(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-16
(54)【発明の名称】車両のためのルート最適化
(51)【国際特許分類】
G01C 21/34 20060101AFI20240109BHJP
G08G 1/127 20060101ALI20240109BHJP
【FI】
G01C21/34
G08G1/127
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023535910
(86)(22)【出願日】2021-10-25
(85)【翻訳文提出日】2023-06-13
(86)【国際出願番号】 US2021056421
(87)【国際公開番号】W WO2022146535
(87)【国際公開日】2022-07-07
(32)【優先日】2020-12-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】タベイラ、マイケル・フランコ
(72)【発明者】
【氏名】ディドジュスト、ダミール
(72)【発明者】
【氏名】ショーミン、マイケル・ジョシュア
【テーマコード(参考)】
2F129
5H181
【Fターム(参考)】
2F129AA04
2F129BB03
2F129BB19
2F129DD13
2F129DD15
2F129DD19
2F129DD20
2F129DD24
2F129DD30
2F129DD38
2F129DD40
2F129DD47
2F129EE02
2F129EE43
2F129EE52
2F129EE59
2F129EE62
2F129EE72
2F129EE78
2F129EE79
2F129EE81
2F129EE90
2F129EE96
2F129FF12
2F129FF15
2F129FF20
2F129FF32
2F129FF41
2F129FF52
2F129FF59
2F129FF60
2F129FF62
2F129FF63
2F129FF65
2F129FF69
2F129GG17
2F129GG18
2F129HH02
2F129HH14
2F129HH18
2F129HH19
2F129HH33
5H181AA14
5H181BB04
5H181BB05
5H181BB13
5H181BB20
5H181CC03
5H181CC04
5H181CC11
5H181CC14
5H181EE13
5H181FF04
5H181FF12
5H181FF13
5H181FF22
5H181FF25
5H181FF27
5H181FF33
5H181MA02
5H181MA08
(57)【要約】
いくつかの実装形態では、ルート選択システムは、自律車両の乗客についてのベニューにおける第1のイベントについての第1のスケジュールされた時間を取得する。本システムは、自律車両が第1のスケジュールされた時間までにベニューに到着するかどうかを決定する。本システムは、自律車両が第1のスケジュールされた時間までにベニューに到着しないという決定に応答して、ベニューにおける第2のイベントについての第2のスケジュールされた時間を取得する。本システムは、乗客の1つまたは複数の選好、自律車両のオペレータの1つまたは複数の選好、またはそれらの任意の組合せに基づいて、ベニューまでのルートを決定し、ここにおいて、決定されたルートは、第1のスケジュールされた時間の後の、および、第2のスケジュールされた時間におけるまたはその前の時間期間内の、ベニューへの乗客の到着のために構成される。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
メモリと、
前記メモリに通信可能に結合された1つまたは複数のプロセッサと、
を備える、システムであって、前記1つまたは複数のプロセッサは、
自律車両の乗客についてのベニューにおける第1のイベントについての第1のスケジュールされた時間を取得することと、
前記自律車両が前記第1のスケジュールされた時間までに前記ベニューに到着するかどうかを決定することと、
前記自律車両が前記第1のスケジュールされた時間までに前記ベニューに到着しないという決定に応答して、前記ベニューにおける第2のイベントについての第2のスケジュールされた時間を取得することと、
前記乗客の1つまたは複数の選好、前記自律車両のオペレータの1つまたは複数の選好、またはそれらの任意の組合せに基づいて、前記ベニューまでのルートを決定することと、ここにおいて、前記決定されたルートは、前記第1のスケジュールされた時間の後の、および、前記第2のスケジュールされた時間におけるまたはその前の時間期間内の、前記ベニューへの前記乗客の到着のために構成される、
を行うように構成された、システム。
【請求項2】
前記第2のイベントは、前記第1のイベントのより後の発生を備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記1つまたは複数の乗客選好は、観光ルートについての選好、エネルギー効率的なルートについての選好、高速道路を回避するルートについての選好、橋横断を最小限に抑えるルートについての選好、乗客安全を向上させるルートについての選好、1つまたは複数の関心ポイントを通るルートについての選好、代替ルートに沿って追加の乗客をピックアップすることについての選好、またはそれらの任意の組合せを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記1つまたは複数の乗客選好は、ネットワークエンティティに記憶された前記乗客のプロファイル、前記乗客に関連するモバイルコンピューティングデバイス、前記自律車両のユーザインターフェース、前記乗客による言葉の指示、またはそれらの任意の組合せから受信される、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記1つまたは複数のオペレータ選好は、1つまたは複数の広告に沿ったルートについての選好、ライドシェアリングに関連するルートについての選好、乗客ドロップオフまたはピックアップロケーションに沿ったルートについての選好、フードデリバリードロップオフまたはピックアップロケーションに沿ったルートについての選好、パッケージドロップオフまたはピックアップロケーションに沿ったルートについての選好、エネルギー効率的なルートについての選好、最速ルートについての選好、レストエリアに沿ったルートについての選好、ガソリンスタンドに沿ったまたはその近くのルートについての選好、サービスステーションに沿ったまたはその近くのルートについての選好、電気車両充電ステーションに沿ったまたはその近くのルートについての選好、あるいはそれらの任意の組合せを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記オペレータはクラウドソーシングアプリケーションに関連し、前記1つまたは複数のオペレータ選好は、前記車両によって提供されるサービスに起因する最大量の収益に関連するルートについての選好を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記第2のスケジュールされた時間は、前記ベニューにおけるまたはその近くの前記自律車両の出口ポイントから前記第2のイベントの入口ポイントまでの前記乗客の推定される移動時間に少なくとも部分的に基づく、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記推定される移動時間は、前記乗客の身体的属性、前記乗客と一緒の幼児または子の存在、前記乗客の年齢、前記乗客と一緒の荷物または積荷の量、前記ベニューまでのルートに沿った気象状態、前記ベニューにおける気象状態、前記ベニューまでの前記ルートに沿った交通状態、前記ベニューにおける交通状態、前記ベニューにおける警察アクティビティ、前記ベニューにおけるセキュリティ違反、あるいはそれらの任意の組合せに少なくとも部分的に基づく、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記推定される移動時間は、前記ベニューにおいてチケットを取得するための待ち時間、前記ベニューにおいてセキュリティラインを通過するための待ち時間、1つまたは複数のペットと一緒に移動することに関連する遅延、前記ベニューのサイズ、前記ベニューのレイアウト、前記ベニューの入口ポイント、前記ベニューにおけるアクティビティのレベル、前記乗客の、前記ベニューの熟知のレベル、またはそれらの任意の組合せに少なくとも部分的に基づく、請求項7に記載のシステム。
【請求項10】
前記1つまたは複数のプロセッサは、
前記自律車両の前記出口ポイントから前記第2のイベントの前記入口ポイントまで走る前記乗客の意思、前記乗客の、前記第2のイベントへの入場の優先度レベル、前記第2のイベントに入るための待ち時間の変更、前記第2のイベントのロケーションの変更、またはそれらの任意の組合せに基づいて、前記推定される移動時間を決定すること、
を行うようにさらに構成された、請求項7に記載のシステム。
【請求項11】
前記ベニューは輸送ターミナルを備え、
前記推定される移動時間は、前記輸送ターミナルにおいて手荷物を検査するための待ち時間、前記輸送ターミナルにおいて移動チケットまたは搭乗券を取得するための待ち時間、前記輸送ターミナルにおいてセキュリティラインを通過するための待ち時間、1つまたは複数のペットと一緒に移動することに関連する遅延、前記輸送ターミナルにおけるフードサービスのための待ち時間、前記輸送ターミナルのサイズ、前記輸送ターミナルのレイアウト、前記輸送ターミナルの入口ポイント、前記輸送ターミナルにおけるアクティビティのレベル、前記乗客の、前記輸送ターミナルの熟知のレベル、前記乗客のセキュリティ事前スクリーニングステータス、前記乗客の優先搭乗ステータス、前記乗客の機内持ち込み荷物の不在、前記乗客の好ましい旅行者ステータス、あるいはそれらの任意の組合せに少なくとも部分的に基づく、請求項7に記載のシステム。
【請求項12】
前記1つまたは複数のプロセッサは、
前記待ち時間の変更、出発ゲートの変更、前記輸送ターミナルにおけるスケジュールされた到着または出発の遅延、あるいはそれらの任意の組合せに基づいて、前記推定される移動時間を決定すること、
を行うようにさらに構成された、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記1つまたは複数のプロセッサは、前記推定される移動時間がしきい値を超えることに応答して、前記ベニューまでの別のルートを決定するようにさらに構成された、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記ベニューは空港を備え、前記第1のイベントは、目的地への第1の航空便を備え、前記第2のイベントは、前記目的地への第2の航空便を備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項15】
前記1つまたは複数のプロセッサは、
前記乗客のモバイルコンピューティングデバイスから、前記第1の航空便の便名、前記第1の航空便に関連する航空会社、前記第1の航空便の出発時間、または前記第1の航空便の出発ゲートのうちの1つまたは複数を取り出すこと、
を行うようにさらに構成された、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記ベニューは映画館複合施設を備え、前記第1のイベントは、映画の第1の上映を備え、前記第2のイベントは、前記映画の第2の上映を備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項17】
前記決定されたルートは、観光ルート、エネルギー効率的なルート、高速道路を回避するルート、橋横断を最小限に抑えるルート、乗客安全を向上させるルート、関心ポイントを通るルート、1人または複数の追加の乗客がそれに沿って前記自律車両によってピッキングされるべきであるルート、前記乗客によって示されたルート、1つまたは複数の広告に沿ったルート、ライドシェアリングに関連するルート、乗客ドロップオフまたはピックアップロケーションに沿ったルート、フードデリバリードロップオフまたはピックアップロケーションに沿ったルート、パッケージドロップオフまたはピックアップロケーションに沿ったルート、エネルギー効率的なルート、最速ルート、レストエリアに沿ったルート、ガソリンスタンドに沿ったまたはその近くのルート、サービスステーションに沿ったまたはその近くのルート、電気車両充電ステーションに沿ったまたはその近くのルート、前記乗客に対するコストを相殺するルート、前記車両が前記車両を動的に充電することを可能にするルート、レストエリアに沿ったルート、あるいはそれらの任意の組合せである、請求項1に記載のシステム。
【請求項18】
前記1つまたは複数のプロセッサは、
前記乗客に、前記第1のイベントについての前記スケジュールされた時間の後の、および、前記第2のイベントについての前記スケジュールされた時間におけるまたはその前の前記時間期間内の、前記ベニューへの前記乗客の前記到着のために構成された複数のルートを提示することと、
前記乗客から、前記提示されたルートのうちの1つの選択を取得することと、
前記乗客選択に基づいて前記ベニューまでの前記ルートを決定することと、
を行うようにさらに構成された、請求項1に記載のシステム。
【請求項19】
自律車両のためのルートを決定する方法であって、
乗客についてのベニューにおける第1のイベントについての第1のスケジュールされた時間を取得することと、
前記自律車両が前記第1のスケジュールされた時間までに前記ベニューに到着するかどうかを決定することと、
前記自律車両が前記第1のスケジュールされた時間までに前記ベニューに到着しないという決定に応答して、前記ベニューにおける第2のイベントについての第2のスケジュールされた時間を取得することと、
前記乗客の1つまたは複数の選好、前記自律車両のオペレータの1つまたは複数の選好、またはそれらの任意の組合せに基づいて、前記ベニューまでのルートを決定することと、ここにおいて、前記決定されたルートは、前記第1のスケジュールされた時間の後の、および、前記第2のスケジュールされた時間におけるまたはその前の時間期間内の、前記ベニューへの前記乗客の到着のために構成される、
を備える、方法。
【請求項20】
前記第2のイベントは、前記第1のイベントのより後の発生を備える、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記1つまたは複数の乗客選好は、観光ルートについての選好、エネルギー効率的なルートについての選好、高速道路を回避するルートについての選好、橋横断を最小限に抑えるルートについての選好、乗客安全を向上させるルートについての選好、1つまたは複数の関心ポイントを通るルートについての選好、または代替ルートに沿って追加の乗客をピックアップすることについての選好を含む、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記1つまたは複数のオペレータ選好は、1つまたは複数の広告に沿ったルートについての選好、ライドシェアリングに関連するルートについての選好、乗客ドロップオフまたはピックアップロケーションに沿ったルートについての選好、フードデリバリードロップオフまたはピックアップロケーションに沿ったルートについての選好、パッケージドロップオフまたはピックアップロケーションに沿ったルートについての選好、エネルギー効率的なルートについての選好、最速ルートについての選好、レストエリアに沿ったルートについての選好、ガソリンスタンドに沿ったまたはその近くのルートについての選好、サービスステーションに沿ったまたはその近くのルートについての選好、電気車両充電ステーションに沿ったまたはその近くのルートについての選好、あるいはそれらの任意の組合せを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項23】
前記第2のスケジュールされた時間は、前記ベニューにおけるまたはその近くの前記自律車両の出口ポイントから前記第2のイベントの入口ポイントまでの前記乗客の推定される移動時間に少なくとも部分的に基づく、請求項19に記載の方法。
【請求項24】
前記推定される移動時間は、前記乗客の身体的属性、前記乗客と一緒の幼児または子の存在、前記乗客の年齢、前記乗客と一緒の荷物または積荷の量、前記ベニューまでのルートに沿った気象状態、前記ベニューにおける気象状態、前記ベニューまでの前記ルートに沿った交通状態、前記ベニューにおける交通状態、前記ベニューにおける警察アクティビティ、前記ベニューにおけるセキュリティ違反、前記ベニューにおいてチケットを取得するための待ち時間、前記ベニューにおいてセキュリティラインを通過するための待ち時間、1つまたは複数のペットと一緒に移動することに関連する遅延、前記ベニューのサイズ、前記ベニューのレイアウト、前記ベニューの入口ポイント、前記ベニューにおけるアクティビティのレベル、前記乗客の、前記ベニューの熟知のレベル、あるいはそれらの任意の組合せに少なくとも部分的に基づく、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記待ち時間の変更、出発ゲートの変更、輸送ターミナルにおけるスケジュールされた到着または出発の遅延、あるいはそれらの任意の組合せに基づいて、前記推定される移動時間を決定すること、
をさらに備える、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
前記推定される移動時間がしきい値を超えることに応答して、前記ベニューまでの別のルートを決定すること、
をさらに備える、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
自律車両の乗客についてのベニューにおける第1のイベントについての第1のスケジュールされた時間を取得するための手段と、
前記自律車両が前記第1のスケジュールされた時間までに前記ベニューに到着するかどうかを決定するための手段と、
前記自律車両が前記第1のスケジュールされた時間までに前記ベニューに到着しないという決定に応答して、前記ベニューにおける第2のイベントについての第2のスケジュールされた時間を取得するための手段と、
前記乗客の1つまたは複数の選好、前記自律車両のオペレータの1つまたは複数の選好、またはそれらの任意の組合せに基づいて、前記ベニューまでのルートを決定するための手段と、ここにおいて、前記決定されたルートは、前記第1のスケジュールされた時間の後の、および、前記第2のスケジュールされた時間におけるまたはその前の時間期間内の、前記ベニューへの前記乗客の到着のために構成される、
を備える、システム。
【請求項28】
前記第2のスケジュールされた時間は、前記ベニューにおけるまたはその近くの前記自律車両の出口ポイントから前記第2のイベントの入口ポイントまでの前記乗客の推定される移動時間に少なくとも部分的に基づく、請求項27に記載のシステム。
【請求項29】
前記1つまたは複数の乗客選好は、観光ルートについての選好、エネルギー効率的なルートについての選好、高速道路を回避するルートについての選好、橋横断を最小限に抑えるルートについての選好、乗客安全を向上させるルートについての選好、1つまたは複数の関心ポイントを通るルートについての選好、代替ルートに沿って追加の乗客をピックアップすることについての選好、またはそれらの任意の組合せを含み、
前記1つまたは複数のオペレータ選好は、1つまたは複数の広告に沿ったルートについての選好、ライドシェアリングに関連するルートについての選好、乗客ドロップオフまたはピックアップロケーションに沿ったルートについての選好、フードデリバリードロップオフまたはピックアップロケーションに沿ったルートについての選好、パッケージドロップオフまたはピックアップロケーションに沿ったルートについての選好、エネルギー効率的なルートについての選好、最速ルートについての選好、レストエリアに沿ったルートについての選好、ガソリンスタンドに沿ったまたはその近くのルートについての選好、サービスステーションに沿ったまたはその近くのルートについての選好、電気車両充電ステーションに沿ったまたはその近くのルートについての選好、あるいはそれらの任意の組合せを含む、
請求項27に記載のシステム。
【請求項30】
コンピュータ実行可能コードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記コンピュータ実行可能コードは、
自律車両の乗客についてのベニューにおける第1のイベントについての第1のスケジュールされた時間を取得することと、
