(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-17
(54)【発明の名称】端末装置、ネットワーク装置及びその方法
(51)【国際特許分類】
H04W 72/23 20230101AFI20240110BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20240110BHJP
【FI】
H04W72/23
H04W16/28
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023541764
(86)(22)【出願日】2021-01-11
(85)【翻訳文提出日】2023-09-08
(86)【国際出願番号】 CN2021071147
(87)【国際公開番号】W WO2022147845
(87)【国際公開日】2022-07-14
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】ガオ ユーカイ
(72)【発明者】
【氏名】ワン ガン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD43
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE24
(57)【要約】
本開示の実施形態は、CSI報告のための解決策を提供する。通信方法において、端末装置は、CSI報告セッティング内の、第1のチャネル状態情報(CSI:Channel State Information)、第2のCSI、又は第3のCSIのうちの少なくとも1つについての1つ又は複数の設定を受信する。該CSI報告セッティング内の前記1つ又は複数の設定は、少なくとも2つのランク制限又は少なくとも2つのコードブックサブセット制限(CBSR)のうちの少なくとも1つを含む。端末装置は、該1つ又は複数の設定に基づいて、ネットワーク装置に、該第1のCSI、該第2のCSI、又は該第3のCSIのうちの少なくとも1つを送信する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置において、CSI報告セッティング内の、第1のチャネル状態情報(CSI)、第2のCSI、又は第3のCSIのうちの少なくとも1つについての1つ又は複数の設定であって、少なくとも2つのランク制限又は少なくとも2つのコードブックサブセット制限(CBSR)のうちの少なくとも1つを含む前記1つ又は複数の設定を受信することと、
前記1つ又は複数の設定に基づいて、ネットワーク装置に、前記第1のCSI、前記第2のCSI、又は前記第3のCSIのうちの少なくとも1つを送信することと、
を含む通信のための方法。
【請求項2】
前記少なくとも2つのランク制限は、第1のランクインジケータ(RI)制限、第2のRI制限、第3のRI制限、第4のRI制限、又は第5のRI制限のうちの少なくとも2つを含み、及び/又は、前記少なくとも2つのCBSRは、第1のCBSR、第2のCBSR、第3のCBSR、第4のCBSR、又は第5のCBSRのうちの少なくとも2つを含み、
前記第1のRI制限及び/又は前記第1のCBSRは、前記第1のCSIに関連し、及び/又は
前記第2のRI制限及び/又は前記第2のCBSRは、前記第2のCSIに関連し、及び/又は
前記第3のRI制限及び/又は前記第3のCBSRは、前記第3のCSIに関連し、及び/又は
前記第4及び第5のRI制限及び/又は前記第4及び第5のCBSRは、前記第3のCSIに関連する
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のCSIは、第1のCSI-RSリソースインジケータ(CRI)、第1のプリコーディングマトリックスインジケータ(PMI)、又は第1のRIのうちの少なくとも1つを含み、及び/又は
前記第2のCSIは、第2のCRI、第2のPMI、又は第2のRIのうちの少なくとも1つを含み、及び/又は
前記第3のCSIは、第3のCRI及び第4のCRIののうちの一方又は両方、第3のPMI及び第4のPMIのうちの一方又は両方、又は第3のRI及び第4のRIのうちの一方又は両方、のうちの少なくとも1つを含む
請求項1又は請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のCSIは、シングル送受信ポイント(TRP)送信に関連し、及び/又は
前記第2のCSIは、前記シングルTRP送信に関連し、及び/又は
前記第3のCSIは、マルチTRP送信に関連する
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のPMIと前記第1のRIとのうちの少なくとも1つの報告は、前記第1のCBSRと前記第1のRI制限とのうちの少なくとも1つに基づいて制限され、及び/又は
前記第2のPMIと前記第2のRIとのうちの少なくとも1つの報告は、前記第2のCBSRと前記第2のRI制限とのうちの少なくとも1つに基づいて制限され、及び/又は
前記第3及び第4のPMIの報告は、前記第3のCBSR及び前記第3のRI制限のうちの少なくとも1つに基づいて制限され、及び/又は
前記第3及び第4のRIの報告は、前記第3のCBSR及び前記第3のRI制限のうちの少なくとも1つに基づいて制限され、及び/又は
前記第3のPMIの報告は、前記第4のCBSRと前記第4のRI制限とのうちの少なくとも1つに基づいて制限され、前記第4のPMIの報告は、前記第5のCBSRと前記第5のRI制限とのうちの少なくとも1つに基づいて制限され、及び/又は
前記第3のRIの報告は、前記第4のCBSRと前記第4のRI制限とのうちの少なくとも1つに基づいて制限され、前記第4のRIの報告は、前記第5のCBSRと前記第5のRI制限とのうちの少なくとも1つに基づいて制限され、及び/又は
前記第1のCSI内の第1のチャネル品質インジケータ(CQI)の計算のためにランダムに選択されるプリコーダは、前記第1のCBSRに基づいて制限され、及び/又は
前記第2のCSI内の第2のCQIの計算のためにランダムに選択されるプリコーダは、前記第2のCBSRに基づいて制限され、及び/又は
前記第3のCSI内の第3のCQIの計算のためにランダムに選択されるプリコーダは、前記第3のCBSRに基づいて制限され、及び/又は
前記第3のCSI内の第3のCQIの計算のためにランダムに選択されるプリコーダは、前記第4のCBSR及び前記第5のCBSRに基づいて制限される
請求項3又は請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記端末装置において、チャネル測定のための、CSI報告のための少なくとも2つのCSI-RSリソースを含むチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)リソースセットを受信すること
をさらに含む請求項1から請求項5の何れか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記CSI-RSリソースセットは、第1のサブセットと第2のサブセットとを含む
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記CSI-RSリソースセット内のCSI-RSリソースの各々は、1つの送信設定指示(TCI)状態に関連付けられる
請求項6又は請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第1のサブセットは、前記第2のサブセット内のCSI-RSリソースにそれぞれ関連付けられる少なくとも1つのCSI-RSリソースを含む
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第1のサブセット内の前記少なくとも1つのCSI-RSリソースと前記第2のサブセット内の前記関連付けられるCSI-RSリソースは、マルチTRP送信のために使用される
請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第1のサブセット内のCSI-RSリソースの各々は2つのTCI状態に関連付けられ、前記第2のサブセット内のCSI-RSリソースの各々は1つのTCI状態に関連付けられる
請求項6又は請求項7に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のサブセットは、同じ2つのTCI状態に関連付けられるCSI-RSリソースの少なくとも1つのペアを含む
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
同じ2つのTCI状態に関連付けられるCSI-RSリソースの前記少なくとも1つのペアがマルチTRP送信のために使用される
請求項12に記載の方法。
【請求項14】
ネットワーク装置において、CSI報告セッティング内の、第1のチャネル状態情報(CSI)、第2のCSI、又は第3のCSIのうちの少なくとも1つについての1つ又は複数の設定であって、少なくとも2つのランク制限又は少なくとも2つのコードブックサブセット制限(CBSR)のうちの少なくとも1つを含む前記1つ又は複数の設定を送信することと、
前記1つ又は複数の設定に基づいて、ネットワーク装置において、前記第1のCSI、前記第2のCSI、又は前記第3のCSIのうちの少なくとも1つを受信することと、
を含む通信のための方法。
【請求項15】
前記少なくとも2つのランク制限は、第1のランクインジケータ(RI)制限、第2のRI制限、第3のRI制限、第4のRI制限、又は第5のRI制限のうちの少なくとも2つを含み、及び/又は、前記少なくとも2つのCBSRは、第1のCBSR、第2のCBSR、第3のCBSR、第4のCBSR、又は第5のCBSRのうちの少なくとも2つを含み、
前記第1のRI制限及び/又は前記第1のCBSRは、前記第1のCSIに関連し、及び/又は
前記第2のRI制限及び/又は前記第2のCBSRは、前記第2のCSIに関連し、及び/又は
前記第3のRI制限及び/又は前記第3のCBSRは、前記第3のCSIに関連し、及び/又は
前記第4及び第5のRI制限及び/又は前記第4及び第5のCBSRは、前記第3のCSIに関連する
請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記第1のCSIは、第1のCSI-RSリソースインジケータ(CRI)、第1のプリコーディングマトリックスインジケータ(PMI)、又は第1のRIのうちの少なくとも1つを含み、及び/又は
前記第2のCSIは、第2のCRI、第2のPMI、又は第2のRIのうちの少なくとも1つを含み、及び/又は
前記第3のCSIは、第3のCRI及び第4のCRIののうちの一方又は両方、第3のPMI及び第4のPMIのうちの一方又は両方、又は第3のRI及び第4のRIのうちの一方又は両方、のうちの少なくとも1つを含む
請求項14又は請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記第1のCSIは、シングル送受信ポイント(TRP)送信に関連し、及び/又は
前記第2のCSIは、前記シングルTRP送信に関連し、及び/又は
前記第3のCSIは、マルチTRP送信に関連する
請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記第1のPMIと前記第1のRIとのうちの少なくとも1つの報告は、前記第1のCBSRと前記第1のRI制限とのうちの少なくとも1つに基づいて制限され、及び/又は
前記第2のPMIと前記第2のRIとのうちの少なくとも1つの報告は、前記第2のCBSRと前記第2のRI制限とのうちの少なくとも1つに基づいて制限され、及び/又は
前記第3及び第4のPMIの報告は、前記第3のCBSR及び前記第3のRI制限のうちの少なくとも1つに基づいて制限され、及び/又は
前記第3及び第4のRIの報告は、前記第3のCBSR及び前記第3のRI制限のうちの少なくとも1つに基づいて制限され、及び/又は
前記第3のPMIの報告は、前記第4のCBSRと前記第4のRI制限とのうちの少なくとも1つに基づいて制限され、前記第4のPMIの報告は、前記第5のCBSRと前記第5のRI制限とのうちの少なくとも1つに基づいて制限され、及び/又は
前記第3のRIの報告は、前記第4のCBSRと前記第4のRI制限とのうちの少なくとも1つに基づいて制限され、前記第4のRIの報告は、前記第5のCBSRと前記第5のRI制限とのうちの少なくとも1つに基づいて制限され、及び/又は
前記第1のCSI内の第1のチャネル品質インジケータ(CQI)の計算のためにランダムに選択されるプリコーダは、前記第1のCBSRに基づいて制限され、及び/又は
前記第2のCSI内の第2のCQIの計算のためにランダムに選択されるプリコーダは、前記第2のCBSRに基づいて制限され、及び/又は
前記第3のCSI内の第3のCQIの計算のためにランダムに選択されるプリコーダは、前記第3のCBSRに基づいて制限され、及び/又は
前記第3のCSI内の第3のCQIの計算のためにランダムに選択されるプリコーダは、前記第4のCBSR及び前記第5のCBSRに基づいて制限される
請求項16又は請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記ネットワーク装置において、チャネル測定のための、CSI報告のための少なくとも2つのCSI-RSリソースを含むチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)リソースセットを送信すること
をさらに含む請求項13から請求項18の何れか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記CSI-RSリソースセットは、第1のサブセットと第2のサブセットとを含む
請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記CSI-RSリソースセット内のCSI-RSリソースの各々は、1つの送信設定指示(TCI)状態に関連付けられる
請求項19又は請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記第1のサブセットは、前記第2のサブセット内のCSI-RSリソースにそれぞれ関連付けられる少なくとも1つのCSI-RSリソースを含む
請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記第1のサブセット内の前記少なくとも1つのCSI-RSリソースと前記第2のサブセット内の前記関連付けられるCSI-RSリソースは、マルチTRP送信のために使用される
請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記第1のサブセット内のCSI-RSリソースの各々は2つのTCI状態に関連付けられ、前記第2のサブセット内のCSI-RSリソースの各々は1つのTCI状態に関連付けられる
請求項19又は請求項20に記載の方法。
【請求項25】
前記第1のサブセットは、同じ2つのTCI状態に関連付けられるCSI-RSリソースの少なくとも1つのペアを含む
請求項24に記載の方法。
【請求項26】
同じ2つのTCI状態に関連付けられるCSI-RSリソースの前記少なくとも1つのペアがマルチTRP送信のために使用される
請求項25に記載の方法。
【請求項27】
請求項1から請求項13の何れか一項に記載の方法を実行するように設定されたプロセッサを備える
端末装置。
【請求項28】
請求項14から請求項26の何れか一項に記載の方法を実行するように設定されたプロセッサを備える
ネットワーク装置。
【請求項29】
装置の少なくとも一つのプロセッサ上で実行された場合、前記装置に、請求項1から請求項13の何れか一項に記載の方法を実行させる命令を記憶している
コンピュータ可読媒体。
【請求項30】
装置の少なくとも一つのプロセッサ上で実行された場合、前記装置に、請求項14から請求項26の何れか一項に記載の方法を実行させる命令を記憶している
コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、全体として通信の分野に関し、より具体的には、チャネル状態情報(CSI:Channel State Information)報告のための解決策に関する。
【背景技術】
【0002】
5G New Radio(NR)は、統一されたより高性能な5G無線エアインターフェースについての世界規格である。5Gは、マシンやモノ、装置など、ほぼ全ての人とあらゆるものを一つにつなぐように設計された新たな種類のネットワークを実現している。マル入力マルチ出力(MIMO:Multiple-Input and Multiple-Output)技術は、マルチパス伝搬を利用するために複数の送信アンテナ及び受信アンテナを使用して、無線リンクの容量を増やすための方法である。MIMOは、6GHz未満及び6GHzを超えた基地局(BS)における多数のアンテナ素子の利用を容易にする機能(feature)を含む。第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP:3rd Generation Partnership Project)リリース17(Rel-17)では、ビームフォーミング及びビームステアリングの管理を改善し、関連付けられるオーバーヘッドを削減するために、さらに強化されたMIMO(FeMIMO)技術が導入された。追加として、Rel-17では、マルチ送受信ポイント(マルチTRP:Multiple Transmission/Reception Points)のためのCSI測定と報告を強化するために、NRにおけるFeMIMOに関する作業項目記述(WID)が既に合意された。
