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特表2024-501720リソース割当てのための方法および装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-15
(54)【発明の名称】リソース割当てのための方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/27 20230101AFI20240105BHJP
   H04W 16/26 20090101ALI20240105BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20240105BHJP
   H04W 92/20 20090101ALI20240105BHJP
【FI】
H04W72/27
H04W16/26
H04W16/28
H04W92/20
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023540626
(86)(22)【出願日】2020-12-30
(85)【翻訳文提出日】2023-08-30
(86)【国際出願番号】 CN2020141396
(87)【国際公開番号】W WO2022141195
(87)【国際公開日】2022-07-07
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523107950
【氏名又は名称】レノボ・(ベイジン)・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(72)【発明者】
【氏名】ホンメイ・リュウ
(72)【発明者】
【氏名】ジ・ヤン
(72)【発明者】
【氏名】ユアンタオ・ジャン
(72)【発明者】
【氏名】リアンハイ・ウー
(72)【発明者】
【氏名】ハイミン・ワン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE06
5K067EE08
5K067EE10
(57)【要約】
本出願の実施形態は、リソース割当てのための方法および装置に関する。本出願の例示的な方法は、第1のノードから、第2のノードの第1のリンクに関する第1の空間領域フィルタ構成情報および第1の復調用参照信号(DMRS)構成情報のうちの少なくとも1つを示す少なくとも1つのシグナリングを受信するステップと、第2のノードのデータを受信するかまたは送信するステップであって、第1のリンクは第2のリンクと同一であるかまたは異なる、ステップとを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のノードから、第2のノードの第1のリンクに関する第1の空間領域フィルタ構成情報および第1の復調用参照信号(DMRS)構成情報のうちの少なくとも1つを示す少なくとも1つのシグナリングを受信するステップと、
前記第2のノードの第2のリンクにおいてデータを受信するかまたは送信するステップであって、前記第1のリンクは前記第2のリンクと同一であるかまたは異なる、ステップとを含む
方法。
【請求項2】
前記少なくとも1つのシグナリングが、グループに共通のダウンリンク制御情報(DCI)シグナリングまたは準静的シグナリングのうちの少なくとも1つである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のDMRS構成情報が、DMRSコード分割多重伝送(CDM)グループ、少なくとも1つのDMRSポートインデックス、および複数のフロントロードDMRSシンボルのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のリンクまたは前記第2のリンクが前記第1のノードと前記第2のノードとの間のリンクである、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のリンクまたは前記第2のリンクが、前記第2のノードと、前記第1のノードとは異なる第3のノードとの間のリンクである、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のリンクが前記第2のリンクとは異なり、
前記第1の空間領域フィルタ構成情報に基づき、前記第2のノードの前記第2のリンクに関する第2の空間領域フィルタ構成情報を決定するステップと、
前記第1のDMRS構成情報に基づき、前記第2のリンクに関する第2のDMRS構成情報を決定するステップと
のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の空間領域フィルタ構成情報が、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)リソースインデックスと、同期信号ブロック(SSB)インデックスと、サウンディング参照信号(SRS)リソースインデックスとのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第1の空間領域フィルタ構成情報が、1つまたは複数のプリコーディング行列インジケータ(PMI)インデックスを含む第1のPMIインデックスのサブセットを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記第1のPMIインデックスのサブセットが、事前に定義されたPMIセットから選択されるか、または無線リソース制御(RRC)シグナリングもしくはメディアアクセス制御(MAC)の制御要素(CE)によって構成される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第1の空間領域フィルタ構成情報と前記第1のDMRS構成情報とのうちの少なくとも1つが、搬送波成分(CC)ごとまたは帯域幅部分(BWP)ごとに構成される、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記第1の空間領域フィルタ構成情報と前記第1のDMRS構成情報とのうちの少なくとも1つが、少なくとも1つの時間領域リソースに関するものであり、前記時間領域リソースまたは前記少なくとも1つの時間領域リソースの時間領域粒度が、事前に定義されているか、または無線リソース制御(RRC)シグナリングもしくはメディアアクセス制御(MAC)の制御要素(CE)によって構成される、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記時間領域粒度の単位または前記時間領域リソースの単位が絶対値である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記時間領域粒度の単位または前記時間領域リソースの単位がサブキャリア間隔(SCS)に関するスロットまたはシンボルである、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記SCSが、無線リソース制御(RRC)シグナリングまたはメディアアクセス制御(MAC)の制御要素(CE)によって構成される、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
コンピュータ実行命令を記憶した少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読媒体と、
少なくとも1つの受信器と、
少なくとも1つの送信器と、
前記少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読媒体、前記少なくとも1つの受信器および前記少なくとも1つの送信器に結合された少なくとも1つのプロセッサと
を備える装置であって、
前記コンピュータ実行命令が、前記少なくとも1つの受信器、前記少なくとも1つの送信器および前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、請求項1から14のいずれか一項に記載の方法を実施するようにプログラムされている、
装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願の実施形態は、無線通信技術に関し、たとえば無線アクセスバックホール統合伝送(IAB)ネットワークにおけるリソース割当てのための方法および装置に特に関する。
【背景技術】
