(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-15
(54)【発明の名称】図式でのグラフの自動配置およびマッチングのための方法およびコンピュータ読み取り可能媒体
(51)【国際特許分類】
G06T 11/20 20060101AFI20240105BHJP
G06F 40/103 20200101ALI20240105BHJP
【FI】
G06T11/20 600
G06F40/103
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023540762
(86)(22)【出願日】2021-12-23
(85)【翻訳文提出日】2023-06-29
(86)【国際出願番号】 KR2021019688
(87)【国際公開番号】W WO2022145870
(87)【国際公開日】2022-07-07
(31)【優先権主張番号】10-2020-0189330
(32)【優先日】2020-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523248839
【氏名又は名称】レックスソフト カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】REXSOFT CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】335-ho,322-ho,3F,1,Gwanak-ro,Gwanak-gu,Seoul 08826,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】ウォン、ソン ホ
(72)【発明者】
【氏名】イ、ソン ヨン
【テーマコード(参考)】
5B080
5B109
【Fターム(参考)】
5B080BA00
5B080BA08
5B080EA00
5B080FA09
5B080GA25
5B109NG02
(57)【要約】
図式でのグラフの自動配置およびマッチングのための方法およびコンピュータ読み取り可能媒体は、(a)グラフ生成に利用されるデータを受信する段階と、(b)第1メタ情報を含むグラフを生成する段階と、(c)第2メタ情報を含み、前記生成されたグラフが配置され得る少なくとも一つの配置領域を含む配置レイアウトを生成する段階と、(d)前記第1メタ情報および前記第2メタ情報を利用して前記生成されたグラフを前記少なくとも一つの配置領域に最適化して配置させる段階とを含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)グラフ生成に利用されるデータを受信する段階;
(b)第1メタ情報を含むグラフを生成する段階;
(c)第2メタ情報を含み、前記生成されたグラフが配置され得る少なくとも一つの配置領域を含む配置レイアウトを生成する段階;および、
(d)前記第1メタ情報および前記第2メタ情報を利用して前記生成されたグラフを前記少なくとも一つの配置領域に最適化して配置させる段階;を含む
ことを特徴とする図式でのグラフの自動配置およびマッチングのための方法。
【請求項2】
前記第1メタ情報はグラフの幾何学的情報およびグラフの標識の属性情報を含み、
前記第2メタ情報は前記少なくとも一つの配置領域の幾何学的情報および前記配置領域の標識の属性情報を含む
請求項1に記載の図式でのグラフの自動配置およびマッチングのための方法。
【請求項3】
前記第1メタ情報および前記第2メタ情報の幾何学的情報はアスペクト比、横の大きさ、縦の大きさ、大きさの単位のうち少なくとも一つの情報を含み、
前記第1メタ情報および前記第2メタ情報の属性情報は書体、大きさ、大きさの単位、色相、図形の形態のうち少なくとも一つの情報を含む
請求項2に記載の図式でのグラフの自動配置およびマッチングのための方法。
【請求項4】
前記(d)段階は、
前記生成されたグラフをドラッグ&ドロップ方式で前記少なくとも一つの配置領域に移動させる段階を含む
請求項2に記載の図式でのグラフの自動配置およびマッチングのための方法。
【請求項5】
前記(d)段階は、
前記第1メタ情報および前記第2メタ情報を抽出する段階;
前記第2メタ情報を基準として前記生成されたグラフが前記少なくとも一つの配置領域に最適化されるように前記第1メタ情報を加工して第3メタ情報を生成する段階;および、
前記第3メタ情報を基準として前記生成されたグラフを再レンダリングする段階;を含む
請求項2に記載の図式でのグラフの自動配置およびマッチングのための方法。
