(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-17
(54)【発明の名称】エッジコンピュート環境構成ツール
(51)【国際特許分類】
H04L 41/08 20220101AFI20240110BHJP
【FI】
H04L41/08
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023539867
(86)(22)【出願日】2021-12-29
(85)【翻訳文提出日】2023-08-18
(86)【国際出願番号】 US2021065485
(87)【国際公開番号】W WO2022147102
(87)【国際公開日】2022-07-07
(32)【優先日】2020-12-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】508140877
【氏名又は名称】レベル スリー コミュニケーションズ,エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ドレヤー、ブライアン
(72)【発明者】
【氏名】マクブライド、ケビン
(57)【要約】
ネットワークのエッジコンピュート環境を構成するツールが提供される。エッジコンピュートネットワーク構成ツールは、エッジコンピュート環境のコンポーネントのうちの1つ又は複数を構成することを含む、ネットワークのエッジサイトにおいてエッジコンピュート環境をインスタンス化するための構成プロセスを生成してもよい。構成プロセスは、エッジコンピュート環境のデバイスと通信してデバイスの動作プロセスを構成する、通信ポートをプロビジョニングする、デバイスとの1つ又は複数のネットワークアドレスを確立する、等を行う自動的に実行される構成命令を生成することを含んでもよい。いくつかの例において、エッジコンピュート構成ツールは、エッジコンピュート環境のデバイスと通信し、その構成を制御するように、1つ又は複数のマイクロサービスを実行してもよい。加えて、いくつかの例において、コンテンツデリバリネットワークは、構成されているデバイスへ構成データを配信するために使用されてもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信ネットワークを管理するための方法であって、前記方法は、
複数のデータベースから、前記通信ネットワークのエッジサイトに関連付けられたサイト情報を取得する段階、ここで、前記複数のデータベースの各々は異なるバックボーン通信ネットワークに関連付けられている;
構成コンピューティングシステムによって、前記通信ネットワークの前記エッジサイトに関連付けられた前記サイト情報に基づいて、前記エッジサイトから利用可能なコンピュートサービスをインスタンス化するための構成プロセスを生成する段階、前記構成プロセスは、前記エッジサイトの少なくとも1つのネットワークエッジデバイスの動作ステータスを、前記エッジサイトと通信している要求側デバイスへ前記コンピュートサービスを提供するように構成するための命令のセットを有する;及び
前記少なくとも1つのネットワークエッジデバイスが構成されることを生じさせるために、前記構成データに対して前記命令のセットを実行する段階
を備え、ここで、前記命令のセットを実行する段階は、
少なくとも1つのマイクロサービスが、前記構成コンピューティングシステムとは別個のマイクロサービスシステム上で実行されることを生じさせる段階
を有する、方法。
【請求項2】
コンピューティングデバイス上に表示されているユーザインターフェースを介して、前記サイト情報を受信する段階をさらに備え、前記サイト情報は、エッジサイト識別子、エッジデバイス識別子、及び前記ネットワークデバイスの識別子を有する、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記構成コンピューティングシステムによって、前記少なくとも1つのネットワークエッジデバイスへ前記構成データを配信するためにコンテンツデリバリネットワークを使用するべきかどうかを特定する段階;
前記構成データを配信するために前記コンテンツデリバリネットワークを使用しないと特定した場合に、前記構成コンピューティングシステムによって、前記構成データを取得し、前記少なくとも1つのネットワークエッジデバイスへ前記構成データを配信する段階;及び
前記構成データを配信するために前記コンテンツデリバリネットワークを使用すると特定した場合に、前記コンテンツデリバリネットワークによって前記少なくとも1つのネットワークエッジデバイスへ前記構成データが配信されることを生じさせる段階
をさらに備える、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記構成データを配信するために前記コンテンツデリバリネットワークを使用するべきかどうかを特定する段階は、前記コンテンツデリバリネットワーク及び前記少なくとも1つのネットワークエッジデバイスの間の第1レイテンシ/コスト及び前記構成コンピューティングシステム及び前記少なくとも1つのネットワークエッジデバイスの間の第2レイテンシ/コストを特定する段階を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記マイクロサービスは、前記命令のセットを変換し、前記少なくとも1つのネットワークエッジデバイスへ前記変換された命令のセットを通信するように動作可能である、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記少なくとも1つのネットワークエッジデバイスは、前記要求側デバイスへ前記コンピュートサービスの前記一部を提供するように構成されているアプリケーションを記憶するベアメタルサーバである、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記構成プロセスを生成する段階は、
前記命令のセットの一部を含む構成テンプレートを取得する段階;及び
前記サイト情報を用いて前記構成テンプレートを変更する段階
を有する、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
少なくとも1つのプロセッサによって実行された場合に、前記少なくとも1つのプロセッサに、通信ネットワークを管理するための方法を遂行させるコンピュータプログラムであって、前記方法は、
複数のデータベースから、前記通信ネットワークのエッジサイトに関連付けられたサイト情報を取得する手順、ここで、前記複数のデータベースの各々は異なるバックボーン通信ネットワークに関連付けられている;
構成コンピューティングシステムによって、ネットワークのエッジサイトに関連付けられたサイト情報に基づいて、前記エッジサイトから利用可能なコンピュートサービスをインスタンス化するための構成プロセスを生成する手順、前記構成プロセスは、要求側デバイスへ前記コンピュートサービスの一部を提供するように、構成データを使用して、ネットワークデバイスの動作ステータスを構成するための命令のセットを有する;及び
前記ネットワークデバイスが構成されることを生じさせるために、前記構成データに対して前記命令のセットを実行する手順
を備え、ここで、前記命令のセットを実行する手順は、
少なくとも1つのマイクロサービスが、前記構成コンピューティングシステムとは別個のマイクロサービスシステム上で実行されることを生じさせる手順
を有する、コンピュータプログラム。
【請求項9】
前記方法は、コンピューティングデバイス上に表示されているユーザインターフェースを介して、前記サイト情報を受信する手順をさらに備え、前記サイト情報は、エッジサイト識別子、エッジデバイス識別子、及び前記ネットワークデバイスの識別子を有する、請求項8に記載のコンピュータプログラム。
【請求項10】
前記方法は、
前記構成コンピューティングシステムによって、前記少なくとも1つのネットワークエッジデバイスへ前記構成データを配信するためにコンテンツデリバリネットワークを使用するべきかどうかを特定する手順;
前記構成データを配信するために前記コンテンツデリバリネットワークを使用しないと特定した場合に、前記構成コンピューティングシステムによって、前記構成データを取得し、前記少なくとも1つのネットワークエッジデバイスへ前記構成データを配信する手順;及び
前記構成データを配信するために前記コンテンツデリバリネットワークを使用すると特定した場合に、前記コンテンツデリバリネットワークによって前記少なくとも1つのネットワークエッジデバイスへ前記構成データが配信されることを生じさせる手順
をさらに備える、請求項8又は9に記載のコンピュータプログラム。
【請求項11】
前記構成データを配信するために前記コンテンツデリバリネットワークを使用するべきかどうかを特定する手順は、前記コンテンツデリバリネットワーク及び前記少なくとも1つのネットワークエッジデバイスの間の第1レイテンシ/コスト及び前記構成コンピューティングシステム及び前記少なくとも1つのネットワークエッジデバイスの間の第2レイテンシ/コストを特定する手順を有する、請求項8から10のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項12】
前記マイクロサービスは、前記命令のセットを変換し、前記少なくとも1つのネットワークエッジデバイスへ前記変換された命令のセットを通信するように動作可能である、請求項8から11のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項13】
前記少なくとも1つのネットワークエッジデバイスは、前記要求側デバイスへ前記コンピュートサービスの前記一部を提供するように構成されているアプリケーションを記憶するベアメタルサーバである、請求項8から12のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項14】
前記構成プロセスを生成する手順は、
前記命令のセットの一部を含む構成テンプレートを取得する手順;及び
前記サイト情報を用いて前記構成テンプレートを変更する手順
を有する、請求項8から13のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項15】
通信ネットワークを管理するためのシステムであって、前記システムは、
少なくとも1つのプロセッサ;
前記少なくとも1つのプロセッサに動作可能に接続され、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行された場合に、前記システムに方法を遂行させる命令を記憶するメモリ
を備え、前記方法は、
複数のデータベースから、前記通信ネットワークのエッジサイトに関連付けられたサイト情報を取得する段階、ここで、前記複数のデータベースの各々は異なるバックボーン通信ネットワークに関連付けられている;
構成コンピューティングシステムによって、ネットワークのエッジサイトに関連付けられたサイト情報に基づいて、前記エッジサイトから利用可能なコンピュートサービスをインスタンス化するための構成プロセスを生成する段階、前記構成プロセスは、要求側デバイスへ前記コンピュートサービスの一部を提供するように、構成データを使用して、ネットワークデバイスの動作ステータスを構成するための命令のセットを有する段階;及び
前記ネットワークデバイスが構成されることを生じさせるために、前記構成データに対して前記命令のセットを実行する段階
を有し、ここで、前記命令のセットを実行する段階は、
少なくとも1つのマイクロサービスが、前記構成コンピューティングシステムとは別個のマイクロサービスシステム上で実行されることを生じさせる段階
を含む、システム。
【請求項16】
前記方法は、コンピューティングデバイス上に表示されているユーザインターフェースを介して、前記サイト情報を受信する段階をさらに有し、前記サイト情報はエッジサイト識別子、エッジデバイス識別子、及び前記ネットワークデバイスの識別子を有する、
請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記方法は、
前記構成コンピューティングシステムによって、前記少なくとも1つのネットワークエッジデバイスへ前記構成データを配信するためにコンテンツデリバリネットワークを使用するべきかどうかを特定する段階;
前記構成データを配信するために前記コンテンツデリバリネットワークを使用しないと特定した場合に、前記構成コンピューティングシステムによって、前記構成データを取得し、前記少なくとも1つのネットワークエッジデバイスへ前記構成データを配信する段階;及び
前記構成データを配信するために前記コンテンツデリバリネットワークを使用すると特定した場合に、前記コンテンツデリバリネットワークによって前記少なくとも1つのネットワークエッジデバイスへ前記構成データが配信されることを生じさせる段階
をさらに有する、請求項15又は16に記載のシステム。
【請求項18】
前記構成データを配信するために前記コンテンツデリバリネットワークを使用するべきかどうかを特定する段階は、前記コンテンツデリバリネットワーク及び前記少なくとも1つのネットワークエッジデバイスの間の第1レイテンシ/コスト及び前記構成コンピューティングシステム及び前記少なくとも1つのネットワークエッジデバイスの間の第2レイテンシ/コストを特定する段階を含む、請求項15から17のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項19】
前記マイクロサービスは、前記命令のセットを変換し、前記少なくとも1つのネットワークエッジデバイスへ前記変換された命令のセットを通信するように動作可能である、請求項15から18のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項20】
前記少なくとも1つのネットワークエッジデバイスは、前記要求側デバイスへ前記コンピュートサービスの前記一部を提供するように構成されているアプリケーションを記憶するベアメタルサーバである、請求項15から19のいずれか一項に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願への相互参照]
本出願は、2020年12月30日に提出された、「Edge Computer Environment Configuration Tool」という名称の米国仮出願第63/132,100号の利益を主張し、その全体が本明細書において参照によって組み込まれる。本出願は、米国特許出願第17/388,610号にも関連し、それはあらゆる目的のために参照によって本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明の実施形態は、概して遠隔通信ネットワークを実装するためのシステム及び方法に関し、より具体的には遠隔通信ネットワークのエッジサイトにおいてエッジコンピュート環境を自動的に構成するためのシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
