(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-17
(54)【発明の名称】サイドリンクのためのチャネル占有時間(COT)共有
(51)【国際特許分類】
H04W 72/40 20230101AFI20240110BHJP
H04W 72/0446 20230101ALI20240110BHJP
H04W 72/25 20230101ALI20240110BHJP
【FI】
H04W72/40
H04W72/0446
H04W72/25
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023539318
(86)(22)【出願日】2021-12-30
(85)【翻訳文提出日】2023-06-27
(86)【国際出願番号】 US2021065767
(87)【国際公開番号】W WO2022147310
(87)【国際公開日】2022-07-07
(32)【優先日】2021-01-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】スン、ジン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン、シャオシャ
(72)【発明者】
【氏名】パティル、シャイレシュ
(72)【発明者】
【氏名】グブスキーズ、アーサー
(72)【発明者】
【氏名】ダムンヤノビッチ、アレクサンダー
(72)【発明者】
【氏名】モントジョ、ジュアン
(72)【発明者】
【氏名】マーシュ、ジーン・ウェスリー
(72)【発明者】
【氏名】ステファナトス、ステリオス
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD34
5K067EE25
5K067HH21
5K067JJ12
(57)【要約】
サイドリンク通信のためのチャネル占有時間(COT)共有に関係するワイヤレス通信システムおよび方法が提供される。第1のユーザ機器(UE)は、第2のUEから、第1のチャネル占有時間(COT)中に第1のサイドリンク送信を受信し、ここで、第1のCOTは第2のUEに関連付けられる。第1のUEは、第2のUEが第2のサイドリンク送信を受信することを意図された2つ以上のUEのうちの1つであるかどうかを決定する。第1のUEは、2つ以上のUEに、COT共有に基づいて第1のCOTの一部分中に第2のサイドリンク送信を送信する。COT共有は、第2のUEが第2のサイドリンク送信を受信することを意図された2つ以上のUEのうちの1つであると決定したことに応答するものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のユーザ機器(UE)によって実行されるワイヤレス通信の方法であって、
第2のUEから、第1のチャネル占有時間(COT)中に第1のサイドリンク送信を受信することと、ここにおいて、前記第1のCOTは、前記第2のUEに関連付けられる、
前記第2のUEが第2のサイドリンク送信を受信することを意図された2つ以上のUEのうちの1つであるかどうかを決定することと、
前記2つ以上のUEに、COT共有に基づいて前記第1のCOTの一部分中に前記第2のサイドリンク送信を送信することと、前記COT共有は、前記第2のUEが前記第2のサイドリンク送信を受信することを意図された前記2つ以上のUEのうちの1つであると決定したことに応答するものである、
を備える、方法。
【請求項2】
前記第1のサイドリンク送信を前記受信することは、
前記第2のUEから、前記第2のUEが前記第1のCOTの開始UEであるかどうかを示すサイドリンク制御情報(SCI)を受信すること
を備え、
前記COT共有に基づいて前記第1のCOTの前記一部分中に前記第2のサイドリンク送信を前記送信することは、前記第2のUEが前記第1のCOTの前記開始UEであることを示す前記SCIにさらに基づく、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のサイドリンク送信を前記受信することは、
前記第2のUEから、前記第1のCOTにおける前記COT共有が可能にされるかどうかを示すCOT構造インジケータ(COT-SI)を含むサイドリンク制御情報(SCI)を受信すること
を備え、
前記第1のCOTの前記一部分中に前記第2のサイドリンク送信を前記送信することは、前記第1のCOTにおける前記COT共有が可能にされることを示す前記COT-SIにさらに基づく、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第2のサイドリンク送信を前記送信することは、
ブロードキャストモードで前記第2のサイドリンク送信を送信すること
を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第2のサイドリンク送信を前記送信することは、
グループキャストモードで前記第2のサイドリンク送信を送信すること
を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
第2のCOT中に第3のUEから、データを備える第3のサイドリンク送信を受信することと、
前記第3のUEが前記第2のCOTの開始UEであるかどうかを決定することと、
前記第3のUEが前記第2のCOTの前記開始UEであると決定したことに応答して、前記第2のCOTの一部分中に、前記データについての肯定応答/否定応答(ACK/NACK)フィードバックを送信することと
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
第2のCOT中に第3のUEから、データを備える第3のサイドリンク送信を受信することと、
前記第2のCOTに関連付けられたCOT共有情報を監視することと、
前記監視に基づいて、前記第2のCOTの一部分中に前記データについての肯定応答/否定応答(ACK/NACK)フィードバックを送信すべきかどうかを決定することと
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第2のUEが第3のサイドリンク送信を受信することを意図された2つ以上のUEのうちの1つであるかどうかを決定することと、
前記第2のUEが前記第3のサイドリンク送信を受信することを意図された前記2つ以上のUEのうちの1つではないと決定したことに応答して、前記第1のCOTの前記一部分中に前記第3のサイドリンク送信を送信することを控えることと
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
第1のユーザ機器(UE)であって、
メモリと、
トランシーバと、
前記メモリおよび前記トランシーバに結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、前記第1のUEは、
第2のUEから、第1のチャネル占有時間(COT)中に第1のサイドリンク送信を受信することと、ここにおいて、前記第1のCOTは、前記第2のUEに関連付けられる、
前記第2のUEが第2のサイドリンク送信を受信することを意図された2つ以上のUEのうちの1つであるかどうかを決定することと、
前記2つ以上のUEに、COT共有に基づいて前記第1のCOTの一部分中に前記第2のサイドリンク送信を送信することと、前記COT共有は、前記第2のUEが前記第2のサイドリンク送信を受信することを意図された前記2つ以上のUEのうちの1つであると決定したことに応答するものである、
を行うように構成される、第1のユーザ機器(UE)。
【請求項10】
前記第1のUEは、
前記第2のUEから、前記第2のUEが前記第1のCOTの開始UEであるかどうかを示すサイドリンク制御情報(SCI)を受信することと、
前記第2のUEが前記第1のCOTの前記開始UEであることを示す前記SCIにさらに基づいて、前記第1のCOTの前記一部分中に前記第2のサイドリンク送信を送信することと
を行うようにさらに構成される、請求項9に記載の第1のUE。
【請求項11】
前記第1のUEは、
前記第2のUEから、前記第1のCOTにおける前記COT共有が可能にされるかどうかを示すCOT構造インジケータ(COT-SI)を含むサイドリンク制御情報(SCI)を受信することと、
前記第1のCOTにおける前記COT共有が可能にされることを示す前記COT-SIにさらに基づいて、前記第1のCOTの前記一部分中に前記第2のサイドリンク送信を送信することと
を行うようにさらに構成される、請求項9に記載の第1のUE。
【請求項12】
前記第1のUEは、
ブロードキャストモードで前記第2のサイドリンク送信を送信する
ようにさらに構成される、請求項9に記載の第1のUE。
【請求項13】
前記第1のUEは、
グループキャストモードで前記第2のサイドリンク送信を送信する
ようにさらに構成される、請求項9に記載の第1のUE。
【請求項14】
前記第1のUEは、
第2のCOT中に第3のUEから、データを備える第3のサイドリンク送信を受信することと、
前記第3のUEが前記第2のCOTの開始UEであるかどうかを決定することと、
前記第3のUEが前記第2のCOTの前記開始UEであると決定したことに応答して、前記第2のCOTの一部分中に、前記データについての肯定応答/否定応答(ACK/NACK)フィードバックを送信することと
を行うようにさらに構成される、請求項9に記載の第1のUE。
【請求項15】
前記第1のUEは、
第2のCOT中に第3のUEから、データを備える第3のサイドリンク送信を受信することと、
前記第2のCOTに関連付けられたCOT共有情報を監視することと、
前記監視に基づいて、前記第2のCOTの一部分中に前記データについての肯定応答/否定応答(ACK/NACK)フィードバックを送信すべきかどうかを決定することと
を行うようにさらに構成される、請求項9に記載の第1のUE。
【請求項16】
前記第1のUEは、
前記監視から検出された前記第2のCOTに関連付けられたCOT共有情報が存在しないと決定したことに応答して、前記第2のCOTの前記一部分中に前記ACK/NACKフィードバックを送信することを控えることを決定することと、
カテゴリー4(CAT4)LBTを実行することと、
前記CAT4 LBTに基づく第3のCOT中に、前記ACK/NACKフィードバックを送信することと
を行うようにさらに構成される、請求項15に記載の第1のUE。
【請求項17】
プログラムコードを記録した非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記プログラムコードは、
第1のユーザ機器(UE)に、第2のUEから、第1のチャネル占有時間(COT)中に第1のサイドリンク送信を受信させるためのコードと、ここにおいて、前記第1のCOTは、前記第2のUEに関連付けられる、
前記第1のUEに、前記第2のUEが第2のサイドリンク送信を受信することを意図された2つ以上のUEのうちの1つであるかどうかを決定させるためのコードと、
前記第1のUEに、COT共有に基づいて前記第1のCOTの一部分中に前記第2のサイドリンク送信を前記2つ以上のUEに送信させるためのコードと、前記COT共有は、前記第2のUEが前記第2のサイドリンク送信を受信することを意図された前記2つ以上のUEのうちの1つであると決定したことに応答するものである、
を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項18】
前記第1のUEに、前記第1のサイドリンク送信を受信させるための前記コードは、
前記第2のUEから、前記第2のUEが前記第1のCOTの開始UEであるかどうかを示すサイドリンク制御情報(SCI)を受信する
ように構成され、
前記第1のUEに、前記第1のCOTの前記一部分中に前記第2のサイドリンク送信を送信させるための前記コードは、
前記第2のUEが前記第1のCOTの前記開始UEであることを示す前記SCIにさらに基づいて、前記第1のCOTの前記一部分中に前記第2のサイドリンク送信を送信する
ように構成される、請求項17に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項19】
前記第1のUEに、前記第1のサイドリンク送信を受信させるための前記コードは、
前記第2のUEから、前記第1のCOTにおける前記COT共有が可能にされるかどうかを示すCOT構造インジケータ(COT-SI)を含むサイドリンク制御情報(SCI)を受信する
ように構成され、
前記第1のUEに、前記第1のCOTの前記一部分中に前記第2のサイドリンク送信を送信させるための前記コードは、
前記第1のCOTにおける前記COT共有が可能にされることを示す前記COT-SIにさらに基づいて、前記第1のCOTの前記一部分中に前記第2のサイドリンク送信を送信する
ように構成される、請求項17に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項20】
前記第1のUEに、前記第2のサイドリンク送信を送信させるためのコードは、
ブロードキャストモードで前記第2のサイドリンク送信を送信する
ように構成される、請求項17に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項21】
前記第1のUEに、前記第2のサイドリンク送信を送信させるための前記コードは、
グループキャストモードで前記第2のサイドリンク送信を送信する
ように構成される、請求項17に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項22】
前記第1のUEに、第2のCOT中に第3のUEから、データを備える第3のサイドリンク送信を受信させるためのコードと、
前記第1のUEに、前記第3のUEが前記第2のCOTの開始UEであるかどうかを決定させるためのコードと、
前記第1のUEに、前記第3のUEが前記第2のCOTの前記開始UEであると決定したことに応答して、前記第2のCOTの一部分中に、前記データについての肯定応答/否定応答(ACK/NACK)フィードバックを送信させるためのコードと
をさらに備える、請求項17に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項23】
前記第1のUEに、第2のCOT中に第3のUEから、データを備える第3のサイドリンク送信を受信させるためのコードと、
前記第1のUEに、前記第2のCOTに関連付けられたCOT共有情報を監視させるためのコードと、
前記第1のUEに、前記監視に基づいて、前記第2のCOTの一部分中に前記データについての肯定応答/否定応答(ACK/NACK)フィードバックを送信すべきかどうかを決定させるためのコードと
をさらに備える、請求項17に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項24】
前記プログラムコードは、
前記第1のUEに、前記第2のUEが第3のサイドリンク送信を受信することを意図された2つ以上のUEのうちの1つであるかどうかを決定させるためのコードと、
前記第1のUEに、前記第2のUEが前記第3のサイドリンク送信を受信することを意図された前記2つ以上のUEのうちの1つではないと決定したことに応答して、前記第1のCOTの前記一部分中に前記第3のサイドリンク送信を送信することを控えさせるためのコードと
をさらに備える、請求項17に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項25】
第1のユーザ機器(UE)であって、
第2のUEから、第1のチャネル占有時間(COT)中に第1のサイドリンク送信を受信するための手段と、ここにおいて、前記第1のCOTは、前記第2のUEに関連付けられる、
前記第2のUEが第2のサイドリンク送信を受信することを意図された2つ以上のUEのうちの1つであるかどうかを決定するための手段と、
前記2つ以上のUEに、COT共有に基づいて前記第1のCOTの一部分中に前記第2のサイドリンク送信を送信するための手段と、前記COT共有は、前記第2のUEが前記第2のサイドリンク送信を受信することを意図された前記2つ以上のUEのうちの1つであると決定したことに応答するものである、
を備える、第1のユーザ機器(UE)。
【請求項26】
前記第1のサイドリンク送信を受信するための前記手段は、
前記第2のUEから、前記第2のUEが前記第1のCOTの開始UEであるかどうかを示すサイドリンク制御情報(SCI)を受信する
ように構成され、
前記第1のCOTの前記一部分中に前記第2のサイドリンク送信を送信するための前記手段は、
前記第2のUEが前記第1のCOTの前記開始UEであることを示す前記SCIにさらに基づいて、前記第1のCOTの前記一部分中に前記第2のサイドリンク送信を送信する
ように構成される、請求項25に記載の第1のUE。
【請求項27】
前記第1のサイドリンク送信を受信するための前記手段は、
前記第2のUEから、前記第1のCOTにおける前記COT共有が可能にされるかどうかを示すCOT構造インジケータ(COT-SI)を含むサイドリンク制御情報(SCI)を受信する
ように構成され、
前記第1のCOTの前記一部分中に前記第2のサイドリンク送信を送信するための前記手段は、
前記第1のCOTにおける前記COT共有が可能にされることを示す前記COT-SIにさらに基づいて、前記第1のCOTの前記一部分中に前記第2のサイドリンク送信を送信する
ように構成される、請求項25に記載の第1のUE。
【請求項28】
前記第2のサイドリンク送信を送信するための前記手段は、
ブロードキャストモード、または
グループキャストモード
のうちの少なくとも1つで前記第2のサイドリンク送信を送信するように構成される、請求項25に記載の第1のUE。
【請求項29】
第2のCOT中に第3のUEから、データを備える第3のサイドリンク送信を受信するための手段と、
前記第3のUEが前記第2のCOTの開始UEであるかどうかを決定するための手段と、
前記第3のUEが前記第2のCOTの前記開始UEであると決定したことに応答して、前記第2のCOTの一部分中に、前記データについての肯定応答/否定応答(ACK/NACK)フィードバックを送信するための手段と
をさらに備える、請求項25に記載の第1のUE。
【請求項30】
第2のCOT中に第3のUEから、データを備える第3のサイドリンク送信を受信するための手段と、
前記第2のCOTに関連付けられたCOT共有情報を監視するための手段と、
前記監視に基づいて、前記第2のCOTの一部分中に前記データについての肯定応答/否定応答(ACK/NACK)フィードバックを送信すべきかどうかを決定するための手段と
をさらに備える、請求項25に記載の第1のUE。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001] 本出願は、参照により全体が以下に完全に記載されるかのように、すべての適用可能な目的のために本明細書に組み込まれる、2021年1月4日に出願された「CHANNEL OCCUPANCY TIME(COT)SHARING FOR SIDELINK」と題するギリシャ特許出願第20210100003号の優先権および利益を主張する。
【0002】
[0002] 本出願は、ワイヤレス通信システムに関し、より詳細には、サイドリンク通信(sidelink communication)のためのチャネル占有時間(COT:channel occupancy time)共有(sharing)に関する。
【背景技術】
【0003】
[0003] ワイヤレス通信システムは、音声、ビデオ、パケットデータ、メッセージング、ブロードキャストなど、様々なタイプの通信コンテンツを提供するために広く展開されている。これらのシステムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、時間、周波数、および電力)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能であり得る。ワイヤレス多元接続通信システムは、場合によってはユーザ機器(UE)として知られ得る、複数の通信デバイスのための通信を各々が同時にサポートする、いくつかの基地局(BS)を含み得る。
【0004】
[0004] 拡張されたモバイルブロードバンド接続性に対する需要の高まりに応えるために、ワイヤレス通信技術は、ロングタームエボリューション(LTE(登録商標))技術から、第5世代(5G)と呼ばれることがある次世代の新無線(NR)技術に進歩しつつある。たとえば、NRは、LTEよりも、低いレイテンシ、高い帯域幅または高いスループット、および高い信頼性を提供するように設計される。NRは、たとえば、約1ギガヘルツ(GHz)未満の低周波数帯域および約1GHzから約6GHzまでの中間周波数帯域からミリメートル波(mmWave)帯域などの高周波数帯域まで、幅広いスペクトル帯域上で動作するように設計される。NRはまた、認可スペクトルから無認可および共有スペクトルまで、様々なスペクトルタイプにわたって動作するように設計される。スペクトル共有は、高帯域幅サービスを動的にサポートするために、オペレータがスペクトルを日和見的に集約することを可能にする。スペクトル共有は、NR技術の利益を、認可スペクトルへのアクセスを有しないことがある動作エンティティに拡張することができる。
【0005】
[0005] ワイヤレス通信ネットワークでは、BSは、アップリンク方向およびダウンリンク方向においてUEと通信し得る。サイドリンクは、UEが、BSおよび/または関連のコアネットワークを介したトンネリングなしに、別のUEにデータを送ることを可能にするために、LTEに導入された。LTEサイドリンク技術は、デバイス間(D2D)通信、ビークルツーエブリシング(V2X)通信、および/またはセルラービークルツーエブリシング(C-V2X)通信の提供に拡張されてきた。同様に、NRは、認可帯域および/または無認可帯域を介したサイドリンク通信、D2D通信、V2X通信、および/またはC-V2Xをサポートするように拡張され得る。
【発明の概要】
【0006】
[0006] 以下で、説明される技術の基本的理解を提供するために本開示のいくつかの態様を要約する。この概要は、本開示のすべての企図された特徴の包括的な概観ではなく、本開示のすべての態様の主要または重要な要素を識別するものでも、本開示のいずれかまたはすべての態様の範囲を定めるものでもない。その唯一の目的は、後で提示されるより詳細な説明の前置きとして、本開示の1つまたは複数の態様のいくつかの概念を概要の形で提示することである。
【0007】
[0007] たとえば、本開示の一態様では、第1のユーザ機器(UE:user equipment)によって実行されるワイヤレス通信(wireless communication)の方法は、第2のUEから、第1のチャネル占有時間(COT)中に第1のサイドリンク送信(first sidelink transmission)を受信することと、ここで、第1のCOTは第2のUEに関連付けられる、第2のUEが第2のサイドリンク送信(second sidelink transmission)を受信することを意図された2つ以上のUEのうちの1つであるかどうかを決定することと、2つ以上のUEに、COT共有(COT sharing)に基づいて第1のCOTの一部分中に第2のサイドリンク送信を送信することと、COT共有は、第2のUEが第2のサイドリンク送信を受信することを意図された2つ以上のUEのうちの1つであると決定したことに応答するものである、を含む。
