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特表2024-502199マルチ送信受信ポイントアップリンク方式における基準信号リソースの決定
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-17
(54)【発明の名称】マルチ送信受信ポイントアップリンク方式における基準信号リソースの決定
(51)【国際特許分類】
   H04W 52/24 20090101AFI20240110BHJP
   H04W 24/10 20090101ALI20240110BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20240110BHJP
【FI】
H04W52/24
H04W24/10
H04W16/28
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023541785
(86)(22)【出願日】2021-12-17
(85)【翻訳文提出日】2023-09-08
(86)【国際出願番号】 EP2021086487
(87)【国際公開番号】W WO2022148638
(87)【国際公開日】2022-07-14
(31)【優先権主張番号】63/135,943
(32)【優先日】2021-01-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
2.MULTEFIRE
(71)【出願人】
【識別番号】515076873
【氏名又は名称】ノキア テクノロジーズ オサケユイチア
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100141162
【弁理士】
【氏名又は名称】森 啓
(72)【発明者】
【氏名】マタ ドゥゲル
(72)【発明者】
【氏名】ケース サリヤ ヤヤシンゲ ラドゥ
(72)【発明者】
【氏名】ヨンス ユク
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE10
5K067KK02
(57)【要約】
【課題】マルチ送信受信ポイント(TRP)アップリンク(UL)方式のパスロス計算のための基準信号(RS)リソースを決定するためのシステム、方法、装置、およびコンピュータプログラム製品。
【解決手段】本方法は、マルチ送信受信ポイントアップリンク反復または送信方式に対してパスロス基準基準信号が提供されていないことをユーザ機器によって検出することを含み得る。本方法はまた、検出の結果として第1基準信号リソースおよび第2基準信号リソースを決定することを含み得る。本方法は、第1基準信号リソースおよび第2基準信号リソースを用いて2つのパスロス値を計算することをさらに含み得る。さらに、本方法は、2つのパスロス値にしたがって、異なる送信受信ポイントに向けた反復または送信に対して別々のアップリンク電力制御を実行することを含み得る。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マルチ送信受信ポイントアップリンク反復または送信方式に対してパスロス基準基準信号が提供されていないことをユーザ機器によって検出するステップと、
前記検出の結果として、第1基準信号リソースおよび第2基準信号リソースを決定するステップと、
前記第1基準信号リソースと前記第2基準信号リソースとを用いて2つのパスロス値を計算するステップと
2つのパスロス値にしたがって、異なる送信受信ポイントに向けた反復または送信のための別々のアップリンク電力制御を実行するステップと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記第1基準信号リソースおよび前記第2基準信号リソースを決定することは、 少なくとも部分的に、ダウンリンクにおける送信受信ポイント方式、および、物理的なダウンリンク共有チャネルの送信構成インジケータの状態または少なくとも1つの制御リソースセットの送信構成インジケータ状態または準コロケーション想定のうちの少なくとも1つに依存する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ダウンリンクにおける前記送信受信ポイント方式は、
マルチダウンリンク制御情報マルチ送信受信ポイント方式と、
シングルダウンリンク制御情報マルチ送信受信ポイント方式と、
物理ダウンリンク共有チャネル受信方式に基づくシングル送信受信ポイントと、
マルチ送信受信ポイントを有する物理ダウンリンク制御チャネル反復方式と、
のうちの少なくとも1つを備える、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記マルチダウンリンク制御情報マルチ送信受信ポイント方式の場合には、
前記第1基準信号リソースは、制御リソースセットプールインデックス値が0である制御リソースセットプール内の制御リソースセットインデックスが最小である制御リソースセットの送信構成インジケータまたは準コロケーション想定の基準信号であり、
前記第2基準信号リソースは、制御リソースセットプールインデックス値が1の前記制御リソースセットプールにおいて、制御リソースセットインデックスが最小の前記制御リソースセットの前記送信構成インジケータまたは前記準コロケーション想定の基準信号である、
請求項1ないし3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記マルチダウンリンク制御情報マルチ送信受信ポイント方式の場合、
前記第1基準信号リソースおよび前記第2基準信号リソースは、それぞれ、
前記制御リソースセットプール内の制御リソースセットインデックス値が0の制御リソースセット上の物理ダウンリンク制御チャネルによってスケジューリングされた最新の物理ダウンリンク共有チャネルの前記送信構成表示状態の前記基準信号、および、
前記制御リソースセットプール内の制御リソースセットプールインデックス値が1の制御リソースセット上の物理ダウンリンク制御チャネルによってスケジューリングされた最新の物理ダウンリンク共有チャネルの前記送信構成表示状態の基準信号であると判定される、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記マルチダウンリンク制御情報マルチ送信受信ポイント方式の場合には、
前記第1基準信号リソースおよび前記第2基準信号リソースは、それぞれ、
制御リソースセットプールインデックス値が0である前記制御リソースセットプール内の制御リソースセットで物理ダウンリンク制御チャネルによってスケジューリングされた物理ダウンリンク共有チャネルの前記最も低いインデックスを有するアクティブ送信構成表示状態の前記基準信号、および
制御リソースセットプールインデックス値が1の前記制御リソースセットプール内の制御リソースセット上の物理ダウンリンク制御チャネルによって、スケジュールされた物理ダウンリンク共有チャネルの前記最も低いインデックスを有する前記アクティブ送信構成表示状態の前記基準信号であると判定される、
請求項1ないし3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記マルチダウンリンク制御情報マルチ送信受信ポイント方式の場合、
前記第1基準信号リソースおよび前記第2基準信号リソースは、それぞれ、
制御リソースセットインデックス値が0の前記制御リソースセットプール内の制御リソースセット上の物理ダウンリンク制御チャネルによってスケジューリングされた前記最新の物理アップリンク制御チャネルまたは物理アップリンク共有チャネルの前記送信構成状態の前記基準信号、および、
インデックス値が1の制御リソースセットを有する前記制御リソースセットプール内の制御リソースセット上で物理ダウンリンク制御チャネルによってスケジューリングされた最新の物理アップリンク制御チャネルまたは物理アップリンク共有チャネルの前記送信構成表示状態の前記基準信号であると決定される、
請求項1ないし3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記単一ダウンリンク制御情報多重送信受信ポイント方式の場合、
前記第1基準信号リソースは、2つの物理ダウンリンク共有制御チャネル送信構成表示状態を含む送信構成表示コードポイントのうち最下位のコードポイントの第1送信構成表示状態の基準信号であり、
前記第2基準信号リソースは、前記第1基準信号リソースと前記同じ送信構成表示コードポイントの第2送信構成表示状態の基準信号である、
請求項1ないし3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記シングルダウンリンク制御情報マルチ送信受信ポイント方式の場合、
前記第1基準信号リソースおよび前記第2基準信号リソースは、それぞれ、
前記最も低いインデックスを有する前記制御リソースセットの前記送信構成インジケータまたは準コロケーション想定の前記基準信号、および
前記2番目に低いインデックスを有する前記制御リソースセットの前記送信構成インジケータまたは準コロケーション想定の前記基準信号であると決定される、
請求項1ないし3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記単一ダウンリンク制御情報多重送信受信ポイント方式の場合、
前記第1基準信号リソースおよび前記第2基準信号リソースは、それぞれ、
2つの送信構成表示状態と共にスケジューリングされた前記最新の物理ダウンリンク共有チャネルの前記送信構成表示コードポイントによって提供される前記第1送信構成表示状態の前記基準信号と、
この同じ送信構成表示コードポイントに含まれる前記第2送信構成表示状態の前記基準信号と
に決定される、
請求項1ないし3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
物理ダウンリンク共有チャネル受信方式に基づく前記単一送信受信ポイントの場合、
前記第1基準信号リソースは、最も低いインデックスを有する前記制御リソースセットの送信構成インジケータまたは準コロケーション想定の基準信号であり、
前記第2基準信号リソースは、前記2番目に低いインデックスを有する前記制御リソースセットの前記送信構成インジケータまたは準コロケーション想定の基準信号である、
請求項1ないし3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
マルチ送信受信ポイントを有する前記物理ダウンリンク制御チャネル反復方式の場合であって、単一周波数ネットワークコンテキストにおいて、
前記第1基準信号リソースは、2つの送信構成表示状態または準コロケーション想定を有する最も低いインデックスの制御リソースセットの第1送信構成表示状態または準コロケーション想定を有する基準信号であり、
前記第2基準信号リソースは、前記第1基準信号リソースと前記同じ制御リソースセットの第2送信構成表示状態または準コロケーション想定の基準信号である、
請求項1ないし3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
マルチ送信受信ポイントを有する前記物理ダウンリンク制御チャネル反復方式の場合であって、2つのサーチスペースセットが一緒にリンクされ、それぞれが異なる制御リソースセットに関連付けられる非単一周波数ネットワークコンテキストにおいて、
前記第1基準信号リソースは、リンクされた探索空間セットの中で最も低いインデックスを有する前記探索空間セットに関連付けられた前記制御リソースセットの送信構成インジケータまたは準コロケーション想定の基準信号であり、
前記第2基準信号リソースは、前記他のリンクされた探索空間セットに関連付けられた前記制御リソースセットの前記送信構成インジケータまたは準コロケーション想定の基準信号である、
請求項1ないし3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータ・プログラム・コードを含む少なくとも1つのメモリと、を備える装置であって、
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータ・プログラム・コードが、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に、少なくとも、マルチ送信受信ポイントアップリンク反復または送信方式に対してパスロス基準基準信号が提供されていないことを検出させ、
前記検出の結果として、第1基準信号リソースおよび第2基準信号リソースを決定させ、
前記第1基準信号リソースおよび前記第2基準信号リソースを用いて2つのパスロス値を算出させ、
前記2つのパスロス値にしたがって、異なる送信受信ポイントに向けた反復または送信のための個別のアップリンク電力制御を実行させる
ように構成される、装置。
【請求項15】
