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特表2024-501699電磁加熱装置、ノイズ抑制方法、加熱制御システム及び記憶媒体
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  • 特表-電磁加熱装置、ノイズ抑制方法、加熱制御システム及び記憶媒体 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-15
(54)【発明の名称】電磁加熱装置、ノイズ抑制方法、加熱制御システム及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H05B 6/12 20060101AFI20240105BHJP
【FI】
H05B6/12 333
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023540116
(86)(22)【出願日】2021-12-24
(85)【翻訳文提出日】2023-06-29
(86)【国際出願番号】 CN2021141332
(87)【国際公開番号】W WO2022143476
(87)【国際公開日】2022-07-07
(31)【優先権主張番号】202011587915.9
(32)【優先日】2020-12-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515117198
【氏名又は名称】佛山市▲順▼▲徳▼区美的▲電▼▲熱▼▲電▼器制造有限公司
【氏名又は名称原語表記】FOSHAN SHUNDE MIDEA ELECTRICAL HEATING APPLIANCES MANUFACTURING CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】San Le Road #19,Beijiao,Shunde Foshan,Guangdong 528311 China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】雷俊
(72)【発明者】
【氏名】曾露添
(72)【発明者】
【氏名】朱成彬
(72)【発明者】
【氏名】王云峰
(72)【発明者】
【氏名】江徳勇
(72)【発明者】
【氏名】劉文華
(72)【発明者】
【氏名】鄭量
【テーマコード(参考)】
3K151
【Fターム(参考)】
3K151AA21
3K151CA49
(57)【要約】
電磁加熱装置、ノイズ抑制方法、加熱制御システム及び記憶媒体は、電磁加熱の技術分野に関する。ノイズ抑制方法は、電磁加熱装置の隣接する2つの加熱モジュールが前後して作動すると確定された場合、後発始動加熱モジュールの作動開始周波数を取得するステップと、後発始動加熱モジュールの作動開始時に隣接する2つの加熱モジュールが同一の作動周波数で同期して作動するように、後発始動加熱モジュールの作動開始周波数に応じて先行始動加熱モジュールの作動周波数を調整するステップと、を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電磁加熱装置の電磁ノイズ抑制方法であって、
前記電磁加熱装置の隣接する2つの加熱モジュールが前後して作動すると確定された場合、後発始動加熱モジュールの作動開始周波数を取得するステップと、
前記後発始動加熱モジュールの作動開始時に隣接する2つの加熱モジュールが同一の作動周波数で同期して作動するように、前記後発始動加熱モジュールの作動開始周波数に応じて先行始動加熱モジュールの作動周波数を調整するステップと、を含む電磁加熱装置の電磁ノイズ抑制方法。
【請求項2】
前記後発始動加熱モジュールの作動開始周波数に応じて先行始動加熱モジュールの作動周波数を調整するステップは、
前記先行始動加熱モジュールの作動周波数を前記後発始動加熱モジュールの作動開始周波数まで低下させるように制御する場合、前記後発始動加熱モジュールが同一の作動周波数で同期して作動開始するように制御するステップを含む、請求項1に記載の電磁加熱装置の電磁ノイズ抑制方法。
【請求項3】
前記後発始動加熱モジュールの作動開始周波数に応じて先行始動加熱モジュールの作動周波数を調整するステップは、
前記先行始動加熱モジュールを作動停止するように制御し、所定時間後に、前記後発始動加熱モジュールの作動開始周波数に応じて、前記先行始動加熱モジュールと前記後発始動加熱モジュールとを同期して作動開始するように制御するステップを含む、請求項1に記載の電磁加熱装置の電磁ノイズ抑制方法。
【請求項4】
隣接する2つの加熱モジュールが同一の作動周波数で同期して作動した後、隣接する2つの加熱モジュールの作動周波数の変化傾向が一致するように保持する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電磁加熱装置の電磁ノイズ抑制方法。
【請求項5】
