(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-15
(54)【発明の名称】ファンアセンブリ及びそれを備えた掃除機
(51)【国際特許分類】
F04D 29/28 20060101AFI20240105BHJP
F04D 17/12 20060101ALI20240105BHJP
A47L 9/00 20060101ALI20240105BHJP
【FI】
F04D29/28 C
F04D17/12
A47L9/00 H
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022573468
(86)(22)【出願日】2021-11-30
(85)【翻訳文提出日】2023-03-10
(86)【国際出願番号】 CN2021134512
(87)【国際公開番号】W WO2023097481
(87)【国際公開日】2023-06-08
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】514236854
【氏名又は名称】江蘇美的清潔電器股▲ふん▼有限公司
(71)【出願人】
【識別番号】512237419
【氏名又は名称】美的集団股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】MIDEA GROUP CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】B26-28F, Midea Headquarter Building, No.6 Midea Avenue, Beijiao, Shunde, Foshan, Guangdong 528311 China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】李金簫
(72)【発明者】
【氏名】馬玉強
(72)【発明者】
【氏名】潘文虎
(72)【発明者】
【氏名】万徳康
(72)【発明者】
【氏名】趙航
(72)【発明者】
【氏名】呉美全
(72)【発明者】
【氏名】▲ゴン▼明強
(72)【発明者】
【氏名】孫愛兵
(72)【発明者】
【氏名】程福萍
【テーマコード(参考)】
3B006
3H130
【Fターム(参考)】
3B006FA02
3H130AA13
3H130AB06
3H130AB26
3H130AB46
3H130AB63
3H130AB65
3H130AB69
3H130AC21
3H130BA66A
3H130BA66C
3H130BA97A
3H130BA97C
3H130CA12
3H130CB07
3H130DD01Z
3H130EA06A
3H130EA06C
3H130EA07A
3H130EA07C
3H130EA08C
(57)【要約】
ファンアセンブリ(100)及びそれを備えた掃除機であって、ファンアセンブリ(100)は、ケース(1)、羽根車アセンブリ(2)及び駆動部材(7)を備える。羽根車アセンブリ(2)の少なくとも一部はケース(1)内に収納され、羽根車アセンブリ(2)はファンアセンブリ(100)の気流の流れ方向に直列配置された複数の羽根車(20)を含み、駆動部材(7)は羽根車(20)の回転を駆動する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ファンアセンブリであって、
ケースと、
少なくとも一部が前記ケース内に収納され、前記ファンアセンブリの気流の流れ方向に直列配置された複数の羽根車を含む羽根車アセンブリと、
前記羽根車の回転を駆動するための駆動部材と、を備える、ことを特徴とするファンアセンブリ。
【請求項2】
第1の導風部材をさらに備え、前記第1の導風部材と前記ケースの内表面により導風路が限定され、前記導風路は、上流側の前記羽根車の排風をガイドして下流側の前記羽根車に排出し、上流側の前記羽根車から下流側の前記羽根車に向かう方向において、前記第1の導風部材の横断面積が小さくなる、ことを特徴とする請求項1に記載のファンアセンブリ。
【請求項3】
前記第1の導風部材の最大直径aと上流側の前記羽根車の直径bは、1.05≦a/b≦1.2を満たす、ことを特徴とする請求項2に記載のファンアセンブリ。
【請求項4】
前記羽根車に前記ファンアセンブリの軸方向に沿って延びる羽根車入り口と前記羽根車の外周壁に位置する羽根車出口を有し、前記第1の導風部材は上流側の前記羽根車出口の排風が少なくとも前記ファンアセンブリの軸方向に沿って下流側の前記羽根車入り口に流れるようにガイドし、上流に位置する前記羽根車の羽根車出口の断面積は下流に位置する前記羽根車の羽根車出口の断面積より大きい、ことを特徴とする請求項2に記載のファンアセンブリ。
【請求項5】
前記第1の導風部材は第1の導風部材本体及び前記第1の導風部材本体の外周壁に沿って間隔をあけて配置される複数の導風リブを含み、前記導風リブの前記第1の導風部材本体から遠い一端は前記ケースの内壁面に当接され、隣接する2つの導風リブ、第1の導風部材本体及び前記ケースの収納室のキャビティ壁の間に前記導風路が限定される、ことを特徴とする請求項2に記載のファンアセンブリ。
【請求項6】
前記導風リブは円弧状で延び、上流側の前記羽根車から下流側の前記羽根車に向かう方向において、前記ファンアセンブリの軸方向に対する前記導風リブの偏向角度が小さくなり、前記導風リブの上流側の前記羽根車から遠い一端は前記ファンアセンブリの軸方向に沿って延びる、ことを特徴とする請求項5に記載のファンアセンブリ。
【請求項7】
前記導風リブは、第1の導風リブと第2の導風リブを含み、前記第1の導風リブの延伸長さは前記第2の導風リブの延伸長さより大きく、前記第2の導風リブの長さfと前記第1の導風リブの長さgは0.3≦f/g≦0.7を満たし、前記第1の導風リブと前記第2の導風リブは前記第1の導風部材本体の外周壁に沿って交互に間隔をあけて設けられる、ことを特徴とする請求項5に記載のファンアセンブリ。
【請求項8】
前記第1の導風リブの上流側の前記羽根車に近い一端と前記第2の導風リブの上流側の前記羽根車に近い一端は面一である、ことを特徴とする請求項7に記載のファンアセンブリ。
【請求項9】
前記導風路の両端に導風入り口と導風出口が形成され、前記導風入り口から前記導風出口までの方向において、前記導風路は順に接続された第1の導風部と第2の導風部を含み、前記導風入り口から前記導風出口までの方向において、第1の導風部の断面積が次第に減少し、第2の導風部の断面積が次第に増加し、且つ前記導風出口の断面積は前記導風入り口の断面積より大きい、ことを特徴とする請求項5に記載のファンアセンブリ。
【請求項10】
前記導風リブは上流側の前記羽根車に近い第1の延伸部、下流側の前記羽根車に近い第2の延伸部、及び第1の延伸部と第2の延伸部を接続する接続部を有し、前記接続部から離れる方向において、前記第1の延伸部と前記第2の延伸部の厚さが薄くなる、ことを特徴とする請求項9に記載のファンアセンブリ。
【請求項11】
前記第1の導風部材にストッパ外突起が設けられ、前記ケースの収納室のキャビティ壁に前記ストッパ外突起に嵌合される回り止め溝が形成され、前記ストッパ外突起は前記回り止め溝内に位置する、ことを特徴とする請求項5に記載のファンアセンブリ。
【請求項12】
第2の導風部材をさらに備え、前記第2の導風部材は環状として構成され、前記第2の導風部材は前記第1の導風部材と前記第1の導風部材の上流側に位置する前記羽根車との間に設けられ、且つ上流側の前記羽根車の外側に外嵌され、上流の前記羽根車出口の排風を前記導風路にガイドするようにする、ことを特徴とする請求項2に記載のファンアセンブリ。
【請求項13】
前記第2の導風部材と上流側の前記羽根車とは径方向において間隔をあけて環状の微小隙間が形成される、ことを特徴とする請求項12に記載のファンアセンブリ。
【請求項14】
前記第1の導風部材は取付面を有し、前記取付面は前記第1の導風部材の上流側の前記羽根車に近い表面であり、前記第2の導風部材は、第2の導風部材本体と前記第2の導風部材本体に設けられる第2の導風部材取付部を含み、前記取付面に第1の導風部材取付部が形成され、前記第1の導風部材取付部は第1の取付凹溝として構成され、前記第2の導風部材取付部は第2の取付突起として構成され、前記第2の導風部材取付部は前記第1の導風部材取付部に取り外し可能に接続される、ことを特徴とする請求項12に記載のファンアセンブリ。
【請求項15】
前記第2の導風部材は第2の導風部材本体を含み、前記第2の導風部材本体は第2の導風部材本体導風面と第2の導風部材本体当接面を有し、前記第2の導風部材本体当接面は前記取付面に嵌合して当接され、前記第2の導風部材本体導風面は前記羽根車出口の排風を前記導風路にガイドするために使用される、ことを特徴とする請求項14に記載のファンアセンブリ。
【請求項16】
上流側の前記羽根車の羽根車出口は羽根車出口下縁を有し、前記第2の導風部材本体導風面の内周縁は前記羽根車出口下縁に隣接する位置まで延び、前記第2の導風部材本体導風面の外周縁は前記第1の導風部材の取付面と前記第1の導風部材の外周面との接合部まで延び、前記第2の導風部材本体導風面と前記第1の導風部材の外周面は滑らかに遷移する、ことを特徴とする請求項15に記載のファンアセンブリ。
【請求項17】
前記ケースの内周面に上流側の前記羽根車に対応する上流導風面が形成され、前記上流導風面は前記第2の導風部材本体導風面に対応して両者の間に上流遷移風路が形成され、前記上流遷移風路は前記羽根車出口と前記導風路の入り口を連通し、前記上流遷移風路の横断面積は前記羽根車出口から前記導風路の入り口に向かって減少する傾向がある、ことを特徴とする請求項15に記載のファンアセンブリ。
【請求項18】
複数の前記羽根車は前記ファンアセンブリの軸方向に沿って同軸に配置され、前記ケース内に収納室を有し、前記ケースに前記収納室に連通される吸風口と排風口が形成され、上流側の前記羽根車は前記吸風口に近接して設けられ、前記吸風口は上流側の前記羽根車の羽根車入り口に連通され、下流側の前記羽根車は前記排風口に近接して設けられ、下流側の前記羽根車の羽根車出口は前記排風口に連通される、ことを特徴とする請求項4に記載のファンアセンブリ。
【請求項19】
前記収納室のキャビティ壁は下流側の前記羽根車の羽根車入り口の内周壁と滑らかに遷移し、前記第1の導風部材の最小直径cと下流側の前記羽根車の羽根車入り口の内径dはc=dを満たす、ことを特徴とする請求項18に記載のファンアセンブリ。
【請求項20】
下流側の前記羽根車と前記排風口との間に設けられ、前記ケースとの間に排風路が限定され、前記排風路が前記排風口に連通される拡圧部材と、
環状として構成され、下流側の前記羽根車と前記拡圧部材との間に設けられ、且つ下流側の前記羽根車の外側に外嵌され、下流側の前記羽根車出口の排風を前記排風路にガイドするようにする第3の導風部材と、をさらに備える、ことを特徴とする請求項18に記載のファンアセンブリ。
【請求項21】
前記拡圧部材は拡圧部材取付面を有し、前記拡圧部材取付面は前記拡圧部材の下流側の前記羽根車に近い表面であり、前記第3の導風部材は、第3の導風部材本体と前記第3の導風部材本体に設けられる第3の導風部材取付部を含み、前記拡圧部材取付面に拡圧部材取付部が形成され、前記拡圧部材取付部は拡圧部材取付凹溝として構成され、前記第3の導風部材取付部は第3の取付突起として構成され、前記第3の導風部材取付部は前記拡圧部材取付部に取り外し可能に接続される、ことを特徴とする請求項20に記載のファンアセンブリ。
【請求項22】
前記第3の導風部材は第3の導風部材本体を含み、前記第3の導風部材本体は第3の導風部材本体導風面と第3の導風部材本体当接面を有し、前記第3の導風部材本体当接面は前記拡圧部材取付面に嵌合して当接され、前記第3の導風部材本体導風面は下流側の前記羽根車出口の排風を前記排風路にガイドするために使用される、ことを特徴とする請求項20に記載のファンアセンブリ。
【請求項23】
下流側の前記羽根車の羽根車出口は羽根車出口下縁を有し、前記第3の導風部材本体導風面の内周縁は前記羽根車出口下縁に隣接する位置まで延び、前記第3の導風部材本体導風面の外周縁は前記拡圧部材取付面と前記拡圧部材の外周面との接合部まで延びる、ことを特徴とする請求項22に記載のファンアセンブリ。
【請求項24】
前記ケースの内周面に下流側の前記羽根車に対応する下流導風面が形成され、前記下流導風面は前記第3の導風部材本体導風面に対応して両者の間に下流遷移風路が形成され、前記下流遷移風路は前記羽根車出口と前記排風路の入り口を連通し、前記下流遷移風路の横断面積は前記羽根車出口から前記排風路の入り口に向かって減少する傾向がある、ことを特徴とする請求項22に記載のファンアセンブリ。
【請求項25】
複数の前記羽根車は、一段羽根車と二段羽根車を少なくとも含み、前記一段羽根車は前記吸風口に近接して設けられ、前記第1の導風部材は前記一段羽根車の下流側に設けられ、前記二段羽根車は前記第1の導風部材の下流側に設けられ、前記二段羽根車の羽根車出口は前記排風口に連通され、前記一段羽根車と前記二段羽根車のいずれも、
前記羽根車の軸方向に沿って開口している前記羽根車入り口が形成されるホイールカバーと、
前記ホイールカバーと前記羽根車の軸方向に沿って対向して且つ間隔をあけて配置され、前記ホイールカバーとの間に前記羽根車入り口に連通される風路が限定され、径方向に沿った前記風路の外端に前記羽根車出口が形成されるホイール盤と、
複数の羽根であって、複数の前記羽根は前記羽根車入り口の周方向に沿って風路内に間隔をあけて設けられ、前記羽根の数の取る値範囲は7≦N≦13であり、周方向において任意の隣接する2つの前記羽根は前記ホイールカバー及び前記ホイール盤とサブ羽根車出口を限定し、前記一段羽根車のサブ羽根車出口の断面積は前記二段羽根車のサブ羽根車出口の断面積より大きい複数の羽根と、を備える、ことを特徴とする請求項18に記載のファンアセンブリ。
【請求項26】
前記一段羽根車の前記羽根の数はN1であり、前記二段羽根車の前記羽根の数はN2であり、前記第1の導風部材の前記導風リブの数はN3であり、N1の取る値範囲は8≦N1≦12であり、N2の取る値範囲は7≦N2≦11であり、且つN3>N1>N2である、ことを特徴とする請求項25に記載のファンアセンブリ。
【請求項27】
前記一段羽根車の外径はD11であり、前記D11の取る値範囲は37mm≦D11≦43mmであり、及び/又は、前記二段羽根車の外径はD21であり、前記D21の取る値範囲は37mm≦D21≦43mmである、ことを特徴とする請求項25に記載のファンアセンブリ。
【請求項28】
前記D11=前記D21である、ことを特徴とする請求項27に記載のファンアセンブリ。
【請求項29】
前記ファンアセンブリの軸方向に沿った前記一段羽根車と前記二段羽根車のピッチはL1であり、前記ファンアセンブリの軸方向に沿った前記第1の導風部材と前記二段羽根車のピッチはL2であり、前記D11と前記L1との比の取る値範囲は1.27≦D11/L1≦1.87であり、前記D21と前記L1の比の取る値範囲は1.27≦D21/L1≦1.87であり、前記L2と前記L1の比の取る値範囲は0.13≦L2/L1≦0.26である、ことを特徴とする請求項27に記載のファンアセンブリ。
【請求項30】
前記導風リブの数と、前記一段羽根車及び前記二段羽根車のいずれか一方の前記羽根の数とが互いに素であり、前記ケースの内壁と各前記羽根車のホイール盤との径方向に沿って対向する位置の直径と、対応する前記ホイール盤の外径との比の取る値範囲は1.25-1.43である、ことを特徴とする請求項25に記載のファンアセンブリ。
【請求項31】
前記一段羽根車の内径はD12であり、前記D12の取る値範囲は18mm≦D12≦21mmであり、及び/又は、前記二段羽根車の内径はD22であり、前記D22の取る値範囲は18mm≦D21≦21mmである、ことを特徴とする請求項25に記載のファンアセンブリ。
【請求項32】
前記D22≦前記D12である、ことを特徴とする請求項31に記載のファンアセンブリ。
【請求項33】
前記一段羽根車の一段羽根車出口の幅はB11であり、前記二段羽根車の二段羽根車出口の幅はB21であり、前記一段羽根車出口の幅B11と前記二段羽根車出口の幅B21は、B21=a1*B11を満たし、0.6≦a1≦0.9である、ことを特徴とする請求項25に記載のファンアセンブリ。
【請求項34】