前記第1基準信号リソースおよび前記第2基準信号リソースの決定は、少なくとも部分的に、ダウンリンクにおける送信受信ポイント方式、および、物理的なダウンリンク共有チャネルの少なくとも1つの制御リソースセットの送信構成インジケータ状態の送信構成インジケータ状態または準コロケーション想定または、送信構成インジケータの状態のうちの少なくとも1つに依存する、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記ダウンリンクにおける送信受信ポイント方式は、
マルチダウンリンク制御情報マルチ送信受信ポイント方式、
シングルダウンリンク制御情報マルチ送信受信ポイント方式、
シングル送信受信ポイントに基づく物理ダウンリンク共有チャネル受信方式、または、
マルチ送信受信ポイントを有する物理ダウンリンク制御チャネル反復方式
の少なくとも1つを備える、
請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記マルチダウンリンク制御情報マルチ送信受信ポイント方式の場合、
前記第1基準信号リソースは、制御リソースセットプールインデックス値が0の制御リソースセットプールにおいて最低の制御リソースセットインデックスを有する制御リソースセットの送信構成インジケータまたは準コロケーション想定の基準信号であり、
前記第2基準信号リソースは、制御リソースセットプールインデックス値が1の前記制御リソースセットプールにおいて最低の制御リソースセットインデックスを有する前記制御リソースセットの前記送信構成インジケータまたは前記準コロケーション想定の基準信号である、
請求項14ないし16のいずれか1項に記載の装置。
【請求項18】
前記マルチダウンリンク制御情報マルチ送信受信ポイント方式の場合、それぞれ、
前記第1基準信号リソースおよび前記第2基準信号リソースは、前記制御リソースセットプール内の制御リソースセットインデックス値が0の制御リソースセット上の物理ダウンリンク制御チャネルによってスケジューリングされた前記最新の物理ダウンリンク共有チャネルの前記送信構成表示状態の前記基準信号、および、
制御リソースセットプールのインデックス値が1の前記制御リソースセットプール内の制御リソースセット上の物理ダウンリンク制御チャネルによってスケジューリングされた最新の物理ダウンリンク共有チャネルの送信構成表示状態の基準信号
であると決定される、
請求項14ないし16のいずれか1項に記載の装置。
【請求項19】
前記マルチダウンリンク制御情報マルチ送信受信ポイント方式の場合、
前記第1基準信号リソースおよび前記第2基準信号リソースは、それぞれ、
制御リソースセットプール内の制御リソースセットインデックス値が0の前記制御リソースセットプール内の制御リソースセット上の物理ダウンリンク制御チャネルによってスケジューリングされた物理ダウンリンク共有チャネルの前記最も低いインデックスを有するアクティブ送信構成表示状態の前記基準信号、および、
制御リソースセットプールインデックス値が1の前記制御リソースセットプール内の制御リソースセット上の物理ダウンリンク制御チャネルによってスケジューリングされた物理ダウンリンク共有チャネルの前記最も低いインデックスを有する前記アクティブ送信構成表示状態の前記基準信号、
であると決定される、請求項14ないし16のいずれか1項に記載の装置。
【請求項20】
前記マルチダウンリンク制御情報マルチ送信受信ポイント方式の場合、
前記第1基準信号リソースおよび前記第2基準信号リソースは、それぞれ、
制御リソースセットインデックス値が0の前記制御リソースセットプール内の制御リソースセット上の物理ダウンリンク制御チャネルによる前記最新の物理アップリンク制御チャネルまたは物理アップリンク共有チャネルの送信構成状態の基準信号であり、および、
制御リソースセットインデックス値が1である前記制御リソースセットプール内の制御リソースセットで物理ダウンリンク制御チャネルによってスケジューリングされた前記最新の物理アップリンク制御チャネルまたは物理アップリンク共有チャネルの前記送信構成表示状態の前記基準信号である、
として決定される、
請求項14ないし16のいずれか1項に記載の装置。
【請求項21】
前記単一ダウンリンク制御情報多重送信受信ポイント方式の場合、
前記第1基準信号リソースは、2つの物理ダウンリンク共有制御チャネル送信構成表示状態を含む送信構成表示コードポイントのうちの最下位のコードポイントの第1送信構成表示状態の基準信号であり、
前記第2基準信号リソースは、前記第1基準信号リソースと同様に前記同じ送信構成表示コードポイントの第2送信構成表示状態の基準信号である、
請求項14ないし16のいずれか1項に記載の装置。
【請求項22】
前記単一ダウンリンク制御情報マルチ送信受信ポイント方式の場合、
前記第1基準信号リソースおよび前記第2基準信号リソースは、それぞれ、
前記最も低いインデックスを有する前記制御リソースセットの前記送信構成インジケータまたは準コロケーション想定の前記基準信号、および
前記2番目に低いインデックスを有する前記制御リソースセットの前記送信構成インジケータまたは準コロケーション想定の前記基準信号であると決定される、
請求項14ないし16のいずれか1項に記載の装置。
【請求項23】
前記単一ダウンリンク制御情報多重送信受信ポイント方式の場合、
前記第1基準信号リソースおよび前記第2基準信号リソースは、それぞれ、
2つの送信構成表示状態とともにスケジューリングされた前記最新の物理ダウンリンク共有チャネルの前記送信構成表示コードポイントによって提供される前記第1送信構成表示状態の前記基準信号と、
この同じ送信構成表示コードポイントに含まれる前記第2送信構成表示状態の前記基準信号と
が決定される、
請求項14ないし16のいずれか1項に記載の装置。
【請求項24】
前記単一送信受信ポイントに基づく物理ダウンリンク共有チャネル受信方式の場合、
前記第1基準信号リソースは、最も低いインデックスを有する前記制御リソースセットの送信構成インジケータまたは準コロケーション想定の基準信号であり、
前記第2基準信号リソースは、前記2番目に低いインデックスを有する前記制御リソースセットの前記送信構成インジケータまたは準コロケーション想定の基準信号である、
請求項14ないし16のいずれか1項に記載の装置。
【請求項25】
マルチ送信受信ポイントを有する前記物理ダウンリンク制御チャネル反復方式の場合において、および、単一周波数ネットワークコンテキストにおいて、
前記第1基準信号リソースは、2つの送信構成表示状態または準コロケーション想定を有する最も低いインデックスの制御リソースセットの第1送信構成表示状態または準コロケーション想定の基準信号であり、
前記第2基準信号リソースは、前記第1基準信号リソースと前記同じ制御リソースセットの第2送信構成表示状態または準コロケーション想定の基準信号である、
請求項14ないし16のいずれか1項に記載の装置。
【請求項26】
マルチ送信受信ポイントを有する前記物理ダウンリンク制御チャネル反復方式の場合であって、2つのサーチスペースセットが一緒にリンクされ、
それぞれが異なる制御リソースセットに関連付けられる非単一周波数ネットワークコンテキストにおいて、
前記第1基準信号リソースは、リンクされた探索空間セットの中で最も低いインデックスが小さい前記探索空間セットに関連付けられた前記制御リソースセットの送信構成インジケータまたは準コロケーション想定の基準信号であり、
前記第2基準信号リソースは、前記他のリンクされた探索空間セットに関連付けられた前記制御リソースセットの前記送信構成インジケータまたは準コロケーション想定の基準信号である、
請求項14ないし16のいずれか1項に記載の装置。
【請求項27】
マルチ送信受信ポイントアップリンク反復または送信方式に対してパスロス基準基準信号が提供されていないことを検出する手段と、
前記検出の結果として、第1基準信号リソースおよび第2基準信号リソースを決定する手段と、
前記第1基準信号リソースと前記第2基準信号リソースとを用いて2つのパスロス値を算出する手段と、および
前記2つのパスロス値にしたがって、異なる送信受信ポイントに向けた反復または送信のためのアップリンク電力制御を個別に実行する手段と、
を備える装置。
【請求項28】
前記第1基準信号リソースおよび前記第2基準信号リソースを決定するための前記手段は、
少なくとも部分的に、ダウンリンクにおける送信受信ポイント方式、および、
物理的なダウンリンク共有チャネルの少なくとも1つの制御リソースセットまたは送信構成インジケータ状態の送信構成インジケータ状態または準コロケーション想定、
のうちの少なくとも1つに依存する、
請求項27に記載の装置。
【請求項29】
前記ダウンリンクにおける送信受信ポイント方式は、
マルチダウンリンク制御情報マルチ送信受信ポイント方式、
シングルダウンリンク制御情報マルチ送信受信ポイント方式、
物理ダウンリンク共有チャネル受信方式に基づくシングル送信受信ポイント、または、
マルチ送信受信ポイントを有する物理ダウンリンク制御チャネル反復方式
のうちの少なくとも1つからなる、
請求項28に記載の装置。
【請求項30】
前記マルチダウンリンク制御情報マルチ送信受信ポイント方式の場合、
前記第1基準信号リソースは、制御リソースセットプールインデックス値が0の制御リソースセットプールにおいて最低の制御リソースセットインデックスを有する制御リソースセットの送信構成インジケータまたは準コロケーション想定の基準信号であり、
前記第2基準信号リソースは、制御リソースセットプールインデックス値が1の前記制御リソースセットプールにおいて最低の制御リソースセットインデックスを有する前記制御リソースセットの前記送信構成インジケータまたは前記準コロケーション想定の基準信号である、
請求項27ないし29のいずれか1項に記載の装置。
【請求項31】
前記マルチダウンリンク制御情報マルチ送信受信ポイント方式の場合、
前記第1基準信号リソースおよび前記第2基準信号リソースは、それぞれ、
制御リソースセットインデックス値が0の前記制御リソースセットプール内の制御リソースセット上の物理ダウンリンク制御チャネルによってスケジューリングされた前記最新物理ダウンリンク共有チャネルの前記送信構成表示状態の前記基準信号であると決定され、および、
制御リソースセットプールインデックス値が1の前記制御リソースセットプール内の制御リソースセット上の物理ダウンリンク制御チャネルによってスケジューリングされた最新の物理ダウンリンク共有チャネルの前記送信構成表示状態の基準信号であると決定される、
請求項27ないし29のいずれか1項に記載の装置。
【請求項32】
前記マルチダウンリンク制御情報マルチ送信受信ポイント方式の場合、
前記第1基準信号リソースおよび前記第2基準信号リソースは、それぞれ、
制御リソースセットインデックス値が0の制御リソースセットプール内の制御リソースセット上の物理ダウンリンク制御チャネルによってスケジューリングされた物理ダウンリンク共有チャネルの前記最も低いインデックスのアクティブ送信構成表示状態の前記基準信号、および、
制御リソースセットプールインデックス値が1の前記制御リソースセットプール内の制御リソースセット上の物理ダウンリンク制御チャネルによってスケジューリングされた物理ダウンリンク共有チャネルの前記最も低いインデックスを有する前記アクティブ送信構成表示状態の前記基準信号
であると決定される、
請求項27ないし29のいずれか1項に記載の装置。
【請求項33】
前記マルチダウンリンク制御情報マルチ送信受信ポイント方式の場合、
前記第1基準信号リソースおよび前記第2基準信号リソースは、それぞれ、
制御リソースセットインデックス値が0の前記制御リソースセットプール内の制御リソースセット上の物理ダウンリンク制御チャネルによる前記最新の物理アップリンク制御チャネルまたは物理アップリンク共有チャネルの前記送信構成状態の前記基準信号、および、
制御リソースセットのインデックス値が1の前記制御リソースセットプールの制御リソースセットの上の物理ダウンリンク制御チャネルによってスケジューリングされた前記最新の物理アップリンク制御チャネルまたは物理アップリンク共有チャネルの前記送信構成表示状態の前記基準信号
であると決定される、
請求項27ないし29のいずれか1項に記載の装置。
【請求項34】
前記単一ダウンリンク制御情報多重送信受信ポイント方式の場合には、
前記第1基準信号リソースは、2つの物理ダウンリンク共有制御チャネル送信構成表示状態を含む送信構成表示コードポイントのうち、最下位コードポイントの第1送信構成表示状態の基準信号であり、および、
前記第2基準信号リソースは、前記第1基準信号リソースと同じ前記同一の送信構成表示コードポイントの第2送信構成表示状態の基準信号である、
請求項27ないし29のいずれか1項に記載の装置。
【請求項35】
前記シングルダウンリンク制御情報マルチ送信受信ポイント方式の場合、
前記第1基準信号リソースおよび前記第2基準信号リソースは、それぞれ、
前記最も低いインデックスを有する前記制御リソースセットの前記前記送信構成表示または準コロケーション想定の前記基準信号、および、
前記2番目に低いインデックスを持つ制御リソースセットの前記送信構成インジケータまたは準コロケーション想定の前記基準信号
であると決定される、
請求項27ないし29のいずれか1項に記載の装置。
