(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-15
(54)【発明の名称】視覚的接続確認機能を備えた耐タンパー性流体接続アセンブリ
(51)【国際特許分類】
F16L 37/086 20060101AFI20240105BHJP
F16L 21/08 20060101ALI20240105BHJP
【FI】
F16L37/086
F16L21/08 H
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023540855
(86)(22)【出願日】2021-01-04
(85)【翻訳文提出日】2023-09-01
(86)【国際出願番号】 US2021012042
(87)【国際公開番号】W WO2022146448
(87)【国際公開日】2022-07-07
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519147290
【氏名又は名称】オエティカ エヌワイ インク
【氏名又は名称原語表記】Oetiker NY, Inc.
【住所又は居所原語表記】4437 Walden Avenue, Lancaster, New York, U.S.A
(74)【代理人】
【識別番号】110002675
【氏名又は名称】弁理士法人ドライト国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アンダーソン, トーマス エー.
(72)【発明者】
【氏名】カーン, ロバート ジェイ.
【テーマコード(参考)】
3J106
【Fターム(参考)】
3J106BA01
3J106BB01
3J106BC04
3J106BD01
3J106BE25
3J106CA08
3J106CA17
3J106EA03
3J106EB07
3J106EC02
3J106EC07
3J106ED32
3J106EE15
3J106EF04
3J106EF13
3J106EF14
(57)【要約】
コネクタ本体であって、第1の端部と、第2の端部と、第1の貫通孔と、第1の半径方向外向面であって、第1の半径方向外向面から第1の貫通孔まで延びる少なくとも1つの開口部を含む第1の半径方向外向面と、少なくとも1つの開口部に配置された少なくとも1つの係合要素と、を含むコネクタ本体と、コネクタ本体に接続されたカラーであって、第1の半径方向外向面と係合し、そこから半径方向外側に延びる少なくとも1つのポケットを含む半径方向内向面と、第2の半径方向外向面と、を含むカラーと、を含む、流体接続アセンブリ。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コネクタ本体であって、
第1の端部と、
第2の端部と、
第1の貫通孔と、
第1の半径方向外向面であって、前記第1の半径方向外向面から前記第1の貫通孔まで延びる少なくとも1つの開口部を含む第1の半径方向外向面と、
前記少なくとも1つの開口部に配置された少なくとも1つの係合要素と、
を含むコネクタ本体と、
前記コネクタ本体に接続されたカラーであって、
前記第1の半径方向外向面と係合し、そこから半径方向外側に延びる少なくとも1つのポケットを含む半径方向内向面と、
第2の半径方向外向面と、
を含むカラーと、を備える、
流体接続アセンブリ。
【請求項2】
ロック解除状態では、前記少なくとも1つの係合要素は、前記少なくとも1つのポケットと係合し、
ロック状態では、前記少なくとも1つの係合要素は、前記半径方向内向面と係合し前記第1の貫通孔内に延びる、
請求項1に記載の流体接続アセンブリ。
【請求項3】
前記少なくとも1つのポケットは、第1の円周方向に沿って深さが増加する、
請求項1に記載の流体接続アセンブリ。
【請求項4】
前記少なくとも1つの開口部は、円錐台状である、請求項1に記載の流体接続アセンブリ。
【請求項5】
前記コネクタ本体は、前記第1の半径方向外向面に凹部をさらに備え、
前記カラーは、前記半径方向内向面から前記第2の半径方向外向面まで延びる第2の貫通孔と、前記第2の貫通孔内に摺動可能に配置された戻り止めと、をさらに備え、
前記戻り止めは、前記凹部と係合して前記カラーと前記コネクタ本体とを回転できないように接続可能に構成される、
請求項1に記載の流体接続アセンブリ。
【請求項6】
前記戻り止めは、
前記凹部と係合可能に構成される第1のセクションと、
第2のセクションと、
前記第1および第2のセクションを半径方向内側に付勢可能に構成される付勢要素と、を備える、
請求項5に記載の流体接続アセンブリ。
【請求項7】
ロック解除状態では、前記第2のセクションは、前記第2の半径方向外向面から半径方向外側に突出し、
ロック状態では、前記第2のセクションは、前記第2の半径方向外向面から半径方向外側に突出しない、
請求項6に記載の流体接続アセンブリ。
【請求項8】
ロック解除状態では、前記第1のセクションは、半径方向外向面と係合し、前記カラーは前記コネクタ本体に対して回転可能であり、
ロック状態では、前記第1のセクションは、前記凹部に係合し、前記カラーと前記コネクタ本体が回転不能に接続される、
請求項6に記載の流体接続アセンブリ。
【請求項9】
前記コネクタ本体は、前記第1の半径方向外向面に配置され前記凹部と少なくとも部分的に位置合わせされた溝をさらに備える、
請求項5に記載の流体接続アセンブリ。
【請求項10】
前記溝は、第1の深さを備え、前記凹部は、第2の深さを備え、前記第1の深さは前記第2の深さよりも大きい、
請求項9に記載の流体接続アセンブリ。
【請求項11】
前記第2の貫通孔は、前記半径方向内向面から半径方向外側に延びるザグリを備える、請求項5に記載の流体接続アセンブリ。
【請求項12】
前記コネクタ本体の溝に配置されて前記カラーを前記コネクタ本体に回転できるように接続可能な保持リングをさらに備える、
請求項1に記載の流体接続アセンブリ。
【請求項13】
肩部を含むチューブをさらに備え、前記少なくとも1つの係合要素は、前記肩部に係合して前記チューブを前記コネクタ本体に固定するように構成される、
請求項1に記載の流体接続アセンブリ。
【請求項14】
コネクタ本体であって、
第1の端部と、
第2の端部と、
第1の貫通孔と、
