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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-16
(54)【発明の名称】ペット生体情報測定装置
(51)【国際特許分類】
   A01K 29/00 20060101AFI20240109BHJP
   A61B 5/1172 20160101ALI20240109BHJP
   A61B 5/0537 20210101ALI20240109BHJP
【FI】
A01K29/00 E
A61B5/1172
A61B5/0537
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022546557
(86)(22)【出願日】2022-07-07
(85)【翻訳文提出日】2022-07-28
(86)【国際出願番号】 KR2022009829
(87)【国際公開番号】W WO2023096051
(87)【国際公開日】2023-06-01
(31)【優先権主張番号】10-2021-0162054
(32)【優先日】2021-11-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2022-0029956
(32)【優先日】2022-03-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522303043
【氏名又は名称】ザ リトルキャット. カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キム,デヨン
(72)【発明者】
【氏名】キム,ユジョン
【テーマコード(参考)】
4C038
4C127
【Fターム(参考)】
4C038FF01
4C127AA06
4C127DD03
(57)【要約】
【課題】ペットが自然に目標領域に移動し、動かないように姿勢を維持できるペット生体情報測定装置を提供する。
【解決手段】本発明によるペット生体情報測定装置は、ペットが上るプレート部が形成される本体部、前記プレート部の一側に設置されて、前記ペットが予め定義された目標領域に立って一定時間姿勢を維持するように誘導する誘導手段、前記プレート部上に設置される複数個の電極部及び前記電極の出力信号に基づいて前記ペットの生体情報を測定するプロセッサー部を含んでなることを特徴とする。本発明によれば、正確なペットの生体情報測定が可能であり、ペットの健康状態を確認することができ、ペットが健康に暮らすことができるとの効果を奏する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ペットが上るプレート部が形成される本体部、
前記プレート部一側に設置されて、前記ペットが予め定義された目標領域に立って一定時間姿勢を維持するように誘導する誘導手段、
前記プレート部上に設置される複数個の電極部、及び
前記電極の出力信号に基づいて前記ペットの生体情報を測定するプロセッサー部を含むことを特徴とするペット生体情報測定装置。
【請求項2】
前記誘導手段はペットに閉曲線形状に認識される形状を形成することを特徴とする請求項1に記載のペット生体情報測定装置。
【請求項3】
前記閉曲線形状はカラー、突出形状、発光表示手段のうち何れかの1つ以上の方法に具現されることを特徴とする請求項2に記載のペット生体情報測定装置。
【請求項4】
前記発光表示手段は発光表示される位置、大きさが可変されるか位置と大きさが同時に可変されることを特徴とする請求項3に記載のペット生体情報測定装置。
【請求項5】
前記本体部の一側には前記プレート部の温度を制御する温度調節部が設置されることを特徴とする請求項1に記載のペット生体情報測定装置。
【請求項6】
前記誘導手段に対応される前記プレート部の一側に形成されて前記ペットの指紋を検出する指紋センサーをさらに含み、前記指紋センサーで検出された指紋情報に基づいて前記ペットの個体情報が識別されることを特徴とする請求項1に記載のペット生体情報測定装置。
【請求項7】
前記誘導手段は前記ペットが姿勢を一定時間維持するように誘導する刺激信号を出力することを特徴とする請求項1に記載のペット生体情報測定装置。
【請求項8】
前記刺激信号は発光信号、音源出力信号、香り出力信号、風及び餌排出のうち少なくとも何れか1つを含むことを特徴とする請求項7に記載のペット生体情報測定装置。
【請求項9】