【請求項36】
前記シングルダウンリンク制御情報マルチ送信受信ポイント方式の場合、
前記第1基準信号リソースおよび前記第2基準信号リソースは、それぞれ、
2つの送信構成表示状態でスケジューリングされた前記最新の物理ダウンリンク共有チャネルの前記送信構成表示コードポイントによって提供される前記第1送信構成表示状態の前記基準信号、および、
この同じ送信構成表示コードポイントに含まれる前記第2送信構成表示状態の前記基準信号、
であると決定される、
請求項27ないし29のいずれか1項に記載の装置。
【請求項37】
前記単一送信受信ポイントに基づく物理ダウンリンク共有チャネル受信方式の場合には、
前記第1基準信号リソースは、最も低いインデックスを有する前記制御リソースセットの送信構成インジケータまたは準コロケーション想定の基準信号であり、および、
前記第2基準信号リソースは、前記2番目に低いインデックスを有する前記制御リソースセットの前記送信構成インジケータまたは準コロケーション想定の基準信号である、
請求項27ないし29のいずれか1項に記載の装置。
【請求項38】
マルチ送信受信ポイントを有する前記物理ダウンリンク制御チャネル反復方式の場合であって、
単一周波数ネットワークコンテキストにおいて、
前記第1基準信号リソースは、2つの送信構成表示状態または準コロケーション想定を有する最も低いインデックスの制御リソースセットの第1送信構成表示状態または準コロケーション想定の基準信号であり、
前記第2基準信号リソースは前記第1基準信号リソースと前記同じ制御リソースセットの第2送信構成インジケータまたは準コロケーション想定の基準信号である、
請求項27ないし29のいずれか1項に記載の装置。
【請求項39】
マルチ送信受信ポイントを有する物理ダウンリンク制御チャネル反復方式の場合であって、
非単一周波数ネットワークコンテキストにおいて、2つの探索空間セットが一緒にリンクされ、
各々が異なる制御リソースセットに関連付けられ、
前記第1基準信号リソースは、リンクされた探索空間セットの中で最も低いインデックスを有する前記探索空間セットに関連付けられた前記制御リソースセットの送信構成インジケータまたは準コロケーション想定の基準信号であり、
前記第2基準信号リソースは、前記他のリンクされた探索空間セットに関連付けられた前記制御リソースセットの前記送信構成インジケータまたは準コロケーション想定の基準信号である、
請求項27ないし29のいずれか1項に記載の装置。
【請求項40】
請求項1ないし13のいずれか1項に記載の方法を実行するように構成された回路を備える装置。
【請求項41】
少なくとも請求項1ないし13のいずれか1項に記載の方法を実行するためのプログラム命令を備える非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願との相互参照]
本出願は、2021年1月11日に出願された米国仮特許出願第63/135,943号に関連し、その利益および優先権を主張するものであり、その全体は参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
いくつかの例示的な実施形は、一般に、LTE(Long Term Evolution)または第5世代(5G)無線アクセス技術または新無線(NR)アクセス技術などの移動または無線電気通信システム、または他の通信システムに関連し得る。例えば、特定の例示的な実施形態は、マルチ送信受信ポイントアップリンク方式において基準信号リソースを決定するための装置、システム、および/または方法に関する場合がある。
【背景技術】
【0003】
移動通信システムまたは無線通信システムの例には、ユニバーサル移動通信システム(UMTS)地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)、ロングタームエボリューション(LTE)進化型UTRAN(E-UTRAN)、LTE-Advanced(LTE-A)、MulteFire、LTE-A Pro、および/または第5世代(5G)無線アクセス技術または新無線(NR)アクセス技術が含まれ得る。第5世代(5G)無線システムは、無線システムとネットワーク・アーキテクチャの次世代(NG)を指す。 5Gは主に新無線(NR)上に構築されるが、5G(またはNG)ネットワークはE-UTRAN無線上に構築することもできる。NRは10~20Gbit/s以上のビットレートを提供し、少なくともエンハンスト・モバイル・ブロードバンド(eMBB)、超高信頼低遅延通信(URLLC)、大規模マシン型通信(mMTC)をサポートすると推定されている。NRは、モノのインターネット(IoT)をサポートするために、極めて広帯域で超堅牢な低遅延接続と大規模なネットワーキングを実現すると期待されている。IoTやM2M(Machine-to-Machine)通信の普及に伴い、低消費電力、低データレート、長バッテリー寿命のニーズを満たすネットワークへのニーズが高まる。5Gでは、ユーザ機器に無線アクセス機能を提供できるノード(すなわち、UTRANのNodeBやLTEのeNBと同様)は、NR無線で構築される場合はgNBと呼ばれ、E-UTRAN無線で構築される場合はNG-eNBと呼ばれることに留意されたい。
【発明の概要】
【0004】
いくつかの例示的な実施形態は、方法に向けられている。本方法は、マルチ送信受信ポイントアップリンク反復または送信方式に対してパスロス基準基準信号が提供されていないことをユーザ機器によって検出することを含み得る。本方法はまた、検出の結果として、第1基準信号リソースおよび第2基準信号リソースを決定することを含み得る。本方法は、第1基準信号リソースおよび第2基準信号リソースを用いて2つのパスロス値を計算することをさらに含み得る。さらに、本方法は、2つのパスロス値にしたがって、異なる送信受信ポイントに向けた反復または送信のために別々のアップリンク電力制御を実行することを含み得る。
【0005】
他の例示的な実施形態は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータ・プログラム・コードを含む少なくとも1つのメモリとを含み得る装置に向けられている。少なくとも1つのメモリおよびコンピュータ・プログラム・コードは、少なくとも1つのプロセッサにより、マルチ送信受信ポイントアップリンク反復または送信方式に対してパスロス基準基準信号が提供されないことを少なくとも装置に検出させるように構成される。本装置はまた、検出の結果として、第1基準信号リソースおよび第2基準信号リソースを決定させることができる。装置はさらに、第1基準信号リソースおよび第2基準信号リソースを用いて2つのパスロス値を計算するようにされてもよい。さらに、装置は、2つのパスロス値にしたがって、異なる送信受信ポイントに向けた反復または送信のための別々のアップリンク電力制御を実行するようにされてもよい。
【0006】
他の例示的な実施形態は、装置に向けられている。本装置は、マルチ送信受信ポイントアップリンク反復または送信方式に対してパスロス基準基準信号が提供されていないことをユーザ機器によって検出するための手段を含み得る。本装置はまた、検出の結果として第1基準信号リソースおよび第2基準信号リソースを決定するための手段を含み得る。
本装置は、第1基準信号リソースおよび第2基準信号リソースを用いて2つのパスロス値を計算する手段をさらに含み得る。さらに、本装置は、2つのパスロス値にしたがって、異なる送信受信ポイントに向けた反復または送信のための別々のアップリンク電力制御を実行するための手段を含むことができる。
【0007】
他の例示的な実施形態にしたがって、非一過性のコンピュータ可読媒体は、ハードウェアで実行されたときに、方法を実行し得る命令で符号化されてもよい。本方法は、マルチ送信受信ポイントアップリンク反復または送信方式に対してパスロス基準基準信号が提供されていないことをユーザ機器によって検出することを含み得る。本方法はまた、検出の結果として、第1基準信号リソースおよび第2基準信号リソースを決定することを含み得る。本方法は、第1基準信号リソースおよび第2基準信号リソースを用いて2つのパスロス値を計算することをさらに含み得る。さらに、本方法は、2つのパスロス値にしたがって、異なる送信受信ポイントに向けた反復または送信のために別々のアップリンク電力制御を実行することを含み得る。
【0008】
他の例示的な実施形態は、方法を実行するコンピュータプログラム製品に向けられてよい。本方法は、マルチ送信受信ポイントアップリンク反復または送信方式に対してパスロス基準基準信号が提供されていないことをユーザ機器によって検出することを含み得る。本方法はまた、検出の結果として、第1基準信号リソースおよび第2基準信号リソースを決定することを含み得る。本方法は、第1基準信号リソースおよび第2基準信号リソースを用いて2つのパスロス値を計算することをさらに含み得る。さらに、本方法は、2つのパスロス値にしたがって、異なる送信受信ポイントに向けた反復または送信のための別々のアップリンク電力制御を実行することを含み得る。
【0009】
他の例示的な実施形態は、マルチ送信受信ポイントアップリンク反復または送信方式に対してパスロス基準基準信号が提供されないことを検出するように構成された回路を含み得る装置に向けられ得る。本装置はまた、検出の結果として第1基準信号リソースおよび第2基準信号リソースを決定するように構成された回路を含み得る。装置は、第1基準信号リソースおよび第2基準信号リソースを用いて2つのパスロス値を計算するように構成された回路をさらに含み得る。さらに、本装置は、2つのパスロス値にしたがって、異なる送信受信ポイントに向けた反復または送信のための個別のアップリンク電力制御を実行するように構成された回路を含み得る。
【図面の簡単な説明】
【0010】
例示的な実施形態の適切な理解のために、添付の図面を参照されたい。
図1図1は、特定の例示的な実施形態による、マルチダウンリンク制御情報(マルチDCI)マルチ送信受信ポイント(マルチTRP)方式の場合に2つのパスロス値を計算するための2つの基準信号(RS)リソースを決定するための方法のフロー図を示す。
図2図2は、ある例示的な実施形態による、シングルDCIマルチTRP方式の場合に2つのパスロス値を計算するための2つのRSリソースを決定する方法のフロー図である。
図3図3は、特定の例示的な実施形態による、単一のTRPベースの物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)受信の場合に2つのパスロス値を計算するための2つのRSリソースを決定するための方法のフロー図を示す。
図4図4は、ある例示的な実施形態による、マルチTRPを用いた単一周波数網様(SFN-like)物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)反復方式の場合に、2つのパスロス値の計算のために2つのRSリソースを決定するための方法のフロー図を示す。
図5図5は、ある例示的な実施形態による、マルチTRPを伴う非SFN PDCCH反復方式の場合に、2つのパスロス値の計算のために2つのRSリソースを決定する方法のフロー図を示す。
図6図6は、ある例示的な実施形態による方法のフロー図を示す。
図7図7は、ある例示的な実施形態による、装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本明細書の図に一般的に説明され図示されるような特定の例示的な実施形態の構成要素は、多種多様な異なる構成で配置され設計され得ることが容易に理解されるであろう。以下は、マルチ送信受信ポイント(TRP)アップリンク(UL)方式のパスロス計算のための基準信号(RS)リソースを決定するためのシステム、方法、装置、およびコンピュータプログラム製品のいくつかの例示的な実施形態の詳細な説明である。
【0012】
本明細書を通じて記載される例示的実施形態の特徴、構造、または特性は、1つ以上の例示的実施形態において任意の適切な方法で組み合わせることができる。例えば、本明細書全体を通して「特定の実施形態」、「例示的な実施形態」、「いくつかの実施形態」、または他の類似の語句の使用は、実施形態に関連して記載される特定の特徴、構造、または特性が、少なくとも1つの実施形態に含まれ得るという事実を指す。したがって、本明細書を通じて「特定の実施形態において」、「例示的な実施形態において」、「いくつかの実施形態において」、「他の実施形態において」、または他の類似の文言が出現しても、必ずしも同じ実施形態群を指すとは限らず、記載された特徴、構造、または特性は、1つ以上の例示的な実施形態において任意の適切な方法で組み合わせることができる。
【0013】
