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  • -エストロゲン受容体調節薬 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-18
(54)【発明の名称】エストロゲン受容体調節薬
(51)【国際特許分類】
   C07D 471/04 20060101AFI20240111BHJP
   A61P 5/32 20060101ALI20240111BHJP
   A61P 15/00 20060101ALI20240111BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20240111BHJP
   A61P 35/04 20060101ALI20240111BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20240111BHJP
   A61K 31/437 20060101ALI20240111BHJP
   A61K 31/444 20060101ALI20240111BHJP
   A61K 31/497 20060101ALI20240111BHJP
   A61K 31/4545 20060101ALI20240111BHJP
【FI】
C07D471/04 103H
C07D471/04 CSP
A61P5/32
A61P15/00
A61P35/00
A61P35/04
A61P43/00 111
A61K31/437
A61K31/444
A61K31/497
A61K31/4545
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023538760
(86)(22)【出願日】2021-12-17
(85)【翻訳文提出日】2023-08-18
(86)【国際出願番号】 US2021072983
(87)【国際公開番号】W WO2022140744
(87)【国際公開日】2022-06-30
(31)【優先権主張番号】63/130,123
(32)【優先日】2020-12-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/164,095
(32)【優先日】2021-03-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/265,052
(32)【優先日】2021-12-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518346476
【氏名又は名称】リキュリウム アイピー ホールディングス リミテッド ライアビリティー カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】110002860
【氏名又は名称】弁理士法人秀和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チャン,グオバオ
(72)【発明者】
【氏名】ファン,ピーター キンファ
(72)【発明者】
【氏名】バンカー,ケビン デュアン
(72)【発明者】
【氏名】ヘグデ,サイー ガジャナン
【テーマコード(参考)】
4C065
4C086
【Fターム(参考)】
4C065AA05
4C065AA18
4C065BB04
4C065CC09
4C065DD02
4C065EE02
4C065HH02
4C065HH06
4C065JJ01
4C065KK01
4C065LL01
4C065PP03
4C065PP04
4C065PP08
4C065PP10
4C065PP12
4C065PP13
4C065PP14
4C065QQ05
4C086AA01
4C086AA02
4C086AA03
4C086CB05
4C086GA16
4C086MA01
4C086MA04
4C086MA52
4C086MA63
4C086MA66
4C086NA14
4C086ZA81
4C086ZB26
4C086ZC11
4C086ZC41
(57)【要約】
式(I)の化合物は、エストロゲン受容体α調節薬であり、式(I)中の変数は、本開示に記載される。そのような化合物、並びにその薬学的に許容される塩及び組成物は、がんなどの過剰な細胞増殖を特徴とする病態を含む、エストロゲン受容体α依存性及び/又はエストロゲン受容体α媒介性である疾病又は病態を治療するのに有用である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の構造を有する式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩であって、
【化1】

式中、
各X、X、X及びXが、独立して、N又はCRであり、
Yが、結合、アルケニル(C1~6アルケニル又はC1~3アルケニルなど)、-O(CR-、又は-NH(CR-であり、
が、H、F、OH、CN、アルキル(C1~6アルキル又はC1~3アルキルなど)、ハロアルキル(C1~6ハロアルキル又はC1~3ハロアルキルなど)、アルコキシ(C1~6アルコキシ又はC1~3アルコキシなど)、アミド、又はヒドロキシアルキル(C1~6ヒドロキシアルキル又はC1~3ヒドロキシアルキルなど)から選択され、
各R、R、R、R及びRが、独立して、H、ハロゲン(F、Cl又はBrなど)、アルコキシ(C1~6アルコキシ又はC1~3アルコキシなど)、又はアルキル(C1~6アルキル又はC1~3アルキルなど)であり、
が、H又はハロゲン(F、Cl又はBrなど)であり、
m及びnが、各々0、1又は2であり、
Aが、ハロゲン、CN、OH、アルキル(C1~6アルキル又はC1~3アルキルなど)、アルケニル(C1~6アルケニル又はC1~3アルケニルなど)、アルキニル(C1~6アルキニル又はC1~3アルキニルなど)、シクロアルキル(C3~6シクロアルキルなど)、ハロアルキル(C1~6ハロアルキル又はC1~3ハロアルキルなど)、ハロアルキルアミノ(C1~6ハロアルキルアミノ又はC1~3ハロアルキルアミノなど)、ハロアルコキシ(C1~6ハロアルコキシ又はC1~3ハロアルコキシなど)、ヒドロキシアルキル(C1~6ヒドロキシアルキル又はC1~3ヒドロキシアルキルなど)、又はシアノアルキル(C1~6シアノアルキル又はC1~3シアノアルキルなど)から選択される1つ以上の置換基で任意に置換されているヘテロシクリル(アゼチジニル又はピロリジニルなど)である、
化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項2】
が、Nであり、X、X及びXが、各々CRである、請求項1に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項3】
が、Nであり、X、X及びXが、各々CRである、請求項1に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項4】
及びXが、各々Nであり、X及びXが、各々CRである、請求項1に記載
の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項5】
及びXが、各々Nであり、X及びXが、各々CRである、請求項1に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項6】
が、Hである、請求項1~5のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項7】
が、Fである、請求項1~5のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項8】
が、OHである、請求項1~5のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項9】
が、CNである、請求項1~5のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項10】
が、アルキル(C1~6アルキル又はC1~3アルキルなど)である、請求項1~5のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項11】
が、ハロアルキル(C1~6ハロアルキル又はC1~3ハロアルキルなど)である、請求項1~5のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項12】
が、アルコキシ(C1~6アルコキシ又はC1~3アルコキシなど)である、請求項1~5のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項13】
が、ヒドロキシアルキル(C1~6ヒドロキシアルキル又はC1~3ヒドロキシアルキルなど)である、請求項1~5のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項14】
が、Hである、請求項1~13のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項15】
が、ハロゲン(F、Cl又はBrなど)である、請求項1~13のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項16】
が、アルキル(C1~6アルキル又はC1~3アルキルなど)である、請求項1~13のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項17】
Yが、結合である、請求項1~16のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項18】
Yが、-O(CR-である、請求項1~16のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項19】
mが、0である、請求項18に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項20】
mが、1である、請求項18に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項21】
mが、2である、請求項18に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項22】
及びRのうちの少なくとも一方が、Hである、請求項18~21のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項23】
が、ハロゲン(F、Cl又はBrなど)であり、Rが、Hである、請求項18~21のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項24】
が、アルキル(C1~6アルキル又はC1~3アルキルなど)であり、Rが、Hである、請求項18~21のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項25】
Yが、-NH(CR-である、請求項1~16のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項26】
nが、0である、請求項25に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項27】
nが、1である、請求項25に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項28】
mが、2である、請求項25に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項29】
及びRのうちの少なくとも一方が、Hである、請求項25~28のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項30】
が、ハロゲン(F、Cl又はBrなど)であり、Rが、Hである、請求項25~28のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項31】
が、アルキル(C1~6アルキル又はC1~3アルキルなど)であり、Rが、Hである、請求項25~28のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項32】
が、Hである、請求項1~31のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項33】
Aが、非置換3~6員のN含有ヘテロシクリル(アゼチジニル又はピロリジニルなど)である、請求項1~32のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項34】
Aが、F、CN、C1~3アルキル、C3~6シクロアルキル、C1~3フルオロアルキル、C1~3フルオロアルキルアミノ、C1~3フルオロアルコキシ、C1~3ヒドロキシアルキル、又はC1~3シアノアルキルで置換されている3~6員のN含有ヘテロシクリル(アゼチジニル又はピロリジニルなど)である、請求項1~32のいずれか一項に記載の化合物、又は薬学的に許容される塩。
【請求項35】
Aが、Fで置換されている、請求項34に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項36】
Aが、CNで置換されている、請求項34に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項37】
Aが、C1~3アルキルで置換されている、請求項34に記載の化合物、又はその薬学
的に許容される塩。
【請求項38】
Aが、C3~6シクロアルキルで置換されている、請求項34に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項39】
Aが、C1~3フルオロアルキルで置換されている、請求項34に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項40】
Aが、C1~3フルオロアルキルアミノで置換されている、請求項34に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項41】
Aが、C1~3フルオロアルコキシで置換されている、請求項34に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項42】
Aが、C1~3ヒドロキシアルキルで置換されている、請求項34に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項43】
Aが、C1~3シアノアルキルで置換されている、請求項34に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項44】
本明細書の表1に記載されている化合物構造1~96から選択される構造を有する、請求項1に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項45】
有効量の請求項1~44のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される担体、希釈剤、賦形剤、又はこれらの組み合わせと、を含む、医薬組成物。
【請求項46】
細胞の成長を阻害する方法であって、
前記細胞の成長特性を媒介するエストロゲン受容体αを有する細胞を特定することと、
前記細胞を、有効量の請求項1~44のいずれか一項に記載の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩、又は請求項45に記載の医薬組成物と接触させることと、を含む、方法。
【請求項47】
治療方法であって、
エストロゲン受容体α依存性、及び/又はエストロゲン受容体α媒介性の疾病又は病態の治療を必要とする対象を特定することと、
前記対象に、有効量の請求項1~44のいずれか一項に記載の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩、又は請求項45に記載の医薬組成物を投与することと、を含む、方法。
【請求項48】
前記疾病又は病態が、乳がん及び婦人科系がんからなる群から選択される、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
前記疾病又は病態が、乳がん、子宮内膜がん、卵巣がん、及び子宮頸がんからなる群から選択される、請求項47に記載の方法。
【請求項50】
前記疾病又は病態が、乳がんである、請求項47に記載の方法。
【請求項51】
前記乳がんが、転移性乳がんである、請求項45に記載の方法。
【請求項52】
前記転移性乳がんが、脳、肝臓、骨及び肺から選択される少なくとも1つの器官に転移した乳がんである、請求項46に記載の方法。
【請求項53】
前記転移性乳がんが、脳に転移した乳がんである、請求項47に記載の方法。
【請求項54】
前記対象への前記投与が、静脈内投与を含む、請求項47~53のいずれか一項に記載の方法。
【請求項55】
前記対象への前記投与が、経口投与を含む、請求項47~53のいずれか一項に記載の方法。
【請求項56】
前記対象への前記投与が、筋肉内投与を含む、請求項47~53のいずれか一項に記載の方法。
【請求項57】
前記対象への前記投与が、皮下投与を含む、請求項47~53のいずれか一項に記載の方法。
【請求項58】
前記対象への前記投与が、局所投与を含む、請求項47~53のいずれか一項に記載の方法。
【請求項59】
エストロゲン受容体α依存性及び/又はエストロゲン受容体α媒介性である疾病又は病態の治療で使用するための、請求項1~44のいずれか一項に記載の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩、又は請求項45に記載の医薬組成物。
【請求項60】
乳がんの治療で使用するための、請求項1~44のいずれか一項に記載の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩、又は請求項45に記載の医薬組成物。
【請求項61】
前記乳がんが、転移性乳がんである、請求項60に記載の化合物、薬学的に許容される塩、又は医薬組成物。
【請求項62】
前記転移性乳がんが、脳、肝臓、骨及び肺から選択される少なくとも1つの器官に転移した乳がんである、請求項61に記載の化合物、薬学的に許容される塩、又は医薬組成物。
【請求項63】
前記転移性乳がんが、脳に転移した乳がんである、請求項62に記載の化合物、薬学的に許容される塩、又は医薬組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
優先権出願の参照による組み込み
本出願は、2020年12月23日に出願された米国仮出願第63/130,123号、2021年3月22日に出願された米国仮出願第63/164,095号、及び2021年12月7日に出願された米国仮出願第63/265,052号に対する優先権を主張する。前述の出願の各々の開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
背景
本出願は、エストロゲン受容体α調節薬である化合物、及びがんなどの過剰な細胞増殖を特徴とする病態を治療するためにそれらを使用する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
多くのがん細胞は、エストロゲン受容体(estrogen receptor、ER)を発現し、エストロゲンによって調節される成長特性を有する。ERを標的にする多くの乳がん薬物療法が開発されてきた。多くの場合、薬物は、ERに対して作動作用及び/又は拮抗作用を有する選択的エストロゲン受容体調節薬(selective estrogen receptor modulator、SERM)又は選択的エストロゲン受容体分解剤(selective estrogen receptor degrader、SERD)である。例えば、フルベストラントは、転移性乳がんの治療のために使用される薬物である。それは、ERαに対して拮抗作用を有し、SERDとみなされる。フルベストラントは、以下の化学構造を有する。
【0004】
【化1】
【0005】
多数の他のSERM及びSERDも既知である。例えば、特許文献1を参照されたい。しかし、エストロゲンによって調節される成長特性を有する、乳がん、特に脳転移を有する乳がんなどの増殖性疾患の研究及び治療において有用である、耐性良好な経口投与SERD又はSERMの長年にわたる必要性が依然としてある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】国際公開第2017/172957号
【特許文献2】国際公開第2016/097072号
【発明の概要】
【0007】
様々な実施形態は、以下の構造を有する式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩を提供する。
【0008】
【化2】
【0009】
式中、
各X、X、X及びXは独立して、N又はCRであり、
Yは、結合、アルケニル(C1~6アルケニル又はC1~3アルケニルなど)、-O(CR-、又は-NH(CR-であり、
は、H、F、OH、CN、アルキル(C1~6アルキル又はC1~3アルキルなど)、ハロアルキル(C1~6ハロアルキル又はC1~3ハロアルキルなど)、アルコキシ(C1~6アルコキシ又はC1~3アルコキシなど)、アミド、又はヒドロキシアルキル(C1~6ヒドロキシアルキル又はC1~3ヒドロキシアルキルなど)から選択され、
各R、R、R、R及びRは、独立して、H、ハロゲン(F、Cl又はBrなど)、アルコキシ(C1~6アルコキシ又はC1~3アルコキシなど)、又はアルキル(C1~6アルキル又はC1~3アルキルなど)であり、
は、H又はハロゲン(F、Cl又はBrなど)であり、
m及びnは、各々0、1又は2であり、
Aは、ハロゲン、CN、OH、アルキル(C1~6アルキル又はC1~3アルキルなど)、アルケニル(C1~6アルケニル又はC1~3アルケニルなど)、アルキニル(C1~6アルキニル又はC1~3アルキニルなど)、シクロアルキル(C3~6シクロアルキルなど)、ハロアルキル(C1~6ハロアルキル又はC1~3ハロアルキルなど)、ハロアルキルアミノ(C1~6ハロアルキルアミノ又はC1~3ハロアルキルアミノなど)、ハロアルコキシ(C1~6ハロアルコキシ又はC1~3ハロアルコキシなど)、ヒドロキシアルキル(C1~6ヒドロキシアルキル又はC1~3ヒドロキシアルキルなど)、又はシアノアルキル(C1~6シアノアルキル又はC1~3シアノアルキルなど)から選択される1つ以上の置換基で任意に置換されているヘテロシクリル(アゼチジニル又はピロリジニルなど)である。
【0010】
様々な実施形態は、有効量の式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される担体、希釈剤、賦形剤、又はこれらの組み合わせと、を含む、医薬組成物を提供する。
【0011】
様々な実施形態は、治療方法であって、
エストロゲン受容体α依存性、及び/又はエストロゲン受容体α媒介性の疾病又は病態の治療を必要とする対象を特定することと、
当該対象に、有効量の式(I)の化合物、若しくは薬学的に許容されるその塩、又は式(I)の化合物若しくはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を投与することと、を含む、治療方法を提供する。
【0012】
これら及び他の実施形態は、以下により詳細に記載される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】式(I)の化合物を調製するための一般反応スキームを示す。
図2】AZD-9833及びGDC-9545の化学構造を示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
定義
別段の定めがない限り、本明細書で使用される全ての技術及び科学用語は、当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。本明細書で参照される全ての特許、出願、公開出願、及び他の出版物は、特に明記しない限り、参照によりそれらの全体が組み込まれる。本明細書のある用語に対して複数の定義が存在する場合、特に明記しない限り、この節にある定義が優先される。
【0015】
ある基が「任意に置換」されていると記載されるときはいつでも、その基は、非置換であってもよく、又は示された置換基のうちの1つ以上により置換されていてもよい。同様に、ある基が「非置換又は置換」であると記載されるとき、置換の場合は、置換基が指示された置換基のうちの1つ以上から選択されてもよい。置換基が指示されていない場合、指示された「任意に置換された」又は「置換された」基が、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリール(アルキル)、シクロアルキル(アルキル)、ヘテロアリール(アルキル)、ヘテロシクリル(アルキル)、ヒドロキシ、アルコキシ、アシル、シアノ、ハロゲン、チオカルボニル、O-カルバミル、N-カルバミル、O-チオカルバミル、N-チオカルバミル、C-アミド、N-アミド、S-スルホンアミド、N-スルホンアミド、C-カルボキシ、O-カルボキシ、ニトロ、スルフェニル、スルフィニル、スルホニル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アミノ、一置換アミノ基、及び二置換アミノ基から個々に、かつ独立して選択された1つ以上の基で置換されてもよいことを意味する。
【0016】
本明細書で使用される場合、「a」及び「b」が整数である「C~C」は、基における炭素原子の数を指す。示された基は、「a」~「b」個(a及びbを含む)の炭素原子を含有することができる。したがって、例えば、「C~Cアルキル」基は、1~4個の炭素を有する全てのアルキル基、つまり、CH-、CHCH-、CHCHCH-、(CHCH-、CHCHCHCH-、CHCHCH(CH)-、及び(CHC-を指す。「a」及び「b」が指定されない場合、これらの定義に記載される最も広い範囲が想定されるものとする。
【0017】
2つの「R」基が「一緒になって」いると記載される場合、R基とR基が結合する原子とは、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、又は複素環を形成することができる。例えば、限定することなく、NR基のRとRが「一緒になって」いると示される場合、それらが互いに共有結合して環を形成することを意味する。
【0018】
【化3】
【0019】
本明細書で使用される場合、「アルキル」という用語は、完全に飽和した脂肪族炭化水素基を指す。アルキル部分は、分枝鎖又は直鎖であってもよい。分枝鎖アルキル基の例と
しては、イソ-プロピル、sec-ブチル、t-ブチルなどが挙げられるが、これらに限定されない。直鎖アルキル基の例としては、メチル、エチル、n-プロピル、n-ブチル、n-ペンチル、n-へキシル、n-ヘプチルなどが挙げられるが、これらに限定されない。アルキル基は、1~30個の炭素原子を有し得る(本明細書中に現れる場合は常に、「1~30」などの数値範囲は、所与の範囲内の各整数を指し、例えば、「1~30個の炭素原子」とは、アルキル基が、1個の炭素原子、2個の炭素原子、3個の炭素原子などからなってよく、最大30個の炭素原子からなってもよいことを意味するが、この定義は、数値範囲が指定されていない「アルキル」という用語の出現時にも及ぶ)。アルキル基はまた、1~12個の炭素原子を有する中間サイズのアルキルであってもよい。アルキル基はまた、1~6個の炭素原子を有する低級アルキルであってもよい。アルキル基は、置換されていても非置換であってもよい。例えば、「ハロアルキル」は、1個以上の水素原子が1個以上のハロゲン原子で置換されているアルキル基である。同様に、「ヒドロキシアルキル」基は、1個以上の水素原子が1個以上のヒドロキシ基で置換されているアルキル基である。同様に、「シアノアルキル」基は、1個以上の水素原子が1個以上のシアノ基で置換されているアルキル基である。
【0020】
本明細書で使用される場合、「アルケニル」という用語は、1-プロペニル、2-プロペニル、2-メチル-1-プロペニル、1-ブテニル、2-ブテニルなどが挙げられるが、これらに限定されない、炭素二重結合を含有する2~20個の炭素原子の一価直鎖又は分枝鎖ラジカルを指す。アルケニル基は、非置換であっても置換されていてもよい。
【0021】
本明細書で使用される場合、「アルキニル」という用語は、1-プロピニル、1-ブチニル、2-ブチニルなどが挙げられるが、これらに限定されない、炭素三重結合を含有する2~20個の炭素原子の一価直鎖又は分枝鎖ラジカルを指す。アルキニル基は、非置換であっても置換されていてもよい。
【0022】
本明細書で使用される場合、「シクロアルキル」は、完全に飽和した(二重結合又は三重結合なし)単環式又は多環式炭化水素環系を指す。2つ以上の環からなる場合、環は、縮合、架橋、又はスピロ様式で一緒に結合されてもよい。本明細書で使用される場合、「縮合」という用語は、2個の原子と1つの結合を共有する2つの環を指す。本明細書で使用される場合、「架橋シクロアルキル」という用語は、シクロアルキルが、非隣接原子を接続する1個以上の原子の連結を含有する、化合物を指す。本明細書で使用される場合、「スピロ」という用語は、1個の原子を共有する2つの環を指し、2つの環は、架橋によって結合されていない。シクロアルキル基は、環中に3~30個の原子、環中に3~20個の原子、環中に3~10個の原子、環中に3~8個の原子、又は環中に3~6個の原子を含有することができる。シクロアルキル基は、非置換であっても置換されていてもよい。典型的なモノ-シクロアルキル基としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロへキシル、シクロヘプチル、及びシクロオクチルが挙げられるが、決してこれらに限定されない。縮合シクロアルキル基の例は、デカヒドロナフタレニル、ドデカヒドロ-1H-フェナレニル、及びテトラデカヒドロアントラセニルであり、架橋シクロアルキル基の例は、ビシクロ[1.1.1]ペンチル、アダマンタニル、及びノルボルナニルであり、スピロシクロアルキル基の例としては、スピロ[3.3]ヘプタン及びスピロ[4.5]デカンが挙げられる。
【0023】
本明細書で使用される場合、「シクロアルケニル」は、少なくとも1つの環中に1つ以上の二重結合を含有する、単環式又は多環式炭化水素環系を指すが、2つ以上が存在する場合、二重結合は、全ての環全体にわたって完全に非局在化したπ電子系を形成することができない(そうでなければ、その基は、本明細書に定義される「アリール」である)。シクロアルケニル基は、環中に3~10個の原子又は環中に3~8個の原子を含有することができる。2つ以上の環からなる場合、環は、縮合、架橋、又はスピロ様式で一緒に接
続されてもよい。シクロアルケニル基は、非置換であっても置換されていてもよい。
【0024】
本明細書で使用される場合、「シクロアルキニル」は、少なくとも1つの環中に1つ以上の三重結合を含有する、単環式又は多環式炭化水素環系を指す。2つ以上の三重結合が存在する場合、三重結合は、全ての環全体にわたって完全に非局在化したπ電子系を形成することができない。シクロアルキニル基は、環中に6~10個の原子又は環中に6~8個の原子を含有することができる。2つ以上の環からなる場合、環は、縮合、架橋、又はスピロ様式で一緒に結合されてもよい。シクロアルキニル基は、非置換又は置換であってもよい。
【0025】
本明細書で使用される場合、「アリール」は、全ての環全体にわたって完全に非局在化したπ電子系を有する、炭素環式(全てが炭素の)単環式又は多環式芳香環系(2つの炭素環が化学結合を共有する縮合環系を含む)を指す。アリール基中の炭素原子の数は異なり得る。例えば、アリール基は、C~C14アリール基、C~C10アリール基、又はCアリール基であってもよい。アリール基の例としては、ベンゼン、ナフタレン、及びアズレンが挙げられるが、これらに限定されない。アリール基は、置換されていても非置換であってもよい。
【0026】
本明細書で使用される場合、「ヘテロアリール」は、1個以上のヘテロ原子(例えば、1、2、又は3個のヘテロ原子)、つまり、窒素、酸素、及び硫黄が挙げられるが、これらに限定されない、炭素以外の元素を含有する、単環式又は多環式芳香環系(完全に非局在化したπ電子系を有する環系)を指す。ヘテロアリール基の環中の原子の数は異なり得る。例えば、ヘテロアリール基は、環中に4~14個の原子、環中に5~10個の原子、又は環中に5~6個の原子を含有することができる。更に、「ヘテロアリール」という用語は、少なくとも1つのアリール環及び少なくとも1つのヘテロアリール環、又は少なくとも2つのヘテロアリール環など、2つの環が少なくとも1つの化学結合を共有する、縮合環系を含む。ヘテロアリール環の例としては、フラン、フラザン、チオフェン、ベンゾチオフェン、フタラジン、ピロール、オキサゾール、ベンゾオキサゾール、1,2,3-オキサジアゾール、1,2,4-オキサジアゾール、チアゾール、1,2,3-チアジアゾール、1,2,4-チアジアゾール、ベンゾチアゾール、イミダゾール、ベンズイミダゾール、インドール、インダゾール、ピラゾール、ベンゾピラゾール、イソオキサゾール、ベンゾイソオキサゾール、イソチアゾール、トリアゾール、ベンゾトリアゾール、チアジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、プリン、プテリジン、キノリン、イソキノリン、キナゾリン、キノキサリン、シンノリン、及びトリアジンが挙げられるが、これらに限定されない。ヘテロアリール基は、置換されていても非置換であってもよい。
【0027】
本明細書で使用される場合、「ヘテロシクリル」又は「ヘテロアリシクリル」は、炭素原子と1~5個のヘテロ原子が一緒に当該環系を構成する、3員、4員、5員、6員、7員、8員、9員、10員、最大18員の単環式、二環式、及び三環式環系を指す。複素環は、そのように位置している1つ以上の不飽和結合を任意に含有し得るが、完全に非局在化したπ電子系は、全ての環全体にわたって発生しない。ヘテロ原子は、酸素、硫黄、及び窒素が挙げられるが、これらに限定されない、炭素以外の元素である。複素環は、ラクタム、ラクトン、環状イミド、環状チオイミド、及び環状カルバメートなどのオキソ系及びチオ系を含むように定義するために、1つ以上のカルボニル又はチオカルボニル官能基を更に含有してもよい。2つ以上の環からなる場合、環は、縮合、架橋、又はスピロ様式で一緒に結合されてもよい。本明細書で使用される場合、「縮合」という用語は、2個の原子と1つの結合を共有する2つの環を指す。本明細書で使用される場合、「架橋ヘテロシクリル」又は「架橋ヘテロアリシクリル」という用語は、ヘテロシクリル又はヘテロアリシクリルが非隣接原子を接続する1個以上の原子の連結を含有する、化合物を指す。本
明細書で使用される場合、「スピロ」という用語は、1個の原子を共有する2つの環を指し、2つの環は、架橋によって結合されていない。ヘテロシクリル及びヘテロアリシクリル基は、環中に3~30個の原子、環中に3~20個の原子、環中に3~10個の原子、環中に3~8個の原子、又は環中に3~6個の原子を含有することができる。加えて、ヘテロアリシクリル環中の任意の窒素は、四級化されてもよい。ヘテロシクリル又はヘテロアリシクリル基は、置換されていても非置換であってもよい。そのような「ヘテロシクリル」又は「ヘテロアリシクリル」基の例としては、1,3-ジオキシン、1,3-ジオキサン、1,4-ジオキサン、1,2-ジオキソラン、1,3-ジオキソラン、1,4-ジオキソラン、1,3-オキサチアン、1,4-オキサチイン、1,3-オキサチオラン、1,3-ジチオール、1,3-ジチオラン、1,4-オキサチアン、テトラヒドロ-1,4-チアジン、2H-1,2-オキサジン、マレイミド、スクシンイミド、バルビツール酸、チオバルビツール酸、ジオキソピペラジン、ヒダントイン、ジヒドロウラシル、トリオキサン、ヘキサヒドロ-1,3,5-トリアジン、イミダゾリン、イミダゾリジン、イソオキサゾリン、イソオキサゾリジン、オキサゾリン、オキサゾリジン、オキサゾリジノン、チアゾリン、チアゾリジン、モルホリン、オキシラン、ピペリジンN-オキシド、ピペリジン、ピペラジン、ピロリジン、アゼパン、ピロリドン、ピロリジオン、4-ピペリドン、ピラゾリン、ピラゾリジン、2-オキソピロリジン、テトラヒドロピラン、4H-ピラン、テトラヒドロチオピラン、チアモルホリン、チアモルホリンスルホキシド、チアモルホリンスルホン、及びそれらのベンゾ縮合類似体(例えば、ベンズイミダゾリジノン、テトラヒドロキノリン、及び/又は3,4-メチレンジオキシフェニル)が挙げられるが、これらに限定されない。スピロヘテロシクリル基の例としては、2-アザスピロ[3.3]ヘプタン、2-オキサスピロ[3.3]ヘプタン、2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン、2,6-ジアザスピロ[3.3]ヘプタン、2-オキサスピロ[3.4]オクタン、及び2-アザスピロ[3.4]オクタンが挙げられる。
【0028】
本明細書で使用される場合、「アラルキル」及び「アリール(アルキル)」は、低級アルキレン基を介して置換基として接続されるアリール基を指す。アラルキルの低級アルキレン及びアリール基は、置換されていても非置換であってもよい。例としては、ベンジル、2-フェニルアルキル、3-フェニルアルキル、及びナフチルアルキルが挙げられるが、これらに限定されない。
【0029】
本明細書で使用される場合、「ヘテロアラルキル」及び「ヘテロアリール(アルキル)」は、低級アルキレン基を介して置換基として接続されるヘテロアリール基を指す。ヘテロアラルキルの低級アルキレン及びヘテロアリール基は、置換されていても非置換であってもよい。例としては、2-チエニルアルキル、3-チエニルアルキル、フリルアルキル、チエニルアルキル、ピロリルアルキル、ピリジルアルキル、イソオキサゾリルアルキル、及びイミダゾリルアルキル、並びにそれらのベンゾ縮合類似体が挙げられるが、これらに限定されない。
【0030】
「ヘテロアリシクリル(アルキル)」及び「ヘテロシクリル(アルキル)」は、低級アルキレン基を介して置換基として接続される複素環式又はヘテロ脂環式基を指す。(ヘテロアリシクリル)アルキルの低級アルキレン及びヘテロシクリルは、置換されていても非置換であってもよい。例としては、テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル(メチル)、ピペリジン-4-イル(エチル)、ピペリジン-4-イル(プロピル)、テトラヒドロ-2H-チオピラン-4-イル(メチル)、及び1,3-チアジナン-4-イル(メチル)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0031】
本明細書で使用される場合、「低級アルキレン基」は、直鎖-CH-連結基であり、それらの末端炭素原子を介して分子断片を接続するように結合を形成する。例としては、メチレン(-CH-)、エチレン(-CHCH-)、プロピレン(-CHCH
CH-)、及びブチレン(-CHCHCHCH-)が挙げられるが、これらに限定されない。低級アルキレン基は、シクロアルキル基(例えば、
【0032】
【化4】
【0033】
)で、低級アルキレン基の1つ以上の水素を置き換えることによって、かつ/又は同じ炭素上の両方の水素を置換することによって置換されていてよい。
【0034】
本明細書で使用される場合、「ヒドロキシ」という用語は、-OH基を指す。
【0035】
本明細書で使用される場合、「アルコキシ」は、式-ORを指し、式中、Rは、本明細書に定義されるアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル(アルキル)、アリール(アルキル)、ヘテロアリール(アルキル)、又はヘテロシクリル(アルキル)である。アルコキシの非限定的なリストは、メトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、1-メチルエトキシ(イソプロポキシ)、n-ブトキシ、iso-ブトキシ、sec-ブトキシ、tert-ブトキシ、フェノキシ、及びベンゾキシである。アルコキシは、置換されていても非置換であってもよい。
【0036】
本明細書で使用される場合、「アシル」は、カルボニル基を介して置換基として接続される水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリール(アルキル)、ヘテロアリール(アルキル)、及びヘテロシクリル(アルキル)を指す。例としては、ホルミル、アセチル、プロパノイル、ベンゾイル、及びアクリルが含まれる。アシルは、置換されていても非置換であってもよい。
【0037】
「シアノ」基は、「-CN」基を指す。
【0038】
本明細書で使用される場合、「ハロゲン原子」又は「ハロゲン」という用語は、フッ素、塩素、臭素、及びヨウ素などの元素周期律表の第7列の放射安定性原子のうちのいずれか1つを意味する。
【0039】
「チオカルボニル」基は、「-C(=S)R」基を指し、式中、Rは、O-カルボキシに関して定義されるものと同じであってもよい。チオカルボニルは、置換されていても非置換であってもよい。
【0040】
「O-カルバミル」基は、「-OC(=O)N(R)」基を指し、式中、R及びRは、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル(アルキル)、アリール(アルキル)、ヘテロアリール(アルキル)、又はヘテロシクリル(アルキル)であってもよい。O-カルバミルは、置換されていても非置換であってもよい。
【0041】
「N-カルバミル」基は、「ROC(=O)N(R)-」基を指し、式中、R及びRは、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル(アルキル)、アリール(アルキル)、ヘテロアリール(アルキル)、又はヘテロシクリル(アルキル)であってもよい。N-カルバミルは、置換されていても非置換であってもよい。
【0042】
「O-チオカルバミル」基は、「-OC(=S)-N(R)」基を指し、式中、R及びRは、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル(アルキル)、アリール(アルキル)、ヘテロアリール(アルキル)、又はヘテロシクリル(アルキル)であってもよい。O-チオカルバミルは、置換されていても非置換であってもよい。
【0043】
「N-チオカルバミル」基は、「ROC(=S)N(R)-」基を指し、式中、R及びRは、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル(アルキル)、アリール(アルキル)、ヘテロアリール(アルキル)、又はヘテロシクリル(アルキル)であってもよい。N-チオカルバミルは、置換されていても非置換であってもよい。
【0044】
「C-アミド」基は、「-C(=O)N(R)」基を指し、式中、R及びRは、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル(アルキル)、アリール(アルキル)、ヘテロアリール(アルキル)、又はヘテロシクリル(アルキル)であってもよい。C-アミドは、置換されていても非置換であってもよい。
【0045】
「N-アミド」基は、「RC(=O)N(R)-」基を指し、式中、R及びRは、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル(アルキル)、アリール(アルキル)、ヘテロアリール(アルキル)、又はヘテロシクリル(アルキル)であってもよい。N-アミドは、置換されていても非置換であってもよい。
【0046】
「S-スルホンアミド」基は、「-SON(R)」基を指し、式中、R及びRは、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル(アルキル)、アリール(アルキル)、ヘテロアリール(アルキル)、又はヘテロシクリル(アルキル)であってもよい。S-スルホンアミドは、置換されていても非置換であってもよい。
【0047】
「N-スルホンアミド」基は、「RSON(R)-」基を指し、式中、R及びRは、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル(アルキル)、アリール(アルキル)、ヘテロアリール(アルキル)、又はヘテロシクリル(アルキル)であってもよい。N-スルホンアミドは、置換されていても非置換であってもよい。
【0048】
「O-カルボキシ」基は、「RC(=O)O-」基を指し、式中、Rは、本明細書に定義される水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル(アルキル)、アリール(アルキル)、ヘテロアリール(アルキル)、又はヘテロシクリル(アルキル)であってもよい。O-カルボキシは、置換されていても非置換であってもよい。
【0049】
「エステル」及び「C-カルボキシ」という用語は、「-C(=O)OR」基を指し、式中、Rは、O-カルボキシに関して定義されるものと同じであってもよい。エステル及びC-カルボキシは、置換されていても非置換であってもよい。
【0050】
「ニトロ」基は、「-NO」基を指す。
【0051】
「スルフェニル」基は、「-SR」基を指し、式中、Rは、水素、アルキル、アルケニ
ル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル(アルキル)、アリール(アルキル)、ヘテロアリール(アルキル)、又はヘテロシクリル(アルキル)であってもよい。スルフェニルは、置換されていても非置換であってもよい。
