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特表2024-501945マイクロLED構造体及びそれを含むマイクロLEDチップ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-17
(54)【発明の名称】マイクロLED構造体及びそれを含むマイクロLEDチップ
(51)【国際特許分類】
   H01L 33/20 20100101AFI20240110BHJP
   H01L 33/06 20100101ALI20240110BHJP
   H01L 33/10 20100101ALI20240110BHJP
【FI】
H01L33/20
H01L33/06
H01L33/10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023538870
(86)(22)【出願日】2021-12-27
(85)【翻訳文提出日】2023-08-18
(86)【国際出願番号】 IB2021062348
(87)【国際公開番号】W WO2022144752
(87)【国際公開日】2022-07-07
(31)【優先権主張番号】63/131,128
(32)【優先日】2020-12-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520510771
【氏名又は名称】ジェイド バード ディスプレイ(シャンハイ) リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】リ, チーミン
(72)【発明者】
【氏名】リウ, ドーショアイ
(72)【発明者】
【氏名】チュー, ユアンクン
(72)【発明者】
【氏名】ファン, アンロー
(72)【発明者】
【氏名】クオ, チエン
【テーマコード(参考)】
5F241
【Fターム(参考)】
5F241AA03
5F241CA04
5F241CA05
5F241CA12
5F241CA36
5F241CA38
5F241CA39
5F241CB11
5F241CB14
5F241CB15
5F241CB16
(57)【要約】
マイクロLED構造体は、第1の種類の導電層と、第1の種類の導電層上に積層された第2の種類の導電層と、第1の種類の導電層と第2の種類の導電層との間に形成された発光層とを含む。発光層は、発光層の縁部が第1の種類の導電層の上縁部にも第2の種類の導電層の底縁部にも接触しないように、第1の種類の導電層の上縁部及び第2の種類の導電層の底縁部から離れるように水平レベルに沿って延在している。第2の種類の導電層の底縁部は、第1の種類の導電層の上縁部と位置合わせされている。
【選択図】図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の種類の導電層と、
前記第1の種類の導電層の上に積層された第2の種類の導電層と、
前記第1の種類の導電層と前記第2の種類の導電層との間に形成された発光層と
を備え、前記発光層は、前記発光層の縁部が前記第1の種類の導電層の上縁部にも前記第2の種類の導電層の底縁部にも接触しないように、前記第1の種類の導電層の前記上縁部及び前記第2の種類の導電層の前記底縁部か-ら離れるように水平レベルに沿って延在し、
前記第2の種類の導電層の前記底縁部は、前記第1の種類の導電層の前記上縁部と位置合わせされている、マイクロLED構造体。
【請求項2】
前記発光層の上面に形成された上部スペーサと、
前記発光層の底面に形成された底部スペーサと
をさらに備え、前記上部スペーサの縁部は、前記発光層の前記縁部と位置合わせされ、かつ
前記底部スペーサの縁部は、前記発光層の前記縁部と位置合わせされている、
請求項1に記載のマイクロLED構造体。
【請求項3】
前記第2の種類の導電層及び前記上部スペーサの上面の上に形成されたマイクロレンズをさらに備える、請求項2に記載のマイクロLED構造体。
【請求項4】
前記上部スペーサの厚さが前記発光層の厚さよりも大きく、かつ前記底部スペーサの厚さが前記発光層の前記厚さよりも大きい、請求項2に記載のマイクロLED構造体。
【請求項5】
前記第1の種類の導電層の上部面積が前記第1の種類の導電層の底部面積よりも大きく、かつ前記第2の種類の導電層の上部面積が前記第2の種類の導電層の底部面積よりも小さい、請求項1に記載のマイクロLED構造体。
【請求項6】
前記発光層は、1対の量子井戸層のみ、又は複数対の量子井戸層を含む、請求項1に記載のマイクロLED構造体。
【請求項7】
前記第1の種類の導電層を取り囲む反射構造体をさらに備える、請求項1に記載のマイクロLED構造体。
【請求項8】
前記反射構造体は、前記第1の種類の導電層の側壁面に取り付けられ、かつ
前記マイクロLED構造体は、前記第1の種類の導電層の下に形成され、前記第1の種類の導電層と電気的に接続された底部接続構造体をさらに備える、請求項6に記載のマイクロLED構造体。
【請求項9】
前記第1の種類の導電層の下にある基板であって、前記基板内の接続パッドによって前記底部接続構造体と電気的に接続されている、基板をさらに備える、請求項8に記載のマイクロLED構造体。
【請求項10】
前記基板はIC回路を含む、請求項9に記載のマイクロLED構造体。
【請求項11】
前記第1の種類の導電層の前記側壁上の前記反射構造体は、前記基板の表面に対して傾斜しており、前記反射構造体の傾斜角は、前記基板の前記表面に対して約30°~約75°である、請求項9に記載のマイクロLED構造体。
【請求項12】
前記底部接続構造体は、反射性かつ導電性の材料で作製されている、請求項8に記載のマイクロLED構造体。
【請求項13】
前記第1の種類の導電層の前記側壁上の前記反射構造体は曲面を有する、請求項8に記載のマイクロLED構造体。
【請求項14】
前記第1の種類の導電層の前記側壁における前記反射構造体は、ODR(全方向反射器)構造体又はDBR(分布ブラッグ反射)構造体で作製されている、請求項8に記載のマイクロLED構造体。
【請求項15】
前記反射構造体は、前記第1の種類の導電層の側壁面及び底面の両方に取り付けられている、請求項7に記載のマイクロLED構造体。
【請求項16】
前記第1の種類の導電層の前記底面上の前記反射構造体は導電性であり、かつ
前記マイクロLED構造体は、前記反射構造体の前記底部に形成され、前記反射構造体と電気的に接続された底部接続構造体をさらに備える、請求項15に記載のマイクロLED構造体。
【請求項17】
前記反射構造体は、前記第2の種類の導電層に光を集光させるように構成される、請求項7に記載のマイクロLED構造体。
【請求項18】
前記第1の種類の導電層の底面に取り付けられた反射構造体
をさらに備える、請求項1に記載のマイクロLED構造体。
【請求項19】
前記反射構造体は導電性であり、かつ
前記マイクロLED構造体は、前記反射構造体の底部に形成され、前記反射構造体と電気的に接続された底部接続構造体をさらに備える、
請求項18に記載のマイクロLED構造体。
【請求項20】
前記第1の種類の導電層を取り囲み、前記発光層の下にある分離層をさらに備え、前記分離層は光吸収材料で作製されている、請求項1に記載のマイクロLED構造体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2020年12月28日に出願された米国仮出願第63/131,128号の優先権の利益を主張し、その全内容は参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、マイクロLED構造体及びマイクロLED構造体を含むマイクロLEDチップに関する。
【背景技術】
【0003】
マイクロ発光ダイオード(マイクロLED)は、電気信号を使用して光を放射するデバイスであり、マイクロメートル又はそれより小さなオーダーのサイズを有する。マイクロLEDは、小型の光学素子に広く実装されるように、低電圧で駆動することができる。近年、マイクロLEDは、高効率化により照明光源として開発されている。
【発明の概要】
【0004】
本開示の実施形態の一態様によれば、マイクロLED構造体は、第1の種類の導電層と、第1の種類の導電層の上に積層された第2の種類の導電層と、第1の種類の導電層と第2の種類の導電層との間に形成された発光層とを含む。発光層は、発光層の縁部が第1の種類の導電層の上縁部にも第2の種類の導電層の底縁部にも接触しないように、第1の種類の導電層の上縁部及び第2の種類の導電層の底縁部から離れるように水平レベルに沿って延在している。第2の種類の導電層の底縁部は、第1の種類の導電層の上縁部と位置合わせされている。
【0005】
本開示の実施形態の別の態様によれば、マイクロLED構造体は、第1の種類の導電層と、第1の種類の導電層の上に積層された第2の種類の導電層と、第1の種類の導電層と第2の種類の導電層との間に形成された発光層とを含む。発光層は、発光層の縁部が第1の種類の導電層の上縁部にも第2の種類の導電層の底縁部にも接触しないように、第1の種類の導電層の上縁部及び第2の種類の導電層の底縁部から離れるように水平レベルに沿って突出している。第1の種類の導電層の上面に垂直に投影された第2の種類の導電層の輪郭は、第1の種類の導電層の上縁部によって取り囲まれている。
【0006】
本開示の実施形態の別の態様によれば、マイクロLED構造体は、第1の種類の導電層と、第1の種類の導電層の上に積層された第2の種類の導電層と、第1の種類の導電層と第2の種類の導電層との間に形成された発光層とを含む。発光層は、発光層の縁部が第1の種類の導電層の上縁部にも第2の種類の導電層の底縁部にも接触しないように、第1の種類の導電層の上縁部及び第2の種類の導電層の底縁部から離れるように水平レベルに沿って延在している。第2の種類の導電層の底面に垂直に投影された第1の種類の導電層の輪郭は、第2の種類の導電層の底縁部によって取り囲まれている。
【0007】
本開示の実施形態の別の態様によれば、マイクロLED構造体は、第1の種類の導電層と、第1の種類の導電層の上に積層された第2の種類の導電層と、第1の種類の導電層と第2の種類の導電層との間に形成された発光層とを含む。発光層は、第1の種類の導電層の縁部から水平レベルに沿って延在している。発光層の縁部は、第2の種類の導電層の縁部と位置合わせされている。第2の種類の導電層の縁部は、第1の種類の導電層の縁部から離れるように水平レベルに沿って延在している。
【0008】
本開示の実施形態の別の態様によれば、マイクロLED構造体は、第1の種類の導電層と、第1の種類の導電層の上に積層された第2の種類の導電層と、第1の種類の導電層と第2の種類の導電層との間に形成された発光層とを含む。発光層は、第2の種類の導電層の縁部から水平レベルに沿って延在している。発光層の縁部は、第1の種類の導電層の縁部と位置合わせされている。第1の種類の導電層の縁部は、第2の種類の導電層の縁部から離れるように水平レベルに沿って延在している。
【0009】
本開示の実施形態の別の態様によれば、マイクロLEDチップは、複数のマイクロLEDを含む。複数のマイクロLEDのうちの少なくとも1つのマイクロLEDは、第1の種類の導電層と、第1の種類の導電層上に積層された第2の種類の導電層と、第1の種類の導電層と第2の種類の導電層との間に形成された発光層とを含む。発光層は、マイクロLEDチップ全体に連続的に形成され、複数のマイクロLEDは発光層を共有する。
【0010】
本開示の実施形態の別の態様によれば、マイクロLEDチップは、複数のマイクロLEDを含む。複数のマイクロLEDのうちの少なくとも1つのマイクロLEDは、第1の種類の導電層と、第1の種類の導電層上に積層された第2の種類の導電層と、第1の種類の導電層と第2の種類の導電層との間に形成された発光層とを含む。発光層は、マイクロLEDチップ全体に連続的に形成され、複数のマイクロLEDは発光層を共有する。隣接するマイクロLEDの間には分離構造体が形成され、分離構造体の少なくとも一部は発光層内に形成される。
【0011】
本開示の実施形態の別の態様によれば、マイクロLEDチップは、複数のマイクロLEDを含む。複数のマイクロLEDのうちの少なくとも1つのマイクロLEDは、第1の種類の導電層と、第1の種類の導電層上に積層された第2の種類の導電層と、第1の種類の導電層と第2の種類の導電層との間に形成された発光層とを含む。発光層は、チップ全体に連続的に形成され、複数のマイクロLEDは発光層を共有する。隣接するマイクロLEDの間には分離構造体が形成され、分離構造体の少なくとも一部は発光層内に形成される。分離構造体の上面は発光層の上部と位置合わせされ、分離構造体の底面は発光層の下にある。
【0012】
本開示の実施形態の別の態様によれば、マイクロLEDチップは、複数のマイクロLEDを含む。複数のマイクロLEDのうちの少なくとも1つのマイクロLEDは、第1の種類の導電層と、第1の種類の導電層上に積層された第2の種類の導電層と、第1の種類の導電層と第2の種類の導電層との間に形成された発光層とを含む。発光層は、マイクロLEDチップ全体に連続的に形成され、複数のマイクロLEDは発光層を共有する。マイクロLEDチップは、発光層の上面に形成された上部スペーサと、発光層の底面に形成された底部スペーサであって、上部スペーサの縁部は発光層の縁部と位置合わせされ、底部スペーサの縁部は発光層の縁部と位置合わせされている、底部スペーサと、隣接するマイクロLEDの間に形成された分離構造体であって、分離構造体の少なくとも一部は発光層内に形成され、分離構造体の上面は発光層の上部と位置合わせされ、分離構造体の底面は底部スペーサの底面の上、かつ発光層の下にある、分離構造体とをさらに含む。
【0013】
