(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-18
(54)【発明の名称】燃料電池スタックとともに用いるためのガス拡散方法
(51)【国際特許分類】
H01M 8/1004 20160101AFI20240111BHJP
H01M 8/0273 20160101ALI20240111BHJP
H01M 8/0271 20160101ALI20240111BHJP
H01M 8/2483 20160101ALI20240111BHJP
H01M 8/0258 20160101ALI20240111BHJP
H01M 8/10 20160101ALN20240111BHJP
【FI】
H01M8/1004
H01M8/0273
H01M8/0271
H01M8/2483
H01M8/0258
H01M8/10 101
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023537627
(86)(22)【出願日】2022-01-11
(85)【翻訳文提出日】2023-06-20
(86)【国際出願番号】 EP2022050457
(87)【国際公開番号】W WO2022148886
(87)【国際公開日】2022-07-14
(32)【優先日】2021-01-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(32)【優先日】2021-01-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】504175659
【氏名又は名称】インテリジェント エナジー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】INTELLIGENT ENERGY LIMITED
(74)【代理人】
【識別番号】100086531
【氏名又は名称】澤田 俊夫
(74)【代理人】
【識別番号】100093241
【氏名又は名称】宮田 正昭
(74)【代理人】
【識別番号】100101801
【氏名又は名称】山田 英治
(74)【代理人】
【識別番号】100095496
【氏名又は名称】佐々木 榮二
(72)【発明者】
【氏名】ワットン、ジェームズ
(72)【発明者】
【氏名】フォスター、サイモン
【テーマコード(参考)】
5H126
【Fターム(参考)】
5H126AA02
5H126AA08
5H126AA13
5H126AA23
5H126BB06
5H126EE11
5H126JJ03
(57)【要約】
カソードおよびアノードのうちの1つまたは複数の活性領域にわたる流体の拡散を管理する側面がここに開示され、当該側面は、MEA(20)内で効率よく流体を分散させる方法を含み、この方法では、封止ガスケット(50)で流体収容空間が形成され、ガスケットは、燃料電池のアノードおよびカソードの少なくとも一方に配置され、流体収容空間と流体連通する少なくとも1つの入口(140)と、当該ガスケット(50)を介して流体収容空間と流体連通する少なくとも1つの出口(145)とを備えて構成され、流体収容空間には、少なくとも1つの入口プレナム(186)を生成するのに適合するように構成された、2つの端壁および2つの側壁を備えた、ほぼ平坦な長方形の多孔質ガス拡散層(40)が挿入され、ガス拡散層(40)の少なくとも1つの端部および流体収容空間の環状壁の周囲に少なくとも1つの入口プレナム(186)が形成され、また、1つの出口プレナム(188)が形成され、入口プレナム(186)に沿った流体の流れに対する抵抗は、出口(145)に流体接続されるように構成された出口プレナム(188)へと、全体的に当該インサートの幅を等しく横切って流体伝送を強制するように構成されたガス拡散インサートを、横切って流れる流体に対する抵抗に対してバランスされる。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
効率的な流体分布を具備する膜電極アセンブリ(MEA)において、
イオン移動膜(20)と、
アノード(22)およびカソード(24)のうちの1つと、
ガス拡散アセンブリとを有し、
上記ガス拡散アセンブリは、
容積「V」を具備する流体収容空間を形成する封止ガスケット(50/50’)と、
第1のインターフェース(70)と、
上記ガスケットを介して上記流体収容空間と流体連通する少なくとも1つの入口(140)と、
上記ガスケットを介して上記流体収容空間と流体連通する少なくとも1つの出口(145)と、
上記流体収容空間内に適合するように構成された、2つの端壁と2つの側壁を有するほぼ平面状の長方形の多孔質ガス拡散層(GDL)(40)であって、これにより、上記第1のインターフェースはイオン移動膜に対してシール可能である、上記GDL(40)と、
上記GDLの少なくとも1つの縁部および上記流体収容空間の環状壁の周囲に形成された、少なくとも1つの入口プレナム(186)と、
上記ガス拡散インサートGDLの少なくとも1つの縁部および上記流体収容空間の環状壁の周囲に形成される、少なくとも1つの出口プレナム(188)とを有し、
入口キャッチ(221)および出口キャッチ(223)が、上記GDLを位置決めするために、上記ガスケットの互いに対角の角に設けられ、
