IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ グリー エレクトリック アプライアンシーズ インク オブ ズーハイの特許一覧

<>
  • 特表-送風構造及びファン 図1
  • 特表-送風構造及びファン 図2
  • 特表-送風構造及びファン 図3
  • 特表-送風構造及びファン 図4
  • 特表-送風構造及びファン 図5
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-17
(54)【発明の名称】送風構造及びファン
(51)【国際特許分類】
   F04D 25/08 20060101AFI20240110BHJP
   F04D 25/10 20060101ALI20240110BHJP
【FI】
F04D25/08 307A
F04D25/10 302H
F04D25/10 302L
F04D25/10 302Q
F04D25/10 301E
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023534729
(86)(22)【出願日】2021-11-05
(85)【翻訳文提出日】2023-07-06
(86)【国際出願番号】 CN2021129028
(87)【国際公開番号】W WO2022160844
(87)【国際公開日】2022-08-04
(31)【優先権主張番号】202110104492.9
(32)【優先日】2021-01-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】512306405
【氏名又は名称】グリー エレクトリック アプライアンシーズ インク オブ ズーハイ
【氏名又は名称原語表記】GREE ELECTRIC APPLIANCES, INC. OF ZHUHAI
【住所又は居所原語表記】Qianshan Jinji West Road,Zhuhai, Guangdong, 519070, P.R. CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】110000291
【氏名又は名称】弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】申 志強
(72)【発明者】
【氏名】王 勇
(72)【発明者】
【氏名】馮 爽
(72)【発明者】
【氏名】王 季彦
(72)【発明者】
【氏名】范 瑞鵬
【テーマコード(参考)】
3H130
【Fターム(参考)】
3H130AA13
3H130AB06
3H130AB13
3H130AB26
3H130AB52
3H130AC25
3H130AC30
3H130BA95A
3H130BA95H
3H130BA97A
3H130BA97H
3H130BA98A
3H130BA98H
3H130CA05
3H130CA26
3H130CA29
3H130DE14X
3H130DF04X
3H130DF05X
3H130DF06X
3H130DF07X
3H130DF08X
3H130EA04A
3H130EA04H
3H130EA07A
3H130EA07H
(57)【要約】
送風構造及びファンであって、送風構造は、本体(100)と、ベース(200)と、コントロールパネル(300)と、第2駆動部材(410)と、第1駆動部材(420)とを備え、本体はベースに回転可能に接続され、コントロールパネルは本体上に設けられ、第2駆動部材は送風通路内に設けられ、第1駆動部材は本体に接続され、第1駆動部材はベースに対する本体の回転角度を調整するように構成され、コントロールパネルは、第2駆動部材及び第1駆動部材とに電気的に接続され、上記送風構造では、コントロールパネルと、第2駆動部材、第1駆動部材との間に電気的に接続されるように構成されるリードは本体内のみで引き回され、本体とベースとの接続箇所を通過する必要がなく、リードの長さを短くし、引き回しを簡略化し、製造や組み立てのコストを低減することができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
送風構造であって、本体と、ベースと、コントロールパネルと、第1駆動部材とを備え、前記本体に送風通路が設けられ、前記本体は前記ベースに回転可能に接続され、前記コントロールパネルは前記本体上に設けられ、前記第1駆動部材は前記本体に接続され、前記第1駆動部材は前記ベースに対する前記本体の回転角度を調整するように構成され、前記コントロールパネルは前記第1駆動部材に電気的に接続される送風構造。
【請求項2】
第2駆動部材をさらに備え、前記第2駆動部材は前記送風通路内に設けられ、前記コントロールパネルは前記第2駆動部材に電気的に接続される請求項1に記載の送風構造。
【請求項3】
第1リードをさらに備え、前記第1リードの両端は、それぞれ前記第2駆動部材、前記コントロールパネルに電気的に接続され、前記第2駆動部材と前記送風通路の内壁との間に支持部材が設けられ、前記支持部材の両端は、それぞれ前記第2駆動部材及び前記送風通路の内壁に接続され、前記支持部材内に引き回し通路が設けられ、前記第1リードは前記引き回し通路に貫設される請求項2に記載の送風構造。
【請求項4】
第2リードをさらに備え、前記第2リードの両端は、それぞれ前記第1駆動部材及び前記コントロールパネルに電気的に接続され、前記第1リード及び前記第2リードはそれぞれ前記コントロールパネルの両側に設けられる請求項3に記載の送風構造。
【請求項5】
前記本体内には前記第1リードを固定するためのガイド溝及び/又はバックルが設けられる請求項3に記載の送風構造。
【請求項6】
フロントファンハウジング及びリアファンハウジングをさらに備え、前記フロントファンハウジング及びリアファンハウジングは、前記送風通路の吸気口及び排気口にそれぞれ設けられ、前記フロントファンハウジングには第1換気口が設けられ、前記リアファンハウジングには第2換気口が設けられ、前記第1換気口の形状は前記第2換気口の形状に適合する請求項2に記載の送風構造。
【請求項7】
前記第2駆動部材と前記送風通路の内壁との間に接続部材が設けられ、前記接続部材は前記第1換気口又は前記第2換気口の形状に適合する請求項6に記載の送風構造。
【請求項8】
前記接続部材は螺旋状である請求項7に記載の送風構造。
【請求項9】
第3駆動部材及び台座をさらに備え、前記ベースは前記台座と回転可能に係合し、前記第3駆動部材は前記台座に対して前記ベースを回転駆動するように構成される請求項1に記載の送風構造。
【請求項10】
第3リードをさらに備え、前記ベースと前記本体との接続箇所にリード通路が設けられ、前記第3リードは前記リード通路に貫設され、前記第3リードの一端が前記本体内に設けられて前記コントロールパネルに電気的に接続され、前記第3リードの他端が前記ベース内に設けられて前記第3駆動部材に電気的に接続される請求項9に記載の送風構造。
