(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-15
(54)【発明の名称】LEDフィラメント相互接続リング
(51)【国際特許分類】
F21K 9/232 20160101AFI20240105BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20240105BHJP
【FI】
F21K9/232 100
F21Y115:10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023540561
(86)(22)【出願日】2021-12-21
(85)【翻訳文提出日】2023-06-30
(86)【国際出願番号】 EP2021087156
(87)【国際公開番号】W WO2022148648
(87)【国際公開日】2022-07-14
(32)【優先日】2021-01-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】516043960
【氏名又は名称】シグニファイ ホールディング ビー ヴィ
【氏名又は名称原語表記】SIGNIFY HOLDING B.V.
【住所又は居所原語表記】High Tech Campus 48,5656 AE Eindhoven,The Netherlands
(74)【代理人】
【識別番号】100163821
【氏名又は名称】柴田 沙希子
(72)【発明者】
【氏名】ハイマンス マルティヌス アーノルドゥス コルネリス
(72)【発明者】
【氏名】ホラチェック ミハル ヤン
(72)【発明者】
【氏名】ユー ジャン ホン
(57)【要約】
本発明は、(i)n個のフィラメント200と、(ii)電力分配ユニット400と、(iii)電子機器500とを備える、光生成デバイス100であって、(a)n個のフィラメント200のそれぞれが、1つ以上の固体光源10を含み、n≧1であり、n個のフィラメント200のそれぞれが、少なくともm個の電気接点221を含み、m≧2であり、n個のフィラメント200が、フィラメント光201を生成するように構成されており、(b)電力分配ユニット400が、電気絶縁材料420によって隔てられているk個の導電性トラック410を含み、k≧2であり、(c)n個のフィラメント200の電気接点221のうちの少なくとも2つが、少なくとも2つの異なる導電性トラック410に機能的に結合されており、(d)少なくとも2つの異なる導電性トラック410が、電子機器500に機能的に結合されており、(e)電子機器500が、制御システム、ドライバ、及び変圧器のうちの1つ以上を含む、光生成デバイス100を提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
n個のフィラメントと、電力分配ユニットと、電子機器とを備える、光生成デバイスであって、
前記n個のフィラメントのそれぞれが、1つ以上の固体光源を含み、n≧1であり、前記n個のフィラメントのそれぞれが、少なくともm個の電気接点を含み、m≧2であり、前記n個のフィラメントが、フィラメント光を生成するように構成されており、
前記電力分配ユニットが、電気絶縁材料によって隔てられているk個の導電性トラックを含み、k≧2であり、
前記n個のフィラメントの前記電気接点のうちの少なくとも2つが、少なくとも2つの異なる導電性トラックに機能的に結合されており、
前記少なくとも2つの異なる導電性トラックが、前記電子機器に機能的に結合されており、
前記電子機器が、制御システム、ドライバ、及び変圧器のうちの1つ以上を含み、
k≧2、及びn≧2であり、前記電子機器が、それぞれが少なくとも1つのフィラメントの、少なくとも2つのセットを、個別に制御するように構成されており、前記フィラメントのそれぞれが、複数の固体光源を含み、
デバイス光の色点及び相関色温度のうちの1つ以上が、制御可能であり、前記デバイス光が、動作時に、前記n個のフィラメントのうちの1つ以上の前記フィラメント光を含み、
前記導電性トラックが、互いに平行に構成されている、光生成デバイス。
【請求項2】
前記電力分配ユニットが、リング形状を有する、請求項1に記載の光生成デバイス。
【請求項3】
前記電気絶縁材料が、ポリマー材料を含む、請求項1又は2のいずれか一項に記載の光生成デバイス。
【請求項4】
前記電気絶縁材料が、ガラス材料、複合材料、及びセラミック材料のうちの1つ以上を含む、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の光生成デバイス。
【請求項5】
第1の支持構造体を更に備え、前記電力分配ユニット及び前記第1の支持構造体のうちの1つ以上が、前記n個のフィラメントを支持するように構成されている、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の光生成デバイス。
【請求項6】
前記電力分配ユニットが、前記第1の支持構造体を、少なくとも部分的に周方向で取り囲んでいる、請求項5に記載の光生成デバイス。
【請求項7】
n≧2であり、前記電気接点が、第1の電気接点及び第2の電気接点を含み、前記フィラメントの前記第1の電気接点が、異なる導電性トラックに機能的に結合されており、前記フィラメントの前記第2の電気接点が、同じ導電性トラックであるが、前記第1の電気接点が機能的に結合されている前記異なる導電性トラックとは異なる、導電性トラックに、又は、前記電力分配ユニットの外部の共有電極に、機能的に結合されており、各フィラメントが、複数の固体光源を含む、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の光生成デバイス。
【請求項8】
前記共有電極が、請求項5又は6のいずれか一項に記載の前記支持構造体内の導電接続部を介して、前記電子機器と機能的に結合されている、請求項7に記載の光生成デバイス。
【請求項9】
対応の前記トラックの長さが、前記電力分配ユニットの長さ又は外周の、70~100%の範囲である、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の光生成デバイス。
【請求項10】
前記導電性トラックのうちの少なくとも2つが、アノードとして構成されている、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の光生成デバイス。
【請求項11】
前記n個のフィラメントが、第1のフィラメント及び第2のフィラメントを含み、前記第1のフィラメントが、前記少なくとも2つの異なる導電性トラックのうちの第1の導電性トラックに、機械的かつ電気的に接続されており、前記第2のフィラメントが、前記少なくとも2つの異なる導電性トラックのうちの第2の導電性トラックに、機械的かつ電気的に接続されており、それぞれの前記フィラメントの伸長軸が、デバイス軸で交差する平面内に構成されており、前記平面が、15~180°の範囲から選択される第1の相互角度を有し、前記光生成デバイスが、第1の伸長軸を有し、前記n個のフィラメントが、それぞれ個別に第2の伸長軸を有し、少なくとも2つの第2の伸長軸が、前記第1の伸長軸に対して、異なる第2の角度を有する、請求項9又は10のいずれか一項に記載の光生成デバイス。
【請求項12】
3≦k≦6及びn≧3である、請求項9乃至11のいずれか一項に記載の光生成デバイス。
【請求項13】
前記n個のフィラメントのうちの少なくとも2つが、少なくとも500Kの差を有する異なる相関色温度、又は、u'に関して少なくとも0.03、及び/又はv'に関して少なくとも0.03の色点差を有する異なる色を有する、フィラメント光を生成するように構成されており、前記電子機器が、ユーザインタフェースの入力信号、センサ信号、及びタイマーのうちの1つ以上に応じて、前記n個のフィラメントのうちの前記少なくとも2つを制御するように構成されている、請求項9乃至12のいずれか一項に記載の光生成デバイス。
【請求項14】
k≧3であり、前記導電性トラックのうちの少なくとも1つが、アンテナとして構成されている、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の光生成デバイス。
【請求項15】
前記光生成デバイスが、レトロフィットランプである、請求項1乃至14のいずれか一項に記載の光生成デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光生成デバイス、並びに、そのような光生成デバイスを備えるレトロフィットランプに関する。
【背景技術】
【0002】
LEDフィラメントランプは、当該技術分野において既知である。例えば、米国特許出願公開第2018/0328543号は、ランプであって、放出光を放出するための光透過性エンクロージャと、エンクロージャに接続されているベース部と、ベース部からの電気経路を介して通電された場合に光を放出するように動作可能な、エンクロージャ内の少なくとも1つの第1のLEDフィラメント及び少なくとも1つの第2のLEDフィラメントであって、少なくとも1つの第1のLEDフィラメントが、第1の相関色温度(correlated color temperature;CCT)を有する光を放出し、少なくとも1つの第2のLEDフィラメントが、第2のCCTを有する光を放出し、放出光を生成するように組み合わされている、少なくとも1つの第1のLEDフィラメント及び少なくとも1つの第2のLEDフィラメントと、ランプが調光される場合に、放出光のCCTを変化させる、コントローラとを備える、ランプを説明している。光透過性エンクロージャは、透明である。
【0003】
白熱ランプは、LEDベースの照明ソリューションによって、急速に置き換えられつつある。それにもかかわらず、白熱電球の外見を有するレトロフィットランプを持つことが、ユーザによって評価され、所望される場合がある。この目的のために、ガラスに基づく白熱ランプを製造するためのインフラストラクチャを利用して、フィラメントを、白色光を放出するLEDに置き換えてもよい。構想のうちの1つは、そのような電球内に配置される、LEDフィラメントに基づく。これらのランプの外観は、装飾性に優れて見えるため、高く評価されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