各キャッチは、上記GDLとの平面内で互いに90度に配置された2つのステップ壁部を具備し、
各キャッチは、上記ボリュームVの一部を置き換え、
各キャッチは、上記封止ガスケットに対して上記GDLを部分的にシールすることを特徴とする膜電極アセンブリ。
【請求項2】
上記入口プレナム(186)が、上記GDLの端部(254)と上記ガスケットの上記入口端部(52)との間にある、請求項1に記載の膜電極アセンブリ(MEA)。
【請求項3】
上記出口プレナム(188)が、上記GDLの端部(254)と上記ガスケットの上記出口端部(54)との間にある、請求項1に記載の膜電極アセンブリ(MEA)。
【請求項4】
入口端壁ギャラリ(204)および入口側壁ギャラリ(206)が流体接続されて上記入口プレナム(186)を形成する、請求項1~3のいずれかに記載の膜電極アセンブリ(MEA)。
【請求項5】
出口端壁ギャラリ(208)および出口側壁ギャラリ(210)が流体接続されて、上記出口プレナム(188)を形成する、請求項1~4のいずれかに記載の膜電極アセンブリ(MEA)。
【請求項6】
端壁入口ギャラリと長方形のGDL端壁との比が、1:1~1:5、1:1~1:4.5、1:1~1:4、1:1~1:3.5、1:1~1:3、1:1~1:2.5、1:1~1:2、1:1~1:1.5、および1:1~1:0である先行する請求項のいずれかに記載の膜電極アセンブリ(MEA)。
【請求項7】
端壁出口ギャラリと長方形のGDL端壁との比が、1:1~1:5、1:1~1:4.5、1:1~1:4、1:1~1:3.5、1:1~1:3、1:1~1:2.5、1:1~1:2、1:1~1:1.5、および1:1~1:0の間である、請求項1に記載の膜電極アセンブリ(MEA)。
【請求項8】
上記横方向壁入口ギャラリと上記長方形GDL側壁(256)との比率が1:1~1:5、1:1~1:4.5、1:4、1:1~1:3.5、1:1~1:3、1:1~1:2.5、1:1~1:2、1:1~1:1.5、および1:1~1:0である先行する請求項のいずれかに記載の膜電極アセンブリ(MEA)。
【請求項9】
横方向出口壁ギャラリと長方形GDL側壁(256)との比率が1:1~1:5、1:1~1:4.5、1:1~1:4、1:1~1:3.5、1:1~1:3、1:1~1:2.5、1:1~1:2、1:1~1:1.5、および1:1~1:0である先行する請求項のいずれかに記載の膜電極アセンブリ(MEA)。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の参照】
【0001】
このPCT出願は、2021年1月11日に出願された英国特許出願第2100325.6号および2021年1月11日に出願された米国仮特許出願第63/136,067号に対する優先権を主張し、それぞれの開示は参照によりその全体がここに記載されているように、ここに組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
この開示は、全般的には、燃料電池および燃料電池スタックとともに使用するためのガス拡散に関する。
【背景技術】
【0003】
燃料電池は、化学反応によって電気を生成する装置である。すべての燃料電池は、それぞれアノードおよびカソードと呼ばれる2つの電極を具備する。電気を発生させる反応は電極で起こる。
【0004】
燃料電池は、共有マニホールドと流体燃料が出入りする燃料電池スタック内に互いに隣接して配置されたときに最大の有用性を有する。
【0005】
図1は、従来の燃料電池10の主要構成要素を示している。構成要素は、MEA「膜電極アセンブリ」20を含み、これは、アノードサイド22およびカソードサイド24と、カソードおよびアノードのそれぞれに面するガス拡散層「GDL」とを具備するように構成される。組み立て中の構造的完全性を向上させるために、フレームまたは強化されたエッジ23を設けて良い。燃料電池は電子を輸送することによって電気を生成する。アノードサイドの触媒は水素からの電子の分離を促進し、それによってプロトンと電子が形成される。プロトンはMEAを通って移動し、カソードサイドで酸素とともに水を形成し、電子がMEAの周りを流れて電気を生成する。燃料電池の効率は2つのプロセスと直接相関している。まず、GDLは、アノードおよびカソードの全体に流体を均一かつ拡散的に分散させて、可能な限り多くのMEA表面にわたって反応を触媒するように構成されている。2番目の水は、水素と酸素が電極内に拡散できるようにMEAの細孔を開いた状態に保つために、保水(膜の導電性を維持するために必要)と水の放出の間でバランスを取る必要がある。
【0006】
燃料電池スタックにおいて、スタック内の1つ、または複数のセルが公称範囲外で動作すると、スタックの効率が変化する。性能の変動により燃料が過剰に使用されると、その使用により効率が低下する。個々のセルがガス状流体燃料を区々として拡散し、その差が公称変動を超える場合、デッドゾーンによりセルの有効面積が減少し、効率の低下を引き起こす。
【0007】
個々の燃料電池から燃料電池スタックを形成するのは面倒なプロセスであり、自動化によって効率を向上させることができるけれども、非常に軽量のコンポーネントは組み立て中に簡単に外れてしまい、ばらつきや配置ミスが発生し、これらすべてが上述した非効率や燃料電池コンポーネントの漏れの原因となることがある。したがって、燃料電池スタックの効率を向上させるためには、そのようなばらつきや配置ミスをなくすことが望ましい。