【0003】
非コヒーレントジョイント送信(NCJT:non-coherent Joint Transmission)のためのCSI報告セッティングに関連付けられるCSI測定に関して、チャネル測定のための非ゼロ電力(NZP:non-zero-power)チャネル状態情報参照信号(CSI-RS:Channel State Information Reference Signal)リソースは、リソースレベルで異なるTRP/送信設定指示(TCI:Transmission Configuration Indication)状態に関連付けられるべきであることが判明された(少なくともマルチダウンリンク制御指示(DCI:Downlink Control Indication)に基づく方式及びシングルDCIに基づく方式の場合)。
【0004】
しかしながら、CSI報告については、特にマルチTRP送信に関して、適切な解決策がなく、その結果として、それにより利益を得ることが依然として不可能である。したがって、NRシステムにおけるCSI報告の改善された解決策が必要とされている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
全体として、本開示の実施形態は、CSI報告のための解決策を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様において、通信方法が提供される。前記方法は、端末装置において、CSI報告セッティング内の、第1のチャネル状態情報(CSI:Channel State Information)、第2のCSI、又は第3のCSIのうちの少なくとも1つについての1つ又は複数の設定を受信することを含む。前記CSI報告セッティング内の前記1つ又は複数の設定は、少なくとも2つのランク制限又は少なくとも2つのコードブックサブセット制限(CBSR:codebook subset restriction)のうちの少なくとも1つを含む。前記方法は、前記1つ又は複数の設定に基づいて、ネットワーク装置に、前記第1のCSI、前記第2のCSI、又は前記第3のCSIのうちの少なくとも1つを送信することをさらに含む。
【0007】
第2の態様において、通信方法が提供される。前記方法は、ネットワーク装置において、CSI報告セッティング内で、第1のチャネル状態情報(CSI)、第2のCSI、又は第3のCSIのうちの少なくとも1つについての1つ又は複数の設定を送信することを含む。前記CSI報告セッティング内の前記1つ又は複数の設定は、少なくとも2つのランク制限又は少なくとも2つのコードブックサブセット制限(CBSR)のうちの少なくとも1つを含む。前記方法は、前記1つ又は複数の設定に基づいて、ネットワーク装置において、前記第1のCSI、前記第2のCSI、又は前記第3のCSIのうちの少なくとも1つを受信することをさらに含む。
【0008】
第3の態様において、端末装置が提供される。前記端末装置は、前記第1の態様にかかる方法を実行するように設定されたプロセッサを備える。
【0009】
第4の態様において、第1のネットワーク装置が提供される。前記ネットワーク装置は、前記第2の態様にかかる方法を実行するように設定されたプロセッサを備える。
【0010】
第5の態様において、命令を記憶したコンピュータ可読媒体が提供される。前記命令が装置の少なくとも1つのプロセッサ上で実行された場合、前記装置に第1の態様にかかる方法を実行させる。
【0011】
第6の態様において、命令を記憶したコンピュータ可読媒体が提供される。前記命令が装置の少なくとも1つのプロセッサ上で実行された場合、前記装置に第2の態様にかかる方法を実行させる。
【0012】
発明の概要部分は、本開示の実施形態の重要又は基本的な特徴を特定することも、本開示の範囲を限定することも意図していないことを理解すべきである。本開示のその他の特徴は、以下の説明により容易に理解できるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図面において本開示のいくつかの実施形態をさらに詳細に説明することで、本開示の上述の及びその他の目的、特徴及び利点を、さらに明らかにする。
【0014】
【
図1】本開示のいくつかの実施形態を実施可能な通信環境の模式図である。
【0015】
【
図2】本開示の実施形態にかかる通信方法のフローチャートである。
【0016】
【
図3】本開示の実施形態にかかるCSI報告の模式図である。
【0017】
【
図4】本開示の実施形態にかかるCSI報告の模式図である。
【0018】
【
図5】本開示の実施形態にかかるCSI報告の模式図である。
【0019】
【
図6】本開示の実施形態にかかるCSI報告の模式図である。
【0020】
【
図7】本開示の実施形態にかかるCSI報告の模式図である。
【0021】
【
図8】本開示の実施形態にかかるCSI報告の模式図である。
【0022】
【
図9】本開示の実施形態にかかるCSI報告の模式図である。
【0023】
【
図10】本開示の実施形態にかかるCSI報告の模式図である。
【0024】
【
図11】本開示の実施形態にかかるCSI報告セッティングの模式図である。
【0025】
【
図12】本開示の実施形態にかかる別の通信方法のフローチャートである。
【0026】
【
図13】本開示の実施形態にかかるCSI報告を実現できる通信装置1300の簡略化されたブロック図を模式的に示した図である。
【0027】
図中、同一又は類似の参照番号は、同一又は類似の要素を表す。
【発明を実施するための形態】
【0028】
ここで、いくつかの実施形態を参照して、本開示の原理を説明する。これらの実施形態は、説明のためにのみ記載され、当業者が本開示を理解し、実施するのを助けるものであり、本開示の範囲に関するいかなる限定も示唆しないことを理解すべきである。本明細書で説明される開示内容は、以下で説明される方法とは異なる様々な方法で実施することができる。
【0029】
以下の説明及び特許請求の範囲において、別途定義されていない限り、本文で使用される全ての技術的及び科学的用語は、本開示の当業者が一般に理解するものと同一の意味を有する。
【0030】
本文で使用される「ネットワーク装置」又は「基地局」(BS:base station)という用語は、端末装置が通信を実行可能なセル又はカバレッジを提供又はホストすることのできる装置を意味する。ネットワーク装置の例としては、ノードB(NodeB又はNB)、進化型ノードB(eNodeB又はeNB)、次世代ノードB(gNB)、V2X(車両対あらゆるもの)通信のためのインフラ装置、送受信ポイント(TRP)、リモートラジオユニット(RRU)、ラジオヘッド(RH)、リモートラジオヘッド(RRH)、フェムトノード、ピコノードなどの低電力ノードを含むが、これらに限定されない。
【0031】
本文で使用されるように、用語「端末装置」は、無線又は有線の通信能力を有する任意の装置を意味する。端末装置の例としては、ユーザ装置(UE)、パーソナルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、携帯電話、セルラーホン、スマートフォン、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ポータブルコンピュータ、タブレット、ウェアラブル装置、モノのインターネット(IoT)装置、あらゆるモノのインターネット(IoE)装置、マシンタイプ通信(MTC)装置、V2X通信のための車載装置などを含むが、これらに限定されず、V2Xの「X」は歩行者、車両又はインフラストラクチャ/ネットワーク、あるいはデジタルカメラなどの画像取得装置、ゲーム装置、音楽保存及び再生装置、あるいは無線又は有線のインターネットアクセス及び閲覧を可能とするインターネット家電などを表す。以下、説明のために、UEを端末装置の例として参照していくつかの実施形態を説明し、用語「端末装置」及び「ユーザ装置」(UE)は、本開示のコンテキストにおいて互換的に使用されることができる。
【0032】
いくつかの実施形態において、端末装置は、第1のネットワーク装置及び第2のネットワーク装置に接続されることができる。第1のネットワーク装置と第2のネットワーク装置の一方をマスターノードとして、他方をセカンダリ―ノードとしてもよい。第1のネットワーク装置と第2のネットワーク装置は、異なる無線アクセス技術(RAT)を使用してもよい。いくつかの実施形態において、第1のネットワーク装置は第1のRAT装置であってもよく、第2のネットワーク装置は第2のRAT装置であってもよい。いくつかの実施形態において、第1のRAT装置はeNBであり、第2のRAT装置はgNBである。異なるRATに関する情報は、第1のネットワーク装置と第2のネットワーク装置とのうちの少なくとも一方から端末装置に送信されることができる。いくつかの実施形態において、第1の情報は、第1のネットワーク装置から端末装置に送信されてもよく、第2の情報は、第2のネットワーク装置から直接又は第1のネットワーク装置を介して端末装置に送信されてもよい。いくつかの実施形態において、第2のネットワーク装置により設定された端末装置の設定に関する情報は、第2のネットワーク装置から第1のネットワーク装置を介して送信されることができる。第2のネットワーク装置により設定された端末装置の再設定に関する情報は、第2のネットワーク装置から直接又は第1のネットワーク装置を介して端末装置に送信されることができる。情報は、無線リソース制御(RRC)シグナリング、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)、又はダウンリンク制御情報(DCI)のうちのいずれかを介して送信されてもよい。
【0033】
本明細書で使用される用語「回路」は、ハードウェア回路及び/又はハードウェア回路とソフトウェアとの組み合わせを意味することができる。例えば、回路は、アナログ及び/又はデジタルハードウェア回路とソフトウェア/ファームウェアとの組み合わせであってもよい。さらに別の例として、回路は、端末装置又はネットワーク装置のような装置に様々な機能を実行させるために協働する、デジタル信号プロセッサ、ソフトウェア及び一つ又は複数のメモリを含むソフトウェアを有するハードウェアプロセッサの任意の部分であってもよい。さらに別の例において、回路は、オペレーションのためにソフトウェア/ファームウェアを必要とするハードウェア回路及び/又はマイクロプロセッサ又はその一部のようなプロセッサであってもよいが、オペレーションのために必要でない場合、ソフトウェアは存在しなくてもよい。本明細書で使用されるように、用語「回路」は、ハードウェア回路又は1つ又は複数のプロセッサのみ、又はハードウェア回路又は1つ又は複数のプロセッサの一部、及びその(又はそれらの)付随するソフトウェア及び/又はファームウェアの実装も含む。
【0034】
本明細書で使用されるように、用語「送受信ポイント」、「送信/受信ポイント」、又は「送信及び受信ポイント」は、一般に、ユーザ装置と通信する局を示すことができる。しかしながら、送受信ポイントは、基地局(BS)、セル、ノードB、発展型ノードB(eNB)、次世代ノードB(gNB)、送受信ポイント(TRP)、セクタ、サイト、ベーストランシーバ基地局)(BTS)、アクセスポイント(AP)、中継ノード(RN)、遠隔無線ヘッド(RRH)、無線ユニット(RU)、アンテナなどのように、異なる用語で呼ばれることができる。
【0035】
すなわち、本開示の文脈では、送受信ポイント、基地局(BS)又はセルは、符号分割多元接続(CDMA)における基地局コントローラ(BSC)、WCDMAにおけるNode-B、LTEにおけるeNB又はセクタ(サイト)、NRにおけるgNB又はTRPなどによりカバーされるエリア又は機能の一部を示す包括的概念として解釈されることができる。したがって、送受信ポイント、基地局(BS)及び/又はセルの概念は、メガセル、マクロセル、マイクロセル、ピコセル、フェムトセルなどの様々なカバレッジエリアを含むことができる。さらに、この構想は、中継ノード(RN)、遠隔無線ヘッド(RRH)、又は無線ユニット(RU)の通信範囲を含むことができる。
【0036】
本開示の文脈では、ユーザ装置及び送信/受信ポイントは、本明細書で開示される技術及び技術概念を具現化するための包括的な意味を有する2つの送信/受信主体とすることができ、特定の用語又は単語に限定されない場合がある。さらに、ユーザ装置及び送信/受信ポイントは、本開示に関連して開示された技術及び技術概念を具現化する包括的な意味を有するアップリンク又はダウンリンク送信/受信主体とすることができ、特定の用語又は単語に限定されない場合がある。本明細書で使用されるように、アップリンク(UL)送信/受信は、データがユーザ装置から基地局に送信される方式である。代替として、ダウンリンク(DL)送信/受信は、基地局からユーザ装置にデータを送信する方式である。
【0037】
本明細書で使用されるように、用語「リソース」、「送信リソース」、「リソースブロック」、「物理リソースブロック」、「アップリンクリソース」、又は「ダウンリンクリソース」は、時間領域におけるリソース、周波数領域におけるリソース、空間領域におけるリソース、コード領域におけるリソース、又は通信を可能にする他の任意のリソースなど、端末装置とネットワーク装置との間の通信などの通信を実行するための任意のリソースを指すことができる。以下では、周波数領域と時間領域との両方におけるリソースは、本開示のいくつかの実施形態を説明するための送信リソースの例として使用される。本開示の実施形態は、他の領域の他のリソースにも同様に適用できることに留意されたい。
【0038】
本明細書で使用される単数形「1つ」、及び「前記」は、文脈に明示的に示されていない限り、複数形も含まれる。用語「含む」及びその変型は、「含むが、これらに限定されるものではない」を意味するオープンエンド用語として理解されるべきである。「に基づく」という用語は、「に少なくとも部分的に基づく」と理解されるべきである。「一実施形態」及び「実施形態」という用語は、「少なくとも1つの実施形態」と理解されるべきである。「もう1つの実施形態」という用語は、「少なくとも1つの他の実施形態」と理解されるべきである。「第1」、「第2」などの用語は、異なる又は同一の対象を指すことができる。以下では、その他の明示的及び暗黙的な定義を含む場合がある。
【0039】
いくつかの例において、値、プロシージャ、又は機器は、「最良」、「最低」、「最高」、「最小」、「最大」などと称される。このような説明は、多くの使用される機能的代替案の中から選択することができることを示すことを意図されており、そして、このような選択は、他の選択より良く、より小さく、より高い必要がなく、又はそのほかの点でより好ましい必要はないことが、理解されるであろう。
【0040】
前述のように、3GPP Rel-17では、マルチ送信ポイント(マルチTRP)のためのCSI測定と報告とを強化するために、NRにおけるFeMIMOに関するWIDが既に合意された。NCJTのためのCSI報告セッティングに関連付けられるCSI測定のために、チャネル測定用のNZP CSI-RSリソースは、リソースレベルで異なるTRP/TCI状態に関連付けられるべきであることが決定された(少なくともマルチDCIに基づく方式及びシングルDCIに基づく方式の場合)。単一のCSI報告セッティングにより設定されるマルチTRP/パネルNCJT測定仮説に関連付けられるCSI報告の場合、最大送信層が4以下であるときのシングルDCIに基づくNCJTについて、UEは、コードワードごとに、2つのRI、2つのプリコーディングマトリックスインデックス(PMI:precoding matrix indices)、2つの層インデックス(LI:layer indices)、及び1つのCQIを報告することが期待される。
【0041】
追加として、CSI報告について、CSI報告メカニズムの3つの代替オプションがあってもよい。代替オプション1について、設定されている場合、UEは、最良のシングルTRP測定仮説に関連付けられる1つのCSIと、最良のNCJT測定仮説に関連付けられる1つのCSIとを報告することが期待される。代替オプション2について、設定されている場合、UEは、NCJT及び/又はシングルTRP測定仮定のうちの最良のものに関連付けられる1つのCSIを報告することが期待されてもよい。代替オプション3について、設定されている場合、UEは、2つのTRPからのチャネル測定リソース(CMR:Channel Measurement Resources)に関連付けられる2つの最良のシングルTRP測定仮説に関連付けられる2つのCSIと、最良のNCJT測定仮説に関連付けられる1つのCSIとを報告することが期待されてもよい。
【0042】
無線アクセスネットワークRAN1#103eでは、単一の報告セッティングを有するように設定されたNCJT CSI測定について、nzp-CSI-RS-ResourcesForInterferenceにより与えられるNZP CSI-RS又はcsi-IM-ResourcesForInterferenceにより与えられるCSI-干渉測定(IM:Interference Measurement)に基づく干渉測定をサポートするか否か/どのようにサポートするか、NCJT測定仮説、CMR/IMリソース(IMR)リソース設定制限/関連付け、例えば参照リソース/時間領域挙動/周波数領域挙動のために異なるTRP/TCI状態にそれぞれ関連付けられたCMRに基づく測定を解釈するか否か/どのように解釈するかなど、多くの測定リソース設定/関連付けメカニズムを検討することが合意された。