前記プロセッサー部はペットの足が位置する電極を認識すれば、前記刺激信号が出力されるように制御し、前記刺激信号が出力された後、設定された時点でペットの生体情報を測定することを特徴とする請求項8に記載のペット生体情報測定装置。
【請求項10】
前記プロセッサー部は前記刺激信号を複数回出力させるが、前記刺激信号の出力時間の間隔を制御することを特徴とする請求項7に記載のペット生体情報測定装置。
【請求項11】
前記プロセッサー部は前記刺激信号を複数回出力させるが、前記刺激信号の出力時間の間隔が増加するように制御することを特徴とする請求項10に記載のペット生体情報測定装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はペット生体情報測定装置に関し、より詳細には、ペットを目標領域に位置した状態で一定時間以上固定された姿勢を維持できるように誘導して正確な生体情報の測定が可能な生体情報測定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ペットを飼う動物愛好家の数が増加し、ペットの健康を管理するための装置や道具などに対する需要が増加している。例えば、ペットの健康管理装置で、体成分測定装置などが使われている。ペットの体組成を測定する装置で、生体インピーダンスを測定し、これに基づいて体脂肪、筋肉、体水分または骨などの、量または比率に関するデータを体成分データとして算出する装置が研究されている。ペットの生体測定装置の最も一般的な形態は4個の足の裏のそれぞれにインピーダンス測定電極を接触させて動物の体幹部のインピーダンスを測定することを通じて体組成データを得る形態である。
【0003】
しかし、人間と異なって犬や猫などのような動物の体成分を測定する場合、動物が動く傾向のため、動物の正確な体成分測定が困難である。従って、犬や猫などのような動物の正確な体成分を測定するためには動物の動きを制限する方法が必要である。そして、動物の動きの制限に先立って、ペットの体成分測定時にペットを測定装置に上るように誘導することが非常に困難であり、ペットを測定位置に誘導する方法がさらに重要である。
【0004】
それで、図1のように犬や猫などの動物の体成分測定時に動物の動きを制限してより正確に動物の体成分を測定できる装置が示される。図1に示すように、動物用体成分分析装置(100)は電極体(110)と他電極体と対向する側に動物の足の移動を妨害する移動妨害隔壁(121)を含む。動物が動くことを躊躇するように動物の足が接触される電極体を地面に対して特定の高さに離隔設置した状態で動物の4個の足がそれぞれ複数の電極体(110)に接触すれば、動物は怯えて躊躇しながらも脚を動かして電極体(110)の外に離脱し得る。従って、電極体(110)と他電極体と対向する側に動物の足の移動を妨害する移動妨害隔壁(121)を形成して動物が脚を動かしても動物の足が電極体(110)の外に離脱されないようにすることで、簡単且つ正確に動物の体成分を分析できるようにする。
【0005】
しかし、前述の先行技術は動物の動きを完全に制限できず、動物が怯えている状態で検査が行われるので、検査結果が正確ではないという短所がある。犬や猫などのペットの体内水分量、骨密度、蛋白質、筋肉量、脂肪、内蔵脂肪、基礎代謝量などのような生体情報の場合は、筋肉の動きが発生する時にインピーダンスが変化し、測定誤謬が発生して一定時間の姿勢維持が求められる。
【0006】
従って、正確なペットの生体情報を測定するためにはペットを測定位置に誘導して、ペットが測定位置で平温な状態で一定時間以上固定された姿勢を維持するように誘導する手段が求められる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、前述のような問題点を解決するためになされたもので、本発明の目的は、ペットが自然に目標領域に移動した後、固定姿勢を維持できるようにして、正確な生体情報を測定できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述のような目的を達成するため、本発明によるペット生体情報測定装置は、ペットが上るプレート部が形成される本体部、前記プレート部の一側に設置されて、前記ペットが予め定義された目標領域に立って、一定時間姿勢を維持するように誘導する誘導手段、前記プレート部上に設置される複数個の電極及び前記電極の出力信号に基づいて前記ペットの生体情報を測定するプロセッサー部を含むことを特徴とする。
【0009】
前記誘導手段は、ペットに閉曲線形状に形成することを特徴とする。
【0010】
