(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-17
(54)【発明の名称】釣り竿三脚スタンドトレイ及び該トレイを備える釣り竿三脚スタンド
(51)【国際特許分類】
A01K 97/10 20060101AFI20240110BHJP
【FI】
A01K97/10 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023540711
(86)(22)【出願日】2021-04-07
(85)【翻訳文提出日】2023-08-28
(86)【国際出願番号】 KR2021004342
(87)【国際公開番号】W WO2022145582
(87)【国際公開日】2022-07-07
(31)【優先権主張番号】10-2020-0186737
(32)【優先日】2020-12-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523247625
【氏名又は名称】ソン,イェ ウォン
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ソン,イェ ウォン
【テーマコード(参考)】
2B109
【Fターム(参考)】
2B109BA35
(57)【要約】
本発明は、釣り竿三脚スタンドトレイ及び該トレイを備える釣り竿三脚スタンドに関し、より詳細には、上部に釣り竿を据え置き可能な据え置き溝が形成される据え置き部3と、前記据え置き部3の下部に一定の間隔を隔てるように連結されて、3つの方向に拡開されるように構成される支持脚5と、を備える釣り竿三脚スタンド1にトレイ10を締結構成するが、前記トレイ10を支持脚5の間に配置し、外側に構成されたクランプ200を支持脚5と締結するようにして、前記支持脚5の広がりを防ぐことができて、釣り竿三脚スタンドの安定的な使用が可能である一方で、トレイの上部に形成された空間に餌、携帯機器などの物品の収納が可能であり、かつ、前記トレイの外側に釣り用品の係止及び嵌合が可能であることから、物品の紛失、破損を未然に防ぐことのできる有用な発明である。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
釣り竿を据え置く釣り竿三脚スタンド(1)の支持脚(5)を固定するためのトレイにおいて、
上部に画成空間(110)が設けられ、分割された形状に形成されて互いに向かい合うように配置され、互いに向かい合う一方の側が蝶合されて前記ヒンジを中心として下部の方向に折り畳まれるように構成される胴体部(100)と、
前記胴体部(100)の外側に一定の間隔だけ離隔するが、前記支持脚(5)と対応する位置に配置構成されて、前記支持脚(5)とそれぞれ連結構成されるクランプ(200)と、
を備えることを特徴とする、釣り竿三脚スタンドトレイ。
【請求項2】
前記胴体部(100)の上部に構成されるが、前記画成空間に配置されて物品を据え置き可能なように1本以上の支持バー(120)が形成され、前記画成空間の底面部には1枚以上の滑り止めパッド(130)が構成されることを特徴とする、請求項1に記載の釣り竿三脚スタンドトレイ。
【請求項3】
前記クランプ(200)は、
前記胴体部(100)の外側から延びて突設される延長部(210)と、
下部が前記延長部(210)の上部と選択的に結合され、上部が半円弧状に形成され、上部の外側に1本以上のクランピング爪(221)が形成される下開閉部(220)と、
前記下開閉部(220)の上部に構成されるが、下部が半円弧状に形成され、下部の外側に前記下開閉部(220)の上部の外側と当接して蝶合され、前記蝶合されていない下開閉部(220)の他の下部の外側には前記クランピング爪(221)が引き込まれて固定されるクランピング溝(231)が形成される上開閉部(230)と、
を備えることを特徴とする、請求項1に記載の釣り竿三脚スタンドトレイ。
【請求項4】
前記胴体部(100)のヒンジは、
前記胴体部(100)が下部に折り畳まれるように互いに当接する面の下部に1つ以上構成され、
前記胴体部(100)の互いに当接する面の上部には、前記胴体部(100)が拡開された後に固定できるように、1本以上の係止溝(140)と前記係止溝(140)に係止される係止部(150)がそれぞれ形成されることを特徴とする、請求項1に記載の釣り竿三脚スタンドトレイ。
