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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-18
(54)【発明の名称】電極構造、表示パネル及び電子機器
(51)【国際特許分類】
   G02F 1/1339 20060101AFI20240111BHJP
   G02F 1/1368 20060101ALI20240111BHJP
   G02F 1/1343 20060101ALI20240111BHJP
【FI】
G02F1/1339 500
G02F1/1368
G02F1/1343
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022574146
(86)(22)【出願日】2022-01-13
(85)【翻訳文提出日】2022-11-29
(86)【国際出願番号】 CN2022071870
(87)【国際公開番号】W WO2022152223
(87)【国際公開日】2022-07-21
(31)【優先権主張番号】202110041652.X
(32)【優先日】2021-01-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2021/083044
(32)【優先日】2021-03-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2021/085622
(32)【優先日】2021-04-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510280589
【氏名又は名称】京東方科技集團股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BOE TECHNOLOGY GROUP CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.10 Jiuxianqiao Rd.,Chaoyang District,Beijing 100015,CHINA
(71)【出願人】
【識別番号】522466304
【氏名又は名称】武▲漢▼京▲東▼方光▲電▼科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】WUHAN BOE OPTOELECTRONICS TECHNOLOGY CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1011 Wuhuan Rd., Dongxihu District, Wuhan, Hubei 430040, CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼ ▲曉▼▲曉▼
(72)【発明者】
【氏名】胡 ▲楊▼
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼ ▲創▼
(72)【発明者】
【氏名】郭 ▲遠▼▲輝▼
(72)【発明者】
【氏名】江 ▲鵬▼
(72)【発明者】
【氏名】石 侠
(72)【発明者】
【氏名】高 玉杰
(72)【発明者】
【氏名】朱 ▲寧▼
(72)【発明者】
【氏名】李 云
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ 建涛
【テーマコード(参考)】
2H092
2H189
2H192
【Fターム(参考)】
2H092GA14
2H092GA29
2H092HA04
2H092JA24
2H092NA04
2H092NA25
2H092PA02
2H092PA03
2H092QA06
2H189AA08
2H189DA07
2H189DA08
2H189DA26
2H189FA16
2H189FA17
2H189HA16
2H189JA14
2H189LA03
2H189LA05
2H189LA10
2H192AA24
2H192BB12
2H192BB13
2H192BB66
2H192BB73
2H192BC31
2H192BC42
2H192GD12
2H192GD23
2H192JA33
(57)【要約】
本開示の実施例は電極構造、表示パネル及び電子機器に関する。該電極構造は、第1方向(Y)に間隔をおいて配列された第1電極部(20)及び第2電極部(21)と、前記第1電極部(20)と前記第2電極部(21)との間に位置する導電接続部(22)とを含み、前記第1電極部(20)は、前記第1方向(Y)に延伸する第1接続ストリップ(201)、及び前記第1方向(Y)に間隔をおいて配列された複数の第1電極ストリップ(202)を含み、前記第1接続ストリップ(201)は第2方向(X)に対向する第1側(201a)と第2側(201b)を有し、前記複数の第1電極ストリップ(202)は、前記第1接続ストリップ(201)の第1側(201a)に位置し、前記第1接続ストリップ(201)に接続され、隣接する前記第1電極ストリップ(202)の前記第1接続ストリップ(201)から離れる端部間は開口状であり、前記第2電極部(21)は、前記第1方向(Y)に延伸する第2接続ストリップ(211)、及び前記第1方向(Y)に間隔をおいて配列された複数の第2電極ストリップ(212)を含み、前記第2接続ストリップ(211)は前記第1側(201a)の前記第2側(201b)から離れる位置に位置し、前記第2接続ストリップ(211)は前記第2方向(X)に対向する第3側(211a)と第4側(211b)を有し、前記第3側(211a)は前記第4側(211b)の前記第1側(201a)に近い位置に位置し、前記複数の第2電極ストリップ(212)は、前記第2接続ストリップ(211)の第3側(211a)に位置し、前記第2接続ストリップ(211)に接続され、隣接する前記第2電極ストリップ(212)の前記第2接続ストリップ(211)から離れる端部間は開口状であり、前記導電接続部(22)の両端はそれぞれ前記第1接続ストリップ(201)及び前記第2接続ストリップ(211)に接続され、該電極構造の設計は、電極構造の周囲の光効率を向上させることができ、さらに該電極構造を表示パネルに用いるときの表示パネルの品質を向上させることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示パネルであって、セル化して設置されたアレイ基板(3)と対向基板(4)を含み、
前記アレイ基板(3)は、第1ベース(30)と、前記第1ベース(30)の前記対向基板(4)に近い一方側に形成された走査線(31)、データ線(33)、第1阻害壁(38a)及び第2阻害壁(38b)とを含み、前記データ線(33)は第1方向(Y)に延伸し、前記走査線(31)は第2方向(X)に延伸し、前記第1方向(Y)は前記第2方向(X)と交差し、前記第1阻害壁(38a)及び前記第2阻害壁(38b)はそれぞれ前記走査線(31)の前記第1方向(Y)における対向両側に位置し、且つ前記第1阻害壁(38a)及び前記第2阻害壁(38b)はいずれも、前記走査線(31)と同じ層に設置され、互いに間隔をおいた第1阻害層(381)と、前記データ線(33)と同じ層に設置され、互いに間隔をおいた第2阻害層(382)とを含み、前記第2阻害層(382)の前記第1ベース(30)での正投影は前記第1阻害層(381)の前記第1ベース(30)での正投影と重ね合わせられ、前記第1阻害層(381)と前記走査線(31)との前記第1方向(Y)における間隔を第1間隔(W1)とし、前記第2阻害層(382)と前記走査線(31)との前記第1方向(Y)における間隔を第2間隔(W2)とし、前記第2間隔(W2)は前記第1間隔(W1)よりも大きく、
前記対向基板(4)は、第2ベース(41)と、前記第2ベース(41)の前記アレイ基板(3)に近い一方側に位置するスペーサ(42)とを含み、前記スペーサ(42)の前記第1ベース(30)に近い表面を天面とし、前記スペーサ(42)の天面の前記第1ベース(30)での正投影は、前記走査線(31)の前記第1ベース(30)での正投影内に位置し、前記第1阻害壁(38a)及び前記第2阻害壁(38b)の前記第1ベース(30)での正投影の間に位置し、前記スペーサ(42)の天面の前記第1方向(Y)におけるサイズ(W4)は前記第1間隔(W1)よりも大きい表示パネル。
【請求項2】
前記スペーサ(42)の天面の前記第1方向(Y)におけるサイズ(W4)と前記第1間隔(W1)との比は2以上である、請求項1に記載の表示パネル。
【請求項3】
前記第2阻害層(382)と前記スペーサ(42)との前記第1方向(Y)における間隔を第3間隔(W3)とし、前記第3間隔(W3)と前記スペーサ(42)の天面の前記第1方向(Y)におけるサイズ(W4)との比は0.5以上である、請求項2に記載の表示パネル。
【請求項4】
前記第3間隔(W3)と前記スペーサ(42)の天面の前記第1方向(Y)におけるサイズ(W4)との比は1以上である、請求項3に記載の表示パネル。
【請求項5】
前記第3間隔(W3)と前記データ線(33)の前記第2方向(X)におけるサイズとの比は2~4である、請求項3に記載の表示パネル。
【請求項6】
前記第2阻害層(382)の前記第1ベース(30)での正投影は前記第1阻害層(381)の前記第1ベース(30)での正投影内に位置し、前記第1方向(Y)は前記第2方向(X)と垂直である、請求項1~5のいずれか1項に記載の表示パネル。
【請求項7】
前記アレイ基板(3)は、前記第1ベース(30)上に形成され、前記第2方向(X)に延伸する第1共通線(32)をさらに含み、前記第1共通線(32)は前記走査線(31)と同じ層に設置され、互いに間隔をおき、前記第2阻害壁(38b)の第1阻害層(381)は前記第1共通線(32)の一部の構造である、請求項6に記載の表示パネル。
【請求項8】
前記アレイ基板(3)は、前記第2方向(X)及び前記第1方向(Y)に前記第1ベース(30)上にアレイ状に配列された複数のサブ画素ユニットをさらに含み、
各前記サブ画素ユニットは画素電極(34)、共通電極(35)及びトランジスタ(36)を含み、前記トランジスタ(36)はゲート(361)、第1極(362)及び第2極(363)を含み、前記ゲート(361)は前記走査線(31)に接続され、前記第1極(362)は前記画素電極(34)に接続され、前記第2極(363)は前記データ線(33)に接続され、
前記共通電極(35)の前記第1ベース(30)での正投影は前記画素電極(34)の前記第1ベース(30)での正投影と重ね合わせられ、前記共通電極(35)は前記第1共通線(32)に接続される、請求項7に記載の表示パネル。
【請求項9】
前記画素電極(34)は前記共通電極(35)の前記第1ベース(30)から離れる一方側に位置し、前記画素電極(34)は、第1電極部(20)と、第2電極部(21)と、導電接続部(22)とを含み、
前記第1電極部(20)は、前記第1方向(Y)に延伸する第1接続ストリップ(201)、及び前記第1方向(Y)に間隔をおいて配列された複数の第1電極ストリップ(202)を含み、前記第1接続ストリップ(201)は前記第2方向(X)に対向する第1側(201a)と第2側(201b)を有し、前記複数の第1電極ストリップ(202)は、前記第1接続ストリップ(201)の第1側(201a)に位置し、前記第1接続ストリップ(201)に接続され、隣接する前記第1電極ストリップ(202)の前記第1接続ストリップ(201)から離れる端部間は開口状であり、
前記第2電極部(21)は、前記第1電極部(20)と前記第1方向(Y)に間隔をおいて配列され、前記第2電極部(21)は、前記第1方向(Y)に延伸する第2接続ストリップ(211)、及び前記第1方向(Y)に間隔をおいて配列された複数の第2電極ストリップ(212)を含み、前記第2接続ストリップ(211)は前記第1側(201a)の前記第2側(201b)から離れる位置に位置し、前記第2接続ストリップ(211)は前記第2方向(X)に対向する第3側(211a)と第4側(211b)を有し、前記第3側(211a)は前記第4側(211b)の前記第1側(201a)に近い位置に位置し、前記複数の第2電極ストリップ(212)は、前記第2接続ストリップ(211)の第3側(211a)に位置し、前記第2接続ストリップ(211)に接続され、隣接する前記第2電極ストリップ(212)の前記第2接続ストリップ(211)から離れる端部間は開口状であり、
前記導電接続部(22)は、前記第1電極部(20)と前記第2電極部(21)との間に位置し、前記導電接続部(22)の両端はそれぞれ前記第1接続ストリップ(201)及び前記第2接続ストリップ(211)に接続され、前記導電接続部(22)の面積は、前記第1電極ストリップ(202)の面積及び前記第2電極ストリップ(212)の面積よりも大きい、請求項8に記載の表示パネル。
