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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-15
(54)【発明の名称】イベント検出装置及びその方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 11/30 20060101AFI20240105BHJP
【FI】
G06F11/30 189
G06F11/30 155
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023540792
(86)(22)【出願日】2021-11-22
(85)【翻訳文提出日】2023-07-03
(86)【国際出願番号】 KR2021017131
(87)【国際公開番号】W WO2022169076
(87)【国際公開日】2022-08-11
(31)【優先権主張番号】10-2021-0014565
(32)【優先日】2021-02-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523208279
【氏名又は名称】パートリッジシステムズインコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000383
【氏名又は名称】弁理士法人エビス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リー ジュンハ
【テーマコード(参考)】
5B042
【Fターム(参考)】
5B042GB08
5B042JJ17
(57)【要約】
イベント検出装置及びその方法が提供される。本開示のいくつかの実施例に係るイベント検出装置は、イベントの検出のためのルール及びルールに付与されたタグ値を登録するルール登録部と、モニタリングデータ及びモニタリングデータに付与されたタグ値を取得し、取得されたタグ値を用いて、予め登録されたルールのうち、モニタリングデータと関連するルールを決定し、決定されたルールを適用して、モニタリングデータからイベントを検出するイベント検出部とを含むことができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
イベントの検出のためのルール及び前記ルールに付与されたタグ値を登録するルール登録部と、
モニタリングデータ及び前記モニタリングデータに付与されたタグ値を取得し、前記取得されたタグ値を用いて、予め登録されたルールのうち、前記モニタリングデータと関連するルールを決定し、前記決定されたルールを適用して、前記モニタリングデータからイベントを検出するイベント検出部とを含む、イベント検出装置。
【請求項2】
前記イベント検出部は、
前記モニタリングデータに前記検出されたイベントに関する情報をタグ付けする、請求項1に記載のイベント検出装置。
【請求項3】
前記ルール登録部は、
前記ルールをルールストレージに格納し、前記ルールの識別子及び前記ルールに付与されたタグ値をマッピングテーブルに登録し、
前記イベント検出部は、
前記モニタリングデータに付与されたタグ値を用いて、前記マッピングテーブルから前記関連するルールの識別子を照会し、前記照会されたルールの識別子を用いて、前記ルールストレージから前記関連するルールを取得する、請求項1に記載のイベント検出装置。
【請求項4】
前記モニタリングデータを解析するためのメタデータ及び前記メタデータに付与されたタグ値を登録するメタデータ登録部をさらに含み、
前記イベント検出部は、
前記取得されたタグ値を用いて、前記予め登録されたメタデータのうち、前記モニタリングデータと関連するメタデータを決定し、
前記決定されたメタデータを用いて前記モニタリングデータを解析し、
前記解析されたモニタリングデータから前記イベントを検出する、請求項1に記載のイベント検出装置。
【請求項5】
前記イベント検出部は、
新規ルールが登録されたという判断に応答して、前記新規ルールに付与されたタグ値を用いて、予め格納されたモニタリングデータのうち、前記新規ルールと関連するデータを決定し、
前記新規ルールを適用して、前記決定されたデータからイベントを検出する、請求項1に記載のイベント検出装置。
【請求項6】
前記モニタリングデータは、1つ以上のモニタリング要素に関する値を含み、
前記ルールは、関数項目及び条件項目を含み、
前記関数項目には、前記1つ以上のモニタリング要素の値に基づいて所定の演算を行う関数が設定され、
前記条件項目には、前記設定された関数の出力値に対する条件が設定される、請求項1に記載のイベント検出装置。
【請求項7】
前記モニタリングデータは、前記モニタリング要素の値に対するタイムスタンプをさらに含み、
前記ルールは、最大許容ディレイ項目をさらに含み、
前記最大許容ディレイ項目には、前記設定された関数に入力される複数のモニタリング要素の値の最大タイムスタンプ差値が設定される、請求項6に記載のイベント検出装置。
【請求項8】
前記ルールは、多重関数項目、多重条件項目及び順次項目を含み、
前記多重関数項目には、第1関数及び第2関数が設定され、
前記多重条件項目には、前記第1関数の出力値に対する第1条件、及び前記第2関数の出力値に対する第2条件が設定され、
前記順次項目には、前記第1条件と前記第2条件が順次的に判断されるか否かを示す値が設定される、請求項1に記載のイベント検出装置。
【請求項9】
前記ルールは、関数項目及び条件項目を含み、
前記関数項目には、前記モニタリングデータに基づいて所定の演算を行う関数が設定され、
前記条件項目には、前記設定された関数によって出力された複数の値から得られた一次近似関数の傾きに対する条件が設定される、請求項1に記載のイベント検出装置。
【請求項10】
前記ルールは、関数項目及び条件項目を含み、
前記関数項目には、前記モニタリングデータに基づいて所定の演算を行う関数が設定され、
前記条件項目には、前記設定された関数によって出力された複数の値から得られた一次近似関数の決定係数に対する条件が設定される、請求項1に記載のイベント検出装置。
【請求項11】
前記モニタリングデータは、移動体に関するデータであり、
前記ルールは条件項目を含み、
前記条件項目には、前記移動体の横方向ヘディング角または縦方向ヘディング角に対する条件が設定される、請求項1に記載のイベント検出装置。
【請求項12】
前記ルールは条件項目を含み、
前記条件項目には、関心イベントの発生回数に対する条件が設定される、請求項1に記載のイベント検出装置。
【請求項13】
前記ルールは条件項目を含み、
前記条件項目には、関心イベントの持続時間に対する条件が設定される、請求項1に記載のイベント検出装置。
【請求項14】
コンピューティング装置によって行われるイベント検出方法であって、
イベントの検出のためのルール、及び前記ルールに付与されたタグ値を登録するステップと、
モニタリングデータ、及び前記モニタリングデータに付与されたタグ値を取得するステップと、
前記取得されたタグ値を用いて、予め登録されたルールのうち、前記モニタリングデータと関連するルールを決定するステップと、
前記決定されたルールを適用して、前記モニタリングデータからイベントを検出するステップとを含む、イベント検出方法。
【請求項15】
コンピューティング装置と結合されて、
イベントの検出のためのルール、及び前記ルールに付与されたタグ値を登録するステップと、
モニタリングデータ、及び前記モニタリングデータに付与されたタグ値を取得するステップと、
前記取得されたタグ値を用いて、予め登録されたルールのうち、前記モニタリングデータと関連するルールを決定するステップと、
前記決定されたルールを適用して、前記モニタリングデータからイベントを検出するステップとを実行させるために、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に格納された、
コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、イベント検出装置及びその方法に関し、より詳細には、膨大なデータから自動でイベントを検出し、検出されたイベント情報をタグ付け(tagging)する装置、及びその装置で行われる方法に関する。
【背景技術】
【0002】
センサ技術が発展するにつれて、持続的に発生する膨大なデータから関心地点を自動で検出し、タグ付けする方法に対する需要が急増している。例えば、多数のセンサを備えた車両システムは、車両の運行に関する大容量のセンシングデータを発生させるが、このような大容量のセンシングデータを分析して特定の運行状況(例えば、車両が右折中に急ブレーキをかけた状況)を効率的に検出する方法が求められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示のいくつかの実施例を通じて解決しようとする技術的課題は、膨大なデータから自動でイベントを検出し、検出されたイベント情報をタグ付けする装置、及びその装置で行われる方法を提供することである。
【0004】
本開示のいくつかの実施例を通じて解決しようとする他の技術的課題は、様々なイベントを検出することができるルールを提供することである。
【0005】
本開示の技術的課題は、以上で言及した技術的課題に制限されず、言及していない他の技術的課題は、以下の記載から、本開示の属する技術分野における通常の技術者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の技術的課題を解決するための、本開示のいくつかの実施例に係るイベント検出装置は、イベントの検出のためのルール及び前記ルールに付与されたタグ値を登録するルール登録部と、モニタリングデータ及び前記モニタリングデータに付与されたタグ値を取得し、前記取得されたタグ値を用いて、予め登録されたルールのうち、前記モニタリングデータと関連するルールを決定し、前記決定されたルールを適用して、前記モニタリングデータからイベントを検出するイベント検出部とを含むことができる。
【0007】
いくつかの実施例において、前記イベント検出部は、前記モニタリングデータに前記検出されたイベントに関する情報をタグ付けすることができる。
【0008】
いくつかの実施例において、前記ルール登録部は、前記ルールをルールストレージに格納し、前記ルールの識別子及び前記ルールに付与されたタグ値をマッピングテーブルに登録し、前記イベント検出部は、前記モニタリングデータに付与されたタグ値を用いて、前記マッピングテーブルから前記関連するルールの識別子を照会し、前記照会されたルールの識別子を用いて、前記ルールストレージから前記関連するルールを取得することができる。
【0009】
いくつかの実施例において、前記モニタリングデータを解析するためのメタデータ及び前記メタデータに付与されたタグ値を登録するメタデータ登録部をさらに含み、前記イベント検出部は、前記取得されたタグ値を用いて、前記予め登録されたメタデータのうち、前記モニタリングデータと関連するメタデータを決定し、前記決定されたメタデータを用いて前記モニタリングデータを解析し、前記解析されたモニタリングデータから前記イベントを検出することができる。
【0010】
いくつかの実施例において、前記イベント検出部は、新規ルールが登録されたという判断に応答して、前記新規ルールに付与されたタグ値を用いて、予め格納されたモニタリングデータのうち、前記新規ルールと関連するデータを決定し、前記新規ルールを適用して、前記決定されたデータからイベントを検出することができる。
【0011】
いくつかの実施例において、前記モニタリングデータは、1つ以上のモニタリング要素に関する値を含み、前記ルールは、関数項目及び条件項目を含み、前記関数項目には、前記1つ以上のモニタリング要素の値に基づいて所定の演算を行う関数が設定され、前記条件項目には、前記設定された関数の出力値に対する条件が設定され得る。
【0012】
上記の技術的課題を解決するための、本開示のいくつかの実施例に係るイベント検出方法は、コンピューティング装置によって行われ、イベントの検出のためのルール、及び前記ルールに付与されたタグ値を登録するステップと、モニタリングデータ、及び前記モニタリングデータに付与されたタグ値を取得するステップと、前記取得されたタグ値を用いて、予め登録されたルールのうち、前記モニタリングデータと関連するルールを決定するステップと、前記決定されたルールを適用して、前記モニタリングデータからイベントを検出するステップとを含むことができる。
【0013】
上記の技術的課題を解決するための、本開示のいくつかの実施例に係るコンピュータプログラムは、コンピューティング装置と結合されて、イベントの検出のためのルール、及び前記ルールに付与されたタグ値を登録するステップと、モニタリングデータ、及び前記モニタリングデータに付与されたタグ値を取得するステップと、前記取得されたタグ値を用いて、予め登録されたルールのうち、前記モニタリングデータと関連するルールを決定するステップと、前記決定されたルールを適用して、前記モニタリングデータからイベントを検出するステップとを実行させるために、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に格納され得る。
【発明の効果】
【0014】
上述した本開示のいくつかの実施例によれば、モニタリングデータと、関連するルールとの間に共通のタグ値が付与され得る。これにより、特定のモニタリングデータが取得されると、タグ値を用いて特定のモニタリングデータと関連するルールが自動で決定され、決定されたルールを適用して、特定のモニタリングデータからイベントが自動で検出され得る。すなわち、事前に付与されたタグ値を介して、関連ルールの決定及びイベント検出プロセスが完全に自動化され得、これによって、モニタリングデータ分析の効率性を大きく向上させることができる。
【0015】
また、モニタリングデータと、関連するメタデータとの間に共通のタグ値が付与され得る。これにより、特定のモニタリングデータが取得されると、タグ値を用いて特定のモニタリングデータと関連するメタデータが自動で決定され、決定されたメタデータを用いて、特定のモニタリングデータが自動で解析(例えば、パージング、デコーディング)され得、イベント検出プロセスも自動で行われ得る。すなわち、事前に付与されたタグ値を介して、関連メタデータの決定、データデコーディング及びイベント検出プロセスが完全に自動化され得、これによって、モニタリングデータ分析の効率性を大きく向上させることができる。
【0016】
また、様々なタイプのルールが提供され得る。提供された様々なタイプのルールを介して、検出可能なイベントの個数を増加させることができ、様々な形態のイベントが定義され得る。
【0017】
本開示の技術的思想による効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及されていない他の効果は、以下の記載から通常の技術者に明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本開示のいくつかの実施例に係るイベント検出装置を概略的に示す例示的なブロック図である。
図2】本開示のいくつかの実施例で参照できるモニタリングデータの構造を説明するための例示的な図である。
図3】本開示のいくつかの実施例に係るメタデータ登録部の細部動作を示す例示的なフローチャートである。
図4】本開示のいくつかの実施例に係るイベント検出部のタグ付け動作を説明するための例示的な図である。
図5】本開示のいくつかの実施例に係るイベント検出部の第1細部動作を示す例示的なフローチャートである。
図6】本開示のいくつかの実施例に係るイベント検出部の第2細部動作を示す例示的なフローチャートである。
