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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-17
(54)【発明の名称】ゴルフレッスン提供装置
(51)【国際特許分類】
   A63B 69/36 20060101AFI20240110BHJP
   A63B 71/06 20060101ALI20240110BHJP
【FI】
A63B69/36 541P
A63B69/36 541W
A63B71/06 U
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023534403
(86)(22)【出願日】2022-10-14
(85)【翻訳文提出日】2023-06-01
(86)【国際出願番号】 KR2022015549
(87)【国際公開番号】W WO2023090650
(87)【国際公開日】2023-05-25
(31)【優先権主張番号】10-2021-0159680
(32)【優先日】2021-11-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ZIGBEE
2.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】523208235
【氏名又は名称】ジーエスピーアイ カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】GSPI CO.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】50,Techno 8-ro Yuseong-gu Daejeon 34028,Republic of Korea
(71)【出願人】
【識別番号】523208246
【氏名又は名称】エスビーエス メディアネット カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SBS Medianet CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】82,Sangamsan-ro Mapo-gu Seoul 03926,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】イ、サン ボク
(72)【発明者】
【氏名】チェ、ホン ラク
(57)【要約】
使用者がゴルフクラブで打ったゴルフボールを撮影するカメラ部と、前記ゴルフボールの球質によるゴルフレッスンデータを記憶するメモリと、前記カメラ部により撮影されたゴルフボールの画像を分析して前記ゴルフボールの球質を導出し、前記ゴルフボールの球質によるゴルフレッスンデータを前記メモリから読み出して前記使用者に提供するプロセッサと、を含むゴルフレッスン提供装置を提供す。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者がゴルフクラブで打ったゴルフボールを撮影するカメラ部と、
前記ゴルフボールの球質によるゴルフレッスンデータを記憶するメモリと、
前記カメラ部により撮影されたゴルフボールの画像を分析して前記ゴルフボールの球質を導出し、前記ゴルフボールの球質によるゴルフレッスンデータを前記メモリから読み出して前記使用者に提供するプロセッサと、
を含む
ことを特徴とするゴルフレッスン提供装置。
【請求項2】
前記カメラ部は、表面にマーキング(marking)が形成された前記ゴルフボールを撮影し、
前記プロセッサは、前記カメラ部により撮影された前記ゴルフボールの画像を分析して、前記マーキングの回転情報に基づいて、前記ゴルフボールの球質を導出する
請求項1に記載のゴルフレッスン提供装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、前記カメラ部により撮影された前記ゴルフボールの画像を分析して、前記ゴルフボールの移動軌跡及び前記マーキングの回転情報に基づいて、前記ゴルフボールの球質を導出する
請求項2に記載のゴルフレッスン提供装置。
【請求項4】
前記ゴルフレッスンデータは、実際のプロゴルファーによるレッスンコンテンツに関するものであり、
前記プロセッサは、前記ゴルフレッスンデータを前記使用者に提供した後、前記使用者が打ったゴルフボールの画像を分析して、前記ゴルフボールの球質の変化をチェックする
請求項1に記載のゴルフレッスン提供装置。
【請求項5】