【発明の概要】
【0008】
効率を向上させ、各燃料電池内のガス拡散インサートの動きを低減し、それによって組立ての変動および流体の流れの変動を低減する例示的な実施の側面が、ここに開示される。
【0009】
各燃料電池は、一対のセパレータプレートによって囲まれている。これらのセパレータプレートは封止ガスケットと係合してセルを密閉し、GDLなどのセルのコンポーネントに圧縮を加えることができる。場合によっては、これらのセパレータプレートが単極である場合がある。これは、特定のプレートが1つの燃料電池とのみ係合するため、セルごとに必要なセパレータプレートの数が2つであることを意味する。他の実装において、バイポーラセパレータプレートを使用することができる。この場合、セパレータプレートは2つの隣接するセル間で共有され、第1のセルのアノードサイドと、隣接するセルのカソードサイドとに接触する。バイポーラプレートを使用する構成では、n個の燃料電池の構成に対してn+1枚のセパレータプレートが必要である。当業者であれば、記載された発明がモノポーラアーキテクチャおよびバイポーラアーキテクチャの両方に適用されることを理解するであろう。
【0010】
拡散インサートの大部分を通る流体の流れを効率的に導き、もって、少なくとも水素燃料が、それに隣接するアノードの大部分の上を流れるようにする、入口プレナムおよび出口プレナムを、ガス拡散インサートまたは層の周囲に形成することによって、ガス拡散インサートの効率を改善し、その移動を低減する例示的実装の側面が、ここに開示される。
【0011】
入口プレナムおよび出口プレナムを、ガス拡散インサートまたは層の周囲に形成することによって、ガス拡散インサートの効率を改善し、その移動を低減する例示的実装の側面が、ここに開示され、この例示的実装の側面は、膜電極アセンブリ(MEA)を含み、これは、イオン移動膜と、ガス拡散アセンブリと流体連通するアノードおよびカソードのうちの少なくとも一方とで構成された効率的な流体分布を有する膜電極アセンブリ(MEA)を含み、これは流体収容空間を形成する封止ガスケット、第1のインターフェース、ガスケットを通じて流体収容空間と流体連通する少なくとも1つの入口、ガスケットを通じて流体収容空間と流体連通する少なくとも1つの出口、2つの端壁および2つの側壁を具備して流体収容空間内に適合するように構成された全体的に平面状の長方形の多孔質ガス拡散インサート(40)を具備し、これにより、第1のインターフェースはイオン移動膜に対してシール可能であり、少なくとも1つの入口プレナムがガス拡散インサートの少なくとも1つの端部およびキャビティの環状壁の周りに形成される。入口プレナムに沿った流体の流れに対する抵抗は、出口に流体接続するように構成された出口プレナムへの、インサートの幅全体にわたって略均一に流体輸送を促すように構成されたガス拡散インサートを横切る流体の流れに対する抵抗に対してバランスが取られている。
【0012】
場合によっては、MEAは、ガス拡散インサートの少なくとも1つの縁部および流体収容空間の環状壁の周囲に形成された少なくとも1つの出口プレナムをさらに有する。
【0013】
場合によっては、ガスケットは長方形の流体収容空間を形成する。場合によっては、MEA、さらに入口プレナムは、GDLの端部とガスケットの入口端との間にある。場合によっては、出口プレナムは、GDLの端部とガスケットの出口端部との間にある。
【0014】
場合によっては、流体収容空間はほぼ長方形であり、流体収容空間内に延在し、封止ガスケットに対してGDLを部分的にシールする入口キャッチを備えて構成される。場合によっては、流体収容空間はほぼ長方形であり、流体収容空間内に延在し、封止ガスケットに対してGDLを部分的に封止する出口キャッチを備えて構成される。
【0015】
入口プレナムおよび出口プレナムを、ガス拡散インサートまたは層の周囲に形成することによって、ガス拡散インサートの効率を改善し、その移動を低減する例示的実装の側面が、ここに開示され、この例示的実装の側面は、膜電極アセンブリ(MEA)を含み、これは、イオン移動膜と、ガス拡散アセンブリと流体連通するアノードおよびカソードのうちの少なくとも一方とで構成された効率的な流体分布を有する膜電極アセンブリ(MEA)を含み、これは流体収容空間を形成する封止ガスケット、第1のインターフェース、ガスケットを通じて流体収容空間と流体連通する少なくとも1つの入口、ガスケットを通じて流体収容空間と流体連通する少なくとも1つの出口、2つの端壁および2つの側壁を具備して流体収容空間内に適合するように構成された全体的に平面状の長方形の多孔質ガス拡散インサート(40)を具備し、これにより、第1のインターフェースはイオン移動膜に対してシール可能であり、少なくとも1つの入口プレナムがガス拡散インサートの少なくとも1つの端部およびキャビティの環状壁の周りに形成される。入口プレナムに沿った流体の流れに対する抵抗は、出口に流体接続するように構成された出口プレナムへの、インサートの幅全体にわたって略均一に流体輸送を促すように構成されたガス拡散インサートを横切る流体の流れに対する抵抗に対してバランスが取られている。
【0016】