隣接する2つの加熱モジュールが同期して作動している過程において、隣接する2つの加熱モジュールのPWM信号のデューティ比は0~50%の間で独自に調整可能である、請求項4に記載の電磁加熱装置の電磁ノイズ抑制方法。
【請求項6】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に電磁加熱装置の電磁ノイズ抑制プログラムが記憶されており、当該電磁加熱装置の電磁ノイズ抑制プログラムがプロセッサによって実行される時、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電磁加熱装置の電磁ノイズ抑制方法が実現される、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項7】
メモリと、プロセッサと、メモリ上に記憶され且つプロセッサで実行可能な電磁加熱装置の電磁ノイズ抑制プログラムと、を含み、
前記電磁ノイズ抑制プログラムが前記プロセッサによって実行される時、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電磁加熱装置の電磁ノイズ抑制方法が実現される、電磁加熱装置。
【請求項8】
隣接する加熱領域に対応して設けられた第1加熱モジュールおよび第2加熱モジュールと、
前記第1加熱モジュールを駆動して作動させるための第1駆動モジュールと、
前記第2加熱モジュールを駆動して作動させるための第2駆動モジュールと、
入力された交流電源を整流処理して給電電源を出力し、前記給電電源を前記第1加熱モジュール及び前記第2加熱モジュールに供給するための整流モジュールと、
前記交流電源のゼロクロス信号を検出するためのゼロクロス検出モジュールと、
前記第1加熱モジュールが作動しており且つ前記第2加熱モジュールを始動する必要がある時に、前記第2加熱モジュールの作動開始周波数を取得し、前記ゼロクロス信号と前記第2加熱モジュールの作動開始周波数とに基づいてそれぞれ第1制御信号と第2制御信号を生成し、前記第1制御信号に基づいて前記第1駆動モジュールにより前記第1加熱モジュールの作動周波数を調整し、前記第2制御信号に基づいて前記第2駆動モジュールにより前記第2加熱モジュールを駆動して作動させることによって、前記第1加熱モジュールと前記第2加熱モジュールが同一の作動周波数で同期して作動するようにするための制御モジュールと、を含む、電磁加熱装置の加熱制御システム。
【請求項9】
前記制御モジュールは、さらに、前記第1制御信号に基づいて前記第1駆動モジュールにより前記第1加熱モジュールの作動周波数を前記第2加熱モジュールの作動開始周波数まで低下するように制御する場合、前記第2制御信号に基づいて前記第2駆動モジュールにより前記第2加熱モジュールが同一の作動周波数で同期して作動開始するように制御するために使用される、請求項8に記載の電磁加熱装置の加熱制御システム。
【請求項10】
前記制御モジュールは、さらに、前記第1加熱モジュールを作動停止するように制御し、所定時間後に、前記後発始動加熱モジュールの作動開始周波数に基づいて前記第1加熱モジュールと前記第2加熱モジュールとが同期して作動開始するように制御するために使用される、請求項8に記載の電磁加熱装置の加熱制御システム。
【請求項11】
前記第1加熱モジュールと前記第2加熱モジュールとが同一の作動周波数で同期して作動した後、前記第1加熱モジュールの作動周波数の変化傾向と前記第2加熱モジュールの作動周波数の変化傾向とが一致するように保持する、請求項8から請求項10のいずれか1項に記載の電磁加熱装置の加熱制御システム。
【請求項12】
前記第1加熱モジュールと前記第2加熱モジュールとが同期して作動する過程において、2つの加熱モジュールのPWM信号のデューティ比は0~50%の間で独自に調整可能である、請求項11に記載の電磁加熱装置の加熱制御システム。
【請求項13】
請求項8から請求項12のいずれか1項に記載の電磁加熱装置の加熱制御システムを含む、電磁加熱装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2020年12月29日に提出された出願番号202011587915.9、「電磁加熱装置、騒音抑制方法、加熱制御システム及び記憶媒体」という発明の名称の中国特許出願の優先権を主張するものであり、この出願の全内容は引用により本出願に組み込まれる。
【0002】
本出願は、電磁加熱の技術分野に関し、特に電磁加熱装置、騒音抑制方法、加熱制御システム及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