【請求項11】
前記ベースは、間隔を置いて設けられる第1分体及び第2分体を備え、前記第1分体及び前記第2分体はそれぞれ前記本体の両側に回転可能に接続され、前記第1駆動部材は前記第1分体と前記本体との間に設けられ、前記リード通路は前記第2分体と前記本体との接続箇所に設けられる請求項10に記載の送風構造。
【請求項12】
第1アダプタ及び第2アダプタをさらに備え、前記第1アダプタは前記本体に接続され、前記第2アダプタは前記第2分体に接続され、前記第2アダプタは前記第1アダプタに貫設されて前記第1アダプタと回転可能に係合し、前記リード通路は前記第2アダプタ内に設けられる請求項11に記載の送風構造。
【請求項13】
第3アダプタ及び第4アダプタをさらに備え、前記第4アダプタは前記第1分体に接続され、前記第4アダプタは前記第3アダプタに貫設されて前記第3アダプタと回転可能に係合し、前記第3アダプタは前記第1駆動部材に接続され、前記第1駆動部材は前記本体に接続され、前記第1駆動部材の出力軸は前記第4アダプタに接続される請求項11に記載の送風構造。
【請求項14】
前記第3駆動部材は前記ベースの前記台座に近い端に設けられ、前記第3駆動部材の出力軸は前記台座に接続される請求項9に記載の送風構造。
【請求項15】
前記本体は接続された風路部材及びケーシングを備え、前記風路部材は前記送風通路を画定し、前記ケーシングは前記風路部材の前記送風通路から離れる側に設けられ、前記ケーシングと前記風路部材との間は取り付け空間を画定し、前記コントロールパネルはコントローラを備え、前記コントローラは前記取り付け空間内に設けられる請求項1~14のいずれか1項に記載の送風構造。
【請求項16】
前記ケーシングは上部ハウジングと下部ハウジングとを備え、前記コントロールパネルは前記上部ハウジングに設けられる請求項15に記載の送風構造。
【請求項17】
前記コントロールパネルは前記コントローラに電気的に接続される遠隔制御受信機をさらに備え、前記ケーシング又は前記風路部材には前記遠隔制御受信機に対応して設けられた受信ポートが設けられる請求項16に記載の送風構造。
【請求項18】
前記コントロールパネルはボタンを備え、前記ケーシングには前記ボタンに対応して設けられた通過口が設けられる請求項15に記載の送風構造。
【請求項19】
前記コントロールパネルはボタンを備え、前記ケーシングには前記ボタンに対応して設けられた通過口が設けられ、前記コントロールパネルは前記コントローラに電気的に接続されるタッチ部品を備え、前記タッチ部品は前記ケーシングに設けられる請求項15に記載の送風構造。
【請求項20】
前記コントロールパネルは前記コントローラに電気的に接続されるタッチ部品を備え、前記タッチ部品は前記ケーシングに設けられる請求項15に記載の送風構造。
【請求項21】
前記コントロールパネルは前記コントローラに電気的に接続される表示灯を備え、前記ケーシングには前記表示灯に対応して設けられた退避口が設けられる請求項15に記載の送風構造。
【請求項22】
前記コントロールパネルは前記コントローラに電気的に接続されるディスプレイを備え、前記ディスプレイは前記ケーシングに設けられる請求項15に記載の送風構造。
【請求項23】
前記コントロールパネルは前記コントローラに電気的に接続される表示灯を備え、前記ケーシングには前記表示灯に対応して設けられた退避口が設けられ、
前記コントロールパネルは前記コントローラに電気的に接続されるディスプレイを備え、前記ディスプレイは前記ケーシングに設けられる請求項15に記載の送風構造。
【請求項24】
請求項1~23のいずれか1項に記載の送風構造を備えるファン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ファンの技術分野に関し、特に送風構造及びファンに関する。
【0002】
本開示は、2021年01月26日に中国特許庁に提出された、出願番号が202110104492.9、発明名称が「送風構造及びファン」である中国特許出願の優先権を主張しており、その全ての内容が援用によって本開示に組み込まれている。
【背景技術】
【0003】
科学技術が絶えず進歩することに伴い、様々な新しい冷凍・冷却装置が次々と登場しているが、ファンは空気の流れを増やすことができる装置として、価格やエネルギー消費量が低く、家電などの分野で依然として重要な役割を持っている。市場のファンの機能表示及び操作はほとんどシャーシやベースの上で、一般的な操作はすべて腰を曲げたり、しゃがんだりする必要があるため、ファンの操作と観察が不便であり、ファン内部の各箇所のモータはすべてモータのヘッドに近く、また、それらはすべてファンの異なる部分の接続箇所を通過する必要があるため、リードは引き回す時の距離が遠く、引き回しは比較的複雑である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これに鑑みて、本開示は、従来のファンにおけるリードの引き回し距離が長くて複雑であるという問題を克服し、引き回しを簡略化にし、リードの長さを短くすることができる送風構造及びファンを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
その技術方案は以下のとおりである。
送風構造であって、本体と、ベースと、コントロールパネルと、第1駆動部材とを備え、前記本体に送風通路が設けられ、前記本体は前記ベースに回転可能に接続され、前記コントロールパネルは前記本体上に設けられ、前記第1駆動部材は前記本体に接続され、前記第1駆動部材は前記ベースに対する前記本体の回転角度を調整するように構成され、前記コントロールパネルは前記第1駆動部材に電気的に接続される。
【0006】
一実施例では、第2駆動部材をさらに備え、前記第2駆動部材は前記送風通路内に設けられ、前記コントロールパネルは前記第2駆動部材に電気的に接続される。
【0007】
上記送風構造では、コントロールパネルは、ベースではなく本体上に設けられ、上記送風構造に対して機能調整等の操作及び観察を行う必要がある際には、ユーザは本体のコントロールパネル上で直接操作することができ、コントロールパネルがベース上に設けられるのに比べて、ユーザは、腰を曲げたり、しゃがんだりする必要がなく、操作及び観察がより容易になる。ユーザのユーザーエクスペリエンスを向上させることができる。コントロールパネルが本体上に設けられ、第2駆動部材は本体の設置領域内に位置し、第1駆動部材は本体に接続されるため、コントロールパネルと、第2駆動部材及び第1駆動部材との間に電気的に接続されるように構成されるリードは、本体内のみで引き回され、本体とベースとの接続箇所を通過する必要がなく、リードの長さを短くし、引き回しを簡略化し、生産や組み立てのコストを低減することができる。