図7】本開示のいくつかの実施例に係るイベント検出装置の活用例を説明するための例示的な図である。
図8】本開示のいくつかの実施例に係るイベント検出方法を示す例示的なフローチャートである。
図9】本開示のいくつかの実施例で参照できる様々なタイプのイベント検出ルールに対する活用例を説明するための例示的な図である。
図10】本開示のいくつかの実施例で参照できる様々なタイプのイベント検出ルールに対する活用例を説明するための例示的な図である。
図11】本開示のいくつかの実施例で参照できる様々なタイプのイベント検出ルールに対する活用例を説明するための例示的な図である。
図12】本開示のいくつかの実施例で参照できる様々なタイプのイベント検出ルールに対する活用例を説明するための例示的な図である。
図13】本開示のいくつかの実施例で参照できる様々なタイプのイベント検出ルールに対する活用例を説明するための例示的な図である。
図14】本開示のいくつかの実施例で参照できる様々なタイプのイベント検出ルールに対する活用例を説明するための例示的な図である。
図15】本開示のいくつかの実施例で参照できる様々なタイプのイベント検出ルールに対する活用例を説明するための例示的な図である。
図16】本開示のいくつかの実施例で参照できる様々なタイプのイベント検出ルールに対する活用例を説明するための例示的な図である。
図17】本開示のいくつかの実施例で参照できる様々なタイプのイベント検出ルールに対する活用例を説明するための例示的な図である。
図18】本開示のいくつかの実施例で参照できる様々なタイプのイベント検出ルールに対する活用例を説明するための例示的な図である。
図19】本開示のいくつかの実施例に係るイベント検出装置を具現できる例示的なコンピューティング装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、添付の図面を参照して、本開示の好ましい実施例を詳細に説明する。本開示の利点及び特徴、そして、それらを達成する方法は、添付の図面と共に詳細に後述されている実施例を参照すると明らかになるであろう。しかし、本開示の技術的思想は、以下の実施例に限定されるものではなく、互いに異なる様々な形態で実現可能であり、単に以下の実施例は、本開示の技術的思想が完全になるようにし、本開示の属する技術分野における通常の知識を有する者に本開示の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本開示の技術的思想は、請求項の範疇によって定義されるだけである。
【0020】
各図面の構成要素に参照符号を付加するにおいて、同一の構成要素に対しては、たとえ他の図面上に表示されても、可能な限り同一の符号を有するようにしていることに留意しなければならない。また、本開示を説明するにおいて、かかる公知の構成又は機能についての具体的な説明が本開示の要旨を不明瞭にする可能性があると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。
【0021】
他に定義されなければ、本明細書で使用されるすべての用語(技術及び科学的用語を含む)は、本開示の属する技術分野における通常の知識を有する者が共通して理解できる意味として使用され得る。また、一般に使用される辞書に定義されている用語は、明白に特に定義されていない限り、理想的又は過度に解釈されない。本明細書で使用された用語は、実施例を説明するためのものであり、本開示を制限しようとするものではない。本明細書において、単数形は文句で特に言及しない限り、複数形も含む。
【0022】
また、本開示の構成要素を説明するにおいて、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用することができる。このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものに過ぎず、その用語によって当該構成要素の本質や順番又は順序などが限定されるものではない。ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」又は「接続」されると記載された場合、その構成要素は、他の構成要素に直接的に連結又は接続され得るが、各構成要素の間にまた他の構成要素が「連結」、「結合」又は「接続」されることもあると理解されるべきである。
【0023】
明細書で使用される「含む(comprises)」及び/又は「含む~(comprising)」は、言及された構成要素、段階、動作及び/又は素子以外の一つ以上の他の構成要素、段階、動作及び/又は素子の存在または追加を排除しない。
【0024】
以下、本開示の様々な実施例について、添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0025】
図1は、本開示のいくつかの実施例に係るイベント検出装置100を概略的に示す例示的なブロック図である。
【0026】
図1に示されたように、イベント検出装置100は、ストレージ140、メタデータ登録部110、ルール登録部120及びイベント検出部130を含むことができる。但し、これは、本開示の目的を達成するための好ましい実施例に過ぎず、必要に応じて一部の構成要素が追加又は削除され得ることは勿論である。また、図1に示されたそれぞれの構成要素(例えば、110)は、機能的に区分される機能要素を示したもので、複数の構成要素が実際の物理的環境では互いに統合される形態でも具現され得ることに留意されたい。また、実際の物理的環境において前記それぞれの構成要素(例えば、110)は、複数の細部機能要素に分離されたり、複数の物理的コンピューティング装置で具現されることもできる。また、図1に例示された構成要素(例えば、110)の全てがイベント検出装置100を具現するための必須の構成要素ではないこともある。例えば、イベント検出装置100は、図1に例示された構成要素(例えば、110)のうちの一部が省略された形態で具現されてもよい。
【0027】
前記コンピューティング装置は、例えば、ノートパソコン、デスクトップ(desktop)、ラップトップ(laptop)などであってもよいが、これに限定されるものではなく、コンピューティング機能が備えられたあらゆる種類の装置を含むことができる。コンピューティング装置の一例示に関しては、図19を参照する。以下、イベント検出装置100の各構成要素について説明するが、説明の便宜上、イベント検出装置100を「検出装置100」と略称する。
【0028】
ストレージ140は、検出装置100の動作に関連する各種情報及び/又はデータを格納することができる。いくつかの実施例に係るストレージ140は、データストレージ141、メタデータストレージ142、ルールストレージ143及びマッピングテーブル144を含むように構成されてもよい。
【0029】
データストレージ141には、モニタリング対象に関するデータ(以下、「モニタリングデータ」)が格納され得る。例えば、データストレージ141には、モニタリングデータと対応するデータ識別子が共に格納され得る。モニタリングデータは、例えば、モニタリング対象に備えられた各種センサを介して測定されたセンシングデータであってもよいが、これに限定されるものではない。また、モニタリング対象は、例えば、車両システム、工程設備などのように多様に設定され得、どのようなものでも構わない。
【0030】
モニタリングデータは、様々な構造及び/又はフォーマットで設計され得る。例えば、図2に示されたように、モニタリングデータは、タイムスタンプ(timestamp)及び1つ以上のモニタリング要素に関するデータ(例えば、測定値)を含むことができる。具体的に、第1モニタリングデータD1は、複数のモニタリング要素(要素1~要素3)に関する測定値、及び測定時点を示すタイムスタンプTS1を含むことができ、第2モニタリングデータD2は、複数のモニタリング要素(要素1~要素3)に関する測定値及びタイムスタンプTS2を含むことができる。