前記一段羽根車と前記二段羽根車の前記ファンアセンブリの軸方向に沿ったピッチはL1であり、前記B11と前記L1は、0.14≦B11/L1≦0.17を満たし、前記B21と前記L1は0.14≦B21/L1≦0.17を満たす、ことを特徴とする請求項33に記載のファンアセンブリ。
【請求項35】
前記羽根車風路の径方向内端に風路入口が形成され、前記一段羽根車の一段風路入口の幅はB12であり、前記二段羽根車の二段風路入口の幅はB22であり、前記一段風路入口の幅B12と前記二段風路入口の幅B22はB22=c1*B12を満たし、0.8≦c1<1である、ことを特徴とする請求項25に記載のファンアセンブリ。
【請求項36】
前記ケースはケース本体と蓋体を含み、前記ケース本体は前記蓋体に嵌合して前記収納室が限定され、前記蓋体に前記吸風口が形成され、前記ケース本体は前記蓋体に取り外し可能に接続され、前記蓋体は前記一段風車に外嵌され、前記蓋体には前記吸風口を囲む環状の凹溝が形成され、前記環状の凹溝は前記第1の導風部材に向かい、且つ前記一段羽根車の羽根車入り口の外周縁は前記環状の凹溝内に位置する、ことを特徴とする請求項25に記載のファンアセンブリ。
【請求項37】
密封部材をさらに備え、前記密封部材は、第1の密封部材と第2の密封部材を含み、前記第1の密封部材は、前記環状の凹溝と前記一段羽根車との間の隙間を密封するために使用され、前記第2の密封部材は前記二段羽根車の前記羽根車出口の外周縁と前記収納室のキャビティ壁との間の隙間を密封するために使用される、ことを特徴とする請求項36に記載のファンアセンブリ。
【請求項38】
前記第1の導風部材に取り外し可能に設けられる軸受け座と、第1の軸受けと、をさらに備え、
前記軸受け座には前記第1の軸受けを収納する軸受け取付溝を有し、前記駆動部材の出力軸が前記第1の軸受けに挿設される、ことを特徴とする請求項2に記載のファンアセンブリ。
【請求項39】
前記第1の導風部材の上流側の前記羽根車に向かう軸方向端面に前記軸受け座を収納するリミット凹溝が形成され、前記リミット凹溝の底壁に第1の導風部材貫通孔が形成され、前記駆動部材の出力軸は前記第1の導風部材貫通孔内に挿設される、ことを特徴とする請求項38に記載のファンアセンブリ。
【請求項40】
前記軸受け座は、
前記軸受け取付溝が形成され、前記軸受け取付溝の底壁に前記第1の導風部材貫通孔に正対する軸受け座貫通孔が形成される本体部と、
前記本体部の外周に環設され、前記本体部と同軸に設けられる外側リング部と、
両端がそれぞれ前記本体部と前記外側リング部に対向する側壁に接続される接続部と、を備え、
前記本体部、前記外側リング部及び前記接続部はいずれも前記リミット凹溝内に嵌設される、ことを特徴とする請求項39に記載のファンアセンブリ。
【請求項41】
前記リミット凹溝は、
前記ファンアセンブリの軸方向に沿って延び、内部に前記本体部が収納され、底壁に前記第1の導風部材貫通孔が形成される第1のリミット溝と、
前記ファンアセンブリの周方向に沿って延び、内部に前記外側リング部が収納される、環状である第2のリミット溝と、
前記ファンアセンブリの径方向に沿って延び、両端がそれぞれ前記第1のリミット溝と前記第2のリミット溝に連通され、内部に前記接続部が位置する第3のリミット溝と、を備える、ことを特徴とする請求項40に記載のファンアセンブリ。
【請求項42】
前記軸受け座の上流側の前記羽根車から遠い側に支柱が設けられ、支柱は前記ファンアセンブリの軸方向に沿って上流側の前記羽根車から離れる方向に向かって延び、前記リミット凹溝に前記支柱を収納する支柱穿孔が形成され、前記第1の導風部材はストッパ外突起を含み、前記ストッパ外突起は前記第1の導風部材の外周壁に設けられ、且つ前記第1の導風部材の軸方向に沿って延び、前記支柱穿孔は軸方向に沿って前記ストッパ外突起と第1の導風部材本体を貫通する、ことを特徴とする請求項39に記載のファンアセンブリ。
【請求項43】
複数の前記羽根車は前記ファンアセンブリの軸方向において前記駆動部材の同じ側にある、ことを特徴とする請求項1~42のいずれか1項に記載のファンアセンブリ。
【請求項44】
前記ファンアセンブリの軸方向において、少なくとも2つの前記羽根車は前記駆動部材の両側に分布される、ことを特徴とする請求項1~42のいずれか1項に記載のファンアセンブリ。
【請求項45】
前記ケースは収縮部を含み、下流側の前記羽根車は前記収縮部の下流側に設けられ、前記駆動部材の下流側の前記羽根車に向かう方向において、前記収縮部の内径が減少し、前記収縮部の最小内径eと前記羽根車の羽根車入り口の内径dはe=dを満たす、ことを特徴とする請求項44に記載のファンアセンブリ。
【請求項46】
請求項1~45のいずれか1項に記載のファンアセンブリを備える、ことを特徴とする掃除機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は掃除機の技術分野に関し、特にファンアセンブリ及びそれを備えた掃除機に関する。
【背景技術】
【0002】
人々の生活水準の向上に伴い、掃除機は次第に多くの家庭に普及し、日常生活の中で重要な清掃機器となっている。掃除機の吸引力は清掃効果に影響を直接及ぼす。関連技術において、掃除機のファンアセンブリのエアレイアウトは依然として制限があり、掃除機の吸引力が限られ、且つファンアセンブリのサイズが大きく、占有スペースが大きい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本願は、ガス流動損失が低く、空力性能が良好な利点を有するファンアセンブリを提供する。
【0004】
本願は上記ファンアセンブリを備える掃除機をさらに提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願の実施例によるファンアセンブリは、ケースと、少なくとも一部が前記ケース内に収納され、前記ファンアセンブリの軸方向に沿って配置される複数の羽根車を含む羽根車アセンブリと、前記羽根車の回転を駆動するための駆動部材と、を備える。
【0006】
本願の実施例によるファンアセンブリは、ガス流動損失をより良く低減させることができ、ファンアセンブリの空力性能の向上に有利である。
【0007】
本願のいくつかの実施例によれば、前記ファンアセンブリは、第1の導風部材をさらに備え、前記第1の導風部材と前記ケースの内表面により導風路が限定され、前記導風路は、上流側の前記羽根車の排風をガイドして下流側の前記羽根車に排出し、上流側の前記羽根車から下流側の前記羽根車に向かう方向において、前記第1の導風部材の横断面積が小さくなる。
【0008】
本願のいくつかの実施例によれば、前記第1の導風部材の最大直径aと上流側の前記羽根車の直径bは、1.05≦a/b≦1.2を満たす。
【0009】
本願のいくつかの実施例によれば、前記羽根車に前記ファンアセンブリの軸方向に沿って延びる羽根車入り口と前記羽根車の外周壁に位置する羽根車出口を有し、前記第1の導風部材は上流側の前記羽根車出口の排風が少なくとも前記ファンアセンブリの軸方向に沿って下流側の前記羽根車入り口に流れるようにガイドし、上流に位置する前記羽根車の羽根車出口の断面積は下流に位置する前記羽根車の羽根車出口の断面積より大きい。
【0010】
本願のいくつかの実施例によれば、前記第1の導風部材は第1の導風部材本体及び前記第1の導風部材本体の外周壁に沿って間隔をあけて配置される複数の導風リブを含み、前記導風リブの前記第1の導風部材本体から遠い一端は前記ケースの内壁面に当接され、隣接する2つの導風リブ、第1の導風部材本体及び前記ケースの収納室のキャビティ壁の間に前記導風路が限定される。
【0011】
本願のいくつかの実施例によれば、前記導風リブは円弧状で延び、上流側の前記羽根車から下流側の前記羽根車に向かう方向において、前記ファンアセンブリの軸方向に対する前記導風リブの偏向角度が小さくなり、前記導風リブの上流側の前記羽根車から遠い一端は前記ファンアセンブリの軸方向に沿って延びる。
【0012】
本願のいくつかの実施例によれば、前記導風リブは、第1の導風リブと第2の導風リブを含み、前記第1の導風リブの延伸長さは前記第2の導風リブの延伸長さより大きく、前記第2の導風リブの長さfと前記第1の導風リブの長さgは0.3≦f/g≦0.7を満たし、前記第1の導風リブと前記第2の導風リブは前記第1の導風部材本体の外周壁に沿って交互に間隔をあけて設けられる。
【0013】
本願のいくつかの実施例によれば、前記第1の導風リブの上流側の前記羽根車に近い一端と前記第2の導風リブの上流側の前記羽根車に近い一端は面一である。
【0014】
本願のいくつかの実施例によれば、前記導風路の両端に導風入り口と導風出口が形成され、前記導風入り口から前記導風出口までの方向において、前記導風路は順に接続された第1の導風部と第2の導風部を含み、前記導風入り口から前記導風出口までの方向において、第1の導風部の断面積が次第に減少し、第2の導風部の断面積が次第に増加し、且つ前記導風出口の断面積は前記導風入り口の断面積より大きい。
【0015】
本願のいくつかの実施例によれば、前記導風リブは上流側の前記羽根車に近い第1の延伸部、下流側の前記羽根車に近い第2の延伸部、及び第1の延伸部と第2の延伸部を接続する接続部を有し、前記接続部から離れる方向において、前記第1の延伸部と前記第2の延伸部の厚さが薄くなる。
【0016】
本願のいくつかの実施例によれば、前記第1の導風部材にストッパ外突起が設けられ、前記ケースの収納室のキャビティ壁に前記ストッパ外突起に嵌合される回り止め溝が形成され、前記ストッパ外突起は前記回り止め溝内に位置する。
【0017】
本願のいくつかの実施例によれば、前記ファンアセンブリは、第2の導風部材をさらに備え、前記第2の導風部材は環状として構成され、前記第2の導風部材は前記第1の導風部材と前記第1の導風部材の上流側に位置する前記羽根車との間に設けられ、且つ上流側の前記羽根車の外側に外嵌され、上流の前記羽根車出口の排風を前記導風路にガイドするようにする。
【0018】
本願のいくつかの実施例によれば、前記第2の導風部材と上流側の前記羽根車との間に径方向において環状の微小隙間が間隔をあけて形成される。
【0019】
本願のいくつかの実施例によれば、前記第1の導風部材は取付面を有し、前記取付面は前記第1の導風部材の上流側の前記羽根車に近い表面であり、前記第2の導風部材は、第2の導風部材本体と前記第2の導風部材本体に設けられる第2の導風部材取付部を含み、前記取付面に第1の導風部材取付部が形成され、前記第1の導風部材取付部は第1の取付凹溝として構成され、前記第2の導風部材取付部は第2の取付突起として構成され、前記第2の導風部材取付部は前記第1の導風部材取付部に取り外し可能に接続される。
【0020】
本願のいくつかの実施例によれば、前記第2の導風部材は第2の導風部材本体を含み、前記第2の導風部材本体は第2の導風部材本体導風面と第2の導風部材本体当接面を有し、前記第2の導風部材本体当接面は前記取付面に嵌合して当接され、前記第2の導風部材本体導風面は前記羽根車出口の排風を前記導風路にガイドするために使用される。
【0021】
本願のいくつかの実施例によれば、上流側の前記羽根車の羽根車出口は羽根車出口下縁を有し、前記第2の導風部材本体導風面の内周縁は前記羽根車出口下縁に隣接する位置まで延び、前記第2の導風部材本体導風面の外周縁は前記第1の導風部材の取付面と前記第1の導風部材の外周面との接合部まで延び、前記第2の導風部材本体導風面と前記第1の導風部材の外周面は滑らかに遷移する。
【0022】
本願のいくつかの実施例によれば、前記ケースの内周面に上流側の前記羽根車に対応する上流導風面が形成され、前記上流導風面は前記第2の導風部材本体導風面に対応して両者の間に上流遷移風路が形成され、前記上流遷移風路は前記羽根車出口と前記導風路の入り口を連通し、前記上流遷移風路の横断面積は前記羽根車出口から前記導風路の入り口に向かって減少する傾向がある。
【0023】
本願のいくつかの実施例によれば、複数の前記羽根車は前記ファンアセンブリの軸方向に沿って同軸に配置され、前記ケース内に収納室を有し、前記ケースに前記収納室に連通される吸風口と排風口が形成され、上流側の前記羽根車は前記吸風口に近接して設けられ、前記吸風口は上流側の前記羽根車の羽根車入り口に連通され、下流側の前記羽根車は前記排風口に近接して設けられ、下流側の前記羽根車の羽根車出口は前記排風口に連通される。
【0024】
本願のいくつかの実施例によれば、前記収納室のキャビティ壁は下流側の前記羽根車の羽根車入り口の内周壁と滑らかに遷移し、前記第1の導風部材の最小直径cと下流側の前記羽根車の羽根車入り口の内径dはc=dを満たす。
【0025】
本願のいくつかの実施例によれば、前記ファンアセンブリは、下流側の前記羽根車と前記排風口との間に設けられ、前記ケースとの間に排風路が限定され、前記排風路が前記排風口に連通される拡圧部材と、環状として構成され、下流側の前記羽根車と前記拡圧部材との間に設けられ、且つ下流側の前記羽根車の外側に外嵌され、下流側の前記羽根車出口の排風を前記排風路にガイドするようにする第3の導風部材と、をさらに備える。
【0026】
本願のいくつかの実施例によれば、前記拡圧部材は拡圧部材取付面を有し、前記拡圧部材取付面は前記拡圧部材の下流側の前記羽根車に近い表面であり、前記第3の導風部材は、第3の導風部材本体と前記第3の導風部材本体に設けられる第3の導風部材取付部を含み、前記拡圧部材取付面に拡圧部材取付部が形成され、前記拡圧部材取付部は拡圧部材取付凹溝として構成され、前記第3の導風部材取付部は第3の取付突起として構成され、前記第3の導風部材取付部は前記拡圧部材取付部に取り外し可能に接続される。
【0027】
本願のいくつかの実施例によれば、前記第3の導風部材は第3の導風部材本体を含み、前記第3の導風部材本体は第3の導風部材本体導風面と第3の導風部材本体当接面を有し、前記第3の導風部材本体当接面は前記拡圧部材取付面に嵌合して当接され、前記第3の導風部材本体導風面は下流側の前記羽根車出口の排風を前記排風路にガイドするために使用される。
【0028】
本願のいくつかの実施例によれば、下流側の前記羽根車の羽根車出口は羽根車出口下縁を有し、前記第3の導風部材本体導風面の内周縁は前記羽根車出口下縁に隣接する位置まで延び、前記第3の導風部材本体導風面の外周縁は前記拡圧部材取付面と前記拡圧部材の外周面との接合部まで延びる。
【0029】
本願のいくつかの実施例によれば、前記ケースの内周面に下流側の前記羽根車に対応する下流導風面が形成され、前記下流導風面は前記第3の導風部材本体導風面に対応して両者の間に下流遷移風路が形成され、前記下流遷移風路は前記羽根車出口と前記排風路の入り口を連通し、前記下流遷移風路の横断面積は前記羽根車出口から前記排風路の入り口に向かって減少する傾向がある。
【0030】
本願のいくつかの実施例によれば、複数の前記羽根車は、一段羽根車と二段羽根車を少なくとも含み、前記一段羽根車は前記吸風口に近接して設けられ、前記第1の導風部材は前記一段羽根車の下流側に設けられ、前記二段羽根車は前記第1の導風部材の下流側に設けられ、前記二段羽根車の羽根車出口は前記排風口に連通され、前記一段羽根車と前記二段羽根車のいずれも、前記羽根車の軸方向に沿って開口している前記羽根車入り口が形成されるホイールカバーと、前記ホイールカバーと前記羽根車の軸方向に沿って対向して且つ間隔をあけて配置され、前記ホイールカバーとの間に前記羽根車入り口に連通される風路が限定され、径方向に沿った前記風路の外端に前記羽根車出口が形成されるホイール盤と、複数の羽根であって、複数の前記羽根は前記羽根車入り口の周方向に沿って風路内に間隔をあけて設けられ、前記羽根の数の取る値範囲は7≦N≦13であり、周方向において任意の隣接する2つの前記羽根は前記ホイールカバー及び前記ホイール盤とサブ羽根車出口を限定し、前記一段羽根車のサブ羽根車出口の断面積は前記二段羽根車のサブ羽根車出口の断面積より大きい。
【0031】
本願のいくつかの実施例によれば、前記一段羽根車の前記羽根の数はN1であり、前記二段羽根車の前記羽根の数はN2であり、前記第1の導風部材の前記導風リブの数はN3であり、N1の取る値範囲は8≦N1≦12であり、N2の取る値範囲は7≦N2≦11であり、且つN3>N1>N2である。
【0032】
本願のいくつかの実施例によれば、前記一段羽根車の外径はD11であり、前記D11の取る値範囲は37mm≦D11≦43mmであり、及び/又は、前記二段羽根車の外径はD21であり、前記D21の取る値範囲は37mm≦D21≦43mmである。
