(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-18
(54)【発明の名称】カテーテルハウジング
(51)【国際特許分類】
A61M 25/02 20060101AFI20240111BHJP
【FI】
A61M25/02 500
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023538813
(86)(22)【出願日】2021-12-22
(85)【翻訳文提出日】2023-08-08
(86)【国際出願番号】 US2021064998
(87)【国際公開番号】W WO2022140633
(87)【国際公開日】2022-06-30
(32)【優先日】2020-12-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519232644
【氏名又は名称】ヴァソニクス・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ラミー・アルバニー
【テーマコード(参考)】
4C267
【Fターム(参考)】
4C267AA02
4C267AA33
4C267BB19
4C267BB23
4C267BB40
4C267BB62
4C267CC08
4C267HH08
(57)【要約】
被験者のカテーテル挿入部位に配置されるように構成されたハブと、カテーテル挿入部位を囲むようにハブに固定されるように構成されたカバーと、を備えているカテーテル収容装置。いくつかの実施形態では、ハブは、膜が被験者の皮膚に固定されたときにカテーテル挿入部位の上に位置する開口部を有する膜と、開口部の周囲に沿って膜に接続されたフレームとを含み、一対のアームは、フレームから開口部を部分的に横切って互いに向かって延在しており、カテーテル挿入部位に挿入されるカテーテルの移動を最小限に抑えるためにカテーテルに接続されたカテーテルハブを固定するように構成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カテーテル挿入部位に配置するように構成されたハブと、
前記ハブに取り外し可能に固定され、被験者のカテーテル挿入部位を囲むように構成されているカバーと、
を含んでなる、被験者のカテーテル挿入部位で使用されるように構成されたカテーテル収容装置において、
前記ハブは、
開口部を備えた膜であって、カテーテル挿入部位が前記開口部内に位置するように被験者の皮膚に固定されるように構成された膜と、
前記膜に結合され、前記開口部を部分的に横切って延在する少なくとも1つのアームであって、前記膜が被験者の皮膚に固定されているときに被験者の皮膚の上に位置するように構成され、少なくとも1つのアームの自由端は、前記開口部の周囲から内側に離間され、カテーテル挿入部位に挿入されるときのカテーテルの動きを最小限に抑えるために、カテーテルに接続されたカテーテルハブを固定するように構成されている、少なくとも1つのアームと、
を備えている、カテーテル収容装置。
【請求項2】
前記少なくとも1つのアームは一対の対向するアームを含み、一対の対向するアームの自由端は、間隙によって互いに離間され、当該カテーテル収容装置の使用中、前記カテーテルハブを固定するように構成されている、請求項1に記載のカテーテル収容装置。
【請求項3】
当該カテーテル収容装置は、前記開口部の周囲の少なくとも一部に沿って前記膜に接続されたフレームをさらに備え、
前記少なくとも1つのアームは、
前記フレームの第1の部分から外側に、前記開口部を部分的に横切って延在する第1のアームであって、前記フレームの第1の部分に接続される接続端と、前記接続端の反対側の自由端とを備えている第1のアームと、
前記フレームの第2の部分から外側に、前記開口部を部分的に横切って前記第1のアームに向かって延在する第2のアームであって、前記フレームの第2の部分に接続される接続端と、前記接続端の反対側の自由端とを備えている第2のアームと、
を含み、前記第1および第2のアームの自由端は、
前記開口部の周囲から内側に離間され、間隙によって相互に離間され、
当該カテーテル収容装置の使用中に前記カテーテルハブを固定するように構成されている、請求項1に記載のカテーテル収容装置。
【請求項4】
前記フレームの第2の部分が、前記フレームの第1の部分の反対側にある、請求項3に記載のカテーテル収容装置。
【請求項5】
前記第1および第2のアームの自由端は、使用時に前記カテーテルハブを被験者の皮膚に対して傾斜した位置に固定するように構成されている、請求項3または4に記載のカテーテル収容装置。
【請求項6】
前記第1および第2のアームの自由端は、前記膜の底面に沿って延在する平面上から離間されている、請求項3~5のいずれか一項に記載のカテーテル収容装置。
【請求項7】
前記第1および第2のアームのそれぞれが、前記フレームから外側に延在する第1のセクションと、前記自由端での第2のセクションとを備え、前記第2のセクションは、前記第1のセクションに接続され、前記カテーテルハブが前記第1および第2のアームの自由端によって固定されているときに前記カテーテルハブに接触するように構成されている、請求項3~6のいずれか一項に記載のカテーテル収容装置。
【請求項8】
前記第2のセクションは、前記第1のセクションに対して横方向である、請求項7に記載のカテーテル収容装置。
【請求項9】
前記第2のセクションは、前記第1のセクションに対して略垂直である、請求項8に記載のカテーテル収容装置。
【請求項10】
前記第2のセクションは、前記カテーテルハブが前記第1および第2のアームの自由端によって固定されているときに、前記カテーテルハブの一部に適合してそれを取り囲むように少なくとも部分的に湾曲している、請求項7または8に記載のカテーテル収容装置。
【請求項11】
前記第1および第2のアームの第2のセクションにおける互いに向き合う面が一致した曲率を備えている、請求項10に記載のカテーテル収容装置。
【請求項12】
前記第1および第2のアームが互いの鏡像である、請求項3~11のいずれか一項に記載のカテーテル収容装置。
【請求項13】
前記第1および第2のアームのそれぞれが、前記フレームの第1または第2の部分に接続されたステムと、前記ステムに接続され前記フレームから離間されたフランジとを有する略T字形の構造を備え、前記フランジの少なくとも一部は、前記カテーテルハブが前記第1および第2のアームによって固定されているときに、前記カテーテルハブの一部に適合してそれを取り囲むように湾曲している、請求項3から6のいずれか一項または請求項12に記載のカテーテル収容装置。
【請求項14】
前記フレームが第1の材料を含み、前記膜が前記第1の材料とは異なる第2の材料を含む、請求項3~13のいずれか一項に記載のカテーテル収容装置。
【請求項15】
前記第1の材料は、前記第2の材料よりも柔軟である、請求項14に記載のカテーテル収容装置。
【請求項16】
前記フレームが環状形状を有している、請求項3~15のいずれか一項に記載のカテーテル収容装置。
【請求項17】
使用中に前記カテーテルハブが前記第1および第2のアームによって固定されているとき、当該カテーテル収容装置のどの部分も前記第1および第2のアームと被験者の皮膚との間に位置しない、請求項3~16のいずれか一項に記載のカテーテル収容装置。
【請求項18】
使用中に前記カテーテルハブが前記第1および第2のアームによって固定されているとき、前記カバーのどの部分も前記カテーテルハブに接触しない、請求項3~17のいずれか一項に記載のカテーテル収容装置。
【請求項19】
使用中に前記カテーテルハブが前記第1および第2のアームによって固定されているとき、前記膜のどの部分も前記カテーテルハブと接触しない、請求項3~18のいずれか一項に記載のカテーテル収容装置。
【請求項20】
使用中に前記カテーテルハブが前記第1および第2のアームによって固定されているとき、前記カテーテルハブが前記開口部の周囲から内側に離間されている、請求項3~19のいずれか一項に記載のカテーテル収容装置。
【請求項21】
前記カテーテルハブは、前記カテーテルに接続された第1の端部と、前記第1の端部の反対側の第2の端部とを備え、前記カテーテルハブが第1および第2のアームによって固定されているとき、前記カテーテルハブの第2の端部が被験者の皮膚に接触しない、請求項3~20のいずれか一項に記載のカテーテル収容装置。
【請求項22】
前記カテーテルハブが前記第1および第2のアームによって固定されているとき、前記カテーテルハブの第1の端部のみが被験者の皮膚に接触する、請求項21に記載のカテーテル収容装置。
【請求項23】
前記カテーテルハブが前記第1および第2のアームによって固定されているとき、前記カテーテルハブのどの部分も被験者の皮膚に接触しない、請求項21に記載のカテーテル収容装置。
【請求項24】
前記第1および第2のアームの自由端は、前記フレームの底部に沿って延在する平面上から離間されている、請求項3~23のいずれか一項に記載のカテーテル収容装置。
【請求項25】
前記膜に結合され、前記膜が被験者の皮膚に固定されたときに被験者の皮膚に接触し、前記カテーテル挿入部位を取り囲むように構成された吸湿要素であって、当該カテーテル収容装置の使用中、前記カテーテル挿入部位から湿気を逃がすように構成されている吸湿要素をさらに備えている、請求項1~24のいずれか一項に記載のカテーテル収容装置。
【請求項26】
前記膜が、前記開口部の周囲から離間された複数の開口部を備えている、請求項1~25のいずれか一項に記載のカテーテル収容装置。
【請求項27】
前記膜の底面に結合され、前記膜を被験者の皮膚に固定するように構成された1つまたは複数の接着性基板をさらに備えている、請求項26に記載のカテーテル収容装置。
【請求項28】
前記膜が複数の凹部をさらに備え、前記複数の凹部のそれぞれが、前記膜の複数の開口部のうちの1つに隣接して配置され、前記膜の底面に沿って延在する平面から内側に凹んでおり、前記複数の凹部は、接着剤除去液が前記底面の下を流れることを可能にするように構成されている、請求項27に記載のカテーテル収容装置。
【請求項29】
前記カバーは、上部と、前記上部から外側に延在して内部を画定する壁とを備え、前記カバーの壁が前記ハブのフレームに取り外し可能に固定されるように構成されている、請求項3~28のいずれか一項に記載のカテーテル収容装置。
【請求項30】
前記フレームは、1つまたは複数のラッチ脚を備え、前記カバーの壁は、前記フレームの1つまたは複数のラッチ脚に取り外し可能に固定されるように構成された、1つまたは複数のラッチ突出部を備えている、請求項29に記載のカテーテル収容装置。
【請求項31】
前記1つまたは複数のラッチ脚が、第1および第2のアームに対して略垂直な方向に前記フレームから延在している、請求項30に記載のカテーテル収容装置。
【請求項32】
前記壁が、前記壁の第1の端部に少なくとも1つのラッチ突出部と、前記壁の第1の端部の反対側である第2の端部に少なくとも1つのラッチ突出部とを備えている、請求項30または31に記載のカテーテル収容装置。
【請求項33】
前記カバーは、前記壁の一部を通って延在する開口部をさらに備え、前記カバーの開口部は、流体チューブが壁を通過して前記カテーテルハブに接続できるように構成されている、請求項30~32のいずれか一項に記載のカテーテル収容装置。
【請求項34】
前記流体チューブが雄ルアーコネクタを介して前記カテーテルハブに接続されている、請求項33に記載のカテーテル収容装置。
【請求項35】
前記フレームが前記膜に永久的に固定されている、請求項3~34のいずれか一項に記載のカテーテル収容装置。
【請求項36】
カテーテル挿入部位に配置するように構成されたハブと、
前記ハブのフレームに取り外し可能に固定され、被験者のカテーテル挿入部位を囲むように構成されたカバーと、
を含んでなる、被験者のカテーテル挿入部位で使用されるように構成されたカテーテル収容装置において、
前記ハブは、
開口部を備えた膜であって、カテーテル挿入部位が前記開口部内に位置するように被験者の皮膚に固定されるように構成された膜と、
前記開口部の周囲に沿って前記膜に接続されたフレームと、
前記フレームの第1の部分から外側に、前記開口部を部分的に横切って延在する第1のアームであって、前記フレームの第1の部分に接続される第1の端部と、前記第1の端部の反対側の第2の端部とを備えている第1のアームと、
前記フレームの第2の部分から外側に、前記開口部を部分的に横切って前記第1のアームに向かって延在する第2のアームであって、前記フレームの第2の部分に接続される第1の端部と、前記第1の端部の反対側の第2の端部とを備えている第2のアームと、
を備え、
前記第1および第2のアームの第2の端部は、
前記開口部の周囲から内側に離間され、間隙によって相互に離間され、
カテーテル挿入部位に挿入されるときのカテーテルの動きを最小限に抑えるために、カテーテルに接続されたカテーテルハブを固定するように構成されている、カテーテル収容装置。
【請求項37】
前記フレームの第2の部分は、前記フレームの第1の部分の反対側にある、請求項36に記載のカテーテル収容装置。
【請求項38】
前記第1および第2のアームの第2の端部は、使用時に前記カテーテルハブを被験者の皮膚に対して傾斜した位置に固定するように構成されている、請求項36または37に記載のカテーテル収容装置。
【請求項39】
前記第1および第2のアームの第2の端部は、前記膜の底面に沿って延在する平面上から離間されている、請求項36~38のいずれか一項に記載のカテーテル収容装置。
【請求項40】
前記第1および第2のアームのそれぞれが、前記フレームから外側に延在する第1のセクションと、前記第2の端部での第2のセクションとを備え、前記第2のセクションは、前記第1のセクションに接続され、前記カテーテルハブが前記第1および第2のアームの第2の端部によって固定されているときに前記カテーテルハブに接触するように構成されている、請求項36~39のいずれか一項に記載のカテーテル収容装置。
【請求項41】
前記第2のセクションは、前記第1のセクションに対して横方向である、請求項40に記載のカテーテル収容装置。
【請求項42】
前記第2のセクションは、前記第1のセクションに対して略垂直である、請求項41に記載のカテーテル収容装置。
【請求項43】
前記第2のセクションは、前記カテーテルハブが前記第1および第2のアームの第2の端部によって固定されているときに、前記カテーテルハブの一部に適合してそれを取り囲むように少なくとも部分的に湾曲している、請求項40~42のいずれか一項に記載のカテーテル収容装置。
【請求項44】
前記第1および第2のアームの第2のセクションにおける互いに向き合う面が一致した曲率を備えている、請求項43に記載のカテーテル収容装置。
【請求項45】
前記第1および第2のアームが互いの鏡像である、請求項36~44のいずれか一項に記載のカテーテル収容装置。
【請求項46】
前記第1および第2のアームのそれぞれが、前記フレームの第1または第2の部分に接続されたステムと、前記ステムに接続され前記フレームから離間されたフランジとを有する略T字形の構造を備え、前記フランジの少なくとも一部は、前記カテーテルハブが前記第1および第2のアームによって固定されているときに、前記カテーテルハブの一部に適合してそれを取り囲むように湾曲している、請求項36~39のいずれか一項または請求項45に記載のカテーテル収容装置。
【請求項47】
前記フレームが第1の材料を含み、前記膜が前記第1の材料とは異なる第2の材料を含む、請求項36~46のいずれか一項に記載のカテーテル収容装置。
【請求項48】
前記第1の材料は、前記第2の材料よりも硬い、請求項47に記載のカテーテル収容装置。
【請求項49】
前記フレームが環状形状を有している、請求項36~48のいずれか一項に記載のカテーテル収容装置。
【請求項50】
使用中にカテーテルハブが前記第1および第2のアームによって固定されているとき、当該カテーテル収容装置のどの部分も前記ハブの第1および第2のアームと被験者の皮膚との間に位置しない、請求項36~49のいずれか一項に記載のカテーテル収容装置。
【請求項51】
使用中に前記カテーテルハブが前記第1および第2のアームによって固定されているとき、前記カバーのどの部分も前記カテーテルハブと接触しない、請求項36~50のいずれか一項に記載のカテーテル収容装置。
【請求項52】
使用中に前記カテーテルハブが前記第1および第2のアームによって固定されているとき、前記膜のどの部分もカテーテルハブと接触しない、請求項36~51のいずれか一項に記載のカテーテル収容装置。
【請求項53】
使用中に前記カテーテルハブが前記第1および第2のアームによって固定されているとき、前記カテーテルハブが前記開口部の周囲から内側に離間されている、請求項36~52のいずれか一項に記載のカテーテル収容装置。
【請求項54】
前記カテーテルハブは、前記カテーテルに接続された第1の端部と、前記第1の端部の反対側の第2の端部とを備え、前記カテーテルハブが前記ハブの第1および第2のアームによって固定されているとき、前記カテーテルハブの第2の端部が被験者の皮膚に接触しない、請求項36~53のいずれか一項に記載のカテーテル収容装置。
【請求項55】
前記カテーテルハブが前記ハブの第1および第2のアームによって固定されているとき、前記カテーテルハブの第1の端部のみが被験者の皮膚に接触する、請求項54に記載のカテーテル収容装置。
【請求項56】
前記カテーテルハブが前記ハブの第1および第2のアームによって固定されているとき、前記カテーテルハブのどの部分も被験者の皮膚と接触しない、請求項36~55のいずれか一項に記載のカテーテル収容装置。
【請求項57】
前記第1および第2のアームの第2の端部は、前記フレームの底部に沿って延在する平面上から離間されている、請求項36~56のいずれか一項に記載のカテーテル収容装置。
【請求項58】
前記膜および前記フレームのうちの少なくとも一方に接続されている吸湿要素であって、前記膜がカテーテル挿入部位に固定されたときに前記被験者の皮膚に接触し、前記カテーテル挿入部位を取り囲むように構成された吸湿要素をさらに備え、前記吸湿要素は、当該カテーテル収容装置の使用中、前記カテーテル挿入部位から湿気を逃がすように構成されている、請求項36~57のいずれか一項に記載のカテーテル収容装置。
【請求項59】
前記膜が、前記開口部の周囲から離間された複数の開口部を備えている、請求項36~58のいずれか一項に記載のカテーテル収容装置。
【請求項60】
前記膜の底面に結合され、前記膜を被験者の皮膚に固定するように構成された1つまたは複数の接着性基板をさらに備えている、請求項59に記載のカテーテル収容装置。
【請求項61】
前記膜が複数の凹部をさらに備え、前記複数の凹部のそれぞれが、前記膜の複数の開口のうちの1つに隣接して配置され、前記膜の底面に沿って延在する平面から内側に凹んでおり、前記複数の凹部は、接着剤除去液が前記底面の下を流れることを可能にするように構成されている、請求項60に記載のカテーテル収容装置。
【請求項62】
前記カバーは、上部と、前記上部から外側に延在して内部を画定する壁とを備えている、請求項36~61のいずれか一項に記載のカテーテル収容装置。
【請求項63】
前記カバーの壁が、前記ハブのフレームに取り外し可能に固定されるように構成されている、請求項62に記載のカテーテル収容装置。
【請求項64】
前記フレームは、1つまたは複数のラッチ脚を備え、前記カバーの壁は、前記フレームの1つまたは複数のラッチ脚に取り外し可能に固定されるように構成された、1つまたは複数のラッチ突出部を備えている、請求項63に記載のカテーテル収容装置。
【請求項65】
前記1つまたは複数のラッチ脚が、前記第1および第2のアームに対して略垂直な方向に前記フレームから延在している、請求項64に記載のカテーテル収容装置。
【請求項66】
前記壁が、前記壁の第1の端部に少なくとも1つのラッチ突出部と、前記壁の第1の端部の反対側である第2の端部に少なくとも1つのラッチ突出部を備えている、請求項64または65に記載のカテーテル収容装置。
【請求項67】
前記カバーは、前記壁の一部を通って延在する開口部をさらに備え、前記カバーの開口部は、流体チューブが壁を通過して前記カテーテルハブに接続できるように構成されている、請求項62~66のいずれか一項に記載のカテーテル収容装置。
【請求項68】
前記流体チューブが雄ルアーコネクタを介して前記カテーテルハブに接続されている、請求項67に記載のカテーテル収容装置。
【請求項69】
前記フレームが前記膜に永久的に固定されている、請求項36~68のいずれか一項に記載のカテーテル収容装置。
【請求項70】
カテーテル挿入部位の周囲で被験者の皮膚に固定するように構成されているハブと、
流体を被験者に送達するための流体チューブアセンブリと、
カバー開口部および前記カバー開口部に隣接するカバーコネクタを備えたカバーと、
を含んでなるカテーテル安定化システムにおいて、
前記ハブは、前記カテーテル挿入部位に挿入されるときのカテーテルの動きを最小限に抑えるために、カテーテルに接続されたカテーテルハブを固定するように構成され、
前記流体チューブアセンブリは、
第1の端部と、前記第1の端部の反対側の第2の端部とを有する流体チューブと、
前記流体チューブの第1の端部に結合されているカテーテルハブコネクタであって、前記カテーテルハブに接続して前記流体チューブと前記カテーテルハブに接続されたカテーテルとの間の流体連通を提供するように構成されているカテーテルハブコネクタと、
前記流体チューブに結合された流体チューブロックコネクタと、
を備え、
前記カバーのカバー開口部が前記流体チューブを受容するように構成され、さらに、前記カバーは、前記ハブに取り外し可能に固定され、被験者のカテーテル挿入部位を囲むように構成されており、
前記流体チューブロックコネクタと前記カバーコネクタとが互いに分離されると、前記流体チューブロックコネクタと前記カバーとの前記流体チューブに沿った移動が許容され、
前記流体チューブロックコネクタと前記カバーコネクタとが互いに接続されると、前記流体チューブロックコネクタと前記カバーとの前記流体チューブに沿った移動が阻止される、カテーテル安定化システム。
【請求項71】
前記流体チューブアセンブリが、前記流体チューブに結合されたスリーブをさらに備え、前記流体チューブロックコネクタと前記カバーコネクタとが互いに接続されると、前記流体チューブロックコネクタと前記カバーとの前記流体チューブに沿った移動が、前記スリーブによって阻止される、請求項70に記載のカテーテル安定化システム。
【請求項72】
前記流体チューブロックコネクタと前記カバーコネクタとが互いに接続されると、前記スリーブに圧力が加えられる、請求項71に記載のカテーテル安定化システム。
【請求項73】
前記スリーブが管状形状を有している、請求項71または72に記載のカテーテル安定化システム。
【請求項74】
前記スリーブは、前記流体チューブよりも短い長さを有している、請求項71~73のいずれか一項に記載のカテーテル安定化システム。
【請求項75】
前記流体チューブロックコネクタおよび前記カバーコネクタは、互いにネジ接続するように構成されている、請求項70~74のいずれか一項に記載のカテーテル安定化システム。
【請求項76】
前記流体チューブロックコネクタおよび前記カバーコネクタは、スナップフィット係合を介して互いに接続するように構成されている、請求項70~75のいずれか一項に記載のカテーテル安定化システム。
【請求項77】
前記カバーが、上部と、前記上部から外側に延在して内部を画定する壁とを備え、前記カバーコネクタが、前記カバーの壁から外側に延在している、請求項70~76のいずれか一項に記載のカテーテル安定化システム。
【請求項78】
前記流体チューブロックコネクタは、ねじ付き内部と、前記流体チューブを受容するように構成された開口部を有する本体とを備え、
前記カバーコネクタは、前記本体のねじ付き内部に螺合するように構成されたねじ付き部分を備えている、請求項77に記載のカテーテル安定化システム。
【請求項79】
前記流体チューブロックコネクタは、前記本体の外面から凹んだノッチを備え、
前記カバーコネクタは、前記ねじ付き部分が前記本体のねじ付き内部に螺合するときに、前記ノッチとカチッと嵌合するように構成されたラッチアームをさらに備えている、請求項78に記載のカテーテル安定化システム。
【請求項80】
前記流体チューブアセンブリは、前記流体チューブの一部に永久的に固定され、前記カテーテルハブコネクタと前記カバー開口部との間に配置されるように構成されたストッパをさらに備え、
前記ストッパは、前記流体チューブが前記カバー開口部から引き抜かれるのを阻止するように構成されている、請求項77~79のいずれか一項に記載のカテーテル安定化システム。
【請求項81】
前記ストッパが、前記流体チューブの一部の断面全体の周りに延在する環状形状を備えている、請求項80に記載のカテーテル安定化システム。
【請求項82】
前記ストッパが円形の断面を備えている、請求項81に記載のカテーテル安定化システム。
【請求項83】
前記ストッパは、間隙によって前記カテーテルハブコネクタから離間され、それによって可撓性結合部を画定している、請求項80~82のいずれか一項に記載のカテーテル安定化システム。
【請求項84】
前記流体チューブロックコネクタと前記カバーコネクタとの接続が解除されると、前記流体チューブロックコネクタと前記カバーとが前記流体チューブに沿ってスライドすることが許容され、
前記流体チューブロックコネクタと前記カバーコネクタとが接続されると、前記流体チューブロックコネクタと前記カバーとが前記流体チューブに沿ってスライドすることが阻止される、請求項70~83のいずれか一項に記載のカテーテル安定化システム。
【請求項85】
前記カテーテルハブコネクタが雄ルアーコネクタである、請求項70~84のいずれか一項に記載のカテーテル安定化システム。
【請求項86】
前記カバーの壁は、前記ハブに取り外し可能に接続するように構成されている、請求項70~85のいずれか一項に記載のカテーテル安定化システム。
【請求項87】
前記ハブは、
被験者の皮膚に接触して固定するように構成された膜であって、カテーテル挿入部位の上に配置されるように構成された開口部を含む膜と、
前記膜に結合され、前記開口部を部分的に横切って延在する少なくとも1つのアームであって、前記膜が被験者の皮膚に固定されたときに被験者の皮膚の上に位置するように構成されている少なくとも1つのアームと、
を備え、
前記少なくとも1つのアームの自由端は、前記開口部の周囲から内側に離間され、前記カテーテル挿入部位に挿入されるカテーテルの動きを最小限に抑えるために、カテーテルに接続されたカテーテルハブを固定するように構成されている、請求項70~86のいずれか一項に記載のカテーテル安定化システム。
【請求項88】
前記少なくとも1つのアームは、一対の対向するアームを備え、前記一対の対向するアームの自由端は、間隙によって互いに離間されており、カテーテル収容装置の使用中に前記カテーテルハブを固定するように構成されている、請求項87に記載のカテーテル安定化システム。
【請求項89】
前記ハブは、前記開口部の周囲の少なくとも一部に沿って前記膜に接続されたフレームをさらに備え、
前記少なくとも1つのアームは、
前記フレームの第1の部分から外側に、前記開口部を部分的に横切って延在する第1のアームであって、前記フレームの第1の部分に接続される接続端と、前記接続端の反対側の自由端とを備えている第1のアームと、
前記フレームの第2の部分から外側に、前記開口部を部分的に横切って前記第1のアームに向かって延在する第2のアームであって、前記フレームの第2の部分に接続される接続端と、前記接続端の反対側の自由端とを備えている第2のアームと、
を含み、
前記第1のおよび第2のアームの自由端は、
前記開口部の周囲から内側に離間され、間隙によって相互に離間され、