マルチチャネルLEDフィラメントは、ドライバから入来する複数の信号の接続を必要とする。ドライバからの信号は、通常、フィラメントランプのステムを通るワイヤを介して伝送される。これらのワイヤをフィラメント接点に直接接続することは、特に2つ以上のフィラメントが電球内で使用されている場合に、問題となる恐れがある。
【0005】
それゆえ、本発明の一態様は、好ましくは、上述の欠点のうちの1つ以上を更に少なくとも部分的に取り除く、代替的な光生成デバイスを提供することである。本発明は、従来技術の欠点のうちの少なくとも1つを克服若しくは改善すること、又は有用な代替物を提供することを、目的として有してもよい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
とりわけ、本発明は、実施形態では、電力を分配すること、及び/又は信号を分配することが可能な、相互接続リングを提供するが、また、他の形状のユニットも提供する。更には、このことにより、有用かつ適切な方式でフィラメントを接続することが可能となり得る。
【0007】
第1の態様では、本発明は、(i)n個のフィラメントと、(ii)電力分配ユニットとを備える、光生成デバイスを提供する。更には、光生成デバイスは、(iii)電子機器を備えてもよい。特に、実施形態では、n個のフィラメントのそれぞれは、1つ以上の固体光源を含む。また更には、特定の実施形態では、n≧1である。実施形態では、n個のフィラメントのそれぞれは、少なくともm個の電気接点を含む。また更には、特定の実施形態では、m≧2である。特に、n個のフィラメントは、フィラメント光を生成するように構成されている。更には、実施形態では、電力分配ユニットは、電気絶縁材料によって隔てられているk個の導電性トラックを含んでもよい。更には、特に実施形態では、k≧2である。更には、特定の実施形態では、n個のフィラメントの電気接点のうちの少なくとも2つは、(電力分配ユニットの)少なくとも2つの異なる導電性トラックに機能的に結合されてもよい。また更なる特定の実施形態では、少なくとも2つの異なる導電性トラックは、電子機器に機能的に結合されてもよい。特に、実施形態では、電子機器は、制御システム、ドライバ、及び変圧器のうちの1つ以上を含み得る。それゆえ、特に本発明は、実施形態では、(i)n個のフィラメントと、(ii)電力分配ユニットと、(iii)電子機器とを備える、光生成デバイスであって、(a)n個のフィラメントのそれぞれが、1つ以上の固体光源を含み、n≧1であり、n個のフィラメントのそれぞれが、少なくともm個の電気接点を含み、m≧2であり、n個のフィラメントが、フィラメント光を生成するように構成されており、(b)電力分配ユニットが、電気絶縁材料によって隔てられているk個の導電性トラックを含み、k≧2であり、(c)n個のフィラメントの電気接点のうちの少なくとも2つが、少なくとも2つの異なる導電性トラックに機能的に結合されており、(d)少なくとも2つの異なる導電性トラックが、電子機器に機能的に結合されており、(e)電子機器が、制御システム、ドライバ、及び変圧器のうちの1つ以上を含む、光生成デバイスを提供する。
【0008】
本発明により、例えば、機械的支持及び電気絶縁のために、ガラスステム内に電気ワイヤを直接はんだ付けすることに関連する問題が、低減又は防止されてもよい。本発明は更に、電気的接続を作り出すための、より多くの空間を提供することができ、また、フィラメント用の支持体も提供することができる。本発明は更に、電力及び/又は信号を複数のフィラメントに供給する、より容易な方法を可能にして、例えば、(デバイス光の)色点及び相関色温度を制御するために、複数のフィラメントを個別に制御するか、又はフィラメントのセットを個別に制御してもよい。信号の分配は、従来技術のソリューションよりも容易であり得る。それゆえ、とりわけ本発明は、マルチチャネルLEDフィラメントランプに関する有用なソリューションを提供し得る。更には、本発明は、RFアンテナの代替位置を提供するためのソリューションを提供し得る。また更には、フィラメントはまた、フィラメントからの熱を拡散させることを支援してもよく、またそれゆえ、冷却を支援してもよい。
【0009】
上述のように、本発明は、実施形態では、(i)n個のフィラメントと、(ii)電力分配ユニットとを備える、光生成デバイスを提供する。
【0010】
上述のように、n個のフィラメントのそれぞれは、1つ以上の固体光源を含む。各フィラメントは、支持体と、支持体によって支持されている固体光源とを含んでもよい。特に、実施形態では、各フィラメントは複数の固体光源を含むが、本明細書では、細長形の固体光源が適用されてもよい点が排除されるものではない。特に、フィラメントは、固体光源を少なくとも部分的に包囲し得る、特に、ダイなどの固体光源の発光面を少なくとも包囲し得る、(光透過性)封入材を含んでもよい。
【0011】
LEDフィラメントは、支持体、固体光源(「光源」)のセット、及び封入材を含む。LEDフィラメントは、第1の長さ(L1)を有する長さ軸を有してもよい。特に、固体光源は、LEDフィラメントの第1の長さ(L1)にわたって支持体上に配置されている。更には、固体光源は、(光生成デバイスの動作中に)光源光を生成するように構成されている。特に、実施形態では、封入材は、固体光源のセットのうちの、固体光源のそれぞれの少なくとも一部を包囲している。一般に、フィラメントは、少なくとも10の、例えば10~10,000の範囲から選択される、長さと幅とのアスペクト比、及び長さと高さとのアスペクト比を有してもよい。異なるフィラメントのアスペクト比は、特定の実施形態では異なっていてもよいが、実施形態では、アスペクト比は、本質的に同じであってもよい。フィラメントに関しては、長さと幅とのアスペクト比と、長さと高さとのアスペクト比とが、異なっていてもよい点に留意されたい。
【0012】
更には、実施形態では、封入材は、光源光の少なくとも一部をルミネッセント材料光に変換するように構成されている、ルミネッセント材料を含んでもよい。代替的又は追加的に、1つ以上の固体光源のうちの1つ以上が、ルミネッセント材料を含んでもよく、封入材は、実施形態では透明又は半透明であってもよい。
【0013】
更に代替的又は追加的に、固体光源は、固体光源によって含まれる変換材料を有することなく、固体光源光を生成するように構成されてもよく、すなわち、固体光源の光は、ダイから抜け出るものと本質的に同じスペクトルパワー分布を有してもよい。また、そのような実施形態でも、(オプションの)封入材は、実施形態では透明又は半透明であってもよい。
【0014】
それゆえ、n個のフィラメントのそれぞれは、1つ以上の固体光源、特に複数の光源を含んでもよく、n個のフィラメントのそれぞれは、(対応のフィラメントの動作モード中に)フィラメント光を生成するように構成されている。フィラメント光は、ルミネッセント材料光及び(ルミネッセント材料を有さない固体光源の)固体光源光のうちの1つ以上を含んでもよい。ルミネッセント材料光は、PC固体光源、すなわち蛍光体変換器(phosphor converter)固体光源から、又は封入材中のルミネッセント材料からのものであってもよい。ルミネッセント材料を有さない固体光源は、本明細書ではまた、非PC固体光源又は直接カラーLEDとして示される場合もある。
【0015】
フィラメントは、必ずしも同じではない。例えば、異なる数の固体光源を有する、2つ以上のフィラメントが存在してもよい。代替的又は追加的に、異なる形状を有する、2つ以上のフィラメントが存在してもよい。代替的又は追加的に、異なるスペクトルパワー分布を有するフィラメント光を生成するように構成されている、2つ以上のフィラメントが存在してもよい。代替的又は追加的に、異なるスペクトルパワー分布調整可能性を有する、2つ以上のフィラメントが存在してもよい。
【0016】
更には、フィラメントのセットが存在してもよく、セットは、固体光源の数及びフィラメント光スペクトルパワー分布などが本質的に同一であってもよい、2つ以上のフィラメントを含み、セット内のフィラメントは(それゆえ)、本質的に(フィラメント光のスペクトルパワー分布に関して)相互に異なるものではないが、その一方で、異なるセットからのフィラメントは、(特に、フィラメント光スペクトルパワー分布において)相互に異なっていてもよい。
【0017】
フィラメントランプのLEDフィラメントは、典型的には、温白色光、すなわち、極めて低い色温度の光を供給し得る。色温度は、典型的には、例えば2500K又は2300Kなどの、2700K未満である。一部のLEDフィラメントランプは、例えば2200K又は2000Kなどの、超低色温度の光を供給する。低色温度の供給源は、黄色味を帯びて、又は赤味を帯びて見えることになり、この点が評価されている。更に低いCCTも可能であり得る(以下もまた参照)。しかしながら、より高いCCTもまた可能であり得る(以下もまた参照)。
【0018】
上述のように、光生成デバイスは、LEDフィラメントを備えてもよく、LEDフィラメントは、支持体、固体光源のセット、及び封入材を含む。セット内の光源の数は、少なくとも4つ、例えば少なくとも8つ、更により特定的には少なくとも12個であってもよく、例えば、最大100個、又は更に多くてもよい。特に、実施形態では、セット内の光源の数は、10~1000、例えば10~200の範囲から選択されてもよい。
【0019】