前記自律車両が前記第1のスケジュールされた時間までに前記ベニューに到着するかどうかを決定することと、
前記自律車両が前記第1のスケジュールされた時間までに前記ベニューに到着しないという決定に応答して、前記ベニューにおける第2のイベントについての第2のスケジュールされた時間を取得することと、
前記乗客の1つまたは複数の選好、前記自律車両のオペレータの1つまたは複数の選好、またはそれらの任意の組合せに基づいて、前記ベニューまでのルートを決定することと、ここにおいて、前記決定されたルートは、前記第1のスケジュールされた時間の後の、および、前記第2のスケジュールされた時間におけるまたはその前の時間期間内の、前記ベニューへの前記乗客の到着のために構成される、
を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【優先権の主張】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001]本特許出願は、本出願の譲受人に譲渡され、参照により本特許出願に組み込まれる、2020年12月28日に出願された米国特許出願第17/135,092号の優先権を主張する。
【技術分野】
【0002】
[0002]本開示は、一般に自律車両に関し、より詳細には、乗客サービスのために構成された、自律車両のためのルート選択を最適化することに関する。
【背景技術】
【0003】
[0003]自律車両は、自律モードまたは半自律モードで動作し、そのモード中に、自律車両は、ドライバからの入力がほとんどまたはまったくなしに環境を通ってナビゲートする。これらの自律車両は、一般に、周囲環境を測量し、環境特徴(たとえば、山、川、湖、崖など)と、道路特徴(たとえば、交通標識、街灯、交差点、カーブ、橋など)と、構造(たとえば、建築物、家屋、スタジアムなど)と、物体(たとえば、他の車両、歩行者など)と、潜在的危険(たとえば、平坦でない舗装、くぼみ、工事用柵など)と、周囲環境の他の特徴とのサイズ、形状、ロケーション、配向、動き、および他の属性を示す詳細な情報を生成することができる、光検出および測距(LIDAR)デバイス、カメラ、ならびに他の検知デバイスを含む。自律車両は、交通法規および交通信号に従いながら他の物体および潜在的危険を回避する様式でルートに沿って移動するために、この詳細な情報を使用することができる。
【0004】
[0004]ベニューにおけるイベントについてのスケジュールされた時間においてまたはその前にベニューに乗客を輸送するというタスクを与えられた自律車両が、乗客ピックアップ(pick-up)ロケーションからベニューまでの好適なルートを選択するために、リアルタイム交通状態および気象情報を取り出し得る。自律車両が、スケジュールされた時間においてまたはその前にベニューに乗客を輸送するのを、予期しない状態(たとえば、交通渋滞、危険な道路状態、急激な気象変化など)が妨げるとき、乗客は、イベントへの参加をキャンセルするか、またはベニューにおけるイベントのより後の発生(occurrence)を選択し得る。したがって、乗客は、予期しない量の自由時間を有し得る。
【発明の概要】
【0005】
[0005]本開示のシステム、方法、およびデバイスは、乗客を輸送する車両がイベントについてのスケジュールされた時間においてまたはその前にベニューに到着しないという1つまたは複数の決定に基づいて、ベニューにおけるイベントに乗客を輸送するためのルートを選択および動的に更新することを行うために、使用され得る。いくつかの実装形態では、本システムは、1つまたは複数のプロセッサに通信可能に結合されたメモリを含み得る。
一実装形態では、1つまたは複数のプロセッサは、自律車両の乗客についてのベニューにおける第1のイベントについての第1のスケジュールされた時間を取得するように構成され得る。
1つまたは複数のプロセッサは、自律車両が第1のスケジュールされた時間までにベニューに到着するかどうかを決定するように構成され得る。1つまたは複数のプロセッサは、自律車両が第1のスケジュールされた時間までにベニューに到着しないという決定に応答して、ベニューにおける第2のイベントについての第2のスケジュールされた時間を取得するように構成され得る。1つまたは複数のプロセッサは、乗客の1つまたは複数の選好、自律車両のオペレータの1つまたは複数の選好、またはそれらの任意の組合せに基づいて、ベニューまでのルートを決定するように構成され得、ここで、決定されたルートは、第1のスケジュールされた時間の後の、および、第2のスケジュールされた時間におけるまたはその前の時間期間内の、ベニューへの乗客の到着のために構成される。
【0006】
[0006]様々な実装形態では、1つまたは複数の乗客選好は、観光ルートについての選好、エネルギー効率的なルートについての選好、高速道路を回避するルートについての選好、橋横断を最小限に抑えるルートについての選好、乗客安全を向上させるルートについての選好、1つまたは複数の関心ポイントを通るルートについての選好、代替ルートに沿って追加の乗客をピックアップすることについての選好、またはそれらの任意の組合せを含み得る。いくつかの態様では、1つまたは複数の乗客選好は、ネットワークエンティティに記憶された乗客のプロファイル、乗客に関連するモバイルコンピューティングデバイス、自律車両のユーザインターフェース、乗客による言葉の指示、またはそれらの任意の組合せから受信され得る。
【0007】
[0007]様々な実装形態では、1つまたは複数のオペレータ選好は、1つまたは複数の広告に沿った(alongside)ルートについての選好、ライドシェアリング(ride-sharing)に関連するルートについての選好、乗客ドロップオフ(drop-off)またはピックアップロケーションに沿った(alongside)ルートについての選好、フードデリバリードロップオフまたはピックアップロケーションに沿った(alongside)ルートについての選好、パッケージ(package)ドロップオフまたはピックアップロケーションに沿った(alongside)ルートについての選好、エネルギー効率的なルートについての選好、最速ルートについての選好、レストエリア(rest area)に沿った(alongside)ルートについての選好、ガソリンスタンドに沿った(alongside)またはその近くのルートについての選好、サービスステーションに沿った(alongside)またはその近くのルートについての選好、電気車両充電ステーションに沿った(alongside)またはその近くのルートについての選好、あるいはそれらの任意の組合せを含み得る。いくつかの態様では、オペレータはクラウドソーシングアプリケーションに関連し得、1つまたは複数のオペレータ選好は、車両によって提供されるサービスに起因する最大量の収益(revenue)に関連するルートについての選好を含み得る。
【0008】
[0008]様々な実装形態では、第2のスケジュールされた時間は、ベニューにおけるまたはその近くの自律車両の出口ポイントから第2のイベントの入口ポイントまでの乗客の推定される移動時間に少なくとも部分的に基づき得る。いくつかの実装形態では、推定される移動時間は、乗客の身体的属性、乗客と一緒の幼児または子の存在、乗客の年齢、乗客と一緒の荷物または積荷の量、ベニューまでのルートに沿った気象状態、ベニューにおける気象状態、ベニューまでのルートに沿った交通状態、ベニューにおける交通状態、ベニューにおける警察アクティビティ、ベニューにおけるセキュリティ違反、あるいはそれらの任意の組合せに少なくとも部分的に基づき得る。さらに、または代替として、推定される移動時間は、ベニューにおいてチケットを取得するための待ち時間、ベニューにおいてセキュリティライン(security line)を通過するための待ち時間、1つまたは複数のペットと一緒に移動することに関連する遅延、ベニューのサイズ、ベニューのレイアウト、ベニューの入口ポイント、ベニューにおけるアクティビティのレベル、乗客の、ベニューの熟知のレベル、またはそれらの任意の組合せに少なくとも部分的に基づき得る。いくつかの態様では、1つまたは複数のプロセッサは、自律車両の出口ポイントから第2のイベントの入口ポイントまで走る乗客の意思、乗客の、第2のイベントへの入場の優先度レベル、第2のイベントに入るための待ち時間の変更、第2のイベントのロケーションの変更、またはそれらの任意の組合せに基づいて、推定される移動時間を決定するようにさらに構成され得る。
【0009】
[0009]いくつかの実装形態では、ベニューは輸送ターミナルであり得る。いくつかの態様では、推定される移動時間は、手荷物を検査するための待ち時間、移動チケットまたは搭乗券を取得するための待ち時間、セキュリティラインを通過するための待ち時間、1つまたは複数のペットと一緒に移動することに関連する遅延、フードサービスのための待ち時間、輸送ターミナルのサイズ、輸送ターミナルのレイアウト、輸送ターミナルの入口ポイント、輸送ターミナルにおけるアクティビティのレベル、乗客の、輸送ターミナルの熟知のレベル、乗客のセキュリティ事前スクリーニング(security pre-screening)ステータス、乗客の優先搭乗ステータス、乗客の機内持ち込み荷物の不在、乗客の好ましい旅行者(preferred traveler)ステータス、あるいはそれらの任意の組合せに少なくとも部分的に基づき得る。一実装形態では、1つまたは複数のプロセッサは、待ち時間の変更、出発ゲートの変更、輸送ターミナルにおけるスケジュールされた到着または出発の遅延、あるいはそれらの任意の組合せに基づいて、推定される移動時間を決定するようにさらに構成され得る。いくつかの態様では、1つまたは複数のプロセッサは、推定される移動時間がしきい値を超えることに応答して、ベニューまでの別のルートを決定するようにさらに構成され得る。
【0010】
[0010]いくつかの実装形態では、ベニューは空港であり得、第1のイベントは、目的地への第1の航空便であり得、第2のイベントは、目的地への第2の航空便であり得る。いくつかの態様では、1つまたは複数のプロセッサは、乗客のモバイルコンピューティングデバイスから、第1の航空便の便名、第1の航空便に関連する航空会社、第1の航空便の出発時間、第1の航空便の出発ゲートを取り出すか、またはそれらの任意の組合せを取り出すようにさらに構成され得る。いくつかの他の態様では、1つまたは複数のプロセッサは、第2の航空便の便名、第2の航空便に関連する航空会社、第2の航空便の出発時間、第2の航空便の出発ゲート、またはそれらの任意の組合せを含む、リアルタイム便情報を受信するようにさらに構成され得る。いくつかの他の実装形態では、ベニューは映画館複合施設であり得、第1のイベントは、第1の時間における映画の第1の上映であり得、第2のイベントは、第1の時間の後である第2の時間における映画の第2の上映であり得る。
【0011】
[0011]いくつかの実装形態では、1つまたは複数のプロセッサは、乗客に、第1のイベントについてのスケジュールされた時間の後の、および、第2のイベントについてのスケジュールされた時間におけるまたはその前の時間期間内の、ベニューへの乗客の到着のために構成された複数のルートを提示するようにさらに構成され得る。1つまたは複数のプロセッサは、乗客から、提示されたルートのうちの1つの選択を取得するようにも構成され得る。1つまたは複数のプロセッサは、乗客選択に基づいてベニューまでのルートを決定するようにも構成され得る。
【0012】
[0012]様々な実装形態では、自律車両のためのルートを決定する方法が開示される。一実装形態では、本方法は、乗客についてのベニューにおける第1のイベントについての第1のスケジュールされた時間を取得することを含み得る。本方法は、自律車両が第1のスケジュールされた時間までにベニューに到着するかどうかを決定することを含み得る。本方法は、自律車両が第1のスケジュールされた時間までにベニューに到着しないという決定に応答して、ベニューにおける第2のイベントについての第2のスケジュールされた時間を取得することを含み得る。本方法は、乗客の1つまたは複数の選好、自律車両のオペレータの1つまたは複数の選好、またはそれらの任意の組合せに基づいて、ベニューまでのルートを決定することを含み得、ここで、決定されたルートは、第1のスケジュールされた時間の後の、および、第2のスケジュールされた時間におけるまたはその前の時間期間内の、ベニューへの乗客の到着のために構成される。
【0013】
[0013]様々な実装形態では、1つまたは複数の乗客選好は、観光ルートについての選好、エネルギー効率的なルートについての選好、高速道路を回避するルートについての選好、橋横断を最小限に抑えるルートについての選好、乗客安全を向上させるルートについての選好、1つまたは複数の関心ポイントを通るルートについての選好、代替ルートに沿って追加の乗客をピックアップすることについての選好、またはそれらの任意の組合せを含み得る。いくつかの態様では、1つまたは複数の乗客選好は、ネットワークエンティティに記憶された乗客のプロファイル、乗客に関連するモバイルコンピューティングデバイス、自律車両のユーザインターフェース、乗客による言葉の指示、またはそれらの任意の組合せから受信され得る。
【0014】
[0014]様々な実装形態では、1つまたは複数のオペレータ選好は、1つまたは複数の広告に沿ったルートについての選好、ライドシェアリングに関連するルートについての選好、乗客ドロップオフまたはピックアップロケーションに沿ったルートについての選好、フードデリバリードロップオフまたはピックアップロケーションに沿ったルートについての選好、パッケージドロップオフまたはピックアップロケーションに沿ったルートについての選好、エネルギー効率的なルートについての選好、最速ルートについての選好、レストエリアに沿ったルートについての選好、ガソリンスタンドに沿ったまたはその近くのルートについての選好、サービスステーションに沿ったまたはその近くのルートについての選好、電気車両充電ステーションに沿ったまたはその近くのルートについての選好、あるいはそれらの任意の組合せを含み得る。いくつかの態様では、オペレータはクラウドソーシングアプリケーションに関連し得、1つまたは複数のオペレータ選好は、車両によって提供されるサービスに起因する最大量の収益に関連するルートについての選好を含み得る。
【0015】
[0015]様々な実装形態では、第2のスケジュールされた時間は、ベニューにおけるまたはその近くの自律車両の出口ポイントから第2のイベントの入口ポイントまでの乗客の推定される移動時間に少なくとも部分的に基づき得る。いくつかの実装形態では、推定される移動時間は、乗客の身体的属性、乗客と一緒の幼児または子の存在、乗客の年齢、乗客と一緒の荷物または積荷の量、ベニューまでのルートに沿った気象状態、ベニューにおける気象状態、ベニューまでのルートに沿った交通状態、ベニューにおける交通状態、ベニューにおける警察アクティビティ、ベニューにおけるセキュリティ違反、あるいはそれらの任意の組合せに少なくとも部分的に基づき得る。さらに、または代替として、推定される移動時間は、ベニューにおいてチケットを取得するための待ち時間、ベニューにおいてセキュリティラインを通過するための待ち時間、1つまたは複数のペットと一緒に移動することに関連する遅延、ベニューのサイズ、ベニューのレイアウト、ベニューの入口ポイント、ベニューにおけるアクティビティのレベル、乗客の、ベニューの熟知のレベル、またはそれらの任意の組合せに少なくとも部分的に基づき得る。いくつかの態様では、本方法は、自律車両の出口ポイントから第2のイベントの入口ポイントまで走る乗客の意思、乗客の、第2のイベントへの入場の優先度レベル、第2のイベントに入るための待ち時間の変更、第2のイベントのロケーションの変更、またはそれらの任意の組合せに基づいて、推定される移動時間を決定することをも含み得る。
【0016】
[0016]いくつかの実装形態では、ベニューは輸送ターミナルであり得る。いくつかの態様では、推定される移動時間は、手荷物を検査するための待ち時間、移動チケットまたは搭乗券を取得するための待ち時間、セキュリティラインを通過するための待ち時間、1つまたは複数のペットと一緒に移動することに関連する遅延、フードサービスのための待ち時間、輸送ターミナルのサイズ、輸送ターミナルのレイアウト、輸送ターミナルの入口ポイント、輸送ターミナルにおけるアクティビティのレベル、乗客の、輸送ターミナルの熟知のレベル、乗客のセキュリティ事前スクリーニングステータス、乗客の優先搭乗ステータス、乗客の機内持ち込み荷物の不在、乗客の好ましい旅行者ステータス、あるいはそれらの任意の組合せに少なくとも部分的に基づき得る。一実装形態では、本方法は、待ち時間の変更、出発ゲートの変更、輸送ターミナルにおけるスケジュールされた到着または出発の遅延、あるいはそれらの任意の組合せに基づいて、推定される移動時間を決定することをも含み得る。いくつかの態様では、本方法は、推定される移動時間がしきい値を超えることに応答して、ベニューまでの別のルートを決定することをも含み得る。
【0017】
[0017]いくつかの実装形態では、ベニューは空港であり得、第1のイベントは、目的地への第1の航空便であり得、第2のイベントは、目的地への第2の航空便であり得る。いくつかの態様では、本方法は、乗客のモバイルコンピューティングデバイスから、第1の航空便の便名、第1の航空便に関連する航空会社、第1の航空便の出発時間、第1の航空便の出発ゲートを取り出すか、またはそれらの任意の組合せを取り出すことをも含み得る。いくつかの他の態様では、本方法は、第2の航空便の便名、第2の航空便に関連する航空会社、第2の航空便の出発時間、第2の航空便の出発ゲート、またはそれらの任意の組合せを含む、リアルタイム便情報を取り出すことをも含み得る。いくつかの他の実装形態では、ベニューは映画館複合施設であり得、第1のイベントは、第1の時間における映画の第1の上映であり得、第2のイベントは、第1の時間の後である第2の時間における映画の第2の上映であり得る。
【0018】
[0018]いくつかの実装形態では、本方法は、乗客に、第1のイベントについてのスケジュールされた時間の後の、および、第2のイベントについてのスケジュールされた時間におけるまたはその前の時間期間内の、ベニューへの乗客の到着のために構成された複数のルートを提示することをも含み得る。本方法は、乗客から、提示されたルートのうちの1つの選択を取得することをも含み得る。本方法は、乗客選択に基づいてベニューまでのルートを決定することをも含み得る。
【0019】
[0019]様々な実装形態では、自律車両の乗客についてのベニューにおける第1のイベントについての第1のスケジュールされた時間を取得するための手段を含み得るシステムが開示される。本システムは、自律車両が第1のスケジュールされた時間までにベニューに到着するかどうかを決定するための手段を含み得る。本システムは、自律車両が第1のスケジュールされた時間までにベニューに到着しないという決定に応答して、ベニューにおける第2のイベントについての第2のスケジュールされた時間を取得するための手段を含み得る。本システムは、乗客の1つまたは複数の選好、自律車両のオペレータの1つまたは複数の選好、またはそれらの任意の組合せに基づいて、ベニューまでのルートを決定するための手段を含み得、ここで、決定されたルートは、第1のスケジュールされた時間の後の、および、第2のスケジュールされた時間におけるまたはその前の時間期間内の、ベニューへの乗客の到着のために構成される。
【0020】
[0020]様々な実装形態では、1つまたは複数の乗客選好は、観光ルートについての選好、エネルギー効率的なルートについての選好、高速道路を回避するルートについての選好、橋横断を最小限に抑えるルートについての選好、乗客安全を向上させるルートについての選好、1つまたは複数の関心ポイントを通るルートについての選好、代替ルートに沿って追加の乗客をピックアップすることについての選好、またはそれらの任意の組合せを含み得る。いくつかの態様では、1つまたは複数の乗客選好は、ネットワークエンティティに記憶された乗客のプロファイル、乗客に関連するモバイルコンピューティングデバイス、自律車両のユーザインターフェース、乗客による言葉の指示、またはそれらの任意の組合せから受信され得る。
【0021】