NRでは、準コロケーション(QCL)、送信構成インジケータ(TCI)状態、および、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)および物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)のビーム表示について記述されている。例えば、NRは、ユーザ機器(UE)にシグナリングされる QCLルールのセットを定義します。これらのQCLルールは、2つの基準信号(RS)間でどのような特性が同じであるかを定義し、個々のチャネル特性は、例えば、QCLタイプA、B、C、Dを含む4つのグループに分類されることがある。場合によっては、RS(同期信号(SS)/物理放送チャネル(PBCH)ブロックおよび周期的チャネル状態情報-RS(CSI-RS)を除く)は、提供される有効なTCI状態を必要とすることがある。QCLタイプDが適用されない場合(すなわち、周波数範囲1(FR1))、TCI状態は1つのRSを含み、そのRSはQCLタイプA、タイプB、またはタイプCに対応する大規模チャネル特性を提供することができる、の場合)、しかし、QCLタイプDが適用される場合(すなわち、周波数範囲2(FR2)の場合)、TCI状態は2つのRSを含むことができる、ここで、RSの1つはQCLタイプA、タイプB、タイプCに対応する大規模チャネル特性を提供し、第2RSはQCLタイプDに対応する大規模チャネル特性を提供する。設定および表示可能なTCI状態は、1つまたは2つのダウンリンク(DL)RSと、PDSCHの復調基準信号(DMRS)ポート、PDCCHのDMRSポート、またはCSI-RSリソースのCSI-RSポート(複数可)との間のQCL関係を設定するためのパラメータを含むことができる。さらに、QCL関係は、TCI状態構成内で提供されてもよい(または、デフォルトの関係に基づいて仮定されてもよい)。ここで、QCL-Type1は第1DL RS用であり、QCL-Type2は第2DL RS用である(設定されている場合)。直接のTCI状態がUEで利用できない場合、UEはデフォルトのQCLの仮定を使用できる。
【0014】
たとえば、PDCCHの場合、UEは1つ以上の制御リソースセット(CORESET)で構成されることがある。この場合、PDCCHは、例えば、複数のTRP(マルチビームPDCCH)から監視され得る。さらに、各CORESETは、媒体アクセス制御エレメント(MAC-CE)シグナリングがどのTCI状態をQCL表示(およびビーム表示:タイプD)に使用するかを示す、K>1個のTCI状態で構成される場合がある。他の場合、UEは、マスター情報ブロック(MIB)のPDCCH-configSIB1によって設定されたCORESET内のPDCCH受信に関連するDMRSアンテナポート、対応するPDSCH受信に関連するDMRSアンテナポートおよび対応するSS/PBCHブロックは、該当する場合、平均利得、QCL-Type A、および QCL-Type D 特性に関して準コロケーションしていると仮定してもよい。この仮定は、CORESETにおいてPDCCH受信用のDMRSアンテナポートの準コロケーション情報を示すTCI状態がUEに提供されない場合に取られることがある。
【0015】
PDSCHでは、設定されたTCI状態の数が8を超える場合、最大8つのTCI状態を選択/アクティブにするためにMAC-CE信号が使用されることがある。そうでなければ、ダウンリンク制御情報(DCI)はTCIインデックスを直接指すことができる。加えて、DCIは、例えばPDSCHビーム表示用を含む特定のTCI状態を選択するための3ビットフィールドを有することができる。 CORESETスケジューリングにおいてTCI-PresentInDCIが「disabled」に設定されている場合、PDSCHはDCIフォーマット1_0によってスケジューリングされ、PDSCHのTXビームはPDCCHと同じである(デフォルトモード)。TCI-PresentinDCIが “enabled ”に設定され、DL DCIの受信と対応するPDSCHの受信との間の時間オフセットが閾値Threshold-Sched-Offset以上である場合、PDSCHのTXビームは、DCI(ダイナミックモード)のTCIインデックスによって示され得る。さらに、TCI-PresentinDCIが「enabled/disabled」に設定され、DL DCIの受信と対応するPDSCHとの間の時間オフセットが閾値Threshold-Sched-Offset未満である場合、PDSCHのTXビームは、UEに対して1つ以上のCORESETが設定されている最新のスロットにおいて、最も低いCORESET-IDのPDCCH TXビームに対応する(フォールバックモード)。
【0016】
シングルDCIベースのマルチTRP PDSCH送信の場合、活性化されるTCI状態の最大数は8である。この場合、MAC-CEは、1つのTCIコードポイントに対して1つまたは2つのTCI状態をマッピングするように拡張される。さらに、上位レイヤのパラメータtci-PresentinDCIが有効な場合、DCIの3ビットTCIフィールドが提供される。 DCIの各TCIコードポイントは、1つまたは2つのTCI状態に対応することができる。DCI内の各TCIコードポイントは、1つまたは2つのTCI状態に対応することができる。TCIコードポイント内で2つのTCI状態が活性化された場合、表示されたDMRSポートが2つのCDMグループからのものであれば、第1および第2TCI状態は、それぞれ第1および第2表示されたCDMグループに適用される。
【0017】
CORESET プールインデックスの場合、上位レイヤ・パラメータである CORESETPoolIndex を使用して TRP を識別することができる。異なるTRPに対して別々のCORESETを設定してもよい。たとえば、「PDCCH-config」ごとのCORESETの最大数は5であってもよく、TRPごとのCORESETの最大数はUEの能力まで(たとえば、3、4、5)であってもよい。さらに、各CORESETには、TRPを識別する上位レイヤ・パラメータCORESETPoolIndexが設定される場合がある。サービングセルのアクティブ帯域幅部(BWP)のControlResourceSetにCORESETPoolIndexの2つの異なる値が含まれる上位レイヤ・パラメータPDCCH-ConfigによってUEが設定されている場合、UEは、UEの能力に応じて、時間領域および周波数領域で、完全/部分的/非オーバーラップPDSCHをスケジューリングする複数のPDCCHを受信することができる。一方、CORESETPoolIndexを持たないCORESETの場合、UEはCORESETPoolIndex 0のCORESETが割り当てられていると仮定することができる。
【0018】
PUCCHのビーム表示(すなわち、空間関係)において、gNBは、無線リソース制御(RRC)シグナリングにより、各PUCCHリソースに対して最大8つのソースRSを設定することができる。ソースRSは、DL SS/PBCHインデックス、CSI-RSリソース・インデックス、またはサウンディング基準信号(SRS)リソース・インデックスであってもよい。リソースに対して複数のソースRSが設定されている場合、MAC-CE信号を使用して、適用するソースRSの1つを選択することができる。この場合、UEはアクティブ化されたソースRSに基づいてPUCCHのTXビームを決定することができるため、PUCCHの動的なビーム切り替えがサポートされることがある。
【0019】
PUSCHのビーム表示(すなわち、空間関係)において、PUSCHはDCIフォーマット0_0によってスケジューリングされてもよい。この場合、UEは、アクティブBWPに設定されたIDが最も小さいPUCCHリソースが使用する空間関係に対応するデフォルトの空間関係情報(ソースRS)を使用することができる。さらに、最初のアクセス後に PUCCH の空間関係情報(+MAC activation)を RRC で設定する前に、UEは、PUSCHに対して、Msg3に使用したのと同じTXビームを使用することができる。
【0020】
別の場合、PUSCHはDCIフォーマット0_1によってスケジューリングされ、送信方式はコードブックベースであってもよい。ここで、UEは、各リソースが1つ以上のSRSポートを有するコードブックベースの送信のために、1つまたは2つのSRSリソースを構成することができる。1つのSRSリソースが構成される場合、UEは、DCIの送信プリコーディング行列インジケータ(TPMI)によって提供されるように、リソースのSRSポート上でプリコーダを使用してPUSCHを送信することができる。しかし、2つのSRSリソースの場合、UEは、DCIのTPMIによって提供されるSRIによって、選択されたリソースのSRSポート上でプリコーダを使用してPUSCHを送信することができる。さらに、SRSリソースは、空間的な関係において、PUSCH送信のためのソースRSとして機能することができる。
【0021】
場合によっては、DCIフォーマット0_1および送信スキームによってスケジューリングされるPUSCHは、コードブックベースでなくてもよい。この場合、UEは、各リソースが1つのSRSポートを有する1つ以上のSRSリソースで構成され得る。さらに、UEは、DCIのSRIによって与えられたSRSリソースと同じビームを使用してPUSCHを送信することができる(SRSリソースとPUSCHのDMRSポートとの間の1対1のマッピング)。さらに、SRSリソースは、空間的な関係において、PUSCH送信のためのソースRSとして機能することができる。
【0022】
3GPP(登録商標) TS38.213では、特定のPUCCH/PUSCH電力制御およびパスロス決定手順が記述されている。例えば、1つのケースでは、UE は以下に基づいてPUSCH送信電力を決定することができる。具体的には、UEが、インデックスを有するパラメータセット構成およびインデックスを有するPUSCH電力制御調整状態を使用して、サービングセルのキャリアのアクティブUL BWPでPUSCHを送信する場合、
UEは、PUSCH送信電力iにおけるPUSCH送信電力
【数1】
を以下のように決定することができる。
(1)
【数2】
[dBm]
【0023】
PUCCH送信電力を決定するために、同様の式が次式にしたがって使用される。
(2)
【数3】
[dBm]
【0024】
上記の式で使用される様々なパラメータは、3GPP TS 38.213 で定義および説明されている。ただし、特定の例示的な実施形態では、
【数4】
は、TS 38.213-g30の条項12に記載されているように、サービングセルcのキャリアfのアクティブDL BWPの基準信号(RS)インデックスq_dを使用してUEによって計算されたダウンリンク経路損失推定値(dB)であるように表記および定義されるDLパスロスに注目することができる。
【0025】
パスロス決定において、パスロスPLは、上位レイヤの表示されたreferenceSignalPowerと、表示された基準信号インデックス(qd)上で計算された上位レイヤのフィルタリングされた基準信号受信電力(RSRP)との差に基づいていることができ、
【数5】
上位レイヤのフィルタリングRSRPのように示される。ここで、referenceSignalPowerは上位レイヤによって提供され、RSRPは、参照サービングセルのTS38.215で定義され、QuantityConfigによって提供される上位レイヤのフィルタ構成は参照サービングセルのTS38.331で定義される。場合によっては、RSRPは、構成に応じて、二次同期信号またはCSI-RS機会を送信するリソースエレメントの電力寄与の線形平均として定義される。
【0026】
TS38.213に記載されているように、Rel-15/Rel-16 NRで規定された既存の手順に基づき、UEにpathlossReferenceRS(パスロス基準基準信号)が提供されていない場合、UEはパスロス値を計算するRSソースを、
【数6】
はプライマリ・セルのキャリアのアクティブDL BWPのRS リソース・インデックスを使用して UE が計算したダウンリンク・パスロス推定値(dB)であるように決定することができる。UEにpathlossReferenceRSが提供されていない場合、またはUEに専用の上位レイヤ・パラメータが提供される前に、UEは、UEがMIBを取得するために使用するものと同じSS/PBCHブロック・インデックスを持つSS/PBCHブロックから取得したRSリソースを使用して
【数7】
を計算することができる。一方、UEにpathlossReferenceRSが提供され、PUCCH-SpatialRelationInfoが提供されない場合、UEは、PUCCH-PathlossReferenceRSのインデックス0のPUCCH-PathlossReferenceRS-IdからPUCCH-PathlossReferenceRSのreferenceSignal値を取得することができ、
RSリソースは、プライマリ・セル上にあるか、提供される場合は、pathlossReferenceLinkingの値によって示されるサービングセル上にある。
【0027】