遠隔通信ネットワークは、ネットワークに接続された顧客又はデバイスに多くのサービスを提供することができ、これには、ネットワークデバイス間の通信の送信、ネットワークサービス、リモートコンピューティング環境、クラウドサービス(例えば、ストレージサービス、ネットワーキングサービス、コンピュートサービス、等)、等が含まれる。そのような遠隔通信ネットワークは概して、ネットワークから利用可能なサービスへのアクセスを提供するために、互いに及び/又は顧客デバイスと通信するように構成された相互接続されたデバイス及び/又はコンポーネントを含む。通常は、デバイスの構成及びネットワークの相互接続には、ネットワークエンジニアがリモート又はローカルでネットワークコンポーネントにアクセスし、設定、ポート、オペレーティングシステム等を手動で構成して、ネットワークが顧客にサービスを提供できるようにすることが必要になる。いくつかの例において、ネットワークデバイスの構成には、複数のネットワーク管理者、及びデバイスを手動で構成する他のグループが含まれる。例えば、いくつかのネットワークサービスの構成では、第1ネットワーク管理者がサービスに関連付けられた1つ又は複数のコンポーネントをネットワークにインストールした後に、コンポーネントに個別にログインし、ワークステーション又は他のコンピューティングデバイスを介して1つ又は複数の入力を提供し、サービス構成プロセス全体における単一の段階としてサービス計画に従ってコンポーネントを構成することが必要になることがある。次に、第1ネットワーク管理者が構成プロセスの段階の完了を別のグループ又は管理者に通知してもよく、そうすることで、第2ネットワーク管理者がプロセスの次の段階を実行できる、等となる。そのようなプロセスは、時間を消費する場合があり、複数のネットワークグループからの段階又は行動を必要とし、ネットワークサービスが顧客にとって利用可能になる前に識別及び修正されなければならない遅延又はエラーの複数の潜在的なポイントを含む。
【0004】
とりわけ、これらの考察を考慮に入れて、本開示の態様が想到された。
【発明の概要】
【0005】
本開示の1つの態様は、通信ネットワークを管理するための方法に関する。前記方法は、複数のデータベースから、前記通信ネットワークのエッジサイトに関連付けられたサイト情報を取得する段階、ここで、前記複数のデータベースの各々は異なるバックボーン通信ネットワークに関連付けられている、及び構成コンピューティングシステムによって、前記通信ネットワークの前記エッジサイトに関連付けられた前記サイト情報に基づいて、前記エッジサイトから利用可能なコンピュートサービスをインスタンス化するための構成プロセスを生成する段階の動作を含んでもよく、前記構成プロセスは、前記エッジサイトの少なくとも1つのネットワークエッジデバイスの動作ステータスを、前記エッジサイトと通信している要求側デバイスへ前記コンピュートサービスを提供するように構成するための命令のセットを有する。前記方法は、前記少なくとも1つのネットワークエッジデバイスが構成されることを生じさせるために、前記構成データに対して前記命令のセットを実行する段階の動作も含んでもよく、ここで、前記命令のセットを実行する段階は、少なくとも1つのマイクロサービスが、前記構成コンピューティングシステムとは別個のマイクロサービスシステム上で実行されることを生じさせる段階を有する。
【0006】
本開示のさらに別の態様は、少なくとも1つのプロセッサによって実行された場合に、前記少なくとも1つのプロセッサに、複数のデータベースから、前記通信ネットワークのエッジサイトに関連付けられたサイト情報を取得する手順、ここで、前記複数のデータベースの各々は異なるバックボーン通信ネットワークに関連付けられている、及び構成コンピューティングシステムによって、前記通信ネットワークの前記エッジサイトに関連付けられた前記サイト情報に基づいて、前記エッジサイトから利用可能なコンピュートサービスをインスタンス化するための構成プロセスを生成する手順を備える方法を遂行させる命令を記憶する非一時的コンピュータ記憶媒体に関し、前記構成プロセスは、前記エッジサイトの少なくとも1つのネットワークエッジデバイスの動作ステータスを、前記エッジサイトと通信している要求側デバイスへ前記コンピュートサービスを提供するように構成するための命令のセットを有する。前記方法は、前記構成データに対して前記命令のセットを実行して、前記少なくとも1つのネットワークエッジデバイスが構成されることを生じさせる段階の動作も含んでもよく、ここで、前記命令のセットを実行する段階は、少なくとも1つのマイクロサービスが、前記構成コンピューティングシステムとは別個のマイクロサービスシステム上で実行されることを生じさせる段階を有する。
【0007】
本開示の別の態様は、少なくとも1つのプロセッサ、及び実行された場合に、前記少なくとも1つのプロセッサに1つ又は複数の動作を実行させる命令を記憶するメモリを備えるシステムに関する。そのような動作は、複数のデータベースから、前記通信ネットワークのエッジサイトに関連付けられたサイト情報を取得する段階、ここで、前記複数のデータベースの各々は異なるバックボーン通信ネットワークに関連付けられている、及び構成コンピューティングシステムによって、前記通信ネットワークの前記エッジサイトに関連付けられた前記サイト情報に基づいて、前記エッジサイトから利用可能なコンピュートサービスをインスタンス化するための構成プロセスを生成する段階を含んでもよく、前記構成プロセスは、前記エッジサイトの少なくとも1つのネットワークエッジデバイスの動作ステータスを、前記エッジサイトと通信している要求側デバイスへ前記コンピュートサービスを提供するように構成するための命令のセットを有する。前記動作は、前記少なくとも1つのネットワークエッジデバイスが構成されることを生じさせるために、前記構成データに対して前記命令のセットを実行する段階の動作も含んでもよく、ここで、前記命令のセットを実行する段階は、少なくとも1つのマイクロサービスが、前記構成コンピューティングシステムとは別個のマイクロサービスシステム上で実行されることを生じさせる段階を有する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1A】1つの実施形態による、ネットワークのエッジにおけるエッジコンピュート環境を構成するためのシステムを示す概略図である。
【0009】
【
図1B】1つの実施形態による、ネットワークのエッジにおけるエッジコンピュート環境を構成するためのシステムを示す概略図である。
【0010】
【
図2】1つの実施形態による、ネットワークのエッジコンピュート環境を示す概略図である。
【0011】
【
図3A】1つの実施形態による、ネットワークのエッジにおけるエッジコンピュート環境を構成するための方法を示すフローチャートである。
【0012】
【
図3B】1つの実施形態による、ネットワークのエッジにおけるエッジコンピュート環境を構成するための方法において、エッジコンピュートネットワークのスイッチを構成するための構成プロセス及びファイルを生成するための方法を示すフローチャートである。
【0013】
【
図4】1つの実施形態による、エッジコンピュート環境構成のためのシーディングデータ及び情報を提供するための例示的なユーザインターフェースである。
【0014】
【
図5】1つの実施形態による、エッジコンピュート環境構成のための新しいサイトシーディングデータ及び情報を提供するための例示的なユーザインターフェースである。
【0015】
【
図6】1つの実施形態による、エッジコンピュート環境構成のための新しいルータグループのシーディングデータ及び情報を提供するための例示的なユーザインターフェースである。
【0016】
【
図7】1つの実施形態による、エッジコンピュート環境構成のための新しいデバイスのシーディングデータ及び情報を提供するための例示的なユーザインターフェースである。
【0017】
【
図8】1つの実施形態による、エッジコンピュート環境構成のためのサイトデータ及び構成の進捗を表示する例示的なユーザインターフェースである。
【0018】
【
図9】1つの実施形態による、エッジコンピュート環境構成のためのエッジデバイスデータ及び構成の進捗を表示する例示的なユーザインターフェースである。
【0019】
【
図10】1つの実施形態による、エッジコンピュート環境構成の複数のデバイスのためのデータ及び構成の進捗を表示する例示的なユーザインターフェースである。
【0020】
【
図11】1つの実施形態による、エッジコンピュート環境構成のサービスインストールためのデータ及び構成の進捗を表示する例示的なユーザインターフェースである。
【0021】
【
図12】1つの実施形態による、エッジコンピュート環境構成に関連付けられた複数のインターフェースのためのデータ及び構成の進捗を表示する例示的なユーザインターフェースである。
【0022】
【
図13】1つの実施形態による、エッジコンピュート環境のためのデバイス構成を更新するためのデータ及び情報を提供するための例示的なユーザインターフェースである。
【0023】
【
図14】1つの実施形態による、エッジコンピュート環境構成のデバイスにポート構成データ及び情報を提供するための例示的なユーザインターフェースである。
【0024】
【
図15】1つの実施形態による、エッジコンピュート環境の1つのデバイスからエッジコンピュート環境の別のデバイスに既存のポート構成をインポートするための例示的なユーザインターフェースである。
【0025】
【
図16】本開示の実施形態を実装する際に使用され得るコンピューティングシステムの例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本開示の態様は、通信ネットワーク又は他のコンピューティング環境等のネットワークのエッジコンピュート環境を構成するためのツールを含む。1つの例において、エッジコンピュートネットワーク構成ツールは、ネットワークのエッジサイトにおいてエッジコンピュート環境をインスタンス化するための構成プロセスを生成してもよい。このプロセスは、エッジコンピュート環境のコンポーネントのうちの1つ又は複数を構成することを含んでもよい。構成プロセスは、ユーザインターフェースを介して、及び/又はネットワークに関連付けられた1つ又は複数のデータベースからエッジコンピュートネットワーク構成ツールへと提供された、シーディングデータ及び/又は情報に基づいている可能性がある。構成プロセスは、エッジコンピュート環境のデバイスと通信する及びデバイスの動作プロセスを構成する、通信ポート及びデバイス間のインターフェースをプロビジョニングする、デバイスとの1つ又は複数のネットワークアドレスを確立する、等を行う、自動的に実行される構成命令又は段階を、生成又は別様に提供することを含んでもよい。概して、デバイス又はより広範なネットワークで遂行される任意の動作を構成プロセスに含めて、ネットワークのエッジサイトでエッジコンピュートサービスをインスタンス化してもよい。いくつかの例において、エッジコンピュートネットワーク構成ツールは、エッジコンピュート環境のデバイスと通信し、その構成を制御するように、1つ又は複数のマイクロサービスにアクセスし、これを管理してもよい。構成プロセスを通して、コンピュートサービスを、ネットワークエッジサイトを介してネットワークの顧客に提供してもよい。ネットワークのエッジに配置されたデバイス又は環境からコンピュートサービスを提供することは、コンピュートサービスの使用中に顧客デバイス又はネットワークが経験するレイテンシ/コストを低減し得る。
【0027】
1つの特定の例において、ユーザインターフェースは、エッジコンピュートネットワーク構成ツールと関連付けられてもよい。ユーザインターフェースは1つ又は複数の部分を含んでもよく、この部分を通して、エッジコンピュート環境のためのシーディングデータ及び/又は情報を提供してもよい。ユーザインターフェースは、コンピューティングデバイス上に表示されてよく、コンピューティングデバイスのユーザ、コンピューティングデバイス自体、又は異なるコンピューティングデバイスと対話して、シーディング情報を受信してもよい。エッジコンピュートネットワーク構成ツールは、ユーザインターフェースを介して、環境のデバイスの情報、環境によって使用されている通信又はインターフェース規格の情報、ネットワークインフラストラクチャ及び相互接続情報、等を含む、エッジコンピュート環境の情報を表示してもよい。そのような情報への変更は、ユーザインターフェースを介してアクセスされ、提供されてもよい。さらに他の例において、生成された構成プロセスは、エッジコンピュート環境のデバイスの構成ステータスをレポートする段階及び/又は記録する段階を含んでもよい。例えば、エッジコンピュート環境のデバイスのうちの1つ又は複数は、エッジコンピュートネットワーク構成ツールに構成の成功又は構成の失敗を示す構成ステータスのレポートを提供してもよい。エッジコンピュートネットワーク構成ツールは、ユーザインターフェースを介して構成のためのステータス情報を表示してよく、1つ又は複数のアクションが表示されたステータス情報に応答して実行されてもよい。エッジコンピュートネットワーク構成ツールを通して、ネットワークのエッジコンピュート環境の構成は、ネットワークエッジサイトの顧客へコンピュートサービスを提供するために素早く及びに確実に実行されることができる。
【0028】
図1Aは、1つの実施形態による、ネットワークのエッジ又はエッジサイトにおけるエッジコンピュート環境を構成するためのシステム100を示す概略図である。概して、システム100は、1つ又は複数のそれぞれのバックボーンネットワーク102a~cに関連付けられた1つ又は複数のネットワークデータベース104a~c等の情報源と通信しているエッジコンピュートネットワーク構成ツール106を含んでもよい。システム100に関連付けられた様々なバックボーンネットワーク102a~cは、公衆通信ネットワーク(インターネット等)及び/又はプライベート通信ネットワーク(仮想プライベートネットワーク(VPN)又は他のタイプのプライベートネットワーク等)の両方を含んでもよい。エッジコンピュートネットワーク構成ツール106は、ユーザインターフェース124を提供するコンピューティングデバイス122と通信していてもよい。エッジコンピュート構成システム100のコンポーネント間の対話及び通信は、本明細書でより詳細に説明される。
【0029】
上記で説明したように、エッジコンピュートネットワーク構成ツール106は、1つ又は複数のネットワークのエッジサイトに関連付けられた1つ又は複数のネットワークデバイスにアクセスしそれらを構成することでエッジサイトからコンピュートサービスを提供してもよい。1つ又は複数のネットワークのエッジからコンピュートサービスを提供することによって、そのようなサービスは、ネットワークからサービスを受信する際のレイテンシ/コストを最小にして又は低減して提供されることができる。いくつかの例において、エッジコンピュートネットワーク構成ツール106は、本明細書に記載される動作のうちの1つ又は複数を遂行するために実行されるエッジコンピュートネットワーク構成アプリケーション112を含んでもよい。エッジコンピュートネットワーク構成アプリケーション112は、コンピュータ可読媒体110(例えば、メモリ)に記憶され、エッジコンピュートネットワーク構成ツール106の処理システム108又は下記に記載するような他のタイプのコンピューティングシステム上で実行されてもよい。例えば、エッジコンピュートネットワーク構成アプリケーション112は、Microsoft Windows(登録商標)オペレーティングシステム、Linux(登録商標)オペレーティングシステム、又はUNIX(登録商標)オペレーティングシステム環境等のオペレーティングシステム環境で実行され得る命令を含んでもよい。コンピュータ可読媒体110は、揮発性媒体、不揮発性媒体、リムーバブル媒体、非リムーバブル媒体、及び/又は別の利用可能な媒体を含む。限定ではなく例として、非一時的コンピュータ可読媒体110は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、又は他のデータ等の情報の記憶の方法又は技術において実装される非一時的記憶メモリ、揮発性媒体、不揮発性媒体、リムーバブル媒体、及び/又は非リムーバブル媒体等のコンピュータ記憶媒体を備える。
【0030】
