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特表2024-501999エッジコンピューティング環境における顧客アクティベーション
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-17
(54)【発明の名称】エッジコンピューティング環境における顧客アクティベーション
(51)【国際特許分類】
   H04L 41/0806 20220101AFI20240110BHJP
   H04L 41/0893 20220101ALI20240110BHJP
【FI】
H04L41/0806
H04L41/0893
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023539834
(86)(22)【出願日】2021-12-29
(85)【翻訳文提出日】2023-08-28
(86)【国際出願番号】 US2021065492
(87)【国際公開番号】W WO2022147109
(87)【国際公開日】2022-07-07
(31)【優先権主張番号】63/132,212
(32)【優先日】2020-12-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/132,696
(32)【優先日】2020-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】508140877
【氏名又は名称】レベル スリー コミュニケーションズ,エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リッチー、オースティン
(72)【発明者】
【氏名】ヘマン、スコット
(72)【発明者】
【氏名】ワン、ウェン
(72)【発明者】
【氏名】ドワイヤー、ブレット
(57)【要約】
オンデマンドのエッジ計算を提供するためのシステム及び方法。システムは、UIを提供し、オンデマンドのエッジ計算を提供するためのワークフローを実装するための抽象化レイヤを制御するオーケストレータを含み得る。抽象化レイヤは、サーバ構成オーケストレーション(SCO)システム(例えば、メタル・アズ・ア・サービス(MaaS)システム)、及び、オーケストレータ及びSCOの間でインタフェースを提供し得るAPIを含み得る。APIは、SCOが既存の計算リソースと統合して様々な計算プロビジョニングタスク(例えば、サーバインスタンスを構築及びプロビジョニングすること)を実行することを可能にする要求を受信するために、オーケストレータがSCOと通信することを可能にし得る。様々なタスクは、実行された場合、ユーザにオンデマンドのエッジ計算サービスを提供し得る。SCO APIは更に、ECSオーケストレータがSCOから情報(例えば、計算リソース情報、ステータスメッセージ)を受信することを可能にし得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オンデマンドのエッジ計算を提供するための方法であって:
エッジ計算サービスのユーザ要求を受信する段階;
前記ユーザ要求を計算プロビジョニングタスク及びネットワークプロビジョニングタスクに変換する段階;及び
前記計算プロビジョニングタスクから前記エッジ計算サービス用のサーバフロントエンドを自動的に構築する段階;
前記ネットワークプロビジョニングタスクからネットワークポート構成、ネットワークパス構成、又はネットワークサービス構成を自動的に構築する段階;
前記サーバフロントエンドをホストするためにエッジ計算リソースを構成する段階;及び
前記ネットワークポート構成、前記ネットワークパス構成、又は前記ネットワークサービス構成に基づき、ネットワークリソースを構成する段階
を備える、方法。
【請求項2】
前記サーバフロントエンドをホストするために前記エッジ計算リソースを構成する段階に先立ち、前記エッジ計算サービス用に前記エッジ計算リソースを配分する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記エッジ計算リソースを配分する段階は:
計算インベントリシステム内で前記エッジ計算リソースを予約する段階;及び
計算リソース名を前記サーバフロントエンドに割り当てる段階
を有する、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
利用可能なIPアドレスブロックのインベントリから前記サーバフロントエンド用のIPアドレスブロックを判定する段階;及び
前記ネットワークリソースの前記構成の完了に先立ち、別の受信されたユーザ要求に関連付けられた別のエッジ計算サービスのために使用されるという前記IPアドレスブロックの競合を防止するために前記IPアドレスブロックを予約する段階
を更に備える、請求項2又は3に記載の方法。
【請求項5】
前記IPアドレスブロックを判定する段階は:
利用可能なIPアドレスブロックの前記インベントリを受信する段階;及び
利用可能なIPアドレスブロックの前記インベントリの効率的な利用に基づき、前記サーバフロントエンド用の前記IPアドレスブロックを判定する段階
を有する、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記ネットワークポート構成、前記ネットワークパス構成、又は前記ネットワークサービス構成を構築する段階は:
前記エッジ計算リソースに接続された第1のネットワークリソースを判定する段階;及び
接続された前記第1のネットワークリソース上の第1のポート上でVLANを予約する段階
を更に有する、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記ネットワークリソースを構成する段階は:
接続された前記第1のネットワークリソース上の前記第1のポートにネットワークポート構成を適用する段階;及び
前記サーバフロントエンドをホストするために前記エッジ計算リソースを構成する段階が完了した場合、前記エッジ計算リソースをセキュアに構成するために提供された構築ネットワークを削除する段階
を有する、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記ネットワークリソースを構成する段階は、
接続された前記第1のネットワークリソース上の第2のポート上でプロビジョニングされた次に利用可能なVLANを判定する段階;
接続された前記第1のネットワークリソースから上流の第2のネットワークリソースを検出する段階;
前記ネットワークポート構成を、前記第2のネットワークリソース上の第1のポートに適用する段階;
前記第2のネットワークリソース上の第2のポート上でプロビジョニングされた次に利用可能なVLANを判定する段階;
前記第2のネットワークリソースから上流の第3のネットワークリソースを検出する段階;
前記第3のネットワークリソース上の第1のポートに前記ネットワークポート構成を適用する段階;及び
前記第3のネットワークリソース上の第2のポート上でスパインサブインタフェースを構築する段階
を含む、ネットワークパスを構成する段階
を有する、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
接続された前記第1のネットワークリソースは、ホストリーフデバイスであり;
前記第2のネットワークリソースは、スパインスイッチデバイスであり;及び
前記第3のネットワークリソースは、前記第2のポートを介してネットワークへのゲートウェイを提供するエッジデバイスである、
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記ネットワークパスを構成する段階は、接続された前記第1のネットワークリソース及び前記第2のネットワークリソースの間にVXLANを構築する段階を更に含む、請求項8又は9に記載の方法。
【請求項11】
動作中のエッジ計算サービスの通知をユーザに提供する段階を更に備える、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
オンデマンドのエッジ計算を提供するためのシステムであって:
少なくとも1つのプロセッサ;
前記少なくとも1つのプロセッサに動作可能に接続されたメモリであって、前記少なくとも1つのプロセッサにより実行された場合、前記システムに以下、すなわち:
エッジ計算サービスのユーザ要求を受信する手順;
前記ユーザ要求を計算プロビジョニングタスク及びネットワークプロビジョニングタスクに変換する手順;
前記計算プロビジョニングタスクから前記エッジ計算サービス用のサーバフロントエンドを自動的に構築する手順;
前記ネットワークプロビジョニングタスクからネットワークポート構成、ネットワークパス構成、又はネットワークサービス構成を自動的に構築する手順;
前記サーバフロントエンドをホストするためにエッジ計算リソースを構成する手順;及び
前記ネットワークポート構成、前記ネットワークパス構成、又は前記ネットワークサービス構成に基づき、ネットワークリソースを構成する手順
を行わせる命令を記憶するメモリ
を備える、システム。
【請求項13】
前記サーバフロントエンドをホストするために前記エッジ計算リソースを構成する手順に先立ち、前記システムは:
計算インベントリシステム内で前記エッジ計算リソースを予約する手順;及び
計算リソース名を前記サーバフロントエンドに割り当てる手順
のために動作可能である、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記システムは更に:
利用可能なIPアドレスブロックのインベントリの効率的な利用に基づき、利用可能なIPアドレスブロックの前記インベントリから前記サーバフロントエンド用のIPアドレスブロックを判定する手順;及び
前記ネットワークリソースの前記構成の完了に先立ち、別の受信されたユーザ要求に関連付けられた別のエッジ計算サービスのために使用されるという前記IPアドレスブロックの競合を防止するために前記IPアドレスブロックを予約する手順
のために動作可能である、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記ネットワークポート構成、前記ネットワークパス構成、又は前記ネットワークサービス構成を構築する手順において、前記システムは:
前記エッジ計算リソースに接続された第1のネットワークリソースを判定する手順;及び
接続された前記第1のネットワークリソース上の第1のポート上でVLANを予約する手順
のために動作可能である、請求項12から14のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項16】
前記ネットワークリソースを構成する手順において、前記システムは:
接続された前記第1のネットワークリソース上の前記第1のポートにネットワークポート構成を適用する手順;及び
前記サーバフロントエンドの構成が完了した場合、前記エッジ計算リソースをセキュアに構成するために提供された構築ネットワークを削除する手順
のために動作可能である、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記システムは更に:
接続された前記第1のネットワークリソース上の第2のポート上でプロビジョニングされた次に利用可能なVLANを判定する手順;
接続された前記第1のネットワークリソースから上流の第2のネットワークリソースを検出する手順;
前記ネットワークポート構成を、前記第2のネットワークリソース上の第1のポートに適用する手順;
前記第2のネットワークリソース上の第2のポート上でプロビジョニングされた次に利用可能なVLANを判定する手順;
前記第2のネットワークリソースから上流の第3のネットワークリソースを検出する手順;
前記第3のネットワークリソース上の第1のポートに前記ネットワークポート構成を適用する手順;及び
前記第3のネットワークリソース上の第2のポート上でスパインサブインタフェースを構築する手順
のために動作可能である、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
接続された前記第1のネットワークリソースは、ホストリーフデバイスであり;
前記第2のネットワークリソースは、スパインスイッチデバイスであり;及び
前記第3のネットワークリソースは、前記第2のポートを介してネットワークへのゲートウェイを提供するエッジデバイスである、
請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
ネットワークパスを構成する手順において、前記システムは更に、前記第1のネットワークリソース及び前記第2のネットワークリソースの間にVXLANを構築するために動作可能である、請求項17又は18に記載のシステム。
【請求項20】
オンデマンドのエッジ計算を提供するためのシステムであって:
エッジ計算サービスのユーザ要求を受信する手順;
前記エッジ計算サービス用に、通信ネットワークのエッジサイトで計算リソースを配分する手順;
前記エッジ計算サービスにサーバ名を割り当てる手順;
前記エッジ計算サービス用のネットワーク構成のために、ネットワークリソースを収集する手順;
前記計算リソースに接続されたネットワークリソースを識別する手順;
前記エッジ計算サービス用に、第1のネットワークリソースでVLANを予約する手順;
前記エッジ計算サービスを前記計算リソース上に展開する手順;
前記第1のネットワークリソースのポートをエッジ計算サービス特有の値で構成する手順;
パスを構成する手順;
ネットワークサービスを構成する手順;及び
前記計算リソースへのネットワーク接続の検証に際して、前記エッジ計算サービスのIPアドレスを含む成功メッセージを提供する手順;
のために動作可能である、システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本願は、2020年12月31日に提出された「エッジコンピューティング環境における顧客アクティベーション(CUSTOMER ACTIVATION ON EDGE COMPUTING ENVIRONMENT)」と題した米国仮特許出願第63/132,696号、及び2020年12月30日に提出された「サービスとしてのネットワーク(NAAS)システムによる自動ネットワーク構成のためのシステム及び方法(SYSTEMS AND METHODS FOR AUTOMATED NETWORK CONFIGURATIONS WITH A NETWORK AS A SERVICE(NAAS)SYSTEM)」と題した米国仮出願第63/132,212号の利益を主張するものであり、これらはそれぞれ、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本願は、出願人により本明細書と同日に提出された「サービスとしてのネットワーク(NAAS)システムによる自動ネットワーク構成のためのシステム及び方法(SYSTEMS AND METHODS FOR AUTOMATED NETWORK CONFIGURATIONS WITH A NETWORK AS A SERVICE (NAAS) SYSTEM)」と題した米国特許出願(代理人整理番号1602-US-U1)に関連するものであり、これは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0003】
本願は、2020年5月12日に発行された「APIサービスによる専用ネットワークリソースのプロビジョニング(PROVISIONING DEDICATED NETWORK RESOURCES WITH API SERVICES)」と題した米国特許第10,652,110号、及び2020年8月11日に発行された「通信ネットワーク内の複数のクラウドインスタンスへの接続(CONNECTING TO MULTIPLE CLOUD INSTANCES IN A TELECOMMUNICATIONS NETWORKS)」と題した米国特許第10,742,447号に関連するものであり、これらはそれぞれ、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0004】
エッジコンピューティングサービスのプロビジョニングは、仮想又はベアメタルのいずれかのサーバを構築することから始まる。サーバ構築から、ネットワーク要件が定義され得る。これらのネットワーク要件は次に、スイッチ上でポートを構築し、大型ルータ上でルーティングをインストールするネットワークチームに送信される。このプロセスは、非常に多くのリソース及び時間を要する。更に、ネットワーク、及び当該ネットワークを構築するためのプロセスは、プロバイダ、地理的領域等に基づき異なるので、プロセスは更に複雑化している。とりわけ、これらの考察に留意して、本開示の態様が着想された。
【発明の概要】
【0005】
本開示の態様は、エッジコンピューティングネットワーク環境におけるオンデマンドの計算及びネットワークオーケストレーション及び構成を提供する。従って、本開示は:エッジ計算サービスのユーザ要求を受信する段階;ユーザ要求を計算プロビジョニングタスク及びネットワークプロビジョニングタスクに変換する段階;及び計算プロビジョニングタスクからエッジ計算サービス用のサービスフロントエンドを自動的に構築する段階;ネットワークプロビジョニングタスクからネットワークポート構成、ネットワークパス構成、又はネットワーク構成を自動的に構築する段階;サービスフロントエンドをホストするためにエッジ計算リソースを構成する段階;及び、ネットワークポート構成、ネットワークパス構成、又はネットワークサービス構成に基づき、ネットワークリソースを構成する段階、を備える、オンデマンドのエッジ計算を提供するための方法について説明する。
【0006】
本開示は更に、オンデマンドのエッジ計算を提供するためのシステムであって:少なくとも1つのプロセッサ;少なくとも1つのプロセッサに動作可能に接続されたメモリであって、少なくとも1つのプロセッサにより実行された場合、システムに:エッジ計算サービスのユーザ要求を受信する手順;ユーザ要求を計算プロビジョニングタスク及びネットワークプロビジョニングタスクに変換する手順;計算プロビジョニングタスクからエッジ計算サービス用のサービスフロントエンドを自動的に構築する手順;ネットワークプロビジョニングタスクからネットワークポート構成、ネットワークパス構成、又はネットワーク構成を自動的に構築する手順;サービスフロントエンドをホストするためにエッジ計算リソースを構成する手順;及び、ネットワークポート構成、ネットワークパス構成、又はネットワークサービス構成に基づき、ネットワークリソースを構成する手順、を行わせる命令を記憶するメモリを備えるシステムについて説明する。
【0007】
加えて、本開示は、オンデマンドのエッジ計算を提供するためのシステムについて説明するものであり、システムは:エッジ計算サービスのユーザ要求を受信する手順;エッジ計算サービス用に、通信ネットワークのエッジサイトで計算リソースを配分する手順;エッジ計算サービスにサーバ名を割り当てる手順;エッジ計算サービス用のネットワーク構成のために、ネットワークリソースを収集する手順;計算リソースに接続されたネットワークリソースを識別する手順;エッジ計算サービス用に、第1のネットワークリソースでVLANを予約する手順;エッジ計算サービスを計算リソース上に展開する手順;第1のネットワークリソースのポートをエッジ計算サービス特有の値で構成する手順;パスを構成する手順;ネットワークサービスを構成する手順;及び、計算リソースへのネットワーク接続の検証に際して、エッジ計算サービスのIPアドレスを含む成功メッセージを提供する手順のために動作可能である。
【0008】
本概要は、以下の発明を実施するための形態において更に説明される選択された概念を、簡略化した形態で導入するために提供される。本概要は、特許請求される主題の重要な特徴又は必須の特徴を特定することを意図するものではなく、又はそれは、特許請求される主題の範囲を限定するために使用されることを意図するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】一例に従い、エッジコンピューティングネットワーク環境においてオンデマンドの計算及びネットワークオーケストレーション及び構成を提供するためにエッジ計算システムがその内部で実装され得る動作環境を示すブロック図である。
【0010】
図2】一例に従い、通信ネットワークにおいて実装されたエッジ計算環境を示すブロック図である。
【0011】
図3】一例に従い、エッジ計算環境におけるサーバインスタンス間のネットワークを構築するための例示的な方法の一般的な段階を示すフローチャートである。
【0012】
図4】一例に従い、その内部でサーバインスタンスが展開され得、ネットワークが構築され得る例示的なエッジ計算環境を示すブロック図である。
【0013】
図5A】一例に従い、エッジ計算環境においてサーバインスタンスを展開し、サーバインスタンス間のネットワークを構築するための例示的な方法の一般的な段階を示すフローチャートを示す。
図5B】一例に従い、エッジ計算環境においてサーバインスタンスを展開し、サーバインスタンス間のネットワークを構築するための例示的な方法の一般的な段階を示すフローチャートを示す。
図5C】一例に従い、エッジ計算環境においてサーバインスタンスを展開し、サーバインスタンス間のネットワークを構築するための例示的な方法の一般的な段階を示すフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