【0008】
[0008] 本開示の追加の態様では、第1のユーザ機器(UE)は、第2のUEから、第1のチャネル占有時間(COT)中に第1のサイドリンク送信を受信するように構成されたトランシーバ(transceiver)と、ここで、第1のCOTは第2のUEに関連付けられる、トランシーバに結合されたプロセッサ(processor)とを含み、ここで、プロセッサは、第2のUEが第2のサイドリンク送信を受信することを意図された2つ以上のUEのうちの1つであるかどうかを決定するように構成され、ここで、トランシーバは、2つ以上のUEに、COT共有に基づいて第1のCOTの一部分中に第2のサイドリンク送信を送信するようにさらに構成され、COT共有は、第2のUEが第2のサイドリンク送信を受信することを意図された2つ以上のUEのうちの1つであると決定したことに応答するものである。
【0009】
[0009] 本開示の追加の態様では、非一時的コンピュータ可読媒体(non-transitory computer-readable medium)は、プログラムコードを記録し、プログラムコード(program code)は、第1のユーザ機器(UE)に、第2のUEから、第1のチャネル占有時間(COT)中に第1のサイドリンク送信を受信させるためのコードと、ここで、第1のCOTは第2のUEに関連付けられる、第1のUEに、第2のUEが第2のサイドリンク送信を受信することを意図された2つ以上のUEのうちの1つであるかどうかを決定させるためのコードと、第1のUEに、COT共有に基づいて第1のCOTの一部分中に第2のサイドリンク送信を2つ以上のUEに送信させるためのコードとを含み、COT共有は、第2のUEが第2のサイドリンク送信を受信することを意図された2つ以上のUEのうちの1つであると決定したことに応答するものである。
【0010】
[0010] 本開示の追加の態様では、第1のユーザ機器(UE)は、第2のUEから、第1のチャネル占有時間(COT)中に第1のサイドリンク送信を受信するための手段と、ここで、第1のCOTは第2のUEに関連付けられる、第2のUEが第2のサイドリンク送信を受信することを意図された2つ以上のUEのうちの1つであるかどうかを決定するための手段と、2つ以上のUEに、COT共有に基づいて第1のCOTの一部分中に第2のサイドリンク送信を送信するための手段と、COT共有は、第2のUEが第2のサイドリンク送信を受信することを意図された2つ以上のUEのうちの1つであると決定したことに応答するものである。
【0011】
[0011] 本発明の特定の例示的な実施形態の以下の説明を添付の図と併せて検討すれば、当業者には、本発明の他の態様、特徴、および実施形態が明らかになろう。本発明の特徴は、いくつかの実施形態および以下の図面に対して説明されることがあるが、本発明のすべての実施形態は、本明細書で説明する有利な特徴のうちの1つまたは複数を含むことができる。言い換えれば、1つまたは複数の実施形態が、いくつかの有利な特徴を有するものとして説明され得るが、そのような特徴のうちの1つまたは複数は、本明細書で説明される本発明の様々な実施形態に従っても使用され得る。同様に、例示的な実施形態が、デバイス実施形態、システム実施形態、または方法実施形態として以下で説明されることがあるが、そのような例示的な実施形態が、様々なデバイス、システム、および方法において実施され得ることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】[0012] 本開示のいくつかの態様によるワイヤレス通信ネットワークを示す図。
【
図2】[0013] 本開示のいくつかの態様による無線フレーム構造を示すタイミング図。
【
図3】[0014] 本開示のいくつかの態様による、サイドリンク通信を提供するワイヤレス通信ネットワークを示す図。
【
図4】[0015] 本開示のいくつかの態様によるサイドリンク通信方式を示す図。
【
図5A】[0016] 本開示のいくつかの態様によるサイドリンクチャネル占有時間(COT)共有方法を示すシーケンス図。
【
図5B】[0017] 本開示のいくつかの態様によるサイドリンクCOT共有方法を示すタイミング図。
【
図6A】[0018] 本開示のいくつかの態様によるサイドリンクCOT共有方法を示すシーケンス図。
【
図6B】[0019] 本開示のいくつかの態様によるサイドリンクCOT共有方法を示すタイミング図。
【
図7】[0020] 本開示のいくつかの態様によるサイドリンクCOT共有方法の流れ図。
【
図8A】[0021] 本開示のいくつかの態様によるサイドリンクCOT共有方法を示すシーケンス図。
【
図8B】[0022] 本開示のいくつかの態様によるサイドリンクCOT共有方法を示すタイミング図。
【
図9】[0023] 本開示のいくつかの態様によるサイドリンクCOT共有方法の流れ図。
【
図10】[0024] 本開示のいくつかの態様による例示的な基地局(BS)のブロック図。
【
図11】[0025] 本開示のいくつかの態様による例示的なユーザ機器(UE)のブロック図。
【
図12】[0026] 本開示のいくつかの態様によるワイヤレス通信方法の流れ図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
[0027] 添付の図面に関して以下に記載される発明を実施するための形態は、様々な構成の説明として意図され、本明細書で説明される概念が実践され得る構成のみを表すように意図されない。発明を実施するための形態は、様々な概念の完全な理解を提供するための具体的な詳細を含む。ただし、これらの概念は、これらの具体的な詳細なしに実践され得ることが当業者には明らかであろう。いくつかの事例では、そのような概念を不明瞭にしないように、よく知られている構造および構成要素がブロック図の形式で示される。
【0014】
[0028] 本開示は、一般に、ワイヤレス通信ネットワークとも呼ばれるワイヤレス通信システムに関する。様々な態様では、本技法および装置は、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交FDMA(OFDMA)ネットワーク、シングルキャリアFDMA(SC-FDMA)ネットワーク、LTEネットワーク、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))ネットワーク、第5世代(5G)または新無線(NR)ネットワーク、ならびに他の通信ネットワークなどのワイヤレス通信ネットワークのために使用され得る。本明細書で説明される「ネットワーク」および「システム」という用語は互換的に使用され得る。
【0015】
[0029] OFDMAネットワークは、発展型UTRA(E-UTRA)、米国電気電子技術者協会(IEEE)802.11、IEEE802.16、IEEE802.20、flash-OFDMなどの無線技術を実装し得る。UTRA、E-UTRA、およびGSMは、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)の一部分である。特に、ロングタームエボリューション(LTE)は、E-UTRAを使用するUMTSのリリースである。UTRA、E-UTRA、GSM、UMTSおよびLTEは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP(登録商標))と称する団体から提供されている文書に記載されており、cdma2000は、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2:3rd Generation Partnership Project 2)と称する団体からの文書に記載されている。これらの様々な無線技術および規格は知られているかまたは開発されている。たとえば、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)は、グローバルに適用可能な第3世代(3G)モバイルフォン仕様を定義することを目的とする電気通信協会のグループ間のコラボレーションである。3GPPロングタームエボリューション(LTE)は、UMTSモバイルフォン規格を改善することを目的とした3GPPプロジェクトである。3GPPは、次世代のモバイルネットワーク、モバイルシステム、およびモバイルデバイスのための仕様を定義し得る。本開示は、新しいおよび異なる無線アクセス技術または無線エアインターフェースの集合を使用した、ネットワーク間のワイヤレススペクトルへの共有アクセスを伴う、LTE、4G、5G、NR、およびそれ以降からのワイヤレス技術の発展に関係する。
【0016】
[0030] 特に、5Gネットワークは、OFDMベースの統合されたエアインターフェースを使用して実装され得る多様な展開、多様なスペクトル、ならびに多様なサービスおよびデバイスを企図する。これらの目的を達成するために、5G NRネットワークのための新無線技術の開発に加えて、LTEおよびLTE-Aに対するさらなる拡張が考慮される。5G NRは、(1)超高密度(たとえば、約1Mノード/km2)と、超低複雑性(たとえば、約10sのビット/秒)と、超低エネルギー(たとえば、約10+年のバッテリー寿命)と、難しいロケーションに到達する能力をもつディープカバレージとをもつ大量のモノのインターネット(IoT)に対して、(2)機密の個人的、金融、または秘密情報を保護する強いセキュリティと、超高信頼性(たとえば、約99.9999%信頼性)と、超低レイテンシ(たとえば、約1ms)と、広範囲のモビリティをもつかまたはそれを欠くユーザとをもつミッションクリティカル制御を含めて、ならびに(3)超大容量(たとえば、約10Tbps/km2)と、極度のデータレート(たとえば、マルチGbpsレート、100+Mbpsユーザエクスペリエンスレート)と、高度な発見および最適化をもつディープアウェアネスとを含む拡張モバイルブロードバンドを伴ってカバレージを提供するように、スケーリングが可能になる。
【0017】
[0031] 5G NR通信システムは、スケーラブルヌメロロジー(scalable numerology)と送信時間間隔(TTI)とを用いた、最適化されたOFDMベースの波形を使用するように実装され得る。追加の特徴はまた、動的で低レイテンシの時分割複信(TDD)/周波数分割複信(FDD)設計でサービスと特徴とを効率的に多重化するための共通のフレキシブルなフレームワークを有することと、大量の多入力多出力(MIMO)、ロバストなミリメートル波(mmWave)送信、高度なチャネルコーディング、およびデバイス中心モビリティなどの高度ワイヤレス技術を用いることとを含み得る。サブキャリア間隔のスケーリングを伴う、5G NRにおけるヌメロロジーのスケーラビリティは、多様なスペクトルおよび多様な展開にわたる多様なサービスを動作させることに効率的に対処し得る。たとえば、3GHz未満のFDD/TDD実装の様々な屋外およびマクロカバレージ展開では、サブキャリア間隔は、たとえば、5、10、20MHzなどの帯域幅(BW)上で、15kHzで起こり得る。3GHzよりも大きいTDDの他の様々な屋外およびスモールセルカバレージ展開では、サブキャリア間隔は、80/100MHz BW上で、30kHzで起こり得る。5GHz帯域の無認可部分上でTDDを使用する、他の様々な屋内広帯域実装形態では、サブキャリア間隔は、160MHz BW上で、60kHzで起こり得る。最後に、28GHzのTDDにおいてmmWave成分を用いて送信する様々な展開では、サブキャリア間隔は、500MHz BW上で、120kHzで起こり得る。
【0018】
[0032] 5G NRのスケーラブルヌメロロジーは、多様なレイテンシおよびサービス品質(QoS)要件のためのスケーラブルTTIを容易にする。たとえば、より短いTTIが低レイテンシおよび高信頼性のために使用され得、より長いTTIがより高いスペクトル効率のために使用され得る。送信がシンボル境界上で開始することを可能にするための、長いTTIと短いTTIとの効率的な多重化。5G NRはまた、同じサブフレーム中でのUL/ダウンリンクスケジューリング情報、データ、および肯定応答を伴う独立型統合サブフレーム(self-contained integrated subframe)設計を企図する。独立型統合サブフレームは、無認可または競合ベース共有スペクトル、現在のトラフィックニーズを満たすためにULとダウンリンクとの間で動的に切り替わるようにセルごとにフレキシブルに構成され得る適応UL/ダウンリンクにおける通信をサポートする。
【0019】
[0033] 本開示の様々な他の態様と特徴とについて以下でさらに説明される。本明細書の教示は多種多様な形態で実施され得、本明細書で開示される特定の構造、機能、またはその両方は代表的なものにすぎず、限定するものではないことは明らかであろう。本明細書の教示に基づいて、本明細書で開示される態様は他の態様から独立して実装され得ること、およびこれらの態様のうちの2つまたはそれ以上は様々な方法で組み合わされ得ることを、当業者は諒解されたい。たとえば、本明細書に記載される任意の数の態様を使用して、装置は実装され得るかまたは方法は実践され得る。さらに、本明細書に記載される態様のうちの1つまたは複数に加えて、あるいはそれら以外の他の構造、機能、または構造および機能を使用して、そのような装置が実装され得るか、またはそのような方法が実施され得る。たとえば、方法は、システム、デバイス、装置の一部として実装され、および/あるいはプロセッサまたはコンピュータ上での実行のためにコンピュータ可読媒体に記憶された命令として実装され得る。さらに、1つの態様は、1つの請求項の少なくとも1つの要素を備え得る。
【0020】
[0034] サイドリンク通信は、基地局(BS)および/またはコアネットワークを介したトンネリングのないユーザ機器デバイス(UE)間の通信を指す。サイドリンク通信は、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)および物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)を介して通信され得る。PSCCHおよびPSSCHは、BSとUEとの間のダウンリンク(DL)通信における物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)および物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)に類似している。たとえば、PSCCHはサイドリンク制御情報(SCI:sidelink control information)を搬送することができ、PSSCHはサイドリンクデータ(たとえば、ユーザデータ)を搬送することができる。各PSCCHは、対応するPSSCHに関連付けられ、ここで、PSCCH中のSCIは、関連のPSSCHにおけるサイドリンクデータ送信の予約情報および/またはスケジューリング情報を搬送することがある。いくつかの実装形態では、PSCCH中のSCIはSCIパート1(SCI-1)と呼ばれることがあり、SCIパート2(SCI-2)と呼ばれることがある追加のSCIが、PSSCH中で搬送され得る。SCI-2は、PSSCH中のデータキャリアにより固有の制御情報(たとえば、送信パラメータ、変調コーディング方式(MCS))を含むことができる。サイドリンク通信の使用事例は、V2X、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、産業用IoT(IIoT)、および/またはNR-liteを含み得る。
【0021】
[0035] 本明細書で使用される「サイドリンクUE(sidelink UE)」という用語は、BS(たとえば、gNB)および/または関連のコアネットワークを介した任意のトンネリングとは無関係に、デバイス間通信または別のユーザ機器デバイスとの他のタイプの通信を実行するユーザ機器デバイスを指すことができる。本明細書で使用される「サイドリンク送信側UE」という用語は、サイドリンク送信動作を実行するユーザ機器デバイスを指すことができる。本明細書で使用される「サイドリンク受信側UE」という用語は、サイドリンク受信動作を実行するユーザ機器デバイスを指すことができる。サイドリンクUEは、ある時間には送信サイドリンクUEとして動作し、別の時間には受信サイドリンクUEとして動作し得る。
【0022】
[0036] 本明細書で使用される「同期UE」、「サイドリンク同期UE」、「アンカーUE」、または「サイドリンクアンカーUE」という用語は、(たとえば、スタンドアロンサイドリンクシステムにおいて動作するとき)複数のサイドリンクUE間のサイドリンク通信を容易にするためにS-SSBを送信するサイドリンクUEを指し、これらの用語は、本開示の範囲から逸脱することなく交換可能である。本明細書で使用される「非同期UE」、「非アンカーUE」、または「クライアント」という用語は、サイドリンクシステム情報(sidelink system information)を提供するためにアンカーUEに依拠するサイドリンクUEを指す。サイドリンクUEは、ある時間には開始UE(initiating UE)として動作し、別の時間には応答UE(responding UE)として動作し得る。サイドリンク同期UEはまた、ある時間には送信サイドリンクUEおよび/または開始UEとして動作し、別の時間には受信サイドリンクUEおよび/または応答UEとして動作し得る。
【0023】
[0037] 本明細書で使用される「開始UE」という用語は、サイドリンク通信のために共有無線周波数帯域において(たとえば、共有スペクトルまたは無認可スペクトルにおいて)チャネル占有時間(COT)を開始または取得するユーザ機器デバイスを指すことができる。たとえば、開始UEは、COTを競合または取得するために、共有無線周波数帯域中でクリアチャネルアセスメント(CCA:clear channel assessment)またはカテゴリー4(CAT4)リッスンビフォアトーク(LBT:listen-before-talk)を実行し得る。LBT(チャネルが送信のためにクリアであることを示す)に合格すると、開始UEは、取得されたCOT中にサイドリンク送信を送信し得る。本明細書で使用される「応答UE」という用語は、任意の開始UEによって送信されたサイドリンク送信に応答するユーザ機器デバイスを指すことができる。サイドリンクUEは、ある時間には開始UEとして動作し、別の時間には応答UEとして動作し得る。
【0024】
[0038] NRは、認可スペクトルを介したサイドリンクのために、無線リソース割振り(RRA:radio resource allocation)の2つのモード、モード1 RRAおよびモード2 RRAをサポートする。モード1 RRAは、カバレージ内サイドリンク通信のために使用され得るネットワーク制御されたRRAをサポートする。たとえば、サービングBS(たとえば、gNB)は、サイドリンクUEに代わって無線リソースを決定し、無線リソースの指示をサイドリンクUEに送信することがある。いくつかの態様では、サービングBSは、ダウンリンク制御情報(DCI)とともにサイドリンク送信を許可する。しかしながら、このモードでは、著しい基地局の関与があり、サイドリンクUEがサービングBSのカバレージエリア内にあるときにのみ動作可能である。モード2 RRAは、カバレージ外サイドリンクUEまたは部分的カバレージサイドリンクUEのために使用され得る自律的RRAをサポートする。たとえば、サービングBSは、サイドリンクUEがサービングBSのカバレージ外にあるときにサイドリンクのために使用され得るサイドリンクリソースプールを用いて(たとえば、サービングBSのカバレージ内にある間に)サイドリンクUEを構成し得る。サービングBSはまた、カバレージ外サイドリンクUEがサイドリンク通信を通信するためのサイドリンクシステム情報を提供するためにサイドリンクアンカーUEとして動作するようにサイドリンクUEを構成し得る。たとえば、サイドリンクアンカーUEは、サイドリンク同期信号ブロック(S-SSB:sidelink-synchronization signal block)をブロードキャストすることによってサイドリンクシステム情報を提供することがある。S-SSBは、BSによってブロードキャストされるSSBに類似し得る。たとえば、S-SSBは、同期信号および/またはサイドリンクシステム情報を含むことがある。サイドリンクシステム情報のいくつかの例は、サイドリンク帯域幅部分(BWP)構成、1つもしくは複数のサイドリンク送信リソースプール、および/または1つもしくは複数のサイドリンク受信リソースプール、S-SSB送信関連パラメータ(たとえば、S-SSB送信のために構成されたサイドリンクスロットおよび/またはS-SSB送信周期)、ならびに/あるいはサイドリンク通信に関連する任意の他の構成情報を含み得る。いくつかの実装形態では、アンカーUEはまた、通信のために他のサイドリンクUEをスケジュールし得る。したがって、サイドリンクアンカーUEは、サイドリンクUE間の通信を容易にする、および/または調整するミニgNBとして動作し得る。2つのUEが互いに直接通信し得るサイドリンクチャネルは、5G NRではPC5インターフェースと呼ばれることもある。
【0025】
[0039] サイドリンク通信は、ユニキャストモード、グループキャストモード(groupcast mode)、またはブロードキャストモード(broadcast mode)であり得る。加えて、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)は、送信信頼性を改善するためにユニキャストまたはグループキャストサイドリンク通信に適用され得る。ユニキャスト通信の場合、サイドリンク送信側UEは、データを含むサイドリンク送信を単一のサイドリンク受信側UEに送信し得、サイドリンク受信側UEからのHARQ肯定応答/否定応答(ACK/NACK:acknowledgement/negative-acknowledgement)フィードバック(feedback)を要求し得る。サイドリンク受信側UEがサイドリンク送信からのデータを正常に復号した場合、サイドリンク受信側UEはACKを送信する。逆に、サイドリンク受信側UEがサイドリンク送信からのデータを復号することに失敗した場合、サイドリンク受信側UEはNACKを送信する。NACKを受信すると、サイドリンク送信側UEは、データを再送信することがある。ブロードキャスト通信の場合、サイドリンク送信側UEは、サイドリンク送信側UEの近傍にあるサイドリンク受信側UEのグループ(たとえば、2、3、4、5、6、またはそれ以上)にサイドリンク送信を送信し得、サイドリンク送信についてのACK/NACKフィードバックを要求しないことがある。
【0026】