本開示の実施形態の別の態様によれば、マイクロLEDチップは複数のマイクロLEDを含む。複数のマイクロLEDのうちの少なくとも1つのマイクロLEDは、第1の種類の導電層と、第1の種類の導電層の上に積層された第2の種類の導電層と、第1の種類の導電層と第2の種類の導電層との間に形成された発光層とを含む。発光層は、チップ全体に連続的に形成され、複数のマイクロLEDは発光層を共有する。マイクロLEDチップは、発光層の上面に形成された上部スペーサと、発光層の底面に形成された底部スペーサであって、上部スペーサの縁部は発光層の縁部と位置合わせされ、底部スペーサの縁部は発光層の縁部と位置合わせされている、底部スペーサと、隣接するマイクロLEDの間に形成された分離構造体であって、分離構造体の少なくとも一部は発光層内に形成され、分離構造体の上面は発光層の上部と位置合わせされ、底面は底部スペーサの下にある、分離構造体とをさらに含む。
【0014】
本開示の実施形態の別の態様によれば、マイクロLEDチップは、複数のマイクロLEDを含む。複数のマイクロLEDのうちの少なくとも1つのマイクロLEDは、第1の種類の導電層と、第1の種類の導電層上に積層された第2の種類の導電層と、第1の種類の導電層と第2の種類の導電層との間に形成された発光層とを含む。発光層は、マイクロLEDチップ全体に連続的に形成され、複数のマイクロLEDは発光層を共有する。マイクロLEDチップは、発光層の上面に形成された上部スペーサと、発光層の底面に形成された底部スペーサであって、上部スペーサの縁部は発光層の縁部と位置合わせされ、底部スペーサの縁部は発光層の縁部と位置合わせされている、底部スペーサと、隣接するマイクロLEDの間に形成された分離構造体であって、分離構造体の少なくとも一部は発光層内に形成され、分離構造体の上面は発光層の上部と位置合わせされ、分離構造体の底面は底部スペーサの底面と位置合わせされている、分離構造体とをさらに備える。
【0015】
本開示の実施形態の別の態様によれば、マイクロLEDチップは、複数のマイクロLEDを含む。複数のマイクロLEDのうちの少なくとも1つのマイクロLEDは、第1の種類の導電層と、第1の種類の導電層上に積層された第2の種類の導電層と、第1の種類の導電層と第2の種類の導電層との間に形成された発光層とを含む。発光層は、マイクロLEDチップ全体に連続的に形成され、複数のマイクロLEDは発光層を共有する。マイクロLEDは、隣接するマイクロLEDの間に形成された分離構造体をさらに含み、分離構造体の少なくとも一部は発光層内に形成される。分離構造体の上面は発光層の上にある。分離構造体の底面は発光層の底部と位置合わせされている。
【0016】
本開示の実施形態の別の態様によれば、マイクロLEDチップは、複数のマイクロLEDを含む。複数のマイクロLEDのうちの少なくとも1つのマイクロLEDは、第1の種類の導電層と、第1の種類の導電層上に積層された第2の種類の導電層と、第1の種類の導電層と第2の種類の導電層との間に形成された発光層とを含む。発光層は、マイクロLEDチップ全体に連続的に形成され、複数のマイクロLEDは発光層を共有する。マイクロLEDチップは、発光層の上面に形成された上部スペーサと、発光層の底面に形成された底部スペーサであって、上部スペーサの縁部は発光層の縁部と位置合わせされ、底部スペーサの縁部は発光層の縁部と位置合わせされている、底部スペーサと、隣接するマイクロLEDの間に形成された分離構造体であって、分離構造体の少なくとも一部は発光層内に形成され、分離構造体の底面は発光層の底面と位置合わせされ、分離構造体の上面は発光層の上、かつ上部スペーサの上面の下にある、分離構造体とをさらに含む。
【0017】
本開示の実施形態の別の態様によれば、マイクロLEDチップは、複数のマイクロLEDを含む。複数のマイクロLEDのうちの少なくとも1つのマイクロLEDは、第1の種類の導電層と、第1の種類の導電層上に積層された第2の種類の導電層と、第1の種類の導電層と第2の種類の導電層との間に形成された発光層とを含む。発光層は、マイクロLEDチップ全体に連続的に形成され、複数のマイクロLEDは発光層を共有する。マイクロLEDチップは、発光層の上面に形成された上部スペーサと、発光層の底面に形成された底部スペーサであって、上部スペーサの縁部は発光層の縁部と位置合わせされ、底部スペーサの縁部は発光層の縁部と位置合わせされている、底部スペーサと、隣接するマイクロLEDの間に形成された分離構造体であって、分離構造体の少なくとも一部は発光層内に形成され、分離構造体の底面は発光層の底面と位置合わせされ、分離構造体の上面は上部スペーサの上面と位置合わせされている、分離構造体とをさらに含む。
【0018】
本開示の実施形態の別の態様によれば、マイクロLEDチップは、複数のマイクロLEDを含む。複数のマイクロLEDのうちの少なくとも1つのマイクロLEDは、第1の種類の導電層と、第1の種類の導電層上に積層された第2の種類の導電層と、第1の種類の導電層と第2の種類の導電層との間に形成された発光層とを含む。発光層は、マイクロLEDチップ全体に連続的に形成され、複数のマイクロLEDは発光層を共有する。マイクロLEDチップは、発光層の上面に形成された上部スペーサと、発光層の底面に形成された底部スペーサであって、上部スペーサの縁部は発光層の縁部と位置合わせされ、底部スペーサの縁部は発光層の縁部と位置合わせされている、底部スペーサと、隣接するマイクロLEDの間に形成された分離構造体であって、分離構造体の少なくとも一部は発光層内に形成され、分離構造体の底面は発光層の底面と位置合わせされ、分離構造体の上面は上部スペーサの上にある、分離構造体とをさらに含む。
【0019】
本開示の実施形態の別の態様によれば、マイクロLEDチップは、複数のマイクロLEDを含む。複数のマイクロLEDのうちの少なくとも1つのマイクロLEDは、第1の種類の導電層と、第1の種類の導電層上に積層された第2の種類の導電層と、第1の種類の導電層と第2の種類の導電層との間に形成された発光層とを含む。発光層は、マイクロLEDチップ全体に連続的に形成され、複数のマイクロLEDは発光層を共有する。隣接するマイクロLEDの間には分離構造体が形成され、分離構造体の少なくとも一部は発光層内に形成される。分離構造体の上面は発光層の上にあり、分離構造体の底面は発光層の下にある。
【0020】
本開示の実施形態の別の態様によれば、マイクロLEDチップは、複数のマイクロLEDを含む。複数のマイクロLEDのうちの少なくとも1つのマイクロLEDは、第1の種類の導電層と、第1の種類の導電層上に積層された第2の種類の導電層と、第1の種類の導電層と第2の種類の導電層との間に形成された発光層とを含む。発光層は、マイクロLEDチップ全体に連続的に形成され、複数のマイクロLEDは発光層を共有する。マイクロLEDチップは、発光層の上面に形成された上部スペーサと、発光層の底面に形成された底部スペーサであって、上部スペーサの縁部は発光層の縁部と位置合わせされ、底部スペーサの縁部は発光層の縁部と位置合わせされている、底部スペーサと、隣接するマイクロLEDの間に形成された分離構造体であって、分離構造体の少なくとも一部は発光層内に形成され、分離構造体の上面は発光層の上、かつ上部スペーサの上面の下にあり、分離構造体の底面は発光層の底部の下にある、分離構造体とをさらに含む。
【0021】
本開示の実施形態の別の態様によれば、マイクロLEDチップは、複数のマイクロLEDを含む。複数のマイクロLEDのうちの少なくとも1つのマイクロLEDは、第1の種類の導電層と、第1の種類の導電層上に積層された第2の種類の導電層と、第1の種類の導電層と第2の種類の導電層との間に形成された発光層とを含む。発光層は、マイクロLEDチップ全体に連続的に形成され、複数のマイクロLEDは発光層を共有する。マイクロLEDチップは、発光層の上面に形成された上部スペーサと、発光層の底面に形成された底部スペーサであって、上部スペーサの縁部は発光層の縁部と位置合わせされ、底部スペーサの縁部は発光層の縁部と位置合わせされている、底部スペーサと、隣接するマイクロLEDの間に形成された分離構造体であって、分離構造体の少なくとも一部は発光層内に形成され、分離構造体の上面は発光層の上、かつ上部スペーサの上面の下にあり、分離構造体の底面は発光層の底部の下、かつ底部スペーサの底面の上にある、分離構造体とをさらに含む。
【0022】
本開示の実施形態の別の態様によれば、マイクロLEDチップは、複数のマイクロLEDを含む。複数のマイクロLEDのうちの少なくとも1つのマイクロLEDは、第1の種類の導電層と、第1の種類の導電層上に積層された第2の種類の導電層と、第1の種類の導電層と第2の種類の導電層との間に形成された発光層とを含む。発光層は、マイクロLEDチップ全体に連続的に形成され、複数のマイクロLEDは発光層を共有する。マイクロLEDチップは、発光層の上面に形成された上部スペーサと、発光層の底面に形成された底部スペーサであって、上部スペーサの縁部は発光層の縁部と位置合わせされ、底部スペーサの縁部は発光層の縁部と位置合わせされている、底部スペーサと、隣接するマイクロLEDの間に形成された分離構造体であって、分離構造体の少なくとも一部は発光層内に形成され、分離構造体の上面は発光層の上、かつ上部スペーサの上面の下にあり、分離構造体の底面は底部スペーサの底面と位置合わせされている、分離構造体とをさらに含む。
【0023】
本開示の実施形態の別の態様によれば、マイクロLEDチップは、複数のマイクロLEDを含む。複数のマイクロLEDのうちの少なくとも1つのマイクロLEDは、第1の種類の導電層と、第1の種類の導電層上に積層された第2の種類の導電層と、第1の種類の導電層と第2の種類の導電層との間に形成された発光層とを含む。発光層は、マイクロLEDチップ全体に連続的に形成され、複数のマイクロLEDは発光層を共有する。マイクロLEDチップは、発光層の上面に形成された上部スペーサと、発光層の底面に形成された底部スペーサであって、上部スペーサの縁部は発光層の縁部と位置合わせされ、底部スペーサの縁部は発光層の縁部と位置合わせされている、底部スペーサと、隣接するマイクロLEDの間に形成された分離構造体であって、分離構造体の少なくとも一部は発光層内に形成され、分離構造体の上面は発光層の上、かつ上部スペーサの上面の下にあり、分離構造体の底面は底部スペーサの下にある、分離構造体とをさらに含む。
【0024】
本開示の実施形態の別の態様によれば、マイクロLEDチップは、複数のマイクロLEDを含む。複数のマイクロLEDのうちの少なくとも1つのマイクロLEDは、第1の種類の導電層と、第1の種類の導電層上に積層された第2の種類の導電層と、第1の種類の導電層と第2の種類の導電層との間に形成された発光層とを含む。発光層は、マイクロLEDチップ全体に連続的に形成され、複数のマイクロLEDは発光層を共有する。マイクロLEDチップは、発光層の上面に形成された上部スペーサと、発光層の底面に形成された底部スペーサであって、上部スペーサの縁部は発光層の縁部と位置合わせされ、底部スペーサの縁部は発光層の縁部と位置合わせされている、底部スペーサと、隣接するマイクロLEDの間に形成された分離構造体であって、分離構造体の少なくとも一部は発光層内に形成され、分離構造体の底面は発光層の下、かつ底部スペーサの底面の上にあり、分離構造体の上面は上部スペーサの上面と位置合わせされている、分離構造体とをさらに含む。
【0025】
本開示の実施形態の別の態様によれば、マイクロLEDチップは、複数のマイクロLEDを含む。複数のマイクロLEDのうちの少なくとも1つのマイクロLEDは、第1の種類の導電層と、第1の種類の導電層上に積層された第2の種類の導電層と、第1の種類の導電層と第2の種類の導電層との間に形成された発光層とを含む。発光層は、マイクロLEDチップ全体に連続的に形成され、かつ複数のマイクロLEDは発光層を共有する。マイクロLEDチップは、発光層の上面に形成された上部スペーサと、発光層の底面に形成された底部スペーサであって、上部スペーサの縁部は発光層の縁部と位置合わせされ、底部スペーサの縁部は発光層の縁部と位置合わせされている、底部スペーサと、隣接するマイクロLEDの間に形成された分離構造体であって、分離構造体の少なくとも一部は発光層内に形成され、分離構造体の底面は発光層の下、かつ底部スペーサの底面の上にあり、分離構造体の上面は上部スペーサの上にある、分離構造体とをさらに含む。
【0026】
本開示の実施形態の別の態様によれば、マイクロLEDチップは、複数のマイクロLEDを含む。複数のマイクロLEDのうちの少なくとも1つのマイクロLEDは、第1の種類の導電層と、第1の種類の導電層上に積層された第2の種類の導電層と、第1の種類の導電層と第2の種類の導電層との間に形成された発光層とを含む。発光層は、マイクロLEDチップ全体に連続的に形成され、かつ複数のマイクロLEDは発光層を共有する。隣接するマイクロLEDの間には分離構造体が形成され、分離構造体の少なくとも一部は発光層内に形成される。分離構造体の底面は発光層の底部と位置合わせされ、分離構造体の上面は発光層の上面と位置合わせされている。
【0027】
本開示の実施形態の別の態様によれば、マイクロLEDチップは、複数のマイクロLEDを含む。複数のマイクロLEDのうちの少なくとも1つのマイクロLEDは、第1の種類の導電層と、第1の種類の導電層上に積層された第2の種類の導電層と、第1の種類の導電層と第2の種類の導電層との間に形成された発光層とを含む。発光層は、マイクロLEDチップ全体に連続的に形成され、かつ複数のマイクロLEDは発光層を共有する。マイクロLEDチップは、発光層の上面に形成された上部スペーサと、発光層の底面に形成された底部スペーサであって、上部スペーサの縁部は発光層の縁部と位置合わせされ、底部スペーサの縁部は発光層の縁部と位置合わせされている、底部スペーサと、隣接するマイクロLEDの間に形成された分離構造体であって、分離構造体の少なくとも一部は発光層内に形成され、分離構造体の底面は底部スペーサの底面と位置合わせされ、分離構造体の上面は上部スペーサの上面と位置合わせされている、分離構造体とをさらに含む。
