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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-17
(54)【発明の名称】高床用支持システム
(51)【国際特許分類】
   E04F 15/024 20060101AFI20240110BHJP
【FI】
E04F15/024 603D
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023561932
(86)(22)【出願日】2021-12-20
(85)【翻訳文提出日】2023-08-18
(86)【国際出願番号】 IB2021062009
(87)【国際公開番号】W WO2022137073
(87)【国際公開日】2022-06-30
(31)【優先権主張番号】102020000031697
(32)【優先日】2020-12-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523236593
【氏名又は名称】ダコタ・グループ・ソチエタ・イン・アコマンディータ・センプリチェ・ディ・ゼーノ・チプリアーニ・エ・コンパニア
【氏名又は名称原語表記】DAKOTA GROUP S.A.S. DI ZENO CIPRIANI & C.
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100111039
【弁理士】
【氏名又は名称】前堀 義之
(74)【代理人】
【識別番号】100183232
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 敏行
(72)【発明者】
【氏名】チプリアーニ,ゼーノ
【テーマコード(参考)】
2E220
【Fターム(参考)】
2E220AA36
2E220AB08
2E220AC03
2E220CA12
2E220CA22
2E220CA62
2E220EA11
2E220FA14
2E220GB26X
2E220GB43X
(57)【要約】
これは素早く簡単に調整できる高床用のサポートシステムです。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースから間隔を空けて配置された歩行面を有する高床を構築するための支持システム(10)であって、
前記ベースプレート上に載せるのに適した下部ロータ(12)と、
前記下部ロータ(12)上に配置されるのに適した上部ロータ(14)と
を備え、
前記下部ロータ(12)は、上部傾斜面(32)が画定された螺旋状の外形(30)を有し、
前記上部ロータ(14)は、下部傾斜面(40)が画定された螺旋状の要素(38)を有し、
前記上部ロータ(14)が前記下部ロータ(12)に対して回転するとき、回転方向に応じて前記上部ロータ(14)が前記下部ロータ(12)に対して上昇または下降するように、前記上部傾斜面(32)は前記下部傾斜面(40)に傾いている、支持システム(10)。
【請求項2】
請求項1に記載の支持システム(10)において、
前記下部ロータ(12)は、前記上部ロータ(14)と前記下部ロータ(12)との完全な同軸性を確保するために、前記上部ロータ(14)で得られる中心孔(44)に挿入するのに適した中心円筒体(24)を備える、支持システム(10)。
【請求項3】
請求項1または2に記載の支持システム(10)において、
前記下部ロータ(12)は、前記下部ロータ(12)自体の最適なグリップを確保するために、掴まれるのに適した突出要素(28)を備えている、支持システム(10)。
【請求項4】
請求項3に記載の支持システム(10)において、
前記突出要素(28)には、前記グリップを改善するために使用者が指を挿入し得る端穴(29)が画定されている、支持システム(10)。
【請求項5】
請求項1から4までのいずれか一項に記載の支持システム(10)において、
前記上部ロータ(14)は、前記上部ロータ(14)自体のグリップを改善するための複数の突出体(36)を備える、支持システム(10)。
【請求項6】
請求項5に記載の支持システム(10)において、
前記複数の突出体(36)は、互いに角度的に等距離にある、支持システム(10)。
【請求項7】
請求項1から6までのいずれか一項に記載の支持システム(10)において、
前記上部ロータ(14)上には、前記下部ロータ(12)に対して前記上部ロータ(14)から得られる高さの様々な測定値を識別するマーキングがあり、
前記下部ロータ(12)からは、実際に達成された高さに対応する前記上部ロータ(14)上のマーキングを識別するためにポイント(31)が半径方向に突出する、支持システム(10)。
【請求項8】
請求項1から7までのいずれか一項に記載の支持システム(10)において、
コネクタプレート(16)が含まれ、
このコネクタプレートは、前記上部ロータ(14)上に配置され、前記歩行面を形成する床要素を配置することを可能にする、支持システム(10)。
