にRAT間ハンドオーバを実行させるハンドオーバ命令メッセージとのうちの少なくとも1つの中で搬送されてもよい。
【0145】
いくつかの実施形態において、設定情報は、ハンドオーバ成功報告をトリガするための1組のトリガ条件について共通であってもよい。代替として、いくつかの実施形態において、設定情報は、ハンドオーバ成功報告をトリガするためのトリガ条件に特有の情報であってもよい。
【0146】
本開示の実施形態によれば、端末装置は回路を備え、前記回路は、第1のセルを提供する第1のネットワーク装置から、前記第1のセルから第2のネットワーク装置の第2のセルへの前記端末装置のハンドオーバを実行する指示を受信し、1組のトリガ条件に基づいて、前記ハンドオーバのハンドオーバ成功報告に関するトリガ情報であって、前記ハンドオーバについて前記ハンドオーバ成功報告がトリガされるか否かを示すトリガ情報を決定するように構成されている。
【0147】
いくつかの実施形態において、該1組のトリガ条件は、端末装置120により実行されるLBTプロセスに関連する第1のタイプのトリガ条件、端末装置120に関連付けられる高速MCGリンク回復に関連する第2のタイプのトリガ条件、ハンドオーバがDAPSハンドオーバである場合の第3のタイプのトリガ条件、及びハンドオーバがCHOである場合の第4のタイプのトリガ条件のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0148】
いくつかの実施形態において、第1のタイプのトリガ条件は、LBTプロセス中の継続的なLBT障害がトリガされて且つキャンセルされなかったこと、LBTプロセス中のLBT障害の回数をカウントするためのLBTカウンタが所定の閾値より大きいことのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0149】
いくつかの実施形態において、第1のネットワーク装置110は、端末装置120のマスタネットワーク装置であり、第3のネットワーク装置150は、端末装置120のセカンダリネットワーク装置であり、第2のタイプのトリガ条件は、端末装置120が、セカンダリネットワーク装置により提供されるSCGを介して、指示を含むRRC再設定メッセージを受信することを含むことができ、前記RRC再設定メッセージは、第1のセル115を含むMCGを提供するマスタネットワーク装置にSCGを介して端末装置120により送信されたMCG障害情報に応じたメッセージであり、該MCG障害情報はMCG RLFを示す。
【0150】
いくつかの実施形態において、第3のタイプのトリガ条件は、端末装置120により第1のセル115においてRLFが検出されたことを含んでもよい。
【0151】
いくつかの実施形態において、第4のタイプのトリガ条件は、第2のセル135を含む複数のCHO候補セルが設定されたことと、第2のセル135について複数の実行条件が設定されたこととのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0152】
いくつかの実施形態において、この回路は、ハンドオーバについてハンドオーバ成功報告がトリガされる場合に、ハンドオーバ成功報告内で報告すべき情報を収集するようにさらに構成されている。
【0153】
いくつかの実施形態において、この回路は、ハンドオーバについてハンドオーバ成功報告がトリガされない場合、ハンドオーバ成功報告のための情報の収集を回避するようにさらに構成されている。
【0154】
いくつかの実施形態において、情報は、端末装置120により実行されるLBTプロセスに関連する第1のタイプの情報と、端末装置120に関連付けられるMCGリンク回復に関連する第2のタイプの情報と、ハンドオーバがDAPSハンドオーバである場合ハンドオーバ中の第1のセル115上のRLFに関連する第3のタイプの情報と、ハンドオーバがCHOである場合の第4のタイプの情報と、ハンドオーバの時間情報に関連する第5のタイプの情報とのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0155】
いくつかの実施形態において、この情報は、第1のセル115内の端末装置120の識別子を含んでもよい。
【0156】
いくつかの実施形態において、第1のタイプの情報は、継続的なLBT障害の指示、継続的なLBT障害がトリガされる1つ又は複数のBWPに関する情報、継続的なLBT障害回復が実行された順序でのBWP、LBT障害の回数をカウントするためのカウンタの値、及び継続的なLBT障害検出についてのタイマの値のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0157】
いくつかの実施形態において、第2のタイプの情報は、MCG RLFが検出されてからハンドオーバが完了するまでの継続期間、MCGリンク回復の継続期間を表すタイマの値、MCG RLFの指示、MCGのRLF報告、及びMCGリンク回復においてSRB3を使用するか、又はスプリットSRB1のSCGリンクを使用するかに関する指示のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0158】