【請求項5】
前記係止部(150)は、
終端の両側が前記胴体部(100)の一方の側と蝶合されて回動する回動バー(151)と、
前記胴体部(100)と連結されていない回動バー(151)の終端から延びるが、上下部の方向に折れ曲がる係止爪(153)とつかみ爪(155)がそれぞれ形成されて、前記回動バー(151)の回動により前記係止溝(140)に選択的に係止されることを特徴とする、請求項4に記載の釣り竿三脚スタンドトレイ。
【請求項6】
前記胴体部(100)の向かい合う面の上部側の中央部にはそれぞれの嵌合溝(160)が形成され、
前記胴体部(100)の上部に垂直方向に配置されるが、下部の両側が前記嵌合溝(160)にそれぞれ嵌め込まれて固定され、
前記嵌合溝(160)と連結されていない他方の側には、終端が前記釣り竿三脚スタンド(1)の据え置き部(3)と連結されて固定される固定部材(300)が構成されることを特徴とする、請求項1に記載の釣り竿三脚スタンドトレイ。
【請求項7】
前記固定部材(300)は、
一方の側が前記嵌合溝(160)と連結され、他方の側に連結溝(311)が形成される第1の固定部材(310)と、
一方の側が前記釣り竿三脚スタンド(1)の据え置き部(3)と連結され、他方の側に連結環(321)が形成される第2の固定部材(320)と、
を備えることを特徴とする、請求項6に記載の釣り竿三脚スタンドトレイ。
【請求項8】
前記胴体部(100)の外側には、一定の間隔を隔てて、多数の物品を係止または嵌合する係止部材(170)と嵌合部材(180)がそれぞれ形成されることを特徴とする、請求項1に記載の釣り竿三脚スタンドトレイ。
【請求項9】
釣り竿を据え置き可能な釣り竿三脚スタンドにおいて、
上部に釣り竿を据え置き可能な据え置き溝が形成される据え置き部(3)と、
前記据え置き部(3)の下部に一定の間隔を隔てるように連結されて、3つの方向に拡開されるように構成される支持脚(5)と、
前記支持脚(5)が拡開された状態でそれらの間に配置されてそれぞれのクランプ(200)が前記支持脚(5)にそれぞれ締結される請求項1のトレイと、
を備えることを特徴とする、釣り竿三脚スタンドトレイを備える釣り竿三脚スタンド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、釣り竿三脚スタンドトレイ及び該トレイを備える釣り竿三脚スタンドに関し、さらに詳しくは、多数本の釣り竿を据え置く釣り竿三脚スタンドの支持脚のそれぞれと結合して、支持脚がさらに広がらないようにして固定力を高められるようにするとともに、釣り活動のためのその他の道具を係止または固定するようにして利便性を与えられる技術に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、釣りをするとき、釣り竿を据え置いて釣り活動の利便性を持たせるようにしている。
【0003】
一方、このような釣り竿を据え置くにあたって、上部に釣り竿を据え置き可能な据え置き部と、前記据え置き部の下部に3本の支持脚が連結されるが、互いに異なる方向に拡開されるように構成される支持脚と、を備える釣り竿三脚スタンドを多用している。
【0004】
しかしながら、前記釣り竿三脚スタンドの場合、支持脚の広がりや転倒により、釣りをするときに非常に不便さを感じてしまうという問題があり、前記釣り竿三脚スタンドの支持脚の広がりを防ぐために前記据え置き部の下部に重りまたはその他の構成要素を別途に適用して、前記重りが地面と当接しない支持脚の一部分と連結されるようにして釣り竿三脚スタンドを固定せねばならないという不便さが伴わざるを得なかった。
【0005】
また、釣りをするとき、餌など釣りに必要とされるその他の用品などが前記釣り竿三脚スタンドの周辺部に置かれる筈であるが、その他の何らかの諸要因により前記用品などの毀損、破損または紛失が起こるという問題がしばしば生じていた。
【0006】
このような問題により、釣り活動をするとき、釣り竿三脚スタンドとは別途に釣り用品を収納する別途の収納箱を持ち運びながら、釣り竿三脚スタンドの周りに置いて用いていたが、釣り活動のためには前記釣り竿三脚スタンドの周辺部における移動が頻繁に起こる筈であるが、このとき、前記収納箱とのぶつかりなどが起こらざるを得ないため、同様に釣り用品の毀損、破損、紛失から自由になれず、収納箱を配置する位置に対する制約があるなど、依然としてその煩雑さが伴われざるを得なかった。