場合によっては、入口端壁ギャラリと入口側壁ギャラリとが流体的に接続され、入口プレナムを形成する。場合によっては、出口端壁ギャラリと出口側壁ギャラリとが流体接続されて、出口プレナムを形成する。場合によっては、入口キャッチと出口キャッチとが協働して、燃料電池スタック内のセル間でGDLを一貫して配置する。
【0017】
先の例におけるいくつかの例では、端壁入口ギャラリと長方形のGDL端壁との比は、約1:1~約1:5、約1:1~約1:4.5、約1:1~約1:4、約1:1~約1:3.5、約1:1~約1:3、約1:1~約1:2.5、約1:1~約1:2、約1:1~約1:1.5約1:1~約1:0の間である。
【0018】
先の例におけるいくつかの例では、端壁出口ギャラリと長方形のGDL端壁との比は、約1:1~約1:5、約1:1~約1:4.5、約1:1~約1:4、約1:1~約1:3.5、約1:1~約1:3、約1:1~約1:2.5、約1:1~約1:2、、約1:1~約1:1.5、および約1:1~約1:0の間である。
【0019】
さきの例におけるいくつかの例では、側壁入口ギャラリと長方形のGDL側壁(256)との比は、約1:1~約1:5、約1:1~約1:4.5、約1:1~約1:4、約1:1~約1:3.5、約1:1~約1:3、約1:1~約1:2.5、約1:1~約1:2、約1:1~約1:1.5、および約1:1~約1:0の間である。
【0020】
先の例におけるいくつかの例では、出口側壁ギャラリと長方形のGDL側壁(256)との比は、約1:1~約1:5、約1:1~約1:4.5、約1:1~約1:4、約1:1~約1:3.5、約1:1~約1:3、約1:1~約1:2.5、約1:1~約1:2、約1:1~約1:1.5、および約1:1~約1:0の間である。
【0021】
MEA内で効率的に流体を分配する方法の側面がここに開示され、これは、封止ガスケットによって流体収容空間を形成するステップであって、封止ガスケットは燃料電池のアノードおよびカソードの少なくとも一方の上に配置され、流体収容空間と流体連通する少なくとも1つの入口、および、当該ガスケットを介して流体収容空間と流体連通する少なくとも1つの出口を具備する、上記流体収容空間を形成するステップと、全般的に平坦な長方形の多孔質ガス拡散層を挿入するステップであって、多孔質ガス拡散層は、2つの端壁および2つの側壁を具備し、当該ガス拡散層の少なくとも1つの端部および流体収容空間の環状壁の周りに形成される少なくとも1つの入口プレナムと、1つの出口プレナムを形成するように構成される、上記多孔質ガス拡散層を挿入するステップとを含み、入口プレナムに沿った流体の流れに対する抵抗は、出口に流体接続するように構成された出口プレナムへと向かう、当該ガス拡散層インサートの幅全体にわたってほぼ均等に流体輸送を促すように構成されたガス拡散インサートを横切る流体の流れに対する抵抗に対してバランスが取られている。
【図面の簡単な説明】
【0022】
この出願は、添付の図面と併せて読むことにより一層理解される。主題を説明する目的で、図面には主題の例示的な側面が示されている。しかしながら、実際に開示されている図は必ずしも縮尺通りではなく、代わりに本発明の原理を説明することに重点が置かれている。図面において、同様の参照番号は、異なる図を通して対応する部分を示す。
【0023】
【
図1】
図1は典型的な単極燃料電池の主要構成要素の側面断面図である。
【
図2A】
図2Aは本開示の一側面に従う燃料電池の組立側面図を示す。
【
図2B】
図2Bは本発明の一側面に従う燃料電池スタックを示す図である。
【
図3】
図3は、本開示の一側面に従う流体の流れを示す燃料電池のアノードサイドの上面図である。
【
図4A】
図4Aは、ガスケットによって形成されたボリュームの上面図を示す。
【
図4B】
図4Bは、本開示の一側面に従う燃料電池のアノードサイドの部分分解上面図を示す。
【
図5】
図5は、本発明の一側面に従う流体の流れを示す燃料電池のアノードサイドの上面図である。
【
図6】
図6は、本開示に従って成形されたガスケットおよび長方形のGDLを具備する例の側面を示す。
【
図7】
図7は、長方形の封止ガスケットにおける長方形のGDLの例の側面を示す。
【
図8】
図8は、長方形の封止ガスケットにおける長方形のGDLの例の側面を示す。
【
図9】
図9は、成形された封止ガスケットにおける長方形のGDLの例の側面を示す。
【
図10】
図10は、成形された封止ガスケットにおける長方形のGDLの例の側面を示す。
【
図11】
図11は、成形された封止ガスケットにおける長方形のGDLの例の側面を示す。
【
図12】
図12は、成形された封止ガスケットにおける長方形のGDLの例の側面を示す。
【
図13】
図13は、成形された封止ガスケットにおける長方形のGDLの例の側面を示す。
【
図14】
図14は、成形された封止ガスケットにおける長方形のGDLの例の側面を示す。
【0024】
以下に、本開示の例示の追加の側面について、図面を参照して詳細に説明する。とくに記載されない限り、同様の参照番号は全体を通して同様の要素を指す。
【発明を実施するための形態】
【0025】
燃料電池は多層サンドイッチ構造である(全般的には
図1および
図2Aを参照)。
図2Aから