用語「光源」とは、発光ダイオード(light emitting diode;LED)、共振空洞発光ダイオード(resonant cavity light emitting diode;RCLED)、垂直共振器レーザダイオード(vertical cavity laser diode;VCSEL)、端面発光レーザなどの、半導体発光デバイスを指す場合がある。用語「光源」はまた、パッシブマトリックス(passive-matrix organic light-emitting diode;PMOLED)又はアクティブマトリックス(active-matrix organic light-emitting diode;AMOLED)などの、有機発光ダイオードを指す場合もある。特定の実施形態では、光源は、固体光源(LED又はレーザダイオードなど)を含む。一実施形態では、光源は、LED(発光ダイオード)を含む。LEDという用語はまた、複数のLEDを指す場合もある。更には、用語「光源」は、実施形態ではまた、いわゆるチップオンボード(chips-on-board;COB)光源を指す場合もある。用語「COB」は特に、封入も接続もされることなく、PCBなどの基板上に直接実装されている、半導体チップの形態のLEDチップを指す。それゆえ、複数の半導体光源が、同じ基板上に構成されてもよい。実施形態では、COBは、単一の照明モジュールとして一体に構成されている、マルチLEDチップである。用語「光源」はまた、2~2000個の固体光源などの、複数の(本質的に同一の(又は異なる))光源に関する場合もある。実施形態では、光源は、LEDなどの、単一の固体光源の下流の、又は複数の固体光源の下流の(すなわち、例えば、複数のLEDによって共有されている)、1つ以上のマイクロ光学要素(マイクロレンズのアレイ)を含んでもよい。実施形態では、光源は、オンチップ光学素子を有するLEDを含み得る。実施形態では、光源は、(実施形態では、オンチップビームステアリングを提供する)(光学素子を有する、又は有さない)画素化された単一のLEDを含む。
【0020】
用語「上流」及び「下流」は、光生成手段(本明細書では特に、光源)からの光の伝搬に対する、物品又は特徴部の配置に関するものであり、光生成手段からの光ビーム内での第1の位置に対して、光ビーム内の、光生成手段により近い第2の位置が「上流」であり、光ビーム内の、光生成手段からより遠く離れた第3の位置が「下流」である。
【0021】
用語「平行」とは、実質的に平行、又は、伸長軸から+/-10度以内、より好ましくは+/-5度以内を指す場合がある。
【0022】
導電性トラックという用語は、導電性であって、電気絶縁材料によって隔てられてもよいトラックを指す場合がある。導電性トラックの例は、例えば、(銅及び/又は銀を含む)導電性ワイヤであってもよく、例えばリソグラフィ及び/又は(スクリーン)印刷の種類の技術によって作製された、導電性パターンであってもよい。例えば、銅の導電性トラックが使用されてもよい。
【0023】
語句「異なる光源」又は「複数の異なる光源」、及び同様の語句は、実施形態では、少なくとも2つの異なるビンから選択されている複数の固体光源を指す場合がある。同様に、語句「同一の光源」又は「複数の同じ光源」、及び同様の語句は、実施形態では、同じビンから選択されている複数の固体光源を指す場合がある。
【0024】
本明細書では、実施形態では、セット内の固体光源は、特に本質的に同じである。それゆえ、セット内の固体光源は、例えば同じビンからのものであってもよい。それゆえ、特定の実施形態では、セット内の固体光源は、本質的に同じ色点及び/又は本質的に同じ主波長を有する光源光を生成するように構成されてもよい。更に他の実施形態では、固体光源は、限られた数の異なる光源、例えば最大約5つ、例えば最大約4つの異なるタイプの固体光源、より特定的には、最大約3つの異なるタイプの異なる固体光源を含む。それゆえ、特定の実施形態では、固体光源は、異なる色点及び/又は主波長を有する光源光を生成するように構成されてもよい。
【0025】
特定の実施形態では、第1のタイプの光と第2のタイプの光とのそれぞれの色点が、u'に関して少なくとも0.01、及び/又はv'に関して少なくとも0.01、更により特定的には、u'に関して少なくとも0.02、及び/又はv'に関して少なくとも0.02異なる場合に、第1のタイプの光と第2のタイプの光との、色又は色点が異なり得る。更により特定の実施形態では、第1のタイプの光と第2のタイプの光とのそれぞれの色点は、u'に関して少なくとも0.03、及び/又はv'に関して少なくとも0.03異なり得る。他の特定の実施形態では、第1のタイプの光と第2のタイプの光とのそれぞれの色点が、u'に関して最大0.03、及び/又はv'に関して少なくとも0.03異なり、更により特定的には、u'に関して最大0.02、及び/又はv'に関して少なくとも0.02異なる場合に、第1のタイプの光と第2のタイプの光とは、色又は色点が本質的に同じであり得る。更により特定の実施形態では、第1のタイプの光と第2のタイプの光とのそれぞれの色点は、u'に関して最大0.01、及び/又はv'に関して少なくとも0.01異なり得る。ここで、u'及びv'は、CIE 1976 UCS(uniform chromaticity scale;均等色度)図における、光の色座標である。
【0026】
上述のように、実施形態では、n≧1である。しかしながら、特に、n≧2である。本明細書で論じられる実施形態のうちの多くでは、2≦n≦8、例えば2≦n≦6である。しかしながら、例えば実施形態では最大12などの、nに関するより大きい値は、本明細書では排除されるものではない。単一の電力分配ユニットに関しては、約6よりも大きいnの値は、通常はあり得ない。しかしながら、例えば2~3つの電力分配ユニットを使用することもまた、本明細書では排除されるものではない。光生成デバイスは、少なくとも1つの電力分配ユニットを備える。
【0027】
特に、n個のフィラメントのそれぞれは、少なくともm個の電気接点を含み、m≧2である。特に、実施形態では、m=2であるが、しかしながら、mはまた、より大きくてもよい。各フィラメントは、アノード及びカソードを含んでもよい。特に、各フィラメントは、フィラメントの一方の端部にカソードを有し、フィラメントの他方の端部にアノードを有する。しかしながら、mはまた、単一のフィラメントに関して、2よりも大きくてもよい。実施形態では、mは、単一のフィラメントに関して、3又は4であってもよい。例えば、異なるCCTを有する2つのタイプのLEDを有するフィラメントを想定すると、又は、RGBなどの3つの色を有するフィラメントを想定すると、共通のアノード又はカソードと、それぞれ、2つ又は3つの、(それぞれ、高CCT又は低CCT、あるいはR、G、及びB)信号用の接点とが存在してもよい。例えばR-G-B-WW-CW(WW及びCWは、それぞれ、温白色及び冷白色を示す)を有する、5チャネルフィラメントを想定すると、6つの電気接点が存在してもよい。それゆえ、実施形態では、フィラメントは、単一のカソード及び複数のアノード、あるいは単一のアノード及び複数のカソードを含んでもよい。
【0028】
それゆえ、実施形態では、電気接点の数は、チャネルの数に1を加えたものであってもよい。それゆえ、R-G-B-WW-CWの5チャネルの実施形態では、接点の数は6であってもよい。更には、チャネルの数はまた、導電性トラックの数を規定してもよい。特に、実施形態では、導電性トラックの数は、チャネルの数に少なくとも等しい。
【0029】
上述のように、特に実施形態では、各フィラメントは、複数の固体光源を含んでもよい。特定の実施形態では、各フィラメントの複数の固体光源のうちの少なくとも2つは、直列に構成されている。それぞれが直列の複数の固体光源の、2つ若しくは3つのアレイ、又は、更により多くのアレイが存在することもまた可能であり得る。そのような実施形態では、フィラメントは、例えば、直列固体光源を例えば個別に制御することが望ましいものであり得るか否かに応じて、3つ以上の電気接点を含んでもよい。例えば、kl1≧1である、kl1個の直列固体光源を想定すると、例えば最大kl1*2の、kl1+1個の接点が存在してもよい。例えば、共通アノード又は共通カソードなどの共有電極(又は「共通電極」)が存在するような場合、接点の数は、例えばkl1+1であってもよい。上述のように、1つの直列のみが存在する場合、kl1=1であり、例えば2つの接点が存在してもよい。以下もまた更に参照されたい。
【0030】
そのようなLEDフィラメントは既知であり、例えば、参照により本明細書に組み込まれる、米国特許第8,400,051(B2)号、国際公開第2020016058号、同第2019197394号などで説明されている。
【0031】
実施形態では、1つ以上のフィラメント、特に全てのフィラメントは、実質的な直線形状を有してもよい。更に他の実施形態では、1つ以上のフィラメント、特に全てのフィラメントは、湾曲形状を有してもよい。更に他の実施形態では、1つ以上のフィラメント、特に全てのフィラメントは、渦巻形状を有してもよい。更に他の実施形態では、1つ以上のフィラメント、特に全てのフィラメントは、螺旋形状を有してもよい。2つ以上のフィラメントが、渦巻形状又は螺旋形状を有する場合、実施形態では、これらのうちの2つは、同様に構成されている巻き付けを有してもよい。文字、数字、花、葉、又は他の形状などの、特徴的な形状を有するような、他の形状のフィラメントもまた可能であり得る。
【0032】
特に、本発明は、電力分配ユニットを提供する。電力分配ユニットはまた、「電力及び信号分配ユニット」として示される場合もある。実施形態では、電力分配ユニットは、電気絶縁材料によって隔てられているk個の導電性トラック(「トラック」)を含む。電力分配ユニットは、一種のマルチトラックシステムと見なされてもよく、フィラメントの接点は、トラックのうちの1つ(一般に1つのみ)に割り振られている。特に、電力分配ユニットは、少なくとも2つのトラックを含んでもよい。それゆえ、実施形態では、k≧2である。電力分配ユニットの特定の実施形態が、以下で更に説明される。
【0033】