通信ネットワークは、ネットワークデバイス、ネットワークサービス、ネットワークコンピューティング環境、及びクラウドサービス(例えば、ストレージサービス、ネットワーキングサービス、計算サービス)などの間の通信の伝送を含め、ネットワークの顧客に様々なサービスを提供し得る。そのようなサービスを提供するために、ネットワーキングコンポーネント及び他のデバイスは、相互接続され、ネットワーク内で構成され、それにより、顧客はサービスにアクセスし得る。ホストされるサーバは、企業及びサービスプロバイダなどの顧客がその上でオペレーティングシステムを構成してアプリケーションを実行することができる、低コストの計算リソースを提供し得る。例えば、サーバは、様々なネットワークにおける様々な場所に存在し得る。そのような場所は、エッジノードを含み得る。エッジノードは、例えば、オンプレミス、又は、デジタルインタラクションのポイント付近のサービス拠点に存在し得る。すなわち、エッジ計算サービスをユーザに提供することは、デジタルインタラクションのポイント付近の低レイテンシの場所から、技術サービス(例えば、データ処理、ストレージ、セキュリティサービス、他のアプリケーションサービス)を提供することを含み得る。幾つかの場合において、レイテンシのレベルは、VoIP、オンラインゲーム、又は他のレイテンシの影響を受けやすい、又はデータ集約型のアプリケーション(例えば、低レイテンシ5G、IoT、拡張現実サービス、仮想現実サービス)などの幾つかのアプリケーションを使用不可能にし得る。従って、ユーザは、1又は複数のネットワーク全体を通じて、複数のエッジノードでそのようなアプリケーションを分散させることを希望し得る。別の例として、ユーザは、企業のコンピューティングソリューションが複数のITインフラストラクチャ(例えば、オンプレミス機器、パブリッククラウド、及び/又はプライベートクラウド)を活用し得るハイブリッドIT環境を実現するために、通信ネットワーク内でエッジ計算環境を実装することを希望し得る。
【0015】
一例において、通信ネットワーク内のエッジノードでエッジ計算環境をインスタンス化するプロセスは、通信ネットワークがエンドユーザに技術サービスを提供することを可能にするために、サーバ及びネットワークコンポーネントにアクセスし、サーバ及びネットワークコンポーネントの設定、ポート、オペレーティングシステム等を構成するなどの様々な動作を含み得る。通常、エッジノードは、サーバインスタンスをインスタンス化するために事前構成され得る。例えば、エッジノードは事前構築されたネットワークを含み得、これは、新たなサーバインスタンスが次にその上で構築され得る通信ネットワーク内で事前構成され得る共有リソース(例えば、サーバ、一連のVLAN(仮想LAN)、及び他のネットワークコンポーネント)のセットを含み得る。理解され得るように、事前構築され、且つ事前構成されたネットワークの利用は、セキュリティ上のリスクとなる傾向があり、顧客サーバインスタンスを他のサーバインスタンス及び/又はネットワークコア(例えば、インターネットコア)に接続するためにパスが構築される方法を制御及び定義するにあたっての柔軟性を提供しない場合がある。
【0016】
本開示の態様は、オンデマンドのエッジコンピューティングサービス及びネットワーキングを提供するためのシステム及び方法を提供する。一例によれば、エッジ計算システムは、通信ネットワークにおけるエッジ計算環境の、顧客がアクティベートする構成、展開、及び管理を提供し得る。エッジ計算システムは、ユーザインタフェースを提供し得、顧客はこれを介して、オンデマンドで顧客アプリケーション又はサービスをホストするためのエッジ計算リソース及び接続を獲得し得る。例えば、ユーザインタフェースを介した顧客の選択に基づき、顧客サーバインスタンスはエッジロケーションに展開され、構築時に定義され構築されたカスタマイズされたネットワークパスを介して他の顧客サーバインスタンスに接続され得る。エッジ計算リソース用に、事前構築されたネットワークを再利用するよりもむしろ、構築時にネットワークを構成できることは、固有のセキュリティ上の利点の強化、ネットワークパスを制御及び定義するにあたっての柔軟性の向上、及び、顧客サービスを制御及び定義するにあたっての柔軟性の向上など、これらに限定されない技術的利点を提供する。
【0017】
図1を参照すると、一例に従い、オンデマンドのサービス及びネットワークオーケストレーション及び構成を提供するためにエッジ計算システム104がその内部で実装され得る通信環境100が示されている。通信環境100は、1又は複数のユーザ102及び1又は複数のネットワーク106をインタフェースで接続し得るエッジ計算システム104を含み得る。以下で更に詳細に説明されるように、エッジ計算システム104は、一般に、エッジ計算オーケストレーション及び管理プラットフォームとして動作し得る。一例において、エッジ計算システム104は、エッジコンピューティングネットワーク環境におけるベアメタルサーバインスタンスのオンデマンド構築を自動化するために動作可能であり得る。別の例において、エッジ計算システム104は更に、構築時にベアメタルサーバインスタンス間のネットワークを定義し構築するために動作し得る。
【0018】
エッジコンピューティングネットワーク環境は、エッジ計算ノードでネットワーク106に接続し得る、本明細書において計算リソース103と称されるサーバハードウェアを含み得る。幾つかの例において、計算リソース103は、ホワイトボックスサーバ又は一般的な既製サーバとも称され得るベアメタルサーバを含み得る。このようなサーバは、仮想化レイヤ又はオペレーティングシステムがその上に存在しないコンピューティングリソースを提供するように構成され得る。他の例において、計算リソース103は、アプリケーションプログラミングインタフェース(API)のセットを有するベアメタルサーバの上で実行されるように動作し得る仮想マシンを含み得る。計算リソース103は、アプリケーション又は他のサービスワークロードをホストするためのオペレーティングシステムを構築するために使用され得る。例えば、ユーザ102は、その顧客により良いサービスを提供するために、例えば、要求に応じたスケーリングのために、レイテンシを最小化するために、高性能アプリケーション機能を提供するために、セキュリティを向上させるために、及び/又は他の理由のために、アプリケーションをエッジ計算ノードに移動することを希望し得る。
【0019】
例えば、ユーザ102は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、仮想LAN(VLAN)、コンピューティングシステム、別のネットワーク等を表し得る。ネットワーク106は、任意のタイプのローカル、遠隔、無線、又は他のタイプのネットワークを表し得る。例えば、ネットワーク106は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、無線LAN(WLAN)、インターネット等のうちの1又は複数を表し得る。更に、ネットワーク106は、上述のネットワークタイプのうちの2又はそれより多くの組み合わせを表し得る。一例によれば、ネットワーク106はファイバネットワークであり得る。別の例によれば、ネットワーク106は、数百万マイル(数百万キロメートル)の大容量低損失ファイバを備えるグローバルファイバネットワークであり得る。例えば、ネットワーク106は、ネットワーク106全体を通じて分散された複数のエッジ計算ノードを含み得る。幾つかの例において、複数のエッジ計算ノードは、様々な場所(例えば、地域、国、及び/又は大陸)にまたがって分散され得る。ネットワーク106及び分散エッジ計算ノードは、オンデマンドで自動化されたサーバ及びネットワーキング展開を提供するために、エッジ計算システム104により活用され得る。
【0020】
幾つかの例において、エッジ計算システム104は、ユーザインタフェース(UI)114及びAPI115を提供するエッジ計算システム(ECS)オーケストレータ108を含む。ECSオーケストレータ108は、ユーザ102がエッジ計算システム104とインタフェースすることを可能にするソフトウェア開発キットであり得る。例えば、サーバ構成オーケストレータ(SCO)131及びネットワーク構成オーケストレータ(NCO)130は、ECSオーケストレータ108から受信された命令に基づき、計算リソース103上のサーバインスタンスのプロビジョニング、及び、サーバインスタンス間、インターネットへ、及び/又はユーザのプライベートシステムへのネットワークサービスのプロビジョニングを自動的に完了し得るAPI定義計算及びネットワークコントローラとして動作し得る。
【0021】
ユーザ102は、UI114及び/又はAPI115を通じて、ECSオーケストレータ108にエッジコンピューティング要求を提供し得る。幾つかの例において、ユーザ102は、UI114を使用して、サーバーエッジ計算サービスの要求をサブミットし得る。例えば、エッジ計算サービスの要求は、エッジノードで展開されるエッジ計算サービスの要求と関連付けられ得る。UI114は、サーバインスタンスの基準のユーザ入力を受信するように動作し得る様々な入力フィールドを提示し得る。例示的なサーバインスタンス基準は、サーバサイズ、市場エリア及び/又は地理的位置、及び/又はオペレーティングシステムのタイプを含み得る。他の例示的な基準は、レイテンシ要件、帯域幅要件、コスト/価格、セキュリティ要件等を含み得る。一例によれば、ユーザ102は、レイテンシの影響を受けやすい、又はデータ集約型のアプリケーション又はサービス(例えば、低レイテンシ5G、IoT、拡張現実サービス、仮想現実サービス、VoIPサービス、オンラインゲーム)を、ユーザのサービスに対する需要が増加している可能性があり、ユーザ102が高品質のアプリケーション又はサービス性能を提供するために追加的なコンピューティングリソースを必要とする可能性がある地理的位置付近のエッジノードに配置することを希望し得る。幾つかの例において、ユーザ102は、高品質のアプリケーション性能を提供するために、所望の又は最低許容レイテンシレベルを追加的に指定し得る。他の基準は、ユーザ102により提供され得る、又は別のデータソースにより提供され得る。
【0022】
幾つかの例において、UI114は、ユーザ要求をECSオーケストレータ108に送信し得、ここで当該要求は、ユーザが要求している事柄、及び抽象化レイヤ109(例えば、サーバ構成オーケストレーションシステム160及びネットワーク構成オーケストレータシステム150)が当該要求を満たし得る方法を判定するために解釈され得る。幾つかの例において、当該解釈された要求は、一般化レイヤ及び/又は標準化レイヤにより処理され得る。例えば、エッジ計算オーケストレータ104は、抽象化レイヤ109により提供された計算及びネットワーク要件又は構成を一般化して、ユーザ102からの一般化された要求に一致又は適合するように動作し得る一般化レイヤを含み得る。更に、エッジ計算オーケストレータ104はまた、一般化された要求を、抽象化レイヤ109のタスク又は要件のセットへと解釈し得る。エッジ計算オーケストレータ104は、様々な計算及びネットワーク要件/アーキテクチャ要件を、ユーザ102に対して提示され、次にユーザ102により要求され得るタスクの標準的なセットへと標準化するように動作し得る標準化レイヤを更に含み得る。これらの標準化された要求はまた、抽象化レイヤ109に、又は一般化レイヤに送信され得る。
【0023】