また、前記誘導手段は、前記ペットが姿勢を一定時間維持するように誘導する刺激信号を出力することを特徴とする。前記刺激信号は、発光信号、音源出力信号、香り出力信号、風及び餌排出のうち少なくとも何れか1つを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
前述のような本発明によれば、正確なペットの生体情報測定が可能であり、ペットの健康状態を確認することができ、ペットの健康な暮らしを提供するとの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】従来の動物用体成分分析装置を示す図面である。
図2】本発明の第1実施例によるペット生体情報測定装置の概略的な構造を示す図面である。
図3図3は誘導手段がプレート部に塗色された色相で表現された場合を例示したものである。
図4】誘導手段がプレート部上に立体的に形成された場合を例示したものである。
図5】誘導手段が発光表示手段で具形された場合を例示したものである。
図6】誘導手段に猫が位置した状態で生体情報が測定される状態を示す図面である。
図7】本発明の第1実施例によるペット生体情報測定装置の駆動及び制御動作を説明するための構成ブロック図である。
図8】大きさ可変構造を有する誘導手段を例示したものである。
図9】大きな形状の誘導手段内で猫が横になった状態で生体情報が測定される状態を示す図面である。
図10】本発明の第2実施例によるペット生体情報測定装置の概略的な構造を示す図面である。
図11】本発明の第2実施例によるペット生体情報測定装置の概略的な構造を示す図面である。
図12】本発明の第2実施例の誘導手段の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の実施例及び図面に図示される構成は、本発明の好ましい実施例に過ぎず、本発明の技術的思想を全て表現するのではないので、本発明の権利範囲は本文に説明された実施例及び図面によって制限されると解釈してはならない。即ち、実施例は多様な変更が可能であり、多様な形態を有することができるので、本発明の権利範囲は技術的思想を実現できる均等物を含むと理解されるべきである。また、本発明で提示される目的または効果は特定の実施例がこれを全部含むべきであるか、そのような効果だけを含むべきであるという意味ではないので、本発明の権利範囲はこれによって制限されると理解されてはならない。
【0014】
ここで使われる全ての用語は特別に定義されない限り、本発明が属する分野で通常の知識を有する者により一般的に理解されるものと同じ意味を有する。一般的に使われる、辞書に定義される用語は、関連技術の文脈上有する意味と一致すると解釈されるべきであり、本発明で明白に定義しない理想的であるか、過度に形式的な意味を有するものであると解釈してはならない。
【0015】
以下では添付図面を参照して本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。
【実施例1】
【0016】
図2は本発明の第1実施例によるペット生体情報測定装置の概略的な構造を示す図面、図3は誘導手段がプレート部に塗色された色相で表現された場合を例示したもの、図4は誘導手段がプレート部上に立体的に形成された場合を例示したもの、図5は誘導手段が発光表示手段で具形された場合を例示したもの、図6図5の誘導手段に猫が位置した状態で生体情報が測定される状態を示す図面である。
【0017】
図2に示すように、本発明の第1実施例によるペット生体情報測定装置は、本体部(10)の上面にペットが上るプレート部(20)が形成されて、プレート部(20)上にペットの生体情報測定のための電極部(30)、電極部(30)を取り囲むように閉曲線形状に形成されて、ペットを閉曲線内部に誘導する誘導手段(40)及び給与装置(50)が設置される。
【0018】
電極部(30)は四肢動物の各足の裏に電流を印加できるように相互離隔されるように4個の電極が配置される。電極の形状及び配置構造は対象ペットの種類または大きさによって多様な形状と大きさで製作されることができ、ペットが座っている状態で4個の足が位置する地点にそれぞれ形成されることが好ましい。ペットの胴部分に対する生体情報(体成分)の場合、電流が右側前足で右側後足に流れるようにし、左側前足から左側後足まで電圧を測定し、中間に重なる部分の抵抗値を測定することで、ペットの胴部分に対する生体情報(体成分)を測定することができる。ここで測定する生体情報は体重、体脂肪、除脂肪、筋肉、体水分または骨などの、量または比率など多様な情報であることができ、それにより適切な生体測定手段が使われることができる。
【0019】