使用者及びゴルフボールが載置されるプレート(plate)と、前記プレートと連結されて前記プレートの形状を変形させるアクチュエータとを有する可変型プレート部をさらに含み、
前記プロセッサは、ゴルフコースの地形情報に基づいて前記アクチュエータを制御することで前記プレートの形状変形を制御し、前記ゴルフコースの地形情報によるゴルフレッスンデータを前記メモリから読み出して前記使用者に提供する
請求項1に記載のゴルフレッスン提供装置。
【請求項6】
前記カメラ部は、前記使用者が前記プレート上においてゴルフクラブで打った前記ゴルフボールを撮影し、
前記プロセッサは、前記カメラ部により撮影されたゴルフボールの画像を分析して前記ゴルフボールの軌跡を導出し、
前記ゴルフコースの地形情報及び前記ゴルフボールの軌跡によるゴルフレッスンデータを前記メモリから読み出して、前記使用者に提供する
請求項5に記載のゴルフレッスン提供装置。
【請求項7】
前記ゴルフコースの地形情報は、前記アクチュエータのシリンダーに印加される油圧または空気圧の大きさに関する情報を含む
請求項6に記載ゴルフレッスン提供装置。
【請求項8】
前記ゴルフレッスンデータは、前記使用者が前記プレート上で使用したピッチングウェッジ(pitching wedge)、アプローチウェッジ(approach wedge)およびサンドウェッジ(sand wedge)のうちのいずれか一つを用いたゴルフレッスンデータを含む
請求項6に記載ゴルフレッスン提供装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴルフレッスン提供装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ゴルフ人口の増加に伴い、ゴルフレッスンを受けたいと思っているゴルファーも増えている。
【0003】
既存のゴルフレッスンは実際の講師によってオフラインで実施されていたが、レッスン料の上昇や時間及び空間的制約などの限界があった。
【0004】
したがって、時間的・空間的制約を克服できる、使用者に適したゴルフレッスンへの需要が高まっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】韓国公開特許10-2018-0066484(公開日2018年06月19日)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の実施形態に係るゴルフレッスン提供装置は、使用者に応じたゴルフレッスンを提供するためのものである。
【0007】
本出願の課題は、以上で言及した課題に制限されず、言及されていない他の課題は、下記の記載から当業者に明確に理解できるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様では、使用者がゴルフクラブで打ったゴルフボールを撮影するカメラ部と、前記ゴルフボールの球質によるゴルフレッスンデータを記憶するメモリと、前記カメラ部により撮影されたゴルフボールの画像を分析して前記ゴルフボールの球質を導出し、前記ゴルフボールの球質によるゴルフレッスンデータを前記メモリから読み出して前記使用者に提供するプロセッサと、を備えるゴルフレッスン提供装置を提供する。
【0009】
前記カメラ部は、表面にマーキング(marking)が形成された前記ゴルフボールを撮影し、前記プロセッサは、前記カメラ部により撮影された前記ゴルフボールの画像を分析して、前記マーキングの回転情報に基づいて、前記ゴルフボールの球質を導出することができる。
【0010】
前記プロセッサは、前記カメラ部により撮影された前記ゴルフボールの画像を分析して、前記ゴルフボールの移動軌跡及び前記マーキングの回転情報に基づいて、前記ゴルフボールの球質を導出することができる。
【0011】
前記ゴルフレッスンデータは、実際のプロゴルファーによるレッスンコンテンツに関するものであり、前記プロセッサは、前記ゴルフレッスンデータを前記使用者に提供した後、前記使用者が打ったゴルフボールの画像を分析して、前記ゴルフボールの球質の変化をチェックすることができる。
【0012】
本発明の一態様に係るゴルフレッスン提供装置は、使用者及びゴルフボールが載置されるプレート(plate)と、前記プレートと連結され、前記プレートの形状を変形させるアクチュエータとを有する可変型プレート部をさらに含み、前記プロセッサは、ゴルフコースの地形情報に基づいて前記アクチュエータを制御することで前記プレートの形状変形を制御し、前記ゴルフコースの地形情報によるゴルフレッスンデータを前記メモリから読み出して前記使用者に提供することができる。
【0013】