カテーテル収容装置の使用中、前記カテーテルハブを固定するように構成されている、請求項87に記載のカテーテル安定化システム。
【請求項90】
前記第1および第2のアームの自由端は、使用時に前記カテーテルハブを被験者の皮膚に対して傾斜した位置に固定するように構成されている、請求項89に記載のカテーテル安定化システム。
【請求項91】
前記第1および第2のアームの自由端は、前記膜の底面に沿って延在する平面上から離間されている、請求項89または90に記載のカテーテル安定化システム。
【請求項92】
前記第1および第2のアームのそれぞれは、前記フレームの第1または第2の部分に接続されたステムと、前記ステムに接続されて前記フレームから離間されたフランジとを有する略T字形の構造を備え、前記フランジの少なくとも一部は、前記カテーテルハブが前記第1および第2のアームによって固定されているとき、前記カテーテルハブの一部に適合してそれを取り囲むように湾曲する、請求項89~91のいずれか一項に記載のカテーテル安定化システム。
【請求項93】
前記第1および第2のアームのそれぞれは、前記フレームから外側に延在する第1のセクションと、自由端で前記第1のセクションに接続されている第2のセクションであって、前記カテーテルハブが前記第1および第2のアームの自由端によって固定されているときに前記カテーテルハブに接触するように構成された第2のセクションとを備えている、請求項89~91のいずれか一項に記載のカテーテル安定化システム。
【請求項94】
前記第2のセクションは、前記第1のセクションに対して横方向である、請求項93に記載のカテーテル安定化システム。
【請求項95】
前記第2のセクションは、前記カテーテルハブが前記第1および第2のアームの自由端によって固定されているときに、前記カテーテルハブの一部に適合してそれを取り囲むように少なくとも部分的に湾曲する、請求項93または94に記載のカテーテル安定化システム。
【請求項96】
前記第1および第2のアームの第2のセクションにおける互いに向き合う面が一致した曲率を備えている、請求項93~95のいずれか一項に記載のカテーテル安定化システム。
【請求項97】
カテーテルの動きを最小限に抑えるために、被験者のカテーテル挿入部位に挿入されたカテーテルに接続されたカテーテルハブを安定化する方法であって、
開口部を有する膜と、
前記開口部の周囲に沿って膜に接続されたフレームと、
前記フレームの第1の部分から外側に延在し、前記開口部を部分的に横切って延びる第1のアームと、
前記フレームの第2の部分から外側に延在し、前記開口部を部分的に横切って前記第1のアームに向かって延びる第2のアームと、
を備えたハブを取得するステップと、
前記膜の開口部を前記カテーテル挿入部位の上に配置し、前記膜を被験者の皮膚に固定するステップと、
前記カテーテルハブを前記ハブの第1および第2アームで固定するステップと、
カバーを前記ハブに固定することで前記カテーテル挿入部位を囲むステップと、
を含んでなる、カテーテルハブを安定化する方法。
【請求項98】
前記ハブは、少なくとも1つの配置インジケータをさらに備え、前記膜の開口部を前記カテーテル挿入部位の上に位置決めするステップは、前記少なくとも1つの配置インジケータを前記カテーテル挿入部位と位置合わせすることをさらに含む、請求項97に記載の方法。
【請求項99】
前記ハブは2つの配置インジケータを備え、前記膜の開口部を前記カテーテル挿入部位の上に位置決めするステップは、前記2つの配置インジケータの間に延在する軸を前記カテーテル挿入部位と位置合わせすることをさらに含む、請求項98に記載の方法。
【請求項100】
前記少なくとも1つの配置インジケータが、前記フレームから外側に延在している、請求項98または99に記載の方法。
【請求項101】
前記カテーテルハブと雄ルアーコネクタに結合された流体チューブとの間の流体連通をもたらすために、雄ルアーコネクタを前記カテーテルハブに固定するステップをさらに含む、請求項97~100のいずれか一項に記載の方法。
【請求項102】
前記カバーを前記ハブに固定することで前記カテーテル挿入部位を囲むステップは、前記雄ルアーコネクタを前記カテーテルハブに固定するステップの後に行われる、請求項101に記載の方法。
【請求項103】
前記カバーが、前記流体チューブを受容するカバー開口部を備え、当該方法は、前記カバーを前記ハブに固定する前に、前記カバーを前記流体チューブに沿って前記ハブに向かって移動させることをさらに含む、請求項101または102に記載の方法。
【請求項104】
前記カバーが、前記カバー開口部に隣接するカバーコネクタをさらに備え、当該方法は、前記流体チューブに結合された流体チューブロックコネクタを前記カバーコネクタに固定して、前記流体チューブロックコネクタおよび前記カバーが前記流体チューブに沿って移動するのを阻止するステップをさらに含む、請求項103に記載の方法。
【請求項105】
スリーブが前記流体チューブの周囲および前記流体チューブロックコネクタの少なくとも一部内に位置決めされ、前記流体チューブロックコネクタを前記カバーコネクタに固定することで、前記スリーブが流体チューブを把持し、前記流体チューブロックコネクタおよび前記カバーが前記流体チューブに沿って移動するのを阻止する、請求項104に記載の方法。
【請求項106】
前記流体チューブロックコネクタは、ねじ付き内部と前記流体チューブの周囲に配置された開口部を有する本体を備え、
前記カバーコネクタはネジ付き部分を備え、
前記流体チューブロックコネクタを前記カバーコネクタに固定するステップは、前記カバーコネクタのネジ付き部分を前記流体チューブロックコネクタの本体のネジ付き内部に係合させるステップを含む、請求項104または105に記載の方法。
【請求項107】
前記流体チューブロックコネクタは、前記本体の外面から凹んだノッチを備え、
前記カバーコネクタはラッチアームをさらに備え、
前記流体チューブロックコネクタを前記カバーコネクタに固定するステップは、前記ラッチアームが前記ノッチにカチッと係合するまで、前記カバーコネクタのネジ付き部分を前記流体チューブロックコネクタの本体のネジ付き内部に係合させるステップをさらに含む、請求項106に記載の方法。
【請求項108】
前記カバーが、上部と、前記上部から外側に延在する内部を画定する壁とを備え、前記壁は、前記カバー開口部を備え、前記カバーを前記ハブに固定するステップが、前記カバーの壁を前記ハブのフレームに固定することを含む、請求項103から107のいずれか一項に記載の方法。
【請求項109】
前記フレームが1つ以上のラッチ脚を備え、前記カバーの壁が1つ以上のラッチ突出部を備え、前記カバーの壁を前記ハブのフレームに固定するステップが、前記1つ以上のラッチ脚と前記1つ以上のラッチ突出部とを係合するステップを含む、請求項108に記載の方法。
【請求項110】
前記膜を被験者の皮膚に固定するステップが、前記膜の底面に配置された接着剤層を用いて前記膜を被験者の皮膚に固定することを含む、請求項97~109のいずれか一項に記載の方法。
【請求項111】
前記膜を被験者の皮膚に固定する前に、前記膜の底面に配置された接着剤層から剥離ライナーを除去するステップをさらに含む、請求項97~110のいずれか一項に記載の方法。
【請求項112】
前記膜の底面に配置された接着剤層の第1の部分から剥離ライナーの第1の部分を除去するステップと、
前記接着剤層の第1の部分を被験者の皮膚に固定するステップと、
前記剥離ライナーの第2の部分を前記接着剤層の第2の部分から除去するステップと、
前記接着剤層の第2の部分を被験者の皮膚に固定するステップと、
をさらに含む、請求項97から110のいずれか一項に記載の方法。
【請求項113】
前記第1のアームは、前記フレームの第1の部分に接続される第1の端部と、前記第1の端部の反対側の第2の端部とを備え、
前記第2のアームは、前記フレームの第2の部分に接続される第1の端部と、前記第1の端部の反対側の第2の端部とを備え、
前記第1および第2のアームの第2の端部は、前記開口部の周囲から内側に離間され、間隙によって互いに離間され、
前記カテーテルハブを前記ハブの第1および第2のアームに固定するステップは、前記第1および第2のアームの第2の端部の間に前記カテーテルハブを位置決めすることを含む、請求項97~112のいずれか一項に記載の方法。
【請求項114】
前記フレームの第2の部分が、前記フレームの第1の部分の反対側にある、請求項113に記載の方法。
【請求項115】
前記カテーテルハブを前記ハブの第1および第2のアームに固定するステップが、前記カテーテルハブを被験者の皮膚に対して傾斜した位置に固定することを含む、請求項113または114に記載の方法。
【請求項116】
前記第1および第2のアームの第2の端部が、前記膜の底面に沿って延在する平面上から離間されている、請求項113~115のいずれか一項に記載の方法。
【請求項117】
前記第1および第2のアームのそれぞれは、前記フレームから外側に延在する第1のセクションと、第2の端部で前記第1のセクションに接続されている第2のセクションであって、前記カテーテルハブが前記第1および第2のアームの第2の端部によって固定されているときに前記カテーテルハブに接触するように構成されている第2のセクションとを備えている、請求項113~116のいずれか一項に記載の方法。
【請求項118】
前記カテーテルハブを前記ハブの第1および第2のアームに固定するステップは、前記ハブのどの部分も前記第1および第2のアームと被験者の皮膚との間に位置しないように、前記カテーテルハブを前記第1および第2のアームに固定することを含む、請求項113~117のいずれか一項に記載の方法。
【請求項119】
前記カテーテルハブが前記ハブの前記第1および第2のアームによって固定されているとき、前記カバーのどの部分も前記カテーテルハブに接触しない、請求項113~118のいずれか一項に記載の方法。
【請求項120】
前記カテーテルハブが前記ハブの前記第1および第2のアームによって固定されているとき、前記膜のどの部分も前記カテーテルハブに接触しない、請求項113~119のいずれか一項に記載の方法。
【請求項121】
前記カテーテルハブを前記ハブの第1および第2のアームに固定するステップは、前記カテーテルハブが前記ハブの周囲から内側に離間するように、前記第1および第2のアームに前記カテーテルハブを固定することを含む、請求項113~120のいずれか一項に記載の方法。
【請求項122】
前記カテーテルハブは、カテーテルに接続された第1の端部と、前記第1の端部の反対側の第2の端部とを備え、
前記カテーテルハブを前記ハブの第1および第2のアームに固定するステップは、前記カテーテルハブの第2の端部が被験者の皮膚に接触しないように、前記カテーテルハブを前記第1および第2のアームに固定することを含む、請求項113~121のいずれか一項に記載の方法。
【請求項123】
前記カテーテルハブを前記ハブの第1および第2のアームに固定するステップは、前記カテーテルハブの第1の端部のみが被験者の皮膚に接触するように、前記カテーテルハブを前記第1および第2のアームに固定することをさらに含む、請求項122に記載の方法。
【請求項124】
前記カテーテルハブは、カテーテルに接続された第1の端部と、前記第1の端部の反対側の第2の端部とを備え、
前記カテーテルハブを前記ハブの第1および第2のアームに固定するステップは、前記カテーテルハブのどの部分も被験者の皮膚に接触しないように、前記カテーテルハブを前記第1および第2のアームに固定することを含む、請求項113~121のいずれか一項に記載の方法。
【請求項125】
前記膜は、
前記開口部の周囲から離間された複数の開口部と、
底面および前記底面上に配置された接着層と、
複数の凹部であって、複数の凹部のそれぞれが、前記複数の開口部のうちの1つに隣接して配置され、前記膜の底面に沿って延在する平面から内側に凹んでいる複数の凹部と、
を備え、
当該方法は、接着剤除去液を前記複数の開口部を通って、前記複数の凹部の下の被験者の皮膚に沿って流すステップをさらに含む、請求項97~124のいずれか一項に記載の方法。
【請求項126】
前記接着剤除去液がアルコールを含む、請求項125に記載の方法。
【請求項127】
前記接着剤除去液が前記複数の開口部を通って、前記複数の凹部の下の被験者の皮膚に沿って流れることを可能にするステップの後に、前記膜の底面の少なくとも一部を被験者の皮膚から除去することをさらに含む、請求項125または126に記載の方法。
【請求項128】
流体チューブに結合されるように構成された第1のコネクタと、
前記流体チューブに結合されるように構成され、前記第1のコネクタに取り外し可能に接続されるように構成されている第2のコネクタと、
を備えた、流体チューブと共に使用される流体チューブロックシステムであって、
前記第1および第2のコネクタが互いに切り離されると、前記流体チューブに対する前記第1および第2のコネクタとの少なくとも一方の移動が許容され、
前記第1および第2のコネクタが互いに接続されると、前記流体チューブに対する前記第1および第2のコネクタの移動が阻止される、流体チューブロックシステム。
【請求項129】
前記第1および第2のコネクタは、互いにネジ接続するように構成されている、請求項128に記載の流体チューブロックシステム。
【請求項130】
前記第1および第2のコネクタは、スナップフィット係合を介して互いに接続するように構成されている、請求項128または129に記載の流体チューブロックシステム。
【請求項131】
前記第1のコネクタは、本体と、前記流体チューブを受容するように構成された開口部とを備え、前記本体はねじ付き内部を有し、
前記第2のコネクタは、前記第1のコネクタの本体の前記ねじ付き内部に螺合するように構成されたねじ付き部分を備えている、請求項128~130のいずれか一項に記載の流体チューブロックシステム。
【請求項132】
前記第1のコネクタは、前記本体の外面から凹んだノッチを備え、
前記第2のコネクタは、前記ねじ付き部分が前記本体のねじ付き内部に螺合するときに、前記ノッチとカチッと係合するように構成されたラッチアームをさらに備えている、請求項131に記載の流体チューブロックシステム。
【請求項133】
前記流体チューブに結合されるように構成されたスリーブをさらに備え、前記第1および第2のコネクタが互いに接続されると、前記流体チューブに対する前記第1および第2のコネクタの移動が、前記スリーブによって阻止される、請求項128~132のいずれか一項に記載の流体チューブロックシステム。
【請求項134】
前記第1および第2のコネクタが互いに接続されると、前記スリーブに圧力が加えられる、請求項133に記載の流体チューブロックシステム。
【請求項135】
前記スリーブは、前記第1のコネクタによって動作可能に位置決めされる、請求項133または134に記載の流体チューブロックシステム。
【請求項136】
前記スリーブは、前記第1のコネクタの本体の内部に位置決めされる、請求項133~135のいずれか一項に記載の流体チューブロックシステム。
【請求項137】
前記スリーブが管状の形状を有する、請求項133~136のいずれか一項に記載の流体チューブロックシステム。
【請求項138】
前記スリーブは、前記流体チューブよりも短い長さを有する、請求項133~137のいずれか一項に記載の流体チューブロックシステム。
【請求項139】
前記流体チューブをさらに備えている、請求項128~138のいずれか一項に記載の流体チューブロックシステム。
【請求項140】
前記第1のコネクタと第2のコネクタとが互いに切り離されると、前記流体チューブに沿った前記第1および第2のコネクタのスライドが許容され、
前記第1のコネクタと第2のコネクタとが互いに接続されると、前記流体チューブに沿った前記第1および第2のコネクタのスライドが阻止される、請求項128~139のいずれか一項に記載の流体チューブロックシステム。
【請求項141】
被験者のカテーテル挿入部位を覆うように配置されて前記カテーテル挿入部位を囲むように構成されたカバーをさらに備え、前記カバーが第2のコネクタを備えている、請求項128~140のいずれか一項に記載の流体チューブロックシステム。
【請求項142】
前記カバーは、上部と、前記上部から外側に延在して内部を画定する壁とを備え、前記第2のコネクタは、前記カバーの壁から外側に延在している、請求項141に記載の流体チューブロックシステム。
【請求項143】
前記カバーが、前記流体チューブを受容するように構成された壁の開口部を備えている、請求項142に記載の流体チューブロックシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[優先出願への参照による組み込み]
本出願は、2020年12月23日に出願された「カテーテル固定、安定化、及び抗菌装置」という名称の米国仮出願第63/130,215号の利益を主張し、その全体がこの参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
概して、本開示は、カテーテル安定化装置、システム、および方法に関する。
【背景技術】
【0003】
静脈カテーテル処置は、1世紀以上にわたって患者に利用されてきた。末梢静脈カテーテル(PIVC)および末梢挿入中心カテーテル(PICC)は、病院または介護施設内で薬剤、栄養、および/または水分を提供するために患者に一般的に使用される。カテーテル挿入部位を洗浄した後、患者の静脈に針が挿入され、その後カテーテルが静脈に挿入される。このようなカテーテルは、通常、カテーテルハブと結合される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許出願公開第2019/0388652号明細書
【発明の概要】
【0005】
カテーテル挿入部に挿入されたときにカテーテルを安定させることは非常に重要である。静脈炎(静脈の炎症)は、通常、血管壁に対するカテーテルの動きによって引き起こされる。カテーテルを安定させる従来の技術では、カテーテルに接続されたカテーテルハブと患者の皮膚、およびカテーテル挿入部位に1つまたは複数の粘着フィルム包帯を直接適用する。しかし、このような技術にはさまざまな欠点がある。例えば、そのような技術は、カテーテルが(例えば、患者の動きにより)外れたり、患者の腕(または他の体の部分)にさらに押し込まれたりすることを十分に抑制することはできない。このような技術で使用される粘着包帯は、挿入部位の細菌やバクテリアを覆い、培養し、さまざまな感染症や合併症を引き起こす可能性がある。このような粘着包帯やカテーテルを頻繁に交換すると、細菌感染のリスクが高まり、挿入部位に炎症や外傷を引き起こす可能性がある(特に高齢者の場合)。また、従来の技術は、正常な皮膚呼吸と換気とを阻害し、挿入部位および挿入部位付近の湿度を上昇させ、温度を上昇させる(微生物の増殖を促進する可能性がある)。
【0006】
従来のカテーテル安定化技術のもう1つの欠点は、カテーテル挿入部位上のカテーテルハブ(カテーテルに接続されている)にテープを直接貼り付けると、カテーテルの先端が静脈内で不適切な角度になり、カテーテルの先端が腐食し、静脈および/または静脈壁に損傷を与え得ることである。この浸食やその他の損傷は、患者が動くと悪化し得る。このような技術はまた、カテーテル挿入部位を曖昧にし、カテーテルの状態および/または合併症の評価を妨げる。カテーテルの「ねじれ」も、従来のカテーテル安定化技術における一般的な問題である。一般的に許容されている慣行では、72~96時間の滞留時間の後にカテーテルを除去する必要がある。したがって、最良の環境下であっても、従来のアプローチでは、カテーテルの寿命は比較的短く、頻繁な調整および/または移動が必要となる。カテーテルの故障やカテーテルの頻繁な移動により、カテーテルの交換に高額な費用がかかり、患者の治療時間の延長によるコストの増加、そして最終的には静脈枯渇が発生する可能性が生じる。静脈の枯渇は、より侵襲的でリスクが高く、高価な静脈アクセス装置を必要とする。
【0007】
本開示は、カテーテル挿入部位でカテーテルを安定させるための装置、システム、およびその方法を提供する。開示される装置、システム、および方法は、上述したようなカテーテル挿入部位にカテーテルハブおよびカテーテルを固定するための従来の技術に関連する問題を軽減または排除することができる。開示される装置、システム、および方法は、現在の標準的な滞留期間を超えてカテーテルの滞留時間を延長し得る。
【0008】
本明細書に開示されるデバイス、システム、および方法のいくつかの実施形態は、カテーテル挿入部位および/またはカテーテルおよび/またはカテーテルハブの一部にさまざまな消毒および/または滅菌機能を提供する。例えば、開示されるカテーテル収容装置のいくつかの実施形態には、カテーテル挿入部位、カテーテル、カテーテルに結合されたカテーテルハブ、カテーテルハブに結合されたルアーコネクタ、接続された流体チューブの一部、および/または、被験者に固定されたときにカテーテル収容装置によって画定される内部内の部分、その周囲の微生物または他の汚染物質を窒息させることができる滅菌不活性ガスが供給され得る。本明細書で論じられるカテーテル収容装置(またはその一部)は、カテーテル挿入部位付近および/またはカテーテル収容装置の中もしくは周囲の消毒および/または滅菌を助けるために、抗菌コーティングでコーティングされ得る。開示されるカテーテル収容装置の様々な構成要素は、微生物または他の汚染物質がカテーテル収容装置の一部に侵入するのを有利に阻止または防止できる気密シールを形成するように構造化され得る。開示されるカテーテル収容装置の実施形態は、滅菌ガスまたは他のガスを供給するためのガスポートを含み得る。鎮静剤、防腐剤、麻酔剤、および/または同様の蒸気薬剤を、開示されるカテーテル収容装置を介してガス状でカテーテル挿入部位に提供して、カテーテル挿入部位内およびその周囲の治癒または再建を助けることができる。開示されるカテーテル収容装置のいくつかの実施形態は、カテーテル挿入部位、カテーテル、カテーテルに結合されたカテーテルハブ、ルアーの領域、カテーテルハブに接続されたコネクタ、接続された流体チューブの一部、および/または被験者に固定されたときにカテーテル収容装置によって画定される内部内の部分、またはその近くの領域の能動的な滅菌および/または消毒を提供できる1つまたは複数のUV SMD(「表面実装」)LEDを含む。このようなUV SMD LEDは、カテーテル収容装置内の内部領域、例えばカテーテル挿入部位またはその近くを照明することもできる。
【0009】
開示されるカテーテル収容装置およびその方法は、針、挿入部位、および/またはカテーテルに直接圧力を加えるのを回避し、カテーテルのよじれを回避すること、カテーテル挿入部位内および/またはその周囲の汚染の可能性を大幅に低減すること、並びに/或いは、挿入部位が介護者に容易に見える状態を維持できるようにすることを可能にする。開示されるカテーテル収容装置のいくつかの実施形態は、カテーテルおよび/またはカテーテルハブを患者の動きから機械的に隔離し、カテーテルおよび/またはカテーテルハブを適切な(例えば、「自然な」)挿入角度に保持する。開示されるカテーテル収容装置のいくつかの実施形態は、皮膚通気性が高く、患者の快適性を可能にし、皮膚刺激または皮膚外傷を軽減するカテーテル安定化システムをもたらす。カテーテル収容装置およびそれを被験者に固定するための方法は、共同所有の米国特許出願公開第2019/0388652号(特許文献1)に記載されており、その全体が本明細書に組み込まれる。
【0010】
本明細書で使用される「カテーテルハブ」という用語(「カテーテルデバイス」または「カテーテルハブデバイス」とも呼ばれる)は、カテーテル(本明細書では「静脈カテーテル」、「IVカテーテル」、「カニューレ」、「静脈ライン」と呼ばれ得る)に結合されたデバイスを指す。本明細書で論じられるカテーテルハブは、カテーテルの一部に結合され、ルアーコネクタに直接接続され得る1つまたは複数の円筒部分を含むことができ、そのようなルアーコネクタ(例えば、雄ルアーコネクタ)は、カテーテルハブを流体チューブに間接的に接続し得る。本明細書に記載のカテーテル収容装置(本明細書では「カテーテル安定化装置」、「カテーテルハウジング」、および「ハウジング」とも呼ばれる)は、カテーテルハブの1つ以上の部分を固定することによって、さらに/或いは、そのようなカテーテルハブに接続されるルアーコネクタを固定することによってカテーテルを安定させることができる。例えば、本明細書で論じられるカテーテル収容装置は、カテーテルハブの1つ以上の円筒部分、そのようなカテーテルハブに接続するように構成されたルアーコネクタ、および/またはそのようなルアーコネクタに接続された流体チューブの一部を固定する(または少なくとも部分的に固定する)ことができる。したがって、このような固定は、カテーテルがカテーテル挿入部位(例えば、被験者の皮膚を通って静脈内に延在する)に挿入されるときに、カテーテルハブに結合されたカテーテルを位置決めおよび/または安定させ得る。本明細書に記載の流体チューブ(本明細書では「チューブ」および「チューブ」とも呼ばれる)は、流体(薬用、栄養用、および/または他の流体を含む)をカテーテルに、ひいては被験者に送達することができる。
【0011】
本明細書には、被験者のカテーテル挿入部位で使用されるように構成されたカテーテル収容装置が開示されており、カテーテル収容装置はハブとカバーとを備えている。ハブは、カテーテル挿入部位に配置されるように構成され、開口部を含む膜であって、カテーテル挿入部位が開口部内に位置するように被験者の皮膚に固定されるように構成される膜と、膜に結合され、開口部を部分的に横切って延在する少なくとも1つのアームとを備え、少なくとも1つのアームは、膜が被験者の皮膚に固定されたときに被験者の皮膚の上に位置するように構成され、少なくとも1つのアームの自由端は、開口部の周囲から内側に離間され、カテーテル挿入部位に挿入されるときのカテーテルの動きを最小限に抑えるために、カテーテルに接続されたカテーテルハブを固定するように構成されている。カバーは、ハブに取り外し可能に固定され、被験者のカテーテル挿入部位を囲むように構成されている。
【0012】
いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つのアームは、一対の対向するアームを備え、一対の対向するアームの自由端は、間隙によって互いに離間され、そして、カテーテル収容装置の使用中に前記カテーテルハブを固定するように構成されている。いくつかの実施形態では、カテーテル収容装置は、開口部の周囲の少なくとも一部(例えば、開口部の周囲の全部または全体未満)に沿って膜に接続されたフレームをさらに備えている。いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つのアームは、フレームの第1の部分から外側に開口部を部分的に横切って延在する第1のアームであって、フレームの第1の部分に接続される接続端と、第1のアームの接続端の反対側の自由端とを備える第1のアームと、フレームの第2の部分から外側に、部分的に開口部を横切って第1のアームに向かって延在する第2のアームであって、フレームの第2の部分に接続される接続端と、フレームの第2の部分の接続端の反対側の自由端とを備える第2のアームとを含んでなる。いくつかの実施形態では、第1および第2のアームの自由端は、開口部の周囲から内側に離間され、間隙によって互いに離間され、そして、カテーテル収容装置の使用中に前記カテーテルハブを固定するように構成されている。いくつかの実施形態では、フレームの第2の部分は、フレームの第1の部分の反対側にある。
【0013】