図2Cは、アノードおよびカソードを備えて構成されたMEA20を示しており、アノード22およびカソード24のそれぞれは、GDL40および封止ガスケットを受け入れるように構成されている。第1の封止ガスケット50は流体入口を有し、第2の封止ガスケット50’は流体出口を有する。入口および出口は、燃料電池および燃料電池スタックのコントローラ(図示せず)の動作に応じて、制御された方法で流体を供給するように構成されている。1つのセルのサンドイッチは、各側部に導電性セパレータプレート60を備えて完成する。これらは流体フローフィールドプレートとしても知られ、電気接触が可能な導電性、流体不透過性材料で形成される。サンドイッチが形成されると、GDLを保持するように構成される流体封じ込め空間または容積「V」がMEAのアノードサイドおよびカソードサイドのそれぞれに構築される。
【0026】
第1のインターフェース70は、アノード22、GDL40、および第1の封止ガスケット50の間に形成される。第2のインターフェース75は、カソード24、GDL40、第2の封止ガスケット50の間に形成される。
【0027】
GDL40は、MEAアノードおよびカソード表面(場合によっては、少なくとも片面に溝またはチャネルを有して良い)からの移動を支援し、MEA横断拡散および面内拡散(すなわち、GDL(40)の平面に平行)をサポートするように構成された多孔質拡散材料であり、アノード流体のアクセス、MEAの活性アノード表面全体の良好な輸送、およびMEAのカソード表面を横切るカソード流体の良好な輸送が実現される。長方形のGDLは、高価なGDL材料を最も効率的かつコスト効率よく使用する方法である。切り欠きやタブが伸びていると、高価な廃棄物が発生する(全般的には、Bensonに付与された米国特許8,323,846を参照)。
【0028】
複数の燃料電池30が燃料電池スタック100内に配置されるとき、共通の燃料供給マニホールド120が形成され、共通の出口マニホールド125が形成され、流体130が燃料供給マニホールド120を介して各燃料電池の入口に供給され、未使用の燃料、生成水、窒素、または他の汚染物質135からなる排出物が、共通の出口マニホールド125を通じて除去される。
図2Cは、スタック内のいくつかの燃料電池、燃料供給マニホールドおよび出口マニホールドの部分拡大図を示す。燃料流体は、150Aから150Nに沿って各燃料電池スタックに輸送されることが示されている。排出物の除去は出口マニホールド135を介してなされるように示されている。
【0029】
GDLを通って活性アノードを通過する効率的な流体の流れを
図3に示す。この図は動作の側面を示すものであり、構造デバイスの例を示すものではない。アノードガスケット50用の流体入口140および流体出口145は、それぞれ、GDL40の周りに形成されるギャップである必須のプレナムと連通しており、それによって、燃料電池に流入する流体(142)は、アノード表面上をガス流「GF」として移動し、流体出口を通じて排出される(147)。
【0030】
図4Aは、ガスケットによって形成される体積「V」を示す。
図4Aおよび4Bは、燃料電池150のアノードサイドの上面図を示す(図を簡略化するために導電性プレートは除去されている)。
図4Aは、長方形のGDLがガスケットによって形成された長方形の格納容器内に完全に配置されている理想的な状態を示す。ただし、理論的に可能であることが必ずしも現実的であるとは限らない。
図4Cは、燃料電池に対する劣化への影響と、その後の、動作不良の燃料電池スタックにおける効率への影響を示している。
【0031】
GDLを介してアノードを水素で完全かつ均一に浸すことが運用上の目標である。GDL40が、ガスケット50とGDLとの間に形成されるプレナム160の中心に配置される場合、効率は非常に高くなるはずである。
図4Aおよび4Bは、ガスケットの入口端52の中心にある流体入口140と、ガスケットの出口端54の中心にある出口を示している。GDL40が第1および第2の側壁56および58から等距離に維持される場合、プレナムの周りの流体の流れに対する圧力抵抗は、各側壁56/58の下方で等しく、プレナムに沿った側方の流れが、GDLの流体の流れに対する抵抗に抗してバランスされるようになる。GDLは、プレナムに沿った経路よりも流れに対する抵抗が小さくなければならず、それによって活性アノード22表面上の拡散が最大化され、デッドゾーン「DZ」が回避され、高い動作効率がサポートされる。ただし、
図4Bに示すように、GDLが壁から予め定められた位置に設定および保持されていない場合、プレナムの一部が収縮して流体が均一に供給されなくなり、流体がGDL内に均一に拡散しなくなるため、1つ、または複数のデッドゾーン「DZ」が生じる。このDZは、プレナム(またはギャラリ)を流れ下る抵抗がGDLに流れ込む抵抗よりも小さく、それによって流体がGDLに流入せず、周囲を通過する領域である。組み立て中に、スタック内の燃料電池の重要な部分に1つ以上のGDLが回動して、その結果、そのセルの効率が低下することが観察された。さらに、スタック内の非効率的な燃料電池は、発電量が少ないだけでなく、パージに必要な水素も多くなる。この「最も弱いリンク」により、パージされて無駄になる燃料の損失が発生する。燃料の損失はエネルギー効率の低下につながる。プレナム内にGDLを配置するためのカットアウトまたはタブを備えた複雑なGDL構造を利用する構成では、製品のコストが上昇し、無駄が発生する。
【0032】
図5は、