UEにpathlossReferenceRSが提供されず、PUCCH-SpatialRelationInfoが提供されず、 enableDefaultBeamPL-ForPUCCH-r16が提供され、どのCORESETに対してもCORESETPoolIndex値1が提供されない、または、すべてのCORESETに対してCORESETPoolIndex値が1であるかの場合、ControlResourceSetに含まれ、TCIフィールドのコードポイントが存在しない場合、もしあれば、探索空間セットのDCI形式は2つのTCIステートにマッピングされ、UEは、RSリソース・インデックスq_dを決定することができる。RSリソース・インデックスは、TCI状態におけるQCL-TypeDの周期的なRSリソース、またはプライマリ・セルのアクティブDL BWPにおいて最も低いインデックスを有するCORESETのQCL仮定を提供することができる。複数のスロットにまたがるPUCCH送信の場合、複数のスロットのそれぞれにおいて、同じq_dがPUCCH送信に適用される場合がある。場合によっては、UEにpathlossReferenceRSが提供されない場合、上記の手順により、パスロス値の計算に使用される単一のRSソースの決定が可能になることがある。したがって、これは単一TRPの場合に適用可能である。
【0028】
3GPP Release-17では、重要なトピックの1つに「マルチTRP展開のサポート強化」がある。RP-193133には、マルチTRPの運用作業に関する目的のリストが記載されており、重要な目的の1つは、マルチTRPおよび/またはマルチパネルを使用するPDSCH以外のチャネル(PDCCH、PUSCH、PUCCHなど)の信頼性とロバスト性を向上させる機能の特定と仕様化のように説明されている。マルチTRP PUCCHの送信/反復に関して、3GPP RAN1#102-e会議において以下の合意が得られ、異なるビームによる TDM PUCCH 送信を可能にするため、複数の PUCCH 空間関係情報の設定/起動をサポートする。さらに、複数の空間関係情報の設定/アクティブ化方法、PUCCH送信のための同一PUCCHリソースまたは異なるPUCCHリソースの使用、複数のPUCCH反復/複数のPUCCHシンボル間のPUCCH反復/シンボルと空間関係情報のマッピングが条件となる場合がある。RAN1#103-e の別の合意事項は以下の通りである。マルチTRP PUCCH送信について、必要な電力制御の拡張をさらに調査する。
【0029】
上記の場合および代替案では、マルチTRP PUCCH/PUSCHの反復/送信に関与するTRP/リンクが2つあるため、デフォルトの順序が、UEが、決定された2つのRSリソースのうち、所定のTRP/リンクに対応するPUCCH/PUSCH電力のパスロス値の計算に、どちらのRSリソースを使用するかを知るように定義されてもよい。特定の例示的な実施形態によれば、マルチTRP UL(すなわち、PUCCH/PUSCH)反復/送信について、UEが単一のパスロス基準RSを提供される場合、上述のDL方式の各々について、上述の様々な選択肢が、第2パスロス値の計算に使用するRSリソースを決定するために少なくとも部分的に使用され得る。
【0030】
特定の例示的な実施形態において、共通TCIがUEに向かってサポートされるとき、単一の共通TCI状態がULに使用/表示される場合、UEは、表示された共通TCI状態を第1パスロス基準RSに適用し、第2RSリソースを導出してもよい。特定の例示的な実施形態では、第2RSの導出は、2つのpathlossReferenceRSを決定するための参照を提供する2つのQCL仮定を含む共通UL TCIに基づいてもよい。また、第2RSリソースの導出は、ULに示される共通TCI状態に依存する固定関係で導出されてもよい。固定関係は、共通のUL TCI状態に関して定義または構成されてもよい。さらに、第2RSリソースの導出は、共通のDL TCI状態に基づいて導出されてもよい。特定の例示的な実施形態によれば、2つの決定されたRSリソースの各々について、対応するパスロス値(で表され、qdはRSリソースである)は、上位レイヤに示されたreferenceSignalPowerと、RSリソース上で計算された上位レイヤのフィルタリングされたRSRPとの間の差に基づいて計算されてもよい。このパスロス値は、本明細書で説明するPUCCH/PUSCH送信電力式で使用することができる。
【0031】
図1は、特定の例示的な実施形態による、マルチDCIマルチTRP方式の場合に2つのパスロス値を計算するための2つのRSリソースを決定する方法のフロー図を示す。100において、マルチTRP UL反復/送信の場合、UEにpathlossReferenceRSsが提供されない場合、UEは、2つのパスロス値の計算に使用する2つのRSリソースを決定する必要性を検出することができる。105において、UEは、第1RSリソースおよび第2RSリソースを決定することができる。第1RSリソースは、CORESETPoolIndex=0のCORESETプールにおいて最も低いCORESETインデックスを有するCORESETのTCIまたはQCLの仮定のRSであってよく、第2RSリソースは、CORESETPoolIndex=1のCORESETプールにおいて最も低いインデックスを有するCORESETのTCIまたはQCLの仮定のRSであってよい。110において、UEはこれらの2つのRSリソースを使用して、異なるTRPに対する個別のPUCCH(またはPUSCH)電力制御に使用される2つのパスロス値を計算することができる。
【0032】
図2は、特定の例示的な実施形態による、単一DCIマルチTRP方式の場合に2つのパスロス値の計算のために2つのRSリソースを決定する方法のフロー図を示す。200において、マルチTRP UL反復/送信では、UEがpathlossReferenceRSsを提供されていない場合、UEは、2つのパスロス値の計算に使用する2つのRSリソースを決定する必要性を検出することができる。205において、UEは、第1RSリソースおよび第2RSリソースを決定することができる。第1RSリソースは、2つのPDSCHのTCI状態を含むTCIコードポイントのうち、最も低いコードポイントの第1TCI状態のRSである場合があり、第2RSリソースは、この同じTCIコードポイントの第2TCI状態のRSである場合がある。210において、UEはこれら2 つのRSリソースを使用して、異なるTRPに対する個別のPUCCH(またはPUSCH)電力制御に使用される2つのパスロス値を計算することができる。
【0033】
図3は、特定の例示的な実施形態による、単一のTRPベースのPDSCH受信の場合に2つのパスロス値を計算するために2つのRSリソースを決定する方法のフロー図を示す。 300において、マルチTRP UL反復/送信の場合、UEにpathlossReferenceRSsが提供されないならば、UEは、2つのパスロス値の計算に使用する2つのRSリソースを決定する必要性を検出することができる。305において、UEは、第1RSリソースおよび第2RSリソースを決定し得る。第1RSリソースは、最も低いインデックスを有するCORESETのTCIまたはQCL仮定のRSであってもよく、第2RSリソースは、インデックスが2番目に低いCORESETのTCIまたはQCL仮定のRSであってもよい。310において、UEはこれら2つのRSリソースを使用して、異なるTRPに対する個別のPUCCH電力制御に使用される2つのパスロス値を計算することができる。
【0034】
図4は、ある例示的な実施形態による、マルチTRPを伴う単一周波数ネットワークのような(SFN-like)PDCCH反復方式の場合に、2つのパスロス値の計算のために2つのRSリソースを決定する方法のフロー図を示す。400において、マルチTRP UL反復/送信のとき、UEがpathlossReferenceRSsを提供されない場合、UEは、2つのパスロス値の計算に使用する2つのRSリソースを決定する必要性を検出することができる。405において、UEは、第1RSリソースおよび第2RSリソースを決定することができる。第1RSリソースは、2つのTCI状態またはQCL仮定を有する最小のインデックスを有するCORESETの第1TCIまたはQCL仮定のRSであってもよく、第2RSリソースは、この同じCORESETの第2TCIまたはQCL仮定のRSであってもよい。410において、UEはこれら2つのRSリソースを使用して、異なるTRPに対する個別のPUCCH(または PUSCH)電力制御に使用される2つのパスロス値を計算することができる。
【0035】
図5は、特定の例示的な実施形態による、マルチTRPを伴う非SFN PDCCH反復方式(2つの探索空間セットが一緒にリンクされ、それぞれが異なるCORESETに関連付けられる)の場合に、2つのパスロス値を計算するために2つのRSリソースを決定するための方法のフロー図を示す。500において、マルチTRP UL反復/送信について、UEにpathlossReferenceRSsが提供されない場合、UEは、2つのパスロス値の計算に使用する2つのRSリソースを決定する必要性を検出することができる。505において、UEは、第1RSリソースおよび第2RSリソースを決定することができる。第1RSリソースは、(リンクされたSSセットの中で)最も低いSSセットインデックスに関連付けられたCORESETのTCIまたはQCL仮定のRSであってよく、第2RSリソースは、他のリンクされたSSセットに関連付けられたCORESETのTCIまたはQCL仮定のRSであってよい。510において、UEは、これらの2つのRSリソースを使用して、異なるTRPに対する個別のPUCCH(またはPUSCH)電力制御に使用される2つのパスロス値を計算することができる。
【0036】
図6は、特定の例示的な実施形態による、方法のフロー図を示す。特定の例示的な実施形態では、図6のフロー図は、LTEまたは5G-NRなどの3GPPシステム内のネットワークエンティティまたはネットワークノードによって実行されてもよい。例えば、例示的な実施形態では、図6の方法は、例えば、図7(a)および7(b)に示される装置10または20と同様のUEによって実行されてもよい。
【0037】
特定の例示的な実施形態によれば、図6の方法は、600において、マルチ送信受信ポイントアップリンク反復または送信方式に対してパスロス基準基準信号が提供されていないことをユーザ機器によって検出することを含み得る。本方法はまた、605において、検出の結果として第1基準信号リソースおよび第2基準信号リソースを決定することを含み得る。本方法はさらに、610において、第1基準信号リソースおよび第2基準信号リソースを使用して2つのパスロス値を計算することを含み得る。さらに、本方法は、615において、2つのパスロス値にしたがって、異なる送信受信ポイントに向けた反復または送信のための別々のアップリンク電力制御を実行することを含み得る。
【0038】
特定の例示的な実施形態によれば、第1基準信号リソースおよび第2基準信号リソースを決定することは、ダウンリンクにおける送信受信ポイント方式、および、少なくとも1つの制御リソースセットの送信構成インジケータ状態または準コロケーション想定、または、物理的ダウンリンク共有チャネルの送信構成インジケータ状態の送信構成インジケータ状態または準共在仮定、のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に依存し得る。他の例示的な実施形態によれば、ダウンリンクにおける送信受信ポイント方式は、マルチDCIマルチTRP方式、シングルDCIマルチTRP方式、シングルTRPベースのPDSCH受信方式、またはマルチTRPによるPDCCH反復方式のうちの少なくとも1つであってもよい。
【0039】
特定の例示的な実施形態において、マルチDCIマルチTRP方式の場合、第1基準信号リソースは、CORESETプールインデックス値が0のCORESETプールにおいて最も低いCORESETインデックスを有するCORESETのTCIまたはQCL仮定の基準信号であってもよく、第2基準信号リソースは、CORESETプールインデックス値が1のCORESETプールにおいて最も低いCORESETインデックスを有するCORESETのTCIまたはQCL仮定の基準信号であってもよい。
【0040】
特定の例示的な実施形態によれば、第1基準信号リソースおよび第2基準信号リソースは、それぞれ、制御リソースセットプールインデックス値が0の制御リソースセットプール内の制御リソースセット上の物理ダウンリンク制御チャネルによってスケジュールされた最新の物理ダウンリンク共有チャネルの送信構成表示状態の基準信号、および制御リソースセットプールインデックス値が1の制御リソースセットプール内の制御リソースセット上の物理ダウンリンク制御チャネルによってスケジュールされた最新の物理ダウンリンク共有チャネルの送信構成表示状態の基準信号であると決定され得る。
【0041】
特定の例示的な実施形態において、第1基準信号リソースおよび第2基準信号リソースは、それぞれ、制御リソースセットプールプールインデックス値が0の制御リソースセットプール内の制御リソースセット上の物理ダウンリンク制御チャネルによってスケジュールされた物理ダウンリンク共有チャネルの最も低いインデックスを有するアクティブ送信構成表示状態の基準信号、および、制御リソースセットプールプールインデックス値が1の制御リソースセットプール内の制御リソースセット上の物理ダウンリンク制御チャネルによってスケジュールされた物理ダウンリンク共有チャネルの最も低いインデックスを有するアクティブ送信構成表示状態の基準信号であると決定され得る。
