IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ リー、グァンミンの特許一覧 ▶ リー、ムンサンの特許一覧 ▶ リー、ギャビンの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-15
(54)【発明の名称】植物栽培システム
(51)【国際特許分類】
   A01G 9/00 20180101AFI20240105BHJP
   A01G 9/14 20060101ALI20240105BHJP
【FI】
A01G9/00 C
A01G9/14 W
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023540724
(86)(22)【出願日】2021-12-14
(85)【翻訳文提出日】2023-06-29
(86)【国際出願番号】 KR2021019007
(87)【国際公開番号】W WO2022149747
(87)【国際公開日】2022-07-14
(31)【優先権主張番号】10-2021-0002705
(32)【優先日】2021-01-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523248161
【氏名又は名称】リー、グァンミン
(71)【出願人】
【識別番号】523248172
【氏名又は名称】リー、ムンサン
(71)【出願人】
【識別番号】523248183
【氏名又は名称】リー、ギャビン
(74)【代理人】
【識別番号】100082418
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 朔生
(74)【代理人】
【識別番号】100167601
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 信之
(74)【代理人】
【識別番号】100201329
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 真二郎
(74)【代理人】
【識別番号】100220917
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 忠大
(72)【発明者】
【氏名】リー、グァンミン
(72)【発明者】
【氏名】リー、ムンサン
(72)【発明者】
【氏名】リー、ギャビン
【テーマコード(参考)】
2B029
2B327
【Fターム(参考)】
2B029GA05
2B327ND03
2B327NE01
2B327NE09
2B327TC05
2B327TC08
2B327TC18
2B327TC21
(57)【要約】
本発明は、植物栽培システムに関し、各植物が成長段階に応じて順次搬送され、連続的に栽培されて連続的な収穫を得ることができる植物栽培システムに関する。これを実現するための本発明の植物栽培システムは、植物が植栽された複数の容器が並べられて支持される少なくとも1つの植物栽培ガイド、を含み、前記植物栽培ガイドには、前記容器が装填されて植物の栽培が開始されるように中心部に位置する開始部と、前記中心部の周囲に沿って配置され、植物が収穫される収穫部とが設けられ、植栽された植物の成長段階に応じて、前記容器が前記開始部から前記収穫部まで順次搬送され、連続的に栽培されるように構成されたことを特徴とする。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
植物が植栽された複数の容器が並べられて支持される少なくとも1つの植物栽培ガイド、を含み、
前記植物栽培ガイドには、前記容器が装填されて植物の栽培が開始されるように中心部に位置する開始部と、前記中心部の周囲に沿って配置され、植物が収穫される収穫部とが設けられ、
植栽された植物の成長段階に応じて、前記容器が前記開始部から前記収穫部まで順次搬送され、連続的に栽培されるように構成され、
前記中心部の軸を中心に回転し、前記複数の容器に接して前記複数の容器を前記収穫部側に押し出すことにより、前記植物栽培ガイドに沿って前記複数の容器を前記開始部から前記収穫部へ順次搬送するメイン搬送手段を含む、
植物栽培システム。
【請求項2】
前記植物栽培ガイドにおいて、前記複数の容器が同じ間隔で配置されるか、または、植栽された植物の成長段階に応じて、前記複数の容器が前記開始部から前記収穫部に向かうにつれて徐々に広い間隔で配置され、各容器に植栽された植物の成長段階に適した大きさの空間が割り当てられる、請求項1に記載の植物栽培システム。
【請求項3】
前記植物栽培ガイドは、複数個設けられ、水平方向に隣接するように配置され、互いに隣接する植物栽培ガイド間の間隔が、前記開始部から前記収穫部へ向かうにつれて広くなるように配置されることを特徴とする、請求項1に記載の植物栽培システム。
【請求項4】
前記複数の植物栽培ガイドは、
各植物栽培ガイドに設けられた前記開始部が円の中心部側に位置し、各植物栽培ガイドに設けられた前記収穫部が円の外周に沿って配置された、円形ガイド面を形成するか、
各植物栽培ガイドに設けられた前記開始部が円の中心部側に位置し、各植物栽培ガイドに設けられた前記収穫部が前記円の円周の一部である円弧に沿って配置された、扇形状のガイド面を形成することを特徴とする、請求項3に記載の植物栽培システム。
【請求項5】
前記複数の植物栽培ガイドは、各植物栽培ガイドに備えられた前記開始部が前記螺旋の軸側に位置し、各植物栽培ガイドに備えられた前記収穫部が前記螺旋の軸を中心に形成された螺旋に沿って配置され、螺旋状のガイド面を形成することを特徴とする、請求項3に記載の植物栽培システム。
【請求項6】
前記複数の植物栽培ガイドからなる複数のガイド面が形成され、
前記複数のガイド面が設定された間隔をおいて垂直方向に積層されて多層栽培構造を形成することを特徴とする、請求項3に記載の植物栽培システム。
【請求項7】
前記螺旋状のガイド面が複数個形成され、
前記複数の螺旋状のガイド面が設定された間隔をおいて垂直方向に積層され、多重螺旋構造を形成することを特徴とする、請求項5に記載の植物栽培システム。
【請求項8】
各植物栽培ガイドは、前記開始部から前記収穫部に向かうにつれて、垂直方向の高さが徐々に低くなるように設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の植物栽培システム。
【請求項9】
植物が植栽された前記容器を前記開始部に装填して定着させる装填手段、および、
前記収穫部に位置する前記容器を荷降ろしする荷降ろし手段、を含むことを特徴とする、請求項1に記載の植物栽培システム。
【請求項10】
前記メイン搬送手段は、前記容器に植栽された植物の成長速度に応じて予め設定された時間間隔で前記容器を搬送するように構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の植物栽培システム。
【請求項11】
前記メイン搬送手段は、
前記中心部の軸を中心に回転することにより、前記植物栽培ガイドの長さ方向に対して垂直方向に移動し、前記植物栽培ガイドと交差するように備えられた搬送手段ガイド、および、
前記搬送手段ガイドに固定され、前記搬送手段ガイドの移動に応じて前記複数の容器にそれぞれ接し、前記複数の容器を収穫部側に押し出して搬送するための複数の押出板、を含むことを特徴とする、請求項1に記載の植物栽培システム。
【請求項12】
前記複数の押出板は、前記植物栽培ガイドとの間にそれぞれ設定された交差角が形成されるように設けられていることを特徴とする、請求項11に記載の植物栽培システム。
【請求項13】
前記複数の押出板は、
各植物栽培ガイドに支持された前記複数の容器の位置に対応するように、前記搬送手段ガイドにそれぞれ設定された間隔で固定され、
より収穫部側に位置する容器に対応する押出板ほど、前記植物栽培ガイドとの間に形成される交差角が小さく形成されたり、水平方向の長さが長くなるように設けられ、
より収穫部側に位置する容器ほど、より長い搬送距離で搬送されるようにしたことを特徴とする、請求項12に記載の植物栽培システム。
【請求項14】
前記複数の押出板は、前記搬送手段ガイドの移動時、
前記植物栽培ガイドと同時に交差し、それぞれの押出板に対応する容器を同時に搬送したり、
前記植物栽培ガイドと順次交差するが、より収穫部側に位置する容器に対応する押出板ほど先に交差し、より収穫部側に位置する容器から順次搬送するように構成されていることを特徴とする、請求項12に記載の植物栽培システム。
【請求項15】
前記メイン搬送手段は、前記搬送手段ガイドが設定された正方向に移動して上記植物栽培ガイドの一側から他側に移動することにより、前記複数の植物栽培ガイドに支持された前記複数の容器を搬送する容器搬送過程を実行し、その後、前記搬送手段ガイドが設定された逆方向に移動して前記植物栽培ガイドの他側から一側に移動することにより、本来の位置に復帰する復帰移動過程を実行するように構成されており、
前記押出板は、前記搬送手段ガイドに固定された固定板と、前記固定板にヒンジで連結され、前記搬送手段ガイドの移動によって当該押出板に対応する容器と接するように設けられた開閉板を含んで構成され、
前記ヒンジは、前記開閉板に前記逆方向の力が加わる場合、当該開閉板が閉じた状態で維持され、前記開閉板に前記正方向の力が加わる場合、当該開閉板がヒンジ軸を基準として前記正方向に回転して開くように構成された、一方向ヒンジであることを特徴とする、請求項12に記載の植物栽培システム。
【請求項16】
前記固定板と前記開閉板は、前記ヒンジを挟んでスプリングで連結され、前記復帰移動過程において、前記開閉板が各容器に押されて前記正方向に回転しながら開き、当該容器との接触状態が終了して当該容器から加わる力が消失することにより、前記スプリングの復元力によって前記開閉板が前記逆方向に回転しながら閉じる動作を繰り返すように構成されたことを特徴とする、請求項15に記載の植物栽培システム。
【請求項17】
前記容器の外側には、前記植物栽培ガイドに掛け支持され、内側に前記容器を支持するように構成された少なくとも一つの引っ掛かり部が設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の植物栽培システム。
【請求項18】
前記植物栽培ガイドは、並列に設けられた一対のガイドで構成され、前記引っかかり部の一側と他側に形成された複数の引っかかり構造が前記一対のガイドにそれぞれ支持され、前記容器の一側と他側が前記一対の植物栽培ガイドに支持されるように構成されていることを特徴とする、請求項17に記載の植物栽培システム。
【請求項19】
前記引っ掛かり部は、前記容器とは別個の構成からなり、前記容器が前記引っ掛かり部の内側に支持された状態で回転可能に構成されていることを特徴とする、請求項17に記載の植物栽培システム。
【請求項20】
前記容器の外側には、前記押出板と接する位置に摩擦部が設けられ、
前記押出板が前記容器に接して押し出す場合、前記押出板と前記摩擦部との間に発生する摩擦力により、前記容器が一定方向に回転するように構成されていることを特徴とする、請求項11に記載の植物栽培システム。
【請求項21】
前記容器は、植栽された植物の茎及び葉が外部に露出する第1開口部と、植栽された植物の根が外部に露出する第2開口部を含む形状からなることを特徴とする、請求項1に記載の植物栽培システム。
【請求項22】
前記装填手段は、前記装填部に位置する前記容器を前記開始部に搬送して定着させる装填施行手段と、前記容器を支持して外部から前記装填部へ搬送する装填搬送手段を含んで構成され、
前記荷降ろし手段は、前記収穫部に位置する前記容器を前記荷降ろし部に搬送する荷降ろし実施手段と、前記荷降ろし部に搬送された前記容器を支持して外部に搬送する荷降ろし搬送手段を含むことを特徴とする、請求項9に記載の植物栽培システム。
【請求項23】
前記複数の容器に植栽された植物に、水と養液を含む供給物質の少なくとも一方を供給するための供給物質供給手段が設置され、
前記供給物質供給手段は、前記複数の植物栽培ガイドからなるガイド面の上側または下側に移動し、前記複数の植物栽培ガイドにそれぞれ支持された前記複数の容器に植栽された植物に前記供給物質の少なくとも一つを供給するように構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の植物栽培システム。
【請求項24】
前記供給物質供給手段は、前記容器に植栽された植物の成長段階に応じて適切な方法で前記供給物質を供給することを特徴とする、請求項23に記載の植物栽培システム。
【請求項25】
前記複数の植物栽培ガイドで構成されたガイド面の下側に設けられ、当該ガイド面に支持された容器に植栽された植物の栽培過程で生成された老廃物が溜まる下側境界面、
及び流体を供給して前記下部境界面に堆積した物質を掃き出すクリーニング手段、をさらに備えることを特徴とする、請求項3に記載の植物栽培システム。
【請求項26】
前記多層栽培構造において、互いに隣接するガイド面間を遮断して各層に独立した栽培環境を造成するための層境界部が設けられていることを特徴とする、請求項6に記載の植物栽培システム。
【請求項27】
前記複数の植物栽培ガイドの開始部の外側に設けられ、前記複数の植物栽培ガイドの開始部を支持するように構成された構造物である中心柱が設けられ、
前記複数の植物栽培ガイドが前記中心柱を中心に回転可能に構成されていることを特徴とする、請求項3に記載の植物栽培システム。
【請求項28】
内部に前記複数の植物栽培ガイドを置き、囲んで外部と内部を遮断可能に設けられ、内部に前記容器に植栽された植物の栽培環境を造成するように構成されたハウス構造体を含み、
前記複数の植物栽培ガイド及びこれを囲む前記ハウス構造物からなる植物栽培システムが一定間隔で複数個設けられて集合栽培団地を形成し、
前記集合栽培団地は、前記複数の植物栽培システムが相互接続されて支持され、相互接続された複数の植物栽培システムの少なくとも一部が地面または外部の固定物に接続されて位置が固定されるように構成されていることを特徴とする、請求項3に記載の植物栽培システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、植物栽培システムに関し、各植物が成長段階に応じて順次搬送され、連続的に栽培され、連続的な収穫を得ることができる植物栽培システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、技術の発展と様々な環境問題が浮上する中、植物を栽培する栽培システムに関する研究が加速している。
【0003】
特に、植物が自然の影響を受けずに持続的かつ安定的に栽培される栽培環境の下で大量生産される工場型の植物栽培システムへの関心が高まっており、より安定した栽培環境を提供し、生産効率を高めるための研究が多角的に行われている。
【0004】
