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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-17
(54)【発明の名称】ポータブル光誘導注入装置
(51)【国際特許分類】
   A61M 5/42 20060101AFI20240110BHJP
   A61M 5/34 20060101ALI20240110BHJP
【FI】
A61M5/42 520
A61M5/34 510
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023540761
(86)(22)【出願日】2021-12-29
(85)【翻訳文提出日】2023-08-08
(86)【国際出願番号】 KR2021020110
(87)【国際公開番号】W WO2022146006
(87)【国際公開日】2022-07-07
(31)【優先権主張番号】10-2020-0186760
(32)【優先日】2020-12-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523248851
【氏名又は名称】ソルメディックス カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SOLMEDIX CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100225543
【弁理士】
【氏名又は名称】上原 真
(72)【発明者】
【氏名】チュン クォンソ
(72)【発明者】
【氏名】カン ホチュル
(72)【発明者】
【氏名】ヤン インチュル
【テーマコード(参考)】
4C066
【Fターム(参考)】
4C066AA09
4C066BB01
4C066CC01
4C066DD07
4C066EE14
4C066FF05
4C066GG13
4C066JJ09
4C066LL30
4C066QQ83
4C066QQ85
4C066QQ94
(57)【要約】
本発明の一実施形態によるポータブル光誘導注入装置は、薬物を注入する注射器部;患部に侵襲されて薬物を体内に注入する注射針部;注射器部と注射針部とを連結して薬物伝達経路を提供し、患部に光を提供する光発生部を備える本体部;及び光発生部から提供される光を患部に伝達する光ケーブル部;を含みうる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
薬物を注入する注射器部と、
患部に侵襲されて薬物を体内に注入する注射針部と、
前記注射器部と前記注射針部とを連結して薬物伝達経路を提供し、患部に光を提供する光発生部を備える本体部と、
前記光発生部から提供される光を患部に伝達する光ケーブル部と、
を含む、ポータブル光誘導注入装置。
【請求項2】
前記本体部は、
一端は、前記注射針部に連結され、他端の第1方向は、前記注射器部に連結され、他端の第2方向は、前記光発生部に連結されて、薬物伝達経路及び光伝達経路を提供する2方向コネクタ部と、
前記2方向コネクタ部の前記第2方向の先端に結合されて前記光ケーブル部を固定させ、薬物の逆流を防止する逆流防止固定部と、
内部空間に前記光発生部、前記2方向コネクタ部及び前記逆流防止固定部を収容する本体ハウジングと、
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のポータブル光誘導注入装置。
【請求項3】
前記2方向コネクタ部は、
前記注射針部に連結される第1コネクタ部と、
前記注射器部から注入される薬物を収容して薬物伝達経路を提供する薬物注入部と、
前記逆流防止固定部を通じて挿入される前記光ケーブル部を収容して光伝達経路を提供する光源伝達部と、
を含むことを特徴とする請求項2に記載のポータブル光誘導注入装置。
【請求項4】
前記薬物注入部と前記光源伝達部は、互いに鋭角を成すように形成されることを特徴とする請求項3に記載のポータブル光誘導注入装置。
【請求項5】
前記薬物注入部の長さは、前記光源伝達部の長さに比べて短く形成されることを特徴とする請求項3に記載のポータブル光誘導注入装置。
【請求項6】
前記光源伝達部の内径は、前記薬物注入部の内径に比べて小さく形成されることを特徴とする請求項3に記載のポータブル光誘導注入装置。
【請求項7】
