(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-18
(54)【発明の名称】電磁デバイスおよびその製造方法
(51)【国際特許分類】
H01Q 13/24 20060101AFI20240111BHJP
【FI】
H01Q13/24
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023528597
(86)(22)【出願日】2021-12-09
(85)【翻訳文提出日】2023-05-15
(86)【国際出願番号】 US2021062543
(87)【国際公開番号】W WO2022125739
(87)【国際公開日】2022-06-16
(32)【優先日】2020-12-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-12-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】596024851
【氏名又は名称】ロジャーズ コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】スピンク、ジャレド ケイ.
(72)【発明者】
【氏名】ブラジウス、ウィリアム
(72)【発明者】
【氏名】クラビホ、セルヒオ
(72)【発明者】
【氏名】パンセ、クリスティ
【テーマコード(参考)】
5J045
【Fターム(参考)】
5J045AB06
5J045DA18
5J045HA07
(57)【要約】
電磁(EM)デバイスは、誘電体材料を含む3次元(3D)本体であって、3D本体は、第1の誘電体部分(1DP)と第2の誘電体部分(2DP)とを有し、1DPは、2DP内に少なくとも部分的に埋め込まれているが完全には埋め込まれていない、3D本体を含む。1DPおよび2DPはそれぞれ、空気以外の誘電体材料を有し、1DPおよび2DPはそれぞれ、3D本体の特定の直線軸に垂直な平面断面プロファイルを有し、平面断面プロファイルは、特定の直線軸に沿って一定であり、3D本体の少なくとも一部は、誘電体共振器(DR)である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
誘電体材料を含む3次元(3D)本体であって、前記3D本体は、第1の誘電体部分(1DP)と第2の誘電体部分(2DP)とを有し、前記1DPは、前記2DP内に少なくとも部分的に埋め込まれているが完全には埋め込まれていない、3D本体を含み、
前記1DPおよび前記2DPはそれぞれ、空気以外の誘電体材料を含み、
前記1DPおよび前記2DPはそれぞれ、前記3D本体の特定の直線軸に垂直な平面断面プロファイルを有し、前記平面断面プロファイルは、前記特定の直線軸に沿って一定であり、
前記3D本体の少なくとも一部は、誘電体共振器(DR)を含む、
電磁(EM)デバイス。
【請求項2】
前記3D本体は、前記特定の直線軸に沿った押出品である
請求項1に記載のEMデバイス。
【請求項3】
前記3D本体は、第1の平面端部と、対向する第2の平面端部とを有し、前記第1および第2の平面端部は、前記1DPおよび前記2DPの両方を含む外側断面プロファイルを有する、
請求項1または2に記載のEMデバイス。
【請求項4】
前記第2の平面端部は、前記第1の平面端部と平行である、
請求項3に記載のEMデバイス。
【請求項5】
前記第1の平面端部および前記第2の平面端部のうちの少なくとも1つは、前記特定の直線軸に対して垂直である、
請求項3または4に記載のEMデバイス。
【請求項6】
前記第1の平面端部および前記第2の平面端部の一方または両方が、完全な円または円の一部、完全な楕円または楕円の一部、完全な正方形また正方形の一部、完全な矩形または矩形の一部、完全な三角形または三角形の一部、完全な五角形または五角形の一部、完全な六角形または六角形の一部、完全な八角形または八角形の一部、完全な平行四辺形または平行四辺形の一部、完全な台形または台形の一部、または上記形状のいずれかの組み合わせの形状のうちのいずれか1つを含む外側2Dプロファイルを有する、
請求項3から5のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項7】
前記1DPの前記第1および第2の平面端部は、前記2DPの前記第1および第2の平面端部と同一または類似の2D形状を有する、
請求項3から6のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項8】
前記1DPの前記第1および第2の平面端部は、前記2DPの前記第1および第2の平面端部と異なるまたは非類似の2D形状を有する、
請求項3から6のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項9】
前記1DPの前記第1および第2の平面端部は、ボウタイ形状を備える、
請求項8に記載のEMデバイス。
【請求項10】
前記1DPは、第1の平均誘電率(1Dk)を有する第1の誘電体材料を含み、かつ、前記2DPは、第2の平均誘電率(2Dk)を有する第2の誘電体材料を含み、前記2Dkは前記1Dkとは異なる、
請求項1から9のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項11】
前記1Dkは、前記2Dkより大きい、
請求項10に記載のEMデバイス。
【請求項12】
1Dkは3より大きく、かつ、20以下であり、
2Dkは1より大きく、かつ、3以下である、
請求項11に記載のEMデバイス。
【請求項13】
前記2Dkは、前記1Dkより大きい、
請求項10に記載のEMデバイス。
【請求項14】
2Dkは3より大きく、かつ、20以下であり、
1Dkは1より大きく、かつ、3以下である、
請求項13に記載のEMデバイス。
【請求項15】
前記第1の誘電体材料および前記第2の誘電体材料のうちの少なくとも1つは均質である、
請求項10から14のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項16】
前記第1の誘電体材料および前記第2の誘電体材料のうちの少なくとも1つは空気を含む、
請求項10から15のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項17】
前記3D本体は、少なくとも第3の誘電体部分(3DP)をさらに含み、
前記2DPは、前記3DP内に少なくとも部分的に埋め込まれているが完全には埋め込まれておらず、前記3DPは、前記特定の直線軸に沿って一定である、前記3D本体の前記特定の直線軸に垂直な平面断面プロファイルを有する、
請求項1から16のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項18】
前記3D本体の平面端部を除いて前記3D本体を覆う外側金属層をさらに含む、
請求項3から9のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項19】
前記3D本体の平面端部を除いて前記3D本体を覆う外側金属層をさらに含む、
請求項17に記載のEMデバイス。
【請求項20】
前記金属層は銅を含む、
請求項18または19に記載のEMデバイス。
【請求項21】
前記3D本体は、少なくとも第3の誘電体部分(3DP)をさらに含み、前記2DPは、前記3DP内に少なくとも部分的に埋め込まれているが完全には埋め込まれておらず、
前記3DPは、第3の平均誘電率(3Dk)を有する第3の誘電体材料を含み、
3Dkは1Dkと等しい、
請求項1から16のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項22】
前記第3の誘電体材料は均質である、
請求項21に記載のEMデバイス。
【請求項23】
前記第3の誘電体材料は空気を含む、
請求項21または22に記載のEMデバイス。
【請求項24】
前記3D本体は、少なくとも第3の誘電体部分(3DP)をさらに含み、
前記2DPは、前記3DP内に少なくとも部分的に埋め込まれているが完全には埋め込まれておらず、
前記3DPは、第3の平均誘電率(3Dk)を有する第3の誘電体材料を含み、
3Dkは1Dkと等しくない、
請求項1から16のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項25】
前記第3の誘電体材料は均質である、
請求項24に記載のEMデバイス。
【請求項26】
前記第3の誘電体材料は空気を含む、
請求項24または25に記載のEMデバイス。
【請求項27】
前記特定の直線軸に沿った前記3D本体の平面端部における前記平面断面プロファイルは、前記3DPを含む、
請求項17から26のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項28】
前記3D本体は、前記3D本体の直交x-y-z座標系または円筒r-θ-z座標系のいずれかのz軸に平行な方向に全高(H)と、前記z軸に垂直な方向における全最大外側寸法(W)と、を有し、HはWより大きい、
請求項1から27のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項29】
HはWの2倍以上である、
請求項28に記載のEMデバイス。
【請求項30】
HはWの3.5倍以上である、
請求項28に記載のEMデバイス。
【請求項31】
前記特定の直線軸に垂直な前記1DPの断面プロファイルは、前記3D本体の外側表面まで径方向外側に延在する複数の径方向突出部を含む、
請求項1から30のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項32】
前記複数の径方向突出部は、前記3D本体の外周にわたり互いに等間隔に離間された4つの径方向突出部を含む、
請求項31に記載のEMデバイス。
【請求項33】
前記1DPは、前記1DPの基部と継ぎ目なく一体的に形成された延在部を含み、前記延在部は、前記特定の直線軸に沿って、前記1DPの前記平面断面プロファイルと同一である平面断面プロファイルを前記基部から離れて有する、
請求項1から32のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項34】
前記1DPは、前記特定の直線軸に沿って長さ(H1)を有し、前記基部は、前記特定の直線軸に沿って長さ(H2)を有し、前記延在部は、前記特定の直線軸に沿って長さ(H3)を有し、H3はH2より大きく、かつ、H2+H3=H1である、
請求項33に記載のEMデバイス。
【請求項35】
H3は、H2の2倍より大きい、
請求項34に記載のEMデバイス。
【請求項36】
前記1DPおよび前記2DPのうちの少なくとも1つは、純粋なセラミック材料から製造される、
請求項1から35のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項37】
前記1DPおよび前記2DPのうちの少なくとも1つは、セラミック充填ポリマー材料から製造される、
請求項1から35のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項38】
基板であって、前記3D本体が前記基板上に配置される、基板をさらに含む、
請求項1から37のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項39】
前記基板は、前記3D本体に電磁的に結合されたEM信号フィードを含む、
請求項38に記載のEMデバイス。
【請求項40】
前記EM信号フィードは、細長い結合スロットを有する基板集積導波路を含む、
請求項39に記載のEMデバイス。
【請求項41】
前記3D本体に電磁的に結合されたEM信号フィードを含む基板であって、前記EM信号フィードは、細長い結合スロットを有する基板集積導波路を含む、基板をさらに含み、
前記複数の径方向突出部のうちの少なくとも1つは、前記細長い結合スロットの長さ方向に対して平行または直交のいずれかである方向に延在する、
請求項31または32に記載のEMデバイス。
【請求項42】
前記3D本体に電磁的に結合されたEM信号フィードを含む基板であって、前記EM信号フィードは、細長い結合スロットを有する基板集積導波路を含む、基板をさらに含み、
前記複数の径方向突出部のうちの少なくとも1つは、前記細長い結合スロットの長さ方向に対して平行でも直交でもない方向に延在する、
請求項31または32に記載のEMデバイス。