いくつかの実施形態において、第3のタイプの情報は、第1のセル115においてRLFが検出されてからDAPSハンドオーバが完了するまでの継続期間を含んでもよい。
【0159】
いくつかの実施形態において、第4のタイプの情報は、第2のセルを含む複数のCHO候補セルの識別子、該複数のCHO候補セルの測定結果、該複数のCHO候補セルの実行条件、及び第2のセル135の満たされる実行条件のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0160】
いくつかの実施形態において、第5のタイプの情報は、ハンドオーバが開始してから第2のネットワーク装置130又は別のネットワーク装置にハンドオーバ成功報告が送信されるまでの継続期間、ハンドオーバが完了してから第2のネットワーク装置130又は別のネットワーク装置にハンドオーバ成功報告が送信されるまでの継続期間、ハンドオーバが開始される時点、及び、ハンドオーバが完了する時点のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0161】
いくつかの実施形態において、第1のセル115は第1のRATに基づいてもよく、第2のセル135は第1のRATとは異なる第2のRATに基づいてもよい。
【0162】
いくつかの実施形態において、第2のRATはLTEであってもよく、回路は、ハンドオーバについてハンドオーバ成功報告がトリガされる場合、ハンドオーバ成功報告内で報告すべき第2のセル135のセル識別情報を収集するようにさらに構成されている。セル識別情報は、CGI及び関連付けられるTACを含んでもよい。
【0163】
いくつかの実施形態において、回路は、端末装置120が、RAT間ハンドオーバとしてのハンドオーバについてハンドオーバ成功報告がサポートされることを示す設定情報を第1のネットワーク装置110から受信した場合、トリガ情報を決定するようにさらに構成される。
【0164】
いくつかの実施形態において、設定情報は、第1のセル115のシステム情報、及び/又は端末装置120にハンドオーバを実行させるハンドオーバ命令メッセージ内で搬送されてもよい。
【0165】
いくつかの実施形態において、設定情報は、該1組のトリガ条件について共通であってもよい。代替として、いくつかの実施形態において、設定情報は、該1組のトリガ条件のうちの1つに特有の情報であってもよい。
【0166】
本開示の実施形態によれば、ネットワーク装置は、端末装置に、第1のセルから第2のセルへの前記端末装置のRAT間ハンドオーバについてハンドオーバ成功報告がサポートされるか否かを示す設定情報を送信するように構成された回路を備える。前記第1のセルは、第1のRATに基づいて前記ネットワーク装置により提供され、前記第2のセルは、前記第1のRATとは異なる第2のRATに基づいている。
【0167】
いくつかの実施形態において、設定情報は、第1のセルのシステム情報と端末装置にRAT間ハンドオーバを実行させるハンドオーバ命令メッセージとのうちの少なくとも1つの中で搬送されてもよい。
【0168】
いくつかの実施形態において、設定情報は、ハンドオーバ成功報告をトリガするための1組のトリガ条件について共通であってもよい。代替として、いくつかの実施形態において、設定情報は、ハンドオーバ成功報告をトリガするためのトリガ条件に特有の情報であってもよい。
【0169】
図9は本開示のいくつかの実施形態を実装するのに適した装置900の概略ブロック図である。装置900は、図1に示すネットワーク装置110又は端末装置120の別の実施形態であるとみなされる。したがって、装置900は、ネットワーク装置110及び端末装置120において、或いはそれらの少なくとも一部として実現することができる。
【0170】
図示されるように、装置900は、プロセッサ910と、プロセッサ910に結合されたメモリ920と、プロセッサ910に結合された適切な送信機(TX)及び受信機(RX)940と、TX/RX 940に結合された通信インターフェースとを備える。メモリ920は、プログラム930の少なくとも一部を記憶する。TX/RX 940は双方向通信に用いられる。TX/RX 940は、通信を容易にするために少なくとも一つのアンテナを有するが、本明細書に言及されたアクセスノードは、実際には複数のアンテナを有することができる。通信インターフェースは、gNB又はeNB間の双方向通信のためのX2又はXnインターフェース、モビリティ管理エンティティ(MME:Mobility Management ENTITY)/サービングゲートウェイ(S-GW)とeNBとの間の通信のためのS1インターフェース、gNB又はeNBと中継ノード(RN:relay node)との間の通信のためのUnインターフェース、又はgNB又はeNBと端末装置との間の通信のためのUuインターフェースなど、他のネットワーク要素との通信に必要な任意のインターフェースを表してもよい。
【0171】