エッジコンピュートネットワーク構成アプリケーション112は、エッジコンピュートネットワーク構成ツール106に関連付けられたデータ及び情報の記憶のためのコンピュータ可読媒体110のデータソース120も利用してもよい。例えば、エッジコンピュートネットワーク構成アプリケーション112は、通信又はデータパスがその上に定義され得る1つ又は複数のネットワーク102a~cに関連付けられた情報を記憶してもよい。概して、エッジコンピュートネットワーク構成アプリケーション112によって利用される任意のデータ又は情報は、データソース120を介して記憶され、及び/又は取り出されてもよい。1つの特定の実装では、シーディング情報又は他のデータを、ユーザデバイス124(下記でより詳細に説明される)及び/又は1つ又は複数のネットワークデータベース104a~cを介して受信してもよく、エッジコンピュート環境のコンポーネントを構成する際に使用するためにデータソース120に記憶してもよい。
【0031】
エッジコンピュートネットワーク構成アプリケーション112は、本明細書に記載の動作のうちの1つ又は複数を遂行するためのいくつかのコンポーネントを含んでもよい。例えば、データベース変換器126は、1つ又は複数の通信ネットワーク102に関連付けられたデータベース104から取得されたネットワーク情報を変換するためにエッジコンピュートネットワーク構成アプリケーション112に含まれてもよい。
図1Aに示される例において、エッジコンピュートネットワーク構成ツール106は、ネットワークA 102aに関連付けられたデータベース104a、ネットワークB 102bに関連付けられたデータベース104b、及びネットワークC 102cに関連付けられたデータベース104cと通信してもよい。エッジコンピュートネットワーク構成ツール106は、より多くの又はより少ないネットワーク102内のより多くの又はより少ないそのようなデータベース104と通信してもよい。概して、ネットワーク102の各々は、相互接続されたネットワークコンポーネントの集合を備えて、ネットワーク内でメッセージ又はパケットを送信し、公衆及び/又はプライベートネットワーク部分の両方を含んでもよい。ただし、いくつかの例において、ネットワークオペレータは既存のネットワークを購入し、それらのネットワークをメインネットワークに統合して、メインネットワークの地理的フットプリントを拡大してもよい。これらの購入又は取得されたネットワークは、例えばコンポーネント位置、相互接続情報、コンポーネントタイプ、コンポーネントのポート割り当て等のネットワークコンポーネント情報を有するデータベース104を含んでもよい。加えて、各ネットワーク102は、関連付けられたデータベース104又はそのネットワーク用のデータベース内にネットワークコンポーネント情報を特定のフォーマットで維持又は記憶してもよい。そのようなフォーマットは、情報がデータベース104a等の第1データベースに第1フォーマットで記憶されることができ、一方でデータベース104b等の第2データベースに記憶される情報が、第1フォーマットとは異なる第2フォーマットであり得るように、ネットワークごとに変わってよい。
【0032】
エッジコンピュートネットワーク構成ツール106と通信している様々なネットワークデータベース104内のネットワーク情報は様々なフォーマットで記憶されている可能性があるので、エッジコンピュートネットワーク構成アプリケーション112のデータベース変換器126は、データベース104からのネットワーク情報を共通フォーマットに変換し、変換された情報をデータソース120に記憶してもよい。いくつかの例において、データベース変換器126は、データソース120に記憶する前にネットワーク情報を変換してもよい。別の実装では、それぞれのデータベース104から取得されたままでネットワーク情報をデータソース120に記憶し、エッジコンピュート構成中にアプリケーション112によってアクセスされたときに変換してもよい。いずれにしても、データベース変換器126は、記憶されたネットワーク情報のフォーマットを識別し、取得された記憶された情報を共通フォーマットに変換するように構成されてもよい。
【0033】
エッジコンピュートネットワーク構成アプリケーション112は、ユーザインターフェースプログラム124を実行するコンピューティングデバイス122と通信するためにユーザインターフェースコミュニケータ118も含んでもよい。コンピューティングデバイス122は、データを表示するための、コンピュータモニタ等のディスプレイ上に表示されるユーザインターフェース(例えば、コマンドラインインターフェース(CLI)、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)等)124を提供してもよい。ユーザインターフェース124を通して、ユーザは、1つ又は複数の入力デバイスを通してエッジコンピュートネットワーク構成アプリケーション112を操作するための制御入力を提供してもよい。例えば、ネットワークデバイスの識別、エッジサイト、デバイス要求、ポート及び帯域幅要求、及び他のシーディング情報及びデータは、とりわけ、エッジサイトのコンポーネントを、ネットワークの顧客にエッジコンピュートサービスを提供するように構成する、等のために、ユーザインターフェース124への入力を介して提供され、エッジコンピュートネットワーク構成アプリケーション112によって使用されてもよい。ユーザインターフェース124に入力を提供するための入力デバイスは、限定されないもののとりわけ、ユーザインターフェースにデータを入力する又はそれと対話するキーボード又はポインティングデバイス(例えば、マウス、トラックボール、ペン、又はタッチスクリーン)を含んでもよい。
【0034】
エッジコンピュートネットワーク構成ツール106は、ネットワーク又はネットワークの集合のエッジサイトからエッジコンピュートサービスを提供するために、ネットワークデバイス又は他のコンピューティングデバイスを構成するための構成計画又は一連の実行可能な段階を構築又は生成するための構成生成器116も含んでもよい。概して、構成生成器116は、ユーザインターフェース124、ネットワークデータベース104a~c、及び/又はデータソース120を介して、エッジコンピュート環境のシードデータ又は情報を受信し、コンピュートサービスを提供するようにエッジサイトのコンポーネントを構成する動作又は構成段階のリストを生成する。構成生成器116の動作のうちの1つ又は複数は、
図3Aの方法300を参照して下記により詳細に記載されている。エッジコンピュートネットワーク構成アプリケーション112は、いくつかの例において、エッジコンピュートシステム又は環境を構成するために構成生成器116によって生成された構成計画のうちの1つ又は複数を実行してもよい。1つの例において、構成計画の実行は、エッジコンピュートシステムのコンポーネントを構成するために1つ又は複数のマイクロサービスを呼び出し又は実行する段階を含んでもよい。そのため、エッジコンピュートネットワーク構成アプリケーション112は、コンピュートサービスを提供するためにエッジデバイスの構成中に実行される様々なマイクロサービスを管理するためのマイクロサービスマネージャ114を含んでもよい。概して、マイクロサービスマネージャ114は、ネットワーク又はネットワークのグループのエッジデバイスの構成中にエッジコンピュートネットワーク構成アプリケーション112によって実行されるマイクロサービスの呼び出し、管理、応答、及び終了を行ってもよい。
【0035】
本明細書に記載のコンポーネントは単なる例として提供されており、アプリケーション112は、本明細書に記載されているものに対して異なるコンポーネント、追加コンポーネント、又はより少ないコンポーネントを有し得ることを理解するべきである。例えば、
図1Aに記載されるような1つ又は複数のコンポーネントを、単一のコンポーネントへと組み合わせてもよい。別の例として、本明細書に記載される特定のコンポーネントを、他のコンピューティングシステムで、例えばパスコンピューテーションツール106にリモートで結合されたもの等で、符号化及び実行してもよい。
【0036】
図1Bは、1つの実施形態による、ネットワークのエッジにおけるエッジコンピュート環境を構成するためのシステムを示す概略図である。概して、システム100は、上記に記載の1つ又は複数のそれぞれのネットワーク102a~cに関連付けられた1つ又は複数のネットワークデータベース104a~c等の情報源と通信しているエッジコンピュートネットワーク構成ツール106を含んでもよい。エッジコンピュートネットワーク構成ツール106は、ユーザインターフェース124を提供するコンピューティングデバイス122と通信していてもよい。エッジコンピュートネットワーク構成ツールは、マイクロサービスシステム130及びコンテンツデリバリネットワーク132とも通信してもよい。エッジコンピュート構成システム100のコンポーネント間の対話及び通信は、本明細書でより詳細に説明される。
【0037】
上記で説明したように、エッジコンピュートネットワーク構成ツール106は、1つ又は複数のネットワークのエッジサイトに関連付けられた1つ又は複数のネットワークデバイスにアクセスしそれらを構成することでエッジサイトからコンピュートサービスを提供してもよい。いくつかの例において、エッジコンピュートネットワーク構成ツール106は、上記に及び本明細書に記載される動作のうちの1つ又は複数を遂行するように構成されるエッジコンピュートネットワーク構成アプリケーション112を含んでもよい。エッジコンピュートネットワーク構成アプリケーション112は、上記に及び本明細書に記載の動作のうちの1つ又は複数を遂行するためのいくつかのコンポーネントを含んでもよい。例えば、ファームウェアプロビジョナ128は、エッジコンピュートシステム又は環境を構成する(又はその構成を編成する)ためにエッジコンピュートネットワーク構成アプリケーション112に含まれてもよい。1つの例において、ファームウェアプロビジョナ128は、1つ又は複数の通信ネットワーク102内に構成されているネットワークデバイスへ、ファームウェア又はオペレーティングシステムプログラムをアップロード又は変更する。いくつかの例において、ファームウェアプロビジョナ128は、エッジコンピュートシステム又は環境に構成データを配信するためにコンテンツデリバリネットワーク132を利用してもよい。例えば、エッジコンピュートネットワーク構成アプリケーション112は、1つ又は複数の通信ネットワーク102内に構成されているネットワークデバイスへサーバイメージ、ファームウェア又はオペレーティングシステムプログラムをアップロードするためにコンテンツデリバリネットワーク132を使用してもよい。
【0038】
コンテンツデリバリネットワーク132は、デバイスに地理的に近いサーバを使用することによってデバイスへ効率的に資源を分散することができるサーバ及びキャッシュの分散プラットフォームである。コンテンツデリバリシステムの一例は、米国特許第9,456,053号内に記載されており、その内容はあらゆる目的のために参照によって本明細書に組み込まれる。コンテンツデリバリネットワーク132は、分散プラットフォーム中のサーバ及びキャッシュ上で構成データ(例えば、サーバイメージ、実行可能ファイル、構成テンプレート等)等のコンテンツを記憶してもよい。これによりコンテンツデリバリネットワーク132は、コンテンツデリバリネットワーク132の特定のサーバに地理的に近いデバイスと通信している場合に相対的に低いレイテンシ/コストでコンテンツを配信することが可能になる。いくつかの例において、エッジコンピュートネットワーク構成ツール106は、コンテンツデリバリネットワーク132に、エッジコンピュート環境又はシステムに向けてコンテンツデリバリネットワーク132内に記憶された構成データを配信させてもよい。他の例において、エッジコンピュートネットワーク構成ツール106は、エッジコンピュートネットワークのデバイスが構成されるのに必要な構成データ(例えば、サーバイメージ、実行可能ファイル、構成テンプレート)を取り出し及び配信してもよい。例えば、本明細書でより詳細に記載されるように、コンテンツデリバリネットワーク132は、1つ又は複数のネットワークのエッジサイトに関連付けられた1つ又は複数のネットワークデバイスと通信する場合にエッジコンピュートネットワーク構成ツール106と比較してより低いレイテンシ/コストを有するという理由で使用されてもよい。コンテンツデリバリネットワーク132は、エッジコンピュートネットワーク構成ツール106がネットワークの複数のエッジにおいてエッジコンピュート環境を同時に構成する必要がある場合等、エッジコンピュートネットワーク構成ツール106が酷使されている場合にも使用されてもよい。この例において、エッジコンピュートネットワーク構成ツール106は、コンテンツデリバリネットワーク132に、構成を必要とするネットワークのエッジのうちの1つ又は複数において、エッジコンピュート環境に向けて構成データの少なくとも一部を配信させてもよい。例において、エッジコンピュートネットワーク構成ツール106は、ネットワーク102内に構成されるデバイスへ、コンテンツデリバリネットワーク132から必要な構成データをダウンロードする命令を送ってもよい。
【0039】
エッジコンピュートネットワーク構成ツール106は、上記に記載したように、ネットワーク又はネットワークの集合のエッジサイトからエッジコンピュートサービスを提供するために構成計画を構築又は生成するための構成生成器116も含んでもよい。エッジコンピュートネットワーク構成アプリケーション112は、いくつかの例において、エッジコンピュートシステム又は環境を構成するために構成生成器116によって生成された構成計画のうちの1つ又は複数を実行してもよい。1つの例において、構成生成器116は、コンテンツデリバリネットワーク132に、エッジコンピュートシステム又は環境を構成するために構成生成器116によって生成された構成計画のうちの1つ又は複数に必要な構成データを配信させてもよい。いくつかの例において、コンテンツデリバリネットワーク132はその後、直接、1つ又は複数の通信ネットワーク102のエッジサイトを含むエッジコンピュートシステム又は環境に、構成データを配信することになる。
【0040】
別の例において、構成計画の実行は、エッジコンピュートシステムのコンポーネントを構成するために1つ又は複数のマイクロサービスを呼び出し又は実行する段階を含んでもよい。そのため、エッジコンピュートネットワーク構成アプリケーション112は、コンピュートサービスを提供するためにエッジデバイスの構成中に実行される様々なマイクロサービスを管理するためのマイクロサービスマネージャ114を含んでもよい。概して、マイクロサービスマネージャ114は、ネットワーク又はネットワークのグループのエッジデバイスの構成中にエッジコンピュートネットワーク構成アプリケーション112によって実行されるマイクロサービスの呼び出し、管理、応答、及び終了を行ってもよい。
【0041】
いくつかの例において、マイクロサービス及びマイクロサービスとどのように通信するかに関する命令は、エッジコンピュートネットワーク構成ツール106上に記憶されていない。これらの例において、マイクロサービスマネージャ114は、別個のマイクロサービスシステム130と通信することにより、マイクロサービスの呼び出し、管理、応答、及び終了を行ってもよい。概して、マイクロサービスシステム130は、マイクロサービスマネージャ114に命令された場合に、ネットワーク又はネットワークのグループのエッジデバイスの構成中にエッジコンピュートネットワーク構成アプリケーション112によって実行されるマイクロサービスの呼び出し、管理、応答、及び終了を行ってもよい。
【0042】