【0007】
まず、従来の技術を調べてみると、韓国登録特許第10-2176754号公報は、釣り竿が上部に据え置かれる釣り竿の据え置き台を底面から支持するためのものであって、前記釣り竿の据え置き台が上部に載置固定される載置板と、前記載置板の下部に配設され、左右の水平及び上下の垂直に角度が調節される複数の角度調節具、及び前記角度調節具の端部にそれぞれ配設される複数本の支持脚を備えてなり、前記載置板は、連結板と、前記連結板の下部面の前後側にそれぞれ端部が外側に突出するように配設される一対の支持板と、から構成され、前記連結板と前記支持板は、前記角度調節具により分離可能なように連結される釣り竿据え置き台用の受け止め装置に関する技術である。
【0008】
韓国公開特許第10-2017-0046825号公報は、釣り竿を据え置く据え置き手段と、前記据え置き手段の据え置き台を支持するように三脚用支持棒を有する支持手段と、を備える釣り竿受け用の釣り竿三脚スタンドにおいて、前記三脚用支持棒は、長さが調節可能であり、四角い形状を呈して地面に強固に固定される支持棒から構成される釣り竿受け用の釣り竿三脚スタンドに関する技術である。
【0009】
上記の従来の技術は、上述したように、従来の釣り竿三脚スタンドと略同様の構造を有する技術であって、依然として釣り竿三脚スタンドを固定するための各棒が開発されて用いられているものの、依然として釣り竿三脚スタンドを固定することができないという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】韓国登録特許第10-2176754号公報
【特許文献2】韓国公開特許第10-2017-0046825号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、上記の従来の技術の問題を解決するために案出されたものであって、釣り竿三脚スタンドの支持脚の間に配置されるが、それぞれの支持脚と選択的に連結して固定されるトレイを構成して前記支持脚が広がることを防止できるようにし、前記トレイを分割された形状に形成するとともに、互いに当接する部分を蝶合されるように構成するが、折り畳まれるときに、下部の方向に折り畳まれるようにして、支持脚の広がり及び狭まりを源泉的に遮断できるようにする一方で、使用有無に応じて保管及び取り扱いが容易になるようにし、前記トレイの上部に画成空間を設けて、その他に釣りに必要とされる用品を据え置き可能なようにし、前記トレイの外側へのその他の釣り関係の用品の係止及び嵌合が可能であることから、使用上の利便性や使い勝手のよさを与え、前記トレイの中央部に垂直方向に配置されて下部はトレイと連結され、上部は釣り竿三脚スタンドの据え置き部と連結されてトレイが釣り竿三脚スタンドと全体的に結合または連結されることにより、安定性を確保するようにする釣り竿三脚スタンドトレイ及び該トレイを備える釣り竿三脚スタンドを提供するところに主眼点をおいてその技術的な課題を解決すべく完成させたものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
このため、本発明は、釣り竿を据え置く釣り竿三脚スタンド1の支持脚5を固定するためのトレイにおいて、上部に画成空間110が設けられ、分割された形状に形成されて互いに向かい合うように配置され、互いに向かい合う一方の側が蝶合されて前記ヒンジを中心として下部の方向に折り畳まれるように構成される胴体部100と、前記胴体部100の外側に一定の間隔だけ離隔するが、前記支持脚5と対応する位置に配置構成されて、前記支持脚5とそれぞれ連結構成されるクランプ200と、を備えることを特徴とする。
【0013】
前記胴体部100の上部に構成されるが、前記画成空間に配置されて物品を据え置き可能なように1本以上の支持バー120が形成され、前記画成空間の底面部には1枚以上の滑り止めパッド130が構成されることを特徴とする。
【0014】
前記クランプ200は、前記胴体部100の外側から延びて突設される延長部210と、下部が前記延長部210の上部と選択的に結合され、上部が半円弧状に形成され、上部の外側に1本以上のクランピング爪221が形成される下開閉部220と、前記下開閉部220の上部に構成されるが、下部が半円弧状に形成され、下部の外側に前記下開閉部220の上部の外側と当接して蝶合され、前記蝶合されていない下開閉部220の他の下部の外側には前記クランピング爪221が引き込まれて固定されるクランピング溝231が形成される上開閉部230と、を備えることを特徴とする。