図4Bを参照して説明したように、位置決め変動を最小化または排除する長方形のGDLを示す。この実施例において、長方形のGDL40が側壁56/58のそれぞれにしっかりと取り付けられ、GDLの側壁とガスケットとの間に部分的にシールされた領域を形成する。エッジ間の密着嵌めまたは締まり嵌めで十分である。スタックの組み立て中にGDL材料がある程度圧縮されると、この部分的なシールの形成が促進される場合がある。
【0033】
典型的には、平面型燃料電池の場合、MEA40は、それぞれアノード面およびカソード面を形成する両側の電極層の間に挟まれた薄いポリマー層として製造される。MEAの面は、好ましくは、MEAの構造的完全性に対する損傷のリスクを低減しながら、入口および出口ポートおよび他のマニホールドの形成を可能にするように強化された周辺領域(またはフレーム(23))によって取り囲まれた中央の活性領域を有する。この強化された周辺領域では、MEAはさまざまなひずみによる損傷を受けにくくなり、電極の薄い活性領域よりも効果的に力が加わる。このような強化されたMEAが使用される場合、MEAの中央の活性領域への支持の不足により、組み立て中に燃料電池が圧縮されるときMEA内で構造的破損が発生するリスクを回避するために、プレナムがMEAの強化された周辺領域を覆って配置されることが好ましい。
【0034】
位置決めは、出口端壁54および入口端壁52から等距離である必要はない。入口140と出口145を対角の隅に配置することによって、流体はGDLのより広い領域にわたって流れる。入口プレナム186は、入口140に流体接続されて形成される。出口プレナム188は、出口145に流体接続されて形成される。しかし、この配置はスタック内で燃料電池の不均一な動作を引き起こす変動性の問題を解決する一方で、各セルにデッドゾーン「DZ」が生じ、前述したように効率が低下する。
図5を参照して説明される実施例は、GDLを繰り返し配置する能力を改善するけれども、それ自体の損失の一部を被る。
図6は、
図5の実施例によって生じるデッドゾーンと、
図4Aおよび
図4Bの実施例によって生じる回転欠陥との間の妥協点を示す。
【0035】
図6において、入口ギャラリまたはプレナムと出口プレナムまたはギャラリが形成されている。GDL40ディフューザーは、平面の下および面内に均一に拡散する必要がある。場合によっては、GDLは、軸方向に依存する透過性を有するように形成される。したがって、ある面内方向における流体輸送速度は、別の面内方向におけるガス輸送速度とは異なる場合がある。この場合、ディフューザシートは、プレナム間または入口140からGDLシートの中央領域への最も効果的かつ均一なガス輸送が達成されるように有利に配向されて良い。場合によっては、GDL材料は、この軸依存性を提供する繊維の配向(例えば、織ったマット)を有することがあり、繊維は、好ましくは、GDLの中心への水素輸送を支援するためにセルを横切る方向に配向されて良い。GDL材料全体にわたる最適な拡散速度をサポートするには、燃料電池の組み立て中、つまりすべてのスタックプレートが一緒に圧縮されて燃料電池アセンブリを形成するときに、GDL材料が大幅に押しつぶされたり圧縮されたりしてはならない。好ましくは、封止ガスケット材料50は、GDL材料よりも硬い(圧縮性が低い)ように選択される。非独占的な例示的な材料は、東レによって製造されるガス拡散媒体TGP-Hグレードの炭素繊維紙である。場合によっては、ガスケットは100から400ミクロンの範囲の厚さを有し、GDLは150から500ミクロンの範囲の厚さを有する。場合によっては、封止ガスケットの厚さは225ミクロン、GDLシートの厚さは300ミクロンで、少なくとも75ミクロン圧縮するように構成されており、組み立て時にセルをシールし、大幅な圧縮化の下でなくGDLを所定の位置に保持する。場合によっては、大幅な圧縮とは、5%以下の圧縮である。場合によっては、大幅な圧縮とは10%以下の圧縮である。場合によっては、大幅な圧縮とは、15%以下の圧縮である。場合によっては、大幅な圧縮とは、20%以下の圧縮である。場合によっては、大幅な圧縮とは、圧力流に対するGDL抵抗を増大させる加圧流体流に対する抵抗を指し、その結果、デッドゾーンの閾値パーセンテージを超えて先の圧縮が生じる。場合によっては、そのしきい値は2%を超える。場合によっては、そのしきい値は3%を超える。場合によっては、そのしきい値は4%を超える。場合によっては、そのしきい値は5%を超える。場合によっては、そのしきい値は6%を超える。場合によっては、そのしきい値は7%を超える。場合によっては、そのしきい値は8%を超える。場合によっては、そのしきい値は9%を超える。場合によっては、そのしきい値は10%を超える。
【0036】
GDLは、その中で流体の流れと拡散を提供するように構成された多孔質材料であるけれども、GDL自体とガスケットの環状内壁との間にセパレータを形成するのに十分な構造を提供する。
図6は、長方形GDL40と協働してデッドゾーンを最小化し、および/または長方形GDLを位置決めする、成形された封止ガスケット202を備えた燃料電池200を示す。開示の目的のために、封止ガスケットは、容積「V」を形成するように構成された連続した環状壁を具備する。
【0037】