前記カメラ部は、前記使用者が前記プレート上においてゴルフクラブで打った前記ゴルフボールを撮影し、前記プロセッサは、前記カメラ部により撮影されたゴルフボールの画像を分析して前記ゴルフボールの軌跡を導出し、前記ゴルフコースの地形情報及び前記ゴルフボールの軌跡によるゴルフレッスンデータを前記メモリから読み出して、前記使用者に提供することができる。
【0014】
前記ゴルフコースの地形情報は、前記アクチュエータのシリンダーに印加される油圧または空気圧の大きさに関する情報を含んでいてもよい。
【0015】
前記ゴルフレッスンデータは、前記使用者が前記プレート上で使用するピッチングウェッジ(pitching wedge)、アプローチウェッジ(approach wedge)およびサンドウェッジ(sand wedge)のうちのいずれか一つを用いたゴルフレッスンデータを含んでいてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施形態に係るゴルフレッスン提供装置の一例を示す図である。
図2】本発明の実施形態に係るゴルフレッスン提供装置の設置の一例を示す図である。
図3】ゴルフボールの球質の一例を示す図である。
図4】マーキングされたゴルフボールの回転に基づくボール球質の一例を示す図である。
図5】ゴルフボールの軌跡導出方法の一例を説明するための図である。
図6】本発明の実施形態に係るゴルフレッスン提供装置の可変型プレート部を示す図である。
図7】本発明の実施形態に係るゴルフレッスン提供装置の可変型プレート部を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。但し、添付図面は、本発明の内容をより容易に開示するために説明されるものに過ぎず、本発明の範囲が添付図面の範囲に限定されるものではないことは、この技術分野における通常の知識を有する者であれば容易に理解できる。
【0018】
また、本出願で使用した用語は、単に特定の実施形態を説明するために使用されたものであって、本発明を限定することを意図するものではない。単数の表現は、文脈上、明白に異なる意味をもたない限り複数の表現を含む。
【0019】
本出願において、「含む(備える)」または「有する」などの用語は、明細書上に記載された特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものの存在を指定するものであって、一つまたはそれ以上の他の特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものの存在または追加の可能性を予め排除しない。
【0020】
本開示の様々な実施形態に係るゴルフレッスン提供装置は、例えば、スマートフォン(smartphone)、タブレットPC(tablet personal computer)、携帯電話(mobile phone)、デスクトップPC(desktop personal computer)、ラップトップPC(laptop personal computer)、ネットブックコンピュータ(netbook computer)、ワークステーション(workstation)、サーバー、またはウェアラブルデバイス(wearable device)(例えば、スマートメガネ、ヘッドマウントデバイス(head-mounted-device:HMD)、電子衣服、及びスマートウォッチ(smart watch))のうちの少なくとも一つを含んでいてもよい。
【0021】
ある実施形態において、ゴルフレッスン提供装置は、スマート家電製品(smart home appliance)であってもよい。スマート家電製品は、例えば、テレビ、DVD(digital video disk)プレーヤー、ブルーレイプレーヤー、オーディオ、セットトップボックス(set-top box)、ホームオートメーションコントロールパネル(home automation control panel)、セキュリティコントロールパネル(security control panel)、TVボックス(例えば、Samsung HomeSync(商標)、AppleTV(商標)、またはグーグルTV(商標))、及びゲームコンソール(例えば、Xbox(商標)、PlayStation(商標))のうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0022】