【0033】
本願のいくつかの実施例によれば、前記D11=前記D21である。
【0034】
本願のいくつかの実施例によれば、前記ファンアセンブリの軸方向に沿った前記一段羽根車と前記二段羽根車のピッチはL1であり、前記ファンアセンブリの軸方向に沿った前記第1の導風部材と前記二段羽根車のピッチはL2であり、前記D11と前記L1との比の取る値範囲は1.27≦D11/L1≦1.87であり、前記D21と前記L1の比の取る値範囲は1.27≦D21/L1≦1.87であり、前記L2と前記L1の比の取る値範囲は0.13≦L2/L1≦0.26である。
【0035】
本願のいくつかの実施例によれば、前記導風リブの数と前記一段羽根車及び前記二段羽根車のいずれか一方の前記羽根の数とが互いに素であり、前記ケースの内壁と各前記羽根車のホイール盤との径方向に沿って対向する位置の直径と対応する前記ホイール盤の外径との比の取る値範囲は1.25-1.43である。
【0036】
本願のいくつかの実施例によれば、前記一段羽根車の内径はD12であり、前記D12の取る値範囲は18mm≦D12≦21mmであり、及び/又は、前記二段羽根車の内径はD22であり、前記D22の取る値範囲は18mm≦D21≦21mmである。
【0037】
本願のいくつかの実施例によれば、前記D22≦前記D12である。
【0038】
本願のいくつかの実施例によれば、前記一段羽根車の一段羽根車出口の幅はB11であり、前記二段羽根車の二段羽根車出口の幅はB21であり、前記一段羽根車出口の幅B11と前記二段羽根車出口の幅B21は、B21=a1*B11を満たし、0.6≦a1≦0.9である。
【0039】
本願のいくつかの実施例によれば、前記一段羽根車と前記二段羽根車の前記ファンアセンブリの軸方向に沿ったピッチはL1であり、前記B11と前記L1は、0.14≦B11/L1≦0.17を満たし、前記B21と前記L1は0.14≦B21/L1≦0.17を満たす。
【0040】
本願のいくつかの実施例によれば、前記羽根車風路の径方向内端に風路入口が形成され、前記一段羽根車の一段風路入口の幅はB12であり、前記二段羽根車の二段風路入口の幅はB22であり、前記一段風路入口の幅B12と前記二段風路入口の幅B22はB22=c1*B12を満たし、0.8≦c1<1である。
【0041】
本願のいくつかの実施例によれば、前記ケースはケース本体と蓋体を含み、前記ケース本体は前記蓋体に嵌合して前記収納室が限定され、前記蓋体に前記吸風口が形成され、前記ケース本体は前記蓋体に取り外し可能に接続され、前記蓋体は前記一段風車に外嵌され、前記蓋体は前記吸風口を囲む環状の凹溝が形成され、前記環状の凹溝は前記第1の導風部材に向かい、且つ前記一段羽根車の羽根車入り口の外周縁は前記環状の凹溝内に位置する。
【0042】
本願のいくつかの実施例によれば、前記ファンアセンブリは、密封部材をさらに備え、前記密封部材は、第1の密封部材と第2の密封部材を含み、前記第1の密封部材は、前記環状の凹溝と前記一段羽根車との間の隙間を密封するために使用され、前記第2の密封部材は前記二段羽根車の前記羽根車出口の外周縁と前記収納室のキャビティ壁との間の隙間を密封するために使用される。
【0043】
本願のいくつかの実施例によれば、前記ファンアセンブリは、取り外し可能に前記第1の導風部材に設けられる軸受け座と、第1の軸受けと、をさらに備え、前記軸受け座には前記第1の軸受けを収納する軸受け取付溝を有し、前記駆動部材の出力軸が前記第1の軸受けに挿設される。
【0044】
本願のいくつかの実施例によれば、前記第1の導風部材の上流側の前記羽根車に向かう軸方向端面に前記軸受け座を収納するリミット凹溝が形成され、前記リミット凹溝の底壁に第1の導風部材貫通孔が形成され、前記駆動部材の出力軸は前記第1の導風部材貫通孔内に挿設される。
【0045】
本願のいくつかの実施例によれば、前記軸受け座は、前記軸受け取付溝が形成され、前記軸受け取付溝の底壁に前記第1の導風部材貫通孔に正対する軸受け座貫通孔が形成される本体部と、前記本体部の外周に環設され、前記本体部と同軸に設けられる外側リング部と、両端がそれぞれ前記本体部と前記外側リング部に対向する側壁に接続される接続部と、を含み、ここで、前記本体部、前記外側リング部及び前記接続部はいずれも前記リミット凹溝内に嵌設される。
【0046】
本願のいくつかの実施例によれば、前記リミット凹溝は、前記ファンアセンブリの軸方向に沿って延び、内部に前記本体部が収納され、底壁に前記第1の導風部材貫通孔が形成される第1のリミット溝と、前記ファンアセンブリの周方向に沿って延び、内部に前記外側リング部が収納される、環状である第2のリミット溝と、前記ファンアセンブリの径方向に沿って延び、両端がそれぞれ前記第1のリミット溝と前記第2のリミット溝に連通され、内部に前記接続部が位置する第3のリミット溝と、を含む。
【0047】
本願のいくつかの実施例によれば、前記軸受け座の上流側の前記羽根車から遠い側に支柱が設けられ、支柱は前記ファンアセンブリの軸方向に沿って上流側の前記羽根車から離れる方向に向かって延び、前記リミット凹溝に前記支柱を収納する支柱穿孔が形成され、前記第1の導風部材はストッパ外突起を含み、前記ストッパ外突起は前記第1の導風部材の外周壁に設けられ、且つ前記第1の導風部材の軸方向に沿って延び、前記支柱穿孔は軸方向に沿って前記ストッパ外突起と第1の導風部材本体を貫通する。
【0048】
本願のいくつかの実施例によれば、複数の前記羽根車は前記ファンアセンブリの軸方向において前記駆動部材の同じ側にある。
【0049】
本願のいくつかの実施例によれば、前記ファンアセンブリの軸方向において、少なくとも2つの前記羽根車は前記駆動部材の両側に分布される。
【0050】
本願のいくつかの実施例によれば、前記ケースは収縮部を含み、下流側の前記羽根車は前記収縮部の下流側に設けられ、前記駆動部材の下流側の前記羽根車に向かう方向において、前記収縮部の内径が減少し、前記収縮部の最小内径eと前記羽根車の羽根車入り口の内径dはe=dを満たす。
【0051】
本願の実施例による掃除機は、上記ファンアセンブリを備える。
【0052】
本願の実施例による掃除機は、ガス流動損失をより良く低減させることができ、ファンアセンブリの空力性能の向上に有利である。
【0053】
本願の付加的態様と利点は、以下の説明から部分的に示され、部分的に以下の説明から明らかになるか、または本願の実践を通じて理解される。
【図面の簡単な説明】
【0054】
本願の上記及び/又は付加的態様と利点は、以下の図面を参照して実施例の説明から明らかになり、理解しやすい。
【
図1】本願の実施例によるファンアセンブリの分解図である。
【
図2】本願の実施例によるファンアセンブリの一実施例の模式図である。
【
図3】
図2に示すファンアセンブリの断面図である。
【
図5】本願の実施例によるファンアセンブリの羽根車の分解図である。
【
図6】本願の実施例による羽根車のホイール盤の上面図である。
【
図7】本願の実施例によるファンアセンブリの第1の導風部材のある角度の模式図である。
【
図8】
図7に示す第1の導風部材の他の角度の模式図である。
【
図9】
図7に示す第1の導風部材の別の角度の模式図である。
【
図10】
図7に示す第1の導風部材のさらなる角度の模式図である。
【
図11】本願の実施例によるファンアセンブリのケースの部分模式図である。
【
図12】第1の導風部材と第2の導風部材の合わせ模式図である。
【
図13】本願の実施例によるファンアセンブリの他の実施例の模式図である。
【
図16】本願の実施例によるファンアセンブリの軸受け座のある角度の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0055】
以下、本願の実施例を詳細に説明し、実施例の例は図面に示され、図面全体では同様または類似の符号は同様または類似の素子または同様または類似の機能を備える素子を示す。以下、図面を参照して説明する実施例は例だけであり、本願を解釈するために使用されることを意図し、本願を限定するものとして理解されることができない。
【0056】
以下の開示では数多くの異なる実施例又は例は本願の異なる構造を実現するために提供される。本願の開示を簡素化するために、以下、特定の例の部材と設置を説明する。勿論、それらは、例に過ぎず、本願を制限することを意図しない。なお、本願は異なる例では数字及び/又は英字を繰り返して参照することができる。このような繰り返しは、簡略化及び明確化を目的としており、それ自体は、議論されたさまざまな実施例及び/又は設置との間の関係を示さない。なお、本願ではさまざまな特定のプロセスと材料の例を提供したが、当業者は、他のプロセスの適用性及び/又は他の材料の使用を認識することができる。
【0057】
以下、面1-
図17を参照して本願の第1の態様の実施例によるファンアセンブリ100を説明する。ここで、ファンアセンブリ100は掃除機に用いられることができ、掃除機は手持ち掃除機であってもよく、ここで具体的に制限しない。
【0058】
図1-
図3に示すように、本願の実施例によるファンアセンブリ100は、ケース1、羽根車アセンブリ2、第1の導風部材3、及び駆動部材7を備える。
【0059】
具体的に、羽根車アセンブリ2の少なくとも一部はケース1内に収納される。つまり、羽根車アセンブリ2をケース1の内部に完全に収納することができ、ケース1によって羽根車アセンブリ2を良好に保護することで、羽根車アセンブリ2の耐干渉能力と安定性を向上させることができる。羽根車アセンブリ2はファンアセンブリ100の気流の流れ方向に直列配置された複数の羽根車20を含む。つまり、気流がファンアセンブリ100を通過する場合、順に複数の羽根車20を流れる。なお、気流が羽根車20を通過する際に増圧効果を良好に取得することができる。これにより、気流が複数の羽根車20を流れる際に複数回の増圧を完了することで、羽根車20が同じ回転数で、複数の羽根車20によりケース1の内部の真空度を良好に向上させることができ、即ちファンアセンブリ100の外部と内部の差圧を増加することで、ファンアセンブリ100の外部の空気がより高速でケース1の内部に入ることができ、これにより、ファンアセンブリ100の吸引力を向上させ、さらに掃除機の吸塵効率を向上させることができる。
【0060】
図3に示すように、第1の導風部材3は上流側の羽根車20の排風を下流側の羽根車20にガイドするのに適する。ここでの上流側と下流側とは、ファンアセンブリ100の気流の流れ方向における第1の導風部材3の位置である。つまり、第1の導風部材3は上流側の羽根車20の気流の下流に位置し、下流側の羽根車20は第1の導風部材3の気流の下流に位置する。これにより、第1の導風部材3によって上流側の羽根車20の排風を良好に調整することができ、例えば上流側の羽根車20の排風角度等を調整することで、第1の導風部材3によって調整された結果、上流側の羽根車20の排風は一定の方向に沿って下流側の羽根車20に流れることができ、これにより、気流損失を良好に低下させ、ファンアセンブリ100の空力性能の向上に有利である。
【0061】
さらに、上流側の羽根車20から下側の羽根車20に向かう方向において、第1の導風部材3の直径が小さくなる。つまり、第1の導風部材3の上流側の羽根車20に近い一端の直径は第1の導風部材3の下流側の羽根車20に近い一端の直径より大きい。これにより、第1の導風部材3の径方向サイズを良好に縮小することができ、これにより、ファンアセンブリ100の径方向サイズを縮小することができ、掃除機内でファンアセンブリ100が占有する径方向サイズが小さくなり、且つ第1の導風部材3の重量が軽く、ファンアセンブリ100の軽量化設計に有利である。
【0062】
図3に示すように、駆動部材7は羽根車20の回転を駆動するために使用できる。つまり、駆動部材7は複数の羽根車20にいずれも伝動接続される。これにより、駆動部材7の電力を制御することによって羽根車20の回転数の制御を実現することができ、これにより、ファンアセンブリ100の吸引力の大きさを正確に調整する。
【0063】
本願のいくつかの実施例によれば、
図3と
図14に示すように、複数の羽根車20はファンアセンブリ100の軸方向に同軸に配置される。つまり、複数の羽根車20の軸線は同じ直線に位置し、これにより、羽根車アセンブリ2が径方向に占有する空間を良好に縮小することができ、ファンアセンブリ100の径方向サイズの縮小に有利であり、掃除機の軽量化設計の実現に有利である。なお、駆動部材7の出力軸71と複数の羽根車20を同軸に設置することができ、駆動部材7の出力軸71が同時に複数の羽根車20に伝動可能に接続され、これにより、駆動部材7の数を減少することができ、駆動部材7が占有する空間を節約し、さらにファンアセンブリ100のサイズを縮小することができ、掃除機の軽量化設計の実現に有利であり、コスト投資が低い。
【0064】
さらに、複数の羽根車20は同一の駆動部材7の出力軸71に固定して接続される場合、駆動部材7の回転が同じである場合、複数の羽根車20による気流の増圧処理により、ファンアセンブリ100内に高真空度を形成させることができ、これにより、ファンアセンブリ100の吸引力を向上させることができ、さらに掃除機の吸塵効率を向上させることができる。このため、関連技術におけるファンと比べて、吸引力が同じである運動モードで、駆動部材7の電力がより低く、即ち出力軸71の回転数がより遅くなる。これにより、出力軸71の回転によるノイズを良好に制御できる同時に、ファンアセンブリ100の電力消費を低下させ、掃除機の使用体験の向上に有利である。
【0065】
本願のいくつかの実施例において、羽根車20にファンアセンブリ100の軸方向に沿って延びる羽根車入り口201と羽根車20の外周に位置する羽根車出口202を有する。つまり、駆動部材7の駆動で、気流が羽根車入り口201から羽根車20の内部に入ることができ、即ち羽根車入り口201での気流がファンアセンブリ100の軸方向に沿って流れ、羽根車出口202からファンアセンブリ100の径方向に沿って排出し、即ち羽根車20によって軸方向の吸風を径方向の排風に良好に調整することができる。
【0066】
本願のいくつかの実施例によれば、
図5と
図6を参照し、羽根車20は、ホイールカバー22、ホイール盤23及び複数の羽根21を含む。具体的に、ホイールカバー22に羽根車入り口201が形成され、羽根車入り口201は羽根車20の軸方向に沿って開口する可能になり、ホイール盤23とホイールカバー22は羽根車20の軸方向に沿って対向して且つ間隔をあけて配置され、ホイール盤23とホイールカバー22との間に羽根車風路203が限定され、羽根車風路203の径方向に沿った内端は羽根車入り口201に連通可能であり、羽根車風路203の径方向に沿った外端に羽根車出口202が形成され、このとき、羽根車風路203は環状になり、且つ気流が羽根車風路203を流れる際にほぼ径方向に沿って内から外に排風し、無論、具体的な排風方向は羽根21の形状に関連し、複数の羽根21は羽根車入り口201の周方向に沿って風路内に間隔をあけて設けられ、各羽根21は羽根車20の径方向に対して湾曲可能な円弧状になり、周方向において任意の隣接する2つの羽根21はホイールカバー22及びホイール盤23とサブ羽根車出口205が限定され、つまり、複数のサブ羽根車出口205はともに羽根車出口202を構成し、このように、羽根車20が各方向においていずれも均一に排風する可能になる。
【0067】
さらに、第1の導風部材3は上流側の羽根車出口202の排風が少なくともファンアセンブリ100の軸方向に沿って下流側の羽根車入り口201に流れるようにガイドするのに適する。つまり、第1の導風部材3は、上流側の羽根車20の径方向排風を少なくとも一部が軸方向に沿って流れる気流に調整するのに適する。ここで、第1の導風部材3は上流側の羽根車出口202の排風をすべて軸方向に沿って流れる気流に調整することをガイドすることができ、または、上流側の羽根車出口202の排風が第1の導風部材3によって調整された後、一部がファンアセンブリ100の軸方向に沿って流れる気流となる。なお、下流側の羽根車入り口201がファンアセンブリ100の軸方向に沿って延びるため、第1の導風部材3によって調整されたファンアセンブリ100の軸方向に沿って流れる気流はより順調に下流側の羽根車入り口201に入ることができ、気流方向と羽根車入り口201の方向との不一致による気場乱れを良好に避けることができ、これにより、ガス流動損失を良好に低下させることができ、ファンアセンブリ100の空力性能の向上に有利である。