【請求項6】
(e)前記生成されたグラフが前記少なくとも一つの配置領域に最適化して配置された前記配置レイアウトを一つの図式で処理する段階をさらに含む
請求項1に記載の図式でのグラフの自動配置およびマッチングのための方法。
【請求項7】
(a)グラフ生成に利用されるデータを受信する段階;
(b)第1メタ情報を含むグラフを生成する段階;
(c)第2メタ情報を含み、前記生成されたグラフが配置され得る少なくとも一つの配置領域を含む配置レイアウトを生成する段階;および、
(d)前記第1メタ情報および前記第2メタ情報を利用して前記生成されたグラフを前記少なくとも一つの配置領域に最適化して配置させる段階;を遂行する
ことを特徴とするコンピュータプログラムを保存するコンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項8】
前記第1メタ情報はグラフの幾何学的情報およびグラフの標識の属性情報を含み、
前記第2メタ情報は前記少なくとも一つの配置領域の幾何学的情報および前記配置領域の標識の属性情報を含む
請求項7に記載のコンピュータプログラムを保存するコンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項9】
前記(d)段階は、
前記第1メタ情報および前記第2メタ情報を抽出する段階;
前記第2メタ情報を基準として前記生成されたグラフが前記少なくとも一つの配置領域に最適化されるように前記第1メタ情報を加工して第3メタ情報を生成する段階;および、
前記第3メタ情報を基準として前記生成されたグラフを再レンダリングする段階;を含む
請求項7に記載のコンピュータプログラムを保存するコンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項10】
(e)前記生成されたグラフが前記少なくとも一つの配置領域に最適化して配置された前記配置レイアウトを一つの図式で処理する段階をさらに含む
請求項7に記載のコンピュータプログラムを保存するコンピュータ読み取り可能媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は2020年12月31日に韓国特許庁に提出された韓国特許出願第10-2020-0189330号の出願日の利益を主張し、その内容の全ては本明細書に含まれる。
【0002】
本発明は図式でのグラフの自動配置およびマッチングのための方法およびコンピュータ読み取り可能媒体に関し、より詳細には、生成されたグラフを多様な配置領域に最適化して配置できる図式でのグラフの自動配置およびマッチングのための方法およびコンピュータ読み取り可能媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
最近多くの人々は、コンピュータ化されたプログラムを利用してデータに基づいたグラフを生成する作業をしている。しかし、グラフはイメージファイル形式等で生成されてグラフを多様な大きさなどの配置領域に再配置しなければならない場合に、配置される領域のアスペクト比、大きさなどのような幾何学的情報に合わせてイメージファイルが最適化され得ない問題があった。
【0004】
特許文献1:日本登録特許第5866446号も入力されたデータに基づいてグラフを生成することをのみ開示しているだけであって、生成されたデータの新しい配置領域への最適化された再配置の方法については開示していない。
【0005】
したがって、グラフの大きさなどの幾何学的情報およびタイトル、凡例など標識の属性情報を、配置される領域の幾何学的情報および属性情報に最適化されるようにグラフを再配置できる方法が必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は前記のような問題を解決するためのもので、詳細には、生成されたグラフを配置される領域に最適化されるように再配置できる図式でのグラフの自動配置およびマッチングのための方法およびコンピュータ読み取り可能媒体を提供することを目的とする。
【0008】
本発明の課題は以上で言及した課題に制限されず、言及されていないさらに他の課題は下記の記載から当業者に明確に理解され得る。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するための本発明の一実施例に係る図式でのグラフの自動配置およびマッチングのための方法は、(a)グラフ生成に利用されるデータを受信する段階;(b)第1メタ情報を含むグラフを生成する段階;(c)第2メタ情報を含み、前記生成されたグラフが配置され得る少なくとも一つの配置領域を含む配置レイアウトを生成する段階;および(d)前記第1メタ情報および前記第2メタ情報を利用して前記生成されたグラフを前記少なくとも一つの配置領域に最適化して配置させる段階を含む。