【請求項10】
前記導電接続部(22)は、前記第2方向(X)に間隔をおいて配列され且ついずれも前記第1方向(Y)に延伸する第1導電接続ストリップ(221)及び第2導電接続ストリップ(222)と、前記第1導電接続ストリップ(221)と前記第2導電接続ストリップ(222)との間に位置し、前記第1方向(Y)に間隔をおいて配列された少なくとも2本の第3導電接続ストリップ(223)とを含み、各前記第3導電接続ストリップ(223)の両端はそれぞれ前記第1導電接続ストリップ(221)及び前記第2導電接続ストリップ(222)に接続され、
前記第1導電接続ストリップ(221)は前記第1接続ストリップ(201)に接続され、前記第2導電接続ストリップ(222)は前記第2接続ストリップ(211)に接続される、請求項9に記載の表示パネル。
【請求項11】
前記第1電極ストリップ(202)、前記第2電極ストリップ(212)及び前記第3導電接続ストリップ(223)はいずれも第3方向(Q)に延伸し、前記第1電極ストリップ(202)、前記第2電極ストリップ(212)及び前記第3導電接続ストリップ(223)の第1幅は等しく、
前記第1幅は第4方向(P)におけるサイズであり、前記第3方向(Q)は前記第4方向(P)と垂直であり、且つ前記第3方向(Q)は前記第1方向(Y)及び前記第2方向(X)と交差する、請求項10に記載の表示パネル。
【請求項12】
前記アレイ基板(3)は、前記データ線(33)と同じ層に設置され、互いに間隔をおいた第2共通線(37)をさらに含み、前記第2共通線(37)は前記第1方向(Y)に延伸し、前記第2共通線(37)の両端はそれぞれ、第1ビアホール構造(H1)を介して前記第1方向(Y)に隣接する2つの前記サブ画素ユニットの共通電極(35)に接続される、請求項9に記載の表示パネル。
【請求項13】
前記第1ビアホール構造(H1)は第1ビアホール部(H11)、第2ビアホール部(H12)及びビアホール接続部(H13)を含み、前記ビアホール接続部(H13)は、前記画素電極(34)と同じ層に設置され、互いに間隔をおき、前記ビアホール接続部(H13)は前記第1ビアホール部(H11)を介して前記第2共通線(37)に接続され、前記ビアホール接続部(H13)は前記第2ビアホール部(H12)を介して前記共通電極(35)に接続される、請求項12に記載の表示パネル。
【請求項14】
請求項1~13のいずれか1項に記載の表示パネルを含む電子機器。
【請求項15】
電極構造であって、第1方向(Y)に間隔をおいて配列された第1電極部(20)及び第2電極部(21)と、前記第1電極部(20)と前記第2電極部(21)との間に位置する導電接続部(22)とを含み、
前記第1電極部(20)は、前記第1方向(Y)に延伸する第1接続ストリップ(201)、及び前記第1方向(Y)に間隔をおいて配列された複数の第1電極ストリップ(202)を含み、前記第1接続ストリップ(201)は第2方向(X)に対向する第1側(201a)と第2側(201b)を有し、前記複数の第1電極ストリップ(202)は、前記第1接続ストリップ(201)の第1側(201a)に位置し、前記第1接続ストリップ(201)に接続され、隣接する前記第1電極ストリップ(202)の前記第1接続ストリップ(201)から離れる端部間は開口状であり、
前記第2電極部(21)は、前記第1方向(Y)に延伸する第2接続ストリップ(211)、及び前記第1方向(Y)に間隔をおいて配列された複数の第2電極ストリップ(212)を含み、前記第2接続ストリップ(211)は前記第1側(201a)の前記第2側(201b)から離れる位置に位置し、前記第2接続ストリップ(211)は前記第2方向(X)に対向する第3側(211a)と第4側(211b)を有し、前記第3側(211a)は前記第4側(211b)の前記第1側(201a)に近い位置に位置し、前記複数の第2電極ストリップ(212)は、前記第2接続ストリップ(211)の第3側(211a)に位置し、前記第2接続ストリップ(211)に接続され、隣接する前記第2電極ストリップ(212)の前記第2接続ストリップ(211)から離れる端部間は開口状であり、
前記導電接続部(22)の両端はそれぞれ前記第1接続ストリップ(201)及び前記第2接続ストリップ(211)に接続される電極構造。
【請求項16】
前記導電接続部(22)の面積は、前記第1電極ストリップ(202)の面積よりも大きく、且つ前記第2電極ストリップ(212)の面積よりも大きい、請求項15に記載の電極構造。
【請求項17】
前記第1電極部(20)の面積及び前記第2電極部(21)の面積はいずれも前記導電接続部(22)の面積よりも大きい、請求項15に記載の電極構造。
【請求項18】
前記導電接続部(22)は、前記第2方向(X)に間隔をおいて配列され且ついずれも前記第1方向(Y)に延伸する第1導電接続ストリップ(221)及び第2導電接続ストリップ(222)と、前記第1導電接続ストリップ(221)と前記第2導電接続ストリップ(222)との間に位置し、前記第1方向(Y)に間隔をおいて配列された少なくとも2本の第3導電接続ストリップ(223)とを含み、各前記第3導電接続ストリップ(223)の両端はそれぞれ前記第1導電接続ストリップ(221)及び前記第2導電接続ストリップ(222)に接続され、
前記第1導電接続ストリップ(221)は前記第1接続ストリップ(201)に接続され、前記第2導電接続ストリップ(222)は前記第2接続ストリップ(211)に接続される、請求項15~17のいずれか1項に記載の電極構造。
【請求項19】
前記第1電極ストリップ(202)、前記第2電極ストリップ(212)及び前記第3導電接続ストリップ(223)はいずれも第3方向(Q)に延伸し、前記第1電極ストリップ(202)、前記第2電極ストリップ(212)及び前記第3導電接続ストリップ(223)の第4方向(P)における第1幅は等しく、
前記第3方向(Q)は前記第4方向(P)と垂直であり、且つ前記第3方向(Q)は前記第1方向(Y)及び前記第2方向(X)と交差する、請求項18に記載の電極構造。
【請求項20】
隣接する前記第1電極ストリップ(202)の前記第1接続ストリップ(201)から離れる端部同士は接続されず、隣接する前記第2電極ストリップ(212)の前記第2接続ストリップ(211)から離れる端部同士は接続されない、請求項18に記載の電極構造。
【請求項21】
隣接する前記第1電極ストリップ(202)の間は第1スリット(S1)を有し、前記第1電極ストリップ(202)及び前記第1スリット(S1)の延伸方向は同じであり、前記第1スリット(S1)は半開放状であり、隣接する前記第2電極ストリップ(212)の間は第2スリット(S2)を有し、前記第2電極ストリップ(212)及び前記第2スリット(S2)の延伸方向は同じであり、前記第2スリット(S2)は半開放状であり、前記第1スリット(S1)及び前記第2スリット(S2)の開口方向は反対する、請求項20に記載の電極構造。
【請求項22】
前記第1電極ストリップ(202)及び前記第2電極ストリップ(212)の前記第4方向(P)における第1幅は等しく、前記第1スリット(S1)の前記第4方向(P)における第1幅は、前記第2スリット(S2)の前記第4方向(P)における第1幅と等しい、請求項21に記載の電極構造。
【請求項23】
前記第1スリット(S1)の前記第4方向(P)における第1幅は前記第1電極ストリップ(202)の前記第4方向(P)における第1幅の1~4倍である、請求項22に記載の電極構造。
【請求項24】
前記第1電極ストリップ(202)の前記第4方向(P)における第1幅及び前記第2電極ストリップ(212)の前記第4方向(P)における第1幅はいずれも1.8μm~3μmであり、前記第1スリット(S1)の前記第4方向(P)における第1幅及び前記第2スリット(S2)の前記第4方向(P)における第1幅はいずれも3μm~7μmである、請求項23に記載の電極構造。
【請求項25】
隣接する前記第3導電接続ストリップ(223)の間は第3スリット(S3)を有し、前記第3スリット(S3)の四周は閉じられる、請求項21に記載の電極構造。
【請求項26】
前記導電接続部(22)は複数の前記第3スリット(S3)を含む、請求項25に記載の電極構造。
【請求項27】
前記第3導電接続ストリップ(223)の前記第4方向(P)における第1幅は、前記第1電極ストリップ(202)の前記第4方向(P)における第1幅と等しく、前記第3スリット(S3)、前記第1スリット(S1)及び前記第2スリット(S2)の前記第4方向(P)における第1幅は等しい、請求項25に記載の電極構造。
【請求項28】
前記第3導電接続ストリップ(223)とそれと隣接する前記第1電極ストリップ(202)との間は第4スリット(S4)を有し、前記第3導電接続ストリップ(223)とそれと隣接する前記第2電極ストリップ(212)との間は第5スリット(S5)を有し、前記第1スリット(S1)、前記第2スリット(S2)、前記第3スリット(S3)、前記第4スリット(S4)及び前記第5スリット(S5)の前記第4方向(P)における第1幅は等しい、請求項27に記載の電極構造。
【請求項29】
前記第1電極ストリップ(202)の前記第4方向(P)における前記第1幅及び前記第2電極ストリップ(212)の前記第4方向(P)における前記第1幅は、前記導電接続部(22)全体の前記第4方向(P)における第1幅よりも小さい、請求項18に記載の電極構造。
【請求項30】
前記第1接続ストリップ(201)の前記第2方向(X)における第2幅は前記第2接続ストリップ(211)の前記第2方向(X)における第2幅と等しく、前記第1接続ストリップ(201)及び前記第2接続ストリップ(211)の前記第2方向(X)における第2幅は、前記第1電極ストリップ(202)及び前記第2電極ストリップ(212)の前記第4方向(P)における第1幅以上である、請求項15に記載の電極構造。
【請求項31】
前記第1導電接続ストリップ(221)の前記第1方向(Y)における長さ、前記第2導電接続ストリップ(222)の前記第1方向(Y)における長さはいずれも、前記第1接続ストリップ(201)の前記第1方向(Y)における長さよりも小さく、且つ前記第2接続ストリップ(211)の前記第1方向(Y)における長さよりも小さい、請求項18に記載の電極構造。
【請求項32】
前記第1接続ストリップ(201)の前記第1方向(Y)における長さは、前記第2接続ストリップ(211)の前記第1方向(Y)における長さよりも小さい、請求項31に記載の電極構造。
【請求項33】
前記第1接続ストリップ(201)の前記第1方向(Y)における長さと前記第2接続ストリップ(211)の前記第1方向(Y)における長さとの比は0.1~0.9である、請求項32に記載の電極構造。
【請求項34】
前記第1接続ストリップ(201)、前記導電接続部(22)及び前記第2接続ストリップ(211)が接続する全体は折れ線型であり、前記第1接続ストリップ(201)の一端は前記導電接続部(22)の一端に接続され、前記導電接続部(22)の他端は前記第2接続ストリップ(211)の一端に接続され、前記第1接続ストリップ(201)及び前記第2接続ストリップ(211)は、前記第2方向(X)において、前記導電接続部(22)の異なる側に位置する、請求項15に記載の電極構造。
【請求項35】
前記第1導電接続ストリップ(221)の前記第2方向(X)における第2幅は前記第1接続ストリップ(201)の前記第2方向(X)における第2幅と等しく、前記第2導電接続ストリップ(222)の前記第2方向(X)における第2幅は第2接続ストリップ(211)の前記第2方向(X)における第2幅と等しい、請求項15に記載の電極構造。
【請求項36】
前記導電接続部(22)は1本の導電接続ストリップ(22a)を含み、前記導電接続ストリップ(22a)は第3方向(Q)に延伸し、前記第3方向(Q)は前記第1方向(Y)及び前記第2方向(X)と交差する、請求項15~17のいずれか1項に記載の電極構造。
【請求項37】
前記第3方向(Q)は前記第4方向(P)と垂直であり、前記導電接続ストリップ(22a)の前記第4方向(P)における第1幅と前記第1電極ストリップ(202)の前記第4方向(P)における第1幅との比は1.5~5.5である、請求項36に記載の電極構造。
【請求項38】
前記導電接続ストリップ(22a)の前記第4方向(P)における前記第1幅は5μm~10μmであり、前記第1電極ストリップ(202)の前記第4方向(P)における第1幅は1.8μm~3μmである、請求項37に記載の電極構造。
【請求項39】
前記第1接続ストリップ(201)の前記第2方向(X)における第2幅及び前記第2接続ストリップ(211)の前記第2方向(X)における第2幅はいずれも2.3μm~2.7μmであり、前記導電接続ストリップ(22a)の前記第4方向(P)における第1幅は2.5μm~3.0μmであり、前記第1電極ストリップ(202)及び前記第2電極ストリップ(212)の前記第4方向(P)における第1幅はいずれも1.8μm~2.6μmである、請求項37に記載の電極構造。