【0068】
本願のいくつかの実施例によれば、
図3を参照し、第1の導風部材3とケース1の内壁面に導風路301が限定され、導風路301が円弧状であり、上流側の羽根車20から下流側の羽根車20に向かう方向において、導風路301がファンアセンブリ100の軸方向に向かってオフセットする。つまり、ガスが導風路301に下流側の羽根車20に向かって流れる場合、ガスの流れ方向とファンアセンブリ100の軸方向との間の角度は次第に小さくなり、即ち、円弧状の導風路301によって気流の角度偏向を良好に実現することができ、第1の導風部材3を通過する気流が一定の方向に従って下流側の羽根車20に流れるようにする。これにより、下流側の羽根車20の吸風角度に応じて導風路301の偏向角度を制御することができ、第1の導風部材3を通過する気流はより順調に下流側の羽根車20に流れることができ、気流方向と羽根車入り口201の方向との不一致による気場乱れを良好に避けることができ、これにより、ガス流動損失を良好に低下させることができ、ファンアセンブリ100の空力性能の向上に有利である。
【0069】
ここで、導風路301の両端に導風入り口と導風出口が形成され、導風入り口の開口方向は上流の羽根車20の羽根車出口202の開口方向に平行であり、導風出口の開口方向は下流羽根車20の羽根車入り口201の開口方向に平行であり、導風路301は円弧状であり、つまり、導風入り口はほぼ一段羽根車20aの径方向に沿って開口する可能になり、導風出口はほぼ二段羽根車20bの軸方向に沿って開口する可能になり、導風路301は一段羽根車出口202aの排風を径方向から軸方向に変更して二段羽根車20bに輸送することができ、このように、ファンアセンブリ100の内部の気流が効率よく順調になることができる。
【0070】
本願のいくつかの実施例によれば、第1の導風部材3の最大直径aと上流側の羽根車20の直径bは、1.05≦a/b≦1.2を満たす。即ち、第1の導風部材3の最大直径aと上流側の羽根車20の直径bとの比を1.05~1.2に制御し、例えば、第1の導風部材3の最大直径aと上流側の羽根車20の直径bの比は1.05、1.1、1.15、1.2等であってもよく、ここで具体的に制限しない。つまり、第1の導風部材3の上流側の羽根車20に近い一端の直径は上流側の羽根車20の直径より大きく、即ち第1の導風部材3の外周壁は上流側の羽根車20の外周壁から突出する。これにより、第1の導風部材3の上流側の羽根車20の外周壁を超える部分は上流側の羽根車20の排風を良好に受けることができ、これにより、気流方向に対する第1の導風部材3の調整効果を確保する。
【0071】
本願のいくつかの実施例によれば、第1の導風部材3の最小直径cと下流側の羽根車20の羽根車入り口201の内径dはc=dを満たす。つまり、第1の導風部材3の下流側の羽根車20に近い一端の直径と下流側の羽根車20の羽根車入り口201の直径は同様である。これにより、第1の導風部材3の下流側の羽根車20に近い一端は下流側の羽根車入り口201に揃えることができ、ガス流動損失の低減に有利である。
【0072】
本願のいくつかの実施例によれば、
図7と
図8を参照し、第1の導風部材3は第1の導風部材本体302及び第1の導風部材本体302の外周壁に沿って間隔をあけて配置される複数の導風リブ303を含み、導風リブ303の第1の導風部材本体302から遠い一端はケース1の内表面に当接され、隣接する2つの導風リブ303、第1の導風部材本体302及びケース1の内表面の間に導風路301が限定される。これにより、第1の導風部材3とケース1との組み合わせにより、第1の導風部材3の外周側に複数の導風路301を形成することができ、上流側の羽根車20の排風は複数の導風路301を介して下流側の羽根車20に近づく方向に向かって流れることができ、ガスの流れ方向の調整効果を確保すると同時に、上流側の羽根車20の径方向における複数の位置の排風がいずれも導風路301を通過することができ、さらに導風路301のガイドによって、一定の方向に従って下流側の羽根車20に流れ、これにより、第1の導風部材3のガイド効率を確保する。なお、第1の導風部材3が周方向に複数の排風位置があり、第1の導風部材3の排風がより均一になり、気場の安定性の確保に有利である。
【0073】
さらに、
図8を参照し、導風リブ303は円弧状で延び、上流側の羽根車20から下流側の羽根車20に向かう方向において、ファンアセンブリ100に対する導風リブ303の軸方向の偏向角度が小さくなる。これにより、ガスが導風路301から下流側の羽根車20に向かって流れる場合、導風リブ303のガイドで、ガスの流れ方向とファンアセンブリ100の軸方向との間の角度が次第に小さくなる。一具体的な例では、導風リブ303の上流側の羽根車20から遠い一端がファンアセンブリ100の軸方向に沿って延び、導風路301を通過する気流のうちの少なくとも一部がファンアセンブリ100の軸方向に沿って下流側の羽根車20に流れることができ、上流側の羽根車20の排風乱流による気場乱れを良好に避けることができ、これにより、ガス流動損失を良好に低下させることができ、ファンアセンブリ100の空力性能の向上に有利である。
【0074】
本願のいくつかの実施例によれば、導風リブ303は第1の導風リブ(図示せず)と第2の導風リブ(図示せず)を含んでもよく、第1の導風リブの延伸長さは第2の導風リブの延伸長さより大きく、第1の導風リブと第2の導風リブは第1の導風部材本体302の外周壁に沿って交互に間隔をあけて設けられる。つまり、第1の導風部材本体302の周方向において、各隣接する2つの第1の導風リブの間にいずれも第2の導風リブが設けられ、各隣接する2つの第2の導風リブの間に第1の導風リブが設けられ、隣接する第1の導風リブと第2の導風リブとの間に導風路301が限定される。これにより、気流の導風効果を奏すると同時に、第1の導風部材3の重量を良好に低減することができ、第1の導風部材3の生産材料を節約し、ファンアセンブリ100の軽量化設計の実現に有利であり、且つコスト投資が低い。
【0075】
好ましくは、第1の導風リブと第2の導風リブの延伸方向は一致する。これにより、第1の導風リブと第2の導風リブとの間の気流通路の気流方向が一致し、気流が導風路301から排出する排風方向は一致し、気流乱れによる損失を避け、ファンアセンブリ100の性能の向上に有利である。
【0076】
好ましくは、第1の導風リブの上流側の羽根車20に近い一端と第2の導風リブの上流側の羽根車20に近い一端は面一である。つまり、複数の導風路301の吸風口14は面一であり、これにより、上流側の羽根車20の排風が均一に複数の導風路301内に入るのを良好に確保でき、ガス流れの安定性の向上に有利である。
【0077】
なお、第1の導風リブの上流側の羽根車20から遠い一端と上流側の羽根車20とのピッチは第2の導風リブの上流側の羽根車20から遠い一端と上流側の羽根車20とのピッチより大きい。なお、第1の導風部材3は逆テーパ形状であり、これにより、第2の導風リブの延伸長さを第1の導風リブの延伸長さより小さくすることによって、導風リブ303に近づいて上流側の羽根車20から遠い側に、第1の導風リブと第2の導風リブとの間の気流が隣接する2つの第1の導風リブの間に入ることができ、逆テーパ形状の第1の導風部材3に良好に合わせることができ、さらに導風路301の排風口15の幅を保持することができ、導風路301が狭くなることによる気流損失を良好に避けることができる。
【0078】
好ましくは、第2の導風リブの長さfと第1の導風リブの長さgは0.3≦f/g≦0.7を満たす。即ち、第2の導風リブと第1の導風リブの長さの比を0.3~0.7に制御し、例えば、第2の導風リブと第1の導風リブの長さの比は0.3、0.4、0.5、0.6、0.7等であってもよく、ここで具体的に制限しない。第2の導風リブと第1の導風リブの長さの比が小さすぎると、第2の導風リブの長さが小さ過ぎるため、第1の導風リブと第2の導風リブとの間の導風路301が短すぎて、導風効果に不利であり、第2の導風リブと第1の導風リブの長さの比が大きすぎると、第2の導風リブの長さが大きすぎるため、第1の導風リブと第2の導風リブが第1の導風部材3の形状に合わせることができない。これにより、第2の導風リブと第1の導風リブの長さの比を0.3~0.7に制御することによって、ガスのガイド効果を確保すると同時に、導風路301が狭くなることによる気流損失を良好に避けることができる。
【0079】
好ましくは、導風リブ303は上流側の羽根車20に近い第1の延伸部306、下流側の羽根車20に近い第2の延伸部307、及び第1の延伸部306と第2の延伸部307を接続する接続部308を有し、接続部308から離れて延びる方向において、第1の延伸部306と第2の延伸部307の厚さが薄くなる。つまり、導風リブ303の延伸方向において、両端の末端の厚さが第1の導風部材3の中央位置の厚さより小さい。これにより、上流側の羽根車20の排風が導風路301に流入すると、第1の延伸部306の接続部308から遠い一端の厚さが小さく、ガス流動抵抗を良好に減少することができ、ガス流動損失の低減に有利である。
【0080】
さらに、第2の延伸部307の接続部308から離れる方向における厚さが小さいため、上流側の羽根車20から離れる方向において、隣接する2つの導風リブ303の間のピッチが増加し、これにより、第1の導風部材本体302が逆テーパ形状であることに起因する導風路301が次第に狭くなることを良好に解決し、気流損失を良好に低下させることができる。
【0081】
好ましくは、第1の導風部材本体302の外周壁にストッパ外突起309が設けられ、ケース1の内表面にストッパ外突起309に合わせる回り止め溝16が形成される。つまり、ストッパ外突起309と回り止め溝16との組み合わせにより、即ちストッパ外突起309を回り止め溝16内に置いて、第1の導風部材3をケース1に対して固定させ、ケース1に対する第1の導風部材3の回転を防止し、第1の導風部材3の導風効果を確保する。
【0082】
さらに、
図8を参照し、ストッパ外突起309と回り止め溝16に複数設けられ、複数のストッパ外突起309は第1の導風部材本体302の外周壁に沿って間隔をあけて設けられる。これにより、第1の導風部材3に対するケース1の固定効果を良好に向上させることができ、さらに第1の導風部材3の導風効果を確保する。一具体的な例では、ストッパ外突起309はファンアセンブリ100の軸方向に沿って延びる。これにより、ファンアセンブリ100の軸方向に沿ってストッパ外突起309を回り止め溝16内に挿入することができ、第1の導風部材3の組立難易度の低下に有利である。
【0083】
好ましくは、ストッパ外突起309の少なくとも一部は導風リブ303に設けられる。これにより、導風リブ303とストッパ外突起309が部分構造を共有し、材料の投入を良好に節約でき、且つ第1の導風部材3の軽量化に有利である。なお、導風路301内の気流に対するストッパ外突起309の抵抗を良好に低下させ、これにより、気流損失を低下させることができ、ファンアセンブリ100の性能の向上に有利である。
【0084】
ここで、導風リブ303は一体型構造であり、即ち、第1の導風部材本体302、導風リブ303及びストッパ外突起309は一体成形で加工することができ、一体に成形された構造は第1の導風部材本体302、導風リブ303及びストッパ外突起309の構造、性能の安定性を確保できるだけでなく、成形が容易であり、製造が簡単であり、余分な組立部材及び接続工程を省くことができ、第1の導風部材本体302、導風リブ303及びストッパ外突起309の組立効率を大幅に向上させ、第1の導風部材本体302、導風リブ303及びストッパ外突起309の接続の信頼性を向上させ、さらに、一体成形された構造の全体強度と安定性が高く、組立がより容易であり、寿命がより長い。
【0085】
本願のいくつかの実施例によれば、
図3と
図14を参照し、ケース1内に収納室13を有し、ケース1に収納室13に連通される吸風口14と排風口15が形成され、上流側の羽根車20が吸風口14に近接して設けられ、下流側の羽根車20が排風口15に近接して設けられ、吸風口14は上流側の羽根車20の羽根車入り口201に連通され、下流側の羽根車20の羽根車出口202は排風口15に連通される。つまり、ファンアセンブリ100の外部のガスは吸風口14から収納室13に入った後、順に複数の羽根車20によって増圧された後に排風口15から排出される。これにより、収納室13内の真空度を良好に向上させることができ、即ちファンアセンブリ100の外部と内部の差圧を増加し、ファンアセンブリ100の外部の空気がより高速でケース1の内部に入ることができ、これにより、ファンアセンブリ100の吸引力を向上させることができ、さらに掃除機の吸塵効率を向上させることができる。
【0086】
好ましくは、収納室13のキャビティ壁と下流側の羽根車20の羽根車入り口201の内周壁は滑らかに遷移する。つまり、下流側の羽根車20の羽根車入り口201に、収納室13のキャビティ壁の内径が羽根車入り口201の内径と同じであり、気流がより安定的に羽根車入り口201に流入することができ、ガス乱れを良好に避けることができ、気流損失の低下に有利である。
【0087】
本願のいくつかの実施例によれば、
図3と
図4を参照し、ファンアセンブリ100は、密封部材8をさらに備え、密封部材8は羽根車入り口201の外周縁と収納室13のキャビティ壁との間に充填される。これにより、気流が羽根車入り口201と収納室13のキャビティ壁との間の隙間を通って逃げることを良好に避けることができ、これにより、気流損失を低下させることができ、ファンアセンブリ100の空力性能の向上に有利である。
【0088】
なお、羽根車20の組立過程で、密封部材8は羽根車20とケース1の直接衝突による破壊を良好に避けることができ、しかも、ファンアセンブリ100の動作過程では、羽根車20とケース1の当接による共振ノイズを良好に避けることができ、ファンアセンブリ100全体の構造安定性を向上させ、且つ共振ノイズを良好に低減し、ファンアセンブリ100の静粛性を向上させることができる。
【0089】
いくつかの実施例において、
図3と
図14を参照し、複数の羽根車20は一段羽根車20aと二段羽根車20bを少なくとも含み、一段羽根車20aは吸風口14に近接して設けられ、第1の導風部材3は一段羽根車20aの下流側に設けられ、二段羽根車20bは第1の導風部材3の下流側に設けられ、駆動部材7は二段羽根車20bの下流側に設けられる。
【0090】
つまり、ファンアセンブリ100の気流の流れ方向において、まず、一段羽根車20aによって増圧され、第1の導風部材3によって一段羽根車20aを増圧した気流を二段羽根車20bにガイドし、二段羽根車20bの作用下で再度増圧し、羽根車出口202と排風口15からファンアセンブリ100を排出する。即ち気流がファンアセンブリ100内で2回の増圧を完了し、収納室13内の真空度を良好に向上させることができ、即ちファンアセンブリ100の外部と内部の差圧を増加することで、ファンアセンブリ100の外部の空気がより高速でケース1の内部に入ることができ、これにより、ファンアセンブリ100の吸引力を向上させることができ、さらに掃除機の吸塵効率を向上させることができる。一具体的な例では、本願における駆動部材7の出力軸71が6-10万周に回転し、掃除機の吸引力が関連技術における12-18万周のファンの吸引力を超える。
【0091】
いくつかの実施例において、一段羽根車20aの羽根21の数はN1であり、二段羽根車20bは第1の導風部材3の下流に設けられ、二段羽根車20bの羽根21の数はN2であり、第1の導風部材3の導風リブ303の数はN3であり、N3>N1、N3>N2であり、つまり、第1の導風部材3の導風リブ303の数は隣接する羽根車20の羽根21の数より大きく、このように、周方向に隣接する2つの導風リブ303によって限定されたサブ導風路301の流通面積が周方向に隣接する2つの羽根21によって限定されたサブ羽根車風路203の流通面積より小さく、これにより、一段羽根車20aの羽根車出口202の排風が第1の導風部材3のサブ導風路301を流れる流速が増加でき、一段羽根車20aと二段羽根車20bとの間の気流の流通効率の向上に有利である。
【0092】