【0031】
このとき、モニタリング要素は、モニタリング対象をモニタするために測定される要素を意味するもので、例えば、モニタリング対象が車両システムである場合、モニタリング要素は、速度、位置、ヘディング角(heading angle)、ウィンカーの状態(例えば、点滅状態)、前後方映像などを含むことができる。しかし、これに限定されるものではない。
【0032】
参考までに、「要素(element)」という用語は、当該技術分野で属性(attribute)、特徴(feature)、フィールド(field)などと混用されて使用され得る。
【0033】
次に、メタデータストレージ142には、モニタリングデータと関連するメタデータが格納され得る。例えば、メタデータストレージ142には、メタデータと対応するメタデータ識別子が共に格納され得る。メタデータは、モニタリングデータを解析(例えば、デコーディング、パージングなど)するための様々な情報を含むことができる。例えば、メタデータは、モニタリングデータのフォーマット(例えば、センシングデータのフォーマット、メッセージフォーマットなど)、通信方式(例えば、通信データのエンコーディング/デコーディング方式、通信データフレームのフォーマットなど)などを含むことができる。しかし、これに限定されるものではない。
【0034】
次に、ルールストレージ143には、モニタリングデータからイベントを検出するためのルールが格納され得る。例えば、ルールストレージ143には、ルールと対応するルール識別子が共に格納され得る。イベント及びルールに対する様々な例示に関しては、表1~表10を参照して後述する。
【0035】
次に、マッピングテーブル144には、モニタリングデータ、メタデータ及びルールとの関連(マッピング)関係が格納され得る。例えば、マッピングテーブル144の各エントリ(entry)は、キー(key)と値(value)の形式を有し、値フィールドに、互いに関連するモニタリングデータ、メタデータ及びルールの識別子が格納され得る。
【0036】
いくつかの実施例では、互いに関連するモニタリングデータ、メタデータ及びルールに共通のタグ値が付与され得る。また、付与されたタグ値が、マッピングテーブル144のキー値として用いられ得る。このような場合、イベント検出部130がモニタリングデータのタグ値でマッピングテーブル144を照会することによって、関連するメタデータ及びルールを容易に取得することができる。
【0037】
次に、メタデータ登録部110は、メタデータに対する登録プロセスを行うことができる。このような登録プロセスの一例示は図3に示されている。
【0038】
図3に示されたように、前記登録プロセスは、メタデータの登録要求を受信するステップS10から開始することができる。本ステップにおいて、メタデータ登録部110は、ユーザからメタデータM、メタデータ識別子M-ID及びタグ値TagValを含む登録要求を受信することができる。いくつかの実施例では、メタデータ登録部110が所定のユーザインターフェースを提供することができ、ユーザは、提供されたユーザインターフェースを介して、メタデータ登録要求のための情報(例えば、メタデータ、メタデータ識別子、タグ値など)を入力することができる。
【0039】
ステップS20において、メタデータ登録部110は、メタデータストレージ142に、要求されたメタデータM及びメタデータ識別子M-IDを格納することができる。場合によって、メタデータ登録部110は、メタデータMに付与されたタグ値TagValもメタデータストレージ142に格納することができる。
【0040】
ステップS30において、メタデータ登録部110は、マッピングテーブル144に、要求されたメタデータMの識別子M-ID及び付与されたタグ値TagValを登録することができる。例えば、メタデータ登録部110は、タグ値TagValをキー値として有するマッピングテーブル144のエントリに、要求されたメタデータの識別子M-IDを登録することができる。エントリが存在しない場合、メタデータ登録部110は、タグ値TagValをキー値として有するエントリを生成し、生成されたエントリにメタデータの識別子M-IDを登録することができる。
【0041】
参考までに、図3では、ステップS20とステップS30が順次行われることを例として示しているが、ステップS20とステップS30は、図3に示されたものと異なる順序で行われてもよく、または同時に行われてもよい。
【0042】
次に、ルール登録部120は、ルールに対する登録プロセスを行うことができる。前記登録プロセスは、図3に示されたものと類似の形態で行われ得る。例えば、ルール登録部120は、ユーザから、ルール、ルール識別子及びタグ値を含む登録要求を受信し、これに応答して、ルールストレージ143に、要求されたルール及びルール識別子を格納することができる。場合によって、ルールに付与されたタグ値もルールストレージ143に格納され得る。また、ルール登録部120は、タグ値をキー値として有するマッピングテーブル144のエントリにルール識別子を登録することができる。
【0043】
次に、イベント検出部130は、モニタリングデータを取得し、取得されたモニタリングデータに対してイベント検出プロセスを行うことができる。例えば、イベント検出部130は、モニタリング対象からリアルタイムで(持続的に)データを受信することができる。または、イベント検出部130は、所定のストレージからモニタリングデータを取得することもできる。
【0044】
より具体的に、イベント検出部130は、新規モニタリングデータが受信されたことに応答して、新規モニタリングデータに対してイベント検出プロセスを行うことができる。または、イベント検出部130は、新規ルールが登録されたことに応答して、登録された新規ルールを用いてイベント検出プロセスを行うことができる。このようなイベント検出プロセスについては、後で図5及び図6を参照して詳細に説明する。
【0045】
また、イベント検出部130は、モニタリングデータに検出されたイベントに関する情報をタグ付けすることができる。イベントに関する情報は、例えば、イベントの名前、イベントの識別子、ルールの名前、ルールの識別子などであってもよいが、これに限定されるものではない。例えば、図4に示されたように、イベント検出部130は、イベントが検出されたモニタリングデータ(例えば、D1)に当該イベントのルール識別子(例えば、R1)などをタグ付けすることができる。
【0046】
イベント検出プロセスが行われたモニタリングデータはデータストレージ141に格納され得る。例えば、イベントが検出されたモニタリングデータとタグ付けされたイベント情報が共にデータストレージ141に格納され得る。もちろん、イベントが検出されなかったモニタリングデータもデータストレージ141に格納され得る。このような動作は、イベント検出部130によって行われてもよく、または他のモジュールによって行われてもよい。
【0047】
一方、図1に示された各構成要素(例えば、110)の少なくとも一部は、ソフトウェア(Software)、またはFPGA(Field Programmable Gate Array)やASIC(Application-Specific Integrated Circuit)のようなハードウェア(Hardware)を意味することができる。ところが、前記構成要素は、ソフトウェア又はハードウェアに限定される意味ではなく、アドレッシング(Addressing)できる格納媒体にあるように構成されてもよく、1つまたはそれ以上のプロセッサを実行させるように構成されてもよい。前記構成要素内で提供される機能は、さらに細分化された構成要素によって具現されてもよく、複数の構成要素を合わせて特定の機能を行う一つの構成要素で具現されてもよい。
【0048】
以下では、図5及び図6を参照して、本開示のいくつかの実施例に係るイベント検出部130の細部動作について補足説明する。
