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特表2024-502002ネットワークアズアサービス(NaaS)システムを用いた自動化されたネットワーク構成のためのシステム及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-17
(54)【発明の名称】ネットワークアズアサービス(NaaS)システムを用いた自動化されたネットワーク構成のためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   H04L 49/354 20220101AFI20240110BHJP
   G06F 9/50 20060101ALI20240110BHJP
【FI】
H04L49/354
G06F9/50 150Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023539852
(86)(22)【出願日】2021-12-29
(85)【翻訳文提出日】2023-08-28
(86)【国際出願番号】 US2021065510
(87)【国際公開番号】W WO2022147122
(87)【国際公開日】2022-07-07
(31)【優先権主張番号】63/132,212
(32)【優先日】2020-12-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/132,696
(32)【優先日】2020-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】508140877
【氏名又は名称】レベル スリー コミュニケーションズ,エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リッチー、オースティン
(72)【発明者】
【氏名】ヘンマン、スコット
(72)【発明者】
【氏名】ワン、ウェン
(72)【発明者】
【氏名】ドワイヤー、ブレット
【テーマコード(参考)】
5K030
【Fターム(参考)】
5K030GA13
5K030HA08
5K030HD03
5K030JA11
5K030KA05
5K030KA15
(57)【要約】
オンデマンドエッジ計算を提供するためのシステム及び方法。システムは、オンデマンドエッジ計算を提供するためのワークフローを実装するためにUIを提供しかつ抽象化レイヤを制御するオ―ケストレータを含み得る。抽象化レイヤは、ネットワーク構成オーケストレーション(NCO)システム(例えば、ネットワークアズアサービス(NaaS)システム)、及びオ―ケストレータ及びNCOの間のインターフェースを提供することができるAPIを含み得る。APIは、既存のネットワークコントローラ、オ―ケストレータ、及び他のシステムとNCOが一体化することを可能にするリクエストを受信するためにオーケストレータがNCOと通信すること、及び様々なネットワークプロビジョニングタスク(例えばサーバインスタンスの間の通信パスを構築及びプロビジョニングすること)を実行することを可能にし得る。様々なタスクは、実行時に、ユーザにオンデマンドエッジ計算サービスを提供する一部としてエンドツーエンドの自動化されたネットワークプロビジョニングサービスを提供し得る。APIは更に、NCOからの情報(例えば、ネットワークリソース情報、ステータスメッセージ)をECSオーケストレータが受信することを更に可能にし得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エッジ計算ネットワーク内のユーザサーバインスタンスのためのリクエストを受信する段階;
前記リクエストを計算プロビジョニングタスク及びネットワークプロビジョニングタスクへと変換する段階;及び
ネットワークリソースと通信状態にあるネットワークコンフィギュレータに前記ネットワークプロビジョニングタスクを実行させる段階
を備え、ここで、前記ネットワークプロビジョニングタスクは、
計算リソースへ接続された第1ネットワークリソースの第1ポート上の前記ユーザサーバインスタンスのためにVLANを予約すること;
前記計算リソース及び前記第1ネットワークリソースの間のVLAN通信を変換するために前記第1ネットワークリソースの前記第1ポートを構成すること;
前記第1ネットワークリソース及び前記エッジ計算ネットワーク内の出口ネットワークリソースの間のパスを自動的に発見すること;及び
前記パスが発見された際に前記第1ネットワークリソース及び前記出口ネットワークリソースの間の前記パスを構築すること
を有する、エッジ計算のための自動化されたネットワーク構成を提供する方法。
【請求項2】
前記パスを構築する前に、
前記ユーザサーバインスタンスが構築されたというインジケーションを受信すること;及び
前記ユーザサーバインスタンスをセキュアに構築するために提供された構築ネットワークを除去する段階を備える、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記パスを構築することは、
前記第1ネットワークリソースの第2ポート上の次の利用可能なVLANを判定すること;
前記接続された第1ネットワークリソースから上流の第2ネットワークリソースを発見すること;
前記第1ネットワークリソース及び前記第2ネットワークリソースの間のVLAN通信を変換するために、前記第2ネットワークリソースの第1ポートを構成すること;
前記第2ネットワークリソースの第2ポート上の次の利用可能なVLANを判定すること;
前記第2ネットワークリソースから上流の第3ネットワークリソースを発見すること、ここで前記第3ネットワークリソースは前記出口ネットワークリソースである;
前記第2ネットワークリソース及び前記出口ネットワークリソースの間のVLAN通信を変換するために前記出口ネットワークリソースの第1ポートを構成すること;及び
前記出口ネットワークリソース上のスパインサブインターフェースを構築すること
を含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1ネットワークリソースが第1ホストリーフスイッチであり;
前記第2ネットワークリソースが第1スパインスイッチデバイスであり;及び
前記パスを構築することが更に、
前記計算リソースに接続された第2ホストリーフスイッチの第1ポート上の前記ユーザサーバインスタンスのために第2VLANを予約すること;
前記計算リソース及び前記第1ネットワークリソースの間のVLAN通信を変換するために前記第2ホストリーフスイッチの前記第1ポートを構成すること;
前記第2ホストリーフスイッチの第2ポート上の次の利用可能なVLANを判定すること;
前記第2ホストリーフスイッチから上流の第2スパインスイッチデバイスを発見すること;
前記第2ホストリーフスイッチ及び前記第2スパインスイッチデバイスの間のVLAN通信を変換するために前記第2スパインスイッチデバイスの第1ポートを構成すること;
前記第2スパインスイッチデバイスから上流の第2出口ネットワークリソースを発見すること;
前記第2スパインスイッチデバイス及び前記第2出口ネットワークリソースの間のVLAN通信を変換するために前記第2出口ネットワークリソースの第1ポートを構成すること;
前記第2出口ネットワークリソース上のスパインサブインターフェースを構築すること;
前記第1ホストリーフスイッチ及び前記第2ホストリーフスイッチの前記第2ポート上のVXLANを判定すること;及び
前記第1ホストリーフスイッチ及び第2ホストリーフスイッチ及び前記第1スパインスイッチデバイス及び前記第2スパインスイッチデバイスの間のVXLAN通信を変換するために前記第1スパインスイッチデバイス及び前記第2スパインスイッチデバイスの前記第1ポートを構成すること
を含むVXLANを構築することを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記VLANを予約すること、前記第1ネットワークリソースの前記第1ポートを構成すること、前記第1ネットワークリソース及び前記エッジ計算ネットワークにおける前記出口ネットワークリソースの間の前記パスを発見すること、又は前記パスを構築することにおける失敗のインジケーションを受信したことに応答して、どこで前記失敗が生じたかに基づきバックアウトワークフローに従って前記予約、構成、発見、又は構築をバックアウトする段階
を更に備える、請求項3又は4に記載の方法。
【請求項6】
前記VLANを予約する前に
利用可能なIPアドレスブロックのインベントリを受信する段階;及び
利用可能なIPアドレスブロックの前記インベントリの利用状況に基づき、前記ユーザサーバインスタンスのための前記IPアドレスブロックを判定する段階を備える、
請求項1から5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記ネットワークコンフィギュレータに前記ネットワークプロビジョニングタスクを実行させる段階が、エッジ計算システムオーケストレータ及び前記ネットワークコンフィギュレータの間の通信を開くためにネットワーク構成オーケストレータのアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を呼び出す段階を有し、前記方法が更に、エッジ計算システムオーケストレータ及び計算リソースと通信状態にある計算オーケストレータの間の通信を開き前記計算プロビジョニングタスクを実行するために、サーバ構成オーケストレータのアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を呼び出す段階を備える、請求項1から6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記ユーザサーバインスタンスのために前記VLANを予約する前に、
計算インベントリシステム内の前記計算リソースを予約する段階;及び
前記ユーザサーバインスタンスに計算リソース名を割り振る段階を備える、
請求項1から7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記第1ポートを構成する前に、前記計算リソース上に前記ユーザサーバインスタンスを展開する段階を備える、請求項1から8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
エッジ計算のための自動化されたネットワーク構成を提供するシステムであって、前記システムは、
少なくとも1つのプロセッサ;
前記少なくとも1つのプロセッサに動作可能に接続され、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行された場合、前記システムに、
エッジ計算ネットワーク内のユーザサーバインスタンスのためのリクエストを受信すること;
前記リクエストを計算プロビジョニングタスク及びネットワークプロビジョニングタスクへと変換すること;及び
ネットワークリソースと通信状態にあるネットワークコンフィギュレータに前記ネットワークプロビジョニングタスクを実行させること
を行わせる命令を記憶するメモリ
を備え、前記ネットワークプロビジョニングタスクは、
計算リソースへ接続された第1ネットワークリソースの第1ポート上の前記ユーザサーバインスタンスのためにVLANを予約すること;
前記計算リソース及び前記第1ネットワークリソースの間のVLAN通信を変換するために前記第1ネットワークリソースの前記第1ポートを構成すること;
前記第1ネットワークリソース及び前記エッジ計算ネットワーク内の出口ネットワークリソースの間のパスを自動的に発見すること;及び
前記パスが発見された際に前記第1ネットワークリソース及び前記出口ネットワークリソースの間の前記パスを構築すること
を含む、システム。
【請求項11】
前記パスを構築する前に、前記システムは、
前記ユーザサーバインスタンスが構築されたというインジケーションを受信し;及び
前記ユーザサーバインスタンスをセキュアに構築するために提供された構築ネットワークを取り除く、
ように動作可能である、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記パスを構築する際に、前記システムは、