【請求項40】
前記第2電極部(21)は信号接続部(213)をさらに含み、前記信号接続部(213)は、複数の前記第2電極ストリップ(212)の前記導電接続部(22)から離れる一方側に位置し、前記第2接続ストリップ(211)に接続される、請求項15に記載の電極構造。
【請求項41】
前記第1接続ストリップ(201)と前記第2電極ストリップ(212)は前記第2方向(X)に関して鏡像的に設置される、請求項15に記載の電極構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2021年1月13日に提出された中国特許出願第202110041652.X号の優先権、2021年3月25日に提出されたPCT国際出願第PCT/CN2021/083044号の優先権、2021年4月6日に提出されたPCT国際出願第PCT/CN2021/085622号の優先権を主張し、上記の中国特許出願及びPCT国際出願で開示されている全内容は本願の一部として援用されている。
【0002】
本開示の実施例は表示技術分野に関し、具体的には、電極構造、表示パネル及び電子機器に関する。
【背景技術】
【0003】
液晶表示パネルの継続的な発展に伴い、高解像度の製品が継続的に開発されているが、画素の増加に伴い、一連の問題が発生しやすくなり、例えば、液晶表示パネルに対してある圧力試験又は落下試験を行うときに、輝点、スノー等の輝度ムラの問題が発生しやすい。また、液晶表示パネルの電極構造は製造過程で不純物粒子(Partical)の影響を受けやすく、断線等の不具合が発生しやすく、それにより画素欠陥を引き起こし、さらに液晶表示パネルの収率を低下させ、液晶表示パネルの信頼性及び製品の品質に影響を与える。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の実施例は電極構造、表示パネル及び電子機器を提供し、半開放式の第1スリット及び第2スリットを有するように電極構造の第1電極部及び第2電極部をそれぞれ設計することによって、第1スリット及び第2スリットの開口箇所にも液晶分子の偏向を発生させることができ、そして、第1スリット及び第2スリットを半開放式の状態にすることによって、さらに電極構造の周囲の光効率を向上させることができ、さらに関連技術の制限及び欠陥による1つ又は複数の問題を少なくともある程度で解消することができる。
【0005】
本開示の少なくとも1つの実施例は表示パネルを提供し、該表示パネルはセル化して設置されたアレイ基板と対向基板を含み、前記アレイ基板は、第1ベースと、前記第1ベースの前記対向基板に近い一方側に形成された走査線、データ線、第1阻害壁及び第2阻害壁とを含み、前記データ線は第1方向に延伸し、前記走査線は第2方向に延伸し、前記第1方向は前記第2方向と交差し、前記第1阻害壁及び前記第2阻害壁はそれぞれ前記走査線の前記第1方向における対向両側に位置し、前記第1阻害壁及び前記第2阻害壁はいずれも、前記走査線と同じ層に設置され、互いに間隔をおいた第1阻害層と、前記データ線と同じ層に設置され、互いに間隔をおいた第2阻害層とを含み、前記第2阻害層の前記第1ベースでの正投影は前記第1阻害層の前記第1ベースでの正投影と重ね合わせられ、前記第1阻害層と前記走査線との前記第1方向における間隔を第1間隔とし、前記第2阻害層と前記走査線との前記第1方向における間隔を第2間隔とし、前記第2間隔は前記第1間隔よりも大きく、前記対向基板は、第2ベースと、前記第2ベースの前記アレイ基板に近い一方側に位置するスペーサとを含み、前記スペーサの前記第1ベースに近い表面を天面とし、前記スペーサの天面の前記第1ベースでの正投影は、前記走査線の前記第1ベースでの正投影内に位置し、前記第1阻害壁及び前記第2阻害壁の前記第1ベースでの正投影の間に位置し、前記スペーサの天面の前記第1方向におけるサイズは前記第1間隔よりも大きい。
【0006】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示パネルにおいて、前記スペーサの天面の前記第1方向におけるサイズと前記第1間隔との比は2以上である。
【0007】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示パネルにおいて、前記第2阻害層と前記スペーサとの前記第1方向における間隔を第3間隔とし、前記第3間隔と前記スペーサの天面の前記第1方向におけるサイズとの比は0.5以上である。
【0008】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示パネルにおいて、前記第3間隔と前記スペーサの天面の前記第1方向におけるサイズとの比は1以上である。
【0009】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示パネルにおいて、前記第3間隔と前記データ線の前記第2方向におけるサイズとの比は2~4である。
【0010】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示パネルにおいて、前記第2阻害層の前記第1ベースでの正投影は前記第1阻害層の前記第1ベースでの正投影内に位置し、前記第1方向は前記第2方向と垂直である。
【0011】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示パネルにおいて、前記アレイ基板は、前記第1ベース上に形成され、前記第2方向に延伸する第1共通線をさらに含み、前記第1共通線は前記走査線と同じ層に設置され、互いに間隔をおき、前記第2阻害壁の第1阻害層は前記第1共通線の一部の構造である。
【0012】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示パネルにおいて、前記アレイ基板は前記第2方向及び前記第1方向に前記第1ベース上にアレイ状に配列された複数のサブ画素ユニットをさらに含み、各前記サブ画素ユニットは画素電極、共通電極及びトランジスタを含み、前記トランジスタはゲート、第1極及び第2極を含み、前記ゲートは前記走査線に接続され、前記第1極は前記画素電極に接続され、前記第2極は前記データ線に接続され、前記共通電極の前記第1ベースでの正投影は前記画素電極の前記第1ベースでの正投影と重ね合わせられ、前記共通電極は前記第1共通線に接続される。
【0013】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示パネルにおいて、前記画素電極は前記共通電極の前記第1ベースから離れる一方側に位置し、前記画素電極は、第1電極部と、第2電極部と、導電接続部とを含み、前記第1電極部は、前記第1方向に延伸する第1接続ストリップ、及び前記第1方向に間隔をおいて配列された複数の第1電極ストリップを含み、前記第1接続ストリップは前記第2方向に対向する第1側と第2側を有し、前記複数の第1電極ストリップは、前記第1接続ストリップの第1側に位置し、前記第1接続ストリップに接続され、隣接する前記第1電極ストリップの前記第1接続ストリップから離れる端部間は開口状であり、前記第2電極部は、前記第1電極部と前記第1方向に間隔をおいて配列され、前記第2電極部は、前記第1方向に延伸する第2接続ストリップ、及び前記第1方向に間隔をおいて配列された複数の第2電極ストリップを含み、前記第2接続ストリップは前記第1側の前記第2側から離れる位置に位置し、前記第2接続ストリップは前記第2方向に対向する第3側と第4側を有し、前記第3側は前記第4側の前記第1側に近い位置に位置し、前記複数の第2電極ストリップは、前記第2接続ストリップの第3側に位置し、前記第2接続ストリップに接続され、隣接する前記第2電極ストリップの前記第2接続ストリップから離れる端部間は開口状であり、前記導電接続部は、前記第1電極部と前記第2電極部との間に位置し、前記導電接続部の両端はそれぞれ前記第1接続ストリップ及び前記第2接続ストリップに接続され、前記導電接続部の面積は、前記第1電極ストリップの面積及び前記第2電極ストリップの面積よりも大きい。
【0014】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示パネルにおいて、前記導電接続部は、前記第2方向に間隔をおいて配列され且ついずれも前記第1方向に延伸する第1導電接続ストリップ及び第2導電接続ストリップと、前記第1導電接続ストリップと前記第2導電接続ストリップとの間に位置し、前記第1方向に間隔をおいて配列された少なくとも2本の第3導電接続ストリップとを含み、各前記第3導電接続ストリップの両端はそれぞれ前記第1導電接続ストリップ及び前記第2導電接続ストリップに接続され、前記第1導電接続ストリップは前記第1接続ストリップに接続され、前記第2導電接続ストリップは前記第2接続ストリップに接続される。
【0015】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示パネルにおいて、前記第1電極ストリップ、前記第2電極ストリップ及び前記第3導電接続ストリップはいずれも第3方向に延伸し、前記第1電極ストリップ、前記第2電極ストリップ及び前記第3導電接続ストリップの第1幅は等しく、前記第1幅は第4方向におけるサイズであり、前記第3方向は前記第4方向と垂直であり、且つ前記第3方向は前記第1方向及び前記第2方向と交差する。
【0016】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示パネルにおいて、前記アレイ基板は、前記データ線と同じ層に設置され、互いに間隔をおいた第2共通線をさらに含み、前記第2共通線は前記第1方向に延伸し、且つ前記第2共通線の両端はそれぞれ、第1ビアホール構造を介して前記第1方向に隣接する2つの前記サブ画素ユニットの共通電極に接続される。
【0017】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示パネルにおいて、前記第1ビアホール構造は第1ビアホール部、第2ビアホール部及びビアホール接続部を含み、前記ビアホール接続部は、前記画素電極と同じ層に設置され、互いに間隔をおき、前記ビアホール接続部は前記第1ビアホール部を介して前記第2共通線に接続され、前記ビアホール接続部は前記第2ビアホール部を介して前記共通電極に接続される。
【0018】
本開示の少なくとも1つの実施例は電子機器をさらに提供し、該電子機器は上記のいずれか実施例の表示パネルを含む。
【0019】
本開示の少なくとも1つの実施例は電極構造をさらに提供し、該電極構造は、第1方向に間隔をおいて配列された第1電極部及び第2電極部と、前記第1電極部と前記第2電極部との間に位置する導電接続部とを含み、該第1電極部は、前記第1方向に延伸する第1接続ストリップ、及び前記第1方向に間隔をおいて配列された複数の第1電極ストリップを含み、前記第1接続ストリップは第2方向に対向する第1側と第2側を有し、前記複数の第1電極ストリップは、前記第1接続ストリップの第1側に位置し、前記第1接続ストリップに接続され、隣接する前記第1電極ストリップの前記第1接続ストリップから離れる端部間は開口状であり、前記第2電極部は、前記第1方向に延伸する第2接続ストリップ、及び前記第1方向に間隔をおいて配列された複数の第2電極ストリップを含み、前記第2接続ストリップは前記第1側の前記第2側から離れる位置に位置し、前記第2接続ストリップは前記第2方向に対向する第3側と第4側を有し、前記第3側は前記第4側の前記第1側に近い位置に位置し、前記複数の第2電極ストリップは、前記第2接続ストリップの第3側に位置し、前記第2接続ストリップに接続され、隣接する前記第2電極ストリップの前記第2接続ストリップから離れる端部間は開口状であり、前記導電接続部の両端はそれぞれ前記第1接続ストリップ及び前記第2接続ストリップに接続される。
【0020】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る電極構造において、前記導電接続部の面積は、前記第1電極ストリップの面積よりも大きく、且つ前記第2電極ストリップの面積よりも大きい。
【0021】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る電極構造において、前記第1電極部の面積及び前記第2電極部の面積はいずれも前記導電接続部の面積よりも大きい。