いくつかの例において、マイクロサービスは、エッジコンピュートネットワーク構成ツール106とは別個のコンピューティングシステム上でインスタンス化されるマイクロサービスシステム130上に記憶されてもよい。これらの例において、マイクロサービスシステム130は、エッジデバイスの構成中に実行される様々なマイクロサービスを呼び出し実行して、マイクロサービスマネージャ114がマイクロサービスシステム130に管理するよう命令するコンピュートサービスを提供する。例において、エッジデバイスの構成中に実行されるマイクロサービスは、コンテンツ分散ネットワークからエッジデバイスによってダウンロードされる構成データに基づき動作し、これを使用してよい。例において、エッジコンピュートネットワーク構成ツール106とは別個にマイクロサービスシステム130にマイクロサービスを記憶することは、マイクロサービスが、エッジコンピュートネットワーク構成ツール106の動作に関係のない可能性がある他のプロセスによって更新、維持、及び使用されるためにより容易に利用可能であるという点で有用である。例において、一部のマイクロサービスは、ネットワーク100の他のプロセスに全般的な適用性を有してよく、マイクロサービスシステム130は、その上に記憶されたマイクロサービスが、別個にマイクロサービスシステムにアクセスするシステム及びプロセスによって呼び出され、実行されることを可能にするAPI及び他のインターフェースを含んでもよい。例えば、マイクロサービスシステム130は、マイクロサービスマネージャ114がネットワーク102内のネットワーク要素を構成するためにマイクロサービスを実行することを許可し、また他のプロセスが他の目的でそのようなマイクロサービスにアクセスすることも可能にするインターフェースを含んでもよい。
【0043】
本明細書に記載のコンポーネントは単なる例として提供されており、アプリケーション112は、本明細書に記載されているものに対して異なるコンポーネント、追加のコンポーネント、又はより少ないコンポーネントを有し得ることを理解するべきである。例えば、
図1Bに記載されるような1つ又は複数のコンポーネントを、単一のコンポーネントへと組み合わせてもよい。別の例として、本明細書に記載される特定のコンポーネントを、他のコンピューティングシステムで、例えばパスコンピューテーションツール106にリモートで結合されたもの等で符号化し、実行してもよい。
【0044】
図2は、1つの実施形態によるネットワークのエッジサイトのエッジコンピュート環境200を示す概略図である。概して、
図2のエッジコンピュート環境200は、そこからエッジサイトに接続されている又は別様にそれと通信している顧客にコンピュートサービスを提供することができるネットワーク又はネットワークの集合102a~102cのエッジサイトのコンポーネントの一例を示している。上記で言及されたように、ネットワーク102のエッジサイトにおいて環境200を提供することによって、コンピュート環境がネットワーク内のより深くに又はネットワークの要求している顧客からより遠くに含まれる場合よりも小さいレイテンシ/コストで顧客にコンピュートサービスを提供することができる。ただし、エッジコンピュートシステムは、
図2に示されているものよりもより多くの又はより少ないコンポーネントを含んでもよく、図示した以外の構成で接続されてもよいことを理解するべきである。むしろ、
図2のシステム200は、エッジコンピュートシステムに接続されている又は別様にそれと通信しているデバイス又はネットワークに、コンピュートサービスを提供するためのエッジコンピュートシステム200の一例に過ぎない。
【0045】
図示した例において、システム200のコンポーネントを、1つ又は複数のネットワーク102a~cのエッジにあるネットワークサイトにインストール又は関連付けてもよい。概して、ネットワークのエッジサイトは、ネットワークのサービス及び送信ルートへのアクセスのために顧客機器がネットワーク102に接続することができるネットワークサイトである。さらに、また上記で論じられたように、ネットワーク102は、一般ネットワーク102を形成するために相互接続された1つよりも多くの公衆及び/又はプライベートネットワークを含んでもよい。各ネットワークインスタンスは、関連付けられたネットワークにゲートウェイ又は入口/出口デバイスを提供する1つ又は複数のネットワークゲートウェイエッジデバイス202を含んでもよい。
図2では、ネットワーク102aはエッジデバイス202aを含んでもよく、ネットワーク102bはエッジデバイス202bを含んでもよく、ネットワーク102cはエッジデバイス202cを含んでもよい。ネットワーク102の各エッジデバイス202は、1つ又は複数のスパインスイッチデバイス204a~bに接続、又は別様にそれと通信してもよい。スパインスイッチデバイス204a~bは、ネットワーク102a~cのエッジデバイス間のインターフェースを、本明細書で論じるコンピュートサービスを提供するホストサーバ等の他のコンポーネントに提供する。スパインスイッチデバイス204a~bの各々は、1つ又は複数のホストリーフスイッチ206a~bと相互接続されていてもよい。1つ又は複数のホストリーフスイッチ206a~bは、環境200の1つ又は複数のスパインスイッチデバイス204a~bと相互接続して、エッジデバイス202を介してネットワーク102に接続するためのスイッチメッシュを形成してもよい。いくつかの例において、より多くの又はより少ないスパインスイッチデバイス204及び/又はホストリーフスイッチ206をエッジコンピュート環境200に含めてもよい。ただし、
図2の環境200は、環境のコンポーネントの各々に冗長性フェイルオーバサービスを提供するように示されている。具体的には、スパインスイッチ2 204bは、スパインスイッチデバイス1 204aのためのフェイルオーバ冗長デバイスであってもよい。各ホストリーフスイッチ206a~bは、同様に、別のホストリーフスイッチのためのフェイルオーバ冗長デバイスであってもよい。
【0046】
環境200はまた、複数のネットワーク接続を並列に組み合わせてスループットを向上させる対応するリンクアグリゲーション制御プロトコル(LACP)を通して各ホストリーフスイッチ206a~bに接続された1つ又は複数のアプリケーションサーバ208a~n又は他のタイプのサーバを含んでもよい。1つの実装では、サーバ208は、アプリケーションをホスト及び実行して、ネットワーク102の顧客に特定のサービスを提供してもよい。例えば、サーバ208を、サーバと通信している顧客にコンピュートサービス(並びに他のクラウドコンピューティングサービス)を提供するように構成してもよい。さらに、環境200は、16個のそのようなサーバ208で示されているが、環境200は、顧客にサービスを提供するために、より多くの又はより少ないサーバを含んでもよい。環境200はまた、いくつかの例において、スイッチングメッシュ、及びサーバ208に対する通信の態様を管理するためにホストリーフスイッチ206に接続されたホスト管理スイッチ210を含んでもよい。
図2の環境200を通して、エッジコンピュートサービスは、顧客へサービスを提供するレイテンシ/コストを低減しつつ、ネットワーク102からそのようなサービスを要求しているネットワーク102の顧客へ提供されてもよい。
【0047】
図3Aは、1つの実施形態による、ネットワークのエッジにおけるエッジコンピュート環境を構成するための方法300を示すフローチャートである。1つの実装において、方法300の動作のうちの1つ又は複数は、エッジコンピュートネットワーク構成アプリケーション112によって、及び、具体的には、アプリケーションの構成生成器116によって、遂行されてもよい。他の実装において、動作のうちの1つ又は複数は、エッジコンピュートネットワーク構成ツール106の他のコンポーネント又はさらに他のシステムによって遂行されてもよい。動作は、関連するシステムのハードウェアコンポーネント、システムのソフトウェアプログラム、又はシステムのハードウェア及びソフトウェアコンポーネントの組み合わせによって実行されてもよい。
【0048】
動作302に始まり、エッジコンピュートネットワーク構成ツール106は、エッジコンピュート環境200のコンポーネントを構成するためのエッジコンピュート構成プロセスを生成するために使用されるシーディングデータ又は情報を、要求及び/又は受信してもよい。概して、シーディングデータは、ネットワーク、エッジサイト、及び/又は、エッジサイト又はネットワークによるサービスが提供されている他の位置に接続されている顧客へエッジコンピュートサービスを提供するためにエッジサイトにおいてインストールされたコンポーネント、の任意の情報を含んでもよい。特定の1つの例において、シーディングデータ又は情報を、コンピューティングデバイス122に表示されたユーザインターフェース124を介して提供してもよい。例えば、
図4は、1つの実施形態による、エッジコンピュート環境200の構成のためのシーディングデータ及び情報を提供するための例示的なユーザインターフェース400である。ユーザインターフェース400を、顧客、ネットワーク管理者、ネットワークエンジニア、エッジサイトマネージャ又は技術者等によって操作されるコンピューティングデバイス122に関連付けられたディスプレイデバイス上に表示してもよい。ユーザインターフェース124を通して、コンピューティングデバイス122のユーザは、エッジコンピュートサービスインフラストラクチャを生成するためのシーディング情報を提供することができる。さらに他の例において、別のコンピューティングデバイスは、シーディング情報をエッジコンピュートネットワーク構成ツール106に提供するためにユーザインターフェース124にアクセスし、これを利用してもよい。
【0049】
図4のユーザインターフェース400は、インターフェースのためのランディングページであってもよい。シーディングデータ及び情報を提供するために、制御タブ402の行内の「基本」タブ403の選択又は他のインジケーションを受信することができる。基本タブ403を選択すると、シーディング情報を提供するための1つ又は複数のアクティブボタン404~408を表示してもよい。1つの特定の実装では、ボタンは、ネットワークの新しいエッジサイトに関連付けられた新しいエッジサイト識別子又は他の情報を追加するための「サイトを追加」ボタン404、1つ又は複数の新しいプロバイダエッジデバイスを追加するための「PE関連を追加」ボタン406、及びエッジサイトにある他の新しいデバイスをネットワークに追加するための「デバイスを追加」ボタンを含んでもよい。エッジコンピュートシステム構成を生成するためのシーディング情報を要求又は受信するために、必要に応じて、より多くの又はより少ないボタンをユーザインターフェース400に含めてもよい。1つの例において、サイトを追加ボタン404を選択すると、ユーザインターフェース124は、
図5に示されるような、1つ又は複数の情報ボックスを含むスクリーンショット500を表示してもよく、その情報ボックスを通して、サイト固有の情報が、エッジコンピュートネットワーク構成ツール106のデータソース120へ追加するために提供され、かつネットワークのエッジサイトに関連付けられてもよい。
【0050】
新しいサイトスクリーン500は、1つの例において、ユーザ又はコンピューティングデバイスがサイト識別情報を入力するための1つ又は複数のボックスを含んでもよい。例えば、インターフェース500は、新しいサイトの位置に関連付けられた共通言語位置識別子(CLLI)コードを登録するためのボックス502を含んでもよい。概して、ネットワークによってCLLIコードを使用して、ネットワークデバイス及び/又はサイトの地理的位置等、ネットワークに関連付けられた地理的位置を識別してもよい。サイト名を登録するためのボックス504、及びサイトの位置の識別情報(例えば、都市及び州の識別子、物理的な住所、地理的座標値等)のためのボックス506もまた含まれ得る。また、追加のサイト情報を、サイトコンポーネントの少なくとも一部を管理するために使用されるユーザインターフェース500を介して提供してもよい。例えば、エッジサイトのコンポーネントにアクセスして管理するために使用される、ある範囲のインターネットプロトコル(IP)アドレスを提供するために、管理サブネットボックス508を含めてもよい。したがって、その範囲のIPアドレスを、識別された新しいサイトのデバイスに関連付けてもよく、これを通して、そのようなデバイスはアクセスされ(例えば、ネットワーク管理者によって)、構成されてもよい。いくつかの例において、エッジサイトのデバイスにアクセスするために使用される第2IPアドレス範囲を識別するために、2次管理サブネットボックス510も含まれ得る。
【0051】
エッジサイトのGMSNサブネットのある範囲のIPアドレスを識別するためのボックス512内、及び/又は2次GMSNサブネットのIPアドレス範囲を識別するためのボックス514内に含まれるIPアドレス範囲等のさらに他のIPアドレス範囲を、ユーザインターフェースによって入力されているネットワークの新しいエッジサイトに関連付けられたものとして、ユーザインターフェース500を介して指定又は提供してもよい。ユーザインターフェース500はまた、エッジサイトのためのモビリティアズアサービス(MAAS)サービスのインストールのインジケーションを提供するための1つ又は複数のボックス516を含んでもよい。いくつかの例において、ユーザインターフェース500のボックスのうちの1つ又は複数を、エッジサイトを通して利用可能なネットワーク102に関連付けられたネットワークデータベース104から取得された情報又はデータで予めポピュレートしてもよい。例えば、エッジサイトのためのCLLIコードを提供すると、エッジコンピュート構成ツール106は、1つ又は複数のネットワークデータベース104にアクセスして、関連付けられた管理サブネットIPアドレスを取得し、取り出された情報をユーザインターフェース500に表示してもよい。そのような情報は、ポピュレートされると、インターフェース500のユーザによって編集可能であってもよく、そうでなくてもよい。別の例において、エッジコンピュートネットワーク構成ツール106はツールのデータソース120から、サイト固有の情報又はデータを取得してもよい。概して、ユーザインターフェース500を介して表示される任意の情報は、エッジコンピュートネットワーク構成ツール106によって、1つ又は複数のデータベースから取得された情報に基づいて予めポピュレートされてもよい。ユーザインターフェース500のボックス502~516に提供された情報は、「サイトを作成」ボタン518の選択を通して、エッジコンピュートネットワーク構成ツール106によって受信、及び処理又は記憶されてもよい。
【0052】
別の例において、
図4のユーザインターフェース400に示されるPE関連を追加ボタン406を選択すると、ユーザインターフェース124は、
図6に示すような、1つ又は複数の情報ボックスを含むスクリーンショット600を表示してもよく、これら情報ボックスを通して、プロバイダエッジ又は他のエッジデバイスを示されたエッジサイトに追加するための情報を入力してもよい。
図2を参照して上記で述べたように、エッジサイトは、エッジサイト及びより広範なネットワーク102のコンポーネントのためのインターフェースを提供する1つ又は複数のエッジデバイス202a~cを含んでもよい。さらに、エッジサイトを通してアクセス可能な様々なネットワーク102は、種々のエッジデバイス202を含んでもよい。したがって、「新しいルータグループ」スクリーンとも称される、新しいPEスクリーン600は、ユーザ又はコンピューティングデバイスがエッジサイトのエッジデバイス202のための識別情報を入力するための1つ又は複数のボックスを含んでもよい。