【0042】
いくつかの例示的な実施形態によれば、第1基準信号リソースおよび第2基準信号リソースは、それぞれ、制御リソースセットインデックス値が0である制御リソースセットプール内の制御リソースセット上の物理ダウンリンク制御チャネルによってスケジュールされた最新の物理アップリンク制御チャネルまたは物理アップリンク共有チャネルの送信構成状態の基準信号と、制御リソースセットインデックス値が1である制御リソースセットプール内の制御リソースセット上の物理ダウンリンク制御チャネルによってスケジュールされた最新の物理アップリンク制御チャネルまたは物理アップリンク共有チャネルの送信構成表示状態の基準信号とが決定され得る。
【0043】
他の例示的な実施形態では、単一DCIマルチTRP方式の場合、第1基準信号リソースは、2つのPDSCHのTCI状態を含むTCIコードポイントのうち最も低いコードポイントの第1TCI状態の基準信号であってもよく、第2基準信号リソースは、第1基準信号リソースと同じTCIコードポイントの第2TCI状態の基準信号であってもよい。
【0044】
特定の例示的な実施形態によれば、第1基準信号リソースおよび第2基準信号リソースは、それぞれ、前記最も低いインデックスを有する制御リソースセットの送信構成インジケータまたは準コロケーション想定の基準信号、および、2番目に低いインデックスを有する制御リソースセットの送信構成インジケータまたは準コロケーション想定の基準信号であると決定されてもよい。
【0045】
いくつかの例示的な実施形態において、第1基準信号リソースおよび第2基準信号リソースは、それぞれ、2つの送信構成表示状態とともにスケジューリングされた最新の物理ダウンリンク共有チャネルの送信構成表示コードポイントによって提供される第1送信構成表示状態の基準信号、および、この同じ送信構成表示コードポイントに含まれる第2送信構成表示状態の基準信号であると決定され得る。
【0046】
単一のTRPベースのPDSCH方式の場合のさらなる例示的な実施形態では、例えば、プライマリ・セルのアクティブDL BWPにおいて、第1基準信号リソースは、最も低いインデックスを有するCORESETのTCIまたはQCL仮定の基準信号であってもよく、第2基準信号リソースは、2番目に低いインデックスを有するCORESETのTCIまたはQCL仮定の基準信号であってもよい。
【0047】
特定の例示的な実施形態によれば、マルチTRPによるPDCCH反復方式の場合、およびSFNコンテキストにおいて、第1基準信号リソースは、2つのTCI状態またはQCL仮定を有する最も低いインデックスを有するCORESETの第1TCIまたはQCL仮定の基準信号であってもよく、第2基準信号リソースは、第1基準信号リソースと同じCORESETの第2TCIまたはQCI仮定の基準信号であってもよい。
【0048】
他の例示的な実施形態によれば、マルチTRPを有するPDCCH反復方式の場合であって、2つのサーチスペースセットが一緒にリンクされ、それぞれが異なるCORESETに関連付けられる非SFNコンテキストにおいて、第1基準信号リソースは、リンクされたSSセットの中で最も低いインデックスを有するSSセットに関連付けられるCORESETのTCIまたはQCL仮定の基準信号であってもよく、第2基準信号リソースは、他のリンクされたSSセットに関連付けられるCORESETのTCIまたはQCL仮定の基準信号であってもよい。
【0049】
図7(a)は、特定の例示的な実施形態による装置10を示す。ある例示的な実施形態では、装置10は、UE、移動機器(ME)、移動局、移動デバイス、固定デバイス、IoTデバイス、または他のデバイスなどの通信ネットワーク内のノードまたは要素であるか、またはそのようなネットワークに関連するノードまたは要素であってもよい。他の例示的な実施形態では、装置10は、通信ネットワーク内の、またはそのようなネットワークにサービスを提供するネットワーク要素、ノード、ホスト、サーバであってもよい。当業者であれば、装置10は、図7(a)に示されていない構成要素または特徴を含み得ることを理解することに留意する。いくつかの例示的な実施形態において、装置10は、1つ以上のプロセッサ、1つ以上のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体(例えば、メモリ、ストレージなど)、1つ以上の無線アクセスコンポーネント(例えば、モデム、トランシーバなど)、および/またはユーザインタフェースを含み得る。いくつかの例示的な実施形態では、装置10は、GSM、LTE、LTE-A、NR、5G、WLAN、WiFi、NB-IoT、Bluetooth、NFC、MulteFire、および/または任意の他の無線アクセス技術などの1つ以上の無線アクセス技術を使用して動作するように構成され得る。当業者であれば、装置10は、図7(a)に示されていない構成要素または機能を含み得ることを理解することに留意されたい。
【0050】
図7(a)の例に示されるように、装置10は、情報を処理し、命令または動作を実行するためのプロセッサ12を含み得るか、またはプロセッサ12に結合され得る。プロセッサ12は、任意のタイプの汎用または特定目的のプロセッサであってよい。実際、プロセッサ12は、例として、汎用コンピュータ、特殊用途コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、およびマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つ以上を含んでもよい。図7(a)には単一のプロセッサ12が示されているが、他の例示的な実施形態にしたがって複数のプロセッサが利用されてもよい。例えば、ある例示的な実施形態において、装置10は、マルチプロセシングをサポートし得るマルチプロセッサシステム(例えば、この場合、プロセッサ12は、マルチプロセッサを表し得る)を形成し得る2つ以上のプロセッサを含み得ることを理解されたい。特定の例示的な実施形態によれば、マルチプロセッサ・システムは、密結合であってもよいし、疎結合であってもよい(例えば、コンピュータクラスタを形成する)。
【0051】
プロセッサ12は、いくつかの例として、アンテナ利得/位相パラメータのプリコーディング、通信メッセージを形成する個々のビットの符号化および復号化、情報のフォーマット化、ならびに図1図6に示されるプロセスを含む装置10の全体的な制御を含む、装置10の動作に関連する機能を実行することができる。
【0052】
装置10は、プロセッサ12によって実行され得る情報および命令を記憶するための、プロセッサ12に結合され得るメモリ14(内部または外部)をさらに含み得るか、またはこれに結合され得る。メモリ14は、1つ以上のメモリであってよく、ローカルアプリケーション環境に適した任意のタイプのものであってよく、
半導体ベースのメモリデバイス、磁気メモリデバイスおよびシステム、光メモリデバイスおよびシステム、固定メモリ、および/またはリムーバブルメモリなどの任意の適切な揮発性または不揮発性データ記憶技術を使用して実装され得る。例えば、メモリ14は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、磁気ディスクまたは光ディスクなどの静的記憶装置、ハードディスクドライブ(HDD)、または任意の他のタイプの非一過性の機械またはコンピュータ可読媒体の任意の組み合わせで構成することができる。メモリ14に記憶された命令は、プロセッサ12によって実行されると、装置10が本明細書に記載のタスクを実行することを可能にするプログラム命令またはコンピュータ・プログラム・コードを含むことができる。
【0053】
特定の例示的な実施形態において、装置10は、光ディスク、USBドライブ、フラッシュドライブ、または任意の他の記憶媒体などの外部コンピュータ可読記憶媒体を受け入れ、読み取るように構成されたドライブまたはポートをさらに含み得るか、または(内部または外部に)結合され得る。例えば、外部コンピュータ可読記憶媒体は、図1図6に示される方法のいずれかを実行するために、プロセッサ12および/または装置10による実行のためのコンピュータプログラムまたはソフトウェアを記憶することができる。
【0054】
いくつかの例示的な実施形態では、装置10はまた、ダウンリンク信号を受信し、装置10からアップリンクを介して送信するための1つ以上のアンテナ15を含むか、またはこれらに結合され得る。装置10は、情報を送受信するように構成されたトランシーバ18をさらに含み得る。トランシーバ18は、アンテナ15に結合された無線インターフェース(例えば、モデム)を含むこともできる。無線インターフェースは、GSM、LTE、LTE-A、5G、NR、WLAN、NB-IoT、Bluetooth、BT-LE、NFC、RFID、UWBなどのうちの1つ以上を含む複数の無線アクセス技術に対応してもよい。無線インターフェースは、フィルタ、コンバータ(例えば、デジタル-アナログコンバータなど)、シンボルデマッパ、信号整形コンポーネント、逆高速フーリエ変換(IFFT)モジュール、および、ダウンリンクまたはアップリンクによって搬送されるOFDMAシンボルなどのシンボルを処理するための同様のものなどの他のコンポーネントを含むことができる。
【0055】
例えば、トランシーバ18は、アンテナ15による送信のために搬送波波形に情報を変調し、装置10の他の要素による更なる処理のためにアンテナ15を介して受信された情報を復調するように構成され得る。他の例示的な実施形態では、トランシーバ18は、信号またはデータを直接送受信することができる。加えてまたは代替的に、いくつかの例示的な実施形態において、装置10は、入力および/または出力装置(I/O装置)を含んでもよい。
ある例示的な実施形態では、装置10は、グラフィカルユーザインタフェースやタッチスクリーンなどのユーザインタフェースをさらに含んでもよい。
【0056】
特定の例示的な実施形態では、メモリ14は、プロセッサ12によって実行されたときに機能性を提供するソフトウェアモジュールを記憶する。モジュールは、例えば、装置10にオペレーティングシステム機能を提供するオペレーティングシステムを含み得る。メモリはまた、装置10に付加的な機能を提供するためのアプリケーションまたはプログラムなどの1つ以上の機能モジュールを記憶してもよい。装置10の構成要素は、ハードウェアで実装されてもよいし、ハードウェアとソフトウェアとの任意の適切な組み合わせとして実装されてもよい。特定の例示的な実施形態によれば、装置10は、オプションとして、NRなどの任意の無線アクセス技術にしたがって、無線通信リンク70または有線通信リンク70を介して装置20と通信するように構成され得る。
【0057】
ある例示的な実施形態によれば、プロセッサ12およびメモリ14は、処理回路または制御回路に含まれてもよいし、処理回路または制御回路の一部を形成してもよい。さらに、いくつかの例示的な実施形態において、トランシーバ18は、送受信回路に含まれてもよいし、送受信回路の一部を形成してもよい。
【0058】
上述したように、ある例示的な実施形態によれば、装置10は、例えば、UEであってもよい。ある例示的な実施形態によれば、装置10は、メモリ14およびプロセッサ12によって制御されて、本明細書で説明する例示的な実施形態に関連する機能を実行することができる。例えば、ある例示的な実施形態において、装置10は、マルチ送信受信ポイントアップリンク反復または送信方式に対してパスロス基準信号が提供されないことを検出するように、メモリ14およびプロセッサ12によって制御されてもよい。装置10はまた、メモリ14およびプロセッサ12によって、検出の結果として第1基準信号リソースおよび第2基準信号リソースを決定するように制御されてもよい。装置10はさらに、メモリ14およびプロセッサ12によって制御されて、第1基準信号リソースおよび第2基準信号リソースを用いて2つのパスロス値を計算することができる。さらに、装置10は、メモリ14およびプロセッサ12によって制御されて、2つのパスロス値にしたがって、異なる送信受信ポイントに向かう反復または送信のための別々のアップリンク電力制御を実行することができる。
【0059】
図7(b)は、特定の例示的な実施形態による装置20を示す。特定の例示的な実施形態では、装置20は、基地局、ノードB、進化型ノードB(eNB)、5GノードBまたはアクセスポイント、次世代ノードB(NG-NBまたはgNB)、および/またはWLANアクセスポイントなど、LTEネットワーク、5GまたはNRなどの通信ネットワーク内のノードまたは要素、またはそのようなネットワークに関連付けられたノードまたは要素であってもよい。当業者であれば、装置20は、図7(b)に示されていない構成要素または特徴を含み得ることを理解するであろうことに留意する。
【0060】