現在、複数の加熱領域を有する、複数のコイルの組み合わせに対応して加熱する電磁加熱装置は、電磁加熱の始動過程において加熱モジュールの電力を目標電力まで徐々に増大させる制御方式、すなわち、駆動電力の変化率を徐々に減少させる制御方式が一般的に採用されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、この制御方式は、隣接する2つの領域の加熱を前後して始動する過程で、隣接するコイルの磁界方向が同期せず、隣接するコイルの磁界が互いに重畳または相殺され、電磁ノイズが発生することがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本出願は、後発始動する加熱モジュールが作動開始する場合、先行始動した隣接加熱モジュールの作動周波数を後発始動する加熱モジュールの作動周波数と同一に調整することにより、先行始動した加熱モジュールと後発始動する加熱モジュールとのコイル磁界方向を同一にして電磁ノイズの除去を実現する電磁加熱装置、ノイズ抑制方法、加熱制御システム及び記憶媒体を提案する。
【0006】
第1態様によれば、本出願は、前記電磁加熱装置の隣接する2つの加熱モジュールが前後して作動すると確定された場合、後発始動加熱モジュールの作動開始周波数を取得するステップと、前記後発始動加熱モジュールの作動開始時に隣接する2つの加熱モジュールが同一の作動周波数で同期して作動するように、前記後発始動加熱モジュールの作動開始周波数に応じて先行始動加熱モジュールの作動周波数を調整するステップと、を含む電磁加熱装置の電磁ノイズ抑制方法を提案する。
【0007】
本出願の実施例に係る電磁加熱装置の電磁ノイズ抑制方法は、電磁加熱装置の隣接する2つの加熱モジュールが前後して作動すると確定された場合、後発始動加熱モジュールの作動開始周波数を取得することにより、後発始動加熱モジュールの作動開始時に隣接する2つの加熱モジュールが同一の作動周波数で同期して作動するように、後発始動加熱モジュールの作動開始周波数に応じて先行始動加熱モジュールの作動周波数を調整する。これによって、後発始動する加熱モジュールが作動開始する場合、先行始動した隣接加熱モジュールの作動周波数を後発始動する加熱モジュールの作動周波数と同一に調整することにより、先行始動した加熱モジュールと後発始動する加熱モジュールとのコイル磁界方向を同一にして電磁ノイズの除去を実現することができる。
【0008】
第2態様によれば、本出願は、電磁加熱装置の電磁ノイズ抑制プログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提案し、当該電磁加熱装置の電磁ノイズ抑制プログラムがプロセッサによって実行される時、上記した電磁加熱装置の電磁ノイズ抑制方法はが実現される。
【0009】
本出願の実施例に係るコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、これに記憶された電磁加熱装置の電磁ノイズ抑制プログラムがプロセッサによって実行された時、後発始動する加熱モジュールが作動開始する場合、先行始動した隣接加熱モジュールの作動周波数を後発始動する加熱モジュールの作動周波数と同一に調整することにより、先行始動した加熱モジュールと後発始動する加熱モジュールとのコイル磁界方向を同一にして電磁ノイズの除去を実現することができる。
【0010】
第3態様によれば、本出願は、メモリと、プロセッサと、メモリ上に記憶され且つプロセッサで実行可能な電磁加熱装置の電磁ノイズ抑制プログラムとを含む電磁加熱装置を提案し、前記電磁ノイズ抑制プログラムが前記プロセッサによって実行される時、上記した電磁加熱装置の電磁ノイズ抑制方法が実現される。
【0011】
本出願の実施例に係る電磁加熱装置は、上記した電磁加熱装置の電磁ノイズ抑制方法を実現することで、後発始動する加熱モジュールが作動開始する場合、先行始動した隣接加熱モジュールの作動周波数を後発始動する加熱モジュールの作動周波数と同一に調整することにより、先行始動した加熱モジュールと後発始動する加熱モジュールとのコイル磁界方向を同一にして電磁ノイズの除去を実現することができる。
【0012】
第4態様によれば、本出願は、隣接する加熱領域に対応して設けられた第1加熱モジュールおよび第2加熱モジュールと、前記第1加熱モジュールを駆動して作動させるための第1駆動モジュールと、前記第2加熱モジュールを駆動して作動させるための第2駆動モジュールと、入力された交流電源を整流処理して給電電源を出力し、前記給電電源を前記第1加熱モジュール及び前記第2加熱モジュールに供給するための整流モジュールと、前記交流電源のゼロクロス信号を検出するためのゼロクロス検出モジュールと、前記第1加熱モジュールが作動しており且つ前記第2加熱モジュールを始動する必要がある時に、前記第2加熱モジュールの作動開始周波数を取得し、前記ゼロクロス信号と前記第2加熱モジュールの作動開始周波数とに基づいてそれぞれ第1制御信号と第2制御信号を生成し、前記第1制御信号に基づいて前記第1駆動モジュールにより前記第1加熱モジュールの作動周波数を調整し、前記第2制御信号に基づいて前記第2駆動モジュールにより前記第2加熱モジュールを駆動して作動させることによって、前記第1加熱モジュールと前記第2加熱モジュールが同一の作動周波数で同期して作動するようにするための制御モジュールと、を含む電磁加熱装置の加熱制御システムを提案する。
【0013】