【0043】
現在のNRシステムにおいて、CSI-RSリソースインジケータ(CRI)は、CSI報告のために設定される複数のCSI-RSリソースNZP CSI-RSリソースセットからの選択されたCSI-RSリソースを示すために使用される。CRIのビット幅は、対応するリソースセット内のCSI-RSリソースの数及び送信コードブックサブセットに基づいて決定され、RIは、計算複雑度及びシグナリングオーバーヘッドを低減するために制限されてもよい。しかしながら、現在のNRシステムにおける上記の解決策は、マルチTRP NCJTシナリオに適しておらず、既存の解決策においてもCRS報告又はCSI報告セッティングについての適切な設計はない。
【0044】
従来の解決策における上述した技術的問題及び潜在的な他の技術的問題を解決するために、本開示の実施形態は、CSI報告のための解決策を提供する。いくつかの実施形態において、端末装置は、CSI報告セッティング内の、第1のCSI、第2のCSI、又は第3のCSIのうちの少なくとも1つについての1つ又は複数の設定を受信し、前記CSI報告セッティング内の前記1つ又は複数の設定は、少なくとも2つのランク制限又は少なくとも2つのコードブックサブセット制限(CBSR)のうちの少なくとも1つを含む。端末装置は、CSI報告内で、前記1つ又は複数の設定に基づいて、前記第1のCSI、前記第2のCSI、及び前記第3のCSIのうちの少なくとも1つをネットワーク装置に送信する。
【0045】
本開示の実施形態によれば、マルチTRP NCJTシナリオのためのCSIフィードバックをサポートするために、又は動的送信をサポートするために、1つ又は複数の追加のCSIがさらに導入され、追加として又は代替として、計算複雑度及びシステムオーバーヘッドをさらに低減するために、RI制限及び/又はCBSR制限のための新しい解決策も提案される。
【0046】
以下、添付図面をさらに参照して、本開示で提案される解決策を詳細に説明する。しかしながら、以下の実施形態は例示目的のみで与えられるものであって、本開示はこれに限定されないことを、理解すべきである。追加として、本明細書で提供される解決策は、同様の問題を有するNRシステム又は任意の他の通信で使用することができる。
【0047】
図1は本開示のいくつかの実施形態を実施可能な通信環境100の模式図である。
図1に示すように、通信環境100(通信ネットワーク100又は通信システム100と称されてもよい)は、第1のTRP 110(TRP 1)と、第2のTRP 120(TRP 2)と、端末装置130とを含む。具体的には、端末装置130は、通信リンクを介して第1のTRP 110及び第2のTRP 120と通信してもよい。通信リンクは、TRP 110、120から端末装置120への送信の場合にはダウンリンクと称され、端末装置130からTRP 110、120への送信の場合にはアップリンクと称されてもよい。
【0048】
通信環境100は、モバイル通信のためのグローバルシステム(GSM)、ロングタームエボリューション(LTE)、LTE-Evolution、LTE-Advanced(LTE-A)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、符号分割多元接続(CDMA)、GSM EDGE無線アクセスネットワーク(GERAN)、マシンタイプ通信(MTC)などを含むが、これらに限定されない任意の適切な規格に準拠してもよい。さらに、通信は、現在知られている、又は将来開発される任意の世代の通信プロトコルに従って実行されてもよい。通信プロトコルの例は、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)通信プロトコルを含むが、これらに限定されない。
【0049】
ネットワーク100(例えば、gNB)は、1つ又は複数のTRP又はアンテナパネルを備えてもよい。本明細書で使用されるように、「TRP」という用語は、特定の地理的位置に位置するネットワーク装置により利用可能な(1つ又は複数のアンテナ要素を有する)アンテナアレイを意味する。例えば、ネットワーク装置は、より良いカバレッジを実現するために、異なる地理的位置における複数のTRPに結合されてもよい。該1つ又は複数のTRPは、同じサービングセル又は異なるサービングセルに含まれることができる。
【0050】
TRPはパネルであってもよく、パネルは、(一つ又は複数のアンテナ素子を有する)アンテナアレイを指すこともできることを理解すべきである。例として複数のTRPを参照して本開示のいくつかの実施形態について説明したが、これらの実施形態は、説明のためのみのものであり、当業者が本開示を理解し、実施するのを助けるものであり、本開示の範囲に関するいかなる限定も示唆しない。本明細書で説明される本開示の内容は、以下で説明される方法とは異なる様々な方法で実施することができることを理解すべきである。
【0051】
図1に示された例示的なシナリオにおいて、環境100は、単一のTRP、例えば、第1のTRP 110又は第2のTRP 120から端末装置130への送信をサポートしており、このような送信はシングルTRP送信とも称される。追加として、端末装置130は、複数のネットワーク装置、例えば第1及び第2のネットワークTRP 110、120の両方からの送信を同時に受信することもでき、このような送信は、マルチTRP送信と称されてもよい。本開示のいくつかの実施形態において、2つのTRP 110、120が同じネットワーク装置内に含まれてもよい。本願のいくつかの実施形態において、TRPは2つの異なるネットワーク装置内に含まれてもよい。
【0052】
図1に示すように、例えば、環境100は、TRP 110とTRP 120とのうちの少なくとも1つを介して端末装置130と通信してもよい。TRP 110とTRP 120とは、同じサービングセル又は異なるサービングセル内に含まれてもよい。同じサービングセル内のTRP 110及びTRP 120を参照して本開示のいくつかの実施形態について説明したが、これらの実施形態は、説明のためのみのものであり、当業者が本開示を理解し、実施するのを助けるものであり、本開示の範囲に関するいかなる限定も示唆しない。本明細書で説明される本開示の内容は、以下で説明される方法とは異なる様々な方法で実施することができることを理解すべきである。
【0053】
ネットワーク装置は、送信スケジューリング又は送信パラメータ選択又は設定のためにチャネル状態情報を必要とする。ネットワーク装置は、例えば無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して、CSI報告のための設定をCSI報告セッティング内で端末装置130に送信する。CSI報告セッティング内の設定に基づいて、端末装置130は、チャネル測定及び/又は干渉測定などの測定を行い、CSI報告をネットワーク装置に送信する。
【0054】
本開示の実施形態は、通信環境100におけるCSI報告及びCSI報告セッティングに適用することができ、
図2-
図11を参照して以下で詳細を説明する。
【0055】
図2は、本明細書の実施形態にかかる、通信のための例示的な方法200のフローチャートである。通信方法200は、UE130などの端末装置において実行されてもよい。
【0056】
図2に示すように、ブロック210において、端末装置は、CSI報告セッティング内の、第1のチャネル状態情報(CSI)、第2のCSI、又は第3のCSIのうちの少なくとも1つについての1つ又は複数の設定を受信する。前記CSI報告セッティング内の前記1つ又は複数の設定は、少なくとも2つのランク制限又は少なくとも2つのコードブックのうちの少なくとも1つを含む。ブロック220において、端末装置は、前記1つ又は複数の設定に基づいて、ネットワーク装置に、前記第1のCSI、前記第2のCSI、又は前記第3のCSIのうちの少なくとも1つを送信してもよい。
【0057】
以下、
図3-
図11を参照して、CSI報告セッティング及びCSI報告に関する解決策について詳細に説明する。
【0058】
図3は本開示の実施形態にかかるCSI報告の模式図である。
図3に示すように、本開示のいくつかの実施形態において、N個(Nは正の整数であり、例えば、2≦N≦64)のCSI-RSリソースがCSI-RSリソースセット内にあってもよく、各CSI-RSリソースは、1つの送信設定インジケータ(TCI)状態に関連付けられてもよい。例えば、TCI状態は、準コロケーション関係の設定を含むRRC、MAC CE、及びDCIシグナリングのうちの少なくとも1つを介して設定される。いくつかの実施形態において、N個のCSI-RSリソースを2つのサブセット(サブセットA及びサブセットB)に分けてもよい。サブセットAは、例えばN1(N1は正の整数、例えば1≦N1≦N-1)個のCSI-RSリソースを含み、サブセットBは、N2(N2は正の整数、例えばN2=N-N1)個のCSI-RSリソースを含む。例えば、サブセットA内のN1個のCSI-RSリソースは、TRP 1に関連するCSI測定のためのリソースであり、サブセットB内のN2個のCSI-RSリソースは、TRP 2に関連するCSI測定のためのリソースである。
【0059】
CSI-RSリソースは、異なる方法でサブセットA及びサブセットBにマッピングされてもよい。本開示のいくつかの実施形態において、サブセットAとサブセットBとの各々は、CSI-RSリソースの半分を含む。例えば、サブセットAはCSI-RSリソースの前半部分を含み、サブセットBはCSI-RSリソースの後半部分を含む。例えば、N1=ceil(N/2)、N2=N-N1である。
別の例について、N1=floor(N/2)、N2=N-N1である。別の例について、N1=N/2、N2=N/2である。本開示のいくつかの実施形態において、サブセットAとサブセットBとのそれぞれのためにリソースリストを維持することも可能である。例えば、CSI-RSリソースのリストはサブセットAのために維持され、CSI-RSリソースの別のリストはサブセットBのために維持される。このような場合、サブセットA内のCSI-RSリソースの数は、サブセットB内のCSI-RSリソースの数と同じであっても異なっていてもよい。
【0060】
本開示のいくつかの実施形態において、CSI報告は、例えば、CSI A、CSI B、及びCSI Cを含む3つのCSIを有してもよい。3つのCSIのうち、CSI A及び/又はCSI Bは、シングルTRP送信のためのCSIであってもよい。例えば、これらは、2つのTRPにそれぞれ関連することができる。CSI Cは、NCJTシナリオに使用されるCSIとすることができる。
【0061】
CSI報告の実例では、ネットワーク設定又は要件に応じて、CSI Aと、CSI Bと、CSI Cとのうちの少なくとも1つが含まれてもよいことに留意すべきである。例えば、シングルTRP送信の場合、端末装置は、TRP 1及びTRP 2に関するCSIのうちの最適のCSIのみを報告するか、又はTRP 1に関する最適のCSIとTRP 2に関する最適のCSIとの両方を報告してもよい。代替として、CSI報告は、NCJTシナリオのためのCSI Cを含んでもよい。または、追加として、CSI報告は、CSI AとCSI Bとの一方又は両方に加えて、NCJTシナリオのためのCSI Cを含んでもよい。ネットワーク装置からのCSI報告セッティングには、少なくとも1つのCSI、例えば、CSI A、CSI B、又はCSI Cのうちの少なくとも1つについての設定が含まれてもよい。以下、添付図面を参照して、CSI Aと、CSI Bと、CSI Cとの報告について詳細に説明する。
【0062】
シングルTRP送信用CSI A/B
本願のいくつかの実施形態において、CSI報告は、CSI AとCSI Bとの一方又は両方を含んでもよい。例えば、CSI A及び/又はCSI Bのうちの1つのみのCRIを(例えば、シングルTRP送信のために)報告しもよく、CRIは、CSI-RSリソースセット内の1つのCSI-RSリソースに対応してもよい。本願のいくつかの実施形態において、CSIは、CSI-RSリソースセット内のN個のCSI-RSリソースから決定され、該CSI、例えばCSI A又はCSI Bのみが報告される。
【0063】
図4に示されるように、いくつかの実施形態において、CSI Aについて、1つのCRI(第1のCRI CRI_1)と、1つのPMI(第1のPMI PMI_1)と、1つのRI(第1のRI RI_1)とのうちの少なくとも1つを含んでもよい。いくつかの実施形態において、CSI Bについて、1つのCRI(第2のCRI CRI_2)と、1つのPMI(第2のPMI PMI_2)と、1つのRI(第2のRI RI_1)とのうちの少なくとも1つを含んでもよい。いくつかの実施形態において、CSI A又はCSI B内のCRIのためのビットサイズはceil(log2(N))として決定することができる。
いくつかの実施形態において、CSI A又はCSI B内のCRIのためのビットサイズは、ceil(log2(max(N1,(N-N1)))として決定することができる。例えば、CSI報告セッティングでは、1つのCRIを持つ1つのみのCSIについての設定があってもよく、この設定は、CSI A又はCSI Bに適用できる。代替として、CSI報告セッティングには、CSI AとCSI Bとにそれぞれ1つのCRIが適用される2つのCSIが含まれてもよい。
【0064】
マルチTRP送信のためのCSI C
本願のいくつかの実施形態において、(例えば、NCJTシナリオのための)CSI Cは、
図4に示すように、2つのCRI(第1のCRI CRI_3及び第2のCRI CRI_4)と、2つのRI(第1のRI RI_3及び第2のRI RI_4)と、2つのPMI(第1のPMI PMI_3及び第2のPMI PMI_4)とを含むことができる。CRI_3はサブセットA内のCSI-RSリソース(C1)に対応してもよく、CRI_4はサブセットB内のCSI-RSリソース(C2)に対応してもよい。例えば、PMI_3は、チャネル測定リソース(CMR)としてのC1に基づいて計算され、及び/又は、干渉測定リソース(IMR)としてのC2に基づいて計算されてもよく、PMI_4は、CMRとしてのC2に基づいて、及び/又は、IMRとしてのC1に基づいて計算されてもよい。この場合、CRI_3のためのビットサイズはceil(log2(N1))として決定されてもよく、CRI_4のためのビットサイズはceil(log2(N-N1))として決定されてもよい。
【0065】
図5は本願の実施形態にかかる、CSI報告のための別の解決策を示す図である。
図5に示されるように、同様に、CSI-RSリソースセットは、N(Nは正の整数であり、例えば、2≦N≦64)個のCSI-RSリソースを含み、各CSI-RSリソースは、1つのTCI状態に関連付けられる。N個のCSI-RSリソースは2つのサブセット(サブセットA及びサブセットB)に分けられてもよく、サブセットAは、N1(N1は正の整数、例えば1≦N1≦N-1)個のCSI-RSリソースを含み、サブセットBは、N2(N2は正の整数、例えばN2=N-N1)個のCSI-RSリソースを含む。サブセットAには、サブセットB内のM個のCSI-RSリソース(S2)に関連付けられるM(Mは正の整数であり、例えば、1≦M≦N1である。別の例について、1≦M≦max(N1,(N-N1)))個のCSI-RSリソース(S1)がある。例えば、S1内の各CSI-RSリソースは、S2内の1つのCSI-RSリソースに関連付けられる。言い換えれば、サブセットAとサブセットBとのためのCSI_RSリソースのM個のペア各々内2つのCSI_RSリソースの間に相関関係が確立される。この相関関係により、CSI測定の計算複雑度及び/又はCSI報告のオーバーヘッドを低減することが可能である。
【0066】
いくつかの実施形態において、CSI報告セッティングには、少なくとも1つのCSI、例えば、CSI A、CSI B、CSI Cのうちの少なくとも1つが含まれてもよい。(例えば、シングルTRP送信のための)CSI A及び/又はCSI Bについて、CSI報告は、
図3を参照して説明したものと同じであってもよく、すなわち、1つのCRIと、1つのPMIと、1つのRIとのうちの少なくとも1つを含んでもよい。特に、各CSIについて、1つのCRIが報告され、該1つのCRIがCSI-RSリソースセット内のCSI-RSリソースに対応する。(例えば、NCJT仮定のための)CSI Cについて2つのCRIが報告される
図3に示すようなCSI報告とは異なり、サブセットA内のCSI-RSリソースとサブセットB内の関連付けられるCSI-RSリソースとの両方に対応する、CSI Cのための1つのみのCRIを報告することが可能である。以下では、CSI Aと、CSI Bと、CSI Cとの報告について詳細に説明する。
【0067】
シングルTRP送信用CSI A/B
本開示のいくつかの実施形態において、(例えば、シングルTRP送信のために)CSI AとCSI Bとのうちの一つのみを報告してもよい。例えば、CSIは、CSI-RSリソースセット内のN個のCSI-RSリソースから決定され、CSI A又はCSI Bのうちの1つのみが報告される。いくつかの実施形態において、CSI A又はCSI B内のCRIのためのビットサイズはceil(log2(N))として決定することができる。いくつかの実施形態において、CSI A又はCSI B内のCRIのためのビットサイズは、ceil(log2(max(N1,(N-N1)))として決定することができる。いくつかの実施形態において、CSI報告セッティングは、1つのCRIを有する1つのみのCSIについての設定を含んでもよい。例えば、(例えば、シングルTRP送信について)CSI A又はCSI Bのうちの一つのみが存在する場合。