図7(b)の例に示されるように、装置20は、情報を処理し、命令または動作を実行するためのプロセッサ22を含み得る。プロセッサ22は、任意のタイプの汎用または特定目的のプロセッサであってよい。例えば、プロセッサ22は、例として、汎用コンピュータ、特殊用途コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、およびマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つ以上を含み得る。図7(b)には単一のプロセッサ22が示されているが、他の例示的な実施形態にしたがって複数のプロセッサが利用されてもよい。例えば、ある例示的な実施形態において、装置20は、マルチプロセシングをサポートし得るマルチプロセッサシステムを形成し得る2つ以上のプロセッサ(例えば、この場合、プロセッサ22はマルチプロセッサを表す)を含み得ることを理解されたい。特定の例示的な実施形態において、マルチプロセッサシステムは、密結合であっても、疎結合であってもよい(例えば、コンピュータクラスタを形成するために)。
【0061】
特定の例示的な実施形態によれば、プロセッサ22は、装置20の動作に関連する機能を実行することができ、これには、例えば、アンテナ利得/位相パラメータのプリコーディング、通信メッセージを形成する個々のビットのエンコードおよびデコード、情報のフォーマット化、および装置20の全体的な制御が含まれる。
【0062】
装置20は、プロセッサ22によって実行され得る情報および命令を記憶するための、プロセッサ22に結合され得るメモリ24(内部または外部)をさらに含み得るか、またはメモリ24に結合され得る。メモリ24は、1つ以上のメモリであってよく、ローカルアプリケーション環境に適した任意のタイプのものであってよく、半導体ベースのメモリデバイス、磁気メモリデバイスおよびシステム、光メモリデバイスおよびシステム、固定メモリ、および/またはリムーバブルメモリなどの任意の適切な揮発性または不揮発性データ記憶技術を使用して実装されてよい。例えば、メモリ24は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、磁気ディスクまたは光ディスクなどの静的記憶装置、ハードディスクドライブ(HDD)、または任意の他のタイプの非一過性の機械もしくはコンピュータ可読媒体の任意の組み合わせで構成することができる。メモリ24に記憶された命令は、プロセッサ22によって実行されると、装置20が本明細書で説明されるようなタスクを実行することを可能にするプログラム命令またはコンピュータ・プログラム・コードを含むことができる。
【0063】
特定の例示的な実施形態では、装置20は、光ディスク、USBドライブ、フラッシュドライブ、または任意の他の記憶媒体などの外部コンピュータ可読記憶媒体を受け入れ、読み取るように構成されたドライブまたはポートをさらに含むか、または(内部または外部に)結合され得る。例えば、外部コンピュータ可読記憶媒体は、本明細書に記載の方法を実行するために、プロセッサ22および/または装置20によって実行されるためのコンピュータプログラムまたはソフトウェアを記憶することができる。
【0064】
特定の例示的な実施形態では、装置20は、装置20との間で信号および/またはデータを送受信するための1つ以上のアンテナ25を含むか、またはこれらに結合されることもある。装置20は、さらに、情報を送受信するように構成されたトランシーバ28を含むか、またはこれに結合されてもよい。トランシーバ28は、例えば、アンテナ(複数可)25に結合され得る複数の無線インターフェースを含み得る。無線インターフェースは、GSM、NB-IoT、LTE、5G、WLAN、Bluetooth、BT-LE、NFC、無線周波数識別子(RFID)、ウルトラワイドバンド(UWB)、MulteFireなどのうちの1つ以上を含む複数の無線アクセス技術に対応してもよい。無線インターフェースは、フィルタ、コンバータ(例えば、デジタル-アナログコンバータなど)、マッパ、高速フーリエ変換(FFT)モジュールなどのコンポーネントを含み、1つ以上のダウンリンクを介して送信用のシンボルを生成し、(例えば、アップリンクを介して)シンボルを受信することができる。
【0065】
このように、トランシーバ28は、アンテナ25による送信のために情報を搬送波形に変調し、装置20の他の要素によるさらなる処理のためにアンテナ25を介して受信された情報を復調するように構成され得る。他の例示的な実施形態では、トランシーバ18は、信号またはデータを直接送受信することができる。さらに、または代替的に、いくつかの例示的な実施形態では、装置20は、入力および/または出力装置(I/O装置)を含むことができる。
【0066】
特定の例示的な実施形態では、メモリ24は、プロセッサ22によって実行されたときに機能性を提供するソフトウェアモジュールを格納することができる。モジュールは、例えば、装置20にオペレーティングシステム機能を提供するオペレーティングシステムを含み得る。メモリはまた、装置20に付加的な機能を提供するためのアプリケーションまたはプログラムなどの1つ以上の機能モジュールを記憶してもよい。装置20の構成要素は、ハードウェアで実装されてもよいし、ハードウェアとソフトウェアの任意の適切な組み合わせとして実装されてもよい。
【0067】
いくつかの例示的な実施形態によれば、プロセッサ22およびメモリ24は、処理回路または制御回路に含まれてもよいし、処理回路または制御回路の一部を形成してもよい。
さらに、いくつかの例示的な実施形態では、トランシーバ28は、送受信回路に含まれてもよいし、送受信回路の一部を形成してもよい。
【0068】
本明細書において、「回路」という用語は、ハードウェアのみの回路実装(例えば、アナログ回路および/またはデジタル回路)、ハードウェア回路とソフトウェアとの組み合わせ、アナログおよび/またはデジタルハードウェア回路とソフトウェア/ファームウェアとの組み合わせ、装置(例えば、装置10および20)に様々な機能を実行させるために協働するソフトウェア(デジタルシグナルプロセッサを含む)を有するハードウェアプロセッサの任意の部分、および/または、動作のためにソフトウェアを使用するが、動作に必要でない場合にはソフトウェアが存在しない可能性があるハードウェア回路および/またはプロセッサ、またはその部分を指す場合がある。さらなる例として、本明細書で使用される場合、「回路」という用語は、単にハードウェア回路もしくはプロセッサ(または複数のプロセッサ)、またはハードウェア回路もしくはプロセッサの一部、およびそれに付随するソフトウェアおよび/またはファームウェアの実装もカバーすることがある。また、回路という用語は、例えば、サーバ、セルラーネットワークノードもしくはデバイス、または他のコンピューティングもしくはネットワークデバイス内のベースバンド集積回路をカバーすることもある。
【0069】
上記で紹介したように、特定の実施形態では、装置20は、通信ネットワーク内のネットワーク要素、ノード、ホスト、またはサーバであるか、またはそのようなネットワークにサービスを提供する。例えば、装置20は、LTEネットワーク、5GまたはNRなどの無線アクセスネットワーク(RAN)に関連付けられた、衛星、基地局、ノードB、進化型ノードB(eNB)、5GノードBまたはアクセスポイント、次世代ノードB(NG-NBまたはgNB)、および/またはWLANアクセスポイントであってもよい。特定の実施形態によれば、装置20は、メモリ24およびプロセッサ22によって制御されて、本明細書で説明される実施形態のいずれかに関連する機能を実行することができる。
【0070】
さらなる例示的な実施形態は、本明細書で説明される機能、ステップ、または手順のいずれかを実行するための手段を提供することができる。例えば1つの例示的な実施形態は、マルチ送信受信ポイントアップリンク反復または送信方式に対してパスロス基準基準信号が提供されていないことをユーザ機器によって検出するための手段を含む装置に向けられてよい。この装置はまた、検出の結果として第1基準信号リソースおよび第2基準信号リソースを決定するための手段を含むことができる。本装置は、第1基準信号リソースおよび第2基準信号リソースを用いて2つのパスロス値を計算する手段をさらに含み得る。さらに、本装置は、2つのパスロス値にしたがって、異なる送信受信ポイントに向けた反復または送信のための別々のアップリンク電力制御を実行するための手段を含むことができる。
【0071】
本明細書で説明する特定の例示的な実施形態は、いくつかの技術的な改良、強化、および/または利点を提供する。一部の例示的な実施形態では、UEがpathlossReferenceRSを提供/構成されていない場合、または単一のpathlossReferenceRSしか提供されていない場合に、UEがマルチTRP PUCCH/PUSCH方式から2つのパスロス値を計算するために使用する2つのRSリソースを決定することが可能な場合がある。これは、それぞれのパスロスに大きな差がある可能性のある2つの異なるTRP/リンクの存在に対応するために重要である。特定の例示的な実施形態によれば、DL TRP方式に依存してRSリソースを決定することも可能であり、DL TRP方式は、例えば、マルチDCIマルチTRP方式、シングルDCIマルチTRP方式、またはマルチTRP方式を伴うPDCCH反復を含み得る。
【0072】
コンピュータプログラム製品は、プログラムが実行されると、いくつかの例示的な実施形態を実行するように構成される1つ以上のコンピュータ実行可能コンポーネントを含むことができる。1つ以上のコンピュータ実行可能構成要素は、少なくとも1つのソフトウェアコードまたはその一部であってよい。特定の例示的な実施形態の機能性を実施するために必要な変更および構成は、ルーチン(複数可)として実行されてもよく、追加または更新されたソフトウェアルーチン(複数可)として実施されてもよい。ソフトウェアルーチンは、装置にダウンロードされてもよい。
【0073】
一例として、ソフトウェアまたはコンピュータ・プログラム・コードまたはその一部は、ソース・コード形式、オブジェクト・コード形式、または何らかの中間形式である可能性があり、何らかのキャリア、配布媒体、またはコンピュータ可読媒体に格納されている可能性がある。このようなキャリアとしては、例えば、記録媒体、コンピュータメモリ、読み出し専用メモリ、光電気的および/または電気的キャリア信号、電気通信信号、ソフトウェア配布パッケージを挙げることができる。必要とされる処理能力に応じて、コンピュータプログラムは、単一の電子デジタルコンピュータで実行されてもよいし、複数のコンピュータに分散されてもよい。コンピュータ可読媒体またはコンピュータ可読記憶媒体は、非一過性の媒体であってもよい。
【0074】
他の例示的な実施形態では、機能性は、例えば、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブルゲートアレイ(PGA)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、またはハードウェアとソフトウェアとの他の任意の組み合わせの使用を通じて、装置(例えば、装置10または装置20)に含まれるハードウェアまたは回路によって実行されてもよい。さらに別の例示的な実施形態では、機能性は、インターネットまたは他のネットワークからダウンロードされた電磁信号によって伝達され得る非有形の手段である信号として実装され得る。
【0075】
特定の例示的な実施形態によれば、ノード、デバイス、または対応するコンポーネントなどの装置は、演算処理に使用される記憶容量を提供するためのメモリと、演算処理を実行するための演算プロセッサとを少なくとも含む、回路、コンピュータ、またはシングルチップ・コンピュータ素子などのマイクロプロセッサとして、またはチップセットとして構成され得る。
【0076】
当業者であれば、上述した本発明は、異なる順序の手順で、および/または開示されているものとは異なる構成のハードウェア要素を用いて実施することができることを容易に理解するであろう。したがって、本発明をこれらの例示的な実施形態に基づいて説明したが、例示的な実施形態の精神および範囲内に留まりつつ、特定の修正、変形、および代替的な構成が明らかであることは、当業者には明らかであろう。上記の実施形態は、5G NRおよびLTE技術に言及しているが、上記の実施形態は、LTE-advanced、および/または第4世代(4G)技術などの任意の他の現在または将来の3GPP技術にも適用され得る。
【0077】
部分的な用語集
3GPP:第3世代パートナーシップ・プロジェクト
5GC:5Gコア
CORESET:制御リソースセット
DCI:ダウンリンク制御情報
DL:ダイナミックジェネリックQoS / SLA DL ダウンリンク
eNB:拡張ノードB
gNB:5Gまたは次世代NodeB
MAC CE:ミディアム・アクセス制御要素
NR:新無線
PDCCH:物理ダウンリンク制御チャネル
PDSCH:物理ダウンリンク共有チャネル
PL:経路損失(Pathloss)
PRI:PUCCHリソース・インデックス
PUCCH:物理アップリンク制御チャネル