【0049】
図5は、本開示のいくつかの実施例に係るイベント検出部130の第1細部動作を示す例示的なフローチャートである。第1細部動作は、新規モニタリングデータに対するイベント検出プロセスに関する。
【0050】
図5に示されたように、第1細部動作は、イベント検出部130が新規モニタリングデータDを受信するステップS110から開始することができる。本ステップにおいて、イベント検出部130は、新規モニタリングデータD、データ識別子D-ID及び付与されたタグ値TagValを受信することができる。
【0051】
ステップS120において、イベント検出部130は、タグ値TagValを用いて、マッピングテーブル144から新規モニタリングデータと関連するメタデータ及びルールを照会することができる。その結果として、イベント検出部130は、新規モニタリングデータと関連するメタデータの識別子M-ID及びルール(ルールセット)の識別子R-IDを取得することができる。
【0052】
ステップS130において、イベント検出部130は、取得されたメタデータ識別子M-IDを用いて、メタデータストレージ142から新規モニタリングデータと関連するメタデータを取得することができる。
【0053】
ステップS140において、イベント検出部130は、取得されたルール識別子R-IDを用いて、ルールストレージ143から新規モニタリングデータと関連するルールを取得することができる。
【0054】
参考までに、図4では、ステップS130及びS140が順次行われることを例として示しているが、ステップS130とステップS140は、図5に示されたものと異なる順序で行われてもよく、または同時に行われてもよい。
【0055】
ステップS150において、イベント検出部130は、新規モニタリングデータからイベントを検出することができる。例えば、イベント検出部130は、関連メタデータを用いて新規モニタリングデータを解析(例えば、パージング、デコーディング)し、解析されたモニタリングデータに、関連するルールを適用してイベントを検出することができる。イベント検出部130は、ルールに明示された条件が満たされる場合、イベントが発生したものと判断することができる。
【0056】
ルールのタイプ、形態及びイベントの例示に関しては、後で表1~表10を参照して詳細に説明する。
【0057】
一方、図5には示されていないが、イベントが検出された場合、新規モニタリングデータには、検出されたイベントに関する情報(例えば、イベントの名前、イベントの識別子、ルールの識別子、ルールの名前など)がタグ付けされ得る。そして、新規モニタリングデータは、タグ付けされたイベント情報と共にデータストレージ141に格納され得る。
【0058】
図6は、本開示のいくつかの実施例に係るイベント検出部130の第2細部動作を示す例示的なフローチャートである。第2細部動作は、新規ルールに基づいたイベント検出プロセスに関する。
【0059】
図6に示されたように、第2細部動作は、イベント検出部130が新規ルールRを受信するステップS210から開始することができる。本ステップにおいて、イベント検出部130は、ルール登録部120から新規ルールR、ルール識別子R-ID及び付与されたタグ値TagValを取得することができる。または、イベント検出部130は、ルール登録部120から新規ルールの識別子R-IDを取得し、取得された識別子R-IDを用いて、ルールストレージ142から新規ルールR及びタグ値TagValを取得することもできる。このように、イベント検出部130が新規ルールに関する情報を受信する方式は様々であり、どのような方式でも構わない。
【0060】
ステップS220において、イベント検出部130は、タグ値TagValを用いて、マッピングテーブル144から新規ルールと関連するモニタリングデータ及びメタデータを照会することができる。その結果として、イベント検出部130は、新規ルールと関連するモニタリングデータの識別子D-ID及びメタデータの識別子M-IDを取得することができる。
【0061】
ステップS230において、イベント検出部130は、取得されたデータ識別子D-IDを用いて、データストレージ141から新規ルールと関連する(即ち、新規ルールが適用される)モニタリングデータを取得することができる。
【0062】
ステップS240において、イベント検出部130は、取得されたメタデータ識別子M-IDを用いて、メタデータストレージ142から新規ルールと関連するメタデータを取得することができる。
【0063】
参考までに、図6では、ステップS230及びS240が順次行われることを例として示しているが、ステップS230とステップS240は、図6に示されたものと異なる順序で行われてもよく、または同時に行われてもよい。
【0064】
ステップS250において、イベント検出部130は、取得されたモニタリングデータからイベントを検出することができる。例えば、イベント検出部130は、関連メタデータを用いて取得されたモニタリングデータを解析(例えば、パージング、デコーディング)し、解析されたモニタリングデータに新規ルールを適用してイベントを検出することができる。イベント検出部130は、新規ルールに明示された条件が満たされる場合、イベントが発生したものと判断することができる。
【0065】
一方、図6には示されていないが、イベントが検出された場合、取得されたモニタリングデータに、検出されたイベントに関する情報(例えば、イベントの名前、イベントの識別子、ルールの識別子、ルールの名前など)がタグ付けされ得る。そして、タグ付けされたイベント情報はデータストレージ141に格納され得る。
【0066】
以上、図5及び図6を参照して、本開示のいくつかの実施例に係るイベント検出部130の細部動作について説明した。以下では、図7を参照して、検出装置100の活用例について説明する。
【0067】
図7は、本開示のいくつかの実施例に係る検出装置100の活用例を説明するための例示的な図である。特に、図7は、モニタリング対象が車両システム10である場合を例として示している。
【0068】
図7に示されたように、車両システム10は、様々なモニタリング要素(例えば、速度、位置、ヘディング角、ウィンカーの状態、前後方映像など)をセンシング(測定)するための各種センサを備えている。また、車両システム10は、モニタリング要素に対する測定値及びタイムスタンプを含むモニタリングデータ(例えば、D1,D2,D3)をリアルタイム又は非リアルタイムで検出装置100に伝送することができる。このとき、各モニタリングデータ(例えば、D1,D2,D3)には、所定のタグ値が事前に付与され得る。
【0069】
上述したように、検出装置100は、モニタリングデータ(例えば、D1,D2,D3)に付与されたタグ値を用いて、関連するメタデータ及びルール(例えば、R1)を取得し、関連するメタデータ及びルール(例えば、R1)を適用してモニタリングデータ(例えば、D1)からイベントを検出することができる。また、検出装置100は、モニタリングデータ(例えば、D1)に、検出されたイベントに関する情報(例えば、ルール識別子R1)をタグ付けし、モニタリングデータ(例えば、D1)をタグ付けされたイベント情報(例えば、R1)と共にデータストレージ141に格納することができる。
【0070】
例えば、右折イベントを検出する第1ルール、及び急ブレーキイベントを検出する第2ルールが登録され、車両システム10のモニタリングデータと第1ルール及び第2ルールに共通のタグ値が付与されたと仮定する。このような場合、検出装置100は、車両システム10から受信されたモニタリングデータから、急ブレーキイベント(状況)及び右折イベント(状況)を検出し、イベント情報をタグ付けすることができる。また、急ブレーキイベントと右折イベントが同時に検出された場合、検出装置100は、右折中に急ブレーキをかけた状況を認識できるようになる。車両システム10のモニタリングデータからイベントの検出及びタグ付けプロセスが繰り返されることによって、車両システム10の運行記録が効率的に分析され得る。