図6に示す特定の1つの例において、ユーザインターフェース600は、例えば上記で論じた新しいサイトスクリーン500を通して、以前に入力されたサイト識別子を選択するためのドロップダウンメニュー608を含んでもよい。サイトを選択すると、エッジデバイス情報を入力するための1つ又は複数のボックスがユーザインターフェース600に提示されてもよい。1つの例において、ユーザインターフェース600の第1部分602を、第1ネットワーク102aのエッジデバイスに関する情報を入力するために表示してもよく、第2部分604を、第2ネットワーク102bのエッジデバイスに関する情報を入力するために表示してもよく、第3部分606を、第3ネットワーク102cのエッジデバイスに関する情報を入力するために表示してもよい。選択されたエッジサイトで利用可能なネットワークに対応するユーザインターフェース600に、より多くの又はより少ないそのような部分602~606を含めてもよい。
【0053】
各利用可能なネットワーク602~606について、選択されたサイト608を通して表示される、対応するネットワーク102のエッジデバイス202に関連付けられた情報を入力してもよい。いくつかの例において、各利用可能なネットワーク102は、関連付けられたネットワークへの冗長性及び負荷平衡化のために、エッジサイトに2つのエッジデバイスを含んでもよい。したがって、第1部分602は、ネットワークA 102aに関連付けられた、第1エッジデバイスのための登録ボックス610及び第2エッジデバイスのための登録ボックス612を含んでもよく、第2部分604は、ネットワークB 102bに関連付けられた、第1エッジデバイスのための登録ボックス614及び第2エッジデバイスのための登録ボックス616を含んでもよく、第3部分606は、ネットワークC 102cに関連付けられた、第1エッジデバイスのための登録ボックス618及び第2エッジデバイスのための登録ボックス620を含んでもよい。各エッジデバイスについて、ユーザインターフェース600は、対応するエッジデバイスに関連付けられた情報を受信又は表示するためのボックス又はドロップダウンメニューを含んでもよい。さらに、図示されているボックスは、デバイス情報の取得元であるネットワークデータベースによって異なることがある。例えば、セクション602を、ネットワークA 102aに関連付けてもよく、これは、ネットワークエッジに第1タイプのエッジデバイス(本明細書では「EAR」デバイスとして示される)を有する。エッジコンピュート構成ツール106は、ネットワークA 102aによって使用されるエッジデバイスのタイプを取得してもよく、エッジデバイスタイプの識別に基づいて、そのネットワークについて識別されたエッジデバイスタイプに対応する入力ボックスでセクション602をポピュレートしてもよい。同様の方法で、エッジコンピュート構成ツール106は、ネットワーク102bの異なるエッジデバイス(本明細書では「VAR」デバイスとして示される)を識別してもよく、ネットワークデータベース104bからのエッジデバイスタイプの識別の取得に基づいて、セクション602の入力ボックスとは異なり得る入力ボックスでセクション604をポピュレートしてもよい。したがって、スクリーンショット600に提示されるラベル及び入力ボックスを、対応するネットワークデータベース104から取得されたエッジデバイス情報に基づいて、エッジコンピュート構成ツール106によって特定及び生成してもよい。
【0054】
スクリーンショット600のセクション602の1つの例において、ホスト名ボックス622は、対応するエッジデバイスのためのホスト名を入力又は表示するために提供され、接続タイプを選択するためにドロップダウンメニュー624が、及び対応するエッジデバイスのためのインターフェース情報を入力又は表示するために1つ又は複数のインターフェースボックス626が提供されてもよい。エッジコンピュートシステム200のエッジデバイス(エッジサイトに接続された様々なネットワーク102からのエッジデバイスを含む)のうちの1つ又は複数のための情報又はデータを登録すると、ユーザ又はコンピューティングデバイスは、提出ボタン628の選択を通して、エッジコンピュートネットワーク構成ツール106へ情報を提出してもよい。エッジコンピュートネットワーク構成ツール106は次に、下記でより詳細に説明するように、エッジコンピュート構成プロセスを生成する際に使用するためのデータソース120に受信した情報を記憶してもよい。
【0055】
サイト情報及びエッジデバイス情報の提供に加えて、ユーザインターフェースを利用して、エッジコンピュート環境200に含めるために、デバイス情報をエッジコンピュート構成ツール106に提供してもよい。具体的には、
図7は、1つの実施形態による、エッジコンピュート環境構成のための新しいデバイスシーディングデータ及び情報を提供するための例示的なユーザインターフェース700である。上記で提供された情報と同様に、新しいデバイス情報は、ユーザインターフェース124を介してエッジコンピュートネットワーク構成ツール106によって受信され、エッジコンピュート構成プロセスを生成する際に使用するためにデータソース120に記憶されてもよい。図示の例示的なユーザインターフェース700では、ユーザ又はコンピューティングデバイスは、ドロップダウンメニュー又は登録ボックスを通してサイト識別子702を提供又は選択してもよい。追加されるデバイスの機能704(いくつかの例において機能のドロップダウンリストから選択可能)、追加されるデバイスに関連付けられたシリアル番号706、デバイスが配置され得るエッジサイトにあるラックを識別するラック識別子708、エッジサイトにおいてデバイスが配置されたラックユニット識別子710、デバイスのための端末サーバホスト名712、及び/又はデバイスに関連付けられた管理スイッチホスト名714等の他のデバイス固有の情報も提供されてもよい。上記と同様に、情報を提供するためのインターフェースのうちの1つ又は複数は、サイト識別子702等の他の提供された情報に基づいて、及び1つ又は複数のネットワーク102に関連付けられた1つ又は複数のネットワークデータベース104から取得された情報に基づいて、エッジコンピュートネットワーク構成ツール106によって予めポピュレートされてもよい。さらに提出ボタン716の選択と同時に、新たなデバイスの入力された情報は、データソース120内に記憶するためにエッジコンピュートネットワーク構成ツール106に提供されてもよい。
【0056】
次に
図3Aに戻ると、エッジコンピュートネットワーク構成ツール106は、動作304において、ユーザインターフェース124を介して上記で提供された情報に基づいて、エッジコンピュート環境を構成する際に使用する1つ又は複数の構成テンプレートを特定してもよい。1つの例において、エッジコンピュート環境200のデバイスに対応する1つ又は複数の構成テンプレートを、データソース120、又はネットワーク102に関連付けられたデータベース104に記憶してもよい。構成テンプレートは、定義された機能を遂行するようにネットワークデバイスを構成するための全般的なプロセスを提供する。構成テンプレートは、構成されるべきデバイスに関連付けられた情報又はデータ、例えば、ユーザインターフェース124を介して上記で提供されたその情報を、入力として受信してもよい。例えば、ユーザインターフェース124を介して又はネットワークデータベース104に記憶された情報から提供されるスイッチ識別情報に基づいて、スイッチがIPアドレスで構成されてもよい。エッジコンピュートネットワーク構成ツール106は、エッジコンピュート環境200のための構成プロセスを構築する際に使用するために、記憶された構成テンプレートのグループから1つ又は複数のそのような構成テンプレートを識別してもよい。例えば、エッジコンピュートネットワーク構成ツール106は、シードデータを使用して、デバイスの製造業者又はデバイスタイプを識別し、構成プロセスを構築する際に使用するためにそのデバイスタイプに関連付けられた構成テンプレートを選択してもよい。
【0057】
動作306において、エッジコンピュートネットワーク構成ツール106は、1つ又は複数の実行可能ファイルを含み得る構成プロセスを生成して、取得されたテンプレート、シード情報、及び/又はシステム変数に基づいてエッジコンピュート環境200のデバイスを構成してもよい。構成プロセスは、受信した情報に従ってデータパケットを処理しエッジデバイスに接続された顧客へコンピュートサービスを提供するように、環境200の1つ又は複数のコンポーネント又はシステム、例えば、スイッチ208、スパインスイッチ204、ホストリーフ206等を構成又は別様に「構築」してもよい。例えば、構成プロセスは、エッジコンピュート環境200のデバイスのファームウェア又はオペレーティングシステムプログラムをアップロード又は変更してもよい。ファームウェア/オペレーティングシステムプログラムは、テンプレートに従って、例えば、通信ポートを開いて利用可能にすること、デバイスのネットワークアドレス(IPアドレス等)を確立すること、デバイスを介する及びそれらの間のルーティングテーブル及び/又は通信パスをポピュレートすること等により、デバイスを構成してもよい。構成プロセスを実行するために、エッジコンピュート構成ツール106は、1つ又は複数の段階を遂行して、デバイス間の通信のために環境200のコンポーネントに対するポート割り当てを要求又はプロビジョニングしてもよい。さらに別の例において、構成プロセスは、エッジコンピュート環境200のコンポーネントへ1つ又は複数のIPアドレス又は他のネットワーク構成パラメータを割り当てるダイナミックホスト構成プロトコル(DHCP)ルーチンを呼び出してもよい。また、下記でより詳細に説明するように、構成プロセスは、環境200のデバイスへの、ステータス更新をレポート又は提供せよとの命令、構成に対する変更の通知、チェックイン、及び、限定されないが、ドメイン名サーバレコード、簡易ネットワーク管理プロトコル、ネットワーク時間プロトコル、シスログ、及び/又は端末アクセスコントローラアクセス制御システムを通して取得された情報を含む他のレポートプロセスを含んでよい。いくつかの例において、構成プロセスの一部の段階は、エッジコンピュートネットワーク構成ツール106がエッジコンピュートデバイスのうちの1つ又は複数から、前の構成段階の完了の通知を受信するまで、待機又は一時停止されてもよい。概して、エッジコンピュート環境200のデバイスを準備するために使用される任意の構成プロセス又は動作は、エッジコンピュートネットワーク構成ツール106によって生成された構成プロセスによって自動化されてもよい。
図3Aの要素306の例が、下記に論じられる
図3Bにおいてさらに図示されている。
【0058】
1つの特定の実装において、構成プロセスは、エッジコンピュートネットワーク構成ツール106のマイクロサービスマネージャ114によって維持及び/又は管理される1つ又は複数のマイクロサービスへの呼び出しを含んでもよい。他の例において、マイクロサービスは、例えば
図1Bのマイクロサービスシステム130等の別個のマイクロサービスシステムで維持され、エッジコンピュートネットワーク構成ツール106のマイクロサービスマネージャ114によって起動又は別様に管理されてもよい。概して、マイクロサービスは、構成されているエッジ環境200のデバイス等の様々な外部システムとインターフェース接続するために使用される小さなコンテナ化されたRESTベースのAPIサービスを含んでもよい。そうして、動作308において、エッジコンピュートネットワーク構成ツール106は、1つ又は複数のマイクロサービスを呼び出して、生成された構成プロセスの少なくとも一部を実行してもよい。そのようなマイクロサービスを利用して、エッジコンピュート環境200のコンポーネントのゼロタッチプロビジョニングを提供してもよく、これにより、ネットワーク管理者が構成プロセスの各段階を成し遂げる必要がなくなる。マイクロサービスは、エッジコンピュート環境200のデバイスのうちの1つ又は複数と通信して、対応するデバイスにアクセスすること、構成プロセスの段階を対応するデバイスとの通信に使用される言語に変換すること、及び変換された段階をデバイスに送信することを含む構成プロセスの動作を遂行するようにデバイスに命令するか又はこれらを制御してもよい。マイクロサービスを通して、構成計画の段階のうちの1つ又は複数を、エッジコンピュート環境200のデバイス上で実行してもよい。
【0059】
上記で言及されたように、エッジコンピュートネットワーク構成ツール106によって生成された構成プロセスの1つの態様は、環境200のデバイスに、構成の成功又は構成の失敗を含むデバイスの構成段階のステータスをレポートするように命令することを含む。そのため、動作310において、エッジコンピュートネットワーク構成ツール106は、構成デバイスからレポートを受信し、レポートに基づいて、構成プロセスの構成段階の完了又は失敗を特定してもよい。いくつかの例において、構成段階を、マイクロサービス呼び出しを利用して制御又は実行してもよい。さらに、エッジコンピュートネットワーク構成ツール106は、コンピューティングデバイス122上の表示のために、構成段階の特定された成功又は失敗をユーザインターフェース124へレポートしてもよい。エッジコンピュート環境200のデバイスの構成のステータスの表示については、
図8~
図12に関して下記でより詳細に論じる。
【0060】
動作312において、エッジコンピュートネットワーク構成ツール106は、エッジコンピュート環境200の追加のデバイスが構成されているかどうかを特定してもよい。例えば、上記の動作を、エッジコンピュート環境200の第1スイッチを構成し、構成が成功したという第1スイッチからの応答を受信するように実行してもよい。エッジコンピュートネットワーク構成ツール106はその後、構成プロセスに基づいて、第2スイッチデバイスも構成されていることを特定してもよい。エッジコンピュートネットワーク構成ツール106が環境200のより多くのデバイスが構成されると特定した場合、別のマイクロサービスは、追加の環境200の構成を遂行するために動作308において呼び出し又は実行されてもよい。環境200の追加のデバイスが構成されない場合、エッジコンピュートネットワーク構成ツール106は、コンピューティングデバイス122上の表示のために、エッジコンピュート環境200の構成の成功又は失敗をユーザインターフェースへレポートしてもよい。
【0061】
図3Aの方法300を通して、エッジコンピュートネットワーク構成ツール106は、エッジサイトへ、顧客による使用のためにエッジコンピュート環境200のデバイス又はコンポーネントを自動的に構成してもよい。具体的には、構成のためにデバイスを識別するシード情報を登録すると、エッジコンピュートネットワーク構成ツール106は、いくつかの例においてマイクロサービスを介して、デバイス間の通信を準備し、環境200が、エッジコンピュート環境に接続されている又は別様にそれと通信している顧客へコンピュートサービスを提供することを可能にする構成プロセスを生成及び実行してよい。したがって、エッジコンピュートネットワーク構成ツール106は、デバイスを構成する際のミスの例を除去又は低減することができ、エッジサイトからエッジコンピュートサービスを利用可能にするのに消費される時間を改善することができる。例えば、エッジコンピュート構成ツール106は、複数のネットワーク管理者又は技術者が様々なコンポーネントを個別に構成する必要性をなくすことができる。むしろ、コンピュートサービスを、高速かつ効率的な方法で、本明細書に記載の構成プロセスを通してエッジサイトの顧客に提供してもよい。
【0062】
図3Bは、1つの例において、エッジコンピュートネットワークのデバイスを構成するために必要な構成データを生成及び配信するための方法を示すフローチャートである。
図3Bの方法は、いくつかの例において、