ある実施形態において、ゴルフレッスン提供装置は、建物/構造物の一部、電子ボード(electronic board)、電子署名受信装置(electronic signature receiving device)、プロジェクター(projector)のうちの少なくとも一つを含んでもよい。様々な実施形態において、ゴルフレッスン提供装置は、上述の様々な装置のうちの一つ又はそれ以上の組み合わせであってもよい。ある実施形態に係るゴルフレッスン提供装置は、フレキシブルな電子装置であってもよい。また、本開示の実施形態に係るゴルフレッスン提供装置は、上述の機器に限定されず、技術開発による新しい電子装置を含み得る。
【0023】
以下、添付図面を参照して、本発明の様々な実施形態に係るゴルフレッスン提供装置について説明する。本明細書において、用語「使用者」は、ゴルフレッスン提供装置を使用する人又はゴルフレッスン提供装置を使用する装置(例:人工知能電子装置)を指すことができる。
【0024】
図1は、本発明の実施形態に係るゴルフレッスン提供装置の一例を示す図である。図1を参照して、本発明の様々な実施形態における、ネットワーク環境内のゴルフレッスン提供装置101が説明される。
【0025】
ゴルフレッスン提供装置101は、プロセッサ120及びメモリ130を含み、バス、入出力インタフェース150、ディスプレイ160、及び通信インタフェース170のうちの少なくとも一つをさらに含んでもよい。ある実施形態では、ゴルフレッスン提供装置101は、上記の構成要素のうち少なくとも一つを省略してもよいし、付加的に他の構成要素をさらに備えてもよい。
【0026】
バス110は、例えば、構成要素を互いに接続し、構成要素の間の通信(例:制御メッセージ及び/又はデータ)を伝達する回路を含んでもよい。
【0027】
プロセッサ120は、マイクロコントローラユニット(MCU:Micro Controller Unit)、中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)、アプリケーションプロセッサ(AP:Application Processor)、通信プロセッサ(CP:Communication Processor)、画像処理装置(GPU:Graphic Processing Unit)、及びデータ処理装(DPU:Data Processing Unit)のうち一つまたはそれ以上を含んでいてもよい。プロセッサ120は、例えば、ゴルフレッスン提供装置101の少なくとも一つの他の構成要素の制御及び/又は通信に関する演算やデータ処理を実行することができる。
【0028】
メモリ130は、揮発性及び/又は不揮発性メモリを含んでいてもよい。例えば、揮発性メモリはRAMを含んでいてもよく、不揮発性メモリ(非揮発性メモリ)は、ROM、HDD、ODD、SDD、及びフラッシュメモリのうちの少なくとも一つを含んでいてもよいが、これらに限定されるものではない。
【0029】
メモリ130は、例えば、ゴルフレッスン提供装置101の少なくとも一つの他の構成要素に関わるロジック、コマンド及びデータを記憶し得る。一実施形態によれば、メモリ130は、ソフトウェア及び/又はプログラム140を格納することができる。
【0030】
入出力インタフェース150は、例えば、使用者または他の外部機器から入力されたコマンドまたはデータを、ゴルフレッスン提供装置101の他の構成要素(ら)に伝達できるインタフェースとして機能してもよい。また、入出力インタフェース150は、ゴルフレッスン提供装置101の他の構成要素から受信したコマンドまたはデータを、使用者または他の外部機器に出力することができる。例えば、入出力インタフェース150としては、シリアルポート、パラレルポート、PS/2、ADB、SCSI、USB、HDMI(登録商標)、DVI-I、サンダーボルトが挙げられるが、これらに限定されない。
【0031】
ディスプレイ160は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ、微小電気機械システム(microelectromechanical systems(MEMS))ディスプレイ、電子ペーパー(electronic paper)ディスプレイ、及びビームプロジェクタ(beam projector)のうちの少なくとも一つを含んでいてもよい。ディスプレイ160は、例えば、各種コンテンツ(例:テキスト、画像、ビデオ、アイコン、またはシンボルなど)を使用者に表示することができる。ディスプレイ160は、タッチスクリーンを含み得、例えば、電子ペン、又は使用者の身体の一部を用いたタッチ、ジェスチャー、近接、又はホバリング入力を受信することができる。
【0032】
通信インタフェース170は、例えば、ゴルフレッスン提供装置101と外部装置(例:外部電子装置またはサーバー)との間の通信を設定することができる。例えば、通信インタフェース170は、無線通信または有線通信を介してネットワーク162に接続されて外部装置(例:外部電子装置またはサーバー)と通信することができる。