第1の半径方向外向面であって、前記第1の半径方向外向面から前記第1の貫通孔まで延びる少なくとも1つの開口部と、前記第1の半径方向外向面から半径方向内側に延びる凹部と、を含む第1の半径方向外向面と、
前記少なくとも1つの開口部に配置された少なくとも1つの係合要素と、
を含むコネクタ本体と、
前記コネクタ本体に接続されたカラーであって、
前記第1の半径方向外向面と係合し、そこから半径方向外側に延びる少なくとも1つのポケットを含む半径方向内向面と、
第2の半径方向外向面と、
前記半径方向内向面から前記第2の半径方向外向面まで延びる第2の貫通孔と、
を含むカラーと、
前記第2の貫通孔内に摺動可能に配置され、前記凹部と係合して前記カラーと前記コネクタ本体を回転できないように接続可能に構成される戻り止めと、を備える、
流体接続アセンブリ。
【請求項15】
ロック解除状態では、前記少なくとも1つの係合要素は、前記少なくとも1つのポケットと係合し、
ロック状態では、前記少なくとも1つの係合要素は、前記半径方向内向面と係合し前記第1の貫通孔内に延びる、
請求項1に記載の流体接続アセンブリ。
【請求項16】
前記戻り止めは、半径方向内側に付勢されている、
請求項14に記載の流体接続アセンブリ。
【請求項17】
ロック解除状態では、前記戻り止めは、前記第2の半径方向外向面から半径方向外側に突出し、
ロック状態では、前記戻り止めは、前記第2の半径方向外向面から半径方向外側に突出しない、
請求項14に記載の流体接続アセンブリ。
【請求項18】
ロック解除状態では、前記戻り止めは、前記半径方向外向面と係合し、前記カラーは、前記コネクタ本体に対して回転可能であり、
ロック状態では、前記戻り止めは、前記凹部に係合し、前記カラーと前記コネクタ本体が回転不能に接続される、
請求項14に記載の流体接続アセンブリ。
【請求項19】
前記コネクタ本体は、前記第1の半径方向外向面に配置され、前記凹部と少なくとも部分的に位置合わせされた溝をさらに備える、
請求項14に記載の流体接続アセンブリ。
【請求項20】
肩部を含むチューブをさらに備え、前記少なくとも1つの係合要素は、前記第1の貫通孔内で前記肩部に係合して、前記チューブを前記コネクタ本体に固定するように構成される、
請求項14に記載の流体接続アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、流体コネクタに関し、より詳細には、分解を防止し、視覚的接続確認機能を備えるリテーナを含む流体接続アセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
流体コネクタ、流体接続部および流体接続アセンブリは、多くの用途、特に自動車用途にとって不可欠な構成要素である。自動車システムは、ラジエーター、トランスミッション、エンジンなどのさまざまな構成要素で構成されているため、流体は、各構成要素内だけでなく、構成要素間を移動できる必要がある。構成要素間を移動する流体の例は、トランスミッション流体の温度を下げるためにトランスミッションからトランスミッションオイルクーラーに移動するトランスミッション流体である。構成要素間を移動する流体の別の例は、冷媒を運ぶ冷却導管である。冷媒は、ヒートポンプや冷凍サイクルで使用される物質または混合物(通常は流体)であり、危険な場合がある。したがって、冷媒が放出されないように、冷却導管の流体コネクタが適切に固定されていることが重要である。
【0003】
流体は主に、流体コネクタによって各構成部品に接続された柔軟なまたは硬いホースを介して構成部品間を移動する。このような流体コネクタは、通常、チューブがコネクタ本体に完全に挿入されたときにチューブの隆起した肩の後ろにスナップするように適合された、コネクタ本体に搭載された保持クリップ、保持リングクリップ、またはスナップリングを含む。ただし、組立工程中に、コネクタ本体への保持クリップを取付けることは困難であり、保持クリップを適切に取付けないと、保持クリップの構造的完全性が危険にさらされる可能性がある。加えて、チューブをコネクタ本体に係合し、保持クリップの半径方向の力に勝つのに必要な力は、現在の設計では非常に大きくなる。また、保持クリップは非常に薄く小さいため、落としたり置き忘れたりすると紛失しやすくなる。さらに、一部の接続アセンブリ解決案は固定に時間がかかり、組立工程に工具が必要である。
【0004】
既存の流体接続アセンブリの設計に関する他の問題は、それらが簡単に分離される可能性があり、危険な冷媒または他の有害な流体が環境中に放出される可能性があることである。現在の流体接続アセンブリの設計には、分解を防止する耐タンパー機能が含まれていない。さらに、現在の流体接続アセンブリの設計には、流体接続アセンブリを分離しようとする試みが発生したことを示す機能(すなわち、タンパー検出機能)が含まれていない。
【0005】
したがって、分解を防止し、視覚的接続確認機能およびタンパー検出機能を備え、組立てに必要な挿入力を軽減するリテーナを含む流体接続アセンブリに対する長年の必要性が感じられてきた。
【発明の概要】
【0006】
本明細書に示される態様によれば、コネクタ本体であって、第1の端部と、第2の端部と、第1の貫通孔と、第1の半径方向外向面であって、第1の半径方向外向面から第1の貫通孔まで延びる少なくとも1つの開口部を含む第1の半径方向外向面と、少なくとも1つの開口部に配置された少なくとも1つの係合要素と、を含むコネクタ本体と、コネクタ本体に接続されたカラーであって、第1の半径方向外向面と係合し、そこから半径方向外側に延びる少なくとも1つのポケットを含む半径方向内向面と、第2の半径方向外向面と、を含むカラーと、を備える、流体接続アセンブリが提供される。
【0007】