【0015】
前記胴体部100のヒンジは、前記胴体部100が下部に折り畳まれるように互いに当接する面の下部に1つ以上構成され、前記胴体部100の互いに当接する面の上部には、前記胴体部100が拡開された後に固定できるように、1本以上の係止溝140と前記係止溝140に係止される係止部150がそれぞれ形成されることを特徴とする。
【0016】
前記係止部150は、終端の両側が前記胴体部100の一方の側と蝶合されて回動する回動バー151と、前記胴体部100と連結されていない回動バー151の終端から延びるが、上下部の方向に折れ曲がる係止爪153とつかみ爪155がそれぞれ形成されて、前記回動バー151の回動により前記係止溝140に選択的に係止されることを特徴とする。
【0017】
前記胴体部100の向かい合う面の上部側の中央部にはそれぞれの嵌合溝160が形成され、前記胴体部100の上部に垂直方向に配置されるが、下部の両側が前記嵌合溝160にそれぞれ嵌め込まれて固定され、前記嵌合溝160と連結されていない他方の側には、終端が前記釣り竿三脚スタンド1の据え置き部3と連結されて固定される固定部材300が構成されることを特徴とする。
【0018】
前記固定部材300は、一方の側が前記嵌合溝160と連結され、他方の側に連結溝311が形成される第1の固定部材310と、一方の側が前記釣り竿三脚スタンド1の据え置き部3と連結され、他方の側に連結環321が形成される第2の固定部材320と、前記第1及び第2の固定部材310、320の間に構成されて一方の側が前記連結溝311に係止され、他方の側が前記連結環321に係止される第3の固定部材330と、を備えることを特徴とする。
【0019】
前記胴体部100の外側には、一定の間隔を隔てて、多数の物品を係止または嵌合する係止部材170と嵌合部材180がそれぞれ形成されることを特徴とする。
【0020】
釣り竿を据え置き可能な釣り竿三脚スタンドにおいて、上部に釣り竿を据え置き可能な据え置き溝が形成される据え置き部3と、前記据え置き部3の下部に一定の間隔を隔てるように連結されて、3つの方向に拡開されるように構成される支持脚5と、前記支持脚5が拡開された状態でそれらの間に配置されてそれぞれのクランプ200が前記支持脚5にそれぞれ締結されるトレイと、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
本発明の釣り竿三脚スタンドトレイ及び該トレイを備える釣り竿三脚スタンドによれば、分割された形状に折り畳み可能であることから、取り扱い及び保管が容易であり、上部の画成空間により釣り関係の用品及びその他の使用者の物品の収納または据え置きが可能である一方、外側に釣り関係の用品を係止または嵌着することにより、前記釣り関係の用品の紛失を防止できるようにし、何よりも、釣り竿三脚スタンドを使用するときに、前記釣り竿三脚スタンドの支持脚とトレイのクランプとが1:1にて互いに連結されるようにして支持脚が広がることや折り畳まれることを源泉的に遮断して釣り竿三脚スタンドを使用するときの安定性が高く、かつ、強固な固定力を有することができる有用な発明である。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図5】
図4のa-bの望ましい実施形態を示す拡大図。
【
図7】本発明の係止溝の望ましい実施形態を示す拡大図。
【
図8】本発明の係止部の望ましい実施形態を示す拡大図。
【
図9】本発明の望ましい実施形態を示す作動状態図。
【
図10】本発明のクランプの望ましい実施形態を示す図。
【
図11】本発明のクランプの望ましい実施形態を示す図。
【
図12】本発明の胴体部の望ましい実施形態を示す作動状態図。
【
図13】本発明の固定部材の望ましい実施形態を示す図。
【
図14】本発明のトレイが構成された釣り竿三脚スタンドの望ましい実施形態を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明は、多数本の釣り竿を据え置く釣り竿三脚スタンドの支持脚のそれぞれと結合して、支持脚がさらに広がらないようにして固定力を高められるようにするとともに、釣り活動のためのその他の道具を係止または固定するようにして利便性を与えられる釣り竿三脚スタンドトレイ及び該トレイを備える釣り竿三脚スタンドを提供する。