前記第1ネットワークリソースの第2ポート上の次の利用可能なVLANを判定し;
前記接続された第1ネットワークリソースから上流の第2ネットワークリソースを発見し;
前記第1ネットワークリソース及び前記第2ネットワークリソースの間のVLAN通信を変換するために、前記第2ネットワークリソースの第1ポートを構成し;
前記第2ネットワークリソースの第2ポート上の次の利用可能なVLANを判定し;
前記第2ネットワークリソースから上流の第3ネットワークリソースを発見し、ここで前記第3ネットワークリソースは前記出口ネットワークリソースである;
前記第2ネットワークリソース及び前記出口ネットワークリソースの間のVLAN通信を変換するために前記出口ネットワークリソースの第1ポートを構成し;及び
前記出口ネットワークリソース上のスパインサブインターフェースを構築する
ように動作可能である、請求項10又は11に記載のシステム。
【請求項13】
前記第1ネットワークリソースがホストリーフスイッチであり;
前記第2ネットワークリソースがスパインスイッチデバイスであり;及び
前記パスを構築することが更にVXLANを構築することを含む、
請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記VLANを予約すること、前記第1ネットワークリソースの前記第1ポートを構成すること、前記第1ネットワークリソース及び前記エッジ計算ネットワークにおける前記出口ネットワークリソースの間の前記パスを発見すること、又は前記パスを構築することにおける失敗のインジケーションを受信したことに応答して、前記システムは、どこで前記失敗が生じたかに基づきバックアウトワークフローに従って前記予約、構成、発見、又は構築をバックアウトするように更に動作可能である、請求項12又は13に記載のシステム。
【請求項15】
前記VLANを予約する前に、前記システムは、
利用可能なIPアドレスブロックのインベントリを受信し;及び
利用可能なIPアドレスブロックの前記インベントリの利用状況に基づき、前記ユーザサーバインスタンスのための前記IPアドレスブロックを判定する
ように更に動作可能である、請求項10から14のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項16】
前記ネットワークコンフィギュレータに前記ネットワークプロビジョニングタスクを実行させることが、エッジ計算システムオーケストレータ及び前記ネットワークコンフィギュレータの間の通信を開くためにネットワーク構成オーケストレータのアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を呼び出すことを有し、前記システムが、エッジ計算システムオーケストレータ及び計算リソースと通信状態にある計算オーケストレータの間の通信を開き前記計算プロビジョニングタスクを実行するために、サーバ構成オーケストレータのアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を呼び出すように更に動作可能である、請求項10から15のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項17】
前記ユーザサーバインスタンスのために前記VLANを予約する前に、前記システムは、
計算インベントリシステム内の前記計算リソースを予約し;及び
前記ユーザサーバインスタンスに計算リソース名を割り振る
ように更に動作可能である、請求項10から16のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項18】
前記第1ポートを構成する前に、前記システムは、前記計算リソース上に前記ユーザサーバインスタンスを展開するように更に動作可能である、請求項10から17のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項19】
オンデマンドエッジ計算を提供するためのシステムであって、前記システムは、
エッジ計算ネットワーク内のユーザサーバインスタンスへのユーザリクエストを受信し;及び
エッジ計算システムオーケストレータ及びネットワークリソースと通信状態にあるネットワークコンフィギュレータの間の通信を開くためにネットワーク構成オーケストレータのアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を呼び出して、
前記ユーザサーバインスタンスのためのネットワーク構成のためのネットワークリソースを収集し;
予約された計算リソースに接続されたネットワークリソースを識別し;
前記ユーザサーバインスタンスのための前記ネットワークリソース上のVLANを予約し;
前記ネットワークリソースを、前記ユーザサーバインスタンスを指すよう構成し;
パスを構成し;
ネットワークサービスを構成し;
ネットワーク接続性を検証し;及び
前記ユーザサーバインスタンスへのネットワーク接続性の検証が行われると、前記ユーザサーバインスタンスのIPアドレスを含む成功メッセージを提供する
ように動作可能である、システム。
【請求項20】
前記システムは、
前記エッジ計算システムオーケストレータ及び計算オーケストレータの間の通信を開くためにサーバ構成オーケストレータのアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を呼び出して、
計算インベントリシステム内の前記計算リソースを予約し;
前記ユーザサーバインスタンスに計算リソース名を割り振り;及び
前記計算リソース上に前記ユーザサーバインスタンスを展開する
ように更に動作可能である、請求項19に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2020年12月31日に提出された「CUSTOMER ACTIVATION ON EDGE COMPUTING ENVIRONMENT」という名称の米国特許仮出願第63/132,696号、及び2020年12月30日に提出された「SYSTEMS AND METHODS FOR AUTOMATED NETWORK CONFIGURATIONS WITH A NETWORK AS A SERVICE (NAAS) SYSTEM」という名称の米国仮出願第63/132,212号の利益を主張し、その各々の全体が本明細書において参照によって組み込まれる。
【0002】
本出願は、本出願人により本明細書と同日に提出された「CUSTOMER ACTIVATION ON EDGE COMPUTING ENVIRONMENT」という名称の米国特許出願(代理人整理番号1599-US-U1)に関連し、その全体が本明細書において参照によって組み込まれる。
【0003】
本出願は、2020年5月12日に発行された「PROVISIONING DEDICATED NETWORK RESOURCES WITH API SERVICES」という名称の米国特許第10,652,110号、及び2020年8月11日に発行された「CONNECTING TO MULTIPLE CLOUD INSTANCES IN A TELECOMMUNICATIONS NETWORK」という名称の米国特許第10,742,447号に関連し、その各々の全体が本明細書において参照によって組み込まれる。
【背景技術】
【0004】
エッジコンピューティングサービスのプロビジョニングは、仮想又はベアメタルのいずれであれ、サーバの構築から始まる。サーバ構築から、ネットワーク要件が定義され得る。これらのネットワーク要件は、次に、スイッチ上にポートを構築し、及び大型ルータ上にルーティングを設置するネットワークチームへ送信される。このプロセスは非常にリソース及び時間集約的である。更に、プロセスは、ネットワーク及びネットワークを構築するプロセスがプロバイダ、地理的地域等に基づき異なるため、更に複雑になる。とりわけ、これらの考察を考慮に入れて、本開示の態様が想到された。
【発明の概要】
【0005】
本開示の態様は、エッジコンピューティングネットワーク環境におけるオンデマンド計算及びネットワークオーケストレーション及び構成を提供する。それに応じて、本開示は、エッジ計算ネットワーク内のユーザサーバインスタンスのためのリクエストを受信する段階;前記リクエストを計算プロビジョニングタスク及びネットワーキングプロビジョニングタスクへと変換する段階;及びネットワークリソースと通信状態にあるネットワークコンフィギュレータに前記ネットワーキングプロビジョニングタスクを実行させる段階を備え、ここで、前記ネットワークプロビジョニングタスクは、計算リソースへ接続された第1ネットワークリソースの第1ポート上の前記ユーザサーバインスタンスのためにVLANを予約すること;前記計算リソース及び前記第1ネットワークリソースの間のVLAN通信を変換するために前記第1ネットワークリソースの前記第1ポートを構成すること;前記第1ネットワークリソース及び前記エッジ計算ネットワーク内の出口ネットワークリソースの間のパスを自動的に発見すること;及び前記パスが発見された際に前記第1ネットワークリソース及び前記出口ネットワークリソースの間の前記パスを構築することを有する、エッジ計算のための自動化されたネットワーク構成を提供する方法を記述する。
【0006】
本開示は更に、エッジ計算のための自動化されたネットワーク構成を提供するシステムを説明する。前記システムは、少なくとも1つのプロセッサ;前記少なくとも1つのプロセッサに動作可能に接続され、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行された場合、前記システムに、エッジ計算ネットワーク内のユーザサーバインスタンスのためのリクエストを受信すること;前記リクエストを計算プロビジョニングタスク及びネットワーキングプロビジョニングタスクへと変換すること;及びネットワークリソースと通信状態にあるネットワークコンフィギュレータに前記ネットワークプロビジョニングタスクを実行させることを行わせる命令を記憶するメモリを備え、前記ネットワークプロビジョニングタスクは、計算リソースへ接続された第1ネットワークリソースの第1ポート上の前記ユーザサーバインスタンスのためにVLANを予約すること;前記計算リソース及び前記第1ネットワークリソースの間のVLAN通信を変換するために前記第1ネットワークリソースの前記第1ポートを構成すること;前記第1ネットワークリソース及び前記エッジ計算ネットワーク内の出口ネットワークリソースの間のパスを自動的に発見すること;及び前記パスが発見された際に前記第1ネットワークリソース及び前記出口ネットワークリソースの間の前記パスを構築することを含む。
【0007】
加えて、本開示は、オンデマンドエッジ計算を提供するためのシステムを説明する。前記システムは、エッジ計算ネットワーク内のユーザサーバインスタンスへのユーザリクエストを受信し;及びエッジ計算システムオーケストレータ及びネットワークリソースと通信状態にあるネットワークコンフィギュレータの間の通信を開くためにネットワーク構成オーケストレータのアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を呼び出して、前記ユーザサーバインスタンスのためのネットワーク構成のためのネットワークリソースを収集し;予約された計算リソースに接続されたネットワークリソースを識別し;前記ユーザサーバインスタンスのための前記ネットワークリソース上のVLANを予約し;前記ネットワークリソースを、前記ユーザサーバインスタンスを指すよう構成し;パスを構成し;ネットワークサービスを構成し;ネットワーク接続性を検証し;及び前記ユーザサーバインスタンスへのネットワーク接続性の検証が行われると、前記ユーザサーバインスタンスのIPアドレスを含む成功メッセージを提供するように動作可能である。
【0008】
この発明の概要は、以下の発明を実施するための形態において更に説明される概念の一部を、簡略化した形態で紹介するために提供される。この発明の概要は、特許請求される主題の重要な特徴又は必須の特徴を識別することを意図しておらず、又は特許請求される主題の範囲を限定するために使用されることも意図していない。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】一例による、エッジコンピューティングネットワーク環境において、エッジ計算システムがオンデマンド計算及びネットワークオーケストレーション及び構成を提供するために実装され得る動作環境を示すブロック図である。