【0028】
本開示の実施形態の別の態様によれば、マイクロLEDチップは、複数のマイクロLEDを含む。複数のマイクロLEDのうちの少なくとも1つのマイクロLEDは、第1の種類の導電層と、第1の種類の導電層上に積層された第2の種類の導電層と、第1の種類の導電層と第2の種類の導電層との間に形成された発光層とを含む。発光層は、マイクロLEDチップ全体に連続的に形成され、複数のマイクロLEDは発光層を共有する。マイクロLEDチップは、発光層の上面に形成された上部スペーサと、発光層の底面に形成された底部スペーサであって、上部スペーサの縁部は発光層の縁部と位置合わせされ、底部スペーサの縁部は発光層の縁部と位置合わせされている、底部スペーサと、隣接するマイクロLEDの間に形成された分離構造体であって、分離構造体の少なくとも一部は発光層内に形成され、分離構造体の上面は上部スペーサの上面と位置合わせされ、分離構造体の底面は底部スペーサの下にある、分離構造体とをさらに含む。
【0029】
本開示の実施形態の別の態様によれば、マイクロLEDチップは、複数のマイクロLEDを含む。複数のマイクロLEDのうちの少なくとも1つのマイクロLEDは、第1の種類の導電層と、第1の種類の導電層上に積層された第2の種類の導電層と、第1の種類の導電層と第2の種類の導電層との間に形成された発光層とを含む。発光層は、マイクロLEDチップ全体に連続的に形成され、複数のマイクロLEDは発光層を共有する。マイクロLEDチップは、発光層の上面に形成された上部スペーサと、発光層の底面に形成された底部スペーサであって、上部スペーサの縁部は発光層の縁部と位置合わせされ、底部スペーサの縁部は発光層の縁部と位置合わせされている、底部スペーサと、隣接するマイクロLEDの間に形成された分離構造体であって、分離構造体の少なくとも一部は発光層内に形成され、分離構造体の底面は底部スペーサの底面と位置合わせされ、分離構造体の上面は上部スペーサの上にある、分離構造体とをさらに含む。
【0030】
本開示の実施形態の別の態様によれば、マイクロLEDチップは、複数のマイクロLEDを含む。複数のマイクロLEDのうちの少なくとも1つのマイクロLEDは、第1の種類の導電層と、第1の種類の導電層上に積層された第2の種類の導電層と、第1の種類の導電層と第2の種類の導電層との間に形成された発光層とを含む。発光層は、マイクロLEDチップ全体に連続的に形成され、複数のマイクロLEDは発光層を共有する。マイクロLEDチップは、発光層の上面に形成された上部スペーサと、発光層の底面に形成された底部スペーサであって、上部スペーサの縁部は発光層の縁部と位置合わせされ、底部スペーサの縁部は発光層の縁部と位置合わせされている、底部スペーサと、隣接するマイクロLEDの間に形成された分離構造体であって、分離構造体の少なくとも一部は発光層内に形成され、分離構造体の底面は底部スペーサの下にあり、分離構造体の上面は上部スペーサの上にある、分離構造体とをさらに含む。
【0031】
本開示の実施形態の別の態様によれば、マイクロLEDチップは、複数のマイクロLEDを含む。複数のマイクロLEDのうちの少なくとも1つのマイクロLEDは、第1の種類の導電層と、第1の種類の導電層上に積層された第2の種類の導電層と、第1の種類の導電層と第2の種類の導電層との間に形成された発光層とを含む。発光層は、マイクロLEDチップ全体に連続的に形成され、複数のマイクロLEDは発光層を共有する。第2の種類の導電層の底縁部は、第1の種類の導電層の上縁部と位置合わせされている。
【0032】
本開示の実施形態の別の態様によれば、マイクロLEDチップは、複数のマイクロLEDを含む。複数のマイクロLEDのうちの少なくとも1つのマイクロLEDは、第1の種類の導電層と、第1の種類の導電層上に積層された第2の種類の導電層と、第1の種類の導電層と第2の種類の導電層との間に形成された発光層とを含む。発光層は、マイクロLEDチップ全体に連続的に形成され、複数のマイクロLEDは発光層を共有する。第1の種類の導電層の上面に垂直に投影された第2の種類の導電層の輪郭は、第1の種類の導電層の縁部によって取り囲まれている。
【0033】
本開示の実施形態の別の態様によれば、マイクロLEDチップは、複数のマイクロLEDを含む。複数のマイクロLEDのうちの少なくとも1つのマイクロLEDは、第1の種類の導電層と、第1の種類の導電層上に積層された第2の種類の導電層と、第1の種類の導電層と第2の種類の導電層との間に形成された発光層とを含む。発光層は、マイクロLEDチップ全体に連続的に形成され、複数のマイクロLEDは発光層を共有する。第2の種類の導電層の底面に垂直に投影された第1の種類の導電層の輪郭は、第2の種類の導電層の縁部によって取り囲まれている。
【0034】
本開示の実施形態の別の態様によれば、マイクロLEDチップは、複数のマイクロLEDを含む。複数のマイクロLEDのうちの少なくとも1つのマイクロLEDは、第1の種類の導電層と、第1の種類の導電層の上に積層された第2の種類の導電層と、第1の種類の導電層と第2の種類の導電層との間に形成された発光層とを含み、発光層の少なくとも一部は、隣接するマイクロLEDの間に形成されている。マイクロLEDチップは、隣接するマイクロLEDの間の発光層上に形成された金属層をさらに備える。
【0035】
本開示の実施形態の別の態様によれば、マイクロLEDチップは、複数のマイクロLEDを含む。少なくとも1つのマイクロLED構造体は、第1の種類の導電層と、第1の種類の導電層上に積層された第2の種類の導電層と、第1の種類の導電層と第2の種類の導電層との間に形成された発光層とを含む。発光層は、発光層の縁部が第1の種類の導電層の上縁部にも第2の種類の導電層の底縁部にも接触せず、第2の種類の導電層の底縁部が第1の種類の導電層の上縁部と位置合わせされているように、第1の種類の導電層の上縁部及び第2の種類の導電層の底縁部から水平レベルに沿って延在している。マイクロLEDチップは、隣接するマイクロLEDの間の発光層上に形成された金属層をさらに含む。
【0036】
本開示の実施形態の別の態様によれば、マイクロLEDチップは、複数のマイクロLEDを含む。複数のマイクロLEDのうちの少なくとも1つのマイクロLEDは、第1の種類の導電層と、第1の種類の導電層上に積層された第2の種類の導電層と、第1の種類の導電層と第2の種類の導電層との間に形成された発光層とを含む。発光層は、発光層の縁部が第1の種類の導電層の上縁部にも第2の種類の導電層の底縁部にも接触せず、第1の種類の導電層の上面に垂直に投影された第2の種類の導電層の輪郭が第1の種類の導電層の縁部によって取り囲まれるように、第1の種類の導電層の上縁部及び第2の種類の導電層の底縁部から水平レベルに沿って延在している。マイクロLEDチップは、第1の種類の導電層の上縁部から延在する発光層の一部に形成された金属層をさらに含む。
【0037】
本開示の実施形態の別の態様によれば、マイクロLEDチップは、複数のマイクロLEDを含む。複数のマイクロLEDのうちの少なくとも1つのマイクロLEDは、第1の種類の導電層と、第1の種類の導電層上に積層された第2の種類の導電層と、第1の種類の導電層と第2の種類の導電層との間に形成された発光層とを含む。発光層は、発光層の縁部が第1の種類の導電層の上縁部にも第2の種類の導電層の底縁部にも接触しないように、第1の種類の導電層の上縁部及び第2の種類の導電層の底縁部から水平レベルに沿って延在している。第2の種類の導電層の底面に垂直に投影された第1の種類の導電層の輪郭は、第2の種類の導電層の底縁部によって取り囲まれている。マイクロLEDチップは、第2の種類の導電層から延在する発光層の一部に形成された金属層をさらに含む。
【図面の簡単な説明】
【0038】
図1A】本開示の第1の実施形態による、マイクロLED構造体の断面図である。
図1B】本開示の第1の実施形態の第1の変形例による、マイクロLED構造体の断面図である。
図1C】本開示の第1の実施形態の第2の変形例による、マイクロLED構造体の断面図である。
図1D】本開示の第1の実施形態の第3の変形例による、マイクロLED構造体の断面図である。
図2A】本開示の第2の実施形態による、マイクロLED構造体の断面図である。
図2B】本開示の第2の実施形態の第1の変形例による、マイクロLED構造体の断面図である。
図2C】本開示の第2の実施形態の第2の変形例による、マイクロLED構造体の断面図である。
図2D】本開示の第2の実施形態の第3の変形例による、マイクロLED構造体の断面図である。
図3A】本開示の第3の実施形態による、マイクロLED構造体の断面図である。
図3B】本開示の第3の実施形態の第1の変形例による、マイクロLED構造体の断面図である。
図3C】本開示の第3の実施形態の第2の変形例による、マイクロLED構造体の断面図である。
図3D】本開示の第3の実施形態の第3の変形例による、マイクロLED構造体の断面図である。
図4A】本開示の第4の実施形態による、マイクロLED構造体の断面図である。
図4B】本開示の第4の実施形態の第1の変形例による、マイクロLED構造体の断面図である。
図4C】本開示の第4の実施形態の第2の変形例による、マイクロLED構造体の断面図である。
図4D】本開示の第4の実施形態の第3の変形例による、マイクロLED構造体の断面図である。
図5A】本開示の第5の実施形態による、マイクロLED構造体の断面図である。
図5B】本開示の第5の実施形態の第1の変形例による、マイクロLED構造体の断面図である。
図5C】本開示の第5の実施形態の第2の変形例による、マイクロLED構造体の断面図である。
図5D】本開示の第5の実施形態の第3の変形例による、マイクロLED構造体の断面図である。
図6A】本開示の第6の実施形態による、マイクロLEDチップの断面図である。
図6B】本開示の第6の実施形態の第1の変形例による、マイクロLEDチップの断面図である。
図6C】本開示の第6の実施形態の第2の変形例による、マイクロLEDチップの断面図である。
図6D】本開示の第6の実施形態の第3の変形例による、マイクロLEDチップの断面図である。
図6E】本開示の第6の実施形態の第4の変形例による、マイクロLEDチップの断面図である。
図6F】本開示の第6の実施形態の第5の変形例による、マイクロLEDチップの断面図である。
図7】本開示の第7の実施形態による、マイクロLEDチップの断面図である。
図8A】本開示の第8の実施形態による、マイクロLEDチップの断面図である。
図8B】本開示の第8の実施形態の第1の変形例による、マイクロLEDチップの断面図である。
図8C】本開示の第8の実施形態の第2の変形例による、マイクロLEDチップの断面図である。
図9A】本開示の第9の実施形態による、マイクロLEDチップの断面図である。
図9B】本開示の第9の実施形態の第1の変形例による、マイクロLEDチップの断面図である。
図9C】本開示の第7の実施形態の第2の変形例による、マイクロLEDチップの断面図である。
図10A】本開示の第10の実施形態による、マイクロLEDチップの断面図である。
図10B】本開示の第10の実施形態の第1の変形例による、マイクロLEDチップの断面図である。
図10C】本開示の第10の実施形態の第2の変形例による、マイクロLEDチップの断面図である。
図11A】本開示の第11の実施形態による、マイクロLEDチップの断面図である。
図11B】本開示の第11の実施形態の第1の変形例による、マイクロLEDチップの断面図である。
図11C】本開示の第11の実施形態の第2の変形例による、マイクロLEDチップの断面図である。
図11D】本開示の第11の実施形態の第3の変形例による、マイクロLEDチップの断面図である。
図12A】本開示の第12の実施形態による、マイクロLEDチップの断面図である。
図12B】本開示の第12の実施形態の第1の変形例による、マイクロLEDチップの断面図である。
図12C】本開示の第12の実施形態の第2の変形例による、マイクロLEDチップの断面図である。
図12D】本開示の第12の実施形態の第3の変形例による、マイクロLEDチップの断面図である。
図13A】本開示の第13の実施形態による、マイクロLEDチップの断面図である。
図13B】本開示の第13の実施形態の変形例による、マイクロLEDチップの断面図である。
図14A】本開示の第14の実施形態による、マイクロLEDチップの断面図である。
図14B】本開示の第14の実施形態の変形例による、マイクロLEDチップの断面図である。
図15A】本開示の第15の実施形態による、マイクロLEDチップの断面図である。
図15B】本開示の第15の実施形態の変形例による、マイクロLEDチップの断面図である。
図16A】本開示の第16の実施形態による、マイクロLEDチップの断面図である。
図16B】本開示の第16の実施形態の変形例による、マイクロLEDチップの断面図である。
図17A】本開示の第17の実施形態による、マイクロLEDチップの断面図である。
図17B】本開示の第17の実施形態の変形例による、マイクロLEDチップの断面図である。
図18】比較例によるマイクロLED構造体の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
以下の本文は、添付の図面に示される特定の実施形態と併せて、本開示の詳細な説明を提供する。しかしながら、これらの実施形態は本開示を限定するものではない。本開示に対する保護の範囲は、これらの実施形態に基づいて当業者によって構造、方法、又は機能に対して行われる変更を包含する。
【0040】