幾つかの例において、抽象化レイヤ109は、場合によりメタル・アズ・ア・サービス(Metal-as-a-Service:MaaS)システムと称され得るサーバ構成オーケストレーション(SCO)システム160を含み得る。例えば、SCOシステム160は、ECSオーケストレータ108及びSCO131の間でインタフェースを提供するように動作し得るサーバ構成オーケストレータ(SCO)API111を含み得る。例えば、SCO API111は、SCO131が既存の計算リソース103及び他のシステムと統合して、ECSオーケストレータ108により実行され得るワークフロー方法に含まれ得る様々な計算プロビジョニングタスク(例えば、サーバインスタンスを構築及びプロビジョニングすること)を実行することを可能にする要求を受信するために、ECSオーケストレータ108がSCO131と通信することを可能にし得る。例えば、様々な計算プロビジョニングタスクは、実行された場合、ユーザ102にオンデマンドのエッジ計算サービスを提供し得る。SCO API111は更に、ECSオーケストレータ108が、計算リソース情報、ステータスメッセージ等のような情報をSCO131から受信することを可能にし得る。幾つかの実装形態において、SCOシステム160は、ユーザ102から直接的に要求を受信するように構成され得る。
【0024】
幾つかの例において、ECSオーケストレータ108は、例えば、ユーザ102から受信された基準に基づき、1又は複数の計算リソース103及び/又はネットワーク構成の推奨を提供するように動作し得る推奨エンジン125を含み得る、又は推奨エンジン125と通信し得る。幾つかの例において、ECSオーケストレータ108は更に、顧客情報を提供し得る請求システム、認証システム等のような他の内部システムと通信するように動作し得る。
【0025】
幾つかの例において、SCOシステム160は、例えば、エッジ計算環境内のサーバインスタンスを構築、運用及び維持するためのデータを取得するために、様々なデータソースをインタフェースするように動作し得る。データソースは、内部及び/又は外部データソースを含み得る。幾つかの例示的な内部データソースは、サーバインスタンスのプロビジョニングに関連する位置を識別し得る位置データベース、計算リソース103のインベントリを記憶及び管理し得る計算インベントリデータベース134、及び他のデータソースを含み得る。例えば外部データソースは、例えば交渉された条件(例えば、価格割引)へのアクセスのためのユーザ102の認証及び/又は許可を可能にするための、アフィリエイトパートナーのAPIを含み得る。他の例示的な内部データソース及び/又は外部データソースが考えられ、それらは本開示の範囲内に属する。
【0026】
幾つかの例において、SCOシステム160は更に、計算オーケストレータ136をインタフェースするように動作し得る。計算オーケストレータ136は、ネットワーク106内の1又は複数の計算リソース103とインタラクトするように動作し得る。一例によれば、計算オーケストレータ136は、ECSオーケストレータ108から送信された要件に基づき、ネットワーク106内の計算リソース103を予約し、計算リソース103上でサーバインスタンスを展開し、構成を適用し、計算リソース103を消去し、計算リソース103を解放し、及び/又は他のエッジ計算サービスプロビジョニングインタラクションを実行するように動作し得る。
【0027】
幾つかの例において、抽象化レイヤ109は更に、場合によりサービスとしてのネットワーク(NaaS)システムと称され得るネットワーク構成オーケストレーション(NCO)システム150を更に含み得る。例えば、NCOシステム150は、ECSオーケストレータ108及びNCO130の間でインタフェースを提供するように動作し得るネットワーク構成オーケストレータ(NCO)API110を含み得る。例えば、NCO API110は、NCO130が既存のネットワークコントローラ、オーケストレータ、及び他のシステムと統合して、ECSオーケストレータ108により実行され得るワークフロー方法に含まれ得る様々なネットワークプロビジョニングタスク(例えば、サーバインスタンス間の通信パスを構築及びプロビジョニングすること)を実行することを可能にする要求を受信するために、ECSオーケストレータ108がNCO130と通信することを可能にし得る。例えば、様々なネットワークプロビジョニングタスクは、実行された場合、ユーザ102にオンデマンドのエッジ計算サービスを提供することの一環として、エンドツーエンドの自動ネットワークプロビジョニングサービスを提供し得る。NCO API110は更に、ECSオーケストレータ108が、ネットワークリソース情報、ステータスメッセージ等のような情報をNCO130から受信することを可能にし得る。幾つかの実装形態において、NCOシステム150は、ユーザ102から直接的に要求を受信するように構成され得る。
【0028】
幾つかの例において、NCOシステム150は、例えば、エッジ計算環境内のサーバインスタンス間のネットワーク接続を構築、運用及び維持するためのデータを取得するために、様々なデータソースをインタフェースするように動作し得る。データソースは、内部及び/又は外部データソースを含み得る。幾つかの例示的な内部データソースは、プロビジョニングネットワーキングに関連する位置を識別し得る位置データベース、VLAN用の一意の論理構造(すなわち、一意の識別子)を記憶し得るネットワークインベントリデータベース132、及び他のデータソースを含み得る。例えば外部データソースは、例えば交渉された条件(例えば、価格割引)へのアクセスのためのユーザ102の認証及び/又は許可を可能にするための、アフィリエイトパートナーのAPIを含み得る。他の例示的な内部データソース及び/又は外部データソースが考えられ、それらは本開示の範囲内に属する。
【0029】
幾つかの例において、NCOシステム150は更に、ユーザ要求に基づきユーザ102にプロビジョニングするIPブロックを判定するために、IPアドレスマネージャ140をインタフェースするように動作し得る。例えば、IPアドレスマネージャ140は、ネットワーク106内のIPアドレスブロックを管理し得る。NCOシステム150は、IPアドレスマネージャ140にIPブロックを要求し得、IPアドレスマネージャ140は、サーバインスタンスのユーザに配分され得る計算リソース103のサーバ名を使用して、IPアドレスのブロックへと変化し得る。幾つかの例において、ブロックは、使用のためにリサイクルされ得るIPアドレスのより大きなブロックから自動的に選択され得る。
【0030】
幾つかの例において、ネットワークプロビジョニングは、仮想プライベートネットワーク(VPN)へ、パブリッククラウドプロバイダへ、プライベートクラウドプロバイダへ等の接続を自動化することを含み得る。NCOシステム150は、そのサービスがインターネット接続、VPN、又は別のタイプのネットワーキングサービスのいずれであれ、エッジ計算インスタンス及びエッジ計算インスタンスに提供されるサービスの間のネットワークリソース105間のネットワークパスの構築を自動化するように動作し得る。それに応じて、NCOシステム150は更に、ネットワークオーケストレータ124をインタフェースするように動作し得る。例えば、ネットワークオーケストレータ124は、様々なネットワークコンフィギュレータ112と相互運用するように構成され得、異なるネットワークコンフィギュレータ112は、異なるネットワーク106内の異なるネットワークリソースとインタラクトするように動作し得る。一例によれば、ネットワークコンフィギュレータ112は、ECSオーケストレータ108から送信された要件に基づき、ネットワーク要素を照会し、ネットワーク106内のネットワークリソースを予約し、ネットワークリソース上のポートを構成し、サーバインスタンス間のドメインパスを作成し、ドメインパスを削除し、ネットワークリソースを解放し、及び/又は他のエッジ計算ネットワークプロビジョニングインタラクションを実行するように動作し得る。
【0031】
図2は、一実施形態に従い、通信ネットワーク環境において実装されたエッジ計算環境200を示す概略図である。概して、図2のエッジ計算環境200は、通信ネットワーク又はネットワーク106a~106cの集合体のエッジサイトのコンポーネントの一例を示しており、そこから、ネットワーク106に接続されている、又はそうでなければネットワーク106と通信しているエンドユーザにサービスを提供するために、計算サービスが提供され得る。上述の通り、通信ネットワークのエッジサイトで環境200を提供することにより、計算環境がネットワーク内のより深い場所に含まれている、又は要求元のエンドユーザから更に遠く離れている場合よりも低いレイテンシで、計算サービスがエンドユーザに提供され得る。しかしながら、エッジ計算システム200は、図2に示されたものよりも多い又は少ないコンポーネントを含み得、示されたもの以外の構成において接続され得ることが理解されるべきである。むしろ、図2のシステムは、エッジ計算サービスを提供するためのエッジ計算環境200の一例に過ぎない。
【0032】
示されているインスタンスにおいて、エッジ計算環境200のコンポーネントは、ネットワークサイト、例えば、オンプレミス又はデジタルインタラクションのポイント付近のサービス拠点にインストールされ、又は関連付けられ得る。概して、ネットワーク106内のエッジノードは、ネットワークのサービス及び伝送ルートへのアクセスのためにユーザアプリケーションがその内部で展開され得るネットワークサイトであり得る。更に、ネットワーク106は、一般ネットワーク106を形成するために相互接続された1よりも多くのパブリック及び/又はプライベートネットワーク106a~106cを含み得る。
【0033】
各ネットワーク106a~106cは、関連付けられたネットワーク106のゲートウェイを提供する、又は関連付けられたネットワーク106の入口/出口ポイントとして動作し得る、1又は複数のエッジデバイス204a~204fを含み得る。図2において、第1のネットワーク106aは、第1のエッジデバイス204a及び第2のエッジデバイス204bを含み得;第2のネットワーク106bは、第3のエッジデバイス204c及び第4のエッジデバイス204dを含み得;及び、第3のネットワーク106cは、第5のエッジデバイス204e及び第6のエッジデバイス204fを含み得る。ネットワーク106a~106cの各エッジデバイス204は、1又は複数のスパインスイッチデバイス206a~206bと接続し得る、又はそうでなければ通信し得る。
【0034】
1又は複数のホストリーフスイッチ208a~208bは、環境200の1又は複数のスパインスイッチデバイス206a~206bと相互接続し、エッジデバイス204を介してネットワーク102に接続するためのスイッチメッシュを形成し得る。幾つかのインスタンスにおいて、より多くの、又はより少ないスパインスイッチデバイス206及び/又はホストリーフスイッチ208がエッジ計算環境200内に含まれ得る。更に、各スパインスイッチデバイス206及びホストリーフスイッチ208は、対応するスイッチの冗長性フェイルオーバーサービスを提供し得る。1又は複数の計算リソース103a~c(例えば、ベアメタルサーバ)は、各ホストリーフスイッチ208に接続され得る。ホストリーフスイッチ208は、ラック内の全ての計算リソース103を集約し得、スパインスイッチデバイス206は、ホストリーフスイッチ208を集約し、ネットワーク106a~106cへの連結された接続を提供し得る。
【0035】