【0010】
図2】一例による、通信ネットワーク内に実装されたエッジ計算環境を示すブロック図である。
【0011】
図3】一例による、エッジ計算環境においてサーバインスタンスの間でネットワークを構築するための例示的な方法の全体的な段階を描いたフローチャートである。
【0012】
図4】一例による、サーバインスタンスが展開され得る、及びネットワークが構築され得る例示的なエッジ計算環境を示すブロック図である。
【0013】
図5A】一例による、エッジ計算環境においてサーバインスタンスを展開する、及びサーバインスタンスの間でネットワークを構築するための例示的な方法の全体的な段階を描いたフローチャートである。
図5B】一例による、エッジ計算環境においてサーバインスタンスを展開する、及びサーバインスタンスの間でネットワークを構築するための例示的な方法の全体的な段階を描いたフローチャートである。
図5C】一例による、エッジ計算環境においてサーバインスタンスを展開する、及びサーバインスタンスの間でネットワークを構築するための例示的な方法の全体的な段階を描いたフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
通信ネットワークは、ネットワークデバイスの間での通信の伝送、ネットワークサービス、ネットワークコンピューティング環境、クラウドサービス(例えばストレージサービス、ネットワーキングサービス、計算サービス)等を含む様々なサービスをネットワークの顧客に提供し得る。そのようなサービスを提供するために、ネットワーキングコンポーネント及び他のデバイスは、顧客がサービスにアクセスし得るようにネットワーク内で相互接続及び構成される。ホストされたサーバは、顧客、例えば企業及びサービス提供者等が、オペレーティングシステムがアプリケーションを実行するように構成することができる低コスト計算リソースを提供し得る。例えば、サーバは様々なネットワークの様々なロケーションに存在し得る。そのようなロケーションは、エッジノードを含み得る。エッジノードは、例えば、オンプレミス又はデジタルインタラクションの地点に近いサービスロケーションにあってよい。つまり、エッジ計算サービスをユーザに提供することは、デジタルインタラクションの地点に近い低レイテンシのロケーションから、技術サービス(例えば、データ処理、ストレージ、セキュリティサービス、他のアプリケーションサービス)を提供することを含み得る。いくつかの場合においては、レイテンシのレベルによっては、VoIP、オンラインゲーミング、又は他のレイテンシセンシティブ又はデータ集約型のアプリケーション(例えば、低レイテンシ5G、IoT、拡張現実サービス、仮想現実サービス)等一部のアプリケーションが使用不能になり得る。それに応じて、ユーザは、1つ又は複数のネットワーク全体にわたって複数のエッジノードにおいてそのようなアプリケーションを分散することを望み得る。別の例として、ユーザは、企業のコンピューティングソリューションが複数のITインフラストラクチャ(例えば、オンプレミスの設備、パブリッククラウド、及び/又はプライベートクラウド)を活用し得るハイブリッドIT環境を可能にするために、通信ネットワーク内のエッジ計算環境を実装することを望み得る。
【0015】
1つの例において、通信ネットワーク内のエッジノードにおいてエッジ計算環境をインスタンス化するプロセスは、通信ネットワークがエンドユーザに技術サービスを提供することを可能にするために、サーバ及びネットワークコンポーネントにアクセスすること、サーバ及びネットワークコンポーネントの設定、ポート、オペレーティングシステム等を構成すること、等の様々な操作を含み得る。典型的には、エッジノードは、サーバインスタンスをインスタンス化するために予め構成され得る。例えばエッジノードは、新たなサーバインスタンスが次にその上に構築され得る通信ネットワーク内に予め構成され得る、共有リソース(例えば、サーバ、様々なVLAN(仮想LAN)のセット、及び他のネットワークコンポーネント)を含み得る、予め構築されたネットワークを含み得る。認識され得るように、予め構築された及び予め構成されたネットワークを利用することは、セキュリティリスクにさらされる傾向にある可能性があり、かつ他のサーバインスタンス及び/又はネットワークコア(例えば、インターネットコア)へ顧客サーバインスタンスを接続するためにパスをどのように構築するかを制御及び定義する際に適応性を提供しないことがあり得る。
【0016】
本開示の態様は、オンデマンドエッジコンピューティングサービス及びネットワーキングを提供するためのシステム及び方法を提供する。一例によれば、エッジ計算システムは、通信ネットワークにおけるエッジ計算環境の顧客がアクティベートした、構成、展開、及び管理を提供し得る。エッジ計算システムはユーザインターフェースを提供し得る。顧客はそれを通して、オンデマンドに顧客アプリケーション又はサービスをホストするためのエッジ計算リソース及び接続性を獲得することが可能である。例えば、ユーザインターフェースを通した顧客選択に基づき、顧客サーバインスタンスは、エッジロケーションに展開され、かつ構築時に定義され構築されたカスタマイズ済みネットワークパスを通して他の顧客サーバインスタンスに接続され得る。エッジ計算リソースのために予め構築されたネットワークを再使用するのではなく、構築時にネットワークを構成可能であることは、限定されないが、固有のセキュリティ上の利点の向上、ネットワークパスを制御及び定義する際の適応性の向上、及び顧客サービスを制御及び定義する際の適応性の向上等の技術的利点を提供する。
【0017】
図1を参照すると、一例による、エッジ計算システム104がオンデマンドサービス及びネットワークオーケストレーション及び構成を提供するために実装され得る通信環境100が示されている。通信環境100は、1つ又は複数のユーザ102及び1つ又は複数のネットワーク106をインターフェースし得るエッジ計算システム104を含んでよい。下記に更に詳細に説明されるように、エッジ計算システム104は、一般的にエッジ計算オーケストレーション及び管理プラットフォームとして動作してよい。1つの例において、エッジ計算システム104は、エッジコンピューティングネットワーク環境においてベアメタルサーバインスタンスのオンデマンド構築を自動化するように動作可能であってよい。別の例において、エッジ計算システム104は、構築時にベアメタルサーバインスタンスの間のネットワークを定義及び構築するために更に動作してよい。
【0018】
エッジコンピューティングネットワーク環境は、エッジ計算ノードにおいてネットワーク106へ接続し得る、計算リソース103として本明細書で呼ばれる、サーバハードウェアを含んでよい。一部の例において、計算リソース103は、コンピューティングリソースに仮想化レイヤ又はオペレーティングシステムを上にリソース提供しないよう構成され得る、ホワイトボックスサーバ又はコモンオフザシェルフ(common-off-the-shelf)サーバとも呼ばれ得る、ベアメタルサーバを含んでよい。他の例では、計算リソース103は、アプリケーションプログラミングインターフェース(API)のセットを用いてベアメタルサーバの上で実行されるために動作できる仮想マシンを含んでよい。計算リソース103は、アプリケーション又は他のサービスワークロードをホストするためのオペレーティングシステムを構築するために使用されてよい。例えば、ユーザ102は、より良くその顧客にサービングするために、例えば、需要に対してスケールするために、レイテンシを最小化するために、高性能なアプリケーション能力を提供するために、セキュリティを改善するために、及び/又は他の理由のために、エッジ計算ノードへアプリケーションを移動することを望み得る。
【0019】
例えば、ユーザ102は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、仮想LAN(VLAN)、コンピューティングシステム、別のネットワーク等を表し得る。ネットワーク106は、任意の型のローカルな、遠隔の、無線の、又は他の型のネットワークを表し得る。例えば、ネットワーク106は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、無線LAN(WLAN)、インターネット等のうちの1つ又は複数を表し得る。更に、ネットワーク106は、前述したネットワークの型のうちの2つ又はそれより多くの型の組み合わせを表し得る。一例によれば、ネットワーク106はファイバネットワークであり得る。別の例によれば、ネットワーク106は、数百万マイル(数百万キロメートル)の高容量低損失ファイバを備えるグローバルファイバネットワークであり得る。例えば、ネットワーク106は、ネットワーク106全体にわたって分散した複数のエッジ計算ノードを含んでよい。一部の例において、複数のエッジ計算ノードは、様々なロケーション(例えば、地域、国、及び/又は大陸)にわたって分散してよい。ネットワーク106及び分散されたエッジ計算ノードは、オンデマンドの自動化されたサーバ及びネットワーキング展開を提供するために、エッジ計算システム104によって活用されてよい。
【0020】
一部の例において、エッジ計算システム104は、ユーザインターフェース(UI)114及びAPI115を提供するエッジ計算システム(ECS)オ―ケストレータ108を含む。ECSオーケストレータ108は、ユーザ102がエッジ計算システム104とインターフェースすることを可能にするソフトウェア開発キットであってよい。例えば、サーバ構成オーケストレータ(SCO)131及びネットワーク構成オーケストレータ(NCO)130は、ECSオーケストレータ108から受信した命令に基づき、インターネット及び/又はユーザのプライベートシステムに対する、計算リソース103上のサーバインスタンスのプロビジョニング及びサーバインスタンスの間のネットワークサービスのプロビジョニングを自動的に完了し得る、API定義された計算及びネットワークコントローラとして動作してよい。
【0021】
ユーザ102は、UI114及び/又はAPI115を通してECSオーケストレータ108にエッジコンピューティングリクエストを提供してよい。一部の例において、ユーザ102は、サーバエッジ計算サービスのリクエストをサブミットするためにUI114を使用してよい。例えば、エッジ計算サービスのリクエストは、エッジ計算サービスがエッジノードに展開されるリクエストと関連してよい。UI114は、サーバインスタンスのための基準のユーザ入力を受信するために動作し得る様々な入力フィールドを提示してよい。例示的なサーバインスタンス基準は、サーバサイズ、マーケットエリア、及び/又は地理的ロケーション、及び/又はオペレーティングシステムの型を含み得る。他の例示的な基準は、レイテンシ要件、帯域幅要件、コスト/価格、セキュリティ要件等を含んでよい。一例によれば、ユーザ102は、ユーザのサービスへの需要が増大している可能性があり、ユーザ102が高品質なアプリケーション又はサービス性能を提供するために追加のコンピューティングリソースを必要とし得る地理的ロケーションの近くのエッジノードへ、レイテンシセンシティブ又はデータ集約型のアプリケーション又はサービス(例えば、低レイテンシ5G、IoT、拡張現実サービス、仮想現実サービス、VoIPサービス、オンラインゲーム)を配置することを望み得る。一部の例において、ユーザ102は、高品質なアプリケーション性能を提供するために望ましい又は最小限許容可能なレイテンシレベルを更に指定してよい。他の基準は、ユーザ102によって提供されるか又は別のデータソースによって提供されてよい。
【0022】