前記のような工場型の植物栽培システムの一例として、韓国登録特許第10-2692486号がある。
【0005】
前記のような工場型の植物栽培システムによれば、植物を植えて管理する栽培区域が設定され、設定された栽培区域に一定量の光や水分など植物の成長に必要な要素が供給される。
【0006】
しかし、一般的に植物が成長するにつれて徐々に広い空間を占めるようになるため、種子やサイズの小さい若い植物から将来の成長に備えて広い空間を割り当てるため、空間活用が効率的でないという問題があった。
【0007】
これにより、植物の成長段階に応じて、当該植物が植栽された容器間の間隔を変更し、空間活用を高めるための方法が多角的に模索された。
【0008】
また、植物の栽培過程において、植物が十分に成長する成長期と、成長した植物を収穫する収穫期があるため、成長期には収穫が行われず、食材の需給や販売を通じた経済活動など、植物の収穫によって期待される利益が得られないという問題があった。
【0009】
これにより、植物の成長時期と収穫時期の区分を設けず、全体の栽培植物のうち一定量を一定時間間隔で連続的に収穫することで、植物の収穫による利益を連続的に得るための方法が多角的に模索された。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、各植物が成長段階に応じて順次搬送され、連続的に栽培され、連続的な収穫を得ることができる植物栽培システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記のような目的を実現するための本発明の植物栽培システムは、植物が植栽された複数の容器が並べられて支持される少なくとも1つの植物栽培ガイド、を含み、前記植物栽培ガイドには、前記容器が装填されて植物の栽培が開始されるように中心部に位置する開始部と、前記中心部の周囲に沿って配置され、植物が収穫される収穫部とが設けられ、植栽された植物の成長段階に応じて、前記容器が前記開始部から前記収穫部まで順次搬送され、連続的に栽培されるように構成されている。
【0012】
また、前記植物栽培ガイドにおいて、前記複数の容器が同じ間隔で配置されるか、または、植栽された植物の成長段階に応じて、前記複数の容器が前記開始部から前記収穫部に向かうにつれて徐々に広い間隔で配置され、各容器に植栽された植物の成長段階に適した大きさの空間が割り当てられることができる。
【0013】
また、前記植物栽培ガイドに沿って前記複数の容器を前記開始部から前記収穫部へ順次搬送するメイン搬送手段を含むことができる。
【0014】
また、複数個設けられ、水平方向に隣接するように配置され、互いに隣接する植物栽培ガイド間の間隔が、前記開始部から前記収穫部へ向かうにつれて広くなるように配置することができる。
【0015】
また、前記複数の植物栽培ガイドは、各植物栽培ガイドに設けられた前記開始部が円の中心部側に位置し、各植物栽培ガイドに設けられた前記収穫部が円の外周に沿って配置された、円形ガイド面を形成するか、各植物栽培ガイドに設けられた前記開始部が円の中心部側に位置し、各植物栽培ガイドに設けられた前記収穫部が前記円の円周の一部である円弧に沿って配置された、扇形状のガイド面を形成するように構成することができる。
【0016】
また、前記複数の植物栽培ガイドは、各植物栽培ガイドに備えられた前記開始部が前記螺旋の軸側に位置し、各植物栽培ガイドに備えられた前記収穫部が前記螺旋の軸を中心に形成された螺旋に沿って配置され、螺旋状のガイド面を形成するように構成することができる。
【0017】
また、前記複数の植物栽培ガイドからなる複数のガイド面が形成され、前記複数のガイド面が設定された間隔をおいて垂直方向に積層されて多層栽培構造を形成するように構成することができる。
【0018】
また、各植物栽培ガイドは、前記開始部から前記収穫部に向かうにつれて、垂直方向の高さが徐々に低くなるように備えることができる。
【0019】
また、植物が植栽された前記容器を前記開始部に装填して定着させる装填手段;および、前記収穫部に位置する前記容器を荷降ろしする荷降ろし手段、を含む構成とすることができる。
【0020】
また、前記メイン搬送手段は、前記容器に植栽された植物の成長速度に応じて予め設定された時間間隔で前記容器を搬送するようにすることができる。
【0021】
また、前記メイン搬送手段は、前記中心部の軸を中心に回転することにより、前記植物栽培ガイドの長さ方向に対して垂直方向に移動し、前記植物栽培ガイドと交差するように備えられた搬送手段ガイド、および、前記搬送手段ガイドに固定され、前記搬送手段ガイドの移動に応じて前記複数の容器にそれぞれ接し、前記複数の容器を収穫部側に押し出して搬送するための複数の押出板、を含んで構成することができる。
【0022】
また、前記複数の押出板は、前記植物栽培ガイドとの間にそれぞれ設定された交差角が形成されるように備えることができる。
【0023】
また、前記複数の押出板は、各植物栽培ガイドに支持された前記複数の容器の位置に対応するように、前記搬送手段ガイドにそれぞれ設定された間隔で固定され、より収穫部側に位置する容器に対応する押出板ほど、前記植物栽培ガイドとの間に形成される交差角が小さく形成されたり、水平方向の長さが長くなるように設けられ、より収穫部側に位置する容器ほど、より長い搬送距離で搬送されるようにすることができる。
【0024】
また、前記複数の押出板は、前記搬送手段ガイドの移動時、前記植物栽培ガイドと同時に交差し、それぞれの押出板に対応する容器を同時に搬送したり、前記植物栽培ガイドと順次交差するが、より収穫部側に位置する容器に対応する押出板ほど先に交差し、より収穫部側に位置する容器から順次搬送するようにすることができる。
【0025】
また、前記メイン搬送手段は、前記搬送手段ガイドが設定された正方向に移動して上記植物栽培ガイドの一側から他側に移動することにより、前記複数の植物栽培ガイドに支持された前記複数の容器を搬送する容器搬送過程を実行し、その後、前記搬送手段ガイドが設定された逆方向に移動して前記植物栽培ガイドの他側から一側に移動することにより、本来の位置に復帰する復帰移動過程を実行するように構成することができる。
【0026】
また、前記押出板は、前記搬送手段ガイドに固定された固定板と、前記固定板にヒンジで連結され、前記搬送手段ガイドの移動によって当該押出板に対応する容器と接するように設けられた開閉板を含めて構成することができる。
【0027】
また、前記ヒンジは、前記開閉板に前記逆方向の力が加わる場合、当該開閉板が閉じた状態で維持され、前記開閉板に前記正方向の力が加わる場合、当該開閉板がヒンジ軸を基準として前記正方向に回転して開くように構成された、一方向ヒンジで構成することができる。
【0028】
また、前記固定板と前記開閉板は、前記ヒンジを挟んでスプリングで連結され、前記復帰移動過程において、前記開閉板が各容器に押されて前記正方向に回転しながら開き、当該容器との接触状態が終了して当該容器から加わる力が消失することにより、前記スプリングの復元力によって前記開閉板が前記逆方向に回転しながら閉じる動作を繰り返すようにすることができる。
【0029】
また、前記容器の外側には、前記植物栽培ガイドに掛け支持され、内側に前記容器を支持するように構成された少なくとも一つの引っ掛かり部を備えることができる。
【0030】
また、前記植物栽培ガイドは、並列に設けられた一対のガイドで構成され、前記引っかかり部の一側と他側に形成された複数の引っかかり構造が前記一対のガイドにそれぞれ支持され、前記容器の一側と他側が前記一対の植物栽培ガイドに支持されるように構成することができる。
【0031】
また、前記引っ掛かり部は、前記容器とは別個の構成からなり、前記容器が前記引っ掛かり部の内側に支持された状態で回転可能に構成することができる。
【0032】
また、前記容器の外側には、前記押出板と接する位置に摩擦部が設けられ、前記押出板が前記容器に接して押し出す場合、前記押出板と前記摩擦部との間に発生する摩擦力により、前記容器が一定方向に回転するようにすることができる。
【0033】
また、前記容器は、植栽された植物の茎及び葉が外部に露出する第1開口部と、植栽された植物の根が外部に露出する第2開口部を含む形状で構成することができる。
【0034】
また、前記装填手段は、前記装填部に位置する前記容器を前記開始部に搬送して定着させる装填施行手段と、前記容器を支持して外部から前記装填部へ搬送する装填搬送手段を含んで構成されている;前記荷降ろし手段は、前記収穫部に位置する前記容器を前記荷降ろし部に搬送する荷降ろし実施手段と、前記荷降ろし部に搬送された前記容器を支持して外部に搬送する荷降ろし搬送手段を含んで構成することができる。
【0035】
また、前記複数の容器に植栽された植物に、水と養液を含む供給物質の少なくとも一方を供給するための供給物質供給手段が設置され、前記供給物質供給手段は、前記複数の植物栽培ガイドからなるガイド面の上側または下側に移動し、前記複数の植物栽培ガイドにそれぞれ支持された前記複数の容器に植栽された植物に前記供給物質の少なくとも一つを供給するように構成することができる。
【0036】
また、前記供給物質供給手段は、前記容器に植栽された植物の成長段階に応じて適切な方法で前記供給物質を供給するようにすることができる。
【0037】
また、前記複数の植物栽培ガイドで構成されたガイド面の下側に設けられ、当該ガイド面に支持された容器に植栽された植物の栽培過程で生成された老廃物が溜まる下側境界面;及び流体を供給して前記下部境界面に堆積した物質を掃き出すクリーニング手段、をさらに備えることができる。
【0038】
また、前記多層栽培構造において、互いに隣接するガイド面間を遮断して各層に独立した栽培環境を造成するための層境界部を備えることができる。
【0039】
また、前記複数の植物栽培ガイドの開始部の外側に設けられ、前記複数の植物栽培ガイドの開始部を支持するように構成された構造物である中心柱が設けられ、前記複数の植物栽培ガイドが前記中心柱を中心に回転可能に構成することができる。
【0040】
また、内部に前記複数の植物栽培ガイドを置き、囲んで外部と内部を遮断可能に設けられ、内部に前記容器に植栽された植物の栽培環境を造成するように構成されたハウス構造体を含むことができる。
【0041】
また、前記複数の植物栽培ガイド及びこれを囲む前記ハウス構造物からなる植物栽培システムが一定間隔で複数個設けられて集合栽培団地を形成し、前記集合栽培団地は、前記複数の植物栽培システムが相互接続されて支持され、相互接続された複数の植物栽培システムの少なくとも一部が地面または外部の固定物に接続されて位置が固定されるように構成することができる。
【発明の効果】
【0042】
本発明の植物栽培システムによれば、各植物が成長段階に応じて順次搬送され、連続的に栽培され、連続的な収穫を得ることができる。
【0043】
また、植物の成長段階に応じて、その植物が植栽された容器間の間隔を変更することで、空間活用を高めることができる。
【0044】
また、植物を効率的に栽培する自動化システムを備え、同一栽培量に対して施設整備にかかるコストを低減し、植物栽培の効率を高めることができる。
【0045】
また、人工光と自然光が混合供給されるシステムを備え、植物栽培施設にかかるコストを低減し、植物栽培の効率を高めることができる。
【0046】
また、植物栽培システムを回転させることで自然光を均一に入射させ、植物栽培の効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
図1】本発明による植物栽培ガイドに複数の容器が支持された状態が示された図面である。
図2】本発明により一定の高さに備えられた植物栽培ガイドに複数の容器が支持された植物栽培システムが示された図面である。
図3】本発明により傾斜した形で具備された植物栽培ガイドに複数の容器が支持された植物栽培システムが示された図面である。
図4】本発明による装填実施手段の一実施例が示された図面である。
図5】本発明による装填実施手段の他の実施例を示す図面である。
図6】本発明による容器の様々な実施形態が示された図面である。
図7】本発明により複数の植物栽培ガイドが隣接して配置されて植物栽培ガイド面が形成されたことを示す図面である。
図8】本発明による円形ガイド面が具備された円形植物栽培システムの斜視図である。
図9図8に示すA部分の拡大図である。
図10】本発明による複数の円形ガイド面が積層された円形多層構造植物栽培システムの斜視図である。
図11】本発明による円形多層構造植物栽培システムの垂直方向断面図である。
図12】本発明による扇形型ガイド面が備えられた扇形型植物栽培システムの斜視図である。
図13】本発明による複数の扇形状ガイド面が積層された扇形状多層構造植物栽培システムの斜視図である。
図14】本発明によるスパイラルガイド面が備えられたスパイラル植物栽培システムの斜視図である。
図15】本発明によるスパイラルガイド面が延長されて多層構造を成すスパイラル多層構造植物栽培システムの斜視図である。
図16】本発明によるスパイラル多層構造植物栽培システムの垂直方向断面図である。
図17】本発明によるスパイラル多層構造植物栽培システムに適用される装填搬送手段及びアン装填搬送手段の実施例が示された図面である。
図18】本発明によるスパイラル多層構造植物栽培システムに適用される第1ローラーガイドと供給手段支持溝及び第2ローラーガイドと搬送手段支持溝の実施例が示された図面である。
図19】本発明によって円形多層構造植物栽培システムに適用された供給物質搬送手段の実施例が示された図面である。
図20】本発明によりスパイラル多層構造植物栽培システムに適用される供給物質搬送手段の実施例が示された図面である。
図21】本発明によってスパイラル多層構造植物栽培システムに適用されるメイン搬送手段の実施例が示された図面である。
図22】本発明によってスパイラル多層構造植物栽培システムに適用されたメイン搬送手段によって植物栽培ガイドに支持された容器が搬送される実施例を示す図面である。
図23】本発明によるメイン搬送手段によって植物栽培ガイドに支持された容器が搬送される実施例がより詳細に示された図面である。
図24】本発明による長方形の壁構造のハウス構造が設置された固定ハウス型植物栽培システムの実施例を示す図面である。
図25】本発明による円筒形壁構造のハウス構造が設置された回転ハウス型植物栽培システムの実施例を示す図面である。
図26】本発明により下部境界部の上側に回転可能な植物栽培システムが組み合わされて回転ハウス型植物栽培システムが形成される実施例を示す図である。
図27】本発明によるハウス型植物栽培システムが複数個設けられて栽培団地が形成され、複数の植物栽培システムが連結部材によって相互接続され、端部の植物栽培システムが固定部材によって地面などの固定物に固定された状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0048】