さらに、一段羽根車20aの羽根21の数N1と二段羽根車20bの羽根21の数N2はN1>N2であり、このように、一段羽根車20aが気流の流れ方向においてケース1の吸風口14より近く、一段羽根車20aの羽根21の数を二段羽根車20bの羽根21の数より大きくにすることによって、ファンアセンブリ100の吸引力の向上に有利であり、二段羽根車20bの羽根21の数が相対的小さく、二段サブ羽根車出口205の流通面積がより大きく、気流のケース1の内部での風抵抗の低減に有利であり、排風効率を向上させる。
【0093】
いくつかの実施例において、一段羽根車20aの外径はD11、一段羽根車20a及び二段羽根車20bのファンアセンブリ100に沿った軸方向のピッチはL1であり、D11とL1の比の取る値範囲は1.27≦D11/L1≦1.87であり、例えば、D11とL1との比は1.27、1.37、1.47、1.67または1.87であってもよく、このように、D11とL1の比が小さ過ぎて、例えば1.27未満であると、一段羽根車20aと二段羽根車20bとの間に第1の導風部材3を取り付けるための空間が小さすぎて、気流が導風通路を通過する効率に対する影響を避けることができるだけでなく、D11とL1の比が大きすぎて、例えば1.87より大きいと、一段羽根車20aと二段羽根車20bとの間の距離が大きすぎて、気流が導風路301を通過する風抵抗が大きくなり、及びこれによる風量の損失が大き過ぎて、ファンアセンブリ100の吸引力を低下させることを避ける。
【0094】
さらに、一段羽根車20aの外径D11の取る値範囲は37mm≦D11≦43mmであり、例えば、一段羽根車20aの外径D11の取る値は37mm、38mm、40mm、41mmまたは43mmであってもよく、このように、一段羽根車20aの外径が大きすぎて、例えば43mmより大きいと、ファンアセンブリ100全体の径方向サイズが大きすぎて、占有スペースが大きいため、掃除機の小型化、携帯化の発展に不利であるのを避けることができるだけでなく、一段羽根車20aの外径が小さすぎて、例えば37mmより小さいと、一段羽根車20aで発生する風力が小さすぎて、掃除機の吸引力が小さすぎることを避けることができる。
【0095】
本願のいくつかの実施例によれば、二段羽根車20bの外径はD21であり、一段羽根車20aと二段羽根車20bのファンアセンブリ100の軸方向に沿ったピッチはL1であり、D21とL1の比の取る値範囲は1.27≦D21/L1≦1.87であり、例えば、D21とL1の比は1.27、1.37、1.47、1.67または1.87であってもよく、このように、D21とL1の比が小さ過ぎて、例えば1.27未満であると、一段羽根車20aと二段羽根車20bとの間に第1の導風部材3を取り付けるための空間が小さすぎて、気流が導風通路を通過する効率に対する影響を避けることができるだけでなく、D21とL1の比が大きすぎて、例えば1.87より大きいと、一段羽根車20aと二段羽根車20bとの間の距離が大きすぎて、気流が導風路301を通過する風抵抗が大きくなり、及びこれによる風量の損失が大き過ぎて、ファンアセンブリ100の吸引力を低下させることを避ける。
【0096】
さらに、二段羽根車20bの外径はD21の取る値範囲は37mm≦D21≦43mmであり、例えば、二段羽根車20bの外径D21の取る値は37mm、38mm、40mm、41mmまたは43mmであってもよく、このように、二段羽根車20bの外径が大きすぎて、例えば43mmより大きいと、ファンアセンブリ100全体の径方向サイズが大きすぎて、占有スペースが大きいため、掃除機の小型化、携帯化の発展に不利であるのを避けることができるだけでなく、二段羽根車20bの外径が小さすぎて、例えば37mmより小さいと、二段羽根車20bで発生する風力が小さすぎて、掃除機の吸引力が小さすぎることを避けることができる。
【0097】
いくつかの実施例において、第1の導風部材3と二段羽根車20bのファンアセンブリ100の軸方向に沿ったピッチはL2であり、一段羽根車20aと二段羽根車20bのファンアセンブリ100の軸方向に沿ったピッチはL1であり、L2とL1の比の取る値範囲は0.13≦L2/L1≦0.26であり、例えば、L2とL1の比は0.13、0.18、0.2、0.25または0.26であってもよく、このように、L2とL1の比が小さすぎて、例えば0.13未満であると、第1の導風部材3と二段羽根車20bのファンアセンブリ100の軸方向におけるピッチが小さすぎて、導風路301の気流が二段羽根車20bの羽根車入り口201に入りにくく、気流の流通効率が低下することを避けることができるだけでなく、L2とL1の比が大きすぎて、例えば0.26より大きいと、第1の導風部材3と二段羽根車20bのファンアセンブリ100の軸方向におけるピッチが大き過ぎて、及びこれによる第1の導風部材3の導風作用が減衰し、空気が第1の導風部材3と二段羽根車20bとの間に渦を形成し、気流流通が順調ではなく、風量損失がさらに増加することを避けることができる。
【0098】
本願のいくつかの実施例によれば、気流の流れ方向において、上流側に位置する羽根車20の羽根車出口202の断面積は下流側に位置する羽根車20の羽根車出口202の断面積より大きく、つまり、一段羽根車20aの羽根車出口202の断面積は二段羽根車20bの羽根車出口202の断面積より大きく、例えば、一段羽根車20aの外径と二段羽根車20bの外径である周長が同じである場合、一段羽根車20aの羽根車20の軸方向に沿った羽根車出口202の幅を二段羽根車20bの羽根車20の軸方向に沿った羽根車出口202の幅より大きくすることによって、一段羽根車20aの羽根車出口202の断面積が二段羽根車20bの羽根車出口202の断面積より大きくなり、このように、気流が順に一段羽根車20aと二段羽根車20bを通過した流速は顕著に増加し、これにより、風力を増加して掃除機の吸引力を向上させる。
【0099】
さらに、一段羽根車20aの外径はD11であり、二段羽根車20bの外径はD21であり、D11=D21であり、つまり、一段羽根車20aと二段羽根車20bの径方向サイズが同じであり、このように、ファンアセンブリ100の全体構造の軸方向に沿った異なる位置での直径はいずれも等しくなることができ、これにより、ファンアセンブリ100が十分な吸引力を提供できるのを確保する上で、ファンアセンブリ100の全体構造を小型化することに有利である。
【0100】
いくつかの実施例において、一段羽根車20aの内径はD12であり、D12の取る値範囲は18mm≦D12≦21mmであり、例えば、一段羽根車20aの内径の取る値は18mm、19mm、20mmまたは21mmであってもよく、二段羽根車20bの内径はD22であり、D22の取る値範囲は18mm≦D21≦21mmであり、例えば、二段羽根車20bの内径の取る値は18mm、19mm、20mmまたは21mmであってもよく、且つD12≧D22であり、ここで、一段羽根車20aの内径がD12であるとは、一段羽根車20aの羽根車入り口201の内径がD12であることを意味し、二段羽根車20bの内径がD22であるとは、二段羽根車20bの羽根車入り口201の内径がD22であることを意味し、一段羽根車20aの羽根車入り口201の開口面積は二段羽根車20bの羽根車入り口201の開口面積より大きく、一段羽根車20aがケース1の吸風口14により近いため、一段羽根車20aの羽根車入り口201の開口面積を二段羽根車20bの羽根車入り口201の開口面積より大きくすることによって、羽根車アセンブリ2の吸風量の増加に有利であるだけでなく一段羽根車20aと二段羽根車20bを流れる風量が一定である場合、二段羽根車20bの羽根車入り口201の開口面積がより小さいため、気流が二段羽根車20bを流れる際の流速がさらに速くなり、さらに掃除機の吸引力の向上に有利である。なお、一段羽根車20aと二段羽根車20bの内径の範囲を18mm-21mmにすることによって、ファンアセンブリ100の全体構造の径方向における小型化の実現に有利である。
【0101】
本願のいくつかの実施例によれば、一段羽根車20aの一段羽根車出口202aの幅はB11であり、二段羽根車20bの二段羽根車出口202bの幅はB21であり、B11>B21であり、このように、気流が順に一段羽根車20aと二段羽根車20bを流れた流速は大幅に増加し、これにより、風力が大きくなり、掃除機の吸引力を向上させる。なお、ここで、羽根車出口202の幅とは、羽根車出口202が羽根車20の軸方向に沿った幅を指し、即ちホイールカバー22の外辺縁とホイール盤23の外辺縁の羽根車20の軸方向におけるピッチを指す。
【0102】
さらに、一段羽根車出口202aの幅B11と二段羽根車出口202bの幅B21はB21=a1*B11を満たし、ここで、0.6≦a1≦0.9であり、例えば、a1の取る値は0.6、0.7、0.8または0.9であってもよく、このように、a1の取る値が小さすぎて、例えば0.6未満であると、二段羽根車出口202bの幅が小さすぎて、気流が二段羽根車出口202bを流れる際に排出されにくくなることを防止できるだけでなく、a1の取る値が大き過ぎて、例えば0.9より大きいと、二段羽根車出口202bの幅が大きくなり、気流流速を増加する要求を満たさないことを防止することもでき、以上のように、a1の取る値を0.6≦a≦0.9にすることによって、気流流通効率の需要をより良好に満たすことができ、掃除機の吸引力が十分であるのを確保する。
【0103】
よりさらに、羽根車風路203の径方向に沿った内端に風路入口204が形成され、一段羽根車20aの一段風路入口の幅はB12であり、二段羽根車20bの二段風路入口の幅はB22であり、ここで、B12>B22であり、このように、気流が順に一段羽根車20aと二段羽根車20bを流れた流速が大幅に増加し、これにより、風力が大きくなり、掃除機の吸引力を向上させる。
【0104】
いくつかの実施例において、一段風路入口の幅B12と二段風路入口の幅B22はB22=c1*B12を満たし、ここで、0.8≦c1<1であり、例えば、c1の取る値は0.8または0.9等であってもよく、このように、c1の取る値が小さすぎて、例えば0.8未満であると、二段羽根車20bの風路の流通面積が小さすぎて、気流流通が順調ではないことを防止できるだけでなく、c1の取る値が大き過ぎて、例えば1より大きいと、二段羽根車20bの風路の流通面積が大きくなり、二段羽根車20bが気流流速に対する増加作用は顕著ではないか、または気流流速を増加できないことを防止することもできる。
【0105】
本願のいくつかの実施例によれば、各羽根車20の羽根21の数の取る値範囲は7≦N≦13であり、例えば、各羽根車20の羽根21の数は7、8、10、12または13であってもよく、このように、掃除機が手持ち掃除機である場合、手持ち掃除機のファンアセンブリ100の体積が小さく、即ち羽根車20の径方向サイズが相対的に小さいため、羽根車20の羽根21の数を7-13とすることによって、羽根21の数が少なすぎて、例えば7未満であると、羽根車20が気流に対する駆動作用は低下するのを防止できるだけでなく、羽根21の数が多すぎて、例えば13より高いと、気流抵抗が大きく、ノイズが高いのを避けることができる。
【0106】
いくつかの実施例において、気流の流れ方向において複数の羽根車20の羽根21の数が減少し、つまり、二段羽根車20bの数が一段羽根車20aの羽根21の数より小さく、このように、ケース1の内部の空気流路の空気抵抗が次第に減少でき、排風効率の向上に有利であり、さらに掃除機の吸塵効率の向上に有利である。
【0107】
さらに、一段羽根車20aの羽根21の数はN1であり、N1の取る値範囲は8≦N1≦12であり、例えば、一段羽根車20aの羽根21の数N1の取る値は8、9、10、11または12であってもよく、二段羽根車20bの羽根21の数はN2であり、N2の取る値範囲は7≦N2≦11であり、例えば、二段羽根車20bの羽根21数N2の取る値は7、8、9、10または12であってもよく、且つN1とN2はN2<N1を満たし、このように、ケース1の内部の空気流路の空気抵抗が次第に減少でき、排風効率の向上に有利であり、さらに掃除機の吸塵効率の向上に有利である。
【0108】
本願のいくつかの実施例によれば、一段羽根車20aと二段羽根車20bはモータアセンブリの軸方向に沿った同じ側に位置し、このように、一段羽根車20aと二段羽根車20bとの間のピッチを短縮することができ、これにより、気流流動経路の長さを短縮させ、風力損失の減少に役に立ち。
【0109】
いくつかの実施例において、一段羽根車20aと二段羽根車20bのファンアセンブリ100の軸方向に沿ったピッチはL1であり、一段羽根車20aの一段羽根車出口202aの幅はB11であり、B11とL1は0.14≦B11/L1≦0.17を満たし、例えば、B11/L1の取る値は0.14、0.15、0.16または0.17であってもよく、このように、B11/L1が小さすぎると、一段羽根車出口202aの幅が小さすぎて、一段羽根車出口202aでの風抵抗が大き過ぎて、風量損失が大きくなることを避けることができるだけでなく、B11/L1が大き過ぎて、例えば0.17より大きいと、ファンアセンブリ100の軸方向の長さが長くなり、小型化に不利であることを避けることができる。
【0110】
さらに、一段羽根車20aと二段羽根車20bのファンアセンブリ100の軸方向に沿ったピッチはL1であり、二段羽根車20bの二段羽根車出口202bの幅はB21であり、B21とL1は、0.14≦B21/L1≦0.17を満たし、例えば、B21/L1の取る値は0.14、0.15、0.16または0.17であってもよく、このように、B21/L1が小さすぎると、二段羽根車出口202bの幅が小さすぎて、二段羽根車出口202bでの風抵抗が大き過ぎて、風量損失が大きくなることを避けることができるだけでなく、B21/L1が大き過ぎて、例えば0.17より大きいと、ファンアセンブリ100の軸方向の長さが長くなり、小型化に不利であることを避けることができる。
【0111】
さらに、複数の羽根車20がケース1内に設けられ、ケース1の内壁と各羽根車20のホイール盤23との径方向に沿って対向する位置の直径と対応するホイール盤23の外径との比の取る値範囲は1.25-1.43であり、つまり、ケース1の内壁と一段羽根車20aのホイール盤23の径方向に沿って対向する位置の直径と一段羽根車20aのホイール盤23の外径との比の範囲は、1.25-1.43であり、例えば、ケース1の内壁と一段羽根車20aのホイール盤23の径方向に沿って対向する位置の直径と一段羽根車20aのホイール盤23の外径との比は1.25、1.3、1.35、1.4または1.43であってもよく、同様に、ケース1の内壁と二段羽根車20bのホイール盤23の径方向に沿って対向する位置の直径と二段羽根車20bのホイール盤23の外径の比の範囲は1.25-1.43であり、例えば、ケース1の内壁と二段羽根車20bのホイール盤23との径方向に沿って対向する位置の直径と二羽根車20のホイール盤23の外径の比は1.25、1.3、1.35、1.4または1.43であってもよく、このように、各ホイール盤23とケース1の内壁のピッチが小さすぎて、風抵抗が大きくなり、風量損失が増加することを避けることができるだけでなく、各ホイール盤23とケース1の内壁のピッチが大き過ぎて、ファンアセンブリ100の径方向サイズが大きくなり、ファンアセンブリ100の小型化に不利であることを避けることもできる。
【0112】
本願のいくつかの実施例によれば、羽根車出口202は羽根車20の周方向に沿って間隔をあけて配置された複数のサブ羽根車出口を含み、上流に位置する羽根車20のサブ羽根車出口の断面積は下流に位置する羽根車20のサブ羽根車出口の断面積より大きく、つまり、各羽根車20の羽根車出口202はいずれも羽根車20の周方向に沿って間隔をあけて配置された複数のサブ羽根車出口で構成可能であり、各サブ羽根車出口は隣接する2つの羽根21とホイール盤23により共に限定され、一段羽根車20aの一段サブ羽根車出口の断面積は二段羽根車20bの二段サブ羽根車出口の断面積より大きく、このように、ファンアセンブリ100の全体レイアウトが風速の増加に有利であり、掃除機の吸引力がより強くなる。
【0113】
本願のいくつかの実施例によれば、
図11と