[0021]様々な実装形態では、1つまたは複数のオペレータ選好は、1つまたは複数の広告に沿ったルートについての選好、ライドシェアリングに関連するルートについての選好、乗客ドロップオフまたはピックアップロケーションに沿ったルートについての選好、フードデリバリードロップオフまたはピックアップロケーションに沿ったルートについての選好、パッケージドロップオフまたはピックアップロケーションに沿ったルートについての選好、エネルギー効率的なルートについての選好、最速ルートについての選好、レストエリアに沿ったルートについての選好、ガソリンスタンドに沿ったまたはその近くのルートについての選好、サービスステーションに沿ったまたはその近くのルートについての選好、電気車両充電ステーションに沿ったまたはその近くのルートについての選好、あるいはそれらの任意の組合せを含み得る。いくつかの態様では、オペレータはクラウドソーシングアプリケーションに関連し得、1つまたは複数のオペレータ選好は、車両によって提供されるサービスに起因する最大量の収益に関連するルートについての選好を含み得る。
【0022】
[0022]様々な実装形態では、第2のスケジュールされた時間は、ベニューにおけるまたはその近くの自律車両の出口ポイントから第2のイベントの入口ポイントまでの乗客の推定される移動時間に少なくとも部分的に基づき得る。いくつかの実装形態では、推定される移動時間は、乗客の身体的属性、乗客と一緒の幼児または子の存在、乗客の年齢、乗客と一緒の荷物または積荷の量、ベニューまでのルートに沿った気象状態、ベニューにおける気象状態、ベニューまでのルートに沿った交通状態、ベニューにおける交通状態、ベニューにおける警察アクティビティ、ベニューにおけるセキュリティ違反、あるいはそれらの任意の組合せに少なくとも部分的に基づき得る。さらに、または代替として、推定される移動時間は、ベニューにおいてチケットを取得するための待ち時間、ベニューにおいてセキュリティラインを通過するための待ち時間、1つまたは複数のペットと一緒に移動することに関連する遅延、ベニューのサイズ、ベニューのレイアウト、ベニューの入口ポイント、ベニューにおけるアクティビティのレベル、乗客の、ベニューの熟知のレベル、またはそれらの任意の組合せに少なくとも部分的に基づき得る。いくつかの態様では、本システムは、自律車両の出口ポイントから第2のイベントの入口ポイントまで走る乗客の意思、乗客の、第2のイベントへの入場の優先度レベル、第2のイベントに入るための待ち時間の変更、第2のイベントのロケーションの変更、またはそれらの任意の組合せに基づいて、推定される移動時間を決定するための手段をも含み得る。
【0023】
[0023]いくつかの実装形態では、ベニューは輸送ターミナルであり得る。いくつかの態様では、推定される移動時間は、手荷物を検査するための待ち時間、移動チケットまたは搭乗券を取得するための待ち時間、セキュリティラインを通過するための待ち時間、1つまたは複数のペットと一緒に移動することに関連する遅延、フードサービスのための待ち時間、輸送ターミナルのサイズ、輸送ターミナルのレイアウト、輸送ターミナルの入口ポイント、輸送ターミナルにおけるアクティビティのレベル、乗客の、輸送ターミナルの熟知のレベル、乗客のセキュリティ事前スクリーニングステータス、乗客の優先搭乗ステータス、乗客の機内持ち込み荷物の不在、乗客の好ましい旅行者ステータス、あるいはそれらの任意の組合せに少なくとも部分的に基づき得る。一実装形態では、本システムは、待ち時間の変更、出発ゲートの変更、輸送ターミナルにおけるスケジュールされた到着または出発の遅延、あるいはそれらの任意の組合せに基づいて、推定される移動時間を決定するための手段をも含み得る。いくつかの態様では、本システムは、推定される移動時間がしきい値を超えることに応答して、ベニューまでの別のルートを決定するための手段をも含み得る。
【0024】
[0024]いくつかの実装形態では、ベニューは空港であり得、第1のイベントは、目的地への第1の航空便であり得、第2のイベントは、目的地への第2の航空便であり得る。いくつかの態様では、本システムは、乗客のモバイルコンピューティングデバイスから、第1の航空便の便名、第1の航空便に関連する航空会社、第1の航空便の出発時間、第1の航空便の出発ゲートを取り出すか、またはそれらの任意の組合せを取り出すための手段をも含み得る。いくつかの他の態様では、本システムは、第2の航空便の便名、第2の航空便に関連する航空会社、第2の航空便の出発時間、第2の航空便の出発ゲート、またはそれらの任意の組合せを含む、リアルタイム便情報を取り出すための手段をも含み得る。いくつかの他の実装形態では、ベニューは映画館複合施設であり得、第1のイベントは、第1の時間における映画の第1の上映であり得、第2のイベントは、第1の時間の後である第2の時間における映画の第2の上映であり得る。
【0025】
[0025]いくつかの実装形態では、本システムは、乗客に、第1のイベントについてのスケジュールされた時間の後の、および、第2のイベントについてのスケジュールされた時間におけるまたはその前の時間期間内の、ベニューへの乗客の到着のために構成された複数のルートを提示するための手段をも含み得る。本システムは、乗客から、提示されたルートのうちの1つの選択を取得するための手段をも含み得る。本システムは、乗客選択に基づいてベニューまでのルートを決定するための手段をも含み得る。
【0026】
[0026]様々な実装形態では、コンピュータ実行可能コードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体が開示される。一実装形態では、コンピュータ実行可能コードは、自律車両の乗客についてのベニューにおける第1のイベントについての第1のスケジュールされた時間を取得することを含み得る。コンピュータ実行可能コードは、自律車両が第1のスケジュールされた時間までにベニューに到着するかどうかを決定することを含み得る。コンピュータ実行可能コードは、自律車両が第1のスケジュールされた時間までにベニューに到着しないという決定に応答して、ベニューにおける第2のイベントについての第2のスケジュールされた時間を取得することを含み得る。コンピュータ実行可能コードは、乗客の1つまたは複数の選好、自律車両のオペレータの1つまたは複数の選好、またはそれらの任意の組合せに基づいて、ベニューまでのルートを決定することを含み得、ここで、決定されたルートは、第1のスケジュールされた時間の後の、および、第2のスケジュールされた時間におけるまたはその前の時間期間内の、ベニューへの乗客の到着のために構成される。
【0027】
[0027]様々な実装形態では、1つまたは複数の乗客選好は、観光ルートについての選好、エネルギー効率的なルートについての選好、高速道路を回避するルートについての選好、橋横断を最小限に抑えるルートについての選好、乗客安全を向上させるルートについての選好、1つまたは複数の関心ポイントを通るルートについての選好、代替ルートに沿って追加の乗客をピックアップすることについての選好、またはそれらの任意の組合せを含み得る。いくつかの態様では、1つまたは複数の乗客選好は、ネットワークエンティティに記憶された乗客のプロファイル、乗客に関連するモバイルコンピューティングデバイス、自律車両のユーザインターフェース、乗客による言葉の指示、またはそれらの任意の組合せから受信され得る。
【0028】
[0028]様々な実装形態では、1つまたは複数のオペレータ選好は、1つまたは複数の広告に沿ったルートについての選好、ライドシェアリングに関連するルートについての選好、乗客ドロップオフまたはピックアップロケーションに沿ったルートについての選好、フードデリバリードロップオフまたはピックアップロケーションに沿ったルートについての選好、パッケージドロップオフまたはピックアップロケーションに沿ったルートについての選好、エネルギー効率的なルートについての選好、最速ルートについての選好、レストエリアに沿ったルートについての選好、ガソリンスタンドに沿ったまたはその近くのルートについての選好、サービスステーションに沿ったまたはその近くのルートについての選好、電気車両充電ステーションに沿ったまたはその近くのルートについての選好、あるいはそれらの任意の組合せを含み得る。いくつかの態様では、オペレータはクラウドソーシングアプリケーションに関連し得、1つまたは複数のオペレータ選好は、車両によって提供されるサービスに起因する最大量の収益に関連するルートについての選好を含み得る。
【0029】
[0029]様々な実装形態では、第2のスケジュールされた時間は、ベニューにおけるまたはその近くの自律車両の出口ポイントから第2のイベントの入口ポイントまでの乗客の推定される移動時間に少なくとも部分的に基づき得る。いくつかの実装形態では、推定される移動時間は、乗客の身体的属性、乗客と一緒の幼児または子の存在、乗客の年齢、乗客と一緒の荷物または積荷の量、ベニューまでのルートに沿った気象状態、ベニューにおける気象状態、ベニューまでのルートに沿った交通状態、ベニューにおける交通状態、ベニューにおける警察アクティビティ、ベニューにおけるセキュリティ違反、あるいはそれらの任意の組合せに少なくとも部分的に基づき得る。他の実装形態では、推定される移動時間は、ベニューにおいてチケットを取得するための待ち時間、ベニューにおいてセキュリティラインを通過するための待ち時間、1つまたは複数のペットと一緒に移動することに関連する遅延、ベニューのサイズ、ベニューのレイアウト、ベニューの入口ポイント、ベニューにおけるアクティビティのレベル、乗客の、ベニューの熟知のレベル、またはそれらの任意の組合せに少なくとも部分的に基づき得る。いくつかの態様では、コンピュータ実行可能コードは、自律車両の出口ポイントから第2のイベントの入口ポイントまで走る乗客の意思、乗客の、第2のイベントへの入場の優先度レベル、第2のイベントに入るための待ち時間の変更、第2のイベントのロケーションの変更、またはそれらの任意の組合せに基づいて、推定される移動時間を決定することを含み得る。
【0030】
[0030]いくつかの事例では、ベニューは輸送ターミナルであり得る。いくつかの態様では、推定される移動時間は、手荷物を検査するための待ち時間、移動チケットまたは搭乗券を取得するための待ち時間、セキュリティラインを通過するための待ち時間、1つまたは複数のペットと一緒に移動することに関連する遅延、フードサービスのための待ち時間、輸送ターミナルのサイズ、輸送ターミナルのレイアウト、輸送ターミナルの入口ポイント、輸送ターミナルにおけるアクティビティのレベル、乗客の、輸送ターミナルの熟知のレベル、乗客のセキュリティ事前スクリーニングステータス、乗客の優先搭乗ステータス、乗客の機内持ち込み荷物の不在、乗客の好ましい旅行者ステータス、あるいはそれらの任意の組合せに少なくとも部分的に基づき得る。いくつかの実装形態では、コンピュータ実行可能コードは、待ち時間の変更、出発ゲートの変更、輸送ターミナルにおけるスケジュールされた到着または出発の遅延、あるいはそれらの任意の組合せに基づいて、推定される移動時間を決定することを含み得る。いくつかの態様では、コンピュータ実行可能コードは、推定される移動時間がしきい値を超えることに応答して、ベニューまでの別のルートを決定することを含み得る。
【0031】
[0031]いくつかの実装形態では、ベニューは空港であり得、第1のイベントは、目的地への第1の航空便であり得、第2のイベントは、目的地への第2の航空便であり得る。いくつかの態様では、コンピュータ実行可能コードは、乗客のモバイルコンピューティングデバイスから、第1の航空便の便名、第1の航空便に関連する航空会社、第1の航空便の出発時間、第1の航空便の出発ゲートを取り出すか、またはそれらの任意の組合せを取り出すことを含み得る。いくつかの他の態様では、コンピュータ実行可能コードは、第2の航空便の便名、第2の航空便に関連する航空会社、第2の航空便の出発時間、第2の航空便の出発ゲート、またはそれらの任意の組合せを含む、リアルタイム便情報を取り出すことを含み得る。いくつかの他の実装形態では、ベニューは映画館複合施設であり得、第1のイベントは、第1の時間における映画の第1の上映であり得、第2のイベントは、第1の時間の後である第2の時間における映画の第2の上映であり得る。
【0032】
[0032]いくつかの実装形態では、コンピュータ実行可能コードは、乗客に、第1のイベントについてのスケジュールされた時間の後の、および、第2のイベントについてのスケジュールされた時間におけるまたはその前の時間期間内の、ベニューへの乗客の到着のために構成された複数のルートを提示することをも含み得る。コンピュータ実行可能コードは、乗客から、提示されたルートのうちの1つの選択を取得することをも含み得る。コンピュータ実行可能コードは、乗客選択に基づいてベニューまでのルートを決定することをも含み得る。
【0033】
[0033]本開示で説明される主題の1つまたは複数の実装形態の詳細が、添付の図面および以下の説明に記載されている。他の特徴、態様、および利点は、説明、図面、および特許請求の範囲から明らかになるであろう。以下の図の相対寸法は一定の縮尺で描かれていないことがあることに留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【
図1】[0034]本開示の様々な態様が実装され得る例示的な環境の絵図。
【
図2】[0035]いくつかの実装形態による、
図1のルート選択システムの機能ブロック図。
【
図3】[0036]いくつかの実装形態による、例示的な自律車両のブロック図。
【
図4】[0037]いくつかの実装形態による、例示的なモバイルコンピューティングデバイスのブロック図。
【
図5】[0038]いくつかの実装形態による、乗客のための代替ルートを選択する車両を示す図。
【
図6】[0039]いくつかの実装形態による、車両のためのルートを決定するための例示的な動作を示すフローチャート。
【
図7】[0040]いくつかの実装形態による、乗客の推定される移動時間を決定するための例示的な動作を示すフローチャート。
【
図8】[0041]いくつかの他の実装形態による、乗客の推定される移動時間を決定するための例示的な動作を示すフローチャート。
【
図9】[0042]いくつかの実装形態による、乗客選択に基づいてベニューまでのルートを決定するための例示的な動作を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0035】
[0043]様々な図面における同様の参照番号および記号は、同様の要素を示す。
【0036】
[0044]本開示の態様が、説明のために提供される様々な例を対象とする以下の説明および関連する図面において提供される。本開示の範囲から逸脱することなく、代替態様が考案され得る。さらに、本開示の関連する詳細を不明瞭にしないように、本開示のよく知られている要素は詳細に説明されないか、または省略される。
【0037】
[0045]以下で説明される情報および信号は、様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して表され得ることを当業者は諒解されよう。たとえば、以下の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、部分的に特定の適用例、部分的に所望の設計、部分的に対応する技術などに応じて、電圧、電流、電磁波、磁界または磁性粒子、光場または光学粒子、あるいはそれらの任意の組合せによって表され得る。
【0038】
[0046]さらに、多くの態様が、たとえば、コンピューティングデバイスの要素によって実施されるべきアクションのシーケンスに関して説明される。本明細書で説明される様々なアクションは、特定の回路(たとえば、特定用途向け集積回路(ASIC))によって、1つまたは複数のプロセッサによって実行されるプログラム命令によって、または両方の組合せによって実施され得ることを認識されよう。さらに、本明細書で説明されるアクションの(1つまたは複数の)シーケンスは、実行時に、本明細書で説明される機能をデバイスの関連するプロセッサに実施させるかまたは実施するように命令することになるコンピュータ命令の対応するセットを記憶した任意の形態の非一時的コンピュータ可読記憶媒体内で全体として実施されるべきものと見なされ得る。したがって、本開示の様々な態様は、請求される主題の範囲内に入ることがすべて企図されているいくつかの異なる形態で実施され得る。さらに、本明細書で説明される態様の各々について、任意のそのような態様の対応する形態は、本明細書では、たとえば、説明されるアクションを実施する「ように構成された論理」として説明され得る。したがって、本明細書では、(自動運転車(self-driving car)または「SDC」としても知られる)自律または半自律車両に関して説明されるが、本開示の態様は、(限定はしないが)車、トラック、オートバイ、バス、ボート、ヘリコプター、ロボット、無人航空機(unmanned aerial vehicle)、レクリエーション車両、遊園地車両、工事用機器、およびゴルフカートなど、他の車両内に実装され得る。
【0039】
[0047]車両は、自律または半自律モードにおいて動作し、このモードにある間に、ドライバからの入力がほとんどまたはまったくなしに環境を通ってナビゲートするように構成され得る。これらの自律および半自律車両は、一般に、車両が動作する環境に関する情報を決定するように構成されたいくつかのセンサーを含む。センサーは、環境中の(他の車両、歩行者、交通信号、障害物などの)複数の物体を検出し、自律車両と複数の物体との間の距離を決定することができる、1つまたは複数の光検出および測距(LIDAR)デバイスを含み得る。自律および半自律車両は、(限定はしないが)ソナーデバイス、レーダーデバイス、カメラ、およびオーディオ検知デバイスなど、他のタイプのセンサーをも含み得る。(物体の位置、サイズ、形状、タイプ、動き、配向などの)検出された物体の様々な特徴および特性を決定するために、LIDARおよび/または他のタイプのセンサーからのデータが使用され得る。
【0040】
[0048]いくつかの自律車両は、乗客サービスおよび/または積荷サービス(たとえば、デリバリーサービス)のために使用または構成され得る。たとえば、ユーザが、乗客ディスパッチングサービスにピックアップロケーションおよび/またはドロップオフロケーションを提供し得、乗客ディスパッチングサービスは、乗客ピックアップおよびドロップオフロケーションを自律車両に中継することができる。ユーザは、(限定はしないが)たとえば、ユーザのクライアントデバイスの現在のロケーションを使用することによって、ユーザのプロファイルに関連する最近のまたは保存されたロケーションを使用することによって、あるいはアドレスを入力するか、またはクライアントデバイス上に提示されたマップ上のロケーションをタップすることによって、を含む様々な方法で、ドロップオフおよびピックアップロケーションを示すまたは指定し得る。クライアントデバイスは、乗客ディスパッチングサービスにドロップオフおよび/またはピックアップロケーションを送り得、乗客ディスパッチングサービスは、自律車両が、乗客をピックアップし、指定されたドロップオフロケーションに乗客を輸送するように手配することができる。
【0041】
[0049]交通渋滞、危険な道路状態、急激な気象変化、または車の問題など、予期しない状態が、乗客の目的地への自律車両の到着を遅延させ得る。いくつかの例では、これらの予期しない状態(あるいは他の予期しない状態またはイベント)は、乗客の、目的地への推定される到着時間(ETA:estimated time of arrival)が、目的地におけるイベントについてのスケジュールされた時間よりも後になることを引き起こし得る。いくつかの態様では、乗客は、(たとえば、予期しない状態によって引き起こされた)遅延のために、スケジュールされた時間におけるイベントに出席または参加することがもはや可能でないことがある。たとえば、スケジュールされた時間におけるアトランタへの便のために空港に乗客を輸送するために選択されたルート上で前方に、多重車両事故が生じた場合、その事故に関連する移動遅延が、乗客が、スケジュールされた時間においてまたはその前の時間期間内にアトランタへの便に搭乗するのに間に合うように空港に到達するのを妨げ得る。その結果、乗客は、アトランタへのスケジュールされた便を逃し得る。いくつかの事例では、乗客は、予期せずに、目的地に到達する(たとえば、同じ空港から出発するアトランタへのより後の便に乗って行く)ための追加の量の時間があることわかることがある。
【0042】