本出願の実施例に係る電磁加熱装置の加熱制御システムは、ゼロクロス検出モジュールにより、交流電源のゼロクロス信号を検出し、整流モジュールにより、入力された交流電源を整流処理して給電電源を出力し、給電電源を第1加熱モジュール及び第2加熱モジュールに供給し、第1駆動モジュールにより、第1加熱モジュールを駆動して作動させ、第2駆動モジュールにより、第2加熱モジュールを駆動して作動させ、制御モジュールにより、第1加熱モジュールが作動しており且つ第2加熱モジュールを始動する必要がある時に、第2加熱モジュールの作動開始周波数を取得し、ゼロクロス信号と第2加熱モジュールの作動開始周波数とに基づいてそれぞれ第1制御信号と第2制御信号を生成し、第1制御信号に基づいて第1駆動モジュールにより第1加熱モジュールの作動周波数を調整し、第2制御信号に基づいて第2駆動モジュールにより第2加熱モジュールを駆動して作動させることによって、第1加熱モジュールと第2加熱モジュールが同一の作動周波数で同期して作動するようにする。これによって、後発始動する加熱モジュールが作動開始する場合、先行始動した隣接加熱モジュールの作動周波数を後発始動する加熱モジュールの作動周波数と同一に調整することにより、先行始動した加熱モジュールと後発始動する加熱モジュールとのコイル磁界方向を同一にして電磁ノイズの除去を実現することができる。
【0014】
第5態様によれば、本出願は、上記した電磁加熱装置の加熱制御システムを含む他の電磁加熱装置を提案する。
【0015】
本出願の実施例に係る電磁加熱装置は、上記した電磁加熱装置の加熱制御システムにより、後発始動する加熱モジュールが作動開始する場合、先行始動した隣接加熱モジュールの作動周波数を後発始動する加熱モジュールの作動周波数と同一に調整することにより、先行始動した加熱モジュールと後発始動する加熱モジュールとのコイル磁界方向を同一にして電磁ノイズの除去を実現することができる。
【0016】
本出願の追加的な態様および利点は、以下の説明において部分的に与えられ、部分的には以下の説明から明らかになるか、または本出願の実践によって理解される。
【図面の簡単な説明】
【0017】
本出願の上述および/または追加的な態様および利点は、以下の図面を参照して実施例の説明から明らかとなり、理解しやすくなる。
【0018】
図1】本出願の一実施例に係る電磁加熱装置の電磁ノイズ抑制方法のフローチャートである。
図2】本出願の一実施例に係る電磁加熱装置の構成を示す模式図である。
図3】本出願の一実施例に係る電磁加熱装置の電磁ノイズ抑制方法の波形図である。
図4】本出願の他の実施例に係る電磁加熱装置の電磁ノイズ抑制方法の波形図である。
図5】本出願の実施例に係る電磁加熱装置の加熱制御システムの構成を示すブロック図である。
図6】本出願の一実施例に係る電磁加熱装置の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本出願の実施例について詳細に説明する。本出願の実施例の例示は図面に示されており、ここで、最初から最後まで同一または類似の符号は同一または類似の要素または同一または類似の機能を有する要素を示す。以下、図面を参照して説明されている実施例は例示的なものであり、単に本出願を解釈するためのものであり、本出願に対する制限とは理解できない。
【0020】
以下、添付図面を参照して、本出願の実施例に係る電磁加熱装置、ノイズ抑制方法、加熱制御システム、記憶媒体について説明する。
【0021】
図1は本出願の一実施例に係る電磁加熱装置の電磁ノイズ抑制方法のフローチャートである。
【0022】
図1に示すように、電磁加熱装置の電磁ノイズ抑制方法は、ステップS11~ステップS12を含む。
【0023】
ステップS11において、電磁加熱装置の隣接する2つの加熱モジュールが前後して作動すると確定された場合、後発始動加熱モジュールの作動開始周波数を取得する。
【0024】
なお、電磁加熱装置の加熱モジュールの作動周波数は一般的に高いため、駆動モジュールから出力される駆動信号の周波数を制御することにより、加熱モジュールの作動周波数を制御することができる。
【0025】
一例として、電磁加熱装置の全ての加熱モジュールの作動開始周波数を予め取得し、さらにその作動開始周波数に対応する駆動信号の周波数を取得し、その駆動信号の周波数を電磁加熱装置のメモリに記憶してもよい。さらに、隣接する2つの加熱モジュールが前後して作動すると確定されれば、メモリから後発始動加熱モジュールに必要な駆動信号の周波数を取得することができる。
【0026】
上記した全ての加熱モジュールに必要な駆動信号の周波数は、クラウドサーバ内に記憶されていてもよく、隣接する2つの加熱モジュールが前後して作動すると確定されれば、後発始動加熱モジュールに必要な駆動信号の周波数をクラウドサーバから取得することができる。
【0027】
ステップS12において、後発始動加熱モジュールの作動開始時に隣接する2つの加熱モジュールが同一の作動周波数で同期して作動するように、後発始動加熱モジュールの作動開始周波数に応じて先行始動加熱モジュールの作動周波数を調整する。
【0028】