【請求項43】
前記3D本体は、7GHz以上かつ300GHz以下の周波数で共振するように構成されている、
請求項1から42のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項44】
前記3D本体は、
8GHz以上かつ12GHz以下のXバンド周波数範囲、
10GHz以上かつ15GHz以下の低地球軌道(LEO)周波数範囲、
12GHz以上かつ18GHz以下のKu周波数範囲、
18GHz以上かつ26.5GHz以下のKバンド周波数範囲、
26.5GHz以上かつ40GHz以下のKa周波数範囲、
40GHz以上かつ75GHz以下のVバンド周波数範囲、および
75GHz以上かつ110GHz以下のWバンド周波数範囲のうちのいずれか1つで共振するように構成されている、
請求項1から42のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項45】
前記3D本体の前記誘電体材料は、直交x-y-z座標系の2つの軸方向において変化する誘電率を有する、
請求項1から44のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項46】
各3D本体は、互いに対して、λ/2以下の中心間ピッチ間隔で配置され、λは前記EMデバイスの動作波長である、
請求項38から45のいずれか一項に記載の前記3D本体を複数含むアレイ。
【請求項47】
前記3D本体の前記特定の直線軸に垂直かつ前記特定の直線軸に沿って一定である前記平面断面プロファイルは、前記3D本体の直交x-y-z座標系のx軸に垂直かつx軸に沿って一定である、y-z平面断面プロファイルである、
請求項1から46のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項48】
前記3D本体の前記特定の直線軸に垂直かつ前記特定の直線軸に沿って一定である前記平面断面プロファイルは、前記3D本体の円筒r-θ-z座標系のz軸に垂直かつz軸に沿って一定である、r-θ平面断面プロファイルである、
請求項1から46のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項49】
誘電体材料を含む3次元(3D)本体であって、前記3D本体は、第1の誘電体部分(1DP)と、第2の誘電体部分(2DP)とを有し、前記2DPは、直交x-y-z座標系のz軸に関して前記1DPの上に配置される、3次元(3D)本体を含み、
前記3D本体は、前記3D本体の前記x軸に対して垂直であり、前記x軸に沿って一定であるy-z平面断面プロファイルを有する、
電磁(EM)デバイス。
【請求項50】
誘電体材料を含む3次元(3D)本体であって、前記3D本体は、第1の誘電体部分(1DP)と、第2の誘電体部分(2DP)とを有し、前記2DPは、円筒r-θ-z座標系の半径rに関して前記1DPの径方向外側に配置される、3次元(3D)本体を含み、
前記3D本体は、前記3D本体の前記z軸に対して垂直であり、前記z軸に沿って一定であるr-θ平面断面プロファイルを有する、
電磁(EM)デバイス。
【請求項51】
複数の誘電体材料からなるの複数の層を含む3次元(3D)本体であって、前記複数の層の各層は、前記複数の層の別の1つに隣接しかつ接触して配置され、前記複数の層の各層は、直交x-y-z座標系のx-y平面に平行に配置されるとともに、関連付けられたz軸に沿って互いに対して積み重ねられている、3次元(3D)本体を含み、
前記複数の層の各層は、空気以外の誘電体材料を含み、
前記複数の層の各層は、x軸およびy軸のうちの少なくとも1つに垂直な平面断面プロファイルを有し、前記平面断面プロファイルは、前記x軸または前記y軸に沿って一定であり、
前記3D本体が、全高寸法H、全幅寸法W、および全厚さ寸法Tを有する3D形状を有し、前記3D本体の正面プロファイル図が寸法HおよびWによって画定され、
前記複数の層のうちの少なくとも1つの層は、誘電体共振器(DR)を備える、
電磁(EM)デバイス。
【請求項52】
前記複数の層の積層縁部は、前記正面プロファイル図において視認可能である、
請求項51に記載のEMデバイス。
【請求項53】
前記複数の層の各層は、前記3D本体の底部から前記3D本体の対向する頂部まで前記高さHにわたって互いに対して積み重ねられている、
請求項52に記載のEMデバイス。
【請求項54】
前記複数の層の各層は、前記3D本体の一方の側から前記3D本体の対向する側まで前記幅Wにわたって互いに対して積み重ねられている、
請求項52に記載のEMデバイス。
【請求項55】
前記3D本体は、前記x軸に沿った押出品である、
請求項51から54のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項56】
前記複数の層の積層縁部は、側プロファイル図において視認不可能である、
請求項51に記載のEMデバイス。
【請求項57】
前記複数の層の各層は、前記3D本体の正面から前記3D本体の対向する背面まで前記厚さTにわたって互いに対して積み重ねられている、
請求項56に記載のEMデバイス。
【請求項58】
前記複数の層の各層の前記誘電体材料は、隣接する層とは異なる誘電率を有する、
請求項51から57のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項59】
前記複数の層の各層の前記誘電体材料は、前記3D本体の最下層から最上層に向かって相対的に高い値から相対的に低い値に変化する平均誘電率を有する、
請求項53に記載のEMデバイス。
【請求項60】
前記複数の層の各層の前記誘電体材料は、前記3D本体の最下層から最上層に向かって相対的に低い値から相対的に高い値に変化する平均誘電率を有する、
請求項53に記載のEMデバイス。
【請求項61】
前記複数の層の各層の前記誘電体材料は、前記3D本体の内側層から外側層に向かって相対的に高い値から相対的に低い値に変化する平均誘電率を有する、
請求項54および56のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項62】
前記複数の層の各層の前記誘電体材料は、前記3D本体の内側層から対向する外側層に向かって相対的に高い値から相対的に低い値に変化する平均誘電率を有する、
請求項54および56のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項63】
前記複数の層の各層の前記誘電体材料は、前記3D本体の中心に配置された内側層から対向する外側層に向かって相対的に高い値から相対的に低い値に変化する平均誘電率を有する、
請求項54および56のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項64】
前記複数の層の各層の前記誘電体材料は、前記3D本体の内側層から外側層に向かって相対的に低い値から相対的に高い値に変化する平均誘電率を有する、
請求項54および56のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項65】
前記複数の層の各層の前記誘電体材料は、前記3D本体の内側層から対向する外側層に向かって相対的に低い値から相対的に高い値に変化する平均誘電率を有する、
請求項54および56のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項66】
前記複数の層の各層の前記誘電体材料は、前記3D本体の中心に配置された内側層から対向する外側層に向かって相対的に低い値から相対的に高い値に変化する平均誘電率を有する、
請求項54および56のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項67】
前記複数の層のうちの少なくとも1つの層の前記誘電体材料は、均質である、
請求項51から66のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項68】
前記複数の層のうちの少なくとも1つの層の前記誘電体材料は、空気を含む、
請求項51から67のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項69】
前記複数の層のうちの少なくとも1つの層は、純粋セラミック材料から製造される、
請求項51から67のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項70】
前記複数の層のうちの少なくとも1つの層は、セラミック充填ポリマー材料から製造される、
請求項51から67のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項71】
請求項1に記載のEMデバイスを製造する方法であって、
第1の誘電率(1Dk)を有する第1の誘電体材料を提供することと、
第2の誘電率(2Dk)を有する第2の誘電体材料を提供することと、
前記第1および第2の誘電体材料を組み合わせて形成し、3次元(3D)構成物を製造することであって、前記第1の誘電体材料が前記1DPの組合せ形態を提供し、前記第2の誘電体材料が前記2DPの組合せ形態を提供することと、
前記3D構成物を前記特定の直線軸に平行な方向に切断して、前記3D構成物の第1の構成物部分および第2の構成物部分を提供することと、
前記第1の構成物部分および前記第2の構成物部分のうちの少なくとも1つを、前記特定の直線軸に対して垂直な方向に切断して、複数の前記3D本体を形成することと、
を含む方法。
【請求項72】
前記特定の直線軸に平行な方向に前記3D構成物を切断することは、前記3D構成物の2つの半分を作製するように、前記3D構成物の中心において前記3D構成物を切断することを含む、
請求項71に記載の方法。
【請求項73】
前記3D構成物の前記2つの半分は、互いの鏡像である、
請求項72に記載の方法。
【請求項74】
前記組み合わせて形成することは、共押出することを含む、
請求項71から73のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、電磁(EM)デバイスおよびその製造方法に関する。特に、2つ以上の誘電体部分を有するとともに、特定の直線方向に沿って一定である2つ以上の誘電体部分の平面断面プロファイルを有する3次元(3D)本体を有するEMデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
誘電体共振器として機能する既知の誘電体EMデバイスは、譲受人が共通する以下の米国特許文献に見出すことができる。すなわち、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6である。
【0003】
既存の誘電体EMデバイスは、それらの意図された目的に適している可能性があるが、誘電体EMデバイスに関する技術は、より容易に製造することができる構造により進歩が期待される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第10476164号明細書
【特許文献2】米国特許第10522917号明細書
【特許文献3】米国特許第10587039号明細書
【特許文献4】米国特許第10601137号明細書
【特許文献5】米国特許第10700434号明細書
【特許文献6】米国特許第10700435号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、概して、電磁(EM)デバイスおよびその製造方法に関する。特に、2つ以上の誘電体部分を有するとともに、特定の直線方向に沿って一定である2つ以上の誘電体部分の平面断面プロファイルを有する3次元(3D)本体を有するEMデバイスに関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態では、電磁(EM)デバイスは、誘電体材料を含む3次元(3D)本体であって、3D本体は、第1の誘電体部分(1DP)と第2の誘電体部分(2DP)とを有し、1DPは、2DP内に少なくとも部分的に埋め込まれているが完全には埋め込まれていない、3D本体を含む。1DPおよび2DPはそれぞれ、空気以外の誘電体材料を有し、1DPおよび2DPはそれぞれ、3D本体の特定の直線軸に垂直な平面断面プロファイルを有し、平面断面プロファイルは、特定の直線軸に沿って一定であり、3D本体の少なくとも一部は、誘電体共振器(DR)である。
【0007】