【0002】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))の無線通信システムでは、中継ノード(RN)の配備が奨励されている。RNを配備する目的の1つには、カバレッジホール内に、またはBSから遠く位置し、信号品質が比較的低くなってしまうモバイルデバイス(ユーザ機器(UE)としても知られている)のスループットを改善して、基地局(BS、4GネットワークにおけるeNBまたは5GネットワークにおけるgNBとも称される)のカバレッジエリアを拡張することがある。
【0003】
RNを利用する無線通信システムでは、少なくとも1つのRNに対する接続を提供することができるBSは、ドナーBS(またはドナーノードもしくはドナー)と称される。RNは、バックホールリンクによってドナーBSに接続される。RNは、ドナーBSに達する前に1つまたは複数のRNを通ってホップしてよく、またはドナーBSに直接接続されてもよい。新無線(NR)通信ネットワークに関して、3GPPは、マルチホップ中継をサポートするためのIABアーキテクチャを構想しており、これにおいて、マルチコネクティビティを伴うドナーノードもIABノードによってサポートされる。すなわち、IABノードは、複数の親IABノード(「サービングIABノード」とも称される)経由で、ドナーBSへの複数の有効なルートを有する。
【0004】
R17のIABワークアイテム記述(WID)によれば、IABノードの親リンクと子リンクとの間で空間分割多重伝送(SDM)がサポートされる。たとえば、IABノードの親リンクにおける、たとえば空間領域フィルタ割当て、復調用参照信号(DMRS)割当てなどのリソース割当てが、IABノードの子リンク上のリソース割当てに対して影響を及ぼす。IABアーキテクチャにおけるSDMの下の研究課題は、すべて調査されて解決されるべきである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本出願の実施形態は、少なくともIABネットワークにおけるSDMの下のシナリオに適応可能なリソース割当てのための方法および装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本出願のいくつかの実施形態によれば、例示的な方法は、第1のノードから、第2のノードの第1のリンクに関する第1の空間領域フィルタ構成情報および第1のDMRS構成情報のうちの少なくとも1つを示す少なくとも1つのシグナリングを受信するステップと、第2のノードの第2のリンクにおいてデータを受信するかまたは送信するステップであって、第1のリンクは第2のリンクと同一であるかまたは異なる、ステップとを含み得る。
【0007】
本出願のいくつかの他の実施形態によれば、別の例示的な方法は、第1のノードから、第2のノードの第1のリンクに関する第1の空間領域フィルタ構成情報および第1のDMRS構成情報のうちの少なくとも1つを示す少なくとも1つのシグナリングを送信するステップと、第2のノードの第2のリンクにおいてデータを送信するかまたは受信するステップであって、第1のリンクは第2のリンクと同一であるかまたは異なる、ステップとを含み得る。
【0008】
本出願のいくつかの実施形態では、少なくとも1つのシグナリングは、グループに共通のダウンリンク制御情報(DCI)シグナリング、または準静的シグナリングのうちの少なくとも1つである。第1のDMRS構成情報は、DMRSコード分割多重伝送(CDM)グループ、少なくとも1つのDMRSポートインデックス、および複数のフロントロードDMRSシンボルのうちの少なくとも1つを含む。本出願のいくつかの実施形態によれば、DMRS CDMグループは、ダウンリンクDMRSまたはアップリンクDMRSに関連付けられる。第2のノードの観点からすれば、第1のリンクまたは第2のリンクは、本出願のいくつかの実施形態では、第1のノードと第2のノードとの間のリンクであり得るが、第1のリンクまたは第2のリンクは、本出願のいくつかの他の実施形態では、第2のノードと、第1のノードとは異なる第3のノードとの間のリンクであり得る。しかしながら、第1のノードの観点からすれば、第1のリンクは、本出願のいくつかの実施形態では、第1のノードと第2のノードとの間のリンク、または第2のノードと、第1のノードとは異なる第3のノードとの間のリンクであり得、第2のリンクは、本出願のいくつかの実施形態では、第1のノードと第2のノードとの間のリンクであり得るが、第2のリンクは、第2のノードと、第1のノードとは異なる第3のノードとの間のリンクではあり得ない。
【0009】
本出願のいくつかの実施形態では、第1のリンクが第2のリンクと異なるとき、方法は、第1の空間領域フィルタ構成情報に基づき、第2のノードの第2のリンクに関する第2の空間領域フィルタ構成情報を決定するステップと、第1のDMRS構成情報に基づき、第2のリンクに関する第2のDMRS構成情報を決定するステップとのうちの少なくとも1つを含む。
【0010】
本出願のいくつかの実施形態では、第1の空間領域フィルタ構成情報は、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)リソースインデックスと、同期信号ブロック(SSB)インデックスと、サウンディング参照信号(SRS)リソースインデックスとのうちの少なくとも1つを含む。本出願のいくつかの他の実施形態では、第1の空間領域フィルタ構成情報は、1つまたは複数のプリコーディング行列インジケータ(PMI)インデックスを含む第1のPMIインデックスのサブセットを含む。本出願のいくつかの実施形態によれば、第1のPMIインデックスのサブセットはPMIセットから選択される。PMIセットは、事前に定義されてよく、あるいはリソース制御(RRC)シグナリングまたはメディアアクセス制御(MAC)制御要素(CE)によって構成されてよい。
【0011】
本出願のいくつかの実施形態では、第1の空間領域フィルタ構成情報と第1のDMRS構成情報とのうちの少なくとも1つが、搬送波成分(CC)ごとまたは帯域幅部分(BWP)ごとに構成される。
【0012】
本出願のいくつかの実施形態では、第1の空間領域フィルタ構成情報と第1のDMRS構成情報とのうちの少なくとも1つが、少なくとも1つの時間領域リソースに関するものであり、時間領域リソースまたは少なくとも1つの時間領域リソースの時間領域粒度粒度は、事前に定義されているか、またはRRCシグナリングもしくはMAC CEによって構成される。時間領域粒度の単位または時間領域リソースの単位は、本出願のいくつかの実施形態では絶対値であるが、時間領域粒度の単位または時間領域リソースの単位は、いくつかの他の実施形態では、サブキャリア間隔(SCS)に関するスロットまたはシンボルである。SCSは、RRCシグナリングまたはMAC CEによって構成され、少なくとも1つのシグナリングが受信されたとき、帯域幅部分(BWP)の構成によって決定される。
【0013】
本出願のいくつかの実施形態は装置も提供し、この装置は、コンピュータ実行命令を記憶した少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読媒体と、少なくとも1つの受信回路と、少なくとも1つの送信回路と、少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読媒体、少なくとも1つの受信回路および少なくとも1つの送信回路に結合された少なくとも1つのプロセッサとを含む。コンピュータ実行命令は、少なくとも1つの受信回路、少なくとも1つの送信回路および少なくとも1つのプロセッサを用いて上述の任意の方法を実施するようにプログラムされる。
【0014】
本出願の実施形態は、リソース割当てのための技術的解決策、特にIABアーキテクチャにおけるSDMの下の方法および装置を提供するものであり、したがって5G NRの実装形態を助長し、かつ改善することができる。
【0015】
本出願の利益および機能が得られるやり方を説明するために、添付図に示される特定の実施形態を参照しながら本出願が説明される。これらの図は、本出願の例示の実施形態を表すのみであり、したがって、出願の範囲を制限するものと見なされるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1A】本出願のいくつかの実施形態による例示的なIABシステムを示す図である。
図1B】本出願のいくつかの他の実施形態による例示的なIABシステムを示す図である。
図2】本出願のいくつかの実施形態によるリソース割当てのための方法の例示的な流れ図である。