【0022】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る電極構造において、前記導電接続部は、前記第2方向に間隔をおいて配列され且ついずれも前記第1方向に延伸する第1導電接続ストリップ及び第2導電接続ストリップと、前記第1導電接続ストリップと前記第2導電接続ストリップとの間に位置し、前記第1方向に間隔をおいて配列された少なくとも2本の第3導電接続ストリップとを含み、各前記第3導電接続ストリップの両端はそれぞれ前記第1導電接続ストリップ及び前記第2導電接続ストリップに接続され、前記第1導電接続ストリップは前記第1接続ストリップに接続され、前記第2導電接続ストリップは前記第2接続ストリップに接続される。
【0023】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る電極構造において、前記第1電極ストリップ、前記第2電極ストリップ及び前記第3導電接続ストリップはいずれも第3方向に延伸し、且つ前記第1電極ストリップ、前記第2電極ストリップ及び前記第3導電接続ストリップの第4方向における第1幅は等しく、前記第3方向は前記第4方向と垂直であり、且つ前記第3方向は前記第1方向及び前記第2方向と交差する。
【0024】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る電極構造において、隣接する前記第1電極ストリップの前記第1接続ストリップから離れる端部同士は接続されず、隣接する前記第2電極ストリップの前記第2接続ストリップから離れる端部同士は接続されない。
【0025】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る電極構造において、隣接する前記第1電極ストリップの間は第1スリットを有し、前記第1電極ストリップ及び前記第1スリットの延伸方向は同じであり、前記第1スリットは半開放状であり、隣接する前記第2電極ストリップの間は第2スリットを有し、前記第2電極ストリップ及び前記第2スリットの延伸方向は同じであり、前記第2スリットは半開放状であり、前記第1スリット及び前記第2スリットの開口方向は反対する。
【0026】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る電極構造において、前記第1電極ストリップ及び前記第2電極ストリップの前記第4方向における第1幅は等しく、前記第1スリットの前記第4方向における第1幅は前記第2スリットの前記第4方向における第1幅と等しい。
【0027】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る電極構造において、前記第1スリットの前記第4方向における第1幅は前記第1電極ストリップの前記第4方向における第1幅の1~4倍である。
【0028】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る電極構造において、前記第1電極ストリップの前記第4方向における第1幅及び前記第2電極ストリップの前記第4方向における第1幅はいずれも1.8μm~3μmであり、前記第1スリットの前記第4方向における第1幅及び前記第2スリットの前記第4方向における第1幅はいずれも3μm~7μmである。
【0029】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る電極構造において、隣接する前記第3導電接続ストリップの間は第3スリットを有し、前記第3スリットの四周は閉じられる。
【0030】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る電極構造において、前記導電接続部は複数の前記第3スリットを含む。
【0031】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る電極構造において、前記第3導電接続ストリップの前記第4方向における第1幅は前記第1電極ストリップの前記第4方向における第1幅と等しく、前記第3スリット、前記第1スリット及び前記第2スリットの前記第4方向における第1幅は等しい。
【0032】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る電極構造において、前記第3導電接続ストリップとそれと隣接する前記第1電極ストリップとの間は第4スリットを有し、前記第3導電接続ストリップとそれと隣接する前記第2電極ストリップとの間は第5スリットを有し、前記第1スリット、前記第2スリット、前記第3スリット、前記第4スリット及び前記第5スリットの前記第4方向における第1幅は等しい。
【0033】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る電極構造において、前記第1電極ストリップの前記第4方向における前記第1幅及び前記第2電極ストリップの前記第4方向における前記第1幅は、前記導電接続部全体の前記第4方向における第1幅よりも小さい。
【0034】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る電極構造において、前記第1接続ストリップの前記第2方向における第2幅は前記第2接続ストリップの前記第2方向における第2幅と等しく、前記第1接続ストリップ及び前記第2接続ストリップの前記第2方向における第2幅は、前記第1電極ストリップ及び前記第2電極ストリップの前記第4方向における第1幅以上である。
【0035】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る電極構造において、前記第1導電接続ストリップの前記第1方向における長さ、前記第2導電接続ストリップの前記第1方向における長さはいずれも、前記第1接続ストリップの前記第1方向における長さよりも小さく、且つ前記第2接続ストリップの前記第1方向における長さよりも小さい。
【0036】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る電極構造において、前記第1接続ストリップの前記第1方向における長さは、前記第2接続ストリップの前記第1方向における長さよりも小さい。
【0037】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る電極構造において、前記第1接続ストリップの前記第1方向における長さと前記第2接続ストリップの前記第1方向における長さとの比は0.1~0.9である。
【0038】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る電極構造において、前記第1接続ストリップ、前記導電接続部及び前記第2接続ストリップが接続する全体は折れ線型であり、前記第1接続ストリップの一端は前記導電接続部の一端に接続され、前記導電接続部の他端は前記第2接続ストリップの一端に接続され、前記第1接続ストリップ及び前記第2接続ストリップは、前記第2方向において、前記導電接続部の異なる側に位置する。
【0039】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る電極構造において、前記第1導電接続ストリップの前記第2方向における第2幅は前記第1接続ストリップの前記第2方向における第2幅と等しく、前記第2導電接続ストリップの前記第2方向における第2幅は第2接続ストリップの前記第2方向における第2幅と等しい。
【0040】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る電極構造において、前記導電接続部は1本の導電接続ストリップを含み、前記導電接続ストリップは第3方向に延伸し、前記第3方向は前記第1方向及び前記第2方向と交差する。
【0041】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る電極構造において、前記第3方向は前記第4方向と垂直であり、前記導電接続ストリップの前記第4方向における第1幅と前記第1電極ストリップの前記第4方向における第1幅との比は1.5~5.5である。
【0042】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る電極構造において、前記導電接続ストリップの前記第4方向における前記第1幅は5μm~10μmであり、前記第1電極ストリップの前記第4方向における第1幅は1.8μm~3μmである。
【0043】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る電極構造において、前記第1接続ストリップの前記第2方向における第2幅及び前記第2接続ストリップの前記第2方向における第2幅はいずれも2.3μm~2.7μmであり、前記導電接続ストリップの前記第4方向における第1幅は2.5μm~3.0μmであり、前記第1電極ストリップ及び前記第2電極ストリップの前記第4方向における第1幅はいずれも1.8μm~2.6μmである。
【0044】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る電極構造において、前記第2電極部は信号接続部をさらに含み、前記信号接続部は、複数の前記第2電極ストリップの前記導電接続部から離れる一方側に位置し、前記第2接続ストリップに接続される。
【0045】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る電極構造において、前記第1接続ストリップと前記第2電極ストリップは前記第2方向に関して鏡像的に設置される。
【0046】
本開示の他の特性及び利点は以下の詳細な説明によって明らかになり、又は部分的に本開示の実践によって習得される。
【0047】
理解すべきであるように、以上の一般的な説明及び後述の細部の説明は例示的及び解釈的なものに過ぎず、本開示を制限するものではない。
【0048】
本開示の実施例の技術的解決手段をより明確に説明するために、以下、実施例の図面を簡単に紹介し、明らかなように、以下に説明される図面は単に本開示のいくつかの実施例に関し、本開示を制限するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0049】
図1図1は電極構造の平面構造模式図である。
図2図2は本開示の一実施例に係る電極構造の平面構造模式図である。
図3図3は本開示の一実施例に係る他の電極構造の平面構造模式図である。
図4図4は本開示の一実施例に係る表示パネルの局所断面構造模式図である。
図5図5は本開示の一実施例に係る表示パネルの平面構造模式図である。
図6図6図5に示されたA部分の拡大構造模式図である。
図7図7図6におけるC-C方向に沿った断面構造模式図である。
図8図8図5における第1ビアホール構造の拡大構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0050】
本開示の実施例の目的、技術的解決手段及び利点をより明確にするために、以下、本開示の実施例の図面を参照して、本開示の実施例の技術的解決手段を明確で、完全に説明する。明らかなように、説明される実施例は本開示の一部の実施例に過ぎず、全部の実施例ではない。説明される本開示の実施例に基づいて、当業者が創造的な労働を必要とせずに取得するすべての他の実施例は、いずれも本開示の保護範囲に属する。
【0051】
特に定義しない限り、本開示に使用される技術用語又は科学用語は当業者が理解できる通常の意味を有する。本開示に使用される「第1」、「第2」及び類似する用語は順序、数量又は重要性を示すものではなく、異なる構成部分を区別するためのものに過ぎない。「含む」又は「包含」等の類似する用語は、該用語の前に記載された素子又は部材が該用語の後に挙げられる素子又は部材及びその同等物を含むが、他の素子又は部材を排除しない。
【0052】
薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ(Thin Film Transistor-Liquid Crystal Display、TFT-LCD)技術はマイクロエレクトロニクス技術と液晶ディスプレイ技術を巧みに組み合わせる技術である。当業者はシリコン基板(Si)上にマイクロエレクトロニクス微細加工を行う技術を利用し、さらに大面積のガラス上に移植して薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor、TFT)アレイの加工を行い、それによってアレイ基板を形成し、さらに、成熟した液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)技術を利用して該アレイ基板とカラーフィルム層付きの別の基板(即ち、対向基板)とをセル化し、それによって1つの液晶セルを形成し、さらに後続の工程、例えば、偏光板貼り付け等の過程を経て、最後に液晶表示パネルを形成する。