一部の例において、UI114はユーザリクエストをECSオーケストレータ108に送信し、ここで、ユーザが何をリクエストしているのか、及び抽象化レイヤ109(例えば、サーバ構成オーケストレーションシステム160及びネットワーク構成オーケストレータシステム150)がどのようにリクエストを満たし得るかを判定するために、リクエストが解釈されてよい。一部の例において、解釈されたリクエストは、一般化及び/又は標準化レイヤによって処理されてよい。例えば、エッジ計算オーケストレータ104は、ユーザ102からの一般化されたリクエストと一致又は合致するように、抽象化レイヤ109によって提供される計算及びネットワーク要件又は構成を一般化するために動作し得る一般化レイヤを含んでよい。更に、エッジ計算オーケストレータ104は、一般化されたリクエストを、抽象化レイヤ109のためのタスク又は要件のセットへと解釈してもよい。エッジ計算オーケストレータ104は更に、様々な計算及びネットワーク要件/アーキテクチャ要件を、ユーザ102に提示され当該ユーザ102によって次にリクエストされ得るタスクの標準セットへと標準化するために動作し得る標準化レイヤを含んでよい。これらの標準化されたリクエストは、抽象化レイヤ109又は一般化レイヤへ送信されてもよい。
【0023】
一部の例において、抽象化レイヤ109は、時としてメタルアズアサービス(Metal-as-a-Service:MaaS)システムと呼ばれ得るサーバ構成オーケストレーション(SCO)システム160を含んでよい。例えば、SCOシステム160は、ECSオーケストレータ108及びSCO131の間のインターフェースを提供するために動作し得るサーバ構成オーケストレータ(SCO)API111を含んでよい。例えば、ECSオーケストレータ108によって実行されてよいワークフロー方法に含まれてよい様々な計算プロビジョニングタスクを実行するために(例えば、サーバインスタンスを構築及びプロビジョニングするために)、既存の計算リソース103及び他のシステムとSCO131が一体化することを可能にするリクエストを受信するために、ECSオーケストレータ108がSCO131と通信することを、SCO API111は可能にし得る。例えば、様々な計算プロビジョニングタスクは、実行時に、ユーザ102にオンデマンドエッジ計算サービスを提供し得る。SCO API111は、計算リソース情報、ステータスメッセージ等のような、SCO131からの情報をECSオーケストレータ108が受信することを更に可能にし得る。一部の実装において、SCOシステム160はユーザ102から直接リクエストを受信するよう構成され得る。
【0024】
一部の例において、ECSオーケストレータ108は、例えばユーザ102から受信した基準に基づいて、1つ又は複数の計算リソース103、及び/又はネットワーク構成提案を提供するために動作し得る提案エンジン125を含み得るか、又は当該提案エンジン125と通信し得る。一部の例において、ECSオーケストレータ108は更に、顧客情報、認証システム等を提供し得る請求システムのような、他の内部システムと通信するために動作し得る。
【0025】
一部の例において、SCOシステム160は、エッジ計算環境において、例えばサーバインスタンスを構築、操作、及び管理するためにデータを取得するために、様々なデータソースをインターフェースするために動作し得る。データソースは、内部及び/又は外部データソースを含み得る。一部の例示的な内部データソースは、サーバインスタンスのプロビジョニングに関連するロケーションを識別し得るロケーションデータベース、計算リソース103のインベントリを記憶及び管理し得る計算インベントリデータベース134、及び他のデータソースを含み得る。外部データソースは、例えば交渉される条件(例えば価格の値引き)へのアクセスのために、ユーザ102を認証及び/又は認可することを可能にする、アフィリエイトパートナのAPIを例えば含んでよい。他の例示的な内部データソース及び/又は外部データソースが可能であり、かつ本開示の範囲内にある。
【0026】
一部の例において、SCOシステム160は更に、計算オーケストレータ136をインターフェースするために動作してよい。計算オーケストレータ136は、ネットワーク106内の1つ又は複数の計算リソース103とインタラクトするために動作してよい。一例によれば、計算オーケストレータ136は、ECSオーケストレータ108から送信された要件に基づき、ネットワーク106内の計算リソース103を予約し、計算リソース103上にサーバインスタンスを展開し、構成を適用し、計算リソース103をワイプし、計算リソース103を解放し、及び/又は他のエッジ計算サービスプロビジョニングインタラクションを実行するために動作してよい。
【0027】
一部の例において、抽象化レイヤ109は更に、時としてネットワークアズアサービス(Network-as-a-Service:NaaS)システムと呼ばれ得るネットワーク構成オーケストレーション(NCO)システム150を含み得る。例えば、NCOシステム150は、ECSオーケストレータ108及びNCO130の間のインターフェースを提供するために動作してよいネットワーク構成オーケストレータ(NCO)API110を含んでよい。例えば、ECSオーケストレータ108によって実行されてよいワークフロー方法に含まれてよい様々なネットワークプロビジョニングタスクを実行するために(例えばサーバインスタンスの間の通信パスを構築及びプロビジョニングするために)、既存のネットワークコントローラ、オ―ケストレータ、及び他のシステムとNCO130が一体化することを可能にするリクエストを受信するために、ECSオーケストレータ108がNCO130と通信することをNCO API110は可能にし得る。例えば、様々なネットワークプロビジョニングタスクは、実行時に、ユーザ102にオンデマンドエッジ計算サービスを提供する一部としてエンドツーエンドの自動化されたネットワークプロビジョニングサービスを提供し得る。NCO API110は、ネットワークリソース情報、ステータスメッセージ等のような、NCO130からの情報をECSオーケストレータ108が受信することを更に可能にし得る。一部の実装においては、NCOシステム150はユーザ102から直接リクエストを受信するよう構成されてよい。
【0028】
一部の例において、NCOシステム150は、エッジ計算環境において、例えばサーバインスタンスの間でネットワーク接続を構築、操作、及び管理するためにデータを取得するために、様々なデータソースをインターフェースするために動作し得る。データソースは、内部及び/又は外部データソースを含み得る。一部の例示的な内部データソースは、ネットワーキングのプロビジョニングに関連するロケーションを識別し得るロケーションデータベース、VLANのための一意の論理的構成(すなわち、一意の識別子)を記憶し得るネットワークインベントリデータベース132、及び他のデータソースを含み得る。外部データソースは、例えば交渉される条件(例えば価格の値引き)へのアクセスのために、ユーザ102を認証及び/又は認可することを可能にする、アフィリエイトパートナのAPIを例えば含んでよい。他の例示的な内部データソース及び/又は外部データソースが可能であり、かつ本開示の範囲内にある。
【0029】
一部の例において、NCOシステム150は更に、ユーザリクエストに基づき、ユーザ102にプロビジョニングするIPブロックを判定するためのIPアドレスマネージャ140をインターフェースするために動作し得る。例えば、IPアドレスマネージャ140は、ネットワーク106内のIPアドレスブロックを管理し得る。NCOシステム150は、リソースIPアドレスマネージャ140にIPブロックをリクエストしてよく、当該IPアドレスマネージャ140は、サーバインスタンスのためにユーザに割り当てられ得る計算リソース103のサーバ名を使用して、IPアドレスのブロックを解決し得る。一部の例において、ブロックは、使用のためにリサイクルされ得るIPアドレスのより大きなブロックから自動的に選択され得る。
【0030】
一部の例において、ネットワークプロビジョニングは、仮想プライベートネットワーク(VPN)、パブリッククラウドプロバイダ、プライベートクラウドプロバイダ等への接続を自動化することを含み得る。NCOシステム150は、エッジ計算インスタンス、及び当該エッジ計算インスタンスへ提供されているサービスの間のネットワークリソース105の間でのネットワークパスの構築を、そのサービスがインターネット接続であれ、VPNであれ、別の型のネットワーキングサービスであれ、自動化するために動作し得る。したがって、NCOシステム150は更に、ネットワークオーケストレータ124をインターフェースするために動作し得る。例えば、ネットワークオーケストレータ124は、様々なネットワークコンフィギュレータ112と相互運用するよう構成され得、ここで、異なるネットワークコンフィギュレータ112は、異なるネットワーク106内の異なるネットワークリソースとインタラクトするために動作し得る。一例によれば、ネットワークコンフィギュレータ112は、ECSオーケストレータ108から送信された要件に基づき、ネットワーク要素をインテロゲートし、ネットワーク106内のネットワークリソースを予約し、ネットワークリソース上にポートを構成し、サーバインスタンスの間のドメインパスを生成し、ドメインパスを削除し、ネットワークリソースを解放し、及び/又は他のエッジ計算ネットワークプロビジョニングインタラクションを実行するために動作してよい。
【0031】
図2は、1つの実施形態に係る、通信ネットワーク内に実装されたエッジ計算環境200を示す概略図である。概して、図2のエッジ計算環境200は、ネットワーク106と接続されているか又は別様に通信しているエンドユーザにサービングするために、計算サービスがそこから提供され得る通信ネットワーク、すなわちネットワーク106a~cの集合のエッジサイトのコンポーネントの1つの例を示す。上述したように、通信ネットワークのエッジサイトにおいて環境200を提供することによって、計算環境がネットワーク内のより深くに含まれるか又はリクエストしているエンドユーザからより遠く離れている場合よりも低いレイテンシで、エンドユーザに計算サービスが提供され得る。しかしながら、エッジ計算システム200は、図2に示されるよりも多くの又は少ないコンポーネントを含み得、かつ示されていない他の構成に接続され得ることが認識されよう。むしろ、図2のシステムはエッジ計算サービスを提供するためのエッジ計算環境200の1つの例でしかない。
【0032】
示された例において、エッジ計算環境200のコンポーネントは、ネットワークサイトに設置されるか、又はこれに関連付けられ、例えば、オンプレミス又はデジタルインタラクションの地点の近くのサービスロケーションにあってよい。概して、ネットワーク106内のエッジノードは、サービス及びネットワークの伝送経路へのアクセスのためにユーザアプリケーションが展開され得るネットワークサイトであってよい。更に、ネットワーク106は、相互接続された1つより多くのパブリック及び/又はプライベートネットワーク106a~cを含むことで、全体ネットワーク106を形成してよい。
【0033】
各ネットワーク106a~cは、ゲートウェイを提供する、又は関連付けられたネットワーク106のための入口/出口点として動作し得る、1つ又は複数のエッジデバイス204a~fを含んでよい。図2では、第1ネットワーク106aは、第1エッジデバイス204a及び第2エッジデバイス204bを含み得;第2ネットワーク106bは第3エッジデバイス204c及び第4エッジデバイス204dを含み得;及び第3ネットワーク106cは第5エッジデバイス204e及び第6エッジデバイス204fを含み得る。ネットワーク106a~cの各エッジデバイス204は、1つ又は複数のスパインスイッチデバイス206a~bに接続している又は別様に通信している可能性がある。
【0034】
1つ又は複数のホストリーフスイッチ208a~bは、エッジデバイス204を通してネットワーク106に接続するためのスイッチメッシュを形成するために環境200の1つ又は複数のスパインスイッチデバイス206a~bと相互接続してよい。一部の例では、より多くの又はより少ないスパインスイッチデバイス206及び/又はホストリーフスイッチ208が、エッジ計算環境200内に含まれてよい。更に、各スパインスイッチデバイス206及びホストリーフスイッチ208は、対応するスイッチの冗長フェイルオーバーサービスを提供し得る。1つ又は複数の計算リソース103a~c(例えば、ベアメタルサーバ)は、各ホストリーフスイッチ208に接続されてよい。ホストリーフスイッチ208は、全ての計算リソース103をラック内に集約してよく、スパインスイッチデバイス206はホストリーフスイッチ208を集約し、かつネットワーク106a~cへの統合された接続性を提供してよい。