【0033】
無線通信は、例えば、ブルートゥース(登録商標)通信プロトコル、NFC通信プロトコル、ZigBee通信プロトコル、Wi-Fi通信プロトコル、及びセルラー通信プロトコルのうちの少なくとも一つを使用してもよいが、これらに限定されるものではない。セルラー通信プロトコルは、例えば、LTE、LTE-A、CDMA、WCDMA(登録商標)、UMTS、WiBro、GSM、及びIMT-2020のうちの少なくとも一つを使用してもよいが、これらに限定されるものではない。
【0034】
有線通信は、例えば、有線LANカード、ユニバーサルシリアルバス(USB:universal serial bus)、高品位マルチメディアインタフェース(HDMI(登録商標):high definition multimedia interface)、推奨規格232(RS-232:recommended standard 232)、及び従来型アナログ電話回線サービス(POTS:plain old telephone service)のうちの少なくとも一つを含んでもよいが、これらに限定されるものではない。
【0035】
ネットワーク162は、LAN、WAN、インターネット、イントラネット、電話ネットワーク(telephone network)、移動体通信ネットワーク、及びブロックチェーンのうちの少なくとも一つを含んでもよいが、これらに限定されるものではない。
【0036】
カメラ部180は、CCDまたはCMOS等の撮像素子を含めて、被写体のデジタル画像データを生成することができる。
【0037】
次に、図面を参照して、本発明の実施形態に係るゴルフレッスン提供装置101について説明する。
【0038】
図2は、本発明の実施形態に係るゴルフレッスン提供装置101の設置の一例を示す。図2は、本発明の実施形態に係るゴルフレッスン提供装置101がスクリーンゴルフ場に設置されていることを示しているが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、本発明の実施形態に係るゴルフレッスン提供装置101は、ゴルフ練習場やゴルフフィッティングセンター(golf fitting center)などに設置されてもよい。
【0039】
カメラ部180は、使用者がゴルフクラブで打ったゴルフボールを撮影する。また、カメラ部180のシャッタースピードを設定し、高速で飛行するゴルフボールを撮影してもよい。カメラ部180は、一つのカメラを含んでもよく、複数のカメラを含んでもよい。カメラ部180が複数のカメラを含む場合、これら複数のカメラが互いに同期してもよい。
【0040】
メモリ130は、ゴルフボールの球質によるゴルフレッスンデータを記憶する。例えば、図3に示すように、ゴルフボールの球質別にゴルフボールの移動軌跡が変わることがある。本発明は、図3の球質の種類に限定されず、本発明における球質は、これらより少なくてもまたは多くてもよい。
【0041】
このようなゴルフボールの球質は、ゴルフクラブとゴルフボールとの間のインパクト瞬間のゴルフクラブのフェース(face)角によって変わり得る。ゴルフボールのインパクトの瞬間のゴルフクラブのフェース(face)角が使用者のゴルフクラブのスイング軌道によって変わるので、ゴルフボールの球質によるゴルフレッスンデータは、使用者のゴルフクラブのスイング軌道を矯正するためのゴルフレッスンデータを含んでいてもよい。
【0042】
このようなゴルフレッスンデータは、画像データ及びサウンドデータの少なくとも一つを含んでいてもよい。画像データは、上述したディスプレイを介して表示され、サウンドデータを処理するためのスピーカ190をさらに含んでいてもよい。
【0043】
プロセッサ120は、バスを介してメモリ130に接続してもよく、通信インタフェース170を介してメモリ130にリモート接続してもよい。
【0044】
プロセッサ120は、カメラ部180により撮影されたゴルフボールの画像を分析することにより、ゴルフボールの球質を導出し、メモリ130からボール球質によるゴルフレッスンデータを読み出し、使用者に提供する。
【0045】
マーキングは、ゴルフボールの球質を導出するためにゴルフボールの表面上に形成されうる。マーキングは、ドットやラインの形態であってもよいが、これらに限定されるものではない。
【0046】
カメラ部180は、表面にマーキング(marking)が施されたゴルフボールを撮影し、プロセッサ120は、カメラ部180によって撮影されたゴルフボールの画像を分析して、マーキングの回転情報に基づいて、ゴルフボールの球質を導出することができる。