【0053】
理解すべきであるように、該液晶セルはスペーサ(Photo Spacer、PSと略称)をさらに含み、該スペーサの主な作用は、液晶セルを支持し、液晶表示パネルの各領域のセルの厚さを一致に維持し、表示パネルの輝度の均一性を確保することである。しかし、高級超次元スイッチング(Advanced Super Dimension Switch、ADS)又はインプレーンスイッチング(In-Plane Switching、IPS)等の水平電界偏向製品について、表示パネルが外部応力作用を受けるときに、スペーサは移動するようになり、移動が大きい場合、スペーサはスロット電極(スリットを有する電極構造)上の配向膜(即ち、PI膜)を傷つけ、該領域における液晶の配向欠陥をもたらし、表示パネルが作動するときに光漏れの現象を引き起こすおそれがあり、それによりマクロ的に不規則な輝点を形成し、さらに製品の品質に影響を与える。
【0054】
例えば、図1は電極構造の平面構造模式図であり、図1に示すように、該液晶表示パネルの電極構造10の図形設計について、内部にスロット11が開けられ、且つスロット11の四周が閉じられ、しかし、このスロット電極10の周辺の光効率が悪く、それにより表示不良の問題が発生しやすい。
【0055】
本開示の実施例は電極構造を提供し、該電極構造は半開放式の第1スリット及び第2スリットを有するように第1電極部及び第2電極部をそれぞれ設計することによって、第1スリット及び第2スリットの開口箇所にも液晶分子の偏向を発生させることができ、そして、第1スリット及び第2スリットを半開放式の状態にすることによって、さらに電極構造の周囲の光効率を向上させることができ、さらに関連技術の制限及び欠陥による1つ又は複数の問題を少なくともある程度で解消することができ、該電極構造は液晶表示パネルに適用でき、液晶表示パネルの画素電極又は共通電極として使用することができる。一例では、該電極構造の材料は酸化インジウムスズであり、即ち、該電極構造はITO(酸化インジウムスズ)電極であってもよく、該電極構造は光透過性能を有する。
【0056】
例えば、図2は本開示の一実施例に係る電極構造の平面構造模式図であり、図2に示すように、該電極構造は、第1方向Yに順に配列された第1電極部20、導電接続部22及び第2電極部21を含み、該第1電極部20は、第1方向Yに延伸する第1接続ストリップ201、及び第1方向Yに間隔をおいて配列された複数の第1電極ストリップ202を含んでもよく、第1接続ストリップ201は第2方向Xに対向する第1側201aと第2側201bを有し、複数の第1電極ストリップ202は、第1接続ストリップ201の第1側201aに位置し、第1接続ストリップ201に接続され、隣接する第1電極ストリップ202の第1接続ストリップ201から離れる端部間は開口状であり、つまり、隣接する第1電極ストリップ202の第1接続ストリップ201から離れる端部間は互いに接続されない。
【0057】
なお、前述に記載の複数の第1電極ストリップ202は第1方向Yに間隔をおいて配列され、つまり、隣接する第1電極ストリップ202の間は第1スリットS1を有し、該第1スリットS1は半開放状である。
【0058】
例えば、図2に示すように、該第2電極部21は、第1方向Yに延伸する第2接続ストリップ211、及び第1方向Yに間隔をおいて配列された複数の第2電極ストリップ212を含み、第2接続ストリップ211は第1側201aの第2側201bから離れる位置に位置し、第2接続ストリップ211は第2方向Xに対向する第3側211aと第4側211bを有し、第3側211aは第4側211bの第1側201aに近い位置に位置し、なお、第2方向Xと第1方向Yは互いに垂直であり、複数の第2電極ストリップ212は、第2接続ストリップ211の第3側211aに位置し、第2接続ストリップ211に接続され、隣接する第2電極ストリップ212の第2接続ストリップ211から離れる端部間は開口状であり、つまり、隣接する第2電極ストリップ212の第2接続ストリップ211から離れる端部間は互いに接続されない。
【0059】
なお、前述に記載の複数の第2電極ストリップ212は第1方向Yに間隔をおいて配列され、つまり、隣接する第2電極ストリップ212の間は第2スリットS2を有し、該第2スリットS2は半開放状である。
【0060】
例えば、図2に示すように、該導電接続部22は第1電極部20と第2電極部21との間に位置し、導電接続部22の両端はそれぞれ第1接続ストリップ201及び第2接続ストリップ211に接続される。
【0061】
例えば、本開示の実施例では、半開放式の第1スリットS1及び第2スリットS2を有するように電極構造の第1電極部20及び第2電極部21をそれぞれ設計することによって、第1スリットS1及び第2スリットS2の開口箇所にも液晶分子の偏向を発生させることができ、従って、図1に示されたスリットの周囲が閉じられる電極構造に比べて、電極構造の周囲の光効率を向上させることができる。
【0062】
また、図2に示すように、第1電極部20の第1スリットS1及び第2電極部21の第2スリットS2のうちの一方の開口方向は右に向かい、他方の開口方向は左に向かい、即ち、第1電極部20の第1スリットS1及び第2電極部21の第2スリットS2の開口方向は反対し、このように、電極構造の第2方向Xの両側(即ち、図2の左右両側)の光効率を均等にすることができ、それにより電極構造周辺の光効率をより均等にし、表示効果を向上させる。
【0063】
例えば、一例では、該第1電極部20、第2電極部21及び導電接続部22の参照平面での正投影は互いに重なり、ここで記載の重なることとは許可誤差の範囲内に完全に重なることを指し、このような設計は電極構造の設計の難しさを低減させることができ、それによりアレイ基板における複数の電極構造の配列に有益であるが、本開示の実施例はこれに限定されず、該第1電極部20、第2電極部21及び導電接続部22の参照平面での正投影は重ならなくてもよく、具体的な状況により決まる。
【0064】
なお、本開示の実施例に記載の参照平面は第1方向Yと垂直な平面である。
【0065】
例えば、一例では、前述に記載の第1電極ストリップ202と第2電極ストリップ212は互いに平行してもよく、即ち、第1電極ストリップ202及び第2電極ストリップ212の延伸方向は互いに平行し、それによって第1電極部20及び第2電極部21箇所の光効率を均等にする。具体的には、第1電極ストリップ202及び第2電極ストリップ212はいずれも第3方向Qに延伸し、該第3方向Qは第1方向Y及び第2方向Xと交差し、つまり、第3方向Qは第1方向Y及び第2方向Xと平行せず又は一直線上になく、このような設計は色ずれを減少させることができ、それによって該電極構造を表示パネルに用いるときの表示パネルの表示効果を向上させる。
【0066】
例えば、一例では、該第3方向Qと第2方向Xとの間の鋭角は5°~15°であってもよく、例えば、5°、7°、9°、11°、13°、15°等であり、本開示の実施例はこれを制限しない。
【0067】
例えば、一例では、該第1電極ストリップ202の第1幅は第2電極ストリップ212の第1幅と等しくてもよい。また、該第1スリットS1の第1幅は第2スリットS2の第1幅と等しくてもよく、このように、第1電極部20及び第2電極部21箇所の光効率をさらに均等にすることができ、それによって該電極構造を表示パネルに用いるときの表示パネルの表示効果を向上させる。
【0068】
なお、本開示の実施例に記載の第1幅とは第4方向Pにおけるサイズを指し、この第4方向Pは第3方向Qと互いに垂直である。
【0069】
例えば、一例では、第1電極部20及び第2電極部21箇所の液晶分子の偏向を良好に確保することで、第1電極部20及び第2電極部21箇所の光効率を向上させるために、第1電極ストリップ202の第4方向Pにおける第1幅、第1スリットS1の第4方向Pにおける第1幅、第2電極ストリップ212の第4方向Pにおける第1幅、及び第2スリットS2の第4方向Pにおける第1幅は所定の要件を満たす必要があり、即ち、第1スリットS1の第4方向Pにおける第1幅と第1電極ストリップ202の第4方向Pにおける第1幅との比は1~4であってもよく、例えば、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4等であり、本開示の実施例はこれを限定しない。
【0070】
例えば、一例では、該第1電極ストリップ202及び第2電極ストリップ212の第4方向Pにおける第1幅は1.8μm~3μmであってもよく、例えば、1.8μm、2μm、2.2μm、2.4μm、2.6μm、2.8μm、3μm等であり、第1スリットS1及び第2スリットS2の第4方向Pにおける第1幅は3μm~7μmであってもよく、例えば、3μm、3.5μm、4μm、4.5μm、5μm、5.5μm、6μm、6.5μm、7μm等である。
【0071】
また、第1電極部20及び第2電極部21箇所の光効率をさらに均等にすることで、該電極構造を表示パネルに用いるときの表示パネルの表示効果を向上させるために、該第1接続ストリップ201の第2方向Xにおける第2幅及び第2接続ストリップ211の第2方向Xにおける第2幅を等しく設定してもよい。例えば、該第1接続ストリップ201及び第2接続ストリップ211の第2方向Xにおける第2幅は、第1電極ストリップ202和第2電極ストリップ212の第4方向Pにおける第1幅と等しくてもよいが、本開示の実施例はこれに限定されず、該第1接続ストリップ201及び第2接続ストリップ211の第2方向Xにおける第2幅は、第1電極ストリップ202及び第2電極ストリップ212の第4方向Pにおける第1幅よりもやや大きくてもよく、それによって光効率を向上させるとともに、第1接続ストリップ201及び第2接続ストリップ211の第4方向Pにおける第1幅が小さすぎるため第1接続ストリップ201及び第2接続ストリップ211が断線しやすいという問題を改善することができ、それにより最終的に形成される表示パネルの収率を向上させる。
【0072】
なお、本開示の実施例に記載の第2幅は第2方向Xにおけるサイズである。
【0073】
例えば、前述に記載の電極構造の第1電極部20及び第2電極部21は導電接続部22を介して接続され、製造過程で導電接続部22が不純物粒子(Partical)の影響を受けて断線するという問題を回避するために、本開示の実施例では、導電接続部22の面積を大きく設計し、それによって断線の問題が発生しやすいことによる画素欠陥の状況を回避する。例えば、一例では、該導電接続部22の面積は第1電極ストリップ202の面積よりも大きく、且つ第2電極ストリップ212の面積よりも大きい。
【0074】
理解すべきであるように、この導電接続部22全体は第3方向Qに延伸してもよく、それによって加工設計の難しさを低減させる。例えば、導電接続部22の参照平面での正投影は第1電極部20及び第2電極部21の参照平面での正投影と重なるときに、導電接続部22の面積を第1電極ストリップ202及び第2電極ストリップ212の面積よりも大きくするために、一例では、第1電極ストリップ202の第4方向Pにおける第1幅及び第2電極ストリップ212の第4方向Pにおける第1幅を導電接続部22全体の第4方向Pにおける第1幅よりも小さくしてもよい。
【0075】
例えば、一例では、図2に示すように、該導電接続部22は1本の導電接続ストリップ22aであってもよく、該導電接続ストリップ22aは第3方向Qに延伸し、該導電接続ストリップ22aの第4方向Pにおける第1幅と第1電極ストリップ202の第4方向Pにおける第1幅との比は1.5~5.5であってもよく、つまり、導電接続部22は第1電極ストリップ202に比べて広くするように処理され、それによって導電接続部22が断線しやすい状況を改善し、それにより最終的に形成される表示パネルの品質を確保する。
【0076】
例えば、一例では、導電接続部22が1本のみの導電接続ストリップ22aであるときに、該導電接続ストリップ22aの第4方向Pにおける第1幅は5μm~10μmであってもよく、例えば、5μm、6μm、7μm、8μm、9μm、10μm等である。
【0077】
例えば、一例では、該第1接続ストリップ201の第2方向Xにおける第2幅及び第2接続ストリップ211の第2方向Xにおける第2幅はいずれも2.3μm~2.7μmであり、導電接続ストリップ22aの第4方向Pにおける第1幅は2.5μm~3.0μmであり、第1電極ストリップ202及び第2電極ストリップ212の第4方向Pにおける第1幅はいずれも1.8μm~2.6μmである。
【0078】
例えば、一例では、該第1接続ストリップ201と第2電極ストリップ212は第2方向Xに関して鏡像的に設置され、このように電極構造の製造過程を簡単にすることができる。
【0079】