【0068】
本開示のいくつかの実施形態において、(例えば、シングルTRP送信のために)CSI AとCSI Bとの両方を報告してもよい。いくつかの実施形態において、CSI A内のCRIのためのビットサイズはceil(log2(N1))として決定されてもよく、CSI B内のCRIのためのビットサイズはceil(log2(N-N1))として決定されてもよい。いくつかの実施形態において、CSI A内のCRIのためのビットサイズはceil(log2(N))として決定されてもよく、CSI B内のCRIのためのビットサイズはceil(log2(N))として決定されてもよい。いくつかの実施形態において、CSI A内のCRIのためのビットサイズはceil(log2(max(N1,(N-N1)))として決定されてもよく、CSI B内のCRIのためのビットサイズはceil(log2(max(N1,(N-N1)))として決定されてもよい。例えば、このような場合、CSI報告セッティングには、それぞれ1つのCRIを有する2つのCSIについての設定を含んでもよい。
【0069】
本願のいくつかの実施形態において、CSI A内のCRIのためのビットサイズはceil(log2(N1-M))として決定されてもよく、CSI B内のCRIのためのビットサイズはceil(log2(N-N1-M))として決定されてもよい。例えば、該CSI-RSのM個のペアは、シングルTRP送信には使用できない。このような場合、CSI報告セッティングには、それぞれ1つのCRIを有する2つのCSIについての設定を含んでもよい。
【0070】
マルチTRP送信のためのCSI C
サブセットAとサブセットBと内にM個の関連するCSI-RSリソースペアがある場合、(例えば、NCJTシナリオのために)CSI Cについて1つのみのCRIを報告することが可能である。
図6に示すように、1つのみのCRI CRI_3’がマルチTRP送信のために報告され、CRI CRI_3’は、S1内の1つのCSI-RSリソースと、S2内の関連付けられるCSI-RSリソースとの両方に対応してもよい。いくつかの実施形態において、CSI C内のCRIのためのビットサイズは、ceil(log2(M))として決定されてもよい。
【0071】
いくつかの実施形態において、CSI Cは、2つのPMI PMI_3、PMI_4及び/又は2つのRI RI_3、RI_4をさらに含んでもよい。例えば、PMI_3/RI_3は、S1内のCRIに対応するCSI-RSリソースに基づいて決定されてもよく、PMI_4/RI_4は、S2内のCRIに対応するCSI-RSリソースに基づいて決定されてもよい。
【0072】
図7は、異なるサブセット内の2つのCSI-RSリソースがマルチTRP送信のために異なる方法で関連付けられる、本願の実施形態にかかるCSI報告のための別の解決策を示す。いくつかの実施形態において、
図7に示されるように、CSI-RSリソースセットは、例えばN(Nは正の整数であり、例えば、2≦N≦64)個のCSI-RSリソースを含み、2つのグループG1及びG2に分けられる。グループG1には、N1(N1は整数であり、2≦N1≦N)のCSI-RSリソースがあり、各CSI-RSリソースは2つのTCI状態に関連付けられる。グループG2には、N2(例えば、N2=N-N1)個のCSI-RSリソースがあり、各CSI-RSリソースは1つのTCI状態に関連付けられる。グループG1において、同じ2つのTCI状態に関連付けられるCSI-RSリソースは、CSI-RSリソースのペアであると考えられ、互いに関連付けられる。例えば、この2つのCSI-RSリソースからなるペアは、NCJTシナリオのために使用することができる。
【0073】
代替として、いくつかの実施形態において、グループG1には、CSI-RSリソースのN3(N3は整数であり、1≦N3≦floor(N/2))個のペアがあってもよく、
図8に示されるように、リソースペア内の各CSI-RSリソースは2つのTCI状態に関連付けられる。このような場合、N3=N1/2又はN1=2*N3であり、グループG1はN2(N2=N-2*N3)個のCSI-RSリソースを含む。
【0074】
本開示のいくつかの実施形態において、CSI報告セッティングは、少なくとも1つのCSI、例えば、CSI A、CSI B、CSI Cのうちの少なくとも1つについての設定を含んでもよい。(例えば、シングルTRP送信のための)CSI A又はCSI Bの各々について、1つのCRIと、1つのPMIと、1つのRIとのうちの少なくとも1つが報告されてもよく、CRIは、CSI-RSリソースセット内の1つのTCI状態に関連付けられる1つのCSI-RSリソースに対応してもよい。CSI C(例えば、NCJT仮説)について、1つのCRIと、2つのPMIと、2つのRIとが報告されてもよく、CRIは、G1内の同じ2つのTCI状態に関連付けられる2つのCSI-RSリソース又はCSI-RSリソースの1つのペアに対応してもよい。
以下では、CSI Aと、CSI Bと、CSI Cとの報告について詳細に説明する。
【0075】
シングルTRP送信用CSI A/B
本開示のいくつかの実施形態において、CSI報告セッティングは、1つのCRIを有する1つのみのCSIについての設定を含む。例えば、G1内のCSI-RSリソースは、マルチTPR送信専用であり、G2内のCSI-RSリソースは、シングルTPR送信専用である。いくつかの実施形態において、CSI A又はCSI B内のCRIのためのビットサイズは、ceil(log2(N-N1))として決定されてもよい。例えば、CSI報告には、CSI AとCSI Bとのうちの1つのみが含まれる。別の例について、CSI報告にはCSI Cがさらに含まれる。
【0076】
本開示のいくつかの実施形態において、CSI報告セッティングは、1つのCRIを有する1つのみのCSIについての設定を含んでもよい。例えば、G1内のCSI-RSリソースは、マルチTPR送信に専用であるが、G1とG2との両方内のCSI-RSリソースがシングルTPR送信に使用されてもよい。いくつかの実施形態において、対応するCSI-RSリソースが2つのTCI状態に関連付けられる場合、2つのTCI状態のうちの1つが、CSI A又はCSI Bのためのチャネル測定に使用されてもよい。例えば、2つのTCI状態のうちの1番目の状態が適用されてもよい。別の例について、同じ2つのTCI状態に関連付けられた2つのCSI-RSがあってもよく、第1のCSI-RSリソースについて、2つのTCI状態のうちの1番目の状態が使用されてもよく、第2のCSI-RSリソースについて、2つのTCI状態のうちの2番目の状態が使用されてもよい。いくつかの実施形態において、CSI A又はCSI B内のCRIのためのビットサイズは、ceil(log2(N))として決定されてもよい。例えば、CSI報告には、CSI AとCSI Bとのうちの1つのみが含まれる。別の例について、CSI報告にはCSI Cがさらに含まれる。
【0077】
本開示のいくつかの実施形態において、CSI報告セッティングは、それぞれ1つのCRIを有する2つのCSIについての設定を含んでもよく、このような場合、CSI AとCSI Bとの両方を報告することができる。いくつかの実施形態において、CSI A又はCSI B内のCRIのためのビットサイズは、ceil(log2(N-N1))である。例えば、シングルTPR送信がG2内のCSI-RSリソースのみを使用してもよい。いくつかの実施形態において、CSI A又はCSI B内のCRIのためのビットサイズは、ceil(log2(N))である。例えば、シングルTPR送信がCSI-RSリソースセット内の全てのリソースを使用することができることができる。いくつかの実施形態において、対応するCSI-RSリソースが2つのTCI状態に関連付けられる場合、2つのTCI状態のうちの1つが、CSI A又はCSI Bのためのチャネル測定に使用されてもよい。例えば、2つのTCI状態のうちの1番目の状態が適用されてもよい。別の例について、同じ2つのTCI状態に関連付けられた2つのCSI-RSがあってもよく、第1のCSI-RSリソースについて、2つのTCI状態のうちの1番目の状態が使用されてもよく、第2のCSI-RSリソースについて、2つのTCI状態のうちの2番目の状態が使用されてもよい。
【0078】
マルチTRP送信のためのCSI C
いくつかの実施形態において、(例えば、NCJT仮定のための)CSI Cは、1つのCRI CRI_3及び/又は2つのPMI PMI_3、PMI_4及び/又は2つのRI RI_3、RI_4を含んでもよい。例えば、G1内のCSI-RSリソースの関連付けのためである。
図9に示すように、CRI_3は、CSI-RSリソースのセットG1内の、同じ2つのTCI状態に関連付けられる2つのCSI-RSリソースに対応してもよい。いくつかの実施形態において、CSI C内のCRIのためのビットサイズは、ceil(log2(N1/2))又はceil(log2(N3))として決定されてもよい。
【0079】
いくつかの実施形態において、CRIの各値は、同じ2つのTCI状態により関連付けられる2つのCSI-RSリソースのうちの第1のCSI-RSリソースに対応してもよい。例えば、同じ2つのTCI状態を有するCSI-RSリソースについては、第1のCSI-RSリソースのみがCRIインデックスにカウントされ、第2のCSI-RSリソースはCRIインデックス決定においてカウントされない。いくつかの実施形態において、CRIの値は、CSI-RSリソースの昇順に関連付けられ、CSI-RSリソースは、異なる2つのTCI状態に関連付けられる。
【0080】
一例として、G1には、4つのCSI-RSリソース、CSI-RSリソースRe1(TCI状態T1,T2)、CSI-RSリソースRe2(TCI状態T1,T2)、CSI-RSリソースRe3(TCI状態T3,T4)、CSI-RSリソースRe4(TCI状態T3,T4)が存在する。これら4つのリソースのうち、第1のCSI-RSリソースRe1は、同じTCI状態T1,T2を有する第2のCSI-RSリソースRe2に関連付けられ、第3のCSI-RSリソースRe3は、同じTCI状態T3,T4を有する第4のCSI-RSリソースRe4に関連付けられる。この場合、関連付けられるCSI-RSリソースの第1のペア内のCSI-RSリソースRe1と、関連付けられるCSI-RSリソースの第2のペア内のCSI-RSリソースRe3のみがCRIインデックスにカウントされる。例えば、関連付けられるCSI-RSリソースRe1及びRe2の第1のペアについて、CRIは、CRI=0として決定されてもよく、関連付けられるCSI-RSリソースRe3及びRe4の第2のペアについて、CRIは、CRI=1として決定されてもよく、以下同様である。
【0081】
別の例として、G1には、4つのCSI-RSリソース、CSI-RSリソースRe1(TCI状態T1,T2)、CSI-RSリソースRe2(TCI状態T3,T4)、CSI-RSリソースRe3(TCI状態T1,T2)、CSI-RSリソースRe4(TCI状態T3,T4)が存在する。これら4つのリソースのうち、第1のCSI-RSリソースRe1は、同じTCI状態T1,T2を有する第3のCSI-RSリソースRe3に関連付けられ、第2のCSI-RSリソースRe2は、同じTCI状態T3,T4を有する第4のCSI-RSリソースRe4に関連付けられる。この場合、関連付けられるCSI-RSリソースの第1のペア内のCSI-RSリソースRe1と、関連付けられるCSI-RSリソースの第2のペア内のCSI-RSリソースRe2のみがCRIインデックスにカウントされる。
例えば、関連付けられるCSI-RSリソースRe1及びRe3の第1のペアについて、CRIは、CRI=0として決定されてもよく、関連付けられるCSI-RSリソースRe2及びRe4の第2のペアについて、CRIは、CRI=1として決定されてもよく、以下同様である。
【0082】
本願のいくつかの実施形態において、PMI_3/RI_3は、G1内の、CRIに対応するCSI-RSリソースRe1に基づいて計算/決定されてもよく、PMI_4/RI_4は、G1内の、CRIに対応するCSI-RSリソースRe2に基づいて計算/決定されてもよい。
【0083】
本開示の理解を容易にするために、
図10は、本願の実施形態にかかるCSI報告及びCSI報告セッティングのハイレベル図を示す。
図10に示すように、CSI報告セッティングは、CSI Aと、CSI Bと、CSI Cとのうちの少なくとも1つについての設定を含んでもよい。例えば、3つのCSIのうち、CSI A及び/又はCSI Bは、例えばシングルTRP送信のために使用されてもよく、それらはそれぞれ2つのTRPに関連してもよい。CSI A/CSI Bとは異なり、CSI CはNCJTシナリオのために使用されてもよい。いくつかの実施形態において、CSI報告は、CSI報告セッティング内の設定に基づいてもよい。例えば、CSI報告セッティングが、(例えば、シングルTRP送信のために)1つのCRIを有する1つのみのCSIについての設定を含む場合、端末装置はCSI A又はCSI Bのうちの1つのみを報告してもよいか、又は端末装置はCSI Aのみを報告する。別の例について、CSI報告セッティングが、(例えば、シングルTRP送信のために)それぞれ1つのCRIを有する2つのCSIについての設定を含む場合、端末装置は、CSI AとCSI Bとの両方を報告することができる。追加として又は代替として、いくつかの実施形態において、CSI報告セッティングは、CSI Cを含んでもよい。例えば、CSI報告セッティングがマルチTRP送信とシングルTRP送信との両方のためのCSIについての設定を含む場合、端末装置はシングル送信又はマルチ送信のためにCSIを報告し、あるいはその両方を報告してもよい。いくつかの実施形態において、CSI報告内で、CSI AとCSI Cとが報告されてもよい。いくつかの実施形態において、CSI報告内で、CSI AとCSI BとCSI Cとが報告されてもよい。いくつかの実施形態において、CSI報告内で、CSI Cが報告されてもよい。いくつかの実施形態において、CSI報告内で、CSI AとCSI Cとのうちの1つが報告されてもよい。
【0084】
本開示のいくつかの別の実施形態において、又は代替として、本願の別の態様において、CSI報告セッティングは、2つのランク制限又は少なくとも2つのコードブックサブセット制限のうちの少なくとも1つを含んでもよい。例えば、ランク制限及びCBSRは、シングルTRP送信又はマルチTRP送信に関連してもよい。
【0085】
図11は本願のいくつかの実施形態にかかる、CSI報告セッティングに含まれる例示的な設定を示す図である。
図11に示すように、いくつかの実施形態において、CBSRは、第1のCBSR CBSR_1と、第2のCBSR CBSR_2と、第3のCBSR CBSR_3と、第4のCBSR CBSR_4と、第5のCBSR CBSR_5とのうちの少なくとも1つを含んでもよい。追加として又は代替として、いくつかの実施形態において、ランク制限は、第1のランクインジケータ(RI)制限RI-Res1と、第2のRI制限RI-Res2と、第3のRI制限RI-Res3と、第4のRI制限RI-Res4と、第5のRI制限RI-Res5とのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0086】
本開示のいくつかの実施形態において、第1のCBSR CBSR_1及び/又は第1のRI制限RI-Res1は、第1のCSI(例えば、シングルTRP送信のためのCSI_A)に関連してもよい。いくつかの実施形態において、第1のCBSR CBSR_1及び/又は第1のRI制限RI-Res1は、例えばCSI-RSリソースXとして表されるCSI-RSリソースの一部に関連するPMI計算(又はCSI測定又はRI計算、又はPMI報告又はRI報告又はCQI計算)に使用されてもよい。CSI-RSリソースXは、例えば、サブセットA内のCSI-RSリソースのうちの少なくとも1つ、又は1つのTCI状態を有するCSI-RSリソースのうちの少なくとも1つ(例えば、シングルTRP送信仮定のためのもの、又はTRP 1に関連付けられるもの)を含んでもよい。別の例として、CSI-RSリソースXは、CSI-RSリソースセット内のCSI-RSリソースのうちの少なくとも1つ、又は1つのTCI状態を有するCSI-RSリソースのうちの少なくとも1つ(例えば、シングルTRP送信仮説のためのもの、又はTRP 1又はTRP 2に関連付けられるもの)を含んでもよい。
【0087】
代替として又は追加として、第2のCBSR CBSR_2及び/又は第2のRI制限RI-Res2は、第2のCSI(例えば、シングルTRP送信のためのCSI B)に関連する。いくつかの実施形態において、第2のCBSR CBSR_2及び/又は第2のRI制限RI_res2は、例えばCSI-RSリソースYとして表される一部のCSI-RSリソースに関連するPMI計算(又はCSI測定又はRI計算、又はPMI報告又はRI報告又はCQI計算)に適用されてもよい。CSI-RSリソースYは、例えば、サブセットB内のCSI-RSリソースのうちの少なくとも1つ、又は1つのTCI状態を有するCSI-RSリソースのうちの少なくとも1つ(例えば、シングルTRP送信仮定のためのもの、又はTRP 2に関連付けられるもの)を含んでもよい。