図3A内の要素306の少なくとも一部を備えてもよい。動作322に始まり、エッジコンピュートネットワーク構成ツール106は、エッジコンピュート環境200内の1つ又は複数のデバイス、例えば構成される特定のデバイスと通信し、これを構成する際のそれ自体のレイテンシ/コストを特定してもよい。例において、レイテンシ/コストは、時間、金銭的費用、帯域幅使用、処理オーバーヘッド等の観点で表現され得る。動作324において、エッジコンピュートネットワーク構成ツール106は、コンテンツデリバリネットワーク(例えば、コンテンツデリバリネットワーク132)及びエッジコンピュート環境200内のデバイス、例えば構成される特定のデバイスの間のレイテンシ/コストを特定してもよい。エッジコンピュート環境200内のデバイスと通信する際に特定されたレイテンシ/コストは、エッジコンピュートネットワーク構成ツール106又はコンテンツデリバリネットワーク132のどちらかが構成データをエッジコンピュート環境200へ、他方よりもより速く又はより効率的に配信できるという結果になり得る。
【0063】
動作326において、構成されるデバイスへ構成データを配信するためにコンテンツデリバリネットワークを使用すべきかどうかが特定される。1つの例において、コンテンツデリバリネットワークが、エッジコンピュート環境200と通信する際にエッジコンピュートネットワーク構成ツール106より高いレイテンシ/コストを有する場合には、フローは分岐「いいえ」に進み、エッジコンピュートネットワーク構成ツール106は、構成データを直接取得及び配信するために使用される。方法はその後動作328へと続き、そこでエッジコンピュートネットワーク構成ツール106は構成データを取得及び配信する。
【0064】
別の例において、コンテンツデリバリネットワークが、エッジコンピュート環境200と通信する際にエッジコンピュートネットワーク構成ツール106より低いレイテンシ/コストを有する場合には、フローは分岐「はい」に進み、方法は動作330へと続く。動作330において、コンテンツデリバリネットワークは、エッジコンピュート環境200へ構成データを配信するために使用される。例において、コンテンツデリバリネットワーク132がエッジコンピュート環境200へ構成データを配信するのに使用される場合には、エッジコンピュート環境200(又はエッジコンピュート環境200内に構成されている特定のネットワーク要素)は、コンテンツデリバリネットワーク132によってサービスが提供されているユニフォームリソースロケータを使用して、構成データを要求するように命令されてもよい。コンテンツデリバリネットワーク132はその後、例えば米国特許第9,456,053号に記載の配信技法を使用して(又は他の方法で)、構成データを配信することになる。他の例において、エッジコンピュートネットワーク構成ツール106は、エッジコンピュートネットワーク環境200に構成データを配信するようにコンテンツデリバリネットワーク132に直接命令してもよい。
【0065】
いくつかの例において、動作324は、エッジコンピュートネットワーク構成ツール106が、コンテンツデリバリネットワーク132を使用することに関連付けられたレイテンシ/コストへのアクセスを有しない、又はこれを特定できないことがあるという点で任意選択であってもよい。それらの例において、コンテンツデリバリネットワーク132を使用するかどうかの判定326は、コンテンツデリバリネットワーク132を使用する想定レイテンシ/コスト、又はエッジコンピュートネットワーク構成ツール106を使用する閾値レイテンシ/コストのどちらかに基づくことができる。例えば、エッジコンピュートネットワーク構成ツール106を使用するレイテンシ/コストが予めセットされた閾値を超える場合、コンテンツデリバリネットワーク132に対する実際の又は推定レイテンシ/コストのいずれの特定にも関係なく、コンテンツデリバリネットワーク132が使用されてもよい。
【0066】
例において、コンテンツデリバリネットワーク132を使用するかどうかの判定326は、レイテンシ/コスト以外の他の要因に基づいてもよい。例えば、エッジコンピュートネットワーク構成ツールは、エッジコンピュートネットワーク構成ツールがその上で動作しているコンピューティングシステムが多量の要求を受けている場合、エッジコンピュート環境へ構成ファイルを配信するためにコンテンツデリバリネットワークを使用すると決定してもよい。さらに、例において、レイテンシ/コストは様々な方法のうち任意のものを使用して測定又は推定されてもよい。例えば、レイテンシ/コストは、ネットワーク要素間の地理的距離、ネットワーク要素間の論理的距離、最近の以前の要求/応答の平均レイテンシ/コスト等に基づいてもよい。
【0067】
エッジコンピュートネットワーク構成ツール106及びコンテンツデリバリネットワーク132は、上記の例によって説明された方法でエッジコンピュートネットワーク200を構成するために協働してもよい。例において、エッジコンピュートネットワーク構成ツール106及びコンテンツデリバリネットワーク132は両方とも、アップロード又は変更される必要のあるファームウェア及び/又はオペレーティングシステムプログラムを有することができる。コンテンツデリバリネットワークがエッジコンピュートネットワーク構成ツール106より低いレイテンシ/コストを有する場合に、コンテンツデリバリネットワークは、エッジコンピュート環境へ更新されたファームウェア又はオペレーティングシステムプログラムをアップロードするように命令される。
【0068】
1つの実装において、構成生成プロセスは、エッジコンピュート環境を構成するためにエッジコンピュートネットワーク構成ツール106及びコンテンツデリバリネットワーク132を必要としてもよい。例えば、エッジコンピュートネットワーク構成ツール106は、エッジコンピュート環境200内でアップロード又は変更される必要があるファームウェア又はオペレーティングシステムプログラムへのアクセスを有しなくてもよい。この例において、コンテンツデリバリネットワーク132は、エッジコンピュート環境200と通信する際にエッジコンピュートネットワーク構成ツール106より高いレイテンシ/コストを有するにも関わらず、ファームウェア又はオペレーティングシステムプログラムをアップロードするように命令される。同様に、コンテンツデリバリネットワーク132が必要なファームウェア又はオペレーティングシステムプログラムを有しない場合に、エッジコンピュートネットワーク構成ツール106が、より高いレイテンシ/コストを有するにも関わらず、エッジコンピュート環境200におけるネットワークデバイスへ構成データを配信するために使用されてもよい。エッジコンピュートネットワーク構成ツール106は、コンテンツデリバリネットワークによって提供された構成データを使用するデバイスの構成を編成することを含む他の必要な構成段階のうち任意のものを実行するために使用されてもよい。
【0069】
最終的に、方法は動作332へと移行し、ここでエッジコンピュートネットワーク構成ツール106はエッジコンピュート環境200のデバイスへの特定の構成データのダウンロードが成功したかどうかを含む、ステータス更新を提供するように、エッジコンピュート環境200に命令する。論じられたように、
図3Bの方法は任意選択のものであり、いくつかの例において、コンテンツデリバリネットワーク132は常に構成データを配信するために使用され、他の例においてコンテンツデリバリネットワーク132は省略されてもよい、又は構成データを配信するために一度も使用されなくてもよい。
【0070】
上記で論じたように、ユーザインターフェース124は、エッジコンピュート環境200の構成プロセスの態様のステータス及び/又は進捗結果に関する情報を表示してもよい。例えば、
図8は、1つの実施形態による、エッジコンピュート環境構成のためのサイトデータ及び構成の進捗を表示する例示的なユーザインターフェース800である。1つの例において、ユーザインターフェース800は、インターフェースの制御タブ402から「サイト」タブを選択することを通してアクセスされてもよい。選択すると、ユーザインターフェース800は、上記で論じた新しいサイトインターフェース500を介して入力されたサイトのサイト情報を表示してもよい。図示の例において、第1サイト802及び第2サイト804のサイト情報が示されている。サイト情報はとりわけ、サイトCLLIコード、サイト名、地理的位置識別子、サイトのデバイスにアクセスする、又は別様にそれと通信するための管理サブネットIPアドレス、2次管理サブネットIPアドレス、GMSNサブネットIPアドレス、及び2次GMSNサブネットIPアドレスを含み得るが、これらに限定されない。そのような情報を、上記で論じた新しいサイトインターフェース500を介してユーザインターフェース124に提供してもよい。1つの例において、サイト情報802~804は、エッジサイトに配置されたエッジデバイスのステータス808を含んでもよい。例えば、ユーザインターフェース800は、サイトのデバイス、例えば、プロバイダエッジデバイスの「未構成」ステータスを含んでもよい。さらに、ユーザインターフェース800は、サイト情報に関するアクションを遂行することを可能にする1つ又は複数のアクションボタン806を含んでもよい。例えば、アクションボタン806は、サイト情報の編集又は削除を可能にしてもよい。別の例において、「サイトをスキャン」アクションボタン806を選択することで、エッジサイトのデバイスをスキャン又はそれと通信して、デバイスにピングし、デバイスに動作情報を要求し、及びサイト情報を更新する1つ又は複数の命令を生成させてもよい。そのような命令は、エッジサイトの既知のデバイスに、動作ステータスレポートを生成させ、エッジコンピュートネットワーク構成ツール106へそのレポートを送信させてもよく、当該エッジコンピュートネットワーク構成ツール106は、ステータスレポートを処理し、それに応じてユーザインターフェース800内に表示されるサイト情報を更新してもよい。
【0071】
いくつかの例において、サイト情報802~804は、エッジコンピュートネットワーク構成ツール106及びエッジサイトに配置されたエッジデバイスの間のレイテンシ/コストを含んでもよい。表示されるレイテンシ/コストは、ユーザインターフェース800を閲覧しているユーザが、サイトがどのように構成又は再構成されるかについての決断を行うことを可能にしてもよい。加えて、それは、エッジコンピュートネットワークツール106の別のインスタンスが、ユーザが望むよりも高いレイテンシ/コストを有するサイトに地理的により近くにインストールされるべきであるということを、ユーザに示してもよい。いくつかの例において、サイト情報802~804内に図示される、サイト及び管理(MGMT)サブネット及びGMSNサブネットの間のレイテンシ/コストが表示される。
【0072】
他の例において、レイテンシ/コスト値は、ユーザインターフェース800内に表示されなくてもよいが、レイテンシ/コストは、エッジコンピュートネットワーク構成ツール106によって自動的に評価され、サイトがどのように構成されることになるか、及びエッジコンピュートネットワークツール106の新しいインスタンスが望まれたものより高いレイテンシ/コストを有するサイトに地理的により近くインストールされるべきかどうかが特定されてもよい。どのようにサイトが構成されるかの例は、
図2に示されるように、エッジデバイス202a~c及びスパインスイッチデバイス204a~bの間の接続及びスパインスイッチデバイス204a~b及びホストリーフスイッチ206a~bの間の接続を特定することを含んでもよいが、それに限定されない。エッジデバイス202、スパインスイッチデバイス204及びホストリーフスイッチ206の間のレイテンシ/コストは、エッジコンピュートネットワーク構成ツール106が、エッジコンピュート環境200内により多くの又はより少ないスパインスイッチデバイス204及びホストリーフスイッチ206を含むべきだと特定することを可能にしてもよい。サイトがどのように構成されるかのさらなる例は、エッジコンピュートネットワーク構成ツール106の代わりにコンテンツデリバリネットワークを使用して、上記に記載のエッジコンピュート環境を構成することを含んでもよい。
【0073】
いくつかの例において、エッジコンピュート環境200の構成中にデバイスからのフィードバックに対応する情報を、ユーザインターフェース800に含めてもよい。例えば、サイト情報802~804の態様を色分けして、検証された情報(おそらく緑色で示される)及び未検証の情報(おそらく赤色で示される)を表示してもよい。
図8に示すように、サイトのサブネットのIPアドレスを検証して、IPアドレスの検証済みのステータスを示すために、緑色で表示してもよく、一方で未検証のIPアドレスを赤色で表示してもよい。サイト情報802~804の検証は、エッジコンピュート環境200のデバイスを含む、エッジサイトのデバイスの構成ステータス及び/又は動作ステータスの1つ又は複数のレポートに基づいてもよい。いくつかの例において、レポート内の情報に基づいてコンポーネントに対してアクションを起こし、サイト情報802~804を検証してもよい。
【0074】
同様のインターフェース900を、エッジサイトのエッジデバイスのためのユーザインターフェースによって表示してもよい。具体的には、
図9は、インターフェースの制御タブ402からの「サイトPE関連」タブの選択を通してアクセスされるエッジデバイス情報を表示する例示的なユーザインターフェース900である。選択すると、ユーザインターフェース900は、上記で論じた新しいルータグループのインターフェース600を介して入力された、選択されたサイトにおけるエッジデバイスのサイト情報を表示してもよい。図示の例において、選択されたサイトのエッジデバイス情報902が示されている。エッジデバイス情報902は、エッジデバイス識別子、及び選択されたサイトに関連付けられた各エッジデバイスの接続タイプを含み得るが、これらに限定されない。そのような情報は、上記で論じた新しいルータグループのインターフェース600を介して提供されてもよい。1つの例において、ユーザインターフェース900はまた、エッジデバイス情報の編集又は削除等、エッジデバイス情報に関するアクションの遂行を可能にする1つ又は複数のアクションボタン904を含んでもよい。
【0075】
制御タブ402から「デバイス」タブを選択することで、
図10のユーザインターフェース1000を表示させて、1つ又は複数のエッジサイトのエッジコンピュート環境200のデバイスに関連付けられた情報を提供してもよい。上記と同様に、ユーザインターフェース1000は、上記で論じた新しいデバイスのインターフェース700を介して入力された環境200のデバイスのデバイス情報を表示してもよい。図示の例において、エッジサイトの複数のデバイスのデバイス情報1002~1004が示されている。デバイス情報1002~1004は、エッジサイト識別子、デバイスのホスト名、デバイスと通信するためのインターフェース規格、デバイスモデル識別子、デバイスのシリアル番号又は識別子、及び/又はデバイスにアクセスするための管理IPアドレスを含んでもよいが、これらに限定されない。1つの例において、ユーザインターフェース1000はまた、デバイス情報の編集又は削除等、デバイス情報に関するアクションの遂行を可能にする1つ又は複数のアクションボタン1006を含んでもよい。
【0076】
いくつかの例において、エッジコンピュート環境200の構成中にデバイスからのフィードバックに対応する情報を、ユーザインターフェース1000に含めてもよい。例えば、デバイス情報1002~1004の態様、例えば、デバイスに関連付けられた管理IPアドレスを色分けして、検証された情報(おそらく緑色で示される)及び未検証の情報(おそらく赤色で示される)を表示してもよい。デバイス情報の他の検証は、エッジコンピュート環境200のデバイスを含む、エッジサイトのデバイスの構成ステータス及び/又は動作ステータスの1つ又は複数のレポートに基づいてもよく、検証済み又は失敗1008として表示してもよい。