【0010】
前記第1メタ情報はグラフの幾何学的情報およびグラフの標識の属性情報を含み、前記第2メタ情報は前記少なくとも一つの配置領域の幾何学的情報および前記配置領域の標識の属性情報を含むことができる。
【0011】
前記第1メタ情報および前記第2メタ情報の幾何学的情報はアスペクト比、横の大きさ、縦の大きさ、大きさの単位のうち少なくとも一つの情報を含み、前記第1メタ情報および前記第2メタ情報の属性情報は書体、大きさ、大きさの単位、色相、図形の形態のうち少なくとも一つの情報を含むことができる。
【0012】
前記(d)段階は、前記生成されたグラフをドラッグ&ドロップ方式で前記少なくとも一つの配置領域に移動させる段階を含むことができる。
【0013】
また、前記(d)段階は、前記第1メタ情報および前記第2メタ情報を抽出する段階;前記第2メタ情報を基準として前記生成されたグラフが前記少なくとも一つの配置領域に最適化されるように前記第1メタ情報を加工して第3メタ情報を生成する段階;および前記第3メタ情報を基準として前記生成されたグラフを再レンダリングする段階を含むことができる。
【0014】
また、本発明の一実施例に係る図式でのグラフの自動配置およびマッチングのための方法は、(e)前記生成されたグラフが前記少なくとも一つの配置領域に最適化して配置された前記配置レイアウトを一つの図式で処理する段階をさらに含むことができる。
【0015】
また、本発明の一実施例に係るコンピュータプログラムを保存するコンピュータ読み取り可能媒体は、(a)グラフ生成に利用されるデータを受信する段階;(b)第1メタ情報を含むグラフを生成する段階;(c)第2メタ情報を含み、前記生成されたグラフが配置され得る少なくとも一つの配置領域を含む配置レイアウトを生成する段階;および(d)前記第1メタ情報および前記第2メタ情報を利用して前記生成されたグラフを前記少なくとも一つの配置領域に最適化して配置させる段階を遂行できる。
【0016】
前記コンピュータ読み取り可能媒体は、前記第1メタ情報がグラフの幾何学的情報およびグラフの標識の属性情報を含み、前記第2メタ情報は前記少なくとも一つの配置領域の幾何学的情報および前記配置領域の標識の属性情報を含むことができる。
【0017】
前記コンピュータ読み取り可能媒体が遂行する前記(d)段階は、前記第1メタ情報および前記第2メタ情報を抽出する段階;前記第2メタ情報を基準として前記生成されたグラフが前記少なくとも一つの配置領域に最適化されるように前記第1メタ情報を加工して第3メタ情報を生成する段階;および前記第3メタ情報を基準として前記生成されたグラフを再レンダリングする段階を含むことができる。
【0018】
前記コンピュータ読み取り可能媒体は、(e)前記生成されたグラフが前記少なくとも一つの配置領域に最適化して配置された前記配置レイアウトを一つの図式で処理する段階をさらに遂行できる。
【発明の効果】
【0019】
本発明の一実施例に係る図式での自動配置およびマッチングのための方法およびコンピュータ読み取り可能媒体は、生成されたグラフを配置される領域に最適化されるように容易に再配置できるようにする。
【0020】
本発明に係る効果は以上で例示された内容によって制限されず、さらに多様な効果が本明細書内に含まれている。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の一実施例に係る図式での自動配置およびマッチングのためのコンピュータプログラムの概略構成図である。
【
図3】本発明の一実施例に係る図式での自動配置およびマッチングのための方法を説明する概略構成図である。
【
図4】
図1のコンピュータプログラムがグラフ生成時の変数設定画面を示す図面である。
【
図5】
図1のコンピュータプログラムがグラフ生成時の出力オプション設定画面を示す図面である。
【
図6】
図1のコンピュータプログラムがグラフ生成時の補助イメージ設定画面を示す図面である。
【
図7】
図1のコンピュータプログラムがグラフ生成時のその他のオプション設定画面を示す図面である。
【
図8】
図1のコンピュータプログラムが生成したグラフの一例である。
【
図9】
図1のコンピュータプログラムが配置領域設定画面を示す図面である。