一例として、図2に示すように、交流電源10は交流信号を出力する。ゼロクロス検出モジュール60は、交流電源10から出力される交流信号を受信し、この交流信号を処理してゼロボルト検出信号を得て、さらにこのゼロボルト検出信号を制御モジュール30に伝送する。制御モジュール30は、パワーモジュール出力コイルに必要な調波電圧波形を駆動モジュールで制御することにより、制御モジュールによる加熱モジュールの制御を実現することができる。
【0029】
上記制御モジュール30が加熱モジュールを制御する方法は、先行始動加熱モジュールの作動周波数を後発始動加熱モジュールの作動開始周波数まで低下させるように制御する場合、後発始動加熱モジュールが同一の作動周波数で同期して作動開始するように制御する、という方法であってよい。
【0030】
本実施例では、図3に示すように、制御モジュール30は、後発始動モジュールが作動を開始する前に、駆動モジュール40が駆動信号を出力するように制御し、この駆動信号の周波数はコイル90が正常に作動するのに必要な周波数であり、パワーモジュール70は、この駆動信号に基づいてコイル90を正常に作動させることができるA共振電圧波形を出力する。制御モジュール30は、駆動モジュール50が駆動信号を出力しないように制御する。
【0031】
後発始動モジュールが作動を開始したとき、制御モジュール30は、駆動モジュール50が駆動信号を出力するように制御し、この駆動信号の周波数はコイル100の加熱始動に必要な周波数であり、さらにパワーモジュール80は、受信された駆動信号に基づいてコイル100を加熱始動させることができるB共振電圧波形を出力する。制御モジュール30は、駆動モジュール40を制御して、出力される駆動信号の周波数を駆動モジュール50が出力する駆動信号の周波数と同一になるまで高める。
【0032】
上記制御モジュール30による加熱モジュールの制御方法は、先行始動加熱モジュールを作動停止するように制御し、所定時間後に、後発始動加熱モジュールの作動開始周波数に応じて、先行始動加熱モジュールと後発始動加熱モジュールとを同期して作動開始するように制御する、という方法であってもよい。
【0033】
本実施形態では、図4に示すように、制御モジュール30は、後発始動モジュールが作動開始する第1所定時間の前に、駆動モジュール40が駆動信号を出力するように制御し、この駆動信号の周波数はコイル90が正常に作動するのに必要な周波数であり、パワーモジュール70は、この駆動信号に基づいてコイル90を正常に作動させることができるA共振電圧波形を出力する。制御モジュール30は、駆動モジュール50が駆動信号を出力しないように制御する。上記第1所定時間は、ユーザが自ら設定してもよいし、デバイスデフォルトの所定時間であってもよい。
【0034】
制御モジュール30は、後発始動モジュールが作動開始する前の第1所定時間内に、駆動モジュール40と駆動モジュール50とがいずれも駆動信号を出力しないように制御する。すなわち、後発始動モジュールが作動開始する前の第1所定時間内に、先行始動されたコイル90が加熱停止するよう制御する。
【0035】
後発始動モジュールが作動開始する場合、制御モジュール30は、駆動モジュール50が駆動信号を出力するように制御し、この駆動信号の周波数はコイル100の加熱始動に必要な周波数であり、さらにパワーモジュール80は、受信された駆動信号に基づいてコイル100を加熱始動させることができるB共振電圧波形を出力する。制御モジュール30は、駆動モジュール40が駆動信号を出力するように制御し、この駆動信号の周波数は駆動モジュール50が出力する駆動信号の周波数と同一である。
【0036】
これにより、後発始動するコイル100が始動開始する場合、駆動モジュール40が出力する駆動信号の周波数を、駆動モジュール50が出力する駆動信号の周波数と同一に調整することができる。
【0037】
隣接する2つの加熱モジュールが同一の作動周波数で同期して作動した後、隣接する2つの加熱モジュールの作動周波数の変化傾向が一致するように保持する。すなわち、コイル100が始動加熱過程を行うにつれて、コイル100に必要な駆動信号の周波数が徐々に低下し、駆動モジュール50はコイル100の要求を満たすことができる駆動信号を出力し、パワーモジュール80は受信された駆動信号に基づいて対応するB共振電圧波形を出力してコイル100が始動加熱過程を行うとともに、制御モジュール30は、駆動モジュール40が駆動信号を出力するように制御し、この駆動信号の周波数は駆動モジュール50が出力する駆動信号の周波数と同一である。制御モジュール30と駆動モジュール40とは、コイル100が始動加熱過程を完了するまで、同一の周波数の駆動信号を出力する。
【0038】
これにより、後発始動するコイル100の始動過程において、駆動モジュール40が出力する駆動信号の周波数変化と、駆動モジュール50が出力する駆動信号の周波数変化とが同期するように保持することができる。
【0039】