一実装形態において、計算リソース103は、エンドユーザに特定のサービスを提供するためのアプリケーションをホスト及び実行するように構成され得る。例えば、計算リソース103は、ユーザに計算サービス(並びに他のクラウドコンピューティングサービス)を提供するように構成され得る。環境200はまた、スイッチングメッシュの態様、及び、計算リソース103へ/計算リソース103からの通信を管理するために、ホストリーフスイッチ208に接続されたホスト管理スイッチ212を含み得る。図2の環境200を通じて、オンデマンドのエッジ計算及びネットワークプロビジョニングが提供され得る。
【0036】
図3は、図4に示されている例示的なエッジ計算環境400のようなエッジ計算環境におけるサーバインスタンス間のネットワークを構築するために実行され得る例示的な方法300の一般的な段階を示すフローチャートであり、例示的な方法300について説明する際に、これと共に同時参照がなされ得る。図4は、実施形態に従い通信ネットワーク106内に実装される例示的なエッジ計算環境400のブロック図であり、例えば、例示的な方法300に含まれる動作の1又は複数は、ECSオーケストレータ108から送信された要件に基づきエッジ計算環境400内のサーバインスタンス225a、225b間のネットワーク(例えば、VLAN406)を構築するように動作し得るNCOシステム150により実行され得る。一例によれば、方法300は、連結されたAPI呼び出しに応答して実行され得る。他の例において、方法300は、複数のAPI呼び出しに応答して実行され得る。NCOシステム150は、インターネットに接続するレイヤ3ネットワークの構築、VPNの構築、計算リソース103が接続されるスイッチ構成の変更等のような、他のネットワーキングサービス機能を提供するために他の方法を実行するように構成され得る。
【0037】
図3及び図4に示された特定のユースケースは、一例に従い、2つのサーバインスタンス225a、225bを共に接続するネットワークを構築することを示している。ここで図3及び図4を同時参照すると、動作302で、少なくとも2つのサーバインスタンス225a、225b間のネットワーク(例えば、VLAN406)を構築する要求が受信され得る。幾つかの例において、受信された要求は、ユーザアプリケーション又はサービスを1又は複数のエッジノードに分散させることを希望し得るユーザ102によりなされた要求に応答するものであり得る。受信された要求は、ユーザ102から受信された、第1のサーバインスタンス225a及び第2のサーバインスタンス225bを1又は複数のエッジノードでベアメタルサーバ(計算リソース103a、103d)上に展開する要求と関連付けられ得る。幾つかの例において、要求されたネットワークは、レイヤ2ネットワークであり得る。例えば、レイヤ2ネットワーキングは、エッジコンピューティングネットワーク環境400内のそれらのサーバインスタンス225に1又は複数のVLAN406を追加することにより、ユーザ102がレイヤ2イーサネット(登録商標)オンリネットワークを構築することを可能にし得、これはレイヤ2イーサネットスイッチングを容易にし得る。他の例において、ユーザ102は、ベアメタルマシン、仮想マシン、又は多くのユースケースにおいて有用であり得る他のインスタンスのクラスタを作成するために、ネットワーク接続を要求し得る。
【0038】
幾つかの例において、IPアドレスは、仮想ネットワークインタフェースに事前に割り当てられていない場合があり、これは、ユーザ102が当該要求に含まれ得るユーザ独自のサブネットサイズ及びIPアドレスを定義することを可能にし得る。幾つかの例において、VLAN406を構築することは、複数段階のプロセスである。複数段階は、エッジ計算システム104がネットワーク106から情報を収集して、サーバインスタンスをプロビジョニングする、又は、サーバインスタンス上の構成を変更することを可能にし得る。幾つかの例において、VLAN割り当ては、ユーザ102により指定され得る、又は、自動的に選択されて非競合VLAN識別子に設定され得る。
【0039】
動作304で、VLAN406は、全ての関連するポート上で予約され得、例えば、リソース予約プロセスは、NCOシステム150により、(例えば、第1の計算リソース103a及び第2の計算リソース103bの)サーバ名を含み得るこれらのネットワークリソース105のためにネットワークインベントリシステム132に要求を送信すること、及び、計算リソース103a、103bがどのネットワークリソース105(例えば、ホストリーフスイッチ208)に接続されているかを識別することにより、ネットワークコンポーネントを判定し、次に予約するために実行され得る。幾つかの例において、顧客サーバインスタンスフロントエンド又はネットワーキングコンポーネントを構築することに先立ち、NCOシステム150は、ネットワークリソース105を予約するように構成され得る。例えば、エッジコンピューティングサービスを構成する場合、抽象化レイヤ109は、サーバインスタンス225a、225bが構築されることを最初に必要とし得る。サーバインスタンス225a、225bのプロビジョニングの一部は、構築環境において実行され得る。構築環境は、サーバインスタンス225a、225bのセキュアな構成を確実にし、サーバインスタンス225a、225bのプロビジョニングの後に構築環境が取り除かれることを可能にする。このシナリオは、考えられるセキュリティ上の問題を伴うことなくサーバインスタンス225a、225bが作成されることを可能にし得る。しかしながら、サーバインスタンス225a、225bは、構築が完了する前にネットワークリソースを必要とし得る。そのため、NCOシステム150は、サーバインスタンス225a、225bの構築が完了する前に、ネットワークリソース105を識別し、それらのネットワークリソース105を予約するように動作し得る。
【0040】
これに応答して、サーバのIPアドレス及び次に利用可能な仮想ワイドエリアネットワーク(Virtual Wide Area Network :VWAN)を含め、予約の確認応答が返され得る。抽象化レイヤ109は、計算リソース103a、103d上でポート402a、402cに構成を適用することにより、サーバのオペレーティングシステム内にVWANを構成し得る。抽象化レイヤ109は次に、サーバインスタンス225a、225bを更に構成し得る。このようにして、サーバインスタンス225a、225bの構築が完了する前に、ネットワークリソースが予約され、幾つかの他のエンティティ又はシステムによって取られないようにし得る。幾つかの例において、NCOシステム150は、ネットワークリソース105間の接続を識別するように動作し得る。この識別は、自動的に行われ得る。これらの識別された接続に基づき、NCOシステム150は、リソース105を予約し、次に利用可能なリソース105を識別し得る。このようにして、NCOシステム150は、どのネットワークリソース105が予約される必要があるかを自動的に判定し得る。
【0041】
ベアメタルサーバ計算リソース103の場合、NCOシステム150は、エッジ計算サービス用に構成されたサーバインスタンス225a、225bのそれぞれにインターネットアクセスを直接的に提供し得、次に、サーバインスタンスのオペレーティングシステム、任意のスイッチ、任意のルータ、又は、エッジロケーションに存在する、又はネットワークの他の部分に存在する他のインフラストラクチャのネットワーク構成を調整し得る。仮想ネットワーキングの場合、ソフトウェア定義ネットワークは、異なる仮想マシン間の通信を可能にし得る。エッジコンピューティングに対する顧客要求は、仮想マシンと共に、ネットワークセグメント化され、ネットワークアラインメントされ、接続の構成のためのコンテナに変換され得る。構成は、サードパーティリソースへの接続を有し得る。そのため、抽象化レイヤNCOシステム150は、例えばサードパーティデータセンタ、ネットワーク等、これらのサードパーティシステムへの接続を自動化し得る。
【0042】
サーバインスタンス225の構築が完了した後に生じ得る動作306で、それぞれに名称を付された計算リソース103a、103dのホストリーフスイッチ208上のホストリーフスイッチポート214は、動作304で予約されたVLAN406で構成され得る。例えば、NCOシステム150は、関連付けられた計算リソース103、サーバインスタンス225、及び動作304で予約されたVLAN406に関する情報を用いて、各サーバインスタンス225a、225bのホストリーフスイッチのポート214a、214cを構成するように動作し得る。例えば、これは、サーバインスタンス225a、225bのそれぞれのホストリーフスイッチのポート214a、214cにVLAN406を適用し得る。加えて、幾つかの例において、サーバインスタンス225a、225bを構築するために使用された構築ネットワークは削除され得る。例えば、これは、ユーザ102が、構築ネットワークの一部であり得る他の計算リソース103にアクセスできることを防止することにより、強化されたセキュリティを提供し得る。
【0043】
動作308で、ドメインパス226が構成され得る。幾つかの例において、NCOシステム150は、サーバインスタンス225間のドメインパス226を作成するための上流のネットワークリソースを識別するために、ネットワーク106の自動ウォークを実行するように動作し得る。例えば、ユーザ102はネットワークトポロジの知識を必要としない場合があり;ユーザ102が接続を希望し得るサーバインスタンス225の名称に基づき、NCOシステム150はサーバインスタンス計算リソース103間のパス226を検出し、それが検出された状態でパス226を構築するように動作し得る。
【0044】
幾つかの例において、要求に基づき、計算リソース103に接続された様々なネットワーク要素に対する呼び出しが行われて、要素を問い合わせ、パス226で使用するためにサーバインスタンスにとって利用可能であり得る隣接するネットワークリソース105(例えば、スイッチ、ルータ)を識別し得る。幾つかの例において、NCOシステム150は、ホストリーフスイッチ208上のホストポート214a、214cを識別し得、次にネットワークプロトコル呼び出し(例えば、リンクレイヤ検出プロトコル(Link Layer Discovery Protocol:LLDP))を使用して次の隣接物(例えば、スパインスイッチデバイス206)を検出し得る。NCO150は更に、次の隣接デバイスに問い合わせ、アップリンクポート216b、216dを識別し、ポート216b、216dに割り当てられたVLANを判定し、VLANをVXLANドメイン224に組み込み、ホストポート214a、214cをVLANに追加し得る。例えば、ネットワークリソース105のポートに変換が組み込まれ得、それにより、計算リソース303a、303bが動作し得るVLANに基づきネットワーク106間の通信が変換され得る。プロセスは、サーバインスタンス225間のパス226内で次のネットワークリソース105を検出するために継続され得る。加えて、ドメインパスが構成された場合、VLANネットワーク接続がサーバインスタンス225間で提供され得る。
【0045】