【
図10】
図9の配置領域設定後に生成された配置領域レイアウトを示す図面である。
【
図11】
図10の配置領域レイアウトに
図8のグラフを再配置した場合の図式を示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明の利点および特徴、そしてそれらを達成する方法は、添付される図面と共に詳細に後述されている実施例を参照すると明確となるであろう。しかし本発明は以下で開示される実施例に限定されるものではなく互いに異なる多様な形態で具現され得、ただし本実施例は本発明の開示を完全なものとし、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は請求項の範疇によって定義されるのみである。明細書全体に亘って同一参照符号は同一構成要素を指し示す。
【0023】
以下、本発明の実施例に係る図式での自動配置およびマッチングのための方法およびコンピュータ読み取り可能媒体について、図面を参照して説明することにする。
【0024】
図1は、本発明の一実施例に係る図式での自動配置およびマッチングのためのコンピュータプログラムの概略構成図である。
【0025】
図1を参照すると、本発明の一実施例に係る自動配置およびマッチングのためのコンピュータプログラム100はデータ収集部110、グラフ生成部120、配置レイアウト生成部130、グラフ配置部140、データ保存部150および図式処理部160を含んで構成される。
【0026】
本発明の一実施例に係るコンピュータプログラム100は、独立的なプログラムまたは他プログラムと連動して使われ得るプログラムであり得る。例えば、コンピュータプログラム100はエクセルのような既存のプログラムにプラグイン方式で設置されて動作できるプログラムであり得る。
【0027】
以下では、本発明のコンピュータプログラム100がエクセルのようなプログラムにプラグイン方式で設置されて動作するプログラムである場合を例にして説明することにする。しかし、これは一実施例に過ぎず、これに限定されるものではない。
【0028】
データ収集部110はグラフ生成に利用されるデータを収集する役割をする。
【0029】
コンピュータプログラム100がエクセルにプラグイン方式で設置されて作動する場合、データ収集部100はエクセルデータを収集することができる。この時、エクセルデータは例えば、複数の列と行の情報からなる統計データなどとなり得る。
【0030】
グラフ生成部120はデータ収集部100で収集されたロー(raw)データに基づいてグラフを生成する役割をする。
【0031】
この時、グラフ生成部120は生成されるグラフを構成する全体情報、例としてグラフの構成、幾何学的情報およびグラフの標識の属性情報を含むメタ情報を含むグラフを生成させることができる。
【0032】
以下では、便宜上グラフのメタ情報を「第1メタ情報」と称することにする。
【0033】
このために、グラフ生成部120は使用者に、生成されるグラフの構成、幾何学的情報および属性情報などのメタ情報を設定できる使用者インターフェースを使用者に提供することができる。
【0034】
グラフの構成は線、点、タイトル、凡例、データ要素、背景、文字列などグラフをなす要素の全体集合とともに、複数の副グラフ(subgraph)を有する複合的要素を含む。
【0035】
幾何学的情報はグラフのアスペクト比、横および縦の大きさ、レンダリングの優先順位、大きさの単位などの情報を含むことができる。
【0036】
属性情報はテキスト的要素と非テキスト的要素を含むことができ、テキスト的要素は書体、大きさ、大きさの単位、色相のうち少なくとも一つの情報を含み、またテキストに付与される視覚的属性を含むことができる。視覚的属性は例えば塗りつぶし、輪郭線、影、3次元変換のような情報であり得る。
【0037】
非テキスト的要素は図形の形態、大きさ、大きさの単位、色相のうち少なくとも一つの情報を含み、また付与される視覚的属性を含むことができる。視覚的属性は例えば塗りつぶし、輪郭線、影、3次元変換のような情報であり得る。などの情報を含むことができる。
【0038】
グラフ生成部120が提供する使用者インターフェースによる使用者のメタ情報設定は、
図4~
図7を参照して後述する。
【0039】
配置レイアウト生成部130は、前記生成されたグラフが配置され得る少なくとも一つの配置領域を含む配置レイアウトを生成する役割をする。
【0040】