例えば、図3は本開示の一実施例に係る他の電極構造の平面構造模式図であり、図3に示すように、該導電接続部22は第1導電接続ストリップ221、第2導電接続ストリップ222及び少なくとも2本の第3導電接続ストリップ223を含んでもよく、該第1導電接続ストリップ221及び第2導電接続ストリップ222はいずれも第1方向Yに延伸し、第1導電接続ストリップ221及び第2導電接続ストリップ222は第2方向Xに間隔をおいて配列され、この第1導電接続ストリップ221は第1接続ストリップ201に接続され、第2導電接続ストリップ222は第2接続ストリップ211に接続され、少なくとも2本の第3導電接続ストリップ223は、第1方向Yに間隔をおいて配列され、第1導電接続ストリップ221と第2導電接続ストリップ222との間に位置し、各第3導電接続ストリップ223の両端(即ち、その延伸方向における両端)はそれぞれ第1導電接続ストリップ221及び第2導電接続ストリップ222に接続され、つまり、隣接する第3導電接続ストリップ223の間は第3スリットS3を有し、この第3スリットS3の四周は閉じられる。例えば、該導電接続部22に含まれる第3スリットS3の個数は限定されず、該導電接続部22に複数の第3スリットS3が含まれてもよい。
【0080】
例えば、図3に示すように、導電接続部22の内部にスロット(即ち、第3スリットS3)の設計を行うことによって、一方では、導電接続部22の上方の光効率損失を減少させることができ、それにより電極構造全体の光効率を向上させることができ、他方では、第1電極部20及び第2電極部21を少なくとも2本の導線(即ち、第3導電接続ストリップ223)によって接続して導通することができ、このように、不純物粒子がそのうちの1本の導線の切断を引き起こしても、第1電極部20及び第2電極部21を導通するための他の導線が接続され、それにより画素欠陥の発生率を大幅に低減させることができ、即ち、後に形成される表示パネルの収率を向上させることができる。
【0081】
例えば、一例では、該第3導電接続ストリップ223は2本設置され、第1電極部20と第2電極部21の安定した接続導通を確保するとともに、導電接続部22の電極構造における割合を適当に減少させることができ、即ち、第1電極部20及び第2電極部21のためにより多くの設計空間を提供することができ、換言すれば、第1電極部20及び第2電極部21の面積はいずれも導電接続部22の面積よりも大きくてもよく、第1電極部20の第1スリットS1及び第2電極部21の第2スリットS2がいずれも半開放の設計であり、導電接続部22の第3スリットS3が密閉式の設計であるため、該第1電極部20及び第2電極部21箇所の光効率は導電接続部22箇所の光効率よりも好ましく、このように、第1電極部20及び第2電極部21の面積を導電接続部22の面積よりも大きくすることによって、電極構造全体の光効率を向上させることができ、それにより該電極構造を表示パネルに用いるときの表示パネルの品質を向上させることができる。また、導電接続部22に第3スリットS3が開けられるため、さらに、電極構造の作製過程で不純物粒子が導電接続部22に付着する状況を緩和することができ、それにより導電接続部22の抵抗値が不純物粒子の付着により増加する状況を緩和することができ、次に画素の駆動に与える影響を緩和する。
【0082】
しかし、理解すべきであるように、第3導電接続ストリップ223は2本設置されることに限定されず、3本又は4本等設置されてもよく、具体的な状況により決まり、本開示の実施例はこれを限定しない。
【0083】
例えば、導電接続部22の電極構造における割合をさらに減少させるために、第1導電接続ストリップ221の長さ及び第2導電接続ストリップ222の長さはいずれも、第1接続ストリップ201の長さ及び第2接続ストリップ211の長さよりも小さくてもよい。理解すべきであるように、ここに記載の長さは第1方向Yにおけるサイズである。
【0084】
例えば、一例では、該第1接続ストリップ201の第1方向Yにおける長さは第2接続ストリップ211の第1方向Yにおける長さよりも小さい。
【0085】
例えば、一例では、該第1接続ストリップ201の第1方向Yにおける長さと第2接続ストリップ211の第1方向Yにおける長さとの比は0.1~0.9であり、例えば、該比は0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8又は0.9である。
【0086】
例えば、図2及び図3に示すように、該第1接続ストリップ201、導電接続部22及び第2接続ストリップ211が接続する全体は折れ線型であり、第1接続ストリップ201の一端は導電接続部22の一端に接続され、導電接続部22の他端は第2接続ストリップ211の一端に接続され、第1接続ストリップ201及び第2接続ストリップ211は第2方向Xに導電接続部22の異なる側に位置する。
【0087】
例えば、該第1導電接続ストリップ221の第2方向Xにおける第2幅は第1接続ストリップ201の第2方向Xにおける第2幅と等しくてもよく、第2導電接続ストリップ222の第2方向Xにおける第2幅は第2接続ストリップ211の第2方向Xにおける第2幅と等しくてもよい。
【0088】
例えば、図3に示すように、該第3導電接続ストリップ223は第3方向Qに延伸してもよい。該第3導電接続ストリップ223の第4方向Pにおける第1幅は第1電極ストリップ202の第4方向Pにおける第1幅と等しくてもよい。また、隣接する第3導電接続ストリップ223の間の第3スリットS3の第4方向Pにおける第1幅は、隣接する第1電極ストリップ202の間の第1スリットS1の第4方向Pにおける第1幅、隣接する第2電極ストリップ212の間の第2スリットS2の第4方向Pにおける第1幅と等しくてもよく、このように、導電接続部22、第1電極部20及び第2電極部21箇所の光効率を均等にすることができ、それによって該電極構造を表示パネルに用いるときの表示パネルの表示効果を向上させる。
【0089】
さらに、該第3導電接続ストリップ223とそれと隣接する第1電極ストリップ202との間は第4スリットS4を有し、該第3導電接続ストリップ223とそれと隣接する第2電極ストリップ212との間は第5スリットS5を有し、該第4スリットS4、第5スリットS5及び前述に記載の第1スリットS1、第2スリットS2、第3スリットS3の第4方向(P)における第1幅はいずれも等しく、それによって導電接続部22、第1電極部20、第2電極部21箇所及び三者間の光効率を均等にし、それにより該電極構造を表示パネルに用いるときの表示パネルの表示効果を向上させることができる。
【0090】
本開示の一実施例では、図2及び図3に示すように、第2電極部21は信号接続部213をさらに含んでもよく、該信号接続部213は、複数の第2電極ストリップ212の導電接続部22から離れる一方側に位置し、第2接続ストリップ211に接続されるようにしてもよい。例えば、本開示の実施例の電極構造が共通電極であるときに、この信号接続部213はアレイ基板の共通線に接続されてもよく、つまり、この信号接続部213は共通信号の受信に適用できるが、本開示の実施例はこれに限定されない。本開示の実施例の電極構造が画素電極であるときに、この信号接続部213はさらにアレイ基板のトランジスタのソースドレイン電極に接続されてもよく、該信号接続部213はソースドレイン電極から伝達された信号、例えばデータ信号を受信することに用いられる。
【0091】
なお、図2及び図3の破線は実際の意味を有さず、前述に記載の各構造を区別するためのものに過ぎず、それによって前述に記載の各構造間の位置関係を容易に理解する。
【0092】
また、さらに理解すべきであるように、信号接続部213の形状は図2及び図3に示された形状に限定されず、他の形状であってもよく、具体的な状況により決まり、本開示の実施例はこれを限定しない。なお、本開示の実施例に記載の電極構造全体は一体型構造である。
【0093】
本開示の実施例は表示パネルをさらに提供し、該表示パネルは液晶表示パネルであってもよい。例えば、図4は本開示の一実施例に係る表示パネルの局所断面構造模式図であり、図4に示すように、該表示パネルはセル化して設置されたアレイ基板3と対向基板4を含んでもよく、対向基板4とアレイ基板3との間に位置する液晶分子5をさらに含んでもよい。
【0094】
以下、図2図8を参照して本開示の実施例の表示パネルを詳細に説明する。
【0095】
図5図7に示すように、アレイ基板3は第1ベース30と、第1ベース30上に形成された複数のサブ画素ユニット、複数行の走査線31、複数行の第1共通線32、複数列のデータ線33とを含んでもよい。
【0096】
例えば、図5は本開示の一実施例に係る表示パネルの平面構造模式図であり、図5に示すように、第1ベース30は、行方向X(第2方向)及び列方向Y(第1方向)にアレイ状に配列された複数のサブ画素領域301、隣接する2行のサブ画素領域301の間に位置する第1配線領域302、及び隣接する2列の間に位置する第2配線領域303を有してもよく、第1配線領域302は第2配線領域303と重ね合わせられる。
【0097】
図5に示すように、複数のサブ画素ユニットは第1ベース30上に形成され、各サブ画素ユニットは、少なくとも部分的にサブ画素領域301内に位置する画素電極34、共通電極35、及び少なくとも部分的に第1配線領域302に位置するトランジスタ36を含む。また、サブ画素ユニットは記憶コンデンサ(図示せず)をさらに含んでもよい。
【0098】
例えば、図6図5に示されたA部分の拡大構造模式図であり、図5及び図6に示すように、トランジスタ36は、活性層360、ゲート361、同じ層に設置された第1極362及び第2極363を含んでもよく、ゲート361と活性層360との間に絶縁層がさらに設置されてもよく、それによってゲート361と活性層360を互いに絶縁し、該絶縁層は無機材料、例えば酸化ケイ素、窒化ケイ素等の無機材料で作製されてもよい。なお、ゲート361は走査線31と同じ層に設置されてもよく、ゲート361は前述に記載の走査線31の一部に属してもよい。
【0099】
例えば、該トランジスタ36はトップゲート型薄膜トランジスタであってもよく、ボトムゲート型薄膜トランジスタであってもよい。本開示の実施例では、主に、トランジスタ36がボトムゲート型薄膜トランジスタであることを例に説明する。トランジスタ36がボトムゲート型薄膜トランジスタであるときに、ゲート361は第1ベース30上に形成され、該ゲート361の材料は金属材料又は合金材料を含んでもよく、例えば、モリブデン、アルミニウム及びチタン等を含み、それによってその良好な導電性能を確保する。絶縁層は第1ベース30上に形成され、ゲート361を被覆し、該絶縁層は、無機材料、例えば酸化ケイ素、窒化ケイ素等の無機材料で作製されてもよい。活性層360は絶縁層の第1ベース30から離反する一方側に形成され、第1極362及び第2極363はそれぞれ活性層360の2つのドーピング領域に接続され、第1極362及び第2極363の材料は金属材料又は合金材料を含んでもよく、例えば、モリブデン、アルミニウム及びチタン等により形成された金属単層又は多層構造であり、例えば、該多層構造は多金属積層であり、例えばチタン、アルミニウム、チタンの3層金属積層(Al/Ti/Al)等である。
【0100】
理解すべきであるように、サブ画素ユニットのトランジスタ36の数量は複数設定されてもよく、該トランジスタ36はさらにN型トランジスタ及びP型トランジスタ等に分けられる。
【0101】
例えば、図5及び図6に示すように、該画素電極34は第1極362に接続されてもよく、トランジスタ36の第1極362はドレイン電極であってもよく、該第2極363はソース電極であってもよいが、本開示の実施例はこれに限定されず、トランジスタ36の第1極362はソース電極であり、第2極363はドレイン電極であるようにしてもよく、具体的な状況により決まり、共通電極35の第1ベース30での正投影は画素電極34の第1ベース30での正投影と重ね合わせられてもよい。
【0102】
例えば、画素電極34及び共通電極35のうちの少なくとも一方は前述のいずれか実施例に説明された電極構造であり、それにより画素周辺の光効率を向上させ、該電極構造を表示パネルに用いるときの表示パネルの品質を向上させることができる。なお、本開示の実施例に記載の行方向Xは前述に記載の第2方向Xであってもよく、列方向Yは前述に記載の第1方向Yであってもよい。
【0103】
例えば、図7図6におけるC-C方向に沿った断面構造模式図であり、図7に示すように、該第1ベース30は単層構造であってもよく、該第1ベース30はガラス基板であってもよいが、本開示の実施例はこれに限定されず、該第1ベース30はさらに多層構造であってもよく、第1ベース30の材料はガラスに限定されず、他の材料であってもよく、例えば、ポリイミド(PI)等の材料であり、具体的な状況により決まる。
【0104】