【0008】
一実施例では、上記送風構造は第1リードをさらに備え、前記第1リードの両端は、それぞれ前記第2駆動部材、前記コントロールパネルに電気的に接続され、前記第2駆動部材と前記送風通路の内壁との間に支持部材が設けられ、前記支持部材の両端は、それぞれ前記第2駆動部材及び前記送風通路の内壁に接続され、前記支持部材内に引き回し通路が設けられ、前記第1リードは前記引き回し通路に貫設される。
【0009】
一実施例では、上記送風構造は第2リードをさらに備え、前記第2リードの両端は、それぞれ前記第1駆動部材及び前記コントロールパネルに電気的に接続され、前記第1リード及び前記第2リードはそれぞれ前記コントロールパネルの両側に設けられる。
【0010】
一実施例では、前記本体内には前記第1リードを固定するように構成されるガイド溝及び/又はバックルが設けられる。
【0011】
一実施例では、上記送風構造は、フロントファンハウジング及びリアファンハウジングをさらに備え、前記フロントファンハウジング及びリアファンハウジングは前記送風通路の吸気口及び排気口にそれぞれ設けられ、前記フロントファンハウジングには第1換気口が設けられ、前記リアファンハウジングには第2換気口が設けられ、前記第1換気口の形状は前記第2換気口の形状に適合する。
【0012】
一実施例では、前記第2駆動部材と前記送風通路の内壁との間に接続部材が設けられ、前記接続部材は前記第1換気口又は前記第2換気口の形状に適合する。
【0013】
一実施例では、前記接続部材は螺旋状である。
【0014】
一実施例では、上記送風構造は第3駆動部材及び台座をさらに備え、前記ベースは前記台座と回転可能に係合し、前記第3駆動部材は前記台座に対して前記ベースを回転駆動するように構成される。
【0015】
一実施例では、上記送風構造は第3リードをさらに備え、前記ベースと前記本体との接続箇所にリード通路が設けられ、前記第3リードは前記リード通路に貫設され、前記第3リードの一端が前記本体内に設けられて前記コントロールパネルに電気的に接続され、前記第3リードの他端が前記ベース内に設けられて前記第3駆動部材に電気的に接続される。
【0016】
一実施例では、前記ベースは、間隔を置いて設けられる第1分体及び第2分体を備え、前記第1分体及び前記第2分体はそれぞれ前記本体の両側に回転可能に接続され、前記第1駆動部材は前記第1分体と前記本体との間に設けられ、前記リード通路は前記第2分体と前記本体との接続箇所に設けられる。
【0017】
一実施例では、上記送風構造は、第1アダプタ及び第2アダプタをさらに備え、前記第1アダプタは前記本体に接続され、前記第2アダプタは前記第2分体に接続され、前記第2アダプタは前記第1アダプタに貫設されて前記第1アダプタと回転可能に係合し、前記リード通路は前記第2アダプタ内に設けられる。
【0018】
一実施例では、上記送風構造は、第3アダプタ及び第4アダプタをさらに備え、前記第4アダプタは前記第1分体に接続され、前記第4アダプタは前記第3アダプタに貫設されて前記第3アダプタと回転可能に係合し、前記第3アダプタは前記第1駆動部材に接続され、前記第1駆動部材は前記本体に接続され、前記第1駆動部材の出力軸は前記第4アダプタに接続される。
【0019】
一実施例では、前記第3駆動部材は前記ベースの前記台座に近い端に設けられ、前記第3駆動部材の出力軸は前記台座に接続される。
【0020】
一実施例では、前記本体は接続された風路部材及びケーシングを備え、前記風路部材は前記送風通路を画定し、前記ケーシングは前記風路部材の前記送風通路から離れる側に設けられ、前記ケーシングと前記風路部材との間は取り付け空間を画定し、前記コントロールパネルはコントローラを備え、前記コントローラは前記取り付け空間内に設けられる。
【0021】
一実施例では、前記ケーシングは上部ハウジングと下部ハウジングとを備え、前記コントロールパネルは前記上部ハウジングに設けられる。
【0022】
一実施例では、前記コントロールパネルは前記コントローラに電気的に接続される遠隔制御受信機をさらに備え、前記ケーシング又は前記風路部材には前記遠隔制御受信機に対応して設けられた受信ポートが設けられる。
【0023】
一実施例では、前記コントロールパネルはボタンを備え、前記ケーシングには前記ボタンに対応して設けられた通過口が設けられ、及び/又は前記コントロールパネルは前記コントローラに電気的に接続されるタッチ部品を備え、前記タッチ部品は前記ケーシングに設けられる。
【0024】
一実施例では、前記コントロールパネルは前記コントローラに電気的に接続される表示灯を備え、前記ケーシングには前記表示灯に対応して設けられた退避口が設けられ、及び/又は、前記コントロールパネルは前記コントローラに電気的に接続されるディスプレイを備え、前記ディスプレイは前記ケーシングに設けられる。
【0025】
上記のいずれか1項に記載の送風構造を備えるファン。
【発明の効果】
【0026】
上記ファンでは、コントロールパネルは、ベースではなく本体上に設けられ、上記送風構造に対して機能調整等の操作及び観察を行う必要がある際には、ユーザは本体のコントロールパネル上で直接操作することができ、コントロールパネルがベース上に設けられるのに比べて、ユーザは、腰を曲げたり、しゃがんだりする必要がなく、操作及び観察がより容易になる。ユーザのユーザーエクスペリエンスを向上させることができる。コントロールパネルが本体上に設けられ、第2駆動部材は本体の設置領域内に位置し、第1駆動部材は本体に接続されるため、コントロールパネルと、第2駆動部材及び第1駆動部材との間に電気的に接続されるように構成されるリードは、本体内のみで引き回され、本体とベースとの接続箇所を通過する必要がなく、リードの長さを短くし、引き回しを簡略化し、生産や組み立てのコストを低減することができる。
【0027】
本開示の一部を構成する図面は、本開示をさらに理解するためのものであり、本開示の例示的な実施例及びその説明は、本開示を解釈するためのものであり、本開示を不当に限定するものではない。
【0028】
本開示の実施例における技術解決手段をより明確に説明するために、以下、実施例の説明に必要な図面を簡単に紹介し、明らかなように、以下に説明される図面は本開示の一部の実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的な労働をせずに、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】本開示の実施例に係る送風構造の断面図である。
図2】本開示の実施例に係る送風構造の一部の構造の平面図である。
図3】本開示の実施例に係る送風構造の一部の構造の背面図である。