【請求項9】
請求項1から8までのいずれか一項に記載の支持システム(10)において、
延長プレート(18,20)が含まれ、
前記延長プレート(18,20)の厚さに等しい高さだけ下部ロータを上昇させるために前記ベースと前記下部ロータ(12)との間に配置されるに適している、支持システム(10)。
【請求項10】
請求項1から9までのいずれか一項に記載の支持システム(10)において、
前記下部ロータ(12)および/又は上部ロータ(14)には、水又は他の液体を排出するための貫通孔が設けられている、支持システム(10)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、高床用支持システムに関するものである。特に、迅速かつ容易に高さを調節することができる高床用支持システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
周知のように、高床は、地面より上側に持ち上げられ、通常、吊り下げ式モジュール要素で作られた構造体上に歩行面が載っている吊り下げ式床システムである。底面と歩行面の間には、例えばケーブルの通過を検査することができる技術区画がある。
【0003】
床面は、床よりも上側の高さに設置される必要がありますが、この高さは、床が敷設される環境の異なる要件や、得ようとする技術区画の寸法によって、場合によって異なる場合があります。
【0004】
その結果、床材の高さを現場ごとに変える必要がしばしばあります。
【0005】
この目的のために、個々の建設現場の異なるニーズに従って、床の高さを最小値から変化させることができる調節可能な支持システムが導入されている。
【0006】
しかし、これらの調整式サポートシステムは、調整に時間がかかるため、実用的ではありません。
【0007】
さらに、そのような支持システムは、自身が設定された高さを迅速に識別することを可能にしない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで、本発明の目的は、既知の技術の問題点を克服する高床用支持システムを実現することである。
【0009】
本発明の更なる範囲は、実用的かつ迅速な方法で調整可能な高床支持システムを提供することである。
【0010】
本発明の更なる目的は、支持システム自体が調整された高さを即座に識別することが可能な高床支持システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明によれば、全ての目的およびそれ以上の目的は、ベースから間隔をおいて配置された歩行面を有する高床を作るための支持システムであって、ベース上に静止可能な下部ロータと、下部ロータ上に静止可能な上部ロータとを備える支持システムによって達成される。
【0012】
特に、支持システムは、下部ロータが、上部傾斜面が画定されたスパイラルプロファイル(spiral profile:螺旋状の外形)を有し、上部ロータが、下部傾斜面が画定された
スパイラルエレメント(spiral element:螺旋状の要素)を有することを特徴としている。
【0013】
上部傾斜面が下部傾斜面上に載る結果、上部ロータが下部ロータに対して回転すると、回転方向に応じて上部ロータは下部ロータに対して上昇または下降する。
【0014】
この2つのロータの構造のおかげで、2つのロータの相対的な回転は、高さ、すなわち、2つのロータが互いに重なり合うことによって生じる厚さを、変えるのに十分である。
【0015】
有利には、下部ロータは、上部ロータの中心孔に嵌合する中心円筒体を備える場合があり、これにより、下部ロータと上部ロータの完全な同軸性が確保される。
【0016】
さらに、下部ロータは、下部ロータ自体の最適なグリップを確保するために、掴まれるのに適した突出要素を備えてもよい。
【0017】
突出要素には、グリップを向上させるためにユーザが指を挿入することができる端穴が定義されてもよい。
【0018】
同様に、上部ロータは、上部ロータ自体のグリップを提供するために、複数の突出体を有してもよい。
【0019】
有利なことに、複数の突出体は、ユーザのグリップと回転測定を改善するために、互いから角度的に等距離にあることがある。
【0020】
さらに、2つのロータが一緒に回転した後に定義された高さについて明確な考えを持つために、下部ロータに対して上部ロータから得られる高さの様々な尺度を特定するマーキングが上部ロータに設けられていてもよく、実際に得られた高さに対応する上部ロータのマーキングを特定するために下部ロータから半径方向に先端部が突出してもよい。
【0021】
有利には、支持システムは、上部ロータ上に載り、歩行面を構成する要素の配置を可能にするために配置された連結プレートを有してもよい。
【0022】
さらに、支持システムは、ベースプレートと下部ロータとの間に配置された延長プレートを含んで、延長プレートの厚さに等しい高さだけ下部ロータを高くするようにしてもよい。
【0023】
有利には、水または他の液体を排出するための貫通穴が、下部ロータおよび/または上部ロータに設けられてもよい。