いくつかの実施形態では、k個のトラックの数は、フィラメントの数に等しくてもよい。それゆえ、各フィラメントが、トラックに機能的に結合されてもよい。更に他の実施形態では、2つ以上のフィラメントのセットが、トラックに機能的に結合されている。そのような実施形態では、k<nである。しかしながら、以下で更に説明されるように、本明細書ではまた、導電性トラップがアンテナとして使用されてもよい実施形態も説明される。特定の実施形態では、kは、少なくとも、個別に制御される直列固体光源の数であってもよい。それゆえ、実施形態では、n個のフィラメントの電気接点のうちの少なくとも2つは、少なくとも2つの異なる導電性トラックに機能的に結合されてもよい。特に、各フィラメントの電気接点のうちの1つが、導電性トラックのうちの1つに機能的に結合されている。
【0034】
更には、実施形態では、光生成デバイスは更に、電子機器を備えてもよい。実施形態では、電子機器は、制御システム、ドライバ、及び変圧器のうちの1つ以上を含む。それゆえ、電子機器は、電力及び/又は信号を、対応のフィラメント又はフィラメントのセットに供給してもよい。電力分配ユニットは、一種の中間機能を有してもよく、電力分配ユニットは、電子機器及びフィラメントに機能的に結合されている。又は、換言すれば、電子機器は、電力分配ユニットを介してフィラメントに機能的に結合されてもよい。それゆえ、特に、少なくとも2つの異なる導電性トラックが、電子機器に機能的に結合されてもよい。電子機器は、PCBによって含まれてもよく、又はPCBによって支持されてもよい。
【0035】
機能的結合は、例えば、はんだ付け又は溶接のような、当該技術分野において既知の方法で提供されてもよい。オプションとして、例えば摩擦又は圧着などに基づく、(他の)コネクタが適用されてもよい。
【0036】
電力分配ユニットは、フィラメントと電子機器との間に(物理的に)構成されてもよい。例えば、電子機器の少なくとも一部は、プリント回路基板(printed circuit board;PCB)に機能的に結合されてもよい。電力分配ユニットは、PCBから少なくとも約1mm、例えば少なくとも約2mmの距離で構成されてもよい。実施形態では、電力分配ユニットは、PCBと平行に構成されてもよい。PCBは、実施形態では、例えば、円形の形状を有してもよい。
【0037】
特定の実施形態では、電力分配ユニットは、リング形状を有してもよい。特に、リング形状は、円形、矩形、六角形、八角形、又は、9つ以上の辺を有する他のタイプの多角形のような、閉じられたリング形状であってもよい。他の実施形態では、電力分配ユニットは、一種のC字形状のような、閉じられていないリングの形状、又は、完全には閉じていない、前述の形状のうちのいずれかを有してもよい。特に、実施形態では、電力分配ユニットは、少なくとも270°閉じているリング形状、例えば実施形態では360°閉じているリング形状(完全なリング形状)を有する。本発明は、実施形態ではリング形状の電力分配ユニットを提供するため、本発明は、特定の実施形態では、一種の相互接続リングを提供する。リングが閉じられている場合、第1の支持構造体が適用される特定の実施形態では、リングは、第1の支持構造体を周方向で取り囲んでもよい。
【0038】
上述のように、本明細書では、光生成デバイスが2つ以上の電力分配ユニットを備える点を排除するものではない。そのような実施形態では、第1の電力分配ユニットが、第2の電力分配ユニットと電子機器との間に物理的に構成されてもよい。2つ以上の電力分配ユニットが適用される場合、異なる電力分配ユニットは、例えば、異なる内径及び外径を有してもよい。しかしながら、本発明は、リング形状の電力分配ユニットに限定されるものではない点に留意されたい。
【0039】
実施形態では、電力分配ユニットは、1つ以上の、特に2つ以上の導電性トラックを含んでもよい。特に、導電性トラックは、互いに平行に構成されてもよい。電力分配ユニットは、対応のトラックの長さよりも大きい長さ又は外周を有してもよい。しかしながら、他の実施形態では、対応のトラックの長さは、電力分配ユニットの長さ又は外周の70~100%の範囲であってもよい。対応のトラックのそれぞれが、電力分配ユニットの長さ又は外周の、70~100%の範囲の長さを有する場合には、このことは更に、電力及び/又は信号を複数のフィラメントに供給する、より容易な方法を可能にして、複数のフィラメントを個別に制御するか、又はフィラメントのセットを個別に制御してもよい。
【0040】
電力分配ユニットは、約0.5~20mm、例えば1~10mm、例えば1~5mmの(最大)高さを有してもよい。更には、電力分配ユニットは、約0.1~15mm、例えば0.2~10mmの(最大)厚さを有してもよい。また更には、電力分配ユニットは、それぞれ約2~80mmの、(最小)内径及び(最大)外径を有してもよく、外径は、内径よりも(ほぼ厚さの値で)大きい。
【0041】
例えば、実施形態では、電力分配ユニットは、三角形の断面形状を有してもよく、電気絶縁材料によって隔てられている導電性トラックを縁部に有する。このことにより、例えば、3つの異なる導電性トラックを提供することが可能となる。例えば、実施形態では、電力分配ユニットは、矩形の断面形状を有してもよく、電気絶縁材料によって隔てられている導電性トラックを縁部に有する。このことにより、例えば、4つの異なる導電性トラックを提供することが可能となる。例えば、他の実施形態では、電力分配ユニットは、六角形の断面形状を有してもよく、電気絶縁材料によって隔てられている導電性トラックを縁部に有する。このことにより、例えば、6つの異なる導電性トラックを提供することが可能となる。しかしながら、他の形状もまた可能であり得る。
【0042】
実施形態では、電気絶縁材料は、ポリマー材料を含む。代替的又は追加的に、電気絶縁材料は、ガラス材料、複合材料、及びセラミック材料のうちの1つ以上を含む。他の非金属材料もまた、電気絶縁材料として適用されてもよい。例えば、電気絶縁材料は、PET、PE、PC、PP、Al2O3、及びガラスから成る群から選択されてもよいが、実施形態ではフレックスフォイルなどの、他の材料もまた適用されてもよい。
【0043】
例えば、実施形態では、電力分配ユニットは、導電性材料と電気絶縁材料との2K成形によって提供されてもよい。更に他の実施形態では、電力分配ユニットは、導電性インサートと電気絶縁(ベース)材料とを使用して、オーバーモールドすることによって提供されてもよい。更に他の実施形態では、電力分配ユニットは、ガラス本体上又はセラミック本体上に、導電性トラックを印刷することによって提供されてもよい。更に他の実施形態では、電力分配ユニットは、ポリマー本体、ガラス本体、又はセラミック本体などの支持体上に、導電性トラックを堆積させることによって提供されてもよい。特に、電気絶縁材料は、導電性トラック用の支持体として構成されてもよい。導電性トラックは、導電性材料を含む。導電性材料は、例えば、銅及び銀のうちの1つ以上、特に銅を含み得る。
【0044】
導電性トラック及び/又は電気接点などの導電性要素は、導電性材料を含んでもよく、又は、導電性材料から本質的に成るものであってもよい。電気絶縁要素は、電気絶縁材料を含んでもよく、又は、電気絶縁材料から本質的に成るものであってもよい。本明細書では、実施形態では、導電性材料は特に、少なくとも1・105S/m、例えば少なくとも1・106S/mの(室温における)導電率を有してもよい。本明細書では、絶縁材料の導電率は特に、1・10-10S/m以下、特に1・10-13S/m以下であってもよい。本明細書では、絶縁材料(絶縁体)の導電率と、導電性材料(導体)の導電率との比は、特に、1・10-15未満に選択されてもよい。導電性接触とは、2つの導電層などの2つ(以上)の導電性要素間の、(物理的)接触を指す場合がある。そのような実施形態では、2つの導電性要素にわたって測定される、2つの導電性要素の配置の導電率が、少なくとも1・106S/mである場合に、導電性接触が存在している。導電性接触はまた、特定の実施形態では、間に媒体を有する、2つ(以上)の導電性要素の配置を指す場合もある。そのような実施形態では、間に媒体を有する2つの導電性要素にわたって測定される、2つの導電性要素の配置の導電率が、少なくとも1・106S/mである場合にもまた、導電性接触が存在している。特定の実施形態では、誘電体層の抵抗率は、少なくとも約1MOhm*cmであってもよい。
【0045】
特に、実施形態では、絶縁材料は、反射性又は光透過性のいずれかであってもよい。
【0046】
フィラメントランプはまた、フィラメント用の支持体を備えてもよい。そのような支持体は、古典的な電球におけるように、ガラスステムの形状を有してもよく、又はガラスステムのような外見であってもよい。光生成デバイスの長さに対して、そのような支持体は、実施形態では、光生成デバイスの長さに平行に構成されてもよい。上記で言及された電力分配ユニットは、例えば、実施形態では、そのような支持体に垂直に構成されてもよい。
【0047】
この支持構造体は、本明細書では「第1の支持構造体」として示される。それゆえ、実施形態では、光生成デバイスは更に、第1の支持構造体を備えてもよい。特に、第1の支持構造体は、n個のフィラメントを支持するように構成されてもよい。例えば、一方の端部で、フィラメントは、第1の支持構造体に機能的に結合されてもよい。上述のように、電力分配ユニットは、実施形態ではまた、フィラメントを支持するようにも構成されてもよい。それゆえ、特定の実施形態では、電力分配ユニット及び第1の支持構造体のうちの1つ以上が、n個のフィラメントを支持するように構成されている。更により特定的には、実施形態では、電力分配ユニット及び第1の支持構造体の双方が、n個のフィラメントを支持するように構成されてもよい。例えば、一方の端部で、フィラメントは、第1の支持構造体に機能的に結合されてもよく、もう一方の端部で、フィラメントは、電力分配ユニットに機能的に結合されてもよい。ここで、用語「支持する」とは、例えば、所定の位置に保持することを指す場合がある。
【0048】