[0040] グループキャストサイドリンク通信は、接続ベースまたは無接続とすることができる。接続ベースのグループキャストサイドリンク通信は、UEの特定のグループを宛先とし、たとえば、各々がグループ識別子(ID)によって識別されるグループに属し、UEに送信するサイドリンクに知られている。したがって、サイドリンク送信側UEは、グループ内の各サイドリンク受信側UEからのACK/NACKフィードバックを要求することがあり、グループ内の各サイドリンク受信側UEに異なるフィードバックリソースを割り当てることもある。無接続グループキャストサイドリンク通信の場合、グループキャスト送信を受信することができるUEのグループは、サイドリンク送信側UEに知られていないことがある。したがって、サイドリンク送信側UEは、グループキャストサイドリンク通信を受信した(SCIの存在を正常に復号した)UEからのNACKのみのフィードバックを要求し得るが、グループキャストサイドリンク通信からの情報データを復号することに失敗する。いくつかの事例では、サイドリンク送信側UEはまた、データ復号に失敗したすべてのUEに同じNACKのみのフィードバックリソースを割り当て得る。
【0027】
[0041] 専用スペクトルまたは認可スペクトルを介した、デバイス間(D2D)、車両間(V2V)、車両ツーエブリシング(V2X)、および/またはセルラー車両ツーエブリシング(C-V2X)通信などのサイドリンクサービスの提供は、専用スペクトルまたは認可スペクトルにおけるチャネルアクセスが保証されるので、比較的簡単である。NR-無認可(NR-U)は、たとえば、無料でサイドリンクトラフィックを無認可スペクトルにオフロードすることによって、サイドリンクサービスに利益をもたらすことができる。しかしながら、共有スペクトルまたは無認可スペクトルにおけるチャネルアクセスは保証されない。したがって、共有スペクトルまたは無認可スペクトルを介してサイドリンクサービスを提供するために、サイドリンクユーザ機器デバイス(UE)は、たとえば、クリアチャネルアセスメント(CCA)および/またはリッスンビフォアトーク(LBT)プロシージャを介して、スペクトル中でチャネルアクセスを求めて競合することを必要とされる。
【0028】
[0042] LBTは、エネルギー検出(ED)または信号検出に基づくことができる。エネルギー検出ベースのLBTの場合、LBTは、チャネルから測定される信号エネルギーがしきい値未満であるとき、合格をもたらす。逆に、LBTは、チャネルから測定される信号エネルギーがしきい値を超えるとき、失敗をもたらす。信号検出ベースのLBTの場合、LBTは、チャネル予約信号(たとえば、所定のプリアンブル信号)がチャネル中で検出されないとき、合格をもたらす。加えて、LBTは、様々なモードであり得る。LBTモードは、たとえば、カテゴリー4(CAT4)LBT、カテゴリー2(CAT2)LBT、またはカテゴリー1(CAT1)LBTであり得る。CAT1 LBTは、送信前にLBTが実行されない非LBTモードと呼ばれる。CAT2 LBTは、ランダムバックオフ期間のないLBTを指す。たとえば、送信ノードは、ある時間間隔におけるチャネル測定値を決定し、チャネル測定値とEDしきい値との比較に基づいて、チャネルが利用可能であるか否かを決定し得る。CAT4 LBTは、ランダムバックオフと可変競合ウィンドウ(CW)とを有するLBTを指す。たとえば、送信ノードは、ある時間単位において、乱数を引き出し、引き出された乱数に基づく持続時間の間バックオフし得る。
【0029】
[0043] いくつかの態様では、開始UEは、CCAまたはCAT4 LBTを実行することによって、共有無線周波数帯域中でCOTを求めて競合し得る。CCAまたはCAT4 LBT(チャネルが送信のためにクリアされることを示す)に合格すると、開始UEは、COT中にサイドリンク受信側UEにサイドリンク送信を送信し得る。(たとえば、V2Xのための)いくつかのサイドリンク使用事例では、サイドリンクデータトラフィックは、(たとえば、数バイトから数十バイトの情報データを有する)小さいサイズのデータバーストまたはショートデータバーストを含み得る。いくつかの態様では、COTの持続時間は、共有無線周波数帯域の規制当局またはある展開によって課される規制に依存し得る。したがって、いくつかの事例では、小さいサイズのデータバーストを用いたサイドリンク送信は、COTの持続時間全体を占有しないことがある。したがって、残りのCOTを使用されないままにする代わりに、COTの残りの持続時間を受信側UEと共有することが望ましいことがある。
【0030】
[0044] NR-Uでは、各UEは1つのサービングBSによってサービスされ、BSと被サービスUEとの間でCOT共有がサポートされる。たとえば、BSは、COTを求めて競合するために、共有チャネル中でCAT4 LBTを実行し得る。CAT4 LBTに合格すると、BSは、COTの一部分中に、被サービスUEにDL送信を送信し得る。BSは、被サービスUEがCOTの残りの部分を利用することを可能にし得る。いくつかの事例では、BSは、残りの部分中にUL送信を送信するように被サービスUEをスケジュールし得る。被サービスUEは、被サービスUEがBS開始COT中に送信するとき、CAT2 LBTを実行するか、またはLBTを実行しないことがある。CAT2 LBTまたは非LBTは、チャネルにアクセスする際に、より少ないオーバーヘッドと、より少ない不確実性とを有する。したがって、COT共有は、効率的な動作を提供することができる。同様に、UEは、COTを求めて競合するために共有チャネル中でCAT4 LBTを実行し得る。CAT4 LBTに合格すると、UEは、COTの一部分中にサービングBSにUL送信(たとえば、構成された許可送信または無許可送信)を送信し得る。UEは、UE開始COTの残りの部分をサービングBSと共有し得る。
【0031】
[0045] 観測され得るように、BS-UE COT共有は、COTを開始または競合する送信デバイスと、COTを共有する受信または応答デバイスとに基づくが、COTを開始した送信デバイスに宛てられる送信に限定される。BS-UE通信はほとんどユニキャスト(たとえば、単一のソースから指定された受信機への送信)であるので、BS-UE COT共有は、BSと被サービスUEとの間の通信のために十分に機能し得る。他方では、サイドリンク通信は、頻繁にグループキャストされる(たとえば、単一のソースから受信機のグループへの送信)。さらに、グループキャストを受信するサイドリンクUEは、今度は、別のグループキャスト送信を複数のサイドリンクUEに送信することがある。したがって、開始デバイスと単一の応答デバイスとのペアの間の共有に限定するCOT共有は、主にサイドリンクグループキャストを用いるサイドリンク使用ケースには好適でないことがある。
【0032】
[0046] 本出願は、サイドリンクグループキャストおよび/またはブロードキャスト通信におけるCOT共有のためのメカニズムについて説明する。たとえば、開始UE(たとえば、第1のUE)は、CAT4 LBTを実行することによって共有チャネル中でCOTを求めて競合し得る。CAT4 LBT(チャネルが送信のためにクリアされることを示す)に合格すると、開始UEは、COTの一部分中に第1のサイドリンク送信を送信し得る。第1のサイドリンク送信は、ユニキャスト送信、グループキャスト送信、またはブロードキャスト送信とすることができる。第1のサイドリンク送信の応答UE(たとえば、第2のUE)は、COTの残りの部分を共有し得る。いくつかの態様では、開始UEが第2のサイドリンク送信の意図された受信者である場合、応答UEは、グループキャストモード(たとえば、接続ベースまたは無接続)またはブロードキャストモードで第2のサイドリンク送信のためにCOTの残りの部分を利用することを可能にされ得る。この点について、応答UEは、開始UEが第2のサイドリンク送信を受信することを意図された2つ以上のUEのうちの1つであるかどうかを決定し得る。接続ベースのグループキャスト送信は、応答UEに知られているUEのグループに宛てられる。たとえば、グループ内の各UEは、あるグループ識別子(ID)を割り当てられる。無接続グループキャスト送信は、応答UEに知られていないUEのグループによって受信されることになる。いくつかの事例では、無接続グループキャスト送信は、あるゾーン中のUEを対象とし得る。したがって、第2のサイドリンク送信が無接続グループキャストモードである場合、応答UEは、開始UEに関連付けられたゾーン情報に基づいて、開始UEが意図された受信者であるかどうかを決定し得る。ゾーン情報は、開始UEの地理的ロケーション、または開始UEと応答UEとの間の物理的距離に関係し得る。いくつかの事例では、ゾーンは事前構成され得、開始UEは、第1のサイドリンク送信内のSCI中にゾーン情報(たとえば、開始UEに関連付けられたゾーンを識別するゾーンID)を含み得る。開始UEが第2のサイドリンク送信を受信することを意図された2つ以上のUEのうちの1つであると応答UEが決定した場合、応答UEは、COTの残りの部分(共有部分)中に2つ以上のUEに第2のサイドリンク送信を送信し得る。しかしながら、開始UEが第2のサイドリンク送信を受信することを意図された2つ以上のUEのうちの1つではないと応答UEが決定した場合、応答UEは、COTの残りの部分(共有部分)中に第2のサイドリンク送信を送信することを控え得る。
【0033】
[0047] 第1のサイドリンク送信は、SCI(たとえば、SCI-1またはSCI-2)とサイドリンクデータとを含み得る。いくつかの態様では、SCIは、第1のサイドリンク送信がCOTを開始したUEによって送信されるかどうかを示す表示を含み得、応答UEは、SCIに基づいて、COTにおいて第2のサイドリンク送信を送信すべきかどうかを決定し得る。たとえば、応答UEは、第1のサイドリンク送信がCOTの開始UEからのものであることをSCIが示す場合、COTを共有し得、第1のサイドリンク送信がCOTの開始UEからのものでないことをSCIが示す場合、COTを共有することを控え得る。いくつかの態様では、SCIは、COT共有情報(COT sharing information)(たとえば、共有のためのCOTの持続時間)と、第1のサイドリンク送信がCOTを開始したUEからのものであるかどうかの表示とを含むCOT-SIを含み得る。いくつかの態様では、第1のサイドリンク送信はユニキャスト送信であり、応答UEは、COT中に第1のサイドリンク送信についてのACK/NACKフィードバックを開始UEに送信し得る。いくつかの態様では、第1のサイドリンク送信は接続ベースのグループキャスト送信であり、応答UEは、COT中に第1のサイドリンク送信についてのACK/NACKフィードバックを開始UEに送信し得る。いくつかの態様では、第1のサイドリンク送信は無接続グループキャスト送信であり、応答UEは、COT中に第1のサイドリンク送信についてのNACKのみのフィードバックを開始UEに送信し得る。
【0034】
[0048] いくつかの態様では、第3のUEは、COT中に第2のサイドリンク送信を受信し得る。第3のUEは、第2のサイドリンク送信が接続ベースのグループキャストであるとき、第2のサイドリンク送信についてのACK/NACKフィードバックを送信し得る。代替的に、第3のUEは、第2のサイドリンク送信が無接続グループキャストであるとき、第2のサイドリンク送信についてのNACKのみのフィードバックを送信し得る。第3のUEは、(たとえば、第1のサイドリンク送信とともに送信された)COTに関係するCOT共有情報を第3のUEが検出したかどうかに基づいて、COT中にACK/NACKフィードバックを送信すべきか、NACKのみのフィードバックを送信すべきかを決定し得る。この点について、第3のUEがCOT共有情報を検出した場合、第3のUEは、COT中にACK/NACKフィードバックまたはNACKのみのフィードバックを送信し得る。しかしながら、第3のUEがCOT共有情報を検出することに失敗した場合、第3のUEは、COT中にACK/NACKフィードバックまたはNACKのみのフィードバックを送信することを控え得る。
【0035】
[0049] 本開示の態様は、いくつかの利益を提供することができる。たとえば、応答UEがグループキャストサイドリンク送信(グループキャストサイドリンク送信の前にLBTまたはCAT2 LBTを実行することができない)のためにCOTを共有することを可能にすることは、サイドリンク動作効率を改善することができる。COTの開始UEが意図された受信者であるかどうかに基づいてCOTの共有を限定することは、COT共有伝搬を回避することができる。COT共有伝搬は、開始UEが応答UEとCOTを共有することと、応答UEが別のUEとCOTをさらに共有することとを指し得、別のUEは、また別のUEとCOTをさらに共有し得、以下同様である。本開示は、サイドリンクグループキャストのためのCOT共有のコンテキストで説明されるが、本開示は、サイドリンクブロードキャストのためのCOT共有にも適用され得る。
【0036】
[0050]
図1は、本開示のいくつかの態様による、ワイヤレス通信ネットワーク100を示す。ネットワーク100は、5Gネットワークであり得る。ネットワーク100は、(105a、105b、105c、105d、105e、および105fとして個々に標示された)いくつかの基地局(BS)105と他のネットワークエンティティとを含む。BS105は、(115a、115b、115c、115d、115e、115f、115g、115h、および115kとして個々に標示された)UE115と通信する局であり得、発展型ノードB(eNB)、次世代eNB(gNB)、アクセスポイントなどと呼ばれることもある。各BS105は、特定の地理的エリアに通信カバレージを提供し得る。3GPPでは、「セル」という用語は、その用語が使用されるコンテキストに応じて、BS105のこの特定の地理的カバレージエリアおよび/またはそのカバレージエリアをサービスするBSサブシステムを指すことがある。
【0037】
[0051] BS105は、マクロセル、あるいはピコセルまたはフェムトセルなどのスモールセル、および/あるいは他のタイプのセルに通信カバレージを提供し得る。マクロセルは、概して、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーし、ネットワークプロバイダのサービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。ピコセルなどのスモールセルは、概して、比較的より小さい地理的エリアをカバーすることになり、ネットワークプロバイダのサービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。また、フェムトセルなどのスモールセルは、概して、比較的小さい地理的エリア(たとえば、自宅)をカバーすることになり、無制限アクセスに加えて、フェムトセルとの関連を有するUE(たとえば、限定加入者グループ(CSG)中のUE、自宅内のユーザのためのUEなど)による制限付きアクセスをも提供し得る。マクロセルのためのBSは、マクロBSと呼ばれることがある。スモールセルのためのBSは、スモールセルBS、ピコBS、フェムトBSまたはホームBSと呼ばれることがある。
図1に示されている例では、BS105dおよび105eは、通常のマクロBSであり得るが、BS105a~105cは、3次元(3D)MIMO、全次元(FD)MIMO、または大規模MIMOのうちの1つが可能なマクロBSであり得る。BS105a~105cは、仰角と方位角の両方のビームフォーミングにおける3Dビームフォーミングを活用してカバレージと容量とを増加させるために、それらのより高い次元のMIMO能力を利用し得る。BS105fは、ホームノードまたはポータブルアクセスポイントであり得る、スモールセルBSであり得る。BS105は、1つまたは複数の(たとえば、2つ、3つ、4つなどの)セルをサポートし得る。
【0038】
[0052] ネットワーク100は、同期動作または非同期動作をサポートし得る。同期動作の場合、BSは同様のフレームタイミングを有し得、異なるBSからの送信は近似的に時間的に整合され得る。非同期動作の場合、BSは異なるフレームタイミングを有し得、異なるBSからの送信は時間的に整合されないことがある。
【0039】
[0053] UE115は、ワイヤレスネットワーク100全体にわたって分散され、各UE115は固定または移動であり得る。UE115は、端末、移動局、加入者ユニット、局などと呼ばれることもある。UE115は、セルラーフォン、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、コードレスフォン、ワイヤレスローカルループ(WLL)局などであり得る。一態様では、UE115は、ユニバーサル集積回路カード(UICC)を含むデバイスであり得る。別の態様では、UEは、UICCを含まないデバイスであり得る。いくつかの態様では、UICCを含まないUE115は、IoTデバイスまたはあらゆるモノのインターネット(IoE)デバイスと呼ばれることもある。UE115a~115dは、ネットワーク100にアクセスするモバイルスマートフォンタイプのデバイスの例である。UE115は、マシンタイプ通信(MTC)、拡張MTC(eMTC)、狭帯域IoT(NB-IoT)などを含む、接続された通信のために特別に構成された機械でもあり得る。UE115e~115hは、ネットワーク100にアクセスする、通信のために構成された様々な機械の例である。UE115i~115kは、ネットワーク100にアクセスする、通信のために構成されたワイヤレス通信デバイスを装備した車両の例である。UE115は、マクロBSなのか、スモールセルなのかなどにかかわらず、任意のタイプのBSと通信することが可能であり得る。
図1において、稲妻(たとえば、通信リンク)は、UE115と、ダウンリンク(DL)および/またはアップリンク(UL)上でUE115をサービスするために指定されたBSであるサービングBS105との間のワイヤレス送信、BS105間の所望の送信、BS間のバックホール送信、あるいはUE115間のサイドリンク送信を示す。
【0040】
[0054] 動作中、BS105a~105cは、3Dビームフォーミングと、多地点協調(CoMP)またはマルチ接続性などの協調空間技法とを使用して、UE115aおよび115bをサービスし得る。マクロBS105dは、BS105a~105c、ならびにスモールセル、BS105fとのバックホール通信を実施し得る。マクロBS105dはまた、UE115cおよび115dにサブスクライブされ、UE115cおよび115dによって受信されるマルチキャストサービスを送信し得る。そのようなマルチキャストサービスは、モバイルテレビジョンまたはストリームビデオを含み得るか、あるいは、気象緊急事態、またはアンバーアラートもしくはグレーアラートなどのアラートなど、コミュニティ情報を提供するための他のサービスを含み得る。
【0041】
[0055] BS105はまた、コアネットワークと通信し得る。コアネットワークは、ユーザ認証と、アクセス認可と、トラッキングと、インターネットプロトコル(IP)接続性と、他のアクセス、ルーティング、またはモビリティ機能とを提供し得る。(たとえば、gNBまたはアクセスノードコントローラ(ANC)の一例であり得る)BS105のうちの少なくともいくつかは、バックホールリンク(たとえば、NG-C、NG-Uなど)を通してコアネットワークとインターフェースし得、UE115との通信のために無線構成およびスケジューリングを実施し得る。様々な例では、BS105は、ワイヤードまたはワイヤレス通信リンクであり得るバックホールリンク(たとえば、X1、X2など)を介して、互いに直接または間接的に(たとえば、コアネットワークを通して)通信し得る。
【0042】
[0056] ネットワーク100は、ドローンであり得るUE115eなどの、ミッションクリティカルなデバイスのための超高信頼および冗長リンクを用いたミッションクリティカルな通信をもサポートし得る。UE115eとの冗長通信リンクは、マクロBS105dおよび105eからのリンク、ならびにスモールセルBS105fからのリンクを含み得る。UE115f(たとえば、温度計)、UE115g(たとえば、スマートメーター)、およびUE115h(たとえば、ウェアラブルデバイス)など、他のマシンタイプデバイスは、ネットワーク100を通して、スモールセルBS105fおよびマクロBS105eなどのBSと直接通信し得るか、または、UE115fがスマートメーター、UE115gに温度測定情報を通信し、次いで温度測定情報がスモールセルBS105fを通してネットワークに報告されるなど、ネットワークにそれの情報を中継する別のユーザデバイスと通信することによるマルチステップサイズ構成で通信し得る。ネットワーク100はまた、UE115i、115j、または115kと他のUE115との間のV2V、V2X、C-V2X通信、ならびに/あるいはUE115i、115j、または115kとBS105との間のビークルツーインフラストラクチャ(V2I)通信など、動的低レイテンシTDD/FDD通信を通して追加のネットワーク効率を提供し得る。
【0043】
[0057] いくつかの実装形態では、ネットワーク100は、通信のためにOFDMベースの波形を利用する。OFDMベースのシステムは、システムBWを、一般にサブキャリア、トーン、ビンなどとも呼ばれる複数(K個)の直交サブキャリアに区分し得る。各サブキャリアはデータで変調され得る。いくつかの事例では、隣接するサブキャリア間のサブキャリア間隔は固定され得、サブキャリアの総数(K)はシステムBWに依存し得る。システムBWはまた、サブバンドに区分され得る。他の事例では、サブキャリア間隔および/またはTTIの持続時間は、スケーラブルであり得る。
【0044】
[0058] いくつかの態様では、BS105は、ネットワーク100におけるダウンリンク(DL)送信およびアップリンク(UL)送信のための送信リソースを(たとえば、時間周波数リソースブロック(RB)の形態で)割り当てるか、またはスケジュールすることができる。DLは、BS105からUE115への送信方向を指し、ULは、UE115からBS105への送信方向を指す。通信は、無線フレームの形態のものであり得る。無線フレームは、複数、たとえば約10個のサブフレームまたはスロットに分割され得る。各スロットは、ミニスロットにさらに分割され得る。FDDモードでは、同時のUL送信とDL送信とが、異なる周波数帯域において起こり得る。たとえば、各サブフレームは、UL周波数帯域中のULサブフレームと、DL周波数帯域中のDLサブフレームとを含む。TDDモードでは、UL送信とDL送信とが、同じ周波数帯域を使用して異なる時間期間において起こる。たとえば、無線フレーム中のサブフレーム(たとえば、DLサブフレーム)のサブセットがDL送信のために使用され得、無線フレーム中のサブフレーム(たとえば、ULサブフレーム)の別のサブセットがUL送信のために使用され得る。
【0045】