前記2方向コネクタ部は、不透明な色相の材質で形成されることを特徴とする請求項3に記載のポータブル光誘導注入装置。
【請求項8】
前記光発生部は、
光を発生する光源と、
前記光源に電源を印加する電源部と、
前記電源部による電源供給を制御するスイッチ部と、
前記光源に結合されて光源の散乱を防止し、前記光源と前記光ケーブル部との中心を整列及び固定する光源キャップ部と、
を含むことを特徴とする請求項2に記載のポータブル光誘導注入装置。
【請求項9】
前記光発生部は、
前記光源に印加される電圧を調整する制御ボードと、
前記光源に発生する熱を発散させる放熱板と、
のうち少なくとも1つをさらに含むことを特徴とする請求項8に記載のポータブル光誘導注入装置。
【請求項10】
前記スイッチ部は、前記電源部と接点板との間に位置する板状に形成されて、前記電源部と前記接点板との間を連結または遮断させることを特徴とする請求項8に記載のポータブル光誘導注入装置。
【請求項11】
前記スイッチ部は、
前記本体ハウジングの外部に突出して前記スイッチ部を押し引きできるように取ることができる取っ手部と、
前記取っ手部から延びて一体に形成され、前記本体ハウジングの内部に挿入されて前記電源部と前記接点板との間に位置するヘッド部と、
前記ヘッド部の一部領域に形成される連結ホールと、を含み、
前記スイッチ部が移動するにつれて前記連結ホールを通じて前記電源部と前記接点板とが互いに連結されることを特徴とする請求項10に記載のポータブル光誘導注入装置。
【請求項12】
前記本体ハウジングには、スイッチホールが形成されて前記取っ手部が前記スイッチホールを通じて前記本体ハウジングの外部に突出し、
前記取っ手部の幅は、前記ヘッド部の幅に比べて小さく形成され、前記取っ手部の幅は、前記スイッチホールの幅よりも小さく形成され、前記ヘッド部の幅は、前記スイッチホールの幅よりも大きく形成されることを特徴とする請求項11に記載のポータブル光誘導注入装置。
【請求項13】
前記注射器部は、
注射器と、
前記注射器と前記2方向コネクタ部とを連結する第2コネクタ部と、
を含むことを特徴とする請求項2に記載のポータブル光誘導注入装置。
【請求項14】
前記光ケーブル部は、前記光源キャップ部に結合または分離され、
前記光ケーブル部は、前記逆流防止固定部を通じて前記光源伝達部及び前記第1コネクタ部を経て前記注射針に挿入されて患部に光を伝達することを特徴とする請求項8に記載のポータブル光誘導注入装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポータブル光誘導注入装置に関する。
【背景技術】
【0002】
声帯麻痺は、反回喉頭神経の損傷によって発生する疾患であって、手術(甲状腺、肺、食道、心臓、頭頚部、脊椎、脳など)や癌の侵犯(甲状腺癌、肺癌、食道癌、頭頚部癌など)、外傷(交通事故など)などが重要な原因として知られている。
【0003】
特に、最近、声帯麻痺の原因となる関連手術と癌の頻度が増加する傾向を示しており、患者が音声障害と嚥下障害、そして、吸引性肺炎のような合併症で苦しんでいる。
【0004】
声帯麻痺によって音声障害が激しくない場合、音声治療や音声再活によって治療が可能であるが、手術的治療が必要な場合が多い。
【0005】
声帯麻痺の手術的治療は、現在、甲状軟骨成形術や披裂軟骨内転術などのように外部から皮膚切開により全身麻酔手術あるいは侵襲的な手術が主をなしている。
【0006】
最近、新たな生体注入物質の開発と安定性の向上で声帯内注入術という簡便でありながらも、効果的な非侵襲的な手術法が脚光を浴びている。
【0007】
声帯内注入術は、主に一側性声帯麻痺、痙攣性発声障害の治療の一次的な治療として使用が拡大しつつあるが、まだ施術の容易性と正確性という側面での短所がある。
【0008】
経皮的声帯内注入術の正確な位置選定は、術者の経験と感覚とに頼って施行しており、それを補完するための技術や装備が国内外に全くない実情である。
【0009】
通常、経皮的声帯内注入術に熟練するに当たって、多くの患者に対する経験が必要であり、緩やかな学習曲線で進入障壁が非常に高い。
【0010】
熟練者と協調にならないか、解剖学的に難しい対象に対しては、正確な位置選定に難点を経験するために、声帯内注入術に対する教育及び訓練に関連した研究が施行されている。
【0011】
このような経皮的声帯内注入術の限界点を克服するために、光誘導注入装置が開発されている(特許文献1参照)。