特定の実施形態では、第1の支持構造体は、中空のガラス本体を含み得る。更に他の実施形態では、第1の支持構造体は、中空のセラミック本体を含み得る。更に他の実施形態では、第1の支持構造体は、中空の石英本体を含み得る。更に他の実施形態では、第1の支持構造体は、中空のポリマー本体を含み得る。第1の支持構造体は、更に他の実施形態では、塊状の本体を含み得る。ガラス、セラミック、石英、及びポリマー以外の材料もまた、使用されてもよい。特に、実施形態では、第1の支持構造体は、(フィラメントの)光に対して透明であるような、光に対して透過性である。
【0049】
特に、第1の支持構造体そのものは、電気絶縁性であってもよいが、第1の支持構造体は、実施形態では1つ以上の導電性トラックを支持してもよい。
【0050】
特に、実施形態では、第1の支持構造体は、フィラメント(の有効長さ)以上の長さを有してもよい。
【0051】
光生成デバイスは、一般に、光透過性外囲器(「球状部」)、例えば光透明外囲器、例えば実施形態ではガラス外囲器を備えてもよい。外囲器は、少なくとも部分的に、更により特定的には実質的に、1つ以上のフィラメントを包囲してもよい。光透過性外囲器は、(例えば、標準形状B35、A60、ST63、G90などによって規定されている)外囲器高さを有してもよい。第1の支持構造体は、光透過性外囲器の高さの、少なくとも20%、例えば実施形態では最大約80%の長さを有してもよい。特に、外囲器は、(可視)光に対して透明である。
【0052】
特定の実施形態では、電力分配ユニットは、第1の支持構造体を、少なくとも部分的に周方向で取り囲んでいる。上述のように、上記で言及された電力分配ユニットは、例えば、実施形態では、そのような支持体に垂直に構成されてもよい。
【0053】
実施形態では、PCBもまた、第1の支持構造体に機能的に結合されてもよい。
【0054】
第1の支持構造体はまた、導電体を収容又は支持するように構成されてもよい。例えば、電気回路が、PCBから電力分配ユニットを介してフィラメントに至り、第1の支持構造体によって収容若しくは支持されている導電体を介して、PCBに戻るように設けられてもよい。
【0055】
導電体は、電気ワイヤ及び導電性トラックのうちの1つ以上を含み得る。例えば、実施形態では、導電体は、第1の支持要素によって収容されてもよいリードスルーを含み得る。
【0056】
本明細書では、用語「収容している」とは特に、例えば1つ以上の導電体が中を通って構成されてもよい、中空の第1の支持要素を指す場合がある。
【0057】
上記から導き出されることができるように、実施形態では、n≧2である。更には、特に電気接点は、第1の電気接点及び第2の電気接点を含み、フィラメントの第1の電気接点は、(実施形態では)異なる導電性トラックに機能的に結合されており、フィラメントの第2の電気接点は、電子機器に機能的に結合されている。後者の機能的結合は、異なる方式で提供されてもよい。
【0058】
実施形態では、フィラメントの第2の電気接点と電子機器との機能的結合は、第1の支持構造体によって収容又は支持されている複数の導電体(上記もまた参照)を介して提供されてもよい。
【0059】
あるいは、フィラメントの第2の電気接点は、同じ導電性トラックであるが、第1の電気接点が機能的に結合されている異なる導電性トラックとは異なる導電性トラックに、機能的に結合されてもよい。このようにして、第2の電気接点が機能的に結合されることが可能な、共有電極が存在してもよい。
【0060】
あるいは、そのような共有電極は、第1の支持要素によって収容又は支持されてもよい。それゆえ、特定の実施形態では、フィラメントの第2の電気接点は、第1の支持要素によって収容又は支持されている導電体などの、電力分配ユニットの外部の共有電極に、機能的に結合されてもよい。
【0061】
それゆえ、実施形態では、特にn≧2であり、電気接点は、第1の電気接点及び第2の電気接点を含み、フィラメントの第1の電気接点は、異なる導電性トラックに機能的に結合されており、フィラメントの第2の電気接点は、(a)同じ導電性トラックであるが、第1の電気接点が機能的に結合されている異なる導電性トラックとは異なる、導電性トラックに、又は(b)電力分配ユニットの外部の共有電極に、機能的に結合されている。特に、実施形態では、共有電極は、第1の支持構造体内の導電性接続部を介して、電子機器と機能的に結合されてもよい。用語「導電性接続部」とは、電気ワイヤ又は導電性トラックなどの、導電体を指す場合がある。
【0062】
特に、実施形態では、少なくとも2つの導電性トラックと、少なくとも2つのフィラメントとが存在しており、フィラメントのうちの少なくとも2つは、それぞれ、異なる導電性トラックに機能的に結合されている。更には、少なくとも2つのフィラメントは、第1の支持構造体によって収容又は支持されている1つ以上の導電性接続部を介して、電子機器に機能的に結合されてもよい。このようにして、フィラメントのうちの少なくとも2つが、個別に制御されてもよい。このことにより、例えば、色調整又は相関色温度調整が可能となり得る(以下もまた参照)。それゆえ、実施形態では、k≧2及びn≧2であり、電子機器は特に、それぞれが少なくとも1つのフィラメントの、少なくとも2つのセットを、個別に制御するように構成されてもよい。
【0063】
更には、上述のように、特にフィラメントのそれぞれは、複数の固体光源を含んでもよい。
【0064】
特定の実施形態では、導電性トラックのうちの少なくとも2つは、アノードとして構成されている。そのような実施形態は、例えば、フィラメント用の共有カソードと組み合わされてもよい。上述のように、共有カソードは、例えば、第1の支持要素によって収容又は支持されてもよい。
【0065】
電力分配ユニットに機能的に接続されている、少なくとも2つのフィラメントが存在する場合、それらは、異なる導電性トラックに機能的に接続されてもよい。導電性トラックは特に、光生成デバイスのデバイス軸に対して、異なる位置を有してもよい。このことは、少なくとも2つのフィラメントが、光生成デバイスのデバイス軸に対して、(僅かに)異なる角度を有してもよいことを意味し得る。それゆえ、実施形態では、光生成デバイスは、第1の伸長軸(又は、長さ軸若しくはデバイス軸)を有し、n個のフィラメントは、それぞれ個別に第2の伸長軸(又は、長さ軸)を有し、少なくとも2つの第2の伸長軸(A2)は、第1の伸長軸(A1)に対して、異なる第2の角度βを有する。
【0066】
電力分配ユニットに機能的に接続されている、少なくとも2つのフィラメントが存在する場合、それらは、空間を均等に分割してもよい。例えば、2つのフィラメントが存在する場合、これらは、デバイス軸に対して互いに反対側に構成されてもよい。例えば、3つのフィラメントが存在する場合、これらは、等しい相互角度を有する三角パターンなどで構成されてもよい。
【0067】
それゆえ、特定の実施形態では、それぞれのフィラメントの伸長軸は、デバイス軸で交差する平面内に構成されてもよく、平面は、15~180°の範囲から選択される第1の相互角度αを有する。例えば、n個のフィラメントの場合、第1の相互角度は、実施形態では360°/nであってもよい。しかしながら、フィラメントは、必ずしも均等に分布されてはいない。
【0068】
それゆえ、特定の実施形態では、n個のフィラメントは、第1のフィラメント及び第2のフィラメントを含んでもよく、第1のフィラメントは、少なくとも2つの異なる導電性トラックのうちの第1の導電性トラックに、機械的かつ電気的に接続されており、第2のフィラメントは、少なくとも2つの異なる導電性トラックのうちの第2の導電性トラックに、機械的かつ電気的に接続されており、それぞれのフィラメントの伸長軸は、デバイス軸で交差する平面内に構成されており、平面は、15~180°の範囲から選択される第1の相互角度αを有し、光生成デバイスは、第1の伸長軸(A1)を有し、n個のフィラメントは、それぞれ個別に第2の伸長軸(A2)を有し、少なくとも2つの第2の伸長軸(A2)は、第1の伸長軸(A1)に対して、異なる第2の角度βを有する。
【0069】
特定の実施形態では、3≦k≦6及びn≧3である。また更なる特定の実施形態では、3≦k≦6及び3≦n≦6であり、n=kである。しかしながら、他の実施形態では、3≦k≦6及びn=2*k若しくは3*kである。
【0070】
複数の光源(のセット)が存在する場合、実施形態では、デバイス光のスペクトルパワー分布を制御することが可能であり得る。デバイス光は、(動作時に)n個のフィラメントのうちの1つ以上のフィラメント光から本質的に成るものであってもよい。
【0071】
上述のように、フィラメントは、光源の2つ以上のアレイを含んでもよく、これらのアレイが個別に制御されてもよい。代替的又は追加的に、2つ以上のフィラメントが、代替的に制御されてもよい。
【0072】
それゆえ、実施形態では、デバイス光の色点及び相関色温度のうちの1つ以上が、実施形態では制御可能であってもよい。特に、デバイス光は、フィラメント光から本質的に成る。
【0073】
例えば、デバイス光は、(異なる動作モードにおける)2つ以上の色点が、u'に関して少なくとも0.03、及び/又はv'に関して少なくとも0.03の色点差を有する、制御可能な色点を有してもよい。代替的又は追加的に、デバイス光は、(異なる動作モードにおける)2つ以上のスペクトルパワー分布が、少なくとも10nm互いに異なる、異なる重心波長を有する、制御可能な色点を有してもよい。特定の実施形態では、(少なくとも2つの対応の動作モードにおける)デバイス光の少なくとも2つのスペクトルパワー分布は、少なくとも10nm、例えば少なくとも20nm、又は、更に少なくとも30nm、例えば30~200nmの範囲から選択される差で異なる、重心波長を有してもよい。
【0074】
λcとしてもまた示される、用語「重心波長」は、当該技術分野において既知であり、光エネルギーの半分が、より短い波長であり、エネルギーの半分が、より長い波長である、波長の値を指し、値は、ナノメートル(nm)の単位で記述される。重心波長は、式λc=Σλ*I(λ)/(ΣI(λ)によって表されるような、スペクトルパワー分布の積分を2つの等しい部分に分割する波長であり、式中、総和は、対象の波長範囲にわたるものであり、I(λ)は、スペクトルエネルギー密度である(すなわち、積分強度に正規化された、発光帯域にわたる波長と強度との積の積分)。重心波長は、例えば、動作状態において決定されてもよい。