[0059] DLサブフレームとULサブフレームとは、いくつかの領域にさらに分割され得る。たとえば、各DLまたはULサブフレームは、基準信号、制御情報、およびデータの送信のためのあらかじめ定義された領域を有し得る。基準信号は、BS105とUE115との間の通信を容易にする所定の信号である。たとえば、基準信号は、特定のパイロットパターンまたは構造を有することができ、ここで、パイロットトーンは、動作可能なBWまたは周波数帯域にわたって広がり得、各々があらかじめ定義された時間およびあらかじめ定義された周波数に位置する。たとえば、BS105は、UE115がDLチャネルを推定することを可能にするために、セル固有基準信号(CRS)および/またはチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)を送信し得る。同様に、UE115は、BS105がULチャネルを推定することを可能にするために、サウンディング基準信号(SRS)を送信し得る。制御情報は、リソース割当てとプロトコル制御とを含み得る。データは、プロトコルデータおよび/または動作データを含み得る。いくつかの態様では、BS105とUE115とは、独立型サブフレームを使用して通信し得る。独立型サブフレームは、DL通信のための部分と、UL通信のための部分とを含み得る。独立型サブフレームは、DL中心またはUL中心であり得る。DL中心サブフレームは、UL通信のための持続時間よりも長い、DL通信のための持続時間を含み得る。UL中心サブフレームは、UL通信のための持続時間よりも長い、UL通信のための持続時間を含み得る。
【0046】
[0060] いくつかの態様では、ネットワーク100は、認可スペクトル上で展開されるNRネットワークであり得る。BS105は、同期を容易にするために、ネットワーク100において(たとえば、1次同期信号(PSS)および2次同期信号(SSS)を含む)同期信号を送信することができる。BS105は、初期ネットワークアクセスを容易にするために、(たとえば、マスタ情報ブロック(MIB)と、残余システム情報(RMSI)と、他のシステム情報(OSI)とを含む)ネットワーク100に関連するシステム情報をブロードキャストすることができる。いくつかの事例では、BS105は、物理ブロードキャストチャネル(PBCH)上で、同期信号ブロック(SSB)の形態でPSS、SSS、および/またはMIBをブロードキャストし得、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)上で、RMSIおよび/またはOSIをブロードキャストし得る。
【0047】
[0061] いくつかの態様では、ネットワーク100にアクセスすることを試みるUE115は、BS105からのPSSを検出することによって初期セル探索を実施し得る。PSSは、期間タイミングの同期を可能にし得、物理レイヤ識別値を示し得る。UE115は、次いで、SSSを受信し得る。SSSは、無線フレーム同期を可能にし得、セルを識別するための物理レイヤ識別値と組み合わされ得る、セル識別値を提供し得る。PSSおよびSSSは、キャリアの中心部分またはキャリア内の任意の好適な周波数に配置され得る。
【0048】
[0062] PSSとSSSとを受信した後に、UE115はMIBを受信し得る。MIBは、初期ネットワークアクセスのためのシステム情報と、RMSIおよび/またはOSIのためのスケジューリング情報とを含み得る。MIBを復号した後に、UE115はRMSIおよび/またはOSIを受信し得る。RMSIおよび/またはOSIは、ランダムアクセスチャネル(RACH)プロシージャと、ページングと、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)監視のための制御リソースセット(CORESET)と、物理UL制御チャネル(PUCCH)と、物理UL共有チャネル(PUSCH)と、電力制御と、SRSとに関連する無線リソース制御(RRC)情報を含み得る。
【0049】
[0063] MIB、RMSIおよび/またはOSIを取得した後に、UE115は、BS105との接続を確立するためにランダムアクセスプロシージャを実施することができる。いくつかの例では、ランダムアクセスプロシージャは、4ステップランダムアクセスプロシージャであり得る。たとえば、UE115は、ランダムアクセスプリアンブルを送信し得、BS105は、ランダムアクセス応答で応答し得る。ランダムアクセス応答(RAR)は、ランダムアクセスプリアンブルに対応する検出されたランダムアクセスプリアンブル識別子(ID)、タイミングアドバンス(TA)情報、UL許可、一時的なセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)、および/またはバックオフインジケータを含み得る。ランダムアクセス応答を受信すると、UE115は、BS105に接続要求を送信し得、BS105は、接続応答で応答し得る。接続応答は競合解消を示し得る。いくつかの例では、ランダムアクセスプリアンブル、RAR、接続要求、および接続応答は、それぞれ、メッセージ1(MSG1)、メッセージ2(MSG2)、メッセージ3(MSG3)、およびメッセージ4(MSG4)と呼ばれることがある。いくつかの例では、ランダムアクセスプロシージャは、2ステップランダムアクセスプロシージャであり得、ここで、UE115は、単一の送信においてランダムアクセスプリアンブルと接続要求とを送信し得、BS105は、単一の送信においてランダムアクセス応答と接続応答とを送信することによって応答し得る。2ステップのランダムアクセスプロシージャ中の組み合わされたランダムアクセスプリアンブルと接続要求とは、メッセージA(MSG A)と呼ばれることがある。2ステップのランダムアクセスプロシージャ中の組み合わされたランダムアクセス応答と接続応答とは、メッセージB(MSG B)と呼ばれることがある。
【0050】
[0064] 接続を確立した後に、UE115とBS105とは、通常の動作段階に入ることができ、ここで、動作データが交換され得る。たとえば、BS105は、ULおよび/またはDL通信のためにUE115をスケジュールし得る。BS105は、PDCCHを介してUE115にULおよび/またはDLスケジューリング許可を送信し得る。BS105は、DLスケジューリング許可に従ってPDSCHを介してUE115にDL通信信号を送信し得る。UE115は、ULスケジューリング許可に従ってPUSCHおよび/またはPUCCHを介してBS105にUL通信信号を送信し得る。接続は、RRC接続と呼ばれることがある。UE115がBS105とデータをアクティブに交換しているとき、UE115はRRC接続状態である。
【0051】
[0065] 一例では、BS105との接続を確立した後、UE115は、ネットワーク100との初期ネットワーク接続プロシージャを開始することがある。BS105は、ネットワーク接続プロシージャを完了するために、アクセスおよびモビリティ機能(AMF)、サービングゲートウェイ(SGW)、および/またはパケットデータネットワークゲートウェイ(PGW)などの、様々なネットワークエンティティまたは第5世代コア(5GC)エンティティと協調し得る。たとえば、BS105は、ネットワーク100中でデータを送る、および/または受信するために、UEを識別し、UEを認証し、および/またはUEを認可するのに、5GC中のネットワークエンティティと協調し得る。加えて、AMFは、トラッキングエリア(TA)のグループをUEに割り当て得る。ネットワーク接続プロシージャが成功すると、AMFにおいてUE115のためのコンテキストが確立される。ネットワークへの接続が成功した後、UE115は、現在のTAを動き回ることができる。トラッキングエリア更新(TAU:tracking area update)の場合、BS105は、UE115のロケーションを用いてネットワーク100を周期的に更新するようにUE115に要求し得る。代替的に、UE115は、新しいTAに入るとき、UE115のロケーションをネットワーク100に報告するにすぎないことがある。TAUは、ネットワーク100が、UE115を迅速に位置特定し、UE115への着信データパケットまたは呼を受信すると、UE115をページングすることを可能にする。
【0052】
[0066] いくつかの態様では、BS105は、通信信頼性を改善するために、たとえば、URLLCサービスを提供するために、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)技法を使用してUE115と通信し得る。BS105は、PDCCH中でDL許可を送信することによって、PDSCH通信のためにUE115をスケジュールし得る。BS105は、PDSCH中のスケジュールに従って、UE115にDLデータパケットを送信し得る。DLデータパケットは、トランスポートブロック(TB)の形態で送信され得る。UE115がDLデータパケットを正常に復号した場合、UE115は、BS105にHARQ肯定応答(ACK)を送信し得る。逆に、UE115がDL送信を正常に復号することに失敗した場合、UE115は、BS105にHARQ否定応答(NACK)を送信し得る。UE115からHARQ NACKを受信すると、BS105は、UE115にDLデータパケットを再送信し得る。再送信は、初期送信と同じ、DLデータのコーディングされたバージョンを含み得る。代替的に、再送信は、初期送信とは異なる、DLデータのコーディングされたバージョンを含み得る。UE115は、復号のために初期送信および再送信から受信された符号化されたデータを合成するためにソフト合成を適用し得る。BS105とUE115とはまた、DL HARQと実質的に同様の機構を使用して、UL通信のためにHARQを適用し得る。
【0053】
[0067] いくつかの態様では、ネットワーク100は、システムBWまたはコンポーネントキャリア(CC)BW上で動作し得る。ネットワーク100は、システムBWを複数のBWP(たとえば、部分)に区分し得る。BS105は、あるBWP(たとえば、システムBWのある部分)上で動作するようにUE115を動的に割り当て得る。割り当てられたBWPは、アクティブBWPと呼ばれることがある。UE115は、BS105からのシグナリング情報についてアクティブBWPを監視し得る。BS105は、アクティブBWPにおけるULまたはDL通信のためにUE115をスケジュールし得る。いくつかの態様では、BS105は、ULおよびDL通信のために、CC内のBWPのペアをUE115に割り当て得る。たとえば、BWPペアは、UL通信のための1つのBWPと、DL通信のための1つのBWPとを含み得る。
【0054】
[0068] いくつかの態様では、ネットワーク100は、共有周波数帯域または無認可周波数帯域を含み得る共有チャネルを介して動作し得る。たとえば、ネットワーク100は、無認可周波数帯域を介して動作するNR無認可(NR-U)ネットワークであり得る。そのような態様では、BS105およびUE115は、複数のネットワーク動作エンティティによって動作され得る。衝突を回避するために、BS105およびUE115は、共有チャネル中の送信機会(TXOP)を監視するのにLBTプロシージャを採用し得る。ワイヤレス通信デバイスは、共有チャネル中でLBTを実行し得る。LBTは、無認可スペクトルにおいて使用され得るチャネルアクセス方式である。LBTがLBT合格をもたらす(ワイヤレス通信デバイスがワイヤレス媒体を求める競合に勝つ)とき、ワイヤレス通信デバイスは、データを送信および/または受信するために共有媒体にアクセスし得る。たとえば、送信ノード(たとえば、BS105またはUE115)は、チャネル中で送信するより前にLBTを実施し得る。LBTが合格したとき、送信ノードは、送信を進め得る。LBTが失敗したとき、送信ノードは、チャネル中で送信することを控え得る。一例では、LBTは、エネルギー検出に基づき得る。たとえば、LBTは、チャネルから測定される信号エネルギーがしきい値未満であるとき、合格をもたらす。逆に、LBTは、チャネルから測定される信号エネルギーがしきい値を超えるとき、失敗をもたらす。別の例では、LBTは、信号検出に基づき得る。たとえば、LBTは、チャネル予約信号(たとえば、所定のプリアンブル信号)がチャネル中で検出されないとき、合格を生じる。逆に、LBTは、チャネル予約信号がチャネル中で検出されたとき、失敗をもたらす。TXOPは、チャネル占有時間(COT)と呼ばれることもある。
【0055】
[0069] いくつかの態様では、ネットワーク100は、
図2に示されているように、BS105および/またはコアネットワークを介したトンネリングなしにUE115が別のUE115と通信することを可能にするために、サイドリンク通信を提供し得る。上記で説明されたように、サイドリンク通信は、PSCCHおよびPSSCHを介して通信され得る。たとえば、PSCCHは、SCIを搬送することがあり、PSSCHは、SCIおよび/またはサイドリンクデータ(たとえば、ユーザデータ)を搬送することがある。各PSCCHは、対応するPSSCHに関連付けられ、ここで、PSCCH中のSCIは、関連のPSSCHにおけるサイドリンクデータ送信の予約情報および/またはスケジューリング情報を搬送することがある。いくつかの例では、送信サイドリンクUE115は、2段階でSCIを示し得る。第1の段階SCI(SCI-1と呼ばれることがある)では、UE115は、リソース割振りのための情報を搬送し第2の段階SCIを復号するPSCCH中でSCIを送信し得る。第1の段階SCIは、優先度、PSSCHリソース割当て、リソース予約期間(有効な場合)、PSSCH DMRSパターン(2つ以上のパターンが構成される場合)、第2の段階SCIフォーマット(たとえば、第2の段階SCIのサイズ)、第2の段階SCIのためのリソースの量、PSSCH復調基準信号(DMRS)ポートの数、変調およびコーディング方式(MCS)などのうちの少なくとも1つを含み得る。第2の段階SCI(SCI-2と呼ばれ得る)では、UE115は、PSSCHを復号するための情報を搬送するPSSCH中でSCIを送信し得る。第2の段階SCIは、8ビットL1宛先識別子(ID)、8ビットL1ソースID、HARQプロセスID、新規データインジケータ(NDI)、冗長バージョン(RV)などを含み得る。これらは、例であって、第1の段階SCIおよび/または第2の段階SCIは、提供されるそれらの例以外の追加の情報または異なる情報を含むか、または示し得ることを理解されたい。サイドリンク通信はまた、以前に送信されたPSSCHに対する肯定応答(ACK)-否定応答(NACK)を示す物理サイドリンクフィードバック制御チャネル(PSFCH)を介して通信され得る。
【0056】
[0070] いくつかの態様では、BS105は、サイドリンク通信を通信するために、BS105のカバレージ外にあり得る他のサイドリンクUE115にサイドリンクシステム情報を提供するためにサイドリンク同期またはアンカーUE115として動作するようにUE115を構成し得る。サイドリンク同期UE115は、サイドリンクシステム情報をS-SSB形態で送信し得る。S-SSBは、同期信号(たとえば、PSSおよび/またはSSS)と、サイドリンクBWP構成、1つもしくは複数のサイドリンク送信リソースプール、および/または1つもしくは複数のサイドリンク受信リソースプール、S-SSB送信関連のパラメータ(たとえば、S-SSB送信のために構成されたサイドリンクスロットおよび/またはS-SSB送信周期)、ならびに/あるいはサイドリンク通信に関係する任意の他の構成情報などのサイドリンクシステム情報とを含み得る。いくつかの態様では、BS105は、NR-Uのために定義された同期ラスタに従ってS-SSBを送信するようにサイドリンク同期UE115を構成し得る。いくつかの事例では、NR-U同期ラスタによるS-SSBは、S-SSBが送信される対応するサイドリンクBWPの最低周波数からオフセットされ得る。いくつかの他の態様では、BS105は、サイドリンクのために定義された同期ラスタに従ってS-SSBを送信し得る。サイドリンク同期ラスタは、S-SSBが送信される対応するサイドリンクBWPの最も低い周波数にS-SSBが整合されるように定義され得る。
【0057】
[0071] いくつかの態様では、サイドリンク通信は、ユニキャストモード、グループキャストモード、またはブロードキャストモードであり得、ここで、HARQが、ユニキャストおよび/またはグループキャスト通信に適用され得る。ユニキャスト通信の場合、サイドリンク送信側UE115は、データを含むサイドリンク送信を単一のサイドリンク受信側UE115に送信し得、サイドリンク受信側UE115からのHARQ肯定応答/否定応答(ACK/NACK)フィードバックを要求し得る。サイドリンク受信側UE115がサイドリンク送信からのデータを正常に復号した場合、サイドリンク受信側UE115はACKを送信する。逆に、サイドリンク受信側UE115がサイドリンク送信からのデータを復号することに失敗した場合、サイドリンク受信側UE115はNACKを送信する。NACKを受信すると、サイドリンク送信側UE115は、データを再送信することがある。ブロードキャスト通信の場合、サイドリンク送信側UE115は、サイドリンク送信側UE115の近傍にあるサイドリンク受信側UE115のグループ(たとえば、2、3、4、5、6、またはそれ以上)にサイドリンク送信を送信し得、サイドリンク送信についてのACK/NACKフィードバックを要求しないことがある。
【0058】
[0072] グループキャスト通信の場合、サイドリンク送信側UE115は、サイドリンク受信側UE115のグループ(たとえば、2、3、4、5、6、またはそれ以上)にサイドリンク送信を送信し得る。グループキャスト通信は、サイドリンクにおいて多種多様な使用事例を有し得る。一例として、グループキャスト通信は、V2X使用事例(たとえば、車両隊列走行)において、交差点または交通信号機の近くの車両のグループに交差点で停止するように命令するために使用され得る。いくつかの態様では、グループキャスト通信は接続ベースであり得、ここで、サイドリンク受信側UE115のグループは、グループ識別子(ID)によって識別されるグループとして事前構成され得る。したがって、グループ内のサイドリンク受信側UE115は、サイドリンク送信側UE115に知られており、したがって、サイドリンク送信側UE115は、グループ内の各サイドリンク受信側UE115にACK/NACKフィードバックを要求することがある。いくつかの事例では、サイドリンク送信側UE115は、ACK/NACKフィードバックを送信するための異なるリソース(たとえば、直交リソース)を各サイドリンク受信側UEに提供し得る。いくつかの他の態様では、グループキャスト通信は無接続であり得、ここで、グループキャスト送信を受信することができるサイドリンク受信側UE115のグループは、サイドリンク送信側UE115に知られていないことがある。いくつかの事例では、サイドリンク受信側UE115のグループは、受信側UE115のゾーンまたは地理的ロケーションに基づいてグループキャスト通信を受信し得る。サイドリンク送信側UE115は、受信サイドリンクUE115の知識を有さないことがあるので、サイドリンク送信側UE115は、サイドリンク受信側UE115からのNACKのみのフィードバックを要求し得る。たとえば、サイドリンク受信側UEがSCIの存在を検出したが、サイドリンク送信からのデータ(トランスポートブロック)を復号することに失敗した場合、サイドリンク受信側UE115は、NACKを送信することがある。サイドリンク受信側UE115は、データ復号が成功した場合、ACKを送信しないことがある。いくつかの事例では、サイドリンク受信側UE115は、NACKフィードバックを送信するために同じリソースを割り当てられ得る。同じリソースにおける複数のサイドリンク受信側UE115からの同時NACK送信は、サイドリンク送信側UE115において単一周波数ネットワーク(SFN)送信(複数のNACK送信の波形が組み合わされる)を形成し得る。ユニキャスト通信と同様に、サイドリンク送信側UE115は、接続ベースまたは無接続のグループキャスト送信についてのNACKを受信すると、サイドリンクデータを再送信し得る。
【0059】
[0073] 本開示の態様によれば、開始UE115(たとえば、第1のUE)は、CAT4 LBTを実行することによって共有チャネル中でCOTを求めて競合し得る。CAT4 LBT(チャネルが送信のためにクリアされることを示す)に合格すると、開始UE115は、COTの一部分中に第1のサイドリンク送信を送信し得る。第1のサイドリンク送信は、ユニキャスト送信、グループキャスト送信、またはブロードキャスト送信とすることができる。第1のサイドリンク送信の応答UE115(たとえば、第2のUE)は、COTの残りの部分を共有し得る。いくつかの態様では、開始UE115が第2のサイドリンク送信の意図された受信者である場合、応答UE115は、グループキャストモード(たとえば、接続ベースまたは無接続)またはブロードキャストモードで第2のサイドリンク送信のためにCOTの残りの部分を利用することを可能にされ得る。この点について、応答UE115は、開始UE115が第2のサイドリンク送信を受信することを意図された2つ以上のUE115のうちの1つであるかどうかを決定し得る。第2のサイドリンク送信が無接続グループキャストモードである場合、応答UE115は、開始UE115に関連付けられたゾーン情報に基づいて、開始UE115が意図された受信者であるかどうかを決定し得る。ゾーン情報は、開始UE115の地理的ロケーション、または開始UE115と応答UE115との間の物理的距離に関係し得る。いくつかの事例では、ゾーンは事前構成され得、開始UE115は、第1のサイドリンク送信内のSCI中にゾーン情報(たとえば、開始UE115に関連付けられたゾーンを識別するゾーンID)を含み得る。いくつかの事例では、ゾーン情報は、第1のサイドリンク送信の第2の段階SCIの一部分である。開始UE115が第2のサイドリンク送信を受信することを意図された2つ以上のUE115のうちの1つであると応答UE115が決定した場合、応答UE115は、COTの残りの部分(共有部分)中に2つ以上のUEに第2のサイドリンク送信を送信し得る。しかしながら、開始UE115が第2のサイドリンク送信を受信することを意図された2つ以上のUE115のうちの1つではないと応答UE115が決定した場合、応答UE115は、COTの残りの部分(共有部分)中に第2のサイドリンク送信を送信することを控え得る。
【0060】
[0074] 第1のサイドリンク送信は、SCI(たとえば、SCI-1またはSCI-2)とサイドリンクデータとを含み得る。いくつかの態様では、SCIは、第1のサイドリンク送信がCOTを開始したUE115からのものであるかどうかを示す表示を含み得、応答UE115は、第1のサイドリンク送信がCOTの開始UEによって送信されることを示すSCIに基づいて、COTにおいて第2のサイドリンク送信を送信することを決定し得る。いくつかの態様では、SCIは、COT共有情報(たとえば、共有のためのCOTの持続時間)と、第1のサイドリンク送信がCOTを開始したUE115からのものであるかどうかの表示とを含むCOT-SIを含み得る。いくつかの態様では、第1のサイドリンク送信は、ユニキャスト送信であり、応答UE115は、COT中に開始UE115にACK/NACKフィードバックを送信し得る。いくつかの態様では、第1のサイドリンク送信は、接続ベースのグループキャスト送信であり、応答UE115は、COT中に開始UE115にACK/NACKフィードバックを送信し得る。いくつかの態様では、第1のサイドリンク送信は、無接続グループキャスト送信であり、応答UE115は、COT中に開始UE115にNACKのみのフィードバックを送信し得る。