図4】本開示の実施例に係る送風構造の一部の構造の分解図である。
図5】本開示の実施例に係る送風構造の一部の構造の半断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本開示の上記目的、特徴及び利点をより明確にするために、以下、図面を参照しながら本開示の具体的な実施形態を詳細に説明する。以下の説明では、本開示の完全な理解を容易にするために、多くの具体的な詳細が記載される。しかしながら、本開示は、本明細書に説明されるものとは異なる多くの他の方式で実施することができ、当業者であれば、本開示の趣旨を逸脱せずに類似の改良を行うことができ、従って、本開示は以下に開示される具体的な実施例に限定されない。
【0031】
図1及び図2に示されるように、一実施例では、本体100と、ベース200と、コントロールパネル300と、第1駆動部材420とを備える送風構造を開示し、本体100に送風通路101が設けられ、本体100はベース200に回転可能に接続され、コントロールパネル300は本体100上に設けられ、第1駆動部材420は本体100に接続され、第1駆動部材420はベース200に対する本体100の回転角度を調整するように構成され、コントロールパネル300は第1駆動部材420に電気的に接続される。
【0032】
上記送風構造では、コントロールパネル300はベース200ではなく本体100上に設けられ、上記送風構造に対して機能調整等の操作及び観察を行う必要がある際には、ユーザは本体100のコントロールパネル300上で直接操作することができ、コントロールパネル300がベース200上に設けられるのに比べて、ユーザは、腰を曲げたり、しゃがんだりする必要がなく、操作及び観察がより容易になり、ユーザのユーザーエクスペリエンスを向上させることができ、コントロールパネル300は本体100上に設けられ、第1駆動部材420は本体100に接続されるため、コントロールパネル300と第1駆動部材420との間に電気的に接続されるように構成されるリードは、本体100内のみで引き回され、本体100とベース200との接続箇所を通過する必要がなく、リードの長さを短くし、引き回しを簡略化し、生産や組み立てのコストを低減することができる。
【0033】
一実施例では、第2駆動部材をさらに備え、前記第2駆動部材は前記送風通路内に設けられ、前記コントロールパネルは前記第2駆動部材に電気的に接続される。第2駆動部材410は本体100の設置領域内に位置し、コントロールパネル300と第2駆動部材410との間に電気的に接続されるように構成されるリードは、本体100内のみで引き回され、本体100とベース200との接続箇所を通過する必要がなく、リードの長さを短くし、引き回しを簡略化し、生産や組み立てのコストを低減することができる。
【0034】
一実施例では、上記コントロールパネル300には、機能調整の操作に用いられる操作領域のみが設けられてもよく、又はステータス表示に用いられる表示領域のみが設けられ、又は上記操作領域と表示領域の両方が設けられる。
【0035】
一実施例では、コントロールパネル300は、本体100の外周面に部分的に設けられる。この場合、コントロールパネル300は、本体100の外周面から部分的に延出しており、ユーザの操作や観察を容易にする。
【0036】
他の実施例では、コントロールパネル300は、本体100の他の位置に設けられてもよく、例えば本体100の2つの端面はそれぞれ第1端面及び第2端面であり、送風通路101の吸気口及び排気口はそれぞれ第1端面及び第2端面に設けられ、コントロールパネル300も第1端面又は第2端面に設けられてもよく、この場合、上記送風構造全体のサイズが大きい場合、コントロールパネル300はユーザに正対することもでき、ユーザは頭を下げたり、腰を曲げたり、しゃがんだりするなどの動きを行う必要がなく、ユーザの観察及び操作を容易にする。
【0037】
一実施例では、図1図3に示すように、上記送風構造は第1リード430をさらに備え、第1リード430の両端は、それぞれ第2駆動部材410及びコントロールパネル300に電気的に接続され、第2駆動部材410と送風通路101の内壁との間に支持部材110aが設けられ、支持部材110aの両端は、それぞれ第2駆動部材410及び送風通路101の内壁に接続され、支持部材110a内に引き回し通路111が設けられ、第1リード430は引き回し通路111に貫設される。コントロールパネル300は本体100上に設けられるため、コントロールパネル300と第2駆動部材410とを接続する第1リード430は本体100のみに引き回され、第1リード430は、支持部材110aの内部を通過して引き回され、送風通路101内の他の素子との位置干渉が発生せず、上記送風構造内の第1リード430の引き回しがより簡単になり、組み立てが容易になり、本体100とベース200とが相対的に回転すると、第1リード430は回転の影響を受けず、ねじりや曲がりが発生せず、寿命を延ばすことができる。
【0038】
一実施例では、第2駆動部材410はモータである。
【0039】
他の実施例では、第1リード430は支持部材110aに結合されてもよく、第1リード430が支持部材110aに沿って第2駆動部材410まで延びるようにする。
【0040】
一実施例では、図1図3に示すように、上記送風構造は第2リード440をさらに備え、第2リード440の両端は、それぞれ第1駆動部材420及びコントロールパネル300に電気的に接続され、第1リード430及び第2リード440はそれぞれコントロールパネル300の両側に設けられる。第1リード430及び第2リード440をコントロールパネル300の両側にそれぞれ配置することにより、配線を容易にし、異なるリードが絡み合って正常な使用に影響を与えることを防止することができる。
【0041】
一実施例では、本体100内には第1リード430を固定するように構成されるガイド溝及び/又はバックルが設けられる。ガイド溝及び/又はバックルを利用して第1リード430を固定及びガイドし、第1リード430が変位することを防止し、取り付けを容易にすることができる。
【0042】
一実施例では、バックルは、間隔を置いて設けられる2つのアーク状部材であってもよく、アーク状部材は弾性変形材料で製造され、2つのアーク状部材の間に係合空間を形成し、第1リード430を2つのアーク状部材の間に割り込み、2つのアーク状部材の弾性変形を利用して第1リード430を固定することができる。
【0043】