いくつかの実施形態では、ロック解除状態では、少なくとも1つの係合要素は、少なくとも1つのポケットと係合し、ロック状態では、少なくとも1つの係合要素は、半径方向内向面と係合し第1の貫通孔内に延びる。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのポケットは、第1の円周方向に沿って深さが増加する。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの開口部は、円錐台状である。いくつかの実施形態では、コネクタ本体は、第1の半径方向外向面に凹部をさらに備え、カラーは、半径方向内向面から第2の半径方向外向面まで延びる第2の貫通孔と、第2の貫通孔内に摺動可能に配置された戻り止めと、をさらに備え、戻り止めは、凹部と係合してカラーとコネクタ本体とを回転できないように接続可能に構成される。いくつかの実施形態では、戻り止めは、凹部と係合可能に構成される第1のセクションと、第2のセクションと、第1および第2のセクションを半径方向内側に付勢可能に構成される付勢要素と、を備える。いくつかの実施形態では、ロック解除状態では、第2のセクションは、第2の半径方向外向面から半径方向外側に突出し、ロック状態では、第2のセクションは、第2の半径方向外向面から半径方向外側に突出しない。いくつかの実施形態では、ロック解除状態では、第1のセクションは、半径方向外向面と係合し、カラーはコネクタ本体に対して回転可能であり、ロック状態では、第1のセクションは、凹部に係合し、カラーとコネクタ本体が回転不能に接続される。いくつかの実施形態では、コネクタ本体は、第1の半径方向外向面に配置され凹部と少なくとも部分的に位置合わせされた溝をさらに備える。いくつかの実施形態では、溝は、第1の深さを備え、凹部は、第2の深さを備え、第1の深さは第2の深さよりも大きい。いくつかの実施形態では、第2の貫通孔は、半径方向内向面から半径方向外側に延びるザグリを備える。いくつかの実施形態では、流体接続アセンブリは、コネクタ本体の溝に配置されてカラーをコネクタ本体に回転できるように接続可能な保持リングをさらに備える。いくつかの実施形態では、流体接続アセンブリは、肩部を含むチューブをさらに備え、少なくとも1つの係合要素は、肩部に係合してチューブをコネクタ本体に固定するように構成される。
【0008】
本明細書に示される態様によれば、コネクタ本体であって、第1の端部と、第2の端部と、第1の貫通孔と、第1の半径方向外向面であって、第1の半径方向外向面から第1の貫通孔まで延びる少なくとも1つの開口部と、第1の半径方向外向面から半径方向内側に延びる凹部と、を含む第1の半径方向外向面と、少なくとも1つの開口部に配置された少なくとも1つの係合要素と、を含むコネクタ本体と、コネクタ本体に接続されたカラーであって、第1の半径方向外向面と係合し、そこから半径方向外側に延びる少なくとも1つのポケットを含む半径方向内向面と、第2の半径方向外向面と、半径方向内向面から第2の半径方向外向面まで延びる第2の貫通孔と、を含むカラーと、第2の貫通孔内に摺動可能に配置され、凹部と係合してカラーとコネクタ本体を回転できないように接続可能に構成される戻り止めと、を備える、流体接続アセンブリが提供される。
【0009】
いくつかの実施形態では、ロック解除状態では、少なくとも1つの係合要素は、少なくとも1つのポケットと係合し、ロック状態では、少なくとも1つの係合要素は、半径方向内向面と係合し第1の貫通孔内に延びる。いくつかの実施形態では、戻り止めは、半径方向内側に付勢されている。いくつかの実施形態では、ロック解除状態では、戻り止めは、第2の半径方向外向面から半径方向外側に突出し、ロック状態では、戻り止めは、第2の半径方向外向面から半径方向外側に突出しない。いくつかの実施形態では、ロック解除状態では、戻り止めは、半径方向外向面と係合し、カラーは、コネクタ本体に対して回転可能であり、ロック状態では、戻り止めは、凹部に係合し、カラーとコネクタ本体が回転不能に接続される。いくつかの実施形態では、コネクタ本体は、第1の半径方向外向面に配置され、凹部と少なくとも部分的に位置合わせされた溝をさらに備える。いくつかの実施形態では、流体接続アセンブリは、肩部を含むチューブをさらに備え、少なくとも1つの係合要素は、第1の貫通孔内で肩部に係合して、チューブをコネクタ本体に固定するように構成される。
【0010】
本明細書に示される態様によれば、視覚的な接続確認機能を含む、ロック式耐タンパー性流体クイック接続または接続アセンブリが提供される。流体接続アセンブリは、冷媒またはその他の流体を運ぶ空調導管の自動車組立ライン条件下での迅速な接続を提供する。流体接続アセンブリは、流体接続アセンブリの完全な係合が達成されたことを視覚的に示すこともできる。
【0011】
本開示の流体接続アセンブリは、流体導管(例えば、冷媒を運ぶ空調導管)で使用するための視覚的な接続確認機能を有するツールおよびハードウェアを必要としない流体接続アセンブリをユーザに提供する。流体接続アセンブリにより、工具(電動工具など)が不要になり、チューブ接続時のぎこちないアセンブリ位置によって引き起こされる可能性のある有害な人間工学的側面が軽減される。流体接続アセンブリは、チューブ端形成部がコネクタ本体に完全に係合していることを示す確実な視覚インジケータと、接続が行われた後のタンパー検出機能と、を備える。いくつかの実施形態では、流体接続アセンブリは、チューブ端形成部のシール面をコネクタ本体の面に押し込む少なくとも1つのボールを含むカラーを備える。少なくとも1つのボールは、カラーの半径方向内向面上に配置される。カラーが回転すると、ボールが半径方向内側に押し込まれ、チューブ端形成部のシール面がコネクタ本体のシール面と係合する。いくつかの実施形態では、流体接続アセンブリは、ロックされた接続がタンパーされた(すなわち、流体接続アセンブリを分離しようとする不正な試み)かどうかを示すタンパー検出ロック機能を備える。
【0012】
いくつかの実施形態では、流体接続アセンブリは、チューブ端形成部をコネクタ本体のシール領域に押し込むボールと係合するように回転されるカラーを備える。カラーが完全に回転すると、ロック機構がカラーをコネクタ本体に回転不能に接続し、チューブ端形成部がコネクタ本体から外れるのを防ぐ。タンパー防止検出機能がロック機能をカバーし、ロックが解除されるのを防ぐ。いくつかの実施形態では、ロック機構は、ロック機構、すなわちコネクタ本体内のチューブの完全な係合を示す配色を備えてもよい。例えば、ロック機構は、カラー内に配置され、Oリング、ばね、または別の弾性付勢要素によって半径方向内側に付勢されるロッキング戻り止めを備えることができる。ロッキング戻り止めは、カラー内に存在する第1のセクションと、ロック解除位置においてカラーの半径方向外向面から延びる第2のセクションとを備える。ロック位置では、Oリングが戻り止めを半径方向内側に押し込み、第1のセクションがコネクタ本体の凹部に係合し、それによってカラーとコネクタ本体が回転不能に接続され、第2のセクションがカラーから突き出なくなる。第2のセクションは、カラーの暗い色と対照的な赤色などの色を備えていてもよい。