【0088】
いくつかの実施形態において、第1のRI制限及び/又は第2のRI制限について、ビットサイズは8である。いくつかの実施形態において、第1のRI制限及び/又は第2のRI制限について、ビットサイズは4である。説明のためだけに、第1及び第2のRI制限を含む例示的な第1及び第2のCSI-RSリソース制限、及び例示的な第1及び第2のCBSRを以下に示す。
RI制限の例
ri-Restriction-1 (e.g. RI_res1) BIT STRING (SIZE (8))
ri-Restriction-2 (e.g. RI_res2) BIT STRING (SIZE (8))
又は
ri-Restriction-1 (e.g. RI_res1) BIT STRING (SIZE (4))
ri-Restriction-2 (e.g. RI_res2) BIT STRING (SIZE (4))
【0089】
例示的なRI制限において、RI_res1はCSI Aのために使用されてもよく、及び/又はRI_res2はCSI Bのために使用されてもよい。例えば、2つのRI制限の両方は、シングルTRP送信のために使用され、下線付きの制限は、例えばTRP 1に関連する、シングルTRP送信報告のための第1のRI制限RI_res1を表してもよく、別の制限は、例えばTRP 2に関連する、シングルTRP送信報告のための第2のRI制限RI_res2を表してもよい。
例示的なCBSR制限
nrOfAntennaPorts CHOICE {
two SEQUENCE {
twoTX-CodebookSubsetRestriction-1 (e.g. CBSR_1) BIT STRING (SIZE (6))
twoTX-CodebookSubsetRestriction-2 (e.g. CBSR_2) BIT STRING (SIZE (6))
}
moreThanTwo SEQUENCE
n1-n2 CHOICE {
two-one-TypeI-SinglePanel-Restriction-1 (e.g. CBSR_1) BIT STRING (SIZE (8)),
two-two-TypeI-SinglePanel-Restriction-1 (e.g. CBSR_1) BIT STRING (SIZE (64)),
four-one-TypeI-SinglePanel-Restriction-1 (e.g. CBSR_1) BIT STRING (SIZE (16)),
three-two-TypeI-SinglePanel-Restriction-1 (e.g. CBSR_1) BIT STRING (SIZE (96)),
six-one-TypeI-SinglePanel-Restriction-1 (e.g. CBSR_1) BIT STRING (SIZE (24)),
four-two-TypeI-SinglePanel-Restriction-1 (e.g. CBSR_1) BIT STRING (SIZE (128)),
eight-one-TypeI-SinglePanel-Restriction-1 (e.g. CBSR_1) BIT STRING (SIZE (32)),
four-three-TypeI-SinglePanel-Restriction-1 (e.g. CBSR_1) BIT STRING (SIZE (192)),
six-two-TypeI-SinglePanel-Restriction-1 (e.g. CBSR_1) BIT STRING (SIZE (192)),
twelve-one-TypeI-SinglePanel-Restriction-1 (e.g. CBSR_1) BIT STRING (SIZE (48)),
four-four-TypeI-SinglePanel-Restriction-1 (e.g. CBSR_1) BIT STRING (SIZE (256)),
eight-two-TypeI-SinglePanel-Restriction-1 (e.g. CBSR_1) BIT STRING (SIZE (256)),
sixteen-one-TypeI-SinglePanel-Restriction-1 (e.g. CBSR_1) BIT STRING (SIZE (64))
two-one-TypeI-SinglePanel-Restriction-2 (e.g. CBSR_2) BIT STRING (SIZE (8)),
two-two-TypeI-SinglePanel-Restriction-2 (e.g. CBSR_2) BIT STRING (SIZE (64)),
four-one-TypeI-SinglePanel-Restriction-2 (e.g. CBSR_2) BIT STRING (SIZE (16)),
three-two-TypeI-SinglePanel-Restriction-2 (e.g. CBSR_2) BIT STRING (SIZE (96)),
six-one-TypeI-SinglePanel-Restriction-2 (e.g. CBSR_2) BIT STRING (SIZE (24)),
four-two-TypeI-SinglePanel-Restriction-2 (e.g. CBSR_2) BIT STRING (SIZE (128)),
eight-one-TypeI-SinglePanel-Restriction-2 (e.g. CBSR_2) BIT STRING (SIZE (32)),
four-three-TypeI-SinglePanel-Restriction-2 (e.g. CBSR_2) BIT STRING (SIZE (192)),
six-two-TypeI-SinglePanel-Restriction-2 (e.g. CBSR_2) BIT STRING (SIZE (192)),
twelve-one-TypeI-SinglePanel-Restriction-2 (e.g. CBSR_2) BIT STRING (SIZE (48)),
four-four-TypeI-SinglePanel-Restriction-2 (e.g. CBSR_2) BIT STRING (SIZE (256)),
eight-two-TypeI-SinglePanel-Restriction-2 (e.g. CBSR_2) BIT STRING (SIZE (256)),
sixteen-one-TypeI-SinglePanel-Restriction-2 (e.g. CBSR_2) BIT STRING (SIZE (64))
},
typeI-SinglePanel-codebookSubsetRestriction-i2-1 (e.g. CBSR-i2_1) BIT STRING (SIZE (16))
typeI-SinglePanel-codebookSubsetRestriction-i2-2 (e.g. CBSR-i2_2) BIT STRING (SIZE (16)) OPTIONAL -- Need R
}
},
【0090】
上記の例示的なCBSR制限において、下線付きのCBSR制限(例えば、CBSR_1及び/又はCBSR-i2_1)は、CSI Aのための第1のCBSR CBSR_1(例えば、シングルTRPのため、例えばTRP 1に関連する)を表してもよく、他のCBSR制限(例えば、CBSR_2及び/又はCBSR-i2_2)は、CSI Bのための第2のCBSR CBSR_2(例えば、シングルTRPのために、例えばTRP 2に関連する)を表してもよい。
【0091】
いくつかの実施形態において、第1のCBSR(例えば、CBSR_1)は、CSI A内の第1のPMIの報告のために許可されないプリコーダに対応してもよい。いくつかの実施形態において、第1のCBSR(例えば、CBSR-i2_1)は、CSI A内のCQIの計算のために選択されることが許可されないプリコーダに対応してもよい。いくつかの実施形態において、第1のRI制限(例えば、RI_res1)は、第1の数の層を定義してもよく、該第1の数の層に関連付けられたプリコーダが、CSI A内の第1のPMIの報告及び/又は第1のRIの報告のために許可されない。いくつかの実施形態において、第1のRI制限(例えば、RI_res1)は、CSI A内の第1のRIの報告への使用が許可されない第1の数の層を定義してもよい。いくつかの実施形態において、第2のCBSR(例えば、CBSR_2)は、CSI B内の第2のPMIの報告への使用が許可されないプリコーダに対応してもよい。いくつかの実施形態において、第2のCBSR(例えば、CBSR-i2_2)は、CSI B内のCQIの計算のために選択されることが許可されないプリコーダに対応してもよい。いくつかの実施形態において、第2のRI制限(例えば、RI_res2)は、第2の数の層を定義してもよく、該第2の数の層に関連付けられたプリコーダが、CSI B内の第2のPMIの報告及び/又は第2のRIの報告への使用が許可されない。いくつかの実施形態において、第2のRI制限(例えば、RI_res2)は、CSI B内の第2のRIの報告への使用が許可されない第2の数の層を定義してもよい。
【0092】
制限CBSR_1は、CQI計算への使用が許可されない、PMI_1に関連するプリコーダを定義してもよく、制限RI_res1は、PMI_1及び/又はRI_1報告への使用が許可されないRIを定義してもよい。これにより、RI_res1及びCBSR_1に基づいて、第1のPMIと第1のRIとのうちの少なくとも1つの報告を制限することができる。代替として又は追加として、制限CBSR_2は、CQI計算への使用が許可されない、PMI_2に関連するプリコーダを定義してもよく、制限RI_res2は、PMI_2及び/又はRI_2報告への使用が許可されないRIを定義してもよい。これにより、RI_res1及びCBSR_1に基づいて、第2のPMIと第2のRIとのうちの少なくとも1つの報告を制限することができる。これにより、計算複雑度及びオーバーヘッドをさらに低減することができる。
【0093】
代替として又は追加として、第3のCBSR CBSR_3及び/又は第3のRI制限RI-Res3は、(例えば、マルチTRP送信のための)CSI Cに関連する。いくつかの実施形態において、第3のCBSR CBSR_3及び/又は第3のRI制限RI_res3は、2つのPMI(PMI_3及びPMI_4)計算/報告及び/又は2つのRI(RI_3及びRI_4)計算/報告(又はCSI測定/報告)、及び/又は、例えばCSI-RSリソースZとして表される一部のCSI-RSリソースに関連するCSI C内のCQIの計算に適用されてもよい。CSI-RSリソースZは、(例えば、NCJT仮定のために)CSI-RSリソースを含んでもよい。例えば、CSI-RSリソースZは、サブセットA内のCSI-RSリソース、(例えば、NCJT仮説のための)サブセットA内のCSI-RSリソースに関連付けられるサブセットB内のCSI-RSリソース、又は(例えば、NCJT仮説のための)2つのTCI状態を有するCSI-RSリソースなどのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0094】
いくつかの実施形態において、第3のCBSR CBSR_3は、CSI C内の第3のPMI及び第4のPMIの報告への使用が許可されないプリコーダ(例えば、プリコーダペア(例えば、P1及びP2))に対応してもよい。例えば、P1は、第3のPMIの報告への使用が許可されないプリコーダに対応する。別の例について、P2は、第4のPMIの報告への使用が許可されないプリコーダに対応する。いくつかの実施形態において、第3のCBSR CBSR_3は、CSI内のCQIの計算のために選択されることが許可されないプリコーダ(例えば、プリコーダペア(例えば、P1とP2))に対応してもよい。いくつかの実施形態において、第3のRI制限RI_res3は、第3の数の層と第4の数の層を定義してもよく、第3の数の層に関連付けられるプリコーダが、CSI C内の第3のPMIの報告及び/又は第3のRIの報告への使用が許可されず、第4の数の層に関連付けられるプリコーダが、CSI C内の第4のPMIの報告及び/又は第4のRIの報告への使用が許可されない。いくつかの実施形態において、第3のRI制限RI_res3は、第3の数の層と第4の数の層を定義してもよく、第3の数の層が、CSI C内の第3のRIの報告への使用が許可されず、第4の数の層が、CSI C内の第4のRIの報告への使用が許可されない。
【0095】
CBSR_3は、CQI計算への使用が許されないプリコーダペア(例えば、P1とP2)を定義してもよく、P1がPMI_1に関連し、P2がPMI_2に関連する。制限RI_res3は、PMI及び/又はRI報告への使用が許可されないRIペア(R1とR2)を定義し、R1は第1のRI報告RI_3に関連し、R2は第2のRI報告RI_4に関連する。したがって、第3及び第4のPMIの報告は、第3のCBSR及び第3のRI制限のうちの少なくとも1つに基づいて制限されてもよく、第3及び第4のRIの報告は、第3のCBSR及び第3のRI制限のうちの少なくとも1つに基づいて制限されてもよい。
【0096】
説明のためだけに、例示的なRI及びCBRS制限を含む例示的な第3のCRI-RSリソース制限を以下に示す。
例示的なRI制限
ri-Restriction-3 (e.g. RI_res3) BIT STRING (SIZE (8))
例示的なRI制限
ri-Restriction-3 (e.g. RI_res3)
R1 BIT STRING (SIZE (4)
R2 BIT STRING (SIZE (4)
【0097】
第1の例示的なRI制限において、RI_res3内の最初の4ビットは、CSI内の第3のRIの報告及び/又は第3のPMIの報告に関連するランク制限R1に適用されてもよく、RI_res3内の残りの4ビットは、CSI内の第4のRIの報告及び/又は第4のPMIの報告に関連するランク制限R2に適用されてもよい。第2の例示的なRI制限において、それぞれR1及びR2用の2つの独立した部分を含んでもよく、各部分は4のビットサイズを有する。
例示的なCBSR制限
nrOfAntennaPorts CHOICE {
two SEQUENCE {
twoTX-CodebookSubsetRestriction-3 (e.g. CBSR_3_1) BIT STRING (SIZE (6))
twoTX-CodebookSubsetRestriction-3 (e.g. CBSR_3_2) BIT STRING (SIZE (6))
}
moreThanTwo SEQUENCE
n1-n2 CHOICE {
two-one-TypeI-SinglePanel-Restriction-3 (e.g. CBSR_3_1) BIT STRING (SIZE (8)),
two-two-TypeI-SinglePanel-Restriction-3 (e.g. CBSR_3_1) BIT STRING (SIZE (64)),
four-one-TypeI-SinglePanel-Restriction-3 (e.g. CBSR_3_1) BIT STRING (SIZE (16)),
three-two-TypeI-SinglePanel-Restriction-3 (e.g. CBSR_3_1) BIT STRING (SIZE (96)),
six-one-TypeI-SinglePanel-Restriction-3 (e.g. CBSR_3_1) BIT STRING (SIZE (24)),
four-two-TypeI-SinglePanel-Restriction-3 (e.g. CBSR_3_1) BIT STRING (SIZE (128)),
eight-one-TypeI-SinglePanel-Restriction-3 (e.g. CBSR_3_1) BIT STRING (SIZE (32)),
four-three-TypeI-SinglePanel-Restriction-3 (e.g. CBSR_3_1) BIT STRING (SIZE (192)),
six-two-TypeI-SinglePanel-Restriction-3 (e.g. CBSR_3_1) BIT STRING (SIZE (192)),
twelve-one-TypeI-SinglePanel-Restriction-3 (e.g. CBSR_3_1) BIT STRING (SIZE (48)),
four-four-TypeI-SinglePanel-Restriction-3 (e.g. CBSR_3_1) BIT STRING (SIZE (256)),
eight-two-TypeI-SinglePanel-Restriction-3 (e.g. CBSR_3_1) BIT STRING (SIZE (256)),
sixteen-one-TypeI-SinglePanel-Restriction-3 (e.g. CBSR_3_1) BIT STRING (SIZE (64))
two-one-TypeI-SinglePanel-Restriction-3 (e.g. CBSR_3_2) BIT STRING (SIZE (8)),
two-two-TypeI-SinglePanel-Restriction-3 (e.g. CBSR_3_2) BIT STRING (SIZE (64)),