【0035】
1つの実装において、計算リソース103は、エンドユーザに特定のサービスを提供するためにアプリケーションをホスト及び実行するよう構成され得る。例えば、計算リソース103は、ユーザに計算サービス(並びに他のクラウドコンピューティングサービス)を提供するよう構成され得る。環境200は、スイッチングメッシュの態様及び計算リソース103に対する通信を管理するための、ホストリーフスイッチ208に接続されたホスト管理スイッチ212も含み得る。図2の環境200を通して、オンデマンドエッジ計算及びネットワークプロビジョニングが提供され得る。
【0036】
図3は、例示的な方法300を説明するに当たって同時に参照され得る、図4に描かれる例示的なエッジ計算環境400のようなエッジ計算環境においてサーバインスタンスの間のネットワークを構築するために実行され得る例示的な方法300の全体的な段階を描いたフローチャートである。図4は、一実施形態による通信ネットワーク106内に実装された例示的なエッジ計算環境400のブロック図であり、例えば、例示的な方法300内に含まれる操作のうちの1つ又は複数が、NCOシステム150によって実行され得る。それは、ECSオーケストレータ108から送信された要件に基づき、エッジ計算環境400内のサーバインスタンス225a、bの間のネットワーク(例えば、VLAN406)を構築するために動作し得る。1つの例によれば、方法300は、統合されたAPI呼び出しに応答して実行され得る。他の例において、方法300は複数のAPI呼び出しに応答して実行され得る。NCOシステム150は、インターネットに接続するレイヤ3ネットワークの構築、VPNの構築、計算リソース103が接続されたスイッチ構成の修正等のような、他のネットワーキングサービス機能を提供するための他の方法を実行するよう構成され得る。
【0037】
一例によれば、図3及び図4において示される特定のユースケースは、2つのサーバインスタンス225a、bを共に接続するためのネットワークの構築を示す。ここで図3及び図4を同時に参照すると、操作302において、少なくとも2つのサーバインスタンス225a、bの間のネットワーク(例えば、VLAN406)を構築するためのリクエストが受信され得る。一部の例において、受信されたリクエストは、ユーザアプリケーション又はサービスを1つ又は複数のエッジノードへ分散することを望み得るユーザ102によってなされたリクエストに応答している可能性がある。受信されたリクエストは、1つ又は複数のエッジノードにおいてベアメタルサーバ(計算リソース103a、d)上に第1サーバインスタンス225a及び第2サーバインスタンス225bを展開するためのユーザ102から受信したリクエストに関連している可能性がある。一部の例において、リクエストされたネットワークは、レイヤ2ネットワークであってよい。例えば、レイヤ2ネットワーキングは、エッジコンピューティングネットワーク環境400において1つ又は複数のVLAN406を自身のサーバインスタンス225へ追加することによってユーザ102がレイヤ2イーサネット(登録商標)のみのネットワークを構築することを可能にし得る。それは、レイヤ2イーサネットスイッチングを容易にし得る。他の例では、ユーザ102はネットワーク接続性をリクエストし、ベアメタルマシン、仮想マシン、又は複数のユースケースにおいて有用であり得る、他のインスタンスのクラスタを生成し得る。
【0038】
一部の例において、IPアドレスは、仮想ネットワークインターフェースに対して、予め割り振られなくともよい。そのことが、自身のサブネットサイズ及びIPアドレスを、ユーザ102が定義することを可能にし得、それらはリクエストに含まれ得る。一部の例において、VLAN406を構築することは、マルチステッププロセスである。複数のステップは、エッジ計算システム104が、ネットワーク106から情報を収集してサーバインスタンスをプロビジョニングする又はサーバインスタンス上で構成を修正することを可能にし得る。一部の例において、VLAN割り振りは、ユーザ102によって指定されてよい、又は自動的に選択され非競合VLAN識別子にセットされてよい。
【0039】
操作304において、VLAN406は、全ての関係するポート上で予約されてよく、例えば、リソース予約プロセスが、(例えば、第1計算リソース103a及び第2計算リソース103bの)サーバ名を含み得るこれらのネットワークリソース105のためのネットワークインベントリシステム132へのリクエストを送信すること、リソースリソース及びどのネットワークリソース105(例えば、ホストリーフスイッチ208)に計算リソース103a、bが接続されるかを識別することによって、ネットワークコンポーネントを判定し及び次に予約するために、リソースNCOシステム150によって実行され得る。一部の例において、顧客サーバインスタンスフロントエンド又はネットワーキングコンポーネントを構築する前に、NCOシステム150は、ネットワークリソース105を予約するよう構成され得る。例えば、エッジコンピューティングサービスを構成する場合に、抽象化レイヤ109は、サーバインスタンス225a、bが構築されることをまず必要とし得る。サーバインスタンス225a、bのプロビジョニングの部分が、構築環境内で実行され得る。構築環境は、サーバインスタンス225a、bのセキュアな構成を保証し、サーバインスタンス225a、bのプロビジョニングの後に構築環境が分解されることを可能にする。このシナリオはサーバインスタンス225a、bが想定され得るセキュリティ上の問題を伴うことなく生成されることを可能にし得る。しかしながら、サーバインスタンス225a、bは、構築が完了する前にネットワークリソースを必要とし得る。そのため、NCOシステム150は、サーバインスタンス225a、bの構築が完了する前にネットワークリソース105を識別し、それらのネットワークリソース105を予約するために動作し得る。
【0040】
これに応答して、サーバについてのIPアドレス及び次の利用可能な仮想ワイドエリアネットワーク(VWAN)を含む予約の確認応答が返され得る。抽象化レイヤ109は、計算リソース103a、d上のポート402a、402cに構成を適用することによってサーバのオペレーティングシステム内のVWANを構成してよい。抽象化レイヤ109は、次に更にサーバインスタンス225a、bを構成し得る。このように、ネットワークリソースは予約され、サーバインスタンス225a、bの構築が完了する前に何らかの他のエンティティ又はシステムによって取られることがないようにすることができる。一部の例において、NCOシステム150はネットワークリソース105の間の接続を識別するために動作し得る。この識別は自動的に行われ得る。これらの識別された接続に基づき、NCOシステム150は、リソース105を予約し次の利用可能なリソース105を識別することが可能である。このように、NCOシステム150は、どのネットワークリソース105が予約される必要があるかを自動的に判定できる。
【0041】
ベアメタルサーバ計算リソース103のために、NCOシステム150は、エッジ計算サービスのために構成されたサーバインスタンス225a、bの各々へ直接インターネットアクセスを提供し、次に、サーバインスタンスのオペレーティングシステムのネットワーク構成、任意のスイッチ、任意のルータ、又はエッジロケーション又はネットワークの他の部分にある他のインフラストラクチャを調整することができる。仮想ネットワーキングのために、ソフトウェア定義されたネットワークが、異なる仮想マシンの間の通信を可能にすることができる。仮想マシンを使って、エッジコンピューティングのための顧客リクエストは、ネットワークセグメント化され、ネットワーク配列され、及び接続の構成のためにコンテナに変換されることができる。構成は、サードパーティリソースへの接続を有し得る。これによって抽象化レイヤのNCOシステム150は、これらのサードパーティシステム、例えば、サードパーティデータセンタ、ネットワーク等への接続を自動化することができる。
【0042】
サーバインスタンス225の構築が完了した後に生じ得る操作306において、各命名された計算リソース103a、dに対するホストリーフスイッチ208上のホストリーフスイッチポート214は、操作304において予約されたVLAN406を用いて構成されてよい。例えば、NCOシステム150は、ホストリーフスイッチのポート214a、cを、各サーバインスタンス225a、bのために、関連する計算リソース103、サーバインスタンス225、及び操作304で予約されたVLAN406についての情報を用いて、構成するために動作してよい。例えば、これはサーバインスタンス225a、bの各々のためのホストリーフスイッチのポート214a、cにVLAN406を適用し得る。更に、一部の例において、サーバインスタンス225a、bを構築するのに使用された構築ネットワークは、除去されてよい。例えば、これは、構築ネットワークの部分であるかもしれない他の計算リソース103にユーザ102がアクセス可能であることを防止することによって、向上したセキュリティを提供する可能性がある。
【0043】
操作308において、ドメインパス226が構成され得る。一部の例において、NCOシステム150は、サーバインスタンス225の間のドメインパス226を生成するための上流ネットワークリソースを識別するためにネットワーク106の自動化されたウォークを実行するために動作し得る。例えば、ユーザ102は、ネットワークトポロジの知識を必要としない可能性があり;ユーザ102が接続することを望み得るサーバインスタンス225の名前に基づき、NCOシステム150はサーバインスタンス計算リソース103の間のパス226を発見し、発見されているとおりにパス226を構築するために動作し得る。
【0044】
一部の例において、リクエストに基づき、要素にインテロゲートし、パス226のためにサーバインスタンスが使用するために利用可能であり得る近傍のネットワークリソース105(例えば、スイッチ、ルータ)を識別するために、計算リソース103に接続された様々なネットワーク要素への呼び出しがされ得る。一部の例において、NCOシステム150は、ホストリーフスイッチ208上のホストポート214a、cを識別することができ、次いで、次に近傍にあるもの(例えば、スパインスイッチデバイス206)を発見するためにネットワークプロトコル呼び出し(例えば、リンク層検出プロトコル(LLDP))を使用してよい。NCO150は更に、次に近傍にあるデバイスにインテロゲートし、アップリンクポート216b、dを識別し、ポート216b、dに割り振られるVLANを判定し、VXLANドメイン224にVLANを組み込み、VLANにホストポート214a、cを加えてよい。例えば、リソース計算リソース103a、dが動作可能なVLANに基づきネットワーク106の間の通信が変換され得るように、変換がネットワークリソース105のポートに組み込まれ得る。プロセスは、サーバインスタンス225の間のパス226内で次のネットワークリソース105を発見するよう継続されてよい。更に、ドメインパスが構成された場合、VLANネットワーク接続性は、サーバインスタンス225の間で提供され得る。
【0045】
一部の例において、ECSオーケストレータ108は、一実施形態によるエッジコンピューティングネットワーク環境200、400内でオンデマンド計算及びネットワークオーケストレーション及び構成を提供するためのワークフロー方法の様々な操作を実行するために、SCOシステム160及びNCOシステム130を使用してよい。例示的なワークフロー方法500が図5A図5Cで提供される。ワークフロー方法500中に物事が失敗した場合には、それらがどこで失敗するか次第で、何をバックアウトすることが必要であるか(存在する場合)を判定しなければならない。例えば、変更がネットワークに対し行われた場合には、ネットワークに行われた変更は、理解されるとともにそれに応じてバックアウトされる必要があり、バックアウトする他の変更が存在しなくなるまでチェーンを遡って作業し、次に、失敗メッセージがユーザにリレーされてよい。ワークフロー方法500をバックアウトする例示的なステップは、図5A図5Cに示されるフローチャートの左側のステップに含まれ、下記(操作508、516、522、534、540)で説明される。