【0013】
本開示のこれらおよび他の目的、特徴、および利点は、図面および添付の特許請求の範囲を考慮して、本開示の以下の詳細な説明を検討することで容易に明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0014】
対応の参照符号が対応の部品を指す添付の概略図を参照して、様々な実施形態が例としてのみ開示される。
【
図1A】ロック状態にある流体接続アセンブリの斜視図である。
【
図1B】ロック解除状態にある、
図1Aに示す流体接続アセンブリの斜視図である。
【
図2】
図1Aに示される流体接続アセンブリの分解斜視図である。
【
図3A】
図1Aの線3A-3Aに概ね沿う流体接続アセンブリの断面図である。
【
図3B】
図1Bの線3B-3Bに概ね沿う流体接続アセンブリの断面図である。
【
図4A】
図1Aに示される流体接続アセンブリの部分立面図である。
【
図4B】
図1Bに示される流体接続アセンブリの部分立面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
初めに、異なる図面での同様の図面番号は、同一または機能的に類似の構造要素を特定することを認識されたい。特許請求の範囲は、開示された態様に限定されないことを理解されたい。
【0016】
さらに、本開示は、記載された特定の方法、材料、および変形に限定されず、そのため当然ながら変化しうることを理解されたい。ここで使用される用語は、特定の態様を記述することのみを目的とし、特許請求の範囲を限定する意図がないことも理解されたい。
【0017】
他に定義されなければ、ここに使用される技術的および科学的な語すべては、この開示が関連する技術分野の当業者に一般的に理解されるものと同じ意味を有する。ここに記載されるものと類似または同等の方法、装置、または材料が実施形態例の実施または試験に使用されることを理解されたい。本開示のアセンブリは、油圧、電子機器、空気圧、および/またはばねによって駆動されうる。
【0018】
「実質的に」の語は、「近く」、「非常に近く」、「約」、「およそ」、「だいたい」、「近似する」、「近い」、「本質的に」、「近隣に」、「近傍に」等のような語と同義語であって、このような語は、明細書および特許請求の範囲に出現する際に互換的に使用されうることを認識されたい。「近接の」の語は、「近くに」、「近い」、「隣接の」、「近隣の」、「直近の」、「隣の」等のような語と同義語であって、このような語は、明細書および特許請求の範囲に出現する際に互換的に使用されうることを理解されたい。「およそ」の語は、指定値の10パーセント以内の値を意味することが意図されている。
【0019】
本出願における「または」の使用は、特に明記しない限り、「非排他的」な取り合わせに関するものであることを理解されたい。例えば、「アイテムxはAまたはBである」という場合、これは次の(1)、(2)のいずれかを意味することが理解される。(1)アイテムxはAおよびBの一方または他方のみである。(2)アイテムxはAとBの両方である。言い換えれば、「または」という言葉は、「排他的なまたは」の取り合わせを定義するためには使用されない。例えば、「アイテムxはAまたはBである」という記載についての「排他的なまたは」の取り合わせは、xがAおよびBのいずれか1つのみであることが必要とされる。さらに、ここで使用される「および/または」は、列挙された要素または条件の1つまたは複数が含まれるか、または発生する可能性があることを示すために使用される文法上の接続詞を意味することを意図している。例えば、第1の要素、第2の要素および/または第3の要素を備える装置は、以下の構造的取り合わせのいずれか1つとして解釈されることを意図する。すなわち、第1の要素を備える装置、第2の要素を備える装置、第3の要素を備える装置、第1の要素および第2の要素を備える装置、第1の要素および第3の要素を備える装置、第1の要素、第2の要素、および第3の要素を備える装置、または、第2の要素および第3の要素を備える装置。
【0020】
さらに、本明細書で使用される場合、システムまたは要素と組合わせた「の少なくとも1つを備える」および「の少なくとも1つを備えている」という表現は、システムまたは要素が、その表現の後に挙げられた要素の1つまたは複数を含むことを意味することを意図している。例えば、第1の要素、第2の要素および第3の要素の少なくとも1つの要素を備える装置、は、以下の構造的取り合わせのいずれか1つとして解釈されることを意図している。すなわち、第1の要素を備える装置、第2の要素を備える装置、第3の要素を備える装置、第1の要素および第2の要素を備える装置、第1の要素および第3の要素を備える装置、第1の要素、第2の要素および第3の要素を備える装置、または、第2の要素および第3の要素を備える装置。同様の解釈は、「の少なくとも1つで使用される」という表現が本明細書で使用されている場合にも意図されている。さらに、本明細書で使用される場合、「および/または」は、列挙された要素または条件の1つまたは複数が含まれるかまたは発生する可能性があることを示すために使用される文法上の接続詞を意味することを意図している。例えば、第1の要素、第2の要素および/または第3の要素を備える装置、は、以下の構造的取り合わせのいずれか1つとして解釈されることを意図する。すなわち、第1の要素を備える装置、第2の要素を備える装置、第3の要素を備える装置、第1の要素および第2の要素を備える装置、第1の要素および第3の要素を備える装置、第1の要素、第2の要素および第3の要素を備える装置、または、第2の要素および第3の要素を備える装置。
【0021】
ここで使用する「チューブ」という語は、ホース、パイプ、チャネル、導管、チューブ端部形成部、または水力学および流体力学で使用される他の任意の適切なパイプ流と同義であることを認識されたい。さらに、「チューブ」という語は、気体または液体の流れを含みかつ許容するのに適した任意の材料の硬いまたは柔軟な導管を意味しうることを認識されたい。