【0075】
用語「制御すること」及び同様の用語は特に、少なくとも、要素の挙動を決定すること、又は要素の動作を管理することを指す。それゆえ、本明細書では、「制御すること」及び同様の用語は、例えば、要素に対して、例えば、測定すること、表示すること、作動すること、開放すること、移行すること、温度を変更することなどの挙動を課すこと(要素の挙動を決定すること、又は要素の動作を管理すること)などを指す場合がある。その他にも、用語「制御すること」及び同様の用語は、監視することを更に含んでもよい。それゆえ、用語「制御すること」及び同様の用語は、要素に挙動を課すこと、並びにまた、要素に挙動を課して、当該要素を監視することを含んでもよい。要素を制御することは、「コントローラ」としてもまた示され得る、制御システムにより行われることができる。それゆえ、制御システムと要素とは、少なくとも一時的に、又は恒久的に、機能的に結合されてもよい。要素は、制御システムを含んでもよい。実施形態では、制御システムと要素とは、物理的に結合されなくてもよい。制御は、有線制御及び/又は無線制御を介して行われることができる。用語「制御システム」はまた、特に機能的に結合されている複数の異なる制御システムを指す場合もあり、複数の異なる制御システムのうちの、例えば1つの制御システムが、マスター制御システムであってもよく、1つ以上の他の制御システムが、スレーブ制御システムであってもよい。制御システムは、ユーザインタフェースを含んでもよく、又はユーザインタフェースに機能的に結合されてもよい。
【0076】
制御システムはまた、リモートコントローラからの命令を受信して実行するように構成されてもよい。実施形態では、制御システムは、スマートフォン又はI-phone、タブレットなどのような、ポータブルデバイスなどのデバイス上の、アプリを介して制御されてもよい。それゆえ、デバイスは、必ずしも照明システムに結合されてはおらず、(一時的に)照明システムに機能的に結合されてもよい。
【0077】
それゆえ、実施形態では、制御システムは(また)、リモートデバイス上のアプリによって制御されるように構成されてもよい。そのような実施形態では、照明システムの制御システムは、スレーブ制御システムであってもよく、又は、スレーブモードにおいて制御してもよい。例えば、照明システムは、コード、特に対応の照明システムに関する固有コードにより、識別可能であってもよい。照明システムの制御システムは、(固有)コードの(光学センサ(例えば、QRコードリーダ)のユーザインタフェースによって入力された)知識に基づいて照明システムへのアクセスを有する、外部制御システムによって制御されるように構成されてもよい。照明システムはまた、Bluetooth、WIFI、LiFi、ZigBee、BLE、若しくはWiMax、又は別の無線技術などに基づいた、他のシステム又はデバイスと通信するための手段を備えてもよい。
【0078】
システム、又は装置、又はデバイスは、或る「モード」又は「動作モード」又は「動作のモード」において、アクションを実行してもよい。同様に、方法においては、アクション、又は段階、又はステップが、或る「モード」又は「動作モード(operation mode)」又は「動作のモード」又は「動作モード(operational mode)」において実行されてもよい。用語「モード」はまた、「制御モード」として示される場合もある。このことは、システム、又は装置、又はデバイスがまた、別の制御モード、又は複数の他の制御モードを提供するように適合されてもよいことを排除するものではない。同様に、このことは、モードを実行する前に、及び/又はモードを実行した後に、1つ以上の他のモードが実行されてもよいことを排除し得ない。
【0079】
しかしながら、実施形態では、少なくとも制御モードを提供するように適合されている制御システムが、利用可能であってもよい。他のモードが利用可能である場合には、そのようなモードの選択は、特に、ユーザインタフェースを介して実行されてもよいが、センサ信号又は(時間)スキームに応じてモードを実行することのような、他のオプションもまた可能であり得る。動作モードは、実施形態ではまた、単一の動作モード(すなわち、更なる調整可能性を有さない、「オン」)でのみ動作することが可能な、システム、又は装置、又はデバイスを指す場合もある。
【0080】
それゆえ、実施形態では、制御システムは、ユーザインタフェースの入力信号、(センサの)センサ信号、及びタイマーのうちの1つ以上に応じて制御してもよい。用語「タイマー」とは、クロック及び/又は所定の時間スキームを指す場合がある。
【0081】
特に、実施形態では、固体光源の少なくとも2つのセットが、異なるスペクトルパワー分布を有する(固体光源)光を生成するように構成されてもよい。例えば、実施形態では、少なくとも2つのセットは、(i)少なくとも500Kの差を有する異なる相関色温度、又は、(ii)u'に関して少なくとも0.03、及び/又はv'に関して少なくとも0.03の色点差を有する異なる色を有する、(固体光源)光を供給するように構成されてもよい。特に、電子機器は、例えば実施形態では、ユーザインタフェースの入力信号、センサ信号、及びタイマーのうちの1つ以上に応じて、固体光源の少なくとも2つのセットを制御するように構成されてもよい。例えば、2つ以上のセットが、紫色、シアン色、青色、緑色、黄色、橙色、赤色、又はオプションとして他の色から選択される、異なる色を有する(固体光源)光を生成するように構成されてもよい。
【0082】
しかしながら、特定の実施形態では、n個のフィラメントのうちの少なくとも2つが、異なるスペクトルパワー分布を有するフィラメント光を生成するように構成されてもよい。例えば、実施形態では、n個のフィラメントのうちの少なくとも2つは、(i)少なくとも500Kの差を有する異なる相関色温度、又は、(ii)u'に関して少なくとも0.03、及び/又はv'に関して少なくとも0.03の色点差を有する異なる色を有する、フィラメント光を生成するように構成されてもよい。特に、電子機器は、例えば実施形態では、ユーザインタフェースの入力信号、センサ信号、及びタイマーのうちの1つ以上に応じて、n個のフィラメントのうちの少なくとも2つを制御するように構成されてもよい。例えば、2つ以上のフィラメントが、紫色、シアン色、青色、緑色、黄色、橙色、赤色、又はオプションとして他の色から選択される、異なる色を有するフィラメント光を生成するように構成されてもよい。
【0083】
実施形態では、少なくとも2つの異なるタイプの光は、白色光のスペクトルパワー分布であるが、相関色温度が例えば少なくとも500K異なる、少なくとも2つのスペクトルパワー分布を有してもよい。
【0084】
特に、実施形態では、光のタイプのうちの1つは、1800~2700Kの範囲から選択される、例えば1900~2400Kの範囲で選択される相関色温度を有する、スペクトルパワー分布を有する。しかしながら、例えば1800~6500Kの範囲などの、他の範囲もまた可能であり得る。特に、デバイス光のCCT値が可変である場合、CCTの最大差は、少なくとも500Kである。
【0085】
本明細書における用語「白色光」は、当業者には既知である。白色光は特に、2000~20000K、特に2700~20000Kなどの、約1800~20000K、一般照明に関しては特に約2700K~6500Kの範囲の相関色温度(CCT)を有する光に関する。実施形態では、バックライトの目的に関しては、相関色温度(CCT)は、特に約7000K~20000Kの範囲であってもよい。また更には、実施形態では、相関色温度(CCT)は特に、BBL(black body locus;黒体軌跡)から約15SDCM(standard deviation of color matching;等色標準偏差)以内、特にBBLから約10SDCM以内、更により特定的にはBBLから約5SDCM以内である。
【0086】
用語「可視」、「可視光」、又は「可視発光」、及び同様の用語は、約380~780nmの範囲の1つ以上の波長を有する光を指す。本明細書では、UVは特に、200~380nmの範囲から選択される波長を指す場合がある。
【0087】
用語「光」及び「放射線」は、本明細書では、用語「光」が可視光のみを指すことが文脈から明らかではない限り、互換的に使用される。それゆえ、用語「光」及び「放射線」は、UV放射線、可視光、及びIR放射線を指す場合がある。特に照明用途に関する、特定の実施形態では、用語「光」及び「放射線」は、(少なくとも)可視光を指す。
【0088】
用語「紫色光」又は「紫色発光」は、特に、約380~440nmの範囲の波長を有する光に関連する。用語「青色光」又は「青色発光」は、特に、約440~490nmの範囲の波長を有する(ある程度の紫色及びシアン色の色相を含む)光に関連する。用語「緑色光」又は「緑色発光」は、特に、約490~560nmの範囲の波長を有する光に関連する。用語「黄色光」又は「黄色発光」は、特に、約560~590nmの範囲の波長を有する光に関連する。用語「橙色光」又は「橙色発光」は、特に、約590~620の範囲の波長を有する光に関連する。用語「赤色光」又は「赤色発光」は、特に、約620~750nmの範囲の波長を有する光に関連する。用語「シアン色」は、約490~520nmの範囲から選択される1つ以上の波長を指す場合がある。用語「琥珀色」は、約585~605nm、例えば約590~600nmの範囲から選択される1つ以上の波長を指す場合がある。
【0089】
上述のように、導電性トラックのうちの1つ(以上)は、アンテナとして構成されてもよい。そのような導電性トラックは、フィラメントのうちの1つに機能的に結合されてはいないが、電子機器、特に、WiFiベースの無線デバイス、Zigbeeベースのデバイス、又はBluetoothベースのデバイスに機能的に結合されてもよい。特に、アンテナは、1つ以上のフィラメントに機能的に結合されている少なくとも2つの利用可能なトラックもまた存在している場合に、利用可能であってもよい。それゆえ、特定の実施形態では、k≧3であり、導電性トラックのうちの少なくとも1つが、アンテナとして構成されている。