図3】本出願のいくつかの実施形態によるインデックスと空間領域フィルタとの間の例示的なマッピング(またはRSインデックスもしくはRSインデックスセット)を示す図である。
図4】本出願のいくつかの実施形態による、図3に示されたインデックスと空間領域フィルタとの間のマッピング(またはRSインデックスもしくはRSインデックスセット)に基づく、種々の時間領域粒度を用いる例示的なリソース割当てを示す図である。
図5】本出願のいくつかの実施形態によるリソース割当てのための方法の例示的な流れ図である。
図6】本出願のいくつかの実施形態による装置の例示的なブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
添付図の詳細な説明は、本出願の現在好ましい実施形態の説明として意図されており、本出願が実施され得る唯一の形態を表すようには意図されていない。本出願の趣旨および範囲の内部に包含されるように意図された種々の実施形態によって、同一または同等の機能が達成され得ることを理解されたい。
【0018】
次に、添付図面に例が示されている、本出願のいくつかの実施形態を詳細に参照する。理解を容易にするために、3GPP 5G、3GPPロングタームエボリューション(LTE)リリース8などの特定のネットワークアーキテクチャおよび新規のサービスシナリオの下で実施形態が提供される。当業者なら、ネットワークアーキテクチャおよび新規のサービスシナリオの発展に伴って、本出願の実施形態が類似の技術的問題にも適用可能になり、なおまた、本出願において列挙された用語法は変化する可能性があるが、そのことが本出願の原理に影響を及ぼすべきではないことがよく分かるはずである。
【0019】
図1Aは、本出願のいくつかの実施形態による例示的なIABシステム100を示す。
【0020】
図1Aを参照して、IABシステム100は、IABドナーノード(たとえばドナーノード110)、いくつかのIABノード(たとえばIABノード120A、IABノード120B、IABノード120C、およびIABノード120D)、およびいくつかのUE(たとえばUE130AおよびUE130B)を含み得る。図1Aには、単に簡単にするために1つのドナーノードしか示されていないが、本出願のいくつかの他の実施形態では、IABシステム100がより多くのドナーノードを含み得ることが企図される。同様に、図1Aには、単に簡単にするために4つのIABノードしか示されていないが、本出願のいくつかの他の実施形態では、IABシステム100は、より多くのIABノードまたはより少ないIABノードを含み得ることが企図される。図1Aには、単に簡単にするために2つのUEしか示されていないが、本出願のいくつかの他の実施形態では、IABシステム100は、より多くのUEまたはより少ないUEを含み得ることが企図される。
【0021】
IABノード120Aはドナーノード110に直接接続されている。IABノード120Dはドナーノード110に直接接続されている。この例では、ドナーノード110は、IABノード120Aの親ノードであり、IABノード120Dの親ノードでもある。IABノード120Aおよび120Dはドナーノード110の子ノードである。ドナーノード110とIABノード120Aとの間のリンク180Aは、IABノード120Aの親リンクである。ドナーノード110とIABノード120Dとの間のリンク180Cは、IABノード120Dの親リンクである。IABノード120Aは、本出願のいくつかの他の実施形態によれば、ドナーノード110以外のドナーノードに接続され得る。IABノード120Dは、本出願のいくつかの他の実施形態によれば、ドナーノード110以外のドナーノードに接続され得る。
【0022】
IABノード120Cは、IABノード120Dをホップすることによってドナーノード110に達することができる。IABノード120DはIABノード120Cの親ノードであり、IABノード120CはIABノード120Dの子ノードである。IABノード120DとIABノード120Cとの間のリンク180Dは、IABノード120Dの子リンクであり、IABノード120Cの親リンクでもある。
【0023】
IABノード120Bは、IABノード120CおよびIABノード120Dをホップすることによってドナーノード110に達することができる。IABノード120CおよびIABノード120DはIABノード120Bの上流ノードであり、IABノード120CはIABノード120Bの親ノードである。言い換えれば、IABノード120BはIABノード120Cの子ノードである。IABノード120BおよびIABノード120Cは、IABノード120Dの下流ノードである。IABノード120CとIABノード120Bとの間のリンク180Eは、IABノード120Cの子リンクであり、IABノード120Bの親リンクでもある。
【0024】
UE130Aは、リンク180BによってIABノード120Aに直接接続されており、UE130Bはリンク180FによってIABノード120Bに直接接続されている。言い換えれば、UE130AおよびUE130Bは、それぞれIABノード120AおよびIABノード120Bによってサーブされる。本出願のいくつかの他の実施形態では、UE130AおよびUE130Bは、それぞれIABノード120AおよびIABノード120Bの子ノードと称されることもある。リンク180BはIABノード120Aの子リンクである。リンク180FはIABノード120Bの子リンクである。
【0025】
本出願のいくつかの他の実施形態によれば、IABノード120A、IABノード120B、IABノード120C、およびIABノード120Dの各々が1つまたは複数のUEに直接接続され得る。
【0026】
本出願のいくつかの他の実施形態によれば、IABノード120A、IABノード120B、IABノード120C、およびIABノード120Dの各々が1つまたは複数のIABノードに直接接続され得る。
【0027】
図1Bは、本出願のいくつかの実施形態による例示的なIABシステム100Aを示す。
【0028】
図1Bを参照して、IABシステム100Aは、IABドナー140、IABノード150A、IABノード150B、UE160A、UE160B、UE160Cおよび次世代コア(NGC)170を含み得る。
【0029】
IABノード150AおよびIABノード150Bの各々が、分散型ユニット(DU)およびモバイル端末(MT)を含み得る。本出願の文脈では、MTは、IABドナーまたは他のIABノードへのバックホールUuインターフェースの無線インターフェースレイヤを終結するIABノード内の機能と称される。IABノードは、MT機能によって上流のIABノードまたはBS(たとえばIABドナー)に接続され得る。IABノードは、DUによってUEまたは下流のIABノードに接続され得る。UEはIAB MTとも称され得る。
【0030】
IABノード150Aは、MT152Aによって上流のIABノード(たとえばIABノード150B)に接続され得る。IABノード150Aは、DU151AによってUE160Aに接続され得る。
【0031】
IABノード150Bは、MT152Bによって上流のIABノードまたはIABドナー140に接続され得る。IABノード150Bは、DU151BによってUE160Bに接続され得る。IABノード150Bは、DU151Bによって下流のIABノード(たとえばIABノード150A)に接続され得る。
【0032】
本出願のいくつかの実施形態では、図1Bに示されるIABノードはレイヤ2(L2)IABノードを含み得る。
【0033】
図1Aに戻って、IABノード(たとえばIABノード120A、IABノード120B、IABノード120C、およびIABノード120D)はL2 IABノードを含み得る。
【0034】
図1Bを参照して、BS(たとえばIABドナー140)は、下流のIABノードのUEおよびMTをサポートするための少なくとも1つのDUを含み得る。IABドナー140に含まれる集中型ユニット(CU)141は、すべてのIABノード(たとえばIABノード150AおよびIABノード150B)のDUおよびIABドナー140内のDU(たとえばDU142)を制御する。IABドナーのDUとCUとは、共同設置されてよく、または異なる位置に配置されてもよい。IABドナーのDUとCUとは、F1インターフェースを介して接続されている。言い換えれば、F1インターフェースは、IABドナーのCUとDUとを相互接続するための手段をもたらす。F1応用プロトコル(F1AP)は、ある特定のF1APシグナリングプロシージャによって、F1インターフェースの機能をサポートする。