以下、添付の図面を参照して、本発明の好ましい実施形態の構成及び作用を詳細に説明する。以下の通りである。
【0049】
図1乃至図3を参照する。本発明の一実施例による植物栽培システムは、植物(20)が植栽された複数の容器(10)が並べられて支持される植物栽培ガイド(110)を含む。前記植物栽培ガイド(110)には、前記容器(10)がロードされて植物(20)の栽培が開始される開始部(320)と、植物(20)が収穫される収穫部(330)が備えられ、植栽された植物(20)の成長段階に応じて、各容器(10)が前記開始部(320)から前記収穫部(330)まで順次搬送され、連続的に栽培されるように構成されている。
【0050】
図1には、前記複数の容器(10)が支持された前記植物栽培ガイド(110)を垂直方向上側から見た図面が概略的に示されており、図2図3には、前記植物栽培システムを水平方向一方から見た図面が概略的に示されている。
【0051】
前記容器(10)には、様々な種類の植物(20)が植栽されて栽培することができ、前記植物栽培システムは、前記容器(10)に植栽された植物(20)の種類に応じて適切な栽培環境を提供する。
【0052】
前記容器(10)に植栽された植物(20)の収穫は、前記収穫部(330)に支持された容器(10)が荷降ろしされる形で実施することができ、荷降ろしされた容器(10)に植栽された植物(20)の全部または一部が栽培目的に応じて採取される過程を含むことができる。
【0053】
前記植物栽培ガイド(110)は、図面に示されるように、前記開始部(320)から前記収穫部(330)まで直線的に連結される直線型構造で構成することができる。また、図面には図示されていないが、前記植物栽培ガイド(110)は、前記開始部(320)ローターから前記収穫部(330)まで曲線状に連結される曲線型構造で構成することもできる。
【0054】
前記植物栽培ガイド(110)は、図面に示されるように、並列に備えられた一対のガイド(110a,110b)を含んで構成され、前記容器(10)の一側と他側が前記一対のガイド(110a,110b)に支持されるようにすることができる。また、図面には図示されていないが、前記植物栽培ガイド(110)は、前記容器(10)の底面を支持する板状で構成することもできる。
【0055】
前記植物栽培ガイド(110)は、図2に示すように、水平面(horizontal line)に平行に一定の高さに設けられ、前記複数の容器(10)をより安定的に支持する構成にすることができる。
【0056】
また、前記植物栽培ガイド(110)は、図3に示すように、水平面(horizontalline)に平行な面から一定角度(α)傾斜した形態で具備することができ、特に、前記開始部から前記収穫部に行くほど垂直方向の高さが徐々に低くなるようにすることができる。
【0057】
前記のような傾斜した構造の植物栽培ガイド(110)によれば、外部から入射する自然光が、前記植物栽培ガイド(110)に支持された前記複数の容器(10)に植栽された植物(20)により均一に入射するようにすることができる。
【0058】
このとき、図3において、外部から入射する自然光が前記植物栽培ガイド(110)の左上から右下に向かって斜めに入射する場合を想定する。
【0059】
前記のような場合、自然光が収穫部側から開始部方向に斜めに入射する。
【0060】
すなわち、前記植物(20)は収穫部側に移動するほど徐々に成長し、赤道地方を除くほとんどの地域で太陽光の入射角が斜めに形成されるので、前記のような傾斜した構造の植物栽培ガイド(110)を通じて、前記複数の容器(10)に植栽された植物(20)の高さを同様に形成することで、隣接する植物の陰に隠れる植物が発生することを最小化し、各植物に均等な自然光の供給が行われるようにして植物栽培効率を高めることができる。
【0061】
したがって、前記植物栽培ガイド(110)の傾斜角度(α)は、前記植物栽培ガイド(110)に支持された複数の容器(10)に植栽された植物(20)の成長態様に応じて調節することができ、好ましくは30度以下に形成することができる。
【0062】
前記複数の容器(10)は、前記植物栽培ガイド(110)上に一列に順次配列されるが、設定された配置間隔(d1,d2,d3,d4,d5,d6,d7,d8,d9,d10)を置いて設定された配置位置(320,321,322,323,323,324,325,326,327,328,329,330)に配置することができる。
【0063】
前記配置位置(320,321,322,323,323,324,325,326,327,328,328,329,330)は、前記開始部(320)と前記収穫部(330)、及び、前記開始部(320)と前記収穫部(330)との間の少なくとも一つの栽培位置(321,322,323,323,324,325,326,327,328,329)を含む構成される。
【0064】
前記複数の容器(10)は、前記開始部(320)に順次装填され、植栽された植物(20)が成長するにつれて、前記少なくとも一つの栽培位置(321,322,323,324,325,326,327,328,329)に順次搬送され、前記収穫部(330)から順次荷降ろしされる。
【0065】
これにより、前記複数の容器(10)に植栽された植物(20)の栽培が連続的に行われる。
【0066】
前記開始部(320)に装填される時期において、前記容器(10)に植栽された植物(20)は、当該植物(20)の種類と利用目的等に応じて、様々な成長段階に構成することができる。
【0067】
一例として、前記開始部(320)に装填される容器(10)は、種子が発芽して籾殻が出た時期の植物(20)が植栽されたものであり、設定された一定サイズだけ成長した植物(20)が 植栽されたものであってもよい。
【0068】
前記容器(10)は、前記植栽された植物(20)の成長速度に応じて設定された一定時間間隔で搬送することができる。
【0069】
例えば、成長速度が速いレタスの場合、一日間隔で搬送され、前記収穫部(330)で毎日収穫が行われるように設定することができる。
【0070】
前記容器(10)に植栽された植物(20)は、当該容器(10)が前記開始部(320)から前記収穫部(330)に搬送されるにつれて徐々に成長し、徐々に広い空間を占めるようになる。
【0071】
したがって、前記配置間隔(d1、d2、d3、d4、d5、d6、d7、d8、d9、d10)を調整して、前記開始部(320)と各配置位置(321、322、323、323、324、325、326、327、328、329)及び前記収穫部(330)に位置する容器(10)に植栽された植物(20)の成長段階に適した大きさの空間を割り当てることにより、隣接する植物(20)間に干渉が発生することを防止して、収穫される植物(20)の品質をより向上させると同時に、空間をより効率的に利用することができる。
【0072】
前記配置間隔(d1、d2、d3、d4、d5、d6、d7、d8、d9、d10)は、図面の右側、すなわち、前記開始部(320)側から図面の左側、すなわち、前記収穫部(330)側に行くほど徐々に広くなるように設定することができ、各配置間隔(d1、d2、d3、d4、d5、d6、d7、d8、d9、d10)は異なる値に設定することができる。つまり、d1、d2、d3、d4、d5、d6、d7、d8、d9、d10の順に徐々に大きな値を持つように設定することができます。
【0073】
また、図には図示されていないが、前記開始部(320)側から前記収穫部(330)側に向かうにつれて、複数の容器(10)間の配置間隔が徐々に広くなる傾向が形成され、隣接して設定された2つ以上の配置間隔が同じ値に設定されることもある。一例として、図3を参照して説明すると、d2とd3とd4が同じ値に設定され、d5とd6とd7が同じ値に設定され、d8とd9とd10が同じ値に設定されるが、d1、d2、d5、d8、d11の順に徐々に大きな値を持つように設定することができる。
【0074】
前記配置間隔(d1,d2,d3,d4,d5,d6,d7,d8,d9,d10)は、前記植物栽培ガイド(110)の規模と、前記植物栽培ガイド(110)に同時に支持される容器(10)の数、及び、前記容器(10)に植栽された植物が成長段階に応じて占めることが期待される空間面積等に応じて調整することができる。
【0075】
前記植物栽培システムは、作業者が前記容器(10)を手動で搬送して前記開始部(320)に装填したり、前記収穫部(330)に位置する前記容器(10)を手動で搬送して荷降ろしするようにすることができる。
【0076】
また、前記植物栽培システムは、前記容器(10)を搬送して前記開始部(320)に装填する装填手段と、前記収穫部(330)に位置する前記容器(10)を荷降ろしするアンローディン手段をさらに含んで構成することもできる。
【0077】
前記装填手段は、装填部(310)に位置する前記容器(10)を前記開始部(320)に装填して安着させる装填施行手段(222-1、図4参照;222-2、図5参照)と、前記容器(10)を支持して外部から前記装填部(310)に搬送する装填搬送手段(221)を含んで構成することができる。
【0078】
前記装填部(310)は、前記開始部(320)に近接するように設けられ、前記開始部(320)の外側に対向する位置に設けられることができる。
【0079】
前記装填搬送手段(221)は、外部から前記装填部(310)に接続されるコンベヤベルトであってもよく、前記容器(10)を支持して装填搬送手段駆動部(図示せず)の駆動によって外部から前記装填部(310)に移動することができる。
【0080】
前記装填搬送手段駆動部は、前記装填実施手段による前記容器(10)の装填に関係なく、前記装填搬送手段(221)を一定速度で駆動させるように構成することもできるし、前記容器(10)が前記装填実施手段によって前記装填部(310)から前記開始部(320)に搬送される間、前記装填搬送手段(221)の駆動を一時的に停止させて、前記容器(10)の装填が安定的に行われるように構成することもできる。
【0081】
前記装填実施手段は、前記装填部(310)に支持された前記容器(10)に前記開始部(320)に向けて押す力を加えて前記開始部(320)に押し出す構成で構成することができる。
【0082】
また、前記装填実施手段は、前記装填部(310)に支持された前記容器(10)を支持して持ち上げた後、前記開始部(320)に搬送して定着させる構成で構成することもできる。
【0083】
前記荷降ろし実施手段は、前記容器(10)を搬送するメイン搬送手段(400)の一部として構成することもできるし、後述する図4及び図5の説明に記載されるように、前記メイン搬送手段(400)とは別個の構成として備えることもできる。
【0084】
前記荷降ろし手段は、前記収穫部(330)に位置する前記容器(10)を荷降ろし部(340)に荷降ろしする荷降ろし実施手段(図示せず)と、前記荷降ろし部(340)に搬送された前記容器(10)を支持して外部に搬送する荷降ろし搬送手段(231)を含んで構成することができる。
【0085】
前記荷降ろし部(340)は、前記収穫部(330)に近接するように設けられ、前記収穫部(330)の外側に対向する位置に設けられることができる。
【0086】
前記荷降ろし搬送手段(231)は、外部から前記 荷降ろし部 (340)に接続されるコンベヤベルトであって、前記容器(10)を支持して荷降ろし搬送手段駆動部(図示せず)の駆動により、前記荷降ろし部(340)から外部に向かう荷降ろし搬送方向(UL)に搬送するように構成することができる。
【0087】
前記装填送り方向(L)と前記アン装填送り方向(UL)は、図面に示すように、同じ方向に設定することも、異なる方向に設定することもできる。
【0088】
前記荷降ろし搬送手段駆動部は、前記荷降ろし実施手段による前記容器(10)の荷降ろしに関係なく、前記荷降ろし搬送手段(231)を一定速度で駆動させるように構成することもできるし、前記容器(10)が前記荷降ろし実施手段によって前記収穫部(330)から前記荷降ろし部(340)に搬送される間、前記荷降ろし搬送手段(231)の駆動を一時的に停止させて、前記容器(10)の荷降ろしが安定的に行われるようにする構成にすることもできる。
【0089】
前記荷降ろし実施手段は、前記収穫部(330)に支持された前記容器(10)に前記荷降ろし部(340)に向けて押す力を加えて前記荷降ろし部(340)に押し出す構成で構成することができる。
【0090】
また、前記荷降ろし実施手段は、前記収穫部(330)に支持された前記容器(10)を支持して持ち上げた後、前記収穫部(330)に搬送して安着させる構成で備えることもできる。
【0091】
前記荷降ろし実施手段は、後述する図21ないし図23の説明に記載されるように、前記容器(10)を搬送するメイン搬送手段(400)の一部として構成することもできるし、前記メイン搬送手段(400)とは別個の構成として備えることもできる。
【0092】
前記荷降ろし手段によって前記収穫部(330)に支持された容器が荷降ろしされる荷降ろし過程と、前記植物栽培ガイド(110)に支持された前記複数の容器(10)が前記収穫部(330)に向かって搬送される容器搬送過程と、前記ロード手段によって前記新しい容器が前記開始部(320)にロードされるロード過程は、同時に行うことができる。
【0093】
また、前記荷降ろし過程と前記容器搬送過程と前記装填過程は、順番に行うこともできる。
【0094】
また、前記植物栽培システムは、前記植物栽培ガイド(110)に支持された前記複数の容器(10)に植栽された植物(20)に人工光を照射するための少なくとも一つの光源(140)を備えることができる。
【0095】
前記光源(140)は、赤外線、紫外線、可視光など、前記複数の容器(10)に 植栽された植物(20)の成長に適した光を照射するように備えることができ、例えば、LED照明で備えることができる。
【0096】
前記光源(140)は、図面に示すように、前記植物栽培ガイド(110)に支持された前記複数の容器(10)の上側に設けられ、下側に光を照射することにより、各容器(10)に植栽された植物(20)に直射光の形で光が供給されるように備えることができる。
【0097】
このため、前記植物栽培ガイド(110)の上側には、前記光源(140)が支持される光源支持体(141)が前記植物栽培ガイド(110)と並列に備えることができる。
【0098】
また、図面には図示されていないが、前記光源(140)は、前記複数の容器(10)に植栽された植物(20)に反射光の形で光を供給できる位置に備えることもできる。
【0099】
前記光源(140)は、前記容器(10)に植栽された植物(20)の種類に応じて適切な形の人工光を適切な量で供給するように構成することができ、一定時間間隔で光の供給形態に変化を与えて、当該植物(20)の成長を適切に補助することができる。
【0100】