一実施例では、図4に示すように、上記送風構造は、フロントファンハウジング510及びリアファンハウジング520をさらに備え、フロントファンハウジング510及びリアファンハウジング520は、送風通路101の吸気口及び排気口にそれぞれ設けられ、フロントファンハウジング510には第1換気口511が設けられ、リアファンハウジング520には第2換気口521が設けられ、第1換気口511の形状は第2換気口521の形状に適合する。フロントファンハウジング510の第1換気口511及びリアファンハウジング520の第2換気口521を同じ又は類似の形状に設計することにより、フロントファンハウジング510とリアファンハウジング520とを適合させることができ、換気時の風通しを向上させることができ、全体の運転時の騒音を低減し、ユーザ体験を向上させることができる。
【0044】
一実施例では、図3及び図4に示すように、第2駆動部材410と送風通路101の内壁との間に接続部材110bが設けられ、接続部材110bは、第1換気口511又は第2換気口521の形状に適合する。接続部材110bを第1換気口511又は第2換気口521と同じ又は類似の形状に設計することにより、気流が第2換気口521から第1換気口511に流れるときの接続部材110bの阻害が小さくなり、風路の風通しを向上させ、全体の運転時の騒音をさらに低減し、ユーザ体験を向上させることもできる。
【0045】
一実施例では、図3及び図4に示すように、接続部材110bは螺旋状である。この場合、第1換気口511、第2換気口521も接続部材110bと同じ又は類似の螺旋状であり、気流がフロントネットカバー、接続部材110b及びリアネットカバーを通過中に受ける阻害が小さく、気流が風路部材120から排出される後に作用する範囲がより広くなり、且つ運転時の騒音がより小さくなる。
【0046】
ここで、図3及び図4に示すように、「接続部材110b」と「支持部材110a」とは、同一の部材であってもよいし、異なる部材であってもよい。接続部材110bと支持部材110aとが異なる部材である場合、接続部材110bと支持部材110aとは、形状が同じ又は類似であり、サイズが同じ又は類似であり、相違点は、支持部材110a内に第1リード430が通過するための引き回し通路111が設けられることのみである。
【0047】
一実施例では、フロントファンハウジング510及びリアファンハウジング520は、いずれも本体100に着脱可能に接続され、組み立て及びメンテナンスを容易にすることができる。
【0048】
具体的には、フロントファンハウジング510は、外側リング部材と、中間部材と、複数の支持棒とを備え、支持棒の両端は、それぞれ中間部材及び外側リング部材に接続され、支持棒は間隔を置いて設けられ、隣接する2つの支持棒の間は上記第1換気口511を画定し、送風通路101の横断面が投影面である場合、第1換気口511及び接続部材110bの投影面での投影の形状は同じであり、又は等しい割合で設定される。リアファンハウジング520は、フロントファンハウジング510と同様の構造であり、送風通路101の風通し効果を向上させることができる。
【0049】
一実施例では、図1及び図4に示すように、上記送風構造は、第3駆動部材450及び台座600をさらに備え、ベース200は台座600と回転可能に係合し、第3駆動部材450は台座600に対してベース200を回転駆動するように構成される。第3駆動部材450は、台座600に対してベース200を回転駆動することができ、すなわち台座600に対して本体100を回転駆動することができ、本体100の左右首振り角度への制御を実現する。
【0050】
一実施例では、ベース200及び台座600の回転可能に係合する部分と本体100との間隔は20mm~50mmである。他の実施例では、実際の状況に応じて、ベース200及び台座600の回転可能に係合する部分と本体100との間隔は他の距離に設定されてもよい。
【0051】
一実施例では、図1図2及び図4に示すように、上記送風構造は、第3リード460をさらに備え、ベース200と本体100との接続箇所にリード通路201が設けられ、第3リード460はリード通路201に貫設され、第3リード460の一端は、本体100内に設けられてコントロールパネル300に電気的に接続され、第3リード460の他端は、ベース200内に設けられて第3駆動部材450に電気的に接続される。コントロールパネル300によって第3駆動部材450を制御することができ、この場合、第3リード460は、ベース200及び本体100の内部に引き回され、外部に露出することがなく、第3リード460が外部に接触してその耐用年数に影響を与えることを防止することができる。
【0052】
他の実施例では、上記送風構造はさらに、第3駆動部材450を個別に制御するための他の制御構造を設けてもよく、例えば、ベース200上に別のコントロールパネル300が設けられ、又は第3駆動部材450を制御するための遠隔制御受信機が設けられ、この場合、第3リード460はベース200内のみに引き回されてもよい。
【0053】
一実施例では、図1図2及び図4に示すように、ベース200は、間隔を置いて設けられる第1分体210及び第2分体220を備え、第1分体210及び第2分体220は、それぞれ本体100の両側に回転可能に接続され、第1駆動部材420は、第1分体210と本体100との間に設けられ、リード通路201は、第2分体220と本体100との接続箇所に設けられる。第1駆動部材420を利用してベース200に対する本体100の回転角度を制御することにより、本体100のピッチ角度の調整を実現することができる。また、第1分体210及び第2分体220が共に本体100を支持することにより、一方の分体の負荷圧力を軽減することができ、本体100をより安定させることができる。第1駆動部材420は第1分体210と本体100との接続箇所に設けられるため、リード通路201を第2分体220と本体100との接続箇所に設けることにより、第3リード460と第1駆動部材420とを離間して配置し、両者に位置干渉が発生することを防止し、配線の難易度を低減することができる。
【0054】
一実施例では、図1図2及び図4に示すように、上記送風構造は、第1アダプタ230及び第2アダプタ240をさらに備え、第1アダプタ230は本体100に接続され、第2アダプタ240は第2分体220に接続され、第2アダプタ240は第1アダプタ230に貫設されて第1アダプタ230と回転可能に係合し、リード通路201は第2アダプタ240内に設けられる。第1アダプタ230と第2アダプタ240との係合により、本体100とベース200との間の直接接触を減少させ、また、本体100とベース200との間の組み立てを容易にし、第2分体220が第2アダプタ240に接続され、リード通路201は第2アダプタ240内に位置するため、第3リード460は、本体100とベース200との接続箇所を円滑に通過することができ、第2分体220と本体100との間に相対的な回転が存在する場合、第3リード460は第1アダプタ230と接触せず、第3リード460の摩耗を防止することができ、第3リード460の使用寿命を延ばすことができる。
【0055】