プログラム930は、図14から図19のうちの何れかを参照して本明細書で説明したように、関連するプロセッサ910により実行された場合、装置900が本開示の実施形態に従って動作することを可能にするプログラム命令を含むとみなされる。本明細書の実施形態は、装置900のプロセッサ910により実行可能なコンピュータソフトウェアにより、又はハードウェアにより、又はソフトウェアとハードウェアとの組合せにより実現してもよい。プロセッサ910は、本開示の様々な実施形態を実施するように構成されてもよい。さらに、プロセッサ910とメモリ920との組み合わせは、本開示の様々な実施形態を実現するのに適したプロセッシング手段950を形成してもよい。
【0172】
メモリ920は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、また、非限定的な例として、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体、半導体ベースのメモリ装置、磁気メモリ装置及びシステム、光学メモリ装置及びシステム、固定メモリ及びリムーバブルメモリなど、任意の適切なデータ記憶技術を使用して実現してもよい。装置900内には1つのメモリ920のみが示されているが、装置900内にはいくつかの物理的に異なるメモリモジュールが存在してもよい。プロセッサ910は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、非限定的な例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:digital signal processor)、及びマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの一つ又は複数を含んでもよい。装置900は、複数のプロセッサ、例えば、メインプロセッサを同期化するクロックに時間的に従属する特定用途向け集積回路チップを有してもよい。
【0173】
本開示の機器及び/又は装置に含まれるコンポーネントは、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせを含む様々な態様で実現されることが可能である。いくつかの実施形態において、記憶媒体上に記憶されたマシン実行可能な命令などのようなソフトウェア及び/又はファームウェアを使用して1つ又は複数のユニットを実現してもよい。マシン実行可能な命令に加えて、又はその代わりに、機器及び/又は装置内のユニットの一部又は全部は、少なくとも部分的に、1つ又は複数のハードウェア論理コンポーネントにより実装されてもよい。限定ではなく、一例として、使用可能なハードウェア論理コンポーネントの例示的なタイプは、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC:Application-specific Integrated Circuit)、特定用途向け汎用製品(ASSP:Application-specific Standard Product)、システムオンチップ(SOC)、複合プログラマブル論理装置(CPLD:Complex Programmable Logic Device)などを含む。
【0174】
全体として、本開示の様々な実施形態は、ハードウェア又は専用回路、ソフトウェア、論理、又はそれらの任意の組み合わせで実現してもよい。いくつかの態様は、ハードウェアで実現されてもよく、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサ、又は他のコンピューティング装置により実行できるファームウェア又はソフトウェアで実現されてもよい。本開示の実施形態の様々な態様は、ブロック図、フローチャート又は他の何らかの絵画的表現を用いて図示及び説明されているが、本明細書に記載されたブロック、機器、システム、技術、又は方法は、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路又は論理、汎用ハードウェア又はコントローラ又は他のコンピューティング装置、又はそれらの何らかの組み合わせで実装できることを理解されたい。
【0175】
本開示はまた、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体上に有形的に記憶された少なくとも一つのコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、図2図5から図8の何れか一つを参照して上述したプロセス又は方法を実行するために、対象の実プロセッサ又は仮想プロセッサ上の装置内で実行される、プログラムモジュールに含まれる命令などのコンピュータ実行可能な命令を含む。一般に、プログラムモジュールには、特定のタスクを実行したり、特定の抽象データ型を実装したりするルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造などが含まれる。様々な実施形態において、プログラムモジュールの機能は、必要に応じて、プログラムモジュール間で結合又は分割することができる。プログラムモジュールのマシンが実行可能な命令は、ローカル又は分散型装置内で実行することができる。分散型装置において、プログラムモジュールは、ローカル記憶媒体及びリモート記憶媒体内の両方に配置されていてもよい。