隣接する2つの加熱モジュールが同期して作動している過程において、隣接する2つの加熱モジュールのPWM信号のデューティ比は0~50%の間で独自に調整可能である。すなわち、駆動モジュール40と駆動モジュール50とが出力する駆動信号の周波数は一致するが、駆動モジュール40と駆動モジュール50とが出力する駆動信号のデューティ比は異なっていてもよい。
【0040】
なお、本出願の実施例に係る電磁加熱装置の電磁ノイズ抑制方法は、複数の隣接する加熱モジュールを制御してもよい。例えば、隣接する3つの加熱モジュールA、B、Cがある場合、加熱モジュールAは最初に作動開始し、加熱モジュールCは最後に作動開始する。加熱モジュールBが加熱を始動する過程において、加熱モジュールAを加熱モジュールBに同期させて保持するように制御でき、加熱モジュールCが加熱を始動する過程において、加熱モジュールA、加熱モジュールBを加熱モジュールCに同期させて保持するように制御できる。
【0041】
以上により、本出願の実施例に係る電磁加熱装置の電磁ノイズ抑制方法は、後発始動する加熱モジュールが作動開始する場合、先行始動した隣接加熱モジュールの作動周波数を後発始動する加熱モジュールの作動周波数と同一に調整することにより、先行始動した加熱モジュールと後発始動する加熱モジュールとのコイル磁界方向を同一にして電磁ノイズの除去を実現することができる。さらに、後発始動する加熱モジュールの始動過程において、先行始動した隣接加熱モジュールとコイル磁界方向が同期するように保持することにより、後発始動する加熱モジュールの始動過程において電磁ノイズが発生しないように実現される。
【0042】
さらに、本出願は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提案する。
【0043】
本出願の実施例において、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体には、電磁加熱装置の電磁ノイズ抑制プログラムが記憶されており、上記した電磁加熱装置の電磁ノイズ抑制方法は、この電磁加熱装置の電磁ノイズ抑制プログラムがプロセッサによって実行される時に実現される。
【0044】
本出願の実施例に係るコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、これに記憶された電磁加熱装置の電磁ノイズ抑制プログラムがプロセッサによって実行された時、後発始動する加熱モジュールが作動開始する場合、先行始動した隣接加熱モジュールの作動周波数を後発始動する加熱モジュールの作動周波数と同一に調整することにより、先行始動した加熱モジュールと後発始動する加熱モジュールとのコイル磁界方向を同一にして電磁ノイズの除去を実現することができる。さらに、後発始動する加熱モジュールの始動過程において、先行始動した隣接加熱モジュールとコイル磁界方向が同期するように保持することにより、後発始動する加熱モジュールの始動過程において電磁ノイズが発生しないことが実現される。
【0045】
さらに、本出願は、電磁加熱装置を提案する。
【0046】
本出願の実施例において、電磁加熱装置は、メモリと、プロセッサと、メモリ上に記憶され且つプロセッサで実行可能な電磁加熱装置の電磁ノイズ抑制プログラムとを含み、電磁ノイズ抑制プログラムがプロセッサによって実行される時に、上記した電磁加熱装置の電磁ノイズ抑制方法が実現される。
【0047】
本出願の実施例に係る電磁加熱装置は、上記した電磁加熱装置の電磁ノイズ抑制方法を実現することで、後発始動する加熱モジュールが作動開始する場合、先行始動した隣接加熱モジュールの作動周波数を後発始動する加熱モジュールの作動周波数と同一に調整することにより、先行始動した加熱モジュールと後発始動する加熱モジュールとのコイル磁界方向を同一にして電磁ノイズの除去を実現することができる。さらに、後発始動する加熱モジュールの始動過程において、先行始動した隣接加熱モジュールとコイル磁界方向が同期するように保持することにより、後発始動する加熱モジュールの始動過程において電磁ノイズが発生しないことが実現される。
【0048】
図5は本出願の実施例に係る電磁加熱装置の加熱制御システムの構成を示すブロック図である。
【0049】
図5に示すように、この電磁加熱装置の加熱制御システム100は、第1加熱モジュール101と、第2加熱モジュール102と、第1駆動モジュール103と、第2駆動モジュール104と、整流モジュール105と、ゼロクロス検出モジュール106と、制御モジュール107と、交流電源108とを備えている。
【0050】