【0035】
本出願のいくつかの実施形態では、IABドナー140のCU 141は、BSの無線リソース制御(RRC)レイヤ、サービスデータ調節プロトコル(SDAP)レイヤおよびパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)レイヤをホスティングする論理ノードである。BSのDUは、BSの無線リンク制御(RLC)レイヤ、メディアアクセス制御(MAC)レイヤおよび物理レイヤ(PHY)をホスティングする論理ノードである。1つのセルをサポートするのは、BSのたった1つのDUまたはIABノードの1つのDUである。
【0036】
IAB WIDのR17によってサポートされることになる、IABノードの親リンクと子リンクとの間のSDMは、主に、a)親リンクと子リンクとの間の異なる空間領域フィルタ/プリコーディング行列インジケータ(PMI)対がシステム性能に及ぼす影響は異なり、たとえば、親リンク上の空間領域フィルタ割当ては、子リンクに対する空間領域フィルタ割当てに影響することと、b)親リンクと子リンクとの同時の送信または受信のために別々のDMRSポートが使用されることとに関する。
【0037】
空間領域フィルタ割当てに関して、IAB MTの観点から、MAC CEによるPDCCH空間領域フィルタ指示機構およびDCIによるPDSCH空間領域フィルタ指示機構が既存である。しかしながら、PDCCH送信があるかどうかは、IAB MTではブラインド復号によって検知され、PDSCH空間領域情報は全く動的に示される。したがって、IABノードにとって、動的指示およびブラインド復号に対処して、子リンク空間領域フィルタを決定し、割り当てることは困難である。
【0038】
一方、NRのR15およびR16では、DMRS割当てに関して、DMRS CDMグループおよび複数のフロントロードDMRSシンボル(「DMRSシンボルの最大長」とも称される)は動的に構成される。これは、IABノードは子リンク上で動的スケジューリングを実行することができず、その親リンクの構成情報を待たなければならないことを意味する。
【0039】
上記のことからして、IABネットワークにおける空間領域フィルタ割当ておよびDMRS割当てを含むリソース割当て機構は、IABノードの親リンクと子リンクとの間のSDMをサポートするように再設計されるべきである。本明細書では(明細書を通して)、「空間領域フィルタ」という専門用語は、「ビーム」、「空間領域情報」、「空間関連情報」または「送信構成指示(TCI)状態」などと表され得る。たとえば、空間領域フィルタまたはビームは、いくつかのシナリオでは参照信号(RS)リソースであり得る。
【0040】
図2は、本出願のいくつかの実施形態によるリソース割当てのための例示的な方法の流れ図を示す。示された方法は、たとえばIABノード120CのMTまたはUE130AなどのIAB MTにおいて実施され得る。本出願のいくつかの他の実施形態では、示された方法は、たとえばIABノード120CなどのDUであるIAB DUにおいて実施され得る。当業者なら、この方法は、類似の機能を有する他の装置によって実施されることを理解することができる。
【0041】
図2に示されるように、ステップ201において、第1のノードからの、第2のノードの第1のリンクに関する第1の空間領域フィルタ構成情報と第1のDMRS構成情報とのうちの少なくとも1つを示す少なくとも1つのシグナリングが、たとえば第2のノードによって受信される。本出願のいくつかの実施形態では、第1のノードは、第2のノードの第1のリンクに関する第1の空間領域フィルタ構成情報および第1のDMRS構成情報を構成し得る。第1のノードは、第2のノード(または第2のノードのMT)の親ノード(または親ノードのDU)でよい。第2のノードの第1のリンクは、第1のノードと第2のノードとの間のリンクでよく、または第1のノードとは異なる第3のノードと第2のノードとの間のリンクでもよい。本出願のいくつかの実施形態では、第3のノード(または第3のノードのMT)は、第2のノードの子ノード(または子ノードのMT)でよい。たとえば、図1Bに示されるように、第1のノードはIABノード140(またはIABノード140のDU142)でよく、第2のノードはIABノード150B(またはIABノード150BのMT152B)であり、第3のノードはIABノード150A(またはIABノード150AのMT152A)である。
【0042】
具体的には、IABネットワークにおいて、IABノードの親リンクおよび子リンクのうちの少なくとも1つにおけるリソース割当てが、IABノードの親IABノードから示され得、これによって、IABノードの親リンクと子リンクとの間のSDMを効率的にすることができる。たとえば、IABノードの親ノードは、IABノードの親リンクに関する空間領域フィルタ構成情報およびDMRS構成情報を構成し得る。この場合、親ノードは、親リンクに関する空間領域フィルタ構成情報およびDMRS構成情報を含む、親リンクに関するリソース割当て情報を、IABノードのMTに送信してよい。本出願のいくつかの他の実施形態では、IABノードの親ノードは、IABノードの子リンクに関する空間領域フィルタ構成情報およびDMRS構成情報を構成し得る。この場合、親ノードは、子リンクに関する空間領域フィルタ構成情報およびDMRS構成情報を含む、子リンクに関するリソース割当て情報を、IABノードのDUに送信してよい。本出願の、いくつかのさらに他の実施形態では、親ノードは、親リンクと子リンクとの両方に関する空間領域フィルタ構成情報およびDMRS構成情報を構成して、それぞれIABノードのMTおよびDUに送信してよい。
【0043】
本出願のいくつかの実施形態では、少なくとも1つのシグナリングは、グループに共通のDCI、または準静的シグナリングのうちの少なくとも1つである。準静的シグナリングは、RRCシグナリング、MAC CEまたは他の準静的シグナリングでよい。たとえば、少なくとも1つのシグナリングは、UEのグループに関する第1の空間領域フィルタ構成情報を示すためのグループに共通のDCIでよい。別の例では、少なくとも1つのシグナリングは、特定のUEに関する少なくとも1つのRRCシグナリング、MAC CEまたは他の準静的シグナリングでよい。複数のシグナリングがあるとき、各シグナリングのタイプは同一でも異なってもよい。たとえば、第1の空間領域フィルタ構成情報および第1のDMRS構成情報を示すために、RRCシグナリングとMAC CEとの両方が使用され得る。たとえばグループに共通のDCIといったグループに共通のシグナリング、またはたとえばRRCシグナリングおよびMAC CEなどの準静的シグナリングによって、IABノードは、いつでもその親リンクの構成情報を待つのではなく、動的スケジューリングを実行することができる。
【0044】
本出願のいくつかの実施形態によれば、第1の空間領域フィルタ構成情報は、ビームもしくは少なくとも1つのビームを含むビームセットまたはRSインデックスもしくはRSインデックスセットであり得る少なくとも1つの空間領域フィルタを示してよい。たとえば、第1の空間領域フィルタ構成情報は、CSI-RSリソースインデックス、SSBインデックスおよびSRSリソースインデックスのうちの少なくとも1つを含み得る。示された少なくとも1つの空間領域フィルタに関して、第1のリンクに関するインデックスと空間領域フィルタ(またはRSインデックスまたはRSセットインデックス)との間のマッピングは、RRCシグナリングおよびMAC CEのうちの少なくとも1つによって、空間フィルタ指示に関するビットが固定され得るように構成され得る。
【0045】
図3は、本出願のいくつかの実施形態によるインデックスと空間領域フィルタとの間の例示的なマッピング(またはRSインデックスもしくはRSインデックスセット)を示す。具体的には、図3において、index#0は非ゼロパワー(NZP)のCSI-RS#2に関連付けられ、index#1はNZPのCSI-RS#1およびNZPのCSI-RS#3に関連付けられ、index#2は、NZPのCSI-RS#5、NZPのCSI-RS#6およびNZPのCSI-RS#7にマッピングされており、index#3はSSB#8にマッピングされている。
【0046】