この時、配置レイアウトは一つまたは複数の配置領域を含むことができるが、それぞれの配置領域は幾何学的情報、属性情報および一つ以上の配置領域に対する幾何学的情報を含むメタ情報を含む。
【0041】
以下では、便宜上配置領域のメタ情報を「第2メタ情報」と称することにする。
【0042】
前記第2メタ情報の幾何学的情報および属性情報は前記第1メタ情報の幾何学的情報および属性情報と実質的に同一である。
【0043】
前記第2メタ情報の一つ以上の配置領域に対する幾何学的情報は、一つ以上の配置領域に対する絶対的あるいは相対的座標系の定義およびこの座標系に基づいた各配置領域の幾何学的属性を含む。
【0044】
例えば、幾何学的属性は配置領域の座標、変換行列、相対的原点、レンダリング優先順位、大きさ、大きさの単位のうち少なくとも一つの情報を含む。
【0045】
配置レイアウト生成部130は使用者が配置レイアウトの形態、各配置領域の第2メタ情報などを設定できる使用者インターフェースを提供することができる。
【0046】
グラフ配置部140は、使用者が生成されたグラフを配置レイアウトの特定配置領域に配置する命令をした場合に選択された配置領域に最適化して配置させる役割をする。
【0047】
この時、使用者がグラフを特定配置領域に配置する命令は、生成されたグラフをマウスなどで選択してドラッグ&ドロップ(drag and drop)方式で移動させてもよい。
【0048】
グラフ配置部140は、グラフの第1メタ情報および配置領域の第2メタ情報を利用してグラフを配置領域に最適化されるように再レンダリングすることができる。
【0049】
図2を参照すると、グラフ配置部140は第1および第2メタ情報抽出部141、第3メタ情報生成部142および再レンダリング部143を含んで構成され得る。
【0050】
第1および第2メタ情報抽出部141は、グラフの第1メタ情報と配置領域の第2メタ情報を抽出する役割をする。
【0051】
第1および第2メタ情報を前述した通り、幾何学的情報および属性情報などを含む。
【0052】
第3メタ情報生成部142は、第2メタ情報を基準として生成されたグラフが少なくとも一つの配置領域に最適化されるように第1メタ情報を加工して第3メタ情報を生成する役割をする。
【0053】
例えば、第3メタ情報生成部142はグラフの第1メタ情報と第2メタ情報を比較して、変更が可能であると判断されると第1メタ情報を第2メタ情報に代替する方式で第3メタ情報を生成することができる。
【0054】
すなわち、第3メタ情報生成部142は第2メタ情報を優先にするものの、第2メタ情報で定義されない項目に対する第1メタ情報がある場合には該当項目の第1メタ情報を反映して第3メタ情報を生成することができる。
【0055】
再レンダリング部143は、前記生成された第3メタ情報を基準として前記生成されたグラフを再レンダリングする役割をする。
【0056】
すなわち、前記の例において予め設定されたアルゴリズムまたは使用者が設定した基準により第3メタ情報が生成されると、原本グラフは第3メタ情報に合うようにグラフが再生成され得る。
【0057】
データ保存部150は、データ収集部110、グラフ生成部120、配置レイアウト生成部130、グラフ配置部140および図式処理部160で収集されたまたは生成された情報を収集して保存する役割をする。
【0058】
図式処理部160は、生成されたグラフが少なくとも一つの配置領域に最適化して配置された配置レイアウトを一つの図式で処理する役割をする。
【0059】
例えば、配置レイアウトに3個の配置領域が形成され、3個の配置領域にそれぞれのグラフが最適化して配置された場合、図式処理部160は配置領域に配置された3個のグラフを含んだ全体を一つの図式ファイルで生成させることができる。
【0060】
図3は、本発明の一実施例に係る図式での自動配置およびマッチングのための方法を説明する概略構成図である。
【0061】
前記構成を含むコンピュータプログラム100の図式での自動マッチおよびマッチングのための方法を
図3を参照して説明すると、次の通りである。
【0062】
コンピュータプログラム100のデータ収集部100はグラフ生成のためのデータを受信する(S310)。この時、データは前述した通り、エクセルの様式で作成された統計データなどであり得る。
【0063】
グラフ生成部120は、使用者が生成されるグラフの第1メタ情報を設定できるようにする使用者インターフェースを提供して第1メタ情報を設定する(S320)。
【0064】
この時、第1メタ情報は生成されるグラフの幾何学的情報および属性情報などを含むことができる。
【0065】