【0176】
本開示の方法を実行するためのプログラムコードは、一つ又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されてもよい。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又は他のプログラマブルデータプロセッシング機器のプロセッサ又はコントローラに提供され、プロセッサ又はコントローラにより実行された場合、プログラムコードで、フローチャート及び/又はブロック図に指定された機能/動作を実現させる。プログラムコードは、完全にマシン上で、部分的にマシン上で、独立したソフトウェアパッケージとして、部分的にマシン上でかつ部分的にリモートマシン上で、又は完全にリモートマシン又はサーバ上で実行してもよい。
【0177】
上述のプログラムコードは、マシン可読媒体上で実装することができ、マシン可読媒体は、命令実行システム、機器、又は装置により使用されるか、又はそれらに関連するプログラムを含むか又は記憶することができる任意の有形媒体であってもよい。マシン可読媒体は、マシン可読信号媒体又はマシン可読記憶媒体でもよい。マシン可読媒体は、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線若しくは半導体のシステム、機器若しくは装置、又は前述の媒体の任意の適切な組み合せを含んでもよいが、これらに限定されない。マシンが読み取り可能な記憶媒体のより具体的な例は、一つ又は複数のワイヤを有する電気接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブル光ディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光学的記憶装置、磁気記憶装置、又は上述の任意の適切な組合せを含んでもよい。
【0178】
なお、動作について特定の順序で説明を行ったが、所望の結果を得るために、こうした動作を、示された特定の順序で実行するか若しくは連続した順序で実行し、又は、説明された全ての動作を実行することが求められる、と理解されるべきではない。場合によっては、マルチタスクや並列処理が有利になることもある。同様に、いくつかの特定の実施形態の詳細が上記の議論に含まれているが、これらは、本開示の範囲に対する限定として解釈されるべきではなく、特定の実施形態に特有となり得る特徴の説明として解釈されるべきである。個々の実施形態の文脈で説明されたいくつかの特徴は、単一の実施形態において組み合わされて実現されてもよい。逆に、単一の実施形態の文脈で説明された様々な特徴は、複数の実施形態において別々に、又は任意の適切なサブ組合せで実装されてもよい。
【0179】
本開示は、構造的特徴及び/又は方法論的動作に特有の言語で説明されてきたが、添付の特許請求の範囲において定義された本開示は、必ずしも上記の特定の特徴又は動作に限定されないことを理解すべきである。むしろ、上述した特定の特徴及び動作は、特許請求の範囲を実施する例示的な形態として開示されている。
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2023-08-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置において、第1のセルを提供する第1のネットワーク装置から、前記第1のセルから第2のネットワーク装置の第2のセルへの前記端末装置のハンドオーバを実行する指示を受信することと、
1組のトリガ条件に基づいて、前記ハンドオーバのハンドオーバ成功報告に関するトリガ情報であって、前記ハンドオーバについて前記ハンドオーバ成功報告がトリガされるか否かを示すトリガ情報を決定することと
を含む通信の方法。
【請求項2】
前記1組のトリガ条件は、
前記端末装置により実行されるlisten-before-talk(LBT)プロセスに関連する第1のタイプのトリガ条件と、
前記端末装置に関連付けられる高速マスタセルグループ(MCG)リンク回復に関連する第2のタイプのトリガ条件と、
前記ハンドオーバがデュアルアクティブプロトコルスタック(DAPS)ハンドオーバである場合の第3のタイプのトリガ条件と、
前記ハンドオーバが条件付きハンドオーバ(CHO)である場合の第4のタイプのトリガ条件と
のうちの少なくとも1つを含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のタイプのトリガ条件は、
前記LBTプロセス中の継続的なLBT障害がトリガされて且つキャンセルされなかったことと、
前記LBTプロセス中のLBT障害の回数をカウントするためのLBTカウンタが所定の閾値より大きいことと
のうちの少なくとも1つを含む請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のネットワーク装置は前記端末装置のマスタネットワーク装置であり、第3のネットワーク装置は前記端末装置のセカンダリネットワーク装置であり、
前記第2のタイプのトリガ条件は、