本出願のいくつかの他の実施形態によれば、第1の空間領域フィルタ構成情報は、1つまたは複数のPMIインデックスを含む第1のPMIインデックスのサブセットを含む。第1のPMIインデックスのサブセットは、PMIセット(コードブックとも称される)から選択され、PMIセットは、事前に定義され得、またはRRCシグナリングもしくはMAC CEによって構成されてもよい。同様に、インデックスとPMIとの間のマッピングは、index#0がPMI#1にマッピングされ得、index#1がPMI#5、PMI#7およびPMI#8にマッピングされ得る、などでよい。
【0047】
第1のDMRS構成情報に関しては、DMRS CDMグループ、少なくとも1つのDMRSポートインデックス、および複数のフロントロードDMRSシンボルのうちの少なくとも1つを含み得る。たとえば、本出願のいくつかの実施形態では、第1のDMRS構成情報は、DMRS CDMグループおよび複数のフロントロードDMRSシンボルを含み得る。
【0048】
本出願のいくつかの実施形態によれば、DMRS CDMグループは、ダウンリンクDMRSまたはアップリンクDMRSに関連付けられる。DMRS構成タイプ1について高々2つのDMRS CDMグループがあり、DMRS構成タイプ2について高々3つのDMRS CDMグループがある。DMRS CDMグループは、時間領域および周波数領域に4つのリソース要素を含有し得、4つのリソース要素に関して、周波数領域直交カバーコード(FD-OCC)および時間領域直交カバーコード(TD-OCC)が採用される。たとえば、IABノードの親リンク用に、IABノードの親ノードからIABノードに、CDM group#0が示され得る。本出願のいくつかの他の実施形態では、CDM group#0およびCDM group#1が、親リンク用に使用されるように示され得る。IABノードは、親リンク用のDMRS CDMグループ指示を用いて親リンクのDMRS CDMグループに関連したDMRSポートを回避することにより、その子リンク用にDMRS CDMグループを割り当てることができる。その一方で、IABノードは、子リンクにおけるデータ送受信のために、親リンクのDMRSポートに関連したリソース要素の使用を回避することができる。たとえば、IABノードの子リンク用に、IABノードの親ノードからIABノードに、CDM group#1が示され得る。本出願のいくつかの他の実施形態では、子リンク用に使用されるように、CDM group#1およびCDM group#2が示され得る。IABノードは、それに応じて、その子リンク用に、子リンク用のDMRS CDMグループ指示を用いてDMRS CDMグループを割り当てることができる。
【0049】
レガシー3GPPリリースでは、フロントロードDMRSシンボルの数は、RRCシグナリングによってフロントロードDMRSシンボルの最大数を構成するステップと、DCIによってフロントロードDMRSシンボルの実際の数を示すステップとの2つのステップによって示される。フロントロードDMRSシンボルの最大数は、1または2であり得る。フロントロードDMRSシンボルの最大数が「1」であるとき、DMRS用に使用され得るフロントロードシンボルは高々1つであることを意味する。したがって、DMRS用の動的DCIによってさらに示され得るフロントロードシンボルは1つだけである。フロントロードDMRSシンボルの最大数が「2」であるとき、DMRS用に使用され得るフロントロードシンボルは高々2つであることを意味する。そこで、DMRS用の動的DCIによって1つまたは2つのフロントロードシンボルが構成され得る。
【0050】
本出願のいくつかの実施形態によれば、IABネットワークにおいて、IABノードの親ノードは、準静的シグナリングまたはグループに共通のDCIによって、親リンクまたは親リンクと子リンクとの両方に関するフロントロードDMRSシンボルの数をIABノードに示し得る。フロントロードDMRSシンボルの示された数は、親ノードによってスケジューリングされた親リンクとIABノードによってスケジューリングされた子リンクとの両方のために使用されることになる。フロントロードDMRSシンボルの示された数は、DMRSの送信および/または受信のために使用される実際の数である。あるいは、IABノードの親ノードは、準静的シグナリングまたはグループに共通のDCIによって、子リンク用のフロントロードDMRSシンボルの数も示し得る。
【0051】
あるいは、IABネットワークにおいて、IABノードの親ノードは、準静的シグナリングまたはグループに共通のDCIによって、親リンク用の少なくとも1つのDMRSポートインデックスを示してよい。示されたDMRSポートインデックスは、親ノードによってスケジューリングされた両方の親リンク用に使用されることになる。あるいは、IABノードの親ノードは、準静的シグナリングまたはグループに共通のDCIによって子リンク用の少なくとも1つのDMRSポートインデックスを示してもよく、それに応じて、IABノードは、子リンク上でスケジューリングを実行することができる。
【0052】
本出願のいくつかの実施形態では、第1の空間領域フィルタ構成情報と第1のDMRS構成情報とのうちの少なくとも1つが、CCごとまたはBWPごとに構成される。すなわち、周波数領域において、それぞれのCCまたはBWPが、個別の第1の空間領域フィルタ構成情報および/または第1のDMRS構成情報を有することになる。
【0053】
時間領域において、リソース割当てには、受信された第1の空間領域フィルタ構成情報および第1のDMRS構成情報のうちの少なくとも1つが、新規に受信された関連する構成情報によって更新されるまで有効であることと、受信された第1の空間領域フィルタ構成情報と第1のDMRS構成情報とのうちの少なくとも1つが、少なくとも1つの時間領域リソース用に有効であることとの2つの選択肢がある。時間領域リソースまたは少なくとも1つの時間領域リソースの時間領域粒度は、事前に定義されてよく、またはRRCシグナリングもしくはMAC CEによって構成されてもよい。本出願のいくつかの実施形態では、時間領域粒度の単位または時間領域リソースの単位は、たとえば「ms」、または「s」または「μs」などの単位の絶対時間値であり得る。本出願のいくつかの他の実施形態では、時間領域粒度の単位または時間領域リソースの単位は、SCSに関するスロットまたはシンボルであり得る。SCSは、RRCシグナリングまたはMAC CEによって構成されてよく、リソース割当てを示すための少なくとも1つのシグナリングが受信されたとき、BWP構成によって決定される。
【0054】
図4は、本出願のいくつかの実施形態による、図3に示されたインデックスと空間領域フィルタとの間のマッピング(またはRSインデックスもしくはRSインデックスセット)に基づく、種々の時間領域粒度を用いる例示的なリソース割当てを示す。
【0055】
具体的には、図4に示されるように、2つのBWP、すなわち、BWP#0およびBWP#1があり、BPW#0は、30KHzのSCSを用いるBWP再構成の前のBWP#0と、15KHzのSCSを用いるBWP再構成の前のBPW#0とをさらに含み、BPW#1は、15KHzのSCSを用いるBWP再構成の前のBWP#1と、15KHzのSCSを用いるBWP再構成の前のBPW#1とをさらに含む。グループに共通のDCIが最初にt0において受信され、次いで、新規のグループに共通のDCIがt2において受信される。t1において、BWP#0用の15KHzのSCSを用いるBWP再構成およびBWP#1用の15KHzのSCSを用いるBWP再構成が、それぞれ受信される。
【0056】