【0090】
特定の実施形態では、2つのトラックが、同じフィラメントに関して、それぞれ、カソード及びアノードとして構成されてもよい。それゆえ、k=2などの、kが少なくとも2である実施形態では、導電性トラックのうちの1つが、アノードとして構成されてもよく、導電性トラックのうちの1つが、カソードとして構成されてもよい。
【0091】
また更なる態様では、本発明はまた、本明細書で定義されるような光生成デバイスであって、レトロフィットランプである光生成デバイスも提供する。また更なる態様では、本発明はまた、本明細書で定義されるような光生成デバイスを備える、ランプ又は照明器具も提供する。照明器具は、ハウジング、光学要素、ルーバーなどを更に備えてもよい。ランプ又は照明器具は、光生成デバイスを包囲するハウジングを更に備えてもよい。ランプ又は照明器具は、ハウジング内の光窓、又はハウジング開口部を備えてもよく、システム光は、それらを通ってハウジングから抜け出てもよい。
【0092】
一実施形態では、電力分配ユニットは、(固体)光源を含まない。
【0093】
一実施形態では、n個のフィラメントは、n個のLEDフィラメントである。
【0094】
一実施形態では、断面図において、電力分配ユニットは、電気絶縁材料によって隔てられているk個の導電性トラックを含み、k≧2、又はk≧2、又は更にk≧4である。好ましくは、k個の導電性トラックは、電力分配ユニットの異なる部位に配置されてもよく、及び/又は、電力分配ユニットの外周にわたって均等に分布されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0095】
ここで、本発明の実施形態が、添付の概略図面を参照して例としてのみ説明され、図面中、対応する参照記号は、対応する部分を示す。
【
図1a】一実施形態及びいくつかの態様を概略的に示す。
【
図1b】一実施形態及びいくつかの態様を概略的に示す。
【
図3a】いくつかの実施形態及び変形形態を概略的に示す。
【
図3b】いくつかの実施形態及び変形形態を概略的に示す。
【
図3c】いくつかの実施形態及び変形形態を概略的に示す。
【
図3d】いくつかの実施形態及び変形形態を概略的に示す。
【
図3e】いくつかの実施形態及び変形形態を概略的に示す。
【0096】
概略図面は、必ずしも正しい縮尺ではない。
【発明を実施するための形態】
【0097】
図1aは、n個のフィラメント200と、電力分配ユニット400と、電子機器500とを備える、光生成デバイス100の一実施形態を概略的に示す。
図1aは、断面形状を概略的に示している。n個のフィラメント200のそれぞれは、1つ以上の固体光源10を含む。特に、n≧1である。ここでは、n=2である。n個のフィラメント200のそれぞれは、少なくともm個の電気接点221を含む。特に、m≧2である。ここでは、m=2である。n個のフィラメント200は、(動作中に)フィラメント光201を生成するように構成されている。
【0098】
電力分配ユニット400は、電気絶縁材料420によって隔てられているk個の導電性トラック410(とりわけ、
図1bを参照)を含む。
図1aの実施形態に関しては、例えば、k≧2である。理解するために、異なる導電性トラック410は、それぞれ、参照符号411及び参照符号412で示されている。
【0099】
n個のフィラメント200の電気接点221のうちの少なくとも2つは、少なくとも2つの異なる導電性トラックに機能的に結合されてもよい。少なくとも2つの異なる導電性トラックは、電子機器500に機能的に結合されてもよい。
【0100】
特に、電子機器500は、制御システム、ドライバ、及び変圧器のうちの1つ以上を含み得る。
【0101】
参照符号600は、光透過性外囲器を指す。参照符号170は、ねじ込みキャップ又はエジソン(ねじ込み)キャップを示す。実施形態では、電力分配ユニット400は、リング形状を有する。参照符号Hは、光透過性外囲器600の高さを示す。
【0102】
光生成デバイス100は、第1の支持構造体120を更に備えてもよい。電力分配ユニット400及び第1の支持構造体120のうちの1つ以上は、n個のフィラメント200を支持するように構成されてもよい。電力分配ユニット400は、第1の支持構造体120を、少なくとも部分的に周方向で取り囲んでいる。実施形態では、第1の支持構造体120は、中空のガラス本体を含み得る。参照符号H1は、第1の支持構造体120の高さを示す。
【0103】
上述のように、実施形態では、n≧2である。実施形態では、k≧2及びn≧2である。
【0104】
実施形態では、電気接点221は、第1の電気接点2211及び第2の電気接点2212を含む。フィラメント200の第1の電気接点2211は、異なる導電性トラックに機能的に結合されてもよい。フィラメント200の第2の電気接点2212は、(i)同じ導電性トラックであるが、第1の電気接点2211が機能的に結合されている異なる導電性トラック410とは異なる導電性トラックに、機能的に結合されてもよく、又は(ii)電力分配ユニット400の外部の共有電極132に、機能的に結合されてもよい。
【0105】
実施形態では、各フィラメント200は、複数の固体光源10を含んでもよい。
【0106】
共有電極132は、支持構造体内の導電接続部を介して、電子機器500と機能的に結合されてもよい。
【0107】
実施形態では、電子機器500は、それぞれが少なくとも1つのフィラメント200の、少なくとも2つのセットを、個別に制御するように構成されてもよい。特に、フィラメント200のそれぞれは、複数の固体光源10を含む。
【0108】
光生成デバイス100は、第1の伸長軸A1を有し、n個のフィラメント200は、それぞれ個別に第2の伸長軸A2を有し、少なくとも2つの第2の伸長軸A2は、第1の伸長軸A1に対して、異なる第2の角度βを有する。それぞれのフィラメント200に関する、それぞれの第2の角度βが、参照符号β1及び参照符号β2で示されている。それらの角度は、概略的に示されている実施形態では、僅かに異なり得る点に留意されたい。
【0109】
図1bは、可能な電力分配ユニット400の断面を概略的に示す。Iの実施形態は、2つの導電性トラック410と、電気絶縁材料420とを示している。IIの実施形態は、3つの導電性トラック410と、電気絶縁材料420とを示している。IIIの実施形態は、4つの導電性トラック410と、電気絶縁材料420とを示している。しかしながら、他の実施形態もまた可能であり得る。異なる導電性トラック410は、それぞれ、参照符号411、412、413、414で示されている。実施形態では、電気絶縁材料420は、ポリマー材料を含み得る。実施形態では、電気絶縁材料420は、ガラス材料、複合材料、及びセラミック材料のうちの1つ以上を含む。特に、実施形態では、導電性トラック410のうちの少なくとも2つは、アノードとして構成されている。実施形態では、導電性トラック410のうちの少なくとも1つは、アンテナとして構成されている。特に、このことは、k≧3である実施形態において適用されてもよい。
【0110】
図1a、
図1bを(及び、例えば
図2a~
図2fに示されるいくつかの実施形態もまた)参照すると、n個のフィラメント200は、第1のフィラメント210及び第2のフィラメント220を含んでもよい。第1のフィラメント210は、少なくとも2つの異なる導電性トラック410のうちの第1の導電性トラック411に、機械的かつ電気的に接続されている。第2のフィラメント220は、少なくとも2つの異なる導電性トラック410のうちの第2の導電性トラック412に、機械的かつ電気的に接続されている。
【0111】
実施形態では、n個のフィラメント200のうちの少なくとも2つは、異なるスペクトルパワー分布を有するフィラメント光201を生成するように構成されている。
【0112】
実施形態では、n個のフィラメント200のうちの少なくとも2つは、(i)少なくとも500Kの差を有する異なる相関色温度、又は、(ii)u'に関して少なくとも0.03、及び/又はv'に関して少なくとも0.03の色点差を有する異なる色を有する、フィラメント光201を生成するように構成されている。
【0113】
実施形態では、電子機器500は、ユーザインタフェースの入力信号、センサ信号、及びタイマーのうちの1つ以上に応じて、n個のフィラメント200のうちの少なくとも2つを制御するように構成されてもよい。
【0114】
特定の実施形態では、3≦k≦6及びn≧3である。更には、特定の実施形態では、k=2であり、導電性トラック410のうちの1つが、アノードとして構成されており、導電性トラック410のうちの1つが、カソードとして構成されている。
【0115】
図2aを参照すると、n=6及びk=2である。それぞれが3つのフィラメント200の、2つのセットが存在している点に留意されたい。フィラメントは、一方の側に、第1の支持構造体120を介して電子機器(図示せず)に接続されてもよい、共有電極を有する。
【0116】
図2bは、螺旋形状のフィラメント200の一実施形態を概略的に示す。このフィラメント200は、2つの直列固体光源を含む。それゆえ、この実施形態では、電力分配ユニット400は、2つの導電性トラック410を有してもよい。
【0117】
図2cは、二重螺旋形状の2つのフィラメント200の一実施形態を概略的に示す。これらのフィラメント200は、それぞれ単一の直列固体光源を含む。それゆえ、この実施形態でもまた、電力分配ユニット400は、2つの導電性トラック410を有してもよい。
【0118】
図2dは、それぞれが2つの(湾曲状)フィラメント200の、2つのセットの一実施形態を概略的に示す。これらのフィラメント200は、それぞれ単一の直列固体光源を含む。それゆえ、この実施形態でもまた、電力分配ユニット400は、2つの導電性トラック410を有してもよい。セット内のフィラメント200は、同じ導電性トラック410に機能的に結合されている。