【0046】
ここで図5A図5Cを参照すると、操作502において、エッジコンピューティングリソースのためのリクエストがユーザ102から受信され得る。例えば、ユーザ102はECSオーケストレータ108によって提供されるユーザインターフェース114を通してエッジ計算サービスをリクエストし得る。リクエストはエッジ計算リソース103の基準(例えば、サーバサイズ、マーケットエリア及び/又は地理的ロケーション。他の例示的な基準は、レイテンシ要件、帯域幅要件、コスト/価格、セキュリティレベルを含み得る)を含み得る。前述したように、エッジ計算システム104は、エッジ計算環境内にサーバインスタンス225を自動的に編成及び展開し、ネットワークをオンデマンドにプロビジョニングすることが可能である、APIで定義されたサーバ及びネットワークオーケストレータとして動作するよう構成されてよい。一部の例において、ネットワークプロビジョニングは、サーバインスタンス225の間のネットワーキングコンポーネントを構築することを含み得る。一部の例において、ECSオーケストレータ108は、ユーザ102がエッジ計算及びネットワーキングサービスに対して何をリクエストしているのかを判定又は解釈し得る。
【0047】
操作504において、計算リソース103は、リクエストされた顧客サーバインスタンス225へ割り当てられてよい。例えば、計算リソース103がリクエストされたサーバインスタンス225のために利用可能であることを保証するために、SCOシステム160は、計算インベントリシステム134において計算リソース103を予約するようリクエストしてよい。
【0048】
判定操作506において、計算リソース103の割り当てが成功したかどうかに関して判定が行われてよい。一部の例において、ECSオーケストレータ108は、成功ステータスが受信されるまでSCOシステム160にステータスについてポーリングしてよい。タイムアウト期間後に、成功ステータスメッセージが受信されない、又は失敗ステータスメッセージが受信された場合、操作508において、UI114を通してユーザ102にエラーがレポートされ得る。
【0049】
成功メッセージが受信された場合には、サーバ(例えば計算リソース)名は、操作510においてサーバインスタンス225へ割り振られる可能性がある。例えば、サーバ名は、ネットワーク106内のシステムによって使用されるサーバ命名システムに基づき判定されてよい。一部の例において、SCOシステム160は、サーバ名をECSオーケストレータ108に通信してよく、それはサーバインスタンス225構成に対しサーバ名を割り振ってよい。
【0050】
操作512において、リソースは、ネットワークのために収集され得る(例えば、IPブロックが予約され得る)。例えば、ECSオーケストレータ108は、サーバインスタンス225のためにIPブロックをリクエストするために、ECO API110に呼び出しを行ってよい。一部の例において、API呼び出しは、サーバインスタンス225のためのネットワークパスをプロビジョニングするためにNCOシステム150に行われ得る複数の呼び出しのうちの1つであってよい。他の例では、API呼び出しは、サーバインスタンス225に対し接続性を提供するために自動的にネットワークをプロビジョニングし得る様々な操作を実行するための、EPOシステム150に対する統合されたAPI呼び出しであってよい。NCOシステム150は、IPアドレスマネージャ140にIPブロックをリクエストするよう構成されてよく、IPアドレスマネージャ140は、利用可能なIPブロックのインベントリを用いてリクエストに応答し得る。一部の例において、NCOシステム150はインテリジェントにIPブロックを判定してよい。例えば、IPブロックは続けてプロビジョニング、デプロヴィジョニング、等をされてよい。そのため、IPブロックの様々なギャップが存在し得るので、利用可能なIPアドレスからIPアドレスの次のブロックを選択することは効率的ではない可能性がある。それに応じて、NCOシステム150は、IPアドレス空間を効率的に使用し得るIPブロックをインテリジェントに判定し、サーバインスタンス225のためにIPブロックを予約してよい。
【0051】
判定操作514において、IPアドレスブロックが予約されたかどうかに関して判定が行われてよい。一部の例において、ECSオーケストレータ108は、成功ステータスが受信されるまでSCOシステム160にステータスについてポーリングしてよい。タイムアウト期間後に、成功ステータスメッセージが受信されない、又は失敗ステータスメッセージが受信された場合、SCOシステム160は、操作516においてIPブロック予約プロセスをバックアウトするよう命令されてよく、操作508において、UI114を通してユーザ102にエラーがレポートされてよい。
【0052】
成功メッセージが受信された場合、操作518において、サーバインスタンス225のために予約された計算リソース103に接続されたネットワークリソース105が判定され得る。例えば、図2に示された例示的なエッジ計算環境200を同時に参照すると、計算リソース103に接続されているホストポート214a、cは、NCOシステム150によってネットワークインベントリシステム132からリクエストされ得る。
【0053】
判定操作520において、リクエストされたポート情報が取得されたかどうかに関して判定が行われてよい。タイムアウト期間後に、ポート情報を取得できない場合、IPブロックは、ECSオーケストレータ108によって削除されてよく、操作522においてIPアドレスマネージャ140から予約されたIPブロックを削除するようリクエストが行われてよい。SCOシステム160は、操作516においてIPブロック予約プロセスをバックアウトするよう命令されてよく、操作508において、UI114を通してユーザ102にエラーがレポートされてよい。
【0054】
成功メッセージが受信された場合、ワークフロー方法500は、図5Bへ進んでよく、ここで操作524において、VLANは、関係するポート上で予約されてよい。例えば、NCOシステム150は第1ホストリーフスイッチ208aの第1ポート214においてVLANを予約してよい。例えば、リソース予約プロセスが実行されてよく、ここでサブインターフェースは、次の利用可能なVLANを用いて生成され、ネットワーク106においてそれを予約してよい。上述したように、NCOシステム150は、サーバインスタンスフロントエンド又はネットワーキングコンポーネントを構築する前にネットワークリソース105を予約するよう構成されてよい。
【0055】
判定操作526において、VLANの予約が成功したかどうかに関して判定が行われてよい。一部の例において、ECSオーケストレータ108は、成功ステータスが受信されるまでNCOシステム150にステータスについてポーリングしてよい。タイムアウト期間後に、成功メッセージが受信されない場合、IPブロックは、ECSオーケストレータ108によって削除されてよく、操作522においてIPアドレスマネージャ140から予約されたIPブロックを削除するようリクエストが行われてよい。SCOシステム160は、操作516においてIPブロック予約プロセスをバックアウトするよう命令されてよく、操作508において、UI114を通してユーザ102にエラーがレポートされてよい。
【0056】
成功メッセージが受信された場合、操作528において、顧客サーバインスタンス225が計算リソース103上に展開されてよい。例えば、SCOシステム160は、サーバインスタンスフロントエンドを構築するために動作してよく、それは、ユーザリクエストに基づき構成スクリプトを生成することを含み得、構成スクリプトは、計算オーケストレータ136によって計算リソース103を構成するために使用され得る。一部の例において、計算リソース103は次に、再起動するよう命令されてよく、ここで、再起動の際に適用され得るサーバインスタンス225のための構成設定は、サーバインスタンス225に適用され得るオペレーティングシステム(OS)イメージを取得するための命令を提供し得る。サーバインスタンス225は更に、再起動し、定義されたネットワーク接続設定を適用する構成スクリプトを実行するよう命令され得る。
【0057】
操作530において、第1ホストリーフスイッチ208aの第1ポート214は、顧客特有の情報/値を用いて構成されてよい。更に、サーバインスタンス225を構築するために使用される構築ネットワークは、除去されてよい。例えば、構築ネットワークを除去することは、構築ネットワークの部分であるかもしれない他の計算リソース103にユーザ102がアクセス可能であることを防止することによって、向上したセキュリティを提供する可能性がある。この時点で、第1ホストリーフスイッチ208aからの第1エッジデバイス204(例えば、関連付けられたネットワーク102のためにゲートウェイ又は入口/出口を提供するプロバイダエッジルータ)への接続性はまだない。
【0058】
判定操作532において、第1ポート214の構成が成功したかどうかに関して、判定が行われてよい。一部の例において、ECSオーケストレータ108は、成功ステータスが受信されるまでNCOシステム150にステータスについてポーリングしてよい。タイムアウト期間後に、成功メッセージが受信されない場合、予約されたVLANは、操作534において非アクティブ化されてよい。例えば、NCOシステム150は、VLANをホストリーフスイッチ208aから除去するために、スイッチポート(例えば、第1ホストリーフスイッチ208aの第1ポート214)から、前に予約されたサブインターフェースを削除するよう命令され得る。更に、操作522、516及び508は、ワークフロー方法500をバックアウトするために実行されてよい。
【0059】
成功メッセージが受信された場合、ワークフロー方法500は、操作536に進んでよく、ここでパス226が構成されてよい。例えば、パス226は構築時に構成されてよく、それは向上したセキュリティ、及びネットワーク106内のサーバインスタンス225を接続するためにパス226がどのように構築されるかを制御し定義することにおいて向上した適応性を提供する。一部の例において、NCOシステム150はパス226を構成するための様々な操作を実行するよう命令され得る。1つの操作は、スパインスイッチデバイス206及びエッジデバイス204を判定するためのネットワークウォークを含んでよい。例えば、ネットワークプロトコル呼び出し(例えば、リンク層検出プロトコル(LLDP))は、近傍のネットワークデバイス105を発見するために使用され得る。別の操作は、スパインネットワークデバイス206上のアップリンクポート216b、d上にプロビジョニングされたVLANを判定することを含んでよい。別の操作は、次の利用可能なVLANを判定することを含んでよい。例えば、次の近傍のデバイス及びそのアップリンクポートが識別されてよく、ポートに割り振られるVLANが判定されてよい。別の操作は、スパインサブインターフェースを構築することを含んでよい。一部の例において、VXLAN224が構築されてよく、VXLAN224の内部のトラフィックをカプセル化するために、ホストリーフスイッチ208及びスパインスイッチデバイス206の間のVXLANドメインにVNI(一意の識別子)が割り振られてよい。別の操作は、第1ホストリーフスイッチ208及びスパインスイッチデバイス206の間の通信を(例えば、サーバインスタンス225が操作方法を知っているホストリーフスイッチ208及び計算リソース103の間のVLANに基づき)変換するためにVLAN変換をポート216a、cに組み込むことを含んでよい。例えば、次の利用可能なVLANは、スパインスイッチデバイス206及びエッジデバイス204の間の接続上で取得されてよく、変換がエッジデバイスポート222に組み込まれてよく、その結果エッジデバイス204及びサーバインスタンス225の間の通信がホストリーフスイッチ208及びサーバインスタンス225の間のVLANに基づき変換されてよい。