本実施例において、第1駆動モジュール103は第1加熱モジュール101を駆動して作動させるものであり、第2駆動モジュール104は第2加熱モジュール102を駆動して作動させるものであり、整流モジュール105は入力された交流電源108を整流処理して給電電源を出力するとともに、給電電源を第1加熱モジュール101及び第2加熱モジュール102に供給するものであり、ゼロクロス検出モジュール106は交流電源108のゼロクロス信号を検出するものであり、制御モジュール107は、第1加熱モジュール101が作動しており且つ第2加熱モジュール102を始動する必要がある時に、第2加熱モジュール102の作動開始周波数を取得し、ゼロクロス信号と第2加熱モジュール102の作動開始周波数とに基づいてそれぞれ第1制御信号と第2制御信号を生成し、第1制御信号に基づいて第1駆動モジュール103により第1加熱モジュール101の作動周波数を調整し、第2制御信号に基づいて第2駆動モジュール104により第2加熱モジュール102を駆動して作動させることによって、第1加熱モジュール101と第2加熱モジュール102が同一の作動周波数で同期して作動するようにするものである。
【0051】
この加熱制御システムは、後発始動する加熱モジュールが作動開始する場合、先行始動した隣接加熱モジュールの作動周波数を後発始動する加熱モジュールの作動周波数と同一に調整することにより、先行始動した加熱モジュールと後発始動する加熱モジュールとのコイル磁界方向を同一にして電磁ノイズの除去を実現することができる。
【0052】
本出願の一実施例において、制御モジュール107は、さらに、第1制御信号に基づいて第1駆動モジュールにより第1加熱モジュールの作動周波数を第2加熱モジュールの作動開始周波数まで低下するように制御する場合、第2制御信号に基づいて第2駆動モジュールにより第2加熱モジュールが同一の作動周波数で同期して作動開始するように制御するために使用される。
【0053】
本出願の一実施例において、制御モジュール107は、さらに、第1加熱モジュールを作動停止するように制御し、所定時間後に、後発始動加熱モジュールの作動開始周波数に基づいて第1加熱モジュールと第2加熱モジュールとが同期して作動開始するように制御するために使用される。
【0054】
第1加熱モジュールと第2加熱モジュールとが同期して作動する過程において、2つの加熱モジュールのPWM信号のデューティ比は0~50%の間で独自に調整可能である。
【0055】
さらに、第1加熱モジュールと第2加熱モジュールとが同一の作動周波数で同期して作動した後、第1加熱モジュールの作動周波数の変化傾向と第2加熱モジュールの作動周波数の変化傾向とが一致するように保持する。
【0056】
なお、本出願の実施例に係る電磁加熱装置の加熱制御システムの他の具体的な実施形態は、上記した電磁加熱装置の加熱制御システムを参照することができる。
【0057】
以上より、本出願の実施例に係る電磁加熱装置の加熱制御システムは、後発始動する加熱モジュールが作動開始する場合、先行始動した隣接加熱モジュールの作動周波数を後発始動する加熱モジュールの作動周波数と同一に調整することにより、先行始動した加熱モジュールと後発始動する加熱モジュールとのコイル磁界方向を同一にして電磁ノイズの除去を実現することができる。さらに、後発始動する加熱モジュールの始動過程において、先行始動した隣接加熱モジュールとコイル磁界方向が同期するように保持することにより、後発始動する加熱モジュールの始動過程において電磁ノイズが発生しないように実現される。
【0058】
図6は本出願の他の実施例に係る電磁加熱装置の構成を示すブロック図である。
【0059】
この電磁加熱装置1000は、図6に示すように、上記した電磁加熱装置の加熱制御システム100を含む。
【0060】
本出願の実施例に係る電磁加熱装置は、上記した電磁加熱装置の加熱制御システムにより、後発始動する加熱モジュールが作動開始する場合、先行始動した隣接加熱モジュールの作動周波数を後発始動する加熱モジュールの作動周波数と同一に調整することにより、先行始動した加熱モジュールと後発始動する加熱モジュールとのコイル磁界方向を同一にして電磁ノイズの除去を実現することができる。さらに、後発始動する加熱モジュールの始動過程において、先行始動した隣接加熱モジュールとコイル磁界方向が同期するように保持することにより、後発始動する加熱モジュールの始動過程において電磁ノイズが発生しないことが実現される。
【0061】
なお、フローチャートに示される、またはここで他の態様で説明される論理および/またはステップは、例えば、論理機能を実現するために使用される実行可能命令のシーケンスリストと見なすことができ、具体的には、命令実行システム、装置またはデバイス(例えば、コンピュータベースのシステム、プロセッサを含むシステム、または他の命令実行システム、装置またはデバイスから命令を取得して実行できるシステム)に使用されるか、または、これらの命令実行システム、装置またはデバイスと組み合わせて使用される何れかのコンピュータ読み取り可能な媒体で実現することができる。本明細書において、「コンピュータ読み取り可能な媒体」は、命令実行システム、装置またはデバイスに使用されるか、またはこれらの命令実行システム、装置またはデバイスと組み合わせて使用されるプログラムを包含、記憶、通信、伝播、または伝送することができる何れかの装置であってもよい。コンピュータ読み取り可能な媒体のより具体的な例(非限定的なリスト)は、1つまたは複数の配線を有する電気的接続部(電子装置)、ポータブルコンピュータディスクカートリッジ(磁気装置)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能編集可能読み取り専用メモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、光ファイバ装置、およびポータブル光ディスク読み取り専用メモリ(CDROM)を含む。また、コンピュータ読み取り可能な媒体は、例えば、紙または他の媒体を光学的に走査し、次いで編集、解読、または必要な場合に他の適切な方法で処理することにより、上記プログラムを電子的に取得した後、コンピュータメモリに記憶することができるので、上記プログラムを印刷することができる紙または他の適切な媒体であってもよい。