一実施例では、第2アダプタ240の本体100に近い端は第1端であり、第1端は第1アダプタ230から部分的に延出し、これにより第3リード460がリード通路201に直接入ることを容易にし、第1アダプタ230と接触せず、摩擦を低減することができる。
【0056】
一実施例では、第2アダプタ240の第2分体220に近い端は第2端であり、第2端は、第1アダプタ230から部分的に延出し、第2分体220の本体100に近い側には第1取付溝が設けられ、第2端の第1アダプタ230から延出した部分は、第1取付溝内に延びて第2分体220に接続され、第1取付溝の底壁には、リード通路201に連通しているビアが設けられ、第2分体220内には、ビアに連通しているキャビティが設けられ、この場合、第3リード460がリード通路201及びビアを介して第2分体220のキャビティ内に直接入り、第3駆動部材450に接続することを容易にする。
【0057】
一実施例では、第2リード440及び第3リード460もコントロールパネル300の両側に設けられる。
【0058】
一実施例では、第2リード440及び第3リード460は、コントロールパネル300から引き出されるとき、1本のリードに合併され、一定の距離引き出された後に分離され、第2リード440及び第3リード460が絡み合って使用に影響を与えることを防止する。
【0059】
一実施例では、第1駆動部材420はピッチ角度制御モータである。
【0060】
一実施例では、本体100内には、第3リード460及び第2リード440を固定するためのガイド溝及び/又はバックルも設けられる。
【0061】
一実施例では、図1図2及び図4に示すように、上記送風構造は、第3アダプタ250及び第4アダプタ260をさらに備え、第4アダプタ260は第1分体210に接続され、第4アダプタ260は第3アダプタ250に貫設されて第3アダプタ250と回転可能に係合し、第3アダプタ250は第1駆動部材420に接続され、第1駆動部材420は本体100に接続され、第1駆動部材420の出力軸は第4アダプタ260に接続される。第3アダプタ250及び第4アダプタ260によって第1分体210と本体100との間の組み立てを容易にし、第1分体210と本体100との直接接触を減少させ、第1駆動部材420の出力軸によって第4アダプタ260を回転駆動し、さらに第1分体210と本体100とに相対的なに回転が発生するようにする。
【0062】
一実施例では、第1分体210の本体100に近い側には第2取付溝が設けられ、第4アダプタ260の一端が第3アダプタ250から延出して第2取付溝内に延び、第4アダプタ260と第1分体210との接続の安定したことが確保される。
【0063】
一実施例では、図1図2及び図4に示すように、第3駆動部材450はベース200の台座600に近い端に設けられ、第3駆動部材450の出力軸は台座600に接続される。この場合、ベース200と台座600との接続箇所を通過する必要がなく、第3リード460はベース200内で第3駆動部材450に直接接続することができ、配線の難易度を低減し、第3リード460の摩耗などを防止することができる。
【0064】
一実施例では、図1図2及び図4に示すように、本体100は、接続された風路部材120及びケーシング130を備え、風路部材120は送風通路101を画定し、ケーシング130は風路部材120の送風通路101から離れた側に設けられ、ケーシング130と風路部材120との間は取り付け空間を画定し、コントロールパネル300はコントローラ310を備え、コントローラ310は取り付け空間内に設けられる。上記構成では、コントローラ310を取り付け空間内に設けることで外部からの干渉を防止し、コントローラ310を保護することができる。
【0065】
一実施例では、第1リード430、第3リード460、及び第2リード440は、いずれもコントローラ310に電気的に接続される。コントローラ310は、第2駆動部材410、第3駆動部材450の起動・停止、回転数などを制御し、又は第1駆動部材420の起動・停止又は回転角度を制御するように構成される回路基板であってもよい。
【0066】
一実施例では、第2リード440は取り付け空間内に位置し、第1リード430及び第3リード460のコントロールパネル300に接続される端はいずれも取り付け空間内に位置する。
【0067】
一実施例では、第1駆動部材420は取り付け空間内に設けられ、第1駆動部材420が露出することを防止し、全体として見た目により美しくすることができ、且つ、第1駆動部材420を保護することができる。
【0068】
一実施例では、本体100は円環状構造である。他の実施例では、本体100は、四角形又は多角形の環状構造であってもよい。
【0069】
一実施例では、図4に示すように、ケーシング130は上部ハウジング131及び下部ハウジング132を備え、コントロールパネル300は上部ハウジング131に設けられる。この場合、コントロールパネル300はケーシング130の上側に位置し、観察及び操作を行うように構成されることがより容易になる。
【0070】
一実施例では、図4に示すように、上部ハウジング131及び下部ハウジング132はいずれも半円形構造であり、ベース200と本体100との接続箇所の両側で突き合わせて、風路部材120を囲んだ環状構造を形成することができる。
【0071】
一実施例では、図1図2及び図5に示すように、コントロールパネル300は、コントローラ310に電気的に接続される遠隔制御受信機320をさらに備え、ケーシング130又は風路部材120には、遠隔制御受信機320に対応して設けられた受信ポート121が設けられる。受信ポート121は、遠隔制御受信機320による外部信号の受信を容易にすることができる。
【0072】
具体的には、図5に示すように、フロントネットカバーには、受信ポート121に対応して設けられた係合口512が設けられ、遠隔制御受信機320による外部信号の受信を妨げない。
【0073】
一実施例では、コントロールパネル300はボタンを備え、ケーシング130にはボタンに対応して設けられた通過口が設けられ、及び/又はコントロールパネル300はコントローラ310に電気的に接続されるタッチ部品を備え、タッチ部品はケーシング130に設けられる。上記送風構造の機能を調整するように、ボタンを押したり、タッチ部品をタッチしたりすることによって制御信号を出力することができる。
【0074】
一実施例では、図1図2及び図5に示すように、コントロールパネル300は、コントローラ310に電気的に接続される表示灯330を備え、ケーシング130には、表示灯330に対応して設けられた退避口が設けられ、及び/又はコントロールパネル300は、コントローラ310に電気的に接続されるディスプレイを備え、ディスプレイはケーシング130に設けられる。表示灯330又はディスプレイを利用して、上記送風構造の運転状態を観察することができる。