成形された封止ガスケット202は、2つの入口ステップ壁220Aおよび220Bで形成される。これらのステップ壁は平面内で90度離れて配置され、容積「V」の一部を移動させて入口キャッチ221を形成する。ガスケットの反対側の角には、2つの出口ステップ壁222Aおよび222Bが形成される。成形された封止ガスケット202は、2つの入口ステップ壁220Aおよび220Bで形成される。これらのステップ壁は平面内で90度離れて配置され、容積「V」の一部を移動させて入口キャッチ221を形成する。ガスケットの反対側の角には、2つの出口ステップ壁222Aおよび222Bが形成される。これらのステップ壁は、平面内で約90度離れて配置され、容積「V」の一部を置き換えて出口キャッチ223を形成する。ガスケットに形成されたキャッチは、GDLを一貫して予想通りに位置決めする。この配置は、同じ寸法のガスケットおよび同じ材料で形成された同じGDLを使用する複数の燃料電池上に実質的に同じ寸法の入口および出口プレナムを形成するように構成される。燃料電池ごとのプレナムの変動は、構成要素を挟んだときのガスケットおよび/またはGDLの歪みの変動に限定されます。ここでの経験とテストにより、そのような変動は無視でき、プレナムを通る一貫した所定の流体の流れやGDLを通る拡散に悪影響を及ぼさないことが示されている。
【0038】
図6は、GDLの長さまたは幅と比較した入口ギャラリの長さおよび出口ギャラリの長さを示すけれども、その数値は、GDLに対するギャラリ比に関して限定することを意図したものではない。
図7~14は、実験したいくつかの追加の実装を示している。比率の違いごとに図を示すのは非常に負担がかかる。したがって、これらの数値は限界を設定するものではなく、GDLの長さまたは幅に対する入口および出口ギャラリの比率のスペクトルを表す。どちらを選択するかは、GDLが構成されている材料、ギャラリの幅および/または形状、または燃料電池の動作条件に依存する可能性がある。当業者(当業者)が理解するであろうことは、本開示の範囲は、ギャラリの下への圧力に対する抵抗と、デッドゾーンを制限するために利用されるGDLを横切る圧力に対する抵抗との間のバランスに関するものであるということであり、これは、場合によっては、アクティブ領域内のデッドゾーンを制限するため、一貫した高い動作効率を実現します。
図6~14に関して、これらの効率は、長方形GDLの組み立ての単純さとコストの利点によってもたらされ、成形されたGDLを使用することによって生じる無駄を排除する。
【0039】
図7および
図8は、封止ガスケット内の長方形のGDLを示す。
図8は、複数の入口と出口を示す。
図7に示される例示的なガスケット/GDLの組み合わせ250は、2つの端壁254および2つの側壁256で構成された長方形のGDLを捕捉するための成形された環状内壁を具備しない長方形の封止ガスケット252を具備する。長方形の入口端壁ギャラリ204は入口プレナム186に対応し、これは、入口140に流体接続されて形成されるけれども、入口側壁までは延在しない。この例において、出口端壁ギャラリ208は、出口145に流体接続されて形成される出口プレナム188に対応するけれども、出口側壁までは延在しない。
【0040】
図8に示される例示的なガスケット/GDLの組み合わせ260は、同様に成形されたキャッチのない長方形である封止ガスケット262を具備し、入口端壁ギャラリ204は、複数の入口140および140’に流体接続される入口プレナム186に対応するけれども、入口側壁までは延在しない。この例において、出口端壁ギャラリ208は、複数の出口145および145’に流体接続される出口プレナム188に対応するけれども、出口側壁までは延在しない。複数の入口と出口を追加すると、勾配の急峻さを軽減したり、複数の分圧勾配を形成して流体をGDL内に均一に拡散させることができる。
【0041】
図9および
図10は、
図6に示されるものよりも短い入口側壁ギャラリ206および短い出口側壁ギャラリ210を具備する入口および出口プレナムを示す。
図9および
図10に示される図は、改善された位置決め安定性を具備する。
図9に示す例示的なガスケット/GDL形成プレナム265は、平面内で90度離れて配置されたステップ壁を備えた成形封止ガスケット267を提供し、容積「V」の一部を置き換えて入口キャッチ221を形成する。成形されたシールの出口キャッチ223は出口キャッチ223を提供する。キャッチは、
図6の例を参照して説明したように機能する。
図10は、複数の入口140および140’および複数の出口145および145’を提供するという点で
図9とは異なる。
【0042】
図11に示す例示的なガスケット/GDLの組み合わせ275は、ステップ壁220Aおよび220Bによって形成された入口キャッチ221を備えた形状の封止ガスケット277を具備し、GDL40の角を捕らえて位置決めする。成形された封止ガスケット275の対角線のコーナに設けられた、出口端壁ギャラリ208の1つの一部からの突出部224は、真っ直ぐな出口バリア225を形成し、これは、GDL40に対して効果的にシールし、入口キャッチと協働して、x方向およびy方向のうちの1つの位置決めを実現する。
【0043】
図12および
図13は、テーパ状の入口プレナムおよび出口プレナムを開示している。
図12に示す例示的なガスケット/GDLの組み合わせ280は、角度がついたまたは先細りの入口側壁ギャラリ206および出口側壁ギャラリ210を備えた形状の封止ガスケット282を具備する。この例において、入口端壁ギャラリ204も、出口端壁ギャラリ206も存在しない。むしろ、入口140は入口側壁ギャラリ206に流体接続され、出口は出口側壁ギャラリ208に流体接続される。長方形のGDLは、この構成では各端部で確実に保持される。