いくつかの実施形態では、第1および第2のアームの前記自由端は、使用時に前記カテーテルハブを被験者の皮膚に対して傾斜した位置に固定するように構成されている。いくつかの実施形態では、第1および第2のアームの自由端は、膜の底面に沿って延在する平面の上に離間されている。いくつかの実施形態では、第1および第2のアームのそれぞれは、フレームから外側に延在する第1のセクションと、自由端での第2のセクションとを含み、前記第2のセクションは、第1のセクションに接続され、カテーテルハブが第1および第2のアームの自由端によって固定されているときにカテーテルハブに接触するように構成されている。いくつかの実施形態では、第2のセクションは第1のセクションに対して横方向である。いくつかの実施形態では、第2のセクションは第1のセクションに対して略垂直である。いくつかの実施形態では、第2のセクションは、カテーテルハブが第1および第2のアームの自由端によって固定されているときに、カテーテルハブの一部に適合してそれを取り囲むように少なくとも部分的に湾曲している。いくつかの実施形態では、第1および第2のアームの第2のセクションにおける互いに向き合う面は、一致した曲率を備えている。いくつかの実施形態では、第1のアームと第2のアームは互いの鏡像である。
【0014】
いくつかの実施形態では、第1および第2のアームのそれぞれは、フレームの第1または第2の部分に接続されたステムと、ステムに接続され前記フレームから離間されたフランジとを有する略T字形の構造を備え、そして、前記フランジの少なくとも一部は、カテーテルハブが第1および第2のアームによって固定されているときに、カテーテルハブの一部に適合してそれを取り囲むように湾曲している。いくつかの実施形態では、フレームは第1の材料を含み、膜は第1の材料とは異なる第2の材料を含む。いくつかの実施形態では、第2の材料は第1の材料よりも柔軟である。いくつかの実施形態では、第1の材料は第2の材料よりも硬い。いくつかの実施形態では、フレームは環状形状を有している。
【0015】
いくつかの実施形態では、使用中にカテーテルハブが第1および第2のアームによって固定されているとき、カテーテル収容装置のどの部分も第1および第2のアームと被験者の皮膚との間に位置しない。いくつかの実施形態では、使用中、カテーテルハブが第1および第2のアームによって固定されているとき、カバーのどの部分もカテーテルハブに接触しない。いくつかの実施形態では、使用中、カテーテルハブが第1および第2のアームによって固定されているとき、膜のどの部分もカテーテルハブに接触しない。いくつかの実施形態では、使用中、カテーテルハブが第1および第2のアームによって固定されているとき、カテーテルハブは開口部の周囲から内側に離間されている。
【0016】
いくつかの実施形態では、カテーテルハブは、カテーテルに接続された第1の端部と、カテーテルハブの第1の端部の反対側の第2の端部とを備え、カテーテルハブが第1および第2のアームによって固定されているとき、カテーテルハブの第2の端は被験者の皮膚に接触しない。いくつかの実施形態では、カテーテルハブが第1および第2のアームによって固定されているとき、カテーテルハブの第1の端部のみが被験者の皮膚に接触する。いくつかの実施形態では、カテーテルハブが第1および第2のアームによって固定されているとき、カテーテルハブのどの部分も被験者の皮膚に接触しない。いくつかの実施形態では、第1および第2のアームの自由端は、フレームの底部に沿って延在する平面の上に離間されている。
【0017】
いくつかの実施形態では、カテーテル収容装置は、膜に結合され、膜が被験者の皮膚に固定されたときに被験者の皮膚に接触し、カテーテル挿入部位を取り囲むように構成された吸湿要素をさらに備え、前記吸湿要素は、カテーテル収容装置の使用中、カテーテル挿入部位から湿気を逃がすように構成されている。いくつかの実施形態では、前記膜は、前記開口部の周囲から離間された複数の開口部を備えている。
【0018】
いくつかの実施形態では、カテーテル収容装置は、膜の底面に結合され、膜を被験者の皮膚に固定するように構成された1つまたは複数の接着性基板をさらに備えている。いくつかの実施形態では、膜は、複数の凹部をさらに備え、複数の凹部のそれぞれは、膜の複数の開口部のうちの1つに隣接して配置され、膜の底面に沿って延在する平面から内側に凹んでおり、前記複数の凹部は、接着剤除去液が前記底面の下を流れることを可能にするように構成されている。
【0019】
いくつかの実施形態では、カバーは、上部と、上部から外側に延在して内部を画定する壁とを備え、カバーの壁はハブのフレームに取り外し可能に固定されるように構成されている。いくつかの実施形態では、フレームは1つまたは複数のラッチ脚を備え、カバーの壁は、フレームの1つまたは複数のラッチ脚に取り外し可能に固定されるように構成された1つまたは複数のラッチ突出部を備えている。
【0020】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数のラッチ脚は、第1および第2のアームに対して略垂直な方向にフレームから延在している。いくつかの実施形態では、壁は、壁の第1の端部に少なくとも1つのラッチ突出部を備え、壁の第1の端部の反対側の壁の第2の端部に少なくとも1つのラッチ突出部を備えている。いくつかの実施形態では、カバーは、壁の一部を通って延在する開口部をさらに備え、カバーの開口部は、流体チューブが壁を通過してカテーテルハブに接続できるように構成されている。いくつかの実施形態では、前記流体チューブは、雄ルアーコネクタを介してカテーテルハブに接続される。いくつかの実施形態では、フレームは膜に永久的に固定されている。
【0021】
本明細書には、被験者のカテーテル挿入部位で使用されるように構成されたカテーテル収容装置が開示されており、カテーテル収容装置はハブとカバーとを備えている。ハブは、カテーテル挿入部位に配置されるように構成され、ハブは、開口部を備えた膜であって、カテーテル挿入部位が開口部内に位置するように被験者の皮膚に固定されるように構成された膜と、開口部の周囲に沿って膜に接続されたフレームと、フレームの第1の部分から外側に、部分的に開口部を横切って延びている第1のアームであって、フレームの第1の部分に接続される第1の端部と、第1のアームの第1の端部の反対側の第2の端部とを備える第1のアームと、フレームの第2の部分から外側に、開口部を部分的に横切って第1のアームに向かって延在する第2のアームであって、フレームの第2の部分に接続される第1の端部と、フレームの第1の端部の反対側の第2の端部とを備える第2のアームとを含んでなる。第1および第2のアームの第2の端部は、開口部の周囲から内側に離間され、間隙によって互いに離間され、そして、カテーテル挿入部位に挿入されるときのカテーテルの動きを最小限に抑えるために、カテーテルに接続されたカテーテルハブを固定するように構成されている。カバーは、ハブのフレームに取り外し可能に固定され、被験者のカテーテル挿入部位を囲むように構成されている。
【0022】
いくつかの実施形態では、フレームの第2の部分は、フレームの第1の部分の反対側にある。いくつかの実施形態では、第1および第2のアームの前記第2の端部は、使用時に前記カテーテルハブを被験者の皮膚に対して傾斜した位置に固定するように構成されている。いくつかの実施形態では、第1および第2のアームの前記第2の端部は、膜の底面に沿って延在する平面の上に離間されている。
【0023】
いくつかの実施形態では、第1および第2のアームのそれぞれは、フレームから外側に延在する第1のセクションと、第2の端部にある第2のセクションとを備え、前記第2のセクションは、第1のセクションに接続され、カテーテルハブが第1および第2のアームの第2の端部によって固定されているとき、カテーテルハブに接触するように構成されている。いくつかの実施形態では、第2のセクションは第1のセクションに対して横方向である。いくつかの実施形態では、第2のセクションは第1のセクションに対して略垂直である。いくつかの実施形態では、第2のセクションは、カテーテルハブが第1および第2のアームの第2の端部によって固定されているとき、カテーテルハブの一部に適合してそれを取り囲むように少なくとも部分的に湾曲している。いくつかの実施形態では、第1および第2のアームの第2のセクションにおける互いに向き合う面は、一致した曲率を備えている。いくつかの実施形態では、第1のアームと第2のアームは互いの鏡像である。
【0024】
いくつかの実施形態では、第1および第2のアームのそれぞれは、フレームの第1または第2の部分に接続されたステムと、ステムに接続され前記フレームから離間されたフランジとを有する略T字形の構造を備え、前記フランジの少なくとも一部は、カテーテルハブが第1および第2のアームによって固定されているとき、カテーテルハブの一部に適合してそれを取り囲むように湾曲している。いくつかの実施形態では、フレームは第1の材料を含み、膜は第1の材料とは異なる第2の材料を含む。いくつかの実施形態では、第2の材料は第1の材料よりも柔軟である。いくつかの実施形態では、第1の材料は第2の材料よりも硬い。いくつかの実施形態では、フレームは環状形状を有する。
【0025】
いくつかの実施形態では、使用中にカテーテルハブが第1および第2のアームによって固定されているとき、カテーテル収容装置のどの部分もハブの第1および第2のアームと被験者の皮膚との間に位置しない。いくつかの実施形態では、使用中にカテーテルハブが第1および第2のアームによって固定されているとき、カバーのどの部分もカテーテルハブに接触しない。いくつかの実施形態では、使用中にカテーテルハブが第1および第2のアームによって固定されているとき、膜のどの部分もカテーテルハブに接触しない。
【0026】
いくつかの実施形態では、使用中にカテーテルハブが第1および第2のアームによって固定されているとき、カテーテルハブは開口部の周囲から内側に離間される。いくつかの実施形態では、カテーテルハブは、カテーテルに接続された第1の端部と、カテーテルハブの第1の端部の反対側の第2の端部とを備え、カテーテルハブがハブの第1および第2のアームによって固定されているとき、カテーテルハブの第2の端部は被験者の皮膚に接触しない。いくつかの実施形態では、カテーテルハブがハブの第1および第2のアームによって固定されているとき、カテーテルハブの第1の端部のみが被験者の皮膚に接触する。いくつかの実施形態では、カテーテルハブがハブの第1および第2のアームによって固定されているとき、カテーテルハブのどの部分も被験者の皮膚に接触しない。
【0027】
いくつかの実施形態では、第1および第2のアームの前記第2の端部は、フレームの底部に沿って延在する平面の上に離間されている。いくつかの実施形態では、カテーテル収容装置は、膜およびフレームのうちの少なくとも一方に接続され、膜が被験者の皮膚に固定されたときに被験者の皮膚に接触し、カテーテル挿入部位を取り囲むように構成された吸湿要素をさらに備え、前記吸湿要素は、カテーテル収容装置の使用中、カテーテル挿入部位から湿気を逃がすように構成されている。いくつかの実施形態では、前記膜は、前記開口部の周囲から離間された複数の開口部を備えている。いくつかの実施形態では、カテーテル収容装置は、膜の底面に結合され、膜を被験者の皮膚に固定するように構成された1つまたは複数の接着性基板をさらに備えている。いくつかの実施形態では、膜は、複数の凹部をさらに備え、複数の凹部のそれぞれは、膜の複数の開口のうちの1つに隣接して配置され、膜の底面に沿って延在する平面から内側に凹んでおり、前記複数の凹部は、接着剤除去液が前記底面の下を流れることを可能にするように構成されている。
【0028】
いくつかの実施形態では、カバーは、上部と、上部から外側に延在して内部を画定する壁とを備えている。いくつかの実施形態では、カバーの壁は、ハブのフレームに取り外し可能に固定されるように構成されている。いくつかの実施形態では、フレームは1つまたは複数のラッチ脚を備え、カバーの壁は、フレームの1つまたは複数のラッチ脚に取り外し可能に固定されるように構成された1つまたは複数のラッチ突出部を備えている。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のラッチ脚は、第1および第2のアームに対して略垂直な方向にフレームから延在している。いくつかの実施形態では、壁は、壁の第1の端部に少なくとも1つのラッチ突出部を備え、壁の第1の端部の反対側の壁の第2の端部に少なくとも1つのラッチ突出部を備えている。いくつかの実施形態では、カバーは、壁の一部を通って延在する開口部をさらに備え、カバーの開口部は、流体チューブが壁を通過してカテーテルハブに接続できるように構成されている。いくつかの実施形態では、前記流体チューブは、雄ルアーコネクタを介してカテーテルハブに接続される。いくつかの実施形態では、フレームは膜に永久的に固定されている。
【0029】
本明細書に開示されるカテーテル安定化システムは、ハブ、流体チューブアセンブリ、およびカバーを備えている。ハブは、カテーテル挿入部位の周囲で被験者の皮膚に固定するように構成され、ハブは、カテーテル挿入部位の上に配置されるように構成された開口部を備え、ハブはさらに、カテーテル挿入部位に挿入されるときのカテーテルの動きを最小限に抑えるために、カテーテルに接続されたカテーテルハブを固定するように構成されている。流体チューブアセンブリは、流体を被験者に送達するように構成され、流体チューブアセンブリは、第1の端部と、第1の端部の反対側の第2の端部とを有する流体チューブと、流体チューブの第1の端部に結合され、流体チューブとカテーテルハブに接続されたカテーテルとの間の流体連通を提供するためにカテーテルハブに接続するように構成されたカテーテルハブコネクタと、流体チューブに結合された流体チューブロックコネクタと、流体チューブを受容するように構成されたカバー開口部と、カバー開口部に隣接するカバーコネクタとを備えたカバーと、を含み得る。カバーは、ハブに取り外し可能に固定され、被験者のカテーテル挿入部位を囲むように構成されている。流体チューブロックコネクタとカバーコネクタとの接続が解除されると、流体チューブロックコネクタとカバーとの流体チューブに沿った移動が許容される。流体チューブロックコネクタとカバーコネクタとが接続されると、流体チューブロックコネクタとカバーとが流体チューブに沿って移動することが阻止される。
【0030】
いくつかの実施形態では、流体チューブアセンブリは、流体チューブに結合されたスリーブをさらに備え、流体チューブロックコネクタとカバーコネクタとが互いに接続されると、流体チューブに沿った流体チューブロックコネクタとカバーとの移動が前記スリーブによって阻止される。いくつかの実施形態では、流体チューブロックコネクタとカバーコネクタとが互いに接続されると、圧力が前記スリーブに加えられる。いくつかの実施形態では、前記スリーブは管状の形状を有する。いくつかの実施形態では、前記スリーブは、前記流体チューブよりも短い長さを有する。
【0031】
いくつかの実施形態では、流体チューブロックコネクタおよびカバーコネクタは、互いにネジ接続するように構成されている。いくつかの実施形態では、流体チューブロックコネクタおよびカバーコネクタは、スナップフィット係合を介して互いに接続するように構成されている。いくつかの実施形態では、前記カバーは、上部と、上部から外側に延在して内部を画定する壁とを備え、前記カバーコネクタは、カバーの壁から外側に延在している。いくつかの実施形態では、前記流体チューブロックコネクタは、ねじ付き内部と、流体チューブを受容するように構成された開口部とを有する本体を備え、前記カバーコネクタは、前記本体のねじ付き内部に螺合するように構成されたねじ付き部分を備えている。いくつかの実施形態では、前記流体チューブロックコネクタは、前記本体の外面から凹んだノッチを備え、前記カバーコネクタは、ねじ付き部分が本体のねじ付き内部に螺合するときに、前記ノッチとカチッと嵌合するように構成されたラッチアームをさらに備えている。
【0032】
いくつかの実施形態では、流体チューブアセンブリは、流体チューブの一部に永久的に固定され、カテーテルハブコネクタとカバー開口部との間に配置されるように構成されたストッパをさらに備え、ストッパは、流体チューブがカバーの開口部から引き抜かれるのを阻止するように構成されている。いくつかの実施形態では、ストッパは、流体チューブの一部の断面の全体の周りに延在する環状形状を有している。いくつかの実施形態では、ストッパは円形の断面を有している。いくつかの実施形態では、前記ストッパは、カテーテルハブコネクタから間隙だけ離間され、それによって可撓性結合部を画定している。
【0033】
いくつかの実施形態では、流体チューブロックコネクタとカバーコネクタとが互いに切り離されると、流体チューブロックコネクタとカバーとが流体チューブに沿ってスライドすることが許容され、流体チューブロックコネクタとカバーコネクタとが接続されると、流体チューブロックコネクタとカバーとが流体チューブに沿ってスライドすることが阻止される。いくつかの実施形態では、前記カテーテルハブコネクタは雄ルアーコネクタである。いくつかの実施形態では、カバーの壁は、ハブに取り外し可能に接続するように構成されている。
【0034】
いくつかの実施形態では、ハブは、被験者の皮膚に接触して固定するように構成された膜であって、カテーテル挿入部位の上に位置決めされるように構成された開口部を含む膜と、膜に結合され、開口部を部分的に横切って延在する少なくとも1つのアームと、をさらに備え、少なくとも1つのアームは、膜が被験者の皮膚に固定されたときに被験者の皮膚の上に位置するように構成され、少なくとも1つのアームの自由端は、開口部の周囲から内側に離間され、カテーテル挿入部位に挿入されるときのカテーテルの動きを最小限に抑えるために、カテーテルに接続されたカテーテルハブを固定するように構成されている。いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つのアームは、一対の対向するアームを備え、一対の対向するアームの自由端は、間隙によって互いに離間されており、カテーテル収容装置の使用中、前記カテーテルハブを固定するように構成されている。
【0035】
いくつかの実施形態では、ハブは、開口部の周囲の少なくとも一部(例えば、開口部の周囲の全体または全体未満)に沿って膜に接続されたフレームをさらに備えている。いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つのアームは、フレームの第1の部分から外側に向かって開口部を部分的に横切って延在する第1のアームであって、フレームの第1の部分に接続される接続端と、第1のアームの接続端の反対側の自由端とを備える第1のアームと、フレームの第2の部分から外側に、部分的に開口部を横切って第1のアームに向かって延在する第2のアームであって、フレームの第2の部分に接続される接続端と、第2のアームの前記接続端の反対側の自由端とを備える第2のアームと、を含んでなり、第1および第2のアームの自由端は、開口部の周囲から内側に離間され、間隙によって互いに離間され、カテーテル収容装置の使用中に前記カテーテルハブを固定するように構成されている。いくつかの実施形態では、第1および第2のアームの前記自由端は、使用時に前記カテーテルハブを被験者の皮膚に対して傾斜した位置に固定するように構成されている。いくつかの実施形態では、第1および第2のアームの自由端は、膜の底面に沿って延在する平面の上に離間されている。いくつかの実施形態では、第1および第2のアームのそれぞれは、フレームの第1または第2の部分に接続されたステムと、ステムに接続され前記フレームから離間されたフランジとを有する略T字形の構造を備え、前記フランジの少なくとも一部は、カテーテルハブが第1および第2のアームによって固定されているとき、カテーテルハブの一部に適合してそれを取り囲むように湾曲している。いくつかの実施形態では、第1および第2のアームのそれぞれは、フレームから外側に延在する第1のセクションと、自由端で第1のセクションに接続され、カテーテルハブが第1および第2のアームの自由端によって固定されているときにカテーテルハブに接触するように構成された第2のセクションとを備えている。いくつかの実施形態では、第2のセクションは第1のセクションに対して横方向である。いくつかの実施形態では、第2のセクションは、カテーテルハブが第1および第2のアームの自由端によって固定されているときに、カテーテルハブの一部に適合してそれを取り囲むように少なくとも部分的に湾曲している。いくつかの実施形態では、第1および第2のアームの第2のセクションにおける互いに向き合う面は、一致した曲率を備えている。
【0036】
本明細書では、カテーテルの動きを最小限に抑えるために、被験者のカテーテル挿入部位に挿入されたカテーテルに接続されたカテーテルハブを安定化する方法が開示され、この方法は、開口部を有する膜と、開口部の周囲に沿って膜に接続されたフレームと、フレームの第1の部分から外側に延在し、開口部を部分的に横切って延在する第1のアームと、フレームの第2の部分から外側に、開口部を部分的に横切って第1のアームに向かって延在する第2のアームとを備えたハブを取得するステップと、膜の開口部をカテーテル挿入部位の上に配置し、膜を被験者の皮膚に固定するステップと、カテーテルハブをハブの第1および第2のアームで固定するステップと、カバーをハブに固定することによってカテーテル挿入部位を囲むステップとを含んでなる。
【0037】
いくつかの実施形態では、ハブはさらに、少なくとも1つの配置インジケータを備え、カテーテル挿入部位の上に膜の開口部を位置決めするステップは、前記少なくとも1つの配置インジケータを前記カテーテル挿入部位と位置合わせするステップをさらに含む。いくつかの実施形態では、前記ハブは2つの配置インジケータを備え、カテーテル挿入部位上に膜の開口部を位置決めするステップは、2つの配置インジケータの間に延在する軸をカテーテル挿入部位と位置合わせするステップをさらに含む。いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つの配置インジケータは、フレームから外側に延在している。
【0038】
いくつかの実施形態では、この方法は、雄ルアーコネクタをカテーテルハブに固定して、カテーテルハブと雄ルアーコネクタに結合された流体チューブとの間の流体連通を提供するステップをさらに含む。いくつかの実施形態では、前記カバーをハブに固定することによってカテーテル挿入部位を囲むステップは、前記雄ルアーコネクタをカテーテルハブに固定するステップの後に行われる。いくつかの実施形態では、前記カバーは、流体チューブを受容するカバー開口部を備え、この方法は、カバーをハブに固定する前に、カバーを流体チューブに沿ってハブに向かって移動させることをさらに含む。
【0039】
いくつかの実施形態では、カバーは、カバー開口部に隣接するカバーコネクタをさらに備え、この方法は、流体チューブに結合された流体チューブロックコネクタをカバーコネクタに固定して、流体チューブロックコネクタおよびカバーが流体チューブに沿って移動するのを阻止するステップをさらに含む。いくつかの実施形態では、スリーブは、前記流体チューブの周囲および流体チューブロックコネクタの少なくとも一部内に配置され、流体チューブロックコネクタをカバーコネクタに固定することにより、スリーブが流体チューブを掴み、流体チューブロックコネクタおよびカバーが流体チューブに沿って移動するのを阻止する。いくつかの実施形態では、前記流体チューブロックコネクタは、ねじ付き内部と流体チューブの周囲に配置された開口部とを有する本体を備え、前記カバーコネクタはネジ付き部分を備え、流体チューブロックコネクタをカバーコネクタに固定するステップは、カバーコネクタのネジ付き部分を流体チューブロックコネクタの本体のネジ付き内部に係合させるステップを含む。いくつかの実施形態では、流体チューブロックコネクタは、本体の外面から凹んだノッチを備え、カバーコネクタはラッチアームをさらに備え、流体チューブロックコネクタをカバーコネクタに固定するステップは、ラッチアームがノッチにカチッと係合するまで、カバーコネクタのネジ付き部分を流体チューブロックコネクタの本体のネジ付き内部に係合させるステップをさらに含む。
【0040】
いくつかの実施形態では、前記カバーは、上部と、上部から外側に延在して内部を画定する壁とを備え、前記壁は前記カバー開口部を備え、前記カバーをハブに固定するステップは、カバーの壁をハブのフレームに固定することを含む。いくつかの実施形態では、フレームは1つまたは複数のラッチ脚を備え、カバーの壁は1つまたは複数のラッチ突出部を備え、カバーの壁をハブのフレームに固定するステップは、1つまたは複数のラッチ脚と1つまたは複数のラッチ突出部とを係合することを含む。
【0041】
いくつかの実施形態では、前記膜を被験者の皮膚に固定するステップは、膜の底面に配置された接着剤層を用いて膜を被験者の皮膚に固定することを含む。いくつかの実施形態では、方法は、膜を被験者の皮膚に固定する前に、前記膜の底面に配置された接着剤層から剥離ライナーを除去するステップをさらに含む。いくつかの実施形態では、方法はさらに、前記膜の底面に配置された接着剤層の第1の部分から剥離ライナーの第1の部分を除去するステップと、接着剤層の前記第1の部分を被験者の皮膚に固定するステップと、前記剥離ライナーの第2の部分を接着剤層の第2の部分から除去するステップと、接着剤層の前記第2の部分を被験者の皮膚に固定するステップとを含む。
【0042】
いくつかの実施形態では、第1のアームは、フレームの第1の部分に接続される第1の端部と、第1のアームの第1の端部の反対側の第2の端部とを備え、第2のアームは、フレームの第2の部分に接続される第1の端部と、第2のアームの第1の端部の反対側の第2の端部とを備え、第1および第2のアームの第2の端部は、開口部の周囲から内側に離間され、間隙によって互いに離間され、カテーテルハブをハブの第1および第2のアームに固定するステップは、第1のアームと第2のアームの第2の端部との間にカテーテルハブを配置するステップを含む。いくつかの実施形態では、フレームの第2の部分は、フレームの第1の部分の反対側にある。いくつかの実施形態では、カテーテルハブをハブの第1および第2のアームに固定するステップは、カテーテルハブを被験者の皮膚に対して傾斜した位置に固定することを含む。いくつかの実施形態では、第1および第2のアームの第2の端部は、膜の底面に沿って延在する平面の上に離間されている。
【0043】
いくつかの実施形態では、第1および第2のアームのそれぞれは、フレームから外側に延在する第1のセクションと、第2の端部で第1のセクションに接続される第2のセクションとを備え、カテーテルハブが第1および第2のアームの第2の端部によって固定されているとき、カテーテルハブに接触するように構成され、第2のセクションは少なくとも部分的に湾曲し、カテーテルハブをハブの第1および第2のアームに固定するステップは、第1および第2のアームの少なくとも部分的に湾曲した第2のセクションの間にカテーテルハブを固定するステップを含む。
【0044】
いくつかの実施形態では、カテーテルハブをハブの第1および第2のアームに固定するステップは、ハブのどの部分も第1および第2のアームと被験者の皮膚との間に位置しないように、カテーテルハブを第1および第2のアームに固定することを含む。いくつかの実施形態では、カテーテルハブがハブの第1および第2のアームによって固定されているとき、カバーのどの部分もカテーテルハブに接触しない。いくつかの実施形態では、カテーテルハブがハブの第1および第2のアームによって固定されているとき、膜のどの部分もカテーテルハブに接触しない。
【0045】