【0061】
[0075] いくつかの態様では、第2のサイドリンク送信の受信側UE115(たとえば、第3のUE)はまた、(たとえば、第2のサイドリンク送信が接続ベースのグループキャストであるとき)第2のサイドリンク送信についてのACK/NACKフィードバックを、または(たとえば、第2のサイドリンク送信が無接続グループキャストであるとき)第2のサイドリンク送信についてのNACKのみのフィードバックを送信し得る。第3のUEは、第3のUEが第1のサイドリンク送信のCOT共有情報を検出したかどうかに基づいて、COT中にACK/NACKフィードバックを送信すべきか、NACKのみのフィードバックを送信すべきかを決定し得る。この点について、第3のUEが第1のサイドリンク送信のCOT共有情報を検出した場合、第3のUEは、COT中にACK/NACKフィードバックまたはNACKのみのフィードバックを送信し得る。しかしながら、第3のUEが第1のサイドリンク送信のCOT共有情報を検出することに失敗した場合、第3のUEは、COT中にACK/NACKフィードバックまたはNACKのみのフィードバックを送信することを控え得る。(たとえば、グループキャストモードまたはブロードキャストモードにおける)サイドリンク通信についてのCOT共有のための機構が、本明細書でより詳細に説明される。
【0062】
[0076]
図2は、本開示のいくつかの態様による無線フレーム構造200を示すタイミング図である。無線フレーム構造200は、通信のために、ネットワーク100などのネットワークにおいて、BS105などのBSおよびUE115などのUEによって採用され得る。詳細には、BSは、無線フレーム構造200に示されるように構成された時間周波数リソースを使用してUEと通信し得る。
図2において、x軸は、時間を何らかの任意の単位で表し、y軸は、周波数を何らかの任意の単位で表す。無線フレーム構造200は無線フレーム201を含む。無線フレーム201の持続時間は、態様に応じて変わり得る。一例では、無線フレーム201は、約10ミリ秒の持続時間を有し得る。無線フレーム201は、M個のスロット202を含み、ここで、Mは、任意の好適な正の整数であり得る。一例では、Mは、約10であり得る。
【0063】
[0077] 各スロット202は、周波数におけるいくつかのサブキャリア204と、時間におけるいくつかのシンボル206とを含む。スロット202中のサブキャリア204の数および/またはシンボル206の数は、態様に応じて、たとえば、チャネル帯域幅、サブキャリア間隔(SCS)、および/またはCPモードに基づいて変動し得る。周波数における1つのサブキャリア204および時間における1つのシンボル206は、送信のための1つのリソース要素(RE)212を形成する。リソースブロック(RB)210は、周波数におけるいくつかの連続するサブキャリア204と、時間におけるいくつかの連続するシンボル206とから形成される。
【0064】
[0078] いくつかの態様では、BS(たとえば、
図1のBS105)は、スロット202またはミニスロット208の時間粒度でULおよび/またはDL通信のためにUE(たとえば、
図1のUE115)をスケジュールし得る。各スロット202は、K個のミニスロット208に時間区分され得る。各ミニスロット208は、1つまたは複数のシンボル206を含み得る。スロット202中のミニスロット208は、可変長を有し得る。たとえば、スロット202がN個のシンボル206を含むとき、ミニスロット208は、1つのシンボル206と(N-1)個のシンボル206との間の長さを有し得る。いくつかの態様では、ミニスロット208は、約2つのシンボル206、約4つのシンボル206、または約7つのシンボル206の長さを有し得る。いくつかの例では、BSは、(たとえば、1つのシンボル、2つのシンボル、...、14個のシンボル中に約12個のサブキャリア204を含む)リソースブロック(RB)210の周波数粒度でUEをスケジュールし得る。いくつかの態様では、UE(たとえば、
図1のUE115i)は、
図4に関して以下でさらに説明されるように、スロット202と同様のタイムスロットの単位で別のUE(たとえば、
図1のUE115j)とサイドリンクを通信し得る。
【0065】
[0079]
図3は、本開示の態様によるサイドリンク通信を提供するワイヤレス通信ネットワーク300の一例を示す。ネットワーク300は、ネットワーク100の一部分に対応し得、通信のために無線フレーム構造200を利用し得る。
図3は、説明を簡単にするために、1つのBS305と5つのUE315(315a、315b、315c、315d、および315eとして示されている)とを示しているが、本開示の態様は、任意の適切な数のUE315(たとえば、約2、3、4、6、7、またはそれ以上)および/またはBS305(たとえば、約2、3、またはそれ以上)にスケーリングし得ることが認識されよう。BS305およびUE315は、それぞれBS105およびUE115と同様であり得る。BS305およびUE315は、通信のために同じ無線周波数帯域を共有し得る。いくつかの事例では、無線周波数帯域は、認可帯域であり得る。いくつかの事例では、無線周波数帯域は、無認可帯域であり得る。いくつかの事例では、無線周波数帯域は、周波数範囲1(FR1)帯域であり得る。いくつかの事例では、無線周波数帯域は、FR2帯域であり得る。概して、無線周波数帯域は、任意の適切な周波数であり得る。
【0066】
[0080] ネットワーク300において、UE315のうちのいくつかは、ピアツーピア通信において互いに通信し得る。たとえば、UE315aは、サイドリンク351を介してUE315bと通信し得、UE315cは、サイドリンク352を介してUE315dと、および/またはサイドリンク354を介してUE315eと通信し得、UE315dは、サイドリンク355を介してUE315eと通信し得る。サイドリンク351、352、354、および355は、ユニキャスト双方向リンクである。いくつかの態様では、UE315cはまた、グループキャストモードでUE315dおよびUE315eと通信し得る。同様に、UE315dはまた、グループキャストモードでUE315cおよびUE315eと通信し得る。概して、UE315c、315d、315eは、ユニキャストモードまたはグループキャストモードで互いに通信し得る。
【0067】
[0081] UE315のうちのいくつかはまた、通信リンク353を介してUL方向および/またはDL方向においてBS305と通信し得る。たとえば、UE315a、315b、および315cは、BS305のカバレージエリア310内にあり、したがって、BS305と通信していることがある。UE315dおよびUE315eは、カバレージエリア310の外側にあり、したがって、BS305と直接通信していないことがある。いくつかの事例では、UE315cは、UE315dがBS305に到達するための中継器として動作し得る。いくつかの態様では、UE315のうちのいくつかは(たとえば、UE115i~kと同様に)車両に関連付けられ、サイドリンク351および/または352を介した通信は、C-V2X通信であり得る。C-V2X通信は、車両とセルラーネットワーク中の任意の他のワイヤレス通信デバイスとの間の通信を指すことがある。
【0068】
[0082] いくつかの態様では、BS305は、サイドリンクアンカーUE(たとえば、UE315c)として動作するようにサイドリンクUE315を構成し得る。サイドリンク同期UEとして動作するとき、UE315は、同期信号(たとえば、PSSおよび/またはSSS)と、サイドリンクBWP構成、1つもしくは複数のサイドリンク送信リソースプール、および/または1つもしくは複数のサイドリンク受信リソースプール、S-SSB送信関連のパラメータ(たとえば、S-SSB送信のために構成されたサイドリンクスロットおよび/またはS-SSB送信周期)、ならびに/あるいはサイドリンク通信に関係する任意の他の構成情報などのサイドリンクシステム情報とを含み得るS-SSBをブロードキャストし得る。したがって、UE315cの近くにあるが、BS305のカバレージ外にあり得る他のUE(たとえば、UE315dおよび315e)は、S-SSBをリッスンし、それに同期し、S-SSBに基づいて互いに通信し得る。UE315cからサイドリンクシステム情報を受信する他のUE315dおよび315eは、クライアントUEと呼ばれることがある。
【0069】
[0083]
図4は、本開示のいくつかの態様によるサイドリンク通信方式400を示す。方式400は、サイドリンク通信のためにネットワーク100および/または300などのネットワーク中のUE115および315などのUEによって採用され得る。
図4に示されているように、第1のUE402aは、1つまたは複数のサイドリンクチャネル410を介して第2のUE402b(および1つまたは複数の他のUE402)と通信し得る。UE402およびUE402bは、P2P通信、D2D通信、V2X通信(たとえば、V2V通信、V2I通信、V2P通信などを含み得る)、メッシュネットワーキングなどのために1つまたは複数のサイドリンクチャネル410を使用して通信し得る。いくつかの態様では、UE402(たとえば、UE402aおよび/またはUE402b)は、UE115および/または315などの、本明細書の他の場所で説明される1つまたは複数の他のUEに対応し得る。いくつかの態様では、1つまたは複数のサイドリンクチャネル410は、PC5インターフェースを使用し得、および/または高周波数帯域(たとえば、約4GHz、5GHz、6GHz、またはmm波帯域)において動作し得る。追加または代替として、UE402は、グローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)タイミングを使用して送信時間間隔(TTI)(たとえば、フレーム、サブフレーム、スロット、シンボルなど)のタイミングを同期させ得る。
【0070】
[0084]
図4にさらに示されているように、1つまたは複数のサイドリンクチャネル410は、PSCCH415、PSSCH420、および/またはPSFCH425を含み得る。PSCCH415は、アクセスリンクまたはアクセスチャネルを介した基地局110とのセルラー通信のために使用されるPDCCHおよび/またはPUCCHと同様に、制御情報を通信するために使用され得る。PSSCH420は、アクセスリンクまたはアクセスチャネルを介した基地局110とのセルラー通信のために使用されるPDSCHおよび/またはPUSCHと同様に、データを通信するために使用され得る。いくつかの態様では、PSCCH415は、トランスポートブロック(TB)435がPSSCH420上で搬送され得る1つまたは複数のリソース(たとえば、時間リソース、周波数リソース、空間リソースなど)などの、サイドリンク通信のために使用される様々な制御情報を示し得るSCI430を搬送し得る。TB435は、データを含み得る。PSFCH425は、HARQフィードバック(たとえば、ACK/NACK情報)、送信電力制御(TPC)、スケジューリング要求(SR)などの、サイドリンクフィードバック440を通信するために使用され得る。いくつかの態様では、PSCCH415中のSCI430は、第1の段階SCI(たとえば、リソース情報)を含み得、PSSCH420は、第2の段階SCI(たとえば、データ435を送信するために使用されるMCSなどの送信パラメータ)を搬送し得る。
【0071】
[0085] いくつかの態様では、1つまたは複数のサイドリンクチャネル410は、サイドリンクリソースプールからのリソースを使用し得る。サイドリンクリソースプールは、サイドリンク送信のために使用され得る(シンボル206と同様のいくつかのシンボルまたはスロット202と同様のいくつかのスロットを含む)時間リソースと(サブキャリア204と同様のいくつかのサブキャリアまたはRB210と同様のいくつかのRBを含む)周波数リソースとのセットを指すことがある。いくつかの態様では、(たとえば、SCI430に含まれる)スケジューリング割当ては、時間にわたって特定のRBを使用してサブチャネル中で送信され得る。いくつかの態様では、スケジューリング割当てに関連する(たとえば、PSSCH420上での)データ送信は、(たとえば、周波数分割多重化を使用して)スケジューリング割当てと同じサブフレーム中の隣接するRBを占有し得る。いくつかの態様では、スケジューリング割当ておよび関連するデータ送信は、隣接するRB上で送信されない。
【0072】
[0086] いくつかの態様では、UE402は、リソース選択および/またはスケジューリングが(たとえば、基地局105または305ではなく)UE402によって実行される送信モードを使用して動作し得る。いくつかの態様では、UE402は、送信のためのチャネル利用可能性を検知することによってリソース選択および/またはスケジューリングを実行し得る。いくつかの態様では、UE402は、様々なサイドリンクチャネルに関連する受信信号強度インジケータ(RSSI)パラメータ(たとえば、サイドリンクRSSI(S-RSSI)パラメータ)を測定し得、様々なサイドリンクチャネルに関連する基準信号受信電力(RSRP)パラメータ(たとえば、PSSCH-RSRPパラメータ)を測定し得、様々なサイドリンクチャネルに関連する基準信号受信品質(RSRQ)パラメータ(たとえば、PSSCH-RSRQパラメータ)を測定し得るなどであり、および(1つまたは複数の)測定に少なくとも部分的に基づいてサイドリンク通信の送信のためのチャネルを選択し得る。
【0073】
[0087] 追加または代替として、UE402は、占有リソース、チャネルパラメータなどを示し得る、PSCCH415中で受信されたSCI430を使用してリソース選択および/またはスケジューリングを実施し得る。追加または代替として、UE402は、(たとえば、サブフレームの特定のセットのためにUE402が使用することができるリソースブロックの最大数を示すことによって)レート制御のために使用され得る、様々なサイドリンクチャネルに関連するチャネルビジーレート(CBR)を決定することによってリソース選択および/またはスケジューリングを実施し得る。
【0074】
[0088] リソース選択および/またはスケジューリングがUE402によって実行される送信モードでは、UE402は、サイドリンク許可を生成し得、それらの許可をSCI430中で送信し得る。サイドリンク許可は、いくつかの態様では、(たとえば、TB435のための)PSSCH420上での次回のサイドリンク送信のために使用されるべき1つまたは複数のリソースブロック、次回のサイドリンク送信のために使用されるべき1つまたは複数のサブフレーム、次回のサイドリンク送信のために使用されるべき変調およびコーディング方式(MCS)など、次回のサイドリンク送信のために使用されるべき1つまたは複数のパラメータ(たとえば、送信パラメータ)を示し得る。いくつかの態様では、UE402は、サイドリンク送信の周期性などの、半永続的スケジューリング(SPS)のための1つまたは複数のパラメータを示すサイドリンク許可を生成し得る。追加または代替として、UE402は、オンデマンドサイドリンクメッセージのためなどの、イベント駆動型スケジューリングのためのサイドリンク許可を生成し得る。
【0075】
[0089] PSFCHリソースは、サイドリンクリソースプールからのものであり得る。リソースプール中にPSFCH送信のための期間が存在し得る。いくつかの態様では、サイドリンクリソースプールは、複数のスロットを含み得、PSFCHリソースは、1つ、2つ、または4つのスロットごとに割り振られ得る。いくつかの態様では、PSFCHを含むスロット中で、PSFCHリソースは、PSSCHとPSFCHのための最小時間ギャップ(たとえば、約1シンボル)との後に位置し得る。
【0076】
[0090] 上記のように、
図4は、一態様として与えられる。他の態様は、
図4に関して説明されるものとは異なり得る。
図4はP2Pまたはユニキャストサイドリンク通信について示されているが、他の例では、データ435がUE402bと同様の複数のサイドリンクUEに宛てられ得るサイドリンクグループキャストのために同様の機構が使用され得ることを理解されたい。
【0077】
[0091]
図5Aおよび
図5Bは、サイドリンクグループキャストのためのCOT共有を示すために、互いに関連して説明される。
図5Aは、本開示のいくつかの態様によるサイドリンクCOT共有方法500を示すシーケンス図である。方法500は、(たとえば、共有スペクトルまたは無認可スペクトル中の)共有無線周波数帯域を介して動作するUE502a、UE502b、UE502c、およびUE502dの間で実装され得る。UE502a~dは、UE115、315、および/または402と同様であり得る。
図5Bは、本開示のいくつかの態様によるサイドリンクCOT共有方法500を示すタイミング
図520である。
図5Bにおいて、x軸は、ある任意の単位で時間を表す。
【0078】
[0092] アクション510において、UE502a(たとえば、開始UE)は、共有チャネル中で(
図5Bの522として示されている)CAT4 LBTを実行することによって、共有無線周波数帯域中で(
図5Bの524として示されている)COTを開始する。たとえば、チェックマークによって示されているように、CAT4 LBT522は成功である(チャネルが送信のためにクリアであることを示す)。
【0079】
[0093] アクション512において、CAT4 LBTに合格すると、UE502aは、COT524の一部分506の間にサイドリンク送信A(
図5Bにおいて530として示される)を送信する。サイドリンク送信Aは、
図4に関して上記で説明されたように、SCI(たとえば、SCI430)とデータ(たとえば、データ435)とを含み得る。サイドリンク送信Aは、たとえば、点線の楕円によってグループ化された2つの矢印によって示されているように、UE502bおよびUE502cを意図された受信者とするグループキャスト送信である。UE502bおよびUE502c(たとえば、応答UE)は、サイドリンク送信Aを受信し得る。
【0080】
[0094] いくつかの態様では、サイドリンク送信Aは、接続ベースのグループキャスト送信であり得、SCIは、UE502bおよびUE502cが属するグループを識別するグループ識別子(ID)を含み得る。したがって、UE502bおよびUE502cは、グループIDを示すSCIに基づいてサイドリンク送信Aを受信し得る。いくつかの態様では、サイドリンク送信Aは、無接続グループキャスト送信およびUEであり得、グループIDに基づく代わりに、あるゾーン内のUEを対象とし得る。たとえば、UE502bおよびUE502cは、あるゾーン(UE502aからの地理的エリアまたは物理的距離範囲)内にあり得、したがって、サイドリンク送信Aを受信し得る。いくつかの事例では、ゾーンは事前構成され得、UE502bおよびUE502cは、サイドリンク送信A内のSCI中でゾーン情報(たとえば、UE502aに関連付けられたゾーンを識別するゾーンID)を受信し得る。いくつかの態様では、サイドリンク送信Aは、ブロードキャスト送信であり得、UE502aの近傍にあるUE502bおよびUE502cを含む任意のUEは、サイドリンク送信Aを受信し得る。
【0081】
[0095] サイドリンク送信Aは、COT共有情報を含み得る。
図5Bに示されているように、サイドリンク送信Aは、インジケータ532を含む。インジケータ532は、サイドリンク送信A530が(COT524の)開始ノードによって送信されるか、または応答ノードによって送信されるかを示し得る。いくつかの態様では、インジケータ532は、1ビットの長さを有し得、ここで、1のビット値は開始ノードを示し得、0のビット値は応答ノードを示し得、またはその逆も同様である。いくつかの態様では、インジケータ532は、第1の段階SCIの一部分または第2の段階SCIの一部分であり得る。いくつかの態様では、インジケータ532は、COT-SIの一部分であり得る。たとえば、COT-SIは、ビットマップを含み得、インジケータ532は、ビットマップ内のビットに対応し得る。いくつかの事例では、COT-SIは、COT524に関係する他の情報(たとえば、
図5Bに示されている部分508などを共有するためのCOT524の持続時間)を示し得る。
【0082】
[0096] いくつかの態様では、応答UEは、COTを開始したUEがグループキャスト送信の意図された受信者である場合、COTの共有部分中でグループキャスト送信を送信することを可能にされ得る。たとえば、UE502bがサイドリンク送信Aを受信した後、UE502bは、グループキャストモードでサイドリンク送信Bを送信することを望むことがある。したがって、UE502bは、開始UE502aがサイドリンク送信Bの意図された受信者であるかどうかを決定し得る。アクション514において、UE502bは、開始UE502aがサイドリンク送信B540の意図された受信者であることに基づいて、COT524の共有部分508中に(点線矢印によってグループ化された2つの矢印によって示されているように)グループキャストモードで(
図5Bにおいて540として示されている)サイドリンク送信BをUE502aおよびUE502cに送信する。サイドリンク送信B540は、
図4に関して上記で説明されたように、SCI(たとえば、SCI430)とデータ(たとえば、データ435)とを含み得る。いくつかの態様では、共有部分508は、部分506(非共有部分)から離間されることがあり、または、COT524内のあるシンボルにおいて開始することがある。
【0083】
[0097] いくつかの態様では、UE502bは、共有COT524中でサイドリンク送信Bを送信する前にCAT2 LBTを実行し得る。いくつかの態様では、UE502bは、送信前にLBTを実行することなしに、共有COT524中でサイドリンク送信Bを送信し得る。したがって、COT共有は、LBTオーバーヘッドおよび/またはチャネルアクセス不確実性を低減することができ、したがって、効率的なサイドリンク通信を提供することができる。いくつかの態様では、UE502bは、サイドリンク送信BとCOT中の前の送信との間のギャップ持続時間に基づいて、共有COT524中にサイドリンク送信Bを送信する前に、LBTを実行すべきでないか、CAT2 LBTを実行すべきかを決定し得る。たとえば、UE502bは、ギャップが短い(たとえば、持続時間しきい値よりも短い)とき、LBTを実行することなしにサイドリンク送信Bを送信し得る。
【0084】
[0098] いくつかの態様では、UE502bはまた、UE502dにユニキャストモードでサイドリンク送信Cを送信することを望み得る。UE502bは、開始UE502aがサイドリンク送信Cの意図された受信者ではないと決定することがあり、したがって、COT524の共有部分508中にサイドリンク送信Cを送信しないことがある。アクション516において、UE502bは、
図5Aのシンボル「X」を有する矢印と
図5Bのシンボル「X」を有する点線ボックスCとによって示されているように、COT524中にサイドリンク送信CをUE502dに送信することを控える。サイドリンク送信Cを送信するために、UE502bは、