前記端末装置が、前記セカンダリネットワーク装置により提供されるセカンダリセルグループ(SCG)を介して、前記指示を含む無線リソース制御(RRC)再設定メッセージを受信することを含み、
前記RRC再設定メッセージは、前記第1のセルを含むMCGを提供する前記マスタネットワーク装置に前記SCGを介して前記端末装置により送信されたMCG障害情報に応じたものであり、前記MCG障害情報はMCG無線リンク障害(RLF)を示す
請求項2又は3に記載の方法。
【請求項5】
前記第3のタイプのトリガ条件は、
前記端末装置により前記第1のセルにおいてRLFが検出されたことを含む
請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記ハンドオーバについて前記ハンドオーバ成功報告がトリガされたとの決定に従って、前記ハンドオーバ成功報告内で報告すべき情報を収集すること、又は
前記ハンドオーバについて前記ハンドオーバ成功報告がトリガされないとの決定に従って、前記ハンドオーバ成功報告のための情報の収集を回避すること
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記情報は、
前記端末装置により実行されるLBTプロセスに関連する第1のタイプの情報と、
前記端末装置に関連付けられるMCGリンク回復に関連する第2のタイプの情報と、
前記ハンドオーバがDAPSハンドオーバである場合の、前記ハンドオーバ中の前記第1のセル上のRLFに関連する第3のタイプの情報と、
前記ハンドオーバがCHOである場合の第4のタイプの情報と、
前記ハンドオーバの時間情報に関連する第5のタイプの情報と
前記第1のセル内の前記端末装置の識別子と
のうちの少なくとも1つを含む請求項に記載の方法。
【請求項8】
前記第1のタイプの情報は、
継続的なLBT障害の指示と、
前記継続的なLBT障害がトリガされる1つ又は複数の帯域幅パート(BWP)に関する情報と、
継続的なLBT障害回復が実行された順序でのBWPと、
LBT障害の回数をカウントするためのカウンタの値と、
継続的なLBT障害検出についてのタイマの値と
のうちの少なくとも1つを含む請求項に記載の方法。
【請求項9】
前記第2のタイプの情報は、
MCG RLFが検出されてから前記ハンドオーバが完了するまでの継続期間と、
前記MCGリンク回復の継続期間を表すタイマの値と、
MCG RLFの指示と、
前記MCGのRLF報告と、
前記MCGリンク回復においてシグナリング無線ベアラ3(SRB3)を使用するか、又はスプリットSRB1のSCGリンクを使用するかに関する指示と
のうちの少なくとも1つを含む請求項7又は8に記載の方法。
【請求項10】
前記第1のセルは、第1の無線アクセス技術(RAT)に基づき、且つ、
前記第2のセルは、前記第1のRATとは異なる第2のRATに基づく
請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記第2のRATは、ロングタームエボリューション(LTE)であり、前記方法は、
前記ハンドオーバ成功報告が前記ハンドオーバについてトリガされたとの決定に従って、前記ハンドオーバ成功報告内で報告すべき、前記第2のセルの、セルグローバル識別子(CGI)及び関連付けられる追跡領域コード(TAC)を含むセル識別情報を収集することをさらに含む
請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記トリガ情報を決定することは、
RAT間ハンドオーバとして前記ハンドオーバについて前記ハンドオーバ成功報告がサポートされることを示す設定情報を前記第1のネットワーク装置から受信したことに従って、前記トリガ情報を決定することを含む
請求項10又は11に記載の方法。
【請求項13】
前記設定情報は、
前記第1のセルのシステム情報内で搬送されることと
前記端末装置に前記ハンドオーバを実行させるハンドオーバ命令メッセージ内で搬送されることと、
前記1組のトリガ条件について共通であることと
前記1組のトリガ条件のうちの1つに特有の情報であることと
のうちの少なくとも1つである請求項12に記載の方法。
【請求項14】
第1の無線アクセス技術(RAT)に基づいてネットワーク装置により提供される第1のセルから前記第1のRATとは異なる第2のRATに基づく第2のセルへの端末装置のRAT間ハンドオーバについてハンドオーバ成功報告がサポートされるか否かを示す設定情報を、前記ネットワーク装置において前記端末装置に送信すること
を含む通信の方法。
【請求項15】
前記設定情報は、
前記第1のセルのシステム情報内で搬送されることと、
前記端末装置に前記RAT間ハンドオーバを実行させるハンドオーバ命令メッセージ内で搬送されること
前記ハンドオーバ成功報告をトリガするための1組のトリガ条件について共通であることと、
前記ハンドオーバ成功報告をトリガするためのトリガ条件に特有の情報であることと
のうちの少なくとも1つである請求項14に記載の方法。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0061
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0061】