一例として、前記容器(10)に半陰性植物である高麗人参が植栽された場合、上記光源(140)は5,000Luxから15,000Luxの弱い光を照射することができ、一日のうち12時間光を供給し、残りの12時間は光供給を中断するように設定することができる。
【0101】
また、前記光源(140)は、前記植物栽培ガイド(110)に支持された前記複数の容器(10)に植栽された植物(20)の成長段階に応じて、それぞれ適切な形で光を照射することができる。
【0102】
一例として、前記光源(140)は、前記開始部(320)から前記収穫部(330)に向かうほど強い光を照射するように設定することができる。
【0103】
また、前記光源(140)は、前記植物栽培システムの外部から入射される自然光とともに、前記複数の容器(10)に植栽された植物(20)に人工光を供給することができる。
【0104】
このとき、前記光源(140)は、天候と季節によって光の供給形態に変化を与え、当該植物(20)の成長を適切に補助することができる。
【0105】
例えば、自然光の強度が強い夏または晴れた日には、前記光源(140)から弱い光が照射されるように調節し、自然光の強度が弱い冬または曇りの日には、前記光源(140)から強い光が照射されるように調節して、前記複数の容器(10)に植栽された植物(20)に供給される総光量を適切に調節することができる。
【0106】
また、前記植物栽培システムには、前記植物栽培ガイド(110)に支持された前記複数の容器(10)に植栽された植物(20)に、水と養液を含む複数の供給物質のうち少なくとも一つを供給するための供給物質供給手段(130)を備えることができる。
【0107】
前記供給物質供給手段(130)は、水を供給する水供給手段(図示せず)と養液を供給する養液供給手段(図示せず)など、異なる前記供給物質を供給する供給手段がそれぞれ具備された構成で構成することもできるし、水と養液が混合された供給物質を供給する形態で構成することもできる。
【0108】
前記供給物質供給手段(130)は、前記供給物質を貯蔵して供給する小規模のタンク(図示せず)と共に具備され、外部のタンク(図示せず)に配管接続され、前記外部のタンクから前記供給物質を引き出すように構成されることもできる。
【0109】
前記供給物質供給手段(130)は、図面に示すように、前記植物栽培ガイド(110)に支持された前記複数の容器(10)の上側に設けられ、下側に前記供給物質を噴射することにより、各容器(10)の上側第1開口部(11、図6参照)を介して当該供給物質を供給することができる。
【0110】
また、図面には図示されていないが、前記複数の容器(10)の下側に設けられ、上側に前記供給物質を噴射することにより、当該容器(10)の下側の第2開口部(12、図6参照)を通じて当該供給物質を供給するように構成することもできる。
【0111】
前記供給物質供給手段(130)は、一定時間間隔で前記供給物質の供給形態を変化させて当該植物(20)の成長を適切に補助することができ、前記容器(10)に植栽された植物(20)の種類に応じて適切な種類の前記供給物質を適切な量で供給して当該植物(20)の成長を適切に補助することができる。
【0112】
前記供給物質供給手段(130)は、前記植物栽培ガイド(110)に支持された前記複数の容器(10)に植栽された植物(20)に前記供給物質が均等に供給されるように複数個備えることができる。
【0113】
また、前記供給物質供給手段(130)は、前記植物栽培ガイド(110)に支持された前記複数の容器(10)に植栽された植物(20)の成長段階に応じて、それぞれ適切な方法で前記供給物質を供給することができる。
【0114】
一例として、前記供給物質供給手段(130)は、前記開始部(320)から前記収穫部(330)に向かうほど多くの量の前記供給物質を供給するように設定することができる。
【0115】
このため、前記供給物質供給手段(130)は、前記植物栽培ガイド(110)に支持された前記複数の容器(10)の位置にそれぞれ対応する位置に備えることができる。
【0116】
また、前記供給物質供給手段(130)は、搬送可能に設けられることができ、前記供給物質供給手段(130)を搬送するための供給物質搬送手段(800)が設けられることができる。
【0117】
前記供給物質搬送手段(800)は、前記供給物質供給手段(130)を支持する供給手段ガイド(810)と、前記供給手段ガイド(810)の端部に設けられた第1ローラー(831)と、前記第1ローラー(831)を駆動させて前記供給手段ガイド(810)を搬送する供給物質搬送手段駆動部(820)を含んで構成することができる。
【0118】
また、前記第1ローラー(831)を支持し、移動経路を提供する第1ローラーガイド(611)を備え、前記第1ローラー(831)が前記第1ローラーガイド(611)に沿って移動するようにすることができる。
【0119】
前記第1ローラーガイド(611)には、前記第1ローラー(831)の移動経路を設定するためのレール(図示せず)を備えることができる。
【0120】
前記第1ローラーガイド(611)は、図2及び図3の地面方向に垂直な方向に延長することができ、これにより、前記第1ローラー(831)が前記第1ローラーガイド(611)に沿って移動し、前記供給物質供給手段(130)が図2及び図3の地面方向に垂直な方向に移動することができる。
【0121】
前記供給物質搬送手段(800)によれば、前記供給物質供給手段(130)が、複数の前記植物栽培ガイド(110)間を移動して、各植物栽培ガイド(110)に支持された複数の容器(10)に植栽された植物(10)に前記供給物質を順次供給するようにすることができる。
【0122】
また、前記植物栽培システムには、前記植物栽培ガイド(110)に支持された前記複数の容器(10)を前記開始部(320)から前記収穫部(330)に順次搬送することにより、前記容器搬送過程を行うメイン搬送手段(400)を備えることができる。
【0123】
前記メイン搬送手段(400)は、メイン搬送手段駆動部(図示せず)の駆動によって駆動され、前記容器(10)に植栽された植物(20)の成長速度に応じて予め設定された一定時間間隔で前記容器(10)を搬送することになる。
【0124】
前記メイン搬送手段(400)は、前記植物栽培ガイド(110)に支持された前記複数の容器(10)を一つずつ順に搬送するように備えることもできるし、同時に搬送するように備えることもできる。
【0125】
前記メイン搬送手段(400)は、前記装填搬送手段及び前記荷降ろし搬送手段と連携して駆動されることにより、前記装填過程と前記容器搬送過程及び前記荷降ろし過程が有機的に行われるようにすることができる。
【0126】
前記メイン搬送手段(400)は、図面に示すように、前記植物栽培ガイド(110)の下側に位置し、前記容器(10)を押して前記植物栽培ガイド(110)に沿って前記収穫部(330)側に押し出すことによって搬送するように構成することができる。
【0127】
前記メイン搬送手段(400)は、前記植物栽培ガイド(110)に支持された前記容器(10)を押し出すための少なくとも一つの押出板(420)と、前記押出板(420)を支持して搬送する搬送手段ガイド(410)と、前記搬送手段ガイド(410)の端部に設けられた第2ローラー(431)と、前記第2ローラー(431)を駆動するメイン搬送手段駆動部(図示せず)を含んで構成することができる。
【0128】
また、前記第2ローラー(431)を支持し、移動経路を提供する第2ローラーガイド(612)を備え、前記第2ローラー(431)が前記第2ローラーガイド(612)に沿って移動するようにすることができる。
【0129】
前記第2ローラーガイド(612)には、前記第2ローラー(431)の移動経路を設定するためのレール(図示せず)を備えることができる。
【0130】
また、前記メイン搬送手段(400)は、図面には図示されていないが、前記植物栽培ガイド(110)に支持された前記容器(10)を持ち上げて搬送するように構成することもできる。
【0131】
また、前記植物栽培ガイド(110)の前記開始部(320)の外側と前記収穫部(330)の外側には、前記植物栽培ガイド(110)と前記装填搬送手段、前記荷降ろし搬送手段、前記メイン搬送手段(400)、前記光源支持台(141)、前記供給物質搬送手段(800)を支持するための垂直方向支持構造である開始部側支持柱(630)と収穫部側支持柱(640)をそれぞれ設けることができる。
【0132】
また、前記供給手段ガイド(810)が前記植物栽培ガイド(110)と上下に位置するが、前記第1ローラー(831)が前記供給手段ガイド(810)の前記収穫部(330)側の端部に設けられ、前記第1ローラーガイド(611)が前記収穫部側支持柱(640)に支持され、前記供給手段ガイド(810)の前記開始部(320)側の端部は、前記開始部側支持柱(630)に移動可能に支持されることができる。
【0133】
このため、前記供給手段ガイド(810)の前記開始部(320)側の端部に供給手段支持部材(832)が設けられ、前記開始部側支持柱(630)に前記供給手段支持部材(832)が支持される供給手段支持溝(631)が形成されることができる。
【0134】
また、前記第2ローラー(431)が前記搬送手段ガイド(410)の前記収穫部(330)側端部に設けられ、前記第2ローラーガイド(612)が前記収穫部側支持柱(640)に支持され、前記搬送手段ガイド(410)の前記開始部(320)側端部は、前記開始部側支持柱(630)に移動可能に支持されることができる。
【0135】
このため、前記搬送手段ガイド(410)の前記開始部(320)側の端部に搬送手段支持部材(432)が設けられ、前記開始部側の支持柱(630)に前記搬送手段支持部材(432)が支持される搬送手段支持溝(632)が形成されることができる。
【0136】
また、前記植物栽培ガイド(110)の下側に、当該植物栽培ガイド(110)に支持された容器(10)に植栽された植物(20)の栽培過程で生成された老廃物が溜まる下部境界面(700)を備えることができる。
【0137】
前記下部境界面(700)は、防水可能な材質で構成することができる。
【0138】
また、図面には図示されていないが、流体を供給して前記下側境界面(700)に溜まった物質を一定方向に掃き出すクリーニング手段(図示せず)と、前記下側境界面(700)から外部に接続され、前記クリーニング手段によって掃き出された物質が外部に排出される老廃物排出部をさらに備えることができる。
【0139】
前記下部境界面(700)は、前記開始部側支持柱(630)と前記収穫部側支持柱(640)に支持されることができる。
【0140】
また、図面には示されていないが、前記植物栽培システムには、換気のために外部と連通する送風機(図示せず)などを含む空気調節装置をさらに備えることができる。
【0141】
また、図面には図示されていないが、前記植物栽培システムによって栽培される植物(20)の状態を観察し、異常発生の有無を確認するための観察カメラ(図示せず)をさらに備えることができる。
【0142】
図4図5には、前記装填実施手段の一実施例と他の実施例が示されて
いる。
【0143】
図4を参照する。本発明の一実施例による 装填施行手段 (222-1)は、前記装填部(310)を挟んで前記開始部(320)の反対側に位置し、装填施行手段駆動部(図示せず)の駆動により直線からなる伸縮ライン(m)に沿って伸縮動作するように構成されたものであってもよい。
【0144】
前記装填施行手段(222-1)は、伸長して前記装填部(310)に位置する容器(10)を押して前記開始部(320)に搬送した後、収縮して元の位置に戻る伸長動作を繰り返すことになる。
【0145】
図4(a)には、前記装填施行手段(222-1)が収縮して待機モードで存在する駆動状態が示されている。
【0146】
図4(b)には、前記装填施行手段(222-1)が伸長し、前記装填部(310)に位置する前記容器(10)を前記開始部(320)に向けて押し出す駆動状態が示されている。
【0147】
このとき、前記容器(10)が前記 装填施行手段 (222-1)によって押されて前記開始部(320)に搬送される搬送経路は、相互に対応する開始部(320)と装填部(310)を連結する装填ライン(l)上に形成され、前記装填ライン(l)と前記伸縮ライン(m)が直線上に形成されることができる。
【0148】
前記装填施行手段 (222-1)は、前記のように伸縮動作するように構成された伸縮装置部(222a)と、前記伸縮装置部(222a)において前記容器(10)と接する部分に設けられ、前記伸縮装置部(222a)の伸縮力を前記容器(10)に伝達する押出部(222b)を含めて構成することができる。
【0149】
前記伸縮装置部(222a)は、一例として、図面に示すように、複数のリンクが互いに連結された折畳み式構造で構成することができる。
【0150】
前記折り畳み式構造の伸縮装置部(222a)は、前記装填施行手段駆動部の駆動により、折り畳まれて収縮し、伸びるように構成することができる。
【0151】
前記押し出し部(222a)は、前記容器(10)より硬度が低い材質または弾性力のある材質で構成され、前記装填施行手段(222-1)と前記容器(10)が接触して発生する衝突による衝撃を緩和することができる。一例として、前記押し出し部(222a)は、樹脂材料を含めて構成することができる。
【0152】
また、前記押出部(222b)は、前記容器(10)と対面する面がくぼんだ形状で構成されており、前記装填施行手段(222-1)によって前記容器(10)が押されて搬送が行われる間、前記容器(10)の位置ずれ及び揺れを最小限に抑え、より安定的に搬送できるようにすることができる。
【0153】
また、図5を参照する。本発明の他の実施例による 装填施行手段 (222-2)は、前記図4の装填実施手段(222-1、図4参照)に従うが、一側に備えられた回転軸(222c)を中心に回転するように構成され、前記装填搬送手段(221)によって搬送される前記容器(10)の移動経路を遮断する移動防止ガイド(222d)がさらに備えられる。
【0154】
前記装填実施手段(222-2)は、前記回転軸(222c)を中心に一定回転角(θ)だけ回転して、前記移動防止ガイド(222d)が前記装填部(310)を横切る装填位置に位置することにより、前記装填搬送手段(221)による前記容器(10)の移動を遮断し(図5(b)及び図5(c)参照)、反対方向に前記回転角(θ)だけ回転して本来の位置である待機位置に復帰する回転駆動を繰り返し行うことになる。
【0155】
図5(a)には、前記装填施行手段(222-2)が前記待機位置に位置する第1駆動状態が示されている。このとき、前記装填施行手段(222-2)は収縮した状態で存在する。
【0156】
図5(b)には、前記装填実施手段(222-2)が前記装填位置に位置し、前記装填部(310)に位置する容器(10)が前記装填搬送手段(221)に沿って搬送されることを遮断するが、伸縮装置部(222a)が収縮した状態で存在する第2駆動状態が示されている。