【0012】
特許文献1に開示された光誘導注入装置は、光源装備と消耗品(光繊維及び注射針)からなり、経皮的声帯内注入術の施術時に光繊維を用いて患部にLED光源を照らして注射針の位置をガイドすると共に標的位置への薬物注入を可能にする。
【0013】
しかし、特許文献1に開示された光誘導注入装置は、次のような問題点がある。
【0014】
声帯内注入術の施術時には、施術者以外に鼻腔内視鏡で声帯の視野を確保する補助者が共に施行を行うために、鼻腔内視鏡、光源装備及びその他の施術装備が狭い空間に配され空間的制約によって多様な角度での施術が困難である。
【0015】
また、光源によって光繊維に入射された光は、光繊維の長さによって、そのエネルギーが次第に減少し、これにより、患部に伝達される光の明るさが相対的に弱くて周辺消灯が必要であるか、鼻腔内視鏡の照明の明るさ調整などに難点がある。
【0016】
それだけではなく、光誘導注入装置に使われる主要素子による生産原価上昇の問題、薬物伝達経路上の薬物損失の問題、装備の管理及びメンテナンスの問題のような追加的な問題点が存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0017】
【特許文献1】大韓民国登録特許第10-1699229号(2017年1月18日)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
したがって、当該技術分野では、従来の光誘導注入装置の問題点を解決することができる新たな構造の光誘導注入装置が要求されている。
【課題を解決するための手段】
【0019】
前記課題を解決するために、本発明の一実施形態は、ポータブル光誘導注入装置を提供する。
【0020】
前記ポータブル光誘導注入装置は、薬物を注入する注射器部;患部に侵襲されて薬物を体内に注入する注射針部;前記注射器部と前記注射針部とを連結して薬物伝達経路を提供し、患部に光を提供する光発生部を備える本体部;及び前記光発生部から提供される光を患部に伝達する光ケーブル部;を含みうる。
【0021】
また、前記課題の解決手段は、本発明の特徴をいずれも列挙したものではない。本発明の多様な特徴とそれによる長所と効果は、下記の具体的な実施形態を参照してより詳細に理解されるであろう。
【発明の効果】
【0022】
本発明の一実施形態によれば、従来の光誘導注入装置の問題点を解決してポータブル形態で使用が便利であり、メンテナンスが容易であり、光の損失及び薬物の損失を最小化することができ、経済的に使用可能なポータブル光誘導注入装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の一実施形態によるポータブル光誘導注入装置を図示する図面である。
図2】本発明の一実施形態によるポータブル光誘導注入装置を図示する図面である。
図3】本発明の一実施形態によるポータブル光誘導注入装置を図示する図面である。
図4】本発明の一実施形態によるポータブル光誘導注入装置を図示する図面である。
図5】本発明の一実施形態によるポータブル光誘導注入装置を図示する図面である。
図6】本発明の一実施形態によるポータブル光誘導注入装置を図示する図面である。
図7】本発明の一実施形態による注射針部を図示する図面である。
図8】本発明の一実施形態による注射針部を図示する図面である。
図9】本発明の一実施形態による本体部を図示する図面である。
図10】本発明の一実施形態による2方向コネクタ部を図示する図面である。
図11】本発明の一実施形態による2方向コネクタ部を図示する図面である。
図12】本発明の一実施形態による2方向コネクタ部を図示する図面である。
図13】本発明の一実施形態による2方向コネクタ部とこれに結合される逆流防止固定部とを図示する図面である。
図14】本発明の一実施形態による光発生部を図示する図面である。
図15】本発明の一実施形態による光発生部を図示する図面である。
図16】本発明の一実施形態による光発生部を図示する図面である。
図17】本発明の一実施形態による光発生部を図示する図面である。
図18】本発明の一実施形態による本体ハウジングを図示する図面である。
図19】本発明の一実施形態による注射器部を図示する図面である。
図20】本発明の一実施形態による注射器部を図示する図面である。