本出願のいくつかの実施形態によれば、時間領域粒度または時間領域リソースの単位は、たとえば「s」、「ms」、「μs」などの絶対時間値である。たとえば、最初に時間領域粒度が1msに構成され得、BWP#0の時間領域リソースの数が6msに構成され得ると想定される。次いで、BWP#0に関して、t0におけるグループに共通のDCI受信を考えると、t0とt2との間の時間領域粒度は1msであり、空間領域フィルタ構成情報またはDMRS構成情報を示すためのインデックスの数は6(6ms/1ms=6)である。t2におけるグループに共通のDCI受信を考えると、BWP#0に関して、t2の後の時間領域粒度は1msであり、空間領域フィルタ構成情報またはDMRS構成情報を示すためのインデックスの数は6(6ms/1ms=6)である。別の例では、BWP#0に関して、t0とt2との間の時間領域粒度はやはり1msであるが、時間領域リソースの数は6msではなく8msであり、そこで、空間領域フィルタ構成情報またはDMRS構成情報を示すためのインデックスの数は8(8ms/1ms=8)であると想定される。8は、t0およびt2におけるグループに共通のDCIの間の時間領域リソースの数よりも多いので、たとえばt2の後の最初の2msといった、t0におけるグループに共通のDCIとt2におけるグループに共通のDCIとの両方によって示される、オーバラップする時間領域リソースがいくつか存在する。したがって、t0におけるグループに共通のDCIとt2におけるグループに共通のDCIとの両方によって示された空間領域フィルタ構成情報またはDMRS構成情報は、オーバラップした時間領域リソースに同じであると想定される。同様に、BWP#1に関して、一例では時間領域粒度も1msに構成され、時間領域リソースの数は6msに構成される。そこで、t0とt2との間の時間領域粒度は1msとなり、t2における、グループに共通のDCIの、空間領域フィルタ構成情報またはDMRS構成情報を示すためのインデックスの数は6(6ms/1ms=6)となる。t2の後の時間領域粒度も1msとなり、t2における、グループに共通のDCIの、空間領域フィルタ構成情報またはDMRS構成情報を示すためのインデックスの数は6(6ms/1ms=6)となる。
【0057】
本出願のいくつかの実施形態によれば、時間領域粒度または時間領域リソースの単位はスロットまたはシンボルである。一例では、時間領域粒度を決定するためのSCSは、RRCシグナリングおよびMAC CEのうちの少なくとも1つによって構成されてよく、または15KHzに事前定義され得、また、スロットの数は1に構成され得る。たとえば、BWP#0の時間領域リソースの数は6msに構成されていると想定される。そこで、BWP#0に関して、t0におけるグループに共通のDCI受信を考えると、t0とt2との間の時間領域粒度は1ms(15KHzのSCSに基づき、1スロットは1ms)であり、空間領域フィルタ構成情報またはDMRS構成情報を示すためのインデックスの数は6(6ms/1ms=6)である。t2における、グループに共通のDCI受信を考えると、t2の後のBWP#0の時間領域粒度も1msであり、空間領域フィルタ構成情報またはDMRS構成情報を示すためのインデックスの数は6(6ms/1ms=6)である。別の例では、時間領域リソースの数は8msであり、t0とt2との間の時間領域粒度はやはり1msであると想定される。そこで、空間領域フィルタ構成情報またはDMRS構成情報を示すためのインデックスの数は8(8ms/1ms=8)である。8は、t0およびt2におけるグループに共通のDCIの間の時間領域リソースの数よりも多いので、たとえば、t2の後の最初の2msといった、t0におけるグループに共通のDCIとt2におけるグループに共通のDCIとの両方によって示される、オーバラップする時間領域リソースがいくつか存在する。t0におけるグループに共通のDCIとt2におけるグループに共通のDCIとの両方によって示された空間領域フィルタ構成情報およびDMRS構成情報は、オーバラップした時間領域リソースと同一であると想定される。同様に、BWP#1に関して、時間領域リソースの数は最初に6msに構成される。次いで、t0とt2との間の時間領域粒度は1msとなり、t1における、グループに共通のDCIの、空間領域フィルタ構成情報またはDMRS構成情報を示すためのインデックスの数は6(6ms/1ms=6)となり、t2の後の時間領域粒度も1msとなり、t2における、グループに共通のDCIの、空間領域フィルタ構成情報またはDMRS構成情報を示すためのインデックスの数は6(6ms/1ms=6)となる。
【0058】
SCSが、関連するBWPによって暗示的に決定される一方で、時間領域粒度または時間領域リソースの単位がスロットまたはシンボルであると、グループに共通のDCIが受信されたとき、SCSは対応するBWPのSCSによって決定される。時間領域における2つのグループに共通のDCI受信の間のRRCシグナリングによって、BWP再構成があり得る。しかしながら、時間領域粒度を決定するためのSCSは変化せず、そのため、空間領域フィルタを示すためのビット数は同一であり得る。したがって、時間t0におけるBWP#0については、(t0におけるSCS=30KHzを用いてBWP#0が構成されているので)参照SCSは30KHzであり、時間領域粒度は1スロット(30KHzのSCSについては1スロット=0.5msであり、たとえば図4におけるG1である)に構成される。時間t0におけるBWP#1については、参照SCSは15KHzであり、時間領域粒度は1スロット(15KHzのSCSについては1スロット=1msであり、たとえば図4におけるG2である)に構成される。時間t1におけるBWP#0については、BWP#0のSCSはBWP再構成によって30KHzに変更されるが、新規の、グループに共通のDCI受信がないので、時間領域粒度は同一(たとえば0.5ms)に保たれる。時間t1におけるBWP#1については、BWP再構成があってもSCSは引き続き同じ15KHzであり、時間領域粒度は、t0における、グループに共通のDCI受信を用いてSCSによって決定され、したがって、時間領域粒度は引き続き1ms(15KHzについては1スロット=1ms)である。時間t2におけるBWP#0については、新規の、グループに共通のDCIが受信され、BWP#0のSCSはBWP再構成によって以前に変更されているので15KHzである。時間領域粒度は、引き続き1つのスロットであれば、1ms、たとえばG3に相当する。t2におけるBWP#1については、新規の、グループに共通のDCIが受信され、BWP#1のSCSは15KHzである。時間領域粒度は、引き続き1つのスロットであれば、1ms、たとえばG3に相当する。時間領域リソースの数が6msであれば、BWP#0に関して、t0において受信された、グループに共通のDCIにおける空間領域フィルタ構成情報(または空間領域フィルタ、またはリソース)またはDMRS構成情報を示すためのインデックスの数は6(6=6ms/1スロット=30KHzのSCSについては6ms/0.5ms)であり、BWP#0に関して、t1において受信された、グループに共通のDCIにおける空間領域フィルタ構成情報またはDMRS構成情報を示すためのインデックスの数は、6(15KHzのSCSに関して、6=6ms/1スロット=6ms/1ms)である。時間領域リソースの数が6msであれば、BWP#1に関して、t0において受信された、グループに共通のDCIにおける空間領域フィルタ構成情報またはDMRS構成情報を示すためのインデックスの数は、6(15KHzのSCSに関して、6=6ms/1スロット=6ms/1ms)であり、BWP#1に関して、t1において受信された、グループに共通のDCIにおける空間領域フィルタ構成情報またはDMRS構成情報を示すためのインデックスの数は、6(15KHzのSCSに関して、6=6ms/1スロット=6ms/1ms)である。
【0059】
図2に戻って、ステップ203では、第2のノードの第2のリンク上のデータが、たとえば第2のノードにおいて受信されるかまたは送信される。第1のリンクは、第2のリンクと同一であるかまたは異なり、すなわち、第2のリンクは、第1のノードと第2のノードとの間のリンク、または第2のノードと、第1のノードとは異なる第3のノードとの間のリンクであり得る。第1のリンクが第2のリンクと異なるとき、方法は、第1の空間領域フィルタ構成情報に基づき、第2のノードの第2のリンクに関する第2の空間領域フィルタ構成情報を決定するステップと、第1のDMRS構成情報に基づき、第2のリンクに関する第2のDMRS構成情報を決定するステップとのうちの少なくとも1つをさらに含み得る。第2のノードは、第1の空間領域フィルタ構成情報および第1のDMRS構成情報に基づき、第1のノードと第2のノードとの間のリンクにおいてデータを送信したり受信したりすることができる。第2のノードは、第2の空間領域フィルタ構成情報および第2のDMRS構成情報に基づき、第2のノードと第3のノードとの間のリンクにおいてデータを送信したり受信したりすることができる。
【0060】