【0047】
カメラ部180が、毎秒60フレームのゴルフボールの画像を生成する場合には、プロセッサ120は、毎秒60フレームのゴルフボールの画像を分析することによってマーキングの移動を導出することができる。マーキングの移動はゴルフボールの回転によるものであるため、プロセッサ120は、マーキングの移動を導出することにより、ゴルフボールの回転情報を導出することができる。
【0048】
この場合、ゴルフボールの回転情報は、ゴルフボールの回転方向に関する情報およびゴルフボールの回転軸に関する情報を含んでもよい。さらに、ゴルフボールの回転情報は、ゴルフボールの回転速度に関する情報をさらに含み得る。
【0049】
例えば、図4は、後方から撮影した、飛んでいるゴルフボールの画像を示している。図4に示すように、マーキングが上から下に移動するため、ゴルフボールが上から下に回転することが分かる。この例では、図4の左側に示すように、マーキングの移動軌跡は左に傾いているので、プロセッサ120は、ゴルフボールの回転軸も左に傾いていると導出することができる。
【0050】
また、図4の右側に示すように、マーキングの移動軌跡が右に傾いているので、プロセッサ120は、ゴルフボールの回転軸が右に傾いていることを導出することができる。
【0051】
プロセッサ120は、ゴルフボールの画像の分析により、ゴルフボールの回転情報(例えば、回転方向及び回転軸に関する情報)を導出し、この回転情報に基づいて、ゴルフボールの球質がドロー(draw)及びフェード(fade)であることを導出することができる。
【0052】
プロセッサ120は、メモリ130に接続して、ドロー(draw)およびフェード(fade)に対するゴルフレッスンデータを読み出して処理することができる。これにより、使用者には、ドロー(draw)およびフェード(fade)に関するゴルフレッスンを提供することができる。
【0053】
プロセッサ120は、使用者が所望するボール球質と、使用者がゴルフクラブで打ったゴルフボールの実際の球質とに基づいてゴルフレッスンデータを選択することができる。例えば、使用者が所望するボール球質がストレートであり、実際のゴルフボールの球質がフェードである場合には、プロセッサ120は、フェード球質をストレート球質に矯正するためのゴルフレッスンデータを選択してもよい。
【0054】
上述したように、カメラ部180が、毎秒60フレームでゴルフボール画像を生成することが説明されているが、これは単なる一例に過ぎず、本発明のカメラ部180は、毎秒60フレームよりも少ない数または多い数のフレームで画像を生成することができる。
【0055】
また、図4は、ドロー及びフェードのボール球質を示しているが、これは単なる一例に過ぎず、本発明は、ドロー及びフェードのボール球質に限定されるものではない。
【0056】
一方、プロセッサ120は、カメラ部180によって撮影されたゴルフボールの画像を分析することにより、ゴルフボールの移動軌跡およびマーキングの回転情報に基づいて、ゴルフボールの球質を導出することができる。
【0057】
図3を参照して上述したように、ゴルフボールの球質によってゴルフボールの移動軌跡が変わることがある。本発明は、ゴルフボールの回転情報のみならず、ゴルフボールの移動軌跡を導出することによって、使用者のボール球質をより正確に導出することができる。
【0058】
例えば、図5に示すように、カメラ部180は、X-Y平面におけるゴルフボールの位置変化の画像、およびY-Z平面におけるゴルフボールの位置変化の画像を生成することができる。X-Y平面における画像は、天井など、ゴルフボールの上側に設置されるカメラ部180によって撮影されてもよく、Y-Z平面における画像は、ゴルフボールの一側に設置されるカメラ部180によって撮影されてもよい。
【0059】
プロセッサ120は、X-Y平面における画像およびY-Z平面における画像を処理することで、ゴルフボールのX-Y-Z空間における座標変化を通じてゴルフボールの軌跡を導出することができる。
【0060】
これは、ゴルフボールの軌跡導出方法の一例に過ぎず、本発明がこれに限定されるものではなく、様々な方法によってゴルフボールの軌跡を導出することができる。例えば、カメラ部180は、使用者のスイングによってゴルフボールがスクリーンをヒットする位置をセンシングすることで、ゴルフボールの軌跡を導出することもできる。
【0061】
一方、ゴルフレッスンデータは、実際のプロゴルファーによるレッスンコンテンツに関するものであってもよい。
【0062】