図5Bに示されているように、COT554を求めて競合するために共有チャネル中でCAT4 LBT552を実行し、(チェックマークを有する)CAT4 LBT552に合格するとサイドリンク送信C560を送信し得る。サイドリンク送信C560は、
図4に関して上記で説明されたように、SCI(たとえば、SCI430)とデータ(たとえば、データ435)とを含み得る。
【0085】
[0099]
図6Aおよび
図6Bは、サイドリンクグループキャストのためのCOT共有を示すために、互いに関連して説明される。
図6Aは、本開示のいくつかの態様によるサイドリンクCOT共有方法600を示すシーケンス図である。方法600は、(たとえば、共有スペクトルまたは無認可スペクトル中の)共有無線周波数帯域を介して動作するUE502a、UE502b、UE502c、およびUE502dの間で実装され得る。UE502a~dは、UE115および/または315と同様であり得る。
図6Bは、本開示のいくつかの態様によるサイドリンクCOT共有方法600を示すタイミング
図620である。
図6Bにおいて、x軸は、ある任意の単位で時間を表す。方法600は、
図5Aおよび
図5Bに関して上記で説明された方法500と実質的に同様である。しかしながら、方法600において、サイドリンク送信Bの応答UE502cは、サイドリンク送信Bを受信した後に、グループキャストモードでサイドリンク送信Dを送信することを望むことがある。
【0086】
[0100] 上記で説明されたように、アクション514において、UE502bは、COT524の開始UE502aがサイドリンク送信B540の意図された受信者であることに基づいて、COT524の共有部分508中にサイドリンク送信B540を送信する。
【0087】
[0101] いくつかの態様では、COTにおいてサイドリンク送信を受信するUEは、サイドリンク送信がCOTを開始したUEによって送信される場合、COTの共有部分において送信し得る。たとえば、UE502bからサイドリンク送信Bを受信した後、UE502bは、グループキャストモードでサイドリンク送信Dを送信することを望むことがあり、サイドリンク送信DがCOT524中に送信され得るかどうかを決定し得る。UE502bは、UE502bがCOT524の開始UEであるかどうかを決定し得る。
【0088】
[0102] COT524が共有され得るかどうかを決定するのをサイドリンク送信B540の応答UEが支援するために、UE502bは、
図6Bに示されているように、サイドリンク送信B540中にインジケータ642を含み得る。インジケータ642は、インジケータ532と実質的に同様であり得るが、サイドリンク送信B540がCOT524の応答UEによって送信されることを示し得る。したがって、サイドリンク送信Bを受信したUE502cは、インジケータ642を復号し、サイドリンク送信Bが、COT524の開始UEではなく、COT524の応答UE(たとえば、UE502b)から受信されたことを認識し得る。したがって、UE502cは、それがサイドリンク送信Dを送信するためにCOT524を共有しないことがあると決定し得る。
【0089】
[0103] アクション616において、COT524がUE502cによって共有するためのものではないと決定すると、UE502cは、
図6Aのシンボル「X」を有する矢印と
図6Bのシンボル「X」を有する点線ボックスDとによって示されているように、COT524中にサイドリンク送信Dを送信することを控える。サイドリンク送信Dを送信するために、UE502cは、
図6Bに示されているように、COT654を求めて競合するために共有チャネル中でCAT4 LBT652を実行し、(チェックマークを有する)CAT4 LBT652に合格するとサイドリンク送信D660を送信し得る。サイドリンク送信D660は、
図4に関して上記で説明されたように、SCI(たとえば、SCI430)とデータ(たとえば、データ435)とを含み得る。
【0090】
[0104] 観測され得るように、サイドリンク送信D660が、サイドリンク送信B540を送信したUE502bによって受信されることが意図されるかどうかにかかわらず、UE502cは、UE502bがCOT524の開始UEではないので、COT524中にサイドリンク送信D660を送信しないことがある。
【0091】
[0105] さらに、UE502がCOT524の応答ノードからCOT524中にサイドリンク送信Bを受信したことに基づいてUE502cがCOT524を共有することを可能にしないことは、COT共有が、(サイドリンク送信B540に基づいて)UE502bからUE502cに伝搬すること、(サイドリンク送信D660に基づいて)UE502cからUE502dに伝搬することなどを回避することができる。伝搬するためにCOT共有を回避することは、チャネルアクセス機会の他のワイヤレス通信デバイスをスタービングする代わりに、同じチャネルを共有する同じRATまたは異なるRATの異なるワイヤレス通信デバイスの間でより公平なチャネルアクセスを可能にすることができる。
【0092】
[0106]
図7は、本開示のいくつかの態様によるサイドリンクCOT共有方法700の流れ図である。方法700の態様は、ワイヤレス通信デバイスまたはステップを実施するための他の好適な手段のコンピューティングデバイス(たとえば、プロセッサ、処理回路、および/または他の好適な構成要素)によって実行され得る。たとえば、UE115、315、402、または502などのワイヤレス通信デバイスは、方法700のステップを実行するために、プロセッサ1102、メモリ(memory)1104、サイドリンクCOT共有モジュール1108、トランシーバ1110、モデム1112、および1つまたは複数のアンテナ1116などの、1つまたは複数の構成要素を利用し得る。方法700は、
図1~
図4、
図5A~
図5B、および
図6A~
図6Bにおいて上記で説明されたものと同様の機構を採用し得る。図示されるように、方法700は、いくつかの列挙されるステップを含むが、方法700の態様は、列挙されるステップの前に、後に、および列挙されるステップの間に、追加のステップを含み得る。いくつかの態様では、列挙されるステップのうちの1つもしくは複数が省略され、または異なる順序で実施され得る。
【0093】
[0107] ブロック710において、第1のUE(たとえば、UE115、315、502、または1100)は、第2のUEから、共有チャネル中でCOT(たとえば、COT524)中に第1のサイドリンク送信を受信する。第1のサイドリンク送信は、
図4に関して上記で説明されたように、SCI(たとえば、SCI430)とデータ(たとえば、データ435)とを含み得る。
【0094】
[0108] ブロック720において、第1のUEは、COTが共有するためのものであるかどうかを決定する。たとえば、第1のサイドリンク送信は、インジケータ532および/または642と同様のCOT共有情報を含み得る。いくつかの態様では、COT共有情報は、第1のCOTにおけるCOT共有が可能にされるかどうかを示し得る。いくつかの態様では、COT共有情報は、第1のサイドリンク送信がCOTの開始UEによって送信されるかどうかを示し得る。第1のサイドリンク送信がCOTの開始UEによって送信されることをCOT共有情報が示す場合、COTは、第1のサイドリンク送信の応答UEによって共有するためのものである。しかしながら、第1のサイドリンク送信がCOTの応答UEによって送信されることをCOT共有情報が示す場合、COTは、第1のサイドリンク送信の応答UEによって共有するためのものではない。したがって、第1のUEは、COT共有情報に基づいて、COTが共有するためのものであるかどうかを決定し得る。COTが共有するためのものであると第1のUEが決定した場合、第1のUEはブロック730に進む。
【0095】
[0109] ブロック730において、第1のUEは、第2のUEが第2のサイドリンク送信を受信することを意図された2つ以上のUE(たとえば、UEのグループ)のうちの1つであるかどうかを決定する。いくつかの態様では、第1のUEは、受信側UEの特定のグループ(たとえば、約2、3、4、5、6、またはそれ以上)に接続ベースのグループキャストモードで第2のサイドリンク送信を送信することを決定し得、したがって、第2のUEが特定のグループ内にあるかどうかを決定し得る。いくつかの態様では、第1のUEは、無接続グループキャストモードで第2のサイドリンク送信を送信することを決定し得、第2のUEに関連付けられたゾーンに基づいて、第2のUEが意図された受信者であるかどうかを決定し得る。ゾーンは、第2のUEの地理的ロケーション、または第1のUEと第2のUEとの間の物理的距離に基づき得る。いくつかの事例では、ゾーンは事前構成され得、第2のUEは、第1のサイドリンク送信内のSCI中にゾーン情報(たとえば、第2のUEに関連付けられたゾーンを識別するゾーンID)を含み得る。第2のUEが第2のサイドリンク送信を受信することを意図された2つ以上のUEのうちの1つであると第1のUEが決定した場合、第1のUEはブロック740に進む。
【0096】
[0110] ブロック740において、第1のUEは、COT共有に基づいてCOTの共有部分(たとえば、部分508)中に2つ以上のUEに第2のサイドリンク送信を送信する。COT共有は、第2のUEが第2のサイドリンク送信を受信することを意図された2つ以上のUEのうちの1つであると決定したことに応答し得る。第1のUEは、第1のサイドリンク送信において搬送されるCOT共有情報から共有部分(たとえば、持続時間)を識別し得る。第2のサイドリンク送信は、
図4に関して上記で説明されたように、SCI(たとえば、SCI430)とデータ(たとえば、データ435)とを含み得る。
【0097】
[0111] ブロック720に戻ると、COTが共有するためのものではないと第1のUEが決定した場合、第1のUEはブロック750に進む。ブロック750において、第1のUEは、COTの共有部分中に第2のサイドリンク送信を送信することを控える。たとえば、第1のUEは、代わりに、共有チャネル中でCAT4 LBTを実行することによって第2のCOTを開始し、CAT4 LBTに合格すると、第2のCOT中に第2のサイドリンク送信を送信し得る。
【0098】
[0112] ブロック730に戻ると、第2のUEが第2のサイドリンク送信を受信することを意図された2つ以上のUEのうちの1つではないと第1のUEが決定した場合、第1のUEはブロック750に進む。
【0099】
[0113]
図8Aおよび
図8Bは、サイドリンクグループキャストのためのCOT共有を示すために、互いに関連して説明される。
図8Aは、本開示のいくつかの態様によるサイドリンクCOT共有方法800を示すシーケンス図である。方法800は、(たとえば、共有スペクトルまたは無認可スペクトル中の)共有無線周波数帯域を介して動作するUE502a、UE502b、UE502c、およびUE502dの間で実装され得る。UE502a~dは、UE115および/または315と同様であり得る。
図8Bは、本開示のいくつかの態様によるサイドリンクCOT共有方法800を示すタイミング
図840である。
図8Bにおいて、x軸は、ある任意の単位で時間を表す。
【0100】
[0114] 方法800は、方法500、600、および700と実質的に同様であり、それぞれ、
図5A~
図5B、
図6A~
図6B、および
図7を参照しながら上記で説明された方法600および700の場合のような機構を採用し得る。方法800は、サイドリンク送信の応答UEがCOT共有を用いてACK/NACKフィードバック(たとえば、PSFCH425中のフィードバック440)をどのように送信し得るかをさらに示す。上記で説明されたように、サイドリンク送信側UEは、意図された受信側UEまたは応答UEからのユニキャストサイドリンク送信または接続ベースのサイドリンク送信についてのACK/NACKフィードバックを要求し得る。サイドリンク送信側UEはまた、意図された受信側UEまたは応答UEからの無接続グループキャスト送信についてのNACKのみのフィードバックを要求し得る。方法800では、COTにおいてサイドリンク送信を受信する応答UEは、応答UEがCOTの開始UEからのCOT共有情報を検出することができる場合、サイドリンク送信がCOTの開始UEによって送信されるかどうかに基づかずに、COTの共有部分においてACK/NACKフィードバックを送信し得る。言い換えれば、PSFCH送信のためのCOT共有は、PSSCH送信のためのCOT共有とは無関係である。方法800は、グループキャスト送信シナリオにおけるCOT共有を用いたACK/NACK送信のコンテキストにおいて説明されるが、他の例では、同様の機構がユニキャスト送信シナリオにおけるACK/NACK送信に適用され得ることを理解されたい。
【0101】
[0115] 図示のように、アクション810において、UE502a(たとえば、開始UE)は、共有チャネル中で(
図8Bの842として示されている)CAT4 LBTを実行することによって(
図8Bの844として示されている)COTを開始する。たとえば、チェックマークによって示されているように、CAT4 LBT842は成功である(チャネルが送信のためにクリアであることを示す)。
【0102】
[0116] アクション820において、CAT4 LBTに合格すると、UE502aは、COT844の一部分806の間にサイドリンク送信A(
図8Bにおいて850として示される)を送信する。サイドリンク送信Aは、
図4に関して上記で説明されたように、SCI(たとえば、SCI430)とデータ(たとえば、データ435)とを含み得る。サイドリンク送信Aは、たとえば、点線の楕円によってグループ化された2つの矢印によって示されているように、UE502bおよびUE502cを意図された受信者とするグループキャスト送信である。UE502bおよびUE502c(たとえば、応答UE)は、サイドリンク送信Aを受信し得る。
【0103】
[0117] 一例として、サイドリンク送信Aは、接続ベースのグループキャスト送信であることがあり、UE502aは、意図された受信者の各々からのサイドリンク送信Aに対するACK/NACKフィードバックを要求することがある。いくつかの態様では、UE502aは、意図された受信者の各々がNACK/NACKフィードバックを送信するために、サイドリンク送信Aにおいて(たとえば、SCI中で搬送される)PSFCHリソース割振り表示を含み得る。いくつかの事例では、UE502aは、スロットのPSSCH領域中でデータを送信し得、異なるUEのためのスロットのPSFCH領域中の異なるPSFCHリソースを示し得る。いくつかの例では、スロットは、0から13までインデックス付けされた14個のシンボルを含み得、PSSCH領域は、スロットのシンボル1からシンボル9を含み得、PSFCH領域は、スロットのシンボル11およびシンボル12を含み得る。異なる意図された受信者のための異なるPSFCHリソースは、PSFCH領域中でFDM、TDM、および/または符号分割多重(CDM)され得る。
【0104】
[0118] 方法500および600と同様に、UE502aは、COT844に関係するCOT共有情報を提供するために、サイドリンク送信Aにおいてインジケータ854を含み得る。インジケータ854は、サイドリンク送信A850が(COT844の)開始UEによって送信されるか、(COT844の)応答UEによって送信されるかを示し得る。いくつかの態様では、インジケータ854は、1ビットの長さを有し得、ここで、1のビット値は開始ノードを示し得、0のビット値は応答ノードを示し得、またはその逆も同様である。いくつかの態様では、インジケータ854は、第1の段階SCIの一部分または第2の段階SCIの一部分であり得る。いくつかの態様では、インジケータ854は、COT-SIの一部分であり得る。たとえば、COT-SIは、ビットマップを含み得、インジケータ854は、ビットマップ内のビットに対応し得る。いくつかの事例では、COT-SIは、COT844に関係する他の情報(たとえば、
図8Bに示されている部分808などを共有するためのCOT844の持続時間)を示し得る。
【0105】
[0119] UE502bにおいてサイドリンク送信Aを受信するとアクション822において、UE502bは、ACK/NACKフィードバックをUE502aに送信する。UE502bがサイドリンク送信A850からのデータを正常に復号した場合、UE502bは、ACKを送信し得る。逆に、UE502bが(SCI復号の成功に基づいて)サイドリンク送信A850の存在を検出したが、サイドリンク送信A850からのデータを復号することに失敗した場合、UE502bは、NACKを送信し得る。いくつかの態様では、UE502bは、ACKを示すためにある所定の波形シーケンスを送信し得、NACKを示すために異なる所定の波形シーケンスを送信し得る。UE502bは、COT844を開始したUE502aにACK/NACKフィードバックを送信すべきであるので、UE502bは、
図8Bに示されているように、COT844の共有部分808中に(852bとして示されている)ACK/NACKフィードバックを送信し得る。UE502bは、サイドリンク送信A850によって示されるように、PSFCHリソースを使用してACK/NACKフィードバック852bを送信し得る。
【0106】
[0120] UE502cでサイドリンク送信Aを受信するとアクション824において、UE502cは、ACK/NACKフィードバックをUE502aに送信する。UE502cは、UE502cがサイドリンク送信A850からのデータを復号することに成功したか否かに応じて、ACKまたはNACKを送信し得る。UE502cは、COT844を開始したUE502aにACK/NACKフィードバックを送信すべきであるので、UE502cは、
図8Bに示されているように、COT844の共有部分808中に(852cとして示されている)ACK/NACKフィードバックを送信し得る。UE502cは、サイドリンク送信A850によって示されるように、PSFCHリソースを使用してACK/NACKフィードバック852bを送信し得る。
【0107】
[0121] 方法500および/または600と同様に、UE502bがサイドリンク送信Aを受信した後、UE502bは、サイドリンク送信BをグループキャストモードでUE502a、UE502c、およびUE502d(たとえば、グループIDによって識別されるUEのグループ)に送信することを望み得る。UE502bは、開始UE502aがサイドリンク送信Bの意図された受信者であると決定し得る。したがって、アクション830において、UE502bは、COT524の共有部分508中に、(点線矢印によってグループ化された3つの矢印によって示されているように)グループキャストモードで(
図8Bにおいて860として示されている)サイドリンク送信BをUE502a、UE502c、およびUE502dに送信する。サイドリンク送信B860は、
図4に関して上記で説明されたように、SCI(たとえば、SCI430)とデータ(たとえば、データ435)とを含み得る。いくつかの態様では、UE502bは、アクション820においてサイドリンク送信Aに関して上記で説明されたように、意図された受信者の各々がNACK/NACKフィードバックを送信するために、サイドリンク送信B860中に(たとえば、SCI中で搬送される)PSFCHリソース割振り表示を含み得る。いくつかの態様では、サイドリンク送信B860はまた、たとえば、サイドリンク送信B860がCOT844の応答UEによって送信されることを示す、インジケータ854と同様のインジケータ864を含み得る。
【0108】
[0122] UE502aでサイドリンク送信Bを受信するとアクション832において、UE502aは、ACK/NACKフィードバックをUE502bに送信する。UE502aは、UE502aがサイドリンク送信A850からのデータを復号することに成功したか否かに応じて、ACKまたはNACKを送信し得る。COT844はUE502aによって開始されるので、UE502aは、
図8Bに示されているように、COT844の共有部分808中に(862aとして示されている)ACK/NACKフィードバックを送信し得る。UE502aは、サイドリンク送信B860によって示されるように、PSFCHリソースを使用してACK/NACKフィードバック862aを送信し得る。
【0109】
[0123] UE502cでサイドリンク送信Bを受信するとアクション834において、UE502cは、ACK/NACKフィードバックをUE502bに送信する。UE502cは、UE502cがサイドリンク送信A850からのデータを復号することに成功したか否かに応じて、ACKまたはNACKを送信し得る。いくつかの態様では、UE502cは、COT共有表示を監視し得、COT共有表示がCOT844について検出されるかどうかに基づいて、COT844においてACK/NACKフィードバックを送信すべきかどうかを決定し得る。一例として、UE502cは、UE502aの近くのロケーションに位置し得、サイドリンク送信B860が受信されるCOT844に関係するCOT共有情報(インジケータ854)を検出し得る。したがって、UE502cは、
図8Bに示されているように、COT844の共有部分808中に(862cとして示されている)ACK/NACKフィードバックを送信し得る。
【0110】
[0124] UE502dでサイドリンク送信Bを受信するとアクション836において、UE502dは、ACK/NACKフィードバックをUE502bに送信する。UE502cは、UE502dがサイドリンク送信A850からのデータを復号することに成功したか否かに応じて、ACKまたはNACKを送信し得る。いくつかの態様では、UE502dは、COT共有表示を監視し得、COT共有表示がCOT844について検出されるかどうかに基づいて、COT844においてACK/NACKフィードバックを送信すべきかどうかを決定し得る。一例として、UE502dは、UE502aからさらに離れて位置し得、サイドリンク送信B860が受信されるCOT844に関係するCOT共有情報(インジケータ854)を検出しないことがあり、したがって、
図8Aのシンボル「X」を有する矢印と
図8Bのシンボル「X」を有する点線ボックスとによって示されるように、COT844の共有部分806中にACK/NACKフィードバックを送信することを控え得る。ACK/NACKフィードバックを送信するために、UE502dは、
図8Bに示されているように、COT874を求めて競合するために共有チャネル中でCAT4 LBT872を実行し、(チェックマークを有する)CAT4 LBT872に合格すると、ACK/NACKフィードバック862dを送信し得る。
【0111】