本開示の実施例では、図7に示すように、画素電極34は共通電極35の第1ベース30から離れる一方側に位置してもよく、つまり、共通電極35は画素電極34よりも先に第1ベース30上に作製され得る。例えば、この共通電極35は板状電極であってもよく、即ち、共通電極35は完全な一塊であり、スロットが開けられておらず、画素電極34は前述のいずれか実施例に説明された電極構造であってもよく、画素電極34と共通電極35との間に生じた電界によって、電極間及び電極真上のすべての液晶分子を偏向させ、それにより液晶の作動効率を向上させることができ、光透過効率を増加する。
【0105】
理解すべきであるように、本開示の実施例では、画素電極34と共通電極35の位置関係は前述に記載の関係に限定されず、例えば、画素電極34は共通電極35の第1ベース30に近い一方側に位置してもよく、この共通電極35は前述のいずれか実施例に説明された電極構造であり、画素電極34は板状電極である。
【0106】
本開示の実施例では、アレイ基板の光透過率を確保するために、画素電極34は酸化インジウムスズ(ITO)材料で作製されてもよいが、本開示の実施例はこれに限定されず、酸化インジウム亜鉛(IZO)、酸化亜鉛(ZnO)等の透明材料で作製されてもよく、つまり、画素電極34が用いる材料がトランジスタ36のゲート361、第1極362及び第2極363の材料と異なるため、該画素電極34はトランジスタ36のゲート361、第1極362及び第2極363と異なるパターニングプロセスで作製されてもよい。
【0107】
例えば、図7に示すように、共通電極35はトランジスタ36の第1極362及び第2極363の第1ベース30に近い一方側に位置してもよく、該共通電極35はトランジスタ36のゲート361を形成する前に第1ベース30上に形成されてもよく、つまり、アレイ基板を作製するときに、まず、パターニングプロセスで第1ベース30上に共通電極35を形成し、次に、別のパターニングプロセスで第1ベース30上にトランジスタ36のゲート361を形成するようにしてもよい。なお、共通電極35及びゲート361がいずれも第1ベース30上に形成されるが、共通電極35とゲート361は互いに切断される(即ち、接続されない)。理解すべきであるように、共通電極35はトランジスタ36のゲート361を形成した後に第1ベース30上に形成されてもよく、この共通電極35はさらにゲート361の第1ベース30から離れる一方側に位置してもよく、具体的な状況により決まる。
【0108】
同様に、アレイ基板の光透過率を確保するために、画素電極34はITO等の透明導電性材料で作製されてもよく、該画素電極34はトランジスタ36の第1極362及び第2極363の第1ベース30から離れる一方側に形成されてもよく、理解すべきであるように、該画素電極34のトランジスタ36の第1極362と第2極363との間は1層の絶縁層をさらに有し、該画素電極34は第2ビアホール構造H2を介してトランジスタの第1極362に接続されてもよい。具体的には、画素電極34は前述実施例に記載の電極構造であるときに、該画素電極34は信号接続部213によって第2ビアホール構造H2を介してトランジスタの第1極362に接続されてもよく、理解すべきであるように、この信号接続部213は第1配線領域302内に位置してもよい。
【0109】
例えば、画素電極34が前述実施例に記載の電極構造であるときに、第1方向Y、第2方向Xに隣接する2つの画素電極34における第1電極部20のスロットの開口方向は反対し、第2電極部21のスロットの開口は反対する。なお、アレイ基板3の各電極構造の全体的な形状はやや異なってもよく、例えば、一部の電極構造はアレイ基板3の他の構造のために回避設計等を行う必要があるが、理解すべきであるように、アレイ基板3の各電極構造の全体的な形状は完全に同じではなくてもよいが、全体的な設計発想は同じであり、即ち、第1電極部20、第2電極部21はいずれも半スロット設計であり、導電接続部22全体の第4方向Pにおける第1幅は、第1電極ストリップ202の第4方向Pにおける第1幅及び第2電極ストリップ212の第4方向Pにおける第1幅よりも大きい。
【0110】
例えば、図5に示すように、少なくとも1行の走査線31は1つの第1配線領域302内に位置してもよく、換言すれば、各第1配線領域302内に少なくとも1行の走査線31が設置されてもよく、理解すべきであるように、この走査線31の全体は行方向Xに延伸すると見なすことができる。該走査線31はサブ画素ユニットのトランジスタ36のゲート361に接続され、前述に記載の走査線31はトランジスタ36のゲート361と同じ層に設置されてもよく、且つ一体型構造であり、この走査線31はサブ画素ユニットに走査信号を提供するように構成される。
【0111】
例えば、図5に示すように、少なくとも1行の第1共通線32は1つの第1配線領域302内に位置してもよく、換言すれば、各第1配線領域302内に少なくとも1行の第1共通線32が設置されてもよく、理解すべきであるように、該第1共通線32の全体は行方向Xに延伸すると見なすことができ、該第1共通線32は共通電極35に接続されてもよく、サブ画素ユニットに共通信号を提供するように構成される。
【0112】
例えば、該第1共通線32は走査線31と同じ層に設置されてもよく、前述に記載の共通電極35は走査線31よりも先に第1ベース30上に設置されてもよく、従って、第1共通線32と共通電極35を接続するために、第1共通線32の作製過程で、第1共通線32と共通電極35を一体に重ね継ぐことができる。
【0113】
例えば、図5に示すように、各第1配線領域302内に1行の走査線31及び1行の第1共通線32が設置されてもよく、理解すべきであるように、該走査線31と第1共通線32は互いに切断され、即ち、走査線31の第1ベース30での正投影は第1共通線32の第1ベース30での正投影と重ね合わせられない。なお、第1配線領域302内に1行の走査線31及び1行の第1共通線32が設置されることに限定されず、2行の走査線31が設置されてもよく、又は第1共通線32等が設置されなくてもよく、具体的な状況により決まり、本開示の実施例はこれを限定しない。本開示の実施例は主に各第1配線領域302内に1行の走査線31及び1行の第1共通線32が設置されることを説明する。
【0114】
例えば、図5に示すように、少なくとも1列のデータ線33は1つの第2配線領域303内に位置してもよく、換言すれば、各第2配線領域303内に少なくとも1列のデータ線33が設置され、理解すべきであるように、該データ線33の全体は列方向Yに延伸すると見なすことができ、該データ線33の第1ベース30での正投影は走査線31及び第1共通線32の第1ベース30での正投影と重ね合わせられる。例えば、該データ線33はサブ画素ユニットのトランジスタ36の第2極363に接続されてもよく、サブ画素ユニットにデータ信号を提供するように構成される。
【0115】
例えば、本開示の実施例のデータ線33はサブ画素ユニットのトランジスタ36の第1極362及び第2極363と同じ層に設置されてもよく、即ち、同一のパターニングプロセスで作製されてもよく、それによってマスクコストを削減させ、しかし、本開示の実施例はこれに限定されず、異なるパターニングプロセスで作製されてもよく、具体的な状況により決まる。
【0116】
例えば、図5に示すように、各第2配線領域303内に1列のデータ線33が設置されてもよく、このデータ線33は同一列における各サブ画素ユニットの第2極363に接続されてもよく、つまり、データ線33は同一列のサブ画素ユニットにデータ信号を提供することができる。
【0117】
本開示の実施例では、各列のデータ線33はその中軸線に関して対称に設置されてもよく、なお、ここに記載の中軸線はデータ線33の中心を通過し、列方向Yに延伸する線である。
【0118】
例えば、1列のサブ画素ユニットでは、各サブ画素ユニットの第1極362とそれに接続されるデータ線33との行方向Xにおける間隔は等しく、それによって各列の各サブ画素ユニットのトランジスタ36とデータ線33との間の結合容量がほぼ一致することを確保し、さらに各列の各サブ画素ユニット箇所の光効率の均一性を確保する。なお、1列のサブ画素ユニットでは、各サブ画素ユニットの第1極362とそれに接続されるデータ線33との行方向Xにおける間隔が等しいとともに、該列の第1極362とゲート361との重ね合わせ面積は他の列と一致するように維持する必要がある。
【0119】
例えば、図5に示すように、アレイ基板は第2共通線37をさらに含んでもよく、該第2共通線37はデータ線33と同じ層に設置され、互いに間隔をおくようにしてもよい。該第2共通線37は第1方向Yに延伸し、この第2共通線37の第1ベース30での正投影の中間部分は第1配線領域302に位置し、該第2共通線37の両端はそれぞれサブ画素領域301内に位置する。本開示の実施例では、第2共通線37の両端はそれぞれ、第1ビアホール構造H1を介して第1方向Yに隣接する2つのサブ画素の共通電極35に接続される。
【0120】
例えば、図8図5における第1ビアホール構造の拡大構造模式図であり、図8に示すように、第1ビアホール構造H1は第1ビアホール部H11、第2ビアホール部H12及びビアホール接続部H13を含み、ビアホール接続部H13は画素電極34と同じ層に設置され、互いに間隔をおき、ビアホール接続部H13は第1ビアホール部H11を介して第2共通線37に接続され、ビアホール接続部H13は第2ビアホール部H12を介して共通電極35に接続される。
【0121】
例えば、図5図7に示すように、対向基板4は、第2ベース41と、第2ベース41のアレイ基板3に近い一方側に位置するスペーサ42と、スペーサ42の第2ベース41に近い一方側に位置する遮蔽層40とをさらに含んでもよい。該第2ベース41の具体的な構造は第1ベース30の説明を参照すればよく、ここで繰り返して説明しない。該遮蔽層40の第1ベース30での正投影は第1配線領域302、第2配線領域303を完全に被覆し、少なくとも一部のサブ画素領域30を被覆することができ、スペーサ42は複数設置されてもよく、該スペーサ42の設置によって、表示パネル全体の厚さの均一性を向上させることができ、液晶分子の変動に対する表示パネルの許容度を向上させることができ、さらに表示パネルの収率を向上させる。
【0122】
例えば、複数のスペーサ42は主スペーサ及び補助スペーサを含んでもよく、該主スペーサは、表示パネルが外部の圧力を受けないときに、第2ベース41から離れる一端がアレイ基板3と接触し、主に支持の役割を果たし、補助スペーサは、表示パネルが外部の圧力を受けないときに、補助スペーサの第2ベース41から離れる一端とアレイ基板1との間は一定の間隔を有し、つまり、主スペーサと補助スペーサとの間に段差(高さ差)が存在し、主スペーサと補助スペーサとの間の段差を調節することによって、表示パネルの厚さに対して微調整を行うことができる。
【0123】
例示的に、主スペーサの高さは補助スペーサの高さよりも大きく、表示パネルが外部の圧力を受けるときに、主スペーサは、まずすべての圧力を受けて圧縮され、主スペーサは主スペーサと補助スペーサとの間の段差が0になるまで圧縮されるときに、主スペーサ及び補助スペーサはともに外部の圧力を受ける。
【0124】
なお、主スペーサ及び補助スペーサの両方は所定の周期に応じて配列されてもよい。プロセスの作製過程で異なる種類のスペーサのサイズ及び高さを監視する必要がある。スペーサのサイズが小さく、且つ主スペーサが一般的に少ないため、サイズだけでは、機器は主スペーサの位置を正確に識別しにくく、通常、主スペーサの周囲のある位置にスペーサを欠くように設計し(即ち、何らのスペーサを設置しない)、それによって主スペーサの位置をより速くより正確に識別して監視し、例えば、設計時に主スペーサの下方に何らのスペーサを設置せず、監視するときに、まず何らのスペーサが設置されない位置を迅速に確定することができ、次に、前述に記載の設計規則により、何らのスペーサが設置されない位置の上方のスペーサが主スペーサであることを明確にすることができる。
【0125】
なお、本開示の実施例のスペーサ42の第1ベース30に近い表面は天面とされてもよく、第1ベース30から離れる表面は底面とされ、図5に示すように、スペーサ42の天面の第1ベース30での正投影は走査線31の第1ベース30での正投影内に位置し、つまり、スペーサ42の天面の第1ベース30での正投影の外輪郭は走査線31の第1ベース30での正投影の外輪郭の内側に位置し、それによりスペーサ42の支持箇所の平坦度を確保し、それによってスペーサ42がアレイ基板3上に安定して支持されることを確保する。なお、本開示の実施例のスペーサ42の第1ベース30での正投影はデータ線33及びトランジスタの第1ベース30での正投影と重ならない。
【0126】