four-one-TypeI-SinglePanel-Restriction-3 (e.g. CBSR_3_2) BIT STRING (SIZE (16)),
three-two-TypeI-SinglePanel-Restriction-3 (e.g. CBSR_3_2) BIT STRING (SIZE (96)),
six-one-TypeI-SinglePanel-Restriction-3 (e.g. CBSR_3_2) BIT STRING (SIZE (24)),
four-two-TypeI-SinglePanel-Restriction-3 (e.g. CBSR_3_2) BIT STRING (SIZE (128)),
eight-one-TypeI-SinglePanel-Restriction-3 (e.g. CBSR_3_2) BIT STRING (SIZE (32)),
four-three-TypeI-SinglePanel-Restriction-3 (e.g. CBSR_3_2) BIT STRING (SIZE (192)),
six-two-TypeI-SinglePanel-Restriction-3 (e.g. CBSR_3_2) BIT STRING (SIZE (192)),
twelve-one-TypeI-SinglePanel-Restriction-3 (e.g. CBSR_3_2) BIT STRING (SIZE (48)),
four-four-TypeI-SinglePanel-Restriction-3 (e.g. CBSR_3_2) BIT STRING (SIZE (256)),
eight-two-TypeI-SinglePanel-Restriction-3 (e.g. CBSR_3_2) BIT STRING (SIZE (256)),
sixteen-one-TypeI-SinglePanel-Restriction-3 (e.g. CBSR_3_2) BIT STRING (SIZE (64))
},
typeI-SinglePanel-codebookSubsetRestriction-i2-3 (e.g. CBSR-i2_3_1) BIT STRING (SIZE (16))
typeI-SinglePanel-codebookSubsetRestriction-i2-3 (e.g. CBSR-i2_3_2) BIT STRING (SIZE (16)) OPTIONAL -- Need R
}
},
【0098】
上記の例示的なCBSR制限において、CBSR制限(例えば、CBSR_3_1及びCBSR_3_2)及び/又はCBSR制限(例えば、CBSR-i2_3_1及びCBSR-i2_3_2)は、(例えば、NCJT仮説のための)CSI Cのための第3のCBSR(例えば、CBSR_3)を表してもよい。例えば、CBSR制限(例えば、CBSR_3_1)は、第3のPMIの報告及び/又は第3のRIの報告のために制限されたプリコーダに対応してもよい。別の例について、CBSR制限(例えば、CBSR_3_2)は、第4のPMIの報告及び/又は第4のRIの報告のために制限されたプリコーダに対応してもよい。例えば、CBSR制限(例えば、CBSR-i2_3_1)は、CSI C内のCQIの計算に制限されたプリコーダに対応してもよい。別の例について、CBSR制限(例えば、CBSR-i2_3_2)は、CSI C内のCQIの計算に制限されたプリコーダに対応してもよい。例えば、CBSR制限(例えば、CBSR_3_1及び/又はCBSR-i2_3_1)はP1を定義し、CBSR制限(例えば、CBSR_3_2及び/又はCBSR-i2_3_2)はP2を定義する。
【0099】
以下では、例示のために、CBSR制限の別の例を示す。
例示的なCBSR制限
nrOfAntennaPorts CHOICE {
two SEQUENCE {
twoTX-CodebookSubsetRestriction-3 (e.g. CBSR_3) BIT STRING (SIZE (12))
}
moreThanTwo SEQUENCE
n1-n2 CHOICE {
two-one-TypeI-SinglePanel-Restriction-3 (e.g. CBSR_3) BIT STRING (SIZE (16)),
two-two-TypeI-SinglePanel-Restriction-3 (e.g. CBSR_3) BIT STRING (SIZE (128)),
four-one-TypeI-SinglePanel-Restriction-3 (e.g. CBSR_3) BIT STRING (SIZE (32)),
three-two-TypeI-SinglePanel-Restriction-3 (e.g. CBSR_3) BIT STRING (SIZE (192)),
six-one-TypeI-SinglePanel-Restriction-3 (e.g. CBSR_3) BIT STRING (SIZE (48)),
four-two-TypeI-SinglePanel-Restriction-3 (e.g. CBSR_3) BIT STRING (SIZE (256)),
eight-one-TypeI-SinglePanel-Restriction-3 (e.g. CBSR_3) BIT STRING (SIZE (64)),
four-three-TypeI-SinglePanel-Restriction-3 (e.g. CBSR_3) BIT STRING (SIZE (384)),
six-two-TypeI-SinglePanel-Restriction-3 (e.g. CBSR_3) BIT STRING (SIZE (384)),
twelve-one-TypeI-SinglePanel-Restriction-3 (e.g. CBSR_3) BIT STRING (SIZE (96)),
four-four-TypeI-SinglePanel-Restriction-3 (e.g. CBSR_3) BIT STRING (SIZE (512)),
eight-two-TypeI-SinglePanel-Restriction-3 (e.g. CBSR_3) BIT STRING (SIZE (512)),
sixteen-one-TypeI-SinglePanel-Restriction-3 (e.g. CBSR_3) BIT STRING (SIZE (128))
},
typeI-SinglePanel-codebookSubsetRestriction-i2-3 (e.g. CBSR-i2_3) BIT STRING (SIZE (32))
OPTIONAL -- Need R
}
【0100】
上記の例示的なCBSR制限において、CBSR制限(例えばCBSR_3及び/又はCBSR-i2_3)は、(例えば、NCJT仮説のための)CSI Cのための第3のCBSRを表してもよい。例えば、CBSR_3内の前半ビットは、CSI C内の第3のPMI報告及び/又は第3のRIの報告及び/又はCQI計算のためのプリコーダの制限に関連するP1に適用されてもよく、CBSR_3内の残りの半分ビットは、CSI C内の第4のPMIの報告及び/又は第4のRI報告及び/又はCQI計算のためのプリコーダの制限に関連するP2に適用されてもよい。例えば、CBSR-i2_3の前半ビット(例えば、最初の16ビット)は、CSI C内のCQI計算のためのプリコーダの制限に関連するP1に適用されてもよく、CBSR-i2_3の残りの半分ビット(例えば、残りの16ビット)は、CSI C内のCQI計算のためのプリコーダの制限に関連するP2に適用されてもよい。
【0101】
代替として又は追加として、
図11に示すように、CSI報告セッティングは、第4のCBSR及び第5のCBSR、並びに/又は第4のRI制限及び第5のRI制限(例えば、(CBSR_4、CBSR_5)及び/又は(RI_res4、RI_res5))を含んでもよい。特に、CSI報告セッティングは、第4及び第5のRI制限RI-Res4、RI-Res5、及び第4及び第5のCBSR CBSR_4、CBSR_5を含んでもよい。例えば、これらは全て、マルチTRP送信のためのCSI Cに関連する。
【0102】
いくつかの実施形態において、2つのCBSR CBSR_4、CBSR_5、及び/又は2つのRI制限RI_res4、RI_res5は、例えばCSI-RSリソースW及びCSI-RSリソースVとして表される一部のCSI-RSリソースに関連する、CSI C内の第3及び第4のPMI(PMI_3及びPMI_4)計算/報告及び/又は第3及び第4のRI RI_3、RI_4計算/報告(又はCSI測定/報告)及び/又はCQIの計算に使用されてもよい。例えば、CRI-RSリソースWは、サブセットA内のCSI-RSリソースのうちの少なくとも1つを含んでもよい。別の例について、CRI-RSリソースVは、サブセットB内のCSI-RSリソースWに関連付けられるCSI-RSリソースのうちの少なくとも1つを含んでもよい。または、代替として、CRI-RSリソースW及びVは、(例えば、NCJT仮定のために)同じ2つのTCI状態を有する2つのCSI-RSリソースを含んでもよい。
【0103】
いくつかの実施形態において、第4のCBSR CBSR_4は、CSI C内の第3のPMIの報告への使用が許可されないプリコーダに対応してもよい。いくつかの実施形態において、第5のCBSR CBSR_5は、CSI C内の第4のPMIの報告への使用が許可されないプリコーダに対応してもよい。いくつかの実施形態において、第4のCBSR CBSR_4及び/又は第5のCBSR CBSR_5は、CSI内のCQIの計算のために選択されることが許可されないプリコーダに対応してもよい。いくつかの実施形態において、第4のRI制限(例えば、RI_res4)は、第5の数の層を定義してもよく、該第5の数の層に関連付けられたプリコーダが、CSI C内の第3のPMIの報告及び/又は第3のRIの報告への使用が許可されない。いくつかの実施形態において、第5のRI制限(例えば、RI_res5)は、第6の数の層を定義してもよく、該第6の数の層に関連付けられたプリコーダが、CSI C内の第4のPMIの報告及び/又は第4のRIの報告への使用が許可されない。いくつかの実施形態において、第4のRI制限(例えば、RI_res4)は、第5の数の層を定義してもよく、該第5の数の層が、CSI C内の第3のRIの報告への使用が許可されない。いくつかの実施形態において、第5のRI制限(例えば、RI_res5)は、第6の数の層を定義してもよく、該第6の数の層が、CSI C内の第4のRIの報告への使用が許可されない。
【0104】
本開示のいくつかの実施形態において、制限CBSR_4は、CQI計算への使用が許可されない、PMI_3に関連するプリコーダを定義してもよく、制限CBSR_5は、CQI計算への使用が許可されない、PMI_4に関連するプリコーダを定義してもよい。
【0105】
本開示のいくつかの実施形態において、制限RI_res4は、PMI_3及び/又はRI_3報告への使用が許可されないRIを定義してもよく、制限RI_res5は、PMI_4及び/又はRI_4報告への使用が許可されないRIを定義してもよい。したがって、第3のPMIの報告は、第4のCBSR及び第4のRI制限のうちの少なくとも1つに基づいて制限されてもよく、第4のPMIの報告は、第5のCBSR及び第5のRI制限のうちの少なくとも1つに基づいて制限されてもよい。追加として又は代替として、第3のRIの報告は、第4のCBSR及び第4のRI制限のうちの少なくとも1つに基づいて制限されてもよく、第4のRIの報告は、第5のCBSR及び第5のRI制限のうちの少なくとも1つに基づいて制限されてもよい。
【0106】
説明のためだけに、例示的な制限を以下に示す。
例示的なRI制限
Example RI restrictions
ri-Restriction-4 (e.g. RI_res4) BIT STRING (SIZE (4))
ri-Restriction-5 (e.g. RI_res5) BIT STRING (SIZE (4))
例示的なRI制限
nrOfAntennaPorts CHOICE {
two SEQUENCE {
twoTX-CodebookSubsetRestriction-4 (e.g. CBSR_4) BIT STRING (SIZE (6))
twoTX-CodebookSubsetRestriction-5 (e.g. CBSR_5) BIT STRING (SIZE (6))
},
moreThanTwo SEQUENCE {
n1-n2 CHOICE {
two-one-TypeI-SinglePanel-Restriction-4 (e.g. CBSR_4) BIT STRING (SIZE (8)),
two-two-TypeI-SinglePanel-Restriction-4 (e.g. CBSR_4) BIT STRING (SIZE (64)),
four-one-TypeI-SinglePanel-Restriction-4 (e.g. CBSR_4) BIT STRING (SIZE (16)),
three-two-TypeI-SinglePanel-Restriction-4 (e.g. CBSR_4) BIT STRING (SIZE (96)),
six-one-TypeI-SinglePanel-Restriction-4 (e.g. CBSR_4) BIT STRING
(SIZE (24)),
four-two-TypeI-SinglePanel-Restriction-4 (e.g. CBSR_4) BIT STRING (SIZE (128)),
eight-one-TypeI-SinglePanel-Restriction-4 (e.g. CBSR_4) BIT STRING (SIZE (32)),
four-three-TypeI-SinglePanel-Restriction-4 (e.g. CBSR_4) BIT STRING (SIZE (192)),
six-two-TypeI-SinglePanel-Restriction-4 (e.g. CBSR_4) BIT STRING (SIZE (192)),
twelve-one-TypeI-SinglePanel-Restriction-4 (e.g. CBSR_4) BIT STRING (SIZE (48)),
four-four-TypeI-SinglePanel-Restriction-4 (e.g. CBSR_4) BIT STRING (SIZE (256)),
eight-two-TypeI-SinglePanel-Restriction-4 (e.g. CBSR_4) BIT STRING (SIZE (256)),
sixteen-one-TypeI-SinglePanel-Restriction-4 (e.g. CBSR_4) BIT STRING (SIZE (64))
two-one-TypeI-SinglePanel-Restriction-5 (e.g. CBSR_5) BIT STRING (SIZE (8)),
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},
typeI-SinglePanel-codebookSubsetRestriction-i2-4 (e.g. CBSR-i2_4) BIT STRING (SIZE (16))
typeI-SinglePanel-codebookSubsetRestriction-i2-5 (e.g. CBSR-i2_5) BIT STRING (SIZE (16))
OPTIONAL -- Need R
【0107】
例示的な制限において、RI_res4及びRI_res5は2つの個別の制限であり、CBSR_4及びCBSR_5は2つの個別の制限であり、CBSR-i2_4及びCBSR-i2_5は2つの個別の制限である。したがって、これらの制限の各々は、CSIリソースを個別に制限するために使用されてもよい。例えば、RI_res4は、(例えば、TRP 1に関する)CSI AのためのCSI報告への使用が許可されないRIを定義するために使用されてもよく、RI_res5は、(例えば、TRP 2に関する)CSI BのためのCSI報告への使用が許可されないRIを定義するために使用されてもよい。
【0108】
これとは異なり、例示的な第3のCBSR制限において、1つの制限を使用してCSIリソースの1つのペアを定義するため、全ての可能なリソース組み合わせの中でCSIリソースの特定のペアを制限することが可能である。例えば、RIペア(R1、R2)は、CSI報告用のリソースから除外されるように定義されてもよく、R1又はR2を含む他のリソースペアは依然として適用されてもよい。
【0109】
本開示のいくつかの実施形態において、第1のCSIは第1のCQIを含み、第1のCSI内の第1のチャネル品質インジケータ(CQI)の計算のためにランダムに選択されるプリコーダは、第1のCBSR(例えば、CBSR-i2_1)に基づいて制限されてもよい。追加として又は代替として、第2のCSIは第2のCQIを含み、第2のCSI内の第2のCQIの計算のためにランダムに選択されるプリコーダは、第2のCBSR(例えば、CBSR-i2_2)に基づいて制限されてもよい。追加として又は代替として、第3のCSIは第3のCQIを含み、第3のCSI内の第3のCQIの計算のためにランダムに選択されるプリコーダは、第3のCBSR(例えば、CBSR-i2_3又はCBSR-i2_3_1及びCBSR-i2_3_2)に基づいて制限されてもよい。追加として又は代替として、第3のCSIは第3のCQIを含み、第3のCSI内の第3のCQIの計算のためにランダムに選択されるプリコーダは、第4のCBSR(例えば、CBSR-i2_4)及び第5のCBSR(例えば、CBSR-i2_5)に基づいて制限されてもよい。