【0052】
「スルフィニル」基は、「-S(=O)-R」基を指し、式中、Rは、スルフェニルに関して定義されるものと同じであってもよい。スルフィニルは、置換されていても非置換であってもよい。
【0053】
「スルホニル」基は、「SOR」基を指し、式中、Rは、スルフェニルに関して定義されるものと同じであってもよい。スルホニルは、置換されていても非置換であってもよい。
【0054】
本明細書で使用される場合、「ハロアルキル」は、水素原子のうちの1つ以上がハロゲンによって置き変えられたアルキル基を指す(例えば、モノ-ハロアルキル、ジ-ハロアルキル、及びトリ-ハロアルキル)。そのような基としては、クロロメチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、1-クロロ-2-フルオロメチル、及び2-フルオロイソブチルが挙げられるが、これらに限定されない。ハロアルキルは、置換されていても非置換であってもよい。
【0055】
本明細書で使用される場合、「ハロアルコキシ」は、水素原子のうちの1つ以上がハロゲンによって置き換えられたアルコキシ基を指す(例えば、モノ-ハロアルコキシ、ジ-ハロアルコキシ、及びトリ-ハロアルコキシ)。そのような基としては、クロロメトキシ、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、1-クロロ-2-フルオロメトキシ、及び2-フルオロイソブトキシが挙げられるが、これらに限定されない。ハロアルコキシは、置換されていても非置換であってもよい。
【0056】
本明細書で使用される場合、「アミノ」という用語は、-NH基を指す。
【0057】
「一置換アミノ」基は、「-NHR」基を指し、式中、Rは、本明細書に定義されるアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル(アルキル)、アリール(アルキル)、ヘテロアリール(アルキル)、又はヘテロシクリル(アルキル)であってもよい。一置換アミノは、置換されていても非置換であってもよい。一置換アミノ基の例としては、-NH(メチル)、-NH(フェニル)などが挙げられるが、これらに限定されない。
【0058】
「二置換アミノ」基は、「-NR」基を指し、式中、R及びRは独立して、本明細書に定義されるアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル(アルキル)、アリール(アルキル)、ヘテロアリール(アルキル)、又はヘテロシクリル(アルキル)であってもよい。二置換アミノは、置換されていても非置換であってもよい。二置換アミノ基の例としては、-N(メチル)、-N(フェニル)(メチル)、-N(エチル)(メチル)などが挙げられるが、これらに限定されない。
【0059】
置換基の数が指定されない場合(例えば、ハロアルキル)、1つ以上の置換基が存在してもよい。例えば、「ハロアルキル」は、同じ又は異なるハロゲンのうちの1つ以上を含んでもよい。別の例として、「C~Cアルコキシフェニル」は、1個、2個、又は3個の原子を含有する同じ又は異なるアルコキシ基のうちの1つ以上を含んでもよい。
【0060】
本明細書で使用される場合、ラジカルは、ラジカルを含有する種が別の種に共有結合さ
れ得るような、単一の不対電子を有する種を示す。したがって、これに関して、ラジカルは必ずしもフリーラジカルではない。むしろ、ラジカルは、より大きい分子の特定の部分を示す。「ラジカル」という用語は、「基」という用語と互換的に使用され得る。
【0061】
本明細書で使用される場合、化学基又は単位がアスタリスク()を含む場合、そのアスタリスクは、その基又は単位の別の構造への付着点を示す。
【0062】
本明細書で使用される場合、「連結基」は、2つ以上の他の基に接続するための複数の開放原子価を有するものとして示される化学基である。例えば、一般式-(CH-(式中、nは、1~10の範囲内である)の低級アルキレン基は、それらの末端炭素原子を介して分子断片を接続するものとして本明細書の別の箇所に記載される連結基の例である。連結基の他の例としては、-(CHO-、-(CHNH-、-(CHN(C~Cアルキル)-、及び-(CHS-が挙げられ、式中、各nは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10である。当業者は、nが-(CHO-などのいくつかの連結基に関して0であり得、その場合、連結基が単純に-O-であることを認識するであろう。当業者はまた、本明細書における非対称の連結基に対する言及が、その基の全ての配向に対する言及として理解されることを認識するであろう(特に明記しない限り)。例えば、本明細書における-(CHO-に対する言及は、-(CHO-及び-O-(CH-の両方に対する言及として理解されることになる。
【0063】
「薬学的に許容される塩」という用語は、それが投与される生物に著しい刺激をもたらさず、かつ化合物の生物活性及び特性を無効にしない化合物の塩を指す。いくつかの実施形態では、塩は、化合物の酸付加塩である。薬学的塩は、化合物を無機酸、例えば、ハロゲン化水素酸(例えば、塩酸又は臭化水素酸)、硫酸、硝酸、及びリン酸(2,3-ジヒドロキシプロピルニ水素リン酸塩など)と反応させることによって得られ得る。薬学的塩はまた、化合物を有機酸、例えば、脂肪族若しくは芳香族カルボン酸若しくはスルホン酸、例えば、ギ酸、酢酸、コハク酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、ニコチン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、安息香酸、サリチル酸、2-オキソペンタン二酸、又はナフタレンスルホン酸と反応させることによって得られ得る。薬学的塩はまた、化合物を塩基と反応させて、塩、例えば、アンモニウム塩、アルカリ金属塩、例えば、ナトリウム、カリウム、又はリチウム塩、アルカリ土類金属塩、例えば、カルシウム又はマグネシウム塩、炭酸塩の塩、重炭酸塩の塩、有機塩基の塩、例えば、ジシクロヘキシルアミン、N-メチル-D-グルカミン、トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミン、C~Cアルキルアミン、シクロへキシルアミン、トリエタノールアミン、エチレンジアミン、並びにアルギニン及びリシンなどのアミノ酸を有する塩を形成することによって得ることができる。式(I)の化合物に関して、当業者は、窒素ベースの基(例えば、NH)のプロトン化によって塩が形成される場合、窒素ベースの基が正電荷と会合し得(例えば、NHがNH になり得る)、正電荷が負電荷を持つ対イオン(Clなど)によってバランスがとられ得ることを理解する。
【0064】
1つ以上のキラル中心を有する本明細書に記載の任意の化合物において、絶対立体化学が明示的に示されない場合、各中心が独立して、R配置若しくはS配置、又はこれらの混合物であってもよいことが理解される。したがって、本明細書に提供される化合物は、鏡像異性的に純粋な、鏡像異性的富化した、ラセミ混合物、ジアステレオマー的に純粋な化合物、ジアステレオマー的富化した化合物、又は立体異性混合物であってもよい。加えて、E又はZと定義され得る幾何異性体を生成する1つ以上の二重結合を有する、本明細書に記載の任意の化合物において、各二重結合が独立して、E又はZ、これらの混合物であってもよいことが理解される。同様に、記載の任意の化合物において、全ての互変異性型もまた含まれるよう意図されることが理解される。
【0065】
本明細書に開示される化合物が充填されていない原子価を有する場合、その原子価が、水素又はその同位体、例えば、水素-1(軽水素)及び水素-2(重水素)で充填されることを理解されたい。
【0066】
本明細書に記載の化合物が同位体で標識され得ることが理解される。重水素などの同位体での置換は、例えば、インビボ半減期の増加又は必要投与量の低減など、より大きい代謝安定性に起因するある特定の治療上の利点をもたらし得る。化合物構造中に表される各化学元素は、当該元素の任意の同位体を含んでもよい。例えば、化合物構造において、水素原子は、化合物中に存在すると明確に開示され得るか、又は理解され得る。水素原子が存在し得る化合物の任意の位置において、水素原子は、水素-1(軽水素)及び水素-2(重水素)が挙げられるが、これらに限定されない、水素の任意の同位体であってもよい。したがって、本明細書における化合物に対する言及は、文脈が明確にそうでないと示さない限り、全ての可能な同位体形態を包含する。
【0067】
本明細書に記載の方法及び組み合わせが、結晶形態(多形体としても既知であり、化合物の同じ元素組成の異なる結晶充填配置を含む)、非晶相、塩、溶媒和物、及び水和物を含むことが理解される。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物は、水、エタノールなどの製薬的に許容される溶媒を有する溶媒和形態で存在する。他の実施形態では、本明細書に記載の化合物は、非溶媒和形態で存在する。溶媒和物は、化学量論量又は非化学量論量のいずれかの溶媒を含有し、水、エタノールなどの製薬的に許容される溶媒での結晶化プロセス中に形成されてもよい。溶媒が水である場合に水和物が形成されるか、又は溶媒がアルコールである場合にアルコラートが形成される。加えて、本明細書に提供される化合物は、非溶媒和形態並びに溶媒和形態で存在することができる。概して、溶媒和形態は、本明細書に提供される化合物及び方法の目的で、非溶媒和形態と同等であるとみなされる。
【0068】
値の範囲が提供される場合、上限及び下限、並びにその範囲の上限と下限との間に介在する各値が、実施形態内に包含されることが理解される。
【0069】
本願で使用される用語及び語句並びにこれらの変化形、特に添付の特許請求の範囲にあるものは、特に明記しない限り、限定的ではなく非限定的であると解釈されるべきである。上記の例として、「含むこと」という用語は、「限定することなく含むこと」、「含むが、これらに限定されないこと」などを意味するよう解釈されるべきである。本明細書で使用される場合、「備えること」という用語は、「含むこと」、「含有すること」、又は「特徴とする」と同義語であり、包括的又は非限定的であり、追加の列挙されていない要素又は方法の工程を除外しない。「有すること」という用語は、「少なくとも有すること」と解釈されるべきである。「含む」という用語は、「含むが、これらに限定されない」と解釈されるべきである。「例」という用語は、考察中の項目の徹底的又は限定的なリストではなく例示的な実例を提供するために使用される。「好ましくは」、「好ましい」、「所望の」、又は「望ましい」のような用語、並びに同様の意味の単語の使用は、ある特定の特徴がその構造又は機能にとって重大、本質的、又は重要でさえあるということを暗示するものとして理解されるべきではなく、むしろ単に特定の実施形態で利用されてもされなくてもよい代替又は追加の特徴を強調することを目的とする。加えて、「備えること」という用語は、「少なくとも有すること」又は「少なくとも含むこと」という語句の同意語として解釈されるものとする。プロセスの文脈で使用される場合、「備えること」という用語は、プロセスが少なくとも列挙されたステップを含むが、追加のステップを含んでもよいことを意味する。化合物、組成物、又はデバイスの文脈で使用される場合、「備えること」という用語は、化合物、組成物、又はデバイスが少なくとも列挙された特徴又は構成要素を含むが、追加の特徴又は構成要素も含んでもよいことを意味する。同様に、接続詞「及び」で連結された項目の群は、それらの項目の1つ1つが群に存在することを要求するものと解釈されるべきではなく、むしろ、文脈が明確にそうでないと示さない限り、「及び/又は」と解釈されるべきである。同様に、接続詞「又は」で連結された項目の群は、その群中の相互排他性を要求するものと解釈されるべきではなく、むしろ、文脈が明確にそうでないと示さない限り、「及び/又は」と解釈されるべきである。
【0070】
本明細書の実質的にいかなる複数形及び/又は単数形の用語の使用に関しても、当業者は、文脈及び/又は用途に応じて適切に、複数形から単数形、及び/又は単数形から複数形に変換することができる。様々な単数形/複数形の入れ替えは、明確にするために本明細書で明示的に記載され得る。不定冠詞「a」又は「an」は、複数を除外しない。ある特定の手段が相互に異なる従属請求項に列挙されるという単なる事実は、利益を得るためにこれらの手段の組み合わせを使用することができないということを示すものではない。請求項中のいかなる参照符号も、その範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
【0071】
化合物
本明細書に開示のいくつかの実施形態は、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩に関する。
【0072】
【化5】
【0073】
様々な実施形態では、式(I)の化合物は、エストロゲン受容体依存性及び/又はエストロゲン受容体媒介性である疾病又は病態を改善、治療、及び/又は診断するために有用である。一実施形態では、疾病は、がんである。一実施形態では、がんは、転移性がんである。一実施形態では、がんは、乳がんである。一実施形態では、乳がんは、脳、肝臓、骨及び肺から選択される少なくとも1つの器官に転移した転移性乳がんである。一実施形態では、転移性乳がんは、脳に転移した乳がんである。一実施形態では、式(I)の化合物は、選択的エストロゲン受容体調節薬(SERM)である。一実施形態では、式(I)の化合物は、選択的エストロゲン受容体分解剤(SERD)である。様々な使用及び治療方法に関する更なる詳細は、本明細書の別の箇所に記載される。
【0074】
様々な実施形態では、式(I)中変数X、X、X及びXは、各々独立して、N又はCRである。一実施形態では、Xは、Nであり、X、X及びXは、各々CRである。一実施形態では、Xは、Nであり、X、X及びXは、各々CRである。一実施形態では、X及びXは、各々Nであり、X及びXは、各々CRである。一実施形態では、X及びXは、各々Nであり、X及びXは、各々CRである。
【0075】
様々な実施形態では、式(I)中変数Yは、結合、アルケニル(C1~6アルケニル又はC1~3アルケニルなど)、-O(CR-、又は-NH(CR-である。一実施形態では、Yは、結合である。一実施形態では、Yは、アルケニルである。例えば、一実施形態では、Yは、C1~6アルケニル(例えば、C1~3アルケニル)である。一実施形態では、Yは、-O(CR-であり、式中、mは、0、1又は2である。一実施形態では、Yは、-NH(CR-であり、式中、nは、0、1又は2である。
【0076】
様々な実施形態では、式(I)中変数Rは、H、F、OH、CN、アルキル(C1~6アルキル又はC1~3アルキルなど)、ハロアルキル(C1~6ハロアルキル又はC1~3ハロアルキルなど)、アルコキシ(C1~6アルコキシ又はC1~3アルコキシなど)、アミド、又はヒドロキシアルキル(C1~6ヒドロキシアルキル又はC1~3ヒドロキシアルキルなど)から選択される。一実施形態では、Rは、Hである。一実施形態では、Rは、Fである。一実施形態では、Rは、OHである。一実施形態では、Rは、CNである。一実施形態では、Rは、アルキル(C1~6アルキル又はC1~3アルキルなど)である。一実施形態では、Rは、ハロアルキル(C1~6ハロアルキル又はC1~3ハロアルキルなど)である。一実施形態では、Rは、アルコキシ(C1~6アルコキシ又はC1~3アルコキシなど、例えば、メトキシ)である。一実施形態では、Rは、アミドである。一実施形態では、Rは、ヒドロキシアルキル(C1~6ヒドロキシアルキル又はC1~3ヒドロキシアルキルなど)である。
【0077】
様々な実施形態では、式(I)中変数R、R、R、R及びRは、各々独立して、H、ハロゲン(F、Cl又はBrなど)、アルコキシ(C1~6アルコキシ又はC1~3アルコキシなど)、又はアルキル(C1~6アルキル又はC1~3アルキルなど)である。一実施形態では、Rは、Hである。一実施形態では、Rはハロゲン(F、Cl又はBrなど)である。一実施形態では、Rは、アルコキシである。例えば、一実施形態では、Rは、C1~6アルコキシ(例えば、C1~3アルコキシ)である。一実施形態では、Rは、アルキル(C1~6アルキル又はC1~3アルキルなど)である。一実施形態では、R及びRのうちの少なくとも一方は、Hである。一実施形態では、Rは、ハロゲン(F、Cl又はBrなど)であり、Rは、Hである。一実施形態では、Rは、アルキル(C1~6アルキル又はC1~3アルキルなど)であり、Rは、Hである。一実施形態では、R及びRのうちの少なくとも一方は、Hである。一実施形態では、Rは、ハロゲン(F、Cl又はBrなど)であり、Rは、Hである。一実施形態では、Rは、アルキル(C1~6アルキル又はC1~3アルキルなど)であり、Rは、Hである。一実施形態では、Rは、Hである。別の実施形態では、Rは、ハロゲン(F、Cl又はBrなど)である。
【0078】
様々な実施形態では、式(I)中の変数Aは、ハロゲン、CN、OH、アルキル(C1~6アルキル又はC1~3アルキルなど)、アルケニル(C1~6アルケニル又はC1~3アルケニルなど)、アルキニル(C1~6アルキニル又はC1~3アルキニルなど)、シクロアルキル(C3~6シクロアルキルなど、例えばシクロプロピル)、ハロアルキル(C1~6ハロアルキル又はC1~3ハロアルキルなど)、ハロアルキルアミノ(C1~6ハロアルキルアミノ又はC1~3ハロアルキルアミノなど)、ハロアルコキシ(C1~6ハロアルコキシ又はC1~3ハロアルコキシなど)、ヒドロキシアルキル(C1~6ヒドロキシアルキル又はC1~3ヒドロキシアルキルなど)、又はシアノアルキル(C1~6シアノアルキル又はC1~3シアノアルキルなど)から選択される1つ以上の置換基で任意に置換されているヘテロシクリル(アゼチジニル又はピロリジニルなど)である。一実施形態では、Aは、非置換3~6員のN含有ヘテロシクリルである。一実施形態では、Aは、非置換アゼチジニルである。一実施形態では、Aは、非置換ピロリジニルである。
【0079】
様々な実施形態では、式(I)中の変数Aは、F、CN、C1~3アルキル、C3~6シクロアルキル、C1~3フルオロアルキル、C1~3フルオロアルキルアミノ、C1~3フルオロアルコキシ、C1~3ヒドロキシアルキル、又はC1~3シアノアルキルで置換されている3~6員のN含有ヘテロシクリル(アゼチジニル又はピロリジニルなど)である。一実施形態では、Aは、Fで置換されている。例えば、一実施形態では、Aは、Fで置換されているアゼチジニル又はFで置換されているピロリジニルである。一実施形態では、Aは、CNで置換されている。例えば、一実施形態では、Aは、CNで置換されているアゼチジニル又はCNで置換されているピロリジニルである。一実施形態では、Aは、C1~3アルキルで置換されている。例えば、一実施形態では、Aは、C1~3アルキルで置換されているアゼチジニル又はC1~3アルキルで置換されているピロリジニルである。一実施形態では、Aは、C3~6シクロアルキルで置換されている。例えば、一実施形態では、Aは、C3~6シクロアルキル(シクロプロピルなど)で置換されているアゼチジニルである。一実施形態では、Aは、C1~3フルオロアルキルで置換されている。例えば、一実施形態では、Aは、C1~3フルオロアルキルで置換されているアゼチジニル又はC1~3フルオロアルキルで置換されているピロリジニルである。一実施形態では、Aは、C1~3フルオロアルキルアミノで置換されている。例えば、一実施形態では、Aは、C1~3フルオロアルキルアミノで置換されているアゼチジニルである。一実施形態では、Aは、C1~3フルオロアルコキシで置換されている。例えば、一実施形態では、Aは、C1~3フルオロアルコキシで置換されているアゼチジニルである。一実施形態では、Aは、C1~3ヒドロキシアルキルで置換されている。例えば、一実施形態では、Aは、C1~3ヒドロキシアルキルで置換されているアゼチジニル又はC1~3ヒドロキシアルキルで置換されているピロリジニルである。一実施形態では、Aは、C1~3シアノアルキルで置換されている。例えば、一実施形態では、Aは、C1~3シアノアルキルで置換されているアゼチジニル又はC1~3シアノアルキルで置換されているピロリジニルである。
【0080】
様々な実施形態では、式(I)の化合物は、本明細書の表1に記載される化合物である。
【0081】
作製方法
式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩は、本明細書に提供の詳細な教示によって導かれる既知の技術を使用して、当業者によって様々な方法で作製され得る。例えば、一実施形態では、式(I)の化合物は、図1に要約され以下の実施例において記載される一般反応スキームに従って調製される。図1に示す一般的な化学構造中の変数は、式(I)に関して本明細書の他の箇所に記載されるとおりである。
【0082】
使用及び治療方法
本明細書に記載されるように、1つ以上の式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩、又は本明細書に記載の薬学的組成物は、細胞の成長を阻害するために使用され得る。一実施形態では、細胞は、細胞の成長特性を媒介するエストロゲン受容体を有するものと同定される。細胞の成長は、細胞を、本明細書の別の箇所に記載の、有効量の本明細書に記載の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩、又は薬学的組成物のうちの少なくとも1つと接触させることによって阻害され得る。1つ以上の化合物、又はその薬学的に許容される塩のそのような接触は、生存対象から離れたもの(例えば、研究室、並びに/又は診断及び/若しくは分析施設内)、あるいは生存対象に近接したもの(例えば、動物、例えば、ヒトの内部又は外部部分上)が挙げられるが、これらに限定されない、様々な方法及び位置で行われ得る。例えば、一実施形態は、エストロゲン受容体依存性及び/又はエストロゲン受容体媒介性である疾病又は病態(がんなど)のための治療を必要としている対象を同定することと、当該対象に、本明細書の別の箇所に記載の、有効量の1つ以上の式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩、又は医薬組成物を投与することと、を含む、対象を治療する方法を提供する。別の実施形態は、エストロゲン受容体α依存性及び/又はエストロゲン受容体α媒介性である疾病又は病態(がんなど)の治療のための薬剤の製造における、1つ以上の式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩、又は医薬組成物(本明細書の別の箇所に記載)の使用を提供する。
【0083】
エストロゲン受容体α依存性及び/又はエストロゲン受容体α依存性及び/又はエストロゲンα受容体媒介性であり、したがって本明細書に記載の化合物、組成物、及び方法を使用した治療に好適である疾病又は病態の非限定的な例としては、乳がん及び婦人科系がんが挙げられる。例えば、そのような疾病又は病態としては、以下のがん:乳がん、子宮内膜がん、卵巣がん、及び子宮頸がんのうちの1つ以上が挙げられ得る。一実施形態は、例えば、以下:乳がん、子宮内膜がん、卵巣がん、及び子宮頸がんのうちの1つ以上が挙げられる、乳がん及び婦人科系がんの治療における(又は治療のための薬剤の製造における)、1つ以上の式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩、又は医薬組成物(本明細書の別の箇所に記載)の使用を提供する。様々な実施形態では、化合物、薬学的に許容される塩、又は医薬組成物は、転移性乳がんなどの転移性がんの治療方法(又は治療のための薬剤の製造)に使用するためのものである。そのような治療方法及び使用の様々な実施形態では、転移性乳がんは、脳、肝臓、骨及び肺から選択される少なくとも1つの器官に転移した乳がんである。一実施形態では、転移性乳がんは、脳に転移した乳がんである。一実施形態では、転移性乳がんは、肝臓に転移した乳がんである。一実施形態では、転移性乳がんは、骨に転移した乳がんである。一実施形態では、転移性乳がんは、肺に転移した乳がんである。
【0084】
本明細書に記載されるように、本明細書の別の箇所に記載の式(I)の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩、又は薬学的組成物は、様々な方法によってそのような対象に投与され得る。本明細書に記載の使用又は方法のいずれかにおいて、投与は、投与を必要としている対象への経口、静脈内、筋肉内、局所、皮下、全身、及び/又は腹腔内投与が挙げられるが、これらに限定されない、当業者に既知の様々な経路によることができる。
【0085】
本明細書で使用される場合、「治療する」、「治療すること」、「治療」、「治療的」、及び「療法」という用語は、必ずしもエストロゲン受容体依存性及び/又はエストロゲン受容体媒介性の疾病又は病態の完全な治癒又は消滅を意味するとは限らない。疾病又は病態の任意の望ましくない兆候又は症状の任意の程度の任意の緩和が、治療及び/又は療法とみなされ得る。更に、治療は、対象の健康又は外観についての総合的な感覚を悪化させ得る行為を含み得る。
【0086】
「治療有効量」及び「有効量」という用語は、記載の生物学的又は医学的応答を導く、活性化合物又は薬学的剤の量を示すために使用される。例えば、治療有効量の化合物、塩、又は組成物は、エストロゲン受容体依存性及び/又はエストロゲン受容体媒介性の疾病若しくは病態の症状を予防、軽減、若しくは改善するか、又は治療されている対象の生存を延長するために必要とされる量であり得る。この応答は、組織、系、動物、又はヒトにおいて生じ得、治療されているエストロゲン受容体依存性及び/又はエストロゲン受容体媒介性の疾病又は病態の兆候又は症状の軽減を含む。有効量の決定は、本明細書に提供される本開示を考慮して、十分当業者の能力の範囲内である。用量として必要とされる本明細書に開示の化合物の治療有効量は、投与経路、ヒトなどの治療されている動物の種類、及び考慮中の特定の動物の身体特性によって決まる。用量は、所望の効果を達成するように調整され得るが、体重、食生活、併用投薬、及び医療分野の当業者が認識するであろう他の要因などの要因によって決まる。
【0087】
治療で使用するために必要とされる式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩の量は、選択された特定の化合物又は塩だけはなく、投与経路、治療されているエストロゲン受容体依存性及び/又はエストロゲン受容体媒介性の疾病又は病態の性質及び/又は症状、並びに患者の年齢及び状態によっても変化し、最終的に、主治医又は臨床医の判断による。薬学的に許容される塩の投与の場合、投与量は、遊離塩基として計算され得る。当業者によって理解されるように、ある特定の状況において、特に侵攻性のエストロゲン受容体依存性及び/又はエストロゲン受容体媒介性の疾病又は病態を効果的かつ積極的に治療するために、本明細書に記載の投与量範囲を超えるか、又ははるかに超えさえする量で、本明細書に開示の化合物を投与することが必要である場合がある。
【0088】
しかしながら、概して、好適な用量は多くの場合、約0.05mg/kg~約10mg/kgの範囲内であるであろう。例えば、好適な用量は、1日当たり体重の約0.10mg/kg~約7.5mg/kg、例えば、1日当たりレシピエントの体重の約0.15mg/kg~約5.0mg/kg、1日当たりレシピエントの体重の約0.2mg/kg~4.0mg/kgの範囲内であってもよい。化合物は、単位剤形で投与されてもよく、例えば、単位剤形当たり1~500mg、10~100mg、又は5~50mgの活性成分を含有する。
【0089】
所望の用量は、単回用量で、又は例えば、1日当たり2回、3回、4回、若しくはそれ以上の部分用量として、適切な間隔で投与される分割用量として、便利に提供されてもよい。部分用量自体は、例えば、いくつかの別個の大まかに間隔がおかれた投与に更に分割されてもよい。
【0090】
当業者には容易に明らかになるように、投与される有用なインビボ投与量及び特定の投与方法は、年齢、体重、苦痛の重症度、及び治療される哺乳動物種、用いられる特定の化合物、並びにこれらの化合物が用いられる特定の用途に応じて異なる。有効な投与量レベル、つまり所望の結果を達成するために必要な投与量レベルの決定は、日常的な方法、例えば、ヒト臨床試験、インビボ研究、及びインビトロ研究を使用して、当業者によって達成され得る。例えば、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩の有用な投与量は、それらのインビトロ活性及び動物モデルにおけるインビボ活性を比較することによって判定され得る。そのような比較は、フルベストラントなどの確立された薬物との比較によって行われ得る。
【0091】
投与量及び間隔は、活性部分が調節作用又は最小有効濃度(minimal effective concentration、MEC)を維持するのに十分である血漿濃度を提供するように、個々に調節されてもよい。MECは、化合物ごとに異なるが、インビボ及び/又はインビトロデータから推定され得る。MECを達成するために必要な投与量は、個々の特性及び投与経路に依存するであろう。しかしながら、血漿濃度を決定するためにはHPLCアッセイ又はバイオアッセイが使用され得る。投与量間隔もまたMEC値を使用して決定され得る。組成物は、10~90%の期間、好ましくは30~90%、最も好ましくは50~90%にわたって、MECを超える血漿濃度を維持するレジメンを使用して投与されるべきである。局所投与又は選択的取り込みの場合、薬物の有効局所濃度は、血漿濃度に関係しない場合がある。
【0092】
主治医が、毒性又は臓器機能不全により、投与をどのように及びいつ終了、中断、又は調節するのかを知ることに留意されたい。反対に、主治医は、臨床応答が適切ではない(毒性を除外する)場合、治療をより高いレベルに調節することも承知しているであろう。対象となる疾患の管理において投与される用量の大きさは、治療されている並びに投与経路に対するエストロゲン受容体依存性及び/又はエストロゲン受容体媒介性の疾病又は病態の重症度によって変化する。エストロゲン受容体依存性及び/又はエストロゲン受容体媒介性の疾病又は病態の重症度は、例えば、部分的に標準的な予後評価方法によって評価されてもよい。更に、用量及び恐らく投薬回数はまた、個々の患者の年齢、体重、及び応答によっても変化する。上記で考察されるものに相当するプログラムが、獣医学で使用されてもよい。
【0093】
本明細書に開示の化合物、塩、及び組成物は、既知の方法を使用して有効性及び毒性に関して評価され得る。例えば、ある特定の化学部分を共有する特定の化合物又は化合物のサブセットについての毒性学は、哺乳動物の細胞株、好ましくはヒトの細胞株などの細胞株に対するインビトロ毒性を評価することによって確立され得る。そのような研究の結果は、多くの場合、哺乳動物、又は特にヒトなどの動物における毒性を予測する。代替的に、マウス、ラット、ウサギ、イヌ、又はサルなどの動物モデルにおける特定の化合物の毒性は、既知の方法を使用して判定され得る。特定の化合物の有効性は、インビトロ方法、動物モデル、又はヒト臨床試験などのいくつかの認められている方法を使用して確立され得る。有効性を判定するためのモデルを選択する場合、当業者は、適切なモデル、用量、投与経路、及び/又はレジメンを選択するにあたり最先端の技術を指針とすることができる。
【0094】
医薬組成物
本明細書に記載のいくつかの実施形態は、有効量の1つ以上の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩)と、薬学的に許容される担体、希釈剤、賦形剤、又はこれらの組み合わせと、を含むことができる、薬学的組成物に関する。
【0095】
「医薬組成物」という用語は、本明細書に開示の1つ以上の化合物及び/又は塩と、希釈剤又は担体などの他の化学構成成分との混合物を指す。医薬組成物は、生物への化合物の投与を容易にする。医薬組成物はまた、化合物を、無機又は有機酸、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、及びサリチル酸と反応させることによって得られ得る。医薬組成物は、一般に、意図される具体的な投与経路に合わせて調整される。
【0096】
「生理学的に許容される」という用語は、化合物の生物活性及び特性を無効にすることも、組成物の送達が意図される動物に相当な損傷又は負傷を引き起こすこともしない、担体、希釈剤、又は賦形剤を定義する。
【0097】
本明細書で使用される場合、「担体」は、細胞又は組織への化合物の組み込みを促進する化合物を指す。例えば、限定することなく、ジメチルスルホキシド(dimethyl
sulfoxide、DMSO)は、対象の細胞又は組織への多くの有機化合物の取り込みを促進する、一般的に利用される担体である。
【0098】
本明細書で使用される場合、「希釈剤」は、明らかな薬理活性はないが、薬学的に必要又は望ましくあり得る、医薬組成物中の成分を指す。例えば、希釈剤は、製造及び/又は投与には質量が小さ過ぎる、効力のある薬物のかさ増しのために使用されてもよい。それはまた、注射、摂取、又は吸入によって投与される薬物を溶解させるための液体であってもよい。当該技術分野において一般的な希釈剤の形態は、限定するものではないが、ヒト血液のpH及び等張性を模したリン酸緩衝生理食塩水などの、緩衝水溶液である。
【0099】
本明細書で使用される場合、「賦形剤」は、限定するものではないが、かさ、稠度、安定性、結合能力、潤滑、崩壊能力などを組成物に提供するために、医薬組成物に添加される、本質的に不活性の物質を指す。例えば、酸化防止剤及び金属キレート剤などの安定剤は、賦形剤である。一実施形態では、医薬組成物は、酸化防止剤及び/又は金属キレート
剤を含む。「希釈剤」は、ある種の賦形剤である。
【0100】
本明細書に記載の医薬組成物は、ヒト患者にそれ自体で、あるいはそれらが、併用療法におけるような他の活性成分、又は担体、希釈剤、賦形剤、若しくはそれらの組み合わせと混合される医薬組成物において、投与することができる。適切な製剤設計は、選択される投与経路による。本明細書に記載の化合物の製剤設計及び投与のための技術は、当業者に既知である。
【0101】
本明細書に開示の医薬組成物は、例えば、従来の混合、溶解、顆粒化、ドラジェ作製、水簸、乳化、封入、捕捉、又は錠剤化プロセスによって、それ自体が既知である様式で製造され得る。追加的に、活性成分が、その意図した目的を達成するために有効な量で含有される。本明細書に開示の薬剤の組み合わせで使用される化合物の多くは、薬学的に適合する対イオンを有する塩として提供されてもよい。
【0102】
筋肉内、皮下、静脈内、髄内注射、くも膜下、直接心室内、腹腔内、鼻腔内、及び眼内注射を含む、経口、直腸、肺内、局所、エアロゾル、注射、注入、及び非経口送達が挙げられるが、これらに限定されない、化合物、塩、及び/又は組成物を投与する複数の技術が当該技術分野において存在する。
【0103】
また、全身的な方法ではなく局所的な方法で、例えば、多くの場合、デポー製剤又は持続放出製剤として化合物を患部に直接注射する又は埋め込むことによって化合物、塩、及び/又は組成物を投与してもよい。更に、標的化した薬物送達システムで、例えば、組織特異的抗体でコーティングされたリポソームで化合物を投与することができる。リポソームは、器官に対して標的化され、かつ器官により選択的に取り込まれるであろう。例えば、呼吸器の疾病又は病態を標的とするための鼻腔内又は肺内送達が望ましい場合がある。
【0104】
組成物は、所望される場合、活性成分を含有する1つ以上の単位剤形を含み得る、パック又はディスペンサデバイス中に提供されてもよい。パックは、例えば、ブリスタパックなどの金属又はプラスチック箔を含んでもよい。パック又はディスペンサデバイスには、投与に関する指示書が添付されていてもよい。パック又はディスペンサはまた、薬剤の製造、使用、又は販売を規制する行政機関によって規定された形式の、容器に関連付けられた注意書きが添付されていてもよく、その注意書きは、ヒト又は動物投与のための薬物の形態の機関による承認を反映する。そのような注意書きは、例えば、処方薬に関し米国食品医薬品局によって承認されたラベル、又は承認された製品添付文書であってもよい。適合する薬学的担体中で製剤化される本明細書に記載の化合物及び/又は塩を含むことができる組成物はまた、示された病態の治療のために調製され、適切な容器内に配置され、かつラベル付けされてもよい。
【実施例
【0105】
特許請求の範囲を決して限定することを意図するものではない、更なる実施形態が、以下の実施例において更に詳細に記載される。
【0106】
化合物
表1に示される式(I)の化合物は、本明細書に提供の詳細な教示によって導かれる、当業者に既知の技術を使用して、様々な方法で調製され得る。例えば、表1に示される式(I)の化合物は、以下の一般手順に記載されるように、図1に示される一般反応スキームに従って調製され得る。当業者は、表1に示される式(I)及び多くの構造が立体特異的ではなく、及び/又は満たされていない原子価を有するものとして図示され、したがってラセミ化合物、ジアステレオマー、エナンチオマー、及び/又は重水素化体を含む、同位体及び/又は立体化学変異体に一般的であり、それらは、本明細書に提供の助言に従っ
て調製され得ることを理解するであろう。
【0107】
一般手順:
ステップ1:中間体Aを、特許文献1に記載の手順に従って調製した。Pictet-Spengler反応を、特許文献1に記載されているのと同様の様式で行った。簡潔には、トルエン中の中間体A及びアルデヒドBを様々な量の酸と混合した。反応物を90℃~130℃の様々な温度で3~12時間撹拌した。
【0108】
ステップ2:第2のステップを、Pd又はCu触媒ウルマン、ブッフバルト反応によって、又は特許文献2に記載されているような光延若しくはアルキル化反応によって行った。
【0109】
【表1】
【0110】
【表2】
【0111】
【表3】
【0112】
【表4】
【0113】
【表5】
【0114】
【表6】
【0115】
【表7】
【0116】
【表8】
【0117】
【表9】
【0118】
【表10】
【0119】
中間体1
tert-ブチル(1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-イル)カルバメート
【0120】
【化6】
【0121】
ステップ1:5M NaOH水溶液(3.5mL、17.43mmol)を、THF(10mL)中tert-ブチルアゼチジン-3-イルカルバメート(1g、5.81mmol)の氷冷撹拌溶液に添加し、続いて1-フルオロ-3-ヨードプロパン(1.20g、6.39mmol)を0℃で添加した。次いで、反応混合物を室温(room temperature、RT)で16時間撹拌した。反応完了後、それを水(50mL)で希釈し、DCM中10%MeOH(3×50mL)中に抽出した。有機層を収集し、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、809mg(3.48mmol、60%)のtert-ブチル(1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-イル)カルバメートを得た。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ7.27(d,J=7.2Hz,1H),4.48(t,J=6.0Hz,1H),4.36(t,J=6.0Hz,1H),4.01-3.99(q,1H),3.45(t,J=6.8Hz,2H),2.72(t,J=6.8Hz,2H),2.40(t,J=6.8Hz,2H),1.66-1.56(m,2H),1.37(s,9H)。
【0122】
ステップ2:DCM(6mL)中tert-ブチル(1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-イル)カルバメート(809mg、3.48mmol)の撹拌溶液に、TFA(3mL)を0℃で添加した。次いで、反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応完了後、それを蒸発させ、次いでDCM中10%MeOHに溶解した。次いで、KCO(4.8g、34.8mmol)を0℃で添加し、20分間撹拌し、次いで、濾過した。濾液を濃縮して、322mg(2.44mmol、70%)の1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-アミンを得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ4.48(t,J=6.0Hz,1H),4.36(t,J=6.0Hz,1H),3.47-3.43(m,2H),3.34-3.31(q,1H),2.50-2.46(m,3H),2.38(t,J=5.6Hz,2H),1.65-1.55(m,2H)。
【0123】
実施例1
N-(4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)-3,5-ジフルオロフェニル)-1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-アミン(化合物1)
【0124】
【化7】
【0125】
ステップ1.トルエン(10mL)中(R)-N-(1-(1H-インドール-3-イル)プロパン-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-アミン(1g、4.16mmol)の撹拌溶液に、4-ブロモ-2,6-ジフルオロベンズアルデヒド(1.01g、4.58mmol)、続いてAcOH(0.36mL、6.24mmol)を添加し、80℃で16時間撹拌した。反応完了後、反応混合物を室温に冷却した。反応混合物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、半純粋粗製物を得た。このようにして得られた粗生成物を、石油エーテル中10~15%EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、(1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(4-ブロモ-2,6-ジフルオロフェニル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(700mg、1.57mmol、収率38%)を得た。MS(ESI)m/z443.1[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.52(s,1H),7.41-7.37(t,J=8.8Hz,3H),7.17(d,J=8.0Hz,1H),7.01-6.91(m,2H),5.29(s,1H),4.03-4.01(m,1H),2.96-2.92(m,1H),2.58-2.54(m,1H),2.25(s,1H),1.77(d,J=9.2Hz,3H),1.57(d,J=9.2Hz,3H),1.07(d,J=6.4Hz,3H)。
【0126】
ステップ2.1,4-ジオキサン(10mL)中(1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(4-ブロモ-2,6-ジフルオロフェニル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(500mg、1.12mmol)の撹拌溶液に、1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-アミン(223.6mg、1.69mmol)及びNaOt-Bu(188.2mg、1.96mmol)を添加し、反応混合物をアルゴン下で30分間脱気した。その後、Brettphos-第3世代プレ触媒(30.45mg、0.03mmol)を添加し、反応混合物を再び30分間脱気した。次いで、それを110℃で16時間加熱した。反応完了後、それを室温に冷却し、セライト床を通して濾過した。濾液を水(50mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物をRP分取HPLCによって精製して、N-(4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)-3,5-ジフルオロフェニル)-1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-アミン(158mg、0.31mmol、収率28%)(化合物1)を得た。MS(ESI)m/z495.2[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.42(s,1H),7.34(d,J=7.6Hz,1H),7.17(d,J=8.0Hz,1H),6.97-6.89(m,2H),6.62(d,J=6.8Hz,1H),6.09(d,J=12.0Hz,2H)5.14(s,1H),4.50(t,J=6Hz,1H),4.38(t,J=6.4Hz,1H),3.94-3.90(m,1H),3.63-3.55(m,3H),2.90(dd,J=14.8,3.6Hz,1H),2.72(t,J=6.0Hz,2H),2.50-2.49(m,1H),2.45(t,J=7.2Hz,2H),2.22(s,1H),1.76(d,J=8.8Hz,3H),1.69-1.57(m,5H),1.04(d,J=6.4Hz,3H)。
【0127】
実施例2