【0157】
図5(c)には、前記装填実施手段(222-2)が前記装填位置に位置し、伸縮装置部(222a)が伸長して前記装填部(310)に位置する容器(10)を前記開始部(320)に向けて押し出す第3駆動状態が示されている。
【0158】
前記装填実施手段(222-2)は、前記容器(10)の装填時に、前記第1駆動状態(図5(a)参照)から反時計回りに前記回転角度(θ)だけ回転移動して前記第2駆動状態(図5(b)参照)に切り替えることにより、前記容器(10)が前記装填部(310)に留まるように位置を制限した後、前記伸縮装置部(222a)が伸長して前記第3駆動状態(図5(c)参照)に転換することにより、当該容器(10)を前記開始部(320)に装填することになる。
【0159】
また、前記容器(10)が前記開始部(320)に装填されると、前記第3駆動状態(図5(c)参照)から前記第2駆動状態(図5(b)参照)に、再び前記第1駆動状態(図5(a)参照)に切り替わり、次の装填時期が到来するまで待機モードで存在することができる。
【0160】
このとき、前記第1駆動状態(図5(a)参照)は、前記移動防止ガイド(222d)が、前記装填搬送手段(221)による前記容器(10)の移動を妨げない位置に存在する状態に設定することができる。例えば、前記第1駆動状態(図5(a)参照)は、前記装填実施手段(222-2)が、前記移動防止ガイド(222d)が完全に前記装填搬送手段(221)の外側に位置するまで回転した位置に設定することができる。
【0161】
また、前記第2駆動状態(図5(b)参照)及び前記第3駆動状態(図5(c)参照)は、前記伸縮装置部(222a)の伸縮ライン(m)が前記装填ライン(l)と直線上に形成される位置に設定することができる。
【0162】
図6には、前記容器(10)の様々な実施例(10-1,10-2,10-3,10-4)が示されている。
【0163】
図6において、前記容器(10)は、構成を詳細に説明するために、少なくとも一部が切開された状態で示されている。
【0164】
前記容器(10)は、植栽された植物(20)の茎(21)及び葉が外部に露出される第1開口部(11)と、前記植物栽培ガイド(110)に掛け支持されるフランジ部(14)が形成され、外側に前記メイン搬送手段(400)と接する位置に少なくとも一つの摩擦部(13)が備えられた第1形状(10-1)で構成することができる。
【0165】
前記容器(10)の内側には、当該容器(10)に植栽された植物(20)を固定し、水分及び栄養を保存して当該植物(20)に供給するための培地(31)が充填されることができる。
【0166】
前記第1開口部(11)は、前記容器(10)の上部に形成することができる。
【0167】
前記摩擦部(13)は、前記容器(10)の周囲を包むリング形状で構成することができる。
【0168】
前記摩擦部(13)によれば、前記押出板(420)が前記容器(10)に接して押し出す前記容器搬送過程で、前記押出板(420)と前記摩擦部(13)の間に発生する摩擦力によって、前記容器(10)が前記植物栽培ガイド(110)に支持された状態で回転することができる。
【0169】
前記容器(10)が回転する回転角度は、前記摩擦部(13)と前記押出板(420)の摩擦係数及び、前記押出板(420)と前記摩擦部(13)が接した状態で前記押出板(420)が移動する速度と移動距離などによって調節することができる。
【0170】
一例として、前記容器搬送過程が行われるたびに、前記容器(10)が反時計回りに45度回転するように設定することができる。
【0171】
すなわち、前記摩擦部(13)によれば、各容器(10)に植栽された植物(20)を一定時間間隔で回転させて、各植物(20)に光が入射される方向が多様に形成されるようにすることで、各植物(20)をより効率的に成長させることができる。
【0172】
特に、前記植物栽培ガイド(110)の位置が固定された場合、外部から入射される自然光の方向が一定方向に形成されるので、前記のように植物(20)を回転させてより効率的な成長を促進することができる。
【0173】
また、前記容器(10)は、前記第1開口部(11)と前記摩擦部(13)が設けられ、外側に前記植物栽培ガイド(110)に掛かるように支持される少なくとも一つの引っかかり部(15)がさらに設けられた第2形状(10-2)で構成することができる。
【0174】
前記容器(10)は、前記引っかかり部(15)の内側に設けられ、前記ハング部(15)の上部に前記フランジ部(14)の下端が接して支持されるように前記ハング部(15)に支持されることができる。
【0175】
前記引っかかり部(15)は、前記容器(10)の周囲を包囲するリング状に構成することができ、前記引っかかり部(15)の一側と他側には、前記植物栽培ガイド(110)を構成する前記一対のガイド(110a,110b)にかかる複数の引っかかり構造が形成されることができる。
【0176】
前記引っかかり構造は、前記一対のガイド(110a,110b)にそれぞれ挟まれる複数の引っかかり溝(16-1,16-2,16-3,16-4)で構成することができる。
【0177】
前記引っかかり部(15)及び前記引っかかり溝(16-1,16-2,16-3,16-4)によれば、前記引っかかり部(15)が前記植物栽培ガイド(110)に沿って移動する間、前記一対のガイド(110a,110b)間の間隔が一定に維持され、前記容器(10)が前記植物栽培ガイド(110)により安定して支持されることができる。また、前記一対のガイド(110a,110b)に沿って移動する間、前記容器(10)が逸脱することを防止することができる。
【0178】
前記引っかかり部(15)は、前記容器(10)と一体に形成されたり、前記容器(10)に取り付けられた構成にすることができる。
【0179】
また、前記引っかかり部(15)は、内側に前記容器(10)を支持するように設けられるが、前記容器(10)とは別個の構成で、前記引っかかり部(15)とは別に前記容器(10)が回転可能に構成することができる。
【0180】
前記のように前記容器(10)が前記引っかかり部(15)の内側で回転可能に構成された場合、前記容器搬送過程で前記押出板(420)と前記摩擦部(13)の間に発生する摩擦力によって前記容器(10)が前記引っかかり部(15)に支持された状態で回転する間、前記押出板(420)が前記容器(10)を押し出す力が前記引っかかり部(15)に伝達され、前記容器(10)が支持された前記引っかかり部(15)が前記植物栽培ガイド(110)に沿って前記収穫部(330)側に移動することができる。
【0181】
このとき、前記引っかかり部(15)は、前記引っかかり溝(16-1,16-2,16-3,16-4)が前記一対のガイド(110a,110b)にそれぞれ挟まれた状態を維持しながら移動するので、前記押出板(420)と前記摩擦部(13)の間に発生する摩擦力によって回転しないので、前記容器(10)が前記植物栽培ガイド(110)により安定的に支持されることができる。
【0182】
また、前記容器(10)は、前記第1開口部(11)と前記摩擦部(13)と前記フランジ部(14)が設けられ、植栽された植物(20)の根(21)が外部に露出する第2開口部(12)がさらに設けられた第3形状(10-3)で構成することができる。
【0183】
前記容器(10)の内側には、当該容器(10)に植栽された植物(20)を固定するための固定手段(32)が充填されることができる。
【0184】
前記固定手段(32)の一例として、スポンジがある。
【0185】
前記第2開口部(12)は、前記容器(10)の下端に形成することができる。
【0186】
前記のように、前記容器(10)に前記第2開放部(12)及び前記固定手段(32)が具備された構成によれば、前記第1形状(10-1)及び第2形状(10-2)と比較して、前記容器(10)の重量が軽いため、より少ないエネルギーを利用して前記容器(10)を搬送することができる。また、全体植物栽培システム内部の栽培環境がよりきれいに維持することができ、培地から発生する可能性のある病害虫の問題に対する解決策となる。
【0187】
また、前記容器(10)は、前記第1開口部(11)と前記摩擦部(13)及び前記引っかかり部(15)が設けられ、前記第2開口部(12)がさらに設けられ、前記容器(10)の内側に前記固定手段(32)が充填された、第4形状(10-4)で構成することもできる。
【0188】
以下、本発明による複数の前記植物栽培ガイド(110)が互いに隣接して植物栽培ガイド面(500,510,520,530)を形成する植物栽培システムについて説明する。
【0189】
図7を参照する。前記植物栽培ガイド(110)は、複数個設けられて水平方向に一定の間隔を持つように隣接して配置されるが、互いに隣接する植物栽培ガイド(110)の間に一定の間隔角(β)が形成されるように配置され、前記開始部(320)間の間隔距離(D1)より前記収穫部(330)間の間隔距離(D2)が大きく形成されることができる。
【0190】
すなわち、互いに隣接する植物栽培ガイド(110)間の間隔が前記開始部(320)から前記収穫部(330)に行くほど広くなるように配置することができる。
【0191】
これにより、前記開始部(320)から前記収穫部(330)に向かうにつれて、徐々に成長する植物(20)の大きさに適した空間を提供することができ、隣接する植物(20)間に干渉が発生することを防止して、収穫される植物(20)の品質をより向上させると同時に、空間をより効率的に利用することができる。
【0192】
前記植物栽培ガイド面(500,510,520,530)は、前記のように隣接して配置された複数の植物栽培ガイド(110)の集合からなる。
【0193】
図8ないし図11を参照する。前記植物栽培ガイド面(500)は、各植物栽培ガイド(110)に備えられた前記開始部(320)が任意の円の中心部(O)側に位置し、各植物栽培ガイド(110)に備えられた前記収穫部(330)が当該円の周囲(C)に沿って配置された、円形ガイド面(510)で構成することができる。
【0194】
図8には、前記円形ガイド面(510)が備えられた円形植物栽培システム(1)の斜視図が示されており、図9には、図8の図面に示されたA部分が拡大して示されている。
【0195】
ここで、前記円形ガイド面(510)を構成する複数の植物栽培ガイド(110)のうち一方の植物栽培ガイド(110)にのみ前記複数の容器(10)が支持された形状が例示のために図示されており、残りの植物栽培ガイド(110)に支持された複数の容器(10)と当該容器(10)に植栽された植物(20)の図示が省略されている。
【0196】
以下の説明では、前記のような省略された構成が全て図示されているものと仮定して説明する。
【0197】
前記円形植物栽培システム(1)によれば、前記円の中心部(O)に前記開始部側支持柱(630)が設けられ、前記円の周囲(C)に沿って前記収穫部側支持柱(640)が複数個設けられ、前記開始部側支持柱(630)と前記複数の収穫部側支持柱(640)との間に前記円形ガイド面(510)が形成される。
【0198】
また、前記円形ガイド面(510)を構成する各植物栽培ガイド(110)の上側に前記光源支持部(141)がそれぞれ設けられ、各植物栽培ガイド(110)に支持された容器(10)に植栽された植物(20)に前記光源(140)から照射される光を一定に供給することができる。
【0199】
また、前記第1ローラーガイド(611)が前記複数の収穫部側支持柱(640)に支持されて前記円の円周(C)に沿って配置され、前記供給手段支持溝(631)が前記開始部側支持柱(630)の円周に沿ってリング状に形成されていてもよい。また、前記供給手段支持部材(832)は、前記リング形状の供給手段支持溝(631)に適合するように設けられたリング形状の部材であってもよい。(図19参照)
【0200】
これにより、前記供給手段ガイド(810)が前記開始部側支持柱(630)を中心に時計回りまたは反時計回りに円を描くように回転し、前記供給物質供給手段(130)が前記円形ガイド面(510)を構成する複数の植物栽培ガイド(110)に支持された複数の容器(10)に植栽された植物(20)に供給物質を順次供給するようにすることができる。
【0201】
また、前記第1ローラーガイド(611)が前記複数の収穫部側支持柱(640)に支持されて前記円の円周(C)に沿って配置され、前記搬送手段支持溝(632)が前記開始部側支持柱(630)の円周に沿ってリング状に形成されていてもよい。また、前記搬送手段支持部材(432)は、前記リング状の搬送手段支持溝(632)に適合するように設けられたリング状の部材であってもよい。
【0202】
これにより、前記搬送手段ガイド(410)が前記開始部側支持柱(630)を中心に時計回りまたは反時計回りに円を描くように回転し、前記押出板(420)が前記円形ガイド面(510)を構成する複数の植物栽培ガイド(110)に支持された複数の容器(10)を順次搬送することにより、前記容器搬送過程を行うようにすることができる。
【0203】
また、前記荷降ろし部(340)が前記複数の収穫部側支持柱(640)に支持されて前記円形ガイド面(510)を構成する複数の植物栽培ガイド(110)の収穫部(330)の外側にリング状に配置することができる。
【0204】
また、図面には図示されていないが、前記荷降ろし搬送手段(231)が前記 荷降ろし部(340)に沿ってリング状に配置することができる。
【0205】
また、図面には図示されていないが、前記装填部(310)が前記開始部側支持柱(630)の周囲に沿って支持されて前記円形ガイド面(510)を構成する複数の植物栽培ガイド(110)の開始部(320)の外側にリング状に配置され、前記装填搬送手段(221)が前記装填部(310)に沿ってリング状に配置されることができる。
【0206】
また、前記円形ガイド面(510)の下側に前記開始部側支持柱(630)と前記複数の収穫部側支持柱(640)の間に前記下部境界面(700)を円形に設けることができる。
【0207】
また、前記円形植物栽培システム(1)は、前記開始部側支持柱(630)を中心に全体構成が回転可能に構成することができ、前記開始部側支持柱(630)とこれに連結された前記円形植物栽培システム(1)の構成を回転させるためのシステム回転駆動部(図示せず)を備えることができる。
【0208】
このため、前記開始部側支持柱(630)は、回転可能な中空柱形状で構成され、前記開始部側支持柱(630)の内側に回転中心となる中心柱(650)をさらに備えることができる。
【0209】
前記中心柱(650)は地面に固定することができる。
【0210】