一例として、第1のタイプのトリガ条件は、LBTプロセス中の継続的なLBT障害がトリガされ、キャンセルされなかったことであってもよい。トリガされキャンセルされなかった継続的なLBT障害は、ハンドオーバ前又はハンドオーバ中に端末装置120により実行されるLBT障害回復プロセスが最適でなく、ハンドオーバを最適化することにより改善されることができることを示唆する可能性がある。したがって、このような継続的なLBT障害に関するトリガ条件によって、端末装置120は、ハンドオーバに関連する情報を収集し、収集した情報をターゲットネットワーク装置130又は端末装置120の別のサービングネットワーク装置を介してソースネットワーク装置110に報告するようにトリガされることができる。こうして、ソースネットワーク装置110は、継続的なLBT障害に関するトリガ条件によりトリガされたハンドオーバ成功報告に基づいて将来のハンドオーバプロシージャを最適化して、将来のハンドオーバの前にセル115内の端末装置に関連する継続的なLBT障害を回避することができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0062】
別の例として、第1のタイプのトリガ条件は、LBTプロセス中のLBT障害の回数をカウントするためのLBTカウンタが所定の閾値より大きいことであってもよい。所定の閾値より高いLBT障害の回数は、ハンドオーバ前又はハンドオーバ中に端末装置120により実行されるLBTプロシージャにおいて1つ又は複数のLBT障害が発生するため、ハンドオーバプロシージャは最適でなく、ハンドオーバ関連パラメータを最適化することにより改善されることができることを示唆する可能性がある。したがって、このようなLBTカウンタに関するトリガ条件によって、端末装置120は、ハンドオーバに関連する情報を収集し、収集した情報をターゲットネットワーク装置130又は端末装置120の別のサービングネットワーク装置を介してソースネットワーク装置110に報告するようにトリガされることができる。こうして、ソースネットワーク装置110は、LBTカウンタに関するトリガ条件によりトリガされたハンドオーバ成功報告に基づいて将来のハンドオーバプロシージャを最適化して、将来のハンドオーバの前にセル115内の端末装置に関連するLBT障害のうちの1つ又は複数を回避することができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0071
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0071】
端末装置120により受信されるこのようなRRC再設定メッセージは、ハンドオーバの前又はハンドオーバ中に端末装置120用のMCGが最適でなく、ハンドオーバを最適化することによって改善することができることを意味する可能性がある。したがって、このようなRRC再設定メッセージに関するトリガ条件によって、端末装置120は、ハンドオーバに関連する情報を収集し、収集した情報をターゲットネットワーク装置130又は端末装置120の別のサービングネットワーク装置を介してソースネットワーク装置110に報告するようにトリガされることができる。こうして、ソースネットワーク装置110は、RRC再設定メッセージに関するトリガ条件によりトリガされたハンドオーバ成功報告に基づいて将来のハンドオーバプロシージャを最適化して、将来のハンドオーバの前にセル115内の端末装置に関連するMCG障害を回避することができる。より具体的には、ハンドオーバによるMCG回復が成功した場合、端末装置120によりMCG障害情報を報告することができ、これにより、ネットワークが高速MCG回復の性能を分析して向上させることができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0075
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0075】
このようなDAPSカウンタ中のソースセル115上のRLFに関するトリガ条件によって、端末装置120は、DAPSハンドオーバに関連する情報を収集し、収集した情報をターゲットネットワーク装置130又は端末装置120の別のサービングネットワーク装置を介してソースネットワーク装置110に報告するようにトリガされることができる。こうして、ソースネットワーク装置110及び/又はターゲットネットワーク装置130は、ソースセル115上のRLFに関するトリガ条件によりトリガされたハンドオーバ成功報告に基づいて、ソースセル115及び/又はターゲットセル135に関連する将来のDAPSハンドオーバプロシージャを改善することができる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0078
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0078】