図15を参照し、ファンアセンブリ100は、第2の導風部材4をさらに含んでもよい。第2の導風部材4は第1の導風部材3と第1の導風部材3の上流側に位置する羽根車20との間に設けられ、上流側の羽根車20の羽根車出口202の排風を導風路301にガイドするようにし、換言すれば、第2の導風部材4は第1の導風部材3と一段羽根車20aとの間に設けられ、第2の導風部材4は一段羽根車出口202aの排風を第1の導風部材3とケース1の内壁により限定された導風路301にガイドすることができ、このように、第2の導風部材4の設置により、一段羽根車出口202aと導風路301との間の風抵抗の減少に有利であり、風力損失を低下させ、ファンアセンブリ100の空気流通効率を向上させる。
【0114】
本願のいくつかの実施例によれば、第2の導風部材4は環状として構成される可能になり、第2の導風部材4は上流側の羽根車20の外側に外嵌され、つまり、第2の導風部材4は一段羽根車20aの外側に外嵌されることができ、例えば
図15に示すように、第2の導風部材4に第2の導風リングが形成され、第2の導風リングは一段羽根車出口202aの外周側に外嵌され、一段羽根車出口202aの排風を導風路301にガイドし、このように、第2の導風部材4は一段羽根車出口202aの周方向における任意の位置での排風を導風することができ、同時に構造が簡単であり、製造が容易である。
【0115】
いくつかの実施例において、
図11を参照し、第2の導風部材4と上流側の羽根車20との間に径方向に環状の微小隙間が間隔をあけて形成され、つまり、羽根車20の径方向において、第2の導風部材4と一段羽根車20aとが間隔をあけて環状の微小隙間が形成され、このように、第2の導風部材4が一段羽根車20aの動きに与える干渉を避けることができると同時に、組立に便利である。
【0116】
本願のいくつかの実施例によれば、第1の導風部材3は取付面318を有し、取付面318は第1の導風部材3の上流側の羽根車20に近い表面であり、第2の導風部材4は取付面318に取り付けられ、例えば
図1に示すように、取付面318の直径は一段羽根車20aの直径より大きいため、取付面318の径方向における羽根車20を超える部分は取付空間として形成され、第2の導風部材4は取付面318の取付空間に取り付けられることができ、このように、第2の導風部材4の取付がより安定し、ファンアセンブリ100の空間利用率の向上にも有利であり、同時に、一段羽根車出口202aの排風に対する第2の導風部材4の導風にも便利である。
【0117】
さらに、第2の導風部材4は、第2の導風部材本体41と第2の導風部材取付部42を含み、ここで、第2の導風部材取付部42は第2の導風部材本体41に設けられ、取付面318に第1の導風部材取付部319が形成され、第2の導風部材取付部42は第1の導風部材取付部319に取り外し可能に接続され、このように、第2の導風部材4と第1の導風部材3との着脱に便利であり、例えば、第1の導風部材取付部319と第2の導風部材取付部42が挿接、嵌接可能であり、無論、ここで、第1の導風部材取付部319と第2の導風部材取付部42との具体的な接続方式を制限しなく、第1の導風部材取付部319と第2の導風部材取付部42との接続方式は実際の必要に応じて合理的に選択できる。
【0118】
よりさらに、
図11を参照し、第1の導風部材取付部319は第1の取付凹溝として構成され、第2の導風部材取付部42は第2の取付突起として構成され、例えば、第2の導風部材取付部42は第2の導風部材本体41の第1の導風部材3の一側の表面に向かって径方向に沿った少なくとも一部の突起により形成されることができ、第2の取付突起が第1の取付凹溝に挿入可能であり、このように、第1の導風部材3と第2の導風部材4の接続がより安定し、同時に取り外しに便利であり、無論、本願はこれに制限されず、第1の導風部材取付部319は第1の取付突起として構成され、第2の導風部材取付部42は第2の取付凹溝として構成されてもよい。
【0119】
本願のいくつかの実施例によれば、第2の導風部材4は、第2の導風部材本体41を含む。第2の導風部材本体41は第2の導風部材本体導風面411と第2の導風部材本体当接面412を有し、第2の導風部材本体当接面412は取付面318に嵌合して当接され、第2の導風部材本体導風面411は一段羽根車出口202aの排風を導風路301にガイドするために使用され、例えば
図11に示すように、第2の導風部材本体当接面412と取付面318は一段羽根車20aの軸方向に沿って対向し、同時に、第2の導風部材本体当接面412と第2の導風部材取付部42は径方向に沿って内外に配置され、且つ第2の導風部材本体当接面412は第2の導風部材取付部42の径方向の内側に位置し、第2の導風部材本体当接面412と第2の導風部材取付部42は段階構造になり、第2の導風部材本体導風面411がケース1に向かって、第2の導風部材本体導風面411は円弧面になり、このように、第2の導風部材本体当接面412により第2の導風部材4と第1の導風部材3の安定した組み合わせに役に立ち、第2の導風部材本体導風面411は導風を実現すると同時に、風抵抗を低下させ、風量損失を減少する。
【0120】
さらに、上流側の羽根車20の羽根車出口202は羽根車出口202下縁を有し、第2の導風部材本体導風面411の内周縁は羽根車出口202下縁に隣接する位置まで延び、第2の導風部材本体導風面411の外周縁は第1の導風部材3の取付面318と第1の導風部材3の外周面との接合部まで延び、換言すれば、第2の導風部材本体導風面411の内周縁は一段羽根車20aのホイール盤23の辺縁に隣接する位置まで延び、第2の導風部材本体導風面411の外周縁と第1の導風部材3の外周面との接合部まで延び、このように、第2の導風部材本体導風面411は一段羽根車出口202aの排風を導風路301内により良くガイドすることができ、風量損失を減少する。
【0121】
また、さらに、第2の導風部材本体導風面411と第1の導風部材3の外周面は滑らかに遷移し、例えば、第2の導風部材本体導風面411は第2の導風部材4の外周面に正接することができ、これにより、第2の導風部材本体導風面411と第2の導風部材4の外周面との接続部の風抵抗をさらに低下させ、風量損失を減少し、排風効率を向上させる。
【0122】
本願のいくつかの実施例によれば、
図11を参照し、ケース1の内周面に上流側の羽根車20に対応する上流導風面が形成され、上流導風面が第2の導風部材本体導風面411に対応して両者の間に上流遷移風路43が形成され、上流遷移風路43は羽根車出口202と導風路301の導風入り口に連通され、例えば
図11に示すように、ケース1の一段羽根車出口202aに近接する内壁の一部は上流導風面として形成され、上流導風面は円弧面になり、上流導風面と第2の導風部材本体導風面411との間に上流遷移風路43が限定され、上流遷移風路43の一端は一段羽根車出口202aに連通され、他端が導風路301の導風入り口に連通され、上流導風面と第2の導風部材本体導風面411は両方とも円弧状になり、上流遷移風路43も円弧状になり、このように、上流遷移風路43は導風を実現すると同時に風抵抗を低下させ、風量損失を減少することができ、排風効率の向上に有利である。
【0123】
さらに、
図11を参照し、上流遷移風路43の横断面積は羽根車出口202から導風路301の導風入り口に向かって減少する傾向があり、換言すれば、一段羽根車出口202aから導風路301までの方向において、上流遷移風路43の横断面積が次第に減少でき、このように、空気流速の向上に役に立ち、ファンアセンブリ100の内部に負圧を形成するため、さらに掃除機の吸引力を向上させる。
【0124】
一具体的な実施例では、
図1と
図3に示すように、一段羽根車20a、第1の導風部材3及び二段羽根車20bはファンアセンブリ100の軸方向に同軸に設けられ、駆動部材7の出力軸71は一段羽根車20aと二段羽根車20bに固定して接続され、第1の導風部材3に回転して接続可能である。これにより、羽根車アセンブリ2が軸方向に占有する空間を良好に縮小することができ、ファンアセンブリ100の軸方向サイズの縮小に有利であり、掃除機の軽量化設計の実現に有利である。なお、駆動部材7の出力軸71と複数の羽根車20を同軸に設置することによって、駆動部材7の出力軸71は同時に複数の羽根車20に伝動接続可能であり、これにより、駆動部材7の数を減少することができ、駆動部材7が占有する空間を節約し、さらにファンアセンブリ100のサイズを縮小することができ、掃除機の軽量化設計の実現に有利であり、且つコスト投資が低い。
【0125】
本願のいくつかの実施例において、
図2を参照し、ケース1はケース本体11と蓋体12を含み、ケース本体11は蓋体12と嵌合され収納室13が限定され、蓋体12に吸風口14が形成され、ケース本体11は蓋体12に取り外し可能に接続される。これにより、蓋体12をケース本体11から取り外すことによって、羽根車アセンブリ2などを収納室13内に容易に取り付けて、これにより、ファンアセンブリ100の組立難易度を下げることができる。
【0126】
ここで、蓋体12は一段羽根車20aに覆設され、蓋体12に吸風口14を囲む環状の凹溝18が形成され、環状の凹溝18が第1の導風部材3に向かい、一段羽根車20aの羽根車入り口201の外周縁は環状の凹溝18内に位置する。これにより、環状の凹溝18と一段羽根車20aの羽根車入り口201を揃えることによって、蓋体12と一段羽根車20aとの位置決めを高速で実現することができ、ファンアセンブリ100の組立効率の向上に有利である。しかも、吸風口14を通過する気流は全部一段羽根車20a内に入ることができ、ガス流動の損失を良好に避けることができる。
【0127】
一具体的な例では、
図2と
図4を参照し、蓋体12は蓋本体121、第1の折り曲げ部122及び第2の折り曲げ部123を備え、蓋本体121の上端が排風口15内へ折り曲げて第1の折り曲げ部122を形成し、第1の折り曲げ部122の蓋本体121から遠い一端は一段羽根車20aに向かって折り曲げて第2の折り曲げ部123を形成し、蓋本体121、第1の折り曲げ部122及び第2の折り曲げ部123によりともに環状の凹溝18が限定され、即ち第2の折り曲げ部123により吸風口14が限定され、気流が第2の折り曲げ部123に沿って羽根車入り口201に直接入ることができる。
【0128】
本願のいくつかの実施例によれば、
図3と
図4を参照し、密封部材8は第1の密封部材81と第2の密封部材82を含み、第1の密封部材81は環状の凹溝18と一段羽根車20aとの間の隙間を密封するために使用される。つまり、第1の密封部材81の少なくとも一部が環状の凹溝18内に位置し、第1の密封部材81によって蓋体12と一段羽根車20aの羽根車入り口201の位置の隙間に良好に充填される。
図3に示すように、第2の密封部材82は二段羽根車20bの羽根車入り口201の外周縁と収納室13のキャビティ壁との間の隙間を密封するために使用される。つまり、第2の密封部材82は二段羽根車20bの羽根車出口202の外周縁と収納室13のキャビティ壁との間に充填される。これにより、気流が一段羽根車20a、二段羽根車20b及び収納室13のキャビティ壁の間の隙間を通って逃げることを良好に避けることができ、これにより、気流損失を低下させることができ、ファンアセンブリ100の空力性能の向上に有利である。なお、羽根車20とケース1との当接による共振ノイズを良好に避けることができる。
【0129】
本願のいくつかの実施例によれば、
図15を参照し、ファンアセンブリ100は第1の軸受け10をさらに備え、第1の軸受け10の外部リングは第1の導風部材3に固定して接続され、駆動部材7の出力軸71は第1の軸受け10の内部リング内に挿設される。これにより、駆動部材7の出力軸71が第1の導風部材3に対して回転できるのを確保すると同時に、第1の導風部材3による第1の軸受け10のリミットにより、駆動部材7の出力軸71の偏心揺動を良好に抑制でき、ファンアセンブリ100の安定性の向上に有利である。
【0130】
さらに、
図15を参照し、ファンアセンブリ100は軸受け座9をさらに備え、軸受け座9は第1の導風部材3と第1の軸受け10との間に設けられる。これにより、軸受け座9によって駆動部材7の出力軸71が第1の軸受け10に伝達する作用力を良好に緩衝することができ、これにより、駆動部材7の振動などによる第1の導風部材3の干渉を良好に下げることができ、ファンアセンブリ100の安定性の向上に有利である。軸受け座9は第1の導風部材3に取り外し可能に設けられ、軸受けの取付難易度を下げると同時に、後期のメンテナンスに便利である。
【0131】
よりさらに、
図1と
図3を参照し、軸受け座9に第1の軸受け10を収納する軸受け取付溝92を有し、駆動部材7の出力軸71は第1の軸受け10に挿設される。これにより、第1の軸受け10の取付難易度を良好に下げることができる。さらに、ファンアセンブリ100の気流の流れ方向において、軸受け座9と上流側の羽根車20とのピッチは第1の導風部材3と上流側の羽根車20とのピッチ以上である。つまり、軸受け座9と上流側の羽根車20とのピッチは第1の導風部材3と上流側の羽根車20とのピッチに等しくてもよい。
図3に示すように、第1の導風部材本体302の上端面と軸受け座9の上端面が面一であり、または軸受け座9と上流側の羽根車20とのピッチは第1の導風部材3と上流側の羽根車20とのピッチより大きい。なお、駆動部材7の出力軸71は羽根車20に伝動可能に接続され、第1の導風部材3に回転可能に接続されるため、羽根車20が第1の導風部材3に対して回転可能になる。これにより、軸受け座9による羽根車20の回転の干渉を良好に避けることができ、ファンアセンブリ100の安定性の向上に有利である。且つ、ファンアセンブリ100の軸方向における空間を良好に節約することができ、レイアウトが合理的である。
【0132】
第1の導風部材3は上流側の羽根車20に向かう軸方向の端面に軸受け座9を収納するリミット凹溝312が形成される。これにより、軸受け座9の取付位置決め難易度を良好に下げることができ、ファンアセンブリ100の組立効率の向上に有利であり、軸受け座9と第1の導風部材3との強固な接続を良好に確保することができる。さらに、リミット凹溝312の底壁に第1の導風部材貫通孔310が形成され、駆動部材7の出力軸71は第1の導風部材貫通孔310内に挿設される。これにより、駆動部材7の出力軸71と第1の導風部材3との回転可能な接続を良好に実現でき、且つ、駆動部材7の出力軸71が第1の導風部材3を通過して上流側の羽根車20に容易に伝動可能に接続される。
【0133】
本願のいくつかの実施例によれば、
図3と
図16を参照し、軸受け座9は本体部91、外側リング部94及び接続部95を含むことができる。具体的に、軸受け取付溝92は本体部91に形成され、軸受け取付溝92の底壁に第1の導風部材貫通孔310に正対する軸受け座貫通孔93が形成される。つまり、第1の軸受け10は本体部91に設けられ、駆動部材7の出力軸71は軸受け座貫通孔93を通過して軸受けに組み合わせられることができる。
【0134】
さらに、外側リング部94は本体部91の外周側に設けられ、外側リング部94は本体部91と同軸に設けられ、接続部95の両端はそれぞれ本体部91と外側リング部94が対向する側壁に接続される。つまり、外側リング部94は本体部91の径方向外側に位置し、接続部95の一端は外側リング部94の本体部91に向かう一側に接続され、接続部95の他端は本体部91の外周壁に接続され、これにより、接続部95は本体部91と外側リング部94を接続することができ、駆動部材7の出力軸71上のモーメントは軸受けを介して本体部91に伝達する場合、本体部91は接続部95を介して外側リング部94に分散することができ、これにより、本体部91の位置の応力集中を良好に避けることができ、作用力が第1の導風部材3に伝達することを良好に避けることができ、第1の導風部材3の構造強度の向上に有利である。
【0135】
本体部91、外側リング部94及び接続部95はいずれもリミット凹溝312内に嵌設される。つまり、リミット凹溝312は本体部91、外側リング部94及び接続部95に良好に収納でき、第1の導風部材3が軸受け座9に対する固定強度をさらに向上させる。
【0136】
好ましくは、接続部95が複数設けられ、複数の接続部95は本体部91の外周壁に沿って間隔をあけて配置される。これにより、本体部91の外周壁に複数の接続部95によって外側リング部94が接続され、本体部91上に作用されるモーメントは複数の接続部95を介して良好に分散されることができ、本体部91と外側リング部94との強固な接続を確保し、軸受け座9の構造強度の向上に有利である。
【0137】
本願のいくつかの実施例によれば、
図7-