前記のように回転可能に構成された円形植物栽培システム(1)によれば、前記円形植物栽培ガイド面(510)が回転し、各植物栽培ガイド(110)に支持された容器(10)に植栽された植物(20)に自然光が入射される方向が多様に形成され、当該植物(20)をより効率的に成長させることができる。
【0211】
図10には、前記円形植物栽培システム(1)が垂直方向に複数回積層されて多層栽培構造を形成する円形多層構造植物栽培システム(1-1)が示されており、図11には、前記円形多層構造植物栽培システム(1-1)の垂直方向断面が概略的に示されている。
【0212】
前記円形多層構造植物栽培システム(1-1)は、複数の円形植物栽培システム(1)が一定の垂直間隔(H)を隔てて積層されたもので、前記垂直間隔(H)は、栽培される植物(20)の大きさと自然光入射量の設定などによって設定することができる。
【0213】
すなわち、前記円形多層構造植物栽培システム(1-1)によれば、上層の円形植物栽培システム(1)の構成によって下層の円形植物栽培システム(1)に入射する自然光の量と範囲が制限されることがあるので、前記垂直間隔(H)を適切に設定して、上層の円形植物栽培システム(1)の構成にもかかわらず、下層の円形植物栽培システム(1)の内側、すなわち、前記開始部(320)側に位置する植物(20)にも自然光が入射するようにすることができる。
【0214】
また、前記円形多層構造植物栽培システム(1-1)は、前記中心柱(650)を中心に全体構成が一緒に回転するように構成することができる。
【0215】
また、それぞれの前記円形植物栽培システム(1)で構成された各層の境界には、各層の独立した栽培環境を造成するための層境界部が設けられ、前記層境界部は、前記下部境界面(700)によって区切られることもある。
【0216】
また、各層の円形植物栽培システム(1)では、それぞれ異なる植物(20)を異なる方法で栽培することができる。
【0217】
また、図12図13を参照する。前記植物栽培ガイド面(500)は、各植物栽培ガイド(110)に備えられた前記開始部(320)が任意の円の中心部(O’)側に位置し、各植物栽培ガイド(110)に備えられた前記収穫部(330)が前記円の中心部(O’)を中心とする円の円周の一部である円弧(arc)に沿って配置された、扇形状のガイド面(520)で構成することができる。
【0218】
図12には、前記扇形状ガイド面(520)が備えられた扇形状植物栽培システム(2)の斜視図が示されている。
【0219】
前記扇形ガイド面(520)の中心角(Φ)は、図面に示すように180度に形成することもでき、植物栽培システムの設置環境に応じて様々な角度を持つように形成することができる。
【0220】
前記扇形植物栽培システム(2)は、前記円形植物栽培システム(1、図8参照)の構成に従うが、前記収穫部側支持柱(640)は、前記弧(arc)に沿って複数個設けられ、前記開始部側支持柱(630)と前記複数の収穫部側支持柱(640)の間に前記扇形ガイド面(520)が形成された形状で構成される。
【0221】
また、前記第1ローラーガイド(611)が前記複数の収穫部側支持柱(640)に支持されて前記円弧に沿って配置され、前記供給手段支持溝(631)が前記開始部側支持柱(630)の周縁の一部に円弧状に形成されていてもよい。
【0222】
これにより、前記供給手段ガイド(810)が前記開始部側支持柱(630)を中心に前記中心角(Φ)だけ時計回りまたは反時計回りに回転して扇形形状を描くように構成することができる。
【0223】
また、図面には図示されていないが、前記第2ローラーガイド(612)が前記複数の収穫部側支持柱(640)に支持されて前記円弧に沿って配置され、前記搬送手段支持溝(632)が前記開始部側支持柱(630)の周縁の一部に円弧状に形成されていてもよい。
【0224】
これにより、前記搬送手段ガイド(410)が前記開始部側支持柱(630)を中心に前記中心角(Φ)だけ時計回りまたは反時計回りに回転して扇形形状を描くように構成することができる。
【0225】
また、前記 荷降ろし部 (340)が前記複数の収穫部側支持柱(640)に支持されて前記扇形ガイド面(520)を構成する複数の植物栽培ガイド(110)の収穫部(330)の外側に弧状に配置され、前記荷降ろし搬送手段(231)が前記荷降ろし部(340)に沿って弧状に配置されることができる。
【0226】
また、図面には図示されていないが、前記装填部(310)が前記開始部側支持柱(630)の周囲に沿って支持されて前記扇形ガイド面(520)を構成する複数の植物栽培ガイド(110)の開始部(320)の外側に弧状に配置され、前記装填搬送手段(221)が前記装填部(310)に沿って弧状に配置されることができる。
【0227】
また、前記扇形状ガイド面(520)の下側に前記開始部側支持柱(630)と前記複数の収穫部側支持柱(640)の間に前記下部境界面(700)を扇形状に設けることができる。
【0228】
また、前記扇形型植物栽培システム(2)が複数個並列に設けられている場合、互いに隣接する扇形型植物栽培システム(2)が、各扇形型ガイド面(520)の直線部分(r)が互いに対向するように設置され、各直線部分(r)間の空間(P)を作業者や作業ロボットなどが移動する通路として活用することができる。
【0229】
図13には、前記扇形型植物栽培システム(2)が垂直方向に複数回積層されて多層栽培構造を形成する扇形型多層構造植物栽培システム(2-1,2-2)が示されている。
【0230】
前記扇形型多層構造植物栽培システム(2-1、2-2)は、前記円形多層構造植物栽培システム(1-1)及び前記扇形型植物栽培システム(2)の構成に従う。
【0231】
このとき、図面に示すように、複数の植物栽培システム(2、2-1、2-2)が隣接して設置される場合、前面に低層の植物栽培システム(2)が備えられ、後側に高層の植物栽培システム(2-1、2-2)が備えられ、前記複数の植物栽培システム(2、2-1、2-2)に自然光がより均等に供給されるようにすることができる。
【0232】
また、図14ないし図16を参照する。前記植物栽培ガイド面(500)は、各植物栽培ガイド(110)に備えられた前記開始部(320)が任意の螺旋の軸(axis)側に位置し、各植物栽培ガイド(110)に備えられた前記収穫部(330)が前記螺旋の軸(axis)を中心に形成された螺旋(S)に沿って配置された、螺旋状のガイド面(530)で構成することができる。
【0233】
図14には、前記螺旋状のガイド面(530)が単層で形成された本発明の植物栽培システム(3)の斜視図が示されている。
【0234】
前記スパイラル植物栽培システム(3)は、前記円形植物栽培システム(1、図8参照)の構成に従うが、前記収穫部側支持柱(640)が前記スパイラル(S)に沿って複数個設けられ、前記開始部側支持柱(630)と前記複数の収穫部側支持柱(640)の間に前記螺旋状のガイド面(530)が形成された形状で構成される。
【0235】
また、前記第1ローラーガイド(611)が、前記複数の収穫部側支持柱(640)に支持されて前記螺旋(S)に沿って配置され、前記供給手段支持溝(631)は、前記開始部側支持柱(630)の外周の一部に、前記第1ローラーガイド(611)に対応するように螺旋状に形成されていてもよい。また、前記供給手段支持部材(832)は、前記スパイラル形状の供給手段支持溝(631)の少なくとも一部に適合するように構成されたスパイラル形状の部材であってもよい。(図20参照)
【0236】
これにより、前記供給手段ガイド(810)が前記開始部側支持柱(630)を中心に時計回り又は反時計回りに回転し、前記螺旋状のガイド面(530)と一定の垂直間隔を維持した状態で徐々に上昇又は徐々に下降するようになる。
【0237】
また、前記第2ローラーガイド(612)が前記複数の収穫部側支持柱(640)に支持されて前記らせん(S)に沿って配置され、前記搬送手段支持溝(632)は、前記開始部側支持柱(630)の外周の一部に、前記第2ローラーガイド(612)に対応するようにらせん状に形成されていてもよい。また、前記搬送手段支持部材(432)は、前記リング状の搬送手段支持溝(632)に適合するように設けられたリング状の部材であってもよい。(図21図22参照)
【0238】
これにより、前記搬送手段ガイド(410)が前記開始部側支持柱(630)を中心に時計回りまたは反時計回りに回転し、前記螺旋状のガイド面(530)と一定の垂直間隔を維持した状態で徐々に上昇または徐々に下降する。
【0239】
また、前記荷降ろし部(340)が前記複数の収穫部側支持柱(640)に支持されて前記螺旋状のガイド面(530)を構成する複数の植物栽培ガイド(110)の収穫部(330)の外側にスパイラル状に配置され、前記荷降ろし搬送手段(231)が前記荷降ろし部(340)に沿ってスパイラル状に配置されることができる。(図17参照)
【0240】
また、前記装填部(310)が前記開始部側支持柱(630)の周囲に沿って支持されて前記螺旋状のガイド面(530)を構成する複数の植物栽培ガイド(110)の開始部(320)の外側にスパイラル状に配置され、前記装填搬送手段(221)が前記 装填部(310)に沿ってスパイラル状に配置されることができる。(図17参照)
【0241】
また、前記螺旋状ガイド面(530)の下側に前記開始部側支持柱(630)と前記複数の収穫部側支持柱(640)の間に前記下部境界面(700)が螺旋状に設けられるが、前記下部境界面(700)と前記螺旋状ガイド面(530)の間には一定の垂直間隔が形成されることができる。
【0242】
図15には、前記スパイラル植物栽培システム(3)が延長されて前記複数の植物栽培ガイド(110)が一定の垂直間隔をおいて上下に位置することにより、多層栽培構造を形成するスパイラル多層構造植物栽培システム(3-1)が図示されており、図16には、前記スパイラル多層構造植物栽培システム(3-1)の垂直方向断面が概略的に示されている。
【0243】
前記スパイラル多層構造植物栽培システム(3-1)は、前記円形多層構造植物栽培システム(1-1)及び前記扇形植物栽培システム(2)の構成に従う。
【0244】
また、前記スパイラル多層構造植物栽培システム(3-1)は、図面には図示されていないが、同一形状の複数の前記スパイラル植物栽培システム(3)または前記スパイラル多層構造植物栽培システム(3-1)が同一のらせん軸を共有し、上下に設けられて多層らせんを形成する多層らせん構造植物栽培システム(図示せず)で構成することができる。
【0245】
一例として、前記多層スパイラル構造植物栽培システムは、同一の形状の二つの前記スパイラル植物栽培システム(3)または前記スパイラル多層構造植物栽培システム(3-1)が同一のスパイラル軸を共有し、上下に具備されて二重らせんを形成する二重スパイラル構造植物栽培システム(図示せず)で構成することができる。
【0246】
前記二重螺旋構造植物栽培システムの場合、二つの前記スパイラル植物栽培システム(3)または前記スパイラル多層構造植物栽培システム(3-1)の間に、各植物栽培システムの独立した栽培環境を造成するための層境界部が設けられ、前記層境界部は、前記下部境界面(700)によって区切られることもできる。
【0247】
また、前記二重らせん構造植物栽培システムにおいて、二つの前記スパイラル植物栽培システム(3)または前記スパイラル多層構造植物栽培システム(3-1)は、それぞれ独立した空間で構成することができ、それぞれ異なる植物(20)が異なる方法で栽培されるように構成することができる。
【0248】
図17には、前記スパイラル多層構造植物栽培システム(3-1)による前記装填搬送手段(221)と前記荷降ろし搬送手段(231)が示されている。
【0249】
前記スパイラル多層構造植物栽培システム(3-1)によれば、前記装填搬送手段(221)と前記荷降ろし搬送手段(231)によって前記スパイラル多層構造植物栽培システム(3-1)の全ての層が接続されるので、前記装填過程及び前記アン装填過程をより効率的に行うことができる。
【0250】
一例として、前記装填搬送手段(221)は、前記スパイラル多層構造植物栽培システム(3-1)の最下層から最上層まで上昇しながらスパイラル移動するように設置されたコンベヤベルトで構成することができる。
【0251】
前記のような装填用コンベヤベルトによれば、前記複数の容器(10)が前記装填用コンベヤベルトに積載され、前記スパイラル多層構造植物栽培システム(3-1)の最下層から最上層に至るまで各層の前記装填部(310)に順次搬送されることにより、前記装填過程をより効率的に行うことができる。
【0252】
このとき、図面に示すように、前記装填用コンベヤベルトは、前記スパイラル多層構造植物栽培システム(3-1)の最上層から最下層に直接戻る循環構造で構成することができる。
【0253】
また、前記荷降ろし搬送手段(231)は、前記スパイラル多層構造植物栽培システム(3-1)の最上層から最下層まで下降してスパイラル移動するように設置されたコンベヤベルトで構成することができる。
【0254】
前記のような荷降ろし用コンベヤベルトによれば、各層の前記 荷降ろし部 (340)に荷降ろしされた前記複数の容器(10)が前記荷降ろし用コンベヤベルトに積載され、下側に順次搬送されることにより、前記荷降ろし過程をより効率的に行うことができる。
【0255】
このとき、図面に示すように、前記荷降ろし用コンベヤベルトは、前記スパイラル多層構造植物栽培システム(3-1)の最下層から最上層に直接戻る循環構造で構成することができる。
【0256】
また、図面には示されていないが、前記装填用コンベヤベルトと前記アン装填用コンベヤベルトは、上側端部と下側端部が相互接続された一つの兼用コンベヤベルトで構成することもできる。
【0257】
前記兼用コンベヤベルトは、上昇して前記複数の容器(10)を前記スパイラル多層構造植物栽培システム(3-1)の最下層から最上層まで各層の前記装填部(310)に順次搬送した後、下降して各層の前記荷降ろし部(340)に荷降ろしされた前記複数の容器(10)を下側に順次搬送する循環構造で構成することができる。
【0258】
図18には、前記スパイラル多層構造植物栽培システム(3-1)による前記第1ローラーガイド(611)と前記供給手段支持溝(631)及び、前記第2ローラーガイド(612)と前記搬送手段支持溝(632)が示されている。
【0259】
前記スパイラル多層構造植物栽培システム(3-1)によれば、前記第1ローラーガイド(611)と前記供給手段支持溝(631)によって前記スパイラル多層構造植物栽培システム(3-1)の全ての層が連結されるので、前記供給手段ガイド(810)が前記スパイラル多層構造植物栽培システム(3-1)の全ての層を順次移動することになる。
【0260】
これにより、前記供給物質供給手段(130)が前記スパイラル多層構造植物栽培システム(3-1)の最下層から最上層まで各層に順次搬送され、各植物栽培ガイド(110)に支持された複数の容器(10)に植栽された植物(20)に前記供給物質を順次供給することができ、供給物質を供給する供給物質供給過程をより効率的に行うことができる。