[0125] 方法800において観測され得るように、応答UE(たとえば、UE502b)がサイドリンク送信(ユニキャストまたはグループキャスト)のためにCOTを共有したとき、各受信側UEが異なる干渉を経験し得るので、応答UEは、サイドリンク送信の受信側UEがCOTのCOT共有情報を検出し得るかどうかに気づいていないことがある。したがって、応答UEは、サイドリンク送信にCAT4 LBTのチャネルアクセスタイプインジケータを含め、ACK/NACK送信のためにCOTを共有すべきかどうかを受信側UEに選択させ得る。たとえば、受信側UEがCOTについてのCOT共有情報を検出することができない場合、受信側UEは、別のCOTを求めて競合するために共有チャネル中でCAT4 LBTを実行し、CAT4 LBTに合格すると、他のCOT中にACK/NACKを送信し得る。しかしながら、受信側UEがCOTについてのCOT共有情報を検出した場合、受信側UEは、COTにおいてACK/NACKを送信する前に、LBTを実行しないか、またはCAT2 LBTを実行し得る。たとえば、UE502bは、
図8Bに示されているように、サイドリンク送信B860にチャネルアクセスタイプインジケータ866を含めることができる。チャネルアクセスタイプインジケータ866は、ACK/NACK送信のためのCAT4 LBTを示し得る。たとえば、UE502cがCOT844についてのCOT共有情報を有するインジケータ854を検出したことに基づいて、UE502cは、アクション822においてアクション822においてACK/NACKを送信する前に、CAT2 LBTを実行することに切り替え得る。
【0112】
[0126]
図9は、本開示のいくつかの態様によるサイドリンクCOT共有方法900の流れ図である。方法900の態様は、ワイヤレス通信デバイスまたはステップを実施するための他の好適な手段のコンピューティングデバイス(たとえば、プロセッサ、処理回路、および/または他の好適な構成要素)によって実行され得る。たとえば、UE115、315、または502などのワイヤレス通信デバイスは、方法900のステップを実行するために、プロセッサ1102、メモリ1104、サイドリンクCOT共有モジュール1108、トランシーバ1110、モデム1112、および1つまたは複数のアンテナ1116などの、1つまたは複数の構成要素を利用し得る。方法900は、
図1~
図4および
図8A~
図8Bにおいて上記で説明されたものと同様の機構を採用し得る。図示されるように、方法900は、いくつかの列挙されるステップを含むが、方法900の態様は、列挙されるステップの前に、後に、および列挙されるステップの間に、追加のステップを含み得る。いくつかの態様では、列挙されるステップのうちの1つもしくは複数が省略され、または異なる順序で実施され得る。
【0113】
[0127] ブロック910において、第1のUE(たとえば、UE115、315、402、502、または1100)は、第2のUEから、共有チャネル中でCOT(たとえば、COT524)中に第1のサイドリンク送信を受信する。第1のサイドリンク送信は、
図4に関して上記で説明されたように、SCI(たとえば、SCI430)とデータ(たとえば、データ435)とを含み得る。第1のUEは、SCIを正常に復号することがあり、第1のサイドリンク送信からのデータを復号するために復号を実行することがある。いくつかの態様では、第1のサイドリンク送信は、ユニキャスト送信であり得る。いくつかの態様では、第1のサイドリンク送信は、グループキャスト送信であり得る。第1のサイドリンク送信はまた、受信側UEが第1のサイドリンク送信についてのACK/NACKフィードバックを送信するためにPSFCHリソース割振り情報を含み得る。
【0114】
[0128] ブロック920において、第1のUEは、第1のサイドリンク送信についてのACK/NACKフィードバックを決定する。たとえば、UEは、第1のサイドリンク送信に対してデータ復号を実行することがある。第1のUEが第1のサイドリンク送信からのデータを正常に復号した場合、第1のUEは、ACK(たとえば、ACKを表す波形シーケンス)を生成し得る。逆に、第1のUEが第1のサイドリンク送信からのデータを復号することに失敗した場合、第1のUEは、NACK(たとえば、NACKを表す波形シーケンス)を生成し得る。
【0115】
[0129] ブロック930において、第1のUEは、第2のUEが第1のCOTの開始UEであるかどうかを決定する。第1のCOTが共有され得るかどうかを第1のサイドリンク送信の応答UEが決定するのを支援するために、第1のサイドリンク送信は、第1のサイドリンク送信が第1のCOTの開始UEによって送信されるかどうかを示すCOT-SIインジケータ(たとえば、インジケータ532、642、および/または864)を含み得る。COT-SIは、第1のサイドリンク送信におけるSCIの一部分であり得る。COT-SIインジケータはまた、共有するためのものである第1のCOTにおける持続時間の表示を含み得る。したがって、第1のUEは、インジケータに基づいて、第2のUEが第1のCOTの開始UEであるかどうかを決定し得る。第2のUEが第1のCOTの開始UEであると第1のUEが決定した場合、第1のUEはブロック970に進む。
【0116】
[0130] ブロック970において、第2のUEが第1のCOTの開始UEであると決定したことに応答して、第1のUEは、COTにおいてACK/NACKを送信する前にCAT2 LBTを実行する。第1のUEは、ACK/NACKが第1のCOTの共有部分内で送信されるべきであることに基づいて、CAT2 LBTを実行し得る。いくつかの他の事例では、第1のUEは、共有COTにおいて送信する前にLBTを実行しないことがある。
【0117】
[0131] ブロック980において、CAT2 LBTに合格すると、第1のUEは、第1のCOTの共有部分中に第1のサイドリンク送信についてのACK/NACKフィードバックを送信する。第1のUEは、COT-SIインジケータからの共有部分の持続時間に関係する情報を取得し得る。
【0118】
[0132] ブロック930に戻ると、第2のUEが第1のCOTの開始UEでないと第1のUEが決定した場合、第1のUEはブロック940に進む。ブロック940において、第1のUEは、第1のCOTについてのCOT共有情報が検出されるかどうかを決定する。たとえば、第1のUEは、たとえば、サイドリンクリソースプール中の各PSCCHリソースにおいてSCI復号を実行することによって、他のUEからのCOT-SIまたはCOT共有情報を監視し得る。SCIを正常に復号すると、第1のUEは、SCI中の情報を読み取り得る。第1のUEは、復号されたSCIから読み取られた情報に基づいて、第1のCOTについてのCOT共有情報が検出されたかどうかを決定し得る。第1のCOTについてのCOT共有情報が検出されたと第1のUEが決定した場合、第1のUEはブロック970に進む。
【0119】
[0133] 第1のCOTについて検出されたCOT共有情報が存在しないと第1のUEが決定した場合、第1のUEはブロック950に進む。ブロック950において、第1のUEは、第2のCOTを求めて競合するために、共有チャネル中でCAT4 LBTを実行する。たとえば、CAT4 LBTは、合格(チャネルが送信のためにクリアであることを示す)である。
【0120】
[0134] ブロック960において、CAT4 LBTに合格すると、第1のUEは、第2のCOT中にACK/NACKフィードバックを送信する。
【0121】
[0135]
図10は、本開示のいくつかの態様による、例示的なBS1000のブロック図である。BS1000は、
図1において上記で説明されたネットワーク100中のBS105、またはネットワーク300中のBS305であり得る。図示のように、BS1000は、プロセッサ1002と、メモリ1004と、サイドリンク構成モジュール1008と、モデムサブシステム1012およびRFユニット1014を含むトランシーバ1010と、1つまたは複数のアンテナ1016とを含み得る。これらの要素は、互いに結合され得る。「結合される」という用語は、1つまたは複数の介在要素に直接または間接的に結合または接続されることを指すことがある。たとえば、これらの要素は、たとえば1つまたは複数のバスを介して、互いに直接または間接的に通信していることがある。
【0122】
[0136] プロセッサ1002は、本明細書で説明される動作を実行するように構成された、中央処理ユニット(CPU)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、コントローラ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)デバイス、別のハードウェアデバイス、ファームウェアデバイス、またはそれらの任意の組合せを含み得る。プロセッサ1002は、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成としても実装され得る。
【0123】
[0137] メモリ1004は、キャッシュメモリ(たとえば、プロセッサ1002のキャッシュメモリ)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気抵抗RAM(MRAM)、読取り専用メモリ(ROM)、プログラマブル読取り専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)、電気消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュメモリ、固体メモリデバイス、ハードディスクドライブ、他の形態の揮発性および不揮発性メモリ、または異なるタイプのメモリの組合せを含み得る。一態様では、メモリ1004は、非一時的コンピュータ可読媒体を含む。メモリ1004は、命令1006を記憶するか、またはその上に記録し得る。命令1006は、プロセッサ1002によって実行されたとき、本開示の態様、たとえば、
図1~
図3の態様に関してUE115を参照しながら本明細書で説明される動作をプロセッサ1002に実行させる命令を含み得る。命令1006は、任意のタイプのコンピュータ可読ステートメントを含むように広く解釈され得る、プログラムコードと呼ばれることもある。
【0124】
[0138] サイドリンク構成モジュール1008は、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組合せを介して実装され得る。たとえば、サイドリンク構成モジュール1008は、プロセッサ、回路、および/またはメモリ1004に記憶されプロセッサ1002によって実行される命令1006として実装され得る。いくつかの例では、サイドリンク構成モジュール1008は、モデムサブシステム1012内に組み込まれ得る。たとえば、サイドリンク構成モジュール1008は、モデムサブシステム1012内での(たとえば、DSPまたは汎用プロセッサによって実行される)ソフトウェア構成要素とハードウェア構成要素(たとえば、論理ゲートおよび回路)との組合せによって実装され得る。
【0125】
[0139] サイドリンク構成モジュール1008は、本開示の様々な態様、たとえば、
図1~
図3の態様を実行するために、BS1000の様々な構成要素と通信し得る。たとえば、サイドリンク構成モジュール1008は、上記で説明されたように、サイドリンク通信のためのサイドリンクリソースプールを用いてUE(たとえば、UE115、315、402、および502)を構成し、および/またはいくつかのUEをアンカーUEとして構成するように構成される。
【0126】
[0140] 図示のように、トランシーバ1010は、モデムサブシステム1012とRFユニット1014とを含み得る。トランシーバ1010は、UE115などの他のデバイスおよび/または別のコアネットワーク要素と双方向に通信するように構成され得る。モデムサブシステム1012は、MCS、たとえば、LDPCコーディング方式、ターボコーディング方式、畳み込みコーディング方式、デジタルビームフォーミング方式などに従ってデータを変調および/または符号化するように構成され得る。RFユニット1014は、(アウトバウンド送信上の)モデムサブシステム1012からの、またはUE115などの別のソースから発信した送信の、変調/符号化されたデータ(たとえば、RRC構成、サイドリンクリソースプール構成)を処理する(たとえば、アナログデジタル変換またはデジタルアナログ変換などを実行する)ように構成され得る。RFユニット1014は、デジタルビームフォーミングとともにアナログビームフォーミングを実行するようにさらに構成され得る。トランシーバ1010にともに組み込まれているものとして示されているが、モデムサブシステム1012および/またはRFユニット1014は、BS105が他のデバイスと通信することを可能にするためにBS105において互いに結合された別個のデバイスであり得る。
【0127】
[0141] RFユニット1014は、1つまたは複数の他のデバイスへの送信のために、変調および/または処理されたデータ、たとえばデータパケット(または、より一般的には、1つまたは複数のデータパケットと他の情報とを含んでいることがあるデータメッセージ)をアンテナ1016に提供し得る。これは、たとえば、本開示のいくつかの態様による、ネットワークへの接続を完了するための情報の送信と、キャンプしたUE115との通信とを含み得る。アンテナ1016は、さらに、他のデバイスから送信されたデータメッセージを受信し、受信されたデータメッセージを、トランシーバ1010における処理および/または復調のために提供し得る。トランシーバ1010は、復調および復号されたデータを、処理のためにサイドリンク構成モジュール1008に提供し得る。アンテナ1016は、複数の送信リンクを維持するために、同様のまたは異なる設計の複数のアンテナを含み得る。
【0128】
[0142] 一態様では、BS1000は、異なるRAT(たとえば、NRおよびLTE)を実装している複数のトランシーバ1010を含むことができる。一態様では、BS1000は、複数のRAT(たとえば、NRおよびLTE)を実装する単一のトランシーバ1010を含むことができる。一態様では、トランシーバ1010は、様々な構成要素を含むことができ、ここで、構成要素の異なる組合せは、異なるRATを実装することができる。
【0129】
[0143]
図11は、本開示のいくつかの態様による、例示的なUE1100のブロック図である。UE1100は、
図1に関して上記で説明されたUE115、
図3に関して上記で説明されたUE315、または、
図4、
図5A~
図5B、
図6A~
図6B、および
図8A~
図8Bに関して上記で説明されたUE502であり得る。図示のように、UE1100は、プロセッサ1102と、メモリ1104と、サイドリンクCOT共有モジュール1108と、モデムサブシステム1112および無線周波数(RF)ユニット1114を含むトランシーバ1110と、1つまたは複数のアンテナ1116とを含み得る。これらの要素は、互いに結合され得る。「結合される」という用語は、1つまたは複数の介在要素に直接または間接的に結合または接続されることを指すことがある。たとえば、これらの要素は、たとえば1つまたは複数のバスを介して、互いに直接または間接的に通信していることがある。
【0130】
[0144] プロセッサ1102は、特定のタイプのプロセッサとして様々な特徴を有し得る。たとえば、これらは、本明細書で説明される動作を実施するように構成された、CPU、DSP、ASIC、コントローラ、FPGAデバイス、別のハードウェアデバイス、ファームウェアデバイス、またはそれらの任意の組合せを含み得る。プロセッサ1102は、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成としても実装され得る。
【0131】
[0145] メモリ1104は、キャッシュメモリ(たとえば、プロセッサ1102のキャッシュメモリ)、RAM、MRAM、ROM、PROM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ、固体メモリデバイス、1つまたは複数のハードディスクドライブ、メモリスタベースのアレイ、他の形態の揮発性および不揮発性メモリ、あるいは異なるタイプのメモリの組合せを含み得る。いくつかの態様では、メモリ1104は、非一時的コンピュータ可読媒体を含み得る。メモリ1104は、命令1106を記憶し得る。命令1106は、プロセッサ1102によって実行されたとき、プロセッサ1102に、本明細書で説明される動作、たとえば、
図1~
図3、
図4、
図5A~
図5B、
図6A~
図6B、
図7、
図8A~
図8B、
図9、および
図12の態様を実行させる命令を含み得る。命令1106は、プログラムコードと呼ばれることもある。プログラムコードは、たとえばこれらの動作を実施するようにワイヤレス通信デバイスを制御するかまたはそれに指令することを(プロセッサ1102などの)1つまたは複数のプロセッサに行わせることによって、ワイヤレス通信デバイスにこれらの動作を実施させるためのものであり得る。「命令」および「コード」という用語は、任意のタイプのコンピュータ可読ステートメントを含むように広く解釈されるべきである。たとえば、「命令」および「コード」という用語は、1つまたは複数のプログラム、ルーチン、サブルーチン、関数、プロシージャなどを指すことがある。「命令」および「コード」は、
図10に関して上記で説明されたように、単一のコンピュータ可読ステートメントまたは多くのコンピュータ可読ステートメントを含み得る。
【0132】
[0146] サイドリンクCOT共有モジュール1108は、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組合せを介して実装され得る。たとえば、サイドリンクCOT共有モジュール1108は、プロセッサ、回路、および/またはメモリ1104に記憶されプロセッサ1102によって実行される命令1106として実装され得る。いくつかの例では、サイドリンクCOT共有モジュール1108は、モデムサブシステム1112内に組み込まれ得る。たとえば、サイドリンクCOT共有モジュール1108は、モデムサブシステム1112内での(たとえば、DSPまたは汎用プロセッサによって実行される)ソフトウェア構成要素とハードウェア構成要素(たとえば、論理ゲートおよび回路)との組合せによって実装され得る。
【0133】
[0147] サイドリンクCOT共有モジュール1108は、本開示の態様、たとえば、
図1~
図3、
図4、
図5A~
図5B、
図6A~
図6B、
図7、
図8A~
図8B、
図9、および
図11の態様を実行するために、UE1100の様々な構成要素と通信し得る。いくつかの態様では、サイドリンクCOT共有モジュール1108は、CAT4 LBTを実行することによって共有チャネル中でCOT(たとえば、COT524、844)を開始し、CAT4 LBTに合格すると、COTの一部分中に第1のサイドリンク送信(たとえば、サイドリンク送信530、850)を送信するように構成される。第1のサイドリンク送信は、ユニキャスト送信、グループキャスト送信、またはブロードキャスト送信とすることがある。いくつかの態様では、サイドリンクCOT共有モジュール1108は、(たとえば、COTの共有部分を示すことによって)第1のサイドリンク送信がCOTの開始UEであることと、COTが共有するためのものであることとを示すために、第1のサイドリンク送信においてインジケータ(たとえば、インジケータ532および854)を含むように構成される。
【0134】
[0148] いくつかの態様では、サイドリンクCOT共有モジュール1108は、第2のUE(たとえば、UE115、315、502、および/または1100)から、第1のCOT(たとえば、COT524、844)中に第1のサイドリンク送信(たとえば、サイドリンク送信530、850)を受信するように構成され、ここで、第1のCOTは、第2のUEによって開始される。第1のサイドリンク送信は、第1のサイドリンクUEが第1のCOTの開始UEによって送信されるかどうかの表示(たとえば、インジケータ642および864)を含み得る。サイドリンクCOT共有モジュール1108は、第2のUEが第2のサイドリンク送信を受信することを意図された2つ以上のUEのうちの1つであるかどうかを決定し、COT共有に基づいて第1のCOTの一部分中に2つ以上のUEに第2のサイドリンク送信を送信するように構成される。COT共有は、たとえば、
図5A~
図5B、
図6A~
図6B、および
図7に関して上記で説明されたように、第2のUEが第2のサイドリンク送信を受信することを意図された2つ以上のUEのうちの1つであると決定したことに応答するものである。
【0135】
[0149] いくつかの態様では、サイドリンクCOT共有モジュール1108は、第3のUEから、第2のCOT中に第3のサイドリンク送信(third sidelink transmission)(たとえば、サイドリンク送信540、860)を受信するように構成される。第3のサイドリンク送信は、データ(data)を含み得、第3のサイドリンクUEが第2のCOTのイニシエータではないことを示し得る。サイドリンクCOT共有モジュール1108は、第3のサイドリンク送信からのデータ復号が成功したかどうかを決定し、データ復号が成功したか否かに基づいて第3のUEにACK/NACKフィードバック(たとえば、ACK/NACKフィードバック852および862)を送信するように構成される。サイドリンクCOT共有モジュール1108は、COT共有情報を監視し、第2のCOTについてのCOT共有情報が検出されるかどうかを監視するようにさらに構成される。サイドリンクCOT共有モジュール1108は、たとえば、
図8A~
図8Bおよび
図9に関して上記で説明されたように、COTについてのCOT共有情報が検出されたかどうかに基づいて、第2のCOT中にACK/NACKフィードバックを送信すべきかどうかを決定するようにさらに構成される。
【0136】
[0150] 図示のように、トランシーバ1110は、モデムサブシステム1112とRFユニット1114とを含み得る。トランシーバ1110は、BS105などの他のデバイスと双方向に通信するように構成され得る。モデムサブシステム1112は、変調およびコーディング方式(MCS)、たとえば、低密度パリティチェック(LDPC)コーディング方式、ターボコーディング方式、畳み込みコーディング方式、デジタルビームフォーミング方式などに従って、メモリ1104および/またはサイドリンクCOT共有モジュール1108からのデータを変調および/または符号化するように構成され得る。RFユニット1114は、(アウトバウンド送信上の)モデムサブシステム1112からの、またはUE115もしくはBS105などの別のソースから発信した送信の、変調/符号化されたデータ(たとえば、PSCCH、PSSCH、SCI-1、SCI-2、サイドリンクデータ、COT-SI、COT共有情報)を処理する(たとえば、アナログデジタル変換またはデジタルアナログ変換などを実行する)ように構成され得る。RFユニット1114は、デジタルビームフォーミングとともにアナログビームフォーミングを実行するようにさらに構成され得る。トランシーバ1110にともに組み込まれているものとして示されているが、モデムサブシステム1112およびRFユニット1114は、UE115が他のデバイスと通信することを可能にするためにUE115において互いに結合された別個のデバイスであり得る。
【0137】