[0050]本開示の様々な態様によれば、乗客サービスのために構成された車両が、ベニューにおけるイベントを逃し、および/またはベニューに到達するための予期しない量の追加の時間を有する、乗客に、乗客の1つまたは複数の選好および/または車両のオペレータの1つまたは複数の選好に基づいてベニューまでの1つまたは複数の他のルートを提供するための、本明細書で開示される技法のうちの1つまたは複数を使用することができる。様々な実装形態では、ルート選択システムが、乗客についてのベニューにおける第1のイベントについての第1のスケジュールされた時間を取得することができる。ルート選択システムは、車両が第1のスケジュールされた時間までにベニューに到着するかどうかを決定することができる。ルート選択システムは、車両が第1のスケジュールされた時間までにベニューに到着しないという決定に応答して、ベニューにおける第2のイベントについての第2のスケジュールされた時間を取得することができる。いくつかの実装形態では、第2のイベントは、第1のイベントのより後の発生(たとえば、第1のスケジュールされた時間に対応するより早い便と同じ目的地へのより後の便、第1のスケジュールされた時間に対応する同じ映画のより後の上映など)である。他の実装形態では、第2のイベントは、別のベニューにおける第1のイベント(または少なくとも、第1のイベントに対する好適な代替)のより後の発生であり得る。一例では、第2のイベントは、第1のスケジュールされた時間における第1のイベントに対応するより早い便と同じ目的地へのより後の便であり得、より後の便は、第1のイベントに対応するより早い便とは異なる空港から出発し得る。別の例では、第2のイベントは、第1のスケジュールされた時間における第1のイベントに対応する同じ映画のより後の上映であり得、同じ映画のより後の上映は、異なる映画館におけるものであり得る。ルート選択システムは、乗客の1つまたは複数の選好、自律車両のオペレータの1つまたは複数の選好、またはそれらの任意の組合せに基づいて、ベニューまでのルートを決定することができ、ここで、決定されたルートは、第1のスケジュールされた時間の後の、および、第2のスケジュールされた時間におけるまたはその前の時間期間内の、ベニューへの乗客の到着のために構成される。このようにして、ルート選択システムが、乗客が、イベントに間に合うようにベニューに到着しない(および、したがって、イベントを逃す)と決定したとき、ルート選択システムは、イベントのより後の発生についてのスケジュールされた時間を取得し、(たとえば、乗客が今や、ベニューに到着するための追加の時間を有するので)ベニューまでの、より長い移動持続時間を有する1つまたは複数の代替ルートを決定することができる。時間期間は、乗客が、ベニューにおけるまたはその近くのドロップオフロケーションにおいて自律車両から出て、ドロップオフロケーションからイベントまで(たとえば、歩くこと、ゆっくり走ること、走ること、列車に乗ることなどによって)移動することを可能にする、任意の好適な持続時間のものであり得る。いくつかの事例では、時間期間は、定義されるかまたはあらかじめ決定され得る。他の事例では、時間期間は、乗客によって車両および/またはルート選択システムに提供され得る。いくつかの他の事例では、時間期間は、ルート選択システムによって決定され得る。
【0043】
[0051]いくつかの態様では、ルートは、(限定はしないが)観光ルートについての選好、エネルギー効率的なルートについての選好、高速道路を回避するルートについての選好、橋横断を最小限に抑えるルートについての選好、乗客安全を向上させるルートについての選好、1つまたは複数の関心ポイントを通るルートについての選好、代替ルートに沿って追加の乗客をピックアップすることについての選好、乗客に対するコストを相殺する(オフセットする offset)ルートについての選好、車両が車両を動的に充電することを可能にするルートについての選好、レストエリアに沿った(alongside)ルートについての選好、またはそれらの任意の組合せなど、乗客選好に基づき得る。さらに、または代替として、ルートは、(限定はしないが)1つまたは複数の広告に沿ったルートについての選好、ライドシェアリングに関連するルートについての選好、乗客ドロップオフまたはピックアップロケーションに沿ったルートについての選好、フードデリバリードロップオフまたはピックアップロケーションに沿ったルートについての選好、パッケージドロップオフまたはピックアップロケーションに沿ったルートについての選好、エネルギー効率的なルートについての選好、最速ルートについての選好、レストエリアに沿ったルートについての選好、ガソリンスタンドに沿ったするまたはその近くのルートについての選好、サービスステーションに沿ったまたはその近くのルートについての選好、電気車両充電ステーションに沿ったまたはその近くのルートについての選好、あるいはそれらの任意の組合せなど、オペレータ選好に基づき得る。
【0044】
[0052]次に、様々な装置および方法に関して、乗客および/または積荷サービスを提供する車両のいくつかの態様が提示される。これらの装置および方法は、以下の詳細な説明において説明され、(「要素」と総称される)様々なブロック、構成要素、回路、プロセス、アルゴリズムなどによって添付の図面に示される。これらの要素は、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはそれらの任意の組合せを使用して実装され得る。そのような要素がハードウェアとして実装されるのかソフトウェアとして実装されるのかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。
【0045】
[0053]例として、要素、または要素の任意の部分、または要素の任意の組合せは、1つまたは複数のプロセッサを含む「処理システム」として実装され得る。プロセッサの例は、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、グラフィックス処理ユニット(GPU)、中央処理ユニット(CPU)、アプリケーションプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、縮小命令セットコンピューティング(RISC)プロセッサ、システムオンチップ(SoC)、ベースバンドプロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、状態機械、ゲート論理、個別ハードウェア回路、および本開示全体にわたって説明される様々な機能を実施するように構成された他の好適なハードウェアを含む。処理システム中の1つまたは複数のプロセッサはソフトウェアを実行し得る。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語などの名称にかかわらず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェア構成要素、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プロシージャ、関数などを意味すると広く解釈されたい。
【0046】
[0054]したがって、1つまたは複数の例示的な実装形態では、説明される機能は、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は、コンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体上に1つまたは複数の命令またはコードとして符号化され得る。コンピュータ可読媒体はコンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM(登録商標))、光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージ、他の磁気ストレージデバイス、上述のタイプのコンピュータ可読媒体の組合せ、あるいはコンピュータによってアクセスされ得る、命令またはデータ構造の形態のコンピュータ実行可能コードを記憶するために使用され得る任意の他の媒体を含むことができる。
【0047】
[0055]
図1は、本明細書で開示される主題の様々な態様が実装され得る例示的な環境100の絵図を示す。環境100は、ルート選択システム110と、いくつかの車両120と、イベント情報システム130と、交通状態システム140と、歩行者150と、モバイルコンピューティングデバイス155と、通信ネットワーク160とを含むことが示されている。簡単のために
図1には示されていないが、環境100は、他の車両、人々、物体、構造、障害物、特徴など(たとえば、道路、建築物、橋、トンネル、交通標識など)を含むことができる。
【0048】
[0056]ルート選択システム110は、(限定はしないが)単一のロケーションにおいて実装されるかまたは複数のロケーションにわたって分散され得るサーバなど、任意の数のコンピューティングデバイスを含み得る。ルート選択システム110は、本明細書で説明される様々な機能および動作を実施するための、ハードウェア、ソフトウェア、あるいは埋込み論理構成要素、または2つまたはそれ以上のそのような構成要素の組合せを含み得る。いくつかの実装形態では、ルート選択システム110は、車両120から独立して格納またはホストされ得る。いくつかの態様では、ルート選択システム110は、対応する車両120内に提供された車両コントローラ(簡単のために
図1に図示せず)に、コマンド、命令、またはデータを送り得る。車両コントローラは、それらのそれぞれの車両120に、ルート選択システム110によって示された1つまたは複数の動作または機能を実施させるために、受信されたコマンド、命令、またはデータを処理し得る。このようにして、ルート選択システム110は、複数の車両120のためのルート選択動作を同時に最適化することができる。
【0049】
[0057]いくつかの他の実装形態では、ルート選択システム110、またはルート選択システム110のインスタンスが、車両120の各々内に提供され得る。いくつかの態様では、ルート選択システム110は、それぞれの車両120の車両コントローラと直接インターフェースし得、他の車両120において提供されたルート選択システム110から独立して動作し得る。このようにして、各ルート選択システム110は、それぞれの車両120に関連し得る。いくつかの実装形態では、車両120内に提供されたルート選択システム110(またはそれらのインスタンス)は、中央制御システム(簡単のために図示せず)によって互いに接続され得る。いくつかの態様では、中央制御システムは、個々のルート選択システム110および/またはそれらのそれぞれの車両120によって実施される、動作およびアクティビティを協調させ得る。中央制御システムはまた、1つまたは複数の他のシステムまたはネットワーク(たとえば、イベント情報システム130、ルート状態システム140、およびネットワーク160)とインターフェースし得る。
【0050】
[0058]様々な実装形態では、ルート選択システム110は、様々なベニューまたはロケーションにおける1つまたは複数の時間にスケジュールされたイベントに乗客を輸送する車両120によって使用され得る。いくつかの実装形態では、ルート選択システム110は、車両120の乗客について、ベニューにおける第1のイベントについての第1のスケジュールされた時間を取得し得る。ルート選択システム110は、車両120が第1のスケジュールされた時間までにベニューに到着するかどうかを決定し得る。たとえば、車両120の乗客が所与の映画館における「John Wick」の午後4時上映のチケットを有する場合、第1のスケジュールされた時間は午後3時40分であり得、これは、乗客に、車両120から出て、映画館において利用可能な座席を見つけるための約20分を与え得る。
【0051】
[0059]様々な実装形態では、ルート選択システム110は、乗客ピックアップロケーション、乗客ピックアップ時間、第1のイベントについての第1のスケジュールされた時間、ベニューのロケーション、および交通状態に基づいて、ベニューまでの初期ルートを決定し得る。ルート選択システム110は、車両120が第1のスケジュールされた時間までにベニューに到着しないと(たとえば、車両120がベニューまでのルート上にある間に)決定し得る。たとえば、初期ルートに沿った事故、ベニューまでのルートに沿った気象状態の変化、ベニューにおける気象状態の変化、ベニューまでのルートに沿った交通状態の変化、ベニューにおける交通状態の変化、道路妨害(roadway obstruction)の存在、または他の危険が、John Wickの映画についての午後4時のスケジュールされた時間の後まで、映画館への車両120の到着を遅延させ得る。これらの遅延の結果として、乗客は、John Wickの午後4時上映のかなりの部分(または全体)を逃し得る。
【0052】
[0060]いくつかの実装形態では、ルート選択システム110は、車両120が第1のスケジュールされた時間までにベニューに到着しないと決定したことに応答して、ベニューにおける第2のイベントについての第2のスケジュールされた時間を取得し得る(たとえば、ここで、第2のスケジュールされた時間は、第1のスケジュールされた時間の後である)。たとえば、車両120が午後3時40分の第1のスケジュールされた時間までに所与の映画館に到着しないと決定したことに応答して、ルート選択システム110は、John Wickの第2の上映が、同じ映画館における午後6時30分にスケジュールされると決定し得る。いくつかの例では、ルート選択システム110は、映画館における午後6時10分の第2のスケジュールされた時間を取得し得る(たとえば、それにより、乗客に、車両120から出て、映画館における利用可能な座席を見つけるための約20分を与える)。他の例では、ルート選択システム110は、乗客が、ドロップオフロケーションから映画館まで歩くかまたは走り、John Wickのより後の上映のための利用可能な座席を見つけるための、他の好適な時間期間を割り振り得る。
【0053】
[0061]様々な実装形態では、ルート選択システム110は、乗客の1つまたは複数の選好、自律車両のオペレータの1つまたは複数の選好、またはそれらの任意の組合せに基づいて、ベニューまでのルートを決定し得る。いくつかの態様では、1つまたは複数の乗客選好は、(限定はしないが)観光ルートについての選好、エネルギー効率的なルートについての選好、高速道路を回避するルートについての選好、橋横断を最小限に抑えるルートについての選好、乗客安全を向上させるルートについての選好、1つまたは複数の関心ポイントを通るルートについての選好、代替ルートに沿って追加の乗客をピックアップすることについての選好、またはそれらの任意の組合せを含み得る。他の態様では、1つまたは複数のオペレータ選好は、1つまたは複数の広告に沿ったルートについての選好、ライドシェアリングに関連するルートについての選好、乗客ドロップオフまたはピックアップロケーションに沿ったルートについての選好、フードデリバリードロップオフまたはピックアップロケーションに沿ったルートについての選好、パッケージドロップオフまたはピックアップロケーションに沿ったルートについての選好、エネルギー効率的なルートについての選好、最速ルートについての選好、あるいはそれらの任意の組合せを含み得る。
【0054】
[0062]乗客選好は、任意の好適な様式でルート選択システム110に提供されるか、またはそれによって取得され得る。たとえば、いくつかの態様では、ルート選択システム110は、ネットワークエンティティ(たとえば、サーバ)に記憶された乗客のプロファイルから乗客選好を取り出し得る。他の態様では、ルート選択システム110は、乗客に関連するモバイルコンピューティングデバイスから乗客選好を取り出し得る。いくつかの他の態様では、乗客は、車両120において提供されたユーザインターフェースを介してルート選択システム110に自分の選好を提供し得る。いくつかの他の態様では、乗客は、車両120に自分の選好を言葉で通信し得る。
【0055】
[0063]いくつかの実装形態では、車両120は、乗客に、第1のイベントについての第1のスケジュールされた時間の後の、および、第2のイベントについての第2のスケジュールされた時間におけるまたはその前の時間期間内の、ベニューへの乗客の到着のために構成された複数のルートを提示し得る。いくつかの態様では、ルートは、車両120に乗っている乗客によって閲覧可能なディスプレイスクリーン(たとえば、車両120内のディスプレイスクリーン、乗客に関連するモバイルコンピューティングデバイス155のディスプレイスクリーンなど)上に提示され得る。それぞれの乗客が、ディスプレイスクリーン上に提示されたルートのうちの1つを選択し得る。車両120は、乗客選択に基づいてベニューまでのルートを決定し得る。
【0056】
[0064]車両120は、任意の車、トラック、リムジン、オートバイ、ボート、フェリー、ヘリコプター、または乗客サービスに好適な他の好適な輸送機関であり得る。いくつかの実装形態では、車両120は、人間によって運転される従来の車両を含み得る。いくつかの他の実装形態では、車両120は、人間のドライバからの支援がほとんどまたはまったくなしに環境を通ってナビゲートすることが可能な自律車両を含み得る。簡単のために
図1には示されていないが、車両120は、自律または半自律運転モードで動作することができる車両に関連する、車両コントローラ、1つまたは複数の通信インターフェース、ヘッドアップディスプレイ、ユーザインターフェース、および他の構成要素を含み得る。
【0057】
[0065]ベニューおよびイベントシステム130は、ルート選択システム110が、ネットワーク160上で(たとえば、ユーザ機器(UE)を無線アクセスネットワークにリンクするUuインターフェース上で)ベニューおよびイベントシステム130と通信することを可能にする、ワイヤードまたはワイヤレス通信インターフェースを含み得る。いくつかの態様では、ベニューおよびイベントシステム130は、ルート選択システム110および/または車両120が、1つまたは複数の直接通信リンクを介してベニューおよびイベントシステム130と通信することを可能にする、ワイヤレス通信インターフェースを含み得る。1つまたは複数の直接通信リンクは、(限定はしないが)車両対インフラストラクチャ(V2I)チャネル、車両対あらゆるモノ(V2X)チャネル、車両対ネットワーク(V2N)チャネル、サイドリンクチャネル(たとえば、PC5リンク)、専用短距離通信(DSRC)チャネル、Wi-Fi(登録商標)チャネル、ピアツーピア(P2P)通信リンク、超広帯域(UWB)チャネル、Bluetooth(登録商標)低エネルギー(BLE)接続、または任意の他の好適なワイヤレス通信リンクを含み得る。
【0058】
[0066]様々な実装形態では、ベニューおよびイベントシステム130は、イベント、イベント時間、およびイベントロケーションが、そこからルート選択システム110によって取り出されるか、またはさもなければ取得され得る、任意の数の予約システム、チケット販売システム、および中間システムを含むかまたは表し得る。本明細書で使用される中間システムは、複数の異なる会社またはエンティティの予約および/またはチケット販売システム(たとえば、サードパーティ旅行ブッキングシステム)と通信することができるシステムである。イベント情報システム130によって表される例示的な予約およびチケット販売システムは、(限定はしないが)航空会社予約システム、列車予約システム、バス予約システム、コンサートチケット販売システム、映画館、ガイドツアー予約システムなどを含み得る。
【0059】
[0067]ルート状態システム140は、ルート選択システム110が、ネットワーク160上でルート状態システム140と通信することを可能にする、ワイヤードまたはワイヤレス通信インターフェースを含み得る。いくつかの態様では、ルート状態システム140は、ルート選択システム110および/または車両120が、1つまたは複数の直接通信リンクを介してルート状態システム140と通信することを可能にする、ワイヤレス通信インターフェースを含み得る。1つまたは複数の直接通信リンクは、(限定はしないが)V2Iチャネル、V2Xチャネル、V2Nチャネル、サイドリンクチャネル(またはPC5リンク)、DSRCチャネル、Wi-Fiチャネル、P2P通信リンク、UWBチャネル、BLE接続、または任意の他の好適なワイヤレス通信リンクを含み得る。
【0060】
[0068]様々な実装形態では、ルート状態システム140は、(限定はしないが)公開されている交通システム、官庁(governmental agency)、サブスクリプションベースのサービス、他の車両120、歩行者150、路側センサーなど、リアルタイム交通情報の任意の好適なソースを含むかまたは表し得る。いくつかの実装形態では、ルート状態システム140は、いくつかのルートに沿った、いくつかの地理的エリア内の、いくつかのベニューまたはロケーションにおける、いくつかのイベントにおける、などの正確なリアルタイム気象状態を提供することができる、1つまたは複数のリアルタイム気象サービスをも含むかまたは表し得る。いくつかの例では、ルート選択システム110は、それぞれのベニューまでの1つまたは複数のルートについてのETAが決定され得る正確さを増加させるために、リアルタイム気象情報を使用し得る。