使用者が第1メタ情報を設定すると、グラフ生成部120は第1メタ情報を含むグラフを生成する(S330)。
【0066】
配置レイアウト生成部130は第2メタ情報を含む配置レイアウトを生成させる(S340)。
【0067】
具体的には、配置レイアウト生成部130は配置レイアウトの形態および各配置領域の幾何学的情報または属性情報を含む第2メタ情報を設定できるようにする使用者インターフェースを使用者に提供することができる。
【0068】
グラフ配置部140はグラフの第1メタ情報および配置レイアウトの第2メタ情報を利用して第3メタ情報を生成させ(S350)、生成された第3メタ情報を基準として原本グラフを再レンダリングする(S360)。
【0069】
グラフ配置部140は再レンダリングされたグラフが生成されると、使用者が選択した配置領域に生成された再レンダリングされたグラフを配置させる(S370)。
【0070】
図式処理部160は、最適化して配置されたグラフを含む配置レイアウト全体を一つの図式で図式化する(S380)。
【0071】
前記のような本発明の一実施例に係る図式でのグラフの自動配置およびマッチングのための方法およびコンピュータ読み取り可能媒体は、使用者が望む配置レイアウトを選択し、配置レイアウトに含まれたそれぞれの配置領域に生成されたグラフを移動させる場合に自動で原本グラフを配置領域が最適化されるように生成された第3メタ情報に基づいて再レンダリングすることで、グラフを使用者が望む形態に歪曲なく容易に配置させることができる。
【0072】
以下、
図4~
図11の例示図面を参照して本発明の一実施例に係る図式でのグラフの自動配置およびマッチングのための方法を説明する。
【0073】
図4は、
図1のコンピュータプログラムがグラフ生成時の変数設定画面を示す図面である。
【0074】
図4には、ヒストグラム形態のグラフを生成する時に選択するデータ変数を選択できる画面が図示されている。
図4では、全体変数として「sex」、変数として「bweight」、集団変数として「hyp」が選択された。
【0075】
図5は、
図1のコンピュータプログラムがグラフ生成時の出力オプション設定画面を示す図面である。
【0076】
図5では、出力オプションとして軸の大きさ調整、集団基準、棒の色相、凡例の位置、凡例の文字の大きさなどを選択できる画面が図示されている。
【0077】
図6は、
図1のコンピュータプログラムがグラフ生成時の補助イメージ設定画面を示す図面である。
【0078】
図6では、補助イメージの点の形態、点の大きさ、点の太さ、点の色相、線の種類、線の形態、線の太さ、線の色相などを選択できる画面が図示されている。
【0079】
図7は、
図1のコンピュータプログラムがグラフ生成時のその他のオプション設定画面を示す図面である。
【0080】
図7では、イメージの大きさ、軸の範囲、軸の目盛り、イメージの名札、格子などを選択できる画面が図示されている。
【0081】
図7でイメージの大きさとして、横の大きさ5インチ、縦の大きさ5インチ、解像度が120dpiであるものとして選択されているが、このような情報がグラフの幾何学的情報となり、イメージの名札のタイトルの大きさとして13.2、名札の大きさとして11が選択されているが、このような情報がグラフの属性情報となる。
【0082】
もちろん、
図5~
図6においても、それぞれの選択項目もその性質により幾何学的情報または属性情報に含まれ得るであろう。
【0083】
図8は、
図1のコンピュータプログラムが生成したグラフの一例である。
【0084】
図7で設定した通り、グラフの左右の大きさが5インチでありアスペクト比が1:1である状態で図示されたのであり、凡例の表示はグラフの右側に表示された。
【0085】
図9は、
図1のコンピュータプログラムが配置領域設定画面を示す図面である。
【0086】
図9に表示された選択画面を利用して使用者は望むレイアウトの形態を選択することができ、イメージのタイトル内容およびタイトルの大きさを設定することができ、イメージの大きさおよび文字の大きさなどを設定することができる。
【0087】
図9で、イメージの大きさおよび文字の大きさは全体レイアウトの大きさやレイアウトに含まれた特定配置領域の大きさであり得る。
【0088】
図10は、
図9の配置領域設定後に生成された配置領域レイアウトを示す図面である。
【0089】
図10は、
図9でレイアウトの形態として「2列1-2」を選択した場合の配置領域レイアウトである。
【0090】
図11は、
図10の配置領域レイアウトに