本開示における図面の提示を容易にするために、特定の構造体又は部分のサイズは、他の構造又は部分に対して拡大されている場合がある。したがって、本出願における図面は、本出願の主題の基本構造体を示すことのみを目的としている。異なる図面における同じ番号は、特に示されない限り、同じ又は類似の要素を表す。
【0041】
さらに、「前(front)」、「後(back)」、「上(upper)」、「下(lower)」、「上(above)」、「下(below)」などの相対的な空間位置を示す文書内の用語は、図面に描かれたユニット又は特徴と図面の別のユニット又は特徴との間の関係を説明する際の説明目的のために使用される。相対的な空間的位置を示す用語は、デバイスが使用又は操作されているときの図面に描かれた位置以外の位置を指すことができる。例えば、図面に示されているデバイスが裏返された場合、別のユニット又は特徴の「下(below)」又は「下(above)」に位置決めされていると説明されているユニットは、その別のユニット又は特徴の「上」に位置することになる。したがって、例示的な用語「下方(below)」は、上方及び下方の両方の位置を含むことができる。デバイスは、他の方法(90度回転されるか、又は別の方向を向ける)で方向付けられてもよく、文書に現れる空間に関連する記述用語は、それに応じて解釈されるべきである。構成要素若しくは層が別の部材若しくは層の「上に」ある、又は別の部材若しくは層に「接続されている」と言われる場合、それはその別の部材若しくは層の真上にある、又はその別の部材若しくは層に直接接続されてもよく、又は中間の構成要素若しくは層が存在してもよい。
【0042】
第1の実施形態
図1Aは、本開示の第1の実施形態による、マイクロ発光ダイオード(マイクロLED)構造体1000の断面図である。図1Aに示すように、マイクロLED構造体1000は、第1の種類の導電層101と、第1の種類の導電層101上に積層された第2の種類の導電層102と、第1の種類の導電層101と第2の種類の導電層102との間に形成された発光層103とを含む。発光層103は、発光層103の縁部103aが第1の種類の導電層101の上縁部101aにも第2の種類の導電層102の底縁部102aにも接触しないように、第1の種類の導電層101の上縁部101a及び第2の種類の導電層102の底縁部102aから離れるように水平レベルに沿って延在している。第2の種類の導電層102の底縁部102aは、第1の種類の導電層101の上縁部101aと位置合わせされている。
【0043】
第1の種類の導電層101及び第2の種類の導電層102は、任意の種類の導電層であってもよい。一実施形態では、第1の種類の導電層101は、1種以上のn型ドーパントを含有するn型導電性半導体であってもよく、第2の種類の導電層102は、1種以上のp型ドーパントを含有するp型導電性半導体層であってもよい。別の実施形態では、第1の種類の導電層101はp型導電性半導体であってもよく、第2の種類の導電層102はn型導電性半導体層であってもよい。図1Aに示すように、第1の種類の導電層101の上部面積は、第1の種類の導電層101の底部面積よりも大きい。第2の種類の導電層102の上部の面積は、第2の種類の導電層102の底部面積よりも小さい。
【0044】
発光層103は、量子井戸層と障壁層とが交互に積層された量子井戸構造を有することができる。一実施形態では、発光層103は、1対の量子井戸層と、量子井戸層の間に介在する障壁層とを含んでもよい。別の実施形態では、発光層103は、複数対の量子井戸層と、隣接する量子井戸層の間に介在する障壁層とを含んでもよい。量子井戸層は、例えばGaAs、AlGaAs、InGaAs、GaAsP、AlGaInP、GaInAsP、GaInP、AlInP、GaP、InPなどで作製される。障壁層は、例えばGaAs、AlGaAs、InGaAs、GaAsP、AlGaInP、GaInAsP、GaInP、AlInP、GaP、InPなどで形成される。
【0045】
図1Aに示すように、マイクロLED構造体1000はまた、発光層103の上面103bに形成された上部スペーサ107と、発光層103の底面103cに形成された底部スペーサ108とを含む。上部スペーサ107及び底部スペーサ108は、GaAs、AlGaAs、InGaAs、GaAsP、AlGaInP、GaInAsP、GaInP、AlInP、GaP、InPなどで作製することができる。上部スペーサ107及び底部スペーサ108は、マイクロLEDの性能及び信頼性を改善するためにキャリア注入効率を制御するように構成される。上部スペーサ107の縁部107a及び底部スペーサ108の縁部108aは、発光層103の縁部103aと位置合わせされている。上部スペーサ107の厚さは、発光層103の厚さよりも大きい。底部スペーサ108の厚さは、発光層103の厚さよりも大きい。
【0046】
図1Aに示す実施形態では、マイクロLED構造体1000は、第1の種類の導電層101を取り囲む反射構造体104をさらに含む。反射構造体104は、第1の種類の導電層101の側壁面101bに取り付けられている。第1の種類の導電層101の側壁上の反射構造体104は、基板110の表面110aに対して傾斜している。反射構造体104の傾斜角は、基板110の表面110aに対して約30°~約75°である。第1の種類の導電層101の側壁面101bの反射構造体104は、ODR(全方向反射器)構造体又はDBR(分布ブラッグ反射)構造体で作製されている。反射構造体104は、第2の種類の導電層102に光を集光するように構成されている。
【0047】
図1Aに示す実施形態では、マイクロLED構造体1000は、第1の種類の導電層101の下に形成され、第1の種類の導電層101と電気的に接続された底部接続構造体105をさらに含む。底部接続構造体105は、例えば金属などの導電性材料で形成されてもよい。底部接続構造体105は、反射性であってもよい。
【0048】
図1Aに示すように、マイクロLED構造体1000は、第1の種類の導電層101の下に基板110をさらに含み、基板110内の接続パッド106によって底部接続構造体105と電気的に接続される。いくつかの実施形態では、基板110は、例えばGaNなどのIII-V族からの材料のうちの複数のうちの1つで作製されてもよい。いくつかの他の実施形態では、基板110はIC回路を含むことができる。接続パッド106は、例えばCuなどの導電性材料で作製されてもよい。
【0049】
図1Aに示すように、マイクロLED構造体1000は、第1の種類の導電層101を取り囲み、発光層103の下にある分離層109をさらに含む。分離層109は、例えば不純物がドープされたSiO又はSiを含む光吸収材料で作製されてもよい。
【0050】
図1Aに示すように、マイクロLED構造体1000は、第2の種類の導電層102及び上部スペーサ107の上面107bの上に形成されたマイクロレンズ111をさらに含む。マイクロレンズ111は、発光層103が放射した光を集束させるように構成されている。
【0051】
第1の実施形態の第1の変形例
図1Bは、本開示の第1の実施形態の第1の変形例による、マイクロLED構造体1001の断面図である。図1Bに示す実施形態は、第1の種類の導電層101の側壁面101bが湾曲しており、第1の種類の導電層101の側壁面101bに反射構造体1041が形成され、湾曲面104aを有するという点で、図1Aに示す実施形態とは異なる。反射構造体1041を除いて、図1Bに示すマイクロLED構造体1001の構成要素は、図1Aに示すマイクロLED構造体1000の構成要素と同じであり、したがって、これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
【0052】
第1の実施形態の第2の変形例
図1Cは、本開示の第1の実施形態の第2の変形例による、マイクロLED構造体1002の断面図である。図1Cに示す実施形態は、第1の種類の導電層101の底面101cに反射構造体1042が取り付けられているという点で、図1Aに示す実施形態とは異なる。反射構造体1042は、導電性である。底部接続構造体105は、反射構造体1042の底部に形成され、反射構造体1042と電気的に接続されている。第1の種類の導電層101の底面101c上の反射構造体1042は、金属製であってもよい。反射構造体1042を除いて、図1Cに示すマイクロLED構造体1002の構成要素は、図1Aに示すマイクロLED構造体1000の構成要素と同じであり、したがって、これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
【0053】
第1の実施形態の第3の変形例
図1Dは、本開示の第1の実施形態の第3の変形例による、マイクロLED構造体1003の断面図である。図1Dに示す実施形態は、第1の種類の導電層101の側壁面101b及び底面101cの両方に反射構造体1043が取り付けられているという点で、図1Aに示す実施形態とは異なる。反射構造体1043は、導電性である。底部接続構造体105は、反射構造体1043の底部に形成され、反射構造体1043と電気的に接続されている。反射構造体1043を除いて、図1Dに示すマイクロLED構造体1003の構成要素は、図1Aに示すマイクロLED構造体1000の構成要素と同じであり、したがって、これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
【0054】
第2の実施形態
図2Aは、本開示の第2の実施形態による、マイクロLED構造体2000の断面図である。図2Aに示す第2の実施形態は、第2の種類の導電層102の底縁部102aが第1の種類の導電層101の上縁部101aと位置合わせされていないという点で、図1Aに示す第1の実施形態とは異なる。代わりに、第1の種類の導電層101の上面101dに垂直に投影された第2の種類の導電層102の輪郭は、第1の種類の導電層101の上縁部101aによって取り囲まれている。図2Aに示す第2の実施形態のマイクロLED構造体2000の構成要素は、図1Aに示す第1の実施形態のマイクロLED構造体1000の構成要素と同じであり、したがって、これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
【0055】
第2の実施形態の第1の変形例
図2Bは、本開示の第2の実施形態の第1の変形例による、マイクロLED構造体2001の断面図である。図2Bに示す実施形態は、第1の種類の導電層101の側壁面101bが湾曲しており、第1の種類の導電層101の側壁面101bに反射構造体1041が形成され、湾曲面104aを有するという点で、図2Aに示す実施形態とは異なる。反射構造体1041を除いて、図2Bに示すマイクロLED構造体2001の構成要素は、図2Aに示すマイクロLED構造体2000の構成要素と同じであり、したがって、これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
【0056】
第2の実施形態の第2の変形例
図2Cは、本開示の第2の実施形態の第2の変形例による、マイクロLED構造体2002の断面図である。図2Cに示す実施形態は、第1の種類の導電層101の底面101cに反射構造体1042が取り付けられているという点で、図2Aに示す実施形態とは異なる。反射構造体1042は、導電性である。底部接続構造体105は、反射構造体1042の底部に形成され、反射構造体1042の底部と電気的に接続されている。第1の種類の導電層101の底面101c上の反射構造体1042は、金属製であってもよい。反射構造体1042を除いて、図2Cに示すマイクロLED構造体2002の構成要素は、図2Aに示すマイクロLED構造体2000の構成要素と同じであり、したがって、これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
【0057】
第2の実施形態の第3の変形例
図2Dは、本開示の第2の実施形態の第3の変形例による、マイクロLED構造体2003の断面図である。図2Dに示す実施形態は、第1の種類の導電層101の側壁面101b及び底面101cの両方に反射構造体1043が取り付けられているという点で、図2Aに示す実施形態とは異なる。反射構造体1043は、導電性である。底部接続構造体105は、反射構造体1043の底部に形成され、反射構造体1043と電気的に接続されている。反射構造体1043を除いて、図2Dに示すマイクロLED構造体2003の構成要素は、図2Aに示すマイクロLED構造体2000の構成要素と同じであり、したがって、これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
【0058】
第3の実施形態
図3Aは、本開示の第3の実施形態による、マイクロLED構造体3000の断面図である。図3Aに示す第3の実施形態は、第2の種類の導電層102の底縁部102aが第1の種類の導電層101の上縁部101aと位置合わせされていないという点で、図1Aに示す第1の実施形態とは異なる。代わりに、第2の種類の導電層102の底面102bに垂直に投影された第1の種類の導電層101の輪郭は、第2の種類の導電層102の底縁部102aによって取り囲まれている。図3Aに示す第3の実施形態のマイクロLED構造体3000の構成要素は、図1Aに示す第1の実施形態のマイクロLED構造体1000の構成要素と同じであり、したがって、これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
【0059】
第3の実施形態の第1の変形例
図3Bは、本開示の第3の実施形態の第1の変形例による、マイクロLED構造体3001の断面図である。図3Bに示す実施形態は、第1の種類の導電層101の側壁面101bが湾曲しており、第1の種類の導電層101の側壁面101bに反射構造体1041が形成され、湾曲面104aを有するという点で、図3Aに示す実施形態とは異なる。反射構造体104を除いて、図3Bに示すマイクロLED構造体3001の構成要素は、図3Aに示すマイクロLED構造体3000の構成要素と同じであり、したがって、これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