【0022】
「回転不能に接続された」要素とは、要素の1つが回転すると、すべての要素が回転するように要素が接続されており、要素間の相対的な回転は不可能であることを意味する。回転不能に接続された要素の互いに対する半径方向および/または軸方向の移動は、可能であるが、必須ではない。「回転可能に接続された」要素とは、要素が相互に回転可能であり、1つの要素が半径方向および/または軸方向に変位すると、すべての要素が半径方向および/または軸方向に変位することを意味する。
【0023】
ここで図面に移ると、
図1Aは、ロック状態にある流体接続アセンブリ10の斜視図である。
図1Bは、ロック解除状態にある流体接続アセンブリ10の斜視図である。
図2は、流体接続アセンブリ10の分解斜視図である。
図3Aは、
図1Aの線3A-3Aに概ね沿う流体接続アセンブリ10の断面図である。
図3Bは、
図1Bの線3B-3Bに概ね沿う流体接続アセンブリ10の断面図である。
図4Aは、ロック状態にある流体接続アセンブリ10の部分立面図である。
図4Bは、ロック解除状態にある流体接続アセンブリ10の部分立面図である。流体接続アセンブリ10は、概して、カラー20、コネクタ本体40、およびチューブ80を備える。以下の説明は、
図1A~
図4Bと照らし合わせて解釈されたい。
【0024】
チューブ80は、端部82、セクション83、肩部87、セクション89、端部94、および貫通孔96を備える。貫通孔96は、端部82から端部94までチューブ80を通って延びる。セクション83は、端部82と肩部87との間に配置されており、半径方向外向面84を備える。半径方向外向面84は、実質的に一定の直径を含む。いくつかの実施形態では、半径方向外向面84は、端部82の近位に円錐台状または曲線状のテーパを備える(
図3A~
図3Bを参照)。いくつかの実施形態では、セクション83は、半径方向外向面84と肩部87との間に配置された隆起部分をさらに含む。肩部87は、セクション83とセクション89との間に配置されており、半径方向外向面86および面88を含む。示されるように、半径方向外向面86は、半径方向外向面84から面88まで延びる円錐台状の面である。半径方向外向面86は、軸方向AD2に向かうにつれて直径が増加する。いくつかの実施形態では、半径方向外向面86は、軸方向AD1に少なくとも部分的に向くアキシャル面である。いくつかの実施形態では、チューブ80は、半径方向外向面86と面88との間に配置された一定直径の半径方向外向面を備える。肩面88は、軸方向AD2に少なくとも部分的に向くアキシャル面である。セクション89は、肩部87と端部94との間に配置されており、半径方向外向面92を備える。半径方向外向面92は、実質的に一定の直径を含む。いくつかの実施形態では、セクション89は、肩面88と半径方向外向面92との間に配置された隆起部分、すなわち半径方向外向面90をさらに備える。半径方向外向面90は、半径方向外向面92の直径よりも大きい直径を有する。
【0025】
チューブ80は、具体的には端部82を先にしてコネクタ本体40、具体的には貫通孔41内に挿入されるように構成される。チューブ80は、肩部87が軸方向にボールまたは係合要素または戻り止め64Aおよび64Bを通過する(すなわち、
図3A~Bに示されるように、肩部87がボール64A~Bの右側に配置される)まで、コネクタ本体40内に軸方向AD1に挿入される。ボール64A~Bと肩面88との係合により、チューブ80がコネクタ本体40内に固定される。チューブ80は、ビード、半径方向外向きに延びる突出部もしくはフランジ、またはランプ輪郭を備える任意の従来のチューブであってもよく、これは、チューブの外面上で半径方向外側および軸方向に延び、カラー20のボール64A~Bを変位させてコネクタ本体内にチューブを固定することを認識されたい。いくつかの実施形態では、チューブ80は、金属を備える。いくつかの実施形態では、チューブ80は、非金属(例えば、ポリマー、ゴム、セラミックなど)を備える。
【0026】
コネクタ本体40は、端部42から端部44まで延びる貫通孔41と、半径方向内向面46と、半径方向内向面48と、溝50と、半径方向外向面52と、溝52Bと、ヘッド58と、半径方向外向面60とを備える。コネクタ本体40は、流体が充填されるか流体が流れる構成要素に接続されるように構成される。例えば、コネクタ本体40は、雄ねじを備えることができる半径方向外向面60を介して冷凍圧縮機または変速機に接続することができる。コネクタ本体40は、ヘッド58を介して(例えば、レンチを使用して)圧縮機のねじ穴にねじ込まれ、その後、冷媒流体で満たされる。いくつかの実施形態では、ヘッド58は、六角形であるが、ヘッド58は、コネクタ本体40にトルクを加えるのに適した任意の幾何学的形状を備えることができることを認識されたい。流体コネクタ10、具体的にはコネクタ本体40が取り付けられる別の構成要素は、凝縮器、蒸発器、またはポンプである。流体コネクタ10は、流体接続が望まれる他の様々な構成要素、アセンブリ、およびサブアセンブリに使用できることを認識されたい。半径方向外向面60は、溝56をさらに備えることができる。シールまたはOリングは、溝56内に配置され、コネクタ本体40とそれが接続される構成要素との間に流体密シールを形成する。シール62は、コネクタ本体40内に配置される。具体的には、シール62は、チューブ80(すなわち、半径方向外向面84)と係合するように溝50内に配置される。溝50は、半径方向内向面48に配置される。いくつかの実施形態では、シール62は、Oリングである。
【0027】
いくつかの実施形態では、示されるように、半径方向内向面46は、実質的に円筒形の面である。いくつかの実施形態では、半径方向内向面46は、円錐台状の面、または半径方向外側に延びるテーパ近位端44を備える。いくつかの実施形態では、半径方向内向面48は、実質的に円筒形の面である。面47は、面46と面48を接続する。いくつかの実施形態では、面47は、円錐台状の面である。いくつかの実施形態では、面47は、軸方向に向く面である。面47は、肩部87と係合し、具体的にはチューブ80がコネクタ本体40に対して軸方向AD1に軸方向に変位するのを防止可能に構成されている。