したがって、セル115からセル135への条件付きハンドオーバの場合、端末装置120が条件付きハンドオーバに関連する第4のタイプのトリガ条件を備えて設定されている場合、ソースネットワーク装置110又はターゲットネットワーク装置130は、ソースセル115又はターゲットセル135に関連する将来の条件付きハンドオーバを改善することができる。例えば、第4のタイプのトリガ条件は、セル135を含む複数のCHO候補セルが設定されたことであってもよい。複数の設定されたCHO候補セルは、CHOについて複数のターゲットセルが設定されたことを意味してもよい。したがって、このような複数のCHO候補セルに関するトリガ条件によって、端末装置120は、複数の候補セルとのCHOに関連する情報を収集し、収集した情報をターゲットネットワーク装置130又は端末装置120の別のサービングネットワーク装置を介してネットワーク装置110に報告するようにトリガされることができる。こうして、ソースネットワーク装置110及び/又はターゲットネットワーク装置130は、複数のCHO候補セルに関するトリガ条件によりトリガされたハンドオーバ成功報告に基づいて、該複数の候補セルとの将来のCHOを改善することができる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0079
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0079】
別の例として、第4のタイプのトリガ条件は、ターゲットセル135について複数(例えば、2つ)の実行条件が設定されたことであってもよい。ターゲットセル135についての複数の設定された実行条件は、ターゲットセル135への端末装置120のハンドオーバについて、複数の実行条件の全てが満たされるわけではないことを意味してもよい。したがって、このような複数の実行条件に関するトリガ条件によって、端末装置120は、条件付きハンドオーバに関連する情報を収集し、収集した情報をターゲットネットワーク装置130又は端末装置120の別のサービングネットワーク装置を介してネットワーク装置110に報告するようにトリガされることができる。こうして、ソースネットワーク装置110及び/又はターゲットネットワーク装置130は、複数の実行条件に関するトリガ条件によりトリガされたハンドオーバ成功報告に基づいて、該複数の実行条件を備える将来の条件付きハンドオーバを改善することができる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0106
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0106】
図4は本開示のいくつかの実施形態にかかる、端末装置120のハンドオーバに関連するいくつかの時点410、420並びに430及び継続期間415、425並びに435を示す概略図である。図1A及び図4を参照し、時点410は、セル115からセル135への端末装置120のハンドオーバが開始される時点を表してもよい。時点420は、セル115からセル135への端末装置120のハンドオーバが完了する時点を表してもよい。時点430は、ハンドオーバのハンドオーバ成功報告がターゲットネットワーク装置130又は別のネットワーク装置に送信される時点を表してもよい。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0171
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0171】
プログラム930は、図から図のうちの何れかを参照して本明細書で説明したように、関連するプロセッサ910により実行された場合、装置900が本開示の実施形態に従って動作することを可能にするプログラム命令を含むとみなされる。本明細書の実施形態は、装置900のプロセッサ910により実行可能なコンピュータソフトウェアにより、又はハードウェアにより、又はソフトウェアとハードウェアとの組合せにより実現してもよい。プロセッサ910は、本開示の様々な実施形態を実施するように構成されてもよい。さらに、プロセッサ910とメモリ920との組み合わせは、本開示の様々な実施形態を実現するのに適したプロセッシング手段950を形成してもよい。
【手続補正書】
【提出日】2023-12-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置によって実行される方法であって、
第1の無線アクセス技術(RAT)を使用する第1のセルから第2のRATを使用する第2のセルへの前記端末装置のハンドオーバを命令するための第1のメッセージを受信し、
前記第2のセルのグローバルセル識別子および追跡領域コードを含むハンドオーバ成功情報を、ハンドオーバ成功報告変数に格納する、
方法。
【請求項2】
前記第1のRATは、NRであり、前記第2のRATは、E-UTRA(Evolved Universal Terrestrial Radio Access)である、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のメッセージは、前記端末装置が前記ハンドオーバ成功情報を報告するための設定を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