【0060】
第3の実施形態の第2の変形例
図3Cは、本開示の第3の実施形態の第2の変形例による、マイクロLED構造体3002の断面図である。図3Cに示す実施形態は、第1の種類の導電層101の底面101cに反射構造体1042が取り付けられているという点で、図3Aに示す実施形態とは異なる。反射構造体1042は、導電性である。底部接続構造体105は、反射構造体1042の底部に形成され、反射構造体1042の底部と電気的に接続されている。第1の種類の導電層101の底面101c上の反射構造体1042は、金属製であってもよい。反射構造体1042を除いて、図3Cに示すマイクロLED構造体3002の構成要素は、図3Aに示すマイクロLED構造体3000の構成要素と同じであり、したがって、これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
【0061】
第3の実施形態の第3の変形例
図3Dは、本開示の第3の実施形態の第3の変形例による、マイクロLED構造体3003の断面図である。図3Dに示す実施形態は、第1の種類の導電層101の側壁面101b及び底面101cの両方に反射構造体1043が取り付けられているという点で、図3Aに示す実施形態とは異なる。反射構造体1043は、導電性である。底部接続構造体105は、反射構造体1043の底部に形成され、反射構造体1043と電気的に接続されている。反射構造体1042を除いて、図3Dに示すマイクロLED構造体3003の構成要素は、図3Aに示すマイクロLED構造体3000の構成要素と同じであり、したがって、これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
【0062】
第4の実施形態
図4Aは、本開示の第4の実施形態による、マイクロLED構造体4000の断面図である。図4Aに示す第4の実施形態は、発光層103が第1の種類の導電層101の上縁部101aから離れるように水平方向に延在し、発光層103の縁部103aが第2の種類の導電層102の底縁部102aと位置合わせされているという点で、図3Aに示す第3の実施形態とは異なる。さらに、マイクロLED構造体4000は、発光層103を取り囲む上部分離層114をさらに含む。上部分離層114は、例えば、SiO、Si、Al、TiO、HfO、AlNなどのような、1種又は複数の電気絶縁誘電体材料で作製することができる。上部分離層114は、マイクロLED構造体4000を隣接するマイクロLED構造体(図示せず)から分離するように構成される。マイクロレンズ111は、第2の種類の導電層102及び分離層114の上面114a上に形成される。図4Aに示す第4の実施形態のマイクロLED構造体4000の構成要素は、図3Aに示す第1の実施形態のマイクロLED構造体3000の構成要素と同じであり、したがって、これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
【0063】
第4の実施形態の第1の変形例
図4Bは、本開示の第4の実施形態の第1の変形例による、マイクロLED構造体4001の断面図である。図4Bに示す実施形態は、第1の種類の導電層101の側壁面101bが湾曲しており、第1の種類の導電層101の側壁面101bに反射構造体1041が形成され、湾曲面104aを有するという点で、図4Aに示す実施形態とは異なる。反射構造体1041を除いて、図4Bに示すマイクロLED構造体4001の構成要素は、図4Aに示すマイクロLED構造体4000の構成要素と同じであり、したがって、これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
【0064】
第4の実施形態の第2の変形例
図4Cは、本開示の第4の実施形態の第2の変形例による、マイクロLED構造体4002の断面図である。図4Cに示す実施形態は、第1の種類の導電層101の底面101cに反射構造体1042が取り付けられているという点で、図4Aに示す実施形態とは異なる。反射構造体1042は、導電性である。底部接続構造体105は、反射構造体1042の底部に形成され、反射構造体1042の底部と電気的に接続されている。第1の種類の導電層101の底面101c上の反射構造体1042は、金属製であってもよい。反射構造体1042を除いて、図4Cに示すマイクロLED構造体4002の構成要素は、図4Aに示すマイクロLED構造体4000の構成要素と同じであり、したがって、これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
【0065】
第4の実施形態の第3の変形例
図4Dは、本開示の第4の実施形態の第3の変形例による、マイクロLED構造体4003の断面図である。図4Dに示す実施形態は、第1の種類の導電層101の側壁面101b及び底面101cの両方に反射構造体1043が取り付けられているという点で、図4Aに示す実施形態とは異なる。反射構造体1043は、導電性である。底部接続構造体105は、反射構造体1043の底部に形成され、反射構造体1043と電気的に接続されている。反射構造体1042を除いて、図4Dに示すマイクロLED構造体4003の構成要素は、図4Aに示すマイクロLED構造体4000の構成要素と同じであり、したがって、これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
【0066】
第5の実施形態
図5Aは、本開示の第5の実施形態による、マイクロLED構造体5000の断面図である。図5Aに示す第5の実施形態は、発光層103が第2の種類の導電層102の底縁部102aから水平方向に沿って延在し、発光層103の縁部103aが第1の種類の導電層101の上縁部101aと位置合わせされているという点で、図2Aに示す第2の実施形態とは異なる。さらに、マイクロLED構造体4000は、発光層103を取り囲む上部分離層114をさらに含む。マイクロレンズ111は、第2の種類の導電層102及び分離層114の上面114a上に形成される。図5Aに示す第4の実施形態のマイクロLED構造体5000の構成要素は、図2Aに示す第2の実施形態のマイクロLED構造体2000の構成要素と同じであり、したがって、これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
【0067】
第5の実施形態の第1の変形例
図5Bは、本開示の第5の実施形態の第1の変形例による、マイクロLED構造体5001の断面図である。図5Bに示す実施形態は、第1の種類の導電層101の側壁面101bが湾曲しており、第1の種類の導電層101の側壁面101bに反射構造体1041が形成され、湾曲面104aを有するという点で、図5Aに示す実施形態とは異なる。反射構造体1041を除いて、図5Bに示すマイクロLED構造体5001の構成要素は、図5Aに示すマイクロLED構造体5000の構成要素と同じであり、したがって、これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
【0068】
第5の実施形態の第2の変形例
図5Cは、本開示の第5の実施形態の第2の変形例による、マイクロLED構造体5002の断面図である。図5Cに示す実施形態は、第1の種類の導電層101の底面101cに反射構造体1042が取り付けられているという点で、図5Aに示す実施形態とは異なる。反射構造体1042は、導電性である。底部接続構造体105は、反射構造体1042の底部に形成され、反射構造体1042の底部と電気的に接続されている。第1の種類の導電層101の底面101c上の反射構造体1042は、金属製である。反射構造体1042を除いて、図5Cに示すマイクロLED構造体5002の構成要素は、図5Aに示すマイクロLED構造体5000の構成要素と同じであり、したがって、これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
【0069】
第5の実施形態の第3の変形例
図5Dは、本開示の第5の実施形態の第3の変形例による、マイクロLED構造体5003の断面図である。図5Dに示す実施形態は、第1の種類の導電層101の側壁面101b及び底面101cの両方に反射構造体1043が取り付けられているという点で、図5Aに示す実施形態とは異なる。反射構造体1043は、導電性である。底部接続構造体105は、反射構造体1043の底部に形成され、反射構造体1043と電気的に接続されている。反射構造体1042を除いて、図5Dに示すマイクロLED構造体5003の構成要素は、図5Aに示すマイクロLED構造体5000の構成要素と同じであり、したがって、これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
【0070】
第6の実施形態
図6Aは、本開示の第6の実施形態による、マイクロLEDチップ6000の断面図である。マイクロLEDチップ6000は、複数のマイクロLEDを含むことができる。マイクロLEDチップ6000に含まれるマイクロLEDの少なくとも1つは、上述のマイクロLED構造体1000、1001、…、3003のいずれか1つを有することができる。
【0071】
図6Aに示す実施形態では、マイクロLEDチップ6000は、2つのマイクロLED610及び620を含む。マイクロLED610及び620の各々は、図1Aに示す第1の実施形態で説明したマイクロLED構造体1000を含む。以下の説明及び図6Aにおいて、図6AのマイクロLED610及び620は、マイクロLED610(1000)及び620(1000)とも呼ばれる。
【0072】
図6Aに示すように、マイクロLED610(1000)及び620(1000)の各々は、第1の種類の導電層101と、第1の種類の導電層101上に積層された第2の種類の導電層102と、第1の種類の導電層101と第2の種類の導電層102との間に形成された発光層103とを含む。発光層103は、マイクロLEDチップ6000全体に連続的に形成されている。第1及び第2のマイクロLED610(1000)及び620(1000)は、発光層103を共有している。発光層103は、発光層103の縁部103aが第1の種類の導電層101の上縁部101aにも第2の種類の導電層102の底縁部102aにも接触しないように、第1の種類の導電層101の上縁部101a及び第2の種類の導電層102の底縁部102aから離れるように水平レベルに沿って延在している。第2の種類の導電層102の底縁部102aは、第1の種類の導電層101の上縁部101aと位置合わせされている。
【0073】
図6Aに示すように、マイクロLED610(1000)及び620(1000)の各々はまた、発光層103の上面103bに形成された上部スペーサ107と、発光層103の底面103cに形成された底部スペーサ108とを含む。上部スペーサ107及び底部スペーサ108はいずれも、マイクロLEDチップ6000全体に連続的に形成され、第1及び第2のマイクロLED610(1000)及び620(1000)で共用されている。上部スペーサ107の縁部107aは、発光層103の縁部103aと位置合わせされている。底部スペーサ108の縁部108aは、発光層103の縁部103aと位置合わせされている。
【0074】
図6Aに示すように、マイクロLED610(1000)及び620(1000)の各々はまた、第1の種類の導電層101を取り囲む反射構造体104と、第1の種類の導電層101の下に形成された底部接続構造体105と、基板110内に形成された接続パッド106と、第1の種類の導電層101を取り囲み、発光層103の下にある分離層109と、第1の種類の導電層101の下にあり、接続パッド106によって底部接続構造体105と電気的に接続されている基板110と、第2の種類の導電層102及び上部スペーサ107の上面107bの上に形成されたマイクロレンズ111とを含む。
【0075】
図6Aに示す第6の実施形態の第1及び第2のマイクロLED610(1000)及び620(1000)の構成要素は、マイクロLEDチップ6000全体に連続的に形成され、第1及び第2のマイクロLED610(1000)及び620(1000)によって共有される発光層103、上部スペーサ107、及び底部スペーサ108を除いて、図1Aに示す第1の実施形態のマイクロLED構造体1000の構成要素と同じである。したがって、これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
【0076】
第6の実施形態の第1の変形例
図6Bは、本開示の第6の実施形態の第1の変形例による、マイクロLEDチップ6001の断面図である。図6Bに示す第6の実施形態の第1の変形例は、マイクロLEDチップ6001内のマイクロLED610及び620の各々が、図1Bに示す第1の実施形態の第1の変形例で説明したマイクロLED構造体1001を含むという点で、図6Aに示す第6の実施形態とは異なる。したがって、図6BのマイクロLED610及び620は、マイクロLED610(1001)及び620(1001)とも呼ばれる。
【0077】
より具体的には、図6Bに示すように、第1の種類の導電層101の側壁面101bは湾曲しており、第1の種類の導電層101の側壁面101bに形成された反射構造体1041は湾曲面104aを有している。反射構造体1041を除いて、図6Bに示すマイクロLEDチップ6001の構成要素は、図6Aに示すマイクロLEDチップ6000の構成要素と同じであり、したがって、これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