【0075】
一実施例では、上記のいずれかの実施例に記載の送風構造を備えるファンを開示する。
【0076】
上記ファンでは、コントロールパネル300は、ベース200ではなく本体100上に設けられ、上記送風構造に対して機能調整等の操作及び観察を行う必要がある際には、ユーザは、本体100のコントロールパネル300上で直接操作することができ、コントロールパネル300がベース200上に設けられるのに比べて、ユーザは、腰を曲げたり、しゃがんだりする必要がなく、操作及び観察がより容易になり、ユーザのユーザーエクスペリエンスを向上させることができ、コントロールパネル300は本体100上に設けられ、第2駆動部材410は本体100の設置領域内に位置し、第1駆動部材420は本体100に接続されるため、コントロールパネル300と、第2駆動部材410及び第1駆動部材420との間に電気的に接続されるように構成されるリードは、本体100内のみで引き回され、本体100とベース200との接続箇所を通過する必要がなく、リードの長さを短くし、引き回しを簡略化し、生産や組み立てのコストを低減することができる。
【0077】
一実施例では、上記ファンは、羽根ありファン、羽根なしファン、又は気流を形成できる他の送風装置であってもよい。
【0078】
以上の実施例の各技術的特徴は任意に組み合わせることができ、説明を簡潔にするために、上述した実施例における各技術的特徴の全ての可能な組み合わせを説明していないが、これらの技術的特徴の組み合わせが矛盾しない限り、本明細書に記載の範囲にあるとみなされるべきである。
【0079】
上記の実施例は、本開示のいくつかの実施形態のみを示しており、その説明は具体的かつ詳細であるが、本発明の特許請求の範囲を限定するものではないと理解される。なお、当業者であれば、本開示の趣旨を逸脱せずに、いくつかの変形及び改良を行うことができ、これらはいずれも本開示の特許範囲に属する。したがって、本開示の特許の特許範囲は、添付の特許請求の範囲に従うべきである。
【0080】
本開示の説明において、用語「中央」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」、「軸方向」、「径方向」、「周方向」等が示す方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づくものであると理解すべきであり、本開示の説明を容易にし、説明を簡略化するためだけのものであり、言及される装置又は素子が特定の方位を有したり、特定の方位で構成及び操作されたりしなければならないことを指示又は暗示するものではなく、したがって、本開示を限定するものではないと理解されるべきである。
【0081】
なお、用語「第1」、「第2」は、単に目的を説明するためのものであり、相対的な重要性を指示又は暗示したり、指示される技術的特徴の数を暗黙的に指示したりするものと理解されるではない。したがって、「第1」、「第2」に限定される特徴は、少なくとも1つの当該特徴を明示的又は暗示的に含むことができる。本開示の説明において、明確で具体的な限定がない限り、「複数」の意味は少なくとも2つであり、例えば2つ、3つなどである。
【0082】
本開示において、明確な規定及び限定がない限り、用語「取り付け」、「連結」、「接続」、「固定」などの用語は、広義に理解されるべきであり、例えば、固定接続、着脱可能な接続、又は一体的接続であってもよく、機械的接続、電気的接続であってもよく、直接連結、中間媒体を介する間接的に連結であってもよく、2つの素子の内部の連通又は2つの素子の相互作用関係であってもよい。明確な限定がない限り、当業者であれば、具体的な状況に応じて上記用語の本開示における具体的な意味を理解することができる。
【0083】
本開示において、明確な規定及び限定がない限り、第1特徴が第2特徴の「上」又は「下」にあることは、第1特徴及び第2特徴が直接接触すること、又は第1特徴及び第2特徴が中間媒体を介して間接的に接触することであってもよい。しかも、第1特徴が第2特徴の「上」、「上方」及び「上」にあることは、第1特徴が第2特徴の真上又は斜め上方にあること、或いは単に第1特徴の水平高さが第2特徴よりも高いことを示すことであってもよい。第1特徴が第2特徴の「下」、「下方」及び「下」にあるとは、第1特徴が第2特徴の真下又は斜め下方にあること、或いは単に第1特徴の水平高さが第2特徴よりも小さいことを示すことであってもよい。
【0084】
なお、素子が別の素子に「固定される」又は「設けられる」と言われる場合、他の素子上に直接存在してもよく、又は中間素子が存在してもよい。1つの素子が別の素子に「接続される」と考えられる場合、別の素子に直接接続されてもよく、又は中間素子も存在してもよい。本明細書で使用される用語「垂直的」、「水平的」、「上」、「下」、「左」、「右」、及び類似の表現は、説明のためのものにすぎず、唯一の実施形態であるものではない。
【符号の説明】
【0085】
100 本体
101 送風通路
110a 支持部材
110b 接続部材
111 引き回し通路
120 風路部材
121 受信ポート
130 ケーシング
131 上部ハウジング
132 下部ハウジング
200 ベース
201 リード通路
210 第1分体
220 第2分体
230 第1アダプタ
240 第2アダプタ
250 第3アダプタ
260 第4アダプタ
300 コントロールパネル
310 コントローラ
320 遠隔制御受信機
330 表示灯
410 第2駆動部材
420 第1駆動部材
430 第1リード
440 第2リード
450 第3駆動部材
460 第3リード
510 フロントファンハウジング
511 第1換気口
512 係合口
520 リアファンハウジング
521 第2換気口
600 台座
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2023-07-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
一実施例では、上記送風構造は第1リードをさらに備え、前記第1リードの両端は、それぞれ前記第2駆動部材、前記コントロールパネルに電気的に接続され、前記第2駆動部材と前記送風通路が形成された前記本体の内壁との間に支持部材が設けられ、前記支持部材の両端は、それぞれ前記第2駆動部材及び前記送風通路の内壁に接続され、前記支持部材内に引き回し通路が設けられ、前記第1リードは前記引き回し通路に貫設される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0037】