たとえば、第1のリンクが第2のリンクと異なるとき、第2のノードは、第1のリンクに関する第1の空間領域フィルタ構成情報および第1のDMRS構成情報に基づき、第2のリンクに関する第2の空間領域フィルタ構成情報および第2のDMRS構成情報を構成し得る。たとえば、第2の空間領域フィルタは、第2のノードの親リンクと子リンクとにおいて信号が同時に送信または受信され得るように構成され得る。あるいは、第2の空間領域フィルタが第1の空間領域フィルタとして構成され得る。DMRS構成に関して、第2のリンクに関するフロントロードシンボルの数は、第1のリンクのものと同一に構成され得る。DMRS構成に関して、TS 38.211のDMRS configuration#1の状況で、第1のリンク向けにCDM group#0が示されると、第2のリンク向けにCDM#1が示され得る。DMRS構成に関して、TS 38.211のDMRS configuration#2の状況で、第1のリンク向けにCDM group#0およびCDM group#1が示されると、第2のリンク向けにDMRS CDM#2が使用され得る。
【0061】
IABネットワークにおいて、IABノードの親ノードは、親リンクの構成情報、すなわちIABノードの親リンクに関する第1の空間領域フィルタ構成情報およびDMRS構成情報を構成し得る。IABノードは、IABノードの子リンクに関する第2の空間領域フィルタ構成情報および第2のDMRS構成情報を構成し得る。本出願のいくつかの他の実施形態では、IABノードの親ノードは、子リンクの構成情報、すなわちIABノードの子リンクに関する第1の空間領域フィルタ構成情報およびDMRS構成情報を構成し得る。IABノードは、子リンクに関する受信された構成情報に基づき、IABノードの子リンクに関する第2の空間領域フィルタ構成情報および第2のDMRS構成情報を決定し得る。あるいは、IABノードは、子リンクに関する受信された構成情報に基づき、IABノードの親リンクに関する第2の空間領域フィルタ構成情報および第2のDMRS構成情報も決定し得る。IABノードは、親リンクに関する空間領域フィルタ構成情報およびDMRS構成情報に基づき、親リンク上でデータを送信したり受信したりすることができる。IABノードは、子リンクに関する空間領域フィルタ構成情報およびDMRS構成情報に基づき、子リンク上でデータを送信したり受信したりすることができる。
【0062】
本出願の実施形態は、たとえばIABノードまたは同種のものの親ノード(または親ノードのDU)といった第1のノード側における、リソース割当てに関連するプロシージャも示す。たとえば、図5は、本出願のいくつかの他の実施形態によるリソース割当てのための例示的な方法を示す流れ図である。第1のノード側と第2のノード側との間の一致を考慮に入れて、第1のノード側における例示的なプロシージャが簡単に示される。
【0063】
図5に示されるように、ステップ501において、第1のノードからの、第2のノードの第1のリンクに関する第1の空間領域フィルタ構成情報と第1のDMRS構成情報とのうちの少なくとも1つを示す少なくとも1つのシグナリングが、たとえば第2のノードに送信される。本出願のいくつかの実施形態では、第1のノードは、第2のノードの第1のリンクに関する第1の空間領域フィルタ構成情報および第1のDMRS構成情報を構成し得る。第1のノードは、第2のノード(または第2のノードのMT)の親ノード(または親ノードのDU)でよい。第2のノードの第1のリンクは、第1のノードと第2のノードとの間のリンク、または第2のノードと第3のノード(もしくは第3のノードのMT)との間のリンクである。第3のノードは第2のノードの子ノードでよい。本出願のいくつかの実施形態では、第1のノードは、第2のノードと第3のノードとの間のリンクに関する第2の空間領域フィルタ構成情報および第2のDMRS構成情報も構成し得る。
【0064】
本出願のいくつかの実施形態では、少なくとも1つのシグナリングは、少なくとも1つの、グループに共通のDCI、少なくとも1つのRRCシグナリング、少なくとも1つのMAC CE、少なくとも1つの準静的シグナリング、またはこれらのシグナリングの2つ以上の組合せである。たとえば、少なくとも1つのシグナリングは、UEのグループに関する第1の空間領域フィルタ構成情報を示すためのグループに共通のDCIでよい。別の例では、少なくとも1つのシグナリングは、少なくとも1つのRRCシグナリング、MAC CEまたは特定のUEに関する準静的シグナリングでよい。
【0065】
本出願のいくつかの実施形態によれば、第1の空間領域フィルタ構成情報は、ビームもしくはビームセットまたはRSインデックスもしくはRSインデックスセットであり得る少なくとも1つの空間領域フィルタを示してよい。たとえば、第1の空間領域フィルタ構成情報は、CSI-RSリソースインデックス、SSBインデックスおよびSRSリソースインデックスのうちの少なくとも1つを含み得る。示された空間領域フィルタに関して、第1のリンクに関するインデックスと空間領域フィルタとの間のマッピングは、RRCシグナリングおよびMAC CEのうちの少なくとも1つによって、空間領域フィルタセットの指示に関するビットが固定され得るように構成され得る。
【0066】
本出願のいくつかの他の実施形態によれば、第1の空間領域フィルタ構成情報は、1つまたは複数のPMIインデックスを含む第1のPMIインデックスのサブセットを含む。第1のPMIインデックスのサブセットは、事前定義のPMIセット(コードブックとも称される)から選択され、またはRRCシグナリングもしくはMAC CEによって構成され得る。
【0067】
第1のDMRS構成情報に関しては、DMRS CDMグループ、少なくとも1つのDMRSポートインデックス、および複数のフロントロードDMRSシンボルのうちの少なくとも1つを含み得る。DMRS CDMグループは、ダウンリンクDMRSまたはアップリンクDMRSに関連付けられてよい。DMRS構成タイプ1について2つのDMRS CDMグループがあり、DMRS構成タイプ2について3つのDMRS CDMグループがある。DMRS CDMグループは、時間領域および周波数領域に4つのリソース要素を含有し得、4つのリソース要素に関してFD-OCCおよびTD-OCCが採用される。
【0068】
フロントロードDMRSシンボルの数に関しては、1または2であり得る。IABネットワークにおいて、IABノードの親ノードは、準静的シグナリングまたはグループに共通のDCIによって、親リンクまたは親リンクと子リンクとの両方に関するフロントロードDMRSシンボルの数をIABノードに示し得る。フロントロードDMRSシンボルの示された数は、親ノードによってスケジューリングされた親リンクとIABノードによってスケジューリングされた子リンクとの両方のために使用されることになる。フロントロードDMRSシンボルの示された数は、DMRSの送信および/または受信のために使用される実際の数である。あるいは、IABノードの親ノードは、準静的シグナリングまたはグループに共通のDCIによって、子リンク用のフロントロードDMRSシンボルの数も示し得る。
【0069】
周波数領域において、第1の空間領域フィルタ構成情報と第1のDMRS構成情報とのうちの少なくとも1つが、CCごとまたはBWPごとに構成される。時間領域において、リソース割当てには、受信された第1の空間領域フィルタ構成情報および第1のDMRS構成情報のうちの少なくとも1つが、新規に受信された関連する構成情報によって更新されるまで有効であることと、受信された第1の空間領域フィルタ構成情報と第1のDMRS構成情報とのうちの少なくとも1つが、少なくとも1つの時間領域リソース用に有効であることとの2つの選択肢がある。時間領域リソースまたは少なくとも1つの時間領域リソースの時間領域粒度は、事前に定義されてよく、またはRRCシグナリングもしくはMAC CEによって構成されてもよい。時間領域粒度の単位または時間領域リソースの単位は、本出願のいくつかの実施形態では、たとえば「ms」、または「s」または「μs」などの単位の絶対時間値であるが、時間領域粒度の単位または時間領域リソースの単位は、いくつかの他の実施形態では、SCSに関するスロットまたはシンボルである。SCSは、RRCシグナリングまたはMAC CEによって構成されてよく、シグナリングが受信されたときBWP構成によって決定される。
【0070】
ステップ503において、第2のノードの第2のリンク上のデータが、たとえば第1のノードにおいて送信されるかまたは受信され、第1のリンクは第2のリンクと同一であるかまたは異なる。
【0071】