【0028】
溝52Aは、半径方向外向面52に配置される。溝52Aは、端部44とヘッド58との間で軸方向に配置される。いくつかの実施形態では、溝52Aは、端部44とヘッド58との間に軸方向に離間して配置される。保持リング66は、溝52Aに係合してカラー20とコネクタ本体40を回転できるように接続可能に構成されている。溝52Aに完全に係合すると、保持リング66は、コネクタ本体40に回転可能に接続され、コネクタ本体40に対するカラー20の軸方向AD2の軸方向の変位を防止する。
【0029】
コネクタ本体40は、半径方向外向面52に配置された1つまたは複数の開口部(例えば、開口部55Aおよび55B)をさらに備える。具体的には、開口部55Aおよび55Bは、溝52Aとヘッド58との間に軸方向に配置されており、半径方向外向面から貫通孔41まで延びる。開口部55Aおよび55Bは、ボール64Aおよび64Bが開口部55Aおよび55Bを通って延び、肩部87と係合してチューブ80をコネクタ本体40内に固定することを許容可能に構成されている。いくつかの実施形態では、
図3A~Bに最もよく示されているように、開口部55A~Bは、概して円錐状または円錐台状である。このような設計により、ボール64A~Bが部分的にのみ貫通孔41内に延びることが可能になり、それによってボール64A~Bが貫通孔41内に落ちることが防止される。したがって、開口部55A~Bの半径方向最内直径は、ボール64A~Bの直径よりも小さく、半径方向RD1へのボール64A~Bの変位を防止する。係合要素64A~Bは、ボールまたは球として図示されているが、係合要素または戻り止め64A~Bは、開口部55A~Bおよびポケット34A~Bと係合して肩部87に係合するのに適した任意の幾何学的形状を備え得ることを認識されたい。
【0030】
コネクタ本体40は、半径方向外向面52に配置された1つまたは複数の軸方向の溝(例えば、溝54Aおよび54B)をさらに備える。溝54A~Bは、端部44からヘッド58またはヘッド58の近傍まで軸方向AD1に延びる。溝54A~Bは、切り離しツールの突起がそこに挿入されて、カラー20のロックを解除してチューブ80をコネクタ本体から切り離すことを許容可能に構成されている。いくつかの実施形態では、溝54Aは溝54Bから180°の位置に配置される。
【0031】
コネクタ本体40は、半径方向外向面52に配置された1つまたは複数の凹部(例えば、凹部54Cおよび54D)をさらに備える。凹部54C~Dは、それぞれ溝54A~Bと少なくとも部分的に位置合わせされ、以下により詳細に説明するように、戻り止め70A、70Bに係合してカラー20とコネクタ本体40を回転できないように接続可能に構成される。
【0032】
いくつかの実施形態では、コネクタ本体40は、ヘッド58から軸方向AD2に延びるスペーサ57をさらに備える。スペーサ57は、コネクタ本体40と一体的に形成されてもよいし、コネクタ本体40に取り外し可能に接続されてもよく(例えば、ワッシャ)、カラー20とヘッド58との間の軸方向距離を維持するように構成されている。いくつかの実施形態では、コネクタ本体40は、金属を備える。いくつかの実施形態では、コネクタ本体40は、ポリマーを備える。いくつかの実施形態では、コネクタ本体40は、セラミックを備える。
【0033】
カラーまたはロッキングカラー20は、コネクタ本体40に回転できるように接続可能に構成される。いくつかの実施形態では、カラー20は、アキシャル面に沿って互いに固定される2つのセクション、例えばセクション20Aおよび20Bを備える。いくつかの実施形態では、セクション20Aおよび20Bの一方は、1つまたは複数のダボ36を備え、セクション20Aおよび20Bの他方は、1つまたは複数の穴38を備え、ダボ36は、穴38と係合してセクション20Aおよび20Bを回転不能に接続する。いくつかの実施形態では、ダボ36および穴38は、円錐台形状を備える。セクション20Aおよび20Bは、任意の適切な手段、例えば、ボルト、リベット、ねじ、ピン、釘、接着剤などを使用して、一緒に固定されてもよいことを認識されたい。カラー20は、端部22から端部24、半径方向内向面26および半径方向外向面28まで延びる穴21を備える。穴21は、半径方向内向面26が半径方向外向面52と係合するか、または半径方向外向面52に近接して配置されるように、コネクタ本体40と係合するように構成される。カラー20がコネクタ本体40に接続されると、端部22は、スペーサ57に係合又は当接するように構成され、端部24は、保持リング66に係合または当接するように構成される。いくつかの実施形態では、端部22は、ヘッド58に係合または当接するように構成される。
【0034】
いくつかの実施形態では、半径方向外向面28は、握りを助けるために、ローレット加工、または小さな隆起部もしくはビードをその上に備える。いくつかの実施形態では、半径方向外向面28は、一定の直径を備える。いくつかの実施形態では、半径方向外向面28は、可変直径を備える。
【0035】
カラー20は、1つまたは複数の凹部(例えば、凹部32A~B)および/または1つまたは複数の貫通孔(例えば、貫通孔30A~B)をさらに備える。貫通孔30A~Bは、半径方向外向面28から半径方向内向面26まで半径方向に延びる。貫通孔30A~Bは、それぞれ戻り止め70A~Bのセクション74A~Bと係合可能に構成され、以下でより詳細に説明するように、視覚的な接続確認機能を提供する。凹部またはザグリ32A~Bは、半径方向内向面26から半径方向RD2に半径方向外側に延びる。凹部32A~Bは、それぞれセクション72A~Bおよび弾性要素76A~Bと係合可能に構成されており、以下にさらに詳細に説明するように、カラー20をコネクタ本体40に回転不能に接続できるようにする。
【0036】
図4A~
図4Bは、それぞれ、ロック状態およびロック解除状態にある流体接続アセンブリ10の部分立面図を示す。保持リング66およびカラー20のセクション20Bは、戻り止め70A~Bとカラー20およびコネクタ本体40との係合をよりよく示すために取り外されている。
【0037】