図9を参照し、リミット凹溝312は、第1のリミット溝313、第2のリミット溝314及び第3のリミット溝315を含む。具体的に、第1のリミット溝313はファンアセンブリ100の軸方向に沿って延び、本体部91は第1のリミット溝313内に収納され、第1のリミット溝313の底壁に第1の導風部材貫通孔310が形成され、第2のリミット溝314はファンアセンブリ100の周方向に沿って延び、第2のリミット溝314は環状になり、外側リング部94は第2のリミット溝314内に収納され、第3のリミット溝315はファンアセンブリ100の径方向に沿って延び、第3のリミット溝315の両端はそれぞれ第1のリミット溝313と第2のリミット溝314に連通され、接続部95は第3のリミット溝315内に位置する。
【0138】
これにより、第3のリミット溝315による接続部95のリミットにより、本体部91の第1のリミット溝313に対する回転、及び外側リング部94の第2のリミット溝314に対する回転を良好に制限することができ、これにより、軸受け座9と第1の導風部材3の相対動きによる摩損を良好に避けることができる。なお、軸受け座9とリミット凹溝312との位置合わせ難易度を良好に下げることができ、ファンアセンブリ100の組立効率の向上に有利である。
【0139】
さらに、第3のリミット溝315はファンアセンブリの軸方向に沿って配置される第1のリミットサブ溝316と第2のリミットサブ溝317を含み、接続部95の少なくとも一部は第2のリミットサブ溝317内に位置し、ファンアセンブリ100の周方向において、第1のリミットサブ溝316の幅は第2のリミットサブ溝317の幅より大きい。
【0140】
これにより、第2のリミットサブ溝317によって、接続部95と第2のリミットサブ溝317に対向する側壁との間に一定のピッチが良好に形成されることができ、これにより、上記隙間によって接続部95を掴んで、軸受け座9を取り外すのに便利であり、且つ第1の導風部材3の材料投入を良好に削減することができ、且つ軽量化する。
【0141】
本願の一例では、接続部95はファンアセンブリ100の軸方向に沿って配置された第1の接続サブ部951と第2の接続サブ部952を含み、ファンアセンブリ100の周方向において、第1の接続サブ部951の幅は第2の接続サブ部952の幅より大きく、第1のリミットサブ溝316は第1の接続サブ部951を収納し、第2のリミットサブ溝317は第2の接続サブ部952を収納するのに適する。これにより、外側リング部94と本体部91との接続強度を良好に向上させることができ、即ち軸受け座9の構造強度を向上させ、なお、接続部95と外側リング部94と本体の接触面積が増加し、軸受け座9の第1の導風部材3に対する回転をさらに制限する。
【0142】
本願のいくつかの実施例によれば、軸受け座9の上流側の羽根車20から遠い側に支柱96が設けられ、支柱96はファンアセンブリ100の軸方向に沿って上流側の羽根車20から離れる方向に向かって延び、リミット凹溝312は支柱96を収納する支柱穿孔311を有する。これにより、支柱96を支柱穿孔311内に挿入することによって、第1の導風部材3による支柱96のリミットによって、軸受け座9の第1の導風部材3に対する回転を制限することができ、さらに軸受け座9と第1の導風部材3の相対動きによる摩損を避けることができる。
【0143】
好ましくは、支柱96は外側リング部94の上流側の羽根車20から遠い側に設けられ、且つ上流側の羽根車20から離れる方向に向かって延び、支柱穿孔311は第2のリミット溝314の底壁に形成され、支柱穿孔311はファンアセンブリ100の軸方向に沿って延びる。これにより、ファンアセンブリ100の軸方向に沿って支柱96を支柱穿孔311内に挿入することができ、軸受け座9の組立難易度を良好に下げることができる。
【0144】
好ましくは、支柱96が複数設けられ、複数の支柱96は本体部91の周方向に沿って間隔をあけて配置される。このため、第1の導風部材3に支柱96に合わせる複数の支柱穿孔311が形成され、支柱96はいずれも支柱穿孔311内に挿設され、これにより、導風リブ303による複数の支柱96のリミットにより、さらに軸受け座9が第1の導風部材3に対する回転を制限し、さらに軸受け座9と第1の導風部材3の相対動きによる摩損を避けることができる。
【0145】
一具体的な例では、支柱穿孔311はストッパ外突起309を貫通しているため、支柱96がストッパ外突起309内に挿設される。つまり、支柱穿孔311はストッパ外突起309内に設けられる。なお、ストッパ外突起309が本体部91の外周壁に突出して設けられ、且つファンアセンブリ100の軸方向に沿って延びる。これにより、支柱穿孔311はより長い延伸長さを有し、さらに支柱96をより長く設定することができ、さらに第1の導風部材3と軸受け座9との接続強度を向上させる。
【0146】
本願のいくつかの実施例によれば、ファンアセンブリ100は第3の導風部材(図示せず)と拡圧部材6をさらに備える。拡圧部材6の少なくとも一部は排風口15内に設けられ、拡圧部材6は下流側の羽根車20と排風口15との間に設けられ、拡圧部材6とケース1との間に排風路63が限定され、排風路63はケース1の排風口15に連通され、第3の導風部材は下流側の羽根車20と拡圧部材6との間に設けられ、下流側の羽根車出口202の排風を排風路63にガイドするようにする。このように、第3の導風部材を設けることによって、二段羽根車出口202bと排風路63との間の風抵抗の減少に有利であり、風力損失を低下させ、これにより、ファンアセンブリ100の空気流通効率を更に向上させる。
【0147】
さらに、第3の導風部材は環状として構成され、第3の導風部材は下流側の羽根車20の外側に外嵌され、つまり、第3の導風部材は二段羽根車20bの外側に外嵌されることができ、例えば
図1に示すように、第3の導風部材が第3の導風リングとして形成され、第3の導風リングは二段羽根車出口202bの外周側に外嵌され、二段羽根車出口202bの排風を導風路301にガイドするようにし、このように、第3の導風部材は二段羽根車出口202bの周方向における任意の位置の排風を導風することができ、同時に構造が簡単で、製造しやすい。
【0148】
いくつかの実施例において、第3の導風部材と下流側の羽根車20との間に径方向に間隔をあけて環状の微小隙間が形成され、つまり、羽根車20の径方向において、第3の導風部材と二段羽根車20bとの間に間隔をあけて環状の微小隙間が形成され、このように、二段羽根車20bの動きに対する第3の導風部材の干渉を避けることができ、同時に組立に便利である。
【0149】
本願のいくつかの実施例によれば、拡圧部材6は拡圧部材取付面を有し、拡圧部材取付面は拡圧部材6の下流側の羽根車20に近い表面であり、第3の導風部材は拡圧部材取付面に取り付けられ、拡圧部材取付面の直径は二段羽根車20bの直径より大きいため、拡圧部材取付面の径方向における羽根車20を超える部分は取付空間として形成され、第3の導風部材は拡圧部材取付面の取付空間に取り付けられ、このように、第3の導風部材の取付がより安定し、ファンアセンブリ100の空間利用率の向上にも有利であり、同時に、第3の導風部材による二段羽根車出口202bの排風の導風にも便利である。
【0150】
さらに、第3の導風部材は、第3の導風部材本体と第3の導風部材取付部を含み、第3の導風部材取付部は第3の導風部材本体に設けられ、拡圧部材取付面に拡圧部材取付部が形成され、第3の導風部材取付部は拡圧部材取付部に取り外し可能に接続され、このように、第3の導風部材と拡圧部材6の取付と取り外しに便利であり、例えば、第3の導風部材取付部と拡圧部材取付部は、挿接、嵌接可能であり、無論、ここで、第3の導風部材取付部と拡圧部材取付部との具体的な接続方式を制限しなく、第3の導風部材取付部と拡圧部材取付部との具体的な接続方式は実際の必要に応じて合理的に選択できる。
【0151】
よりさらに、拡圧部材取付部は拡圧部材取付凹溝として構成され、第3の導風部材取付部は第3の取付突起として構成される。例えば、第3の導風部材取付部は第3の導風部材本体の拡圧部材6の一側表面に向かって径方向に沿った少なくとも一部の突起により形成されることができ、第3の取付突起は拡圧部材取付凹溝に挿入可能であり、このように、第3の導風部材と拡圧部材6の接続がより安定し、同時に取り外しに便利であり、無論、本願はこれに制限せず、拡圧部材取付部は第3の取付突起として形成され、第3の導風部材取付部は第3の取付凹溝として構成されてもよい。
【0152】
本願のいくつかの実施例によれば、第3の導風部材は、第3の導風部材本体を含む。第3の導風部材本体は第3の導風部材本体導風面と第3の導風部材本体当接面を有し、第3の導風部材本体当接面は拡圧部材取付面に嵌合して当接され、第3の導風部材本体導風面は二段羽根車出口202bの排風を排風路63にガイドするために使用され、例えば
図1に示すように、第3の導風部材本体当接面と拡圧部材取付面は二段羽根車20bの軸方向に沿って対向し、同時に、第3の導風部材本体当接面と第3の導風部材取付部は径方向に沿って内外に配置され、且つ第3の導風部材本体当接面は第3の導風部材取付部の径方向内側に位置し、第3の導風部材本体当接面と第3の導風部材取付部は段階構造として形成され、第3の導風部材本体導風面はケース1に向かい、第3の導風部材本体導風面は円弧面になり、このように、第3の導風部材本体当接面は第3の導風部材と拡圧部材6の安定した組み合わせに役に立ち、第3の導風部材本体導風面は導風を実現できると同時に、風抵抗を低下させ、風量損失を減少する。
【0153】
さらに、上流側の羽根車20の羽根車出口202は羽根車出口202下縁を有し、第3の導風部材本体導風面の内周縁は羽根車出口202下縁に隣接する位置まで延び、第3の導風部材本体導風面の外周縁は拡圧部材6の取付面318と拡圧部材6の外周面との接合部まで延び、換言すれば、第3の導風部材本体導風面の内周縁は二段羽根車20bのホイール盤23の辺縁に隣接する位置まで延び、第3の導風部材本体導風面の外周縁は拡圧部材6の外周面との接合部まで延び、このように、第3の導風部材本体導風面は二段羽根車出口202bの排風を排風路63内により良くガイドすることができ、これにより、風量損失を減少する。
【0154】
また、さらに、
図1と
図14を参照し、第3の導風部材本体導風面と拡圧部材6の外周面は滑らかに遷移し、例えば、第3の導風部材本体導風面は拡圧部材6の外周面に正接可能であり、これにより、第3の導風部材本体導風面と拡圧部材6の外周面との接続部の風抵抗を低下させ、風量損失を減少し、排風効率を向上させる。
【0155】
よりさらに、ケース1の内周面に下流側の羽根車20に対応する下流導風面が形成され、下流導風面は第3の導風部材本体導風面に対応して両者の間に下流遷移風路5が形成され、下流遷移風路5は羽根車出口202と排風路63の入り口に連通される。例えば、ケース1の二段羽根車出口202bに近接する一部の内壁に下流導風面が形成され、下流導風面は円弧面になり、下流導風面と第3の導風部材本体導風面との間に下流遷移風路5が限定され、下流遷移風路5の一端は二段羽根車出口202bに連通され、他端が排風路63の入り口に連通され、下流導風面と第3の導風部材本体導風面はいずれも円弧状になるため、下流遷移風路5も円弧状になり、このように、下流遷移風路5は導風を実現すると同時に風抵抗を低下させ、風量損失を減少し、排風効率の向上に有利である。
【0156】
また、さらに、下流遷移風路5の横断面積は羽根車出口202から排風路63の入り口に向かって減少する傾向がある。換言すれば、二段羽根車出口202bから排風路63までの方向において、下流遷移風路5の横断面積は次第に減少でき、このように、空気流速の向上に役に立ち、ファンアセンブリ100の内部に負圧を形成するため、さらに掃除機の吸引力を向上させる。
【0157】
本願のいくつかの実施例によれば、ファンアセンブリ100の軸方向において、複数の羽根車20は駆動部材7の同じ側に位置する。これにより、上流側の羽根車20の排風が第1の導風部材3を介して直接ガイドして下流側の羽根車20に排出することができ、ガスの流動損失を良好に低下させ、ファンアセンブリ100の空力性能の向上に有利である。
【0158】
さらに、
図14を参照し、駆動部材7は収納室13の内壁と排風口15が限定され、つまり、駆動部材7の少なくとも一部は収納室13内に位置し、例えば、駆動部材7は完全に収納室13内に位置でき、ケース1によって駆動部材7を良好に保護することができ、または、
図14に示すように、駆動部材7の一部は収納室13内に位置する。駆動部材7の外周壁と収納室13のキャビティ壁との間に駆動部材7を囲む排風口15が限定される。これにより、排風口15位置の均一な排風を良好に確保でき、且つ、ファンアセンブリ100の機構がコンパクトになり、ファンアセンブリ100の径方向サイズの縮小に有利である。
【0159】
本願の他のいくつかの実施例によれば、ファンアセンブリ100の軸方向において、少なくとも2つの羽根車20は駆動部材7の両側に分布される。つまり、一段羽根車20aと二段羽根車20bはそれぞれ駆動部材7の軸方向の両側に位置する。具体的に、
図14に示すように、上流側の羽根車20と下流側の羽根車20はそれぞれ駆動部材7の軸方向の両側に位置するため、上流側の羽根車20の排風口15が駆動部材7を流れた後に下流側の羽根車20に排出し、これにより、駆動部材7と羽根車20とのピッチを良好に縮小することができ、これにより、駆動部材7の回転によって伝達される損失を低下させることができ、駆動部材7の電力消費の低下に有利である。
【0160】
例えば、ファンアセンブリ100の軸方向において、駆動部材7と上流側の羽根車20との間のピッチを駆動部材7と下流側との間のピッチに一致するように制御し、駆動部材7が羽根車20の回転を駆動する安定性の向上に有利である。
【0161】
第1の導風部材3によって上流側の羽根車20の径方向排風をファンアセンブリ100の軸方向に向かって調整することができ、駆動部材7は軸方向においてケース1の内表面に間隔をあけて設けられ、気流が駆動部材7とケース1との間の隙間を通って下流側の羽根車20に流れることができるようにする。
【0162】
好ましくは、
図14を参照し、ファンアセンブリ100は収縮部17をさらに備え、下流側の羽根車20は収縮部17の下流側に設けられ、駆動部材7が下流側の羽根車20に向かう方向に、収縮部17の内径が減少し、収縮部17の最小内径eと下流側の羽根車入り口201の内径dはe=dを満たす。つまり、収縮部17の下流側の羽根車20に近接する一端の内径は下流側の羽根車20の羽根車入り口201の内径と同じである。これにより、収縮部17によって駆動部材7の下流側の排風を良好に集めることができ、これにより、収縮部17を通過する排風は下流側の羽根車入り口201内に安定に流入でき、収縮部17と下流側の羽根車入り口201を良く揃えることができ、ガス流動の安定性の向上に有利である。
【0163】
実施例1
ファンアセンブリ100は、ケース1、羽根車アセンブリ2、第1の導風部材3、軸受け座9、第1の軸受け10、駆動部材7及び密封部材8を備え、羽根車アセンブリ2は第1の導風部材3及び駆動部材7の出力軸71と同軸に設けられる一段羽根車20aと二段羽根車20bを含み、一段羽根車20aと二段羽根車20bは駆動部材7の軸方向の同じ側に位置し、第1の導風部材3は一段羽根車20aと二段羽根車20bとの間に位置し、駆動部材7の出力軸71は一段羽根車20aと二段羽根車20bに伝動可能に接続され、第1の導風部材3に回転可能に接続される。
【0164】
ケース1はケース本体11と蓋体12を含み、ケース本体11と蓋体12により共に収納室13が限定され、蓋体12はケース本体11に取り外し可能に接続され、蓋体12のケース本体11から遠い側に収納室13に連通される吸風口14が形成され、蓋体12は一段羽根車20aに覆設され、駆動部材7とケース本体11の内表面との間に排風口15が限定される。
【0165】
一段羽根車20aと二段羽根車20bは、ホイールカバー22、ホイール盤23及び羽根21を含む。具体的に、ホイールカバー22に羽根車入り口201が形成され、羽根車入り口201は羽根車20の軸方向に沿って開口可能であり、ホイール盤23とホイールカバー22は羽根車20の軸方向に沿って対向して且つ間隔をあけて配置され、ホイール盤23とホイールカバー22との間に羽根車風路203が限定され、羽根車風路203の径方向に沿った内端は羽根車入り口201に連通可能であり、羽根車風路203の径方向に沿った外端に羽根車出口202が形成され、複数の羽根21は羽根車入り口201の周方向に沿って風路内に間隔をあけて設けられ、各羽根21は羽根車20の径方向に対して湾曲した円弧状になることができ、周方向において任意の隣接する2つの羽根21とホイールカバー22及びホイール盤23によりサブ羽根車出口205が限定される。