ゴルフレッスンデータは、実際のプロゴルファーが行ったレッスンを視覚的情報および聴覚的情報として表現するものであるから、使用者はより信頼感をもってゴルフレッスンを受けることができる。
【0063】
この場合、使用者は、マウス、キーボードまたはタッチスクリーンなどの入力部(図示せず)を操作することによって、ディスプレイ160に表示された複数の実際のプロゴルファーの中から所望のプロゴルファーを選択することができる。これにより、プロセッサ120は、選択されたプロゴルファーに該当するゴルフレッスンデータをメモリ130から読み出し、使用者に提供することができる。
【0064】
入力部は、入出力インタフェース150に接続されてもよいし、通信インタフェース170を介してBluetooth通信を実行してもよいが、本発明は、これらに限定されるものではない。
【0065】
また、プロセッサ120は、ゴルフレッスンデータを使用者に提供した後、使用者が打ったゴルフボールの画像を分析して、ゴルフボールの球質の変化をチェックすることができる。
【0066】
使用者は、入力部を介して所望のボール球質を選択し、プロセッサ120は、使用者の初期選択球質をメモリ130に記憶することができる。使用者は、ゴルフクラブでゴルフボールを打ち、カメラ部180は、ゴルフボールを撮影することができる。プロセッサ120は、撮影されたゴルフボールの画像を分析してゴルフボールの球質を導出することができる。プロセッサ120は、前記初期選択球質と導出された球質とを比較して、導出された球質を初期選択球質に矯正するためのゴルフレッスンデータをメモリ130から読み出して使用者に提供することができる。その後、使用者は、ゴルフレッスンデータを参照して、ゴルフクラブでゴルフボールを再び打ち、カメラ部180は、ゴルフボールを2次撮影することができる。プロセッサ120は、2次撮影されたゴルフボールの画像を分析してボール球質の変化をチェックし、ゴルフボールの球質が初期選択球質に矯正されたか否かをチェックすることができる。
【0067】
一方、図6および図7に示すように、本発明の実施形態に係るゴルフレッスン提供装置101は、使用者およびゴルフボールが載置されるプレート(plate)305と、プレート305と連結されてプレート305の形状を変形させるアクチュエータ(actuator)310とを有する可変型プレート部300をさらに含んでいてもよい。また、 可変型プレート部300は、アクチュエータ310が設置されるフレーム部330を含んでいてもよい。
【0068】
プレート305は、アクチュエータ310によって変形及び復元できる弾性を有する素材から形成されており、プレート305の形状を変化させて曲面を形成することができる。したがって、ゴルフコースの地形情報に対応する曲面を実現することができる。
【0069】
アクチュエータ310は、空気圧、油圧または電気によって駆動可能であり、プロセッサ120は、アクチュエータ310に印加される空気圧、油圧または電気を制御可能である。
【0070】
図6に示すように、可変型プレート部300は、プレート305の4つのコーナーにそれぞれに設けられた4つのアクチュエータ310を含むが、本発明は、このようなアクチュエータ310の数及び設置位置に限定されるものではない。例えば、プレート305のコーナーにそれぞれアクチュエータ310が設けられ、プレート305の中央に別途のアクチュエータ310が設けられてもよい。これにより、可変型プレート部300は、プレート305の中央に加えられる荷重に耐えられるだけでなく、より多様なゴルフコースの地形情報をも実現することができる。
【0071】
図7に示すように,アクチュエータ310は、ピストン320を含み、フレーム部330とプレート305との間に回動可能に傾斜して設置されてもよい。ピストン320が引き出された場合、フレーム部330及びプレート305に対して形成されるアクチュエータ310の設置角度Hが次第に大きくなるようにアクチュエータ310を徐々に回転させ、アクチュエータ310を設置するプレート305の一部が徐々に上方に上昇するようにしてもよい。
【0072】
プロセッサ120は、ゴルフコースの地形情報に基づいてアクチュエータ310を制御してプレート305の形状変形を制御し、ゴルフコースの地形情報によるゴルフレッスンデータをメモリ130から読み出して使用者に提供することができる。
【0073】
ゴルフコースの地形情報は、実際のゴルフ場の地形に関する情報であってもよい。例えば、ゴルフコースの地形情報は、実際のゴルフ場のフィールド(field)の傾斜度や曲率に関する情報を含んでいてもよいが、これらに限定されるものではない。
【0074】