【0044】
図13に示される例示的なガスケット/GDLの組み合わせ285は、傾斜したまたは先細りの入口端壁ギャラリ204、側壁ギャラリ206、出口端壁208および出口側壁ギャラリ210を伴うプレナムを形成する封止ガスケット287を具備する。端壁ギャラリと側壁ギャラリの両方にガスが供給されると、入口キャッチ221が長方形のGDLの第1の角をシールするように形成される。出口キャッチ223は、第1の角から対角に配向された長方形のGDLの第2の角をシールするように形成される。この例において、デッドゾーンを最小限に抑えることができる。ただし、組み立て中に長方形のGDLが移動する可能性(およびスタック内の燃料電池間の効率および一貫性に対するその影響)は、
図6~12を参照して説明した例よりも高い。しかしながら、適切な環境とアセンブリ制御の下では、この例ではアクティブ領域のデッドゾーンはより小さくなって良い。
【0045】
図14に示す例示的なガスケット/GDLの組み合わせ290は、入口および出口プレナムを形成する封止ガスケット292を具備する。入口140は入口プレナム186に流体接続されており、入口プレナム186は入口端壁ギャラリ204から2つの傾斜した側壁ギャラリ206Bおよび206Aに及ぶ流体接続領域である。側壁ギャラリは、一般に第1および第2の側壁56および58の延長部分である拡張ガスケット領域295を介してシールされ、側壁は長方形のGDL40の縁部に対してシールする。出口145は出口プレナム188に流体接続されており、出口プレナム188は出口端壁ギャラリ208から2つの傾斜した側壁ギャラリ210Bおよび210Aに及ぶ流体接続領域である。側壁ギャラリは、第1および第2の側壁56および58の全体的に拡張された部分である拡張ガスケット領域295を介してシールされ、側壁は長方形のGDL40の縁部に対してシールする。
【0046】
例示的な図に示すような、封止ガスケットと長方形のGDLの環状壁との間に形成される入口および/または出口ギャラリの比率は、限定することを意図したものではない。
【0047】
入口端壁ギャラリ(204)対長方形GDL端壁(254)の比は、約1:1~約1:5、約1:1~約1:4.5、約1:1~約1:4、約1:1~約1:3.5、約1:1~約1:3、約1:1~約1:2.5、約1:1~約1:2、約1:1~約1:1.5、および約1:1~約1:0である。出口端壁ギャラリ(206)対長方形GDL端壁(254)の比は、約1:1~約1:5、約1:1~約1:4.5、約1:1~約1:4、約1:1~約1:3.5、約1:1~約1:3、約1:1~約1:2.5、約1:1~約1:2、、約1:1~約1:1.5、そして約1:1~約1:0である。入口側壁ギャラリ(206)対長方形GDL側壁(256)は、約1:1~約1:5、約1:1~約1:4.5、約1:1~約1:4、約1:1~約1:3.5、、約1:1~約1:3、約1:1~約1:2.5、約1:1~約1:2、約1:1~約1:1.5、約1:1~約1:0の間である。出口側壁ギャラリ(210)対長方形GDL側壁(256)の比は、約1:1~約1:5、約1:1~約1:4.5、約1:1~約1:4、約1:1~約1:3.5、約1:1~約1:3、約1:1~約1:2.5、約1:1~約1:2、約1:1~約1:1.5、および約1:1~約1:0である。
【0048】
上述の説明のための側面は例示的なものであり、互いに限定するものではないことが理解されるであろう。
【0049】
この開示は、種々の図面の種々の側面に関連して説明されてきたけれども、その広範な発明概念から逸脱することなく、上述の側面に変更を加えることができることが当業者には理解されよう。したがって、この開示は開示された側面に限定されず、特許請求の範囲によって定義される、この開示の精神および範囲内の変更を網羅するものであることが理解される。
【0050】
複数の個別の側面に関連して先に説明された、これら開示の特徴は、単一の側面において組み合わせて提供されてもよい。逆に、単一の側面に関連して説明される、当該開示の種々の特徴は、個別に提供されて良いし、または任意のサブコンビネーションで提供されて良い。最後に、所定の側面は一連のステップの一部またはより一般的な構造の一部として説明されて良いけれども、各ステップはそれ自体独立した側面であり、他と組み合わせることができると考えて良い。
【0051】
ここでの値の範囲の記載は、ここで別段の記載がない限り、その範囲内にあるそれぞれの個別の値を個別に参照する簡略的な方法として機能することを単に意図しており、個別の各値は、あたかもここで個別に記載されているかのようにここに組み込まれる。ここに記載されるすべての方法は、ここに別段の記載がない限り、または文脈と明らかに矛盾しない限り、任意の適切な順序で実行することができる。
【0052】
リストが提示される場合、別段の記載がない限り、そのリストの個々の要素、およびそのリストのすべての組み合わせが別個の実施例であることを理解されたい。例えば、「A、B、またはC」として提示された実施例のリストは、「A」、「B」、「C」、「AまたはB」、「AまたはC」、「BまたはC」または「A、B、またはC」と解釈されるべきである。
【国際調査報告】