[0151] RFユニット1114は、1つまたは複数の他のデバイスへの送信のために、変調および/または処理されたデータ、たとえばデータパケット(または、より一般的には、1つまたは複数のデータパケットと他の情報とを含むことがあるデータメッセージ)をアンテナ1116に提供し得る。アンテナ1116は、他のデバイスから送信されたデータメッセージをさらに受信し得る。アンテナ1116は、受信されたデータメッセージを、トランシーバ1110における処理および/または復調のために提供し得る。トランシーバ1110は、復調および復号されたデータ(たとえば、PSCCH、PSSCH、SCI-1、SCI-2、サイドリンクデータ、COT-SI、COT共有情報)を、処理のためにサイドリンクCOT共有モジュール1108に提供し得る。アンテナ1116は、複数の送信リンクを維持するために、同様のまたは異なる設計の複数のアンテナを含み得る。RFユニット1114は、アンテナ1116を構成し得る。
【0138】
[0152] 一態様では、トランシーバ1110は、第2のUE(たとえば、UE115、315、502、および/または1100)から、第1のCOT中に第1のサイドリンク送信を受信するように構成され、ここで、第1のCOTは、第2のUEに関連付けられる。たとえば、第1のCOTは、第2のUEによって開始される。プロセッサ1102は、トランシーバに結合され、第2のUEが第2のサイドリンク送信を受信することを意図された2つ以上のUEのうちの1つであるかどうかを決定するように構成される。トランシーバ1110は、COT共有に基づいて第1のCOTの一部分中に2つ以上のUEに、第2のサイドリンク送信を送信するようにさらに構成される。COT共有は、第2のUEが第2のサイドリンク送信を受信することを意図された2つ以上のUEのうちの1つであると決定したことに応答するものである。
【0139】
[0153] 一態様では、UE1100は、異なるRAT(たとえば、NRおよびLTE)を実装する複数のトランシーバ1110を含むことができる。一態様では、UE1100は、複数のRAT(たとえば、NRおよびLTE)を実装する単一のトランシーバ1110を含むことができる。一態様では、トランシーバ1110は、様々な構成要素を含むことができ、ここで、構成要素の異なる組合せは、異なるRATを実装することができる。
【0140】
[0154]
図12は、本開示のいくつかの態様によるワイヤレス通信方法1200の流れ図である。方法1200の態様は、ワイヤレス通信デバイスまたはステップを実施するための他の好適な手段のコンピューティングデバイス(たとえば、プロセッサ、処理回路、および/または他の好適な構成要素)によって実行され得る。たとえば、UE115、315、402、または1100などのワイヤレス通信デバイスは、方法1200のステップを実行するために、プロセッサ1102、メモリ1104、サイドリンクCOT共有モジュール1108、トランシーバ1110、モデム1112、および1つまたは複数のアンテナ1116などの、1つまたは複数の構成要素を利用し得る。方法1200は、
図3~
図4、
図5A~
図5B、
図6A~
図6B、
図7、
図8A~
図8B、および
図9において上記で説明したのと同様の機構を採用し得る。図示されるように、方法1200は、いくつかの列挙されるステップを含むが、方法1200の態様は、列挙されるステップの前に、後に、および列挙されるステップの間に、追加のステップを含み得る。いくつかの態様では、列挙されるステップのうちの1つもしくは複数が省略され、または異なる順序で実行され得る。
【0141】
[0155] ブロック1210において、第1のUE(たとえば、UE115、315、502、または1100)は、第2のUEから、第1のCOT中に第1のサイドリンク送信を受信し、ここで、第1のCOTは、第2のUEに関連付けられる。第1のサイドリンク送信は、SCIおよびサイドリンクデータを含み得る。いくつかの態様では、SCIは、第2のUEが第1のCOTの開始UEであるかどうかを示し得る。いくつかの態様では、SCIは、第1の段階SCIと第2の段階SCIとを含み得る。いくつかの事例では、第2のUEが第1のCOTの開始UEであるかどうかの表示(たとえば、インジケータ532、642、854)は、第1の段階SCIに含まれ得る。いくつかの他の事例では、第2のUEが第1のCOTの開始UEであるかどうかの表示(たとえば、インジケータ532、642、854)は、第2の段階SCIに含まれ得る。いくつかの態様では、SCIは、第1のCOTにおけるCOT共有が可能にされるかどうかを示すCOT-SIを含み得る。いくつかの事例では、第1のUEは、ブロック1220の動作を実行するために、プロセッサ1102、サイドリンクCOT共有モジュール1108、トランシーバ1110、モデム1112、および1つまたは複数のアンテナ1116などの、1つまたは複数の構成要素を利用し得る。
【0142】
[0156] ブロック1220において、第1のUEは、第2のUEが第2のサイドリンク送信を受信することを意図された2つ以上のUEのうちの1つであるかどうかを決定する。いくつかの態様では、第2のサイドリンク送信は、グループキャスト送信において送信されるべきである。いくつかの態様では、グループキャスト送信は、(あるグループIDに関連する)UEの特定のグループによって受信されるように意図された接続ベースの送信である。したがって、第1のUEは、特定のグループ内のUEに気づいていることがあり、第2のUEが特定のグループ内のUEのうちの1つであるかどうかを決定することがある。いくつかの態様では、グループキャスト送信は、無接続である。言い換えれば、第2のサイドリンク送信は、あるグループIDを有するUEの特定のグループを対象としない。代わりに、第2のサイドリンク送信は、第1のUEからの特定のゾーンもしくはエリアにおける、または特定の物理的距離もしくは距離の範囲内のUEによって受信されることが意図され得る。したがって、第2のUEは、たとえば、第1のUEの地理的ロケーション、または第1のUEと第2のUEとの間の物理的距離に基づいて、第1のUEが特定のゾーン内のUEのうちの1つであるかどうかを決定し得る。いくつかの事例では、ゾーンは事前構成され得、第2のUEは、第1のサイドリンク送信内のSCI中にゾーン情報(たとえば、第2のUEに関連付けられたゾーンを識別するゾーンID)を提供し得る。いくつかの態様では、第2のサイドリンク送信は、第1のUEの近傍にあるすべてのUEのためにブロードキャストモードで送信されるべきであり、したがって、第2のUEは、第2のサイドリンク送信の意図された受信機である。いくつかの事例では、第1のUEは、ブロック1220の動作を実行するために、プロセッサ1102、サイドリンクCOT共有モジュール1108、トランシーバ1110、モデム1112、および1つまたは複数のアンテナ1116などの、1つまたは複数の構成要素を利用し得る。
【0143】
[0157] ブロック1230において、第1のUEは、2つ以上のUEに、COT共有に基づいて第1のCOTの一部分(たとえば、共有部分508または808)中に第2のサイドリンク送信を送信する。第2のサイドリンク送信は、グループキャスト送信またはブロードキャスト送信とすることができる。COT共有は、たとえば、
図5A~
図5B、
図6A~
図6B、および
図7に関して上記で説明されたように、第2のUEが第2のサイドリンク送信を受信することを意図された2つ以上のUEのうちの1つであると決定したことに応答し得る。いくつかの事例では、第1のUEは、ブロック1230の動作を実行するために、プロセッサ1102、サイドリンクCOT共有モジュール1108、トランシーバ1110、モデム1112、および1つまたは複数のアンテナ1116などの、1つまたは複数の構成要素を利用し得る。
【0144】
[0158] いくつかの態様では、第1のUEは、第2のUEが第1のCOTの開始UEであることを示す(第1のサイドリンク送信における)SCIにさらに基づいて、第1のCOTの一部分中に第2のサイドリンク送信を送信し得る。
【0145】
[0159] いくつかの態様では、第1のUEは、第1のCOTにおけるCOT共有が可能にされることを示す(第1のサイドリンク送信における)COT-SIにさらに基づいて、第1のCOTの一部分中に第2のサイドリンク送信を送信し得る。
【0146】
[0160] いくつかの態様では、第1のUEは、接続ベースのグループキャストモードで第2のサイドリンク送信を送信し得る。いくつかの態様では、第1のUEは、無接続モードで第2のサイドリンク送信を送信し得る。いくつかの態様では、第1のUEは、ブロードキャストモードで第2のサイドリンク送信を送信し得る。
【0147】
[0161] いくつかの態様では、第1のUEは、第2のCOT中に第3のUE(たとえば、UE115、315、402、502、または1100)から、データを含む第3のサイドリンク送信をさらに受信し得る。第1のUEは、たとえば、第3のサイドリンク送信における表示(たとえば、表示532、642、854、および/または864)に基づいて、第3のUEが第2のCOTの開始UEであるかどうかを決定し得る。第1のUEは、たとえば、
図8A~
図8Bおよび
図9に関して上記で説明されたように、第3のUEが第2のCOTの開始UEであると決定したことに応答して、第2のCOTの一部分中に、データについての肯定応答/否定応答(ACK/NACK)フィードバックを送信し得る。
【0148】
[0162] いくつかの態様では、第1のUEは、第2のCOT中に第3のUEから、データを含む第3のサイドリンク送信を受信し得る。第3のUEは、第2のCOTの応答UEであり得る。第1のUEは、第2のCOTに関連付けられたCOT共有情報を監視し得る。上記で説明されたように、COT共有情報は、SCI中で搬送され得、したがって、第1のUEは、COT共有情報を検出するためにSCIリソース中でSCI復号を実行し得る。第1のUEは、監視に基づいて、第2のCOTの一部分中にデータについての肯定応答/否定応答(ACK/NACK)フィードバックを送信すべきかどうかを決定し得る。いくつかの態様では、第1のUEは、監視から検出された第2のCOTに関連付けられたCOT共有情報が存在しないと決定したことに応答して、第2のCOTの一部分中にACK/NACKフィードバックを送信することを控え得る。いくつかの態様では、第1のUEはさらに、CAT4 LBTを実行し、CAT4 LBTに基づいて第3のCOT中にACK/NACKフィードバックを送信し得る。いくつかの態様では、第3のサイドリンク送信は、ACK/NACKフィードバックを送信するためのCAT4 LBTモードを示すチャネルアクセスタイプを含み得る。いくつかの態様では、第1のUEは、たとえば、
図8A~
図8Bおよび
図9に関して上記で説明されたように、第2のCOTに関連付けられたCOT共有情報を受信し、第2のCOTに関連付けられたCOT共有情報を受信したことに応答して、第2のCOTの一部分中にACK/NACKフィードバックを送信し得る。
【0149】
[0163] いくつかの態様では、第1のUEは、第2のUEが第3のサイドリンク送信を受信することを意図された2つ以上のUEのうちの1つであるかどうかをさらに決定し得る。第1のUEは、第2のUEが第3のサイドリンク送信を受信することを意図された2つ以上のUEのうちの1つではないと決定したことに応答して、第1のCOTの一部分中に第3のサイドリンク送信を送信することを控え得る。
【0150】
[0164] 本開示のさらなる態様は、以下を含む。
【0151】
[0165] 態様1は、第1のユーザ機器(UE)によって実行されるワイヤレス通信の方法を含み、本方法は、第2のUEから、第1のチャネル占有時間(COT)中に第1のサイドリンク送信を受信することと、ここにおいて、第1のCOTは第2のUEに関連付けられる、第2のUEが第2のサイドリンク送信を受信することを意図された2つ以上のUEのうちの1つであるかどうかを決定することと、2つ以上のUEに、COT共有に基づいて第1のCOTの一部分中に第2のサイドリンク送信を送信することと、COT共有は、第2のUEが第2のサイドリンク送信を受信することを意図された2つ以上のUEのうちの1つであると決定したことに応答するものである、を備える。
【0152】
[0166] 態様2は、態様1に記載の方法を含み、ここにおいて、第1のサイドリンク送信を受信することは、第2のUEから、第2のUEが第1のCOTの開始UEであるかどうかを示すサイドリンク制御情報(SCI)を受信することを備え、COT共有に基づいて第1のCOTの一部分中に第2のサイドリンク送信を送信することは、第2のUEが第1のCOTの開始UEであることを示すSCIにさらに基づく。
【0153】
[0167] 態様3は、態様1または2に記載の方法を含み、ここにおいて、第1のサイドリンク送信を受信することは、第2のUEから、第1のCOTにおけるCOT共有が可能にされるかどうかを示すCOT構造インジケータ(COT-SI:COT structure indicator)を含むサイドリンク制御情報(SCI)を受信することを備え、第1のCOTの一部分中に第2のサイドリンク送信を送信することは、第1のCOTにおけるCOT共有が可能にされることを示すCOT-SIにさらに基づく。
【0154】
[0168] 態様4は、態様1から3のいずれかに記載の方法を含み、ここにおいて、第2のサイドリンク送信を送信することは、ブロードキャストモードで第2のサイドリンク送信を送信することを備える。
【0155】
[0169] 態様5は、態様1から4のいずれかに記載の方法を含み、ここにおいて、第2のサイドリンク送信を送信することは、グループキャストモードで第2のサイドリンク送信を送信することを備える。
【0156】
[0170] 態様6は、第2のCOT中に第3のUEから、データを備える第3のサイドリンク送信を受信することと、第3のUEが第2のCOTの開始UEであるかどうかを決定することと、第3のUEが第2のCOTの開始UEであると決定したことに応答して、第2のCOTの一部分中に、データについての肯定応答/否定応答(ACK/NACK)フィードバックを送信することとをさらに備える、態様1から5のいずれかに記載の方法を含む。
【0157】
[0171] 態様7は、第2のCOT中に第3のUEから、データを備える第3のサイドリンク送信を受信することと、第2のCOTに関連付けられたCOT共有情報を監視することと、監視に基づいて、第2のCOTの一部分中にデータについての肯定応答/否定応答(ACK/NACK)フィードバックを送信すべきかどうかを決定することとをさらに備える、態様1から6のいずれかに記載の方法を含む。
【0158】
[0172] 態様8は、第2のUEが第3のサイドリンク送信を受信することを意図された2つ以上のUEのうちの1つであるかどうかを決定することと、第2のUEが第3のサイドリンク送信を受信することを意図された2つ以上のUEのうちの1つではないと決定したことに応答して、第1のCOTの一部分中に第3のサイドリンク送信を送信することを控えることとをさらに備える、態様1から7のいずれかに記載の方法を含む。
【0159】
[0173] 態様9は、メモリと、トランシーバと、メモリおよびトランシーバに結合された少なくとも1つのプロセッサとを備える第1のユーザ機器(UE)を含み、ここにおいて、第1のUEは、第2のUEから、第1のチャネル占有時間(COT)中に第1のサイドリンク送信を受信することと、ここにおいて、第1のCOTは第2のUEに関連付けられる、第2のUEが第2のサイドリンク送信を受信することを意図された2つ以上のUEのうちの1つであるかどうかを決定することと、COT共有に基づいて第1のCOTの一部分中に第2のサイドリンク送信を2つ以上のUEに送信することとを行うように構成され、COT共有は、第2のUEが第2のサイドリンク送信を受信することを意図された2つ以上のUEのうちの1つであると決定したことに応答するものである。
【0160】
[0174] 態様10は、態様9に記載の第1のUEを含み、ここにおいて、第1のUEは、第2のUEから、第2のUEが第1のCOTの開始UEであるかどうかを示すサイドリンク制御情報(SCI)を受信し、第2のUEが第1のCOTの開始UEであることを示すSCIにさらに基づいて、第1のCOTの一部分中に第2のサイドリンク送信を送信するようにさらに構成される。
【0161】
[0175] 態様11は、態様9または10のいずれかに記載の第1のUEを含み、ここにおいて、第1のUEは、第2のUEから、第1のCOTにおけるCOT共有が可能にされるかどうかを示すCOT構造インジケータ(COT-SI)を含むサイドリンク制御情報(SCI)を受信し、第1のCOTにおけるCOT共有が可能にされることを示すCOT-SIにさらに基づいて、第1のCOTの一部分中に第2のサイドリンク送信を送信するようにさらに構成される。
【0162】
[0176] 態様12は、態様9から11のいずれかに記載の第1のUEを含み、ここにおいて、第1のUEは、ブロードキャストモードで第2のサイドリンク送信を送信するようにさらに構成される。
【0163】
[0177] 態様13は、態様9から12のいずれかに記載の第1のUEを含み、ここにおいて、第1のUEは、グループキャストモードで第2のサイドリンク送信を送信するようにさらに構成される。
【0164】
[0178] 態様14は、態様9から13のいずれかに記載の第1のUEを含み、ここにおいて、第1のUEは、第2のCOT中に第3のUEから、データを備える第3のサイドリンク送信を受信し、第3のUEが第2のCOTの開始UEであるかどうかを決定し、第3のUEが第2のCOTの開始UEであると決定したことに応答して、第2のCOTの一部分中に、データについての肯定応答/否定応答(ACK/NACK)フィードバックを送信するようにさらに構成される。
【0165】
[0179] 態様15は、態様9から14のいずれかに記載の第1のUEを含み、ここにおいて、第1のUEは、第2のCOT中に第3のUEから、データを備える第3のサイドリンク送信を受信し、第2のCOTに関連付けられたCOT共有情報を監視し、監視に基づいて、第2のCOTの一部分中にデータについての肯定応答/否定応答(ACK/NACK)フィードバックを送信すべきかどうかを決定するようにさらに構成される。
【0166】
[0180] 態様16は、態様9から15のいずれかに記載の第1のUEを含み、ここにおいて、第1のUEは、監視から検出された第2のCOTに関連付けられたCOT共有情報が存在しないと決定したことに応答して、第2のCOTの一部分中にACK/NACKフィードバックを送信することを控えることを決定し、カテゴリー4(CAT4)LBTを実行し、CAT4 LBTに基づく第3のCOT中に、ACK/NACKフィードバックを送信するようにさらに構成される。
【0167】
[0181] 態様17は、ワイヤレス通信のための1つまたは複数の命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体を含み、1つまたは複数の命令は、第1のユーザ機器の1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、1つまたは複数のプロセッサに、態様1から8に記載のいずれか1つを実行させる1つまたは複数の命令を備える。
【0168】
[0182] 態様18は、ワイヤレス通信のための1つまたは複数の命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体を含み、1つまたは複数の命令は、第1のユーザ機器の1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、1つまたは複数のプロセッサに、態様9から16に記載のいずれか1つを実行させる1つまたは複数の命令を備える。
【0169】
[0183] 態様19は、態様1から8に記載のいずれか1つまたは複数を実行するための1つまたは複数の手段を備える第1のユーザ機器(UE)を含む。
【0170】
[0184] 態様20は、態様9から16に記載のいずれか1つまたは複数を実行するための1つまたは複数の手段を備える第1のユーザ機器(UE)を含む。
【0171】
[0185] 情報および信号は、様々な異なる技術および技法のうちのいずれかを使用して表され得る。たとえば、上記の説明全体にわたって参照され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは粒子、光場もしくは粒子、またはそれらの任意の組合せによって表され得る。
【0172】
[0186] 本明細書の開示に関して説明された様々な例示的なブロックおよびモジュールは、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGAまたは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明された機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサは、コンピューティングデバイスの組合せ(たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成)としても実装され得る。
【0173】
[0187] 本明細書で説明された機能は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せにおいて実装され得る。プロセッサによって実行されるソフトウェアで実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶されるか、またはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。他の例および実装形態は、本開示の範囲内および添付の特許請求の範囲内に入る。たとえば、ソフトウェアの性質により、上記で説明された機能は、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、ハードワイヤリング、またはこれらのうちのいずれかの組合せを使用して実装され得る。機能を実施する特徴はまた、異なる物理的位置において機能の部分が実装されるように分散されることを含めて、様々な位置に物理的に配置され得る。また、特許請求の範囲を含めて、本明細書で使用されるとき、項目のリスト(たとえば、「のうちの少なくとも1つ」または「のうちの1つまたは複数」などの語句が後に続く項目のリスト)中で使用される「または」は、包含的リストを示し、したがって、たとえば、[A、B、またはCのうちの少なくとも1つ]のリストは、AまたはBまたはCまたはABまたはACまたはBCまたはABC(すなわち、AおよびBおよびC)を意味する。
【0174】
[0188] 当業者が今や諒解するように、目下の特定の適用例に応じて、多くの変更形態と、置換形態と、変形形態とは、本開示のデバイスの材料、装置、構成および使用方法においておよびそれらに対して、それの趣旨と範囲とから逸脱することなく行われ得る。これに照らして、本開示の範囲は、本明細書で例示および説明された特定の態様が本開示のいくつかの例によるものにすぎないので、それらの特定の態様の範囲に限定されるべきではなく、むしろ、以下に添付された特許請求の範囲と、それらの機能的な均等物の範囲とに十分に相応すべきである。
【国際調査報告】