【0024】
本発明のさらなる特徴および詳細は、非限定的な例として与えられる以下の説明、および添付の図面プレートからよりよく理解され得る。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1図1は、本発明による支持システムのアクソメトリック図である。
図2図2は、図1の支持システムの分解アクソメトリック図である。
図3図3は、図1の支持システムの側断面図である。
図4図4は、Eで示された図3の詳細図である。
図5図5は、図1の支持システムの第1要素の上面図である。
図6図6は、平面A-Aにおける断面での図5の要素の側面図である。
図7図7は、図1の支持システムの第2要素の上面図である。
図8図8は、平面B-Bによる断面での図7の要素の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
添付の図、特に図1図3を参照すると、10は、木製タイルまたはバテンによって形成された歩行面をベースからの高さに配置するように、上げ床を作成するための本発明による支持システムを示す。
【0027】
ここで説明される実施形態によれば、支持システム10は、下部ロータ12と、下部ロータ12の上方で支持されるのに適した上部ロータ14と、上部ロータ14の上部で支持される連結プレート16と、下部ロータ12の下方に配置された第1延長プレート18と、第1延長プレート18の下方に配置され、基準地面に載置するのに適した第2延長プレート20とを備える。
【0028】
下部ロータ12は、エッジ26によって外周が画定され、中央円筒体24を有するベースディスク22を有する。
【0029】
ベースディスク22からは、端穴29が形成された突出要素28が半径方向に突出している。突出要素28の反対側からは、ポイント31が突出している。
【0030】
ベースディスク22からは、上部傾斜面32が画定された螺旋状の外形30が垂直方向上方に突出している。
【0031】
ベースディスク22の中央部および周辺部には、水が排出され得る円弧状の開口部23がある。
【0032】
上部ロータ14は、半径方向に突出する本体36が互いに等距離の角度で突出する外側リング34を有する。
【0033】
外側リング34からは、下部傾斜面40が画定された螺旋状の要素38が始まる。
【0034】
上部ロータ14は、中央孔44を有する環状支持部42を中央に有する。上部ロータ14の環状支持部42上には、垂直フィン17を含むと共に、タイルまたは木製ボードと支持フレームとの結合を可能とするのに適した連結プレート16が載る。
【0035】
螺旋状の要素38は、半径方向要素39によって、外側リング34と環状支持部42とにしっかりと固定されている。
【0036】
螺旋状の要素38の下部には、半径方向要素39に対応して、あらゆる水を通すために孔41が複数設けられている。
【0037】
上部ロータ14は、中央円筒体24が中央孔44に嵌まるように、下部ロータ12の上部で支持される。
【0038】
さらに、上部ロータ14の螺旋状の要素38の下部傾斜面40は、図3によって示されるように、下部ロータ12の螺旋状の外形30の上部傾斜面32上に載っている。
【0039】
上部ロータ14を下部ロータ12に対して時計回り方向に回転させることにより、螺旋状の要素38の下部傾斜面40が螺旋プロファイル30の上部傾斜面32で滑る結果、上部ロータ14を下部ロータ12に対して上昇させる。
【0040】
2つのロータ12,14の回転は、作業者が片手で下側のロータ12を突出要素28によって把持して、相対する末端穴29(terminal hole:端子穴、端穴)に指を挿入して所定の位置に固定し、他方の手で突出体36を把持して上側のロータ14を回転させることによって容易に行うことができる。
【0041】
上部ロータ14上、具体的に言うと外側リング34上には、下部ロータ12に対して上部ロータ14がもたらされる高さの様々な尺度を確認するマーキングがある。
【0042】
実際に到達した高さは、上部ロータ14上に示された対応する銘に対応して、下部ロータ12の先端31によって示される。
【0043】
第1延長プレート18および第2延長プレート20はオプションであり、下部ロータ12、ひいては上部ロータ14をより大きな高さまで上昇させるために使用される。
【0044】
設置する床材の種類に応じて、連結板16の代替として異なる要素を使用することができる。
【0045】
下部ロータ12を上部ロータ14に、連結プレート16を上部ロータ14に、第1延長プレート18を下部ロータ12に、延長プレート18,20間を結合するためのスナップオン機構がある。
【0046】
上記に例示した以外の更なる変形例および実施形態が可能であり、添付の特許請求の範囲によって定義される保護範囲内で考慮される。
【0047】
例えば、2つのロータを握るための要素は、到達する高さの表示と同様に、異なる形態とすることができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】