6-((1S,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)-N-(1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-イル)ピリジン-3-アミン(化合物2)
【0128】
【化8】
【0129】
ステップ1:トルエン(10mL)中(R)-N-(1-(1H-インドール-3-イル)プロパン-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-アミン(500mg、2.07mmol)の撹拌溶液に、5-ブロモピコリンアルデヒド(424.5mg、2.28mmol)、続いてAcOH(0.18mL、3.10mmol)を添加し、得られた混合物を90℃で16時間撹拌した。反応完了後、それを室温に冷却した。反応混合物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)中に抽出した。合わせた有機層を収集し、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、400mg(0.98mmol、47%)の(1S,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(5-ブロモピリジン-2-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドールを得た。MS(ESI)m/z408.40[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ8.56(d,J=2.0Hz,1H),7.98(s,1H),7.69-7.66(dd,J=8.4,2.4Hz,1H),7.49-7.47(m,2H),7.24-7.22(m,1H),7.12-7.05(m,2H),5.07(s,1H),3.67-3.69(m,1H),3.51(d,J=6.0Hz,1H),3.12-3.06(dd,J=8.4,2.0Hz,1H),2.66(d,J=7.6Hz,1H),2.28(s,1H),1.81(d,J=8.4Hz,3H),1.63(d,J=7.6Hz,3H),1.18(d,J=6.4Hz,3H)。
【0130】
ステップ2:1,4-ジオキサン(10mL)中(1S,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(5-ブロモピリジン-2-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(400mg、0.98mmol)の溶液に、1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-アミン(194mg、1.47mmol)、NaOt-Bu(188.2mg、1.96mmol)を添加し、反応混合物をアルゴン下で30分間脱気した。次に、Brettphos-第3世代プレ触媒(44.39mg、0.05mmol)を添加し、反応混合物を再び30分間脱気した。次いで、それを110℃に16時間加熱した。反応完了後、それを室温に冷却し、セライト床を通して濾過した。濾液を水(50mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を収集し、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物をRP分取HPLCによって精製して、112.8mg(0.24mmol、25%)の6-((1S,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)-N-(1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-イル)ピリジン-3-アミン(化合物2)を得た。MS(ESI)m/z460.57[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.16(s,1H),7.82(d,J=2.4Hz,1H),7.35(d,J=7.2Hz,1H),7.17(d,J=7.6Hz,1H),6.97-6.88(m,3H),6.80-6.77(dd,J=8.4,2.4Hz,1H),6.19(d,J=7.2Hz,1H),4.86(s,1H),4.50(t,J=6.0Hz,1H),4.39(t,J=6.0Hz,1H),3.97-3.92(m,1H),3.68(br,2H),3.52(br,1H),2.96-2.92(dd,J=7.2,2.0Hz,1H),2.75(q,2H),2.61-2.44(m,3H),2.20(s,1H),1.73(d,J=8.4Hz,3H),1.71-1.61(m,2H),1.50(d,J=7.2Hz,3H),1.08(d,J=7.6Hz,3H)。
【0131】
実施例3
(1S,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(5-((1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(化合物3)
【0132】
【化9】
【0133】
ステップ1:トルエン(10mL)中(R)-N-(1-(1H-インドール-3-イル)プロパン-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-アミン(1gm、4.16mmol)の撹拌溶液に、5-ヒドロキシピコリンアルデヒド(561.38mg、4.56mmol)、続いてAcOH(0.36mL、6.24mmol)を添加し、得られた反応混合物を80℃で16時間撹拌した。反応完了後、それを室温に冷却した。反応混合物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を収集し、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、220mg(0.63mmol、15%)の6-((1S,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)ピリジン-3-オールを得た。MS(ESI)m/z345.42[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ7.50-7.48(m,1H),7.25-7.15(m,3H),7.10-7.05(m,2H),6.74(d,J=8.4Hz,2H),4.82(s,1H),3.67-3.63(m,1H),3.49(s,1H),3.14-3.09(m,1H),2.62-2.58(m,1H),2.21(s,1H),1.83-1.76(m,3H),1.59-1.57(m,5H),1.22(d,J=3.6Hz,3H)。
【0134】
ステップ2:DMF(4mL)中6-((1S,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)ピリジン-3-オール(220mg、0.63mmol)の溶液に、tert-ブチル3-ヨードアゼチジン-1-カルボキシレート(216.35mg、0.76mmol)、CsCO(307.89mg、0.94mmol)を室温で添加した。次いで、それを100℃に3時間加熱した。反応完了後、それを室温に冷却した。混合物を水(30mL)で希釈し、EtOAc(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層を収集し、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、155mg(0.31mmol、49%)のtert-ブチル3-((6-((1S,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)ピリジン-3-イル)オキシ)アゼチジン-1-カルボキシレートを得た。MS(ESI)m/z501.55[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.2(s,1H),8.14(d,J=2.4Hz,1H),7.38(d,J=7.6Hz,1H),7.24-7.18(m,3H),6.99-6.90(m,2H),5.74(s,1H),5.05-4.97(m,2H),4.30(s,2H),4.19-4.15(m,1H),3.82-3.78(m,3H),3.27-3.16(m,2H),2.99-2.94(m,2H),2.61-2.58(m,2H),2.21(s,1H),1.72(d,J=8.8Hz,3H),1.51(d,J=9.2Hz,3H),1.38(s,9H),1.21(s,2H),1.11(d,J=3.6Hz,3H)。
【0135】
ステップ3:1,4-ジオキサン(2mL)中tert-ブチル3-((6-((1S,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)ピリジン-3-イル)オキシ)アゼチジン-1-カルボキシレート(155mg、0.31mmol)の溶液に、1,4-ジオキサン(2ml)中4M HClを0℃で添加した。次いで、それを室温で16時間撹拌した。反応完了後、それを直接蒸発させた。粗生成物をジエチルエーテルで粉砕して、200mg(0.49mmol、定量的収率)の(1S,3R)-1-(5-(アゼチジン-3-イルオキシ)ピリジン-2-イル)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドールを得た。MS(ESI)m/z403.79[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.7(s,1H),9.78-9.61(m,2H),8.31(d,J=2.4Hz,1H),7.86(s,1H),7.55(d,J=6.8Hz,1H),7.48(d,J=7.6Hz,1H),7.25(d,J=8Hz,1H),7.09(t,J=7.2Hz,1H),7.01(t,J=7.2Hz,1H),5.96(s,1H),5.21(m,1H),4.47(m,2H),4.24(s,2H),3.56(s,2H),3.40-3.30(m,3H),2.87(d,J=15.6Hz,1H),2.21-2.07(m,4H),1.81(s,3H),1.47(d,J=5.6Hz,3H),1.09(t,J=6.8Hz,3H)。
【0136】
ステップ4:DMF(3mL)中(1S,3R)-1-(5-(アゼチジン-3-イルオキシ)ピリジン-2-イル)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(200mg、0.49mmol)の溶液に、1-フルオロ-3-ヨードプロパン(103.25mg、0.54mmol)及びKCO(203mg、1.49mmol)を室温で添加した。反応混合物を70℃で16時間撹拌した。反応完了後、それを室温に冷却した。反応物を水(5mL)で希釈し、EtOAc(2×15mL)で抽出した。合わせた有機層を収集し、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物をRP分取HPLCによって精製して、62mg(0.13mmol、27%)の(1S,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(5-((1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(化合物3)を得た。MS(ESI)m/z461.42[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.2(s,1H),8.14(d,J=2.4Hz,1H),7.37(d,J=7.6Hz,1H),7.21-7.15(m,3H),6.98-6.89(m,2H),4.96(s,1H),4.83(m,1H),4.50(t,J=6Hz,1H),4.39(t,J=6Hz,1H),3.72-3.73(m,2H),3.57-3.54(m,1H),2.97-2.93(m,3H),2.61-2.56(m,3H),2.21(s,1H),1.73-1.52(m,5H),1.51(d,J=9.2Hz,3H),1.30(d,J=9.2Hz,3H)。
【0137】
実施例4
3-(3-((6-((1S,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)ピリジン-3-イル)アミノ)アゼチジン-1-イル)プロパンニトリル(化合物4)
【0138】
【化10】
【0139】
ステップ1:トルエン(50mL)中(R)-N-(1-(1H-インドール-3-イ
ル)プロパン-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-アミン(5g、20.82mmol)の撹拌溶液に、5-ブロモピコリンアルデヒド(3.75g、22.84mmol)、続いてAcOH(1.8mL、16.24mmol)を添加した。得られた混合物を80℃で16時間撹拌した。反応完了後、反応混合物を室温に冷却した。反応混合物を水(100mL)で希釈し、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、石油エーテル中10~20%酢酸エチルで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、(1S,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(5-ブロモピリジン-2-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(4.3g、10.53mmol、50%)を得た。MS(ESI)m/z408.3[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.3(s,1H),8.67(d,J=2Hz,1H),7.92-7.89(dd,J=6.8,2.4Hz,1H)。7.38(d,J=7.2Hz,1H),7.29(d,J=8.4Hz,1H),7.15(d,J=8.0Hz,1H),6.98-6.92(m,2H),4.98(s,1H),4.01-3.96(m,1H),3.58-3.59(m,1H),3.16(d,J=5.6Hz,2H),3.02-2.97(dd,J=14Hz,1H),2.63-2.57(m,1H),2.23(s,1H)。1.74(d,J=8.4Hz,3H)、1.51(d,J=9.2Hz,3H)、1.01(d,J=6.4Hz,3H)。
【0140】
ステップ2:ジオキサン(45mL)中(1S,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(5-ブロモピリジン-2-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(4.3g、10.53mmol)の溶液に、NaOBu(4.0g、41.62mmol)、Bocアゼチジン(1.82g、10.59mmol)、Brettphos-第3世代プレ触媒(289.3mg、0.31mmol)を添加し、反応混合物をアルゴンを用いて15分間脱気した。反応混合物を110℃で16時間加熱した。反応完了後、それを室温に冷却した。反応物を、セライトパッドを通して濾過した。濾液を収集し、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、tert-ブチル3-((6-((1S,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)ピリジン-3-イル)アミノ)アゼチジン-1-カルボキシレート(1.1g、2.20mmol、20%)を得た。MS(ESI)m/z500.54[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.17(s,1H),7.82(d,J=2.4Hz,1H),7.36(d,J=7.6Hz,1H),7.18(d,J=7.6Hz,1H),6.97-6.88(m,3H),6.80-6.78(dd,J=2.8,8.8Hz,1H),6.41(d,J=5.6Hz,1H),4.88(s,1H),4.16-4.02(m,3H),3.61-3.54(m,3H),2.93(dd,J=4.0,6.8Hz,1H),2.48(dd,J=4.0,6.8Hz,1H),2.20(s,1H),1.73(d,J=8.4Hz,3H),1.52(d,J=9.2Hz,3H),1.48(s,9H),1.50(d,J=6.8Hz,3H)。
【0141】
ステップ3:ジオキサン(10mL)中tert-ブチル3-((6-((1S,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)ピリジン-3-イル)アミノ)アゼチジン-1-カルボキシレート(1.1g、2.20mmol)の撹拌溶液に、ジオキサン中4M HCl(15ml、5.56mmol)を0℃で滴下した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応完了後、反応混合物を蒸発させ、ジエチルエーテル(25mL)、続いてペンタン(25mL)で洗浄して、N-(アゼチジン-3-イル)-6-((1S,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)ピリジン-3-アミン(1.5g、3.44mmol、定量的収率)を得た。MS(ESI)m/z400.30[M+H]
【0142】
ステップ4:DMF(10mL)中3-(3-((6-((1S,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)ピリジン-3-イル)アミノ)アゼチジン-1-イル)プロパンニトリル(0.45g、1.12mmol)の撹拌溶液に3-ヨードプロパンニトリル(0.22g、1.23mmol)を添加し、続いてDIPEA(1.9g、13.92mmol)を添加した。次いで、得られた反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応完了後、反応混合物を冷水(50mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物をRP分取HPLCによって精製して、3-(3-((6-((1S,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)ピリジン-3-イル)アミノ)アゼチジン-1-イル)プロパンニトリル(化合物4)(133.2mg、0.29mmol、22%)を得た。MS(ESI)m/z453.85[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.34(s,1H),7.82(d,J=2.4Hz,1H),7.35(d,J=7.6Hz,1H),7.17(d,J=7.6Hz,1H),6.97-6.88(m,3H),6.81-6.78(dd,J=2.4,7.6Hz,1H),6.21(d,J=6.8Hz,1H),4.86(s,1H),4.01-3.96(m,1H),3.67-3.7(m,2H),3.57-3.53(m,1H),2.96-2.92(dd,J=4,6.8Hz,1H),2.85-2.81(m,2H),2.63-2.54(m,5H),2.20(s,1H),1.72(d,J=8.4Hz,3H),1.52(d,J=9.2Hz,3H),1.09(d,J=6.8Hz,3H)。
【0143】
中間体2
1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-オール
【0144】
【化11】
【0145】
アセトニトリル(50mL)中ピロリジン-3-オール(5.0g、57.39mmol)の撹拌溶液に、炭酸カリウム(23.8g、172.17mmol)、続いて1-フルオロ-3-ヨードプロパン(9.7g、68.86mmol)を添加し、得られた反応混合物を50℃で16時間撹拌した。反応混合物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、石油エーテル中40~45%EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-オール(3.8g、25.81mmol、収率52%)を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ4.66-4.64(m,1H),4.53(t,J=6Hz,1H),4.41(t,J=6.0Hz,1H),4.19-4.16(m,1H),2.71-2.67(m,1H),2.54-2.50(m,1H),2.47-2.41(m,3H),2.29-2.26(m,1H),1.99-1.94(m,1H),1.83-1.73(m,2H),1.54-1.52(m,1H)。
【0146】
実施例5
(1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(2,6-ジフルオロ-4-(((S)-1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(化合物5)
実施例6
(1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(化合物6)
【0147】
【化12】
【0148】
ステップ1:トルエン(10mL)中(R)-N-(1-(1H-インドール-3-イル)プロパン-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-アミン(1g、4.16mmol)の撹拌溶液に、2,6-ジフルオロ-4-ヒドロキシベンズアルデヒド(1.01g、4.58mmol)、続いてAcOH(0.36mL、6.24mmol)を添加し、得られた反応混合物を80℃で16時間撹拌した。反応完了後、反応混合物を室温に冷却し、水(50mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、半純粋粗製物を得た。このようにして得られた粗生成物を、石油エーテル中10~15%EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)-3,5-ジフルオロフェノール(1.0g、2.63mmol、収率63%)を得た。MS(ESI)m/z381.41[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ7.49(s,2H),7.26-7.09(m,3H),6.27(d,J=10.0Hz,1H),5.34(s,1H),3.73(br,s,1H),3.48(s,1H),3.13-3.08(m,1H),2.65-2.59(m,1H),2.26(s,1H),1.87(d,J=8.8Hz,3H),1.68(d,J=9.2Hz,3H),1.26(s,1H),1.18(d,J=6.4Hz,3H)。
【0149】
ステップ2:トルエン(12mL)中4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)-3,5-ジフルオロフェノール(1.2g、3.15mmol)の溶液に、1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-オール(557.08mg、3.78mmol)、トリ-n-ブチルホスフィン(1.27g、6.31mmol)及びジイソプロピルアゾジカルボキシレート(1.24mL、6.31mmol)を0℃で添加した。次いで、得られた反応混合物を130℃に加熱し、マイクロ波照射下で2時間撹拌した。反応完了後、反応混合物を室温に冷却し、セライト床を通して濾過した。濾液を水(15mL)で希釈し、EtOAc(2×15mL)で抽出した。合わせた有機層を収集し、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物をRP分取HPLCによって精製して、(1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(2,6-ジフルオロ-4-((1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(240mg、0.47mmol、15%)を得た。MS(ESI)m/z510.46[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.52(s,1H),7.36(d,J=7.6Hz,1H),7.17(d,J=8.0Hz,1H),6.99-6.90(m,2H),6.59(d,J=11.2Hz,2H),5.23(s,1H),4.88(s,1H),4.55-4.51(m,1H),4.43-4.4(m,1H),3.59-3.58(m,1H),2.94-2.90(m,1H),2.83-2.80(m,1H),2.70-2.60(m,3H),2.38-2.24(m,3H),1.85-1.75(m,6H),1.57(d,J=9.2Hz,3H),1.07(d,J=6.8Hz,3H)。
【0150】
ステップ3:(1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(2,6-ジフルオロ-4-((1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(240mg、0.47mmol)をキラルSFCによって精製して、ピーク1(化合物5、80mg)及びピーク2(化合物6、75mg)を得た。化合物5:MS(ESI)m/z510.56[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.47(s,1H),7.36(d,J=7.6Hz,1H),7.18(d,J=8Hz,1H),6.90-6.99(m,2H),6.59(d,J=11.2Hz,2H),5.23(s,1H),4.86(s,1H),4.55-4.52(m,1H),4.40-4.43(m,1H),3.60(s,1H),2.90-2.94(m,1H),2.83-2.80(m,1H),2.79-2.67(m,3H),2.49-2.47(m,2H),2.42-2.24(m,3H),1.85-1.78(m,6H),1.75(d,J=7.6Hz,3H),1.07(d,J=6.4Hz,3H)。化合物6:MS(ESI)m/z510.56[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.47(s,1H),7.38(d,J=7.6Hz,1H),7.17(d,J=7.6Hz,1H),6.90-6.99(m,2H),6.59(d,J=11.2Hz,2H),5.23(s,1H),4.88(s,1H),4.52-4.55(m,1H),4.40-4.43(m,1H),3.59(s,1H),2.91-2.96(m,1H),2.84-2.82(m,1H),2.71-2.82(m,2H),2.50-2.48(m,3H),2.40-2.25(m,3H),1.87-1.72(m,6H),1.58(d,J=9.4Hz,3H),1.07(d,J=6.4Hz,3H)。絶対立体化学は、化合物5及び化合物6に恣意的に帰属した。
【0151】
実施例7
(1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(4-(((R)-1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(化合物7)
実施例8
(1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(4-(((S)-1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(化合物8)
【0152】
【化13】
【0153】
化合物7及び8を、上記の実施例5及び6について記載した手順と類似の手順に従って調製した。化合物7:MS(ESI)m/z474.58[M+H];1H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.29(s,1H),7.42(d,J=7.6Hz,1H),7.21(d,J=8.4Hz,3H),7.04-6.95(m,2H),6.82(d,J=8.4Hz,2H),4.87(s,1H),4.84(s,1H),4.54-4.40(dt,J1=12Hz,J2=5.6Hz,2H),3.58-3.45(m,1H),3.01-2.91(m,2H),2.72-2.60(m,3H),2.52-2.48(m,3H),2.28-2.21(m,2H),1.87-1.73(m,6H),1.56(d,J=9.2Hz,3H),1.10(d,J=6.8Hz,3H)。化合物8:MS(ESI)m/z474.58[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.3(s,1H),7.37(d,J=7.6Hz,1H),7.18(t,J=8.4Hz,3H),6.99-6.90(m,2H),6.79(d,J=8.4Hz,2H),4.87(s,1H),4.81(s,1H),4.54-4.40(m,2H),3.45-3.31(m,1H),2.98-2.91(m,2H),2.72-2.60(m,3H),2.52-2.48(m,3H),2.20(s,2H),1.83-1.71(m,6H),1.59(d,J=9.2Hz,3H),1.10(d,J=6.8Hz,3H)。絶対立体化学は、化合物7及び化合物8に恣意的に帰属した。
【0154】
実施例9
(1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(6-(((R)-1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-イル)オキシ)ピリジン-3-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(化合物9)
実施例10
(1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(6-(((S)-1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-イル)オキシ)ピリジン-3-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(化合物10)
【0155】
【化14】
【0156】
化合物9及び10を、実施例5及び6について記載した手順と類似の手順に従って調製した。化合物9:MS(ESI)m/z475.49[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.31(s,1H),8.09(s,1H),7.49(d,J=8.4Hz,1H),7.38(d,J=7.6Hz,1H),7.19(d,J=7.6Hz,1H),7.00-6.90(m,2H),6.69(d,J=8.4Hz,1H),5.35(s,1H),4.91(s,1H),4.53-4.39(m,2H),3.51-3.49(m,1H),2.94-2.82(m,2H),2.70-2.55(m,3H),2.50-2.41(m,3H),2.27-2.23(m,2H),1.84-1.73(m,6H),1.58(d,J=9.2Hz,3H),1.01(d,J=6.4Hz,3H)。化合物10:MS(ESI)m/z475.49[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.31(s,1H),8.09(s,1H),7.49(d,J=8.4Hz,1H),7.38(d,J=7.6Hz,1H),7.19(d,J=7.6Hz,1H),7.00-6.90(m,2H),6.69(d,J=8.4Hz,1H),5.35(s,1H),4.91(s,1H),4.53-4.39(m,2H),3.51-3.48(m,1H),2.94-2.82(m,2H),2.70-2.55(m,3H),2.50-2.41(m,3H),2.27-2.23(m,2H),1.85-1.73(m,6H),1.58-1.55(m,3H),1.01(d,J=6.4Hz,3H)。絶対立体化学は、化合物9及び化合物10に恣意的に帰属した。
【0157】
実施例11
1S,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(5-(((R)-1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(化合物11)
実施例12
(1S,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(5-(((S)-1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(化合物12)
【0158】
【化15】
【0159】
化合物11及び12を、実施例5及び6について記載した手順と類似の手順に従って調製した。化合物11:MS(ESI)m/z475.49[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.31(s,1H),8.17(d,J=2Hz,1H),7.37(d,J=7.6Hz,1H),7.24-7.17(m,3H),6.98-6.89(m,2H),4.95(s,1H),4.90(s,1H),4.53-4.39(m,2H),3.51-3.49(m,1H),2.94-2.82(m,2H),2.70-2.55(m,3H),2.50-2.41(m,3H),2.27-2.23(m,2H),1.84-1.73(m,6H),1.58(d,J=9.2Hz,3H),1.01(d,J=6.4Hz,3H)。化合物12:MS(ESI)m/z475.45[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.31(s,1H),8.17(d,J=2Hz,1H),7.37(d,J=7.6Hz,1H),7.24-7.17(m,3H),6.98-6.89(m,2H),4.95(s,1H),4.90(s,1H),4.54-4.39(m,2H),3.51-3.49(m,1H),2.94-2.82(m,2H),2.70-2.55(m,3H),2.50-2.41(m,3H),2.27-2.23(m,2H),1.84-1.73(m,6H),1.58(d,J=9.2Hz,3H),1.01(d,J=6.4Hz,3H)。絶対立体化学は、化合物11及び化合物12に恣意的に帰属した。
【0160】
実施例13
6-((1S,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)-5-フルオロ-N-(1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-イル)ピリジン-3-アミン(化合物13)
【0161】
【化16】
【0162】
化合物13を、実施例1について記載した手順と類似の手順に従って調製した。MS(ESI)m/z478.39[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d),δ10.35(s,1H),7.61(s,1H),7.36(d,J=7.6Hz,1H),7.16(d,J=8.0Hz,1H),6.98-6.89(m,2H),6.68(dd,J=12.8Hz,2Hz,1H),6.60(d,J=6.8Hz,1H),5.2(s,1H),4.51(t,J=6Hz,1H),4.39(t,J=6Hz,1H),3.95-3.97(m,1H),3.63(t,J=6.8Hz,2H),3.52-3.54(m,1H),2.72-2.79(m,3H),2.59-2.57(m,1H),2.46-2.44(m,2H),2.23(s,1H),1.75(d,J=8.4Hz,3H),1.69-1.60(m,5H),1.13(d,J=7.2Hz,3H)。19F NMR(400MHz,DMSO-d)δ-124.52(d,J=12.0Hz,1F)-217.68-218.07(m,1F)。
【0163】
実施例14
(1S,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(3-フルオロ-5-((1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-イル)オキシ)ピリジン-2-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(化合物14)
【0164】
【化17】
【0165】
化合物14を、実施例3について記載した手順と類似の手順に従って調製した。MS(ESI)m/z479.45[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.4(s,1H),7.95(d,J=2.0Hz,1H),7.38(d,J=7.6Hz,1H),7.29-7.26(dd,J=12.0,2.4Hz,1H),7.17(d,J=7.6Hz,1H),6.90-7.00(m,2H),5.31(s,1H),4.86(q,1H),4.50(t,J=6.0Hz,1H),4.39(t,J=6.0Hz,1H),3.72-3.73(m,2H),3.57-3.54(m,1H),2.97-2.93(m,2H),2.61-2.56(dd,J=7.6,1.6Hz,1H),2.52-2.49(m,3H),2.25(s,1H),1.78-1.70(d,J=9.6Hz,3H),1.69-1.61(m,5H),1.14(d,3H)。
【0166】
実施例15
N-(4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)-3-フルオロフェニル)-1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-アミン(化合物15)
【0167】
【化18】
【0168】
化合物15を、実施例1について記載した手順と類似の手順に従って調製した。MS(ESI)m/z477.4[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.35(s,1H),7.40(d,J=15.2Hz,1H),7.22(d,J=19.6Hz,1H),7.032-6.9(m,2H),6.62(t,J=8.8Hz,1H),6.30-6.15(m,3H)5.14(s,1H),4.50(t,J=6Hz,1H),4.38(t,J=6Hz,1H),3.93-3.86(m,1H),3.62(s,1H),3.47-3.44(m,1H),2.89-2.84(m,1H),2.73-2.67(m,2H),2.45(s,2H),2.21(s,1H),1.75-1.59(m,8H),1.23(d,J=6.4Hz,3H),19F NMR(400MHz,DMSO-d)δ-118.73(s,1F),-217.62-218.01(m,1F)。
【0169】
実施例16
5-((1S,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)-N-(1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-イル)ピラジン-2-アミン(化合物16)
【0170】
【化19】
【0171】
化合物16を、実施例1について記載した手順と類似の手順に従って調製した。MS(ESI)m/z461.08[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.03(s,1H),7.83(d,J=14.8Hz,2H),7.38(t,J=7.6Hz,2H),7.18(d,J=8Hz,1H),6.99-6.89(m,2H),4.9(s,1H),4.51-4.37(m,2H),4.31-4.29(m,1H),3.59-3.32(m,3H),2.90-2.81(m,1H),2.79-2.75(m,2H),2.58-2.54(m,1H),2.44-2.5(m,2H),2.23(s,1H),1.75-1.55(m,8H),1.11(d,J=6.4Hz,3H),19F NMR(400MHz,DMSO-d)δ-218.32-217.93(m,1F)。
【0172】
中間体3A、3B
(S)-(3-((1-(1H-インドール-3-イル)プロパン-2-イル)アミノ)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メタノール
(R)-(3-((1-(1H-インドール-3-イル)プロパン-2-イル)アミノ)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メタノール
【0173】
【化20】
【0174】
ステップ1:MeOH(50mL)中1-(1H-インドール-3-イル)プロパン-2-オン(6g、34.68mmol)の撹拌溶液に、(3-アミノビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メタノール(1.01g、4.58mmol)、続いてAcOH(4.35mL、69.36mmol)を添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。次いで、NaCNBH(1.01g、4.58mmol)を添加し、反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応完了後、反応混合物を室温に冷却した。反応混合物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、半純粋粗製物を得た。このようにして得られた粗生成物を、石油エーテル中10~15%EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、(3-((1-(1H-インドール-3-イル)プロパン-2-イル)アミノ)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メタノール(5g 18.5mmol、収率53%)を得た。MS(ESI)m/z271.67[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.88(s,1H),7.48(d,J=7.2Hz,1H),7.31(d,J=4.0Hz,1H),7.10(d,J=2.0Hz,1H),7.04(t,J=16.4Hz,1H),6.94(t,J=15.8Hz,1H),4.38(t,J=5.6Hz,1H),4.04(q,1H),3.41(d,J=8.0Hz,1H),2.98-2.95(m,1H),2.84-2.79(dd,J=14.0,5.2Hz,1H),2.55(m,1H),1.61(m,5H),0.94(d,J=6.4Hz,3H)。
【0175】
ステップ2:(3-((1-(1H-インドール-3-イル)プロパン-2-イル)アミノ)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メタノール(3、ラセミ体)(5g、18.55mmol、)をキラルSFCによって精製して、(S)-(3-((1-(1H-インドール-3-イル)プロパン-2-イル)アミノ)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メタノール(中間体3A、ピーク-1)(2g、9.25mmol、収率33%)及び(R)-(3-((1-(1H-インドール-3-イル)プロパン-2-イル)アミノ)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メタノール(中間体3B、ピーク-2)(2.05g、9.27mmol、収率34%)を得た。中間体3A:MS(ESI)m/z271.67[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.77(s,1H),7.48(d,J=7.6Hz,1H),7.32(d,J=8.0Hz,1H),7.10(d,J=2.0Hz,1H),7.04(t,J=7.6Hz,1H),6.98(t,J=8.4Hz,1H),4.38(t,J=5.6Hz,1H),4.04(q,1H),3.44(d,J=5.2Hz,2H),3.17(d,J=5.2Hz,2H),2.98-2.94(m,1H),2.84-2.79(dd,J=14.0,5.2Hz,1H),2.55(m,1H),2.04(br,1H)1.62(m,6H),0.94(d,J=6.4Hz,3H)。中間体3B:MS(ESI)m/z271.67[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.78(s,1H),7.48(d,J=7.6Hz,1H),7.31(d,J=8.0Hz,1H),7.10(d,J=2.0Hz,1H),7.04(t,J=7.6Hz,1H),6.98(t,J=8.4Hz,1H),4.38(t,J=5.6Hz,1H),4.04(q,1H),3.41(d,J=5.2Hz,2H),3.17(d,J=5.2Hz,2H),2.98-2.95(m,1H),2.84-2.79(dd,J=14.0,5.2Hz,1H),2.55(m,1H),2.04(br,1H)1.61(m,6H),0.94(d,J=6.4Hz,3H)。絶対立体化学は、中間体3A及び中間体3Bに恣意的に帰属した。
【0176】
実施例17
(3-((1R,3R)-1-(2,6-ジフルオロ-4-((1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-イル)アミノ)フェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メタノール(化合物17)