【0078】
第6の実施形態の第2の変形例
図6Cは、本開示の第6の実施形態の第2の変形例による、マイクロLEDチップ6002の断面図である。図6Cに示す第6の実施形態の第2の変形例は、マイクロLEDチップ6002内のマイクロLED610及び620の各々が、図1Cに示す第1の実施形態の第2の変形例で説明したマイクロLED構造体1002を含むという点で、図6Aに示す第6の実施形態とは異なる。したがって、図6CのマイクロLED610及び620は、マイクロLED610(1002)及び620(1002)と呼ばれる。
【0079】
より具体的には、図6Cに示すように、反射構造体1042は、第1の種類の導電層101の底面101cに取り付けられている。反射構造体1042は、導電性である。底部接続構造体105は、反射構造体1042の底部に形成され、反射構造体1042の底部と電気的に接続されている。第1の種類の導電層01の底面101c上の反射構造体1042は、金属製であってもよい。反射構造体1042を除いて、図6Cに示すマイクロLEDチップ6002の構成要素は、図6Aに示すマイクロLEDチップ6000の構成要素と同じであり、したがって、これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
【0080】
第6の実施形態の第3の変形例
図6Dは、本開示の第6の実施形態の第3の変形例による、マイクロLEDチップ6003の断面図である。図6Dに示す実施形態は、マイクロLEDチップ6003内のマイクロLED610及び620の各々が、図1Dに示す第1の実施形態の第3の変形例で説明したマイクロLED構造体1003を含むという点で、図6Aに示す実施形態とは異なる。したがって、図6CのマイクロLED610及び620は、マイクロLED610(1003)及び620(1003)と呼ばれる。
【0081】
より具体的には、図6Dに示すように、反射構造体1043は、第1の種類の導電層101の側壁面101b及び底面101cの両方に取り付けられている。反射構造体1043は、導電性である。底部接続構造体105は、反射構造体1043の底部に形成され、反射構造体1043と電気的に接続されている。反射構造体1043を除いて、図6Dに示すマイクロLEDチップ6003の構成要素は、図6Aに示すマイクロLEDチップ6000の構成要素と同じであり、したがって、これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
【0082】
第6の実施形態の第4の変形例
図6Eは、本開示の第6の実施形態の第4の変形例による、マイクロLEDチップ6004の断面図である。図6Eに示す実施形態は、マイクロLEDチップ6004内のマイクロLED610及び620の各々が、図2Aに示す第2の実施形態で説明したマイクロLED構造体2000を含むという点で、図6Aに示す実施形態とは異なる。したがって、図6EのマイクロLED610及び620は、マイクロLED610(2000)及び620(2000)と呼ばれる。
【0083】
より具体的には、図6Eに示すように、第2の種類の導電層102の底縁部102aは、第1の種類の導電層101の上縁部101aと位置合わせされていない。代わりに、第1の種類の導電層101の上面101dに垂直に投影された第2の種類の導電層102の輪郭は、第1の種類の導電層101の上縁部101aによって取り囲まれている。図6Eに示す実施形態のマイクロLEDチップ6004の構成要素は、図6Aに示す実施形態のマイクロLEDチップ6000の構成要素と同じであり、したがって、これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
【0084】
図6Eに示す実施形態では、マイクロLEDチップ6004内のマイクロLED610及び620の各々は、図2Aに示す第2の実施形態で説明したマイクロLED構造体2000を含む。代替的に、他の実施形態では、マイクロLEDチップ6004内のマイクロLED610及び620の各々は、それぞれ図2B図2C、又は図2Dに示す第2の実施形態の第1、第2、又は第3の変形例で説明したマイクロLED構造体2001、2002、又は2003を含んでもよい。
【0085】
第6の実施形態の第5の変形例
図6Fは、本開示の第6の実施形態の第5の変形例による、マイクロLEDチップ6005の断面図である。図6Fに示す実施形態は、マイクロLEDチップ6005内のマイクロLED610及び620の各々が、図3Aに示す第2の実施形態で説明したマイクロLED構造体3000を含むという点で、図6Aに示す実施形態とは異なる。したがって、図6FのマイクロLED610及び620は、マイクロLED610(3000)及び620(3000)と呼ばれる。
【0086】
より具体的には、図6Fに示すように、第2の種類の導電層102の底縁部102aは、第1の種類の導電層101の上縁部101aと位置合わせされていない。代わりに、第2の種類の導電層102の底面102bに垂直に投影された第1の種類の導電層101の輪郭は、第2の種類の導電層102の底縁部102aによって取り囲まれている。図6Fに示す実施形態のマイクロLEDチップ6005の構成要素は、図6Aに示す実施形態のマイクロLEDチップ6000の構成要素と同じであり、したがって、これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
【0087】
図6Fに示す実施形態では、マイクロLEDチップ6005内のマイクロLED610及び620の各々は、図3Aに示す第3の実施形態で説明したマイクロLED構造体3000を含む。代替的に、他の実施形態では、マイクロLEDチップ6005内のマイクロLED610及び620の各々は、それぞれ図3B図3C、又は図3Dに示す第3の実施形態の第1、第2、又は第3の変形例で説明したマイクロLED構造体3001、3002、又は3003を含んでもよい。
【0088】
第7の実施形態
図7は、本開示の第7の実施形態による、マイクロLEDチップ7000の断面図である。マイクロLEDチップ7000は、複数のマイクロLEDを含むことができる。マイクロLEDチップ7000に含まれるマイクロLEDの少なくとも1つは、上述のマイクロLED構造体1000、1001、…、3003のいずれか1つを有することができる。
【0089】
図7に示すマイクロLEDチップ7000は、マイクロLEDチップ7000が隣接するマイクロLED610(1000)と620(1000)との間に形成された分離構造体112をさらに含むという点で、図6Aに示すマイクロLEDチップ6000とは異なる。分離構造体112は、例えば不純物がドープされたSiO又はSiを含む誘電体材料であり得る光吸収材料から作製されてもよい。他の実施形態では、分離構造体112は、例えば金属などの反射材料で作製されてもよい。分離構造体112は、隣接するマイクロLED610(1000)及び620(1000)を互いに電気的に分離するように構成される。
【0090】
分離構造体112のうちの少なくとも一部は、発光層103内に形成される。図7に示す実施形態では、分離構造体112の上面112aは発光層103の上面103bと位置合わせされ、分離構造体112の底面112bは発光層103の底面103cと位置合わせされている。分離構造体112は、マイクロLED610(1000)及び620(1000)のうちの少なくとも1つを取り囲むように形成されてもよい。追加的又は代替的に、分離構造体112のうちの少なくとも一部は、上部スペーサ107又は底部スペーサ108内に形成されてもよい。
【0091】
分離構造体を除いて、図7に示す実施形態のマイクロLEDチップ7000の構成要素は、図6Aに示す実施形態のマイクロLEDチップ6000の構成要素と同じであり、したがって、これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
【0092】
第8の実施形態
図8Aは、本開示の第8の実施形態による、マイクロLEDチップ8000の断面図である。図8Aに示すマイクロLEDチップ8000は、分離構造体112の底面112bが発光層103の下にあるという点で、図7に示すマイクロLEDチップ7000とは異なる。より具体的には、図8Aに示すように、分離構造体112の底面112bは、発光層103の底面103cの下、かつ底部スペーサ108の底面108bの上にある。分離構造体112を除いて、図8Aに示すマイクロLEDチップ8000の構成要素は、図7に示すマイクロLEDチップ7000の構成要素と同じであり、したがって、これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
【0093】
第8の実施形態の第1の変形例
図8Bは、本開示の第8の実施形態の第1の変形例による、マイクロLEDチップ8001の断面図である。図8Bに示すマイクロLEDチップ8001は、分離構造体112の底面112bが底部スペーサ108の底面108bと位置合わせされているという点で、図8Aに示すマイクロLEDチップ8000とは異なる。分離構造体112を除いて、図8Bに示すマイクロLEDチップ8001の構成要素は、図8Aに示すマイクロLEDチップ8000の構成要素と同じであり、したがって、これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
【0094】
第8の実施形態の第2の変形例
図8Cは、本開示の第8の実施形態の第2の変形例による、マイクロLEDチップ8002の断面図である。図8Cに示すマイクロLEDチップ8002は、分離構造体112の底面112bが底部スペーサ108の底面108bの下にあり、分離層109に配置されているという点で、図8Aに示すマイクロLEDチップ8000とは異なる。分離構造体112を除いて、図8Cに示すマイクロLEDチップ8002の構成要素は、図8Aに示すマイクロLEDチップ8000の構成要素と同じであり、したがって、これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
【0095】
図8A図8Cに示す実施形態では、分離構造体112の上面112aの面積は、分離構造体112の底面112bの面積に等しい。代替的に、他の実施形態では、分離構造体112の上面112aの面積は、分離構造体112の底面112bの面積よりも大きくても小さくてもよい。さらに代替的に、いくつかの実施形態では、発光層103と底部スペーサ108との間の接触面における、又は底部スペーサ108の底面108bにおける分離構造体112の断面積は、分離構造体112の底面112bの面積よりも大きくてもよい。
【0096】
第9の実施形態
図9Aは、本開示の第9の実施形態による、マイクロLEDチップ9000の断面図である。図9Aに示すマイクロLEDチップ9000は、分離構造体112の上面112aが発光層103の上にあるという点で、図7に示すマイクロLEDチップ7000とは異なる。より具体的には、図9Aに示すように、分離構造体112の上面112aは、発光層103の上面103bの上、かつ上部スペーサ107の上面107bの下にある。分離構造体112を除いて、図9Aに示すマイクロLEDチップ9000の構成要素は、図7に示すマイクロLEDチップ7000の構成要素と同じであり、したがって、これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
【0097】
第9の実施形態の第1の変形例
図9Bは、本開示の第9の実施形態の第1の変形例による、マイクロLEDチップ9001の断面図である。図9Bに示すマイクロLEDチップ9001は、分離構造体112の上面112aが上部スペーサ107の上面107bと位置合わせされているという点で、図9Aに示すマイクロLEDチップ9000とは異なる。分離構造体112を除いて、図9Bに示すマイクロLEDチップ9001の構成要素は、図9Aに示すマイクロLEDチップ9000の構成要素と同じであり、したがって、これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
【0098】
第9の実施形態の第2の変形例
図9Cは、本開示の第9の実施形態の第2の変形例による、マイクロLEDチップ9002の断面図である。図9Cに示すマイクロLEDチップ9002は、分離構造体112の上面112aが上部スペーサ107の上面107bの上、かつ隣接する第2の種類の導電層102の間にあるという点で、図9Aに示すマイクロLEDチップ9000とは異なる。分離構造体112を除いて、図9Cに示すマイクロLEDチップ9002の構成要素は、図9Aに示すマイクロLEDチップ9000の構成要素と同じであり、したがって、これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
【0099】
図9A図9Cに示す実施形態では、分離構造体112の上面112aの面積は、分離構造体112の底面112bの面積に等しい。代替的に、他の実施形態では、分離構造体112の上面112aの面積は、分離構造体112の底面112bの面積よりも大きくても小さくてもよい。さらに代替的に、いくつかの実施形態では、発光層103の上面103bにおける、又は上部スペーサ107の上面107bにおける分離構造体112の断面積は、分離構造体112の底面112bの面積よりも大きくてもよい。
【0100】
第10の実施形態