【0077】
同様のインターフェース1100を、エッジサイトのMAASインストールのためにユーザインターフェースによって表示してもよい。具体的には、
図11は、インターフェースの制御タブ402からの「MAASインストール」タブの選択を通してアクセスされるMAASインストール情報を表示する例示的なユーザインターフェース1100である。選択すると、ユーザインターフェース1100は、エッジサイトでのMAASインストールの情報を表示してもよい。図示の例において、選択されたサイトのMAASインストール情報1102が示されている。MAASインストール情報は、MAASインストール識別子、DCHP転送IPアドレス、及びエンドポイントIPアドレスを含み得るが、これらに限定されない。1つの例において、ユーザインターフェース1100はまた、MAASインストール情報の編集又は削除等、MAASインストール情報に関するアクションの遂行を可能にする1つ又は複数のアクションボタン1104を含んでもよい。
【0078】
エッジコンピュート環境200によって利用されるインターフェース規格を示すユーザインターフェース1200も表示してもよい。例えば、制御タブ402から「インターフェース規格」タブを選択することで、
図12のユーザインターフェース1200を表示させて、1つ又は複数のエッジサイトのエッジコンピュート環境200に構成されたデバイスのインターフェース規格に関連付けられた情報を提供してもよい。
図12に示す例において、インターフェース規格情報1202~1204を示して、エッジコンピュート環境200のデバイスに関連付けてもよく、このインターフェース規格情報は、インターフェース規格を使用するデバイスの機能、デバイスインターフェース識別子、リモートインターフェース識別子、規格のリモート機能等を含み得るが、これらに限定されない。1つの例において、ユーザインターフェース1200はまた、インターフェース情報の編集又は削除等、インターフェース情報に関するアクションの遂行を可能にする1つ又は複数のアクションボタン1206を含んでもよい。
【0079】
ネットワークのエッジコンピュート環境に新しいデバイスを追加して構成することに加えて、エッジコンピュート構成ツールはまた、エッジコンピュート環境のデバイス構成を更新するためのデータ及び情報を提供するためのユーザインターフェースを提供及び/又は表示してもよい。そのようなユーザインターフェースの例を
図13に示す。上記で提供された情報と同様に、更新されたデバイス情報は、ユーザインターフェース124を介してエッジコンピュート構成ツール106によって受信され、エッジコンピュート構成プロセスを生成する際に使用するためにデータソース120に記憶されてもよい。図示の例示的なユーザインターフェース1300では、ユーザ又はコンピューティングデバイスは、ドロップダウンメニュー又は登録ボックスを通してサイト識別子1302を提供又は選択してもよい。また、デバイス機能1304(いくつかの例において、機能のドロップダウンリストから選択可能である)、及び更新されるデバイスに対応するネットワークデバイス規格1306等の他のデバイス固有の情報を提供して、更新されるデバイスの識別を支援してもよい。また、ラック位置1310及び/又はラックユニット識別子1312を提供してもよい。提出ボタン716を選択すると、ネットワークデバイスに関連付けられた情報を更新するためにデータソース120での記憶のため、新しいデバイスの入力された情報をエッジコンピュート構成ツール106に提供してもよい。
【0080】
図13のユーザインターフェース1300を、エッジコンピュートネットワーク内へ既に構成されている既存のデバイスのために使用してもよいので、デバイスがエッジコンピュート環境に追加されたときに、デバイスに関連付けられたポートのうちの1つ又は複数を構成してもよい。ただし、ユーザインターフェース1300は、インターフェースのリベニューポートを再構成する選択ボタン1308を通して、識別されたデバイスのポートを再構成することを提供してもよい。リベニューポートを再構成ボタン1308を選択することで、コンピューティングデバイス122に
図14のユーザインターフェース1400を表示させて、展開されたエッジコンピュートデバイスのポート構成情報を受信してもよい。具体的には、
図14は、1つの実施形態による、エッジコンピュート環境構成のデバイスにポート構成データ及び情報を提供するための例示的なユーザインターフェース1400である。上記のユーザインターフェースと同様に、エッジコンピュート構成ツール106は、エッジコンピュート環境のデバイスのポート構成を表示及び/又は更新するためのユーザインターフェース1400を提供及び/又は表示してもよい。そのため、ユーザインターフェース1400は、既存のエッジコンピュート環境の現在のポート構成に関する情報を提供する第1セクション1402を含んでもよい。既存のポート構成セクション1402は、エッジコンピュート環境の識別1404、及びサイト1406のポート構成の概要を含んでもよく、この概要は、ポート構成タイプ、開始ポート値、及びポート構成に含まれるポートの数を含む。
図14に示す例において、エッジコンピュート環境は、ポート値0から始まり、8つのポートを含むポート構成タイプAを含む。エッジコンピュート環境のポート構成を、「編集」ボタンを通してユーザインターフェース1400により編集してもよく、又は「削除」ボタンを通して削除してもよい。また、エッジコンピュート環境のために構成された個々のポートに関する特定の情報を提供する、ユーザインターフェース1400のインターフェースマップ部分1410を表示してもよい。そのような情報は、インターフェース識別子、構成タイプ、及びポートの位置識別子、例えば、シャーシ番号、ラック識別子、デバイス識別子等を含んでもよい。より多くの又はより少ないポート情報を、インターフェースのユーザによる使用のためにユーザインターフェース1400に表示してもよい。
【0081】
ポートの概要情報に加えて、追加又は補足のポート構成を、ユーザインターフェース1400のポート選択部分1408を通して選択してもよい。例えば、ユーザは、部分1402に示されている既存のポート構成から構成タイプAを削除し、ポート選択部分1408から別のポート構成タイプを追加するように選択してもよい。別の例において、ユーザは、単にポート選択部分1408から追加のポート構成タイプを追加することを選択して、ユーザインターフェース1400において識別されるエッジコンピュート環境に追加してもよい。このようにして、ユーザインターフェース1400を通して、エッジコンピュート環境のポート構成を構成又は編集してもよい。
【0082】
いくつかの例において、ユーザインターフェース1400にリストされた構成タイプは、エッジコンピュート環境に追加されたデバイスのタイプに基づいてもよい。例えば、エッジコンピュート環境に含めるために選択されたコンピュートデバイスのために利用可能な構成タイプが、記憶デバイスのために利用可能な構成タイプと異なっていてもよく、それは、これらのデバイスが、エッジコンピュート環境に対して種々の動作を遂行するように構成されているからである。エッジコンピュート環境に含めるために利用可能になっている利用可能な構成タイプの選択を、エッジコンピュート構成ツール106によって実行又は遂行してもよい。例えば、エッジコンピュート構成ツール106は、エッジコンピュートデバイス、例えば、コンピュートベースのデバイス、記憶ベースのデバイス、ネットワークベースのデバイス等と相互参照される複数のポート構成タイプを記憶してもよい。エッジコンピュート環境に含めるために特定のタイプのデバイスを追加すると、エッジコンピュート構成ツール106は、どのポート構成タイプが、ユーザインターフェース1400の構成選択部分1408をポピュレートするために選択されたデバイスと相関するかを特定してもよい。
【0083】
なおもさらなる例において、エッジコンピュート構成ツール106はまた、選択されたデバイスの1つ又は複数のポートを自動的に構成してもよい。例えば、エッジコンピュート構成ツール106は、特定の構成タイプがエッジコンピュート環境の選択されたデバイスと相関していることを特定し、特定された構成タイプを適用して、識別されたデバイスのポートを構成してもよい。また、構成のそのような適用は、エッジコンピュート環境に接続されたネットワークの上流デバイス等、ネットワークの他のデバイスの1つ又は複数のポートを構成することを含んでもよい。また、ポートの構成は、ポートの1つ又は複数のインターフェース識別子を要求すること、及びデータソース120等にポート構成情報を維持又は記憶することを含んでもよい。このように、エッジコンピュート構成ツール106は、エッジコンピュート環境に含めるために選択されたデバイスのタイプに基づいて、エッジコンピュート環境のデバイスの1つ又は複数のポートを自動的に構成してもよい。ポート構成適応性は、コンピュートデバイス及び記憶デバイス等、全てのタイプのデバイスがエッジコンピュート環境の同じラック内に配置されてもよく、当該環境は1つ又は複数のポート構成で自動的に構成される、エッジコンピュート環境に備える。
【0084】
ユーザインターフェースはまた、エッジコンピュート環境の1つのデバイスから別のデバイスへのポート構成のコピーを可能にするメカニズムを提供する。具体的には、
図15は、1つの実施形態による、エッジコンピュート環境の1つのデバイスからエッジコンピュート環境の別のデバイスに既存のポート構成をインポートするための例示的なユーザインターフェース1500である。ユーザインターフェース1500はドロップダウンメニュー1502を含み、それを通して、コピーのためにエッジコンピュート環境の特定のデバイスを選択してもよい。選択すると、選択されたデバイスのポート構成を、ユーザインターフェースのユーザによる検証のために表示1504してもよい。作動すると、選択されたデバイス1502のポート構成が第2デバイス、例えばデバイスBへとインポートされることを生じさせる、設定を複製ボタン1506も含まれてもよい。ゆえに、
図15のユーザインターフェース1500は、ユーザインターフェース1300のボタン1308の選択に応答して起動されてよく、その結果ポート構成が複製される先のデバイスは、エッジコンピュート構成ツール106によって把握される。ユーザインターフェース1500を通して、別のエッジコンピュート環境デバイスのポート構成を別のエッジコンピュート環境デバイスにインポート又は複製して、エッジコンピュート構成ツール106のユーザによって遂行されるポート構成動作を削減してもよい。
【0085】
図16は、上記で開示されたネットワークのコンポーネントの実施形態を実装する際に使用され得るコンピューティングデバイス又はコンピュータシステム1600の例を示すブロック図である。例えば、
図16のコンピューティングシステム1600は、上記で論じたコンピューティングデバイス122であってもよい。コンピュータシステム(システム)は、1つ又は複数のプロセッサ1602~1606を含む。プロセッサ1602~1606は、1つ又は複数の内部レベルのキャッシュ(図示せず)、及びプロセッサバス1612との対話を指示するバスコントローラ又はバスインターフェースユニットを含んでもよい。ホストバス又はフロントサイドバスとしても知られるプロセッサバス1612を使用して、プロセッサ1602~1606をシステムインターフェース1614に結合してもよい。システムインターフェース1614を、プロセッサバス1612に接続して、システム1600の他のコンポーネントをプロセッサバス1612とインターフェース接続させてもよい。例えば、システムインターフェース1614は、メインメモリ1616をプロセッサバス1612とインターフェース接続させるためのメモリコントローラ1618を含んでもよい。メインメモリ1616は、通常、1つ又は複数のメモリカード及び制御回路(図示せず)を含む。システムインターフェース1614はまた、1つ又は複数のI/Oブリッジ又はI/Oデバイスをプロセッサバス1612とインターフェース接続させるための入力/出力(I/O)インターフェース1620を含んでもよい。図示のように、I/Oコントローラ1628及びI/Oデバイス1630等の1つ又は複数のI/Oコントローラ及び/又はI/Oデバイスを、I/Oバス1626に接続してもよい。
【0086】
I/Oデバイス1630はまた、情報及び/又はコマンド選択をプロセッサ1602~1606に通信するための英数字及び他のキーを含む、英数字入力デバイス等の入力デバイス(図示せず)を含んでもよい。別のタイプのユーザ入力デバイスは、プロセッサ1602~1606に方向情報及びコマンド選択を通信するため、及びディスプレイデバイス上のカーソル移動を制御するためのマウス、トラックボール、又はカーソル方向キー等のカーソル制御を含む。
【0087】
システム1600は、プロセッサ1602~1606によって実行されることになる情報及び命令を記憶するために、メインメモリ1616と称されるダイナミック記憶デバイス、又はランダムアクセスメモリ(RAM)、又はプロセッサバス1612に結合された他のコンピュータ可読デバイスを含んでもよい。メインメモリ1616はまた、プロセッサ1602~1606による命令の実行中、一時的変数又は他の中間情報を記憶するために使用されてもよい。システム1600は、プロセッサ1602~1606のスタティック情報及び命令を記憶するために、リードオンリメモリ(ROM)、及び/又はプロセッサバス1612に結合された他のスタティック記憶デバイスを含んでもよい。
図16で説明されたシステムは、本開示の態様に従って使用し得る又は構成され得るコンピュータシステムの1つの可能な例に過ぎない。
【0088】
1つの実施形態によれば、上記の技法は、メインメモリ1616に含まれる1つ又は複数の命令の1つ又は複数のシーケンスを実行するプロセッサ1604に応答して、コンピュータシステム1600によって遂行されてもよい。これらの命令を、記憶デバイス等の別の機械可読媒体からメインメモリ1616へ読み込んでもよい。メインメモリ1616に含まれる命令のシーケンスの実行が、本明細書に記載されるプロセス段階を、プロセッサ1602~1606に遂行させてもよい。代替的実施形態において、ソフトウェア命令の代わりに、又はそれらと組み合わせて回路が使用されてもよい。したがって、本開示の実施形態は、ハードウェア及びソフトウェアコンポーネントの両方を含んでもよい。
【0089】
機械可読媒体は、機械(例えば、コンピュータ)によって可読な形態(例えば、ソフトウェア、処理アプリケーション)で情報を記憶又は送信するための任意のメカニズムを含む。そのような媒体は、不揮発性媒体及び揮発性媒体の形態をとってもよいが、これらに限定されず、また、リムーバブルデータ記憶媒体、非リムーバブルデータ記憶媒体、及び/又は、1つ又は複数のデータベース管理製品、ウェブサーバ製品、アプリケーションサーバ製品、及び/又は他の追加のソフトウェアコンポーネントを含むそのようなコンピュータプログラム製品を有する有線又は無線ネットワークアーキテクチャを通して利用可能になっている外部記憶デバイスを含んでもよい。リムーバブルデータ記憶媒体の例は、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスクリードオンリメモリ(DVD-ROM)、光磁気ディスク、フラッシュドライブ等を含む。非リムーバブルデータ記憶媒体の例は、内蔵磁気ハードディスク、SSD等を含む。1つ又は複数のメモリデバイス1616は、揮発性メモリ(例えば、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)等)及び/又は不揮発性メモリ(例えば、リードオンリメモリ(ROM)、フラッシュメモリ等)を含んでもよい。