いくつかの実施形態では、カテーテルハブをハブの第1および第2のアームに固定するステップは、カテーテルハブが開口部の周囲から内側に離間するように、カテーテルハブを第1および第2のアームに固定することを含む。いくつかの実施形態では、カテーテルハブは、カテーテルに接続された第1の端部と、カテーテルハブの第1の端部の反対側の第2の端部とを備え、前記カテーテルハブをハブの第1および第2のアームに固定するステップは、カテーテルハブの第2の端部が被験者の皮膚に接触しないように、カテーテルハブを第1および第2のアームに固定することを含む。いくつかの実施形態では、カテーテルハブをハブの第1および第2のアームに固定するステップは、カテーテルハブの第1の端部のみが被験者の皮膚に接触するように、カテーテルハブを第1のアームおよび第2のアームに固定することをさらに含む。いくつかの実施形態では、カテーテルハブは、カテーテルに接続された第1の端部と、カテーテルハブの第1の端部の反対側の第2の端部とを備え、前記カテーテルハブをハブの第1および第2のアームに固定するステップは、カテーテルハブのどの部分も被験者の皮膚に接触しないように、カテーテルハブを第1および第2のアームに固定するステップを含む。
【0046】
いくつかの実施形態では、前記膜は、前記開口部の周囲から離間された複数の開口部と、底面および前記底面上に配置された接着剤層と、複数の凹部のそれぞれが、複数の開口部の1つに隣接して配置され、膜の底面に沿って延在する平面から内側に凹んでいる複数の凹部と、を備えている。この方法はさらに、接着剤除去液が複数の開口部を通って、前記複数の凹部の下の被験者の皮膚に沿って流れることを可能にするステップを含み得る。いくつかの実施形態では、前記接着剤除去液はアルコールを含む。いくつかの実施形態では、方法は、前記接着剤除去液を複数の開口部を通って、前記複数の凹部の下の被験者の皮膚に沿って流すステップの後に、被験者の皮膚から膜の底面の少なくとも一部を除去するステップをさらに含む。
【0047】
本明細書では、流体チューブと共に使用するための流体チューブロックシステムが開示され、このシステムは、流体チューブに結合されるように構成された第1のコネクタと、流体チューブに結合されるように構成され、さらに第1のコネクタに取り外し可能に接続されるように構成されている第2のコネクタとを備え、第1および第2のコネクタが互いに切り離されると、流体チューブに対する第1のコネクタおよび第2のコネクタの少なくとも一方の移動が許容され、第1および第2のコネクタが互いに接続されると、流体チューブに対する第1および第2のコネクタの移動が阻止される。
【0048】
いくつかの実施形態では、前記第1および第2のコネクタは、互いにねじ接続するように構成されている。いくつかの実施形態では、前記第1および第2のコネクタは、スナップフィット係合を介して互いに接続するように構成されている。いくつかの実施形態では、前記第1のコネクタは、本体と、前記流体チューブを受容するように構成された開口部とを備え、前記本体は、ねじ付き内部を有し、前記第2のコネクタは、第1のコネクタの本体のねじ付き内部に螺合するように構成されたねじ付き部分を備えている。いくつかの実施形態では、前記第1のコネクタは、本体の外面から凹んだノッチを備え、第2のコネクタは、第2のコネクタのねじ付き部分が前記本体のねじ付き内部に螺合するときに、前記ノッチとカチッと係合するように構成されたラッチアームをさらに備えている。いくつかの実施形態では、流体チューブロックシステムは、流体チューブに結合されるように構成されたスリーブをさらに備え、第1および第2のコネクタが互いに接続されるとき、流体チューブに対する第1および第2のコネクタの移動は、スリーブによって阻止される。
【0049】
いくつかの実施形態では、第1および第2のコネクタが互いに接続されるとき、圧力がスリーブに加えられる。いくつかの実施形態では、前記スリーブは、第1のコネクタによって動作可能に位置決めされる。いくつかの実施形態では、スリーブは、第1のコネクタの本体の内部に配置される。いくつかの実施形態では、前記スリーブは管状の形状を有している。いくつかの実施形態では、前記スリーブは、前記流体チューブよりも短い長さを有している。いくつかの実施形態では、流体チューブロッキングシステムは、前記流体チューブをさらに備えている。いくつかの実施形態では、第1および第2のコネクタが互いに切り離されると、流体チューブに沿った第1および第2のコネクタのスライドが許容され、第1のコネクタと第2のコネクタが互いに接続されると、流体チューブに沿った第1のコネクタと第2のコネクタのスライドが阻止される。
【0050】
いくつかの実施形態では、流体チューブロックシステムは、カテーテル挿入部位を囲むために被験者のカテーテル挿入部位の上に配置されるように構成されたカバーをさらに備え、前記カバーは前記第2のコネクタを備えている。いくつかの実施形態では、前記カバーは、上部と、上部から外側に延在して内部を画定する壁とを備え、前記第2のコネクタは、カバーの壁から外側に延在している。いくつかの実施形態では、前記カバーは、前記流体チューブを受容するように構成された壁の開口部を備えている。
【0051】
本明細書では、使用者のカテーテル挿入部位を取り囲むように構成されたカテーテルハウジングが開示され、カテーテルハウジングは、ハブ、カバー、および拡張セットを備えている。ハブは、ユーザーのカテーテル挿入部位の周囲に配置されるように構成されており、ユーザーの皮膚に固定するように構成された膜で構成され、膜は、カテーテルハウジングの使用中にカテーテル挿入部位を取り囲むように構成された開口部を有する。カバーは、カテーテル挿入部位を少なくとも部分的に囲むように構成され、上部と、上部に対して横方向に延在してカバーの周囲を画定する壁と、壁の一部を通って延在する開口部とを備えている。拡張セットは、カテーテルと拡張セットのチューブとの間の流体連通を容易にするために、カバーおよびカテーテルに結合されたカテーテル装置に固定されるように構成されている。拡張セットは、カバーの開口部を通して受容されるように構成されたチューブであって、第1の端部と第1の端部の反対側の第2の端部とを備えるチューブと、チューブの第1の端部およびカテーテル装置の一部に固定するように構成された第1のコネクタと、チューブに沿って配置され、開口部でカバーの一部と係合して拡張セットをカバーに固定するように構成されている第2のコネクタと、を備えている。
【0052】
いくつかの実施形態では、カバーとハブとは永久的に結合される。いくつかの実施形態では、カバーおよびハブのうちの少なくとも一方は、第2のコネクタが拡張セットをカバーに固定するときに、チューブに沿ってスライドするように構成される。いくつかの実施形態では、カテーテルハウジングは第3のコネクタをさらに備え、第2および第3のコネクタは、互いに固定され、開口部の周りのカバーの部分を挟むように構成される。いくつかの実施形態では、カバーは、開口部の周囲の壁から外側に突出するリムをさらに備え、第2のコネクタは、カバーの縁に係合して拡張セットをカバーに固定するように構成されている。いくつかの実施形態では、第2のコネクタはフランジとステムとを備え、ステムはフランジよりも小さな断面を備え、カバーの開口部の少なくとも一部を通って延在するように構成され、フランジは、ステムがカバーの開口部を少なくとも部分的に通って配置されるときにカバーに接触するように構成される。いくつかの実施形態では、拡張セットは、第2のコネクタのステムに固定するように構成された第3のコネクタをさらに備える。いくつかの実施形態では、第3のコネクタが第2のコネクタのステムに固定されると、第2および第3のコネクタは開口部の周囲のカバーの部分を挟む。いくつかの実施形態では、第2のコネクタは、ステムとフランジとに接続され、ステムとフランジとの間に配置される本体をさらに備え、本体は、フランジよりも小さい断面を備え、本体の表面から外側に延在する1つまたは複数の突出部をさらに備え、カバーは、開口部の周りの壁から外側に突出するリムをさらに備え、リムは、1つまたは複数の突出部が通過できるように構成された1つまたは複数のノッチを備えている。いくつかの実施形態では、第2のコネクタは、第2のコネクタの中心を通って延在する開口部を備え、第2のコネクタの開口部は、チューブを受容するように構成されている。いくつかの実施形態では、カバーは、カバーの上部の内面から外側に延在するブリッジをさらに備え、ブリッジは、第1のコネクタの一部を取り囲むように構成されている。いくつかの実施形態では、ブリッジは、第1のコネクタの断面の全周未満を取り囲むように構成されている。いくつかの実施形態では、第1のコネクタは雄ルアーコネクタである。
【0053】
本発明の実施形態の特定の態様、利点、並びに、新規な特徴が本明細書に記載されているが、必ずしもそのような利点のすべてが、本明細書に開示されている本発明の特定の実施形態に従って達成できるわけではないことを理解されたい。したがって、本明細書で開示される発明は、本明細書で教示または示唆され得る他の利点を必ずしも達成することなく、本明細書で教示される1つの利点または利点の群を達成し、或いは、選択する方法で具体化または実行され得る。
【図面の簡単な説明】
【0054】
本開示の特定の特徴について、図面を参照して以下に説明する。図示された実施形態は、例示を目的とするものであり、実施形態を限定するものではない。開示された異なる実施形態の様々な特徴を組み合わせて、本開示の一部であるさらなる実施形態を形成することができる。
【0055】
【
図1A】本開示の態様によるカテーテル収容装置の上面斜視図を示す。
【
図1B】本開示の態様によるカテーテル収容装置の上面斜視図を示す。
【
図1C】本開示の態様による、
図1A~1Bのカテーテル収容装置の底面斜視図を示す。
【
図1D】本開示の態様に従って、カテーテル収容装置のカバーが透明として示されている、
図1A~1Bのカテーテル収容装置の別の上面斜視図を示す。
【
図1E】本開示の態様による、被験者の皮膚上で使用中の
図1A~1Bのカテーテル収容装置の部分断面図を示す。
【
図1F】本開示の態様による、
図1A~1Bのカテーテル収容装置のカバーの上面斜視図を示す。
【
図1G】本開示の態様による、
図1A~1Bのカテーテル収容装置のカバーの上面斜視図を示す。
【
図1H】本開示の態様による
図1F~1Gのカバーの上面図を示す。
【
図1I】本開示の態様による
図1F~1Gのカバーの底面図を示す。
【
図1J】本開示の態様による
図1F~1Gのカバーの側面図を示す。
【
図1K】本開示の態様による
図1F~1Gのカバーの側面図を示す。
【
図1L】本開示の態様による
図1F~1Gのカバーの背面図を示す。
【
図1M】本開示の態様による
図1F~1Gのカバーの前面図を示す。
【
図1N】本開示の態様による
図1F~1Gのカバーの断面図を示す。
【
図1O】本開示の態様による、
図1A~1Bのカテーテル収容装置のハブの上面斜視図を示す。
【
図1P】本開示の態様による、
図1A~1Bのカテーテル収容装置のハブの底面斜視図を示す。
【
図1Q】本開示の態様による、
図1A~1Bのカテーテル収容装置の拡張セットを示す図である。
【
図1R】本開示の態様による、
図1A~1Bのカテーテル収容装置の拡張セットの一部を示す図である。
【
図1S】本開示の態様による、
図1A~1Bのカテーテル収容装置の拡張セットの一部を示す図である。
【
図1T】本開示の態様による、
図1A~1Bのカテーテル収容装置の拡張セットの一部を示す図である。
【
図1U】本開示の態様によるカテーテル収容装置用のカバーの代替実施形態を示す図である。
【
図1V】本開示の態様によるカテーテル収容装置用のカバーの代替実施形態を示す図である。
【
図1W】本開示の態様によるカテーテル収容装置用のカバーの代替実施形態を示す図である。
【
図1X】本開示の態様によるカテーテル収容装置用のカバーの代替実施形態を示す図である。
【
図1Y】本開示の態様によるカテーテル収容装置用のカバーの代替実施形態を示す図である。
【
図1Z】本開示の態様によるカテーテル収容装置用のカバーの代替実施形態を示す図である。
【
図2A】本開示の態様によるカテーテル収容装置の斜視図を示す。
【
図2B】本開示の態様によるカテーテル収容装置の斜視図を示す。
【
図2C】本開示の態様によるカテーテル収容装置の斜視図を示す。
【
図2D】本開示の態様による
図2A~2Cのカテーテル収容装置の上面図を示す。
【
図2E】本開示の態様による
図2A~2Cのカテーテル収容装置の底面図を示す。
【
図2F】本開示の態様による、被験者の皮膚上で使用中の
図2A~2Cのカテーテル収容装置の断面図。
【
図2G】本開示の態様による
図2A~2Cのカテーテル収容装置の分解図を示す。
【
図2H】本開示の態様による、
図2A~2Cのカテーテル収容装置のカバーを示す図である。
【
図2I】本開示の態様による、
図2A~2Cのカテーテル収容装置のカバーを示す図である。
【
図2J】本開示の態様による、
図2A~2Cのカテーテル収容装置のカバーを示す図である。
【
図2K】本開示の態様による、
図2A~2Cのカテーテル収容装置のカバーを示す図である。
【
図2L】本開示の態様による、
図2A~2Cのカテーテル収容装置のカバーを示す図である。
【
図2M】本開示の態様による、
図2A~2Cのカテーテル収容装置のカバーを示す図である。
【
図2N】本開示の態様による、
図2A~2Cのカテーテル収容装置のカバーを示す図である。
【
図2O】本開示の態様による、
図2A~2Cのカテーテル収容装置のカバーを示す図である。
【
図2P】本開示の態様による、
図2A~2Cのカテーテル収容装置のカバーを示す図である。
【
図2Q】本開示の態様による、
図2A~2Cのカテーテル収容装置のカバーを示す図である。
【
図2R】本開示の態様による、
図2A~2Cのカテーテル収容装置の拡張セットの斜視図を示す。
【
図2S】本開示の態様による、
図2A~2Cのカテーテル収容装置のハブを示す図である。
【
図2T】本開示の態様による、
図2A~2Cのカテーテル収容装置のハブを示す図である。
【
図2U】本開示の態様による、
図2A~2Cのカテーテル収容装置のハブを示す図である。
【
図2V】本開示の態様による、
図2A~2Cのカテーテル収容装置のハブを示す図である。
【
図2W】本開示の態様による、
図2A~2Cのカテーテル収容装置のハブを示す図である。
【
図2X】本開示の態様による、
図2A~2Cのカテーテル収容装置のハブを示す図である。
【
図2Y】本開示の態様による
図2S~2Xのハブの分解図を示す。
【
図2Z】本開示の態様による
図2S~2Xのハブを通る断面図を示す。
【
図2FF】本開示の態様による、
図2A~2Cのカテーテル収容装置用のハブの代替の実装を示す図である。
【
図2GG】本開示の態様による、
図2A~2Cのカテーテル収容装置用のハブの代替の実装を示す図である。
【
図2HH】本開示の態様による、
図2A~2Cのカテーテル収容装置用のハブの代替の実装を示す図である。
【
図2II】本開示の態様による、
図2A~2Cのカテーテル収容装置用のハブの代替の実装を示す図である。
【
図2KK】本開示の態様によるカテーテル収容装置用の1つまたは複数の剥離ライナーの例示的な実装を示す図である。
【
図2LL】本開示の態様によるカテーテル収容装置用の1つまたは複数の剥離ライナーの例示的な実装を示す図である。
【
図2MM】本開示の態様によるカテーテル収容装置用の1つまたは複数の剥離ライナーの例示的な実装を示す図である。
【
図3A】本開示の態様によるカテーテル収容装置の斜視図を示す。
【
図3B】本開示の態様によるカテーテル収容装置の斜視図を示す。
【
図3C】本開示の態様によるカテーテル収容装置の斜視図を示す。
【
図3D】本開示の態様による
図3A~3Cのカテーテル収容装置の上面図を示す。
【
図3E】本開示の態様による
図3A~3Cのカテーテル収容装置の底面図を示す。
【
図3F】本開示の態様による、被験者の皮膚上で使用中の
図3A~3Cのカテーテル収容装置の断面図を示す。
【
図3G】本開示の態様による
図2A~2Cのカテーテル収容装置の分解図を示す。
【
図3H】本開示の態様による、
図3A~3Cのカテーテル収容装置のカバーを示す図である。
【
図3I】本開示の態様による、
図3A~3Cのカテーテル収容装置のカバーを示す図である。
【
図3J】本開示の態様による、
図3A~3Cのカテーテル収容装置のカバーを示す図である。
【
図3K】本開示の態様による、
図3A~3Cのカテーテル収容装置のカバーを示す図である。
【
図3L】本開示の態様による、
図3A~3Cのカテーテル収容装置の拡張セットの斜視図を示す。
【
図3M】本開示の態様による、
図3A~3Cのカテーテル収容装置のハブを示す図である。
【
図3N】本開示の態様による、
図3A~3Cのカテーテル収容装置のハブを示す図である。
【
図3O】本開示の態様による、
図3A~3Cのカテーテル収容装置のハブを示す図である。
【
図3P】本開示の態様による、
図3A~3Cのカテーテル収容装置のハブを示す図である。
【
図3Q】本開示の態様による、
図3A~3Cのカテーテル収容装置のハブを示す図である。
【
図3R】本開示の態様による
図3M~3Qのハブの分解図を示す。
【
図3S】本開示の態様による
図3M~3Qのハブを通る断面図を示す。
【
図3T】本開示の態様による
図3M~3Qのハブを通る断面図を示す。
【
図3U】本開示の態様による、
図3Mに示されるハブの一部の拡大図を示す。
【
図3V】本開示の態様による、
図3M~3Qのカテーテル、カテーテルハブ、雄ルアーコネクタ、およびハブによって固定されたチューブを示す。
【発明を実施するための形態】
【0056】
開示される技術の様々な特徴および利点は、図示されているいくつかの特定の実施形態に関する以下の説明からより完全に明らかになるであろう。これらの実施形態は、本開示の原理を説明することを目的としている。しかしながら、本開示は、図示された実施形態のみに限定されるべきではない。図示された実施形態の特徴は、本明細書に開示されている原理を考慮すれば当業者には明らかであるように、修正、結合、除去、および/または置換することができる。
【0057】
図1A~1Tは、以下でさらに説明するように、カテーテルハウジング100(「カテーテル収容装置」、「カテーテル安定化装置」、または、「カテーテル安定化システム」とも呼ばれ得る)およびその様々な態様および/または部分を示す。カテーテルハウジング100またはその一部は、その全体がこの参照により本明細書に組み込まれる、共同所有の米国特許出願公開第2019/0388652号(特許文献1)で論じられるカテーテルハウジング(またはその一部)のいずれかといくつかまたは多くの点で類似または同一であり得る。
【0058】
カテーテルハウジング100は、
図1A~1Eではカテーテルハウジング100の他の部分/構成要素と共に示されているカバー120であって、
図1F~1Nでは単独で示されているカバー120を含み得る。さらに、カテーテルハウジング100は、
図1A~1Eではカテーテルハウジング100の他の部分/構成要素と共に示されているハブ160であって、
図1O~1Pでは単独で示されているハブ160を含み得る。さらに、カテーテルハウジング100は、
図1A~1Eではカテーテルハウジング100の他の部分/構成要素と共に示されている拡張セット140であって、
図1Q~1Rでは単独で示されている拡張セット140を含み得る。カテーテルハウジング100のいくつかの実施形態は拡張セット140を含まない。いくつかの実施形態では、カバー120およびハブ160は一体構造を形成し、カバー、ハブ160、および拡張セット140が一体構造を構成するように拡張セット140のチューブ147に結合される。カテーテルハウジング100は、例えば、カテーテルが被験者のカテーテル挿入部位に挿入されるときにカテーテルを安定させるために、米国特許出願公開第2019/0388652号(特許文献1)で論じられているのと同様または同一の方法で使用され得る。以下でより詳細に説明するように、カテーテルの安定化は、そのようなカテーテルに接続されたカテーテルハブとの係合によって達成され得る。加えて、またはその代わりに、いくつかの実施形態では、カテーテルの安定化は、カテーテルハブに接続された雄ルアーコネクタとの係合によって達成される。
【0059】
図1A~1Bは、カテーテルハウジング100の上面斜視図を示し、
図1Cは、カテーテルハウジング100の底面斜視図を示す。
図1Dは、カバー100の内部、カテーテル141、カテーテルハブ142、およびコネクタ143(本明細書では「カテーテルハブコネクタ」とも呼ばれる)をよりよく示すために、カバー120を透明として示したカテーテルハウジング100の上面斜視図を示す。
図1Eは、カテーテルハウジング100の一部の断面図を示しており、これについては以下でさらに説明する。
図1Eは、使用時にカテーテルハウジング100が被験者の皮膚に配置および/または固定され得る例示的な方法を示す。
図1Eは、カバー120、ハブ260および被験者の皮膚によって画定される内部領域内の構成要素をより良く示すために、カバー120およびハブ260を通る部分断面図を示す。
図1Eはさらに、コネクタ146およびチューブ147(「チューブ」または「流体チューブ」とも呼ばれる)を示しており、それぞれについては以下でさらに説明する。
【0060】
図1F~1Nは、カバー120の様々な図を示す。カバー120は、いくつかのまたは多くの点で、米国特許出願公開第2019/0388652号(特許文献1)で論じられているカバーのいずれかと類似または同一であってもよい。カバー120は、上部123aと、上部123aから外側に延在する壁123bとを含み得、そのような壁123bは、カバー120の内部を画定し得る。そのような上部123aおよび壁123bは、カバー120の本体を形成し得る。
図2H~2Qに示されるようないくつかの実施形態では、カバー120は、上部123aから延在する単一の壁(壁123b)のみを含み、そのような単一の壁123bは、カバー120の内部を画定する。壁123bは、そのような上部123aを横方向に(例えば、略垂直に)延在し得る。壁123bは、カバー120の周囲を画定し得る。カバー120は、とりわけ、ポリフェニルエーテル(PPE)、ポリカーボネート(PC)などのプラスチックを含む様々な材料で作製され得る。いくつかの実施形態では、カバーは透明または半透明である。いくつかの実施形態では、カバー120は、ハブ160またはハブ160の一部よりも剛性の高い材料で作られる。例えば、いくつかの実施形態では、カバー120は、ハブ160の膜162よりも剛性の高い材料で作られる。
【0061】
いくつかの実施形態では、カバー120は、壁123bおよび/または上部123aから外側に延在し得る1つまたは複数のウィング(翼)122を含む。ウィング122は、壁123bおよび/または上部123aから外側に延在し、使用時にチューブ147を固定するために利用され得る。例えば、チューブ147がIV処置を妨げる可能性および/または不用意に引っ張られる可能性を低減するために、チューブ147は、ウィング122に固定され、使用時にカバー120の一部の周りに巻き付けられ得る。ウィング122は、例えば流体がチューブ147内にあるか、および/または流体がチューブ147を通って被験者に流れているかどうかを判断するために、チューブ147の一部を見ることを可能にする開口部122a(「スロット」とも呼ばれ得る)を含み得る。このような開口部122aは、例えば、指または工具を、開口部122aを通して挿入してチューブ147を押してウィング(複数可)122との固定から外すことを可能にすることによって、ウィング(複数可)122からのチューブ147の取り外しをさらに容易にし得る。ウィング122は、1つまたは複数のリブ122b(例えば、1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つ以上のリブ122b)を含むことができ、リブ122bは、互いに離間し、使用者がカバー120および/またはカテーテルハウジング100を掴むことおよび/または取り扱うことを助けることができる。
【0062】
壁123bは、カバー120の周囲を画定し得る。いくつかの実施形態では、カバー120は、壁123b(例えば、上部123aの反対側の壁123bの下端)から外側に延在するフランジ179(本明細書では「底部フランジ」とも呼ばれる)を含む。少なくとも
図1F~1G、
図1E、および
図1Oを参照すると、カバー120をハブ160に永久的にシールおよび/または固定するために、以下でさらに説明するように、カテーテルハウジング100の製造中に、フランジ179はハブ160のスロット169内に配置され得る。いくつかの変形例では、フランジ179は、不均一な形状および/または周囲(図示された花形など)を有し、これにより、接合を容易にするために、フランジ179とハブ構成要素160のスロット169の部分との間にシール剤/材料が配置されるための空間を提供することができる。
【0063】
図1Gおよび
図1Lに示されるように、カバー120は開口部133(本明細書では「カバー開口部」とも呼ばれる)を含む。開口部133は、カバー120の端部またはその近くに位置決めされ得る。開口部133は、壁123bを通って延在し得る。カバー120は、開口部133の周囲のカバー120(例えば、壁123b)の内面および/または外面から外側に延在するリム131(本明細書では「コネクタ」または「カバーコネクタ」とも呼ばれる)を含み得る。リム131は、開口部133の周囲のカバー120の内面から内側に延在する距離よりも大きい、等しい、または小さい距離で、開口部133の周囲のカバー120の外面から外側に延在し得る(たとえば、
図1Nを参照)。リム131は、他の形状の中でもとりわけ円筒形であり得る。リム131は、1つ以上のノッチ135、例えば、1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つ以上のノッチ135を含み得る。リム131は、互いに間隔を置いて、例えば、リム131の外周および/または円周に沿っておよび/またはその周りに互いに半径方向に間隔を置いて、および/または開口部133の中心を通って延在する軸に関して互いに半径方向に離間された複数のノッチ135を含み得る。いくつかの実施形態では、4つのノッチ135がリム131に沿って互いに90度で配置される(
図1Lを参照)。リム131は、以下でさらに説明するように、拡張セット140のコネクタ144および/またはコネクタ146を受容および/または固定するようなサイズおよび/または形状にされ得る(
図1Eおよび
図1R~1Tを参照)。リム131とコネクタ144および/または146との間の固定は、例えば、被験者の皮膚に固定されたときにカバー120および/またはハブ160を所定の位置に保つために、チューブ147に沿ったカバー120および/またはハブ160の動きを有利に阻止し得る。
【0064】
図1Iおよび
図1Nを参照すると、カバー120は、カテーテル141に接続されたカテーテルハブ142に接続し得るコネクタ143を係合することによって、カテーテル挿入部位に挿入されたときにカテーテル141を安定させるのに役立ち得るアーム126(「安定化アーム」または「安定化部分」または「機械的安定化装置」とも呼ばれる)を含み得る。アーム126は、コネクタ143と係合するものとして図示および説明されているが、いくつかの変形例では、アーム126は、カテーテルハブ142と係合するように構成され得る。アーム126は、コネクタ143を保持、固定、および/または位置合わせすることによって、カテーテル141の安定化を有利に促進し得る。これにより、カテーテル挿入部位に挿入されるとき、カテーテル141の動きを有利に最小限に抑えることができる。本明細書の他の箇所で説明されるように、アーム126は、コネクタ144、開口部133、コネクタ146、および/またはチューブ147と協働して、カテーテル141を安定させ得る(例えば、カテーテル141、カテーテルハブ142をカテーテルハブ142に対して適切な傾斜位置に位置決めして安定させることによって)。
【0065】