誘導手段(40)は、ペットが閉曲線内部に位置する時に安定感を覚える習性を用いたものであり、ペットが内部に座れる程度の大きさを有する閉曲線形状である。本発明で閉曲線とはペットの視覚で閉曲線形態に認識されることのできる図形の形状を意味するもので、点線形態の閉曲線、実線形態の閉曲線、一部が断絶された閉曲線など全体的に閉曲線の形態を呈する多様な形状の図形を含む概念である。また、閉曲線は円、楕円、四角形、三角形、五角形などの多様な図形の形状を有することができ、本実施例では最も一般的な形態である円形である場合を例示し、以下の説明で閉曲線形状は全て円形である場合を例示的に説明する。
【0020】
誘導手段(40)はペットがプレート部(20)上に位置した円を認識できる形態の多様な手段が使われることができる。一例として、図3に図示される誘導手段(40)はプレート部(20)の地色と異なる太い実線を有する円で形成されることができる。または誘導手段(40)は図4のようにペットが円の形状をより容易に識別できるように上部に突出形成されたループ構造物の形態に形成されることができる。
【0021】
もう1つの実施例として、図5に示すように、誘導手段(40)はLEDなどの発光表示手段が円形をなすように形成されて発光表示手段が点滅する形態またはプロジェクターで円形イメージ照明を照射する形態などに設置されることができる。以下の説明では最も效果的に誘導手段(40)を表現することができ、円の位置及び大きさを可変的に表出できる多数のLED光源が円形の形態に設置された場合を例示する。
【0022】
多数のLED光源が円形の形態に設置された場合、LED光源が複数の同心円形態に形成されて、誘導手段(40)の直径が可変されるように具現されることができる。この時、誘導手段(40)の大きさは初期にはペットが誘導手段(40)をよく認識できるように十分に大きい大きさで表出されて、時間が一定時間経過するか、近接センサーなどを通じてペットの近接が感知されれば小さな大きさで表出されるようにすることができる。これはペットができる限り小さな大きさの円の内部に位置するようにしてペットの4個の足の裏が電極上に正確に位置するようにするためである。
【0023】
一方、誘導手段(40)に対するもう1つの実施例として、プレート部(20)の表面にタッチスクリーンなどのタッチ入力装置を備えて使用者がタッチ入力装置上で特定閉曲線の形状を、指などを用いて描けば、描かれた閉曲線形状が発光表示手段を通じて表出されるようにすることができる。もう1つの方式として、本体(10)に使用者端末と通信手段を通じて連結されて使用者が使用者端末を通じて特定閉曲線の形状を入力すれば閉曲線形状が発光表示手段を通じて表出されるようにすることができる。
【0024】
犬は猫に比べて閉曲線形状を用いて該ペットを所望の位置に誘導することが多少困難である。それに対して、猫は訓練が困難であるが、犬は猫に比べて訓練が非常に容易である。このような点を用いて使用者が、特定閉曲線形状がプレート部(20)の表面に表出されるようにする特定状況を訓練させることによって訓練された犬が閉曲線形状の誘導手段の目標領域に位置するように誘導することが可能である。一例として、「円内部に位置すること」はおやつを食べることと、「四角形内部に位置すること」飼料を食べることと、「三角形内部に位置すること」は特別おやつを食べることなどと、犬を訓練させて犬を誘導手段に誘導することが可能である。
【0025】
給与装置(50)は本体部(10)の一側に設置されてペットに飼料などの餌を提供する装置で、ペットが誘導手段である円内部に位置する場合、配食口が開放されるように具現されることが好ましい。これはペットが円内部に位置した状態で配食口が開放されて飼料を食べようとする間には、座った姿勢を一定時間以上維持することが容易であるためである。配食口が開放される形態は給与装置(50)のカバー(51)が開放される形態、スライドまたはヒンジ形態で開放される配食口が開閉される形態など多様な形態に具現されることができる。
【0026】
図6にはペットが誘導手段(40)内部に位置した状態でカバー(51)が開放されてペットが餌を食べるために姿勢を維持する形態を図示する。図7は本発明によるペット位置誘導装置の駆動及び制御動作を説明するための構成ブロック図である。
【0027】
図7を参照すれば、プレート部(20)には電極部(30)と誘導手段(40)の他に温度調節部(50)及び指紋センサー(70)がさらに備えられることができる。温度調節部(50)はプレート部(20)の温度を調節するためのもので、冷却装置、加熱装置または冷却装置及び加熱装置が同時に備えられることができる。季節によって使用者が温度調節部(60)を操作すればペットが誘導手段(40)により定義される目標領域(誘導手段の内部空間)にさらに長くいるようにすることが可能である。そのために温度調節部(50)は誘導手段(40)に対応される位置に形成されることが好ましい。