一実施形態では、電磁(EM)デバイスは、誘電体材料を含む3次元(3D)本体であって、3D本体は、第1の誘電体部分(1DP)と、第2の誘電体部分(2DP)とを有し、2DPは、直交x-y-z座標系のz軸に対して1DPの上に配置される、3次元(3D)本体を含み、3D本体は、3D本体のx軸に対して垂直であり、x軸に沿って一定であるy-z平面断面プロファイルを有する。
【0008】
一実施形態では、電磁(EM)デバイスは、誘電体材料を含む3次元(3D)本体であって、3D本体は、第1の誘電体部分(1DP)と、第2の誘電体部分(2DP)とを有し、2DPは、円筒r-θ-z座標系の半径rに対して1DPの径方向外側に配置される、3次元(3D)本体を含み、3D本体は、3D本体のz軸に対して垂直であり、z軸に沿って一定であるr-θ平面断面プロファイルを有する。
【0009】
一実施形態では、電磁(EM)デバイスは、複数の誘電体材料からなる複数の層を含む3次元(3D)本体であって、複数の層の各層は、複数の層の別の1つに隣接しかつ接触して配置され、複数の層の各層は、直交x-y-z座標系のx-y平面に平行に配置されるとともに、関連付けられたz軸に沿って互いに対して積み重ねられている、3次元(3D)本体を含み、複数の層の各層は、空気以外の誘電体材料を有し、複数の層の各層は、x軸およびy軸のうちの少なくとも1つに垂直な平面断面プロファイルを有し、平面断面プロファイルは、x軸またはy軸に沿って一定であり、3D本体が、全高寸法H、全幅寸法W、および全厚さ寸法Tを有する3D形状を有し、3D本体の正面プロファイル図が寸法HおよびWによって画定され、複数の層のうちの少なくとも1つの層は、誘電体共振器(DR)を備える。
【0010】
本発明の上記の特徴および利点ならびに他の特徴および利点は、添付の図面に関連して考慮される場合、本発明の以下の詳細な説明から容易に明らかになる。
例示的で非限定的な図面を参照すると、同様の要素は、添付の図面において同様に番号付けされている。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1A、
図1Bおよび
図1Cはそれぞれ、一実施形態による、誘電体材料から構成される3次元(3D)本体を有するEMデバイスの回転等角図を示す。
【
図2A】一実施形態による、
図1Aから
図1Cに示されるものに代替するEMデバイスの回転等角図および対応する正面図を示す。
【
図2B】一実施形態による、
図1Aから
図1Cに示されるものに代替するEMデバイスの回転等角図および対応する正面図を示す。
【
図4】一実施形態による、本明細書に開示されるような3D本体を製造するために使用可能であり得る3D構成物について、切るプロセスステップを含む、いくつかの図およびプロセスステップを示す。
【
図5】ある実施形態による、
図4に示されているものに代替する切るプロセスステップのブロック図側面図を示す。
【
図7A】一実施形態による、
図6A、
図6C、および
図6Dに示されているEMデバイスに代替するEMデバイスの平面図および対応する側面図を示す。
【
図7B】一実施形態による、
図6A、
図6C、および
図6Dに示されているEMデバイスに代替するEMデバイスの平面図および対応する側面図を示す。
【
図7C】一実施形態による、
図6A、
図6C、および
図6Dに示されているEMデバイスに代替するEMデバイスの平面図および対応する側面図を示す。
【
図8A】一実施形態による、
図4に示されているものと同様の3D本体を有するとともに、EM信号フィードを有する基板上に配置される、EMデバイスの透過側面図を示す。
【
図8B】一実施形態による、
図4に示されているものと同様の3D本体を有するとともに、EM信号フィードを有する基板上に配置される、EMデバイスの透過側面図に対応する透過平面図を示す。
【
図9】一実施形態による、
図8Aおよび
図8Bに示されているEMデバイスの分析的にモデル化された性能特性を示す。
【
図10】一実施形態による、
図8Aおよび
図8Bに示されているEMデバイスの分析的にモデル化された性能特性を示す。
【
図11A】一実施形態による、
図8Aおよび
図8Bに示されたEMデバイスの代替物であり、複数の側面突出部を有するEMデバイスの透過平面図および対応する透過側面図を示す。
【
図11B】一実施形態による、
図11Aに示されたものと同様であるが、3D本体がz軸に対してわずかに反時計回りに回転されたEMデバイスの透過側面図を示す。
【
図15A】一実施形態による、本明細書に開示されるような3D本体とともに使用するために好適であり得る代替アレイ構造を示す。
【
図15B】一実施形態による、本明細書に開示されるような3D本体とともに使用するために好適であり得る代替アレイ構造を示す。
【
図15C】一実施形態による、本明細書に開示されるような3D本体とともに使用するために好適であり得る代替アレイ構造を示す。
【
図15D】一実施形態による、本明細書に開示されるような3D本体とともに使用するために好適であり得る代替アレイ構造を示す。
【
図15E】一実施形態による、本明細書に開示されるような3D本体とともに使用するために好適であり得る代替アレイ構造を示す。
【
図15F】一実施形態による、本明細書に開示されるような3D本体とともに使用するために好適であり得る代替アレイ構造を示す。
【
図15G】一実施形態による、本明細書に開示されるような3D本体とともに使用するために好適であり得る代替アレイ構造を示す。
【
図16A】一実施形態による、本明細書に開示されるような3D本体を製造するために好適であり得る、押出品の代替的二次元(2D)断面プロファイルを示す。
【
図16B】一実施形態による、本明細書に開示されるような3D本体を製造するために好適であり得る、押出品の代替的二次元(2D)断面プロファイルを示す。
【
図16C】一実施形態による、本明細書に開示されるような3D本体を製造するために好適であり得る、押出品の代替的二次元(2D)断面プロファイルを示す。
【
図16D】一実施形態による、本明細書に開示されるような3D本体を製造するために好適であり得る、押出品の代替的二次元(2D)断面プロファイルを示す。
【
図16E】一実施形態による、本明細書に開示されるような3D本体を製造するために好適であり得る、押出品の代替的二次元(2D)断面プロファイルを示す。
【
図16F】一実施形態による、本明細書に開示されるような3D本体を製造するために好適であり得る、押出品の代替的二次元(2D)断面プロファイルを示す。
【
図16G】一実施形態による、本明細書に開示されるような3D本体を製造するために好適であり得る、押出品の代替的二次元(2D)断面プロファイルを示す。
【
図17A】ある実施形態による、複数の層から成る3D構成物または3D本体を示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
当業者であれば、本明細書において以下に説明される図面が例示のみを目的とするものであることを理解するであろう。説明を簡単かつ明確にするために、図に示される要素は、必ずしも一定の縮尺で描かれていないことが理解されよう。例えば、いくつかの要素の寸法または縮尺は、明確にするために他の要素に対して誇張されている場合がある。さらに、適切であると考えられる場合、参照符号は、対応する要素または類似の要素を示すために複数の図面で繰り返されている場合がある。あるいは、類似の要素は、すべての図面において繰り返し列挙されない場合がある。
【0013】
本明細書で使用される場合、語句「実施形態」は、「本明細書で開示および/または示される実施形態」を意味する。これは、添付の特許請求の範囲に係る発明の特定の実施形態を必ずしも包含しなくてもよいが、添付の特許請求の範囲に係る発明の完全な理解に有用であるものとして本明細書に提供される。
【0014】
以下の詳細な説明は、例示を目的として多くの詳細を含むが、当業者であれば、以下の詳細に対する多くの変形形態および変更形態が添付の特許請求の範囲内にあることを理解するであろう。例えば、記載された特徴が他の記載された特徴に関して互いに排他的でない場合、互いに排他的でない特徴のそのような組み合わせは、本明細書に本質的に開示されていると考えられる。加えて、共通の特徴は、様々な図において共通して示され得るが、簡略化のために全ての図において具体的に列挙されない場合がある。しかし、特定の図に列挙されていなくても、明示的に開示された特徴であると当業者によって認識されるであろう。したがって、以下の例示的な実施形態は、本明細書に開示され、添付の特許請求の範囲に提示される特許請求の範囲に記載された発明に対する一般性を失うことなく、これを限定することなく記載されている。
【0015】
図1A~
図1Cを一般に参照して、様々な図および付随する文章によって示され説明される実施形態によれば、次の電磁(EM)デバイス10が提供される。電磁(EM)デバイス10は、誘電体材料を含む3次元(3D)本体20であって、3D本体20は、第1の誘電体部分(1DP)100と第2の誘電体部分(2DP)200とを有し、1DP100は、2DP200内に少なくとも部分的に埋め込まれているが完全には埋め込まれていない、3D本体20を含む。1DP100および2DP200はそれぞれ、空気以外の誘電体材料を有する。1DP100および2DP200はそれぞれ、3D本体20の特定の直線軸22に垂直な平面断面プロファイル102、202を有する。平面断面プロファイル102、202は、特定の直線軸22に沿って一定である。3D本体20の少なくとも一部は、誘電体共振器(DR)を形成する。一実施形態では、1DP100はDRを形成し、2DP200は誘電体レンズまたは導波路を形成する。
図1A~
図1Cから理解されるように、図示された特定の直線軸22は、3D本体20の直交x-y-z座標系のx軸である。しかしながら、本発明の実施形態は、特定の直線軸22が3D本体20の直交x-y-z座標系のx軸であることに限定されないことが、本明細書に開示され、説明され、図示される他の実施形態から理解されるであろう(本発明の実施形態は、特定の直線軸22が、3D本体20の円筒r-θ-z座標系のz軸であってもよく、これについては以下でさらに説明する)。一実施形態では、1DP100および2DP200を含む3D本体20は、特定の直線軸22に沿った押出品である。ここで、1DP100および2DP200は両方とも、特定の直線軸22に沿って互いに類似した態様で延在する。
【0016】
図1A~
図1Cをなおも参照して、3D本体20の一実施形態は、底部が切り取られた楕円もしくは卵形(
図1Aおよび
図1B)、または矩形もしくは正方形(
図1C)のうちのいずれか1つであり得る、1DP100の平面断面プロファイル102と、底部が切り取られた楕円もしくは卵形(
図1A)、底部および上部が切り取られた楕円もしくは卵形(
図1B)、または矩形もしくは正方形(
図1C)のうちのいずれか1つであり得る2DP200の平面断面プロファイル202と、を含む。
図1A~
図1Cには、特定の平面断面プロファイル102、202が示されているが、これらは例示的な実施形態に過ぎず、本明細書で開示される発明の範囲はそのように限定されず、添付の特許請求の範囲によってのみ限定されることが理解されよう。一実施形態では、3D本体20は、第1の平面端部24と、対向する第2の平面端部26(3D本体20の裏側にあり視界から隠れている)とを有する。第1および第2の平面端部24、26は、1DP100および2DP200の両方を含む外側断面プロファイルを有する。ここで、第1および第2の平面端部24、26は、組み合わされた平面断面プロファイル102、202の平面形状を有する。一実施形態では、第2の平面端部26は、
図1A~
図1Cに示すように、第1の平面端部24と平行である。しかしながら、本明細書を完全に読むことによって、実施形態はそのように限定されず、第1および第2の平面端部24、26が互いに平行でない実施形態を含んでもよいことが理解されるであろう(例えば、本明細書で以下に説明する
図5を参照)。一実施形態では、
図1A~
図1Cに示すように、第1の平面端部24および第2の平面端部26のうちの少なくとも1つは、特定の直線軸22に対して垂直である。一実施形態では、第1の平面端部24および第2の平面端部26の一方または両方が、以下の形状のうちのいずれか1つを含む外側2Dプロファイルを有する:完全な円または円の一部、完全な楕円または楕円の一部、完全な正方形また正方形の一部、完全な矩形または矩形の一部、完全な三角形または三角形の一部、完全な五角形または五角形の一部、完全な六角形または六角形の一部、完全な八角形または八角形の一部、完全な平行四辺形または平行四辺形の一部、完全な台形または台形の一部、または上記形状のいずれかの組み合わせ。一実施形態では、1DP100の第1および第2の平面端部24、26は、2DP200の第1および第2の平面端部24、26と同一または類似の2D形状を有する(例えば、