図8のグラフを再配置した場合の図式を示す図面である。
【0091】
図8の原本グラフはアスペクト比が1:1であったが、配置領域のアスペクト比に合うようにグラフの横および縦の大きさが調節されていることを確認することができる。
【0092】
また、凡例表示の文字の大きさ等も配置領域レイアウトの属性情報に合うように変形されて表示された。
【0093】
アスペクト比が1:1ではない他のグラフも、残りの長方形領域に移動させることになるとアスペクト比が1:1に合うように再レンダリングされたグラフが生成されて配置され得る。
【0094】
しかし、
図11のように、配置領域レイアウトの幾何学的情報および属性情報に優先するように原本グラフの幾何学的情報および属性情報が変更され得るが、これと異なって設定してもよい。
【0095】
例えば、
図9の配置領域レイアウト設定下面に、例えば「原本アスペクト比維持」という項目があり、使用者が該当項目を選択する場合には配置領域の横の大きさおよび縦の大きさに合わせられるように原本イメージの大きさは調節されるが、原本の比率が維持されるようにすることができる。
【0096】
すなわち、グラフの第1メタ情報と、配置領域レイアウトの第2メタ情報を設定し、予め設定されたアルゴリズムまたは使用者が選択する条件にしたがって多様な形態で原本グラフを配置領域に最適化して配置させることができる。
【0097】
例えば、原本グラフの大きさは原本アスペクト比を維持しつつ、配置領域の大きさに合わせられるように拡大または縮小するようにしたり、原本アスペクト比にかかわらず配置領域のアスペクト比が優先して原本グラフの横および縦の大きさが変形されるように選択的に変形することができ、グラフの幾何学的大きさとは別途に、グラフに含まれた凡例、グラフタイトルなどの文字の大きさなどの属性情報は配置領域レイアウトのメタ情報が優先するようにすることができる。
【0098】
このような方式を利用する場合、原本グラフの大きさは配置領域の大きさに合うように拡大、縮小または横および縦の大きさが変形され、グラフのタイトルおよび凡例の文字の大きさは可読を可能にする適切な大きさに変形され得る。
【0099】
すなわち、従来技術によると、グラフイメージファイルの大きさを調節するとタイトルや凡例の文字の大きさが過度に大きくなったり小さくなる問題があり、グラフイメージファイルの横または縦の大きさを調節する場合、タイトルや凡例の文字の大きさが歪曲される問題があったが、前記本発明の方法による場合、グラフが配置領域の大きさに合うように最適化されることによりグラフに含まれたタイトル、凡例などの文字の形態および大きさも歪曲なく最適化された大きさを維持させることができる。
【0100】
また、本発明によると、ドットプロット(dot plot)のようにアスペクト比によりグラフ領域が全体データを含めない図面がある場合、アスペクト比の変換を通じて事後的にアスペクト比を変更して図面を自然に変換して表示することができる。
【0101】
また、互いに異なる第1メタ情報を有する複数の図面が存在する時、第2メタ情報に基づいて統一性ある書式を有する図面に変換して、統合され標準化された図面を出力させることができる。
【0102】
また、副グラフ(subgraph)のように、互いに異なるイメージの種類が軸、凡例、データのような非テキスト的要素を共有しながら一つの図面上に存在する場合、これを第1メタ情報で抽象化(abstraction)して、原本図面の変換過程で発生し得るイメージ間共有要素の変形、脱落などの副作用なしに変換された図面を得ることができる。
【0103】
また、本発明は幾何学的要素に3次原的要素を考慮することができるため、原本データの図面で最初レンダリング時に幾何学的要素により消失し得る情報(例えば点が特定領域に集まって重なる場合)を第1メタ情報およびデータで抽象化して保存することができ、これを再レンダリングすることで図面の自在な後処理を実現することができる。
【0104】
本発明が属する技術分野の通常の知識を有する者は、本発明がその技術的思想や必須の特徴を変更することなく他の具体的な形態で実施できることが理解できるであろう。したがって、以上で記述した実施例はすべての面で例示的なものであり限定的ではない。本発明の範囲は前記詳細な説明よりは後述する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味および範囲そしてその均等概念から導き出されるすべての変更または変形された形態も本発明の範囲に含まれる。
【国際調査報告】