【0061】
[0069]歩行者150は、それぞれのベニューへの車両120の到着時間を遅延させ得る交通状態、気象状態、事故、道路妨害、および他のルート属性を示すデータ(たとえば、画像、ビデオ、および/またはオーディオ)をそこからキャプチャすべき位置またはバンテージポイント(vantage point)にいる、任意の1人または複数の人であり得る。いくつかの実装形態では、ルート選択システム110は、歩行者150から受信されたキャプチャされたデータを、ルート状態システム140によって提供されたリアルタイム交通および気象情報と組み合わせ得る。いくつかの例では、歩行者150は、シーンデータをキャプチャし、キャプチャされたシーンデータをルート選択システム110に送るために、モバイルコンピューティングデバイス155を使用し得る。
【0062】
[0070]モバイルコンピューティングデバイス155は、ネットワーク160を介してルート選択システム110と通信することが可能な任意の好適なデバイスであり得る。いくつかの態様では、モバイルコンピューティングデバイス155は、セルラー電話、スマートフォン、スマートウォッチ、ヘッドセット、または他のモバイルコンピューティングデバイスであり得る。他の態様では、モバイルコンピューティングデバイス155は、ラップトップコンピュータ、携帯情報端末、タブレットコンピュータ、ゲーム機、または電子ブックリーダーであり得る。
【0063】
[0071]通信ネットワーク160は、ルート選択システム110と、車両120と、イベント情報システム130と、交通状態システム140と、歩行者150と、モバイルコンピューティングデバイス155との間の通信リンクを提供する。ネットワーク160は、たとえば、インターネット、ワイドエリアネットワーク(WAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、パーソナルエリアネットワーク(PAN)、第5世代(5G)新無線(NR)システムなどの無線アクセスネットワーク(RAN)、ワイヤードネットワーク、ケーブルネットワーク、衛星ネットワーク、または他の好適なネットワークを含む、任意の好適な1つまたは複数の通信ネットワークであり得る。いくつかの実装形態では、1つまたは複数の車両120は、マッピング情報、交通情報、イベント情報、ベニュー情報などを受信するために、(限定的はしないが、LTE(登録商標)通信ネットワーク、5G NR通信ネットワーク、WLAN、MAN、WAN、PAN、メッシュネットワーク、またはインターネットなどの)通信ネットワーク中のエッジサーバまたは他のサーバと通信することができる。
【0064】
[0072]
図2は、いくつかの実装形態による、例示的なルート選択システム200の機能ブロック図を示す。
図1のルート選択システム110の一例であり得る、ルート選択システム200は、1つまたは複数のトランシーバ210と、1つまたは複数のプロセッサ220と、メモリ230と、ユーザインターフェース240と、システムエンジン250と、データストア260とを含むことが示されている。プロセッサ220に結合され得る、トランシーバ210は、1つまたは複数の他のデバイス、システム、またはエンティティに情報を送信することと、1つまたは複数の他のデバイス、システム、またはエンティティから情報を受信することとを行うために使用され得る。たとえば、トランシーバ210は、ルート選択システム200、車両120、イベント情報システム130、ルート状態システム140、または歩行者50の間の(信号およびメッセージなどの)通信の交換を容易にし得る。簡単のために
図2には示されていないが、トランシーバ210は、信号を処理し、1つまたは複数のアンテナ(簡単のために図示せず)を介して他のワイヤレスデバイスに送信するための任意の数の送信チェーンを含むことができ、1つまたは複数のアンテナを介して他のワイヤレスデバイスから受信された信号を処理するための任意の数の受信チェーンを含むことができる。トランシーバ210は、(限定的はしないが)第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))の1つまたは複数のリリースによって、ワイヤレス通信規格のIEEE802.11ファミリーの1つまたは複数の改訂、Bluetooth Interest Group、または他の好適な通信技術によって指定されている、ワイヤレス通信プロトコルなど、1つまたは複数の好適なワイヤレス通信プロトコルに従って動作するように構成され得る。さらに、または代替として、トランシーバ210は、(限定はしないが)イーサネット(登録商標)、同軸、または光通信を含む、1つまたは複数の好適なワイヤード通信プロトコルのために構成され得る。
【0065】
[0073]プロセッサ220は、(メモリ230などの)関連するメモリに記憶された1つまたは複数のソフトウェアプログラムのスクリプトまたは命令を実行することが可能な、任意の数の市販のマイクロプロセッサまたは中央処理ユニット(CPU)であり得るか、あるいはそれらを含み得る。さらに、または代替として、プロセッサ220は、任意の数の特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、グラフィックス処理ユニット(GPU)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、データ処理ユニット(DPU)、マイクロコントローラ、(1つまたは複数の)ハードウェアアクセラレータ、またはそれらの任意の組合せであり得るか、またはそれらを含み得る。
【0066】
[0074]メモリ230は、命令を記憶する(EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ、ハードドライブなど、1つまたは複数の不揮発性メモリ要素などの)非一時的コンピュータ可読媒体を含み得、命令は、1つまたは複数のプロセッサ220によって実行されたとき、ルート選択システム200に、
図6、
図7、
図8、および
図9を参照しながら説明される動作のうちの任意の数を実施させる。命令は、プロセッサ220によって、直接実行される(機械コードなど)か、または間接的に実行される(スクリプトなど)べき、命令の任意のセットであり得る。たとえば、命令は、コンピューティングデバイス可読媒体上にコンピューティングデバイスコードとして記憶され得る。したがって、「命令」および「プログラム」という用語は、本明細書では互換的に使用され得る。命令は、プロセッサによる直接処理のためにオブジェクトコードフォーマットで記憶されるか、または、独立したソースコードモジュールのスクリプトまたは集合を含む任意の他のコンピューティングデバイス言語で記憶され得る。
【0067】
[0075]ユーザインターフェース240は、プロセッサ220およびメモリ230に結合され得、ユーザが、それを通して1つまたは複数の車両120にコマンド、指示、警報、および他の情報を送ることができ、ユーザが、それを通して1つまたは複数の車両120からステータス情報、ロケーション情報、報告、および他の情報を受信することができる、機構を提供することができる。いくつかの態様では、ユーザインターフェース240は、ディスプレイスクリーン、キーボード、マウス、スピーカー、マイクロフォン、および/または他の好適な入出力機構を含み得る。
【0068】
[0076]システムエンジン250は、(限定はしないが)ルートプランニングエンジン252と、スケジューリングエンジン254と、ベニューマッピングエンジン256とを含み得る。様々な実装形態では、ルートプランニングエンジン252は、ベニューにおける第1のイベントについての第1のスケジュールされた時間においてまたはその前にベニューに乗客を輸送するための初期ルートを決定し得る。いくつかの実装形態では、ルートプランニングエンジン252は、(限定はしないが)政府機関(governmental institution)、サブスクリプションベースのサービス、ユーザ生成されたマップ集合、クラウドソーシングされたマッピング情報、他の自律車両によって提供されるマッピング情報など、1つまたは複数のソースから、道路、橋、建築物、ランドマーク、高度、工事ゾーン、リアルタイム交通状態に関する情報、気象情報、イベント情報などを含む、(3Dポイントクラウドなどの)詳細なマップ情報にアクセスするか、またはそれを受信し得る。いくつかの態様では、詳細なマップ情報は、ネットワークエンティティまたはサーバによって提供され得る。他の態様では、詳細なマップ情報(またはそれの少なくとも部分)は、(5G RANのV2Vチャネル、RANのサイドリンクチャネル、無認可周波数帯域、またはワイヤレスネットワークのDSRCチャネルなどの)好適なワイヤレスチャネルを介して1つまたは複数の他の自律車両によって提供され得る。ルート選択システム200が、車両120が第1のスケジュールされた時間までにベニューに到着しないと決定したとき、ルートプランニングエンジン252は、ベニューにおける第2のイベントについての第2のスケジュールされた時間を取得し得る。ルート選択システム200は、乗客の1つまたは複数の選好、自律車両のオペレータの1つまたは複数の選好、またはそれらの任意の組合せに基づいて、ベニューまでのルートを決定し得、ここにおいて、決定されたルートは、第1のスケジュールされた時間の後の、および、第2のスケジュールされた時間におけるまたはその前の時間期間内の、ベニューへの乗客の到着のために構成される。
【0069】
[0077]説明されたように、乗客選好は、(限定はしないが)観光ルートについての選好、エネルギー効率的なルートについての選好、高速道路を回避するルートについての選好、橋横断を最小限に抑えるルートについての選好、乗客安全を向上させるルートについての選好、1つまたは複数の関心ポイントを通るルートについての選好、または代替ルートに沿って追加の乗客をピックアップすることについての選好のうちの1つまたは複数を含み得る。いくつかの態様では、ルートプランニングエンジン252は、(たとえば、車両120において提供されたディスプレイスクリーン上で、乗客に関連するモバイルコンピューティングデバイス155のディスプレイスクリーン上で、など)乗客に1つまたは複数のルートを提示し得る。ルートプランニングエンジン252は、乗客から、提示された代替ルートのうちの1つの選択を受信し得る。ルートプランニングエンジン252は、乗客選択に基づいてベニューまでのルートを決定し得る。
【0070】
[0078]様々な実装形態では、ベニューマッピングエンジン254は、車両120の乗客によってよく行かれる、または要求される、イベントに関連する複数のベニューまたはロケーションの各々についてのマッピング情報を取得、受信、または構築し得る。たとえば、ベニューが空港である事例では、マッピング情報は、空港のターミナル、チケット販売カウンター、手荷物受取所、セキュリティライン、路面電車、地下鉄、コンコース、出発ゲートなどの、全体的レイアウト、サイズ、および特徴を示し得る。
【0071】
[0079]様々な実装形態では、スケジューリングエンジン256は、ルート選択システム200が、そこから、ベニューにおけるイベントについてのスケジュールされた開始時間、乗客が車両120のドロップオフポイントからイベントの入口ポイントまで歩くまたは走るための推定される移動時間、あるいは他の好適なファクタに基づいて、ベニューにおけるドロップオフ時間を決定することができる、イベントリスティング、イベント時間、イベントロケーション、ベニューロケーション、ベニューの入口ポイント、および任意の他の好適な情報を受信し得る。いくつかの実装形態では、スケジューリングエンジン256は、乗客の身体的属性、乗客と一緒の幼児または子の存在、乗客の年齢、乗客と一緒の荷物または積荷の量、ベニューまでのルートに沿った気象状態、ベニューにおける気象状態、ベニューまでのルートに沿った交通状態、ベニューにおける交通状態、ベニューにおける警察アクティビティ、ベニューにおけるセキュリティ違反、あるいはそれらの任意の組合せのうちの1つまたは複数に基づいて、乗客についての移動時間を推定し得る。さらに、または代替として、スケジューリングエンジン256は、ベニューにおいてチケットを取得するための待ち時間、セキュリティラインを通過するための待ち時間、1つまたは複数のペットと一緒に移動することに関連する遅延、ベニューのサイズ、ベニューのレイアウト、ベニューの入口ポイント、ベニューにおけるアクティビティのレベル、またはそれらの任意の組合せのうちの1つまたは複数に基づいて、移動時間を推定し得る。いくつかの他の実装形態では、スケジューリングエンジン256は、車両の出口ポイントから第2のイベントの入口ポイントまで走る乗客の意思、乗客の、第2のイベントへの入場の優先度レベル、第2のイベントに入るための待ち時間の変更、第2のイベントのロケーションの変更、またはそれらの任意の組合せのうちの1つまたは複数に基づいて、乗客についての推定される移動時間を決定し得る。
【0072】
[0080]いくつかの例では、ベニューは空港であり得、第1のイベントは、目的地への第1の航空便であり得、第2のイベントは、目的地への第2の航空便であり得、ここで、第2の航空便は、第1の航空便よりも後の出発時間を有する。様々な実装形態では、スケジューリングエンジン256は、第1の航空便の便名、第1の航空便に関連する航空会社、第1の航空便の出発時間、第1の航空便の出発ゲート、第2の航空便の便名、第2の航空便に関連する航空会社、第2の航空便の出発時間、第2の航空便の出発ゲート、またはそれらの任意の組合せを取り出し得る。いくつかの実装形態では、スケジューリングエンジン256は、空港において手荷物を検査するための待ち時間、第2の航空便のためのチケットまたは搭乗券を取得するための待ち時間、空港においてセキュリティを通過するための待ち時間、1つまたは複数のペットと一緒に移動することに関連する遅延、空港におけるフードサービスのための待ち時間、空港におけるアクティビティのレベル、あるいはそれらの任意の組合せを受信または決定し得る。さらに、または代替として、スケジューリングエンジン256は、乗客のセキュリティ事前スクリーニングステータス、乗客の優先搭乗ステータス、乗客の好ましい旅行者ステータス、またはそれらの任意の組合せを受信または決定し得る。様々な実装形態では、ルート選択システム200は、決定のうちの1つまたは複数に基づいて、推定される移動時間を決定し得る。
【0073】
[0081]いくつかの他の例では、ベニューは映画館複合施設であり得、第1のイベントは、第1のスケジュールされた時間における映画の第1の上映であり得、第2のイベントは、第1のスケジュールされた時間の後である第2のスケジュールされた時間における映画の第2の上映であり得る。様々な実装形態では、スケジューリングエンジン256は、車両120が第1のスケジュールされた時間までに映画館複合施設に到着しないという決定に応答して、映画館複合施設における映画の1つまたは複数の第2のショータイム(showtime)を受信または取得し得る。スケジューリングエンジン256は、乗客のための映画の第2のショータイムのうちの1つを選択し得るか、または(たとえば、車両120において提供されたディスプレイスクリーン上で、乗客に関連するモバイルコンピューティングデバイス155のディスプレイスクリーン上で、など)乗客に映画の第2のショータイムを提示し得る。スケジューリングエンジン256は、提示された第2のショータイムのうちの1つの乗客選択を受信し得る。いくつかの実装形態では、スケジューリングエンジン256は、映画の第2の上映のチケットを取得するための待ち時間、映画館におけるフードサービスのための待ち時間、映画館におけるアクティビティのレベル、またはそれらの任意の組合せを受信または決定し得る。様々な実装形態では、ルート選択システム200は、決定のうちの1つまたは複数に基づいて、推定される移動時間を決定し得る。
【0074】
[0082]データストア260は、ルートデータと、ナビゲーションデータと、イベントデータと、ベニューデータと、ユーザプロファイルデータとを含み得る。ルートデータは、乗客によって要求されたライド(ride)についてのルート情報と、道路状態と、交通状態と、気象状態と、工事アクティビティと、1つまたは複数の乗客選好および/または1つまたは複数の車両オペレータ選好にアピールするより長い代替ルートをとるために追加の時間を使用することに関連する任意の他の情報とを含み得る。ナビゲーションデータは、特定のエリアのストリートビュー、特定のエリアの衛星ビューなど、マップデータおよび/またはセンサーデータを含み得る。
【0075】
[0083]イベントデータは、近くのイベントのリスティングと、イベントについてのスケジュールされた時間と、イベントについてのベニューロケーションと、イベントについてのチケット入手可能性と、乗客のためのイベントを選択するために有用な、および/または乗客のためのイベントのより後の発生を選択するために有用な、任意の他の好適な情報とを含み得る。様々な実装形態では、イベントデータは、リアルタイム便情報(たとえば、便名、出発時間、出発ゲートなど)、リアルタイム映画情報(たとえば、映画リスティング、映画ショータイム、映画館ロケーションなど)、および/または他のイベントについてのリアルタイム情報をも含み得る。
【0076】
[0084]ベニューデータは、ベニューのリスティング、ベニューロケーション、ベニューの入口ポイント、ベニューレイアウト、ベニューサイズなどを含み得る。たとえば、空港についてのベニューデータは、(限定はしないが)空港のロケーション、サイズ、およびレイアウトを含み得る。様々な実装形態では、空港のベニューデータは、手荷物を検査するための待ち時間、チケット販売カウンターにおける待ち時間、セキュリティを通過するための待ち時間、フードサービスのための待ち時間、空港におけるポリシーアクティビティなどのうちの1つまたは複数を示すリアルタイム情報をも含み得る。別の例では、映画館についてのベニューデータは、(限定はしないが)映画館のロケーション、サイズ、およびレイアウトを含み得る。様々な実装形態では、映画館のベニューデータは、映画チケットを取得するための待ち時間、ポップコーンのための待ち時間、レストルームのための待ち時間などを示すリアルタイム情報をも含み得る。
【0077】
[0085]ユーザプロファイルデータは、車両の任意の数の過去の、現在の、または予想される乗客についてのプロファイル情報を含み得る。それぞれの乗客についてのプロファイル情報は、乗客の(名前、年齢、身長などの)識別情報と、乗客ルート選好と、乗客移動選好と、乗客優先度情報とを含み得る。いくつかの実装形態では、プロファイル情報はまた、(たとえば、乗客がスケジュールされた時間においてイベントに到着するように)車両120のドロップオフポイントからイベントの入口ポイントまで走る乗客の意思を示し得る。いくつかの例では、プロファイル情報は、ネットワークエンティティ(たとえば、サーバ)に記憶された乗客のプロファイルから受信され得る。他の例では、プロファイル情報は、乗客に関連するモバイルコンピューティングデバイスから受信され得る。いくつかの他の例では、プロファイル情報は、乗客サービスのために構成された車両120のうちの1つまたは複数から受信され得る。
【0078】
[0086]乗客ルート選好は、(限定はしないが)観光ルートについての選好、エネルギー効率的なルートについての選好、高速道路を回避するルートについての選好、橋横断を最小限に抑えるルートについての選好、乗客安全を向上させるルートについての選好、1つまたは複数の関心ポイントを通るルートについての選好、代替ルートに沿って追加の乗客をピックアップすることについての選好、またはそれらの任意の組合せを含み得る。乗客移動選好は、(限定はしないが)乗客が、一般に、幼児または小さい子と一緒に移動するかどうか、乗客によって一般に搬送される荷物の量などを含み得る。乗客優先度情報は、(限定はしないが)乗客の好ましいイベントステータス、乗客の好ましい旅行者ステータス、乗客の事前スクリーニングされたセキュリティクリアランスなどを含み得る。
【0079】
[0087]
図3は、いくつかの実装形態による、例示的な自律車両300のブロック図を示す。