幾つかの例において、ECSオーケストレータ108は、実施形態に従い、SCOシステム160及びNCOシステム130を使用して、エッジコンピューティングネットワーク環境200、400においてオンデマンドの計算及びネットワークオーケストレーション及び構成を提供するためのワークフロー方法の様々な動作を実行し得る。ワークフロー方法500の一例は、図5A図5Cにおいて提供されている。ワークフロー方法500の間に作業が失敗する場合、それらがどこで失敗するかに応じて、該当する場合は、何がバックアウトされる必要があるかに関する判定が行われなければならない。例えば、ネットワークに変更が加えられた場合、ネットワークに加えられた変更が理解され、それに応じてバックアウトされる必要があり、バックアウトすべき他の変更がなくなるまでチェーンをワークアップし、次に、失敗メッセージがユーザに伝達され得る。ワークフロー方法500をバックアウトするための例示的な段階は、図5A図5Cに示され、以下で説明されるフローチャートの左側の段階(動作508、516、522、534、540)に含まれている。
【0046】
ここで図5A図5Cを参照すると、動作502で、エッジコンピューティングリソースの要求がユーザ102から受信され得る。例えば、ユーザ102は、ECSオーケストレータ108により提供されるユーザインタフェース114を介して、エッジ計算サービスを要求し得る。要求は、エッジ計算リソース103の基準(例えば、サーバサイズ、市場エリア及び/又は地理的位置)を含み得る。他の例示的な基準は、レイテンシ要件、帯域幅要件、コスト/価格、セキュリティレベルを含み得る。先に説明された通り、エッジ計算システム104は、エッジ計算環境内でサーバインスタンス225を自動的にオーケストレーションして展開し、オンデマンドでネットワークをプロビジョニングし得るAPI定義サーバ及びネットワークオーケストレータとして動作するように構成され得る。幾つかの例において、ネットワークプロビジョニングは、サーバインスタンス225間にネットワーキングコンポーネントを構築することを含み得る。幾つかの例において、ECSオーケストレータ108は、ユーザ102がエッジ計算及びネットワーキングサービスに対して何を要求しているかを判定又は解釈し得る。
【0047】
動作504で、計算リソース103は、要求された顧客サーバインスタンス225に配分され得る。例えば、要求されたサーバインスタンス225に対して計算リソース103が利用可能であることを確実にするために、SCOシステム160は、計算インベントリシステム134において計算リソース103を予約することを要求し得る。
【0048】
判定動作506で、計算リソース103が首尾よく配分されたかどうかに関する判定が行われ得る。幾つかの例において、ECSオーケストレータ108は、成功のステータスが受信されるまで、ステータスについてSCOシステム160にポーリングし得る。タイムアウト期間の後に、成功ステータスメッセージが受信されない場合、又は、失敗ステータスメッセージが受信される場合、動作508でUI114を介してユーザ102にエラーが報告され得る。
【0049】
成功メッセージが受信される場合、動作510でサーバインスタンス225にサーバ(例えば、計算リソース)名が割り当てられ得る。例えば、サーバ名は、ネットワーク106内でシステムにより使用されるサーバ命名システムに基づき判定され得る。幾つかの例において、SCOシステム160は、サーバ名をECSオーケストレータ108に通信し得、ECSオーケストレータ108は、サーバインスタンス225構成にサーバ名を割り当て得る。
【0050】
動作512で、ネットワーク用にリソースが収集され得る(例えば、IPブロックが予約され得る)。例えば、ECSオーケストレータ108は、ECO API110に対する呼び出しを行い、サーバインスタンス225のIPブロックを要求し得る。幾つかの例において、API呼び出しは、サーバインスタンス225のネットワークパスをプロビジョニングするためにNCOシステム150に対して行われ得る複数の呼び出しの1つであり得る。他の例において、API呼び出しは、サーバインスタンス225に接続を提供するためにネットワークを自動的にプロビジョニングし得る様々な動作を実行するための、EPOシステム150に対する連結されたAPI呼び出しであり得る。NCOシステム150は、IPアドレスマネージャ140にIPブロックを要求するように構成され得、IPアドレスマネージャ140は、利用可能なIPブロックのインベントリで要求に対応し得る。幾つかの例において、NCOシステム150は、IPブロックをインテリジェントに判定し得る。例えば、IPブロックは、継続的にプロビジョニング又はデプロビジョニング等され得る。そのため、利用可能なIPアドレスのうちの次のIPアドレスのブロックを選択することは、IPブロックの様々なギャップが存在し得るため、効率的でない場合がある。従って、NCOシステム150は、IPアドレス空間を効率的に使用し得るIPブロックをインテリジェントに判定し、サーバインスタンス225のためのIPブロックを予約し得る。
【0051】
判定動作514で、IPアドレスブロックが予約されたかどうかに関する判定が行われ得る。幾つかの例において、ECSオーケストレータ108は、成功のステータスが受信されるまで、ステータスについてSCOシステム160にポーリングし得る。タイムアウト期間の後に、成功ステータスメッセージが受信されない場合、又は、失敗ステータスメッセージが受信される場合、SCOシステム160は、動作516でIPブロック予約プロセスをバックアウトするように命令され得、動作508でUI114を介してユーザ102にエラーが報告され得る。
【0052】
成功メッセージが受信される場合、動作518で、サーバインスタンス225のために予約された計算リソース103に接続されたネットワークリソース105が判定され得る。例えば、図2に示された例示的なエッジ計算環境200を同時参照すると、計算リソース103が接続されるホストポート214a、214cは、NCOシステム150によりネットワークインベントリシステム132に要求され得る。
【0053】
判定動作520で、要求されたポート情報が取得されたかどうかに関する判定が行われ得る。タイムアウト期間の後に、ポート情報を取得できない場合、IPブロックはECSオーケストレータ108により削除され得、動作522で、予約されたIPブロックを削除するようIPアドレスマネージャ140から要求がなされ得る。SCOシステム160は、動作516で、IPブロック予約プロセスをバックアウトするように命令され得、動作508で、UI114を介してユーザ102にエラーが報告され得る。
【0054】
成功メッセージが受信される場合、ワークフロー方法500は図5Bに進み得、動作524において、関連するポート上でVLANが予約され得る。例えば、NCOシステム150は、第1のホストリーフスイッチ208aの第1のポート214でVLANを予約し得る。例えば、リソース予約プロセスが実行され得、ネットワーク106内でそれを予約するために、次に利用可能なVLANでサブインタフェースが作成され得る。上述の通り、NCOシステム150は、サーバインスタンスフロントエンド又はネットワーキングコンポーネントを構築することに先立ち、ネットワークリソース105を予約するように構成され得る。
【0055】
判定動作526で、VLANが首尾よく予約されたかどうかに関する判定が行われ得る。幾つかの例において、ECSオーケストレータ108は、成功のステータスが受信されるまで、ステータスについてNCOシステム150にポーリングし得る。タイムアウト期間の後に、成功メッセージが受信されない場合、IPブロックはECSオーケストレータ108により削除され得、動作522で、予約されたIPブロックを削除するようIPアドレスマネージャ140から要求がなされ得る。SCOシステム160は、動作516で、IPブロック予約プロセスをバックアウトするように命令され得、動作508で、UI114を介してユーザ102にエラーが報告され得る。
【0056】
成功メッセージが受信される場合、動作528において、計算リソース103上で顧客サーバインスタンス225が展開され得る。例えば、SCOシステム160は、サーバインスタンスフロントエンドを構築するように動作し得、これは、計算リソース103を構成するために計算オーケストレータ136により使用され得るユーザ要求に基づき構成スクリプトを作成することを含み得る。幾つかの例において、計算リソース103は、次に、リブートするように命令され得、サーバインスタンス225の構成設定はリブート時に適用され得、これは、サーバインスタンス225に適用され得るオペレーティングシステム(OS)画像を取得するための命令を提供し得る。サーバインスタンス225は更に、定義されたネットワーク接続設定を適用するために構成スクリプトをリブート及び実行するように命令され得る。
【0057】
動作530で、第1のホストリーフスイッチ208aの第1のポート214は、顧客特有の情報/値で構成され得る。加えて、サーバインスタンス225を構築するために使用される構築ネットワークは削除され得る。例えば、構築ネットワークを削除することは、ユーザ102が、構築ネットワークの一部であり得る他の計算リソース103にアクセスできることを防止することにより、強化されたセキュリティを提供し得る。この時点で、第1のホストリーフスイッチ208aから第1のエッジデバイス204(例えば、関連付けられたネットワーク102のゲートウェイ又は入口/出口を提供するプロバイダエッジルータ)への接続はまだ存在しない。
【0058】
判定動作532で、第1のポート214が首尾よく構成されたかどうかに関する判定が行われ得る。幾つかの例において、ECSオーケストレータ108は、成功のステータスが受信されるまで、ステータスについてNCOシステム150にポーリングし得る。タイムアウト期間の後に成功メッセージが受信されない場合、予約されたVLANは動作534でディアクティベートされ得る。例えば、NCOシステム150は、ホストリーフスイッチ208aからVLANを削除するために、スイッチポート(例えば、第1のホストリーフスイッチ208aの第1のポート214)から以前に予約されたサブインタフェースを削除するように命令され得る。加えて、ワークフロー方法500をバックアウトするために、動作522、516及び508が実行され得る。
【0059】