【0261】
このとき、前記供給手段ガイド(810)は、前記第1ローラーガイド(611)と前記供給手段支持溝(631)に沿って前記スパイラル多層構造植物栽培システム(3-1)の最下層から最上層まで上昇しながら螺旋移動した後、下降しながら反対方向に螺旋移動して最下層に戻ることを繰り返すようにすることができる。
【0262】
また、前記スパイラル多層構造植物栽培システム(3-1)によれば、前記第2ローラーガイド(612)及び前記搬送手段支持溝(632)も、前記第1ローラーガイド(611)及び前記供給手段支持溝(631)とそれぞれ同じように設けられ、同じように機能することができる。
【0263】
これにより、前記搬送手段ガイド(410)が前記スパイラル多層構造植物栽培システム(3-1)の最下層から最上層まで各層に順次搬送され、各植物栽培ガイド(110)に支持された前記複数の容器(10)を順次搬送することができ、前記容器搬送過程をより効率的に行うことができる。
【0264】
このとき、前記搬送手段ガイド(410)は、前記第2ローラーガイド(612)と前記搬送手段支持溝(632)に沿って前記スパイラル多層構造植物栽培システム(3-1)の最下層から最上層まで上昇しながら螺旋移動した後、下降しながら反対方向に螺旋移動して最下層に戻ることを繰り返すようにすることができる。
【0265】
前記第1ローラーガイド(611)と前記第2ローラーガイド(612)は、それぞれの螺旋が同じ螺旋軸を共有し、上下に備えられた二重螺旋の形で備えることができ、前記供給手段支持溝(631)と前記搬送手段支持溝(632)も、前記第1ローラーガイド(611)と前記第2ローラーガイド(612)にそれぞれ対応するように配置された二重螺旋の形で備えることができる。
【0266】
また、図面には図示していないが、前記第2ローラーガイド(612)と前記第1ローラーガイド(611)が一つの兼用ローラーガイドとして設けられ、前記第1ローラー(831)と前記第2ローラー(431)が前記兼用ローラーガイドに沿って移動するように構成され、前記搬送手段支持溝(632)と前記供給手段支持溝(631)が一つの兼用支持溝として設けられ、前記供給手段支持部材(832)と前記搬送手段支持部材(432)が前記兼用支持溝に沿って移動するように構成することもできる。
【0267】
前記兼用ガイドと前記兼用支持溝が備えられた場合、前記供給手段ガイド(810)および前記搬送手段ガイド(410)は、前記兼用ガイドと前記兼用支持溝に沿って前記スパイラル多層構造植物栽培システム(3-1)の各層に順次移動することになる。
【0268】
図19図20には、前記供給物質搬送手段(800)の実施例がより詳細に示されている。
【0269】
前記供給手段ガイド(810)は、前記植物栽培ガイド(110)と上下に並列に設けられ、前記植物栽培ガイド(110)の長さ方向に対して垂直方向に移動し、前記植物栽培ガイド面(500、510、520、530、図8図12図14参照)を構成する複数の植物栽培ガイド(110)と順次交差するように構成することができる。
【0270】
図19には、前記円形多層構造植物栽培システム(1-1、図10参照)に具備される前記供給物質搬送手段(800)の実施例が示されている。
【0271】
本実施例によれば、前記開始部側支持柱(630)の周囲にリング状の前記供給手段支持溝(631)が複層で設けられ、各層の供給手段支持溝(631)にリング状の前記供給手段支持部材(832)が支持され、各層に前記供給物質搬送手段(800)が設けられる。
【0272】
図20には、前記スパイラル多層構造植物栽培システム(3-1、図15参照)に具備される前記供給物質搬送手段(800)の実施例が示されている。
【0273】
本実施例による前記供給物質搬送手段(800)の供給手段支持部材(832)は、前記図18に示すらせん状の前記供給手段支持溝(631)が形成されたもので、らせん状に備えることができる。
【0274】
ここで、前記供給物質搬送手段(800)は、前記供給手段ガイド(810)を複数個含んで構成され、各供給手段ガイド(810)には、少なくとも一つの前記供給物質供給手段(130)と、前記第1ローラー(831)と、前記供給物質搬送手段駆動部(820)がそれぞれ備えられた、複数の供給物質搬送手段で構成することができる。
【0275】
前記複数の供給手段ガイド810は、一定間隔で配置することができ、例えば、前記螺旋の軸(axis、図15及び図18参照)を中心に180’間隔で配置することができる。
【0276】
前記のような複数の供給物質搬送手段の構成は、図面には示されていないが、前記円形植物栽培システム(1、図8参照)と前記円形多層構造植物栽培システム(1-1、図10参照)及び前記扇形植物栽培システム(2、図12参照)と前記扇形多層構造植物栽培システム(2-1、図13参照)など、本発明による他の形態の植物栽培システムにも適用することができる。
【0277】
図21ないし図23には、前記メイン搬送手段(400)の実施例がより詳細に示されている。
【0278】
図21には、前記スパイラル多層構造植物栽培システム(3-1、図15参照)に具備される前記メイン搬送手段(400)の実施例が示されており、図22には、前記スパイラル多層構造植物栽培システム(3-1、図15参照)に前記メイン搬送手段(400)が具備され、前記植物栽培ガイド(110)に支持された前記容器(10)が搬送される実施例が示されている。また、図23には、前記メイン搬送手段(400)によって前記植物栽培ガイド(110)に支持された前記容器(10)が搬送される実施例がより詳細に示されている。
【0279】
以下説明する前記メイン搬送手段(400)の構成は、前記スパイラル多層構造植物栽培システム(3-1、図15参照)だけでなく、図面には図示されていないが、前記円形植物栽培システム(1、図8参照)と前記円形多層構造植物栽培システム(1-1、図10参照)及び前記扇形植物栽培システム(2、図12参照)と前記扇形多層構造植物栽培システム(2-1、図13参照)など、本発明による他の形態の植物栽培システムにも適用することができる。
【0280】
前記メイン搬送手段(400)の搬送手段ガイド(410)は、前記植物栽培ガイド(110)と上下に並列に設けられ、前記植物栽培ガイド(110)の長さ方向に対して垂直方向に移動し、前記植物栽培ガイド面(500,510,520,530;図8図12図14参照)を構成する複数の植物栽培ガイド(110)と順次交差するように構成することができる。
【0281】
また、前記搬送手段ガイド(410)には、複数の前記押出し板(420,420a,420b,420c,420d,420e)が設けられ、前記複数の押出し板(420,420a,420b,420c,420d,420e)によって、前記植物栽培ガイド(110)に支持された複数の容器(10)がそれぞれ搬送されることができる。
【0282】
このとき、前記押出し板(420,420a,420b,420c,420d,420e)は、各植物栽培ガイド(110)に支持された複数の容器(10)の個数と同じ個数で設けられ、各配置位置に位置する容器(10)をそれぞれ次の配置位置に搬送するようにすることができる。
【0283】
このため、前記複数の押出板(420,420a,420b,420c,420d,420e)は、各植物栽培ガイド(110)に支持された前記複数の容器(10)が配置される前記配置位置に対応するように設定された間隔で備えることができる。
【0284】
一例として、図23を参照する。各植物栽培ガイド(110)に5つの容器(10)が支持される開始部(320)と収穫部(330)と、前記開始部(320)と前記収穫部(330)との間の第1栽培位置(321-1)と第2栽培位置(322-1)と第3栽培位置(323-1)が備えられている場合、各容器(10)を押し出すための前記5つの押し出し板(420、420a、420b、420c、420d、420e)が備えられることができる。
【0285】
ここで、前記5つの押し出し板(420,420a,420b,420c,420d,420e)は、前記開始部(320)に位置する前記容器(10)を前記第1栽培位置(321-1)に押し出すための第1押し出し板(420a)と、前記第1栽培位置(321-1)に位置する容器(10)を前記第2栽培位置(322-1)に押し出すための第2押し出し板(420b)と、前記第2栽培位置(322-1)に位置する容器(10)を前記第3栽培位置(323-1)に押し出すための第3押し鍋(420c)と、前記第3栽培位置(323-1)に位置する容器(10)を前記収穫部(330)に押し出すための第4押し鍋(420d)と、前記収穫部(330)に位置する容器(10)を前記荷降ろし部(340)に押し出すための第5押し鍋(420e)とで構成されることになる。
【0286】
このとき、前記第5押し鍋板(420e)は、前記収穫部(330)に位置する前記容器(10)を荷降ろし部(340)に搬送する前記アン装填実施手段の役割を果たすことになる。
【0287】
また、各押出し板(420,420a,420b,420c,420d,420e)は、前記搬送手段ガイド(410)の移動時、前記植物栽培ガイド(110)と水平面上でそれぞれ設定された一定交差角(X1,X2,X3,X4,X5)を成して交差するように傾斜して備えることができる。
【0288】
これにより、前記搬送手段ガイド(410)の移動により、各押出し板(420,420a,420b,420c,420d,420e)が前記植物栽培ガイド(110)の長さ方向に対して垂直方向に移動する間に、各押出し板(420,420a,420b,420c,420d,420e)に接する各容器(10)が収穫部(330)側に押されて搬送される。
【0289】
ここで、前記交差角度及び各押出し板(420,420a,420b,420c,420d,420e)の水平方向の長さによって、各押出し板(420,420a,420b,420c,420d,420e)によって押されて搬送される各容器(10)の搬送距離が異なる。
【0290】
すなわち、前記交差角が大さいほど、前記押出板の水平方向長さが短いほど、各容器(10)の搬送距離が短くなり、前記交差角が小きいほど、前記押出板の水平方向長さが長いほど、各容器(10)の搬送距離が長くなる。
【0291】
一例として、前記容器(10)の配置間隔が、前記開始部(320)側から前記収穫部(330)側に行くほど徐々に広くなるように設定された場合(図1参照)、各押出し板(420,420a,420b,420c,420d,420e)は、前記開始部(320)側から前記収穫部(330)側に行くほど、より長い搬送距離を形成するように備えることができる。
【0292】
すなわち、第1押し鍋板(420a)によって前記開始部(320)に位置する容器(10)が前記第1栽培位置(321-1)に搬送される搬送距離が最も短く形成され、その後、前記第2押し鍋板(420b)によって前記第1栽培位置(321-1)に位置する容器(10)が前記第2栽培位置(322-1)に搬送される搬送距離、前記第3押し鍋板(420c)によって前記第2栽培位置(322-1)に位置する容器(10)が前記第3栽培位置(323-1)に搬送される搬送距離、前記第4押し鍋板(420d)によって前記第3栽培位置(323-1)に位置する容器(10)が前記収穫部(330)に搬送される搬送距離の順に徐々に長くすることができる。また、前記第5押し鍋板(420e)によって前記収穫部(330)に位置する容器(10)が前記荷降ろし部(340)に搬送される搬送距離が最も長く形成されることができる。
【0293】
このため、より収穫部(330)側に位置する容器(10)に対応する押出板であるほど、前記交差角が小さく形成されるように構成することができる。
【0294】
すなわち、前記交差角(X1、X2、X3、X4、X5)は、前記植物栽培ガイド(110)と前記第5押し鍋(420e)との間の交差角(X5)が最も小さく、前記植物栽培ガイド(110)と前記第4押し鍋(420d)との間の交差角(X4)、前記植物栽培ガイド(110)と前記第3押し鍋(420c)との間の交差角(X3)、前記植物栽培ガイド(110)と前記第2押し鍋(420b)の間の交差角(X2)の順に順次角度が大きくなり、前記植物栽培ガイド(110)と前記第1押し鍋(420a)の間の交差角(X1)が最も大きく形成することができる。
【0295】
また、より収穫部側に位置する容器に対応する押出し板ほど水平方向の長さが長くなるようにすることができる。
【0296】
すなわち、前記第5押し鍋板(420e)の水平方向長さが最も長く、前記第4押し鍋板(420d)、前記第3押し鍋板(420c)、前記第2押し鍋板(420b)の順に順次水平方向長さが短くなり、前記第1押し鍋板(420a)の水平方向長さが最も短く構成することができる。
【0297】
また、前記複数の押出し板(420,420a,420b,420c,420d,420e)は、前記搬送手段ガイド(410)の移動によって同時に移動するが、より収穫部側に位置する容器から順次搬送するようにすることができる。
【0298】
すなわち、前記複数の押し出し板(420,420a,420b,420c,420d,420e)は、前記第5押し出し板(420e)が前記収穫部(330)に位置する容器(10)に最も最初に接して押し出し、その後、前記第4押し出し板(420d)が前記第3栽培位置(323-1)に位置する容器(10)に接して押し出し、その後、前記第3押し出し板(420c)が前記第2栽培位置(322-1)に位置する容器(10)に接して押し出し、その後、前記第2押し鍋板(420b)が前記第1栽培位置(321-1)に位置する容器(10)に接して押し出した後、前記第1押し鍋板(420a)が前記開始部(320)に位置する容器(10)に接して押し出すように構成されることにより、前記容器搬送過程が円滑に行われるようにすることができる。
【0299】
このため、前記複数の押し出し板(420,420a,420b,420c,420d,420e)は、前記搬送手段ガイド(410)の移動時、より収穫部側に位置する容器(10)に対応する押し出し板ほど、前記植物栽培ガイド(110)と先に交差するように備えることができる。
【0300】
すなわち、前記搬送手段ガイド(410)が移動し、前記植物栽培ガイド(110)と交差することにより、前記搬送手段ガイド(410)に備えられた前記複数の押し出し板(420,420a,420b,420c,420d,420e)も当該植物栽培ガイド(110)と交差し、当該植物栽培ガイド(110)に備えられた容器(10)をそれぞれ押し出すことになる、この時、前記第5押し鍋板(420e)、前記第4押し鍋板(420d)、前記第3押し鍋板(420c)、前記第2押し鍋板(420b)、前記第1押し鍋板(420a)の順に当該植物栽培ガイド(110)と交差するように構成することができる。