図1の車両120のうちの1つまたは複数の一例であり得る、自律車両300は、制御システム310と、通信システム320と、衛星測位システム(SPS)ユニット325と、車両コントローラ330と、データストア390とを含むことが示されている。自律車両300の他の構成要素は、簡単のために示されていない。自律車両300は、人々および/または積荷を輸送することが可能な、ならびに様々な環境において移動することが可能な車両を含む、任意の数の異なるタイプの車両として実装され得、上述の構成要素は、これらの構成要素が利用される車両のタイプに基づいて、広く変動することがあることが諒解されよう。
【0080】
[0088]制御システム310は、ステアリング制御312と、運転制御314と、ブレーキ制御316とを含み得る。ステアリング制御312は、自律車両300が、(たとえば、交通法規および交通標識に従いながら障害物および危険を回避する様式で、ルートに沿ってナビゲートすることによって)所望の軌道をたどることを可能にするために、方向またはステアリング構成要素を制御するための、およびそれからフィードバックを受信するための、1つまたは複数のアクチュエータおよび/またはセンサーを含み得る。運転制御314は、自律車両300のパワートレインを制御するように構成され得る。ブレーキ制御316は、車両300を減速または停止する、1つまたは複数のブレーキを制御するように構成され得る。
【0081】
[0089]通信システム320は、自律車両300と、ルート選択システム110と、1つまたは複数の関連する車両コントローラと、1つまたは複数のモバイルコンピューティングデバイス155との間の通信リンクを確立および維持するために使用され得る。通信システム320は、たとえば、3GPPの1つまたは複数のリリースによって、ワイヤレス通信規格のIEEE802.11ファミリーの1つまたは複数の改訂、Bluetooth Interest Group、または他の好適な通信技術によって指定されている、ワイヤレス通信プロトコルを含む、任意の好適な通信プロトコルを使用し得る。
【0082】
[0090]SPSユニット325は、全地球測位システム(GPS)、グローバルナビゲーション衛星システム(GLONASS)、およびGalileoなど、様々なグローバル衛星サービス、ならびに、インド地域航法衛星システム(IRNSS)など、様々な地域衛星サービスに関連する衛星信号を受信および復号し得る。衛星信号は、一般的な測位、ナビゲーション、およびマッピング目的のために、自律車両によって使用され得る。
【0083】
[0091]自律車両300の様々な動作を制御するための任意のアナログ、デジタル、または混合信号処理回路を使用して実装され得る、車両コントローラ330は、センサー340と、プロセッサ350と、システムエンジン360と、メモリ370と、ユーザインターフェース380とを含むことが示されている。車両コントローラ330は、自律車両の制御システム310とインターフェースし得、(限定はしないが)自律車両300の制御を担うことと、自律車両300に命令を提供することと、乗客サービスのために自律車両300を構成することと、自律車両300を無効にすることと、自律車両300の1つまたは複数の動作を制限することと、自律車両300の1つまたは複数の運転メトリックを限定することとを含む、自律車両300の様々な動作を制御するために使用され得る。
【0084】
[0092]センサー340は、物体、他の車両、道路、道路状態、交通標識、交通信号、気象状態、環境特徴、建築物、危険状態、および周囲環境の他の特徴について周囲環境を走査するために個々にまたは互いとともに使用され得る、任意の好適なセンサーまたはデバイスを含み得る。いくつかの実装形態では、センサー340は、RADARシステム342と、コヒーレント光検知システム344と、測位センサー346と、カメラ348と、他の好適な検知デバイスとを含み得る。
【0085】
[0093]様々な実装形態では、RADARシステム342およびコヒーレント光検知システム344は、周囲環境における物体の存在を検出するために、および/または物体と自律車両300との間の距離を決定するために使用され得る。RADARシステム342およびコヒーレント光検知システム344は、自律車両300に対する検出された物体の動きを決定するために使用され得る。RADARシステム342およびコヒーレント光検知システム344は、周囲環境の他の特徴および属性を決定するために使用され得る。RADARシステム342は、1つまたは複数の無線周波数(RF)センサーと、1つまたは複数のミリメートル波(mmW)周波数センサーとを含むことができる。コヒーレント光検知システム344は、1つまたは複数のLIDARセンサーと、1つまたは複数の赤外線(IR)センサーとを含むことができる。
【0086】
[0094]いくつかの実装形態では、RFセンサー、mmW周波数センサー、SONARセンサー、LIDARセンサー、および/またはIRセンサーによって提供された測定値が、周囲環境における物体を検出および分類するためにニューラルネットワークによって使用され得る。たとえば、いくつかの態様では、ニューラルネットワークは、検出された物体を認識するために(たとえば、第1の検出された物体が別の車両であること、第2の検出された物体が停止標識であること、第3の検出された物体が歩行者であること、などを認識するために)深層学習および推論技法を採用し得る。
【0087】
[0095]様々な実装形態では、コヒーレント光検知システム344は、環境中の物体および他の表面に関する情報を決定するために、光または赤外線(IR)パルスを環境に放出し、物体および他の表面によって反射された光またはIRパルスを受信することができる。いくつかの態様では、コヒーレント光検知システム344による光またはIRパルスの放出と、コヒーレント光検知システム344による対応する反射された光またはIRパルスの受信との間の時間に基づいて、検出された物体までの距離が決定され得る。多数のそのような受信された光またはIRパルスの振幅、パルス幅、タイミング情報、および他の特性に(少なくとも部分的に)基づいて、検出された物体のサイズ、形状、配向、テクスチャ、および他の特徴が決定され得る。受信された光またはIRパルスから生成された情報は、環境において検出された物体および他の表面のロケーション、サイズ、形状、動き、配向、および他の特徴を示すポイントクラウドを生成するために使用され得る。測定された距離は、3D位置をコヒーレント光検知システム344によって受信された各光またはIRパルスに関連付けるために、エミッタの配向と組み合わせられ得る。複数の受信された光またはIRパルスに関連付けられた3D位置は、環境中の様々な物体および特徴のロケーションを示す、ポイントの3Dマップを生成するために使用され得る。自律車両300は、人間の入力なしに(ドロップオフまたはピックアップロケーション間のルートに沿ってなど)環境を通ってナビゲートするためにこれらの3Dポイントクラウドのうちの1つまたは複数を使用することができる。
【0088】
[0096]測位センサー346は、SPS、セルラー、Wi-Fi、または他の好適な測位信号を使用して、地球上の、車両300のロケーションを決定するために使用され得る。カメラ348は、カメラ、ビデオレコーダ、画像センサー、あるいは、周囲環境の少なくとも一部分の画像、ビデオ、および/またはオーディオをキャプチャすることが可能な任意の他の好適なデバイスまたは構成要素であり得るか、またはそれを含み得る。
【0089】
[0097]様々な実装形態では、システムエンジン360は、ルートプランニングエンジン362と、スケジューリングエンジン364と、ベニューマッピングエンジン366とを含み得る。いくつかの実装形態では、ルートプランニングエンジン362は、
図2のルートプランニングエンジン252の一例であり得る。たとえば、ルートプランニングエンジン362は、道路、橋、建築物、ランドマーク、高度、工事ゾーンなどに関する情報を含む、(3Dポイントクラウドなどの)詳細なマップ情報にアクセスするか、またはそれを受信し得る。ルートプランニングエンジン362は、(限定はしないが)交通状態、気象情報、イベント情報、イベント開始時間、イベントベニューロケーション、ベニューの入口ポイントなど、リアルタイム情報をも受信することができる。様々な実装形態では、ルートプランニングエンジン362は、ベニューにおけるイベントについてのスケジュールされた時間においてまたはその前にベニューに乗客を輸送するための初期ルートを決定するために、詳細なマップ情報と、受信されたリアルタイム情報とを使用し得る。いくつかの実装形態では、ルートプランニングエンジン362は、車両300が、イベントについて決定された第1のドロップオフ時間においてまたはその前にベニューに到着するか否かを決定するために、詳細なマップ情報と、受信されたリアルタイム情報とを使用し得る。ルートプランニングエンジン362は、ベニューにおけるイベントのより後の発生またはインスタンスについて決定された第2のドロップオフ時間においてまたはその前の時間期間内にベニューに乗客を輸送するための1つまたは複数の代替ルートを識別するためにも、詳細なマップ情報と、受信されたリアルタイム情報とを使用し得る。時間期間は、乗客が、ベニューにおけるまたはその近くのドロップオフロケーションにおいて自律車両から出て、ドロップオフロケーションからイベントまで(たとえば、歩くこと、ゆっくり走ること、走ること、列車に乗ることなどによって)移動することを可能にする、任意の好適な持続時間のものであり得る。いくつかの事例では、時間期間は、定義されるかまたはあらかじめ決定され得る。他の事例では、時間期間は、乗客によって提供され得る。いくつかの他の事例では、時間期間は、ルート選択システムによって決定され得る。
【0090】
[0098]いくつかの実装形態では、スケジューリングエンジン364は、
図2のスケジューリングエンジン254の一例であり得る。たとえば、スケジューリングエンジン364は、車両300が、そこから、ベニューにおけるイベントについてのスケジュールされた開始時間、乗客が車両300のドロップオフポイントからイベントの入口ポイントまで歩くまたは走るための推定される移動時間、および/あるいは他の好適なファクタに基づいて、ベニューにおけるドロップオフ時間を決定することができる、イベントリスティング、イベント時間、イベントロケーション、ベニューロケーション、ベニューの入口ポイント、および任意の他の好適な情報を受信し得る。いくつかの実装形態では、スケジューリングエンジン364は、(限定はしないが)乗客の身体的属性、乗客と一緒の幼児または子の存在、乗客と一緒の荷物または積荷の量、ベニューまでのルートに沿った気象状態、ベニューにおける気象状態、ベニューまでのルートに沿った交通状態、ベニューにおける交通状態、ベニューにおける警察アクティビティ、ベニューにおけるセキュリティ違反、あるいはそれらの任意の組合せを含む1つまたは複数のファクタに基づいて、乗客移動時間を推定し得る。いくつかの実装形態では、スケジューリングエンジン364は、決定された待ち時間、車両300の出口ポイントから第2のイベントの入口ポイントまで走る乗客の意思、乗客の、第2のイベントへの入場の優先度レベル、第2のイベントに入るための待ち時間の変更、第2のイベントのロケーションの変更、またはそれらの任意の組合せに基づいて、推定される乗客移動時間を決定し得る。
【0091】
[0099]いくつかの実装形態では、ベニューマッピングエンジン366は、
図2のベニューマッピングエンジン256の一例であり得る。たとえば、ベニューマッピングエンジン366は、車両300の乗客によってよく行かれる、または要求される、イベントに関連する複数のベニューまたはロケーションの各々についてのマッピング情報を取得、受信、または構築し得る。たとえば、ベニューが空港である事例では、マッピング情報は、空港のターミナル、チケット販売カウンター、手荷物受取所、セキュリティライン、路面電車、地下鉄、コンコース、出発ゲート、入口ポイント、出口ポイントなどの、全体的レイアウト、サイズ、および特徴を示し得る。
【0092】
[0100]いくつかの実装形態では、ナビゲーションシステム360は、位置特定サブシステム362と知覚サブシステム364とを含み得る。位置特定サブシステム364は、車両300の周囲環境内の、および概して、ある基準系(frame of reference)内の、車両300のロケーションおよび配向を決定するために使用され得る。知覚サブシステム364は、車両300の周囲の環境内の物体を検出、追跡、および/または識別するために使用され得る。ナビゲーションシステム360は、所与の時間期間にわたるおよび/または特定の目的地までの、車両300のための軌道を予測するために、位置特定サブシステム362および知覚サブシステム364によって生成された結果データを使用し得る。
【0093】
[0101]ユーザインターフェース380は、自律車両300が、それを通して車両300のオペレータまたは乗客に質問、オプション、または他の情報を提示することができる、および/あるいはオペレータまたは乗客が、それを通して車両300に答えまたは他の応答する情報を提供し得る、任意の好適なデバイスまたは構成要素であり得るか、またはそれを含み得る。いくつかの例では、ユーザインターフェース380は、タブレットコンピュータ、タッチセンシティブディスプレイ、スピーカー、マイクロフォンなどを含み得る。他の実装形態では、乗客またはオペレータは、(モバイルコンピューティングデバイス155などの)コンピューティングデバイス上に常駐するアプリを使用して、またはウェブブラウザを使用して、車両300と通信を交換し得る。
【0094】
[0102]データストア390は、ナビゲーション情報、気象情報、ユーザプロファイル、ならびに、車両300、周囲環境、および/または車両300の乗客に関係のある他の情報を記憶し得る。たとえば、ナビゲーションデータは、乗客によって要求されたライドについてのルート情報と、道路状態と、交通情報と、気象状態と、工事アクティビティと、ベニューにおけるイベントについてのスケジュールされた時間においてまたはその前の時間期間内にベニューに乗客を輸送するための1つまたは複数のルートを決定するために有用な他の好適な情報とを含み得る。いくつかの態様では、ナビゲーションデータは、特定のエリアのストリートビュー、特定のエリアの衛星ビューなど、マップデータおよび/またはセンサーデータを含み得る。
【0095】
[0103]
図4は、いくつかの実装形態による、例示的なモバイルコンピューティングデバイス400のブロック図を示す。
図1のモバイルコンピューティングデバイス155の一例であり得る、モバイルコンピューティングデバイス400は、トランシーバ410と、1つまたは複数のプロセッサ420と、ディスプレイ430と、I/O構成要素432と、カメラ440と、SPSユニット450と、メモリ460と、いくつかのアンテナ470(1)~470(n)とを含むことができる。トランシーバ410は、直接またはアンテナ選択回路(簡単のために図示せず)を通してのいずれかで、アンテナ470(1)~470(n)に結合され得、他のデバイスに信号を送信するために、およびそれから信号を受信するために使用され得る。いくつかの態様では、トランシーバ410は、モバイルコンピューティングデバイス400と、
図2のルート選択システム200との間のワイヤレス通信を容易にすることができる。簡単のために
図4には示されていないが、トランシーバ410は、信号を処理し、アンテナ470(1)~470(n)を介して他のワイヤレスデバイスに送信するための任意の数の送信チェーンを含むことができ、アンテナ470(1)~470(n)から受信された信号を処理するための任意の数の受信チェーンを含むことができる。ベースバンドプロセッサ(簡単のために図示せず)が、プロセッサ420またはメモリ460(またはその両方)から受信された信号を処理し、アンテナ470(1)~470(n)のうちの1つまたは複数を介した送信のために、処理された信号をトランシーバ410にフォワーディングするために使用され得、トランシーバ410を介してアンテナ470(1)~470(n)のうちの1つまたは複数から受信された信号を処理し、処理された信号をプロセッサ420またはメモリ460(またはその両方)にフォワーディングするために使用され得る。
【0096】
[0104]プロセッサ420は、モバイルコンピューティングデバイス400に(メモリ460内になど)記憶された1つまたは複数のソフトウェアプログラムのスクリプトまたは命令を実行することが可能な任意の好適な1つまたは複数のプロセッサであり得る。いくつかの実装形態では、プロセッサ420は、プロセッサ機能を提供する1つまたは複数のマイクロプロセッサであるか、またはそれを含み、機械可読媒体の少なくとも一部分を提供する外部メモリを含むことができる。他の実装形態では、プロセッサ420は、プロセッサをもつ特定用途向け集積回路(ASIC)と、バスインターフェースと、顧客インターフェースと、単一のチップに組み込まれた機械可読媒体の少なくとも一部分とであるかまたはそれを含むことができる。いくつかの他の実装形態では、プロセッサ420は、1つまたは複数のフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)またはプログラマブル論理デバイス(PLD)であるかまたはそれを含むことができる。
【0097】
[0105]ディスプレイ430は、情報がユーザに提示され得る任意の好適なディスプレイまたはスクリーンであり得る。いくつかの態様では、ディスプレイ430は、ユーザが、モバイルコンピューティングデバイス400のいくつかの機能および動作を制御するか、それと対話するか、またはそれを始動することを可能にする、タッチセンシティブディスプレイであり得る。I/O構成要素432は、ユーザから(コマンドなどの)入力を受信し、ユーザに出力を提供するための任意の好適な機構、インターフェース、またはデバイスであるかまたはそれを含むことができる。たとえば、I/O構成要素432は、(限定はしないが)グラフィカル顧客インターフェース、キーボード、マウス、マイクロフォン、スピーカーなどを含み得る。いくつかの態様では、I/O構成要素432は、ディスプレイ430とともに働くことができる。いくつか他の態様では、I/O構成要素432は、ディスプレイ430を含むことができるか、またはそれの一部であり得る。
【0098】
[0106]カメラ440は、カメラ、ビデオレコーダ、あるいは、シーンの画像、ビデオ、および/またはオーディオをキャプチャすることが可能な任意の他の好適なデバイスまたは構成要素であり得るか、またはそれを含み得る。たとえば、モバイルコンピューティングデバイス400のユーザは、所与の乗客に最も好適なルートを選択するために車両120によって使用され得る、交通状態、事故、道路妨害、および他のシーンの画像、ビデオ、および/またはオーディオをキャプチャするために、カメラ440を使用し得る。いくつかの態様では、キャプチャされた画像、ビデオ、および/またはオーディオは、通信ネットワーク160を介してルート選択システム110に送信され得る。いくつかの他の態様では、キャプチャされた画像、ビデオ、および/またはオーディオは、
図1の通信ネットワーク160を介して車両120に送信され得る。
【0099】
[0107]SPSユニット450は、GPS、GLONASS、およびGalileoなど、様々なグローバル衛星サービス、ならびに、IRNSSなど、様々な地域衛星サービスに関連する衛星信号を受信および復号し得る。衛星信号は、一般的な測位およびナビゲーション目的のためにモバイルコンピューティングデバイス400によって使用され得る。
【0100】
[0108]メモリ460は、モバイルコンピューティングデバイス400のためのプロファイル情報を記憶するデバイスデータベース461を含むことができる。デバイスデータベース461は、
図2のルート選択システム200に関連する情報をも記憶することができる。メモリ460は、いくつかのモバイルアプリ462をも記憶することができる。いくつかの態様では、モバイルアプリ462のうちの少なくとも1つは、
図2のルート選択システム200に関連するモバイルアプリであり得る。たとえば、モバイルアプリは、ルート選択システム200とインターフェースし、道路状態、交通状態、気象状態などのキャプチャされた画像、ビデオ、またはオーディオをルート選択システム200に送るために使用され得る。様々な実装形態では、メモリ460は、コンピュータ実行可能命令463を記憶し得る(EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ、ハードドライブなど、1つまたは複数の不揮発性メモリ要素などの)非一時的コンピュータ可読媒体をも含み得、コンピュータ実行可能命令463は、プロセッサ420によって実行されたとき、モバイルコンピューティングデバイス400に1つまたは複数の対応する動作を実施させる。