また、ゴルフコースの地形情報は、実際のゴルフ大会が行われたゴルフ場の地形に関する情報であってもよい。例えば、ゴルフコースの地形情報は、韓国男子プロゴルフツアー(KPGA)、韓国女子プロゴルフツアー(KLPGA)、米国男子プロゴルフツアー(PGA)、及び米国女子プロゴルフツアー(LPGA)のうちの少なくとも一つの大会が過去に行われたゴルフ場の地形情報であってもよい。
【0075】
これにより、使用者は、より臨場感のあるゴルフレッスンの提供を受けることができる。また、使用者は、実際にプレイしようとするゴルフ場と同様の状況で事前に練習することができる。
【0076】
一方、カメラ部180は、使用者がプレート305上においてゴルフクラブで打ったゴルフボールを撮影し、プロセッサ120は、カメラ部180により撮影されたゴルフボールの画像を分析してゴルフボールの軌跡を導出し、ゴルフコースの地形情報およびゴルフボールの軌跡によるゴルフレッスンデータをメモリ130から読み出して使用者に提供することができる。
【0077】
例えば、ゴルフのショートゲーム(short game)は、短い距離でのゲームを意味し、使用者は、ショートゲームにおいて短い距離でのクラブ(例えば、ピッチングウェッジ、アプローチウェッジまたはサンドウェッジなど)によるアプローチショット(approach shot)を行ってもよい。すなわち、ショートゲームは、30~80ヤードの距離内でピンにゴルフボールをできる限り近づけることである。
【0078】
ショートゲーム能力を向上させるためには、使用者はフィールドの地形を把握して、ゴルフボールを所望の領域に送る必要がある。本発明は、可変型プレート部300によってフィールドの地形と同様の曲面を実現することができ、ゴルフボールの軌跡を導出することによって、ゴルフボールが使用者の所望する領域にあるか否かを把握することができる。
【0079】
また、本発明は、ゴルフコースの地形情報およびゴルフボールの軌跡によるゴルフレッスンデータを使用者に提供することにより、使用者のショートゲーム能力を向上させることができる。ゴルフボールの軌道をどのように導き出すかについては、上記で詳細に説明したので、ここでは説明を省略する。
【0080】
また、本発明は、ゴルフコースの地形情報およびゴルフボールの軌跡だけでなく、ゴルフボールの球質によるゴルフレッスンデータを提供することもできる。ゴルフボールの球質及びボール球質の導出については、上記で詳細に説明したので、ここでは説明を省略する。
【0081】
本発明において、ゴルフレッスンデータは、前述したように、実際のプロゴルファーによるレッスンコンテンツであってもよく、これについては上記で詳細に説明したので、ここでは説明を省略する。
【0082】
一方、ゴルフコースの地形情報は、アクチュエータ310のシリンダーに印加される油圧または空気圧の大きさに関する情報を含むことができる。上述したように、プレート305の形状は、ピストンの引き出された長さに応じて決定されてもよい。したがって、ゴルフコースの地形情報は、アクチュエータ310のシリンダーに印加される油圧または空気圧の大きさに関する情報を含むことができる。
【0083】
一方、ゴルフレッスンデータは、使用者がプレート305上で使用するピッチングウェッジ(pitching wedge)、アプローチウェッジ(approach wedge)およびサンドウェッジ(sand wedge)のうちのいずれか1つを用いたゴルフレッスンデータを含むことができる。
【0084】
上述したように、使用者は、ショートゲームにおいてピッチングウェッジ、アプローチウェッジ及びサンドウェッジのような短い距離でのクラブを使用できるので、ゴルフレッスンデータもこのようなクラブの正しい使用に関するものであってもよい。
【0085】
使用者は、入力部を介して、自身が使用するショートゲーム用クラブを設定することができ、プロセッサ120は、設定された使用者のショートゲーム用クラブに該当するゴルフレッスンデータを、メモリ130から読み出して使用者に提供することができる。
【0086】
以上、本発明による実施形態について説明したが、前述した実施形態以外にも本発明がその趣旨や範疇から逸脱することなく他の特定の形態に具体化され得るという事実は、該当技術に通常の知識を有する者にとって自明なものである。したがって、上述した実施形態は、制限的なものではなく、例示的なものとして見なされなければならず、これによって、本発明は、上述した説明に限定されず、添付の請求項の範疇及びその同等範囲内で変更されることもできる。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】