成功メッセージが受信される場合、ワークフロー方法500は動作536に進み得、パス226が構成され得る。例えば、パス226は構築時に構成され得、これは、ネットワーク106内でサーバインスタンス225に接続するためにパス226が構築される方法を制御及び定義する上での強化されたセキュリティ及び柔軟性を提供する。幾つかの例において、NCOシステム150は、パス226を構成するための様々な動作を実行するように命令され得る。1つの動作は、スパインスイッチデバイス206及びエッジデバイス204を判定するためのネットワークウォークを含み得る。例えば、隣接ネットワークデバイス105を検出するために、ネットワークプロトコル呼び出し(例えば、リンクレイヤ検出プロトコル(LLDP))が使用され得る。別の動作は、スパインネットワークデバイス206上のアップリンクポート216b、216d上でプロビジョニングされたVLANを判定することを含み得る。別の動作は、次に利用可能なVLANを判定することを含み得る。例えば、次の隣接デバイス及びそのアップリンクポートが識別され得、ポートに割り当てられたVLANが判定され得る。別の動作は、スパインサブインタフェースを構築することを含み得る。幾つかの例において、VXLAN224が構築され得、ホストリーフスイッチ208及びスパインスイッチデバイス206の間のVXLANドメインにVNI(一意の識別子)が割り当てられて、VXLAN224内部のトラフィックをカプセル化し得る。別の動作は、第1のホストリーフスイッチ208及びスパインスイッチデバイス206の間の通信を(例えば、サーバインスタンス225が動作方法を知っているホストリーフスイッチ208及び計算リソース103の間のVLANに基づき)変換するために、ポート216a、216cにVLAN変換を組み込むことを含み得る。例えば、スパインスイッチデバイス206及びエッジデバイス204の間の接続上で次に利用可能なVLANが取得され得、エッジデバイスポート222に変換が組み込まれ得、それにより、ホストリーフスイッチ208及びサーバインスタンス225の間のVLANに基づきエッジデバイス204及びサーバインスタンス225の間の通信が変換され得る。
【0060】
判定動作538で、パス224が首尾よくプロビジョニングされたかどうかに関する判定が行われ得る。幾つかの例において、ECSオーケストレータ108は、成功のステータスが受信されるまで、ステータスについてNCOシステム150にポーリングし得る。タイムアウト期間の後に成功メッセージが受信されない場合、動作540で、ホストリーフスイッチ208上のポート214がディアクティベートされ得る。例えば、サブインタフェースが予約に戻され得、他のポートディアクティベーション段階が実行され得る。加えて、ワークフロー方法500をバックアウトするために、動作522、516及び508が実行され得る。
【0061】
パス224が首尾よくプロビジョニングされた場合、ワークフロー方法500は図5Cに進み得、動作542で、サーバインスタンス225に対してネットワークサービスが構成され得る。例えば、ネットワークリソース105は、ネットワークリソース105に適用され得るサーバインスタンス特有の詳細(例えば、サーバ名、サーバIPアドレス、サーキットID情報)で構成され得、パス226は、サーバインスタンス225をエッジデバイス104上のインタフェース122に接続し得る。この時点で、サーバインスタンス225はインターネット接続を有し得る。
【0062】
判定動作538で、サービスがアクティブであるか及びネットワーク接続を有するかどうかに関する判定が行われ得る。幾つかの例において、ECSオーケストレータ108は、成功のステータスが受信されるまで、ステータスについてNCOシステム150にポーリングし得る。タイムアウト期間の後に成功メッセージが受信されない場合、動作546で、パス226がディアクティベートされ得る。例えば、NCOシステム150は、動作536で構築されたパス226をディアクティベートするための様々な動作を実行するように命令され得る。1つの例示的な動作は、スパインスイッチデバイス206及びエッジデバイス204を判定するためのネットワークウォークを含み得る。例えば、隣接ネットワークデバイス105を検出するために、ネットワークプロトコル呼び出し(例えば、リンクレイヤ検出プロトコル(LLDP))が使用され得る。別の動作は、スパインスイッチデバイス206上のポート上でプロビジョニングされたVLANを判定することを含み得る。別の動作は、次に利用可能なVLANを判定することを含み得る。例えば、次の隣接デバイス及びそのアップリンクポートが識別され得、ポートに割り当てられたVLANが判定され得る。別の動作は、スパインサブインタフェースを構築すること、スパインスイッチデバイス206及びホストリーフスイッチ208上のVXLAN224を削除すること、及び動作536でポートに組み込まれた変換を削除することを含み得る。加えて、ワークフロー方法500をバックアウトするために、動作540、522、516及び508が実行され得る。
【0063】
サービスが首尾よく構成された場合、ワークフロー方法500は動作548に進み得、サーバインスタンス225を使用する準備が整っていることをユーザ102に通知するメッセージがAPI114を介してユーザ102に提供され得る。当該メッセージは、サーバインスタンス225のIPアドレス、サーバ名、及び他の有用な情報を更に含み得る。
【0064】
多階層型オーケストレーションにおいて、課題は、同時並行性、及びスケールに沿って同時要求に対処するための方法である。幾つかの例において、キューイングメカニズムは、異なるレイヤ(NaaS、MaaS、ACT、L2及びL3アクティベーション)間で実装され得る。ネットワークからリソースにアクセスする場合、どのリソースを利用するかに関する判定は、それらを構成する前に行われ得る。同時要求が実行される場合、同じネットワークリソースにアクセスすることに関連付けられた競合状態を回避すべく、構成前にネットワークから取得された情報を一時的に記憶するためにキューが実装され得る。
【0065】
本明細書において説明される、システム及び方法を実装するためのコンポーネントは、コンピューティングデバイス、通信デバイス等として機能し得る。コンポーネントは、ソフトウェア、ハードウェア、又はソフトウェア及びハードウェアの組み合わせから形成され得る。コンポーネントのうち幾つかは仮想的であり得、コンポーネントの1又は複数のソフトウェアインスタンスはコンピューティングデバイス上で実行される。しかしながら、幾つかのコンポーネントは、物理的、例えば、ベアメタルサーバであり得る。ハードウェアコンポーネントは、1又は複数のプロセッサ、1又は複数の入力インタフェース、1又は複数の出力インタフェース、及び1又は複数のメモリコンポーネントの1又は複数を含み得るが、これらに限定されない。本明細書において説明されるプロセッサの例は、Qualcomm(登録商標)Snapdragon(登録商標)800及び801、4G LTEインテグレーション及び64ビットコンピューティング搭載型Qualcomm(登録商標)Snapdragon(登録商標)620及び615、64ビットアーキテクチャ搭載型Apple(登録商標)A7プロセッサ、Apple(登録商標)M7モーションコアプロセッサ、Samsung(登録商標)Exynos(登録商標)シリーズ、Intel(登録商標)Core(登録商標)プロセッサファミリー、Intel(登録商標)Xeon(登録商標)プロセッサファミリー、Intel(登録商標)Atom(登録商標)プロセッサファミリー、Intel Itanium(登録商標)プロセッサファミリー、Intel(登録商標)Core(登録商標)i5-4670K及びi7-4770K 22nm Haswell、Intel(登録商標)Core(登録商標)i5-3570K 22nm Ivy Bridge、AMD(登録商標)FX(登録商標)プロセッサファミリー、AMD(登録商標)FX-4300、FX-6300、及びFX-8350 32nm Vishera、AMD(登録商標)Kaveriプロセッサ、Texas Instruments(登録商標)Jacinto C6000(登録商標)オートモーティブインフォテインメントプロセッサ、Texas Instruments(登録商標)OMAP(登録商標)オートモーティブグレードモバイルプロセッサ、ARM(登録商標)Cortex(登録商標)-Mプロセッサ、ARM(登録商標)の少なくとも1つを含み得るが、これらに限定されない。Cortex-A及びARM926EJ-S(登録商標)プロセッサ、その他の業界同等のプロセッサは、任意の既知又は将来開発される標準、命令セット、ライブラリ、及び/又はアーキテクチャを用いて計算機能を実行し得る。プロセッサはまた、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、他の中央処理ユニット、システムオンチップ(SOC)、又は他のタイプのプロセッサの1又は複数を含み得るが、これらに限定されない。
【0066】
メモリコンポーネントは、ディスクドライブ、光記憶デバイス、ランダムアクセスメモリ(「RAM」)及び/又はリードオンリメモリ(「ROM」)などのソリッドステート記憶デバイスであり得、これはプログラム可能、フラッシュ更新可能、及び/又は同様のものであり得る。しかしながら、少なくとも幾つかの構成において、メモリコンポーネントは、メモリ内に記憶されたデータへの高速アクセスを提供するための、レイテンシの短縮、高速スイッチングが可能な三値連想メモリ/レイテンシ短縮型ダイナミックランダムアクセスメモリ(TCAM/RLDRAM)である。追加的に又は代替的に、各コンポーネントは、それぞれ専用のメモリを含む2又はそれより多くのプロセッサを有し得る。
【0067】
本開示の態様は、完全にハードウェアである実施形態、完全にソフトウェア(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコード等を含む)である実施形態、又はソフトウェア及びハードウェアの態様を組み合わせた実施形態の形を取り得、これらは全て、本明細書においては概して「サーキット」、「モジュール」、又は「システム」と称され得る。1又は複数のコンピュータ可読媒体の任意の組み合わせが利用され得る。
コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体又はコンピュータ可読記憶媒体であり得る。
【0068】
コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、電子的、磁気的、光、電磁的、赤外線、又は半導体システム、装置、又はデバイス、又は上述したものの任意の好適な組み合わせであり得るが、これらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例(非包括的なリスト)は、以下、すなわち、1又は複数のワイヤを有する電気接続、ポータブルコンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、光記憶デバイス、磁気記憶デバイス、又は上述したものの任意の好適な組み合わせを含む。本書の文脈において、コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行システム、装置、又はデバイスにより、又はそれらに関連して使用するためのプログラムを含む又は記憶することができる任意の有形媒体であり得る。
【0069】
コンピュータ可読信号媒体は、例えばベースバンド、又は搬送波の一部として、コンピュータ可読プログラムコードがその内部で具現化された伝搬データ信号を含み得る。そのような伝搬信号は、電磁的、光、又はそれらの任意の好適な組み合わせを含むがこれらに限定されない様々な形態のいずれかを取り得る。コンピュータ可読信号媒体は、コンピュータ可読記憶媒体ではなく、命令実行システム、装置、又はデバイスにより、又はそれらに関連して使用するためのプログラムを通信し、伝搬し、又は移送し得る、任意のコンピュータ可読媒体であり得る。コンピュータ可読媒体上で具現化されたプログラムコードは、無線、有線、光ファイバケーブル、RF等、又は上述したものの任意の好適な組み合わせを含むがこれらに限定されない任意の適切な媒体を用いて伝送され得る。