【0024】
以下、添付される図面と結び付けて、上記の目的を達成するための本発明の望ましい構成及び作用について、
図1から
図14を参考にして説明すれば、下記の通りである。
【0025】
本発明は、分割された形状に形成される胴体部100と、前記胴体部100の外周に一定の間隔を隔てて、釣り竿三脚スタンド1の支持脚5に選択的に締結されるクランプ200と、を備える。
【0026】
前記胴体部100は、
図1から
図3及び
図6に示される通り、上部に画成空間110が設けられ、分割された形状に形成されて互いに向かい合うように配置され、互いに向かい合う一方の側が蝶合されて前記ヒンジを中心として下部の方向に折り畳まれるように構成される。
【0027】
これについてさらに詳述すると、
図1から
図3に示される通り、前記胴体部100は、分割された形状であって、一方の面に互いに向かい合うように配置され、向かい合う部分の下部にヒンジにより結合されて下部の方向に折り畳まれるように構成される。
【0028】
前記胴体部100が下部の方向に折り畳まれることは、後述する釣り竿三脚スタンド1の支持脚5にクランプ200が結合されるとき、支持脚5が内側または外側の方向に広がらないようにするための構造であるとともに、胴体部100が折り畳み可能になることにより、取り扱い及び保管が容易であるという効果がある。
【0029】
また、前記胴体部100の外側は、クランプ200が構成される部分を除いた外側の全体が概ね丸みを帯びるように形成されるようにして、使用者とのぶつかりなどが生じるとしても、安全性を確保することができる。
【0030】
前記画成空間110は、
図1または
図4に示される通り、釣り活動をするに当たって、小さな釣り用品及び餌などを入れて安定的に保管できるようにするための構成要素であって、前記胴体部100に画成空間110を形成できるように一定の間隔を隔てて仕切りバー111が形成される。
【0031】
ここで、前記画成空間110は、胴体部100の上側よりも低く形成されており、前記仕切りバー111は、空間110の底面部に形成され、空間110の内部の一方の側及び他方の側から延びるように形成されても延びないように形成されてもよく、本発明においては、延びるように形成して自体的な耐久性を高めている。
【0032】
一方、前記胴体部100の上部に構成されるが、前記画成空間に配置されて物品を据え置き可能なように1本以上の支持バー120が形成されて、携帯機器などのようなその他の様々な物品を据え置くことにより、釣り活動をするとき、携帯機器の落下及び紛失などを未然に防ぐことが可能になる。
【0033】
前記支持バー120は、画成空間110から上部に延びて突出することにより、携帯機器を配置するとき、携帯機器の一方の側は前記空間110の底面部に位置され、他方の側は前記支持バー120に載置されて前記携帯機器が傾斜するように配置されることにより、携帯機器を使用するときに据え置き台の役割を果たすことが可能になる。
【0034】
このような支持バー120の効果についてさらに詳しく説明すると、釣り活動をするときに多かれ少なかれうんざりする場合があるが、このとき、携帯機器を前記支持バー120を介して据え置いた状態で様々な画像や動画を安定的に視聴することができるという効果を奏する。
【0035】
ここで、
図1に示される通り、前記画成空間の底面部には1枚以上の滑り止めパッド130が構成されて、その他の物品及び携帯機器が揺らぎなどにより滑ることを防ぐことが可能になって、携帯機器の落下を防ぐことで破損を源泉的に遮断することが可能になり、前記滑り止めパッド130は、画成空間の底面部に全体的にまたは部分的に構成されることができ、その材質はゴム材質であることが好ましい。
【0036】
また、前記画成空間110を形成する目的は、釣り活動をするときに餌、その他の様々な小さな物品が多用される筈であるが、これらの物品が互いに混ざらないようにすることにより、使用上の利便性を与えるところにある。
【0037】
一方、
図6に示される通り、前記胴体部100のヒンジは、前記胴体部100が下部に折り畳まれるように互いに当接する面の下部に一つ以上構成され、
図2または
図3、