図21】本発明の一実施形態による光ケーブル部とこれに結合される光発生部とのいくつかの構成を図示する図面である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、添付図面を参照して、当業者が本発明を容易に実施できるように望ましい実施形態を詳しく説明する。但し、本発明の望ましい実施形態を詳細に説明するに当って、関連した公知の機能または構成についての具体的な説明が、本発明の要旨を不明にする恐れがあると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。また、類似の機能及び作用を行う部分に対しては、図面の全体にわたって同じ符号を使用する。
【0025】
また、明細書の全体において、ある部分が、他の部分と「連結」されているとする時、これは、「直接連結」されている場合だけではなく、その中間に他の素子を挟んで「間接的に連結」されている場合も含む。また、ある構成要素を「含む」ということは、特に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含みうるということを意味する。
【0026】
図1ないし図6は、本発明の一実施形態によるポータブル光誘導注入装置を図示する図面であって、図1ないし図6は、それぞれ本発明の一実施形態によるポータブル光誘導注入装置の側面図、断面図、分解断面図、立体図、断面立体図、分解断面立体図を図示する。
【0027】
図1ないし図6を参照すれば、本発明の一実施形態によるポータブル光誘導注入装置100は、注射針部110、本体部120、注射器部130及び光ケーブル部140を含んで構成することができる。
【0028】
ここで、注射針部110は、患部に侵襲されて注射器部130から伝達される薬物を体内に注入することができる。ここで、注入される薬物は、例えば、フィラー、ボトックス、ステロイド、シリコン保形材などであるが、必ずしもこれに制限されるものではない。
【0029】
本体部120は、注射針部110と注射器部130とを連結して薬物伝達経路を提供し、また、患部に光を提供する光発生部(図示せず)を備え、光伝達経路を提供する。
【0030】
注射器部130は、薬物を注入するためのものであり、光ケーブル部140は、光発生部(図示せず)から提供される光を患部に伝達する。
【0031】
以下、図7ないし図21を参照して、ポータブル光誘導注入装置の各構成要素についてより具体的に説明する。
【0032】
図7及び図8は、本発明の一実施形態による注射針部を図示する図面である。
【0033】
図7を参照すれば、注射針部110は、注射針111と注射針キャップ112とで構成することができる。
【0034】
注射針111は、患部に侵襲されて薬物を体内に注入するものであって、その外部直径は、0.305~1.270mmであり、内部直径は、0.140~0.838mmである。しかし、注射針111のサイズが、必ずしもこれに制限されるものではなく、体内に注入しようとする薬物の種類などによって適切に選択されうる。
【0035】
また、注射針111内の中空を通じて後述する光ケーブル部140が挿入され、これを通じて光を患部に伝達する。
【0036】
注射針キャップ112は、注射針111の保護及び刺され防止のためのものであって、注射針111の外部を覆うように注射針111に結合され、施術時に注射針111から注射針キャップ112を除去して使用することができる。
【0037】
図8を参照すれば、(a)に示したように、注射針部110と本体部120は、互いに分離され、注射針部110と本体部120は、ルアーロック115を通じて連結されることができる((b)参照)。
【0038】
図9は、本発明の一実施形態による本体部を図示する図面である。
【0039】
図9を参照すれば、本体部120は、2方向コネクタ部121、逆流防止固定部122、光発生部123及び本体ハウジング124で構成することができる。
【0040】
ここで、2方向コネクタ部121は、一端は、注射針部110に連結され、他端の第1方向(図9の上側矢印)は、注射器部130に、そして、他端の第2方向(図9の下側矢印)は、光発生部123に連結されて薬物伝達経路及び光伝達経路を提供する。
【0041】
逆流防止固定部122は、光ケーブル部140を固定させると同時に第1方向(薬物注入部)から注入される薬物の第2方向(光源伝達部)への逆流を防止する。
【0042】
光発生部123は、患部に提供する光を発生する。
【0043】
本体ハウジング124は、内部空間を形成して2方向コネクタ部121、逆流防止固定部122及び光発生部123を収容する。