【0071】
以上、図1乃至図7を参照して、本開示のいくつかの実施例に係る検出装置100の構成及び動作について説明した。上述によれば、モニタリングデータと、関連するルールとの間に共通のタグ値が付与され得る。これにより、特定のモニタリングデータが取得されると、タグ値を用いて、特定のモニタリングデータと関連するルールが自動で決定され、決定されたルールを適用して特定のモニタリングデータからイベントが自動で検出され得る。すなわち、事前に付与されたタグ値を介して、関連ルールの決定及びイベント検出プロセスが完全に自動化され得、これによって、モニタリングデータ分析の効率性を大きく向上させることができる。
【0072】
また、モニタリングデータと、関連するメタデータとの間にも共通のタグ値が付与され得る。これにより、特定のモニタリングデータが取得されると、タグ値を用いて、特定のモニタリングデータと関連するメタデータが自動で決定され、決定されたメタデータを用いて特定のモニタリングデータが自動でデコーディングされ得、イベント検出プロセスも自動で行われ得る。すなわち、事前に付与されたタグ値を介して、関連メタデータの決定、データデコーディング及びイベント検出プロセスが完全に自動化され得、これによって、モニタリングデータ分析の効率性を大きく向上させることができる。
【0073】
以下では、図8を参照して、本開示のいくつかの実施例に係るイベント検出方法について説明する。
【0074】
以下で後述する方法の各ステップは、コンピューティング装置のプロセッサによって実行される1つ以上のインストラクション(instructions)で実現され得、理解の便宜上、図1に例示された構成を有する検出装置100によって行われることを仮定して説明を続ける。したがって、特定のステップの動作主体が省略された場合、図1に例示された検出装置100の構成要素(例えば、110)によって行われるものと理解され得る。
【0075】
図8は、本開示のいくつかの実施例に係るイベント検出方法を示す例示的なフローチャートである。但し、これは、本開示の目的を達成するための好ましい実施例に過ぎず、必要に応じて一部のステップが追加又は削除され得ることは勿論である。
【0076】
図8に示されたように、前記イベント検出方法は、ルール及びメタデータを登録するステップS310から開始することができる。ルール及びメタデータに対する登録プロセスは、メタデータ登録部110及びルール登録部120についての説明を参照するようにし、重複説明を排除するために、これ以上の説明は省略する。
【0077】
ステップS320において、新規モニタリングデータが受信されたか否かが判断され得る。新規モニタリングデータが受信された場合、ステップS330が行われ、新規モニタリングデータと共にデータ識別子及びデータに付与されたタグ値も受信され得る。
【0078】
ステップS330において、モニタリングデータのタグ値を用いて、関連するメタデータ及びルールが取得され得る。例えば、検出装置100は、モニタリングデータのタグ値を用いて、マッピングテーブル144から関連するメタデータの識別子及びルールの識別子を照会し、照会結果を用いて、メタデータストレージ142及びルールストレージ143から関連するメタデータ及びルールを取得することができる。
【0079】
ステップS340において、関連するメタデータ及びルールを用いてイベントが検出され得る。例えば、検出装置100は、関連するメタデータを用いて新規モニタリングデータを解析し、解析されたモニタリングデータに、関連するルールを適用してイベントを検出することができる。
【0080】
ステップS350において、イベントが検出された場合、新規モニタリングデータにイベントに関する情報がタグ付けされ得る。新規モニタリングデータ及びタグ付けされたイベント情報は共にデータストレージ141に格納され得る。
【0081】
参考までに、ステップS310は、メタデータ登録部110及びルール登録部120によって行われ、ステップS320~S350は、イベント検出部130によって行われ得る。
【0082】
一方、本開示のいくつかの実施例によれば、新規ルールが登録された場合にもイベント検出プロセスが行われ得る。例えば、検出装置100は、新規ルールが登録されたことに応答して、データストレージ141から新規ルールと関連するモニタリングデータを取得し、取得されたモニタリングデータに新規ルールを適用してイベントを検出することができる。本実施例についてのより詳細な説明は、図6の説明部分を参照する。
【0083】
以上、図8を参照して、本開示のいくつかの実施例に係るイベント検出方法について説明した。以下では、本開示のいくつかの実施例で参照できる様々なタイプのイベント検出ルールについて紹介する。
【0084】
第1タイプのルールは、最も基本的なルールであって、例えば、下記の表1に記載された項目を含むように定義され得る。もちろん、場合に応じて一部の項目が省略又は追加されてもよい。例えば、第1タイプのルールは、条件が満たされたときに行われるアクション(action)項目、タグ付け条件項目(例えば、イベント発生条件とタグ付け条件が別途に設定される場合に使用される項目)、タグ付けされる情報が設定される項目などをさらに含むこともできる。
【0085】
【表1】
【0086】
表1に記載されたように、関数項目には、1つ以上のモニタリング要素の値に基づいて所定の演算を行う関数が設定され得る。他の項目の説明については表1を参照する。参考までに、ルールの名前がルールの識別子として用いられてもよく、または各ルールに別途の識別子が付与されてもよい。また、ルールの条件が満たされる場合、モニタリングデータ(例えば、モニタリングデータのタイムスタンプ)にイベントに関する情報がタグ付けされ得る。例えば、該当するデータのタイムスタンプに第1ルールの名前がタグ付けされ得る。第1タイプのルールを介して検出されるイベントは様々であり得る。例えば、第1タイプのルールを介して速度超過イベント(例えば、走行速度が指定された値を超える状況)が検出され得る。より具体的な例として、図9に示されたように、第1タイプのルールを介して、2種類の信号(A,B)に対する合算値が一定の値(“71”)以下となるイベントが検出され得る。図9は、関数項目に2種類の信号(A,B)の合算値を求める関数が設定され、条件項目に関数の出力値が“71”以下である条件が設定された結果、“t”時点でイベントが検出されたことを例示している。参考までに、図9以下の図面において、“abs”は、絶対値を求める関数を意味し、“V”形状のシンボルは、イベントが検出されたことを示す。
【0087】
次に、第2タイプのルールは、ヒストリーに基づいて定義されるルールであって、例えば、下記の表2に記載された項目を含むように定義され得る。もちろん、場合に応じて一部の項目が省略又は追加されてもよい。各項目の説明については、下記表2の内容を参照する。
【0088】
【表2】
【0089】
第2タイプのルールを介して検出されるイベントは様々であり得る。例えば、図10に示されたように、第2タイプのルールを介して、互いに異なる時点(t-1,t)の2種類の信号(A,B)に対する合算値の差が一定の値(“10”)超となるイベントが検出され得る。図10は、関数項目に2種類の信号(A,B)の合算値を求める“関数1”、及び2つの時点の関数出力値の差を求める“関数2”が設定され、条件項目に関数2の出力値が“10”超である条件が設定された結果、“t”時点でイベントが検出されたことを例示している。次に、第3タイプのルールは、多重関数及び多重条件に基づいて定義されるルールであって、例えば、下記の表3に記載された項目を含むように定義され得る。もちろん、場合に応じて一部の項目が省略又は追加されてもよい。
【0090】
【表3】
【0091】