図7に示される通り、前記胴体部100の互いに当接する面の上部には、前記胴体部100が拡開された後に固定できるように、1本以上の係止溝140と前記係止溝140に係止される係止部150がそれぞれ形成されて、前記胴体部100のヒンジを中心として完全に拡開された状態で、前記係止部150を係止溝140に嵌め込んで胴体部100が下部に折り畳まれることなく安定的に拡開された状態を保持することが可能になって、釣り竿三脚スタンド1の支持脚5に配設するに際して利便性を与えることができる。
【0038】
このとき、前記係止部150は、
図8に示される通り、終端の両側が前記胴体部100の一方の側と蝶合されて回動する回動バー151と、前記胴体部100と連結されていない回動バー151の終端から延びるが、上下部の方向に折れまれる係止爪153とつかみ爪155がそれぞれ形成されて、前記回動バー151の回動により前記係止溝140に選択的に係止されることになる。
【0039】
前記つかみ爪155は、
図9に示される通り、本発明のトレイを釣り竿三脚スタンド1の支持脚5から取り外すとき、係止部150を係止溝140から手軽に係脱できるようにつまみの役割を果たすことになる。換言すれば、前記つかみ爪155の形状により係止溝140から速やかに係止部150を係脱することができる。
【0040】
また、前記つかみ爪155は、回動バー151の終端から上部に向かって垂直に形成されることを例にとって図示しかつ説明しているが、必要に応じて、前記つかみ爪155の終端が回動バー151と平行をなすようにさらに突設されるようにして、より一層手軽に係止部150を係止溝140から係脱できるように構成されることもある。
【0041】
図2または
図3に示される通り、前記胴体部100の向かい合う面の上部側の中央部にはそれぞれの嵌合溝160が形成され、前記胴体部100の上部に垂直方向に配置されるが、下部の両側が前記嵌合溝160にそれぞれ嵌め込まれて固定され、前記嵌合溝160と連結されていない他方の側には、終端が前記釣り竿三脚スタンド1の据え置き部3と連結されて固定される固定部材300が構成される。
【0042】
換言すれば、前記胴体部200の互いに向かい合う上側の中央部には、前記固定部材300の終端が嵌め込まれて前記係止溝140及び係止部150とともに胴体部200が下部の方向に折り畳まれることを防止できるように固定部材300を連結構成することになり、前記嵌合溝160と連結されていない固定部材300の他方の側は、釣り竿三脚スタンド1の据え置き部3の下部と連結されて固定できるように構成される。
【0043】
また、
図1または
図4に示される通り、前記胴体部100の外側には、一定の間隔を隔てて、多数の物品を係止または嵌合する係止部材170と嵌合部材180がそれぞれ形成される。
【0044】
このような係止部材170と嵌合部材180といった構成要素を通じて、使用者が釣り活動をするに当たって、様々な釣り関係の用品または使用者の物品などを手軽に係止及び嵌合することにより、活動の利便性を有することが可能になる。
【0045】
前記クランプ200は、
図1から
図4に示される通り、前記胴体部100の外側に一定の間隔を隔てるが、前記支持脚5と対応する位置に配置構成されて、前記支持脚5とそれぞれ連結構成される。
【0046】
これについてさらに詳述すれば、前記クランプ200は、
図10または
図11に示される通り、前記胴体部100の外側から延びて突設される延長部210と、下部が前記延長部210の上部と選択的に結合され、上部が半円弧状に形成され、上部の外側に1本以上のクランピング爪221が形成される下開閉部220と、前記下開閉部220の上部に構成されるが、下部が半円弧状に形成され、下部の外側が前記下開閉部220の上部の外側と当接して蝶合され、前記蝶合されていない下開閉部220の他の下部の外側には前記クランピング爪221が引き込まれて固定されるクランピング溝231が形成される上開閉部230と、を備える。
【0047】
すなわち、前記クランプ200は、
図14に示される通り、分割された形状のそれぞれの胴体部100にそれぞれ形成されるが、一つの胴体部100に一つのクランプ200が構成され、残りの一つの胴体部100に一定の間隔を隔てるように2つのクランプ200が構成されるようになり、前記クランプ200の構成位置は、釣り竿三脚スタンド1の支持脚5と向かい合えるような位置となる。
【0048】