IABネットワークにおいて、第1のノードはIABノード(すなわち第2のノード)の親ノード(または親ノードのDU)であり、第2のリンクは第1のノードと第2のノードとの間のリンクである。親ノードがIABノードの子リンクのリソースを構成するとき、第1のリンクは、第1のノードと第2のノードとの間の第2のリンクとは異なって、第1のノードと第3のノードとの間のリンクであり、たとえば第3のノードは第2のノードの子ノードである。第1のノードは、第1の空間領域フィルタ構成情報に基づき、第2のリンクすなわち第2のノードの親リンクに関する第2の空間領域フィルタ構成情報を決定し得、また、第1のDMRS構成情報に基づき、第2のリンクに関する第2のDMRS構成情報を決定し得る。第1のリンクが第2のリンクと同一であるとき、第2のノードは、第2のノードの子ノードに関する空間領域フィルタ構成情報およびDMRS構成情報のうちの少なくとも1つを決定し得、すなわち、第1の空間領域フィルタ構成情報および第1のDMRS構成情報のうちの少なくとも1つに基づき、第2のノードの子リンクを決定し得る。
【0072】
第1のノードは、第2の空間領域フィルタ構成情報および第2のDMRS構成情報に基づき、第1のノードと第2のノードとの間のリンクにおいてデータを送信したり受信したりすることができる。第1のノードにおける第1の空間領域フィルタ構成情報に基づき、第2のノードの第2のリンクに関する第2の空間領域フィルタ構成情報を決定することは、第1および第2の空間領域フィルタ構成情報の決定が関連することを示すためのみのものであり、決定シーケンスと見なされるべきではないことは、当業者なら熟知しているはずである。第1のノードにおける第1のDMRS構成情報に基づき、第2のリンクに関する第2のDMRS構成情報を決定することについても同様である。第1のノードは、第2のノードの第1のリンクと第2のリンクとの両方に関するリソース割当て情報を構成し得るが、第2のノードに示すのは、第1のリンクまたは第2のリンクに関する構成情報のみである。その一方で、前述のように、第2の空間領域フィルタ構成情報および第2のDMRS構成情報は、第1の空間領域フィルタ構成情報と同一または類似のやり方で構成され得るので、繰り返さない。
【0073】
加えて、本出願の実施形態は、リソース割当てのための装置も提案するものである。たとえば、図6は、本出願のいくつかの実施形態によるリソース割当てのための装置600のブロック図を示す。
【0074】
図6に示されるように、装置600は、少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読媒体601と、少なくとも1つの受信回路602と、少なくとも1つの送信回路604と、非一時的コンピュータ可読媒体601、受信回路602および送信回路604に結合された少なくとも1つのプロセッサ606とを含み得る。装置600は、図2に示された方法を実行するように構成されたIABノード装置(たとえばIABノードのMT)等でよく、または図5に示された方法を実行するように構成されたIABノードの親ノード(たとえば親ノードのDU)または同種のものでもよい。
【0075】
この図では、少なくとも1つのプロセッサ606、送信回路604、および受信回路602などの要素は単数で記述されているが、単数への限定が明示的に示されていなければ複数も企図される。本出願のいくつかの実施形態では、受信回路602と送信回路604とは、トランシーバなどの単一の装置へと組み合わされ得る。本出願のある種の実施形態では、装置600は、入力装置、記憶装置、および/または他の構成要素をさらに含み得る。
【0076】
たとえば、本出願のいくつかの実施形態では、非一時的コンピュータ可読媒体601には、IABノードに関して上記で説明された方法をプロセッサに実施させるためのコンピュータ実行命令が記憶され得る。たとえば、プロセッサ606は、コンピュータ実行命令を実行することにより、図2に表された第2のノードに関するステップを実行するように、受信回路602および送信回路604と相互作用する。
【0077】
本出願のいくつかの実施形態では、非一時的コンピュータ可読媒体601には、親ノードに関して上記で説明された方法をプロセッサに実施させるためのコンピュータ実行命令が記憶され得る。たとえば、プロセッサ606は、コンピュータ実行命令を実行することにより、図5に表された第1のノードに関するステップを実行するように、受信回路602および送信回路604と相互作用する。
【0078】
本出願の実施形態による方法は、プログラムされたプロセッサ上でも実施され得る。しかしながら、コントローラ、流れ図、およびモジュールは、汎用または専用のコンピュータ、プログラムドマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラおよび周辺の集積回路素子、集積回路、個別素子回路などのハードウェアの電子回路または論理回路、プログラム可能論理デバイス、または同種のものにおいても実施され得る。一般に、図に示された流れ図を実施することができる有限状態機械に存する任意の装置が、本出願のプロセッサ機能を実施するように使用され得る。たとえば、本出願の一実施形態は、プロセッサおよび記憶装置を含む装置を提供する。記憶装置に記憶された方法を実施するためのコンピュータプログラマブル命令およびプロセッサは、コンピュータプログラマブル命令を実行して方法を実施するように構成されている。方法は、前述の方法でよく、または本出願の一実施形態による他の方法でもよい。
【0079】
代替実施形態には、本出願の実施形態による方法を、好ましくは、コンピュータプログラマブル命令を記憶する非一時的なコンピュータ可読記憶媒体に実装するものがある。命令は、好ましくはネットワークセキュリティシステムに統合されたコンピュータ実行可能な構成要素によって、好ましくは実行される。命令は、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EEPROM、光記憶装置(CDまたはDVD)、ハードディスク、フロッピードライブ、または任意の適切な装置などの任意の適切なコンピュータ可読媒体に記憶され得る。コンピュータ実行可能な構成要素は、好ましくはプロセッサであるが、代わりに、またはそれに加えて、命令は、任意の適切な専用ハードウェア装置によって実行されてよい。たとえば、本出願の一実施形態は、コンピュータプログラマブル命令を記憶している非一時的コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータプログラマブル命令は、前述の方法または本出願の一実施形態による他の方法を実施するように構成される。
【0080】
本出願が、特定の実施形態を用いて説明されてきたが、当業者には多くの代替形態、修正形態、および変形形態が明白になり得ることは明らかである。たとえば、これらの実施形態の様々な構成要素が、他の実施形態において、交換され得、追加され得、または置換され得る。また、開示された実施形態の動作のために、それぞれの図の要素のすべてが必要であるとは限らない。たとえば、開示された実施形態の当業者なら、単に独立請求項の要素を利用することにより、本出願の教示を作製して使用することが可能であろう。したがって、本明細書で明記された本出願の実施形態は、限定ではなく例証を意図するものである。本出願の趣旨および範囲から逸脱することなく様々な変更形態が作製され得る。
【符号の説明】
【0081】
100 無線アクセスバックホール統合伝送(IAB)システム
100A 無線アクセスバックホール統合伝送(IAB)システム
110 ドナーノード
120A 無線アクセスバックホール統合伝送(IAB)ノード
120B 無線アクセスバックホール統合伝送(IAB)ノード
120C 無線アクセスバックホール統合伝送(IAB)ノード
120D 無線アクセスバックホール統合伝送(IAB)ノード
130A ユーザ機器(UE)
130B ユーザ機器(UE)
140 無線アクセスバックホール統合伝送(IAB)ドナー
141 集中型ユニット(CU)
142 分散型ユニット(DU)
150A 無線アクセスバックホール統合伝送(IAB)ノード
150B 無線アクセスバックホール統合伝送(IAB)ノード
151A 分散型ユニット(DU)
151B 分散型ユニット(DU)
152A モバイル端末(MT)
152B モバイル端末(MT)
160A ユーザ機器(UE)
160B ユーザ機器(UE)
160C ユーザ機器(UE)
170 次世代コア(NGC)
180A リンク
180B リンク
180C リンク
180D リンク
180E リンク
180F リンク
600 装置
601 非一時的コンピュータ可読媒体
602 受信回路
604 送信回路
606 プロセッサ
G1 スロット
G2 スロット
G3 スロット
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】