表3を参照すると、順次項目が“T(True)”に設定された場合、k番目(但し、kは、1以上の自然数)の関数の出力値がk番目の条件を満たした状態で、k+1番目の関数の出力値がk+1番目の条件を満たす場合に、イベントに関する情報がタグ付けされ得る。これとは反対に、順次項目が“F(False)”に設定された場合には、k番目の関数の出力値がk番目の条件を満たした状態で、順序に関係なくx番目の関数の出力値がx番目の条件を満たす場合に、イベントに関する情報がタグ付けされ得る。第3タイプのルールを介して検出されるイベントは様々であり得る。例えば、図11に示されたように、第3タイプのルールを介して、2種類の信号(A,B)の合算値が複数の条件(条件1~条件3)を順次に満たすイベントが検出され得る(順次項目が“T”である場合)。図11は、関数項目に2種類の信号(A,B)の合算値を求める関数が設定され、条件項目に3つの条件(条件1~条件3)が設定された結果、“t”時点と“t+1”時点(即ち、設定された条件が順次に満たされた時点)でイベントが検出されたことを例示している。参考までに、図11は、多重関数項目に複数個の同じ関数が設定されたことを仮定している。次に、第4タイプのルールは、第2タイプ及び第3タイプのルールが組み合わされたルールであって、例えば、下記の表4に記載された項目を含むように定義され得る。もちろん、場合に応じて一部の項目が省略又は追加されてもよい。各項目の説明については、下記表4の内容を参照する。
【0092】
【表4】
【0093】
第4タイプのルールを介して検出されるイベントは様々であり得る。例えば、図12に示されたように、第4タイプのルールを介して、互いに異なる時点(t-1,t,t+1)の2種類の信号(A,B)の合算値の差が複数の条件(条件1及び条件2)を非順次的に満たすイベントが検出され得る(順次項目が“F”である場合)。図12は、関数項目に2種類の信号(A,B)の合算値を求める“関数1”、及び2つの時点の関数出力値の差を求める“関数2”が設定され、条件項目に2つの条件(条件1及び条件2)が設定された結果、“t+1”時点(即ち、条件2後に条件1が満たされた時点)でイベントが検出されたことを例示している。参考までに、図12も、多重関数項目に複数個の同じ関数が設定されたことを仮定している。次に、第5タイプのルールは、トレンド(trend)に関するルールであって、例えば、下記の表5に記載された項目を含むように定義され得る。もちろん、場合に応じて一部の項目が省略又は追加されてもよい。
【0094】
【表5】
【0095】
前記表5を参照すると、第5タイプのルールに明示された3つの条件(例えば、上限条件、下限条件、決定係数条件)のうちの少なくとも1つが満たされる場合に、イベントに関する情報がタグ付けされ得る。各項目の説明については、前記表5の内容を参照する。第5タイプのルールを介して検出されるイベントは様々であり得る。例えば、第5タイプのルールを介して、急ブレーキイベント(例えば、走行速度の傾きが下限値以下である状況)または急加速イベント(例えば、走行速度の傾きが上限値以上である状況)が検出され得る。より具体的な例に関しては図13を参照する。図13は、関数項目に信号(A)の負数値を求める“関数”が設定され、条件項目に傾きが“3”以上であり、決定係数が“0.7”以上である条件が設定された結果、“t+20”時点でイベントが検出されたことを例示している。参考までに、図13は、バッファサイズ項目が“10”に設定されたので、10個の信号値が一次関数でラインフィッティングされたことを例示している。次に、第6タイプのルールは、車両システムのような移動体のヘディング角に関するルールであって、例えば、下記の表6に記載された項目を含むように定義され得る。もちろん、場合に応じて一部の項目が省略又は追加されてもよい。
【0096】
【表6】
【0097】
前記表6を参照すると、第6タイプのルールに明示された2つの条件(例えば、上限条件、下限条件)のうちの少なくとも1つが満たされる場合に、イベントに関する情報がタグ付けされ得る。各項目の説明については、前記表6の内容を参照する。参考までに、移動体の横方向ヘディング角は、GPS座標値から計算され得る。第6タイプのルールを介して検出されるイベントは様々であり得る。例えば、第6タイプのルールを介して、左折、右折、ユーターンなどのイベント(例えば、横方向ヘディング角が上限値以上である場合)が検出され得る。より具体的な例として、図14に示されたようにルールが設定された場合、横方向ヘディング角が“240°”~“300°”の範囲に入る時点(P)でイベントが検出され得る。次に、第7タイプのルールも、車両システムのような移動体のヘディング角に関するルールであって、例えば、下記の表7に記載された項目を含むように定義され得る。もちろん、場合に応じて一部の項目が省略又は追加されてもよい。
【0098】
【表7】
【0099】
前記表7を参照すると、第7タイプのルールに明示された2つの条件(例えば、上限条件、下限条件)のうちの少なくとも1つが満たされる場合に、イベントに関する情報がタグ付けされ得る。各項目の説明については、前記表7の内容を参照する。参考までに、移動体の縦方向ヘディング角は、高度値から計算され得る。次に、第8タイプのルールは、関心イベントの発生回数に基づいたルールであって、例えば、下記の表8に記載された項目を含むように定義され得る。もちろん、場合に応じて一部の項目が省略又は追加されてもよい。
【0100】
【表8】
【0101】
前記表8を参照すると、第8タイプのルールに明示されたカウント条件が満たされる場合に、イベントに関する情報がタグ付けされ得る。各項目の説明については、前記表8の内容を参照する。第8タイプのルールを介して検出されるイベントは様々であり得る。例えば、第8タイプのルールを介して、急ブレーキが一定回数以上繰り返されるイベントが検出され得る。より具体的な例として、図15に示されたようにルールが設定されると、“30ms”以内に関心イベント“A”が3回以上発生した時点(“110ms”)でイベント(例えば、30ms以内にエラーが3回以上発生した状況)が検出され得る。または、図16に示されたように、“10,000ms”以内に関心イベント“A”が2回以上発生した時点(“9000ms”)でイベント(例えば、10秒以内に左折が2回以上発生した状況)が検出され得る。次に、第9タイプのルールは、イベントの持続時間に関するルールであって、例えば、下記の表9に記載された項目を含むように定義され得る。もちろん、場合に応じて一部の項目が省略又は追加されてもよい。
【0102】
【表9】
【0103】
第9タイプのルールを介して検出されるイベントは様々であり得る。例えば、第9タイプのルールを介して、指定された範囲内の速度が一定時間持続されるイベントが検出され得る。より具体的な例として、図17に示されたようにルールが設定されると、関心イベント“A”の発生が“150ms”以上持続される時点(“180ms”)でイベント(例えば、50超の速力で50ms以上走行している状況)が検出され得る。次に、第10タイプのルールは、複合イベント(compound event)を検出するためのルールであって、例えば、下記の表10に記載された項目を含むように定義され得る。もちろん、場合に応じて一部の項目が省略又は追加されてもよい。
【0104】
【表10】
【0105】
前記表10を参照すると、第10タイプのルールに明示された条件が満たされる場合(即ち、最大許容ディレイ以内に設定された複数の関心イベントが発生する場合)に、イベントに関する情報がタグ付けされ得る。各項目の説明については、前記表10の内容を参照する。第10タイプのルールを介して検出されるイベントは様々であり得る。例えば、第10タイプのルールを介して、右折中に急ブレーキをかけるイベントが検出され得る。より具体的な例として、図18に示されたようにルールが設定されると、関心イベント“A”と“B”が“10ms”以内に発生した時点(“110ms”)でイベント(例えば、50超の速力で走行中に10ms以内に左折する状況)が検出され得る。以上、表1~表10及び図9図18を参照して、本開示のいくつかの実施例で参照できる様々なタイプのルールについて説明した。上述した様々なタイプのルールを介して、検出可能なイベントの個数を増加させることができ、様々な形態のイベントが定義され得る。