【0177】
【化21】
【0178】
ステップ1:MeOH(60mL)中1-(1H-インドール-3-イル)プロパン-2-オン(1)(6g、34.68mmol)の撹拌溶液に、(3-アミノビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メタノール(2)(3.95g、34.64mmol)、続いてAcOH(4.35mL、69.36mmol)を添加し、反応混合物を室温で3時間撹拌した。次いで、NaCNBH(4.35g、69.22mmol)を添加し、反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応完了後、反応混合物を室温に冷却した。反応混合物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、半純粋粗製物を得た。このようにして得られた粗生成物を、DCM中10~15%MeOHで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、(3-((1-(1H-インドール-3-イル)プロパン-2-イル)アミノ)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メタノール(3)(5g、18.5mmol、収率53%)を得た。MS(ESI)m/z271.67[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.88(s,1H),7.48(d,J=7.2Hz,1H),7.31(d,J=4.0Hz,1H),7.10(d,J=2.0Hz,1H),7.04(t,J=16.4Hz,1H),6.94(t,J=15.8Hz,1H),4.38(t,J=5.6Hz,1H),4.04(q,1H),3.41(d,J=8.0Hz,1H),2.98-2.95(m,1H),2.84-2.79(dd,J=14.0,5.2Hz,1H),2.55(m,1H),1.61(m,5H),0.94(d,J=6.4Hz,3H)。
【0179】
ステップ2:(3-((1-(1H-インドール-3-イル)プロパン-2-イル)アミノ)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メタノール(3、ラセミ体)(5g、18.55mmol,)をキラルSFCによって精製して、(S)-(3-((1-(1H-インドール-3-イル)プロパン-2-イル)アミノ)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メタノール(4ピーク-1)(2g、9.25mmol,33%収率)及び(R)-(3-((1-(1H-インドール-3-イル)プロパン-2-イル)アミノ)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メタノール(4ピーク-2)(2.05g、9.27mmol,34%収率)を得た。4ピーク-1:MS(ESI)m/z 269.43[M-H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.77(s,1H),7.48(d,J=7.6Hz,1H),7.32(d,J=8.0Hz,1H),7.10(d,J=2.0Hz,1H),7.04(t,J=7.6Hz,1H),6.98(t,J=8.4Hz,1H),4.38(t,J=5.6Hz,1H),4.04(q,1H),3.44(d,J=5.2Hz,2H),3.17(d,J=5.2Hz,2H),2.98-2.94(m,1H),2.84-2.79(dd,J=14.0,5.2Hz,1H),2.55(m,1H),2.04(br,1H)1.62(m,6H),0.94(d,J=6.4Hz,3H)。4ピーク-2:MS(ESI)m/z 269.38[M-H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.78(s,1H),7.48(d,J=7.6Hz,1H),7.31(d,J=8.0Hz,1H),7.10(d,J=2.0Hz,1H),7.04(t,J=7.6Hz,1H),6.98(t,J=8.4Hz,1H),4.38(t,J=5.6Hz,1H),4.04(q,1H),3.41(d,J=5.2Hz,2H),3.17(d,J=5.2Hz,2H),2.98-2.95(m,1H),2.84-2.79(dd,J=14.0,5.2Hz,1H),2.55(m,1H),2.04(br,1H)1.61(m,6H),0.94(d,J=6.4Hz,3H)。絶対立体化学は、中間体4ピーク-1及び中間体4ピーク-2に恣意的に帰属した。
【0180】
ステップ3:トルエン20mL中の(3-((1-(1H-インドール-3-イル)プロパン-2-イル)アミノ)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メタノール(4ピーク-2)(2g、18.55mmol)の撹拌溶液に、4-ブロモ-2,6-ジフルオロベンズアルデヒド(5)(2.05g、9.36mmol)、続いてAcOH(0.7mL、12.24mmol)を添加した。反応混合物を80℃で16時間撹拌した。反応完了後、反応混合物を室温に冷却した。反応混合物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、半純粋粗製物を得た。このようにして得られた粗生成物を、石油エーテル中10~15%EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、(3-((1R,3R)-1-(4-ブロモ-2,6-ジフルオロフェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メタノール(6ピーク-2)(500mg、1.05mmol、収率14.28%)を得た。MS(ESI)m/z473.34[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.51(s,1H),7.41-7.37(m,3H),7.17(d,J=8.0Hz,1H),7.01-6.91(m,2H),5.28(s,1H),4.38(t,J=5.4Hz,1H),3.63(m,1H),3.38(d,J=6.4Hz,2H),2.98-2.92(dd,J=6.4,2.4Hz,1H),2.56-2.53(m,3H),1.63(d,J=9.2Hz,3H),1.23(d,J=8.8Hz,3H)。
【0181】
ステップ4:1,4-ジオキサン(10mL)中(3-((1R,3R)-1-(4-ブロモ-2,6-ジフルオロフェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メタノール(6ピーク-2)(500mg、1.05mmol)の撹拌溶液に、1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-アミン(7)(223.6mg、1.69mmol)及びNaOt-Bu(188.2mg、1.96mmol)を添加し、反応混合物をアルゴン下で30分間脱気した。その後、Brettphos-第3世代プレ触媒(30.45mg、0.03mmol)を添加し、反応混合物を再び30分間脱気した。次いで、それを110℃ で16時間加熱した。反応完了後、それを室温に冷却し、セライト床を通して濾過した。濾液を水(50mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物をRP分取HPLCによって精製して、(3-((1R,3R)-1-(2,6-ジフルオロ-4-((1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-イル)アミノ)フェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メタノール(化合物17)(61mg、0.11mmol、収率10%)を得た。MS(ESI)m/z525.33[M-H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.38(s,1H),7.34(d,J=7.6Hz,1H),7.17(d,J=7.6Hz,1H),6.98-6.90(m,2H),6.74(br,1H),6.12(d,J=12.4Hz,1H),5.13(s,1H),4.54(t,J=5.4Hz,1H),4.49-4.37(m,2H),3.95(q,1H),3.64-3.57(br,4H),3.35-3.31(m,2H),2.94-2.89(dd,J=6.4,2.4Hz,1H),1.75(br,2H),1.60(d,J=8.8Hz,3H),1.44(d,J=8.8Hz,3H),1.06(d,J=8.8Hz,3H)。
【0182】
実施例18
(3-((1S,3S)-1-(2,6-ジフルオロ-4-((1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-イル)アミノ)フェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メタノール(化合物18)
【0183】
【化22】
【0184】
化合物18を、実施例17について記載した手順と類似の手順に従って、ステップ3において中間体4ピーク-1を使用して調製した。化合物18:MS(ESI)m/z525.33[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.38(s,1H),7.34(d,J=7.6Hz,1H),7.17(d,J=7.6Hz,1H),6.98-6.90(m,2H),6.74(br,1H),6.12(d,J=12.4Hz,1H),5.13(s,1H),4.54(t,J=5.4Hz,1H),4.49-4.37(m,2H),3.95(q,1H),3.64-3.57(br,4H),3.35-3.31(m,2H),2.94-2.89(dd,J=6.4,2.4Hz,1H),1.75(br,2H),1.60(d,J=8.8Hz,3H),1.44(d,J=8.8Hz,3H),1.06(d,J=8.8Hz,3H)。絶対立体化学は、化合物17及び化合物18に恣意的に帰属した。
【0185】
中間体4
(S)-1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-アミン
【0186】
【化23】
【0187】
ステップ1:ACN(20.0mL)中tert-ブチル(S)-ピロリジン-3-イルカルバメート(2g、10.73mmol)の撹拌溶液に、KCO(4.44g、32.19mmol)及び1-フルオロ-3-ヨードプロパン(2.42g、12.87mmol)をRTで添加した。反応混合物を50℃に16時間加熱した。反応完了後、それを水(50mL)で希釈し、DCM中10%MeOH(3×50mL)で抽出した。有機層を収集し、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーによって精製して、1.6g(6.49mmol、61%)のtert-ブチル(S)-(1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-イル)カルバメートを得た。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ6.95(d,J=6.0Hz,1H),4.53(t,J=6.0Hz,1H),4.41(t,J=6.0Hz,1H),3.89-3.91(m,1H),2.75-2.69(m,1H),2.50-2.46(m,2H),2.27(s,1H),2.03-1.98(m,1H),1.83-1.74(m,2H),1.58-1.55(m,1H),1.45(s,9H)。
【0188】
ステップ2:DCM(16mL)中tert-ブチル(S)-(1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-イル)カルバメート(1.6g、6.49mmol)の撹拌溶液にTFA(4mL)を0℃で添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応完了後、それを蒸発させ、次いで残渣をDCM中10%MeOHに溶解した。次いで、KCO(8.95g、64.9mmol)を0℃で添加し、混合物を50分間撹拌し、次いで濾過した。濾液を濃縮して、900mg(6.15mmol、95%)の(S)-1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-アミンを得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ4.52(t,J=6.0Hz,1H),4.40(t,J=6.0Hz,1H),3.32-3.29(m,1H),2.65-2.61(m,1H),2.52-2.37(m,4H),2.07(m,1H),1.98-1.95(m,1H)1.83-1.73(m,2H),1.36-1.34(m,1H)。
【0189】
実施例19
(S)-N-(4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)-3,5-ジフルオロフェニル)-1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-アミン(化合物19)
【0190】
【化24】
【0191】
ステップ1A:ACN(20.0mL)中tert-ブチル(S)-ピロリジン-3-イルカルバメート(2g、10.73mmol)の撹拌溶液に、KCO(4.44g、32.19mmol)及び1-フルオロ-3-ヨードプロパン(2.42g、12.87mmol)をRTで添加した。反応混合物を50℃に16時間加熱した。反応完了後、それを水(50mL)で希釈し、DCM中10%MeOH(3×50mL)で抽出した。有機層を収集し、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、1.6g(6.49mmol、61%)のtert-ブチル(S)-(1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-イル)カルバメート(3a)を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ6.95(d,J=6.0Hz,1H),4.53(t,J=6.0Hz,1H),4.41(t,J=6.0Hz,1H),3.89-3.91(m,1H),2.75-2.69(m,1H),2.50-2.46(m,2H),2.27(s,1H),2.03-1.98(m,1H),1.83-1.74(m,2H),1.58-1.55(m,1H),1.45(s,9H)。
【0192】
ステップ2A:DCM(16mL)中tert-ブチル(S)-(1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-イル)カルバメート(3a)(1.6g、6.49mmol)の撹拌溶液に、TFA(4mL)を0℃で添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応完了後、それを蒸発させ、次いでDCM中10%MeOHに溶解した。次いで、KCO(8.95g、64.9mmol)を0℃で添加し、混合物を50分間撹拌し、次いで、濾過した。濾液を濃縮して、900mg(6.15mmol、95%)の(S)-1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-アミン(3)を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ4.52(t,J=6.0Hz,1H),4.40(t,J=6.0Hz,1H),3.32-3.29(m,1H),2.65-2.61(m,1H),2.52-2.37(m,4H),2.07(m,1H),1.98-1.95(m,1H)1.83-1.73(m,2H),1.36-1.34(m,1H)。
【0193】
ステップ1:トルエン(8mL)中(R)-N-(1-(1H-インドール-3-イル)プロパン-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-アミン(400mg、1.66mmol)の撹拌溶液に、4-ブロモ-2,6-ジフルオロベンズアルデヒド(1)(424.5mg、1.83mmol)、続いてAcOH(0.14mL、2.49mmol)を添加した。反応混合物を90℃で16時間撹拌した。反応完了後、それを室温に冷却した。反応混合物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を収集し、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、310mg(0.69mmol、47%)の(1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(4-ブロモ-2,6-ジフルオロフェニル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(2)を得た。MS(ESI)m/z443.36[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ10.52(s,1H),7.41-7.37(m,3H),7.17(d,J=8.0Hz,1H),7.01-6.92(m,2H),5.29(s,1H),3.59-3.62(m,1H),2.92-2.97(m,1H),2.50-2.58(m,1H),2.23-2.25(d,J=17.6Hz,1H),1.78(d,J=9.2Hz,3H),1.57(d,J=9.2Hz,3H),1.07(d,J=6.4Hz,3H)。
【0194】
ステップ2:1,4-ジオキサン(8mL)中(1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(4-ブロモ-2,6-ジフルオロフェニル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(2)(310mg、0.69mmol)の溶液に、(S)-1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-アミン(3)(113mg、0.76mmol)、NaOt-Bu(133mg、1.38mmol)を添加した。反応混合物をアルゴン下で30分間脱気した。次に、Brettphos-第3世代プレ触媒(18.75mg、0.02mmol)を添加し、反応混合物を再び30分間脱気した。次いで、それを110℃に16時間加熱した。反応完了後、それを室温に冷却し、セライト床を通して濾過した。濾液を水(50mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を収集し、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物をRP分取HPLCによって精製して、62mg(0.12mmol、23%)の(S)-N-(4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)-3,5-ジフルオロフェニル)-1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-アミン(化合物19)を得た。MS(ESI)m/z508.97[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.42(s,1H),7.34(d,J=7.2Hz,1H),7.17(d,J=7.6Hz,1H),6.89-6.98(m,2H),6.32(d,J=6.4Hz,1H),6.12(d,J=12Hz,2H),5.14(s,1H),4.54(t,J=6Hz,1H),4.42(t,J=6Hz,1H),3.83(m,1H),3.57(s,1H),2.89-2.90(m,1H),2.75-2.77(m,1H),2.61-2.50(m,1H),2.44-2.32(m,5H),2.23-2.34(m,2H),1.76-1.84(m,5H),1.52-1.60(m,4H),1.06(d,J=6.4Hz,3H)。
【0195】
実施例20
5-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)-N-((S)-1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン(化合物20)
【0196】
【化25】
【0197】
化合物20を、実施例1について記載した手順と類似の手順に従って調製した。MS(ESI)m/z474.2[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.3(s,1H),7.88(d,J=1.6Hz,1H),7.36(d,J=7.6Hz,1H),7.19-7.13(m,2H),6.98-6.89(m,2H),6.53(d,J=6.8Hz,1H),6.38(d,J=8.8Hz,1H),4.82(s,1H),4.53(t,J=6Hz,1H),4.42(t,J=6Hz,1H),4.25(s,1H),3.51-3.47(m,1H),2.95-2.90(m,1H),2.77(m,1H),2.59-2.50(m,1H),2.45-2.22(m,5H),2.16(s,2H),1.83-1.73(m,5H),1.59(d,J=9.2Hz,4H),1.09(d,J=6.4Hz,3H)。
【0198】
実施例21
5-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)-N-(1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-イル)ピリジン-2-アミン(化合物21)
【0199】
【化26】
【0200】
化合物21を、実施例1について記載した手順と類似の手順に従って調製した。MS(ESI)m/z460.59[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.42(s,1H),7.90(d,J=1.25Hz,1H),7.36(d,J=7.6Hz,1H),7.18-7.15(dd,J=8.4,2.8Hz,2H),6.96-6.91(m,2H),6.84(d,J=6.8Hz,1H),6.36(d,J=8.4Hz,1H),4.82(s,1H),4.52(t,J=6.0Hz,1H),4.39-4.34(m,2H),3.58(t,J=6.8Hz,2H),3.32(m,1H),2.92-2.90(dd,J=8.4,2.4Hz,1H),2.74(q,2H),2.56-2.42(m,3H),2.22(s,1H),1.75(d,J=8.4Hz,3H),1.66(m,5H),1.07(d,J=6.4Hz,3H)。
【0201】
実施例22
4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)-3,5-ジフルオロ-N-(2-(ピロリジン-1-イル)エチル)アニリン(化合物22)
【0202】
【化27】
【0203】
化合物22を、実施例1について記載した手順と類似の手順に従って調製した。MS(ESI)m/z477.26[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.42(s,1H),7.34(d,J=7.6Hz,1H),7.17(d,J=8.0Hz,1H),6.97-6.89(m,2H),6.16(d,J=12.4Hz,2H),6.08(t,J=5.2Hz,1H),5.14(s,1H),3.60-3.56(m,1H),3.17-3.07(m,2H),2.93-2.88(m,1H),2.56(t,J=13.2Hz,2H),2.50-2.46(m,5H),2.25(s,1H),1.77(d,J=8.8Hz,3H),),1.68-1.58(m,7H),1.06(d,J=6.4Hz,3H)。
【0204】
実施例23
(1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(2,6-ジフルオロ-4-((1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(化合物23)
【0205】
【化28】
【0206】
化合物23を、実施例3について記載した手順に従って調製した。MS(ESI)m/z496.61[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.40(s,1H),7.37(d,J=7.6Hz,1H),7.17(d,J=8.0Hz,1H),7.00-6.90(m,2H),6.62(d,J=10.8Hz,1H),5.25(s,1H),4.98(q,1H),4.56(t,J=6.0Hz,1H),4.44(t,J=6.0Hz,1H),3.61-3.57(m,2H),2.97-2.94(dd,J=7.6,1.6Hz,1H),2.57-2.49(m,1H),2.24(s,1H),1.82(br,2H),1.78-1.70(d,J=9.6Hz,3H),1.59-1.56(m,3H),1.07(d,J=6.8Hz,3H)。
【0207】
実施例24
(1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(4-(2-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-イル)エトキシ)フェニル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(化合物24)
【0208】
【化29】
【0209】
ステップ1:ACN(50mL)中4-ヒドロキシベンズアルデヒド(1)(5.0g、40.983mmol)の溶液に、1,2-ジブロモエタン(2)(77.1g、409.83mmol)及びKCO(11.3g、81.96mmol)を室温で添加した。反応混合物を80℃で16時間撹拌した。反応の進行をTLC及びLCMSによって監視した。完了後、反応混合物を室温に冷却した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を水(50mL)で希釈し、EtOAc(2×75mL)で抽出した。合わせた有機層を収集し、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、8~7%EA/PEで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、4-(2-ブロモエトキシ)ベンズアルデヒド(3)(2.2g、17.90mmol、44%)を得た。MS(ESI)m/z231.04[M+H]H NMR(400MHz,CDCl3)δ9.90(s,1H),7.86-7.84(dd,J=7.6,1.6Hz,2H),7.02(d,J=8.8Hz,2H),4.38(t,J=4.4Hz,2H),3.67(t,J=4.4Hz,2H)。
【0210】
ステップ2:トルエン(10mL)中4-(2-ブロモエトキシ)ベンズアルデヒド(3)(500mg、2.183mmol)の撹拌溶液に、AcOH(0.22mL、3.275mmol)、続いて(R)-N-(1-(1H-インドール-3-イル)プロパン-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-アミン(786mg、3.275mmol)を添加した。反応混合物を80℃で16時間撹拌した。反応完了後、反応混合物を室温に冷却した。反応混合物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を、飽和NaHCO水溶液、続いてブライン溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、10~15%EAで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、(1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(4-(2-ブロモエトキシ)フェニル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(4)(180mg、398mmol、18%)を得た。MS(ESI)m/z497.08[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.45(d,J=7.6Hz,1H),7.34-6.92(m,6H),6.84(d,J=8.4Hz,1H),5.23(s,1H),4.80(s,1H),4.24(br,2H),3.66(br,3H),3.11(dd,1H),2.60(dd,1H),2.21(s,1H),1.76(d,2H),1.56(d,3H),1.22(m,6H)。
【0211】
ステップ3:ACN(3mL)中(1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(4-(2-ブロモエトキシ)フェニル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(4)(180mg、0.4mmol)の溶液に、2,2,2-トリフルオロ-1-(3-(フルオロメチル)-1-アゼチジン-1-イル)エタン-1-オン(5)(111mg、0.6mmol)及びKCO(110mg、0.8mmol)を室温で添加した。反応混合物を80で2時間撹拌した。反応完了後、それを室温に冷却した。反応物を水(5mL)で希釈し、EtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層を収集し、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物をRP分取HPLCによって精製して、(1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(4-(2-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-イル)エトキシ)フェニル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(化合物24)(10.9mg、23.72mmol、6%)を得た。MS(ESI)m/z458.3[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.26(s,1H),7.37(d,J=7.6Hz,1H),7.19-7.17(m,3H),6.99-6.9(m,2H),6.81(d,J=8.4Hz,2H),4.86(s,1H),4.55(d,J=4.4Hz,1H),4.43(d,J=4.0Hz,1H),3.87(t,J=5.6Hz,2H),3.47(q,1H),3.58(br,2H),3.04(t,J=7.6Hz,2H),2.81(dd,J=7.6,1.6Hz,1
H),2.73(t,J=8.4Hz,3H),2.55(m,1H),2.20(s,1H),1.73(d,J=9.6Hz,3H),1.57(d,J=9.2Hz,3H),1.10(d,J=6.4Hz,3H)。
【0212】
実施例25
(1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(2-フルオロ-4-(2-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-イル)エトキシ)フェニル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(化合物25)
【0213】
【化30】
【0214】
ステップ1:アセトニトリル(20mL)中2-フルオロ-4-ヒドロキシベンズアルデヒド(2.0g、14.27mmol)の撹拌溶液に、炭酸カリウム(3.93g、28.54mmol)、続いて1,2-ジブロモエタン(12.31ml、14.22mmol)を添加し、得られた反応混合物を80℃で16時間撹拌した。反応混合物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、石油エーテル中の40~45%EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、4-(2-ブロモエトキシ)-2-フルオロベンズアルデヒド(3)(2.9g、11.73mmol、収率=82%)を得た。MS(ESI)m/z247.05[M+H] H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.22(s,1H),7.84(t,J=16.8Hz,1H),6.81-6.78(m,1H),6.68-6.48(m,1H),4.35(t,J=12.4Hz,2H),3.66(t,J=12.4Hz,2H)。
【0215】
ステップ2:トルエン(5mL)中(R)-N-(1-(1H-インドール-3-イル)プロパン-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-アミン(500mg、2.08mmol)の撹拌溶液に、4-(2-ブロモエトキシ)-2-フルオロベンズアルデヒド(3)(462.56mg、1.87mmol)、続いてAcOH(0.8mL、3.12mmol)を添加した。反応混合物を80℃で16時間撹拌した。反応完了後、反応混合物を室温に冷却した。反応混合物を水(100mL)で希釈し、EtOAc(2×100mL)中に抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、DCM中5~7%MeOHで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、(1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(4-(2-ブロモエトキシ)-2-フルオロフェニル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(4)(350mg、0.74mmol、収率=37%)を得た。MS(ESI)m/z469.18[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.49(d,J=7.2Hz,1H),7.39(s,1H),7.21-7.15(m,2H),7.12-7.07(m,2H),6.67-6.63(m,1H),6.58-6.55(m,1H),5.29(s,1H),4.27-4.23(m,2H),3.66-3.60(m,3H),3.11-3.06(m,1H),2.64-2.60(m,1H),1.85(s,1H),1.81(d,J=9.2Hz,3H),1.64(d,J=9.2Hz,3H),1.17(d,J=6.8Hz,3H)。
【0216】
ステップ3:アセトニトリル(5mL)中(1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(4-(2-ブロモエトキシ)-2-フルオロフェニル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(300mg、0.63mmol)の撹拌溶液に、炭酸カリウム(176.39mg、1.27mmol)を添加し、続いて3-(フルオロメチル)アゼチジン(175.89mg、0.94mmol)を添加した。得られた反応混合物を80℃で2時間撹拌した。反応混合物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を収集し、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物をRP分取HPLCによって精製して、16mg(0.033mmol、収率=7%)の(1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(2-フルオロ-4-(2-(3-(フルオロメチル)アゼチジン-1-イル)エトキシ)フェニル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(化合物25)を得た。MS(ESI)m/z476.27[M-H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.38(s,1H),7.39(d,J=7.6Hz,1H),7.18(d,J=8Hz,1H),7.00-6.91(m,2H),6.86-6.77(m,2H),6.61-6.58(m,1H),5.22(s,1H),4.55(d,J=6.4Hz,1H),4.43(d,J=6Hz,1H),3.89(t,J=12Hz,2H),3.47-3.43(m,1H),3.31-3.28(m,3H),3.00-2.87(m,3H),2.74-2.66(m,3H),2.61-2.50(m,1H),2.22(s,1H),1.75(d,J=9.2Hz,3H),1.63(d,J=9.2Hz,3H),1.12(d,J=6.8Hz,3H)。
【0217】
実施例26
(1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(2,6-ジフルオロ-4-(2-(ピロリジン-1-イル)エトキシ)フェニル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(化合物26)
【0218】
【化31】
【0219】
ステップ1:トルエン(10mL)中(R)-N-(1-(1H-インドール-3-イル)プロパン-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-アミン(500mg、2.07mmol)の撹拌溶液に、2,6-ジフルオロ-4-ヒドロキシベンズアルデヒ
ド(1)(327.8mg、2.07mmol)、続いてAcOH(0.25mL、3.52mmol)を添加した。得られた反応混合物を80℃で16時間撹拌した。反応完了後、反応混合物を室温に冷却し、水(50mL)で希釈し、EtOAc(2×40mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、半純粋粗製物を得た。このようにして得られた粗生成物を、石油エーテル中10~15%EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)-3,5-ジフルオロフェノール(2)(330mg、0.86mmol、収率42%)を得た。MS(ESI)m/z381.68[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.43(s,1H),10.26(s,1H),7.35(d,J=7.6Hz,1H),7.16(d,J=6.8Hz,1H),6.99-6.90(m,2H),6.38(d,J=11.2Hz,2H),5.22(s,1H),3.62(br,1H),2.88(dd,1H),2.51(m,1H),2.23(s,1H),1.75(d,J=8.0Hz,3H),1.58(d,J=8.0Hz,3H),1.08(d,J=8.4Hz,3H)。
【0220】
ステップ2:トルエン(5mL)中4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)-3,5-ジフルオロフェノール(2)(330mg、0.86mmol)の溶液に、2-(ピロリジン-1-イル)エタン-1-オール(3)(420mg、0.95mmol)、トリ-n-ブチルホスフィン(347.99mg、1.72mmol)及びジイソプロピルアゾジカルボキシレート(0.34mL、1.72mmol)を0℃で添加した。次いで、得られた反応混合物をマイクロ波照射下で130℃に2時間加熱した。反応完了後、反応混合物を室温に冷却し、セライト床を通して濾過した。濾液を水(15mL)で希釈し、EtOAc(2×15mL)で抽出した。合わせた有機層を収集し、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物をRP分取HPLCによって精製して、(1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(2,6-ジフルオロ-4-(2-(ピロリジン-1-イル)エトキシ)フェニル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(化合物26)(60.4mg、0.12mmol、14.58%)を得た。MS(ESI)m/z477.90[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.52(s,1H),7.36(d,J=7.6Hz,1H),7.17(d,J=8.0Hz,1H),6.99-6.90(m,2H),6.59(d,J=11.2Hz,2H),5.23(s,1H),4.07(t,J=6.0Hz,2H),3.58(q,1H),2.92(dd,J=11.4,2.8Hz,1H),2.77(t,J=6.8Hz,2H),2.67-2.49(m.5H),2.24(s,1H),1.78-1.76(d,3H),1.68(m,4H),1.57(d,J=8.8Hz,3H),1.07(d,J=6.8Hz,3H)。
【0221】
実施例27
(1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(6-(2-(3-フルオロピロリジン-1-イル)エトキシ)ピリジン-3-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(化合物27)
【0222】
【化32】
【0223】
ステップ1:トルエン(50mL)中(R)-N-(1-(1H-インドール-3-イル)プロパン-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-アミン(5g、20.82mmol)の撹拌溶液に、6-ヒドロキシニコチンアルデヒド(1)(2.81g、18.68mmol)、続いてAcOH(1.8mL、16.24mmol)を添加した。反応混合物を80℃で16時間撹拌した。反応完了後、反応混合物を室温に冷却した。反応混合物を水(100mL)で希釈し、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、DCM中5~7%MeOHで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、5-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)ピリジン-2-オール(2)(2.5g、13.8mmol、35%)を得た。MS(ESI)m/z346.40[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ11.47(s,1H),10.42(s,1H),7.37(d,J=7.6Hz,1H),7.24-7.20(m,3H),6.24(d,J=9.6Hz,1H),5.74(s,1H),4.72(s,1H),4.15-4.11(m,1H),3.17(d,J=5.2Hz,4H),2.27(s,1H),1.79(t,J=15.6Hz,3H),1.68(d,J=9.2Hz,3H),1.08(d,J=6.4Hz,3H)。
【0224】
ステップ2:トルエン(5mL)中5-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)ピリジン-2-オール(2)(500mg、1.44mmol)の撹拌溶液に、2-(3-フルオロピロリジン-1-イル)エタン-1-オール(3)(319.1mg、2.17mmol)、続いてDIAD(0.28ml、1.13mmol)及びP(n-Bu)(0.35ml、1.13mmol)を添加した。次いで、得られた反応混合物をマイクロ波照射下で、130℃で2時間加熱した。反応完了後、反応混合物を室温に冷却し、セライト床を通して濾過した。濾液を水(50mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物をRP分取HPLCによって精製して、(1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(6-(2-(3-フルオロピロリジン-1-イル)エトキシ)ピリジン-3-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(化合物27)(16mg、0.034mmol、3%)を得た。MS(ESI)m/z459.36[M-H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.35(s,1H),8.11(d,J=2Hz,1H),7.50-7.48(m,1H),7.6(d,J=7.6Hz,1H),7.18(d,J=8Hz,1H),7.00-6.90(m,2H),6.71(d,J=8.4Hz,1H),5.38-5.10(m,1H),4.91(s,1H),4.33(t,J=11.6Hz,1H),3.52(s,1H),2.99-2.80(m,5H),2.79-2.61(m,2H),2.37(d,J=7.2Hz,1H),2.23(s,1H),1.76-1.73(m,4H),1.57(t,J=9.6Hz,3H),1.23(s,1H),1.10(d,J=6.