図1Aおよび
図1C)。あるいは、一実施形態では1DP100の第1および第2の平面端部24、26は、2DP200の第1および第2の平面端部24、26と異なるまたは非類似の2D形状を有する(例えば、
図1B)。
【0017】
ここで
図2A~
図2Bを参照すると、これらの図は、
図1A~
図1Cのものと類似した3D本体20を有するが、1DP100および2DP200の幾何学的形状の異なる組み合わせを有するEMデバイス10を示す。
図2Aでは、1DP100は、円の一部である特定の直線軸(x軸)22に沿った押出平面断面プロファイル102を有するが、2DP200は、台形である特定の直線軸(x軸)22に沿った押出平面断面プロファイル202を有する。
図2Bでは、1DP100は、台形である特定の直線軸(x軸)22に沿った押出平面断面プロファイル102を有するとともに、2DP200は、台形である特定の直線軸(x軸)22に沿った押出平面断面プロファイル202を有する。
【0018】
ここで
図3A~
図3Dを参照すると、これらの図は、
図1A~
図1Cおよび
図2A~
図2Bのものと類似した3D本体20を有するが、1DP100および2DP200の幾何学的形状の異なる組み合わせを有するEMデバイス10を示す。
図3Aでは、1DP100は、円の一部である特定の直線軸(x軸)22に沿った押出平面断面プロファイル102を有するが、2DP200は、矩形である下部と一体的に形成された台形である上部との組み合わせである、特定の直線軸(x軸)22に沿った押出平面断面プロファイル202を有する。
図3Bでは、1DP100は、矩形である特定の直線軸(x軸)22に沿った押出平面断面プロファイル102を有するとともに、2DP200は、矩形である下部と一体的に形成された台形である上部との組み合わせである、特定の直線軸(x軸)22に沿った押出平面断面プロファイル202を有する。
図3Cでは、1DP100は、台形である特定の直線軸22(例えばx軸)に沿った押出平面断面プロファイル102を有するとともに、2DP200は、矩形である下部と一体的に形成された台形である上部との組み合わせである、特定の直線軸22(例えばx軸)に沿った押出平面断面プロファイル202を有する。
【0019】
本明細書で上述し、
図1A~
図1C、
図2A~
図2B、および
図3A~
図3Cを参照して分かるように、平面断面プロファイル102、202は、EMデバイス10の所望のEM性能特性に応じて、互いに対して形状が類似していてもよいし形状が異なっていてもよい。
【0020】
前述の1DP100および2DP200のいずれか、または本明細書において後に記載される任意の1DPおよび2DPに関して、1DP100は、第1の平均誘電率(1Dk)を有する第1の誘電体材料を含み、かつ、2DP200は、第2の平均誘電率(2Dk)を有する第2の誘電体材料を含み、2Dkは1Dkとは異なる。一実施形態では、1Dkは、2Dkより大きく、1Dkは3より大きく、かつ、20以下であり、2Dkは1より大きく、かつ、3以下である。代替の実施形態では、2Dkは、1Dkより大きく、2Dkは3より大きく、かつ、20以下であり、1Dkは1より大きく、かつ、3以下である。一実施形態では、1DP100の第1の誘電体材料および2DP200の第2の誘電体材料のうちの少なくとも1つは均質であるか、1DP100の第1の誘電体材料および2DP200の第2の誘電体材料の両方は均質であるか、または、1DP100の第1の誘電体材料および2DP200の第2の誘電体材料のいずれも均質でない。一実施形態では、1DP100の第1の誘電体材料および2DP200の第2の誘電体材料のうちの少なくとも1つは空気を含むか、1DP100の第1の誘電体材料および2DP200の第2の誘電体材料の両方は空気を含むか、または、1DP100の第1の誘電体材料および2DP200の第2の誘電体材料のいずれも空気を含まない。本明細書で使用される場合、「空気以外の誘電体材料」という語句は、空気ではないDk材料を必然的に含むが、空気または本明細書で開示される目的に適した任意の他の気体(発泡体を含む)も含み得る。本明細書で使用される場合、「空気を含む(comprising/comprises air)」という語句は、必然的に空気を含むが、発泡体を含む空気ではないDk材料を排除するものでもない。また、「空気」という用語は、より一般的には、本明細書に開示される目的に適した誘電率を有する気体を指していてもよく、見なされ得る。
【0021】
前述の3D本体20、21のいずれかに関して本明細書で上述したように、各3D本体20は、1DP100および2DP200が特定の直線軸22(例えばx軸)に沿って一定の平面断面プロファイル102、202を有する押出品の構成物を有する(図示された関連するx-y平面と一致する底面を有する関連する1DP100および関連する2DP200を有する)。これに関し、一実施形態は次に説明する構成を含み得ることが意図される。すなわち、1DP100のみが、3D本体20の外縁まで外向きに延在する底部幅を有することによって、図示された関連するx-y平面と一致する底部表面を有する(例えば、
図2Aの破線102’を参照して、y-z平面における正面図から観察されるように)。ここで、押出または共押出製造プロセスを使用してそのような構成物を作製することができることが意図される。
【0022】
ここで
図4を参照すると、
図4は、最初に作製され、次いで、本明細書に開示される任意の形状を有する複数の3D本体20を作製することができる3D構成物40を示す。図から分かるように、3D構成物40を使用して、1DP100の組合せ形態150および2DP200の組合せ形態250を作製することができる。ここで、1DP100および2DP200は、本明細書に開示される任意の形状を有し得る。次に、3D構成物40は、特定の直線軸22と平行な方向に切られるか、または別様に切断されて(46)、3D構成物40の第1の構成物部分42および第2の構成物部分44を形成する。次いで、複数の3D本体20を形成するために、特定の直線軸22に垂直な方向に複数の3Dセグメント30へと切られ、または、別様に切断される(48)。一実施形態では、3D構成物40は、3D構成物の中心で切断され、第1および第2の構成物部分42、44は、x-y平面に対して互いの鏡像である3D構成物40の第1および第2の半分である。
【0023】
3D構成物40の前述の説明から理解されるように、本明細書に開示されるように、1DP100および2DP200を有する誘電体材料の3D本体20を有するEMデバイス10を製造する方法は、第1の誘電率(1Dk)を有する第1の誘電体材料(例えば、参照符号150により示される)を提供することと、第2の誘電率(2Dk)を有する第2の誘電体材料(例えば、参照符号250により示される)を提供することと、第1および第2の誘電体材料を組み合わせて形成し、3次元(3D)構成物40を製造することであって、第1の誘電体材料が1DP100の組合せ形態150を提供し、第2の誘電体材料が2DP200の組合せ形態250を提供することと、3D構成物40を特定の直線軸22に平行な方向に切断して(46)、3D構成物40の第1の構成物部分42および第2の構成物部分44を提供することと、第1の構成物部分42および第2の構成物部分44のうちの少なくとも1つを、特定の直線軸22に対して垂直な方向に切断して(48)、3D本体20の複数のセグメント30を形成することと、を含む。一実施形態では、特定の直線軸22に平行な方向に3D構成物40を切断すること(46)は、3D構成物40の2つの半分42、44を作製するために、3D構成物40の中心で3D構成物40を切断すること(46)を含む。一実施形態では、3D構成物40の2つの半分42、44は、関連するx-y平面に対して互いの鏡像である。一実施形態では、第1および第2の誘電体材料150、250を組み合わせて形成することは、共押出しプロセスを含む。
【0024】
ここで
図5を参照すると、
図5は、
図4に示したセグメント30と類似するが、互いに平行でない3D本体20の第1および第2の平面端部24、26を生成する切断部48’を有する複数のセグメント30’を示す。
【0025】
前述から、3D本体20の実施形態は、3D本体20の誘電体材料が直交x-y-z座標系の2つの軸方向において変化する誘電率を有する、1DP100および2DP200の配置を含むことが理解されるであろう。
図1A~
図1Cを参照して、例えば、誘電率がx-y-z座標軸の原点からy軸およびz軸の両方に沿って変化するが、x軸に沿って一定である。
【0026】
ここで、
図6A、
図6B、
図6C、および
図6Dを参照すると、各図は、本明細書で上述したものと類似した1DP100および2DP200を有する3D本体20を有するEMデバイス10の例示的な代替形態を示す。ただし、特定の直線軸22は、円筒r-θ-z座標系のz軸である。3D本体20の特定の直線軸22に垂直かつ特定の直線軸22に沿って一定である3D本体20の1DP100および2DP200の平面断面プロファイル102、202は、3D本体20の円筒r-θ-z座標系のz軸に垂直かつz軸に沿って一定である、r-θ平面断面プロファイルである。一実施形態では、3D本体20は、z軸に沿って押出成形または共押出成形される。本明細書で上述したように、1DP100は、2DP200内に完全ではないが少なくとも部分的に埋め込まれる。ここで、2DP200は、1DP100の径方向外側に配置される。前述したEMデバイス10と同様に、1DP100は、第1の平均誘電率(1Dk)を有する第1の誘電体材料を含み、かつ、2DP200は、第2の平均誘電率(2Dk)を有する第2の誘電体材料を含み、2Dkは1Dkとは異なる。一実施形態では、1Dkは、2Dkより大きく、1Dkは3より大きく、かつ、20以下であり、2Dkは1より大きく、かつ、3以下である。代替の実施形態では、2Dkは、1Dkより大きく、2Dkは3より大きく、かつ、20以下であり、1Dkは1より大きく、かつ、3以下である。一実施形態では、1DP100の第1の誘電体材料および2DP200の第2の誘電体材料のうちの少なくとも1つは均質であるか、1DP100の第1の誘電体材料および2DP200の第2の誘電体材料の両方は均質であるか、または、1DP100の第1の誘電体材料および2DP200の第2の誘電体材料のいずれも均質でない。一実施形態では、1DP100の第1の誘電体材料および2DP200の第2の誘電体材料のうちの少なくとも1つは空気を含むか、1DP100の第1の誘電体材料および2DP200の第2の誘電体材料の両方は空気を含むか、または、1DP100の第1の誘電体材料および2DP200の第2の誘電体材料のいずれも空気を含まない。
【0027】
図6Aは、1DP100および2DP200の両方についての規則的な円筒形状を示している。ここで、これらの1DP100および2DP200は、同じ高さHを有するとともに、それぞれ、外側寸法D1およびD2(
図6Aにおける直径)を有する。その結果、高さH全体にわたって一様な厚さの2DP200とともに円筒状の1DP100を有する3D本体20が得られる。
図6Bは、
図6Aのものと類似した1DP100および2DP200(
図6Aに示される直径D1およびD2をそれぞれ有する)を示すが、2DP200の高さH2は、1DP100の高さH1より低い。その結果、高さH2にわたって一様な厚さを有する2DP200によって形成された大きな基部とともに、高さH1の円筒状の1DP100を有する3D本体20が得られる。
図6Cは、同じ高さHを有する1DP100および2DPの両方の楕円形または卵形の円筒形状を示し、これは、
図6Aに示されたものと類似しているが、楕円形または卵形の接地面を有する。
図6Cに示されるように、1DP100は、主外側寸法D1および副外側寸法D3を有し、2DP200は、主外側寸法D2および副外側寸法D4を有する。
図6Dは、
図6A~
図6Cのものと類似したz軸に沿った押出形態を有するが、1DP100は、z軸に垂直なボウタイ形状の断面を有し、これは、外側寸法D2を有する円形形状の外側プロファイルを有するz軸断面を有する2DP200に少なくとも部分的に埋め込まれている3D本体20を示す。