アーム126は、カバー120の内面から延在し得る。例えば、図示されるように、アーム126は、カバー120の上部123aおよび/またはカバー120の上部123aに沿って、カバー120の外面の反対側のカバー120の内面から延在し、少なくとも部分的に被験者の皮膚に向かう方向に延在し得る。カバー120のアーム126のサイズ、形状、および/または構成は、米国特許出願公開第2019/0388652号(特許文献1)に記載されているカバーのいずれかのロックおよび/またはブリッジに関して論じられたものといくつかまたは多くの点で類似または同一であり得る。
【0066】
アーム126は、カバー120から(例えば、カバー120の上部123aの内面から)横方向(例えば、垂直)に延在し得る。アーム126は、上部123a(上部123aの内面など)に接続された第1の端部と、そのような第1の端部の反対側にある凹部を含む第2の端部とを有し得る。このような凹部は、コネクタ143(および/またはアーム126がカテーテルハブ142と係合するように構成されているカテーテルハブ142)の一部を取り囲むようなサイズおよび/または形状にされ得る。そのような凹部は、例えば、数ある形状の中でもとりわけ、丸い、および/または円形、またはアーチ形であり得る。そのような凹部は、カテーテルハウジング100の使用時に、コネクタ143の断面の全周未満、例えば、コネクタ143の断面の全周の約80%未満、約70%未満、約60%未満、約50%未満、約40%未満、または約30%未満である。このような構成により、カバー120がコネクタ143とより容易に係合および係合解除することが可能になり、それによって被験者へのカテーテルハウジング100のより簡単な組み立てが促進される。
【0067】
いくつかの実施形態では、カテーテルハウジング100は、カテーテルハウジング100が使用中に、カテーテル141が被験者体内に挿入されるカテーテル挿入部位、および/またはカバー120の内部および/またはカバー120内に収容された様々な構成要素の周囲の領域を照明および/または消毒する1つまたは複数のUV光源を含む。
図1Iおよび
図1Nを参照すると、カバーは、1つ、2つ、3つ、または4つ以上の光源ハウジング177など、1つまたは複数の光源ハウジング177を含み得る。光源ハウジング177は、カバー120の上部123aの内面など、カバー120の一部から延在し得る。光源ハウジング177は、UV光源を受容および/または固定するための凹部および/または空洞を含み得る。光源ハウジング177および/またはそれによって画定される凹部/空洞は、UV光源から放射された光をカテーテル挿入部位、患者の皮膚、カテーテル141、カテーテルハブ142、コネクタ143、および/またはカバー120によって少なくとも部分的に画定される内部領域に位置するチューブ147の一部(
図1Eを参照)に向けて導くようなサイズ、形状、および/またはその他の構成とされ得る。いくつかの実施形態では、光源ハウジング177および/またはそれによって画定される凹部/空洞は、UV光源から放射された光をカテーテル挿入部位、患者の皮膚、カテーテル141、および/または、カテーテルハブ142に向かって斜めに導くようなサイズ、形状、および/またはその他の構成にされ得る。例えば、光源ハウジング177および/またはそれによって画定される凹部/空洞は、放射光が主にカテーテル挿入部位に向けられるように、
図1Nおよび
図1Eに示されるように角度付けされ得る。UV光源は、UV表面実装LED(SMD LED)および/またはUV-C光源とされ得る。いくつかの実施形態では、UV光源はUV LEDを含み得る。いくつかの実施形態では、カバー120は、互いに離間し、カバー120の上部123aの内面から延在し、カバー120の壁123bの対向する側面/部分に近接して配置される2つの光源ハウジング177を含む(
図1Iを参照)。
【0068】
UV光源は、放出光の露光時間だけでなく強度も制御することで、ユーザーが選択できるさまざまなスキームを実装できるコントローラ(4ビットプロセッサなど)によって制御され得る。コントローラは、患者の種類および/または状態に基づいて、さまざまな高度な消毒スキームを可能にする。例えば、UV光源は、断続的に、所定のオンタイムで定期的に、または部位感染の尺度に基づいて必要に応じてオンにされ得る。1つの尺度は、皮膚に存在する可能性のある特定の種類の細菌またはウイルスを不活化するために必要な(紫外線の)線量である。これは、UV光源の強度と持続時間によって制御され得る。いくつかの実施形態では、UV光源は、カバー120および/またはハブ160が移動されると(例えば、患者の皮膚から外されると)、自動的にオフになるように構成される。コントローラは、プロセッサおよび/またはメモリを備え、1つまたは複数のプリント回路基板に組み込まれ得る。このようなコントローラは、いくつかの実施形態では、カテーテルハウジング100の一部に取り付けられ得る。しかしながら、いくつかの変形例では、そのようなコントローラは別個の装置に含まれ、UV光源と結合されたカテーテルハウジング100に取り付けられた通信モジュールと(例えば無線で)通信することができる。
【0069】
UV光源は、連続的に、または定期的/断続的に動作され得る。例えば、UV光源は、特に30分、1時間、2時間、3時間、4時間ごとなどのタイミングプロトコルに従ってオンおよび/またはオフになるように構成され得る。UV光源は、カテーテル挿入部位および/またはその周囲の皮膚をさまざまな波長で照射するように構成され得る。UV光源は、約100から約500nmの間、約200から約400nmの間、約200から約300nmの間、約210から約290nmの間、約220から約280nmの間、約230から約270nmの間、約240から約260nmの間、約200から約250nmの間、約220から約230nmの間、または約220から約350nmの間、あるいはそれらの間の任意の値もしくは範囲、あるいはそれらの値もしくは範囲の任意の組み合わせによって境界付けられる波長で光を放射するように構成され、但し、いくつかの場合では、これらの値または範囲外の値も使用され得る。一部の構成では、UV光源は、約220nmの波長で光を発するように構成され得る。UV光源は、カテーテル挿入部位および/またはその周囲の皮膚に短波長紫外線を照射するように構成され得る。いくつかの構成では、UV光源の放射線曝露時間は、カテーテル挿入部位および/またはその周囲の皮膚の有益な消毒をもたらすように選択され得ると共に、皮膚が放射線にさらされる時間を最小限に抑える。例えば、UV光源は、0.1秒、0.2秒、0.3秒、0.4秒、0.5秒、1秒、1.5秒、2秒、3秒、4秒またはそれらの間の任意の値もしくは範囲、或いは、これらの値もしくは範囲の任意の組み合わせによって制限されるなどの短期間光を放射するように構成され得、但し、いくつかの場合では、これらの値または範囲外の値も使用され得る。
【0070】
少なくとも
図1E、1I、1N、および
図1Oを参照すると、UV光源(光源ハウジング177内に取り付けられ得る)は、ハブ160/膜162の開口部163を介して、およびカテーテル挿入部位の周囲に光を発するように構成され得る。
図1Eを参照すると、UV光源は、カテーテル挿入部位に向かって光を放射することができ、いくつかの実施形態では、UV光源が被験者の皮膚上で三角形の形状を有する光を放射するように、ハウジング177は角度付けされている。放射光のそのような三角形の頂点/角によって画定される角度は、放射光をカテーテル挿入部位およびその周囲に適切に集束させるために、90度未満の角度を画定し得る。そのような角度は、例えば、85度未満、80度未満、75度未満、70度未満、65度未満、60度未満、55度未満、または50度未満であり、或いはそれらの間の任意の値または範囲、或いはそれらの値または範囲の任意の組み合わせによって境界が設定される。さらに
図1Eを参照すると、いくつかの場合では、カテーテル141および/またはカテーテルハブ142がそのような放射光の一部を遮断し、その下の患者の皮膚に影を落とす可能性がある。いくつかの構成では、UV光源は、皮膚のそのような「隠れた」部分をよりよく照明することができるワイドソースUV光源であり、および/またはそのような皮膚の隠れた部分を照明するために、1つまたは複数のUV光源がカバー120内に配置および/または離間される。別の例として、1つまたは複数のミラーがカテーテルハウジング100内(例えば、カバー120の内面上)に組み込まれ、放射光の向きを変えて皮膚の隠れた部分を照らすのを助けることができる。
【0071】
図1O~1Pは、カテーテルハウジング100のハブ160を示す。ハブ160は、いくつかのまたは多くの点で、米国特許出願公開第2019/0388652号(特許文献1)で論じられるハブのいずれかと同様または同一であり得る。ハブ160は、膜162を含み、および/または、膜162によって画定され得る。膜162は、膜162がそれに固定されるとき、被験者の皮膚の通気性を促進するために、1つまたは複数の穿孔162a(本明細書では「開口」とも呼ばれる)を含み得る。膜162は、膜162の開口部163に沿っておよびその周囲に離間した複数の穿孔162a、例えば、1つ以上、2つ以上、3つ以上、4つ以上、5つ以上、6つ以上、7つ以上、8つ以上、9つ以上、10個以上、または11個以上、10~50個、または50~100個の穿孔162aを含み得るが、いくつかの実施形態では、異なる量の穿孔162aも存在し得る。
【0072】
膜162は、柔軟な材料で作られ得る。膜162は、カバー120とは異なる材料で作られ得る。膜162は、例えば、数ある材料の中でも、熱可塑性エラストマー(TPE)、熱可塑性ポリウレタン(TPU)、および/またはポリ塩化ビニル(PVC)を含み得る。いくつかの実施形態では、膜162は、カバー120によって構成される材料よりも柔軟な材料を含む。いくつかの実施形態では、膜162およびカバー120は同じ材料を含む。
【0073】
膜162は、針および/またはカテーテル141が患者に挿入される(または挿入されている)部位の上に配置され得る開口部163を含み得る。図示されているようないくつかの実施形態では、そのような開口部163は、膜162のいかなる部分によっても分離および/または分割されていない。開口部163は、丸い形状を有し得る。例えば、開口部163は、膜162のいかなる部分によっても分離および/または分割されていない長方形の形状を備え得る。いくつかの実施形態では、カテーテルハウジング100が組み立てられて被験者の皮膚に固定されているとき、膜162のどの部分もカテーテルハブ142および/またはコネクタ143と被験者の皮膚との間に位置しない。いくつかの実施形態では、ハブ160および/または膜162(および/またはカバー120)は、透明または半透明の材料で作られ、それにより、カテーテルハウジング100の使用中、カテーテル挿入部位、カテーテル141、カテーテルハブ142、コネクタ143の検査を可能にし得る。
【0074】
上述したように、カバー120およびハブ160は、一体構造を形成するために互いに永久的に固定され得る。
図1Oを参照すると、ハブ160は、膜162の一部の上方および/または膜162の一部から外側に開口部163の周囲に延在する隆起部分167を含み得る。このような隆起部分167は、カバー120のフランジ179を受容するようなサイズおよび/または形状にされ得るスロット169(「チャネル」とも呼ばれ得る)を含み得る。このようなスロット169は、
図1Oに示されるように、開口部163の周囲に延在し得る。製造中、フランジ179をスロット169に挿入し、ハブ160に永久的に固定(例えば接着)され得る。このような永久的な固定は、とりわけ、接着剤および/または超音波溶接によって行われ得る。このような恒久的な固定により、カテーテルハウジング100の構成要素の数を有利に減らすことができ、したがって、介護者によるカテーテルハウジング100の組み立ておよび/または使用の困難さを軽減し得る。いくつかの変形例では、カバー120およびハブ160は、製造中、例えばオーバーモールドプロセスを介して一体的に形成され得る。このような場合のいくつかでは、カバー120はフランジ179を含まず、ハブ100はスロット169(および/または隆起部分167)を含まない。
【0075】
いくつかの実施形態では、カテーテルハウジング100は、患者の様々な生理学的パラメータおよび/または状態を測定するために使用される1つまたは複数のセンサーを含む。このような1つまたは複数のセンサーには、温度センサー(例えば、局所温度センサー)、血圧センサー、血中酸素飽和度センサー、液体および血液の漏洩センサー、および/または皮膚湿度センサーが含まれ得る。このようなセンサーは、膜162上の様々な位置に配置され得る。例えば、
図1Pを参照すると、膜162は、膜162の表面(例えば、底面)から凹み、および/または、1つ以上のセンサーを受容するように形作られた空洞183を含み得る。膜162は、1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、または8つ以上の空洞183を含み得る。膜162は、互いに離間し、開口部163の周囲に配置された複数の空洞183を含み得る。空洞183は、とりわけ、例えば円形などの丸い形状を含み得る。いくつかの場合、カテーテルハウジング100は、空洞183内に配置された電極を含む。いくつかの変形例では、そのような電極は、カテーテル挿入部位および/またはその周囲でカテーテルハウジング100の装着者に電気エネルギーを印加するための電気療法目的に使用することが可能で、それにより、痛みの軽減などの利点を提供し得る。
【0076】
図1Q~1Rは、カテーテルハウジング100の拡張セット140を一緒に形成し得る様々な構成要素を示す。
図1Qは、拡張セット140の態様をより良く示すために、カバー120およびハブ160から取り外し/連結解除された拡張セット140を示す。
図1Rは、拡張セット140、さらにカテーテルハブ142および接続されたカテーテル141の分解図を示す。拡張セット140および/またはその一部は、カテーテル141およびカテーテルハブ142に結合され、カテーテルハウジング100の外部の位置から、例えば流体源(点滴袋など)からカテーテル141に流体を移送することができる。いくつかの変形例では、拡張セット140は、カテーテル141を介して被験者から流体収集容器に流体(例えば、血液)を移送するために利用され得る。しかしながら、
図1Rは、コネクタ143(雄ルアーコネクタであり得る)、コネクタ144、環状リング145、コネクタ146、チューブ147、およびコネクタ148(雌ルアーコネクタであり得る)を示す。コネクタ143および148は、チューブ147の両端に接続され得る。コネクタ148は、流体源に接続するように構成され得る。チューブ147、コネクタ143、および/またはコネクタ148は、米国特許出願公開第2019/0388652号(特許文献1)に記載されているチューブおよび/またはコネクタのいずれかと同様または同一であり得る。
【0077】
拡張セット140のコネクタ144は、チューブ147を収容する大きさの開口部198(
図1Sを参照)を含み得る。コネクタ144は、以下でさらに説明するように、単独で、および/またはコネクタ146と組み合わせて、拡張セット140をカバー120に有利に固定し得る。コネクタ146は、以下でさらに説明するように、例えば、カバー120のリム131および開口部133において、コネクタ144をカバー120に固定し得る。いくつかの実施形態では、拡張セット140は、カバー120の内部でコネクタ144の一部(例えば、フランジ196)とリム131との間に配置(例えば、「挟み込む」)され得る環状リング145を含む。拡張セット140は、以下でさらに説明するように、例えば、カテーテルハブ142の端部へのコネクタ143の固定を介して、カテーテルハブ142およびカテーテル141と結合され得る。
【0078】
図1S~1Tは、コネクタ144の斜視図および側面図(それぞれ)を示す。コネクタ144は、有利なことに、拡張セット140がカバー120と結合して、カバー120および/またはハブ160と一体構造を形成することを可能にし得る。さらに、いくつかの実施形態では、カバー120のリム131の両側でコネクタ144をコネクタ146に固定することにより、カバー120がチューブ147に沿って移動することができないようにすることができ、これは、カバー120およびハブ160が被験者の肌に固定される場合に有利となり得る。コネクタ144は、第1の端部190と、第1の端部190の反対側の第2の端部191とを含み得る。コネクタ144は、フランジ196(例えば、端部191)、本体194、およびステム192を含み得る。本体194は、リム131内に、および/またはカバー120の開口部133を介して受容されるようなサイズおよび/または形状にされ得る。本体194は、円筒形または部分的に円筒形の形状および/または円形の断面を備え得る。本体194は、本体194の表面から遠ざかるように、および/または本体194の長さに沿って延在する1つまたは複数の突出部197を含み得る。例えば、本体194は、1つ、2つ、3つ、または4つ以上の突出部197を含み得る。いくつかの実施形態では、突出部197の数は、カバー120のリム131上のノッチ135の数に対応する。本体194は、互いに離間した(例えば、本体194の円周に沿って互いに半径方向に離間された)複数の突出部197を含み得る。いくつかの実施形態では、コネクタ144は、コネクタ144の中心を通って延びる軸に対して互いに90度の間隔を置いた4つの突出部197を含む。突出部197は、上述したカバー120のノッチ135内に、および/または、カバー120のノッチ135を通って嵌合するようなサイズおよび/または形状にされ得る。
図1Tを参照すると、突出部197は、直線的に増加/減少する高さ(本体194の表面から測定した)を有する傾斜部分197aと、均一な高さ(本体194の表面から測定した)を有する非傾斜部分197bとを含み得る。いくつかの実施形態では、突出部197は、本体194の第1の端部から本体194の第2の端部に向かって本体194の表面に沿って延在し、突出部197の端部とフランジ196との間に間隙「g」が存在するように(
図1Tを参照)、本体194の第2の端部に到達する前に停止する。このような間隙は、環状リング145に適合するようなサイズおよび/または形状にされ得る。コネクタ144は、本体194から外側に延在するステム192を含み得る。ステム192は、コネクタ146を通って延在する開口部内に適合するようなサイズおよび/または形状にされ得る。ステム192は、円筒状または部分的に円筒状の形状および/または円形の断面を含む。ステム192は、コネクタ146内のネジ/ネジ山に固定するように構成され得る、ステム192の表面に沿って延在するネジ/ネジ山195を含み得る。コネクタ144のフランジ196は、本体194およびステム192の一方または両方の断面よりも大きい断面を有し得る。このような構成により、フランジ196がカバー120の内部でカバー120のリム131の一部(端部)に「着座」することを確実にし得る。
図1Sに示されるように、コネクタ144は、コネクタ144の長さにわたって延在する開口部198を含み得る。このような開口部198は、チューブ147がコネクタ144を通って延在できるように、チューブ147を受容するようなサイズおよび/または形状にされ得る。開口部198は、円形の断面を有することができ、チューブ147を受容するようなサイズにすることができる。
【0079】
上述したように、
図1Eは、カテーテルハウジング100の断面図を示し、さらに、カテーテル141がカテーテル挿入部位に挿入されるときに(例えば、皮膚を介して被験者の静脈に挿入されるとき)、拡張セット140、カバー120、およびハブ160がカテーテルハブ142およびカテーテル141と結合できる一体構造をどのように形成できるかを示している。カバー120およびハブ160は、上述したように、スロット179内でのフランジ179の固定を介して一緒に固定(例えば、永久的に結合)され得る。
【0080】
拡張セット140は、例えばカテーテルハウジング100の製造中、一体構造を形成するために、様々な方法でカバー120およびハブ160に(例えば、カバー120への直接固定を介して)固定され得る。コネクタ143、コネクタ144、環状リング145、コネクタ146、および/またはコネクタ148のうちの様々なものは、チューブ147がカバー120の開口部133を介して挿入される前または後に、チューブ147の一部に沿って(例えば上に)配置され、かつ/またはチューブ147の一部に固定され得る。コネクタ144(例えば、開口部198を介して)、環状リング145、および/またはコネクタ146は、チューブ147の周囲および/またはチューブ147に沿って配置され得る。コネクタ144(例えば、開口部198を介して)、環状リング145、および/またはコネクタ146は、チューブ147に沿ってスライドするように、例えば、チューブ147を通って延在する軸に沿って長手方向にスライドするように構成され得る。このような構成により、コネクタ144、環状リング145、および/またはコネクタ146を、カバー120のリム131および/または開口部133に、またはその近くに配置することができ、有利であり得る。コネクタ144のステム192および本体194は、カバー120の開口部133および/またはリム131内および/または開口部133および/またはリム131を通って(あるいは部分的に内部および/または開口部131を通って)配置することができ、例えば、1つ以上の突出部197をリム131の1つ以上のノッチ135に挿入することによって、フランジ196がカバー120の内部のリム131の一部(例えば、端部)に接触するようにされる(
図1E参照)。フランジ196とリム131のその部分との間の接触は、コネクタ144がリム131を通ってさらに移動することを防止し得る。拡張セット140が環状リング145を含む、いくつかの場合には、そのような環状リング145は、フランジ196とリム131のそのような部分との間に配置(例えば、挟まれる)され得る。いくつかの実施形態では、突出部197はノッチ135を介して挿入することができ、コネクタ144はリム131(例えば、リム131および/または開口部133の中心を通って延びる軸)に対して回転させることができ、その結果、このような回転の後、突出部197がノッチ135と整列しないようにされる。このような場合、リム131は、コネクタ144に接触し、かつ/またはコネクタ144が開口部133から出るのを防止し得る。コネクタ144が、カバー120の開口部133および/またはリム131内に、さらに/あるいはそれらを通って(または部分的に通って)配置された後、コネクタ146は、例えば、コネクタ146のネジ山とステム192のネジ山195との間の係合を介して、コネクタ144に固定(例えば、ネジ止め)され得る。このような固定が行われると、コネクタ144のフランジ196およびコネクタ146は、カバー120のリム131を挟むことができる。このような固定により、拡張セット140をカバー120およびハブ160に有利に結合され得る。
【0081】
いくつかの場合では、カバー120および/またはハブ160は、チューブ147に沿って結合されると、チューブ147に沿ってスライドすることができ、例えば、チューブ147を通って延びる軸に沿って長手方向にスライドし得る。コネクタ143はチューブ147の一端に固定することができ、コネクタ148はチューブ147の反対側の端に固定され得る。いくつかの実施形態では、コネクタ144とコネクタ146とが互いに接続解除されると、カバー120およびハブ160は、チューブ147に沿ってコネクタ143に向かって、および/またはコネクタ143から離れる方向に移動することができる。このような構成により、介護者がカテーテルハウジング100をカテーテルハブ142およびカテーテル141に迅速かつ効率的に固定できるという利点がある。例えば、介護者がカテーテル141を患者に(例えば、患者の静脈に)挿入した後、介護者は、カバー120およびハブ160(チューブ147に沿って配置されている)をチューブ147の長さの一部に沿ってコネクタ143から遠ざけ、その後、拡張セット140のコネクタ143をカテーテルハブ142の端部に固定する(例えば、ねじで固定する)ことができる。その後、介護者は、カバー120およびハブ160を雄コネクタ143、カテーテルハブ142、およびカテーテル141に向かって移動(例えば、スライド)させて、カバー120およびハブ160をカテーテル挿入部位の周囲の皮膚に位置決めして固定し得る。このような位置決めには、上述したようにコネクタ143がアーム126の凹部内に位置決めされるように、コネクタ143をアーム126に係合させることを含み得る。カバー120およびハブ160が皮膚に配置および/または固定された後、介護者は、コネクタ146をコネクタ144に固定し(例えば、上述したように)、チューブ147に対するカバー120およびハブ160の移動を最小限に抑えるかまたは防止することができる。
図1Eを参照すると、コネクタ146がこのような方法でコネクタ144に固定されると、コネクタ144、146は、リム131など、開口部133の周囲のカバー120の一部を挟むことができる。有利には、開口部133および/またはリム131におけるカバー120による拡張セット140の固定は、単独で、および/またはアーム126と組み合わせて、他の構成要素の間でカテーテルハブ142およびコネクタ143の強力な安定化をもたらし、患者に挿入されたときにカテーテル141が動く可能性を防止または低減する。さらに、拡張セット140を開口部133および/またはリム131でカバー120にこのように固定することにより、チューブ147がカバー120に対して様々な方向に引っ張られるときに生じ得る問題が防止または軽減される。
【0082】
図1C~1Eを参照すると、いくつかの構成では、コネクタ143がコネクタ144および/またはリム131から、例えば、チューブ147に沿った間隙(カバー120の内部)で離間するような方法で、カバー120および/またはハブ160を拡張セット140に固定することができる。このような間隙は、
図1Eのカバー120によって囲まれた内部領域内に見えるチューブ147の部分によって見ることができる。このような間隙により、チューブ147の一部(カバー120の内部)が(例えば、チューブ147が柔軟な材料を含む場合)可撓性結合部として機能することが有利に可能となり、コネクタ143、すなわちカテーテルハブ142および/またはカテーテル141への移送から、カバー120、ハブ160、コネクタ146、コネクタ144、および/またはカバー120の外側のチューブ147の部分に加わる力を最小化または防止し得る。例えば、カバー120、ハブ160、またはチューブ147の一部に横方向(例えば、
図1Eに示す図でページの「内側」または「外側」)に外側カバー120に力が加えられた場合、コネクタ143とコネクタ144(および/または開口部133、リム131、またはカバー120の他の部分)との間のそのような間隙は、そのような力がコネクタ143、カテーテルハブ142、および/またはカテーテル141に伝達されるのを最小限に抑えるかまたは防止する可撓性接合部を提供することができる。このような結果は、カテーテル141がカテーテル挿入部位またはその近くで患者の静脈および/または皮膚に対して動かされるときに生じ得るカテーテルの「よじれ」および/または他の問題の可能性を大幅に低減することができる。
【0083】