8Hz,3H)。
【0225】
中間体5
2-(3-フルオロピロリジン-1-イル)エタン-1-アミン
【0226】
【化33】
【0227】
ステップ1:DMF(5mL)中3-フルオロピロリジン(1A)(300mg、3.36mmol)の溶液に、KCO(929mg、6.73mmol)及びtert-ブチル(2-ブロモエチル)カルバメート(2A)(905mg、4.04mmol)を室温で添加した。反応混合物を50℃で16時間撹拌した。反応完了後、それを室温に冷却した。反応物を水(10mL)で希釈し、DCM中10%MeOH(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層を収集し、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、DCM中5~6%MeOHで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、tert-ブチル(2-(3-フルオロピロリジン-1-イル)エチル)カルバメート(3A)250mg(0.60mmol、32%)を得た。MS(ESI)m/z233.23[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ6.69(s,1H),5.23(t,J=6.8Hz,1H),5.09(t,J=7.2Hz,1H),3.04-2.99(q,4H),2.86-2.77(m,4H),2.64-2.43(m,6H),2.33-2.16(q,2H),2.18-2.04(m,2H),1.88-1.76(m,2H),1.37(s,9H)。
【0228】
ステップ2:0℃に冷却したジオキサン(4mL)中tert-ブチル(2-(3-フルオロピロリジン-1-イル)エチル)カルバメート(3A)(250mg、1.07mmol)の溶液に、1,4-ジオキサン(4ml)中4M HClを添加した。次いで、反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応完了後、それを蒸発させた。残渣をDCM中10%MeOHに溶解した。次いで、KCO(740mg、5.36mmol)を0℃で添加し、混合物を20分間撹拌し、次いで、濾過した。濾液を蒸発させて、2-(3-フルオロピロリジン-1-イル)エタン-1-アミン(中間体5)(110mg、0.82mmol、77%)を得た。MS(ESI)m/z133.06[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ8.35-8.26(d,J=8.0Hz,4H),5.38(s,1H),5.25(s,1H),4.12(br,2H),3.31-2.67(br,13H),2.20-1.91(br,4H)。
【0229】
実施例28
5-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)-N-(2-(3-フルオロピロリジン-1-イル)エチル)ピリジン-2-アミン(化合物28)
【0230】
【化34】
【0231】
ステップ1:トルエン(5mL)中(1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(6-ブロモ-5-フルオロピリジン-3-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(500mg、2.07mmol)の撹拌溶液に、6-ブロモニコチンアルデヒド(1)(425mg、2.28mmol)、続いてAcOH(0.17mL、3.11mmol)を添加した。反応混合物を80℃で16時間撹拌した。反応完了後、反応混合物を室温に冷却した。反応混合物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、半純粋粗製物を得た。このようにして得られた粗生成物を、石油エーテル中3~6%EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、(1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(6-ブロモピリジン-3-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(2)(320mg、0.98mmol、収率38%)を得た。MS(ESI)m/z408.21[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.41(s,1H),8.41(d,J=2.0Hz,1H),7.60-7.54(m,2H),7.40(d,J=7.6Hz,1H),7.19(d,J=8.0Hz,1H),6.98(t,J=7.6Hz,1H),6.94(d,J=8.0Hz,1H),5.75(s,1H),4.99(s,1H),3.54-3.52(q,1H),3.01-2.96(dd,J=15.2,8.0Hz,1H),2.62-2.57(dd,J=14.8,7.6Hz,1H),2.24(s,1H),1.76(d,J=9.6Hz,3H),1.57(d,J=9.2Hz,3H),1.10(d,J=6.8Hz,3H)。
【0232】
ステップ2:1,4-ジオキサン(8mL)中(1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(6-ブロモピリジン-3-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(2)(150mg、0.36mmol)の撹拌溶液に、2-(3-フルオロピロリジン-1-イル)エタン-1-アミン(中間体5)(53mg、0.40mmol)及びNaOt-Bu(70.6mg、0.73mmol)を添加した。反応混合物をアルゴン下で30分間脱気した。その後、Brettphos-第3世代前触媒(9.9mg、0.011mmol)を添加し、反応混合物を再び30分間脱気した。次いで、それを110℃で16時間加熱した。反応完了後、それを室温に冷却し、セライト床を通して濾過した。濾液を水(20mL)で希釈し、DCM中10%MeOH(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物をRP分取HPLCによって精製して、5-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)-N-(2-(3-フルオロピロリジン-1-イル)エチル)ピリジン-2-アミン(化合物28)(20.1mg、0.043mmol、収率12%)を得た。MS(ESI)m/z460.54[M-H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.29(s,1H),7.90(d,J=2.0Hz,1H),7.36(d,J=7.6Hz,1H),7.18(d,J=7.6Hz,1H),7.16-7.13(dd,J=8.4,2.4Hz,1H),6.98-6.89(m,2H),6.38(d,J=8.4Hz,1H),6.34(t,J=5.6Hz,1H),5.38及び5.11(t,1H),4.76(s,1H),3.56-3.48(br,1H),3.38(m,2H),2.98-2.76(m,2H),2.56-2.48(m,4H),2.36(q,1H),2.22(s,1H),1.77(d,J=8.4Hz,3H),1.61(d,J=7.6Hz,3H),1.09(d,J=6.4Hz,3H)
【0233】
実施例29
5-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)-N-(2-(3-(フルオロメチル)ピロリジン-1-イル)エチル)ピリジン-2-アミン(化合物29)
【0234】
【化35】
【0235】
化合物29を、実施例1について記載した手順と類似の手順に従って調製した。MS(ESI)m/z474.43[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ10.38(s,1H),7.89(d,J=2.4Hz,1H),7.36(d,J=7.6Hz,1H),7.19-7.13(m,2H),6.98-6.89(m,2H),6.38(d,J=8.4Hz,1H),6.31(d,J=5.2Hz,1H),4.36(s,1H),4.38(d,J=6.8Hz,1H),4.26(d,J=6.4Hz,1H),3.54(t,J=7.4Hz,1H),3.37-3.32(q,2H),2.94-2.85(dd,J=12.8,2.8Hz,1H),2.64-2.48(m,7H),2.35(t,1H),2.22(s,1H),1.78(d,J=8.8Hz,3H),1.64(d,J=8.4Hz,3H),1.08(d,J=8.8Hz,3H)。
【0236】
実施例30
5-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)-N-(1-プロピルアゼチジン-3-イル)ピリジン-2-アミン(化合物30)
【0237】
【化36】
【0238】
1,4-ジオキサン(1mL)中(1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(6-ブロモピリジン-3-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(1)(80mg、0.195mmol)の溶液に、1-プロピルアゼチジン-3-アミン(2)(33.5mg、0.29mmol)及びNaOBu(37.7mg、0.39mmol)を添加した。反応混合物をアルゴン下で30分間脱気した。次に、Brettphos-3第3世代前触媒(8.9mg、0.009mmol)を添加し、反応混合物を再び30分間脱気した。次いで、それをマイクロ波照射下で90℃に1時間加熱した。反応完了後、それを室温に冷却し、セライト床を通して濾過した。濾液を水(20mL)で希釈し、EtOAc(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層を収集し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させて粗生成物を得て、これをRP分取HPLCによって精製して、5-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)-N-(1-プロピルアゼチジン-3-イル)ピリジン-2-アミン(化合物30)(10.5mg、12%)を得た。MS(ESI)m/z442.40[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.28(s,1H),7.89(d,J=1.6Hz,1H),7.36(d,J=7.6Hz,1H),7.19-7.15(m,2H),6.98-6.89(m,2H),6.81(d,J=7.2Hz,1H),6.35(d,J=8.4Hz,1H),4.76(s,1H),4.38-4.29(q,1H),3.57-3.47(m,2H),2.95-2.90(dd,J=4.4Hz,4.4Hz,1H),2.73-2.66(m,3H),2.56-2.42(m,3H),2.32(t,J=6.8Hz,2H),2.22(s,1H),1.74(d,J=9.2Hz,3H),1.58(d,J=9.2Hz,3H),1.30-1.23(m,2H),1.08(d,J=6.4Hz,3H),0.82(t,J=7.6Hz,3H)。
【0239】
実施例31
N-(4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェニル)-1-プロピルアゼチジン-3-アミン(化合物31)
【0240】
【化37】
【0241】
ステップ1:トルエン(10mL)中(R)-N-(1-(1H-インドール-3-イル)プロパン-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-アミン(0.5g、2.07mmol)の撹拌溶液に、4-ブロモベンズアルデヒド(1)(322mg、2.28mmol)、続いてAcOH(0.18mL、3.1mmol)を添加した。反応混合物を80℃で16時間撹拌した。反応完了後、反応混合物を室温に冷却した。反応混合物を水(100mL)で希釈し、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、DCM中2%MeOHで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、(1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(4-ブロモフェニル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(2)(233mg、0.64mmol、31%)を得た。MS(ESI)m/z407.3[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.53(s,1H),7.84(d,J=1.6Hz,1H),7.48(d,J=8.4Hz,2H),7.38(d,J=7.6Hz,1H),7.28(d,J=8.0Hz,2H),7.19(d,J=8.0Hz,1H),6.99-6.91(m,2H),4.91(s,1H),3.46(q,1H),2.92-2.71(dd,J=8.8,2.8Hz,1H),2.61-2.50(m,1H),2.22(s,1H),1.77(d,J=9.2Hz,3H),1.55(d,J=9.2Hz,3H),1.11(d,J=6.8Hz,3H)。
【0242】
ステップ2:DMA(5mL)中(1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(4-ブロモフェニル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(2)(0.47g、1.29mmol)の溶液に、tert-ブチル3-アミノアゼチジン-1-カルボキシレート(3)(438mg、1.55mmol)及びNaOt-Bu(188.2mg、1.96mmol)を添加した。反応混合物をアルゴン下で30分間脱気した。その後、Brettphos-第3世代プレ触媒(30.45mg、0.03mmol)を添加し、反応混合物を再び30分間脱気した。次いで、それをマイクロ波照射下で110℃で1時間加熱した。反応完了後、それを室温に冷却し、セライト床を通して濾過した。濾液を水(50mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。このようにして得られた粗生成物を、石油エーテル中10~15%EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、tert-ブチル3-((4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェニル)アミノ)アゼチジン-1-カルボキシレート(4)(343mg、0.66mmol、51%)を得た。MS(ESI)m/z500.56[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.3(s,1H),7.92(d,J=1.6Hz,1H),7.36(d,J=7.6Hz,1H),7.23-7.19(dd,J=8.0,2.0Hz,2H),7.18(d,J=7.6Hz,1H),6.99-6.90(m,2H),6.38(d,J=8.4Hz,1H),4.78(s,1H),4.48(m,1H),4.26-4.06(m,2H),3.67(br,2H),3.50(br,1H),3.18(d,J=6.8Hz,1H),2.98-2.89(dd,J=8.4,2.4Hz,1H),2.58-2.51(m,1H),2.22(s,1H),1.77(d,J=5.6Hz,3H),1.58(d,J=9.6Hz,3H),1.39(s,9H),1.22(d,J=6.8Hz,3H)。
【0243】
ステップ3:0℃に冷却したDCM(2mL)中tert-ブチル3-((4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェニル)アミノ)アゼチジン-1-カルボキシレート(4)(340mg、0.65mmol)の溶液に、TFA(2ml)を滴下様式で添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応完了後、それを直接蒸発させた。次いで、それをジエチルエーテルで粉砕して、260mg(0.57mmol、定量的収率)のN-(4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェニル)アゼチジン-3-アミン(5)を得た。MS(ESI)m/z399.35[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.96(br,1H),10.37(br,1H),7.49(br,2H),7.34(br,2H),7.18-6.98(br,4H),6.67-6.58(br,2H),5.70(br,1H),4.36(br,1H),4.25(br,1H),3.38(q,3H),2.98-2.72(br,2H),2.55(m,2H),2.37(brs,4H),1.77(br,2H),1.45(br,4H),1.28(br,3H),1.22-1.03(br,5H),0.84(m,1H)。
【0244】
ステップ4:DMF(3mL)中N-(4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェニル)アゼチジン-3-アミン(5)(260mg、0.57mmol)の溶液に、1-ヨードプロパン(6)(94.4mg、0.68mmol)、TEA(236mg、1.71mmol)を室温で添加した。反応混合物をRTで16時間撹拌した。反応完了後、反応物を水(5mL)で希釈し、EtOAc(2×15mL)で抽出した。合わせた有機層を収集し、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物をRP分取HPLCによって精製して、70.4mg(0.15mmol、25%)のN-(4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェニル)-1-プロピルアゼチジン-3-アミン(化合物31)を得た。MS(ESI)m/z441.08[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.26(s,1H),7.35(d,J=7.6Hz,1H),7.18(d,J=8.0Hz,1H),6.96(d,J=8.4Hz,2H),6.94-6.89(m,2H),6.42(d,J=8.4,Hz,2H),5.90(d,J=6.8Hz,1H),4.76(s,1H),3.88(q,1H),3.61(m,2H),3.49-3.41(br,1H),2.92-2.83(dd,J=6.8,2.0Hz,1H),2.68(m,2H),2.58-2.49(m,1H),2.37(d,J=8.8Hz,2H),2.28(s,1H),1.76-1.71(d,J=9.6Hz,3H),1.58-1.53(d,J=8.8Hz,3H),1.31-1.24(m,3H),1.21(d,J=9.2Hz,3H),0.83(t,J=7.6Hz,3H)。
【0245】
実施例32
3-((1S,3S)-1-(2,6-ジフルオロ-4-(((S)-1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-カルボキサミド(化合物32)
実施例33
3-((1S,3S)-1-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-カルボキサミド(化合物33)
【0246】
【化38】
【0247】
ステップ1A:CHCN(200mL)中ピロリジン-3-オール(1a)(20g、229.56mmol)の撹拌溶液に、1-フルオロ-3-ヨードプロパン(2a)(
51.8g、275.48mmol)、続いてKCO(95g、688.68mmol)を添加した。反応物を50℃で16時間撹拌した。完了後、反応混合物を室温に冷却し、水(50mL)で希釈し、10%MeOH/DCM(3×150mL)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-オール(3a)(10g、収率29%)を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ4.64(s,1H),4.52(t,J=8Hz,1H),4.40(t,J=6.0Hz,1H),4.16-4.15(m,1H),2.65(m,1H),2.51(t,J=7.6Hz,1H),2.45-2.36(m,3H),2.28-2.25(dd,J=7.2Hz,J=3.36Hz,1H),1.98-1.93(m,1H),1.82-1.72(m,2H),1.51(bs,1H)。
【0248】
ステップ2A:THF(100mL)中1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-オール(3a)(10g、67.94mmol)の撹拌溶液に、イミダゾール(6.94g、101.94mmol)及びTPP(19.60g、74.73mmol)、続いてヨウ素(18.97g、74.73mmol)を添加した。反応物を室温で16時間撹拌した。完了後、反応混合物を飽和チオ硫酸ナトリウム(20mL)でクエンチし、EtOAc(3×70mL)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させて粗残渣を得た。粗製物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中の10~20%EtOAcで溶出)によって更に精製して、1-(3-フルオロプロピル)-3-ヨードピロリジン(4a)(5g、収率28%)を得た。MS(ESI)m/z258.09[M+1]H NMR(400MHz,CDCl)δ4.56(t,J=6Hz,1H),4.59(t,J=6Hz,1H),4.29-4.25(m,1H),3.18(q,1H),2.93(m,1H),2.70-2.60(m,4H),2.53-2.48(m,1H),2.30-2.26(m,1H),1.93-1.83(m,2H)。
【0249】
ステップ3A:DMF(10mL)中1-(3-フルオロプロピル)-3-ヨードピロリジン(4a)(975mg、3.797mmol)の撹拌溶液に、2,6-ジフルオロ-4-ヒドロキシベンズアルデヒド(5a)(0.719g、4.55mmol)、続いてCsCO(2.47g、7.58mmol)を添加した。反応物を100℃で3時間撹拌した。完了後、反応混合物を室温に冷却し、水(15mL)で希釈し、EtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させて粗残渣を得た。粗製物を、石油エーテル中30~40%EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって更に精製して、2,6-ジフルオロ-4-((1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-イル)オキシ)ベンズアルデヒド(6)(400mg、37%)を得た。MS(ESI)m/z288.13[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.1(s,1H),6.83(d,J=11.2Hz,2H),5.017-5.010(m,1H),4.53(t,J=5.6Hz,1H),4.42(t,J=6Hz,1H),3.38(s,1H),3.38(s,1H),2.83-2.64(m,3H),2.47(d,J=1.6Hz,1H),2.37-2.32(m,2H),1.86-1.73(m,3H)。
【0250】
ステップ1:t-BuOH(100mL)中3-(メトキシカルボニル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-カルボン酸(10g、58.77mmol)の撹拌溶液に、EtN(16.5mL、117.53mmol)、続いてジフェニルホスホリルアジド(DPPA)(15.16mL、70.52mmol)を添加した。反応物を室温で2時間、次いで、90℃で16時間撹拌した。完了後、反応混合物を室温に冷却し、水(50mL)で希釈し、EtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、半純粋粗製物を得た。このようにして得られた粗生成物を、石油エーテル中10~20%EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、メチル3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-カルボキシレート(1)(9.5g、収率60%)を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.62(s,1H),3.59(s,3H),2.12(s,6H),1.37(s,9H)。
【0251】
ステップ2:0℃のDCM(95mL)中メチル3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-カルボキシレート(1)(9.5g、39.37mmol)の溶液に、TFA(38mL、4体積)を0℃で添加した。反応物を室温で2時間撹拌した。反応完了後、それを直接蒸発させた。残渣をジエチルエーテルで粉砕して、11g(46.18mmol、定量的収率)のメチル3-アミノビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-カルボキシレート・TFA(2)を得た。MS(ESI)m/z240.26[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ8.67(s,2H),3.63(s,3H),2.24(s,6H)。
【0252】
ステップ3:MeOH(60mL)中1-(1H-インドール-3-イル)プロパン-2-オン(3)(10.8g、62.34mmol)の撹拌溶液に、メチル3-アミノビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-カルボキシレート・TFA(2)(11g、46.18mmol)、続いてAcOH(11mL、1体積)を添加した。反応物を室温で3時間撹拌した。次いで、NaCNBH(5.8g、92.36mmol)を添加し、反応混合物を室温で16時間撹拌した。完了後、反応混合物をNaHCOの飽和溶液によって中和し、EtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させて粗残渣を得た。粗製物を、DCM中10~15%MeOHで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより更に精製して、メチル3-((1-(1H-インドール-3-イル)プロパン-2-イル)アミノ)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-カルボキシレート(4)(2.5g、収率18%)を得た。MS(ESI)m/z299.226[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.88(s,1H),7.48(d,J=8Hz,1H),7.32(d,J=8.0Hz,1H),7.12(s,J=0.8Hz,1H),7.04(t,J=7.2Hz,1H),6.97(t,J=7.2Hz,1H),4.38(t,J=5.6Hz,1H),3.58(s,3H),3.165(d,J=5.2Hz,1H),2.94-2.99(m,1H),2.83-2.78(dd,J=14.0,5.2Hz,1H),2.52-2.55(m,1H),2.29(s,1H),1.955-2.00(m,6H),0.94(d,J=6.4Hz,3H)。
【0253】
ステップ4:メチル3-((1-(1H-インドール-3-イル)プロパン-2-イル)アミノ)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-カルボキシレート(4、ラセミ体)(2.5g)をキラルSFCによって精製して、メチル(S)-3-((1-(1H-インドール-3-イル)プロパン-2-イル)アミノ)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-カルボキシレート5(ピーク-1)(1g、収率40%)及びメチル(R)-3-((1-(1H-インドール-3-イル)プロパン-2-イル)アミノ)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-カルボキシレート5(ピーク-2)(1.1g、収率44%)を得た。5(ピーク-1)MS(ESI)m/z299.32[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.79(s,1H),7.48(d,J=8Hz,1H),7.32(d,J=8.0Hz,1H),7.12(d,J=2.0Hz,1H),7.04(t,J=7.2Hz,1H),6.967(t,J=7.2Hz,1H),3.58(s,3H),3.17(d,J=5.2Hz,1H),2.96-2.97(brm,1H),2.78-2.83(dd,J=14Hz,5.2Hz,1H),2.50-2.55(m,1H),1.95-2.00(m,6H),0.937(d,J=6.4Hz,3H)。5(ピーク-2):MS(ESI)m/z299.32[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.79(s,1H),7.48(d,J=8Hz,1H),7.32(d,J=8.0Hz,1H),7.12(d,J=2.0Hz,1H),7.04(t,J=7.2Hz,1H),6.967(t,J=7.2Hz,1H),3.58(s,3H),3.17(d,J=5.2Hz,1H),2.96-2.97(brm,1H),2.78-2.83(dd,J=14Hz,5.2Hz,1H),2.50-2.55(m,1H),1.95-2.00(m,6H),0.937(d,J=6.4Hz,3H)。絶対立体化学は、中間体5(ピーク-1)及び中間体5(ピーク-2)に恣意的に帰属した。
【0254】
ステップ5:EtOH(10mL)中メチル(S)-3-((1-(1H-インドール-3-イル)プロパン-2-イル)アミノ)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-カルボキシレート(5ピーク-1)(1g、3.35mmol)の撹拌溶液に、2,6-ジフルオロ-4-((1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-イル)オキシ)ベンズアルデヒド(6)(1.06g、3.69mmol)、続いて酒石酸(0.754mg、5.03mmol)を添加した。反応物を80℃で16時間撹拌した。反応完了後、反応混合物を室温に冷却した。反応混合物をNaHCOの飽和溶液によって中和し、EtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させて粗残渣を得た。粗製物を、石油エーテル中の30~40%EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、メチル3-((1S,3S)-1-(2,6-ジフルオロ-4-((1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-カルボキシレート(7)(690mg、収率36.27%)を得た。MS(ESI)m/z 569.45[M+1]
【0255】
ステップ6:MeOH(10mL)中メチル3-((1S,3S)-1-(2,6-ジフルオロ-4-((1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-カルボキシレート(7)(690mg、1.21mmol)の撹拌溶液に、NH(MeOH中7M、14mL、20体積)を添加した。反応物を室温で16時間撹拌した。反応完了後、反応混合物を減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。粗製物を、DCM中0~10%MeOHで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって更に精製して、3-((1S,3S)-1-(2,6-ジフルオロ-4-((1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-カルボキサミド(8)(670mg、定量的収率)を得た。MS(ESI)m/z554.221[M+H]
【0256】
ステップ7:3-((1S,3S)-1-(2,6-ジフルオロ-4-((1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-カルボキサミド(8)(0.2g、0.361mmol)をキラルSFCによって精製して、3-((1S,3S)-1-(2,6-ジフルオロ-4-(((S)-1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-カルボキサミド(化合物32)(55mg、収率27.5%)3-((1S,3S)-1-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-カルボキサミド(化合物33)(55mg、0.099mmol、収率27.5%)を得た。化合物32:MS(ESI)m/z 551.36[M-H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.47(s,1H),7.37(d,J=8Hz,1H),7.14-7.19(m,2H),6.90-7.00(m,2H),6.84(s,1H),6.65(d,J=11.2Hz,1H),5.21(s,1H),4.98(s,1H),4.42(t,J=6Hz,1H),4.54(t,J=6Hz,1H),3.57(brs,1H),2.62-2.93(m,2H),2.29-2.57(m,8H),1.70-1.91(m,8H),1.08(d,J=6.4Hz,3H)。化合物33:MS(ESI)m/z 551.40[M-H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.48(s,1H),7.37(d,J=8Hz,1H),7.14-7.19(m,2H),6.90-7.00(m,2H),6.84(s,1H),6.65(d,J=11.2Hz,1H),5.21(s,1H),4.98(s,1H),4.42(t,J=6Hz,1H),4.54(t,J=6Hz,1H),3.57(brs,1H),2.62-2.93(m,2H),2.29-2.57(m,8H),1.70-1.91(m,8H),1.07(d,J=6.4Hz,3H)。絶対立体化学は、化合物32及び化合物33に恣意的に帰属した。
【0257】
実施例34
3-((1R,3R)-1-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-カルボキサミド(化合物34)
実施例35
3-((1R,3R)-1-(2,6-ジフルオロ-4-(((S)-1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-カルボキサミド(化合物35)
【0258】
【化39】
【0259】
ステップ1:EtOH(11mL)中メチル(R)-3-((1-(1H-インドール-3-イル)プロパン-2-イル)アミノ)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-カルボキシレート(Int-5、実施例32及び33からのピーク-2)(1.1g、3.68mmol)の撹拌溶液に、2,6-ジフルオロ-4-((1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-イル)オキシ)ベンズアルデヒド(1)(1.16g、4.06mmol)、続いて酒石酸(0.83mg、5.52mmol)を添加した。反応物を80℃で16時間撹拌した。反応完了後、反応混合物を室温に冷却し、水(50mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させて粗生成物を得た。粗製物を、石油エーテル中60~70%EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、メチル3-((1R,3R)-1-(2,6-ジフルオロ-4-((1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-カルボキシレート(2)(750mg、収率36%)を得た。MS(ESI)m/z568.94[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ10.49(s,1H),7.37(d,J=8Hz,1H),7.18(d,J=8.0Hz,1H),6.91-7.00(m,2H),6.63(d,J=11.2Hz,2H),5.22(s,1H),4.88-4.897(brs,1H),4.52-4.9(m,1H),4.4-4.3(m,1H),3.55-3.59(m,4H),2.27-2.94(m,8H),1.98-2.04(m,4H),1.74-1.85(m,6H),1.06(d,J=6.4Hz,3H)。
【0260】
ステップ2:MeOH(7.5mL)中メチル3-((1R,3R)-1-(2,6-ジフルオロ-4-((1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-カルボキシレート(2)(750mg、1.32mmol)の撹拌溶液に、NH(MeOH中7M、15mL、20体積)を添加した。反応物を室温で16時間撹拌した。反応完了後、反応混合物を減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗製物を、DCM中0~10%MeOHで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって更に精製して、3-((1R,3R)-1-(2,6-ジフルオロ-4-((1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-カルボキサミド(3)(770mg、定量的収率)を得た。MS(ESI)m/z554.11[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.47(s,1H),7.37(d,J=8Hz,1H),7.15-7.19(m,2H),6.90-7.00(m,2H),6.84(s,1H),6.61(d,J=11.2Hz,2H),5.21(s,1H),4.98(brs,1H),4.52-4.55(m,1H),4.4-4.43(m,1H),4.07-4.11(m,5H),3.57(brs,1H),3.16-3.17(m,14H),2.37-2.93(m,7H),1.70-1.91(m,9H),1.07(d,J=6.4Hz,3H)。
【0261】
ステップ3:3-((1R,3R)-1-(2,6-ジフルオロ-4-((1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-カルボキサミド(3)(0.2g、0.361mmol)をキラルSFCによって精製して、3-((1R,3R)-1-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-カルボキサミド(化合物34)(55mg、収率27.5%)及び3-((1R,3R)-1-(2,6-ジフルオロ-4-(((S)-1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-カルボキサミド(化合物35)(55mg、収率27.5%)を得た。化合物34:MS(ESI)m/z 551.40[M-H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.47(s,1H),7.37(d,J=8Hz,1H),7.15-7.19(m,2H),6.90-7.00(m,2H),6.83(s,1H),6.61(d,J=11.2Hz,2H),5.21(s,1H),4.98(brs,1H),4.47(dt,J=47.2Hz,6Hz,2H),3.57(brs,1H),2.51-2.93(m,6H),2.28-2.48(m,4H),1.70-1.91(m,8H),1.07(d,J=6.4Hz,3H)。化合物35:MS(ESI)m/z 551.40[M-H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.47(s,1H),7.37(d,J=8Hz,1H),7.15-7.19(m,2H),6.90-7.00(m,2H),6.83(s,1H),6.61(d,J=11.2Hz,2H),5.21(s,1H),4.98(brs,1H),4.47(dt,J=47.2Hz,6Hz,2H),3.57(brs,1H),2.51-2.93(m,6H),2.28-2.48(m,4H),1.70-1.91(m,8H),1.07(d,J=6.4Hz,3H)。絶対立体化学は、化合物34及び化合物35に恣意的に帰属した。
【0262】
実施例36
3-((1R,3R)-1-(2,6-ジフルオロ-4-(((S)-1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-カルボニトリル(化合物36)
実施例37
3-((1R,3R)-1-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-カルボニトリル(化合物37)
【0263】
【化40】
【0264】
ステップ1:ジオキサン(37mL)中3-((1R,3R)-1-(2,6-ジフルオロ-4-((1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-カルボキサミド(実施例34、中間体3)(370mg、0.67mmol)の撹拌溶液に、ピリジン(0.12mL、1.473mmol)、続いてTFAA(0.1mL、0.737mmol)を添加した。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応完了後、反応混合物を水(50mL)で希釈し、10%MeOH/DCM(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させて粗生成物を得て、これを逆相(RP)分取HPLCによって精製して、3-((1R,3R)-1-(2,6-ジフルオロ-4-((1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-カルボニトリル(120mg、収率:33%)を得た。
【0265】
ステップ2:3-((1R,3R)-1-(2,6-ジフルオロ-4-((1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-カルボニトリル(ラセミ体)(120mg、0.22mmol)をキラルSFCによって精製して、3-((1R,3R)-1-(2,6-ジフルオロ-4-(((S)-1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-カルボニトリル(化合物36)(44.6mg、0.082mmol、収率36.67%)及び3-((1R,3R)-1-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-カルボニトリル(化合物37)(49.1g、0.091mmol、収率41%)を得た。化合物36A(ピーク-1)及び化合物36B(ピーク-2)の立体化学に暫定的に帰属した。化合物36:MS(ESI)m/z 533.33[M-H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.51(s,1H),7.37(d,J=7.6Hz,1H),7.18(d,J=8.0Hz,1H),6.90(t,J=6.8Hz,1H),6.93(t,J=7.2Hz,1H),6.62(d,J=10.8Hz,1H),5.22(s,1H),4.89(s,1H),4.54(t,J=6Hz,1H),4.42(t,J=6Hz,1H),3.53(brs,1H),2.91-2.85(m,1H),2.83-2.81(m,1H),2.71-2.49(m,3H),2.50-2.06(m,7H),2.07(d,J=9.2Hz,3H),1.86-1.74(m,3H),1.07(d,J=6.4Hz,3H)。HPLC:98.05%、LCMS:99.86%及びキラルSFC:99.90%。化合物37:MS(ESI)m/z 533.33[M-H]H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ10.51(s,1H),7.37(d,J=7.6Hz,1H),7.18(d,J=8.0Hz,1H),6.90(t,J=6.8Hz,1H),6.93(t,J=7.2Hz,1H),6.62(d,J=10.8Hz,1H),5.22(s,1H),4.89(s,1H),4.54(t,J=6Hz,1H),4.41(t,J=6Hz,1H),3.53(brs,1H),2.91-2.85(m,1H),2.83-2.81(m,1H),2.71-2.49(m,3H),2.50-2.06(m,7H),2.07(d,J=9.2Hz,3H),1.86-1.74(m,3H),1.07(d,J=6.4Hz,3H)。HPLC:96.80%、LCMS:99.05%及びキラルSFC:97.33%。絶対立体化学は、化合物36及び化合物37に恣意的に帰属した。
【0266】
実施例38
(1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(4-((1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(化合物38)
【0267】
【化41】
【0268】
ステップ1:DMF(5mL)中4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェノール(実施例24からのInt-4について記載した手順と類似の手順に従って調製した)(500mg、1.45mmol)の溶液に、CsCO(942mg、2.9mmol)及びtert-ブチル3-ヨードアゼチジン-1-カルボキシレート(1)(492mg、1.74mmol)を添加した。得られた混合物を100℃で3時間撹拌した。反応完了後、反応混合物を室温に冷却した。反応混合物を水(100mL)で希釈し、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、n-ペンタン中30%EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、tert-ブチル3-(4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)-3,5-ジフルオロフェノキシ)アゼチジン-1-カルボキシレート(2)(406mg、0.81mmol、56%)を得た。MS(ESI)m/z500.4[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δ7.50-7.48(dd,J=7.6,4Hz,1H),7.27-7.19(m,1H),7.11-7.05(m,3H),6.65(d,J=8.8Hz,2H),4.85(m,2H),4.30-4.25(q,2H),3.97-3.95(q,2H),3.65(m,1H),3.59(m,1H),3.09-3.08(dd,J=9.3,2.4Hz,1H),2.5d(d,1H),2.21(s,1H),1.76(d,J=9.6Hz,3H),1.58(d,J=9.6Hz,3H),1.55(s,9H),1.15(d,J=6.4Hz,3H)。
【0269】
ステップ2:0℃で冷却した1,4-ジオキサン(2mL)中tert-ブチル3-(4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)-3,5-ジフルオロフェノキシ)アゼチジン-1-カルボキシレート(2)(400mg、0.8mmol)の溶液に、1,4-ジオキサン(2ml)中4M HClを添加した。次いで、反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応完了後、それを直接蒸発させた。粗生成物をジエチルエーテルで粉砕して、349mg(0.8mmol、定量的収率)の(1R,3R)-1-(4-(アゼチジン-3-イルオキシ)フェニル)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(3)を得た。MS(ESI)m/z 400.43[M+H]
【0270】
ステップ3:DMF(3mL)中(1R,3R)-1-(4-(アゼチジン-3-イルオキシ)フェニル)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(3)(270mg、0.62mmol)の溶液に、1-フルオロ-3-ヨードプロパン(4)(140mg、0.74mmol)及びKCO(257mg、1.86mmol)を室温で添加した。反応混合物をRTで16時間撹拌した。反応完了後、反応混合物を水(5mL)で希釈し、EtOAc(2×15mL)で抽出した。合わせた有機層を収集し、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物をRP分取HPLCによって精製して、74.4mg(0.16mmol、27%)の(1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(4-((1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(化合物38)を得た。MS(ESI)m/z458.33[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.4(s,1H),7.37(d,J=7.6Hz,1H),7.20-7.17(m,3H),7.00-6.90(m,2H),6.74(d,J=8.8Hz,1H),2.74(s,1H),4.73(q,1H),4.48(t,J=6.0Hz,1H),4.38(t,J=6.0Hz,1H),3.72-3.69(m,2H),3.44(q,1H),2.93-2.89(m,3H),2.58-2.49(m,3H),2.20(s,1H),1.74-1.58(m,8H),1.10(d,J=6.8Hz,3H)。
【0271】
実施例39
(1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-1-(4-((1-プロピルアゼチジン-3-イル)オキシ)フェニル)-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(化合物39)
【0272】
【化42】
【0273】
ステップ1:DMF(5mL)及びDMSO(0.5mL)中4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェノール(実施例24、中間体-4)(1g、2.89mmol)の撹拌溶液に、KCO(799mg、5.79mmol)、続いてtert-ブチル3-ヨードアゼチジン-1-カルボキシレート(1)(899mg、3.17mmol)を添加した。反応混合物を80℃で3時間撹拌した。反応完了後、反応混合物を室温に冷却した。反応混合物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、半純粋粗製物を得た。このようにして得られた粗生成物を、石油エーテル中20~25%EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、tert-ブチル3-(4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェノキシ)アゼチジン-1-カルボキシレート(2)(460mg、0.92mmol、収率32%)を得た。MS(ESI)m/z500.82[M+1]H NMR(400MHz,CDCl)δ7.50-7.48(m,1H),7.27-7.22(m,2H),7.17-7.17(m,1H),7.09-7.06(m,2H),6.65(d,J=8.8Hz,2H),4.86-4.83(m,2H),4.30-4.18(m,2H),4.06-3.95(m,2H),3.66(br,1H),3.16-3.12(dd,J=8.4,2.2Hz,1H),2.67-2.56(d,J=8.8,Hz,1H),2.21(s,1H),1.78(d,J=8.8Hz,3H),1.58(d,J=9.2Hz,6H),1.48(s,9H),1.18(d,J=6.8Hz,3H)。
【0274】