【0101】
[0109]いくつかの実装形態では、モバイルコンピューティングデバイス400は、コヒーレント光検知(CLS)システム445と、測位センサー455と、RADARシステム470と、他の好適な検知デバイス(簡単のために図示せず)とをも含み得る。様々な実装形態では、RADARシステム470およびCLSシステム445は、周囲環境における物体の存在を検出するために、および/または物体とモバイルコンピューティングデバイス400との間の距離を決定するために使用され得る。RADARシステム470およびCLSシステム445は、(たとえば、
図3のRADARシステム342およびCLSシステム344に関して上記で説明されたのと同様の様式で)モバイルコンピューティングデバイス400に対する検出された物体の動きを決定するために、周囲環境の他の特徴および属性を決定するために、またはその両方のために使用され得る。いくつかの事例では、RADARシステム470は、1つまたは複数のRFセンサーと、1つまたは複数のmmW周波数センサーとを含むことができる。いくつかの態様では、CLSシステム445は、1つまたは複数のLIDARセンサーと、1つまたは複数の赤外線(IR)センサーとを含むことができる。測位センサー455は、(たとえば、
図3の測位センサー346に関して上記で説明されたのと同様の様式で)SPS、セルラー、Wi-Fi、または他の好適な測位信号を使用して、地球上の、モバイルコンピューティングデバイス400のロケーションを決定するために使用され得る。
【0102】
[0110]
図5は、いくつかの実装形態による、乗客のための代替ルートを選択するための例示的な動作を示す
図500を示す。説明されたように、ルート選択システム200は、車両120の乗客について、ロケーションにおける第1のイベントについてのスケジュールされた時間に基づいてロケーションにおける第1のドロップオフ時間をスケジュールし得る。
図5の例では、サンフランシスコからアトランタへの第1の便について確認された乗客が、ピックアップロケーション510からサンフランシスコ空港520への輸送を要求する。ルート選択システム200は、サンフランシスコ空港520からアトランタに向かって出発する第1の便についての第1のスケジュールされた時間を取得し得る。いくつかの事例では、ルート選択システム200は、第1のスケジュールされた時間においてまたはその前の第1の時間期間内にサンフランシスコ空港520に乗客を輸送するための初期ルート515を決定し得る。いくつかの例では、ルート選択システム200は、乗客ピックアップロケーション510、乗客ピックアップ時間、第1のスケジュールされた時間、ならびにピックアップロケーション510とサンフランシスコ空港520との間の1つまたは複数のルートの移動時間に基づいて、サンフランシスコ空港520までの初期ルート515を決定し得る。
【0103】
[0111]たとえば、サンフランシスコからアトランタへの第1の便が午後4時において出発する場合、ルート選択システム200は、サンフランシスコ空港520における午後2時30分のドロップオフ時間を選択し得る(たとえば、それにより、乗客に、第1の便の午後4時の出発時間においてまたはその前に車両の出口ポイントから出発ゲートに着くための約1.5時間の時間期間を与える)。他の例では、ルート選択システム200は、乗客が車両の出口ポイントから第1の便の出発ゲートに移動するための他の時間期間を割り振り得る。
【0104】
[0112]車両120がサンフランシスコ空港520のほうへルート515に沿って移動するとき、サンフランシスコ空港520への車両120の到着を遅延させることがある、予期しない交通渋滞、事故、道路妨害、または車の問題があり得る。
図5の例では、ルート選択システム200は、車両120が第1のスケジュールされた時間においてまたはその前にサンフランシスコ空港520に到着しないと決定する。車両120が第1のスケジュールされた時間までにサンフランシスコ空港520に到着しないと決定したことに応答して、ルート選択システム200は、サンフランシスコからアトランタに向かって出発する第2の便についての第2のスケジュールされた時間を取得する(たとえば、ここで、第2の便についてのスケジュールされた時間は、第1の便についてのスケジュールされた時間の後である)。いくつかの事例では、サンフランシスコからアトランタへの第2の便は、サンフランシスコからアトランタへの第1の便と同じ便属性(たとえば、同じ航空会社、同じ出発空港、同じ到着空港、同数のレイオーバー、同じレイオーバーロケーション、同じタイプの飛行機、同じクラスのサービス、またはそれらの任意の組合せ)を有し得る。他の事例では、サンフランシスコからアトランタへの第2の便は、サンフランシスコからアトランタへの第1の便とは異なる1つまたは複数の便属性を有し得る。たとえば、第2の便は、第1の便とは異なる航空会社におけるものであり得るか、第1の便とは異なる空港から出発し得るか、第1の便とは異なる空港に到着し得るか、第1の便とは異なる数のレイオーバー(layovers)を有し得るか、第1の便とは異なるレイオーバーロケーションを有し得るか、またはそれらの任意の組合せであり得る。
【0105】
[0113]
図5の例では、ルート選択システム200は、午後9時においてサンフランシスコ空港520から出発するサンフランシスコからアトランタへの第2の便を取得する。いくつかの例では、ルート選択システム200は、サンフランシスコ空港520における第2のドロップオフ時間を午後8時30分にスケジュールし得る(たとえば、それにより、乗客に、第2の便の午後9時の出発時間においてまたはその前に車両ドロップオフポイントから第2の便の出発ゲートに着くための約1.5時間の時間期間を与える)。他の例では、ルート選択システム200は、乗客が車両ドロップオフポイントから第2の便の出発ゲートに移動するための他の時間期間を割り振り得る。いくつかの例では、ルート選択システム200は、サンフランシスコからアトランタへの第2の便に乗客をブッキングし得る。他の例では、ルート選択システム200は、サンフランシスコ空港からある距離または移動時間内の別の空港から(たとえば、オークランドまたはサンノゼから)出発するアトランタへの別の便に乗客をブッキングし得る。
【0106】
[0114]
図5の例では、ルート選択システム200は、第2のスケジュールされた時間においてまたはその前にサンフランシスコ空港520に乗客を輸送するための2つの代替ルートを決定する。第1の代替ルート530は、初期ルート515の東にあり、景色のよい農地532と、自然のままの(pristine)森534と、雄大な山536とを通過する。ルート選択システム200は、第1の代替ルート530が、3.5時間の移動時間を有し、サンフランシスコ空港520への約午後8時15分の到着時間が生じることになると推定する。第2の代替ルート540は、初期ルート515の西にあり、自然のままのビーチおよび海岸線542に沿って通る。ルート選択システム200は、第2の代替ルート540が、2.5時間の移動時間を有し、サンフランシスコ空港520への約午後7時15分の到着時間を生じることになると推定する。
図5の例では、第2の代替ルート540は、第1のスケジュールされた時間の後に、および第2のスケジュールされた時間においてまたはその前の時間期間内に、サンフランシスコ空港520に乗客を輸送するために選択される。
【0107】
[0115]
図6は、いくつかの実装形態による、車両のためのルートを決定するための例示的な動作600を示すフローチャートを示す。様々な実装形態では、動作600は、
図300のルート選択システム200によって実施され得る。たとえば、ブロック602において、ルート選択システムは、乗客についてのベニューにおける第1のイベントについての第1のスケジュールされた時間を取得し得る。ブロック604において、ルート選択システムは、自律車両が第1のスケジュールされた時間までにベニューに到着するかどうかを決定し得る。ブロック606において、ルート選択システムは、自律車両が第1のスケジュールされた時間までにベニューに到着しないという決定に応答して、ベニューにおける第2のイベントについての第2のスケジュールされた時間を取得し得る。様々な実装形態では、第2のイベントは、第1のイベントのより後の発生であり得る。
【0108】
[0116]いくつかの実装形態では、1つまたは複数の乗客選好は、観光ルートについての選好、エネルギー効率的なルートについての選好、高速道路を回避するルートについての選好、橋横断を最小限に抑えるルートについての選好、乗客安全を向上させるルートについての選好、1つまたは複数の関心ポイントを通るルートについての選好、代替ルートに沿って追加の乗客をピックアップすることについての選好、またはそれらの任意の組合せを含み得る。いくつかの例では、1つまたは複数の乗客選好は、ネットワークエンティティに記憶された乗客のプロファイル、乗客に関連するモバイルコンピューティングデバイス、自律車両のユーザインターフェース、乗客による言葉の指示、またはそれらの任意の組合せから受信され得る。
【0109】
[0117]いくつかの実装形態では、1つまたは複数のオペレータ選好は、1つまたは複数の広告に沿った(alongside)ルートについての選好、ライドシェアリングに関連するルートについての選好、乗客ドロップオフまたはピックアップロケーションに沿ったルートについての選好、フードデリバリードロップオフまたはピックアップロケーションに沿ったルートについての選好、パッケージドロップオフまたはピックアップロケーションに沿ったルートについての選好、エネルギー効率的なルートについての選好、最速ルートについての選好、あるいはそれらの任意の組合せを含み得る。いくつかの事例では、オペレータはクラウドソーシングアプリケーションに関連し得、1つまたは複数のオペレータ選好は、車両によって提供されるサービスに起因する最大量の収益に関連するルートについての選好を含み得る。
【0110】
[0118]様々な実装形態では、第2のスケジュールされた時間は、車両ドロップオフポイントから第2のイベントの入口ポイントまでの乗客の推定される移動時間に基づき得る。いくつかの実装形態では、推定される移動時間は、乗客の身体的属性、乗客の年齢、乗客と一緒の幼児または子の存在、乗客と一緒の荷物または積荷の量、ベニューまでのルートに沿った気象状態、ベニューにおける気象状態、ベニューまでのルートに沿った交通状態、ベニューにおける交通状態、ベニューにおける警察アクティビティ、ベニューにおけるセキュリティ違反、あるいはそれらの任意の組合せに少なくとも部分的に基づき得る。いくつかの他の実装形態では、推定される移動時間は、ベニューにおいてチケットを取得するための待ち時間、ベニューにおいてセキュリティラインを通過するための待ち時間、1つまたは複数のペットと一緒に移動することに関連する遅延、ベニューのサイズ、ベニューのレイアウト、ベニューの入口ポイント、ベニューにおけるアクティビティのレベル、乗客の、ベニューの熟知のレベル、またはそれらの任意の組合せに少なくとも部分的に基づき得る。
【0111】
[0119]ベニューが空港であるいくつかの例では、推定される移動時間は、空港において手荷物を検査するための待ち時間、第2の便のためのチケットまたは搭乗券を取得するための待ち時間、空港においてセキュリティをクリアするための待ち時間、1つまたは複数のペットと一緒に移動することに関連する遅延、空港におけるフードサービスのための待ち時間、空港のサイズ、空港のレイアウト、空港の入口ポイント、空港におけるアクティビティのレベル、乗客の、空港の熟知のレベル、乗客のセキュリティ事前スクリーニングステータス、乗客の優先搭乗ステータス、乗客の機内持ち込み荷物の不在、乗客の好ましい旅行者ステータス、あるいはそれらの任意の組合せに基づき得る。
【0112】
[0120]ベニューが映画館である他の例では、推定される移動時間は、映画館においてチケットを購入するための待ち時間、映画館においてセキュリティを通過するための待ち時間、映画館におけるポップコーンのための待ち時間、映画館のサイズ、映画館のレイアウト、映画館の入口ポイント、映画館におけるアクティビティのレベル、乗客の、映画館の熟知のレベル、またはそれらの任意の組合せに基づき得る。
【0113】
[0121]
図7は、いくつかの実装形態による、乗客の推定される移動時間を決定するための例示的な動作700を示すフローチャートを示す。様々な実装形態では、動作700は、
図2のルート選択システム200によって実施され得る。いくつかの実装形態では、動作700は、
図6のブロック606において第2のスケジュールされた時間を取得することとともに実施され得る。たとえば、ブロック702において、ルート選択システムは、自律車両の出口ポイントから第2のイベントの入口ポイントまで走る乗客の意思、乗客の、第2のイベントへの入場の優先度レベル、第2のイベントに入るための待ち時間の変更、第2のイベントのロケーションの変更、またはそれらの任意の組合せに少なくとも部分的に基づいて、推定される移動時間を決定し得る。すなわち、いくつかの事例では、推定される移動時間は、乗客の意思にも基づき得る。
【0114】
[0122]
図8は、他の実装形態による、乗客の推定される移動時間を決定するための例示的な動作800を示すフローチャートを示す。様々な実装形態では、動作800は、
図2のルート選択システム200によって実施され得る。いくつかの実装形態では、動作800は、ベニューが輸送ターミナルであるとき、
図6のブロック606において第2のスケジュールされた時間を取得することとともに実施され得る。たとえば、ブロック802において、ルート選択システムは、待ち時間の変更、出発ゲートの変更、輸送ターミナルにおけるスケジュールされた到着または出発の遅延、あるいはそれらの任意の組合せに基づいて、推定される移動時間を決定し得る。いくつかの実装形態では、動作800は、ブロック804に進み得、ブロック804において、ルート選択システムは、推定される移動時間がしきい値を超えることに応答して、別のルートを決定し得る。
【0115】
[0123]
図9は、いくつかの他の実装形態による、車両のためのルートを決定するための例示的な動作900を示すフローチャートを示す。様々な実装形態では、動作900は、
図2のルート選択システム200によって実施され得る。いくつかの実装形態では、動作900は、
図6のブロック606において第2のスケジュールされた時間を決定することとともに実施され得る。たとえば、ブロック902において、ルート選択システムは、乗客に、第1のイベントについてのスケジュールされた時間の後の、および、第2のイベントについてのスケジュールされた時間におけるまたはその前の時間期間内の、ベニューへの乗客の到着のために構成された複数のルートを提示し得る。ブロック904において、ルート選択システムは、乗客から、提示されたルートのうちの1つの選択を取得し得る。ブロック906において、ルート選択システムは、乗客選択に基づいてベニューまでのルートを決定し得る。
【0116】
[0124]一実装形態では、ベニューまでのルートは、
図2のルート選択システム200によって決定される。いくつかの実装形態では、ベニューまでのルートは、車両に関連するデバイスまたはシステムによって決定され得る。他の実装形態では、ベニューまでのルートは、車両から受信されたルート要求に応答してサーバまたはネットワークエンティティによって決定され得る。たとえば、車両が第1のスケジュールされた時間までにベニューに到着しないと決定した後に、車両は、サーバまたはネットワークエンティティにルートに要求を送り得る。ルート要求は、(限定はしないが)車両の現在のロケーション、ベニューのロケーション、第2のイベントについてのスケジュールされた時間、乗客の推定される移動時間、ベニューまでのルートにある間の遅延、ベニューにおける遅延、乗客のプロファイル、乗客選好、オペレータ選好などを含み得る。
【0117】
[0125]車両からルート要求を受信したことに応答して、サーバまたはネットワークエンティティは、第2のスケジュールされた時間においてまたはその前の時間期間内にベニューに到着するために車両がとることができる1つまたは複数のルートを決定し得る。様々な実装形態では、サーバまたはネットワークエンティティは、乗客が第2のイベントのために時間通りにベニューに到着するために車両がとることができる複数のルートを決定するために、マッピングサービスおよび/またはマッピングデータを使用し得る。いくつかの事例では、サーバまたはネットワークエンティティは、乗客選好、オペレータ選好、またはその両方に基づいてベニューまでの複数のルートのうちの1つを決定し得る。サーバまたはネットワークエンティティは、車両に決定されたルートを送り得る。他の事例では、サーバまたはネットワークエンティティは、車両に決定されたルートの一部または全部を送り得る。それに応答して、車両は、乗客選好、オペレータ選好、またはその両方に基づいてルートのうちの1つを決定し得る。
【0118】
[0126]様々な実装形態では、1つまたは複数の決定されたルートは、乗客によって閲覧可能なディスプレイスクリーン上に提示され得る。いくつかの事例では、サーバまたはネットワークエンティティは、乗客に提示されるべきルートを決定し得る。他の事例では、車両に関連するデバイスまたはシステムが、乗客に提示されるべきルートを決定し得る。ディスプレイスクリーンは、ユーザタッチ入力またはジェスチャーを受信し、1つまたは複数の対応する動作を実施することができる、タッチセンシティブディスプレイスクリーンであり得る。たとえば、提示されたルートのうちの1つのユーザ選択(たとえば、ディスプレイスクリーン上に提示された対応するアイコンまたは要素上のユーザタッチ入力)は、車両に、乗客によって選択されたルートに沿ってベニューまで運転させ得る。
【0119】
[0127]いくつかの実装形態では、ディスプレイスクリーンは、たとえば、車両内インフォテインメント(IVI)システムなど、車両内に組み込まれ得る。他の実装形態では、ディスプレイスクリーンは、(限定はしないが)スマートフォン、スマートウォッチ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータなど、ユーザデバイスまたはUEの一部であり得る。いくつかの態様では、車両は、乗客に提示するために乗客のユーザデバイスに1つまたは複数の決定されたルートを送信し得る。ユーザデバイスは、乗客から、提示されたルートのうちの1つの選択を受信し得、車両に選択されたルートの指示を送信し得る。車両は、乗客が選択したルートに沿ってベニューまで乗客を運び得る。
【0120】
[0128]いくつかの他の実装形態では、ルートは、1つまたは複数の乗客選好に基づいてベニューまでの複数の異なるルートから決定され得る。いくつかの態様では、乗客選好は、乗客のプロファイル中に含まれ、乗客をピックアップするより前に車両に提供され得る。他の態様では、乗客選好は、(限定はしないが)IVIシステムまたはユーザデバイスなど、好適なユーザインターフェースを介して車両に提供され得る。
【0121】
[0129]車両と、サーバまたはネットワークエンティティとは、任意の好適な通信ネットワークまたは通信プロトコルを使用して互いと通信し得る。いくつかの実装形態では、車両と、サーバまたはネットワークエンティティとは、(限定はしないが)V2Iリンク、V2Xリンク、V2Nリンク、サイドリンクチャネルまたはPC5リンク、5G NRアクセスネットワークの1つまたは複数の物理チャネル(たとえば、PUSCH、PDSCH、PRACH、NPBCH、NDSCH、NUSCHなど)、DSRCリンク、Wi-Fiチャネル、P2P通信リンク、UWBリンク、BLEリンク、あるいはそれらの任意の組合せなど、通信リンクを使用して互いに信号、データ、および他の情報を送り得る。
【0122】
[0130]実装例が、以下の番号付けされた条項において説明される。
【0123】
1. メモリと、
メモリに通信可能に結合された1つまたは複数のプロセッサと
を含む、システムであって、1つまたは複数のプロセッサは、
自律車両の乗客についてのベニューにおける第1のイベントについての第1のスケジュールされた時間を取得することと、
自律車両が第1のスケジュールされた時間までにベニューに到着するかどうかを決定することと、
自律車両が第1のスケジュールされた時間までにベニューに到着しないという決定に応答して、ベニューにおける第2のイベントについての第2のスケジュールされた時間を取得することと、