図1U~1Xは、カバー120´の代替設計を示す。カバー120´は、カバー120と同様の方法でカテーテルハウジング100と共に使用され得る。カバー120´は、ポート121a´、121b´をさらに含むことを除いて、あらゆる点でカバー120と同一であり得る。ポート121a´、121b´は、いくつかのまたは多くの点で、米国特許出願公開第2019/0388652号(特許文献1)で論じられて図示されているポート521a、521bと類似または同一であり得る。ガスがカバー120´の内部に流入、および/または、カバー120´の内部から流出できるように、ポート121a´、121b´は使用され得る。ポート121a´は、チューブに固定されて、チューブからのガスがカバー520´の一部を通ってカテーテル挿入部位に向かって挿入されることを可能にするように構成されたガス入口ポートであり得る。例えば、ポート121a´を介して滅菌ガスおよび/または麻酔ガスが挿入され得る。ポート121b´は、ガスがカテーテルハウジング100からカバー120´の一部を通って流出できるように構成されたガス出口ポートであり得る。ポート121b´は、例えば、特定の圧力が達成されたカバー120´および/またはカテーテルハウジング100の内部からガスを逃がすことを可能にするリリーフバルブを含み得る。ガス入口ポート121a´を介してガスが挿入されると、リリーフバルブが開くように構成され得る。いくつかの実施形態では、ポート121a´、121b´はバルブ(弁)を含まず、および/または、完全に開いている。
【0084】
ポート121a´、121b´は、カバー120´の様々な部分を通って延在し得る。例えば、ポート121a´、121b´の一方または両方は、カバー120´の上部123a´を通って延在することができ、そこから壁123b´が延在する。ポート121a´、121b´は、カバー120´の内面上に開口部を画定し得る。カバー120´は、ポート121a´によって画定される開口部の周囲を取り囲むチャンバ121c´を備え得る。チャンバ121c´は、例えば円筒形とされ得る。ポート121a´、121b´の一方または両方は、カバー120´の壁123b´に近接して配置され得る。ポート121a´、121b´は、壁123b´の反対側/表面の近くに配置され得る。ポート121a´および/またはポート121b´は、スナップフィット、摩擦フィット、プレスフィット、または別のタイプの固定を介してチューブを固定するように構成され得る。
【0085】
ガスポート121a´、121b´は、外側に、および/またはカバー120´の上部123a´に沿って突出し得る。ポート121a´、121b´は、そのような延長部の長さに沿ってチャンバを画定することができ、チャンバは、チューブを受容するおよび/またはチューブに固定するようなサイズおよび/または形状にされ得る。ポート121a´、121b´は、丸い形状を含み得る。ポート121a´、121b´は、その長さに沿って円筒形の断面または部分的に円筒形の断面を含み得る。ポート121a´、121b´は、開口部を画定する第1の端部121d´と、第1の端部121d´の反対側の第2の端部121e´とを有し得る。第2の端部121e´は、ポート121a´、121b´によって画定される流体通路をカバー120´の部分の開口部に移行させるために、断面が傾斜または先細りにされ得る。例えば、ポート121a´、121b´によって画定されるチャンバは、端部121d´(
図1Vを参照)の開口部を通る軸に平行な方向から、カバー120´の一部を通る開口部付近のそのような軸に垂直な方向に移行し得る(
図1Xを参照)。
【0086】
図1Yは、カバー120″の代替設計を示す。カバー120″は、カバー120と同様の方法でカテーテルハウジング100と共に使用され得る。カバー120″は、カバー120の上部を通って延在する複数の穴197″を含むことを除いて、あらゆる点でカバー120と同一である。このような穴197″により、カテーテルハウジング100の内部および/またはカテーテル挿入部位が換気される(例えば、周囲空気と流体連通する)ことが可能になる。いくつかの変形例では、穴197´´´は、カバー120の外面および/または内面上で、透明であり得る半透性フィルムで覆われ得る。このような半透性フィルムは、穴197″に隣接する(例えば下)カバー120″の内面に固定され得る。このような半透性フィルムは、アクリル接着剤または他の種類の接着剤を介してカバー120″の内面に接着されたポリウレタンのプラスチックシートであり得る。穴197″の近くに半透性フィルムを含めることは、通気を有利に提供すると同時に、物体および/または流体が穴197″を介してカバー120″を通過する可能性を低減し得る。カバー120″は、
図1Yでは不透明として示されているが、カバー120″は、透明または半透明の材料を含み得る。
【0087】
図1Zは、カバー120´´´の代替設計を示す。カバー120´´´は、カバー120と同様の方法でカテーテルハウジング100と共に使用され得る。カバー120´´´は、カバー120´´´の上部外面から凹んだ凹部199´´´を含むことを除いて、あらゆる点でカバー120´と同一であり得る。いくつかの変形例では、カメラを凹部199″に配置および/または固定され得る。カバー120´´´は、
図1Zでは不透明として示されているが、カバー120″は、透明または半透明の材料を含み得る。このような構成により、有利には、そのような凹部199″に取り付けられたカメラが、カテーテル挿入部位、および/または、使用中、例えば、コネクタ143とカバー120のアーム126との間の接触する、カテーテル141、カテーテル141に結合されたカテーテルハブ142、コネクタ143など、カテーテルハウジング100内に収容された他の構成要素を観察できるようになる。このような構成により、介護者は、カテーテル141がカテーテル挿入部位に挿入されているか(および/または正しく挿入されているか)、さらに/または、カテーテルハブ142が適切に位置合わせされ、角度付けされ、並びに/或いは、位置決めされているかどうかを判断できるという利点も得られる。凹部199″は、とりわけ、円形の断面を有し得る。
【0088】
図2A~2EEは、以下でさらに説明するように、カテーテルハウジング200(「カテーテル収容装置」、「カテーテル安定化装置」、または「カテーテル安定化システム」とも呼ばれ得る)およびその様々な態様および/または部分を示す。カテーテルハウジング200は、例えばカテーテルハウジング100を参照して本明細書の他の箇所で説明したのと同様の方法で、カテーテルが被験者のカテーテル挿入部位に挿入される際にカテーテルを安定させるために有利に使用され得る。以下で詳細に説明するように、カテーテル241の安定化は、そのようなカテーテル241に接続されたカテーテルハブ242との係合によって達成され得る。加えて、またはその代わりに、いくつかの変形例では、カテーテル241の安定化は、カテーテルハブ242に接続された雄ルアーコネクタ243との係合によって達成される。図示されているように、カテーテルハウジング200は、カバー220、ハブ260、および拡張セット240(本明細書では「流体チューブアセンブリ」とも呼ばれる)を含み得る。
図2A~2Bは、カテーテルハウジング200の上面斜視図を示し、
図2Cは、カテーテルハウジング200の底面斜視図を示し、
図2D~2Eは、カテーテルハウジング200の上面図および底面図を示す。
図2Cおよび
図2Eのそれぞれは、以下でさらに説明するように、カテーテルハウジング200によって固定されているカテーテルハブ242(カテーテル241に接続されている)を示している。カテーテル241および/またはカテーテルハブ242は、本明細書に記載されるカテーテルおよび/またはカテーテルハブのいずれかと同様または同一であり得る。
図2Fは、カテーテルハウジング200が被験者の皮膚に固定されている使用状態におけるカテーテルハウジング200(
図2D参照)の断面図を示す。図示されていないが、カテーテル241が被験者に流体を送達できるように、従来のカテーテル挿入手法に従って、カテーテル241は被験者の静脈内に少なくとも部分的に配置され得ることを理解されたい。カテーテル241の安定化(例えば、カテーテルハブ242の固定による)については、以下でより詳細に説明する。
図2Gは、カテーテルハウジング200の分解図であり、カバー220、ハブ260、および拡張セット240が互いに分離され、カテーテル241およびカテーテルハブ242から分離された状態を示している。カテーテルハウジング200のいくつかの実施形態は、拡張セット240を含まない。
【0089】
図2H~2Jはカバー220の上面斜視図を示し、
図2Kはカバー220の底面斜視図を示し、
図2L~2Mはカバー220の上面図および底面図を示し、
図2N~2Oはカバー220の側面図を示し、
図2P~2Qは、カバー220の正面図および背面図をそれぞれ示す。カバー220は、上部223aと、上部223aから外側に延在する壁223bとを含み得、そのような壁223bは、カバー220の内部を画定し得る。そのような上部223aおよび壁223bは、カバー220の本体を形成し得る。
図2H~
図2Qに示されるようないくつかの実施形態では、カバー220は、上部223aから延在する単一の壁223bのみを含み、そのような単一の壁223bは、カバー220の内部を画定する。壁223bは、そのような上部223aを横方向に(例えば、略垂直に)延在し得る。壁223bは、カバー220の周囲を画定し得る。カバー220は、とりわけポリフェニルエーテル(PPE)、ポリカーボネート(PC)などのプラスチックを含む様々な材料で作られ得る。いくつかの実施形態では、カバー220は透明または半透明である。いくつかの実施形態では、カバー220は、ハブ260またはハブ260の一部よりも剛性の高い材料で作られている。例えば、いくつかの実施形態では、カバー220は、ハブ260の膜262よりも剛性の高い材料で作られている。
【0090】
いくつかの実施形態では、カバー220は、使用時、チューブ247を固定するために利用できる、上部223aおよび/または壁223bから外側に延在する1つまたは複数のウィング222を含む。ウィング222は、いくつかのまたは多くの点でウィング122と類似または同一であり得る。いくつかの実施形態では、ウィング222は、1つまたは複数のリブ222a(例えば、1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つ以上のリブ222a)を含み、これらは、いくつかのまたは多くの点でリブ122bと類似または同一であり得る。
【0091】
いくつかの実施形態では、カバー220は、ガスがカバー220の内部領域内に、さらに、カバー220がハブ260と結合されて被験者に固定されるとき(
図2Fを参照)、カバー220および/またはハブ260によって囲まれたカテーテル挿入部位におよび/またはそれに向けて送達されることを可能にするように構成された1つまたは複数のガスポートを含む。例えば、カバー220は、ガスポート237aおよび237bを含み得る。ガスポート237bは、ガスがそのような内部領域に(例えば、壁223bを通って)流れ込むことができるように構成され、ガスポート237aは、ガスがそのような内部領域から(例えば、壁223bを通って)流れ出ることができるように構成され得る。いくつかの変形例では、ガスポート237aは、ガスがそのような内部領域に(例えば、壁223bを通って)流れ込むことができるように構成され、ガスポート237bは、ガスがそのような内部領域から(例えば、壁223bを通って)流れ出ることができるように構成される。ガスポート237bは、ガス(例えば、滅菌ガスおよび/または麻酔ガス)が壁223bを通ってカテーテル挿入部位に向かって挿入されることを可能にするガス供給管に固定されるように構成され得る。このような構成は、被験者の皮膚に固定されたとき、カテーテルハウジング200によって画定される内部領域内のカテーテル挿入部位、カテーテル241、カテーテルハブ242、ルアーコネクタ243(本明細書では「カテーテルハブコネクタ」とも呼ばれる)に、さらに/または、その周囲にガスが流れることを有利に可能にすることができる。図示されたものなどのいくつかの実施形態では、ガスポート237a、237bは、カバー220から(例えば、壁223bから)反対方向に、および/またはカバー220の両端から外側に延在する。このような実装は、使用時にカテーテルハウジング200によって画定される内部領域への望ましいガス流(例えば、「フラッシング」)を有利にもたらすことができる。
【0092】
図2Kを参照すると、一部の実装では、カバー220は、カテーテルハウジング200の使用時に、カテーテル241が被験者に挿入されるカテーテル挿入部位、および/またはカバー220の内部および/またはカバー220内に収容される様々な構成要素の周囲の領域を照明および/または消毒する1つまたは複数のUV光源を含む。このような実施形態では、カバー220は、カバー120に関して上述した光源ハウジング177と同様または同一であり得る1つまたは複数の光源ハウジング277を含み得る。このような任意の光源ハウジング277およびその中に取り付けられるUV光源の配置および/または利用は、光源ハウジング177に関して上述した配置および/または利用と同様または同一であり得る。
【0093】
カバー220は、ハブ260に取り外し可能に固定されるように構成され得る。いくつかの実施形態では、カバー220は、突出部239aを含む(
図2H~2Iおよび
図2K~2Pを参照)。突出部239aは、ハブ260のラッチアーム273aと係合するように構成され(
図2S~2Tおよび
図2Yを参照)、そのような係合により、カバー220とハブ260とは互いに固定され得る。加えて、またはその代わりに、カバー220は、
図2Kおよび
図2Mに示される突出部239bの一方または両方を含み得る。突出部239bは、ハブ260のラッチアーム273bと係合するように構成され(
図2S~2Tおよび
図2Yを参照)、そのような係合により、カバー220とハブ260とが互いに固定され得る。図示されているように、突出部239aは壁232aの外面から延在することができ、突出部239bは壁232aの内面から延在し得る。突出部239a、239bは、本明細書では「ラッチ突出部」とも呼ばれる。ハブ260のラッチアーム273a、273bは、本明細書では「ラッチ脚」とも呼ばれる。いくつかの実施形態では、突出部239a、239bは、先細りの輪郭を備えている。
【0094】
突出部239aとラッチアーム273aとの間の係合、および/または突出部239bとラッチアーム273bとの間の係合は、例えば、スナップフィット係合とすることができる。例えば、いくつかの場合では、突出部239aがラッチアーム273aと係合するように、および/または突出部239bがラッチアーム273bと係合するように、カバー220をハブ260上に(例えば上から)移動させることによって、カバー220がハブ260に固定され得る。突出部273aは、ラッチアーム273aのテーパ状端部に接触する、および/または突出部239aがラッチアーム273aのテーパ状端部を通過するまで、ラッチアーム273aを外側に(例えば、ハブ260の内部または中心から離れるように)押し、その時点で、ラッチアーム273aのそのようなテーパ状端部が、突出部239aにカチッと嵌って固定され得るテーパ状表面を有し得る。突出部239bは、突出部239bがラッチアーム273bのテーパ状端部を通過するまでラッチアーム273bを内側に(例えば、ハブ260の内部または中心に向かって)押し、その時点で、ラッチアーム273bのそのようなテーパ状端部が突出部239bにカチッと固定され得るように、ラッチアーム273bのテーパ状端部と接触するテーパ状表面を有し得る。カバー220をハブ260から取り外すために、ラッチアーム273aを外側に押すことができ、それによってカバー220の端部(例えば、「前部」)が取り外される。その後、突出部239bをラッチアーム273bから外すことができ、カバー220をハブ260から分離することができる。
【0095】
図2Kおよび
図2Qを参照すると、カバー220は、チューブ247(「チューブ」または「流体チューブ」とも呼ばれる)がカバー220を通って延在することを可能にする開口部233を含み、チューブ247が流体を送達できるようにする。カバー220が被験者のハブ260に固定されると、カテーテル241はカテーテルハブ242を介して挿入される。開口部233(本明細書では「カバー開口部」とも呼ばれる)は、カバー220の端部またはその近くに配置され得る。開口部233は、例えば、図示されているように壁223bを通って延在し得る。
【0096】
いくつかの実施形態では、カバー220は、拡張セット240への接続を容易にするように構成されたコネクタ(「コネクタ部分」とも呼ばれる)を含む。例えば、カバー220は、コネクタ231(本明細書では「カバーコネクタ」とも呼ばれる)を含み得る。コネクタ231は、カバー220の壁223bから開口部233の周りに延在し得る。コネクタ231は、以下でさらに説明するように、コネクタ246(本明細書では「流体チューブロックコネクタ」とも呼ばれる)に固定され得る。また、以下でさらに説明するように、コネクタ231、246が互いに接続されていると、チューブ247に対するカバー220および/またはコネクタ246の動き(例えば、スライド)を阻止(例えば、防止)することができ、コネクタ231、246が一方に接続されていないと、別の場合には、チューブ247に対するカバー220および/またはコネクタ246の移動(例えば、スライド)を可能にし得る。このような接続は、カバー220の外側の位置からチューブ247を引っ張ることによって、カテーテル241、カテーテルハブ242、ルアーコネクタ243、および/または、カバー220の内部に収容されたチューブ247の一部が移動することを有利に防止し得る。コネクタ231およびコネクタ246は、例えば、それらのネジを介して、および/またはスナップフィット係合を介して、互いにネジ接続するように構成され得る。コネクタ231は、カバー220の端部(例えば、「前」端)の壁223bから延在し得る。コネクタ231は、壁223bから外側に延在するコネクタ本体231aと、コネクタ本体231aから外側に延在するねじ付き部分231bとを含み得る。コネクタ本体231aおよび/またはねじ付き部分231bは、ほぼ円筒形状を有し、チューブ247が貫通できるように開口部233と位置合わせされた開口部を有し得る。いくつかの実施形態では、ねじ付き部分231bは、コネクタ本体231aよりも小さい断面を有する。いくつかの実施形態では、コネクタ231は、追加的または代替的に、ラッチアーム231c(本明細書では「ラッチ」または「カバーコネクタラッチ」とも呼ばれる)を含む。ラッチアーム231cは、壁223bおよび/またはコネクタ本体231aから外側に延在し、コネクタ本体231aに隣接して配置され得る。ラッチアーム231cは、
図2DD~2EEに関して以下でさらに説明するように、コネクタ246のノッチ246bと係合し得る。ラッチアーム231cは、後述するように、コネクタ246およびノッチ246bとの係合中にラッチアーム231cが曲がることを可能にするために、弾性を有し得る。
【0097】
図2Rは、拡張セット240(本明細書では「流体チューブアセンブリ」とも呼ばれる)の拡大斜視図を示す。拡張セット240は、コネクタ243(雄ルアーコネクタであってもよい)、ストッパ245、スリーブ249、コネクタ246(本明細書では「流体チューブロックコネクタ」とも呼ばれる)、チューブ247、および/またはコネクタ248(雌ルアーコネクタであってもよい)を含み得る。コネクタ243、248、および/またはチューブ247は、拡張セット140に関して上述したコネクタ143、148、および/またはチューブ147(それぞれ)と同様または同一とされ得る。コネクタ243、248は、図示されているように、チューブ247の対向端部に接続され得る。コネクタ248は、被験者に注入療法を提供するための流体を保持する流体源(ソース)に接続するように構成され得る。コネクタ243は、例えば、
図2C、2E、および
図2Fに示されるように、カテーテルハブ242に接続するように構成され得る。
【0098】
前述したように、コネクタ246は、チューブ247に対するカバー220および/またはコネクタ246の移動を阻止(例えば防止)するために、カバー220のコネクタ231と共に有利に利用され得る。コネクタ246は、カバー220のコネクタ231のねじ付き部分231bに固定するように構成され得るねじを有する内部を備え得る本体246aを含むことができる。本体246aは、例えば、コネクタ246がチューブ247に沿って移動(例えば、スライド)できるように、コネクタ246がチューブ247に結合されることを可能にする開口部を含み得る。いくつかの実施形態では、コネクタ246は、上述したように、また以下でより詳細に説明するように、カバー220のコネクタ231のラッチアーム231cと係合するように構成され得る、本体246aの外面から凹んだノッチ246bを含む。ノッチ246bは、ラッチアーム231cの一部を収容するようなサイズおよび/または形状にされ得る。
図2CCを参照すると、拡張セット240およびカバー220は、チューブ247がコネクタ231を通って(例えば、コネクタ本体231aおよびねじ付き部分231bを通って)、カバー220の壁223bの開口部233を通って延在し、カバー220(例えば、カバー220の壁223b)は、コネクタ243、ストッパ245およびコネクタ246、248の間でチューブ247に沿って位置決めされる。このような構成では、カバー220およびコネクタ246は、例えば、後述するようにコネクタ246をコネクタ231に接続する前に、チューブ247に沿って(例えば、チューブ247の長手方向軸に沿って)スライドするように構成され得る。
【0099】
図2Fは、前述したように組み立てられ、被験者の皮膚に固定されたカテーテルハウジング200を示す。
図2Fは、カバー220のコネクタ231に固定されたコネクタ246を示す。コネクタ246は、コネクタ246の本体246aのネジ山とコネクタ231のねじ付き部分231bとの間の係合を介してコネクタ231に接続され得る。前述したように、いくつかの実施形態では、コネクタ231はラッチアーム231cを含み、そのような実施形態では、ラッチアーム231cはコネクタ246のノッチ246bと係合し得る。例えば、ラッチアーム231cは、本体246aがねじ付き部分231bにねじで固定された後に、ノッチ246bと係合し得る。
図2DDを参照すると、コネクタ246は、(例えば、回転によって)ねじ付き部分231bに螺合することができ、そのような螺合中、コネクタ246の本体246a(例えば、本体246aの外面)がラッチアーム231cを押すことができ、ラッチアーム231cが コネクタ本体231aから遠ざかる方向に屈曲する。連続的にねじ込んだ後(コネクタ246の回転を介して)、ラッチアーム231cはコネクタ246のノッチ246bにはめ込み(スナップフィット)、それによってコネクタ231をコネクタ246に「ロック」することができる(
図2EEを参照)。コネクタ231、246の相互の接続解除は、ラッチアーム231cがノッチ246bから外されるようにラッチアーム231cを(例えば、コネクタ本体231aから離れる方向に)屈曲させることで達成され、これにより、コネクタ246をネジ山部分231bに螺合して固定するときとは反対の回転方向にコネクタ246は回転され得る。上述したように、拡張セット240はスリーブ249を含み得る。スリーブ249は、コネクタ246、231が互いに固定されるときに圧力がスリーブ249に加えられるように、コネクタ246によって動作可能に位置決めされ得る(
図2Fを参照)。コネクタ246、231が互いに接続されるとき、コネクタ246およびカバー220のチューブ247に沿った移動は、例えば、コネクタ246、231によってスリーブ249に加えられる圧力によって引き起こされる、スリーブ249によってチューブ247に加えられる把持力を介して、阻止(例えば防止)され得る。このような構成により、カバー220の外側のチューブ247に加えられる力が、カバー220の内側のチューブ247の部分および/またはコネクタ243、カテーテルハブ242、およびカテーテル241に伝達されないように、コネクタ246、231がチューブ247の一部を「ロック」し得る。これにより、カテーテル241および/またはカテーテルハブ242の外れを有利に阻止することができ、カテーテル挿入部位への外傷を阻止することができる。スリーブ249は、管状の形状を含み得、および/またはチューブ247と同じ材料を含み得る。スリーブ249は、例えば、コネクタ246、231が互いに固定されていないと、チューブ247に沿って移動可能(例えば、スライド可能)であり得る。スリーブ249は、チューブ247よりも短い長さを有し得る。スリーブ249は、ポリ塩化ビニル(PVC)、ラテックスフリー材料、および/または他の材料などの様々な材料で作られ得る。
【0100】
いくつかの実施形態では、拡張セット240はストッパ245を含む(
図2F、2G、および
図2Rを参照)。
図2Eを参照すると、ストッパ245は、チューブ247に結合され、カバー220と拡張セット240とが互いに固定されている(および/または、カバー220および拡張セット240がハブ260に固定されている)場合、コネクタ243とカバー220の開口部233および/または壁223aとの間に位置決めされ得る。ストッパ245は、環状(例えば、円形)形状を有し得る。ストッパ245は、チューブ247の長さよりも短い長さを有し得る。ストッパ245は、チューブ247の一部に永久的に接着され得る。有利には、
図2Fを参照すると、ストッパ245は、チューブ247がカバー220から引き抜かれるのを防止することができ、かつ/またはチューブ247の一部(カバー220の内側)、コネクタ243、カテーテルハブ242、および/またはカテーテル241をカバー220の外側のチューブ247にかかる力から隔離することができる。例えば、カバー220の外側のチューブ247の一部に、チューブ247の長手方向軸に沿った方向および/またはその軸に対して横方向(例えば垂直)に力が加えられた場合、ストッパ245は壁223aに係合し、そのような力がコネクタ243、カテーテルハブ242、および/またはカテーテル241の移動を引き起こすのを防止し得る。ストッパ245は、単独で、またはスリーブ249と組み合わせて利用され得る。いくつかの場合では、チューブ247に加えられる力がスリーブ249の力に抵抗する能力を超える場合、ストッパ245は係合され得る。
【0101】
図2S~2Tはハブ260の上面斜視図を示し、
図2U~2Vは底面斜視図を示し、
図2W~2Xは上面図および底面図を(それぞれ)示す。
図2Yは、ハブ260の分解斜視図を示し、
図2Z~2AAは、ハブ260の一部を通る断面図を示す(
図2Wを参照)。ハブ260は、カテーテル挿入部位の周囲で被験者の皮膚に固定されるように構成され得る。ハブ260(例えば膜262)は、ハブ260が被験者の皮膚に固定されたときにカテーテル挿入部位の上に位置決めされるように構成された開口部263を含み得る。ハブ260は、カテーテル241に接続されたカテーテルハブ242を固定して、カテーテル挿入部位に挿入されたときのカテーテル241の動きを最小限に抑えるように構成され得る。カテーテルハブ242をハブ260で(例えば、カバー220とは対照的に)固定することにより、有利には、カテーテル挿入部位をカバー220で囲む前に、介護者が、カテーテル挿入部位、カテーテル241、カテーテルハブ242、および/または他の構成要素を視認できるようにし得る。これにより、介護者は、例えばカテーテル241が挿入される被験者の皮膚および/または静脈に対して適切な角度でカテーテル241を動作可能に位置決めするために、カテーテルハブ242が適切に固定および/または位置決めされているかどうかを便利に評価することができる。
【0102】