ステップ2:1,4-ジオキサン(2mL)中tert-ブチル3-(4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェノキシ)アゼチジン-1-カルボキシレート(2)(400mg、1.12mmol)の撹拌溶液に、1,4-ジオキサン(2mL)中4M HClを0℃で滴下した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応完了後、それを減圧下で蒸発させて粗製物を得た。粗生成物を、石油エーテル中20~25%EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、(1R,3R)-1-(4-(アゼチジン-3-イルオキシ)フェニル)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(3)(348mg、0.69mmol、定量的収率)を得た。MS(ESI)m/z400.36[M-H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ11.77-11.66(br,1H),11.04-10.85(br,1H)。10.34-10.31(br,1H)。9.64-9.43(br,3H),7.75-6.95(br,14H),5.58(br,2H),5.25(br,2H),4.60(br,3H),3.96(br,6H),2.70(br,2H),2.28(br,6H),1.64(br,3H),1.44(br,6H)。
【0275】
ステップ3:DMF(1mL)中(1R,3R)-1-(4-(アゼチジン-3-イルオキシ)フェニル)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール塩酸塩(3)(200mg、0.46mmol)の撹拌溶液に、KCO(187mg、1.38mmol)及び1-ヨードプロパン(4)(117mg、0.69mmol)を0℃で添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応完了後、それを水(50mL)で希釈し、DCM中10%MeOH(3×50mL)で抽出した。有機層を収集し、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物をRP分取HPLCによって精製して、25.2mg(0.06mmol、12%)の(1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-1-(4-((1-プロピルアゼチジン-3-イル)オキシ)フェニル)-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(化合物39)を得た。MS(ESI)m/z442.41[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.28(s,1H),7.37(d,J=7.2Hz,1H),7.20-7.17(m,3H),6.11-6.90(m,2H),6.74(d,J=8.4Hz,2H),4.88(s,1H),4.71
(t,J=6.0Hz,1H),3.69-3.67(q,2H),3.48(q,1H),2.88-2.82(m,3H),2.56-2.50(m,1H),2.38(q,J=5.6Hz,2H),2.22(s,1H),1.73(d,J=8.0Hz,3H),1.56(d,J=9.2Hz,3H),1.31-1.41(m,2H),1.10(d,J=6.8Hz,3H),0.84(d,J=7.2Hz,3H)。
【0276】
実施例40
N-(4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェニル)-1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-アミン(化合物40)
【0277】
【化43】
【0278】
1,4-ジオキサン(10mL)中(1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(4-ブロモフェニル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(400mg、0.98mmol)(実施例31からの中間体2)の溶液に、1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-アミン(3)(194mg、1.47mmol)、NaOt-Bu(188.2mg、1.96mmol)を添加した。反応混合物をアルゴン下で30分間脱気した。次に、Brettphos-3世代前触媒(44.39mg、0.05mmol)を添加し、反応混合物を再び30分間脱気した。次いで、それを110℃に16時間加熱した。反応完了後、それを室温に冷却し、セライト床を通して濾過した。濾液を水(50mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を収集し、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物をRP分取HPLCによって精製して、128.1mg(0.27mmol、29%)のN-(4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェニル)-1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-アミン(化合物40)を得た。MS(ESI)m/z 457.38[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.28(s,1H),7.35(d,J=7.2Hz,1H),7.18(d,J=8.0Hz,1H),6.98-6.89(m,4H),6.42(d,J=8.4Hz,2H),5.93(d,J=6.8Hz,1H),4.52(s,1H),4.49(t,J=6.0Hz,1H),4.37(t,J=6.0Hz,1H),3.91-3.89(m,1H),3.62(q,2H),3.45-4.43(q,1H),2.86-2.70(dd,J=8.4,2.4Hz,1H),2.74(q,2H),2.58-2.40(m,3H),2.19(s,1H),1.75-1.57(m,8H),1.08(d,J=6.4Hz,3H)。
【0279】
実施例41
5-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)-3-フルオロ-N-(1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-イル)ピリジン-2-アミン(化合物41)
【0280】
【化44】
【0281】
ステップ1:トルエン(10mL)中(1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(6-ブロモ-5-フルオロピリジン-3-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(1g、2.08mmol)の撹拌溶液に、6-ブロモ-5-フルオロニコチンアルデヒド(1)(465mg、2.28mmol)、続いてAcOH(0.18mL、3.12mmol)を添加した。反応物を80℃で16時間撹拌した。反応完了後、反応混合物を室温に冷却した。反応混合物を水(30mL)で希釈し、EtOAc(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させて半純粋生成物を得た。このようにして得られた粗生成物を、石油エーテル中10~12%EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、(1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(6-ブロモ-5-フルオロピリジン-3-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(2)(450mg、1.06mmol、収率51%)を得た。MS(ESI)m/z426.17[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.43(s,1H),8.33(s,1H),7.74-7.71(dd,J=8.8,1.6Hz,1H),7.40(d,J=7.6Hz,1H),7.19(d,J=7.6Hz,1H),7.01(t,J=7.2Hz,1H),6.94(d,J=7.6Hz,1H),5.06(s,1H),3.58-3.57(q,1H),3.05-2.96(dd,J=14.8,4.8Hz,1H),2.62(d,J=2.4Hz,1H),2.25(s,1H),1.78(d,J=9.6Hz,3H),1.58(d,J=9.2Hz,3H),1.09(d,J=6.8Hz,3H)。
【0282】
ステップ2:1,4-ジオキサン(10mL)中(1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(6-ブロモ-5-フルオロピリジン-3-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(2)(360mg、0.84mmol)の撹拌溶液に、1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-アミン(3)(223mg、1.69mmol)及びNaOt-Bu(162.2mg、1.69mmol)を添加した。反応混合物をアルゴン下で30分間脱気した。その後、Brettphos-第3世代前触媒(38mg、0.04mmol)を添加し、反応混合物を再び30分間脱気した。次いで、それを110℃で16時間加熱した。反応完了後、それを室温に冷却し、セライト床を通して濾過した。濾液を水(50mL)で希釈し、DCM中10%MeOH(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物をRP分取HPLCによって精製して、5-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)-3-フルオロ-N-(1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-イル)ピリジン-2-アミン(化合物41)(73.9mg、0.15mmol、収率18%)を得た。MS(ESI)m/z476.38[M-H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.39(s,1H),7.83(s,1H),7.37(d,J=7.6Hz,1H),7.17(d,J=7.6Hz,1H),7.19-6.90(m,4H),4.53(s,1H),4.51-4.47(q,2H),4.39(t,J=6.0Hz,1H),3.59(t,J=7.4Hz,1H),3.57-3.51(q,2H),2.94-2.85(m,3H),2.58-2.47(m,3H),2.25(s,1H),1.78(d,J=8.8Hz,3H),1.68(m,2H),1.54(d,J=8.8Hz,3H),1.08(d,J=8.8Hz,3H)。
【0283】
実施例42
(S)-N-(4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェニル)-1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-アミン(化合物42)
【0284】
【化45】
【0285】
ステップ1:トルエン(10mL)中(1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(6-ブロモ-5-フルオロピリジン-3-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(1g、4.16mmol)の撹拌溶液に、4-ブロモベンズアルデヒド(1)(840mg、4.58mmol)、続いてAcOH(0.36mL、6.24mmol)を添加した。反応混合物を80℃で16時間撹拌した。反応完了後、反応混合物を室温に冷却した。反応混合物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、半純粋粗製物を得た。このようにして得られた粗生成物を、石油エーテル中12~15%EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、(1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(4-ブロモフェニル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(2)(709mg、1.74mmol、収率42%)を得た。MS(ESI)m/z407.33[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.42(s,1H),7.84(d,J=2.0Hz,1H),7.48(d,J=8.4Hz,2H),7.38(d,J=7.6Hz,1H),7.28(d,J=8.0Hz,2H),6.99(t,J=7.2Hz,1H),6.93(t,J=7.6Hz,1H),4.91(s,1H),3.46(q,1H),2.92-2.91(dd,J=8.8,1.6Hz,1H),2.55(d,J=2.4Hz,1H),2.22(s,1H),1.76(d,J=9.6Hz,3H),1.58(d,J=9.2Hz,3H),1.10(d,J=6.8Hz,3H)。
【0286】
ステップ2:1,4-ジオキサン(5mL)中(1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(4-ブロモフェニル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(2)(150mg、0.37mmol)の撹拌溶液に、(S)-1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-アミン(3)(108mg、0.74mmol)及びNaOt-Bu(71mg、0.74mmol)を添加した。反応混合物をアルゴン下で30分間脱気した。その後、Brettphos-第3世代前触媒(16.76mg、0.02mmol)を添加し、反応混合物を再び15分間脱気した。次いで、それを110℃で16時間加熱した。反応完了後、それを室温に冷却し、セライト床を通して濾過した。濾液を水(50mL)で希釈し、DCM中10%MeOH(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物をRP分取HPLCによって精製して、(S-N-(4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェニル)-1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-アミン(化合物42)(19.5mg、0.04mmol、収率11%)を得た。MS(ESI)m/z473.57[M-H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.23(s,1H),7.50(d,J=7.6Hz,1H),7.19(d,J=8.0Hz,1H),6.97-6.89(m,4H),6.46(d,J=8.0Hz,2H),5.59(d,J=6.8Hz,1H),4.78(s,1H),4.53(t,J=6.0Hz,1H),4.43(t,J=7.4Hz,1H),3.84(q,1H),3.49(q,1H),2.94-2.91(dd,J=6.8,1.6Hz,1H),2.78(t,J=4.4Hz,1H),2.58-2.42(m,5H),2.38(br,1H),2.19(s,1H),2.19(br,1H),1.78(d,J=8.4Hz,3H),1.56(d,J=7.6Hz,3H),1.09(d,J=6.8Hz,3H)。
【0287】
実施例43
(1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-1-(6-((1-プロピルアゼチジン-3-イル)オキシ)ピリジン-3-イル)-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(化合物43)
【0288】
【化46】
【0289】
ステップ1:DMF(5mL)中5-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)ピリジン-2-オール(実施例27-Int-2)(0.47g、1.29mmol)の溶液に、CSCO(631mg、1.94mmol)及びtert-ブチル3-ヨードアゼチジン-1-カルボキシレート(2)(438mg、1.55mmol)を添加した。反応混合物を100℃で3時間撹拌した。反応完了後、反応混合物を室温に冷却した。反応混合物を水(100mL)で希釈し、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、石油エーテル中50%EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、tert-ブチル3-((5-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)アゼチジン-1-カルボキシレート(3)(343mg、0.66mmol、51%)を得た。MS(ESI)m/z501.6[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.37(s,1H),8.10(d,J=2.0Hz,1H),7.57-7.54(dd,J=8.4,2.0Hz,1H),7.38(d,J=7.6Hz,1H),7.19(d,J=8.0Hz,1H),6.99-6.91(m,2H),6.79(d,J=8.4Hz,1H),5.28(br,1H),4.93(s,1H),4.62-4.58(br,2H),4.26(br,2H),4.08(br,1H),3.77(br,2H),3.52(br,1H),2.97(dd,J=8.4,2.4Hz,1H),2.61-2.51(m,1H),2.24(s,1H),1.77(d,J=5.6Hz,3H),1.55(d,J=9.6Hz,3H),1.39(s,9H),1.22(d,J=6.8Hz,3H)。
【0290】
ステップ2:0℃に冷却したDCM(2mL)中tert-ブチル3-((5-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)ピリジン-2-イル)オキシ)アゼチジン-1-カルボキシレート(3)(340mg、0.65mmol)の溶液に、TFA(2ml)を滴下した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応完了後、それを直接蒸発させた。粗生成物をジエチルエーテルで粉砕して、260mg(0.57mmol、定量的収率)の(1R,3R)-1-(6-(アゼチジン-3-イルオキシ)ピリジン-3-イル)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(4)を得た。MS(ESI)m/z401.3[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.47(s,1H),8.07(d,J=2.0Hz,1H),7.53-7.51(dd,J=8.4,2.4Hz,1H),7.38(d,J=7.6Hz,1H),7.18(d,J=8.0Hz,1H),6.99-6.91(m,2H),6.73(d,J=8.4Hz,1H),5.33-5.30(t,J=7.2Hz,1H),4.91(s,1H),4.22-4.18(br,4H),4.77(br,2H),3.59-3.48(br,8H),3.18(s,10H),2.98(dd,J=8.4,2.4Hz,1H),2.62-2.50(m,1H),2.24(s,1H),1.74(d,J=5.6Hz,3H),1.55(d,J=9.6Hz,3H),1.38(s,2H),1.22(d,J=6.8Hz,3H)。
【0291】
ステップ3:DMF(3mL)中(1R,3R)-1-(6-(アゼチジン-3-イルオキシ)ピリジン-3-イル)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(4)(260mg、0.57mmol)の溶液に、1-ヨードプロパン(5)(94.4mg、0.68mmol)、TEA(236mg、1.71mmol)を室温で添加した。反応混合物をRTで16時間撹拌した。反応完了後、反応混合物を水(5mL)で希釈し、EtOAc(2×15mL)で抽出した。合わせた有機層を収集し、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物をRP分取HPLCによって精製して、70.4mg(0.15mmol、25%)の(1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-1-(6-((1-プロピルアゼチジン-3-イル)オキシ)ピリジン-3-イル)-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(化合物43)を得た。MS(ESI)m/z441.38[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.4(s,1H),8.08(d,J=2Hz,1H),7.53-7.50(dd,J=8.4,2.4Hz,1H),7.38(d,J=7.6Hz,1H),7.18(d,J=8.0Hz,1H),7.00-6.91(m,2H),6.72(d,J=8.8,Hz,1H),5.09(t,J=7.2Hz,1H),4.91(s,1H),3.66(q,2H),3.51(m,1H),3.02-2.88(br,3H),2.66-2.52(m,1H),2.36(q,J=6.8,2.4Hz,2H),2.23(s,1H),1.78-1.70(d,J=9.6Hz,3H),1.59-1.55(d,J=8.8Hz,3H),1.35-1.24(m,3H),1.22(d,J=9.2Hz,3H),0.83(t,J=7.6Hz,3H)。
【0292】
実施例44
5-((1S,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)-N-((S)-1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-イル)ピラジン-2-アミン(化合物44)
【0293】
【化47】
【0294】
ステップ1A:-78℃に冷却したトルエン(10mL)中5-ブロモピラジン-2-カルボニトリル(A)(1.02g、5.54mmol)の溶液に、DIBAL-H(DCM中1M)(8.3ml、8.32mmol)を添加した。次いで、それを室温で26時間撹拌した。反応完了後、反応物をMeOH(4mL)で希釈し、室温で30分間撹拌した後、10%HSO(55mL)を添加した。得られた溶液を1.75時間撹拌し、EtOAc(100mL、50mL)で抽出した。溶媒を減圧下で除去した後、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、660mg(1.07mmol、64%)の5-ブロモピラジン-2-カルバルデヒド(中間体6)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ10.14(s,1H),8.92(d,J=1.2Hz,1H),8.85(d,J=1.2Hz,1H)。
【0295】
ステップ1:トルエン(10mL)中(R)-N-(1-(1H-インドール-3-イル)プロパン-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-アミン(400mg、1.66mmol)の撹拌溶液に、5-ブロモピラジン-2-カルバルデヒド(1)(339.2mg、1.83mmol)、続いてAcOH(0.16mL、2.49mmol)を添加した。反応物を90℃で16時間撹拌した。反応完了後、それを室温に冷却した。反応混合物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を収集し、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、440mg(1.07mmol、51%)の(1S,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(5-ブロモピラジン-2-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(2)を得た。MS(ESI)m/z409.2[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.4(s,1H),8.83(d,J=1.6Hz,1H),8.42(d,J=2.4Hz,1H),7.41(d,J=7.6Hz,1H),7.19(d,J=8.0Hz,1H),7.06-6.92(m,2H),5.09(s,1H),4.08(t,J=5.2Hz,1H),3.69-3.66(m,1H),3.19-3.17(d,2H),2.98-2.94(dd,J=8.4,2.4Hz,1H),2.88-2.59(dd,J=9.2,2.4Hz,1H),1.78(d,J=7.2Hz,3H),1.57(d,J=6.8Hz,3H),1.14(d,J=6.8Hz,3H)。
【0296】
ステップ2:1,4-ジオキサン(10mL)中(1S,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(5-ブロモピラジン-2-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(2)(300mg、0.73mmol)の撹拌溶液に、(S)-1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-アミン(3)(213mg、1.46mmol)及びNaOt-Bu(140.1mg、1.46mmol)を添加した。反応混合物をアルゴン下で30分間脱気した。その後、Brettphos-第3世代前触媒(33.06mg、0.03mmol)を添加し、反応混合物を再び30分間脱気した。反応混合物をマイクロ波照射下で110℃で1時間加熱した。反応の進行をTLC及びLCMSによって監視した。反応完了後、それを室温に冷却し、セライト床を通して濾過した。濾液を水(50mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物をRP分取HPLCによって精製して、5-((1S,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)-N-((S)-1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-イル)ピラジン-2-アミン(化合物44)(81mg、0.17mmol、収率23%)を得た。MS(ESI)m/z475.16[M-H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.28(s,1H),7.87(d,J=1.2Hz,1H),7.80(d,J=1.2Hz,1H),7.37(d,J=7.6Hz,1H),7.18(d,J=7.6Hz,1H),7.10(d,J=6.8Hz,1H),6.99-6.88(m,2H),4.89(s,1H),4.53(t,J=6.0Hz,1H),4.44(t,J=6.4Hz,1H),4.36(q,1H),3.56(q,1H),2.94-2.91(dd,J=6.8,1.6Hz,1H),2.78(t,J=4.8Hz,1H),2.58-2.42(m,5H),2.38(br,1H),2.23(s,1H),2.18(br,2H),1.88(m,2H),1.78(d,J=8.4Hz,3H),1.56(d,J=7.6Hz,3H),1.09(d,J=6.8Hz,3H)。
【0297】
実施例45
2-(3-((5-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)アゼチジン-1-イル)エタン-1-オール(化合物45)
【0298】
【化48】
【0299】
DMF(1mL)中N-(4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェニル)アゼチジン-3-アミン(1、実施例31-中間体5)(100mg、0.25mmol)の溶液に、KCO(85.6mg、0.62mmol)及び2-ブロモエタン-1-オール(2)(37.5mg、0.3mmol)を0℃で添加した。反応物をRTで16時間撹拌した。反応完了後、反応物を水(3×5mL)で希釈し、DCM中10%MeOH(2×15mL)で抽出した。合わせた有機層を収集し、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物をRP分取HPLCによって精製して、4.8mg(0.01mmol、収率=4%)の2-(3-((5-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)アゼチジン-1-イル)エタン-1-オール(化合物45)を得た。MS(ESI)m/z444.20[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.27(s,1H),7.89(d,J=2.0Hz,1H),7.36(d,J=7.6Hz,1H),7.19-7.15(m,2H),6.89-6.99(m,2H),6.83(d,J=7.2Hz,1H),6.35(d,J=8.4Hz,1H),4.78(s,1H),4.34-4.38(m,1H),3.64(t,J=7.2Hz,1H),3.49-3.52(m,1H),3.37(t,J=6.4Hz,1H),2.95(d,J=14.6Hz,4.8Hz,1H),2.85(t,J=7.2Hz,2H),2.53-2.54(m,3H),2.23(s,1H),1.74(d,J=8.4Hz,3H),1.59(d,J=9.2Hz,3H),1.08(d,J=6.8Hz,3H)。
【0300】
実施例46
2-(3-(4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェノキシ)アゼチジン-1-イル)エタン-1-オール(化合物46)
【0301】
【化49】
【0302】
DMF(3mL)中(1R,3R)-1-(4-(アゼチジン-3-イルオキシ)フェニル)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(実施例39-Int-3)(300mg、0.69mmol)の溶液に、KCO(284mg、2.06mmol)及び2-ヨードエタン-1-オール(1)(106.8mg、0.62mmol)を室温で添加した。反応物をRTで16時間撹拌した。反応完了後、それを水(10mL)で希釈し、DCM中10%MeOH(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層を収集し、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物をRP分取HPLCによって精製して、53.3mg(0.12mmol、17%)の2-(3-(4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェノキシ)アゼチジン-1-イル)エタン-1-オール(化合物46)を得た。MS(ESI)m/z442.41[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.36(s,1H),7.37(d,J=7.6Hz,1H),7.20-7.17(m,3H),7.00-6.90(m,2H),6.73(d,J=8.8Hz,1H),4.73(s,1H),4.72(q,1H),4.40(t,J=6.0Hz,1H),3.78(q,1H),3.46(q,1H),3.38-3.33(m,2H),2.99-2.88(m,3H),2.59-2.49(m,6H),2.20(s,1H),1.78(d,J=8.4Hz,3H),1.57(d,J=8.4Hz,3H),1.10(d,J=6.8Hz,3H)。
【0303】
実施例47
(1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(4-((1-シクロプロピルアゼチジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(化合物47)
【0304】
【化50】
【0305】
DCM(25mL)中(1R,3R)-1-(4-(アゼチジン-3-イルオキシ)フ
ェニル)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(実施例39、Int-3)(0.25g、0.6257mmol)の撹拌溶液に、シクロプロピルボロン酸(80.6mg、0.9386mmol)、続いてDIPEA(0.17mL、1.2514mmol)及びCu(OAc)(227.3mg、1.2514mmol)を添加した。得られた反応混合物を周囲温度で2日間、酸素バルーン圧下で撹拌した。反応完了後、反応混合物を蒸発させた。粗生成物を、DCM中2~5%MeOHで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、120mgの68%純度の生成物を得た。粗製物を逆相HPLCによって更に再精製し、続いて得られた純粋な画分を凍結乾燥して、(1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(4-ブロモフェニル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(2)(17.0mg、0.038mmol、6%)(47)を得た。MS(ESI)m/z440.01[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.3(s,1H),7.37(d,J=7.6Hz,1H),7.20-7.17(m,3H),6.97(t,J=7.2Hz,1H),6.92(t,J=7.6Hz,1H),6.74(d,J=8.4Hz,2H),4.87(s,1H),4.69-4.66(m,1H),3.72-3.68(m,2H),3.45-3.43(m,1H),3.41-3.31(m,2H),2.91-2.87(m,1H),2.59-2.54(m,1H),2.20(s,1H),1.91-1.89(m,1H),1.72(d,J=9.2Hz,3H),1.59-1.56(d,J=9.2Hz,3H),1.10(d,J=13.6Hz,3H),0.34-0.32(m,2H),0.23-0.22(m,2H)。
【0306】
実施例48
6-((1S,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)-N-(1-(プロパ-2-イン-1-イル)アゼチジン-3-イル)ピリジン-3-アミン(化合物48)
【0307】
【化51】
【0308】
ステップ1A:THF(10mL)中tert-ブチルアゼチジン-3-イルカルバメート塩酸塩(1a)(1g、4.81mmol)の氷冷撹拌溶液に、5M NaOH(5.76mL、28.84mmol)水溶液、続いて3-ブロモプロパ-1-イン(2a)(624mg、5.29mmol)を0℃で添加した。次いで、反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応完了後、それを水(50mL)で希釈し、DCM中10%MeOH(3×50mL)で抽出した。有機層を収集し、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、700mg(3.33mmol、69%)のtert-ブチル(1-(プロパ-2-イン-1-イル)アゼチジン-3-イル)カルバメート(3a)を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.30(d,J=6.8Hz,1H),4.02-3.95(m,1H),3.39(t,J=6.8Hz,2H),3.16-3.13(m3H),2.91(t,J=6.4Hz,2H),1.36(s,9H)
【0309】
ステップ2A:DCM(6mL)中tert-ブチル(1-(プロパ-2-イン-1-イル)アゼチジン-3-イル)カルバメート(3a)(700mg、3.33mmol)の撹拌溶液に、TFA(3mL)を0℃で添加した。次いで、反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応完了後、それを蒸発させた。次いで、残渣をDCM中10%MeOHに溶解し、KCO(2.29g、16.6mmol)を0℃で添加した。反応混合物を、20分間撹拌し、次いで、濾過した。濾液を蒸発させて、310mg(2.81mmol、84%)の1-(プロパ-2-イン-1-イル)アゼチジン-3-アミン(3)を得た。MS(ESI)m/z111.06[M-H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ3.48-3.22(m,2H),3.18-3.11(m,5H),2.68(m,2H),1.88(br,2H)。
【0310】
ステップ1:トルエン(10mL)中(R)-N-(1-(1H-インドール-3-イル)プロパン-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-アミン(500mg、2.07mmol)の撹拌溶液に、5-ブロモピコリンアルデヒド(1)(424.5mg、2.28mmol)、続いてAcOH(0.18mL、3.10mmol)を添加した。反応物を90℃で16時間撹拌した。反応完了後、それを室温に冷却した。反応混合物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を収集し、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、400mg(0.98mmol、47%)の(1S,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(5-ブロモピリジン-2-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(2)を得た。MS(ESI)m/z408.21[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.42(s,1H),8.41(s,1H),7.55-7.51(m,2H),7.42(d,J=7.6Hz,1H),7.22(d,J=6.2Hz,1H),6.99-6.92(m,2H),4.99(s,1H),3.54-3.50(q,1H),3.01-2.96(dd,J=15.2,8.0Hz,1H),2.62-2.53(dd,J=14.8,7.6Hz,1H),2.24(s,1H),1.76(d,J=9.6Hz,3H),1.58(d,J=9.2Hz,3H),1.10(d,J=6.8Hz,3H)。
【0311】
ステップ2:1,4-ジオキサン(10mL)中(1S,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(5-ブロモピリジン-2-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(2)(500mg、1.22mmol)の撹拌溶液に、1-(プロパ-2-イン-1-イル)アゼチジン-3-アミン(3)(202mg、1.84mmol)及びNaOt-Bu(234mg、2.44mmol)を添加した。反応混合物をアルゴン下で30分間脱気した。その後、Brettphos-第3世代前触媒(55mg、0.06mmol)を添加し、反応混合物を再び30分間脱気した。次いで、それを110℃で16時間加熱した。反応完了後、それを室温に冷却し、セライト床を通して濾過した。濾液を水(50mL)で希釈し、DCM中10%MeOH(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物をRP分取HPLCによって精製して、6-((1S,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)-N-(1-(プロパ-2-イン-1-イル)アゼチジン-3-イル)ピリジン-3-アミン(化合物48)(25.7mg、0.06mmol、収率5%)を得た。MS(ESI)m/z438.29[M-H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.24(s,1H),7.82(d,J=2.4Hz,1H),7.35(d,J=7.6Hz,1H),7.19(d,J=7.6Hz,1H),6.95(d,J=8.4Hz,1H),6.93-6.91(m,2H),6.78(dd,J=8.4,2.8Hz,1H),6.22(d,J=6.4Hz,1H),4.86(s,1H),3.94(q,1H),3.59-3.56(br,3H),3.33(d,J=4.8Hz,2H),3.38(q,1H),2.96-2.91(m,3H),2.58(m,1H),2.58-2.42(m,5H),2.38(s,1H),1.73(d,J=8.4Hz,3H),1.52(d,J=7.6Hz,3H),1.09(d,J=6.4Hz,3H)。
【0312】
実施例49
1-(6-((1S,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)ピリジン-3-イル)-N-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-アミン(化合物49)
【0313】
【化52】
【0314】
ステップ1:トルエン(50mL)中(R)-N-(1-(1H-インドール-3-イル)プロパン-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-アミン(5g、20.81mmol)の溶液に、5-ブロモピコリンアルデヒド(1)(3.46g、18.73mmol)及び酢酸(1.87g、31.22mmol)を添加した。反応混合物を80℃で16時間撹拌した。反応完了後、反応混合物を室温に冷却し、次いで0℃で飽和重炭酸ナトリウム溶液(30mL)でクエンチした。反応混合物を水(150mL)で希釈し、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、n-ペンタン中70%EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、(1S,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(5-ブロモピリジン-2-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(2)(4g、9.82mmol、収率=47%)を得た。MS(ESI)m/z408.25[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.32(s,1H),8.66(d,J=2Hz,1H),7.92-7.89(dd,J=2.4Hz,8.4Hz,1H),7.38(d,J=7.2Hz,1H),7.29(d,J=8.4Hz,1H),7.185(d,J=8Hz,1H),6.99-6.90(m,2H),4.98(s,1H),3.59-3.58(m,1H),3.00-2.97(m,1H),2.63-2.58(dd,J=2.4Hz,14.8Hz,1H),2.23(s,1H),1.75-1.72(m,3H),1.53-1.49(m,3H),1.10(d,J=6.8Hz,3H)。
【0315】
ステップ2:1,4-ジオキサン(20mL)中(1S,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(5-ブロモピリジン-2-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(2)(3.5g、8.57mmol)及びtert-ブチルアゼチジン-3-イルカルバメート(2.21g、12.85mmol)の溶液を窒素で10分間脱気した。次いで、NaOtBu(1.64g、17.14mmol)、続いてBrettphos(233mg、0.25mmol)を添加した。反応混合物を再び窒素で10分間脱気し、110℃で16時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、セライト床を通して濾過した。濾液を水(200mL)で希釈し、EtOAc(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、n-ペンタン中50%EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、tert-ブチル(1-(6-((1S,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)ピリジン-3-イル)アゼチジン-3-イル)カルバメート(4)(900mg、2.20mmol、収率=21%)を得た。MS(ESI)m/z500.90[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.17(s,1H),7.74(d,J=2.8Hz,1H),7.54(d,J=7.2Hz,1H),7.35(d,J=7.6Hz,1H),7.18(d,J=8Hz1H),6.97-6.88(m,2H),6.75-6.73(dd,J=2.8Hz,8.4Hz,1H),4.90(s,1H),4.42(s,1H),4.12-4.07(m,2H),3.61-3.54(m,3H),2.98-2.93(dd,J=4.8Hz,15.2Hz1H),2.591-2.54(dd,J=2.4Hz,14.8Hz,1H),2.20(s,1H),1.98(s,1H),1.71(d,J=8.4Hz,3H),1.50(d,J=9.2Hz,3H),1.39(s,9H),1.20-1.19(m,2H),1.09(d,J=6.4Hz,3H)。
【0316】
ステップ3:DCM(3.5mL)中tert-ブチル(1-(6-((1S,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)ピリジン-3-イル)アゼチジン-3-イル)カルバメート(4)(700mg、1.40mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(3.5mL)を0℃で添加した。反応物をRTで2時間撹拌した。反応混合物をDCM(50mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム溶液(20mL)でクエンチし、水(20mL)で洗浄した。有機層を濃縮して、1-(6-((1S,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)ピリジン-3-イル)アゼチジン-3-アミン(5)(550mg、1.37mmol、収率=85%)を得た。MS(ESI)m/z 400.62[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.16(s,1H),7.74(d,J=2.4Hz,1H),7.35(d,J=7.6Hz,1H),7.17(d,J=8Hz,1H),7.04(d,J=8.4Hz1H),6.97-6.88(m,2H),6.75-6.72(dd,J=2.8Hz,8.4Hz,1H),5.75(s,1H),4.90(s,1H),4.09-4.05(m,2H),3.86(t,J=6Hz,3H),3.56(br,2H),3.439(m,2H),2.98-2.94(dd,J=3.6Hz,13.6Hz1H),2.591-2.58(m,1H),2.20(s,1H),1.78-1.71(m,1H),1.50(d,J=9.2Hz,3H),1.09(d,J=6.8Hz,3H)。
【0317】
ステップ4:DMF(2.5mL)中1-(6-((1S,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)ピリジン-3-イル)アゼチジン-3-アミン(5)(255mg、0.639mmol)の溶液に、1-フルオロ-3-ヨードプロパン(120mg、0.639mmol)、続いて炭酸カリウム(97mg、0.703mmol)を添加した。反応混合物を100℃で16時間加熱した。反応混合物を氷冷水(30mL)でクエンチし、EtOAc(2×80mL)で抽出した。有機層をブライン溶液(2×50mL)で洗浄した。合わせた有機層を収集し、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させて粗製物を得た。粗製物を分取HPLCによって精製して、1-(6-((1S,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)ピリジン-3-イル)アゼチジン-3-アミン(化合物49)(24mg、0.052mmol、収率=9%)を得た。MS(ESI)m/z460.3[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.4(s,1H),7.735(d,J=2.8Hz,1H),7.358(d,J=7.6Hz,1H),7.170(d,J=7.6Hz,1H),7.04(d,J=8.8Hz,1H),6.97-6.88(m,2H),6.74-6.71(dd,J=2.8Hz,8.4Hz,1H),4.904(s,1H),4.551(m,1H),4.43(m,1H),4.071(m,2H),3.577(br,1H),3.561(br,1H),3.459(m,2H),2.95(m,1H),2.58-2.54(m,2H),2.203(s,1H),1.79-1.70(m,5H),1.541-1.490(m,3H),1.088(d,J=6.8Hz,3H)。
【0318】
実施例50
(3-((1R,3R)-1-(4-((1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メタノール(化合物50)
実施例51
(3-((1S,3S)-1-(4-((1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メタノール(化合物51)
【0319】
【化53】
【0320】
ステップ1:トルエン(40mL)中(3-((1-(1H-インドール-3-イル)プロパン-2-イル)アミノ)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メタノール(4.2g、15.54mmol)の溶液に、酢酸4-ホルミルフェニル(1)(1.40g、13.99mmol)及び酢酸(1.87g、23.31mmol)を添加した。反応混合物を80℃で16時間撹拌した。反応完了後、反応混合物を室温に冷却し、0℃で飽和重炭酸ナトリウム溶液(40mL)でクエンチした。反応混合物を水(100mL)で希釈し、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、n-ペンタン中70%EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、4-((1R)-2-(3-(ヒドロキシメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェニルアセテート(2)(1.5g、3.60mmol、収率=23%)を得た。MS(ESI)m/z415[M-H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.37(s,1H),7.39-7.33(m,3H),7.20(d,J=8Hz1H),7.05-6.90(m,4H),4.95(s,1H),4.33(m,1H),3.48-3.40(m,1H),2.95-2.87(m,1H),2.61-2.56(m,1H),2.21(s,3H),1.62-1.56(m,3H),1.42(d,J=9.2Hz,3H),1.23-1.15(m,4H)。
【0321】
ステップ2:メタノール(20mL)中4-((1R)-2-(3-(ヒドロキシメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェニルアセテート(1.7g、4.08mmol)の溶液に、KCO(2)(1.12g、8.17mmol)を添加した。反応混合物をRTで16時間撹拌した。反応完了後、反応混合物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(2×70mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物をn-ペンタン中70%EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、4-((1R)-2-(3-(ヒドロキシエチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェノール(3)(1g、2.67mmol、収率=65%)を得た。MS(ESI)m/z375.39[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d))δ10.27(s,1H),7.36(d,J=7.6Hz,1H),7.18(d,J=8Hz,1H),7.08(d,J=8.4Hz,1H),6.98-6.89(m,2H),6.66(d,J=8.4Hz,2H),4.79(s,1H),4.310(t,1H),4.028(q,J=6.8Hz,1H),3.48-3.31(m,2H),2.94-2.87(m,2H),2.63-2.56(m,1H),1.98(s,1H),1.573(m,4H),1.40(d,J=9.2Hz,3H),1.23-1.15(m,3H),1.08(d,J=8Hz,3H)。