【0301】
これにより、当該植物栽培ガイド(110)に備えられた容器(10)は、前記収穫部(330)に位置する容器(10)、前記第3栽培位置に位置する容器(10)、前記第2栽培位置に位置する容器(10)、前記第1栽培位置に位置する容器(10)の順に順次搬送されることになる。
【0302】
このため、前記搬送手段ガイド(410)は、前記植物栽培ガイド(110)と水平面上斜めに会って交差するが、前記植物栽培ガイド(110)の収穫部(330)と最初に交差し、その後、前記植物栽培ガイド(110)との交差点が徐々に開始部(320)側に移動するように備えることができる。
【0303】
一例として、前記搬送手段ガイド(410)は、図面に示すように、湾曲型搬送手段ガイド(410a)で構成することができる。このとき、収穫部(330)側の端部が前記曲線型搬送手段ガイド(410a)に連結され、開始部(320)側の端部が前記搬送手段支持部材(432)に連結され、前記曲線型搬送手段ガイド(410a)を安定的に支持するための搬送手段ガイド支持台(410b)をさらに備えることができる。
【0304】
また、前記メイン搬送手段(400)は、前記搬送手段ガイド(410)が設定された正方向(R1)に移動して前記植物栽培ガイド(110)の一側から他側に移動することにより、前記複数の植物栽培ガイド(110)に支持された前記複数の容器(10)を搬送する容器搬送過程を行い、その後、前記搬送手段ガイド(410)が設定された逆方向(R2)に移動して、前記植物栽培ガイド(110)の他側から一側に移動することにより、本来の位置に復帰する復帰移動過程を実行するように構成することができる。
【0305】
前記正方向(R1)は、前記円形植物栽培システム(1、図8参照)と前記円形多層構造植物栽培システム(1-1、図10参照)、前記扇形植物栽培システム(2、図12参照)と前記扇形多層構造植物栽培システム(2-1、図13参照)及び、前記螺旋型植物栽培システム(3、図14参照)と前記螺旋型多層構造植物栽培システム(3-1、図15参照)において、円の中心(01、02)を通る垂直軸または螺旋軸(axis)を基準に時計回りまたは反時計回りに回転する回転方向であることができる。また、前記逆方向(R2)は、前記正方向(R1)の逆回転方向であってもよい。
【0306】
前記容器搬送過程及び前記復帰移動過程の遂行のために、前記押出し板(420,420a,420b,420c,420d,420e)は、前記搬送手段ガイド(410)に固定された固定板(421)と、前記固定板(421)にヒンジで連結された開閉板(422)を含んで構成することができる。
【0307】
前記押出し板(420,420a,420b,420c,420d,420e)は、前記搬送手段ガイド(410)が移動する間、前記植物栽培ガイド(110)とこれに支持された容器(10)及び当該容器(10)に植栽された植物(20)に触れない位置に前記固定板(421)が備えられ、各容器(10)と接する位置に前記開閉板(422)が備えられた構成で構成することができる。
【0308】
一例として、前記固定板(421)と前記開閉板(422)は上下に連結することができ、特に、前記固定板(421)の上側に前記開閉板(422)が連結され、前記搬送手段ガイド(410)が移動する間、前記固定板(421)が前記容器(10)の下側に移動し、前記開閉板(422)が前記容器(10)の側面に接して押し出すように構成することができる。
【0309】
前記ヒンジは、前記開閉板(422)に前記逆方向(R2)の力が加わる場合、当該開閉板(422)が閉じた状態で維持され、前記開閉板(422)に前記正方向(R1)の力が加わる場合、当該開閉板(422)がヒンジ軸(axish)を基準に前記正方向(R1)に回転して開くように構成された、一方向ヒンジであることができる。
【0310】
また、前記固定板(421)と前記開閉板(422)は、前記ヒンジを挟んでスプリングで連結することができる。
【0311】
これにより、前記容器搬送過程において、前記搬送手段ガイド(410)が前記正方向(R1)に移動することにより、前記開閉板(422)の他側に各容器(10)が接することになり、各容器(10)から前記開閉板(422)に前記逆方向(R2)に押す力が加わることになる。
【0312】
したがって、前記容器搬送過程が行われる間、前記開閉板(422)が閉じた状態で維持され、前記複数の押出し板(420,420a,420b,420c,420d,420e)によって前記複数の容器(10)が押されて搬送されることになる。
【0313】
また、前記復帰移動過程において、前記搬送手段ガイド(410)が前記逆方向(R2)に移動することにより、前記開閉板(422)の一側面に各容器(10)が接することになり、各容器(10)から前記開閉板(422)に前記正方向(R1)に押す力が加わることになる。
【0314】
したがって、前記復帰移動過程で、前記開閉板(422)が各容器(10)に押されて前記正方向(R1)に回転しながら開き、当該容器(10)との接触状態が終了して当該容器(10)から加わる力が消えることにより、前記スプリングの復元力によって前記開閉板(422)が前記逆方向(R2)に回転しながら閉じる動作を繰り返すことになる。
【0315】
すなわち、前記復帰移動過程によれば、各開閉板(422)が各容器(10)に押されて開閉動作を繰り返して移動する間、各容器(10)は前記開閉板(422)によって押されることなく位置を維持することができ、前記複数の押し出し板(420,420a,420b,420c,420d,420e)が前記複数の容器(10)など本発明の構成に影響を与えることなく復帰することができる。
【0316】
また、前記主搬送手段(400)は、前記搬送手段支持部材(432)に前記搬送手段ガイド(410)が複数個接続され、各搬送手段ガイド(410)に少なくとも一つの前記押出し板(420,420a,420b,420c,420d,420e)と前記第2ローラー(431)及び前記主搬送手段駆動部(440)がそれぞれ設けられた、複数の主搬送手段で構成することができる。
【0317】
前記複数の搬送手段ガイド(410)は、一定間隔で配置することができ、例えば、前記螺旋の軸(axis、図15及び図18参照)を中心に180’間隔で配置することができる。
【0318】
以下、図24乃至図26を参照して、本発明によるハウス構造物(910)を含むハウス型植物栽培システム(4-1、4-2)について説明する。
【0319】
前記ハウス構造物(910)は、内部に前記複数の植物栽培ガイド(110)を置いて囲み、外部と内部を遮断可能に設けられ、内部に前記容器(10)に植栽された植物(20)の栽培環境を造成するように構成される。
【0320】
前記ハウス構造物(910)は、一部または全部を脱着可能に構成され、必要に応じて外部と通信できるように備えることができる。
【0321】
例えば、前記ハウス構造物(910)の一部を任意に取り外して内部の空気を換気した後、再び閉じることができるようにすることができる。
【0322】
前記ハウス構造物(910)は、外部から自然光が透過して内部に入射されることができる材料で構成することができる。
【0323】
図24には、本発明の一実施例により、長方形の壁構造のハウス構造物(910)が設置された固定ハウス型植物栽培システム(4-1)が示されている。
【0324】
前記固定ハウス型植物栽培システム(4-1)には、前記ハウス構造物(910)の内部と外部を接続する少なくとも一つのドア(930)が備えられ、前記ドア(930)を通じて作業者や作業ロボットなどが移動することができる。
【0325】
前記固定ハウス型植物栽培システム(4-1)によれば、大地の上に底部(920)が設置され、前記底部(920)の上部に前記扇形型植物栽培システム(2)と前記扇形型多層構造植物栽培システム(2-1,2-2)が設置され、大地からの影響を最小限に抑えることにより、前記ハウス構造物(910)内部に植物の栽培環境をより適切に造成することができる。
【0326】
前記固定ハウス型植物栽培システム(4-1)の内部には、図面に示された前記扇形植物栽培システム(2)と前記扇形多層構造植物栽培システム(2-1,2-2)だけでなく、前記円形植物栽培システム(1、図8参照)と前記円形多層構造植物栽培システム(1-1、図10参照)及び、前記スパイラル植物栽培システム(3、図14参照)と前記スパイラル多層構造植物栽培システム(3-1、図15参照)など、本発明による様々な植物栽培システムが適用され得る。
【0327】
図25には、本発明の他の実施例による円筒形壁構造のハウス構造物(910)が設置された回転ハウス型植物栽培システム(4-2)が示されている。
【0328】
前記回転ハウス型植物栽培システム(4-2)は、前記ハウス型植物栽培システム(4-1、図24)に従うが、前記ハウス構造物(910)が円筒形の壁構造で構成され、前記中心柱(650)を中心にして回転するようにした点が異なる。
【0329】
前記回転ハウス型植物栽培システム(4-2)は、図に示すように、前記スパイラル多層構造植物栽培システム(3-1、図15参照)の外側に前記円筒形壁構造のハウス構造物(910)が備えられ、下部に下部境界部(940)が設置され、前記下部境界部(940)と前記底部(920)の間に複数の床ローラー(950)が備えられた構成で構成することができる。(図26参照)
【0330】
ここで、前記スパイラル多層構造植物栽培システム(3-1、図15参照)の中心柱(650)は、前記底部(920)及び地面に固定され、前記回転ハウス型植物栽培システム(4-2)が安定的に回転可能に支持される。
【0331】
前記複数の床ローラー(950)は、図面に示すように、前記底部(920)の上部に設けられた底部ローラー設置部(951)に設置され、前記中心柱(650)を軸として回転する前記下部境界部(940)の下端を支持するように構成することができる。
【0332】
このため、前記下部境界部(940)の下部には、前記下部境界部(940)上における前記複数の床ローラー(950)の相対的な移動経路を設定するためのレール(図示せず)を設けることができる。
【0333】
また、前記複数の床ローラー(950)は、 前記下部境界部(940)の下端に設けられた床ローラー設置部(951)に設置され、前記底部(920)の上部に支持され、前記下部境界部(940)とともに前記中心柱(650)を軸として回転するように構成することができる。
【0334】
このため、前記底部(920)の上部には、前記底部(920)上における前記複数の床ローラー(950)の移動経路を設定するためのレール(図示せず)を設けることができる。
【0335】
前記回転ハウス型植物栽培システム(4-2)によれば、図面に示された前記スパイラル多層構造植物栽培システム(3-1、図15参照)だけでなく、前記円形植物栽培システム(1、図8参照)と前記円形多層構造植物栽培システム(1-1、図10参照)及び、前記スパイラル植物栽培システム(3、図14参照)など、本発明により回転可能に構成された様々な植物栽培システム構成が前記ハウス構造物(910)の内部に適用することができる。
【0336】
また、本発明によれば、前記のようなハウス型植物栽培システム(4-1,4-2)が一定間隔で複数個設けられ、栽培団地(5)を形成することができる。
【0337】
図27は、前記栽培団地(5)の一実施例を示すもので、前記回転ハウス型植物栽培システム(4-2)が複数個備えられた実施例が示されている。
【0338】
前記栽培団地(5)は、各回転ハウス型植物栽培システム(4-2)が任意の連結部材(960)によって相互接続された構成で構成することができる。
【0339】
前記のような相互接続構成によれば、強風や大雨および地震などの外部環境にもかかわらず、複数の回転ハウス型植物栽培システム(4-2)が相互に支持して安定した状態を維持することができる。
【0340】
このため、各回転ハウス型植物栽培システム(4-2)に中心柱(650)から延長された連結柱(660)が設けられ、前記連結柱(660)に設けられた連結部(670)に前記連結部材(960)が連結されることができる。
【0341】
また、前記連結部材(960)によって相互接続された前記複数の回転ハウス型植物栽培システム(4-2)の少なくとも一部を地面または外部の固定物に接続して位置をより堅固に固定するための固定部材(960a)をさらに備えることができる。
【0342】
前記固定部材(960a)は、特に、前記栽培団地(5)を構成する前記複数の回転ハウス型植物栽培システム(4-2)のうち、端部に位置する回転ハウス型植物栽培システム(4-2)に接続することができる。
【0343】
また、前記固定部材(960a)は、前記連結部材(960)が連結された連結部(670)を介して、地面または外部の固定物に連結することができる。
【0344】
以上説明したように、本発明は上述した実施例に限定されず、請求の範囲に請求される本発明の技術思想を逸脱することなく、当該発明が属する技術分野で通常の知識を有する者によって自明な変形実施が可能であり、このような変形実施は本発明の範囲に属する。
【符号の説明】
【0345】
1 円型植物栽培システム
1-1 円形多層構造植物栽培システム
2 扇型植物栽培システム
2-1 扇型多層構造植物栽培システム
3 螺旋状植物栽培システム
3-1 螺旋状多層構造植物栽培システム
4-1 固定ハウス型植物栽培システム
4-2 回転ハウス型植物栽培システム
5 栽培団地 10 容器
13 摩擦部 15 引っかかり部
20 植物 110 植物栽培ガイド
130 供給物質供給手段 140 光源
221 装填搬送手段 231 荷降ろし搬送手段
222-1,222-2 装填施行手段 222a 伸縮装置部
222b 押出部 222c 回転軸
222d 移動防止ガイド 310 装填部
320 開始部 321~329 再配置位置
321-1 第1栽培位置 322-1 第2栽培位置
323-1 第3栽培位置 330 収穫部
340 荷降ろし部 400 メイン搬送手段
410 搬送手段ガイド 420 押出板
421 固定板 422 開閉板
431 第2ローラー 432 搬送手段支持部材
500,510,520,530 植物栽培ガイド面
510 円形ガイド面 520 扇形ガイド面
530 螺旋状のガイド面 611 第1ローラーガイド
612 第2ローラーガイド 630 始動部側支持柱
631 供給手段支持溝 632 搬送手段支持溝
640 収穫部側支持柱 650 中心柱
660 接続柱 670 接続部
700 下部境界面 800 供給物質搬送手段
810 供給手段ガイド 820 供給物質搬送手段駆動部
832 供給手段支持部材 910 ハウス構造物
920 底部 940 下部境界部
950 床ローラー 960 接続部材
960a 固定部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
【国際調査報告】