図6Dに示すように、ボウタイ形状の1DP100は、D1の外側寸法を有する部分円の円筒部と、D3の外側寸法を有する一体的に形成されたより小さい円形円筒部とから形成される。
図6Dに示すように1DP100をボウタイ形状に構成することによって、EMデバイス10は、主要な電界線(E-field lines)が大まかに矢印E(Eの真上に-を付けた記号)の方向にある円偏波放射パターンを生成する。
図6A~
図6Dの1DP100および2DP200の様々なz軸断面プロファイルを比較することによって分かるように、1DP100および2DP200のz軸接地面は、同一であっても、類似していても、異なっていてもよいことが理解されよう。一実施形態では、本明細書に開示される任意のEMデバイス10に関して、高さHは、全外側寸法D1、D2、D3およびD4のいずれよりも大きく、一実施形態では、Hは、全外側寸法D1、D2、D3およびD4のいずれよりも少なくとも1.5倍大きい。
【0028】
特に
図6Bを参照して、3D本体20の一実施形態は、1DP100の基部106と継ぎ目なく一体的に形成された延在部104を含む1DP100であって、延在部104は、特定の直線軸22に沿って、1DP100の平面断面プロファイル102と同一である平面断面プロファイル102を基部106から離れて有する、1DP100として説明され得る。
図6Bの実施形態に示されるように、1DP100は、特定の直線軸22に沿って長さ(H1)を有し、基部106は、特定の直線軸22に沿って長さ(H2)を有し、延在部104は、特定の直線軸22に沿って長さ(H3)を有し、H3はH2より大きく、かつ、H2+H3=H1である。一実施形態では、H3は、H2の2倍より大きい。
【0029】
図7A、
図7B、および
図7Cを参照する。ここで、各図は、それぞれ
図6A、
図6C、および
図6Dに示されるものと類似した例示的なEMデバイス10を示しているが、3D本体20は、少なくとも第3の誘電体部分(3DP)300をさらに含み、2DP200は、3DP300内に少なくとも部分的に埋め込まれているが完全には埋め込まれていない。ここで、3DP300は、3D本体20の特定の直線軸22(
図7A~
図7Cのz軸)に垂直かつ、特定の直線軸22に沿って一定である平面断面プロファイル302を有する。一実施形態では、特定の直線軸22に沿った3D本体20の平面端部における平面断面プロファイル302は、3DP300を含む。ここで、1DP100は、第1の平均誘電率(1Dk)を有する第1の誘電体材料を含み、かつ、2DP200は、第2の平均誘電率(2Dk)を有する第2の誘電体材料を含み、3DP300は、第3の平均誘電率(3Dk)を有する第3の誘電体材料を含み、3Dkは2Dkとは異なり、2Dkは1Dkとは異なる。一実施形態では、3Dkは1Dkと等しい。代替の実施形態では、3Dkは1Dkと等しくない。一実施形態では、1Dkは、2Dkより大きく、1Dkは3より大きく、かつ、20以下であり、2Dkは1より大きく、かつ、3以下である。代替の実施形態では、2Dkは、1Dkより大きく、2Dkは3より大きく、かつ、20以下であり、1Dkは1より大きく、かつ、3以下である。一実施形態では、1DP100の第1の誘電体材料および2DP200の第2の誘電体材料のうちの少なくとも1つは均質であるか、1DP100の第1の誘電体材料および2DP200の第2の誘電体材料の両方は均質であるか、または、1DP100の第1の誘電体材料および2DP200の第2の誘電体材料のいずれも均質でない。一実施形態では、1DP100の第1の誘電体材料および2DP200の第2の誘電体材料のうちの少なくとも1つは空気を含むか、1DP100の第1の誘電体材料および2DP200の第2の誘電体材料の両方は空気を含むか、または、1DP100の第1の誘電体材料および2DP200の第2の誘電体材料のいずれも空気を含まない。一実施形態では、3Dkは1より大きく、かつ、3以下である。代替の実施形態では、3Dkは3より大きく、かつ、20以下である。一実施形態において、3Dkは均質である。代替の実施形態では、3Dkは均質でない。一実施形態では、3Dkは空気を含む。代替の実施形態では、3Dkは空気を含まない。
【0030】
図7A~
図7Cをそれぞれ
図6A、
図6C、および
図6Dと比較すると、
図6A、
図6C、および
図6Dに示される様々な高さHおよび外側寸法D1~D4は、繰り返しのラベル付けを必要とせずに、
図7A~
図7Cの実施形態に等しく適用され得ることが理解されるであろう。
図7Bに関して、3DP300は、r-θ平面(平面図)において、主外側寸法D5および副外側寸法D6を有する楕円形または卵形の円筒形状を有し、これは、1DP100および2DP200の楕円形または卵形の形状と同様である。
【0031】
前述の説明のいずれかを参照して、3D本体20の実施形態は、3D本体20の直交x-y-z座標系または円筒r-θ-z座標系のいずれかのz軸に平行な方向に全高(H)と、z軸に垂直な方向における全最大外側寸法(W)と、を有し、HはWより大きい、あるいは、HはWの2倍以上である、さらにあるいは、HはWの3.5倍以上である。
【0032】
図4および
図5と組み合わせて
図7A~
図7Cを参照して、3DP300は、3D構成物40の2DP200内に埋め込まれて、3D本体20を作製し得ることが理解されるであろう(3つの誘電体部分、1DP100、2DP200、および3DP300を有する点を除き、
図4および
図5に関連して本明細書で上述したものと同様である)。ここでは、3つの連続して埋め込まれた誘電体部分のみが開示されているが、本発明の範囲はそのように限定されず、本明細書の開示と矛盾しない任意の数の連続して埋め込まれた誘電体部分を包含することが理解されよう。
【0033】
特に
図7Aを参照するが、これに限定されることなく、本明細書に開示されている任意のEMデバイス10は、3D本体20の平面端部24、26を除いて3D本体20を覆う外側金属層12(
図7Aにおいて破線によって示される)をさらに含み得る。一実施形態では、金属層12は銅を含む。
【0034】
ここで、
図4のものと同様に構造化された1DP100および2DP200を有する3D本体20を有する、本明細書の開示と矛盾しない例示的なEMデバイス10を示す
図8Aおよび
図8Bを参照する。ここで、3D本体20は、3D本体20を実質的にまたは完全に取り囲む壁502を有する導電性フェンス500を有する基板400上に配置される。一実施形態では、基板400は、3D本体20に電磁的に結合されたEM信号フィード600を含む。ここで、一実施形態では、EM信号フィード600は、細長い結合スロット604を有する基板集積導波路(SIW)602を含む。
図8A、
図8Bに示すように、基板400は、下部導電層402と、細長い結合スロット604を含む上部導電層404と、それらの間に配置された誘電媒体406とからなる積層体である。ここで、SIW602は、誘電媒体406を介して下部導電層402と上部導電層404との間に電気的に接続された導電性ビア606によって形成される。ここで、導電性フェンス500および3D本体20は、細長い結合スロット604が1DP100に対して中心に配置された状態で、上部導電層404上に直接配置される。一実施形態では、導電性フェンス500は、3D本体20が配置される凹部504を提供する高さHFおよび幅WFを有する。ここで、HはHFより大きく、一実施形態ではHはHFの3倍以上である。
図8Aおよび
図8Bの例示的な3D本体20において、1DP100のDkは14であり、2DP200のDkは3であり、2DP200は、高さH=3.7mm、幅W=1.4mm、厚さT=0.9mmを有する。
図8Aの例示的な3D本体20では、2DP200は、x軸に平行であり、0より大きい定義された半径Rを有する(すなわち、鋭い角ではない)上側外側角部206を有する、基板400からある距離にある先端204を有する。一実施形態では、Rは0mmより大きく0.5mm以下である。
図8Aおよび
図8Bの例示的な実施形態では、R=0.3mmであり、これは、押出または共押出プロセスおよび関連する押出/共押出ダイに係る製造を容易にする。
【0035】
ここで、
図8Aおよび8BのEMデバイス10の様々な解析的にモデル化された動作特性を示す
図9~
図10を参照する。例えば、
図9は、GHz単位の周波数の関数として、dBi単位の(S(1,1))挿入損失利得および実現利得のプロットを示す。
図10は、2つの直交する角度、Phi=0度(y-z平面)およびPhi=90度(x-z平面)における実現利得をdBi単位で示す。図示されているように、利得は、76GHz~81GHzの周波数範囲にわたって一定と言ってよく(
図9)、方位角φの関数として均一と言ってよい(
図10)。
【0036】
ここで、少なくとも1DP100を有する3D本体20を有するEMデバイス10を示す
図11Aおよび
図11Bを参照する。ここで、特定の直線軸22(
図11A、11Bにおいてz軸として示される)に垂直な1DP100の断面プロファイルは、円筒状の中央本体100.1と、複数の一体的に形成された径方向突出部(スペーサ)100.2と、を備え、各径方向突出部100.2が3D本体20の外側表面28まで径方向外側に延在する。一実施形態では、複数の径方向突出部100.2は、3D本体20の外周にわたり互いに等間隔に離間された4つの径方向突出部を含む。一実施形態では、1DP100(円筒形中心本体100.1および径方向突出部100.2)は、特定の直線軸22に沿った押出品である。
図11Aおよび
図11Bに示すように、3D本体20は、細長い結合スロット604を有するSIW602の形態のEM信号フィード600を有する基板400に組み立てられる。基板400は、3D本体20が組み立てられるポケット408を有する。ここで、複数の径方向突出部100.2、特に4つの図示の径方向突出部100.2は、ポケット408の壁と締まり嵌め状態で配置されている。ここで、複数の径方向突出部100.2は、締まり嵌め状態でポケット408内に3D本体20の円筒形中心本体100.1を中心に位置付けるためのスペーサを形成する。一実施形態では、3D本体20は、1DP100のみから構成される。代替実施形態では、3D本体20は、ポケット408の外側プロファイルに倣うように複数の径方向突出部100.2の間の領域410を占有する2DP200を含む。一実施形態では、1DP100は誘電体共振器を形成する。
【0037】
図11Aに示す実施形態では、複数の径方向突出部のうちの少なくとも1つは、SIW602の細長い結合スロット604の長さ方向に対して平行または直交のいずれかである方向に延在する。代替的に、
図11Bに示す実施形態では、複数の径方向突出部のうちの少なくとも1つは、SIW602の細長い結合スロット604の長さ方向に対して平行でも直交でもない方向に延在する。一実施形態では、
図11Bの3D本体100は、
図11Aの3D本体100と比較して、z軸に対して反時計回りに約40度回転している。
【0038】
【0039】
上記から、実施形態が以下の構成を含むことが理解されるであろう。3D本体20の特定の直線軸22に垂直かつ特定の直線軸に沿って一定である平面断面プロファイル102、202は、3D本体20の直交x-y-z座標系のx軸に垂直かつx軸に沿って一定である、y-z平面断面プロファイルである(例えば、
図1A~
図1C参照)。あるいは、3D本体20の特定の直線軸22に垂直かつ特定の直線軸に沿って一定である平面断面プロファイル102,202は、3D本体の円筒r-θ-z座標系のz軸に垂直かつz軸に沿って一定である、r-θ平面断面プロファイルである(例えば、
図6A~
図6D参照)。
【0040】
上記から、実施形態が以下の別個の構成物のいずれか1つも含むことが理解されるであろう。
構成物-1:誘電体材料を含む3D本体20を有するEMデバイス10であり、3D本体20は、1DP100および2DP200を有し、2DP200は、直交x-y-z座標系のz軸に関して1DP100の上に配置されている。ここで、3D本体20は、3D本体20のx軸に対して垂直であるとともにx軸に沿って一定であるy-z平面断面プロファイルを有する(
図1A~
図1C参照)。
【0041】
構成物-2:誘電体材料を含む3D本体20を有するEMデバイス10であり、3D本体20は、1DP100および2DP200を有し、2DP200は、円筒r-θ-z座標系の半径rに関して1DP100の径方向外側配置されている。ここで、3D本体20は、3D本体のz軸に対して垂直であるとともにx軸に沿って一定であるr-θ平面断面プロファイルを有する(