一実施例では、図1図3に示すように、上記送風構造は第1リード430をさらに備え、第1リード430の両端は、それぞれ第2駆動部材410及びコントロールパネル300に電気的に接続され、第2駆動部材410と送風通路101が形成された本体100の内壁との間に支持部材110aが設けられ、支持部材110aの両端は、それぞれ第2駆動部材410及び本体100の内壁に接続され、支持部材110a内に引き回し通路111が設けられ、第1リード430は引き回し通路111に貫設される。コントロールパネル300は本体100上に設けられるため、コントロールパネル300と第2駆動部材410とを接続する第1リード430は本体100のみに引き回され、第1リード430は、支持部材110aの内部を通過して引き回され、送風通路101内の他の素子との位置干渉が発生せず、上記送風構造内の第1リード430の引き回しがより簡単になり、組み立てが容易になり、本体100とベース200とが相対的に回転すると、第1リード430は回転の影響を受けず、ねじりや曲がりが発生せず、寿命を延ばすことができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0044】
一実施例では、図3及び図4に示すように、第2駆動部材410と送風通路101が形成された本体100の内壁との間に接続部材110bが設けられ、接続部材110bは、第1換気口511又は第2換気口521の形状に適合する。接続部材110bを第1換気口511又は第2換気口521と同じ又は類似の形状に設計することにより、気流が第2換気口521から第1換気口511に流れるときの接続部材110bの阻害が小さくなり、風路の風通しを向上させ、全体の運転時の騒音をさらに低減し、ユーザ体験を向上させることもできる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0045】
一実施例では、図3及び図4に示すように、接続部材110bは螺旋状である。この場合、第1換気口511、第2換気口521も接続部材110bと同じ又は類似の螺旋状であり、気流がフロントファンハウジング510(例えば、フロントネットカバー、接続部材110b及びリアファンハウジング520(例えば、リアネットカバーを通過中に受ける阻害が小さく、気流が風路部材120から排出される後に作用する範囲がより広くなり、且つ運転時の騒音がより小さくなる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
送風構造であって、本体と、ベースと、コントロールパネルと、第1駆動部材とを備え、前記本体に送風通路が設けられ、前記本体は前記ベースに回転可能に接続され、前記コントロールパネルは前記本体上に設けられ、前記第1駆動部材は前記本体に接続され、前記第1駆動部材は前記ベースに対する前記本体の回転角度を調整するように構成され、前記コントロールパネルは前記第1駆動部材に電気的に接続される送風構造。
【請求項2】
第2駆動部材をさらに備え、前記第2駆動部材は前記送風通路内に設けられ、前記コントロールパネルは前記第2駆動部材に電気的に接続される請求項1に記載の送風構造。
【請求項3】
第1リードをさらに備え、前記第1リードの両端は、それぞれ前記第2駆動部材、前記コントロールパネルに電気的に接続され、前記第2駆動部材と前記送風通路が形成された前記本体の内壁との間に支持部材が設けられ、前記支持部材の両端は、それぞれ前記第2駆動部材及び前記本体の内壁に接続され、前記支持部材内に引き回し通路が設けられ、前記第1リードは前記引き回し通路に貫設される請求項2に記載の送風構造。
【請求項4】
第2リードをさらに備え、前記第2リードの両端は、それぞれ前記第1駆動部材及び前記コントロールパネルに電気的に接続され、前記第1リード及び前記第2リードはそれぞれ前記コントロールパネルの両側に設けられる請求項3に記載の送風構造。
【請求項5】
前記本体内には前記第1リードを固定するためのガイド溝及び/又はバックルが設けられる請求項3に記載の送風構造。
【請求項6】
フロントファンハウジング及びリアファンハウジングをさらに備え、前記フロントファンハウジング及びリアファンハウジングは、前記送風通路の吸気口及び排気口にそれぞれ設けられ、前記フロントファンハウジングには第1換気口が設けられ、前記リアファンハウジングには第2換気口が設けられ、前記第1換気口の形状は前記第2換気口の形状に適合する請求項2に記載の送風構造。
【請求項7】
前記第2駆動部材と前記送風通路の内壁との間に接続部材が設けられ、前記接続部材は前記第1換気口又は前記第2換気口の形状に適合する請求項6に記載の送風構造。
【請求項8】
第3駆動部材及び台座をさらに備え、前記ベースは前記台座と回転可能に係合し、前記第3駆動部材は前記台座に対して前記ベースを回転駆動するように構成される請求項1に記載の送風構造。
【請求項9】
第3リードをさらに備え、前記ベースと前記本体との接続箇所にリード通路が設けられ、前記第3リードは前記リード通路に貫設され、前記第3リードの一端が前記本体内に設けられて前記コントロールパネルに電気的に接続され、前記第3リードの他端が前記ベース内に設けられて前記第3駆動部材に電気的に接続される請求項に記載の送風構造。
【請求項10】
前記ベースは、間隔を置いて設けられる第1分体及び第2分体を備え、前記第1分体及び前記第2分体はそれぞれ前記本体の両側に回転可能に接続され、前記第1駆動部材は前記第1分体と前記本体との間に設けられ、前記リード通路は前記第2分体と前記本体との接続箇所に設けられる請求項に記載の送風構造。
【請求項11】
第1アダプタ及び第2アダプタをさらに備え、前記第1アダプタは前記本体に接続され、前記第2アダプタは前記第2分体に接続され、前記第2アダプタは前記第1アダプタに貫設されて前記第1アダプタと回転可能に係合し、前記リード通路は前記第2アダプタ内に設けられる請求項10に記載の送風構造。
【請求項12】
第3アダプタ及び第4アダプタをさらに備え、前記第4アダプタは前記第1分体に接続され、前記第4アダプタは前記第3アダプタに貫設されて前記第3アダプタと回転可能に係合し、前記第3アダプタは前記第1駆動部材に接続され、前記第1駆動部材は前記本体に接続され、前記第1駆動部材の出力軸は前記第4アダプタに接続される請求項10に記載の送風構造。
【請求項13】
前記第3駆動部材は前記ベースの前記台座に近い端に設けられ、前記第3駆動部材の出力軸は前記台座に接続される請求項に記載の送風構造。
【請求項14】
前記本体は接続された風路部材及びケーシングを備え、前記風路部材は前記送風通路を画定し、前記ケーシングは前記風路部材の前記送風通路から離れる側に設けられ、前記ケーシングと前記風路部材との間は取り付け空間を画定し、前記コントロールパネルはコントローラを備え、前記コントローラは前記取り付け空間内に設けられる請求項に記載の送風構造。
【請求項15】
請求項に記載の送風構造を備えるファン。
【国際調査報告】