【0070】
本願において提供される1又は複数の態様の説明及び図示は、特許請求の範囲に記載される開示の範囲をいかなる方法においても限定又は制限することを意図するものではない。本願において提供される態様、例、及び詳細は、所有権を譲渡し、特許請求の範囲に記載される開示の最良の様式を他者が作成し使用することを可能にする上で十分であるものと考えられる。特許請求の範囲に記載される開示は、本願において提供される任意の態様、例、又は詳細に限定されると解釈されるべきではない。組み合わせて示され説明されるか、又は別個に示され説明されるかにかかわらず、(構造及び方法の両方における)様々な特徴は、特定の特徴のセットを有する実施形態を生成するために、選択的に再配置され、含まれ、又は省略されることが意図されている。本願の説明及び図示が提供されたことで、当業者は、特許請求の範囲に記載される開示のより広い範囲から逸脱しない、本願において具現化される一般的な発明概念のより広い態様の主旨に含まれる変形、修正、及び代替的な態様を想定し得る。
[他の可能な項目]
(項目1)
オンデマンドのエッジ計算を提供するための方法であって:
エッジ計算サービスのユーザ要求を受信する段階;
前記ユーザ要求を計算プロビジョニングタスク及びネットワークプロビジョニングタスクに変換する段階;及び
前記計算プロビジョニングタスクから前記エッジ計算サービス用のサービスフロントエンドを自動的に構築する段階;
前記ネットワークプロビジョニングタスクからネットワークポート構成、ネットワークパス構成、又はネットワーク構成を自動的に構築する段階;
前記サービスフロントエンドをホストするためにエッジ計算リソースを構成する段階;及び
前記ネットワークポート構成、前記ネットワークパス構成、又は前記ネットワークサービス構成に基づき、ネットワークリソースを構成する段階
を備える、方法。
(項目2)
前記サービスフロントエンドをホストするために前記エッジ計算リソースを構成する段階に先立ち、前記エッジ計算サービス用に前記計算リソースを配分する、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記計算リソースを配分する段階は:
計算インベントリシステム内で前記計算リソースを予約する段階;及び
計算リソース名を前記サーバフロントエンドに割り当てる段階
を有する、項目2に記載の方法。
(項目4)
利用可能なIPアドレスブロックのインベントリから前記サーバフロントエンド用のIPアドレスブロックを判定する段階;及び
前記ネットワークリソースの前記構成の完了に先立ち、別の受信されたユーザ要求に関連付けられた別のエッジ計算サービスのために使用されるという前記IPアドレスブロックの競合を防止するために前記IPアドレスブロックを予約する段階
を更に備える、項目2に記載の方法。
(項目5)
前記IPアドレスブロックを判定する段階は:
利用可能なIPアドレスブロックの前記インベントリを受信する段階;及び
利用可能なIPアドレスブロックの前記インベントリの効率的な利用に基づき、前記サーバフロントエンド用の前記IPアドレスブロックを判定する段階
を有する、項目4に記載の方法。
(項目6)
前記ネットワークポート構成、前記ネットワークパス構成、又は前記ネットワーク構成を構築する段階は:
前記計算リソースに接続された第1のネットワークリソースを判定する段階;及び
前記第1の接続されたネットワークリソース上の第1のポート上でVLANを予約する段階
を更に有する、項目4に記載の方法。
(項目7)
前記ネットワークリソースを構成する段階は:
前記第1の接続されたネットワークリソース上の前記第1のポートにネットワークポート構成を適用する段階;及び
前記サービスフロントエンドをホストするために前記エッジ計算リソースを構成する段階が完了した場合、前記エッジ計算リソースをセキュアに構成するために提供された構築ネットワークを削除する段階
を有する、項目6に記載の方法。
(項目8)
前記ネットワークリソースを構成する段階は、
前記第1の接続されたネットワークリソース上の第2のポート上でプロビジョニングされた次に利用可能なVLANを判定する段階;
前記第1の接続されたネットワークリソースから上流の第2のネットワークリソースを検出する段階;
前記ネットワークポート構成を、前記第2のネットワークリソース上の第1のポートに適用する段階;
前記第2のネットワークリソース上の第2のポート上でプロビジョニングされた次に利用可能なVLANを判定する段階;
前記第2のネットワークリソースから上流の第3のネットワークリソースを検出する段階;
前記第3のネットワークリソース上の第1のポートに前記ネットワークポート構成を適用する段階;及び
前記第3のネットワークリソース上の第2のポート上でスパインサブインタフェースを構築する段階
を含む、ネットワークパスを構成する段階
を有する、項目7に記載の方法。
(項目9)
前記第1の接続されたネットワークリソースは、ホストリーフデバイスであり;
前記第2のネットワークリソースは、スパインスイッチデバイスであり;及び
前記第3のネットワークリソースは、前記第2のポートを介してネットワークへのゲートウェイを提供するエッジデバイスである、
項目8に記載の方法。
(項目10)
前記ネットワークパスを構成する段階は、前記第1の接続されたネットワークリソース及び前記第2のネットワークリソースの間にVXLANを構築する段階を更に含む、項目9に記載の方法。
(項目11)
動作中のエッジ計算サービスの通知をユーザに提供する段階を更に備える、項目1に記載の方法。
(項目12)
オンデマンドのエッジ計算を提供するためのシステムであって:
少なくとも1つのプロセッサ;
前記少なくとも1つのプロセッサに動作可能に接続されたメモリであって、前記少なくとも1つのプロセッサにより実行された場合、前記システムに以下、すなわち:
エッジ計算サービスのユーザ要求を受信する手順;
前記ユーザ要求を計算プロビジョニングタスク及びネットワークプロビジョニングタスクに変換する手順;
前記計算プロビジョニングタスクから前記エッジ計算サービス用のサービスフロントエンドを自動的に構築する手順;
前記ネットワークプロビジョニングタスクからネットワークポート構成、ネットワークパス構成、又はネットワーク構成を自動的に構築する手順;
前記サービスフロントエンドをホストするためにエッジ計算リソースを構成する手順;及び
前記ネットワークポート構成、前記ネットワークパス構成、又は前記ネットワークサービス構成に基づき、ネットワークリソースを構成する手順
を行わせる命令を記憶するメモリ
を備える、システム。
(項目13)
前記サービスフロントエンドをホストするために前記エッジ計算リソースを構成する手順に先立ち、前記システムは:
計算インベントリシステム内で前記計算リソースを予約する手順;及び
計算リソース名を前記サーバフロントエンドに割り当てる手順
のために動作可能である、項目12に記載のシステム。
(項目14)
前記システムは更に:
利用可能なIPアドレスブロックの前記インベントリの効率的な利用に基づき、利用可能なIPアドレスブロックのインベントリから前記サーバフロントエンド用のIPアドレスブロックを判定する手順;及び
前記ネットワークリソースの前記構成の完了に先立ち、別の受信されたユーザ要求に関連付けられた別のエッジ計算サービスのために使用されるという前記IPアドレスブロックの競合を防止するために前記IPアドレスブロックを予約する手順
のために動作可能である、項目13に記載のシステム。
(項目15)
前記ネットワークポート構成、前記ネットワークパス構成、又は前記ネットワーク構成を構築する手順において、前記システムは:
前記計算リソースに接続された第1のネットワークリソースを判定する手順;及び
前記第1の接続されたネットワークリソース上の第1のポート上でVLANを予約する手順
のために動作可能である、項目14に記載のシステム。
(項目16)
前記ネットワークリソースを構成する手順において、前記システムは:
前記第1の接続されたネットワークリソース上の前記第1のポートにネットワークポート構成を適用する手順;及び
前記サービスフロントエンドの構成が完了した場合、前記エッジ計算リソースをセキュアに構成するために提供された構築ネットワークを削除する手順
のために動作可能である、項目15に記載のシステム。
(項目17)
前記システムは更に:
前記第1の接続されたネットワークリソース上の第2のポート上でプロビジョニングされた次に利用可能なVLANを判定する手順;
前記第1の接続されたネットワークリソースから上流の第2のネットワークリソースを検出する手順;
前記ネットワークポート構成を、前記第2のネットワークリソース上の第1のポートに適用する手順;
前記第2のネットワークリソース上の第2のポート上でプロビジョニングされた次に利用可能なVLANを判定する手順;
前記第2のネットワークリソースから上流の第3のネットワークリソースを検出する手順;
前記第3のネットワークリソース上の第1のポートに前記ネットワークポート構成を適用する手順;及び
前記第3のネットワークリソース上の第2のポート上でスパインサブインタフェースを構築する手順
のために動作可能である、項目16に記載のシステム。
(項目18)
前記第1の接続されたネットワークリソースは、ホストリーフデバイスであり;
前記第2のネットワークリソースは、スパインスイッチデバイスであり;及び
前記第3のネットワークリソースは、前記第2のポートを介してネットワークへのゲートウェイを提供するエッジデバイスである、
項目17に記載のシステム。
(項目19)
前記ネットワークパスを構成する手順において、前記システムは更に、前記第1のリソース及び前記第2のネットワークリソースの間にVXLANを構築するために動作可能である、項目18に記載のシステム。
(項目20)
オンデマンドのエッジ計算を提供するためのシステムであって:
エッジ計算サービスのユーザ要求を受信する手順;
前記エッジ計算サービス用に、通信ネットワークのエッジサイトで計算リソースを配分する手順;
前記エッジ計算サービスにサーバ名を割り当てる手順;
前記エッジ計算サービス用のネットワーク構成のために、ネットワークリソースを収集する手順;
前記計算リソースに接続されたネットワークリソースを識別する手順;
前記エッジ計算サービス用に、第1のネットワークリソースでVLANを予約する手順;
前記エッジ計算サービスを前記計算リソース上に展開する手順;
前記第1のネットワークリソースのポートをエッジ計算サービス特有の値で構成する手順;
パスを構成する手順;
ネットワークサービスを構成する手順;及び
前記計算リソースへのネットワーク接続の検証に際して、前記エッジ計算サービスのIPアドレスを含む成功メッセージを提供する手順;
のために動作可能である、システム。
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図5C
【国際調査報告】