カラー20は、それぞれボール64A~Bと係合可能に構成された1つまたは複数のポケット、例えば、ポケット34A~Bを備える。ポケット34A~Bは、半径方向内向面26から半径方向RD2に半径方向外側に延びる。
図4A~
図4Bに最もよく示されるように、ポケット34Aおよび34Bは、円周方向CD1に深さが増加する。ポケット34A~Bは、それらの最深部で、ボール64A~Bが半径方向RD2に半径方向外側に変位し、肩部87との係合を解除することを可能にし、それによって、チューブ80をコネクタ本体40から取り外すことができる(すなわち、ロック解除状態)。ポケット34A~Bは、その最も浅い部分で、ボール64A~Bを半径方向RD1に半径方向内側に押し込んで肩部87に係合し、それによってチューブ80がコネクタ本体40から取り外されるのを防止する(すなわち、ロック状態)。ポケット34A~Bは深さが徐々に減少するため、流体接続アセンブリ10は、カラー20を円周方向CD1に変位または回転させることによって、
図4Bに示されるロック解除位置から
図4Aに示されるロック位置に変更することができる。流体接続アセンブリ10は、カラー20を円周方向CD2に変位または回転させることによって、
図4Aに示されるロック位置から
図4Bに示されるロック解除位置に変更することができる。
【0038】
戻り止め70Aおよび70Bは、カラー20内に動作可能に配置される。戻り止め70Aは、セクション72A、セクション72Aに接続されたセクション74A、および付勢要素またはばねまたはOリング76Aを備える。セクション72Aは、ほぼ円筒形であり、凹部32A内にスライド可能に係合される。セクション74Aは、ほぼ円筒形であり、貫通孔30A内に摺動可能に係合される。いくつかの実施形態では、セクション72Aの直径は、セクション74Aの直径よりも大きい。Oリング76Aは、セクション74Aの周囲に配置され、凹部32Aと係合する。Oリング76Aは、セクション72Aおよびセクション74Aを半径方向RD1に半径方向内側に付勢する。したがって、セクション72Aおよび74Aを半径方向内側に付勢するのに適した任意の付勢要素、例えばばねを使用することができる。セクション72Aは、半径方向外向面52と係合可能に構成されている。
図4Bに最もよく示されているように、ロック解除状態では、セクション72Aは、半径方向外向面52に沿ってスライドする。ロック解除状態では、セクション74Aは、半径方向外向面28から半径方向外向きに突出し、これにより、流体接続アセンブリ10がロック解除状態にあることの視覚的表示を生み出す。戻り止め70Aが凹部54Cと位置合わせされると、セクション72Aおよび74Aは、半径方向RD1に半径方向内側に変位して凹部54Cに係合し、カラー20をコネクタ本体40に回転不能に接続する。この時点で、流体接続アセンブリ10は、
図4Aに最もよく示されるように、ロック状態にある。ロック状態では、セクション74Aは、貫通孔30A内に凹み(すなわち、半径方向外向面28から半径方向内方に間隔を置いて配置され)、それによって流体接続アセンブリ10がロック状態にあることの視覚的表示を生み出す。このような視覚的表示を助けるために、セクション74Aの半径方向外向面は、セクション74Aの突出端および半径方向外向面28の両方と対照的な色(例えば、赤)を備えていてもよい。これにより、流体接続アセンブリ10がロック状態にあるのか、それともロック解除状態にあるのかを見分けるのが容易になる(すなわち、赤色が見える場合はロック解除状態、赤色が見えない場合はロック状態)。
【0039】
戻り止め70Bは、セクション72B、セクション72Bに接続されたセクション74B、および付勢要素またはばねまたはOリング76Bを備える。セクション72Bは、ほぼ円筒形であり、凹部32B内にスライド可能に係合される。セクション74Bは、ほぼ円筒形であり、貫通孔30B内にスライド可能に係合される。いくつかの実施形態では、セクション72Bの直径は、セクション74Bの直径よりも大きい。Oリング76Bは、セクション74Bの周囲に配置されており、凹部32Bと係合する。Oリング76Bは、セクション72Bおよびセクション74Bを半径方向RD1に半径方向内側に付勢する。したがって、セクション72Bおよび74Bを半径方向内側に付勢するのに適した任意の付勢要素、例えばばねを使用することができる。セクション72Bは、半径方向外向面52と係合可能に構成されている。
図4Bに最もよく示されているように、ロック解除状態では、セクション72Bは、半径方向外向面52に沿ってスライドする。ロック解除状態では、セクション74Bは、半径方向外向面52から半径方向外側に突出し、これにより、流体接続アセンブリ10がロック解除状態にあることの視覚的表示を生み出す。戻り止め70Bが凹部54Dと位置合わせされると、セクション72Bおよび74Bは、半径方向RD1に半径方向内側に変位して凹部54Dに係合し、カラー20をコネクタ本体40に回転不能に接続する。この時点で、流体接続アセンブリ10は、
図4Aに最もよく示されるように、ロック状態にある。ロック状態では、セクション74Bは、貫通孔30B内に凹み(すなわち、半径方向外向面28から半径方向内方に間隔を置いて配置され)、それによって流体接続アセンブリ10がロック状態にあることの視覚的表示を生み出す。このような視覚的表示を助けるために、セクション74Bの半径方向外向面は、セクション74Bの突出端および半径方向外向面28の両方と対照的な色(例えば、赤)を備えていてもよい。これにより、流体接続アセンブリ10がロック状態にあるのか、それともロック解除状態にあるのかを見分けるのが容易になる(すなわち、赤色が見える場合はロック解除状態、赤色が見えない場合はロック状態)。いくつかの実施形態では、流体接続アセンブリ10は、カラー20とコネクタ本体40を回転不能に接続するための1つの戻り止めのみを備えていてもよいことを認識されたい。いくつかの実施形態では、流体接続アセンブリ10は、カラー20とコネクタ本体40を回転不能に接続するための複数の戻り止めを備える。
【0040】