【0322】
ステップ3:DMF(10mL)中4-((1R)-2-(3-(ヒドロキシメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェノール(3)(1g、2.67mmol)及びtert-ブチル3-ヨードアゼチジン-1-カルボキシレート(4)(907mg、3.20mmol)の撹拌溶液に、CsCO(1.74g、5.34mmol)を添加した。反応混合物を100℃で4時間撹拌した。反応完了後、反応混合物を室温に冷却した。反応混合物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、半純粋粗製物を得た。このようにして得られた粗生成物を、石油エーテル中20~25%EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、tert-ブチル3-(4-((1R)-2-(3-(ヒドロキシメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェノキシ)アゼチジン-1-カルボキシレート(5)(1g、1.88mmol、収率71%)を得た。MS(ESI)m/z530.34[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d))δ10。27(s,1H),7.37(d,J=7.6Hz,1H),7.23-7.18(m,3H),6.97-6.91(m,2H),6.74(d,J=8Hz,2H),4.94(br,1H),4.85(s,1H),4.33-4.27(m,3H),3.76(br,1H),2.89(m,1H),2.59-2.49(m,2H),1.56(d,J=8Hz,3H),1.41-1.36(m,12H),1.09(d,J=4.4Hz,3H)。
【0323】
ステップ4:DCM(5mL)中tert-ブチル3-(4-((1R)-2-(3-(ヒドロキシメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェノキシ)アゼチジン-1-カルボキシレート(5)(1g、1.12mmol)の撹拌溶液に、1,4-ジオキサン(5mL)中4M HClをRTで滴下した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応完了後、それを蒸発させ、DCM(2×5mL)と共蒸留して、(3-((1R)-1-(4-(アゼチジン-3-イルオキシ)フェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メタノール塩酸塩(6)(800mg、1.71mmol、定量的収率)を得た。MS(ESI)m/z430.48[M+H]
【0324】
ステップ5:DMF(10mL)中((3-((1R)-1-(4-(アゼチジン-3-イルオキシ)フェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メタノール塩酸塩(6)(800mg、1.71mmol)の撹拌溶液に、KCO(711mg、5.15mmol)、続いて1-フルオロ-3-ヨードプロパン(7)(484mg、2.57mmol)をRTで添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応完了後、それを水(50mL)で希釈し、EtOAc(100mL)で抽出した。有機層をブライン溶液(2×20mL)で洗浄した。有機層を収集し、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物をRP分取HPLCによって精製して、140mg(286mmol、収率=16%)の(3-((1R)-1-(4-((1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メタノール(7;ラセミ体)を得た。MS(ESI)m/z490.52[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.26(s,1H),7.36(d,J=7.6Hz,1H),7.20-7.18(dd,J=3.6Hz,8.4Hz,3H),6.98-6.89(m,2H),6.74(d,J=8.8Hz,2H),4.84(s,1H),4.72(t,J=6.0Hz,1H),4.507(m,3H),4.38(m,3H),4.32(brs,1H),3.71(m,3H),3.47-3.46(m,1H),2.91(brs,3H),1.68-1.54(m,5H),1.40(d,J=9.2Hz,3H),1.08(d,J=6.4Hz,3H)。
【0325】
ステップ6:140mgの(3-((1R)-1-(4-((1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メタノール(7;ラセミ体)をキラルSFC精製によって精製して、44.7mgの(3-((1R,3R)-1-(4-((1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メタノール(化合物50)を96.86%のLCMS純度(キラルHPLC:99.20%)MS(LCMS)m/z488.39[M-H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.16(s,1H),7.36(d,J=7.6Hz,1H),7.20-7.18(dd,J=3.6Hz,8.4Hz,3H),6.98-6.89(m,2H),6.74(d,J=8.8Hz,2H),4.84(s,1H),4.72(t,J=6.0Hz,1H),4.52-4.37(m,2H),4.32(br,1H),3.73-3.70(m,2H),3.47-3.46(m,1H),3.317(s,2H),2.92-2.89(m,3H),2.58-2.49(m,3H),1.70-1.57(m,5H),1.40(d,J=9.2Hz,3H),1.08(d,J=6.4Hz,3H)で、及び34.7mgの(3-((1S,3S)-1-(4-((1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メタノール(化合物51)、97.53%のLCMS純度(キラルHPLC:99.12%)MS(LCMS)m/z488.35[M-H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.16(s,1H),7.36(d,J=7.6Hz,1H),7.20-7.18(dd,J=3.6Hz,8.4Hz,3H),6.98-6.89(m,2H),6.74(d,J=8.8Hz,2H),4.84(s,1H),4.72(t,J=6.0Hz,1H),4.52-4.37(m,2H),4.32(br,1H),3.73-3.70(m,2H),3.47-3.46(m,1H),3.317(s,2H),2.92-2.89(m,3H),2.58-2.49(m,3H),1.70-1.57(m,5H),1.40(d,J=9.2Hz,3H),1.08(d,J=6.4Hz,3H)で得た。化合物50及び化合物51の立体化学に暫定的に帰属した。
【0326】
実施例52
(3-((1R,3R)-3-メチル-1-(4-((1-プロピルアゼチジン-3-イル)オキシ)フェニル)-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メタノール(化合物52)
実施例53
(3-((1S,3S)-3-メチル-1-(4-((1-プロピルアゼチジン-3-イル)オキシ)フェニル)-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メタノール(化合物53)
【0327】
【化54】
【0328】
化合物52及び53を、上記の実施例50及び51について記載した手順と類似の手順に従って調製した。化合物52:MS(LCMS)m/z 470.43[M-H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.25(s,1H),7.36(d,J=7.6Hz,1H),7.18-7.20(m,3H),6.89-6.98(m,2H),6.73(d,J=8.4Hz,2H),4.84(s,1H),4.72(t,J=5.6Hz,1H),4.32(t,J=5.6Hz,1H),3.68-3.71(m,2H),3.47-3.46(m,1H),3.31(S,2H),2.85-2.90(m,3H),2.50-2.53(m,1H),2.38(t,J=7.2,2H),1.56(d,J=9.6Hz,3H),1.40(d,J=9.2Hz,3H),1.26-1.31(m,2H),1.08(d,J=6.8Hz,3H),0.83(t,J=7.4Hz,3H)。化合物53:MS(LCMS)m/z 470.43[M-H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.25(s,1H),7.36(d,J=7.6Hz,1H),7.20-7.18(m,3H),6.98-6.89(m,2H),6.73(d,J=12Hz,2H),4.84(s,1H),4.72(t,J=6.0Hz,1H),4.32(t,J=5.6Hz,1H),3.71-3.67(m,2H),3.47-3.46(m,1H),2.90-2.85(m,3H),2.57-2.53(m,1H),2.36(t,J=7.2,2H),1.56(d,J=8.8Hz,3H),1.40(d,J=9.2Hz,3H),1.31-1.26(m,2H),1.08(d,J=6.4Hz,3H),0.83(t,J=7.2Hz,3H)。絶対立体化学は、化合物52及び化合物53に恣意的に帰属した。
【0329】
実施例54
5-((1S,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)-N-((S)-1-プロピルピロリジン-3-イル)ピラジン-2-アミン(化合物54)
【0330】
【化55】
【0331】
化合物54を、実施例41について記載した手順と類似の手順に従って調製した。MS(ESI)m/z457.3[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.29(s,1H),7.86(s,1H),7.80(s,1H),7.37(d,J=7.6Hz,1H),7.18(d,J=7.6Hz,1H),7.09(d,J=7.6Hz,1H),6.99-6.90(m,2H),4.89(s,1H),4.19(br,1H),3.56(q,J=7.2,1.6Hz,1H),2.94-2.91(dd,J=6.8,1.6Hz,1H),2.73(q,J=7.8,2.4Hz,1H),2.58-2.42(m,2H),2.39(br,1H),2.33(br,3H),2.23(s,1H),2.16(br,1H),1.74(d,J=8.4Hz,3H),1.56(d,J=7.6Hz,4H),1.42(q,J=8.8,2.4Hz,2H),1.13(d,J=6.8Hz,3H),0.84(t,J=7.6Hz,3H)。
【0332】
実施例55
6-((1S,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)-N-((S)-1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-イル)ピリジン-3-アミン(化合物55)
【0333】
【化56】
【0334】
化合物55を、実施例41について記載した手順と類似の手順に従って調製した。MS(ESI)m/z472.4[M-H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.22(s,1H),7.87(d,J=2.4Hz,1H),7.35(d,J=7.6Hz,1H),7.18(d,J=8.0Hz,1H),6.97-6.88(m,3H),6.88-6.80(dd,J=8.8,2.8Hz,1H),5.89(d,J=6.8Hz,1H),4.86(s,1H),4.53(t,J=6.8Hz,1H),4.44(t,J=7.2Hz,1H),3.84(q,1H),3.56(q,1H),2.94-2.91(dd,J=6.8,1.6Hz,1H),2.78(t,J=4.8Hz,1H),2.58-2.42(m,5H),2.38(br,1H),2.23(s,1H),2.19(br,1H),1.88-1.76(m,2H),1.78(d,J=8.4Hz,3H),1.56(d,J=7.6Hz,3H),1.09(d,J=6.8Hz,3H)。
【0335】
実施例56
N-(4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)-3,5-ジフルオロフェニル)-1-(2-フルオロエチル)アゼチジン-3-アミン(化合物56)
【0336】
【化57】
【0337】
化合物56を、実施例41について記載した手順と類似の手順に従って調製した。MS(ESI)m/z479.4[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.39(s,1H),7.34(d,J=7.6Hz,1H),7.17(d,J=7.6Hz,1H),6.97-6.9(m,2H),6.64(d,J=6.8Hz,1H),6.09(d,J=12Hz,2H),5.14(s,1H),4.45(t,J=7.6Hz,1H),4.36(t,J=7.6Hz,1H),3.94(q,1H),3.68(m,2H),3.55(br,1H),2.86(m,3H),2.73(t,J=7.6Hz,1H),2.66(t,J=7.6Hz,1H),2.22(s,1H),1.77(d,J=9.6Hz,3H),1.58(d,J=8.8Hz,3H),1.06(d,J=9.2Hz,3H)。
【0338】
実施例57
5-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)-N-(1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-イル)ピリミジン-2-アミン(化合物57)
【0339】
【化58】
【0340】
化合物57を、実施例41について記載した手順と類似の手順に従って調製した。MS(ESI)m/z460.28[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.45(s,1H),8.12(s,2H),7.57(d,J=6.8Hz,1H),7.38(d,J=7.6Hz,1H),7.19(d,J=8.0Hz,1H),6.91-6.99(m,2H),4.79(s,1H),4.39-4.51(m,3H),3.50-3.57(m,3H),2.91(m,1H),2.80-2.83(m,2H),2.50-2.53(m,1H),2.42-2.49(m,2H),2.25(s,1H),1.75-1.77(m,3H),1.60-1.68(m,5H),1.09(d,J=6.8Hz,3H)。
【0341】
実施例58
(3-((1R,3R)-1-(4-((1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-
3-イル)アミノ)フェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メタノール(化合物58)
実施例59
(3-((1S,3S)-1-(4-((1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-イル)アミノ)フェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メタノール(化合物59)
【0342】
【化59】
【0343】
ステップ1:メタノール(10mL)中(3-((1-(1H-インドール-3-イル)プロパン-2-イル)アミノ)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メタノール(実施例17 Int-3)(2.1g、7.76mmol)の撹拌溶液に、4-ブロモベンズアルデヒド(1)(1.5g、8.10mmol)、続いて酒石酸(1.66g、11.09mmol)を添加した。反応混合物を60℃で16時間撹拌した。TLCで監視した反応完了後、それを室温に冷却した。反応混合物をNaHCO溶液(50mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を収集し、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、1.1g(2.51mmol、収率26%)の(3-(1-(4-ブロモフェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メタノール(2)を得た。MS(ESI)m/z437.1[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.49(d,J=6.4Hz,1H),7.42(d,J=8.4Hz,2H),7.26(d,J=7.6Hz,1H),7.21-7.17(m,2H),7.12-7.08(m,2H),5.29(s,1H),4.84(s,1H),4.14-4.09(m,1H),3.67-3.64(m,1H),3.57(s,2H),3.16-3.11(m,1H),2.64-2.60(m,1H),2.17(s,1H),2.04(s,2H),1.71(t,J=27.2Hz,3H),1.51(t,J=25.6Hz,3H),1.25(t,J=14.4Hz,2H),1.15(d,J=6.8Hz,3H)。
【0344】
ステップ2:1,4-ジオキサン(10mL)中(3-(1-(4-ブロモフェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メタノール(2)(1g、2.28mmol)の溶液に、1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-アミン(3)(453.3mg、3.42mmol)及びNaOt-Bu(439.4mg、4.57mmol)を添加した。反応混合物をアルゴン下で30分間脱気した。次に、Brettphos-第3世代プレ触媒(70mg、0.68mmol)を添加し、反応混合物を再び30分間脱気した後、それを110℃に16時間加熱した。反応完了後、それを室温に冷却し、セライト床を通して濾過した。濾液を水(50mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を収集し、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物をRP分取HPLCによって精製して、800mg(1.63mmol、収率72%)の(3-(1-(4-((1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-イル)アミノ)フェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メタノール(4)を得た。MS(ESI)m/z489.5[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.12(s,1H),7.35(d,J=6.4Hz,1H),7.18(d,J=8.4Hz,2H),6.99-6.88(m,4H),6.42(d,J=8.4Hz,2H),5.92(d,J=6.8Hz,1H),4.84(s,1H),4.40-4.29(m,2H),3.90-3.88(m,1H),3.62(t,J=12.8Hz,2H),3.48-3.46(m,1H),2.95-2.88(m,1H),2.72-2.69(m,2H),2.50-2.40(m,3H),1.68-1.54(m,5H),1.41(d,J=9.21Hz,3H),1.08(d,J=6.8Hz,3H)。
【0345】
ステップ3:(3-(1-(4-((1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-イル)アミノ)フェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メタノール(4、ラセミ体)(364mg、0.74mmol)をキラルSFCによって精製して、(3-((1R,3R)-1-(4-((1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-イル)アミノ)フェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メタノール(化合物58)(109mg、0.29mmol、収率30%)MS(ESI)m/z 487.32[M-H]-;1H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.18(s,1H),7.35(d,J=6.4Hz,1H),7.18(d,J=8.4Hz,2H),6.99-6.88(m,4H),6.42(d,J=8.4Hz,2H),5.92(d,J=6.8Hz,1H),4.74(s,1H),6.50(t,J=12Hz,1H),4.40-4.29(m,2H),3.90-3.88(m,1H),3.62(t,J=12.8Hz,2H),3.48-3.46(m,1H),3.31(s,2H),2.95-2.88(m,1H),2.72-2.69(m,2H),2.47-2.40(m,2H),2.50-2.40(m,3H),1.68-1.54(m,5H),1.41(d,J=9.21Hz,3H),1.08(d,J=6.8Hz,3H)及び(3-((1S,3S)-1-(4-((1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-イル)アミノ)フェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メタノール(化合物59)MS(ESI)m/z 487.32[M-H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.18(s,1H),7.35(d,J=6.4Hz,1H),7.18(d,J=8.4Hz,2H),6.99-6.88(m,4H),6.42(d,J=8.4Hz,2H),5.92(d,J=6.8Hz,1H),4.74(s,1H),6.50(t,J=12Hz,1H),4.40-4.29(m,2H),3.90-3.88(m,1H),3.62(t,J=12.8Hz,2H),3.48-3.46(m,1H),3.31(s,2H),2.95-2.88(m,1H),2.72-2.69(m,2H),2.47-2.40(m,2H),2.50-2.40(m,3H),1.68-1.54(m,5H),1.41(d,J=9.21Hz,3H),1.08(d,J=6.8Hz,3H)を得た。絶対立体化学は、化合物58及び化合物59に恣意的に帰属した。
【0346】
実施例60
2-((1S,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)-N-(1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-イル)ピリミジン-5-アミン(化合物60)
【0347】
【化60】
【0348】
化合物60を、実施例30について記載した手順と類似の手順に従って調製した。MS(ESI)m/z459.47[M-H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.25(s,1H),8.03(s,1H),7.35(d,J=7.6Hz,1H),7.14(d,J=8.0Hz,1H),6.97-6.9(m,2H),6.49(d,J=7.2Hz,1H),5.02(s,1H),4.52(t,J=7.6Hz,1H),4.39(t,J=7.6Hz,1H),4.03(q,1H),3.66(m,3H),2.86(dd,1H),2.76(q,2H),2.58-2.44(m,3H),2.21(s,1H),1.76(d,J=9.6Hz,3H),1.75-1.54(m,2H),1.51(d,J=8.8Hz,3H),1.14(d,J=9.2Hz,3H)。
【0349】
実施例61
(1S,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(5-((1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-イル)オキシ)ピリミジン-2-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(化合物61)
【0350】
【化61】
【0351】
化合物61を、実施例38について記載した手順と類似の手順に従って調製した。MS(ESI)m/z460.39[M-H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.31(s,1H),8.41(s,1H),7.37(d,J=7.6Hz,1H),7.15(d,J=7.6Hz,1H),6.9-6.99(m,2H),5.15(s,1H),4.93-4.96(m,1H),4.43(dt,J=47.6Hz,6Hz,2H),3.65-3.76(m,3H),2.92-2.97(m,1H),3.05-3.09(m,2H),2.5-2.6(m,3H),1.53-1.76(m,8H),1.14(d,J=6.8Hz,3H)。
【0352】
実施例62
N-(4-((1R,3R)-2-(3-(フルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェニル)-1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-アミン(化合物62)
実施例63
N-(4-((1S,3S)-2-(3-(フルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェニル)-1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-アミン(化合物63)
【0353】
【化62】
【0354】
化合物62及び63を、上記の実施例58及び59について記載した手順と類似の手順に従って調製した。化合物62:MS(ESI)m/z489.45[M-H]
NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.19(s,1H),7.35(d,J=7.2Hz,1H),7.18(d,J=8.0Hz,1H),7.0-6.88(m,4H),6.43(d,J=8.4Hz,2H),5.94(d,J=6.8Hz,1H),4.75(brs,1H),4.52-4.28(m,4H),3.93-3.88(m,1H),3.63-3.59(m,2H),3.50-3.46(m,1H),2.94-2.89(m,1H),2.73-2.69(m,2H),2.56-2.45(m,3H),1.73-1.52(m,8H),1.06(d,J=6.4Hz,3H)。化合物63:MS(LCMS)m/z 470.43[M-H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.25(s,1H),7.36(d,J=7.6Hz,1H),7.20-7.18(m,3H),6.98-6.89(m,2H),6.73(d,J=12Hz,2H),4.84(s,1H),4.72(t,J=6.0Hz,1H),4.32(t,J=5.6Hz,1H),3.71-3.67(m,2H),3.47-3.46(m,1H),2.90-2.85(m,3H),2.57-2.53(m,1H),2.36(t,J=7.2,2H),1.56(d,J=8.8Hz,3H),1.40(d,J=9.2Hz,3H),1.31-1.26(m,2H),1.08(d,J=6.4Hz,3H),0.83(t,J=7.2Hz,3H)。絶対立体化学は、化合物62及び化合物63に恣意的に帰属した。
【0355】
実施例64
1-アリル-N-(4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェニル)アゼチジン-3-アミン(化合物64)
【0356】
【化63】
【0357】
化合物64を、実施例49について記載した手順と類似の手順に従って調製した。MS(ESI)m/z439.49[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.24(s,1H),7.35(d,J=7.6Hz,1H),7.18(d,J=8.0Hz,1H),6.98-6.88(m,4H),6.42(d,J=8.4Hz,2H),5.92(d,J=7.2Hz,1H),5.76-5.66(m,1H),5.17-5.12(m,2H),4.76(s,1H),3.91-3.88(m,1H),3.61-3.58(m,2H),3.45-3.43(m,1H),3.01(d,J=6.0Hz,1H),2.89-2.85(m,1H),2.76-2.72(m,2H),2.57-2.49(m,1H),2.19(s,1H),1.72(d,J=9.6Hz,3H),1.58(d,J=9.2Hz,3H),1.09(d,J=6.8Hz,3H)。
【0358】
実施例65
N-(4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェニル)-1-(プロパ-2-イン-1-イル)アゼチジン-3-アミン(化合物65)
【0359】
【化64】
【0360】
化合物65を、実施例49について記載した手順と類似の手順に従って調製した。MS(ESI)m/z 435.46[M-H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.23(s,1H),7.35(d,J=7.6Hz,1H),7.18(d,J=7.6Hz,1H),6.99-6.9(m,4H),6.42(d,J=8.8Hz,2H),5.99(d,J=6Hz,1H),4.77(s,1H),3.93(br,1H),3.71(br,2H),3.48(br,1H),3.40-3.22(m,3H),3.08(br,2H),2.86(dd,1H),2.55(br,1H),2.21(s,1H),1.76(d,J=9.6Hz,3H),1.51(d,J=8.8Hz,3H),1.14(d,J=9.2Hz,3H)。
【0361】
実施例66
(R)-1-(3-((1R,3R)-1-(2,6-ジフルオロ-4-((1-(3
-フルオロプロピル)アゼチジン-3-イル)アミノ)フェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)エタン-1-オール(化合物66)
実施例67
(R)-1-(3-((1S,3S)-1-(2,6-ジフルオロ-4-((1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-イル)アミノ)フェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)エタン-1-オール(化合物67)
【0362】
【化65】
【0363】
ステップ1:t-BuOH(60mL)中3-(メトキシカルボニル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-カルボン酸(25g、147.006mmol)の撹拌溶液に、EtN(40.7mL、294.116mmol)、続いてDPPA(37.91mL、176.47mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した後、それを90℃で16時間撹拌した。反応完了後、反応混合物を室温に冷却し、水(100mL)で希釈し、EtOAc(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させて粗生成物を得て、これを石油エーテル中10~20%EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、メチル3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-カルボキシレート(2A)(25g、収率60%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ4.97(brs,1H),3.68(s,3H),2.28(s,6H),1.44(s,9H)。
【0364】
ステップ2:THF(200mL)中メチル3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-カルボキシレート(2A)(25g、103.67mmol)の撹拌溶液に、MeNH(OMe)・HCl(15.16g、155.51mmol)、続いてi-PrMgCl(THF中2M)(103.6mL、207.34mmol)を添加した。反応混合物を0℃で4時間撹拌した。完了後、反応混合物をNHClの飽和溶液でクエンチし、EtOAc(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させて粗生成物を得て、これ
を石油エーテル中30~40%EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、tert-ブチル(3-(メトキシ(メチル)カルバモイル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)カルバメート(2B)(27g、99.87mmol、収率48%)を得た。MS(ESI)m/z271.26[M+1]
【0365】
ステップ3:0℃のTHF(270mL)中tert-ブチル(3-(メトキシ(メチル)カルバモイル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)カルバメート(2B)(27g、99.87mmol)の撹拌溶液に、MeMgBr(DEE中3M)(265.7ml、797.36mmol)を添加した。反応混合物を0℃で4時間撹拌した。完了後、反応混合物をNHClの飽和溶液でクエンチし、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させて粗生成物を得て、これを石油エーテル中20~30%EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、tert-ブチル(3-アセチルビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)カルバメート(2C)(8.6g、収率65%)を得た。MS(ESI)m/z170.08[M-56]H NMR(400MHz,CDCl)δ4.95(brs,1H),2.26(s,6H),2.14(s,3H),1.45(s,9H)。
【0366】
ステップ4:MeOH(60mL)中tert-ブチル(3-アセチルビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)カルバメート(2C)(8.6g、38.17mmol)の撹拌溶液に、NaBH(2D)(2.9g、76.44mmol)を0℃で添加した。次いで、反応物をRTに加温し、2時間撹拌した。完了後、反応混合物を減圧下で濃縮し、水(30mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させて粗生成物を得た。それを、石油エーテル中の20~30%EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって更に精製して、tert-ブチル(3-(1-ヒドロキシエチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)カルバメート(2D)(4g、定量的収率)を得た。MS(ESI)m/z 172.08[M-56](M-Bu);H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.37(brs,1H),4.34(d,J=4.8Hz,1H),3.68-3.62(m,1H),1.72(d,J=9.2Hz,3H),1.65(d,J=9.2Hz,3H),1.36(s,9H),0.95(d,J=6.4Hz,3H)。
【0367】
ステップ5:0℃の1,4-ジオキサン(40mL)中tert-ブチル(3-(1-ヒドロキシエチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)カルバメート(2D)(4g、17.59mmol)の溶液に、同じ温度の1,4-ジオキサン(60mL)中4M HClを添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。完了後、反応混合物を蒸発させ、NaHCOの飽和溶液(30~50mL)によって中和した。次いで、これを10%MeOH/DCM(3×50mL)で抽出し、合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、所望の生成物1-(3-アミノビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)エタン-1-オール(2.5g、定量的収率)を得た。MS(ESI)m/z128.08[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ8.13(brs,2H),4.54(brs,1H),3.69(d,J=6.4Hz,1H),3.16(s,1H),1.71-1.80(m,6H),0.98(d,J=6.4Hz,3H)。
【0368】
ステップ6:1-(3-アミノビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)エタン-1-オール(2E、ラセミ体)(2.5g、19.65mmol)をキラルSFCによって精製して、(R)-1-(3-アミノビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)エタン-1-オール(Int-2)(0.670g、5.26mmol、収率26.80%
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ4.23(d,J=4.8Hz,2H),3.61(q,J=4.4Hz,1H),2.02(s,2H),1.52-1.43(m,6H),0.94(d,J=6.4Hz,3H);及び(S)-1-(3-アミノビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)エタン-1-オール(0.740g、5.81mmol、収率29.60%)H NMR(400MHz,DMSO-d)δ4.23(d,J=4.8Hz,2H),3.61(q,J=4.4Hz,1H),2.02(s,2H),1.52-1.43(m,6H),0.94(d,J=6.4Hz,3H)を得た。
【0369】
ステップ7:MeOH(10mL)中1-(1H-インドール-3-イル)プロパン-2-オン(1)(1g、5.77mmol)の撹拌溶液に、(R)-1-(3-アミノビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)エタン-1-オール(2)(0.670g、5.199mmol)、続いてAcOH(1mL)を添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。次いで、NaCNBH(0.727g、11.54mmol)を添加し、得られた反応混合物を室温で16時間撹拌した。完了後、反応混合物を水(15mL)で希釈し、EtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させて粗生成物を得た。粗製物を、石油エーテル中40~60%EtOAcで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより更に精製して、(1R)-1-(3-((1-(1H-インドール-3-イル)プロパン-2-イル)アミノ)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)エタン-1-オール(3)(1.1g、収率51%)を得た。MS(ESI)m/z285.71[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.81(s,1H),7.48(d,J=7.6Hz,1H),7.32(d,J=8.0Hz,1H),7.11(s,1H),7.05(t,J=7.2Hz,1H),6.96(t,J=7.6Hz,1H),4.30(d,J=4.0Hz,1H),4.08(s,1H),3.16(s,2H),3.65(t,J=5.6Hz,1H),2.99(brs,1H),2.84(dd,J=14.0,4.8Hz,1H),2.56(d,J=7.6Hz,1H),1.90(s,1H),1.62-1.49(m,6H),0.98-0.93(m,6H)。
【0370】
ステップ8:EtOH 10mL)中(1R)-1-(3-((1-(1H-インドール-3-イル)プロパン-2-イル)アミノ)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)エタン-1-オール(3)(1.1g、3.51mmol)の撹拌溶液に、4-ブロモ-2,6-ジフルオロベンズアルデヒド(5)(0.694g、3.16mmol)、続いて酒石酸(0.789mg、5.265mmol)を添加した。反応混合物を80℃で16時間撹拌した。完了後、反応混合物を室温に冷却し、NaHCOの飽和溶液によって中和し、DCM中10%MeOH(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させて粗生成物を得た。粗製物を、石油エーテル中の50~70%EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって更に精製して、(1R)-1-(3-(1-(4-ブロモ-2,6-ジフルオロフェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)エタン-1-オール(5)(600mg、1.23mmol、収率25%)を得た。MS(ESI)m/z489.25[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.51(s,1H),7.39(t,J=8.8Hz,3H),7.30(d,J=7.2Hz,1H),7.17(d,J=8.0Hz,1H),7.01-6.92(m,3H),5.27(s,1H),4.27(t,J=3.2Hz,1H),3.64-3.55(m,1H),3.29(d,J=6.4Hz,1H),3.01-2.93(m,1H),2.81-2.57(m,1H),1.62-1.53(m,4H),1.38(dd,J=28Hz,9.2Hz,3H),1.19-1.16(m,2H),1.1-1.00(m,7H),0.99-0.89(m,3H)。
【0371】
ステップ9:1,4-ジオキサン(10mL)中(1R)-1-(3-(1-(4-ブロモ-2,6-ジフルオロフェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)エタン-1-オール(5)(600mg、1.23mmol)の撹拌溶液に、1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-アミン(6)(350mg、2.46mmol)及びNaOt-Bu(236mg、2.46mmol)を添加した。次いで、反応混合物をアルゴン雰囲気下で30分間脱気した。その後、Brettphos-第3世代プレ触媒(112mg、0.123mmol)を添加し、反応混合物を再び30分間脱気した後、110℃で16時間加熱した。反応完了後、それを室温に冷却し、セライト床を通して濾過した。濾液を水(10mL)で希釈し、DCM中10%MeOH(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物を逆相分取HPLCによって精製して、(1R)-1-(3-(1-(2,6-ジフルオロ-4-((1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-イル)アミノ)フェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)エタン-1-オール(230mg、収率31%)(6)を得た。
【0372】
ステップ10:(1R)-1-(3-(1-(2,6-ジフルオロ-4-((1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-イル)アミノ)フェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)エタン-1-オール(6)(230mg、0.426mmol)をキラルSFCによって精製して、(R)-1-(3-((1R,3R)-1-(2,6-ジフルオロ-4-((1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-イル)アミノ)フェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)エタン-1-オール(化合物66)(55mg、0.102mmol、収率24%)MS(ESI)m/z 537.42[M-H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.36(s,1H),7.34(d,J=7.6Hz,1H),7.17(d,J=8.0Hz,1H),6.97-6.88(m,2H),6.60(d,J=6.8Hz,1H),6.08(d,J=12.0Hz,1H),5.12(s,1H),4.50(t,J=6.0Hz,1H),4.38(t,J=6.0Hz,1H),4.24(d,J=4.4Hz,1H),3.93(q,1H),3.63-3.54(brm,1H),2.91(dd,J=8.0,3.6Hz,1H),2.73(t,J=6.4Hz,1H),2.51-2.43(m,3H),1.69-1.57(m,5H),1.35(d,J=9.2Hz,3H),1.04(d,J=6.4Hz,3H),0.89(d,J=6.4Hz,3H)。UPLC:95.82%、LCMS:97.59%及びキラルSFC:99.87%;並びに、(R)-1-(3-((1S,3S)-1-(2,6-ジフルオロ-4-((1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-イル)アミノ)フェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)エタン-1-オール(化合物67)(60mg、収率26%)MS(ESI)m/z 537.42[M-H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.36(s,1H),7.34(d,J=7.6Hz,1H),7.17(d,J=8.0Hz,1H),6.97-6.88(m,2H),6.60(d,J=6.8Hz,1H),6.08(d,J=12.0Hz,1H),5.12(s,1H),4.50(t,J=6.0Hz,1H),4.38(t,J=6.0Hz,1H),4.24(d,J=4.4Hz,1H),3.93(q,1H),3.63-3.54(m,1H),2.91(dd,J=14.0,3.6Hz,1H),2.73(t,J=6.4Hz,1H),2.51-2.43(m,3H),1.61-1.68(m,5H),1.42(d,J=9.2H
z,3H),1.05(d,J=6.4Hz,3H),0.895(d,J=6.4Hz,3H)HPLC:95.02%、LCMS:95.48%及びキラルSFC:99.70%を得た。絶対立体化学は、化合物66及び化合物67に恣意的に帰属した。
【0373】
実施例68
(S)-1-(3-((1R,3R)-1-(2,6-ジフルオロ-4-((1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-イル)アミノ)フェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)エタン-1-オール(化合物68)
実施例69
(S)-1-(3-((1R,3R)-1-(2,6-ジフルオロ-4-((1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-イル)アミノ)フェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)エタン-1-オール(化合物69)
【0374】
【化66】
【0375】
化合物68及び69を、上記の実施例66及び67について記載した手順と類似の手順に従って調製した。化合物68:MS(ESI)m/z 537.42[M-H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.36(s,1H),7.34(d,J=7.6Hz,1H),7.17(d,J=8.0Hz,1H),6.95(t,J=6.8Hz,1H),6.90(t,J=7.6Hz,1H),6.60(d,J=6.8Hz,1H),6.08(d,J=12.0Hz,1H),5.12(s,1H),4.50(t,J=6.0Hz,1H),4.38(t,J=6.0Hz,1H),4.24(d,J=4.4Hz,1H),3.93(q,1H),3.63-3.54(m,1H),2.91(dd,J=14.0,3.6Hz,1H),2.73(t,J=6.4Hz,1H),2.51-2.43(m,3H),1.69-1.57(m,5H),1.35(d,J=9.2Hz,3H),1.04(d,J=6.4Hz,3H),0.89(d,J=6.4Hz,3H)。UPLC:96.55%LCMS:97.73%、キラルSFC:99.79%;化合物69:MS(ESI)m/z 537.52[M-H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.36(s,1H),7.34(d,J=7.6Hz,1H),7.17(d,J=8.0Hz,1H),6.95(t,J=6.8Hz,1H),6.90(t,J=7.6Hz,1H),6.60(d,J=6.8Hz,1H),6.08(d,J=12.0Hz,1H),5.12(s,1H),4.50(t,J=6.0Hz,1H),4.38(t,J=6.0Hz,1H),4.24(d,J=4.4Hz,1H),3.93(q,1H),3.63-3.54(m,1H),2.91(dd,J=14.0,3.6Hz,1H),2.73(t,J=6.4Hz,1H),2.51-2.43(m,3H),1.69-1.57(m,5H),1.35(d,J=9.2Hz,3H),1.04(d,J=6.4Hz,3H),0.89(d,J=6.4Hz,3H)。HPLC:95.59%LCMS:97.09%、キラルSFC:99.80%。絶対立体化学は、化合物68及び化合物69に恣意的に帰属した。
【0376】
実施例70
(3-((1R,3R)-1-(2,6-ジフルオロ-4-(((S)-1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-イル)アミノ)フェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メタノール(化合物70)
実施例71
(3-((1S,3S)-1-(2,6-ジフルオロ-4-(((S)-1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-イル)アミノ)フェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)メタノール(化合物71)
【0377】
【化67】
【0378】