【0119】
図2eは、螺旋形状のフィラメント200の一実施形態を概略的に示す。このフィラメント200は、3つの直列固体光源を含む。それゆえ、この実施形態では、電力分配ユニット400は、3つの導電性トラック410を有してもよい。
【0120】
図2fは、4つの(湾曲状)フィラメント200の一実施形態を概略的に示す。これらのフィラメント200は、それぞれ単一の直列固体光源を含む。それゆえ、この実施形態では、電力分配ユニット400は、4つの導電性トラック410を有してもよい。
【0121】
【0122】
図3aは、デバイス軸A1に対するフィラメント200の角度βが、僅かに異なり得ることを概略的に示す断面図である。ここでは、2つの角度βに関する値は、それゆえ異なり得る。
【0123】
図3bを参照すると、それぞれのフィラメント200の伸長軸A2が、デバイス軸A1で交差する平面内に構成されている、一実施形態が示される。平面は、15~180°の範囲から選択される第1の相互角度αを有する。
図3bは、一実施形態の上面図である。
【0124】
図3cは、それぞれが単一のフィラメントであるが、3つ(実施形態I)又は2つ(実施形態II)の直列固体光源10を有する、2つの実施形態を概略的に示す。実施形態では、これらの直列は、個別に制御されてもよい。実施形態Iでは、kl1=3であり、実施形態IIでは、kl1=2である。
【0125】
図3dは、LEDフィラメント200の一実施形態を概略的に示す。LEDフィラメント200は、支持体105、固体光源10のセット107、及び封入材60を含む。LEDフィラメント200は、第1の長さL1を有する長さ軸108を有する。固体光源10は、LEDフィラメント200の第1の長さL1にわたって、支持体105上に配置されている。固体光源10は、光源光11を生成するように構成されている。実施形態では、固体光源10は、青色光源光11を生成するように構成されてもよい。封入材60は、固体光源10のセット107のうちの、固体光源10のそれぞれの少なくとも一部を包囲している。封入材60は、光源光11の少なくとも一部をルミネッセント材料光211に変換するように構成されている、ルミネッセント材料210を含む。実施形態では、ルミネッセント材料210は、光源光11の少なくとも一部を、特に青色光源光11との組み合わせで、(i)緑色及び/又は赤色、並びに(ii)黄色及びオプションとして赤色のうちの、1つ以上の波長を有する、ルミネッセント材料光211に変換するように構成されてもよい。それゆえ、ルミネッセント材料は、青色光の少なくとも一部を変換することにより、黄色光及び/又は赤色光を生成するように構成されてもよい。ルミネッセント材料はまた、青色光の少なくとも一部を変換することにより、緑色光及び/又は赤色光を生成するように構成されてもよい。上述のように、用語「ルミネッセント材料」はまた、複数の異なるルミネッセント材料を指す場合もある。特に、ルミネッセント材料は、上述のようなガーネットルミネッセント材料を含み得る。参照符号15は、LEDダイなどの、固体光源10の発光面を指す。固体光源10は、基板又は支持体105上で利用可能であってもよい。更には、固体光源10(及び、基板105)は、特に、樹脂などの光透過性材料内に埋め込まれてもよい。光源を包囲している光透過性材料が、参照符号145で示されている。特に、光透過性材料は、ルミネッセント材料210を、埋め込むなどして、含んでもよい。特に、この光透過性材料145は、有機樹脂中に無機ルミネッセント材料などのルミネッセント材料210を受け入れている、樹脂であってもよい。樹脂は、例えば、アクリル樹脂若しくはシリコーン樹脂、又はエポキシ樹脂などであってもよい。光透過性材料145とルミネッセント材料との組み合わせは、本明細書では封入材60として示される。
【0126】
本実施形態は、長さ軸108もまた含む、描画平面の断面図を概略的に示している。
【0127】
湾曲状フィラメントに関しては、長さL1は、例えばフィラメントの2つの反対側端部間の長さとして定義され得る有効長さよりも、長いものであってもよい。
【0128】
図3eは、
図3dで概略的に示されたものと同じ実施形態の斜視図を概略的に示す。
【0129】
図3fは、湾曲状フィラメントの斜視図を概略的に示す。ここでは、長さ軸108もまた湾曲状である点に留意されたい。長さ軸は、支持体105の本体軸であってもよい。この軸の長さは、軸108に沿って決定される。フィラメント200が、フィラメント200の平面内で湾曲状であり得る場合、仮想平面もまた、フィラメント210の曲率と本質的に同一の湾曲状であってもよい。換言すれば、支持体が、支持体の平面内で湾曲状である場合、長さ軸もまた湾曲状となり、同様に、第1の仮想平面及び第2の仮想平面も湾曲状であってもよい。
図3fの実施形態での長さ軸は、左側の第1面から開始して、湾曲状の本体軸を追従し、右側の第2面で終了する。
【0130】
図4は、(光生成デバイス100であるか又は光生成デバイス100を備える)レトロフィットランプの一実施形態を概略的に示す。
【0131】
用語「複数」は、2つ以上を指す。
【0132】
本明細書の用語「実質的に(substantially)」又は「本質的に(essentially)」、及び同様の用語は、当業者には理解されるであろう。用語「実質的に」又は「本質的に」はまた、「全体的に(entirely)」、「完全に(completely)」、「全て(all)」などを伴う実施形態も含み得る。それゆえ、実施形態では、実質的に又は本質的にという形容詞はまた、削除される場合もある。適用可能な場合、用語「実質的に」又は用語「本質的に」はまた、95%以上、特に99%以上、更により特定的には99.5%以上などの、100%を含めた90%以上にも関連し得る。
【0133】
用語「備える(comprise)」はまた、用語「備える(comprises)」が「から成る(consists of)」を意味する実施形態も含む。
【0134】
用語「及び/又は」は、特に、「及び/又は」の前後で言及された項目のうちの1つ以上に関連する。例えば、語句「項目1及び/又は項目2」、及び同様の語句は、項目1及び項目2のうちの1つ以上に関連する場合もある。用語「含む(comprising)」は、一実施形態では、「から成る(consisting of)」を指す場合もあるが、別の実施形態ではまた、「少なくとも定義されている種、及びオプションとして1つ以上の他の種を包含する」も指す場合がある。
【0135】
更には、明細書本文及び請求項での、第1、第2、第3などの用語は、類似の要素を区別するために使用されるものであり、必ずしも、連続的又は時系列的な順序を説明するために使用されるものではない。そのように使用される用語は、適切な状況下で交換可能であり、本明細書で説明される本発明の実施形態は、本明細書で説明又は図示されるもの以外の、他の順序での動作が可能である点を理解されたい。
【0136】
本明細書では、デバイス、装置、又はシステムは、とりわけ、動作中について説明されてもよい。当業者には明らかとなるように、本発明は、動作の方法、又は動作中のデバイス、装置、若しくはシステムに限定されるものではない。
【0137】
上述の実施形態は、本発明を限定するものではなく、むしろ例示するものであり、当業者は、添付の請求項の範囲から逸脱することなく、多くの代替的実施形態を設計することが可能となる点に留意されたい。
【0138】
請求項では、括弧内のいかなる参照符号も、その請求項を限定するものとして解釈されるべきではない。
【0139】
動詞「備える、含む(to comprise)」及びその活用形の使用は、請求項に記述されたもの以外の要素又はステップが存在することを排除するものではない。文脈が明らかにそうではないことを必要としない限り、明細書本文及び請求項の全体を通して、単語「含む(comprise)」、「含んでいる(comprising)」などは、排他的又は網羅的な意味ではなく包括的な意味で、すなわち、「含むが、限定されない」という意味で解釈されたい。
【0140】
要素に先行する冠詞「1つの(a)」又は「1つの(an)」は、複数のそのような要素が存在することを排除するものではない。
【0141】
本発明は、いくつかの個別要素を含むハードウェアによって、及び、適切にプログラムされたコンピュータによって実施されてもよい。いくつかの手段を列挙する、デバイスの請求項、又は装置の請求項、又はシステムの請求項では、これらの手段のうちのいくつかは、1つの同一のハードウェア物品によって具現化されてもよい。特定の手段が、互いに異なる従属請求項内に列挙されているという単なる事実は、これらの手段の組み合わせが、有利に使用され得ないことを示すものではない。
【0142】
本発明はまた、デバイス、装置、若しくはシステムを制御し得るか、又は、本明細書で説明される方法若しくはプロセスを実行し得る、制御システムも提供する。また更には、本発明はまた、デバイス、装置、若しくはシステムに機能的に結合されている、又は、デバイス、装置、若しくはシステムによって含まれている、コンピュータ上で実行されると、そのようなデバイス、装置、若しくはシステムの1つ以上の制御可能要素を制御する、コンピュータプログラム製品も提供する。
【0143】
本発明は更に、明細書本文で説明される特徴及び/又は添付図面に示される特徴のうちの1つ以上を含む、デバイス、装置、若しくはシステムに適用される。本発明は更に、明細書本文で説明される特徴及び/又は添付図面に示される特徴のうちの1つ以上を含む、方法又はプロセスに関する。
【0144】
本特許で論じられている様々な態様は、更なる利点をもたらすために組み合わされることも可能である。更には、当業者は、実施形態が組み合わされることが可能であり、また、3つ以上の実施形態が組み合わされることも可能である点を理解するであろう。更には、特徴のうちのいくつかは、1つ以上の分割出願のための基礎を形成し得るものである。
【国際調査報告】