【0110】
上述した例示的な実施形態において、CSI報告セッティングは少なくとも2つのRI制限及び/又は少なくとも2つのCBSR制限を含むが、本開示はこれに限定されないことに注意すべきである。例えば、マルチTRP送信の場合、第3のCSIリソース制限(CBSR_3、RI_Res3)、又は第4及び第5のリソース制限((CBSR))のみを含むことが可能である。
【0111】
なお、
図11を参照して上述したCSI報告セッティングの解決策は、
図1~
図10を参照して説明したCSR報告解決策と組み合わせて適用されてもよく、又は、代替として、それらは、本開示の個別の態様として個別に適用されてもよい。
【0112】
図12は、本明細書の実施形態にかかる、通信のための例示的な方法1200のフローチャートである。通信方法1200は、
図1に示すような例えばTRP 110又は120を含むネットワーク装置において実行されてもよい。
【0113】
図12に示すように、ブロック1210において、ネットワーク装置は、ネットワーク装置において、CSI報告セッティング内の、第1のチャネル状態情報(CSI)、第2のCSI、又は第3のCSIのうちの少なくとも1つについての1つ又は複数の設定を受信する。前記CSI報告セッティング内の前記1つ又は複数の設定は、少なくとも2つのランク制限又は少なくとも2つのコードブックサブセット制限(CBSR)のうちの少なくとも1つを含む。ブロック1210において、ネットワーク装置は、ネットワーク装置において、前記1つ又は複数の設定に基づいて、前記第1のCSI、前記第2のCSI、又は前記第3のCSIのうちの少なくとも1つを受信する。
【0114】
本願のいくつかの実施形態において、少なくとも2つのランク制限は、第1のランクインジケータ(RI)制限、第2のRI制限、第3のRI制限、第4のRI制限、又は第5のRI制限のうちの少なくとも2つを含み、及び/又は、少なくとも2つのCBSRは、第1のCBSR、第2のCBSR、第3のCBSR、第4のCBSR、又は第5のCBSRのうちの少なくとも2つを含む。例えば、第1のRI制限及び/又は第1のCBSRは、第1のCSIに関連する。追加として又は代替として、第2のRI制限及び/又は第2のCBSRは、第2のCSIに関連し、及び/又は、追加として又は代替として、第3のRI制限及び/又は第3のCBSRは、第3のCSIに関連する。追加として又は代替として、第4及び第5のRI制限及び/又は第4及び第5のCBSRは、第3のCSIに関連する。
【0115】
本願のいくつかの実施形態において、第1のCSIは、第1のCRIと、第1のPMIと、第1のRIとのうちの少なくとも1つを含む。追加として又は代替として、第2のCSIは、第2のCRIと、第2のPMIと、第2のRIとのうちの少なくとも1つを含む。追加として又は代替として、第3のCSIは、第3のCRI及び第4のCRIののうちの一方又は両方、第3のPMI及び第4のPMIのうちの一方又は両方、並びに第3のRI及び第4のRIのうちの一方又は両方、のうちの少なくとも1つを含む。
【0116】
本願のいくつかの実施形態において、第1のCSIは、シングル送受信ポイント(TRP)送信に関連する。追加として又は代替として、第2のCSIは、シングルTRP送信に関連する。追加として又は代替として、第3のCSIは、マルチTRP送信に関連する。
【0117】
本開示のいくつかの実施形態において、第1のPMIと第1のRIとのうちの少なくとも1つの報告は、第1のCBSRと第1のRI制限とのうちの少なくとも1つに基づいて制限される。追加として又は代替として、第2のPMIと第2のRIとのうちの少なくとも1つの報告は、第2のCBSRと第2のRI制限とのうちの少なくとも1つに基づいて制限される。追加として又は代替として、第3及び第4のPMIの報告は、第3のCBSR及び第3のRI制限のうちの少なくとも1つに基づいて制限され、第3及び第4のRIの報告は、第3のCBSR及び第3のRI制限のうちの少なくとも1つに基づいて制限される。追加として又は代替として、第3のPMIの報告は、第4のCBSRと第4のRI制限とのうちの少なくとも1つに基づいて制限され、第4のPMIの報告は、第5のCBSRと第5のRI制限とのうちの少なくとも1つに基づいて制限される。追加として又は代替として、第3のRIの報告は、第4のCBSRと第4のRI制限とのうちの少なくとも1つに基づいて制限され、第4のRIの報告は、第5のCBSRと第5のRI制限とのうちの少なくとも1つに基づいて制限される。追加として又は代替として、第1のCSI内の第1のチャネル品質インジケータ(CQI)の計算のためにランダムに選択されるプリコーダは、第1のCBSRに基づいて制限される。追加として又は代替として、第2のCSI内の第2のCQIの計算のためにランダムに選択されるプリコーダは、第2のCBSRに基づいて制限される。追加として又は代替として、第3のCSI内の第3のCQIの計算のためにランダムに選択されるプリコーダは、第3のCBSRに基づいて制限される。追加として又は代替として、第3のCSI内の第3のCQIの計算のためにランダムに選択されるプリコーダは、第4のCBSR及び第5のCBSRに基づいて制限される。
【0118】
本願のいくつかの実施形態において、方法は、ネットワーク装置において、チャネル測定のためのチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)リソースセットを送信することをさらに含み、CSI-RSリソースセットは、少なくとも2つのCSI-RSリソースを含む。
【0119】
本願のいくつかの実施形態において、CSI-RSリソースセットは、第1のサブセットと第2のサブセットとを含む。
【0120】
本願のいくつかの実施形態において、CSI-RSリソースセット内の各CSI-RSリソースは、1つの送信設定指示(TCI)状態に関連付けられる。
【0121】
本願のいくつかの実施形態において、第1のサブセットは、第2のサブセット内のCSI-RSリソースにそれぞれ関連付けられる少なくとも1つのCSI-RSリソースを含む。
【0122】
本願のいくつかの実施形態において、第1のサブセット内の該少なくとも1つのCSI-RSリソースと第2のサブセット内の関連付けられるCSI-RSリソースは、マルチTRP送信のために使用される。
【0123】
本願のいくつかの実施形態において、第1のサブセット内のCSI-RSリソースの各々は2つのTCI状態に関連付けられ、第2のサブセット内のCSI-RSリソースの各々は1つのTCI状態に関連付けられる。
【0124】
本願のいくつかの実施形態において、第1のサブセットは、同じ2つのTCI状態に関連付けられるCSI-RSリソースの少なくとも1つのペアを含む。
【0125】
本願のいくつかの実施形態において、同じ2つのTCI状態に関連付けられるCSI-RSリソースの少なくとも1つのペアがマルチTRP送信のために使用される。
【0126】
本開示の実施形態によれば、端末装置は回路を備え、前記回路は、端末装置において、CSI報告セッティング内の、第1のチャネル状態情報(CSI)、第2のCSI、又は第3のCSIのうちの少なくとも1つについての1つ又は複数の設定であって、少なくとも2つのランク制限又は少なくとも2つのコードブックサブセット制限(CBSR)のうちの少なくとも1つを含む前記1つ又は複数の設定を受信し、前記1つ又は複数の設定に基づいて、ネットワーク装置に、前記第1のCSI、前記第2のCSI、又は前記第3のCSIのうちの少なくとも1つを送信するように設定されている。
【0127】
本開示のいくつかの実施形態において、前記少なくとも2つのランク制限は、第1のランクインジケータ(RI)制限、第2のRI制限、第3のRI制限、第4のRI制限、又は第5のRI制限のうちの少なくとも2つを含んでもよく、及び/又は、前記少なくとも2つのCBSRは、第1のCBSR、第2のCBSR、第3のCBSR、第4のCBSR、又は第5のCBSRのうちの少なくとも2つを含んでもよい。追加として又は代替として、第1のRI制限及び/又は第1のCBSRは、第1のCSIに関連する。追加として又は代替として、第2のRI制限及び/又は第2のCBSRは、第2のCSIに関連し、及び/又は、追加として又は代替として、第3のRI制限及び/又は第3のCBSRは、第3のCSIに関連する。追加として又は代替として、第4及び第5のRI制限及び/又は第4及び第5のCBSRは、第3のCSIに関連する。
【0128】
本開示のいくつかの実施形態において、第1のCSIは、第1のCRIと、第1のPMIと、第1のRIとのうちの少なくとも1つを含む。追加として又は代替として、第2のCSIは、第2のCRIと、第2のPMIと、第2のRIとのうちの少なくとも1つを含む。追加として又は代替として、第3のCSIは、第3のCRI及び第4のCRIののうちの一方又は両方、第3のPMI及び第4のPMIのうちの一方又は両方、並びに第3のRI及び第4のRIのうちの一方又は両方、のうちの少なくとも1つを含む。
【0129】
本開示のいくつかの実施形態において、第1のCSIは、シングル送受信ポイント(TRP)送信に関連する。追加として又は代替として、第2のCSIは、シングルTRP送信に関連する。追加として又は代替として、第3のCSIは、マルチTRP送信に関連する。
【0130】
本開示のいくつかの実施形態において、第1のPMIと第1のRIとのうちの少なくとも1つの報告は、第1のCBSRと第1のRI制限とのうちの少なくとも1つに基づいて制限される。追加として又は代替として、第2のPMIと第2のRIとのうちの少なくとも1つの報告は、第2のCBSRと第2のRI制限とのうちの少なくとも1つに基づいて制限される。追加として又は代替として、第3及び第4のPMIの報告は、第3のCBSR及び第3のRI制限のうちの少なくとも1つに基づいて制限され、第3及び第4のRIの報告は、第3のCBSR及び第3のRI制限のうちの少なくとも1つに基づいて制限される。追加として又は代替として、第3のPMIの報告は、第4のCBSRと第4のRI制限とのうちの少なくとも1つに基づいて制限され、第4のPMIの報告は、第5のCBSRと第5のRI制限とのうちの少なくとも1つに基づいて制限される。追加として又は代替として、第3のRIの報告は、第4のCBSRと第4のRI制限とのうちの少なくとも1つに基づいて制限され、第4のRIの報告は、第5のCBSRと第5のRI制限とのうちの少なくとも1つに基づいて制限される。追加として又は代替として、第1のCSI内の第1のチャネル品質インジケータ(CQI)の計算のためにランダムに選択されるプリコーダは、第1のCBSRに基づいて制限される。追加として又は代替として、第2のCSI内の第2のCQIの計算のためにランダムに選択されるプリコーダは、第2のCBSRに基づいて制限される。追加として又は代替として、第3のCSI内の第3のCQIの計算のためにランダムに選択されるプリコーダは、第3のCBSRに基づいて制限される。追加として又は代替として、第3のCSI内の第3のCQIの計算のためにランダムに選択されるプリコーダは、第4のCBSR及び第5のCBSRに基づいて制限される。
【0131】
本開示のいくつかの実施形態において、回路はさらに、端末装置において、チャネル測定のための、CSI報告のための少なくとも2つのCSI-RSリソースを含むチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)リソースセットを受信するように設定されてもよい。
【0132】
本開示のいくつかの実施形態において、CSI-RSリソースセットは、第1のサブセットと第2のサブセットとを含む。
【0133】
本開示のいくつかの実施形態において、CSI-RSリソースセット内のCSI-RSリソースの各々は、1つの送信設定指示(TCI)状態に関連付けられる。
【0134】
本開示のいくつかの実施形態において、第1のサブセットは、第2のサブセット内のCSI-RSリソースにそれぞれ関連付けられる少なくとも1つのCSI-RSリソースを含む。
【0135】
本開示のいくつかの実施形態において、第1のサブセット内の該少なくとも1つのCSI-RSリソースと第2のサブセット内の関連付けられるCSI-RSリソースは、マルチTRP送信のために使用される。
【0136】
本開示のいくつかの実施形態において、第1のサブセット内のCSI-RSリソースの各々は2つのTCI状態に関連付けられ、第2のサブセット内のCSI-RSリソースの各々は1つのTCI状態に関連付けられる。
【0137】
本開示のいくつかの実施形態において、第1のサブセットは、同じ2つのTCI状態に関連付けられるCSI-RSリソースの少なくとも1つのペアを含む。
【0138】
本開示のいくつかの実施形態において、同じ2つのTCI状態に関連付けられるCSI-RSリソースの少なくとも1つのペアがマルチTRP送信のために使用される。
【0139】
本開示の実施形態によれば、ネットワーク装置は回路を備え、前記回路は、ネットワークにおいて、CSI報告セッティング内の、第1のチャネル状態情報(CSI)、第2のCSI、又は第3のCSIのうちの少なくとも1つについての1つ又は複数の設定であって、少なくとも2つのランク制限又は少なくとも2つのコードブックサブセット制限(CBSR)のうちの少なくとも1つを含む前記1つ又は複数の設定を送信し、前記1つ又は複数の設定に基づいて、ネットワーク装置において、前記第1のCSI、前記第2のCSI、又は前記第3のCSIのうちの少なくとも1つを受信するように設定されている。
【0140】
本開示のいくつかの実施形態において、該少なくとも2つのランク制限は、第1のランクインジケータ(RI)制限、第2のRI制限、第3のRI制限、第4のRI制限、又は第5のRI制限のうちの少なくとも2つを含む。追加として又は代替として、該少なくとも2つのCBSRは、第1のCBSR、第2のCBSR、第3のCBSR、第4のCBSR、又は第5のCBSRのうちの少なくとも2つを含む。追加として又は代替として、第1のRI制限及び/又は第1のCBSRは、第1のCSIに関連する。追加として又は代替として、第2のRI制限及び/又は第2のCBSRは、第2のCSIに関連する。追加として又は代替として、第3のRI制限及び/又は第3のCBSRは、第3のCSIに関連する。追加として又は代替として、第4及び第5のRI制限及び/又は第4及び第5のCBSRは、第3のCSIに関連する。
【0141】
本開示のいくつかの実施形態において、第1のCSIは、第1のCRIと、第1のPMIと、第1のRIとのうちの少なくとも1つを含む。追加として又は代替として、第2のCSIは、第2のCRIと、第2のPMIと、第2のRIとのうちの少なくとも1つを含む。追加として又は代替として、第3のCSIは、第3のCRI及び第4のCRIののうちの一方又は両方、第3のPMI及び第4のPMIのうちの一方又は両方、並びに第3のRI及び第4のRIのうちの一方又は両方、のうちの少なくとも1つを含む。
【0142】
本開示のいくつかの実施形態において、第1のCSIは、シングル送受信ポイント(TRP)送信に関連する。追加として又は代替として、第2のCSIは、シングルTRP送信に関連する。追加として又は代替として、第3のCSIは、マルチTRP送信に関連する。
【0143】
本開示のいくつかの実施形態において、第1のPMIと第1のRIとのうちの少なくとも1つの報告は、第1のCBSRと第1のRI制限とのうちの少なくとも1つに基づいて制限される。追加として又は代替として、第2のPMIと第2のRIとのうちの少なくとも1つの報告は、第2のCBSRと第2のRI制限とのうちの少なくとも1つに基づいて制限される。追加として又は代替として、第3及び第4のPMIの報告は、第3のCBSR及び第3のRI制限のうちの少なくとも1つに基づいて制限され、第3及び第4のRIの報告は、第3のCBSR及び第3のRI制限のうちの少なくとも1つに基づいて制限される。追加として又は代替として、第3のPMIの報告は、第4のCBSRと第4のRI制限とのうちの少なくとも1つに基づいて制限され、第4のPMIの報告は、第5のCBSRと第5のRI制限とのうちの少なくとも1つに基づいて制限される。追加として又は代替として、第3のRIの報告は、第4のCBSRと第4のRI制限とのうちの少なくとも1つに基づいて制限され、第4のRIの報告は、第5のCBSRと第5のRI制限とのうちの少なくとも1つに基づいて制限される。追加として又は代替として、第1のCSI内の第1のチャネル品質インジケータ(CQI)の計算のためにランダムに選択されるプリコーダは、第1のCBSRに基づいて制限される。追加として又は代替として、第2のCSI内の第2のCQIの計算のためにランダムに選択されるプリコーダは、第2のCBSRに基づいて制限される。追加として又は代替として、第3のCSI内の第3のCQIの計算のためにランダムに選択されるプリコーダは、第3のCBSRに基づいて制限される。追加として又は代替として、第3のCSI内の第3のCQIの計算のためにランダムに選択されるプリコーダは、第4のCBSR及び第5のCBSRに基づいて制限される。
【0144】