【0106】
以下では、図19を参照して、本開示のいくつかの実施例に係る検出装置100を具現できる例示的なコンピューティング装置200について説明する。
【0107】
図19は、コンピューティング装置200を示す例示的なハードウェア構成図である。
【0108】
図19に示されたように、コンピューティング装置200は、1つ以上のプロセッサ210、バス250、通信インターフェース270、プロセッサ210によって行われるコンピュータプログラム291をロード(load)するメモリ230、及びコンピュータプログラム291を格納するストレージ290を含むことができる。但し、図19には、本開示の実施例と関連のある構成要素のみが示されている。したがって、本開示の属する技術分野における通常の技術者であれば、図19に示された構成要素以外に、他の汎用的な構成要素がさらに含まれ得ることが分かる。
【0109】
プロセッサ210は、コンピューティング装置200の各構成の全般的な動作を制御することができる。プロセッサ210は、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processor Unit)、MCU(Micro Controller Unit)、GPU(Graphic Processing Unit)、または本開示の技術分野でよく知られている任意の形態のプロセッサを含んで構成されてもよい。また、プロセッサ210は、本開示の実施例に係る動作/方法を実行するための少なくとも1つのアプリケーション又はプログラムに対する演算を行うことができる。コンピューティング装置200は1つ以上のプロセッサを備えることができる。
【0110】
次に、メモリ230は、各種データ、命令及び/又は情報を格納することができる。メモリ230は、本開示の実施例に係る動作/方法を実行するために、ストレージ290から1つ以上のコンピュータプログラム291をロードすることができる。コンピュータプログラム291がロードされた場合、図1に例示されたようなモジュール(例えば、110)がメモリ230上に実現され得る。メモリ230は、RAMのような揮発性メモリとして実現され得るが、本開示の範囲がこれに限定されるものではない。
【0111】
次に、バス250は、コンピューティング装置200の構成要素間の通信機能を提供することができる。バス250は、アドレスバス(Address Bus)、データバス(Data Bus)及び制御バス(Control Bus)などの様々な形態のバスとして実現され得る。
【0112】
次に、通信インターフェース270は、コンピューティング装置200の有無線インターネット通信をサポートすることができる。また、通信インターフェース270は、インターネット通信以外の様々な通信方式をサポートすることもできる。そのために、通信インターフェース270は、本開示の技術分野でよく知られている通信モジュールを含んで構成され得る。
【0113】
次に、ストレージ290は、前記1つ以上のコンピュータプログラム291を非臨時的に格納することができる。ストレージ290は、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、フラッシュメモリなどのような非揮発性メモリ、ハードディスク、着脱型ディスク、または本開示の属する技術分野でよく知られている任意の形態のコンピュータで読み取り可能な記録媒体を含んで構成され得る。
【0114】
次に、コンピュータプログラム291は、メモリ230にロードされるとき、プロセッサ210に本開示の実施例に係る動作/方法を行うようにする1つ以上のインストラクションを含むことができる。すなわち、プロセッサ210は、前記1つ以上のインストラクションを実行することによって、本開示の実施例に係る動作/方法を行うことができる。
【0115】
例えば、コンピュータプログラム291は、イベントの検出のためのルール及びルールに付与されたタグ値を登録する動作、モニタリングデータ及びモニタリングデータに付与されたタグ値を取得する動作、取得されたタグ値を用いて、予め登録されたルールのうち、モニタリングデータと関連するルールを決定する動作、及び決定されたルールを適用してモニタリングデータからイベントを検出する動作を行うようにするインストラクションを含むことができる。このような場合、コンピューティング装置200を通じて、本開示のいくつかの実施例に係る検出装置100が具現され得る。
【0116】
以上、図19を参照して、本開示のいくつかの実施例に係る検出装置100を具現できる例示的なコンピューティング装置200について説明した。
【0117】
以上、図1乃至図19を参照して説明された本開示の技術的思想は、コンピュータが読み取り可能な媒体上に、コンピュータが読み取り可能なコードとして具現され得る。前記コンピュータで読み取り可能な記録媒体は、例えば、移動型記録媒体(CD、DVD、ブルーレイディスク、USBストレージ装置、移動式ハードディスク)であるか、または固定式記録媒体(ROM、RAM、コンピュータ具備型ハードディスク)であってもよい。前記コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録された前記コンピュータプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して他のコンピューティング装置に伝送されて前記他のコンピューティング装置にインストールされ得、これによって、前記他のコンピューティング装置で使用され得る。
【0118】
以上で、本開示の実施例を構成するすべての構成要素が一つに結合されるか、または結合されて動作するものとして説明されたとして、本開示の技術的思想が必ずしもこのような実施例に限定されるものではない。すなわち、本開示の目的の範囲内であれば、そのすべての構成要素が一つ以上に選択的に結合して動作することもできる。
【0119】
図面では動作が特定の順序で示されているが、必ずしも動作が図示された特定の順序でまたは順次的に実行されなければならないとか、またはすべての図示された動作が実行されてこそ所望の結果を得ることができるものと理解されてはならない。特定の状況では、マルチタスキング及び並列処理が有利な場合もある。さらに、上述した実施例において様々な構成の分離は、当該分離が必ずしも必要なものとして理解されてはならず、説明されたプログラムコンポーネント及びシステムは、一般に単一のソフトウェア製品にともに統合されるか、多数のソフトウェア製品にパッケージされ得ることを理解しなければならない。
【0120】
以上、添付の図面を参照して本開示の実施例を説明したが、本開示の属する技術分野における通常の知識を有する者は、その技術的思想や必須の特徴を変更せずに、本開示が他の具体的な形態で実施できるということを理解できる。したがって、以上で記述した実施例は、すべての面で例示的なものであり、限定的なものではないと理解しなければならない。本開示の保護範囲は、添付の特許請求の範囲によって解釈されるべきであり、それと同等な範囲内にあるすべての技術思想は、本開示によって定義される技術的思想の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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図8
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【国際調査報告】