【0062】
本出願の各部分は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの組み合わせによって実現され得ることを理解されたい。上記実施形態において、複数のステップまたは方法は、メモリに記憶され且つ適切な命令実行システムによって実行されるソフトウェアまたはファームウェアによって実現されてもよい。例えば、ハードウェアで実現する場合、他の実施形態と同様に、データ信号に対して論理機能を実現する論理ゲート回路を有する離散論理回路、適切な組合論理ゲート回路を有する専用集積回路、プログラマブルゲートアレイ(PGA)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)等、本分野の周知の技術のいずれか1つまたはそれらの組み合わせにより実現することができる。
【0063】
本明細書の説明において、「一実施例」、「いくつかの実施例」、「例示」、「具体的な例示」、または「いくつかの例示」等の参考用語の説明は、本出願の少なくとも1つの実施例または例示にこの実施例または例示と結合して説明される具体的な特徴、構造、材料または特性が含まれることを意味する。本明細書において、上記用語の概略的な表現は、必ずしも同一の実施例または例示を指すものではない。さらに、説明された具体的な特徴、構造、材料、または特性は、いずれか1つまたは複数の実施例または例示において適切に結合され得る。
【0064】
なお、本出願の説明において、「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「鉛直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」、「軸方向」、「径方向」、「周方向」等という用語が指示する方位または位置関係は、図面に基づいて示した方位または位置関係として、単に本出願の説明を容易かつ簡略化するためのものだけであり、指す装置や部品が必ずしも特定の方位を有し且つ特定の方位で構成され操作されることを指示したり暗示したりするものではないため、本出願に対する制限とは理解できない。
【0065】
また、「第1」、「第2」という用語は、単に目的を説明するためのものだけであり、相対的な重要性を指示するか暗示するか、または指示する技術的特徴の数を暗黙的に示すものとして理解できない。これにより、「第1」、「第2」によって限定された特徴は、少なくとも1つのこの特徴を明示的または暗黙的に含むことができる。本出願の説明において、「複数」とは、特に明示的で具体的な限定がない限り、少なくとも2つ、例えば2つ、3つ等を意味する。
【0066】
本明細書において、「取り付け」、「相互接続」、「接続」、「固定」等の用語は、特に明示的な規定及び限定がない限り、広義的に理解されるべきであり、例えば、特に明示的な限定がない限り、固定接続であってもよいし、取り外し可能な接続であってもよいし、一体化であってもよいし、機械的接続であってもよいし、電気的接続であってもよいし、直接接続であってもよいし、中間媒体を介する間接接続であってもよいし、2つの要素内部の連通であってもよいし、2つの要素の相互作用関係であってもよい。本出願における上記用語の具体的な意味は、当業者にとって、具体的な状況に応じて理解されることができる。
【0067】
本出願において、特に明示的な規定及び限定がない限り、第1特徴が第2特徴の「上」又は「下」にあることは、第1特徴及び第2特徴が直接接触していてもよいし、第1特徴及び第2特徴が中間媒体を介して間接接触していてもよい。また、第1特徴が第2特徴の「上」、「上方」および「上面」にあることは、第1特徴が第2特徴の直上または斜め上方にあるか、または単に第1特徴の水平高さが第2特徴より高いことのみを示す。第1特徴が第2特徴の「下」、「下方」及び「下面」にあることは、第1特徴が第2特徴の真下または斜め下方にあるか、または単に第1特徴の水平高さが第2特徴より低いことのみを示す。
【0068】
以上では、既に本出願の実施例を示して説明したが、上記実施例は例示的なものと理解でき、本出願に対する制限とは理解できず、本出願の範囲内で当業者であれば上記実施例を変更、修正、交替及び変形することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】