図10Aは、本開示の第10の実施形態による、マイクロLEDチップ10000の断面図である。図10Aに示すマイクロLEDチップ10000は、分離構造体112の上面112aが発光層103の上にあり、分離構造体112の底面112bが発光層103の下にあるという点で、図7に示すマイクロLEDチップ7000とは異なる。より具体的には、図10Aに示すように、分離構造体112の上面112aは発光層103の上面103bの上、かつ上部スペーサ107の上面107bの下にあり、分離構造体112の底面112bは発光層103の底面103cの下、かつ底部スペーサ108の底面108bの上にある。分離構造体112を除いて、図10Aに示すマイクロLEDチップ10000の構成要素は、図7に示すマイクロLEDチップ7000の構成要素と同じであり、したがって、これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
【0101】
第10の実施形態の第1の変形例
図10Bは、本開示の第10の実施形態の第1の変形例による、マイクロLEDチップ10001の断面図である。図10Bに示すマイクロLEDチップ10001は、分離構造体112の底面112bが底部スペーサ108の底面108bと位置合わせされているという点で、図10Aに示すマイクロLEDチップ10000とは異なる。分離構造体112を除いて、図10Bに示すマイクロLEDチップ10001の構成要素は、図10Aに示すマイクロLEDチップ10000の構成要素と同じであり、したがって、これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
【0102】
第10の実施形態の第2の変形例
図10Cは、本開示の第10の実施形態の第2の変形例による、マイクロLEDチップ10002の断面図である。図10Cに示すマイクロLEDチップ10002は、分離構造体112の底面112bが底部スペーサ108の底面108bの下にあり、分離層109に配置されているという点で、図10Aに示すマイクロLEDチップ10000とは異なる。分離構造体112を除いて、図10Cに示すマイクロLEDチップ10002の構成要素は、図10Aに示すマイクロLEDチップ10000の構成要素と同じであり、したがって、これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
【0103】
図10A図10Cに示す実施形態では、分離構造体112の上面112aの面積は、分離構造体112の底面112bの面積に等しい。代替的に、他の実施形態では、分離構造体112の上面112aの面積は、分離構造体112の底面112bの面積よりも大きくても小さくてもよい。さらに代替的に、いくつかの実施形態では、発光層103の底面103cにおける、又は底部スペーサ108の底面108bにおける分離構造体112の断面積は、分離構造体112の底面112bの面積よりも大きくてもよい。
【0104】
第11の実施形態
図11Aは、本開示の第11の実施形態による、マイクロLEDチップ11000の断面図である。図11Aに示すマイクロLEDチップ11000は、分離構造体112の上面112aが上部スペーサ107の上面107bと位置合わせされ、分離構造体112の底面112bが発光層103の下にあるという点で、図7に示すマイクロLEDチップ7000とは異なる。より具体的には、図11Aに示す実施形態では、分離構造体112の底面112bは、発光層103の底面103cの下、かつ底部スペーサ108の底面108bの上にある。分離構造体112を除いて、図11Aに示すマイクロLEDチップ11000の構成要素は、図7に示すマイクロLEDチップ7000の構成要素と同じであり、したがって、これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
【0105】
第11の実施形態の第1の変形例
図11Bは、本開示の第11の実施形態の第1の変形例による、マイクロLEDチップ11001の断面図である。図11Bに示すマイクロLEDチップ11001は、分離構造体112の底面112bが底部スペーサ108の底面108bと位置合わせされているという点で、図11Aに示すマイクロLEDチップ11000とは異なる。分離構造体112を除いて、図11Aに示すマイクロLEDチップ11001の構成要素は、図11Aに示すマイクロLEDチップ11000の構成要素と同じであり、したがって、これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
【0106】
第11の実施形態の第2の変形例
図11Cは、本開示の第11の実施形態の第2の変形例による、マイクロLEDチップ11002の断面図である。図11Cに示すマイクロLEDチップ11002は、分離構造体112の底面112bが底部スペーサ108の底面108bの下にあり、分離層109に配置されているという点で、図11Aに示すマイクロLEDチップ11000とは異なる。分離構造体112を除いて、図11Cに示すマイクロLEDチップ11002の構成要素は、図11Aに示すマイクロLEDチップ11000の構成要素と同じであり、したがって、これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
【0107】
図11A図11Cに示す実施形態では、分離構造体112の上面112aの面積は、分離構造体112の底面112bの面積に等しい。代替的に、他の実施形態では、分離構造体112の上面112aの面積は、分離構造体112の底面112bの面積よりも大きくても小さくてもよい。さらに代替的に、いくつかの実施形態では、発光層103の底面103cにおける、又は底部スペーサ108の底面108bにおける分離構造体112の断面積は、分離構造体112の底面112bの面積よりも大きくてもよい。
【0108】
第11の実施形態の第3の変形例
図11Dは、本開示の第11の実施形態の第3の変形例による、マイクロLEDチップ11003の断面図である。図11Dに示すマイクロLEDチップ11003は、分離構造体112の上面112aの面積が分離構造体112の底面112bの面積よりも大きいという点で、図11Bに示すマイクロLEDチップ11001とは異なる。分離構造体112を除いて、図11Dに示すマイクロLEDチップ11003の構成要素は、図11Bに示すマイクロLEDチップ11001の構成要素と同じであり、したがって、これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
【0109】
第12の実施形態
図12Aは、本開示の第12の実施形態による、マイクロLEDチップ12000の断面図である。図12Aに示すマイクロLEDチップ12000は、分離構造体112の上面112aが上部スペーサ107の上面107bの上、かつ隣接する第2の種類の導電層102の間にあり、分離構造体112の底面112bが発光層103の下にあるという点で、図7に示すマイクロLEDチップ7000とは異なる。より具体的には、図12Aに示す実施形態では、分離構造体112の底面112bは、発光層103の底面103cの下、かつ底部スペーサ108の底面108bの上にある。分離構造体112を除いて、図12Aに示すマイクロLEDチップ12000の構成要素は、図7に示すマイクロLEDチップ7000の構成要素と同じであり、したがって、これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
【0110】
第12の実施形態の第1の変形例
図12Bは、本開示の第12の実施形態の第1の変形例による、マイクロLEDチップ12001の断面図である。図12Bに示すマイクロLEDチップ12001は、分離構造体112の底面112bが底部スペーサ108の底面108bと位置合わせされているという点で、図12Aに示すマイクロLEDチップ12000とは異なる。分離構造体112を除いて、図12Bに示すマイクロLEDチップ12001の構成要素は、図12Aに示すマイクロLEDチップ12000の構成要素と同じであり、したがって、これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
【0111】
第12の実施形態の第2の変形例
図12Cは、本開示の第12の実施形態の第2の変形例による、マイクロLEDチップ12002の断面図である。図12Cに示すマイクロLEDチップ12002は、分離構造体112の底面112bが底部スペーサ108の底面108bの下にあり、分離層109に配置されているという点で、図12Aに示すマイクロLEDチップ12000とは異なる。分離構造体112を除いて、図12Cに示すマイクロLEDチップ12002の構成要素は、図12Aに示すマイクロLEDチップ12000の構成要素と同じであり、したがって、これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
【0112】
第12の実施形態の第3の変形例
図12Dは、本開示の第12の実施形態の第3の変形例による、マイクロLEDチップ12003の断面図である。図12Dに示すマイクロLEDチップ12003は、分離構造体112の上面112aの面積が分離構造体112の底面112bの面積よりも小さく、発光層103の底面103cにおける分離構造体112の断面積112cが分離構造体112の底面112bの面積よりも大きいという点で、図12Cに示すマイクロLEDチップ12002とは異なる。分離構造体112を除いて、図12Dに示すマイクロLEDチップ12003の構成要素は、図12Cに示すマイクロLEDチップ12002の構成要素と同じであり、したがって、これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
【0113】
第13の実施形態
図13Aは、本開示の第13の実施形態による、マイクロLEDチップ13000の断面図である。マイクロLEDチップ13000は、複数のマイクロLEDを含むことができる。マイクロLEDチップ13000に含まれるマイクロLEDの少なくとも1つは、上述のマイクロLED構造体1000、1001、…、3003のいずれか1つを有することができる。
【0114】
図13Aに示すマイクロLEDチップ13000は、隣接するマイクロLED610(1000)と620(1000)との間において、マイクロLEDチップ13000が発光層103の上に形成された金属層113をさらに含むという点で、図6Aに示すマイクロLEDチップ6000とは異なる。金属層113は、発光層103の上面103bの上に形成され、第1の種類の導電層101にも第2の種類の導電層102にも接触しない。より具体的には、図13Aに示す実施形態では、発光層103の上部に上部スペーサ107が形成され、上部スペーサ107の上面107bの上に金属層113が形成されている。
【0115】
金属層113の横方向の寸法値d1は、発光層103の縁部103aと第1の種類の導電層101の上縁部101aとの間の距離d2以下であるか、又は金属層113の横方向の寸法値d1は、発光層103の縁部103aと第2の種類の導電層102の底縁部102aとの間の距離d3以下である。金属層113の横寸法値d1は、約2nm~約10μmであってもよい。
【0116】
いくつかの実施形態では、金属層113の中心点は、隣接するマイクロLED610(1000)と620(1000)との間の中心点と位置合わせされてもよい。代替的に、いくつかの実施形態では、金属層113の中心点は、隣接するマイクロLED610(1000)及び620(1000)の一方に、マイクロLED610(1000)及び620(1000)の他方よりも接近している。
【0117】
金属層113は、発光層103の材料の仕事関数と一致する仕事関数を有する高仕事関数金属材料を含んでもよい。高仕事関数金属材料は、金、白金、パラジウム、ベリリウム、コバルト、ニッケル、又はタングステンのうちの少なくとも1種を含むことができる。
【0118】
第13の実施形態の変形例
図13Bは、本開示の第13の実施形態の変形例による、マイクロLEDチップ13001の断面図である。図13Bに示すマイクロLEDチップ13001は、マイクロLEDチップ13001が上部スペーサ107の上面107bの上、かつ隣接するマイクロLED610(1000)と620(1000)との間に形成された複数の金属層113を含むという点で、図13Aに示すマイクロチップ13000とは異なる。金属層113は、発光層103の上面103bに沿って平行に配列されている。
【0119】
図13Bに示す実施形態では、3つの金属層113が存在する。他の実施形態では、金属層113の数は、3つより多くてもよい。
【0120】
図13A及び図13Bに示す実施形態では、マイクロLED610及び620の各々は、図1Aに示す第1の実施形態で説明したマイクロLED構造体1000を含む。代替的に、他の実施形態では、マイクロLED610及び620の各々は、それぞれ図1B図1C、及び図1Dに示す第1の実施形態の第1、第2、及び第3の変形例で説明したマイクロLED構造体1001、1002、及び1003のいずれか1つを含んでもよい。
【0121】
第14の実施形態
図14Aは、本開示の第14の実施形態による、マイクロLEDチップ14000の断面図である。図14Aに示す実施形態は、マイクロLEDチップ14000が2つのマイクロLED610(2000)及び620(2000)を含み、マイクロLED610(2000)及び620(2000)の各々が、図2Aに示す第2の実施形態で説明したマイクロLED構造体2000を含むという点で、図13Aに示す実施形態とは異なる。図14Aに示す実施形態のマイクロLEDチップ14000の他の構成要素は、図13Aに示す実施形態のマイクロLEDチップ13000の構成要素と同じであり、したがって、これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
【0122】
第14実施形態の変形例