【0028】
指紋センサー(70)は誘導手段(40)に対応されるプレート部(20)の一側に形成されてペットの指紋を検出するもので、ペットの個体情報識別のための手段に使われることができる。使用者が複数のペットを保有している場合、測定された生体情報がどのペットの生体情報であるか把握できない。そのために本発明では、誘導手段(10)内に指紋センサーを設置してペットを識別できるようになる。そして、本体(10)上には装置の動作状態及び測定された生体情報を表示するためのディスプレー部(90)と装置操作のための操作部(80)が備えられることができる。
【0029】
そして、本体部(10)内部には装置の駆動を制御するためのプロセッサー部(100)が備えられ、プロセッサー部(100)は誘導手段(40)の点滅駆動、指紋センサー(70)で検出された指紋分析及びペットの個体識別、使用者の操作によるプレート部(20)の温度調節、電極部(30)への電気印加、生体情報測定、ディスプレー部(90)の駆動制御などの多様な制御動作及び計算動作を遂行する。
【0030】
図8は、大きさ可変構造を有する誘導手段を例示したもので、図9は大きな形状を有する誘導手段内で猫が横になった状態で生体情報が測定される状態を示す図面である。図8に示すように、誘導手段(10)が発光表示手段で形成される場合、円の大きさが可変的に点灯されるようにすることができる。図面には図5の誘導手段(10)の大きさより大きい直径を有する円が形成されることを示す。このような誘導手段(10)の円の大きさはペットの大きさによって適切なサイズを選択するか、測定しようとする生体情報の類型によって円の大きさを異に設定することができる。
【0031】
例えば体重や体成分などの一般的な生体情報を測定しようとする場合は、図5のような大きさの誘導手段(40)が表出された状態で所望のペットの生体情報を測定することができる。一方、ペットの睡眠量や休息量などの生活パターンを測定しようとする場合は、図8のようにより大きい円が表出されるようにすることができる。ペットは小さな円では座った姿勢を維持し、大きい円では安らかに横になった状態を維持する場合が多い。従って、ペットの生活パターンを測定しようとする場合は、大きい円がプレート部(20)上に点灯されるようにした状態で温度調節部(60)を通じてペットが好む温度に調節して、図9のようにペットが誘導手段(40)内部で安らかに横になるように誘導することができる。このように誘導手段(40)と温度調節部(60)の組み合いを通じてペットの生体情報測定だけではなく、ペットが安らかに休める空間を提供できるようになる。
【実施例2】
【0032】
図10図11は。本発明の第2実施例によるペット生体情報測定装置の概略的な構造を示す図面であり、図12は本発明の第2実施例の誘導手段の構成を示すブロック図である。図10図11に示されるように、本発明の第2実施例によるペット生体情報測定装置は本体部(10)の上面にペットが上るプレート部(20)が形成されて、プレート部(20)上にペットの生体情報測定のための電極部(30)、ペットの姿勢を一定時間維持するように誘導する誘導手段(40)及び給餌装置(50)が設置される。
【0033】
電極部(30)は四肢動物の足の裏に電流を印加できるように多数個が格子形状にブロック化されて配置される。これは生体情報を測定するためにプレート部(20)の特定領域にペットの足を位置させることが困難であるという問題を解決できるように構成されたものである。詳述すれば、温度調節部(60)は多数の電極部(30)のうちペットの足が位置する電極を検出し、検出された電極を通じてインピーダンスを測定してペットの生体情報を容易に測定することができる。
【0034】
電極の形状及び配置構造は対象ペットの種類または大きさによって多様な形状と大きさに製作されることができるが、一例として図10のように、中大型犬の場合は電極部(30)が面積の広い4個の格子を有する形状に形成されて2の前足を検出して生体情報を測定するようにし、図11のように、小型犬の場合はより多い個数のブロック化された格子形態の電極を形成してペットの4の足を全て検出するように構成されることができる。
【0035】