【0090】
現在説明されている技術によるシステム及び方法を実現するためのメカニズムを含むコンピュータプログラム製品は、機械可読媒体と称され得るメインメモリ1616に常駐してもよい。機械可読媒体は、機械による実行のために本開示の動作のうちの任意の1つ又は複数を遂行する命令を記憶又は符号化することが可能であるか、又はそのような命令によって利用されるか又はこれに関連付けられるデータ構造及び/又はモジュールを記憶又は符号化することが可能である任意の有形の非一時的媒体を含んでもよいことが理解されるであろう。機械可読媒体は、1つ又は複数の実行可能命令又はデータ構造を記憶する単一の媒体又は複数の媒体(例えば、集中型又は分散型データベース、及び/又は関連付けられたキャッシュ及びサーバ)を含んでもよい。
【0091】
本開示の実施形態は、本明細書に記載される様々な段階を含む。それらの段階を、ハードウェアコンポーネントによって遂行してもよく、又は機械実行可能命令において具現化してもよく、当該命令を使用して、命令でプログラムされた汎用又は専用のプロセッサに段階を遂行させてもよい。代替的に、それらの段階を、ハードウェア、ソフトウェア、及び/又はファームウェアの組み合わせによって遂行してもよい。
【0092】
本発明の範囲から逸脱することなく、様々な修正及び追加が、議論された例示的な実施形態に対してなされ得る。例えば、上記で説明した実施形態は特定の特徴に言及する一方、本発明の範囲は、特徴及び記載された全ての特徴を含まない実施形態の異なる組み合わせを有する実施形態も含む。したがって、本発明の範囲は、全てのそのような代替、修正、及び変形を、これらの全ての均等物と共に包含することが意図されている。
【0093】
特定の実装を議論するが、これは例示のためにのみ行われることを理解するべきである。他のコンポーネント及び構成が本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく使用できることは、関連技術の当業者によって認識されるであろう。したがって、以下の説明及び図面は例示的なものであり、限定的なものとして解釈されるべきではない。本開示の十分な理解を提供するために、多数の具体的な詳細が説明されている。しかしながら、特定の例において、説明を曖昧にすることを避けるために、よく知られた又は従来の詳細は説明されていない。本開示での1つの実施形態又は一実施形態への言及は、同じ実施形態又は任意の実施形態への言及になり得る;かつ、そのような言及は実施形態のうちの少なくとも1つを意味する。
【0094】
「1つの実施形態」又は「一実施形態」への言及は、実施形態に関連して記載する特定の特徴、構造、又は特性が、本開示の少なくとも1つの実施形態内に含まれることを意味する。本明細書内の様々な場所での「1つの実施形態では」という句の出現は、必ずしも、全てが同じ実施形態への言及ではなく、また、他の実施形態と相互に排他的な個別の又は代替的実施形態でもない。さらに、いくつかの実施形態によって示され得るが、他では示されない、様々な特徴を説明する。
【0095】
本明細書で使用される用語は、概して、本開示の文脈内で及び各用語が使用される固有の文脈において、当技術分野におけるそれらの通常の意味を有する。本明細書で議論された用語のいずれか1つ又は複数に対して代替的な言語及び同義語を使用することができ、本明細書である用語が詳述又は議論されるか否かについて特別な意味が置かれるべきではない。いくつかの場合では、特定の用語については同義語を使用している。1つ又は複数の同義語の記述は、他の同義語の使用を排除するものではない。本明細書で議論するいずれかの用語の例を含む例を本明細書のいずれかの箇所で使用していたとしても、これらは例示的なものに過ぎず、本開示又はいずれかの例示的な用語の範囲及び意味をさらに限定することを意図するものではない。同様に、本開示は、本明細書で与えられる様々な実施形態に限定されるものではない。
【0096】
本開示の範囲を限定することを意図せずに、本開示の実施形態による機器、装置、方法及びこれらの関連結果の例が下記に与えられる。例において読者の便宜を図って表題又は副題を使用することがあるが、これらは決して本開示の範囲を限定すべきものではないことに留意されたい。他に定義していない限り、本明細書で使用する技術用語及び科学用語は、本開示が属する技術の当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。不一致が生じた場合、定義を含めて本明細書が優先する。
【0097】
本開示の追加の特徴及び利点は、続く説明に記載され、一部は説明から明白であるか、又は本明細書に開示される原理の実施により学ぶことができる。本開示に係る当該特徴及び利点は、添付の特許請求の範囲に、具体的に記載された機器及び組み合わせによって、実現され、得られてもよい。本開示のこれら及び他の特徴は、以下の説明及び添付の特許請求の範囲からより完全に明らかになるか、又は本明細書に記載する原理を実施することにより学ぶことができる。
[他の可能な項目]
[項目1]
通信ネットワークを管理するための方法であって、前記方法は
複数のデータベースから、前記通信ネットワークのエッジサイトに関連付けられたサイト情報を取得する段階、ここで、前記複数のデータベースの各々は異なるバックボーン通信ネットワークに関連付けられている;
構成コンピューティングシステムによって、前記通信ネットワークの前記エッジサイトに関連付けられた前記サイト情報に基づいて、前記エッジサイトから利用可能なコンピュートサービスをインスタンス化するための構成プロセスを生成する段階、前記構成プロセスは、前記エッジサイトの少なくとも1つのネットワークエッジデバイスの動作ステータスを、前記エッジサイトと通信している要求側デバイスへ前記コンピュートサービスを提供するように、構成するための命令のセットを有する;及び
前記少なくとも1つのネットワークエッジデバイスが構成されることを生じさせるために、前記構成データに対して前記命令のセットを実行する段階
を備え、ここで、前記命令のセットを実行する段階は、
少なくとも1つのマイクロサービスが、前記構成コンピューティングシステムとは別個のマイクロサービスシステム上で実行されることを生じさせる段階
を有する、方法。
[項目2]
コンピューティングデバイス上に表示されているユーザインターフェースを介して、前記サイト情報を受信する段階をさらに備え、前記サイト情報は、エッジサイト識別子、エッジデバイス識別子、及び前記ネットワークデバイスの識別子を有する、
項目1に記載の方法。
[項目3]
前記構成コンピューティングシステムによって、前記少なくとも1つのネットワークエッジデバイスへ前記構成データを配信するためにコンテンツデリバリネットワークを使用するべきかどうかを、特定する段階;
前記構成データを配信するために前記コンテンツデリバリネットワークを使用しないと特定した場合に、前記構成コンピューティングシステムによって、前記構成データを取得し、前記少なくとも1つのネットワークエッジデバイスへ前記構成データを配信する段階;及び
前記構成データを配信するために前記コンテンツデリバリネットワークを使用すると特定した場合に、前記コンテンツデリバリネットワークによって前記少なくとも1つのネットワークエッジデバイスへ前記構成データが配信されることを生じさせる段階
をさらに備える、項目1に記載の方法。
[項目4]
前記構成データを配信するために前記コンテンツデリバリネットワークを使用するべきかどうかを特定する段階は、前記コンテンツデリバリネットワーク及び前記少なくとも1つのネットワークエッジデバイスの間の第1レイテンシ/コスト及び前記構成コンピューティングシステム及び前記少なくとも1つのネットワークエッジデバイスの間の第2レイテンシ/コストを特定する段階を有する、項目1に記載の方法。
[項目5]
前記マイクロサービスは、前記命令のセットを変換し、前記少なくとも1つのネットワークエッジデバイスへ前記変換された命令のセットを通信するように動作可能である、項目1に記載の方法。
[項目6]
前記少なくとも1つのネットワークエッジデバイスは、前記要求側デバイスへ前記コンピュートサービスの前記一部を提供するように構成されているアプリケーションを記憶するベアメタルサーバである、項目1に記載の方法。
[項目7]
前記構成プロセスを生成する段階は、
前記命令のセットの一部を含む構成テンプレートを取得する段階;及び
前記サイト情報を用いて前記構成テンプレートを変更する段階
を有する、項目1に記載の方法。
[項目8]
少なくとも1つのプロセッサによって実行された場合に、前記少なくとも1つのプロセッサに、通信ネットワークを管理するための方法を遂行させる命令を記憶する非一時的コンピュータ記憶媒体であって、前記方法は、
複数のデータベースから、前記通信ネットワークのエッジサイトに関連付けられたサイト情報を取得する手順、ここで、前記複数のデータベースの各々は異なるバックボーン通信ネットワークに関連付けられている;
構成コンピューティングシステムによって、ネットワークのエッジサイトに関連付けられたサイト情報に基づいて、前記エッジサイトから利用可能なコンピュートサービスをインスタンス化するための構成プロセスを生成する手順、前記構成プロセスは、要求側デバイスへ前記コンピュートサービスの一部を提供するように、構成データを使用して、ネットワークデバイスの動作ステータスを構成するための命令のセットを有する;及び
前記ネットワークデバイスが構成されることを生じさせるために、前記構成データに対して前記命令のセットを実行する手順
を備え、ここで、前記命令のセットを実行する手順は、
少なくとも1つのマイクロサービスが、前記構成コンピューティングシステムとは別個のマイクロサービスシステム上で実行されることを生じさせる手順
を有する、
非一時的コンピュータ記憶媒体。
[項目9]
コンピューティングデバイス上に表示されているユーザインターフェースを介して、前記サイト情報を受信する手順をさらに備え、前記サイト情報は、エッジサイト識別子、エッジデバイス識別子、及び前記ネットワークデバイスの識別子を有する、
項目8に記載の非一時的コンピュータ記憶媒体。
[項目10]
前記構成コンピューティングシステムによって、前記少なくとも1つのネットワークエッジデバイスへ前記構成データを配信するためにコンテンツデリバリネットワークを使用するべきかどうかを特定する手順;
前記構成データを配信するために前記コンテンツデリバリネットワークを使用しないと特定した場合に、前記構成コンピューティングシステムによって、前記構成データを取得し、前記少なくとも1つのネットワークエッジデバイスへ前記構成データを配信する手順;及び
前記構成データを配信するために前記コンテンツデリバリネットワークを使用すると特定した場合に、前記コンテンツデリバリネットワークによって前記少なくとも1つのネットワークエッジデバイスへ前記構成データが配信されることを生じさせる手順
をさらに備える、項目8に記載の非一時的コンピュータ記憶媒体。
[項目11]
前記構成データを配信するために前記コンテンツデリバリネットワークを使用するべきかどうかを特定する手順は、前記コンテンツデリバリネットワーク及び前記少なくとも1つのネットワークエッジデバイスの間の第1レイテンシ/コスト及び前記構成コンピューティングシステム及び前記少なくとも1つのネットワークエッジデバイスの間の第2レイテンシ/コストを特定する手順を有する、項目8に記載の非一時的コンピュータ記憶媒体。
[項目12]
前記マイクロサービスは、前記命令のセットを変換し、前記少なくとも1つのネットワークエッジデバイスへ前記変換された命令のセットを通信するように動作可能である、項目8に記載の非一時的コンピュータ記憶媒体。
[項目13]
前記少なくとも1つのネットワークエッジデバイスは、前記要求側デバイスへ前記コンピュートサービスの前記一部を提供するように構成されているアプリケーションを記憶するベアメタルサーバである、項目8に記載の非一時的コンピュータ記憶媒体。
[項目14]
前記構成プロセスを生成する手順は、
前記命令のセットの一部を含む構成テンプレートを取得する手順;及び
前記サイト情報を用いて前記構成テンプレートを変更する手順
を有する、項目8に記載の非一時的コンピュータ記憶媒体。
[項目15]
通信ネットワークを管理するためのシステムであって、前記システムは、
少なくとも1つのプロセッサ;
前記少なくとも1つのプロセッサに動作可能に接続され、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行された場合に、前記システムに方法を遂行させる命令を記憶するメモリ
を備え、前記方法は、
複数のデータベースから、前記通信ネットワークのエッジサイトに関連付けられたサイト情報を取得する段階、ここで、前記複数のデータベースの各々は異なるバックボーン通信ネットワークに関連付けられている;
構成コンピューティングシステムによって、ネットワークのエッジサイトに関連付けられたサイト情報に基づいて、前記エッジサイトから利用可能なコンピュートサービスをインスタンス化するための構成プロセスを生成する段階、前記構成プロセスは、要求側デバイスへ前記コンピュートサービスの一部を提供するように、構成データを使用して、ネットワークデバイスの動作ステータスを構成するための命令のセットを有する;及び
前記ネットワークデバイスが構成されることを生じさせるために、前記構成データに対して前記命令のセットを実行する段階
を有し、ここで、前記命令のセットを実行する段階は、
少なくとも1つのマイクロサービスが、前記構成コンピューティングシステムとは別個のマイクロサービスシステム上で実行されることを生じさせる段階
を含む、システム。
[項目16]
前記方法は、コンピューティングデバイス上に表示されているユーザインターフェースを介して、前記サイト情報を受信する段階をさらに有し、前記サイト情報は、エッジサイト識別子、エッジデバイス識別子、及び前記ネットワークデバイスの識別子を有する、
項目15に記載のシステム。
[項目17]
前記方法は、
前記構成コンピューティングシステムによって、前記少なくとも1つのネットワークエッジデバイスへ前記構成データを配信するためにコンテンツデリバリネットワークを使用するべきかどうかを特定する段階;
前記構成データを配信するために前記コンテンツデリバリネットワークを使用しないと特定した場合に、前記構成コンピューティングシステムによって、前記構成データを取得し、前記少なくとも1つのネットワークエッジデバイスへ前記構成データを配信する段階;及び
前記構成データを配信するために前記コンテンツデリバリネットワークを使用すると特定した場合に、前記コンテンツデリバリネットワークによって前記少なくとも1つのネットワークエッジデバイスへ前記構成データが配信されることを生じさせる段階
をさらに有する、項目15に記載のシステム。
[項目18]
前記構成データを配信するために前記コンテンツデリバリネットワークを使用するべきかどうかを特定する段階は、前記コンテンツデリバリネットワーク及び前記少なくとも1つのネットワークエッジデバイスの間の第1レイテンシ/コスト及び前記構成コンピューティングシステム及び前記少なくとも1つのネットワークエッジデバイスの間の第2レイテンシ/コストを特定する段階を含む、項目15に記載のシステム。
[項目19]
前記マイクロサービスは、前記命令のセットを変換し、前記少なくとも1つのネットワークエッジデバイスへ前記変換された命令のセットを通信するように動作可能である、項目15に記載のシステム。
[項目20]
前記少なくとも1つのネットワークエッジデバイスは、前記要求側デバイスへ前記コンピュートサービスの前記一部を提供するように構成されているアプリケーションを記憶するベアメタルサーバである、項目15に記載のシステム。
【国際調査報告】