図6A~
図6D参照)。
【0042】
EMデバイス10の前述の説明は、単一の3D本体20を参照して行われているが、本明細書に記載される任意のEMデバイス10は、本明細書に開示される目的に好適な任意のパターンでアレイ状に配置された複数の3D本体20で構成され得ることが理解されるであろう。これについて、
図15A~
図15Gを参照して説明する。例えば、複数の誘電体3D本体20は、以下の配列のいずれかに従って、隣接する3D本体20間に中心間間隔を有するアレイとして配列されてもよい。x-y格子構成において互いに対して等しく離間され、ここで、A=Bである(例えば、
図15A参照)。ダイヤモンド構成のダイヤモンド形状が、対向する内角α<90度および対向する内角β>90度を有する、ダイヤモンド構成において離間されている(例えば、
図15B参照)。均一な周期パターンで互いに離間されている(例えば、
図15A、
図15B、
図15C、
図15D参照)。増加または減少する非周期的パターンで互いに離間して配置されている(例えば、
図15E、
図15F、
図15G参照)。一様な周期的パターンで斜交格子上にて互いに対して離間されている(例えば、
図15C参照)。一様な周期的パターンで径方向格子(radial grid)上にて互いに対して離間されている(例えば、
図15D参照)。増加または減少する非周期的パターンでx-y格子上にて互いに対して離間されている(例えば、
図15E参照)。増加または減少する非周期的パターンで斜交格子上にて互いに対して離間されている(例えば、
図15F参照)。増加または減少する非周期的パターンで径方向格子上にて互いに対して離間されている(例えば、
図15G参照)。均一な周期的パターンで非x-y格子上にて互いに対して離間されている(例えば、
図15B、15C、15D参照)。増加または減少する非周期的パターンで非x-y格子上にて互いに対して離間されている(例えば、
図15F、15G参照)。本明細書では、複数の3D本体20の様々な構成が、例えば
図15A~
図15Gにより、本明細書において示されているが、そのような図示された構成は、本明細書で開示される目的と一致するように構成され得る多くの構成を網羅するものではないことが理解されよう。したがって、本明細書に開示される目的のための本明細書に開示される複数の3D本体20の任意のおよび全ての構成は、本明細書に開示される開示の範囲内であることが企図され、考慮される。一実施形態では、各3D本体20は、アレイにおいて互いに対して、λ/2以下の中心間ピッチ間隔で配置され、λはEMデバイスの動作波長である。一実施形態では、3D本体20は、7GHz以上かつ300GHz以下の周波数で共振するように構成されている。特に、3D本体20は、8GHz以上かつ12GHz以下のXバンド周波数範囲で共振するように構成されている。また特に、3D本体20は、10GHz以上かつ15GHz以下の低地球軌道(LEO)周波数範囲で共振するように構成されている。また特に、3D本体20は、12GHz以上かつ18GHz以下のKu周波数範囲で共振するように構成されている。また特に、3D本体20は、18GHz以上かつ26.5GHz以下のKバンド周波数範囲で共振するように構成されている。また特に、3D本体20は、26.5GHz以上かつ40GHz以下のKa周波数範囲で共振するように構成されている。また特に、3D本体20は、40GHz以上かつ75GHz以下のVバンド周波数範囲で共振するように構成されている。また特に、3D本体20は、75GHz以上かつ110GHz以下のWバンド周波数範囲で共振するように構成されている。
【0043】
3D本体20の前述の説明は、特定の直線軸22(例えば、
図1A~
図1Cのx軸、および
図6A~
図6Dのz軸)に沿った1DP100および/または2DP200の2D押出品断面形状を参照または説明しているが、実施形態はそのように限定されず、本明細書に開示される目的に適した任意の2D断面形状を含み得ることが理解されるであろう。例えば、
図16A~
図16Gを参照すると、3D本体20の実施形態は、1DP100、2DP200、または1DP100および2DP200の両方の押出品形状が、特定の直線軸22に垂直な以下の形状の2D断面プロファイルを有する構成を含む。その形状とは、円形(
図16A)、多角形(
図16B~
図16E)、矩形(
図16Bおよび
図16C)、正方形(
図16C)、八角形(octogen)(
図16D)、三角形(
図16E)、環(
図16F)、楕円(
図16G)、または本明細書に開示される目的に好適な任意の他の2D形状である。
【0044】
前述のEMデバイス10のいずれかに関して、一実施形態は、1DP100、2DP200、および3DP300のうちの少なくとも1つがセラミックまたは純粋なセラミック材料から作製される構成を含む。あるいは、1DP100、2DP200、および3DP300のうちの少なくとも1つは、セラミック充填ポリマー材料から製造される。
【0045】
図1A~
図1C、
図2A~
図2B、
図3A、
図3C、
図4、
図6A~
図6D、
図7A~
図7C、
図8A~
図8B、
図11A~
図11B、および
図16A~
図16Gに示されているもの等、3D本体20を有するEMデバイス10の前述の説明は、画定された形態を有する押出2D断面形状を有する1DP100、2DP200、および任意選択で3DP300を対象としている。しかしながら、実施形態はそのように限定されるものではなく、積層または押出された複数の層21から構成される構成物を包含してもよいことが理解されるであろう。これについて、
図17A、
図17B、
図17C、および
図17Dを参照して説明する。ここで、各実施形態は、合計5つの誘電体部分、1DP100、2DP200、3DP300、4DP4000、および5DP5000を示すが、それらの任意の特定の数に限定されない。
図17Aは、例えば、
図17B、
図17C、または
図17Dの3D本体のうちの1つへと切られ、切断され、または他の方法でセグメント化される3D構成物40(例えば、
図4を参照)または3D本体20のいずれかとして見ることができる。明確さのために、
図17B~
図17Dは、1DP100および5DP5000のみを列挙するが、
図17Aに列挙されるような5つの誘電体部分すべてを含むことが理解されるであろう。関連するx-y-z座標系の図から分かるように、
図17A~
図17Dの各実施形態は、関連するz軸に沿った方向に互いに対して積み重ねられたまたは層状にされた複数の層21を有する。一実施形態では、
図17A~
図17Dに示すように、3D構成物40および/または3D本体20は、x軸に沿った押出品であるか、または押出品構成物を有する。
【0046】
特に
図17B~
図17Dを参照すると、一実施形態は、誘電体材料の複数の層21を含む3D本体20を有するEMデバイス10を含む。複数の層21の各層は、複数の層21の別の1つに隣接して接触して、または直接接触して配置されている。複数の層21の各層は、対応する直交x-y-z座標系のx-y平面に平行に配置され、関連付けられたz軸に沿って互いに対して積み重ねられている。複数の層21の各層は、空気以外の誘電材料を含み、複数の層21の各層は、x軸および/またはy軸のうちの少なくとも1つに垂直な、関連するx軸またはy軸に沿って一定である平面断面プロファイルを有している。3D本体20が、全高寸法H、全幅寸法W、および全厚さ寸法Tを有する3D形状を有し、3D本体20の正面プロファイル図が寸法HおよびWによって画定されている。複数の層21のうちの少なくとも1つの層は、誘電体共振器(DR)を備える。一実施形態では、3D本体20の3D形状は、3D構成物40の正方形の切られた縁部によって画定されてもよく、または破線14によって示されるような特定の形状を形成する切ったダイによって画定されてもよい。破線14は、3D本体20の特定のドーム形状の形態を示すが、本明細書に開示される目的に好適な任意の形態が、好適な形状の切ったダイによって作製され得ることが理解されるであろう。
【0047】
図17Bの実施形態では、複数の層21の積層縁部は、正面プロファイル図では視認不可能である。一方、
図17C~
図17Dの実施形態では、複数の層21の積層縁部は、正面プロファイル図において視認可能である、
図17Dの実施形態では、複数の層21の積層縁部は、側プロファイル図(
図17Dのx-y平面)において視認不可能である。
【0048】
図17Bの実施形態では、複数の層21の各層は、3D本体20の正面から3D本体20の対向する背面まで厚さTにわたって互いに対して積み重ねられている。
図17Cの実施形態では、複数の層21の各層は、3D本体20の底部から3D本体20の対向する頂部まで高さHにわたって互いに対して積み重ねられている。
図17Dの実施形態では、複数の層21の各層は、3D本体20の一方の側から3D本体20の対向する側まで幅Wにわたって互いに対して積み重ねられている。
【0049】
図17A~
図17Dの実施形態のいずれにおいても、以下の少なくとも1つが言える。複数の層21の各層の誘電体材料は、隣接する層とは異なる誘電率を有する。複数の層21のうちの少なくとも1つの層の誘電体材料は、均質である。複数の層21のうちの少なくとも1つの層の誘電体材料は、空気を含む。複数の層のうちの少なくとも1つの層は、セラミックまたは純粋セラミック材料から製造される。複数の層21のうちの少なくとも1つの層は、セラミック充填ポリマー材料から製造される。
【0050】
図17A~
図17Dの実施形態のいずれにおいても、複数の層21の各層の誘電体材料は、3D本体20の内側層から外側層に向かって相対的に高い値から相対的に低い値に変化する平均誘電率を有する。あるいは、複数の層21の各層の誘電体材料は、3D本体20の内側層から対向する外側層に向かって相対的に高い値から相対的に低い値に変化する平均誘電率を有する。あるいは、複数の層21各層の誘電体材料は、3D本体20の中心に配置された内側層から対向する外側層に向かって相対的に高い値から相対的に低い値に変化する平均誘電率を有する。あるいは、複数の層21の各層の誘電体材料は、3D本体20の内側層から外側層に向かって相対的に低い値から相対的に高い値に変化する平均誘電率を有する。あるいは、複数の層21の各層の誘電体材料は、3D本体20の内側層から対向する外側層に向かって相対的に低い値から相対的に高い値に変化する平均誘電率を有する。あるいは、複数の層21各層の誘電体材料は、3D本体20の中心に配置された内側層から対向する外側層に向かって相対的に低い値から相対的に高い値に変化する平均誘電率を有する。
【0051】
図17Cの実施形態では、複数の層21の各層の誘電体材料は、3D本体20の最下層から最上層に向かって相対的に高い値から相対的に低い値に変化する平均誘電率を有する。あるいは、複数の層21の各層の誘電体材料は、3D本体20の最下層から最上層に向かって相対的に低い値から相対的に高い値に変化する平均誘電率を有する。
【0052】
個々の特徴の特定の組合せが本明細書で説明および図示されているが、特徴のこれらの特定の組合せは例示目的のためだけであり、そのような組合せが明示的に図示されているか否かにかかわらず、そのような個々の特徴のいずれかの任意の組合せを実施形態に従って使用することができ、本明細書の開示と一致することが理解されよう。本明細書に開示される特徴のありとあらゆるそのような組み合わせは、本明細書において企図され、本出願を全体として考慮するときに当業者の理解の範囲内であると見なされ、当業者によって理解されるであろう様式で、添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲内に入る限り、本明細書に開示される本発明の範囲内であると見なされる。
【0053】