【0166】
蓋体12は蓋本体121、第1の折り曲げ部122及び第2の折り曲げ部123を含み、排風口15の外周縁が排風口15内に向かって折り曲げて第1の折り曲げ部122を形成し、第1の折り曲げ部122の蓋本体121から遠い一端が一段羽根車20aに近い方向に向かって折り曲げて第2の折り曲げ部123を形成し、第1の折り曲げ部122、第2の折り曲げ部123及び蓋本体121の間に環状の凹溝18が限定され、一段羽根車20aの羽根車出口202の外周縁は環状の凹溝18内に位置する。
【0167】
第1の導風部材3の一段羽根車20aに向かう端面にリミット凹溝312が形成され、軸受け座9はリミット凹溝312内に取り付けられる。軸受け座9は、本体部91、外側リング部94、接続部95及び支柱96を含み、本体部91にケース1の軸方向に沿って延びる軸受け取付溝92が形成され、軸受け取付溝92の底壁に本体部91を貫通する貫通孔が形成され、第1の軸受け10は軸受け取付溝92内に取り付けられる。外側リング部94は本体部91の外周側に位置し、外側リング部94と本体部91に対向する側壁は接続部95によって接続され、接続部95が複数設けられ、複数の接続部95は本体部91の外周壁に沿って間隔をあけて配置される。支柱96は外側リング部94の下端面に設けられ、一段羽根車20aから離れる方向に向かって延びる。
【0168】
さらに、接続部95は積層して設けられる第1の接続サブ部951と第2の接続サブ部952を含み、第1の接続サブ部951は第2の接続サブ部952の上側に位置し、本体部91の周方向において、第1の接続サブ部951の幅は第2の接続サブ部952の幅より大きい。リミット凹溝312は、第1のリミット溝313、第2のリミット溝314、第3のリミット溝315及び支柱穿孔311を含む。具体的に、第1のリミット溝313はケース1の軸方向に沿って延び、第1のリミット溝313の底壁に第1の導風部材貫通孔310が形成され、本体部91は第1のリミット溝313内に位置し、第2のリミット溝314は環状になり、且つ第2のリミット溝314の外周側に位置し、外側リング部94は第2のリミット溝314内に位置し、第3のリミット溝315の両端はそれぞれ第1のリミット溝313と第2のリミット溝314に連通され、接続部95は第3のリミット溝315内に位置する。第3のリミット溝315は、第1のリミットサブ溝316と第2のリミットサブ溝317を含み、第2のリミットサブ溝317は第1のリミットサブ溝316の底壁から一段羽根車20aから離れる方向に向かって延びて形成され、第1のリミット溝313の周方向において、第1のリミットサブ溝316の幅は第2のリミットサブ溝317の幅より大きく、第2の接続サブ部952は第2のリミットサブ溝317内に位置し、第1の接続サブ部951は第1のリミットサブ溝316内に位置する。なお、支柱穿孔311は第2のリミット溝314の底壁に設けられ、且つ一段羽根車20aから離れる方向に向かって延び、支柱96は支柱穿孔311内に挿設される。
【0169】
第1の導風部材3は第1の導風部材本体302、導風リブ303及びストッパ外突起309を含み、導風リブ303の第1の導風部材本体302から遠い一端は収納室13の内壁に当接され、一段羽根車20aから離れる方向において、第1の導風部材本体302の横断面積が減少し、導風リブ303が複数設けられ、複数の導風リブ303は第1の導風部材本体302の外周壁に周方向に沿って間隔をあけて配置され、二段羽根車20bに向かう方向において、導風リブ303の偏向角度とファンアセンブリ100の軸方向との間の角度が次第に縮小する。
【0170】
導風リブ303は第1の延伸部306、第2の延伸部307及び接続部308を含み、接続部308は第1の延伸部306と第2の延伸部307との間に位置し、且つ両端はそれぞれ第1の延伸部306と第2の延伸部307の一端に接続され、第1の延伸部306の他端が一段羽根車20aに向かって延び、第2の延伸部307の他端が二段羽根車20bに向かって延び、接続部308から離れる方向において、第1の延伸部306と第2の延伸部307の厚さが次第に縮小し、即ち導風リブ303の上端と下端の厚さが中央位置の厚さより小さい。
【0171】
ストッパ外突起309はファンアセンブリ100の軸方向に沿って延び、且つストッパ外突起309の少なくとも一部は導風リブ303に設けられ、支柱穿孔311の一部はストッパ外突起309内に設けられ、ケース本体11の内壁にストッパ外突起309に嵌合される回り止め溝16が形成され、ストッパ外突起309は回り止め溝16内に挿設される。
【0172】
二段羽根車20bは第1の導風部材3の一段羽根車20aから遠い側に設けられ、収納室13の内壁と二段羽根車20bの羽根車入り口201の内周壁は滑らかに遷移する。密封部材8は第1の密封部材81と第2の密封部材82を含み、第1の密封部材81は環状の凹溝18内に充填され、第2の密封部材82は二段羽根車20bの羽根車入り口201の外周縁と収納室13の内壁との間に充填される。
【0173】
駆動部材7は二段羽根車20bの第1の導風部材3から遠い側に位置し、駆動部材7の出力軸71は順に二段羽根車20b、第1の導風部材3、軸受け座9及び第1の軸受け10を通過して一段羽根車20aに組み合わせられ、駆動部材7の出力軸71は一段羽根車20aと第2の羽根車20に固定して接続され、駆動部材7の出力軸71は第1の導風部材貫通孔310と軸受け座貫通孔93内で回転可能である。
【0174】
実施例2
本実施例は実施例1と構造がほぼ同じであり、同様な部材には同様な図面符号で示され、
図3~
図14を参照し、実施例2と実施例1との相違点は、ファンアセンブリ100の軸方向において、一段羽根車20aと二段羽根車20bは駆動部材の両側に位置し、ケース本体11の蓋体12から遠い一端に排風口15が形成され、二段羽根車20bは排風口15内に設けられ、且つケース本体11の蓋体12から遠い一端は複数の直列設けられる拡圧部材6に接続され、二段羽根車20bから排出した気流が複数の拡圧部材6を流れた後にファンアセンブリ100から排出することができる。
【0175】
以下、本願の第2の態様実施例による掃除機を説明する。
【0176】
本願の実施例による掃除機は、上記ファンアセンブリ100を備える。ファンアセンブリ100は、軸方向サイズが小さく、且つ内部真空度が高いため、占有した掃除機の取付空間を良好に減少でき、掃除機のサイズの縮小に有利であり、掃除機の軽量化設計を実現し、且つ吸引力が高く、掃除機の吸塵効率の向上に有利である。
【0177】
本願の実施例による掃除機は、上記実施例の掃除機用のファンアセンブリ100を設けることによって、風力を向上させ、さらに吸引力を向上させ、同時に小型化と携帯化の実現に有利である。
【0178】
本願において、特に明確に規定及び限定する場合を除き、用語「取付」、「繋がり」、「接続」、「固定」等は広義に理解されるべきであり、例えば、固接してもよく、取り外し可能に連結する又は一体に連結してもよく、直に連結してもよく、中間の媒体を介して間接的に連結してもよく、2つの素子内部の連通又は2つの素子の相互作用関係であってもよい。当業者にとって、具体的な状況に応じて、本願における上記の用語の具体的な意味を理解できる。
【0179】
本明細書の説明において、「一実施例」、「いくつかの実施例」、「例」、「具体例」、又は「いくつかの例」という参照用語などの説明は、該実施例又は例を組み合わせて説明した具体的な特徴、構造、材料又は特点が本発明の少なくとも1つの実施例又は例に含まれる。本明細書において、上記の用語の例示的な叙述は必ずしも同じ実施例又は例を指す必要がない。さらに、説明される具体的な特徴、構造、材料又は特点は任意の1つ又は複数の実施例又は例において適切な方式で組み合わせられることができる。なお、矛盾がない場合、当業者は、本明細書に記載されている異なる実施例又は例及び異なる実施例又は例の特徴を結合及び組み合わせることができる。
【0180】
以上で本願の実施例を示し、説明したが、当業者は、本願の原理と趣旨から逸脱しない限り、これらの実施例に対して様々な変化、修正、置換及び変形を行うことができ、本願の範囲は請求項及びその等価物によって限定されることを理解することができる。
【符号の説明】
【0181】
100 ファンアセンブリ、1 ケース、11 ケース本体、12 蓋体、13 収納室、14 吸風口、15 排風口、16 回り止め溝、17 収縮部、18 環状の凹溝、2 羽根車アセンブリ、20 羽根車、20a 一段羽根車、20b 二段羽根車、201 羽根車入り口、202 羽根車出口、202a 一段羽根車出口、202b 二段羽根車出口、203 羽根車風路、204 風路入口、205 サブ羽根車出口、21 羽根、22 ホイールカバー、23 ホイール盤、3 第1の導風部材、301 導風路、302 第1の導風部材本体、303 導風リブ、306 第1の延伸部、307 第2の延伸部、308 接続部、309 ストッパ外突起、310 第1の導風部材貫通孔、311 支柱穿孔、312 リミット凹溝、313 第1のリミット溝、314 第2のリミット溝、315 第3のリミット溝、316 第1のリミットサブ溝、317 第2のリミットサブ溝、318 取付面、319 第1の導風部材取付部、4 第2の導風部材、41 第2の導風部材本体、411 第2の導風部材本体導風面、412 第2の導風部材本体当接面、42 第2の導風部材取付部、43 上流遷移風路、5 下流遷移風路、6 拡圧部材、61 排風路、7 駆動部材、71 出力軸、8 密封部材、81 第1の密封部材、82 第2の密封部材、9 軸受け座、91 本体部、92 軸受け取付溝、93 軸受け座貫通孔、94 外側リング部、95 接続部、951 第1の接続サブ部、952 第2の接続サブ部、96 支柱、10 第1の軸受け。
【手続補正書】
【提出日】2023-03-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ファンアセンブリであって、
ケースと、
少なくとも一部が前記ケース内に収納され、前記ファンアセンブリの気流の流れ方向に直列配置された複数の羽根車を含む羽根車アセンブリと、
前記羽根車の回転を駆動するための駆動部材と、を備える、ことを特徴とするファンアセンブリ。
【請求項2】
第1の導風部材をさらに備え、前記第1の導風部材と前記ケースの内表面により導風路が限定され、前記導風路は、上流側の前記羽根車の排風をガイドして下流側の前記羽根車に排出し、上流側の前記羽根車から下流側の前記羽根車に向かう方向において、前記第1の導風部材の横断面積が小さくなる、ことを特徴とする請求項1に記載のファンアセンブリ。
【請求項3】
前記羽根車に前記ファンアセンブリの軸方向に沿って延びる羽根車入り口と前記羽根車の外周壁に位置する羽根車出口を有し、前記第1の導風部材は上流側の前記羽根車出口の排風が少なくとも前記ファンアセンブリの軸方向に沿って下流側の前記羽根車入り口に流れるようにガイドし、上流に位置する前記羽根車の羽根車出口の断面積は下流に位置する前記羽根車の羽根車出口の断面積より大きい、ことを特徴とする請求項2に記載のファンアセンブリ。
【請求項4】
複数の前記羽根車は前記ファンアセンブリの軸方向に沿って同軸に配置され、前記ケース内に収納室を有し、前記ケースに前記収納室に連通される吸風口と排風口が形成され、上流側の前記羽根車は前記吸風口に近接して設けられ、前記吸風口は上流側の前記羽根車の羽根車入り口に連通され、下流側の前記羽根車は前記排風口に近接して設けられ、下流側の前記羽根車の羽根車出口は前記排風口に連通される、ことを特徴とする請求項
3に記載のファンアセンブリ。
【請求項5】
複数の前記羽根車は、一段羽根車と二段羽根車を少なくとも含み、前記一段羽根車は前記吸風口に近接して設けられ、前記第1の導風部材は前記一段羽根車の下流側に設けられ、前記二段羽根車は前記第1の導風部材の下流側に設けられ、前記二段羽根車の羽根車出口は前記排風口に連通され、前記一段羽根車と前記二段羽根車のいずれも、
前記羽根車の軸方向に沿って開口している前記羽根車入り口が形成されるホイールカバーと、
前記ホイールカバーと前記羽根車の軸方向に沿って対向して且つ間隔をあけて配置され、前記ホイールカバーとの間に前記羽根車入り口に連通される風路が限定され、径方向に沿った前記風路の外端に前記羽根車出口が形成されるホイール盤と、
複数の羽根であって、複数の前記羽根は前記羽根車入り口の周方向に沿って風路内に間隔をあけて設けられ、前記羽根の数の取る値範囲は7≦N≦13であり、周方向において任意の隣接する2つの前記羽根は前記ホイールカバー及び前記ホイール盤とサブ羽根車出口を限定
する複数の羽根と、を備える、ことを特徴とする請求項
4に記載のファンアセンブリ。
【請求項6】
前記一段羽根車の前記羽根の数はN1であり、前記二段羽根車の前記羽根の数はN2であり、前記第1の導風部材
の導風リブの数はN3であり、N1の取る値範囲は8≦N1≦12であり、N2の取る値範囲は7≦N2≦11であり、且つN3>N1>N2である、ことを特徴とする請求項
5に記載のファンアセンブリ。
【請求項7】
前記一段羽根車の外径はD11であり、前記D11の取る値範囲は37mm≦D11≦43mmであり、及び/又は、前記二段羽根車の外径はD21であり、前記D21の取る値範囲は37mm≦D21≦43mmである、ことを特徴とする請求項
5に記載のファンアセンブリ。
【請求項8】
前記D11=前記D21である、ことを特徴とする請求項
7に記載のファンアセンブリ。
【請求項9】
前記ファンアセンブリの軸方向に沿った前記一段羽根車と前記二段羽根車のピッチはL1であり、前記ファンアセンブリの軸方向に沿った前記第1の導風部材と前記二段羽根車のピッチはL2であり、前記D11と前記L1との比の取る値範囲は1.27≦D11/L1≦1.87であり、前記D21と前記L1の比の取る値範囲は1.27≦D21/L1≦1.87であり、前記L2と前記L1の比の取る値範囲は0.13≦L2/L1≦0.26である、ことを特徴とする請求項
7に記載のファンアセンブリ。
【請求項10】
導風リブの数と、前記一段羽根車及び前記二段羽根車のいずれか一方の前記羽根の数とが互いに素であり、前記ケースの内壁と各前記羽根車のホイール盤との径方向に沿って対向する位置の直径と、対応する前記ホイール盤の外径との比の取る値範囲は1.25-1.43である、ことを特徴とする請求項
5に記載のファンアセンブリ。
【請求項11】
前記一段羽根車の内径はD12であり、前記D12の取る値範囲は18mm≦D12≦21mmであり、及び/又は、前記二段羽根車の内径はD22であり、前記D22の取る値範囲は18mm≦D
22≦21mmで
あり、
好ましくは、前記D22≦前記D12である、ことを特徴とする請求項
5に記載のファンアセンブリ。
【請求項12】
前記一段羽根車の一段羽根車出口の幅はB11であり、前記二段羽根車の二段羽根車出口の幅はB21であり、前記一段羽根車出口の幅B11と前記二段羽根車出口の幅B21は、B21=a1*B11を満たし、0.6≦a1≦0.9で
あり、
好ましくは、前記一段羽根車と前記二段羽根車の前記ファンアセンブリの軸方向に沿ったピッチはL1であり、前記B11と前記L1は、0.14≦B11/L1≦0.17を満たし、前記B21と前記L1は0.14≦B21/L1≦0.17を満たす、ことを特徴とする請求項
5に記載のファンアセンブリ。
【請求項13】
複数の前記羽根車は前記ファンアセンブリの軸方向において前記駆動部材の同じ側にある、ことを特徴とする請求項1~
12のいずれか1項に記載のファンアセンブリ。
【請求項14】
前記ファンアセンブリの軸方向において、少なくとも2つの前記羽根車は前記駆動部材の両側に分布され
、
好ましくは、前記ケースは収縮部を含み、下流側の前記羽根車は前記収縮部の下流側に設けられ、前記駆動部材の下流側の前記羽根車に向かう方向において、前記収縮部の内径が減少し、前記収縮部の最小内径eと前記羽根車の羽根車入り口の内径dはe=dを満たす、ことを特徴とする請求項1~
12のいずれか1項に記載のファンアセンブリ。
【請求項15】
請求項1~
14のいずれか1項に記載のファンアセンブリを備える、ことを特徴とする掃除機。
【国際調査報告】