化合物70及び71を、上記の66及び67について記載した手順と類似の手順に従って調製した。化合物70:MS(ESI)m/z539.3[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.45(s,1H),7.34(d,J=7.6Hz,1H),7.17(d,J=8.0Hz,1H),6.88-6.97(m,2H),6.31(d,J=6.8Hz,1H),6.12(d,J=12Hz,2H),5.20(S,1H),4.52-4.56(t,J=12.0Hz,1H),4.34-4.43(m,2H),3.80(bs,1H),3.60(bs,1H),3.40(m,2H),2.99(m,1H),2.75(m,1H),2.61(m,1H),2.40-2.50(m,4H),2.30(m,1H),1.76-1.82(m,2H),1.50-1.52(m,4H),1.44(d,J=9.2Hz,3H),1.04(d,J=6.8Hz,3H);化合物71:MS(ESI)m/z539.3[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.45(s,1H),7.34(d,J=7.6Hz,1H),7.18(d,J=7.6Hz,1H),6.89-6.97(m,2H),6.32(d,J=6.8Hz,1H),6.12(d,J=12Hz,2H),5.15(S,1H),4.41-4.56(m,2H),4.35(m,1H),3.8(bs,1H),3.6(bs,1H),3.32-3.35(m,2H),2.99(m,1H),2.74-2.77(t,J-6.8Hz,1H),2.61(m,1H),2.41-2.45(m,5H),2.21(m,1H),1.78-1.84(m,2H),1.61(d,J=9.2Hz,4H),1.42(d,J=9.2Hz,3H),1.23(s,2H),1.04(d,J=6.8Hz,3H)。絶対立体化学は、化合物70及び化合物71に恣意的に帰属した。
【0379】
実施例72
(S)-N-(4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェニル)-1-プロピルピロリジン-3-アミン(化合物72)
【0380】
【化68】
【0381】
化合物72を、実施例49について記載した手順と類似の手順に従って調製した。MS(ESI)m/z455.3[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.23(s,1H),7.36(d,J=7.6Hz,1H),7.19(d,J=8.0Hz,1H),6.96-6.90(m,4H),6.46(d,J=8.8Hz,2H),5.58(d,J=6.8Hz,1H),4.76(s,1H),3.85(brs,1H),3.48-3.31(m,1H),2.89-2.78(m,1H),2.76-2.74(m,1H),2.52-2.49(m,2H),2.45-2.41(m,1H),2.33-2.27(m,3H),2.20-2.10(m,2H),1.73(d,J=9.6Hz,3H),1.60-1.52(m,4H),1.44-1.38(m,2H),1.10(d,J=6.8Hz,3H),0.85(t,J=7.2Hz,3H)。
【0382】
実施例73
(3R,4S)-N-(4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェニル)-4-フルオロ-1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-アミン(化合物73)
実施例74
(3S,4R)-N-(4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェニル)-4-フルオロ-1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-アミン(化合物74)
【0383】
【化69】
【0384】
化合物73及び74を、上記の実施例66及び67について記載した手順と類似の手順に従って調製した。化合物73(110mg、収率20%)。MS(ESI)m/z489.42[M-H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.25(s,1H),7.36(d,J=8Hz,1H),7.19(d,J=8Hz,1H),6.89-6.98(m,4H),6.62(d,J=8.4Hz,2H),5.59(d,J=8.4Hz,1H),5.05-5.19(m,1H),4.78(s,1H),4.53(t,J=6Hz,1H),4.42(t,J=6Hz,1H),3.9-4.0(m,1H),3.44-3.46(m,1H),3.1-3.15(m,1H),2.86-2.98(m,2H),2.52-2.72(m,3H),2.41-2.46(m,2H),2.12(s,1H),1.72-1.84(m,5H),1.59(d,J=9.2Hz,3H),1.1(d,J=6.8Hz,3H)。化合物74(134mg、収率24%)。MS(ESI)m/z489.49[M-H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.25(s,1H),7.36(d,J=8Hz,1H),7.19(d,J=8Hz,1H),6.89-6.98(m,4H),6.62(d,J=8.4Hz,2H),5.59(d,J=8.4Hz,1H),5.05-5.19(m,1H),4.78(s,1H),4.53(t,J=6Hz,1H),4.42(t,J=6Hz,1H),3.9-4.0(m,1H),3.44-3.46(m,1H),3.1-3.15(m,1H),2.86-2.98(m,2H),2.52-2.72(m,3H),2.41-2.46(m,2H),2.12(s,1H),1.72-1.84(m,5H),1.59(d,J=9.2Hz,3H),1.23(s,1H),1.1(d,J=6.8Hz,3H)。絶対立体化学は、化合物73及び化合物74に恣意的に帰属した。
【0385】
実施例75
(3R,4R)-N-(4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェニル)-4-フルオロ-1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-アミン(化合物75)
【0386】
【化70】
【0387】
ステップ1:1,4-ジオキサン(10mL)中(1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(4-ブロモフェニル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(Int-2、実施例31)(500mg、1.13mmol)の撹拌溶液に、tert-ブチル(3R,4R)-3-アミノ-4-フルオロピロリジン-1-カルボキシレート(1)(276.6mg、1.35mmol)及びNaOt-Bu(217.1mg、2.26mmol)を添加した。反応混合物をアルゴン下で30分間脱気した。その後、Brettphos-第3世代プレ触媒(30.73mg、0.03mmol)を添加し、反応混合物を再び30分間脱気した。次いで、それを110℃で16時間加熱した。反応完了後、それを室温に冷却し、セライト床を通して濾過した。濾液を水(50mL)で希釈し、EtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物をRP分取HPLCによって精製して、tert-ブチル(3R,4R)-3-((4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェニル)アミノ)-4-フルオロピロリジン-1-カルボキシレート(2)(440mg、0.847mmol、収率67%)を得た。MS(ESI)m/z531.46[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.26(s,1H),7.36(d,J=7.6Hz,1H),7.19(d,J=8.4Hz,1H),7.04(d,J=7.6Hz,2H),6.98-6.88(m,2H),6.54(d,J=8.4Hz,2H),5.89(q,1H),5.08-4.92(d,1H),4.82(s,1H),4.04(q,1H),3.68-3.40(m,4H),2.88-2.86(dd,1H),2.60-2.50(m,1H),2.20(s,1H),1.73(d,J=9.6Hz,3H),1.56(d,J=8.4Hz,3H),1.42(s,9H),1.11(d,J=9.2Hz,3H)。
【0388】
ステップ2:ジオキサン(2mL)中tert-ブチル(3R,4R)-3-((4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェニル)アミノ)-4-フルオロピロリジン-1-カルボキシレート(2)(440mg、0.829mmol)の溶液に、ジオキサン(2ml)中4N HClを0℃で添加した。次いで、それを室温で3時間撹拌した。反応の進行をTLC及びLCMSによって監視した。完了後、反応混合物を減圧下で蒸発させて、粗製物を得て、次いでこれをジエチルエーテル(15mL)で粉砕して、(3R,4R)-N-(4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4b]インドール-1-イル)フェニル)-4-フルオロピロリジン-3-アミン(3)(350mg、0.812mmol,90%)を得た。MS(ESI)m/z431.4[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.26(s,1H),7.37(d,J=7.6Hz,1H),7.19(d,J=8.4Hz,1H),7.04(d,J=7.6Hz,2H),6.98-6.88(m,2H),6.54(d,J=8.4Hz,2H),5.63(d,J=6.0Hz,1H),4.78(t,J=7.6Hz,2H),3.82-3.67(q,1H),3.46(m,1H),3.04-2.86(m,4H),2.62-2.50(m,2H),2.20(s,1H),1.73(d,J=9.6Hz,3H),1.57(d,J=8.8Hz,3H),1.08(d,J=9.2Hz,3H)。
【0389】
ステップ3:DMF(3mL)中(3R,4R)-N-(4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェニル)-4-フルオロピロリジン-3-アミン(3)(350mg、0.812mmol)の溶液に、1-フルオロ-3-ヨードプロパン(4)(183.1mg、0.974mmol)及びKCO(168.3mg、1.21mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応完了後、それを水(5mL)で希釈し、EtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層を収集し、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物をRP分取HPLCによって精製して、(3R,4R)-N-(4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェニル)-4-フルオロ-1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-アミン(化合物75)(89.8mg、0.18mmol、29%)を得た。MS(ESI)m/z 489.48[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.25(s,1H),7.36(d,J=7.6Hz,1H),7.19(d,J=8.0Hz,1H),7.02(d,J=7.6Hz,2H),6.98-6.9(m,2H),6.54(d,J=7.6Hz,2H),5.76(d,J=6.0Hz,1H),4.78(t,J=7.6Hz,2H),4.56(t,J=7.6Hz,1H),4.44(t,J=7.6Hz,1H),3.92-3.86(m,1H),3.46(m,1H),3.04-2.86(m,2H),2.76-2.50(m,4H),2.21(s,1H),2.12(m,1H),1.73(d,J=9.6Hz,3H),1.58(d,J=8.8Hz,3H),1.14(d,J=9.2Hz,3H)。
【0390】
実施例76
3-((1R,3R)-1-(2,6-ジフルオロ-4-((1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-イル)アミノ)フェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-カルボキサミド(化合物76)
実施例77
3-((1S,3S)-1-(2,6-ジフルオロ-4-((1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-イル)アミノ)フェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-カルボキサミド(化合物77)
【0391】
【化71】
【0392】
化合物76及び77を、上記の実施例58及び59について記載した手順と類似の手順に従って調製した。化合物76:MS(ESI)m/z 536.40[M-H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.35(d,J=7.2Hz,1H),7.17(m,2H),6.98-6.89(m,2H),6.83(s,1H),6.65(d,J=6.8Hz,1H),6.1(d,J=12Hz,2H),5.12(s,1H),4.5(dt,J=47,6Hz,2H),3.94(q,J=6.8Hz,1H),3.56-3.64(m,3H),2.94-2.89(m,1H),2.73(t,J=7.2Hz,2H),2.54-2.46(m,3H),1.89(d,J=8.8Hz,3H),1.81(s,1H),1.73-1.6(m,5H),1.05(d,J=6.8Hz,3H)。HPLC:96.32%、LCMS:99.11%、キラルSFC:99.94%。化合物77:MS(ESI)m/z538.36[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.36(d,J=7.2Hz,1H),7.17(m,2H),6.98-6.89(m,2H),6.83(s,1H),6.65(d,J=6.8Hz,1H),6.1(d,J=12Hz,2H),5.12(s,1H),4.5(dt,J=47,6Hz,2H),3.94(q,J=6.8Hz,1H),3.56-3.64(m,3H),2.94-2.89(m,1H),2.73(t,J=7.2Hz,2H),2.54-2.46(m,3H),1.89(d,J=8.8Hz,3H),1.81(s,1H),1.73-1.6(m,5H),1.05(d,J=6.8Hz,3H)。HPLC:97.10%、LCMS:98.08%、キラルSFC:96.81%。絶対立体化学は、化合物76及び化合物77に恣意的に帰属した。
【0393】
実施例78
(3S,4R)-4-((4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェニル)アミノ)-1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-オール(化合物78)
【0394】
【化72】
【0395】
化合物78を、実施例49について記載した手順と類似の手順に従って、LCMS純度:97.96%、UPLC純度:95.06%及びキラル純度:96.53%で調製した。MS(ESI)m/z 489.4[M+H]+。1HNMR(400MHz,DMSO-d)δ10.22(s,1H),7.39(d,J=7.2Hz,1H),7.21(d,J=7.6Hz,1H),6.97-6.89(m,4H),6.55-6.53(d,J=8Hz,2H),5.12-5.11(d,J=4Hz,1H),4.921(bs,1H),4.79(s,1H),4.53-4.38(dt,J=47.6Hz,J=6.0Hz,2H),4.18(brs,1H),3.71-3.69(m,1H),3.45-3.44(m,1H),3.03-2.97(m,2H),2.86(m,1H),2.57-2.44(m,3H),2.33-2.29(d,3H),1.81-1.72(m,5H),1.11-1.09(d,J=8.0Hz3H)
【0396】
実施例79
(3S,4S)-4-((4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェニル)アミノ)-1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-オール(化合物79)
実施例80
(3R,4R)-4-((4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェニル)アミノ)-1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-オール(化合物80)
【0397】
【化73】
【0398】
化合物79及び80を、上記の実施例66及び67について記載した手順と類似の手順に従って調製した。化合物79。MS(LCMS)m/z 489.4[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.21(s,1H),7.35(d,J=7.6Hz,1H),7.193(d,J=8Hz,1H),6.98-6.89(m,4H),6.54(d,J=8.4Hz,2H),5.59(d,J=6Hz,1H),4.77(s,1H),4.41-4.51(dt,J=47.2Hz,2H),3.87(brs,1H),3.48-3.32(m,2H),2.93-2.76(m,2H),2.91-2.75(m,1H),2.50-2.30(m,5H),2.19(s,1H),1.81-1.71(m,5H),1.58(d,J=9.2Hz,3H),1.08(d,J=6.4Hz,3H)。化合物80。MS(LCMS)m/z 489.3[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.21(s,1H),7.35(d,J=7.6Hz,1H),7.193(d,J=8Hz,1H),6.98-6.89(m,4H),6.54(d,J=8.4Hz,2H),5.59(d,J=6Hz,1H),4.77(s,1H),4.41-4.51(dt,J=47.2Hz,2H),3.87(brs,1H),3.48-3.32(m,2H),2.93-2.76(m,2H),2.91-2.75(m,1H),2.50-2.30(m,5H),2.19(s,1H),1.81-1.71(m,5H),1.58(d,J=9.2Hz,3H),1.08(d,J=6.4Hz,3H)。絶対立体化学は、化合物79及び化合物80に恣意的に帰属した。
【0399】
実施例81
N-(4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェニル)-1-(2-フルオロエチル)アゼチジン-3-アミン(化合物81)
【0400】
【化74】
【0401】
化合物81を、実施例49について記載した手順と類似の手順に従って調製した。MS(ESI)m/z 443.5[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-
)δ10.22(s,1H),7.35(d,J=7.6Hz,1H),7.18(d,J=8.0Hz,1H),6.98-6.9(m,4H),6.42(d,J=8.8Hz,2H),5.94(d,J=6.8Hz,1H),4.76(s,1H),4.45(t,J=7.6Hz,1H),4.36(t,J=7.6Hz,1H),3.92(q,1H),3.68(m,2H),3.45(br,1H),2.84(m,3H),2.73(t,J=7.6Hz,1H),2.66(t,J=7.6Hz,1H),2.51(s,1H),2.22(s,1H),1.73(d,J=9.2Hz,3H),1.56(d,J=8.4Hz,3H),1.09(d,J=9.2Hz,3H)。
【0402】
実施例82
N-(4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェニル)-1-((R)-2-フルオロプロピル)アゼチジン-3-アミン(化合物82)
実施例83
N-(4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェニル)-1-((S)-2-フルオロプロピル)アゼチジン-3-アミン(化合物83)
【0403】
【化75】
【0404】
化合物82及び83を、上記の実施例66及び67について記載した手順と類似の手順に従って調製した。化合物82MS(ESI)m/z457.3[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.22(s,1H),7.35(d,J=7.6Hz,1H),7.18(d,J=7.6Hz,1H),6.98-6.89(m,4H),6.42(d,J=8.4Hz,2H),5.95(d,J=3.6Hz,1H),4.77(s,1H),4.21(br,1H),3.98(q,1H),3.76(br,1H),3.42(q,1H),2.93(br,3H),2.55(m,3H),2.19(s,1H),1.73(d,J=7.6Hz,3H),1.59(d,J=9.2Hz,3H),1.27-1.19(m,3H),1.22(d,J=8.4Hz,3H)。化合物83。MS(ESI)m/z459.4[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.22(s,1H),7.35(d,J=7.6Hz,1H),7.18(d,J=7.6Hz,1H),6.99-6.89(m,4H),6.43(d,J=8.0Hz,2H),5.99(br,1H),4.67(s,1H),4.05(br,1H),3.88(q,2H),3.44(q,1H),2.93(br,3H),2.55(m,3H),2.19(s,1H),1.73(d,J=7.6Hz,3H),1.59(d,J=9.2Hz,3H),1.27-1.19(m,3H),1.22(d,J=8.4Hz,3H)。絶対立体化学は、化合物82及び化合物83に恣意的に帰属した。
【0405】
実施例84
(3R,4R)-N-(4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェニル)-1-ブチル-4-フルオロピロリジン-3-アミン(化合物84)
【0406】
【化76】
【0407】
化合物84を、実施例49について記載した手順と類似の手順に従って調製した。MS(ESI)m/z487.3[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.23(s,1H),7.36(d,J=7.6Hz,1H),7.18(d,J=8.0Hz,1H),7.02(d,J=8.0Hz,2H),6.98-6.89(m,2H),6.53(d,J=8.4Hz,2H),5.75(d,J=6.0Hz,1H),4.78(t,J=7.6Hz,2H),3.47-3.28(m,1H),3.46(q,1H),3.28(m,1H),3.0-2.86(m,2H),2.56(m,2H),2.36(br,2H),2.21(s,1H),2.08(br,1H),1.72(d,J=7.6Hz,3H),1.56(d,J=8.4Hz,1H),1.43(m,2H),1.31(m,2H),1.11(d,J=7.6Hz,3H),0.88(t,J=7.2Hz,3H)。
【0408】
実施例85
(3R,4S)-N-(4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェニル)-4-フルオロ-1-プロピルピロリジン-3-アミン(化合物85)
実施例86
(3S,4R)-N-(4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェニル)-4-フルオロ-1-プロピルピロリジン-3-アミン(化合物86)
【0409】
【化77】
【0410】
ステップ1:1,4-ジオキサン(10mL)中(1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(4-ブロモフェニル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(800mg、1.9607mmol)の撹拌溶液に、tert-ブチル(3R,4S)-3-アミノ-4-フルオロピロリジン-1-カルボキシレート(1)(435mg、2.1568mmol)及びNaOt-Bu(752.0mg、7.8431mmol)を添加した。反応混合物をアルゴン下で30分間脱気した。その後、Brettphos-第3世代プレ触媒(53mg、0.0588mmol)を添加し、反応混合物を再び30分間脱気し、次いで110℃で16時間加熱した。完了後、反応混合物を室温に冷却し、セライト床を通して濾過した。濾液を水(50mL)で希釈し、EtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物をRP分取HPLCによって精製して、tert-ブチル(3R,4S)-3-((4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェニル)アミノ)-4-フルオロピロリジン-1-カルボキシレート(2)(550mg、収率52%)を得た。MS(ESI)m/z 531.6[M+H]
【0411】
ステップ2:0℃のジオキサン(5mL)中tert-ブチル(3R,4S)-3-((4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェニル)アミノ)-4-フルオロピロリジン-1-カルボキシレート(2)(550mg、0.001039mmol)の溶液に、ジオキサン(2ml)中4N HClを0℃で添加した。反応物を室温で2時間撹拌した。反応の進行をTLC及びLCMSによって監視した。完了後、反応混合物を減圧下で蒸発させて、粗製物を得て、これをジエチルエーテル(15mL)で粉砕して、(3R,4S)-N-(4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェニル)-4-フルオロピロリジン-3-アミン(3)(300mg、71%)を得た。MS(ESI)m/z
431.51[M+H]。
【0412】
ステップ3:DMF(5mL)中(3R,4S)-N-(4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェニル)-4-フルオロピロリジン-3-アミン(3)(700mg、1.6269mmol)の溶液に、3-ヨ
ードプロパン(4)(183.1mg、1.9523mmol)及びTEA(0.67ml、4.8807mmol)を室温で添加した。反応物を室温で16時間撹拌した。完了後、反応混合物を室温に冷却し、水(5mL)で希釈し、EtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層を収集し、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させて粗残渣を得た。粗製物をRP分取HPLCによって精製して、(3R,4S)-N-(4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェニル)-4-フルオロ-1-プロピルピロリジン-3-アミン(500mg、1.0586mmol、65%)を得た。MS(ESI)m/z 473.61[M+H]
【0413】
ステップ4:(3R,4S)-N-(4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェニル)-4-フルオロ-1-プロピルピロリジン-3-アミン(500mg、1.0586mmol)をキラルSFCによって精製して、(3R,4S)-N-(4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェニル)-4-フルオロ-1-プロピルピロリジン-3-アミン(化合物85)(0.0566g、1.1983mmol、11%)、及び(3S,4R)-N-(4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェニル)-4-フルオロ-1-プロピルピロリジン-3-アミン(化合物86)(0.1537g、30%)を得た。化合物85:MS(ESI)m/z471.40[M-H]:1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ10.24(s,1H),7.35(d,J=7.6Hz,1H),7.19(d,J=8.0Hz,1H),6.98-6.9(m,4H),6.61(d,J=8.4Hz,2H),5.56(d,J=8.8Hz,1H),5.01-5.03(m,1H),4.78(s,1H),3.46-3.44(m,1H),2.93-2.86(m,2H),2.85-2.66(m,2H),2.43-2.34(m,3H),2.19(s,1H),1.74(m,3H),1.59(d,J=8Hz,3H),1.44-1.38(q,J=16Hz,2H),1.09(d,J=4Hz,3H),0.85(t,J=9.6Hz,3H)。化合物86:MS(ESI)m/z 471.40[M-H]-;1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ10.24(s,1H),7.35(d,J=8.8Hz,1H),7.19(d,J=8.0Hz,1H),6.98-6.89(m,4H),6.62(d,J=8.4Hz,2H),5.17(s,1H),4.78(brs,1H),4.1-3.8(m,1H),3.45(d,J=6.4Hz,2H),3.2(dd,1H),2.95(t,J=8.0Hz,1H),2.86(dd,J=4.8Hz,1H),2.72-2.75(m,2H),2.48-2.3(m,3H),2.20(s,1H),1.73,(d,J=8.8Hz,3H),1.59(d,J=9.2Hz,3H),1.44-1.41(q,J=7.62H),1.10(d,J=6.4Hz,3H),0.87-0.83(t,J=7.2,3H)。絶対立体化学は、化合物85及び化合物86に恣意的に帰属した。
【0414】
実施例87
(3R,4R)-N-(4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェニル)-4-フルオロ-1-プロピルピロリジン-3-アミン(化合物87)
【0415】
【化78】
【0416】
化合物87を、実施例49について記載した手順と類似の手順に従って調製した。MS(ESI)m/z473.37[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.25(s,1H),7.36(d,J=7.6Hz,1H),7.19(d,J=8.0Hz,1H),7.02(d,J=8.0Hz,2H),6.98-6.9(m,2H),6.53(d,J=7.6Hz,2H),5.75(d,J=6.0Hz,1H),4.78(t,J=7.6Hz,2H),3.92-3.78(m,1H),3.44(q,1H),3.33(m,1H),2.92-2.86(m,2H),2.56-2.38(m,2H),2.38(q,2H),2.12(m,1H),2.09(q,1H),1.74(d,J=9.6Hz,3H),1.59(d,J=8.8Hz,3H),1.39(q,2H),1.14(d,J=9.2Hz,3H),0.86(t,3H)。
【0417】
実施例88
N-(4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェニル)-1-(2,2-ジフルオロプロピル)アゼチジン-3-アミン(化合物88)
【0418】
【化79】
【0419】
化合物88を、実施例49について記載した手順と類似の手順に従って調製した。MS(ESI)m/z477.3[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.21(s,1H),7.35(d,J=7.6Hz,1H),7.18(d,J=8.0Hz,1H),6.98-6.88(m,4H),6.42(d,J=8.4Hz,2H),5.94(d,J=6.8Hz,1H),4.77(s,1H),3.96(q,J=6.4Hz,1H),3.72(t,J=6.8Hz,2H),3.46-3.42(m,1H),2.95-2.85(m,3H),2.79(t,J=14.0Hz,2H),2.57-2.49(m,1H),2.19(s,1H),1.75-1.52(m,9H),1.10(d,J=6.4Hz,3H)。
【0420】
実施例89
(3S,5S)-N-(4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェニル)-5-メチル-1-プロピルピロリジン-3-アミン(化合物89)
【0421】
【化80】
【0422】
化合物89を、実施例49について記載した手順と類似の手順に従って調製した。MS(LCMS)m/z469.4[M+H],1H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.21(s,1H),7.35(d,J=7.6Hz,1H),7.21(d,J=7.6Hz,1H),6.97-6.89(m,4H),6.46(d,J=8.40Hz,2H),5.54(d,J=6.8Hz,1H),4.76(s,1H),3.75(q,J=6.4Hz,1H),3.45(t,J=9.2Hz1H),2.89-2.85(m,1H),2.64(d,J=11.6Hz,2H),2.57-2.49(m,2H),2.45(s,1H),2.19(s,1H),1.98-1.96(m,1H),1.92-1.88(m,1H),1.73-1.68(m,5H),1.59(d,J=9.2Hz,3H),1.10-1.09(d,J=6.0Hz,3H),1.05-1.04(d,J=6.40Hz,3H),0.85(t,J=7.2Hz,3H)
【0423】
実施例90
3-((1S,3S)-1-(2,6-ジフルオロ-4-(((S)-1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-カルボニトリル(化合物90)
実施例91
3-((1S,3S)-1-(2,6-ジフルオロ-4-(((R)-1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-イル)オキシ)フェニル)-3-メチル-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-カルボニトリル(化合物91)
【0424】
【化81】
【0425】
化合物90及び91を、上記の実施例32及び33について記載した手順と類似の手順に従って調製した。化合物90:MS(ESI)m/z 533.41[M-H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.51(s,1H),7.37(d,J=7.6Hz,1H),7.18(d,J=8.0Hz,1H),6.98(dt,J=46Hz,7.6Hz,2H),6.62(d,J=11.2Hz,1H),5.22(s,1H),4.89(s,1H),4.48(dt,J=47Hz,6Hz,2H),3.53(brs,1H),2.91-2.85(m,1H),2.83-2.81(m,1H),2.71-2.56(m,3H),2.50-2.24(m,7H),2.07(d,J=8.8Hz,3H),1.86-1.74(m,3H),1.07(d,J=6.4Hz,3H)。HPLC:98.77%、LCMS:99.78%及びキラルSFC:99.89%。化合物91:MS(ESI)m/z 533.38[M-H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.51(s,1H),7.37(d,J=7.6Hz,1H),7.18(d,J=8.0Hz,1H),6.90(t,J=6.8Hz,1H),6.93(t,J=7.2Hz,1H),6.62(d,J=10.8Hz,1H),5.22(s,1H),4.89(s,1H),4.54(t,J=6Hz,1H),4.41(t,J=6Hz,1H),3.53(brs,1H),2.91-2.85(m,1H),2.83-2.81(m,1H),2.71-2.49(m,3H),2.50-2.24(m,7H),2.07(d,J=8.8Hz,3H),1.86-1.74(m,3H),1.07(d,J=6.4Hz,3H)。HPLC:98.94%、LCMS:99.74%及びキラルSFC:99.90%。絶対立体化学は、化合物90及び化合物91に恣意的に帰属した。
【0426】
実施例92
N-(4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)-3-フルオロ-5-メトキシフェニル)-1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-アミン(化合物92)
【0427】
【化82】
【0428】
化合物92を、実施例49について記載した手順と類似の手順に従って調製した。MS(ESI)m/z507.30[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.16(s,1H),7.31(d,J=7.2Hz,1H),7.16(d,J=7.6Hz,1H),6.9-6.86(m,2H),6.31(d,J=6.8Hz,1H),6.02(s,1H),5.72(dd,J=14Hz,3.6Hz,1H),5.32(s,1H),4.52-4.37(dt,J=47.6Hz,J=6.0Hz,2H),3.95-3.92(m,1H)3.77(s,3H),3.65-3.60(m,3H),2.89-2.85(m,1H),2.74-2.69(m,2H),2.47-2.44(m,3H),2.17(s,1H),1.74-1.5
5(m,8H),1.23(m,1H),1.05(d,J=6.4Hz,3H)。
【0429】
実施例93
N-((1-(4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェニル)ピペリジン-4-イル)メチル)プロパン-1-アミン(化合物93)
【0430】
【化83】
【0431】
ステップ1:トルエン(10mL)中(1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(4-ブロモフェニル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(実施例31、中間体2)(1g、2.46mmol)の撹拌溶液に、4-(ジメトキシメチル)ピペリジン(0.58g、3.69mmol)及びNaOBu(0.7g、7.39mmol)を添加した。反応混合物をアルゴン下で15分間脱気した。その後、Pd(dba)(0.22g、0.246mmol)及びX-Phos(0.23g、0.49mmol)を添加し、反応混合物を再び10分間脱気した。次いで、それを110℃で16時間加熱した。完了後、反応混合物を室温に冷却し、セライトパッドを通して濾過した。濾液を水(50mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(40-45%EtOAc:石油エーテル)によって精製して、(1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(4-(4-(ジメトキシメチル)ピペリジン-1-イル)フェニル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(0.7g、0.11mmol、収率58%)を得た。MS(ESI)m/z 486.66[M+H]
【0432】
ステップ2:THF(16mL)中(1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-1-(4-(4-(ジメトキシメチル)ピペリジン-1-イル)フェニル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール(2)(1.6g、3.298mmol)の溶液に、2N HSO(66ml、40V)を0℃で添加した。反応混合物をRTで1時間更に撹拌した。反応完了後、反応混合物を5M NaOH(30mL)で慎重にクエンチし、(10%MeOH:DCM)(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、1-(4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェニル)ピペリジン-4-カルバルデヒド(0.8g、収率55%)(3)を得た。粗生成物を、精製せずに直接次のステップに進めた。
【0433】
ステップ3:40℃のトリフルオロエタノール(3mL)中1-(4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェニル)ピペリジン-4-カルバルデヒド(300mg、0.6829mmol)の撹拌溶液に、プロパン-1-アミン(3)(403mg、6.8296mmol)を添加した。反応混合物を同じ温度で5分間撹拌し、続いてNaBH(129mg、3.4145mmol)を添加し、更に1時間撹拌した。反応をTLC(10%MeOH:DCM)によって監視した。反応混合物を室温に冷却し、セライトを通して濾過し、濾液を濃縮した。残渣をRP分取HPLCによって精製して、N-((1-(4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェニル)ピペリジン-4-イル)メチル)プロパン-1-アミン(化合物93)(52.3mg、0.1078mmol,収率:15%)を、HPLC純度:99.12%、LCMS純度:99.21%、キラルSFC:99.38%で得た。MS(ESI)m/z481.63[M-H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.3(s,1H),7.37-7.35(d,J=7.6Hz,1H),7.20-7.18(d,J=7.6Hz,1H),7.10-7.08(d,J=8.8Hz,2H),6.98-6.89(m,2H),6.85-6.83(d,J=8.8Hz,2H),4.85(s,1H),3.62(d,J=12.4Hz,2H),3.49-3.45(m,1H),2.95-2.90(dd,J=4.4Hz,J=14.8Hz,1H),2.58(t,J=14.8Hz,3H),2.47-2.39(m,4H),2.21(s,1H),1.74(t,J=10Hz,5H),1.58(d,J=9.2Hz,4H),1.43(q,J=7.6Hz,J=14.8Hz,2H),1.18(d,J=2.8Hz,2H),1.10(d,J=6.8Hz,3H),0.83-0.87(t,J=7.2Hz,3H),
【0434】
実施例94
6-((1S,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)-N-(1-(3-フルオロプロピル)アゼチジン-3-イル)-5-メトキシピリジン-3-アミン(化合物94)
【0435】
【化84】
【0436】
化合物94を、実施例49について記載した手順と類似の手順に従って(47.4mg、0.0969mmol、14.23%)、HPLC純度:97.60%、LCMS:97.99%、及びキラルSFC:97.99%で調製した。MS(ESI)m/z488.40[M-H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.34(s,1H),7.34(d,J=7.2Hz,1H),7.23(d,J=2Hz,1H),7.13(d,J=7.6Hz,1H),6.97-6.87(m,2H),6.53(d,J=2Hz,1H),6.21(d,J=7.2Hz,1H),6.51(d,J=2.0Hz,1H),5.41(s,1H),3.59(s,1H),4.50-4.37(dt,J=47.2Hz,J=6.0Hz,1H),3.99(t,J=6.8Hz,1H),3.80(d,J=7.6Hz,3H),3.66(t,J=6.8Hz,2H),2.79-2.72(m,4H),2.58-2.47(m,2H),2.20(s,1H),1.79-1.60(m,8H)1.15(d,J=7.2Hz,3H),
【0437】
実施例95
(3R,4R)-4-(4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェノキシ)-1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-オール(化合物95)
実施例96
(3S,4S)-4-(4-((1R,3R)-2-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3-メチル-2,3,4,9-テトラヒドロ-1H-ピリド[3,4-b]インドール-1-イル)フェノキシ)-1-(3-フルオロプロピル)ピロリジン-3-オール(化合物96)
【0438】
【化85】
【0439】
化合物95及び96を、上記の実施例32及び33について記載した手順と類似の手順に従って調製した。化合物95:MS(LCMS)m/z490.3[M+H]+H NMR(400MHz,DMSO-d))δ10。32(s,1H),7.37(d,J=7.6Hz,1H),7.19(dd,J=7.6Hz,J=2.4Hz,3H),6.99-6.89(m,2H),6.86(d,J=8.8Hz,2H),5.31(brs,1H),4.89(s,1H),4.54-4.39(m,3H),3.49(q,1H),4.07(s,1H),2.94-2.88(m,3H),2.61-2.50(m,2H),2.50-2.44(m,2H),2.30(t,J=5.2Hz,1H),2.20(s,1H),1.80-1.72(m,5H),1.59-1.52(m,3H),1.11(d,J=6.4Hz,3H)。LCMS純度99.48%(キラルHPLC:99.92%)。化合物96:MS(LCMS)m/z490.30[M+H]+H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.35(s,1H),7.37(d,J=7.6Hz,1H),7.20(m,3H),7.01-6.92(m,2H),6.86(d,J=8.8Hz,2H),5.30(brs,1H),4.89(s,1H),4.53-4.39(dt,J=47.2Hz,J=6Hz,2H),4.47-4.49(m,1H),4.10(s,1H),3.46(s,1H),2.96-2.88(m,3H),2.61-2.52(m,2H),2.52-2.45(m,2H),2.31(q,J=9.6Hz,J=5.2Hz1H),2.21(s,1H),1.80-1.72(m,5H),1.57(d,J=9.2Hz,3H),1.10(d,J=6.8Hz,3H)。LCMS純度99.69%(キラルHPLC:99.69%)。絶対立体化学は、化合物95及び化合物96に恣意的に帰属した。
【0440】
実施例A
乳がん細胞増殖アッセイ(MCF-7)
MCF7を培地(フェノールレッド不含DMEM/F12(Hyclone SH30272.01)NEAA(Gibco11140-050)ピルビン酸ナトリウム(Gibco 11360-070)及び再剥離木炭剥離FBS(Gemini 100-119))中で増殖及び維持した。細胞を、上記の培地中で1mL当たり3,000個の細胞の濃度に調整し、細胞をインキュベートした(37℃、5% CO)。翌日、化合物の10点連続希釈物を、試験化合物に対して10~0.000005μMの範囲の最終濃度で細胞に添加した(17β-エストラジオールを対照として使用した)。1日目(処置前)の比較としての役割を果たすために、追加の細胞を30ウェルに播種した。5日間の化合物曝露後、Cell Titer-Glo試薬を細胞に添加し、各ウェルの相対発光単位(relative luminescence unit、RLU)を決定した。Cell Titer-Gloを細胞なしの32μL培地にも添加して、背景値を得た。プレートを室温で10分間インキュベートさせて、発光シグナルを安定させ、発光シグナルをEnSpireで記録した。各試料の細胞数の相対的増加を以下のとおり決定する:(RLU試料-RLU背景/RLUエストロゲンのみで処置された細胞-RLU背景)×100=%阻害。結果を表2に要約する。
【0441】
実施例B
ウエスタンブロットによるER分解決定
MCF-7細胞を実験培地中の6ウェルプレートに、30万個の細胞/mL(3mL/ウェル)で播種し、37℃、5%CO2で48時間インキュベートした。翌日、化合物の10×溶液をDMSO中で作製し、その溶液を細胞に添加して、10μMの最終濃度を達成した。DMSO対照を含めて、試験化合物の相対的有効性の決定を可能にした。フルベストラントをER-α分解に関する陽性対照として、4-OHタモキシフェンを受容体安定化に関する対照として使用した。化合物で18~24時間細胞をインキュベートした後、細胞溶解物を調製し(2×細胞溶解緩衝液:100mMトリス、pH8、300mM NaCl、2%NP40、1%デオキシコール酸ナトリウム、0.04%SDS、2mM EDTA)、十分に混合し、氷上でインキュベートした。BCAキットを使用して、タンパク質濃度を定量化した。1×MES泳動用緩衝液を使用した4%~20% NuPAGE(登録商標) Novex(登録商標) 4~12%ビス-トリスタンパク質ゲル上で、タンパク質を分離した。次いで、ゲルをニトロセルロース膜上に移した。ESR1タンパク質に対する抗体(Santa Cruz、sc-8005)を用いて、ブロットをプローブした。GAPDHタンパク質を内部対照として使用した。結果を表2に要約する。
【0442】
【表11】
【0443】
【表12】
【0444】
IC50:A=単一IC50≦25nM;B=単一IC50≧25nM及び≦250n
M;C=単一IC50≧250nMである。ND:未決定。
【0445】
実施例C
薬物動態学的決定
体重20~30gの雌CD-1マウスを無作為に3つの群にグループ分けし、一方の群に、静脈内注射によって3.0mg/kgの用量の試験化合物を投与し、他の2つの群に、経口によって10.0mg/kgの用量の試験化合物を投与した。IV群の製剤は、DMSO/PEG400/30%HP-β-CD(5/20/75)であり、PO群の製剤は、25mMクエン酸緩衝液(pH3.0)中25%HP-β-CDである。投与後、静脈内注射群の血液試料を、投与前、0.0833、0.25、0.5、1、2、4、8、12、及び24時間の時点で採取し、経口投与群の血液試料を、投与前、0.25、0.5、1、2、4、8、12、及び24時間の時点で採取した。血液試料及び脳試料の両方を、第2のPO群について投薬の2時間後に採取した。適切な範囲の試料濃度に基づいて標準曲線をプロットし、血漿試料及び脳試料中の試験化合物の濃度を、LC-MS/MSを使用することによって決定した。WinNonLin(Phoenix(商標)、バージョン6.1)又は他の同様のソフトウェアによる非コンパートメント方法を使用して、薬物濃度-時間曲線に従って、薬物動態学的パラメータを計算した。結果を表3に要約する。
【0446】
【表13】
【0447】
【表14】
【0448】
ND:未決定。
B/P比:投与後2時間での脳濃度対血漿濃度。
【0449】
実施例D
MCF-7ヒト乳がん同所性モデルに対する有効性試験
MCF-7腫瘍細胞株を、空気中5%CO2の雰囲気下、37℃にて、15%熱不活性化ウシ胎児血清を補充したDMEM培地中の単層培養としてインビトロで維持した。培地を2~3日毎に更新し、腫瘍細胞を、トリプシン-EDTAによって80%~90%のコンフルエンスで4~5継代を超えないように定期的に継代培養した。指数増殖期の増殖している細胞を採取し、腫瘍接種のためにカウントした。
【0450】
各マウスに、腫瘍発生のために血清を含まない200μLのDMEMマトリゲル(登録商標)混合物(1:1比)中の95%生存腫瘍細胞(1.5×10)の単細胞懸濁液で、第2の右乳房脂肪パッド上の皮下に接種した。平均腫瘍サイズが195mmに達したときに治療を開始した。
【0451】
腫瘍サイズの測定は、ノギスを用いて週に2回行い、腫瘍体積(mm)を、試験全体を通して式:TV=a×b/2を使用して推定した。式中、「a」及び「b」は、それぞれ、腫瘍の長径及び短径であった。TVを、式:(1-(T-T)/(C-C))×100%を使用して、腫瘍増殖阻害(TGI、抗腫瘍有効性の指標)値の計算に使用した。T及びCは、治療動物及び対照動物の平均腫瘍体積であり、T及びCは、実験開始時の治療動物及び対照動物の平均腫瘍体積である。腫瘍退縮を、個々の腫瘍体積減少(初期TVと比較した末期TV)として定義した。腫瘍退縮率は、式:(1-(T/T))×100%を使用して計算した。
【0452】
PK分析のために、最終投与後の7つの時点(0.25時間、0.5時間、1時間、2時間、4時間、8時間、及び24時間)で血漿試料を採取した。PK分析のために、最終投与後の3つの時点(2時間、8時間及び24時間)で腫瘍試料を採取した。
【0453】
腫瘍増殖阻害及びPKデータを表4に要約する。
【0454】
表4.インビボ有効性
【0455】
【表15】
【0456】
その上、上文は、明確さと理解のために、図及び実施例としてある程度詳細に記述されているが、本開示の趣旨を逸脱することなく数多くの様々な修正がなされ得ることが、当業者によって理解されるであろう。したがって、本明細書に開示される形態は例示にすぎず、本開示の範囲を限定することは意図されていないが、それどころか本発明の真の範囲及び趣旨に沿った全ての修正及び代替形態を包含することも明確に理解するべきである。
図1
図2
【国際調査報告】