乗客の1つまたは複数の選好、自律車両のオペレータの1つまたは複数の選好、またはそれらの任意の組合せに基づいて、ベニューまでのルートを決定することと、ここで、決定されたルートが、第1のスケジュールされた時間の後の、および、第2のスケジュールされた時間におけるまたはその前の時間期間内の、ベニューへの乗客の到着のために構成された、
を行うように構成された、システム。
【0124】
2. 第2のイベントが、第1のイベントのより後の発生である、条項1に記載のシステム。
【0125】
3. 1つまたは複数の乗客選好が、観光ルートについての選好、エネルギー効率的なルートについての選好、高速道路を回避するルートについての選好、橋横断を最小限に抑えるルートについての選好、乗客安全を向上させるルートについての選好、1つまたは複数の関心ポイントを通るルートについての選好、代替ルートに沿って追加の乗客をピックアップすることについての選好、またはそれらの任意の組合せを含む、条項1から2のいずれかに記載のシステム。
【0126】
4. 1つまたは複数の乗客選好が、ネットワークエンティティに記憶された乗客のプロファイル、乗客に関連するモバイルコンピューティングデバイス、自律車両のユーザインターフェース、乗客による言葉の指示、またはそれらの任意の組合せから受信される、条項3に記載のシステム。
【0127】
5. 1つまたは複数のオペレータ選好が、1つまたは複数の広告に沿ったルートについての選好、ライドシェアリングに関連するルートについての選好、乗客ドロップオフまたはピックアップロケーションに沿ったルートについての選好、フードデリバリードロップオフまたはピックアップロケーションに沿ったルートについての選好、パッケージドロップオフまたはピックアップロケーションに沿ったルートについての選好、エネルギー効率的なルートについての選好、最速ルートについての選好、レストエリアに沿ったルートについての選好、ガソリンスタンドに沿ったまたはその近くのルートについての選好、サービスステーションに沿ったまたはその近くのルートについての選好、電気車両充電ステーションに沿ったまたはその近くのルートについての選好、あるいはそれらの任意の組合せを含む、条項1から4のいずれかに記載のシステム。
【0128】
6. オペレータがクラウドソーシングアプリケーションに関連し、1つまたは複数のオペレータ選好が、車両によって提供されるサービスに起因する最大量の収益に関連するルートについての選好を含む、条項1から5のいずれかに記載のシステム。
【0129】
7. 第2のスケジュールされた時間が、ベニューにおけるまたはその近くの自律車両の出口ポイントから第2のイベントの入口ポイントまでの乗客の推定される移動時間に少なくとも部分的に基づく、条項1から6のいずれかに記載のシステム。
【0130】
8. 推定される移動時間が、乗客の身体的属性、乗客と一緒の幼児または子の存在、乗客の年齢、乗客と一緒の荷物または積荷の量、ベニューまでのルートに沿った気象状態、ベニューにおける気象状態、ベニューまでのルートに沿った交通状態、ベニューにおける交通状態、ベニューにおける警察アクティビティ、ベニューにおけるセキュリティ違反、あるいはそれらの任意の組合せに少なくとも部分的に基づく、条項7に記載のシステム。
【0131】
9. 推定される移動時間が、ベニューにおいてチケットを取得するための待ち時間、ベニューにおいてセキュリティラインを通過するための待ち時間、1つまたは複数のペットと一緒に移動することに関連する遅延、ベニューのサイズ、ベニューのレイアウト、ベニューの入口ポイント、ベニューにおけるアクティビティのレベル、乗客の、ベニューの熟知のレベル、またはそれらの任意の組合せに少なくとも部分的に基づく、条項7に記載のシステム。
【0132】
10. 1つまたは複数のプロセッサが、
自律車両の出口ポイントから第2のイベントの入口ポイントまで走る乗客の意思、乗客の、第2のイベントへの入場の優先度レベル、第2のイベントに入るための待ち時間の変更、第2のイベントのロケーションの変更、またはそれらの任意の組合せに基づいて、推定される移動時間を決定すること
を行うようにさらに構成された、条項7に記載のシステム。
【0133】
11. ベニューが輸送ターミナルを含み、推定される移動時間が、輸送ターミナルにおいて手荷物を検査するための待ち時間、輸送ターミナルにおいて移動チケットまたは搭乗券を取得するための待ち時間、輸送ターミナルにおいてセキュリティラインを通過するための待ち時間、1つまたは複数のペットと一緒に移動することに関連する遅延、輸送ターミナルにおけるフードサービスのための待ち時間、輸送ターミナルのサイズ、輸送ターミナルのレイアウト、輸送ターミナルの入口ポイント、輸送ターミナルにおけるアクティビティのレベル、乗客の、輸送ターミナルの熟知のレベル、乗客のセキュリティ事前スクリーニングステータス、乗客の優先搭乗ステータス、乗客の機内持ち込み荷物の不在、乗客の好ましい旅行者ステータス、あるいはそれらの任意の組合せに少なくとも部分的に基づく、条項7から10のいずれかに記載のシステム。
【0134】
12. 1つまたは複数のプロセッサが、
待ち時間の変更、出発ゲートの変更、輸送ターミナルにおけるスケジュールされた到着または出発の遅延、あるいはそれらの任意の組合せに基づいて、推定される移動時間を決定すること
を行うようにさらに構成された、条項11に記載のシステム。
【0135】
13. 1つまたは複数のプロセッサは、推定される移動時間がしきい値を超えることに応答して、ベニューまでの別のルートを決定するようにさらに構成された、条項12に記載のシステム。
【0136】
14. ベニューが空港を含み、第1のイベントが、目的地への第1の航空便を含み、第2のイベントが、目的地への第2の航空便を含む、条項1から13のいずれかに記載のシステム。
【0137】
15. 1つまたは複数のプロセッサが、
乗客のモバイルコンピューティングデバイスから、第1の航空便の便名、第1の航空便に関連する航空会社、第1の航空便の出発時間、または第1の航空便の出発ゲートのうちの1つまたは複数を取り出すこと
を行うようにさらに構成された、条項14に記載のシステム。
【0138】
16. ベニューが映画館複合施設を含み、第1のイベントが、映画の第1の上映を含み、第2のイベントが、映画の第2の上映を含む、条項1から15のいずれかに記載のシステム。
【0139】
17. 決定されたルートは、観光ルート、エネルギー効率的なルート、高速道路を回避するルート、橋横断を最小限に抑えるルート、乗客安全を向上させるルート、関心ポイントを通るルート、1人または複数の追加の乗客がそれに沿って自律車両によってピッキングされるべきであるルート、乗客によって示されたルート、1つまたは複数の広告に沿ったルート、ライドシェアリングに関連するルート、乗客ドロップオフまたはピックアップロケーションに沿ったルート、フードデリバリードロップオフまたはピックアップロケーションに沿ったルート、パッケージドロップオフまたはピックアップロケーションに沿ったルート、エネルギー効率的なルート、最速ルート、レストエリアに沿ったルート、ガソリンスタンドに沿ったまたはその近くのルート、サービスステーションに沿ったまたはその近くのルート、電気車両充電ステーションに沿ったまたはその近くのルート、乗客に対するコストを相殺するルート、車両が車両を動的に充電することを可能にするルート、レストエリアに沿ったルート、あるいはそれらの任意の組合せである、条項1から16のいずれかに記載のシステム。
【0140】
18. 1つまたは複数のプロセッサが、
乗客に、第1のイベントについてのスケジュールされた時間の後の、および、第2のイベントについてのスケジュールされた時間におけるまたはその前の時間期間内の、ベニューへの乗客の到着のために構成された複数のルートを提示することと、
乗客から、提示されたルートのうちの1つの選択を取得することと、
乗客選択に基づいてベニューまでのルートを決定することと
を行うようにさらに構成された、条項1から17のいずれかに記載のシステム。
【0141】
19. 自律車両のためのルートを決定する方法であって、
乗客についてのベニューにおける第1のイベントについての第1のスケジュールされた時間を取得することと、
自律車両が第1のスケジュールされた時間までにベニューに到着するかどうかを決定することと、
自律車両が第1のスケジュールされた時間までにベニューに到着しないという決定に応答して、ベニューにおける第2のイベントについての第2のスケジュールされた時間を取得することと、
乗客の1つまたは複数の選好、自律車両のオペレータの1つまたは複数の選好、またはそれらの任意の組合せに基づいて、ベニューまでのルートを決定することと、ここで、決定されたルートが、第1のスケジュールされた時間の後の、および、第2のスケジュールされた時間におけるまたはその前の時間期間内の、ベニューへの乗客の到着のために構成された、
を含む、方法。
【0142】
20. 第2のイベントが、第1のイベントのより後の発生を含む、条項19に記載の方法。
【0143】
21. 1つまたは複数の乗客選好が、観光ルートについての選好、エネルギー効率的なルートについての選好、高速道路を回避するルートについての選好、橋横断を最小限に抑えるルートについての選好、乗客安全を向上させるルートについての選好、1つまたは複数の関心ポイントを通るルートについての選好、または代替ルートに沿って追加の乗客をピックアップすることについての選好を含む、条項19から20のいずれかに記載の方法。
【0144】
22. 1つまたは複数のオペレータ選好が、1つまたは複数の広告に沿ったルートについての選好、ライドシェアリングに関連するルートについての選好、乗客ドロップオフまたはピックアップロケーションに沿ったルートについての選好、フードデリバリードロップオフまたはピックアップロケーションに沿ったルートについての選好、パッケージドロップオフまたはピックアップロケーションに沿ったルートについての選好、エネルギー効率的なルートについての選好、最速ルートについての選好、レストエリアに沿ったルートについての選好、ガソリンスタンドに沿ったまたはその近くのルートについての選好、サービスステーションに沿ったまたはその近くのルートについての選好、電気車両充電ステーションに沿ったまたはその近くのルートについての選好、あるいはそれらの任意の組合せを含む、条項19から21のいずれかに記載の方法。
【0145】
23. 第2のスケジュールされた時間が、ベニューにおけるまたはその近くの自律車両の出口ポイントから第2のイベントの入口ポイントまでの乗客の推定される移動時間に少なくとも部分的に基づく、条項19から22のいずれかに記載の方法。
【0146】
24. 推定される移動時間が、乗客の身体的属性、乗客と一緒の幼児または子の存在、乗客の年齢、乗客と一緒の荷物または積荷の量、ベニューまでのルートに沿った気象状態、ベニューにおける気象状態、ベニューまでのルートに沿った交通状態、ベニューにおける交通状態、ベニューにおける警察アクティビティ、ベニューにおけるセキュリティ違反、ベニューにおいてチケットを取得するための待ち時間、ベニューにおいてセキュリティラインを通過するための待ち時間、1つまたは複数のペットと一緒に移動することに関連する遅延、ベニューのサイズ、ベニューのレイアウト、ベニューの入口ポイント、ベニューにおけるアクティビティのレベル、乗客の、ベニューの熟知のレベル、あるいはそれらの任意の組合せに少なくとも部分的に基づく、条項23に記載の方法。
【0147】
25. 待ち時間の変更、出発ゲートの変更、輸送ターミナルにおけるスケジュールされた到着または出発の遅延、あるいはそれらの任意の組合せに基づいて、推定される移動時間を決定すること
をさらに含む、条項23から24のいずれかに記載の方法。
【0148】
26. 推定される移動時間がしきい値を超えることに応答して、ベニューまでの別のルートを決定すること
をさらに含む、条項25に記載の方法。
【0149】
27. 自律車両の乗客についてのベニューにおける第1のイベントについての第1のスケジュールされた時間を取得するための手段と、
自律車両が第1のスケジュールされた時間までにベニューに到着するかどうかを決定するための手段と、
自律車両が第1のスケジュールされた時間までにベニューに到着しないという決定に応答して、ベニューにおける第2のイベントについての第2のスケジュールされた時間を取得するための手段と、
乗客の1つまたは複数の選好、自律車両のオペレータの1つまたは複数の選好、またはそれらの任意の組合せに基づいて、ベニューまでのルートを決定するための手段と、ここで、決定されたルートが、第1のスケジュールされた時間の後の、および、第2のスケジュールされた時間におけるまたはその前の時間期間内の、ベニューへの乗客の到着のために構成された、
を含む、システム。
【0150】
28. 第2のスケジュールされた時間が、ベニューにおけるまたはその近くの自律車両の出口ポイントから第2のイベントの入口ポイントまでの乗客の推定される移動時間に少なくとも部分的に基づく、条項27に記載のシステム。
【0151】
29. 1つまたは複数の乗客選好が、観光ルートについての選好、エネルギー効率的なルートについての選好、高速道路を回避するルートについての選好、橋横断を最小限に抑えるルートについての選好、乗客安全を向上させるルートについての選好、1つまたは複数の関心ポイントを通るルートについての選好、代替ルートに沿って追加の乗客をピックアップすることについての選好、またはそれらの任意の組合せを含み、
1つまたは複数のオペレータ選好が、1つまたは複数の広告に沿ったルートについての選好、ライドシェアリングに関連するルートについての選好、乗客ドロップオフまたはピックアップロケーションに沿ったルートについての選好、フードデリバリードロップオフまたはピックアップロケーションに沿ったルートについての選好、パッケージドロップオフまたはピックアップロケーションに沿ったルートについての選好、エネルギー効率的なルートについての選好、最速ルートについての選好、レストエリアに沿ったルートについての選好、ガソリンスタンドに沿ったまたはその近くのルートについての選好、サービスステーションに沿ったまたはその近くのルートについての選好、電気車両充電ステーションに沿ったまたはその近くのルートについての選好、あるいはそれらの任意の組合せを含む、
条項27から28のいずれかに記載のシステム。
【0152】
30. コンピュータ実行可能コードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コンピュータ実行可能コードは、
自律車両の乗客についてのベニューにおける第1のイベントについての第1のスケジュールされた時間を取得することと、
自律車両が第1のスケジュールされた時間までにベニューに到着するかどうかを決定することと、
自律車両が第1のスケジュールされた時間までにベニューに到着しないという決定に応答して、ベニューにおける第2のイベントについての第2のスケジュールされた時間を取得することと、
乗客の1つまたは複数の選好、自律車両のオペレータの1つまたは複数の選好、またはそれらの任意の組合せに基づいて、ベニューまでのルートを決定することと、ここで、決定されたルートが、第1のスケジュールされた時間の後の、および、第2のスケジュールされた時間におけるまたはその前の時間期間内の、ベニューへの乗客の到着のために構成された、
を含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0153】
[0131]本明細書で使用される、項目のリスト「のうちの少なくとも1つ」を指す句は、単一のメンバーを含む、それらの項目の任意の組合せを指す。一例として、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、a-b、a-c、b-c、およびa-b-cを包含するものとする。
【0154】
[0132]本明細書で開示された実装形態に関して説明された様々な例示的な論理、論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムプロセスは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実装され得る。ハードウェアとソフトウェアの互換性が、概して機能に関して説明され、上記で説明された様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路およびプロセスにおいて示された。そのような機能がハードウェアで実装されるのかソフトウェアで実装されるのかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。
【0155】
[0133]本明細書で開示された態様に関して説明された様々な例示的な論理、論理ブロック、モジュールおよび回路を実装するために使用される、ハードウェアおよびデータ処理装置は、汎用シングルチップまたはマルチチッププロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明された機能を実施するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実施され得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ、あるいは任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサはまた、(DSPとマイクロプロセッサとの組合せなどの)コンピューティングデバイスの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは任意の他のそのような構成として実装され得る。いくつかの実装形態では、特定のプロセスおよび方法は、所与の機能に固有である回路によって実施され得る。
【0156】
[0134]1つまたは複数の態様では、説明された機能は、本明細書で開示された構造を含むハードウェア、デジタル電子回路、コンピュータソフトウェア、ファームウェア、およびそれらの上記構造の構造的等価物において、またはそれらの任意の組合せにおいて実装され得る。また、本明細書で説明された主題の実装形態は、1つまたは複数のコンピュータプログラムとして、すなわち、データ処理装置が実行するためにコンピュータ記憶媒体上に符号化された、またはデータ処理装置の動作を制御するための、コンピュータプログラム命令の1つまたは複数のモジュールとして、実装され得る。
【0157】
[0135]ソフトウェアで実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとして、コンピュータ可読媒体上に記憶されるか、またはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。本明細書で開示された方法またはアルゴリズムのプロセスは、コンピュータ可読媒体上に存在し得るプロセッサ実行可能ソフトウェアモジュールで実装され得る。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所にコンピュータプログラムを転送することを可能にされ得る任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体とコンピュータ通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を含み得る。また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれ得る。本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)、およびBlu-ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。さらに、方法またはアルゴリズムの動作は、コンピュータプログラム製品に組み込まれ得る、機械可読媒体およびコンピュータ可読媒体上のコードおよび命令の1つまたは任意の組合せ、あるいはそのセットとして存在し得る。
【0158】
[0136]本開示で説明された実装形態への様々な修正は当業者には容易に明らかであり得、本明細書で定義された一般原理は、本開示の趣旨または範囲から逸脱することなく他の実装形態に適用され得る。したがって、特許請求の範囲は、本明細書で示された実装形態に限定されるものではなく、本開示と、本明細書で開示された原理および新規の特徴とに一致する、最も広い範囲を与えられるべきである。
【国際調査報告】