【0060】
判定操作538において、パス226のプロビジョニングが成功したかどうかに関して判定が行われてよい。一部の例において、ECSオーケストレータ108は、成功ステータスが受信されるまでNCOシステム150にステータスについてポーリングしてよい。タイムアウト期間後に、成功メッセージが受信されない場合、操作540において、ホストリーフスイッチ208上のポート214は、非アクティブ化されてよい。例えば、サブインターフェースが予約された状態にセットし直されてよく、他のポート非アクティブ化ステップが実行されてよい。更に、操作522、516及び508は、ワークフロー方法500をバックアウトするために実行されてよい。
【0061】
パス226のプロビジョニングが成功した場合、ワークフロー方法500は、図5Cに進んでよく、ここで操作542において、ネットワークサービスがサーバインスタンス225のために構成されてよい。例えば、ネットワークリソース105は、ネットワークリソース105に適用され得る、サーバインスタンスに特有の詳細(例えば、サーバ名、サーバIPアドレス、回路ID情報)を用いて構成されてよく、パス226はエッジデバイス104上のインターフェース122にサーバインスタンス225を接続してよい。この時点で、サーバインスタンス225はインターネット接続性を有してよい。
【0062】
判定操作544において、サービスがアクティブでありネットワーク接続性を有するかどうかに関して判定が行われてよい。一部の例において、ECSオーケストレータ108は、成功ステータスが受信されるまでNCOシステム150にステータスについてポーリングしてよい。タイムアウト期間後に、成功メッセージが受信されない場合、操作546において、パス226は非アクティブ化されてよい。例えば、NCOシステム150は、操作536において構築されたパス226を非アクティブ化するための様々な操作を実行するよう命令され得る。1つの例示的な操作は、スパインスイッチデバイス206及びエッジデバイス204を判定するためのネットワークウォークを含んでよい。例えば、ネットワークプロトコル呼び出し(例えば、リンク層検出プロトコル(LLDP))は、近傍のネットワークデバイス105を発見するために使用され得る。別の操作は、スパインスイッチデバイス206上のポート上にプロビジョニングされたVLANを判定することを含んでよい。別の操作は、次の利用可能なVLANを判定することを含んでよい。例えば、次の近傍のデバイス及びそのアップリンクポートが識別されてよく、ポートに割り振られたVLANが判定されてよい。別の操作は、スパインサブインターフェースを構築すること、スパインスイッチデバイス206及びホストリーフスイッチ208上のVXLAN224を除去すること、及び操作536においてポートに組み込まれた変換を除去することを含んでよい。更に、操作540、522、516及び508は、ワークフロー方法500をバックアウトするために実行されてよい。
【0063】
サービスの構成が成功した場合、ワークフロー方法500は、操作548に進んでよく、ここでAPI114を通してユーザ102にメッセージが提供されてよく、サーバインスタンス225が使用の準備ができていることがユーザ102に知らされる。メッセージは更に、サーバインスタンス225のIPアドレス、サーバ名、及び他の有用な情報を含んでよい。
【0064】
多層オーケストレーションにおいて、困難は並列処理及びスケールすべき同時リクエストにどのように対処するかである。一部の例において、キューイング機構は、異なるレイヤ(NaaS、MaaS、ACT、L2及びL3アクティベーション)の間に実装されてよい。ネットワークからのリソースにアクセスする場合、それらを構成する前に、どのリソースを利用すべきかが判定されてよい。同時リクエストが実行される場合、同じネットワークリソースにアクセスすることに関連する競合状態を避けるために、構成前にネットワークから取得された情報を一時的に記憶するためにキューが実装されてよい。
【0065】
本明細書で記述するシステム及び方法を実装するためのコンポーネントは、コンピューティングデバイス、通信デバイス等として機能することができる。コンポーネントはソフトウェア、ハードウェア、又はソフトウェア及びハードウェアの組み合わせから形成されてよい。一部のコンポーネントは、仮想であってよく、その場合コンポーネントの1つ又は複数のソフトウェアインスタンスがコンピューティングデバイス上で実行される。しかしながら、一部のコンポーネントは物理的なもの、例えばベアメタルサーバであってよい。ハードウェアコンポーネントは、1つ又は複数のプロセッサ、1つ又は複数の入力インターフェース、1つ又は複数の出力インターフェース、及び1つ又は複数のメモリコンポーネント、のうちの1つ又は複数を含んでよいが、ただしそれらに限定されない。本明細書で説明されたプロセッサの例は、Qualcomm(登録商標)Snapdragon(登録商標)800及び801、4G LTEインテグレーション及び64ビットコンピューティング有するQualcomm(登録商標)Snapdragon(登録商標)620及び615、64ビットアーキテクチャを有するApple(登録商標)A7プロセッサ、Apple(登録商標)M7モーションコプロセッサ、Samsung(登録商標)Exynos(登録商標)シリーズ、Intel(登録商標)Core(登録商標)ファミリのプロセッサ、Intel(登録商標)Xeon(登録商標)ファミリのプロセッサ、Intel(登録商標)Atom(登録商標)ファミリのプロセッサ、Intel Itanium(登録商標)ファミリのプロセッサ、Intel(登録商標)Core(登録商標)i5-4670K及びi7-4770K 22nm Haswell、Intel(登録商標)Core(登録商標)i5-3570K 22nm Ivy Bridge、AMD(登録商標)FX(登録商標)ファミリのプロセッサ、AMD(登録商標)FX-4300、FX-6300、及びFX-8350 32nm Vishera、AMD(登録商標)Kaveriプロセッサ、Texas Instruments(登録商標)Jacinto C6000(登録商標)自動車インフォテイメントプロセッサ、Texas Instruments(登録商標)OMAP(登録商標)自動車グレードモバイルプロセッサ、ARM(登録商標)Cortex(登録商標)-Mプロセッサ、ARM(登録商標). Cortex-A及びARM926EJ-S(登録商標)プロセッサ、他の業界同等のプロセッサのうちの少なくとも1つを含んでよいが、ただしそれらに限定されず、任意の公知の又は将来開発される規格、命令セット、ライブラリ、及び/又はアーキテクチャを使用して計算機能を実行し得る。プロセッサは、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、他の中央処理装置、システムオンチップ(SOC)、又は他の型のプロセッサ、のうちの1つ又は複数も含み得るが、ただしそれらに限定されない。
【0066】
メモリコンポーネントは、ディスクドライブ、光学記憶装置、ソリッドステート記憶装置、例えばランダムアクセスメモリ(RAM)、及び/又は読み取り専用メモリ(ROM)であってよく、それらはプログラマブル、フラッシュ方式で書き換え可能及び/又はそれらに類する、であり得る。しかしながら、少なくとも一部の構成においては、メモリコンポーネントは、メモリ内に記憶されたデータへの高速アクセスを提供するための、低減レイテンシ高速スイッチングが可能な三値連想メモリ/低減レイテンシダイナミックランダムアクセスメモリ(TCAM/RLDRAM)である。更に、又は代替的に、各コンポーネントは、各々が専用メモリを有する2つ又はそれより多くのプロセッサを有してよい。
【0067】
本開示の態様は、全体がハードウェアである一実施形態、全体がソフトウェア(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコード等を含む)である一実施形態、又は全て本明細書で「回路」「モジュール」又は「システム」と総称され得るソフトウェア及びハードウェア態様を組み合わせた一実施形態の形態を取り得る。1つ又は複数のコンピュータ可読媒体の任意の組み合わせが利用され得る。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体又はコンピュータ可読記憶媒体であってよい。
【0068】
コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、限定されないが、電子的、磁気的、光学的、電磁的、赤外線、又は半導体システム、装置、又はデバイス、又は上記の任意の好適な組み合わせであってよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例(網羅的でないリスト)は、下記:1つ又は複数のワイヤを有する電気的接続、ポータブルコンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、光学記憶装置、磁気記憶装置、又は上記の任意の好適な組み合わせを含む。本明細書の文脈において、コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行システム、装置、又はデバイスによって使用されるための又はそれに関連したプログラムを含む又は記憶することができる任意の有形媒体であり得る。
【0069】
コンピュータ可読信号媒体は、その中に、例えば、ベースバンド又は搬送波の一部の中に具現化されたコンピュータ可読プログラムコードを持つ、伝播されたデータ信号を含んでよい。このような伝播された信号は、限定されないが、電磁、光学、又はこれらの任意の好適な組み合わせを含む様々な形態のうち任意のものを取り得る。コンピュータ可読信号媒体は、コンピュータ可読記憶媒体でなく、かつ命令実行システム、装置、又はデバイスによって使用されるための又はそれに関連したプログラムを通信、伝播、又は移送することができる任意のコンピュータ可読媒体であり得る。コンピュータ可読媒体上に具現化されたプログラムコードは、限定されないが、無線、有線、光ファイバケーブル、RF等を含む任意の適切な媒体、又は上記の任意の好適な組み合わせを使用して伝送され得る。
【0070】
本出願において提供された1つ又は複数の態様の説明及び図示は、決して特許請求される開示の範囲を制限又は限定することは意図していない。本出願において提供された態様、例、及び詳細は、所有を伝え、他者が特許請求される開示の最良のモードを生産及び使用することを可能にするのに十分であるとみなされる。特許請求される開示は、本出願で提供されるいかなる態様、例、又は詳細にも制限されているとみなされるべきではない。組み合わせて又は別個に示されている及び説明されているかどうかに関わらず、(構造的及び方法論的の両方の)様々な特徴は、特徴の特定のセットを持つ一実施形態を生成するために、選択的に再編成される、含まれる、又は取り除かれることを意図している。本出願の説明及び図示を提供されたが、当業者は、特許請求される開示のより広い範囲から逸脱することのない、本出願において具現化された全体的発明概念のより広い態様の趣旨内に入る変形、修正、及び別の態様を想定することができる。
[他の可能な項目]
[項目1]
エッジ計算ネットワーク内のユーザサーバインスタンスのためのリクエストを受信する段階;
前記リクエストを計算プロビジョニングタスク及びネットワーキングプロビジョニングタスクへと変換する段階;及び
ネットワークリソースと通信状態にあるネットワークコンフィギュレータに前記ネットワーキングプロビジョニングタスクを実行させる段階
を備え、ここで、前記ネットワークプロビジョニングタスクは、
計算リソースへ接続された第1ネットワークリソースの第1ポート上の前記ユーザサーバインスタンスのためにVLANを予約すること;
前記計算リソース及び前記第1ネットワークリソースの間のVLAN通信を変換するために前記第1ネットワークリソースの前記第1ポートを構成すること;
前記第1ネットワークリソース及び前記エッジ計算ネットワーク内の出口ネットワークリソースの間のパスを自動的に発見すること;及び
前記パスが発見された際に前記第1ネットワークリソース及び前記出口ネットワークリソースの間の前記パスを構築すること