【0044】
図10ないし図12は、本発明の一実施形態による2方向コネクタ部を図示する図面である。
【0045】
図10ないし図12を参照すれば、2方向コネクタ部121は、第1コネクタ部1211、薬物注入部1212及び光源伝達部1213で構成することができる。
【0046】
ここで、第1コネクタ部1211は、注射針部110に連結されるものであって、ルアーロックタイプのコネクタでありうる。
【0047】
薬物注入部1212は、注射器部130から注入される薬物を収容して薬物伝達経路を提供し(図11の矢印)、光源伝達部1213は、逆流防止固定部122を通じて挿入される光ケーブル部140を収容して光伝達経路を提供する(図11の実線)。
【0048】
この場合、薬物注入部1212と光源伝達部1213は、互いに鋭角(すなわち、90°よりも小さな角度)を成すように形成されることができ、望ましくは、薬物注入部1212と光源伝達部1213とが成す角度は、20~80°であることができる。これにより、光ケーブル部140の挿入を容易にし、光ケーブル部140の折りを防止することができる。
【0049】
また、薬物の損失を最小化するために、薬物注入部1212の長さ(l1)は、光源伝達部1213の長さ(l2)に比べて短く形成されうる。
【0050】
また、光源伝達部1213の内径(d2)を薬物注入部1212の内径(d1)に比べて小さく形成することにより、薬物注入時に薬物の逆流を防止し、薬物の損失を最小化することができる。一実施形態によれば、光源伝達部1213の内径(d2)は、光源伝達部1213に挿入される光ケーブル部140の外径に合わせて形成されうる。
【0051】
前述した2方向コネクタ部121は、光の散乱を防止するために不透明な色相の材質で形成されうる。
【0052】
図13は、本発明の一実施形態による2方向コネクタ部とこれに結合される逆流防止固定部とを図示する図面である。
【0053】
図13を参照すれば、逆流防止固定部122は、2方向コネクタ部121の光源伝達部1213の先端に結合されて光源1232に挿入される光ケーブル部140を固定し、薬物の逆流を防止することができる。
【0054】
逆流防止固定部122は、例えば、STEMスワバブル(Swabable)シリコン弁、シリコンシーリング、固定キャップ及びエポキシなどのような接着剤で直接固定する方式など多様な形態で構成することができる。
【0055】
また、逆流防止固定部122は、後述する光源キャップ部(図14の1231)と一体型に形成されても良い。
【0056】
図14ないし図17は、本発明の一実施形態による光発生部を図示する図面である。
【0057】
図14ないし図17を参照すれば、光発生部123は、光源キャップ部1231、光源1232、放熱板1232’、制御ボード1233、電源部1234、スイッチ部1235及び接点板1236で構成することができる。
【0058】
光源キャップ部1231は、光源1232に結合されて光源の散乱を防止し、光源1232と光ケーブル部140との中心を整列及び固定することができる。光源キャップ部1231は、例えば、SMA、FC、STなどのコネクタまたはセラミックコネクタであるが、必ずしもこれに制限されるものではない。
【0059】
光源1232は、電源が印加されれば、光を発生させる。光源1232は、例えば、レーザダイオード、SMDタイプLED、LED発光ダイオードなどであるが、必ずしもこれに制限されるものではない。
【0060】
また、使われる光源1232の種類によって制御ボード1233及び放熱板1232’が選択的に備えられうる。ここで、制御ボード1233は、印加される電圧を調整するためのものであり、放熱板1232’は、光源1232に発生する熱を発散させるためのものであって、制御ボード1233及び放熱板1232’は、例えば、PCBボードとして具現可能である。
【0061】
電源部1234は、光源1232に電源を印加する。
【0062】
スイッチ部1235は、電源部1234による電源供給を制御するためのものである。
【0063】
一実施形態によれば、図16に示したように、スイッチ部1235は、電源部1234と接点板1236との間に位置する薄い板状に形成されて電源部1234と接点板1236との間を連結または遮断させることができる。
【0064】