流体接続アセンブリ10を組立てるために、シール62は、溝50内に配置される。ボール64Aおよび64Bがそれぞれ開口部55Aおよび55B内に配置される。次に、カラー20がコネクタ本体40に回転可能に接続される。これは、多くの異なる方法で達成することができる。例えば、セクション20Aを、端部22がスペーサ57(またはヘッド58)と係合した状態で、半径方向外向面52の周りに円周方向に配置することができる。次に、戻り止め70Aおよび70Bがセクション20Aと係合する。具体的には、セクション72A~BおよびOリング76Aは、凹部32A~Bと係合し、セクション74A~Bは、貫通孔30A~Bと係合する。次に、セクション20Bは、セクション20Aに回転不能に接続され、コネクタ本体40に回転可能に接続される。別の組立て方法では、セクション20Bは、セクション20Bに回転不能に接続される。次に、戻り止め70A~Bは、カラー20と係合し、その後、カラー20は、端部22がスペーサ57(またはヘッド58)と係合した状態で、半径方向外向面52の周囲に円周方向に配置される。
【0041】
カラー20がコネクタ本体40に回転可能に接続され、半径方向内向面26が半径方向外向面52と係合した後、保持リング66は、コネクタ本体40、具体的には溝52A内に接続される。したがって、カラー20は、スペーサ57(またはヘッド58)によって軸方向AD1に、保持リング66によって軸方向AD2に、軸方向に変位することが防止される。カラー20を、ロック解除状態(すなわち、
図4Bに示されるようにセクション72A~Bが半径方向外向面52に係合している状態)では、コネクタ本体40に接続でき、またはロック状態(
図4Aに示されるようにセクション72A~Bが凹部54C~Dに係合している状態)では、その後工具を使用してロックを解除することを認識されたい。しかしながら、いずれのシナリオにおいても、チューブ80をコネクタ本体40に挿入する前に、カラー20は、戻り止め70Aおよび70Bが凹部54C~Dから外された状態でロック解除状態に配置されなければならない。この時点で、セクション74A~Bは、半径方向外向面28から突出してロック解除状態を視覚的に示す。
【0042】
カラー20がロック解除状態でコネクタ本体40に回転可能に接続されると、次にチューブ80をその中に挿入することができる。
図4Bに最もよく示されているように、ロック解除状態では、ボール64Aおよび64Bは、それぞれ半径方向RD2に半径方向外側にポケット34Aおよび34Bの深部に変位することができる。チューブ80は、端部82を先にして軸方向AD1に貫通孔41に挿入される。肩部87の半径方向外向面86は、ボール64A、64Bと係合し、肩部87がボール64A、64Bを軸方向に離れるまで半径方向RD2にそれらを変位させる。
図3Bに最もよく示されるように、チューブ80がロック解除位置でコネクタ本体40に完全に挿入されると、半径方向外向面86は、半径方向内向面47と係合するか、またはその近くに配置され、その後、ボール64A~Bは再び、半径方向RD1に半径方向内側に変位して、面88および半径方向外向面90または半径方向外向面92と係合することができる。いくつかの実施形態では、流体接続アセンブリ10は、半径方向外向面86と半径方向内向面47の間に配置された円錐台状シール(例えば、ゴムガスケット)をさらに備える。
【0043】
チューブ80がコネクタ本体40に完全に挿入されると、流体接続アセンブリ10をロックするために、カラー20がコネクタ本体40に対して例えば円周方向CD1に回転される。ポケット34A~Bの深さが減少すると、ボール64A~Bが半径方向RD1に半径方向内側に押され、面88および半径方向外向面90または半径方向外向面92と係合する。
図4Aに最も良く示されているように、ボール64A~Bは、もはや半径方向RD2に半径方向外側に変位することができず、したがってチューブ80は、コネクタ本体40から取り外されることが防止される。また、ロック状態では、前述したように、戻り止め70A~Bは、半径方向RD1に半径方向内側にスナップして凹部54C~Dと係合する(Oリング76A~Bの付勢効果による)。この時点で、セクション74A~Bは、それぞれ貫通孔30A~B内に完全に凹み、視覚的にロック状態を示す。
【0044】
流体接続アセンブリ10のロックを解除するには、戻り止め70A~Bを半径方向RD2に半径方向外側に押して凹部54C~Dから外し、カラー20をコネクタ本体40に対して例えば円周方向CD2に回転させる。ボール64A~Bは、再び半径方向RD2に変位できるようになり、したがって、チューブ80をコネクタ本体40から取り外すことができる。
【0045】
上記の開示の様々な態様、ならびに他の特徴および機能、あるいはそれらの代替物は、望ましくは、他の多くの異なるシステムまたは用途に組合わせることができることが認識されよう。その中の様々な現在予期しないまたは予期しない代替、変形、変更、または改善は、当業者によって今後行われることがあり、これらも以下の特許請求の範囲に含まれることも意図される。
【符号の説明】
【0046】
10 流体接続アセンブリ
20 ロッキングカラーまたはカラー
20A セクション
20B セクション
21 孔
22 端部
24 端部
26 半径方向内向面
28 半径方向外向面
30A 貫通孔
30B 貫通孔
32A 凹部またはザグリ
32B 凹部またはザグリ
34A ポケット
34B ポケット
36 ダボ
38 孔
40 コネクタ本体
41 貫通孔
42 端部
44 端部
46 半径方向内向面
47 面
48 半径方向内向面
50 溝
52 半径方向外向面
52A 溝
54A 溝
54B 溝
54C 凹部
54D 凹部
55A 開口部
55B 開口部
56 溝
58 ヘッド
60 半径方向外向面
62 シール
64A ボール/係合要素/戻り止め
64B ボール/係合要素/戻り止め
66 保持リング
70A 戻り止め
70B 戻り止め
72A セクション
72B セクション
74A セクション
74B セクション
76A Oリング(またはばね)
76B Oリング(またはばね)
80 チューブ
82 端部
83 セクション
84 半径方向外向面
86 半径方向外向面
87 肩部
88 面
89 セクション
90 半径方向外向面
92 半径方向外向面
94 端部
96 貫通孔
AD1 軸方向
AD2 軸方向
CD1 円周方向
CD2 円周方向
RD1 半径方向
RD2 半径方向
【国際調査報告】