ハブ260は、膜262およびフレーム264を含み得る。膜262は、膜162がそれに固定されるときに被験者の皮膚の通気性を促進するために、1つまたは複数の穿孔262a(本明細書では「開口」とも呼ばれる)を含み得る。穿孔262aの数、配置、および特性は、膜162に関して上述した穿孔162aと同様または同一とすることができる。膜262は、針および/またはカテーテル241が被験者(例えば、患者)に挿入される(または挿入されている)部位上に配置され得る開口部263を含み得る。図示されているようないくつかの実施形態では、そのような開口部163は、膜262のいかなる部分によっても分離および/または分割されていない。開口部263は、丸い形状を有し得る。例えば、開口部263は、膜262のいかなる部分によっても分離および/または分割されていない長方形の形状を含み得る。いくつかの実施形態では、
図2Fに示されるように、カテーテルハウジング200が組み立てられ、被験者の皮膚に固定されているとき、膜262のどの部分もカテーテルハブ242(および/またはコネクタ243)と被験者の皮膚との間に位置しない。いくつかの実施形態では、ハブ260および/または膜262(および/またはカバー220)は、透明または半透明の材料で作られ、カテーテルハウジング200の使用中、カテーテル挿入部位、カテーテル241、カテーテルハブ242、コネクタ243の検査を可能にし得る。膜262は、柔軟な材料で作られ得る。膜262は、カバー220とは異なる材料で作られ得る。膜262は、例えば、数ある材料の中でも、熱可塑性エラストマー(TPE)、熱可塑性ポリウレタン(TPU)、および/またはポリ塩化ビニル(PVC)を含み得る。いくつかの実施形態では、膜262は、カバー220によって構成される材料よりも柔軟な材料を含む。膜262は、フレーム264よりも柔軟であり得る。いくつかの実施形態では、膜262は、透明または半透明である。いくつかの変形例では、ハブ260はフレーム264を含まない。そのような変形例では、フレーム264の機構(アーム274、ラッチアーム273a、273b、および/またはインジケータ275など)は膜262の一部である。
【0103】
いくつかの実施形態では、膜262を被験者の皮膚に固定できるように、1つまたは複数の基板(「層」とも呼ばれる)が膜262の底面に配置される。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の接着層が膜262の底面に固定される。いくつかの実施形態では、上層(例えば、ゴムベースの接着剤などの接着材料を含む)が膜262の底面に接着され、中間層(例えば、発泡体、ゴムベースまたはアクリルベースの接着材料を含む)が上層に固定され、下層(例えば、アクリル系接着剤などの接着材料を含む)が中間層に固定される。このような中間層は、上層(膜262に固定することを目的とする)と下層(被験者の皮膚に固定することを目的とする)とを結合し得る。いくつかの実施形態では、1つ以上の剥離ライナー(「剥離層」とも呼ばれる)が膜262に(例えば、膜262の底面に配置された1つ以上の接着剤層に)固定される。このような剥離ライナーは、膜262を被験者の皮膚に固定する前に除去され得る。例示的な剥離ライナー構成を、
図2JJ~2LLを参照して示し、説明する。
図2U~2Vおよび
図2Xを参照すると、いくつかの実施形態では、膜262は、開口部262aに隣接して位置決めされた1つまたは複数の凹部272bを備えている。凹部272bは、膜262の底面から凹み、開口部262aから内側に、例えば膜262の中心に向かって延在し得る。凹部272bは、皮膚との接着剤の係合を緩めるために、開口部262aを通過する接着剤除去液(例えば、アルコールを含む)が膜262の底面の下を流れることを有利に可能にし得る。このような構成により、有利なことに、膜262(およびハブ260)は被験者の皮膚からより簡単に除去され得る。
【0104】
図2Yは、フレーム264から分離された膜262を示す。膜262は、膜262の一部(例えば、膜262の周囲から内側に間隔を置いて)の上方および/またはそこから外側に延在し、開口部263の周囲の周りに延在する隆起部分267を含み得る。このような隆起部分267は、開口部263の周囲に延在し得るスロット269(「チャネル」とも呼ばれる)を含み得る。スロット269は、以下でさらに説明するように、フレーム264のフランジ272を受容するようなサイズおよび/または形状にされ得る。製造中、フランジ272は、スロット269に挿入され、膜262に永久的に固定(例えば、接着)され得る。このような永久的な固定は、とりわけ、接着剤および/または超音波溶接によって行われ得る。いくつかの場合では、膜262はフレーム264上にオーバーモールドされ得る。そのような場合、フランジ272は、膜262のオーバーモールド材料が通過できるようにする1つまたは複数の開口部272a(例えば、1、2、3、4、1~20の開口部272a)を含むことができ、それによって開口部272aを通る固定結合が形成され得る。したがって、
図2Yではスロット269が開いているように示されているが、膜262がフレーム264上にオーバーモールドされている場合、スロット269は充填(したがって存在しない)され得ることを理解されたい。いくつかの実施形態では、膜262は、
図2Sおよび
図2Yに示されるように、ラッチアーム273aを収容するように構成されたノッチ267aを含む。
【0105】
いくつかの実施形態では、ハブ260は、カテーテル挿入部位および/または開口部263によって取り囲まれた被験者の皮膚の全部もしくは一部から湿気を逃がすように構成された吸湿要素(moisture wicking element)要素を備えている。例えば、いくつかの実施形態では、吸湿要素は、開口部263の周囲の全体または全体未満に沿って膜262上に配置される。このような吸湿要素は、例えば、開口部263の形状に対応する環状形状を有し、開口部263の周囲の全体または全体未満に沿って延在し得る。このような吸湿要素は、トリコット生地(tricot fabric)を含み得る。このような吸湿要素は、例えばナイロンおよびスパンデックス、またはポリエステルおよびスパンデックスを含み得る。加えて、またはその代わりに、そのような吸湿要素は親水コロイドを含み得る。
【0106】
フレーム264は、さまざまな材料で作られ得る。例えば、フレーム264はプラスチックから構成され得る。フレーム264は、とりわけ、ポリフェニルエーテル(PPE)および/またはポリカーボネート(PC)を含み得る。いくつかの実施形態では、フレーム264は透明または半透明である。いくつかの実施形態では、フレーム264およびカバー220は同じ材料で作られる。いくつかの実施形態では、フレーム264は膜262よりも硬い材料で作られる。引き続き
図2Yを参照すると、フレーム260は、フレーム本体270と、例えばフレーム本体270の周囲の一部の全体に沿ってフレーム本体270から外側に延在するフランジ272とを含み得る。フレーム本体270は、とりわけ、環状および/または長方形の形状を有し得る。フレーム264は、膜262の開口部263の周囲の全体または全体未満に沿って膜262に接続され得る。いくつかの実施形態では、(前述した)ラッチアーム273aおよび/またはラッチアーム273bは、フランジ272から外側に延在する。いくつかの変形例では、ラッチアーム273aおよび/またはラッチアーム273bは、フレーム本体270から外側に延在する。
図2Yに示されるようないくつかの実施形態では、ラッチアーム273bは、フレーム264(例えば、フレーム本体270)のラッチアーム273aとは反対側の端部に配置される。
【0107】
ハブ260は、カテーテル挿入部位に対して、および/またはカテーテル241および/またはカテーテルハブ242に対してハブ260を位置決めするのに有利に役立ち得る1つまたは複数のインジケータを含み得る。例えば、フレーム264は、フレーム本体270の表面から外側に延在するインジケータ275を含み得る。いくつかの場合では、フレーム264は、フレーム本体270の両側に配置された2つのインジケータ275、および/または、フレーム本体270の端部に沿って配置された1つのインジケータ275を含む。このようなインジケータ275は、ハブ260を適切な位置に適切に固定できるように、例えばフレーム264(例えばアーム274)が、カテーテルハブ242を固定するように動作可能に位置決めされ得るように、カテーテル挿入部位と位置合わせすることができる。いくつかの実施形態では、フレーム本体270は、フレーム本体270の周囲の全部または一部の周りに延在する溝276を含む。このような溝276は、環状部材279を受容するようなサイズおよび/または形状にされ得る。
図2Z~2AAは、溝276内に固定された環状部材279を示し、
図2Fは、溝276内に固定された環状部材279と、互いに固定されたカバー220およびハブ260を示す。環状部材279は、カバー220とハブ260が互いに固定されるときに、カテーテルハウジング200と被験者の皮膚との間に画定される内部領域をシールするために利用され得る。このようなシールは、カバー220およびハブ260の接続点または領域に沿ってガスが内部領域に出入りすることを阻止(例えば防止)することができる。環状部材279は、例えばOリングであり得る。
【0108】
前述したように、ハブ260は、カテーテル挿入部位に挿入されているとき、カテーテル241の動きを最小限にするためにカテーテルハブ242を固定するように構成され得る。ハブ260は、カテーテル挿入部位に挿入されるときのカテーテル241の動きを最小限にするためにカテーテルハブ242を固定するように構成された1つまたは複数のアームを含み得る。例えば、
図2S~2Yに示されるように、ハブ260(例えば、フレーム264)は、アーム274を含み得る。アーム274は、フレーム264および膜262が互いに結合されるとき、フレーム264の一部から外側に、フレーム264の開口部および/または開口部263を横切って(例えば、部分的に横切って)延在し得る。
図2Zは、ハブ260の断面図を示す。図示されるようないくつかの実施形態では、アーム274は、開口部263を完全に横切って延在していない。アーム274は、フレーム264の一部(例えば、フレーム本体270の一部)に接続された第1の端部(本明細書では「接続端」とも呼ばれる)と、そのような第1の端部の反対側の第2の端部(本明細書では「自由」端または「片持ち」端とも呼ばれる)とを含み得る。アーム274は、フレーム264の一部から外側に延在し、そのような「自由」端は、
図2Xの「d
1」で表される間隙によって互いに離間され得る。アーム274のそのような第2の端部または「自由」端は、フレーム本体270、フレーム264の開口部の周囲、および/または開口部263の周囲から内側に離間され得る。前述したように、フレーム264(例えば、フレーム本体270)は、開口部263の周囲の全部または一部に沿って膜262に接続され得る。いくつかの実施形態では、アーム274はそれぞれ、略T字形の構造を含み得る。
【0109】
図2Zを参照すると、アーム274は、フレーム264の一部(例えば、フレーム本体270の一部)から外側に延在する第1のセクション274a(「ステム」または「第1のセグメント」とも呼ばれる)と、(アーム274の「自由」端であり得る)第1のセクション274aの端部に接続された第2のセクション274b(「フランジ」または「第2のセグメント」とも呼ばれる)とを含み得る。第2のセクション274bは、第1のセクション274aが延在するフレーム264の部分から離間され得る(例えば、フレーム本体270から離間する)。いくつかの実施形態では、第2のセクション274bは、第1のセクション274aに対して横方向(例えば、略垂直)である。いくつかの実施形態では、第2のセクション274bは、少なくとも部分的に湾曲している(
図2Zを参照)(例えば、互いに向かって湾曲している)。例えば、互いに向かい合うアーム274の第2のセクション274bの表面は互いに湾曲し得る。第2のセクション274bは、カテーテルハブ242がアーム274によって固定されているとき、カテーテルハブ242の一部に適合する、および/またはカテーテルハブ242の一部を取り囲むように、少なくとも部分的に湾曲し得る。いくつかの実施形態では、互いに向かい合うアーム274の第2のセクション274bの表面は、一致した曲率を含む。いくつかの実施形態では、アーム274は互いの鏡像である。いくつかの実施形態では、
図2AAに示されるように、第2のセクション274bは、フレーム本体270の上部に沿って延在する平面、膜262の底面に沿って延在する平面、および/または、被験者の皮膚(ハブ260が被験者の皮膚に固定されているとき)に対して傾斜している。このような実施形態は、ハブ260の使用時、アーム274がカテーテルハブ242を被験者の皮膚に対して傾斜した角度で(例えば、
図2Fに示される角度で)固定することを可能にする。
【0110】
アーム274(またはその一部)は、とりわけ、本明細書で論じられているカテーテルハブのいずれかなど、さまざまなタイプのカテーテルハブのいずれかを固定するようなサイズおよび/または形状にされ得る。いくつかの実施形態では、フレーム264およびアーム274は剛性材料を含み、そのような実施形態において、アーム274はカテーテルハブ242に対し剛性固定を提供し得る。しかしながら、いくつかの変形例では、フレーム264および/またはアーム274は、可撓性材料(例えば、膜262に関して上述した材料と同様または同一)を含む。いくつかの変形例では、アーム274は、フレーム本体270よりも柔軟な材料を含み、フレーム本体270からアーム274が延在し得る。
【0111】
いくつかの実施形態では、使用中、カテーテルハブ242がアーム274によって固定され、ハブ260が被験者の皮膚に固定されているとき、カテーテル収容装置200のどの部分もアーム274と被験者の皮膚との間に位置せず、カバー220のどの部分もカテーテルハブ242と接触せず、および/または、膜262のどの部分もカテーテルハブ242と接触しない。
図2Fを参照すると、カテーテルハブ242は、カテーテル241に接続された第1の端部と、コネクタ243に接続された第2の端部とを有し得る。いくつかの実施形態では、使用中、カテーテルハブ242がアーム274によって固定され、ハブ260が被験者の皮膚に固定されているとき、カテーテルハブ242のそのような第2の端部は被験者の皮膚に接触せず、カテーテルハブ242の第1の端部のみが被験者の皮膚に接触し、および/または、カテーテルハブ242のどの部分も被験者の皮膚に接触しない。
図2Zおよび
図2AAを参照すると、いくつかの実施形態では、アーム274は、膜262の底面に沿って延在する平面から離間する(例えば、上に配置される)。このような構成により、ハブ260の使用中、アーム274を被験者の皮膚(例えば上)から離間させ、これにより、アーム274が被験者の皮膚に潜在的な刺激を引き起こすことを有利に阻止(例えば防止)することができる。
【0112】
図2S~2Mは2つのアーム274を示しているが、いくつかの変形例では、ハブ260(例えば、フレーム264)は、別の数のアーム274を含む。例えば、いくつかの変形例では、ハブ260(例えば、フレーム264)は、カテーテル挿入部位に挿入されたときのカテーテル241の動きを最小限に抑えるためにカテーテルハブ242を固定するように構成された、フレーム264の一部から外側に延在する1つのアーム274を含む。
【0113】
図2BB~2EEは、カテーテルハウジング200が組み立てられ、被験者に固定され得る、例示的な方法を示す。カテーテル241は、従来の手法に従ってカテーテル挿入部位に挿入され得る。カテーテル241が挿入された後、ハブ260は、開口部263がカテーテル241の皮膚の外側の部分の上に、および/またはカテーテル241に接続されたカテーテルハブ242の上に位置するように、カテーテル挿入部位の上に位置決めされ得る。ハブ260は、例えば、膜262を皮膚に接着固定することによって、被験者の皮膚に固定され得る。いくつかの実施形態では、インジケータ275(ハブ260に任意選択で含まれ得る)は、ハブ260を挿入部位、カテーテル241、および/またはカテーテルハブ242に位置決めおよび/または位置合わせするために利用される。次に、カテーテルハブ242は、
図2BBに示されるように、アーム274によって、例えばアーム274がそのように構成されている被験者の皮膚に対して傾斜した位置に固定され得る。
図2CCを参照すると、その後、コネクタ243はカテーテルハブ242に接続され得る。上述した
図2CCに示されるように、カバー220がチューブ247に結合される場合、カバー220はチューブ247に沿ってハブ260に向かって移動し得る。カバー220は、本明細書の他の箇所で説明されるように、例えば、カバー220の突出部239a、239bとラッチアーム273a、273bとの係合によりハブ260に固定され得る。したがって、ハブ260へのカバー220の固定は、カテーテル挿入部位、カテーテルハブ242、および/またはコネクタ243を囲み得る。
図2CC~2DDを参照すると、コネクタ246は、本明細書の他の箇所で説明されるように、チューブ247に沿ってカバー220に向かって移動し、カバー220のコネクタ231に固定され得る。前述したように、コネクタ246は、(例えば、コネクタ246のネジとねじ付き部分231bとの間の係合を介して)コネクタ231にネジで固定され得る。これも前述したように、コネクタ246は、ラッチ231cとノッチ246bとの固定を介してスナップフィット係合でコネクタ231に固定され得る。このような接続は、例えば、前述したようにチューブ247に対するカバー220および/またはコネクタ246の移動を阻止するために、カバー220およびコネクタ246に対してチューブ247を「ロック」し得る。カテーテルハウジング200のこのような組み立ては、カテーテル241を安定させ、カテーテル挿入部位を囲むための簡単であるが効果的な方法となり得る。しかしながら、カテーテルハウジング200を、上述した方法とは別の方法で組み立てて被験者に固定することも可能で、上述した方法は限定することを意図したものではない。
【0114】
図2FF~2IIは、ハブ260´の代替実装を示す。ハブ260´は、いくつかの点または多くの点でハブ260と類似または同一であり得る。ハブ260´は、フレーム264´および膜262´を含む。
図2IIは、ハブ260´の分解図を示す。フレーム264´および膜262´は、いくつかのまたは多くの点で、フレーム264および膜262と(それぞれ)類似または同一であり得る。
【0115】
膜262´は、膜262´が被験者の皮膚に固定されているときに被験者の皮膚の通気性を促進するために、1つまたは複数の穿孔262a´(本明細書では「開口」とも呼ばれる)を含み得る。穿孔262a´の数、配置、および特性は、上述した穿孔162aおよび/または262aと同様または同一であり得る。膜262´は、針および/またはカテーテル241が被験者(例えば、患者)に挿入される(または挿入されている)部位上に位置決めされ得る開口部263´を含み得る。図示されているようないくつかの実施形態では、そのような開口部263´は、膜262´のいかなる部分によっても分離および/または分割されていない。開口部263´は、丸い形状を有し得る。例えば、開口部263´は、膜262´のどの部分によっても分離および/または分割されていない長方形の形状を含み得る。いくつかの実施形態では、ハブ260´(例えば、フレーム264´および/または膜262´)は、透明または半透明の材料で作られる。膜262´および/またはフレーム264´は、数ある材料の中でも特に、膜262およびフレーム264(それぞれ)に関して本明細書で論じた材料のいずれかから作られ得る。1つ以上の基材および/または剥離ライナーは、膜262に関して上述したもののいずれかなど、膜262´の底面に配置され得る。
【0116】
引き続き
図2IIを参照すると、膜262´は、開口部263´の周囲に延在し得るスロット269´(「チャネル」とも呼ばれる)を含み得る。スロット269´は、フレーム本体270´の一部を受容するようなサイズおよび/または形状にされ得る。製造中、フレーム本体270´の一部がスロット269´に挿入され、膜262´に永久的に固定(例えば接着)され得る。このような永久的な固定は、とりわけ、接着剤および/または超音波溶接を介して行われ得る。いくつかの場合では、膜262´がフレーム264´上にオーバーモールドされる。このような場合、フレーム本体270´は、1つまたは複数の開口部272´(例えば、1、2、3、4、1~20の間の開口部272´)を含み、膜262´のオーバーモールド材料が通過することを可能にし、それによって開口部272´を通る固定結合が形成され得る。
図2JJに示される断面図の参照符号268´は、膜262´がフレーム264´上にオーバーモールドされた後、フレーム本体270´の開口部272´を通って延在してフレーム264´と膜262´との間に固定結合が形成される膜262´の部分を示す。スロット269´は
図2Yでは開いているように示されているが、膜262´がフレーム264´上にオーバーモールドされている場合には、スロット269´が充填され(したがって存在しない)得ることを理解されたい。いくつかの実施形態では、膜262´は、ラッチアーム273a´を収容するように構成されたノッチ267a´を含む。いくつかの実施形態では、膜262´は、開口部263´に近接した膜262´の部分に沿って、アーム274´の一部を収容するようなサイズにされたノッチ265´を含む。
【0117】
アーム274´は、フレーム264´の一部から(例えば、フレーム本体270´の両側から)相互に向かって外側に延在し、アーム274と同様または同一にされ得る。したがって、アーム274に関する上述した説明は、アーム274´にも同様に適用できる。
【0118】
フレーム264´は、フレーム本体270´と、フレーム本体270´から外側に延在するラッチアーム273a´、273b´とを含む。ラッチアーム273a´、273b´は、ラッチアーム273a、273bに関して上述したのと同様または同一の方法でカバー220の突出部239a、239bと係合するように構成され得る。フレーム本体270´は、いくつかの点または多くの点でフレーム本体270と類似または同一であり得る。フレーム本体270´は、とりわけ、環状(例えば長方形)形状を含み得る。フレーム264´は、膜262の開口部263の周囲の全部または一部に沿って膜262´に接続され得る。フレーム264´とフレーム264との1つの違いは、フレーム264´がフランジ272を含まないことである。いくつかの実施形態では、フレーム本体270´は、フレーム本体270の溝276と類似または同一とされ得る溝276´を含み、そのような溝276´は、環状部材279´(環状部材279と類似または同一とされ得る)を受容するように構成されている。
【0119】
図2JJ~2LLは、本明細書に開示されるカテーテル収容装置のいずれかに使用できる剥離ライナーの例示的な実装を示す。
図2KK~2MMは、第1の剥離ライナー構成(
図2KK)、第2の剥離ライナー構成(
図2LL)、および第3の剥離ライナー構成(
図2MM)を有するハブ260´の底面図を示す。本明細書に開示されるカテーテル収容装置のいずれも、ハブの底面(例えば、そのようなハブの膜の底面)に結合された1つまたは複数の接着層上に配置された1つまたは複数の剥離ライナーを含み得る。
図2KK~2MMはハブ260´を示しているが、
図2KK~2MMおよびハブ260´を参照して説明される剥離ライナー構成は、本明細書で説明される他のハブ(ハブ160、260、および/または360など)のいずれにも同様に適用可能である。
図2KKは、(ハブ260´を被験者の皮膚に固定する前に)矢印で示される方向に剥離ライナーが除去され得る、単一のカットまたはスリット291を有する剥離ライナーを示している。このようなスリット291により、剥離ライナーは、ハブ260´、接続されたカバー(例えばカバー220)および拡張セット(拡張セット240など)から取り外され得る。
図2LLは、(ハブ260´の長軸に対して垂直に配向された)2つのスリット292によって分離された2つの剥離ライナーであって、このような剥離ライナーは連続的に(矢印で示す方向に)取り外され、例えば、ハブ260´の底面の第1の部分は、ハブ260´の底面の第2の部分の前に、押し下げられて被験者の皮膚に固定される2つの剥離ライナーを示す。
図2MMは、(ハブ260´の長軸に平行に配向された)2つのスリット293によって分離された2つの剥離ライナーであって、このような剥離ライナーを順次(矢印で示す方向に)取り外され、例えば、ハブ260´の底面の第1の部分は、ハブ260´の底面の第2の部分の前に、押し下げられて被験者の皮膚に固定される2つの剥離ライナーを示す。
【0120】
図3A~3Vは、以下でさらに説明するように、カテーテルハウジング200(「カテーテル収容装置」、「カテーテル安定化装置」、または「カテーテル安定化システム」とも呼ばれ得る)およびその様々な態様および/または部分を示す。カテーテルハウジング300は、例えばカテーテルハウジング100および/または200を参照して本明細書の他の箇所で説明したのと同様の方法で、カテーテルが被験者のカテーテル挿入部位に挿入されるとき、カテーテルを安定させるために有利に使用され得る。以下でより詳細に説明するように、カテーテル341の安定化は、そのようなカテーテルに接続されたカテーテルハブ342との係合によって、および/またはカテーテルハブ342に接続されたコネクタ343との係合によって達成され得る。
【0121】
図示されているように、カテーテルハウジング300は、カバー320、ハブ360、および拡張セット340(本明細書では「流体チューブアセンブリ」とも呼ばれる)を含み得る。
図3A~3Bはカテーテルハウジング300の上面斜視図を示し、
図3Cは底面斜視図を示し、
図3D~3Eはカテーテルハウジング300の上面図および底面図を示す。
図3Cおよび
図3Eのそれぞれは、以下でさらに説明するように、カテーテルハウジング300によって固定されたカテーテルハブ342(カテーテル341に接続されている)およびコネクタ343を示している。カテーテル341および/またはカテーテルハブ342は、本明細書に記載される他のカテーテルおよび/またはカテーテルハブのいずれかと同様または同一であり得る。カテーテルハウジング300のいくつかの実施形態は、拡張セット340を含まない。
【0122】
図3Fは、カテーテルハウジング300が被験者の皮膚に固定されている使用状態におけるカテーテルハウジング300(
図3D参照)の断面図を示す。図示されていないが、カテーテル341が被験者に流体を送達できるように、従来のカテーテル挿入手法に従って、カテーテル341は被験者の静脈内に少なくとも部分的に配置され得ることを理解されたい。カテーテル341の安定化については、以下でより詳細に説明する。
図3Gは、互いに、またカテーテル341およびカテーテルハブ342から分離されたカバー320、ハブ360、および拡張セット340を示す。
【0123】
図3H~3Iは、カバー320の上面斜視図および側面斜視図を示し、
図3Jは底面斜視図を示し、
図3Kはカバー320の上面図を示す。カバー320は、いくつかのまたは多くの点でカバー120および/または220と類似または同一であり得る。カバー320は、上部123a、223aおよび壁123b、223bとそれぞれ類似または同一とされ得る上部323aおよび壁323bを含み得る。カバー320は、カバー120のスロット122aを有するウィング122と同様または同一であり得る、スロット322aを有するウィング322を含み得る。カバー320は、カバー220の突出部239aおよび突出部239b(それぞれ)と同一とされ得る突出部339aおよび突出部339bを含み得る。カバー320は、ガスポート237a、237b、または本明細書に記載の他のガスポートのいずれかと同様または同一とされ得るガスポート337a、337bを含み得る。図示されているように、ガスポート337a、337bは、カバー320の同じ端部から、例えば壁323bから同じ方向に外側に延在し、および/または、コネクタ331および/または開口部333が存在するカバー320の同じ端部に配置され得る。