さらに、ハンドオーバ成功報告を要求するための第2のメッセージを受信し、
前記第2のメッセージの受信に応じて、前記ハンドオーバの実行から経過した時間を、前記ハンドオーバ成功報告変数に格納する、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
端末装置によって実行される方法であって、
無線リソース制御(RRC)再設定メッセージを受信し、
マスタセルグループ(MCG)回復手順に関する時間情報を、報告に格納する、
方法。
【請求項6】
前記時間情報は、タイマT316が停止される時間に関連付けられる、
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
ネットワーク装置によって実行される方法であって、
第1の無線アクセス技術(RAT)を使用する第1のセルから第2のRATを使用する第2のセルへの端末装置のハンドオーバを命令するための第1のメッセージを送信し、
前記第2のセルのグローバルセル識別子および追跡領域コードを含むハンドオーバ成功情報を、ハンドオーバ成功報告変数において受信する、
方法。
【請求項8】
前記第1のRATは、NRであり、前記第2のRATは、E-UTRA(Evolved Universal Terrestrial Radio Access)である、
請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第1のメッセージは、前記端末装置が前記ハンドオーバ成功情報を報告するための設定を含む、
請求項7に記載の方法。
【請求項10】
さらに、ハンドオーバ成功報告を要求するための第2のメッセージを送信し、
前記ハンドオーバの実行から経過した時間を、前記ハンドオーバ成功報告変数において受信する、
請求項7に記載の方法。
【請求項11】
ネットワーク装置によって実行される方法であって、
無線リソース制御(RRC)再設定メッセージを送信し、
マスタセルグループ(MCG)回復手順に関する時間情報を、報告において受信する、
方法。
【請求項12】
前記時間情報は、タイマT316が停止される時間に関連付けられる、
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
端末装置であって、
第1の無線アクセス技術(RAT)を使用する第1のセルから第2のRATを使用する第2のセルへの前記端末装置のハンドオーバを命令するための第1のメッセージを受信する手段と、
前記第2のセルのグローバルセル識別子および追跡領域コードを含むハンドオーバ成功情報を、ハンドオーバ成功報告変数に格納する手段と、
を備える端末装置。
【請求項14】
前記第1のRATは、NRであり、前記第2のRATは、E-UTRA(Evolved Universal Terrestrial Radio Access)である、
請求項13に記載の端末装置。
【請求項15】
前記第1のメッセージは、前記端末装置が前記ハンドオーバ成功情報を報告するための設定を含む、
請求項13に記載の端末装置。
【請求項16】
ハンドオーバ成功報告を要求するための第2のメッセージを受信する手段と、
前記第2のメッセージの受信に応じて、前記ハンドオーバの実行から経過した時間を、前記ハンドオーバ成功報告変数に格納する手段と、
をさらに備える、請求項13に記載の端末装置。
【請求項17】
無線リソース制御(RRC)再設定メッセージを受信する手段と、
マスタセルグループ(MCG)回復手順に関する時間情報を、報告に格納する手段と、
を備える端末装置。
【請求項18】
前記時間情報は、タイマT316が停止される時間に関連付けられる、
請求項17に記載の端末装置。
【請求項19】
第1の無線アクセス技術(RAT)を使用する第1のセルから第2のRATを使用する第2のセルへの端末装置のハンドオーバを命令するための第1のメッセージを送信する手段と、
前記第2のセルのグローバルセル識別子および追跡領域コードを含むハンドオーバ成功情報を、ハンドオーバ成功報告変数において受信する手段と、
を備えるネットワーク装置。
【請求項20】
前記第1のRATは、NRであり、前記第2のRATは、E-UTRA(Evolved Universal Terrestrial Radio Access)である、
請求項19に記載のネットワーク装置。
【請求項21】
前記第1のメッセージは、前記端末装置が前記ハンドオーバ成功情報を報告するための設定を含む、
請求項19に記載のネットワーク装置。
【請求項22】
ハンドオーバ成功報告を要求するための第2のメッセージを送信する手段と、
前記ハンドオーバの実行から経過した時間を、前記ハンドオーバ成功報告変数において受信する手段と、
をさらに備える、請求項19に記載のネットワーク装置。
【請求項23】
無線リソース制御(RRC)再設定メッセージを送信する手段と、
マスタセルグループ(MCG)回復手順に関する時間情報を、報告において受信する手段と、
を備えるネットワーク装置。
【請求項24】
前記時間情報は、タイマT316が停止される時間に関連付けられる、
請求項23に記載のネットワーク装置。
【国際調査報告】