本開示のいくつかの実施形態において、回路はさらに、ネットワーク装置において、チャネル測定のための、CSI報告のための少なくとも2つのCSI-RSリソースを含むチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)リソースセットを送信するように設定されてもよい。
【0145】
本開示のいくつかの実施形態において、CSI-RSリソースセットは、第1のサブセットと第2のサブセットとを含む。
【0146】
本開示のいくつかの実施形態において、CSI-RSリソースセット内のCSI-RSリソースの各々は、1つの送信設定指示(TCI)状態に関連付けられる。
【0147】
本開示のいくつかの実施形態において、第1のサブセットは、第2のサブセット内のCSI-RSリソースにそれぞれ関連付けられる少なくとも1つのCSI-RSリソースを含む。
【0148】
本開示のいくつかの実施形態において、第1のサブセット内の該少なくとも1つのCSI-RSリソースと第2のサブセット内の関連付けられるCSI-RSリソースは、マルチTRP送信のために使用される。
【0149】
本開示のいくつかの実施形態において、第1のサブセット内のCSI-RSリソースの各々は2つのTCI状態に関連付けられ、第2のサブセット内のCSI-RSリソースの各々は1つのTCI状態に関連付けられる。
【0150】
本開示のいくつかの実施形態において、第1のサブセットは、同じ2つのTCI状態に関連付けられるCSI-RSリソースの少なくとも1つのペアを含む。
【0151】
本開示のいくつかの実施形態において、同じ2つのTCI状態に関連付けられるCSI-RSリソースの少なくとも1ペアが、マルチTRP送信のために使用される。
【0152】
図13は本開示のいくつかの実施形態を実装するのに適した装置1300の概略ブロック図である。装置1300は、
図1に示すTRP 110、120を含むネットワーク装置、又は端末装置130の別の実施態様として考えられる。したがって、装置2200は、TRP 110、120を含むネットワーク装置図、又は端末装置130において、或いはそれらの少なくとも一部として実現することができる。
【0153】
図示されるように、装置1300は、プロセッサ1310と、プロセッサ1310に結合されたメモリ1320と、プロセッサ1310に結合された適切な送信機(TX)及び受信機(RX)1340と、TX/RX 1340に結合された通信インターフェースとを備える。メモリ1320は、プログラム1330の少なくとも一部を記憶する。TX/RX 1340は双方向通信に用いられる。TX/RX 1340は、通信を容易にするために少なくとも一つのアンテナを有するが、本明細書に言及されたアクセスノードは、実際には複数のアンテナを有することができる。通信インターフェースは、gNB又はeNB間の双方向通信のためのX2又はXnインターフェース、モビリティ管理エンティティ(MME)/サービングゲートウェイ(S-GW)とeNBとの間の通信のためのS1インターフェース、gNB又はeNBと中継ノード(RN)との間の通信のためのUnインターフェース、又はgNB又はeNBと端末装置との間の通信のためのUuインターフェースなど、他のネットワーク要素との通信に必要な任意のインターフェースを表すことができる。
【0154】
プログラム1330は、
図1から
図12のうちの何れかを参照して本明細書で説明したように、関連するプロセッサ1310により実行された場合、装置1300が本開示の実施形態に従って動作することを可能にするプログラム命令を含むと仮定する。本文の実施形態は、装置1300のプロセッサ1310により実行可能なコンピュータソフトウェアにより、又はハードウェアにより、又はソフトウェアとハードウェアとの組合せにより実現できる。プロセッサ1310は、本開示の様々な実施形態を実施するように設定することができる。さらに、プロセッサ1310とメモリ1320との組み合わせは、本開示の様々な実施形態を実現するのに適したプロセッシング手段1350を形成することができる。
【0155】
メモリ1320は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、また、非限定的な例として、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体、半導体に基づくメモリ装置、磁気メモリ装置及びシステム、光学メモリ装置及びシステム、固定メモリ及びリムーバブルメモリなど、任意の適切なデータ記憶技術を使用して実現することができる。装置1300内には1つのメモリ1320のみが示されているが、装置1300内にはいくつかの物理的に異なるメモリモジュールが存在してもよい。プロセッサ1310は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、非限定的な例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、及びマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの一つ又は複数を含んでもよい。装置1300は、複数のプロセッサ、例えば、メインプロセッサを同期化するクロックに時間的に従属する特定用途向け集積回路チップを有することができる。
【0156】
本開示の機器及び/又は装置に含まれるコンポーネントは、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせを含む様々な態様で実現されることが可能である。いくつかの実施形態において、記憶媒体上に記憶されたマシン実行可能な命令などのようなソフトウェア及び/又はファームウェアを使用して1つ又は複数のユニットを実現することができる。マシン実行可能な命令に加えて、又はその代わりに、機器及び/又は装置内のユニットの一部又は全部は、少なくとも部分的に、1つ又は複数のハードウェア論理コンポーネントにより実装されることができる。限定ではなく、一例として、使用可能なハードウェア論理コンポーネントの例示的なタイプは、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途向け汎用製品(ASSP)、システムオンチップ(SOC)、複合プログラマブル論理装置(CPLD)などを含む。
【0157】
全体として、本開示の様々な実施形態は、ハードウェア又は専用回路、ソフトウェア、論理、又はそれらの任意の組み合わせで実現することができる。いくつかの態様は、ハードウェアで実現されてもよく、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサ、又は他のコンピューティング装置により実行できるファームウェア又はソフトウェアで実現されてもよい。本開示の実施形態の様々な態様は、ブロック図、フローチャート又は他の何らかの絵画的表現を用いて図示及び説明されているが、本明細書に記載されたブロック、機器、システム、技術、又は方法は、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路又は論理、汎用ハードウェア又はコントローラ又は他のコンピューティング装置、又はそれらの何らかの組み合わせで実装できることを理解されたい。
【0158】
本開示はまた、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体上に有形的に記憶された少なくとも一つのコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、図面の何れか一つを参照して上述したプロセス又は方法を実行するために、対象の実プロセッサ又は仮想プロセッサ上の装置内で実行される、プログラムモジュールに含まれる命令などのコンピュータ実行可能な命令を含む。一般に、プログラムモジュールには、特定のタスクを実行したり、特定の抽象データ型を実装したりするルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造などが含まれる。様々な実施形態において、プログラムモジュールの機能は、必要に応じて、プログラムモジュール間で結合又は分割することができる。プログラムモジュールのマシンが実行可能な命令は、ローカル又は分散型装置内で実行することができる。分散型装置において、プログラムモジュールは、ローカル記憶媒体及びリモート記憶媒体内の両方に配置されていてもよい。
【0159】
本開示の方法を実行するためのプログラムコードは、一つ又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されてもよい。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又は他のプログラマブルデータプロセッシング機器のプロセッサ又はコントローラに提供され、プロセッサ又はコントローラにより実行された場合、プログラムコードで、フローチャート及び/又はブロック図に指定された機能/動作を実現させる。プログラムコードは、完全にマシン上で、部分的にマシン上で、独立したソフトウェアパッケージとして、部分的にマシン上でかつ部分的にリモートマシン上で、又は完全にリモートマシン又はサーバ上で実行してもよい。
【0160】
上述のプログラムコードは、マシン可読媒体上で実装することができ、マシン可読媒体は、命令実行システム、機器、又は装置により使用されるか、又はそれらに関連するプログラムを含むか又は記憶することができる任意の有形媒体であってもよい。マシン可読媒体は、マシン可読信号媒体又はマシン可読記憶媒体とすることができる。マシン可読媒体は、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線若しくは半導体のシステム、機器若しくは装置、又は前述の媒体の任意の適切な組み合せを含むことができるが、これらに限定されない。マシンが読み取り可能な記憶媒体のより具体的な例は、一つ又は複数のワイヤを有する電気接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブル光ディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光学的記憶装置、磁気記憶装置、又は上述の任意の適切な組合せを含んでもよい。
【0161】
なお、動作について特定の順序で説明を行ったが、所望の結果を得るために、こうした動作を、示された特定の順序で実行するか若しくは連続した順序で実行し、又は、説明された全ての動作を実行することが求められる、と理解されるべきではない。場合によっては、マルチタスクや並列処理が有利になることもある。同様に、いくつかの特定の実施形態の詳細が上記の議論に含まれているが、これらは、本開示の範囲に対する限定として解釈されるべきではなく、特定の実施形態に固有となり得る特徴の説明として解釈されるべきである。個々の実施形態の文脈で説明されたいくつかの特徴は、単一の実施形態において組み合わされて実現されてもよい。逆に、単一の実施形態の文脈で説明された様々な特徴は、複数の実施形態において別々に、又は任意の適切なサブ組合せで実装されてもよい。
【0162】
本開示は、構造的特徴及び/又は方法論的動作に特有の言語で説明されてきたが、添付の特許請求の範囲において定義された本開示は、必ずしも上記の特定の特徴又は動作に限定されないことを理解すべきである。むしろ、上述した特定の特徴及び動作は、特許請求の範囲を実施する例示的な形態として開示されている。
【手続補正書】
【提出日】2023-09-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のランクインジケータ(RI)制限を含む設定を受信する
手段と、
前記設定に基づいて、チャネル状態情報(CSI)報告を送信する
手段と、
を備える端末装置であって、
前記第1のRI制限は、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)リソースセット内の1つ又は複数のリソースペアについてのRIについての制限を示し、第1のCSI-RSリソースインジケータ(CRI)は、前記1つ又は複数のリソースペアのうちのリソースペアに対応する、
端末装置。
【請求項2】
前記CSI報告は、前記第1のCRIを含む
請求項
1に記載の端末装置。
【請求項3】
前記CSI報告は、第1のRIと第2のRIとを含み、
前記第1のRIと前記第2のRIとは、前記CSI
-RSリソースセット内の前記1つ又は複数のリソースペアのうちの前記リソースペアに対応する
請求項
1に記載の端末装置。
【請求項4】
前記第1のRIと前記第2のRIとは、前記第1のRI制限に従って許可される
請求項
3に記載の端末装置。
【請求項5】
前記第1のCRIのためのビットサイズはceil(log2(M))であり、Mは前記CSI-RSリソースセットに含まれるCSI-RSリソースペアの数である
請求項
2に記載の端末装置。
【請求項6】
前記CSI報告は、1つ
のCRI又は2つのCRIをさらに含み、
前記CSI報告に1つのCRIがさらに含まれる場合、前記1つのCRIのためのビットサイズはceil(log2(N))であり、
前記CSI報告に2つのCRIがさらに含まれる場合、前記2つのCRIのうちの一方のためのビットサイズはceil(log2(N1))であり、前記2つのCRIのうちの他方のためのビットサイズはceil(log2(N-N1))であり、
N1は、前記CSI
-RSリソースセットの第1のサブセット内のCSI
-RSリソースの数であり、N
-N1は、前記CSI
-RSリソースセットの第2のサブセット内のCSI
-RSリソースの数であり、Nは、前記CSI
-RSリソースセット内のCSI
-RSリソースの数である
請求項
2に記載の端末装置。
【請求項7】
前記設定は、8であるビットサイズを有する第2のRI制限をさらに含み、
前記第2のRI制限は、前記CSI
-RSリソースセット内の1つのCSI
-RSリソースに関連付けられる第3のRIに適用されるRI
についての制限を示す
請求項
1に記載の端末装置。
【請求項8】
第1のランクインジケータ(RI)制限を含む設定を送信する手段と、
前記設定に基づいて、チャネル状態情報(CSI)報告を受信する手段と、を備えるネットワーク装置であって、
前記第1のRI制限は、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)リソースセット内の1つ又は複数のリソースペアについてのRIについての制限を示し、第1のCSI-RSリソースインジケータ(CRI)は、前記1つ又は複数のリソースペアのうちのリソースペアに対応する、
ネットワーク装置。
【請求項9】
前記CSI報告は、前記第1のCRIを含む
請求項
8に記載のネットワーク装置。
【請求項10】
前記CSI報告は、第1のRIと第2のRIとを含み、
前記第1のRIと前記第2のRIとは、前記CSI
-RSリソースセット内の前記1つ又は複数のリソースペアのうちの前記リソースペアに対応する
請求項
8に記載のネットワーク装置。
【請求項11】
前記第1のRIと前記第2のRIとは、前記第1のRI制限に従って許可される
請求項
10に記載のネットワーク装置。
【請求項12】
前記CSI報告は、1つ
のCRI又は2つのCRIをさらに含み、
前記CSI報告に1つのCRIがさらに含まれる場合、前記1つのCRIのためのビットサイズはceil(log2(N))であり、
前記CSI報告に2つのCRIがさらに含まれる場合、前記2つのCRIのうちの一方のためのビットサイズはceil(log2(N1))であり、前記2つのCRIのうちの他方のためのビットサイズはceil(log2(N-N1))であり、
N1は、前記CSI
-RSリソースセットの第1のサブセット内のCSI
-RSリソースの数であり、N
-N1は、前記CSI
-RSリソースセットの第2のサブセット内のCSI
-RSリソースの数であり、Nは、前記CSI
-RSリソースセット内のCSI
-RSリソースの数である
請求項
9に記載のネットワーク装置。
【請求項13】
前記設定は、8であるビットサイズを有する第2のRI制限をさらに含み、
前記第2のRI制限は、前記CSI
-RSリソースセット内の1つのCSI
-RSリソースに関連付けられる第3のRIに適用されるRI
についての制限を示す
請求項
8に記載のネットワーク装置。
【請求項14】
第1のランクインジケータ(RI)制限を含む設定を受信することと、
前記設定に基づいて、チャネル状態情報(CSI)報告を送信することと、を含む端末装置により実行される方法であって、
前記第1のRI制限は、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)リソースセット内の1つ又は複数のリソースペアについてのRIについての制限を示し、第1のCSI-RSリソースインジケータ(CRI)は、前記1つ又は複数のリソースペアのうちのリソースペアに対応する、
方法。
【請求項15】
第1のランクインジケータ(RI)制限を含む設定を送信することと、
前記設定に基づいて、チャネル状態情報(CSI)報告を受信することと、を含むネットワーク装置により実行される方法であって、
前記第1のRI制限は、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)リソースセット内の1つ又は複数のリソースペアについてのRIについての制限を示し、第1のCSI-RSリソースインジケータ(CRI)は、前記1つ又は複数のリソースペアのうちのリソースペアに対応する、
方法。
【国際調査報告】