例示的な実施形態を参照して本明細書で本発明を説明してきたが、特許請求の範囲から逸脱することなく、様々な変更を行うことができ、その要素を均等物で置き換えることができることが当業者には理解されよう。本発明の本質的な範囲から逸脱することなく、特定の状況または材料を本発明の教示に適合させるために、多くの変更を行うことができる。したがって、本発明は、本発明を実施するために考えられる最良の形態または唯一の形態として本明細書に開示された特定の1つまたは複数の実施形態に限定されず、本発明は、添付の特許請求の範囲内に入るすべての実施形態を含むことが意図される。図面および説明において、例示的な実施形態が開示されており、特定の用語および/または寸法が使用されている場合があるが、それらは、別段の記載がない限り、一般的な、例示的な、および/または説明的な意味でのみ使用され、限定を目的とせず、したがって、特許請求の範囲はそのように限定されない。層、膜、領域、基板、または他の記載された特徴などの要素が、他の要素の「上に(on)」ある、別の要素と「接触している(in contact with)」、または「係合している(engagement with)」と言及されるとき、それは、他の要素の直接上にある、他の要素と接触している、または他の要素と係合していることもあれば、介在する要素が存在することもあり得る。対照的に、要素が他の要素の「直接上にある(directly on)」、「直接接触している(directly in contact with)」、または「直接係合している(directly engaged with)」と言及される場合、介在要素は存在しない。第1、第2などの用語の使用は、順序または重要性を示すものではなく、むしろ、第1、第2などの用語は、ある要素を他の要素から区別するために使用される。「a」、「an」などの用語の使用は、量の限定を意味するのではなく、参照された項目の少なくとも1つの存在を意味する。本明細書で使用される「含む(comprising)」という用語は、1つ以上の追加の特徴の可能な包含を除外しない。また、本明細書に提供される任意の背景情報は、本明細書に開示される本発明に関連する可能性があると出願人が考える情報を明らかにするために提供される。そのような背景情報のいずれかが、本明細書に開示される本発明の実施形態に対する先行技術を構成することを必ずしも容認することを意図するものではなく、そのように解釈されるべきでもない。
【図】
【図】
【手続補正書】
【提出日】2023-01-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
誘電体材料を含む3次元(3D)本体であって、前記3D本体は、第1の誘電体部分(1DP)と第2の誘電体部分(2DP)とを有し、前記1DPは、前記2DP内に少なくとも部分的に埋め込まれているが完全には埋め込まれていない、3D本体を含み、
前記1DPおよび前記2DPはそれぞれ、空気以外の誘電体材料を含み、
前記1DPおよび前記2DPはそれぞれ、前記3D本体の特定の直線軸に垂直な平面断面プロファイルを有し、前記平面断面プロファイルは、前記特定の直線軸に沿って一定であり、
前記3D本体の少なくとも一部は、誘電体共振器(DR)を含み、
前記3D本体は、第1の平面端部と、対向する第2の平面端部とを有し、前記第1および第2の平面端部は、前記1DPおよび前記2DPの両方を含む外側断面プロファイルを有し、
前記1DPの前記第1および第2の平面端部は、前記2DPの前記第1および第2の平面端部と異なるまたは非類似の2D形状を有する、
電磁(EM
)デバイス。
【請求項2】
前記3D本体は、前記特定の直線軸に沿った方向での共押出構成物を有し、
前記1DPの前記誘電体材料および前記2DPの前記誘電体材料は互いに隣接しかつ接触して配置されている、
請求項1に記載のEMデバイス。
【請求項3】
前記第2の平面端部は、前記第1の平面端部と平行である、
請求項1または2に記載のEMデバイス。
【請求項4】
前記第1の平面端部および前記第2の平面端部のうちの少なくとも1つは、前記特定の直線軸に対して垂直である、
請求項1から3のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項5】
前記第1の平面端部および前記第2の平面端部の一方または両方が、完全な円または円の一部、完全な楕円または楕円の一部、完全な正方形また正方形の一部、完全な矩形または矩形の一部、完全な三角形または三角形の一部、完全な五角形または五角形の一部、完全な六角形または六角形の一部、完全な八角形または八角形の一部、完全な平行四辺形または平行四辺形の一部、完全な台形または台形の一部、または上記形状のいずれかの組み合わせの形状のうちのいずれか1つを含む外側2Dプロファイルを有する、
請求項1から4のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項6】
前記1DPの前記第1および第2の平面端部は、ボウタイ形状を備える、
請求項
1に記載のEMデバイス。
【請求項7】
前記1DPは、第1の平均誘電率(1Dk)を有する第1の誘電体材料を含み、かつ、前記2DPは、第2の平均誘電率(2Dk)を有する第2の誘電体材料を含み、前記2Dkは前記1Dkとは異なる、
請求項1から
6のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項8】
前記1Dkは、前記2Dkより大きい、
請求項
7に記載のEMデバイス。
【請求項9】
1Dkは3より大きく、かつ、20以下であり、
2Dkは1より大きく、かつ、3以下である、
請求項
8に記載のEMデバイス。
【請求項10】
前記2Dkは、前記1Dkより大きい、
請求項
7に記載のEMデバイス。
【請求項11】
2Dkは3より大きく、かつ、20以下であり、
1Dkは1より大きく、かつ、3以下である、
請求項
10に記載のEMデバイス。
【請求項12】
前記第1の誘電体材料および前記第2の誘電体材料のうちの少なくとも1つは均質である、
請求項
7から
11のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項13】
前記第1の誘電体材料および前記第2の誘電体材料のうちの少なくとも1つは空気を含む、
請求項
7から
12のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項14】
前記3D本体は、少なくとも第3の誘電体部分(3DP)をさらに含み、
前記2DPは、前記3DP内に少なくとも部分的に埋め込まれているが完全には埋め込まれておらず、前記3DPは、前記特定の直線軸に沿って一定である、前記3D本体の前記特定の直線軸に垂直な平面断面プロファイルを有する、
請求項1から
13のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項15】
前記3D本体の平面端部を除いて前記3D本体を覆う外側金属層をさらに含む、
請求項
1から
6のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項16】
前記3D本体の平面端部を除いて前記3D本体を覆う外側金属層をさらに含む、
請求項
14に記載のEMデバイス。
【請求項17】
前記金属層は銅を含む、
請求項
15または
16に記載のEMデバイス。
【請求項18】
前記3D本体は、少なくとも第3の誘電体部分(3DP)をさらに含み、前記2DPは、前記3DP内に少なくとも部分的に埋め込まれているが完全には埋め込まれておらず、
前記3DPは、第3の平均誘電率(3Dk)を有する第3の誘電体材料を含み、
3Dkは1Dkと等しい、
請求項1から
13のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項19】
前記第3の誘電体材料は均質である、
請求項
18に記載のEMデバイス。
【請求項20】
前記第3の誘電体材料は空気を含む、
請求項
18または
19に記載のEMデバイス。
【請求項21】
前記3D本体は、少なくとも第3の誘電体部分(3DP)をさらに含み、
前記2DPは、前記3DP内に少なくとも部分的に埋め込まれているが完全には埋め込まれておらず、
前記3DPは、第3の平均誘電率(3Dk)を有する第3の誘電体材料を含み、
3Dkは1Dkと等しくない、
請求項1から
13のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項22】
前記第3の誘電体材料は均質である、
請求項
21に記載のEMデバイス。
【請求項23】
前記第3の誘電体材料は空気を含む、
請求項
21または
22に記載のEMデバイス。
【請求項24】
前記特定の直線軸に沿った前記3D本体の平面端部における前記平面断面プロファイルは、前記3DPを含む、
請求項
14から
23のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項25】
誘電体材料を含む3次元(3D)本体であって、前記3D本体は、第1の誘電体部分(1DP)と第2の誘電体部分(2DP)とを有し、前記1DPは、前記2DP内に少なくとも部分的に埋め込まれているが完全には埋め込まれていない、3D本体を含み、
前記1DPおよび前記2DPはそれぞれ、空気以外の誘電体材料を含み、
前記1DPおよび前記2DPはそれぞれ、前記3D本体の特定の直線軸であるz軸に垂直な平面断面プロファイルを有し、前記平面断面プロファイルは、前記特定の直線軸である前記z軸に沿って一定であり、
前記3D本体の少なくとも一部は、誘電体共振器(DR)を含み、
前記3D本体は、第1の平面端部と、対向する第2の平面端部とを有し、前記第1および第2の平面端部は、前記1DPおよび前記2DPの両方を含む外側断面プロファイルを有し、
前記3D本体は、前記3D本体の直交x-y-z座標系または円筒r-θ-z座標系のいずれかのz軸に平行な方向に全高(H)と、前記z軸に垂直な方向における全最大外側寸法(W)と、を有し、HはWより大きい、
電磁(EM
)デバイス。
【請求項26】
前記3D本体は、少なくとも第3の誘電体部分(3DP)をさらに含み、
前記2DPは、前記3DP内に少なくとも部分的に埋め込まれているが完全には埋め込まれておらず、前記3DPは、前記特定の直線軸である前記z軸に沿って一定である、前記3D本体の前記特定の直線軸に垂直な平面断面プロファイルを有する、
請求項25に記載のEMデバイス。
【請求項27】
前記3D本体は、前記z軸に沿った方向での共押出構成物を有し、
前記1DPの前記誘電体材料および前記2DPの前記誘電体材料は互いに隣接しかつ接触して配置されている、
請求項25または26に記載のEMデバイス。
【請求項28】
HはWの2倍以上である、
請求項
25から27のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項29】
HはWの3.5倍以上である、
請求項
25から27のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項30】
前記特定の直線軸に垂直な前記1DPの断面プロファイルは、前記3D本体の外側表面まで径方向外側に延在する複数の径方向突出部を含む、
請求項1から
29のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項31】
前記複数の径方向突出部は、前記3D本体の外周にわたり互いに等間隔に離間された4つの径方向突出部を含む、
請求項
30に記載のEMデバイス。
【請求項32】
誘電体材料を含む3次元(3D)本体であって、前記3D本体は、第1の誘電体部分(1DP)と第2の誘電体部分(2DP)とを有し、前記1DPは、前記2DP内に少なくとも部分的に埋め込まれているが完全には埋め込まれていない、3D本体を含み、
前記1DPおよび前記2DPはそれぞれ、空気以外の誘電体材料を含み、
前記1DPおよび前記2DPはそれぞれ、前記3D本体の特定の直線軸に垂直な平面断面プロファイルを有し、前記平面断面プロファイルは、前記特定の直線軸に沿って一定であり、
前記3D本体の少なくとも一部は、誘電体共振器(DR)を含み、
前記3D本体は、第1の平面端部と、対向する第2の平面端部とを有し、前記第1および第2の平面端部は、前記1DPおよび前記2DPの両方を含む外側断面プロファイルを有し、
前記1DPは、前記1DPの基部と継ぎ目なく一体的に形成された延在部を含み、前記延在部は、前記特定の直線軸に沿って、前記1DPの前記平面断面プロファイルと同一である平面断面プロファイルを前記基部から離れて有する、
電磁(EM
)デバイス。
【請求項33】
前記3D本体は、z軸に沿った方向での共押出構成物を有し、
前記1DPの前記誘電体材料および前記2DPの前記誘電体材料は互いに隣接しかつ接触して配置されている、
請求項32に記載のEMデバイス。
【請求項34】
前記1DPは、前記特定の直線軸に沿って長さ(H1)を有し、前記基部は、前記特定の直線軸に沿って長さ(H2)を有し、前記延在部は、前記特定の直線軸に沿って長さ(H3)を有し、H3はH2より大きく、かつ、H2+H3=H1である、