理解すべきであるように、本開示の実施例のスペーサ42の天面の第1ベース30での正投影はスペーサ42の底面の第1ベース30での正投影内に位置してもよく、つまり、このスペーサ42の全体は錐体形に類似してもよいが、本開示の実施例はこれに限定されず、本開示の実施例のスペーサ42の天面の第1ベース30での正投影はスペーサ42の底面の第1ベース30での正投影と完全に重なってもよく、具体的な状況により決まる。
【0127】
なお、スペーサ42の底面の第1ベース30での正投影は走査線31の第1ベース30での正投影内に位置してもよいが、本開示の実施例はこれに限定されず、スペーサ42の列方向Yにおける輪郭は走査線31の列方向Yにおける輪郭を超えてもよい。
【0128】
例えば、スペーサ42が外力作用により移動して配向膜を傷つけて赤い斑点が発生する状況を防止するために、スペーサ42の周囲に阻害壁を設置することができる。具体的には、スペーサ42の第1ベース30での正投影が走査線31の第1ベース30での正投影内に位置し、且つ走査線31箇所が遮蔽層40により遮蔽されるため、スペーサ42が行方向Xに移動しても、依然として遮蔽層40により遮蔽された範囲内に位置し、基本的に表示効果に影響を与えず、これに基づいて、スペーサ42の行方向Xにおける対向両側に阻害壁を設置する必要がなく、それによって設計の難しさを低減させる。
【0129】
また、図5に示すように、スペーサ42の行方向Xにおける対向両側にトランジスタが設置され、アレイ基板3において、トランジスタが位置する領域の全体高さは、スペーサ42が位置する領域の全体高さよりも大きく、つまり、このトランジスタは阻害壁としてスペーサ42の行方向Xにおけるスライドを阻害することができる。
【0130】
スペーサ42が外力作用により列方向Yにスライドし過ぎることを防止するために、図5及び図6に示すように、アレイ基板3上に第1阻害壁38a及び第2阻害壁38bを設置することができ、この第1阻害壁38a及び第2阻害壁38bはそれぞれ走査線31の列方向Yにおける対向両側に位置し、スペーサ42の第1ベース30での正投影は第1阻害壁38a及び第2阻害壁38bの第1ベース30での正投影の間に位置してもよく、換言すれば、スペーサ42の列方向Yにおける対向両側に第1阻害壁38a及び第2阻害壁38bが設置されてもよい。
【0131】
なお、この第1阻害壁38a及び第2阻害壁38bの少なくとも一部はサブ画素領域301に位置してもよく、この第1阻害壁38a及び第2阻害壁38bは遮蔽層40により遮蔽され得る。
【0132】
例えば、第1阻害壁38a及び第2阻害壁38bはいずれも、走査線31と同じ層に設置され、互いに間隔をおいた第1阻害層381と、データ線33と同じ層に設置され、互いに間隔をおいた第2阻害層382とを含み、この第2阻害層382の第1ベース30での正投影は第1阻害層381の第1ベースでの正投影と重ね合わせられる。例えば、図5図7に示すように、第1阻害層381と走査線31との第1方向Yにおける間隔を第1間隔W1とし、第2阻害層382と走査線31との第1方向Yにおける間隔を第2間隔W2とし、この第2間隔W2は前記第1間隔W1よりも大きく、つまり、第1阻害層381は第2阻害層382に比べてスペーサ42に近い方向に突出して設置され、この突出部分はスペーサが力を受けて移動するときに支持役割を果たすことができ、それによって、スペーサ42が走査線31と第1阻害層381との間の隙間に落ちて原状に回復できない状況を緩和し、また、本開示の実施例の第2阻害層382とスペーサ42との間の間隔は第1阻害層381とスペーサ42との間の間隔よりも大きく、このように、第2阻害層382とスペーサ42との間の間隔及び第1阻害層381とスペーサ42との間の間隔を等しく設計する解決手段に比べて、スペーサ42が受ける外応力が同じであるときに、スペーサ42の反り角度を小さくすることができ、このように、スペーサ42が受ける外応力が水平方向(例えば、第1方向Y)における力であるときに、垂直方向(即ち、表示パネルの厚さ方向)における抵抗を減少させることができ、このとき、スペーサ42が阻害壁を越えて光透過領域(即ち、サブ画素領域301の遮蔽層40により被覆されていない領域)箇所の配向膜を傷つけることはより困難になり、即ち、配向膜を傷つけるリスクを低減させる。また、表示パネルの垂直方向のひずみ量が低下し、T-DNU(Touch-Dark Non-uniformity、タッチ後の黒表示不均一性)も改善された。
【0133】
なお、本開示の実施例のスペーサ42の第1ベース30に近い表面は天面とされてもよく、このスペーサ42の天面の第1方向YにおけるサイズW4は第1間隔W1よりも大きくてもよく、それによって、スペーサ42が移動過程で走査線31と第1阻害層381との間の隙間に落ちて原状に回復できない状況を緩和する。
【0134】
例えば、スペーサ42の天面の第1方向YにおけるサイズW4と第1間隔W1との比は2以上であり、それによって、スペーサ42が移動過程で走査線31と第1阻害層381との間の隙間に落ちて原状に回復できない状況をさらに緩和する。
【0135】
例えば、第2阻害層382とスペーサ42との第1方向Yにおける間隔を第3間隔W3とし、第3間隔W3とスペーサ42の天面の第1方向Yにおけるサイズとの比は0.5以上であり、このような設計は、スペーサ42が阻害壁を越えるリスクを低減させることができ、それにより光透過領域箇所の配向膜を傷つけるリスクを低減させることができ、さらに、第3間隔W3とスペーサ42の天面の第1方向YにおけるサイズW4との比は1以上であってもよい。
【0136】
例えば、第3間隔W3とデータ線33の第2方向Xにおけるサイズとの比は2~4であり、データ線33の第2方向Xにおけるサイズは5μm~7μmであってもよく、例えば、5μm、5.5μm、6μm、6.5μm、7μm等であり、このとき、第3間隔W3は10μm~28μmであってもよく、例えば、10μm、13μm、17μm、21μm、25μm、28μm等である。
【0137】
理解すべきであるように、前述に記載の第2阻害層382の第1ベース30での正投影は前記第1阻害層381の第1ベース30での正投影内に位置し、このように、第1阻害壁38a及び第2阻害壁38bにおける主に阻害役割を果たす膜層(即ち、第2阻害層382)が第1方向Yにおいて十分な幅を有することを確保することができ、それによってスペーサ42の第1方向Yにおける摺動をよりよく阻害する。つまり、図7に示すように、本開示の実施例の第1阻害壁38a及び第2阻害壁38bの縦断面全体は「L」型と見なすことができ、ここでの縦断面とは表示パネルの厚さ方向及び第1方向Yに平行する面を指す。
【0138】
なお、前述に記載の第2阻害壁38bの第1阻害層381は第1共通線32の一部の構造であってもよい。なお、第2阻害壁38bと走査線31との間の第1間隔W1、第2間隔W2、及び第2阻害壁38bとスペーサ42との間の第3間隔W3は、第1阻害壁38aと走査線31との間の第1間隔W1、第2間隔W2、及び第1阻害壁38aとスペーサ42との間の第3間隔W3と等しくてもよく、等しくなくてもよく、具体的な状況により決まる。
【0139】
本開示の実施例では、前述に記載の遮蔽層40は第1配線領域302、第2配線領域303を完全に被覆する以外に、一部のサブ画素領域301を被覆することができ、具体的に一部の共通電極35及び一部の画素電極34を被覆することができる。画素電極34のエッジの走査線31、データ線33に近い領域に結合電界が存在し、表示過程で液晶配列の乱れを引き起こし、欠陥領域が発生し、黒表示画素エッジの光漏れを引き起こし、従って、この一部の欠陥領域を遮蔽する遮蔽層40を必要とする。
【0140】
例えば、画素電極34及び走査線31に結合電界が存在し、つまり、画素電極34の走査線31に近い部分に欠陥領域が存在し、この欠陥領域を遮蔽するために、列方向Yに、遮蔽層40は画素電極34の少なくとも5μmのエッジを被覆することができ、なお、カラーフィルム層が対向基板上に位置するときに、上下基板のセル化精度を考慮すると、広くする必要があるが、10μmを超えてはならず、それによって画素の開口率に影響を与えすぎることを回避する。
【0141】
また、データ線33及び画素電極34のエッジに同様に結合電界が存在し、つまり、本開示の実施例の画素電極34のデータ線33に近い部分に欠陥領域が存在する。例えば、液晶分子5がネガ型液晶分子であるときに、該電界は液晶回転を引き起こさず、この遮蔽層40は画素電極34の約1μmのエッジを被覆することができ、それによってデータ線33付近のシャドウ(Shadow)領域を遮蔽し、液晶分子5がポジ型液晶分子であるときに、データ線33と画素電極34との間の結合電界は明らかな黒表示光漏れを引き起こさないが、液晶分子のクロストーク(Crosstalk)現象を著しくし、このとき、遮蔽層40は画素電極34の少なくとも6μmのエッジを被覆することができ、それによって結合電界領域を遮蔽する。
【0142】
なお、液晶表示パネルに用いられるカラーフィルム層は対向基板4上に位置してもよく、アレイ基板3上に位置してもよく、具体的な状況により決まる。
【0143】
上記内容に基づいて、本開示の実施例の液晶表示パネルは4K解像度又は8K解像度の表示製品に用いることができる。
【0144】
本開示の実施例は電子機器をさらに提供し、上記のいずれか実施例に説明された表示パネルを含む。
【0145】
本開示の実施例に基づいて、該電子機器の具体的なタイプは特に制限されず、本分野の通常の電子機器のタイプであればよく、具体的に、例えば液晶表示スクリーン、携帯電話、ノートパソコン等の移動装置、腕時計等のウェアラブル機器、VR装置等であり、当業者は該表示装置の具体的な用途に基づいて対応する選択を行うことができ、ここで繰り返して説明しない。
【0146】
なお、該電子機器は、表示パネルに加えて、他の必要な部材及び構成をさらに含み、ディスプレイを例として、バックライトモジュール、ケーシング、主回路基板、電源線等をさらに含んでもよく、本分野では該電子機器の具体的な使用要件に応じて対応する補充を行うことができ、ここで繰り返して説明しない。
【0147】
なお、本明細書に記載の「・・・上に位置する」、「・・・上に形成する」及び「・・・上に設置する」は一層が別の一層上に直接形成又は設置されることを示してもよく、一層が別の一層上に間接的に形成又は設置されることを示してもよく、即ち、両層の間に他の層がさらに存在する。
【0148】
用語「1つ」、「一」、「該」、「前記」及び「少なくとも1つ」は1つ又は複数の要素/構成部分/等が存在することを示すことに用いられ、用語「含む」及び「有する」は、オープンな包含の意味を示し、挙げられた要素/構成部分/等に加えて、他の要素/構成部分/等が存在してもよい。
【0149】
本開示では、特に説明しない限り、「同じ層に設置する」という用語とは、2つの層、部材、部品、素子又は部分が同一のパターニングプロセスで形成され得ることを指し、且つ、この2つの層、部材、部品、素子又は部分は一般的に同じ材料で形成される。
【0150】
本開示では、特に説明しない限り、「パターニングプロセス」という表現は、一般的に、フォトレジストの塗布、露光、現像、エッチング、フォトレジストの剥離等のステップを含む。「一次パターニングプロセス」という表現は、1枚のマスクを用いてパターン化された層、部材、部品等を形成するプロセスを意味する。
【0151】
以下の点を説明する必要がある。
【0152】
(1)本開示の実施例の図面では、本開示の実施例に関する構造のみに関し、他の構造は通常の設計を参照すればよい。
【0153】
(2)矛盾のない場合、本開示の同一実施例及び異なる実施例の特徴を組み合わせてもよい。
【0154】
以上は本開示の例示的な実施形態に過ぎず、本開示の保護範囲を制限するためのものではなく、本開示の保護範囲は添付の特許請求の範囲により確定される。
【符号の説明】
【0155】
10 スロット電極
11 スロット
20 第1電極部
201 第1接続ストリップ
201a 第1側
201b 第2側
202 第1電極ストリップ
21 第2電極部
211 第2接続ストリップ
211a 第3側
211b 第4側
212 第2電極ストリップ
213 信号接続部
22 導電接続部
221 第1導電接続ストリップ
222 第2導電接続ストリップ
223 第3導電接続ストリップ
3 アレイ基板
30 第1ベース
301 サブ画素領域
302 第1配線領域
303 第2配線領域
31 走査線
32 第1共通線
33 データ線
34 画素電極
35 共通電極
36 トランジスタ
360 活性層
361 ゲート
362 第1極
363 第2極
37 第2共通線
38a 第1阻害壁
38b 第2阻害壁
381 第1阻害層
382 第2阻害層
4 対向基板
40 遮蔽層
41 第2ベース
42 スペーサ
5 液晶分子
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】