また、図示はしないが、前記下開閉部220と上開閉部230の半円弧状に形成される上側と下側には、前記支持脚5に結合するときに滑り止めが図れるようにパッキンが別途に構成されてもよく、前記クランプ200の下開閉部220と上開閉部230は、選択的に結合及び分離可能な構造に構成されて、いずれか一方に破損が生じる場合、その破損された構成要素のみを取り替えることが可能になって、経済的な効率性を高めることができる。
【0049】
前記固定部材300は、
図1、
図13に示される通り、下部が前記胴体部100の嵌合溝160に嵌め込まれ、上部が釣り竿三脚スタンド1の据え置き部3の下部に連結されるようにして、本発明のトレイが釣り竿三脚スタンド1と結合されるに当たって、より一層安定的に結合可能なようにしながらも、従来の重りと略同一の役割が同時に行えるようにする。
【0050】
前記固定部材300は、一方の側が前記嵌合溝160と連結され、他方の側に連結溝311が形成される第1の固定部材310と、一方の側が前記釣り竿三脚スタンド1の据え置き部3と連結され、他方の側が前記連結溝311に連結される連結環321が形成される第2の固定部材320と、を備えていてもよい。
【0051】
また、図示はしないが、両側が係止される構造に構成される第3の固定部材を構成して、トレイを配置構成する位置に応じて、前記第3の固定部材をさらに構成して配設してもよい。
【0052】
上記のような本発明のトレイを備える釣り竿三脚スタンドを参照すると、
図14に示される通り、上部に釣り竿を据え置き可能な据え置き溝が形成される据え置き部3と、前記据え置き部3の下部に一定の間隔を隔てるように連結されて、3つの方向に拡開されるように構成される支持脚5と、前記支持脚5が拡開された状態でそれらの間に配置されてそれぞれのクランプ200が前記支持脚5にそれぞれ締結される前記トレイ10と、を備える。
【0053】
前記据え置き部3の場合、上側の中央部に据え置き溝が形成され、上部の両側に波形の形状に連続して連なるように形成される据え置き部材が構成されて多数本の釣り竿を据え置くことが可能になる。
【0054】
前記支持脚5は、前記据え置き部3の下部に連結されるが、それぞれの支持脚5の距離が等しくなるように構成されており、選択的に外側の方向に拡開できるように構成される。
【0055】
ここで、前記トレイ10は、前記支持脚5の間に構成されるものであって、中央部に構成された固定部材300が前記据え置き部3の下側の中央部と連結されて固定され、外側に構成されたそれぞれのクランプ200がそれぞれの支持脚5と結合されて固定されることになる。
【0056】
このとき、前記トレイ10を釣り竿三脚スタンド1に固定する順序について述べると、前記固定部材300を据え置き部3の下側部に一次的に連結した後、それぞれのクランプ200を支持脚5の外周を包み込むように二次的に連結することにより、トレイ10を釣り竿三脚スタンド1に連結するとき、使用者が一人で手軽に連結することができる。
【0057】
本発明の釣り竿三脚スタンドトレイ及び該トレイを備える釣り竿三脚スタンドによれば、分割された形状に折り畳み可能であることから、取り扱い及び保管が容易であり、上部の画成空間により釣り関係の用品及びその他の使用者の物品の収納または据え置きが可能である一方、外側に釣り関係の用品を係止または嵌着することにより、前記釣り関係の用品の紛失を防止できるようにし、何よりも、釣り竿三脚スタンドを使用するときに、前記釣り竿三脚スタンドの支持脚とトレイのクランプとが1:1にて互いに連結されるようにして支持脚が広がることや折り畳まれることを源泉的に遮断して釣り竿三脚スタンドを使用するときの安定性が高く、かつ、強固な固定力を有することができる有用な発明である。
【符号の説明】
【0058】
1:釣り竿三脚スタンド
3:据え置き部
5:支持脚
10:トレイ
100:胴体部
110:空間
111:仕切りバー
120:支持バー
130:滑り止め部材
140:係止溝
150:係止部
151:回動バー
153:係止爪
155:つかみ爪
160:嵌合溝
170:係止部材
180:嵌合部材
200:クランプ
210:延長部
220:下開閉部
221:クランピング爪
230:上開閉部
231:クランピング溝
300:固定部材
310:第1の固定部材
311:連結溝
320:第2の固定部材
321:連結環
【国際調査報告】