具体的に、図17に示したように、スイッチ部1235は、取っ手部12351、ヘッド部12352及びヘッド部12352内に形成された連結ホール12353で構成することができる。
【0065】
取っ手部12351は、本体ハウジング124の外部に突出してスイッチ部1235を押し引きできるように取ることができる部分である。
【0066】
ヘッド部12352は、取っ手部12351から延びて一体に形成されるものであって、本体ハウジング124の内部に挿入されて電源部1234と接点板1236との間に位置する部分である。
【0067】
連結ホール12353は、ヘッド部12352の一部領域に形成されるものであって、スイッチ部1235が移動するにつれて連結ホール12353を通じて電源部1234と接点板1236とが互いに連結され、これにより、電源部1234によって光源1232に電源が供給されて光を発生させることができる。
【0068】
本体ハウジング124には、スイッチホール(図示せず)が形成されてヘッド部12352と一体に形成された取っ手部12351がスイッチホール(図示せず)を通じて本体ハウジング124の外部に突出させる。
【0069】
取っ手部12351の幅は、ヘッド部12352の幅に比べて小さく形成され、取っ手部12351の幅は、スイッチホール(図示せず)の幅よりも小さく形成され、ヘッド部12352の幅は、スイッチホール(図示せず)の幅よりも大きく形成されうる。この場合、スイッチ部1235が本体ハウジング124から外部に分離されず、紛失を防止することができる。
【0070】
図17を参照して、前述したスイッチ部1235の構成は、一例に過ぎず、スイッチ部1235は、多様な形態に変形されうる。
【0071】
図18は、本発明の一実施形態による本体ハウジングを図示する図面である。
【0072】
図18を参照すれば、本体ハウジング124は、本体部の一面を覆う第1ハウジング1241及び本体部の他面を覆った第2ハウジング1242で構成され、第1ハウジング1241及び第2ハウジング1242が互いに結合されて内部に空間を形成して2方向コネクタ部121、逆流防止固定部122及び光発生部123を収容することができる。
【0073】
また、図17を参照して前述したように、本体ハウジング124で電源部1234と接点板1236とが互いに連結される位置に相応する部分には、スイッチホール(図示せず)が形成されうる。
【0074】
また、本体ハウジング124は、ポータブル形態であって、使用者が容易に取って使用できるように人体工学的な形状に形成されうる。
【0075】
図19ないし図20は、本発明の一実施形態による注射器部を図示する図面である。
【0076】
図19ないし図20を参照すれば、注射器部130は、注射器131と第2コネクタ部132とで構成することができる。
【0077】
ここで、第2コネクタ部132は、注射器131と2方向コネクタ部121とを連結するものであって、ルアーロックタイプのコネクタであることができる。
【0078】
図21は、本発明の一実施形態による光ケーブル部とこれに結合される光発生部とのいくつかの構成を図示する図面である。
【0079】
図21を参照すれば、光ケーブル部140は、光源1232で発生した光を伝達する媒介体の役割を行うものであって、例えば、PMMA(プラスチック系)、シリカ(ガラス系)光繊維などとして具現可能である。
【0080】
光ケーブル部140は、光源キャップ部1231に結合または分離される。例えば、光ケーブル部140は、光源キャップ部1231に接着剤で固定されるか、SMA、FCのようなコネクタの形態で連結されても良い。
【0081】
光ケーブル部140の直径は、10~200μmであるが、必ずしもこれに制限されるものではない。
【0082】
また、光ケーブル部140は、逆流防止固定部122を通じて光源伝達部1213、第1コネクタ部1211を経て注射針111に挿入されて患部に光を伝達することができる。
【0083】
本発明は、前述した実施形態及び添付図面によって限定されるものではない。当業者にとって、本発明の技術的思想を外れない範囲内で本発明による構成要素を置換、変形及び変更することができるということが明白である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8(a)】
図8(b)】
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21(a)】
図21(b)】
【国際調査報告】