請求項
32または33に記載のEMデバイス。
【請求項35】
H3は、H2の2倍より大きい、
請求項34に記載のEMデバイス。
【請求項36】
前記1DPおよび前記2DPのうちの少なくとも1つは、純粋なセラミック材料から製造される、
請求項1から35のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項37】
前記1DPおよび前記2DPのうちの少なくとも1つは、セラミック充填ポリマー材料から製造される、
請求項1から35のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項38】
基板であって、前記3D本体が前記基板上に配置される、基板をさらに含む、
請求項1から37のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項39】
前記基板は、前記3D本体に電磁的に結合されたEM信号フィードを含む、
請求項38に記載のEMデバイス。
【請求項40】
前記EM信号フィードは、細長い結合スロットを有する基板集積導波路を含む、
請求項39に記載のEMデバイス。
【請求項41】
前記3D本体に電磁的に結合されたEM信号フィードを含む基板であって、前記EM信号フィードは、細長い結合スロットを有する基板集積導波路を含む、基板をさらに含み、
前記複数の径方向突出部のうちの少なくとも1つは、前記細長い結合スロットの長さ方向に対して平行または直交のいずれかである方向に延在する、
請求項
30または
31に記載のEMデバイス。
【請求項42】
前記3D本体に電磁的に結合されたEM信号フィードを含む基板であって、前記EM信号フィードは、細長い結合スロットを有する基板集積導波路を含む、基板をさらに含み、
前記複数の径方向突出部のうちの少なくとも1つは、前記細長い結合スロットの長さ方向に対して平行でも直交でもない方向に延在する、
請求項
30または
31に記載のEMデバイス。
【請求項43】
前記3D本体は、7GHz以上かつ300GHz以下の周波数で共振するように構成されている、
請求項1から42のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項44】
前記3D本体は、
8GHz以上かつ12GHz以下のXバンド周波数範囲、
10GHz以上かつ15GHz以下の低地球軌道(LEO)周波数範囲、
12GHz以上かつ18GHz以下のKu周波数範囲、
18GHz以上かつ26.5GHz以下のKバンド周波数範囲、
26.5GHz以上かつ40GHz以下のKa周波数範囲、
40GHz以上かつ75GHz以下のVバンド周波数範囲、および
75GHz以上かつ110GHz以下のWバンド周波数範囲のうちのいずれか1つで共振するように構成されている、
請求項1から42のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項45】
前記3D本体の前記誘電体材料は、直交x-y-z座標系の2つの軸方向において変化する誘電率を有する、
請求項1から44のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項46】
各3D本体は、互いに対して、λ/2以下の中心間ピッチ間隔で配置され、λは前記EMデバイスの動作波長である、
請求項38から45のいずれか一項に記載の前記3D本体を複数含むアレイ。
【請求項47】
前記3D本体の前記特定の直線軸に垂直かつ前記特定の直線軸に沿って一定である前記平面断面プロファイルは、前記3D本体の直交x-y-z座標系のx軸に垂直かつx軸に沿って一定である、y-z平面断面プロファイルである、
請求項1から46のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項48】
前記3D本体の前記特定の直線軸に垂直かつ前記特定の直線軸に沿って一定である前記平面断面プロファイルは、前記3D本体の円筒r-θ-z座標系のz軸に垂直かつz軸に沿って一定である、r-θ平面断面プロファイルである、
請求項1から46のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項49】
誘電体材料を含む3次元(3D)本体であって、前記3D本体は、第1の誘電体部分(1DP)と、第2の誘電体部分(2DP)とを有し、前記2DPは、直交x-y-z座標系のz軸に関して前記1DPの上に配置される、3次元(3D)本体を含み、
前記3D本体は、前記3D本体
のx軸に対して垂直であり、前記x軸に沿って一定であるy-z平面断面プロファイルを有
し、
前記1DPおよび前記2DPは、x-y平面と一致する共通の底面を有する、
電磁(EM)デバイス。
【請求項50】
誘電体材料を含む3次元(3D)本体であって、前記3D本体は、第1の誘電体部分(1DP)と、第2の誘電体部分(2DP)とを有し、前記2DPは、円筒r-θ-z座標系の半径rに関して前記1DPの径方向外側に配置される、3次元(3D)本体を含み、
前記3D本体は、前記3D本体
のz軸に対して垂直であり、前記z軸に沿って一定であるr-θ平面断面プロファイルを有
し、
前記3D本体は、前記3D本体の前記z軸に平行な方向における全高(H)と、前記z軸に垂直な方向における全最大外側寸法(W)と、を有し、HはWより大きい、
電磁(EM)デバイス。
【請求項51】
HはWの2倍以上である、
請求項50に記載のEMデバイス。
【請求項52】
HはWの3.5倍以上である、
請求項50に記載のEMデバイス。
【請求項53】
複数の誘電体材料からなるの複数の層を含む3次元(3D)本体であって、前記複数の層の各層は、前記複数の層の別の1つに隣接しかつ接触して配置され、前記複数の層の各層は、直交x-y-z座標系のx-y平面に平行に配置されるとともに、関連付けられたz軸に沿って互いに対して積み重ねられている、3次元(3D)本体を含み、
前記複数の層の各層は、空気以外の誘電体材料を含み、
前記複数の層の各層は、x軸およびy軸のうちの少なくとも1つに垂直な平面断面プロファイルを有し、前記平面断面プロファイルは、前記x軸または前記y軸に沿って一定であり、
前記3D本体が、全高寸法H、全幅寸法W、および全厚さ寸法Tを有する3D形状を有し、前記3D本体の正面プロファイル図が寸法HおよびWによって画定され、
前記複数の層のうちの少なくとも1つの層は、誘電体共振器(DR)を備える、
電磁(EM)デバイス。
【請求項54】
前記複数の層の積層縁部は、前記正面プロファイル図において視認可能である、
請求項
53に記載のEMデバイス。
【請求項55】
前記複数の層の各層は、前記3D本体の底部から前記3D本体の対向する頂部まで前記高さHにわたって互いに対して積み重ねられている、
請求項
54に記載のEMデバイス。
【請求項56】
前記複数の層の各層は、前記3D本体の一方の側から前記3D本体の対向する側まで前記幅Wにわたって互いに対して積み重ねられている、
請求項
54に記載のEMデバイス。
【請求項57】
前記3D本体は、前記x軸に沿った
方向での共押出
構成物を有する、
請求項
53から
56のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項58】
前記複数の層の積層縁部は、側プロファイル図において視認不可能である、
請求項
53に記載のEMデバイス。
【請求項59】
前記複数の層の各層は、前記3D本体の正面から前記3D本体の対向する背面まで前記厚さTにわたって互いに対して積み重ねられている、
請求項
58に記載のEMデバイス。
【請求項60】
前記複数の層の各層の前記誘電体材料は、隣接する層とは異なる誘電率を有する、
請求項
53から
59のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項61】
前記複数の層の各層の前記誘電体材料は、前記3D本体の最下層から最上層に向かって相対的に高い値から相対的に低い値に変化する平均誘電率を有する、
請求項
55に記載のEMデバイス。
【請求項62】
前記複数の層の各層の前記誘電体材料は、前記3D本体の最下層から最上層に向かって相対的に低い値から相対的に高い値に変化する平均誘電率を有する、
請求項
55に記載のEMデバイス。
【請求項63】
前記複数の層の各層の前記誘電体材料は、前記3D本体の内側層から外側層に向かって相対的に高い値から相対的に低い値に変化する平均誘電率を有する、
請求項
56および
58のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項64】
前記複数の層の各層の前記誘電体材料は、前記3D本体の内側層から対向する外側層に向かって相対的に高い値から相対的に低い値に変化する平均誘電率を有する、
請求項
56および
58のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項65】
前記複数の層の各層の前記誘電体材料は、前記3D本体の中心に配置された内側層から対向する外側層に向かって相対的に高い値から相対的に低い値に変化する平均誘電率を有する、
請求項
56および
58のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項66】
前記複数の層の各層の前記誘電体材料は、前記3D本体の内側層から外側層に向かって相対的に低い値から相対的に高い値に変化する平均誘電率を有する、
請求項
56および
58のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項67】
前記複数の層の各層の前記誘電体材料は、前記3D本体の内側層から対向する外側層に向かって相対的に低い値から相対的に高い値に変化する平均誘電率を有する、
請求項
56および
58のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項68】
前記複数の層の各層の前記誘電体材料は、前記3D本体の中心に配置された内側層から対向する外側層に向かって相対的に低い値から相対的に高い値に変化する平均誘電率を有する、
請求項
56および
58のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項69】
前記複数の層のうちの少なくとも1つの層の前記誘電体材料は、均質である、
請求項
53から
68のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項70】
前記複数の層のうちの少なくとも1つの層の前記誘電体材料は、空気を含む、
請求項
53から
69のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項71】
前記複数の層のうちの少なくとも1つの層は、純粋セラミック材料から製造される、
請求項
53から
69のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項72】
前記複数の層のうちの少なくとも1つの層は、セラミック充填ポリマー材料から製造される、
請求項
53から
69のいずれか一項に記載のEMデバイス。
【請求項73】
請求項1に記載のEMデバイスを製造する方法であって、
第1の誘電率(1Dk)を有する第1の誘電体材料を提供することと、
第2の誘電率(2Dk)を有する第2の誘電体材料を提供することと、
前記第1および第2の誘電体材料を組み合わせて形成し、3次元(3D)構成物を製造することであって、前記第1の誘電体材料が前記1DPの組合せ形態を提供し、前記第2の誘電体材料が前記2DPの組合せ形態を提供することと、
前記3D構成物を前記特定の直線軸に平行な方向に切断して、前記3D構成物の第1の構成物部分および第2の構成物部分を提供することと、
前記第1の構成物部分および前記第2の構成物部分のうちの少なくとも1つを、前記特定の直線軸に対して垂直な方向に切断して、複数の前記3D本体を形成することと、
を含む方法。
【請求項74】
前記特定の直線軸に平行な方向に前記3D構成物を切断することは、前記3D構成物の2つの半分を作製するように、前記3D構成物の中心において前記3D構成物を切断することを含む、
請求項
73に記載の方法。
【請求項75】
前記3D構成物の前記2つの半分は、互いの鏡像である、
請求項
74に記載の方法。
【請求項76】
前記組み合わせて形成することは、共押出することを含む、
請求項
73から
75のいずれか一項に記載の方法。
【国際調査報告】