図3Jを参照すると、カバー320は、カバー120、220の光源ハウジング177、277と類似または同一であり得る1つまたは複数の光源ハウジング377を含み得る。カテーテルハウジング300が1つまたは複数のUV光源を含む(例えば、光源ハウジング377内に収容される)いくつかの実施形態では、カテーテルハウジング300は、そのようなUV光源に電力を供給するように構成されたバッテリを含み得る。いくつかの実施形態では、カテーテルハウジング300は、上部323aに接続され、かつ/または、上部323aから外側に延在するバッテリーハウジング329を含む。カバー320は、他の材料の中でも特に、カバー120および/または220に関して上述した材料のいずれかから作られ得る。いくつかの実施形態では、カバー320は透明または半透明である。いくつかの実施形態では、カバー320は、ハブ360またはハブ360の一部よりも剛性の高い材料で作られている。例えば、いくつかの実施形態では、カバー320は、膜362よりも剛性の高い材料で作られている。
【0124】
カバー320は、いくつかのまたは多くの点で開口部133と類似または同一であり得る開口333(本明細書では「カバー開口部」とも呼ばれる)を含む。カバー320は、開口部333の周囲のカバー320の(例えば壁323bの)内面および/または外面から外側に延在し得るリム331(本明細書では「コネクタ」または「カバーコネクタ」とも呼ばれる場合がある)を含む。リム331は、いくつかのまたは多くの点でリム131と類似または同一であり得る。例えば、リム331は、1つまたは複数のノッチ335を含み、その数、配置、および特性は、ノッチ135と同様または同一であり得る。リム331は、以下でさらに説明するように、コネクタ344およびコネクタ346に固定され得る。図示されているように、カバー320は、リム331から外側に延在する、例えば、リム331の外面から外側に延在するタブ331aを含み得る。タブ331aは、以下でさらに説明するように、リム331がコネクタ346に固定されているときに利用され得る。
【0125】
図3Lは、拡張セット340(本明細書では「流体チューブアセンブリ」とも呼ばれる)を示す。拡張セット340は、一部または多くの点で拡張セット140に類似し得る。拡張セット340は、コネクタ343(コネクタ143および/または243と類似または同一であり得る)、チューブ347(チューブ147、247と類似または同一であり得る)、コネクタ348(コネクタ148、248と類似または同一であり得る)、およびスリーブ349(スリーブ249と類似または同一であり得る)を含み得る。拡張セット340は、コネクタ144と同様または同一のコネクタ344を含み得る。コネクタ344は、コネクタ144およびリム131に関して上述したのと同様または同一の方法でリム331と係合し得る。リング345a、345bは、図示されているように拡張セット340に含まれ得、コネクタ344に固定され得る。
図3Fを参照すると、コネクタ344は、カバー320の開口部333(およびリム331)を介して部分的に挿入され、コネクタ144、開口部133(およびリム131)、およびコネクタ146に関して上述したのと同様の方法でコネクタ346に固定され得る。スリーブ349は、コネクタ346によって動作可能に位置決めされ得、スリーブ249、カバー220およびコネクタ246に関して上述したのと同様または同一の方法で、チューブ347に対するカバー320および/またはコネクタ346の相対移動を阻止するためにチューブ347と係合し得る。
図3Lを参照すると、コネクタ346は、チューブ347を受容する開口部を有する本体346aと、本体346aから延在するフィンガ346bとを含み得、コネクタ346がコネクタ344のネジ山(上述したコネクタ144のネジと同様または同一にされ得る)に螺合されると、そのようなフィンガ346bはカバー320のタブ331aに接触し得る。いくつかの場合では、タブ331aは、コネクタ346がコネクタ144に所与の回転量だけねじ込まれたときに、フィンガ346bがタブ331aのテーパ部分の上をスライドする(例えば、開口部333から外側に曲がる)ように、テーパが付けられており、そのような回転量が経過した後に達すると、フィンガ346bが開口部333に向かって内側にスナップする。タブ331aに対してフィンガ346bをそのように配置すると、タブ331aがフィンガを妨げ得るため、コネクタ346がコネクタ144およびリム331から取り外されるのが防止され得る。本体346aは、図示されるように円筒形状を有し、本体346aの内部にコネクタ344のネジ(ネジ195と同様または同一であり得る)と螺合できるネジを含み得る。
【0126】
図3M~3Nは上面斜視図を示し、
図3Oは底面斜視図を示し、
図3P~3Qはハブ360の上面図および底面図を示し、
図3Rはハブ360の分解図を示す。
図3S~3Tは、ハブ360を通る断面図を示す(
図3Pを参照)。
図3Uは、
図3Mに示されるハブ360の一部の拡大図を示す。ハブ360は、いくつかのまたは多くの点でハブ260と類似または同一であり得る。ハブ360は、フレーム364および膜362を含み得る。フレーム364は、いくつかのまたは多くの点でフレーム264と類似または同一であり得る。フレーム364は、いくつかのまたは多くの点でラッチアーム273aおよびラッチアーム273bと(それぞれ)類似または同一であり得るラッチアーム373aおよびラッチアーム373bを含み、そして、フレーム364は、フレーム264のラッチアーム273a、273bおよびカバー220の突出部239a、239bに関して上述したのと同様または同一の方法で、カバー320の突出部339a、339bに固定され得る。フレーム364は、いくつかのまたは多くの点でラッチアーム273aおよびラッチアーム273bと(それぞれ)類似または同一であり得るラッチアーム373aおよびラッチアーム373bを含み、そして、フレーム364は、フレーム264のラッチアーム273a、273bおよびカバー220の突出部239a、239bに関して上述したのと同様または同一の方法で、カバー320の突出部339a、339bに固定され得る。フレーム364は、フレーム264のフランジ272および開口部272aと同様または同一のフランジ372および/または開口部372aを含み得る。フレーム364および/または膜362は、特にフレーム164、264および膜162、262に関して本明細書に記載される材料のいずれかと同様または同一の材料を含み得る。膜362は、膜162、262の1つ以上の穿孔162a、262aと類似または同一とされ得る1つ以上の穿孔362aを含み得る。膜362は、膜162、262のスロットまたはチャネル269と類似または同一とされ得る膜262のスロットまたはチャネル369を含み得る。フランジ372およびスロット369の固定、および/または、フレーム364および膜362の製造(例えば、オーバーモールドによる)は、フランジ272、スロット269、フレーム264、および膜262を参照して説明したものと同様または同一であり得る。膜362は、開口部263と類似または同一である開口部363を含み得る。ハブ360は、環状部材279と類似または同一であり得る環状部材379を含み得る。フレーム本体370は、フレーム264の溝276と類似または同一とされ得る溝376を含み、溝376は、環状部材279および溝276に関して説明したのと同様または同一の方法で環状部材379を受容し得る。いくつかの実施形態では、フレーム364は、フレーム本体370に沿ったノッチとして画定されたインジケータ375を含む(
図3Nを参照)。インジケータ375は、インジケータ275に関して上述したのと同様の方法で使用され得る。
【0127】
ハブ360は、カテーテルハブ342および/またはコネクタ343を固定するように構成された構造を含み、コネクタ343は、カテーテル挿入部位に挿入されるときにカテーテル341を安定させるように作用して、カテーテル341の動きを最小限に抑えるように機能する。このような構造は、開口部363を横切って(例えば、開口部363を完全に横切って)延在し、フレーム364に接続され得る。
図3M~3Rを参照すると、ハブ360は、取り付け構造380および/または取り付け構造390を含み得る。取り付け構造380は、カテーテルハブ342を固定するように構成され、取り付け構造390は、カテーテルハブ342に接続可能なコネクタ343(雄ルアーコネクタであり得る)を固定するように構成され得る。
図3Vは、カテーテルハブ342およびコネクタ343が取り付け構造380、390によって固定されたハブ360の上面斜視図を示す。図示されるように、いくつかの実施形態では、コネクタ343は取り付け構造380、390によって、および取り付け構造380、390の間に保持され得る。いくつかの変形例では、ハブ360は、取り付け構造380または390の一方のみを含む。例えば、いくつかの変形例では、ハブ360は、取り付け構造380を含むが取り付け構造390を含まないか、または取り付け構造390を含むが取り付け構造380を含まない。取り付け構造380、390は、フレーム364に接続され、開口部363を横切って延在し得る。例えば、取り付け構造380、390は、フレーム364のフレーム本体370の両側に接続し、その間に延在し得る。いくつかの実施形態では、取り付け構造380および/または390は、フレーム364と一体的に形成される。図示されているように、取り付け構造380、390は、互いに離間され得る。
【0128】
図3Sを参照すると、取り付け構造380は、フレーム本体370間の開口部363を横切って延在する基部(ベース)382を含み得る。基部382は、ハブ360の底部(例えば、膜362の底面)から距離d
2だけ離間し得る。このような構成は、ハブ360の使用中、取り付け構造380が被験者の皮膚に接触することを阻止または防止することができ、これにより、取り付け構造380が被験者の皮膚に潜在的な刺激を引き起こすことを有利に阻止(例えば防止)し得る。取り付け構造380は、基部382から外側に延在するアーム384(「側壁」とも呼ばれる)を含み得る。アーム234は、図示されるように、基部382に対して横方向(例えば垂直)に延在し得る。アーム384は、互いに離間し、そのような間隔は、カテーテルハブ342を受容するようなサイズにされ得る。
図3Sに示されるように、取り付け構造380は、カテーテルハブ342が取り付け構造380によって固定されるとき、カテーテルハブ342に面するおよび/またはカテーテルハブ342に接触するように構成された表面385を含み得る。このような表面385は、アーム384の間に画定され得る。表面385は、カテーテルハブ342の断面の形状に適合する丸い断面を有し得る。例えば、表面385は、円形の断面を有し得る。少なくとも
図3Sおよび
図3Uに示されるように、表面385は、例えば、取り付け構造390に近い表面385の第1の端部が、そのような第1の端部の反対側にある表面385の第2の端部よりも高くなるように傾斜され得る。このような構成は、取り付け構造380によって固定されるときに、カテーテルハブ342を有利に傾斜させ得る(
図3Vを参照)。いくつかの実施形態では、取り付け構造380は、アーム384から互いに向かって延在する突出部386を含む。このような突出部386は、アーム384の端部またはその近く(例えば、アーム384の「自由」端または「片持ち梁」端)に配置され得る。このような突出部386は、カテーテルハブ342が取り付け構造380から取り外されるのを阻止するように作用し得る。いくつかの場合では、カテーテルハブ342は、アーム384を互いに離れるように屈曲され、それによって突出部386を互いに離れるように移動させることによって、取り付け構造380から取り外され得る。いくつかの場合では、アーム384のそのような屈曲は、十分な除去力がカテーテルハブ382に(例えば、
図3Sに示す図では「上向き」方向に)加えられた場合に起こり得る。
【0129】
図3Tを参照すると、取り付け構造390は、フレーム本体370の間の開口部363を横切って延在する基部392を含み得る。基部392は、ハブ360の底部(例えば、膜362の底面)から距離d
3だけ離間し得る。このような構成は、ハブ360の使用中、取り付け構造390が被験者の皮膚に接触することを阻止または防止することができ、これにより、取り付け構造390が被験者の皮膚に潜在的な刺激を引き起こすことを有利に阻止(例えば防止)し得る。取り付け構造390は、基部392から外側に延在するアーム394(「側壁」とも呼ばれる)を含み得る。アーム394は、図示されているように、基部392に対して横方向(例えば垂直)に延在し得る。アーム394は、互いに離間し、そのような間隔は、カテーテルハブ342を受容するような寸法(サイズ)にされ得る。
図3Tに示されるように、取り付け構造390は、コネクタ343が取り付け構造390によって固定されるとき、コネクタ343に面するおよび/またはコネクタ343に接触するように構成された表面395を含み得る。表面395は、アーム394の間に画定され得る。表面395は、コネクタ343の断面の形状に適合する丸い断面を有し得る。例えば、表面395は、円形の断面を有し得る。少なくとも
図3Tおよび
図3Uに示されるように、表面395は、例えば、取り付け構造380に近い表面395の第1の端部が、そのような第1の端部の反対側である表面395の第2の端部よりも低くなるように傾斜され得る。このような構成は、取り付け構造390によって固定されるときにコネクタ343を有利に傾斜させ得る(
図3Vを参照)。いくつかの実施形態では、取り付け構造390は、表面395のそのような第2の端部に隣接し、アーム394を横切る(例えば、垂直に)後壁397を含む。後壁397は、例えば、
図3Vに示されるように、コネクタ343を保持するのに役立ち、コネクタ343がカテーテルハブ342から横方向に離れる方向(例えば、取り付け構造380から離れる方向)に移動することを阻止(例えば、防止)し得る。いくつかの実施形態では、後壁397は、後壁397の端部に沿った溝397aを備えている。溝397aは、コネクタ343の一部(例えば、
図3Vに示されるように、チューブ247の端部に結合するコネクタ343の一部)の形状に適合する丸い形状(例えば、円形)を有し得る。
【0130】
カテーテルハウジング300は、カテーテルハウジング200および
図2BB~2EEを参照して上述したのと同様の方法で組み立てられ、被験者に固定され得る。例えば、介護者が従来のアプローチに従って挿入部位にカテーテル341を挿入した後、開口部363は、カテーテル341の皮膚の外側の部分の上、および/またはカテーテルハブ342の上に配置されるように、ハブ360をカテーテル挿入部位の上に位置決めされ得る。ハブ360は、例えば、膜362を皮膚に接着固定することによって、被験者の皮膚に固定され得る。次に、カテーテルハブ342および/またはコネクタ343は、例えば
図3Vに示されるように、取り付け構造380、390によって固定され得る。コネクタ343は、取り付け構造380によるカテーテルハブ342の固定前または固定後にカテーテルハブ342に接続され得ることに留意されたい。前述したように、カバー320は、例えば、カバー320がチューブ347に結合され、コネクタ344は、開口部333を通って延在し、カバー320のリム331と係合する、拡張セット340に結合され得る。コネクタ343とカテーテルハブ342が互いに固定され、取り付け構造380、390によって固定された後、例えば、カバー320上の突出部339a、339bとハブ360のラッチアーム373aとの係合を介して、カバー320がハブ360に固定され得る。したがって、カバー320のハブ360への固定は、カテーテル挿入部位、カテーテルハブ342、および/またはコネクタ343を囲み得る。コネクタ346(「流体チューブロックコネクタ」と呼ばれ得る)は、カバー320に向かってチューブ347に沿って移動され、(例えば、コネクタ346のネジとコネクタ244のネジとの間の係合を介して)コネクタ244に固定され得る。上述したように、コネクタ346は、カバー320のタブ331aを越えてそれによって妨げられ得るフィンガ346bを含み得る。リム331におけるコネクタ346とコネクタ344との接続は、例えば、チューブ347に対するカバー320および/またはコネクタ346の移動を阻止するために、カバー320およびコネクタ346に対してチューブ347を「ロック」し得る。このようなカテーテルハウジング300の組み立ては、カテーテル341を安定させ、カテーテル挿入部位を囲むための単純かつ効果的な方法となり得るが、カテーテルハウジング300を、上述した方法とは別の方法で組み立てて被験者に固定することができ、上述した方法は限定することを意図したものではない。
【0131】
本明細書に記載されるカテーテルハウジングのいずれか(カテーテルハウジング100、200、300など)またはその一部(例えば、ハブ160、260、260´、360および/またはカバー120、120´、120″、220、320)には、患者の病状データを測定、収集、送信できるバイオセンサーなど、さまざまなセンサーが含まれ得る。バイオセンサーはマイクロプロセッサーを含み得る。例えば、バイオセンサーは、静脈および動脈の血圧、心拍数、血中酸素レベル、全身および局所の温度、局所組織の湿度、および/または、静脈血流速度などを含む患者の生体機能を検出、測定、保存および/または表示するための照明付きLCDモニターを含み得る。これらのセンサーによって実行および/または取得された測定および/または計算は、カテーテルハウジングに取り付けられたフラッシュストレージメモリに保存され得る。あるいは、センサー測定値を患者監視システムに無線で送信(または有線で送信)して、医療提供者またはユーザーに表示され得る。
【0132】
[追加の考慮事項と用語]
本開示は、特定の実施例に関連して説明されているが、本開示が、具体的に開示された実施例を超えて、他の代替例および/または本開示の使用、ならびにその明白な修正および均等物にまで及ぶことは、当業者には理解されるであろう。さらに、本開示の多くの変形例を図示し、詳細に説明したが、本開示の範囲内にある他の変更は、本開示に基づいて当業者には容易に明らかとなるであろう。また、実施例の特定の特徴および態様の様々な組み合わせ(コンビネーション)またはサブコンビネーションを行うことができ、それらも本開示の範囲内に含まれることも考えられる。したがって、本開示のさまざまなモードを形成するために、本開示のさまざまな特徴および態様を互いに組み合わせるか、或いは、置換することが可能であることを理解されたい。
【0133】
特定の態様または例に関連して説明されている機能、材料、特性、または群は、矛盾しない限り、このセクションまたは本明細書の他の場所に記載されている他の態様または例に適用可能であると理解すべきである。本明細書(添付の特許請求の範囲、要約書および図面を含む)に開示されているすべての特徴、および/またはそのように開示される任意の方法またはプロセスのすべてのステップは、そのような特徴および/またはステップの少なくとも一部が相互に排他的である組み合わせを除いて、任意の組み合わせで組み合わせることが可能である。この保護は、前述したデバイスまたはシステムの例の詳細に限定されない。この保護は、本明細書(添付の特許請求の範囲、要約書および図面を含む)に開示されている特徴の新規なもの、新規の組み合わせ、またはそのように開示されている方法若しくはプロセスのステップの新規なもの、または新規の組み合わせにまで及ぶ。
【0134】
さらに、別の実装の文脈において本開示で説明されている特定の特徴は、単一の実装において組み合わせて実装することも可能である。逆に、単一の実装の文脈において説明されているさまざまな特徴は、複数の実装で個別に、或いは、適切なサブコンビネーションで実装することもできる。さらに、特徴は特定の組み合わせで作用するものとして上記で説明される場合があるが、クレームされた組み合わせからの1つまたは複数の特徴がいくつかの場合ではその組み合わせから削除され、その組み合わせがサブコンビネーションまたはサブコンビネーションの変形例としてクレームされ得る。
【0135】
さらに、動作は特定の順序で図面に示されたり、明細書に記載されたりするが、望ましい結果を達成するために、そのような動作が示された特定の順序または連続した順序で実行される必要はなく、あるいはすべての動作が実行される必要もない。図示または説明されていない他の動作を、例示的な方法およびプロセスに組み込むことが可能である。例えば、1つまたは複数の追加の操作を、説明した操作のいずれかの前、後、同時に、またはその間に実行することができる。さらに、他の実施形態では、動作を再配置または再順序付けすることができる。当業者であれば、図示および/または開示されているプロセスで実行される実際のステップが、図示されるステップと異なる可能性があることを理解するであろう。システムによっては、上記ステップの一部が削除されたり、他のステップが追加されたりする場合がある。さらに、上述した特定の例の特徴および属性をさまざまな方法で組み合わせてシステムの追加の例を形成することができ、そのすべてが本開示の範囲内に含まれる。また、上述した実装におけるさまざまなシステム コンポーネントの分離は、すべての実装でそのような分離が必要であると理解されるべきではなく、説明されたコンポーネントおよびシステムは一般に、単一の製品に一緒に統合されることも、複数の製品にパッケージ化されることもできることを理解すべきである。
【0136】
本明細書で使用される、特に「できる」、「可能である」、「かもしれない」、「得る」、「例えば」などの条件付き言語は、特に明記されていない限り、または使用される文脈内で別の方法で理解される場合を除き、一般に、特定の機能、要素、および/またはステップがオプションであることを伝えることを目的としている。したがって、そのような条件付き言語は、機能、要素、および/またはステップが何らかの形で必要であるか、或いは、1つまたは複数の実施形態は、他の入力またはプロンプト(prompting)の有無にかかわらず、これらの機能、要素、および/またはステップが含まれるか、または常に実行されるべきかを決定するためのロジックを必ず含むことを暗示することを意図したものではない。「備える」、「含む」、「有する」などの用語は同義であり、無制限に包括的に使用され、追加の要素、特徴、行為、動作などを排除するものではない。また、「または」という用語は(排他的な意味ではなく)包括的な意味で使用されるため、例えば、リストにあげられた要素を接続するために使用される場合、「または」という用語はリスト内の1つ、一部、またはすべての要素を意味する。さらに、本明細書で使用される「それぞれ」という用語は、その通常の意味に加えて、「それぞれ」という用語が適用される要素のセットの任意のサブセットも意味し得る。
【0137】
以下の説明では、参照のみを目的として特定の用語が使用されており、限定することを意図したものではない。例えば、「上」および「下」などの用語は、参照される図面内の方向を指す。「近位」、「遠位」、「前」、「後」、「後方」、および「側」などの用語は、一貫しているが任意の基準枠内でのコンポーネントまたは要素の一部の向きおよび/または位置を説明している。議論中のコンポーネントまたは要素を説明する文章および関連する図面を参照することによって、その内容が明確になる。このような用語には、上記で特に言及した単語、その派生語、および同様の重要な単語が含まれ得る。
【0138】
「X、Y、Zの少なくとも1つ」などの接続詞は、特に明記されていない限り、一般に項目、用語などがX、Y、またはZのいずれかであることを伝えるために使用される文脈で理解される。したがって、そのような接続詞は、一般に、特定の実施形態が、Xの少なくとも1つ、Yの少なくとも1つ、およびZの少なくとも1つの存在を必要とすることを暗示することを意図したものではない。
【0139】
本明細書で使用される用語「およそ」、「約」、「一般的に」、および「実質的に」など、本明細書で使用される程度を表す言語は、依然として機能する、記載された値、量、または、所望の機能または所望の結果を達成する特性に近い値、量、または特性を表す。例えば、「およそ」、「約」、「一般に」、および「実質的に」という用語は、記載量の10%未満以内、5%未満以内、1%未満以内、0.1%未満以内、0.01%未満以内の範囲内の量を指し得る。別の例として、特定の実施形態では、「略平行」および「実質的に平行」という用語は、厳密に平行から10度、5度、3度、または1度以下だけ逸脱する値、量、または特性を指す。別の例として、特定の実施形態では、「略垂直」および「実質的に垂直」という用語は、正確な垂直から10度、5度、3度、または1度以下だけ逸脱する値、量、または特性を指す。
【0140】
上述した詳細な説明は、新規な特徴を示し、記載し、指摘したが、本開示の精神から逸脱することなく、図示された装置またはシステムの形態および詳細における様々な省略、置換、および変更を行うことができることを理解されたい。認識できるように、一部の特徴は他の特徴とは別に使用または実施できるため、本明細書の説明の特定の部分は、本明細書に記載の特徴および利点のすべてを提供しない形式で具体化され得る。本明細書に開示される特定の実施形態の範囲は、前述した説明ではなく、添付の特許請求の範囲によって示される。特許請求の範囲の均等の意味および範囲内にあるすべての変更は、その範囲内に包含されるものとする。
【符号の説明】
【0141】
100、200、300 カテーテルハウジング
120、120´、120″、120´´´、220、320 カバー
121a´、121b´ ポート
121c´ チャンバ
121d´ 第1の端部
121e´ 第2の端部
122、222 ウィング
122a 開口部
122b リブ
123a、223a、323a 上部
123b、123b´、223b、232a、323b 壁
126 アーム
131、331 リム
133、163、198、233、263、333 開口部
135、246b ノッチ
140、240、340 拡張セット
141、241、341 カテーテル
142、242、342 カテーテルハブ
143、243 雄ルアーコネクタ
144、146、231、246、346 コネクタ
145 環状リング
147、247、347 チューブ
148、248、348 雌ルアーコネクタ
160、260、260´、360 ハブ
162、262、262´、362 膜
162a、262a、262a´、362a 穿孔
167、267 隆起部分
169、269、269´、369 スロット
177、377 光源ハウジング
179、196 フランジ
183 空洞
192 ステム
194 本体
197 突出部
197a 傾斜部分
197b 非傾斜部分
197″、197´´´ 穴
199″ 凹部
231a コネクタ本体
231b ねじ付き部分
231c、273a、273b ラッチアーム
237a、237b、337a、337b ガスポート
239a、239b、339a、339b 突出部
243 ルアーコネクタ
245 ストッパ
246a、346a 本体
249 スリーブ
262a、263、263´、272´ 開口部
264、264´、364 フレーム
270、270´、370 フレーム本体
272b 凹部
234、274、274´ アーム
274a 第1のセクション
274b 第2のセクション
275、375 インジケータ
276´ 376 溝
279、279´、379 環状部材
291、292、293 スリット
331a タブ
345a、345b リング
346b フィンガ
380、390 取り付け構造
382、392 基部
384、394 アーム
385、395 表面
386、396 突出部
397 後壁
397a 溝
【国際調査報告】