第2実施例の誘導手段は給餌装置(50)の一側に設置されて刺激信号を出力するもので、刺激信号を生成する多様な手段が単独または組み合わせられて使われることができる。刺激信号はペットがもうすぐ配食口(51a)を通して餌が排出されると期待し、餌箱(52)の前で固定された姿勢で待機するように誘導する手段を意味する。ペットに餌の排出に対する期待感を与えることは訓練を通じて可能であり、通常的なペットは1回または数回程度の訓練を通じて刺激信号発生後一定時間以内に餌が提供されることを十分に習得することができる。特に、刺激信号として少量の餌排出を利用する場合は別途の訓練過程がなくても本能的な反応を通じてペットが餌箱(52)の前で固定された姿勢で待機するように誘導することが可能である。
【0036】
その一例として光を出力する発光表示部(41)と、特定音源を出力する音源出力部(42)と、特定香りを発散する香り発散部(43)と、空気を噴射して風を発生させるエアー噴射部(44)などを含むことができ、発光信号、音源信号、香り出力信号、風噴射、配食口開閉動作などが刺激信号になることができる。
【0037】
給餌装置(50)は本体部(10)の一側に設置されてペットに飼料などの餌を提供する装置で、刺激信号が発生することによって配食口(51a)が開閉される場合、少量の餌を排出する。本発明の第2実施例では誘導手段で出力される信号をペットの測定位置に誘導する位置誘導信号と測定位置上で姿勢を維持するようにする姿勢維持誘導信号で全て使用することが可能である。例えば、発光信号、音源出力信号、香り出力信号、風送出及び少量の餌排出などの信号提供を通じてペットの注意を引いてペットを目標領域に誘導することができる。
【0038】
以下では、誘導手段の出力信号で少量餌排出を使用する場合を例示して説明する。プロセッサー部(100)は給餌装置(50)を制御して給餌装置(50)が少量の餌を排出するようにし、少量の餌が排出されればペットは餌を食べるためにプレート部(20)上に上って餌箱(52)に排出された餌を食べるようになる。プロセッサー部(100)は電極部(30)のインピーダンス変化を検出してペットの足の裏が位置した電極を特定し、これら電極を生体情報測定のための測定電極に決定する。
【0039】
プロセッサー部(100)は一定時間経過した後、また少量の餌が排出されるように制御する動作を繰り返すが、餌が排出される時間を順次長くする。これを通じてペットは餌が継続して提供されることを期待しながら固定された姿勢を維持するようになる。プロセッサー部(100)は一定回数の餌排出を繰り返しながらペットが待機する間、反復的に生体情報を測定し、決まった回数の測定が完了すれば餌排出を中断させる。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明は簡単かつ正確にペットの生体情報を測定することができるペット生体情報測定装置であり、産業上非常に有用な発明である。
【符号の説明】
【0041】
10 本体部
20 プレート部
30 電極部
40 誘導手段
41 給餌刺激信号出力部
42 発光表示部
43 音響発散部
44 香り発散部
45 エアー噴射部
50 給餌装置
51 カバー
51a 配食口
52 餌箱
60 温度調節部
70 指紋センサー
80 操作部
90 ディスプレー部
100 プロセッサー部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2022-07-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0030】
図8は大きさ可変構造を有する誘導手段を例示したもので、図9は大きな形状を有する誘導手段内で猫が横になった状態で生体情報が測定される状態を示す図面である。図8に示すように、誘導手段(40)が発光表示手段で形成される場合、円の大きさが可変的に点灯されるようにすることができる。図面には図5の誘導手段(40)の大きさより大きい直径を有する円が形成されることを示す。このような誘導手段(40)の円の大きさはペットの大きさによって適切なサイズを選択するか、測定しようとする生体情報の類型によって円の大きさを異に設定することができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0036】
その一例として、給餌刺激信号を出力する給餌刺激信号出力部(41)と、光を出力する発光表示部(42)と、特定音源を出力する音源出力部(43)と、特定香りを発散する香り発散部(44)と、空気を噴射して風を発生させるエアー噴射部(45)と、などを含むことができ、発光信号、音源信号、香り出力信号、風噴射、配食口開閉動作などが刺激信号になることができる。
【国際調査報告】