を有する、エッジ計算のための自動化されたネットワーク構成を提供する方法。
[項目2]
前記パスを構築する前に、
前記ユーザサーバインスタンスが構築されたというインジケーションを受信する段階;及び
前記ユーザサーバインスタンスをセキュアに構築するために提供された構築ネットワークを除去する段階を備える、
項目1に記載の方法。
[項目3]前記パスを構築することは、
前記第1ネットワークリソースの第2ポート上の次の利用可能なVLANを判定すること;
前記接続された第1ネットワークリソースから上流の第2ネットワークリソースを発見すること;
前記第1ネットワークリソース及び前記第2ネットワークリソースの間のVLAN通信を変換するために、前記第2ネットワークリソースの第1ポートを構成すること;
前記第2ネットワークリソースの第2ポート上の次の利用可能なVLANを判定すること;
前記第2ネットワークリソースから上流の第3ネットワークリソースを発見すること、ここで前記第3ネットワークリソースは前記出口ネットワークリソースである;
前記第2ネットワークリソース及び前記出口ネットワークリソースの間のVLAN通信を変換するために前記出口ネットワークリソースの第1ポートを構成すること;及び
前記出口ネットワークリソース上のスパインサブインターフェースを構築すること
を含む、項目1に記載の方法。
[項目4]
前記第1ネットワークリソースがホストリーフスイッチであり;
前記第2ネットワークリソースがスパインスイッチデバイスであり;及び
前記パスを構築することが更に、
前記計算リソースに接続された第2ホストリーフスイッチの第1ポート上の前記ユーザサーバインスタンスのために第2VLANを予約すること;
前記計算リソース及び前記第1ネットワークリソースの間のVLAN通信を変換するために前記第2ホストリーフスイッチの前記第1ポートを構成すること;
前記第2ホストリーフスイッチの第2ポート上の次の利用可能なVLANを判定すること;
前記第2ホストリーフスイッチから上流の第2スパインスイッチデバイスを発見すること;
前記第2ホストリーフスイッチ及び前記第2スパインスイッチデバイスの間のVLAN通信を変換するために前記第2スパインスイッチデバイスの第1ポートを構成すること;
前記第2スパインスイッチデバイスから上流の第2出口ネットワークリソースを発見すること;
前記第2スパインスイッチデバイス及び前記第2出口ネットワークリソースの間のVLAN通信を変換するために前記第2出口ネットワークリソースの第1ポートを構成すること;
前記第2出口ネットワークリソース上のスパインサブインターフェースを構築すること;
前記第1及び第2ホストリーフデバイスの前記第2ポート上のVXLANを判定すること;及び
前記第1及び第2ホストリーフデバイス及び前記第1及び第2スパインスイッチデバイスの間のVXLAN通信を変換するために前記第1及び第2スパインスイッチデバイスの前記第1ポートを構成すること
を含むVXLANを構築することを含む、項目3に記載の方法。
[項目5]
前記VLANを予約すること、前記第1ネットワークリソースの前記第1ポートを構成すること、前記第1ネットワークリソース及び前記エッジ計算ネットワークにおける前記出口ネットワークリソースの間の前記パスを発見すること、又は前記パスを構築することにおける失敗のインジケーションを受信したことに応答して、どこで前記失敗が生じたかに基づきバックアウトワークフローに従って前記予約、構成、発見、又は構築をバックアウトする段階
を更に備える、項目3に記載の方法。
[項目6]
前記VLANを予約する前に、
利用可能なIPアドレスブロックの前記インベントリを受信する段階;及び
利用可能なIPアドレスブロックの前記インベントリの利用状況に基づき、前記ユーザサーバインスタンスのための前記IPアドレスブロックを判定する段階を備える、
項目1に記載の方法。
[項目7]
前記ネットワークコンフィギュレータに前記ネットワークプロビジョニングタスクを実行させる段階は、エッジ計算システムオーケストレータ及び前記ネットワークコンフィギュレータの間の通信を開くためにネットワーク構成オーケストレータのアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を呼び出す段階を有し、前記方法は更に、エッジ計算システムオーケストレータ及び計算リソースと通信状態にある計算オーケストレータの間の通信を開き前記計算プロビジョニングタスクを実行するために、サーバ構成オーケストレータのアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を呼び出す段階を備える、 項目1に記載の方法。
[項目8]
前記ユーザサーバインスタンスのために前記VLANを予約する前に、
計算インベントリシステム内の前記計算リソースを予約する段階;及び
前記ユーザサーバインスタンスに計算リソース名を割り振る段階を備える、
項目7に記載の方法。
[項目9]
前記第1ポートを構成する前に、前記計算リソース上に前記ユーザサーバインスタンスを展開する段階を備える、項目8に記載の方法。
[項目10]
エッジ計算のための自動化されたネットワーク構成を提供するシステムであって、前記システムは、
少なくとも1つのプロセッサ;
前記少なくとも1つのプロセッサに動作可能に接続され、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行された場合、前記システムに、
エッジ計算ネットワーク内のユーザサーバインスタンスのためのリクエストを受信すること;
前記リクエストを計算プロビジョニングタスク及びネットワーキングプロビジョニングタスクへと変換すること;及び
ネットワークリソースと通信状態にあるネットワークコンフィギュレータに前記ネットワークプロビジョニングタスクを実行させること
を行わせる命令を記憶するメモリ
を備え、前記ネットワークプロビジョニングタスクは、
計算リソースへ接続された第1ネットワークリソースの第1ポート上の前記ユーザサーバインスタンスのためにVLANを予約すること;
前記計算リソース及び前記第1ネットワークリソースの間のVLAN通信を変換するために前記第1ネットワークリソースの前記第1ポートを構成すること;
前記第1ネットワークリソース及び前記エッジ計算ネットワーク内の出口ネットワークリソースの間のパスを自動的に発見すること;及び
前記パスが発見された際に前記第1ネットワークリソース及び前記出口ネットワークリソースの間の前記パスを構築すること
を含む、システム。
[項目11]
前記パスを構築する前に、前記システムは、
前記ユーザサーバインスタンスが構築されたというインジケーションを受信し;及び
前記ユーザサーバインスタンスをセキュアに構築するために提供された構築ネットワークを除去する
ように動作可能である、項目10に記載のシステム。
[項目12]
前記パスを構築する際に、前記システムは、
前記第1ネットワークリソースの第2ポート上の次の利用可能なVLANを判定し;
前記接続された第1ネットワークリソースから上流の第2ネットワークリソースを発見し;
前記第1ネットワークリソース及び前記第2ネットワークリソースの間のVLAN通信を変換するために、前記第2ネットワークリソースの第1ポートを構成し;
前記第2ネットワークリソースの第2ポート上の次の利用可能なVLANを判定し;
前記第2ネットワークリソースから上流の第3ネットワークリソースを発見し、ここで前記第3ネットワークリソースは前記出口ネットワークリソースである;
前記第2ネットワークリソース及び前記出口ネットワークリソースの間のVLAN通信を変換するために前記出口ネットワークリソースの第1ポートを構成し;及び
前記出口ネットワークリソース上のスパインサブインターフェースを構築する
ように動作可能である、項目10に記載のシステム。
[項目13]
前記第1ネットワークリソースがホストリーフスイッチであり;
前記第2ネットワークリソースがスパインスイッチデバイスであり;及び
前記パスを構築することが更にVXLANを構築することを含む、
項目12に記載のシステム。
[項目14]
前記VLANを予約すること、前記第1ネットワークリソースの前記第1ポートを構成すること、前記第1ネットワークリソース及び前記エッジ計算ネットワークにおける前記出口ネットワークリソースの間の前記パスを発見すること、又は前記パスを構築することにおける失敗のインジケーションを受信したことに応答して、前記システムは、どこで前記失敗が生じたかに基づきバックアウトワークフローに従って前記予約、構成、発見、又は構築をバックアウトするように更に動作可能である、項目13に記載のシステム。
[項目15]
前記VLANを予約する前に、前記システムは、
利用可能なIPアドレスブロックの前記インベントリを受信し;及び
利用可能なIPアドレスブロックの前記インベントリの利用状況に基づき、前記ユーザサーバインスタンスのための前記IPアドレスブロックを判定する、
ように更に動作可能である、項目10に記載のシステム。
[項目16]
前記ネットワークコンフィギュレータに前記ネットワークプロビジョニングタスクを実行させることが、エッジ計算システムオーケストレータ及び前記ネットワークコンフィギュレータの間の通信を開くためにネットワーク構成オーケストレータのアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を呼び出すことを有し、前記システムが、エッジ計算システムオーケストレータ及び計算リソースと通信状態にある計算オーケストレータの間の通信を開き前記計算プロビジョニングタスクを実行するために、サーバ構成オーケストレータのアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を呼び出すように更に動作可能である、項目10に記載のシステム。
[項目17]
前記ユーザサーバインスタンスのために前記VLANを予約する前に、前記システムは、
計算インベントリシステム内の前記計算リソースを予約し;及び
前記ユーザサーバインスタンスに計算リソース名を割り振る
ように更に動作可能である、項目16に記載のシステム。
[項目18]
前記第1ポートを構成する前に、前記システムは、前記計算リソース上に前記ユーザサーバインスタンスを展開するように更に動作可能である、項目17に記載のシステム。
[項目19]
オンデマンドエッジ計算を提供するためのシステムであって、前記システムは、
エッジ計算ネットワーク内のユーザサーバインスタンスのためのユーザリクエストを受信し;及び
エッジ計算システムオーケストレータ及びネットワークリソースと通信状態にあるネットワークコンフィギュレータの間の通信を開くためにネットワーク構成オーケストレータのアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を呼び出して、
前記ユーザサーバインスタンスのためのネットワーク構成のためのネットワークリソースを収集し;
予約された計算リソースに接続されたネットワークリソースを識別し;
前記ユーザサーバインスタンスのための前記ネットワークリソース上のVLANを予約し;
前記ネットワークリソースを、前記ユーザサーバインスタンスを指すよう構成し;
パスを構成し;
ネットワークサービスを構成し;
ネットワーク接続性を検証し;及び
前記ユーザサーバインスタンスへのネットワーク接続性の検証が行われると、前記ユーザサーバインスタンスのIPアドレスを含む成功メッセージを提供する
ように動作可能である、システム。
[項目20]
前記システムは、
前記エッジ計算システムオーケストレータ及び計算オーケストレータの間の通信を開くためにサーバ構成オーケストレータのアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を呼び出して、
計算インベントリシステム内の前記計算リソースを予約し;
前記ユーザサーバインスタンスに計算リソース名を割り振り;及び
前記計算リソース上に前記ユーザサーバインスタンスを展開する
ように更に動作可能である、項目19に記載のシステム。
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図5C
【国際調査報告】