図14Bは、本開示の第14の実施形態の変形例による、マイクロLEDチップ14001の断面図である。図14Bに示すマイクロLEDチップ14001は、マイクロLEDチップ14001が上部スペーサ107の上面107bの上、かつ隣接するマイクロLED610(2000)と620(2000)との間に形成された複数の金属層113を含むという点で、図14Aに示すマイクロチップ14000とは異なる。図14Bに示す実施形態のマイクロLEDチップ14001の他の構成要素は、図13Aに示す実施形態のマイクロLEDチップ13000の構成要素と同じであり、したがって、これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
【0123】
図14A及び図14Bに示す実施形態では、マイクロLED610及び620の各々は、図2Aに示す第2の実施形態で説明したマイクロLED構造体2000を含む。代替的に、他の実施形態では、マイクロLED610及び620の各々は、それぞれ図2B図2C、及び図2Dに示す第2の実施形態の第1、第2、及び第3の変形例で説明したマイクロLED構造体2001、2002、及び2003のいずれか1つを含んでもよい。
【0124】
第15の実施形態
図15Aは、本開示の第15の実施形態による、マイクロLEDチップ15000の断面図である。図15Aに示す実施形態は、マイクロLEDチップ15000が2つのマイクロLED610(3000)及び620(3000)を含み、マイクロLED610(3000)及び620(3000)の各々が、図3Aに示す第2の実施形態で説明したマイクロLED構造体3000を含むという点で、図13Aに示す実施形態とは異なる。図15Aに示す実施形態のマイクロLEDチップ15000の他の構成要素は、図13Aに示す実施形態のマイクロLEDチップ13000の構成要素と同じであり、したがって、これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
【0125】
第15の実施形態の変形例
図15Bは、本開示の第15の実施形態の変形例による、マイクロLEDチップ15001の断面図である。図15Bに示すマイクロLEDチップ15001は、マイクロLEDチップ15001が上部スペーサ107の上面107bの上、かつ隣接するマイクロLED610(3000)と620(3000)との間に形成された複数の金属層113を含むという点で、図15Aに示すマイクロチップ15000とは異なる。図15Bに示す実施形態のマイクロLEDチップ15001の構成要素は、図13Aに示す実施形態のマイクロLEDチップ13000の構成要素と同じであり、したがって、これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
【0126】
図15A及び図15Bに示す実施形態では、マイクロLED610及び620の各々は、図3Aに示す第3の実施形態で説明したマイクロLED構造体3000を含む。代替的に、他の実施形態では、マイクロLED610及び620の各々は、それぞれ図3B図3C、及び図3Dに示す第3の実施形態の第1、第2、及び第3の変形例で説明したマイクロLED構造体3001、3002、及び3003のいずれか1つを含んでもよい。
【0127】
第16の実施形態
図16Aは、本開示の第16の実施形態による、マイクロLEDチップ16000の断面図である。マイクロLEDチップ16000は、複数のマイクロLEDを含むことができる。マイクロLEDチップ16000に含まれるマイクロLEDの少なくとも1つは、上述のマイクロLED構造体4000、4001、…、5003のいずれか1つを有することができる。
【0128】
図16Aに示す実施形態では、マイクロLEDチップ16000は、2つのマイクロLED610(4000)及び620(4000)を含む。マイクロLED610(4000)及び620(4000)の各々は、図4Aに示す第4の実施形態で説明したマイクロLED構造体4000を含む。
【0129】
図16Aに示すように、マイクロLED610(4000)及び620(4000)の各々は、第1の種類の導電層101と、第1の種類の導電層101上に積層された第2の種類の導電層102と、第1の種類の導電層101と第2の種類の導電層102との間に形成された発光層103とを含む。第2の種類の導電層102の底面102bに垂直に投影された第1の種類の導電層101の輪郭は、第2の種類の導電層102の底縁部102aによって取り囲まれている。発光層103は、第1の種類の導電層101の上縁部101aから離れるように水平レベルに沿って延在し、発光層103の縁部103aは、第2の種類の導電層102の底縁部102aと位置合わせされている。
【0130】
マイクロLED610(4000)及び620(4000)の各々は、発光層103の上に形成された上部スペーサ107と、発光層103の下に形成された底部スペーサとをさらに含む。上部スペーサ107の縁部107a及び底部スペーサ108の縁部108aはいずれも、発光層103の縁部103aと位置合わせされ、縁部103aは第2の種類の導電層102の底縁部102aと位置合わせされている。
【0131】
マイクロLEDチップ16000は、発光層103を取り囲む上部分離層114と、第2の種類の導電層102及び分離層114の上面114aの上に形成されたマイクロレンズ111とをさらに含む。
【0132】
発光層103の縁部103a、上部スペーサ107の縁部107a、及び底部スペーサ108の縁部108aが、第2の種類の導電層102の底縁部102aと位置合わせされていることを除いて、図16Aに示すマイクロLEDチップ16000の構成要素は、図6Fに示すマイクロLEDチップ6005の構成要素と同じであり、したがって、これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
【0133】
第16の実施形態の変形例
図16Bは、本開示の第16の実施形態の変形例による、マイクロLEDチップ16001の断面図である。図16Bに示す実施形態は、マイクロLEDチップ16001が、分離層114の上面114aの上、かつ隣接するマイクロLED610(4000)と620(4000)との間に形成された金属層113をさらに含むという点で、図16Aに示す実施形態とは異なる。図16Bに示す実施形態では、マイクロLED610(4000)と620(4000)との間に金属層113は1つしかない。代替的に、他の実施形態では、マイクロLED610(4000)と620(4000)との間に複数の金属層113があり、マイクロLED610(4000)と620(4000)との間の複数の金属層113の数は、3つ以上であってもよい。金属層113を除いて、図16Bに示すマイクロLEDチップ16001の構成要素は、図16Aに示すマイクロLEDチップ16000の構成要素と同じであり、したがって、これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
【0134】
図16A及び図16Bに示す実施形態では、マイクロLED610及び620の各々は、図4Aに示す第4の実施形態で説明したマイクロLED構造体4000を含む。代替的に、他の実施形態では、マイクロLED610及び620の各々は、それぞれ図4B図4C、及び図4Dに示す第4の実施形態の第1、第2、及び第3の変形例で説明したマイクロLED構造体4001、4002、及び4003のいずれか1つを含んでもよい。
【0135】
第17の実施形態
図17Aは、本開示の第17の実施形態による、マイクロLEDチップ17000の断面図である。マイクロLEDチップ17000は、2つのマイクロLED610(5000)及び620(5000)を含む。マイクロLED610(5000)及び620(5000)の各々は、図5Aに示す第5の実施形態で説明したマイクロLED構造体5000を含む。
【0136】
マイクロLEDチップ17000は、第1の種類の導電層101の上面101dに垂直に投影された第2の種類の導電層102の輪郭が、第1の種類の導電層101の上縁部101aによって取り囲まれているという点で、マイクロLEDチップ16000とは異なる。さらに、発光層103の縁部103a、上部スペーサ107の縁部107a、及び底部スペーサ108の縁部108aは、第1の種類の導電層101の上縁部101aと位置合わせされている。
【0137】
さらに、マイクロLEDチップ17000は、発光層103を取り囲む上部分離層114をさらに含む。マイクロレンズ111は、第2の種類の導電層102及び分離層114の上面114a上に形成される。図17Aに示す第4の実施形態のマイクロLEDチップ17000の他の構成要素は、図16Aに示す第2の実施形態のマイクロLEDチップ16000の構成要素と同じであり、したがって、これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
【0138】
第17の実施形態の変形例
図17Bは、本開示の第17の実施形態の変形例による、マイクロLEDチップ17001の断面図である。図17Bに示す実施形態は、マイクロLEDチップ17001が、分離層114の上面114aの上、かつ隣接するマイクロLED610(5000)と620(5000)との間に形成された金属層113をさらに含むという点で、図17Aに示す実施形態とは異なる。図17Bに示す実施形態では、マイクロLED610(5000)と620(5000)との間に金属層113は1つしかない。代替的に、他の実施形態では、マイクロLED610(5000)と620(5000)との間に複数の金属層113があり、マイクロLED610(4000)と620(4000)との間の複数の金属層113の数は、3つ以上であってもよい。金属層113を除いて、図17Bに示すマイクロLEDチップ17001の構成要素は、図17Aに示すマイクロLEDチップ17000の構成要素と同じであり、したがって、これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
【0139】
図17A及び図17Bに示す実施形態では、マイクロLED610及び620の各々は、図5Aに示す第5の実施形態で説明したマイクロLED構造体5000を含む。代替的に、他の実施形態では、マイクロLED610及び620の各々は、それぞれ図5B図5C、及び図5Dに示す第5の実施形態の第1、第2、及び第3の変形例で説明したマイクロLED構造体5001、5002、及び5003のいずれか1つを含んでもよい。
【0140】
比較例
図18は、比較例によるマイクロLED構造体1の断面図である。図18に示す比較例のマイクロLED構造体1は、発光層103が第1の種類の導電層101の上縁部101a及び第2の種類の導電層102の底縁部102aから離れるように水平レベルに沿って延在していないという点で、図1Aに示す第1の実施形態のマイクロLED構造体1000とは異なる。代わりに、比較例では、発光層103の縁部103aは、第1の種類の導電層101の上縁部101a及び第2の種類の導電層102の底縁部102aの両方と位置合わせされている。
【0141】
前述のように、発光層103は、複数対の量子井戸層を含むことができる。発光層103内の多重量子井戸(MQW)対の数は、例えば、誘導結合プラズマエッチングによって生成される発光層103の露出した側壁面積に関連する。露出した側壁面積が大きいほど、MQW対が多くなり、表面再結合のキャリア損失が大きくなる。
【0142】
比較例では、発光層103の側壁は、第1の種類の導電層101及び第2の種類の導電層102の縁部101a及び102aと位置合わせされている。その結果、第1の種類の導電層101と第2の種類の導電層102との間のマイクロLEDにおいて大きな表面再結合のキャリア損失が発生し、マイクロLEDの発光効率に悪影響を及ぼす可能性がある。
【0143】
対照的に、本開示の第1の実施形態及び他の実施形態では、発光層103は、発光層103の縁部103aが第1の種類の導電層101の上縁部101aにも第2の種類の導電層102の底縁部102aにも接触しないように、第1の種類の導電層101の上縁部101a及び第2の種類の導電層102の底縁部102aから離れるように延在している。その結果、第1の種類の導電層101と第2の種類の導電層102との間のマイクロLEDにおいて、表面再結合のキャリア損失を発生させないことができる。これにより、マイクロLEDの発光効率が向上する。
【0144】
例示的な実施形態を本明細書で説明したが、本開示の範囲は、本開示に基づいて当業者によって理解されるように、同等の要素、修正、省略、組み合わせ(例えば、様々な実施形態にわたる態様の)、適合及び/又は変更を有するありとあらゆる実施形態を包含する。例えば、異なる図に示される異なる実施形態に含まれる特徴を組み合わせることができる。特許請求の範囲における限定は、特許請求の範囲で使用される言語に基づいて広く解釈されるべきであり、本明細書又は出願の審査中に記載された例に限定されない。実施例は非排他的であると解釈されるべきである。したがって、本明細書及び実施例は、例示としてのみ考慮され、真の範囲及び趣旨は、添付の特許請求の範囲及びそれらの均等物の全範囲によって示されることが意図される。
図1A
図1B
図1C
図1D
図2A
図2B
図2C
図2D
図3A
図3B
図3C
図3D
図4A
図4B
図4C
図4D
図5A
図5B
図5C
図5D
図6A
図6B
図6C
図6D
図6E
図6F
図7
図8A
図8B
図8C
図9A
図9B
図9C
図10A
図10B
図10C
図11A
図11B
図11C
図11D
図12A
図12B
図12C
図12D
図13A
図13B
図14A
図14B
図15A
図15B
図16A
図16B
図17A
図17B
図18
【国際調査報告】