PUSCH:物理アップリンクシェアチャネル
RAN:無線アクセスネットワーク
RS:基準信号(Reference Signal)
TCI:送信構成インジケータ
TDM:時分割多重
TRP:送信受信ポイント
UCI:アップリンク制御情報
UE:ユーザ機器
UL:アップリンク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2023-09-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのプロセッサとコンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと を備える装置であって、
前記少なくとも1つのメモリと、前記コンピュータプログラムコードとが、該少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に、少なくとも、
マルチ送信受信ポイントアップリンク反復または送信方式に対してパスロス基準基準信号が提供されていないことを検出させ、
前記検出の結果として、第1基準信号リソースおよび第2基準信号リソースを決定させ、
前記第1基準信号リソース及び前記第2基準信号リソースを用いて2つのパスロス値を算出させ、
前記2つのパスロス値にしたがって、異なる送信受信ポイントに向けた反復または送信のための個別のアップリンク電力制御を実行させるように構成される、装置。
【請求項2】
前記第1基準信号リソースおよび前記第2基準信号リソースの決定は、
少なくとも部分的に、ダウンリンクにおける送信受信ポイント方式、
少なくとも1つの制御リソースセットの送信構成インジケータ状態または準コロケーション想定、
物理的なダウンリンク共有チャネルの送信構成インジケータの状態
のうちの少なくとも1つに依存する、
請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記ダウンリンクにおける送信受信ポイント方式は、
マルチダウンリンク制御情報マルチ送信受信ポイント方式、
シングルダウンリンク制御情報マルチ送信受信ポイント方式、
シングル送信受信ポイントに基づく物理ダウンリンク共有チャネル受信方式、
マルチ送信受信ポイントを有する物理ダウンリンク制御チャネル反復方式
のうちの少なくとも1つからなる、
請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記マルチダウンリンク制御情報マルチ送信受信ポイント方式の場合、
前記第1基準信号リソースは、制御リソースセットプールインデックス値が0の制御リソースセットプールにおいて最低の制御リソースセットインデックスを有する制御リソースセットの送信構成インジケータまたは準コロケーション想定の基準信号であり、
前記第2基準信号リソースは制御リソースセットプールインデックス値が1の前記制御リソースセットプールにおいて最低の制御リソースセットインデックスを有する前記制御リソースセットの前記送信構成インジケータまたは前記準コロケーション想定の基準信号である、
請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記マルチダウンリンク制御情報マルチ送信受信ポイント方式の場合、
前記第1基準信号リソースおよび前記第2基準信号リソースは、それぞれ、
制御リソースセットインデックス値が0の制御リソースセットプール内の制御リソースセット上の物理ダウンリンク制御チャネルによるスケジューリングされた最新の物理ダウンリンク共有チャネルの送信構成指示状態の基準信号、および
制御リソースセットプールのインデックス値が1の前記制御リソースセットプール内の制御リソースセット上の物理ダウンリンク制御チャネルによるスケジューリングされた最新の物理ダウンリンク共有チャネルの前記送信構成指示状態の基準信号
であると決定される、
請求項3に記載の装置。
【請求項6】
前記マルチダウンリンク制御情報マルチ送信受信ポイント方式の場合、
前記第1基準信号リソースおよび前記第2基準信号リソースは、それぞれ、
制御リソースセットインデックス値が0の制御リソースセットプールの制御リソースセット上の物理ダウンリンク制御チャネルによるスケジューリングされた物理ダウンリンク共有チャネルの最も低いインデックスを有するアクティブ送信構成指示状態の基準信号、および、
制御リソースセットプールインデックス値が1の前記制御リソースセットプール内の制御リソースセット上の物理ダウンリンク制御チャネルによってスケジューリングされた物理ダウンリンク共有チャネルの最も低いインデックスの前記アクティブ送信構成指示状態の基準信号、
であると決定される、
請求項3に記載の装置。
【請求項7】
前記マルチダウンリンク制御情報マルチ送信受信ポイント方式の場合、
前記第1基準信号リソースおよび前記第2基準信号リソースは、それぞれ、
制御リソースセットインデックス値が0の制御リソースセットプール内の制御リソースセット上の物理ダウンリンク制御チャネルによる最新の物理アップリンク制御チャネルまたは物理アップリンク共有チャネルの送信構成状態の基準信号、
制御リソースセットのインデックス値が1の前記制御リソースセットプール内の制御リソースセットで物理ダウンリンク制御チャネルによってスケジューリングされた最新の物理アップリンク制御チャネルまたは物理アップリンク共有チャネルの送信構成指示状態の基準信号であると、決定される、
請求項3に記載の装置。
【請求項8】
単一ダウンリンク制御情報多重送信受信ポイント方式の場合には、
前記第1基準信号リソースは、2つの物理ダウンリンク共有制御チャネル送信構成指示状態を含む送信構成指示コードポイントのうち、最下位コードポイントの第1送信構成指示状態の基準信号であり、
前記第2基準信号リソースは前記第1基準信号リソースと同じ送信構成指示コードポイントの第2送信構成指示状態の基準信号である、
請求項3に記載の装置。
【請求項9】
単一ダウンリンク制御情報多重送信受信ポイント方式の場合には、
前記第1基準信号リソースおよび前記第2基準信号リソースは、それぞれ、
最も低いインデックスを有する前記制御リソースセットの前記送信構成インジケータまたは準コロケーション想定の基準信号、および、
2番目に低いインデックスを持つ制御リソースセットの前記送信構成インジケータまたは準コロケーション想定の基準信号であると、決定される、
請求項3に記載の装置。
【請求項10】
単一ダウンリンク制御情報多重送信受信ポイント方式の場合には、
前記第1基準信号リソースおよび前記第2基準信号リソースは、それぞれ、
2つの送信構成指示状態とともにスケジューリングされた最新の物理ダウンリンク共有チャネルの送信構成指示コードポイントによって提供される第1送信構成指示状態の基準信号、および、
この同じ送信構成指示コードポイントに含まれる第2送信構成指示状態の基準信号、であると決定される、
請求項3に記載の装置。
【請求項11】
単一送信受信ポイントに基づく物理ダウンリンク共有チャネル受信方式の場合には、
前記第1基準信号リソースは、最も低いインデックスを有する前記制御リソースセットの送信構成インジケータまたは準コロケーション想定の基準信号であり、
前記第2基準信号リソースは2番目に低いインデックスを持つ制御リソースセットの前記送信構成インジケータまたは準コロケーション想定の基準信号である、
請求項3に記載の装置。
【請求項12】
マルチ送信受信ポイントを有する物理ダウンリンク制御チャネル反復方式の場合であって、
単一周波数ネットワークコンテキストにおいて、
前記第1基準信号リソースは、2つの送信構成指示状態または準コロケーション想定を有する最も低いインデックスの制御リソースセットの第1送信構成指示状態または準コロケーション想定の基準信号であり、
前記第2基準信号リソースは、前記第1基準信号リソースと同じ制御リソースセットの第2送信構成指示状態または準コロケーション想定の基準信号である、
請求項3に記載の装置。
【請求項13】
マルチ送信受信ポイントを有する物理ダウンリンク制御チャネル反復方式の場合であって、
非単一周波数ネットワークコンテキストにおいて、2つのサーチスペースセットが一緒にリンクされ、各々が異なる制御リソースセットに関連付けられ、
前記第1基準信号リソースは、リンクされた探索空間セットの中で最も低いインデックスが小さい前記探索空間セットに関連付けられた前記制御リソースセットの送信構成インジケータまたは準コロケーション想定の基準信号であり、
前記第2基準信号リソースは他のリンクされた探索空間セットに関連付けられた前記制御リソースセットの前記送信構成インジケータまたは準コロケーション想定の基準信号である、
請求項3に記載の装置。
【請求項14】
マルチ送信受信ポイントアップリンク反復または送信方式に対してパスロス基準基準信号が提供されていないことをユーザ機器によって検出するステップと、
前記検出の結果として、第1基準信号リソースおよび第2基準信号リソースを決定するステップと、
前記第1基準信号リソースと前記第2基準信号リソースとを用いて2つのパスロス値を計算するステップと
前記2つのパスロス値にしたがって、異なる送信受信ポイントに向けた反復または送信のための別々のアップリンク電力制御を実行するステップと、
を含む、方法。
【請求項15】
前記第1基準信号リソースおよび前記第2基準信号リソースを決定することは、
少なくとも部分的に、ダウンリンクにおける送信受信ポイント方式、
物理的なダウンリンク共有チャネルの少なくとも1つの制御リソースセットまたは送信構成インジケータ状態の送信構成インジケータ状態または準コロケーション想定、
のうちの少なくとも1つに依存する、
請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記ダウンリンクにおける送信受信ポイント方式は、
マルチダウンリンク制御情報マルチ送信受信ポイント方式、
シングルダウンリンク制御情報マルチ送信受信ポイント方式、
物理ダウンリンク共有チャネル受信方式に基づくシングル送信受信ポイント、
マルチ送信受信ポイントを有する物理ダウンリンク制御チャネル反復方式
のうちの少なくとも1つからなる、
請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記マルチダウンリンク制御情報マルチ送信受信ポイント方式の場合、
前記第1基準信号リソースは、制御リソースセットプールインデックス値が0である制御リソースセットプール内の制御リソースセットインデックスが最小である制御リソースセットの送信構成インジケータまたは準コロケーション想定の基準信号であり、
前記第2基準信号リソースは制御リソースセットプールインデックス値が1の前記制御リソースセットプールにおいて前記送信構成インジケータまたは前記準コロケーション想定の基準信号である、
請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記マルチダウンリンク制御情報マルチ送信受信ポイント方式の場合、
前記第1基準信号リソースおよび前記第2基準信号リソースは、それぞれ、
制御リソースセットプールインデックス値が0の制御リソースセットプール内の制御リソースセット上の物理ダウンリンク制御チャネルによってスケジューリングされた最新の物理ダウンリンク共有チャネルの送信構成指示状態の基準信号であり、
制御リソースセットプールインデックス値が1の制御リソースセットプール内の制御リソースセット上の物理ダウンリンク制御チャネルによってスケジューリングされた最新の物理ダウンリンク共有チャネルの送信構成指示状態の基準信号である、
であると決定される、
請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記マルチダウンリンク制御情報マルチ送信受信ポイント方式の場合、
前記第1基準信号リソースおよび前記第2基準信号リソースは、それぞれ、
制御リソースセットプールインデックス値が0の制御リソースセットプールの制御リソースセット上の物理ダウンリンク制御チャネルによるスケジューリングされた物理ダウンリンク共有チャネルの最も低いインデックスを有するアクティブ送信構成指示状態の基準信号、
制御リソースセットプールインデックス値が1の制御リソースセットプール内の制御リソースセット上の物理ダウンリンク制御チャネルによってスケジューリングされた物理ダウンリンク共有チャネルの最も低いインデックスの前記アクティブ送信構成指示状態の基準信号であると決定される、
請求項16に記載の方法。
【請求項20】
装置によって実行されたとき、該装置に、少なくとも、
マルチ送信受信ポイントアップリンク反復または送信方式に対してパスロス基準基準信号が提供されていないことを検出させ、
前記検出の結果として、第1基準信号リソースおよび第2基準信号リソースを決定させ、
前記第1基準信号リソースと前記第2基準信号リソースとを用いて2つのパスロス値を算出させ、
前記2つのパスロス値にしたがって、異なる送信受信ポイントに向けた反復または送信のためのアップリンク電力制御を個別に実行させる
命令をコード化した非一時的コンピュータ可読媒体。
【国際調査報告】